(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-04-12
(54)【発明の名称】TeraPHYチップレット光入力/出力システム
(51)【国際特許分類】
G02F 1/01 20060101AFI20230405BHJP
G02B 6/125 20060101ALI20230405BHJP
G02B 6/12 20060101ALI20230405BHJP
【FI】
G02F1/01 C
G02B6/125
G02B6/12 301
G02B6/12 341
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022549845
(86)(22)【出願日】2021-02-24
(85)【翻訳文提出日】2022-10-19
(86)【国際出願番号】 US2021019492
(87)【国際公開番号】W WO2021173732
(87)【国際公開日】2021-09-02
(32)【優先日】2020-02-26
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】519011669
【氏名又は名称】アヤー・ラブス・インコーポレーテッド
【氏名又は名称原語表記】AYAR LABS INCORPORATED
(74)【代理人】
【識別番号】110000028
【氏名又は名称】弁理士法人明成国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】フィ-ニ・ジョン
(72)【発明者】
【氏名】ストヤノビク・ウラディミール
(72)【発明者】
【氏名】サン・チェン
(72)【発明者】
【氏名】ヴァン オーデン・デレク
(72)【発明者】
【氏名】ウェイド・マーク・テイラー
【テーマコード(参考)】
2H147
2K102
【Fターム(参考)】
2H147AA01
2H147AB02
2H147AB04
2H147AB05
2H147AB16
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2K102AA21
2K102AA28
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2K102EA22
2K102EB08
2K102EB16
2K102EB22
2K102EB28
(57)【要約】
【課題】
【解決手段】電気光学チップが、光入力ポートと、光出力ポートと、光入力ポートへ光学的に接続されている第1端および光出力ポートへ光学的に接続されている第2端を有する光導波路と、を備える。光導波路は、1または複数の部分を備える。光導波路の異なる部分は、水平方向、垂直方向、水平と垂直との間の方向、または、屈曲方向、のいずれかに伸びている。電気光学チップは、さらに、光導波路の少なくとも1つの部分に沿って配置されている複数の光マイクロリング共振器を備える。複数の光マイクロリング共振器の各マイクロリング共振器は、光導波路に沿って異なる位置へ光学的に結合されている。電気光学チップは、さらに、複数の光マイクロリング共振器の各マイクロリング共振器の共振波長を制御するための電子回路を備える。
【選択図】
図7
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電気光学チップであって、
前記電気光学チップの第1側に配置されている光入力ポートと、
前記電気光学チップの前記第1側に配置されている光出力ポートと、
前記光入力ポートへ光学的に接続されている第1端および前記光出力ポートへ光学的に接続されている第2端を有する光導波路であって、前記光導波路は、第1方向に伸びている第1部分と、前記第1部分から伸び、前記第1方向から、前記第1方向と実質的に反対向きの第2方向へ曲がっている第2部分と、前記第2部分から前記第2方向に伸びている第3部分と、を備え、前記第1、第2、および、第3部分は、前記光導波路の略U字型部分を集合的に形成している、光導波路と、
前記光導波路の前記第1部分に沿って配置されている複数の光マイクロリング共振器であって、前記複数の光マイクロリング共振器の各マイクロリング共振器は、前記光導波路の前記第1部分に沿って異なる位置へ光学的に結合されている、複数の光マイクロリング共振器と、
前記複数の光マイクロリング共振器の各マイクロリング共振器の共振波長を制御するための電子回路と、
を備える、電気光学チップ。
【請求項2】
請求項1に記載の電気光学チップであって、さらに、
前記光入力と前記光出力との間の前記光導波路を通る所定の波長の光を変調するように前記複数の光マイクロリング共振器の少なくとも一部を制御するための電子回路を備える、電気光学チップ。
【請求項3】
請求項1に記載の電気光学チップであって、さらに、
前記光導波路を通る所定の波長の光を検出するそれぞれの光検出装置の一部として動作するように前記複数の光マイクロリング共振器の少なくとも一部を制御するための電子回路を備える、電気光学チップ。
【請求項4】
請求項1に記載の電気光学チップであって、
前記複数の光マイクロリング共振器は、第1複数の光マイクロリング共振器であり、前記電気光学チップは、前記光導波路の前記第3部分に沿って配置されている第2複数の光マイクロリング共振器を備え、前記第2複数の光マイクロリング共振器の各マイクロリング共振器は、前記光導波路の前記第3部分に沿って異なる位置へ光学的に結合され、前記電気光学チップは、前記第2複数の光マイクロリング共振器の各マイクロリング共振器の共振波長を制御するための電子回路を備える、電気光学チップ。
【請求項5】
請求項4に記載の電気光学チップであって、さらに、
前記光入力と前記光出力との間の前記光導波路を通る所定の波長の光を変調するように前記第2複数の光マイクロリング共振器の少なくとも一部を制御するための電子回路を備える、電気光学チップ。
【請求項6】
請求項4に記載の電気光学チップであって、さらに、
前記光導波路を通る所定の波長の光を検出するそれぞれの光検出装置の一部として動作するように前記第2複数の光マイクロリング共振器の少なくとも一部を制御するための電子回路を備える、電気光学チップ。
【請求項7】
請求項4に記載の電気光学チップであって、
前記光導波路の前記略U字型部分は、前記電気光学チップの第1領域および第2領域を規定しており、前記第1領域は、前記光導波路の前記U字型部分によって部分的に囲まれ、前記第2領域は、前記光導波路の前記U字型部分を挟んで前記第1領域の反対側に位置し、前記第1および第2複数の光マイクロリング共振器の各々は、前記第2領域内に配置されている、電気光学チップ。
【請求項8】
請求項7に記載の電気光学チップであって、
前記第1複数の光マイクロリング共振器の各マイクロリング共振器の前記共振波長を制御するための前記電子回路は、前記第1複数の光マイクロリング共振器に沿って前記第2領域内に形成され、前記第2複数の光マイクロリング共振器の各マイクロリング共振器の前記共振波長を制御するための前記電子回路は、前記第2複数の光マイクロリング共振器に沿って前記第2領域内に形成されている、電気光学チップ。
【請求項9】
請求項4に記載の電気光学チップであって、さらに、
前記光導波路の前記第2部分に沿って配置されている第3複数の光マイクロリング共振器であって、前記第3複数の光マイクロリング共振器の各マイクロリング共振器は、前記光導波路の前記第2部分に沿って異なる位置へ光学的に結合されている、第3複数の光マイクロリング共振器と、
前記第3複数の光マイクロリング共振器の各マイクロリング共振器の共振波長を制御するための電子回路と、
を備える、電気光学チップ。
【請求項10】
請求項9に記載の電気光学チップであって、さらに、
前記光入力と前記光出力との間の前記光導波路を通る所定の波長の光を変調するように前記第3複数の光マイクロリング共振器の少なくとも一部を制御するための電子回路を備える、電気光学チップ。
【請求項11】
請求項9に記載の電気光学チップであって、さらに、
前記光導波路を通る所定の波長の光を検出するそれぞれの光検出装置の一部として動作するように前記第3複数の光マイクロリング共振器の少なくとも一部を制御するための電子回路を備える、電気光学チップ。
【請求項12】
請求項9に記載の電気光学チップであって、
前記光導波路の前記略U字型部分は、前記電気光学チップの第1領域および第2領域を規定しており、前記第1領域は、前記光導波路の前記U字型部分によって部分的に囲まれ、前記第2領域は、前記光導波路の前記U字型部分を挟んで前記第1領域の反対側に位置し、前記第1、第2、および、第3複数の光マイクロリング共振器の各々は、前記第2領域内に配置されている、電気光学チップ。
【請求項13】
請求項12に記載の電気光学チップであって、
前記第1複数の光マイクロリング共振器の各マイクロリング共振器の前記共振波長を制御するための前記電子回路は、前記第1複数の光マイクロリング共振器に沿って前記第2領域内に形成され、前記第2複数の光マイクロリング共振器の各マイクロリング共振器の前記共振波長を制御するための前記電子回路は、前記第2複数の光マイクロリング共振器に沿って前記第2領域内に形成され、前記第3複数の光マイクロリング共振器の各マイクロリング共振器の前記共振波長を制御するための前記電子回路は、前記第3複数の光マイクロリング共振器に沿って前記第2領域内に形成されている、電気光学チップ。
【請求項14】
電気光学チップであって、
前記電気光学チップの第1側に配置されている光入力ポートと、
前記電気光学チップの前記第1側に配置されている光出力ポートと、
前記光入力ポートへ光学的に接続されている第1端および前記光出力ポートへ光学的に接続されている第2端を有する光導波路であって、前記光導波路は、第1方向に伸びている第1部分と、前記第1部分から伸び、前記第1方向から、前記第1方向と実質的に直交する第2方向へ曲がっている第2部分と、前記第2部分から前記第2方向に伸びている第3部分と、前記第3部分から伸び、前記第2方向から、前記第1方向と実質的に反対向きの第3方向へ曲がっている第4部分と、前記第4部分から前記第3方向に伸びている第5部分と、を備え、前記第1、第2、第3、第4、および、第5部分は、前記光導波路の略C字型部分を集合的に形成している、光導波路と、
前記光導波路の前記第3部分に沿って配置されている複数の光マイクロリング共振器であって、前記複数の光マイクロリング共振器の各マイクロリング共振器は、前記光導波路の前記第3部分に沿って異なる位置へ光学的に結合されている、複数の光マイクロリング共振器と、
前記複数の光マイクロリング共振器の各マイクロリング共振器の共振波長を制御するための電子回路と、
を備える、電気光学チップ。
【請求項15】
請求項14に記載の電気光学チップであって、さらに、
前記光入力と前記光出力との間の前記光導波路を通る所定の波長の光を変調するように前記複数の光マイクロリング共振器の少なくとも一部を制御するための電子回路を備える、電気光学チップ。
【請求項16】
請求項14に記載の電気光学チップであって、さらに、
前記光導波路を通る所定の波長の光を検出するそれぞれの光検出装置として動作するように前記複数の光マイクロリング共振器の少なくとも一部を制御するための電子回路を備える、電気光学チップ。
【請求項17】
請求項14に記載の電気光学チップであって、
前記光導波路の前記略C字型部分は、前記電気光学チップの第1領域および第2領域を規定しており、前記第1領域は、前記光導波路の前記C字型部分によって部分的に囲まれ、前記第2領域は、前記光導波路の前記C字型部分を挟んで前記第1領域の反対側に位置し、前記複数の光マイクロリング共振器は、前記第2領域内に配置されている第1複数の光マイクロリング共振器であり、前記電気光学チップは、前記第1領域内で前記光導波路の前記第3部分に沿って配置されている第2複数の光マイクロリング共振器を備え、前記第1および第2複数の光マイクロリング共振器の各マイクロリング共振器は、前記光導波路の前記第3部分に沿って異なる位置へ光学的に結合され、前記電気光学チップは、前記第2複数の光マイクロリング共振器の各マイクロリング共振器の共振波長を制御するための電子回路を備える、電気光学チップ。
【請求項18】
請求項17に記載の電気光学チップであって、さらに、
前記光入力と前記光出力との間の前記光導波路を通る所定の波長の光を変調するように前記第2複数の光マイクロリング共振器の少なくとも一部を制御するための電子回路を備える、電気光学チップ。
【請求項19】
請求項17に記載の電気光学チップであって、さらに、
前記光導波路を通る所定の波長の光を検出するそれぞれの光検出装置として動作するように前記第2複数の光マイクロリング共振器の少なくとも一部を制御するための電子回路を備える、電気光学チップ。
【請求項20】
請求項17に記載の電気光学チップであって、
前記第1複数の光マイクロリング共振器の各マイクロリング共振器の前記共振波長を制御するための前記電子回路は、前記第1複数の光マイクロリング共振器に沿って前記第2領域内に形成され、前記第2複数の光マイクロリング共振器の各マイクロリング共振器の前記共振波長を制御するための前記電子回路は、前記第2複数の光マイクロリング共振器に沿って前記第1領域内に形成されている、電気光学チップ。
【請求項21】
電気光学チップであって、
前記電気光学チップの第1側に配置されている光入力ポートと、
前記電気光学チップの第2側に配置されている光出力ポートと、
前記光入力ポートへ光学的に接続されている第1端および前記光出力ポートへ光学的に接続されている第2端を有する光導波路と、
前記光導波路に沿って配置されている複数の光マイクロリング共振器であって、前記複数の光マイクロリング共振器の各マイクロリング共振器は、前記光導波路に沿って異なる位置へ光学的に結合されている、複数の光マイクロリング共振器と、
前記複数の光マイクロリング共振器の各マイクロリング共振器の共振波長を制御するために前記複数の光マイクロリング共振器に沿って形成されている電子回路と、
を備える、電気光学チップ。
【請求項22】
請求項21に記載の電気光学チップであって、
前記電気光学チップの前記第1および第2側は、前記電気光学チップを挟んだ反対側である、電気光学チップ。
【請求項23】
請求項21に記載の電気光学チップであって、前記電気光学チップの前記第1および第2側は、前記電気光学チップの隣接する側である、電気光学チップ。
【請求項24】
請求項21に記載の電気光学チップであって、
前記光導波路は、第1方向に伸びている第1部分と、前記第1部分から伸び、前記第1方向から、前記第1方向とは異なる第2方向へ曲がっている第2部分と、前記第2部分から前記第2方向に伸びている第3部分と、前記第3部分から伸び、前記第2方向から前記第1方向へ戻るように曲がっている第4部分と、前記第4部分から前記第1方向に伸びている第5部分と、を備え、
前記複数の光マイクロリング共振器は、前記光導波路の前記第1部分に沿って配置されている第1複数の光マイクロリング共振器である、電気光学チップ。
【請求項25】
請求項24に記載の電気光学チップであって、さらに、
前記光導波路の前記第3部分に沿って前記光導波路の前記第1部分および前記第3部分の間に配置されている第2複数の光マイクロリング共振器であって、前記第2複数の光マイクロリング共振器の各マイクロリング共振器は、前記光導波路の前記第3部分に沿って異なる位置へ光学的に結合されている、第2複数の光マイクロリング共振器と、
前記第2複数の光マイクロリング共振器の各マイクロリング共振器の共振波長を制御するために前記第2複数の光マイクロリング共振器に沿って形成されている電子回路と、
前記光導波路の前記第5部分に沿って前記光導波路の前記第3部分および前記第5部分の間に配置されている第3複数の光マイクロリング共振器であって、前記第3複数の光マイクロリング共振器の各マイクロリング共振器は、前記光導波路の前記第5部分に沿って異なる位置へ光学的に結合されている、第3複数の光マイクロリング共振器と、
前記第3複数の光マイクロリング共振器の各マイクロリング共振器の共振波長を制御するために前記第3複数の光マイクロリング共振器に沿って形成されている電子回路と、
を備える、電気光学チップ。
【請求項26】
請求項24に記載の電気光学チップであって、
前記第2方向は、前記第1方向から約180度オフセットされている、電気光学チップ。
【請求項27】
請求項24に記載の電気光学チップであって、
前記第2方向は、前記第1方向から約90度オフセットされている、電気光学チップ。
【請求項28】
請求項21に記載の電気光学チップであって、
前記光導波路は、第1方向に伸びている第1部分と、前記第1部分から伸び、前記第1方向から、前記第1方向とは異なる第2方向へ曲がっている第2部分と、前記第2部分から前記第2方向に伸びている第3部分と、前記第3部分から伸び、前記第2方向から、前記第1および第2方向の両方と異なる第3方向へ曲がっている第4部分と、前記第4部分から前記第3方向に伸びている第5部分と、を備え、
前記複数の光マイクロリング共振器は、前記光導波路の前記第1部分に沿って配置されている第1複数の光マイクロリング共振器である、電気光学チップ。
【請求項29】
請求項28に記載の電気光学チップであって、さらに、
前記光導波路の前記第3部分に沿って前記光導波路の前記第1部分および前記第3部分の間に配置されている第2複数の光マイクロリング共振器であって、前記第2複数の光マイクロリング共振器の各マイクロリング共振器は、前記光導波路の前記第3部分に沿って異なる位置へ光学的に結合されている、第2複数の光マイクロリング共振器と、
前記第2複数の光マイクロリング共振器の各マイクロリング共振器の共振波長を制御するために前記第2複数の光マイクロリング共振器に沿って形成されている電子回路と、
を備える、電気光学チップ。
【請求項30】
請求項28に記載の電気光学チップであって、
前記第2方向は、前記第1方向から約180度オフセットされ、前記第3方向は、前記第2方向から約90度オフセットされている、電気光学チ
ップ。
【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
これまで、光通信は、プラガブルな個別のフォームファクタを対象としてきた。QSFP28またはQSFP-DDフォームファクタなど、光モジュールのフォームファクタのいくつかが、規格化されており、チップ入力/出力(I/O)に必要な密度を達成するにはあまりに大きすぎる。COBO(オンボードオプティクスコンソーシアム)によって研究されているオンボードフォームファクタなど、接続されたホストASIC(特定用途向け集積回路)に光学機器を近づけようとする最近の試みが、より密なフォームファクタの動機付けになっていたが、現在の光トランシーバで用いられるタイプの光学デバイスおよび集積方法は、サイズおよび出力の両方の観点から、チップI/Oに適していない。本発明は、この文脈で生まれたものである。
【発明の概要】
【0002】
一実施形態例において、電気光学チップが開示されている。電気光学チップは、電気光学チップの第1側に配置されている光入力ポートを備える。電気光学チップは、さらに、電気光学チップの第1側に配置されている光出力ポートを備える。電気光学チップは、さらに、光入力ポートへ光学的に接続されている第1端を有する光導波路を備える。光導波路は、さらに、光出力ポートへ光学的に接続されている第2端を有する。光導波路は、第1方向に伸びている第1部分を備える。光導波路は、さらに、第1部分から伸び、第1方向から、第1方向と実質的に反対向きの第2方向へ曲がっている第2部分を備える。光導波路は、さらに、第2部分から第2方向へ伸びている第3部分を備える。第1、第2、および、第3部分は、光導波路の略U字型部分を集合的に形成している。電気光学チップは、さらに、光導波路の第1部分に沿って配置されている複数の光マイクロリング共振器を備える。複数の光マイクロリング共振器の各マイクロリング共振器は、光導波路の第1部分に沿って異なる位置へ光学的に結合されている。電気光学チップは、さらに、複数の光マイクロリング共振器の各マイクロリング共振器の共振波長を制御するための電子回路を備える。
【0003】
一実施形態例において、電気光学チップが開示されている。電気光学チップは、電気光学チップの第1側に配置されている光入力ポートを備える。電気光学チップは、さらに、電気光学チップの第1側に配置されている光出力ポートを備える。電気光学チップは、さらに、光入力ポートへ光学的に接続されている第1端を有する光導波路を備える。光導波路は、さらに、光出力ポートへ光学的に接続されている第2端を有する。光導波路は、第1方向に伸びている第1部分を備える。光導波路は、さらに、第1部分から伸び、第1方向から、第1方向と実質的に直交する第2方向へ曲がっている第2部分を備える。光導波路は、さらに、第2部分から第2方向へ伸びている第3部分を備える。光導波路は、さらに、第3部分から伸び、第2方向から、第1方向と実質的に反対向きの第3方向へ曲がっている第4部分を備える。光導波路は、さらに、第4部分から第3方向へ伸びている第5部分を備える。第1、第2、第3、第4、および、第5部分は、光導波路の略C字型部分を集合的に形成している。電気光学チップは、さらに、光導波路の第3部分に沿って配置されている複数の光マイクロリング共振器を備える。複数の光マイクロリング共振器の各マイクロリング共振器は、光導波路の第3部分に沿って異なる位置へ光学的に結合されている。電気光学チップは、さらに、複数の光マイクロリング共振器の各マイクロリング共振器の共振波長を制御するための電子回路を備える。
【0004】
一実施形態例において、電気光学チップが開示されている。電気光学チップは、電気光学チップの第1側に配置されている光入力ポートを備える。電気光学チップは、さらに、電気光学チップの第2側に配置されている光出力ポートを備える。電気光学チップは、さらに、光入力ポートへ光学的に接続されている第1端を有する光導波路を備える。光導波路は、さらに、光出力ポートへ光学的に接続されている第2端を有する。電気光学チップは、さらに、光導波路に沿って配置されている複数の光マイクロリング共振器を備える。複数の光マイクロリング共振器の各マイクロリング共振器は、光導波路に沿って異なる位置へ光学的に結合されている。電気光学チップは、さらに、複数の光マイクロリング共振器の各マイクロリング共振器の共振波長を制御するために複数の光マイクロリング共振器に沿って形成されている電子回路を備える。
【0005】
本発明のその他の態様および利点については、本発明を例示した添付図面を参照しつつ行う以下の詳細な説明から明らかになる。
【図面の簡単な説明】
【0006】
【
図1】いくつかの実施形態に従って、マルチチップパッケージ(MCP)アセンブリの一例を示す垂直分解図。
【0007】
【
図2A】いくつかの実施形態に従って、TeraPHYチップレットを実装するシステムのブロックレベルアーキテクチャの一例を示す図。
【0008】
【
図2B】いくつかの実施形態に従って、
図2Aの基板を示す垂直断面図。
【0009】
【
図2C】いくつかの実施形態に従って、本明細書で論じられているTeraPHYチップレットを含め、様々な電気的および電気光学的な半導体チップ技術について、相互接続メトリック対到達距離のトレードオフを示す図。
【0010】
【
図3】いくつかの実施形態に従って、本明細書で言及されているTeraPHYチップレットの一例を示す組織図。
【0011】
【
図4】いくつかの実施形態に従って、TeraPHYチップレットのレイアウト例を示す図。
【0012】
【
図5A】いくつかの実施形態に従って、多くのTeraPHY光I/Oチップレットが加工された半導体ウエハを示す上面図。
【0013】
【
図5B】いくつかの実施形態に従って、TeraPHY光I/Oチップレットの一部の走査型電子顕微鏡(SEM)画像を示す図。
【0014】
【
図6A】いくつかの実施形態に従って、TeraPHY光I/Oチップレットのフォトニック構造のレイアウト例を示す図。
【0015】
【
図6B】いくつかの実施形態に従って、TeraPHY光I/Oチップレットに接続するためのFAUの例を示す図。
【0016】
【
図6C】いくつかの実施形態に従って、
図6Aに示した光ポート領域に対応する所与の光マクロのための光回折格子カプラのセットを示す拡大レイアウト図。
【0017】
【
図6D】いくつかの実施形態に従って、
図6Cに示した領域に対応する光回折格子カプラを示す拡大図。
【0018】
【
図7】いくつかの実施形態に従って、所与の光マクロのレイアウト例を示す図。
【0019】
【
図8A】いくつかの実施形態に従って、光リンクを通して第2コンピュータシステムに光学的に接続されている第1コンピュータシステムを示す図。
【0020】
【
図8B】いくつかの実施形態に従って、第1コンピュータシステムのTeraPHY光I/Oチップレットと第2コンピュータシステムのTeraPHY光I/Oチップレットとの間の光接続をより詳細に示す図。
【0021】
【
図9】いくつかの実施形態に従って、TeraPHY光I/Oチップレットに対するデータの入出力のための光マクロの光学経路レイアウト例を示しており、ここで、光学経路レイアウトは、U字型光導波路を含む図。
【0022】
【
図10】いくつかの実施形態に従って、TeraPHY光I/Oチップレットに対するデータの入出力のための光マクロの光学経路レイアウト例を示しており、ここで、光学経路レイアウトは、C字型光導波路を含む図。
【0023】
【
図11】いくつかの実施形態に従って、TeraPHY光I/Oチップレットに対するデータの入出力のための光マクロの光学経路レイアウト例を示しており、ここで、光学経路レイアウトは、C字型光導波路を含む図。
【0024】
【
図12】いくつかの実施形態に従って、TeraPHY光I/Oチップレットに対するデータの入出力のための光マクロの光学経路レイアウト例を示しており、ここで、光学経路レイアウトは、C字型光導波路を含む図。
【0025】
【
図13】いくつかの実施形態に従って、TeraPHY光I/Oチップレットに対するデータの入出力のための光マクロの光学経路レイアウト例を示しており、ここで、光学経路レイアウトは、光マクロを挟んで反対側に配置されている対応する光ポートを備えた略線形光導波路を含む図。
