(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-04-13
(54)【発明の名称】新規な大環状化合物、それを製造するための方法及びそれを含有する医薬組成物
(51)【国際特許分類】
C07D 515/18 20060101AFI20230406BHJP
C07D 513/18 20060101ALI20230406BHJP
C07D 515/22 20060101ALI20230406BHJP
A61K 31/4192 20060101ALI20230406BHJP
A61P 3/10 20060101ALI20230406BHJP
A61P 1/16 20060101ALI20230406BHJP
A61P 13/12 20060101ALI20230406BHJP
A61P 29/00 20060101ALI20230406BHJP
A61P 39/06 20060101ALI20230406BHJP
【FI】
C07D515/18 CSP
C07D513/18
C07D515/22
A61K31/4192
A61P3/10
A61P1/16
A61P13/12
A61P29/00
A61P39/06
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022551283
(86)(22)【出願日】2021-02-26
(85)【翻訳文提出日】2022-10-24
(86)【国際出願番号】 EP2021054780
(87)【国際公開番号】W WO2021170774
(87)【国際公開日】2021-09-02
(32)【優先日】2020-02-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】500287019
【氏名又は名称】レ ラボラトワール セルヴィエ
(74)【代理人】
【識別番号】110001508
【氏名又は名称】弁理士法人 津国
(72)【発明者】
【氏名】ヴェーバー,チャバ
(72)【発明者】
【氏名】セードルフ,クラウス
(72)【発明者】
【氏名】デュラン,ディディエ
(72)【発明者】
【氏名】ジュリス,マリオ
(72)【発明者】
【氏名】キッシュ,アールパード
(72)【発明者】
【氏名】マダラス,ゾルターン
(72)【発明者】
【氏名】モルナール,マーク
(72)【発明者】
【氏名】ニェルゲシュ,ミクロス
(72)【発明者】
【氏名】ルダソワ,モニカ
(72)【発明者】
【氏名】サピ,アティッラ
(72)【発明者】
【氏名】ベルガー,シルヴィ
(72)【発明者】
【氏名】デュヴィヴィエ,ヴァレリー
(72)【発明者】
【氏名】マルティニー,ヴィルジニー
(72)【発明者】
【氏名】テレ,イザベル
(72)【発明者】
【氏名】ヴィンソン,セドリック
【テーマコード(参考)】
4C072
4C086
【Fターム(参考)】
4C072AA03
4C072AA04
4C072AA06
4C072BB03
4C072BB04
4C072BB08
4C072CC04
4C072CC05
4C072CC11
4C072CC12
4C072CC13
4C072CC16
4C072CC17
4C072EE15
4C072FF11
4C072FF20
4C072GG06
4C072GG07
4C072HH02
4C072HH07
4C072UU01
4C086AA01
4C086AA02
4C086AA03
4C086AA04
4C086CB31
4C086GA16
4C086MA01
4C086MA04
4C086MA35
4C086MA52
4C086NA14
4C086ZA75
4C086ZA81
4C086ZB11
4C086ZC35
4C086ZC37
4C086ZC41
(57)【要約】
式(I):
[式中、Z、Y
1、Y
2、
R
1~R
7は、明細書で定義されたとおりである]
で示される化合物、その光学異性体及び薬学的に許容し得る塩基とのその付加塩。医薬。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(I):
【化102】
[式中、
Zは、-O-(CH
2)n
1-、-O-(CH
2)n
1-O-(CH
2)n
2、-O-(CH
2)n
1-S-(CH
2)n
2、O-(CH
2)n
1-S(O)-(CH
2)n
2、O-(CH
2)n
1-S(O
2)-(CH
2)n
2、-O-(CH
2)n
1-NR-(CH
2)n
2、-O-(CH
2)n
1-CHR’-(CH
2)n
2、-NR-(CH
2)n
1-、-NR-(CO)-(CH
2)n
1-、-O-(CH
2)n
1-Ar-(CH
2)n
2、-O-(CH
2)n
1-Ar-O-(CH
2)n
2、-O-(CH
2)n
1-Ar-S-(CH
2)n
2、-O-(CH
2)n
1-Ar-S(O)-(CH
2)n
2、-O-(CH
2)n
1-Ar-S(O
2)-(CH
2)n
2、-O-(CH
2)n
1-Ar-CHR’-(CH
2)n
2、-O-(CH
2)n
1-Ar-CH=CH-、O-Ar-NR-(CH
2)n
1、-(CH
2)n
1-NR-(CO)-(CH
2)n
2-であり、
又はZは、
【化103】
であり、
Y
1は、C又はNであり、
Y
2は、O又はNR’であり、
【化104】
であり、
Arは、場合により置換されているアリール又はヘテロアリール基であり、
Rは、水素原子、直鎖もしくは分岐鎖C
1~C
3アルキル基又は場合により置換されているアリール基であり、
R’は、水素原子又はヒドロキシル、場合により置換されているアリール及びアルコキシもしくは1~3個のハロゲン原子により場合により置換されている直鎖もしくは分岐鎖C
1~C
3アルキルから選択される基であり、
n
1、n
2は、1~6の整数であり、
R
1、R
2、R
4、R
8、R
9、R
10は、同一又は異なり、それぞれ水素原子又はハロ、シアノ、1~3個のハロゲン原子により場合により置換されている直鎖もしくは分岐鎖C
1~C
3アルキル、直鎖もしくは分岐鎖C
1~C
3アルコキシ又は場合により置換されているアリールから選択される基であり、
R
3は、水素又は1~3個のハロゲン原子により場合により置換されている直鎖もしくは分岐鎖C
1~C
3アルキル基であり、
又はR
2及びR
3は、それらを保持している原子と共に環を形成しており、
R
5、R
6は、同一又は異なり、それぞれ水素、重水素又はハロゲン原子又は直鎖もしくは分岐鎖C
1~C
3アルキル基であり、
R
7は、ヒドロキシル及びNHR’
7から選択される基であり、
ここで、R’
7は、直鎖もしくは分岐鎖C
1~C
6アルキル基又は場合により置換されているアリールもしくはヘテロアリール基である]
で示される化合物、その光学異性体及び薬学的に許容し得る塩基とのその付加塩。
【請求項2】
式(IA):
【化105】
[式中、Z、Y
1、Y
2、R
1~R
9は、請求項1で定義されたとおりである]
で示される請求項1記載の化合物、その光学異性体及び薬学的に許容し得る塩基とのその付加塩。
【請求項3】
式(IA
1):
【化106】
[式中、
R
1~R
4、R
8~R
9、Y
1、Y
2は、請求項1で定義されたとおりであり、
Z
1は、-(CH
2)n
1、-(CH
2)n
1-O-(CH
2)n
2、-(CH
2)n
1-S-(CH
2)n
2、-(CH
2)n
1-NR-(CH
2)n
2、-(CH
2)n
1-CHR’-(CH
2)n
2、-(CH
2)n
1-Ar
1-(CH
2)n
2、-(CH
2)n
1-Ar
1-O-(CH
2)n
2、-(CH
2)n
1-Ar
1-S-(CH
2)n
2、-(CH
2)n
1-Ar
1-CHR’-(CH
2)n
2、-Ar
1-NR-(CH
2)n
1から選択される基であり、
又はZ
1は、
【化107】
である]
で示される請求項2記載の化合物、その光学異性体及び薬学的に許容し得る塩基とのその付加塩。
【請求項4】
式(IB):
【化108】
[式中、Z、Y
1、Y
2、R
1~R
7は、請求項1で定義されたとおりである]
で示される請求項1記載の化合物、その光学異性体及び薬学的に許容し得る塩基とのその付加塩。
【請求項5】
式(IC):
【化109】
[式中、Z、Y
1、Y
2、R
1~R
8及びR
10は、請求項1で定義されたとおりである]
で示される請求項1記載の化合物、その光学異性体及び薬学的に許容し得る塩基とのその付加塩。
【請求項6】
Zが、-O-(CH
2)n
1-、-O-(CH
2)n
1-O-(CH
2)n
2又は-O-(CH
2)n
1-S-(CH
2)n
2である、請求項1、2、4又は5のいずれか一項記載の式(I)で示される化合物。
【請求項7】
Y
1が、Cである、請求項1~6のいずれか一項記載の式(I)で示される化合物。
【請求項8】
Y
2が、O又はNCH
3である、請求項1~7のいずれか一項記載の式(I)で示される化合物。
【請求項9】
下記:
[4,32-ジメチル-28,28-ジオキソ-22,27-ジオキサ-28λ
6-チア-1,14,15,16-テトラアザヘキサシクロ[21.5.3.1
3,7.1
9,13.0
12,16.0
26,30]トリトリアコンタ-3(33),4,6,9(32),10,12,14,23,25,30-デカエンー8-イル]酢酸、その光学異性体及び薬学的に許容し得る塩基とのその付加塩、
[2,4,31-トリメチル-27,27-ジオキソ-21,26-ジオキサ-27λ
6-チア-1,14,15,16-テトラアザヘキサシクロ[20.5.3.1
3,7.1
9,13.0
12,16.0
25,29]ドトリアコンタ-3(32),4,6,9(31),10,12,14,22,24,29-デカエンー8-イル]酢酸、その光学異性体及び薬学的に許容し得る塩基とのその付加塩、
[4,31-ジメチル-27,27-ジオキソ-21,26-ジオキサ-27λ
6-チア-1,14,15,16-テトラアザヘキサシクロ[20.5.3.1
3,7.1
9,13.0
12,16.0
25,29]ドトリアコンタ-3(32),4,6,9(31),10,12,14,22,24,29-デカエンー8-イル]酢酸、その光学異性体及び薬学的に許容し得る塩基とのその付加塩、
[4-クロロ-31-メチル-27,27-ジオキソ-21,26-ジオキサ-27λ
6-チア-1,14,15,16-テトラアザヘキサシクロ[20.5.3.1
3,7.1
9,13.0
12,16.0
25,29]ドトリアコンタ-3(32),4,6,9(31),10,12,14,22,24,29-デカエンー8-イル]酢酸、その光学異性体及び薬学的に許容し得る塩基とのその付加塩、
[4-メトキシ-31-メチル-27,27-ジオキソ-21,26-ジオキサ-27λ
6-チア-1,14,15,16-テトラアザヘキサシクロ[20.5.3.1
3,7.1
9,13.0
12,16.0
25,29]ドトリアコンタ-3(32),4,6,9(31),10,12,14,22,24,29-デカエンー8-イル]酢酸、その光学異性体及び薬学的に許容し得る塩基とのその付加塩、
[4,33-ジメチル-29,29-ジオキソ-23,28-ジオキサ-29λ
6-チア-1,14,15,16-テトラアザヘキサシクロ[22.5.3.1
3,7.1
9,13.0
12,16.0
27,31]テトラトリアコンタ-3(34),4,6,9(33),10,12,14,24,26,31-デカエンー8-イル]酢酸、その光学異性体及び薬学的に許容し得る塩基とのその付加塩、
[2,4,32-トリメチル-28,28-ジオキソ-19,22,27-トリオキサ-28λ
6-チア-1,14,15,16-テトラアザヘキサシクロ[21.5.3.1
3,7.1
9,13.0
12,16.0
26,30]トリトリアコンタ-3(33),4,6,9(32),10,12,14,23,25,30-デカエンー8-イル]酢酸、その光学異性体及び薬学的に許容し得る塩基とのその付加塩、
[2,4,33-トリメチル-29,29-ジオキソ-23,28-ジオキサ-29λ
6-チア-1,14,15,16-テトラアザヘキサシクロ[22.5.3.1
3,7.1
9,13.0
12,16.0
27,31]テトラトリアコンタ-3(34),4,6,9(33),10,12,14,24,26,31-デカエンー8-イル]酢酸、その光学異性体及び薬学的に許容し得る塩基とのその付加塩、
[23-クロロ-4,31-ジメチル-27,27-ジオキソ-21,26-ジオキサ-27λ
6-チア-1,14,15,16-テトラアザヘキサシクロ[20.5.3.1
3,7.1
9,13.0
12,16.0
25,29]ドトリアコンタ-3(32),4,6,9(31),10,12,14,22,24,29-デカエンー8-イル]酢酸、その光学異性体及び薬学的に許容し得る塩基とのその付加塩、
[23-メトキシ-4,31-ジメチル-27,27-ジオキソ-21,26-ジオキサ-27λ
6-チア-1,14,15,16-テトラアザヘキサシクロ[20.5.3.1
3,7.1
9,13.0
12,16.0
25,29]ドトリアコンタ-3(32),4,6,9(31),10,12,14,22,24,29-デカエンー8-イル]酢酸、その光学異性体及び薬学的に許容し得る塩基とのその付加塩、
[23-フルオロ-4,31-ジメチル-27,27-ジオキソ-21,26-ジオキサ-27λ
6-チア-1,14,15,16-テトラアザヘキサシクロ[20.5.3.1
3,7.1
9,13.0
12,16.0
25,29]ドトリアコンタ-3(32),4,6,9(31),10,12,14,22,24,29-デカエンー8-イル]酢酸、その光学異性体及び薬学的に許容し得る塩基とのその付加塩、
[4,26,31-トリメチル-27,27-ジオキソ-21-オキサ-27λ
6-チア-1,14,15,16,26-ペンタアザヘキサシクロ[20.5.3.1
3,7.1
9,13.0
12,16.0
25,29]ドトリアコンタ-3(32),4,6,9(31),10,12,14,22,24,29-デカエンー8-イル]酢酸、その光学異性体及び薬学的に許容し得る塩基とのその付加塩、
[4,32-ジメチル-28,28-ジオキソ-22,27-ジオキサ-19,28λ
6-ジチア-1,14,15,16-テトラアザヘキサシクロ[21.5.3.1
3,7.1
9,13.0
12,16.0
26,30]トリトリアコンタ-3(33),4,6,9(32),10,12,14,23,25,30-デカエンー8-イル]酢酸、その光学異性体及び薬学的に許容し得る塩基とのその付加塩、
[30-クロロ-4,31-ジメチル-27,27-ジオキソ-21,26-ジオキサ-27λ
6-チア-1,14,15,16-テトラアザヘキサシクロ[20.5.3.1
3,7.1
9,13.0
12,16.0
25,29]ドトリアコンタ-3(32),4,6,9(31),10,12,14,22,24,29-デカエンー8-イル]酢酸、その光学異性体及び薬学的に許容し得る塩基とのその付加塩、
[4,32-ジメチル-28,28-ジオキソ-19,22,27-トリオキサ-28λ
6-チア-1,14,15,16-テトラアザヘキサシクロ[21.5.3.1
3,7.1
9,13.0
12,16.0
26,30]トリトリアコンタ-3(33),4,6,9(32),10,12,14,23,25,30-デカエンー8-イル]酢酸、その光学異性体及び薬学的に許容し得る塩基とのその付加塩
から選択される、請求項1記載の式(I)で示される化合物。
【請求項10】
式(II):
【化110】
[式中、P
1は、酸官能基の保護基であり、P
2は、アルコール官能基の保護基である]
で示される化合物から出発して、
これを式(III):
【化111】
[式中、R
1~R
3及びY
1は、請求項1で定義されたとおりである]
で示される化合物と反応させて、式(IV):
【化112】
[式中、R
1~R
3、R
8~R
9、Y
1、Z
1及びP
1~P
2は、先で定義されたとおりである]
で示される化合物を与え、
これを式(V):
【化113】
[式中、R
4及びY
2は、請求項1で定義されたとおりであり、P
3は、アルコール官能基の保護基である]
で示される化合物と反応させて、式(VI):
【化114】
[式中、R
1~R
4、R
8~R
9、Y
1、Y
2、Z
1及びP
1~P
3は、先で定義されたとおりである]
で示される化合物を与え、
これを脱保護して、式(VII):
【化115】
[式中、R
1~R
4、R
8~R
9、Y
1、Y
2、Z
1及びP
1は、先で定義されたとおりである]
で示される化合物を与え、
これをハロゲン化して、式(VIII):
【化116】
[式中、R
1~R
4、R
8~R
9、Y
1、Y
2、Z
1及びP
1は、先で定義されたとおりであり、Xは、ハロゲン原子である]
で示される化合物を与え、
これを塩基と反応させて、式(IX):
【化117】
で示される化合物を与え、
これを塩基の反応により脱保護して、式(IA
1)で示される化合物を与え、その立体異性体を必要に応じて、キラル分離技術を使用して分離する、
請求項3記載の式(IA
1)で示される化合物を製造するための方法。
【請求項11】
請求項1~9のいずれか一項記載の式(I)で示される化合物を1種以上の不活性で、非毒性な薬学的に許容し得る賦形剤又は担体との組み合わせで含む、
医薬組成物。
【請求項12】
1種以上の更なる有効成分をさらに含むことを特徴とする、請求項11記載の医薬組成物。
【請求項13】
Nrf2アクチベーターとして使用するための、請求項1~9のいずれか一項記載の化合物。
【請求項14】
酸化ストレス及び炎症の増加、酸化還元能の障害、解毒の障害又は代謝のデレギュレーションに関連する疾患の処置に使用するための、請求項1~9のいずれか一項記載の化合物。
【請求項15】
II型糖尿病、非アルコール性脂肪性肝炎、常染色体優性多発性嚢胞腎、急性腎損傷、アルポート症候群又はアルストローム症候群の処置に使用するための、請求項1~9のいずれか一項記載の化合物。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、新規な大環状化合物、それを製造するための方法及びそれを含有する医薬組成物に関する。
【0002】
本発明の化合物は新規であり、非常に価値のある薬理特性を有する。
【0003】
発明の背景
核因子赤血球由来2様2としても公知の核因子赤血球2関連因子2(Nrf2)は、ヒトにおいて、NFE2L2遺伝子によりコードされる転写因子である(Moi P, Chan K, Asunis I, Cao A, Kan YW 1994.. Proceedings of the National Academy of Sciences of the United States of America. 91 (21): 9926-30)。Nrf2は、膨大な数の細胞保護遺伝子の基礎及びストレス誘引性活性化をレギュレーションしかつ調整する塩基性ロイシンジッパー(bZIP)タンパク質である。これに関して特に重要なことは、グルタチオン及びチオレドキシン抗酸化系の成分、並びに外因性及び内因性産物の第I段階及び第II段階解毒、NADPH再生及びヘム代謝に関与する酵素の転写である。したがって、Nrf2は、生体異物及び酸化ストレスに対する細胞防御機構の重要なレギュレーターを表わす(Vomund S, Schafer, A, Parnham MJ, Brune B, and von Knethen A Int J Mol Sci. 2017 Dec; 18(12): 2772;Bischof LJM, Isoude A. Kuijper1 Schimming JP, Wolters L, ter Braak B, Langenberg JP, Noort D, Beltman JB and van de Water B Archives of Toxicology (2019) 93:435-451)。同様に重要なことは、Nrf2が重要な細胞プロセス、例えば、炎症、オートファジー、グルコース及び脂質代謝、幹細胞静止並びに折り畳まれていないタンパク質応答に関与し、これらをモジュレーションすることである(Yamamoto M, Kensler TW, Motohashi H (2018). Physiol Rev 98:1169-1203;Ahmed SMU, Luo L, Namani A, Wang XJ, Tang X Biochimica et Biophysica Acta 1863 (2017) 585-597;Hayes JD and Dinkova-Kostova AT, Trends in Biochemical Sciences, vol. 39, no. 4, pp. 199-218, 2014にレビューされている)。
【0004】
これらの基本的な生理学的プロセスの変化は、多くの疾患と密接に関連しているため、Nrf2活性のレギュラトリー系は、多くの重要な医学的適応症、例えば、代謝性、心血管性、神経変性及び自己免疫疾患のための魅力的な薬剤ターゲットであると判明した(Cuadrado A, Rojo AI, Wells G, Hayes JD, Cousin SP, Rumsey WL, ttucks OC, Franklin S, Levonen A-L, Kensler TW and Dinkova-Kostova AT Nature Reviews Drug Discovery 2019 volume 18, pages 295-317;Robledinos-Anton N, Fernandez-Gines R, Manda G, Cuadrado A. Oxid Med Cell Longev. 2019:9372182;Satta S, Mahmoud AM, Wilkinson FL, Alexander MY and White SJ. Oxidative Medicine and Cellular Longevity Volume 2017;Gao B., Doan A., Hybertson B.M. Clin. Pharmacol. 2014;6:19-34にレビューされている)。
【0005】
Nrf2は、ほ乳類における進化的に保存された防御機構の重要な部分であり、ゼブラフィッシュ、ショウジョウバエ及び線虫は、類似する抗ストレス系を有することが示されている(Fuse Y and Kobayashi M. Molecules. 2017 Mar; 22(3): 436にレビューされている)。Nrf2は、細胞において偏在的かつ構成的に発現され、このため、酸化的、炎症的及び代謝的ストレスに対するそれらの迅速な保護応答が確実となる。Nrf2の発現は厳密にレギュレーションされており、健常/非ストレス条件下では、低いNrf2レベルにより、そのターゲット遺伝子の基礎発現が提供される。これらの条件下で、Nrf2は、ユビキチンプロテアソーム系によるその絶え間ない分解のために、急速な代謝回転を有する(McMahon M, Thomas N, Itoh K, Yamamoto M, and Hayes JD, Journal of Biological Chemistry 2004 vol. 279, no. 30, pp. 31556-31567;Katoh Y, Iida K, Kang MI, Kobayashi A, Mizukami M, Tong KI, McMahon M, Hayes JD, Itoh K, Yamamoto M. Archives of Biochemistry and Biophysics, vol. 433, no. 2, pp. 342-350, 2005)。
【0006】
Nrf2の分解は、E3ユビキチンリガーゼのアダプタータンパク質であるKEAP1(Kelch様ECH関連タンパク質1)への結合を通じてレギュレーションされる。酸化的及び生体異物ストレスの存在下で、Nrf2分解は、Keap1の解放を通じて遮断され、これにより、Nrf2の蓄積及び核内へのその移行が可能となり、そこで、bZipタンパク質、例えば、小筋腱膜線維腫症(MAF)K、G及びFと、Neh1含有CNC-bZipドメインを介してヘテロ二量体を形成する(Ma Q. Annual Review of Pharmacology and Toxicology, vol. 53, no. 1, pp. 401-426, 2013;Hayes JD and Dinkova-Kostova AT, Trends in Biochemical Sciences, vol. 39, no. 4, pp. 199-218, 2014)。ヒトにおいて、これらのヘテロ二量体は、抗酸化応答要素(ARE)と呼ばれるレギュラトリーエンハンサー配列を提示する約250個の遺伝子の発現を直接レギュレーションする。これらの遺伝子は、レドックスホメオスタシス、解毒、炎症、タンパク質恒常性及び代謝を含む複数のホメオスタシス機能に関与し、レギュレーションする(Pajares M, Jimenez-Moreno N, Garcia-Yague AJ et al., Autophagy 2016, vol. 12, no. 10, pp. 1902-1916;Pajares M, Cuadrado A, and Rojo AI, Redox Biology, 2017 vol. 11, pp. 543-553;Pajares M, Jimenez-Moreno N, Dias IHK et al., Redox Biology 2015, vol. 6, pp. 409-420;de la Vega MR, Dodson M, Gross C et al. Current Pharmacology Reports, vol. 2, no. 2, pp. 91-101, 2016)。
【0007】
KEAP1は、2つの別個の構造ドメインである、N末端領域にあるBTB(ブロード複合体、トラムトラック及びbric-a-brac)ドメイン及びC末端領域にある二重グリシンリピート(DGR;Kelchドメインとも呼ばれる)を有する(Itoh K, Wakabayashi N, Katoh Y, Ishii T, Igarashi K, Engel JD and Yamamoto M Genes Dev. 1999 Jan 1; 13(1): 76-86)。BTBドメインは、KEAP1のホモ二量体化及びCUL3とのその相互作用に寄与するが、Kelchドメインは、Neh2ドメインと相互作用することにより、Nrf2へのKEAP1の結合を媒介する。このKEAP1-Nrf2相互作用において、Nrf2のNeh2ドメインにおける2つの特異的モチーフ、すなわち、DLG及びETGEは、KEAP1ホモ二量体のKelchドメインに個々に結合する。KEAP1ホモ二量体のNrf2への2部位結合の特定により、Tong et al.(Tong KI, Katoh Y, Kusunoki H, Itoh K, Tanaka T, Yamamoto M (2006) Mol Cell Biol 26:2887-2900;Tong KI, Padmanabhan B, Kobayashi A, Shang C, Hirotsu Y, Yokoyama S, Yamamoto M (2007). Mol Cell Biol 27:7511-7521. https://doi.org/10.1128/MCB.00753-072006)により詳細に記載されており、Yamamoto et al. (Yamamoto M, Kensler TW, Motohashi H (2018). Physiol Rev 98:1169-1203)によりレビューされている求電子性ストレスセンシングの分子機構の提案がもたらされた。
【0008】
KEAP1の介在領域(IVR)は、BTBとDGR/Kelchドメインとの間に存在し、ストレスセンサーとして機能する反応性システイン(Cys)残基が豊富に存在する。ヒト及びマウスのKEAP1タンパク質それぞれにおいて、27個及び25個のCys残基が特定された。これらの中でも、BTBドメイン中のCys151及びIVR中のCys273/288は、主なセンサーシステイン残基である(Dinkova-Kostova, A.T., Holtzclaw, W.D., Cole, R.N., Itoh, K., Wakabayashi, N., Katoh, Y., Yamamoto, M., and Talalay, P. (2002). Proc. Natl. Acad. Sci. USA 99, 11908-11913;Zhang, D.D. and Hannink, M. (2003) Mol. Cell. Biol. 23, 8137-8151;Saito, R., Suzuki, T., Hiramoto, K., Asami, S., Naganuma, E., Suda, H., Iso, T., Yamamoto, H., Morita, M., Baird, L., et al. (2016). Mol. Cell. Biol. 36,271-284;Suzuki T, Muramatsu A, Saito R, Iso T, Shibata T, Kuwata K, Kawaguchi SI, Iwawaki T, Adachi S, Suda H, Morita M, Uchida K, Baird L, Yamamoto M (2019) Cell Rep 28:746-758)。Nrf2の種々の化学的インデューサーに対するKeap1システイン残基の特異性は、3つの主なシステイン残基、すなわち、Cys151、Cys273及びCys288の突然変異体を使用して調査された。これらの実験により、Nrf2インデューサーは、4つのクラス、すなわち、クラスI(Cys151選択性)、クラスII(Cys288選択性)、クラスIII(Cys151/Cys273/Cys288共同選択性)及びクラスIV(Cys151/Cys273/Cys288非依存性)に分類された(Saito, R., Suzuki, T., Hiramoto, K., Asami, S., Naganuma, E., Suda, H., Iso, T., Yamamoto, H., Morita, M., Baird, L., et al. (2016). Mol. Cell. Biol. 36,271-284)。種々の求電子剤によるKeap1修飾部位のシステインコードが、最近要約された(Unoki T, Akiyama M, Kumagai Y. Int J Mol Sci. 2020 Jan 15;21(2))。しかしながら、15-デオキシ-プロスタグランジンJ2(15d-PGJ2)及びプロスタグランジンA2(PGA2)により例示されるように、各クラスの化学的特性を定義することは困難であると思われる。同様の構造的特徴を共有するにもかかわらず、15d-PGJ2及びPGA2はそれぞれ、クラスII及びクラスIVに属する。したがって、求電子剤の複雑な特性、例えば、構造及び反応性が、特異的なKeap1反応性システイン残基との相互作用を決定し得る(Unoki T, Akiyama M, Kumagai Y. Int J Mol Sci. 2020 Jan 15;21(2))。
【0009】
Nrf2アクチベーター、又はKEAP1阻害剤(その分子ターゲットがKEAP1であるとき)(Magesh S., Chen Y. and Hu L. Medicinal Research Reviews, 2012 vol. 32, no. 4, pp. 687-726)は、求電子剤、タンパク質-タンパク質相互作用(PPI)阻害剤及び多ターゲット薬剤として分類することができる。
【0010】
ほとんどの薬理学的Nrf2アクチベーターは、チオールに豊富に含むKEAP1タンパク質中に存在する1つ以上のシステイン残基を酸化又はアルキル化により共有結合的に修飾する求電子性分子である(Hur W., Gray N. S. Current Opinion in Chemical Biology. 2011;15(1):162-173;Satoh T., McKercher S. R., Lipton S. A. Free Radical Biology & Medicine. 2013;65:645-657;Wilson A. J., Kerns J. K., Callahan J. F., Moody C. J. Journal of Medicinal Chemistry. 2013;56(19):7463-7476)。現在市販されている唯一のNrf2アクチベーターは、Biogenからのジメチルフマラート(BG-12又はTecfidera)及びジロキシメルフマラート(DRF)である。再発寛解型多発性硬化症(MS)について、ジメチルフマラートは、2013年に承認され、DRFは、2019年に承認された(Schimrigk S., Brune N., Hellwig K., et al. European Journal of Neurology. 2006;13(6):604-610;Gold R., Kappos L., Arnold D. L., et al. The New England Journal of Medicine. 2012;367(12):1098-1107;Fox R. J., Miller D. H., Phillips J. T., et al. The New England Journal of Medicine. 2012;367(12):1087-1097;Xu Z., Zhang F., Sun F., Gu K. F., Dong S., He D. Cochrane Database of Systematic Reviews. 2015;4;Mills E. A., Ogrodnik M. A., Plave A., Mao-Draayer Y. Frontiers in Neurology. 2018;9(5))。以前は、ジメチルフマラートは、乾癬の処置について認可されていた(Hoxtermann S., Nuchel C., Altmeyer P. Dermatology. 1998;196 (2):223-230)。中枢神経系におけるNrf2のジメチルフマラート誘引活性化は、実験的アレルギー性脳脊髄炎のMSマウスモデルにおいて記載された(Linker R. A., Lee D. H., Ryan S., et al. Brain. 2011;134(3):678-692)。このモデルにおいて、ジメチルフマラート依存性Nrf2活性化は、MSの臨床経過の改善、軸索保存の促進及び星状細胞活性化の向上と相関した。ジメチルフマラートのこれらの有益な効果は、Nrf2ヌルマウスでは生じず、したがって、ジメチルフマラートは、主にNrf2経路をターゲットとすることにより作用することが示された。ジメチルフマラートは、腸内エステラーゼにより大部分がモノメチルフマラート(MMF)に変換され、ジメチルフマラートのごく一部のみが、グルタチオンと結合して血液中に見出される(Dibbert S., Clement B., Skak-Nielsen T., Mrowietz U., Rostami-Yazdi M. Archives of Dermatological Research. 2013;305(5):447-451)。MMFは、ジメチルフマラートの活性代謝物と考えられているため、MMFの有効性及び安全性を評価するために、幾つかの臨床試験が進行中である。
【0011】
Keap1のシステイン残基と相互作用するNrf2アクチベーターは、それらの求電子性により、タンパク質中のグルタチオン又はチオールとも本質的に反応する。このようなチオール反応性化学物質は、細胞において求電子性損傷を引き起こす可能性を有するため、Keap1及びNrf2のタンパク質-タンパク質相互作用(PPI)を直接阻害する化学物質が、魅力的で新規なNrf2インデューサーとして出現している(Bertrand, H. C., Schaap, M., Baird, L., Georgakopoulos, N. D., Fowkes, A., Thiollier, C., Kachi, H., Dinkova-Kostova, A. T., and Wells, G. (2015). J. Med. Chem. 58, 7186-7194;Davies, T. G., Wixted, W. E., Coyle, J. E., Griffiths-Jones, C., Hearn, K., McMenamin, R., Norton, D., Rich, S. J., Richardson, C., Saxty, G., Willems, H. M., Woolford, A. J., Cottom, J. E., Kou, J. P., Yonchuk, J. G., et al. (2016). J. Med. Chem. 59, 3991-4006;Jiang, ZY, Lu, M C., and You, Q. D. (2016). J. Med. Chem. 59, 10837-10858; Lu, M. C., Ji, J. A., Jiang, Y. L., Chen, Z. Y., Yuan, Z. W., You, Q. D., and Jiang, Z. Y. (2016). Sci. Rep. 6, 26585;Yasuda, D., Nakajima, M., Yuasa, A., Obata, R., Takahashi, K., Ohe, T., Ichimura, Y., Komatsu, M., Yamamoto, M., Imamura, R., Kojima, H., Okabe, T., Nagano, T., and Mashino, T. (2016) Bioorg. Med. Chem. Lett. 26, 5956-5959)。
【0012】
PPI阻害剤は、KEAP1のKelchプロペラへのNrf2のドッキングを妨害し、求電子性化合物より高い選択性を提供する可能性が最も高い(Richardson B. G., Jain A. D., Speltz T. E., Moore T. W. Bioorganic & Medicinal Chemistry Letters. 2015;25(11):2261-2268)。KEAP1のX線結晶構造に基づいて、小型PPI阻害剤は、DLG及びETGEモチーフのKEAP1への結合を妨げるように設計されている。ETGEモチーフは、特定の疎水性及び静電相互作用を介して、KEAP1のKelchプロペラにドッキングするβ-ヘアピン構造をとる(Padmanabhan B., Tong K. I., Ohta T., et al. Molecular Cell. 2006;21(5):689-700;Lo S. C., Li X., Henzl M. T., Beamer L. J., Hannink M. The EMBO Journal. 2006;25(15):3605-3617)。今日まで、PPI阻害剤は、臨床開発に入っていないが、KEAP1 Kelch-Nrf2相互作用の強力かつ選択的なPPI阻害剤が記載されており、それらの活性は、in vitro及びin vivo研究それぞれで確認された(Davies, T. G., Wixted, W. E., Coyle, J. E., Griffiths-Jones, C., Hearn, K., McMenamin, R., Norton, D., Rich, S. J., Richardson, C., Saxty, G., Willems, H. M., Woolford, A. J., Cottom, J. E., Kou, J. P., Yonchuk, J. G., et al. (2016). J. Med. Chem. 59, 3991-4006;Jiang, ZY, Lu, M C., and You, Q. D. (2016). J. Med. Chem. 59, 10837-10858;Robledinos-Anton N, Fernandez-Gines R, Manda G, Cuadrado A. Oxid Med Cell Longev. 2019:9372182)。
【0013】
KEAP1阻害の別の機構は、Nrf2ユビキチン化及び分解に必要とされるCUL3/RBX1複合体との相互作用に関連する。BTBドメインに位置するCys-151は、KEAP1とCUL3との相互作用に影響を及ぼす。五環系トリテルペノイドである2-シアノ-3,12-ジオキソ-オレアナ-1,9(11)-ジエン-28-オアート(バルドキソロン、CDDO-Me又はRTA 402)に結合したBTBドメインの結晶構造から、Cys-151との付加物形成は、KEAP1とCUL3との間の相互作用を崩壊させることが示される(Cleasby A., Yon J., Day P. J., et al. Structure of the BTB domain of Keap1 and its interaction with the triterpenoid antagonist CDDO. PLoS One. 2014;9 (6, article e98896);Iso T., Suzuki T., Baird L., Yamamoto M. Molecular and Cellular Biology. 2016;36(24): 3100-3112;Dayalan Naidu S., Muramatsu A., Saito R., et al. Scientific Reports. 2018;8(1):p. 8037)。結果として、KEAP1は、Nrf2結合コンホメーションに固定され、それにより、新たに発現されたNrf2は、KEAP1-CUL3媒介ユビキチン化を回避する。
【0014】
バルドキソロンは、進行性慢性腎疾患(CKD)及び2型糖尿病の処置のための臨床試験に入った(Pergola P. E., Raskin P., Toto R. D., et al. The New England Journal of Medicine. 2011;365(4):327-336)。第II相臨床試験から、糸球体ろ過の長期増加が実証されたが、この化合物は、心血管の安全性の問題のために、第III相で停止された(Zhang D. D. Antioxidants & Redox Signaling. 2013;19(5):517-518. doi: 10.1089/ars.2012.5118)。バルドキソロンの糖尿病性腎疾患患者を対象とした新たな第III相臨床試験(AYAME研究)が、CDDO-Meの安全性及び有効性プロファイルをより明確にするために、Kyowa Kirinにより最近開始された。現在、バルドキソロンは、アルポート症候群(第II相/第III相CARDINAL試験)及び肺高血圧症(第III相CATALYST試験)についても臨床試験中である。さらに、Reataは、常染色体優性多発性嚢胞腎(ADPKD)、IgA腎症(IgAN)、1型糖尿病性CKD(T1D CKD)及び巣状分節性糸球体硬化症(FSGS)を含む、まれな形態のCKDにおいてバルドキソロンを展開している。Omaveloxone(RTA-408)と呼ばれるバルドキソロンの第二世代誘導体は、フリードライヒ失調症のための重要な登録であるMOXIe試験で臨床研究中である(Lynch D. R., Farmer J., Hauser L. et al. Annals of Clinical Translational Neurology. 2019;6(1):15-26;https://www.reatapharma.com/our-science/pipeline/)。
【0015】
ストレス条件下でのKeap1からのNrf2の解離を説明するための複数の追加の機構が提案されている。Keap1のシステイン残基の酸化並びにDLG及びETGE結合部位のターゲット化に加えて、p62のKeap1への結合及びGSK3によるNrf2のリン酸化が、特に注目されている。
【0016】
セクエストソーム1(SQSTM1)としても公知のp62は、オートファジー経路を介してタンパク質凝集体を分解するためにターゲットとするユビキチン結合タンパク質であり、p62は、Keap1への結合について、Nrf2と競合し、p62のKeap1への結合により、Keap1の分解及びその結果としてのNrf2の安定化がもたらされる(Komatsu M, Kurokawa H, Waguri S, Taguchi K, Kobayashi A, Ichimura Y, et al. Nat Cell Biol 2010; 12(3):213-23;Lau A, Wang XJ, Zhao F, Villeneuve NF, Wu T, Jiang T, et al.. Mol Cell Biol 2010; 30(13):3275-85)。p62遺伝子プロモーターは、AREを含有し、ARE駆動p62遺伝子転写を誘引することにより、Nrf2駆動ポジティブフィードバックループを作り出す(Jain A, Lamark T, Sjottem E, Larsen KB, Awuh JA, Overvatn A, et al. J Biol Chem 2010; 285(29):22576-91)。p62は、選択的オートファジーのためのカーゴレセプターであるため、Keap1-Nrf2は、オートファジーとの興味深い機能的相互作用を有する(Towers CG, Fitzwalter BE, Regan D, Goodspeed A, Morgan MJ, Liu CW, et al. Dev Cell 2019. 23;50(6):690-703. doi: 10.1016/j.devcel.2019.07.010)。
【0017】
Nrf2安定性は、グリコーゲンシンターゼキナーゼ(GSK)-3媒介リン酸化によってもレギュレーションされる。GSK-3は、Nrf2のNeh6ドメインに位置するDSGISモチーフをリン酸化し、それにより、β-トランスデューシンリピート含有E3ユビキチンタンパク質リガーゼ(β-TrCP)のための認識部位を作り出す。この相互作用は、Nrf2をユビキチン依存性プロテアソーム分解にターゲット化する(Rada P1, Rojo AI, Chowdhry S, McMahon M, Hayes JD, Cuadrado A. Mol Cell Biol. (2011) Mar;31(6):1121-33)。これらのデータは、GSK-3阻害剤がNrf2アクチベーターとしての有用性を有することを示唆している可能性がある。
【0018】
再発寛解型多発性硬化症及び乾癬それぞれの処置のためのジメチルフマラートに加えて、Nrf2アクチベーターの広い治療可能性が、多くの研究により支持されている。
【0019】
反応性求電子剤に対する保護におけるNrf2の重要性は、アセトアミノフェンを使用して最初に実証された。Nrf2ノックアウトマウスは、WTマウスに対して、アセトアミノフェン曝露後に、より高い肝毒性を示し、血清ALT値の上昇及び肝組織学の変化を示した(Chan K, Han X, Kan Y. Proc Natl Acad Sci U S A 2001;98:4611-4616;Enomoto A, Itoh K, Nagayoshi E, Haruta J, Kimura T, O'Connor T, Harada T, Yamamoto M.Toxicol Sci 2001;59:169-177)。
【0020】
また、アセトアミノフェンは、非毒性用量でNrf2の核移行を活性化することも示され、それにより、アセトアミノフェン毒性の減弱をもたらす適応応答の調整におけるNrf2の役割が示された(Goldring C, Kitteringham N, Elsby R, Randle L, Clement Y, Williams D, McMahon M, Hayes J, Itoh K, Yamamoto M, Park B. Hepatology 2004;39:1267-1276)。この適応反応の結果、GSHの新規合成が増加し、反応性アセトアミノフェン代謝物の抱合及び排泄が増加した。この観察は、Nrf2シグナル伝達経路の阻害成分が存在せず、Nrf2の核蓄積の上昇及び持続がもたらされるモデルである肝細胞特異的条件付Keap1ノックアウトマウスの使用によりさらに確認された。これらの条件付ノックアウトマウスは、Nrf2によりレギュレーションされる細胞保護酵素レベルが高いため、WTマウスよりアセトアミノフェン毒性に対してかなり抵抗性であった(Okawa H, Motohashi H, Kobayashi A, Aburatani H, Kensler T, Yamamoto M. Biochem Biophys Res Commun 2006;339:79-88)。
【0021】
KEAP1遺伝子ノックダウンによるNrf2シグナル伝達の活性化により、糖尿病の発症がサプレッションされ、糖尿病db/dbマウスと交配した場合、血糖値は、インスリン分泌とインスリン抵抗性との両方の改善によりより低くなった。また、KEAP1ノックダウンにより、高カロリー食誘引糖尿病も予防され、Nrf2インデューサーであるCDDO-Imの経口投与によっても、db/dbマウスにおける糖尿病が軽減された。興味深いことに、Nrf2誘引により、代謝組織における抗酸化、エネルギー消費及び糖新生関連遺伝子発現が変化した。全体として、これらのデータから、KEAP1-Nrf2系が真性糖尿病の発症を予防するための重要なターゲットであることが示唆される(Uruno A, Furusawa Y, Yagishita Y,Toshiaki Fukutomi T, Muramatsu H, Negishi T, Sugawara A, Kensler TW, Yamamotoa M. Molecular and Cellular Biology 2013; 2996 -3010)。db/dbマウスで得られたデータと一致して、Xueらは、ob/obマウスにおけるNrf2アブレーションの影響を調査した。全体的なアブレーションにより、白色脂肪組織(WAT)量の減少がもたらされたが、インスリン抵抗性の悪化、高血糖及び高トリグリセリド血症を伴う、さらにより重度のメタボリックシンドロームがもたらされた。野生型マウスと比較して、ob/obマウスのWATは、抗酸化応答、炎症、脂肪生成、脂質生成、グルコース取り込み及び脂質輸送に関連する多くの遺伝子の実質的により高いレベルを発現した。WATにおけるNrf2の欠如により、mRNA又はタンパク質レベルでのこれらの因子の大部分の発現の低下がもたらされた。これらの知見は、Nrf2がWAT拡大及びインスリン感受性の能力を制御し、グルコース及び脂質のホメオスタシスを維持する、脂肪の発生及び機能のレギュレーションにおけるNrf2の役割を支持する(Xue P, Hou Y, Chen Y, Yang B, Fu J, Zheng H, Yarborough K, Woods CG, Liu D, Yamamoto M, Zhang Q, Andersen ME, Pi J. Diabetes. 2013 Mar;62(3):845-54)。
【0022】
近年のデータから、ストレス条件下でのβ細胞生存及び増殖におけるNrf2の重要な役割が支持される。Nrf2の誘引は、ChREBPα媒介ミトコンドリア生合成及びグルコース刺激かつChREBPα増強β細胞増殖に必要である。興味深いことに、Nrf2の過剰発現は、in vitroでヒトβ細胞増殖を駆動するのに十分であり、この経路の重要な役割及び治療的β細胞再生戦略のためのその潜在的有用性が確認された(Kumar A, Katz LS, Schulz AM, Kim M, Honig LB, Li L, Davenport B, Homann D, Garcia-Ocana A, Herman MA, Haynes CM, Chipuk JE, Scott DK. Diabetes. 2018 Aug;67(8):1561-1575)。さらに、Nrf2アクチベーター、例えば、Oltipraz又はジメチルフマラートは、ミトコンドリア機能、グルコース依存性ROSターンオーバーを保存し、インスリン放出及びアポトーシスの糖脂質毒性誘引阻害に拮抗することによって、単離されたマウスβ細胞を糖脂質毒性から保護する(Schultheis J, Beckmann D, Mulac D, Muller L, Esselen M, Dufer M. Oxid Med Cell Longev. 2019 Nov 11;2019:7518510)。
【0023】
ヒトにおける2型糖尿病の発症の防止におけるNrf2の重要な役割は、上流プロモーター領域におけるNrf2遺伝子の変異体であるNrf2 rs6721961多型の特定により支持される。チャイニーズコホートでは、この多型は、酸化ストレス、抗酸化状態及び新たに診断されたT2DMのリスクと明らかに関連している(Wang X, Chen H, Liu J, Ouyang Y, Wang D, Bao W and Liu L. Int J Mol Sci. 2015; 16(7): 16483-16496)。SNP rs6721961は、酸化ストレス媒介状態である急性肺損傷のリスクと関連することが最初に特定された(Marzec J.M., Christie J.D., Reddy S.P., Jedlicka A.E., Vuong H., Lanken P.N., Aplenc R., Yamamoto T., Yamamoto M., Cho H.-Y. FASEB J. 2007;21:2237-2246)。
【0024】
Keap1の発現をノックダウンすることによる1型糖尿病NODマウスモデルにおけるNrf2活性化により、膵島内のT細胞浸潤が阻害され、インスリン分泌の障害が改善され、真正糖尿病の発症が防止された。注目すべきことに、Nrf2活性化により、血漿インターフェロン-γ(IFN-γ)レベルと、膵島におけるIFN-γ陽性細胞数との両方が減少した。これは、Nrf2シグナル伝達の活性化により、NODマウスにおける1型糖尿病の発症が妨げられることを実証している。このため、Nrf2は、1型糖尿病の予防及び治療のための潜在的なターゲットであると考えられる(Yagishita Y. et al. J Endocrinol. : JOE-18-0355.R2. Published online 2019 Jan 1. doi: 10.1530/JOE-18-0355)。
【0025】
酸化ストレス及び炎症は、肝疾患の発症及び進行における最も重要な病原性事象であり、複数の研究により、Nrf2の活性化又はサプレッションが肝疾患の進行に明らかに影響を及ぼすことが示されている(Xu D, Xu M, Jeong S, Qian Y, Wu H, Xia Q and Kong X. Front Pharmacol. 2018; 9: 1428)。Nrf2は、NASHの発生を防御するための重要なレギュレーターであることが見出されており(Gupte A. A., Lyon C. J., Hsueh W. A. (2013).. Curr. Diabetes Rep. 13 362-371. 10.1007/s11892-013-0372-1)、逆に、Nrf2の喪失又は欠失は、NASHに進行し、疾患状態の悪化に寄与する良性脂肪症を引き起こすことが見出されている(Chowdhry S., Nazmy M. H., Meakin P. J., Dinkova-Kostova A. T., Walsh S. V., Tsujita T., et al. (2010). Free Radic. Biol. Med. 48 357-371;Wang C., Cui Y., Li C., Zhang Y., Xu S., Li X., et al. (2013). Lipids Health Dis. 12:165. 10.1186/1476-511X-12-165;Ramadori P., Drescher H., Erschfeld S., Fragoulis A., Kensler T. W., Wruck C. J., et al. (2017). Oxid. Med. Cell. Longev. 2017:3420286)。NASHの発生は、p62:Nrf2ダブルノックアウト(DKO)マウスでも調査された。DKOマウスは、インスリン抵抗性及びアディポカイン不均衡と相まって、大量の肝腫大及び脂肪性肝炎、過食症誘引性肥満を示した(Akiyama K, Warabi E, Okada K, Yanagawa T, Ishii T, Kose K, Tokushige K, Ishige K, Mizokami Y, Yamagata K, Onizawa K, Ariizumi SI, Yamamoto M, Shoda J. Exp Anim. 2018 May 10;67(2):201-218)。
【0026】
NASHにおけるNrf2の保護的役割は、Nrf2活性化小分子であるTBE-31を使用することにより、Sharmaらにより示されている。TBE31による処置により、高脂肪高フルクトース給餌野生型マウスにおいてインスリン抵抗性が逆転したが、Nrf2ヌルマウスでは逆転しなかった。さらに、TBE-31処置マウスでは、肝臓脂肪症及び脂質合成遺伝子の発現が実質的に減少したが、脂肪酸酸化及びリポタンパク質集合遺伝子の肝臓発現が増加した。また、TBE-31処置により、高脂肪高フルクトース給餌野生型マウスの肝臓におけるERストレス、炎症遺伝子の発現並びにアポトーシス、線維症及び酸化ストレスのマーカーも減少した。比較すると、TBE-31によっては、HFFr給餌Nrf2ヌルマウスの肝臓において、脂肪症、ERストレス、脂質生成、炎症、線維症又は酸化ストレスは減少しなかった。著者らは、既に肥満及びインスリン抵抗性にされたマウスにおけるNrf2の薬理学的活性化によりインスリン抵抗性が逆転し、肝臓脂肪症がサプレッションされ、NASH及び肝線維症が緩和されると結論付けた。これらの効果は、主に、ER、炎症及び酸化ストレスの阻害に起因した(Sharma RS, Harrison DJ, Kisielewski D, Cassidy DM, McNeilly AD, Gallagher JR, Walsh SV, Honda T, McCrimmon RJ, Dinkova-Kostova AT, Ashford MLJ, Dillon JF, Hayes JD Cell Mol Gastroenterol Hepatol. 2017 Dec 13;5(3):367-398)。
【0027】
また、Nrf2の肝臓保護的役割は、Nrf2-KOマウスを使用した、急性高用量のアルコール曝露についても実証された。アルコール処置により、これらの動物において、肝臓及び膵臓の損傷並びに膵臓β細胞の損傷が実質的に悪化した(Sun J, Fu J, Zhong Y, Li L, Chen C, Wang X, Wang L, Hou Y, Wang H, Zhao R, Zhang X, Yamamoto M, Xu Y, Pi J. Food Chem Toxicol. 2018 Nov;121:495-503)。
【0028】
Nrf2アクチベーターは、酸化ストレス及び炎症の増加、酸化還元能の障害、解毒の障害並びに代謝のデレギュレーションに関連する疾患/適応症に対して潜在的な有用性を有する。
【0029】
Nrf2ノックアウト、KEAP1ノックアウト、遺伝子多型及び化合物媒介Nrf2活性化研究それぞれに基づいて、I型糖尿病及びII型糖尿病並びに関連合併症、例えば、糖尿病性心筋症、糖尿病性網膜症、糖尿病性神経症、糖尿病性腎症及び糖尿病性創傷治癒;母性糖尿病;肝疾患、例えば、非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)、非アルコール性脂肪性肝疾患、毒物誘引性肝疾患(例えば、アセトアミノフェン誘引性肝疾患)、アルコール性肝疾患(ALD)、胆汁うっ滞、原発性硬化性胆管炎(PSC)、ウイルス性肝炎、肝硬変、原発性胆汁性肝硬変(PBC)、末期肝疾患、線維症;腎疾患、例えば、慢性腎疾患(CKD)、急性腎障害、造影剤誘引性腎症、常染色体優性多発性嚢胞腎(ADPKD)、アルストローム症候群及びアルポート症候群、敗血症誘引性急性腎障害;腎移植中に見られる腎疾患又は機能不全、巣状分節性糸球体硬化症、IgA糸球体腎炎/腎症、線維症;肺疾患、例えば、肺線維症、特発性肺線維症(IPF)、嚢胞性線維症、急性肺障害、肺感染症、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、肺気腫、肺動脈性高血圧症、環境曝露に続発する肺疾患、慢性及び急性喘息、急性呼吸窮迫症候群;心疾患、例えば、アテローム性動脈硬化症、高血圧、心不全、発作、心筋症、冠動脈心疾患、心筋虚血;神経損傷、外傷性脳損傷、うつ病、てんかん、肝性脳症、ハンチントン病、パーキンソン病、アルツハイマー病、自閉症、フリードライヒ失調症、筋萎縮性側索硬化症(ALS)、多発性硬化症(MS)、脳卒中、脳梗塞、脳症、神経損傷/障害、脊髄障害;炎症性疾患、例えば、炎症性腸疾患、潰瘍性大腸炎、クローン病、膵炎、関節炎、ループス腎炎;眼疾患、例えば、加齢黄斑変性症(AMD)、眼神経変性疾患、加齢黄斑変性症、白内障、緑内障、眼障害、フックス内皮性角膜ジストロフィー(FECD)、ブドウ膜炎、視神経障害/眼神経変性疾患;結腸ガン;自己免疫疾患;乾癬、皮膚炎/放射線の局所作用、放射線曝露による免疫サプレッション、子癇前症、高山病;創傷治癒;メタボリックシンドローム;ミトコンドリア筋症;マラリア;フェロトーシス/鉄過剰症;アレルギー性接触皮膚炎;アルコール依存症;アミロイドーシス;貧血症;不安症;アスペルガー症候群;湿疹;脳浮腫;脳虚血;脳血管障害;慢性疲労症候群;認知低下;皮膚炎/放射線誘引性皮膚炎;デュシェンヌ型筋ジストロフィー;浮腫;脳炎;男性/女性の受精能;骨折治癒;胃食道逆流症;難聴;インフルエンザ感染症;腸管バリア機能不全;骨関節炎;骨粗鬆症;放射線誘引性障害;逆流誘引性食道炎;再灌流障害(脳、心臓、腎臓、肝臓、網膜);統合失調症;発作;シェーグレン症候群;鎌状赤血球症;皮膚潰瘍;血管内皮機能不全;血液脳関門機能不全;ダウン症候群を含む適応症についての証拠が提供されている。
【0030】
WO第2015/092713号には、Nrf2レギュレーターとしてビスアリール化合物が開示されている。
【0031】
本発明は、とりわけ、式(I):
【化1】
[式中、
Zは、-O-(CH
2)n
1-、-O-(CH
2)n
1-O-(CH
2)n
2、-O-(CH
2)n
1-S-(CH
2)n
2、O-(CH
2)n
1-S(O)-(CH
2)n
2、O-(CH
2)n
1-S(O
2)-(CH
2)n
2、-O-(CH
2)n
1-NR-(CH
2)n
2、-O-(CH
2)n
1-CHR’-(CH
2)n
2、-NR-(CH
2)n
1-、-NR-(CO)-(CH
2)n
1-、-O-(CH
2)n
1-Ar-(CH
2)n
2、-O-(CH
2)n
1-Ar-O-(CH
2)n
2、-O-(CH
2)n
1-Ar-S-(CH
2)n
2、-O-(CH
2)n
1-Ar-S(O)-(CH
2)n
2、-O-(CH
2)n
1-Ar-S(O
2)-(CH
2)n
2、-O-(CH
2)n
1-Ar-CHR’-(CH
2)n
2、-O-(CH
2)n
1-Ar-CH=CH-、O-Ar-NR-(CH
2)n
1、-(CH
2)n
1-NR-(CO)-(CH
2)n
2-であり、
又はZは、
【化2】
であり、
Y
1は、C又はNであり、
Y
2は、O又はNR’であり、
【化3】
であり、
Arは、場合により置換されているアリール又はヘテロアリール基であり、
Rは、水素原子、直鎖もしくは分岐鎖C
1~C
3アルキル基又は場合により置換されているアリール基であり、
R’は、水素原子又はヒドロキシル、場合により置換されているアリール及びアルコキシもしくは1~3個のハロゲン原子により場合により置換されている直鎖もしくは分岐鎖C
1~C
3アルキルから選択される基であり、
n
1及びn
2はそれぞれ、1~6の整数であり、
R
1、R
2、R
4、R
8、R
9は、同一又は異なっていてもよく、それぞれ水素原子又はハロ、シアノ、1~3個のハロゲン原子により場合により置換されている直鎖もしくは分岐鎖C
1~C
3アルキル、直鎖もしくは分岐鎖C
1~C
3アルコキシ又は場合により置換されているアリールから選択される基であり、
R
3は、水素又は1~3個のハロゲン原子により場合により置換されている直鎖もしくは分岐鎖C
1~C
3アルキル基であり、
又はR
2及びR
3は、それらを保持している原子と共に環を形成しており、
R
5、R
6は、同一又は異なり、それぞれ水素、重水素又はハロゲン原子又は直鎖もしくは分岐鎖C
1~C
3アルキル基であり、
R
7は、ヒドロキシル及びNHR’
7から選択される基であり、
ここで、R’
7は、直鎖もしくは分岐鎖C
1~C
6アルキル基又は場合により置換されているアリールもしくはヘテロアリール基である]
で示される化合物、その光学異性体及び薬学的に許容し得る塩基とのその付加塩に関する。
【0032】
「アリール基」は、ハロゲン、ヒドロキシ、アミノ、1~3個のハロゲン原子により場合により置換されている直鎖もしくは分岐鎖(C1~C6)アルキル、カルボキシ、シアノ、1~3個のハロゲン原子により場合により置換されている直鎖もしくは分岐鎖(C1~C6)アルコキシ、1つもしくは2つの直鎖もしくは分岐鎖(C1~C6)アルキル基により場合によりN置換されている直鎖もしくは分岐鎖(C1~C6)アミノアルキル、1~3個のハロゲン原子により場合により置換されている直鎖もしくは分岐鎖(C1~C6)アルキルスルファニル、1~3個のハロゲン原子により場合により置換されている直鎖もしくは分岐鎖(C1~C6)アルキルスルフィニル又は1~3個のハロゲン原子により場合により置換されている直鎖もしくは分岐鎖(C1~C6)アルキルスルフォニルから選択される1つ以上の同一又は異なる基により場合により置換されているフェニル、ナフチル又はビフェニル基を意味する。
【0033】
「ヘテロアリール基」は、5~12個の環員を有し、酸素、窒素及び硫黄から選択される1、2又は3つのヘテロ原子を含有する単環式芳香族基又は二環式芳香族もしくは部分芳香族基を意味する。ヘテロアリールは、ハロゲン、ヒドロキシ、アミノ、シアノ、1~3個のハロゲン原子により場合により置換されている直鎖もしくは分岐鎖(C1~C6)アルキル、1~3個のハロゲン原子により場合により置換されている直鎖もしくは分岐鎖(C1~C6)アルコキシ、1つもしくは2つの直鎖もしくは分岐鎖(C1~C6)アルキル基により場合によりN置換されている直鎖もしくは分岐鎖(C1~C6)アミノアルキル、1~3個のハロゲン原子により場合により置換されている直鎖もしくは分岐鎖(C1~C6)アルキルスルファニル、1~3個のハロゲン原子により場合により置換されている直鎖もしくは分岐鎖(C1~C6)アルキルスルフィニル又は1~3個のハロゲン原子により場合により置換されている直鎖もしくは分岐鎖(C1~C6)アルキルスルフォニルから選択される1つ以上の同一又は異なる基により場合により置換されていてもよいことが理解される。
【0034】
ヘテロアリール基の中でも、ピロリル、フリル、チエニル、チアゾリル、イソチアゾリル、オキサゾリル、イソキサゾリル、ピラゾリル、イミダゾリル、ピリジニル(ピリジルとしても公知)、ピラジニル、ピリダジニル、ピリミジニル、インドリル、ジヒドロイソインドリル、インダゾリル、ベンゾチエニル、ベンゾフラニル、イミダゾピリジニルを挙げることができるが、いかなる限定も意図していない。
【0035】
光学異性体は、ジアステレオ異性体及びエナンチオマーであると理解される。
【0036】
薬学的に許容し得る塩基の中でも、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、アルギニン、リシン、トリエチルアミン及びtert-ブチルアミンを挙げることができるが、いかなる限定も意図していない。
【0037】
本発明の一態様は、式(I)で示される化合物の特定のケースである式(IA):
【化4】
[式中、Z、Y
1、Y
2、R
1~R
9は、式(I)で定義されたとおりである]
で示される化合物、その光学異性体及び薬学的に許容し得る塩基とのその付加塩に関する。
【0038】
本発明の別の態様は、式(I)で示される化合物の特定のケースである式(IA
1):
【化5】
[式中、
R
1~R
4、R
8~R
9、Y
1、Y
2は、先で定義されたとおりであり、
Z
1は、-(CH
2)n
1、-(CH
2)n
1-O-(CH
2)n
2、-(CH
2)n
1-S-(CH
2)n
2、-(CH
2)n
1-NR-(CH
2)n
2、-(CH
2)n
1-CHR’-(CH
2)n
2、-(CH
2)n
1-Ar
1-(CH
2)n
2、-(CH
2)n
1-Ar
1-O-(CH
2)n
2、-(CH
2)n
1-Ar
1-S-(CH
2)n
2、-(CH
2)n
1-Ar
1-CHR’-(CH
2)n
2、-Ar
1-NR-(CH
2)n
1から選択される基であり、
又はZ
1は、
【化6】
である]
で示される化合物、その光学異性体及び薬学的に許容し得る塩基とのその付加塩に関する。
【0039】
本発明の別の態様は、式(I)で示される化合物の特定のケースである式(IB):
【化7】
[式中、Z、Y
1、Y
2、R
1~R
7は、先で定義されたとおりである]
で示される化合物、その光学異性体及び薬学的に許容し得る塩基とのその付加塩に関する。
【0040】
本発明の別の態様は、式(I)で示される化合物の特定のケースである式(IC):
【化8】
[式中、Z、Y
1、Y
2、R
1~R
8及びR
10は、先で定義されたとおりである]
で示される化合物、その光学異性体及び薬学的に許容し得る塩基とのその付加塩に関する。
【0041】
本発明の別の態様は、Zが-O-(CH2)n1-、-O-(CH2)n1-O-(CH2)n2又は-O-(CH2)n1-S-(CH2)n2である、式(I)で示される化合物に関する。
【0042】
本発明の別の態様は、Y1がCである、式(I)で示される化合物に関する。
【0043】
本発明の別の態様は、Y2がO又はNCH3である、式(I)で示される化合物に関する。
【0044】
本発明の別の態様は、
【化9】
である、
式(I)で示される化合物に関する。
【0045】
本発明の別の態様は、R7がヒドロキシルである、式(I)で示される化合物に関する。
【0046】
本発明の別の態様は、式(II):
【化10】
[式中、P
1は、酸官能基の保護基、例えば、アルキルであり、P
2は、アルコール官能基の保護基である]
で示される化合物から出発して、
これを式(III):
【化11】
[式中、R
1~R
3及びY
1は、式(I)で定義されたとおりである]
で示される化合物と反応させて、式(IV):
【化12】
[式中、R
1~R
3、R
8~R
9、Y
1、Z
1及びP
1~P
2は、先で定義されたとおりである]
で示される化合物を与え、
これを式(V):
【化13】
[式中、R
4及びY
2は、式(I)で定義されたとおりであり、P
3は、アルコール官能基の保護基である]
で示される化合物と反応させて、式(VI):
【化14】
[式中、R
1~R
4、R
8~R
9、Y
1、Y
2、Z
1及びP
1~P
3は、先で定義されたとおりである]
で示される化合物を与え、
これを脱保護して、式(VII):
【化15】
[式中、R
1~R
4、R
8~R
9、Y
1、Y
2、Z
1及びP
1は、先で定義されたとおりである]
で示される化合物を与え、
これをハロゲン化して、式(VIII):
【化16】
[式中、R
1~R
4、R
8~R
9、Y
1、Y
2、Z
1及びP
1は、先で定義されたとおりであり、Xは、ハロゲン原子、例えば、Br又はClである]
で示される化合物を与え、
これを塩基(例えば、Cs
2CO
3)と反応させて、式(IX):
【化17】
で示される化合物を与え、
これを塩基、例えば、LiOHの反応により脱保護して、式(IA
1)で示される化合物を与え、その立体異性体を必要に応じて、キラル分離技術を使用して分離する、
式(I)で示される化合物の特定のケースである式(IA
1)で示される化合物を製造するための方法に関する。
【0047】
本発明の化合物は、Nrf2アクチベーターである。
【0048】
したがって、本発明の化合物を、I型糖尿病及びII型糖尿病並びに関連合併症、例えば、糖尿病性心筋症、糖尿病性網膜症、糖尿病性神経症、糖尿病性腎症及び糖尿病性創傷治癒;母性糖尿病;肝疾患、例えば、非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)、非アルコール性脂肪性肝疾患、毒物誘引性肝疾患(例えば、アセトアミノフェン誘引性肝疾患)、アルコール性肝疾患(ALD)、胆汁うっ滞、原発性硬化性胆管炎(PSC)、ウイルス性肝炎、肝硬変、原発性胆汁性肝硬変(PBC)、末期肝疾患、線維症;腎疾患、例えば、慢性腎疾患(CKD)、急性腎障害、造影剤誘引性腎症、常染色体優性多発性嚢胞腎(ADPKD)、アルストローム症候群及びアルポート症候群、敗血症誘引性急性腎障害;腎移植中に見られる腎疾患又は機能不全、巣状分節性糸球体硬化症、IgA糸球体腎炎/腎症、線維症;肺疾患、例えば、肺線維症、特発性肺線維症(IPF)、嚢胞性線維症、急性肺障害、肺感染症、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、肺気腫、肺動脈性高血圧症、環境曝露に続発する肺疾患、慢性及び急性喘息、急性呼吸窮迫症候群;心疾患、例えば、アテローム性動脈硬化症、高血圧、心不全、発作、心筋症、冠動脈心疾患、心筋虚血;神経損傷、外傷性脳損傷、うつ病、てんかん、肝性脳症、ハンチントン病、パーキンソン病、アルツハイマー病、自閉症、フリードライヒ失調症、筋萎縮性側索硬化症(ALS)、多発性硬化症(MS)、脳卒中、脳梗塞、脳症、神経損傷/障害、脊髄障害;炎症性疾患、例えば、炎症性腸疾患、潰瘍性大腸炎、クローン病、膵炎、関節炎、ループス腎炎;眼疾患、例えば、加齢黄斑変性症(AMD)、眼神経変性疾患、加齢黄斑変性症、白内障、緑内障、眼障害、フックス内皮性角膜ジストロフィー(FECD)、ブドウ膜炎、視神経障害/眼神経変性疾患;結腸ガン;自己免疫疾患;乾癬、皮膚炎/放射線の局所作用、放射線曝露による免疫サプレッション、子癇前症、高山病;創傷治癒;メタボリックシンドローム;ミトコンドリア筋症;マラリア;フェロトーシス/鉄過剰症;アレルギー性接触皮膚炎;アルコール依存症;アミロイドーシス;貧血症;不安症;アスペルガー症候群;湿疹;脳浮腫;脳虚血;脳血管障害;慢性疲労症候群;認知低下;皮膚炎/放射線誘引性皮膚炎;デュシェンヌ型筋ジストロフィー;浮腫;脳炎;男性/女性の受精能;骨折治癒;胃食道逆流症;難聴;インフルエンザ感染症;腸管バリア機能不全;骨関節炎;骨粗鬆症;放射線誘引性障害;逆流誘引性食道炎;再灌流障害(脳、心臓、腎臓、肝臓、網膜);統合失調症;発作;シェーグレン症候群;鎌状赤血球症;皮膚潰瘍;血管内皮機能不全;血液脳関門機能不全;ダウン症候群を含む、酸化ストレス及び炎症の増加、酸化還元能の障害、解毒の障害並びに代謝のデレギュレーションに関連する疾患の処置に使用することができる。
【0049】
本発明の化合物は、II型糖尿病及びNASHの処置に特に有用である。
【0050】
また、本発明は、式(I)で示される化合物を1種以上の不活性で非毒性な薬学的に許容し得る賦形剤又は担体との組み合わせで含む、医薬組成物に関する。
【0051】
有用な用量は、患者の年齢及び体重、投与経路、障害の性質及び重症度並びに任意の関連する処置に応じて変化し、1回以上の投与において、1日当たりに0.5mg~1000mgの範囲である。
【0052】
本発明の医薬組成物の中でも、とりわけ、経口、非経口(静脈内、筋肉内又は皮下)、経皮(per- or trans-cutaneous)、経鼻、直腸、経舌、眼又は呼吸投与に適したもの、特に、錠剤又は糖衣錠、舌下錠、ゼラチンカプセル剤、カプセル剤、坐剤、クリーム剤、軟膏剤、皮膚ゲル剤、注射用又は飲用製剤、エアロゾル剤及び点眼剤又は点鼻剤を挙げることができる。
【0053】
本発明の一態様によれば、医薬組成物は、経口投与用の錠剤である。
【0054】
式(I)で示される化合物に加えて、本発明の錠剤は、1種以上の賦形剤又は担体、例えば、希釈剤、潤滑剤、バインダー、崩壊剤、吸収剤、着色剤及び甘味料を含む。
【0055】
賦形剤又は担体の例として、以下:
・希釈剤として、ラクトース、デキストロース、スクロース、マンニトール、ソルビトール、セルロース、グリセロール、
・潤滑剤として、シリカ、タルク、ステアリン酸並びにそのマグネシウム及びカルシウム塩、ポリエチレングリコール、
・バインダーとして、ケイ酸アルミニウム及びマグネシウム、デンプン、ゼラチン、トラガント、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム及びポリビニルピロリドン、
・崩壊剤として、アガー、アルギン酸及びそのナトリウム塩、発泡性混合物
を挙げることができる。
【0056】
錠剤中の式(I)で示される有効成分の割合は、好ましくは、5重量%~50重量%である。
【0057】
本発明の一態様によれば、本発明の式(I)で示される化合物は、1種以上の更なる有効成分と併用して投与される。併用投与は、それぞれ有効成分の1つを含有する2つ以上の別個の医薬組成物の同時もしくは連続共投与の形態(固定しない併用)又は同じ医薬組成物中の2つ以上の有効成分の固定併用の投与形態であることができる。
【0058】
より具体的には、式(I)で示される化合物及びその薬学的に許容し得る塩を、ビグアナイド、スルホニル尿素、DPP4阻害剤、SGLT2阻害剤、GLP1アゴニスト、二重GLP1-GCG又はGLP1-GIPアゴニスト、FXRアゴニスト、PPARモジュレーター、甲状腺ホルモンレセプターアゴニスト、FGF21アゴニスト、FGF19アゴニスト、DGAT2阻害剤、ACC阻害剤又はFAS阻害剤を含む、糖尿病又はNASHの予防又は治療に有用な1種以上の他の有効成分との組み合わせで使用することができる。
【0059】
略語
abs.:無水
AcOH:酢酸
aq.:水性
Ataphos.PdCl2:ビス(ジ-tert-ブチル(4-ジメチルアミノフェニル)ホスフィン)ジクロロパラジウム(II)
Cs2CO3:炭酸セシウム
℃:セ氏
DCM:ジクロロメタン
DDQ:2,3-ジクロロ-5,6-ジシアノ-1,4-ベンゾキノン
dia:ジアステレオマー
DIAD:ジイソプロピルアゾジカルボキシラート
Dioxane:1,4-ジオキサン
DIPEA:ジイソプロピルエチルアミン、N-エチル-N-(プロパン-2-イル)プロパン-2-アミン
DMEM:ダルベッコ改変イーグル培地
DMF:N,N-ジメチルホルムアミド
DMSO:ジメチルスルホキシド
E1:第1の溶離エナンチオマー
E2:第2の溶離エナンチオマー
Et2O:ジエチルエーテル
EtOAc:酢酸エチル
EtOH:エタノール
FBS:牛胎児血清
g:グラム
h:時間
HCl:塩酸
HCOOH:ギ酸
HEC:ヒドロキシエチルセルロース
H2SO4:硫酸
HPLC:高速液体クロマトグラフィー
HRMS:高解像質量分光法
IPA:プロパン-2-オール
K2CO3:炭酸カリウム
LC:液体クロマトグラフィー
LC-MS:液体クロマトグラフィー-質量分光法
LiOH:水酸化リチウム
M:モル濃度
MeOH:メタノール
MeCN:アセトニトリル
mg:ミリグラム
MgSO4:硫酸マグネシウム
MHz:メガヘルツ
min:分
mL:ミリリットル
mmol:ミリモル
MS:質量分光法
MTBE:メチル-tert-ブチルエーテル
N2:窒素ガス
NaCl:塩化ナトリウム
NaH:水素化ナトリウム
NaOH:水酸化ナトリウム
NaHCO3:炭酸水素ナトリウム
Na2SO4:硫酸ナトリウム
NBS:N-ブロモスクシンイミド
NH4HCO3:炭酸水素アンモニウム
NH4Cl:塩化アンモニウム
NMR:核磁気共鳴
NMP:N-メチルピロリドン
Pd/C:パラジウム活性炭
Pd2(dba)3:トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)
PPh3:トリフェニルホスフィン
quant.:定量収率
rac:ラセミ体
RT:室温
sat.:飽和
tBuXPhos:2-ジ-tert-ブチルホスフィノ-2’,4’,6’-トリイソプロピルビフェニル
TEA:トリエチルアミン
TFA:トリフルオロ酢酸
THF:テトラヒドロフラン
wt%:重量%
【0060】
一般的な情報
IUPAC化学名を、ACD/Labs 2018 2.2(File version C60H41, Build 106041, 07 Dec 2018)を使用して生成した。
【0061】
商業的供給元から入手した全ての試薬を更に精製することなく使用した。無水溶媒を商業的供給元から入手し、更に乾燥させることなく使用した。
【0062】
順相シリカゲル(フラッシュ)クロマトグラフィーを予備充填シリカゲルカートリッジ(RediSep(登録商標) Rf Gold High Performance)を備えたISCO CombiFlash(登録商標) Rf 200iで行った。
【0063】
マイクロ波加熱をAnton Parr MonoWave又はCEM Discover(登録商標)機器で行った。
【0064】
逆相(分取)HPLC精製を、Gemini-NX(登録商標)5μm C18、250mm×50mm内径カラムを備えたHANBON NP7000液体クロマトグラフィーシステムにおいて、特に断りのない限り、純水又は5mM NH4HCO3水溶液又は5mM HCOOH水溶液又は5mM TFA水溶液及びMeCNを溶離液として使用し、99.9mL min-1の流速で、UVダイオードアレイ検出(210~400nm)により行った。
【0065】
分析用LC-MS:本発明の化合物を陽イオン又は陰イオンエレクトロスプレーイオン化モードで動作するAgilent 6140四重極LC/MSを備えたAgilent HP1200での高速液体クロマトグラフィー-質量分光法(HPLC-MS)により特徴付けた。分子量スキャン範囲は、100~1350とする。平行UV検出を210nm及び254nmで行った。サンプルをACN中又はTHF-水(1:1)中の1mM溶液として、5μLループ注入で供給した。LCMS分析を2つの機器で行い、一方は、塩基性溶離液で動作させ、他方は、酸性溶離液で動作させた。
【0066】
塩基性LCMS:Gemini-NX、3μm、C18、50mm×3.00mm内径カラム、23℃、流速1mL min-1、5mM NH4HCO3(溶媒A)及びアセトニトリル(溶媒B)を使用、100% 溶媒Aから開始し、種々の/特定の期間にわたって100% 溶媒Bで終了する勾配。
【0067】
酸性LCMS:ZORBAX Eclipse XDB-C18、1.8μm、50mm×4.6mm内径カラム、40℃、流速1mL min-1、0.02%v/v HCOOH水溶液(溶媒A)及びMeCN中0.02%v/v HCOOH(溶媒B)を使用、100% 溶媒Aから開始し、種々の/特定の期間にわたって100% 溶媒Bで終了する勾配。
【0068】
1H-NMR測定をBruker Avance III 500MHz分光計及びBruker Avance III 400MHz分光計において、溶媒としてDMSO-d6(6重水素化-ジメチルスルホキシド)又はCDCl3(重水素化クロロホルム)を使用して行った。1H-NMRデータは、内標準としての溶媒の残留ピーク(DMSO-d6については2.50ppm、CDCl3については7.26ppm)を使用し、百万分率(ppm)で与えられるデルタ値の形式である。分割パターンは以下のように指定される:s(シングレット)、2s(2×シングレット)、d(ダブレット)、2d(2×ダブレット)、t(トリプレット)、2t(2×トリプレット)、q(カルテット)、2q(2×カルテット)、qn(クインテット)、sept(セプテット)、m(マルチプレット)、2m(2×マルチプレット)、brs(ブロードシングレット)、brd(ブロードダブレット)、brt(ブロードトリプレット)、brq(ブロードカルテット)、brm(ブロードマルチプレット)、vbrs(ベリーブロードシングレット)、dd(ダブレットのダブレット)、td(ダブレットのトリプレット)、dt(トリプレットのダブレット)、dq(カルテットのダブレット)、ddd(ダブレットのダブレットのダブレット)、dm(マルチプレットのダブレット)、tm(マルチプレットのトリプレット)、qm(マルチプレットのカルテット)。
【0069】
HRMSをShimadzu IT-TOF、イオン源温度200℃、ESI +/-、イオン化電圧(+-)4.5kVで測定した。最小質量解像10000。
【0070】
最終生成物又は最終中間体を下記方法により、SFC-PICLAB-PREP 200装置(Pic Solution)を使用して、キラル超臨界流体クロマトグラフィー(SFC)をミリグラムスケールで使用して純粋なエナンチオマー/ジアステレオマーに分離した。
【0071】
・移動相は、超臨界流体又は混合流体としての二酸化炭素(プロトン性溶剤を加えることにより、例えば:アイソクラティック 35~45% IPA又はEtOH/超臨界CO2)である。
・カラムをクロマトグラフィープロファイル、例えば、
Whelk 01 RR 30×250mm×5μm(粒径)又は
LUX(Phenomenex) 30mm×150mm×5μm(粒径)又は
Chiralpak IG 30×250mm×5μm(粒径)
に従って選択した。
・温度:40℃
・検出:230nm
・流速:120~150mL/分
【0072】
以下の実施例により、本発明を例証する。
【0073】
一般手順1
一般手順1 工程1
MeCN(2mL/mmol、101.3g、128.92mL)中の1-フルオロ-3-メチル-2-ニトロ-ベンゼン(1当量、64.5mmol)の溶液に、アミノアルコール(3当量、193.5mmol)を室温で加えた。反応混合物を70℃に加熱し、一晩撹拌した。反応の完了後、溶媒を減圧下で蒸発した。残留物を、水(250mL)とEtOAc(200mL)に分配した。分離した有機層をさらにブライン(150mL)で洗浄した。合わせた水層をEtOAc(100mL)で洗浄した。合わせた有機層を無水Na2SO4で乾燥し、濾過し、濃縮乾固して粗生成物を与え、これを溶離剤としてヘプタン-EtOAc(例えば、100:0~75:25)を用いる順相シリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、標記化合物を与えた。
【0074】
一般手順1 工程2
AcOH(1.2mL/mmol、42g、40mL)中の一般手順1 工程1の生成物(1当量、834mmol)の溶液に、NBS(1当量、6g、34mmol)を室温で加えた。反応混合物を110℃に加熱し、2時間撹拌した。反応の完了後、混合物を室温に冷やし、氷冷水(200ml)でクエンチした。NaOH溶液によりpHを14にセットした。混合物を室温で10分間撹拌した。混合物をDCM(3×150ml)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄した。有機相を無水Na2SO4で乾燥し、濾過し、濃縮乾固して標記化合物を与え、これをさらに精製することなく次の工程で用いるか又は溶離剤として水-MeCNを用いる逆相クロマトグラフィーにより精製した。
【0075】
一般手順1 工程3
EtOH(25mL/mmol、692g、877mL)及び水(3mL/mmol、105g、105mL)中の一般手順1 工程2の生成物(1当量、35.1mmol)又は適切なアリールニトロ化合物の溶液に、鉄粉(15当量、29.4g、526mmol)及びNH4Cl(5当量、9.38g、175mmol)を室温で加えた。反応混合物を50℃に加熱し、2時間撹拌した。反応の完了後、混合物をセライトパッドに通して濾過し、次にEtOH(2×100ml)で洗浄した。溶媒を減圧下で蒸発し、蒸発残留物をDCM(100ml)に溶解した。溶液を無水Na2SO4で乾燥し、濾過し、濃縮乾固して標記化合物を与え、これをさらに精製することなく次の工程で用いた。
【0076】
一般手順1 工程4
AcOH(0.3mL/mmol、10g、9.6mL)及び水(3mL/mmol、96g、96mL)中の一般手順1 工程3の生成物(1当量、32mmol)の溶液に、H2SO4(0.3mL/mmol、18g、9.6mL)を0℃で加えた。亜硝酸ナトリウム(1.5当量、3.3g、48mmol)を数回に分けて加え、反応混合物を0℃で10分間撹拌した。得られた暗色の不均質混合物を室温まで放温し、さらに30分間撹拌した。反応の完了後、混合物を水(300mL)でクエンチし、濃NaOH溶液を用いてpHを約12にセットした。混合物をDCM(3×70ml)で抽出した。有機層をブライン(150mL)で洗浄した。有機層を無水Na2SO4で乾燥し、濾過し、濃縮乾固して黒色の油状物を与え、これをDCM-EtOAc(100:0~70:30)の溶離剤を用いる順相シリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、標記化合物を与えた。
【0077】
一般手順1 工程5
THF(10mL/mmol、200g、220mL)、水(5mL/mmol、110g、110mL)及びMeOH(2.5mL/mmol、44g、55mL)中の一般手順1 工程4の生成物(1当量、22mmol)の溶液に、LiOH(3当量、1.6g、66mmol)を室温で加え、混合物をさらに30分間撹拌した。反応の完了後、混合物を水(400mL)及び2M HCl水溶液(50mL)でクエンチした。混合物をEtOAc(3×20ml)で抽出した。有機層をブラインで洗浄し、無水Na2SO4で乾燥し、濾過し、濃縮乾固して油状物を与え、これを溶離剤としてDCM-EtOH(100:0~80:20)を用いる順相シリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、標記化合物を与えた。
【0078】
一般手順1 工程6
THF(7mL/mmol、63g、70mL)中の一般手順1 工程5の生成物(1当量、10mmol)の溶液に、NaH(1.2当量、480mg、12mmol、鉱油中60wt%)を0℃で加えた。混合物を室温まで放温し、この温度で30分間撹拌した。反応混合物を0℃に冷却し、4-メトキシ-ベンジルクロリド(1.2当量、1.9g、12mmol)を加え、混合物を室温で一晩撹拌した。反応の完了後、混合物を水(100mL)でクエンチし、そしてEtOAc(3×100ml)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄した。有機層を無水Na2SO4で乾燥し、濾過し、濃縮乾固して橙色の油状物を与え、これを溶離剤としてヘプタン-EtOAc(100:0~75:25)を用いる順相シリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、標記化合物を与えた。
【0079】
一般手順1 工程7
DMF(7mL/mmol、47.4g、50mL)中の一般手順1 工程6の生成物(1当量、7.1mmol)の溶液に、エチル プロパ-2-エノアート(2当量、1.44g、1.56mL、14.2mmol)、DIPEA(3当量、2.78g、3.75ml、21.5mmol)、トリス-o-トリルホスフィン(0.2当量、0.44g、1.4mmol)及び二酢酸パラジウム(palladium diacetate)(0.1当量 0.161g、0.71mmol)を室温で加えた。混合物をアルゴンで2回フラッシュし、密閉シュレンク管中で100℃で一晩加熱した。反応の完了後、溶媒を減圧下で蒸発乾固して黒色の油状物を与え、これを溶離剤としてヘプタン-EtOAc(100:0~75:25)を用いる順相シリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、標記化合物を与えた。
【0080】
一般手順2
一般手順2 工程1
MeCN(2mL/mmol、101.3g、128.92mL)中の1-フルオロ-3-メチル-2-ニトロ-ベンゼン(1当量、1.93mmol)の溶液に、O-ベンジル-アミノアルコール(1.2当量、2.32mmol)を加え、続いてCs2CO3(2当量、1.26g、3.87mmol)又はTEA(2当量、3.87mmol)を室温で加えた。反応混合物を70℃に加熱し、この温度で一晩撹拌した。反応の完了後、混合物を濾過し、母液を減圧下で蒸発した。粗生成物を、水-MeCNの勾配溶離(95:5~0:100)を用いる逆相クロマトグラフィーにより精製して、標記化合物を与えた。
【0081】
一般手順2 工程2
AcOH(26mL)中の一般手順2 工程1の生成物(1当量、22mmol)の溶液に、NBS(1.2当量、4.6g、26mmol)を室温で加えた。反応混合物を110℃に加熱し、1.5時間撹拌した。反応の完了後、混合物を室温に冷やし、氷冷水(200ml)でクエンチした。NaOH溶液を用いてpHを14に調整した。混合物を室温で10分間撹拌した。混合物をDCM(3×150ml)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄した。有機相を無水Na2SO4で乾燥し、濾過し、濃縮乾固して標記化合物を与え、これを水-MeCNの勾配溶離(95:5~0:100)を用いる逆相クロマトグラフィーにより精製して、標記化合物を与えた。
【0082】
一般手順2 工程3
EtOH(430mL)(又はIPA)及び水(50mL)中の一般手順2 工程2の生成物(1当量、17mmol)の溶液に、鉄粉(15当量、14g、260mmol)及びNH4Cl(5.5当量、5g、93.5mmol)を室温で加えた。反応混合物を50℃に加熱し、この温度で一晩撹拌した。反応の完了後、混合物をセライトパッドに通して濾過し、EtOH(2×100ml)で洗浄した。母液を減圧下で濃縮した。粗生成物を、水-MeCNの勾配溶離(95:5~0:100)を用いる逆相クロマトグラフィーにより精製して、標記化合物を与えた。
【0083】
一般手順2 工程4
AcOH(30mL)及び水(30mL)中の一般手順2 工程3の生成物(1当量、13mmol)の溶液に、H2SO4(8.9g、4.6mL、90mmol)を0℃で加えた。亜硝酸ナトリウム(1.5当量、3.3g、48mmol)を少量ずつ加え、反応混合物を0℃で10分間撹拌した。得られた暗色の不均質混合物を室温まで放温し、この温度でさらに30分間撹拌した。反応の完了後、混合物を水(300mL)でクエンチし、2M NaOH水溶液を用いてpHを約12にセットした。混合物をDCM(3×70ml)で抽出した。合わせた有機層をブライン(150mL)で洗浄した。有機層を無水Na2SO4で乾燥し、濾過し、濃縮乾固して粗生成物を与え、これを溶離剤としてDCM-EtOAc(100:0~95:5)を用いる順相シリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、標記化合物を与えた。
【0084】
一般手順2 工程5
DMF(20mL)中の一般手順2 工程4の生成物(1当量、2.91mmol)の溶液に、エチル プロパ-2-エノアート(2.2当量、642g、0.699mL、6.41mmol)、DIPEA(3当量、1.13g、1.52ml、8.74mmol)、トリス-o-トリルホスフィン(0.2当量、0.177g、0.583mmol)及び酢酸パラジウム(0.1当量 0.65g、0.291mmol)を室温で加えた。混合物をアルゴンで2回フラッシュし、密閉シュレンク管中で100℃で一晩加熱した。反応の完了後、溶媒を減圧下で蒸発乾固した。粗生成物を、溶離剤としてDCM-EtOH(100:0~95:5)を用いる順相シリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、標記化合物を与えた。
【0085】
一般手順3
臭化アリール誘導体(1当量、10mmol)を丸底フラスコに導入し、ジオキサン(5mL/mmol、50mL)に溶解した。4,4,5,5-テトラメチル-2-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-1,3,2-ジオキサボロラン(1.1当量、2.79g、11mmol)及び乾燥酢酸カリウム(3.5当量、3.43g、35mmol)を室温で加えた。混合物をアルゴン又は窒素でフラッシュした。最後に[1,1’-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)触媒(0.02当量、146mg、0.2mmol)を加え、混合物をアルゴン又は窒素で再びフラッシュした後、不活性雰囲気下、75℃で一晩加熱した。反応の完了後、混合物をセライトパッドに通して濾過し、母液を減圧下で蒸発乾固した。粗生成物を、溶離剤としてDCM-EtOAc(100:0~90:10)を用いる順相シリカゲルクロマトグラフィーにより、又は溶離剤として水-MeCN(95:5~0:100)を用いる逆相クロマトグラフィーにより精製して、標記化合物を与えた。
【0086】
一般手順4
一般手順4 工程1
パラホルムアルデヒド(3当量、12.8mmol)、二塩化マグネシウム(magnesium dichloride)(2当量、0.812mg、8.5mmol)及びTEA(2当量、1.18mL、8.5mmol)を、丸底フラスコに導入した。混合物をTHF(20mL)に溶解し、室温で30分間撹拌した。置換フェノール(1当量、4.3mmol)を加え、混合物を還流温度で一晩撹拌した。反応完了後、溶媒を減圧下で蒸発乾固した。残留物をEtOAc(50mL)で希釈し、1M HCl溶液(50mL)、次にブライン(50mL)で洗浄した。有機層を無水MgSO4で乾燥し、濾過し、濃縮して粗生成物を得、これを溶離剤としてヘプタン-EtOAcを用いる順相シリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、標記化合物を与えた。
【0087】
一般手順4 工程2
クロロスルホニルイソシアナート(Chlorosulfonyl isocyanate)(4当量、13g、8.1mL、93mmol)を、丸底フラスコに0℃で導入した。HCOOH(4当量、3.5mL、93mmol)を0℃で40分間にわたって滴下した。混合物を30分間にわたって室温まで放温し、室温での撹拌をさらに1時間続けた。混合物を0℃に冷却し、NMP(3.5mL/mmol、81mL)に溶解した一般手順4 工程1の生成物(1当量、23mmol)を、10分間にわたって滴下した。混合物を室温まで放温し、この温度で一晩撹拌した。反応の完了後、混合物を飽和NH4Cl水溶液(500mL)でクエンチした。混合物をEtOAc(2×200mL)で抽出し、合わせた有機層を無水Na2SO4で乾燥し、濾過し、濃縮乾固して粗生成物を与え、これを溶離剤としてヘプタン-EtOAc(100:0~50:50)を用いる順相シリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、標記化合物を与えた。
【0088】
一般手順4 工程3
-5℃でMeOH(8mL/mmol、179mL)中の一般手順4 工程2の生成物(1当量、22.4mmol)の冷却した溶液に、水素化ホウ素ナトリウム(1.2当量、1.02g、26.9mmol)を20分間にわたってゆっくりと加えた。混合物を-5℃で1時間撹拌した。反応の完了後、混合物を室温まで放温し、濃縮乾固して粗生成物を与え、これを溶離剤としてDCM-EtOH(100:0~99:1)を用いる順相シリカゲルクロマトグラフィーにより、又は水-MeCNの勾配溶離(95:5~0:100)を用いる逆相クロマトグラフィーにより精製して、標記化合物を与えた。
【0089】
一般手順5
一般手順5 工程1
DCM(92mL)中の6-ブロモ-3,4-ジヒドロ-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン 2,2-ジオキシド誘導体(1当量、17mmol)の撹拌した溶液に、TEA(1.1当量、2.5mL、18mmol)、N,N-ジメチルピリジン-4-アミン(0.1当量、0.2g、1.7mmol)及びジ-tert-ブチル-ジカルボナート(1.1当量、4g、18mmol)を室温で加えた。混合物を室温で一晩撹拌した。反応の完了後、混合物を10wt%クエン酸水溶液(3×50ml)、次に水(50ml)で抽出した。有機層を無水Na2SO4で乾燥し、濾過し、濃縮乾固して標記化合物を与え、これをさらに精製することなく次の工程で用いた。
【0090】
一般手順5 工程2
一般手順5 工程1の生成物(1当量、16mmol)を丸底フラスコに導入し、ジオキサン(7.5mL/mmol、120mL)に溶解した。4,4,5,5-テトラメチル-2-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-1,3,2-ジオキサボロラン(1.1当量、4.6g、18mmol)及び乾燥酢酸カリウム(3.5当量、5.6g、57mmol)を、室温で混合物に加えた。混合物をアルゴン又は窒素でフラッシュした。最後に[1,1’-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)触媒(0.02当量、160mg、0.33mmol)を加え、混合物をアルゴン又は窒素で再びフラッシュした。その後、不活性雰囲気下で75℃で一晩加熱した。混合物をセライトパッドに通して濾過し、母液を減圧下で濃縮乾固した。粗生成物を、溶離剤としてヘプタン-EtOAc(100:0~80:20)を用いる順相シリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、標記化合物を与えた。
【0091】
一般手順5 工程3
EtOH(15mL/mmol、73mL)及び水(7.5mL/mmol、37mL)中の一般手順5 工程2の生成物(1当量、11.5mmol)の撹拌した溶液に、m-クロロ-過安息香酸(1当量、2.84g、11.5mmol)を室温で数回に分けて加えた。混合物を室温で一晩撹拌した。反応の完了後、混合物を飽和NaHCO3水溶液(100mL)でクエンチした。混合物をEtOAc(3×50ml)で抽出した。合わせた有機層を飽和NaHCO3水溶液(50mL)、次に水(50mL)で洗浄した。有機層を無水Na2SO4で乾燥し、濾過し、濃縮乾固して粗生成物を与え、これを溶離剤としてヘプタン-EtOAc(100:0~50:50)を用いる順相シリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、標記化合物を与えた。
【0092】
一般手順5 工程4
MeCN(58mL)中の一般手順5 工程3の生成物(1当量、9.2mmol)の溶液に、Cs2CO3(2.4当量、7.2g、22mmol)及び臭化ベンジル(2.2当量、3.4g、2.4mL、20mmol)を加え、混合物を室温で一晩撹拌した。反応の完了後、溶媒を減圧下で蒸発し、次にEtOAc(40ml)で希釈した。混合物をブライン(40mL)、次に水(40mL)で洗浄した。有機層を無水Na2SO4で乾燥し、濾過し、濃縮乾固して粗生成物を与え、これをさらに精製することなく次の工程で用いた。
【0093】
一般手順5 工程5
DCM(75mL)中の一般手順5 工程4の生成物(1当量、9.2mmol)の溶液に、TFA(8当量、8.4g、5.66mL、74mmol)を滴下し、混合物を室温で一晩撹拌した。混合物のpHを、飽和NaHCO3水溶液を用いて9にセットした。層を分離し、有機層をブライン(30mL)、次に水(30mL)で抽出した。有機層を無水Na2SO4で乾燥し、濾過し、濃縮乾固して粗生成物を与え、これを溶離剤としてヘプタン-EtOAc(100:0~70:30)を用いる順相シリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、標記化合物を与えた。
【0094】
一般手順6
ジオキサン(5~8mL/mmol、23mL)及び水(1~2.7mL/mmol、4.6mL)中のエチル アリール(プロパ-2-エノアート)誘導体又はエチル ヘテロアリール(プロパ-2-エノアート)誘導体(1当量、4.6mmol)の撹拌した溶液に、[3-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)アリール誘導体(1.5~2当量、6.9mmol)及びTEA(1.5当量、0.96mL、6.9mmol)を加えた。懸濁液をアルゴン又は窒素でフラッシュし、脱気した。最後にクロロ(1,5-シクロオクタジエン)ロジウム(I)ダイマー触媒(0.05当量、56mg、0.23mmol)を加え、混合物を不活性雰囲気下、80℃で4~16時間加熱した。反応の完了後、混合物を水(100mL)で希釈し、層を分離し、水層をEtOAc(2×50mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(50mL)で洗浄した後、無水Na2SO4で乾燥した。濾過及び濃縮乾固して粗生成物を与え、これを溶離剤としてヘプタン-EtOAc(100:0~50:50)を用いる順相シリカゲルクロマトグラフィーにより、又は水-MeCNの勾配溶離(95:5~0:100)を用いる逆相クロマトグラフィーにより精製して、標記化合物を与えた。
【0095】
一般手順7
THF(22mL/mmol、35mL)中のヒドロキシメチルフェニル誘導体(1当量、1.6mmol)の撹拌した溶液に、置換ベンゾオキサチアジン 2,2-ジオキシド、又は1,3-ベンゾチアジアジン 2,2-ジオキシド誘導体(1~2.5当量、2.4mmol)及びPPh3(2.2当量、0.93g、3.5mmol)を加えた。反応混合物を15℃に冷却し、DIAD(2当量、0.63mL、3.2mmol)を5分間にわたって滴下した。混合物を室温まで放温し、この温度で一晩撹拌した。反応の完了後、混合物を濃縮乾固し、DCM-EtOAc(100:0~80:20)の溶離剤を用いる順相シリカゲルクロマトグラフィーにより、又は水-MeCNの勾配溶離(95:5~0:100)を用いる逆相クロマトグラフィーにより精製して、標記化合物を与えた。
【0096】
一般手順8
ステンレス鋼の水素化オートクレーブに、エチル 3-[3-[(6-ベンジルオキシ-2,2-ジオキソ-4H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3-イル)メチル]フェニル]-3-(4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル)プロパノアート又はエチル 3-[3-[(6-ベンジルオキシ-2,2-ジオキソ-1,4-ジヒドロ-2,1,3-ベンゾチアジアジン-3-イル)メチル]フェニル]-3-(4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル)プロパノアート(1当量、0.883mmol)、Pd/C触媒(0.1当量、0.0883mmol)、ジオキサン(3mL)、MeOH又はEtOH(10mL)及びDCM(4mL)を入れ、そしてオートクレーブを密封し、不活性化し(inertised)、水素(1~8bar)で充填した。室温で10~40時間撹拌した後、反応混合物をセライトパッドに通して濾過し、濾液の揮発物を蒸発して、標記化合物を与えた。粗生成物を、順相シリカゲルクロマトグラフィーにより、又は水-MeCNの勾配溶離(95:5~0:100)を用いる逆相クロマトグラフィーにより精製して、標記化合物を与えた。
【0097】
一般手順9
DCM(1mL)中のN-ヒドロキシアルキル エチル 3-[3-[(6-ヒドロキシ-2,2-ジオキソ-4H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3-イル)メチル]フェニル]-3-(4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル)プロパノアート又はN-ヒドロキシアルキル エチル 3-[3-[(6-ヒドロキシ-2,2-ジオキソ-1,4-ジヒドロ-2,1,3-ベンゾチアジアジン-3-イル)メチル]フェニル]-3-(4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル)プロパノアート(1当量、0.122mmol)の撹拌した溶液に、四臭化炭素(7当量、69mg、0.2074mmol)及びPPh3(1.7当量、54.4mg、0.2074mmol)を加えた。室温で5~20時間撹拌した後、反応混合物を減圧下で濃縮して、粗生成物をヘキサン-EtOAcの勾配溶離を用いる順相シリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、標記化合物を与えた。
【0098】
一般手順10
N-ヒドロキシアルキル エチル 3-[3-[(6-ヒドロキシ-2,2-ジオキソ-4H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3-イル)メチル]フェニル]-3-(4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル)プロパノアート又はN-ヒドロキシアルキル エチル 3-[3-[(6-ヒドロキシ-2,2-ジオキソ-1,4-ジヒドロ-2,1,3-ベンゾチアジアジン-3-イル)メチル]フェニル]-3-(4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル)プロパノアート(1当量、88.7mmol)を、N2雰囲気下でDCM(355mL)に溶解した。溶液を0℃に冷却し、塩化チオニル(1.2~4当量、12.7g、7.77mL、106.5mmol)をN2雰囲気下で滴下した。40℃で4時間撹拌した後、反応混合物を0℃に冷却した。水(155mL)及び飽和NaHCO3水溶液(155mL)をゆっくりと加え、層を分離した。有機層を水で洗浄し、MgSO4で乾燥し、そして溶媒を減圧下で除去した。粗生成物をさらに精製することなく用いたか、又は必要に応じて、DCM-MeOH又はヘキサン-EtOAcの勾配溶離を用いる順相シリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、標記化合物を与えた。
【0099】
一般手順11
MeCN(16mL)中のクロロもしくはブロモアルキル エチル 3-[3-[(6-ヒドロキシ-2,2-ジオキソ-4H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3-イル)メチル]フェニル]-3-(4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル)プロパノアート又はクロロもしくはブロモアルキル エチル 3-[3-[(6-ヒドロキシ-2,2-ジオキソ-1,4-ジヒドロ-2,1,3-ベンゾチアジアジン-3-イル)メチル]フェニル]-3-(4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル)プロパノアート(1当量、0.055mmol)の撹拌した溶液に、Cs2CO3(1~3当量、11mg、0.055mmol)を加え、混合物を室温~80℃で、4時間~36時間撹拌した。反応の完了後、水(10mL)を混合物に加え、MeCNを減圧下で蒸発した。残留物をDCM(3×10mL)で抽出し、合わせた有機層を水で洗浄した。有機層をNa2SO4で乾燥し、濾過し、濾液を濃縮乾固して標記化合物を与え、これを順相シリカゲルクロマトグラフィーにより、又は水-MeCNの勾配溶離(95:5~0:100)を用いる逆相クロマトグラフィーにより精製して、標記化合物を与えた。
【0100】
一般手順12
THF(0.67mL)、MeOH又はEtOH(0.17mL)、及び水(0.34mL)の混合物中の大環状エステル(1当量、0.067mmol)の溶液に、水酸化リチウム(3当量~4当量、4.8mg、0.20mmol)を加えた。反応混合物を室温~80℃で、2時間~30時間撹拌した。反応の完了後、クエン酸溶液(10%)又は1M HCl水溶液を反応混合物に加え、中和した混合物をDCMで3回抽出した。有機層をNa2SO4で乾燥し、濾過し、そして濾液を濃縮した。残留物を、水-MeCNの勾配溶離(95:5~0:100)を用いる分取逆相クロマトグラフィーにより精製して、標記化合物を与えた。
【0101】
実施例1: [4,32-ジメチル-28,28-ジオキソ-22,27-ジオキサ-28λ
6-チア-1,14,15,16-テトラアザヘキサシクロ[21.5.3.1
3,7.1
9,13.0
12,16.0
26,30]トリトリアコンタ-3(33),4,6,9(32),10,12,14,23,25,30-デカエン-8-イル]酢酸
【化18】
【0102】
工程A1: 5-(3-メチル-2-ニトロアニリノ)ペンタン-1-オールの調製
一般手順1 工程1を用い、反応体として1-フルオロ-3-メチル-2-ニトロ-ベンゼン(1当量、10.0g、7.85mL、64.5mmol)及び5-アミノペンタン-1-オール(3当量、19.950g、21mL、193.5mmol)から出発して、標記化合物(12.6g、収率82%)を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.26 (t, 1 H), 6.76 (d, 1 H), 6.54 (d, 1 H), 6.39 (t, 2 H), 4.34 (t, 1 H), 3.39 (q, 2 H), 3.16 (q, 2 H), 2.3 (s, 2 H), 1.55 (s, 2 H), 1.44 (m, 2 H), 1.34 (m, 2 H)
【0103】
工程A2: 5-(4-ブロモ-3-メチル-2-ニトロアニリノ)ペンチルアセタートの調製
一般手順1 工程2を用い、反応体として5-(3-メチル-2-ニトロアニリノ)ペンタン-1-オール(8g、34mmol)から出発して、標記化合物(12.6g 橙色の油状物、定量)を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.5 (d, 1 H), 6.72 (d, 1 H), 6.12 (tl, 1 H), 4 (t, 2 H), 3.15 (q, 2 H), 2.25 (s, 3 H), 2 (s, 3 H), 1.6-1.3 (m, 6 H)
【0104】
工程A3: 5-(2-アミノ-4-ブロモ-3-メチルアニリノ)ペンチルアセタートの調製
一般手順1 工程3を用い、反応体として5-(4-ブロモ-3-メチル-2-ニトロアニリノ)ペンチルアセタート(12.6g、35.1mmol)から出発して、標記化合物(11.7g 橙色の固体、収率91%)を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 6.7 (d, 1 H), 6.25 (d, 1 H), 5.8 (m, 3 H), 4 (t, 2 H), 3 (t, 2 H), 2.2 (s, 3 H), 2.01 (s, 3 H), 1.65-1.4 (m, 6 H)
【0105】
工程A4: 5-(5-ブロモ-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-1-イル)ペンチルアセタートの調製
一般手順1 工程4を用い、反応体として5-(2-アミノ-4-ブロモ-3-メチルアニリノ)ペンチルアセタート(12g、32mmol)から出発して、標記化合物(7.5g 橙色の油状物、収率69%)を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.7 (2d, 2 H), 4.7 (t, 2 H), 3.97 (t, 2 H), 2.71 (s, 3 H), 1.99 (s, 3 H), 1.95 (m, 2 H), 1.6 (m, 2 H), 1.29 (m, 2 H)
【0106】
工程A5: 5-(5-ブロモ-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-1-イル)ペンタン-1-オールの調製
一般手順1 工程5を用い、反応体として5-(5-ブロモ-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-1-イル)ペンチルアセタート(7.5g、22mmol)から出発して、標記化合物(6.7g 橙色の油状物、定量)を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.7 (2d, 2 H), 4.7 (t, 2 H), 4.35 (m, 1 H), 3.35 (t, 2 H), 2.71 (s, 3 H), 1.9 (m, 2 H), 1.45 (m, 2 H), 1.28 (m, 2 H)
【0107】
工程A6: 5-ブロモ-1-{5-[(4-メトキシフェニル)メトキシ]ペンチル}-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾールの調製
一般手順1 工程6を用い、反応体として5-(5-ブロモ-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-1-イル)ペンタン-1-オール(3.0g、10mmol)から出発して、標記化合物(3g 黄色の油状物、収率72%)を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.7 (2d, 2 H), 7.15 (d, 2 H), 6.85 (d, 2 H), 4.7 (t, 2 H), 4.3 (s, 2 H), 3.75 (s, 3 H), 3.32 (t, 2 H), 2.71 (s, 3 H), 1.9 (m, 2 H), 1.52 (m, 2 H), 1.28 (m, 2 H)
【0108】
工程A7: エチル (2E)-3-(1-{5-[(4-メトキシフェニル)メトキシ]ペンチル}-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル)プロパ-2-エノアートの調製
一般手順1 工程7を用い、反応体として5-ブロモ-1-{5-[(4-メトキシフェニル)メトキシ]ペンチル}-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール(3g、7.1mmol)から出発して、標記化合物(3g 黄色の固体、収率91%)を得た。
1H-NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 8.03 (d, 1 H), 7.96 (d, 1 H), 7.73 (d, 1 H), 7.16 (d, 2 H), 6.86 (d, 2 H), 6.64 (d, 1 H), 4.7 (t, 2 H), 4.3 (s, 2 H), 4.22 (q, 2 H), 3.73 (s, 3 H), 3.33 (t, 2 H), 2.81 (s, 3 H), 1.9 (m, 2 H), 1.53 (m, 2 H), 1.28 (t, 3 H), 1.26 (m, 2 H)
【0109】
工程C1: 6-(ベンジルオキシ)-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-2,2-ジオンの調製
一般手順4 工程2を用い、反応体として5-(ベンジルオキシ)-2-ヒドロキシベンズアルデヒド(1当量、5.3g、23mmol)から出発して、標記化合物(6.48g 黄色の固体、収率96%)を得た。
1H-NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm: 8.6 (s, 1 H), 7.4 (m, 5 H), 7.35 (dd, 1 H), 7.3 (d, 1 H), 7.15 (d, 1 H), 5.1 (s, 2 H)
【0110】
工程C2: 6-(ベンジルオキシ)-3,4-ジヒドロ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-2,2-ジオンの調製
一般手順4 工程3を用い、反応体として6-(ベンジルオキシ)-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-2,2-ジオン(1当量、6.48g、22.4mmol)から出発して、標記化合物(5.9g、黄色の固体、収率90%)を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 8.4 (sl, 1 H), 7.45 (d, 2 H), 7.4 (t, 2 H), 7.3 (t, 1 H), 7 (m, m H), 5.1 (s, 2 H), 4.5 (s, 2 H)
【0111】
工程1: エチル 3-[3-(ヒドロキシメチル)-4-メチルフェニル]-3-(1-{5-[(4-メトキシフェニル)メトキシ]ペンチル}-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル)プロパノアートの調製
一般手順6を用い、反応体として(エチル (2E)-3-(1-{5-[(4-メトキシフェニル)メトキシ]ペンチル}-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル)プロパ-2-エノアート(1当量、4g、4.6mmol)、及び[2-メチル-5-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル]メタノール(1.5当量、1.7g、6.9mmol)から出発して、標記化合物(0.96g、収率38%)を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.6 (d, 1 H), 7.48 (d, 1 H), 7.25 (d, 1 H), 7.18 (d, 2 H), 7.08 (dd, 1 H), 7 (d, 1 H), 6.88 (d, 2 H), 4.98 (t, 1 H), 4.82 (t, 1 H), 4.61 (t, 2 H), 4.4 (d, 2 H), 4.3 (s, 2 H), 3.92 (q, 2 H), 3.71 (s, 3 H), 3.3 (t, 2 H), 3.11 (2dd, 2 H), 2.75 (s, 3 H), 2.15 (s, 3 H), 1.88 (m, 2 H), 1.52 (m, 2 H), 1.28 (m, 2 H), 1 (t, 3 H);
【0112】
工程2: エチル 3-(3-{[6-(ベンジルオキシ)-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル]メチル}-4-メチルフェニル)-3-(1-{5-[(4-メトキシフェニル)メトキシ]ペンチル}-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル)プロパノアートの調製
一般手順7を用い、反応体としてエチル 3-[3-(ヒドロキシメチル)-4-メチルフェニル]-3-(1-{5-[(4-メトキシフェニル)メトキシ]ペンチル}-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル)プロパノアート(1当量、0.96g、1.6mmol)、及び6-(ベンジルオキシ)-3,4-ジヒドロ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-2,2-ジオン(1.5当量、0.7g、2.4mmol)から出発して、標記化合物(収率90%)を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 1.16 (m., 3 H) 1.21 - 1.29 (m, 1 H) 1.44 - 1.56 (m, 1 H) 1.78 - 1.89 (m, 1 H) 2.21 (s, 1 H) 2.76 (s, 1 H) 3.16 (dd, J=7.95, 4.77 Hz, 1 H) 3.26 - 3.29 (m, 1 H) 3.92 (q, J=7.09 Hz, 2 H) 4.21 (s, 2 H) 4.28 (s, 2 H) 4.42 (s, 2 H) 4.59 (t, J=6.91 Hz, 2 H) 4.85 (t, J=7.95 Hz, 1 H) 5.10 (s, 2 H) 6.82 - 6.88 (m, 2 H) 6.94 (d, J=2.81 Hz, 1 H) 7.03 - 7.10 (m, 1 H) 7.10 - 7.17 (m, 4 H) 7.17 - 7.21 (m, 1 H) 7.22 (s, 1 H) 7.31 - 7.37 (m, 1 H) 7.37 - 7.43 (m, 2 H) 7.45 (s, 2 H) 7.48 (d, J=8.44 Hz, 2 H) 7.56 - 7.61 (m, 1 H)
【0113】
工程3: エチル 3-{3-[(6-ヒドロキシ-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル)メチル]-4-メチルフェニル}-3-[1-(5-ヒドロキシペンチル)-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル]プロパノアートの調製
一般手順8を用い、反応体としてエチル 3-(3-{[6-(ベンジルオキシ)-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル]メチル}-4-メチルフェニル)-3-(1-{5-[(4-メトキシフェニル)メトキシ]ペンチル}-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル)プロパノアート(1当量、2g、1.4mmol)から出発して、標記化合物(830mg 黄色の油状物、収率90%)を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 9.7/4.38 (2m, 2 H), 7.61 (d, 1 H), 7.5 (d, 1 H), 7.21 (d, 1 H), 7.2 (dd, 1 H), 7.12 (d, 1 H), 6.99 (d, 1 H), 6.8 (dd, 1 H), 6.6 (d, 1 H), 4.82 (t, 1 H), 4.61 (t, 2 H), 4.39 (s, 2 H), 4.29 (m, 2 H), 3.95 (q, 2 H), 3.31 (t, 2 H), 3.18 (m, 2 H), 2.75 (s, 3 H), 2.2 (s, 3 H), 1.88 (m, 2 H), 1.4 (m, 2 H), 1.25 (m, 2 H), 1 (t, 3 H)
【0114】
工程4: エチル 3-[1-(5-ブロモペンチル)-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル]-3-{3-[(6-ヒドロキシ-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル)メチル]-4-メチルフェニル}プロパノアートの調製
一般手順9を用い、反応体としてエチル 3-{3-[(6-ヒドロキシ-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル)メチル]-4-メチルフェニル}-3-[1-(5-ヒドロキシペンチル)-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル]プロパノアート(1当量、0.8g、1.3mmol)から出発して、標記化合物(710mg 白色の固体、収率80%)を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 9.7 (m, 1 H), 7.61 (d, 1 H), 7.5 (d, 1 H), 7.21 (d, 1 H), 7.2 (dd, 1 H), 7.12 (d, 1 H), 6.99 (d, 1 H), 6.8 (dd, 1 H), 6.6 (d, 1 H), 4.82 (t, 1 H), 4.65 (t, 2 H), 4.39 (s, 2 H), 4.29 (m, 2 H), 3.92 (q, 2 H), 3.45 (t, 2 H), 3.18 (m, 2 H), 2.75 (s, 3 H), 2.21 (s, 3 H), 1.9 (m, 2 H), 1.8 (m, 2 H), 1.35 (m, 2 H), 1 (t, 3 H)
【0115】
工程5: エチル [4,32-ジメチル-28,28-ジオキソ-22,27-ジオキサ-28λ6-チア-1,14,15,16-テトラアザヘキサシクロ[21.5.3.13,7.19,13.012,16.026,30]トリトリアコンタ-3(33),4,6,9(32),10,12,14,23,25,30-デカエン-8-イル]アセタートの調製
一般手順11を用い、反応体としてエチル 3-[1-(5-ブロモペンチル)-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル]-3-{3-[(6-ヒドロキシ-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル)メチル]-4-メチルフェニル}プロパノアート(1当量、0.7g、0.99mmol)から出発して、標記化合物(620mg 黄色の油状物、収率93%)を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.65 (d, 1 H), 7.52 (d, 1 H), 7.5 (dd, 1 H), 7.3 (d, 1 H), 7.05 (d, 1 H), 6.9 (dd, 1 H), 6.78 (d, 1 H), 6.12 (d, 1 H), 4.8 (t, 1 H), 4.7 (t, 2 H), 4.2/3.9 (m, 2 H), 4.15/4 (m, 2 H), 3.9 (m, 2 H), 3.85 (m, 2 H), 3.07 (m, 2 H), 2.68 (s, 3 H), 2.35 (s, 3 H), 2 (m, 2 H), 1.75 (m, 2 H), 1.5/1.4 (m, 2 H), 1 (t, 3 H)
【0116】
工程6: 実施例1の調製
一般手順12を用い、反応体としてエチル [4,32-ジメチル-28,28-ジオキソ-22,27-ジオキサ-28λ6-チア-1,14,15,16-テトラアザヘキサシクロ[21.5.3.13,7.19,13.012,16.026,30]トリトリアコンタ-3(33),4,6,9(32),10,12,14,23,25,30-デカエン-8-イル]アセタート(1当量、0.62g、0.92mmol)から出発して、標記化合物(291mg 白色の固体、収率55%)を得た。
【0117】
エナンチオピュアな生成物を、キラルカラム上でのクロマトグラフィー分離により得た。
【0118】
実施例1a(E1)
HRMS C30H32N4O6Sの計算値: 576.2042; [M+H]+ 実測値: 577.2115 (δ=-0.1 ppm)
【0119】
実施例1b(E2)
HRMS C30H32N4O6Sの計算値: 576.2042; [M+H]+ 実測値: 577.2113 (δ=-0.4 ppm)
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δppm: 11.55 (m, 1 H), 7.62 (d, 1 H), 7.5 (d, 2 H), 7.29 (d, 1 H), 7.02 (d, 1 H), 6.9 (dd, 1 H), 6.72 (d, 1 H), 6.11 (d, 1 H), 4.8 (t, 1 H), 4.7 (t, 2 H), 4.2/3.9 (2d, 2 H), 4.11/4 (2d, 2 H), 3.9/3.8 (2m, 2 H), 2.92 (2dd, 2 H), 2.65 (s, 3 H), 2.31 (s, 3 H), 1.99 (m, 2 H), 1.72 (m, 2 H), 1.48/1.38 (2m, 2 H)
【0120】
実施例2: [4,30-ジメチル-26,26-ジオキソ-20,25-ジオキサ-26λ
6-チア-1,14,15,16-テトラアザヘキサシクロ[19.5.3.1
3,7.1
9,13.0
12,16.0
24,28]ヘントリアコンタ-3(31),4,6,9(30),10,12,14,21,23,28-デカエン-8-イル]酢酸
【化19】
【0121】
工程A1: N-[3-(ベンジルオキシ)プロピル]-3-メチル-2-ニトロアニリンの調製
一般手順2 工程1を用い、反応体として1-フルオロ-3-メチル-2-ニトロ-ベンゼン(1当量、1.93mmol)及び3-ベンジルオキシプロパン-1-アミン(1.2当量、383mg、2.32mmol)から出発して、標記化合物(375mg、収率64%)を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.37-7.26 (m, 5 H), 7.26 (t, 1 H), 6.77 (d, 1 H), 6.55 (d, 1 H), 6.47 (t, 1 H), 4.47 (s, 2 H), 3.51 (t, 2 H), 2.29 (s, 2 H), 2.26 (q, 2 H), 1.83 (m, 2 H)
【0122】
工程A2: N-[3-(ベンジルオキシ)プロピル]-4-ブロモ-3-メチル-2-ニトロアニリンの調製
一般手順2 工程2を用い、反応体としてN-[3-(ベンジルオキシ)プロピル]-3-メチル-2-ニトロアニリン(6.5g、22mmol)から出発して、標記化合物(6.54g、収率80%)を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.5 (d, 1 H), 7.3 (m, 5 H), 6.72 (d, 1 H), 6.18 (t), 4.45 (s, 2 H), 3.48 (t, 2 H), 3.22 (q, 2 H), 2.25 (s, 3 H), 1.8 (m, 2 H)
【0123】
工程A3: N1-[3-(ベンジルオキシ)プロピル]-4-ブロモ-3-メチルベンゼン-1,2-ジアミンの調製
一般手順2 工程3を用い、反応体としてN-[3-(ベンジルオキシ)プロピル]-4-ブロモ-3-メチル-2-ニトロアニリン(6.5g、17mmol)から出発して、標記化合物(5.4g、収率75%)を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.39-7.24 (s, 5 H), 6.71 (d, 1 H), 6.26 (d, 1 H), 4.62-4.54 (m, 3 H), 4.48 (s, 2 H), 3.55 (t, 2 H), 3.08 (q, 2 H), 2.16 (s, 3 H), 1.86 (m, 2 H)
【0124】
工程A4: 1-[3-(ベンジルオキシ)プロピル]-5-ブロモ-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾールの調製
一般手順2 工程4を用い、反応体としてN1-[3-(ベンジルオキシ)プロピル]-4-ブロモ-3-メチルベンゼン-1,2-ジアミン(5.4g、13mmol)から出発して、標記化合物(1.09g、収率23%)を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.68/7.65 (d, 2 H), 7.34-7.2 (m, 5 H), 4.78 (t, 2 H), 4.38 (s, 2 H), 3.41 (t, 2 H), 2.71 (s, 3 H), 2.18 (m, 2 H)
【0125】
工程A5: エチル (2E)-3-{1-[3-(ベンジルオキシ)プロピル]-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル}プロパ-2-エノアートの調製
一般手順2 工程5を用い、反応体として1-[3-(ベンジルオキシ)プロピル]-5-ブロモ-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール(1.05g、2.91mmol)から出発して、標記化合物(1.18g、収率70%)を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 1.28 (t, J=7.09 Hz, 2 H) 2.14 - 2.23 (m, 3 H) 3.41 (td, J=5.96, 3.00 Hz, 3 H) 4.22 (q, J=7.17 Hz, 2 H) 4.36 - 4.41 (m, 3 H) 4.78 (t, J=6.79 Hz, 3 H) 6.65 (d, J=15.77 Hz, 1 H) 7.28 (s, 7 H) 7.69 (d, J=8.80 Hz, 1 H) 7.95 - 7.97 (m, 1 H) 8.03 (d, J=15.89 Hz, 1 H)
【0126】
工程1: エチル 3-{1-[3-(ベンジルオキシ)プロピル]-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル}-3-[3-(ヒドロキシメチル)-4-メチルフェニル]プロパノアートの調製
一般手順6を用い、反応体としてエチル (2E)-3-{1-[3-(ベンジルオキシ)プロピル]-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル}プロパ-2-エノアート(1当量)、及び[2-メチル-5-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル]メタノール(1.5当量)から出発して、標記化合物(黄色の油状物、収率44%)を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.55 (d, 1 H), 7.45 (d, 1 H), 7.25 (m, 6 H), 7.1 (dd, 1 H), 7.01 (d, 1 H), 4.81 (t, 1 H), 4.81 (t, 1 H), 4.7 (t, 2 H), 4.4 (d+s, 4 H), 3.92 (q, 2 H), 3.4 (t, 2 H), 3.12 (2dd, 2 H), 2.75 (s, 3 H), 2.15 (m+s, 5 H), 1 (t, 3 H)
【0127】
工程2: エチル 3-(3-{[6-(ベンジルオキシ)-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル]メチル}-4-メチルフェニル)-3-{1-[3-(ベンジルオキシ)プロピル]-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル}プロパノアートの調製
一般手順7を用い、反応体としてエチル 3-{1-[3-(ベンジルオキシ)プロピル]-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル}-3-[3-(ヒドロキシメチル)-4-メチルフェニル]プロパノアート(1当量)、及び6-(ベンジルオキシ)-3,4-ジヒドロ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-2,2-ジオン(1.5当量)から出発して、標記化合物(収率94%)を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 0.98 (t, J=7.09 Hz, 3 H) 2.13 (quint, J=6.36 Hz, 2 H) 2.22 (s, 3 H) 2.76 (s, 3 H) 3.17 (dd, J=8.01, 3.36 Hz, 2 H) 3.36 (t, J=6.05 Hz, 2 H) 3.92 (q, J=7.13 Hz, 2 H) 4.21 (s, 2 H) 4.37 (s, 2 H) 4.41 (s, 2 H) 4.68 (t, J=6.79 Hz, 2 H) 4.85 (t, J=8.01 Hz, 1 H) 5.10 (s, 2 H) 6.94 (d, J=2.81 Hz, 1 H) 7.03 - 7.09 (m, 1 H) 7.10 - 7.16 (m, 2 H) 7.16 - 7.31 (m, 7 H) 7.32 - 7.37 (m, 1 H) 7.37 - 7.43 (m, 1 H) 7.44 - 7.47 (m, 1 H) 7.48 (d, J=8.80 Hz, 1 H) 7.53 - 7.59 (m, 1 H)
【0128】
工程3: エチル 3-[1-(3-ブロモプロピル)-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル]-3-{3-[(6-ヒドロキシ-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル)メチル]-4-メチルフェニル}プロパノアートの調製
一般手順8を用い、反応体としてエチル 3-(3-{[6-(ベンジルオキシ)-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル]メチル}-4-メチルフェニル)-3-{1-[3-(ベンジルオキシ)プロピル]-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル}プロパノアート(1当量)から出発して、エチル 3-{3-[(6-ヒドロキシ-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル)メチル]-4-メチルフェニル}-3-[1-(3-ヒドロキシプロピル)-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル]プロパノアート(収率65%)を得た。粗生成物を一般手順9を用いて反応させ、標記化合物をもたらした(収率69%)。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 9.65 (s, 1 H), 7.62 (d, 1 H), 7.51 (d, 1 H), 7.2 (d, 1 H), 7.18 (dd, 1 H), 7.1 (d, 1 H), 7 (d, 1 H), 6.8 (dd, 1 H), 6.6 (d, 1 H), 4.85 (t, 1 H), 4.75 (t, 2 H), 4.38 (s, 2 H), 4.2 (m, 2 H), 3.92 (q, 2 H), 3.48 (t, 2 H), 3.18 (d, 2 H), 2.75 (s, 3 H), 2.42 (m, 2 H), 2.21 (s, 3 H), 1 (t, 3 H)
【0129】
工程4: エチル [4,30-ジメチル-26,26-ジオキソ-20,25-ジオキサ-26λ6-チア-1,14,15,16-テトラアザヘキサシクロ[19.5.3.13,7.19,13.012,16.024,28]ヘントリアコンタ-3(31),4,6,9(30),10,12,14,21,23,28-デカエン-8-イル]アセタートの調製
一般手順11を用い、反応体としてエチル 3-[1-(3-ブロモプロピル)-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル]-3-{3-[(6-ヒドロキシ-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル)メチル]-4-メチルフェニル}プロパノアート(1当量)から出発して、標記化合物(収率96%)を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.54 (d, 1 H), 7.48 (dd, 1 H), 7.44 (d, 1 H), 7.28 (d, 1 H), 7.01 (d, 1 H), 6.85 (dd, 1 H), 6.47 (d, 1 H), 5.2 (d, 1 H), 4.87 (m, 2 H), 4.76 (t, 1 H), 4.36/3.64 (d, 2 H), 4.13/3.44 (d, 2 H), 4.01/3.7 (tt, 2 H), 3.91 (q, 2 H), 3.03 (d, 2 H), 2.63 (s, 3 H), 2.47/2.38 (m, 2 H), 2.32 (s, 3 H), 1 (t, 3 H)
【0130】
