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特表2023-515096メカニカルロックデバイスを有するパネルのセット
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-04-12
(54)【発明の名称】メカニカルロックデバイスを有するパネルのセット
(51)【国際特許分類】
   F16B 12/26 20060101AFI20230405BHJP
   F16B 12/12 20060101ALI20230405BHJP
   A47B 47/04 20060101ALI20230405BHJP
【FI】
F16B12/26
F16B12/12 B
A47B47/04 B
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022550022
(86)(22)【出願日】2021-02-25
(85)【翻訳文提出日】2022-08-25
(86)【国際出願番号】 EP2021054739
(87)【国際公開番号】W WO2021170747
(87)【国際公開日】2021-09-02
(31)【優先権主張番号】20159475.1
(32)【優先日】2020-02-26
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】504033441
【氏名又は名称】ベーリンゲ、イノベイション、アクチボラグ
【氏名又は名称原語表記】VAELINGE INNOVATION AB
(74)【代理人】
【識別番号】100120031
【弁理士】
【氏名又は名称】宮嶋 学
(74)【代理人】
【識別番号】100127465
【弁理士】
【氏名又は名称】堀田 幸裕
(74)【代理人】
【識別番号】100130719
【弁理士】
【氏名又は名称】村越 卓
(72)【発明者】
【氏名】ペーター、デレレブ
(72)【発明者】
【氏名】ヨーアン、スベンソン
【テーマコード(参考)】
3B054
3J024
【Fターム(参考)】
3B054AA01
3B054BA05
3B054BA10
3B054BA15
3B054BB04
3B054BB10
3B054BB14
3B054BC03
3B054BC07
3B054BC12
3J024AA13
3J024BA03
3J024CA13
(57)【要約】
第1パネル(1)、第2パネル(2)、及び第1パネル(1)を第2パネル(2)に対してロックするためのメカニカルロックデバイスを含むセットであって、第1パネル(1)は第1主平面(10)及び第1エッジ面(11)を含み、第2パネル(2)は第2エッジ面(21)を含み、第1パネル及び第2パネル(1、2)のロックされる位置において接合平面(J)で第1エッジ面(11)は第2エッジ面(21)と向かい合い、接合平面(J)は第1主平面(10)から第1角度(α)で延び、メカニカルロックデバイスは、第1エッジ面(11)における少なくとも1つのロッド状要素(31)及び第2エッジ面(21)における少なくとも1つの挿入溝(32)を備え、ロッド状要素(31)は挿入溝(32)内に挿入されるように構成され、ロッド状要素(31)は、第1エッジ面(11)から第2角度(β)で延び、挿入溝(32)は、第2エッジ面(21)から第3角度(γ)で第2エッジ面(21)内に延び、メカニカルロックデバイスは、第1エッジ面(11)又は第2エッジ面(21)における少なくとも一つのロック溝(35)と、少なくとも一つのロック部分(34)と、を更に含み、ロック溝(35)は、第1エッジ面(11)から又は第2エッジ面(21)から第4角度(δ)で延びる少なくとも1つのロック面(37)を含み、ロック部分(34)は、ロック溝(35)内に挿入され且つロック面(37)に対してロックするように構成され、第4角度(δ)は第2角度(β)とは異なる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1主平面(10)及び第1パネル面(13)を有する第1パネル(1)と、第2主平面(20)及び第2パネル面(23)を有する第2パネル(2)と、接合平面(J)を有するメカニカルロックデバイスと、を備えるセットであって、前記メカニカルロックデバイスは、前記接合平面(J)での前記第2パネル(2)の第2エッジ面(21)に対して前記第1パネル(1)の第1エッジ面(11)をロックするように構成され、前記第1主平面(10)は前記第2主平面(20)に対して本質的に垂直であり、前記接合平面(J)は前記第1主平面(10)に対して第1角度(α)で延び、
前記メカニカルロックデバイスは、前記第1エッジ面(11)における少なくとも1つのロッド状要素(31)及び前記第2エッジ面(21)における少なくとも1つの挿入溝(32)を備え、
前記ロッド状要素(31)は前記挿入溝(32)内に挿入されるように構成され、
前記ロッド状要素(31)は、前記第1エッジ面(11)から第2角度(β)で延び、
前記挿入溝(32)は、前記第2エッジ面(21)から第3角度(γ)で前記第2エッジ面(21)内に延び、
