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特表2023-515031アプリケーションプログラム運行モード切替方法、装置、電子機器及び記憶媒体
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-04-12
(54)【発明の名称】アプリケーションプログラム運行モード切替方法、装置、電子機器及び記憶媒体
(51)【国際特許分類】
   G06F 1/3212 20190101AFI20230405BHJP
   G06F 8/61 20180101ALI20230405BHJP
   G06F 1/329 20190101ALI20230405BHJP
【FI】
G06F1/3212
G06F8/61
G06F1/329
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022549585
(86)(22)【出願日】2021-09-08
(85)【翻訳文提出日】2022-08-18
(86)【国際出願番号】 CN2021117201
(87)【国際公開番号】W WO2022057704
(87)【国際公開日】2022-03-24
(31)【優先権主張番号】202010967194.8
(32)【優先日】2020-09-15
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.JAVA
2.SMALLTALK
(71)【出願人】
【識別番号】521431088
【氏名又は名称】北京字跳▲網▼絡技▲術▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】Beijing Zitiao Network Technology Co., Ltd.
【住所又は居所原語表記】0207, 2/F, Building 4, Zijin Digital Park, Haidian District, Beijing,P. R. China
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100135079
【弁理士】
【氏名又は名称】宮崎 修
(72)【発明者】
【氏名】カ,タオ
(72)【発明者】
【氏名】ジャオ,ドンヤン
【テーマコード(参考)】
5B011
5B376
【Fターム(参考)】
5B011DA06
5B011EA04
5B011LL11
5B376AA11
5B376AA21
5B376AD22
(57)【要約】
本開示の実施例は、アプリケーションプログラム運行モードの切替方法、切替装置、電子機器及び記憶媒体に関し、該切替方法は、ユーザが予め設定したアプリケーション省電力情報を取得することと、アプリケーションプログラムの運行中に、アプリケーションプログラムをインストールした端末の残電力量を取得することと、アプリケーション省電力情報と端末の残電力量とに基づいて、アプリケーションプログラムの現在の運行モードからアプリケーション省電力モードへ切り替えるか否かを決定することとを含む。本開示の実施例では、アプリケーションプログラムの角度から、端末の消費電力を低減する合理的な方案を提供し、アプリケーションプログラム自体が省電力モード設定をサポートし、具体的なアプリケーションプログラムがアプリケーション省電力モードに入るように個別に制御することにより端末の消費電力を低減する効果を達成した。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
アプリケーションプログラム運行モードの切替方法であって、
ユーザが予め設定したアプリケーション省電力情報を取得することと、
前記アプリケーションプログラムの運行中に、前記アプリケーションプログラムをインストールした端末の残電力量を取得することと、
前記アプリケーション省電力情報と前記端末の残電力量とに基づいて、前記アプリケーションプログラムの現在の運行モードからアプリケーション省電力モードへ切り替えるか否かを決定することとを含む、切替方法。
【請求項2】
前述した、ユーザが予め設定したアプリケーション省電力情報を取得する前に、
前記アプリケーションプログラムにおける設定ページを展示することと、
ユーザの前記設定ページでの設定操作に基づいて、ユーザが予め設定したアプリケーション省電力情報を決定することとをさらに含み、前記アプリケーション省電力情報は、省電力切替閾値を含み、前記省電力切替閾値とは、前記アプリケーションプログラムが前記アプリケーション省電力モードに切り替えるトリガタイミングに対応する端末の残電力量である、請求項1に記載の切替方法。
【請求項3】
前述した、前記アプリケーションプログラムにおける設定ページを展示することは、
前記アプリケーションプログラムの運行中に前記端末の残電力量が提示閾値よりも小さい場合、前記アプリケーションプログラムの現在の表示ページに省電力提示情報を展示することと、
ユーザによる前記省電力提示情報に対するタッチ操作に応じて、前記現在の表示ページから前記アプリケーションプログラムにおける設定ページへ切り替えることとを含む、請求項2に記載の切替方法。
【請求項4】
前述した、前記アプリケーションプログラムにおける設定ページを展示することは、
予め設定された時間内に、ユーザによる省電力提示情報に対するタッチ操作が検出されない場合、省電力提示情報を現在の表示ページから除去することをさらに含む、請求項3に記載の切替方法。
【請求項5】
前記アプリケーションプログラムの現在の運行モードから前記アプリケーション省電力モードへ切り替えることが決定された後、前記アプリケーションプログラムに関連するターゲット機能の運行パラメータを調整することをさらに含み、前記ターゲット機能は、アプリケーションプログラムのネイティブ機能及び/又は端末オペレーティングシステムネイティブ機能を含む、請求項1~4のいずれか1項に記載の切替方法。
【請求項6】
前述した、前記アプリケーションプログラムに関連するターゲット機能の運行パラメータを調整することは、
前記端末オペレーティングシステムに調整命令を送信することを含み、前記調整命令は、前記端末オペレーティングシステムに、前記端末オペレーティングシステムネイティブ機能の運行パラメータを調整するように指示するためのものである、請求項5に記載の切替方法。
【請求項7】
前記アプリケーションプログラムの現在の運行モードから前記アプリケーション省電力モードへ切り替えることが決定された後、前記端末が充電状態にあることが検出される場合、前記アプリケーション省電力モードから非省電力モードに切り替えることをさらに含む、請求項1~6のいずれか1項に記載の切替方法。
【請求項8】
前記アプリケーション省電力情報は、前記アプリケーションプログラムが前記アプリケーション省電力モードに切り替えるトリガタイミングに対応する端末の残電力量である省電力切替閾値と、アプリケーションプログラムがアプリケーション省電力モードに入る時間とを含み、前記アプリケーション省電力情報と前記端末の残電力量とに基づいて、前記アプリケーションプログラムの現在の運行モードからアプリケーション省電力モードに切り替えるか否かを決定することは、
ユーザが予め設定したアプリケーション省電力情報と端末の残電力量がアプリケーションプログラム運行モード切替条件を満たす場合、アプリケーションプログラムが現在の運行モードからアプリケーション省電力モードに切り替えると決定することと、
ユーザが予め設定したアプリケーション省電力情報と端末の残電力量がアプリケーションプログラム運行モード切替条件を満たさない場合、アプリケーションプログラムがモード切替を実行しないと決定することとを含み、
アプリケーションプログラム運行モード切替条件は、前記端末の現在の残電力量が省電力切替閾値よりも小さいことと、現在時間がユーザが予め設定したアプリケーションプログラムがアプリケーション省電力モードに入る時間に達していることとのうちの少なくとも1つを含む、請求項1~7のいずれか1項に記載の切替方法。
【請求項9】
前記アプリケーションプログラムは、ビデオ編集類アプリケーションプログラムを含み、
前記アプリケーションプログラムのネイティブ機能は、ネットワークデータ伝送機能、データクリーンアップ機能、マルチメディアデータ編集機能、マルチメディアデータ再生機能、及びページレンダリング機能のうちの少なくとも1つを含み、
前記端末オペレーティングシステムネイティブ機能は、測位機能及びセンシング装置に依存する検出機能のうちの少なくとも1つを含む、請求項5に記載の切替方法。
【請求項10】
前述した、前記アプリケーションプログラムに関連するターゲット機能の運行パラメータを調整することは、
前記アプリケーションプログラムに関連するターゲット機能の調整優先度に従って、前記ターゲット機能の運行パラメータを調整することを含む、請求項9に記載の切替方法。
【請求項11】
前述した、前記アプリケーションプログラムに関連するターゲット機能の調整優先度に従って、前記ターゲット機能の運行パラメータを調整することは、
前記ユーザが前記アプリケーションプログラムを使用するプロセスにおける操作データを収集し、前記ユーザによる異なるターゲット機能に対する使用頻度を解析することと、
前記ユーザによる異なるターゲット機能に対する使用頻度に応じて、異なるターゲット機能の調整優先度を決定することとを含み、使用頻度が低いほど、調整優先度が高くなる、請求項10に記載の切替方法。
【請求項12】
前述した、前記アプリケーションプログラムに関連するターゲット機能の調整優先度に従って、前記ターゲット機能の運行パラメータを調整することは、
前記端末の残電力量が第1のレベル閾値よりも小さい場合、前記ターゲット機能のうち、マルチメディアデータ再生機能、測位機能、ページレンダリング機能、及びネットワークデータ伝送機能のうちの少なくとも1つを含む第1の調整レベルに属する機能の運行パラメータを調整することと、
前記端末の残電力量が第2のレベル閾値よりも小さい場合、前記ターゲット機能のうち、データクリーンアップ機能、マルチメディアデータ編集機能、及びセンシング装置に依存する検出機能のうちの少なくとも1つを含む第2の調整レベルに属する機能の運行パラメータを調整することとを含み、前記第2のレベル閾値は、前記第1のレベル閾値よりも小さい、請求項10又は11に記載の切替方法。
【請求項13】
前記ターゲット機能が前記ネットワークデータ伝送機能である場合、前述した、前記アプリケーションプログラムに関連するターゲット機能の運行パラメータを調整することは、
サーバとのデータインタラクション頻度がインタラクション閾値よりも小さいように調整することと、
前記サーバから取得されたマルチメディアデータのコードレートがコードレート閾値よりも小さいように調整することとのうちの少なくとも1つを含み、
及び/又は、前記ターゲット機能が前記データクリーンアップ機能である場合、前述した、前記アプリケーションプログラムに関連するターゲット機能の運行パラメータを調整することは、
アプリケーションデータクリーンアップの頻度がクリーンアップ閾値よりも小さいように調整することを含み、
及び/又は、前記ターゲット機能が前記マルチメディアデータ編集機能である場合、前述した、前記アプリケーションプログラムに関連するターゲット機能の運行パラメータを調整することは、
フィルタ追加アルゴリズム、プロップ追加アルゴリズム、及びエフェクト追加アルゴリズムのうちの少なくとも1つを含むターゲット編集アルゴリズムの運行を禁止することを含み、
及び/又は、前記ターゲット機能が前記マルチメディアデータ再生機能である場合、前述した、前記アプリケーションプログラムに関連するターゲット機能の運行パラメータを調整することは、