工程5: 実施例2の調製
一般手順12を用い、反応体としてエチル [4,30-ジメチル-26,26-ジオキソ-20,25-ジオキサ-26λ6-チア-1,14,15,16-テトラアザヘキサシクロ[19.5.3.13,7.19,13.012,16.024,28]ヘントリアコンタ-3(31),4,6,9(30),10,12,14,21,23,28-デカエン-8-イル]アセタート(1当量)から出発して、標記化合物(白色の固体、収率70%)をラセミ化合物として得た。
HRMS C28H28N4O6Sの計算値: 548.1730; [M+H]+ 実測値: 549.1805 (δ=0.5 ppm)
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 12.2 (m, 1 H), 7.55 (d, 1 H), 7.45 (dd, 1 H), 7.4 (d, 1 H), 7.25 (d, 1 H), 7 (d, 1 H), 6.85 (dd, 1 H), 6.43 (d, 1 H), 5.22 (d, 1 H), 4.85 (m, 2 H), 4.75 (t, 1 H), 4.35/3.65 (m, 2 H), 4.15/3.45 (m, 2 H), 4/3.7 (m, 2 H), 2.95 (d, 2 H), 2.65 (s, 3 H), 2.4 (m, 2 H), 2.3 (s, 3 H)
【0131】
実施例3: [(2R,8R)-2,4,31-トリメチル-27,27-ジオキソ-21,26-ジオキサ-27λ
6-チア-1,14,15,16-テトラアザヘキサシクロ[20.5.3.1
3,7.1
9,13.0
12,16.0
25,29]ドトリアコンタ-3(32),4,6,9(31),10,12,14,22,24,29-デカエン-8-イル]酢酸及び
[(2R,8S)-2,4,31-トリメチル-27,27-ジオキソ-21,26-ジオキサ-27λ
6-チア-1,14,15,16-テトラアザヘキサシクロ[20.5.3.1
3,7.1
9,13.0
12,16.0
25,29]ドトリアコンタ-3(32),4,6,9(31),10,12,14,22,24,29-デカエン-8-イル]酢酸
【化20】
【0132】
工程A1: 4-(3-メチル-2-ニトロアニリノ)ブタン-1-オールの調製
一般手順1 工程1を用い、反応体として1-フルオロ-3-メチル-2-ニトロ-ベンゼン(1当量)及び4-アミノブタン-1-オール(3当量)から出発して、標記化合物(収率44%)を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δppm: 7.28 (t, 1 H), 6.78 (d, 1 H), 6.52 (d, 1 H), 6.4 (t, 1 H), 4.4 (t, 1 H), 3.41 (q, 2 H), 3.2 (q, 2 H), 2.3 (s, 3 H), 1.58 (m, 2 H), 1.48 (m, 2 H)
【0133】
工程A2: 4-(4-ブロモ-3-メチル-2-ニトロアニリノ)ブチルアセタートの調製
一般手順1 工程2を用い、反応体として4-(3-メチル-2-ニトロアニリノ)ブタン-1-オール(1当量)から出発して、標記化合物(橙色の油状物、収率93%)を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.52 (d, 1 H), 6.72 (d, 1 H), 6.15 (t, 1 H), 4 (t, 2 H), 3.15 (q, 2 H), 2.25 (s, 3 H), 2 (s, 3 H), 1.55 (m, 4 H)
【0134】
工程A3: 4-(2-アミノ-4-ブロモ-3-メチルアニリノ)ブチルアセタートの調製
一般手順1 工程3を用い、反応体として4-(4-ブロモ-3-メチル-2-ニトロアニリノ)ブチルアセタート(1当量)から出発して、標記化合物(収率72%)を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 6.7 (d, 1 H), 6.25 (d, 1 H), 5.2-4.5 (ml, 3 H), 4.01 (t, 2 H), 3 (t, 2 H), 2.19 (s, 3 H), 2 (s, 3 H), 1.7-1.5 (m, 4 H)
【0135】
工程A4: 4-(5-ブロモ-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-1-イル)ブチルアセタートの調製
一般手順1 工程4を用い、反応体として4-(2-アミノ-4-ブロモ-3-メチルアニリノ)ブチルアセタート(1当量)から出発して、標記化合物(橙色の油状物、収率49%)を得た。
HRMS C13H16BrN3O2の計算値: 325.0426; [M+H]+ 実測値: 326.0502 (δ=1.0 ppm)
【0136】
工程A5: 4-(5-ブロモ-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-1-イル)ブタン-1-オールの調製
一般手順1 工程5を用い、反応体として4-(5-ブロモ-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-1-イル)ブチルアセタート(1当量)から出発して、標記化合物(橙色の油状物、収率85%)を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.7 (m, 2 H), 4.75 (t, 2 H), 4.45 (t, 1 H), 3.45 (q, 2 H), 2.75 (s, 3 H), 1.95 (m, 2 H), 1.4 (m, 2 H)
【0137】
工程A6: 5-ブロモ-1-{4-[(4-メトキシフェニル)メトキシ]ブチル}-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾールの調製
一般手順1 工程6を用い、反応体として4-(5-ブロモ-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-1-イル)ブタン-1-オール(1当量)から出発して、標記化合物(黄色の油状物、収率74%)を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.68 (s, 2 H), 7.19 (d, 2 H), 6.88 (d, 2 H), 4.71 (t, 2 H), 4.32 (s, 2 H), 3.73 (s, 3 H), 3.39 (t, 2 H), 2.72 (s, 3 H), 1.95 (quint, 2 H), 1.48 (quint, 2 H)
【0138】
工程A7: エチル (2E)-3-(1-{4-[(4-メトキシフェニル)メトキシ]ブチル}-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル)プロパ-2-エノアートの調製
一般手順1 工程7を用い、反応体として5-ブロモ-1-{4-[(4-メトキシフェニル)メトキシ]ブチル}-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール(1当量)から出発して、標記化合物(黄色の固体、収率74%)を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 8.02 (d, 1 H), 7.95 (d, 1 H), 7.7 (d, 1 H), 7.19 (d, 2 H), 6.88 (d, 2 H), 6.65 (d, 1 H), 4.71 (t, 2 H), 4.32 (s, 2 H), 4.22 (q, 2 H), 3.73 (s, 3 H), 3.39 (t, 2 H), 2.81 (s, 3 H), 1.95 (m, 2 H), 1.49 (m, 2 H), 1.28 (t, 3 H)
【0139】
工程1: エチル 3-{3-[(1S)-1-ヒドロキシエチル]-4-メチルフェニル}-3-(1-{4-[(4-メトキシフェニル)メトキシ]ブチル}-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル)プロパノアートの調製
一般手順6を用い、反応体としてエチル (2E)-3-(1-{4-[(4-メトキシフェニル)メトキシ]ブチル}-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル)プロパ-2-エノアート(1当量)、及び(1S)-1-[2-メチル-5-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル]エタン-1-オール(2当量)から出発して、標記化合物(黄色の油状物、収率82%)を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δppm: 0.99 (t, J=7.09 Hz, 3 H) 1.22 (dd, J=8.74, 6.42 Hz, 3 H) 1.42 - 1.53 (m, 2 H) 1.92 (quin, J=7.21 Hz, 2 H) 1.99 (s, 2 H) 2.19 (s, 3 H) 2.76 (d, J=3.79 Hz, 3 H) 3.09 - 3.16 (m, 2 H) 3.38 (t, J=6.30 Hz, 2 H) 3.73 (s, 3 H) 3.92 (q, J=7.09 Hz, 2 H) 4.32 (s, 2 H) 4.64 (t, J=6.91 Hz, 2 H) 4.83 (dt, J=7.64, 3.88 Hz, 2 H) 4.92 - 5.01 (m, 1 H) 6.83 - 6.90 (m, 2 H) 6.95 - 7.01 (m, 1 H) 7.02 - 7.08 (m, 1 H) 7.19 (d, J=8.56 Hz, 2 H) 7.40 (d, J=1.71 Hz, 1 H) 7.43 - 7.49 (m, 1 H) 7.55 - 7.60 (m, 1 H)
【0140】
工程2: エチル 3-(3-{(1R)-1-[6-(ベンジルオキシ)-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル]エチル}-4-メチルフェニル)-3-(1-{4-[(4-メトキシフェニル)メトキシ]ブチル}-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル)プロパノアートの調製
一般手順7を用い、反応体としてエチル 3-{3-[(1S)-1-ヒドロキシエチル]-4-メチルフェニル}-3-(1-{4-[(4-メトキシフェニル)メトキシ]ブチル}-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル)プロパノアート(1当量)、及び6-(ベンジルオキシ)-3,4-ジヒドロ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-2,2-ジオン(1.5当量)から出発して、標記化合物(収率69%)を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 0.93 - 1.01 (m, 3 H) 1.36 - 1.49 (m, 5 H) 1.83 - 1.94 (m, 2 H) 2.28 (s, 3 H) 2.77 (d, J=4.65 Hz, 3 H) 3.17 - 3.24 (m, 2 H) 3.32 - 3.38 (m, 2 H) 3.72 (s, 3 H) 3.88 - 3.95 (m, 2 H) 4.29 (d, J=2.69 Hz, 2 H) 4.37 - 4.46 (m, 1 H) 4.56 - 4.65 (m, 2 H) 4.82 - 4.91 (m, 1 H) 5.03 - 5.13 (m, 2 H) 5.27 (q, J=6.77 Hz, 1 H) 6.80 - 6.91 (m, 3 H) 6.95 - 7.07 (m, 2 H) 7.07 - 7.15 (m, 2 H) 7.18 (d, J=8.44 Hz, 2 H) 7.30 - 7.48 (m, 6 H)
【0141】
工程3: エチル 3-[1-(4-ヒドロキシブチル)-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル]-3-{3-[(1R)-1-(6-ヒドロキシ-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル)エチル]-4-メチルフェニル}プロパノアートの調製
一般手順8を用い、反応体としてエチル 3-(3-{(1R)-1-[6-(ベンジルオキシ)-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル]エチル}-4-メチルフェニル)-3-(1-{4-[(4-メトキシフェニル)メトキシ]ブチル}-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル)プロパノアート(1当量)から出発して、標記化合物(収率79%)を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 1.00 (q, J=7.01 Hz, 3 H) 1.29 - 1.39 (m, 2 H) 1.39 - 1.46 (m, 3 H) 1.85 - 1.96 (m, 2 H) 2.28 (s, 3 H) 2.77 (s, 3 H) 3.22 (d, J=7.83 Hz, 2 H) 3.35 - 3.41 (m, 3 H) 3.94 (qd, J=7.11, 2.02 Hz, 2 H) 4.23 - 4.36 (m, 1 H) 4.37 (s, 1 H) 4.41 (t, J=5.14 Hz, 1 H) 4.65 (t, J=7.03 Hz, 2 H) 4.78 - 4.95 (m, 1 H) 5.26 (q, J=6.64 Hz, 1 H) 6.53 - 6.62 (m, 1 H) 6.69 - 6.76 (m, 1 H) 6.79 - 6.84 (m, 1 H) 6.88 - 6.94 (m, 1 H) 7.05 - 7.15 (m, 3 H) 7.47 (d, J=10.64 Hz, 1 H) 9.57 - 9.72 (m, 1 H)
【0142】
工程4: エチル 3-[1-(4-ブロモブチル)-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル]-3-{3-[(1R)-1-(6-ヒドロキシ-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル)エチル]-4-メチルフェニル}プロパノアートの調製
一般手順9を用い、反応体としてエチル 3-[1-(4-ヒドロキシブチル)-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル]-3-{3-[(1R)-1-(6-ヒドロキシ-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル)エチル]-4-メチルフェニル}プロパノアート(1当量)から出発して、標記化合物(無色の固体、収率91%)を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 9.63/9.62 (2s, 1 H), 7.64/7.59 (4d, 2 H), 7.48/7.45 (2s, 1 H), 7.11 (m, 2 H), 6.91 (d, 1 H), 6.73 (m, 1 H), 6.6/6.56 (2d, 1 H), 5.26 (m, 1 H), 4.88 (m, 1 H), 4.69 (t, 2 H), 4.37/4.31 (s+m, 2 H), 3.94 (2q, 2 H), 3.54 (t, 2 H), 3.23 (dl, 2 H), 2.77 (s, 3 H), 2.28 (s, 3 H), 1.99 (quint, 2 H), 1.77 (quint, 2 H), 1.43/1.41 (2d, 3 H)
【0143】
工程5: エチル [(2R)-2,4,31-トリメチル-27,27-ジオキソ-21,26-ジオキサ-27λ6-チア-1,14,15,16-テトラアザヘキサシクロ[20.5.3.13,7.19,13.012,16.025,29]ドトリアコンタ-3(32),4,6,9(31),10,12,14,22,24,29-デカエン-8-イル]アセタートの調製
一般手順11を用い、反応体としてエチル 3-[1-(4-ブロモブチル)-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル]-3-{3-[(1R)-1-(6-ヒドロキシ-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル)エチル]-4-メチルフェニル}プロパノアート(1当量)から出発して、標記化合物(白色の固体、収率91%)を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 1.03 (td, J=7.09, 3.30 Hz, 9 H) 1.23 - 1.30 (m, 7 H) 1.33 - 1.94 (m, 12 H) 2.25 - 2.35 (m, 11 H) 2.67 (s, 6 H) 2.96 - 3.15 (m, 5 H) 3.34 - 3.53 (m, 9 H) 3.62 - 3.75 (m, 4 H) 3.88 - 3.98 (m, 5 H) 3.99 - 4.11 (m, 4 H) 4.70 - 4.85 (m, 10 H) 4.92 (t, J=7.95 Hz, 2 H) 5.18 - 5.31 (m, 2 H) 5.72 (d, J=2.81 Hz, 1 H) 5.89 (br. s., 1 H) 6.74 - 6.78 (m, 1 H) 6.88 - 6.98 (m, 2 H) 7.17 (s, 1 H) 7.31 (d, J=8.07 Hz, 1 H) 7.44 (d, J=7.58 Hz, 2 H) 7.75 (d, J=8.68 Hz, 1 H) 7.89 (d, J=8.68 Hz, 1 H)
【0144】
ジアステレオピュアな最終中間体を、キラルカラム上でのクロマトグラフィー分離により得た。
【0145】
工程6: 実施例3の調製
一般手順12を用い、反応体としてエチル [(2R,8R)-2,4,31-トリメチル-27,27-ジオキソ-21,26-ジオキサ-27λ6-チア-1,14,15,16-テトラアザヘキサシクロ[20.5.3.13,7.19,13.012,16.025,29]ドトリアコンタ-3(32),4,6,9(31),10,12,14,22,24,29-デカエン-8-イル]アセタート(1当量)又はエチル [(2R,8S)-2,4,31-トリメチル-27,27-ジオキソ-21,26-ジオキサ-27λ6-チア-1,14,15,16-テトラアザヘキサシクロ[20.5.3.13,7.19,13.012,16.025,29]ドトリアコンタ-3(32),4,6,9(31),10,12,14,22,24,29-デカエン-8-イル]アセタート(1当量)から出発して、標記化合物(それぞれ収率34%~78%)を得た。
【0146】
実施例3a(2R,8R)
HRMS C30H32N4O6Sの計算値: 576.2042; [M+H]+ 実測値: 577.2119 (δ=0.6 ppm)
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 12.21 (m, 1 H), 7.7 (d, 1 H), 7.43 (d, 1 H), 7.3 (d, 1 H), 7.1 (d, 1 H), 6.9 (d, 1 H), 6.7 (m, 2 H), 5.89 (m, 1 H), 5.21 (q, 1 H), 4.9 (t, 1 H), 4.73 (m, 2 H), 4.05/3.48 (m, 2 H), 3.7 (m, 2 H), 3.25/2.89 (2dd, 2 H), 2.8 (s, 3 H), 2.3 (s, 3 H), 2.2/2 (2m, 2 H), 1.61/1.29 (2m, 2 H), 1.1 (d, 3 H)
【0147】
実施例3b(2R,8S)
HRMS C30H32N4O6Sの計算値: 576.2042; [M+H]+ 実測値: 577.2118 (δ=0.5 ppm)
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 12.5-11.8 (m, 1 H), 7.88 (d, 1 H), 7.73 (d, 1 H), 7.43 (d, 1 H), 7.2 (d, 1 H), 7.11 (d, 1 H), 6.93 (d, 1 H), 6.78 (dd, 1 H), 5.69 (d, 1 H), 5.25 (q, 1 H), 4.82-4.67 (m, 2 H), 4.78 (t, 1 H), 4.01/3.4 (m, 2 H), 3.68/3.47 (m, 2 H), 3.19/2.99 (2dd, 2 H), 2.62 (s, 3 H), 2.29 (s, 3 H), 2.23-2 (2m, 2 H), 1.92-1.68 (2m, 2 H), 1.23 (d, 3 H)
【0148】
実施例4: [5-フルオロ-31-メチル-27,27-ジオキソ-21,26-ジオキサ-27λ
6-チア-1,14,15,16-テトラアザヘキサシクロ[20.5.3.1
3,7.1
9,13.0
12,16.0
25,29]ドトリアコンタ-3(32),4,6,9(31),10,12,14,22,24,29-デカエン-8-イル]酢酸
【化21】
【0149】
工程1: エチル 3-[3-フルオロ-5-(ヒドロキシメチル)フェニル]-3-(1-{4-[(4-メトキシフェニル)メトキシ]ブチル}-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル)プロパノアートの調製
一般手順6を用い、反応体としてエチル (2E)-3-(1-{4-[(4-メトキシフェニル)メトキシ]ブチル}-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル)プロパ-2-エノアート(1当量)及び[3-フルオロ-5-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル]メタノール(1.5当量)から出発して、標記化合物(黄色の油状物、収率30%)を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.6 (d, 1 H), 7.5 (d, 1 H), 7.2 (d, 2 H), 7.1-6.9 (m, 3 H), 6.88 (d, 2 H), 5.22 (t, 1 H), 4.85 (t, 1 H), 4.62 (t, 2 H), 4.41 (d, 2 H), 4.3 (s, 2 H), 3.95 (q, 2 H), 3.71 (s, 3 H), 3.39 (t, 2 H), 3.18 (m, 2 H), 2.78 (s, 3 H), 1.9 (m, 2 H), 1.5 (m, 2 H), 1 (t, 3 H)
【0150】
工程2: エチル 3-(3-{[6-(ベンジルオキシ)-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル]メチル}-5-フルオロフェニル)-3-(1-{4-[(4-メトキシフェニル)メトキシ]ブチル}-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル)プロパノアートの調製
一般手順7を用い、反応体としてエチル 3-[3-フルオロ-5-(ヒドロキシメチル)フェニル]-3-(1-{4-[(4-メトキシフェニル)メトキシ]ブチル}-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル)プロパノアート(1当量)及び6-(ベンジルオキシ)-3,4-ジヒドロ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-2,2-ジオン(1.1当量)から出発して、標記化合物(収率64%)を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.6 (d, 1 H), 7.48 (d, 1 H), 7.4-7.3 (m, 5 H), 7.2-7 (m, 3 H), 7.18 (d, 2 H), 7-6.9 (m, 3 H), 6.85 (d, 2 H), 5.05 (s, 2 H), 4.87 (t, 1 H), 4.62 (s+t, 4 H), 4.3 (s, 4 H), 3.92 (q, 2 H), 3.71 (s, 3 H), 3.38 (t, 2 H), 3.18 (d, 2 H), 2.78 (s, 3 H), 1.92 (m, 2 H), 1.5 (m, 2 H), 1 (t, 3 H)
【0151】
工程3: エチル 3-{3-フルオロ-5-[(6-ヒドロキシ-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル)メチル]フェニル}-3-[1-(4-ヒドロキシブチル)-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル]プロパノアートの調製
一般手順8を用い、反応体としてエチル 3-(3-{[6-(ベンジルオキシ)-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル]メチル}-5-フルオロフェニル)-3-(1-{4-[(4-メトキシフェニル)メトキシ]ブチル}-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル)プロパノアート(1当量)から出発して、標記化合物(収率96%)を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 9.6/4.4 (s+t, 2 H), 7.62 (d, 1 H), 7.5 (d, 1 H), 7.21 (d, 1 H), 7.1 (dd, 1 H), 7.02 (dd, 1 H), 6.81 (d, 1 H), 6.7 (dd, 1 H), 6.6 (d, 1 H), 4.85 (t, 1 H), 4.65 (t, 2 H), 4.52 (s, 2 H), 4.29 (s, 2 H), 3.95 (q, 2 H), 3.4 (q, 2 H), 3.2 (d, 2 H), 2.79 (s, 3 H), 1.9 (m, 2 H), 1.38 (m, 2 H), 1 (t, 3 H)
【0152】
工程4: エチル 3-[1-(4-ブロモブチル)-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル]-3-{3-フルオロ-5-[(6-ヒドロキシ-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル)メチル]フェニル}プロパノアートの調製
一般手順9を用い、反応体としてエチル 3-{3-フルオロ-5-[(6-ヒドロキシ-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル)メチル]フェニル}-3-[1-(4-ヒドロキシブチル)-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル]プロパノアート(1当量)から出発して、標記化合物(収率66%)を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 9.6 (s, 1 H), 7.64 (d, 1 H), 7.51 (d, 1 H), 7.2 (t, 1 H), 7.13/7 (2dt, 2 H), 6.88 (d, 1 H), 6.7 (dd, 1 H), 6.59 (d, 1 H), 4.87 (t, 1 H), 4.69 (t, 2 H), 4.57 (s, 2 H), 4.29 (s, 2 H), 3.92 (q, 2 H), 3.52 (t, 2 H), 3.19 (d, 2 H), 2.78 (s, 3 H), 1.99 (m, 2 H), 1.78 (m, 2 H), 1 (t, 3 H)
【0153】
工程5: エチル [5-フルオロ-31-メチル-27,27-ジオキソ-21,26-ジオキサ-27λ6-チア-1,14,15,16-テトラアザヘキサシクロ[20.5.3.13,7.19,13.012,16.025,29]ドトリアコンタ-3(32),4,6,9(31),10,12,14,22,24,29-デカエン-8-イル]アセタートの調製
一般手順11を用い、反応体としてエチル 3-[1-(4-ブロモブチル)-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル]-3-{3-フルオロ-5-[(6-ヒドロキシ-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル)メチル]フェニル}プロパノアート(1当量)から出発して、標記化合物(白色の固体、収率72%)を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.59 (d, 1 H), 7.4/7.06 (2m, 2 H), 7.32 (d, 1 H), 6.91 (d, 1 H), 6.74 (m, 1 H), 6.69 (dd, 1 H), 6 (d, 1 H), 4.87-4.67 (m, 3 H), 4.15/4.05 (2dd, 4 H), 3.93 (m, 2 H), 3.67/3.37 (2m, 2 H), 3.27/3.11 (2m, 2 H), 2.75 (s, 3 H), 2.18/1.96 (2m, 2 H), 1.68/1.45 (2m, 2 H), 1.01 (t, 3 H)
【0154】
工程6: 実施例4の調製
一般手順12を用い、反応体としてエチル [5-フルオロ-31-メチル-27,27-ジオキソ-21,26-ジオキサ-27λ6-チア-1,14,15,16-テトラアザヘキサシクロ[20.5.3.13,7.19,13.012,16.025,29]ドトリアコンタ-3(32),4,6,9(31),10,12,14,22,24,29-デカエン-8-イル]アセタート(1当量)から出発して、標記化合物(白色の固体、収率98%)を得た。
HRMS C28H27FN4O6Sの計算値: 566.1635; [M+H]+ 実測値: 567.1710 (δ=0.3 ppm)
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 12.19 (m, 1 H), 7.59 (d, 1 H), 7.4/7.06 (2m, 2 H), 7.3 (d, 1 H), 6.91 (d, 1 H), 6.71 (m, 1 H), 6.69 (dd, 1 H), 6 (d, 1 H), 4.87-4.67 (m, 3 H), 4.14/4.04 (2dd, 4 H), 3.68/3.38 (2m, 2 H), 3.17/2.91 (2m, 2 H), 2.75 (s, 3 H), 2.19/1.97 (2m, 2 H), 1.69/1.46 (2m, 2 H)
【0155】
実施例5: [5,31-ジメチル-27,27-ジオキソ-21,26-ジオキサ-27λ
6-チア-1,14,15,16-テトラアザヘキサシクロ[20.5.3.1
3,7.1
9,13.0
12,16.0
25,29]ドトリアコンタ-3(32),4,6,9(31),10,12,14,22,24,29-デカエン-8-イル]酢酸
【化22】
【0156】
工程B1: [3-メチル-5-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル]メタノールの調製
一般手順3を用い、反応体として(3-ブロモ-5-メチルフェニル)メタノール(1当量、2.01g、10mmol)から出発して、標記化合物(1.13g、収率45%)を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.44/7.35/7.23 (3tf, 3 H), 5.12 (t, 1 H), 4.46 (d, 2 H), 2.29 (s, 3 H), 1.28 (s, 12 H)
【0157】
工程1: エチル 3-[3-(ヒドロキシメチル)-5-メチルフェニル]-3-(1-{4-[(4-メトキシフェニル)メトキシ]ブチル}-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル)プロパノアートの調製
一般手順6を用い、反応体としてエチル (2E)-3-(1-{4-[(4-メトキシフェニル)メトキシ]ブチル}-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル)プロパ-2-エノアート(1当量)及び[3-メチル-5-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル]メタノール(2当量)から出発して、標記化合物(収率68%)を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.58 (d, 1 H), 7.47 (d, 1 H), 7.2 (d, 2 H), 7.04/7/6.93 (3sl, 3 H), 6.87 (d, 2 H), 5.05 (t, 1 H), 4.82 (t, 1 H), 4.64 (t, 2 H), 4.39 (d, 2 H), 4.32 (s, 2 H), 3.92 (qd, 2 H), 3.73 (s, 3 H), 3.38 (t, 2 H), 3.13 (m, 2 H), 2.76 (s, 3 H), 2.23 (s, 3 H), 1.92 (m, 2 H), 1.48 (m, 2 H), 0.99 (t, 3 H)
【0158】
工程2: エチル 3-(3-{[6-(ベンジルオキシ)-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル]メチル}-5-メチルフェニル)-3-(1-{4-[(4-メトキシフェニル)メトキシ]ブチル}-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル)プロパノアートの調製
一般手順7を用い、反応体としてエチル 3-[3-(ヒドロキシメチル)-5-メチルフェニル]-3-(1-{4-[(4-メトキシフェニル)メトキシ]ブチル}-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル)プロパノアート(1当量)及び6-(ベンジルオキシ)-3,4-ジヒドロ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-2,2-ジオン(1.5当量)から出発して、標記化合物(収率86%)を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.57 (d, 1 H), 7.45-7.3 (m, 5 H), 7.45 (d, 1 H), 7.18 (d, 2 H), 7.14/7.07/6.98 (3tf, 3 H), 7.03/7/6.94 (dd+d+d, 3 H), 6.86 (d, 2 H), 5.05 (s, 2 H), 4.82 (t, 1 H), 4.63 (t, 2 H), 4.55 (s, 2 H), 4.31 (s, 2 H), 4.23 (s, 2 H), 3.92 (q, 2 H), 3.73 (s, 3 H), 3.36 (t, 2 H), 3.12 (d, 2 H), 2.76 (s, 3 H), 2.22 (s, 3 H), 1.91 (m, 2 H), 1.47 (m, 2 H), 0.98 (t, 3 H)
【0159】
工程3: エチル 3-[1-(4-ヒドロキシブチル)-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル]-3-{3-[(6-ヒドロキシ-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル)メチル]-5-メチルフェニル}プロパノアートの調製
一般手順8を用い、反応体としてエチル 3-(3-{[6-(ベンジルオキシ)-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル]メチル}-5-メチルフェニル)-3-(1-{4-[(4-メトキシフェニル)メトキシ]ブチル}-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル)プロパノアート(1当量)から出発して、標記化合物(収率99%)を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 9.63 (m, 1 H), 7.62 (d, 1 H), 7.47 (d, 1 H), 7.15/7.08/6.99 (3tf, 3 H), 6.91 (d, 1 H), 6.73 (dd, 1 H), 6.6 (d, 1 H), 4.83 (t, 1 H), 4.65 (t, 2 H), 4.5/4.22 (2s, 4 H), 3.94 (q, 2 H), 3.39 (t, 2 H), 3.14 (d, 2 H), 2.77 (s, 3 H), 2.24 (s, 3 H), 1.91 (m, 2 H), 1.37 (m, 2 H), 1 (t, 3 H)
【0160】
工程4: エチル 3-[1-(4-ブロモブチル)-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル]-3-{3-[(6-ヒドロキシ-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル)メチル]-5-メチルフェニル}プロパノアートの調製
一般手順9を用い、反応体としてエチル 3-[1-(4-ヒドロキシブチル)-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル]-3-{3-[(6-ヒドロキシ-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル)メチル]-5-メチルフェニル}プロパノアート(1当量)から出発して、標記化合物(収率78%)を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 9.61 (m, 1 H), 7.63 (d, 1 H), 7.49 (d, 1 H), 7.14/7.07/6.98 (3tf, 3 H), 6.9 (d, 1 H), 6.73 (dd, 1 H), 6.59 (d, 1 H), 4.82 (t, 1 H), 4.69 (t, 2 H), 4.49/4.2 (2s, 4 H), 3.93 (q, 2 H), 3.54 (t, 2 H), 3.14 (d, 2 H), 2.76 (s, 3 H), 2.22 (s, 3 H), 1.99 (m, 2 H), 1.77 (m, 2 H), 0.99 (t, 3 H)
【0161】
工程5: エチル [5,31-ジメチル-27,27-ジオキソ-21,26-ジオキサ-27λ6-チア-1,14,15,16-テトラアザヘキサシクロ[20.5.3.13,7.19,13.012,16.025,29]ドトリアコンタ-3(32),4,6,9(31),10,12,14,22,24,29-デカエン-8-イル]アセタートの調製
一般手順11を用い、反応体としてエチル 3-[1-(4-ブロモブチル)-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル]-3-{3-[(6-ヒドロキシ-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル)メチル]-5-メチルフェニル}プロパノアート(1当量)から出発して、標記化合物(収率98%)を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.6 (d, 1 H), 7.35 (d, 1 H), 7.34/7.09/6.58 (3m, 3 H), 6.93 (d, 1 H), 6.73 (dd, 1 H), 5.98 (d, 1 H), 4.84-4.66 (2m, 3 H), 4.03/3.98 (2s, 4 H), 3.93 (m, 2 H), 3.68/3.45 (2m, 2 H), 3.21/3.09 (2m, 2 H), 2.71 (s, 3 H), 2.36 (s, 3 H), 2.19/1.99 (2m, 2 H), 1.68/1.48 (2m, 2 H), 1.01 (t, 3 H)
【0162】
工程6: 実施例5の調製
一般手順12を用い、反応体としてエチル [5,31-ジメチル-27,27-ジオキソ-21,26-ジオキサ-27λ6-チア-1,14,15,16-テトラアザヘキサシクロ[20.5.3.13,7.19,13.012,16.025,29]ドトリアコンタ-3(32),4,6,9(31),10,12,14,22,24,29-デカエン-8-イル]アセタート(1当量)から出発して、標記化合物(白色の固体、収率50%)を得た。
HRMS C29H30N4O6Sの計算値: 562.1886; [M+H]+ 実測値: 563.1963 (δ=0.7 ppm)
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 12.15 (m, 1 H), 7.6 (d, 1 H), 7.34/7.09/6.57 (3sl, 3 H), 7.33 (d, 1 H), 6.94 (d, 1 H), 6.73 (dd, 1 H), 5.98 (d, 1 H), 4.85-4.67 (2m, 3 H), 4.03/3.98 (2s, 4 H), 3.68/3.45 (2m, 2 H), 3.11/2.97 (2m, 2 H), 2.71 (s, 3 H), 2.36 (s, 3 H), 2.19/1.99 (2m, 2 H), 1.71/1.47 (2m, 2 H)
【0163】
実施例6: [31-メチル-27,27-ジオキソ-21,26-ジオキサ-27λ
6-チア-1,14,15,16-テトラアザヘキサシクロ[20.5.3.1
3,7.1
9,13.0
12,16.0
25,29]ドトリアコンタ-3(32),4,6,9(31),10,12,14,22,24,29-デカエン-8-イル]酢酸
【化23】
【0164】
工程1: エチル 3-[3-(ヒドロキシメチル)フェニル]-3-(1-{4-[(4-メトキシフェニル)メトキシ]ブチル}-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル)プロパノアートの調製
一般手順6を用い、反応体としてエチル (2E)-3-(1-{4-[(4-メトキシフェニル)メトキシ]ブチル}-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル)プロパ-2-エノアート(1当量)及び[3-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル]メタノール(2当量)から出発して、標記化合物(収率75%)を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.58 (d, 1 H), 7.48 (d, 1 H), 7.26-7.1 (m, 4 H), 7.2 (d, 2 H), 6.88 (d, 2 H), 5.09 (t, 1 H), 4.86 (t, 1 H), 4.64 (t, 2 H), 4.42 (d, 2 H), 4.32 (s, 2 H), 3.92 (q, 2 H), 3.73 (s, 3 H), 3.38 (t, 2 H), 3.18/3.13 (2dd, 2 H), 2.77 (s, 3 H), 1.92 (m, 2 H), 1.48 (m, 2 H), 0.99 (t, 3 H)
【0165】
工程2: エチル 3-[1-(4-ヒドロキシブチル)-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル]-3-{3-[(6-ヒドロキシ-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル)メチル]フェニル}プロパノアートの調製
一般手順7を用い、反応体としてエチル 3-[3-(ヒドロキシメチル)フェニル]-3-(1-{4-[(4-メトキシフェニル)メトキシ]ブチル}-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル)プロパノアート(1当量)及び6-(ベンジルオキシ)-3,4-ジヒドロ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-2,2-ジオン(1.5当量)から出発して、エチル 3-(3-{[6-(ベンジルオキシ)-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル]メチル}フェニル)-3-(1-{4-[(4-メトキシフェニル)メトキシ]ブチル}-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル)プロパノアートを得た。粗生成物を、一般手順8を用いてさらに精製することなく用いた。標記化合物を得た(収率77%)。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δppm: 9.61 (m, 1 H), 7.61 (d, 1 H), 7.48 (d, 1 H), 7.36 (m, 1 H), 7.28-7.14 (m, 3 H), 6.89 (d, 1 H), 6.72 (dd, 1 H), 6.59 (d, 1 H), 4.86 (t, 1 H), 4.65 (t, 2 H), 4.51/4.26 (2s, 4 H), 4.41 (t, 2 H), 3.93 (q, 2 H), 3.38 (q, 2 H), 3.16 (d, 2 H), 2.76 (s, 3 H), 1.9 (m, 2 H), 1.37 (m, 2 H), 1 (t, 3 H)
【0166】
工程3: エチル 3-[1-(4-ブロモブチル)-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル]-3-{3-[(6-ヒドロキシ-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル)メチル]フェニル}プロパノアートの調製
一般手順9を用い、反応体としてエチル 3-[1-(4-ヒドロキシブチル)-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル]-3-{3-[(6-ヒドロキシ-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル)メチル]フェニル}プロパノアート(1当量)から出発して、標記化合物(収率99%)を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 9.61 (m, 1 H), 7.61 (d, 1 H), 7.49 (d, 1 H), 7.25-7.14 (m, 3 H), 7.22 (m, 1 H), 6.89 (d, 1 H), 6.72 (dd, 1 H), 6.59 (d, 1 H), 4.88 (t, 1 H), 4.7 (t, 2 H), 4.5/4.26 (2s, 4 H), 3.91 (q, 2 H), 3.52 (t, 2 H), 3.16 (d, 2 H), 2.76 (s, 3 H), 2 (m, 2 H), 1.78 (m, 2 H), 1 (t, 3 H)
【0167】
工程4: エチル [31-メチル-27,27-ジオキソ-21,26-ジオキサ-27λ6-チア-1,14,15,16-テトラアザヘキサシクロ[20.5.3.13,7.19,13.012,16.025,29]ドトリアコンタ-3(32),4,6,9(31),10,12,14,22,24,29-デカエン-8-イル]アセタートの調製
一般手順11を用い、反応体としてエチル 3-[1-(4-ブロモブチル)-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル]-3-{3-[(6-ヒドロキシ-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル)メチル]フェニル}プロパノアート(1当量)から出発して、標記化合物(収率78%)を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.6 (d, 1 H), 7.5 (d, 1 H), 7.4 (t, 1 H), 7.31 (d, 1 H), 7.25 (d, 1 H), 6.95 (d, 1 H), 6.81 (sl, 1 H), 6.7 (dd, 1 H), 6 (d, 1 H), 4.8/4.71 (2m, 2 H), 4.8 (m, 1 H), 4.11/4 (2s, 4 H), 3.92 (q, 2 H), 3.7/3.4 (2m, 2 H), 3.2/3.1 (2dd, 2 H), 2.71 (s, 3 H), 2.2/2 (2m, 2 H), 1.7/1.5 (2m, 2 H), 1 (t, 3 H)
【0168】
工程5: 実施例6の調製
一般手順12を用い、反応体としてエチル [31-メチル-27,27-ジオキソ-21,26-ジオキサ-27λ6-チア-1,14,15,16-テトラアザヘキサシクロ[20.5.3.13,7.19,13.012,16.025,29]ドトリアコンタ-3(32),4,6,9(31),10,12,14,22,24,29-デカエン-8-イル]アセタート(1当量)から出発して、標記化合物(白色の固体、収率21%)を得た。
HRMS C28H28N4O6Sの計算値: 548.1730; [M+H]+ 実測値: 549.1809 (δ=1.2 ppm)
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.58 (d, 1 H), 7.5 (d, 1 H), 7.41 (t, 1 H), 7.32 (d, 1 H), 7.26 (d, 1 H), 6.92 (d, 1 H), 6.8 (sl, 1 H), 6.72 (dd, 1 H), 5.98 (d, 1 H), 4.8/4.72 (2m, 2 H), 4.8 (m, 1 H), 4.1 (s, 2 H), 4 (s, 2 H), 3.68/3.4 (2m, 2 H), 3.12/3 (2dd, 2 H), 2.7 (s, 3 H), 2.2/1.98 (2m, 2 H), 1.7/1.48 (2m, 2 H)
【0169】
実施例7: [(8S)-4,31-ジメチル-27,27-ジオキソ-21,26-ジオキサ-27λ
6-チア-1,14,15,16-テトラアザヘキサシクロ[20.5.3.1
3,7.1
9,13.0
12,16.0
25,29]ドトリアコンタ-3(32),4,6,9(31),10,12,14,22,24,29-デカエン-8-イル]酢酸及び
[(8R)-4,31-ジメチル-27,27-ジオキソ-21,26-ジオキサ-27λ
6-チア-1,14,15,16-テトラアザヘキサシクロ[20.5.3.1
3,7.1
9,13.0
12,16.0
25,29]ドトリアコンタ-3(32),4,6,9(31),10,12,14,22,24,29-デカエン-8-イル]酢酸
【化24】
【0170】
工程A1: N-[4-(ベンジルオキシ)ブチル]-4-ブロモ-3-メチル-2-ニトロアニリンの調製
4-ブロモ-3-メチル-2-ニトロ-アニリン(1当量、10g、43mmol)、NaOH(1.2当量、2.1g、52mmol)及びアセトン(2mL/mmol、87mL)の混合物を、65℃に15分間加熱した。4-ブロモブトキシメチルベンゼン(1.2当量)を混合物に5分間にわたって加えた。混合物を65℃で72時間撹拌した。反応の完了後、混合物を水(400mL)でクエンチした。混合物をEtOAc(3×150ml)で抽出した。有機層を無水Na2SO4で乾燥し、濾過し、濃縮乾固して粗生成物を与え、これを溶離剤としてヘプタン-DCM(20:80)を用いる順相シリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、標記化合物を与えた(6.5g、橙色の油状物、収率38%)。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.5 (d, 1 H), 7.3 (m, 5 H), 6.7 (d, 1 H), 6.15 (t, 1 H), 4.4 (s, 2 H), 3.45 (t, 2 H), 3.1 (q, 2 H), 2.2 (s, 3 H), 1.6 (m, 4 H)
【0171】
工程A2: N1-[4-(ベンジルオキシ)ブチル]-4-ブロモ-3-メチルベンゼン-1,2-ジアミンの調製
EtOH(4mL/mmol、62mL)中のN-[4-(ベンジルオキシ)ブチル]-4-ブロモ-3-メチル-2-ニトロアニリン(1当量、6.1g、16mmol)の溶液に、二塩化スズ(II)二水和物(tin(II) dichloride dehydrate)(4当量、13g、62mmol)を室温で加えた。反応混合物を70℃に加熱し、この温度で3時間撹拌した。反応の完了後、5N NaOH水溶液(40mL)、次にEtOAc(160ml)を加えた。混合物を濾過し、母液を分離した。有機層を無水Na2SO4で乾燥し、濾過し、濃縮乾固して粗生成物を与え、これを溶離剤として水-MeCNを用いる逆相クロマトグラフィーにより精製した(4g、収率71%)。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.35-7.25 (m, 5 H), 6.7 (d, 1 H), 6.22 (d, 1 H), 4.6 (s, 2 H), 4.52 (t, 1 H), 4.42 (s, 2 H), 3.49 (t, 2 H), 3 (q, 2 H), 2.15 (s, 3 H), 1.65 (m, 4 H)
【0172】
工程A3: 1-[4-(ベンジルオキシ)ブチル]-5-ブロモ-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾールの調製
一般手順2 工程4を用い、反応体としてN1-[4-(ベンジルオキシ)ブチル]-4-ブロモ-3-メチルベンゼン-1,2-ジアミン(1当量)から出発して、標記化合物(橙色の油状物、収率79%)を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.68 (s, 2 H), 7.3-7.2 (m, 5 H), 4.7 (t, 2 H), 4.4 (s, 2 H), 3.42 (t, 2 H), 2.7 (s, 3 H), 1.98 (m, 2 H), 1.5 (m, 2 H)
【0173】
工程A4: エチル (2E)-3-{1-[4-(ベンジルオキシ)ブチル]-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル}プロパ-2-エノアートの調製
一般手順2 工程5を用い、反応体として1-[4-(ベンジルオキシ)ブチル]-5-ブロモ-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール(1当量)から出発して、標記化合物(黒色の油状物、収率96%)を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 8 (d, 1 H), 7.9 (d, 1 H), 7.7 (d, 1 H), 7.35-7.2 (m, 5 H), 6.65 (d, 1 H), 4.72 (t, 2 H), 4.4 (s, 2 H), 4.2 (q, 2 H), 3.45 (t, 2 H), 2.8 (s, 3 H), 1.95 (quint, 2 H), 1.52 (quint, 2 H), 1.3 (t, 3 H)
【0174】
工程1: エチル 3-{1-[4-(ベンジルオキシ)ブチル]-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル}-3-[3-(ヒドロキシメチル)-4-メチルフェニル]プロパノアートの調製
一般手順6を用い、反応体としてエチル (2E)-3-{1-[4-(ベンジルオキシ)ブチル]-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル}プロパ-2-エノアート(1当量)及び[2-メチル-5-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル]メタノール(1.5当量)から出発して、標記化合物(収率49%)を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.6 (d, 1 H), 7.45 (d, 1 H), 7.35-7.2 (m, 6 H), 7.1 (dd, 1 H), 7.01 (d, 1 H), 4.99 (t, 1 H), 4.82 (t, 1 H), 4.65 (t, 2 H), 4.4 (d+s, 4 H), 3.91 (q, 2 H), 3.45 (t, 2 H), 3.15 (d, 2 H), 2.75 (s, 3 H), 2.15 (s, 3 H), 1.95 (m, 2 H), 1.5 (m, 2 H), 1 (t, 3 H)
【0175】
工程2: エチル 3-{1-[4-(ベンジルオキシ)ブチル]-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル}-3-(3-{[6-(ベンジルオキシ)-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル]メチル}-4-メチルフェニル)プロパノアートの調製
一般手順7を用い、反応体としてエチル 3-{1-[4-(ベンジルオキシ)ブチル]-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル}-3-[3-(ヒドロキシメチル)-4-メチルフェニル]プロパノアート(1当量)及び6-(ベンジルオキシ)-3,4-ジヒドロ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-2,2-ジオン(2.2当量)から出発して、標記化合物(収率60%)を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.58 (d, 1 H), 7.48 (d, 1 H), 7.45-7.2 (m, 13 H), 7.15 (d, 1 H), 7.05 (dd, 1 H), 6.95 (d, 1 H), 5.1 (s, 2 H), 4.85 (t, 1 H), 4.65 (t, 2 H), 4.45/4.4 (2s, 4 H), 4.22 (s, 2 H), 3.92 (q, 2 H), 3.42 (t, 2 H), 3.15 (m, 2 H), 2.75 (s, 3 H), 2.2 (s, 3 H), 1.92 (m, 2 H), 1.48 (m, 2 H), 1.2 (t, 3 H)
【0176】
工程3: エチル 3-[1-(4-ヒドロキシブチル)-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル]-3-{3-[(6-ヒドロキシ-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル)メチル]-4-メチルフェニル}プロパノアートの調製
一般手順8を用い、反応体としてエチル 3-{1-[4-(ベンジルオキシ)ブチル]-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル}-3-(3-{[6-(ベンジルオキシ)-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル]メチル}-4-メチルフェニル)プロパノアート(1当量)から出発して、標記化合物(白色の固体、定量)を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.62 (d, 1 H), 7.5 (d, 1 H), 7.22 (s, 1 H), 7.2 (d, 1 H), 7.15 (d, 1 H), 7 (s, 1 H), 6.8 (dd, 1 H), 6.6 (d, 1 H), 4.85 (t, 1 H), 4.65 (t, 2 H), 4.4 (m, 1 H), 4.4 (s, 2 H), 4.2 (m, 2 H), 3.95 (q, 2 H), 3.38 (tl, 2 H), 3.15 (m, 2 H), 2.75 (s, 3 H), 2.32 (s, 3 H), 1.9 (m, 2 H), 1.35 (m, 2 H), 1 (t, 3 H)
【0177】
工程4: エチル 3-[1-(4-ブロモブチル)-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル]-3-{3-[(6-ヒドロキシ-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル)メチル]-4-メチルフェニル}プロパノアートの調製
一般手順9を用い、反応体としてエチル 3-[1-(4-ヒドロキシブチル)-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル]-3-{3-[(6-ヒドロキシ-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル)メチル]-4-メチルフェニル}プロパノアート(1当量)から出発して、標記化合物(収率73%)を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 9.68 (s, 1 H), 7.63 (d, 1 H), 7.52 (d, 1 H), 7.22 (d, 1 H), 7.2 (dd, 1 H), 7.13 (d, 1 H), 6.99 (d, 1 H), 6.79 (dd, 1 H), 6.6 (d, 1 H), 4.84 (t, 1 H), 4.69 (t, 2 H), 4.38 (s, 2 H), 4.2 (m, 2 H), 3.94 (q, 2 H), 3.54 (t, 2 H), 3.19 (m, 2 H), 2.76 (s, 3 H), 2.22 (s, 3 H), 1.99 (quint, 2 H), 1.77 (quint, 2 H), 1 (t, 3 H)
【0178】
工程5: エチル [4,31-ジメチル-27,27-ジオキソ-21,26-ジオキサ-27λ6-チア-1,14,15,16-テトラアザヘキサシクロ[20.5.3.13,7.19,13.012,16.025,29]ドトリアコンタ-3(32),4,6,9(31),10,12,14,22,24,29-デカエン-8-イル]アセタートの調製
一般手順11を用い、反応体としてエチル 3-[1-(4-ブロモブチル)-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル]-3-{3-[(6-ヒドロキシ-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル)メチル]-4-メチルフェニル}プロパノアート(1当量)から出発して、標記化合物(白色の固体、収率79%)を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.7 (d, 1 H), 7.5 (dd, 1 H), 7.45 (d, 1 H), 7.3 (d, 1 H), 7 (d, 1 H), 6.8 (dd, 1 H), 6.55 (d, 1 H), 5.85 (d, 1 H), 4.8 (m, 3 H), 4.1/3.95 (m, 2 H), 4/3.8 (m, 2 H), 3.9 (m, 2 H), 3.7/3.45 (m, 2 H), 3.15/3.08 (m, 2 H), 2.63 (s, 3 H), 2.31 (s, 3 H), 2.2/2 (m, 2 H), 1.8/1.6 (m, 2 H), 1.02 (t, 3 H)
【0179】
工程6: 実施例7の調製
一般手順12を用い、反応体としてエチル [4,31-ジメチル-27,27-ジオキソ-21,26-ジオキサ-27λ6-チア-1,14,15,16-テトラアザヘキサシクロ[20.5.3.13,7.19,13.012,16.025,29]ドトリアコンタ-3(32),4,6,9(31),10,12,14,22,24,29-デカエン-8-イル]アセタート(1当量)から出発して、標記化合物(白色の固体、収率93%)を得た。
【0180】
エナンチオピュアな最終生成物又は最終中間体を、キラルカラム上でのクロマトグラフィー分離により得た。
【0181】
実施例7a(8S)
HRMS C29H30N4O6Sの計算値: 562.1886; [M+H]+ 実測値: 563.1962 (δ=0.6 ppm)
【0182】
実施例7b(8R)
HRMS C29H30N4O6Sの計算値: 562.1886; [M+H]+ 実測値: 563.1962 (δ=0.6 ppm)
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 12.12 (m, 1 H), 7.69 (d, 1 H), 7.49 (dd, 1 H), 7.41 (d, 1 H), 7.3 (d, 1 H), 7 (d, 1 H), 6.8 (dd, 1 H), 6.55 (d, 1 H), 5.85 (d, 1 H), 4.75 (m, 3 H), 4.11-3.92 (d, 2 H), 4-3.85 (d, 2 H), 3.62/3.4 (m, 2 H), 3.05/2.95 (dd, 2 H), 2.65/2.31 (s, 6 H), 2.2/2.08 (m, 2 H), 1.8/1.65 (m, 2 H)
【0183】
実施例8: [5-メトキシ-31-メチル-27,27-ジオキソ-21,26-ジオキサ-27λ
6-チア-1,14,15,16-テトラアザヘキサシクロ[20.5.3.1
3,7.1
9,13.0
12,16.0
25,29]ドトリアコンタ-3(32),4,6,9(31),10,12,14,22,24,29-デカエン-8-イル]酢酸
【化25】
【0184】
工程1: エチル 3-[3-(ヒドロキシメチル)-5-メトキシフェニル]-3-(1-{4-[(4-メトキシフェニル)メトキシ]ブチル}-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル)プロパノアートの調製
一般手順6を用い、反応体としてエチル (2E)-3-(1-{4-[(4-メトキシフェニル)メトキシ]ブチル}-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル)プロパ-2-エノアート(1当量)及び[3-メトキシ-5-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル]メタノール(1当量)から出発して、標記化合物(黄色の油状物、収率30%)を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.59 (d, 1 H), 7.5 (d, 1 H), 7.2 (d, 2 H), 6.88 (d, 2 H), 6.3-6.15 (3sl, 3 H), 5.1 (t, 1 H), 4.81 (t, 1 H), 4.62 (t, 2 H), 4.4 (d, 2 H), 4.3 (s, 2 H), 3.95 (q, 2 H), 3.71 (s, 6 H), 3.39 (t, 2 H), 3.12 (m, 2 H), 2.75 (s, 3 H), 1.92 (m, 2 H), 1.5 (m, 2 H), 1 (t, 3 H)
【0185】
工程2: エチル 3-(3-{[6-(ベンジルオキシ)-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル]メチル}-5-メトキシフェニル)-3-(1-{4-[(4-メトキシフェニル)メトキシ]ブチル}-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル)プロパノアートの調製
一般手順7を用い、反応体としてエチル 3-[3-(ヒドロキシメチル)-5-メトキシフェニル]-3-(1-{4-[(4-メトキシフェニル)メトキシ]ブチル}-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル)プロパノアート(1当量)及び6-(ベンジルオキシ)-3,4-ジヒドロ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-2,2-ジオン(1.1当量)から出発して、標記化合物(収率88%)を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.72-7.3 (m, 5 H), 7.58 (d, 1 H), 7.48 (d, 1 H), 7.2 (d, 2 H), 7-6.9 (m, 3 H), 6.91/6.8/6.72 (3d, 3 H), 6.87 (d, 2 H), 5.05 (s, 2 H), 4.81 (t, 1 H), 4.62 (t, 2 H), 4.55 (s, 2 H), 4.3/4.23 (2s, 4 H), 3.91 (q, 2 H), 3.7 (2s, 6 H), 3.35 (t, 2 H), 3.12 (d, 2 H), 2.78 (s, 3 H), 1.9 (m, 2 H), 1.48 (m, 2 H), 1 (t, 3 H)
【0186】
工程3: エチル 3-[1-(4-ヒドロキシブチル)-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル]-3-{3-[(6-ヒドロキシ-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル)メチル]-5-メトキシフェニル}プロパノアートの調製
一般手順8を用い、反応体としてエチル 3-(3-{[6-(ベンジルオキシ)-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル]メチル}-5-メトキシフェニル)-3-(1-{4-[(4-メトキシフェニル)メトキシ]ブチル}-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル)プロパノアート(1当量)から出発して、標記化合物(白色の固体、収率96%)を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 9.6/4.4 (s+t, 2 H), 7.6 (d, 1 H), 7.5 (d, 1 H), 6.91 (d, 1 H), 6.9 (d, 1 H), 6.8/6.72/6.6 (3sl, 3 H), 6.71 (dd, 1 H), 4.81 (t, 1 H), 4.62 (t, 2 H), 4.52 (s, 2 H), 4.21 (s, 2 H), 3.92 (q, 2 H), 3.7 (s, 3 H), 3.4 (q, 2 H), 3.17 (d, 2 H), 2.78 (s, 3 H), 1.9 (m, 2 H), 1.38 (m, 2 H), 1 (t, 3 H)
【0187】
工程4: エチル 3-[1-(4-ブロモブチル)-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル]-3-{3-[(6-ヒドロキシ-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル)メチル]-5-メトキシフェニル}プロパノアートの調製
一般手順9を用い、反応体としてエチル 3-[1-(4-ヒドロキシブチル)-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル]-3-{3-[(6-ヒドロキシ-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル)メチル]-5-メトキシフェニル}プロパノアート(1当量)から出発して、標記化合物(白色の固体、収率82%)を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 9.61 (m, 1 H), 7.64 (d, 1 H), 7.51 (d, 1 H), 6.91/6.81 (2sl, 2 H), 6.88 (d, 1 H), 6.73 (sl, 1 H), 6.71 (dd, 1 H), 6.58 (d, 1 H), 4.82 (t, 1 H), 4.69 (t, 2 H), 4.51/4.21 (2s, 4 H), 3.93 (q, 2 H), 3.69 (s, 3 H), 3.54 (t, 2 H), 3.15 (d, 2 H), 2.76 (s, 3 H), 1.99 (m, 2 H), 1.78 (m, 2 H), 1 (t, 3 H)
【0188】
工程5: エチル [5-メトキシ-31-メチル-27,27-ジオキソ-21,26-ジオキサ-27λ6-チア-1,14,15,16-テトラアザヘキサシクロ[20.5.3.13,7.19,13.012,16.025,29]ドトリアコンタ-3(32),4,6,9(31),10,12,14,22,24,29-デカエン-8-イル]アセタートの調製
一般手順11を用い、反応体としてエチル 3-[1-(4-ブロモブチル)-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル]-3-{3-[(6-ヒドロキシ-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル)メチル]-5-メトキシフェニル}プロパノアート(1当量)から出発して、標記化合物(収率95%)を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.6 (d, 1 H), 7.33 (d, 1 H), 7.09/6.78/6.37 (3sl, 3 H), 6.93 (d, 1 H), 6.71 (dd, 1 H), 5.98 (d, 1 H), 4.85-4.67 (m, 3 H), 4.12-3.9 (2dd, 4 H), 3.94 (m, 2 H), 3.81 (s, 3 H), 3.52/3.42 (2m, 2 H), 3.2/3.08 (2dd, 2 H), 2.72 (s, 3 H), 2.19/1.98 (2m, 2 H), 1.68/1.48 (2m, 2 H), 1.02 (t, 3 H)
【0189】
工程6: 実施例8の調製
一般手順12を用い、反応体としてエチル [5-メトキシ-31-メチル-27,27-ジオキソ-21,26-ジオキサ-27λ6-チア-1,14,15,16-テトラアザヘキサシクロ[20.5.3.13,7.19,13.012,16.025,29]ドトリアコンタ-3(32),4,6,9(31),10,12,14,22,24,29-デカエン-8-イル]アセタート(1当量)から出発して、標記化合物(白色の固体、収率28%)を得た。
【0190】
エナンチオピュアな生成物を、キラルカラム上でのクロマトグラフィー分離により得た。
【0191】
実施例8a(E1)
HRMS C29H30N4O7Sの計算値: 578.1835; [M+H]+ 実測値: 579.1911 (δ=0.5 ppm)
【0192】
実施例8b(E2)
HRMS C29H30N4O7Sの計算値: 578.1835; [M+H]+ 実測値: 579.1912 (δ=0.7 ppm)
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 12.15 (m, 1 H), 7.6 (d, 1 H), 7.31 (d, 1 H), 7.31 (2dd, 4 H), 7.1/6.8/6.38 (3sl, 3 H), 6.95 (d, 1 H), 6.71 (dd, 1 H), 5.98 (d, 1 H), 4.85-4.67 (m, 3 H), 3.81 (s, 3 H), 3.68/3.41 (2m, 2 H), 3.1/2.98 (2dd, 2 H), 2.71 (s, 3 H), 2.19/1.98 (2m, 2 H), 1.68/1.48 (2m, 2 H)
【0193】
実施例9: [4-クロロ-31-メチル-27,27-ジオキソ-21,26-ジオキサ-27λ
6-チア-1,14,15,16-テトラアザヘキサシクロ[20.5.3.1
3,7.1
9,13.0
12,16.0
25,29]ドトリアコンタ-3(32),4,6,9(31),10,12,14,22,24,29-デカエン-8-イル]酢酸
【化26】
【0194】
工程1: エチル 3-[4-クロロ-3-(ヒドロキシメチル)フェニル]-3-(1-{4-[(4-メトキシフェニル)メトキシ]ブチル}-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル)プロパノアートの調製
一般手順6を用い、反応体としてエチル (2E)-3-(1-{4-[(4-メトキシフェニル)メトキシ]ブチル}-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル)プロパ-2-エノアート(1当量)及び[2-クロロ-5-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル]メタノール(2当量)から出発して、標記化合物(黄色の油状物、収率83%)を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.6 (d, 1 H), 7.48 (d, 1 H), 7.47 (d, 1 H), 7.3 (d, 1 H), 7.22 (dd, 1 H), 7.19 (d, 2 H), 6.88 (d, 2 H), 5.3 (t, 1 H), 4.89 (t, 1 H), 4.63 (t, 2 H), 4.49 (d, 2 H), 4.3 (s, 2 H), 3.92 (q, 2 H), 3.71 (s, 3 H), 3.39 (t, 2 H), 3.17 (m, 2 H), 2.75 (s, 3 H), 1.91 (m, 2 H), 1.49 (m, 2 H), 1 (t, 3 H)
【0195】
工程2: エチル 3-(3-{[6-(ベンジルオキシ)-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル]メチル}-4-クロロフェニル)-3-(1-{4-[(4-メトキシフェニル)メトキシ]ブチル}-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル)プロパノアートの調製
一般手順7を用い、反応体としてエチル 3-[4-クロロ-3-(ヒドロキシメチル)フェニル]-3-(1-{4-[(4-メトキシフェニル)メトキシ]ブチル}-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル)プロパノアート(1当量)及び6-(ベンジルオキシ)-3,4-ジヒドロ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-2,2-ジオン(1.5当量)から出発して、標記化合物(収率92%)を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.6 (d, 1 H), 7.5-7.3 (m, 8 H), 7.49 (d, 1 H), 7.18 (d, 2 H), 7.09 (d, 1 H), 7.04 (dd, 1 H), 6.96 (d, 1 H), 6.86 (d, 2 H), 5.09 (s, 2 H), 4.89 (t, 1 H), 4.63 (t, 2 H), 4.56/4.34 (2s, 4 H), 4.3 (s, 2 H), 3.94 (q, 2 H), 3.72 (s, 3 H), 3.36 (t, 2 H), 3.2 (2ddd, 2 H), 2.77 (s, 3 H), 1.9 (m, 2 H), 1.46 (m, 2 H), 1 (t, 3 H)
【0196】
工程3: エチル 3-{4-クロロ-3-[(6-ヒドロキシ-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル)メチル]フェニル}-3-[1-(4-ヒドロキシブチル)-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル]プロパノアートの調製
一般手順8を用い、反応体としてエチル 3-(3-{[6-(ベンジルオキシ)-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル]メチル}-4-クロロフェニル)-3-(1-{4-[(4-メトキシフェニル)メトキシ]ブチル}-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル)プロパノアート(1当量)から出発して、標記化合物(収率77%)を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 9.68 (m, 1 H), 7.64 (d, 1 H), 7.51 (d, 1 H), 7.49 (d, 1 H), 7.39 (dd, 1 H), 7.31 (d, 1 H), 6.95 (d, 1 H), 6.77 (dd, 1 H), 6.63 (d, 1 H), 4.89 (t, 1 H), 4.66 (t, 2 H), 4.51/4.33 (2s, 4 H), 4.41 (t, 2 H), 3.95 (q, 2 H), 3.38 (q, 2 H), 3.23/3.17 (2dd, 2 H), 2.76 (s, 3 H), 1.91 (m, 2 H), 1.37 (m, 2 H), 1.01 (t, 3 H)
【0197】
工程4: エチル 3-[1-(4-ブロモブチル)-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル]-3-{4-クロロ-3-[(6-ヒドロキシ-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル)メチル]フェニル}プロパノアートの調製
一般手順9を用い、反応体としてエチル 3-{4-クロロ-3-[(6-ヒドロキシ-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル)メチル]フェニル}-3-[1-(4-ヒドロキシブチル)-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル]プロパノアート(1当量)から出発して、標記化合物(収率79%)を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 9.67 (s), 7.66 (d, 1 H), 7.53 (d, 1 H), 7.49 (d, 1 H), 7.39 (d, 1 H), 7.32 (dd, 1 H), 6.95 (d, 1 H), 6.77 (dd, 1 H), 6.62 (d, 1 H), 4.89 (t, 1 H), 4.7 (t, 2 H), 4.52 (s, 2 H), 4.33 (s, 2 H), 3.95 (q, d H), 3.55 (t, 2 H), 3.2 (m, 2 H), 2.77 (s, 3 H), 2 (m, 2 H), 1.78 (m, 2 H), 1.01 (t, 3 H)
【0198】
工程5: エチル [4-クロロ-31-メチル-27,27-ジオキソ-21,26-ジオキサ-27λ6-チア-1,14,15,16-テトラアザヘキサシクロ[20.5.3.13,7.19,13.012,16.025,29]ドトリアコンタ-3(32),4,6,9(31),10,12,14,22,24,29-デカエン-8-イル]アセタートの調製
一般手順11を用い、反応体としてエチル 3-[1-(4-ブロモブチル)-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル]-3-{4-クロロ-3-[(6-ヒドロキシ-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル)メチル]フェニル}プロパノアート(1当量)から出発して、標記化合物(収率97%)を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.69 (d, 1 H), 7.64 (dd, 1 H), 7.57 (d, 1 H), 7.45 (d, 1 H), 6.99 (d, 1 H), 6.8 (dd, 1 H), 6.8 (d, 1 H), 5.86 (d, 1 H), 4.82 (m, 2 H), 4.79 (m, 1 H), 4.24/4.05 (dd, 2 H), 4.01/3.84 (dd, 2 H), 3.93 (q, 2 H), 3.67/3.47 (2m, 2 H), 3.21/3.08 (2dd, 2 H), 2.63 (s, 3 H), 2.2/2.05 (2m, 2 H), 1.8/1.64 (2m, 2 H), 1 (t, 3 H)
【0199】
工程6: 実施例9の調製
一般手順12を用い、反応体としてエチル [4-クロロ-31-メチル-27,27-ジオキソ-21,26-ジオキサ-27λ6-チア-1,14,15,16-テトラアザヘキサシクロ[20.5.3.13,7.19,13.012,16.025,29]ドトリアコンタ-3(32),4,6,9(31),10,12,14,22,24,29-デカエン-8-イル]アセタート(1当量)から出発して、標記化合物(白色の固体、収率56%)を得た。
【0200】
エナンチオピュアな生成物を、キラルカラム上でのクロマトグラフィー分離により得た。
【0201】
実施例9a(E1)
HRMS C28H27ClN4O6Sの計算値: 582.1340; [M+H]+ 実測値: 583.1418 (δ=0.9 ppm)
【0202】
実施例9b(E2)
HRMS C28H27ClN4O6Sの計算値: 582.1340; [M+H]+ 実測値: 583.1417 (δ=0.8 ppm)
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 12.28 (m, 1 H), 7.69 (d, 1 H), 7.64 (dd, 1 H), 7.57 (d, 1 H), 7.44 (d, 1 H), 6.99 (d, 1 H), 6.79 (dd, 1 H), 6.78 (d, 1 H), 5.85 (d, 1 H), 4.84-4.7 (m, 1 H), 4.8 (t, 2 H), 4.23/4.05 (dd, 2 H), 4/3.83 (dd, 2 H), 3.67/3.45 (2m, 2 H), 3.09/2.96 (2dd, 2 H), 2.63 (s, 3 H), 2.2/2.08 (2m, 2 H), 1.82/1.63 (2m, 2 H)
【0203】
実施例10: [4-メトキシ-31-メチル-27,27-ジオキソ-21,26-ジオキサ-27λ
6-チア-1,14,15,16-テトラアザヘキサシクロ[20.5.3.1
3,7.1
9,13.0
12,16.0
25,29]ドトリアコンタ-3(32),4,6,9(31),10,12,14,22,24,29-デカエン-8-イル]酢酸
【化27】
【0204】
工程1: エチル 3-[3-(ヒドロキシメチル)-4-メトキシフェニル]-3-(1-{4-[(4-メトキシフェニル)メトキシ]ブチル}-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル)プロパノアートの調製
一般手順6を用い、反応体としてエチル (2E)-3-(1-{4-[(4-メトキシフェニル)メトキシ]ブチル}-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル)プロパ-2-エノアート(1当量)及び[2-メトキシ-5-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル]メタノール(1.4当量)から出発して、標記化合物(黄色の油状物、収率68%)を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.6 (d, 1 H), 7.45 (d, 1 H), 7.28 (d, 1 H), 7.2 (d, 2 H), 7.19 (dd, 1 H), 6.9 (d, 2 H), 6.82 (d, 1 H), 4.9 (t, 1 H), 4.82 (t, 1 H), 4.65 (t, 2 H), 4.41 (d, 2 H), 4.31 (s, 2 H), 3.92 (q, 2 H), 3.71 (2s, 6 H), 3.4 (t, 2 H), 3.12 (dd, 2 H), 2.78 (s, 3 H), 1.91 (m, 2 H), 1.5 (m, 2 H), 1 (t, 3 H)
【0205】
工程2: エチル 3-(3-{[6-(ベンジルオキシ)-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル]メチル}-4-メトキシフェニル)-3-(1-{4-[(4-メトキシフェニル)メトキシ]ブチル}-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル)プロパノアートの調製
一般手順7を用い、反応体として3-[3-(ヒドロキシメチル)-4-メトキシフェニル]-3-(1-{4-[(4-メトキシフェニル)メトキシ]ブチル}-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル)プロパノアート(1当量)及び6-(ベンジルオキシ)-3,4-ジヒドロ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-2,2-ジオン(1.1当量)から出発して、標記化合物(収率79%)を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.6 (d, 1 H), 7.49 (d, 1 H), 7.45-7.3 (m, 5 H), 7.28 (d, 1 H), 7.21 (dd, 1 H), 7.18 (d, 2 H), 7-6.9 (m, 3 H), 6.85 (d, 3 H), 5.08 (s, 2 H), 4.8 (t, 1 H), 4.65 (t, 2 H), 4.52 (s, 2 H), 4.31 (s, 2 H), 4.2 (s, 2 H), 3.92 (q, 2 H), 3.72/3.65 (2s, 6 H), 3.38 (t, 2 H), 3.12 (d, 2 H), 2.79 (s, 3 H), 1.9 (m, 2 H), 1.45 (m, 2 H), 1 (t, 3 H)
【0206】
工程3: エチル 3-[1-(4-ヒドロキシブチル)-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル]-3-{3-[(6-ヒドロキシ-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル)メチル]-4-メトキシフェニル}プロパノアートの調製
一般手順8を用い、反応体としてエチル 3-(3-{[6-(ベンジルオキシ)-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル]メチル}-4-メトキシフェニル)-3-(1-{4-[(4-メトキシフェニル)メトキシ]ブチル}-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル)プロパノアート(1当量)から出発して、標記化合物(白色の固体、収率81%)を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 9.6/4.41 (s+t, 2 H), 7.65 (d, 1 H), 7.5 (d, 1 H), 7.28 (d, 1 H), 7.21 (dd, 1 H), 6.9 (d, 1 H), 6.87 (d, 1 H), 6.71 (dd, 1 H), 6.6 (d, 1 H), 4.82 (t, 1 H), 4.65 (t, 2 H), 4.5 (s, 2 H), 4.2 (s, 2 H), 3.95 (q, 2 H), 3.7 (s, 3 H), 3.4 (q, 2 H), 3.15 (d, 2 H), 2.75 (s, 3 H), 1.91 (m, 2 H), 1.38 (m, 2 H), 1.02 (t, 3 H)
【0207】
工程4: エチル 3-[1-(4-ブロモブチル)-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル]-3-{3-[(6-ヒドロキシ-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル)メチル]-4-メトキシフェニル}プロパノアートの調製
一般手順9を用い、反応体としてエチル 3-[1-(4-ヒドロキシブチル)-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル]-3-{3-[(6-ヒドロキシ-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル)メチル]-4-メトキシフェニル}プロパノアート(1当量)から出発して、標記化合物(白色の固体、収率69%)を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 9.6 (s, 1 H), 7.65 (d, 1 H), 7.51 (d, 1 H), 7.25 (d, 1 H), 7.22 (dd, 1 H), 6.9 (d, 1 H), 6.82 (d, 1 H), 6.71 (dd, 1 H), 6.59 (d, 1 H), 4.85 (t, 1 H), 4.7 (t, 2 H), 4.49 (s, 2 H), 4.21 (s, 2 H), 3.92 (q, 2 H), 3.7 (s, 3 H), 3.55 (t, 2 H), 3.15 (d, 2 H), 2.75 (s, 3 H), 2 (m, 2 H), 1.8 (m, 2 H), 1 (t, 3 H)
【0208】
工程5: エチル [4-メトキシ-31-メチル-27,27-ジオキソ-21,26-ジオキサ-27λ6-チア-1,14,15,16-テトラアザヘキサシクロ[20.5.3.13,7.19,13.012,16.025,29]ドトリアコンタ-3(32),4,6,9(31),10,12,14,22,24,29-デカエン-8-イル]アセタートの調製
一般手順11を用い、反応体としてエチル 3-[1-(4-ブロモブチル)-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル]-3-{3-[(6-ヒドロキシ-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル)メチル]-4-メトキシフェニル}プロパノアート(1当量)から出発して、標記化合物(収率70%)を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.69 (d, 1 H), 7.55 (dd, 1 H), 7.45 (d, 1 H), 7.09 (d, 1 H), 6.95 (d, 1 H), 6.78 (dd, 1 H), 6.59 (d, 1 H), 5.8 (d, 1 H), 4.78 (m, 3 H), 4.12/3.92 (2d, 2 H), 4.02/3.8 (2d, 2 H), 3.92 (q, 2 H), 3.81 (s, 3 H), 3.61/3.4 (2m, 2 H), 3.12/3.02 (2dd, 2 H), 2.62 (s, 3 H), 2.2/2.1 (2m, 2 H), 1.8/1.62 (2m, 2 H), 1.02 (t, 3 H)
【0209】
工程6: 実施例10の調製
一般手順12を用い、反応体としてエチル [4-メトキシ-31-メチル-27,27-ジオキソ-21,26-ジオキサ-27λ6-チア-1,14,15,16-テトラアザヘキサシクロ[20.5.3.13,7.19,13.012,16.025,29]ドトリアコンタ-3(32),4,6,9(31),10,12,14,22,24,29-デカエン-8-イル]アセタート(1当量)から出発して、標記化合物(白色の固体、収率88%)を得た。
【0210】
エナンチオピュアな生成物を、キラルカラム上でのクロマトグラフィー分離により得た。
【0211】
実施例10a(E1)
HRMS C29H30N4O7Sの計算値: 578.1835; [M+H]+ 実測値: 579.1911 (δ=0.5 ppm)
【0212】
実施例10b(E2)
HRMS C29H30N4O7Sの計算値: 578.1835; [M+H]+ 実測値: 579.1911 (δ=0.5 ppm)
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 12.15 (m, 1 H), 7.69 (d, 1 H), 7.55 (dd, 1 H), 7.41 (d, 1 H), 7.09 (d, 1 H), 6.95 (d, 1 H), 6.78 (dd, 1 H), 6.55 (d, 1 H), 5.79 (d, 1 H), 4.75 (m, 3 H), 4.12/3.92 (2d, 2 H), 4.02/3.8 (2d, 2 H), 3.8 (s, 3 H), 3.61/3.4 (2m, 2 H), 3.12/2.95 (2dd, 2 H), 2.62 (s, 3 H), 2.2/2.1 (2m, 2 H), 1.8/1.62 (2m, 2 H)
【0213】
実施例11: [4,33-ジメチル-29,29-ジオキソ-23,28-ジオキサ-29λ
6-チア-1,14,15,16-テトラアザヘキサシクロ[22.5.3.1
3,7.1
9,13.0
12,16.0
27,31]テトラトリアコンタ-3(34),4,6,9(33),10,12,14,24,26,31-デカエン-8-イル]酢酸
【化28】
【0214】
工程A1: N-[6-(ベンジルオキシ)ヘキシル]-3-メチル-2-ニトロアニリンの調製
一般手順2 工程1を用い、反応体として1-フルオロ-3-メチル-2-ニトロベンゼン(1当量)及び6-ベンジルオキシヘキサン-1-アミン(1.2当量)から出発して、標記化合物(収率53%)を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.35-7.2 (m, 6 H), 6.78 (d, 1 H), 6.52 (d, 1 H), 6.39 (t, 1 H), 4.42 (s, 2 H), 3.41 (t, 2 H), 3.15 (q, 2 H), 2.29 (s, 3 H), 1.55 (m, 4 H), 1.32 (m, 4 H)
【0215】
工程A2: N-[6-(ベンジルオキシ)ヘキシル]-4-ブロモ-3-メチル-2-ニトロアニリンの調製
一般手順2 工程2を用い、反応体としてN-[6-(ベンジルオキシ)ヘキシル]-3-メチル-2-ニトロアニリン(1当量)から出発して、標記化合物(収率99%)を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.5 (d, 1 H), 7.3 (m, 5 H), 6.7 (d, 1 H), 6.12 (t), 4.43 (s, 2 H), 3.4 (t, 2 H), 3.1 (q, 2 H), 2.25 (s, 3 H), 1.53/1.34 (2m, 8 H)
【0216】
工程A3: N1-[6-(ベンジルオキシ)ヘキシル]-4-ブロモ-3-メチルベンゼン-1,2-ジアミンの調製
一般手順2 工程3を用い、反応体としてN-[6-(ベンジルオキシ)ヘキシル]-4-ブロモ-3-メチル-2-ニトロアニリン(1当量、25.3mmol)から出発して、標記化合物(収率67%)を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.3 (m, 5 H), 6.7 (d, 1 H), 6.23 (d, 1 H), 4.59 (sl, 2 H), 4.51 (t, 1 H), 4.44 (s, 2 H), 3.42 (t, 2 H), 2.96 (q, 2 H), 2.16 (s, 3 H), 1.56 (m, 4 H), 1.37 (m, 4 H)
【0217】
工程A4: 1-[6-(ベンジルオキシ)ヘキシル]-5-ブロモ-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾールの調製
一般手順2 工程4を用い、反応体としてN1-[6-(ベンジルオキシ)ヘキシル]-4-ブロモ-3-メチルベンゼン-1,2-ジアミン(1当量)から出発して、標記化合物(収率28%)を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.68 (2d, 2 H), 7.35-7.2 (m, 5 H), 4.68 (t, 2 H), 4.4 (s, 2 H), 3.39 (t, 2 H), 2.71 (s, 3 H), 1.9 (m, 2 H), 1.5 (m, 2 H), 1.32 (m, 2 H), 1.22 (m, 2 H)
【0218】
工程A5: エチル (2E)-3-{1-[6-(ベンジルオキシ)ヘキシル]-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル}プロパ-2-エノアートの調製
一般手順2 工程5を用い、反応体として1-[6-(ベンジルオキシ)ヘキシル]-5-ブロモ-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール(1当量)から出発して、標記化合物(収率22%)を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 8 (dJ=16Hz, 1 H), 7.91 (d, 1 H), 7.7 (d, 1 H), 7.32-7.22 (m, 5 H), 6.62 (d, 1 H), 4.69 (t, 2 H), 4.4 (s, 2 H), 4.2 (q, 2 H), 3.38 (t, 2 H), 2.8 (s, 3 H), 1.9 (m, 2 H), 1.5 (m, 2 H), 1.35-1.2 (m, 4 H), 1.28 (t, 3 H)
【0219】
工程1: エチル 3-{1-[6-(ベンジルオキシ)ヘキシル]-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル}-3-[3-(ヒドロキシメチル)-4-メチルフェニル]プロパノアートの調製
一般手順6を用い、反応体としてエチル (2E)-3-{1-[6-(ベンジルオキシ)ヘキシル]-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル}プロパ-2-エノアート(1当量)及び[2-メチル-5-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル]メタノール(1.5当量)から出発して、標記化合物(収率14%)を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.6 (d, 1 H), 7.45 (d, 1 H), 7.3 (s, 1 H), 7.3 (m, 5 H), 7.1 (d, 1 H), 7 (d, 1 H), 5 (t, 1 H), 4.85 (t, 1 H), 4.65 (t, 2 H), 4.4 (2s, 4 H), 3.95 (q, 2 H), 3.35 (t, 2 H), 3.15 (m, 2 H), 2.75 (s, 3 H), 2.15 (s, 3 H), 1.85 (m, 2 H), 1.5 (m, 2 H), 1.35-1.2 (m, 4 H), 1 (t, 3 H)
【0220】
工程2: エチル 3-(3-{[6-(ベンジルオキシ)-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル]メチル}-4-メチルフェニル)-3-{1-[6-(ベンジルオキシ)ヘキシル]-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル}プロパノアートの調製
一般手順7を用い、反応体としてエチル 3-{1-[6-(ベンジルオキシ)ヘキシル]-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル}-3-[3-(ヒドロキシメチル)-4-メチルフェニル]プロパノアート(1当量)及び6-(ベンジルオキシ)-3,4-ジヒドロ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-2,2-ジオン(1.2当量)から出発して、標記化合物(収率84%)を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.61-6.93 (m, 18 H), 5.1 (s, 2 H), 4.84 (t, 1 H), 4.58 (t, 2 H), 4.42/4.21 (s, 2 H), 4.42/4.21 (s, 2 H), 4.38 (s, 2 H), 3.92 (q, 2 H), 3.32 (m, 2 H), 3.16 (m, 2 H), 2.76 (s, 3 H), 2.21 (s, 3 H), 1.83 (m, 2 H), 1.45 (m, 2 H), 1.3 (m, 2 H), 1.19 (m, 2 H), 0.97 (t, 3 H)
【0221】
工程3: エチル 3-{3-[(6-ヒドロキシ-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル)メチル]-4-メチルフェニル}-3-[1-(6-ヒドロキシヘキシル)-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル]プロパノアートの調製
一般手順8を用い、反応体としてエチル 3-(3-{[6-(ベンジルオキシ)-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル]メチル}-4-メチルフェニル)-3-{1-[6-(ベンジルオキシ)ヘキシル]-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル}プロパノアート(1当量)から出発して、標記化合物(収率95%)を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 9.68 (m, 1 H), 7.61 (d, 1 H), 7.5 (d, 1 H), 7.21 (d, 1 H), 7.19 (dd, 1 H), 7.13 (d, 1 H), 6.99 (d, 1 H), 6.79 (dd, 1 H), 6.6 (d, 1 H), 4.84 (t, 1 H), 4.63 (t, 2 H), 4.38 (s, 2 H), 4.29 (t, 1 H), 4.2 (dd, 2 H), 3.94 (q, 2 H), 3.32 (m, 2 H), 3.17 (m, 2 H), 2.75 (s, 3 H), 2.22 (s, 3 H), 1.87 (m, 2 H), 1.38-1.15 (m, 6 H), 0.99 (t, 3 H)
【0222】
工程4: エチル 3-[1-(6-ブロモヘキシル)-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル]-3-{3-[(6-ヒドロキシ-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル)メチル]-4-メチルフェニル}プロパノアートの調製
一般手順9を用い、反応体としてエチル 3-{3-[(6-ヒドロキシ-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル)メチル]-4-メチルフェニル}-3-[1-(6-ヒドロキシヘキシル)-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル]プロパノアート(1当量)から出発して、標記化合物(収率87%)を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 9.68 (m, 1 H), 7.61 (d, 1 H), 7.5 (d, 1 H), 7.21 (d, 1 H), 7.2 (dd, 1 H), 7.13 (d, 1 H), 6.99 (d, 1 H), 6.78 (dd, 1 H), 6.6 (d, 1 H), 4.84 (t, 1 H), 4.63 (t, 2 H), 4.38 (s, 2 H), 4.19 (dd, 2 H), 3.94 (q, 2 H), 3.46 (t, 2 H), 3.16 (dd, 2 H), 2.75 (s, 3 H), 2.22 (s, 3 H), 1.88 (m, 2 H), 1.74 (m, 2 H), 1.39 (m, 2 H), 1.24 (m, 2 H), 1 (t, 3 H)
【0223】
工程5: エチル [4,33-ジメチル-29,29-ジオキソ-23,28-ジオキサ-29λ6-チア-1,14,15,16-テトラアザヘキサシクロ[22.5.3.13,7.19,13.012,16.027,31]テトラトリアコンタ-3(34),4,6,9(33),10,12,14,24,26,31-デカエン-8-イル]アセタートの調製
一般手順11を用い、反応体としてエチル 3-[1-(6-ブロモヘキシル)-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル]-3-{3-[(6-ヒドロキシ-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル)メチル]-4-メチルフェニル}プロパノアート(1当量)から出発して、標記化合物(収率88%)を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.64 (d, 1 H), 7.46 (d, 1 H), 7.4 (dd, 1 H), 7.21 (d, 1 H), 7.15 (d, 1 H), 7.07 (d, 1 H), 6.9 (dd, 1 H), 6.45 (d, 1 H), 4.81 (t, 1 H), 4.48 (t, 2 H), 4.4/4.11 (dd, 2 H), 4.23/4.03 (dd, 2 H), 3.89 (q, 2 H), 3.8 (m, 2 H), 3.07 (d, 2 H), 2.74 (s, 3 H), 2.31 (s, 3 H), 1.97 (m, 2 H), 1.7 (m, 2 H), 1.53 (m, 2 H), 1.32 (m, 2 H), 0.99 (t, 3 H)
【0224】
工程6: 実施例11の調製
一般手順12を用い、反応体としてエチル [4,33-ジメチル-29,29-ジオキソ-23,28-ジオキサ-29λ6-チア-1,14,15,16-テトラアザヘキサシクロ[22.5.3.13,7.19,13.012,16.027,31]テトラトリアコンタ-3(34),4,6,9(33),10,12,14,24,26,31-デカエン-8-イル]アセタート(1当量)から出発して、標記化合物(白色の固体、収率62%)を得た。
【0225】
エナンチオピュアな生成物を、キラルカラム上でのクロマトグラフィー分離により得た。
【0226】
実施例11a(E1)
HRMS C31H34N4O6Sの計算値: 590.2199; [M+H]+ 実測値: 591.2274 (δ=0.4 ppm)
【0227】
実施例11b(E2)
HRMS C31H34N4O6Sの計算値: 590.2199; [M+H]+ 実測値: 591.2274 (δ=0.4 ppm)
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 12.13 (m, 1 H), 7.64 (d, 1 H), 7.45 (d, 1 H), 7.4 (dd, 1 H), 7.21 (d, 1 H), 7.13 (d, 1 H), 7.07 (d, 1 H), 6.9 (dd, 1 H), 6.43 (d, 1 H), 4.9 (t, 1 H), 4.66 (t, 2 H), 4.39/4.11 (dd, 2 H), 4.23/4.04 (dd, 2 H), 3.91-3.76 (m, 2 H), 2.96 (m, 2 H), 2.74 (s, 3 H), 2.31 (s, 3 H), 1.97 (m, 2 H), 1.7 (m, 2 H), 1.53 (m, 2 H), 1.32 (m, 2 H)
【0228】
実施例12: [31-メチル-27,27-ジオキソ-5-(トリフルオロメチル)-21,26-ジオキサ-27λ
6-チア-1,14,15,16-テトラアザヘキサシクロ[20.5.3.1
3,7.1
9,13.0
12,16.0
25,29]ドトリアコンタ-3(32),4,6,9(31),10,12,14,22,24,29-デカエン-8-イル]酢酸
【化29】
【0229】
工程B1: [3-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)フェニル]メタノールの調製
一般手順3を用い、反応体として[3-ブロモ-5-(トリフルオロメチル)フェニル]メタノール(1当量、2.5g、9.8mmol)から出発して、標記化合物(2.7g、収率91%)を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.9/7.87 (m, 3 H), 5.4 (t, 1 H), 4.6 (d, 2 H), 1.3 (s, 12 H)
【0230】
工程1: エチル 3-[3-{[6-(ベンジルオキシ)-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル]メチル}-5-(トリフルオロメチル)フェニル]-3-(1-{4-[(4-メトキシフェニル)メトキシ]ブチル}-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル)プロパノアートの調製
一般手順6を用い、反応体としてエチル (2E)-3-(1-{4-[(4-メトキシフェニル)メトキシ]ブチル}-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル)プロパ-2-エノアート(1当量)及び[3-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)フェニル]メタノール(1当量)から出発して、エチル 3-[3-(ヒドロキシメチル)-5-(トリフルオロメチル)フェニル]-3-(1-{4-[(4-メトキシフェニル)メトキシ]ブチル}-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル)プロパノアート(無色の油状物、収率16%)を得た。粗生成物を一般手順7を用い、6-(ベンジルオキシ)-3,4-ジヒドロ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-2,2-ジオン(1.1当量)と反応させて、標記化合物を与えた(収率85%)。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.68 (s, 1 H), 7.61 (d, 1 H), 7.6 (s, 1 H), 7.52 (s, 1 H), 7.5 (d, 1 H), 7.42-7.3 (m, 5 H), 7.19 (d, 2 H), 7-6.9 (m, 3 H), 6.88 (d, 2 H), 5.05 (s, 2 H), 4.95 (t, 1 H), 4.7 (t, 2 H), 4.62 (s, 2 H), 4.42/4.3 (2s, 4 H), 3.92 (q, 2 H), 3.71 (s, 3 H), 3.38 (t, 2 H), 3.21 (d, 2 H), 2.79 (s, 3 H), 1.9 (m, 2 H), 1.48 (m, 2 H), 1 (t, 3 H)
【0231】
工程2: エチル 3-[1-(4-ヒドロキシブチル)-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル]-3-{3-[(6-ヒドロキシ-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル)メチル]-5-(トリフルオロメチル)フェニル}プロパノアートの調製
一般手順8を用い、反応体としてエチル 3-[3-{[6-(ベンジルオキシ)-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル]メチル}-5-(トリフルオロメチル)フェニル]-3-(1-{4-[(4-メトキシフェニル)メトキシ]ブチル}-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル)プロパノアート(1当量)から出発して、標記化合物(白色の固体、収率89%)を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 9.59 (s), 7.67 (sl, 1 H), 7.65 (d, 1 H), 7.61 (sl, 1 H), 7.53 (sl, 1 H), 7.52 (d, 1 H), 6.8 (d, 1 H), 6.68 (dd, 1 H), 6.58 (d, 1 H), 4.95 (t, 1 H), 4.65 (t, 2 H), 4.63 (s, 2 H), 4.41 (t), 4.4 (s, 2 H), 3.95 (q, 2 H), 3.38 (q, 2 H), 3.23 (d, 2 H), 2.78 (s, 3 H), 1.91 (m, 2 H), 1.37 (m, 2 H), 1.01 (t, 3 H)
【0232】
工程3: エチル 3-[1-(4-ブロモブチル)-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル]-3-{3-[(6-ヒドロキシ-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル)メチル]-5-(トリフルオロメチル)フェニル}プロパノアートの調製
一般手順9を用い、反応体としてエチル 3-[1-(4-ヒドロキシブチル)-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル]-3-{3-[(6-ヒドロキシ-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル)メチル]-5-(トリフルオロメチル)フェニル}プロパノアート(1当量)から出発して、標記化合物(白色の固体、収率50%)を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 9.6 (s, 1 H), 7.69/7.6/7.52 (3sl, 3 H), 7.69 (d, 1 H), 7.55 (d, 1 H), 6.8 (d, 1 H), 6.7 (dd, 1 H), 6.58 (d, 1 H), 4.98 (t, 1 H), 4.7 (t, 2 H), 4.6 (s, 2 H), 4.4 (s, 2 H), 3.92 (q, 2 H), 3.55 (t, 2 H), 3.22 (d, 2 H), 2.79 (s, 3 H), 2 (m, 2 H), 1.78 (m, 2 H), 1.02 (t, 3 H)
【0233】
工程4: エチル [31-メチル-27,27-ジオキソ-5-(トリフルオロメチル)-21,26-ジオキサ-27λ6-チア-1,14,15,16-テトラアザヘキサシクロ[20.5.3.13,7.19,13.012,16.025,29]ドトリアコンタ-3(32),4,6,9(31),10,12,14,22,24,29-デカエン-8-イル]アセタートの調製
一般手順11を用い、反応体としてエチル 3-[1-(4-ブロモブチル)-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル]-3-{3-[(6-ヒドロキシ-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル)メチル]-5-(トリフルオロメチル)フェニル}プロパノアート(1当量)から出発して、標記化合物(収率93%)を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.81/7.6/7.25 (3s, 3 H), 7.71/4.81 (2m, 2 H), 7.6 (d, 1 H), 7.35 (d, 1 H), 6.9 (d, 1 H), 6.69 (dd, 1 H), 6.02 (d, 1 H), 4.81 (t, 1 H), 4.28 (s, 2 H), 4.05 (m, 2 H), 3.95 (m, 2 H), 3.88/3.68 (2m, 2 H), 3.32/3.18 (2dd, 2 H), 2.78 (s, 3 H), 2.2/1.98 (2m, 2 H), 1.68/1.45 (2m, 2 H), 1 (t, 3 H)
【0234】
工程5: 実施例12の調製
一般手順12を用い、反応体としてエチル [31-メチル-27,27-ジオキソ-5-(トリフルオロメチル)-21,26-ジオキサ-27λ6-チア-1,14,15,16-テトラアザヘキサシクロ[20.5.3.13,7.19,13.012,16.025,29]ドトリアコンタ-3(32),4,6,9(31),10,12,14,22,24,29-デカエン-8-イル]アセタート(1当量)から出発して、標記化合物(白色の固体、定量)を得た。
【0235】
エナンチオピュアな生成物を、キラルカラム上でのクロマトグラフィー分離により得た。
【0236】
実施例12a(E1)
HRMS C29H27F3N4O6Sの計算値: 616.1603; [M+H]+ 実測値: 617.1677 (δ=0.1 ppm)
【0237】
実施例12b(E2)
HRMS C29H27F3N4O6Sの計算値: 616.1603; [M+H]+ 実測値: 617.1678 (δ=0.3 ppm)
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 12.3 (m, 1 H), 7.84/7.58/7.23 (3s, 3 H), 7.6 (d, 1 H), 7.33 (d, 1 H), 6.89 (d, 1 H), 6.68 (dd, 1 H), 6.02 (d, 1 H), 4.89 (t, 1 H), 4.81/4.72 (2m, 2 H), 4.27 (s, 2 H), 4.06 (m, 2 H), 3.68/3.34 (2m, 2 H), 3.32/3.18 (2dd, 2 H), 2.78 (s, 3 H), 2.2/1.98 (2m, 2 H), 1.69/1.45 (2m, 2 H)
【0238】
実施例13: [(2R,8R)-2,4,32-トリメチル-28,28-ジオキソ-19,22,27-トリオキサ-28λ
6-チア-1,14,15,16-テトラアザヘキサシクロ[21.5.3.1
3,7.1
9,13.0
12,16.0
26,30]トリトリアコンタ-3(33),4,6,9(32),10,12,14,23,25,30-デカエン-8-イル]酢酸及び
[(2R,8S)-2,4,32-トリメチル-28,28-ジオキソ-19,22,27-トリオキサ-28λ
6-チア-1,14,15,16-テトラアザヘキサシクロ[21.5.3.1
3,7.1
9,13.0
12,16.0
26,30]トリトリアコンタ-3(33),4,6,9(32),10,12,14,23,25,30-デカエン-8-イル]酢酸
【化30】
【0239】
工程A1: 2-[2-(3-メチル-2-ニトロアニリノ)エトキシ]エタン-1-オールの調製
一般手順1 工程1を用い、反応体として1-フルオロ-3-メチル-2-ニトロベンゼン(1当量)及び2-(2-アミノエトキシ)エタン-1-オール(3当量)から出発して、標記化合物(収率24%)を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.28 (t, 1 H), 6.83 (d, 1 H), 6.58 (d, 1 H), 6.43 (t, 1 H), 4.59 (t, 1 H), 3.6 (t, 2 H), 3.5 (m, 2 H), 3.45 (m, 2 H), 3.34 (q, 2 H), 2.31 (s, 3 H)
【0240】
工程A2: 2-[2-(4-ブロモ-3-メチル-2-ニトロアニリノ)エトキシ]エタン-1-オールの調製
一般手順1 工程2を用い、反応体として2-[2-(3-メチル-2-ニトロアニリノ)エトキシ]エタン-1-オール(1当量)から出発して、標記化合物(収率67%)を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δppm: 7.53 (d, 1 H), 6.8 (d, 1 H), 6.1 (t), 4.56 (t), 3.56 (t, 2 H), 3.5 (q, 2 H), 3.44 (t, 2 H), 3.3 (q, 2 H), 2.28 (s, 3 H)
【0241】
工程A3: 2-[2-(2-アミノ-4-ブロモ-3-メチルアニリノ)エトキシ]エタン-1-オールの調製
一般手順1 工程3を用い、反応体として2-[2-(4-ブロモ-3-メチル-2-ニトロアニリノ)エトキシ]エタン-1-オール(1当量)から出発して、標記化合物(収率80%)を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 6.72 (d, 1 H), 6.3 (d, 1 H), 4.64-4.52 (m, 4 H), 3.6 (t, 2 H), 3.51 (m, 2 H), 3.46 (m, 2 H), 3.17 (m, 2 H), 2.16 (s, 3 H)
【0242】
工程A4: 2-[2-(5-ブロモ-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-1-イル)エトキシ]エタン-1-オールの調製
一般手順1 工程4を用い、反応体として2-[2-(2-アミノ-4-ブロモ-3-メチルアニリノ)エトキシ]エタン-1-オール(1当量)から出発して、標記化合物(黄色の固体、収率45%)を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.69 (d, 2 H), 4.87 (t, 2 H), 4.52 (m, 1 H), 3.9 (t, 2 H), 3.4-3.36 (m, 4 H), 2.72 (s, 3 H)
【0243】
工程A5: 1-{2-[2-(ベンジルオキシ)エトキシ]エチル}-5-ブロモ-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾールの調製
DMF(7mL/mmol、92mL)中の2-[2-(5-ブロモ-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-1-イル)エトキシ]エタン-1-オール(1当量、4.1g、13mmol)の溶液に、NaH(1.2当量、630mg、16mmol、鉱油中60wt%)を0℃で加えた。混合物を室温まで放温し、この温度で30分間撹拌した。反応混合物を0℃に冷却した。臭化ベンジル(1.2当量、2.7g、1.9mL、16mmol)を加え、室温で一晩撹拌を続けた。混合物を水(500mL)でクエンチし、EtOAc(4×1000ml)で抽出し、有機層をブラインで洗浄し、無水Na2SO4で乾燥し、濾過し、濃縮乾固して黒色の油状物を与え、これを溶離剤としてヘプタン-EtOAc(20:80)を用いる順相シリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、標記化合物を与えた(3.65g、収率71%)。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.69/7.6 (dd, 2 H), 7.33-7.23 (m, 3 H), 7.16 (m, 2 H), 4.88 (t, 2 H), 4.31 (s, 2 H), 3.91 (t, 2 H), 3.53/3.43 (2m, 4 H), 2.7 (s, 3 H)
【0244】
工程A6: エチル (2E)-3-(1-{2-[2-(ベンジルオキシ)エトキシ]エチル}-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル)プロパ-2-エノアートの調製
一般手順1 工程7を用い、反応体として1-{2-[2-(ベンジルオキシ)エトキシ]エチル}-5-ブロモ-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール(1当量、3.65g、9.35mmol)から出発して、標記化合物(1.7g、収率28%)を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 8 (d, 1 H), 7.87 (d, 1 H), 7.72 (d, 1 H), 7.32-7.15 (m, 5 H), 6.6 (d, 1 H), 4.88 (t, 2 H), 4.32 (s, 2 H), 4.23 (q, 2 H), 3.92 (t, 2 H), 3.54/3.45 (2m, 4 H), 2.79 (s, 3 H), 1.29 (t, 3 H)
【0245】
工程1: エチル 3-(1-{2-[2-(ベンジルオキシ)エトキシ]エチル}-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル)-3-{3-[(1S)-1-ヒドロキシエチル]-4-メチルフェニル}プロパノアートの調製
一般手順6を用い、反応体としてエチル (2E)-3-(1-{2-[2-(ベンジルオキシ)エトキシ]エチル}-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル)プロパ-2-エノアート(1当量)及び(1S)-1-[2-メチル-5-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル]エタン-1-オール(2当量)から出発して、標記化合物(収率44%)を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.61 (d, 1 H), 7.41 (d, 1 H), 7.4 (sl, 1 H), 7.32-7.18 (m, 5 H), 7.02 (dd, 1 H), 6.97 (d, 1 H), 4.98/4.97 (2d, 1 H), 4.85-4.78 (m, 4 H), 4.33/4.32 (2s, 2 H), 3.92 (q, 2 H), 3.89 (m, 2 H), 3.53/3.43 (2m, 4 H), 3.16-3.01 (m, 2 H), 2.75 (2s, 3 H), 2.18 (2s, 3 H), 1.22/1.2 (2d, 3 H), 1 (t, 3 H)
【0246】
工程2: エチル 3-(3-{(1R)-1-[6-(ベンジルオキシ)-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル]エチル}-4-メチルフェニル)-3-(1-{2-[2-(ベンジルオキシ)エトキシ]エチル}-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル)プロパノアートの調製
一般手順7を用い、反応体としてエチル 3-(1-{2-[2-(ベンジルオキシ)エトキシ]エチル}-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル)-3-{3-[(1S)-1-ヒドロキシエチル]-4-メチルフェニル}プロパノアート(1当量)及び6-(ベンジルオキシ)-3,4-ジヒドロ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-2,2-ジオン(1.5当量)から出発して、標記化合物(収率79%)を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.62 (d, 1 H), 7.5 (d, 1 H), 7.48-7 (m, 13 H), 7.1-6.96 (m, 2 H), 6.89/6.83 (2d, 1 H), 5.26 (m, 1 H), 5.08 (m, 2 H), 4.86 (m, 1 H), 4.78 (m, 2 H), 4.41 (s, 2 H), 4.28 (s, 2 H), 3.91 (q, 2 H), 3.88 (m, 2 H), 3.49/3.39 (2m, 4 H), 3.18 (m, 2 H), 2.76 (s, 3 H), 2.27 (s, 3 H), 1.4 (d, 3 H), 0.98 (t, 3 H)
【0247】
工程3: エチル 3-{3-[(1R)-1-(6-ヒドロキシ-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル)エチル]-4-メチルフェニル}-3-{1-[2-(2-ヒドロキシエトキシ)エチル]-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル}プロパノアートの調製
一般手順8を用い、反応体としてエチル 3-(3-{(1R)-1-[6-(ベンジルオキシ)-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル]エチル}-4-メチルフェニル)-3-(1-{2-[2-(ベンジルオキシ)エトキシ]エチル}-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル)プロパノアート(1当量)から出発して、標記化合物(白色の固体、収率94%)を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 9.63 (m, 1 H), 7.65-7.53 (2dd, 2 H), 7.47 (m, 1 H), 7.14-7.08 (m, 2 H), 6.91 (2, 1 H), 6.76-6.7 (m, 1 H), 6.6/6.56 (2d, 1 H), 5.26 (q, 1 H), 4.88 (q, 1 H), 4.8 (t, 2 H), 4.37/4.31 (s+dd, 2 H), 3.95 (2q, 2 H), 3.89 (m, 2 H), 3.48-3.27 (m, 4 H), 3.22 (2d, 2 H), 2.77 (s, 3 H), 2.28 (s, 3 H), 1.43/1.41 (2d, 3 H), 1.02/1 (2t, 3 H)
【0248】
工程4: エチル 3-{1-[2-(2-ブロモエトキシ)エチル]-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル}-3-{3-[(1R)-1-(6-ヒドロキシ-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル)エチル]-4-メチルフェニル}プロパノアートの調製
一般手順9を用い、反応体としてエチル 3-{3-[(1R)-1-(6-ヒドロキシ-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル)エチル]-4-メチルフェニル}-3-{1-[2-(2-ヒドロキシエトキシ)エチル]-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル}プロパノアート(1当量)から出発して、標記化合物(収率71%)を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 9.64 (m, 1 H), 7.67-7.55 (2dd, 2 H), 7.47 (m, 1 H), 7.14-7.08 (m, 2 H), 6.91 (m, 1 H), 6.76-6.7 (m, 1 H), 6.6/6.56 (2d, 1 H), 5.26 (q, 1 H), 4.88 (q, 1 H), 4.83 (t, 2 H), 4.36/4.31 (s+dd, 2 H), 3.95 (2q, 2 H), 3.93 (m, 2 H), 3.66 (m, 2 H), 3.44 (t, 2 H), 3.3/3.22 (2d, 2 H), 2.77 (s, 3 H), 2.28 (s, 3 H), 1.43/1.41 (2d, 3 H), 1.02/1 (2t, 3 H)
【0249】
工程5: エチル [(2R)-2,4,32-トリメチル-28,28-ジオキソ-19,22,27-トリオキサ-28λ6-チア-1,14,15,16-テトラアザヘキサシクロ[21.5.3.13,7.19,13.012,16.026,30]トリトリアコンタ-3(33),4,6,9(32),10,12,14,23,25,30-デカエン-8-イル]アセタートの調製
一般手順11を用い、反応体としてエチル 3-{1-[2-(2-ブロモエトキシ)エチル]-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル}-3-{3-[(1R)-1-(6-ヒドロキシ-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル)エチル]-4-メチルフェニル}プロパノアート(1当量)から出発して、標記化合物(収率99%)を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.72/7.65 (2d, 1 H), 7.52/6.91 (2s, 1 H), 7.52/7.16 (2d, 1 H), 7.45/7.09 (2d, 1 H), 7.28/6.98 (2d, 1 H), 6.93/6.88 (2d, 1 H), 6.8/6.75 (2d, 1 H), 6.36/5.99 (2sl, 1 H), 5.4/5.26 (2m, 1 H), 4.93/4.85 (2m, 1 H), 4.83 (m, 2 H), 4.71/4.17/3.81 (2m, 2 H), 4.14-3.58 (m, 6 H), 4.03/3.93 (2q, 2 H), 3.23/2.96 (m+dd, 2 H), 2.81/2.8 (2s, 3 H), 2.33/2.29 (2s, 3 H), 1.53/1.42 (s+sl, 3 H), 1.17/1.02 (2m, 3 H)
【0250】
工程6: 実施例13の調製
一般手順12を用い、反応体としてエチル [(2R)-2,4,32-トリメチル-28,28-ジオキソ-19,22,27-トリオキサ-28λ6-チア-1,14,15,16-テトラアザヘキサシクロ[21.5.3.13,7.19,13.012,16.026,30]トリトリアコンタ-3(33),4,6,9(32),10,12,14,23,25,30-デカエン-8-イル]アセタート(1当量)から出発して、標記化合物(白色の固体、収率59%)を得た。
【0251】
ジアステレオピュアな最終生成物又は最終中間体を、キラルカラム上でのクロマトグラフィー分離により得た。
【0252】
実施例13a(2R,8R)
HRMS C30H32N4O7Sの計算値: 592.1992; [M+H]+ 実測値: 593.2072 (δ=1.3 ppm)
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 13.6-11 (m, 1 H), 7.64 (d, 1 H), 7.48 (dd, 1 H), 7.27 (d, 1 H), 7.11 (d, 1 H), 6.94 (d, 1 H), 6.88 (sl, 1 H), 6.8 (dd, 1 H), 6.01 (d, 1 H), 5.24 (q, 1 H), 4.92 (t, 1 H), 4.81 (t, 2 H), 4.14/3.78 (dd, 2 H), 4.1/4.04 (2m, 2 H), 3.99-3.63 (m, 4 H), 3.06/2.75 (2dd, 2 H), 2.79 (s, 3 H), 2.33 (s, 3 H), 1.15 (d, 3 H)
【0253】
実施例13b(2R,8S)
HRMS C30H32N4O7Sの計算値: 592.1992; [M+H]+ 実測値: 593.2071 (δ=1.1 ppm)
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 13.6-11 (m, 1 H), 7.71 (d, 1 H), 7.51 (d, 1 H), 7.49 (d, 1 H), 7.1 (dd, 1 H), 6.99 (d, 1 H), 6.89 (d, 1 H), 6.76 (dd, 1 H), 6.33 (d, 1 H), 5.37 (q, 1 H), 4.88-4.77 (m, 3 H), 4.64/4.13 (dd, 2 H), 3.96 (m, 2 H), 3.96-3.58 (m, 4 H), 3.08 (d, 2 H), 2.79 (s, 3 H), 2.28 (s, 3 H), 1.49 (d, 3 H)
【0254】
ナトリウム塩の調製:
実施例13bの化合物(2.03g)及び水酸化ナトリウム(0.14g)を、水(235mL)に25℃で懸濁した。tert-ブタノール(100mL)を懸濁液に加え、反応混合物を60℃で少なくとも1時間加熱した(完全溶解まで)。次に、96時間の凍結乾燥工程の前に、急速固化のために溶液を-20℃に冷却した。凍結乾燥容器から単離した後、[(2R,8S)-2,4,32-トリメチル-28,28-ジオキソ-19,22,27-トリオキサ-28λ6-チア-1,14,15,16-テトラアザヘキサシクロ[21.5.3.13,7.19,13.012,16.026,30]トリトリアコンタ-3(33),4,6,9(32),10,12,14,23,25,30-デカエン-8-イル]酢酸の無定形のナトリウム塩(含水量:3.0%)(2.10g)を得た。
IR:2980~2860 cm-1 (CH2, CH3), 1574 cm-1 (COO- asym), 1492 cm-1(C=C), 1391 cm-1 (COO- sym及びSO2asym), 1200~1130 cm-1 (SO2 sym, =C-O-C asym及びC-O-C asym).