前記メカニカルロックデバイスは、前記第1エッジ面(11)又は前記第2エッジ面(21)における少なくとも一つのロック溝(35)と、前記第1エッジ面又は第2エッジ面の他方における少なくとも一つのロック部分(34)と、を更に備え、前記ロック溝(35)は、前記第1エッジ面(11)から又は前記第2エッジ面(21)から第4角度(δ)で延びる少なくとも1つのロック面(37)を含み、前記ロック部分(34)は、前記ロック溝(35)内に挿入され且つ前記ロック面(37)に対してロックするように構成され、前記第2角度(β)は前記第4角度(δ)とは異なり、
前記接合平面(J)と前記第1主平面(10)との間の前記第1角度(α)は約45°であり、
前記メカニカルロックデバイスは、前記第1パネル面(13)と本質的に平行であり且つ前記ロッド状要素(31)の長さ方向(L)及び/又は軸方向(CA)と本質的に平行な組立方向(AD)において、前記第1パネル(1)を前記第2パネル(2)に対して変位させることによってロックされた位置を得るように構成される、
セット。
【請求項2】
前記第4角度(δ)は、前記第2角度(β)よりも約45°~約90°大きい請求項1に記載のセット。
【請求項3】
前記第2角度(β)は、約30°~60°の範囲内であり、又は40°~50°の範囲内であり、又は約45°である請求項1又は2に記載のセット。
【請求項4】
前記メカニカルロックデバイスは、少なくとも2つのロッド状要素(31)を含む請求項1~3のいずれか一項に記載のセット。
【請求項5】
前記メカニカルロックデバイスは、主として前記第1エッジ面又は前記第2エッジ面に平行に一列に配置された、2つ以上のロッド状要素(31)を含む請求項1~4のいずれか一項に記載のセット。
【請求項6】
前記ロッド状要素(31)は、前記第1エッジ面(11)におけるロッド要素溝(36)に配置される請求項1~5のいずれか一項に記載のセット。
【請求項7】
前記挿入溝(32)及び/又は前記ロッド要素溝(36)は、ドリル穴である請求項1~6のいずれか一項に記載のセット。
【請求項8】
前記ドリル穴はボトムエンドなドリル穴である請求項8に記載のセット。
【請求項9】
前記ロック部分(34)は可撓性を有する請求項1~8のいずれか一項に記載のセット。
【請求項10】
曲げられていない/非圧縮の状態の前記ロック部分(34)は、部分的に前記ロック溝(35)に位置するように構成される請求項9に記載のセット。
【請求項11】
前記ロック部分(34)はバネを備える請求項1~10のいずれか一項に記載のセット。
【請求項12】
前記ロック部分(34)は、ロック部分溝(38)において、前記第1エッジ面(11)上又は前記第2エッジ面(21)上に配置される請求項1~11のいずれか一項に記載のセット。
【請求項13】
前記第1エッジ面又は前記第2エッジ面(11、21)は舌部(22)を備え、前記舌部は、第1舌部面(25)及び第2舌部面(26)を備え、前記反対側の第1エッジ面又は第2エッジ面(11、21)のうちの他方は舌部溝(12)を備える請求項1~12のいずれか一項に記載のセット。
【請求項14】
前記メカニカルロックデバイスは、ロックされる位置において前記舌部溝(12)と前記第1舌部面(25)及び/又は前記第2舌部面(26)との間に第1空間27を含む請求項13に記載のセット。
【請求項15】
前記第1パネル(1)は、前記第1パネル面(13)において第1パネル溝(14)を有し、前記第2パネル(2)は、前記第2パネル面(23)において第2パネル溝(24)を有し、前記セットは、前記第1パネル溝及び前記第2パネル溝(14、24)に挿入されるように、及び随意的に前記第1パネル溝及び前記第2パネル溝(14、24)と協働するように、構成されるバックパネル(3)を更に含む請求項1~14のいずれか一項に記載のセット。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
発明の技術分野
本発明の実施形態はパネルに関し、当該パネルは、互いに垂直に配置されうるものであり、メカニカルロックデバイスとともに一緒にロックされうる。パネルは、本棚、食器棚、ワードローブ、箱、引き出し又は家具部品などの家具製品を得るように、一緒に組み立てられてロックされうる。ロックデバイスは、1つ以上の傾斜したピンを含んでもよい。
【背景技術】
【0002】
発明の背景
メカニカルロックデバイスとともに設けられる家具製品は、PCT/SE2019/050801に開示されている。その家具は、メカニカルロックデバイスによって第2パネルに対して主として垂直に接続される第1パネルを備える。メカニカルロックデバイスは、1つ以上の傾斜したピンとロック部分とを含んでもよい。
【発明の概要】
【0003】
本発明のある態様の目的は、上述した技術及び既知技術に対する改良を提供することであり;特に、いかなる工具の使用も必要とせずに組み立てられるように構成されるパネルの組み立てを容易にすることである。本発明の少なくともある態様の更なる目的は、パネルのセットの留め継ぎ部(mitre joint)におけるメカニカルロックデバイスの強度を向上させることである。パネルは、本棚、食器棚、ワードローブ、台所設備、引き出し、又は保管又は輸送のための箱などの家具製品の一部であってよい。