【0026】
【
図14】いくつかの実施形態に従って、TeraPHY光I/Oチップレットに対するデータの入出力のための光マクロの光学経路レイアウト例を示しており、ここで、光学経路レイアウトは、S字型光導波路を含む図。
【0027】
【
図15】いくつかの実施形態に従って、TeraPHY光I/Oチップレットに対するデータの入出力のための光マクロの光学経路レイアウト例を示しており、ここで、光学経路レイアウトは、Z字型光導波路を含む図。
【0028】
【
図16】いくつかの実施形態に従って、TeraPHY光I/Oチップレットに対するデータの入出力のための光マクロの光学経路レイアウト例を示しており、ここで、光学経路レイアウトは、フック型光導波路を含む図。
【発明を実施するための形態】
【0029】
以下では、本発明を理解できるように、多くの具体的な詳細事項について説明する。ただし、当業者にとって明らかなように、本発明は、これらの具体的な詳細事項の一部または全部がなくとも実施可能である。また、本発明が不必要に不明瞭となることを避けるため、周知の処理動作の詳細な説明は省略している。
【0030】
マイクロリングベースの光学デバイスの実装など、電子機器および光学機器のモノリシック集積化は、はるかに低い電力要件で光学的な構成要素およびデバイスを集積回路チップとより密に集積化することを可能にする。集積回路技術およびフォトニクス技術を組みあわせると、様々なフロアプランを備えたインパッケージ光I/Oが可能になり、チップI/Oの課題に対処するためのロードマップが与えられる。集積フォトニック入力/出力(I/O)チップレット(カリフォリニア州サンタクララのAyar Labs社製のTeraPHYチップレットなど)のための電子フォトニックマクロの様々なレイアウト、構成、および、フロアプランについての実施形態が本明細書で開示されている。
【0031】
図1は、いくつかの実施形態に従って、マルチチップパッケージ(MCP)アセンブリの一例100を示す垂直分解図である。MCPアセンブリ100は、MCP101と、MCP100の上に配置されたリッド103と、を備え、熱伝導材料(TIM)がMCP101とリッド103との間に配置されている。いくつかの実施形態において、MCP101は、複数のTeraPHY光I/Oチップレット107Aおよび107Bと、集積回路チップ109と、を備える。いくつかの実施形態において、TIM105は、複数のTeraPHY光I/Oチップレット107A、107B、および、集積回路チップ109の上に配置されている。リッド103は、複数のTeraPHY光I/Oチップレット107A、107B、および、集積回路チップ109を封止するよう構成されている。様々な実施形態において、集積回路チップ109は、システムオンチップ(SoC)プロセッサ、ASICチップ、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)チップ、または、基本的に任意のその他のタイプの集積回路チップ、のいずれかである。様々な実施形態において、複数のTeraPHY光I/Oチップレット107A、107Bは、集積回路チップ109のための電気I/Oインターフェースのタイプに対応する様々な技術(有機基板、2.5D集積化-Siインターポーザ、埋め込み相互接続ブリッジ、高密度ビルドアップファンアウト、などを含むが、これらに限定されない)を用いて集積回路チップ109とコパッケージングされている。TeraPHY光I/Oチップレット107A、107Bは、所与の応用例に対して、I/O帯域幅密度、エネルギ効率、および、パッケージングコストを最適化するために、集積回路チップ109の電気I/Oインターフェースに適合するよう設計される。複数のTeraPHY光I/Oチップレット107Aおよび107Bの各々は、それぞれ、対応する光ファイバアレイ111Aおよび111Bと光学的に結合するよう構成されている。
【0032】
図2Aは、いくつかの実施形態に従って、TeraPHYチップレット107を実装するシステム200のブロックレベルアーキテクチャの一例を示す。システム200は、TeraPHYチップレットを備えるように実装された本明細書で言及する任意のタイプのMCPの一般的な表現を提供する。システム200は、基板201に取り付けられているTeraPHYチップレット107を備える。TeraPHYチップレット107は、光リンク203へ光学的に接続されている光インターフェースを備えており、光リンク203を通して、別の電気光学デバイス(別のTeraPHYチップレットなど)との双方向光データ通信が実行される。システム200は、さらに、基板201に取り付けられている1または複数の集積回路チップ205(半導体チップ)を備える。様々な実施形態において、1または複数の集積回路チップ205は、中央処理装置(CPU)、グラフィックス・プロセッシング・ユニット(GPU)、ビジュアル・プロセッシング・ユニット(VPU)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、メモリチップ、HBMスタック、SoC、マイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、アクセラレータチップ、および/または、基本的に任意のその他のタイプの半導体チップ、の内の1または複数を含む。様々な実施形態において、基板201は、有機パッケージおよび/またはインターポーザである。いくつかの実施形態において、基板201は、TeraPHYチップレット107と1または複数の集積回路チップ205との間の電気接続/配線207を備える。いくつかの実施形態において、電気接続/配線207は、基板201内に形成された再配線層(RDL)内に形成されている。様々な実施形態において、RDL構造は、半導体パッケージング業界内で利用可能な基本的に任意のRDL構造トポロジおよび技術に従って実装される。基板201内の電気接続/配線207の一部は、TeraPHYチップレット107と、1または複数の半導体チップ205の各々とに、電力および基準接地電位を供給するよう構成され、利用される。また、基板201内の一部の電気接続/配線207は、TeraPHYチップレット107と1または複数の半導体チップ205との間の双方向デジタルデータ通信を提供する電気信号を伝送するよう構成され、利用される。様々な実施形態において、TeraPHYチップレット107と1または複数の半導体チップ205との間の電気接続/配線207を通してのデジタルデータ通信は、基本的に任意のデジタルデータ相互接続規格の中でも特に、ペリフェラル・コンポーネント・インターコネクト・エクスプレス(PCIe)規格、コンピュート・エクスプレス・リンク(CXL)規格、Gen-Z規格、オープン・コヒーレント・アクセラレータ・プロセッサ・インターフェース(OpenCAPI)、および/または、オープンメモリインターフェース(OMI)など、デジタルデータ相互接続規格に従って実施される。
【0033】
システム200は、さらに、1または複数の制御された波長の連続波レーザ光をTeraPHYチップレット107に供給するために光学的に接続されている光電力供給装置209を備える。いくつかの実施形態において、光電力供給装置209は、Ayar Labs社製のSuperNova多波長マルチポート光供給装置である。光電力供給装置209は、TeraPHYチップレット107へ光学的に給電する連続波(CW)光を供給する。いくつかの実施形態において、光電力供給装置209は、TeraPHYチップレット107の複数の対応するCW光入力ポートへの伝送に向けて、CW光の複数の波長を生成し、共通の光ファイバまたは光導波路上にCW光の複数の波長を多重化し、光電力供給装置209の複数の出力ポートへ、多重化された光電力を分割して増幅するフォトニック集積回路(PIC)として構成されている。
【0034】
様々な実施形態において、光電力供給装置209は、1または複数の光導波路211を通してTeraPHYチップレット107へ光学的に接続されている。様々な実施形態において、1または複数の光導波路211は、基板201内に形成された1または複数の光ファイバならびに/もしくは1または複数の光導波路構造を含む。いくつかの実施形態において、光電力供給装置209は、基板201に取り付けられている。いくつかの実施形態において、光電力供給装置209は、基板201内に形成された電気接続/配線を通して電力および電気制御信号を受信する。いくつかの実施形態において、光電力供給装置209は、基板201から物理的に分離されたデバイスとして実装される。これらの実施形態の一部において、光電力供給装置209は、1または複数の光ファイバを通してTeraPHYチップレット107へ光学的に接続される。これらの実施形態の一部において、光電力供給装置209は、基板201へ光学的に接続されている1または複数の光ファイバと、基板201内に形成されている1または複数の光導波路とを通して、TeraPHYチップレット107へ光学的に接続される。
【0035】
いくつかの実施形態において、基板201は、TeraPHY光I/Oチップレット107および集積回路チップ205のために、電力、電気的接地、電気データ入力信号、および、電気データ出力信号を運ぶよう構成されている電気トレースの配線を備える。いくつかの実施形態において、集積回路チップ205は、基板201内に形成された電気接続/配線207を通してTeraPHY光I/Oチップレット107に電気的に接続されている。いくつかの実施形態において、電気接続/配線207は、1または複数のRDL構造として基板201内に実装されている。
図2Bは、いくつかの実施形態に従って、
図2Aの基板201を示す垂直断面図である。いくつかの実施形態において、RDL構造の電気接続/配線207は、基板201の複数のレベルに形成される。いくつかの実施形態において、電気接続/配線207は、
図2Bにおいて異なるレベルの電気接続/配線207の間の垂直線によって表されているように、基板201の異なるレベルに形成された電気トレースの間の電気接続を提供するために形成された導電ビア構造を備える。様々な実施形態において、電気接続/配線207は、集積回路チップ205とTeraPHY光I/Oチップレット107との間に必要とされる電気接続を提供し、集積回路チップ205およびTeraPHY光I/Oチップレット107の各々に電力を提供し、集積回路チップ205およびTeraPHY光I/Oチップレット107の各々に基準接地電位接続を提供するために必要に応じて、基本的に任意の方法で構成されることを理解されたい。
【0036】
図2Cは、いくつかの実施形態に従って、本明細書で論じられているTeraPHYチップレットを含め、様々な電気的および電気光学的な半導体チップ技術について、相互接続メトリック対到達距離のトレードオフを示す。より具体的には、
図2Cは、様々な相互接続技術についてのエネルギ効率および帯域幅密度の積対最大相互接続距離(またはデータ通信到達距離)のプロット内で、波長分割多重(WDM)技術を実装する本明細書に記載のTeraPHYチップレットがどこに位置するのかを示している。エネルギ効率および帯幅域密度の積は、ギガビット毎秒/ミリメートルをピコジュール/ビットで割った単位[(Gbps/mm)/(pJ/bit)]でプロットされている。最大相互接続距離は、メートルの単位(m)でプロットされている。
図2Cは、TeraPHYチップレットWDM技術が、インパッケージ相互接続の帯域幅密度およびエネルギコストで数キロメートル(km)の距離にわたって通信を提供できることを示している。また、
図2Cは、様々な技術メトリック、ならびに、TeraPHYチップレットWDM技術と既存の電気技術および光学技術との比較を示している。このように、
図2Cは、TeraPHYチップレットWDM技術の能力が特に関連する場所の例を示している。また、
図2Cは、TeraPHYチップレットWDM技術が、インパッケージ電気相互接続と同等の電力、帯域幅、および、待ち時間の特性で、2kmより長いオフパッケージデータ通信到達距離を可能にすることも示している。TeraPHYチップレットは、単一の半導体チップレット(例えば、相補型金属酸化膜半導体(CMOS)チップまたはシリコン・オン・インシュレータ(SOI)チップ)から数TbpsのI/O帯域幅を提供するために、数千万個のトランジスタと数百個の光学デバイスとを集積している。トランジスタと光学デバイス(マイクロリング共振器など)とのモノリシック集積化は、CMOS/SOIマルチチップパッケージングエコシステムへのTeraPHYチップレットのシームレスな挿入を可能にすると同時に、ホスト集積回路チップへの柔軟な電気インターフェースを可能にする。
【0037】
図3は、いくつかの実施形態に従って、本明細書で言及されているTeraPHYチップレット107の一例を示す組織図である。組織図は、フォトニックインターフェース303から隔離(分離)されている電気インターフェース301を有する。フォトニックインターフェース303は、対応するファイバアレイユニット(FAU)111(
図6B参照)と光学的に結合するよう構成されている。
図3の例において、電気インターフェース301は、TeraPHYチップレット107の左側にあり、フォトニックインターフェース303(FAU111用)は、TeraPHYチップレット107の右側にある。複数の(1~N個の)光マクロ305-1~305-Nが、フォトニックインターフェース303と電気インターフェース301との間に配置されている。電気インターフェース301は、グルーロジック307によって光マクロ305-1~305-Nに接続されている。TeraPHYチップレット107の電気インターフェース301は、TeraPHYチップレット107が接続している集積回路チップのロジックに適合可能である。
図3の例において、電子から光へのデータの流れは、左から右である。逆に、
図3の例において、光から電子へのデータの流れは、右から左である。
【0038】
電気インターフェース301は、イーサネットスイッチチップ/ダイまたはその他のタイプの集積回路チップなど、TeraPHYチップレット107が接続している集積回路チップとの間のすべての電気I/Oを扱うよう構成されている回路のブロックである。光マクロ305-1~305-Nは、光ドメインと電気ドメインとの間のデータ信号の変換に関与する。具体的には、光マクロ305-1~305-Nの各々は、フォトニックインターフェース303を通した伝送に向けて、電気インターフェース301を通して受信された電気データ信号を光データ信号へ変換するよう構成されている。また、光マクロ305-1~305-Nの各々は、電気インターフェース301を通した伝送に向けて、フォトニックインターフェース303を通して受信された光データ信号を電気データ信号へ変換するよう構成されている。フォトニックインターフェース303は、光マクロ305-1~305-Nへの光信号および光マクロ305-1~305-Nからの光信号を結合するのに関与する。グルーロジック307は、光マクロ305-1~305-Nおよび関連する光波長への電気インターフェース301の柔軟な(動的または静的)マッピングを可能にする。このように、グルーロジック307(クロスバー回路とも呼ばれる)は、光マクロ305-1~305-Nと電気インターフェース301との間の電気信号の動的なルーティングを提供する。また、グルーロジック307は、物理層レベルで、再タイミング、再バッファリング、および、フリット再編成の機能を提供する。また、いくつかの実施形態において、グルーロジック307は、TeraPHYチップレット107が接続している集積回路チップから何らかの処理をアンロードするために、様々なエラー訂正およびデータレベルリンクのプロトコルを実行する。
【0039】
図4は、いくつかの実施形態に従って、TeraPHYチップレット107のレイアウト例を示す。TeraPHYチップレット107の光学構成要素および電気構成要素のレイアウトは、面積効率、エネルギ効率、性能、および、実施上の配慮点(光導波路交差の回避など)を最適化するよう設計されている。いくつかの実施形態において、電気インターフェース301は、チップ縁部(
図4の左側縁部)に沿ってレイアウトされ、FAU111と光結合するためのフォトニックインターフェース303は、反対側のチップ縁部(
図4の右側縁部)に沿ってレイアウトされている。いくつかの実施形態において、フォトニックインターフェース303は、FAU111内の光ファイバの各々のための光回折格子カプラを備える。様々な実施形態において、フォトニックインターフェース303は、FAU111と光マクロ305-1~305-Nとの光結合を可能にするために、垂直光回折格子カプラ、エッジ光カプラ、または、基本的に任意のその他のタイプの光カプラデバイス、もしくは、それらの組みあわせを備える。いくつかの実施形態において、フォトニックインターフェース303は、FAU111内の24個の光ファイバとインターフェース接続するよう構成されている。いくつかの実施形態において、フォトニックインターフェース303は、FAU111内の16個の光ファイバとインターフェース接続するよう構成されている。
【0040】
グルーロジック307は、電気インターフェース301とび光マクロ305-1~305-Nとの間でデータをルーティングする。グルーロジック307は、光マクロ305-1~305-Nとの電気インターフェース301接続をインターフェースする必要に応じて、クロスバースイッチおよびその他の回路を備える。いくつかの実施形態において、光マクロ305-1~305-Nの光トランスミッタ(Tx)および光レシーバ(Rx)は、ペアに組み合わせられており、各Tx/Rxペアが光トランシーバを形成している。グルーロジック307は、光レーン/チャネルへの電気レーン/チャネルの動的マッピングを可能にする。光マクロ305-1~305-N(データ送信(Tx)およびデータ受信(Rx)用)は、グルーロジック307と、FAU111と結合しているフォトニックインターフェース303との間にレイアウトされている。光マクロ305-1~305-Nは、電気信号の光信号への変換および光信号の電気信号への変換に関与する光学回路および電気回路の両方を備える。
【0041】
いくつかの実施形態において、電気インターフェース301は、TeraPHYチップレット107と1または複数のその他の集積回路チップとの間の電気インターフェースを可能にするために、アドバンストインターフェースバス(AIB)プロトコルを実行するよう構成されている。ただし、他の実施形態において、電気インターフェース107は、AIB以外の基本的に任意の電気データ通信インターフェースを実装するよう構成されてもよいことを理解されたい。例えば、いくつかの実施形態において、電気インターフェース107は、データのシリアライゼーション/デシリアライゼーションのための高帯域幅メモリ(HBM)およびカンドウバス(Kandou Bus)を備える。
【0042】
いくつかの実施形態において、TeraPHYチップレット107は、長さd1および幅d2を有しており、ここで、d1は約8.9ミリメートル(mm)であり、d2は約5.5mmである。本明細書で用いられている用語「約」は、所与の値の+/-10%を意味することを理解されたい。いくつかの実施形態において、長さd1は、約8.9mmより短い。いくつかの実施形態において、長さd1は、約8.9mmより長い。いくつかの実施形態において、幅d2は、約5.5mmより短い。いくつかの実施形態において、幅d2は、約5.5mmより長い。いくつかの実施形態において、電気インターフェース301は、約1.3mmの幅d3を有する。いくつかの実施形態において、幅d3は、約1.3mmより短い。いくつかの実施形態において、幅d3は、約1.3mmより長い。いくつかの実施形態において、光ファイバアレイのためのフォトニックインターフェース303は、約5.2mmの長さd4および約2.3mmの幅d5を有する。いくつかの実施形態において、長さd4は、約5.2mmより短い。いくつかの実施形態において、長さd4は、約5.2mmより長い。いくつかの実施形態において、光マクロ305-1~305-Nは、約1.8mmの幅d6を有する。いくつかの実施形態において、幅d6は、約1.8mmより短い。いくつかの実施形態において、幅d6は、約1.8mmより長い。いくつかの実施形態において、各トランスミッタTx用およびレシーバRx用の光マクロ305-1~305-Nのペアは、約0.75mmの長さd7を有する。いくつかの実施形態において、長さd7は、約0.75mmより短い。いくつかの実施形態において、長さd7は、約0.75mmより長い。いくつかの実施形態において、トランスミッタTx用およびレシーバRx用の光マクロ305-1~305-Nは、フォトニックインターフェース303内の光ファイバピッチと整列するように配置されている。いくつかの実施形態において、各光マクロ305-1~305-N(トランスミッタ(Tx)用およびレシーバ(Rx)用の光マクロのペア)の長さd7は、標準的な光ファイバリボン内の光ファイバのピッチに整合される。例えば、光ファイバピッチが250マイクロメートルであり、光ファイバリボン内の光ファイバの内の3つが、1つの光マクロ305-1~305-Nに対応する(1つの光ファイバが、レーザからトランスミッタ(Tx)用の光マクロへ連続波光をもたらし、1つの光ファイバが、トランスミッタ(Tx)用の光マクロから変調光としてデータを送信し、1つの光ファイバが、レシーバ(Rx)用の光マクロへ符号化データを搬送する変調光をもたらす)場合、光マクロの長さd7は、750マイクロメートルである。
【0043】
いくつかの実施形態において、光マクロ305-1~305-Nの数Nは、8である。いくつかの実施形態において、光マクロ305-1~305-Nの数Nは、8より少ない。いくつかの実施形態において、光マクロ305-1~305-Nの数Nは、8より多い。また、光マクロ305-1~305-Mの各々は、少なくとも1つの光ポートを表している。いくつかの実施形態において、デュアル位相ロックループ(PLL)回路が、光マクロ305-1~305-N内の各トランスミッタTx/レシーバRxペアによって共有されている。いくつかの実施形態において、デュアルPLLは、24ギガヘルツ(GHz)~32GHzの周波数範囲を網羅するPLLUと、15GHz~24GHzの周波数範囲を網羅するPLLDと、を備える。
【0044】
TeraPHYチップレット107は、TeraPHYチップレット107との間で電気データ信号を通信するために、管理回路401および汎用入力/出力(GPIO)構成要素403を備える。様々な実施形態において、GPIO構成要素403は、オフチップデータ通信を可能にするために、シリアル・ペリフェラル・インターフェース(SPI)構成要素および/または別のタイプの構成要素を含む。また、いくつかの実施形態において、TeraPHYチップレット107は、メモリ(例えば、SRAM)、CPU、アナログ回路、および/または、CMOSに実装可能な任意のその他の回路など、多くのその他の回路を備える。
【0045】
いくつかの実施形態において、TeraPHY光I/Oチップレット107は、光マクロ305-1~305ーMの各々が4個のシリアライザ/デシリアライザ(SerDes)スライス(FR-4)または8個のSerDesスライス(FR-8)を備える粗波長分割多重化4レーン(CWDM4)構成を有する。いくつかの実施形態において、光マクロ305-1~305ーNは、波長トランスミッタ(Tx)/レシーバ(Rx)スライスに分割され、各Tx/Rxスライスは、完全に一体化されたアナログTx/Rxフロントエンド、シリアライゼーション/デシリアライゼーション、クロックデータ回復、および、マイクロリング共振器熱チューニングデジタル制御を含む。いくつかの実施形態において、各Tx/Rxスライス/光マクロ305-xの光ポートに統合されたフォトニック構成要素は、マイクロリング共振器(変調器、フィルタなど)に基づいている。いくつかの実施形態において、TeraPHY光I/Oチップレット107は、埋め込みのモード変換器を備えたエッジ結合したV字溝構造を通して、FAU111へ光学的に結合する。
【0046】
図5Aは、いくつかの実施形態に従って、多くのTeraPHY光I/Oチップレット107が加工された半導体ウエハ501を示す上面図である。
図5Aは、ウエハ501から個片化された所与のTeraPHY光I/Oチップレット107から基板厚さを取り除いた後の、所与のTeraPHY光I/Oチップレット107の基板側の拡大
図503も示している。
図5Aは、所与のTeraPHY光I/Oチップレット107の電気インターフェース301(AIBインターフェース)、グルーロジック307(クロスバー)、光マクロ305-1~305-N(TeraPHYポート)、および、フォトニックインターフェース303(ファイバカプラ)も示している。
図5Aは、
図2Aに関して論じた基板201の電気接続/配線207へ所与のTeraPHY光I/Oチップレット301を電気的に接続するために用いられるパラレルインターフェース部分507およびパラレル電気インターフェースバンプピッチパターン部分509を備えた所与のTeraPHY光I/Oチップレット107の電気接続側の拡大
図505も示す。様々な実施形態において、TeraPHY光I/Oチップレット107は、基板201内に形成された再配線層(RDL)構造を通すなどして、低電力、短到達距離のインパッケージ電気相互接続技術で、集積回路チップ205へ電気的に接続されている。
【0047】
図5Bは、いくつかの実施形態に従って、TeraPHY光I/Oチップレット107のパラレルインターフェース部分507の電気接続バンプ507Aの一部およびパラレル電気インターフェースバンプピッチパターン部分509の電気接続バンプ509Aの一部の走査型電子顕微鏡(SEM)画像511を示す。いくつかの実施形態において、電気接続バンプ507Aは、約55マイクロメートルのバンプピッチ(バンプ中心からバンプ中心までの距離)に従って配列されている。ただし、様々の実施形態において、電気接続バンプ507Aは、約55マイクロメートルより短いまたは長いピッチに従って配列されることを理解されたい。
【0048】
図6Aは、いくつかの実施形態に従って、TeraPHY光I/Oチップレット107のフォトニック構造のレイアウト例を示す。