【0255】
実施例14: [4-フルオロ-31-メチル-27,27-ジオキソ-21,26-ジオキサ-27λ
6-チア-1,14,15,16-テトラアザヘキサシクロ[20.5.3.1
3,7.1
9,13.0
12,16.0
25,29]ドトリアコンタ-3(32),4,6,9(31),10,12,14,22,24,29-デカエン-8-イル]酢酸
【化31】
【0256】
工程1: エチル 3-(3-{[6-(ベンジルオキシ)-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル]メチル}-4-フルオロフェニル)-3-(1-{4-[(4-メトキシフェニル)メトキシ]ブチル}-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル)プロパノアートの調製
一般手順6を用い、反応体としてエチル (E)-3-[1-[4-[(4-メトキシフェニル)メトキシ]ブチル]-4-メチル-ベンゾトリアゾール-5-イル]プロパ-2-エノアート(1当量)及び[2-フルオロ-5-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル]メタノール(1当量)から出発して、エチル 3-[4-フルオロ-3-(ヒドロキシメチル)フェニル]-3-(1-{4-[(4-メトキシフェニル)メトキシ]ブチル}-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル)プロパノアート(収率17%)を得た。粗生成物を、一般手順7を用いて6-(ベンジルオキシ)-3,4-ジヒドロ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-2,2-ジオン(1.1当量)と反応させて、標記化合物をもたらした(収率85%)。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.6 (d, 1 H), 7.5-7.35 (m, 5 H), 7.49 (d, 1 H), 7.35/7.3 (m, 2 H), 7.2 (d, 2 H), 7.08 (t, 1 H), 7-6.95 (m, 3 H), 6.88 (d, 2 H), 5.08 (s, 2 H), 4.88 (t, 1 H), 4.65 (t, 2 H), 4.58 (s, 2 H), 4.31 (2s, 4 H), 3.92 (q, 2 H), 3.71 (s, 3 H), 3.38 (t, 2 H), 3.18 (d, 2 H), 2.79 (s, 3 H), 1.91 (m, 2 H), 1.48 (m, 2 H), 1 (t, 3 H)
【0257】
工程2: エチル 3-{4-フルオロ-3-[(6-ヒドロキシ-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル)メチル]フェニル}-3-[1-(4-ヒドロキシブチル)-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル]プロパノアートの調製
一般手順8を用い、反応体としてエチル 3-(3-{[6-(ベンジルオキシ)-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル]メチル}-4-フルオロフェニル)-3-(1-{4-[(4-メトキシフェニル)メトキシ]ブチル}-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル)プロパノアート(1当量)から出発して、標記化合物(白色の固体、収率77%)を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 9.4/4.4 (s+t, 2 H), 7.63 (d, 1 H), 7.5 (d, 1 H), 7.45 (dd, 1 H), 7.3 (m, 1 H), 7.1 (t, 1 H), 6.88 (d, 1 H), 6.71 (dd, 1 H), 6.61 (d, 1 H), 4.88 (t, 1 H), 4.67 (t, 2 H), 4.53 (s, 2 H), 4.3 (s, 2 H), 3.95 (q, 2 H), 3.4 (q, 2 H), 3.2 (d, 2 H), 2.78 (s, 3 H), 1.9 (m, 2 H), 1.38 (m, 2 H), 1.02 (t, 3 H)
【0258】
工程3: エチル 3-[1-(4-ブロモブチル)-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル]-3-{4-フルオロ-3-[(6-ヒドロキシ-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル)メチル]フェニル}プロパノアートの調製
一般手順9を用い、反応体としてエチル 3-{4-フルオロ-3-[(6-ヒドロキシ-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル)メチル]フェニル}-3-[1-(4-ヒドロキシブチル)-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル]プロパノアート(1当量)から出発して、標記化合物(収率31%)を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 9.6 (s, 1 H), 7.65 (d, 1 H), 7.51 (d, 1 H), 7.45 (dd, 1 H), 7.3 (m, 1 H), 7.1 (t, 1 H), 6.88 (d, 1 H), 6.71 (dd, 1 H), 6.6 (d, 1 H), 4.88 (t, 1 H), 4.7 (t, 2 H), 4.52 (s, 2 H), 4.31 (s, 2 H), 3.93 (q, 2 H), 3.55 (t, 2 H), 3.2 (d, 2 H), 2.79 (s, 3 H), 2 (m, 2 H), 1.8 (m, 2 H), 1 (t, 3 H)
【0259】
工程4: エチル [4-フルオロ-31-メチル-27,27-ジオキソ-21,26-ジオキサ-27λ6-チア-1,14,15,16-テトラアザヘキサシクロ[20.5.3.13,7.19,13.012,16.025,29]ドトリアコンタ-3(32),4,6,9(31),10,12,14,22,24,29-デカエン-8-イル]アセタートの調製
一般手順11を用い、反応体としてエチル 3-[1-(4-ブロモブチル)-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル]-3-{4-フルオロ-3-[(6-ヒドロキシ-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル)メチル]フェニル}プロパノアート(1当量)から出発して、標記化合物(白色の固体、収率75%)を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.7 (d, 1 H), 7.61 (dd, 1 H), 7.45 (d, 1 H), 7.29 (t, 1 H), 6.98 (d, 1 H), 6.81 (dd, 1 H), 6.78 (dd, 1 H), 6.4 (d, 1 H), 4.85-4.7 (m, 3 H), 4.21/4.05 (2d, 2 H), 4.02/3.92 (2d, 2 H), 3.95 (q, 2 H), 3.68/3.42 (2m, 2 H), 3.2/3.1 (2dd, 2 H), 2.65 (s, 3 H), 2.2/2.02 (2m, 2 H), 1.8/1.65 (2m, 2 H), 1.01 (t, 3 H)
【0260】
工程5: 実施例14の調製
一般手順12を用い、反応体としてエチル [4-フルオロ-31-メチル-27,27-ジオキソ-21,26-ジオキサ-27λ6-チア-1,14,15,16-テトラアザヘキサシクロ[20.5.3.13,7.19,13.012,16.025,29]ドトリアコンタ-3(32),4,6,9(31),10,12,14,22,24,29-デカエン-8-イル]アセタート(1当量)から出発して、標記化合物(白色の固体、収率81%)を得た。
HRMS C28H27FN4O6Sの計算値: 566.1635; [M+H]+ 実測値: 567.1712 (δ=0.7 ppm)
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 12.3 (m, 1 H), 7.67 (d, 1 H), 7.63 (m, 1 H), 7.42 (d, 1 H), 7.27 (t, 1 H), 6.97 (d, 1 H), 6.76 (m, 1 H), 6.76 (m, 1 H), 5.88 (d, 1 H), 4.8 (t, 2 H), 4.77 (m, 1 H), 4.21/4.05 (dd, 2 H), 4.06/3.92 (dd, 2 H), 3.66/3.4 (2m, 2 H), 3.06/2.95 (2dd, 2 H), 2.65 (s, 3 H), 2.21/2.05 (2m, 2 H), 1.79/1.59 (2m, 2 H)
【0261】
実施例15: [4,24,31-トリメチル-27,27-ジオキソ-21,26-ジオキサ-27λ
6-チア-1,14,15,16-テトラアザヘキサシクロ[20.5.3.1
3,7.1
9,13.0
12,16.0
25,29]ドトリアコンタ-3(32),4,6,9(31),10,12,14,22,24,29-デカエン-8-イル]酢酸
【化32】
【0262】
工程C1: 6-ブロモ-8-メチル-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-2,2-ジオンの調製
一般手順4 工程2を用い、反応体として5-ブロモ-2-ヒドロキシ-3-メチルベンズアルデヒド(1当量、3.65g、9.35mmol)から出発して、標記化合物(2.85g、収率30%)を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 9.14 (sl, 1 H), 8.09/8.05 (dl+dd, 2 H), 2.33 (s, 3 H)
【0263】
工程C2: 6-ブロモ-8-メチル-3,4-ジヒドロ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-2,2-ジオンの調製
一般手順4 工程3を用い、反応体として6-ブロモ-8-メチル-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-2,2-ジオン(1当量、4.52g、16.37mmol)から出発して、標記化合物(4.64g、収率99%)を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 8.59 (t, 1 H), 7.5/7.38 (2d, 2 H), 4.55 (sl, 2 H), 2.2 (s, 3 H)
【0264】
工程C3: tert-ブチル 6-ブロモ-8-メチル-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-カルボキシラートの調製
一般手順5 工程1を用い、反応体として6-ブロモ-8-メチル-3,4-ジヒドロ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-2,2-ジオン(1当量、4.6g、16.539mmol)から出発して、標記化合物(6.2g、収率99%)を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.7/7.64 (2d, 2 H), 5.04 (s, 2 H), 2.27 (s, 3 H), 1.48 (s, 9 H)
【0265】
工程C4: tert-ブチル 8-メチル-2,2-ジオキソ-6-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-カルボキシラートの調製
一般手順5 工程2を用い、反応体としてtert-ブチル 6-ブロモ-8-メチル-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-カルボキシラート(1当量、6.2g、16.39mmol)から出発して、標記化合物(4.9g、収率70%)を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.69/7.65 (2sl, 2 H), 5.06 (s, 2 H), 2.29 (s, 3 H), 1.48 (s, 9 H), 1.3 (s, 12 H)
【0266】
工程C5: tert-ブチル 6-ヒドロキシ-8-メチル-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-カルボキシラートの調製
一般手順5 工程3を用い、反応体としてtert-ブチル 8-メチル-2,2-ジオキソ-6-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-カルボキシラート(1当量、4.9g、11.52mmol)から出発して、標記化合物(3.9g、収率97%)を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 9.81 (m, 1 H), 6.74/6.7 (2d, 2 H), 4.9 (s, 2 H), 2.19 (s, 3 H), 1.48 (s, 9 H)
【0267】
工程C6: tert-ブチル 6-(ベンジルオキシ)-8-メチル-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-カルボキシラートの調製
一般手順5 工程4を用い、反応体としてtert-ブチル 6-ヒドロキシ-8-メチル-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-カルボキシラート(1当量、2.9g、9.19mmol)から出発して、標記化合物(5g、定量)を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.46-7.29 (m, 5 H), 7.12/7.03 (2d, 2 H), 5.1 (s, 2 H), 4.97 (s, 2 H), 2.26 (s, 3 H), 1.48 (s, 9 H)
【0268】
工程C7: 6-(ベンジルオキシ)-8-メチル-3,4-ジヒドロ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-2,2-ジオンの調製
一般手順5 工程5を用い、反応体としてtert-ブチル 6-(ベンジルオキシ)-8-メチル-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-カルボキシラート(1当量、5.0g、12.33mmol)から出発して、標記化合物(1.85g、収率65%)を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 8.37 (m, 1 H), 7.46-7.3 (m, 5 H), 6.92/6.79 (2d, 2 H), 5.06 (s, 2 H), 4.47 (s, 2 H), 2.16 (s, 3 H)
【0269】
工程1: エチル 3-[3-(ヒドロキシメチル)-4-メチルフェニル]-3-(1-{4-[(4-メトキシフェニル)メトキシ]ブチル}-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル)プロパノアートの調製
一般手順6を用い、反応体としてエチル (E)-3-[1-[4-[(4-メトキシフェニル)メトキシ]ブチル]-4-メチル-ベンゾトリアゾール-5-イル]プロパ-2-エノアート(1当量)及び[2-メチル-5-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル]メタノール(2当量)から出発して、標記化合物(収率43%)を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.58 (d, 1 H), 7.45 (d, 1 H), 7.28 (d, 1 H), 7.2 (d, 2 H), 7.1 (dd, 1 H), 7.01 (d, 1 H), 6.88 (d, 2 H), 4.98 (t, 1 H), 4.82 (t, 1 H), 4.65 (t, 2 H), 4.4 (d, 2 H), 4.3 (s, 2 H), 3.91 (q, 2 H), 3.71 (s, 3 H), 3.4 (t, 2 H), 3.11 (dd, 2 H), 2.75 (s, 3 H), 2.15 (s, 3 H), 1.91 (m, 2 H), 1.48 (m, 2 H), 1 (t, 3 H)
【0270】
工程2: エチル 3-(3-{[6-(ベンジルオキシ)-8-メチル-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル]メチル}-4-メチルフェニル)-3-(1-{4-[(4-メトキシフェニル)メトキシ]ブチル}-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル)プロパノアートの調製
一般手順7を用い、反応体としてエチル 3-[3-(ヒドロキシメチル)-4-メチルフェニル]-3-(1-{4-[(4-メトキシフェニル)メトキシ]ブチル}-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル)プロパノアート(1当量)及び6-(ベンジルオキシ)-8-メチル-3,4-ジヒドロ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-2,2-ジオン(1.5当量)から出発して、標記化合物(収率88%)を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.56 (d, 1 H), 7.47 (d, 1 H), 7.46-7.31 (m, 5 H), 7.46-7.12 (m, 3 H), 7.19 (d, 2 H), 7/6.75 (2d, 2 H), 6.86 (d, 2 H), 5.08 (s, 2 H), 4.85 (t, 1 H), 4.6 (t, 2 H), 4.38 (s, 2 H), 4.23 (s, 2 H), 4.21 (s, 2 H), 3.92 (q, 2 H), 3.72 (s, 3 H), 3.35 (t, 2 H), 3.16 (m, 2 H), 2.76 (s, 3 H), 2.22/2.21 (2s, 6 H), 1.89 (m, 2 H), 1.44 (m, 2 H), 0.97 (t, 3 H)
【0271】
工程3: エチル 3-[1-(4-ヒドロキシブチル)-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル]-3-{3-[(6-ヒドロキシ-8-メチル-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル)メチル]-4-メチルフェニル}プロパノアートの調製
一般手順8を用い、反応体としてエチル 3-(3-{[6-(ベンジルオキシ)-8-メチル-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル]メチル}-4-メチルフェニル)-3-(1-{4-[(4-メトキシフェニル)メトキシ]ブチル}-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル)プロパノアート(1当量)から出発して、標記化合物(白色の固体、収率97%)を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 9.55 (m, 1 H), 7.61 (d, 1 H), 7.49 (d, 1 H), 7.22-7.11 (3m, 3 H), 6.68/6.42 (2d, 2 H), 4.84 (t, 1 H), 4.65 (t, 2 H), 4.34 (s, 2 H), 4.19 (dd, 2 H), 3.94 (q, 2 H), 3.38 (t, 2 H), 3.18/3.13 (2dd, 2 H), 2.75 (s, 3 H), 2.22/2.17 (2s, 6 H), 1.9 (m, 2 H), 1.36 (m, 2 H), 1 (t, 3 H)
【0272】
工程4: エチル 3-[1-(4-ブロモブチル)-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル]-3-{3-[(6-ヒドロキシ-8-メチル-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル)メチル]-4-メチルフェニル}プロパノアートの調製
一般手順9を用い、反応体としてエチル 3-[1-(4-ヒドロキシブチル)-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル]-3-{3-[(6-ヒドロキシ-8-メチル-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル)メチル]-4-メチルフェニル}プロパノアート(1当量)から出発して、標記化合物(収率78%)を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 9.55 (s, 1 H), 7.65 (d, 1 H), 7.5 (d, 1 H), 7.2 (m, 2 H), 7.11 (d, 1 H), 6.7/6.41 (2d, 2 H), 4.85 (t, 1 H), 4.7 (t, 2 H), 4.38 (s, 2 H), 4.2 (m, 2 H), 3.95 (q, 2 H), 3.55 (t, 2 H), 3.18 (m, 2 H), 2.78 (s, 3 H), 2.22/2.18 (2s, 6 H), 1.98 (m, 2 H), 1.78 (m, 2 H), 1 (t, 3 H)
【0273】
工程5: エチル [4,24,31-トリメチル-27,27-ジオキソ-21,26-ジオキサ-27λ6-チア-1,14,15,16-テトラアザヘキサシクロ[20.5.3.13,7.19,13.012,16.025,29]ドトリアコンタ-3(32),4,6,9(31),10,12,14,22,24,29-デカエン-8-イル]アセタートの調製
一般手順11を用い、反応体としてエチル 3-[1-(4-ブロモブチル)-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル]-3-{3-[(6-ヒドロキシ-8-メチル-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル)メチル]-4-メチルフェニル}プロパノアート(1当量)から出発して、標記化合物(定量)を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.67 (d, 1 H), 7.47 (dd, 1 H), 7.43 (d, 1 H), 7.43 (d, 1 H), 6.71 (d, 1 H), 6.55 (d, 1 H), 5.67 (d, 1 H), 4.84-4.7 (m, 3 H), 4.13-3.79 (2dd, 4 H), 3.92 (q, 2 H), 3.63-3.43 (2m, 2 H), 3.17/3.04 (2dd, 2 H), 2.63 (s, 3 H), 2.33 (s, 3 H), 2.25-2 (m, 2 H), 2.11 (s, 3 H), 1.79/1.6 (2m, 2 H), 1 (t, 3 H)
【0274】
工程6: 実施例15の調製
一般手順12を用い、反応体としてエチル [4,24,31-トリメチル-27,27-ジオキソ-21,26-ジオキサ-27λ6-チア-1,14,15,16-テトラアザヘキサシクロ[20.5.3.13,7.19,13.012,16.025,29]ドトリアコンタ-3(32),4,6,9(31),10,12,14,22,24,29-デカエン-8-イル]アセタート(1当量)から出発して、標記化合物(白色の固体、収率66%)を得た。
【0275】
エナンチオピュアな生成物を、キラルカラム上でのクロマトグラフィー分離により得た。
【0276】
実施例15a(E1)
HRMS C30H32N4O6Sの計算値: 576.2042; [M+H]+ 実測値: 577.2119 (δ=0.6 ppm)
【0277】
実施例15b(E2)
HRMS C30H32N4O6Sの計算値: 576.2042; [M+H]+ 実測値: 577.2117 (δ=0.3 ppm)
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 12.14 (m, 1 H), 7.67 (d, 1 H), 7.49 (dd, 1 H), 7.42 (d, 1 H), 7.29 (d, 1 H), 6.71 (d, 1 H), 6.53 (d, 1 H), 5.66 (d, 1 H), 4.84-4.7 (m, 3 H), 4.13-3.79 (2dd, 4 H), 3.63-3.43 (2m, 2 H), 3.07/2.94 (2dd, 2 H), 2.63 (s, 3 H), 2.33 (s, 3 H), 2.19/2.08 (2m, 2 H), 2.11 (s, 3 H), 1.8/1.6 (2m, 2 H)
【0278】
実施例16: [24-メトキシ-4,31-ジメチル-27,27-ジオキソ-21,26-ジオキサ-27λ
6-チア-1,14,15,16-テトラアザヘキサシクロ[20.5.3.1
3,7.1
9,13.0
12,16.0
25,29]ドトリアコンタ-3(32),4,6,9(31),10,12,14,22,24,29-デカエン-8-イル]酢酸
【化33】
【0279】
工程C1: 6-ブロモ-8-メトキシ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-2,2-ジオンの調製
一般手順4 工程2を用い、反応体として5-ブロモ-2-ヒドロキシ-3-メトキシ-ベンズアルデヒド(1当量)から出発して、標記化合物(収率32%)を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 9.14 (s, 1 H), 7.83/7.79 (2d, 2 H), 3.98 (s, 3 H)
【0280】
工程C2: 6-ブロモ-8-メトキシ-3,4-ジヒドロ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-2,2-ジオンの調製
一般手順4 工程3を用い、反応体として6-ブロモ-8-メトキシ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-2,2-ジオン(1当量)から出発して、標記化合物(収率95%)を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 8.6 (sl, 1 H), 7.26 (d, 1 H), 7.1 (d, 1 H), 4.55 (s, 2 H), 3.85 (s, 3 H)
【0281】
工程C3: tert-ブチル 6-ブロモ-8-メトキシ-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-カルボキシラートの調製
一般手順5 工程1を用い、反応体として6-ブロモ-8-メトキシ-3,4-ジヒドロ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-2,2-ジオン(1当量)から出発して、標記化合物(収率88%)を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.48 (s, 1 H), 7.4 (s, 1 H), 5.05 (s, 2 H), 3.9 (s, 3 H), 1.5 (s, 9 H)
【0282】
工程C4: tert-ブチル 8-メトキシ-2,2-ジオキソ-6-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-カルボキシラートの調製
一般手順5 工程2を用い、反応体としてtert-ブチル 6-ブロモ-8-メトキシ-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-カルボキシラート(1当量)から出発して、標記化合物(収率80%)を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.41 (d, 1 H), 7.31 (d, 1 H), 5.09 (s, 2 H), 3.9 (s, 3 H), 1.49 (s, 9 H), 1.3 (s, 12 H)
【0283】
工程C5: tert-ブチル 6-ヒドロキシ-8-メトキシ-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-カルボキシラートの調製
一般手順5 工程3を用い、反応体としてtert-ブチル 8-メトキシ-2,2-ジオキソ-6-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-カルボキシラート(1当量)から出発して、標記化合物(収率81%)を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 9.92 (m, 1 H), 6.52 (d, 1 H), 6.43 (d, 1 H), 4.9 (s, 2 H), 3.8 (s, 3 H), 1.48 (s, 9 H)
【0284】
工程C6: tert-ブチル 6-(ベンジルオキシ)-8-メトキシ-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-カルボキシラートの調製
一般手順5 工程4を用い、反応体としてtert-ブチル 6-ヒドロキシ-8-メトキシ-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-カルボキシラート(1当量)から出発して、標記化合物(収率74%)を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.5-7.28 (m, 5 H), 6.83 (sl, 2 H), 5.12 (s, 2 H), 4.98 (s, 2 H), 3.86 (s, 3 H), 1.5 (s, 9 H)
【0285】
工程C7: 6-(ベンジルオキシ)-8-メトキシ-3,4-ジヒドロ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-2,2-ジオンの調製
一般手順5 工程5を用い、反応体としてtert-ブチル 6-(ベンジルオキシ)-8-メトキシ-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-カルボキシラート(1当量)から出発して、標記化合物(収率89%)を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 8.4 (sl, 1 H), 7.48-7.3 (m, 5 H), 6.71 (d, 1 H), 6.5 (d, 1 H), 5.08 (s, 2 H), 4.49 (s, 2 H), 3.8 (s, 3 H)
【0286】
工程1: エチル 3-(3-{[6-(ベンジルオキシ)-8-メトキシ-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル]メチル}-4-メチルフェニル)-3-(1-{4-[(4-メトキシフェニル)メトキシ]ブチル}-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル)プロパノアートの調製
一般手順7を用い、反応体としてエチル 3-[3-(ヒドロキシメチル)-4-メチルフェニル]-3-(1-{4-[(4-メトキシフェニル)メトキシ]ブチル}-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル)プロパノアート(1当量)及び6-(ベンジルオキシ)-8-メトキシ-3,4-ジヒドロ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-2,2-ジオン(1.2当量)から出発して、標記化合物(黄色の固体、収率88%)を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.57 (d, 1 H), 7.48 (d, 2 H), 7.48 (d, 1 H), 7.4 (t, 2 H), 7.33 (t, 1 H), 7.22-7.1 (m, 5 H), 6.87 (d, 2 H), 6.8 (d, 1 H), 6.47 (d, 1 H), 5.09 (s, 2 H), 4.83 (t, 1 H), 4.6 (t, 2 H), 4.39 (s, 2 H), 4.29 (s, 2 H), 4.2 (s, 2 H), 3.9 (q, 2 H), 3.82 (s, 3 H), 3.7 (s, 3 H), 3.33 (t, 2 H), 3.18 (m, 2 H), 2.73 (s, 3 H), 2.2 (s, 3 H), 1.89 (m, 2 H), 1.42 (m, 2 H), 0.98 (t, 3 H)
【0287】
工程2: エチル 3-[1-(4-ヒドロキシブチル)-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル]-3-{3-[(6-ヒドロキシ-8-メトキシ-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル)メチル]-4-メチルフェニル}プロパノアートの調製
一般手順8を用い、反応体としてエチル 3-(3-{[6-(ベンジルオキシ)-8-メトキシ-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル]メチル}-4-メチルフェニル)-3-(1-{4-[(4-メトキシフェニル)メトキシ]ブチル}-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル)プロパノアート(1当量)から出発して、標記化合物(白色の固体、収率97%)を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 9.7/4.41 (s+t, 2 H), 7.61 (d, 1 H), 7.5 (d, 1 H), 7.2 (d+dd, 2 H), 7.15 (d, 1 H), 6.52 (d, 1 H), 6.15 (d, 1 H), 4.85 (t, 1 H), 4.68 (t, 2 H), 4.35 (s, 2 H), 4.2 (m, 2 H), 3.95 (q, 2 H), 3.8 (s, 3 H), 3.4 (q, 2 H), 3.18 (m, 2 H), 2.78 (s, 3 H), 2.22 (s, 3 H), 1.9 (m, 2 H), 1.39 (m, 2 H), 1 (t, 3 H)
【0288】
工程3: エチル 3-[1-(4-ブロモブチル)-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル]-3-{3-[(6-ヒドロキシ-8-メトキシ-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル)メチル]-4-メチルフェニル}プロパノアートの調製
一般手順9を用い、反応体としてエチル 3-[1-(4-ヒドロキシブチル)-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル]-3-{3-[(6-ヒドロキシ-8-メトキシ-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル)メチル]-4-メチルフェニル}プロパノアート(1当量)から出発して、標記化合物(黄色の固体、収率86%)を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 9.69 (s, 1 H), 7.62 (d, 1 H), 7.5 (d, 1 H), 7.2 (d, 1 H), 7.19 (dd, 1 H), 7.11 (d, 1 H), 6.5 (d, 1 H), 6.11 (d, 1 H), 4.82 (t, 1 H), 4.68 (t, 2 H), 4.32 (s, 2 H), 4.19 (m, 2 H), 3.91 (q, 2 H), 3.79 (s, 3 H), 3.51 (t, 2 H), 3.18 (m, 2 H), 2.73 (s, 3 H), 2.2 (s, 3 H), 1.99 (m, 2 H), 1.78 (m, 2 H), 1 (t, 3 H)
【0289】
工程4: エチル [24-メトキシ-4,31-ジメチル-27,27-ジオキソ-21,26-ジオキサ-27λ6-チア-1,14,15,16-テトラアザヘキサシクロ[20.5.3.13,7.19,13.012,16.025,29]ドトリアコンタ-3(32),4,6,9(31),10,12,14,22,24,29-デカエン-8-イル]アセタートの調製
一般手順11を用い、反応体としてエチル 3-[1-(4-ブロモブチル)-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル]-3-{3-[(6-ヒドロキシ-8-メトキシ-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル)メチル]-4-メチルフェニル}プロパノアート(1当量)から出発して、標記化合物(白色の固体、収率73%)を得た。
【0290】
エナンチオピュアな最終中間体を、キラルカラム上でのクロマトグラフィー分離により得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.69 (d, 1 H), 7.48 (dd, 1 H), 7.42 (d, 1 H), 7.29 (d, 1 H), 6.57/6.51 (2d, 2 H), 5.32 (d, 1 H), 4.79 (m, 3 H), 4.12/3.8 (2d, 2 H), 3.91/3.8 (2d, 2 H), 3.91 (q, 2 H), 3.74 (s, 3 H), 3.6/3.39 (m, 2 H), 3.14/3.03 (m, 2 H), 2.61 (s, 3 H), 2.3 (s, 3 H), 2.2/2.05 (m, 2 H), 1.8/1.6 (m, 2 H), 1 (t, 3 H)
【0291】
工程5: 実施例16の調製
一般手順12を用い、反応体としてエチル [24-メトキシ-4,31-ジメチル-27,27-ジオキソ-21,26-ジオキサ-27λ6-チア-1,14,15,16-テトラアザヘキサシクロ[20.5.3.13,7.19,13.012,16.025,29]ドトリアコンタ-3(32),4,6,9(31),10,12,14,22,24,29-デカエン-8-イル]アセタート E1(1当量)又はE2(1当量)から出発して、標記化合物(それぞれ収率85%~67%)を得た。
【0292】
実施例16a(E1)
HRMS C30H32N4O7Sの計算値: 592.1992; [M+H]+ 実測値: 593.2070 (δ=0.9 ppm)
【0293】
実施例16b(E2)
HRMS C30H32N4O7Sの計算値: 592.1992; [M+H]+ 実測値: [M+H]+=593.2073 (δ=1.4 ppm)
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 12.2 (m, 1 H), 7.68 (d, 1 H), 7.49 (dd, 1 H), 7.41 (d, 1 H), 7.29 (d, 1 H), 5.31 (d, 1 H), 4.75 (m, 3 H), 4.11/3.92 (2d, 2 H), 3.98/3.8 (2d, 2 H), 3.73 (s, 3 H), 3.59/3.33 (2m, 2 H), 3.52/3.51 (2d, 2 H), 3.05/2.92 (2dd, 2 H), 2.6 (s, 3 H), 2.3 (s, 3 H), 2.19/2.07 (2m, 2 H), 1.8/1.6 (2m, 2 H)
【0294】
実施例17: [24-フルオロ-4,31-ジメチル-27,27-ジオキソ-21,26-ジオキサ-27λ
6-チア-1,14,15,16-テトラアザヘキサシクロ[20.5.3.1
3,7.1
9,13.0
12,16.0
25,29]ドトリアコンタ-3(32),4,6,9(31),10,12,14,22,24,29-デカエン-8-イル]酢酸
【化34】
【0295】
工程C1: 6-ブロモ-8-フルオロ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-2,2-ジオンの調製
一般手順4 工程2を用い、反応体として5-ブロモ-3-フルオロ-2-ヒドロキシベンズアルデヒド(1当量)から出発して、標記化合物(収率25%)を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 9.2 (s, 1 H), 8.3 (dd, 1 H), 8.1 (s, 1 H)
【0296】
工程C2: 6-ブロモ-8-フルオロ-3,4-ジヒドロ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-2,2-ジオンの調製
一般手順4 工程3を用い、反応体として6-ブロモ-8-フルオロ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-2,2-ジオン(1当量)から出発して、標記化合物(収率87%)を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 8.91 (sl, 1 H), 7.72 (dd, 1 H), 7.41 (tf, 1 H), 4.68 (s, 2 H)
【0297】
工程C3: tert-ブチル 6-ブロモ-8-フルオロ-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-カルボキシラートの調製
一般手順5 工程1を用い、反応体として6-ブロモ-8-フルオロ-3,4-ジヒドロ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-2,2-ジオン(1当量)から出発して、標記化合物(収率85%)を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.88 (d, 1 H), 7.74 (s, 1 H), 5.18 (s, 2 H), 1.5 (s, 9 H)
【0298】
工程C4: tert-ブチル 8-フルオロ-2,2-ジオキソ-6-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-カルボキシラートの調製
一般手順5 工程2を用い、反応体としてtert-ブチル 6-ブロモ-8-フルオロ-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-カルボキシラート(1当量)から出発して、標記化合物(収率71%)を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.69 (s, 1 H), 7.57 (d, 1 H), 5.21 (s, 2 H), 1.49 (s, 9 H), 1.31 (s, 12 H)
【0299】
工程C5: tert-ブチル 8-フルオロ-6-ヒドロキシ-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-カルボキシラートの調製
一般手順5 工程3を用い、反応体としてtert-ブチル 8-フルオロ-2,2-ジオキソ-6-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-カルボキシラート(1当量)から出発して、標記化合物(収率81%)を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 10.4 (m, 1 H), 6.79 (dd, 1 H), 6.78 (d, 1 H), 5.02 (s, 2 H), 1.49 (s, 9 H)
【0300】
工程C6: 6-(ベンジルオキシ)-8-フルオロ-3,4-ジヒドロ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-2,2-ジオンの調製
一般手順5 工程4を用い、反応体としてtert-ブチル 8-フルオロ-6-ヒドロキシ-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-カルボキシラート(1当量)から出発して、tert-ブチル 6-(ベンジルオキシ)-8-フルオロ-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-カルボキシラート(収率36%)を得た。一般手順5 工程5を用い、粗生成物を反応させて、標記化合物をもたらした(収率91%)。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 8.7 (m, 1 H), 7.48-7.3 (m, 5 H), 7.1 (dd, 1 H), 6.8 (d, 1 H), 5.09 (s, 2 H), 4.58 (s, 2 H)
【0301】
工程1: エチル 3-(3-{[6-(ベンジルオキシ)-8-フルオロ-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル]メチル}-4-メチルフェニル)-3-(1-{4-[(4-メトキシフェニル)メトキシ]ブチル}-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル)プロパノアートの調製
一般手順7を用い、反応体としてエチル 3-[3-(ヒドロキシメチル)-4-メチルフェニル]-3-(1-{4-[(4-メトキシフェニル)メトキシ]ブチル}-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル)プロパノアート(1当量)及び6-(ベンジルオキシ)-8-フルオロ-3,4-ジヒドロ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-2,2-ジオン(1当量)から出発して、標記化合物(収率85%)を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δppm: 0.97 (t, J=7.09 Hz, 3 H) 1.39 - 1.51 (m, 2 H) 1.89 (quint, J=7.27 Hz, 2 H) 1.99 (s, 2 H) 2.22 (s, 3 H) 2.76 (s, 3 H) 3.16 (dd, J=8.07, 2.69 Hz, 2 H) 3.35 (t, J=6.30 Hz, 2 H) 3.72 (s, 3 H) 3.92 (q, J=7.05 Hz, 2 H) 4.24 - 4.32 (m, 4 H) 4.49 (s, 2 H) 4.60 (t, J=6.97 Hz, 2 H) 4.84 (t, J=8.07 Hz, 1 H) 5.11 (s, 2 H) 6.79 (s, 1 H) 6.82 - 6.89 (m, 2 H) 7.10 - 7.22 (m, 5 H) 7.24 (s, 1 H) 7.32 - 7.50 (m, 6 H) 7.53 - 7.59 (m, 1 H)
【0302】
工程2: エチル 3-{3-[(8-フルオロ-6-ヒドロキシ-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル)メチル]-4-メチルフェニル}-3-[1-(4-ヒドロキシブチル)-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル]プロパノアートの調製
一般手順8を用い、反応体としてエチル 3-(3-{[6-(ベンジルオキシ)-8-フルオロ-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル]メチル}-4-メチルフェニル)-3-(1-{4-[(4-メトキシフェニル)メトキシ]ブチル}-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル)プロパノアート(1当量)から出発して、標記化合物(白色の固体、収率97%)を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δppm: 10.1/4.4 (s+t, 2 H), 7.62 (d, 1 H), 7.5 (d, 1 H), 7.28 (d, 1 H), 7.2 (dd, 1 H), 7.15 (d, 1 H), 6.78 (dd, 1 H), 6.48 (d, 1 H), 4.85 (t, 1 H), 4.65 (t, 2 H), 4.49 (s, 2 H), 4.28 (m, 2 H), 3.95 (q, 2 H), 3.4 (q, 2 H), 3.18 (d, 2 H), 2.78 (s, 3 H), 2.22 (s, 3 H), 1.9 (m, 2 H), 1.38 (m, 2 H), 1 (t, 3 H)
【0303】
工程3: エチル 3-[1-(4-ブロモブチル)-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル]-3-{3-[(8-フルオロ-6-ヒドロキシ-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル)メチル]-4-メチルフェニル}プロパノアートの調製
一般手順9を用い、反応体としてエチル 3-{3-[(8-フルオロ-6-ヒドロキシ-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル)メチル]-4-メチルフェニル}-3-[1-(4-ヒドロキシブチル)-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル]プロパノアート(1当量)から出発して、標記化合物(オフホワイトの固体、収率65%)を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 10.1 (s, 1 H), 7.62 (d, 1 H), 7.5 (d, 1 H), 7.22 (d, 1 H), 7.19 (dd, 1 H), 7.12 (d, 1 H), 6.78 (d, 1 H), 6.45 (d, 1 H), 4.83 (t, 1 H), 4.69 (t, 2 H), 4.48 (s, 2 H), 4.26 (m, 2 H), 3.91 (q, 2 H), 3.51 (t, 2 H), 3.15 (m, 2 H), 2.73 (s, 3 H), 2.21 (s, 3 H), 2 (m, 2 H), 1.78 (m, 2 H), 1 (t, 3 H)
【0304】
工程4: エチル [24-フルオロ-4,31-ジメチル-27,27-ジオキソ-21,26-ジオキサ-27λ6-チア-1,14,15,16-テトラアザヘキサシクロ[20.5.3.13,7.19,13.012,16.025,29]ドトリアコンタ-3(32),4,6,9(31),10,12,14,22,24,29-デカエン-8-イル]アセタートの調製
一般手順11を用い、反応体としてエチル 3-[1-(4-ブロモブチル)-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル]-3-{3-[(8-フルオロ-6-ヒドロキシ-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル)メチル]-4-メチルフェニル}プロパノアート(1当量)から出発して、標記化合物(オフホワイトの固体、収率74%)を得た。
【0305】
エナンチオピュアな最終中間体を、キラルカラム上でのクロマトグラフィー分離により得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.68 (d, 1 H), 7.49 (dd, 1 H), 7.41 (d, 1 H), 7.3 (d, 1 H), 6.9 (dd, 1 H), 6.6 (d, 1 H), 5.75 (d, 1 H), 4.79 (m, 3 H), 4.2/4.02 (2d, 2 H), 4.02/3.95 (2d, 2 H), 3.95 (q, 2 H), 3.7/3.5 (2m, 2 H), 3.18/3.05 (2dd, 2 H), 2.63 (s, 3 H), 2.32 (s, 3 H), 2.2/2.05 (2m, 2 H), 1.8/1.62 (2m, 2 H), 1 (t, 3 H)
【0306】
工程5: 実施例17の調製
一般手順12を用い、反応体としてエチル [24-フルオロ-4,31-ジメチル-27,27-ジオキソ-21,26-ジオキサ-27λ6-チア-1,14,15,16-テトラアザヘキサシクロ[20.5.3.13,7.19,13.012,16.025,29]ドトリアコンタ-3(32),4,6,9(31),10,12,14,22,24,29-デカエン-8-イル]アセタート E1(1当量)又はE2(1当量)から出発して、標記化合物(それぞれ収率65%~99%)を得た。
【0307】
実施例17a(E1)
HRMS C29H29FN4O6Sの計算値: 580.1792; [M+H]+ 実測値: 581.1871 (δ=1.1 ppm)
【0308】
実施例17b(E2)
HRMS C29H29FN4O6Sの計算値: 580.1792; [M+H]+ 実測値: 581.1867 (δ=0.4 ppm)
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 12.3 (m, 1 H), 7.55 (d, 1 H), 7.5 (dd, 1 H), 7.4 (d, 1 H), 7.3 (d, 1 H), 6.9 (dd, 1 H), 6.55 (d, 1 H), 5.7 (sl, 1 H), 4.8 (m, 3 H), 4.15/4 (2d, 2 H), 4/3.9 (2d, 2 H), 3.7/3.5 (2m, 2 H), 3/2.9 (2m, 2 H), 2.6 (s, 3 H), 2.3 (s, 3 H), 2.2/2.1 (2m, 2 H), 1.8/1.6 (2m, 2 H)
19F-NMR (376 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 133
【0309】
実施例18: [5-フルオロ-4,31-ジメチル-27,27-ジオキソ-21,26-ジオキサ-27λ
6-チア-1,14,15,16-テトラアザヘキサシクロ[20.5.3.1
3,7.1
9,13.0
12,16.0
25,29]ドトリアコンタ-3(32),4,6,9(31),10,12,14,22,24,29-デカエン-8-イル]酢酸
【化35】
【0310】
工程B1: (5-ブロモ-3-フルオロ-2-メチルフェニル)メタノールの調製
水素化アルミニウムリチウム(4当量、3.07g、80.9mmol)を、丸底フラスコに入れた。無水THF(5mL/mmol、101ml)の添加後、混合物を0℃に冷却した。無水THF(5mL/mmol、101mL)中のメチル 5-ブロモ-3-フルオロ-2-メチルベンゾアート(5g、20.2mmol)の溶液を、連続的に撹拌しながら0℃で滴下した。反応混合物を室温まで放温し、この温度で一晩撹拌した。反応の完了後、混合物を水(150mL)で注意深くクエンチし、2M NaOH水溶液(100mL)を加えた。混合物を濃縮乾固し、次にそれを溶離剤としてDCM-EtOH(90:10)を用いる順相シリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、標記化合物を与えた(1.8g、収率41%)。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.41 (d, 1 H), 7.35 (dd, 1 H), 5.35 (t, 1 H), 4.5 (d, 2 H), 2.1 (s, 3 H)
【0311】
工程B2: [3-フルオロ-2-メチル-5-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル]メタノールの調製
一般手順3を用い、反応体として(5-ブロモ-3-フルオロ-2-メチルフェニル)メタノール(1当量、1.8g、8.2mmol)から出発して、標記化合物(2.5g、収率73%)を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.55 (s, 1 H), 7.2 (d, 1 H), 5.2 (t, 1 H), 4.52 (d, 2 H), 2.18 (s, 3 H), 1.31 (s, 12 H)
【0312】
工程1: エチル 3-[3-フルオロ-5-(ヒドロキシメチル)-4-メチルフェニル]-3-(1-{4-[(4-メトキシフェニル)メトキシ]ブチル}-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル)プロパノアートの調製
一般手順6を用い、反応体としてエチル (2E)-3-(1-{4-[(4-メトキシフェニル)メトキシ]ブチル}-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル)プロパ-2-エノアート(1当量)及び[3-フルオロ-2-メチル-5-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル]メタノール(1.4当量)から出発して、標記化合物(収率32%)を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.6 (d, 1 H), 7.5 (d, 1 H), 7.2 (d, 2 H), 7.12 (sl, 1 H), 7.05 (d, 1 H), 6.9 (d, 2 H), 5.1 (t, 1 H), 4.82 (t, 1 H), 4.65 (t, 2 H), 4.45 (d, 2 H), 4.32 (s, 2 H), 3.95 (q, 2 H), 3.72 (s, 3 H), 3.4 (t, 2 H), 3.15 (t, 2 H), 2.78 (s, 3 H), 2.08 (s, 3 H), 1.92 (m, 2 H), 1.5 (m, 2 H), 1 (t, 3 H)
【0313】
工程2: エチル 3-(3-{[6-(ベンジルオキシ)-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル]メチル}-5-フルオロ-4-メチルフェニル)-3-(1-{4-[(4-メトキシフェニル)メトキシ]ブチル}-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル)プロパノアートの調製
一般手順7を用い、反応体としてエチル 3-[3-フルオロ-5-(ヒドロキシメチル)-4-メチルフェニル]-3-(1-{4-[(4-メトキシフェニル)メトキシ]ブチル}-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル)プロパノアート(1当量)及び6-(ベンジルオキシ)-3,4-ジヒドロ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-2,2-ジオン(1.1当量)から出発して、標記化合物(収率91%)を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δppm: 7.6/7.5 (2d, 2 H), 7.45 (dl, 2 H), 7.4 (t, 2 H), 7.35 (tl, 1 H), 7.2 (d, 2 H), 7.1 (m, 3 H), 7.05 (dd, 1 H), 6.95 (d, 1 H), 6.85 (d, 2 H), 5.1 (s, 2 H), 4.85 (t, 1 H), 4.6 (t, 2 H), 4.45-4.25 (3s, 6 H), 3.95 (q, 2 H), 3.7 (s, 3 H), 3.35 (t, 2 H), 3.2 (m, 2 H), 2.8 (sl, 3 H), 2.1 (sl, 3 H), 1.9 (quint, 2 H), 1.45 (quint, 2 H), 1 (t, 3 H)
【0314】
工程3: エチル 3-{3-フルオロ-5-[(6-ヒドロキシ-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル)メチル]-4-メチルフェニル}-3-[1-(4-ヒドロキシブチル)-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル]プロパノアートの調製
一般手順8を用い、反応体としてエチル 3-(3-{[6-(ベンジルオキシ)-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル]メチル}-5-フルオロ-4-メチルフェニル)-3-(1-{4-[(4-メトキシフェニル)メトキシ]ブチル}-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル)プロパノアート(1当量)から出発して、標記化合物(白色の固体、定量)を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δppm: 9.7 (s, 1 H), 7.6 (d, 1 H), 7.5 (d, 1 H), 7.15 (m, 2 H), 7 (d, 1 H), 6.8 (dd, 1 H), 6.6 (d, 1 H), 4.85 (t, 1 H), 4.65 (t, 2 H), 4.4 (m, 3 H), 4.25 (2d, 2 H), 3.9 (q, 2 H), 3.4 (q, 2 H), 3.2 (m, 2 H), 2.8 (s, 3 H), 2.1 (d, 3 H), 1.9 (quint, 2 H), 1.4 (quint, 2 H), 1 (t, 3 H)
【0315】
工程4: エチル 3-[1-(4-ブロモブチル)-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル]-3-{3-フルオロ-5-[(6-ヒドロキシ-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル)メチル]-4-メチルフェニル}プロパノアートの調製
一般手順9を用い、反応体としてエチル 3-{3-フルオロ-5-[(6-ヒドロキシ-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル)メチル]-4-メチルフェニル}-3-[1-(4-ヒドロキシブチル)-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル]プロパノアート(1当量)から出発して、標記化合物(白色の固体、収率73%)を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δppm: 9.7 (s, 1 H), 7.65/7.5 (2d, 2 H), 7.15 (m, 2 H), 7 (d, 1 H), 6.8 (dd, 1 H), 6.6 (d, 1 H), 4.85 (t, 1 H), 4.7 (t, 2 H), 4.4 (2d, 2 H), 4.25 (2d, 2 H), 3.9 (q, 2 H), 3.5 (t, 2 H), 3.2 (m, 2 H), 2.75 (sl, 3 H), 2.1 (d, 3 H), 2 (m, 2 H), 1.8 (quint, 2 H), 1 (t, 3 H)
【0316】
工程5: エチル [5-フルオロ-4,31-ジメチル-27,27-ジオキソ-21,26-ジオキサ-27λ6-チア-1,14,15,16-テトラアザヘキサシクロ[20.5.3.13,7.19,13.012,16.025,29]ドトリアコンタ-3(32),4,6,9(31),10,12,14,22,24,29-デカエン-8-イル]アセタートの調製
一般手順11を用い、反応体としてエチル 3-[1-(4-ブロモブチル)-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル]-3-{3-フルオロ-5-[(6-ヒドロキシ-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル)メチル]-4-メチルフェニル}プロパノアート(1当量)から出発して、標記化合物(収率96%)を得た。
【0317】
エナンチオピュアな最終中間体を、キラルカラム上でのクロマトグラフィー分離により得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 1.17 (t, J=7.15 Hz, 3 H) 1.58 (dt, J=13.63, 6.76 Hz, 1 H) 1.70 - 1.86 (m, 1 H) 2.20 - 2.27 (m, 3 H) 2.65 (s, 3 H) 3.05 (dd, J=15.83, 8.74 Hz, 1 H) 3.16 - 3.26 (m, 1 H) 3.43 - 3.57 (m, 1 H) 3.62 - 3.73 (m, 1 H) 3.83 - 4.00 (m, 7 H) 4.03 - 4.17 (m, 4 H) 4.63 - 4.89 (m, 4 H) 5.89 (d, J=2.81 Hz, 1 H) 6.45 (s, 1 H) 6.79 (dd, J=9.05, 2.93 Hz, 1 H) 6.97 - 7.01 (m, 1 H) 7.39 - 7.47 (m, 2 H) 7.68 (d, J=8.68 Hz, 1 H)
【0318】
工程6: 実施例18の調製
一般手順12を用い、反応体としてエチル [5-フルオロ-4,31-ジメチル-27,27-ジオキソ-21,26-ジオキサ-27λ6-チア-1,14,15,16-テトラアザヘキサシクロ[20.5.3.13,7.19,13.012,16.025,29]ドトリアコンタ-3(32),4,6,9(31),10,12,14,22,24,29-デカエン-8-イル]アセタート E1(1当量)又はE2(1当量)から出発して、標記化合物(それぞれ収率80%~72%)を得た。
【0319】
実施例18a(E1)
HRMS C29H29FN4O6Sの計算値: 580.1792; [M+H]+ 実測値: 581.1867 (δ=0.4 ppm)
【0320】
実施例18b(E2)
HRMS C29H29FN4O6Sの計算値: 580.1792; [M+H]+ 実測値: 581.1866 (δ=0.2 ppm)
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 12.2 (m, 1 H), 7.7 (d, 1 H), 7.41 (2d, 2 H), 7 (d, 1 H), 6.8 (dd, 1 H), 6.45 (d, 1 H), 5.9 (d, 1 H), 4.79 (m, 3 H), 4.09 (m, 2 H), 3.91 (m, 2 H), 3.68/3.45 (2m, 2 H), 3.1/2.95 (2dd, 2 H), 2.65 (s, 3 H), 2.22 (s, 3 H), 2.2/2.05 (2m, 2 H), 1.8/1.6 (2m, 2 H)
【0321】
実施例19: [(2R,8R)-2,4,33-トリメチル-29,29-ジオキソ-23,28-ジオキサ-29λ
6-チア-1,14,15,16-テトラアザヘキサシクロ[22.5.3.1
3,7.1
9,13.0
12,16.0
27,31]テトラトリアコンタ-3(34),4,6,9(33),10,12,14,24,26,31-デカエン-8-イル]酢酸及び
[(2R,8S)-2,4,33-トリメチル-29,29-ジオキソ-23,28-ジオキサ-29λ
6-チア-1,14,15,16-テトラアザヘキサシクロ[22.5.3.1
3,7.1
9,13.0
12,16.0
27,31]テトラトリアコンタ-3(34),4,6,9(33),10,12,14,24,26,31-デカエン-8-イル]酢酸
【化36】
【0322】
工程1: エチル 3-{1-[6-(ベンジルオキシ)ヘキシル]-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル}-3-{3-[(1S)-1-ヒドロキシエチル]-4-メチルフェニル}プロパノアートの調製
一般手順6を用い、反応体としてエチル (2E)-3-{1-[6-(ベンジルオキシ)ヘキシル]-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル}プロパ-2-エノアート(1当量)及び(1S)-1-[2-メチル-5-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル]エタン-1-オール(2当量)から出発して、標記化合物(収率70%)を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δppm: 7.59 (d, 1 H), 7.46 (d, 1 H), 7.4 (d, 1 H), 7.34-7.22 (br, 5 H), 6.99 (d, 1 H), 4.97 (d, 1 H), 4.82 (m, 1 H), 4.82 (m, 1 H), 4.62 (dd, 2 H), 4.4 (s, 2 H), 4.05 (dd, 1 H), 3.92 (q, 2 H), 3.36 (t, 2 H), 3.11 (m, 2 H), 2.75 (s, 3 H), 2.19 (s, 3 H), 1.87 (quint, 2 H), 1.48 (quint, 2 H), 1.32 (quint, 2 H), 1.22 (m, 3 H), 1.22 (m, 2 H), 0.99 (t, 3 H)
【0323】
工程2: エチル 3-(3-{(1R)-1-[6-(ベンジルオキシ)-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル]エチル}-4-メチルフェニル)-3-{1-[6-(ベンジルオキシ)ヘキシル]-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル}プロパノアートの調製
一般手順7を用い、反応体としてエチル 3-{1-[6-(ベンジルオキシ)ヘキシル]-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル}-3-{3-[(1S)-1-ヒドロキシエチル]-4-メチルフェニル}プロパノアート(1当量)及び6-(ベンジルオキシ)-3,4-ジヒドロ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-2,2-ジオン(1.5当量)から出発して、標記化合物(ベージュ色の固体、収率71%)を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 0.95 - 1.00 (m, 3 H) 1.23 - 1.36 (m, 3 H) 1.37 - 1.49 (m, 5 H) 1.83 (sxt, J=6.85 Hz, 2 H) 1.99 (s, 1 H) 2.28 (s, 3 H) 2.76 (d, J=3.67 Hz, 3 H) 3.14 - 3.26 (m, 2 H) 3.33 - 3.36 (m, 1 H) 3.86 - 3.97 (m, 2 H) 4.27 - 4.49 (m, 4 H) 4.59 (q, J=6.64 Hz, 2 H) 4.87 (td, J=7.98, 4.10 Hz, 1 H) 5.02 - 5.14 (m, 2 H) 5.27 (q, J=6.93 Hz, 1 H) 6.96 - 7.16 (m, 4 H) 7.24 - 7.48 (m, 11 H) 7.49 - 7.55 (m, 1 H) 7.57 - 7.63 (m, 1 H)
【0324】
工程3: エチル 3-{3-[(1R)-1-(6-ヒドロキシ-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル)エチル]-4-メチルフェニル}-3-[1-(6-ヒドロキシヘキシル)-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル]プロパノアートの調製
一般手順8を用い、反応体としてエチル 3-(3-{(1R)-1-[6-(ベンジルオキシ)-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル]エチル}-4-メチルフェニル)-3-{1-[6-(ベンジルオキシ)ヘキシル]-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル}プロパノアート(1当量)から出発して、標記化合物(灰色の固体、収率78%)を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 9.66 (m, 1 H), 7.63/7.56 (2dd, 2 H), 7.47/7.44 (2d, 1 H), 7.15-7.08 (m, 2 H), 6.92/6.9 (2d, 1 H), 6.72 (2dd, 1 H), 6.58 (2dd, 1 H), 5.26 (m, 1 H), 4.87 (m, 1 H), 4.63 (t, 2 H), 4.31 (m, 2 H), 3.94 (2d, 2 H), 3.32 (m, 2 H), 3.22 (d, 2 H), 2.76 (s, 3 H), 2.28 (s, 3 H), 1.87 (m, 2 H), 1.43/1.41 (2d, 3 H), 1.38-1.1 (m, 4 H), 1.33 (m, 2 H), 1/0.99 (2t, 3 H)
【0325】
工程4: エチル 3-[1-(6-ブロモヘキシル)-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル]-3-{3-[(1R)-1-(6-ヒドロキシ-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル)エチル]-4-メチルフェニル}プロパノアートの調製
一般手順9を用い、反応体としてエチル 3-{3-[(1R)-1-(6-ヒドロキシ-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル)エチル]-4-メチルフェニル}-3-[1-(6-ヒドロキシヘキシル)-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル]プロパノアート(1当量)から出発して、標記化合物(収率84%)を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 9.61/9.6 (2s, 1 H), 7.62 (dd, 1 H), 7.58 (d, 1 H), 7.48/7.42 (2d, 1 H), 7.1 (m, 2 H), 6.91 (d, 1 H), 6.71 (m, 1 H), 6.6/6.53 (2d, 1 H), 5.26 (m, 1 H), 4.89 (m, 1 H), 4.62 (t, 2 H), 4.4-4.2 (m, 2 H), 3.92 (2d, 2 H), 3.46 (m, 2 H), 3.21 (d, 2 H), 2.77 (s, 3 H), 2.28 (s, 3 H), 1.88 (m, 2 H), 1.71 (m, 2 H), 1.4 (2d, 3 H), 1.38 (m, 2 H), 1.21 (m, 3 H), 1 (2t, 1 H)
【0326】
工程5: エチル [(2R)-2,4,33-トリメチル-29,29-ジオキソ-23,28-ジオキサ-29λ6-チア-1,14,15,16-テトラアザヘキサシクロ[22.5.3.13,7.19,13.012,16.027,31]テトラトリアコンタ-3(34),4,6,9(33),10,12,14,24,26,31-デカエン-8-イル]アセタートの調製
一般手順11を用い、反応体としてエチル 3-[1-(6-ブロモヘキシル)-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル]-3-{3-[(1R)-1-(6-ヒドロキシ-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル)エチル]-4-メチルフェニル}プロパノアート(1当量)から出発して、標記化合物(収率81%)を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 1.00 (dt, J=11.62, 7.09 Hz, 12 H) 1.20 - 1.29 (m, 9 H) 1.29 - 1.76 (m, 25 H) 1.86 - 1.98 (m, 5 H) 2.30 (d, J=9.05 Hz, 10 H) 2.63 - 2.79 (m, 1 H) 2.97 (dd, J=15.77, 7.46 Hz, 1 H) 3.09 - 3.27 (m, 2 H) 3.64 - 3.76 (m, 1 H) 3.77 - 3.99 (m, 6 H) 4.00 - 4.10 (m, 1 H) 4.18 (d, J=17.48 Hz, 1 H) 4.59 - 4.72 (m, 3 H) 4.86 (t, J=8.01 Hz, 1 H) 4.94 (t, J=7.95 Hz, 1 H) 5.24 - 5.42 (m, 3 H) 5.99 (d, J=2.81 Hz, 1 H) 6.40 (d, J=2.81 Hz, 1 H) 6.75 - 6.86 (m, 2 H) 6.93 - 7.04 (m, 3 H) 7.09 - 7.20 (m, 2 H) 7.29 (dd, J=12.41, 7.76 Hz, 2 H) 7.47 (d, J=7.58 Hz, 1 H) 7.55 (s, 1 H) 7.61 (d, J=8.80 Hz, 1 H) 7.66 (d, J=8.68 Hz, 1 H) 7.77 (d, J=8.93 Hz, 1 H)
【0327】
工程6: 実施例19の調製
一般手順12を用い、反応体としてエチル [(2R)-2,4,33-トリメチル-29,29-ジオキソ-23,28-ジオキサ-29λ6-チア-1,14,15,16-テトラアザヘキサシクロ[22.5.3.13,7.19,13.012,16.027,31]テトラトリアコンタ-3(34),4,6,9(33),10,12,14,24,26,31-デカエン-8-イル]アセタート(1当量)から出発して、標記化合物(白色の固体、収率91%)を得た。
【0328】
ジアステレオピュアな生成物を、キラルカラム上でのクロマトグラフィー分離により得た。
【0329】
実施例19a(2R,8R)
HRMS C32H36N4O6Sの計算値: 604.2356; [M+H]+ 実測値: 605.2430 (δ=0.3 ppm)
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 12.2 (sl), 7.6 (d, 1 H), 7.48 (dd, 1 H), 7.3 (d, 1 H), 7.14 (d, 1 H), 7 (d, 1 H), 6.96 (d, 1 H), 6.78 (dd, 1 H), 6 (d, 1 H), 5.3 (q, 1 H), 4.92 (t, 1 H), 4.64 (m, 2 H), 4.04/3.83 (2d, 2 H), 3.7 (m, 2 H), 3.11/2.85 (2dd, 2 H), 2.82 (s, 3 H), 2.32 (s, 3 H), 2 (m, 2 H), 1.6 (m, 2 H), 1.4 (m, 2 H), 1.25 (m, 2 H), 1.25 (d, 3 H)
13C-NMR (100 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 131.6, 128.4, 128, 126.5, 119.5, 115.7, 111.4, 107.8, 68.4, 55.3, 47.8, 45, 41.6, 39.9, 29.5, 27.5, 25.7, 25.5, 18.7, 15.1, 13.6
【0330】
実施例19b(2R,8S)
HRMS C32H36N4O6Sの計算値: 604.2356; [M+H]+ 実測値: 605.2431 (δ=0.4 ppm)
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 12.1 (sl), 7.75 (d, 1 H), 7.65 (d, 1 H), 7.52 (d, 1 H), 7.3 (dd, 1 H), 7.12 (d, 1 H), 7 (d, 1 H), 6.82 (dd, 1 H), 6.4 (d, 1 H), 5.34 (q, 1 H), 4.84 (t, 1 H), 4.67 (m, 2 H), 4.18/3.92 (2d, 2 H), 3.82 (t, 2 H), 3.15/3.05 (2dd, 2 H), 2.82 (s, 3 H), 2.3 (s, 3 H), 1.85 (m, 2 H), 1.7 (m, 2 H), 1.6-1.4 (m, 2 H), 1.5 (d, 3 H), 1.35 (m, 2 H)
13C-NMR (100 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 131.4, 129.9, 126.9, 125.2, 119.5, 116.1, 111.1, 107.9, 68.4, 55.4, 47.6, 45.4, 42.1, 40.9, 30, 28.2, 25.7, 24.8, 18.7, 15.7, 13.5
【0331】
実施例20: [(2R,8S)-2,4,32-トリメチル-28,28-ジオキソ-22,27-ジオキサ-28λ
6-チア-1,14,15,16-テトラアザヘキサシクロ[21.5.3.1
3,7.1
9,13.0
12,16.0
26,30]トリトリアコンタ-3(33),4,6,9(32),10,12,14,23,25,30-デカエン-8-イル]酢酸及び
[(2R,8R)-2,4,32-トリメチル-28,28-ジオキソ-22,27-ジオキサ-28λ
6-チア-1,14,15,16-テトラアザヘキサシクロ[21.5.3.1
3,7.1
9,13.0
12,16.0
26,30]トリトリアコンタ-3(33),4,6,9(32),10,12,14,23,25,30-デカエン-8-イル]酢酸
【化37】
【0332】
工程1: エチル 3-{3-[(1S)-1-ヒドロキシエチル]-4-メチルフェニル}-3-(1-{5-[(4-メトキシフェニル)メトキシ]ペンチル}-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル)プロパノアートの調製
一般手順6を用い、反応体としてエチル (2E)-3-(1-{5-[(4-メトキシフェニル)メトキシ]ペンチル}-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル)プロパ-2-エノアート(1当量)及び(1S)-1-[2-メチル-5-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル]エタン-1-オール(2当量)から出発して、標記化合物(収率77%)を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.59 (d, 1 H), 7.45 (d, 1 H), 7.41 (d, 1 H), 7.18 (d, 2 H), 7.04 (dd, 1 H), 6.98 (d, 1 H), 6.87 (d, 2 H), 4.96 (d, 1 H), 4.82 (m, 1 H), 4.82 (m, 1 H), 4.62 (dd, 2 H), 4.31 (s, 2 H), 3.92 (q, 2 H), 3.73 (s, 3 H), 3.31 (m, 2 H), 3.15-3.09 (m, 2 H), 2.77 (s, 3 H), 2.19 (s, 3 H), 1.87 (m, 2 H), 1.51 (m, 2 H), 1.27 (m, 2 H), 1.23/1.21 (d, 3 H), 0.99 (t, 3 H)
【0333】
工程2: エチル 3-(3-{(1R)-1-[6-(ベンジルオキシ)-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル]エチル}-4-メチルフェニル)-3-(1-{5-[(4-メトキシフェニル)メトキシ]ペンチル}-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル)プロパノアートの調製
一般手順7を用い、反応体としてエチル 3-{3-[(1S)-1-ヒドロキシエチル]-4-メチルフェニル}-3-(1-{5-[(4-メトキシフェニル)メトキシ]ペンチル}-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル)プロパノアート(1当量)及び6-(ベンジルオキシ)-3,4-ジヒドロ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-2,2-ジオン(1.5当量)から出発して、標記化合物(収率64%)を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.6 (d, 1 H), 7.51 (2d, 1 H), 7.5-6.8 (m, 15 H), 5.27 (q, 1 H), 5.09 (m, 2 H), 4.88 (m, 1 H), 4.59 (m, 2 H), 4.41 (m, 2 H), 4.29 (s, 2 H), 3.9 (q, 2 H), 3.71 (s, 3 H), 3.29 (m, 2 H), 3.2 (m, 2 H), 2.76 (2s, 3 H), 2.28 (s, 3 H), 1.82 (m, 2 H), 1.49 (m, 2 H), 1.4 (m, 3 H), 1.22 (m, 2 H), 0.96 (m, 3 H)
【0334】
工程3: エチル 3-{3-[(1R)-1-(6-ヒドロキシ-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル)エチル]-4-メチルフェニル}-3-[1-(5-ヒドロキシペンチル)-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル]プロパノアートの調製
一般手順8を用い、反応体としてエチル 3-(3-{(1R)-1-[6-(ベンジルオキシ)-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル]エチル}-4-メチルフェニル)-3-(1-{5-[(4-メトキシフェニル)メトキシ]ペンチル}-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル)プロパノアート(1当量)から出発して、標記化合物(灰色の固体、収率98%)を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 9.63/9.62 (2m, 3 H), 7.62/7.56 (2dd, 2 H), 7.47/7.45 (2sl, 1 H), 7.1 (m, 2 H), 6.92/6.9 (2d, 1 H), 6.73 (m, 1 H), 6.58 (2d, 1 H), 5.25 (m, 1 H), 4.88 (m, 1 H), 4.63 (t, 2 H), 4.32 (m, 2 H), 3.94 (m, 2 H), 3.32 (m, 2 H), 3.22 (m, 2 H), 2.77 (s, 3 H), 2.28 (s, 3 H), 1.88 (m, 2 H), 1.46-1.37 (m+d, 5 H), 1.24 (m, 2 H), 1/0.99 (2t, 3 H)
【0335】
工程4: エチル 3-[1-(5-ブロモペンチル)-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル]-3-{3-[(1R)-1-(6-ヒドロキシ-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル)エチル]-4-メチルフェニル}プロパノアートの調製
一般手順9を用い、反応体としてエチル 3-{3-[(1R)-1-(6-ヒドロキシ-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル)エチル]-4-メチルフェニル}-3-[1-(5-ヒドロキシペンチル)-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル]プロパノアート(1当量)から出発して、標記化合物(白色の固体、収率78%)を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 9.6/9.59 (2s, 1 H), 7.62 (2d, 1 H), 7.58 (d, 1 H), 7.48/7.42 (2d, 1 H), 7.1 (m, 2 H), 6.9 (d, 1 H), 6.71 (m, 1 H), 6.59/6.55 (2d, 1 H), 5.26 (m, 1 H), 4.88 (m, 1 H), 4.65 (t, 2 H), 4.4-4.25 (m, 2 H), 3.93 (q, 2 H), 3.48 (t, 2 H), 3.21 (m, 2 H), 2.77 (s, 3 H), 2.28 (s, 3 H), 1.9 (m, 2 H), 1.8 (m, 2 H), 1.41 (2d, 3 H), 1.32 (m, 2 H), 1/0.99 (2t, 3 H)
【0336】
工程5: エチル [(2R)-2,4,32-トリメチル-28,28-ジオキソ-22,27-ジオキサ-28λ6-チア-1,14,15,16-テトラアザヘキサシクロ[21.5.3.13,7.19,13.012,16.026,30]トリトリアコンタ-3(33),4,6,9(32),10,12,14,23,25,30-デカエン-8-イル]アセタートの調製
一般手順11を用い、反応体としてエチル 3-[1-(5-ブロモペンチル)-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル]-3-{3-[(1R)-1-(6-ヒドロキシ-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル)エチル]-4-メチルフェニル}プロパノアート(1当量)から出発して、標記化合物(収率78%)を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 0.92 - 1.07 (m, 7 H) 1.27 - 1.53 (m, 9 H) 1.55 - 1.81 (m, 5 H) 1.85 - 1.98 (m, 3 H) 1.99 - 2.09 (m, 2 H) 2.23 - 2.36 (m, 7 H) 2.75 (s, 4 H) 2.80 (s, 3 H) 2.94 (dd, J=15.71, 7.52 Hz, 1 H) 3.10 (dd, J=16.08, 7.03 Hz, 2 H) 3.21 - 3.29 (m, 2 H) 3.57 - 3.78 (m, 3 H) 3.80 - 3.98 (m, 8 H) 4.04 - 4.21 (m, 2 H) 4.56 - 4.76 (m, 4 H) 4.81 - 4.89 (m, 1 H) 4.95 (t, J=7.82 Hz, 1 H) 5.21 - 5.36 (m, 2 H) 5.99 (s, 2 H) 6.76 - 6.88 (m, 3 H) 6.91 - 6.99 (m, 2 H) 7.13 (dd, J=10.51, 8.19 Hz, 2 H) 7.24 - 7.38 (m, 3 H) 7.48 (d, J=7.95 Hz, 1 H) 7.60 - 7.71 (m, 2 H) 7.84 (d, J=8.68 Hz, 1 H)
【0337】
工程6: 実施例20の調製
一般手順12を用い、反応体としてエチル [(2R)-2,4,32-トリメチル-28,28-ジオキソ-22,27-ジオキサ-28λ6-チア-1,14,15,16-テトラアザヘキサシクロ[21.5.3.13,7.19,13.012,16.026,30]トリトリアコンタ-3(33),4,6,9(32),10,12,14,23,25,30-デカエン-8-イル]アセタート(1当量)から出発して、標記化合物(白色の固体、収率32%)を得た。
【0338】
ジアステレオピュアな生成物を、キラルカラム上でのクロマトグラフィー分離により得た。
【0339】
実施例20a(2R,8S)
HRMS C31H34N4O6Sの計算値: 590.2199; [M+H]+ 実測値: 591.2273 (δ=0.2 ppm)
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 12.4-11.9 (m, 1 H), 7.62 (d, 1 H), 7.49 (dd, 1 H), 7.31 (d, 1 H), 7.09 (d, 1 H), 6.94 (d, 1 H), 6.84 (d, 1 H), 6.81 (dd, 1 H), 5.99 (d, 1 H), 5.28 (q, 1 H), 4.91 (m, 1 H), 4.75-4.6 (t, 2 H), 4.08/3.7 (m, 2 H), 3.89/3.7 (m, 2 H), 3.16/2.8 (2m, 2 H), 2.8 (s, 3 H), 2.32 (s, 3 H), 2.1-1.85 (m, 2 H), 1.69 (m, 2 H), 1.55-1.23 (m, 2 H), 1.12 (d, 3 H)
【0340】
実施例20b(2R,8R)
HRMS C31H34N4O6Sの計算値: 590.2199; [M+H]+ 実測値: 591.2274 (δ=0.4 ppm)
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 12.4-11.9 (m, 1 H), 7.81 (d, 1 H), 7.68 (d, 1 H), 7.37 (dd, 1 H), 7.29 (d, 1 H), 7.13 (d, 1 H), 6.98 (d, 1 H), 6.83 (dd, 1 H), 5.97 (d, 1 H), 5.3 (q, 1 H), 4.81 (m, 1 H), 4.7 (t, 2 H), 4.15/3.6 (m, 2 H), 3.85 (m, 2 H), 3.18/2.99 (2m, 2 H), 2.71 (s, 3 H), 2.29 (s, 3 H), 2.1-1.85 (m, 2 H), 1.8-1.55 (m, 2 H), 1.5-1.2 (m, 5 H)
【0341】
実施例21: [(2R,8S)-2,4,19,33-テトラメチル-29,29-ジオキソ-23,28-ジオキサ-29λ
6-チア-1,14,15,16,19-ペンタアザヘキサシクロ[22.5.3.1
3,7.1
9,13.0
12,16.0
27,31]テトラトリアコンタ-3(34),4,6,9(33),10,12,14,24,26,31-デカエン-8-イル]酢酸及び
[(2R,8R)-2,4,19,33-テトラメチル-29,29-ジオキソ-23,28-ジオキサ-29λ
6-チア-1,14,15,16,19-ペンタアザヘキサシクロ[22.5.3.1
3,7.1
9,13.0
12,16.0
27,31]テトラトリアコンタ-3(34),4,6,9(33),10,12,14,24,26,31-デカエン-8-イル]酢酸
【化38】
工程A1: tert-ブチル (2-{[3-(ベンジルオキシ)プロピル](メチル)アミノ}エチル)カルバマートの調製
MeCN(3mL/mmol、131mL)中の[(3-ブロモプロポキシ)メチル]ベンゼン(10g、43.6mmol、7.7mL)の溶液に、tert-ブチル [2-(メチルアミノ)エチル]カルバマート(1当量、7.61g、43.6mmol)及びK
2CO
3(2当量、8.65g、87.3mmol)を室温で加えた。反応混合物を50℃に加熱し、2時間撹拌した。反応の完了後、混合物をEtOAc(500ml)で希釈し、水(500ml)、次にブライン(500ml)で抽出した。有機層を無水Na
2SO
4で乾燥し、濾過し、濃縮乾固して粗生成物を無色の油状物として与え、これをさらに精製することなく次の工程で用いた(14g、収率99%)。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.38-7.28 (m, 5 H), 6.58 (t, 1 H), 4.43 (s, 2 H), 3.45 (t, 2 H), 2.99 (q, 2 H), 2.38 (t, 2 H), 2.32 (t, 2 H), 2.13 (s, 3 H), 1.65 (quint, 2 H), 1.37 (s, 9 H)
【0342】
工程A2: N1-[3-(ベンジルオキシ)プロピル]-N1-メチルエタン-1,2-ジアミンの調製
ジオキサン(5mL/mmol、220mL)中のtert-ブチル (2-{[3-(ベンジルオキシ)プロピル](メチル)アミノ}エチル)カルバマート(14g、43mmol)の溶液に、HCl(ジオキサン中4N)(4当量、43mL)を室温で加え、反応混合物を一晩撹拌した。反応の完了後、揮発物を減圧下で蒸発乾固した。粗生成物をDCM(200mL)と飽和NaHCO3水溶液(300ml)に分配した。層を分離し、水層を減圧下で蒸発乾固した。MeCN(50ml)を加え、次に固体を濾別し、そしてMeCN(2×20ml)で洗浄した。母液を濃縮乾固して、粗生成物を黄色の油状物として与えた。粗生成物をさらに精製することなく用いた(6.2g、収率62%)。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.38-7.23 (m, 5 H), 4.44 (s, 2 H), 3.45 (t, 2 H), 2.56 (t, 2 H), 2.36 (t, 2 H), 2.33 (t, 2 H), 2.1 (s, 3 H), 1.67 (quint, 2 H)
【0343】
工程A3: N1-[3-(ベンジルオキシ)プロピル]-N1-メチル-N2-(3-メチル-2-ニトロフェニル)エタン-1,2-ジアミンの調製
一般手順2 工程1を用い、反応体として1-フルオロ-3-メチル-2-ニトロ-ベンゼン(1当量)及び粗N1-[3-(ベンジルオキシ)プロピル]-N1-メチルエタン-1,2-ジアミン(1.2当量)から出発して、標記化合物(収率58%)を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.35-7.22 (m, 1 H), 7.35-7.22 (m, 5 H), 6.78 (d, 1 H), 6.61 (t, 1 H), 6.58 (d, 1 H), 4.41 (s, 2 H), 3.49 (t, 2 H), 3.2 (q, 2 H), 2.55 (t, 2 H), 2.41 (t, 2 H), 2.32 (s, 3 H), 2.19 (s, 3 H), 1.69 (quint, 2 H)
【0344】
工程A4: N1-(2-{[3-(ベンジルオキシ)プロピル](メチル)アミノ}エチル)-4-ブロモ-3-メチルベンゼン-1,2-ジアミンの調製
一般手順2 工程2を用い、反応体としてN1-[3-(ベンジルオキシ)プロピル]-N1-メチル-N2-(3-メチル-2-ニトロフェニル)エタン-1,2-ジアミン(1当量)から出発して、N1-[3-(ベンジルオキシ)プロピル]-N2-(4-ブロモ-3-メチル-2-ニトロフェニル)-N1-メチルエタン-1,2-ジアミン(収率71%)を得た。一般手順2 工程3を用い、粗生成物を反応させて、標記化合物をもたらした(収率76%)。
LC-MS C20H28BrN3Oの計算値: 405; [M+H]+ 実測値: 406/408
【0345】
工程A5: 3-(ベンジルオキシ)-N-[2-(5-ブロモ-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-1-イル)エチル]-N-メチルプロパン-1-アミンの調製
一般手順2 工程4を用い、反応体としてN1-(2-{[3-(ベンジルオキシ)プロピル](メチル)アミノ}エチル)-4-ブロモ-3-メチルベンゼン-1,2-ジアミン(1当量)から出発して、標記化合物(収率85%)を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 8.19 (s, 1 H), 7.4 (2d, 2 H), 7.3 (t, 2 H), 7.25 (t, 1 H), 7.2 (d, 2 H), 4.3 (t, 2 H), 4.22 (s, 2 H), 3.18 (t, 2 H), 2.68 (t, 2 H), 2.55 (s, 3 H), 2.35 (t, 2 H), 2.2 (s, 3 H), 1.5 (m, 2 H)
【0346】
工程A6: エチル (2E)-3-[1-(2-{[3-(ベンジルオキシ)プロピル](メチル)アミノ}エチル)-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル]プロパ-2-エノアートの調製
一般手順2 工程5を用い、反応体として3-(ベンジルオキシ)-N-[2-(5-ブロモ-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-1-イル)エチル]-N-メチルプロパン-1-アミン(1当量)から出発して、標記化合物(収率93%)を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 8 (d, 1 H), 7.91 (d, 1 H), 7.7 (d, 1 H), 7.3 (t, 2 H), 7.22 (t, 1 H), 7.19 (d, 2 H), 6.61 (d, 1 H), 4.77 (t, 2 H), 4.2 (q, 2 H), 4.18 (s, 2 H), 3.08 (t, 2 H), 2.82 (t, 2 H), 2.79 (s, 3 H), 2.31 (t, 2 H), 2.19 (s, 3 H), 1.42 (q, 2 H), 1.28 (t, 3 H)
【0347】
工程1: エチル 3-[1-(2-{[3-(ベンジルオキシ)プロピル](メチル)アミノ}エチル)-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル]-3-{3-[(1S)-1-ヒドロキシエチル]-4-メチルフェニル}プロパノアートの調製
一般手順6を用い、反応体としてエチル (2E)-3-[1-(2-{[3-(ベンジルオキシ)プロピル](メチル)アミノ}エチル)-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル]プロパ-2-エノアート(1当量)及び(1S)-1-[2-メチル-5-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル]エタノール(1当量)から出発して、標記化合物(収率33%)を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.59 (d, 1 H), 7.45 (d, 1 H), 7.41 (m, 1 H), 7.35 (d, 1 H), 7.31 (dd, 1 H), 7.22 (m, 2 H), 7.02 (m, 1 H), 6.97 (m, 2 H), 4.93 (d, 1 H), 4.82 (m, 1 H), 4.82 (m, 1 H), 4.7 (t, 2 H), 4.22 (s, 2 H), 3.91 (q, 2 H), 3.15 (m, 2 H), 3.15-3.05 (m, 2 H), 2.82 (t, 2 H), 2.75 (s, 3 H), 2.35 (t, 2 H), 2.19 (s, 3 H), 2.19 (s, 3 H), 1.47 (quint, 2 H), 1.21 (d, 3 H), 0.99 (t, 3 H)
【0348】
工程2: エチル 3-(3-{(1R)-1-[6-(ベンジルオキシ)-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル]エチル}-4-メチルフェニル)-3-[1-(2-{[3-(ベンジルオキシ)プロピル](メチル)アミノ}エチル)-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル]プロパノアートの調製
一般手順7を用い、反応体としてエチル 3-[1-[2-[3-ベンジルオキシプロピル(メチル)アミノ]エチル]-4-メチル-ベンゾトリアゾール-5-イル]-3-[3-[(1S)-1-ヒドロキシエチル]-4-メチル-フェニル]プロパノアート(1当量)及び6-(ベンジルオキシ)-3,4-ジヒドロ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-2,2-ジオン(1.1当量)から出発して、標記化合物(収率58%)を得た。
LC-MS C48H55N5O7Sの計算値: 845; [M+H]+ 実測値: 846
【0349】
工程3: エチル 3-{3-[(1R)-1-(6-ヒドロキシ-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル)エチル]-4-メチルフェニル}-3-(1-{2-[(3-ヒドロキシプロピル)(メチル)アミノ]エチル}-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル)プロパノアートの調製
一般手順8を用い、反応体としてエチル 3-(3-{(1R)-1-[6-(ベンジルオキシ)-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル]エチル}-4-メチルフェニル)-3-[1-(2-{[3-(ベンジルオキシ)プロピル](メチル)アミノ}エチル)-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル]プロパノアート(1当量)から出発して、標記化合物(黄色の油状物、収率97%)を得た。
LC-MS C34H43N5O7Sの計算値: 665; [M+H]+ 実測値: 666
【0350】
工程4: エチル 3-(1-{2-[(3-ブロモプロピル)(メチル)アミノ]エチル}-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル)-3-{3-[(1R)-1-(6-ヒドロキシ-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル)エチル]-4-メチルフェニル}プロパノアートの調製
一般手順9を用い、反応体としてエチル 3-{3-[(1R)-1-(6-ヒドロキシ-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル)エチル]-4-メチルフェニル}-3-(1-{2-[(3-ヒドロキシプロピル)(メチル)アミノ]エチル}-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル)プロパノアート(1当量)から出発して、標記化合物(白色の固体、収率20%)を得た。
LC-MS C34H42BrN5O6Sの計算値: 727; [M+H]+ 実測値: 728/730
【0351】
工程5: エチル [(2R)-2,4,19,33-テトラメチル-29,29-ジオキソ-23,28-ジオキサ-29λ6-チア-1,14,15,16,19-ペンタアザヘキサシクロ[22.5.3.13,7.19,13.012,16.027,31]テトラトリアコンタ-3(34),4,6,9(33),10,12,14,24,26,31-デカエン-8-イル]アセタートの調製
一般手順11を用い、反応体としてエチル 3-(1-{2-[(3-ブロモプロピル)(メチル)アミノ]エチル}-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル)-3-{3-[(1R)-1-(6-ヒドロキシ-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル)エチル]-4-メチルフェニル}プロパノアート(1当量)から出発して、標記化合物(白色の固体、収率99%)を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.74/7.63 (2d, 1 H), 7.73/7.48 (2d, 1 H), 7.58 (s, 1 H), 7.27/7.04 (2d, 1 H), 7.25/7.12 (d, 1 H), 7.01/6.93 (2d, 1 H), 6.84/6.73 (2d, 1 H), 6.37/5.81 (2sl, 1 H), 5.35/5.29 (2q, 1 H), 4.93/4.87 (2t, 1 H), 4.8/4.71/4.61/4.58 (4m, 2 H), 4.24/4.02/3.98/3.87 (4d, 2 H), 3.91 (q, 2 H), 3.83 (m, 2 H), 3.34-3.13/3.02 (4dd, 2 H), 3.11/3.06/2.86/2.72 (4m, 2 H), 2.84 (2s, 3 H), 2.59-2.46/2.4 (2m, 2 H), 2.29 (s, 3 H), 2.19/2.13 (2sl, 3 H), 1.85 (m, 2 H), 1.52/1.27 (2d, 3 H), 1.01 (2d, 3 H)
【0352】
工程6: 実施例21の調製
一般手順12を用い、反応体としてエチル [(2R)-2,4,19,33-テトラメチル-29,29-ジオキソ-23,28-ジオキサ-29λ6-チア-1,14,15,16,19-ペンタアザヘキサシクロ[22.5.3.13,7.19,13.012,16.027,31]テトラトリアコンタ-3(34),4,6,9(33),10,12,14,24,26,31-デカエン-8-イル]アセタート(1当量)から出発して、標記化合物(白色の固体、収率83%)を得た。
【0353】
ジアステレオピュアな生成物を、キラルカラム上でのクロマトグラフィー分離により得た。
【0354】
実施例21a(2R,8S)
HRMS C32H37N5O6Sの計算値: 619.2464; [M+H]+ 実測値: 620.2538 (δ=0.1 ppm)
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 12.05 (m, 1 H), 7.71 (m, 2 H), 7.55 (d, 1 H), 7.29 (dd, 1 H), 7.12 (d, 1 H), 7 (d, 1 H), 6.81 (dd, 1 H), 6.38 (d, 1 H), 5.35 (q, 1 H), 4.85 (t, 1 H), 4.78/4.58 (2m, 2 H), 4.21/3.95 (2d, 2 H), 3.82 (m, 2 H), 3.1/3 (2dd, 2 H), 3.05/2.7 (2m, 2 H), 2.81 (s, 3 H), 2.55 (m, 2 H), 2.3 (s, 3 H), 2.15 (s, 3 H), 1.82 (m, 2 H), 1.5 (d, 3 H)
【0355】
実施例21b(2R,8R)
HRMS C32H37N5O6Sの計算値: 619.2464; [M+H]+ 実測値: 620.2576 (δ=6.2 ppm)
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 12.3 (m, 1 H), 7.65/7.22 (2d, 2 H), 7.5 (dd, 1 H), 7.22 (d, 1 H), 7 (d, 1 H), 6.95 (d, 1 H), 6.72 (dd, 1 H), 5.82 (d, 1 H), 5.3 (q, 1 H), 4.91 (t, 1 H), 4.7/4.6 (2m, 2 H), 4.02/3.85 (2d, 2 H), 3.48/3.32 (2m, 2 H), 3.1 (m, 2 H), 2.88 (m, 2 H), 2.81 (s, 3 H), 2.4 (t, 2 H), 2.3 (s, 3 H), 2.2 (s, 3 H), 1.68 (m, 2 H), 1.25 (d, 3 H)
【0356】
実施例22: [23-クロロ-4,31-ジメチル-27,27-ジオキソ-21,26-ジオキサ-27λ
6-チア-1,14,15,16-テトラアザヘキサシクロ[20.5.3.1
3,7.1
9,13.0
12,16.0
25,29]ドトリアコンタ-3(32),4,6,9(31),10,12,14,22,24,29-デカエン-8-イル]酢酸
【化39】
【0357】
工程C1: 5-(ベンジルオキシ)-4-クロロ-2-ヒドロキシベンズアルデヒドの調製
一般手順4 工程1を用い、反応体として4-(ベンジルオキシ)-3-クロロフェノール(1当量)から出発して、標記化合物(収率45%)を得た。
1H-NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 10.66 (s, 1 H), 10.22 (s, 1 H), 7.49-7.3 (m, 5 H), 7.38 (s, 1 H), 7.12 (s, 1 H), 5.16 (s, 2 H)
【0358】
工程C2: 6-(ベンジルオキシ)-7-クロロ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-2,2-ジオンの調製
一般手順4 工程2を用い、反応体として5-(ベンジルオキシ)-4-クロロ-2-ヒドロキシベンズアルデヒド(1当量)から出発して、標記化合物(収率91%)を得た。
1H-NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 9.16 (s, 1 H), 7.93 (s, 1 H), 7.92 (s, 1 H), 7.53-7.34 (m, 5 H), 5.28 (s, 2 H)
【0359】
工程C3: 6-(ベンジルオキシ)-7-クロロ-3,4-ジヒドロ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-2,2-ジオンの調製
一般手順4 工程3を用い、反応体として6-(ベンジルオキシ)-7-クロロ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-2,2-ジオン(1当量)から出発して、標記化合物(定量)を得た。
1H-NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 8.5 (br., 1 H), 7.47 (dm, 2 H), 7.41 (tm, 2 H), 7.35 (tm, 1 H), 7.34 (s, 1 H), 7.25 (s, 1 H), 5.17 (s, 2 H), 4.52 (s, 2 H)
【0360】
工程1: エチル 3-(3-{[6-(ベンジルオキシ)-7-クロロ-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル]メチル}-4-メチルフェニル)-3-(1-{4-[(4-メトキシフェニル)メトキシ]ブチル}-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル)プロパノアートの調製
一般手順7を用い、反応体としてエチル 3-[3-(ヒドロキシメチル)-4-メチルフェニル]-3-(1-{4-[(4-メトキシフェニル)メトキシ]ブチル}-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル)プロパノアート(1当量)及び6-(ベンジルオキシ)-7-クロロ-3,4-ジヒドロ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-2,2-ジオン(1.4当量)から出発して、標記化合物(黄色の油状物、収率50%)を得た。
1H-NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.57 (d, 1 H), 7.51-7.33 (m, 5 H), 7.48 (d, 1 H), 7.45 (s, 1 H), 7.26 (s, 1 H), 7.26 (d, 1 H), 7.19 (dd, 1 H), 7.18 (dm, 2 H), 7.13 (d, 1 H), 6.86 (dm, 2 H), 5.16 (s, 2 H), 4.85 (t, 1 H), 4.62 (t, 2 H), 4.49/4.44 (d+d, 2 H), 4.29 (s, 2 H), 4.27/4.21 (d+d, 2 H), 3.91 (q, 2 H), 3.72 (s, 3 H), 3.35 (t, 2 H), 3.2/3.16 (dd+dd, 2 H), 2.77 (s, 3 H), 2.2 (s, 3 H), 1.89 (m, 2 H), 1.45 (m, 2 H), 0.96 (t, 3 H)
【0361】
工程2: エチル 3-{3-[(7-クロロ-6-ヒドロキシ-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル)メチル]-4-メチルフェニル}-3-[1-(4-ヒドロキシブチル)-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル]プロパノアートの調製
一般手順8を用い、反応体としてエチル 3-[3-[(6-ベンジルオキシ-7-クロロ-2,2-ジオキソ-4H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3-イル)メチル]-4-メチル-フェニル]-3-[1-[4-[(4-メトキシフェニル)メトキシ]ブチル]-4-メチル-ベンゾトリアゾール-5-イル]プロパノアート(1当量)から出発して、標記化合物(黄色の油状物、収率74%)を得た。
1H-NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 10.48 (brs, 1 H), 7.61 (d, 1 H), 7.51 (d, 1 H), 7.31 (s, 1 H), 7.27 (d, 1 H), 7.19 (dd, 1 H), 7.13 (d, 1 H), 6.85 (s, 1 H), 4.83 (t, 1 H), 4.64 (t, 2 H), 4.45/4.42 (d+d, 2 H), 4.43 (brs, 1 H), 4.25/4.2 (d+d, 2 H), 3.93 (q, 2 H), 3.37 (t, 2 H), 3.17 (d, 2 H), 2.76 (s, 3 H), 2.22 (s, 3 H), 1.9 (m, 2 H), 1.35 (m, 2 H), 0.99 (t, 3 H)
【0362】
工程3: エチル [23-クロロ-4,31-ジメチル-27,27-ジオキソ-21,26-ジオキサ-27λ6-チア-1,14,15,16-テトラアザヘキサシクロ[20.5.3.13,7.19,13.012,16.025,29]ドトリアコンタ-3(32),4,6,9(31),10,12,14,22,24,29-デカエン-8-イル]アセタートの調製
一般手順10を用い、反応体としてエチル 3-{3-[(7-クロロ-6-ヒドロキシ-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル)メチル]-4-メチルフェニル}-3-[1-(4-ヒドロキシブチル)-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル]プロパノアート(1当量)から出発して、エチル 3-[1-(4-クロロブチル)-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル]-3-{3-[(7-クロロ-6-ヒドロキシ-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル)メチル]-4-メチルフェニル}プロパノアート(黄色の固体泡状物、定量)を得、これを、一般手順11を用いてさらに精製することなく次の工程で反応させた。標記化合物(白色の固体)を得た(収率64%)。
1H-NMR (500 MHz, DMSO-d6) δppm: 7.68 (d, 1 H), 7.47 (dd, 1 H), 7.47 (d, 1 H), 7.35 (s, 1 H), 7.27 (d, 1 H), 6.67 (d, 1 H), 6.1 (s, 1 H), 4.85/4.74 (dm+dm, 2 H), 4.77 (t, 1 H), 4.27/3.9 (d+d, 2 H), 4/3.76 (d+d, 2 H), 3.92 (q, 2 H), 3.7/3.44 (m+m, 2 H), 3.13/3.06 (dd+dd, 2 H), 2.64 (s, 3 H), 2.31 (s, 3 H), 2.22/1.99 (m+m, 2 H), 1.82/1.62 (m+m, 2 H), 1.01 (t, 3 H)
【0363】
工程4: [23-クロロ-4,31-ジメチル-27,27-ジオキソ-21,26-ジオキサ-27λ6-チア-1,14,15,16-テトラアザヘキサシクロ[20.5.3.13,7.19,13.012,16.025,29]ドトリアコンタ-3(32),4,6,9(31),10,12,14,22,24,29-デカエン-8-イル]酢酸の調製
一般手順12を用い、反応体としてエチル [23-クロロ-4,31-ジメチル-27,27-ジオキソ-21,26-ジオキサ-27λ6-チア-1,14,15,16-テトラアザヘキサシクロ[20.5.3.13,7.19,13.012,16.025,29]ドトリアコンタ-3(32),4,6,9(31),10,12,14,22,24,29-デカエン-8-イル]アセタート(1当量)から出発して、標記化合物(白色の固体、収率94%)を得た。
【0364】
エナンチオピュアな生成物を、キラルカラム上でのクロマトグラフィー分離により得た。
【0365】
実施例22a(E1)
HRMS C29H29ClN4O6Sの計算値: 596.1497; [M+H]+ 実測値: 597.1564 (δ=-0.9 ppm)
【0366】
実施例22b(E2)
HRMS C29H29ClN4O6Sの計算値: 596.1497; [M+H]+ 実測値: 597.1549 (δ=-3.4 ppm)
1H-NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 12.23 (brs, 1 H), 7.68 (d, 1 H), 7.48 (dd, 1 H), 7.46 (d, 1 H), 7.35 (s, 1 H), 7.27 (d, 1 H), 6.65 (d, 1 H), 6.09 (s, 1 H), 4.85/4.74 (m+m, 2 H), 4.75 (m, 1 H), 4.26/3.91 (d+d, 2 H), 4.01/3.77 (d+d, 2 H), 3.69/3.42 (m+m, 2 H), 3.02/2.96 (dd+dd, 2 H), 2.64 (s, 3 H), 2.31 (s, 3 H), 2.22/2.01 (m+m, 2 H), 1.83/1.63 (m+m, 2 H)
13C-NMR (125 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 131.3, 131.2, 128.7, 127.2, 120.1, 111.5, 107.9, 68.7, 52.1, 48.7, 48.1, 41.8, 40.9, 26.7, 25.5, 18.5, 13.4
【0367】
実施例23: [(2R,8R)-24-メトキシ-2,4,31-トリメチル-27,27-ジオキソ-21,26-ジオキサ-27λ
6-チア-1,14,15,16-テトラアザヘキサシクロ[20.5.3.1
3,7.1
9,13.0
12,16.0
25,29]ドトリアコンタ-3(32),4,6,9(31),10,12,14,22,24,29-デカエン-8-イル]酢酸及び
[(2R,8S)-24-メトキシ-2,4,31-トリメチル-27,27-ジオキソ-21,26-ジオキサ-27λ
6-チア-1,14,15,16-テトラアザヘキサシクロ[20.5.3.1
3,7.1
9,13.0
12,16.0
25,29]ドトリアコンタ-3(32),4,6,9(31),10,12,14,22,24,29-デカエン-8-イル]酢酸
【化40】
【0368】
工程1: エチル 3-(3-{(1R)-1-[6-(ベンジルオキシ)-8-メトキシ-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル]エチル}-4-メチルフェニル)-3-(1-{4-[(4-メトキシフェニル)メトキシ]ブチル}-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル)プロパノアートの調製
一般手順7を用い、反応体としてエチル 3-{3-[(1R)-1-ヒドロキシエチル]-4-メチルフェニル}-3-(1-{4-[(4-メトキシフェニル)メトキシ]ブチル}-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル)プロパノアート(1当量)及び6-(ベンジルオキシ)-8-メトキシ-3,4-ジヒドロ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-2,2-ジオン(1.05当量)から出発して、標記化合物(収率79%)を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δppm: 0.88 - 1.05 (m, 14 H) 1.13 - 1.30 (m, 10 H) 1.36 - 1.49 (m, 20 H) 1.82 - 1.94 (m, 9 H) 2.27 (s, 11 H) 2.74 - 2.81 (m, 11 H) 3.12 - 3.26 (m, 8 H) 3.34 (q, J=6.15 Hz, 8 H) 3.72 (s, 13 H) 3.81 (s, 11 H) 3.92 (q, J=7.09 Hz, 8 H) 4.23 - 4.36 (m, 11 H) 4.39 (s, 4 H) 4.55 - 4.65 (m, 8 H) 4.87 (t, J=7.76 Hz, 4 H) 5.01 - 5.14 (m, 7 H) 5.21 - 5.30 (m, 3 H) 6.35 (d, J=2.57 Hz, 1 H) 6.42 (d, J=2.57 Hz, 1 H) 6.72 - 6.78 (m, 1 H) 6.86 (d, J=8.56 Hz, 2 H) 7.07 - 7.14 (m, 2 H) 7.17 (d, J=8.56 Hz, 2 H) 7.28 - 7.38 (m, 1 H) 7.38 - 7.44 (m, 3 H) 7.44 - 7.49 (m, 2 H) 7.49 - 7.55 (m, 1 H) 7.56 - 7.62 (m, 1 H)
【0369】
工程2: エチル 3-[1-(4-ヒドロキシブチル)-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル]-3-{3-[(1R)-1-(6-ヒドロキシ-8-メトキシ-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル)エチル]-4-メチルフェニル}プロパノアートの調製
一般手順8を用い、反応体としてエチル 3-(3-{(1R)-1-[6-(ベンジルオキシ)-8-メトキシ-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル]エチル}-4-メチルフェニル)-3-(1-{4-[(4-メトキシフェニル)メトキシ]ブチル}-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル)プロパノアート(1当量)から出発して、標記化合物(黄色の固体、収率98%)を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δppm: 0.92 - 1.06 (m, 6 H) 1.10 - 1.48 (m, 13 H) 1.90 (quin, J=7.18 Hz, 4 H) 2.27 (s, 5 H) 2.70 - 2.79 (m, 5 H) 3.22 (d, J=7.70 Hz, 3 H) 3.34 - 3.42 (m, 4 H) 3.77 (s, 5 H) 3.88 - 3.99 (m, 3 H) 4.27 (d, J=5.26 Hz, 1 H) 4.33 (d, J=2.32 Hz, 1 H) 4.37 - 4.46 (m, 1 H) 4.65 (t, J=6.97 Hz, 2 H) 4.80 - 4.94 (m, 1 H) 5.24 (q, J=6.77 Hz, 1 H) 6.10 (d, J=2.45 Hz, 1 H) 6.15 (d, J=2.57 Hz, 1 H) 6.40 - 6.49 (m, 1 H) 6.76 - 6.84 (m, 1 H) 7.04 - 7.16 (m, 3 H) 7.45 (d, J=10.15 Hz, 1 H) 7.53 - 7.59 (m, 1 H) 7.59 - 7.66 (m, 1 H) 9.60 - 9.65 (m, 1 H)
【0370】
工程3: エチル 3-[1-(4-ブロモブチル)-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル]-3-{3-[(1R)-1-(6-ヒドロキシ-8-メトキシ-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル)エチル]-4-メチルフェニル}プロパノアートの調製
一般手順9を用い、反応体としてエチル 3-[1-(4-ヒドロキシブチル)-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル]-3-{3-[(1R)-1-(6-ヒドロキシ-8-メトキシ-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル)エチル]-4-メチルフェニル}プロパノアート(1当量)から出発して、標記化合物(収率65%)を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 1.00 (q, J=6.89 Hz, 5 H) 1.35 - 1.46 (m, 3 H) 1.77 (quin, J=7.03 Hz, 3 H) 1.94 - 2.05 (m, 5 H) 2.27 (s, 4 H) 2.76 (s, 4 H) 3.22 (d, J=7.70 Hz, 3 H) 3.53 (t, J=6.66 Hz, 3 H) 3.76 (s, 4 H) 3.94 (qd, J=7.09, 2.32 Hz, 3 H) 4.23 - 4.37 (m, 2 H) 4.69 (t, J=6.79 Hz, 3 H) 4.81 - 4.94 (m, 2 H) 5.24 (d, J=6.72 Hz, 1 H) 6.03 - 6.18 (m, 2 H) 6.34 - 6.51 (m, 2 H) 6.96 - 7.22 (m, 3 H) 7.44 (d, J=11.37 Hz, 1 H) 7.52 - 7.68 (m, 3 H) 9.63 (d, J=5.14 Hz, 1 H)
【0371】
工程4: エチル [(2R)-24-メトキシ-2,4,31-トリメチル-27,27-ジオキソ-21,26-ジオキサ-27λ6-チア-1,14,15,16-テトラアザヘキサシクロ[20.5.3.13,7.19,13.012,16.025,29]ドトリアコンタ-3(32),4,6,9(31),10,12,14,22,24,29-デカエン-8-イル]アセタートの調製
一般手順11を用い、反応体としてエチル 3-[1-(4-ブロモブチル)-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル]-3-{3-[(1R)-1-(6-ヒドロキシ-8-メトキシ-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル)エチル]-4-メチルフェニル}プロパノアート(1当量)から出発して、標記化合物(白色の固体、収率69%)を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 0.92 - 1.06 (m, 11 H) 1.11 (d, J=6.85 Hz, 4 H) 1.27 (d, J=6.85 Hz, 8 H) 1.54 - 1.92 (m, 8 H) 2.00 - 2.22 (m, 7 H) 2.23 - 2.36 (m, 13 H) 2.66 (s, 7 H) 2.81 (s, 4 H) 2.92 - 3.15 (m, 5 H) 3.33 - 3.50 (m, 7 H) 3.59 - 3.79 (m, 14 H) 3.83 - 4.00 (m, 10 H) 4.64 - 4.99 (m, 11 H) 5.15 - 5.31 (m, 5 H) 5.37 (br. s., 1 H) 6.46 (dd, J=19.93, 2.45 Hz, 3 H) 6.73 (s, 1 H) 7.08 - 7.25 (m, 4 H) 7.30 (d, J=8.07 Hz, 1 H) 7.44 (d, J=7.70 Hz, 3 H) 7.68 (d, J=8.68 Hz, 1 H) 7.75 (d, J=8.80 Hz, 1 H) 7.89 (d, J=8.80 Hz, 1 H)
【0372】
工程5: 実施例23の調製
一般手順12を用い、反応体としてエチル [(2R)-24-メトキシ-2,4,31-トリメチル-27,27-ジオキソ-21,26-ジオキサ-27λ6-チア-1,14,15,16-テトラアザヘキサシクロ[20.5.3.13,7.19,13.012,16.025,29]ドトリアコンタ-3(32),4,6,9(31),10,12,14,22,24,29-デカエン-8-イル]アセタート(1当量)から出発して、標記化合物(収率72%)を得た。
【0373】
エナンチオピュアな生成物を、キラルカラム上でのクロマトグラフィー分離により得た。
【0374】
実施例23a(2R,8R)
HRMS C31H34N4O7Sの計算値: 606.2148; [M+H]+ 実測値: 607.2223 (δ=0.3 ppm)
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 12 (sl, 1 H), 7.69 (d, 1 H), 7.44 (dd, 1 H), 7.39 (d, 1 H), 7.09 (d, 1 H), 6.72 (d, 1 H), 6.42 (d, 1 H), 5.38 (dl, 1 H), 5.21 (q, 1 H), 4.89 (t, 1 H), 4.76 (m, 2 H), 4.02/3.4 (2*d, 2 H), 3.7 (m, 2 H), 3.7 (s, 3 H), 3.28/2.87 (dd, 2 H), 2.81 (s, 3 H), 2.31 (s, 3 H), 2.2/2 (m, 2 H), 1.61/1.28 (m, 2 H), 1.11 (d, 3 H)
【0375】
実施例23b(2R,8S)
HRMS C31H34N4O7Sの計算値: 606.2148; [M+H]+ 実測値: 607.2224 (δ=0.5 ppm)
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 12.2 (sl, 1 H), 7.88/7.74 (d, 2 H), 7.44 (dd, 1 H), 7.2 (d, 1 H), 7.11 (d, 1 H), 6.49 (d, 1 H), 5.23 (q, 1 H), 5.19 (d, 1 H), 4.8-4.67 (m, 1 H), 4.8-4.67 (m, 2 H), 3.99/3.36 (d, 2 H), 3.73 (s, 3 H), 3.63/3.41 (m, 2 H), 3.28/2.96 (dd, 2 H), 2.64 (s, 3 H), 2.29 (s, 3 H), 2.18/2.09 (m, 2 H), 1.87/1.74 (m, 2 H), 1.27 (d, 3 H)
【0376】
実施例24: [(2R,8S)-18-(2-メトキシエチル)-2,4,31-トリメチル-27,27-ジオキソ-21,26-ジオキサ-27λ
6-チア-1,14,15,16-テトラアザヘキサシクロ[20.5.3.1
3,7.1
9,13.0
12,16.0
25,29]ドトリアコンタ-3(32),4,6,9(31),10,12,14,22,24,29-デカエン-8-イル]酢酸及び
[(2R,8R)-18-(2-メトキシエチル)-2,4,31-トリメチル-27,27-ジオキソ-21,26-ジオキサ-27λ
6-チア-1,14,15,16-テトラアザヘキサシクロ[20.5.3.1
3,7.1
9,13.0
12,16.0
25,29]ドトリアコンタ-3(32),4,6,9(31),10,12,14,22,24,29-デカエン-8-イル]酢酸
【化41】
【0377】
工程A1: 2-[2-(ベンジルオキシ)エチル]-4-メトキシブタンニトリルの調製
無水THF(1mL/mmol、70mL)中の4-メトキシブタンニトリル(6.88g、69.4mmol)の溶液に、リチウム トリメチル-N-(トリメチルシリル)シランアミニド(1.2当量、THF中1M、83.3mL、83.3mmol)を連続的に撹拌しながら-78℃で滴下した。THF(35mL)に溶解した[(2-ヨードエトキシ)メチル]ベンゼン(1.2当量、21.8g、83.3mmol)を、-78℃で滴下した。反応混合物を室温まで放温し、一晩撹拌した。反応の完了後、混合物を水でクエンチした。EtOAc(200mL)を加え、層を分離した。有機層をブライン(150mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥した。濾過し、濃縮乾固して粗生成物を与え、これを溶離剤としてヘプタン-EtOAc(100:0~70:30)を用いる順相シリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、標記化合物を与えた(8.1g、収率50%)。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.4-7.25 (m, 5 H), 4.5 (s, 2 H), 3.55 (m, 2 H), 3.45 (m, 2 H), 3.25 (s, 3 H), 2.95 (m, 1 H), 1.9-1.7 (m, 4 H)
【0378】
工程A2: 2-[2-(ベンジルオキシ)エチル]-4-メトキシブタン-1-アミンの調製
水素化アルミニウムリチウム(1当量、1.3g、35mmol)を、丸底フラスコに入れた。無水THF(70ml)の添加後、混合物を10℃に冷却した。無水THF(70mL)中の2-[2-(ベンジルオキシ)エチル]-4-メトキシブタンニトリル(8.1g、35mmol)の溶液を、15分間にわたって連続的に撹拌しながら10℃で滴下した。反応混合物を室温まで放温し、この温度でさらに3時間撹拌した。反応の完了後、混合物を10℃に冷却し、Na2SO4水溶液でクエンチした。混合物を室温で一晩撹拌し、濾過した。フィルターケーキをTHFで洗浄した。母液を濃縮乾固して、標記化合物を与えた(8.3g、収率96%)。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.39-7.22 (m, 5 H), 4.44 (s, 2 H), 3.45 (t, 2 H), 3.32 (t, 2 H), 3.19 (s, 3 H), 2.46 (d, 2 H), 1.68-1.37 (m, 5 H), 1.44-1.14 (m, 2 H)
【0379】
工程A3: N-{2-[2-(ベンジルオキシ)エチル]-4-メトキシブチル}-3-メチル-2-ニトロアニリンの調製
一般手順2 工程1を用い、反応体として1-フルオロ-3-メチル-2-ニトロ-ベンゼン(1当量)及び2-[2-(ベンジルオキシ)エチル]-4-メトキシブタン-1-アミン(1.2当量)から出発して、標記化合物(収率50%)を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.3 (m, 5 H), 7.2 (t, 1 H), 6.75 (d, 1 H), 6.5 (d+t, 2 H), 4.45 (s, 2 H), 3.5 (m, 2 H), 3.4 (m, 2 H), 3.2 (s, 3 H), 3.15 (m, 2 H), 2.3 (s, 3 H), 1.9 (sept., 1 H), 1.55 (m, 4 H)
【0380】
工程A4: N-{2-[2-(ベンジルオキシ)エチル]-4-メトキシブチル}-4-ブロモ-3-メチル-2-ニトロアニリンの調製
一般手順2 工程2を用い、反応体としてN-{2-[2-(ベンジルオキシ)エチル]-4-メトキシブチル}-3-メチル-2-ニトロアニリン(1当量)から出発して、標記化合物(収率62%)を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.42 (d, 1 H), 7.31 (t, 2 H), 7.28 (d+t, 3 H), 6.7 (d, 1 H), 6.2 (t), 4.43 (s, 2 H), 3.5 (m, 2 H), 3.35 (m, 2 H), 3.2 (s, 3 H), 3.1 (m, 2 H), 2.25 (s, 3 H), 1.88 (m, 1 H), 1.64-1.42 (m, 4 H)
【0381】
工程A5: N1-{2-[2-(ベンジルオキシ)エチル]-4-メトキシブチル}-4-ブロモ-3-メチルベンゼン-1,2-ジアミンの調製
一般手順2 工程3を用い、反応体としてN-{2-[2-(ベンジルオキシ)エチル]-4-メトキシブチル}-4-ブロモ-3-メチル-2-ニトロアニリン(1当量)から出発して、標記化合物(定量)を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.3 (m, 5 H), 6.69 (d, 1 H), 6.25 (d, 1 H), 4.68 (m, 3 H), 4.45 (s, 2 H), 3.5 (m, 2 H), 3.4 (m, 2 H), 3.2 (s, 3 H), 2.98 (d, 2 H), 2.19 (s, 3 H), 1.9 (m, 1 H), 1.75-1.5 (m, 4 H)
【0382】
工程A6: 1-{2-[2-(ベンジルオキシ)エチル]-4-メトキシブチル}-5-ブロモ-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾールの調製
一般手順2 工程4を用い、反応体としてN1-{2-[2-(ベンジルオキシ)エチル]-4-メトキシブチル}-4-ブロモ-3-メチルベンゼン-1,2-ジアミン(1当量)から出発して、標記化合物(収率78%)を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.69 (d, 1 H), 7.6 (d, 1 H), 7.35-7.2 (m, 5 H), 4.68 (d, 2 H), 4.39 (m, 2 H), 3.48 (m, 2 H), 3.35 (m, 2 H), 3.18 (s, 3 H), 2.71 (s, 3 H), 2.3 (m, 1 H), 1.6-1.4 (m, 4 H)
【0383】
工程A7: エチル (2E)-3-(1-{2-[2-(ベンジルオキシ)エチル]-4-メトキシブチル}-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル)プロパ-2-エノアートの調製
一般手順2 工程5を用い、反応体として1-{2-[2-(ベンジルオキシ)エチル]-4-メトキシブチル}-5-ブロモ-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール(1当量)から出発して、標記化合物(収率34%)を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 8.02 (d, 1 H), 7.95 (d, 1 H), 7.65 (d, 1 H), 7.35-7.2 (m, 5 H), 6.65 (d, 1 H), 4.68 (d, 2 H), 4.4 (s, 2 H), 4.22 (q, 2 H), 3.49 (m, 2 H), 3.35 (m, 2 H), 3.19 (s, 3 H), 2.8 (s, 3 H), 2.3 (m, 1 H), 1.6-1.4 (m, 4 H), 1.3 (t, 3 H)
【0384】
工程1: エチル 3-(1-{2-[2-(ベンジルオキシ)エチル]-4-メトキシブチル}-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル)-3-{3-[(1S)-1-ヒドロキシエチル]-4-メチルフェニル}プロパノアートの調製
一般手順6を用い、反応体としてエチル (2E)-3-(1-{2-[2-(ベンジルオキシ)エチル]-4-メトキシブチル}-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル)プロパ-2-エノアート(1当量)及び(1S)-1-[2-メチル-5-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル]エタン-1-オール(1.2当量)から出発して、標記化合物(収率83%)を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.5 (d, 1 H), 7.45 (2d, 1 H), 7.4 (d, 1 H), 7.32-7.2 (m, 5 H), 7.05 (2dd, 1 H), 6.98 (2d, 1 H), 4.99 (2d, 1 H), 4.81 (m, 2 H), 4.6 (d, 2 H), 4.4 (s, 2 H), 3.92 (q, 2 H), 3.48 (2t, 2 H), 3.3 (m, 2 H), 3.12 (s, 3 H), 3.1 (m, 2 H), 2.78 (s, 3 H), 2.28 (m, 1 H), 2.19 (s, 3 H), 1.6-1.4 (m, 4 H), 1.22 (2d, 3 H), 1 (t, 3 H)
【0385】
工程2: エチル 3-(3-{(1R)-1-[6-(ベンジルオキシ)-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル]エチル}-4-メチルフェニル)-3-(1-{2-[2-(ベンジルオキシ)エチル]-4-メトキシブチル}-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル)プロパノアートの調製