【0004】
説明から明らかになるこれらの及び他の目的及び利点の少なくともいくつかは、第1主平面及び第1パネル面を有する第1パネルと、第2主平面及び第2パネル面を有する第2パネルと、接合平面での第2パネルの第2エッジ面に対する第1パネルの第1エッジ面のロックのためのメカニカルロックデバイスと、を備えるセットにより達成されており、第1主平面は第2主平面に対して本質的に垂直であり、接合平面は第1主平面に対して第1角度で延びており、メカニカルロックデバイスは、第1エッジ面における少なくとも1つのロッド状要素及び第2エッジ面における少なくとも1つの挿入溝を備え、ロッド状要素は挿入溝内に挿入されるように構成され、ロッド状要素は、第1エッジ面から第2角度で延び、挿入溝は、第2エッジ面から第3角度で第2エッジ面内に延び、メカニカルロックデバイスは、第1エッジ面又は第2エッジ面における少なくとも一つのロック溝と、前記第1エッジ面又は第2エッジ面の他方における少なくとも一つのロック部分と、を更に備え、ロック溝は、第1エッジ面から又は第2エッジ面から第4角度で延びる少なくとも1つのロック面を含み、ロック部分は、ロック溝内に挿入され且つロック面に対してロックするように構成され、第2角度は第4角度とは異なり、接合平面と第1主平面との間の第1角度は約45°である。
【0005】
接合平面と第1主平面との間の第1角度は、約45°であってもよい。第1パネル及び第2パネルの異なる厚さを有するセットに関し、異なる角度が好ましい場合がある。
【0006】
その角度は、接合平面が第1パネルの外側面及び第2パネルの外側面の交点を通って第1パネルの内側面及び第2パネルの内側面の交点まで延びるように、適合されてもよい。
【0007】
第1パネルの内側面は、第2パネルの内側面と向かい合っていてもよい。第1パネルの外側面は、第1パネルの内側面と反対側であってもよい。第2パネルの外側面は、第2パネルの内側面と反対側であってもよい。
【0008】
第1パネル及び第2パネルの接合平面における外側コーナーは、好ましくは装飾層によって覆われた、面取りされたエッジを含んでいてもよい。面取りは、コーナーの強度を増加させうる。装飾層は、プラスチック箔、ベニヤ又は塗料であってもよい。
【0009】
ある態様によれば、メカニカルロックデバイスは、第1パネル面と本質的に平行であり且つロッド状要素の長さ方向及び/又は軸方向と本質的に平行な組立方向において、第1パネルを第2パネルに対して変位させることによってロックされた位置を得るように構成される。
【0010】
ある態様によれば、第4角度は、第2角度よりも約45°~約90°大きい。
【0011】
ある態様によれば、第2角度は、約30°~60°の範囲内であり、又は40°~50°の範囲内であり、又は約45°である。
【0012】
ある態様によれば、メカニカルロックデバイスは、少なくとも2つのロッド状要素を含む。
【0013】
ある態様によれば、メカニカルロックデバイスは、主として第1エッジ面又は第2エッジ面に平行に一列に配置された、2つ以上のロッド状要素を含む。
【0014】
ある態様によれば、ロッド状要素は、第1エッジ面におけるロッド要素溝に配置される。
【0015】
ある態様によれば、挿入溝及び/又はロッド要素溝は、ドリル穴である。
【0016】
ある態様によれば、ドリル穴はボトムエンド(bottom-ended)なドリル穴である。
【0017】
ある態様によれば、ロック部分は曲がりやすい。
【0018】
ある態様によれば、曲げられていない/非圧縮の状態のロック部分は、部分的にロック溝に位置するように構成される。
【0019】
ある態様によれば、ロック部分は、ばねを備える。
【0020】
ある態様によれば、ロック部分は、ロック部分溝において、第1エッジ面上又は第2エッジ面上に配置される。
【0021】
ある態様によれば、第1エッジ面又は第2エッジ面は舌部を備え、前記舌部は、第1舌部面及び第2舌部面を備え、前記反対側の第1エッジ面又は第2エッジ面のうちの他方は舌部溝を備える。
【0022】
ある態様によれば、メカニカルロックデバイスは、ロックされる位置において舌部溝と第1舌部面及び/又は第2舌部面との間に第1空間を含む。
【0023】
ある態様によれば、舌部溝は、1つ以上のロッド状要素を備える。
【0024】
ある態様によれば、第1パネルは、第1パネル面において第1パネル溝を有し、第2パネルは、第2パネル面において第2パネル溝を有する。
【0025】
ある態様によれば、セットは、第1パネル溝及び第2パネル溝に挿入されるように、及び随意的に第1パネル溝及び第2パネル溝と協働するように、構成されるバックパネルを更に含む。
【0026】
ある態様によれば、第1パネル、第2パネル及びバックパネルは、木質ベースのパネルである。
【0027】
ある態様によれば、第1パネル、第2パネル、及びバックパネルは、家具パネルである。
【0028】
ある態様によれば、挿入溝及び/又はロッド要素溝は、例えば熱可塑性物質などのプラスチックによって及び/又は例えばPVAc-接着剤などの液体によって補強される。
【図面の簡単な説明】