図6Aは、TeraPHY光I/Oチップレット107の光学レイアウトのいくつかの光導波路601および関連する光回折格子構造603を示しているが、
図6Aの光学レイアウトをわかりにくくしないように、光マイクロリング共振器および関連する電子機器など、電気光学レイアウトのいくつかの部分は示していない。TeraPHY光I/Oチップレット107のフロアプランでは、光ファイバがTeraPHY光I/Oチップレット107の右側に入ってくる。光が、光ファイバからTeraPHY光I/Oチップレット107上の光回折格子カプラ603へ結合される。光回折格子カプラ603に結合された光は、光導波路601によって光マクロ305-1~305-Nの入力へ導かれる。いくつかの実施形態において、各光マクロ305-1~305-Nは、光トランスミッタへの連続波レーザ光入力(Tx入力)のための1つの光ファイバ接続、光トランスミッタからの光出力(Tx出力)のための1つの光ファイバ接続、および、光レシーバへの変調光入力(Rx入力)のための1つの光ファイバ接続を含む、3つの光ファイバ接続を有する。
【0049】
いくつかの実施形態において、
図6Aに示す光学レイアウトは、光ファイバからTeraPHY光I/Oチップレット107への光結合構造として単一偏波光回折格子カプラ603を利用する。いくつかの実施形態において、TeraPHY光I/Oチップレット107が二重偏波入力を利用する場合、光学レイアウトは、光コンバイナ構造へ続く光回折格子カプラ603を偏光分離することを含む。いくつかの実施形態において、TeraPHY光I/Oチップレット107が二重編波入力を利用し、光回折格子カプラ603がTE/TM偏光状態の両方をサポートする場合、光学レイアウトは、光マクロ305-1~305-Nへの光導波路インターフェース(Tx入力、Tx出力、Rx入力)が単一編波を有するように、光コンバイナ構造へ続く偏光スプリッタ-ローテータを含む。様々な実施形態において、
図6Aの光学レイアウトは、反転、回転、または、反転かつ回転される。また、いくつかの実施形態において、TeraPHY光I/Oチップレット107の光ファイバカプラアレイ303構成は、モード変換器、V字溝、および/または、その他の光ファイバ結合機構に基づいた光エッジカプラを含む。
【0050】
図6Bは、いくつかの実施形態に従って、TeraPHY光I/Oチップレット107に接続するためのFAU111の例を示す。いくつかの実施形態において、FAU111は、TeraPHY光I/Oチップレット107に複数の光ファイバを接続する。いくつかの実施形態において、FAU111は、TeraPHY光I/Oチップレット107の光ファイバカプラアレイ303に接続する複数の光ファイバを含む光ファイバピグテール607を備える。いくつかの実施形態において、光ファイバピグテール607内の光ファイバの一部は、外部レーザ装置からTeraPHYチップレット107へ連続波レーザ光を送るために用いられるものなど、偏波保持単一モード光ファイバ(PMF)である。また、いくつかの実施形態において、光ファイバピグテール607内の光ファイバの一部は、TeraPHY光I/Oチップレット107へおよび/またはTeraPHY光I/Oチップレット107から変調光信号を運ぶための非偏波保持単一モード光ファイバ(SMF)である。いくつかの実施形態において、FAU111は、機械式トランスファ(MT)フェルール609(MTP(登録商標)コネクタまたはその他の同様のタイプの光コネクタなど)を備える。いくつかの実施形態において、FAU111は、TeraPHY光I/Oチップレット107に24本の光ファイバを接続するよう構成されている。例えば、いくつかの実施形態において、MTフェルール609は、2×12MTP(登録商標)コネクタフェルールまたはその他の同様のタイプの光コネクタとして構成される。
【0051】
図6Cは、いくつかの実施形態に従って、
図6Aに示した光ポート領域605に対応する光マクロ305-1~305-Nの内の所与の光マクロ305-xのための光回折格子カプラ611、613、615のセットを示す拡大レイアウト図である。各光回折格子カプラ611、613、615は、対応する光ファイバへ光学的に結合されている。いくつかの実施形態において、光回折格子カプラ611は、連続波レーザ光が光マクロ305-xに供給される際に通る対応する光ファイバへ光学的に結合されている。これらの実施形態において、光回折格子カプラ611は、さらに、光マクロ305-xに連続波レーザ光を供給する光導波路617へ光学的に結合されている。また、これらのいくつかの実施形態において、光回折格子カプラ613は、変調光信号が光マクロ305-xから出力される際に通る光導波路619へ光学的に結合されている。また、これらの実施形態に従って、光回折格子カプラ613は、変調光信号が送信される際に通る対応する光ファイバへ光学的に結合されている。
【0052】
いくつかの実施形態において、光回折格子カプラ613は、連続波レーザ光が光マクロ305-xに供給される際に通る対応する光ファイバへ光学的に結合されている。これらの実施形態において、光回折格子カプラ613は、さらに、光マクロ305-xに連続波レーザ光を供給する光導波路619へ光学的に結合されている。また、これらの実施形態において、光回折格子カプラ611は、変調光信号が光マクロ305-xから出力される際に通る光導波路617へ光学的に結合されている。また、これらの実施形態に従って、光回折格子カプラ611は、変調光信号が送信される際に通る対応する光ファイバへ光学的に結合されている。
【0053】
光回折格子カプラ615は、変調光信号がTeraPHy光I/Oチップレット107によって受信される際に通る光ファイバへ光学的に結合されている。光回折格子カプラ615は、さらに、受信された変調光信号を光マクロ305-xに供給する光導波路621へ光学的に結合されている。光導波路617、619、および、621は、それぞれ光回折格子カプラ611、613、および、615と、光マクロ305-xとの間で光をルーティングする/導くために、TeraPHY光I/Oチップレット107内に形成されている。いくつかの実施形態において、光アライメント構造623、625、および、627が、光回折格子カプラ611、613、および、615に対する対応する光ファイバのアライメントを支援するために、それぞれ、光回折格子カプラ611、613、および、615の周りに形成されている。
【0054】
図6Dは、いくつかの実施形態に従って、
図6Cに示した領域629に対応する光回折格子カプラ615を示す拡大図である。光回折格子カプラ615は、光ファイバが光学的に結合されている垂直光回折格子カプラとして構成されている。光回折格子カプラ615は、光マクロ305-xへ直接的に光をルーティングする光導波路621へ光学的に結合されている。
図6Dの実施形態例において、光回折格子カプラ615は、さらに、最初に光マクロ305-xから離れる方向へ光をルーティングした後に、光を約180°反転させて光マクロ305-xに向かって戻るようにルーティングする光導波路631へ光学的に結合されている。様々な実施形態において、光導波路631は、光回折格子カプラ615から離れる最初の光伝搬方向のどちらが、対応する光ファイバと、光マクロ305-xに光学的に接続している光導波路621との間の光結合でより効率的であるかに基づいて、必要に応じて実装および利用される。いくつかの実施形態において、光回折格子カプラ611および613は、最初に光マクロ305-xから離れる方向に光回折格子カプラから伸びた後に、光マクロ305-xに向かって折り返すループバック光導波路へも光学的に接続するために、光回折格子カプラ615と同様の方法で形成されることを理解されたい。例えば、
図6Cを参照すると、いくつかの実施形態において、光回折格子カプラ611は、ループバック光導波路633へも光学的に接続し、光回折格子カプラ613は、ループバック光導波路635へも光学的に接続している。さらに、いくつかの実施形態において、TeraPHY光I/Oチップレット107への対応する光ファイバのエッジ結合を可能にするために、垂直光回折格子カプラ611、613、および、615の内の1または複数が、対応する水平光回折格子カプラに置き換えられる。
【0055】
図7は、いくつかの実施形態に従って、光マクロ305-1~305-Nの内の所与の1つ(光マクロ305-xとする)のレイアウト例を示す。光マクロ305-xは、M個のトランスミッタ(Tx)スライス701-1~701-Mと、M個のレシーバ(Rx)スライス703-1~703-Mと、を備える。光マクロ305-xの光スライスとは、光トランスミッタスライス701-1~701-Mの内の1つ、もしくは、光レシーバスライス703-1~703-Mの内の1つ、もしくは、光トランスミッタスライス701-1~701-Mの内の1つおよび光レシーバスライス703-1~703-Mの内の対応する1つの組みあわせ、のいずれかを意味しており、ここで、光トランスミッタスライス701-1~701-Mの内の1つおよび光レシーバスライス703-1~703-Mの内の1つは、単一波長の光で動作するように制御される。
図7のレイアウト例は、光導波路705のル-ティングと、光マクロ705-xのトランスミッタ(Tx)部分の中での光マイクロリング共振器707-1~707-Mの配置と、を示している。マイクロリング共振器707-1~707-Mは、変調器として機能する。また、
図7のレイアウト例は、光導波路709のル-ティングと、光マクロ705-xのレシーバ(Rx)部分の中での光マイクロリング共振器711-1~711-Mの配置と、を示している。マイクロリング共振器711-1~711-Mは、光検出器として機能する。いくつかの実施形態において、マイクロリング共振器707-1~707-Mおよび711-1~711-Mの内の1または複数は、光マルチプレクサおよび/または光デマルチプレクサとして機能するように制御される。
【0056】
トランスミッタ(Tx)スライス701-1~701-Mおよびレシーバ(Rx)スライス703-1~703-Mの対応する各ペアは、光マクロ305-xのTx/Rxスライスを形成する。例えば、Txスライス1 701-1およびRxスライス1 703-1は共に、光マクロ305-xのスライス1を形成する。トランスミッタ(Tx)スライス701-1~701ーMは、光回折格子カプラ611から光導波路617を通して入ってきた所与の波長の連続波レーザ光を所与の波長の変調光のストリームに変調するよう、マイクロリング共振器707-1から707-Mを動作させることによって、ビットストリームの形態の電気データの、変調光のストリームへの転換を指示するための電気回路を備えており、所与の波長の変調光のストリームは、光マクロ305-xから光導波路619を通して光回折格子カプラ613へ伝送される。いくつかの実施形態において、トランスミッタ(Tx)スライス701-1~701-Mの各々は、同相信号生成および/または直交信号生成のための電気回路と、注入同期発振回路と、位相補間回路と、を備える。レシーバ(Rx)スライス703-1~703-Mは、マイクロリング共振器711-1~711-Mを動作させることによって、光回折格子カプラ615から光導波路621を通って入ってくる変調光のストリーム内の所与の波長の光を検出するための電気回路を備える。レシーバ(Rx)スライス703-1~703-M内の電気回路は、対応する波長のマイクロリング共振器711-1~711-Mによって検出された光を電気ドメイン内のビットストリームに転換する。いくつかの実施形態において、レシーバ(Tx)スライス703-1~703-Mの各々は、同相信号生成および/または直交信号生成(I/Q信号生成)のための電気回路と、注入同期発振(ILO)回路と、位相補間(PI)回路と、トランスインピーダンス増幅(TIA)回路と、信号等化(EQ)回路と、を備える。いくつかの実施形態において、レシーバ(Rx)スライス703-1~703-Mは、レシーバアナログフロントエンドでのより良好な整合のためおよびコモンモードノイズ(例えば、供給)へのロバスト性のために、それぞれのダミーマイクロリング光検出器(PD)を利用する。
【0057】
光導波路617は、光回折格子カプラ611からの連続波レーザ光をトランスミッタ(Tx)スライス701-1~701-M内のマイクロリング共振器707-1~1507-Mの各々へルーティングする。また、光導波路619は、TeraPHY光I/Oチップレット107からの伝送に向けて、トランスミッタ(Tx)スライス701-1~701ーM内のマイクロリング共振器707-1~707-Mからの変調光を光回折格子カプラ613へルーティングする。いくつかの実施形態において、光導波路617および光導波路619は、単一の連続的に形成された光導波路の一部である。いくつかの実施形態において、トランスミッタ(Tx)スライス701-1~701-M内のマイクロリング共振器707-1~707-Mの各々は、所定の光波長で動作するよう調整可能である。また、いくつかの実施形態において、所与のマイクロリング共振器707-xが動作するよう調整される所定の光波長は、707-x以外の他のマイクロリング共振器707-1~707-Mが動作するよう調整される所定の波長とは異なる。いくつかの実施形態において、対応する加熱装置708-1~708-Mが、マイクロリング共振器の共振波長のサーマルチューニングを提供するために、マイクロリング共振器707-1~707-Mの各々の近くに配置されている。いくつかの実施形態において、対応する加熱装置708-1~708-Mは、所与のマイクロリング共振器707-xの共振波長のサーマルチューニングを提供するために、所与のマイクロリング共振器707-xによって囲まれた内部領域の中に配置されている。いくつかの実施形態において、マイクロリング共振器707-1~707-Mの各々の加熱装置708-1~708-Mは、マイクロリング共振器の共振波長を熱的に調整するために作動される対応するトランスミッタ(Tx)スライス内の対応する電気制御回路に接続されている。いくつかの実施形態において、マイクロリング共振器707-1~707-Mの各々は、マイクロリング共振器の共振波長を電気的に調整するために作動される対応するトランスミッタ(Tx)スライス内の対応する電気チューニング回路に接続されている。様々な実施形態において、マイクロリング共振器707-1~707-Mの各々は、光変調器および/または光マルチプレクサの一部として動作する。
【0058】
光導波路621は、光回折格子カプラ615からの入力変調光をレシーバ(Rx)スライス703-1~703-M内のマイクロリング共振器711-1~711-Mへルーティングする。いくつかの実施形態において、レシーバ(Rx)スライス703-1~703-M内のマイクロリング共振器711-1~711-Mの各々は、所定の光波長で動作するよう調整可能である。また、いくつかの実施形態において、所与のマイクロリング共振器711-xが動作するよう調整される所定の光波長は、711-x以外の他のマイクロリング共振器711-1~711-Mが動作するよう調整される所定の波長とは異なる。いくつかの実施形態において、対応する加熱装置712-1~712-Mが、マイクロリング共振器の共振波長のサーマルチューニングを提供するために、マイクロリング共振器711-1~711-Mの各々の近くに配置されている。いくつかの実施形態において、対応する加熱装置712-1~712-Mは、所与のマイクロリング共振器711-xの共振波長のサーマルチューニングを提供するために、所与のマイクロリング共振器711-xによって囲まれた内部領域の中に配置されている。いくつかの実施形態において、マイクロリング共振器711-1~711-Mの各々の加熱装置712-1~712-Mは、マイクロリング共振器の共振波長を熱的に調整するために作動される対応するレシーバ(Rx)スライス内の対応する電気制御回路に接続されている。いくつかの実施形態において、マイクロリング共振器711-1~711-Mの各々は、マイクロリング共振器の共振波長を電気的に調整するために作動される対応するレシーバ(Rx)スライス内の対応する電気チューニング回路に接続されている。様々な実施形態において、マイクロリング共振器711-1~711-Mの各々は、光検出器および/または光学デマルチプレクサの一部として動作する。
【0059】
いくつかの実施形態において、光マクロ305-xのアーキテクチャおよびフロアプランは、光マクロ305-x内の様々な位置に異なる数のPLLを備えることによって変更可能である。例えば、いくつかの実施形態において、集中型PLLが、クロックスパイン内に配置され、光マクロ305-xの両側でスライスへファンアウトしている。様々な実施形態において、PLLは、光マクロ305-xにわたる複数のPLLとして複製され、各PLLは、所与のトランスミッタ(Tx)/レシーバ(Rx)スライスに専用でありまたはトランスミッタ(Tx)/レシーバ(Rx)スライスの一部で共有されている。様々な実施形態において、光マクロ305-xのその他のフロアプラン構成は、エッジ帯域幅密度を増大させるために、パススルーフォトニック行と共に複数の列の光マクロを含み、および/または、エッジ帯域幅密度を増大させるために、隣り合わせで千鳥に配列されたトランスミッタ(Tx)およびレシーバ(Rx)光マクロを含む。
【0060】
光マクロ305-xは、フォトニック構成要素および電子構成要素の両方を備える。光導波路617、619、および、621は、光導波路交差を回避すると共に光導波路長さを最小化する(光学的損失を最小化する)ように、光マクロ305-x内にレイアウトされており、それに応じて、システムのエネルギ効率を改善する。光マクロ305-xは、電気トレース長さを最小化するために、電子構成要素と光学構成要素との間の距離を最小化するような方法でレイアウトされ、これは、光マクロ305-xのエネルギ効率を改善し、より高速な信号伝送を可能にし、チップサイズを減少させる。
【0061】
TeraPHY光I/Oチップレット107は、(N個の)光マクロ305-1~305ーNのセットを備える。各光マクロ305-xは、それぞれの光導波路617/619および621上で数(W)の異なる光波長でビットを送信または受信するように論理的にグループ化された(M個の)光トランスミッタスライス701-1~701-Mおよび光レシーバスライス703-1~703-Mのセットを備える。様々な実施形態において、任意の数の光トランスミッタスライス701-1~701-Mおよび/または光レシーバスライス703-1~703-Mが数(W)の光導波路の内の所与の1つに調整可能であることを考慮すれば、光トランスミッタスライス701-1~701-Mおよび光レシーバスライス703-1~703-Mの数(M)、ならびに、異なる光導波路の数(W)は、必要に応じて規定されることができる。ただし、データビットが、同じ光波長に調整された光マイクロリング共振器707-1~707-Mの内の複数の共振器または光マイクロリング共振器711-1~711-Mの内の複数の共振器によって、送信または受信されている場合、チャネル/波長競合が管理される。光マクロ305-xのフロアプランおよび構成は、以下のメトリックを制御するための調節可能な自由度を表す。
・光導波路617、619、621の長さ(光損失と直接的に相関する)
・光マクロ305-xの面積(製造コストと相関する)
・ビットあたりの消費エネルギ(エネルギ効率)
・電気信号伝達のインテグリティ(性能と相関する)
・電気パッケージエスケープ(electrical package escape)(所与のセットのチップ寸法に対しておよび所与の間隔/ピッチの電気バンプに対して物理的に利用可能な電気データの入力および出力の量)
・光学パッケージエスケープ(optical package escape)(所与のセットのチップ寸法に対しておよび所与の間隔/ピッチの光ファイバに対して物理的に利用可能な光データの入力および出力の量)
【0062】
図8Aは、いくつかの実施形態に従って、光リンク805を通して第2コンピュータシステム803に光学的に接続されている第1コンピュータシステム801を示す図である。様々な実施形態において、第1コンピュータシステム801は、電気接続/配線207Aによって示すように、少なくとも1つのTeraPHY光I/Oチップレット107Aへ電気的に接続された少なくとも1つの集積回路チップ205Aを含む基本的に任意のパッケージングされた半導体チップセットを表す。いくつかの実施形態において、少なくとも1つの集積回路チップ205Aおよび少なくとも1つのTeraPHY光I/Oチップレット107Aは、共通の基板201A上にパッケージングされている。少なくとも1つのTeraPHY光I/Oチップレット107Aは、1または複数の光導波路211Aを通して光電力供給装置209Aから光電力を受信するように接続されている。少なくとも1つのTeraPHY光I/Oチップレット107Aは、本明細書で論じられているTeraPHYチップレット107に対応する。光電力供給装置209Aは、
図2Aに関して上述した光電力供給装置209と同じである。
【0063】
様々な実施形態において、第2コンピュータシステム803は、電気接続/配線207Bによって示すように、少なくとも1つのTeraPHY光I/Oチップレット107Bへ電気的に接続された少なくとも1つの集積回路チップ205Bを含む基本的に任意のパッケージングされた半導体チップセットを表す。いくつかの実施形態において、少なくとも1つの集積回路チップ205Bおよび少なくとも1つのTeraPHY光I/Oチップレット107Bは、共通の基板201B上にパッケージングされている。少なくとも1つのTeraPHY光I/Oチップレット107Bは、1または複数の光導波路211Bを通して光電力供給装置209Bから光電力を受信するように接続されている。少なくとも1つのTeraPHY光I/Oチップレット107Bは、本明細書で論じられているTeraPHYチップレット107に対応する。光電力供給装置209Bは、
図2Aに関して上述した光電力供給装置209と同じである。また、いくつかの実施形態において、光電力供給装置209Aおよび209Bは、同じ光電力供給装置である。第1コンピュータシステム801のTeraPHY光I/Oチップレット107Aは、光リンク805を通して第2コンピュータシステム803のTeraPHY光I/Oチップレット107Bへ光学的に接続されている。いくつかの実施形態において、光リンク805は、光ファイバアレイである。
【0064】
図8Bは、いくつかの実施形態に従って、第1コンピュータシステム801のTeraPHY光I/Oチップレット107Aと第2コンピュータシステム803のTeraPHY光I/Oチップレット107Bとの間の光接続をより詳細に示す図である。いくつかの実施形態において、TeraPHY光I/Oチップレット107Aおよび107Bの各々は、本明細書に記載のTeraPHY光I/Oチップレット107と同じように構成されている。TeraPHY光I/Oチップレット107Aは、少なくとも1つの光マクロ305Aを備える。TeraPHY光I/Oチップレット107Bは、少なくとも1つの光マクロ305Bを備える。光マクロ305Aおよび305Bの各々は、本明細書に記載の光マクロ305-xと同じように構成されている。
【0065】
光マクロ305Aの光回折格子カプラ613は、1または複数の光導波路211A(例えば、光ファイバ)を通して光電力供給装置209Aへ光学的に接続されている。光マクロ305Aの光回折格子カプラ611は、光マクロ305Bの光回折格子カプラ615へ光学的に接続されている。このように、光マクロ305Aのトランスミッタスライス701-1~701-Mによって生成された変調光信号が、光マクロ305Bのレシーバスライス703-1~703-Mへ送信される。いくつかの実施形態において、トランスミッタスライス701-1~701-Mによって生成される変調光信号は、電気信号の形態で光マクロ305Aによって集積回路チップ205Aから受信されたデータを伝達する。データを伝達する変調光信号は、光マクロ305Bの光マイクロリング共振器711-1~711-Mに光学的に結合され、光マクロ305Bのレシーバスライス703-1~703-Mによって、電気接続/配線207Bを通して集積回路チップ205Bへ送信される電気信号に復調される。
【0066】
光マクロ305Bの光回折格子カプラ613は、1または複数の光導波路211B(例えば、光ファイバ)を通して光電力供給装置209Bへ光学的に接続されている。光マクロ305Bの光回折格子カプラ611は、光マクロ305Aの光回折格子カプラ615へ光学的に接続されている。このように、光マクロ305Bのトランスミッタスライス701-1~701-Mによって生成された変調光信号が、光マクロ305Aのレシーバスライス703-1~703-Mへ送信される。いくつかの実施形態において、光マクロ305Bのトランスミッタスライス701-1~701-Mによって生成される変調光信号は、集積回路チップ205Bによって提供されたデータを、電気接続/配線207Bを通して光マクロ305Bへ伝達する。集積回路チップ205Bによって提供されたデジタルデータを伝達する変調光信号は、光マクロ305Aの光マイクロリング共振器711-1~711-Mに光学的に結合され、光マクロ305Aのレシーバスライス703-1~703-Mによって、電気接続/配線207Aを通してチップ205Aへ送信される電気信号に復調される。
【0067】
TeraPHY光I/Oチップレット107は、チップレット上の設計資産(IP)ビルディングブロックが高密度であるため、小さいフットプリントを有する。これらのIPビルディングブロックは、非常に小さいチップ領域(例えば、マイクロリング共振器あたり10マイクロメートル径)に光マイクロリング共振器を備えており、光マイクロリング共振器は、複数の光波長を単一導波路上へ多重化および逆多重化し、光を変調して光検出器として機能するために用いられる。また、光学デバイスを制御する電気回路が、それらの制御する光学デバイスと同じチップ上に密接に統合されているので、チップ上のIPビルディングブロックが高密度であり、空間効率の最適化が可能である。
【0068】