一般手順7を用い、反応体としてエチル 3-(1-{2-[2-(ベンジルオキシ)エチル]-4-メトキシブチル}-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル)-3-{3-[(1S)-1-ヒドロキシエチル]-4-メチルフェニル}プロパノアート(1当量)及び6-(ベンジルオキシ)-8-メトキシ-3,4-ジヒドロ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-2,2-ジオン(1.1当量)から出発して、標記化合物(収率59%)を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.6-7.2 (m, 15 H), 7.12-6.95 (m, 2 H), 6.9/6.85 (2d, 1 H), 5.28 (m, 1 H), 5.1 (2s, 2 H), 4.9 (m, 1 H), 4.6 (d, 2 H), 4.45-4.3 (m, 4 H), 3.9 (q, 2 H), 3.45 (m, 2 H), 3.3/3.2 (2m, 5 H), 3.1 (m, 2 H), 2.8/2.3 (s, 6 H), 2.28 (m, 1 H), 1.5 (m, 4 H), 1.4 (d, 3 H), 1.22 (t, 3 H)
【0386】
工程3: エチル 3-[3-[(1R)-1-(6-ヒドロキシ-2,2-ジオキソ-4H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3-イル)エチル]-4-メチル-フェニル]-3-[1-[2-(2-ヒドロキシエチル)-4-メトキシ-ブチル]-4-メチル-ベンゾトリアゾール-5-イル]プロパノアートの調製
一般手順8を用い、反応体としてエチル 3-(3-{(1R)-1-[6-(ベンジルオキシ)-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル]エチル}-4-メチルフェニル)-3-(1-{2-[2-(ベンジルオキシ)エチル]-4-メトキシブチル}-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル)プロパノアート(1当量)から出発して、標記化合物(収率81%)を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 9.6/4.35 (s+t, 2 H), 7.6 (m, 2 H), 7.5 (d, 1 H), 7.12 (m, 2 H), 6.91 (d, 1 H), 6.75 (dd, 1 H), 6.6/6.55 (2d, 1 H), 5.25 (q, 1 H), 4.9 (m, 1 H), 4.6 (d, 2 H), 4.35 (m, 2 H), 3.92 (q, 2 H), 3.45 (m, 4 H), 3.21 (d, 2 H), 3.12 (s, 3 H), 2.8 (s, 3 H), 2.3 (s, 3 H), 2.25 (m, 1 H), 1.5-1.3 (m, 4 H), 1.45 (d, 3 H), 1.2 (t, 3 H)
【0387】
工程4: エチル 3-{1-[2-(2-ブロモエチル)-4-メトキシブチル]-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル}-3-{3-[(1R)-1-(6-ヒドロキシ-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル)エチル]-4-メチルフェニル}プロパノアートの調製
一般手順9を用い、反応体としてエチル 3-[3-[(1R)-1-(6-ヒドロキシ-2,2-ジオキソ-4H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3-イル)エチル]-4-メチル-フェニル]-3-[1-[2-(2-ヒドロキシエチル)-4-メトキシ-ブチル]-4-メチル-ベンゾトリアゾール-5-イル]プロパノアート(1当量)から出発して、標記化合物(収率39%)を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 9.6 (s, 1 H), 7.6 (d, 1 H), 7.55 (d, 1 H), 7.45 (2d, 1 H), 7.11 (m, 2 H), 6.9 (d, 1 H), 6.71 (dd, 1 H), 6.59 (2d, 1 H), 5.28 (q, 1 H), 4.9 (m, 1 H), 4.61 (d, 2 H), 4.4-4.3 (m, 2 H), 3.92 (q, 2 H), 3.58 (m, 2 H), 3.3 (m, 2 H), 3.21 (d, 2 H), 3.15 (s, 3 H), 2.78 (s, 3 H), 2.3 (m, 1 H), 2.28 (s, 3 H), 1.9-1.7 (2m, 2 H), 1.5 (m, 2 H), 1.4 (d, 3 H), 1 (2t, 3 H)
【0388】
工程5: 実施例24の調製
一般手順11を用い、反応体としてエチル 3-{1-[2-(2-ブロモエチル)-4-メトキシブチル]-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル}-3-{3-[(1R)-1-(6-ヒドロキシ-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル)エチル]-4-メチルフェニル}プロパノアート(1当量)から出発して、エチル [(2R)-18-(2-メトキシエチル)-2,4,31-トリメチル-27,27-ジオキソ-21,26-ジオキサ-27λ6-チア-1,14,15,16-テトラアザヘキサシクロ[20.5.3.13,7.19,13.012,16.025,29]ドトリアコンタ-3(32),4,6,9(31),10,12,14,22,24,29-デカエン-8-イル]アセタート(白色の固体、収率57%)を得た。一般手順12を用い、粗生成物を反応させて、標記化合物をもたらした(定量)。
【0389】
ジアステレオピュアな生成物を、キラルカラム上でのクロマトグラフィー分離により得た。
【0390】
実施例24a(2R,8S dia 1)
HRMS C33H38N4O7Sの計算値: 634.246; [M+H]+ 実測値: 635.2534
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 12.2 (ml, 1 H), 7.79 (d, 1 H), 7.61 (d, 1 H), 7.45 (dd, 1 H), 7.22 (d, 1 H), 7.02 (d, 1 H), 6.9 (d, 1 H), 6.7 (dd, 1 H), 5.4 (d, 1 H), 5.22 (q, 1 H), 4.79 (dd, 1 H), 4.75/4.6 (2dd, 2 H), 4.12/3.4 (2d, 2 H), 3.58 (m, 3 H), 3.3 (s, 3 H), 3.2-3 (m, 2 H), 2.9 (dd, 1 H), 2.6 (s, 3 H), 2.3 (s, 3 H), 1.9-1.7 (m, 5 H), 1.2 (d, 3 H)
【0391】
実施例24b(2R,8S dia 2)
HRMS C33H38N4O7Sの計算値: 634.246; [M+H]+ 実測値: 635.2534
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 12.2 (ml, 1 H), 7.89 (d, 1 H), 7.78 (d, 1 H), 7.45 (dd, 1 H), 7.21 (d, 1 H), 7.04 (d, 1 H), 6.95 (d, 1 H), 6.75 (dd, 1 H), 5.4 (d, 1 H), 5.25 (q, 1 H), 4.79 (dd, 1 H), 4.61/4.55 (2dd, 2 H), 4.05/3.35 (2d, 2 H), 3.55 (t, 2 H), 3.45 (m, 1 H), 3.3 (m, 4 H), 3.1/2.9 (2m, 2 H), 2.6 (s, 3 H), 2.3 (s, 3 H), 1.9-1.7 (m, 5 H), 1.2 (d, 3 H)
【0392】
実施例24c(2R,8R dia 1)
HRMS C33H38N4O7Sの計算値: 634.246; [M+H]+ 実測値: 635.2536 (δ=0.3 ppm)
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.6 (d, 1 H), 7.49 (dd, 1 H), 7.28 (d, 1 H), 7.2 (d, 1 H), 6.9 (d, 1 H), 6.89 (d, 1 H), 6.7 (dd, 1 H), 5.6 (d, 1 H), 5.26 (q, 1 H), 4.9 (dd, 1 H), 4.7/4.6 (2dd, 2 H), 4.1/3.55 (2d, 2 H), 3.6-3.35 (m, 4 H), 3.3 (s, 3 H), 3.2/2.88 (2m, 2 H), 2.8 (s, 3 H), 2.3 (s, 3 H), 1.8 (m, 3 H), 1.68/1.5 (2m, 2 H), 1.2 (d, 3 H)
【0393】
実施例24d(2R,8R dia 2)
HRMS C33H38N4O7Sの計算値: 634.246; [M+H]+ 実測値: 635.2535 (δ=0.2 ppm)
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.7 (d, 1 H), 7.49 (dd, 1 H), 7.31 (d, 1 H), 7.09 (d, 1 H), 6.91 (d, 1 H), 6.82 (d, 1 H), 6.7 (dd, 1 H), 5.65 (d, 1 H), 5.26 (q, 1 H), 4.95 (t, 1 H), 4.6 (m, 2 H), 4.05/3.6 (2d, 2 H), 3.6-3.35 (m, 4 H), 3.23 (s, 3 H), 3.15/2.82 (2m, 2 H), 2.8 (s, 3 H), 2.32 (s, 3 H), 1.88/1.78 (2m, 2 H), 1.7 (m, 3 H), 1.1 (d, 3 H)
【0394】
実施例25: [23-メトキシ-4,31-ジメチル-27,27-ジオキソ-21,26-ジオキサ-27λ
6-チア-1,14,15,16-テトラアザヘキサシクロ[20.5.3.1
3,7.1
9,13.0
12,16.0
25,29]ドトリアコンタ-3(32),4,6,9(31),10,12,14,22,24,29-デカエン-8-イル]酢酸
【化42】
【0395】
工程C1: 5-(ベンジルオキシ)-2-ヒドロキシ-4-メトキシベンズアルデヒドの調製
一般手順4 工程1を用い、反応体として4-(ベンジルオキシ)-3-メトキシフェノール(1当量)から出発して、標記化合物(収率55%)を得た。
1H-NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 10.71 (s, 1 H), 10.02 (s, 1 H), 7.46-7.29 (m, 5 H), 7.24 (s, 1 H), 6.58 (s, 1 H), 5.03 (s, 2 H), 3.84 (s, 3 H)
【0396】
工程C2: 6-(ベンジルオキシ)-7-メトキシ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-2,2-ジオンの調製
一般手順4 工程2を用い、反応体として5-(ベンジルオキシ)-2-ヒドロキシ-4-メトキシ-ベンズアルデヒド(1当量)から出発して、標記化合物(収率67%)を得た。
1H-NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 8.96 (s, 1 H), 7.64 (s, 1 H), 7.5-7.33 (m, 5 H), 7.26 (s, 1 H), 5.14 (s, 2 H), 3.95 (s, 3 H)
【0397】
工程C3: 6-(ベンジルオキシ)-7-メトキシ-3,4-ジヒドロ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-2,2-ジオンの調製
一般手順4 工程3を用い、反応体として6-(ベンジルオキシ)-7-メトキシ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-2,2-ジオン(1当量)から出発して、標記化合物(白色の固体、収率98%)を得た。
1H-NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 8.4 (t, 1 H), 7.52-7.29 (m, 5 H), 6.98 (s, 1 H), 6.76 (s, 1 H), 5.04 (s, 2 H), 4.42 (d, 2 H), 3.76 (s, 3 H)
【0398】
工程1: エチル 3-(3-{[6-(ベンジルオキシ)-7-メトキシ-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル]メチル}-4-メチルフェニル)-3-(1-{4-[(4-メトキシフェニル)メトキシ]ブチル}-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル)プロパノアートの調製
一般手順7を用い、反応体としてエチル 3-[3-(ヒドロキシメチル)-4-メチルフェニル]-3-(1-{4-[(4-メトキシフェニル)メトキシ]ブチル}-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル)プロパノアート(1当量)及び6-(ベンジルオキシ)-7-メトキシ-3,4-ジヒドロ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-2,2-ジオン(1.2当量)から出発して、標記化合物(白色の固体、収率74%)を得た。
1H-NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.57 (d, 1 H), 7.48 (d, 1 H), 7.48-7.31 (m, 5 H), 7.22 (d, 1 H), 7.19 (dd, 1 H), 7.18 (m, 2 H), 7.13 (d, 1 H), 6.99 (s, 1 H), 6.88 (s, 1 H), 6.86 (m, 2 H), 5.03 (s, 2 H), 4.85 (t, 1 H), 4.62 (t, 2 H), 4.38/4.34 (d+d, 2 H), 4.29 (s, 2 H), 4.22/4.18 (d+d, 2 H), 3.91 (q, 2 H), 3.8 (s, 3 H), 3.72 (s, 3 H), 3.35 (t, 2 H), 3.19/3.16 (dd+dd, 2 H), 2.76 (s, 3 H), 2.2 (s, 3 H), 1.89 (m, 2 H), 1.44 (m, 2 H), 0.97 (t, 3 H)
【0399】
工程2: エチル 3-[1-(4-ヒドロキシブチル)-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル]-3-{3-[(6-ヒドロキシ-7-メトキシ-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル)メチル]-4-メチルフェニル}プロパノアートの調製
一般手順8を用い、反応体としてエチル 3-(3-{[6-(ベンジルオキシ)-7-メトキシ-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル]メチル}-4-メチルフェニル)-3-(1-{4-[(4-メトキシフェニル)メトキシ]ブチル}-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル)プロパノアート(1当量)から出発して、標記化合物(定量)を得た。
1H-NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 9.26 (s, 1 H), 7.61 (d, 1 H), 7.5 (d, 1 H), 7.2 (s, 1 H), 7.19 (dd, 1 H), 7.13 (d, 1 H), 6.8 (s, 1 H), 6.6 (s, 1 H), 4.83 (t, 1 H), 4.65 (t, 2 H), 4.63 (t, 1 H), 4.3 (s, 2 H), 4.19/4.16 (d+d, 2 H), 3.93 (q, 2 H), 3.79 (s, 3 H), 3.37 (m, 2 H), 3.18/3.14 (dd+dd, 2 H), 2.75 (s, 3 H), 2.21 (s, 3 H), 1.9 (m, 2 H), 1.35 (m, 2 H), 1 (t, 3 H)
【0400】
工程3: エチル 3-[1-(4-クロロブチル)-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル]-3-{3-[(6-ヒドロキシ-7-メトキシ-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル)メチル]-4-メチルフェニル}プロパノアート塩酸塩の調製
一般手順10を用い、反応体としてエチル 3-[1-(4-ヒドロキシブチル)-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル]-3-{3-[(6-ヒドロキシ-7-メトキシ-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル)メチル]-4-メチルフェニル}プロパノアート(1当量)から出発して、標記化合物(定量)を得た。
1H-NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 9.26 (s, 1 H), 7.63 (d, 1 H), 7.52 (d, 1 H), 7.2 (m, 1 H), 7.2 (m, 1 H), 7.13 (d, 1 H), 6.8 (s, 1 H), 6.59 (s, 1 H), 4.83 (t, 1 H), 4.69 (t, 2 H), 4.3 (s, 2 H), 4.19/4.15 (d+d, 2 H), 3.93 (q, 2 H), 3.79 (s, 3 H), 3.64 (t, 2 H), 3.19/3.15 (dd+dd, 2 H), 2.75 (s, 3 H), 2.21 (s, 3 H), 1.99 (m, 2 H), 1.68 (m, 2 H), 0.99 (t, 3 H)
【0401】
工程4: エチル [23-メトキシ-4,31-ジメチル-27,27-ジオキソ-21,26-ジオキサ-27λ6-チア-1,14,15,16-テトラアザヘキサシクロ[20.5.3.13,7.19,13.012,16.025,29]ドトリアコンタ-3(32),4,6,9(31),10,12,14,22,24,29-デカエン-8-イル]アセタートの調製
一般手順11を用い、反応体としてエチル 3-[1-(4-クロロブチル)-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル]-3-{3-[(6-ヒドロキシ-7-メトキシ-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル)メチル]-4-メチルフェニル}プロパノアート塩酸塩(1当量)から出発して、標記化合物(白色の固体、収率34%)を得た。
1H-NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.69 (d, 1 H), 7.47 (dd, 1 H), 7.46 (d, 1 H), 7.28 (d, 1 H), 6.75 (s, 1 H), 6.56 (d, 1 H), 5.77 (s, 1 H), 4.82/4.75 (m+m, 2 H), 4.78 (dd, 1 H), 4.18/3.87 (d+d, 2 H), 3.93 (q, 2 H), 3.93/3.69 (d+d, 2 H), 3.72 (s, 3 H), 3.56/3.3 (m+m, 2 H), 3.14/3.06 (dd+dd, 2 H), 2.61 (s, 3 H), 2.32 (s, 3 H), 2.2/2.02 (m+m, 2 H), 1.78/1.61 (m+m, 2 H), 1.01 (t, 3 H)
【0402】
工程5: 実施例25の調製
一般手順12を用い、反応体としてエチル [23-メトキシ-4,31-ジメチル-27,27-ジオキソ-21,26-ジオキサ-27λ6-チア-1,14,15,16-テトラアザヘキサシクロ[20.5.3.13,7.19,13.012,16.025,29]ドトリアコンタ-3(32),4,6,9(31),10,12,14,22,24,29-デカエン-8-イル]アセタート(1当量)から出発して、標記化合物(白色の固体、収率86%)を得た。
【0403】
エナンチオピュアな生成物を、キラルカラム上でのクロマトグラフィー分離により得た。
【0404】
実施例25a(E1、光学純度:99.9%)
HRMS C30H32N4O7Sの計算値: 592.1992; [M+H]+ 実測値: 593.2048 (δ=-2.8 ppm)
【0405】
実施例25b(E2、光学純度 約99.4%)
HRMS C30H32N4O7Sの計算値: 592.1992; [M+H]+ 実測値: 593.2047 (δ=-2.9 ppm)
1H-NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 12.54 (br., 1 H), 7.68 (d, 1 H), 7.48 (brd., 1 H), 7.45 (d, 1 H), 7.27 (d, 1 H), 6.74 (s, 1 H), 6.53 (brs., 1 H), 5.75 (s, 1 H), 4.81/4.74 (m+m, 2 H), 4.75 (m, 1 H), 4.16/3.87 (d+d, 2 H), 3.93/3.69 (d+d, 2 H), 3.72 (s, 3 H), 3.55/3.28 (m+m, 2 H), 2.99/2.92 (dd+dd, 2 H), 2.6 (s, 3 H), 2.32 (s, 3 H), 2.2/2.03 (m+m, 2 H), 1.78/1.61 (m+m, 2 H)
13C-NMR (125 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 173.3, 131.3, 131.3, 128.8, 127.3, 110.8, 107.9, 102.9, 68.3, 56.3, 51.9, 48.4, 48.2, 42, 41.3, 27, 25.6, 18.5, 13.4
【0406】
実施例26: [(2R,8S)-2,4,33-トリメチル-29,29-ジオキソ-20,23,28-トリオキサ-29λ
6-チア-1,14,15,16-テトラアザヘキサシクロ[22.5.3.1
3,7.1
9,13.0
12,16.0
27,31]テトラトリアコンタ-3(34),4,6,9(33),10,12,14,24,26,31-デカエン-8-イル]酢酸及び
[(2R,8R)-2,4,33-トリメチル-29,29-ジオキソ-20,23,28-トリオキサ-29λ
6-チア-1,14,15,16-テトラアザヘキサシクロ[22.5.3.1
3,7.1
9,13.0
12,16.0
27,31]テトラトリアコンタ-3(34),4,6,9(33),10,12,14,24,26,31-デカエン-8-イル]酢酸
【化43】
【0407】
工程A1: N-{3-[2-(ベンジルオキシ)エトキシ]プロピル}-3-メチル-2-ニトロアニリンの調製
一般手順2 工程1を用い、反応体として1-フルオロ-3-メチル-2-ニトロベンゼン(1当量)及び3-[2-(ベンジルオキシ)エトキシ]プロパン-1-アミン塩酸塩(1.2当量)から出発して、標記化合物(収率85%)を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.38-7.27 (m, 5 H), 7.24 (dd, 1 H), 6.77 (d, 1 H), 6.54 (d, 1 H), 6.48 (t, 1 H), 4.49 (s, 2 H), 3.58 (m, 4 H), 3.5 (t, 2 H), 3.23 (q, 2 H), 2.3 (s, 3 H), 1.8 (quint, 2 H)
【0408】
工程A2: N-{3-[2-(ベンジルオキシ)エトキシ]プロピル}-4-ブロモ-3-メチル-2-ニトロアニリンの調製
一般手順2 工程2を用い、反応体としてN-{3-[2-(ベンジルオキシ)エトキシ]プロピル}-3-メチル-2-ニトロアニリン(1当量)から出発して、標記化合物(収率99%)を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.49 (d, 1 H), 7.38-7.25 (m, 5 H), 6.72 (d, 1 H), 6.18 (t, 1 H), 4.49 (s, 2 H), 3.6-3.5 (m, 4 H), 3.48 (t, 2 H), 3.2 (q, 2 H), 2.25 (s, 3 H), 1.77 (quint, 2 H)
【0409】
工程A3: N1-{3-[2-(ベンジルオキシ)エトキシ]プロピル}-4-ブロモ-3-メチルベンゼン-1,2-ジアミンの調製
一般手順2 工程3を用い、反応体としてN-{3-[2-(ベンジルオキシ)エトキシ]プロピル}-4-ブロモ-3-メチル-2-ニトロアニリン(1当量)から出発して、標記化合物(定量)を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.37-7.24 (m, 5 H), 6.71 (d, 1 H), 6.27 (d, 1 H), 4.9-4.5 (m, 3 H), 4.49 (s, 2 H), 3.56 (m, 4 H), 3.52 (t, 2 H), 3.06 (t, 2 H), 2.16 (s, 3 H), 1.82 (m, 2 H)
【0410】
工程A4: 1-{3-[2-(ベンジルオキシ)エトキシ]プロピル}-5-ブロモ-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾールの調製
一般手順2 工程4を用い、反応体としてN1-{3-[2-(ベンジルオキシ)エトキシ]プロピル}-4-ブロモ-3-メチルベンゼン-1,2-ジアミン(1当量)から出発して、標記化合物(収率42%)を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 2.13 (quint, J=6.39 Hz, 2 H) 2.71 (s, 3 H) 3.35 (t, J=6.05 Hz, 2 H) 3.41 - 3.58 (m, 6 H) 4.43 - 4.47 (m, 3 H) 4.74 (t, J=6.72 Hz, 2 H) 7.20 - 7.37 (m, 9 H) 7.55 - 7.68 (m, 3 H)
【0411】
工程A5: エチル (2E)-3-(1-{3-[2-(ベンジルオキシ)エトキシ]プロピル}-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル)プロパ-2-エノアートの調製
一般手順2 工程5を用い、反応体として1-{3-[2-(ベンジルオキシ)エトキシ]プロピル}-5-ブロモ-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール(1当量)から出発して、標記化合物(収率98%)を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 8.01 (d, 1 H), 7.89 (d, 1 H), 7.69 (d, 1 H), 7.38-7.25 (m+m, 5 H), 6.61 (d, 1 H), 4.74 (t, 2 H), 4.47 (s, 2 H), 4.22 (q, 2 H), 3.54-3.47 (m+m, 4 H), 3.37 (t, 2 H), 2.8 (s, 3 H), 2.23 (quint, 2 H), 1.29 (t, 3 H)
【0412】
工程1: エチル 3-(1-{3-[2-(ベンジルオキシ)エトキシ]プロピル}-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル)-3-{3-[(1S)-1-ヒドロキシエチル]-4-メチルフェニル}プロパノアートの調製
一般手順6を用い、反応体としてエチル (2E)-3-(1-{3-[2-(ベンジルオキシ)エトキシ]プロピル}-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル)プロパ-2-エノアート(1当量)及び(1S)-1-[2-メチル-5-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル]エタン-1-オール(1当量)から出発して、標記化合物(収率59%)を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.56 (d, 1 H), 7.41 (d, 1 H), 7.39 (m, 1 H), 7.35-7.22 (m, 5 H), 7.02 (dd, 1 H), 6.99 (d, 1 H), 4.97 (m, 1 H), 4.82 (m, 1 H), 4.82 (m, 1 H), 4.68 (t, 2 H), 4.46 (s, 2 H), 3.92 (q, 2 H), 3.52/3.49 (m, 4 H), 3.35 (t, 2 H), 3.14-3.07 (m, 2 H), 2.75 (s, 3 H), 2.19 (s, 3 H), 2.1 (quint, 2 H), 1.21 (d, 3 H), 1 (t, 3 H)
【0413】
工程2: エチル 3-{3-[(1R)-1-(6-ヒドロキシ-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル)エチル]-4-メチルフェニル}-3-{1-[3-(2-ヒドロキシエトキシ)プロピル]-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル}プロパノアートの調製
一般手順7を用い、反応体としてエチル 3-(1-{3-[2-(ベンジルオキシ)エトキシ]プロピル}-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル)-3-{3-[(1S)-1-ヒドロキシエチル]-4-メチルフェニル}プロパノアート(1当量)及び6-(ベンジルオキシ)-3,4-ジヒドロ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-2,2-ジオン(1.1当量)から出発して、エチル 3-(3-{(1R)-1-[6-(ベンジルオキシ)-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル]エチル}-4-メチルフェニル)-3-(1-{3-[2-(ベンジルオキシ)エトキシ]プロピル}-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル)プロパノアート(橙色の油状物、収率84%)を得た。一般手順8を用い、粗生成物を反応させて、標記化合物をもたらした(白色の固体、収率87%)。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 9.62 (m, 1 H), 7.64-7.54 (m, 2 H), 7.47/7.47 (2sl, 1 H), 7.14-7.08 (m, 2 H), 6.92/6.9 (2d, 1 H), 6.76-6.7 (m, 1 H), 6.57 (2d, 1 H), 5.25 (m, 1 H), 4.88 (q, 1 H), 4.7 (t, 2 H), 4.57 (m, 1 H), 4.36/4.31 (s+dd, 2 H), 3.95 (2d, 2 H), 3.47 (m, 2 H), 3.39-3.28 (m, 4 H), 3.22 (m, 2 H), 2.77 (s, 3 H), 2.28 (s, 3 H), 2.1 (m, 2 H), 1.43/1.41 (2d, 3 H), 1.01/1 (2t, 3 H)
【0414】
工程3: エチル 3-{1-[3-(2-ブロモエトキシ)プロピル]-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル}-3-{3-[(1R)-1-(6-ヒドロキシ-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル)エチル]-4-メチルフェニル}プロパノアートの調製
一般手順9を用い、反応体としてエチル 3-{3-[(1R)-1-(6-ヒドロキシ-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル)エチル]-4-メチルフェニル}-3-{1-[3-(2-ヒドロキシエトキシ)プロピル]-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル}プロパノアート(1当量)から出発して、標記化合物(白色の固体、収率60%)を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 9.55 (s, 1 H), 7.7-7.5 (2d, 2 H), 7.49 (2d, 1 H), 7.11 (m, 2 H), 6.91 (d, 1 H), 6.71 (2dd, 1 H), 6.48 (2d, 1 H), 5.28 (m, 1 H), 4.9 (m, 1 H), 4.7 (t, 2 H), 4.4-4.3 (m, 2 H), 3.95 (q, 2 H), 3.68 (t, 2 H), 3.55 (t, 2 H), 3.41 (t, 2 H), 3.21 (d, 2 H), 2.79 (s, 3 H), 2.3 (s, 3 H), 2.12 (m, 2 H), 1.45 (2d, 3 H), 1.02 (2t, 3 H)
【0415】
工程4: エチル [(2R)-2,4,33-トリメチル-29,29-ジオキソ-20,23,28-トリオキサ-29λ6-チア-1,14,15,16-テトラアザヘキサシクロ[22.5.3.13,7.19,13.012,16.027,31]テトラトリアコンタ-3(34),4,6,9(33),10,12,14,24,26,31-デカエン-8-イル]アセタートの調製
一般手順11を用い、反応体としてエチル 3-{1-[3-(2-ブロモエトキシ)プロピル]-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル}-3-{3-[(1R)-1-(6-ヒドロキシ-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル)エチル]-4-メチルフェニル}プロパノアート(1当量)から出発して、標記化合物(白色の固体、定量)を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 1.01 (td, J=7.09, 4.16 Hz, 6 H) 1.18 (d, J=6.85 Hz, 2 H) 1.55 (d, J=6.85 Hz, 3 H) 2.18 (d, J=5.38 Hz, 3 H) 2.26 - 2.36 (m, 6 H) 2.79 (s, 2 H) 2.85 (s, 3 H) 2.95 (dd, J=15.77, 8.31 Hz, 1 H) 3.14 - 3.26 (m, 3 H) 3.39 - 3.54 (m, 3 H) 3.55 - 3.61 (m, 1 H) 3.61 - 3.73 (m, 2 H) 3.74 - 3.85 (m, 2 H) 3.87 - 3.98 (m, 5 H) 4.01 (d, J=6.60 Hz, 1 H) 4.08 (t, J=4.71 Hz, 2 H) 4.19 (d, J=17.73 Hz, 1 H) 4.35 (d, J=17.61 Hz, 1 H) 4.53 - 4.82 (m, 4 H) 4.83 - 4.96 (m, 2 H) 5.23 - 5.31 (m, 1 H) 5.33 - 5.42 (m, 1 H) 6.25 (d, J=2.81 Hz, 1 H) 6.50 (d, J=2.81 Hz, 1 H) 6.78 - 6.94 (m, 2 H) 6.96 - 7.04 (m, 2 H) 7.10 (dd, J=19.38, 8.25 Hz, 2 H) 7.17 - 7.25 (m, 2 H) 7.42 (d, J=6.48 Hz, 1 H) 7.54 - 7.65 (m, 4 H)
【0416】
工程5: 実施例26の調製
一般手順12を用い、反応体としてエチル [(2R)-2,4,33-トリメチル-29,29-ジオキソ-20,23,28-トリオキサ-29λ6-チア-1,14,15,16-テトラアザヘキサシクロ[22.5.3.13,7.19,13.012,16.027,31]テトラトリアコンタ-3(34),4,6,9(33),10,12,14,24,26,31-デカエン-8-イル]アセタート(1当量)から出発して、標記化合物(白色の固体、収率85%)を得た。
【0417】
ジアステレオピュアな生成物を、キラルカラム上でのクロマトグラフィー分離により得た。
【0418】
実施例26a(2R,8S)
HRMS C31H34N4O7Sの計算値: 606.2148; [M+H]+ 実測値: 607.2223 (δ=0.3 ppm)
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 12.1 (sl, 1 H), 7.62/7.59 (d, 2 H), 7.59 (d, 1 H), 7.19 (dd, 1 H), 7.08 (d, 1 H), 7.01 (d, 1 H), 6.91 (dd, 1 H), 6.49 (d, 1 H), 5.37 (q, 1 H), 4.87 (t, 1 H), 4.77/4.67 (m, 2 H), 4.33/3.95 (d, 2 H), 4.08 (t, 2 H), 3.79/3.66 (m, 2 H), 3.49 (m, 2 H), 3.11 (m, 2 H), 2.83 (s, 3 H), 2.29 (s, 3 H), 2.19 (m, 2 H), 1.54 (d, 3 H)
【0419】
実施例26b(2R,8R)
HRMS C31H34N4O7Sの計算値: 606.2148; [M+H]+ 実測値: 607.2223 (δ=0.3 ppm)
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 12.11 (sl, 1 H), 7.61 (d, 1 H), 7.43 (dd, 1 H), 7.23 (d, 1 H), 7.11 (d, 1 H), 6.99 (d, 1 H), 6.88 (d, 1 H), 6.85 (dd, 1 H), 6.24 (d, 1 H), 5.28 (q, 1 H), 4.9 (t, 1 H), 4.75/4.61 (m, 2 H), 4.16/3.96 (d, 2 H), 3.91/3.83 (m, 2 H), 3.71/3.59 (m, 2 H), 3.59/3.5 (m, 2 H), 3.11/2.84 (dd, 2 H), 2.8 (s, 3 H), 2.3 (s, 3 H), 2.29/2.18 (m, 2 H), 1.19 (d, 3 H)
【0420】
実施例27: [(2R,8R)-2,4,33-トリメチル-29,29-ジオキソ-19,23,28-トリオキサ-29λ
6-チア-1,14,15,16-テトラアザヘキサシクロ[22.5.3.1
3,7.1
9,13.0
12,16.0
27,31]テトラトリアコンタ-3(34),4,6,9(33),10,12,14,24,26,31-デカエン-8-イル]酢酸及び
[(2R,8S)-2,4,33-トリメチル-29,29-ジオキソ-19,23,28-トリオキサ-29λ
6-チア-1,14,15,16-テトラアザヘキサシクロ[22.5.3.1
3,7.1
9,13.0
12,16.0
27,31]テトラトリアコンタ-3(34),4,6,9(33),10,12,14,24,26,31-デカエン-8-イル]酢酸
【化44】
【0421】
工程A1: tert-ブチル {2-[3-(ベンジルオキシ)プロポキシ]エチル}カルバマートの調製
トルエン(2mL/mmol、260mL)中の3-(ベンジルオキシ)プロピル 4-メチルベンゼン-1-スルホナート(41g、130mmol)の溶液に、テトラブチルアンモニウム-硫酸水素塩(tetrabutylammonium-hydrogenesulfate)(0.1当量、4.3g、13mmol)、tert-ブチル(2-ヒドロキシエチル)カルバマート(1当量、21g、130mmol)及び50wt% NaOH水溶液(9当量、92g、1.2mol)を加えた。混合物を85℃で16時間加熱した。反応の完了後、混合物をEtOAc(1L)で希釈した。混合物を飽和NH4Cl水溶液(2L)で洗浄し、層を分離した。有機層を無水Na2SO4で乾燥し、濾過し、濃縮乾固して粗生成物を与え、これを水-MeCNの溶離系を用いる逆相クロマトグラフィーにより精製して標記化合物を与えた(19.6g、黄色の油状物、収率47%)。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.38-7.24 (m, 5 H), 6.73 (t, 1 H), 4.44 (s, 2 H), 3.49 (t, 2 H), 3.44 (t, 2 H), 3.33 (t, 2 H), 3.04 (q, 2 H), 1.76 (quint, 2 H), 1.38 (s, 9 H)
【0422】
工程A2: 2-[3-(ベンジルオキシ)プロポキシ]エタン-1-アミン塩酸塩の調製
ジオキサン(5mL/mmol、298mL)中のtert-ブチル {2-[3-(ベンジルオキシ)プロポキシ]エチル}カルバマート(19.6g、59.5mmol)の溶液に、HCl(ジオキサン中4N)(4当量、59.5mL)を室温で加えた。反応混合物を室温で一晩撹拌した。反応の完了後、溶媒を減圧下で蒸発乾固した。粗生成物をさらに精製することなくHCl塩(15.6g、定量)として用いた。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.98 (s, 3 H), 7.4-7.36 (m, 5 H), 4.46 (s, 2 H), 3.56 (t, 2 H), 3.5 (t, 2 H), 3.5 (t, 2 H), 2.93 (t, 2 H), 1.81 (quint, 2 H)
【0423】
工程A3: N-{2-[3-(ベンジルオキシ)プロポキシ]エチル}-3-メチル-2-ニトロアニリンの調製
一般手順2 工程1を用い、反応体として1-フルオロ-3-メチル-2-ニトロベンゼン(1当量)及び2-[3-(ベンジルオキシ)プロポキシ]エタン-1-アミン塩酸塩(1.2当量)から出発して、標記化合物(収率93%)を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.38-7.24 (m, 5 H), 7.27 (m, 1 H), 6.82 (d, 1 H), 6.59 (d, 1 H), 6.46 (t, 1 H), 4.42 (s, 2 H), 3.57 (t, 2 H), 3.52-3.47 (m, 4 H), 3.33 (dt, 2 H), 2.31 (s, 3 H), 1.79 (quint, 2 H)
【0424】
工程A4: N-{2-[3-(ベンジルオキシ)プロポキシ]エチル}-4-ブロモ-3-メチル-2-ニトロアニリンの調製
一般手順2 工程2を用い、反応体としてN-{2-[3-(ベンジルオキシ)プロポキシ]エチル}-3-メチル-2-ニトロアニリン(1当量)から出発して、標記化合物(収率58%)を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.54 (d, 1 H), 7.38-7.23 (m, 5 H), 6.8 (d, 1 H), 6.09 (t, 1 H), 4.42 (s, 2 H), 3.51 (t, 2 H), 3.47 (m, 4 H), 3.3 (q, 2 H), 2.38 (s, 3 H), 1.77 (quint, 2 H)
【0425】
工程A5: N1-{2-[3-(ベンジルオキシ)プロポキシ]エチル}-4-ブロモ-3-メチルベンゼン-1,2-ジアミンの調製
一般手順2 工程3を用い、反応体としてN-{2-[3-(ベンジルオキシ)プロポキシ]エチル}-4-ブロモ-3-メチル-2-ニトロアニリン(1当量)から出発して、標記化合物(定量)を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.38-7.23 (m, 5 H), 6.71 (d, 1 H), 6.29 (d, 1 H), 4.6 (sl, 3 H), 4.42 (s, 2 H), 3.56/3.5 (m, 2 H), 3.56/3.5 (m, 4 H), 3.16 (t, 2 H), 2.17 (s, 3 H), 1.79 (quint, 2 H)
【0426】
工程A6: エチル (2E)-3-(1-{2-[3-(ベンジルオキシ)プロポキシ]エチル}-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル)プロパ-2-エノアートの調製
一般手順2 工程4を用い、反応体としてN1-{2-[3-(ベンジルオキシ)プロポキシ]エチル}-4-ブロモ-3-メチルベンゼン-1,2-ジアミン(1当量)から出発して、1-{2-[3-(ベンジルオキシ)プロポキシ]エチル}-5-ブロモ-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール(収率29%)を得た。一般手順2 工程5を用い、粗生成物を反応させて、標記化合物を与えた(収率91%)。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 8.01 (d, 1 H), 7.92 (d, 1 H), 7.69 (d, 1 H), 7.3 (t, 2 H), 7.25 (t, 1 H), 7.2 (d, 2 H), 6.62 (d, 1 H), 4.85 (t, 2 H), 4.22 (s, 2 H), 4.21 (q, 2 H), 3.82 (t, 2 H), 3.4 (t, 2 H), 3.21 (t, 2 H), 2.79 (s, 3 H), 1.6 (quint, 2 H), 1.28 (t, 3 H)
【0427】
工程1: エチル 3-(1-{2-[3-(ベンジルオキシ)プロポキシ]エチル}-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル)-3-{3-[(1S)-1-ヒドロキシエチル]-4-メチルフェニル}プロパノアートの調製
一般手順6を用い、反応体としてエチル (2E)-3-(1-{2-[3-(ベンジルオキシ)プロポキシ]エチル}-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル)プロパ-2-エノアート(1当量)及び(1S)-1-[2-メチル-5-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル]エタン-1-オール(1当量)から出発して、標記化合物(収率48%)を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.58 (d, 1 H), 7.44 (d, 1 H), 7.4 (d, 1 H), 7.31 (t, 2 H), 7.24 (t, 1 H), 7.21 (d, 2 H), 7.03 (dd, 1 H), 6.97 (d, 1 H), 4.83 (m, 1 H), 4.83 (m, 1 H), 4.8 (m, 2 H), 4.25 (s, 2 H), 3.97 (d, 1 H), 3.92 (q, 2 H), 3.82 (t, 2 H), 3.4 (t, 2 H), 3.25 (m, 2 H), 3.15-3.05 (m, 2 H), 2.76 (s, 3 H), 2.18 (s, 3 H), 1.61 (quint, 2 H), 1.21 (d, 3 H), 1 (t, 3 H)
【0428】
工程2: エチル 3-{3-[(1R)-1-(6-ヒドロキシ-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル)エチル]-4-メチルフェニル}-3-{1-[2-(3-ヒドロキシプロポキシ)エチル]-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル}プロパノアートの調製
一般手順7を用い、反応体としてエチル 3-(1-{2-[3-(ベンジルオキシ)プロポキシ]エチル}-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル)-3-{3-[(1S)-1-ヒドロキシエチル]-4-メチルフェニル}プロパノアート(1.1当量)及び6-(ベンジルオキシ)-3,4-ジヒドロ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-2,2-ジオン(1.1当量)から出発して、エチル 3-(3-{(1R)-1-[6-(ベンジルオキシ)-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル]エチル}-4-メチルフェニル)-3-(1-{2-[3-(ベンジルオキシ)プロポキシ]エチル}-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル)プロパノアート(黄色の油状物、収率86%)を得た。一般手順8を用い、粗生成物を反応させて、標記化合物をもたらした(黄色の油状物、収率83%)。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 9.62 (2m, 2 H), 7.65-7.42 (m, 2 H), 7.47/7.45 (2sl, 1 H), 7.14-7.07 (m, 2 H), 6.92/6.9 (2d, 1 H), 6.75-6.7 (m, 1 H), 6.58 (2d, 1 H), 5.25 (q, 1 H), 4.87 (q, 1 H), 4.8 (t, 2 H), 4.36/4.32 (2s, 2 H), 4.31-4.24 (m, 1 H), 3.94 (2q, 2 H), 3.82 (m, 2 H), 3.39 (2t, 2 H), 3.29 (q, 2 H), 3.22 (m, 2 H), 2.76 (s, 3 H), 2.27 (s, 3 H), 1.5 (m, 2 H), 1.43/1.41 (2d, 3 H), 1.01/1 (2t, 3 H)
【0429】
工程3: エチル 3-{1-[2-(3-ブロモプロポキシ)エチル]-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル}-3-{3-[(1R)-1-(6-ヒドロキシ-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル)エチル]-4-メチルフェニル}プロパノアートの調製
一般手順9を用い、反応体としてエチル 3-{3-[(1R)-1-(6-ヒドロキシ-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル)エチル]-4-メチルフェニル}-3-{1-[2-(3-ヒドロキシプロポキシ)エチル]-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル}プロパノアート(1当量)から出発して、標記化合物(白色の固体、収率49%)を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 9.55 (s, 1 H), 7.7-7.55 (2d, 2 H), 7.49 (2d, 1 H), 7.1 (m, 2 H), 6.9 (d, 1 H), 6.71 (2, 1 H), 6.6 (2d, 1 H), 5.25 (m, 1 H), 4.9 (m, 1 H), 4.81 (t, 2 H), 4.4-4.25 (m, 2 H), 3.95 (m, 2 H), 3.85 (t, 2 H), 3.41 (t, 2 H), 3.3 (t, 2 H), 3.21 (d, 2 H), 2.76 (s, 3 H), 2.3 (s, 3 H), 1.85 (m, 2 H), 1.45 (2d, 3 H), 1.02 (2t, 3 H)
【0430】
工程4: エチル [(2R)-2,4,33-トリメチル-29,29-ジオキソ-19,23,28-トリオキサ-29λ6-チア-1,14,15,16-テトラアザヘキサシクロ[22.5.3.13,7.19,13.012,16.027,31]テトラトリアコンタ-3(34),4,6,9(33),10,12,14,24,26,31-デカエン-8-イル]アセタートの調製
一般手順11を用い、反応体としてエチル 3-{1-[2-(3-ブロモプロポキシ)エチル]-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル}-3-{3-[(1R)-1-(6-ヒドロキシ-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル)エチル]-4-メチルフェニル}プロパノアート(1当量)から出発して、標記化合物(白色の固体、収率83%)を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 1.00 (td, J=7.09, 5.50 Hz, 5 H) 1.24 (d, J=6.85 Hz, 2 H) 1.52 (d, J=6.85 Hz, 3 H) 1.77 - 1.86 (m, 1 H) 1.92 (dt, J=12.90, 6.39 Hz, 2 H) 2.30 (d, J=1.59 Hz, 5 H) 2.79 (s, 2 H) 2.85 (s, 3 H) 2.92 - 3.27 (m, 4 H) 3.44 - 3.66 (m, 5 H) 3.81 - 3.88 (m, 3 H) 3.92 - 4.01 (m, 3 H) 4.01 - 4.16 (m, 2 H) 4.34 (d, J=17.85 Hz, 1 H) 4.70 - 4.82 (m, 2 H) 4.82 - 4.96 (m, 3 H) 5.28 (d, J=7.09 Hz, 1 H) 5.35 (q, J=6.64 Hz, 1 H) 6.00 (d, J=2.81 Hz, 1 H) 6.44 (d, J=2.81 Hz, 1 H) 6.71 - 6.85 (m, 2 H) 6.91 - 7.02 (m, 2 H) 7.11 (d, J=7.82 Hz, 1 H) 7.19 - 7.31 (m, 2 H) 7.48 (d, J=6.85 Hz, 1 H) 7.57 (s, 1 H) 7.58 - 7.69 (m, 3 H)
【0431】
工程5: 実施例27の調製
一般手順12を用い、反応体としてエチル [(2R)-2,4,33-トリメチル-29,29-ジオキソ-19,23,28-トリオキサ-29λ6-チア-1,14,15,16-テトラアザヘキサシクロ[22.5.3.13,7.19,13.012,16.027,31]テトラトリアコンタ-3(34),4,6,9(33),10,12,14,24,26,31-デカエン-8-イル]アセタート(1当量)から出発して、標記化合物(白色の固体、収率97%)を得た。
【0432】
ジアステレオピュアな生成物を、キラルカラム上でのクロマトグラフィー分離により得た。
【0433】
実施例27a(2R,8R)
HRMS C31H34N4O7Sの計算値: 606.2148; [M+H]+ 実測値: 607.2224 (δ=0.5 ppm)
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 12.2 (sl, 1 H), 7.6 (d, 1 H), 7.49 (dd, 1 H), 7.26 (d, 1 H), 7.19 (d, 1 H), 7 (d, 1 H), 6.95 (d, 1 H), 6.76 (dd, 1 H), 6.01 (d, 1 H), 5.28 (q, 1 H), 4.9 (t, 1 H), 4.78 (m, 2 H), 4.11/3.9 (d, 2 H), 4 (m, 2 H), 3.6 (m, 2 H), 3.55 (m, 2 H), 3.08/2.85 (dd, 2 H), 2.79 (s, 3 H), 2.3 (s, 3 H), 1.83 (m, 2 H), 1.23 (d, 3 H)
【0434】
実施例27b(2R,8S)
HRMS C31H34N4O7Sの計算値: 606.2148; [M+H]+ 実測値: 607.2222 (δ=0.2 ppm)
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 12.1 (sl, 1 H), 7.64 (d, 1 H), 7.59 (d, 1 H), 7.55 (d, 1 H), 7.23 (dd, 1 H), 7.11 (d, 1 H), 6.99 (d, 1 H), 6.81 (dd, 1 H), 6.43 (d, 1 H), 5.33 (q, 1 H), 4.85/4.76 (m, 2 H), 4.85 (t, 1 H), 4.32/4.01 (d, 2 H), 4-3.97 (m, 2 H), 3.86 (m, 2 H), 3.61/3.52 (m, 2 H), 3.07 (m, 2 H), 2.83 (s, 3 H), 2.3 (s, 3 H), 1.91 (m, 2 H), 1.5 (d, 3 H)
【0435】
実施例28a及び28b: [(2R,8R)-4-メトキシ-2,31-ジメチル-27,27-ジオキソ-21,26-ジオキサ-27λ
6-チア-1,14,15,16-テトラアザヘキサシクロ[20.5.3.1
3,7.1
9,13.0
12,16.0
25,29]ドトリアコンタ-3(32),4,6,9(31),10,12,14,22,24,29-デカエン-8-イル]酢酸及び
[(2R,8S)-4-メトキシ-2,31-ジメチル-27,27-ジオキソ-21,26-ジオキサ-27λ
6-チア-1,14,15,16-テトラアザヘキサシクロ[20.5.3.1
3,7.1
9,13.0
12,16.0
25,29]ドトリアコンタ-3(32),4,6,9(31),10,12,14,22,24,29-デカエン-8-イル]酢酸
【化45】
【0436】
工程1: エチル 3-{3-[(1S)-1-ヒドロキシエチル]-4-メトキシフェニル}-3-(1-{4-[(4-メトキシフェニル)メトキシ]ブチル}-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル)プロパノアートの調製
一般手順6を用い、反応体としてエチル (2E)-3-(1-{4-[(4-メトキシフェニル)メトキシ]ブチル}-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル)プロパ-2-エノアート(1当量)及び(1S)-1-[2-メトキシ-5-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル]エタン-1-オール(1.5当量)から出発して、標記化合物(収率65%)を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.58 (2d, 1 H), 7.45 (2d, 1 H), 7.37 (d, 1 H), 7.2 (d, 2 H), 7.13 (2dd, 1 H), 6.87 (d, 2 H), 6.82 (d, 1 H), 4.91 (m, 1 H), 4.89 (d, 1 H), 4.82 (m, 1 H), 4.64 (m, 2 H), 4.32 (s, 2 H), 3.92 (q, 2 H), 3.73/3.72 (2s, 6 H), 3.38 (t, 2 H), 3.11 (m, 2 H), 2.76/2.75 (2s, 3 H), 1.92 (m, 2 H), 1.48 (m, 2 H), 1.22-1.15 (2d, 3 H), 0.99 (t, 3 H)
【0437】
工程2: エチル 3-(3-{(1R)-1-[6-(ベンジルオキシ)-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル]エチル}-4-メトキシフェニル)-3-(1-{4-[(4-メトキシフェニル)メトキシ]ブチル}-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル)プロパノアートの調製
一般手順7を用い、反応体としてエチル 3-{3-[(1S)-1-ヒドロキシエチル]-4-メトキシフェニル}-3-(1-{4-[(4-メトキシフェニル)メトキシ]ブチル}-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル)プロパノアート(1当量)及び6-(ベンジルオキシ)-3,4-ジヒドロ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-2,2-ジオン(1.1当量)から出発して、標記化合物(収率66%)を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.6 (d, 1 H), 7.5 (2d, 1 H), 7.45-7.3 (m, 6 H), 7.2 (d, 2 H), 7.1 (dd, 1 H), 6.9 (m, 4 H), 6.75 (m, 2 H), 5.39 (m, 1 H), 5 (m, 2 H), 4.8 (m, 1 H), 4.6 (2t, 2 H), 4.55 (m, 2 H), 4.3 (s, 2 H), 3.91 (q, 2 H), 3.71/3.65 (2s, 6 H), 3.48 (m, 2 H), 3.18 (d, 2 H), 2.79 (s, 3 H), 1.91 (m, 2 H), 1.5 (m, 2 H), 1.45 (2d, 3 H), 1 (t, 3 H)
【0438】
工程3: エチル 3-[1-(4-ヒドロキシブチル)-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル]-3-{3-[(1R)-1-(6-ヒドロキシ-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル)エチル]-4-メトキシフェニル}プロパノアートの調製
一般手順8を用い、反応体としてエチル 3-(3-{(1R)-1-[6-(ベンジルオキシ)-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル]エチル}-4-メトキシフェニル)-3-(1-{4-[(4-メトキシフェニル)メトキシ]ブチル}-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル)プロパノアート(1当量)から出発して、標記化合物(オフホワイトの固体、収率83%)を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 1.01 (td, J=7.09, 3.79 Hz, 3 H) 1.21 (dd, J=13.69, 5.99 Hz, 1 H) 1.31 - 1.39 (m, 2 H) 1.42 (t, J=6.42 Hz, 3 H) 1.91 (quint, J=7.31 Hz, 2 H) 2.76 (d, J=3.67 Hz, 3 H) 3.09 - 3.21 (m, 2 H) 3.38 (t, J=5.93 Hz, 2 H) 3.67 (s, 3 H) 3.70 (s, 1 H) 3.94 (q, J=7.09 Hz, 2 H) 4.34 - 4.57 (m, 3 H) 4.65 (t, J=6.97 Hz, 2 H) 4.83 (q, J=7.62 Hz, 1 H) 5.37 (quint, J=6.79 Hz, 1 H) 6.51 (dd, J=13.14, 2.75 Hz, 1 H) 6.64 (dd, J=8.99, 2.75 Hz, 1 H) 6.73 - 6.85 (m, 3 H) 7.08 (d, J=8.19 Hz, 1 H) 7.13 (dd, J=8.56, 2.08 Hz, 1 H) 7.42 (dd, J=9.35, 2.02 Hz, 1 H) 7.53 (t, J=9.11 Hz, 1 H) 7.59 - 7.67 (m, 1 H) 9.54 (br. s., 1 H)
【0439】
工程4: エチル 3-[1-(4-ブロモブチル)-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル]-3-{3-[(1R)-1-(6-ヒドロキシ-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル)エチル]-4-メトキシフェニル}プロパノアートの調製
一般手順9を用い、反応体としてエチル 3-[1-(4-ヒドロキシブチル)-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル]-3-{3-[(1R)-1-(6-ヒドロキシ-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル)エチル]-4-メトキシフェニル}プロパノアート(1当量)から出発して、標記化合物(収率73%)を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 1.00 (td, J=7.09, 3.79 Hz, 3 H) 1.42 (t, J=6.66 Hz, 3 H) 1.71 - 1.83 (m, 2 H) 1.94 - 2.05 (m, 2 H) 2.70 - 2.79 (m, 3 H) 3.08 - 3.25 (m, 2 H) 3.53 (t, J=6.66 Hz, 2 H) 3.62 - 3.70 (m, 3 H) 3.94 (q, J=7.13 Hz, 2 H) 4.34 - 4.57 (m, 2 H) 4.69 (t, J=6.85 Hz, 2 H) 4.83 (q, J=7.83 Hz, 1 H) 5.31 - 5.42 (m, 1 H) 6.51 (dd, J=11.37, 2.81 Hz, 1 H) 6.64 (dd, J=8.93, 2.81 Hz, 1 H) 6.62 - 6.68 (m, 1 H) 6.74 - 6.84 (m, 2 H) 7.13 (dd, J=8.50, 2.02 Hz, 1 H) 7.42 (dd, J=10.03, 2.08 Hz, 1 H) 7.55 (t, J=8.74 Hz, 1 H) 7.61 - 7.68 (m, 1 H) 9.52 (d, J=5.01 Hz, 1 H)
【0440】
工程5: エチル [(2R)-4-メトキシ-2,31-ジメチル-27,27-ジオキソ-21,26-ジオキサ-27λ6-チア-1,14,15,16-テトラアザヘキサシクロ[20.5.3.13,7.19,13.012,16.025,29]ドトリアコンタ-3(32),4,6,9(31),10,12,14,22,24,29-デカエン-8-イル]アセタートの調製
一般手順11を用い、反応体としてエチル 3-[1-(4-ブロモブチル)-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル]-3-{3-[(1R)-1-(6-ヒドロキシ-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル)エチル]-4-メトキシフェニル}プロパノアート(1当量)から出発して、標記化合物(白色の固体、収率73%)を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 1.02 (td, J=7.09, 2.81 Hz, 6 H) 1.12 - 1.22 (m, 5 H) 1.22 - 1.29 (m, 4 H) 1.31 (d, J=7.21 Hz, 3 H) 1.40 (d, J=7.46 Hz, 1 H) 1.48 - 1.61 (m, 1 H) 1.62 - 1.88 (m, 2 H) 2.00 - 2.28 (m, 4 H) 2.63 - 2.90 (m, 6 H) 3.09 (td, J=15.62, 7.89 Hz, 2 H) 3.24 - 3.37 (m, 10 H) 3.46 (td, J=9.54, 6.11 Hz, 1 H) 3.53 - 3.69 (m, 3 H) 3.70 - 3.80 (m, 7 H) 3.88 - 3.98 (m, 5 H) 4.05 - 4.15 (m, 1 H) 4.68 - 4.97 (m, 6 H) 5.43 (dq, J=17.93, 7.19 Hz, 2 H) 5.62 (d, J=2.57 Hz, 1 H) 5.75 (d, J=2.81 Hz, 1 H) 6.62 - 6.72 (m, 2 H) 6.80 - 6.94 (m, 4 H) 6.99 (d, J=8.56 Hz, 1 H) 7.20 - 7.29 (m, 2 H) 7.42 (dd, J=8.44, 1.96 Hz, 1 H) 7.50 (dd, J=8.56, 1.83 Hz, 1 H) 7.67 (d, J=8.68 Hz, 1 H) 7.74 - 7.81 (m, 1 H) 7.83 - 7.89 (m, 1 H)
【0441】
工程6: 実施例28a及び28bの調製
一般手順12を用い、反応体としてエチル [(2R)-4-メトキシ-2,31-ジメチル-27,27-ジオキソ-21,26-ジオキサ-27λ6-チア-1,14,15,16-テトラアザヘキサシクロ[20.5.3.13,7.19,13.012,16.025,29]ドトリアコンタ-3(32),4,6,9(31),10,12,14,22,24,29-デカエン-8-イル]アセタート(1当量)から出発して、標記化合物(白色の固体、収率77%)を得た。
【0442】
ジアステレオピュアな生成物を、キラルカラム上でのクロマトグラフィー分離により得た。
【0443】
実施例28a(2R,8R)
HRMS C30H32N4O7Sの計算値: 592.1992; [M+H]+ 実測値: 593.2067 (δ=0.4 ppm)
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 12.5-11.8 (m, 1 H), 7.67 (d, 1 H), 7.5 (dd, 1 H), 7.19 (d, 1 H), 7 (d, 1 H), 6.83 (d, 1 H), 6.8 (d, 1 H), 6.65 (dd, 1 H), 5.63 (d, 1 H), 5.4 (q, 1 H), 4.87 (dd, 1 H), 4.72 (m, 2 H), 4/3.71 (AM, 2 H), 3.76 (s, 3 H), 3.6/3.32 (2m, 2 H), 3.2/2.9 (2dd, 2 H), 2.81 (s, 3 H), 2.2/2.01 (2m, 2 H), 1.7/1.4 (2m, 2 H), 1.17 (d, 3 H)
【0444】
実施例28b(2R,8S)
HRMS C30H32N4O7Sの計算値: 592.1992; [M+H]+ 実測値: 593.2066 (δ=0.3 ppm)
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 12.3-11.6 (m, 1 H), 7.92 (dd, 1 H), 7.82 (d, 1 H), 7.77 (d, 1 H), 7.18 (d, 1 H), 6.9 (d, 1 H), 6.88 (d, 1 H), 6.69 (dd, 1 H), 5.7 (d, 1 H), 5.42 (q, 1 H), 4.75 (m, 3 H), 4.08/3.69 (AM, 2 H), 3.72 (s, 3 H), 3.62/3.45 (2m, 2 H), 3.2/2.99 (2dd, 2 H), 2.68 (s, 3 H), 2.2/2.1 (2m, 2 H), 1.8/1.59 (2m, 2 H), 1.29 (d, 3 H)
【0445】
実施例28c及び28d: [(2S,8R)-4-メトキシ-2,31-ジメチル-27,27-ジオキソ-21,26-ジオキサ-27λ
6-チア-1,14,15,16-テトラアザヘキサシクロ[20.5.3.1
3,7.1
9,13.0
12,16.0
25,29]ドトリアコンタ-3(32),4,6,9(31),10,12,14,22,24,29-デカエン-8-イル]酢酸及び
[(2S,8S)-4-メトキシ-2,31-ジメチル-27,27-ジオキソ-21,26-ジオキサ-27λ
6-チア-1,14,15,16-テトラアザヘキサシクロ[20.5.3.1
3,7.1
9,13.0
12,16.0
25,29]ドトリアコンタ-3(32),4,6,9(31),10,12,14,22,24,29-デカエン-8-イル]酢酸
【化46】
【0446】
工程1: エチル 3-{3-[(1R)-1-ヒドロキシエチル]-4-メトキシフェニル}-3-(1-{4-[(4-メトキシフェニル)メトキシ]ブチル}-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル)プロパノアートの調製
一般手順6を用い、反応体としてエチル (2E)-3-(1-{4-[(4-メトキシフェニル)メトキシ]ブチル}-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル)プロパ-2-エノアート(1当量)及び(1R)-1-[2-メトキシ-5-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル]エタン-1-オール(1.1当量)から出発して、標記化合物(収率81%)を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.6 (2d, 1 H), 7.45 (2d, 1 H), 7.35 (d, 1 H), 7.2 (d, 2 H), 7.12 (dd, 1 H), 6.88 (d, 2 H), 6.81 (d, 1 H), 4.9 (d, 1 H), 4.9 (m, 1 H), 4.8 (m, 1 H), 4.65 (t, 2 H), 4.32 (s, 2 H), 3.91 (q, 2 H), 3.71 (2s, 6 H), 3.4 (t, 2 H), 3.1 (2d, 2 H), 2.79 (2s, 3 H), 1.92 (m, 2 H), 1.48 (m, 2 H), 1.2 (2d, 3 H), 1 (t, 3 H)
【0447】
工程2: エチル 3-(3-{(1S)-1-[6-(ベンジルオキシ)-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル]エチル}-4-メトキシフェニル)-3-(1-{4-[(4-メトキシフェニル)メトキシ]ブチル}-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル)プロパノアートの調製
一般手順7を用い、反応体としてエチル 3-{3-[(1R)-1-ヒドロキシエチル]-4-メトキシフェニル}-3-(1-{4-[(4-メトキシフェニル)メトキシ]ブチル}-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル)プロパノアート(1当量)及び6-ベンジルオキシ-3,4-ジヒドロ-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン 2,2-ジオキシド(1.1当量)から出発して、標記化合物(収率60%)を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.6 (d, 1 H), 7.5 (2d, 1 H), 7.45-7.3 (m, 6 H), 7.2 (d, 2 H), 7.11 (dd, 1 H), 6.9 (m, 2 H), 6.88 (d, 2 H), 6.78 (m, 2 H), 5.39 (m, 1 H), 5.05 (m, 2 H), 4.81 (m, 1 H), 4.65-4.5 (m, 2 H), 4.61 (2t, 2 H), 4.3 (s, 2 H), 3.92 (q, 2 H), 3.71/3.65 (2s, 6 H), 3.38 (m, 2 H), 3.15 (m, 2 H), 2.78 (s, 3 H), 1.9 (m, 2 H), 1.48 (m+d, 5 H), 0.99 (t, 3 H)
【0448】
工程3: エチル 3-[1-(4-ヒドロキシブチル)-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル]-3-{3-[(1S)-1-(6-ヒドロキシ-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル)エチル]-4-メトキシフェニル}プロパノアートの調製
一般手順8を用い、反応体としてエチル 3-(3-{(1S)-1-[6-(ベンジルオキシ)-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル]エチル}-4-メトキシフェニル)-3-(1-{4-[(4-メトキシフェニル)メトキシ]ブチル}-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル)プロパノアート(1当量)から出発して、標記化合物(収率70%)を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 0.95 - 1.03 (m, 3 H) 1.30 - 1.47 (m, 5 H) 1.85 - 1.97 (m, 2 H) 2.76 (d, J=3.55 Hz, 3 H) 3.18 (d, J=8.19 Hz, 2 H) 3.34 - 3.42 (m, 2 H) 3.67 (s, 3 H) 3.94 (q, J=7.13 Hz, 2 H) 4.33 (t, J=5.07 Hz, 1 H) 4.37 - 4.58 (m, 3 H) 4.65 (t, J=6.97 Hz, 2 H) 4.83 (q, J=7.87 Hz, 1 H) 5.32 - 5.42 (m, 1 H) 6.51 (dd, J=13.20, 2.81 Hz, 1 H) 6.64 (dd, J=8.86, 2.75 Hz, 1 H) 6.76 (d, J=1.59 Hz, 1 H) 6.79 - 6.84 (m, 2 H) 7.08 (d, J=8.31 Hz, 1 H) 7.13 (dd, J=8.56, 2.08 Hz, 1 H) 7.42 (dd, J=9.05, 1.96 Hz, 1 H) 7.53 (t, J=9.17 Hz, 1 H) 7.60 - 7.65 (m, 1 H) 9.51 (s, 1 H) 9.52 (s, 1 H)
【0449】
工程4: エチル 3-[1-(4-ブロモブチル)-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル]-3-{3-[(1S)-1-(6-ヒドロキシ-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル)エチル]-4-メトキシフェニル}プロパノアートの調製
一般手順9を用い、反応体としてエチル 3-[1-(4-ヒドロキシブチル)-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル]-3-{3-[(1S)-1-(6-ヒドロキシ-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル)エチル]-4-メトキシフェニル}プロパノアート(1当量)から出発して、標記化合物(白色の固体、定量)を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 1.00 (td, J=7.09, 3.79 Hz, 3 H) 1.42 (t, J=6.66 Hz, 3 H) 1.71 - 1.82 (m, 2 H) 1.92 - 2.06 (m, 2 H) 2.76 (d, J=3.91 Hz, 3 H) 3.10 - 3.25 (m, 2 H) 3.53 (t, J=6.66 Hz, 2 H) 3.67 (d, J=1.10 Hz, 3 H) 3.94 (q, J=7.13 Hz, 2 H) 4.35 - 4.60 (m, 2 H) 4.69 (t, J=6.85 Hz, 2 H) 4.83 (q, J=7.83 Hz, 1 H) 5.36 (quin, J=6.94 Hz, 1 H) 6.51 (dd, J=11.37, 2.81 Hz, 1 H) 6.64 (dd, J=8.93, 2.81 Hz, 1 H) 6.76 (s, 1 H) 6.78 (s, 1 H) 6.81 (dd, J=8.68, 2.93 Hz, 1 H) 7.13 (dd, J=8.50, 2.02 Hz, 1 H) 7.42 (dd, J=10.03, 2.08 Hz, 1 H) 7.55 (t, J=8.74 Hz, 1 H) 7.61 - 7.69 (m, 1 H) 9.52 (d, J=5.01 Hz, 1 H)
【0450】
工程5: エチル [(2S)-4-メトキシ-2,31-ジメチル-27,27-ジオキソ-21,26-ジオキサ-27λ6-チア-1,14,15,16-テトラアザヘキサシクロ[20.5.3.13,7.19,13.012,16.025,29]ドトリアコンタ-3(32),4,6,9(31),10,12,14,22,24,29-デカエン-8-イル]アセタートの調製
一般手順11を用い、反応体としてエチル 3-[1-(4-ブロモブチル)-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル]-3-{3-[(1S)-1-(6-ヒドロキシ-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル)エチル]-4-メトキシフェニル}プロパノアート(1当量)から出発して、標記化合物(白色の固体、収率60%)を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 0.98 - 1.07 (m, 6 H) 1.15 - 1.20 (m, 4 H) 1.31 (d, J=7.21 Hz, 3 H) 1.40 (d, J=7.46 Hz, 1 H) 1.48 - 1.61 (m, 1 H) 1.62 - 1.75 (m, 1 H) 1.75 - 1.87 (m, 1 H) 2.00 - 2.14 (m, 2 H) 2.14 - 2.28 (m, 2 H) 2.70 (s, 3 H) 2.84 (s, 2 H) 3.09 (td, J=15.62, 7.89 Hz, 2 H) 3.32 - 3.38 (m, 1 H) 3.46 (td, J=9.54, 6.11 Hz, 1 H) 3.54 - 3.77 (m, 9 H) 3.87 - 3.98 (m, 5 H) 3.98 - 4.02 (m, 1 H) 4.05 - 4.14 (m, 1 H) 4.66 - 4.83 (m, 5 H) 4.89 (t, J=7.89 Hz, 1 H) 5.43 (dq, J=17.93, 7.19 Hz, 2 H) 5.62 (d, J=2.57 Hz, 1 H) 5.75 (d, J=2.81 Hz, 1 H) 6.62 - 6.72 (m, 2 H) 6.81 - 6.93 (m, 4 H) 6.99 (d, J=8.56 Hz, 1 H) 7.19 - 7.26 (m, 2 H) 7.42 (dd, J=8.44, 1.96 Hz, 1 H) 7.50 (dd, J=8.56, 1.83 Hz, 1 H) 7.67 (d, J=8.68 Hz, 1 H) 7.74 - 7.80 (m, 1 H) 7.83 - 7.89 (m, 1 H)
【0451】
工程6: 実施例28c及び28dの調製
一般手順12を用い、反応体としてエチル [(2S)-4-メトキシ-2,31-ジメチル-27,27-ジオキソ-21,26-ジオキサ-27λ6-チア-1,14,15,16-テトラアザヘキサシクロ[20.5.3.13,7.19,13.012,16.025,29]ドトリアコンタ-3(32),4,6,9(31),10,12,14,22,24,29-デカエン-8-イル]アセタート(1当量)から出発して、標記化合物(白色の固体、収率89%)を得た。
【0452】
ジアステレオピュアな生成物を、キラルカラム上でのクロマトグラフィー分離により得た。
【0453】
実施例28c(2S,8R)
HRMS C30H32N4O7Sの計算値: 592.1992; [M+H]+ 実測値: 593.2065 (δ=0.1 ppm)
【0454】
実施例28d(2S,8S)
HRMS C30H32N4O7Sの計算値: 592.1992; [M+H]+ 実測値: 593.2070 (δ=0.9 ppm)
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 12.3-11.6 (m, 1 H), 7.92 (dd, 1 H), 7.82 (d, 1 H), 7.77 (d, 1 H), 7.18 (d, 1 H), 6.9 (d, 1 H), 6.88 (d, 1 H), 6.69 (dd, 1 H), 5.7 (d, 1 H), 5.42 (q, 1 H), 4.75 (m, 3 H), 4.08/3.69 (AM, 2 H), 3.72 (s, 3 H), 3.62/3.45 (m, 2 H), 3.2/2.99 (dd, 2 H), 2.68 (s, 3 H), 2.2/2.1 (m, 2 H), 1.8/1.59 (m, 2 H), 1.29 (d, 3 H)
【0455】
実施例29: [(2R,8R)-2,4,24,31-テトラメチル-27,27-ジオキソ-21,26-ジオキサ-27λ
6-チア-1,14,15,16-テトラアザヘキサシクロ[20.5.3.1
3,7.1
9,13.0
12,16.0
25,29]ドトリアコンタ-3(32),4,6,9(31),10,12,14,22,24,29-デカエン-8-イル]酢酸及び
[(2R,8S)-2,4,24,31-テトラメチル-27,27-ジオキソ-21,26-ジオキサ-27λ
6-チア-1,14,15,16-テトラアザヘキサシクロ[20.5.3.1
3,7.1
9,13.0
12,16.0
25,29]ドトリアコンタ-3(32),4,6,9(31),10,12,14,22,24,29-デカエン-8-イル]酢酸
【化47】
【0456】
工程1: エチル 3-{1-[4-(ベンジルオキシ)ブチル]-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル}-3-{3-[(1S)-1-ヒドロキシエチル]-4-メチルフェニル}プロパノアートの調製
一般手順6を用い、反応体としてエチル (E)-3-[1-(4-ベンジルオキシブチル)-4-メチル-ベンゾトリアゾール-5-イル]プロパ-2-エノアート(1当量)及び(1S)-1-[2-メチル-5-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル]エタノール(1.2当量)から出発して、標記化合物(収率50%)を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.58/7.46 (2dd, 1 H), 7.41 (d, 1 H), 7.35-7.22 (m, 5 H), 7.06 (dd, 1 H), 6.98 (d, 1 H), 4.97/4.96 (2d, 1 H), 4.83 (m, 1 H), 4.83 (m, 1 H), 4.65 (t, 2 H), 4.4 (s, 2 H), 3.92 (q, 2 H), 3.42 (t, 2 H), 3.12 (m, 2 H), 2.77/2.76 (2s, 3 H), 2.19 (s, 3 H), 1.94 (m, 2 H), 1.5 (m, 2 H), 1.23/1.21 (2d, 3 H), 1 (t, 3 H)
【0457】
工程2: エチル 3-{1-[4-(ベンジルオキシ)ブチル]-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル}-3-(3-{(1R)-1-[6-(ベンジルオキシ)-8-メチル-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル]エチル}-4-メチルフェニル)プロパノアートの調製
一般手順7を用い、反応体としてエチル 3-{1-[4-(ベンジルオキシ)ブチル]-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル}-3-{3-[(1S)-1-ヒドロキシエチル]-4-メチルフェニル}プロパノアート(1当量)及び6-(ベンジルオキシ)-8-メチル-3,4-ジヒドロ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-2,2-ジオン(1.1当量)から出発して、標記化合物(収率68%)を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 0.90 - 1.03 (m, 6 H) 1.41 (d, J=6.97 Hz, 5 H) 1.43 - 1.53 (m, 4 H) 1.81 - 1.98 (m, 4 H) 2.13 - 2.20 (m, 6 H) 2.28 (s, 6 H) 2.73 - 2.80 (m, 6 H) 3.11 - 3.25 (m, 4 H) 3.34 - 3.44 (m, 4 H) 3.92 (q, J=7.05 Hz, 4 H) 4.25 - 4.37 (m, 2 H) 4.39 (d, J=3.67 Hz, 5 H) 4.55 - 4.66 (m, 4 H) 4.81 - 4.91 (m, 2 H) 4.99 - 5.11 (m, 4 H) 5.26 (q, J=6.93 Hz, 2 H) 6.63 (d, J=2.81 Hz, 1 H) 6.69 (d, J=2.81 Hz, 1 H) 6.89 - 6.97 (m, 2 H) 7.06 - 7.15 (m, 4 H) 7.20 - 7.37 (m, 12 H) 7.37 - 7.48 (m, 10 H) 7.51 - 7.56 (m, 2 H) 7.56 - 7.61 (m, 2 H)
【0458】
工程3: エチル 3-[1-(4-ヒドロキシブチル)-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル]-3-{3-[(1R)-1-(6-ヒドロキシ-8-メチル-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル)エチル]-4-メチルフェニル}プロパノアートの調製
一般手順8を用い、反応体としてエチル 3-{1-[4-(ベンジルオキシ)ブチル]-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル}-3-(3-{(1R)-1-[6-(ベンジルオキシ)-8-メチル-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル]エチル}-4-メチルフェニル)プロパノアート(1当量)から出発して、標記化合物(収率63%)を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 9.5/4.4 (s+t, 2 H), 7.61 (2d, 1 H), 7.58 (2d, 1 H), 7.45 (2d, 1 H), 7.11 (m, 2 H), 6.61 (2d, 1 H), 6.41/6.39 (2d, 1 H), 5.25 (m, 1 H), 4.9 (m, 1 H), 4.65 (t, 2 H), 4.35/4.29 (2m, 2 H), 3.95 (q, 2 H), 3.4 (q, 2 H), 3.21 (d, 2 H), 2.79 (s, 3 H), 2.3 (s, 3 H), 2.11 (2s, 3 H), 1.91 (m, 2 H), 1.45 (2d, 3 H), 1.38 (m, 2 H), 1.01 (2t, 3 H)
【0459】
工程4: エチル 3-[1-(4-ブロモブチル)-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル]-3-{3-[(1R)-1-(6-ヒドロキシ-8-メチル-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル)エチル]-4-メチルフェニル}プロパノアートの調製
一般手順9を用い、反応体としてエチル 3-[1-(4-ヒドロキシブチル)-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル]-3-{3-[(1R)-1-(6-ヒドロキシ-8-メチル-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル)エチル]-4-メチルフェニル}プロパノアート(1当量)から出発して、標記化合物(白色の固体、収率77%)を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 9.5 (s, 1 H), 7.62 (d, 1 H), 7.59 (d, 1 H), 7.48/7.41 (d, 1 H), 7.1 (m, 2 H), 6.61 (d, 1 H), 6.4/6.39 (d, 1 H), 5.24 (m, 1 H), 4.88 (m, 1 H), 4.69 (t, 2 H), 4.31/4.28 (m, 2 H), 3.92 (q, 2 H), 3.52 (q, 2 H), 3.21 (d, 2 H), 2.79 (s, 3 H), 2.28 (s, 3 H), 2.1 (s, 2 H), 2 (m, 2 H), 1.78 (d, 3 H), 1.41 (m, 2 H), 1 (t, 3 H)
【0460】
工程5: エチル [(2R)-2,4,24,31-テトラメチル-27,27-ジオキソ-21,26-ジオキサ-27λ6-チア-1,14,15,16-テトラアザヘキサシクロ[20.5.3.13,7.19,13.012,16.025,29]ドトリアコンタ-3(32),4,6,9(31),10,12,14,22,24,29-デカエン-8-イル]アセタートの調製
一般手順11を用い、反応体としてエチル 3-[1-(4-ブロモブチル)-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル]-3-{3-[(1R)-1-(6-ヒドロキシ-8-メチル-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル)エチル]-4-メチルフェニル}プロパノアート(1当量)から出発して、標記化合物(白色の固体、収率61%)を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 0.97 - 1.13 (m, 4 H) 1.21 - 1.32 (m, 2 H) 1.53 - 1.76 (m, 1 H) 1.77 - 1.89 (m, 1 H) 2.03 - 2.10 (m, 3 H) 2.12 - 2.25 (m, 1 H) 2.31 (d, J=11.86 Hz, 3 H) 2.66 (s, 2 H) 2.72 - 2.80 (m, 1 H) 2.81 (s, 1 H) 2.95 - 3.15 (m, 1 H) 3.34 - 3.51 (m, 2 H) 3.67 (td, J=9.75, 5.32 Hz, 1 H) 3.88 - 4.01 (m, 3 H) 4.62 - 4.85 (m, 3 H) 4.92 (t, J=7.76 Hz, 1 H) 5.24 (dq, J=13.89, 6.82 Hz, 1 H) 5.53 (d, J=2.93 Hz, 1 H) 5.69 (br. s., 1 H) 6.56 - 6.76 (m, 1 H) 7.08 - 7.24 (m, 2 H) 7.30 (d, J=7.95 Hz, 1 H) 7.44 (d, J=7.70 Hz, 1 H) 7.68 (d, J=8.80 Hz, 1 H) 7.74 (d, J=8.68 Hz, 1 H) 7.88 (d, J=8.68 Hz, 1 H)
【0461】
工程6: 実施例29の調製
一般手順12を用い、反応体としてエチル [(2R)-2,4,24,31-テトラメチル-27,27-ジオキソ-21,26-ジオキサ-27λ6-チア-1,14,15,16-テトラアザヘキサシクロ[20.5.3.13,7.19,13.012,16.025,29]ドトリアコンタ-3(32),4,6,9(31),10,12,14,22,24,29-デカエン-8-イル]アセタート(1当量)から出発して、標記化合物(白色の固体、収率73%)を得た。
【0462】
ジアステレオピュアな生成物を、キラルカラム上でのクロマトグラフィー分離により得た。
【0463】
実施例29a(2R,8R)
HRMS C31H34N4O6Sの計算値: 590.2199; [M+H]+ 実測値: 591.2273 (δ=0.2 ppm)
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 12.25 (m, 1 H), 7.7 (d, 1 H), 7.48 (dd, 1 H), 7.3 (d, 1 H), 7.1 (d, 1 H), 6.72 (d, 1 H), 6.61 (d, 1 H), 5.7 (sl, 1 H), 5.21 (q, 1 H), 4.9 (t, 1 H), 4.75 (m, 2 H), 4.02/3.48 (2d, 2 H), 3.75/3.7 (2m, 2 H), 3.28/2.9 (2dd, 2 H), 2.8 (s, 3 H), 2.31 (s, 3 H), 2.2/2.02 (2m, 2 H), 2.08 (s, 3 H), 1.61/1.28 (2m, 2 H), 1.11 (d, 3 H)
【0464】
実施例29b(2R,8S)
HRMS C31H34N4O6Sの計算値: 590.2199; [M+H]+ 実測値: 591.2273 (δ=0.2 ppm)
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 12.2 (m, 1 H), 7.89 (d, 1 H), 7.72 (d, 1 H), 7.48 (dd, 1 H), 7.2 (d, 1 H), 7.11 (d, 1 H), 6.69 (d, 1 H), 5.51 (d, 1 H), 5.28 (q, 1 H), 4.8-4.7 (2m, 2 H), 4.8 (t, 1 H), 4/3.4 (2d, 2 H), 3.65/3.47 (2m, 2 H), 3.2/2.99 (2dd, 2 H), 2.69 (s, 3 H), 2.3 (s, 3 H), 2.18/2.1 (2m, 2 H), 2.1 (s, 3 H), 1.82/1.71 (2m, 2 H), 1.11 (d, 3 H)
【0465】
実施例30: [5-メトキシ-4,31-ジメチル-27,27-ジオキソ-21,26-ジオキサ-27λ
6-チア-1,14,15,16-テトラアザヘキサシクロ[20.5.3.1
3,7.1
9,13.0
12,16.0
25,29]ドトリアコンタ-3(32),4,6,9(31),10,12,14,22,24,29-デカエン-8-イル]酢酸
【化48】
【0466】
工程B1: メチル 5-ブロモ-3-メトキシ-2-メチルベンゾアートの調製
メチル 5-ブロモ-3-ヒドロキシ-2-メチルベンゾアート(1.0当量、26.0g、106.1mmol)を、DMF(300mL)に溶解し、次にヨウ化メチル(4当量、26.5mL、60.2g、424.5mmol)及びCs2CO3(4当量、137.9g、424.5mmol)を加えた。反応混合物を室温で12時間撹拌した。反応の完了後、混合物を氷水に注ぎ、EtOAcで抽出し、分離後、有機相をMgSO4で乾燥し、そして減圧下で濃縮した。粗生成物を、ヘプタン-EtOAcの溶離剤を用いる順相シリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、標記化合物を与えた(淡黄色の固体、19.1g、収率69%)。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.44 (s, 1 H), 7.34 (s, 1 H), 3.88 (s, 3 H), 3.83 (s, 3 H), 2.25 (s, 3 H)
【0467】
工程B2: (5-ブロモ-3-メトキシ-2-メチルフェニル)メタノールの調製
メチル 5-ブロモ-3-メトキシ-2-メチルベンゾアート(1当量、19.0g、73mmol)を、THF(200mL)に溶解し、溶液を0℃に冷却した。テトラヒドリドアルミン酸リチウム(1.2当量、44mL、THF中2M溶液)をN2雰囲気下で30分間かけて加えた。混合物を室温まで放温し、室温で2時間撹拌した。反応混合物を飽和NH4Cl水溶液でクエンチし、EtOAcで抽出し、有機相を分離し、MgSO4で乾燥し、減圧下で濃縮した。粗生成物を、ヘプタン-EtOAcの溶離剤を用いる順相シリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、標記化合物を与えた(黄色の固体、14.7g、収率87%)。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.16 (s, 1 H), 7.03 (s, 1 H), 5.23 (t, 1 H), 4.46 (d, 2 H), 3.34 (s, 3 H), 2.00 (s, 3 H)
【0468】
工程B3: [3-メトキシ-2-メチル-5-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル]メタノールの調製
一般手順3を用い、反応体として(5-ブロモ-3-メトキシ-2-メチルフェニル)メタノール(1当量、14.6g、63mmol)から出発して、標記化合物を与えた(12.53g、収率71%)。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.37 (sl, 1 H), 7.06 (sl, 1 H), 5.04 (t, 1 H), 4.47 (d, 2 H), 3.79 (s, 3 H), 2.09 (s, 3 H), 1.29 (s, 12 H)
【0469】
工程1: エチル 3-{1-[4-(ベンジルオキシ)ブチル]-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル}-3-[3-(ヒドロキシメチル)-5-メトキシ-4-メチルフェニル]プロパノアートの調製
一般手順6を用い、反応体としてエチル (2E)-3-{1-[4-(ベンジルオキシ)ブチル]-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル}プロパ-2-エノアート(1当量)及び[3-メトキシ-2-メチル-5-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル]メタノール(1.15当量)から出発して、標記化合物(収率76%)を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.59 (d, 1 H), 7.49 (d, 1 H), 7.35-7.2 (m, 5 H), 6.89 (d, 2 H), 4.95 (t, 1 H), 4.82 (t, 1 H), 4.67 (t, 2 H), 4.41 (s, 2 H), 4.4 (d, 2 H), 3.91 (q, 2 H), 3.75 (s, 3 H), 3.45 (t, 2 H), 3.15 (d, 2 H), 2.8 (s, 3 H), 2 (s, 3 H), 1.95 (m, 2 H), 1.5 (m, 2 H), 1 (t, 3 H)
【0470】
工程2: エチル 3-{1-[4-(ベンジルオキシ)ブチル]-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル}-3-(3-{[6-(ベンジルオキシ)-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル]メチル}-5-メトキシ-4-メチルフェニル)プロパノアートの調製
一般手順7を用い、反応体としてエチル 3-{1-[4-(ベンジルオキシ)ブチル]-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル}-3-[3-(ヒドロキシメチル)-5-メトキシ-4-メチルフェニル]プロパノアート(1当量)及び6-(ベンジルオキシ)-3,4-ジヒドロ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-2,2-ジオン(1.1当量)から出発して、標記化合物(収率87%)を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.59 (d, 1 H), 7.54 (d, 1 H), 7.49-7.2 (m, 10 H), 7.11 (d, 1 H), 7.08 (dd, 1 H), 6.96 (d, 1 H), 6.9 (d, 1 H), 6.8 (d, 1 H), 5.1 (s, 2 H), 4.87 (t, 1 H), 4.61 (t, 2 H), 4.39 (s, 4 H), 4.19 (m, 2 H), 3.92 (q, 2 H), 3.74 (s, 3 H), 3.39 (t, 2 H), 3.19 (d, 2 H), 2.79 (s, 3 H), 2.03 (s, 3 H), 1.9 (m, 2 H), 1.48 (m, 2 H), 0.99 (t, 3 H)
【0471】
工程3: エチル 3-[1-(4-ヒドロキシブチル)-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル]-3-{3-[(6-ヒドロキシ-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル)メチル]-5-メトキシ-4-メチルフェニル}プロパノアートの調製
一般手順8を用い、反応体としてエチル 3-{1-[4-(ベンジルオキシ)ブチル]-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル}-3-(3-{[6-(ベンジルオキシ)-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル]メチル}-5-メトキシ-4-メチルフェニル)プロパノアート(1当量)から出発して、標記化合物(収率95%)を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 9.7/4.85 (s+t, 2 H), 7.6 (d, 1 H), 7.52 (d, 1 H), 7 (d, 1 H), 6.95 (d, 1 H), 6.8 (m, 2 H), 6.59 (d, 1 H), 4.65 (t, 2 H), 4.41 (m, 1 H), 4.31 (s, 2 H), 4.18 (m, 2 H), 3.95 (q, 2 H), 3.78 (s, 3 H), 3.4 (t, 2 H), 3.2 (d, 2 H), 2.8 (s, 3 H), 2.05 (s, 3 H), 1.91 (m, 2 H), 1.38 (m, 2 H), 1 (t, 3 H)
【0472】
工程4: エチル 3-[1-(4-ブロモブチル)-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル]-3-{3-[(6-ヒドロキシ-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル)メチル]-5-メトキシ-4-メチルフェニル}プロパノアートの調製
一般手順9を用い、反応体としてエチル 3-[1-(4-ヒドロキシブチル)-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル]-3-{3-[(6-ヒドロキシ-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル)メチル]-5-メトキシ-4-メチルフェニル}プロパノアート(1当量)から出発して、標記化合物(白色の固体、収率86%)を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 9.67 (s, 1 H), 7.63 (d, 1 H), 7.56 (d, 1 H), 6.98 (d, 1 H), 6.95 (d, 1 H), 6.78 (m, 2 H), 6.57 (d, 1 H), 4.84 (t, 1 H), 4.69 (t, 2 H), 4.33 (s, 2 H), 4.2/4.12 (2d, 2 H), 3.94 (q, 2 H), 3.75 (s, 3 H), 3.53 (t, 2 H), 3.19 (d, 2 H), 2.78 (s, 3 H), 2.05 (s, 3 H), 2 (quint, 2 H), 1.77 (quint, 2 H), 1 (t, 3 H)
【0473】
工程5: エチル [5-メトキシ-4,31-ジメチル-27,27-ジオキソ-21,26-ジオキサ-27λ6-チア-1,14,15,16-テトラアザヘキサシクロ[20.5.3.13,7.19,13.012,16.025,29]ドトリアコンタ-3(32),4,6,9(31),10,12,14,22,24,29-デカエン-8-イル]アセタートの調製
一般手順11を用い、反応体としてエチル 3-[1-(4-ブロモブチル)-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル]-3-{3-[(6-ヒドロキシ-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル)メチル]-5-メトキシ-4-メチルフェニル}プロパノアート(1当量)から出発して、標記化合物(定量)を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.67 (d, 1 H), 7.45 (d, 1 H), 7.23 (s, 1 H), 6.98 (d, 1 H), 6.79 (dd, 1 H), 6.12 (d, 1 H), 5.81 (d, 1 H), 4.83-4.74 (m, 3 H), 4.16-3.78 (m, 6 H), 3.9 (s, 3 H), 3.64/3.4 (dt, 2 H), 3.21/3.07 (dd, 2 H), 2.64 (s, 3 H), 2.24-2.03 (m, 2 H), 2.14 (s, 3 H), 1.82/1.65 (m, 2 H), 1.02 (t, 3 H)
【0474】
工程6: 実施例30の調製
一般手順12を用い、反応体としてエチル [5-メトキシ-4,31-ジメチル-27,27-ジオキソ-21,26-ジオキサ-27λ6-チア-1,14,15,16-テトラアザヘキサシクロ[20.5.3.13,7.19,13.012,16.025,29]ドトリアコンタ-3(32),4,6,9(31),10,12,14,22,24,29-デカエン-8-イル]アセタート(1当量)から出発して、標記化合物(白色の固体、収率66%)を得た。
【0475】
エナンチオピュアな生成物を、キラルカラム上でのクロマトグラフィー分離により得た。
【0476】
実施例30a(E1)
HRMS C30H32N4O7Sの計算値: 592.1992; [M+H]+ 実測値: 593.2069 (δ=0.8 ppm)
【0477】
実施例30b(E2)
HRMS C30H32N4O7Sの計算値: 592.1992; [M+H]+ 実測値: 593.2066 (δ=0.3 ppm)
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 12.2 (m, 1 H), 7.7 (d, 1 H), 7.45 (d, 1 H), 7.25 (d, 1 H), 7 (d, 1 H), 6.8 (dd, 1 H), 6.11 (d, 1 H), 5.8 (d, 1 H), 4.8 (m, 3 H), 4.12/3.82 (d, 2 H), 4.03/3.85 (d, 2 H), 3.9 (s, 3 H), 3.65/3.4 (m, 2 H), 3.1/2.98 (dd, 2 H), 2.62 (s, 3 H), 2.21/2.1 (m, 2 H), 2.18 (s, 3 H), 1.88/1.68 (m, 2 H)
【0478】
実施例31: [(2S,8S)-4-メトキシ-2,32-ジメチル-28,28-ジオキソ-22,27-ジオキサ-28λ
6-チア-1,14,15,16-テトラアザヘキサシクロ[21.5.3.1
3,7.1
9,13.0
12,16.0
26,30]トリトリアコンタ-3(33),4,6,9(32),10,12,14,23,25,30-デカエン-8-イル]酢酸、
[(2R,8S)-4-メトキシ-2,32-ジメチル-28,28-ジオキソ-22,27-ジオキサ-28λ
6-チア-1,14,15,16-テトラアザヘキサシクロ[21.5.3.1
3,7.1
9,13.0
12,16.0
26,30]トリトリアコンタ-3(33),4,6,9(32),10,12,14,23,25,30-デカエン-8-イル]酢酸、
[(2S,8R)-4-メトキシ-2,32-ジメチル-28,28-ジオキソ-22,27-ジオキサ-28λ
6-チア-1,14,15,16-テトラアザヘキサシクロ[21.5.3.1
3,7.1
9,13.0
12,16.0
26,30]トリトリアコンタ-3(33),4,6,9(32),10,12,14,23,25,30-デカエン-8-イル]酢酸及び
[(2R,8R)-4-メトキシ-2,32-ジメチル-28,28-ジオキソ-22,27-ジオキサ-28λ
6-チア-1,14,15,16-テトラアザヘキサシクロ[21.5.3.1
3,7.1
9,13.0
12,16.0
26,30]トリトリアコンタ-3(33),4,6,9(32),10,12,14,23,25,30-デカエン-8-イル]酢酸
【化49】
【0479】
工程A1: {[(5-ヨードペンチル)オキシ]メチル}ベンゼンの調製
DCM(8L)中の5-(ベンジルオキシ)ペンタン-1-オール(1当量、1.15kg、5.92mol)の溶液に、PPh3(1.3当量、2.02kg、7.70mol)及びイミダゾール(1.3当量、524g、7.70mol)を15℃で加えた。ヨウ素(1.3当量、1.95kg、7.70mol)を、混合物に0~15℃で少量ずつ加えた。混合物を15℃で0.5時間撹拌した。反応の完了後、混合物を飽和Na2SO3水溶液(5L)でクエンチした。有機層を分離し、無水Na2SO4で乾燥し、濾過し、そして減圧下で濃縮した。残留物を0℃にゆっくりと冷却した。形成された沈殿物を濾別し、フィルターケーキをMTBE(2×1.3L)で洗浄し、濾液を減圧下で濃縮した。残留物を、石油エーテル/EtOAc 0~50:1の溶離剤を用いる順相シリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、標記化合物を与えた(微黄色の油状物、1.45kg、収率81%)。
1H-NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm: 7.27-7.37 (m, 5H), 4.52 (m, 2H), 3.49 (t,J=6.4 Hz, 2H), 3.20 (t, J=7.2 Hz, 2H), 1.84-1.88 (m, 2H), 1.64- 1.67 (m, 2H), 1.49-1.53 (m, 2H)
【0480】
工程A2: N-[5-(ベンジルオキシ)ペンチル]-4-ブロモ-3-メチル-2-ニトロアニリンの調製
DMF(250mL)中の4-ブロモ-3-メチル-2-ニトロ-アニリン(1当量、25g、108mmol)及び{[(5-ヨードペンチル)オキシ]メチル}ベンゼン(1.5当量、49.4g、162mmol)の溶液に、カリウム tert-ブチラートを0~5℃で少量ずつ(1.5当量、18.2g、162mmol)加え、次に混合物を室温で3時間撹拌した。反応混合物をH2O(520mL)に注ぎ、MTBE(3×90mL)で抽出した。合わせた有機層をNa2SO4で乾燥し、濾過し、そして濃縮乾固した。残留物を、石油エーテル/EtOAc 0~7:1の溶離剤を用いる順相シリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、標記化合物を与えた(赤色の油状物、26.46g、65mmol、収率60%)。
1H-NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm: 7.46 (d, J=9.2 Hz, 1H), 7.33-7.36 (m, 5H), 6.54 (d, J=9.2 Hz, 1H), 5.72 (s, 1H), 4.51 (s, 2H), 3.49 (t, J=6.4 Hz, 2H), 3.13-3.18 (m, 2H), 2.45 (s, 3H), 1.64-1.71 (m, 4H), 1.44-1.52 (m, 2H)
【0481】
工程A3: N1-[5-(ベンジルオキシ)ペンチル]-4-ブロモ-3-メチルベンゼン-1,2-ジアミンの調製
EtOH(1.9L)及び水(950mL)中のN-[5-(ベンジルオキシ)ペンチル]-4-ブロモ-3-メチル-2-ニトロアニリン(1当量、316g、776mmol)の溶液に、NH4Cl(10当量、415g、7.76mol)を加えた。混合物を70℃に加熱し、次に鉄(5当量、217g、3.88mol)を少量ずつ加え、そして混合物を80℃で1時間加熱した。反応混合物を50℃に冷却し、バーグメール(bergmehl)を加え、そして撹拌を10分間続けた。反応混合物をバーグメールに通して濾過した。フィルターケーキを高温EtOAc(2×2.5L 50℃で)で洗浄し、そして濾液を減圧下で濃縮した。水層をEtOAc(3×1.3L)で抽出し、有機層をブライン(3×0.5L)で洗浄し、Na2SO4で乾燥し、そして減圧下で濃縮した。粗生成物(250g)に石油エーテル:EtOAc 10:1(750mL)を加え、混合物を25℃で16時間撹拌した。沈殿物を濾取し、フィルターケーキを石油エーテル:EtOAc 10:1(100mL)で洗浄し、次に真空下で乾燥した。粗生成物(161g、427mmol、収率55%)を淡褐色の固体として得た。
1H-NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm: 7.27-7.36 (m, 5H), 7.01 (d, J=8.8 Hz, 1H), 6.45 (d, J=8.4 Hz, 1H), 4.52 (s, 2H), 3.47-3.52 (m, 4H), 3.08 (t, J=6.8 Hz, 2H), 2.32 (s, 3H), 1.65-1.71 (m, 4H), 1.53-1.57 (m, 2H)
【0482】
工程A4: 1-[5-(ベンジルオキシ)ペンチル]-5-ブロモ-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾールの調製
MeCN(1.40L)中のN1-[5-(ベンジルオキシ)ペンチル]-4-ブロモ-3-メチルベンゼン-1,2-ジアミン(1当量、200g、530mmol)の溶液に、3-メチルブチルニトリル(2.5当量、155g、1.33mol)を室温で加え、混合物を16時間撹拌した。反応が完了した後、混合物を減圧下で濃縮した。残留物をEtOAc(1L)に溶解し、飽和Na2SO3(3×340mL)で洗浄し、次に有機層をブライン(0.5L)で洗浄した。水層をEtOAc(2×170mL)で抽出し、合わせた有機層をNa2SO4で乾燥し、濾過し、そして減圧下で濃縮した。粗生成物を、石油エーテル/EtOAc 0~50:1を用いる順相シリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、標記化合物(134g、346.7mmol、収率65%)を黒色の油状物として与えた。
1H-NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm: 7.49 (d, J=8.8 Hz, 1H), 7.20-7.26 (m, 5H), 7.12 (d, J=8.8 Hz, 1H), 4.52 (t, J=6.8 Hz, 2H), 4.39 (s, 2H), 3.36 (t, J=6.4 Hz, 2H), 2.76 (s, 3H), 1.92-1.97 (m, 2H), 1.56-1.60 (m, 2H), 1.33-1.37 (m, 2H)
【0483】
工程A5: エチル (2E)-3-{1-[5-(ベンジルオキシ)ペンチル]-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル}プロパ-2-エノアートの調製
一般手順2 工程5を用い、反応体として1-[5-(ベンジルオキシ)ペンチル]-5-ブロモ-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール(1当量)から出発して、標記化合物(収率58%)を得た。
1H-NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm: 8.14 (d, J=16.4 Hz, 1H), 7.68 (d, J=9.2 Hz, 1H), 7.23-7.40 (m, 5H), 6.42 (d, J=15.6 Hz, 1H), 4.62 (t, J=7.2 Hz, 2H), 4.40-4.53 (m, 2H), 4.31 (q, J=7.2 Hz, 2H), 3.45 (t, J=6.4 Hz, 2H), 2.92 (s, 3H), 2.03 (m, 2H), 1.62-1.76 (m, 2H), 1.40-1.50 (m, 2H), 1.37 (t, J=7.2 Hz, 3H)
【0484】
工程1: エチル 3-{1-[5-(ベンジルオキシ)ペンチル]-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル}-3-[3-(1-ヒドロキシエチル)-4-メトキシフェニル]プロパノアートの調製
一般手順6を用い、反応体としてエチル (2E)-3-{1-[5-(ベンジルオキシ)ペンチル]-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル}プロパ-2-エノアート(1当量)及び1-[2-メトキシ-5-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル]エタン-1-オール(1.1当量)から出発して、標記化合物(収率70%)を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.61 (d, 1 H), 7.45 (d, 1 H), 7.38 (d, 1 H), 7.32-7.2 (m, 5 H), 7.12 (dd, 1 H), 6.81 (d, 1 H), 4.9 (d, 1 H), 4.9 (m, 1 H), 4.8 (m, 1 H), 4.61 (t, 2 H), 4.4 (s, 2 H), 3.91 (q, 2 H), 3.7 (s, 3 H), 3.38 (t, 2 H), 3.1 (d, 2 H), 2.78 (2s, 3 H), 1.89 (m, 2 H), 1.55 (m, 2 H), 1.3 (m, 2 H), 1.2 (2d, 3 H), 1 (t, 3 H)
【0485】
工程2: エチル 3-(3-{1-[6-(ベンジルオキシ)-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル]エチル}-4-メトキシフェニル)-3-{1-[5-(ベンジルオキシ)ペンチル]-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル}プロパノアートの調製
一般手順7を用い、反応体としてエチル 3-{1-[5-(ベンジルオキシ)ペンチル]-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル}-3-[3-(1-ヒドロキシエチル)-4-メトキシフェニル]プロパノアート(1当量)及び6-(ベンジルオキシ)-3,4-ジヒドロ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-2,2-ジオン(1.1当量)から出発して、標記化合物(収率58%)を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.6 (d, 1 H), 7.5 (2d, 1 H), 7.45-7.2 (m, 11 H), 7.1 (2d, 1 H), 6.9 (m, 2 H), 6.75 (m, 2 H), 5.39 (m, 1 H), 5.02 (m, 2 H), 4.81 (m, 1 H), 4.6-4.5 (m, 2 H), 4.6 (2t, 2 H), 4.4 (s, 2 H), 3.91 (q, 2 H), 3.65 (s, 3 H), 3.35 (m, 2 H), 3.18 (d, 2 H), 2.78 (s, 3 H), 1.89 (m, 2 H), 1.55 (m, 2 H), 1.45 (2d, 3 H), 1.28 (m, 2 H), 0.99 (t, 3 H)
【0486】
工程3: エチル 3-{3-[1-(6-ヒドロキシ-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル)エチル]-4-メトキシフェニル}-3-[1-(5-ヒドロキシペンチル)-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル]プロパノアートの調製
一般手順8を用い、反応体としてエチル 3-(3-{1-[6-(ベンジルオキシ)-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル]エチル}-4-メトキシフェニル)-3-{1-[5-(ベンジルオキシ)ペンチル]-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル}プロパノアート(1当量)から出発して、標記化合物(収率84%)を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δppm: 9.5/4.3 (s+m, 2 H), 7.62 (d, 1 H), 7.52 (d, 1 H), 7.41 (d, 1 H), 7.15 (dd, 1 H), 6.81 (d, 1 H), 6.79 (d, 1 H), 6.69 (dd, 1 H), 6.5 (d, 1 H), 5.39 (m, 1 H), 4.81 (m, 1 H), 4.65 (t, 2 H), 4.6-4.4 (m, 2 H), 3.92 (q, 2 H), 3.68 (s, 3 H), 3.3 (m, 2 H), 3.2 (d, 2 H), 2.79 (2s, 3 H), 1.88 (m, 2 H), 1.45 (m, 5 H), 1.25 (m, 2 H), 1 (2t, 3 H)
【0487】
工程4: エチル 3-[1-(5-ブロモペンチル)-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル]-3-{3-[1-(6-ヒドロキシ-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル)エチル]-4-メトキシフェニル}プロパノアートの調製
一般手順9を用い、反応体としてエチル 3-{3-[1-(6-ヒドロキシ-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル)エチル]-4-メトキシフェニル}-3-[1-(5-ヒドロキシペンチル)-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル]プロパノアート(1当量)から出発して、標記化合物(白色の固体、収率66%)を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 9.42 (s, 1 H), 7.65 (d, 1 H), 7.55 (d, 1 H), 7.41 (d, 1 H), 7.12 (dd, 1 H), 6.81 (d, 1 H), 6.79 (d, 1 H), 6.65 (dd, 1 H), 6.5 (d, 1 H), 5.39 (m, 1 H), 4.81 (m, 1 H), 4.65 (t, 2 H), 4.6-4.4 (m, 2 H), 3.92 (q, 2 H), 3.68 (s, 3 H), 3.49 (t, 2 H), 3.2 (d, 2 H), 2.79 (2s, 3 H), 1.9 (m, 2 H), 1.8 (m, 2 H), 1.45 (d, 3 H), 1.35 (m, 2 H), 1 (t, 3 H)
【0488】
工程5: エチル [4-メトキシ-2,32-ジメチル-28,28-ジオキソ-22,27-ジオキサ-28λ6-チア-1,14,15,16-テトラアザヘキサシクロ[21.5.3.13,7.19,13.012,16.026,30]トリトリアコンタ-3(33),4,6,9(32),10,12,14,23,25,30-デカエン-8-イル]アセタートの調製
一般手順11を用い、反応体としてエチル 3-[1-(5-ブロモペンチル)-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル]-3-{3-[1-(6-ヒドロキシ-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル)エチル]-4-メトキシフェニル}プロパノアート(1当量)から出発して、標記化合物(定量)を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 1.01 (t, J=7.03 Hz, 7 H) 1.25 (d, J=7.34 Hz, 4 H) 1.35 (d, J=4.89 Hz, 5 H) 1.50 (d, J=7.09 Hz, 5 H) 1.55 - 1.74 (m, 5 H) 1.88 - 1.97 (m, 3 H) 2.70 - 2.78 (m, 2 H) 2.81 (s, 3 H) 2.86 (s, 3 H) 3.01 (dd, J=15.53, 7.70 Hz, 1 H) 3.17 (ddd, J=15.62, 7.61, 4.16 Hz, 4 H) 3.62 (s, 4 H) 3.65 - 3.74 (m, 6 H) 3.76 - 3.84 (m, 1 H) 3.92 (quin, J=7.24 Hz, 4 H) 4.01 (d, J=2.32 Hz, 2 H) 4.14 (d, J=17.97 Hz, 1 H) 4.41 (d, J=17.61 Hz, 1 H) 4.70 (d, J=6.24 Hz, 4 H) 4.83 (t, J=8.13 Hz, 1 H) 4.89 (t, J=7.58 Hz, 1 H) 5.42 - 5.55 (m, 2 H) 5.69 (d, J=2.69 Hz, 1 H) 6.11 (d, J=2.81 Hz, 1 H) 6.66 - 6.77 (m, 4 H) 6.85 (dd, J=10.88, 9.05 Hz, 2 H) 6.94 (d, J=8.68 Hz, 1 H) 7.01 (d, J=1.96 Hz, 1 H) 7.15 - 7.20 (m, 1 H) 7.26 (d, J=8.80 Hz, 1 H) 7.47 - 7.54 (m, 2 H) 7.59 - 7.65 (m, 2 H) 7.66 - 7.73 (m, 2 H)
【0489】
工程6: 実施例31の調製
一般手順12を用い、反応体としてエチル [4-メトキシ-2,32-ジメチル-28,28-ジオキソ-22,27-ジオキサ-28λ6-チア-1,14,15,16-テトラアザヘキサシクロ[21.5.3.13,7.19,13.012,16.026,30]トリトリアコンタ-3(33),4,6,9(32),10,12,14,23,25,30-デカエン-8-イル]アセタート(1当量)から出発して、標記化合物(白色の固体、収率67%)を得た。
【0490】
ジアステレオピュアな生成物を、キラルカラム上でのクロマトグラフィー分離により得た。
【0491】
実施例31a(2S,8S)
HRMS C31H34N4O7Sの計算値: 606.2148; [M+H]+ 実測値: 607.2223 (δ=0.3 ppm)
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.61 (d, 1 H), 7.51 (dd, 1 H), 7.21 (d, 1 H), 7 (d, 1 H), 6.99 (d, 1 H), 6.88 (d, 1 H), 6.75 (dd, 1 H), 5.75 (d, 1 H), 5.49 (q, 1 H), 4.9 (t, 1 H), 4.7 (m, 2 H), 4 (s, 2 H), 3.81/3.61 (2m, 2 H), 3.72 (s, 3 H), 3.09/2.88 (2dd, 2 H), 2.81 (s, 3 H), 2 (m, 2 H), 1.65 (m, 2 H), 1.38/1.18 (2m, 2 H), 1.28 (d, 3 H)
【0492】
実施例31b(2R,8S)
HRMS C31H34N4O7Sの計算値: 606.2148; [M+H]+ 実測値: 607.2221 (δ=0.0 ppm)
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.7 (s, 2 H), 7.58 (d, 1 H), 7.2 (dd, 1 H), 6.82 (d, 1 H), 6.71 (d, 1 H), 6.7 (dd, 1 H), 6.1 (d, 1 H), 5.5 (q, 1 H), 4.81 (t, 1 H), 4.7 (t, 2 H), 4.39/4.1 (2d, 2 H), 3.7 (m, 2 H), 3.61 (s, 3 H), 3.15/3.05 (2dd, 2 H), 2.8 (s, 3 H), 2 (m, 2 H), 1.7/1.52 (2m, 2 H), 1.48 (d, 3 H), 1.39/1.18 (2m, 2 H)
【0493】
実施例31c(2S,8R)
HRMS C31H34N4O7Sの計算値: 606.2148; [M+H]+ 実測値: 607.2232 (δ=1.8 ppm)
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 12.07 (sl, 1 H), 7.68 (s, 2 H), 7.46 (d, 1 H), 7.19 (dd, 1 H), 6.84 (d, 1 H), 6.73 (d, 1 H), 6.71 (dd, 1 H), 6.09 (d, 1 H), 5.5 (q, 1 H), 4.81 (t, 1 H), 4.7 (t, 2 H), 4.38/4.1 (2d, 2 H), 3.71 (m, 2 H), 3.63 (s, 3 H), 3.15/3.05 (2dd, 2 H), 2.8 (s, 3 H), 1.99 (m, 2 H), 1.69/1.53 (2m, 2 H), 1.47 (d, 3 H), 1.38/1.18 (2m, 2 H)
【0494】
実施例31d(2R,8R)
HRMS C31H34N4O7Sの計算値: 606.2148; [M+H]+ 実測値: 607.2221 (δ=0.0 ppm)
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 12.2 (sl, 1 H), 7.61 (d, 1 H), 7.53 (dd, 1 H), 7.2 (d, 1 H), 6.99/6.97 (2d, 2 H), 6.87 (d, 1 H), 6.75 (dd, 1 H), 5.74 (d, 1 H), 5.46 (q, 1 H), 4.88 (t, 1 H), 4.69 (m, 2 H), 3.99 (s, 2 H), 3.82/3.63 (2m, 2 H), 3.74 (s, 3 H), 3.07/2.87 (dd+m, 2 H), 2.85 (s, 3 H), 1.99 (m, 2 H), 1.63 (m, 2 H), 1.37/1.18 (2m, 2 H), 1.24 (d, 3 H)
【0495】
実施例32: [23-フルオロ-4,31-ジメチル-27,27-ジオキソ-21,26-ジオキサ-27λ
6-チア-1,14,15,16-テトラアザヘキサシクロ[20.5.3.1
3,7.1
9,13.0
12,16.0
25,29]ドトリアコンタ-3(32),4,6,9(31),10,12,14,22,24,29-デカエン-8-イル]酢酸
【化50】
【0496】
工程C1: 5-(ベンジルオキシ)-4-フルオロ-2-ヒドロキシベンズアルデヒドの調製
一般手順4 工程1を用い、反応体として4-(ベンジルオキシ)-3-フルオロフェノール(1当量)から出発して、標記化合物(収率95%)を得た。
1H-NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 10.78 (s, 1 H), 10.18 (s, 1 H), 7.48-7.29 (m, 5 H), 7.43 (d, 1 H), 6.87 (d, 1 H), 5.13 (s, 2 H)
【0497】
工程C2: 6-(ベンジルオキシ)-7-フルオロ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-2,2-ジオンの調製
一般手順4 工程2を用い、反応体として5-(ベンジルオキシ)-4-フルオロ-2-ヒドロキシベンズアルデヒド(1当量)から出発して、標記化合物(収率94%)を得た。
1H-NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 9.11 (s, 1 H), 7.97 (d, 1 H), 7.76 (d, 1 H), 7.52-7.36 (m, 5 H), 5.25 (s, 2 H)
【0498】
工程C3: 6-(ベンジルオキシ)-7-フルオロ-3,4-ジヒドロ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-2,2-ジオンの調製
一般手順4 工程3を用い、反応体として6-(ベンジルオキシ)-7-フルオロ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-2,2-ジオン(1当量)から出発して、標記化合物(黄色の固体、収率86%)を得た。
1H-NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 8.56 (brs, 1 H), 7.48-7.32 (m, 5 H), 7.25 (d, 1 H), 7.19 (d, 1 H), 5.14 (s, 2 H), 4.5 (s, 2 H)
【0499】
工程1: エチル 3-{1-[4-(ベンジルオキシ)ブチル]-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル}-3-(3-{[6-(ベンジルオキシ)-7-フルオロ-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル]メチル}-4-メチルフェニル)プロパノアートの調製
一般手順7を用い、反応体としてエチル (2E)-3-{1-[4-(ベンジルオキシ)ブチル]-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル}プロパ-2-エノアート(1当量)及び6-(ベンジルオキシ)-7-フルオロ-3,4-ジヒドロ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-2,2-ジオン(1.2当量)から出発して、標記化合物(収率66%)を得た。
1H-NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.58 (d, 1 H), 7.49 (d, 1 H), 7.47 (dm, 2 H), 7.41 (tm, 2 H), 7.36 (tm, 1 H), 7.3 (d, 1 H), 7.3 (m, 2 H), 7.27 (d, 1 H), 7.25 (m, 2 H), 7.25 (d, 1 H), 7.24 (m, 1 H), 7.2 (dd, 1 H), 7.13 (d, 1 H), 5.14 (s, 2 H), 4.86 (t, 1 H), 4.64 (t, 2 H), 4.47/4.42 (d+d, 2 H), 4.38 (s, 2 H), 4.26/4.21 (d+d, 2 H), 3.92 (q, 2 H), 3.39 (t, 2 H), 3.2/3.16 (dd+dd, 2 H), 2.77 (s, 3 H), 2.2 (s, 3 H), 1.92 (m, 2 H), 1.47 (m, 2 H), 0.97 (t, 3 H)
【0500】
工程2: エチル 3-{3-[(7-フルオロ-6-ヒドロキシ-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル)メチル]-4-メチルフェニル}-3-[1-(4-ヒドロキシブチル)-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル]プロパノアートの調製
一般手順8を用い、反応体としてエチル 3-{1-[4-(ベンジルオキシ)ブチル]-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル}-3-(3-{[6-(ベンジルオキシ)-7-フルオロ-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル]メチル}-4-メチルフェニル)プロパノアート(1当量)から出発して、標記化合物(白色の固体泡状物、収率95%)を得た。
1H-NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 10.17 (s, 1 H), 7.62 (d, 1 H), 7.52 (d, 1 H), 7.26 (d, 1 H), 7.2 (dd, 1 H), 7.18 (d, 1 H), 7.14 (d, 1 H), 6.84 (d, 1 H), 4.84 (t, 1 H), 4.65 (t, 2 H), 4.44 (brt., 1 H), 4.4 (s, 2 H), 4.25/4.2 (d+d, 2 H), 3.94 (q, 2 H), 3.38 (m, 2 H), 3.18 (d, 2 H), 2.77 (s, 3 H), 2.22 (s, 3 H), 1.9 (m, 2 H), 1.36 (m, 2 H), 1 (t, 3 H)
【0501】
工程3: エチル 3-[1-(4-クロロブチル)-4-メチル-ベンゾトリアゾール-5-イル]-3-[3-[(7-フルオロ-6-ヒドロキシ-2,2-ジオキソ-4H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3-イル)メチル]-4-メチル-フェニル]プロパノアートの調製
一般手順10を用い、反応体としてエチル 3-{3-[(7-フルオロ-6-ヒドロキシ-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル)メチル]-4-メチルフェニル}-3-[1-(4-ヒドロキシブチル)-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル]プロパノアート(1当量)から出発して、標記化合物(黄色の油状物、定量)を得た。
1H-NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 10.17 (s, 1 H), 7.64 (d, 1 H), 7.53 (d, 1 H), 7.25 (d, 1 H), 7.2 (dd, 1 H), 7.18 (d, 1 H), 7.14 (d, 1 H), 6.84 (d, 1 H), 4.85 (t, 1 H), 4.7 (t, 2 H), 4.4 (s, 2 H), 4.25/4.19 (d+d, 2 H), 3.94 (q, 2 H), 3.65 (t, 2 H), 3.18 (d, 2 H), 2.77 (s, 3 H), 2.22 (s, 3 H), 1.99 (m, 2 H), 1.68 (m, 2 H), 1 (t, 3 H)
【0502】
工程4: エチル [23-フルオロ-4,31-ジメチル-27,27-ジオキソ-21,26-ジオキサ-27λ6-チア-1,14,15,16-テトラアザヘキサシクロ[20.5.3.13,7.19,13.012,16.025,29]ドトリアコンタ-3(32),4,6,9(31),10,12,14,22,24,29-デカエン-8-イル]アセタートの調製
一般手順11を用い、反応体としてエチル 3-[1-(4-クロロブチル)-4-メチル-ベンゾトリアゾール-5-イル]-3-[3-[(7-フルオロ-6-ヒドロキシ-2,2-ジオキソ-4H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3-イル)メチル]-4-メチル-フェニル]プロパノアート(1当量)から出発して、標記化合物(白色の固体泡状物、収率69%)を得た。
1H-NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.69 (d, 1 H), 7.47 (dd, 1 H), 7.47 (d, 1 H), 7.27 (d, 1 H), 7.2 (d, 1 H), 6.64 (d, 1 H), 6.1 (d, 1 H), 4.83/4.76 (m+m, 2 H), 4.78 (t, 1 H), 4.24/3.9 (d+d, 2 H), 3.99/3.76 (d+d, 2 H), 3.92 (q, 2 H), 3.7/3.42 (m+m, 2 H), 3.14/3.06 (dd+dd, 2 H), 2.64 (s, 3 H), 2.32 (s, 3 H), 2.21/2.01 (m+m, 2 H), 1.8/1.62 (m+m, 2 H), 1.01 (t, 3 H)
【0503】
工程5: 実施例32の調製
一般手順12を用い、反応体としてエチル [23-フルオロ-4,31-ジメチル-27,27-ジオキソ-21,26-ジオキサ-27λ6-チア-1,14,15,16-テトラアザヘキサシクロ[20.5.3.13,7.19,13.012,16.025,29]ドトリアコンタ-3(32),4,6,9(31),10,12,14,22,24,29-デカエン-8-イル]アセタート(1当量)から出発して、標記化合物(白色の固体、収率55%)を得た。