【0029】
発明の実施形態が可能であるこれらの及び他の態様、特徴及び利点は、添付図面を参照しながら、本発明の実施形態の以下の説明から明らかになり且つ解明され、当該添付図面において
図1A図1Aは、ロックされていない位置におけるセットを含むある実施形態の3D図を示す。
図1B図1Bは、ロックされていない位置におけるセットを含むある実施形態の側面図を示す。そのセットは、バックパネルがない家具製品に含まれてもよい。
図2A図2Aは、ロックされていない位置におけるセットを含むある実施形態の側面図を示す。
図2B図2Bは、発明のある実施形態によるロックされていない位置におけるセットの断面図を示す。その断面は、図2Aに示されるように、ロック溝と交差する。
図3A図3Aは、発明のある実施形態に係る第1パネルの部分を上面図で示す。
図3B図3Bは、発明のある実施形態に係る第2パネルの部分を上面図で示す。
図4A図4Aは、ロックされる位置におけるセットを備えるある実施形態の側面図を示す。
図4B図4Bは、発明のある実施形態によるロックされる位置におけるセットの断面図を示す。その断面は、図4Aに示されているように、ロック溝と交差する。
図5A図5Aは、ロックされる位置におけるセットを備えるある実施形態の側面図を示す。
図5B図5Bは、発明のある実施形態に係るロックされる位置におけるセットの断面の部分を示す。その断面は、ロック溝及び挿入溝に交差する。
図6図6は、発明のある実施形態に係る舌部を備える第2パネルの部分の3D図を示す。
図7図7は、発明のある実施形態に係る舌部溝を備える第1パネルの部分の3D図を示す。
図8A図8Aは、ロックされる位置におけるセットを備えるある実施形態の側面図を示す。メカニカルロックデバイスは、舌部と舌部溝との間の空間を含む。
図8B図8Bは、発明のある実施形態の組み立てられた状態における1つのバックパネル、キャビネットフレームを形成する2つの第2パネル、及び2つの第1パネルを備えるセットの3D図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0030】
詳細な説明
次に、発明の具体的な実施形態を、添付の図面を参照して説明する。しかしながら、この発明は、多くの異なる形態で具現化されうるものであり、ここに示される実施形態に限定されるものしてと解釈されるべきではなく;むしろ、これらの実施形態は、この開示が徹底的且つ完全であり、当業者に発明の範囲を十分に伝えるように、提供されている。添付の図面に示される実施形態の詳細な説明で使用される用語は、発明を限定することを意図されていない。図面において、同様の番号は同様の要素を指す。
【0031】
図面及び明細書において、開示の例示的な態様が開示されている。しかしながら、本開示の原理から実質的に逸脱することなく、これらの態様に対して多くの変形及び修正がなされうる。したがって、その開示は、制限的なものというよりは例示的なものであるとみなされるべきであり、上述した特定の態様に限定されるべきではない。したがって、特定の用語が用いられているが、それらは一般的且つ説明的な意味でのみ使用され、限定を目的としたものではなく、例えば幅又は広がり又は高さ又は長さ又は直径などの寸法の定義は、例示的態様がどのように描かれるかに依存し、それゆえ、異なって描かれると、ある描写で示された幅又は直径は、別の描写では長さ又は厚さとなる。
【0032】
単語「comprising」は、記載されたもの以外の他の要素又はステップの存在を必ずしも排除せず、要素に先行する単語「a」又は「an」は、そのような要素の複数の存在を排除しないことに留意されるべきである。更に、いかなる参照符号も特許請求の範囲を限定するものではなく、例示的な態様は、ハードウェアとソフトウェアの両方の手段によって少なくとも部分的に実装されてもよく、複数の「手段」、「ユニット」又は「デバイス」がハードウェアの同じアイテムによって表されてもよいことに留意されるべきである。
【0033】
ここに開示された発明の異なる態様、代替及び実施形態は、ここに記載された他の態様、代替及び実施形態のうちの1つ以上と組み合わされてもよい。2つ以上の態様が組み合わされてもよい。
【0034】
発明のある実施形態は、セットの組み立て中の図1A~2Bに示されている。そのセットは、第1主平面10及び第1パネル面13を有する第1パネル1と、第2主平面20及び第2パネル面23を有する第2パネル2と、接合平面Jでの第2パネル2の第2エッジ面21に対する第1パネル1の第1エッジ面11のロックのためのメカニカルロックデバイスと、を備える。第1主平面10は第2主平面20に対して本質的に垂直であってもよく、接合平面Jは第1主平面10に対して第1角度αで延びていてよい。メカニカルロックデバイスは、第1エッジ面11において少なくとも1つのロッド状要素31を有し、第2エッジ面21において少なくとも1つの挿入溝32を有する。ロッド状要素31は、挿入溝32内に挿入されるように構成されてもよい。ロッド状要素31は、第1エッジ面11から第2角度βで延びる。挿入溝32は、第2エッジ面21から第3角度γで第2エッジ面21内に延びる。メカニカルロックデバイスは、第1エッジ面11又は第2エッジ面21における少なくとも1つのロック溝35と、前記第1エッジ面又は第2エッジ面の他方における少なくとも1つのロック部分34とを、更に備え、ロック溝35は、第1エッジ面11又は第2エッジ面21から第4角度δで延びる少なくとも1つのロック面37を備える。ロック部分34は、ロック溝35内に挿入されてロック面37に対してロックされるように構成されてもよく、第2角度βは、第4角度δと異なってもよく、例えば、少なくとも10°異なってもよい。接合平面Jと第1主平面10との間の第1角度αは、約30°~60°の範囲内であってもよく、約40°~50°の範囲内であってもよく、約45°であってもよい。