様々な実施形態において、TeraPHY光I/Oチップレット107内の光マクロ305-1~305-Nは、光学経路レイアウト(光導波路およびマイクロリング共振器の配置、向き、形状,、サイズ、など)、ルーティングフロアプラン(電気信号ルーティングおよび/または光信号ルーティング)、ならびに、電子フォトニック構成要素および回路(例えば、トランスミッタ(Tx)スライス701-1~701-M、レシーバ(Rx)スライス703-1~703-M、クロックスプライン回路、電気インターフェースグルー回路、位相ロックループ回路、など)の構成に関して、異なる方法で構成されてよい。
図9~
図16は、光学経路レイアウト、ルーティングフロアプラン、ならびに、電子フォトニック構成要素および回路の構成に関して、TeraPHY光I/Oチップレット107内の光マクロ305-1~305-N構成の様々な実施形態例を示す。45ナノメートル(nm)製造技術ノード処理など(これに限定されない)、極微細化(deeply-scaled)プレーナ電気製造処理については、トランジスタゲート電極層の向き(長辺)が、ウエハにわたって固定されている。いくつかの実施形態において、
図9~
図16に関して記載する光マクロ305-1~305-Nの構成の例は、ゲート電極層内のゲート電極構造の長辺が南北方向に伸びるようにウエハの向きが設定されると仮定する。
図9~
図16は、TeraPHY光I/Oチップレット107内に実装するための光マクロ305-1~305-Nの構成のいくつかの実施形態例を示しているが、これらの光マクロ305-1~305-Nの様々な変形例が可能であり有効であることを理解されたい。例えば、
図9~
図16の光マクロ305-1~305-Nの構成の実施形態例のいずれかが、(ウエハにわたる南北方向に対して)基本的に任意の角度に回転され、および/または、
図9~
図16に示すものから(南北および/または東西で)反転された構成で実施されてもよい。また、様々な実施形態において、
図9~
図16の光マクロ305-1~305-Nの構成の実施形態例のいずれかが、パラメータの中でも特に、光導波路部分の長さ、光導波路部分の曲率、マイクロリング共振器と光導波路との間の相対的な配置、所与の光導波路に沿ったマイクロリング共振器の間の相対的な配置、所与の光導波路に沿ったマイクロリング共振器の数、電子制御回路とそれに対応するマイクロリング共振器との間の相対的な配置、に関して変更されてもよい。
【0069】
様々な実施形態において、TeraPHY光I/Oチップレット107の(および一般的にはウエハの)ゲート電極層は、電界効果トランジスタ(例えば、金属酸化膜半導体電界効果トランジスタ(MOSFET)または接合型電界効果トランジスタ(JFET))、バイポーラ接合トランジスタ(BJT)、および/または、その他のタイプのトランジスタデバイスのゲート電極として利用されうるポリシリコン、金属、および/または、基本的に任意のその他の材料で形成されたゲート電極構造を備える。
図7および
図9~
図16などに関して本明細書に記載されている光マクロ305-1~305-Nの構成の様々な実施形態は、基本的に任意の半導体製造処理を用いて加工されることが可能であり、CMOS半導体製造処理を用いた加工に特に適していることを理解されたい。また、本明細書に記載されている光マクロ305-1~305-Nの構成の様々な実施形態は、TeraPHY光I/Oチップレット107内に形成されるトランジスタが、平面トランジスタ、FinFETトランジスタ、ナノワイヤ型FETトランジスタ、シリコンオンインシュレータトランジスタ、および/または、任意のその他のタイプのトランジスタ、のいずれであるのかに関わらず実装可能である。また、本明細書に記載されている光マクロ305-1~305-Nの構成の様々な実施形態は、TeraPHY光I/Oチップレット107の本体シリコンに形成され、TeraPHY光I/Oチップレット107内にポリシリコン構造として蒸着され、および/または、TeraPHY光I/Oチップレット107の別の光学的に利用可能な層内の構造として形成されたフォトニック構成要素(光導波路、マイクロリング共振器、など)と共に実装可能である。
【0070】
図7および
図9~
図16の光マクロ305-xの様々な例は、光導波路のルーティング、光マイクロリング共振器の相対位置、および、回路/電子機器の相対位置を示している。様々な実施形態において、
図9~
図16の光マクロ305-xの構成の例に示す光マイクロリングは、光変調器、光マルチプレクサ、光検出器、光デマルチプレクサ、光アド/ドロップフィルタ、および/または、光マイクロリング共振器として実装可能な任意のその他の光学構成要素、として動作するよう制御可能であることを理解されたい。
図7および
図9~
図16の光マクロ305-xの様々な構成実施形態は、1)ドライバ/レシーバ電子回路とフォトニック構成要素との間の相互接続寄生を最適化し、2)全体的なマクロクロック分布を最適化し、3)光マクロ305-x結合ポイントとレシーバ光検出器との間の飛行時間および経路長の不一致を最適化する、様々な光学経路レイアウト(光導波路の経路)およびマイクロリング共振器の構成の例を示している。
【0071】
図9は、いくつかの実施形態に従って、TeraPHY光I/Oチップレット107に対するデータの入出力のための光マクロ305-x1の光学経路レイアウト例を示しており、ここで、光学経路レイアウトは、U字型光導波路901を含む。光導波路901は、第1水平(東西方向)部分901Aと、屈曲部分901Bと、第2水平(東西方向)部分901Cと、を備える。いくつかの実施形態において、屈曲部分901Bは、第1水平部分901Aから第2水平901Bへ、そして、その逆も同様に、約180°曲がっている。第1水平部分901Aは、第1光ポート902Aへ光学的に接続され、第2水平部分901Bは、第2光ポート902Bへ光学的に接続されている。様々な実施形態において、第1光ポート902Aは、垂直光回折格子カプラまたは水平(エッジ)光回折格子カプラとして形成されている。また、様々な実施形態において、第2光ポート902Bは、垂直光回折格子カプラまたは水平(エッジ)光回折格子カプラとして形成されている。
【0072】
いくつかの実施形態において、光導波路901の第1水平部分901A、屈曲部分901B、および、第2水平部分901Cは、シリコン、ポリシリコン、窒化シリコン、または、光導波路としての利用に適した任意のその他の材料など、同じ材料で形成されている。いくつかの実施形態において、光導波路901の第1水平部分901A、屈曲部分901B、および、第2水平部分901Cの内の任意の1または複数は、光導波路901が、材料の組みあわせ(例えば、シリコン、ポリシリコン、窒化シリコン、および/または、光導波路としての利用に適した任意のその他の材料の2以上組みあわせ)として形成されるように、光導波路901の第1水平部分901A、屈曲部分901B、および、第2水平部分901Cの内の他の1または複数とは異なる材料で形成されている。また、いくつかの実施形態において、光導波路901の第1水平部分901A、屈曲部分901B、および、第2水平部分901Cの各々は、実質的に同様の垂直断面形状を有するよう形成されている。しかしながら、いくつかの実施形態において、光導波路901の第1水平部分901A、屈曲部分901B、および、第2水平部分901Cの内の任意の1または複数は、光導波路901の第1水平部分901A、屈曲部分901B、および、第2水平部分901Cの内の他の1または複数とは異なる垂直断面形状を有するように形成される。また、いくつかの実施形態において、光導波路901の第1水平部分901A、屈曲部分901B、および、第2水平部分901Cの内の任意の1または複数は、光導波路901を通る光伝搬方向にその長さに沿って変化する垂直断面形状を有するように形成される。
【0073】
光マクロ305-x1は、光導波路901を通して移動する光が、光マイクロリング共振器903-1~903-Xへエバネッセント結合されうるように、かつ、光マイクロリング共振器903-1~903-Xを通して移動する光が、光導波路901へエバネッセント結合されうるように、U字型光導波路901の第1水平部分901Aへ光学的に結合されている光マイクロリング共振器903-1~903-X(ここで、Xは、ゼロより大きい整数)を備える。光マクロ305-x1は、さらに、光導波路901を通して移動する光が、光マイクロリング共振器905-1~905-Yへエバネッセント結合されうるように、かつ、光マイクロリング共振器905-1~905-Yを通して移動する光が、光導波路901へエバネッセント結合されうるように、U字型光導波路901の第2水平部分901Cへ光学的に結合されている光マイクロリング共振器905-1~905-Y(ここで、Yは、ゼロより大きい整数)を備える。光マクロ305-x1は、光マイクロリング共振器903-1~903-Xおよび905-1~905-Yの各々がU字型光導波路901の2つの水平部分901Aおよび901Cの一方へ光学的に結合されている光学レイアウトの特定の例を示している。また、光マクロ305-x1の光学レイアウトにおいて、光マイクロリング共振器903-1~903-Xおよび905-1~905-Yの各々は、U字型光導波路901の外側/外縁に沿って配置されている。いくつかの実施形態において、光マイクロリング共振器903-1~903-Xおよび905-1~905-Yは、光マイクロリング共振器903-1~903-Xおよび905-1~905-Yの各々と光導波路901との間のそれぞれの最小分離距離が実質的に同じになるように、光導波路901に対して配置されている。しかしながら、いくつかの実施形態において、光マイクロリング共振器903-1~903-Xおよび905-1~905-Yは、光マイクロリング共振器903-1~903-Xおよび905-1~905-Yの内の異なる共振器と光導波路901との間に、複数の異なる最小分離距離が存在するように、光導波路901に対して配置される。
【0074】
様々な実施形態において、光マイクロリング共振器903-1~903-Xは、互いに対して実質的に一定のピッチ(中心間隔)で配置されている。しかしながら、他の実施形態において、光マイクロリング共振器903-1~903-Xは、互いに対して実質的に一定のピッチで配置されていない。また、様々な実施形態において、光マイクロリング共振器905-1~905-Yは、互いに対して実質的に一定のピッチで配置されている。しかしながら、他の実施形態において、光マイクロリング共振器905-1~905-Yは、互いに対して実質的に一定のピッチで配置されていない。いくつかの実施形態において、光マイクロリング共振器903-1~903-Xおよび905-1~905-Yの内の隣接して位置するものの間のピッチは、光マイクロリング共振器903-1~903-Xおよび905-1~905-Yの内の隣接して位置するものの間の光のエバネッセント結合を防ぐ距離に設定される。いくつかの実施形態において、光マイクロリング共振器903-1~903-Xおよび905-1~905-Yの内の隣接して位置するものの間のピッチは、光マイクロリング共振器903-1~903-Xおよび905-1~905-Yの内の隣接して位置するものの間で光のエバネッセント結合が発生しないことを保証しつつ最小化される。いくつかの実施形態において、光マイクロリング共振器903-1~903-Xおよび905-1~905-Yの各々は、ゼロより大きく約50マイクロメートル以下である外径を有する。いくつかの実施形態において、光マイクロリング共振器903-1~903-Xおよび905-1~905-Yの各々は、ゼロより大きく約40マイクロメートル以下である外径を有する。いくつかの実施形態において、光マイクロリング共振器903-1~903-Xおよび905-1~905-Yの各々は、ゼロより大きく約30マイクロメートル以下である外径を有する。いくつかの実施形態において、光マイクロリング共振器903-1~903-Xおよび905-1~905-Yの各々は、ゼロより大きく約20マイクロメートル以下である外径を有する。いくつかの実施形態において、光マイクロリング共振器903-1~903-Xおよび905-1~905-Yの各々は、ゼロより大きく約10マイクロメートル以下である外径を有する。
【0075】
光マイクロリング共振器903-1~903-Xは、電子制御回路907とインターフェース接続されている。光マイクロリング共振器905-1~905-Yは、電子制御回路909とインターフェース接続されている。いくつかの実施形態において、電子制御回路907および909は、光導波路901内で所与の波長の光ストリームを生成する目的で、所与の波長の光を光学的に変調するための光変調器としてマイクロリング共振器903-1~903-Xおよび905-1~905-Yの内の1または複数を独立制御するためのトランスミッタ(Tx)スライス回路を備えており、ここで、光ストリームは、デジタルデータを搬送する。いくつかの実施形態において、電子制御回路907および909は、所与の波長の変調光ストリームによって搬送されるデジタルデータを表す電気信号の生成を可能にする目的で、光導波路901内で所与の波長の変調光ストリームを検出するための光レシーバ(例えば、光検出器)としてマイクロリング共振器903-1~903-Xおよび905-1~905-Yの内の1または複数を独立制御するためのレシーバ(Rx)スライス回路を備える。いくつかの実施形態において、電子制御回路907および909は、光導波路901内での光信号の多重化/逆多重化のためのアド/ドロップフィルタとして動作するようにマイクロリング共振器903-1~903-Xおよび905-1~905-Yの内の1または複数に指示するための回路を備える。いくつかの実施形態において、電子制御回路907および909は、マイクロリング共振器903-1~903-Xおよび905-1~905-Yの内の1または複数のサーマルチューニングが特定の共振光波長で動作することを可能にするために、マイクロリング共振器903-1~903-Xおよび905-1~905-Yの内の1または複数とそれぞれ関連付けられている加熱装置を制御するための回路を備える。また、いくつかの実施形態において、電子機器911が、U字型光導波路901の内部領域内に形成されており、電子機器911は、光マクロ305-x1の動作をサポートする。いくつかの実施形態において、電子機器911は、クロック信号生成・伝送回路、I/Q信号生成回路、ILO回路、PI回路、TIA回路、信号EQ回路、および/または、光マクロ305-x1の動作をサポートするためのその他のタイプの回路を含む。
【0076】
いくつかの実施形態において、光マクロ305-x1の光学経路レイアウトは、光マクロ305-x1内の光導波路901の長さを最小化することによって最適化されている。光マクロ305-x1内の光導波路901の長さは、光マイクロリング共振器903-1~903-Xおよび905-1~905-Yを光導波路901の第1水平部分901Aおよび第2水平部分901Cの両方に沿ってそれぞれ配置させ、光マイクロリング共振器903-1~903-Xおよび905-1~905-Yのピッチを削減/制約し、光導波路901の第1および第2光ポート902Aおよび902Bを光マクロ305-x1の同じ側に配置させることによって最小化される。しかしながら、他の実施形態において、光マクロ305-x1の光学経路レイアウトは、光マイクロリング共振器903-1~903-Xおよび905-1~905-Yの全部を光導波路901の同じ側に沿って(例えば、第1水平部分901Aまたは第2水平部分901Cのいずれかに沿って)配置させるよう構成されることを理解されたい。
【0077】
図10は、いくつかの実施形態に従って、TeraPHY光I/Oチップレット107に対するデータの入出力のための光マクロ305-x2の光学経路レイアウト例を示しており、ここで、光学経路レイアウトは、C字型光導波路1001を含む。C字型光導波路1001は、第1水平(東西方向)部分1001Aと、第1屈曲部分1001Bと、垂直(南北方向)部分1001Cと、第2屈曲部分1001Dと、第2水平(東西方向)部分1001Eと、を備える。いくつかの実施形態において、第1屈曲部分1001Bは、第1水平部分1001Aから垂直部分1001Cへ、そして、その逆も同様に、約90°曲がっている。いくつかの実施形態において、第2屈曲部分1001Dは、垂直部分1001Cから第2水平部分1001Eへ、そして、その逆も同様に、約90°曲がっている。第1水平部分1001Aは、第1光ポート1002Aへ光学的に接続され、第2水平部分1001Eは、第2光ポート1002Bへ光学的に接続されている。様々な実施形態において、第1光ポート1002Aは、垂直光回折格子カプラまたは水平(エッジ)光回折格子カプラとして形成されている。また、様々な実施形態において、第2光ポート1002Bは、垂直光回折格子カプラまたは水平(エッジ)光回折格子カプラとして形成されている。
【0078】
いくつかの実施形態において、光導波路1001の第1水平部分1001A、第1屈曲部分1001B、垂直部分1001C、第2屈曲部分1001D、および、第2水平部分1001Eは、シリコン、ポリシリコン、窒化シリコン、または、光導波路としての利用に適した任意のその他の材料など、同じ材料で形成されている。いくつかの実施形態において、光導波路1001の第1水平部分1001A、第1屈曲部分1001B、垂直部分1001C、第2屈曲部分1001D、および、第2水平部分1001Eの内の任意の1または複数は、光導波路1001が、材料の組みあわせ(例えば、シリコン、ポリシリコン、窒化シリコン、および/または、光導波路としての利用に適した任意のその他の材料の2以上組みあわせ)として形成されるように、光導波路1001の第1水平部分1001A、第1屈曲部分1001B、垂直部分1001C、第2屈曲部分1001D、および、第2水平部分1001Eの内の他の1または複数とは異なる材料で形成されている。また、いくつかの実施形態において、光導波路1001の第1水平部分1001A、第1屈曲部分1001B、垂直部分1001C、第2屈曲部分1001D、および、第2水平部分1001Eの各々は、実質的に同様の垂直断面形状を有するよう形成されている。しかしながら、いくつかの実施形態において、光導波路1001の第1水平部分1001A、第1屈曲部分1001B、垂直部分1001C、第2屈曲部分1001D、および、第2水平部分1001Eの内の任意の1または複数は、光導波路1001の第1水平部分1001A、第1屈曲部分1001B、垂直部分1001C、第2屈曲部分1001D、および、第2水平部分1001Eの内の他の1または複数とは異なる垂直断面形状を有するように形成される。また、いくつかの実施形態において、光導波路1001の第1水平部分1001A、第1屈曲部分1001B、垂直部分1001C、第2屈曲部分1001D、および、第2水平部分1001Eの内の任意の1または複数は、光導波路1001を通る光伝搬方向にその長さに沿って変化する垂直断面形状を有するように形成される。
【0079】
光マクロ305-x2は、光導波路1001を通して移動する光が、光マイクロリング共振器1003-1~1003-Xへエバネッセント結合されうるように、かつ、光マイクロリング共振器1003-1~1003-Xを通して移動する光が、光導波路1001へエバネッセント結合されうるように、C字型光導波路1001の垂直部分1001Cへ光学的に結合されている光マイクロリング共振器1003-1~1003-X(ここで、Xは、ゼロより大きい整数)を備える。いくつかの実施形態において、光マクロ305-x2は、C字型光導波路1001の第1水平部分1001A、第1屈曲部分1001B、第2屈曲部分1001D、または、第2水平部分1001Eのいずれかと光学的に結合されているマイクロリング共振器を全く有していない。いくつかの実施形態において、光マクロ305-x2内のすべてのマイクロリング共振器(例えば、1003-1~1003-X)が、C字型光導波路1001の垂直部分1001Cへ光学的に結合されている。いくつかの実施形態において、光マイクロリング共振器1003-1~1003-Xの各々は、C字型光導波路1001の垂直部分1001Cの同じ側/同じ縁部に沿って配置されている。例えば、
図10は、C字型光導波路1001の垂直部分1001Cの外側/外縁に沿って配置されている光マイクロリング共振器1003-1~1003-Xの各々を示している。
図10の実施形態例において、第1屈曲部分1001Bおよび第2屈曲部分1001Dは、第1光ポート1002Aおよび第2光ポート1002Bが光マクロ305-x2の左側(西側)に位置するように方向付けられている。しかしながら、いくつかの代替実施形態において、第1屈曲部分1001Bおよび第2屈曲部分1001Dは、第1光ポート1002Aおよび第2光ポート1002Bが、光マクロ305-x2の右側(東側)に位置するように方向付けられている(水平方向に反転されている)。これらの代替実施形態において、光マイクロリング共振器1003-1~1003-Xの各々は、C字型光導波路1001の垂直部分1001Cの内側/内縁に沿って配置されている。
【0080】
いくつかの実施形態において、光マイクロリング共振器1003-1~1003-Xは、光マイクロリング共振器1003-1~1003-Xの各々と光導波路1001との間のそれぞれの最小分離距離が実質的に同じになるように、光導波路1001に対して配置されている。しかしながら、いくつかの実施形態において、光マイクロリング共振器1003-1~1003-Xは、光マイクロリング共振器1003-1~1003-Xの内の異なる共振器と光導波路1001との間に、複数の異なる最小分離距離が存在するように、光導波路1001に対して配置される。様々な実施形態において、光マイクロリング共振器1003-1~1003-Xは、互いに対して実質的に一定のピッチで配置されている。しかしながら、他の実施形態において、光マイクロリング共振器1003-1~1003-Xは、互いに対して実質的に一定のピッチで配置されていない。いくつかの実施形態において、光マイクロリング共振器1003-1~1003-Xの内の隣接して位置するものの間のピッチは、光マイクロリング共振器1003-1~1003-Xの内の隣接して位置するものの間の光のエバネッセント結合を防ぐ距離に設定される。いくつかの実施形態において、光マイクロリング共振器1003-1~1003-Xの内の隣接して位置するものの間のピッチは、光マイクロリング共振器1003-1~1003-Xの内の隣接して位置するものの間で光のエバネッセント結合が発生しないことを保証しつつ最小化される。いくつかの実施形態において、光マクロ305-x2の光学経路レイアウトは、光マクロ305-x2内の光導波路1001の長さを最小化することによって最適化されている。光マクロ305-x2内の光導波路1001の長さは、光マイクロリング共振器1003-1~1003-Xのピッチを削減/制約し、光導波路1001の第1および第2光ポート1002Aおよび1002Bを光マクロ305-x2の同じ側に配置させることによって最小化される。
【0081】
いくつかの実施形態において、光マイクロリング共振器1003-1~1003-Xの各々は、ゼロより大きく約50マイクロメートル以下である外径を有する。いくつかの実施形態において、光マイクロリング共振器1003-1~1003-Xの各々は、ゼロより大きく約40マイクロメートル以下である外径を有する。いくつかの実施形態において、光マイクロリング共振器1003-1~1003-Xの各々は、ゼロより大きく約30マイクロメートル以下である外径を有する。いくつかの実施形態において、光マイクロリング共振器1003-1~1003-Xの各々は、ゼロより大きく約20マイクロメートル以下である外径を有する。いくつかの実施形態において、光マイクロリング共振器1003-1~1003-Xの各々は、ゼロより大きく約10マイクロメートル以下である外径を有する。
【0082】
光マイクロリング共振器1003-1~1003-Xは、電子制御回路1005とインターフェース接続されている。いくつかの実施形態において、電子制御回路1005は、光導波路1001内で所与の波長の光ストリームを生成する目的で、所与の波長の光を光学的に変調するための光変調器としてマイクロリング共振器1003-1~1003-Xの内の1または複数を独立制御するためのトランスミッタ(Tx)スライス回路を備えており、ここで、光ストリームは、デジタルデータを搬送する。いくつかの実施形態において、電子制御回路1005は、所与の波長の変調光ストリームによって搬送されるデジタルデータを表す電気信号の生成を可能にする目的で、光導波路1001内で所与の波長の変調光ストリームを検出するための光レシーバ(例えば、光検出器)としてマイクロリング共振器1003-1~1003-Xの内の1または複数を独立制御するためのレシーバ(Rx)スライス回路を備える。いくつかの実施形態において、電子制御回路1005は、光導波路1001内での光信号の多重化/逆多重化のためのアド/ドロップフィルタとして動作するようにマイクロリング共振器1003-1~1003-Xの内の1または複数に指示するための回路を備える。いくつかの実施形態において、電子制御回路1005は、マイクロリング共振器1003-1~1003-Xの内の1または複数のサーマルチューニングが特定の共振光波長で動作することを可能にするために、マイクロリング共振器1003-1~1003-Xの内の1または複数とそれぞれ関連付けられている加熱装置を制御するための回路を備える。また、いくつかの実施形態において、電子機器1007が、C字型光導波路1001の内部領域内に形成されており、電子機器1007は、光マクロ305-x2の動作をサポートする。いくつかの実施形態において、電子機器1007は、クロック信号生成・伝送回路、I/Q信号生成回路、ILO回路、PI回路、TIA回路、信号EQ回路、および/または、光マクロ305-x2の動作をサポートするためのその他のタイプの回路を含む。
【0083】