マルチメディアデータの再生輝度が輝度閾値よりも小さいように調整することと、
前記マルチメディアデータの再生音量が音量閾値よりも小さいように調整することとのうちの少なくとも1つを含み、
及び/又は、前記ターゲット機能が前記ページレンダリング機能である場合、前述した、前記アプリケーションプログラムに関連するターゲット機能の運行パラメータを調整することは、
ページレンダリングプロセスにおける動画要素の数が数閾値よりも小さいように調整することと、
前記ページレンダリングプロセスにおける動画要素を静的要素に切り替えることとのうちの少なくとも1つを含む、請求項9~12のいずれか1項に記載の切替方法。
【請求項14】
前記ターゲット機能が前記測位機能である場合、前述した、前記アプリケーションプログラムに関連するターゲット機能の運行パラメータを調整することは、
前記端末の測位方式がターゲットネットワーク測位に属さないことが決定された場合、前記端末の測位方式を前記ターゲットネットワーク測位に調整することと、
前記端末における測位機能の呼び出し頻度が測位呼び出し閾値よりも小さいように調整することと、
前記アプリケーションプログラムの運行サービスタイプに応じて、前記端末における測位機能の呼び出しタイミングを調整することとのうちの少なくとも1つを含み、
及び/又は、前記ターゲット機能が前記センシング装置に依存する検出機能である場合、前述した、前記アプリケーションプログラムに関連するターゲット機能の運行パラメータを調整することは、
前記端末におけるセンシング装置に依存する検出機能の呼び出し頻度がセンシング呼び出し閾値よりも小さいように調整することと、
前記アプリケーションプログラムの運行サービスタイプに応じて、前記端末におけるセンシング装置に依存する検出機能の呼び出しタイミングを調整することとのうちの少なくとも1つを含む、請求項9~13のいずれか1項に記載の切替方法。
【請求項15】
アプリケーションプログラム運行モードの切替装置であって、
ユーザが予め設定したアプリケーション省電力情報を取得するための情報取得モジュールと、
前記アプリケーションプログラムの運行中に、前記アプリケーションプログラムをインストールした端末の残電力量を取得するための電力量取得モジュールと、
前記アプリケーション省電力情報と前記端末の残電力量とに基づいて、前記アプリケーションプログラムの現在の運行モードからアプリケーション省電力モードへ切り替えるか否かを決定するためのモード切替モジュールとを含む、切替装置。
【請求項16】
プロセッサと、
前記プロセッサが実行可能な命令を記憶するためのメモリと、を含み、
前記プロセッサは、前記メモリから前記実行可能な命令を読み出し、前記実行可能な命令を実行して請求項1~14のいずれか1項に記載のアプリケーションプログラム運行モードの切替方法を実現させるためのものである、電子機器。
【請求項17】
前記アプリケーションプログラムの運行中に、前記アプリケーションプログラムをインストールした端末の残電力量を検出するための検出機器をさらに含む、請求項16に記載の電子機器。
【請求項18】
コンピュータプログラムが記憶されており、前記コンピュータプログラムがプロセッサによって実行される時、請求項1~14のいずれか1項に記載のプリケーション運行モードの切替方法を実現させる、コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項19】
命令を含み、前記命令がプロセッサによって実行される時、前記プロセッサに請求項1~14のいずれか1項に記載のアプリケーションプログラム運行モードの切替方法を実行させる、コンピュータプログラム。
【請求項20】
命令を含み、前記命令がプロセッサによって実行される時、前記プロセッサに請求項1~14のいずれか1項に記載のアプリケーションプログラム運行モードの切替方法を実行させる、コンピュータプログラム製品。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
この出願は、中国出願番号が202010967194.8であり、出願日が2020年9月15日である出願を基礎としており、その優先権を主張し、該中国出願の開示内容の全てが本出願に取り込まれる。
【0002】
(技術分野)
本開示は、コンピュータアプリケーション技術分野に関し、特にアプリケーションプログラム運行モードの切替方法、切替装置、電子機器及び記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0003】
ユーザ端末にインストール可能なアプリケーションプログラムが増えるにつれて、ユーザ端末がサポートする機能は多様化し、それに伴って、ユーザ端末の消費電力も増加する。
【0004】
関連技術では、一般的には、ユーザ端末のオペレーティングシステムを出発点として、オペレーティングシステムのデータ処理プロセスを減少させて、ユーザ端末を省電力モードに入らせることにより、ユーザ端末の消費電力を低減する。しかしながら、ユーザ端末が省電力モードに入ると、ユーザ端末にインストールされている各アプリケーションプログラムの正常な運行が影響されやすい。
【発明の概要】
【0005】
上記技術課題を解決し、又は少なくとも部分的に上記技術課題を解決するために、本開示の実施例は、アプリケーションプログラム運行モードの切替方法、切替装置、電子機器及び記憶媒体を提供する。
【0006】
第一の側面によれば、本開示の実施例は、アプリケーションプログラム運行モードの切替方法を提供する。この切替方法は、
ユーザが予め設定したアプリケーション省電力情報を取得することと、
アプリケーションプログラムの運行中に、アプリケーションプログラムをインストールした端末の残電力量を取得することと、
アプリケーション省電力情報と端末の残電力量とに基づいて、アプリケーションプログラムの現在の運行モードからアプリケーション省電力モードへ切り替えるか否かを決定することとを含む。
【0007】
第二の側面によれば、本開示の実施例は、アプリケーションプログラム運行モードの切替装置をさらに提供する。この切替装置は、
ユーザが予め設定したアプリケーション省電力情報を取得するための情報取得モジュールと、
アプリケーションプログラムの運行中に、アプリケーションプログラムをインストールした端末の残電力量を取得するための電力量取得モジュールと、
アプリケーション省電力情報と端末の残電力量とに基づいて、アプリケーションプログラムの現在の運行モードからアプリケーション省電力モードへ切り替えるか否かを決定するためのモード切替モジュールとを含む。
【0008】
第三の側面によれば、本開示の実施例は、電子機器をさらに提供する。電子機器は、プロセッサと、プロセッサが実行可能な命令を記憶するためのメモリと、を含み、プロセッサは、メモリから実行可能な命令を読み出し、実行可能な命令を実行して本開示の実施例によるいずれかのアプリケーションプログラム運行モードの切替方法を実現させるためのものである。
【0009】
第四の側面によれば、本開示の実施例は、コンピュータ可読記憶媒体をさらに提供する。記憶媒体にはコンピュータプログラムが記憶されており、コンピュータプログラムがプロセッサによって実行される時、本開示の実施例によるいずれかのアプリケーションプログラム運行モードの切替方法を実現させる。
【0010】
第五の側面によれば、本開示は、コンピュータプログラムを提供する。このコンピュータプログラムは命令を含み、命令がプロセッサによって実行される時、プロセッサに本開示の実施例によるいずれかのアプリケーションプログラム運行モードの切替方法を実行させる。
【0011】
第六の側面によれば、本開示は、コンピュータプログラム製品を提供する。このコンピュータプログラム製品は命令を含み、命令がプロセッサによって実行される時、プロセッサに本開示の実施例によるいずれかのアプリケーションプログラム運行モードの切替方法を実行させる。
【0012】
本開示の実施例による技術案は、関連技術と比較して、以下の利点を有する。本開示の実施例による技術案では、ユーザが予め設定したアプリケーション省電力情報と端末の残電力量とに基づいて、端末で現在運行しているアプリケーションプログラムがアプリケーション省電力モードに入る必要があるか否かを決定することにより、アプリケーションプログラムの角度から、端末の消費電力を低減する合理的な方案を提供し、アプリケーションプログラム自体が省電力モード設定をサポートし、具体的なアプリケーションプログラムがアプリケーション省電力モードに入るように個別に制御することにより端末の消費電力を低減する効果を達成した。また、具体的なアプリケーションプログラムがアプリケーション省電力モードに入ることは、端末上の他のアプリケーションプログラムの正常な運行に影響を与えず、即ち、他のアプリケーションプログラムは同時に省電力モードに入る必要がなく、関連技術における端末の消費電力を効果的に低減する合理的な方案がないという問題を解決した。
【図面の簡単な説明】
【0013】
ここでの図面は、明細書に組み込まれ、本明細書の一部を構成し、本開示に適合する実施例を示しており、明細書とともに本開示の原理を説明するために用いられる。
【0014】
本開示の実施例又は従来技術における技術案をより明確に説明するために、以下は、実施例又は従来技術の説明において使用される必要がある図面を簡単に説明する。自明なこととして、当業者であれば、創造的な労力を払うことなく、それらの図面に基づき、他の図面を取得することもできる。
【0015】
図1】本開示の実施例によるアプリケーションプログラム運行モードの切替方法のフローチャートである。
図2】本開示の実施例によるアプリケーションプログラムの設定ページの概略図である。
図3】本開示の実施例による省電力提示情報を展示したアプリケーションプログラム運行ページの概略図である。
図4】本開示の実施例による別のアプリケーションプログラム運行モードの切替方法のフローチャートである。
図5】本開示の実施例による別のアプリケーションプログラム運行モードの切替方法のフローチャートである。
図6】本開示の実施例による退出提示情報を展示したアプリケーションプログラム運行ページの概略図である。
図7】本開示の実施例によるアプリケーションプログラム運行モードの切替装置の構造概略図である。
図8】本開示の実施例による電子機器の構造概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
本開示の上記目的、特徴及び利点をより明確に理解できるように、以下は、本開示の方案についてさらに説明する。なお、矛盾しない限り、本開示の実施例及び実施例における特徴は、互いに組み合わせることができる。
【0017】
本開示を十分に理解するために、以下の説明において、多くの具体的な詳細が説明されているが、本開示は、ここで説明されている形態と異なる他の形態で実施されてもよい。明らかなこととして、明細書における実施例は、本開示の一部の実施例に過ぎず、全ての実施例ではない。
【0018】
図1は、本開示の実施例によるアプリケーションプログラム運行モードの切替方法のフローチャートである。本開示の実施例は、どのように端末にインストールされたアプリケーションプログラムを省電力モードに切り替えることにより、端末の消費電力を低減するかという場合に適用され得る。本開示の実施例による方法は、アプリケーションプログラム運行モード切替装置により実行され得る。この装置は、ソフトウェア及び/又はハードウェアで実現されてもよく、計算能力を有する任意の電子機器、例えば、携帯端末、パーソナルコンピュータ、タブレットコンピュータなどに集積されてもよい。いくつかの実施例において、この装置は、アプリケーションプログラムの機能として実現させ、アプリケーションプログラムに集積されてもよい。また、本開示の実施例に言及するアプリケーションプログラムは、任意のタイプのアプリケーションプログラムであってもよく、本開示の実施例は、具体的に限定しない。