【0035】
セットは、第1パネル1を第2パネル2に対して組立方向ADに変位させることによってロックされる位置を得るように構成されてもよく、当該組立方向ADは、第1パネル面13と本質的に平行であってもよく、ロッド状要素31の軸方向CA及び/又は長さ方向Lと本質的に平行であってもよい。
【0036】
発明のある実施形態によれば、第4角度δは、第2角度βよりも約45°~約90°大きくてもよい。
【0037】
第1パネル1の第2パネル2に対する第2パネル面23と平行な方向へのロックは、ロック部分34がロック溝35に挿入されてロック面37に対してロックすることによって、得られうる。
【0038】
ロック溝35がドリル穴である実施形態において、ロック面37は、ドリル穴の円筒面の一部であってもよい。
【0039】
発明のある実施形態によれば、第2角度βは、約30°~60°の範囲内であってもよく、40°~50°の範囲内であってもよく、約45°であってもよい。
【0040】
発明のある実施形態によれば、第3角度γは、約30°~60°の範囲内であってもよく、40°~50°の範囲内であってもよく、又は約45°であってもよい。
【0041】
発明のある実施形態によれば、第2角度β及び第3角度γは、本質的に同じであってもよい。
【0042】
第2角度βは、第1パネル面13に平行な平面で測定されてもよい。
【0043】
第3角度γは、第2パネル面23に垂直であり且つ第2エッジ面21に平行である平面で、測定されてもよい。
【0044】
ロック溝35が第2エッジ面21にある場合、第4角度δは、上述した第3角度と同じ平面において測定されてもよい。ロック溝35が第1エッジ面11にある場合、第4角度δは、上述した第2角度と同じ平面において測定されてもよい。
【0045】
第1パネル1は、図1A、2A及び2Bに開示されたように、第1パネル面13において第1パネル溝14を有してもよく、第2パネル2は、第2パネル面23において第2パネル溝24を有してもよい。第1パネル溝14及び第2パネル溝24は、第1パネル1及び第2パネル2が一緒に組み立てられる場合に、整列してもよい。第1パネル溝及び第2パネル溝は、バックパネル3が第1パネル溝及び第2パネル溝14、24に挿入されることができるように、随意的に第1パネル溝及び第2パネル溝14、24と協働することができるように、構成されてもよい。
【0046】
第1パネル溝14及び/又は第2パネル溝24は、ボトムエンドであってもよい。
【0047】
セットは、バックパネルがない家具を形成するように構成されてもよい。第1パネル溝及び第2パネル溝14、24を有しないセットが図1Bに開示されている。
【0048】
図2Bは、第1及び第2パネル1、2が一緒に組み立てられる場合の組み立て中のセットを開示し、ロック部分34が圧縮されてもよく、ロック部分溝38において実質的に位置決めされてもよい。ロック部分34は、ロック部分34の圧縮を促進するバネを含んでいてもよい。
【0049】
第1パネル1が第2パネル2に対して組立方向ADに変位すると、ロッド状要素31が挿入溝32に挿入される。ロック部分34がロック溝35に合うと、ロック部分34は、ロック部分溝38から軸方向に膨出し、ロック溝35内に突出しうる。そして、ロック部分34の部分のロック溝35における位置付けが、第1パネル1が第2パネル2に対して組立方向と反対側の方向に変位することを妨げるので、第1パネル1と第2パネル2が一緒にロックされることになる。
【0050】
図3Aは、発明のある実施形態による第1パネル1の部分を開示する。メカニカルロックデバイスは、少なくとも2つのロッド状要素31を含んでもよい。
【0051】
発明のある実施形態によれば、メカニカルロックデバイスは、主として第1エッジ面又は第2エッジ面に平行に一列に配置された、2つ以上のロッド状要素31を含んでもよい。
【0052】
メカニカルロックデバイスの強度を向上させるために、ロッド状要素31の列は、セットの外側コーナーよりも内側コーナーの近くに位置付けられてもよく、すなわち、その列は、第1パネル1の中心線と第1パネル面13及び接合平面Jの交差との間に位置付けられてもよい。
【0053】
ロッド状要素31は、第1エッジ面11におけるロッド要素溝36に配置されてもよい。
【0054】
ロッド状要素31は、摩擦によってロッド要素溝36に取り付けられるように構成されていてもよい。
【0055】
発明のある実施形態によれば、ロッド状要素31は、ロッド要素溝36に接着されるように構成されてもよい。