【0504】
エナンチオピュアな生成物を、キラルカラム上でのクロマトグラフィー分離により得た。
【0505】
実施例32a(E1)
HRMS C29H29FN4O6Sの計算値: 580.1792; [M+H]+ 実測値: 581.1863 (δ=-0.3 ppm)
【0506】
実施例32b (E2)
HRMS C29H29FN4O6Sの計算値: 580.1792; [M+H]+ 実測値: 581.1867 (δ=0.4 ppm)
1H-NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.68 (d, 1 H), 7.48 (s, 1 H), 7.45 (d, 1 H), 7.27 (s, 1 H), 7.2 (d, 1 H), 6.61 (s, 1 H), 6.08 (d, 1 H), 4.84/4.74 (m+m, 2 H), 4.75 (t, 1 H), 4.23/3.91 (d+d, 2 H), 3.99/3.76 (d+d, 2 H), 3.69/3.4 (m+m, 2 H), 3.01/2.94 (dd+dd, 2 H), 2.63 (s, 3 H), 2.31 (s, 3 H), 2.22/2.01 (m+m, 2 H), 1.81/1.62 (m+m, 2 H)
13C-NMR (125 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 131.3, 131.3, 128.8, 127.2, 112.6, 107.9, 107.4, 68.7, 52, 48.5, 48.2, 41.9, 41.1, 26.8, 25.4, 16.5, 13.4
【0507】
実施例33: [5-クロロ-4,31-ジメチル-27,27-ジオキソ-21,26-ジオキサ-27λ
6-チア-1,14,15,16-テトラアザヘキサシクロ[20.5.3.1
3,7.1
9,13.0
12,16.0
25,29]ドトリアコンタ-3(32),4,6,9(31),10,12,14,22,24,29-デカエン-8-イル]酢酸
【化51】
【0508】
工程B1: (5-ブロモ-3-クロロ-2-メチルフェニル)メタノールの調製
メチル 5-ブロモ-3-クロロ-2-メチル-ベンゾアート(1当量、20.0g、75.9mmol)を、EtOH(500mL)に溶解し、次に水素化ホウ素ナトリウム(3当量、8.6g、227.7mmol)を撹拌した混合物に0℃で加えた。混合物をこの温度で10分間撹拌し、塩化カルシウム(3当量、25.3g、227.7mmol)を30分間にわたって加えた。次にそれを室温まで放温し、室温で2時間撹拌した。反応混合物を冷1M HCl水溶液でクエンチし、EtOAcで抽出し、有機相を分離し、MgSO4で乾燥し、減圧下で濃縮して、粗生成物(17.0g、収率95%)を白色の固体として与え、これをさらに精製することなく次の工程で用いた。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.58 (s, 1 H), 7.53 (s, 1 H), 5.42 (t, 1H), 4.52 (d, 2 H), 2.21 (s, 3 H)
【0509】
工程B2: [3-クロロ-2-メチル-5-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル]メタノールの調製
一般手順3を用い、反応体として(5-ブロモ-3-クロロ-2-メチルフェニル)メタノール(1当量、20.0g、84.9mmol)から出発して、標記化合物を与えた(11.6g、収率48%)。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.68 (d, 1 H), 7.5 (d, 1 H), 5.25 (t, 1 H), 4.52 (d, 2 H), 2.3 (s, 3 H), 1.3 (s, 12 H)
【0510】
工程1: エチル 3-{1-[4-(ベンジルオキシ)ブチル]-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル}-3-[3-クロロ-5-(ヒドロキシメチル)-4-メチルフェニル]プロパノアートの調製
一般手順6を用い、反応体としてエチル (2E)-3-{1-[4-(ベンジルオキシ)ブチル]-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル}プロパ-2-エノアート(1当量)及び[3-クロロ-2-メチル-5-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル]メタノール(1.1当量)から出発して、標記化合物(収率98%)を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.6 (d, 1 H), 7.49 (d, 1 H), 7.29 (m, 7 H), 5.16 (t, 1 H), 4.84 (t, 1 H), 4.66 (t, 2 H), 4.44 (d, 2 H), 4.4 (s, 2 H), 3.94 (q, 2 H), 3.42 (t, 2 H), 3.16 (t, 2 H), 2.76 (s, 3 H), 2.19 (s, 3 H), 1.95 (quint, 2 H), 1.5 (quint, 2 H), 1 (t, 3 H)
【0511】
工程2: エチル 3-{1-[4-(ベンジルオキシ)ブチル]-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル}-3-(3-{[6-(ベンジルオキシ)-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル]メチル}-5-クロロ-4-メチルフェニル)プロパノアートの調製
一般手順7を用い、反応体としてエチル 3-{1-[4-(ベンジルオキシ)ブチル]-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル}-3-[3-クロロ-5-(ヒドロキシメチル)-4-メチルフェニル]プロパノアート(1当量)及び6-(ベンジルオキシ)-3,4-ジヒドロ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-2,2-ジオン(1.1当量)から出発して、標記化合物(収率85%)を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.6 (d, 1 H), 7.51 (d, 1 H), 7.46 (d, 2 H), 7.42-7.22 (m, 10 H), 7.13 (d, 1 H), 7.06 (dd, 1 H), 6.93 (d, 1 H), 5.1 (s, 2 H), 4.85 (t, 1 H), 4.63 (t, 2 H), 4.44 (sl, 2 H), 4.38 (s, 2 H), 4.29 (sl, 2 H), 3.93 (q, 2 H), 3.4 (t, 2 H), 3.2 (m, 2 H), 2.76 (s, 3 H), 2.26 (s, 3 H), 1.92 (quint, 2 H), 1.48 (quint, 2 H), 0.99 (t, 3 H)
【0512】
工程3: エチル 3-{3-クロロ-5-[(6-ヒドロキシ-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル)メチル]-4-メチルフェニル}-3-[1-(4-ヒドロキシブチル)-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル]プロパノアートの調製
一般手順8を用い、反応体としてエチル 3-{1-[4-(ベンジルオキシ)ブチル]-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル}-3-(3-{[6-(ベンジルオキシ)-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル]メチル}-5-クロロ-4-メチルフェニル)プロパノアート(1当量)から出発して、標記化合物(白色の固体、収率81%)を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 9.7/4.41 (s+t, 2 H), 7.65 (d, 1 H), 7.55 (d, 1 H), 7.4/7.28 (2d, 2 H), 7 (d, 1 H), 6.8 (dd, 1 H), 6.6 (d, 1 H), 4.85 (t, 1 H), 4.65 (t, 2 H), 4.41 (s, 2 H), 4.28 (d, 2 H), 3.95 (q, 2 H), 3.38 (q, 2 H), 3.2 (m, 2 H), 2.78 (s, 3 H), 2.29 (s, 3 H), 1.9 (m, 2 H), 1.39 (m, 2 H), 1.02 (t, 3 H)
【0513】
工程4: エチル 3-[1-(4-ブロモブチル)-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル]-3-{3-クロロ-5-[(6-ヒドロキシ-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル)メチル]-4-メチルフェニル}プロパノアートの調製
一般手順9を用い、反応体としてエチル 3-{3-クロロ-5-[(6-ヒドロキシ-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル)メチル]-4-メチルフェニル}-3-[1-(4-ヒドロキシブチル)-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル]プロパノアート(1当量)から出発して、標記化合物(白色の固体、収率74%)を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 9.68 (s, 1 H), 7.65/7.55 (2d, 2 H), 7.39/7.26 (2d, 2 H), 6.99 (d, 1 H), 6.78 (dd, 1 H), 6.6 (d, 1 H), 4.84 (t, 1 H), 4.69 (t, 2 H), 4.4 (s, 2 H), 4.27 (d, 2 H), 3.95 (q, 2 H), 3.54 (t, 2 H), 3.2 (t, 2 H), 2.76 (s, 3 H), 2.26 (s, 3 H), 2 (m, 2 H), 1.78 (m, 2 H), 1.01 (t, 3 H)
【0514】
工程5: エチル [5-クロロ-4,31-ジメチル-27,27-ジオキソ-21,26-ジオキサ-27λ6-チア-1,14,15,16-テトラアザヘキサシクロ[20.5.3.13,7.19,13.012,16.025,29]ドトリアコンタ-3(32),4,6,9(31),10,12,14,22,24,29-デカエン-8-イル]アセタートの調製
一般手順11を用い、反応体としてエチル 3-[1-(4-ブロモブチル)-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル]-3-{3-クロロ-5-[(6-ヒドロキシ-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル)メチル]-4-メチルフェニル}プロパノアート(1当量)から出発して、標記化合物(白色の固体、収率45%)を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.68/5.88 (m+d, 2 H), 7.67/7.43 (2d, 2 H), 6.99 (d, 1 H), 6.79 (dd, 1 H), 6.6 (d, 1 H), 4.82-4.73 (m, 1 H), 4.79 (t, 2 H), 4.19/4.04 (2d, 2 H), 3.97/3.86 (2d, 2 H), 3.94 (m, 2 H), 3.67/3.45 (m+dt, 2 H), 3.21/3.06 (2dd, 2 H), 2.65 (s, 3 H), 2.35 (s, 3 H), 2.21/2.06 (2m, 2 H), 1.8/1.6 (2m, 2 H), 1.02 (t, 3 H)
【0515】
工程6: 実施例33の調製
一般手順12を用い、反応体としてエチル [5-クロロ-4,31-ジメチル-27,27-ジオキソ-21,26-ジオキサ-27λ6-チア-1,14,15,16-テトラアザヘキサシクロ[20.5.3.13,7.19,13.012,16.025,29]ドトリアコンタ-3(32),4,6,9(31),10,12,14,22,24,29-デカエン-8-イル]アセタート(1当量)から出発して、標記化合物(白色の固体、収率90%)を得た。
【0516】
エナンチオピュアな生成物を、キラルカラム上でのクロマトグラフィー分離により得た。
【0517】
実施例33a(E1)
HRMS C29H29ClN4O6Sの計算値: 596.1496; [M+H]+ 実測値: 597.1573 (δ=0.7 ppm)
【0518】
実施例33b(E2)
HRMS C29H29ClN4O6Sの計算値: 596.1496; [M+H]+ 実測値: 597.1571 (δ=0.3 ppm)
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 12.27 (s, 1 H), 7.68 (s, 1 H), 7.67 (d, 1 H), 7.42 (d, 1 H), 6.99 (d, 1 H), 6.79 (dd, 1 H), 6.58 (s, 1 H), 5.86 (d, 1 H), 4.82-4.72 (m, 3 H), 4.18/4.04 (2d, 2 H), 3.98/3.85 (d, 2 H), 3.66/3.44 (m+dt, 2 H), 3.09/2.94 (2dd, 2 H), 2.64 (s, 3 H), 2.35 (s, 3 H), 2.21/2.06 (2m, 2 H), 1.81/1.61 (2m, 2 H);
【0519】
実施例34: [(2R,8S)-2,4,20,33-テトラメチル-29,29-ジオキソ-23,28-ジオキサ-29λ
6-チア-1,14,15,16,20-ペンタアザヘキサシクロ[22.5.3.1
3,7.1
9,13.0
12,16.0
27,31]テトラトリアコンタ-3(34),4,6,9(33),10,12,14,24,26,31-デカエン-8-イル]酢酸及び
[(2R,8R)-2,4,20,33-テトラメチル-29,29-ジオキソ-23,28-ジオキサ-29λ
6-チア-1,14,15,16,20-ペンタアザヘキサシクロ[22.5.3.1
3,7.1
9,13.0
12,16.0
27,31]テトラトリアコンタ-3(34),4,6,9(33),10,12,14,24,26,31-デカエン-8-イル]酢酸
【化52】
【0520】
工程A1: tert-ブチル (3-{[2-(ベンジルオキシ)エチル](メチル)アミノ}プロピル)カルバマートの調製
MeCN(3mL/mmol、139mL)中の[(2-ブロモエトキシ)メチル]ベンゼン(10g、46.5mmol、7.35mL)の溶液に、tert-ブチル [3-(メチルアミノ)プロピル]カルバマート(1当量、8.75g、46.5mmol)及びK2CO3(2当量、9.22g、93mmol)を室温で加えた。反応混合物を50℃に加熱し、2時間撹拌した。反応の完了後、混合物をEtOAc(500ml)で希釈し、水(500ml)、次にブライン(500ml)で洗浄した。有機層を無水Na2SO4で乾燥し、濾過し、濃縮乾固して粗生成物を無色の油状物として与え、これをさらに精製することなく次の工程で用いた(14.5g、収率77%)。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.38-7.25 (m, 5 H), 6.74 (t, 1 H), 4.46 (s, 2 H), 3.5 (t, 2 H), 2.92 (q, 2 H), 2.5 (m, 2 H), 2.31 (t, 2 H), 2.15 (s, 3 H), 1.49 (quint, 2 H), 1.37 (s, 9 H)
【0521】
工程A2: N1-[2-(ベンジルオキシ)エチル]-N1-メチル-N3-(3-メチル-2-ニトロフェニル)プロパン-1,3-ジアミンの調製
ジオキサン(5mL/mmol、180mL)中のtert-ブチル (3-{[2-(ベンジルオキシ)エチル](メチル)アミノ}プロピル)カルバマート(14.5g、36mmol)の溶液に、HCl(ジオキサン中4N)(4当量、36mL)を室温で加えた。反応混合物を室温で一晩撹拌した。反応の完了後、溶媒を減圧下で蒸発乾固した。粗N1-[2-(ベンジルオキシ)エチル]-N1-メチルプロパン-1,3-ジアミン塩酸塩(13.3g、収率68%)を、さらに精製することなく、一般手順2 工程1を用いて1-フルオロ-3-メチル-2-ニトロベンゼンと反応させて、標記化合物をもたらした(収率78%)。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.39-7.28 (m, 5 H), 7.25 (dd, 1 H), 6.78 (d, 1 H), 6.58 (d, 1 H), 6.55 (m, 1 H), 4.5 (s, 2 H), 3.67 (t, 2 H), 3.22 (q, 2 H), 2.98 (m, 2 H), 2.82 (quint, 2 H), 2.82 (m, 2 H), 2.5 (-, 3 H), 2.29 (s, 3 H)
【0522】
工程A3: N1-[2-(ベンジルオキシ)エチル]-N3-(4-ブロモ-3-メチル-2-ニトロフェニル)-N1-メチルプロパン-1,3-ジアミンの調製
一般手順2 工程2を用い、反応体としてN1-[2-(ベンジルオキシ)エチル]-N1-メチル-N3-(3-メチル-2-ニトロフェニル)プロパン-1,3-ジアミン(1当量)から出発して、標記化合物(収率65%)を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.5 (d, 1 H), 7.3 (m, 5 H), 6.7 (d, 1 H), 6.55 (t, 1 H), 4.45 (s, 2 H), 3.52 (t, 2 H), 3.15 (q, 2 H), 2.55 (t, 2 H), 2.45 (t, 2 H), 2.22/2.2 (2s, 6 H), 1.69 (m, 2 H)
【0523】
工程A4: N-[2-(ベンジルオキシ)エチル]-3-(5-ブロモ-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-1-イル)-N-メチルプロパン-1-アミンの調製
一般手順2 工程3を用い、反応体としてN1-[2-(ベンジルオキシ)エチル]-N3-(4-ブロモ-3-メチル-2-ニトロフェニル)-N1-メチルプロパン-1,3-ジアミン(1当量)から出発して、N1-(3-{[2-(ベンジルオキシ)エチル](メチル)アミノ}プロピル)-4-ブロモ-3-メチルベンゼン-1,2-ジアミン(収率76%)を得た。一般手順2 工程4を用い、粗生成物を反応させて、標記化合物をもたらした(定量)。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.63 (m, 2 H), 7.3 (m, 5 H), 4.7 (t, 2 H), 4.42 (s, 2 H), 3.48 (t, 2 H), 2.71 (s, 3 H), 2.49 (t, 2 H), 2.3 (t, 2 H), 2.15 (s, 3 H), 2.04 (q, 2 H)
【0524】
工程A5: エチル (2E)-3-[1-(3-{[2-(ベンジルオキシ)エチル](メチル)アミノ}プロピル)-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル]プロパ-2-エノアートの調製
一般手順2 工程5を用い、反応体としてN-[2-(ベンジルオキシ)エチル]-3-(5-ブロモ-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-1-イル)-N-メチルプロパン-1-アミン(1当量)から出発して、標記化合物(収率92%)を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 8.02 (d, 1 H), 7.92/7.69 (dd, 2 H), 7.36-7.23 (m, 5 H), 6.62 (d, 1 H), 4.7 (t, 2 H), 4.42 (s, 2 H), 4.22 (q, 2 H), 3.48 (t, 2 H), 2.8 (s, 3 H), 2.5 (m, 2 H), 2.32 (t, 2 H), 2.16 (s, 3 H), 2.04 (m, 2 H), 1.28 (t, 3 H)
【0525】
工程1: エチル 3-[1-(3-{[2-(ベンジルオキシ)エチル](メチル)アミノ}プロピル)-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル]-3-{3-[(1S)-1-ヒドロキシエチル]-4-メチルフェニル}プロパノアートの調製
一般手順6を用い、反応体としてエチル (2E)-3-[1-(3-{[2-(ベンジルオキシ)エチル](メチル)アミノ}プロピル)-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル]プロパ-2-エノアート(1当量)及び(1S)-1-[2-メチル-5-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル]エタノール(1当量)から出発して、標記化合物(収率30%)を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.57/7.44 (d, 2 H), 7.4 (d, 1 H), 7.35-7.22 (d, 5 H), 7.03 (d, 1 H), 6.99 (dd, 1 H), 4.98 (d, 1 H), 4.82 (m, 1 H), 4.82 (m, 1 H), 4.63 (m, 2 H), 4.4 (s, 2 H), 3.92 (q, 2 H), 3.49 (t, 2 H), 3.11 (m, 2 H), 2.77 (s, 3 H), 2.5 (m, 2 H), 2.32 (m, 2 H), 2.17 (s, 3 H), 2.17 (s, 3 H), 2.01 (quint, 2 H), 1.22 (d, 3 H), 1 (t, 3 H)
【0526】
工程2: エチル 3-(3-{(1R)-1-[6-(ベンジルオキシ)-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル]エチル}-4-メチルフェニル)-3-[1-(3-{[2-(ベンジルオキシ)エチル](メチル)アミノ}プロピル)-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル]プロパノアートの調製
一般手順7を用い、反応体としてエチル 3-[1-(3-{[2-(ベンジルオキシ)エチル](メチル)アミノ}プロピル)-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル]-3-{3-[(1S)-1-ヒドロキシエチル]-4-メチルフェニル}プロパノアート(1当量)及び6-(ベンジルオキシ)-3,4-ジヒドロ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-2,2-ジオン(1.1当量)から出発して、標記化合物(収率92%)を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 0.97 (td, J=7.06, 4.95 Hz, 2 H) 1.41 (d, J=6.97 Hz, 2 H) 2.12 (d, J=2.93 Hz, 4 H) 2.21 - 2.32 (m, 4 H) 2.76 (d, J=3.79 Hz, 2 H) 3.11 - 3.25 (m, 2 H) 3.44 (d, J=4.28 Hz, 1 H) 3.92 (d, J=7.09 Hz, 1 H) 4.38 (d, J=4.65 Hz, 3 H) 4.60 (s, 1 H) 4.79 - 4.95 (m, 1 H) 4.98 - 5.17 (m, 2 H) 5.20 - 5.35 (m, 1 H) 6.77 - 7.65 (m, 14 H)
【0527】
工程3: エチル 3-{3-[(1R)-1-(6-ヒドロキシ-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル)エチル]-4-メチルフェニル}-3-(1-{3-[(2-ヒドロキシエチル)(メチル)アミノ]プロピル}-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル)プロパノアートの調製
一般手順8を用い、反応体としてエチル 3-(3-{(1R)-1-[6-(ベンジルオキシ)-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル]エチル}-4-メチルフェニル)-3-[1-(3-{[2-(ベンジルオキシ)エチル](メチル)アミノ}プロピル)-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル]プロパノアート(1当量)から出発して、標記化合物(白色の固体、収率95%)を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δppm: 9.64 (s, 1 H), 7.62/7.56 (2d+2d, 2 H), 7.46 (2s, 1 H), 7.11 (m, 2 H), 6.91 (2d, 1 H), 6.72 (m, 1 H), 6.57 (2d, 1 H), 5.25 (q, 1 H), 4.87 (q, 1 H), 4.66 (t, 2 H), 4.36-4.25 (m, 3 H), 3.94 (2q, 2 H), 3.43 (t, 2 H), 3.22 (d, 2 H), 2.76 (s, 3 H), 2.35 (2t, 2 H), 2.31-2.27 (m, 2 H), 2.27 (s, 3 H), 2.12 (2s, 3 H), 2 (q, 2 H), 1.42 (2d, 3 H), 1 (2t, 3 H)
【0528】
工程4: エチル 3-(1-{3-[(2-クロロエチル)(メチル)アミノ]プロピル}-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル)-3-{3-[(1R)-1-(6-ヒドロキシ-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル)エチル]-4-メチルフェニル}プロパノアート塩酸塩の調製
一般手順10を用い、反応体としてエチル 3-{3-[(1R)-1-(6-ヒドロキシ-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル)エチル]-4-メチルフェニル}-3-(1-{3-[(2-ヒドロキシエチル)(メチル)アミノ]プロピル}-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル)プロパノアート(1当量)から出発して、標記化合物(白色の固体、収率90%)を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δppm: 10.32 (2sl, 1 H), 9.7 (sl, 1 H), 7.74-7.62 (d, 2 H), 7.5 (s, 1 H), 7.13-7.08 (m, 2 H), 6.92 (d, 1 H), 6.74 (t, 1 H), 6.66/6.57 (d, 1 H), 5.26 (quint, 1 H), 4.89 (q, 1 H), 4.75 (q, 2 H), 4.35 (d, 2 H), 3.96 (q, 4 H), 3.94 (t, 2 H), 3.54-3.38 (m, 2 H), 3.3-3.11 (m, 4 H), 2.77 (m, 6 H), 2.36-2.26 (m, 2 H), 2.3 (s, 3 H), 1.43 (t, 3 H), 1.04 (2t, 3 H)
【0529】
工程5: エチル [(2R)-2,4,20,33-テトラメチル-29,29-ジオキソ-23,28-ジオキサ-29λ6-チア-1,14,15,16,20-ペンタアザヘキサシクロ[22.5.3.13,7.19,13.012,16.027,31]テトラトリアコンタ-3(34),4,6,9(33),10,12,14,24,26,31-デカエン-8-イル]アセタートの調製
一般手順11を用い、反応体としてエチル 3-(1-{3-[(2-クロロエチル)(メチル)アミノ]プロピル}-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル)-3-{3-[(1R)-1-(6-ヒドロキシ-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル)エチル]-4-メチルフェニル}プロパノアート塩酸塩(1当量)から出発して、標記化合物(白色の固体、収率96%)を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.85/7.71 (dd, 1 H), 7.63/7.06 (dd, 1 H), 7.56/6.85 (d, 1 H), 7.45/7.31 (dd, 1 H), 7.28/7.11 (d, 1 H), 7.05/6.98 (d, 1 H), 6.91/6.82 (dd, 1 H), 6.28/6.06 (d, 1 H), 5.34-5.21 (m, 1 H), 4.95/4.88 (t, 1 H), 4.83-4.53 (m, 2 H), 4.12/4.03/3.78/3.66 (2dd, 2 H), 4.03-3.73 (m, 2 H), 3.91 (q, 2 H), 3.4-2.91 (2ddd, 2 H), 2.83/2.81 (2s, 3 H), 2.72-2.38 (m, 4 H), 2.35-2.03 (m, 2 H), 2.32/2.3/2.27 (3s, 6 H), 1.5/1.15 (2d, 3 H), 1.03/1 (2t, 3 H)
【0530】
工程6: 実施例34の調製
一般手順12を用い、反応体としてエチル [(2R)-2,4,20,33-テトラメチル-29,29-ジオキソ-23,28-ジオキサ-29λ6-チア-1,14,15,16,20-ペンタアザヘキサシクロ[22.5.3.13,7.19,13.012,16.027,31]テトラトリアコンタ-3(34),4,6,9(33),10,12,14,24,26,31-デカエン-8-イル]アセタート(1当量)から出発して、標記化合物(白色の固体、収率68%)を得た。
【0531】
ジアステレオピュアな生成物を、キラルカラム上でのクロマトグラフィー分離により得た。
【0532】
実施例34a(2R,8S)
HRMS C32H37N5O6Sの計算値: 619.2464; [M+H]+ 実測値: 620.2536 (δ=-0.2 ppm)
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 12.1 (m, 1 H), 7.83/7.71 (d, 2 H), 7.54 (d, 1 H), 7.31 (dd, 1 H), 7.11 (d, 1 H), 7.04 (d, 1 H), 6.91 (dd, 1 H), 6.28 (d, 1 H), 5.31 (q, 1 H), 4.85 (t, 1 H), 4.82-4.68 (m, 2 H), 4.11/3.65 (dd, 2 H), 3.99 (t, 2 H), 3.22/3.05 (2dd, 2 H), 2.85-2.44 (m, 4 H), 2.82 (s, 3 H), 2.3/2.28 (2s, 6 H), 2.12 (m, 2 H), 1.49 (d, 3 H)
【0533】
実施例34b(2R,8R)
HRMS C32H37N5O6Sの計算値: 619.2464; [M+H]+ 実測値: 620.2536 (δ=-0.2 ppm)
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 12.3 (m, 1 H), 7.62/7.3 (dd, 1 H), 7.46 (dd, 1 H), 7.03 (d, 1 H), 6.98 (d, 1 H), 6.84 (d, 1 H), 6.83 (dd, 1 H), 6.07 (d, 1 H), 5.27 (q, 1 H), 4.93 (t, 1 H), 4.74/4.58 (2m, 2 H), 4.03/3.77 (dd, 2 H), 3.88-3.75 (m, 2 H), 3.15/2.83 (2dd, 2 H), 2.81 (s, 3 H), 2.68 (m, 2 H), 2.54 (m, 2 H), 2.33/2.3 (2s, 3 H), 2.2 (m, 2 H), 1.15 (d, 3 H)
【0534】
実施例35: [4,5-ジメトキシ-31-メチル-27,27-ジオキソ-21,26-ジオキサ-27λ
6-チア-1,14,15,16-テトラアザヘキサシクロ[20.5.3.1
3,7.1
9,13.0
12,16.0
25,29]ドトリアコンタ-3(32),4,6,9(31),10,12,14,22,24,29-デカエン-8-イル]酢酸
【化53】
【0535】
工程B1: [2,3-ジメトキシ-5-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル]メタノールの調製
一般手順3を用い、反応体として(5-ブロモ-2,3-ジメトキシフェニル)メタノール(1当量、18.0g、72.9mmol)から出発して、標記化合物を与えた(11.10g、収率52%)
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.4 (sl, 1 H), 7.13 (sl, 1 H), 5.04 (t, 1 H), 4.5 (d, 2 H), 3.81/3.73 (2s, 6 H), 1.29 (s, 12 H)
【0536】
工程1: エチル 3-{1-[4-(ベンジルオキシ)ブチル]-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル}-3-[3-(ヒドロキシメチル)-4,5-ジメトキシフェニル]プロパノアートの調製
一般手順6を用い、反応体としてエチル (2E)-3-{1-[4-(ベンジルオキシ)ブチル]-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル}プロパ-2-エノアート(1当量)及び[2,3-ジメトキシ-5-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル]メタノール(1当量)から出発して、標記化合物(収率61%)を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.6/7.52 (2d, 2 H), 7.33-7.23 (m, 5 H), 6.95 (d, 1 H), 6.88 (d, 1 H), 4.93 (t, 1 H), 4.83 (t, 1 H), 4.66 (t, 2 H), 4.42 (d, 2 H), 4.4 (m, 2 H), 3.93 (q, 2 H), 3.77/3.63 (2s, 6 H), 3.42 (t, 2 H), 3.16 (d, 2 H), 2.78 (s, 3 H), 1.94 (quint, 2 H), 1.5 (quint, 2 H), 0.99 (t, 3 H)
【0537】
工程2: エチル 3-{1-[4-(ベンジルオキシ)ブチル]-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル}-3-(3-{[6-(ベンジルオキシ)-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル]メチル}-4,5-ジメトキシフェニル)プロパノアートの調製
一般手順7を用い、反応体としてエチル 3-{1-[4-(ベンジルオキシ)ブチル]-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル}-3-[3-(ヒドロキシメチル)-4,5-ジメトキシフェニル]プロパノアート(1当量)及び6-(ベンジルオキシ)-3,4-ジヒドロ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-2,2-ジオン(1.1当量)から出発して、標記化合物(収率97%)を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.6 (d, 1 H), 7.52 (d, 1 H), 7.48-7.2 (m, 10 H), 7.02 (m, 3 H), 6.92 (d, 1 H), 6.88 (d, 1 H), 5.09 (s, 2 H), 4.82 (t, 1 H), 4.62 (t, 2 H), 4.5 (s, 2 H), 4.39 (s, 2 H), 4.2 (s, 2 H), 3.92 (q, 2 H), 3.78 (s, 3 H), 3.61 (s, 3 H), 3.4 (t, 2 H), 3.19 (m, 2 H), 2.79 (s, 3 H), 1.91 (m, 2 H), 1.49 (m, 2 H), 0.99 (t, 3 H)
【0538】
工程3: エチル 3-[1-(4-ヒドロキシブチル)-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル]-3-{3-[(6-ヒドロキシ-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル)メチル]-4,5-ジメトキシフェニル}プロパノアートの調製
一般手順8を用い、反応体としてエチル 3-{1-[4-(ベンジルオキシ)ブチル]-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル}-3-(3-{[6-(ベンジルオキシ)-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル]メチル}-4,5-ジメトキシフェニル)プロパノアート(1当量)から出発して、標記化合物(収率87%)を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 9.65/4.85 (s+t, 2 H), 7.62 (d, 1 H), 7.58 (d, 1 H), 7.02 (d, 1 H), 6.91 (d, 1 H), 6.88 (d, 1 H), 6.8 (m, 1 H), 6.75 (dd, 1 H), 4.66 (t, 2 H), 4.45 (s, 2 H), 4.41 (m, 1 H), 4.2 (m, 2 H), 3.95 (q, 2 H), 3.78 (s, 3 H), 3.68 (s, 3 H), 3.4 (t, 2 H), 3.2 (dd, 2 H), 2.8 (s, 3 H), 1.91 (m, 2 H), 1.39 (m, 2 H), 1 (t, 3 H)
【0539】
工程4: エチル 3-[1-(4-ブロモブチル)-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル]-3-{3-[(6-ヒドロキシ-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル)メチル]-4,5-ジメトキシフェニル}プロパノアートの調製
一般手順9を用い、反応体としてエチル 3-[1-(4-ヒドロキシブチル)-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル]-3-{3-[(6-ヒドロキシ-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル)メチル]-4,5-ジメトキシフェニル}プロパノアート(1当量)から出発して、標記化合物(白色の固体、収率91%)を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 9.63 (s, 1 H), 7.65 (d, 1 H), 7.58 (d, 1 H), 7.02 (d, 1 H), 6.91 (d, 1 H), 6.86 (d, 1 H), 6.74 (dd, 1 H), 6.6 (d, 1 H), 4.84 (t, 1 H), 4.69 (t, 2 H), 4.45 (sl, 2 H), 4.2/4.15 (2d, 2 H), 3.94 (q, 2 H), 3.76 (s, 3 H), 3.63 (s, 3 H), 3.54 (t, 2 H), 3.19 (dd, 2 H), 2.79 (s, 3 H), 2 (m, 2 H), 1.77 (m, 2 H), 1 (t, 3 H)
【0540】
工程5: エチル [4,5-ジメトキシ-31-メチル-27,27-ジオキソ-21,26-ジオキサ-27λ6-チア-1,14,15,16-テトラアザヘキサシクロ[20.5.3.13,7.19,13.012,16.025,29]ドトリアコンタ-3(32),4,6,9(31),10,12,14,22,24,29-デカエン-8-イル]アセタートの調製
一般手順11を用い、反応体としてエチル 3-[1-(4-ブロモブチル)-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル]-3-{3-[(6-ヒドロキシ-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル)メチル]-4,5-ジメトキシフェニル}プロパノアート(1当量)から出発して、標記化合物(白色の固体、収率70%)を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.68 (d, 1 H), 7.47 (d, 1 H), 7.34 (d, 1 H), 6.97 (d, 1 H), 6.79 (dd, 1 H), 6.11 (d, 1 H), 5.85 (d, 1 H), 4.83-4.72 (m, 3 H), 4.09-3.63 (m, 6 H), 3.92 (s, 3 H), 3.76 (s, 3 H), 3.69/3.47 (2m, 2 H), 3.25/3.09 (2dd, 2 H), 2.65 (s, 3 H), 2.21/2.07 (2m, 2 H), 1.81/1.63 (2m, 2 H), 1 (t, 3 H)
【0541】
工程6: 実施例35の調製
一般手順12を用い、反応体としてエチル [4,5-ジメトキシ-31-メチル-27,27-ジオキソ-21,26-ジオキサ-27λ6-チア-1,14,15,16-テトラアザヘキサシクロ[20.5.3.13,7.19,13.012,16.025,29]ドトリアコンタ-3(32),4,6,9(31),10,12,14,22,24,29-デカエン-8-イル]アセタート(1当量)から出発して、標記化合物(収率97%)を得た。
【0542】
エナンチオピュアな生成物を、キラルカラム上でのクロマトグラフィー分離により得た。
【0543】
実施例35a(E2)
HRMS C30H32N4O8Sの計算値: 608.1941; [M+H]+ 実測値: 609.2013 (δ=-0.1 ppm)
【0544】
実施例35b(E1)
HRMS C30H32N4O8Sの計算値: 608.1941; [M+H]+ 実測値: 609.2013 (δ=-0.1 ppm)
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 12.15 (m, 1 H), 7.7 (d, 1 H), 7.49 (d, 1 H), 7.38 (d, 1 H), 6.99 (d, 1 H), 6.8 (dd, 1 H), 6.1 (d, 1 H), 5.82 (d, 1 H), 4.8 (m, 3 H), 4.1 (2d, 2 H), 3.92/3.75 (2s, 6 H), 3.91/3.85 (2d, 2 H), 3.7/3.45 (2m, 2 H), 3.15/3 (2dd, 2 H), 2.65 (s, 3 H), 2.2/2.1 (2m, 2 H), 1.82/1.65 (2m, 2 H)
【0545】
実施例36: [4-クロロ-5,31-ジメチル-27,27-ジオキソ-21,26-ジオキサ-27λ
6-チア-1,14,15,16-テトラアザヘキサシクロ[20.5.3.1
3,7.1
9,13.0
12,16.0
25,29]ドトリアコンタ-3(32),4,6,9(31),10,12,14,22,24,29-デカエン-8-イル]酢酸
【化54】
【0546】
工程B1: (5-ブロモ-2-クロロ-3-メチルフェニル)メタノールの調製
メチル 5-ブロモ-2-クロロ-3-メチルベンゾアート(1当量、24.0g、91mmol)を、EtOH(300mL)に溶解し、次に水素化ホウ素ナトリウム(3当量、10.4g、273mmol)を、撹拌した混合物に0℃で加えた。混合物をこの温度で10分間撹拌した後、塩化カルシウム(3当量、30.3g、273mmol)を30分かけて添加し、次に室温まで放温し、2時間撹拌した。反応混合物を冷1M HCl水溶液でクエンチし、EtOAcで抽出し、有機相を分離し、MgSO4で乾燥し、減圧下で濃縮して、粗生成物(19.0g、収率88%)を白色の固体として与え、これをさらに精製することなく次の工程で用いた。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.51 (s, 2 H), 5.54 (t, 1 H), 4.53 (d, 2 H), 2.32 (s, 3 H)
【0547】
工程B2: [2-クロロ-3-メチル-5-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル]メタノールの調製
一般手順3を用い、反応体として(5-ブロモ-2-クロロ-3-メチルフェニル)メタノール(1当量、19.0g、80.7mmol)から出発して、標記化合物(15.15g、収率66%)を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.78 (d, 1 H), 7.51 (d, 1 H), 5.4 (t, 1 H), 4.55 (d, 2 H), 2.32 (s, 3 H), 1.3 (s, 12 H)
【0548】
工程1: エチル 3-[4-クロロ-3-(ヒドロキシメチル)-5-メチルフェニル]-3-(1-{4-[(4-メトキシフェニル)メトキシ]ブチル}-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル)プロパノアートの調製
一般手順6を用い、反応体としてエチル (2E)-3-(1-{4-[(4-メトキシフェニル)メトキシ]ブチル}-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル)プロパ-2-エノアート(1当量)及び[2-クロロ-3-メチル-5-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル]メタノール(1.5当量)から出発して、標記化合物(黄色の油状物、収率50%)を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.6 (d, 1 H), 7.45 (d, 1 H), 7.3/7.25 (2d, 2 H), 7.2 (d, 2 H), 6.9 (d, 2 H), 5.3 (t, 1 H), 4.85 (t, 1 H), 4.65 (t, 2 H), 4.5 (d, 2 H), 4.3 (s, 2 H), 3.95 (q, 2 H), 3.75 (s, 3 H), 3.4 (t, 2 H), 3.2 (2dd, 2 H), 2.8 (s, 3 H), 2.3 (s, 3 H), 1.9 (quint, 2 H), 1.5 (quint, 2 H), 1 (t, 3 H)
【0549】
工程2: エチル 3-(3-{[6-(ベンジルオキシ)-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル]メチル}-4-クロロ-5-メチルフェニル)-3-(1-{4-[(4-メトキシフェニル)メトキシ]ブチル}-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル)プロパノアートの調製
一般手順7を用い、反応体としてエチル 3-[4-クロロ-3-(ヒドロキシメチル)-5-メチルフェニル]-3-(1-{4-[(4-メトキシフェニル)メトキシ]ブチル}-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル)プロパノアート(1当量)及び6-(ベンジルオキシ)-3,4-ジヒドロ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-2,2-ジオン(1.1当量)から出発して、標記化合物(収率91%)を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.6/7.5 (2d, 2 H), 7.45 (dl, 2 H), 7.4 (t, 2 H), 7.35 (m, 3 H), 7.2 (d, 2 H), 7.1 (d+dd, 2 H), 6.95 (d, 1 H), 6.85 (d, 2 H), 5.1 (s, 2 H), 4.9 (t, 1 H), 4.6 (t, 2 H), 4.55 (sl, 2 H), 4.35 (sl, 2 H), 4.3 (s, 2 H), 3.9 (q, 2 H), 3.7 (s, 3 H), 3.4 (t, 2 H), 3.2 (2dd, 2 H), 2.8 (s, 3 H), 2.3 (s, 3 H), 1.9 (quint, 2 H), 1.15 (quint, 2 H), 1 (t, 3 H)
【0550】
工程3: エチル 3-[4-クロロ-3-[(6-ヒドロキシ-2,2-ジオキソ-4H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3-イル)メチル]-5-メチル-フェニル]-3-[1-(4-ヒドロキシブチル)-4-メチル-ベンゾトリアゾール-5-イル]プロパノアートの調製
一般手順8を用い、反応体としてエチル 3-(3-{[6-(ベンジルオキシ)-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル]メチル}-4-クロロ-5-メチルフェニル)-3-(1-{4-[(4-メトキシフェニル)メトキシ]ブチル}-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル)プロパノアート(1当量)から出発して、標記化合物(収率97%)を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 9.6 (m, 1 H), 7.6 (d, 1 H), 7.5 (d, 1 H), 7.3 (2d, 2 H), 6.95 (d, 1 H), 6.8 (dd, 1 H), 6.6 (d, 1 H), 4.95 (t, 1 H), 4.65 (t, 2 H), 4.5 (sl, 2 H), 4.4 (m, 1 H), 4.3 (sl, 2 H), 3.95 (q, 2 H), 3.4 (m, 2 H), 3.2 (m, 2 H), 2.8 (s, 3 H), 2.3 (s, 3 H), 1.9 (quint, 2 H), 1.4 (quint, 2 H), 1 (t, 3 H)
【0551】
工程4: エチル 3-[1-(4-ブロモブチル)-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル]-3-{4-クロロ-3-[(6-ヒドロキシ-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル)メチル]-5-メチルフェニル}プロパノアートの調製
一般手順9を用い、反応体としてエチル 3-[4-クロロ-3-[(6-ヒドロキシ-2,2-ジオキソ-4H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3-イル)メチル]-5-メチル-フェニル]-3-[1-(4-ヒドロキシブチル)-4-メチル-ベンゾトリアゾール-5-イル]プロパノアート(1当量)から出発して、標記化合物(収率70%)を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 9.66 (s, 1 H), 7.65 (d, 1 H), 7.53 (d, 1 H), 7.33 (2d, 2 H), 6.96 (d, 1 H), 6.77 (dd, 1 H), 6.61 (d, 1 H), 4.85 (t, 1 H), 4.69 (t, 2 H), 4.5 (s, 2 H), 4.32 (m, 2 H), 3.95 (q, 2 H), 3.54 (t, 2 H), 3.19 (dd, 2 H), 2.78 (s, 3 H), 2.28 (s, 3 H), 2 (m, 2 H), 1.77 (m, 2 H), 1.01 (t, 3 H)
【0552】
工程5: エチル [4-クロロ-5,31-ジメチル-27,27-ジオキソ-21,26-ジオキサ-27λ6-チア-1,14,15,16-テトラアザヘキサシクロ[20.5.3.13,7.19,13.012,16.025,29]ドトリアコンタ-3(32),4,6,9(31),10,12,14,22,24,29-デカエン-8-イル]アセタートの調製
一般手順11を用い、反応体としてエチル 3-[1-(4-ブロモブチル)-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル]-3-{4-クロロ-3-[(6-ヒドロキシ-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル)メチル]-5-メチルフェニル}プロパノアート(1当量)から出発して、標記化合物(無色の固体、収率85%)を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.7 (d, 1 H), 7.62 (s, 1 H), 7.45 (d, 1 H), 7 (s, 1 H), 6.8 (dd, 1 H), 6.7 (s, 1 H), 6.6 (s, 1 H), 4.8 (t, 2 H), 4.8 (t, 1 H), 4.25/3.8 (d, 2 H), 4.05 (d, 2 H), 3.92 (q, 2 H), 3.7/3.45 (m, 2 H), 3.2/3.1 (dd, 2 H), 2.65 (s, 3 H), 2.4 (s, 3 H), 2.2-2 (m, 2 H), 1.8/1.65 (m, 2 H), 1 (t, 3 H)
【0553】
工程6: 実施例36の調製
一般手順12を用い、反応体としてエチル [4-クロロ-5,31-ジメチル-27,27-ジオキソ-21,26-ジオキサ-27λ6-チア-1,14,15,16-テトラアザヘキサシクロ[20.5.3.13,7.19,13.012,16.025,29]ドトリアコンタ-3(32),4,6,9(31),10,12,14,22,24,29-デカエン-8-イル]アセタート(1当量)から出発して、標記化合物(収率78%)を得た。
【0554】
エナンチオピュアな生成物を、キラルカラム上でのクロマトグラフィー分離により得た。
【0555】
実施例36a(E1)
HRMS C29H29ClN4O6Sの計算値: 596.1496; [M+H]+ 実測値: 597.1574 (δ=0.8 ppm)
【0556】
実施例36b(E2)
HRMS C29H29ClN4O6Sの計算値: 596.1496; [M+H]+ 実測値: 597.1573 (δ=0.7 ppm)
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 12.3 (m, 1 H), 7.7 (d+d, 2 H), 7.45 (d, 1 H), 7 (d, 1 H), 6.8 (dd, 1 H), 6.6 (d, 1 H), 5.8 (d, 1 H), 4.8 (m, 3 H), 4.25/4 (d, 2 H), 4/3.8 (d, 2 H), 3.65/3.4 (m, 2 H), 3.1/2.95 (dd, 2 H), 2.65 (sl, 3 H), 2.4 (s, 3 H), 2.2/2.1 (m, 2 H), 1.8/1.65 (m, 2 H)
【0557】
実施例37: [5-クロロ-4-メトキシ-31-メチル-27,27-ジオキソ-21,26-ジオキサ-27λ
6-チア-1,14,15,16-テトラアザヘキサシクロ[20.5.3.1
3,7.1
9,13.0
12,16.0
25,29]ドトリアコンタ-3(32),4,6,9(31),10,12,14,22,24,29-デカエン-8-イル]酢酸
【化55】
【0558】
工程B1: [3-クロロ-2-メトキシ-5-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル]メタノールの調製
一般手順3を用い、反応体として(5-ブロモ-3-クロロ-2-メトキシ-フェニル)メタノール(1当量、17.0g、67.6mmol)から出発して、標記化合物(11g、収率55%)を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.73 (d, 1 H), 7.54 (d, 1 H), 5.26 (t, 1 H), 4.56 (d, 2 H), 3.78 (s, 3 H), 1.29 (s, 12 H)
【0559】
工程1: エチル 3-{1-[4-(ベンジルオキシ)ブチル]-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル}-3-[3-クロロ-5-(ヒドロキシメチル)-4-メトキシフェニル]プロパノアートの調製
一般手順6を用い、反応体としてエチル (2E)-3-{1-[4-(ベンジルオキシ)ブチル]-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル}プロパ-2-エノアート(1当量)及び[3-クロロ-2-メトキシ-5-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル]メタノール(1.05当量)から出発して、標記化合物(収率60%)を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.61 (d, 1 H), 7.5 (d, 1 H), 7.38-7.2 (m, 7 H), 5.18 (t, 1 H), 4.82 (t, 1 H), 4.68 (t, 2 H), 4.49 (d, 2 H), 4.4 (s, 2 H), 3.92 (q, 2 H), 3.7 (s, 3 H), 3.41 (t, 2 H), 3.18 (m, 2 H), 2.77 (s, 3 H), 1.95 (m, 2 H), 1.5 (m, 2 H), 1 (t, 3 H)
【0560】
工程2: エチル 3-{1-[4-(ベンジルオキシ)ブチル]-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル}-3-(3-{[6-(ベンジルオキシ)-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル]メチル}-5-クロロ-4-メトキシフェニル)プロパノアートの調製
一般手順7を用い、反応体としてエチル 3-{1-[4-(ベンジルオキシ)ブチル]-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル}-3-[3-クロロ-5-(ヒドロキシメチル)-4-メトキシフェニル]プロパノアート(1当量)及び6-(ベンジルオキシ)-3,4-ジヒドロ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-2,2-ジオン(1.1当量)から出発して、標記化合物(収率97%)を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.62 (d, 1 H), 7.54 (d, 1 H), 7.45-7.25 (m, 12 H), 7.03 (m, 2 H), 6.96 (d, 1 H), 5.08 (s, 2 H), 4.85 (t, 1 H), 4.65 (t, 2 H), 4.57 (s, 2 H), 4.39 (s, 2 H), 4.29 (s, 2 H), 3.94 (q, 2 H), 3.7 (s, 3 H), 3.41 (t, 2 H), 3.2 (dd, 2 H), 2.77 (s, 3 H), 1.93 (quint, 2 H), 1.49 (quint, 2 H), 0.99 (t, 3 H)
【0561】
工程3: エチル 3-{3-クロロ-5-[(6-ヒドロキシ-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル)メチル]-4-メトキシフェニル}-3-[1-(4-ヒドロキシブチル)-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル]プロパノアートの調製
一般手順8を用い、反応体としてエチル 3-{1-[4-(ベンジルオキシ)ブチル]-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル}-3-(3-{[6-(ベンジルオキシ)-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル]メチル}-5-クロロ-4-メトキシフェニル)プロパノアート(1当量)から出発して、標記化合物(収率80%)を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 9.69 (sl, 1 H), 7.65 (d, 1 H), 7.56 (d, 1 H), 7.43/7.35 (2d, 2 H), 6.92 (d, 1 H), 6.75 (dd, 1 H), 6.62 (d, 1 H), 4.85 (t, 1 H), 4.66 (t, 2 H), 4.52 (s, 2 H), 4.27 (s, 2 H), 3.95 (q, 2 H), 3.71 (s, 3 H), 3.39 (t, 2 H), 3.2 (d, 2 H), 2.77 (s, 3 H), 1.91 (quint, 2 H), 1.37 (quint, 2 H), 1.01 (t, 3 H)
【0562】
工程4: エチル 3-[1-(4-ブロモブチル)-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル]-3-{3-クロロ-5-[(6-ヒドロキシ-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル)メチル]-4-メトキシフェニル}プロパノアートの調製
一般手順9を用い、反応体としてエチル 3-{3-クロロ-5-[(6-ヒドロキシ-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル)メチル]-4-メトキシフェニル}-3-[1-(4-ヒドロキシブチル)-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル]プロパノアート(1当量)から出発して、標記化合物(収率89%)を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 9.65 (s, 1 H), 7.67 (d, 1 H), 7.57 (d, 1 H), 7.43/7.35 (2d, 2 H), 6.92 (d, 1 H), 6.75 (dd, 1 H), 6.62 (d, 1 H), 4.85 (t, 1 H), 4.7 (t, 2 H), 4.52/4.27 (2s, 4 H), 3.94 (q, 2 H), 3.71 (s, 3 H), 3.54 (t, 2 H), 3.2 (d, 2 H), 2.77 (s, 3 H), 2 (m, 2 H), 1.78 (m, 2 H), 1 (t, 3 H)
【0563】
工程5: エチル [5-クロロ-4-メトキシ-31-メチル-27,27-ジオキソ-21,26-ジオキサ-27λ6-チア-1,14,15,16-テトラアザヘキサシクロ[20.5.3.13,7.19,13.012,16.025,29]ドトリアコンタ-3(32),4,6,9(31),10,12,14,22,24,29-デカエン-8-イル]アセタートの調製
一般手順11を用い、反応体としてエチル 3-[1-(4-ブロモブチル)-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル]-3-{3-クロロ-5-[(6-ヒドロキシ-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル)メチル]-4-メトキシフェニル}プロパノアート(1当量)から出発して、標記化合物(収率61%)を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.75 (d, 1 H), 7.68 (d, 1 H), 7.44 (d, 1 H), 6.98 (d, 1 H), 6.79 (dd, 1 H), 6.63 (d, 1 H), 5.93 (d, 1 H), 4.79 (m, 3 H), 4.14/4.03 (2d, 2 H), 4-3.9 (m, 4 H), 3.83 (s, 3 H), 3.73/3.53 (m+dt, 2 H), 3.26/3.07 (2dd, 2 H), 2.66 (s, 3 H), 2.2/2.06 (2m, 2 H), 1.78/1.59 (2m, 2 H), 1 (t, 3 H)
【0564】
工程6: 実施例37の調製
一般手順12を用い、反応体としてエチル [5-クロロ-4-メトキシ-31-メチル-27,27-ジオキソ-21,26-ジオキサ-27λ6-チア-1,14,15,16-テトラアザヘキサシクロ[20.5.3.13,7.19,13.012,16.025,29]ドトリアコンタ-3(32),4,6,9(31),10,12,14,22,24,29-デカエン-8-イル]アセタート(1当量)から出発して、標記化合物(白色の固体、定量)を得た。
【0565】
エナンチオピュアな生成物を、キラルカラム上でのクロマトグラフィー分離により得た。
【0566】
実施例37a(E1)
HRMS C29H29ClN4O7Sの計算値: 612.1445; [M+H]+ 実測値: 613.1523 (δ=0.8 ppm)
【0567】
実施例37b(E2)
HRMS C29H29ClN4O7Sの計算値: 612.1445; [M+H]+ 実測値: 613.1524 (δ=0.9 ppm)
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 12.25 (m, 1 H), 7.75 (d, 1 H), 7.68 (d, 1 H), 7.43 (d, 1 H), 7 (d, 1 H), 6.8 (dd, 1 H), 6.62 (d, 1 H), 5.92 (d, 1 H), 4.79 (m, 3 H), 4.13/4.03 (2d, 2 H), 4.02-3.92 (dd, 2 H), 3.82 (s, 3 H), 3.72/3.52 (m+dt, 2 H), 3.12/2.98 (2dd, 2 H), 2.65 (s, 3 H), 2.21/2.08 (2m, 2 H), 1.79/1.6 (2m, 2 H)
【0568】
実施例38: [4-クロロ-5-メトキシ-31-メチル-27,27-ジオキソ-21,26-ジオキサ-27λ
6-チア-1,14,15,16-テトラアザヘキサシクロ[20.5.3.1
3,7.1
9,13.0
12,16.0
25,29]ドトリアコンタ-3(32),4,6,9(31),10,12,14,22,24,29-デカエン-8-イル]酢酸
【化56】
【0569】
工程B1: [2-クロロ-3-メトキシ-5-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル]メタノールの調製
一般手順3を用い、反応体として(5-ブロモ-2-クロロ-3-メトキシフェニル)メタノール(1当量、20.0g、79.5mmol)から出発して、標記化合物を与えた(14.6g、収率62%)。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.52 (d, 1 H), 7.19 (d, 1 H), 5.4 (t, 1 H), 4.55 (d, 2 H), 3.89 (s, 3 H), 1.3 (s, 12 H)
【0570】
工程1: エチル 3-[4-クロロ-3-(ヒドロキシメチル)-5-メトキシフェニル]-3-(1-{4-[(4-メトキシフェニル)メトキシ]ブチル}-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル)プロパノアートの調製
一般手順6を用い、反応体としてエチル 3-(1-{4-[(4-メトキシフェニル)メトキシ]ブチル}-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル)プロパノアート(1当量)及び[2-クロロ-3-メトキシ-5-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル]メタノール(1.5当量)から出発して、標記化合物(黄色の油状物、収率57%)を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.6 (d, 1 H), 7.51 (d, 1 H), 7.2 (d, 2 H), 7.07/7.02 (2d, 2 H), 6.88 (d, 2 H), 5.28 (t, 1 H), 4.89 (t, 1 H), 4.63 (t, 2 H), 4.47 (d, 2 H), 4.3 (s, 2 H), 3.92 (q, 2 H), 3.81 (s, 3 H), 3.71 (s, 3 H), 3.39 (t, 2 H), 3.2 (d, 2 H), 2.79 (s, 3 H), 1.91 (m, 2 H), 1.49 (m, 2 H), 1 (t, 3 H)
【0571】
工程2: エチル 3-(3-{[6-(ベンジルオキシ)-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル]メチル}-4-クロロ-5-メトキシフェニル)-3-(1-{4-[(4-メトキシフェニル)メトキシ]ブチル}-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル)プロパノアートの調製
一般手順7を用い、反応体としてエチル 3-[4-クロロ-3-(ヒドロキシメチル)-5-メトキシフェニル]-3-(1-{4-[(4-メトキシフェニル)メトキシ]ブチル}-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル)プロパノアート(1当量)及び6-(ベンジルオキシ)-3,4-ジヒドロ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-2,2-ジオン(1.1当量)から出発して、標記化合物(収率89%)を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.59 (d, 1 H), 7.55 (d, 1 H), 7.46-7.32 (m, 5 H), 7.18 (d, 2 H), 7.14 (d, 1 H), 7.1-7.02 (m, 3 H), 6.93 (d, 1 H), 6.85 (d, 2 H), 5.08 (s, 2 H), 4.9 (t, 1 H), 4.62 (t, 2 H), 4.53 (s, 2 H), 4.31 (s, 2 H), 4.3 (s, 2 H), 3.94 (q, 2 H), 3.83 (s, 3 H), 3.72 (s, 3 H), 3.36 (t, 2 H), 3.23 (d, 2 H), 2.8 (s, 3 H), 1.9 (quint, 2 H), 1.46 (m, 2 H), 1 (t, 3 H)
【0572】
工程3: エチル 3-{4-クロロ-3-[(6-ヒドロキシ-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル)メチル]-5-メトキシフェニル}-3-[1-(4-ヒドロキシブチル)-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル]プロパノアートの調製
一般手順8を用い、反応体としてエチル 3-(3-{[6-(ベンジルオキシ)-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル]メチル}-4-クロロ-5-メトキシフェニル)-3-(1-{4-[(4-メトキシフェニル)メトキシ]ブチル}-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル)プロパノアート(1当量)から出発して、標記化合物(収率97%)を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 9.67 (s, 2 H), 7.62 (d, 1 H), 7.57 (d, 1 H), 7.12 (d, 1 H), 7.01 (dd, 1 H), 6.94 (d, 1 H), 6.78 (dd, 1 H), 6.6 (d, 1 H), 4.9 (t, 1 H), 4.64 (t, 2 H), 4.49 (s, 2 H), 4.4 (t, 1 H), 4.29 (m, 2 H), 3.93 (q, 2 H), 3.8 (t, 2 H), 3.39 (m, 3 H), 3.21 (d, 3 H), 2.79 (s, 2 H), 1.9 (m, 2 H), 1.37 (m, 2 H), 1 (t, 3 H)
【0573】
工程4: エチル 3-[1-(4-ブロモブチル)-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル]-3-{4-クロロ-3-[(6-ヒドロキシ-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル)メチル]-5-メトキシフェニル}プロパノアートの調製
一般手順9を用い、反応体としてエチル 3-{4-クロロ-3-[(6-ヒドロキシ-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル)メチル]-5-メトキシフェニル}-3-[1-(4-ヒドロキシブチル)-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル]プロパノアート(1当量)から出発して、標記化合物(収率76%)を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 9.66 (s, 1 H), 7.65 (d, 1 H), 7.59 (d, 1 H), 7.14 (d, 1 H), 7.02 (d, 1 H), 6.95 (d, 1 H), 6.76 (dd, 1 H), 6.59 (d, 1 H), 4.89 (t, 1 H), 4.69 (t, 2 H), 4.48 (s, 2 H), 4.29 (m, 2 H), 3.95 (q, 2 H), 3.83 (s, 3 H), 3.53 (t, 2 H), 3.23 (d, 2 H), 2.8 (s, 3 H), 2 (m, 2 H), 1.77 (m, 2 H), 1.01 (t, 3 H)
【0574】
工程5: エチル [4-クロロ-5-メトキシ-31-メチル-27,27-ジオキソ-21,26-ジオキサ-27λ6-チア-1,14,15,16-テトラアザヘキサシクロ[20.5.3.13,7.19,13.012,16.025,29]ドトリアコンタ-3(32),4,6,9(31),10,12,14,22,24,29-デカエン-8-イル]アセタートの調製
一般手順11を用い、反応体としてエチル 3-[1-(4-ブロモブチル)-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル]-3-{4-クロロ-3-[(6-ヒドロキシ-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル)メチル]-5-メトキシフェニル}プロパノアート(1当量)から出発して、標記化合物(収率72%)を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.69 (d, 1 H), 7.47 (d, 1 H), 7.44/6.31 (2d, 2 H), 6.98 (d, 1 H), 6.79 (dd, 1 H), 5.81 (d, 1 H), 4.85 (m, 1 H), 4.77 (m, 2 H), 4.23 (d, 4 H), 4.07-3.8 (m, 4 H), 3.98 (s, 3 H), 3.66/3.42 (m+dt, 2 H), 3.26/3.11 (2dd, 2 H), 2.65 (s, 3 H), 2.2/2.08 (2m, 2 H), 1.82/1.65 (2m, 2 H), 1.01 (t, 3 H)
【0575】
工程6: 実施例38の調製
一般手順12を用い、反応体としてエチル [4-クロロ-5-メトキシ-31-メチル-27,27-ジオキソ-21,26-ジオキサ-27λ6-チア-1,14,15,16-テトラアザヘキサシクロ[20.5.3.13,7.19,13.012,16.025,29]ドトリアコンタ-3(32),4,6,9(31),10,12,14,22,24,29-デカエン-8-イル]アセタート(1当量)から出発して、標記化合物(白色の固体、収率66%)を得た。
【0576】
エナンチオピュアな生成物を、キラルカラム上でのクロマトグラフィー分離により得た。
【0577】
実施例38a(E1)
HRMS C29H29ClN4O7Sの計算値: 612.1445; [M+H]+ 実測値: 613.1522 (δ=0.6 ppm)
【0578】
実施例38b(E2)
HRMS C29H29ClN4O7Sの計算値: 612.1445; [M+H]+ 実測値: 613.1522 (δ=0.6 ppm)
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 12.3 (m, 1 H), 7.7 (d, 1 H), 7.5 (m, 2 H), 7 (d, 1 H), 6.8 (dd, 1 H), 6.3 (d, 1 H), 5.8 (d, 1 H), 4.8 (m, 3 H), 4.25/3.95 (2d, 2 H), 4.1/3.8 (2d, 2 H), 4 (s, 3 H), 3.65/3.4 (m, 2 H), 3.15/3 (2dd, 2 H), 2.7 (sl, 3 H), 2.2/2.1 (2m, 2 H), 1.85/1.65 (m, 2 H)
【0579】
実施例39: [4,26,31-トリメチル-27,27-ジオキソ-21-オキサ-27λ
6-チア-1,14,15,16,26-ペンタアザヘキサシクロ[20.5.3.1
3,7.1
9,13.0
12,16.0
25,29]ドトリアコンタ-3(32),4,6,9(31),10,12,14,22,24,29-デカエン-8-イル]酢酸
【化57】
【0580】
工程C1: [5-(ベンジルオキシ)-2-ニトロフェニル]メタノールの調製
3-(ヒドロキシメチル)-4-ニトロフェノール(1当量、4.15g、24.5mmol)を、DMF(75mL)に溶解し、NaH(1.1当量、1.08g、27.0mmol)を加え、そして混合物を室温で15分間撹拌した。0℃に冷却した後、(ブロモメチル)ベンゼン(1当量、2.92mL、4.20g、24.6mmol)を滴下し、反応混合物を室温で一晩撹拌した。反応の完了後、混合物を減圧下で濃縮し、残留物を水で処理し、沈殿した固体を濾過し、水で洗浄し、乾燥して、標記化合物(5.77g、収率91%)を黄色を帯びた固体として与え、これをさらに精製することなく次の工程で用いた。
1H-NMR (500 MHz, DMSO-d6) δppm: 8.14 (d, 1 H), 7.52-7.31 (m, 5 H), 7.44 (d, 1 H), 7.11 (dd, 1 H), 5.59 (t, 1 H), 5.26 (s, 2 H), 4.85 (d, 2 H)
【0581】
工程C2: 2-{[5-(ベンジルオキシ)-2-ニトロフェニル]メチル}-1H-イソインドール-1,3(2H)-ジオンの調製
[5-(ベンジルオキシ)-2-ニトロフェニル]メタノール(1当量、5.76g、22.2mmol)を、THF(250mL)に溶解し、1H-イソインドール-1,3(2H)-ジオン(1当量、3.27g、22.2mmol)及びPPh3(2当量、11.65g、44.42mmol)を加え、そして溶液を5~10℃に冷却した。DIAD(2当量、8.75mL、8.99g、44.4mmol)を滴下し、混合物を室温で1時間撹拌した。減圧下で濃縮した後、残留物を溶離剤としてDCM-MeOH(100:0~95:5)を用いる順相シリカゲルクロマトグラフィーを介して精製して、標記化合物(2.89g、収率34%)を黄色を帯びた白色の固体として与えた。
1H-NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 8.21 (d, 1 H), 7.95-7.85 (m, 4 H), 7.37-7.25 (m, 5 H), 7.19 (dd, 1 H), 6.87 (d, 1 H), 5.17 (s, 2 H), 5.09 (s, 2 H)
【0582】
工程C3: 1-[5-(ベンジルオキシ)-2-ニトロフェニル]メタンアミンの調製
2-{[5-(ベンジルオキシ)-2-ニトロフェニル]メチル}-1H-イソインドール-1,3(2H)-ジオン(1当量、2.89g、7.44mmol)を、EtOH(6mL)に溶解した。ヒドラジン水和物(5当量、1.81mL、1.86g、37.38mmol)を加え、反応混合物を50℃で一晩撹拌した。室温に冷やした後、固体を濾別し、そして母液を減圧下で濃縮した。残留物をDCMに溶解し、飽和NaHCO3水溶液で洗浄し、MgSO4で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮して、標記化合物(1.86g、収率97%)を黄色を帯びた油状物として与え、これを精製することなく次の工程で用いた。
1H-NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 8.05 (d, 1 H), 7.5-7.32 (m, 5 H), 7.44 (d, 1 H), 7.07 (dd, 1 H), 5.25 (s, 2 H), 3.99 (s, 2 H), 1.96 (brs, 2 H)
【0583】
工程C4: 2-(アミノメチル)-4-(ベンジルオキシ)アニリンの調製
1-[5-(ベンジルオキシ)-2-ニトロフェニル]メタンアミン(1当量、1.86g、7.20mmol)を、EtOH(27mL)に溶解し、次に水(8mL)、鉄粉(10当量、4.026g、72.09mmol)及びNH4Cl(0.5当量、193mg、3.6081mmol)を加えた。反応混合物を1時間還流した。室温に冷やした後、混合物をセライトパッドに通して濾過し、そして減圧下で濃縮した。残留物をEtOAcに溶解し、1M NaOH水溶液で洗浄した。有機相をMgSO4で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮して、標記化合物(1.427g、収率87%)を褐色を帯びた油状物として与え、これを精製することなく次の工程で用いた。
1H-NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.44-7.27 (m, 5 H), 6.79 (d, 1 H), 6.63 (dd, 1 H), 6.53 (d, 1 H), 4.94 (s, 2 H), 3.57 (s, 2 H)
【0584】
工程C5: 6-(ベンジルオキシ)-3,4-ジヒドロ-2λ6,1,3-ベンゾチアジアジン-2,2(1H)-ジオンの調製
2-(アミノメチル)-4-(ベンジルオキシ)アニリン(1当量、1.42g、6.22mmol)を、ピリジン(45mL)に溶解した。硫酸ジアミド(7当量、4.18g、43.5mmol)を加え、混合物を2時間還流した。反応混合物を減圧下で濃縮し、残留物を0.5M HCl水溶液(60mL)で処理した。沈殿した固体を濾別し、真空下で乾燥して、標記化合物(1.721g、収率95%)を黄色を帯びた白色の固体として与え、これを精製することなく次の工程で用いた。
1H-NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 9.82 (s, 1 H), 7.45-7.28 (m, 5 H), 7.17 (t, 1 H), 6.87 (dd, 1 H), 6.84 (d, 1 H), 6.65 (d, 1 H), 5.03 (s, 2 H), 4.36 (d, 2 H)
【0585】
工程C6: 6-(ベンジルオキシ)-1-メチル-3,4-ジヒドロ-2λ6,1,3-ベンゾチアジアジン-2,2(1H)-ジオンの調製
6-(ベンジルオキシ)-3,4-ジヒドロ-2λ6,1,3-ベンゾチアジアジン-2,2(1H)-ジオン(1当量、1.57g、5.41mmol)を、THF(50mL)に溶解した。PPh3(2当量、2.83g、10.82mmol)及びMeOH(1.1当量、0.24mL、190mg、5.925mmol)を加えた。反応混合物を0℃に冷却し、そしてDIAD(2当量、2.13mL、2.19g、10.8mmol)を撹拌した反応混合物内に0℃で滴下し、続いてこの温度で2時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮し、残留物を溶離剤としてDCMを用いるフラッシュクロマトグラフィーを介して精製して、標記化合物(690mg、収率42%)を白色の固体として与えた。
1H-NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.69 (brs, 1 H), 7.46-7.29 (m, 5 H), 6.98 (d, 1 H), 6.94 (dd, 1 H), 6.87 (d, 1 H), 5.07 (s, 2 H), 4.38 (s, 2 H), 3.12 (s, 3 H)
【0586】
工程1: エチル 3-{1-[4-(ベンジルオキシ)ブチル]-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル}-3-(3-{[6-(ベンジルオキシ)-1-メチル-2,2-ジオキソ-1,4-ジヒドロ-2λ6,1,3-ベンゾチアジアジン-3(2H)-イル]メチル}-4-メチルフェニル)プロパノアートの調製
一般手順7を用い、反応体としてエチル 3-{1-[4-(ベンジルオキシ)ブチル]-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル}-3-[3-(ヒドロキシメチル)-4-メチルフェニル]プロパノアート(1当量)及び6-(ベンジルオキシ)-1-メチル-3,4-ジヒドロ-2λ6,1,3-ベンゾチアジアジン-2,2(1H)-ジオン(1当量)から出発して、標記化合物(収率57%)を得た。
1H-NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.57 (d, 1 H), 7.47 (d, 1 H), 7.45 (d, 2 H), 7.39 (t, 2 H), 7.33 (t, 1 H), 7.3 (t, 2 H), 7.25 (d, 2 H), 7.24 (t, 1 H), 7.19 (dd, 1 H), 7.13 (d, 1 H), 7.12 (d, 1 H), 7.08 (d, 1 H), 7.03 (dd, 1 H), 6.82 (d, 1 H), 5.09 (s, 2 H), 4.84 (t, 1 H), 4.61 (t, 2 H), 4.38 (s, 2 H), 4.27 (s, 2 H), 4.01 (s, 2 H), 3.91 (q, 2 H), 3.38 (t, 2 H), 3.24 (s, 3 H), 3.19/3.14 (dd+dd, 2 H), 2.75 (s, 3 H), 2.21 (s, 3 H), 1.9 (qn, 2 H), 1.46 (qn, 2 H), 0.97 (t, 3 H)
【0587】
工程2: エチル 3-[1-(4-ヒドロキシブチル)-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル]-3-{3-[(6-ヒドロキシ-1-メチル-2,2-ジオキソ-1,4-ジヒドロ-2λ6,1,3-ベンゾチアジアジン-3(2H)-イル)メチル]-4-メチルフェニル}プロパノアートの調製
一般手順8を用い、反応体としてエチル 3-{1-[4-(ベンジルオキシ)ブチル]-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル}-3-(3-{[6-(ベンジルオキシ)-1-メチル-2,2-ジオキソ-1,4-ジヒドロ-2λ6,1,3-ベンゾチアジアジン-3(2H)-イル]メチル}-4-メチルフェニル)プロパノアート(1当量)から出発して、標記化合物(定量)を得た。
1H-NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 9.42 (s, 1 H), 7.61 (d, 1 H), 7.5 (d, 1 H), 7.19 (dd, 1 H), 7.13 (brs., 1 H), 7.12 (d, 1 H), 6.96 (d, 1 H), 6.76 (dd, 1 H), 6.49 (d, 1 H), 4.83 (t, 1 H), 4.64 (t, 2 H), 4.43 (t, 1 H), 4.23/4.19 (d+d, 2 H), 4.04/3.99 (d+d, 2 H), 3.93 (q, 2 H), 3.38 (q, 2 H), 3.19 (s, 3 H), 3.16 (m, 2 H), 2.74 (s, 3 H), 2.22 (s, 3 H), 1.9 (m, 2 H), 1.36 (m, 2 H), 0.99 (t, 3 H)
【0588】
工程3: エチル 3-[1-(4-クロロブチル)-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル]-3-{3-[(6-ヒドロキシ-1-メチル-2,2-ジオキソ-1,4-ジヒドロ-2λ6,1,3-ベンゾチアジアジン-3(2H)-イル)メチル]-4-メチルフェニル}プロパノアート塩酸塩の調製
一般手順10を用い、反応体としてエチル 3-[1-(4-ヒドロキシブチル)-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル]-3-{3-[(6-ヒドロキシ-1-メチル-2,2-ジオキソ-1,4-ジヒドロ-2λ6,1,3-ベンゾチアジアジン-3(2H)-イル)メチル]-4-メチルフェニル}プロパノアート(1当量)から出発して、標記化合物(定量)を得た。
1H-NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 9.43 (br., 1 H), 7.64 (d, 1 H), 7.51 (d, 1 H), 7.19 (dd, 1 H), 7.13 (d, 1 H), 7.12 (d, 1 H), 6.96 (d, 1 H), 6.77 (dd, 1 H), 6.49 (d, 1 H), 4.83 (t, 1 H), 4.69 (t, 2 H), 4.23/4.19 (d+d, 2 H), 4.04/3.99 (d+d, 2 H), 3.93 (q, 2 H), 3.64 (t, 2 H), 3.19 (s, 3 H), 3.17 (m, 2 H), 2.74 (s, 3 H), 2.22 (s, 3 H), 1.99 (m, 2 H), 1.68 (m, 2 H), 0.99 (t, 3 H)
【0589】
工程4: エチル [4,26,31-トリメチル-27,27-ジオキソ-21-オキサ-27λ6-チア-1,14,15,16,26-ペンタアザヘキサシクロ[20.5.3.13,7.19,13.012,16.025,29]ドトリアコンタ-3(32),4,6,9(31),10,12,14,22,24,29-デカエン-8-イル]アセタートの調製
一般手順11を用い、反応体としてエチル 3-[1-(4-クロロブチル)-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル]-3-{3-[(6-ヒドロキシ-1-メチル-2,2-ジオキソ-1,4-ジヒドロ-2λ6,1,3-ベンゾチアジアジン-3(2H)-イル)メチル]-4-メチルフェニル}プロパノアート塩酸塩(1当量)から出発して、標記化合物(定量)を得た。
1H-NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.68 (d, 1 H), 7.45 (d, 1 H), 7.45 (d, 1 H), 7.26 (d, 1 H), 6.94 (d, 1 H), 6.76 (dd, 1 H), 6.51 (d, 1 H), 5.71 (d, 1 H), 4.78 (t, 1 H), 4.76 (m, 2 H), 3.95/3.76 (d+d, 2 H), 3.92 (q, 2 H), 3.9/3.76 (d+d, 2 H), 3.62/3.42 (m+m, 2 H), 3.18 (s, 3 H), 3.16/3.05 (dd+dd, 2 H), 2.61 (s, 3 H), 2.33 (s, 3 H), 2.19/2.09 (m+m, 2 H), 1.82/1.64 (m+m, 2 H), 1 (t, 3 H)
【0590】
工程5: 実施例39の調製
一般手順12を用い、反応体としてエチル [4,26,31-トリメチル-27,27-ジオキソ-21-オキサ-27λ6-チア-1,14,15,16,26-ペンタアザヘキサシクロ[20.5.3.13,7.19,13.012,16.025,29]ドトリアコンタ-3(32),4,6,9(31),10,12,14,22,24,29-デカエン-8-イル]アセタート(1当量)から出発して、標記化合物(白色の固体、収率55%)を得た。
【0591】
エナンチオピュアな生成物を、キラルカラム上でのクロマトグラフィー分離により得た。
【0592】
実施例39a(E1、光学純度 >99.9%)
HRMS C30H33N5O5Sの計算値: 575.2202; [M+H]+ 実測値: 576.2273 (δ=-0.4 ppm)
【0593】
実施例39b(E2、光学純度 約99.7%)
HRMS C30H33N5O5Sの計算値: 575.2202; [M+H]+ 実測値: 576.2252 (δ=-4.0 ppm)
1H-NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.67 (d, 1 H), 7.46 (dd, 1 H), 7.43 (d, 1 H), 7.26 (d, 1 H), 6.94 (d, 1 H), 6.76 (dd, 1 H), 6.49 (d, 1 H), 5.7 (d, 1 H), 4.76 (t, 1 H), 4.75 (m, 2 H), 3.94/3.76 (d+d, 2 H), 3.9/3.76 (d+d, 2 H), 3.61/3.4 (m+m, 2 H), 3.18 (s, 3 H), 3.04/2.94 (dd+dd, 2 H), 2.6 (s, 3 H), 2.33 (s, 3 H), 2.2/2.11 (m+m, 2 H), 1.82/1.64 (m+m, 2 H)
13C-NMR (125 MHz, DMSO-d6) δppm: 131.2, 130.8, 128.2, 127.4, 118.2, 116.3, 111.8, 108, 67.6, 51.1, 49.6, 48.3, 41.8, 41, 33.6, 26.7, 25.6, 18.6, 13.4
【0594】
実施例40: [(2R,8S)-4-メトキシ-2,33-ジメチル-29,29-ジオキソ-23,28-ジオキサ-29λ
6-チア-1,14,15,16-テトラアザヘキサシクロ[22.5.3.1
3,7.1
9,13.0
12,16.0
27,31]テトラトリアコンタ-3(34),4,6,9(33),10,12,14,24,26,31-デカエン-8-イル]酢酸及び
[(2R,8R)-4-メトキシ-2,33-ジメチル-29,29-ジオキソ-23,28-ジオキサ-29λ
6-チア-1,14,15,16-テトラアザヘキサシクロ[22.5.3.1
3,7.1
9,13.0
12,16.0
27,31]テトラトリアコンタ-3(34),4,6,9(33),10,12,14,24,26,31-デカエン-8-イル]酢酸
【化58】
【0595】
工程1: エチル 3-{1-[6-(ベンジルオキシ)ヘキシル]-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル}-3-{3-[(1S)-1-ヒドロキシエチル]-4-メトキシフェニル}プロパノアートの調製
一般手順6を用い、反応体としてエチル (E)-3-[1-(6-ベンジルオキシヘキシル)-4-メチル-ベンゾトリアゾール-5-イル]プロパ-2-エノアート(1当量)及び(1S)-1-[2-メトキシ-5-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル]エタノール(1.1当量)から出発して、標記化合物(収率50%)を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δppm: 7.6 (d, 1 H), 7.48 (d, 1 H), 7.38 (d, 1 H), 7.32-7.25 (m, 5 H), 7.11 (dd, 1 H), 6.81 (d, 1 H), 4.9 (d, 1 H), 4.9 (m, 1 H), 4.8 (m, 1 H), 4.62 (t, 2 H), 4.4 (s, 2 H), 3.91 (q, 2 H), 3.71 (s, 3 H), 3.38 (t, 2 H), 3.1 (d, 2 H), 2.78 (s, 3 H), 1.88 (m, 2 H), 1.5 (m, 2 H), 1.35 (m, 2 H), 1.2 (m+d, 5 H), 1 (t, 3 H)
【0596】
工程2: エチル 3-(3-{(1R)-1-[6-(ベンジルオキシ)-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル]エチル}-4-メトキシフェニル)-3-{1-[6-(ベンジルオキシ)ヘキシル]-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル}プロパノアートの調製
一般手順7を用い、反応体としてエチル 3-{1-[6-(ベンジルオキシ)ヘキシル]-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル}-3-{3-[(1S)-1-ヒドロキシエチル]-4-メトキシフェニル}プロパノアート(1当量)及び6-(ベンジルオキシ)-3,4-ジヒドロ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-2,2-ジオン(1.5当量)から出発して、標記化合物(ベージュ色の固体、収率71%)を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 0.97 (t, J=7.09 Hz, 5 H) 1.10 - 1.26 (m, 7 H) 1.29 (br. s., 3 H) 1.37 - 1.53 (m, 7 H) 1.75 - 1.91 (m, 3 H) 2.72 - 2.79 (m, 4 H) 3.09 - 3.21 (m, 3 H) 3.33 - 3.41 (m, 3 H) 3.64 (d, J=1.71 Hz, 3 H) 3.91 (qd, J=6.95, 2.26 Hz, 2 H) 4.38 (d, J=1.47 Hz, 2 H) 4.46 - 4.65 (m, 3 H) 4.82 (q, J=8.15 Hz, 1 H) 4.86 - 5.12 (m, 2 H) 5.28 - 5.45 (m, 1 H) 6.63 - 6.82 (m, 2 H) 6.82 - 6.97 (m, 2 H) 7.08 - 7.48 (m, 12 H) 7.48 - 7.55 (m, 1 H) 7.57 - 7.68 (m, 1 H)
【0597】
工程3: エチル 3-{3-[(1R)-1-(6-ヒドロキシ-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル)エチル]-4-メトキシフェニル}-3-[1-(6-ヒドロキシヘキシル)-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル]プロパノアートの調製
一般手順8を用い、反応体としてエチル 3-(3-{(1R)-1-[6-(ベンジルオキシ)-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル]エチル}-4-メトキシフェニル)-3-{1-[6-(ベンジルオキシ)ヘキシル]-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル}プロパノアート(1当量)から出発して、標記化合物(収率98%)を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 0.91 - 1.04 (m, 7 H) 1.11 - 1.47 (m, 23 H) 1.87 (quint, J=7.12 Hz, 4 H) 2.73 - 2.78 (m, 5 H) 3.13 - 3.22 (m, 3 H) 3.32 - 3.36 (m, 3 H) 3.57 - 3.59 (m, 3 H) 3.67 (d, J=0.98 Hz, 6 H) 3.94 (q, J=7.46 Hz, 4 H) 4.29 (t, J=5.07 Hz, 2 H) 4.37 - 4.57 (m, 3 H) 4.63 (t, J=6.91 Hz, 4 H) 4.78 - 4.87 (m, 2 H) 5.37 (quint, J=7.06 Hz, 2 H) 6.51 (dd, J=12.35, 2.81 Hz, 2 H) 6.64 (dd, J=8.80, 2.69 Hz, 2 H) 6.76 (d, J=1.22 Hz, 1 H) 6.77 - 6.84 (m, 1 H) 7.13 (dd, J=8.56, 1.96 Hz, 1 H) 7.42 (dd, J=11.13, 2.08 Hz, 1 H) 7.53 (t, J=9.05 Hz, 1 H) 7.59 - 7.66 (m, 1 H) 9.52 (d, J=3.55 Hz, 1 H)
【0598】
工程4: エチル 3-[1-(6-ブロモヘキシル)-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル]-3-{3-[(1R)-1-(6-ヒドロキシ-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル)エチル]-4-メトキシフェニル}プロパノアートの調製
一般手順9を用い、反応体としてエチル 3-{3-[(1R)-1-(6-ヒドロキシ-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル)エチル]-4-メトキシフェニル}-3-[1-(6-ヒドロキシヘキシル)-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル]プロパノアート(1当量)から出発して、標記化合物(収率77%)を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 9.5 (s, 1 H), 7.6 (d, 1 H), 7.55 (d, 1 H), 7.4 (d, 1 H), 7.1 (m, 1 H), 6.8 (m, 1 H), 6.75 (d, 1 H), 6.65 (d, 1 H), 6.5 (d, 1 H), 5.4 (m, 1 H), 4.8 (m, 1 H), 4.65 (t, 2 H), 4.5 (m, 2 H), 3.95 (q, 2 H), 3.7 (s, 3 H), 3.45 (t, 2 H), 3.2 (m, 2 H), 2.75 (d, 3 H), 1.9 (quint, 2 H), 1.75 (quint, 2 H), 1.4 (t, 3 H), 1.4/1.25 (2m, 4 H), 1 (m, 3 H)
【0599】
工程5: エチル [(2R)-4-メトキシ-2,33-ジメチル-29,29-ジオキソ-23,28-ジオキサ-29λ6-チア-1,14,15,16-テトラアザヘキサシクロ[22.5.3.13,7.19,13.012,16.027,31]テトラトリアコンタ-3(34),4,6,9(33),10,12,14,24,26,31-デカエン-8-イル]アセタートの調製
一般手順11を用い、反応体としてエチル 3-[1-(6-ブロモヘキシル)-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル]-3-{3-[(1R)-1-(6-ヒドロキシ-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル)エチル]-4-メトキシフェニル}プロパノアート(1当量)から出発して、標記化合物(収率65%)を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 0.93 - 1.03 (m, 8 H) 1.24 (d, J=4.65 Hz, 8 H) 1.32 - 1.67 (m, 15 H) 1.96 (d, J=6.85 Hz, 4 H) 2.85 (s, 7 H) 2.97 - 3.12 (m, 3 H) 3.15 - 3.22 (m, 3 H) 3.39 - 3.48 (m, 1 H) 3.62 (d, J=18.71 Hz, 8 H) 3.67 - 3.78 (m, 2 H) 3.91 (qd, J=7.05, 5.01 Hz, 5 H) 4.10 - 4.27 (m, 2 H) 4.24 - 4.38 (m, 3 H) 4.59 - 4.74 (m, 6 H) 4.79 - 4.90 (m, 3 H) 5.42 (q, J=7.17 Hz, 1 H) 5.51 (q, J=7.13 Hz, 1 H) 5.86 (d, J=2.81 Hz, 1 H) 6.24 (d, J=2.81 Hz, 1 H) 6.72 (d, J=8.56 Hz, 4 H) 6.84 (d, J=8.56 Hz, 1 H) 6.90 (dd, J=9.05, 4.16 Hz, 2 H) 7.12 - 7.25 (m, 2 H) 7.36 (d, J=8.80 Hz, 1 H) 7.46 (dd, J=8.56, 2.08 Hz, 1 H) 7.57 - 7.73 (m, 5 H)
【0600】
工程6: 実施例40の調製
一般手順12を用い、反応体としてエチル [(2R)-4-メトキシ-2,33-ジメチル-29,29-ジオキソ-23,28-ジオキサ-29λ6-チア-1,14,15,16-テトラアザヘキサシクロ[22.5.3.13,7.19,13.012,16.027,31]テトラトリアコンタ-3(34),4,6,9(33),10,12,14,24,26,31-デカエン-8-イル]アセタート(1当量)から出発して、標記化合物(白色の固体、収率79%)を得た。
【0601】
ジアステレオピュアな生成物を、キラルカラム上でのクロマトグラフィー分離により得た。
【0602】
実施例40a(2R,8S)
HRMS C32H36N4O7Sの計算値: 620.2305; [M+H]+ 実測値: 621.2378 (δ=0.1 ppm)
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 12.1 (m, 1 H), 7.62 (d, 1 H), 7.46 (dd, 1 H), 7.31 (d, 1 H), 7.15 (d, 1 H), 6.91 (d, 1 H), 6.87 (d, 1 H), 6.72 (dd, 1 H), 5.87 (d, 1 H), 5.42 (q, 1 H), 4.84 (t, 1 H), 4.67 (m, 2 H), 4.16 (dd, 2 H), 3.66 (s, 3 H), 3.61/3.46 (2m, 2 H), 3.01/2.91 (2dd, 2 H), 2.85 (s, 3 H), 1.97 (m, 2 H), 1.68-1.16 (m, 6 H), 1.35 (d, 3 H)
【0603】
実施例40b(2R,8R)
HRMS C32H36N4O7Sの計算値: 620.2305; [M+H]+ 実測値: 621.2377 (δ=-0.1 ppm)
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 12.08 (m, 1 H), 7.66 (d, 1 H), 7.59 (d, 1 H), 7.58 (d, 1 H), 7.2 (dd, 1 H), 6.9 (d, 1 H), 6.73 (d, 1 H), 6.72 (dd, 1 H), 6.24 (d, 1 H), 5.51 (q, 1 H), 4.82 (t, 1 H), 4.67 (m, 2 H), 4.29 (dd, 2 H), 3.65 (s, 3 H), 3.6/3.5 (2m, 2 H), 3.07 (d, 2 H), 2.84 (s, 3 H), 1.96 (m, 2 H), 1.7-1.2 (m, 6 H), 1.54 (d, 3 H)
【0604】
実施例41: [(2R,8S)-4-メトキシ-2,32-ジメチル-28,28-ジオキソ-19,22,27-トリオキサ-28λ
6-チア-1,14,15,16-テトラアザヘキサシクロ[21.5.3.1
3,7.1
9,13.0
12,16.0
26,30]トリトリアコンタ-3(33),4,6,9(32),10,12,14,23,25,30-デカエン-8-イル]酢酸及び
[(2R,8R)-4-メトキシ-2,32-ジメチル-28,28-ジオキソ-19,22,27-トリオキサ-28λ
6-チア-1,14,15,16-テトラアザヘキサシクロ[21.5.3.1
3,7.1
9,13.0
12,16.0
26,30]トリトリアコンタ-3(33),4,6,9(32),10,12,14,23,25,30-デカエン-8-イル]酢酸
【化59】
【0605】
工程1: エチル 3-(1-{2-[2-(ベンジルオキシ)エトキシ]エチル}-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル)-3-{3-[(1S)-1-ヒドロキシエチル]-4-メトキシフェニル}プロパノアートの調製
一般手順6を用い、反応体としてエチル (2E)-3-(1-{2-[2-(ベンジルオキシ)エトキシ]エチル}-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル)プロパ-2-エノアート(1当量)及び(1S)-1-[2-メトキシ-5-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル]エタン-1-オール(2当量)から出発して、標記化合物(無色の油状物、収率52%)を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 7.6 (d, 1 H), 7.45 (d, 1 H), 7.38 (s, 1 H), 7.3-7.2 (t+d, 5 H), 7.1 (d, 1 H), 6.8 (d, 1 H), 4.9 (d, 1 H), 4.9 (m, 1 H), 4.8 (t, 2 H), 4.8 (t, 1 H), 4.3 (s, 2 H), 3.9 (t, 2 H), 3.9 (q, 2 H), 3.7 (s, 3 H), 3.55/3.45 (t, 4 H), 3.1 (m, 2 H), 2.75 (s, 3 H), 1.2 (d, 3 H), 1 (t, 3 H)
【0606】
工程2: エチル 3-(3-{(1R)-1-[6-(ベンジルオキシ)-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル]エチル}-4-メトキシフェニル)-3-(1-{2-[2-(ベンジルオキシ)エトキシ]エチル}-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル)プロパノアートの調製
一般手順7を用い、反応体としてエチル 3-(1-{2-[2-(ベンジルオキシ)エトキシ]エチル}-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル)-3-{3-[(1R)-1-ヒドロキシエチル]-4-メトキシフェニル}プロパノアート(1当量)及び6-(ベンジルオキシ)-3,4-ジヒドロ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-2,2-ジオン(1.1当量)から出発して、標記化合物(収率67%)を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.63-7.45 (dd, 2 H), 7.45-7.05 (m, 12 H), 6.94-6.71 (m, 4 H), 5.36 (m, 1 H), 5.08-4.97 (dd, 2 H), 4.86-4.75 (m, 3 H), 4.54/4.51 (dd, 2 H), 4.29 (s, 2 H), 3.95-3.84 (m, 4 H), 3.63/3.62 (s, 3 H), 3.5/3.4 (m, 4 H), 3.17-3.1 (m, 2 H), 2.75/2.74 (s, 3 H), 1.42/1.4 (d, 3 H), 0.98 (t, 3 H)
【0607】
工程3: エチル 3-{3-[(1R)-1-(6-ヒドロキシ-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル)エチル]-4-メトキシフェニル}-3-{1-[2-(2-ヒドロキシエトキシ)エチル]-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル}プロパノアートの調製
一般手順8を用い、反応体としてエチル 3-(3-{(1R)-1-[6-(ベンジルオキシ)-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル]エチル}-4-メトキシフェニル)-3-(1-{2-[2-(ベンジルオキシ)エトキシ]エチル}-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル)プロパノアート(1当量)から出発して、標記化合物(白色の固体、収率69%)を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δppm: 0.96 - 1.05 (m, 3 H) 1.42 (t, J=6.64 Hz, 3 H) 2.76 (d, J=5.65 Hz, 3 H) 3.11 - 3.21 (m, 2 H) 3.38 (d, J=2.29 Hz, 4 H) 3.67 (s, 3 H) 3.85 - 3.91 (m, 2 H) 3.94 (qd, J=7.12, 1.22 Hz, 2 H) 4.38 - 4.57 (m, 3 H) 4.76 - 4.88 (m, 3 H) 5.37 (quin, J=7.02 Hz, 1 H) 6.51 (dd, J=16.02, 2.90 Hz, 1 H) 6.65 (dd, J=8.85, 2.90 Hz, 1 H) 6.75 - 6.84 (m, 2 H) 7.13 (dd, J=8.54, 1.83 Hz, 1 H) 7.43 (dd, J=8.54, 1.98 Hz, 1 H) 7.49 - 7.58 (m, 1 H) 7.61 - 7.68 (m, 1 H) 9.53 (br. s., 1 H)
【0608】
工程4: エチル 3-{1-[2-(2-ブロモエトキシ)エチル]-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル}-3-{3-[(1R)-1-(6-ヒドロキシ-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル)エチル]-4-メトキシフェニル}プロパノアートの調製
一般手順9を用い、反応体としてエチル 3-{3-[(1R)-1-(6-ヒドロキシ-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル)エチル]-4-メトキシフェニル}-3-{1-[2-(2-ヒドロキシエトキシ)エチル]-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル}プロパノアート(1当量)から出発して、標記化合物(白色の固体、収率94%)を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δppm: 1.01 (td, J=7.09, 3.91 Hz, 3 H) 1.41 (t, J=6.54 Hz, 3 H) 2.75 (d, J=4.77 Hz, 3 H) 3.08 - 3.26 (m, 2 H) 3.45 (t, J=5.99 Hz, 2 H) 3.64 - 3.69 (m, 4 H) 3.88 - 3.98 (m, 6 H) 4.36 - 4.59 (m, 2 H) 4.76 - 4.87 (m, 3 H) 5.31 - 5.42 (m, 1 H) 6.51 (dd, J=11.13, 2.81 Hz, 1 H) 6.65 (dd, J=8.86, 2.87 Hz, 1 H) 6.75 - 6.85 (m, 2 H) 7.12 (dd, J=8.50, 1.90 Hz, 1 H) 7.42 (dd, J=7.03, 2.02 Hz, 1 H) 7.50 - 7.58 (m, 1 H) 7.62 - 7.68 (m, 1 H)
【0609】
工程5: エチル [(2R)-4-メトキシ-2,32-ジメチル-28,28-ジオキソ-19,22,27-トリオキサ-28λ6-チア-1,14,15,16-テトラアザヘキサシクロ[21.5.3.13,7.19,13.012,16.026,30] トリトリアコンタ-3(33),4,6,9(32),10,12,14,23,25,30-デカエン-8-イル]アセタートの調製
一般手順11を用い、反応体としてエチル 3-{1-[2-(2-ブロモエトキシ)エチル]-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル}-3-{3-[(1R)-1-(6-ヒドロキシ-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル)エチル]-4-メトキシフェニル}プロパノアート(1当量)から出発して、標記化合物(白色の固体、収率96%)を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 1.01 (dt, J=17.58, 7.11 Hz, 7 H) 1.36 (d, J=7.09 Hz, 3 H) 1.61 (d, J=7.09 Hz, 4 H) 2.86 (d, J=4.89 Hz, 7 H) 2.93 - 3.12 (m, 3 H) 3.12 - 3.27 (m, 3 H) 3.45 - 3.64 (m, 8 H) 3.68 - 3.85 (m, 8 H) 3.86 - 3.98 (m, 10 H) 4.04 (d, J=11.13 Hz, 1 H) 4.08 - 4.26 (m, 3 H) 4.53 (d, J=17.85 Hz, 1 H) 4.74 - 4.97 (m, 9 H) 5.43 (q, J=6.77 Hz, 1 H) 5.56 (q, J=7.21 Hz, 1 H) 5.68 (d, J=2.57 Hz, 1 H) 6.45 (d, J=2.45 Hz, 1 H) 6.54 (d, J=8.56 Hz, 1 H) 6.60 (dd, J=8.93, 2.93 Hz, 1 H) 6.68 - 6.78 (m, 2 H) 6.85 (dd, J=11.19, 8.99 Hz, 3 H) 7.10 (s, 1 H) 7.13 (d, J=8.68 Hz, 1 H) 7.27 (d, J=8.80 Hz, 1 H) 7.45 (d, J=8.44 Hz, 1 H) 7.55 - 7.61 (m, 2 H) 7.70 (d, J=8.68 Hz, 1 H)
【0610】
工程6: 実施例41の調製
一般手順12を用い、反応体としてエチル [(2R)-4-メトキシ-2,32-ジメチル-28,28-ジオキソ-19,22,27-トリオキサ-28λ6-チア-1,14,15,16-テトラアザヘキサシクロ[21.5.3.13,7.19,13.012,16.026,30]トリトリアコンタ-3(33),4,6,9(32),10,12,14,23,25,30-デカエン-8-イル]アセタート(1当量)から出発して、標記化合物(白色の固体、収率72%)を得た。
【0611】
ジアステレオピュアな生成物を、キラルカラム上でのクロマトグラフィー分離により得た。
【0612】
実施例41a(2R,8S)
HRMS C30H32N4O8Sの計算値: 608.1941; [M+H]+ 実測値: 609.2014 (δ=0.1 ppm)
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 12.1 (br), 7.7 (d, 1 H), 7.6 (sl, 1 H), 7.27 (d, 1 H), 6.87 (d, 1 H), 6.76 (d, 1 H), 6.61 (dd, 1 H), 6.54 (d, 1 H), 6.45 (d, 1 H), 5.56 (q, 1 H), 4.85/4.52 (2d, 2 H), 4.85 (m, 2 H), 4.8 (t, 1 H), 3.92 (m, 2 H), 3.9/3.52 (2m, 2 H), 3.76 (m, 2 H), 3.57 (s, 3 H), 3.18/3.05 (2dd, 2 H), 2.85 (s, 3 H), 1.6 (d, 3 H)
13C-NMR (100 MHz, DMSO-d6) δppm: 1561, 173.7, 154.8, 146.2, 145.4, 138.3, 135.4, 132.6, 131.5, 127.8, 125.2, 125.2, 124.6, 119.6, 118.1, 114.4, 113, 111, 109.7, 70.4, 68.8, 68.1, 55.6, 51.3, 48.5, 46, 40.6, 39.5, 19.6, 13.5
15N-NMR (50 MHz, DMSO-d6) δ ppm: -152.9, -290.5
【0613】
実施例41b(2R,8R)
HRMS C30H32N4O8Sの計算値: 608.1941; [M+H]+ 実測値: 609.2014 (δ=0.1 ppm)
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 12.1 (br), 7.59 (d, 1 H), 7.46 (d, 1 H), 7.1 (d, 1 H), 7.08 (sl, 1 H), 6.89 (d, 1 H), 6.85 (d, 1 H), 6.73 (dd, 1 H), 5.71 (d, 1 H), 5.43 (q, 1 H), 4.85 (m, 1 H), 4.82 (m, 2 H), 4.17/4.12 (m, 2 H), 4.06/3.91 (dt+td, 2 H), 3.84/3.71 (2m, 2 H), 3.72 (s, 3 H), 3.62/3.52 (2m, 2 H), 2.97/2.84 (2dd, 2 H), 2.86 (s, 3 H), 1.35 (d, 3 H)
13C-NMR (100 MHz, DMSO-d6) δppm: 173, 155.8, 155.4, 146.7, 145.2, 137.6, 136.1, 132.4, 128.7, 128.3, 127, 126.1, 125.5, 119.4, 118.5, 115, 113.3, 111.3, 108.9, 69.7, 68.7, 68.7, 55.9, 52.4, 48.6, 46.1, 41.3, 40.8, 17.7, 13.3
15N-NMR (50 MHz, DMSO-d6) δ ppm: -3.1, -152.9, -290.5
【0614】
実施例42: [4,21,31-トリメチル-27,27-ジオキソ-26-オキサ-27λ
6-チア-1,14,15,16,21-ペンタアザヘキサシクロ[20.5.3.1
3,7.1
9,13.0
12,16.0
25,29]ドトリアコンタ-3(32),4,6,9(31),10,12,14,22,24,29-デカエン-8-イル]酢酸
【化60】
【0615】
工程C1: 6-ブロモ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-2,2-ジオンの調製
一般手順4 工程2を用い、反応体として5-ブロモ-2-ヒドロキシベンズアルデヒド(1当量)から出発して、標記化合物(白色の固体、収率38%)を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 8.25 (d, 1 H), 8.15 (s, 1 H), 8.1 (dd, 1 H), 7.52 (d, 1 H)
【0616】
工程C2: 6-ブロモ-3,4-ジヒドロ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-2,2-ジオンの調製
一般手順4 工程3を用い、反応体として6-ブロモ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-2,2-ジオン(1当量)から出発して、標記化合物(白色の固体、収率57%)を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 8.6 (m, 1 H), 7.56 (d, 1 H), 7.52 (dd, 1 H), 7.05 (d, 1 H), 4.58 (s, 2 H)
【0617】
工程1: エチル 3-{3-[(6-ブロモ-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル)メチル]-4-メチルフェニル}-3-(1-{4-[(4-メトキシフェニル)メトキシ]ブチル}-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル)プロパノアートの調製
一般手順7を用い、反応体としてエチル 3-[3-(ヒドロキシメチル)-4-メチル-フェニル]-3-[1-[4-[(4-メトキシフェニル)メトキシ]ブチル]-4-メチル-ベンゾトリアゾール-5-イル]プロパノアート(1当量)及び6-ブロモ-3,4-ジヒドロ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-2,2-ジオン(1.2当量)から出発して、標記化合物(収率91%)を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.62 (dd, 1 H), 7.59/7.48 (2d, 2 H), 7.53 (d, 1 H), 7.24 (d, 1 H), 7.22-7.11 (m, 5 H), 6.86 (d, 2 H), 4.84 (t, 1 H), 4.65 (t, 2 H), 4.5 (m, 2 H), 4.31 (s, 2 H), 4.24 (m, 2 H), 3.93 (q, 2 H), 3.72 (s, 3 H), 3.37 (t, 2 H), 3.16 (d, 2 H), 2.76 (s, 3 H), 2.23 (s, 3 H), 1.92 (quint, 2 H), 1.48 (quint, 2 H), 0.99 (t, 3 H)
【0618】
工程2: エチル 3-[3-({6-[(tert-ブトキシカルボニル)アミノ]-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル}メチル)-4-メチルフェニル]-3-(1-{4-[(4-メトキシフェニル)メトキシ]ブチル}-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル)プロパノアートの調製
乾燥管を備えた25mLの丸底フラスコに、エチル 3-{3-[(6-ブロモ-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル)メチル]-4-メチルフェニル}-3-(1-{4-[(4-メトキシフェニル)メトキシ]ブチル}-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル)プロパノアート(1当量、100mg、0.126mmol)、tert-ブチル カルバマート(1.2当量、17.8mg、0.152mmol)、ナトリウム-tert-ブトキシド(1.5当量、18.2mg、0.189mmol)、tBuXPhos(0.2当量、10.7mg、0.0253mmol)及びPd2(dba)3(0.1当量、11.6mg、0.0126mmol)をアルゴン流下で入れた。混合物をトルエン(1mL)に懸濁し、室温で一晩撹拌した。揮発物を減圧下で蒸発した。残留物を、ヘキサン-EtOAcの溶離剤を用いる順相シリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、標記化合物を与えた(27mg、収率20%)。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 0.98 (t, J=7.09 Hz, 3 H) 1.15 - 1.28 (m, 13 H) 1.92 (quint, J=7.24 Hz, 2 H) 2.22 (s, 3 H) 2.75 (s, 3 H) 3.16 (d, J=7.46 Hz, 2 H) 3.36 (t, J=6.30 Hz, 3 H) 3.72 (s, 3 H) 3.86 - 3.97 (m, 2 H) 4.22 (s, 2 H) 4.30 (s, 2 H) 4.46 (s, 2 H) 4.64 (t, J=6.91 Hz, 2 H) 4.84 (t, J=8.07 Hz, 1 H) 6.12 (br. s., 2 H) 6.86 (d, J=8.68 Hz, 2 H) 6.92 (s, 1 H) 7.06 - 7.15 (m, 2 H) 7.18 (d, J=8.68 Hz, 2 H) 7.24 (s, 1 H) 7.36 (dd, J=9.05, 2.45 Hz, 1 H) 7.46 - 7.56 (m, 2 H) 7.59 (d, J=8.68 Hz, 1 H) 9.54 (s, 1 H)
【0619】
工程3: エチル 3-[3-({6-[(tert-ブトキシカルボニル)(メチル)アミノ]-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル}メチル)-4-メチルフェニル]-3-(1-{4-[(4-メトキシフェニル)メトキシ]ブチル}-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル)プロパノアートの調製
乾燥管を備えた100mLの丸底フラスコ中で、エチル 3-[3-({6-[(tert-ブトキシカルボニル)アミノ]-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル}メチル)-4-メチルフェニル]-3-(1-{4-[(4-メトキシフェニル)メトキシ]ブチル}-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル)プロパノアート(1当量、260mg、0.289mmol)をDMF(2.4mL)に溶解した。水素化ナトリウム(鉱油中60%(1.5当量、17.3mg、0.433mmol)を、撹拌した混合物に少量ずつ加えた。5分間撹拌した後、ヨードメタン(1.5当量、61.5mg、0.027mL)を加え、そして撹拌を室温で一晩続けた。反応混合物を水(20mL)に注ぎ、EtOAc(2×20mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(20mL)で洗浄し、Na2SO4で乾燥し、濾過し、得られた濾液を濃縮乾固した。残留物を、溶離剤としてヘプタン-EtOAcを用いる順相シリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、標記化合物を与えた(212mg、収率87%)。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.58 (d, 1 H), 7.48 (d, 1 H), 7.38-7.1 (m, 6 H), 7.19 (d, 2 H), 6.86 (d, 2 H), 4.82 (t, 1 H), 4.62 (t, 2 H), 4.49 (d, 2 H), 4.3 (s, 2 H), 4.22 (s, 2 H), 3.91 (q, 2 H), 3.71 (s, 3 H), 3.38 (t, 2 H), 3.2 (s, 3 H), 3.15 (m, 2 H), 2.5 (s, 3 H), 2.21 (s, 3 H), 1.9 (m, 2 H), 1.49 (m, 2 H), 1.4 (s, 9 H), 0.99 (t, 3 H)
【0620】
工程4: エチル 3-[3-({6-[(tert-ブトキシカルボニル)(メチル)アミノ]-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル}メチル)-4-メチルフェニル]-3-[1-(4-ヒドロキシブチル)-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル]プロパノアートの調製
乾燥管を備えた25mLの丸底フラスコ内に、エチル 3-[3-({6-[(tert-ブトキシカルボニル)(メチル)アミノ]-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル}メチル)-4-メチルフェニル]-3-(1-{4-[(4-メトキシフェニル)メトキシ]ブチル}-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル)プロパノアート(1当量、0.262g、0.311mmol)、DCM(1.6mL)及び水(0.078mL)を加えた。DDQ(1.5当量、106mg、0.467mmol)の添加後、反応混合物は黒色になり、その一方、室温で3時間さらに撹拌すると赤色への色変化がもたらされた。反応混合物をDCM(20mL)で希釈し、飽和NaHCO3水溶液(20mL)で洗浄し、そして水層をDCM(20mL)で抽出した。合わせた有機層をNa2SO4で乾燥し、濾過し、濾液を濃縮した。残留物を、溶離剤としてヘプタン-EtOAcを用いる順相シリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、標記化合物を与えた(202mg、収率90%)。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.6 (d, 1 H), 7.45 (d, 1 H), 7.32 (dd, 1 H), 7.22 (d, 1 H), 7.17 (dd, 1 H), 7.15 (d, 1 H), 7.13 (d, 1 H), 4.83 (t, 1 H), 4.63 (t, 2 H), 4.5 (m, 2 H), 4.4 (t), 4.25 (s, 2 H), 4.23 (d, 1 H), 3.92 (q, 2 H), 3.38 (q, 2 H), 3.2 (s, 3 H), 3.18 (m, 2 H), 2.75 (s, 3 H), 2.21 (s, 3 H), 1.9 (m, 2 H), 1.4 (s, 9 H), 1.38 (m, 2 H), 1 (t, 3 H)
【0621】
工程5: エチル 3-[1-(4-ブロモブチル)-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル]-3-[3-({6-[(tert-ブトキシカルボニル)(メチル)アミノ]-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル}メチル)-4-メチルフェニル]プロパノアートの調製
一般手順9を用い、反応体としてエチル 3-[3-({6-[(tert-ブトキシカルボニル)(メチル)アミノ]-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル}メチル)-4-メチルフェニル]-3-[1-(4-ヒドロキシブチル)-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル]プロパノアート(1当量)から出発して、標記化合物(188mg、収率83%)を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.6 (d, 1 H), 7.5 (d, 1 H), 7.33 (dd, 1 H), 7.3-7.1 (m, 5 H), 4.82 (t, 1 H), 4.68 (t, 2 H), 4.5 (m, 2 H), 4.22 (m, 2 H), 3.92 (q, 2 H), 3.52 (t, 2 H), 3.19 (s, 3 H), 3.18 (m, 2 H), 2.75 (s, 3 H), 2.2 (s, 3 H), 1.99 (m, 2 H), 1.78 (m, 2 H), 1.4 (s, 9 H), 1 (t, 3 H)
【0622】
工程6: エチル 3-[1-(4-ブロモブチル)-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル]-3-(4-メチル-3-{[6-(メチルアミノ)-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル]メチル}フェニル)プロパノアートの調製
乾燥管を備えた100mLの丸底フラスコ中で、エチル 3-[1-(4-ブロモブチル)-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル]-3-[3-({6-[(tert-ブトキシカルボニル)(メチル)アミノ]-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル}メチル)-4-メチルフェニル]プロパノアート(1当量、0.181g、0.231mmol)をDCM(3.6mL)に溶解した。TFA(16当量、0.282mL、0.420g、3.7mmol)を滴下し、混合物を室温で9時間撹拌した。反応の完了後、飽和Na2CO3水溶液を用いてpHを8~9にセットした。層を分離し、有機層をブライン(10mL)で洗浄し、そして水層をDCM(10mL)で洗浄した。合わせた有機層をNa2SO4で乾燥し、濾過し、そして濾液を濃縮乾固した。残留物を、溶離剤としてヘプタン-EtOAc-EtOH(100:0:0~100/75/25)を用いる順相シリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、標記化合物を与えた(0.117g、収率70%)。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.62 (d, 1 H), 7.51 (d, 1 H), 7.21 (sl, 1 H), 7.2 (d, 1 H), 7.14 (d, 1 H), 6.91 (d, 1 H), 6.57 (dd, 1 H), 6.29 (d, 1 H), 5.79 (q), 4.85 (t, 1 H), 4.69 (t, 2 H), 4.38/4.32 (m, 2 H), 4.22/4.15 (m, 2 H), 3.93 (q, 2 H), 3.53 (t, 2 H), 3.17 (m, 2 H), 2.76 (s, 3 H), 2.66 (d, 3 H), 2.22 (s, 3 H), 1.98 (m, 2 H), 1.77 (m, 2 H), 1 (t, 3 H)
【0623】
工程7: エチル [4,21,31-トリメチル-27,27-ジオキソ-26-オキサ-27λ6-チア-1,14,15,16,21-ペンタアザヘキサシクロ[20.5.3.13,7.19,13.012,16.025,29]ドトリアコンタ-3(32),4,6,9(31),10,12,14,22,24,29-デカエン-8-イル]アセタート及び
エチル [4,21,31-トリメチル-20,27,27-トリオキソ-26-オキサ-27λ6-チア-1,14,15,16,21-ペンタアザヘキサシクロ[20.5.3.13,7.19,13.012,16.025,29]ドトリアコンタ-3(32),4,6,9(31),10,12,14,22,24,29-デカエン-8-イル]アセタートの調製
還流冷却器及び乾燥管を備えた100mLの丸底フラスコ内に、エチル 3-[1-(4-ブロモブチル)-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル]-3-(4-メチル-3-{[6-(メチルアミノ)-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル]メチル}フェニル)プロパノアート(1当量、0.11g、0.161mmol)及びMeCN(48mL)を加えた。ヨウ化カリウム(0.1当量、2.667mg、0.0161mmol)及びCs2CO3(2当量、6.2g、0.322mmol)を加え、混合物を60℃で24時間撹拌した。反応の完了後、混合物を減圧下で濃縮し、残留物をEtOAc(40mL)で希釈し、そして水(40mL)で洗浄した。層を分離し、有機層をブラインで洗浄し、合わせた水層をEtOAc(20mL)で洗浄した。合わせた有機層をNa2SO4で乾燥し、次に濾過し、濾液を濃縮乾固した。残留物を、溶離剤として水-MeCN-HCOOH(1000:25:1~25:1000:1)を用いる逆相クロマトグラフィーにより精製した。2つの主要生成物を含んでいる画分をそれぞれ合わせ、水になるまで濃縮した。得られた水性の混合物を凍結乾燥して、標記化合物を与えた:
【0624】
エチル [4,21,31-トリメチル-27,27-ジオキソ-26-オキサ-27λ6-チア-1,14,15,16,21-ペンタアザヘキサシクロ[20.5.3.13,7.19,13.012,16.025,29]ドトリアコンタ-3(32),4,6,9(31),10,12,14,22,24,29-デカエン-8-イル]アセタート(収率28%)
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.66 (d, 1 H), 7.43 (dd, 1 H), 7.3 (d, 1 H), 7.27 (d, 1 H), 6.87 (d, 1 H), 6.64 (d, 1 H), 6.5 (dd, 1 H), 5.77 (d, 1 H), 4.82/4.72 (m, 2 H), 4.72 (m, 1 H), 4.24/3.94 (d, 2 H), 3.99/3.73 (d, 2 H), 3.94 (q, 2 H), 3.26/3.02 (dd, 2 H), 3.13/2.97 (m, 2 H), 2.83 (s, 3 H), 2.72 (s, 3 H), 2.32 (s, 3 H), 2.12/1.81 (m, 2 H), 1.47/1.04 (m, 2 H), 1.01 (t, 3 H)
【0625】
エチル [4,21,31-トリメチル-20,27,27-トリオキソ-26-オキサ-27λ6-チア-1,14,15,16,21-ペンタアザヘキサシクロ[20.5.3.13,7.19,13.012,16.025,29]ドトリアコンタ-3(32),4,6,9(31),10,12,14,22,24,29-デカエン-8-イル]アセタート(収率42%)
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.6 (d, 1 H), 7.5 (dd, 1 H), 7.33 (d, 1 H), 7.29 (m, 2 H), 7.08 (d, 1 H), 6.97 (sl, 1 H), 6.2 (sl, 1 H), 4.87/4.58 (m, 2 H), 4.87 (m, 1 H), 4.3/3.69 (m, 2 H), 4.2 (m, 2 H), 3.92 (q, 2 H), 3.22/3.1 (2dd, 2 H), 3.2 (s, 3 H), 2.4/2.03 (m, 2 H), 2.3 (s, 3 H), 2.2 (s, 3 H), 2.02/1.75 (m, 2 H), 1 (t, 3 H)
【0626】
工程8: 実施例42の調製
一般手順12を用い、反応体としてエチル [4,21,31-トリメチル-27,27-ジオキソ-26-オキサ-27λ6-チア-1,14,15,16,21-ペンタアザヘキサシクロ[20.5.3.13,7.19,13.012,16.025,29]ドトリアコンタ-3(32),4,6,9(31),10,12,14,22,24,29-デカエン-8-イル]アセタート(1当量、47mg、0.0779mmol)から出発して、標記化合物(25mg、収率54%)を得た。
HRMS C30H33N5O5Sの計算値: 575.2202; [M+H]+ 実測値: 576.2277 (δ=0.3 ppm)
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 12.3 (m, 1 H), 7.64 (d, 1 H), 7.45 (dd, 1 H), 7.27 (d, 1 H), 7.26 (d, 1 H), 6.87 (d, 1 H), 6.63 (d, 1 H), 6.49 (dd, 1 H), 5.77 (d, 1 H), 4.82/4.72 (2m, 2 H), 4.78 (m, 1 H), 4.25/3.91 (2d, 2 H), 3.99/3.73 (2d, 2 H), 3.14/2.99 (2dd, 2 H), 3.1/2.97 (2m, 2 H), 2.83 (s, 3 H), 2.72 (s, 3 H), 2.32 (s, 3 H), 2.12/1.81 (2m, 2 H), 1.47/1.04 (2m, 2 H).