【0019】
図1に示すように、本開示の実施例によるアプリケーションプログラム運行モードの切替方法は、以下のステップを含み得る。
【0020】
S101:ユーザが予め設定したアプリケーション省電力情報を取得する。
【0021】
ここで、ユーザが予め設定したアプリケーション省電力情報とは、ユーザが予め設定したアプリケーションプログラムのアプリケーション省電力モードをオンにすることに関する情報であり、アプリケーションプログラムがいつアプリケーション省電力モードに入るか、端末の残電力量がどんな量に達したらアプリケーションプログラムが省電力モードに入るか、アプリケーションプログラムがアプリケーション省電力モードに入った後の持続時間などの情報を記述するために用いられることができる。従って、ユーザが予め設定したアプリケーション省電力情報は、アプリケーションプログラムが自動的にアプリケーション省電力モードをオンにする省電力切替閾値、アプリケーションプログラムがアプリケーション省電力モードに入る時間、及びアプリケーション省電力モードの持続時間などの情報を含み得るが、それらに限定されない。省電力切替閾値とは、アプリケーションプログラムがアプリケーション省電力モードに切り替えるトリガタイミングに対応する端末の残電力量である。
【0022】
端末オペレーティングシステムの設定ページにアプリケーションプログラムの省電力モードに関する設定コントロールが集積されている場合、ユーザは、端末オペレーティングシステムの設定ページを介してアプリケーションプログラムのアプリケーション省電力情報を予め設定することができる。また、アプリケーションプログラムは、端末オペレーティングシステムとのインタラクションにより、ユーザが予め設定したアプリケーション省電力情報を取得する。いくつかの実施例において、本開示の実施例のアプリケーションプログラム自体は、ユーザがアプリケーション省電力情報を設定する機能をサポートすることができ、即ち、アプリケーションプログラム自体は、設定ページを提供することができる。設定ページには、省電力モード設定の関連コントロールが集積され、ユーザのタッチ操作をサポートする。アプリケーションプログラムは、ユーザのタッチ操作に基づいてユーザが予め設定したアプリケーション省電力情報を決定し、その後、情報取得を行うことができ、端末オペレーティングシステムとのインタラクションを行う必要がない。一方では、アプリケーションプログラムが実現する機能を豊富にするのに有利となり、他方では、ユーザが予め設定したアプリケーション省電力情報を取得する効率を向上させることができる。また、アプリケーションプログラムが、ユーザが個別に本アプリケーションプログラムのアプリケーション省電力情報を設定することをサポートし、ユーザ設定の精度を向上させることができ、ユーザの端末オペレーティングシステム設定ページでの誤選択操作に起因して、異なるアプリケーションプログラム間のアプリケーション省電力情報の設定が間違ってしまうことを回避することができる。
【0023】
S102:アプリケーションプログラムの運行中に、アプリケーションプログラムをインストールした端末の残電力量を取得する。
【0024】
アプリケーションプログラムは、運行中において、フォアグラウンド運行又はバックグラウンド運行を含み、予め開発された電力量検出プログラムを利用して、端末の残電力量をリアルタイムで検出することができる。電力量検出プログラムは、クーロンカウンタなどの検出装置を用いて端末の残電力量をリアルタイムで検出することができる。
【0025】
なお、ステップS101とS102の間の厳密な実行順序の限定はなく、シリアル又は並列で実行されてもよく、図1に示された論理的な順序は、本開示の実施例に対する限定として解釈されるべきではない。
【0026】
S103:アプリケーション省電力情報と端末の残電力量とに基づいて、アプリケーションプログラムの現在の運行モードからアプリケーション省電力モードへ切り替えるか否かを決定する。
【0027】
ユーザが予め設定したアプリケーション省電力情報と端末の残電力量がアプリケーションプログラム運行モード切替条件を満たす場合、アプリケーションプログラムが現在の運行モードからアプリケーション省電力モードに切り替えると決定する。ユーザが予め設定したアプリケーション省電力情報と端末の残電力量がアプリケーションプログラム運行モード切替条件を満たさない場合、アプリケーションプログラムがモード切替を実行しないと決定する。アプリケーションプログラム運行モード切替条件は、端末の現在の残電力量が省電力切替閾値よりも小さいこと、又は端末の現在の残電力量が省電力切替閾値よりも小さく、且つ現在時間がユーザが予め設定したアプリケーションプログラムがアプリケーション省電力モードに入る時間に達しているなど、又は端末の現在の残電力量に対する要求がなく、現在時間がユーザが予め設定したアプリケーションプログラムがアプリケーション省電力モードに入る時間に達していることを含み得る。ここで、アプリケーションプログラム運行モード切替条件は、具体的には、ユーザが予め設定したアプリケーション省電力情報に含まれる内容に基づいて決定され得る。ユーザはニーズに応じて省電力切替閾値をフレキシブルに設定することもできる。アプリケーションプログラムのアプリケーション省電力モードをオンにするプロセスにおいてユーザのニーズを十分に考慮することを実現し、端末の消費電力を低減すると同時に、ユーザによるアプリケーションプログラムに対する使用体験を確保する。
【0028】
また、ユーザがアプリケーション省電力モードの持続時間を予め設定し、例えば、アプリケーションプログラムがアプリケーション省電力モードに入ってから持続時間が30分に達すると自動的に退出することで、アプリケーションプログラムの省電力モードの周期的なオン・オフを実現することができ、端末の消費電力をフレキシブルに低減し、端末の電力量消費をフレキシブルに低減する効果を達成することができ、且つアプリケーションプログラムの機能を豊富にすることができる。
【0029】
本開示の実施例による技術案では、ユーザが予め設定したアプリケーション省電力情報と端末の残電力量とに基づいて、端末で現在運行しているアプリケーションプログラムがアプリケーション省電力モードに入る必要があるか否かを決定することにより、アプリケーションプログラムの角度から、端末の消費電力を低減する合理的な方案を提供し、アプリケーションプログラム自体が省電力モード設定をサポートし、具体的なアプリケーションプログラムがアプリケーション省電力モードに入るように個別に制御することにより端末の消費電力を低減する効果を達成した。また、具体的なアプリケーションプログラムがアプリケーション省電力モードに入ることは、端末上の他のアプリケーションプログラムの正常な運行に影響を与えず、即ち、他のアプリケーションプログラムは同時に省電力モードに入る必要がなく、関連技術における端末の消費電力を効果的に低減する合理的な方案がないという問題を解決した。また、本開示の実施例は、アプリケーションプログラムのアプリケーション省電力モードをオンにするプロセスにおいてユーザのニーズを十分に考慮することを実現し、端末の消費電力を低減すると同時に、ユーザによるアプリケーションプログラムに対する使用体験を確保する。
【0030】
上記の技術案に基づき、ユーザがアプリケーションプログラムにおける設定ページを介してアプリケーション省電力情報を設定する場合を例にして、ユーザが予め設定したアプリケーション省電力情報を取得する前に、本開示の実施例による方法は、
アプリケーションプログラムにおける設定ページを展示することと、
ユーザの設定ページでの設定操作に基づいて、ユーザが予め設定したアプリケーション省電力情報を決定することとをさらに含み、アプリケーション省電力情報は、省電力切替閾値を含み、省電力切替閾値とは、アプリケーションプログラムがアプリケーション省電力モードに切り替えるトリガタイミングに対応する端末の残電力量である。
【0031】
図2は、本開示の実施例によるアプリケーションプログラムの設定ページの概略図であり、一例であり、本開示の実施例に対する具体的な限定として解釈されるべきではない。アプリケーションプログラムは、アプリケーションプログラムのメインページ上の設定コントロールに対するユーザのタッチ操作に応じて、アプリケーションメインページから設定ページに切り替えることができる。図2に示すように、図中左側に位置する設定ページは、複数のタイプの設定サブコントロール、例えば、アカウント設定サブコントロール、汎用設定サブコントロール、ABOUTサブコントロールなど、を含み得る。各タイプの設定サブコントロールは、複数の該タイプのサブコントロールをさらに含み得る。例えば、アカウント設定サブコントロールは、アカウントとセキュリティ、プライバシー設定などのサブコントロールを含み、汎用設定サブコントロールは、通知設定、省電力モードなどのサブコントロールを含み、ABOUTサブコントロールは、ユーザプロトコル、フィードバックとヘルプなどのサブコントロールを含む。アプリケーションプログラムは、左側の設定ページにおけるユーザの省電力モードサブコントロールに対するタッチ操作に応じて、現在の設定ページから省電力モードの詳細設定ページ(即ち、図2の右側のページ)に切り替える。省電力モードの詳細設定ページで、ユーザは、「電力量が低い時に自動的に省電力をオンにする」というサブコントロールにより省電力切替閾値を設定し、アプリケーションプログラムがアプリケーション省電力モードに入る一つのトリガ条件を決定することができる。省電力切替閾値は、例えば、30%に設定することができる。つまり、アプリケーションプログラムが端末の現在の残電力量が総電力量の30%であることを検出した場合に、自動的にアプリケーション省電力モードに入ることができる。アプリケーション省電力モードに入る時間に対応する設定サブコントロールや、アプリケーション省電力モードの持続時間に対応する設定サブコントロール(図2に示されていない)も省電力モードの詳細設定ページに展示されてもよい。
【0032】
また、アプリケーションプログラムのインストール中、又はインストール完了後、又はユーザがアプリケーションプログラムを初めてオンにした後、又はユーザがアプリケーション省電力情報を設定したことを検出する前に、ユーザが毎回アプリケーションプログラムをオンにした後、又はアプリケーションプログラムの運行中に、省電力提示情報を展示し、又は直接的に自動的にアプリケーションプログラムにおける設定ページを展示することで、ユーザがアプリケーション省電力情報を設定可能にすることにより、省電力設定を行うようにユーザに適時促す効果を実現し、アプリケーションプログラムとユーザとのインタラクション性を向上させることができる。
【0033】
引き続き図2に示すように、図2において、右側に位置する省電力モードの詳細設定ページには、「省電力オン」というサブコントロールと「省電力オフ」というサブコントロールとがさらに含まれており、それぞれユーザが手動でアプリケーション省電力モードをオンにするか、又は手動でアプリケーション省電力モードをオフにすることをサポートする。アプリケーション省電力モードでは、アプリケーションプログラムがサポートする機能の一部が弱められたり、無効化されたりして、アプリケーションプログラムの運行性能が低下する。このため、アプリケーション省電力モードは、非アプリケーション省電力モードと比較して、アプリケーションプログラムに対するユーザの使用体験が低下する。選択的に、ユーザが「省電力オン」というサブコントロールをタッチすることにより、手動でアプリケーションプログラムのアプリケーション省電力モードをオンにした場合に、該省電力モードの詳細設定ページには、アプリケーション省電力モードがオンになった旨の提示情報、例えば、図2に示される「アプリケーション省電力モードオン」がさらに表示されてもよい。