【0056】
発明のある実施形態によれば、ロッド状要素31、ロッド要素溝36及び挿入溝32は実質的に円形の形状を有していてもよいが、三角形、長方形、正方形などの他の形状も可能である。
【0057】
ある実施形態によれば、ロッド状要素31は、木材ベースの材料、ガラス繊維などの補強材を含んでいてもよいポリマー材料、又は金属のうちの1つ以上から作られる。
【0058】
ある実施形態によれば、ロッド状要素31は、組み立てを容易にするように、ワックスが塗られた表面を有していてもよい。
【0059】
図3Bは、発明のある実施形態による第2パネル2の部分を開示する。挿入溝32及び/又はロッド要素溝36は、ドリル穴であってもよい。
【0060】
発明のある実施形態によれば、ドリル穴は、ボトムエンドなドリル穴である。
【0061】
挿入溝32は、溝開口部において面取り部33又は丸め部を有してもよく、それは組み立て時にロッド状要素31を案内するように構成される。
【0062】
2つ以上の挿入溝32が、第1エッジ面又は第2エッジ面11、22と主として平行な列において配置されてもよい。
【0063】
メカニカルロックデバイスの強度を向上させるために、挿入溝32の列は、セットの外側コーナーよりも内側コーナーの近くに位置付けられてもよく、すなわち、その列は、第2エッジ面21の中心線CLと第2パネル面23及び接合平面Jの交差との間に配置されてもよい。
【0064】
図4A~5Bは、発明のある実施形態によるロックされた位置におけるセットを開示する。接合平面Jと第1主平面10との間の第1角度αは、約45°であってもよい。第1パネル及び第2パネル1、2の厚さが異なるセットに関しては、異なる角度が好ましい場合がある。その角度は、接合平面が、第1パネルの外側面及び第2パネルの外側面の交点を通って第1パネルの内側面及び第2パネルの内側面の交差まで延びるように適合されてもよい。第1パネルの内側面は、第2パネルの内側面に向いていてもよい。第1パネルの外側面は、第1パネルの内側面と反対側であってもよい。第2パネルの外側面は、第2パネルの内側面と反対側であってもよい。
【0065】
第1パネル1及び第2パネル2の接合平面Jにおける外側コーナーは、好ましくは装飾層によって覆われた、面取りされたエッジを含んでもよい。その面取り部は、コーナーの強度を増加させうる。装飾層は、プラスチック箔、ベニヤ又は塗料であってもよい。
【0066】
発明のある実施形態によれば、ロック部分34は、可撓性を有してもよい。
【0067】
ロック部分34は、非屈曲/非圧縮状態において、部分的にロック溝35に位置するように構成されていてもよい。
【0068】
ロック部分34は、バネを含んでいてもよい。
【0069】
ロック部分34は、ロック部分溝38において、第1エッジ面11上又は第2エッジ面21上に配置されてもよい。
【0070】
ロッド状要素31は、直径D1を有していてもよい。挿入溝32の直径D2は、ロッド状要素31の直径D1より大きくてもよい。挿入溝32の直径D2は、最適な組み立てのために、ロッド状要素31の直径D1よりも約0.3~約0.8mm大きくてもよい。
【0071】
図6は、発明のある実施形態による第1パネルを開示し、図7は、発明のある実施形態による第2パネルを開示する。第1エッジ面又は第2エッジ面11、21は、舌部22を含んでいてもよく、前記舌部は、第1舌部面25及び第2舌部面26を含んでいてもよく、前記反対側の第1エッジ面又は第2エッジ面11、21の他方は、舌部溝12を含んでいてもよい。
【0072】
舌部22及び/又は舌部溝12は、本質的にパネルエッジ全体に沿って延在していてもよい。
【0073】
図8Aは、発明のある実施形態によるセットの側面図を開示する。そのセットは、図6、7に示されるパネルのセットの実施形態であってもよい。メカニカルロックデバイスは、ロックされる位置における舌部溝12と第1舌部面25及び/又は第2舌部面26との間に第1空間27を含んでいてもよい。
【0074】
第1空間27は、第1エッジ面及び第2エッジ面11、22の間の接合平面Jの内側コーナー及び外側コーナーにおいて、より大きな接触圧がその内側コーナー及び外側コーナーにおいて得られうるために、隙間を回避するという効果を有しうる。舌部溝12を含む第1パネル又は第2パネル1、2は、舌部22を有しない第1パネル又は第2パネル1、2と組み合わせられうるものであり、第1エッジ面又は第2エッジ面11、22と舌部溝12との間に空間を含む接合部を形成する。
【0075】
舌部溝12を含む第1パネル1は、舌部溝12と舌部溝12’との間の空間を含む接合部を形成する舌部溝12’を有する第2パネル2とともにセットを形成してもよい。
【0076】
発明のある実施形態によれば、舌部溝12は、1つ以上のロッド状要素31を含んでもよい。
【0077】
舌部22は、1つ以上の挿入溝32を含んでいてもよい。舌部22における少なくとも部分的な挿入溝32の位置付けは、ロッド状要素31及び挿入溝32の係合面積を増大させうる。その利点は、接合部のより卓越した安定性でありうる。
【0078】