図11は、いくつかの実施形態に従って、TeraPHY光I/Oチップレット107に対するデータの入出力のための光マクロ305-x3の光学経路レイアウト例を示しており、ここで、光学経路レイアウトは、C字型光導波路1101を含む。C字型光導波路1101は、第1水平(東西方向)部分1101Aと、第1屈曲部分1101Bと、垂直(南北方向)部分1101Cと、第2屈曲部分1101Dと、第2水平(東西方向)部分1101Eと、を備える。いくつかの実施形態において、第1屈曲部分1101Bは、第1水平部分1101Aから垂直部分1101Cへ、そして、その逆も同様に、約90°曲がっている。いくつかの実施形態において、第2屈曲部分1101Dは、垂直部分1101Cから第2水平部分1101Eへ、そして、その逆も同様に、約90°曲がっている。第1水平部分1101Aは、第1光ポート1102Aへ光学的に接続され、第2水平部分1101Eは、第2光ポート1102Bへ光学的に接続されている。様々な実施形態において、第1光ポート1102Aは、垂直光回折格子カプラまたは水平(エッジ)光回折格子カプラとして形成されている。また、様々な実施形態において、第2光ポート1102Bは、垂直光回折格子カプラまたは水平(エッジ)光回折格子カプラとして形成されている。
【0084】
いくつかの実施形態において、光導波路1101の第1水平部分1101A、第1屈曲部分1101B、垂直部分1101C、第2屈曲部分1101D、および、第2水平部分1101Eは、シリコン、ポリシリコン、窒化シリコン、または、光導波路としての利用に適した任意のその他の材料など、同じ材料で形成されている。いくつかの実施形態において、光導波路1101の第1水平部分1101A、第1屈曲部分1101B、垂直部分1101C、第2屈曲部分1101D、および、第2水平部分1101Eの内の任意の1または複数は、光導波路1101が、材料の組みあわせ(例えば、シリコン、ポリシリコン、窒化シリコン、および/または、光導波路としての利用に適した任意のその他の材料の2以上組みあわせ)として形成されるように、光導波路1101の第1水平部分1101A、第1屈曲部分1101B、垂直部分1101C、第2屈曲部分1101D、および、第2水平部分1101Eの内の他の1または複数とは異なる材料で形成されている。また、いくつかの実施形態において、光導波路1101の第1水平部分1101A、第1屈曲部分1101B、垂直部分1101C、第2屈曲部分1101D、および、第2水平部分1101Eの各々は、実質的に同様の垂直断面形状を有するよう形成されている。しかしながら、いくつかの実施形態において、光導波路1101の第1水平部分1101A、第1屈曲部分1101B、垂直部分1101C、第2屈曲部分1101D、および、第2水平部分1101Eの内の任意の1または複数は、光導波路1101の第1水平部分1101A、第1屈曲部分1101B、垂直部分1101C、第2屈曲部分1101D、および、第2水平部分1101Eの内の他の1または複数とは異なる垂直断面形状を有するように形成される。また、いくつかの実施形態において、光導波路1101の第1水平部分1101A、第1屈曲部分1101B、垂直部分1101C、第2屈曲部分1101D、および、第2水平部分1101Eの内の任意の1または複数は、光導波路1101を通る光伝搬方向にその長さに沿って変化する垂直断面形状を有するように形成される。
【0085】
光マクロ305-x3は、光導波路1101を通して移動する光が、光マイクロリング共振器1103-1~1103-Xへエバネッセント結合されうるように、かつ、光マイクロリング共振器1103-1~1103-Xを通して移動する光が、光導波路1101へエバネッセント結合されうるように、C字型光導波路1101の第1水平部分1101Aへ光学的に結合されている光マイクロリング共振器1103-1~1103-X(ここで、Xは、ゼロより大きい整数)を備える。光マクロ305-x3は、光導波路1101を通して移動する光が、光マイクロリング共振器1105-1~1105-Yへエバネッセント結合されうるように、かつ、光マイクロリング共振器1105-1~1105-Yを通して移動する光が、光導波路1101へエバネッセント結合されうるように、C字型光導波路1101の垂直部分1101Cへ光学的に結合されている光マイクロリング共振器1105-1~1105-Y(ここで、Yは、ゼロより大きい整数)を備える。光マクロ305-x3は、さらに、光導波路1101を通して移動する光が、光マイクロリング共振器1107-1~1107-Zへエバネッセント結合されうるように、かつ、光マイクロリング共振器1107-1~1107-Zを通して移動する光が、光導波路1101へエバネッセント結合されうるように、C字型光導波路1101の第2水平部分1101Eへ光学的に結合されている光マイクロリング共振器1107-1~1107-Z(ここで、Zは、ゼロより大きい整数)を備える。光マクロ305-x3の光学レイアウトにおいて、光マイクロリング共振器1103-1~1103-X、1105-1~1105-Y、および、1107-1~1107-Zの各々は、C字型光導波路1101の外側/外縁に沿って配置されている。いくつかの実施形態において、光マイクロリング共振器1103-1~1103-X、1105-1~1105-Y、および、1107-1~1107-Zは、光マイクロリング共振器1103-1~1103-X、1105-1~1105-Y、および、1107-1~1107-Zの各々と光導波路1101との間のそれぞれの最小分離距離が実質的に同じになるように、光導波路1101に対して配置されている。しかしながら、いくつかの実施形態において、光マイクロリング共振器1103-1~1103-X、1105-1~1105-Y、および、1107-1~1107-Zは、光マイクロリング共振器1103-1~1103-X、1105-1~1105-Y、および、1107-1~1107-Zの内の異なる共振器と光導波路1101との間に、複数の異なる最小分離距離が存在するように、光導波路1101に対して配置される。
【0086】
様々な実施形態において、光マイクロリング共振器1103-1~1103-Xは、互いに対して実質的に一定のピッチで配置されている。しかしながら、他の実施形態において、光マイクロリング共振器1103-1~1103-Xは、互いに対して実質的に一定のピッチで配置されていない。いくつかの実施形態において、光マイクロリング共振器1103-1~1103-Xの内の隣接して位置するものの間のピッチは、光マイクロリング共振器1103-1~1103-Xの内の隣接して位置するものの間の光のエバネッセント結合を防ぐ距離に設定される。いくつかの実施形態において、光マイクロリング共振器1103-1~1103-Xの内の隣接して位置するものの間のピッチは、光マイクロリング共振器1103-1~1103-Xの内の隣接して位置するものの間で光のエバネッセント結合が発生しないことを保証しつつ最小化される。
【0087】
様々な実施形態において、光マイクロリング共振器1105-1~1105-Yは、互いに対して実質的に一定のピッチで配置されている。しかしながら、他の実施形態において、光マイクロリング共振器1105-1~1105-Yは、互いに対して実質的に一定のピッチで配置されていない。いくつかの実施形態において、光マイクロリング共振器1105-1~1105-Yの内の隣接して位置するものの間のピッチは、光マイクロリング共振器1105-1~1105-Yの内の隣接して位置するものの間の光のエバネッセント結合を防ぐ距離に設定される。いくつかの実施形態において、光マイクロリング共振器1105-1~1105-Yの内の隣接して位置するものの間のピッチは、光マイクロリング共振器1105-1~1105-Yの内の隣接して位置するものの間で光のエバネッセント結合が発生しないことを保証しつつ最小化される。
【0088】
様々な実施形態において、光マイクロリング共振器1107-1~1107-Zは、互いに対して実質的に一定のピッチで配置されている。しかしながら、他の実施形態において、光マイクロリング共振器1107-1~1107-Zは、互いに対して実質的に一定のピッチで配置されていない。いくつかの実施形態において、光マイクロリング共振器1107-1~1107-Zの内の隣接して位置するものの間のピッチは、光マイクロリング共振器1107-1~1107-Zの内の隣接して位置するものの間の光のエバネッセント結合を防ぐ距離に設定される。いくつかの実施形態において、光マイクロリング共振器1107-1~1107-Zの内の隣接して位置するものの間のピッチは、光マイクロリング共振器1107-1~1107-Zの内の隣接して位置するものの間で光のエバネッセント結合が発生しないことを保証しつつ最小化される。
【0089】
いくつかの実施形態において、光マクロ305-x3の光学経路レイアウトは、光マクロ305-x3内の光導波路1101の長さを最小化することによって最適化されている。光マクロ305-x3内の光導波路1001の長さは、光マイクロリング共振器1103-1~1103-Xのピッチを削減/制約し、光マイクロリング共振器1105-1~1105-Yのピッチを削減/制約し、光マイクロリング共振器1107-1~1107-Zのピッチを削減/制約し、光導波路1001の第1および第2光ポート1102Aおよび1102Bを光マクロ305-x3の同じ側に配置させることによって最小化される。いくつかの実施形態において、光マイクロリング共振器1103-1~1103-X、1105-1~1105-Y、および、1107-1~1107-Zの各々は、ゼロより大きく約50マイクロメートル以下である外径を有する。いくつかの実施形態において、光マイクロリング共振器1103-1~1103-X、1105-1~1105-Y、および、1107-1~1107-Zの各々は、ゼロより大きく約40マイクロメートル以下である外径を有する。いくつかの実施形態において、光マイクロリング共振器1103-1~1103-X、1105-1~1105-Y、および、1107-1~1107-Zの各々は、ゼロより大きく約30マイクロメートル以下である外径を有する。いくつかの実施形態において、光マイクロリング共振器1103-1~1103-X、1105-1~1105-Y、および、1107-1~1107-Zの各々は、ゼロより大きく約20マイクロメートル以下である外径を有する。いくつかの実施形態において、光マイクロリング共振器1103-1~1103-X、1105-1~1105-Y、および、1107-1~1107-Zの各々は、ゼロより大きく約10マイクロメートル以下である外径を有する。
【0090】
光マイクロリング共振器1103-1~1103-Xは、電子制御回路1109とインターフェース接続されている。いくつかの実施形態において、電子制御回路1109は、光導波路1101内で所与の波長の光ストリームを生成する目的で、所与の波長の光を光学的に変調するための光変調器としてマイクロリング共振器1103-1~1103-Xの内の1または複数を独立制御するためのトランスミッタ(Tx)スライス回路を備えており、ここで、光ストリームは、デジタルデータを搬送する。いくつかの実施形態において、電子制御回路1109は、所与の波長の変調光ストリームによって搬送されるデジタルデータを表す電気信号の生成を可能にする目的で、光導波路1101内で所与の波長の変調光ストリームを検出するための光レシーバ(例えば、光検出器)としてマイクロリング共振器1103-1~1103-Xの内の1または複数を独立制御するためのレシーバ(Rx)スライス回路を備える。いくつかの実施形態において、電子制御回路1109は、光導波路1101内での光信号の多重化/逆多重化のためのアド/ドロップフィルタとして動作するようにマイクロリング共振器1103-1~1103-Xの内の1または複数に指示するための回路を備える。いくつかの実施形態において、電子制御回路1109は、マイクロリング共振器1103-1~1103-Xの内の1または複数のサーマルチューニングが特定の共振光波長で動作することを可能にするために、マイクロリング共振器1103-1~1103-Xの内の1または複数とそれぞれ関連付けられている加熱装置を制御するための回路を備える。
【0091】
光マイクロリング共振器1105-1~1105-Yは、電子制御回路1111とインターフェース接続されている。いくつかの実施形態において、電子制御回路1111は、光導波路1101内で所与の波長の光ストリームを生成する目的で、所与の波長の光を光学的に変調するための光変調器としてマイクロリング共振器1105-1~1105-Yの内の1または複数を独立制御するためのトランスミッタ(Tx)スライス回路を備えており、ここで、光ストリームは、デジタルデータを搬送する。いくつかの実施形態において、電子制御回路1111は、所与の波長の変調光ストリームによって搬送されるデジタルデータを表す電気信号の生成を可能にする目的で、光導波路1101内で所与の波長の変調光ストリームを検出するための光レシーバ(例えば、光検出器)としてマイクロリング共振器1105-1~1105-Yの内の1または複数を独立制御するためのレシーバ(Rx)スライス回路を備える。いくつかの実施形態において、電子制御回路1111は、光導波路1101内での光信号の多重化/逆多重化のためのアド/ドロップフィルタとして動作するようにマイクロリング共振器1105-1~1105-Yの内の1または複数に指示するための回路を備える。いくつかの実施形態において、電子制御回路1111は、マイクロリング共振器1105-1~1105-Yの内の1または複数のサーマルチューニングが特定の共振光波長で動作することを可能にするために、マイクロリング共振器1105-1~1105-Yの内の1または複数とそれぞれ関連付けられている加熱装置を制御するための回路を備える。
【0092】
光マイクロリング共振器1107-1~1107-Zは、電子制御回路1113とインターフェース接続されている。いくつかの実施形態において、電子制御回路1113は、光導波路1101内で所与の波長の光ストリームを生成する目的で、所与の波長の光を光学的に変調するための光変調器としてマイクロリング共振器1107-1~1107-Zの内の1または複数を独立制御するためのトランスミッタ(Tx)スライス回路を備えており、ここで、光ストリームは、デジタルデータを搬送する。いくつかの実施形態において、電子制御回路1113は、所与の波長の変調光ストリームによって搬送されるデジタルデータを表す電気信号の生成を可能にする目的で、光導波路1101内で所与の波長の変調光ストリームを検出するための光レシーバ(例えば、光検出器)としてマイクロリング共振器1107-1~1107-Zの内の1または複数を独立制御するためのレシーバ(Rx)スライス回路を備える。いくつかの実施形態において、電子制御回路1113は、光導波路1101内での光信号の多重化/逆多重化のためのアド/ドロップフィルタとして動作するようにマイクロリング共振器1107-1~1107-Zの内の1または複数に指示するための回路を備える。いくつかの実施形態において、電子制御回路1113は、マイクロリング共振器1107-1~1107-Zの内の1または複数のサーマルチューニングが特定の共振光波長で動作することを可能にするために、マイクロリング共振器1107-1~1107-Zの内の1または複数とそれぞれ関連付けられている加熱装置を制御するための回路を備える。
【0093】
また、いくつかの実施形態において、電子機器1115が、C字型光導波路1101の内部領域内に形成されており、電子機器1115は、光マクロ305-x3の動作をサポートする。いくつかの実施形態において、電子機器1115は、クロック信号生成・伝送回路、I/Q信号生成回路、ILO回路、PI回路、TIA回路、信号EQ回路、および/または、光マクロ305-x3の動作をサポートするためのその他のタイプの回路を含む。
【0094】
図12は、いくつかの実施形態に従って、TeraPHY光I/Oチップレット107に対するデータの入出力のための光マクロ305-x4の光学経路レイアウト例を示しており、ここで、光学経路レイアウトは、C字型光導波路1201を含む。C字型光導波路1201は、第1水平(東西方向)部分1201Aと、第1屈曲部分1201Bと、垂直(南北方向)部分1201Cと、第2屈曲部分1201Dと、第2水平(東西方向)部分1201Eと、を備える。いくつかの実施形態において、第1屈曲部分1201Bは、第1水平部分1201Aから垂直部分1201Cへ、そして、その逆も同様に、約90°曲がっている。いくつかの実施形態において、第2屈曲部分1201Dは、垂直部分1201Cから第2水平部分1201Eへ、そして、その逆も同様に、約90°曲がっている。第1水平部分1201Aは、第1光ポート1202Aへ光学的に接続され、第2水平部分1201Eは、第2光ポート1202Bへ光学的に接続されている。様々な実施形態において、第1光ポート1202Aは、垂直光回折格子カプラまたは水平(エッジ)光回折格子カプラとして形成されている。また、様々な実施形態において、第2光ポート1202Bは、垂直光回折格子カプラまたは水平(エッジ)光回折格子カプラとして形成されている。
【0095】
いくつかの実施形態において、光導波路1201の第1水平部分1201A、第1屈曲部分1201B、垂直部分1201C、第2屈曲部分1201D、および、第2水平部分1201Eは、シリコン、ポリシリコン、窒化シリコン、または、光導波路としての利用に適した任意のその他の材料など、同じ材料で形成されている。いくつかの実施形態において、光導波路1201の第1水平部分1201A、第1屈曲部分1201B、垂直部分1201C、第2屈曲部分1201D、および、第2水平部分1201Eの内の任意の1または複数は、光導波路1201が、材料の組みあわせ(例えば、シリコン、ポリシリコン、窒化シリコン、および/または、光導波路としての利用に適した任意のその他の材料の2以上組みあわせ)として形成されるように、光導波路1201の第1水平部分1201A、第1屈曲部分1201B、垂直部分1201C、第2屈曲部分1201D、および、第2水平部分1201Eの内の他の1または複数とは異なる材料で形成されている。また、いくつかの実施形態において、光導波路1201の第1水平部分1201A、第1屈曲部分1201B、垂直部分1201C、第2屈曲部分1201D、および、第2水平部分1201Eの各々は、実質的に同様の垂直断面形状を有するよう形成されている。しかしながら、いくつかの実施形態において、光導波路1201の第1水平部分1201A、第1屈曲部分1201B、垂直部分1201C、第2屈曲部分1201D、および、第2水平部分1201Eの内の任意の1または複数は、光導波路1201の第1水平部分1201A、第1屈曲部分1201B、垂直部分1201C、第2屈曲部分1201D、および、第2水平部分1201Eの内の他の1または複数とは異なる垂直断面形状を有するように形成される。また、いくつかの実施形態において、光導波路1201の第1水平部分1201A、第1屈曲部分1201B、垂直部分1201C、第2屈曲部分1201D、および、第2水平部分1201Eの内の任意の1または複数は、光導波路1201を通る光伝搬方向にその長さに沿って変化する垂直断面形状を有するように形成される。
【0096】
光マクロ305-x4は、光導波路1201を通して移動する光が、光マイクロリング共振器1203-1~1203-Xへエバネッセント結合されうるように、かつ、光マイクロリング共振器1203-1~1203-Xを通して移動する光が、光導波路1201へエバネッセント結合されうるように、C字型光導波路1201の垂直部分1201Cへ光学的に結合されている光マイクロリング共振器1203-1~1203-X(ここで、Xは、ゼロより大きい整数)を備える。光マクロ305-x4は、さらに、光導波路1201を通して移動する光が、光マイクロリング共振器1205-1~1205-Yへエバネッセント結合されうるように、かつ、光マイクロリング共振器1205-1~1205-Yを通して移動する光が、光導波路1201へエバネッセント結合されうるように、C字型光導波路1201の垂直部分1201Cへ光学的に結合されている光マイクロリング共振器1205-1~1205-Y(ここで、Yは、ゼロより大きい整数)を備える。光マイクロリング共振器1203-1~1203-Xは、光導波路1201の外側/外縁に沿って配置されている。光マイクロリング共振器1205-1~1205-Yは、光導波路1201の内側/内縁に沿って配置されている。いくつかの実施形態において、光マイクロリング共振器1203-1~1203-Xおよび1205-1~1205-Yは、光マイクロリング共振器1203-1~1203-Xと光導波路1201との間の光結合位置が光マイクロリング共振器1205-1~1205-Yと光導波路1201との間の光結合位置からオフセットされる/交互にずれる(重ならない)ように配置されている。このように、光マイクロリング共振器1203-1~1203-Xおよび1205-1~1205-Yは、光マイクロリング共振器1203-1~1203-Xおよび1205-1~1205-Yの内の異なる共振器の間での光相互結合を防ぐために、光導波路1201に沿った同じ位置には光学的に結合していない。いくつかの実施形態において、光マクロ305-x4は、C字型光導波路1201の第1水平部分1201A、第1屈曲部分1201B、第2屈曲部分1201D、または、第2水平部分1201Eのいずれかと光学的に結合されているマイクロリング共振器を全く有していない。いくつかの実施形態において、光マクロ305-x4内のすべてのマイクロリング共振器(例えば、1203-1~1203-Xおよび1205-1~1205-Y)が、C字型光導波路1201の垂直部分1201Cへ光学的に結合されている。
【0097】
いくつかの実施形態において、光マイクロリング共振器1203-1~1203-Xおよび1205-1~1205-Yは、光マイクロリング共振器1203-1~1203-Xおよび1205-1~1205-Yの各々と光導波路1201との間のそれぞれの最小分離距離が実質的に同じになるように、光導波路1201に対して配置されている。しかしながら、いくつかの実施形態において、光マイクロリング共振器1203-1~1203-Xおよび1205-1~1205-Yは、光マイクロリング共振器1203-1~1203-Xおよび1205-1~1205-Yの内の異なる共振器と光導波路1201との間に、複数の異なる最小分離距離が存在するように、光導波路1201に対して配置される。様々な実施形態において、光マイクロリング共振器1203-1~1203-Xは、互いに対して実質的に一定のピッチで配置されている。しかしながら、他の実施形態において、光マイクロリング共振器1203-1~1203-Xは、互いに対して実質的に一定のピッチで配置されていない。いくつかの実施形態において、光マイクロリング共振器1203-1~1203-Xの内の隣接して位置するものの間のピッチは、光マイクロリング共振器1203-1~1203-Xの内の隣接して位置するものの間の光のエバネッセント結合を防ぐ距離に設定される。いくつかの実施形態において、光マイクロリング共振器1203-1~1203-Xの内の隣接して位置するものの間のピッチは、光マイクロリング共振器1203-1~1203-Xの内の隣接して位置するものの間で光のエバネッセント結合が発生しないことを保証しつつ最小化される。様々な実施形態において、光マイクロリング共振器1205-1~1205-Yは、互いに対して実質的に一定のピッチで配置されている。しかしながら、他の実施形態において、光マイクロリング共振器1205-1~1205-Yは、互いに対して実質的に一定のピッチで配置されていない。いくつかの実施形態において、光マイクロリング共振器1205-1~1205-Yの内の隣接して位置するものの間のピッチは、光マイクロリング共振器1205-1~1205-Yの内の隣接して位置するものの間の光のエバネッセント結合を防ぐ距離に設定される。いくつかの実施形態において、光マイクロリング共振器1205-1~1205-Yの内の隣接して位置するものの間のピッチは、光マイクロリング共振器1205-1~1205-Yの内の隣接して位置するものの間で光のエバネッセント結合が発生しないことを保証しつつ最小化される。いくつかの実施形態において、光マクロ305-x4の光学経路レイアウトは、光マクロ305-x4内の光導波路1201の長さを最小化することによって最適化されている。光マクロ305-x4内の光導波路1201の長さは、光マイクロリング共振器1203-1~1203-Xのピッチを削減/制約し、光マイクロリング共振器1205-1~1205-Yのピッチを削減/制約し、光導波路1201の第1および第2光ポート1002Aおよび1002Bを光マクロ305-x4の同じ側に配置させることによって最小化される。
【0098】
いくつかの実施形態において、光マイクロリング共振器1203-1~1203-Xおよび1205-1~1205-Yの各々は、ゼロより大きく約50マイクロメートル以下である外径を有する。いくつかの実施形態において、光マイクロリング共振器1203-1~1203-Xおよび1205-1~1205-Yの各々は、ゼロより大きく約40マイクロメートル以下である外径を有する。いくつかの実施形態において、光マイクロリング共振器1203-1~1203-Xおよび1205-1~1205-Yの各々は、ゼロより大きく約30マイクロメートル以下である外径を有する。いくつかの実施形態において、光マイクロリング共振器1203-1~1203-Xおよび1205-1~1205-Yの各々は、ゼロより大きく約20マイクロメートル以下である外径を有する。いくつかの実施形態において、光マイクロリング共振器1203-1~1203-Xおよび1205-1~1205-Yの各々は、ゼロより大きく約10マイクロメートル以下である外径を有する。
【0099】
光マイクロリング共振器1203-1~1203-Xは、電子制御回路1207とインターフェース接続されている。いくつかの実施形態において、電子制御回路1207は、光導波路1201内で所与の波長の光ストリームを生成する目的で、所与の波長の光を光学的に変調するための光変調器としてマイクロリング共振器1203-1~1203-Xの内の1または複数を独立制御するためのトランスミッタ(Tx)スライス回路を備えており、ここで、光ストリームは、デジタルデータを搬送する。いくつかの実施形態において、電子制御回路1207は、所与の波長の変調光ストリームによって搬送されるデジタルデータを表す電気信号の生成を可能にする目的で、光導波路1201内で所与の波長の変調光ストリームを検出するための光レシーバ(例えば、光検出器)として光マイクロリング共振器1203-1~1203-Xの内の1または複数を独立制御するためのレシーバ(Rx)スライス回路を備える。いくつかの実施形態において、電子制御回路1207は、光導波路1201内での光信号の多重化/逆多重化のためのアド/ドロップフィルタとして動作するようにマイクロリング共振器1203-1~1203-Xの内の1または複数に指示するための回路を備える。いくつかの実施形態において、電子制御回路1207は、マイクロリング共振器1203-1~1203-Xの内の1または複数のサーマルチューニングが特定の共振光波長で動作することを可能にするために、マイクロリング共振器1203-1~1203-Xの内の1または複数とそれぞれ関連付けられている加熱装置を制御するための回路を備える。