【0034】
例示的に、アプリケーションプログラムにおける設定ページを展示することは、
アプリケーションプログラムの運行中に、端末の残電力量が提示閾値よりも小さいことを検出すると、アプリケーションプログラムの現在の表示ページに省電力提示情報を展示することを含み、提示閾値は、アプリケーション開発プロセスにおいて予め設定された端末の残電力量値であってもよいし、ユーザが予め設定した端末の残電力量値であってもよい。省電力提示情報は、現在の表示ページの上方、中部、又は下方に展示されてもよく、具体的にページレイアウトに関するものであり、本開示の実施例は限定しない。
【0035】
ユーザによる省電力提示情報に対するタッチ操作に応じて、現在の表示ページからアプリケーションプログラムにおける設定ページへ切り替える。即ち、省電力提示情報は、アプリケーション省電力情報を設定することをユーザに提示するためのものであり、設定ページへ切り替える切替ルートの一つとしてもよい。
【0036】
図3は一例であり、本開示の実施例による省電力提示情報を展示したアプリケーションプログラム運行ページの概略図を示している。具体的には、図3は、ビデオインタラクションアプリケーションを例にして、ビデオインタラクションアプリケーションがフォアグラウンドで運行するプロセスにおける一運行ページを示す。アプリケーションプログラムは、端末の残電力量が提示閾値よりも小さいことを検出した場合、該運行ページの上方に省電力提示情報を展示する。いくつかの実施例では、省電力提示情報は、提示ポップアップウィンドウの形で展示されてもよい。ユーザは、該提示ポップアップウィンドウ上のアクセスコントロール、即ち、図に示される矢印をタッチすることにより、アプリケーションプログラムに、アプリケーション省電力情報を設定するためのページを展示させることができ、即ち、図3に展示されるページから図2に展示されるページに切り替える。具体的には、まず図3に展示されるページから図2の左側に位置する設定ページへ切り替えて、次に、図2の右側に位置する省電力モードの詳細設定ページに入るようにしてもよいし、直接的に図3に展示されるページから図2の右側に位置する省電力モードの詳細設定ページに切り替えるようにしてもよく、これは、ページジャンプデザインロジックに関するものであり、本開示の実施例は、具体的に限定しない。
【0037】
選択的に、アプリケーションプログラムの現在の表示ページに省電力提示情報を展示した後、本開示の実施例による方法は、
予め設定された時間内に、ユーザによる省電力提示情報に対するタッチ操作が検出されない場合、省電力提示情報を現在の表示ページから除去することをさらに含む。
【0038】
ここで、予め設定された時間は、フレキシブルに設定可能であり、例えば5秒である。予め設定された時間内に、ユーザによる省電力提示情報に対するタッチ操作が検出されない場合、ユーザは現在アプリケーションプログラムの省電力設定を行う必要がないことを示す。よって、省電力提示情報を除去することにより、省電力提示情報の展示がアプリケーションプログラムの現在の表示ページの展示効果に影響を与えることを回避する。
【0039】
図4は、本開示の実施例による別のアプリケーションプログラム運行モードの切替方法のフローチャートであり、上記の技術案に基づいてさらに最適化、拡張し、上記の各選択的な実施形態と組み合わせることができる。図4に示すように、この方法は、以下のようなステップを含み得る。
【0040】
S201:ユーザが予め設定したアプリケーション省電力情報を取得する。
【0041】
S202:アプリケーションプログラムの運行中に、アプリケーションプログラムをインストールした端末の残電力量を検出する。
【0042】
S203:アプリケーション省電力情報と端末の残電力量とに基づいて、アプリケーションプログラムの現在の運行モードからアプリケーション省電力モードへ切り替えるか否かを決定する。
【0043】
S204:アプリケーションプログラムの現在の運行モードからアプリケーション省電力モードへ切り替えることが決定された後、アプリケーションプログラムに関連するターゲット機能の運行パラメータを調整する。ここで、ターゲット機能は、アプリケーションプログラムのネイティブ機能及び/又は端末オペレーティングシステムネイティブ機能を含む。
【0044】
即ち、アプリケーションプログラムがアプリケーション省電力モードに入ると、それに関連するターゲット機能の運行パラメータが調整される。異なるターゲット機能に対して、調整の必要がある運行パラメータは異なる。ターゲット機能の異なる運行パラメータで端末の電力量を消費する状況は異なる。ターゲット機能の運行パラメータを調整することにより、端末の消費電力を低減する効果を達成する。
【0045】
本開示の実施例において、アプリケーションプログラムのネイティブ機能とは、アプリケーションプログラム開発プロセスにおいて開発者が付与したアプリケーションプログラム自体が実現できる機能であり、これらの機能の実現は、アプリケーションプログラムをインストールする端末によって変化しない。端末オペレーティングシステムネイティブ機能とは、出荷後に端末自体で備えている機能であり、例えば、端末ハードウェアに依存する測位機能やセンシング検出機能などである。端末にインストールされたアプリケーションプログラム自体は、端末オペレーティングシステムネイティブ機能を備えていない。アプリケーションプログラムが端末オペレーティングシステムネイティブ機能を呼び出す必要があれば、端末オペレーティングシステムとのインタラクションを行うことで、機能の呼び出しを実現する必要がある。
【0046】
選択的に、アプリケーションプログラムに関連するターゲット機能が端末オペレーティングシステムネイティブ機能である場合、アプリケーションプログラムに関連するターゲット機能の運行パラメータを調整することは、端末オペレーティングシステムに調整命令を送信することを含み、調整命令は、端末オペレーティングシステムに、端末オペレーティングシステムネイティブ機能の運行パラメータを調整するように指示するためのものである。
【0047】
本開示の実施例において、アプリケーションプログラムがアプリケーション省電力モードに入った後、アプリケーションプログラムのネイティブ機能と端末オペレーティングシステムネイティブ機能は、いずれも運行パラメータ調整をサポートし、本開示の実施例における、アプリケーションプログラムがサポートする機能の運行パラメータ調整の多様化を体現し、端末の消費電力を低減する効果的な実現を確保する。
【0048】
上記技術案に基づき、選択的に、本開示の実施例におけるアプリケーションプログラムは、ビデオ編集類アプリケーションプログラムを含む。それに応じて、アプリケーションプログラムのネイティブ機能は、ネットワークデータ伝送機能、データクリーンアップ機能、マルチメディアデータ編集機能、マルチメディアデータ再生機能、及びページレンダリング機能のうちの少なくとも1つを含み、端末オペレーティングシステムネイティブ機能は、測位機能及びセンシング装置に依存する検出機能のうちの少なくとも1つを含む。
【0049】
ここで、ネットワークデータ伝送機能は、アプリケーションプログラムとサーバとの間のデータ伝送、例えば、アプリケーションプログラムとサーバとの間のハートビートパケット送信(又はロングチェーンサービスと呼ばれる)などを含むが、それに限定されない。データクリーンアップ機能は、アプリケーションプログラムがプログラムの運行中に発生するキャッシュデータ、テンポラリデータ、又はダウンロードされたデータなどをクリーンアップする機能である。マルチメディアデータ編集機能は、アプリケーションプログラムがサポートするビデオ、オーディオ、及び画像に対する編集機能である。マルチメディアデータ再生機能は、アプリケーションプログラムがサポートするマルチメディアデータを再生する機能である。ページレンダリング機能は、アプリケーションプログラムによる展示ページのレンダリング機能である。端末に搭載されるセンシング装置としては、赤外線検出センサ、光センサ、距離センサ、ジャイロスコープ、重力センサ、温度センサ、電子コンパス、位置センサなどを含み得るが、それらに限定されず、具体的に端末がサポート・実現するセンシング検出機能に応じて決定されてもよい。端末の測位方式には、全地球測位システム(Global Positioning System、GPS)による測位機能、北斗衛星航法システムによる測位機能、無線ネットワーク測位機能などがある。
【0050】
選択的には、アプリケーションプログラムに関連するターゲット機能の運行パラメータを調整することは、アプリケーションプログラムに関連するターゲット機能の調整優先度に従って、ターゲット機能の運行パラメータを調整することを含む。ここで、ターゲット機能の調整優先度は、アプリケーションプログラムの開発プロセスにおいて開発者が予め設定しておいてもよいし、ユーザがアプリケーションプログラムを使用するプロセスにおいて設定してもよい。また、アプリケーションプログラムは、ユーザがアプリケーションプログラムを使用するプロセスにおける操作データを収集し、ユーザによる異なるターゲット機能に対する使用頻度を解析し、使用頻度に応じて異なるターゲット機能の調整優先度を決定するようにしてもよい。ここで、ユーザの使用頻度が低いほど、調整優先度が高くなる。
【0051】
選択的には、アプリケーションプログラムに関連するターゲット機能の調整優先度に従って、ターゲット機能の運行パラメータを調整することは、
端末の残電力量が第1のレベル閾値よりも小さい場合、ターゲット機能のうち、マルチメディアデータ再生機能、測位機能、ページレンダリング機能、及びネットワークデータ伝送機能のうちの少なくとも1つを含む第1の調整レベルに属する機能の運行パラメータを調整することと、
端末の残電力量が第2のレベル閾値よりも小さい場合、ターゲット機能のうち、データクリーンアップ機能、マルチメディアデータ編集機能、及びセンシング装置に依存する検出機能のうちの少なくとも1つを含む第2の調整レベルに属する機能の運行パラメータを調整することとを含み、第2のレベル閾値は、第1のレベル閾値よりも小さく、ニーズに応じて値を設定することができ、例えば、第1のレベル閾値は30%に設定され、第2のレベル閾値は10%に設定される。
【0052】
例示的に、ビデオインタラクションアプリケーションを例にして、アプリケーションプログラムの現在の運行モードからアプリケーション省電力モードへ切り替えることが決定された後、端末の残電力量が30%よりも小さいが10%よりも大きい場合、順次、アプリケーションプログラムが再生するマルチメディアデータの輝度を下げ、端末の測位機能への呼び出しを減らし、ページに展示される動画要素の数を減らし、サーバとの間のハートビートパケットの送信回数を減らす。アプリケーションプログラムの運行に伴い、端末の残電力量が10%よりも小さい場合、引き続きアプリケーションプログラムがマルチメディアデータを再生する音量を下げ、エフェクト及びフィルタを加える編集アルゴリズムを無効にすることなどを行うが、ビデオインタラクションアプリケーションは、依然としてビデオ撮影及び共有をサポートすることができる。
【0053】
アプリケーションプログラムがアプリケーション省電力モードに入った後、段階的にターゲット機能の運行パラメータを調整することにより、省電力モードでアプリケーションプログラムが消費する端末電力量を確かに減少させることができ、階層的に端末の電力を節約する効果を実現すると同時に、段階的にアプリケーションプログラムの運行性能を低下させ、アプリケーション性能の低下がユーザの使用体験に与える影響をある程度緩和する。