図8Bは、2つの第1パネル1、2つの第2パネル2、及びバックパネル3を備える家具製品を開示する。バックパネル3は、第1パネル溝及び第2パネル溝14、24に挿入されるように、随意的に第1パネル溝及び第2パネル溝14、24と協働するように、構成されてもよい。
【0079】
家具製品は、本棚、食器棚、ワードローブ、箱、又は引き出しであってもよい。
【0080】
発明のある実施形態によれば、第1パネル1は、1つの第1エッジ面11及び1つの第2エッジ面22を含んでいてもよい。
【0081】
発明のある実施形態によれば、第1パネル及び第2パネル1、2は、主として同じであってもよい。この実施形態において、第1パネルは、第1エッジ面11及び第2エッジ面21を第1パネルの反対側のサイドにおいて含む。上述した実施形態は、主として同じ4つのパネルを有する家具フレームを形成することを可能にする。
【0082】
挿入溝32及びロック溝35の側壁は、第1パネル1又は第2パネル2のコアの材料を含んでもよく、それらがどのパネルに作られるかに依存する。
【0083】
発明のある実施形態によれば、挿入溝32及び/又はロッド要素溝36は、例えば熱可塑性物品のプラスチック及び/又は例えばPVAc-接着剤の液体によって、補強されてもよい。
【0084】
挿入溝32及び/又はロッド要素溝36は、亜鉛又は亜鉛合金などの金属によって補強されていてもよい。
【0085】
第1パネル1のコア及び/又は第2パネル2のコア及び/又はバックパネル3は、MDF、HDF、OSB、WPC、合板又はパーティクルボードなどの木質ベースのコアであってよい。またそのコアは、熱硬化性プラスチック又は熱可塑性プラスチック、例えばビニル、PVC、PU又はPET、を含むプラスチックコアであってもよい。プラスチックコアは、フィラーを含んでいてもよい。
【0086】
第1パネル1及び/又は第2パネル2及び/又はバックパネル3は、無垢材であってもよい。
【0087】
第1パネル1及び/又は第2パネル2及び/又はバックパネル3は、一面又は複数面において箔又はベニヤなどの装飾層とともに設けられてもよい。
【0088】
ある態様によれば、そのパネルのセットは、弾力性のあるパネルであってもよい。その弾力性のあるパネルは、熱可塑性材料を含むコアを有してもよい。熱可塑性材料は、発泡されていてもよい。
【0089】
熱可塑性材料は、ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリエステル、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレン(PE)、ポリスチレン(PS)、ポリウレタン(PU)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリアクリレート、メタクリレート、ポリカーボネート、ポリビニルブチラール、ポリブチレンテレフタレート、又はそれらの組み合わせを含んでもよい。コアは、複数の層で形成されていてもよい。
【0090】
上述した態様は、熱可塑性材料を含む装飾箔などの装飾層を含んでいてもよい。装飾層の熱可塑性材料は、ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリエステル、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレン(PE)、ポリスチレン(PS)、ポリウレタン(PU)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリアクリレート、メタクリレート、ポリカーボネート、ポリビニルブチラール、ポリブチレンテレフタレート、又はそれらの組み合わせであってもよいし、それらを含むものであってもよい。装飾箔は、例えばダイレクト印刷、グラビア印刷又はデジタル印刷によって、印刷されてもよい。ある態様によれば、装飾層は、メラミン、高圧ラミネート(HPL)又はベニヤを含む。
【0091】
上述した態様は、フィルムや箔などの摩耗層を含んでいてもよい。その摩耗層は、熱可塑性材料を含んでもよい。その熱可塑性材料は、ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリエステル、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレン(PE)、ポリスチレン(PS)、ポリウレタン(PU)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリアクリレート、メタクリレート、ポリカーボネート、ポリビニルブチラール、ポリブチレンテレフタレート、又はそれらの組合せであってよい。
【0092】
上述した態様は、HDF、MDF、合板、パーティクルボード、OSB又はメゾナイト(Masonite)などの木材ベースコアを含んでもよい。
【0093】
上述した異なる態様、実施形態及び代替は、他の記載された態様、実施形態及び代替の1つ以上と組み合わされてもよい。
【0094】
発明の更なる実施形態が以下において説明される。
【0095】