【0100】
光マイクロリング共振器1205-1~1205-Yは、電子制御回路1209とインターフェース接続されている。いくつかの実施形態において、電子制御回路1209は、光導波路1201内で所与の波長の光ストリームを生成する目的で、所与の波長の光を光学的に変調するための光変調器としてマイクロリング共振器1205-1~1205-Yの内の1または複数を独立制御するためのトランスミッタ(Tx)スライス回路を備えており、ここで、光ストリームは、デジタルデータを搬送する。いくつかの実施形態において、電子制御回路1209は、所与の波長の変調光ストリームによって搬送されるデジタルデータを表す電気信号の生成を可能にする目的で、光導波路1201内で所与の波長の変調光ストリームを検出するための光レシーバ(例えば、光検出器)としてマイクロリング共振器1205-1~1205-Yの内の1または複数を独立制御するためのレシーバ(Rx)スライス回路を備える。いくつかの実施形態において、電子制御回路1209は、光導波路1201内での光信号の多重化/逆多重化のためのアド/ドロップフィルタとして動作するようにマイクロリング共振器1205-1~1205-Yの内の1または複数に指示するための回路を備える。いくつかの実施形態において、電子制御回路1209は、マイクロリング共振器1205-1~1205-Yの内の1または複数のサーマルチューニングが特定の共振光波長で動作することを可能にするために、マイクロリング共振器1205-1~1205-Yの内の1または複数とそれぞれ関連付けられている加熱装置を制御するための回路を備える。また、いくつかの実施形態において、電子制御回路1207および/または電子制御回路1209は、クロック信号生成・伝送回路、I/Q信号生成回路、ILO回路、PI回路、TIA回路、信号EQ回路、および/または、その他のタイプの回路など、光マクロ305-x4の動作をサポートするための電子構成要素/回路を含む。
【0101】
図9のU字型光導波路901、ならびに、
図10、
図11、および、
図12のC字型光導波路1001、1101、および、1201は、それぞれ、光マクロ305-xの同じ側で入力光を受信し、出力光を送信するよう構成されていることを理解されたい。より具体的には、U/C字型光導波路901、1001、1101、および、1201の入力ポートおよび出力ポートは、光マクロ305-xの同じ側に配置されている。したがって、U/C字型光導波路901、1001、1101、および、1201は、光がTeraPHY光I/Oチップレット107の同じ側で入って出る光パッケージエスケープ構成に適している。また、U/C字型光導波路901、1001、1101、および、1201の水平部分の間の内側領域は、内側領域が十分なサイズおよび形状である場合、電子機器を含むことができることを理解されたい。
【0102】
いくつかの実施形態において、光マクロ305-xの光導波路ポートが、光マクロ305-xの異なる側にある(反対側にある(反対方向に出ている)、または、隣接した側にある(互いに対して90度オフセットして出ている)など)ことが有利である。
図13、
図14、
図15、および、
図16は、光導波路ポートが光マクロ305-xの異なる側に配置されているTeraPHY光I/Oチップレット107の光マクロ305-xの光学経路レイアウト例を示す。
【0103】
図13は、いくつかの実施形態に従って、TeraPHY光I/Oチップレット107に対するデータの入出力のための光マクロ305-x5の光学経路レイアウト例を示しており、ここで、光学経路レイアウトは、光マクロ305-x5を挟んで反対側に配置されている対応する光ポート1302Aおよび1302Bを備えた略線形光導波路1301を含む。光ポート1302Aは、光マクロ305-x5の左側(西側)に配置され、光ポート1302Bは、光マクロ305-x5の右側(東側)に配置されている。様々な実施形態において、第1光ポート1302Aは、垂直光回折格子カプラまたは水平(エッジ)光回折格子カプラとして形成されている。また、様々な実施形態において、第2光ポート1302Bは、垂直光回折格子カプラまたは水平(エッジ)光回折格子カプラとして形成されている。
【0104】
いくつかの実施形態において、光導波路1301は、シリコン、ポリシリコン、窒化シリコン、または、光導波路としての利用に適した任意のその他の材料など、単一の材料で形成されている。いくつかの実施形態において、光導波路1301が、材料の組みあわせ(例えば、シリコン、ポリシリコン、窒化シリコン、および/または、光導波路としての利用に適した任意のその他の材料の2以上組みあわせ)として形成されるように、光導波路1301の異なる部分が、異なる材料で形成されている。また、いくつかの実施形態において、光導波路1301は、実質的に一定の垂直断面形状を有するように形成されている。しかしながら、いくつかの実施形態において、光導波路1301の異なる部分が、異なる垂直断面形状を有するように形成される。また、いくつかの実施形態において、光導波路1301の垂直断面形状は、光導波路1301を通る光伝搬方向にその長さに沿って変化する。
【0105】
光マクロ305-x5は、光導波路1301を通して移動する光が、光マイクロリング共振器1303-1~1303-Xへエバネッセント結合されうるように、かつ、光マイクロリング共振器1303-1~1303-Xを通して移動する光が、光導波路1301へエバネッセント結合されうるように、光導波路1301へ光学的に結合されている光マイクロリング共振器1303-1~1303-X(ここで、Xは、ゼロより大きい整数)を備える。いくつかの実施形態において、光マイクロリング共振器1303-1~1303-Xの各々は、光導波路1301の同じ側/同じ縁部に沿って配置されている。例えば、
図13は、光導波路1301の上側(北側)/上縁に沿って配置されている光マイクロリング共振器1303-1~1303-Xの各々を示している。いくつかの実施形態において、光マイクロリング共振器1303-1~1303-Xは、光マイクロリング共振器1303-1~1303-Xの各々と光導波路1301との間のそれぞれの最小分離距離が実質的に同じになるように、光導波路1301に対して配置されている。しかしながら、いくつかの実施形態において、光マイクロリング共振器1303-1~1303-Xは、光マイクロリング共振器1303-1~1303-Xの内の異なる共振器と光導波路1301との間に、複数の異なる最小分離距離が存在するように、光導波路1301に対して配置される。
【0106】
いくつかの実施形態において、光マイクロリング共振器1303-1~1303-Xは、光マイクロリング共振器1303-1~1303-Xの内の異なる共振器の間での相互結合を防ぐために、光導波路1301に沿った同じ位置には光学的に結合しないように配置されている。様々な実施形態において、光マイクロリング共振器1303-1~1303-Xは、互いに対して実質的に一定のピッチ(中心間隔)で配置されている。しかしながら、他の実施形態において、光マイクロリング共振器1303-1~1303-Xは、互いに対して実質的に一定のピッチで配置されていない。いくつかの実施形態において、光マイクロリング共振器1303-1~1303-Xの内の隣接して位置するものの間のピッチは、光マイクロリング共振器1303-1~1303-Xの内の隣接して位置するものの間の光のエバネッセント結合を防ぐ距離に設定される。いくつかの実施形態において、光マイクロリング共振器1303-1~1303-Xの内の隣接して位置するものの間のピッチは、光マイクロリング共振器1303-1~1303-Xの内の隣接して位置するものの間で光のエバネッセント結合が発生しないことを保証しつつ最小化される。いくつかの実施形態において、光マクロ305-x5の光学経路レイアウトは、光マクロ305-x5内の光導波路1301の長さを最小化することによって最適化されている。いくつかの実施形態において、光マクロ305-x5内の光導波路1301の長さは、光マイクロリング共振器1303-1~1303-Xのピッチを削減/制約することによって最小化される。
【0107】
いくつかの実施形態において、光マイクロリング共振器1303-1~1303-Xの各々は、ゼロより大きく約50マイクロメートル以下である外径を有する。いくつかの実施形態において、光マイクロリング共振器1303-1~1303-Xの各々は、ゼロより大きく約40マイクロメートル以下である外径を有する。いくつかの実施形態において、光マイクロリング共振器1303-1~1303-Xの各々は、ゼロより大きく約30マイクロメートル以下である外径を有する。いくつかの実施形態において、光マイクロリング共振器1303-1~1303-Xの各々は、ゼロより大きく約20マイクロメートル以下である外径を有する。いくつかの実施形態において、光マイクロリング共振器1303-1~1303-Xの各々は、ゼロより大きく約10マイクロメートル以下である外径を有する。
【0108】
光マイクロリング共振器1303-1~1303-Xは、電子制御回路1305とインターフェース接続されている。いくつかの実施形態において、電子制御回路1305は、光導波路1301内で所与の波長の光ストリームを生成する目的で、所与の波長の光を光学的に変調するための光変調器としてマイクロリング共振器1303-1~1303-Xの内の1または複数を独立制御するためのトランスミッタ(Tx)スライス回路を備えており、ここで、光ストリームは、デジタルデータを搬送する。いくつかの実施形態において、電子制御回路1305は、所与の波長の変調光ストリームによって搬送されるデジタルデータを表す電気信号の生成を可能にする目的で、光導波路1301内で所与の波長の変調光ストリームを検出するための光レシーバ(例えば、光検出器)として光マイクロリング共振器1303-1~1303-Xの内の1または複数を独立制御するためのレシーバ(Rx)スライス回路を備える。いくつかの実施形態において、電子制御回路1305は、光導波路1301内での光信号の多重化/逆多重化のためのアド/ドロップフィルタとして動作するようにマイクロリング共振器1303-1~1303-Xの内の1または複数に指示するための回路を備える。いくつかの実施形態において、電子制御回路1305は、マイクロリング共振器1303-1~1303-Xの内の1または複数のサーマルチューニングを可能にするために、マイクロリング共振器1303-1~1303-Xの内の1または複数とそれぞれ関連付けられている加熱装置を制御するための回路を備える。また、いくつかの実施形態において、光マクロ305-x5は、クロック信号生成・伝送回路、I/Q信号生成回路、ILO回路、PI回路、TIA回路、信号EQ回路、および/または、光マクロ305-x5の動作をサポートするためのその他のタイプの回路など、光マクロ305-x5の動作をサポートするためのさらなる電子機器を備える。
【0109】
図14は、いくつかの実施形態に従って、TeraPHY光I/Oチップレット107に対するデータの入出力のための光マクロ305-x6の光学経路レイアウト例を示しており、ここで、光学経路レイアウトは、S字型光導波路1401を含む。光導波路1401は、第1水平(東西方向)部分1401Aと、第1屈曲部分1401Bと、第2水平(東西方向)部分1401Cと、第2屈曲部分1401Dと、第3水平(東西方向)部分1401Eと、を備える。いくつかの実施形態において、第1屈曲部分1401Bは、第1水平部分1401Aから第2水平1401Cへ、そして、その逆も同様に、約180°曲がっている。いくつかの実施形態において、第2屈曲部分1401Dは、第2水平部分1401Cから第3水平部分1401Eへ、そして、その逆も同様に、約180°曲がっている。第1水平部分1401Aは、第1光ポート1402Aへ光学的に接続されている。第3水平部分1401Eは、第2光ポート1402Bへ光学的に接続されている。第1光ポート1402Aおよび第2光ポート1402Bは、光マクロ305-x6を挟んで反対側に配置されている。第1光ポート1402Aは、光マクロ305-x6の左側(西側)に配置され、光ポート1402Bは、光マクロ305-x6の右側(東側)に配置されている。様々な実施形態において、第1光ポート1402Aは、垂直光回折格子カプラまたは水平(エッジ)光回折格子カプラとして形成されている。また、様々な実施形態において、第2光ポート1402Bは、垂直光回折格子カプラまたは水平(エッジ)光回折格子カプラとして形成されている。
【0110】
いくつかの実施形態において、光導波路1401の第1水平部分1401A、第1屈曲部分1401B、第2水平部分1401C、第2屈曲部分1401D、および、第3水平部分1401Eは、シリコン、ポリシリコン、窒化シリコン、または、光導波路としての利用に適した任意のその他の材料など、同じ材料で形成されている。いくつかの実施形態において、光導波路1401の第1水平部分1401A、第1屈曲部分1401B、第2水平部分1401C、第2屈曲部分1401D、および、第3水平部分1401Eの内の任意の1または複数は、光導波路1401が、材料の組みあわせ(例えば、シリコン、ポリシリコン、窒化シリコン、および/または、光導波路としての利用に適した任意のその他の材料の2以上組みあわせ)として形成されるように、光導波路1401の第1水平部分1401A、第1屈曲部分1401B、第2水平部分1401C、第2屈曲部分1401D、および、第3水平部分1401Eの内の他の1または複数とは異なる材料で形成されている。また、いくつかの実施形態において、光導波路1401の第1水平部分1401A、第1屈曲部分1401B、第2水平部分1401C、第2屈曲部分1401D、および、第3水平部分1401Eの各々は、実質的に同様の垂直断面形状を有するよう形成されている。しかしながら、いくつかの実施形態において、光導波路1401の第1水平部分1401A、第1屈曲部分1401B、第2水平部分1401C、第2屈曲部分1401D、および、第3水平部分1401Eの内の任意の1または複数は、光導波路1401の第1水平部分1401A、第1屈曲部分1401B、第2水平部分1401C、第2屈曲部分1401D、および、第3水平部分1401Eの内の他の1または複数とは異なる垂直断面形状を有するように形成される。また、いくつかの実施形態において、光導波路1401の第1水平部分1401A、第1屈曲部分1401B、第2水平部分1401C、第2屈曲部分1401D、および、第3水平部分1401Eの内の任意の1または複数は、光導波路1401を通る光伝搬方向にその長さに沿って変化する垂直断面形状を有するように形成される。
【0111】
光マクロ305-x6は、光導波路1401を通して移動する光が、光マイクロリング共振器1403-1~1403-Xへエバネッセント結合されうるように、かつ、光マイクロリング共振器1403-1~1403-Xを通して移動する光が、光導波路1401へエバネッセント結合されうるように、S字型光導波路1401の第1水平部分1401Aへ光学的に結合されている光マイクロリング共振器1403-1~1403-X(ここで、Xは、ゼロより大きい整数)を備える。光マクロ305-x6は、さらに、光導波路1401を通して移動する光が、光マイクロリング共振器1405-1~1405-Yへエバネッセント結合されうるように、かつ、光マイクロリング共振器1405-1~1405-Yを通して移動する光が、光導波路1401へエバネッセント結合されうるように、S字型光導波路1401の第2水平部分1401Cへ光学的に結合されている光マイクロリング共振器1405-1~1405-Y(ここで、Yは、ゼロより大きい整数)を備える。光マクロ305-x6は、さらに、光導波路1401を通して移動する光が、光マイクロリング共振器1407-1~1407-Zへエバネッセント結合されうるように、かつ、光マイクロリング共振器1407-1~1407-Zを通して移動する光が、光導波路1401へエバネッセント結合されうるように、S字型光導波路1401の第3水平部分1401Eへ光学的に結合されている光マイクロリング共振器1407-1~1407-Z(ここで、Zは、ゼロより大きい整数)を備える。
【0112】
光マクロ305-x6は、光マイクロリング共振器1403-1~1403-X、1405-1~1405-Y、および、1407-1~1407-zの各々がS字型光導波路1401の3つの水平部分1401A、1401C、および、1401Eの1つへ光学的に結合されている光学レイアウトの特定の例を示している。いくつかの実施形態において、光マイクロリング共振器1403-1~1403-X、1405-1~1405-Y、および、1407-1~1407-Zは、光マイクロリング共振器1403-1~1403-X、1405-1~1405-Y、および、1407-1~1407-Zの各々と光導波路1401との間のそれぞれの最小分離距離が実質的に同じになるように、光導波路1401に対して配置されている。しかしながら、いくつかの実施形態において、光マイクロリング共振器1403-1~1403-X、1405-1~1405-Y、および、1407-1~1407-Zは、光マイクロリング共振器1403-1~1403-X、1405-1~1405-Y、および、1407-1~1407-Zの内の異なる共振器と光導波路1401との間に、複数の異なる最小分離距離が存在するように、光導波路1401に対して配置される。
【0113】
様々な実施形態において、光マイクロリング共振器1403-1~1403-Xは、互いに対して実質的に一定のピッチ(中心間隔)で配置されている。しかしながら、他の実施形態において、光マイクロリング共振器1403-1~1403-Xは、互いに対して実質的に一定のピッチで配置されていない。いくつかの実施形態において、光マイクロリング共振器1403-1~1403-Xの内の隣接して位置するものの間のピッチは、光マイクロリング共振器1403-1~1403-Xの内の隣接して位置するものの間の光のエバネッセント結合を防ぐ距離に設定される。いくつかの実施形態において、光マイクロリング共振器1403-1~1403-Xの内の隣接して位置するものの間のピッチは、光マイクロリング共振器1403-1~1403-Xの内の隣接して位置するものの間で光のエバネッセント結合が発生しないことを保証しつつ最小化される。いくつかの実施形態において、光マイクロリング共振器1403-1~1403-Xは、光マイクロリング共振器1403-1~1403-Xの内の異なる共振器の間での光相互結合を防ぐために、光導波路1401に沿った同じ位置には光学的に結合していない。
【0114】
また、様々な実施形態において、光マイクロリング共振器1405-1~1405-Yは、互いに対して実質的に一定のピッチで配置されている。しかしながら、他の実施形態において、光マイクロリング共振器1405-1~1405-Yは、互いに対して実質的に一定のピッチで配置されていない。いくつかの実施形態において、光マイクロリング共振器1405-1~1405-Yの内の隣接して位置するものの間のピッチは、光マイクロリング共振器1405-1~1405-Yの内の隣接して位置するものの間の光のエバネッセント結合を防ぐ距離に設定される。いくつかの実施形態において、光マイクロリング共振器1405-1~1405-Yの内の隣接して位置するものの間のピッチは、光マイクロリング共振器1405-1~1405-Yの内の隣接して位置するものの間で光のエバネッセント結合が発生しないことを保証しつつ最小化される。いくつかの実施形態において、光マイクロリング共振器1405-1~1405-Yは、光マイクロリング共振器1405-1~1405-Yの内の異なる共振器の間での光相互結合を防ぐために、光導波路1401に沿った同じ位置には光学的に結合していない。
【0115】
また、様々な実施形態において、光マイクロリング共振器1407-1~1407-Zは、互いに対して実質的に一定のピッチで配置されている。しかしながら、他の実施形態において、光マイクロリング共振器1407-1~1407-Zは、互いに対して実質的に一定のピッチで配置されていない。いくつかの実施形態において、光マイクロリング共振器1407-1~1407-Zの内の隣接して位置するものの間のピッチは、光マイクロリング共振器1407-1~1407-Zの内の隣接して位置するものの間の光のエバネッセント結合を防ぐ距離に設定される。いくつかの実施形態において、光マイクロリング共振器1407-1~1407-Zの内の隣接して位置するものの間のピッチは、光マイクロリング共振器1407-1~1407-Zの内の隣接して位置するものの間で光のエバネッセント結合が発生しないことを保証しつつ最小化される。いくつかの実施形態において、光マイクロリング共振器1407-1~1407-Zは、光マイクロリング共振器1407-1~1407-Zの内の異なる共振器の間での光相互結合を防ぐために、光導波路1401に沿った同じ位置には光学的に結合していない。
【0116】
いくつかの実施形態において、光マイクロリング共振器1403-1~1403-X、1405-1~1405-Y、および、1407-1~1407-Zの各々は、ゼロより大きく約50マイクロメートル以下である外径を有する。いくつかの実施形態において、光マイクロリング共振器1403-1~1403-X、1405-1~1405-Y、および、1407-1~1407-Zの各々は、ゼロより大きく約40マイクロメートル以下である外径を有する。いくつかの実施形態において、光マイクロリング共振器1403-1~1403-X、1405-1~1405-Y、および、1407-1~1407-Zの各々は、ゼロより大きく約30マイクロメートル以下である外径を有する。いくつかの実施形態において、光マイクロリング共振器1403-1~1403-X、1405-1~1405-Y、および、1407-1~1407-Zの各々は、ゼロより大きく約20マイクロメートル以下である外径を有する。いくつかの実施形態において、光マイクロリング共振器1403-1~1403-X、1405-1~1405-Y、および、1407-1~1407-Zの各々は、ゼロより大きく約10マイクロメートル以下である外径を有する。
【0117】
光マイクロリング共振器1403-1~1403-Xは、電子制御回路1409とインターフェース接続されている。いくつかの実施形態において、電子制御回路1409は、光導波路1401内で所与の波長の光ストリームを生成する目的で、所与の波長の光を光学的に変調するための光変調器としてマイクロリング共振器1403-1~1403-Xの内の1または複数を独立制御するためのトランスミッタ(Tx)スライス回路を備えており、ここで、光ストリームは、デジタルデータを搬送する。いくつかの実施形態において、電子制御回路1409は、所与の波長の変調光ストリームによって搬送されるデジタルデータを表す電気信号の生成を可能にする目的で、光導波路1401内で所与の波長の変調光ストリームを検出するための光レシーバ(例えば、光検出器)として光マイクロリング共振器1403-1~1403-Xの内の1または複数を独立制御するためのレシーバ(Rx)スライス回路を備える。いくつかの実施形態において、電子制御回路1409は、光導波路1401内での光信号の多重化/逆多重化のためのアド/ドロップフィルタとして動作するようにマイクロリング共振器1403-1~1403-Xの内の1または複数に指示するための回路を備える。いくつかの実施形態において、電子制御回路1409は、マイクロリング共振器1403-1~1403-Xの内の1または複数のサーマルチューニングを可能にするために、マイクロリング共振器1403-1~1403-Xの内の1または複数とそれぞれ関連付けられている加熱装置を制御するための回路を備える。
【0118】
光マイクロリング共振器1405-1~1405-Yは、電子制御回路1411とインターフェース接続されている。いくつかの実施形態において、電子制御回路1411は、光導波路1401内で所与の波長の光ストリームを生成する目的で、所与の波長の光を光学的に変調するための光変調器としてマイクロリング共振器1405-1~1405-Yの内の1または複数を独立制御するためのトランスミッタ(Tx)スライス回路を備えており、ここで、光ストリームは、デジタルデータを搬送する。いくつかの実施形態において、電子制御回路1411は、所与の波長の変調光ストリームによって搬送されるデジタルデータを表す電気信号の生成を可能にする目的で、光導波路1401内で所与の波長の変調光ストリームを検出するための光レシーバ(例えば、光検出器)としてマイクロリング共振器1405-1~1405-Yの内の1または複数を独立制御するためのレシーバ(Rx)スライス回路を備える。いくつかの実施形態において、電子制御回路1411は、光導波路1401内での光信号の多重化/逆多重化のためのアド/ドロップフィルタとして動作するようにマイクロリング共振器1405-1~1405-Yの内の1または複数に指示するための回路を備える。いくつかの実施形態において、電子制御回路1411は、マイクロリング共振器1405-1~1405-Yの内の1または複数のサーマルチューニングを可能にするために、マイクロリング共振器1405-1~1405-Yの内の1または複数とそれぞれ関連付けられている加熱装置を制御するための回路を備える。
【0119】