【0054】
以下は、本開示の実施例におけるアプリケーションプログラムに関連するターゲット機能の運行パラメータの調整について例示的に説明する。
【0055】
ターゲット機能がネットワークデータ伝送機能である場合、アプリケーションプログラムに関連するターゲット機能の運行パラメータを調整することは、以下の少なくとも1つを含む。
【0056】
サーバとのデータインタラクション頻度がインタラクション閾値よりも小さいように調整する。アプリケーションプログラムとサーバとのデータインタラクション頻度が低いほど、消費する端末電力量が少ない。
【0057】
サーバから取得されたマルチメディアデータのコードレートがコードレート閾値よりも小さいように調整する。アプリケーションプログラムがサーバから取得したマルチメディアデータのコードレートが低いほど、マルチメディアデータ伝送量が少なく、消費する端末電力量が少ない。
【0058】
及び/又は、ターゲット機能がデータクリーンアップ機能である場合、アプリケーションプログラムに関連するターゲット機能の運行パラメータを調整することは、
アプリケーションデータクリーンアップの頻度がクリーンアップ閾値よりも小さいように調整することを含み、アプリケーションデータクリーンアップの頻度が小さいほど、消費する端末電力量が少ない。
【0059】
及び/又は、ターゲット機能がマルチメディアデータ編集機能である場合、アプリケーションプログラムに関連するターゲット機能の運行パラメータを調整することは、
フィルタ追加アルゴリズム、プロップ追加アルゴリズム、及びエフェクト追加アルゴリズムのうちの少なくとも1つを含むターゲット編集アルゴリズムの運行を禁止することを含む。アプリケーションプログラムの基礎マルチメディアデータ編集機能が利用可能であることを維持した上で、ターゲット編集アルゴリズムの運行を禁止することにより、端末の中央処理装置及び/又はグラフィックス処理装置のデータ処理量を減少させることで、端末の消費電力を効果的に減少させることができる。
【0060】
及び/又は、ターゲット機能がマルチメディアデータ再生機能である場合、アプリケーションプログラムに関連するターゲット機能の運行パラメータを調整することは、以下の少なくとも1つを含む。
【0061】
マルチメディアデータの再生輝度が輝度閾値よりも小さいように調整する。マルチメディアデータの再生輝度が低いほど、消費する端末電力量が少ない。
【0062】
マルチメディアデータの再生音量が音量閾値よりも小さいように調整する。マルチメディアデータの再生音量が低いほど、消費する端末電力量が少ない。
【0063】
及び/又は、ターゲット機能がページレンダリング機能である場合、アプリケーションプログラムに関連するターゲット機能の運行パラメータを調整することは、以下の少なくとも1つを含む。
【0064】
ページレンダリングプロセスにおける動画要素の数が数閾値よりも小さいように調整する。ページに含まれる動画要素の数が少ないほど、ページ表示プロセスにおいて消費する端末電力量が少ない。例えば、ページにおけるいくつかの常駐動画要素の数を減らしてもよい。
【0065】
ページレンダリングプロセスにおける動画要素を静的要素に切り替える。ページにおける静的要素の表示は、動的要素の表示よりも、消費する端末電力量が少なく、例えば、ページにおけるいくつかの常駐動画要素を対応する静的要素に切り替えることができる。
【0066】
選択的に、ターゲット機能が端末の測位機能である場合、アプリケーションプログラムに関連するターゲット機能の運行パラメータを調整することは、以下の少なくとも1つを含む。
【0067】
端末の測位方式がターゲットネットワーク測位に属さないことが決定された場合、端末の測位方式をターゲットネットワーク測位に調整する。即ち、アプリケーションプログラムは、測位方式検出プログラムを用いて端末の現在の測位方式を検出し、アプリケーション省電力モードに入った後、ターゲットネットワーク測位方式、例えば、ワイヤレスフィディリティー(Wireless Fidelity、wifi)ネットワークを用いて測位し、又は、端末のモバイルデータネットワークを用いて測位することが好ましく、検出により、端末が現在ターゲットネットワーク測位方式に属さないことが決定された場合、端末は、測位方式の切り替えを行う必要があり、それにより、端末の消費電力を低減する効果を達成する。
【0068】
端末における測位機能の呼び出し頻度が測位呼び出し閾値よりも小さいように調整する。端末における測位機能の呼び出し頻度が小さいほど、消費する端末電力量が少ない。
【0069】
アプリケーションプログラムの運行サービスタイプに応じて、端末における測位機能の呼び出しタイミングを調整する。即ち、アプリケーションプログラムの運行サービスタイプに応じて、現在端末の測位機能を呼び出す必要があるか否かを決定することができる。例えば、リアルタイムで測位データの伝送が必要な運行サービス、例えば、ビデオインタラクションアプリケーションにおけるライブ配信サービスなどに対して、該サービスが運行している場合、端末の測位機能を呼び出し続ける必要がある。例えば、測位データの伝送が不要な運行サービスに対して、そのようなサービスの運行が検出された場合であっても、アプリケーション省電力モードに入った後、端末の測位機能を呼び出さなくてもよい。
【0070】
及び/又は、ターゲット機能がセンシング装置に依存する検出機能である場合、アプリケーションプログラムに関連するターゲット機能の運行パラメータを調整することは、以下の少なくとも1つを含む。
【0071】
端末におけるセンシング装置に依存する検出機能の呼び出し頻度がセンシング呼び出し閾値よりも小さいように調整する。ここで、端末におけるセンシング装置に依存する検出機能の呼び出し頻度が小さいほど、消費する端末電力量が少ない。
【0072】
アプリケーションプログラムの運行サービスタイプに応じて、端末におけるセンシング装置に依存する検出機能の呼び出しタイミングを調整する。即ち、アプリケーションプログラムの運行サービスタイプに応じて、現在端末におけるセンシング装置に依存する検出機能を呼び出す必要があるか否か、また、どのセンシング装置を呼び出す必要があるかを決定することができる。例えば、赤外線検知センサを呼び出す必要があるサービスの場面では、赤外線検知センサのみを呼び出し、他のタイプのセンサの呼び出しを減らすか又は呼び出さない。それにより、端末の消費電力を低減する効果を達成する。
【0073】
なお、上記のターゲット機能の運行パラメータをどのように調整するかに関する実現は、本開示の実施例における好適な例であり、本開示の実施例に対する具体的な限定と解釈されるべきではない。ターゲット運行機能に応じて、それに対応する運行パラメータをフレキシブルに決定し、調整することができる。また、上記の例に係る各閾値は、いずれも実際の状況に応じてフレキシブルに値を設定できる。
【0074】
本開示の実施例による技術案では、ユーザが予め設定したアプリケーション省電力情報と端末の残電力量とに基づいて、端末で現在運行しているアプリケーションプログラムがアプリケーション省電力モードに入る必要があるか否かを決定し、アプリケーションプログラムの現在の運行モードからアプリケーション省電力モードへ切り替えることが決定された後、アプリケーションプログラムに関連するターゲット機能の運行パラメータを調整することにより、アプリケーションプログラムの角度から、端末の消費電力を低減する合理的な方案を提供し、アプリケーションプログラムの機能を拡張し、アプリケーションプログラムがサポートする機能に対する多様化調整を実現し、具体的なアプリケーションプログラムがアプリケーション省電力モードに入るように個別に制御することにより端末の消費電力を低減する効果を達成し、関連技術における端末の消費電力を効果的に低減する合理的な方案がないという問題を解決した。また、本開示の実施例は、アプリケーションプログラムのアプリケーション省電力モードをオンにするプロセスにおいてユーザのニーズを十分に考慮することを実現し、端末の消費電力を低減すると同時に、ユーザによるアプリケーションプログラムに対する使用体験を確保する。
【0075】
図5は、本開示の実施例による別のアプリケーションプログラム運行モードの切替方法のフローチャートであり、上記の技術案に基づいてさらに最適化、拡張し、上記の各選択的な実施形態と組み合わせることができる。
【0076】
図5に示すように、この切替方法は、以下のようなステップを含み得る。
【0077】
S301:ユーザが予め設定したアプリケーション省電力情報を取得する。
【0078】
S302:アプリケーションプログラムの運行中に、アプリケーションプログラムをインストールした端末の残電力量を検出する。
【0079】
S303:アプリケーション省電力情報と端末の残電力量とに基づいて、アプリケーションプログラムの現在の運行モードからアプリケーション省電力モードへ切り替えるか否かを決定する。
【0080】
S304:アプリケーションプログラムの現在の運行モードからアプリケーション省電力モードへ切り替えることが決定された後、端末が充電状態であることが検出された場合、アプリケーション省電力モードから非省電力モードに切り替える。
本開示の実施例において、アプリケーションプログラムが省電力モードに入った後、端末が充電状態に入るか否かをリアルタイムで検出してもよい。例えば、端末における電流変化が検出された場合、端末が充電状態にあると決定することができ、又は、端末における電力量増加が検出された場合、端末が充電状態にあると決定することができる。さらに、ユーザにより良いアプリケーションプログラム使用体験を提供するために、アプリケーションプログラムの弱められた又は無効化された機能を回復し、現在のアプリケーション省電力モードから非省電力モードに切り替える。
【0081】
選択的に、端末が充電状態にあることが検出された場合、アプリケーション省電力モードから非省電力モードに切り替えることは、端末の充電状態における残電力量がモード退出閾値よりも大きいことが検出された場合、アプリケーション省電力モードから非省電力モードに切り替えることを含む。ここで、モード退出閾値は、ニーズに応じて決定されてもよい。アプリケーションプログラムが端末の充電状態における残電力量がモード退出閾値よりも大きいことを検出した場合、端末の現在の残電力量が相対的に余裕があり、端末の運行に良好に対応できることを示す。
【0082】
さらに、アプリケーションプログラムは、端末が充電状態に入った直後を検出すると、自動的にアプリケーション省電力モードから非省電力モードに切り替えてもよい。それにより、アプリケーションプログラムの運行性能を適時に回復する効果を達成する。
【0083】
選択的に、アプリケーション省電力モードから非省電力モードに切り替えた後、さらに、
非省電力モードでのアプリケーション運行ページに退出提示情報を展示することを含み、退出提示情報は、アプリケーションプログラムが非省電力モードであることをユーザに提示するためのものであり、アプリケーション運行ページにおける退出提示情報の展示位置は、ページの上方、中部、又は下方であってもよく、具体的にページレイアウトに応じて決定されてもよい。
【0084】
図6は、本開示の実施例による退出提示情報を展示したアプリケーションプログラム運行ページの概略図である。図6に示すように、アプリケーションプログラムがアプリケーション省電力モードから退出した後、非省電力モードでのアプリケーション運行ページ上、具体的にはページ上方に、退出提示情報をポップアップウィンドウの形で展示することができ、この提示情報内容は、例えば、「アプリケーション省電力モードから自動的に退出した」などのような文言である。さらに、退出提示情報の展示時間が予め設定された展示閾値に達した後、アプリケーションプログラムは、該退出提示情報を現在の表示ページから除去することができる。