1. 第1主平面10及び第1パネル面13を有する第1パネル1と、第2主平面20及び第2パネル面23を有する第2パネル2と、接合平面Jでの第2パネル2の第2エッジ面21に対する第1パネル1の第1エッジ面11のロックのためのメカニカルロックデバイスと、を備えるセットであって、
- 第1主平面10は第2主平面20に対して本質的に垂直であり、接合平面Jは第1主平面10に対して第1角度αで延びており、
- メカニカルロックデバイスは、第1エッジ面11における少なくとも1つのロッド状要素31及び第2エッジ面21における少なくとも1つの挿入溝32を備え、
- ロッド状要素31は挿入溝32内に挿入されるように構成され、
- ロッド状要素31は、第1エッジ面11から第2角度βで延び、
- 挿入溝32は、第2エッジ面21から第3角度γで第2エッジ面21内に延び、
- メカニカルロックデバイスは、第1エッジ面11又は第2エッジ面21における少なくとも一つのロック溝35と、前記第1エッジ面又は第2エッジ面の他方における少なくとも一つのロック部分34と、を更に備え、ロック溝35は、第1エッジ面11から又は第2エッジ面21から第4角度δで延びる少なくとも1つのロック面37を含み、ロック部分34は、ロック溝35内に挿入され且つロック面37に対してロックするように構成され、第2角度βは第4角度δとは異なり、
- 接合平面Jと第1主平面10との間の第1角度αは随意的に約45°である。
【0096】
2. 実施形態1に記載のセットであって、メカニカルロックデバイスは、第1パネル面13と本質的に平行であり且つロッド状要素31の長さ方向L及び/又は軸方向CAと本質的に平行な組立方向ADにおいて、第1パネル1を第2パネル2に対して変位させることによってロックされた位置を得るように構成される。
【0097】
3. 実施形態1又は2に記載のセットであって、第4角度δは、第2角度βよりも約45°~約90°大きい。
【0098】
4. 前述の実施形態のうちのいずれか1つに記載のセットであって、第2角度βは、約30°~60°の範囲内であり、又は40°~50°の範囲内であり、又は約45°である。
【0099】
5. 前述の実施形態のうちのいずれか1つに記載のセットであって、メカニカルロックデバイスは、少なくとも2つのロッド状要素31を含む。
【0100】
6. 前述の実施形態のうちのいずれか1つに記載のセットであって、メカニカルロックデバイスは、主として第1エッジ面又は第2エッジ面に平行に一列に配置された、2つ以上のロッド状要素31を含む。
【0101】
7. 前述の実施形態のうちのいずれか1つに記載のセットであって、ロッド状要素31は、第1エッジ面11におけるロッド要素溝36に配置される。
【0102】
8. 前述の実施形態のうちのいずれか1つに記載のセットであって、挿入溝32及び/又はロッド要素溝36は、ドリル穴である。
【0103】
9. 実施形態8に記載のセットであって、ドリル穴はボトムエンドなドリル穴である。
【0104】
10. 前述の実施形態のうちのいずれか1つに記載のセットであって、ロック部分34は、可撓性を有する。
【0105】
11. 前述の実施形態のうちのいずれか1つに記載のセットであって、曲げられていない/非圧縮の状態のロック部分34は、部分的にロック溝35に位置するように構成される。
【0106】
12. 前述の実施形態のうちのいずれか1つに記載のセットであって、ロック部分34はバネを備える。
【0107】
13. 前述の実施形態のうちのいずれか1つに記載のセットであって、ロック部分34は、ロック部分溝38において、第1エッジ面11上又は第2エッジ面21上に配置される。
【0108】
14. 前述の実施形態のうちのいずれか1つに記載のセットであって、第1エッジ面又は第2エッジ面11、21は舌部22を備え、前記舌部は、第1舌部面25及び第2舌部面26を備え、前記反対側の第1エッジ面又は第2エッジ面11、21のうちの他方は舌部溝12を備える。
【0109】
15. 実施形態14に記載のセットであって、メカニカルロックデバイスは、ロックされる位置において舌部溝12と第1舌部面25及び/又は第2舌部面26との間に第1空間27を含む。
【0110】
16. 実施形態14又は15に記載のセットであって、舌部溝12は、1つ以上のロッド状要素31を備える。
【0111】
17. 前述の実施形態のうちのいずれか1つに記載のセットであって、第1パネル1は、第1パネル面13において第1パネル溝14を有し、第2パネル2は、第2パネル面23において第2パネル溝24を有する。
【0112】
18. 実施形態17に記載のセットであって、セットは、第1パネル溝及び第2パネル溝14、24に挿入されるように、及び随意的に第1パネル溝及び第2パネル溝14、24と協働するように、構成されるバックパネル3を更に含む。
【0113】
19. 前述の実施形態のうちのいずれか1つに記載のセットであって、挿入溝32及び/又はロッド要素溝36は、例えば熱可塑性物質などのプラスチックによって及び/又は例えばPVAc-接着剤などの液体によって補強される。
図1A
図1B
図2A
図2B
図3A
図3B
図4A
図4B
図5A
図5B
図6
図7
図8A
図8B
【国際調査報告】