【0627】
実施例43: [4,21,31-トリメチル-20,27,27-トリオキソ-26-オキサ-27λ
6-チア-1,14,15,16,21-ペンタアザヘキサシクロ[20.5.3.1
3,7.1
9,13.0
12,16.0
25,29]ドトリアコンタ-3(32),4,6,9(31),10,12,14,22,24,29-デカエン-8-イル]酢酸
【化61】
一般手順12を用い、反応体としてエチル [4,21,31-トリメチル-20,27,27-トリオキソ-26-オキサ-27λ
6-チア-1,14,15,16,21-ペンタアザヘキサシクロ[20.5.3.1
3,7.1
9,13.0
12,16.0
25,29]ドトリアコンタ-3(32),4,6,9(31),10,12,14,22,24,29-デカエン-8-イル]アセタート(1当量、71mg、0.1149mmol)から出発して、標記化合物(35mg、収率50%)を得た。
HRMS C
30H
31N
5O
6Sの計算値: 589.1995; [M+H]
+ 実測値: 590.2074 (δ=1.0 ppm)
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 11.8 (m, 1 H), 7.6 (d, 1 H), 7.53 (dd, 1 H), 7.35 (d, 1 H), 7.29 (d, 1 H), 7.27 (dd, 1 H), 7.07 (d, 1 H), 6.94 (sl, 1 H), 6.2 (sl, 1 H), 4.87/4.58 (m, 2 H), 4.87 (m, 1 H), 4.27/3.69 (m, 2 H), 4.19 (m, 2 H), 3.21 (s, 3 H), 3.13/3 (2dd, 2 H), 2.51 (s, 3 H), 2.4/2.03 (m, 2 H), 2.31 (s, 3 H), 2.02/1.75 (m, 2 H)
【0628】
実施例44: [(19R)-19-ヒドロキシ-4,31-ジメチル-27,27-ジオキソ-21,26-ジオキサ-27λ
6-チア-1,14,15,16-テトラアザヘキサシクロ[20.5.3.1
3,7.1
9,13.0
12,16.0
25,29]ドトリアコンタ-3(32),4,6,9(31),10,12,14,22,24,29-デカエン-8-イル]酢酸
【化62】
【0629】
工程A1: 1-ブロモ-4-フルオロ-2-メチル-3-ニトロベンゼンの調製
サーモスタットを備えた3口丸底フラスコ中で、1-フルオロ-3-メチル-2-ニトロベンゼン(1当量、50g、322.31mmol)をTFA(200mL、2.611mol)に溶解し、反応混合物を-5℃に冷却した。硫酸(100mL)を滴下し、続いて1-ブロモピロリジン-2,5-ジオン(1当量、57.33g、322.1mmol)を少量ずつ加えた。反応混合物を-5℃で一晩、次に0℃で72時間、さらに5℃で一晩撹拌した。混合物を氷/水の1:1 混合物に注ぎ、沈殿した固体を濾取し、そして水で洗浄した。得られた固体をDCMに溶解し、飽和NaHCO3水溶液及びブラインで洗浄し、MgSO4で乾燥し、蒸発し、室温で一晩空気乾燥して、標記化合物47.38g(収率63%)をオフホワイトの固体として与えた。
1H-NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.98 (dd, 1 H), 7.49 (td, 1 H), 2.37 (s, 3 H)
【0630】
工程A2: (2R)-4-(4-ブロモ-3-メチル-2-ニトロアニリノ)ブタン-1,2-ジオールの調製
N,N-ジメチルアセトアミド(38当量、60mL、56.2g、645.3mmol)中の1-ブロモ-4-フルオロ-2-メチル-3-ニトロベンゼン(1当量、4g、17mmol)、(2R)-4-アミノブタン-1,2-ジオール塩酸塩(1.5当量、4.6mL、3.6g、25mmol)及びDIPEA(2当量、6mL、4.452g、34.45mmol)の溶液を、100℃で一晩撹拌した。別の(2R)-4-アミノブタン-1,2-ジオール塩酸塩0.74g(5.22mmol)及びDIPE(1ml)を添加後、反応混合物を100℃でさらに6時間撹拌した。反応混合物を氷上に注ぎ、EtOAcで抽出し、そして水層をEtOAcで逆抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、Na2SO4で乾燥し、そして減圧下で濃縮した。粗生成物を、溶離剤としてヘプタン-EtOAc(100:0~60:40)を用いる順相シリカゲルクロマトグラフィーにより精製した。生成物を含んでいる画分の収集及び蒸発によって、標記化合物(4.13g、収率76%)を橙色の固体としてもたらした。
1H-NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.54 (d, 1 H), 6.74 (d, 1 H), 6.29 (t, 1 H), 4.72 (d, 1 H), 4.55 (t, 1 H), 3.5 (m, 1 H), 3.23/3.131 (dd+m, 2 H), 3.22 (q, 2 H), 2.25 (s, 3 H), 1.75/1.45 (m+m, 2 H)
【0631】
工程A3: (2R)-4-(4-ブロモ-3-メチル-2-ニトロ-アニリノ)-1-[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ-ブタン-2-オールの調製
(2R)-4-(4-ブロモ-3-メチル-2-ニトロアニリノ)ブタン-1,2-ジオール(1当量、3g、9.40mmol)を、乾燥DMF(18mL)に溶解し、DIPEA(4.2mL、24mmol)を加えた。DMF(5.5mL)中のtert-ブチル (クロロ)ジメチルシラン(1.5g、10mmol)の溶液を滴下する前に、混合物を0℃に冷却した。温度を室温まで放温し、混合物をこの温度で一晩撹拌した。反応混合物を飽和NH4Cl溶液上に注ぎ、DCMで抽出した。有機相をブラインで洗浄し、Na2SO4で乾燥し、濾過し、そして濃縮した。残留DMFを高真空下での蒸発により除去した。粗生成物を、溶離剤としてヘプタン-EtOAc(100:0~75:25)を用いる順相シリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、標記化合物(3.898g、収率96%)を橙色の固体として与えた。
1H-NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.53 (d, 1 H), 6.73 (d, 1 H), 6.27 (t, 1 H), 4.78 (d, 1 H), 3.52 (m, 1 H), 3.51/3.36 (m+m, 2 H), 3.23 (q, 2 H), 2.25 (s, 3 H), 1.78/1.44 (m+m, 2 H), 0.84 (s, 9 H), 0.02 (s, 6 H)
【0632】
工程A4: 4-ブロモ-N-[(3R)-4-{[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}-3-{[tert-ブチル(ジフェニル)シリル]オキシ}ブチル]-3-メチル-2-ニトロアニリンの調製
(2R)-4-(4-ブロモ-3-メチル-2-ニトロ-アニリノ)-1-[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ-ブタン-2-オール(1当量、3.898g、8.994mmol)を、乾燥DMF(45mL)に溶解し、イミダゾール(3当量、1.83g、26.9mmol)を加え、続いてN,N-ジメチルピリジン-4-アミン(0.113g、0.925mmol)を加えた。反応混合物を0℃に冷却し、tert-ブチル(クロロ)ジフェニルシラン(2当量、4.96g、18.0mmol)を滴下した。温度は50℃まで上昇し、混合物をこの温度で一晩撹拌した。反応混合物を飽和NH4Cl溶液上に注ぎ、DCMで抽出した。有機相を飽和NaHCO3溶液、次にブラインで洗浄し、Na2SO4で乾燥し、濾過し、そして蒸発した。残留DMFを高真空下での蒸発により除去した。粗生成物を、DCMの溶離剤を用いる順相シリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、標記化合物(5.92g、収率98%)を橙色の油状物として与えた。
1H-NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.65-7.35 (m, 10 H), 7.44 (d, 1 H), 6.52 (d, 1 H), 6.06 (t, 1 H), 3.82 (m, 1 H), 3.46/3.44 (dd+dd, 2 H), 3.17/3.13 (m+m, 2 H), 2.24 (s, 3 H), 1.8/1.7 (m+m, 2 H), 0.99 (s, 3 H), 0.76 (s, 3 H), -0.12/-0.16 (s, 6 H)
【0633】
工程A5: 4-ブロモ-N1-[(3R)-4-{[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}-3-{[tert-ブチル(ジフェニル)シリル]オキシ}ブチル]-3-メチルベンゼン-1,2-ジアミンの調製
4-ブロモ-N-[(3R)-4-{[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}-3-{[tert-ブチル(ジフェニル)シリル]オキシ}ブチル]-3-メチル-2-ニトロアニリン(1当量、6.0g、8.9mmol)を、ジオキサン(30mL)とMeOH(5mL)との混合物に溶解した。ジオキサンで洗浄したラネーニッケル触媒(0.38g、4.4mmol)を加え、混合物を、10barの圧力下でステンレス鋼オートクレーブ中で室温で3時間水素化した。反応の完了後、混合物をセライトパッドに通して濾過し、DCMで洗浄し、そして母液を蒸発乾固して、標記化合物(5.63g、収率98%)を褐色を帯びた濃い油状物として与え、これを精製することなく次の工程で用いた。
1H-NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.69-7.37 (m, 10 H), 6.65 (d, 1 H), 6.1 (d, 1 H), 4.55 (s, 2 H), 4.52 (t, 1 H), 3.87 (m, 1 H), 3.48/3.46 (dd+dd, 2 H), 3.04/2.97 (m+m, 2 H), 2.15 (s, 3 H), 1.87/1.79 (m+m, 2 H), 1 (s, 9 H), 0.77 (s, 3 H), -0.11 (s, 3 H), -0.14 (s, 3 H)
【0634】
工程A6: 5-ブロモ-1-[(3R)-4-{[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}-3-{[tert-ブチル(ジフェニル)シリル]オキシ}ブチル]-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾールの調製
4-ブロモ-N1-[(3R)-4-{[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}-3-{[tert-ブチル(ジフェニル)シリル]オキシ}ブチル]-3-メチルベンゼン-1,2-ジアミン(1当量、5.0g、7.8mmol)を、無水THF(40mL)に溶解し、混合物を0℃に冷却した。TFA(10mg、0.0612mmol)を混合物に加え、続いて亜硝酸 3-メチルブチル(1.66当量、1.8mL、13mmol)を0℃で滴下した。温度を室温に上昇させながら、反応混合物を3時間撹拌した。混合物をTHFで希釈し、セライトに蒸発した。粗生成物を、溶離剤としてヘプタン-EtOAc(100:0~98:2)を用いる順相シリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、標記化合物(2.46g、収率48%)を暗橙色の濃い油状物としてもたらした。
1H-NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.64 (d, 1 H), 7.6-7.31 (m, 10 H), 7.43 (d, 1 H), 3.75 (m, 1 H), 3.74 (t, 2 H), 3.47/3.43 (dd+dd, 2 H), 2.7 (s, 3 H), 2.19/2.04 (m+m, 2 H), 0.98 (s, 9 H), 0.7 (s, 9 H), -0.17/-0.23 (s+s, 6 H)
【0635】
工程A7: エチル (2E)-3-{1-[(3R)-4-{[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}-3-{[tert-ブチル(ジフェニル)シリル]オキシ}ブチル]-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル}プロパ-2-エノアートの調製
5-ブロモ-1-[(3R)-4-{[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}-3-{[tert-ブチル(ジフェニル)シリル]オキシ}ブチル]-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール(1当量、2.455g、3.76mmol)を、マイクロ波管中の無水DMF(10mL)に溶解した。エチル プロパ-2-エノアート(2当量、0.805mL、7.40mmol)を加え、続いてDIPEA(1.95mL、11.375mmol)を加えた。(アセタト-κO)({2-[ビス(2-メチルフェニル)ホスファニル]フェニル}メチル)パラジウム(0.1当量、0.359g、0.382mmol)の添加の前に、反応混合物をN2でフラッシュした。混合物をN2で再びフラッシュし、管を密閉し、そして150℃で2時間マイクロ波反応器に入れた。混合物をセライトパッドに通して濾過し、フィルターケーキをDCMで洗浄し、そして母液をセライトに蒸発した。粗生成物を、溶離剤としてヘプタン-EtOAc(100:0~80:20)を用いる順相シリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、標記化合物(2.19g、収率88%)を黄色の濃い油状物としてもたらした。
1H-NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 8.02 (d, 1 H), 7.93 (d, 1 H), 7.62-7.31 (m, 10 H), 7.46 (d, 1 H), 6.66 (d, 1 H), 4.74 (t, 2 H), 4.22 (q, 2 H), 3.78 (m, 1 H), 3.49/3.45 (dd+dd, 2 H), 2.8 (s, 3 H), 2.19/2.05 (m+m, 2 H), 1.28 (t, 3 H), 0.99 (s, 9 H), 0.71 (s, 9 H), -0.16/-0.21 (s+s, 6 H)
【0636】
工程1: エチル 3-{1-[(3R)-4-{[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}-3-{[tert-ブチル(ジフェニル)シリル]オキシ}ブチル]-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル}-3-[3-(ヒドロキシメチル)-4-メチルフェニル]プロパノアートの調製
エチル (2E)-3-{1-[(3R)-4-{[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}-3-{[tert-ブチル(ジフェニル)シリル]オキシ}ブチル]-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル}プロパ-2-エノアート(1当量、1.43g、2.13mmol)を、ジオキサン(10mL)に溶解し、[2-メチル-5-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル]メタノール(1.55当量、0.81g、3.3mmol)を加え、続いてTEA(1.4当量、0.42mL、3.0mmol)及び水(2mL)を加えた。クロロ(1,5-シクロオクタジエン)ロジウム(I)ダイマー触媒(0.051g、0.10mmol)の添加の前に、反応混合物をN2でフラッシュした。80℃で一晩撹拌した後、混合物をセライトパッドに通して濾過し、フィルターケーキをDCMで洗浄し、母液を蒸発し、そして残留物をヘプタン中に取った。混合物を、溶離剤としてヘプタン-EtOAc(100:0~60:40)を用いる順相シリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、標記化合物(0.99g、収率59%)を無色の濃い油状物として得た。
1H-NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.62-7.28 (m, 10 H), 7.43 (d, 1 H), 7.34 (d, 1 H), 7.29/7.27 (d/d, 1 H), 7.1/7.08 (dd/dd, 1 H), 7.03/7.01 (d/d, 1 H), 5/4.99 (t/t, 1 H), 4.83 (t, 1 H), 4.67 (t, 2 H), 4.41/4.4 (d/d, 2 H), 3.92 (m, 2 H), 3.76 (m, 1 H), 3.44 (m, 2 H), 3.13 (m, 2 H), 2.75 (s, 3 H), 2.15 (s, 3 H), 2.15/2.02 (m+m, 2 H), 1.01/1 (t/t, 3 H), 0.97 (s, 9 H), 0.7/0.68 (s/s, 9 H), -0.18/-0.19/-0.23/-0.26 (s/s/s/s, 6 H)
【0637】
工程2: エチル 3-(3-{[6-(ベンジルオキシ)-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル]メチル}-4-メチルフェニル)-3-{1-[(3R)-4-{[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}-3-{[tert-ブチル(ジフェニル)シリル]オキシ}ブチル]-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル}プロパノアートの調製
エチル 3-{1-[(3R)-4-{[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}-3-{[tert-ブチル(ジフェニル)シリル]オキシ}ブチル]-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル}-3-[3-(ヒドロキシメチル)-4-メチルフェニル]プロパノアート(1当量、0.882g、1.11mmol)、6-(ベンジルオキシ)-3,4-ジヒドロ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-2,2-ジオン(0.696g、2.39mmol)及びPPh3(0.57g、2.2mmol)を、乾燥THF(20mL)に懸濁し、DIAD(0.27g、1.3mmol)を一度に加えた。反応混合物を室温で24時間撹拌した。混合物をDCMで希釈し、セライトに蒸発し、そして溶離剤としてヘプタン-EtOAc(100:0~80:20)を用いる順相シリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、標記化合物(0.707g、収率60%)を白色の固体としてもたらした。
1H-NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.62-7.28 (m, 18 H), 7.45 (d, 1 H), 7.34 (d, 1 H), 7.13 (d, 1 H), 7.06 (dd, 1 H), 6.96/6.94 (d/d, 1 H), 5.09 (s, 2 H), 4.86 (t, 1 H), 4.66 (m, 2 H), 4.43 (m, 2 H), 4.2 (s, 2 H), 3.92 (m, 2 H), 3.76 (m, 1 H), 3.42 (m, 2 H), 3.18 (m, 2 H), 2.76 (s, 3 H), 2.22/2.21 (s/s, 3 H), 2.15/2 (m+m, 2 H), 0.99/0.98 (t/t, 3 H), 0.95 (s, 9 H), 0.69/0.66 (s/s, 9 H), -0.2/-0.22/-0.25/-0.3 (s/s/s/s, 6 H)
【0638】
工程3: エチル 3-{1-[(3R)-4-{[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}-3-{[tert-ブチル(ジフェニル)シリル]オキシ}ブチル]-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル}-3-{3-[(6-ヒドロキシ-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル)メチル]-4-メチルフェニル}プロパノアートの調製
エチル 3-(3-{[6-(ベンジルオキシ)-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル]メチル}-4-メチルフェニル)-3-{1-[(3R)-4-{[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}-3-{[tert-ブチル(ジフェニル)シリル]オキシ}ブチル]-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル}プロパノアート(1当量、0.577g、0.541mmol)を、ジオキサン(2mL)とMeOH(6mL)との混合物に溶解し、Pd/C(0.05g、0.05mmol)を混合物に加え、これを2bar下、室温で一晩ステンレス鋼オートクレーブ中で水素化した。反応の完了後、混合物をセライトパッドに通して濾過し、フィルターケーキをDCMで洗浄し、母液を濃縮し、残留物を高真空下、室温で乾燥して、標記化合物(0.485g、収率92%)を白色の泡状物質として生成した。生成物を精製することなく次の工程で用いた。
1H-NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 9.7 (s, 1 H), 7.61-7.08 (m, 13 H), 7.47 (d, 1 H), 7.36 (d, 1 H), 6.99 (d, 1 H), 6.79 (dd, 1 H), 6.61 (d, 1 H), 4.85 (t, 1 H), 4.68 (m, 2 H), 4.41/4.36 (d+d, 2 H), 4.21/4.16 (d+d, 2 H), 3.93 (m, 2 H), 3.74 (m, 1 H), 3.43 (m, 2 H), 3.17 (m, 2 H), 2.75 (s, 3 H), 2.22/2.21 (s/s, 3 H), 2.16/2.02 (m+m, 2 H), 1.01/1 (t/t, 3 H), 0.96 (s, 9 H), 0.69/0.66 (s/s, 9 H), -0.2/-0.21/-0.25/-0.29 (s/s/s/s, 6 H)
【0639】
工程4: エチル 3-{1-[(3R)-3-{[tert-ブチル(ジフェニル)シリル]オキシ}-4-ヒドロキシブチル]-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル}-3-{3-[(6-ヒドロキシ-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル)メチル]-4-メチルフェニル}プロパノアートの調製
エチル 3-{1-[(3R)-4-{[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}-3-{[tert-ブチル(ジフェニル)シリル]オキシ}ブチル]-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル}-3-{3-[(6-ヒドロキシ-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル)メチル]-4-メチルフェニル}プロパノアート(1当量、0.47g、0.48mmol)を、EtOH(30mL)に溶解した。2M塩酸水溶液(0.5mL、1mmol)を加え、混合物を室温で3時間撹拌した。反応の完了後、混合物を0℃に冷却し、TEA(0.15ml)で中和した。混合物をDCMで希釈し、セライトに蒸発し、溶離剤としてDCM-MeOH(100:0~80:20)を用いる順相シリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、標記化合物(0.335g、収率81%)を白色の固体としてもたらした。
1H-NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 9.7 (s, 1 H), 7.61-7.09 (m, 13 H), 7.47 (d, 1 H), 7.36 (d, 1 H), 6.99 (d, 1 H), 6.79 (dd, 1 H), 6.62/6.61 (d, 1 H), 4.84 (t, 1 H), 4.74 (t, 1 H), 4.66 (t, 2 H), 4.41/4.36 (d+d, 2 H), 4.22/4.17 (d+d, 2 H), 3.93 (m, 2 H), 3.74 (m, 1 H), 3.38 (m, 2 H), 3.17 (m, 2 H), 2.76/2.75 (s/s, 3 H), 2.22/2.21 (s/s, 3 H), 2.15/2.02 (m+m, 2 H), 1.01/1 (t/t, 3 H), 0.96 (s, 9 H)
【0640】
工程5: エチル 3-{1-[(3R)-3-{[tert-ブチル(ジフェニル)シリル]オキシ}-4-クロロブチル]-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル}-3-{3-[(6-ヒドロキシ-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル)メチル]-4-メチルフェニル}プロパノアートの調製
一般手順10を用い、反応体としてエチル 3-{1-[(3R)-3-{[tert-ブチル(ジフェニル)シリル]オキシ}-4-ヒドロキシブチル]-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル}-3-{3-[(6-ヒドロキシ-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル)メチル]-4-メチルフェニル}プロパノアート(1当量)から出発して、標記化合物(無色の油状物、収率33%)を得た。
1H-NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 9.72 (brs, 1 H), 7.54-7.11 (m, 15 H), 6.99 (d, 1 H), 6.79 (dd, 1 H), 6.6 (d, 1 H), 4.85 (t, 1 H), 4.63 (t, 2 H), 4.4/4.36 (d+d, 2 H), 4.21/4.17 (d+d, 2 H), 3.93 (q, 2 H), 3.93 (dd, 1 H), 3.67 (d, 2 H), 3.18 (m, 2 H), 2.76/2.75 (s, 3 H), 2.22 (s, 3 H), 2.2/2.11 (m+m, 2 H), 1.01/0.99 (t/t, 3 H), 0.96/0.95 (s/s, 9 H)
【0641】
工程6: エチル [(19R)-19-{[tert-ブチル(ジフェニル)シリル]オキシ}-4,31-ジメチル-27,27-ジオキソ-21,26-ジオキサ-27λ6-チア-1,14,15,16-テトラアザヘキサシクロ[20.5.3.13,7.19,13.012,16.025,29]ドトリアコンタ-3(32),4,6,9(31),10,12,14,22,24,29-デカエン-8-イル]アセタートの調製
一般手順11を用い、反応体としてエチル 3-{1-[(3R)-3-{[tert-ブチル(ジフェニル)シリル]オキシ}-4-クロロブチル]-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル}-3-{3-[(6-ヒドロキシ-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル)メチル]-4-メチルフェニル}プロパノアート(1当量)から出発して、標記化合物(収率39%)を得た。
1H-NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.75-7.25 (m, 12 H), 7.51/7.48 (d/d, 1 H), 7.31/7.29 (d/d, 1 H), 6.92/6.85 (d/d, 1 H), 6.55/6.52 (d/d, 1 H), 6.43/6.3 (dd/dd, 1 H), 5.36/5.28 (d/d, 1 H), 4.92/4.64 (m+m, 2 H), 4.8 (m, 1 H), 4.32/4.16 (m/m, 1 H), 4.29/3.72 (d+d, 2 H), 4.01/3.61 (d+d, 2 H), 3.94/3.92 (q/q, 2 H), 3.41/3.14 (dd+m, 2 H), 3.12 (m, 2 H), 2.59/2.52 (s/s, 3 H), 2.5/2.36 (m+m, 2 H), 2.33/2.32 (s/s, 3 H), 1.07 (s, 9 H), 1.03 (t, 3 H)
【0642】
工程7: エチル [(19R)-19-ヒドロキシ-4,31-ジメチル-27,27-ジオキソ-21,26-ジオキサ-27λ6-チア-1,14,15,16-テトラアザヘキサシクロ[20.5.3.13,7.19,13.012,16.025,29]ドトリアコンタ-3(32),4,6,9(31),10,12,14,22,24,29-デカエン-8-イル]アセタートの調製
エチル [(19R)-19-{[tert-ブチル(ジフェニル)シリル]オキシ}-4,31-ジメチル-27,27-ジオキソ-21,26-ジオキサ-27λ6-チア-1,14,15,16-テトラアザヘキサシクロ[20.5.3.13,7.19,13.012,16.025,29]ドトリアコンタ-3(32),4,6,9(31),10,12,14,22,24,29-デカエン-8-イル]アセタート(1当量、30mg、0.03550mmol)を、THF(2mL)に溶解し、THF中の1M フッ化テトラブチルアンモニウム(1.5当量、0.053mL、0.053mmol)を加えた。反応混合物を室温で24時間撹拌した。混合物をDMFで希釈し、直接の注入による分取逆相C18カラムクロマトグラフィーを介して精製して、標記化合物15mg(収率70%)を白色の固体泡状物としてもたらした。
1H-NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.66/7.65 (d, 1 H), 7.49/7.4 (d, 1 H), 7.48 (dd, 1 H), 7.3/7.27 (d, 1 H), 7.02/7 (d, 1 H), 6.84/6.83 (dd, 1 H), 6.57/6.46 (d, 1 H), 6.03/5.74 (d, 1 H), 5.33/5.28 (brs, 1 H), 4.94-4.7 (m, 2 H), 4.78 (m, 1 H), 4.24-3.75 (d+d, 4 H), 3.93 (q, 2 H), 3.85/3.69 (m, 1 H), 3.57/3.34 (m, 2 H), 3.24-2.99 (dd+dd, 2 H), 2.61/2.6 (s, 3 H), 2.41/2.26 (m+m, 2 H), 2.33/2.32 (s, 3 H), 1.01 (t, 3 H)
【0643】
工程8: 実施例44の調製
一般手順12を用い、反応体としてエチル [(19R)-19-ヒドロキシ-4,31-ジメチル-27,27-ジオキソ-21,26-ジオキサ-27λ6-チア-1,14,15,16-テトラアザヘキサシクロ[20.5.3.13,7.19,13.012,16.025,29]ドトリアコンタ-3(32),4,6,9(31),10,12,14,22,24,29-デカエン-8-イル]アセタート(1当量)から出発して、標記化合物(白色の固体、収率92%)を得た。
HRMS C29H30N4O7Sの計算値: 578.1835; [M+H]+ 実測値: 579.1906 (δ=-0.3 ppm)
1H-NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.6/7.58 (d/d, 1 H), 7.54/7.51 (brd/brd., 1 H), 7.41/7.35 (d/d, 1 H), 7.24/7.21 (d/d, 1 H), 7/6.99 (d/d, 1 H), 6.83/6.82 (dd/dd, 1 H), 6.37/6.31 (d/d, 1 H), 5.94/5.7 (brd/d, 1 H), 5.46/5.29 (brd/d, 1 H), 4.9-4.68 (m, 2 H), 4.8 (m, 1 H), 4.07-3.87 (m, 2 H), 3.99/3.87 (d+d, 2 H), 3.86/3.72 (br/br., 1 H), 3.55-3.24 (m, 2 H), 2.59-2.34 (m, 2 H), 2.56/2.55 (s/s, 3 H), 2.4/2.3 (m+m, 2 H), 2.31/2.3 (s/s, 3 H)
13C-NMR (125 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 173.4, 155.9, 144.5, 131.3, 131.1/131, 129.1, 128.2, 119.7/119.5, 117.6/117.3, 116.9, 111.3/11.1, 107.4/107.3, 73/72.4, 65.9/65.8, 52.2/51.8, 48.8/48.6, 46.9, 43.9/43.6, 43.5/43, 32.9, 18.5/18.4, 13.5
【0644】
実施例45: [(19R)-4,19,31-トリメチル-27,27-ジオキソ-21,26-ジオキサ-27λ
6-チア-1,14,15,16-テトラアザヘキサシクロ[20.5.3.1
3,7.1
9,13.0
12,16.0
25,29]ドトリアコンタ-3(32),4,6,9(31),10,12,14,22,24,29-デカエン-8-イル]酢酸
【化63】
【0645】
工程A1: エチル (2E)-3-(4-フルオロ-2-メチル-3-ニトロフェニル)プロパ-2-エノアートの調製
Ataphos.PdCl2(0.02当量、1.9g、4.2731mmol)の添加の前に、THF(250mL)及び水(250mL)に溶解した1-ブロモ-4-フルオロ-2-メチル-3-ニトロベンゼン(1当量、50g、213.66mmol)、エチル (2E)-3-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)プロパ-2-エノアート(1.15当量、55.55g、245.71mmol)、炭酸ナトリウム(2.5当量、56.61g、534.14mmol)の混合物をN2でパージした。反応混合物をN2雰囲気下、還流で2時間加熱した。EtOAc(500ml)及び水(250ml)を加えた。層を分離し、水層をEtOAc(2×20ml)で抽出し、合わせた有機層をMgSO4で乾燥し、濾過し、そして減圧下で蒸発した。残留物を、4L ヘプタン-EtOAc(90:10)を用いるガラスフィルター中へのシリカゲル(250g)での濾過により精製した。生成物を含んでいる画分を集め、減圧下で蒸発した。残留物をヘプタン(30ml)中に取り、超音波処理により結晶化した。沈殿した固体を濾過し、真空下、40℃で一晩乾燥して、標記化合物48.48g(収率89.6%)を白色の固体として生成した。
1H-NMR (500 MHz, DMSO-d6) δppm: 8.06 (dd, 1 H), 7.8 (d, 1 H), 7.52 (t, 1 H), 6.64 (d, 1 H), 4.21 (q, 2 H), 2.36 (s, 3 H), 1.27 (t, 3 H)
【0646】
工程1: 6-(ベンジルオキシ)-3-[(5-ブロモ-2-メチルフェニル)メチル]-3,4-ジヒドロ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-2,2-ジオンの調製
一般手順7を用い、反応体として(5-ブロモ-2-メチルフェニル)メタノール(1当量)及び6-(ベンジルオキシ)-3,4-ジヒドロ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-2,2-ジオン(0.83当量)から出発して、標記化合物(収率65%)を白色の固体として得た。
1H-NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.47 (d, 1 H), 7.46 (dd, 1 H), 7.44 (d, 2 H), 7.4 (t, 2 H), 7.34 (t, 1 H), 7.21 (d, 1 H), 7.13 (d, 1 H), 7.06 (d, 1 H), 7.05 (dd, 1 H), 5.08 (s, 2 H), 4.57 (s, 2 H), 4.29 (s, 2 H), 2.24 (s, 3 H)
【0647】
工程2: 6-(ベンジルオキシ)-3-{[2-メチル-5-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル]メチル}-3,4-ジヒドロ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-2,2-ジオンの調製
一般手順3を用い、反応体として6-(ベンジルオキシ)-3-[(5-ブロモ-2-メチルフェニル)メチル]-3,4-ジヒドロ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-2,2-ジオン(1当量)から出発して、標記化合物(収率56%)を白色の固体として得た。
1H-NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.58 (d, 1 H), 7.54 (s, 1 H), 7.47-7.31 (m, 5 H), 7.27 (d, 1 H), 7.15 (d, 1 H), 7.05 (dd, 1 H), 7.04 (d, 1 H), 5.07 (s, 2 H), 4.5 (s, 2 H), 4.29 (s, 2 H), 2.29 (s, 3 H), 1.29 (s, 12 H)
【0648】
工程3: エチル 3-(3-{[6-(ベンジルオキシ)-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル]メチル}-4-メチルフェニル)-3-(4-フルオロ-2-メチル-3-ニトロフェニル)プロパノアートの調製
一般手順6を用い、反応体としてエチル (2E)-3-(4-フルオロ-2-メチル-3-ニトロフェニル)プロパ-2-エノアート(1当量)及び6-(ベンジルオキシ)-3-{[2-メチル-5-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル]メチル}-3,4-ジヒドロ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-2,2-ジオン(1.15当量)から出発して、標記化合物(白色の固体、収率51%)を得た。
1H-NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.69 (dd, 1 H), 7.47-7.31 (m, 5 H), 7.42 (m, 1 H), 7.2 (d, 1 H), 7.17 (d, 1 H), 7.15 (dd, 1 H), 7.14 (d, 1 H), 7.07 (dd, 1 H), 6.96 (d, 1 H), 5.09 (s, 2 H), 4.67 (t, 1 H), 4.44 (s, 2 H), 4.22 (s, 2 H), 3.97 (q, 2 H), 3.2/3.1 (dd+dd, 2 H), 2.27 (s, 3 H), 2.23 (s, 3 H), 1.04 (t, 3 H)
【0649】
工程4: エチル 3-(3-{[6-(ベンジルオキシ)-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル]メチル}-4-メチルフェニル)-3-(4-{[(3R)-4-ヒドロキシ-3-メチルブチル]アミノ}-2-メチル-3-ニトロフェニル)プロパノアートの調製
DMSO(13mL)中のエチル 3-(3-{[6-(ベンジルオキシ)-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル]メチル}-4-メチルフェニル)-3-(4-フルオロ-2-メチル-3-ニトロフェニル)プロパノアート(1当量、2.57g、3.96mmol)及びDIPEA(3当量、1.54g、11.9mmol、2.07mL)の溶液に、(2R)-4-アミノ-2-メチルブタン-1-オール(1.3当量、0.531g、5.15mmol)を加えた。反応混合物を80℃で18時間撹拌した。反応混合物をブライン(150ml)に注ぎ、水層をEtOAc(150ml)で抽出した。有機層をMgSO4で乾燥し、濾過し、そして蒸発した。残留物を、ヘプタン-EtOAcの溶離剤を用いる順相シリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、標記化合物を与えた(1.90g、収率62%)
1H-NMR (500 MHz, DMSO-d6) δppm: 7.5-7.3 (m, 5 H), 7.33 (d, 1 H), 7.15 (d, 1 H), 7.15 (d, 1 H), 7.14 (d, 1 H), 7.1 (dd, 1 H), 7.07 (dd, 1 H), 6.98 (d, 1 H), 6.7 (d, 1 H), 5.68 (t, 1 H), 5.1 (s, 2 H), 4.53 (t, 1 H), 4.46 (t, 1 H), 4.44 (s, 2 H), 4.23/4.2 (d+d, 2 H), 3.96 (q, 2 H), 3.22/3.19 (m+m, 2 H), 3.11/3.07 (m+m, 2 H), 3.05/3.002 (dd+dd, 2 H), 2.22 (s, 3 H), 2.13 (s, 3 H), 1.58/1.24 (m+m, 2 H), 1.52 (m, 1 H), 1.04 (t, 3 H), 0.83 (d, 3 H)
【0650】
工程5: エチル 3-(3-アミノ-4-{[(3R)-4-ヒドロキシ-3-メチルブチル]アミノ}-2-メチルフェニル)-3-(3-{[6-(ベンジルオキシ)-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル]メチル}-4-メチルフェニル)プロパノアートの調製
1,2-ジクロロエタン(15mL)及びIPA(15mL)中のエチル 3-(3-{[6-(ベンジルオキシ)-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル]メチル}-4-メチルフェニル)-3-(4-{[(3R)-4-ヒドロキシ-3-メチルブチル]アミノ}-2-メチル-3-ニトロフェニル)プロパノアート(1当量、1.58g、2.16mmol)の溶液に、ラネーニッケル触媒(1.5g)を加えた。懸濁液に、ヒドラジン水和物(5当量、5.40g、10.8mmol、5.24mL)を3分間かけて滴下した。反応混合物を室温で90分間撹拌した。反応混合物をセライトパッドに通して濾過し、セライトをDCM(3×20ml)で洗浄した。濾液を蒸発して、標記化合物を与えた(1.4g、収率92%)。
1H-NMR (500 MHz, DMSO-d6) δppm: 7.49-7.31 (m, 5 H), 7.14 (d, 1 H), 7.1 (d, 1 H), 7.07 (dd, 1 H), 7.06 (d, 1 H), 7.02 (dd, 1 H), 6.98 (d, 1 H), 6.48 (d, 1 H), 6.31 (d, 1 H), 5.11 (s, 2 H), 4.52 (t, 1 H), 4.44 (t, 1 H), 4.41 (s, 2 H), 4.21/4.14 (d+d, 2 H), 3.95 (m, 2 H), 3.27/3.22 (m+m, 2 H), 3/2.94 (m+m, 2 H), 2.9 (m, 2 H), 2.21 (s, 3 H), 1.96 (s, 3 H), 1.66/1.32 (m+m, 2 H), 1.64 (m, 1 H), 1.05 (t, 3 H), 0.86 (d, 3 H)
【0651】
工程6: エチル 3-(3-{[6-(ベンジルオキシ)-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル]メチル}-4-メチルフェニル)-3-{1-[(3R)-4-ヒドロキシ-3-メチルブチル]-4-メチル-3a,7a-ジヒドロ-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル}プロパノアートの調製
DCM(25mL)中のエチル 3-(3-アミノ-4-{[(3R)-4-ヒドロキシ-3-メチルブチル]アミノ}-2-メチルフェニル)-3-(3-{[6-(ベンジルオキシ)-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル]メチル}-4-メチルフェニル)プロパノアート(1当量、1.10g、1.6mmol)の溶液に、亜硝酸 3-メチルブチル(3当量、550mg、4.7mmol、0.63mL)を一度に加えた。反応混合物を室温で1日間撹拌した。反応混合物をDCM(100ml)で希釈し、ブライン(100ml)で洗浄した。有機層をMgSO4で乾燥し、濾過し、そして蒸発した。残留物を、ヘプタン-EtOAcの溶離剤を用いる順相シリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、標記化合物を与えた(560mg、収率50%)。
1H-NMR (500 MHz, DMSO-d6) δppm: 7.51 (d, 1 H), 7.49 (d, 1 H), 7.48-7.32 (m, 5 H), 7.24 (m, 1 H), 7.19 (dd, 1 H), 7.14 (d, 1 H), 7.14 (d, 1 H), 7.07 (dd, 1 H), 6.97 (d, 1 H), 5.1 (s, 2 H), 4.84 (t, 1 H), 4.65 (m, 2 H), 4.48 (t, 1 H), 4.44 (s, 2 H), 4.22 (s, 2 H), 3.92 (q, 2 H), 3.22 (m, 2 H), 3.18 (m, 2 H), 2.76 (s, 3 H), 2.21 (s, 3 H), 1.98/1.59 (m+m, 2 H), 1.39 (m, 1 H), 0.98 (t, 3 H), 0.86 (d, 3 H)
【0652】
工程7: エチル 3-{3-[(6-ヒドロキシ-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル)メチル]-4-メチルフェニル}-3-{1-[(3R)-4-ヒドロキシ-3-メチルブチル]-4-メチル-3a,7a-ジヒドロ-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル}プロパノアートの調製
一般手順8を用い、反応体としてエチル 3-(3-{[6-(ベンジルオキシ)-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル]メチル}-4-メチルフェニル)-3-{1-[(3R)-4-ヒドロキシ-3-メチルブチル]-4-メチル-3a,7a-ジヒドロ-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル}プロパノアート(1当量、560mg、0.7856mmol)から出発して、標記化合物(460mg、収率94%)を得た。
1H-NMR (500 MHz, DMSO-d6) δppm: 9.7 (s, 1 H), 7.61 (d, 1 H), 7.51 (d, 1 H), 7.22 (d, 1 H), 7.2 (dd, 1 H), 7.13 (d, 1 H), 6.99 (d, 1 H), 6.79 (dd, 1 H), 6.61 (d, 1 H), 4.84 (t, 1 H), 4.68 (t, 2 H), 4.5 (brs, 1 H), 4.38 (s, 2 H), 4.21/4.17 (d+d, 2 H), 3.93 (q, 2 H), 3.24 (m, 2 H), 3.19/3.15 (dd+dd, 2 H), 2.75 (s, 3 H), 2.22 (s, 3 H), 2/1.61 (m+m, 2 H), 1.42 (m, 1 H), 1 (t, 3 H), 0.88 (d, 3 H)
【0653】
工程8: エチル 3-{1-[(3R)-4-クロロ-3-メチルブチル]-4-メチル-3a,7a-ジヒドロ-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル}-3-{3-[(6-ヒドロキシ-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル)メチル]-4-メチルフェニル}プロパノアートの調製
一般手順10を用い、反応体としてエチル 3-{3-[(6-ヒドロキシ-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル)メチル]-4-メチルフェニル}-3-{1-[(3R)-4-ヒドロキシ-3-メチルブチル]-4-メチル-3a,7a-ジヒドロ-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル}プロパノアート(1当量、460mg、0.7387mmol)から出発して、標記化合物(470mg、収率99%)を得た。
1H-NMR (500 MHz, DMSO-d6) δppm: 9.71 (s, 1 H), 7.63 (d, 1 H), 7.52 (d, 1 H), 7.22 (d, 1 H), 7.2 (dd, 1 H), 7.13 (d, 1 H), 6.99 (d, 1 H), 6.79 (dd, 1 H), 6.6 (d, 1 H), 4.84 (t, 1 H), 4.71 (t, 2 H), 4.38 (s, 2 H), 4.21/4.17 (d+d, 2 H), 3.93 (q, 2 H), 3.63/3.6 (dd+dd, 2 H), 3.17 (d, 2 H), 2.76 (s, 3 H), 2.22 (s, 3 H), 2.04/1.77 (m+m, 2 H), 1.74 (m, 1 H), 1.01 (d, 3 H), 0.99 (t, 3 H)
【0654】
工程9: エチル [(19R)-4,19,31-トリメチル-27,27-ジオキソ-21,26-ジオキサ-27λ6-チア-1,14,15,16-テトラアザヘキサシクロ[20.5.3.13,7.19,13.012,16.025,29]ドトリアコンタ-3(32),4,6,9(31),10,12,14,22,24,29-デカエン-8-イル]アセタートの調製
一般手順11を用い、反応体としてエチル 3-{1-[(3R)-4-クロロ-3-メチルブチル]-4-メチル-3a,7a-ジヒドロ-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル}-3-{3-[(6-ヒドロキシ-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル)メチル]-4-メチルフェニル}プロパノアート(1当量、470mg、0.7330mmol)から出発して、標記化合物(110mg、収率25%)を得た。
1H-NMR (500 MHz, DMSO-d6, ジアステレオ異性体(diastereoisomers)の混合物) δ ppm: 7.68/7.65 (d/d, 1 H), 7.5/7.35 (d/d, 1 H), 7.48 (dd, 1 H), 7.3/7.28 (d/d, 1 H), 7/6.98 (d/d, 1 H), 6.81 (dd, 1 H), 6.56/6.53 (d/d, 1 H), 5.83/5.77 (d/d, 1 H), 4.83/4.79/4.75 (m+m/m, 2 H), 4.8/4.79 (t/t, 1 H), 4.18/4.09/4/3.87 (d/d+d/d, 2 H), 4.03/3.94/3.89/3.75 (d/d+d/d, 2 H), 3.92 (m, 2 H), 3.67/3.42/3.36 (m/dd+dd, 2 H), 3.22/3.14/3.06/3.02 (dd+dd/dd+dd, 2 H), 2.64/2.59 (s/s, 3 H), 2.33/2.11/2.02/1.95 (m+m/m+m, 2 H), 2.32 (s, 3 H), 2.11/1.6 (m/m, 1 H), 1.1/1.04 (d/d, 3 H), 1.01/1 (t/t, 3 H)
【0655】
工程10: 実施例45の調製
一般手順12を用い、反応体としてエチル [(19R)-4,19,31-トリメチル-27,27-ジオキソ-21,26-ジオキサ-27λ6-チア-1,14,15,16-テトラアザヘキサシクロ[20.5.3.13,7.19,13.012,16.025,29]ドトリアコンタ-3(32),4,6,9(31),10,12,14,22,24,29-デカエン-8-イル]アセタート(1当量、110mg、0.1819mmol)から出発して、標記化合物(90mg、収率86%)を得た。
【0656】
ジアステレオマーを、キラルカラム上でのクロマトグラフィー分離により得た。
【0657】
実施例45a(19R,dia 1)
1H-NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 12.22 (br., 1 H), 7.64 (d, 1 H), 7.49 (d, 1 H), 7.49 (d, 1 H), 7.28 (d, 1 H), 7 (d, 1 H), 6.81 (dd, 1 H), 6.54 (d, 1 H), 5.75 (d, 1 H), 4.82/4.74 (dm+m, 2 H), 4.75 (t, 1 H), 4.17/3.87 (d+d, 2 H), 4.04/3.75 (d+d, 2 H), 3.35 (m, 2 H), 3.03/2.95 (dd+dd, 2 H), 2.58 (s, 3 H), 2.32 (s, 3 H), 2.12/2.03 (m+m, 2 H), 2.12 (m, 1 H), 1.1 (d, 3 H)
13C-NMR (125 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 173.2, 131.2, 131.2, 128.8, 127.4, 119.5, 117.4, 111.1, 107.7, 72.4, 51.8, 48.7, 46.2, 42, 41, 33.8, 32.3, 18.4, 17.1, 13.4
【0658】
実施例45b(19R,dia 2)
HRMS C30H32N4O6Sの計算値: 576.2042; [M+H]+ 実測値: 577.212 (δ=0.8 ppm)
1H-NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 12.2 (br., 1 H), 7.68 (d, 1 H), 7.49 (dd, 1 H), 7.34 (d, 1 H), 7.3 (d, 1 H), 6.99 (d, 1 H), 6.81 (dd, 1 H), 6.51 (d, 1 H), 5.83 (d, 1 H), 4.79 (m, 2 H), 4.78 (m, 1 H), 4.1/4 (d+d, 2 H), 3.95/3.89 (d+d, 2 H), 3.67/3.41 (dd+dd, 2 H), 3.11/2.91 (dd+dd, 2 H), 2.63 (s, 3 H), 2.34/1.96 (m+m, 2 H), 2.32 (s, 3 H), 1.61 (m, 1 H), 1.04 (d, 3 H)
13C-NMR (125 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 173.3, 131.6, 131.3, 128.1, 127.4, 119.5, 116.8, 112, 108.2, 72.8, 51.8, 48.6, 45.9, 41.3, 40.7, 31.5, 29.9, 18.4, 16.6, 13.4
【0659】
実施例46: [(2R,8RS,19S)-19-ヒドロキシ-2,4,31-トリメチル-27,27-ジオキソ-21,26-ジオキサ-27λ
6-チア-1,14,15,16-テトラアザヘキサシクロ[20.5.3.1
3,7.1
9,13.0
12,16.0
25,29]ドトリアコンタ-3(32),4,6,9(31),10,12,14,22,24,29-デカエン-8-イル]酢酸及び[(2R,8RS,19S)-19-ヒドロキシ-2,4,31-トリメチル-27,27-ジオキソ-21,26-ジオキサ-27λ
6-チア-1,14,15,16-テトラアザヘキサシクロ[20.5.3.1
3,7.1
9,13.0
12,16.0
25,29]ドトリアコンタ-3(32),4,6,9(31),10,12,14,22,24,29-デカエン-8-イル]酢酸
【化64】
【0660】
工程A1: (2S)-4-(4-ブロモ-3-メチル-2-ニトロアニリノ)ブタン-1,2-ジオールの調製
1-ブロモ-4-フルオロ-2-メチル-3-ニトロベンゼン(1当量、6g、26mmol)、(2S)-4-アミノブタン-1,2-ジオール塩酸塩(1.5当量、6.9mL、5.40g、38mmol)及びDIPEA(2当量、9mL、6.68g、51.67mmol)の混合物を、N,N-ジメチルアセトアミド(120mL)中で、週末にかけて100℃で撹拌した。反応混合物を砕氷上に注ぎ、EtOAcで抽出し、そして水層をEtOAcで洗浄した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、Na2SO4で乾燥し、減圧下で濃縮した。残留物を、DCM-MeOHの溶離剤を用いる順相シリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、標記化合物を与えた(7.47g、収率91%)。
1H-NMR (500 MHz, DMSO-d6) δppm: 7.54 (d, 1 H), 6.74 (d, 1 H), 6.29 (t, 1 H), 4.72 (d, 1 H), 4.55 (t, 1 H), 3.5 (m, 1 H), 3.23/3.131 (dd+m, 2 H), 3.22 (q, 2 H), 2.25 (s, 3 H), 1.75/1.45 (m+m, 2 H)
【0661】
工程A2: (2S)-4-(4-ブロモ-3-メチル-2-ニトロアニリノ)-1-{[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}ブタン-2-オールの調製
(2S)-4-(4-ブロモ-3-メチル-2-ニトロアニリノ)ブタン-1,2-ジオール(1当量、7.29g、22.8mmol)を乾燥DMF(44mL)に溶解し、DIPEA(2.51当量、10mL、7.42g、57.41mmol、2.51当量)を加えた。乾燥DMF(13mL)に溶解したtert-ブチル(クロロ)ジメチルシラン(1.06当量、4.2mL、3.65g、24.2mmol)を滴下する前に、反応混合物を0℃に冷却した。温度を室温まで上昇させ、混合物をこの温度で一晩撹拌した。反応混合物を飽和NH4Cl溶液に注ぎ、EtOAcで抽出し、そして水層をEtOAcで洗浄した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、Na2SO4で乾燥し、濃縮した。残留物を、ヘプタン-EtOAcの溶離剤を用いる順相シリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、標記化合物を与えた(8.30g、収率84%)。
1H-NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.53 (d, 1 H), 6.73 (d, 1 H), 6.27 (t, 1 H), 4.78 (d, 1 H), 3.52 (m, 1 H), 3.51/3.36 (m+m, 2 H), 3.23 (q, 2 H), 2.25 (s, 3 H), 1.78/1.44 (m+m, 2 H), 0.84 (s, 9 H), 0.02 (s, 6 H)
【0662】
工程A3: 4-ブロモ-N-[(3S)-4-{[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}-3-{[tert-ブチル(ジフェニル)シリル]オキシ}ブチル]-3-メチル-2-ニトロアニリンの調製
(2S)-4-(4-ブロモ-3-メチル-2-ニトロアニリノ)-1-{[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}ブタン-2-オール(1当量、8.24g、19.0mmol)を、乾燥DMF(95mL)に溶解し、イミダゾール(3当量、3.87g、56.8mmol)を加え、続いてN,N-ジメチルピリジン-4-アミン(0.1当量、0.238g、1.95mmol)を加えた。tert-ブチル-クロロ-ジフェニル-シラン(2当量、10.5g、38.2mmol)を滴下する前に、反応混合物を0℃に冷却した。温度を室温まで上昇させ、混合物をこの温度で一晩撹拌した。反応混合物を冷却した飽和NH4Cl溶液に注ぎ、DCMで抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、Na2SO4で乾燥し、減圧下で濃縮した。残留物を、溶離剤としてヘプタン-EtOAcを用いる順相シリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、標記化合物を与えた(13.37g、定量)。
1H-NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.65-7.35 (m, 10 H), 7.44 (d, 1 H), 6.52 (d, 1 H), 6.06 (t, 1 H), 3.82 (m, 1 H), 3.46/3.44 (dd+dd, 2 H), 3.17/3.13 (m+m, 2 H), 2.24 (s, 3 H), 1.8/1.7 (m+m, 2 H), 0.99 (s, 3 H), 0.76 (s, 3 H), -0.12/-0.16 (s, 6 H)
【0663】
工程A4: 4-ブロモ-N1-[(3S)-4-{[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}-3-{[tert-ブチル(ジフェニル)シリル]オキシ}ブチル]-3-メチルベンゼン-1,2-ジアミンの調製
4-ブロモ-N-[(3S)-4-{[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}-3-{[tert-ブチル(ジフェニル)シリル]オキシ}ブチル]-3-メチル-2-ニトロアニリン(1当量、13.0g、19.35mmol)を、ジオキサン(10mL)及びMeOH(50mL)に溶解した。ラネーニッケル触媒(0.5当量、0.8g、9.00mmol)をジオキサンで洗浄し、混合物に加え、これを10barの圧力下、室温で3時間ステンレス鋼オートクレーブ中で水素化した。反応の完了後、混合物をセライトパッドに通して濾過し、セライトをDCMで洗浄し、母液を濃縮した。残留物を、ヘプタン-EtOAcの溶離剤を用いる順相シリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、標記化合物を与えた(10.90g、収率88%)。
1H-NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.69-7.37 (m, 10 H), 6.65 (d, 1 H), 6.1 (d, 1 H), 4.55 (s, 2 H), 4.52 (t, 1 H), 3.87 (m, 1 H), 3.48/3.46 (dd+dd, 2 H), 3.04/2.97 (m+m, 2 H), 2.15 (s, 3 H), 1.87/1.79 (m+m, 2 H), 1 (s, 9 H), 0.77 (s, 3 H), -0.11 (s, 3 H), -0.14 (s, 3 H)
【0664】
工程A5: 5-ブロモ-1-[(3S)-4-{[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}-3-{[tert-ブチル(ジフェニル)シリル]オキシ}ブチル]-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾールの調製
4-ブロモ-N1-[(3S)-4-{[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}-3-{[tert-ブチル(ジフェニル)シリル]オキシ}ブチル]-3-メチルベンゼン-1,2-ジアミン(1当量、8.50g、13mmol)を、無水THF(40mL)に溶解し、混合物を0℃に冷却した。2,2,2-トリクロロ酢酸(0.01当量、17.4mg、0.106mmol)を混合物に加え、続いて亜硝酸 3-メチルブチル(1.8当量、3.13mL、2.73g、13mmol)を滴下した。温度を室温まで放温しながら、反応混合物を3時間撹拌した。混合物をTHFで希釈し、セライトに蒸発した。粗生成物を、ヘプタン-EtOAcの溶離剤を用いる順相シリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、標記化合物を与えた(4.67g、収率54%)。
1H-NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.64 (d, 1 H), 7.6-7.31 (m, 10 H), 7.43 (d, 1 H), 3.75 (m, 1 H), 3.74 (t, 2 H), 3.47/3.43 (dd+dd, 2 H), 2.7 (s, 3 H), 2.19/2.04 (m+m, 2 H), 0.98 (s, 9 H), 0.7 (s, 9 H), -0.17/-0.23 (s+s, 6 H)
【0665】
工程A6: エチル (2E)-3-{1-[(3S)-4-{[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}-3-{[tert-ブチル(ジフェニル)シリル]オキシ}ブチル]-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル}プロパ-2-エノアートの調製
5-ブロモ-1-[(3S)-4-{[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}-3-{[tert-ブチル(ジフェニル)シリル]オキシ}ブチル]-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール(1当量、5.09g、7.80mmol)を、無水DMF(10mL)に溶解した。エチル プロパ-2-エノアート(2当量、1.70mL 1.56g、15.6mmol)及びDIPEA(3当量、4.07mL、3.02g、23.4mmol)を加え、反応混合物をN2でフラッシュした。アセトキシ-[[2-(ビス-o-トリルホスファニル)フェニル]メチル]パラジウム(0.1当量、731mg、0.780mmol)触媒を加え、混合物を150℃で7時間マイクロ波反応器中で加熱した。混合物をセライトパッドに通して濾過し、濾液を逆相クロマトグラフィーにより精製して、標記化合物を与えた(2.58g、収率49%)。
1H-NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 8.02 (d, 1 H), 7.93 (d, 1 H), 7.62-7.31 (m, 10 H), 7.46 (d, 1 H), 6.66 (d, 1 H), 4.74 (t, 2 H), 4.22 (q, 2 H), 3.78 (m, 1 H), 3.49/3.45 (dd+dd, 2 H), 2.8 (s, 3 H), 2.19/2.05 (m+m, 2 H), 1.28 (t, 3 H), 0.99 (s, 9 H), 0.71 (s, 9 H), -0.16/-0.21 (s+s, 6 H)
【0666】
工程1: 6-(ベンジルオキシ)-3-[(1R)-1-(5-ブロモ-2-メチルフェニル)エチル]-3,4-ジヒドロ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-2,2-ジオンの調製
一般手順7を用い、反応体として(1R)-1-(5-ブロモ-2-メチルフェニル)エタン-1-オール(1.4当量、30.08g、139.8mmol)及び6-(ベンジルオキシ)-3,4-ジヒドロ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-2,2-ジオン(1当量、29.10g、99.9mmol)から出発して、標記化合物(41.6g、収率85%)を白色の固体として得た。
1H-NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.6 (d, 1 H), 7.47-7.31 (m, 5 H), 7.44 (dd, 1 H), 7.2 (d, 1 H), 7.03 (d, 1 H), 7.03 (d, 1 H), 6.97 (dd, 1 H), 5.27 (q, 1 H), 5.09/5.06 (d+d, 2 H), 4.5 (s, 2 H), 2.33 (s, 3 H), 1.42 (d, 3 H)
【0667】
工程2: 6-(ベンジルオキシ)-3-{(1R)-1-[2-メチル-5-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル]エチル}-3,4-ジヒドロ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-2,2-ジオンの調製
一般手順3を用い、反応体として6-(ベンジルオキシ)-3-[(1R)-1-(5-ブロモ-2-メチルフェニル)エチル]-3,4-ジヒドロ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-2,2-ジオン(1当量、60g、122.9mmol)から出発して、標記化合物(60.7g、収率92%)を得た。
1H-NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.62 (d, 1 H), 7.58 (dd, 1 H), 7.43 (d, 2 H), 7.39 (t, 2 H), 7.33 (t, 1 H), 7.27 (d, 1 H), 7.04 (d, 1 H), 7.02 (d, 1 H), 6.98 (dd, 1 H), 5.3 (q, 1 H), 5.07/5.03 (d+d, 2 H), 4.4 (s, 2 H), 2.39 (s, 3 H), 1.44 (d, 3 H), 1.3 (s, 6 H), 1.29 (s, 6 H)
【0668】
工程3: エチル 3-(3-{(1R)-1-[6-(ベンジルオキシ)-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル]エチル}-4-メチルフェニル)-3-{1-[(3S)-4-{[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}-3-{[tert-ブチル(ジフェニル)シリル]オキシ}ブチル]-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル}プロパノアートの調製
一般手順6を用い、反応体としてエチル (2E)-3-{1-[(3S)-4-{[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}-3-{[tert-ブチル(ジフェニル)シリル]オキシ}ブチル]-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル}プロパ-2-エノアート(1当量、2.87g、4.28mmol)及び6-(ベンジルオキシ)-3-{(1R)-1-[2-メチル-5-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル]エチル}-3,4-ジヒドロ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-2,2-ジオン(1.2当量、2.75g、5.13mmol)から出発して、標記化合物(3.34g、収率72%)を得た。
1H-NMR (500 MHz, DMSO-d6, ジアステレオマーの混合物) δ ppm: 7.61-7.06 (m, 20 H), 7.06/7.05 (d/d, 1 H), 7.01/6.99 (dd/dd, 1 H), 6.9/6.85 (d/d, 1 H), 5.27 (m, 1 H), 5.09/5.06 (d+d, 2 H), 4.88/4.87 (t/t, 1 H), 4.66 (m, 2 H), 4.53-4.31 (m, 2 H), 3.92/3.91 (q/q, 2 H), 3.73 (m, 1 H), 3.46-3.36 (m, 2 H), 3.23 (m, 2 H), 2.77 (s, 3 H), 2.28/2.27 (s/s, 3 H), 2.15/2 (m+m, 2 H), 1.42 (d, 3 H), 0.99/0.98 (t/t, 3 H), 0.96/0.94 (s/s, 9 H), 0.68/0.66 (s/s, 9 H), -0.2/-0.21/-0.25/-0.29 (s/s/s/s, 6 H)
【0669】
工程4: エチル 3-{1-[(3S)-3-{[tert-ブチル(ジフェニル)シリル]オキシ}-4-ヒドロキシブチル]-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル}-3-{3-[(1R)-1-(6-ヒドロキシ-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル)エチル]-4-メチルフェニル}プロパノアートの調製
一般手順8を用い、反応体としてエチル 3-(3-{(1R)-1-[6-(ベンジルオキシ)-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル]エチル}-4-メチルフェニル)-3-{1-[(3S)-4-{[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}-3-{[tert-ブチル(ジフェニル)シリル]オキシ}ブチル]-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル}プロパノアート(1当量、3.56g、3.29mmol)から出発して、粗エチル 3-{1-[(3S)-4-{[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}-3-{[tert-ブチル(ジフェニル)シリル]オキシ}ブチル]-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル}-3-{3-[(1R)-1-(6-ヒドロキシ-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル)エチル]-4-メチルフェニル}プロパノアート(3.23g)を得た。粗生成物(1当量)をEtOH(200mL)に溶解し、塩化水素(1M、水溶液)(2当量、7.18mL、7.18mmol)を加えた。混合物を室温で24時間撹拌し、次に混合物をTEA(20mmol、2.8mL)で中和し、溶媒を蒸発した。粗生成物を、溶離剤として5mM NH4HCO3水溶液-MeCNを用いる逆相クロマトグラフィーにより精製して、標記化合物を与えた(1.97g、収率62%)。
1H-NMR (500 MHz, DMSO-d6, ジアステレオマーの混合物) δppm: 9.66/9.64 (s/s, 1 H), 7.61-7.02 (m, 15 H), 6.92 (d, 1 H), 6.73 (dd, 1 H), 6.61/6.57 (d/d, 1 H), 5.26 (q, 1 H), 4.89/4.87 (t/t, 1 H), 4.75/4.66 (t/t, 2 H), 4.44-4.25 (m, 2 H), 3.94 (q, 2 H), 3.73 (m, 1 H), 3.38 (m, 2 H), 3.23 (m, 2 H), 2.8/2.77 (s/s, 3 H), 2.28/2.27 (s/s, 3 H), 2.26/2.15/2.02/1.84 (m/m+m/m, 2 H), 1.43/1.41 (d/d, 3 H), 1.01 (t, 3 H), 0.96/0.95/0.87/0.82 (s/s+s/s, 9 H)
【0670】
工程5: エチル [(2R,19S)-19-ヒドロキシ-2,4,31-トリメチル-27,27-ジオキソ-21,26-ジオキサ-27λ6-チア-1,14,15,16-テトラアザヘキサシクロ[20.5.3.13,7.19,13.012,16.025,29]ドトリアコンタ-3(32),4,6,9(31),10,12,14,22,24,29-デカエン-8-イル]アセタートの調製
一般手順10を用い、反応体としてエチル 3-{1-[(3S)-3-{[tert-ブチル(ジフェニル)シリル]オキシ}-4-ヒドロキシブチル]-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル}-3-{3-[(1R)-1-(6-ヒドロキシ-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル)エチル]-4-メチルフェニル}プロパノアート(1当量、1.97g、2.24mmol)から出発して、粗エチル 3-{1-[(3S)-3-{[tert-ブチル(ジフェニル)シリル]オキシ}-4-クロロブチル]-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル}-3-{3-[(1R)-1-(6-ヒドロキシ-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル)エチル]-4-メチルフェニル}プロパノアート(2.01g)を得た。これを、一般手順11を用いてさらに精製することなく反応させて、標記化合物を与えた(77mg、収率4%)。
1H-NMR (500 MHz, DMSO-d6, ジアステレオマーの混合物) δppm: 7.89/7.44 (d/d, 1 H), 7.7/7.69 (d/d, 1 H), 7.44-6.68 (m, 3 H), 7/6.94 (d/d, 1 H), 6.84/6.76 (dd/dd, 1 H), 5.97/5.93 (d/brd, 1 H), 5.39/5.14 (d/d, 1 H), 5.25/5.23 (q/q, 1 H), 4.94/4.74 (t/t, 2 H), 4.92/4.81 (t/t, 1 H), 4.04/4.02/3.41/3.31 (d+d/d+d, 2 H), 3.98/3.25 (m/m, 1 H), 3.95/3.94 (q/q, 2 H), 3.81/3.6/3.57/3.53 (d+d/d+d, 2 H), 3.41/3.33/3.12/3.01 (dd+dd/dd+dd, 2 H), 2.81/2.69 (s/s, 3 H), 2.43/1.99/1.98 (m+m/m, 2 H), 2.32/2.29 (s/s, 3 H), 1.28/1.08 (d/d, 3 H), 1.03/1.02 (t/t, 3 H)
【0671】
工程6: 実施例46の調製
一般手順12を用い、反応体としてエチル [(2R,19S)-19-ヒドロキシ-2,4,31-トリメチル-27,27-ジオキソ-21,26-ジオキサ-27λ6-チア-1,14,15,16-テトラアザヘキサシクロ[20.5.3.13,7.19,13.012,16.025,29]ドトリアコンタ-3(32),4,6,9(31),10,12,14,22,24,29-デカエン-8-イル]アセタート(1当量、69mg、0.1112mmol)から出発して、標記化合物(38mg、収率58%)を得た。
【0672】
エナンチオピュアな生成物を、キラルカラム上でのクロマトグラフィー分離により得た。
【0673】
実施例46a(2R,8S,19S)
HRMS C30H32N4O7Sの計算値: 592.1992; [M+H]+ 実測値: 593.2056 (δ=-1.4 ppm)
1H-NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.86 (d, 1 H), 7.67 (d, 1 H), 7.43 (dd, 1 H), 7.18 (d, 1 H), 7.13 (brs., 1 H), 7 (d, 1 H), 6.84 (dd, 1 H), 5.91 (d, 1 H), 5.4 (br., 1 H), 5.23 (q, 1 H), 4.8 (m, 2 H), 4.78 (t, 1 H), 4.03/3.3 (d+d, 2 H), 3.98 (m, 1 H), 3.6/3.52 (dd+dd, 2 H), 3.15/2.93 (dd+dd, 2 H), 2.65 (s, 3 H), 2.28 (s, 3 H), 2 (m, 2 H), 1.25 (d, 3 H)
13C-NMR (125 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 131.2, 129.5, 126.2, 125.7, 119.7, 118.5, 109.2, 107.6, 72.8, 66, 55.5, 45, 44, 42.7, 42.2, 35.3, 18.5, 14.4, 13.4
【0674】
実施例46b(2R,8R,19S)
HRMS C30H32N4O7Sの計算値: 592.1992; [M+H]+ 実測値: 593.2051 (δ=-2.3 ppm)
1H-NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.67 (d, 1 H), 7.46 (d, 1 H), 7.28 (d, 1 H), 7.06 (d, 1 H), 6.94 (d, 1 H), 6.76 (dd, 1 H), 6.68 (brs., 1 H), 5.95 (brs., 1 H), 5.22 (q, 1 H), 5.15 (br., 1 H), 4.94/4.72 (dd+dd, 2 H), 4.91 (br., 1 H), 4.05/3.42 (d+d, 2 H), 3.82/3.6 (d+d, 2 H), 3.26 (br., 1 H), 3.26/2.81 (br+br., 2 H), 2.8 (brs., 3 H), 2.43/2 (br+br., 2 H), 2.31 (s, 3 H), 1.07 (d, 3 H)
13C-NMR (125 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 131.4, 128.4, 128.1, 125.8, 119.9, 118, 109.2, 108.7, 73.1, 64.2, 55.3, 44.9, 44.4, 40.6, 39.7, 31.1, 18.5, 14.2, 13.3
【0675】
実施例47: [4-メトキシ-21,34-ジメチル-30,30-ジオキソ-24,29-ジオキサ-30λ
6-チア-1,14,15,16,21-ペンタアザヘキサシクロ[23.5.3.1
3,7.1
9,13.0
12,16.0
28,32]ペンタトリアコンタ-3(35),4,6,9(34),10,12,14,25,27,32-デカエン-8-イル]酢酸
【化65】
【0676】
工程1: エチル 3-[1-(4-クロロブチル)-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル]-3-{3-[(6-ヒドロキシ-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル)メチル]-4-メトキシフェニル}プロパノアート塩酸塩の調製
一般手順10を用い、反応体としてエチル 3-[1-(4-ヒドロキシブチル)-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル]-3-{3-[(6-ヒドロキシ-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル)メチル]-4-メトキシフェニル}プロパノアート(1当量)から出発して、標記化合物(黄色の固体泡状物、定量)を得た。
1H-NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.65 (d, 1 H), 7.51 (d, 1 H), 7.26 (d, 1 H), 7.23 (dd, 1 H), 6.89 (d, 1 H), 6.83 (d, 1 H), 6.72 (dd, 1 H), 6.6 (d, 1 H), 4.82 (t, 1 H), 4.7 (t, 2 H), 4.47 (s, 2 H), 4.19 (s, 2 H), 3.93 (q, 2 H), 3.69 (s, 3 H), 3.64 (t, 2 H), 3.14 (d, 2 H), 2.75 (s, 3 H), 1.99 (m, 2 H), 1.68 (m, 2 H), 1 (t, 3 H)
【0677】
工程2: エチル 3-(1-{4-[ベンジル(メチル)アミノ]ブチル}-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル)-3-{3-[(6-ヒドロキシ-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル)メチル]-4-メトキシフェニル}プロパノアートの調製
MeCN(10mL)中のエチル 3-[1-(4-クロロブチル)-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル]-3-{3-[(6-ヒドロキシ-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル)メチル]-4-メトキシフェニル}プロパノアート塩酸塩(1当量、1.2g、1.9mmol)の撹拌した溶液に、N-メチル-1-フェニルメタンアミン(3当量、0.68g、5.6mmol)を室温で加え、混合物を80℃で一晩加熱した。粗生成物を、溶離剤として5mM NH4HCO3水溶液-MeCNを用いる逆相クロマトグラフィーにより精製して、標記化合物をベージュ色の固体泡状物として与えた(0.82g、収率61%)。
1H-NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 9.63 (s, 1 H), 7.6 (d, 1 H), 7.49 (d, 1 H), 7.29-7.18 (m, 5 H), 7.26 (d, 1 H), 7.25 (dd, 1 H), 6.88 (d, 1 H), 6.83 (d, 1 H), 6.7 (dd, 1 H), 6.58 (d, 1 H), 4.82 (t, 1 H), 4.64 (t, 2 H), 4.47 (s, 2 H), 4.19 (s, 2 H), 3.93 (q, 2 H), 3.69 (s, 3 H), 3.37 (s, 2 H), 3.14 (d, 2 H), 2.75 (s, 3 H), 2.3 (t, 2 H), 2.01 (s, 3 H), 1.9 (qn, 2 H), 1.41 (qn, 2 H), 1 (t, 3 H)
【0678】
工程3: エチル 3-{3-[(6-ヒドロキシ-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル)メチル]-4-メトキシフェニル}-3-{4-メチル-1-[4-(メチルアミノ)ブチル]-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル}プロパノアートの調製
一般手順8を用い、反応体としてエチル 3-(1-{4-[ベンジル(メチル)アミノ]ブチル}-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル)-3-{3-[(6-ヒドロキシ-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル)メチル]-4-メトキシフェニル}プロパノアート(1当量、0.83g、1.13mmol)から出発して、標記化合物(白色の固体泡状物、0.4g、収率56%)を得た。
1H-NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.63 (d, 1 H), 7.5 (d, 1 H), 7.25 (d, 1 H), 7.24 (dd, 1 H), 6.89 (d, 1 H), 6.83 (d, 1 H), 6.7 (dd, 1 H), 6.57 (d, 1 H), 4.81 (t, 1 H), 4.64 (t, 2 H), 4.47 (s, 2 H), 4.2/4.17 (d+d, 2 H), 3.94 (q, 2 H), 3.69 (s, 3 H), 3.14 (d, 2 H), 2.75 (s, 3 H), 2.42 (t, 2 H), 2.19 (s, 3 H), 1.89 (qn, 2 H), 1.33 (qn, 2 H), 1.01 (t, 3 H)
【0679】
工程4: エチル [4-メトキシ-21,34-ジメチル-30,30-ジオキソ-24,29-ジオキサ-30λ6-チア-1,14,15,16,21-ペンタアザヘキサシクロ[23.5.3.13,7.19,13.012,16.028,32]ペンタトリアコンタ-3(35),4,6,9(34),10,12,14,25,27,32-デカエン-8-イル]アセタートの調製
MeCN(6mL)中のエチル 3-{3-[(6-ヒドロキシ-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル)メチル]-4-メトキシフェニル}-3-{4-メチル-1-[4-(メチルアミノ)ブチル]-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル}プロパノアート(1当量、0.286g、0.448mmol)の撹拌した溶液に、Cs2CO3(5当量、0.73g、2.24mmol)及び1,2-ジブロモエタン(5当量、0.193mL、2.24mmol)を室温で加え、混合物を80℃で5時間加熱した。粗生成物を、5mM NH4HCO3水溶液-MeCNの溶離剤を用いる逆相クロマトグラフィーにより精製して、標記化合物を白色の固体として与えた(0.045g、収率15%)。
1H-NMR (500 MHz, DMSO-d6) δppm: 7.63 (d, 1 H), 7.55 (d, 1 H), 7.44 (dd, 1 H), 7.14 (d, 1 H), 7.07 (d, 1 H), 7 (dd, 1 H), 6.96 (d, 1 H), 6.47 (d, 1 H), 4.8 (t, 1 H), 4.76/4.69 (m+m, 2 H), 4.37/3.96 (d+d, 2 H), 4.27/3.92 (d+d, 2 H), 4.12/4.05 (m+m, 2 H), 3.89 (q, 2 H), 3.77 (s, 3 H), 3.14/3.07 (dd+dd, 2 H), 2.76 (s, 3 H), 2.73/2.7 (m+m, 2 H), 2.59/2.42 (m+m, 2 H), 2.22 (s, 3 H), 1.96 (qn, 2 H), 1.63 (m, 2 H), 0.98 (t, 3 H)
【0680】
工程5: 実施例47の調製
一般手順12を用い、反応体としてエチル [4-メトキシ-21,34-ジメチル-30,30-ジオキソ-24,29-ジオキサ-30λ6-チア-1,14,15,16,21-ペンタアザヘキサシクロ[23.5.3.13,7.19,13.012,16.028,32]ペンタトリアコンタ-3(35),4,6,9(34),10,12,14,25,27,32-デカエン-8-イル]アセタート(1当量、41mg、0.0617mmol)から出発して、標記化合物(白色の固体、35mg、収率89%)を得た。
HRMS C32H37N5O7Sの計算値: 635.2414; [M+H]+ 実測値=636.2479 (δ=-1.2 ppm)
1H-NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ ppm 12.42 (brs, 1 H), 7.64 (d, 1 H), 7.54 (d, 1 H), 7.45 (dd, 1 H), 7.11 (d, 1 H), 7.07 (d, 1 H), 7 (dd, 1 H), 6.96 (d, 1 H), 6.45 (d, 1 H), 4.78 (t, 1 H), 4.76/4.7 (m+m, 2 H), 4.36/3.97 (d+d, 2 H), 4.27/3.91 (d+d, 2 H), 4.13/4.05 (m+m, 2 H), 3.77 (s, 3 H), 3.03/2.98 (dd+dd, 2 H), 2.75 (s, 3 H), 2.74/2.69 (m+m, 2 H), 2.6/2.43 (m+m, 2 H), 2.23 (s, 3 H), 1.96 (m, 2 H), 1.63 (m, 2 H)
13C-NMR (125 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 131.2, 130.9, 126.8, 119.1, 114.5, 114.4, 111.7, 108, 66.7, 56.6, 56.2, 56.2, 48.6, 48.6, 47.5, 42.6, 41, 41, 27.3, 23.4, 13.3
【0681】
実施例48: [(8R)-11-ブロモ-4,31-ジメチル-27,27-ジオキソ-21,26-ジオキサ-27λ
6-チア-1,14,15,16-テトラアザヘキサシクロ[20.5.3.1
3,7.1
9,13.0
12,16.0
25,29]ドトリアコンタ-3(32),4,6,9(31),10,12,14,22,24,29-デカエン-8-イル]酢酸
【化66】
【0682】
工程1: エチル [(8R)-11-ブロモ-4,31-ジメチル-27,27-ジオキソ-21,26-ジオキサ-27λ6-チア-1,14,15,16-テトラアザヘキサシクロ[20.5.3.13,7.19,13.012,16.025,29]ドトリアコンタ-3(32),4,6,9(31),10,12,14,22,24,29-デカエン-8-イル]アセタートの調製
ニトロメタン(15mL)中のエチル [(8R)-4,31-ジメチル-27,27-ジオキソ-21,26-ジオキサ-27λ6-チア-1,14,15,16-テトラアザヘキサシクロ[20.5.3.13,7.19,13.012,16.025,29]ドトリアコンタ-3(32),4,6,9(31),10,12,14,22,24,29-デカエン-8-イル]アセタート(1当量、1.47g、2.49mmol)の撹拌した溶液に、ペルオキシ一硫酸カリウム(3当量、3.595g、7.466mmol)及び臭化カリウム(0.77当量、0.23g、1.93mmol)を室温で加え、次に混合物を60℃で2日間撹拌した。反応混合物をEtOAc(150ml)中に取り、有機層を10% Na2S2O3水溶液(150ml)で洗浄した。有機層を無水MgSO4で乾燥し、濾過し、そして減圧下で濃縮した。残留物を、ヘプタン-EtOAcの勾配溶離を用いる順相シリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、標記化合物を白色の固体として与えた(0.63g、収率38%)。
1H-NMR (500 MHz, DMSO-d6) δppm: 7.63 (s, 1 H), 7.49 (dd, 1 H), 7.3 (d, 1 H), 7 (d, 1 H), 6.81 (dd, 1 H), 6.5 (d, 1 H), 5.73 (d, 1 H), 5.18/4.82 (dm+m, 2 H), 4.74 (m, 1 H), 4.27/3.83 (d+d, 2 H), 4.04/3.76 (d+d, 2 H), 3.95 (m, 2 H), 3.58/3.12 (dt+m, 2 H), 3.11 (m, 2 H), 2.59 (s, 3 H), 2.33 (s, 3 H), 2.27/2.17 (m+m, 2 H), 1.91/1.68 (m+m, 2 H), 1.03 (t, 3 H)
【0683】
工程2: 実施例48の調製
一般手順12を用い、反応体としてエチル [(8R)-11-ブロモ-4,31-ジメチル-27,27-ジオキソ-21,26-ジオキサ-27λ6-チア-1,14,15,16-テトラアザヘキサシクロ[20.5.3.13,7.19,13.012,16.025,29]ドトリアコンタ-3(32),4,6,9(31),10,12,14,22,24,29-デカエン-8-イル]アセタート(1当量、308mg、0.46mmol)から出発して、標記化合物(白色の固体、144mg、収率49%)を得た。
1H-NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 12.28 (brs, 1 H), 7.6 (s, 1 H), 7.5 (dd, 1 H), 7.3 (d, 1 H), 7 (d, 1 H), 6.81 (dd, 1 H), 6.49 (d, 1 H), 5.73 (d, 1 H), 5.19/4.82 (m+m, 2 H), 4.82 (t, 1 H), 4.26/3.84 (d+d, 2 H), 4.03/3.77 (d+d, 2 H), 3.58/3.13 (m+m, 2 H), 3 (d, 2 H), 2.59 (s, 3 H), 2.33 (s, 3 H), 2.27/2.18 (m+m, 2 H), 1.91/1.69 (qn+qn, 2 H)
【0684】
実施例49: [(8R)-4,31-ジメチル-27,27-ジオキソ-11-フェニル-21,26-ジオキサ-27λ
6-チア-1,14,15,16-テトラアザヘキサシクロ[20.5.3.1
3,7.1
9,13.0
12,16.0
25,29]ドトリアコンタ-3(32),4,6,9(31),10,12,14,22,24,29-デカエン-8-イル]酢酸
【化67】
【0685】
工程1: エチル [(8R)-4,31-ジメチル-27,27-ジオキソ-11-フェニル-21,26-ジオキサ-27λ6-チア-1,14,15,16-テトラアザヘキサシクロ[20.5.3.13,7.19,13.012,16.025,29]ドトリアコンタ-3(32),4,6,9(31),10,12,14,22,24,29-デカエン-8-イル]アセタートの調製
エチル [(8R)-11-ブロモ-4,31-ジメチル-27,27-ジオキソ-21,26-ジオキサ-27λ6-チア-1,14,15,16-テトラアザヘキサシクロ[20.5.3.13,7.19,13.012,16.025,29]ドトリアコンタ-3(32),4,6,9(31),10,12,14,22,24,29-デカエン-8-イル]アセタート(1当量、300g、0.448mmol)、フェニルボロン酸(3当量、164mg、1.344mmol)、Cs2CO3(3当量、438mg、1.344mmol)、Ataphos.PdCl2触媒(0.1当量、20mg、0.0448mmol)、THF(4mL)及び水(4mL)の混合物を、窒素(nitrogene)雰囲気下、マイクロ波反応器中で100℃で1時間加熱した。混合物を冷却した後、層を分離し、水層をさらにEtOAc(2×5ml)で抽出した。合わせた有機層をMgSO4で乾燥し、減圧下で蒸発した。粗生成物は、2つのアトロプ異性体の混合物を含む(比率:94:6)。残留物を、5mM NH4HCO3水溶液-MeCNの溶離剤を用いる逆相クロマトグラフィーにより精製して、標記化合物を白色の固体として与えた(ジアステレオマー1、232mg、収率78%)。
1H-NMR (500 MHz, DMSO-d6) δppm: 7.49 (dd, 1 H), 7.47 (t, 1 H), 7.45 (t, 2 H), 7.31 (s, 1 H), 7.28 (d, 1 H), 7.21 (br., 2 H), 7.08 (d, 1 H), 6.83 (d, 1 H), 6.8 (dd, 1 H), 5.82 (d, 1 H), 4.79 (t, 1 H), 4.77/4.32 (dd+dt, 2 H), 4.39/3.95 (d+d, 2 H), 4.13/3.83 (d+d, 2 H), 3.86 (q, 2 H), 3.35/2.95 (m+m, 2 H), 3.06 (d, 2 H), 2.72 (s, 3 H), 2.35 (s, 3 H), 1.43/1.1 (m+m, 2 H), 1.35/1.1 (m+m, 2 H), 0.9 (t, 3 H)
【0686】
工程2: 実施例49の調製
一般手順12を用い、反応体としてエチル [(8R)-4,31-ジメチル-27,27-ジオキソ-11-フェニル-21,26-ジオキサ-27λ6-チア-1,14,15,16-テトラアザヘキサシクロ[20.5.3.13,7.19,13.012,16.025,29]ドトリアコンタ-3(32),4,6,9(31),10,12,14,22,24,29-デカエン-8-イル]アセタート(1当量、228mg、0.342mmol)から出発して、標記化合物(白色の固体、193mg、収率88%)を得た。
HRMS C35H34N4O6Sの計算値: 638.2199; [M+H]+ 実測値: 639.2263 (δ=-1.4 ppm)
1H-NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 12.11 (brs, 1 H), 7.49 (dd, 1 H), 7.47 (t, 1 H), 7.45 (t, 2 H), 7.29 (s, 1 H), 7.28 (d, 1 H), 7.22 (br, 2 H), 7.08 (d, 1 H), 6.82 (d, 1 H), 6.79 (dd, 1 H), 5.83 (d, 1 H), 4.77/4.33 (m+m, 2 H), 4.77 (t, 1 H), 4.38/3.97 (d+d, 2 H), 4.12/3.85 (d+d, 2 H), 3.34/2.97 (m+m, 2 H), 2.96 (d, 2 H), 2.73 (s, 3 H), 2.35 (s, 3 H), 1.43/1.08 (m+m, 2 H), 1.34/1.08 (m+m, 2 H)
13C-NMR (125 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 173.1, 155.9, 147.3, 144.4, 141.7, 137.8, 136.8, 136.4, 132, 131.3, 131.3, 129.3, 129, 128.8, 128.6, 127.9, 127, 123.8, 119.6, 117.8, 117.1, 110.2, 67.4, 52.4, 50.5, 48.8, 41.6, 41.2, 25.6, 24.1, 18.6, 13.3
【0687】
実施例50: [(8R)-11-クロロ-4,31-ジメチル-27,27-ジオキソ-21,26-ジオキサ-27λ
6-チア-1,14,15,16-テトラアザヘキサシクロ[20.5.3.1
3,7.1
9,13.0
12,16.0
25,29]ドトリアコンタ-3(32),4,6,9(31),10,12,14,22,24,29-デカエン-8-イル]酢酸
【化68】
【0688】
工程1: エチル [(8R)-11-クロロ-4,31-ジメチル-27,27-ジオキソ-21,26-ジオキサ-27λ6-チア-1,14,15,16-テトラアザヘキサシクロ[20.5.3.13,7.19,13.012,16.025,29]ドトリアコンタ-3(32),4,6,9(31),10,12,14,22,24,29-デカエン-8-イル]アセタート及び
エチル [(8R)-11,30-ジクロロ-4,31-ジメチル-27,27-ジオキソ-21,26-ジオキサ-27λ6-チア-1,14,15,16-テトラアザヘキサシクロ[20.5.3.13,7.19,13.012,16.025,29]ドトリアコンタ-3(32),4,6,9(31),10,12,14,22,24,29-デカエン-8-イル]アセタート及び
エチル [(8R)-11,23-ジクロロ-4,31-ジメチル-27,27-ジオキソ-21,26-ジオキサ-27λ6-チア-1,14,15,16-テトラアザヘキサシクロ[20.5.3.13,7.19,13.012,16.025,29]ドトリアコンタ-3(32),4,6,9(31),10,12,14,22,24,29-デカエン-8-イル]アセタートの調製
ニトロメタン(10mL)中のエチル [(8R)-4,31-ジメチル-27,27-ジオキソ-21,26-ジオキサ-27λ6-チア-1,14,15,16-テトラアザヘキサシクロ[20.5.3.13,7.19,13.012,16.025,29]ドトリアコンタ-3(32),4,6,9(31),10,12,14,22,24,29-デカエン-8-イル]アセタート(1当量、0.5g、0.846mmol)の撹拌した溶液に、ペルオキシ一硫酸カリウム(3当量、1.223g、2.54mmol)及び塩化カリウム(1.5当量、95mg、1.269mmol)を室温で加え、次に混合物を60℃で24時間撹拌した。反応混合物をDCM(20ml)で希釈し、有機層を水(20ml)で洗浄した。有機層を無水MgSO4で乾燥し、濾過し、そして減圧下で蒸発した。残留物を、5mM HCOOH水溶液-MeCNの溶離剤を用いる逆相クロマトグラフィーにより精製して、3つの標記化合物を与えた:
【0689】
エチル [(8R)-11-クロロ-4,31-ジメチル-27,27-ジオキソ-21,26-ジオキサ-27λ6-チア-1,14,15,16-テトラアザヘキサシクロ[20.5.3.13,7.19,13.012,16.025,29]ドトリアコンタ-3(32),4,6,9(31),10,12,14,22,24,29-デカエン-8-イル]アセタート(61mg、収率12%)、
1H-NMR (500 MHz, DMSO-d6) δppm: 7.52 (s, 1 H), 7.49 (dd, 1 H), 7.3 (d, 1 H), 7 (d, 1 H), 6.82 (dd, 1 H), 6.53 (d, 1 H), 5.76 (d, 1 H), 5.1/4.89 (m+m, 2 H), 4.75 (t, 1 H), 4.3/3.83 (d+d, 2 H), 4.05/3.76 (d+d, 2 H), 3.95 (q, 2 H), 3.61/3.17 (t+t, 2 H), 3.12 (dd, 2 H), 2.61 (s, 3 H), 2.33 (s, 3 H), 2.22/2.14 (m, 2 H), 1.9/1.67 (m, 2 H), 1.03 (t, 3 H)
【0690】
エチル [(8R)-11,30-ジクロロ-4,31-ジメチル-27,27-ジオキソ-21,26-ジオキサ-27λ6-チア-1,14,15,16-テトラアザヘキサシクロ[20.5.3.13,7.19,13.012,16.025,29]ドトリアコンタ-3(32),4,6,9(31),10,12,14,22,24,29-デカエン-8-イル]アセタート(74mg)、
1H-NMR (500 MHz, DMSO-d6) δppm: 7.48 (dd, 1 H), 7.34 (s, 1 H), 7.33 (d, 1 H), 7.11 (d, 1 H), 7.05 (d, 1 H), 6.43 (d, 1 H), 5.07/4.85 (dm+m, 2 H), 4.74 (dd, 1 H), 4.27/4 (d+d, 2 H), 4.09/3.87 (d+d, 2 H), 4.04/3.78 (m+m, 2 H), 3.91 (q, 2 H), 3.27/3.09 (dd+dd, 2 H), 2.62 (s, 3 H), 2.43/2.12 (m+m, 2 H), 2.34 (s, 3 H), 1.74/1.43 (m+m, 2 H), 0.98 (t, 3 H)
【0691】
エチル [(8R)-11,23-ジクロロ-4,31-ジメチル-27,27-ジオキソ-21,26-ジオキサ-27λ6-チア-1,14,15,16-テトラアザヘキサシクロ[20.5.3.13,7.19,13.012,16.025,29]ドトリアコンタ-3(32),4,6,9(31),10,12,14,22,24,29-デカエン-8-イル]アセタート(42mg)。
1H-NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.57 (s, 1 H), 7.48 (dd, 1 H), 7.36 (s, 1 H), 7.27 (d, 1 H), 6.66 (d, 1 H), 6.02 (s, 1 H), 5.09/4.93 (m+m, 2 H), 4.73 (t, 1 H), 4.44/3.78 (d+d, 2 H), 4.09/3.65 (d+d, 2 H), 3.97/3.93 (m+m, 2 H), 3.6/3.04 (m+m, 2 H), 3.15/3.04 (dd+dd, 2 H), 2.62 (s, 3 H), 2.32 (s, 3 H), 2.28/2.08 (m+m, 2 H), 1.9/1.67 (m+m, 2 H), 1.03 (t, 3 H)
【0692】
工程2: 実施例50の調製
一般手順12を用い、反応体としてエチル [(8R)-11-クロロ-4,31-ジメチル-27,27-ジオキソ-21,26-ジオキサ-27λ6-チア-1,14,15,16-テトラアザヘキサシクロ[20.5.3.13,7.19,13.012,16.025,29]ドトリアコンタ-3(32),4,6,9(31),10,12,14,22,24,29-デカエン-8-イル]アセタート(1当量、54mg、0.086mmol)から出発して、標記化合物(白色の固体、26mg、収率50%)を得た。
HRMS C29H29ClN4O6Sの計算値: 596.1496; [M+H]+ 実測値: 597.156 (δ=-1.5 ppm)
1H-NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.5 (dd, 1 H), 7.49 (s, 1 H), 7.29 (d, 1 H), 7 (d, 1 H), 6.81 (dd, 1 H), 6.5 (d, 1 H), 5.74 (d, 1 H), 5.09/4.87 (m+m, 2 H), 4.72 (t, 1 H), 4.28/3.83 (d+d, 2 H), 4.04/3.76 (d+d, 2 H), 3.6/3.17 (dm+dm, 2 H), 3.02/2.98 (dd+dd, 2 H), 2.6 (s, 3 H), 2.33 (s, 3 H), 2.22/2.15 (m+m, 2 H), 1.9/1.68 (m+m, 2 H)
13C-NMR (125 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 131.4, 131.1, 129, 127.6, 119.5, 117.1, 111.3, 67.9, 51.9, 50, 48.7, 41.6, 40.8, 26.5, 26.3, 18.5, 13.3
【0693】
実施例51: [(8R)-11,30-ジクロロ-4,31-ジメチル-27,27-ジオキソ-21,26-ジオキサ-27λ
6-チア-1,14,15,16-テトラアザヘキサシクロ[20.5.3.1
3,7.1
9,13.0
12,16.0
25,29]ドトリアコンタ-3(32),4,6,9(31),10,12,14,22,24,29-デカエン-8-イル]酢酸
【化69】
一般手順12を用い、反応体としてエチル [(8R)-11,30-ジクロロ-4,31-ジメチル-27,27-ジオキソ-21,26-ジオキサ-27λ
6-チア-1,14,15,16-テトラアザヘキサシクロ[20.5.3.1
3,7.1
9,13.0
12,16.0
25,29]ドトリアコンタ-3(32),4,6,9(31),10,12,14,22,24,29-デカエン-8-イル]アセタート(1当量、69mg、0.1046mmol)から出発して、標記化合物(白色の固体、57mg、収率86%)を得た。
HRMS C
29H
28Cl
2N
4O
6Sの計算値: 630.1107; [M+H]
+ 実測値: 631.1179 (δ=-0.1 ppm)
1H-NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.49 (dd, 1 H), 7.32 (d, 1 H), 7.3 (s, 1 H), 7.11 (d, 1 H), 7.04 (d, 1 H), 6.43 (d, 1 H), 5.07/4.85 (dm+m, 2 H), 4.72 (t, 1 H), 4.27/4 (d+d, 2 H), 4.09/3.87 (d+d, 2 H), 4.03/3.76 (m+m, 2 H), 3.17/2.96 (dd+dd, 2 H), 2.62 (s, 3 H), 2.44/2.13 (m+m, 2 H), 2.34 (s, 3 H), 1.74/1.45 (m+m, 2 H)
13C-NMR (125 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 131.5, 131.5, 127.7, 127.6, 117.6, 117.6, 70.3, 52.6, 49.9, 47.4, 40.3, 39.8, 27.2, 26.7, 18.5, 13.2
【0694】
実施例52: [(8R)-11,23-ジクロロ-4,31-ジメチル-27,27-ジオキソ-21,26-ジオキサ-27λ
6-チア-1,14,15,16-テトラアザヘキサシクロ[20.5.3.1
3,7.1
9,13.0
12,16.0
25,29]ドトリアコンタ-3(32),4,6,9(31),10,12,14,22,24,29-デカエン-8-イル]酢酸
【化70】
一般手順12を用い、反応体としてエチル [(8R)-11,23-ジクロロ-4,31-ジメチル-27,27-ジオキソ-21,26-ジオキサ-27λ
6-チア-1,14,15,16-テトラアザヘキサシクロ[20.5.3.1
3,7.1
9,13.0
12,16.0
25,29]ドトリアコンタ-3(32),4,6,9(31),10,12,14,22,24,29-デカエン-8-イル]アセタート(1当量、38mg、0.0576mmol)から出発して、標記化合物(白色の固体、23mg、収率63%)を得た。
HRMS C
29H
28Cl
2N
4O
6Sの計算値: 630.1107; [M+H]
+ 実測値: 631.1173 (δ=-1.0 ppm)
1H-NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.55 (s, 1 H), 7.49 (dd, 1 H), 7.36 (s, 1 H), 7.27 (d, 1 H), 6.64 (d, 1 H), 6.01 (s, 1 H), 5.09/4.93 (m+m, 2 H), 4.71 (t, 1 H), 4.43/3.78 (d+d, 2 H), 4.09/3.66 (d+d, 2 H), 3.6/3.04 (m+m, 2 H), 3.04/2.94 (dd+dd, 2 H), 2.61 (s, 3 H), 2.32 (s, 3 H), 2.28/2.08 (m+m, 2 H), 1.9/1.66 (m+m, 2 H)
13C-NMR (125 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 151.4, 131.3, 131.1, 129.3, 127.5, 120, 111.4, 68.5, 52, 49.8, 48.7, 41.9, 40.8, 26.2, 26, 18.5, 13.4
【0695】
実施例53: [4-メトキシ-39-メチル-35,35-ジオキソ-21,29,34-トリオキサ-35λ
6-チア-1,14,15,16-テトラアザヘプタシクロ[28.5.3.1
3,7.1
9,13.0
12,16.0
22,27.0
33,37]テトラコンタ-3(40),4,6,9(39),10,12,14,22,24,26,30,32,37-トリデカエン-8-イル]酢酸
【化71】
【0696】
工程1: エチル 3-{1-[4-(2-ホルミルフェノキシ)ブチル]-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル}-3-{3-[(6-ヒドロキシ-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル)メチル]-4-メトキシフェニル}プロパノアートの調製
エチル 3-[1-(4-クロロブチル)-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル]-3-{3-[(6-ヒドロキシ-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル)メチル]-4-メトキシフェニル}プロパノアート塩酸塩(1当量、0.5g、0.78mmol)を、乾燥DMF(8mL)に溶解し、2-ヒドロキシベンズアルデヒド(24当量、2mL、19mmol)を加え、続いてCs2CO3(0.50g、1.5mmol)を加えた。反応混合物をN2雰囲気下、120℃で1時間撹拌した。1時間後、さらにCs2CO3 0.5g(1.5mmol)を加え、混合物を120℃でさらに2時間撹拌した。混合物を室温に冷やし、氷に注ぎ、そしてDCMで抽出した。集めた有機層をNa2SO4で乾燥し、濾過し、そして減圧下で蒸発した。粗生成物を、溶離剤としてDCM-MeOH(100:0~97.5:2.5)を用いる順相シリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、標記化合物0.426g(収率75%)を淡褐色の泡状物質としてもたらした。
1H-NMR (500 MHz, DMSO-d6) δppm: 10.32 (s, 1 H), 9.62 (s, 1 H), 7.66 (d, 1 H), 7.66 (dd, 1 H), 7.6 (ddd, 1 H), 7.5 (d, 1 H), 7.26 (d, 1 H), 7.23 (dd, 1 H), 7.16 (d, 1 H), 7.04 (t, 1 H), 6.89 (d, 1 H), 6.83 (d, 1 H), 6.7 (dd, 1 H), 6.58 (d, 1 H), 4.81 (t, 1 H), 4.75 (t, 2 H), 4.48 (s, 2 H), 4.21/4.17 (d+d, 2 H), 4.13 (t, 2 H), 3.94 (q, 2 H), 3.69 (s, 3 H), 3.14 (d, 2 H), 2.75 (s, 3 H), 2.1 (m, 2 H), 1.74 (m, 2 H), 1.01 (t, 3 H)
【0697】
工程2: エチル 3-{3-[(6-ヒドロキシ-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル)メチル]-4-メトキシフェニル}-3-(1-{4-[2-(ヒドロキシメチル)フェノキシ]ブチル}-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル)プロパノアートの調製
エチル 3-{1-[4-(2-ホルミルフェノキシ)ブチル]-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル}-3-{3-[(6-ヒドロキシ-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル)メチル]-4-メトキシフェニル}プロパノアート(1当量、0.350g、0.480mmol)を、EtOH(2mL)に溶解し、水素化ホウ素ナトリウム(2.75当量、50mg、1.322mmol)を加えた。反応混合物を室温で1時間撹拌した。混合物を砕氷に注ぎ、減圧下で蒸発した。残留物を水とEtOAcに分配し、相を分離し、水相を追加分のEtOAcで抽出した。合わせた有機相をNa2SO4で乾燥し、濾過し、そしてセライトに蒸発した。粗生成物を、溶離剤としてDCM-MeOH(100:0~95.2:4.8)を用いる順相シリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、標記化合物0.33g(収率94%)をオフホワイトの泡状物質としてもたらした。
1H-NMR (500 MHz, DMSO-d6) δppm: 9.62 (s, 1 H), 7.66 (d, 1 H), 7.51 (d, 1 H), 7.35 (d, 1 H), 7.26 (d, 1 H), 7.23 (dd, 1 H), 7.15 (t, 1 H), 6.9 (t, 1 H), 6.89 (d, 1 H), 6.87 (d, 1 H), 6.84 (d, 1 H), 6.71 (dd, 1 H), 6.59 (d, 1 H), 4.94 (t, 1 H), 4.82 (t, 1 H), 4.73 (t, 2 H), 4.6 (d, 2 H), 4.48 (s, 2 H), 4.19 (s, 2 H), 3.96 (t, 2 H), 3.94 (q, 2 H), 3.69 (s, 3 H), 3.15 (d, 2 H), 2.76 (s, 3 H), 2.06 (m, 2 H), 1.68 (m, 2 H), 1.01 (t, 3 H)
【0698】
工程3: エチル 3-(1-{4-[2-(クロロメチル)フェノキシ]ブチル}-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル)-3-{3-[(6-ヒドロキシ-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル)メチル]-4-メトキシフェニル}プロパノアートの調製
エチル 3-{3-[(6-ヒドロキシ-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル)メチル]-4-メトキシフェニル}-3-(1-{4-[2-(ヒドロキシメチル)フェノキシ]ブチル}-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル)プロパノアート(1当量、0.330g、0.452mmol)を、乾燥DCM(2mL)に溶解し、混合物を0℃に冷却した。塩化チオニル(70μL、0.95965mmol)を加え、反応混合物を0℃で30分間撹拌した。反応の完了後、揮発物を蒸発乾固し、残留物からDCMを蒸発して過剰の試薬を除去した。室温で高真空下での粗生成物の乾燥によって、標記化合物0.441g(定量)をオフホワイトの泡状物質としてもたらした。
1H-NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 9.66 (brs, 1 H), 7.66 (d, 1 H), 7.5 (d, 1 H), 7.35 (dm, 1 H), 7.29 (m, 1 H), 7.26 (d, 1 H), 7.23 (dd, 1 H), 6.97 (dm, 1 H), 6.9 (m, 1 H), 6.89 (d, 1 H), 6.84 (d, 1 H), 6.71 (dd, 1 H), 6.59 (d, 1 H), 4.82 (t, 1 H), 4.75 (t, 2 H), 4.64 (s, 2 H), 4.48 (s, 2 H), 4.19 (s, 2 H), 4.04 (t, 2 H), 3.93 (q, 2 H), 3.69 (s, 3 H), 3.15 (d, 2 H), 2.75 (s, 3 H), 2.1 (m, 2 H), 1.71 (m, 2 H), 1 (t, 3 H)
【0699】
工程4: エチル [4-メトキシ-39-メチル-35,35-ジオキソ-21,29,34-トリオキサ-35λ6-チア-1,14,15,16-テトラアザヘプタシクロ[28.5.3.13,7.19,13.012,16.022,27.033,37]テトラコンタ-3(40),4,6,9(39),10,12,14,22,24,26,30,32,37-トリデカエン-8-イル]アセタートの調製
一般手順11を用い、反応体としてエチル 3-(1-{4-[2-(クロロメチル)フェノキシ]ブチル}-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル)-3-{3-[(6-ヒドロキシ-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル)メチル]-4-メトキシフェニル}プロパノアート(1当量)から出発して、標記化合物(白色の固体、収率48%)を得た。
1H-NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.67 (d, 1 H), 7.57 (d, 1 H), 7.44 (dd, 1 H), 7.34 (dd, 1 H), 7.29 (td, 1 H), 7.26 (d, 1 H), 7.01 (d, 1 H), 7 (dd, 1 H), 6.95 (t, 1 H), 6.87 (d, 1 H), 6.77 (d, 1 H), 6.64 (d, 1 H), 5.03 (s, 2 H), 4.81 (t, 1 H), 4.77 (t, 2 H), 4.41/4.34 (d+d, 2 H), 4.3/4.2 (d+d, 2 H), 4.13/4.06 (m+m, 2 H), 3.91 (qd, 2 H), 3.73 (s, 3 H), 3.2/3.15 (dd+dd, 2 H), 2.8 (s, 3 H), 2.21/2.02 (m+m, 2 H), 1.84 (m, 2 H), 1 (t, 3 H)
【0700】
工程5: 実施例53の調製
一般手順12を用い、反応体としてエチル [4-メトキシ-39-メチル-35,35-ジオキソ-21,29,34-トリオキサ-35λ6-チア-1,14,15,16-テトラアザヘプタシクロ[28.5.3.13,7.19,13.012,16.022,27.033,37]テトラコンタ-3(40),4,6,9(39),10,12,14,22,24,26,30,32,37-トリデカエン-8-イル]アセタート(1当量)から出発して、標記化合物(収率80%)を得た。