【0085】
本開示の実施例による技術案では、ユーザが予め設定したアプリケーション省電力情報と端末の残電力量とに基づいて、端末で現在運行しているアプリケーションプログラムがアプリケーション省電力モードに入る必要があるか否かを決定し、アプリケーションプログラムの現在の運行モードからアプリケーション省電力モードへ切り替えることが決定された後、端末が充電状態にあることが検出された場合、アプリケーション省電力モードから非省電力モードに切り替えることにより、アプリケーションプログラムの角度から、端末の消費電力を低減する合理的な方案を提供し、アプリケーションプログラムがアプリケーション省電力モードに入ることとアプリケーション省電力モードから退出することが合理的に決定されることを確保する。また、本開示の実施例は、アプリケーションプログラムのアプリケーション省電力モードをオンにするプロセスにおいてユーザのニーズを十分に考慮することを実現し、端末の消費電力を低減すると同時に、ユーザによるアプリケーションプログラムに対する使用体験を確保する。
【0086】
図7は、本開示の実施例によるアプリケーションプログラム運行モードの切替装置の構造概略図である。この装置は、ソフトウェア及び/又はハードウェアで実現されてもよく、計算能力を有する任意の電子機器、例えば、携帯端末、パーソナルコンピュータ、タブレットコンピュータなどの端末に集積されてもよい。さらに、この装置は、アプリケーションプログラムの機能として実現され、アプリケーションプログラムに集積されてもよい。
【0087】
図7に示すように、本開示の実施例によるアプリケーションプログラム運行モードの切替装置は、情報取得モジュール401、電力量取得モジュール402、モード切替モジュール403を含み得る。そのうち、
情報取得モジュール401は、ユーザが予め設定したアプリケーション省電力情報を取得するためのものである。
【0088】
電力量取得モジュール402は、アプリケーションプログラムの運行中に、アプリケーションプログラムをインストールした端末の残電力量を取得するためのものである。
【0089】
モード切替モジュール403は、アプリケーション省電力情報と端末の残電力量とに基づいて、アプリケーションプログラムの現在の運行モードからアプリケーション省電力モードへ切り替えるか否かを決定するためのものである。
【0090】
選択的に、本開示の実施例による装置は、
情報取得モジュール401がユーザが予め設定したアプリケーション省電力情報を取得する動作を実行する前に、アプリケーションプログラムにおける設定ページを展示するための設定ページ展示モジュールと、
ユーザの設定ページでの設定操作に基づいて、ユーザが予め設定したアプリケーション省電力情報を決定するための情報決定モジュールとをさらに含み、アプリケーション省電力情報は、省電力切替閾値を含み、省電力切替閾値とは、アプリケーションプログラムがアプリケーション省電力モードに切り替えるトリガタイミングに対応する端末の残電力量である。
【0091】
選択的に、設定ページ展示モジュールは、
アプリケーションプログラムの運行中に端末の残電力量が提示閾値よりも小さいことを検出すると、アプリケーションプログラムの現在の表示ページに省電力提示情報を展示するための省電力提示情報展示部と、
ユーザによる省電力提示情報に対するタッチ操作に応じて、現在の表示ページからアプリケーションプログラムにおける設定ページへ切り替えるためのページ切替部とを含む。
【0092】
選択的に、本開示の実施例による装置は、
アプリケーションプログラムの現在の運行モードからアプリケーション省電力モードへ切り替えることが決定された後、アプリケーションプログラムに関連するターゲット機能の運行パラメータを調整するための運行パラメータ調整モジュールをさらに含み、ターゲット機能は、アプリケーションプログラムのネイティブ機能及び/又は端末オペレーティングシステムネイティブ機能を含む。
【0093】
選択的に、運行パラメータ調整モジュールは、
端末オペレーティングシステムに調整命令を送信するための調整命令送信部を含み、調整命令は、端末オペレーティングシステムに、端末オペレーティングシステムネイティブ機能の運行パラメータを調整するように指示するためのものである。
【0094】
選択的に、本開示の実施例による装置は、
端末が充電状態にあることが検出された場合、アプリケーション省電力モードから非省電力モードに切り替えるための充電検出モジュールをさらに含む。
【0095】
選択的に、本開示の実施例におけるアプリケーションプログラムは、ビデオ編集類アプリケーションプログラムを含む。
【0096】
それに応じて、アプリケーションプログラムのネイティブ機能は、ネットワークデータ伝送機能、データクリーンアップ機能、マルチメディアデータ編集機能、マルチメディアデータ再生機能、及びページレンダリング機能のうちの少なくとも1つを含む。
【0097】
端末オペレーティングシステムネイティブ機能は、測位機能及びセンシング装置に依存する検出機能のうちの少なくとも1つを含む。
【0098】
選択的に、運行パラメータ調整モジュールは、具体的には、
アプリケーションプログラムに関連するターゲット機能の調整優先度に従って、ターゲット機能の運行パラメータを調整するためのものである。
【0099】
選択的に、運行パラメータ調整モジュールは、
端末の残電力量が第1のレベル閾値よりも小さい場合、ターゲット機能のうち、マルチメディアデータ再生機能、測位機能、ページレンダリング機能、及びネットワークデータ伝送機能のうちの少なくとも1つを含む第1の調整レベルに属する機能の運行パラメータを調整するための第1の調整部と、
端末の残電力量が第2のレベル閾値よりも小さい場合、ターゲット機能のうち、データクリーンアップ機能、マルチメディアデータ編集機能、及びセンシング装置に依存する検出機能のうちの少なくとも1つを含む第2の調整レベルに属する機能の運行パラメータを調整するための第2の調整部とを含み、第2のレベル閾値は、第1のレベル閾値よりも小さい。
【0100】
選択的に、ターゲット機能がネットワークデータ伝送機能である場合、運行パラメータ調整モジュールは、
サーバとのデータインタラクション頻度がインタラクション閾値よりも小さいように調整するためのインタラクション頻度調整部と、
サーバから取得されたマルチメディアデータのコードレートがコードレート閾値よりも小さいように調整するためのコードレート調整部とのうちの少なくとも1つを含み、
及び/又は、ターゲット機能がデータクリーンアップ機能である場合、運行パラメータ調整モジュールは、
アプリケーションデータクリーンアップの頻度がクリーンアップ閾値よりも小さいように調整するためのクリーンアップ頻度調整部を含み、
及び/又は、ターゲット機能がマルチメディアデータ編集機能である場合、運行パラメータ調整モジュールは、
フィルタ追加アルゴリズム、プロップ追加アルゴリズム、及びエフェクト追加アルゴリズムのうちの少なくとも1つを含むターゲット編集アルゴリズムの運行を禁止するためのアルゴリズム無効化部を含み、
及び/又は、ターゲット機能がマルチメディアデータ再生機能である場合、運行パラメータ調整モジュールは、
マルチメディアデータの再生輝度が輝度閾値よりも小さいように調整するための輝度調整部と、
マルチメディアデータの再生音量が音量閾値よりも小さいように調整するための音量調整部とのうちの少なくとも1つを含み、
及び/又は、ターゲット機能がページレンダリング機能である場合、運行パラメータ調整モジュールは、
ページレンダリングプロセスにおける動画要素の数が数閾値よりも小さいように調整する要素数調整部と、
ページレンダリングプロセスにおける動画要素を静的要素に切り替えるための要素切替部とのうちの少なくとも1つを含む。
【0101】
選択的に、ターゲット機能が測位機能である場合、運行パラメータ調整モジュールは、
端末の測位方式がターゲットネットワーク測位に属さないことが決定された場合、端末の測位方式をターゲットネットワーク測位に調整するための測位方式調整部と、
端末における測位機能の呼び出し頻度が測位呼び出し閾値よりも小さいように調整するための測位呼び出し頻度調整部と、
アプリケーションプログラムの運行サービスタイプに応じて、端末における測位機能の呼び出しタイミングを調整するための測位呼び出しタイミング調整部とのうちの少なくとも1つを含み、
及び/又は、ターゲット機能がセンシング装置に依存する検出機能である場合、運行パラメータ調整モジュールは、
端末におけるセンシング装置に依存する検出機能の呼び出し頻度がセンシング呼び出し閾値よりも小さいように調整するためのセンシング呼び出し頻度調整部と、
アプリケーションプログラムの運行サービスタイプに応じて、端末におけるセンシング装置に依存する検出機能の呼び出しタイミングを調整するセンシング呼び出しタイミング調整部とのうちの少なくとも1つを含む。
【0102】
選択的に、設定ページ展示モジュールは、
省電力提示情報展示部がアプリケーションプログラムの現在の表示ページに省電力提示情報を展示する動作を実行した後、予め設定された時間内に、ユーザによる省電力提示情報に対するタッチ操作が検出されない場合、省電力提示情報を現在の表示ページから除去するための省電力提示情報除去部をさらに含む。
【0103】
選択的に、充電検出モジュールは、具体的には、
端末の充電状態における残電力量がモード退出閾値よりも大きいことが検出された場合、アプリケーション省電力モードから非省電力モードに切り替えるためのものである。
【0104】
選択的に、本開示の実施例による装置は、
充電検出モジュールが、端末の充電状態における残電力量がモード退出閾値よりも大きいことが検出された場合、アプリケーション省電力モードから非省電力モードに切り替える動作を実行した後、非省電力モードでのアプリケーション運行ページに、退出提示情報を展示するための退出提示情報展示モジュールをさらに含み、退出提示情報は、アプリケーションプログラムが非省電力モードであることをユーザに提示するためのものである。
【0105】
上記のモジュール又はユニットは、1つ又は複数の汎用プロセッサ上で実行されるソフトウェアコンポーネントとして実現されてもよいし、何らかの機能又はそれらの組み合わせを実行するハードウェア、例えば、プログラマブルロジックデバイス及び/又は特定用途向け集積回路として実現されてもよい。いくつかの実施例において、これらモジュール又はユニットは、ソフトウェア製品の形態で具現化されてもよく、該ソフトウェア製品は、不揮発性記憶媒体に記憶されてもよく、これら不揮発性記憶媒体には、コンピュータデバイス(例えば、パーソナルコンピュータ、サーバ、ネットワーク機器、携帯端末など)に本発明の実施例において説明された方法を実現させることが含まれる。他のいくつかの実施例において、上記モジュール又はユニットは、単一の装置上に実現されてもよいし、複数の装置上に分散されてもよい。これらのモジュール又はユニットの機能は、互いに統合されてもよいし、更に複数のサブユニットに分割されてもよい。
【0106】
本開示の実施例によるアプリケーションプログラム運行モード切替装置は、本開示の実施例による任意のアプリケーションプログラム運行モード切替方法を実行することができ、方法の実行に対応する機能モジュールと有益な効果を有する。本開示の装置の実施例において詳細に説明されていない内容は、本開示の任意の方法の実施例における説明を参照することができる。
【0107】