光マイクロリング共振器1407-1~1407-Zは、電子制御回路1413とインターフェース接続されている。いくつかの実施形態において、電子制御回路1413は、光導波路1401内で所与の波長の光ストリームを生成する目的で、所与の波長の光を光学的に変調するための光変調器としてマイクロリング共振器1407-1~1407-Zの内の1または複数を独立制御するためのトランスミッタ(Tx)スライス回路を備えており、ここで、光ストリームは、デジタルデータを搬送する。いくつかの実施形態において、電子制御回路1413は、所与の波長の変調光ストリームによって搬送されるデジタルデータを表す電気信号の生成を可能にする目的で、光導波路1401内で所与の波長の変調光ストリームを検出するための光レシーバ(例えば、光検出器)としてマイクロリング共振器1407-1~1407-Zの内の1または複数を独立制御するためのレシーバ(Rx)スライス回路を備える。いくつかの実施形態において、電子制御回路1413は、光導波路1401内での光信号の多重化/逆多重化のためのアド/ドロップフィルタとして動作するようにマイクロリング共振器1407-1~1407-Zの内の1または複数に指示するための回路を備える。いくつかの実施形態において、電子制御回路1413は、マイクロリング共振器1407-1~1407-Zの内の1または複数のサーマルチューニングを可能にするために、マイクロリング共振器1407-1~1407-Zの内の1または複数とそれぞれ関連付けられている加熱装置を制御するための回路を備える。また、いくつかの実施形態において、光マクロ305-x6は、クロック信号生成・伝送回路、I/Q信号生成回路、ILO回路、PI回路、TIA回路、信号EQ回路、および/または、光マクロ305-x6の動作をサポートするためのその他のタイプの回路など、光マクロ305-x6の動作をサポートするためのさらなる電子機器を備える。
【0120】
いくつかの実施形態において、光マクロ305-x6の光学経路レイアウトは、光マクロ305-x6内の光導波路1401の長さを最小化することによって最適化されている。光マクロ305-x6内の光導波路1401の長さは、光マイクロリング共振器1403-1~1403-X、1405-1~1405-Y、および、1407-1~1407-Zを光導波路1401の第1水平部分1401A、第2水平部分1401C、および、第3水平部分1401Eの各々に沿ってそれぞれ配置させ、光マイクロリング共振器1403-1~1403-X、1405-1~1405-Y、および、1407-1~1407-Zのピッチを削減/制約することによって、最小化されている。光マクロ305-x6の光学経路レイアウトのいくつかの実施形態において、1または複数のさらなる光マイクロリング共振器が、光導波路1401と光学的に結合するように、第1屈曲部分1401Bおよび/または第2屈曲部分1401Dに沿って配置される。様々な実施形態において、光マクロ305-x6の光学経路レイアウトは、S字型光導波路1401が、基本的に任意の数の水平線形部分および任意の数の屈曲部分を含む蛇行形状の光導波路になり、基本的に任意の数の光マイクロリング共振器が蛇行形状の光導波路と光学的に結合するために蛇行形状の光導波路に沿って配置されるように変形されてもよいことを理解されたい。さらに、いくつかの実施形態において、蛇行形状の光導波路の異なる水平線形部分および/または屈曲部分は、異なる数の光マイクロリング共振器が、蛇行形状の光導波路の水平線形部分の内の異なる部分に沿って配置されるように、異なる長さを有してよい。
【0121】
図15は、いくつかの実施形態に従って、TeraPHY光I/Oチップレット107に対するデータの入出力のための光マクロ305-x7の光学経路レイアウト例を示しており、ここで、光学経路レイアウトは、Z字型光導波路1501を含む。Z字型光導波路1501は、第1水平(東西方向)部分1501Aと、第1屈曲部分1501Bと、垂直(南北方向)部分1501Cと、第2屈曲部分1501Dと、第2水平(東西方向)部分1501Eと、を備える。いくつかの実施形態において、第1屈曲部分1501Bは、第1水平部分1501Aから垂直部分1501Cへ、そして、その逆も同様に、約90°曲がっている。いくつかの実施形態において、第2屈曲部分1501Dは、垂直部分1501Cから第2水平部分1501Eへ、そして、その逆も同様に、約90°曲がっている。このように、光導波路1501の垂直部分1501Cは、光導波路1501の第1水平部分1501Aおよび第2水平部分1501Eの各々と実質的に直交する方向に伸びている。第1屈曲部分1501Bおよび第2屈曲部分1501Dは、互いに対して反転した向きを有する(互いに対して水平方向に反転した向きを有する)。第1水平部分1501Aは、第1光ポート1502Aへ光学的に接続され、第2水平部分1501Eは、第2光ポート1502Bへ光学的に接続されている。第1光ポート1502Aおよび第2光ポート1502Bは、光マクロ305-x7を挟んで反対側に配置されている。第1光ポート1502Aは、光マクロ305-x7の左側(西側)に配置されている。光ポート1502Bは、光マクロ305-x7の右側(東側)に配置されている。様々な実施形態において、第1光ポート1502Aは、垂直光回折格子カプラまたは水平(エッジ)光回折格子カプラとして形成されている。また、様々な実施形態において、第2光ポート1502Bは、垂直光回折格子カプラまたは水平(エッジ)光回折格子カプラとして形成されている。
【0122】
いくつかの実施形態において、光導波路1501の第1水平部分1501A、第1屈曲部分1501B、垂直部分1501C、第2屈曲部分1501D、および、第2水平部分1501Eは、シリコン、ポリシリコン、窒化シリコン、または、光導波路としての利用に適した任意のその他の材料など、同じ材料で形成されている。いくつかの実施形態において、光導波路1501の第1水平部分1501A、第1屈曲部分1501B、垂直部分1501C、第2屈曲部分1501D、および、第2水平部分1501Eの内の任意の1または複数は、光導波路1501が、材料の組みあわせ(例えば、シリコン、ポリシリコン、窒化シリコン、および/または、光導波路としての利用に適した任意のその他の材料の2以上組みあわせ)として形成されるように、光導波路1501の第1水平部分1501A、第1屈曲部分1501B、垂直部分1501C、第2屈曲部分1501D、および、第2水平部分1501Eの内の他の1または複数とは異なる材料で形成されている。また、いくつかの実施形態において、光導波路1501の第1水平部分1501A、第1屈曲部分1501B、垂直部分1501C、第2屈曲部分1501D、および、第2水平部分1501Eの各々は、実質的に同様の垂直断面形状を有するよう形成されている。しかしながら、いくつかの実施形態において、光導波路1501の第1水平部分1501A、第1屈曲部分1501B、垂直部分1501C、第2屈曲部分1501D、および、第2水平部分1501Eの内の任意の1または複数は、光導波路1501の第1水平部分1501A、第1屈曲部分1501B、垂直部分1501C、第2屈曲部分1501D、および、第2水平部分1501Eの内の他の1または複数とは異なる垂直断面形状を有するように形成される。また、いくつかの実施形態において、光導波路1501の第1水平部分1501A、第1屈曲部分1501B、垂直部分1501C、第2屈曲部分1501D、および、第2水平部分1501Eの内の任意の1または複数は、光導波路1501を通る光伝搬方向にその長さに沿って変化する垂直断面形状を有するように形成される。
【0123】
光マクロ305-x7は、光導波路1501を通して移動する光が、光マイクロリング共振器1503-1~1503-Xへエバネッセント結合されうるように、かつ、光マイクロリング共振器1503-1~1503-Xを通して移動する光が、光導波路1501へエバネッセント結合されうるように、Z字型光導波路1501の第1水平部分1501Aへ光学的に結合されている光マイクロリング共振器1503-1~1503-X(ここで、Xは、ゼロより大きい整数)を備える。光マクロ305-x7は、さらに、光導波路1501を通して移動する光が、光マイクロリング共振器1505-1~1505-Yへエバネッセント結合されうるように、かつ、光マイクロリング共振器1505-1~1205-Yを通して移動する光が、光導波路1501へエバネッセント結合されうるように、Z字型光導波路1501の垂直部分1501Cへ光学的に結合されている光マイクロリング共振器1505-1~1505-Y(ここで、Yは、ゼロより大きい整数)を備える。光マクロ305-x7は、さらに、光導波路1501を通して移動する光が、光マイクロリング共振器1507-1~1507-Zへエバネッセント結合されうるように、かつ、光マイクロリング共振器1507-1~1507-Zを通して移動する光が、光導波路1501へエバネッセント結合されうるように、Z字型光導波路1501の第2水平部分1501Eへ光学的に結合されている光マイクロリング共振器1507-1~1507-Z(ここで、Zは、ゼロより大きい整数)を備える。
【0124】
いくつかの実施形態において、光マイクロリング共振器1503-1~1503-X、1505-1~1505-Y、および、1507-1~1507-Zは、光マイクロリング共振器1503-1~1503-X、1505-1~1505-Y、および、1507-1~1507-Zの各々と光導波路1501との間のそれぞれの最小分離距離が実質的に同じになるように、光導波路1501に対して配置されている。しかしながら、いくつかの実施形態において、光マイクロリング共振器1503-1~1503-X、1505-1~1505-Y、および、1507-1~1507-Zは、光マイクロリング共振器1503-1~1503-X、1505-1~1505-Y、および、1507-1~1507-Zの内の異なる共振器と光導波路1501との間に、複数の異なる最小分離距離が存在するように、光導波路1501に対して配置される。
【0125】
様々な実施形態において、光マイクロリング共振器1503-1~1503-Xは、互いに対して実質的に一定のピッチ(中心間隔)で配置されている。しかしながら、他の実施形態において、光マイクロリング共振器1503-1~1503-Xは、互いに対して実質的に一定のピッチで配置されていない。いくつかの実施形態において、光マイクロリング共振器1503-1~1503-Xの内の隣接して位置するものの間のピッチは、光マイクロリング共振器1503-1~1503-Xの内の隣接して位置するものの間の光のエバネッセント結合を防ぐ距離に設定される。いくつかの実施形態において、光マイクロリング共振器1503-1~1503-Xの内の隣接して位置するものの間のピッチは、光マイクロリング共振器1503-1~1503-Xの内の隣接して位置するものの間で光のエバネッセント結合が発生しないことを保証しつつ最小化される。いくつかの実施形態において、光マイクロリング共振器1503-1~1503-Xは、光マイクロリング共振器1503-1~1503-Xの内の異なる共振器の間での光相互結合を防ぐために、光導波路1501に沿った同じ位置には光学的に結合していない。
【0126】
また、様々な実施形態において、光マイクロリング共振器1505-1~1505-Yは、互いに対して実質的に一定のピッチで配置されている。しかしながら、他の実施形態において、光マイクロリング共振器1505-1~1505-Yは、互いに対して実質的に一定のピッチで配置されていない。いくつかの実施形態において、光マイクロリング共振器1505-1~1505-Yの内の隣接して位置するものの間のピッチは、光マイクロリング共振器1505-1~1505-Yの内の隣接して位置するものの間の光のエバネッセント結合を防ぐ距離に設定される。いくつかの実施形態において、光マイクロリング共振器1505-1~1505-Yの内の隣接して位置するものの間のピッチは、光マイクロリング共振器1505-1~1505-Yの内の隣接して位置するものの間で光のエバネッセント結合が発生しないことを保証しつつ最小化される。いくつかの実施形態において、光マイクロリング共振器1505-1~1505-Yは、光マイクロリング共振器1505-1~1505-Yの内の異なる共振器の間での光相互結合を防ぐために、光導波路1501に沿った同じ位置には光学的に結合していない。
【0127】
また、様々な実施形態において、光マイクロリング共振器1507-1~1507-Zは、互いに対して実質的に一定のピッチで配置されている。しかしながら、他の実施形態において、光マイクロリング共振器1507-1~1507-Zは、互いに対して実質的に一定のピッチで配置されていない。いくつかの実施形態において、光マイクロリング共振器1507-1~1507-Zの内の隣接して位置するものの間のピッチは、光マイクロリング共振器1507-1~1507-Zの内の隣接して位置するものの間の光のエバネッセント結合を防ぐ距離に設定される。いくつかの実施形態において、光マイクロリング共振器1507-1~1507-Zの内の隣接して位置するものの間のピッチは、光マイクロリング共振器1507-1~1507-Zの内の隣接して位置するものの間で光のエバネッセント結合が発生しないことを保証しつつ最小化される。いくつかの実施形態において、光マイクロリング共振器1507-1~1507-Zは、光マイクロリング共振器1507-1~1507-Zの内の異なる共振器の間での光相互結合を防ぐために、光導波路1501に沿った同じ位置には光学的に結合していない。
【0128】
いくつかの実施形態において、光マイクロリング共振器1503-1~1503-X、1505-1~1505-Y、および、1507-1~1507-Zの各々は、ゼロより大きく約50マイクロメートル以下である外径を有する。いくつかの実施形態において、光マイクロリング共振器1503-1~1503-X、1505-1~1505-Y、および、1507-1~1507-Zの各々は、ゼロより大きく約40マイクロメートル以下である外径を有する。いくつかの実施形態において、光マイクロリング共振器1503-1~1503-X、1505-1~1505-Y、および、1507-1~1507-Zの各々は、ゼロより大きく約30マイクロメートル以下である外径を有する。いくつかの実施形態において、光マイクロリング共振器1503-1~1503-X、1505-1~1505-Y、および、1507-1~1507-Zの各々は、ゼロより大きく約20マイクロメートル以下である外径を有する。いくつかの実施形態において、光マイクロリング共振器1503-1~1503-X、1505-1~1505-Y、および、1507-1~1507-Zの各々は、ゼロより大きく約10マイクロメートル以下である外径を有する。
【0129】
光マイクロリング共振器1503-1~1503-Xは、電子制御回路1509とインターフェース接続されている。いくつかの実施形態において、電子制御回路1509は、光導波路1501内で所与の波長の光ストリームを生成する目的で、所与の波長の光を光学的に変調するための光変調器としてマイクロリング共振器1503-1~1503-Xの内の1または複数を独立制御するためのトランスミッタ(Tx)スライス回路を備えており、ここで、光ストリームは、デジタルデータを搬送する。いくつかの実施形態において、電子制御回路1509は、所与の波長の変調光ストリームによって搬送されるデジタルデータを表す電気信号の生成を可能にする目的で、光導波路1501内で所与の波長の変調光ストリームを検出するための光レシーバ(例えば、光検出器)として光マイクロリング共振器1503-1~1503-Xの内の1または複数を独立制御するためのレシーバ(Rx)スライス回路を備える。いくつかの実施形態において、電子制御回路1509は、光導波路1501内での光信号の多重化/逆多重化のためのアド/ドロップフィルタとして動作するようにマイクロリング共振器1503-1~1503-Xの内の1または複数に指示するための回路を備える。いくつかの実施形態において、電子制御回路1509は、マイクロリング共振器1503-1~1503-Xの内の1または複数のサーマルチューニングを可能にするために、マイクロリング共振器1503-1~1503-Xの内の1または複数とそれぞれ関連付けられている加熱装置を制御するための回路を備える。
【0130】
光マイクロリング共振器1505-1~1505-Yは、電子制御回路1511とインターフェース接続されている。いくつかの実施形態において、電子制御回路1511は、光導波路1501内で所与の波長の光ストリームを生成する目的で、所与の波長の光を光学的に変調するための光変調器としてマイクロリング共振器1505-1~1505-Yの内の1または複数を独立制御するためのトランスミッタ(Tx)スライス回路を備えており、ここで、光ストリームは、デジタルデータを搬送する。いくつかの実施形態において、電子制御回路1511は、所与の波長の変調光ストリームによって搬送されるデジタルデータを表す電気信号の生成を可能にする目的で、光導波路1501内で所与の波長の変調光ストリームを検出するための光レシーバ(例えば、光検出器)としてマイクロリング共振器1505-1~1505-Yの内の1または複数を独立制御するためのレシーバ(Rx)スライス回路を備える。いくつかの実施形態において、電子制御回路1511は、光導波路1501内での光信号の多重化/逆多重化のためのアド/ドロップフィルタとして動作するようにマイクロリング共振器1505-1~1505-Yの内の1または複数に指示するための回路を備える。いくつかの実施形態において、電子制御回路1511は、マイクロリング共振器1505-1~1505-Yの内の1または複数のサーマルチューニングを可能にするために、マイクロリング共振器1505-1~1505-Yの内の1または複数とそれぞれ関連付けられている加熱装置を制御するための回路を備える。
【0131】
光マイクロリング共振器1507-1~1507-Zは、電子制御回路1513とインターフェース接続されている。いくつかの実施形態において、電子制御回路1513は、光導波路1501内で所与の波長の光ストリームを生成する目的で、所与の波長の光を光学的に変調するための光変調器としてマイクロリング共振器1507-1~1507-Zの内の1または複数を独立制御するためのトランスミッタ(Tx)スライス回路を備えており、ここで、光ストリームは、デジタルデータを搬送する。いくつかの実施形態において、電子制御回路1513は、所与の波長の変調光ストリームによって搬送されるデジタルデータを表す電気信号の生成を可能にする目的で、光導波路1501内で所与の波長の変調光ストリームを検出するための光レシーバ(例えば、光検出器)としてマイクロリング共振器1507-1~1507-Zの内の1または複数を独立制御するためのレシーバ(Rx)スライス回路を備える。いくつかの実施形態において、電子制御回路1513は、光導波路1501内での光信号の多重化/逆多重化のためのアド/ドロップフィルタとして動作するようにマイクロリング共振器1507-1~1507-Zの内の1または複数に指示するための回路を備える。いくつかの実施形態において、電子制御回路1513は、マイクロリング共振器1507-1~1507-Zの内の1または複数のサーマルチューニングを可能にするために、マイクロリング共振器1507-1~1507-Zの内の1または複数とそれぞれ関連付けられている加熱装置を制御するための回路を備える。また、いくつかの実施形態において、光マクロ305-x7は、クロック信号生成・伝送回路、I/Q信号生成回路、ILO回路、PI回路、TIA回路、信号EQ回路、および/または、光マクロ305-x7の動作をサポートするためのその他のタイプの回路など、光マクロ305-x7の動作をサポートするためのさらなる電子機器を備える。
【0132】
いくつかの実施形態において、光マクロ305-x7の光学経路レイアウトは、光マクロ305-x7内の光導波路1501の長さを最小化することによって最適化されている。光マクロ305-x7内の光導波路1501の長さは、光マイクロリング共振器1503-1~1503-X、1505-1~1505-Y、および、1507-1~1507-Zのピッチを削減/制約することによって最小化される。光マクロ305-x7の光学経路レイアウトのいくつかの実施形態において、1または複数のさらなる光マイクロリング共振器が、光導波路1501と光学的に結合するように、第1屈曲部分1501Bおよび/または第2屈曲部分1501Dに沿って配置される。様々な実施形態において、光マクロ305-x7の光学経路レイアウトは、Z字型光導波路1501の垂直部分1501Cが、Z字型光導波路1501の第1水平部分1501Aおよび第2水平部分1501Eの各々に対して非直角(約90度よりまたは約90度より大きい角度)に伸びる線形部分1501C’に置き換えられるように、変形されてもよいことを理解されたい。さらに、いくつかの実施形態において、Z字型光導波路1501の第1水平線形部分1501A、垂直部分1501C、および/または、第2水平部分1501Eは、異なる数X、Y、および、Zの光マイクロリング共振器1503-1~1503-X、1505-1~1505-Y、および、1507-1~1507-Zが、光導波路1501のそれぞれ第1水平部分1501A、垂直部分1501C、および、第2水平部分1501Eの内の異なる部分に沿って配置されるように、異なる長さを有する。
【0133】
図16は、いくつかの実施形態に従って、TeraPHY光I/Oチップレット107に対するデータの入出力のための光マクロ305-x8の光学経路レイアウト例を示しており、ここで、光学経路レイアウトは、フック型光導波路1601を含む。光導波路1601は、第1水平(東西方向)部分1601Aと、第1屈曲部分1601Bと、第2水平(東西方向)部分1601Cと、第2屈曲部分1601Dと、垂直(南北方向)部分1601Eと、を備える。いくつかの実施形態において、第1屈曲部分1601Bは、第1水平部分1601Aから第2水平1601Cへ、そして、その逆も同様に、約180°曲がっている。いくつかの実施形態において、第2屈曲部分1601Dは、第2水平部分1601Cから垂直部分1601Eへ、そして、その逆も同様に、約90°曲がっている。第1水平部分1601Aは、第1光ポート1602Aへ光学的に接続されている。垂直部分1601Eは、第2光ポート1602Bへ光学的に接続されている。第1光ポート1602Aおよび第2光ポート1602Bは、光マクロ305-x8の隣接する側に配置されている。第1光ポート1402Aは、光マクロ305-x8の左側(西側)に配置され、光ポート1602Bは、光マクロ305-x8の下側(南側)に配置されている。様々な実施形態において、第1光ポート1602Aは、垂直光回折格子カプラまたは水平(エッジ)光回折格子カプラとして形成されている。また、様々な実施形態において、第2光ポート1602Bは、垂直光回折格子カプラまたは水平(エッジ)光回折格子カプラとして形成されている。
【0134】
いくつかの実施形態において、光導波路1601の第1水平部分1601A、第1屈曲部分1601B、第2水平部分1601C、第2屈曲部分1601D、および、垂直部分1601Eは、シリコン、ポリシリコン、窒化シリコン、または、光導波路としての利用に適した任意のその他の材料など、同じ材料で形成されている。いくつかの実施形態において、光導波路1601の第1水平部分1601A、第1屈曲部分1601B、第2水平部分1601C、第2屈曲部分1601D、および、垂直部分1601Eの内の任意の1または複数は、光導波路1601が、材料の組みあわせ(例えば、シリコン、ポリシリコン、窒化シリコン、および/または、光導波路としての利用に適した任意のその他の材料の2以上組みあわせ)として形成されるように、光導波路1601の第1水平部分1601A、第1屈曲部分1601B、第2水平部分1601C、第2屈曲部分1601D、および、垂直部分1601Eの内の他の1または複数とは異なる材料で形成されている。また、いくつかの実施形態において、光導波路1601の第1水平部分1601A、第1屈曲部分1601B、第2水平部分1601C、第2屈曲部分1601D、および、垂直部分1601Eの各々は、実質的に同様の垂直断面形状を有するよう形成されている。しかしながら、いくつかの実施形態において、光導波路1601の第1水平部分1601A、第1屈曲部分1601B、第2水平部分1601C、第2屈曲部分1601D、および、垂直部分1601Eの内の任意の1または複数は、光導波路1601の第1水平部分1601A、第1屈曲部分1601B、第2水平部分1601C、第2屈曲部分1601D、および、垂直部分1601Eの内の他の1または複数とは異なる垂直断面形状を有するように形成される。また、いくつかの実施形態において、光導波路1601の第1水平部分1601A、第1屈曲部分1601B、第2水平部分1601C、第2屈曲部分1601D、および、垂直部分1601Eの内の任意の1または複数は、光導波路1601を通る光伝搬方向にその長さに沿って変化する垂直断面形状を有するように形成される。
【0135】
光マクロ305-x8は、光導波路1601を通して移動する光が、光マイクロリング共振器1603-1~1603-Xへエバネッセント結合されうるように、かつ、光マイクロリング共振器1603-1~1603-Xを通して移動する光が、光導波路1601へエバネッセント結合されうるように、フック型光導波路1601の第1水平部分1601Aへ光学的に結合されている光マイクロリング共振器1603-1~1603-X(ここで、Xは、ゼロより大きい整数)を備える。光マクロ305-x8は、さらに、光導波路1601を通して移動する光が、光マイクロリング共振器1605-1~1605-Yへエバネッセント結合されうるように、かつ、光マイクロリング共振器1605-1~1605-Yを通して移動する光が、光導波路1601へエバネッセント結合されうるように、フック型光導波路1601の第2水平部分1601Cへ光学的に結合されている光マイクロリング共振器1605-1~1605-Y(ここで、Yは、ゼロより大きい整数)を備える。
【0136】
光マクロ305-x8は、光マイクロリング共振器1603-1~1603-Xおよび1605-1~1605-Yの各々がフック型光導波路1601の2つの水平部分1601Aおよび1601Cの一方へ光学的に結合されている光学レイアウトの特定の例を示している。いくつかの実施形態において、光マイクロリング共振器1603-1~1603-Xおよび1605-1~1605-Yは、光マイクロリング共振器1603-1~1603-Xおよび1605-1~1605-Yの各々と光導波路1601との間のそれぞれの最小分離距離が実質的に同じになるように、光導波路1601に対して配置されている。しかしながら、いくつかの実施形態において、光マイクロリング共振器1603-1~1603-Xおよび1605-1~1605-Yは、光マイクロリング共振器1603-1~1603-Xおよび1605-1~1605-Yの内の異なる共振器と光導波路1601との間に、複数の異なる最小分離距離が存在するように、光導波路1601に対して配置される。