【0701】
エナンチオピュアな生成物を、キラルカラム上でのクロマトグラフィー分離により得た。
【0702】
実施例53a(E1)
HRMS C36H36N4O8Sの計算値: 684.2254; [M+H]+ 実測値: 685.2315 (δ=-1.7 ppm)
【0703】
実施例53b(E2)
HRMS C36H36N4O8Sの計算値: 684.2254; [M+H]+ 実測値: 685.2317 (δ=-1.4 ppm)
1H-NMR (500 MHz, DMSO-d6) δppm: 7.67 (d, 1 H), 7.55 (d, 1 H), 7.34 (dd, 1 H), 7.29 (t, 1 H), 7.23 (d, 1 H), 7.14 (d, 1 H), 7.01 (d, 1 H), 7 (dd, 1 H), 6.95 (t, 1 H), 6.88 (d, 1 H), 6.78 (d, 1 H), 6.63 (d, 1 H), 5.03 (s, 2 H), 4.79 (t, 1 H), 4.77 (t, 2 H), 4.4/4.33 (d+d, 2 H), 4.3/4.2 (d+d, 2 H), 4.14/4.06 (m+m, 2 H), 3.73 (s, 3 H), 3.09/3.05 (dd+dd, 2 H), 2.8 (s, 3 H), 2.21/2.03 (m+m, 2 H), 1.84 (qn, 2 H)
13C-NMR (125 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 173.2, 156.4, 156.3, 155.6, 146.4, 144.6, 137.7, 136.1, 131.5, 130.1, 129.7, 129.3, 129.1, 127, 126.6, 124.8, 121.9, 120.7, 119, 118.2, 116.3, 112.9, 111.9, 111.5, 108.2, 67.5, 65.1, 56.1, 49.8, 48.5, 48.1, 40.8, 40.4, 27.1, 26.4, 13.3
【0704】
実施例54: [4-メトキシ-39-メチル-35,35-ジオキソ-29,34-ジオキサ-21,35λ
6-ジチア-1,14,15,16-テトラアザヘプタシクロ[28.5.3.1
3,7.1
9,13.0
12,16.0
22,27.0
33,37]テトラコンタ-3(40),4,6,9(39),10,12,14,22,24,26,30,32,37-トリデカエン-8-イル]酢酸
【化72】
【0705】
工程1: エチル 3-{3-[(6-ヒドロキシ-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル)メチル]-4-メトキシフェニル}-3-[1-(4-{[2-(ヒドロキシメチル)フェニル]スルファニル}ブチル)-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル]プロパノアートの調製
エチル 3-[1-(4-クロロブチル)-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル]-3-{3-[(6-ヒドロキシ-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル)メチル]-4-メトキシフェニル}プロパノアート(1当量、1g、1.55mmol)及び(2-スルファニルフェニル)メタノール(1.2当量、262mg、1.87mmol)を、DMF(5mL)に溶解し、K2CO3(2当量、430mg、3.11mmol)を加えた。反応混合物を室温で2時間撹拌した。反応の完了後、混合物を水(10ml)に注ぎ、DCM(2×30ml)で抽出した。有機層を分離し、MgSO4で乾燥した。濾過後、母液を蒸発乾固して、黄色の結晶質の生成物を与えた(1.15g、収率99%)。
1H-NMR (500 MHz, DMSO-d6) δppm: 7.63 (d, 1 H), 7.5 (d, 1 H), 7.41 (dm, 1 H), 7.27 (d, 1 H), 7.23 (dd, 1 H), 7.22 (d, 1 H), 7.15 (td, 1 H), 7.12 (td, 1 H), 6.89 (d, 1 H), 6.84 (d, 1 H), 6.7 (dd, 1 H), 6.58 (d, 1 H), 4.82 (t, 1 H), 4.67 (t, 2 H), 4.48 (s, 2 H), 4.48 (s, 2 H), 4.21/4.17 (d+d, 2 H), 3.93 (q, 2 H), 3.69 (s, 3 H), 3.15 (d, 2 H), 2.94 (t, 2 H), 2.75 (s, 3 H), 2.01/1.51 (m+m, 4 H), 1 (t, 3 H)
【0706】
工程2: エチル 3-[1-(4-{[2-(クロロメチル)フェニル]スルファニル}ブチル)-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル]-3-{3-[(6-ヒドロキシ-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル)メチル]-4-メトキシフェニル}プロパノアートの調製
一般手順10を用い、反応体としてエチル 3-{3-[(6-ヒドロキシ-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル)メチル]-4-メトキシフェニル}-3-[1-(4-{[2-(ヒドロキシメチル)フェニル]スルファニル}ブチル)-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル]プロパノアート(1当量)から出発して、標記化合物(収率98%)を得た。
1H-NMR (500 MHz, DMSO-d6) δppm: 7.62 (d, 1 H), 7.5 (d, 1 H), 7.39 (dd, 1 H), 7.34 (dd, 1 H), 7.27 (d, 1 H), 7.24 (td, 1 H), 7.23 (dd, 1 H), 7.16 (td, 1 H), 6.89 (d, 1 H), 6.84 (d, 1 H), 6.71 (dd, 1 H), 6.59 (d, 1 H), 4.82 (t, 1 H), 4.74/4.7 (d+d, 2 H), 4.67 (t, 2 H), 4.48 (s, 2 H), 4.21/4.17 (d+d, 2 H), 3.93 (q, 2 H), 3.69 (s, 3 H), 3.15 (d, 2 H), 3 (t, 2 H), 2.75 (s, 3 H), 2.01/1.51 (m+m, 4 H), 1 (t, 3 H)
【0707】
工程3: エチル [4-メトキシ-39-メチル-35,35-ジオキソ-29,34-ジオキサ-21,35λ6-ジチア-1,14,15,16-テトラアザヘプタシクロ[28.5.3.13,7.19,13.012,16.022,27.033,37]テトラコンタ-3(40),4,6,9(39),10,12,14,22,24,26,30,32,37-トリデカエン-8-イル]アセタートの調製
一般手順11を用い、反応体としてエチル 3-[1-(4-{[2-(クロロメチル)フェニル]スルファニル}ブチル)-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル]-3-{3-[(6-ヒドロキシ-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル)メチル]-4-メトキシフェニル}プロパノアート(1当量)から出発して、標記化合物(黄色の結晶、収率21%)を得た。
【0708】
エナンチオピュアな最終中間体を、キラルカラム上でのクロマトグラフィー分離により得た。
1H-NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.58 (d, 1 H), 7.53 (d, 1 H), 7.51 (d, 1 H), 7.38 (t, 1 H), 7.34 (d, 1 H), 7.34 (dd, 1 H), 7.31 (d, 1 H), 7.24 (t, 1 H), 6.86 (d, 1 H), 6.79 (dd, 1 H), 6.74 (d, 1 H), 6.72 (d, 1 H), 4.99/4.92 (d+d, 2 H), 4.82 (t, 1 H), 4.65 (t, 2 H), 4.47/4.4 (d+d, 2 H), 4.34/4.26 (d+d, 2 H), 3.9 (qd, 2 H), 3.72 (s, 3 H), 3.16/3.07 (m+m, 2 H), 3.14 (m, 2 H), 2.81 (s, 3 H), 2.04/1.9 (m+m, 2 H), 1.62 (m, 2 H), 0.99 (t, 3 H)
【0709】
工程4: 実施例54の調製
一般手順12を用い、反応体としてエチル [4-メトキシ-39-メチル-35,35-ジオキソ-29,34-ジオキサ-21,35λ6-ジチア-1,14,15,16-テトラアザヘプタシクロ[28.5.3.13,7.19,13.012,16.022,27.033,37]テトラコンタ-3(40),4,6,9(39),10,12,14,22,24,26,30,32,37-トリデカエン-8-イル]アセタート E1(1当量)又はE2(1当量)から出発して、標記化合物(それぞれ収率18%~73%)を得た。
【0710】
実施例54a(E1)
HRMS C36H36N4O7S2の計算値: 700.2025; [M+H]+ 実測値: 701.2100 (δ=0.3 ppm)
【0711】
実施例54b(E2)
HRMS C36H36N4O7S2の計算値: 700.2025; [M+H]+ 実測値: 701.2101 (δ=0.4 ppm)
1H-NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.57 (d, 1 H), 7.53-7.21 (m, 4 H), 7.49 (d, 1 H), 7.33 (dd, 1 H), 7.26 (d, 1 H), 6.85 (d, 1 H), 6.79 (dd, 1 H), 6.76 (d, 1 H), 6.71 (d, 1 H), 4.98/4.91 (d+d, 2 H), 4.81 (t, 1 H), 4.64 (t, 2 H), 4.46/4.39 (d+d, 2 H), 4.33/4.26 (d+d, 2 H), 3.72 (s, 3 H), 3.16/3.06 (m+m, 2 H), 2.97 (d, 2 H), 2.8 (s, 3 H), 2.04/1.9 (m+m, 2 H), 1.61 (m, 2 H)
13C-NMR (125 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 130.3, 129.5, 127.2, 119, 116.4, 112.7, 111.4, 107.9, 68.4, 56, 49.9, 48.6, 47.4, 41.4, 41.1, 32.4, 28.5, 25.1, 13.4
【0712】
実施例55a: [(8R)-4,31-ジメチル-27,27-ジオキソ-21,26-ジオキサ-27λ
6-チア-1,14,15,16-テトラアザヘキサシクロ[20.5.3.1
3,7.1
9,13.0
12,16.0
25,29]ドトリアコンタ-3(32),4,6,9(31),10,12,14,22,24,29-デカエン-8-イル](
2H
2)酢酸
【化73】
メタノール-d4(4重水素化-メタノール、(
2H
3)メタン(
2H)オール)(2mL)中のエチル [(8R)-4,31-ジメチル-27,27-ジオキソ-21,26-ジオキサ-27λ
6-チア-1,14,15,16-テトラアザヘキサシクロ[20.5.3.1
3,7.1
9,13.0
12,16.0
25,29]ドトリアコンタ-3(32),4,6,9(31),10,12,14,22,24,29-デカエン-8-イル]アセタート(1当量、100mg、0.1693mmol)の撹拌した溶液に、NaH(鉱油中60%、10当量、68mg、1.6936mmol)を室温でゆっくりと加えた。混合物を5分間撹拌した後、反応容器を密閉し、混合物を65℃で18時間撹拌した。反応混合物を1M HCl水溶液(2ml)で中和し、白色の沈殿物を濾別し、水(2×5ml)で洗浄し、真空下で乾燥した。粗生成物を、溶離剤として5mM HCOOH水溶液-MeCNを用いる逆相クロマトグラフィーにより精製して、標記化合物を与えた(ベージュ色の固体、82mg、収率86%)。
HRMS C
29D
2H
28N
4O
6Sの計算値: 564.2012; [M+H]
+ 実測値: 565.2086 (δ=0.3 ppm)
1H-NMR (500 MHz, DMSO-d6) δppm: 12.19 (br., 1 H), 7.68 (d, 1 H), 7.49 (dd, 1 H), 7.43 (d, 1 H), 7.29 (d, 1 H), 6.99 (d, 1 H), 6.79 (dd, 1 H), 6.54 (d, 1 H), 5.85 (d, 1 H), 4.77 (m, 2 H), 4.74 (s, 1 H), 4.13/3.94 (d+d, 2 H), 3.99/3.84 (d+d, 2 H), 3.64/3.42 (m+m, 2 H), 2.62 (s, 3 H), 2.32 (s, 3 H), 2.21/2.06 (m+m, 2 H), 1.82/1.62 (m+m, 2 H)
13C-NMR (125 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 173.3, 131.3, 131.3, 128.6, 127.3, 119.5, 117.5, 111.2, 108, 67.8, 51.9, 48.8, 48.2, 41.6, 40.1, 26.7, 25.5, 18.5, 13.4
【0713】
実施例55b: [(8S)-4,31-ジメチル-27,27-ジオキソ-21,26-ジオキサ-27λ
6-チア-1,14,15,16-テトラアザヘキサシクロ[20.5.3.1
3,7.1
9,13.0
12,16.0
25,29]ドトリアコンタ-3(32),4,6,9(31),10,12,14,22,24,29-デカエン-8-イル](
2H
2)酢酸
【化74】
メタノール-d4(4重水素化-メタノール、(
2H
3)メタン(
2H)オール)(4mL)中のエチル [(8R)-4,31-ジメチル-27,27-ジオキソ-21,26-ジオキサ-27λ
6-チア-1,14,15,16-テトラアザヘキサシクロ[20.5.3.1
3,7.1
9,13.0
12,16.0
25,29]ドトリアコンタ-3(32),4,6,9(31),10,12,14,22,24,29-デカエン-8-イル]アセタート(1当量、200mg、0.338mmol)の撹拌した溶液に、NaH(鉱油中60%、10当量、135mg、3.38mmol)を室温でゆっくりと加えた。混合物を5分間撹拌した後、反応容器を密閉し、混合物を65℃で一晩撹拌した。反応混合物を1M HCl水溶液(2ml)で中和し、白色の沈殿物を濾別し、水(2×5ml)で洗浄し、真空下で乾燥した。粗生成物を、溶離剤として5mM HCOOH水溶液-MeCNを用いる逆相クロマトグラフィーにより精製して、標記化合物を与えた(白色の固体、82mg、収率43%)。
HRMS C
29D
2H
28N
4O
6Sの計算値: 564.2012; [M+H]
+ 実測値: 565.2081 (δ=-0.6 ppm)
1H-NMR (500 MHz, DMSO-d6) δppm: 12.19 (br., 1 H), 7.68 (d, 1 H), 7.49 (dd, 1 H), 7.43 (d, 1 H), 7.29 (d, 1 H), 6.99 (d, 1 H), 6.79 (dd, 1 H), 6.54 (d, 1 H), 5.85 (d, 1 H), 4.77 (m, 2 H), 4.74 (s, 1 H), 4.13/3.94 (d+d, 2 H), 3.99/3.84 (d+d, 2 H), 3.64/3.42 (m+m, 2 H), 2.62 (s, 3 H), 2.32 (s, 3 H), 2.21/2.06 (m+m, 2 H), 1.82/1.62 (m+m, 2 H)
13C-NMR (125 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 173.3, 131.3, 131.3, 128.6, 127.3, 119.5, 117.5, 111.2, 108, 67.8, 51.9, 48.8, 48.2, 41.6, 40.1, 26.7, 25.5, 18.5, 13.4
【0714】
実施例56: [(2R,8R)-2,4,32-トリメチル-28,28-ジオキソ-19,22,27-トリオキサ-28λ
6-チア-1,14,15,16-テトラアザヘキサシクロ[21.5.3.1
3,7.1
9,13.0
12,16.0
26,30]トリトリアコンタ-3(33),4,6,9(32),10,12,14,23,25,30-デカエン-8-イル](
2H
2)酢酸
【化75】
メタノール-d4(4重水素化-メタノール、(
2H
3)メタン(
2H)オール)(3mL)中のエチル [(2R,8R)-2,4,32-トリメチル-28,28-ジオキソ-19,22,27-トリオキサ-28λ
6-チア-1,14,15,16-テトラアザヘキサシクロ[21.5.3.1
3,7.1
9,13.0
12,16.0
26,30]トリトリアコンタ-3(33),4,6,9(32),10,12,14,23,25,30-デカエン-8-イル]アセタート(1当量、150mg、0.2417mmol)の撹拌した溶液に、NaH(鉱油中60%、10当量、97mg、2.417mmol)を室温でゆっくりと加えた。混合物を5分間撹拌した後、反応容器を密閉し、混合物を65℃で18時間撹拌した。反応混合物を1M HCl水溶液(2.5ml)で中和し(neutralied)、白色の沈殿物を濾別し、水(2×5ml)で洗浄し、真空下で乾燥した。粗生成物を、溶離剤として5mM HCOOH水溶液-MeCNを用いる逆相クロマトグラフィーにより精製して、標記化合物を与えた(ベージュ色の固体、82mg、86%)
HRMS C
30D
2H
30N
4O
7Sの計算値: 594.2117; [M+H]
+ 実測値: 595.2192 (δ=0.3 ppm)
1H-NMR (500 MHz, DMSO-d6) δppm: 12.23 (brs, 1 H), 7.65 (d, 1 H), 7.46 (dd, 1 H), 7.29 (d, 1 H), 7.12 (d, 1 H), 6.94 (d, 1 H), 6.9 (d, 1 H), 6.8 (dd, 1 H), 6.01 (d, 1 H), 5.25 (q, 1 H), 4.9 (s, 1 H), 4.82 (t, 2 H), 4.15/3.79 (d+d, 2 H), 4.11/4.03 (dt+dt, 2 H), 3.95/3.8 (m+m, 2 H), 3.7/3.68 (m+m, 2 H), 2.79 (s, 3 H), 2.33 (s, 3 H), 1.16 (d, 3 H)
13C-NMR (125 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 173.4, 155.5, 146.5, 145, 141.5, 137.7, 135.9, 135.5, 132.3, 131.6, 128.3, 127.9, 127, 126.6, 120, 119, 115.4, 114.1, 108.6, 69.3, 69.1, 68.5, 55.4, 48.8, 45.1, 41.1, 39.4, 18.6, 15.6, 13.4
【0715】
実施例57: [4,38-ジメチル-34,34-ジオキソ-20,28,33-トリオキサ-34λ
6-チア-1,14,15,16-テトラアザヘプタシクロ[27.5.3.1
3,7.1
9,13.0
12,16.0
21,26.0
32,36]ノナトリアコンタ-3(39),4,6,9(38),10,12,14,21,23,25,29,31,36-トリデカエン-8-イル]酢酸
【化76】
【0716】
工程A1: 3-(4-ブロモ-3-メチル-2-ニトロアニリノ)プロパン-1-オールの調製
1-ブロモ-4-フルオロ-2-メチル-3-ニトロベンゼン(1当量、90g、385mmol)を、N2下、室温で3-アミノプロパン-1-オール(2.2当量、64g、847mmol)中に取った。混合物を80℃で1時間加熱した。反応の完了後、混合物を室温まで冷やし、DCMで希釈した。この溶液を水で洗浄した。有機層をMgSO4で乾燥し、濾過し、蒸発乾固して粗生成物を得、これを石油エーテルでのトリチュレーションにより精製した(104g、収率94%)。
1H-NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.54 (d, 1 H), 6.74 (d, 1 H), 6.24 (t, 1 H), 4.61 (t, 1 H), 3.47 (q, 2 H), 3.19 (q, 2 H), 2.25 (s, 3 H), 1. 67 (m, 2 H)
【0717】
工程A2: 3-(2-アミノ-4-ブロモ-3-メチルアニリノ)プロパン-1-オールの調製
EtOH(1000mL)及び水(200mL)中の3-(4-ブロモ-3-メチル-2-ニトロアニリノ)プロパン-1-オール(1当量、104g、360mmol)の撹拌した溶液に、NH4Cl(5当量、97.2g、1800mmol)及び鉄粉(5当量、100.8g、1800mmol)を加え、混合物を90℃で一晩加熱した。反応の完了後、混合物を室温まで冷やし、セライトパッドに通して濾過した。濾液が水になるまで蒸発し、EtOAcで抽出した。有機層を分離し、Na2SO4で乾燥した。濾過し、母液を蒸発して粗生成物を与え、これを溶離剤としてEtOAc-石油エーテル(0:100~50:50%)を用いる順相シリカゲルクロマトグラフィーにより精製した(80g、収率86%)。
1H-NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 6.71 (d, 1 H), 6.26 (d, 1 H), 4.58 (br, 3 H), 4.48 (br, 1 H), 3.52 (q, 2 H), 3.04 (q, 2 H), 2.16 (s, 3 H), 1.73 (m, 2 H)
【0718】
工程A3: 3-(5-ブロモ-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-1-イル)プロパン-1-オールの調製
THF(150mL)及びAcOH(15mL)中の3-(2-アミノ-4-ブロモ-3-メチルアニリノ)プロパン-1-オール(1当量、10g、0.038mol)の撹拌した溶液に、亜硝酸 3-メチルブチル(3当量、13.6g、0.115mol)を室温で加えた。反応混合物を室温で1時間撹拌した。反応の完了後、混合物を氷水に注いだ。EtOAcでの抽出、MgSO4での有機層の乾燥、濾過及び蒸発乾固により粗生成物を与え、これをEtOAc-石油エーテル(0:100~40:60%)を用いる順相シリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、標記化合物を与えた(4g、収率38%)。
1H-NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.70 (d, 2 H), 7.68 (d, 2 H), 4.74 (t, 2 H), 4.67 (t, 1 H), 3.40 (q, 2 H), 2.72 (s, 3 H), 2.05 (m, 2 H)
【0719】
工程A4: エチル (2E)-3-[1-(3-ヒドロキシプロピル)-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル]プロパ-2-エノアートの調製
THF(120mL)と水(20mL)との混合物中の3-(5-ブロモ-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-1-イル)プロパン-1-オール(1当量、8g、0.029mol)の撹拌した溶液に、Na2CO3(2.5当量、7.85g、0.079mol)及びエチル (2E)-3-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)プロパ-2-エノアート(1.2当量、8.04g、0.035mol)を加え、混合物をN2で30分間脱気した。最後にAtaphos.PdCl2触媒(0.02当量、0.52g、0.0007mol)を加え、混合物を70℃で2時間加熱した。反応の完了後、混合物を氷水に注ぎ、EtOAcで抽出した。有機相を乾燥し、蒸発した。与えられた粗生成物(The received crude product)をEt2Oでのトリチュレーションにより精製して、標記化合物を与えた(12.6g、収率47%)。
1H-NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 8.03 (d, 1 H), 7.98 (d, 1 H), 7,71 (d, 1 H), 6.66 (d, 1 H), 4.75 (t, 2 H), 4.68 (t, 1 H), 4.22 (q, 2 H), 3.39 (q, 2 H), 2.81 (s, 3 H), 2.04 (m, 2 H), 1.28 (t, 3H)
【0720】
工程1: エチル 3-(3-{[6-(ベンジルオキシ)-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル]メチル}-4-メチルフェニル)-3-[1-(3-ヒドロキシプロピル)-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル]プロパノアートの調製
一般手順6を用い、反応体としてエチル (2E)-3-[1-(3-ヒドロキシプロピル)-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル]プロパ-2-エノアート(1当量)及び6-(ベンジルオキシ)-3-{[2-メチル-5-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル]メチル}-3,4-ジヒドロ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-2,2-ジオン(2当量)から出発して、標記化合物(黄色の固体泡状物、収率77%)を得た。
1H-NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.58 (d, 1 H), 7.49-7.31 (m, 5 H), 7.49 (d, 1 H), 7.23 (d, 1 H), 7.19 (dd, 1 H), 7.13 (d, 1 H), 7.13 (d, 1 H), 7.07 (dd, 1 H), 6.97 (d, 1 H), 5.11 (s, 2 H), 4.85 (t, 1 H), 4.65 (t, 2 H), 4.65 (t, 1 H), 4.44 (s, 2 H), 4.22 (s, 2 H), 3.92 (q, 2 H), 3.36 (m, 2 H), 3.19/3.15 (dd+dd, 2 H), 2.77 (s, 3 H), 2.21 (s, 3 H), 1.99 (m, 2 H), 0.99 (t, 3 H)
【0721】
工程2: エチル 3-{3-[(6-ヒドロキシ-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル)メチル]-4-メチルフェニル}-3-[1-(3-ヒドロキシプロピル)-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル]プロパノアートの調製
一般手順8を用い、反応体としてエチル 3-(3-{[6-(ベンジルオキシ)-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル]メチル}-4-メチルフェニル)-3-[1-(3-ヒドロキシプロピル)-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル]プロパノアート(1当量)から出発して、標記化合物(白色の固体泡状物、収率93%)を得た。
1H-NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 9.71 (brs., 1 H), 7.6 (d, 1 H), 7.5 (d, 1 H), 7.22 (d, 1 H), 7.19 (dd, 1 H), 7.13 (d, 1 H), 6.99 (d, 1 H), 6.79 (dd, 1 H), 6.6 (d, 1 H), 4.84 (t, 1 H), 4.68 (t, 2 H), 4.67 (br., 1 H), 4.4/4.36 (d+d, 2 H), 4.21/4.17 (d+d, 2 H), 3.94 (q, 2 H), 3.38 (t, 2 H), 3.19/3.15 (dd+dd, 2 H), 2.76 (s, 3 H), 2.22 (s, 3 H), 2.01 (m, 2 H), 1 (t, 3 H)
【0722】
工程3: エチル 3-[1-(3-クロロプロピル)-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル]-3-{3-[(6-ヒドロキシ-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル)メチル]-4-メチルフェニル}プロパノアートの調製
一般手順10を用い、反応体としてエチル 3-{3-[(6-ヒドロキシ-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル)メチル]-4-メチルフェニル}-3-[1-(3-ヒドロキシプロピル)-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル]プロパノアート(1当量)から出発して、標記化合物(黄色の固体泡状物、収率97%)を得た。
1H-NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 9.72 (brs., 1 H), 7.62 (d, 1 H), 7.53 (d, 1 H), 7.22 (d, 1 H), 7.2 (dd, 1 H), 7.13 (d, 1 H), 6.99 (d, 1 H), 6.79 (dd, 1 H), 6.6 (d, 1 H), 4.84 (t, 1 H), 4.77 (t, 2 H), 4.39/4.35 (d+d, 2 H), 4.21/4.17 (d+d, 2 H), 3.94 (q, 2 H), 3.61 (m, 2 H), 3.19/3.15 (dd+dd, 2 H), 2.76 (s, 3 H), 2.34 (m, 2 H), 2.22 (s, 3 H), 1 (t, 3 H)
【0723】
工程4: エチル 3-{1-[3-(2-ホルミルフェノキシ)プロピル]-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル}-3-{3-[(6-ヒドロキシ-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル)メチル]-4-メチルフェニル}プロパノアートの調製
エチル 3-[1-(3-クロロプロピル)-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル]-3-{3-[(6-ヒドロキシ-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル)メチル]-4-メチルフェニル}プロパノアート(1当量、0.65g、1.1mmol)を、乾燥N,N-ジメチルアセトアミド(5mL)に溶解し、2-ヒドロキシベンズアルデヒド(34当量、4mL、37.536mmol)を加え、続いてCs2CO3(5.55当量、2.0g、6.1mmol)を加えた。溶液を120°で2時間加熱した。粗生成物を、溶離剤としてDCM-MeOH(100:0~95:5)を用いる順相シリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、標記化合物0.49g(収率66%)を淡橙色の固体としてもたらした。
1H-NMR (500 MHz, DMSO-d6) δppm: 10.12 (d, 1 H), 9.7 (brs, 1 H), 7.63 (d, 1 H), 7.62 (d, 1 H), 7.58 (t, 1 H), 7.45 (d, 1 H), 7.2 (d, 1 H), 7.16 (dd, 1 H), 7.12 (d, 1 H), 7.1 (d, 1 H), 7.03 (t, 1 H), 6.99 (d, 1 H), 6.78 (dd, 1 H), 6.6 (d, 1 H), 4.89 (t, 2 H), 4.82 (t, 1 H), 4.39/4.35 (d+d, 2 H), 4.21/4.16 (d+d, 2 H), 4.11 (t, 2 H), 3.93 (q, 2 H), 3.17/3.11 (dd+dd, 2 H), 2.73 (s, 3 H), 2.41 (qn, 2 H), 2.22 (s, 3 H), 1 (t, 3 H)
【0724】
工程5: エチル 3-{3-[(6-ヒドロキシ-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル)メチル]-4-メチルフェニル}-3-(1-{3-[2-(ヒドロキシメチル)フェノキシ]プロピル}-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル)プロパノアートの調製
エチル 3-{1-[3-(2-ホルミルフェノキシ)プロピル]-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル}-3-{3-[(6-ヒドロキシ-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル)メチル]-4-メチルフェニル}プロパノアート(1当量、0.48g、0.69mmol)を、乾燥EtOH(5mL)に溶解し、水素化ホウ素ナトリウム(3.77当量、0.10g、2.6mmol)を加えた。溶液を室温で2時間撹拌した。反応混合物を砕氷に注ぎ、濃縮した。残留物を水とEtOAcに分配し、相を分離し、そして水相を追加分のEtOAcで抽出した。集めた有機相をNa2SO4で乾燥し、濾過し、そして蒸発した。室温で高真空下での残留物の乾燥によって、標記化合物0.466g(収率97%)をオフホワイトの泡状物質としてもたらした。
1H-NMR (500 MHz, DMSO-d6) δppm: 9.56 (brs, 1 H), 7.61 (d, 1 H), 7.48 (d, 1 H), 7.36 (d, 1 H), 7.2 (d, 1 H), 7.17 (dd, 1 H), 7.14 (t, 1 H), 7.13 (d, 1 H), 6.96 (d, 1 H), 6.91 (t, 1 H), 6.82 (d, 1 H), 6.76 (dd, 1 H), 6.56 (d, 1 H), 4.84 (t, 1 H), 4.83 (t, 2 H), 4.52 (s, 2 H), 4.35 (s, 2 H), 4.2/4.16 (d+d, 2 H), 3.94 (m, 2 H), 3.93 (q, 2 H), 3.17/3.13 (dd+dd, 2 H), 2.75 (s, 3 H), 2.33 (qn, 2 H), 2.22 (s, 3 H), 1 (t, 3 H)
【0725】
工程6: エチル [4,38-ジメチル-34,34-ジオキソ-20,28,33-トリオキサ-34λ6-チア-1,14,15,16-テトラアザヘプタシクロ[27.5.3.13,7.19,13.012,16.021,26.032,36]ノナトリアコンタ-3(39),4,6,9(38),10,12,14,21,23,25,29,31,36-トリデカエン-8-イル]アセタートの調製
エチル 3-{3-[(6-ヒドロキシ-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル)メチル]-4-メチルフェニル}-3-(1-{3-[2-(ヒドロキシメチル)フェノキシ]プロピル}-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル)プロパノアート(1当量、0.66mmol、0.46g)を、乾燥THF(40mL)に溶解し、PPh3(3当量、0.52g、2mmol)を加え、続いて冷却しながらDIAD(3当量、0.40g、2.0mmol)を加えた。反応混合物を室温で1.5時間撹拌した。溶媒を蒸発し、粗生成物を溶離剤としてヘプタン-EtOAc(100:0~30:70)を用いる順相シリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、標記化合物0.187g(収率42%)を白色の泡状物質としてもたらした。
【0726】
エナンチオピュアな最終中間体を、キラルカラム上でのクロマトグラフィー分離により得た。(ee約99.9%)
1H-NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.63 (d, 1 H), 7.58 (d, 1 H), 7.58 (dm, 1 H), 7.36 (dd, 1 H), 7.35 (d, 1 H), 7.33 (m, 1 H), 7.22 (dd, 1 H), 7.17 (d, 1 H), 7.15 (d, 1 H), 7.06 (dm, 1 H), 7.02 (m, 1 H), 6.91 (d, 1 H), 5.27 (s, 2 H), 4.9/4.82 (m+m, 2 H), 4.85 (t, 1 H), 4.43/4.09 (d+d, 2 H), 4.29/4.02 (d+d, 2 H), 4.18/4.02 (m+m, 2 H), 3.88 (m, 2 H), 3.19/3.11 (dd+dd, 2 H), 2.81 (s, 3 H), 2.37/2.27 (m+m, 2 H), 2.28 (s, 3 H), 0.96 (t, 3 H)
【0727】
工程7: 実施例57の調製
一般手順12を用い、反応体としてエチル [4,38-ジメチル-34,34-ジオキソ-20,28,33-トリオキサ-34λ6-チア-1,14,15,16-テトラアザヘプタシクロ[27.5.3.13,7.19,13.012,16.021,26.032,36]ノナトリアコンタ-3(39),4,6,9(38),10,12,14,21,23,25,29,31,36-トリデカエン-8-イル]アセタート E1(1当量)又はE2(1当量)から出発して、標記化合物(それぞれ収率75%~83%)を得た。
【0728】
実施例57a(E1)
HRMS C35H34N4O7Sの計算値: 654.2148; [M+H]+ 実測値: 655.2224 (δ=0.5 ppm)
【0729】
実施例57b(E2)
HRMS C35H34N4O7Sの計算値: 654.2148; [M+H]+ 実測値: 655.2231 (δ=1.5 ppm)
1H-NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 12.07 (brs, 1 H), 7.63 (d, 1 H), 7.58 (d, 1 H), 7.57 (s, 1 H), 7.36 (dd, 1 H), 7.34 (t, 1 H), 7.33 (d, 1 H), 7.21 (dd, 1 H), 7.16 (d, 1 H), 7.15 (d, 1 H), 7.07 (d, 1 H), 7.02 (t, 1 H), 6.91 (d, 1 H), 5.27 (s, 2 H), 4.9/4.82 (m+m, 2 H), 4.83 (t, 1 H), 4.43/4.1 (d+d, 2 H), 4.28/4.03 (d+d, 2 H), 4.17/4.05 (m+m, 2 H), 3.07/3.03 (dd+dd, 2 H), 2.81 (s, 3 H), 2.37/2.28 (m+m, 2 H), 2.28 (s, 3 H)
【0730】
13C-NMR (125 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 173.2, 156.1, 156.1, 146.2, 144.8, 142.2, 137.4, 136.2, 132.4, 131.8, 131.2, 130.1, 129.9, 129.4, 129.3, 127.3, 126.8, 125, 120.9, 119.6, 118.3, 117, 112.4, 111.8, 107.7, 65.4, 64, 51.9, 49.1, 44.3, 41.1, 40.8, 30.1, 18.3, 13.3
【0731】
実施例58: [4,32-ジメチル-28,28-ジオキソ-19-フェニル-22,27-ジオキサ-28λ
6-チア-1,14,15,16,19-ペンタアザヘキサシクロ[21.5.3.1
3,7.1
9,13.0
12,16.0
26,30]トリトリアコンタ-3(33),4,6,9(32),10,12,14,23,25,30-デカエン-8-イル]酢酸
【化77】
【0732】
工程A1: 2-(4-ブロモ-3-メチル-2-ニトロアニリノ)エタン-1-オールの調製
1-ブロモ-4-フルオロ-2-メチル-3-ニトロベンゼン(1当量、600g、2.56mol)を、N2下、室温でエタノールアミン(2.5当量、332g、5.45mol)中に取った。95℃で1.5時間加熱した後、反応混合物を室温まで冷やし、DCMで希釈した。溶液を水で洗浄した。有機層をMgSO4で乾燥し、蒸発乾固して粗生成物を得、これを石油エーテルでのトリチュレーションにより精製して、標記化合物を与えた(630g、収率89%)。
1H-NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.59 (d, 1H), 6.79 (d, 1 H), 6.09 (t, 1 H), 4.84 (t, 1 H), 3.54 (q, 2 H), 3.19 (q, 2 H), 2.27 (s, 3 H)
【0733】
工程A2: 2-(2-アミノ-4-ブロモ-3-メチルアニリノ)エタン-1-オールの調製
EtOH(500mL)及び水(100mL)中の2-(4-ブロモ-3-メチル-2-ニトロアニリノ)エタン-1-オール(1当量、630g、2.29mol)の撹拌した溶液に、NH4Cl(5当量、611g、11.45mol)及び亜鉛粉末(5当量、744g、11.45mol)を加え、混合物を95℃で12時間加熱した。反応の完了後、混合物をセライトパッドに通して濾過した。濾液を蒸発し、残留物を水(2L)中で3時間撹拌した。沈殿した生成物を濾別し、乾燥し、そしてペンタンでのトリチュレーションにより精製した。(430g、収率77%)
1H-NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 6.72 (d, 1 H), 6.28 (d, 1 H), 4.67 (t, 1 H), 4.58 (s, 2 H), 4.51 (t, 1 H), 3.59 (q, 2 H), 3.06 (q, 2 H), 2.17 (s, 3 H)
【0734】
工程A3: 2-(5-ブロモ-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-1-イル)エタン-1-オールの調製
MeCN(1500mL)中の2-(2-アミノ-4-ブロモ-3-メチルアニリノ)エタン-1-オール(1当量、160g、0.652mol)及びテトラフルオロホウ酸(2当量、160mL、1.3mol)の撹拌した溶液に、MeCN中の亜硝酸 3-メチルブチル(1.5当量、114.7g、0.979mol)及びテトラフルオロホウ酸(2当量、160mL、1.3mol)を2.5時間以内に加えた。この工程の間、内部温度は5℃未満を維持しなければならない。反応の完了後、混合物を氷水に注ぎ、10% NaOH溶液で塩基性化し、そしてEtOAcで抽出した。有機層をMgSO4で乾燥し、蒸発乾固した。粗生成物をカラムクロマトグラフィーにより精製した(90g、収率48%)。
1H-NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.67 (s, 2 H), 4.98 (t, 1 H), 4.74 (t, 2 H), 3.86 (q, 2 H), 2.72 (s, 3 H)
【0735】
工程A4: エチル (2E)-3-[1-(2-ヒドロキシエチル)-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル]プロパ-2-エノアートの調製
THF(450mL)と水(50mL)との混合物中の2-(5-ブロモ-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-1-イル)エタン-1-オール(1当量、50g、0.19mol)の撹拌した溶液に、Na2CO3(2.5当量、51.2g、0.48mol)及びエチル (2E)-3-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)プロパ-2-エノアート(1.2当量、53g、0.23mol)を加え、そして混合物をN2で30分間脱気した。Ataphos.PdCl2触媒(0.02当量、2.76g、0.04mol)を加え、混合物を70℃で8時間加熱した。反応の完了後、混合物を氷水に注ぎ、EtOAcで抽出した。有機相を乾燥し、蒸発した。与えられた粗生成物を、Et2Oでのトリチュレーションにより精製した(46g、収率86%)。
1H-NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 8.03 (d, 1 H), 7.95 (d, 1 H), 7,70 (d, 1 H), 6,65 (d, 1 H), 4,98 (t, 1 H), 4,74 (t, 2 H), 4,22 (q, 2 H), 3.87 (q, 2 H), 2, 82 (s, 3 H), 1.28 (t, 3 H)
【0736】
工程1: エチル 3-(3-{[6-(ベンジルオキシ)-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル]メチル}-4-メチルフェニル)-3-[1-(2-ヒドロキシエチル)-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル]プロパノアートの調製
一般手順6を用い、反応体としてエチル (2E)-3-[1-(2-ヒドロキシエチル)-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル]プロパ-2-エノアート(1当量)及び6-(ベンジルオキシ)-3-{[2-メチル-5-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル]メチル}-3,4-ジヒドロ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-2,2-ジオン(1.3当量)から出発して、標記化合物(黄色の固体泡状物、収率82%)を得た。
1H-NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.58 (d, 1 H), 7.47 (m, 2 H), 7.47 (d, 1 H), 7.41 (tm, 2 H), 7.35 (tm, 1 H), 7.24 (d, 1 H), 7.18 (dd, 1 H), 7.14 (d, 1 H), 7.13 (d, 1 H), 7.07 (dd, 1 H), 6.97 (d, 1 H), 5.11 (s, 2 H), 4.95 (t, 1 H), 4.85 (t, 1 H), 4.64 (t, 2 H), 4.46/4.42 (d+d, 2 H), 4.24/4.2 (d+d, 2 H), 3.93 (q, 2 H), 3.81 (q, 2 H), 3.2/3.15 (dd+dd, 2 H), 2.77 (s, 3 H), 2.21 (s, 3 H), 1.01 (t, 3 H)
【0737】
工程2: エチル 3-(3-{[6-(ベンジルオキシ)-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル]メチル}-4-メチルフェニル)-3-[1-(2-クロロエチル)-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル]プロパノアートの調製
一般手順10を用い、反応体としてエチル 3-(3-{[6-(ベンジルオキシ)-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル]メチル}-4-メチルフェニル)-3-[1-(2-ヒドロキシエチル)-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル]プロパノアート(1当量)から出発して、標記化合物(ベージュ色の固体泡状物、収率88%)を得た。生成物をさらに精製することなく次の工程で用いた。
1H-NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.65 (d, 1 H), 7.52 (d, 1 H), 7.46 (d, 2 H), 7.44 (t, 2 H), 7.35 (t, 1 H), 7.25 (d, 1 H), 7.2 (dd, 1 H), 7.14 (d, 1 H), 7.14 (d, 1 H), 7.07 (dd, 1 H), 6.96 (d, 1 H), 5.1 (s, 2 H), 4.99 (t, 2 H), 4.85 (t, 1 H), 4.46/4.42 (d+d, 2 H), 4.23/4.2 (d+d, 2 H), 4.12 (t, 2 H), 3.93 (q, 2 H), 3.2/3.16 (dd+dd, 2 H), 2.78 (s, 3 H), 2.21 (s, 3 H), 0.98 (t, 3 H)
【0738】
工程3: エチル 3-(3-{[6-(ベンジルオキシ)-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル]メチル}-4-メチルフェニル)-3-(1-{2-[(2-ヒドロキシエチル)(フェニル)アミノ]エチル}-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル)プロパノアートの調製
エチル 3-(3-{[6-(ベンジルオキシ)-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル]メチル}-4-メチルフェニル)-3-[1-(2-クロロエチル)-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル]プロパノアート(1当量、1g、1.378mmol)を、2-アニリノエタノール(20当量、3.78g、27.56mmol)に溶解した。反応混合物を130℃で13時間加熱した。室温まで冷やした後、混合物を水で希釈し、そしてEtOAcで抽出した。有機相をMgSO4で乾燥し、濾過し、濃縮乾固して粗生成物を与え、これを溶離剤としてヘプタン-AcOEt(0~50:50)を用いる順相シリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、標記化合物を与えた(643mg、白色の固体、収率59%)。
1H-NMR (500 MHz, DMSO-d6) δppm: 7.48 (s, 1 H), 7.48 (s, 1 H), 7.48-7.31 (m, 5 H), 7.22 (d, 1 H), 7.17 (dd, 1 H), 7.15-6.55 (m, 5 H), 7.14 (d, 1 H), 7.14 (d, 1 H), 7.07 (dd, 1 H), 6.96 (d, 1 H), 5.1 (s, 2 H), 4.84 (t, 1 H), 4.78 (t, 2 H), 4.65 (t, 1 H), 4.46/4.42 (d+d, 2 H), 4.23/4.2 (d+d, 2 H), 3.92 (q, 2 H), 3.84 (m, 2 H), 3.36 (m, 2 H), 3.16 (m, 2 H), 3.09 (m, 2 H), 2.75 (s, 3 H), 2.21 (s, 3 H), 0.99 (t, 3 H)
【0739】
工程4: エチル 3-{3-[(6-ヒドロキシ-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル)メチル]-4-メチルフェニル}-3-(1-{2-[(2-ヒドロキシエチル)(フェニル)アミノ]エチル}-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル)プロパノアートの調製
エチル 3-(3-{[6-(ベンジルオキシ)-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル]メチル}-4-メチルフェニル)-3-(1-{2-[(2-ヒドロキシエチル)(フェニル)アミノ]エチル}-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル)プロパノアート(1当量、637mg、0.806mmol)及びPd/C触媒(230mg)を、EtOH(25mL)及びジオキサン(5mL)に懸濁した。混合物を室温で18時間、2barの圧力下でステンレス鋼反応容器中で水素化した。セライトパッドに通して濾過し、蒸発乾固して粗生成物をもたらし、これをEt2Oでトリチュレートし、次にEtOHに溶解し、蒸発して、標記化合物を与えた(530mg、白色の固体、収率94%)。
1H-NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 9.7 (s, 1 H), 7.6 (d, 1 H), 7.5 (d, 1 H), 7.21 (d, 1 H), 7.17 (dd, 1 H), 7.13-6.59 (m, 5 H), 7.13 (d, 1 H), 6.99 (d, 1 H), 6.79 (dd, 1 H), 6.61 (d, 1 H), 4.83 (t, 1 H), 4.81 (t, 2 H), 4.66 (t, 1 H), 4.4/4.36 (d+d, 2 H), 4.21/4.17 (d+d, 2 H), 3.93 (q, 2 H), 3.85 (m, 2 H), 3.38 (q, 2 H), 3.17 (d, 2 H), 3.11 (t, 2 H), 2.74 (s, 3 H), 2.22 (s, 3 H), 1 (t, 3 H)
【0740】
工程5: エチル [4,32-ジメチル-28,28-ジオキソ-19-フェニル-22,27-ジオキサ-28λ6-チア-1,14,15,16,19-ペンタアザヘキサシクロ[21.5.3.13,7.19,13.012,16.026,30]トリトリアコンタ-3(33),4,6,9(32),10,12,14,23,25,30-デカエン-8-イル]アセタートの調製
エチル 3-{3-[(6-ヒドロキシ-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル)メチル]-4-メチルフェニル}-3-(1-{2-[(2-ヒドロキシエチル)(フェニル)アミノ]エチル}-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル)プロパノアート(1当量、248mg、0.3540mmol)を、THF(50mL)に溶解し、PPh3(4当量、371mg、1.416mmol)を加えた。混合物を約5℃に冷却し、DIAD(4当量、286mg、1.416mmol)を滴下した。混合物を還流温度で1時間加熱した。反応の完了後、溶媒を蒸発し、粗生成物を溶離剤としてヘプタン-AcOEt(60:40)を用いる順相シリカゲルクロマトグラフィーを介して精製して、標記化合物を与えた(157mg、白色の固体、収率65%)。
【0741】
エナンチオピュアな最終中間体を、キラルカラム上でのクロマトグラフィー分離により得た。
1H-NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.67 (d, 1 H), 7.46 (d, 1 H), 7.45 (dd, 1 H), 7.26 (d, 1 H), 7.25-6.67 (m, 5 H), 7.07 (d, 1 H), 6.9 (dd, 1 H), 6.88 (d, 1 H), 6.1 (d, 1 H), 4.89/4.85 (m+m, 2 H), 4.82 (t, 1 H), 4.13 (s, 2 H), 4.13/3.94 (m+m, 2 H), 4.01/3.93 (d+d, 2 H), 3.9 (q, 2 H), 3.8/3.58 (m+m, 2 H), 3.67/3.42 (m+m, 2 H), 3.1/3.03 (dd+dd, 2 H), 2.72 (s, 3 H), 2.32 (s, 3 H), 0.99 (t, 3 H)
【0742】
工程6: 実施例58の調製
一般手順12を用い、反応体としてエチル [4,32-ジメチル-28,28-ジオキソ-19-フェニル-22,27-ジオキサ-28λ6-チア-1,14,15,16,19-ペンタアザヘキサシクロ[21.5.3.13,7.19,13.012,16.026,30]トリトリアコンタ-3(33),4,6,9(32),10,12,14,23,25,30-デカエン-8-イル]アセタート E1(1当量)又はE2(1当量)から出発して、標記化合物(それぞれ収率68%~82%)を得た。
【0743】
実施例58a(E1)
HRMS C35H35N5O6Sの計算値: 653.2308; [M+H]+ 実測値: 654.236 (δ=-3.2 ppm)
【0744】
実施例58b(E2)
HRMS C35H35N5O6Sの計算値: 653.2308; [M+H]+ 実測値: 654.2359 (δ=-3.3 ppm)
1H-NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 12.13 (brs, 1 H), 7.66 (d, 1 H), 7.46 (dd, 1 H), 7.43 (d, 1 H), 7.27 (d, 1 H), 7.23 (t, 2 H), 7.06 (d, 1 H), 6.89 (dd, 1 H), 6.86 (d, 2 H), 6.84 (d, 1 H), 6.71 (t, 1 H), 6.07 (d, 1 H), 4.88/4.86 (m+m, 2 H), 4.8 (t, 1 H), 4.17/4.09 (d+d, 2 H), 4.15/3.95 (m+m, 2 H), 3.99/3.96 (d+d, 2 H), 3.77/3.55 (m+m, 2 H), 3.65/3.4 (m+m, 2 H), 3.02/2.91 (dd+dd, 2 H), 2.72 (s, 3 H), 2.32 (s, 3 H)
13C-NMR (125 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 173.2, 155.6, 147.9, 146.4, 144.9, 141.8, 137.3, 136.3, 132, 132, 131.6, 131.3, 129.8, 128.5, 127.5, 127.3, 119.5, 117.5, 117.4, 116.4, 113.2, 112.5, 108.1, 66.6, 51.9, 50.6, 49.8, 48.5, 46.2, 41.3, 41, 18.4, 13.4
【0745】
実施例59: [4-メトキシ-32-メチル-28,28-ジオキソ-19,22,27-トリオキサ-28λ
6-チア-1,14,15,16-テトラアザヘキサシクロ[21.5.3.1
3,7.1
9,13.0
12,16.0
26,30]トリトリアコンタ-3(33),4,6,9(32),10,12,14,23,25,30-デカエン-8-イル]酢酸
【化78】
【0746】
工程1: 6-(ベンジルオキシ)-3-[(5-ブロモ-2-メトキシフェニル)メチル]-3,4-ジヒドロ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-2,2-ジオンの調製
一般手順7を用い、反応体として(5-ブロモ-2-メトキシフェニル)メタノール(1当量)及び6-(ベンジルオキシ)-3,4-ジヒドロ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-2,2-ジオン(0.77当量)から出発して、標記化合物(収率82%)を白色の固体として得た。
1H-NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.49 (dd, 1 H), 7.48-7.29 (m, 5 H), 7.45 (d, 1 H), 7.06 (m, 1 H), 7.01 (m, 1 H), 7.01 (m, 1 H), 6.96 (d, 1 H), 5.08 (s, 2 H), 4.65 (s, 2 H), 4.26 (s, 2 H), 3.72 (s, 3 H)
【0747】
工程2: 6-(ベンジルオキシ)-3-{[2-メトキシ-5-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル]メチル}-3,4-ジヒドロ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-2,2-ジオンの調製
一般手順3を用い、反応体として6-(ベンジルオキシ)-3-[(5-ブロモ-2-メトキシフェニル)メチル]-3,4-ジヒドロ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-2,2-ジオン(1当量)から出発して、標記化合物(収率87%)をベージュ色の固体として得た。
1H-NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.66 (dd, 1 H), 7.6 (d, 1 H), 7.44 (d, 2 H), 7.4 (t, 2 H), 7.34 (t, 1 H), 7.08 (d, 1 H), 7.02 (dd, 1 H), 7.02 (d, 1 H), 7 (d, 1 H), 5.07 (s, 2 H), 4.59 (s, 2 H), 4.26 (s, 2 H), 3.75 (s, 3 H), 1.28 (s, 12 H)
【0748】
工程3: エチル 3-(3-{[6-(ベンジルオキシ)-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル]メチル}-4-メトキシフェニル)-3-(1-{2-[2-(ベンジルオキシ)エトキシ]エチル}-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル)プロパノアートの調製
一般手順6を用い、反応体としてエチル (2E)-3-(1-{2-[2-(ベンジルオキシ)エトキシ]エチル}-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル)プロパ-2-エノアート(1当量)及び6-(ベンジルオキシ)-3-{[2-メトキシ-5-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル]メチル}-3,4-ジヒドロ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-2,2-ジオン(1.3当量)から出発して、標記化合物(収率52%)を得た。
1H-NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.62 (d, 1 H), 7.47-7.14 (m, 12 H), 7.42 (d, 1 H), 6.98 (dd, 1 H), 6.96 (d, 1 H), 6.92 (d, 1 H), 6.84 (d, 1 H), 5.07 (s, 2 H), 4.81 (m, 2 H), 4.81 (t, 1 H), 4.52 (s, 2 H), 4.3 (s, 2 H), 4.19 (s, 2 H), 3.92 (q, 2 H), 3.88 (t, 2 H), 3.64 (s, 3 H), 3.51 (m, 2 H), 3.41 (m, 2 H), 3.13/3.09 (dd+dd, 2 H), 2.75 (s, 3 H), 1 (t, 3 H)
【0749】
工程4: エチル 3-{3-[(6-ヒドロキシ-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル)メチル]-4-メトキシフェニル}-3-{1-[2-(2-ヒドロキシエトキシ)エチル]-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル}プロパノアートの調製
一般手順8を用い、反応体としてエチル 3-(3-{[6-(ベンジルオキシ)-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル]メチル}-4-メトキシフェニル)-3-(1-{2-[2-(ベンジルオキシ)エトキシ]エチル}-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル)プロパノアート(1当量)から出発して、標記化合物(白色の固体、定量)を得た。
1H-NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 9.62 (s, 1 H), 7.64 (d, 1 H), 7.48 (d, 1 H), 7.26 (d, 1 H), 7.23 (dd, 1 H), 6.89 (d, 1 H), 6.85 (d, 1 H), 6.71 (dd, 1 H), 6.59 (d, 1 H), 4.82 (t, 1 H), 4.81 (t, 2 H), 4.55 (m, 1 H), 4.48 (s, 2 H), 4.21/4.17 (d+d, 2 H), 3.94 (q, 2 H), 3.89 (t, 2 H), 3.69 (s, 3 H), 3.38 (m, 4 H), 3.14 (m, 2 H), 2.75 (s, 3 H), 1.02 (t, 3 H)
【0750】
工程5: エチル 3-{1-[2-(2-クロロエトキシ)エチル]-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル}-3-{3-[(6-ヒドロキシ-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル)メチル]-4-メトキシフェニル}プロパノアート塩酸塩の調製
一般手順10を用い、反応体としてエチル 3-{3-[(6-ヒドロキシ-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル)メチル]-4-メトキシフェニル}-3-{1-[2-(2-ヒドロキシエトキシ)エチル]-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル}プロパノアート(1当量)から出発して、標記化合物(固体泡状物、収率96%)を得た。
1H-NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 9.64 (brs, 1 H), 7.64 (d, 1 H), 7.49 (d, 1 H), 7.26 (d, 1 H), 7.22 (dd, 1 H), 6.89 (d, 1 H), 6.84 (d, 1 H), 6.71 (dd, 1 H), 6.59 (d, 1 H), 4.83 (t, 2 H), 4.81 (t, 1 H), 4.47 (s, 2 H), 4.2/4.17 (d+d, 2 H), 3.94 (q, 2 H), 3.93 (t, 2 H), 3.69 (s, 3 H), 3.6 (t, 2 H), 3.59 (t, 2 H), 3.14 (d, 2 H), 2.75 (s, 3 H), 1.02 (t, 3 H)
【0751】
工程6: エチル [4-メトキシ-32-メチル-28,28-ジオキソ-19,22,27-トリオキサ-28λ6-チア-1,14,15,16-テトラアザヘキサシクロ[21.5.3.13,7.19,13.012,16.026,30]トリトリアコンタ-3(33),4,6,9(32),10,12,14,23,25,30-デカエン-8-イル]アセタートの調製
一般手順11を用い、反応体としてエチル 3-{1-[2-(2-クロロエトキシ)エチル]-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル}-3-{3-[(6-ヒドロキシ-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル)メチル]-4-メトキシフェニル}プロパノアート塩酸塩(1当量)から出発して、標記化合物(収率59%)を得た。
【0752】
エナンチオピュアな最終中間体を、キラルカラム上でのクロマトグラフィー分離により得た。
1H-NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.71 (d, 1 H), 7.38 (dd, 1 H), 7.35 (d, 1 H), 6.96 (d, 1 H), 6.95 (d, 1 H), 6.94 (d, 1 H), 6.82 (dd, 1 H), 6.46 (d, 1 H), 4.86/4.83 (m+m, 2 H), 4.79 (t, 1 H), 4.4/4.23 (d+d, 2 H), 4.18 (s, 2 H), 3.99/3.94 (m+m, 2 H), 3.94 (m, 2 H), 3.89 (m, 2 H), 3.81/3.68 (m+m, 2 H), 3.76 (s, 3 H), 3.09/3.04 (dd+dd, 2 H), 2.7 (s, 3 H), 0.98 (t, 3 H)
【0753】
工程7: 実施例59の調製
一般手順12を用い、反応体としてエチル [4-メトキシ-32-メチル-28,28-ジオキソ-19,22,27-トリオキサ-28λ6-チア-1,14,15,16-テトラアザヘキサシクロ[21.5.3.13,7.19,13.012,16.026,30]トリトリアコンタ-3(33),4,6,9(32),10,12,14,23,25,30-デカエン-8-イル]アセタート E1(1当量)又はE2(1当量)から出発して、標記化合物(それぞれ収率91%~93%)を得た。
【0754】
実施例59a(E1)
HRMS C29H30N4O8Sの計算値: 594.1784; [M+H]+ 実測値: 595.1843 (δ=-2.4 ppm)
【0755】
実施例59b(E2)
HRMS C29H30N4O8Sの計算値: 594.1784; [M+H]+ 実測値: 595.1849 (δ=-1.4 ppm)
1H-NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 12.05 (brs, 1 H), 7.71 (d, 1 H), 7.4 (dd, 1 H), 7.34 (d, 1 H), 6.96 (d, 1 H), 6.95 (d, 1 H), 6.92 (d, 1 H), 6.82 (dd, 1 H), 6.44 (d, 1 H), 4.84 (m, 2 H), 4.77 (t, 1 H), 4.39/4.22 (d+d, 2 H), 4.18 (s, 2 H), 4/3.95 (m+m, 2 H), 3.94 (m, 2 H), 3.81/3.68 (m+m, 2 H), 3.77 (s, 3 H), 2.96 (d, 2 H), 2.7 (s, 3 H)
13C-NMR (125 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 173.2, 157, 155.6, 146.5, 145.2, 136.7, 135.7, 132.5, 131, 131, 127.1, 126.6, 121.3, 118.7, 118.2, 115, 114.4, 111.8, 109.2, 69.9, 68.6, 68.3, 56.1, 48.9, 48.8, 48.5, 41.3, 41.1, 13.3
【0756】
実施例60: [4,36-ジメチル-30,30-ジオキソ-24,29-ジオキサ-30λ
6-チア-1,14,15,16,19-ペンタアザヘプタシクロ[23.5.3.2
19,22.1
3,7.1
9,13.0
12,16.0
28,32]ヘプタトリアコンタ-3(37),4,6,9(36),10,12,14,25,27,32-デカエン-8-イル]酢酸
【化79】
【0757】
工程1: エチル 3-{3-[(6-ヒドロキシ-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル)メチル]-4-メチルフェニル}-3-[1-(2-ヒドロキシエチル)-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル]プロパノアートの調製
一般手順8を用い、反応体としてエチル 3-(3-{[6-(ベンジルオキシ)-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル]メチル}-4-メチルフェニル)-3-[1-(2-ヒドロキシエチル)-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル]プロパノアート(1当量)から出発して、標記化合物(白色の固体、収率94%)を得た。
1H-NMR (500 MHz, DMSO-d6) δppm: 9.71 (s, 1 H), 7.6 (d, 1 H), 7.49 (d, 1 H), 7.23 (d, 1 H), 7.18 (dd, 1 H), 7.13 (d, 1 H), 7 (d, 1 H), 6.79 (dd, 1 H), 6.62 (d, 1 H), 4.96 (t, 1 H), 4.84 (t, 1 H), 4.67 (t, 2 H), 4.41/4.36 (d+d, 2 H), 4.21/4.17 (d+d, 2 H), 3.94 (q, 2 H), 3.84 (q, 2 H), 3.19/3.15 (dd+dd, 2 H), 2.76 (s, 3 H), 2.22 (s, 3 H), 1.03 (t, 3 H)
【0758】
工程2: エチル 3-[1-(2-クロロエチル)-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル]-3-{3-[(6-ヒドロキシ-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル)メチル]-4-メチルフェニル}プロパノアート塩酸塩の調製
一般手順10を用い、反応体としてエチル 3-{3-[(6-ヒドロキシ-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル)メチル]-4-メチルフェニル}-3-[1-(2-ヒドロキシエチル)-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル]プロパノアート(1当量)から出発して、標記化合物(オフホワイトの固体泡状物、収率96%)を得た。生成物をさらに精製することなく次の工程で用いた。
1H-NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 9.72 (br., 1 H), 7.67 (d, 1 H), 7.53 (d, 1 H), 7.24 (d, 1 H), 7.2 (dd, 1 H), 7.13 (d, 1 H), 6.99 (d, 1 H), 6.79 (dd, 1 H), 6.61 (d, 1 H), 5.02 (t, 2 H), 4.84 (t, 1 H), 4.4/4.36 (d+d, 2 H), 4.22/4.17 (d+d, 2 H), 4.15 (t, 2 H), 3.93 (q, 2 H), 3.18 (d, 2 H), 2.77 (s, 3 H), 2.22 (s, 3 H), 1 (t, 3 H)
【0759】
工程3: エチル 3-{3-[(6-ヒドロキシ-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル)メチル]-4-メチルフェニル}-3-(1-{2-[4-(ヒドロキシメチル)ピペリジン-1-イル]エチル}-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル)プロパノアートの調製
DMF(8mL)中のエチル 3-[1-(2-クロロエチル)-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル]-3-{3-[(6-ヒドロキシ-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル)メチル]-4-メチルフェニル}プロパノアート塩酸塩(1当量、0.8g、1.335mmol)の撹拌した混合物に、(ピペリジン-4-イル)メタノール(10当量、1.538g、13.35mmol)を室温で加えた。反応混合物を80℃に加熱し、この温度で24時間撹拌した。反応の完了後、混合物を室温まで冷やし、それをC18カラムに直接注入して、5mM NH4HCO3水溶液-MeCNの勾配溶離を用いる逆相クロマトグラフィーにより精製して、標記化合物を与えた(393mg、白色の固体、収率43%)。
1H-NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 9.73 (brs, 1 H), 7.62 (d, 1 H), 7.5 (d, 1 H), 7.22 (d, 1 H), 7.19 (dd, 1 H), 7.13 (d, 1 H), 6.99 (d, 1 H), 6.79 (dd, 1 H), 6.6 (d, 1 H), 4.83 (t, 1 H), 4.74 (t, 2 H), 4.56/0.96 (m+m, 4 H), 4.4/4.35 (d+d, 2 H), 4.37 (brs, 1 H), 4.22/4.17 (d+d, 2 H), 3.93 (q, 2 H), 3.17 (d, 2 H), 3.17 (d, 2 H), 2.9/2.85/1.92 (d/d+t, 4 H), 2.77 (t, 2 H), 2.75 (s, 3 H), 2.22 (s, 3 H), 1.27 (m, 1 H), 0.99 (t, 3 H)
【0760】
工程4: エチル [4,36-ジメチル-30,30-ジオキソ-24,29-ジオキサ-30λ6-チア-1,14,15,16,19-ペンタアザヘプタシクロ[23.5.3.219,22.13,7.19,13.012,16.028,32]ヘプタトリアコンタ-3(37),4,6,9(36),10,12,14,25,27,32-デカエン-8-イル]アセタートの調製
エチル 3-{3-[(6-ヒドロキシ-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル)メチル]-4-メチルフェニル}-3-(1-{2-[4-(ヒドロキシメチル)ピペリジン-1-イル]エチル}-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル)プロパノアート(1当量、287mg、0.4237mmol)を、THF(60mL)に溶解し、PPh3(4当量、444mg、1.694mmol)を加えた。混合物を約5℃に冷却し、DIAD(4当量、343mg、1.694mmol)を滴下した。還流温度で1.5時間加熱した後、溶媒を蒸発して、粗生成物をDMFに溶解し、そして混合物をC18カラムに直接注入し、5mM NH4HCO3水溶液-MeCNの勾配溶離を用いる逆相クロマトグラフィーにより精製して、標記化合物を与えた(100mg、収率36%)。
【0761】
エナンチオピュアな最終中間体を、キラルカラム上でのクロマトグラフィー分離により得た。
1H-NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.68 (d, 1 H), 7.61 (d, 1 H), 7.42 (dd, 1 H), 7.25 (d, 1 H), 7.04 (d, 1 H), 7.01 (d, 1 H), 6.99 (d, 1 H), 6.96 (dd, 1 H), 4.84/4.61 (td+dd, 2 H), 4.8 (t, 1 H), 4.35/4.24 (d+d, 2 H), 4.24/4.12 (d+d, 2 H), 4.07/3.93 (dd+dd, 2 H), 3.88 (q, 2 H), 3.14/2.99 (dd+dd, 2 H), 3.02/2.76 (t+dd, 2 H), 3.01/2.64/2.06/1.72 (dd+t+dd+t, 4 H), 2.67 (s, 3 H), 2.33 (s, 3 H), 1.57 (m, 1 H), 1.47/1.42/1.28/1.12 (d+dd+d+dd, 4 H), 0.97 (t, 3 H)
【0762】
工程5: 実施例60の調製
一般手順12を用い、反応体としてエチル [4,36-ジメチル-30,30-ジオキソ-24,29-ジオキサ-30λ6-チア-1,14,15,16,19-ペンタアザヘプタシクロ[23.5.3.219,22.13,7.19,13.012,16.028,32]ヘプタトリアコンタ-3(37),4,6,9(36),10,12,14,25,27,32-デカエン-8-イル]アセタート E1(1当量)又はE2(1当量)から出発して、標記化合物(それぞれ収率48%~44%)を得た。
【0763】
実施例60a(E1)
HRMS C33H37N5O6Sの計算値: 631.2464; [M+H]+ 実測値: 632.2538 (δ=0.1 ppm)
【0764】
実施例60b(E2)
HRMS C33H37N5O6Sの計算値: 631.2464; [M+H]+ 実測値: 632.2542 (δ=0.7 ppm)
1H-NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 12.29 (brs, 1 H), 7.69 (d, 1 H), 7.6 (d, 1 H), 7.43 (dd, 1 H), 7.25 (d, 1 H), 7.04 (d, 1 H), 7.01 (d, 1 H), 6.97 (d, 1 H), 6.95 (dd, 1 H), 4.84/4.6 (dd+d, 2 H), 4.78 (t, 1 H), 4.34/4.24 (d+d, 2 H), 4.25/4.11 (d+d, 2 H), 4.06/3.93 (dd+dd, 2 H), 3.04/2.77 (t+dd, 2 H), 3.03/2.9 (dd+dd, 2 H), 3.01/2.64/2.07/1.72 (dd+t+dd+t, 4 H), 2.66 (s, 3 H), 2.34 (s, 3 H), 1.57 (m, 1 H), 1.47/1.43/1.28/1.12 (d+dd+d+dd, 4 H)
13C-NMR (125 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 173, 157.1, 146.4, 144.4, 141.9, 136.6, 136.2, 132.7, 132.5, 131.6, 129.9, 129.8, 126.9, 126.6, 119.2, 118.1, 116.1, 113.7, 109.2, 71.5, 57.9, 53.4/51.9, 52.3, 49.2, 46, 42.2, 41.7, 36.5, 28.9/28.2, 18.9, 13.3
【0765】
実施例61: [(17E)-4,36-ジメチル-32,32-ジオキソ-26,31-ジオキサ-32λ
6-チア-1,14,15,16-テトラアザヘプタシクロ[25.5.3.1
3,7.1
9,13.0
12,16.0
19,24.0
30,34]ヘプタトリアコンタ-3(37),4,6,9(36),10,12,14,17,19,21,23,27,29,34-テトラデカエン-8-イル]酢酸
【化80】
【0766】
工程1: エチル 3-(1-エテニル-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル)-3-{3-[(6-ヒドロキシ-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル)メチル]-4-メチルフェニル}プロパノアートの調製
MeCN(25mL)中のエチル 3-[1-(2-クロロエチル)-4-メチル-ベンゾトリアゾール-5-イル]-3-[3-[(6-ヒドロキシ-2,2-ジオキソ-4H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3-イル)メチル]-4-メチル-フェニル]プロパノアート塩酸塩(1当量、1.5g、2.36mmol)の撹拌した溶液に、Cs2CO3(3当量、2.31g、7.08mmol)を加え、混合物を80℃で一晩撹拌した。反応の完了後、溶媒を減圧下で蒸発した。残留物をDCM(50mL)/水(50mL)に分配し、層を分離し、水層をさらにDCM(2×30mL)で抽出した。合わせた有機層をMgSO4で乾燥し、濾過し、そして濾液を濃縮乾固した。粗生成物を、5mM NH4HCO3水溶液-MeCNの勾配溶離を用いる逆相クロマトグラフィーにより精製して、標記化合物を与えた(848mg、収率64%)。
1H-NMR (500 MHz, DMSO-d6) δppm: 9.7 (s, 1 H), 7.82 (d, 1 H), 7.82 (dd, 1 H), 7.62 (d, 1 H), 7.23 (d, 1 H), 7.2 (dd, 1 H), 7.14 (d, 1 H), 6.99 (d, 1 H), 6.78 (dd, 1 H), 6.61 (d, 1 H), 5.97/5.29 (dd+dd, 2 H), 4.85 (t, 1 H), 4.41/4.36 (d+d, 2 H), 4.22/4.17 (d+d, 2 H), 3.94 (q, 2 H), 3.19 (d, 2 H), 2.79 (s, 3 H), 2.22 (s, 3 H), 1.01 (t, 3 H)
【0767】
工程2: エチル 3-{3-[(6-ヒドロキシ-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル)メチル]-4-メチルフェニル}-3-(1-{(E)-2-[2-(ヒドロキシメチル)フェニル]エテニル}-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル)プロパノアートの調製
MeCN(8mL)中のエチル 3-(1-エテニル-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル)-3-{3-[(6-ヒドロキシ-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル)メチル]-4-メチルフェニル}プロパノアート(1当量、0.844g、1.5mmol)の撹拌した溶液に、TEA(38当量、8mL、57.4mmol)、(2-ヨードフェニル)メタノール(2当量、702mg、3mmol)、PPh3(0.2当量、79mg、0.3mmol)及び酢酸パラジウム(II)触媒(0.1当量、34mg、0.15mmol)を加えた。混合物を窒素(nitrogene)でフラッシュし、マイクロ波反応器中で110℃で4時間加熱した。反応の完了後、溶媒を減圧下で蒸発した。残留物をDCM(50mL)/水(50mL)に分配し、層を分離し、次に水層をDCM(50mL)で抽出した。合わせた有機層をMgSO4で乾燥し、濾過し、そして濾液を濃縮乾固した。粗生成物を、溶離剤としてDCM-MeOH(100:0~99:1)を用いる順相シリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、標記化合物を与えた(808mg、収率81%)。
1H-NMR (500 MHz, DMSO-d6) δppm: 9.69 (s, 1 H), 8.29 (d, 1 H), 7.94 (d, 1 H), 7.86 (dd, 1 H), 7.76 (d, 1 H), 7.65 (d, 1 H), 7.43 (dd, 1 H), 7.36 (td, 1 H), 7.33 (td, 1 H), 7.26 (d, 1 H), 7.21 (dd, 1 H), 7.15 (d, 1 H), 6.99 (d, 1 H), 6.79 (dd, 1 H), 6.61 (d, 1 H), 5.3 (t, 1 H), 4.87 (t, 1 H), 4.66 (d, 2 H), 4.42/4.38 (d+d, 2 H), 4.23/4.19 (d+d, 2 H), 3.95 (q, 2 H), 3.21 (d, 2 H), 2.81 (s, 3 H), 2.23 (s, 3 H), 1.02 (t, 3 H)
【0768】
工程3: エチル 3-(1-{(E)-2-[2-(クロロメチル)フェニル]エテニル}-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル)-3-{3-[(6-ヒドロキシ-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル)メチル]-4-メチルフェニル}プロパノアート塩酸塩の調製
一般手順10を用い、反応体としてエチル 3-{3-[(6-ヒドロキシ-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル)メチル]-4-メチルフェニル}-3-(1-{(E)-2-[2-(ヒドロキシメチル)フェニル]エテニル}-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル)プロパノアート(1当量)から出発して、標記化合物(黄色の固体泡状物、定量)を得た。生成物をさらに精製することなく次の工程で用いた。
1H-NMR (500 MHz, DMSO-d6) δppm: 9.71 (brs, 1 H), 8.39 (d, 1 H), 7.98 (d, 1 H), 7.96 (dm, 1 H), 7.78 (d, 1 H), 7.68 (d, 1 H), 7.51 (dm, 1 H), 7.46 (m, 1 H), 7.36 (m, 1 H), 7.27 (d, 1 H), 7.22 (dd, 1 H), 7.15 (d, 1 H), 6.99 (d, 1 H), 6.79 (dd, 1 H), 6.61 (d, 1 H), 5 (s, 2 H), 4.87 (t, 1 H), 4.41/4.38 (d+d, 2 H), 4.23/4.18 (d+d, 2 H), 3.95 (q, 2 H), 3.21 (d, 2 H), 2.82 (s, 3 H), 2.23 (s, 3 H), 1.02 (t, 3 H)
【0769】
工程4: エチル [(17E)-4,36-ジメチル-32,32-ジオキソ-26,31-ジオキサ-32λ6-チア-1,14,15,16-テトラアザヘプタシクロ[25.5.3.13,7.19,13.012,16.019,24.030,34]ヘプタトリアコンタ-3(37),4,6,9(36),10,12,14,17,19,21,23,27,29,34-テトラデカエン-8-イル]アセタートの調製
一般手順11を用い、反応体としてエチル 3-(1-{(E)-2-[2-(クロロメチル)フェニル]エテニル}-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル)-3-{3-[(6-ヒドロキシ-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル)メチル]-4-メチルフェニル}プロパノアート塩酸塩(1当量)から出発して、標記化合物(収率13%)を得た。
【0770】
エナンチオピュアな最終中間体を、キラルカラム上でのクロマトグラフィー分離により得た。
1H-NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 8.42 (d, 1 H), 8 (d, 1 H), 7.83 (d, 1 H), 7.66 (d, 1 H), 7.64 (d, 1 H), 7.55 (d, 1 H), 7.51 (t, 1 H), 7.45 (dd, 1 H), 7.41 (t, 1 H), 7.24 (dd, 1 H), 7.23 (d, 1 H), 7.21 (d, 1 H), 7.02 (d, 1 H), 6.92 (d, 1 H), 5.26/5.16 (d+d, 2 H), 4.89 (dd, 1 H), 4.32/4.11 (d+d, 2 H), 4.28/4.08 (d+d, 2 H), 3.89 (q, 2 H), 3.23/3.08 (dd+dd, 2 H), 2.8 (s, 3 H), 2.31 (s, 3 H), 0.96 (t, 3 H)
【0771】
工程5: 実施例61の調製
一般手順12を用い、反応体としてエチル [(17E)-4,36-ジメチル-32,32-ジオキソ-26,31-ジオキサ-32λ6-チア-1,14,15,16-テトラアザヘプタシクロ[25.5.3.13,7.19,13.012,16.019,24.030,34]ヘプタトリアコンタ-3(37),4,6,9(36),10,12,14,17,19,21,23,27,29,34-テトラデカエン-8-イル]アセタート E1(1当量)又はE2(1当量)から出発して、標記化合物(それぞれ収率89%~73%)を得た。
【0772】
実施例61a(E1)
HRMS C34H30N4O6Sの計算値: 622.1886; [M+H]+ 実測値: 623.1956 (δ=-0.5 ppm)
【0773】
実施例61b(E2)
HRMS C34H30N4O6Sの計算値: 622.1886; [M+H]+ 実測値: 623.1955 (δ=-0.6 ppm)
1H-NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 8.42 (d, 1 H), 8 (d, 1 H), 7.81 (d, 1 H), 7.63 (d, 1 H), 7.6 (d, 1 H), 7.55 (d, 1 H), 7.51 (t, 1 H), 7.44 (dd, 1 H), 7.41 (t, 1 H), 7.24 (dd, 1 H), 7.22 (d, 1 H), 7.2 (d, 1 H), 6.99 (d, 1 H), 6.92 (d, 1 H), 5.26/5.15 (d+d, 2 H), 4.87 (t, 1 H), 4.34/4.11 (d+d, 2 H), 4.28/4.09 (d+d, 2 H), 3.09/2.94 (dd+dd, 2 H), 2.8 (s, 3 H), 2.31 (s, 3 H)
13C-NMR (125 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 173.4, 156, 146.9, 145.5, 141.7, 138.3, 136.2, 135, 134.4, 132.1, 131.3, 131.3, 130.5, 129.9, 129.6, 129.2, 128.9, 128.8, 128.2, 126.3, 125.6, 119.9, 119.5, 118.6, 116.1, 115.4, 109.4, 70.8, 52, 48.7, 41.9, 40.9, 18.5, 13.3
【0774】
実施例62: [4,36-ジメチル-32,32-ジオキソ-26,31-ジオキサ-32λ
6-チア-1,14,15,16-テトラアザヘプタシクロ[25.5.3.1
3,7.1
9,13.0
12,16.0
19,24.0
30,34]ヘプタトリアコンタ-3(37),4,6,9(36),10,12,14,19,21,23,27,29,34-トリデカエン-8-イル]酢酸
【化81】
エチル [(17E)-4,36-ジメチル-32,32-ジオキソ-26,31-ジオキサ-32λ
6-チア-1,14,15,16-テトラアザヘプタシクロ[25.5.3.1
3,7.1
9,13.0
12,16.0
19,24.0
30,34]ヘプタトリアコンタ-3(37),4,6,9(36),10,12,14,17,19,21,23,27,29,34-テトラデカエン-8-イル]アセタート(1当量、49mg、0.075mmol)及びPd/C触媒(0.1当量、4mg)を、ジオキサン(5mL)に懸濁し、室温で3.5時間、大気圧下でステンレス鋼反応容器中で水素化した。混合物をセライトパッドに通して濾過し、蒸発乾固した。一般手順12を用い、粗生成物を反応させて、標記化合物を与えた(白色の固体、収率61%)。
【0775】
エナンチオピュアな生成物を、キラルカラム上でのクロマトグラフィー分離により得た。
【0776】
実施例62a(E1)
HRMS C34H32N4O6Sの計算値: 624.2042; [M+H]+ 実測値: 625.2141 (δ=4.1 ppm)
【0777】
実施例62b(E2)
HRMS C34H32N4O6Sの計算値: 624.2042; [M+H]+ 実測値: 625.2128 (δ=2.0 ppm)
1H-NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.75 (d, 1 H), 7.62 (d, 1 H), 7.48 (d, 1 H), 7.48 (d, 1 H), 7.46 (t, 1 H), 7.38 (d, 1 H), 7.33 (t, 1 H), 7.27 (d, 1 H), 7.1 (d, 1 H), 7.03 (dd, 1 H), 6.71 (brs., 1 H), 6.53 (d, 1 H), 4.92 (m, 2 H), 4.83 (t, 1 H), 4.74/4.69 (d+d, 2 H), 4.3/3.96 (d+d, 2 H), 4.18/4.02 (d+d, 2 H), 3.43/3.16 (m+m, 2 H), 3.11/2.85 (dd+dd, 2 H), 2.71 (s, 3 H), 2.33 (s, 3 H)
13C-NMR (125 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 131.5, 131.3, 130.5, 130.2, 129.5, 128.4, 127.8, 127.3, 119.6, 116, 112.8, 108, 69.2, 52, 48.8, 48.8, 41.4, 40.9, 32.2, 18.4, 13.3
【0778】
実施例63: [4,32-ジメチル-28,28-ジオキソ-22,27-ジオキサ-19,28λ
6-ジチア-1,14,15,16-テトラアザヘキサシクロ[21.5.3.1
3,7.1
9,13.0
12,16.0
26,30]トリトリアコンタ-3(33),4,6,9(32),10,12,14,23,25,30-デカエン-8-イル]酢酸
【化82】
【0779】
工程1: エチル 3-{3-[(6-ヒドロキシ-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル)メチル]-4-メチルフェニル}-3-(1-{2-[(2-ヒドロキシエチル)スルファニル]エチル}-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル)プロパノアートの調製
エチル 3-[1-(2-クロロエチル)-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル]-3-{3-[(6-ヒドロキシ-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル)メチル]-4-メチルフェニル}プロパノアート塩酸塩(1当量、0.836g、1.395mmol)及びK2CO3(2.2当量、424mg、3.070mmol)を、EtOH(50mL)に懸濁した。ヨウ化カリウム(0.1当量、23mg、0.1395mmol)及び2-スルファニルエタン-1-オール(15当量、1.64g、20.93mmol)を室温で加え、混合物を60℃で6日間加熱した。室温に冷やした後、反応混合物を濾過し、濃縮乾固して粗生成物を与え、これを溶離剤としてDCM-MeOH(100:0~95:5)を用いる順相シリカゲルクロマトグラフィーを介して精製して、標記化合物を与えた(黄色の油状物、400mg、収率45%)。
1H-NMR (500 MHz, DMSO-d6) δppm: 9.71 (s, 1 H), 7.65 (d, 1 H), 7.51 (d, 1 H), 7.23 (d, 1 H), 7.19 (dd, 1 H), 7.13 (d, 1 H), 6.99 (d, 1 H), 6.79 (dd, 1 H), 6.6 (d, 1 H), 4.86 (t, 1 H), 4.84 (dd, 1 H), 4.83 (t, 2 H), 4.4/4.36 (d+d, 2 H), 4.22/4.17 (d+d, 2 H), 3.94 (q, 2 H), 3.52 (q, 2 H), 3.19/3.15 (dd+dd, 2 H), 3.09 (t, 2 H), 2.76 (s, 3 H), 2.58 (t, 2 H), 2.22 (s, 3 H), 1.01 (t, 3 H)
【0780】
工程2: エチル [4,32-ジメチル-28,28-ジオキソ-22,27-ジオキサ-19,28λ6-ジチア-1,14,15,16-テトラアザヘキサシクロ[21.5.3.13,7.19,13.012,16.026,30]トリトリアコンタ-3(33),4,6,9(32),10,12,14,23,25,30-デカエン-8-イル]アセタートの調製
エチル 3-{3-[(6-ヒドロキシ-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル)メチル]-4-メチルフェニル}-3-(1-{2-[(2-ヒドロキシエチル)スルファニル]エチル}-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル)プロパノアート(1当量、400mg、0.624mmol)を、THF(20mL)に溶解した。PPh3(4当量、655mg、2.497mmol)を加え、混合物を約5℃に冷却した。DIAD(4当量、504.9mg、2.497mmol)を滴下し、混合物を室温で2時間撹拌した。反応の完了後、混合物を濃縮乾固して粗生成物を与え、これを溶離剤として5mM NH4HCO3水溶液-MeCNを用いる分取逆相クロマトグラフィーを介して精製して、標記化合物を与えた(215mg、白色の固体、収率55%)。
【0781】
エナンチオピュアな最終中間体を、キラルカラム上でのクロマトグラフィー分離により得た。
1H-NMR (500 MHz, DMSO-d6) δppm: 7.72 (d, 1 H), 7.65 (d, 1 H), 7.45 (dd, 1 H), 7.23 (d, 1 H), 7.12 (d, 1 H), 7.07 (d, 1 H), 6.99 (dd, 1 H), 6.11 (d, 1 H), 5.04/4.84 (m+m, 2 H), 4.81 (t, 1 H), 4.36/3.99 (m+m, 2 H), 4.35/3.94 (d+d, 2 H), 4.14/3.68 (d+d, 2 H), 3.88 (q, 2 H), 3.41/3.14 (m+m, 2 H), 3.36/2.85 (m+m, 2 H), 3.12/3.08 (dd+dd, 2 H), 2.74 (s, 3 H), 2.31 (s, 3 H), 0.98 (t, 3 H)
【0782】
工程3: [4,32-ジメチル-28,28-ジオキソ-22,27-ジオキサ-19,28λ6-ジチア-1,14,15,16-テトラアザヘキサシクロ[21.5.3.13,7.19,13.012,16.026,30]トリトリアコンタ-3(33),4,6,9(32),10,12,14,23,25,30-デカエン-8-イル]酢酸の調製
一般手順12を用い、反応体としてエチル [4,32-ジメチル-28,28-ジオキソ-22,27-ジオキサ-19,28λ6-ジチア-1,14,15,16-テトラアザヘキサシクロ[21.5.3.13,7.19,13.012,16.026,30]トリトリアコンタ-3(33),4,6,9(32),10,12,14,23,25,30-デカエン-8-イル]アセタート E1(1当量)又はE2(1当量)から出発して、標記化合物(それぞれ収率77%~74%)を得た。
【0783】
実施例63a(E1)
HRMS C29H30N4O6S2の計算値: 594.1607; [M+H]+ 実測値: 595.1686 (δ=1.1 ppm)
【0784】
実施例63b(E2)
HRMS C29H30N4O6S2の計算値: 594.1607; [M+H]+ 実測値: 595.1681 (δ=0.2 ppm)
1H-NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 12.08 (br., 1 H), 7.72 (d, 1 H), 7.62 (d, 1 H), 7.44 (dd, 1 H), 7.23 (d, 1 H), 7.11 (d, 1 H), 7.04 (d, 1 H), 6.98 (dd, 1 H), 6.11 (d, 1 H), 5.03/4.84 (m+m, 2 H), 4.78 (t, 1 H), 4.33/3.96 (d+d, 2 H), 4.33/3.97 (m+m, 2 H), 4.13/3.71 (d+d, 2 H), 3.4/3.16 (m+m, 2 H), 3.33/2.85 (m+m, 2 H), 3 (d, 2 H), 2.73 (s, 3 H), 2.31 (s, 3 H)
13C-NMR (125 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 131.4, 131.2, 129.3, 127, 119.2, 114.9, 114.3, 108.2, 71.5, 51.8, 48.4, 47.2, 41.6, 41.2, 31.3, 28.8, 18.3, 13.3
【0785】
実施例64: [(2R,8S)-4-クロロ-2,31-ジメチル-27,27-ジオキソ-21,26-ジオキサ-27λ
6-チア-1,14,15,16-テトラアザヘキサシクロ[20.5.3.1
3,7.1
9,13.0
12,16.0
25,29]ドトリアコンタ-3(32),4,6,9(31),10,12,14,22,24,29-デカエン-8-イル]酢酸及び
[(2R,8R)-4-クロロ-2,31-ジメチル-27,27-ジオキソ-21,26-ジオキサ-27λ
6-チア-1,14,15,16-テトラアザヘキサシクロ[20.5.3.1
3,7.1
9,13.0
12,16.0
25,29]ドトリアコンタ-3(32),4,6,9(31),10,12,14,22,24,29-デカエン-8-イル]酢酸
【化83】
【0786】
工程B1: (1S)-1-[2-クロロ-5-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル]エタン-1-オールの調製
一般手順3を用い、反応体として(1S)-1-(5-ブロモ-2-クロロフェニル)エタン-1-オール(1当量、7.8g、33.1mmol)から出発して、標記化合物を与えた(7.1g、収率76%)。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.98 (d, 1 H), 7.5 (dd, 1 H), 7.38 (dd, 1 H), 5.4 (d, 1 H), 5.01 (m, 1 H), 1.3 (d+s, 15 H)
【0787】
工程1: エチル 3-{1-[4-(ベンジルオキシ)ブチル]-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル}-3-{4-クロロ-3-[(1S)-1-ヒドロキシエチル]フェニル}プロパノアートの調製
一般手順6を用い、反応体としてエチル (2E)-3-{1-[4-(ベンジルオキシ)ブチル]-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル}プロパ-2-エノアート(1当量)及び(1S)-1-[2-クロロ-5-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル]エタン-1-オール(2当量)から出発して、標記化合物(収率87%)を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.61/7.47 (2dd, 2 H), 7.56/7.33-7.19 (s+m, 8 H), 5.32/5.3 (2d, 1 H), 4.94 (m, 1 H), 4.86 (m, 1 H), 4.66 (2t, 2 H), 4.4 (s, 2 H), 3.93 (q, 2 H), 3.42 (t, 2 H), 3.17 (m, 2 H), 2.77/2.76 (2s, 3 H), 1.94 (quint, 2 H), 1.5 (quint, 2 H), 1.27/1.24 (2d, 3 H), 1 (t, 3 H)
【0788】
工程2: エチル 3-{1-[4-(ベンジルオキシ)ブチル]-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル}-3-(3-{(1R)-1-[6-(ベンジルオキシ)-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル]エチル}-4-クロロフェニル)プロパノアートの調製
一般手順7を用い、反応体としてエチル 3-{1-[4-(ベンジルオキシ)ブチル]-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル}-3-{4-クロロ-3-[(1S)-1-ヒドロキシエチル]フェニル}プロパノアート(1当量)及び6-(ベンジルオキシ)-3,4-ジヒドロ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-2,2-ジオン(1.1当量)から出発して、標記化合物(収率82%)を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 0.93 - 1.01 (m, 3 H) 1.40 - 1.54 (m, 5 H) 1.86 - 1.98 (m, 2 H) 2.77 (s, 3 H) 3.19 - 3.26 (m, 2 H) 3.36 - 3.45 (m, 2 H) 3.85 - 3.98 (m, 2 H) 4.36 - 4.41 (m, 2 H) 4.43 - 4.60 (m, 2 H) 4.60 - 4.70 (m, 2 H) 4.84 - 4.95 (m, 1 H) 5.03 - 5.13 (m, 2 H) 5.35 - 5.43 (m, 1 H) 6.81 - 6.94 (m, 1 H) 6.98 - 7.07 (m, 1 H) 7.17 - 7.31 (m, 5 H) 7.36 (s, 1 H) 7.37 - 7.47 (m, 5 H) 7.51 - 7.57 (m, 1 H) 7.62 (d, J=8.56 Hz, 1 H)
【0789】
工程3: エチル 3-{4-クロロ-3-[(1R)-1-(6-ヒドロキシ-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル)エチル]フェニル}-3-[1-(4-ヒドロキシブチル)-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル]プロパノアートの調製
一般手順8を用い、反応体としてエチル 3-{1-[4-(ベンジルオキシ)ブチル]-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル}-3-(3-{(1R)-1-[6-(ベンジルオキシ)-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル]エチル}-4-クロロフェニル)プロパノアート(1当量)から出発して、標記化合物(収率48%)を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δppm: 9.6 (s, 1 H), 7.65 (m, 2 H), 7.6 (d, 1 H), 7.35 (d, 1 H), 7.2 (dd, 1 H), 6.9 (d, 1 H), 6.7 (dd, 1 H), 6.6 (d, 1 H), 5.4 (m, 1 H), 4.9 (m, 1 H), 4.65 (t, 2 H), 4.45 (m, 3 H), 3.95 (q, 2 H), 3.4 (q, 2 H), 3.25 (d, 2 H), 2.8 (s, 3 H), 1.9 (m, 2 H), 1.5 (m, 3 H), 1.4 (m, 2 H), 1 (2t, 3 H)
【0790】
工程4: エチル 3-[1-(4-ブロモブチル)-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル]-3-{4-クロロ-3-[(1R)-1-(6-ヒドロキシ-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル)エチル]フェニル}プロパノアートの調製
一般手順9を用い、反応体としてエチル 3-{4-クロロ-3-[(1R)-1-(6-ヒドロキシ-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル)エチル]フェニル}-3-[1-(4-ヒドロキシブチル)-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル]プロパノアート(1当量)から出発して、標記化合物(黄色の油状物、収率70%)を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 9.63/9.62 (2m, 1 H), 7.67 (d, 1 H), 7.66/7.58 (dd, 2 H), 7.36 (d, 1 H), 7.25 (dd, 1 H), 6.9 (d, 1 H), 6.72 (m, 1 H), 6.62/6.59 (d, 1 H), 5.37 (m, 1 H), 4.94-4.87 (m, 1 H), 4.7 (t, 2 H), 4.51-4.39 (m, 2 H), 3.94 (q, 2 H), 3.54 (q, 2 H), 3.25 (d, 2 H), 2.77 (s, 3 H), 2 (m, 2 H), 1.77 (m, 2 H), 1.46 (m, 3 H), 1 (t, 3 H)
【0791】
工程5: エチル [(2R)-4-クロロ-2,31-ジメチル-27,27-ジオキソ-21,26-ジオキサ-27λ6-チア-1,14,15,16-テトラアザヘキサシクロ[20.5.3.13,7.19,13.012,16.025,29]ドトリアコンタ-3(32),4,6,9(31),10,12,14,22,24,29-デカエン-8-イル]アセタートの調製
一般手順11を用い、反応体としてエチル 3-[1-(4-ブロモブチル)-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル]-3-{4-クロロ-3-[(1R)-1-(6-ヒドロキシ-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル)エチル]フェニル}プロパノアート(1当量)から出発して、標記化合物(白色の固体、収率98%)を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 0.96 - 1.08 (m, 5 H) 1.14 (d, J=6.85 Hz, 2 H) 1.29 (d, J=6.97 Hz, 4 H) 1.55 - 1.77 (m, 2 H) 1.77 - 1.90 (m, 1 H) 1.92 - 2.27 (m, 3 H) 2.61 - 2.86 (m, 5 H) 2.98 - 3.20 (m, 2 H) 3.34 - 3.53 (m, 4 H) 3.59 - 3.80 (m, 2 H) 3.86 - 4.03 (m, 3 H) 4.03 - 4.17 (m, 2 H) 4.66 - 4.80 (m, 3 H) 4.86 (t, J=7.95 Hz, 1 H) 4.95 (t, J=7.76 Hz, 1 H) 5.28 - 5.47 (m, 2 H) 5.72 (d, J=2.81 Hz, 1 H) 5.85 (br. s., 1 H) 6.66 - 6.80 (m, 2 H) 6.87 - 6.98 (m, 2 H) 7.15 (d, J=8.80 Hz, 1 H) 7.31 (d, J=1.96 Hz, 1 H) 7.48 (d, J=8.19 Hz, 1 H) 7.57 - 7.63 (m, 2 H) 7.71 (d, J=8.68 Hz, 1 H) 7.78 (d, J=8.68 Hz, 1 H) 7.91 (d, J=8.80 Hz, 1 H)
【0792】
工程6: 実施例64の調製
一般手順12を用い、反応体としてエチル [(2R)-4-クロロ-2,31-ジメチル-27,27-ジオキソ-21,26-ジオキサ-27λ6-チア-1,14,15,16-テトラアザヘキサシクロ[20.5.3.13,7.19,13.012,16.025,29]ドトリアコンタ-3(32),4,6,9(31),10,12,14,22,24,29-デカエン-8-イル]アセタート(1当量)から出発して、標記化合物(白色の固体、定量)を得た。
【0793】
ジアステレオピュアな生成物を、キラルカラム上でのクロマトグラフィー分離により得た。
【0794】
実施例64a(2R,8S)
HRMS C29H29ClN4O6Sの計算値: 596.1496; [M+H]+ 実測値: 597.1572 (δ=0.5 ppm)
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 12.16 (m, 1 H), 7.9 (d, 1 H), 7.78 (d, 1 H), 7.61 (dd, 1 H), 7.49 (d, 1 H), 7.27 (d, 1 H), 6.94 (d, 1 H), 6.75 (dd, 1 H), 5.69 (d, 1 H), 5.4 (m, 1 H), 4.83 (m, 1 H), 4.82-4.68 (m, 2 H), 4.1/3.38 (dd, 2 H), 3.67/3.47 (2m, 2 H), 3.24/3.05 (2dd, 2 H), 2.66 (s, 3 H), 2.18/2.1 (2m, 2 H), 1.86/1.74 (2m, 2 H), 1.28 (d, 3 H)
【0795】
実施例64b(2R,8R)
HRMS C29H29ClN4O6Sの計算値: 596.1496; [M+H]+ 実測値: 597.1573 (δ=0.7 ppm)
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 12.33 (m, 1 H), 7.71 (d, 1 H), 7.6/6.9 (2s, 3 H), 7.11 (d, 1 H), 6.92 (d, 1 H), 6.73 (dd, 1 H), 5.86 (d, 1 H), 5.36 (q, 1 H), 4.93 (m, 1 H), 4.76 (m, 2 H), 4.1/3.49 (dd, 2 H), 3.76/3.65 (2m, 2 H), 3.28/2.91 (2dd, 2 H), 2.66 (s, 3 H), 2.21/2.04 (2m, 2 H), 1.66/1.32 (2m, 2 H), 1.14 (d, 3 H)
【0796】
実施例65: {4,31-ジメチル-27,27-ジオキソ-18-[4-(トリフルオロメチル)フェニル]-21,26-ジオキサ-27λ
6-チア-1,14,15,16-テトラアザヘキサシクロ[20.5.3.1
3,7.1
9,13.0
12,16.0
25,29]ドトリアコンタ-3(32),4,6,9(31),10,12,14,22,24,29-デカエン-8-イル}酢酸
【化84】
【0797】
工程1: エチル 3-(3-{[6-(ベンジルオキシ)-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル]メチル}-4-メチルフェニル)-3-[4-({4-ヒドロキシ-2-[4-(トリフルオロメチル)フェニル]ブチル}アミノ)-2-メチル-3-ニトロフェニル]プロパノアートの調製
エチル 3-(3-{[6-(ベンジルオキシ)-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル]メチル}-4-メチルフェニル)-3-(4-フルオロ-2-メチル-3-ニトロフェニル)プロパノアート(1当量、2g、3.1mmol)及び4-アミノ-3-[4-(トリフルオロメチル)フェニル]ブタン-1-オール(1.5当量、1.078g、4.622mmol)を、N,N-ジメチルアセトアミド(5mL)に溶解した。DIPEA(1.85当量、1mL、5.741mmol)を加え、そして混合物をN2雰囲気下、100℃で一晩撹拌した。過剰の4-アミノ-3-[4-(トリフルオロメチル)フェニル]ブタン-1-オール(0.25g、1.072mmol)を加え、続いてDIPEA(0.3mL、1.72mmol)を加え、そして混合物を100℃でさらに24時間撹拌した。冷却後、冷やしたブラインに注ぎ、DCMで抽出し、集めた有機相をNa2SO4で乾燥し、そしてセライトに蒸発した。粗生成物を、DCM-MeOH(100:0~95.2:4.8)の溶離剤を用いる順相シリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、高真空下、室温で乾燥した後、標記化合物2.334g(収率88%)をもたらした。
1H-NMR (500 MHz, DMSO-d6) δppm: 7.63/7.62 (d/d, 2 H), 7.43 (d, 2 H), 7.41 (d/d, 2 H), 7.39 (t, 2 H), 7.34 (t, 1 H), 7.33 (d, 1 H), 7.16 (db, 1 H), 7.15 (d, 1 H), 7.14 (d, 1 H), 7.11 (dd, 1 H), 7.07 (dd, 1 H), 6.99/6.98 (d/d, 1 H), 6.75 (d, 1 H), 5.62 (t, 1 H), 5.09 (s, 2 H), 4.53 (t, 1 H), 4.46/4.42 (d+d, 2 H), 4.45 (t, 1 H), 4.24/4.23/4.19/4.19 (d+d/d+d, 2 H), 3.97/3.95 (q/q, 2 H), 3.39/3.27 (m+m, 2 H), 3.28/3.27/3.18/3.16 (m+m/m+m, 2 H), 3.13 (m, 1 H), 3.05/3.04/3.01/3 (dd+dd/dd+dd, 2 H), 2.22/2.21 (s/s, 3 H), 2.11 (s, 3 H), 1.88/1.7 (m+m, 2 H), 1.04/1.03 (t/t, 3 H)
【0798】
工程2: エチル 3-[3-アミノ-4-({4-ヒドロキシ-2-[4-(トリフルオロメチル)フェニル]ブチル}アミノ)-2-メチルフェニル]-3-(3-{[6-(ベンジルオキシ)-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル]メチル}-4-メチルフェニル)プロパノアートの調製
1,2-ジクロロエタン(7mL)及びIPA(7mL)中のエチル 3-(3-{[6-(ベンジルオキシ)-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル]メチル}-4-メチルフェニル)-3-[4-({4-ヒドロキシ-2-[4-(トリフルオロメチル)フェニル]ブチル}アミノ)-2-メチル-3-ニトロフェニル]プロパノアート(1当量、2.327g、2.7Pmmol)の溶液に、ラネーニッケル触媒(0.65g、7.6mmol)を加えた。ヒドラジン水和物(0.8109g、0.7858mL、8.100mmol)を60分間にわたって滴下し(発熱反応!)、反応混合物を室温でさらに30分間撹拌した。反応混合物をセライトパッドに通して濾過し、セライトをDCM(3×15mL)及びTHF(2×15mL)で洗浄した。濾液を蒸発して、標記化合物2.267g(定量)を淡黄色の泡状物質として生成した。
1H-NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.63 (m, 2 H), 7.48-7.3 (m, 5 H), 7.46 (m, 2 H), 7.14 (d, 1 H), 7.09 (d, 1 H), 7.07 (dd, 1 H), 7.06 (d, 1 H), 7.02/7.01 (dd, 1 H), 6.98 (d, 1 H), 6.35 (d, 1 H), 5.1 (s, 2 H), 4.51 (t, 1 H), 4.43 (t, 1 H), 4.42 (s, 2 H), 4.32 (t, 1 H), 4.21/4.14 (d+d, 2 H), 4.12 (s, 2 H), 3.96/3.93 (m+m, 2 H), 3.48 (d, 1 H), 3.29/3.19 (m+m, 2 H), 3.23/3.16 (m+m, 2 H), 3.15 (m, 1 H), 2.9 (d, 2 H), 2.2 (s, 3 H), 1.98-1.72 (m+m, 2 H), 1.94 (s, 3 H), 1.05 (t, 3 H)
【0799】
工程3: エチル 3-(3-{[6-(ベンジルオキシ)-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル]メチル}-4-メチルフェニル)-3-(1-{4-ヒドロキシ-2-[4-(トリフルオロメチル)フェニル]ブチル}-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル)プロパノアートの調製
エチル 3-[3-アミノ-4-({4-ヒドロキシ-2-[4-(トリフルオロメチル)フェニル]ブチル}アミノ)-2-メチルフェニル]-3-(3-{[6-(ベンジルオキシ)-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル]メチル}-4-メチルフェニル)プロパノアート(1当量、2.24g、2.69mmol)を、THF(15mL)とAcOH(1.5mL)との混合物に溶解した。この澄明な溶液に、亜硝酸 3-メチルブチル(3当量、0.946g、1.09mL、8.08mmol)を0℃で滴下し、そして混合物を室温で3時間撹拌した。混合物を飽和NaHCO3溶液に注ぎ、EtOAcで抽出した。水層を追加分のEtOAcで洗浄し、合わせた有機層をNa2SO4で乾燥し、濾過し、そして減圧下で蒸発した。粗生成物を、溶離剤としてNH4HCO3水溶液-MeCN(100:0~30:70)を用いる逆相C18カラムの分取HPLCにより精製して、標記化合物0.80g(収率40%)を淡黄色の泡状物質として与えた。