図8は、本開示の実施例による電子機器の構造概略図であり、本開示の例におけるアプリケーションプログラム運行モード切替方法を実行するための端末について例示的に説明するためのものである。本開示の実施例中の電子機器は、例えば、携帯電話、ノートパソコン、デジタル放送受信機、PDA(パーソナルデジタルアシスタント)、PAD(タブレット)、PMP(可搬式マルチメディア再生機)、車載端末(例えば、車載ナビゲーション端末)などの携帯端末、及び例えばデジタルTV、デスクトップコンピュータなどの固定端末を含み得るが、それらに限らない。図8に示された電子機器は一例に過ぎず、本開示の実施例の機能及び使用範囲に何の制限も加えない。
【0108】
図8に示すように、電子機器800は処理装置(又はプロセッサと呼ばれ、例えば、中央処理装置、グラフィックス処理装置など)801を含んでもよく、それはリードオンリーメモリ(ROM)802に記憶されたプログラム又は記憶装置808からランダムアクセスメモリ(RAM)803にロードされたプログラムによって各種の適切な動作及び処理を実行することができる。RAM 803には、電子機器800の操作に必要な各種のプログラムやデータがさらに格納されている。処理装置801、ROM 802及びRAM 803は、バス804を介して相互に接続される。入力/出力(I/O)インタフェース805もバス804に接続される。
【0109】
一般的には、例えばタッチスクリーン、タッチパネル、キーボード、マウス、カメラヘッド、マイクロホン、加速度計、ジャイロスコープなどを含む入力装置806と、例えば液晶ディスプレイー(LCD)、スピーカー、バイブレーターなどを含む出力装置807と、例えば磁気テープ、ハードディスクなどを含む記憶装置808と、通信装置809とがI/Oインタフェース805に接続されていてもよい。通信装置809は電子機器800が他のデバイスと無線又は有線通信してデータを交換することを可能にする。図8に各種の装置を備えた電子機器800が示されているが、示された装置の全てを実施したり、具備したりすることを要求する意図がないと理解される。それにより多く又は少ない装置を代替的に実施したり、具備したりすることが可能である。
【0110】
特に、本開示の実施例によれば、フローチャートを参照しながら上述したプロセスはコンピュータソフトウェアプログラムとして実現できる。例えば、本開示の実施例はコンピュータプログラム製品を含み、それは非一時的なコンピュータ可読媒体に搭載された、フローチャートに示す方法を実行するためのプログラムコードを含むコンピュータプログラムを含む。このような実施例では、該コンピュータプログラムは通信装置809によってネットワークからダウンロード及びインストールされ、又は記憶装置808からインストールされ、又はROM 802からインストールされ得る。処理装置801によって該コンピュータプログラムが実行されると、本開示の実施例の方法で限定された上記機能を実行する。
【0111】
なお、本開示における上記コンピュータ可読媒体はコンピュータ可読信号媒体又はコンピュータ可読記憶媒体又はそれらの任意の組み合わせであってもよい。コンピュータ可読記憶媒体は、例えば、電気、磁気、光、電磁、赤外線又は半導体のシステム、装置又はデバイス或いはそれらの任意の組み合わせであってもよいが、それらに限らない。コンピュータ可読記憶媒体は、より具体的な例として、1つ又は複数の導線を有する電気接続、携帯型コンピュータディスク、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリーメモリ(ROM)、消去可能プログラマブルリードオンリーメモリ(EPROM又はフラッシュメモリ)、光ファイバ、ポータブルコンパクトディスクリードオンリーメモリ(CD-ROM)、光学記憶デバイス、磁気記憶デバイス又はそれらの任意の適切な組み合わせを含んでもよいが、それらに限らない。本開示では、コンピュータ可読記憶媒体はプログラムを含むか記憶するいかなる有形媒体であってもよく、該プログラムはコマンド実行システム、装置又はデバイスに使用されるか、それらと組み合わせて使用されることが可能である。本開示では、コンピュータ可読信号媒体はベースバンドで伝播されるデータ信号又は搬送波の一部として伝播するデータ信号を含んでもよく、その中にコンピュータ可読プログラムコードを担持する。このように伝播されるデータ信号は多種の形式を採用してもよく、電磁信号、光信号又はそれらの任意の適切な組み合わせを含むが、それらに限らない。コンピュータ可読信号媒体は更にコンピュータ可読記憶媒体以外の任意のコンピュータ可読媒体であってもよく、該コンピュータ可読信号媒体はコマンド実行システム、装置又はデバイスに使用されるかそれらと組み合わせて使用されるプログラムを送信、伝播又は伝送することができる。コンピュータ可読媒体に含まれるプログラムコードは任意の適切な媒体で伝送可能であり、電線、光ケーブル、RF(ラジオ周波数)など又はそれらの任意の適切な組み合わせを含んでもよいが、それらに限らない。
【0112】
いくつかの実施形態において、クライアント、サーバは、HTTP(HyperText Transfer Protocol、ハイパーテキストトランスファープロトコル)などの任意の現在既知の又は将来開発されるネットワークプロトコルを用いて通信することができ、任意の形式又は媒体のデジタルデータ通信(例えば、通信ネットワーク)と相互接続することができる。通信ネットワークの例としては、ローカルエリアネットワーク(LAN)、ワイドエリアネットワーク(WAN)、インターネット、及びエンドツーエンドネットワーク(例えば、ad hocエンドツーエンドネットワーク)、並びに現在既知の又は将来開発される任意のネットワークを含む。
【0113】
上記コンピュータ可読媒体は上記電子機器に含まれるものであってもよいし、該電子機器に実装されていない単独したものであってもよい。
【0114】
上記コンピュータ可読媒体には、1つ又は複数のプログラムが担持されており、上記1つ又は複数のプログラムが該電子機器によって実行されると、該電子機器に、ユーザが予め設定したアプリケーション省電力情報を取得することと、前記アプリケーションプログラムの運行中に、前記アプリケーションプログラムをインストールした端末の残電力量を検出することと、前記アプリケーション省電力情報と前記端末の残電力量とに基づいて、前記アプリケーションプログラムの現在の運行モードからアプリケーション省電力モードへ切り替えるか否かを決定することとを実行させる。
【0115】
本開示の操作を実行するためのコンピュータプログラムコードは1種又は多種のプログラミング言語又はそれらの組み合わせを用いて書くことが可能であり、上記プログラミング言語はオブジェクト指向のプログラミング言語、例えばJava、Smalltalk、C++を含み、更に一般の手続き型プログラミング言語、例えば「C」言語又は類似的なプログラミング言語を含むが、それらに限らない。プログラムコードは完全にユーザコンピュータで実行したり、部分的にユーザコンピュータで実行したり、独立したソフトウェアパッケージとして実行したり、一部をユーザコンピュータで一部をリモートコンピュータで実行したり、完全にリモートコンピュータ又はサーバで実行したりすることができる。リモートコンピュータの場合に、リモートコンピュータはローカルエリアネットワーク(LAN)又はワイドエリアネットワーク(WAN)を含む任意のネットワークによってユーザコンピュータに接続でき、又は、外部コンピュータに接続できる(例えば、インターネットサービスプロバイダーを用いてインターネット経由で接続する)。
【0116】
添付図面のうちフローチャート及びブロック図は本開示の各種の実施例に係るシステム、方法及びコンピュータプログラム製品の実現可能なシステムアーキテクチャ、機能及び動作を示す。この点では、フローチャート又はブロック図における各ブロックは1つのモジュール、プログラムセグメント又はコードの一部分を代表することができ、該モジュール、プログラムセグメント又はコードの一部分は指定された論理機能を実現するための1つ又は複数の実行可能な命令を含む。なお、いくつかの置換としての実現では、ブロックに表記される機能は図面に付したものと異なる順序で実現してもよい。例えば、二つの連続的に示されたブロックは係る機能によって、実質的に同時に実行してもよく、また、それらは逆な順序で実行してもよい場合がある。なお、ブロック図及び/又はフローチャートにおける各ブロック、及びブロック図及び/又はフローチャートにおけるブロックの組み合わせは、指定される機能又は操作を実行するハードウェアに基づく専用システムによって実現してもよいし、又は専用ハードウェアとコンピュータ命令との組み合わせによって実現してもよい。
【0117】
本開示の実施例に係るモジュール又はユニットはソフトウェアで実現してもよいし、ハードウェアで実現してもよい。ここで、モジュール又はユニットの名称は、ある場合に、該モジュール又はユニット自身を限定するものではない。例えば、情報取得モジュールは、「ユーザが予め設定したアプリケーション省電力情報を取得するためのモジュール」と記述してもよい。
【0118】
本明細書で上述された機能は、少なくとも部分的に1つ又は複数のハードウェア論理構成要素によって実行され得る。例えば、使用可能な例示的なハードウェア論理構成要素は、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、特定用途向け集積回路(ASIC)、特定用途向け標準製品(ASSP)、システムオンチップ(SOC)、コンプレックスプログラマブルロジックデバイス(CPLD)などを含むが、それらに限らない。
【0119】
本開示において、機械可読媒体は、有形媒体であってもよく、コマンド実行システム、装置、又はデバイスによって使用され、又はコマンド実行システム、装置、又はデバイスと組み合わせて使用されるプログラムを含み、又は記憶することができる。機械可読媒体は、機械可読信号媒体又は機械可読記憶媒体であり得る。機械可読媒体は、電子的、磁気的、光学的、電磁的、赤外線、又は半導体システム、装置、もしくはデバイス、又は上記の任意の好適な組み合わせを含み得るが、それらに限らない。機械可読記憶媒体のより具体的な例は、1つ又は複数の配線に基づく電気接続、ポータブルコンピュータディスク、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリーメモリ(ROM)、消去可能プログラマブルリードオンリーメモリ(EPROM又はフラッシュメモリ)、光ファイバ、ポータブルコンパクトディスクリードオンリーメモリ(CD-ROM)、光記憶装置、磁気記憶装置、又はそれらの任意の適切な組み合わせを含む。
【0120】
なお、本明細書において、「第1」及び「第2」などのような関係用語は、単に一のエンティティ又は動作を他のエンティティ又は動作と区別する目的だけに用いられ、これらエンティティ又は動作間にこのような実際の関係又は順序が存在することを要求又は暗示するものではない。さらに、用語「含む」、「包含する」又はその任意の他の変体は、非排他的な含有を示すことであり、一系列の要素を含む過程、方法、物品又は機器は、それらの要素だけでなく、明示されていない他の要素も含み、又はこのような過程、方法、物品又は機器に固有の要素も含む。さらに多い制限がない場合に、「1つの・・・を含む」という文言によって限定される要素は、要素を含む過程、方法、物品又は機器にほかの同じ要素も含むことを除外しない。
【0121】
以上は本開示の具体的な実施形態にすぎず、当業者が本開示を理解又は実現することを可能にする。これらの実施例に対する様々な修正は、当業者にとっては自明となり、本明細書で定義される一般原理は、本開示の趣旨又は範囲から逸脱することなく他の実施例において実現され得る。従って、本開示は、本明細書のこれら実施例に限定されるものではなく、本明細書で開示される原理及び新規の特徴に適合する最も広い範囲を有する。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