【0137】
様々な実施形態において、光マイクロリング共振器1603-1~1603-Xは、互いに対して実質的に一定のピッチ(中心間隔)で配置されている。しかしながら、他の実施形態において、光マイクロリング共振器1603-1~1603-Xは、互いに対して実質的に一定のピッチで配置されていない。いくつかの実施形態において、光マイクロリング共振器1603-1~1603-Xの内の隣接して位置するものの間のピッチは、光マイクロリング共振器1603-1~1603-Xの内の隣接して位置するものの間の光のエバネッセント結合を防ぐ距離に設定される。いくつかの実施形態において、光マイクロリング共振器1603-1~1603-Xの内の隣接して位置するものの間のピッチは、光マイクロリング共振器1603-1~1603-Xの内の隣接して位置するものの間で光のエバネッセント結合が発生しないことを保証しつつ最小化される。いくつかの実施形態において、光マイクロリング共振器1603-1~1603-Xは、光マイクロリング共振器1603-1~1603-Xの内の異なる共振器の間での光相互結合を防ぐために、光導波路1601に沿った同じ位置には光学的に結合していない。
【0138】
また、様々な実施形態において、光マイクロリング共振器1605-1~1605-Yは、互いに対して実質的に一定のピッチで配置されている。しかしながら、他の実施形態において、光マイクロリング共振器1605-1~1605-Yは、互いに対して実質的に一定のピッチで配置されていない。いくつかの実施形態において、光マイクロリング共振器1605-1~1605-Yの内の隣接して位置するものの間のピッチは、光マイクロリング共振器1605-1~1605-Yの内の隣接して位置するものの間の光のエバネッセント結合を防ぐ距離に設定される。いくつかの実施形態において、光マイクロリング共振器1605-1~1605-Yの内の隣接して位置するものの間のピッチは、光マイクロリング共振器1605-1~1605-Yの内の隣接して位置するものの間で光のエバネッセント結合が発生しないことを保証しつつ最小化される。いくつかの実施形態において、光マイクロリング共振器1605-1~1605-Yは、光マイクロリング共振器1605-1~1605-Yの内の異なる共振器の間での光相互結合を防ぐために、光導波路1601に沿った同じ位置には光学的に結合していない。
【0139】
いくつかの実施形態において、光マイクロリング共振器1603-1~1603-Xおよび1605-1~1605-Yの各々は、ゼロより大きく約50マイクロメートル以下である外径を有する。いくつかの実施形態において、光マイクロリング共振器1603-1~1603-Xおよび1605-1~1605-Yの各々は、ゼロより大きく約40マイクロメートル以下である外径を有する。いくつかの実施形態において、光マイクロリング共振器1603-1~1603-Xおよび1605-1~1605-Yの各々は、ゼロより大きく約30マイクロメートル以下である外径を有する。いくつかの実施形態において、光マイクロリング共振器1603-1~1603-Xおよび1605-1~1605-Yの各々は、ゼロより大きく約20マイクロメートル以下である外径を有する。いくつかの実施形態において、光マイクロリング共振器1603-1~1603-Xおよび1605-1~1605-Yの各々は、ゼロより大きく約10マイクロメートル以下である外径を有する。
【0140】
光マイクロリング共振器1603-1~1603-Xは、電子制御回路1607とインターフェース接続されている。いくつかの実施形態において、電子制御回路1607は、光導波路1601内で所与の波長の光ストリームを生成する目的で、所与の波長の光を光学的に変調するための光変調器としてマイクロリング共振器1603-1~1603-Xの内の1または複数を独立制御するためのトランスミッタ(Tx)スライス回路を備えており、ここで、光ストリームは、デジタルデータを搬送する。いくつかの実施形態において、電子制御回路1607は、所与の波長の変調光ストリームによって搬送されるデジタルデータを表す電気信号の生成を可能にする目的で、光導波路1601内で所与の波長の変調光ストリームを検出するための光レシーバ(例えば、光検出器)として光マイクロリング共振器1603-1~1603-Xの内の1または複数を独立制御するためのレシーバ(Rx)スライス回路を備える。いくつかの実施形態において、電子制御回路1607は、光導波路1601内での光信号の多重化/逆多重化のためのアド/ドロップフィルタとして動作するようにマイクロリング共振器1603-1~1603-Xの内の1または複数に指示するための回路を備える。いくつかの実施形態において、電子制御回路1607は、マイクロリング共振器1603-1~1603-Xの内の1または複数のサーマルチューニングを可能にするために、マイクロリング共振器1603-1~1603-Xの内の1または複数とそれぞれ関連付けられている加熱装置を制御するための回路を備える。
【0141】
光マイクロリング共振器1605-1~1605-Yは、電子制御回路1609とインターフェース接続されている。いくつかの実施形態において、電子制御回路1609は、光導波路1601内で所与の波長の光ストリームを生成する目的で、所与の波長の光を光学的に変調するための光変調器としてマイクロリング共振器1605-1~1605-Yの内の1または複数を独立制御するためのトランスミッタ(Tx)スライス回路を備えており、ここで、光ストリームは、デジタルデータを搬送する。いくつかの実施形態において、電子制御回路1609は、所与の波長の変調光ストリームによって搬送されるデジタルデータを表す電気信号の生成を可能にする目的で、光導波路1601内で所与の波長の変調光ストリームを検出するための光レシーバ(例えば、光検出器)としてマイクロリング共振器1605-1~1605-Yの内の1または複数を独立制御するためのレシーバ(Rx)スライス回路を備える。いくつかの実施形態において、電子制御回路1609は、光導波路1601内での光信号の多重化/逆多重化のためのアド/ドロップフィルタとして動作するようにマイクロリング共振器1605-1~1605-Yの内の1または複数に指示するための回路を備える。いくつかの実施形態において、電子制御回路1609は、マイクロリング共振器1605-1~1605-Yの内の1または複数のサーマルチューニングを可能にするために、マイクロリング共振器1605-1~1605-Yの内の1または複数とそれぞれ関連付けられている加熱装置を制御するための回路を備える。また、いくつかの実施形態において、光マクロ305-x8は、クロック信号生成・伝送回路、I/Q信号生成回路、ILO回路、PI回路、TIA回路、信号EQ回路、および/または、光マクロ305-x8の動作をサポートするためのその他のタイプの回路など、光マクロ305-x8の動作をサポートするためのさらなる電子機器を備える。
【0142】
いくつかの実施形態において、光マクロ305-x8の光学経路レイアウトは、光マクロ305-x8内の光導波路1601の長さを最小化することによって最適化されている。光マクロ305-x8内の光導波路1601の長さは、光マイクロリング共振器1603-1~1603-Xおよび1605-1~1605-Yを光導波路1601の第1水平部分1601Aおよび第2水平部分1601Cの各々に沿ってそれぞれ配置させ、光マイクロリング共振器1603-1~1603-Xおよび1605-1~1605-Yのピッチを削減/制約することによって、最小化されている。光マクロ305-x8の光学経路レイアウトのいくつかの実施形態において、1または複数のさらなる光マイクロリング共振器が、光導波路1601と光学的に結合するように、第1屈曲部分1601Bおよび/または第2屈曲部分1601Dに沿って配置される。様々な実施形態において、光マクロ305-x8の光学経路レイアウトは、フック型光導波路1601が、基本的に任意の数の水平線形部分および任意の数の屈曲部分を含む蛇行形状の光導波路になり、基本的に任意の数の光マイクロリング共振器が蛇行形状の光導波路と光学的に結合するために蛇行形状の光導波路に沿って配置されるように変形されてもよいことを理解されたい。さらに、いくつかの実施形態において、蛇行形状の光導波路の異なる水平線形部分および/または屈曲部分は、異なる数の光マイクロリング共振器が、蛇行形状の光導波路の水平線形部分の内の異なる部分に沿って配置されるように、異なる長さを有してよい。
【0143】
電気光学チップの第1側に配置された光入力ポートおよび電気光学チップの第1側に配置された光出力ポートを備えた電気光学チップ(TeraPHY光I/Oチップレット107など)のための様々な実施形態が本明細書で開示されている。電気光学チップは、さらに、光入力ポートへ光学的に接続されている第1端を有する光導波路を備える。光導波路は、さらに、光出力ポートへ光学的に接続されている第2端を有する。いくつかの実施形態において、光導波路は、光マクロ(光マクロ305-xなど)を通して伸びている。光導波路は、第1方向に伸びている第1部分を備える。光導波路は、さらに、第1部分から伸び、第1方向から、第1方向と実質的に反対向きの第2方向へ曲がっている第2部分を備える。光導波路は、さらに、第2部分から第2方向へ伸びている第3部分を備える。光導波路の第1、第2、および、第3部分は、集合的に、光導波路(
図9の光導波路901など)の略U字型の部分を形成している。電気光学チップは、さらに、光導波路の第1部分に沿って配置されている複数の光マイクロリング共振器を備える。複数の光マイクロリング共振器の各マイクロリング共振器は、光導波路の第1部分に沿って異なる位置へ光学的に結合されている。いくつかの実施形態において、複数の光マイクロリング共振器は、第1方向で測定した実質的に一定の中心間隔(ピッチ)に従って配置されている。いくつかの実施形態において、複数の光マイクロリング共振器は、第1方向で測定した少なくとも2つの異なる中心間隔が、複数の光マイクロリング共振器の内の隣接する共振器の間に存在するように、配置されている。
【0144】
電気光学チップは、さらに、複数の光マイクロリング共振器の各マイクロリング共振器の共振波長を制御するための電子回路を備える。いくつかの実施形態において、電気光学チップは、光入力と光出力との間の光導波路を通る所定の波長の光を変調するように複数の光マイクロリング共振器の少なくとも一部を制御するための電子回路を備える。いくつかの実施形態において、電気光学チップは、光導波路を通る所定の波長の光を検出するそれぞれの光検出装置の一部として動作するように複数の光マイクロリング共振器の少なくとも一部を制御するための電子回路を備える。いくつかの実施形態において、複数の光マイクロリング共振器は、第1複数の光マイクロリング共振器であり、電気光学チップは、さらに、光導波路の第3部分に沿って配置されている第2複数の光マイクロリング共振器を備える。第2複数の光マイクロリング共振器の各マイクロリング共振器は、光導波路の第3部分に沿って異なる位置へ光学的に結合されている。いくつかの実施形態において、第2複数の光マイクロリング共振器は、第2方向で測定した実質的に一定の中心間隔(ピッチ)に従って配置されている。いくつかの実施形態において、第2複数の光マイクロリング共振器は、第2方向で測定した少なくとも2つの異なる中心間隔が、第2複数の光マイクロリング共振器の内の隣接する共振器の間に存在するように、配置されている。電気光学チップは、さらに、第2複数の光マイクロリング共振器の各マイクロリング共振器の共振波長を制御するための電子回路を備える。いくつかの実施形態において、電気光学チップは、光入力と光出力との間の光導波路を通る所定の波長の光を変調するように第2複数の光マイクロリング共振器の少なくとも一部を制御するための電子回路を備える。いくつかの実施形態において、電気光学チップは、光導波路を通る所定の波長の光を検出するそれぞれの光検出装置の一部として動作するように第2複数の光マイクロリング共振器の少なくとも一部を制御するための電子回路を備える。
【0145】
いくつかの実施形態において、光導波路のU字型部分は、電気光学チップの第1領域および第2領域を規定しており、第1領域は、光導波路のU字型部分によって部分的に囲まれ、第2領域は、光導波路のU字型部分を挟んで第1領域の反対側に位置する。いくつかの実施形態において、上述の第1および第2複数の光マイクロリング共振器の各々は、第2領域内に配置されている。いくつかの実施形態において、第1複数の光マイクロリング共振器の各マイクロリング共振器の共振波長を制御するための電子回路は、第1複数の光マイクロリング共振器に沿って第2領域内に形成されている。また、いくつかの実施形態において、第2複数の光マイクロリング共振器の各マイクロリング共振器の共振波長を制御するための電子回路は、第2複数の光マイクロリング共振器に沿って第2領域内に形成されている。
【0146】
いくつかの実施形態において、電気光学チップは、さらに、光導波路の第2部分に沿って配置されている第3複数の光マイクロリング共振器を備える。第3複数の光マイクロリング共振器の各マイクロリング共振器は、光導波路の第2部分に沿って異なる位置へ光学的に結合されている。いくつかの実施形態において、第3複数の光マイクロリング共振器は、第1および第2方向の両方と実質的に直交する第3方向で測定した実質的に一定の中心間隔(ピッチ)に従って配置されている。いくつかの実施形態において、第3複数の光マイクロリング共振器は、第3方向で測定した少なくとも2つの異なる中心間隔が、第3複数の光マイクロリング共振器の内の隣接する共振器の間に存在するように、配置されている。いくつかの実施形態において、電気光学チップは、第3複数の光マイクロリング共振器の各マイクロリング共振器の共振波長を制御するための電子回路を備える。いくつかの実施形態において、電気光学チップは、光入力と光出力との間の光導波路を通る所定の波長の光を変調するように第3複数の光マイクロリング共振器の少なくとも一部を制御するための電子回路を備える。いくつかの実施形態において、電気光学チップは、光導波路を通る所定の波長の光を検出するそれぞれの光検出装置の一部として動作するように第3複数の光マイクロリング共振器の少なくとも一部を制御するための電子回路を備える。
【0147】
いくつかの実施形態において、光導波路の略U字型部分は、電気光学チップの第1領域および第2領域を規定しており、第1領域は、光導波路のU字型部分によって部分的に囲まれ、第2領域は、光導波路のU字型部分を挟んで第1領域の反対側に位置し、第1、第2、および、第3複数の光マイクロリング共振器の各々は、第2領域内に配置されている。いくつかの実施形態において、第1複数の光マイクロリング共振器の各マイクロリング共振器の共振波長を制御するための電子回路は、第1複数の光マイクロリング共振器に沿って第2領域内に形成されている。また、これらの実施形態において、第2複数の光マイクロリング共振器の各マイクロリング共振器の共振波長を制御するための電子回路は、第2複数の光マイクロリング共振器に沿って第2領域内に形成されている。また、これらの実施形態において、第3複数の光マイクロリング共振器の各マイクロリング共振器の共振波長を制御するための電子回路は、第3複数の光マイクロリング共振器に沿って第2領域内に形成されている。
【0148】
電気光学チップの第1側に配置された光入力ポートおよび電気光学チップの第1側に配置された光出力ポートを備えた電気光学チップ(TeraPHY光I/Oチップレット107など)のための様々な実施形態が本明細書で開示されている。電気光学チップは、さらに、光入力ポートへ光学的に接続されている第1端を有する光導波路を備える。光導波路は、さらに、光出力ポートへ光学的に接続されている第2端を有する。いくつかの実施形態において、光導波路は、光マクロ(光マクロ305-xなど)を通して伸びている。光導波路は、1)第1方向に伸びている第1部分と、2)第1部分から伸び、第1方向から、第1方向と実質的に直交する第2方向へ曲がっている第2部分と、3)第2部分から第2方向に伸びている第3部分と、4)第3部分から伸び、第2方向から、第1方向と実質的に反対向きの第3方向へ曲がっている第4部分と、5)第4部分から第3方向に伸びている第5部分と、を備え、第1、第2、第3、第4、および、第5部分は、光導波路(
図10、
図11、および、
図12のそれぞれ光導波路1001、1101、および、1201など)の略C字型部分を集合的に形成している。電気光学チップは、さらに、光導波路の第3部分に沿って配置されている複数の光マイクロリング共振器を備える。複数の光マイクロリング共振器の各マイクロリング共振器は、光導波路の第3部分に沿って異なる位置へ光学的に結合されている。いくつかの実施形態において、複数の光マイクロリング共振器は、第2方向で測定した実質的に一定の中心間隔(ピッチ)に従って配置されている。いくつかの実施形態において、複数の光マイクロリング共振器は、第2方向で測定した少なくとも2つの異なる中心間隔が、複数の光マイクロリング共振器の内の隣接する共振器の間に存在するように、配置されている。
【0149】
電気光学チップは、さらに、光導波路の第3部分に沿って配置されている複数の光マイクロリング共振器の各マイクロリング共振器の共振波長を制御するための電子回路を備える。いくつかの実施形態において、電気光学チップは、光入力と光出力との間の光導波路を通る所定の波長の光を変調するように複数の光マイクロリング共振器の少なくとも一部を制御するための電子回路を備える。いくつかの実施形態において、電気光学チップは、光導波路を通る所定の波長の光を検出するそれぞれの光検出装置として動作するように複数の光マイクロリング共振器の少なくとも一部を制御するための電子回路を備える。いくつかの実施形態において、光導波路の略C字型部分は、電気光学チップの第1領域および第2領域を規定しており、第1領域は、光導波路のC字型部分によって部分的に囲まれ、第2領域は、光導波路のC字型部分を挟んで第1領域の反対側に位置する。いくつかの実施形態において、光導波路の第3部分に沿って配置されている複数の光マイクロリング共振器は、第2領域内に配置されている第1複数の光マイクロリング共振器である。いくつかの実施形態において、電気光学チップは、第1領域内で光導波路の第3部分に沿って配置されている第2複数の光マイクロリング共振器を備える。いくつかの実施形態において、第1および第2複数の光マイクロリング共振器の各マイクロリング共振器は、光導波路の第3部分に沿って異なる位置へ光学的に結合されている。いくつかの実施形態において、第2複数の光マイクロリング共振器は、第2方向で測定した実質的に一定の中心間隔(ピッチ)に従って配置されている。いくつかの実施形態において、第2複数の光マイクロリング共振器は、第2方向で測定した少なくとも2つの異なる中心間隔が、第2複数の光マイクロリング共振器の内の隣接する共振器の間に存在するように、配置されている。
【0150】
いくつかの実施形態において、電気光学チップは、第2複数の光マイクロリング共振器の各マイクロリング共振器の共振波長を制御するための電子回路を備える。いくつかの実施形態において、電気光学チップは、光入力と光出力との間の光導波路を通る所定の波長の光を変調するように第2複数の光マイクロリング共振器の少なくとも一部を制御するための電子回路を備える。いくつかの実施形態において、電気光学チップは、光導波路を通る所定の波長の光を検出するそれぞれの光検出装置として動作するように第2複数の光マイクロリング共振器の少なくとも一部を制御するための電子回路を備える。いくつかの実施形態において、第1複数の光マイクロリング共振器の各マイクロリング共振器の共振波長を制御するための電子回路は、第1複数の光マイクロリング共振器に沿って第2領域内に形成され、第2複数の光マイクロリング共振器の各マイクロリング共振器の共振波長を制御するための電子回路は、第2複数の光マイクロリング共振器に沿って第1領域内に形成されている。
【0151】
電気光学チップの第1側に配置された光入力ポートおよび電気光学チップの第2側に配置された光出力ポートを備えた電気光学チップ(TeraPHY光I/Oチップレット107など)のための様々な実施形態が本明細書で開示されている。電気光学チップは、さらに、光入力ポートへ光学的に接続されている第1端を有する光導波路を備える。光導波路は、さらに、光出力ポートへ光学的に接続されている第2端を有する。いくつかの実施形態において、光導波路は、光マクロ(光マクロ305-xなど)を通して伸びている。様々な実施形態において、光導波路は、
図13、
図14、
図15、および、
図16のそれぞれ光導波路1301、1401、1501、および、1601のいずれかとして構成される。電気光学チップは、さらに、光導波路に沿って配置されている複数の光マイクロリング共振器を備える。複数の光マイクロリング共振器の各マイクロリング共振器は、光導波路に沿って異なる位置へ光学的に結合されている。電気光学チップは、さらに、複数の光マイクロリング共振器の各マイクロリング共振器の共振波長を制御するために複数の光マイクロリング共振器に沿って形成されている電子回路を備える。いくつかの実施形態において、光入力ポートおよび光出力ポートに対応する電気光学チップの第1側および第2側は、それぞれ、電気光学チップを挟んだ反対側である。いくつかの実施形態において、光入力ポートおよび光出力ポートに対応する電気光学チップの第1側および第2側は、それぞれ、電気光学チップの隣接する側である。
【0152】
いくつかの実施形態において、光導波路は、1)第1方向に伸びている第1部分と、2)第1部分から伸び、第1方向から、第1方向とは異なる第2方向へ曲がっている第2部分と、3)第2部分から第2方向に伸びている第3部分と、4)第3部分から伸び、第2方向から第1方向へ戻るように曲がっている第4部分と、5)第4部分から第1方向に伸びている第5部分と、を備える。いくつかの実施形態において、第2方向は、第1方向から約180度オフセットされている。いくつかの実施形態において、第2方向は、第1方向から約90度オフセットされている。いくつかの実施形態において、複数の光マイクロリング共振器は、光導波路の第1部分に沿って配置されている第1複数の光マイクロリング共振器である。いくつかの実施形態において、電気光学チップは、光導波路の第3部分に沿って、光導波路の第1部分および第3部分の間に配置されている第2複数の光マイクロリング共振器を備えており、ここで、第2複数の光マイクロリング共振器の各マイクロリング共振器は、光導波路の第3部分に沿って異なる位置へ光学的に結合されている。いくつかの実施形態において、電気光学チップは、さらに、第2複数の光マイクロリング共振器の各マイクロリング共振器の共振波長を制御するために第2複数の光マイクロリング共振器に沿って形成されている電子回路を備える。いくつかの実施形態において、電気光学チップは、光導波路の第5部分に沿って、光導波路の第3部分および第5部分の間に配置されている第3複数の光マイクロリング共振器を備えており、ここで、第3複数の光マイクロリング共振器の各マイクロリング共振器は、光導波路の第5部分に沿って異なる位置へ光学的に結合されている。いくつかの実施形態において、電気光学チップは、第3複数の光マイクロリング共振器の各マイクロリング共振器の共振波長を制御するために第3複数の光マイクロリング共振器に沿って形成されている電子回路を備える。
【0153】
いくつかの実施形態において、光導波路は、1)第1方向に伸びている第1部分と、2)第1部分から伸び、第1方向から、第1方向とは異なる第2方向へ曲がっている第2部分と、3)第2部分から第2方向に伸びている第3部分と、4)第3部分から伸び、第2方向から、第1および第2方向の両方と異なる第3方向へ曲がっている第4部分と、5)第4部分から第3方向に伸びている第5部分と、を備える。いくつかの実施形態において、第2方向は、第1方向から約180度オフセットされ、第3方向は、第2方向から約90度オフセットされている。いくつかの実施形態において、複数の光マイクロリング共振器は、光導波路の第1部分に沿って配置されている第1複数の光マイクロリング共振器である。いくつかの実施形態において、電気光学チップは、光導波路の第3部分に沿って、光導波路の第1部分および第3部分の間に配置されている第2複数の光マイクロリング共振器を備えており、ここで、第2複数の光マイクロリング共振器の各マイクロリング共振器は、光導波路の第3部分に沿って異なる位置へ光学的に結合されている。いくつかの実施形態において、電気光学チップは、第2複数の光マイクロリング共振器の各マイクロリング共振器の共振波長を制御するために第2複数の光マイクロリング共振器に沿って形成されている電子回路を備える。
【0154】
以上の実施形態の記載は、例示および説明を目的としたものである。包括的であることも本発明を限定することも意図していない。特定の実施形態の個々の要素または特徴は、一般に、その特定の実施形態に限定されず、適用可能であれば、置き換え可能であり、特に図示も記載もない限りは、選択された実施形態で利用できる。同じものが、多くの方法で変形されてもよい。かかる変形は、本発明からの逸脱と見なされず、すべてのかかる変形は、本発明の範囲内に含まれると意図される。
【0155】
本開示は、理解しやすいように、或る程度の詳細事項を含むが、添付の特許請求の範囲内でいくらかの変更および変形を行ってもよいことは明らかである。例えば、本明細書で開示されている任意の実施形態からの1または複数の特徴が、本明細書で開示されている任意の他の実施形態の1または複数の特徴と組み合わせられてもよいことを理解されたい。したがって、これらの実施形態は、例示的なものであって、限定的なものではないとみなされ、特許請求の範囲は、本明細書に示した詳細に限定されず、記載された実施形態の範囲および等価物の範囲内で変形されてもよい。
【国際調査報告】