【手続補正書】
【提出日】2022-08-18
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
アプリケーションプログラム運行モードの切替方法であって、
ユーザが予め設定したアプリケーション省電力情報を取得することと、
プリケーションプログラムの運行中に、前記アプリケーションプログラムをインストールした端末の残電力量を取得することと、
前記アプリケーション省電力情報と前記端末の残電力量とに基づいて、前記アプリケーションプログラムの現在の運行モードからアプリケーション省電力モードへ切り替えるか否かを決定することとを含む、
切替方法。
【請求項2】
ーザが予め設定したアプリケーション省電力情報を取得する前に、
前記アプリケーションプログラムにおける設定ページを展示することと、
ユーザの前記設定ページでの設定操作に基づいて、ユーザが予め設定したアプリケーション省電力情報を決定することとをさらに含み、
前記アプリケーション省電力情報は、省電力切替閾値を含み、前記省電力切替閾値とは、前記アプリケーションプログラムが前記アプリケーション省電力モードに切り替えるトリガタイミングに対応する端末の残電力量である、
請求項1に記載の切替方法。
【請求項3】
記アプリケーションプログラムにおける設定ページを展示することは、
前記アプリケーションプログラムの運行中に前記端末の残電力量が提示閾値よりも小さい場合、前記アプリケーションプログラムの現在の表示ページに省電力提示情報を展示することと、
ユーザによる前記省電力提示情報に対するタッチ操作に応じて、前記現在の表示ページから前記アプリケーションプログラムにおける設定ページへ切り替えることとを含む、
請求項2に記載の切替方法。
【請求項4】
記アプリケーションプログラムにおける設定ページを展示することは、
予め設定された時間内に、ユーザによる省電力提示情報に対するタッチ操作が検出されない場合、省電力提示情報を現在の表示ページから除去することをさらに含む、
請求項3に記載の切替方法。
【請求項5】
前記アプリケーションプログラムの現在の運行モードから前記アプリケーション省電力モードへ切り替えることが決定された後、前記アプリケーションプログラムに関連するターゲット機能の運行パラメータを調整することをさらに含み、前記ターゲット機能は、アプリケーションプログラムのネイティブ機能及び/又は端末オペレーティングシステムネイティブ機能を含む、請求項1~4のいずれか1項に記載の切替方法。
【請求項6】
記アプリケーションプログラムに関連するターゲット機能の運行パラメータを調整することは、
前記端末オペレーティングシステムに調整命令を送信することを含み、前記調整命令は、前記端末オペレーティングシステムに、前記端末オペレーティングシステムネイティブ機能の運行パラメータを調整するように指示するためのものである、
請求項5に記載の切替方法。
【請求項7】
前記アプリケーションプログラムの現在の運行モードから前記アプリケーション省電力モードへ切り替えることが決定された後、前記端末が充電状態にあることが検出される場合、前記アプリケーション省電力モードから非省電力モードに切り替えることをさらに含む、請求項1~のいずれか1項に記載の切替方法。
【請求項8】
前記アプリケーション省電力情報は、前記アプリケーションプログラムが前記アプリケーション省電力モードに切り替えるトリガタイミングに対応する端末の残電力量である省電力切替閾値と、アプリケーションプログラムがアプリケーション省電力モードに入る時間とを含み、前記アプリケーション省電力情報と前記端末の残電力量とに基づいて、前記アプリケーションプログラムの現在の運行モードからアプリケーション省電力モードに切り替えるか否かを決定することは、
ユーザが予め設定したアプリケーション省電力情報と端末の残電力量がアプリケーションプログラム運行モード切替条件を満たす場合、アプリケーションプログラムが現在の運行モードからアプリケーション省電力モードに切り替えると決定することと、
ユーザが予め設定したアプリケーション省電力情報と端末の残電力量がアプリケーションプログラム運行モード切替条件を満たさない場合、アプリケーションプログラムがモード切替を実行しないと決定することとを含み、
アプリケーションプログラム運行モード切替条件は、前記端末の現在の残電力量が省電力切替閾値よりも小さいことと、現在時間がユーザが予め設定したアプリケーションプログラムがアプリケーション省電力モードに入る時間に達していることとのうちの少なくとも1つを含む、
請求項1~のいずれか1項に記載の切替方法。
【請求項9】
前記アプリケーションプログラムは、ビデオ編集類アプリケーションプログラムを含み、
前記アプリケーションプログラムのネイティブ機能は、ネットワークデータ伝送機能、データクリーンアップ機能、マルチメディアデータ編集機能、マルチメディアデータ再生機能、及びページレンダリング機能のうちの少なくとも1つを含み、
前記端末オペレーティングシステムネイティブ機能は、測位機能及びセンシング装置に依存する検出機能のうちの少なくとも1つを含む、
請求項5に記載の切替方法。
【請求項10】
記アプリケーションプログラムに関連するターゲット機能の運行パラメータを調整することは、
前記アプリケーションプログラムに関連するターゲット機能の調整優先度に従って、前記ターゲット機能の運行パラメータを調整することを含む、
請求項9に記載の切替方法。
【請求項11】
記アプリケーションプログラムに関連するターゲット機能の調整優先度に従って、前記ターゲット機能の運行パラメータを調整することは、
前記ユーザが前記アプリケーションプログラムを使用するプロセスにおける操作データを収集し、前記ユーザによる異なるターゲット機能に対する使用頻度を解析することと、
前記ユーザによる異なるターゲット機能に対する使用頻度に応じて、異なるターゲット機能の調整優先度を決定することとを含み、
使用頻度が低いほど、調整優先度が高くなる、
請求項10に記載の切替方法。
【請求項12】
前記アプリケーションプログラムに関連するターゲット機能の調整優先度に従って、前記ターゲット機能の運行パラメータを調整することは、
前記端末の残電力量が第1のレベル閾値よりも小さい場合、前記ターゲット機能のうち、マルチメディアデータ再生機能、測位機能、ページレンダリング機能、及びネットワークデータ伝送機能のうちの少なくとも1つを含む第1の調整レベルに属する機能の運行パラメータを調整することと、
前記端末の残電力量が第2のレベル閾値よりも小さい場合、前記ターゲット機能のうち、データクリーンアップ機能、マルチメディアデータ編集機能、及びセンシング装置に依存する検出機能のうちの少なくとも1つを含む第2の調整レベルに属する機能の運行パラメータを調整することと、を含み、
前記第2のレベル閾値は、前記第1のレベル閾値よりも小さい、
請求項10又は11に記載の切替方法。
【請求項13】
前記ターゲット機能が前記ネットワークデータ伝送機能である場合、記アプリケーションプログラムに関連するターゲット機能の運行パラメータを調整することは、
サーバとのデータインタラクション頻度がインタラクション閾値よりも小さいように調整することと、
前記サーバから取得されたマルチメディアデータのコードレートがコードレート閾値よりも小さいように調整することとのうちの少なくとも1つを含み、
及び/又は、前記ターゲット機能が前記データクリーンアップ機能である場合、記アプリケーションプログラムに関連するターゲット機能の運行パラメータを調整することは、
アプリケーションデータクリーンアップの頻度がクリーンアップ閾値よりも小さいように調整することを含み、
及び/又は、前記ターゲット機能が前記マルチメディアデータ編集機能である場合、記アプリケーションプログラムに関連するターゲット機能の運行パラメータを調整することは、
フィルタ追加アルゴリズム、プロップ追加アルゴリズム、及びエフェクト追加アルゴリズムのうちの少なくとも1つを含むターゲット編集アルゴリズムの運行を禁止することを含み、
及び/又は、前記ターゲット機能が前記マルチメディアデータ再生機能である場合、記アプリケーションプログラムに関連するターゲット機能の運行パラメータを調整することは、
マルチメディアデータの再生輝度が輝度閾値よりも小さいように調整することと、
前記マルチメディアデータの再生音量が音量閾値よりも小さいように調整することとのうちの少なくとも1つを含み、
及び/又は、前記ターゲット機能が前記ページレンダリング機能である場合、記アプリケーションプログラムに関連するターゲット機能の運行パラメータを調整することは、
ページレンダリングプロセスにおける動画要素の数が数閾値よりも小さいように調整することと、
前記ページレンダリングプロセスにおける動画要素を静的要素に切り替えることとのうちの少なくとも1つを含む、
請求項9~11のいずれか1項に記載の切替方法。
【請求項14】
前記ターゲット機能が前記測位機能である場合、記アプリケーションプログラムに関連するターゲット機能の運行パラメータを調整することは、
前記端末の測位方式がターゲットネットワーク測位に属さないことが決定された場合、前記端末の測位方式を前記ターゲットネットワーク測位に調整することと、
前記端末における測位機能の呼び出し頻度が測位呼び出し閾値よりも小さいように調整することと、
前記アプリケーションプログラムの運行サービスタイプに応じて、前記端末における測位機能の呼び出しタイミングを調整することとのうちの少なくとも1つを含み、
及び/又は、前記ターゲット機能が前記センシング装置に依存する検出機能である場合、記アプリケーションプログラムに関連するターゲット機能の運行パラメータを調整することは、
前記端末におけるセンシング装置に依存する検出機能の呼び出し頻度がセンシング呼び出し閾値よりも小さいように調整することと、
前記アプリケーションプログラムの運行サービスタイプに応じて、前記端末におけるセンシング装置に依存する検出機能の呼び出しタイミングを調整することとのうちの少なくとも1つを含む、
請求項9~11のいずれか1項に記載の切替方法。
【請求項15】
アプリケーションプログラム運行モードの切替装置であって、
ユーザが予め設定したアプリケーション省電力情報を取得するための情報取得モジュールと、
アプリケーションプログラムの運行中に、前記アプリケーションプログラムをインストールした端末の残電力量を取得するための電力量取得モジュールと、
前記アプリケーション省電力情報と前記端末の残電力量とに基づいて、前記アプリケーションプログラムの現在の運行モードからアプリケーション省電力モードへ切り替えるか否かを決定するためのモード切替モジュールとを含む、
切替装置。
【請求項16】
プロセッサと、
前記プロセッサが実行可能な命令を記憶するためのメモリと、を含み、
前記プロセッサは、前記メモリから前記実行可能な命令を読み出し、前記実行可能な命令を実行して請求項1~14のいずれか1項に記載の切替方法を実現させるためのものである、
電子機器。
【請求項17】
前記アプリケーションプログラムの運行中に、前記アプリケーションプログラムをインストールした端末の残電力量を検出するための検出機器をさらに含む、請求項16に記載の電子機器。
【請求項18】
コンピュータプログラムが記憶されており、前記コンピュータプログラムがプロセッサによって実行される時、請求項1~14のいずれか1項に記載の切替方法を実現させる、コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項19】
命令を含み、前記命令がプロセッサによって実行される時、前記プロセッサに請求項1~14のいずれか1項に記載の切替方法を実行させる、コンピュータプログラム。
【国際調査報告】