1H-NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.53 (d, 2 H), 7.47 (d, 1 H), 7.46 (m, 2 H), 7.44/7.43 (d/d, 1 H), 7.41 (m, 2 H), 7.4 (m, 2 H), 7.34 (tm, 1 H), 7.22 (brs., 1 H), 7.17/7.11 (dd/m, 1 H), 7.14 (d, 1 H), 7.11 (m, 1 H), 7.07 (dd, 1 H), 6.96/6.95 (d/d, 1 H), 5.11/5.08 (d+d, 2 H), 4.89 (m, 2 H), 4.8 (t, 1 H), 4.48/4.47 (t/t, 1 H), 4.44 (m, 2 H), 4.21 (m, 2 H), 3.92/3.89 (q/q, 2 H), 3.58 (m, 1 H), 3.27/3.14 (m+m, 2 H), 3.14 (m, 2 H), 2.7 (s, 3 H), 2.21 (s, 3 H), 1.82 (m, 2 H), 0.96/0.92 (t/t, 3 H)
【0800】
工程4: エチル 3-{3-[(6-ヒドロキシ-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル)メチル]-4-メチルフェニル}-3-(1-{4-ヒドロキシ-2-[4-(トリフルオロメチル)フェニル]ブチル}-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル)プロパノアートの調製
一般手順8を用い、反応体としてエチル 3-(3-{[6-(ベンジルオキシ)-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル]メチル}-4-メチルフェニル)-3-(1-{4-ヒドロキシ-2-[4-(トリフルオロメチル)フェニル]ブチル}-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル)プロパノアート(1当量)から出発して、標記化合物(白色の泡状物質、収率96%)を得た。
1H-NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 9.71 (s, 1 H), 7.55 (d, 2 H), 7.5/7.48 (d/d, 1 H), 7.45 (d, 1 H), 7.43 (d, 2 H), 7.21 (brs., 1 H), 7.17/7.11 (d/d, 1 H), 7.12 (m, 1 H), 7 (d, 1 H), 6.79 (dd, 1 H), 6.61/6.6 (d/d, 1 H), 4.92 (m, 2 H), 4.79 (t, 1 H), 4.38 (s, 2 H), 4.21/4.17 (d+d, 2 H), 3.91 (m, 2 H), 3.6 (m, 1 H), 3.28/3.15 (m+m, 2 H), 3.14 (m, 2 H), 2.7/2.69 (s/s, 3 H), 2.22 (s, 3 H), 1.83 (m, 2 H), 0.97/0.94 (t/t, 3 H)
【0801】
工程5: エチル 3-(1-{4-クロロ-2-[4-(トリフルオロメチル)フェニル]ブチル}-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル)-3-{3-[(6-ヒドロキシ-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル)メチル]-4-メチルフェニル}プロパノアートの調製
一般手順10を用い、反応体としてエチル 3-{3-[(6-ヒドロキシ-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル)メチル]-4-メチルフェニル}-3-(1-{4-ヒドロキシ-2-[4-(トリフルオロメチル)フェニル]ブチル}-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル)プロパノアート(1当量)から出発して、標記化合物(黄色の固体泡状物、定量)を得た。生成物をさらに精製することなく次の工程で用いた。
1H-NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 9.72 (br., 1 H), 7.58 (d, 2 H), 7.5/7.49 (d/d, 1 H), 7.47/7.45 (d/d, 1 H), 7.4 (d, 2 H), 7.21 (brs., 1 H), 7.17/7.11 (d/d, 1 H), 7.12 (m, 1 H), 6.99 (d, 1 H), 6.79 (dd, 1 H), 6.61 (brs., 1 H), 4.97 (m, 2 H), 4.79 (t, 1 H), 4.38 (s, 2 H), 4.21/4.17 (d+d, 2 H), 3.91 (m, 2 H), 3.66 (m, 1 H), 3.53/3.31 (m+m, 2 H), 3.14 (m, 2 H), 2.69 (s/s, 3 H), 2.24/2.12 (m+m, 2 H), 2.22 (s, 3 H), 0.97/0.93 (t/t, 3 H)
【0802】
工程6: エチル {4,31-ジメチル-27,27-ジオキソ-18-[4-(トリフルオロメチル)フェニル]-21,26-ジオキサ-27λ6-チア-1,14,15,16-テトラアザヘキサシクロ[20.5.3.13,7.19,13.012,16.025,29]ドトリアコンタ-3(32),4,6,9(31),10,12,14,22,24,29-デカエン-8-イル}アセタートの調製
エチル 3-(1-{4-クロロ-2-[4-(トリフルオロメチル)フェニル]ブチル}-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル)-3-{3-[(6-ヒドロキシ-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル)メチル]-4-メチルフェニル}プロパノアート(1当量、0.55g、0.71mmol)を、N,N-ジメチルアセトアミド(5mL)に溶解した。Cs2CO3(1.7当量、0.50g、1.5mmol)を加え、混合物を120℃で3時間撹拌した。反応の完了後、混合物をセライトパッドに通して濾過し、これをDCMで洗浄した。母液を蒸発し、粗生成物をNH4HCO3水溶液-MeCN(100:0~0:100)を用いる逆相C18カラムクロマトグラフィーにより精製して、所望の化合物0.23g(収率44%)を黄色を帯びた泡状物質としてもたらした。
1H-NMR (500 MHz, DMSO-d6, ジアステレオマーの混合物) δ ppm: 7.87/7.84 (d/d, 1 H), 7.8/7.78 (s/d, 2 H), 7.8/7.67 (s/d, 2 H), 7.58/7.5 (d/d, 1 H), 7.51/7.49 (dd/dd, 1 H), 7.31/7.29 (d/d, 1 H), 7 (d, 1 H), 6.79/6.77 (dd/dd, 1 H), 6.61/6.55 (d/d, 1 H), 6.02/5.82 (d/d, 1 H), 5.16/5.04/4.86/4.77 (dd/dd+dd/dd, 2 H), 4.8 (t, 1 H), 4.22/4.15/3.97/3.87 (d/d+d/d, 2 H), 4.08/4.04/3.85/3.82 (d/d+d/d, 2 H), 3.93/3.92 (q/q, 2 H), 3.78/3.6 (m/m, 1 H), 3.61/3.53/3.53/3.06 (m/m+m/m, 2 H), 3.22-3.03 (m, 2 H), 2.64/2.62 (s/s, 3 H), 2.35-2 (m, 2 H), 2.34/2.33 (s/s, 3 H), 1.02/1.01 (t/t, 3 H)
【0803】
工程7: 実施例65の調製
一般手順12を用い、反応体としてエチル {4,31-ジメチル-27,27-ジオキソ-18-[4-(トリフルオロメチル)フェニル]-21,26-ジオキサ-27λ6-チア-1,14,15,16-テトラアザヘキサシクロ[20.5.3.13,7.19,13.012,16.025,29]ドトリアコンタ-3(32),4,6,9(31),10,12,14,22,24,29-デカエン-8-イル}アセタート(1当量)から出発して、標記化合物(白色の固体、収率29%)を得た。
HRMS C36H33F3N4O6Sの計算値: 706.2073; [M+H]+ 実測値: 707.2142 (δ=-0.5 ppm)
1H-NMR (500 MHz, DMSO-d6, ジアステレオマーの混合物) δppm: 12.13 (br., 1 H), 7.86/7.84 (d/d, 1 H), 7.8/7.68 (s/d, 2 H), 7.8/7.78 (s/d, 2 H), 7.56/7.5 (d/d, 1 H), 7.52/7.5 (dd/dd, 1 H), 7.31/7.3 (d/d, 1 H), 6.99 (d, 1 H), 6.79/6.77 (dd/dd, 1 H), 6.59/6.53 (d/d, 1 H), 6/5.81 (d/d, 1 H), 5.15/5.04/4.85/4.77 (dd/dd+dd/dd, 2 H), 4.78 (t, 1 H), 4.22/4.14/3.98/3.87 (d/d+d/d, 2 H), 4.07/4.04/3.86/3.82 (d/d+d/d, 2 H), 3.78/3.63 (m/m, 1 H), 3.67-3.02 (m, 2 H), 3.06/2.99 (m+m, 2 H), 2.63/2.62 (s/s, 3 H), 2.38-2.02 (m, 2 H), 2.34/2.33 (s/s, 3 H)
13C-NMR (125 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 173.2, 131.4/131.3, 131.1, 129.5/129.2, 128.8, 127.6/127.4, 126.1, 119.6/119.4, 117.7/117.3, 111.7/111.3, 108.3/108, 66.5/66.3, 54/52.5, 51.9, 48.8/48.7, 43.7/41.2, 41.9/41.8, 40.9, 34.2/32.7, 18.5/18.4, 13.5/13.4
【0804】
実施例66: [30-クロロ-4,31-ジメチル-27,27-ジオキソ-21,26-ジオキサ-27λ
6-チア-1,14,15,16-テトラアザヘキサシクロ[20.5.3.1
3,7.1
9,13.0
12,16.0
25,29]ドトリアコンタ-3(32),4,6,9(31),10,12,14,22,24,29-デカエン-8-イル]酢酸
【化85】
【0805】
工程1: 6-(ベンジルオキシ)-3-[(5-ブロモ-2-メチルフェニル)メチル]-5-クロロ-3,4-ジヒドロ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-2,2-ジオンの調製
6-(ベンジルオキシ)-3-[(5-ブロモ-2-メチルフェニル)メチル]-3,4-ジヒドロ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-2,2-ジオン(1当量、2g、4.2mmol)を、ニトロメタン(40mL)に溶解し、次にOxone(登録商標)(3当量、7.78g、12.7mmol)及び塩化カリウム(1.8当量、5.66g、7.5921mmol)を加えた。反応混合物を60℃で2日間撹拌した。減圧下で濃縮した後、残留物をDCMに溶解し、そして溶液を水で洗浄した。有機相をMgSO4で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮して粗生成物(2.078g)を与え、これを溶離剤としてヘプタン-EtOAcを用いるフラッシュクロマトグラフィーを介して精製して、標記化合物(1.404g、2.759mmol、収率65%)を黄色を帯びた油状物として与えた。
1H-NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.51-7.32 (m, 5 H), 7.5 (d, 1 H), 7.47 (dd, 1 H), 7.34 (d, 1 H), 7.22 (d, 1 H), 7.21 (d, 1 H), 5.25 (s, 2 H), 4.59 (s, 2 H), 4.36 (s, 2 H), 2.26 (s, 3 H)
【0806】
工程2: 6-(ベンジルオキシ)-5-クロロ-3-{[2-メチル-5-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル]メチル}-3,4-ジヒドロ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-2,2-ジオンの調製
一般手順3を用い、反応体として6-(ベンジルオキシ)-3-[(5-ブロモ-2-メチルフェニル)メチル]-5-クロロ-3,4-ジヒドロ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-2,2-ジオン(1当量、1.40g、2.75mmol)から出発して、標記化合物(1.33g、収率87%)を得た。
1H-NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.58 (dd, 1 H), 7.51 (d, 1 H), 7.49-7.33 (m, 5 H), 7.35 (s, 1 H), 7.28 (d, 1 H), 7.22 (d, 1 H), 5.25 (s, 2 H), 4.5 (s, 2 H), 4.34 (s, 2 H), 2.33 (s, 3 H), 1.28 (s, 12 H)
【0807】
工程3: エチル 3-{1-[4-(ベンジルオキシ)ブチル]-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル}-3-(3-{[6-(ベンジルオキシ)-5-クロロ-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル]メチル}-4-メチルフェニル)プロパノアートの調製
一般手順6を用い、反応体としてエチル (2E)-3-{1-[4-(ベンジルオキシ)ブチル]-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル}プロパ-2-エノアート(1当量、0.92g、2.34mmol)及び6-(ベンジルオキシ)-5-クロロ-3-{[2-メチル-5-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル]メチル}-3,4-ジヒドロ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-2,2-ジオン(1当量、1.30g、2.34mmol)から出発して、標記化合物(638mg、収率33%)を得た。
1H-NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.56 (d, 1 H), 7.51-7.21 (m, 10 H), 7.46 (d, 1 H), 7.33 (d, 1 H), 7.25 (m, 1 H), 7.24 (m, 1 H), 7.2 (d, 1 H), 7.16 (d, 1 H), 5.24 (s, 2 H), 4.84 (t, 1 H), 4.63 (t, 2 H), 4.39 (s, 2 H), 4.37 (s, 2 H), 4.26 (s, 2 H), 3.91 (q, 2 H), 3.38 (t, 2 H), 3.15 (d, 2 H), 2.76 (s, 3 H), 2.25 (s, 3 H), 1.91 (m, 2 H), 1.47 (m, 2 H), 0.97 (t, 3 H)
【0808】
工程4: エチル 3-{3-[(5-クロロ-6-ヒドロキシ-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル)メチル]-4-メチルフェニル}-3-[1-(4-ヒドロキシブチル)-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル]プロパノアートの調製
一般手順8を用い、反応体としてエチル 3-{1-[4-(ベンジルオキシ)ブチル]-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル}-3-(3-{[6-(ベンジルオキシ)-5-クロロ-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル]メチル}-4-メチルフェニル)プロパノアート(1当量、755mg、0.9169mmol)から出発して、標記化合物(423mg、収率72%)を得た。
1H-NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 10.5 (br., 1 H), 7.58 (d, 1 H), 7.48 (d, 1 H), 7.24 (m, 1 H), 7.24 (m, 1 H), 7.16 (d, 1 H), 7.04 (d, 1 H), 7.02 (d, 1 H), 4.84 (t, 1 H), 4.64 (t, 2 H), 4.43 (br., 1 H), 4.36 (s, 2 H), 4.26/4.22 (d+d, 2 H), 3.92 (q, 2 H), 3.38 (t, 2 H), 3.15 (d, 2 H), 2.76 (s, 3 H), 2.24 (s, 3 H), 1.9 (m, 2 H), 1.36 (m, 2 H), 0.99 (t, 3 H)
【0809】
工程5: エチル 3-[1-(4-クロロブチル)-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル]-3-{3-[(5-クロロ-6-ヒドロキシ-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル)メチル]-4-メチルフェニル}プロパノアートの調製
一般手順10を用い、反応体としてエチル 3-{3-[(5-クロロ-6-ヒドロキシ-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル)メチル]-4-メチルフェニル}-3-[1-(4-ヒドロキシブチル)-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル]プロパノアート(1当量、420mg、0.6530mmol)から出発して、標記化合物(444mg、収率99%)を得た。
1H-NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 10.52 (s, 1 H), 7.6 (d, 1 H), 7.49 (d, 1 H), 7.24 (dd, 1 H), 7.23 (d, 1 H), 7.16 (d, 1 H), 7.04 (d, 1 H), 7.02 (d, 1 H), 4.84 (t, 1 H), 4.68 (t, 2 H), 4.35 (s, 2 H), 4.25/4.22 (d+d, 2 H), 3.92 (q, 2 H), 3.64 (t, 2 H), 3.15 (d, 2 H), 2.75 (s, 3 H), 2.24 (s, 3 H), 1.99/1.68 (m+m, 4 H), 0.98 (t, 3 H)
【0810】
工程6: エチル [30-クロロ-4,31-ジメチル-27,27-ジオキソ-21,26-ジオキサ-27λ6-チア-1,14,15,16-テトラアザヘキサシクロ[20.5.3.13,7.19,13.012,16.025,29]ドトリアコンタ-3(32),4,6,9(31),10,12,14,22,24,29-デカエン-8-イル]アセタートの調製
一般手順11を用い、反応体としてエチル 3-[1-(4-クロロブチル)-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル]-3-{3-[(5-クロロ-6-ヒドロキシ-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル)メチル]-4-メチルフェニル}プロパノアート(1当量、432mg、0.6530mmol)から出発して、標記化合物(372mg、収率91%)を得た。
1H-NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.55 (d, 1 H), 7.5 (dd, 1 H), 7.31 (d, 1 H), 7.31 (d, 1 H), 7.15 (d, 1 H), 7.06 (d, 1 H), 6.41 (d, 1 H), 4.78/4.73 (dm+dm, 2 H), 4.78 (t, 1 H), 4.12/4.01 (d+d, 2 H), 4.1/4.01 (m+m, 2 H), 4.05/3.98 (d+d, 2 H), 3.9 (m, 2 H), 3.23/3.01 (dd+dd, 2 H), 2.6 (s, 3 H), 2.33 (s, 3 H), 2.23/2.06 (m+m, 2 H), 1.67/1.53 (m+m, 2 H), 0.97 (t, 3 H)
【0811】
工程7: 実施例66の調製
一般手順12を用い、反応体としてエチル [30-クロロ-4,31-ジメチル-27,27-ジオキソ-21,26-ジオキサ-27λ6-チア-1,14,15,16-テトラアザヘキサシクロ[20.5.3.13,7.19,13.012,16.025,29]ドトリアコンタ-3(32),4,6,9(31),10,12,14,22,24,29-デカエン-8-イル]アセタート(1当量、370mg、0.5919mmol)から出発して、標記化合物(221mg、収率63%)を得た。
【0812】
エナンチオピュアな生成物を、キラルカラム上でのクロマトグラフィー分離により得た。
【0813】
実施例66a(E1)
HRMS C29H29ClN4O6Sの計算値: 596.1496; [M+H]+ 実測値: 597.1565 (δ=-0.7 ppm)
【0814】
実施例66b(E2)
HRMS C29H29ClN4O6Sの計算値: 596.1496; [M+H]+ 実測値: 597.1567 (δ=-0.4 ppm)
1H-NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.55 (d, 1 H), 7.51 (d, 1 H), 7.31 (d, 1 H), 7.29 (d, 1 H), 7.15 (d, 1 H), 7.05 (d, 1 H), 6.39 (s, 1 H), 4.79/4.71 (m+m, 2 H), 4.79/4.71 (d+d, 2 H), 4.76 (t, 1 H), 4.12/4.01 (d+d, 2 H), 4.09/4.01 (m+m, 2 H), 3.1/2.88 (dd+dd, 2 H), 2.6 (s, 3 H), 2.33 (s, 3 H), 2.24/2.07 (m+m, 2 H), 1.67/1.52 (m+m, 2 H)
13C-NMR (125 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 131.4, 131.3, 128.4, 127, 118, 117.7, 108.5, 71.4, 52.7, 48, 48, 41.1, 41.1, 27.2, 26.5, 18.5, 13.3
【0815】
実施例67: [4,38-ジメチル-34,34-ジオキソ-28,33-ジオキサ-20,34λ
6-ジチア-1,14,15,16-テトラアザヘプタシクロ[27.5.3.1
3,7.1
9,13.0
12,16.0
21,26.0
32,36]ノナトリアコンタ-3(39),4,6,9(38),10,12,14,21,23,25,29,31,36-トリデカエン-8-イル]酢酸
【化86】
【0816】
工程A1: エチル (2E)-3-(4-メチル-1-{3-[(オキサン-2-イル)オキシ]プロピル}-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル)プロパ-2-エノアートの調製
0℃で、DCM(50mL)中のエチル (2E)-3-[1-(3-ヒドロキシプロピル)-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル]プロパ-2-エノアート(1当量、4.34g、15mmol)の溶液に、4-メチルベンゼン-1-スルホン酸一水和物(0.01当量、38mg、0.15mmol)を加え、続いて3,4-ジヒドロ-2H-ピラン(1.1当量、1.39g、16.5mmol)を加えた。反応混合物を室温まで放温し、1時間撹拌した後、飽和NaHCO3(30mL)でクエンチした。相を分離した。水相をDCM(30mL)で抽出し、合わせた有機相をMgSO4で乾燥した。溶媒を減圧下で除去して、標記化合物を与えた(5.5g、収率98%)。
1H-NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 8.02 (d, 1 H), 7.97 (d, 1 H), 7.71 (d, 1 H), 6.65 (d, 1 H), 4.77 (t, 2 H), 4.47 (dd, 1 H), 4.22 (q, 2 H), 3.65/3.36 (m+m, 2 H), 3.62/3.29 (m+m, 2 H), 2.81 (s, 3 H), 2.16 (m, 2 H), 1.71-1.32 (m, 6 H), 1.28 (t, 3 H)
【0817】
工程1: エチル 3-[3-(ヒドロキシメチル)-4-メチルフェニル]-3-(4-メチル-1-{3-[(オキサン-2-イル)オキシ]プロピル}-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル)プロパノアートの調製
エチル (2E)-3-(4-メチル-1-{3-[(オキサン-2-イル)オキシ]プロピル}-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル)プロパ-2-エノアート(1当量、5.5g、0.015mol)を、ジオキサン(90mL)及び水(45mL)に加え、懸濁液を窒素(nitrogene)で脱気した。クロロ(1,5-シクロオクタジエン)ロジウム(I)ダイマー触媒(0.05当量、0.36g、0.00074mol)を加える前に、[2-メチル-5-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル]メタノール(1.5当量、5.5g、0.022mol)及びTEA(1.6当量、2.4g、0.024mol)を加えた。反応混合物を80℃で30分間加熱し、次に室温で一晩撹拌した。反応が完了した後、混合物を水(50mL)で希釈した。溶液をEtOAc(2×50mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(50mL)で洗浄し、MgSO4で乾燥した。溶媒を蒸発して、暗色の油状物を与え、これを溶離剤としてヘプタン/EtOAc(50:50)を用いるフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、標記化合物を与えた(7.3g、定量)。
1H-NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.6 (d, 1 H), 7.47 (d, 1 H), 7.26 (d, 1 H), 7.1 (dd, 1 H), 7.02 (d, 1 H), 4.99 (t, 1 H), 4.83 (t, 1 H), 4.71 (t, 2 H), 4.45 (dd, 1 H), 4.4 (d, 2 H), 3.92 (q, 2 H), 3.62/3.33 (m+m, 2 H), 3.59/3.26 (m+m, 2 H), 3.13 (m, 2 H), 2.76 (s, 3 H), 2.15 (s, 3 H), 2.13 (m, 2 H), 1.7-1.3 (m, 6 H), 1.01 (t, 3 H)
【0818】
工程2: エチル 3-(3-{[6-(ベンジルオキシ)-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル]メチル}-4-メチルフェニル)-3-(4-メチル-1-{3-[(オキサン-2-イル)オキシ]プロピル}-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル)プロパノアートの調製
エチル 3-[3-(ヒドロキシメチル)-4-メチルフェニル]-3-(4-メチル-1-{3-[(オキサン-2-イル)オキシ]プロピル}-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル)プロパノアート(1当量、3.0g、6.1mmol)を、THF(20mL)に溶解し、次に6-(ベンジルオキシ)-3,4-ジヒドロ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-2,2-ジオン(1当量、1.80g、6.18mmol)及びPPh3(2当量、3.20g、12.2mmol)を加えた。混合物を5℃に冷却し、DIAD(2当量、2.40g、11.9mmol)を滴下し、そして反応混合物を室温で2時間撹拌した。溶媒を蒸発乾固した。粗生成物を、溶離剤としてヘプタン-EtOAc(100:0~50:50)を用いる順相シリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、標記化合物を与えた(2.8g、収率60%)。
1H-NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.58 (d, 1 H), 7.49-7.31 (m, 5 H), 7.49 (d, 1 H), 7.22 (d, 1 H), 7.19 (dd, 1 H), 7.13 (d, 1 H), 7.13 (d, 1 H), 7.07 (dd, 1 H), 6.96 (d, 1 H), 5.1 (s, 2 H), 4.85 (t, 1 H), 4.68 (t, 2 H), 4.43 (s, 2 H), 4.42 (dd, 1 H), 4.21 (s, 2 H), 3.92 (q, 2 H), 3.6/3.31 (m+m, 2 H), 3.57/3.24 (m+m, 2 H), 3.2/3.15 (dd+dd, 2 H), 2.77 (s, 3 H), 2.22 (s, 3 H), 2.11 (m, 2 H), 1.69-1.26 (m, 6 H), 0.99 (t, 3 H)
【0819】
工程3: エチル 3-{3-[(6-ヒドロキシ-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル)メチル]-4-メチルフェニル}-3-(4-メチル-1-{3-[(オキサン-2-イル)オキシ]プロピル}-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル)プロパノアートの調製
エチル 3-(3-{[6-(ベンジルオキシ)-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル]メチル}-4-メチルフェニル)-3-(4-メチル-1-{3-[(オキサン-2-イル)オキシ]プロピル}-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル)プロパノアート(1当量、2.80g、3.6mmol)を、PTFEコーティングした磁気撹拌子を備えたオーブン乾燥容器中でTHF(45mL)に溶解した。Pd/Cを加え、混合物を室温で12時間4barの圧力下で水素化した。反応の完了後、触媒を濾別した。母液を蒸発乾固して、標記化合物を与えた(2.45g、収率99%)。
1H-NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 9.7 (s, 1 H), 7.6 (d, 1 H), 7.51 (d, 1 H), 7.21 (d, 1 H), 7.19 (dd, 1 H), 7.13 (d, 1 H), 6.99 (d, 1 H), 6.79 (dd, 1 H), 6.6 (d, 1 H), 4.84 (t, 1 H), 4.71 (t, 2 H), 4.43 (m, 1 H), 4.38 (s, 2 H), 4.21/4.17 (d+d, 2 H), 3.93 (q, 2 H), 3.61/3.33 (m+m, 2 H), 3.59/3.27 (m+m, 2 H), 3.19/3.15 (dd+dd, 2 H), 2.75 (s, 3 H), 2.22 (s, 3 H), 2.14 (qn, 2 H), 1.66-1.31 (m, 6 H), 1 (t, 3 H)
【0820】
工程4: エチル 3-{3-[(6-ヒドロキシ-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル)メチル]-4-メチルフェニル}-3-[1-(3-ヒドロキシプロピル)-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル]プロパノアートの調製
エチル 3-{3-[(6-ヒドロキシ-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル)メチル]-4-メチルフェニル}-3-(4-メチル-1-{3-[(オキサン-2-イル)オキシ]プロピル}-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル)プロパノアート(1当量、2.40g、3.60mmol)を、EtOH(25.0mL)に溶解し、4-メチルベンゼン-1-スルホン酸ピリジン錯体(0.05当量、45.3mg、0.180mmol)を加えた。反応混合物を55℃で2時間撹拌した。反応混合物を濃縮し、残留物をDCMに溶解し、NaHCO3(2×20ml)、次にブライン(20ml)で洗浄し、MgSO4で乾燥し、濾過し、蒸発乾固して、標記化合物を与えた(1.90g、収率88%)。
1H-NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 9.71 (brs., 1 H), 7.6 (d, 1 H), 7.5 (d, 1 H), 7.22 (d, 1 H), 7.19 (dd, 1 H), 7.13 (d, 1 H), 6.99 (d, 1 H), 6.79 (dd, 1 H), 6.6 (d, 1 H), 4.84 (t, 1 H), 4.68 (t, 2 H), 4.67 (br., 1 H), 4.4/4.36 (d+d, 2 H), 4.21/4.17 (d+d, 2 H), 3.94 (q, 2 H), 3.38 (t, 2 H), 3.19/3.15 (dd+dd, 2 H), 2.76 (s, 3 H), 2.22 (s, 3 H), 2.01 (m, 2 H), 1 (t, 3 H)
【0821】
工程5: エチル 3-[1-(3-クロロプロピル)-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル]-3-{3-[(6-ヒドロキシ-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル)メチル]-4-メチルフェニル}プロパノアートの調製
一般手順10を用い、反応体としてエチル 3-{3-[(6-ヒドロキシ-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル)メチル]-4-メチルフェニル}-3-[1-(3-ヒドロキシプロピル)-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル]プロパノアート(1当量)から出発して、標記化合物(収率97%)を得た。
1H-NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 9.76 (brs, 1 H), 7.63 (d, 1 H), 7.53 (d, 1 H), 7.22 (d, 1 H), 7.2 (dd, 1 H), 7.13 (d, 1 H), 6.99 (d, 1 H), 6.8 (dd, 1 H), 6.6 (d, 1 H), 4.84 (t, 1 H), 4.77 (t, 2 H), 4.37 (s, 2 H), 4.21/4.17 (d+d, 2 H), 3.93 (q, 2 H), 3.61 (t, 2 H), 3.19/3.15 (dd+dd, 2 H), 2.76 (s, 3 H), 2.33 (qn, 2 H), 2.22 (s, 3 H), 1 (t, 3 H)
【0822】
工程6: エチル 3-{3-[(6-ヒドロキシ-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル)メチル]-4-メチルフェニル}-3-[1-(3-{[2-(ヒドロキシメチル)フェニル]スルファニル}プロピル)-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル]プロパノアートの調製
エチル 3-[1-(3-クロロプロピル)-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル]-3-{3-[(6-ヒドロキシ-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル)メチル]-4-メチルフェニル}プロパノアート(1当量、1.61g、2.63mmol)及び(2-スルファニルフェニル)メタノール(1.2当量、442mg、3.15mmol)を、DMF(9mL)に溶解し、K2CO3(2当量、726mg、5.25mmol)を加えた。反応混合物を室温で2時間撹拌した。水(10ml)に注いだ後、混合物をDCM(2×30mL)で抽出した。合わせた有機層をMgSO4で乾燥し、濾過し、蒸発乾固して、黄色の結晶質の生成物を与えた(1.5g、収率79%)。
1H-NMR (500 MHz, DMSO-d6) δppm: 9.7 (s, 1 H), 7.59 (d, 1 H), 7.51 (d, 1 H), 7.43 (d, 1 H), 7.22 (d, 1 H), 7.19 (dd, 1 H), 7.19 (d, 1 H), 7.17 (t, 1 H), 7.13 (d, 1 H), 7.12 (t, 1 H), 6.99 (d, 1 H), 6.79 (dd, 1 H), 6.6 (d, 1 H), 5.22 (t, 1 H), 4.84 (t, 1 H), 4.76 (t, 2 H), 4.52 (d, 2 H), 4.4/4.35 (d+d, 2 H), 4.21/4.17 (d+d, 2 H), 3.93 (q, 2 H), 3.19/3.13 (dd+dd, 2 H), 2.9 (t, 2 H), 2.76 (s, 3 H), 2.22 (s, 3 H), 2.13 (qn, 2 H), 1 (t, 3 H)
【0823】
工程7: エチル 3-[1-(3-{[2-(クロロメチル)フェニル]スルファニル}プロピル)-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル]-3-{3-[(6-ヒドロキシ-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル)メチル]-4-メチルフェニル}プロパノアートの調製
一般手順10を用い、反応体としてエチル 3-{3-[(6-ヒドロキシ-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル)メチル]-4-メチルフェニル}-3-[1-(3-{[2-(ヒドロキシメチル)フェニル]スルファニル}プロピル)-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル]プロパノアート(1当量)から出発して、標記化合物(収率98%)を得た。
HRMS C37H39ClN4O6S2の計算値: 734.2000; [M+H]+ 実測値: 735.2057 (δ=-2.1 ppm)
【0824】
工程8: エチル [4,38-ジメチル-34,34-ジオキソ-28,33-ジオキサ-20,34λ6-ジチア-1,14,15,16-テトラアザヘプタシクロ[27.5.3.13,7.19,13.012,16.021,26.032,36]ノナトリアコンタ-3(39),4,6,9(38),10,12,14,21,23,25,29,31,36-トリデカエン-8-イル]アセタートの調製
一般手順11を用い、反応体としてエチル 3-[1-(3-{[2-(クロロメチル)フェニル]スルファニル}プロピル)-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル]-3-{3-[(6-ヒドロキシ-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル)メチル]-4-メチルフェニル}プロパノアート(1当量、1.56g、2.12mmol)から出発して、標記化合物(1.375g、黄色の結晶、収率93%)を得た。
HRMS C37H38N4O6S2の計算値: 698.2233; [M+H]+ 実測値: 699.229 (δ=-2.2 ppm)
【0825】
工程9: 実施例67の調製
一般手順12を用い、反応体としてエチル [4,38-ジメチル-34,34-ジオキソ-28,33-ジオキサ-20,34λ6-ジチア-1,14,15,16-テトラアザヘプタシクロ[27.5.3.13,7.19,13.012,16.021,26.032,36]ノナトリアコンタ-3(39),4,6,9(38),10,12,14,21,23,25,29,31,36-トリデカエン-8-イル]アセタート(1当量)から出発して、標記化合物(白色の固体、収率22%)を得た。
【0826】
エナンチオピュアな生成物を、キラルカラム上でのクロマトグラフィー分離により得た。
【0827】
実施例67a(E1)
HRMS C35H34N4O6S2の計算値: 670.1920; [M+H]+ 実測値: 671.1992 (δ=-0.1 ppm)
【0828】
実施例67b(E2)
HRMS C35H34N4O6S2の計算値: 670.1920; [M+H]+ 実測値: 671.1992 (δ=-0.1 ppm)
1H-NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 12.12 (br., 1 H), 7.61 (dd, 1 H), 7.57 (dd, 1 H), 7.54 (d, 1 H), 7.46 (d, 1 H), 7.41 (td, 1 H), 7.36 (dd, 1 H), 7.33 (td, 1 H), 7.18 (d, 1 H), 7.15 (m, 1 H), 7.15 (m, 1 H), 7.15 (d, 1 H), 6.77 (brs., 1 H), 5.26/5.14 (d+d, 2 H), 4.81 (t, 1 H), 4.64 (m, 2 H), 4.34/4.17 (d+d, 2 H), 4.25/4.11 (d+d, 2 H), 3.04 (m, 2 H), 3.01 (m, 2 H), 2.75 (s, 3 H), 2.29 (s, 3 H), 2.24/2.14 (m+m, 2 H)
13C-NMR (125 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 173.2, 131.3, 131.2, 130.2, 130, 129.7, 129.2, 127.3, 127.1, 119.6, 116.4, 113.4, 107.8, 68.9, 51.8, 49.2, 45.8, 41.3, 40.8, 30.6, 28.6, 18.4, 13.3
【0829】
実施例68: [(2R)-2,4,31-トリメチル-27,27-ジオキソ-27λ
6-スピロ[21,26-ジオキサ-27-チア-1,14,15,16-テトラアザヘキサシクロ[20.5.3.1
3,7.1
9,13.0
12,16.0
25,29]ドトリアコンタ-3(32),4,6,9(31),10,12,14,22,24,29-デカエン-18,4’-オキサン]-8-イル]酢酸
【化87】
【0830】
工程A1: 4-[2-(ベンジルオキシ)エチル]オキサン-4-カルボニトリルの調製
無水THF(20mL/g、200mL)中のオキサン-4-カルボニトリル(1当量、10g、90mmol)の溶液に、リチウムビス(トリメチルシリル)アミド(1.2当量、THF中1M、108mL、108mmol)を連続的に撹拌しながら-78℃で滴下し、混合物をこの温度でさらに2時間撹拌した。THF(100mL)に溶解した[(2-ヨードエトキシ)メチル]ベンゼン(1当量、23.58g、90mmol)を、-78℃で滴下した。反応混合物を室温まで放温し、室温での撹拌を週末にかけて続けた。反応の完了後、混合物を水(100mL)でクエンチした。EtOAc(500mL)を加え、層を分離した。有機層をさらにブライン(300mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥し、濾過し、濃縮乾固して粗生成物を与え、これを溶離剤としてヘプタン-EtOAc(0~60:40)を用いる順相シリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、標記化合物を与えた(12.3g、収率56%)。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.3 (m, 5 H), 4.49 (s, 2 H), 3.84/3.49 (m, 4 H), 3.62 (t, 2 H), 1.9 (t, 2 H), 1.83/1.6 (2m, 4 H)
【0831】
工程A2: 1-{4-[2-(ベンジルオキシ)エチル]オキサン-4-イル}メタンアミンの調製
水素化アルミニウムリチウム(1.5当量、2.85g、75mmol)を、丸底フラスコ内に入れた。無水THF(10mL/g、123ml)の添加後、混合物を10℃に冷却した。無水THF(10mL/g、123mL)中の4-[2-(ベンジルオキシ)エチル]オキサン-4-カルボニトリル(1当量、12.3g、50mmol)の溶液を、連続的に撹拌しながら10℃で20分にわたって滴下した。反応混合物を室温まで放温し、さらに5時間撹拌した。反応の完了後、混合物を0℃に冷却し、NaOH水溶液、次にNa2SO4水溶液でクエンチした。室温で一晩撹拌した後、混合物を濾過し、EtOAcで洗浄し、母液を濃縮乾固して、標記化合物を与えた(12.1g、収率90%)。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.37-7.23 (m, 4 H), 4.44 (s, 2 H), 3.57-3.49 (m, 4 H), 3.48 (t, 2 H), 2.48 (s, 2 H), 1.66 (t, 2 H), 1.41-1.26 (m, 4 H)
【0832】
工程A3: N-({4-[2-(ベンジルオキシ)エチル]オキサン-4-イル}メチル)-3-メチル-2-ニトロアニリンの調製
一般手順2 工程1を用い、反応体として1-{4-[2-(ベンジルオキシ)エチル]オキサン-4-イル}メタンアミン(1当量)から出発して、標記化合物(橙色の油状物、収率52%)を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.38-7.24 (m, 5 H), 7.27 (m, 1 H), 6.82 (d, 1 H), 6.59 (d, 1 H), 6.46 (t, 1 H), 4.42 (s, 2 H), 3.57 (t, 2 H), 3.52-3.47 (m, 4 H), 3.33 (dt, 2 H), 2.31 (s, 3 H), 1.79 (quint, 2 H)
【0833】
工程A4: N-({4-[2-(ベンジルオキシ)エチル]オキサン-4-イル}メチル)-4-ブロモ-3-メチル-2-ニトロアニリンの調製
一般手順2 工程2を用い、反応体としてN-({4-[2-(ベンジルオキシ)エチル]オキサン-4-イル}メチル)-3-メチル-2-ニトロアニリン(1当量)から出発して、標記化合物(収率78%)を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.49 (d, 1 H), 7.35-7.22 (m, 5 H), 6.91 (d, 1 H), 5.99 (t, 1 H), 4.43 (s, 2 H), 3.62-3.5 (m, 4 H), 3.51 (t, 2 H), 3.19 (g, 2 H), 2.28 (s, 3 H), 2.28 (t, 2 H), 1.45/1.33 (m, 4 H)
【0834】
工程A5: N1-({4-[2-(ベンジルオキシ)エチル]オキサン-4-イル}メチル)-4-ブロモ-3-メチルベンゼン-1,2-ジアミンの調製
一般手順2 工程3を用い、反応体としてN-({4-[2-(ベンジルオキシ)エチル]オキサン-4-イル}メチル)-4-ブロモ-3-メチル-2-ニトロアニリン(1当量)から出発して、標記化合物(収率97%)を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.29 (m, 5 H), 6.7 (d, 1 H), 6.35 (d, 1 H), 4.7 (m, 2 H), 4.4 (s, 2 H), 4.1 (m, 1 H), 3.6 (m, 4 H), 3.5 (t, 2 H), 2.99 (s, 2 H), 2.2 (s, 3 H), 1.87 (t, 2 H), 1.6-1.4 (m, 4 H)
【0835】
工程A6: 1-({4-[2-(ベンジルオキシ)エチル]オキサン-4-イル}メチル)-5-ブロモ-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾールの調製
一般手順2 工程4を用い、反応体としてN1-({4-[2-(ベンジルオキシ)エチル]オキサン-4-イル}メチル)-4-ブロモ-3-メチルベンゼン-1,2-ジアミン(1当量)から出発して、標記化合物(褐色の固体、収率80%)を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.69 (m, 2 H), 7.4-7.3 (m, 5 H), 4.7 (s, 2 H), 4.48 (s, 2 H), 3.68/3.52 (m, 4 H), 3.61 (t, 2 H), 2.71 (s, 3 H), 1.71 (t, 2 H), 1.45 (m, 4 H)
【0836】
工程A7: エチル (2E)-3-[1-({4-[2-(ベンジルオキシ)エチル]オキサン-4-イル}メチル)-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル]プロパ-2-エノアートの調製
1-({4-[2-(ベンジルオキシ)エチル]オキサン-4-イル}メチル)-5-ブロモ-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール(1当量、3g、6.75mmol)、エチル (2E)-3-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)プロパ-2-エノアート(1.1当量、1.68g、7.43mmol)、炭酸ナトリウム(2.5当量、1.79g、16.9mmol)、Ataphos.PdCl2触媒(0.05当量、149mg、0.3375mmol)、THF(5mL/mmol、34mL)及び水(5mL/mmol、34mL)の混合物を、窒素雰囲気下、還流温度で2時間加熱した。反応の完了後、溶媒を減圧下で蒸発した。残留物を、溶離剤としてヘプタン-EtOAc(0~50:50)を用いる順相シリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、標記化合物を与えた(2.61g、収率79%)。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 8.01 (d, 1 H), 7.96 (d, 1 H), 7.7 (d, 1 H), 7.3 (m, 5 H), 6.64 (d, 1 H), 4.7 (s, 2 H), 4.48 (s, 2 H), 4.21 (q, 2 H), 3.65/3.53 (m, 4 H), 3.63 (t, 2 H), 2.8 (s, 3 H), 1.72 (t, 2 H), 1.45 (m, 4 H), 1.29 (t, 3 H)
【0837】
工程1: エチル 3-[1-({4-[2-(ベンジルオキシ)エチル]オキサン-4-イル}メチル)-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル]-3-{3-[(1S)-1-ヒドロキシエチル]-4-メチルフェニル}プロパノアートの調製
一般手順6を用い、反応体としてエチル (2E)-3-[1-({4-[2-(ベンジルオキシ)エチル]オキサン-4-イル}メチル)-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル]プロパ-2-エノアート(1当量)及び(1S)-1-[2-メチル-5-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル]エタン-1-オール(2当量)から出発して、標記化合物を与えた(収率30%)を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.6 (d, 1 H), 7.45 (d, 1 H), 7.4 (d, 1 H), 7.3 (m, 5 H), 7.05 (dd, 1 H), 7 (d, 1 H), 5 (d, 1 H), 4.8 (m, 2 H), 4.65 (s, 2 H), 4.5 (s, 2 H), 3.9 (q, 2 H), 3.65/3.5 (m, 4 H), 3.1 (m, 2 H), 2.8 (d, 3 H), 2.65 (m, 2 H), 2.2 (s, 3 H), 1.7 (t, 2 H), 1.4 (m, 4 H), 1.25 (d, 3 H), 1 (t, 3 H)
【0838】
工程2: エチル 3-(3-{(1R)-1-[6-(ベンジルオキシ)-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル]エチル}-4-メチルフェニル)-3-[1-({4-[2-(ベンジルオキシ)エチル]オキサン-4-イル}メチル)-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル]プロパノアートの調製
一般手順7を用い、反応体としてエチル 3-[1-({4-[2-(ベンジルオキシ)エチル]オキサン-4-イル}メチル)-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル]-3-{3-[(1S)-1-ヒドロキシエチル]-4-メチルフェニル}プロパノアート(1当量)及び6-(ベンジルオキシ)-3,4-ジヒドロ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-2,2-ジオン(1.1当量)から出発して、標記化合物(収率48%)を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.59 (d, 1 H), 7.52 (d, 1 H), 7.46/7.24 (m, 11 H), 7.13 (m, 2 H), 7.04 (m, 1 H), 7 (m, 1 H), 6.89/6.82 (d, 1 H), 5.26 (q, 1 H), 5.07 (m, 2 H), 4.87 (m, 1 H), 4.6 (sl, 2 H), 4.44 (sl, 2 H), 4.41/4.32 (d, 2 H), 3.92 (q, 2 H), 3.64/3.52 (m, 4 H), 3.61 (m, 2 H), 3.2 (m, 2 H), 2.77 (s, 3 H), 2.28 (s, 3 H), 1.68 (m, 2 H), 1.44-1.37 (m, 3 H), 1.4 (d, 4 H), 0.96 (t, 3 H)
【0839】
工程3: エチル 3-{3-[(1R)-1-(6-ヒドロキシ-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル)エチル]-4-メチルフェニル}-3-(1-{[4-(2-ヒドロキシエチル)オキサン-4-イル]メチル}-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル)プロパノアートの調製
一般手順8を用い、反応体としてエチル 3-(3-{(1R)-1-[6-(ベンジルオキシ)-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル]エチル}-4-メチルフェニル)-3-[1-({4-[2-(ベンジルオキシ)エチル]オキサン-4-イル}メチル)-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル]プロパノアート(1当量)から出発して、標記化合物(収率96%)を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 10.6 (s, 1 H), 7.65 (d, 1 H), 7.6 (d, 1 H), 7.5 (d, 1 H), 7.15 (m, 2 H), 6.9 (d, 1 H), 6.7 (m, 1 H), 6.6 (d, 1 H), 5.3 (m, 1 H), 4.9 (m, 1 H), 4.6 (s, 2 H), 4.5 (t, 1 H), 4.4/4.3 (s+d, 2 H), 3.95 (q, 2 H), 3.65/3.5 (m, 6 H), 3.2 (d, 2 H), 2.8 (s, 3 H), 2.3 (s, 3 H), 1.6 (t, 2 H), 1.4 (m, 7 H), 1 (t, 3 H)
【0840】
工程4: エチル 3-(1-{[4-(2-クロロエチル)オキサン-4-イル]メチル}-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル)-3-{3-[(1R)-1-(6-ヒドロキシ-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル)エチル]-4-メチルフェニル}プロパノアートの調製
一般手順10を用い、反応体としてエチル 3-{3-[(1R)-1-(6-ヒドロキシ-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル)エチル]-4-メチルフェニル}-3-(1-{[4-(2-ヒドロキシエチル)オキサン-4-イル]メチル}-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル)プロパノアート(1当量)から出発して、標記化合物(収率17%)を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 9.65 (s, 1 H), 7.68 (d, 1 H), 7.6 (d, 1 H), 7.45 (d, 1 H), 7.15 (m, 2 H), 6.91 (d, 1 H), 6.71 (m, 1 H), 6.6 (d, 1 H), 5.25 (m, 1 H), 4.89 (m, 1 H), 4.68 (s, 2 H), 4.4/4.3 (s+d, 2 H), 3.91 (q, 2 H), 3.81 (t, 2 H), 3.69/3.55 (m, 4 H), 3.21 (d, 2 H), 2.79 (s, 3 H), 2.29 (s, 3 H), 1.85 (t, 2 H), 1.5-1.3 (m+d, 7 H), 1 (2t, 3 H)
【0841】
工程5: エチル [(2R)-2,4,31-トリメチル-27,27-ジオキソ-27λ6-スピロ[21,26-ジオキサ-27-チア-1,14,15,16-テトラアザヘキサシクロ[20.5.3.13,7.19,13.012,16.025,29]ドトリアコンタ-3(32),4,6,9(31),10,12,14,22,24,29-デカエン-18,4’-オキサン]-8-イル]アセタートの調製
一般手順11を用い、反応体としてエチル 3-(1-{[4-(2-クロロエチル)オキサン-4-イル]メチル}-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル)-3-{3-[(1R)-1-(6-ヒドロキシ-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル)エチル]-4-メチルフェニル}プロパノアート(1当量)から出発して、標記化合物(収率91%)を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 0.91 - 1.12 (m, 23 H) 1.15 - 1.33 (m, 11 H) 1.37 - 1.51 (m, 13 H) 1.58 - 1.74 (m, 25 H) 1.73 - 2.08 (m, 8 H) 2.19 - 2.39 (m, 22 H) 2.63 - 2.85 (m, 24 H) 2.92 - 3.24 (m, 11 H) 3.36 - 3.49 (m, 15 H) 3.57 - 3.81 (m, 22 H) 3.83 - 4.02 (m, 19 H) 4.26 - 4.40 (m, 8 H) 4.55 - 4.66 (m, 11 H) 4.70 - 4.92 (m, 13 H) 5.06 (dd, J=10.76, 5.99 Hz, 4 H) 5.26 (t, J=6.66 Hz, 7 H) 5.57 (br. s., 1 H) 5.68 (s, 1 H) 5.72 (d, J=6.85 Hz, 2 H) 6.49 - 6.79 (m, 8 H) 6.84 - 6.99 (m, 7 H) 7.05 - 7.23 (m, 12 H) 7.26 - 7.50 (m, 7 H) 7.52 - 7.66 (m, 8 H) 7.73 (d, J=8.68 Hz, 1 H) 7.80 (d, J=8.68 Hz, 1 H) 7.90 (d, J=8.68 Hz, 1 H)
【0842】
工程6: 実施例68の調製
一般手順12を用い、反応体としてエチル [(2R)-2,4,31-トリメチル-27,27-ジオキソ-27λ6-スピロ[21,26-ジオキサ-27-チア-1,14,15,16-テトラアザヘキサシクロ[20.5.3.13,7.19,13.012,16.025,29]ドトリアコンタ-3(32),4,6,9(31),10,12,14,22,24,29-デカエン-18,4’-オキサン]-8-イル]アセタート(1当量)から出発して、標記化合物(収率59%)を得た。
HRMS C34H38N4O7Sの計算値: 646.2461; [M+H]+ 実測値: 647.2535 (δ=0.2 ppm)
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 1.16 (d, J=6.36 Hz, 2 H) 1.24 (d, J=6.72 Hz, 4 H) 1.52 - 1.77 (m, 7 H) 1.78 - 1.96 (m, 5 H) 1.98 - 2.11 (m, 2 H) 2.29 (s, 4 H) 2.31 - 2.36 (m, 3 H) 2.62 - 2.69 (m, 5 H) 2.81 (d, J=15.53 Hz, 4 H) 2.95 (dd, J=16.20, 6.66 Hz, 2 H) 3.14 - 3.23 (m, 3 H) 3.43 (d, J=17.85 Hz, 3 H) 3.59 - 3.82 (m, 8 H) 3.83 - 3.93 (m, 2 H) 4.06 - 4.17 (m, 2 H) 4.52 - 4.72 (m, 3 H) 4.73 - 4.82 (m, 3 H) 4.93 (br. s., 1 H) 5.26 (q, J=6.44 Hz, 3 H) 5.53 (d, J=2.69 Hz, 2 H) 6.60 - 6.76 (m, 3 H) 6.85 - 6.96 (m, 4 H) 7.14 (s, 2 H) 7.19 (d, J=7.82 Hz, 2 H) 7.31 (d, J=7.95 Hz, 1 H) 7.39 - 7.50 (m, 2 H) 7.73 (d, J=8.80 Hz, 1 H) 7.78 (d, J=8.68 Hz, 1 H) 7.85 - 7.93 (m, 1 H) 12.28 (br. s., 1 H)
【0843】
実施例69: [4,31-ジメチル-19,27,27-トリオキソ-26-オキサ-27λ
6-チア-1,14,15,16,20-ペンタアザヘキサシクロ[20.5.3.1
3,7.1
9,13.0
12,16.0
25,29]ドトリアコンタ-3(32),4,6,9(31),10,12,14,22,24,29-デカエン-8-イル]酢酸
【化88】
【0844】
工程A1: 3-{5-[(1E)-3-エトキシ-3-オキソプロパ-1-エン-1-イル]-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-1-イル}プロパン酸の調製
エチル(2E)-3-[1-(3-ヒドロキシプロピル)-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル]プロパ-2-エノアート(1当量、2g、6.91mmol)を、MeCN(10mL)及び水(10mL)に溶解し、次に3-ヨード-1,2-フェニレンジアセタート(2.2当量、4.90g、15.2mmol)及び(2,2,6,6-テトラメチルピペリジン-1-イル)オキシダニル(oxidanyl)(0.2当量、0.216g、1.38mmol)加え、混合物を室温で1時間撹拌した。反応の完了後、混合物をNa2S2O3水溶液、及びNa2CO3水溶液(25-25mL)でクエンチし、次にEtOAcで洗浄した。層を分離し、クエン酸で水相のpHを3~4調整した。混合物をEtOAcで抽出し、層を分離し、有機層をMgSO4で乾燥し、濾過し、そして減圧下で濃縮した。固体残留物を水で処理し、沈殿物を濾別し、乾燥して、標記化合物を与えた(1.731g、収率83%)。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δppm: 12.6 (m, 1 H), 8 (d, 1 H), 7.95 (d, 1 H), 7.7 (d, 1 H), 6.65 (d, 1 H), 4.9 (t, 2 H), 4.2 (q, 2 H), 3 (t, 2 H), 2.8 (sl, 3 H), 1.3 (t, 3 H)
【0845】
工程A2: エチル (2E)-3-{1-[3-(ベンジルオキシ)-3-オキソプロピル]-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル}プロパ-2-エノアートの調製
3-{5-[(1E)-3-エトキシ-3-オキソプロパ-1-エン-1-イル]-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-1-イル}プロパン酸(1当量、1.724g、5.684mmol)を、アルゴン雰囲気下でDCM(70mL)に溶解し、次にDMF(0.2当量、0.09mL、1.1mmol)を溶液に加えた。混合物を0℃に冷却し、次に塩化オキサリル(9当量、6.49g、4.33mL、51.1mmol)を加えた。反応混合物を0℃で15分間、次に室温でさらに1時間撹拌した。反応混合物を濃縮し、残留物をDCM(15mL)に懸濁した。フェニルメタノール(1.2当量、0.74g、0.71mL、6.82mmol)を、アルゴン雰囲気下でDCM(20mL)に溶解した。DCM中の塩化アシルの懸濁液を滴下し、反応混合物を室温で一晩撹拌した。混合物を水、次にブラインで洗浄した。有機相を分離し、MgSO4で乾燥し、濾過し、そして減圧下で濃縮した。残留物を、溶離剤としてヘプタン-EtOAcを用いる順相シリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、標記化合物を与えた(1.607g、収率72%)。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δppm: 8.05 (d, 1 H), 7.95 (d, 1 H), 7.7 (d, 1 H), 7.25 (2m, 5 H), 6.65 (d, 1 H), 5 (s, 2 H), 4.9 (t, 2 H), 4.2 (q, 2 H), 3.2 (t, 2 H), 2.8 (s, 3 H), 1.3 (t, 3 H)
【0846】
工程1: エチル 3-{1-[3-(ベンジルオキシ)-3-オキソプロピル]-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル}-3-[3-(ヒドロキシメチル)-4-メチルフェニル]プロパノアートの調製
一般手順6を用い、反応体としてエチル (2E)-3-{1-[3-(ベンジルオキシ)-3-オキソプロピル]-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル}プロパ-2-エノアート(1当量、0.859g、2.18mmol)及び[2-メチル-5-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル]メタノール(1.1当量、0.596g、2.40mmol)から出発して、標記化合物(0.729g、収率62%)を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.6 (d, 1 H), 7.5 (d, 1 H), 7.3/7.2 (m, 5 H), 7.3 (d, 1 H), 7.1 (dd, 1 H), 7 (d, 1 H), 5.05 (s, 2 H), 5 (t, 1 H), 4.85 (t, 3 H), 4.4 (d, 2 H), 3.9 (q, 2 H), 3.1 (m, 4 H), 2.8 (s, 3 H), 2.2 (s, 3 H), 1 (t, 3 H)
【0847】
工程C1: tert-ブチル 6-シアノ-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-カルボキシラートの調製
6-ブロモ-3,4-ジヒドロ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-2,2-ジオン(1当量、5.95g、22.5mmol)を、DCM(225mL)に溶解し、次にTEA(1.1当量、2.51g、3.45mL、24.8mmol)、N,N-ジメチルピリジン-4-アミン(0.1当量、275mg、2.25mmol)及びジ-tert-ブチル ジカルボナート(1.1当量、5.41g、24.8mmol)を加えた。反応混合物を室温で2時間撹拌した。混合物を0.1M HCl溶液(500mL)に注いだ。有機相を分離し、0.1M HCl溶液(500mL×2)で洗浄し、MgSO4で乾燥し、濾過し、濃縮して、tert-ブチル 6-ブロモ-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-カルボキシラート(定量)を与えた。粗生成物(1当量、5g、13.73mmol)を、N,N-ジメチルアセトアミド(80mL)に溶解し、次に亜鉛(0.5当量、449mg、6.86mmol)及びシアン化亜鉛(1当量、1.612g、13.73mmol)を加えた。混合物をアルゴンで脱気し、次にビス(トリ-tert-ブチルホスフィン)パラジウム(0)触媒(0.1当量、424mg、1.73mmol)を加えた。反応混合物を80℃で4時間撹拌した。混合物を濾過し、濾過した固体をEtOAcで洗浄し、濾液を高真空下で濃縮した。残留物をEtOAcに溶解し、次にブラインで洗浄した。有機相をMgSO4で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮して粗生成物を与え、これを溶離剤としてヘプタン-EtOAcを用いる順相シリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、標記化合物を与えた(2.704g、収率63%)。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 8.15 (d, 1 H), 8 (dd, 1 H), 7.6 (d, 1 H), 5.2 (s, 2 H), 1.5 (s, 9 H)
【0848】
工程C2: ベンジル [(2,2-ジオキソ-3,4-ジヒドロ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-6-イル)メチル]カルバマートの調製
tert-ブチル 6-シアノ-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-カルボキシラート(1当量、1g、3.22mmol)を、MeOH中7M NH3溶液(10mL)に溶解し、ラネーニッケル触媒(5当量、945mg、16.11mmol)を加えた。反応混合物を大気圧下で4時間水素化した。反応の完了後、混合物を濾過し、濾液を濃縮して、粗6-(アミノメチル)-3,4-ジヒドロ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-2,2-ジオン(収率66%)を与え、これをTHF(2.5mL)に溶解した。NaHCO3(1.1当量)を加え、続いてクロロギ酸ベンジル(1.1当量)を滴下し、混合物を室温で2時間撹拌した。混合物を水及びEtOAcで希釈し、分離した有機相をブラインで洗浄し、MgSO4で乾燥し、濾過し、濃縮して粗生成物を与え、これを溶離剤としてヘプタン-EtOAcを用いる順相シリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、標記化合物を与えた(収率46%)。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 8.5 (m, 1 H), 7.8 (t, 1 H), 7.35 (m, 5 H), 7.2 (dd, 1 H), 7.15 (d, 1 H), 7 (d, 1 H), 5.05 (s, 2 H), 4.5 (s, 2 H), 4.2 (d, 2 H)
【0849】
工程2: エチル 3-(3-{[6-({[(ベンジルオキシ)カルボニル]アミノ}メチル)-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル]メチル}-4-メチルフェニル)-3-{1-[3-(ベンジルオキシ)-3-オキソプロピル]-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル}プロパノアートの調製
一般手順7を用い、反応体としてベンジル [(2,2-ジオキソ-3,4-ジヒドロ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-6-イル)メチル]カルバマート(1当量、571mg、1.64mmol)及びエチル 3-{1-[3-(ベンジルオキシ)-3-オキソプロピル]-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル}-3-[3-(ヒドロキシメチル)-4-メチルフェニル]プロパノアート(1.1当量、930mg、1.80mmol)から出発して、標記化合物(1.017g、収率73%)を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δppm: 7.85 (t, 1 H), 7.6 (d, 1 H), 7.5 (d, 1 H), 7.4-7.1 (m, 16 H), 5.05/5 (2s, 4 H), 4.9 (t, 2 H), 4.85 (m, 1 H), 4.5 (2d, 2 H), 4.2 (m, 4 H), 3.9 (q, 2 H), 3.2 (d, 2 H), 3.1 (t, 1 H), 2.8 (s, 3 H), 2.2 (s, 3 H), 1 (t, 3 H)
【0850】
工程3: 3-{5-[1-(3-{[6-(アミノメチル)-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル]メチル}-4-メチルフェニル)-3-エトキシ-3-オキソプロピル]-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-1-イル}プロパン酸の調製
一般手順8を用い、反応体としてエチル 3-(3-{[6-({[(ベンジルオキシ)カルボニル]アミノ}メチル)-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル]メチル}-4-メチルフェニル)-3-{1-[3-(ベンジルオキシ)-3-オキソプロピル]-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル}プロパノアート(1当量、1.01g、1.19mmol)から出発して、標記化合物(844mg、収率97%)を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δppm: 7.8 (d, 1 H), 7.5 (d, 1 H), 7.4 (dd, 1 H), 7.3 (dd, 1 H), 7.2 (m, 4 H), 4.8 (m, 3 H), 4.3/4.15 (2d, 2 H), 4.25 (m, 2 H), 4/3.8 (2d, 2 H), 3.95 (q, 2 H), 3.2 (d, 2 H), 2.8/2.65 (s+2m, 5 H), 2.2 (sl, 3 H), 1 (t, 3 H)
【0851】
工程4: 実施例69の調製
3-{5-[1-(3-{[6-(アミノメチル)-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル]メチル}-4-メチルフェニル)-3-エトキシ-3-オキソプロピル]-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-1-イル}プロパン酸(1当量、830mg、1.13mmol)を、DCM(340mL)に溶解し、次にTEA(5当量、574mg、0.791mL、5.67mmol)、1H-ベンゾトリアゾール-1-オール(1.5当量、256mg、1.7mmol)及び3-{[(エチルイミノ)メチリデン]アミノ}-N,N-ジメチルプロパン-1-アミン塩酸塩(1.5当量、326mg、1.7mmol)を加えた。反応混合物を室温で一晩撹拌した。混合物を50mLに濃縮し、飽和NaHCO3水溶液及びブラインで洗浄した。水相をDCMで抽出した。合わせた有機相を10%クエン酸水溶液、水、次にブラインで洗浄した。有機層をMgSO4で乾燥し、濾過し、濃縮して、粗エチル [4,31-ジメチル-19,27,27-トリオキソ-26-オキサ-27λ6-チア-1,14,15,16,20-ペンタアザヘキサシクロ[20.5.3.13,7.19,13.012,16.025,29]ドトリアコンタ-3(32),4,6,9(31),10,12,14,22,24,29-デカエン-8-イル]アセタート(収率53%)を与え、一般手順12を用い、これを反応させて、標記化合物をラセミ混合物として与えた(45mg、13%)。
HRMS C29H29N5O6Sの計算値: 575.1838; [M+H]+ 実測値: 576.1913 (δ=0.3 ppm)
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δppm: 12.1 (m, 1 H), 8.35 (m, 1 H), 7.65/7.6 (d, 2 H), 7.45 (dd, 1 H), 7.25 (d+dd, 2 H), 7.1 (d, 1 H), 6.75 (d, 1 H), 6.3 (d, 1 H), 5.05/4.95 (m, 2 H), 4.8 (t, 1 H), 4.7/4 dd, 2 H), 4.3/3.9 (2d, 2 H), 4.1/3.7 (d, 2 H), 3/2.8 (m, 2 H), 3 (m, 2 H), 2.6 (s, 3 H), 2.3 (sl, 3 H)
【0852】
実施例70: [4,36-ジメチル-32,32-ジオキソ-26,31-ジオキサ-32λ
6-チア-1,14,15,16,19-ペンタアザヘプタシクロ[25.5.3.1
3,7.1
9,13.0
12,16.0
20,25.0
30,34]ヘプタトリアコンタ-3(37),4,6,9(36),10,12,14,20,22,24,27,29,34-トリデカエン-8-イル]酢酸
【化89】
【0853】
工程C1: 1-(4-メトキシフェノキシ)-2-ニトロベンゼンの調製
4-メトキシフェノール(1当量、6.207g、50mmol)及び1-フルオロ-2-ニトロベンゼン(1当量、7.055g、0.05mol)を、ジオキサン(50mL)に溶解し、K2CO3(2当量、13.821g、0.1mol)を溶液に加えた。混合物を100℃で23時間撹拌した。反応の完了後、混合物を室温に冷やし、有機塩を濾取した。濾液を減圧下で濃縮し、残留物をヘプタンでのトリチュレーションにより精製して、標記化合物を与えた(黄色の結晶、11.96g、収率98%)。
1H-NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 8.02 (dd, 1H), 7.63 (t, 1H), 7.29 (t, 1H), 7.07 (m, 2H), 7.00 (m, 3H), 3.76 (s, 3H)
【0854】
工程C2: 4-(2-ニトロフェノキシ)フェノールの調製
1-(4-メトキシフェノキシ)-2-ニトロベンゼン(1当量、11.96g、0.04878mol)を、0℃でDCM(300mL、4.680mol)に溶解した。DCM(20mL)中のトリブロモボラン(1.2当量、14.66g、0.05853mol)の溶液を滴下した。反応混合物を室温で一晩撹拌した。混合物を水(100mL)に注いだ。有機層をブラインで洗浄し、MgSO4で乾燥し、濾過し、そして減圧下で濃縮した。残留物をEtOAcで希釈し、溶離剤としてヘプタン-EtOAc(100:0~66:33)を用いる順相シリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、標記化合物を与えた(11.11g、黄色の結晶、収率98%)。
1H-NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 9.52 (s, 1H), 7.99 (dd, 1H), 7.61 (m, 1H), 7.24 (t, 1H), 6.96 (m, 3H), 6.82 (m, 2H)
【0855】
工程C3: 2-ヒドロキシ-5-(2-ニトロフェノキシ)ベンズアルデヒドの調製
4-(2-ニトロフェノキシ)フェノール(1当量、11.11g、0.04805mol)を、1,2-ジクロロエタン(150mL)に溶解し、次に二塩化マグネシウム(5当量、22.88g、0.2403mol)及びTEA(6当量、29.18g、0.2883mol、40.19mL)を加えた。パラホルムアルデヒド(10当量、14.42g、0.4805mol)を加え、混合物を40℃で1時間、次に70℃で12時間撹拌した。冷却した混合物をDCM(300mL)で希釈し、1M HCl水溶液(3×50mL)で洗浄した。有機層をMgSO4で乾燥し、濾過し、蒸発して、標記化合物を褐色を帯びた結晶として与えた(11.89g、収率95%)。
1H-NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 10.8 (br., 1 H), 10.24 (s, 1 H), 8.04 (dd, 1 H), 7.66 (ddd, 1 H), 7.36 (dd, 1 H), 7.33 (td, 1 H), 7.27 (d, 1 H), 7.09 (d, 1 H), 7.09 (dd, 1 H)
【0856】
工程C4: 6-(2-ニトロフェノキシ)-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-2,2-ジオンの調製
クロロスルホニルイソシアナート(4当量、25.20g、15.50mL、0.1781mol)を0℃に冷却し、HCOOH(4当量、8.196g、6.72mL、0.1781mol)を0℃で30分間かけて滴下した。白色の沈殿物を形成した。反応混合物を30分間で室温まで放温し、室温で1時間撹拌した。混合物を0℃に再び冷却し、NMP(75mL)中の2-ヒドロキシ-5-(2-ニトロフェノキシ)ベンズアルデヒド(1当量、11.54g、0.04452mol)の溶液を滴下した。混合物を室温で一晩撹拌した。濃NH4Cl溶液(100mL)に注意深く注ぎ、橙色の沈殿物を形成し、これを濾過し、真空下で乾燥した後、標記化合物を橙色の結晶として与えた(6.71g、収率47%)。
1H-NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 9.15 (s, 1 H), 8.15 (dd, 1 H), 7.78 (td, 1 H), 7.71 (d, 1 H), 7.69 (dd, 1 H), 7.63 (d, 1 H), 7.48 (td, 1 H), 7.36 (dd, 1 H)
【0857】
工程C5: 6-(2-ニトロフェノキシ)-3,4-ジヒドロ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-2,2-ジオンの調製
6-(2-ニトロフェノキシ)-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-2,2-ジオン(1当量、7.65g、23.9mmol)を、EtOH(250mL)に溶解し、そしてシアノ水素化ホウ素ナトリウム(1.2当量、1.8g、28.7mmol)を、0℃で溶液に少量ずつ加えた。混合物を室温で30分間撹拌した。溶媒を蒸発乾固した。黄色を帯びた油状物をEtOAcと水に分配した。有機層を分離し、水相をEtOAc(2×30mL)で抽出した。合わせた有機相をMgSO4で乾燥し、濾過し、そして濃縮した。残留物を、溶離剤としてヘプタン-EtOAc(100:0~50:50)を用いるシリカゲルカラムの順相フラッシュクロマトグラフィーにより精製して、標記化合物を黄色を帯びた油状物として与えた(1.25g、収率16%)。
1H-NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 8.54 (t, 1 H), 8.08 (dm, 1 H), 7.71 (m, 1 H), 7.39 (m, 1 H), 7.18 (dm, 1 H), 7.16 (d, 1 H), 7.09 (dd, 1 H), 7.07 (d, 1 H), 4.55 (d, 2 H)
【0858】
工程A1: エチル (2E)-3-(4-メチル-1-{2-[(オキサン-2-イル)オキシ]エチル}-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル)プロパ-2-エノアートの調製
0℃で、DCM(25mL)中の6-(2-ニトロフェノキシ)-3,4-ジヒドロ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-2,2-ジオン(1当量、1.38g、5mmol)の溶液に、4-メチルベンゼン-1-スルホン酸一水和物(0.01当量、9.5mg、0.05mmol)を加え、続いて3,4-ジヒドロ-2H-ピラン(1.1当量、0.463g、5.5mmol)を加えた。反応混合物を室温まで放温し、1時間撹拌した。混合物を飽和NaHCO3(30mL)でクエンチし、相を分離した。水相をDCM(30mL)で抽出し、合わせた有機相をMgSO4で乾燥し、濾過し、減圧下で蒸発して、標記化合物を与えた(1.7g、収率95%)。
1H-NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 8.01 (d, 1 H), 7.96 (d, 1 H), 7.72 (d, 1 H), 6.64 (d, 1 H), 4.93/4.88 (m+m, 2 H), 4.53 (dd, 1 H), 4.21 (q, 2 H), 4.05/3.84 (m+m, 2 H), 3.36/3.29 (m+m, 2 H), 2.8 (s, 3 H), 1.58-1.19 (m, 6 H), 1.27 (t, 3 H)
【0859】
工程1: 3-[3-(ヒドロキシメチル)-4-メチルフェニル]-3-(4-メチル-1-{2-[(オキサン-2-イル)オキシ]エチル}-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル)プロパン酸の調製
ジオキサン(80mL)及び水(40mL)中のエチル (2E)-3-(4-メチル-1-{2-[(オキサン-2-イル)オキシ]エチル}-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル)プロパ-2-エノアート(1当量、4.85g、13.5mmol)の懸濁液を、N2で脱気し、次に[2-メチル-5-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル]メタノール(1.4当量、4.69g、18.9mmol)及びTEA(1.6当量、2.18g、21.6mmol)を加えた。クロロ(1,5-シクロオクタジエン)ロジウム(I)ダイマー触媒(0.05当量、0.333g、0.675mmol)を加え、反応混合物を80℃で30分間、次に室温で一晩加熱した。反応混合物を水及びEtOAcで希釈し、有機相を分離し、MgSO4で乾燥し、濾過し、濃縮乾固して粗生成物を与え、これを溶離剤としてヘプタン-EtOAc(50:50)を用いる順相シリカゲルクロマトグラフィーを介して精製して、標記化合物を与えた(暗色の油状物、5.11g、収率79%)。
1H-NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.62 (d, 1 H), 7.47 (d, 1 H), 7.25 (brs., 1 H), 7.09/7.07 (dd/dd, 1 H), 7.02/7.01 (d/d, 1 H), 4.99/4.98 (t/t, 1 H), 4.9-4.78 (m, 2 H), 4.83 (m, 1 H), 4.51 (dm, 1 H), 4.4 (d, 2 H), 4.01/3.82 (m+m, 2 H), 3.92 (q, 2 H), 3.33-3.2 (m, 2 H), 3.13 (d, 2 H), 2.74 (s, 3 H), 2.15 (s, 3 H), 1.54-1.18 (m, 6 H), 1 (t, 3 H)
【0860】
工程2: エチル 3-(4-メチル-3-{[6-(2-ニトロフェノキシ)-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル]メチル}フェニル)-3-(4-メチル-1-{2-[(オキサン-2-イル)オキシ]エチル}-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル)プロパノアートの調製
3-[3-(ヒドロキシメチル)-4-メチルフェニル]-3-(4-メチル-1-{2-[(オキサン-2-イル)オキシ]エチル}-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル)プロパン酸(1当量、3.277g、6.804mmol)を、THF(30mL)に溶解した。この溶液に、THF(10mL)に溶解した6-(2-ニトロフェノキシ)-3,4-ジヒドロ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-2,2-ジオン(1.39当量、3.04g、9.43mmol)及びPPh3(2当量、3.570g、13.61mmol)を加えた。混合物を約5℃に冷却し、DIAD(2当量、2.897g、2.821mL、13.61mmol)を滴下し、混合物を45℃で1時間加熱した。反応混合物を濃縮乾固して粗生成物を与え、これを溶離剤としてDCM-MeOH(99:1)を用いる順相シリカゲルクロマトグラフィーを介して精製して、標記化合物を与えた(橙色の固体、5.3g、収率99%)。
1H-NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 8.09 (dd, 1 H), 7.72 (td, 1 H), 7.58 (d, 1 H), 7.48 (d, 1 H), 7.38 (t, 1 H), 7.27 (dd, 1 H), 7.25 (m, 1 H), 7.24 (dm, 1 H), 7.17 (d, 1 H), 7.16 (m, 1 H), 7.12 (d, 1 H), 7.11 (m, 1 H), 4.82 (m, 1 H), 4.82 (m, 2 H), 4.48 (m, 2 H), 4.48 (m, 1 H), 4.26/4.23 (d+d, 2 H), 3.99/3.8 (m+m, 2 H), 3.89 (q, 2 H), 3.23 (m, 2 H), 3.15 (d, 2 H), 2.73/2.72 (s/s, 3 H), 2.22 (s, 3 H), 1.5-1.13 (m, 6 H), 0.97 (t, 3 H)
【0861】
工程3: エチル 3-[1-(2-ヒドロキシエチル)-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル]-3-(4-メチル-3-{[6-(2-ニトロフェノキシ)-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル]メチル}フェニル)プロパノアートの調製
エチル 3-(4-メチル-3-{[6-(2-ニトロフェノキシ)-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル]メチル}フェニル)-3-(4-メチル-1-{2-[(オキサン-2-イル)オキシ]エチル}-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル)プロパノアート(1当量、3.091g、3.933mmol)を、THF(16mL)及びEtOH(2mL)に溶解した。リンタングステン酸水和物(0.1当量、0.1368g、0.3933mmol)を加え、反応混合物を室温で24時間撹拌した。反応の完了後、混合物を濃縮乾固した。粗固体生成物をEtOAcと水に分配した。分離した有機層を重炭酸ナトリウム溶液で2回洗浄し、MgSO4で乾燥し、濾過し、蒸発乾固して、標記化合物を与えた(褐色の固体、2.8g、定量)。
1H-NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 8.09 (dd, 1 H), 7.71 (td, 1 H), 7.53 (d, 1 H), 7.45 (d, 1 H), 7.38 (td, 1 H), 7.27 (d, 1 H), 7.27 (d, 1 H), 7.24 (dd, 1 H), 7.18 (dd, 1 H), 7.17 (dd, 1 H), 7.12 (d, 1 H), 7.12 (d, 1 H), 4.94 (t, 1 H), 4.83 (t, 1 H), 4.64 (t, 2 H), 4.48 (s, 2 H), 4.26 (s, 2 H), 3.91 (q, 2 H), 3.81 (q, 2 H), 3.15 (m, 2 H), 2.74 (s, 3 H), 2.22 (s, 3 H), 1 (t, 3 H)
【0862】
工程4: エチル 3-[1-(2-クロロエチル)-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル]-3-(4-メチル-3-{[6-(2-ニトロフェノキシ)-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル]メチル}フェニル)プロパノアートの調製
エチル 3-[1-(2-ヒドロキシエチル)-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル]-3-(4-メチル-3-{[6-(2-ニトロフェノキシ)-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル]メチル}フェニル)プロパノアート(1当量、2.8g、4.0mmol)を、DCM(30mL)に溶解した。塩化チオニル(3当量、1.4g、12mmol)を室温でゆっくりと加えた。反応混合物を45℃で1.5時間加熱した。反応の完了後、混合物を濃縮乾固した。粗生成物をEtOAcと水に分配し、有機相を飽和重炭酸ナトリウム水溶液で2回洗浄し、MgSO4で乾燥し、濾過し、蒸発乾固して、標記化合物を与えた(2.9g、褐色の固体、収率97%)。
1H-NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 8.09 (dm, 1 H), 7.71 (m, 1 H), 7.62 (d, 1 H), 7.5 (d, 1 H), 7.38 (m, 1 H), 7.28 (d, 1 H), 7.27 (d, 1 H), 7.24 (dm, 1 H), 7.19 (dd, 1 H), 7.18 (dd, 1 H), 7.13 (d, 1 H), 7.11 (d, 1 H), 4.99 (t, 2 H), 4.83 (t, 1 H), 4.48 (s, 2 H), 4.26 (s, 2 H), 4.12 (t, 2 H), 3.9 (q, 2 H), 3.16 (d, 2 H), 2.76 (s, 3 H), 2.23 (s, 3 H), 0.97 (t, 3 H)
【0863】
工程5: エチル 3-(3-{[6-(2-アミノフェノキシ)-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル]メチル}-4-メチルフェニル)-3-[1-(2-クロロエチル)-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル]プロパノアートの調製
EtOH(10mL)及び水(3mL)に溶解したエチル 3-[1-(2-クロロエチル)-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル]-3-(4-メチル-3-{[6-(2-ニトロフェノキシ)-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル]メチル}フェニル)プロパノアート(1当量、2.78g、3.86mmol)、鉄粉(10当量、2160mg、38.6mmol)及びNH4Cl(0.5当量、103mg、1.93mmol)の混合物を、80℃で1.5時間加熱した。室温に冷やした後、混合物を濾過し、減圧下で濃縮した。残留物をEtOAcに溶解し、飽和Na2CO3水溶液で洗浄し、MgSO4で乾燥し、濾過し、減圧下で蒸発し、真空下で一晩乾燥して、標記化合物を与えた(2.314g、褐色の固体、収率87%)。
1H-NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.63 (d, 1 H), 7.52 (d, 1 H), 7.25 (d, 1 H), 7.18 (dd, 1 H), 7.16 (d, 1 H), 7.12 (d, 1 H), 6.93 (m, 1 H), 6.92 (dd, 1 H), 6.85 (d, 1 H), 6.84 (dm, 1 H), 6.81 (dm, 1 H), 6.56 (m, 1 H), 5 (t, 2 H), 4.97 (s, 2 H), 4.83 (t, 1 H), 4.45 (s, 2 H), 4.23 (s, 2 H), 4.13 (t, 2 H), 3.91 (q, 2 H), 3.16 (d, 2 H), 2.76 (s, 3 H), 2.22 (s, 3 H), 0.99 (t, 3 H)
【0864】
工程6: エチル [4,36-ジメチル-32,32-ジオキソ-26,31-ジオキサ-32λ6-チア-1,14,15,16,19-ペンタアザヘプタシクロ[25.5.3.13,7.19,13.012,16.020,25.030,34]ヘプタトリアコンタ-3(37),4,6,9(36),10,12,14,20,22,24,27,29,34-トリデカエン-8-イル]アセタートの調製
エチル 3-(3-{[6-(2-アミノフェノキシ)-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル]メチル}-4-メチルフェニル)-3-[1-(2-クロロエチル)-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル]プロパノアート(1当量、1.12g、1.62mmol)を、プロパンニトリル(50mL)に溶解し、ヨウ化ナトリウム(5当量、1.22g、8.11mmol)を室温で加えた。反応混合物を100℃で35時間加熱した。混合物を濃縮乾固し、次に水とEtOAcに分配した。有機相を分離し、MgSO4で乾燥し、濾過し、濃縮乾固して粗生成物を与え、これを溶離剤としてTFA水溶液-MeCNを用いる分取逆相クロマトグラフィーを介して精製して、標記化合物を与えた(360mg、黄色の粉末、収率34%)。
【0865】
エナンチオピュアな最終中間体を、キラルカラム上でのクロマトグラフィー分離により得た。
1H-NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.39 (d, 1 H), 7.37 (dd, 1 H), 7.34 (d, 1 H), 7.21 (d, 1 H), 7.16 (d, 1 H), 7.06 (dd, 1 H), 7 (t, 1 H), 6.9 (d, 1 H), 6.86 (d, 1 H), 6.69 (d, 1 H), 6.56 (t, 1 H), 6.37 (d, 1 H), 5.47 (dd, 1 H), 4.95/4.83 (dt+dt, 2 H), 4.8 (t, 1 H), 4.27/4.1 (d+d, 2 H), 4.21/4.15 (d+d, 2 H), 3.87 (q, 2 H), 3.79/3.68 (m+m, 2 H), 3.08/2.99 (dd+dd, 2 H), 2.7 (s, 3 H), 2.3 (s, 3 H), 0.95 (t, 3 H)
【0866】
工程7: 実施例70の調製
一般手順12を用い、反応体としてエチル [4,36-ジメチル-32,32-ジオキソ-26,31-ジオキサ-32λ6-チア-1,14,15,16,19-ペンタアザヘプタシクロ[25.5.3.13,7.19,13.012,16.020,25.030,34]ヘプタトリアコンタ-3(37),4,6,9(36),10,12,14,20,22,24,27,29,34-トリデカエン-8-イル]アセタート E1(1当量)又はE2(1当量)から出発して、標記化合物(それぞれ収率58%~92%)を得た。
【0867】
実施例70a(E1)
HRMS C33H31N5O6Sの計算値: 625.1995; [M+H]+ 実測値: 626.2062 (δ=-0.9 ppm)
【0868】
実施例70b(E2)
HRMS C33H31N5O6Sの計算値: 625.1995; [M+H]+ 実測値: 626.2062 (δ=-0.9 ppm)
1H-NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 12.07 (brs, 1 H), 7.38 (dd, 1 H), 7.38 (d, 1 H), 7.32 (d, 1 H), 7.21 (d, 1 H), 7.16 (d, 1 H), 7.06 (dd, 1 H), 7 (t, 1 H), 6.9 (d, 1 H), 6.84 (d, 1 H), 6.69 (d, 1 H), 6.56 (t, 1 H), 6.37 (d, 1 H), 5.47 (brs, 1 H), 4.95/4.82 (t+d, 2 H), 4.77 (t, 1 H), 4.27/4.09 (d+d, 2 H), 4.2/4.14 (d+d, 2 H), 3.79/3.68 (t+d, 2 H), 2.99/2.87 (dd+dd, 2 H), 2.7 (s, 3 H), 2.3 (s, 3 H)
13C-NMR (125 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 173.1, 155, 146.3, 146.2, 143.8, 141.6, 140.2, 136.4, 136.1, 133.1, 132.1, 131.4, 130.2, 129, 127.2, 127.1, 125.4, 120.1, 119.7, 119.3, 118.6, 117, 116.1, 111.8, 108.1, 51.9, 48.8, 47.6, 44.3, 41.2, 41.2, 18.6, 13.3
【0869】
実施例71: [4,37-ジメチル-33,33-ジオキソ-27,32-ジオキサ-33λ
6-チア-1,14,15,16,20-ペンタアザヘプタシクロ[26.5.3.1
3,7.1
9,13.0
12,16.0
21,26.0
31,35]オクタトリアコンタ-3(38),4,6,9(37),10,12,14,21,23,25,28,30,35-トリデカエン-8-イル]酢酸
【化90】
【0870】
工程1: エチル 3-[4-メチル-3-[[6-(2-ニトロフェノキシ)-2,2-ジオキソ-4H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3-イル]メチル]フェニル]-3-[4-メチル-1-(3-テトラヒドロピラン-2-イルオキシプロピル)ベンゾトリアゾール-5-イル]プロパノアートの調製
エチル 3-[3-(ヒドロキシメチル)-4-メチルフェニル]-3-(4-メチル-1-{3-[(オキサン-2-イル)オキシ]プロピル}-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル)プロパノアート(1当量、1890mg、3.81mmol)を、THF(25mL)に溶解し、次に6-(2-ニトロフェノキシ)-3,4-ジヒドロ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-2,2-ジオン(1.5当量、1.8g、5.58mmol)及びPPh3(3.2当量、3.2g、12.2mmol)を加えた。混合物を不活性雰囲気(N2)下で5℃に冷却し、DIAD(3.11当量、2.4g、11.9mmol)を滴下した。反応混合物を室温で2時間撹拌した。反応の完了後、溶媒を減圧下で蒸発し、粗生成物を溶離剤としてヘプタン-EtOAc(50:50)を用いるシリカゲルの順相フラッシュクロマトグラフィーにより精製して、標記化合物を黄色を帯びた固体として得た(2.04g、収率67%)。
1H-NMR (500 MHz, DMSO-d6) δppm: 8.09 (dd, 1 H), 7.71 (td, 1 H), 7.54 (d, 1 H), 7.48 (d, 1 H), 7.42 (m, 1 H), 7.38 (td, 1 H), 7.27 (d, 1 H), 7.25 (d, 1 H), 7.24 (dd, 1 H), 7.18 (dd, 1 H), 7.18 (dd, 1 H), 7.12 (d, 1 H), 7.1 (d, 1 H), 4.83 (t, 1 H), 4.68 (t, 2 H), 4.47 (s, 2 H), 4.25 (s, 2 H), 3.9 (q, 2 H), 3.6/3.31 (m+m, 2 H), 3.57/3.24 (m+m, 2 H), 3.15 (d, 2 H), 2.74 (s, 3 H), 2.23 (s, 3 H), 2.11 (m, 2 H), 1.67-1.29 (m, 6 H), 0.98 (t, 3 H)
【0871】
工程2: エチル 3-[1-(3-ヒドロキシプロピル)-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル]-3-(4-メチル-3-{[6-(2-ニトロフェノキシ)-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル]メチル}フェニル)プロパノアートの調製
エチル 3-[4-メチル-3-[[6-(2-ニトロフェノキシ)-2,2-ジオキソ-4H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3-イル]メチル]フェニル]-3-[4-メチル-1-(3-テトラヒドロピラン-2-イルオキシプロピル)ベンゾトリアゾール-5-イル]プロパノアート(1当量、2.03g、2.54mmol)を、EtOH(40mL)及びTHF(25mL)に溶解し、次にピリジニウム p-トルエンスルホナート(0.1当量、64mg、0.127mmol)を溶液に加えた。反応混合物を55℃で一晩撹拌した。反応の完了後、溶媒を蒸発し、混合物をDCMで希釈し、そして飽和NaHCO3水溶液で洗浄した。層を分離し、有機層をMgSO4で乾燥した。濾過後、濾液を濃縮して、標記化合物を白色の固体として得た(1.8g、定量)。
1H-NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 8.09 (dd, 1 H), 7.71 (td, 1 H), 7.54 (d, 1 H), 7.47 (d, 1 H), 7.38 (td, 1 H), 7.27 (d, 1 H), 7.25 (d, 1 H), 7.24 (dd, 1 H), 7.18 (dd, 1 H), 7.18 (dd, 1 H), 7.12 (d, 1 H), 7.1 (d, 1 H), 4.82 (t, 1 H), 4.65 (t, 1 H), 4.65 (m, 2 H), 4.47 (s, 2 H), 4.25 (s, 2 H), 3.9 (q, 2 H), 3.35 (q, 2 H), 3.15 (m, 2 H), 2.74 (s, 3 H), 2.23 (s, 3 H), 1.98 (m, 2 H), 0.98 (t, 3 H)
【0872】
工程3: エチル 3-[1-(3-クロロプロピル)-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル]-3-(4-メチル-3-{[6-(2-ニトロフェノキシ)-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル]メチル}フェニル)プロパノアートの調製
一般手順10を用い、反応体としてエチル 3-[1-(3-ヒドロキシプロピル)-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル]-3-(4-メチル-3-{[6-(2-ニトロフェノキシ)-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル]メチル}フェニル)プロパノアート(1当量、1.8g、2.5mmol)から出発して、標記化合物(1.8g、定量、褐色の油状物)を得た。
1H-NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 8.09 (dd, 1 H), 7.71 (td, 1 H), 7.56 (d, 1 H), 7.5 (d, 1 H), 7.38 (td, 1 H), 7.27 (d, 1 H), 7.27 (d, 1 H), 7.24 (dd, 1 H), 7.18 (dd, 1 H), 7.18 (dd, 1 H), 7.13 (d, 1 H), 7.1 (d, 1 H), 4.82 (t, 1 H), 4.74 (t, 2 H), 4.48 (s, 2 H), 4.26 (s, 2 H), 3.9 (q, 2 H), 3.58 (t, 2 H), 3.15 (d, 2 H), 2.75 (s, 3 H), 2.31 (quint., 2 H), 2.23 (s, 3 H), 0.98 (t, 3 H)
【0873】
工程4: エチル 3-(3-{[6-(2-アミノフェノキシ)-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル]メチル}-4-メチルフェニル)-3-[1-(3-クロロプロピル)-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル]プロパノアートの調製
一般手順1 工程3を用い、反応体としてエチル 3-[1-(3-クロロプロピル)-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル]-3-(4-メチル-3-{[6-(2-ニトロフェノキシ)-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル]メチル}フェニル)プロパノアート(1当量、1.8g、2.5mmol)から出発して、標記化合物(1.41g、収率82%、褐色の固体)を得た。
HRMS C36H38ClN5O6Sの計算値: 703.2231; [M+H]+ 実測値: 704.2301 (δ=-0.4 ppm)
【0874】
工程5: エチル [4,37-ジメチル-33,33-ジオキソ-27,32-ジオキサ-33λ6-チア-1,14,15,16,20-ペンタアザヘプタシクロ[26.5.3.13,7.19,13.012,16.021,26.031,35]オクタトリアコンタ-3(38),4,6,9(37),10,12,14,21,23,25,28,30,35-トリデカエン-8-イル]アセタートの調製
エチル 3-(3-{[6-(2-アミノフェノキシ)-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル]メチル}-4-メチルフェニル)-3-[1-(3-クロロプロピル)-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル]プロパノアート(1当量、500mg、0.7100mmol)を、プロパンニトリル(25mL)に溶解し、そしてヨウ化ナトリウム(2当量、213mg、1.420mmol)を室温で加えた。混合物を100℃に加熱し、5時間還流した。K2CO3(2当量、196mg、1.420mmol)を加え、混合物を100℃で6時間撹拌した。溶媒を減圧下で蒸発し、残留物をDCMと水に分配した。有機層を分離し、1M HCl水溶液、次に飽和NaHCO3水溶液で洗浄した。有機相をMgSO4で乾燥し、濾過後、減圧下で蒸発した。粗生成物を、溶離剤として水-MeCNを用いる逆相クロマトグラフィーにより精製して、標記化合物を白色の固体として与えた(125mg、0.187mmol、収率26%)。
1H-NMR (500 MHz, DMSO-d6) δppm: 7.6 (d, 1 H), 7.4 (dd, 1 H), 7.36 (d, 1 H), 7.2 (d, 1 H), 7.13 (d, 1 H), 7.04 (t, 1 H), 6.91 (d, 1 H), 6.89 (dd, 1 H), 6.88 (d, 1 H), 6.86 (d, 1 H), 6.85 (d, 1 H), 6.64 (t, 1 H), 5.05 (brt, 1 H), 4.85 (t, 1 H), 4.74/4.56 (dt+dt, 2 H), 4.29/4.11 (d+d, 2 H), 4.21/4.09 (d+d, 2 H), 3.9 (q, 2 H), 3.29/3.01 (m+m, 2 H), 3.16 (d, 2 H), 2.69 (s, 3 H), 2.27 (s, 3 H), 2.19 (qn, 2 H), 0.99 (t, 3 H)
【0875】
工程6: 実施例71の調製
一般手順12を用い、反応体としてエチル [4,37-ジメチル-33,33-ジオキソ-27,32-ジオキサ-33λ6-チア-1,14,15,16,20-ペンタアザヘプタシクロ[26.5.3.13,7.19,13.012,16.021,26.031,35]オクタトリアコンタ-3(38),4,6,9(37),10,12,14,21,23,25,28,30,35-トリデカエン-8-イル]アセタート(1当量、170mg、0.25mmol)から出発して、標記化合物(135mg、収率83%、白色の固体)を得た。
【0876】
エナンチオピュアな生成物を、キラルカラム上でのクロマトグラフィー分離により得た。
【0877】
実施例71a(E1、光学純度:97.9%)
HRMS C34H33N5O6Sの計算値: 639.2151; [M+H]+ 実測値: 640.2231 (δ=1.0 ppm)
【0878】
実施例71b(E2、光学純度 >99.9%)
HRMS C34H33N5O6Sの計算値: 639.2151; [M+H]+ 実測値: 640.2226 (δ=0.3 ppm)
1H-NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 12.32 (brs, 1 H), 7.56 (d, 1 H), 7.39 (dd, 1 H), 7.34 (d, 1 H), 7.17 (d, 1 H), 7.12 (d, 1 H), 7.04 (t, 1 H), 6.88 (dd, 1 H), 6.87 (d, 1 H), 6.86 (d, 1 H), 6.85 (d, 1 H), 6.82 (d, 1 H), 6.63 (t, 1 H), 5.04 (t, 1 H), 4.84 (t, 1 H), 4.73/4.55 (dt+dt, 2 H), 4.28/4.14 (d+d, 2 H), 4.2/4.09 (d+d, 2 H), 3.28/3.02 (m+m, 2 H), 2.96 (m, 2 H), 2.68 (s, 3 H), 2.27 (s, 3 H), 2.19 (qn, 2 H)
13C-NMR (125 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 154.7, 146.5, 146.1, 143.1, 142.4, 140.4, 137, 135.7, 132, 131.7, 131.3, 129.8, 129.3, 127.7, 127.3, 126, 120.1, 119.5, 118.9, 118.1, 117.2, 116.7, 113, 107.3, 51.5, 49.1, 45, 42.5, 41.6, 39.6, 28.3, 18.4, 13.3
【0879】
実施例72: [4-メチル-10,25,25-トリオキソ-19,24-ジオキサ-25λ
6-チア-1,9,12,13,14-ペンタアザペンタシクロ[18.5.3.1
3,7.1
11,14.0
23,27]トリアコンタ-3(30),4,6,11(29),12,20,22,27-オクタエン-8-イル]酢酸
【化91】
工程1: [(5-ブロモ-2-メチルフェニル)メトキシ](tert-ブチル)ジフェニルシランの調製
(5-ブロモ-2-メチルフェニル)メタノール(1当量、20g、99mmol)、イミダゾール(3当量、20g、297mmol)及びDCM(250mL)の混合物を、10℃で撹拌した。tert-ブチル(クロロ)ジフェニルシランを加え、混合物をこの温度で1時間撹拌した。反応の完了後、混合物を水(300mL)でクエンチし、得られた混合物をDCMで抽出し、層を分離した。有機層を無水Na
2SO
4で乾燥し、濾過し、そして濾液を減圧下で蒸発した。粗生成物を、溶離剤としてヘプタン-DCM(100:0~50:50)を用いる順相シリカゲルクロマトグラフィーにより精製した。標記化合物を無色の固体として得た(44g、定量)。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δppm: 7.63 (m, 4 H), 7.55 (d, 1 H), 7.44 (m, 6 H), 7.37 (dd, 1 H), 7.11 (d, 1 H), 4.73 (s, 2 H), 2.09 (s, 3 H), 1.04 (s, 9 H)
【0880】
工程2: 1-[3-({[tert-ブチル(ジフェニル)シリル]オキシ}メチル)-4-メチルフェニル]エタン-1-オンの調製
THF(364mL、8mL/mmol)中の[(5-ブロモ-2-メチルフェニル)メトキシ](tert-ブチル)ジフェニルシラン(1当量、20g、45.5mmol)の撹拌した溶液に、ブチルリチウム(2.6M、2当量、35mL、91mmol)を不活性雰囲気下、-78℃で滴下し、そして混合物をこの温度で一晩撹拌した。N,N-ジメチルアセトアミド(3当量、14.1g、137mmol)を-78℃で滴下し、混合物を-78℃でさらに1時間撹拌した。混合物を室温まで放温し、一晩撹拌した。反応の完了後、混合物を水でクエンチし、EtOAcで抽出し、層を分離した。有機層をNa2SO4で乾燥し、濾過し、そして濾液を減圧下で蒸発した。粗生成物を、溶離剤としてヘプタン-EtOAc-EtOH(100:0:0~70:22.5:7.5)を用いる順相シリカゲルクロマトグラフィーにより精製した。標記化合物を無色の固体として得た(9.5g、収率47%)。
1H-NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm: 8.1 (d, 1 H), 7.8 (dd, 1 H), 7.7 (dd, 4 H), 7.4 (td+d, 6 H), 7.2 (d, 1 H), 4.8 (s, 2 H), 2.6 (s, 3 H), 2.2 (s, 3 H), 1.1 (q, 9 H)
【0881】
工程3: メチル 3-[3-({[tert-ブチル(ジフェニル)シリル]オキシ}メチル)-4-メチルフェニル]-3-オキソプロパノアートの調製
炭酸ジメチル(11当量、23.4g、259.6mmol)中の1-[3-({[tert-ブチル(ジフェニル)シリル]オキシ}メチル)-4-メチルフェニル]エタン-1-オン(1当量、9.5g、23.6mmol)の撹拌した溶液に、NaH(2当量、1.88g、12mmol、47.2mmol、鉱油中60wt%)を室温で加えた。混合物を95℃で4時間加熱した。反応の完了後、混合物を室温に冷やし、水で希釈し、得られた混合物をEtOAcで抽出した。層を分離し、有機層をNa2SO4で乾燥し、濾過し、そして濾液を減圧下で蒸発した。粗生成物を、溶離剤としてヘプタン-DCM(100:0~0:100)を用いる順相シリカゲルクロマトグラフィーにより精製した。標記化合物を無色の油状物として得た(7.9g、収率73%)。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δppm: 8.05 (d, 1 H), 7.8 (dd, 1 H), 7.65 (m, 4 H), 7.51-7.4 (m, 6 H), 7.33 (d, 1 H), 4.8 (s, 2 H), 4.13 (s, 2 H), 3.64 (s, 3 H), 2.22 (s, 3 H), 1.05 (s, 9 H)
【0882】
工程4: メチル 3-アミノ-3-[3-({[tert-ブチル(ジフェニル)シリル]オキシ}メチル)-4-メチルフェニル]プロパノアートの調製
メチル 3-[3-({[tert-ブチル(ジフェニル)シリル]オキシ}メチル)-4-メチルフェニル]-3-オキソプロパノアート(1当量、7.9g、17mmol)、酢酸アンモニウム(5当量、6.6g、86mmol)及びMeOH(86mL、5mL/mmol)の混合物を、還流温度で一晩撹拌した。反応の完了後、溶媒を減圧下で蒸発して、メチル 3-[3-({[tert-ブチル(ジフェニル)シリル]オキシ}メチル)-4-メチルフェニル]-3-イミノプロパノアートを油状物として与えた。粗生成物をAcOH(43mL、2.5mL/mmol)に溶解し、水素化ホウ素ナトリウムを10℃で混合物にゆっくりと加えた。混合物を室温まで放温し、一晩撹拌した。混合物を飽和K2CO3水溶液でクエンチし、得られた混合物をEtOAcで抽出した。層を分離し、有機層をNa2SO4で乾燥し、濾過し、そして濾液を減圧下で蒸発した。粗生成物をさらに精製することなく次の工程で用いた(7.4g 油状物、収率75%)。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δppm: 7.65 (dd, 4 H), 7.4 (m, 7 H), 7.2 (dd, 1 H), 7.1 (d, 1 H), 4.7 (s, 2 H), 4.25 (m, 1 H), 3.55 (s, 3 H), 2.65 (2dd, 2 H), 2.15 (s, 3 H), 1 (s, 9 H)
【0883】
工程5: メチル 3-[(tert-ブトキシカルボニル)アミノ]-3-[3-({[tert-ブチル(ジフェニル)シリル]オキシ}メチル)-4-メチルフェニル]プロパノアートの調製
DCM(56mL、8mL/mmol)中のメチル 3-アミノ-3-[3-({[tert-ブチル(ジフェニル)シリル]オキシ}メチル)-4-メチルフェニル]プロパノアート(1当量、4g、7.02mmol)の撹拌した溶液に、TEA(1.2当量、2.5mL、18mmol)及びジ-tert-ブチル-ジカルボナート(1.2当量、1.84g、8.42mmol)を室温で加えた。混合物を室温で4時間撹拌した。反応の完了後、混合物を水で希釈し、次にEtOAcで抽出した。有機層を分離し、無水Na2SO4で乾燥し、濾過し、濃縮乾固した。粗生成物を、溶離剤としてヘプタン-EtOAc-EtOH(100:0:0~70:22.5:7.5)を用いる順相シリカゲルクロマトグラフィーにより精製した。標記化合物を無色の油状物として得た(3.7g、収率92%)。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.65 (m, 4 H), 7.4 (m, 9 H), 7.1 (dd+d, 2 H), 4.9 (m, 1 H), 4.7 (s, 2 H), 3.55 (s, 3 H), 2.7 (2dd, 2 H), 2.1 (s, 3 H), 1.3 (m, 9 H), 1 (s, 9 H)
【0884】
工程6: メチル 3-[(tert-ブトキシカルボニル)アミノ]-3-[3-(ヒドロキシメチル)-4-メチルフェニル]プロパノアートの調製
メチル 3-[(tert-ブトキシカルボニル)アミノ]-3-[3-({[tert-ブチル(ジフェニル)シリル]オキシ}メチル)-4-メチルフェニル]プロパノアート(1当量、16.4g、29.3mmol)、フッ化テトラブチルアンモニウム(1当量、26.4g、29.3mmol)及びTHF(234mL、8mL/mmol)の混合物を、室温で1時間撹拌した。反応の完了後、混合物を飽和NaHCO3水溶液でクエンチし、得られた混合物をEtOAcで抽出した。層を分離し、有機層をNa2SO4で乾燥し、濾過し、そして減圧下で蒸発した。粗生成物を、溶離剤としてヘプタン-EtOAc(80:20~30:70)を用いる順相シリカゲルクロマトグラフィーにより精製した。標記化合物を無色の油状物として得た(8.55g、収率90%)。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δppm: 7.42 (d, 1 H), 7.29 (s, 1 H), 7.08-7.02 (m, 2 H), 5.05 (t, 1 H), 4.88 (m, 1 H), 4.45 (d, 2 H), 3.55 (s, 3 H), 2.73/2.62 (2dd, 2 H), 2.19 (s, 3 H), 1.35 (s, 9 H)
【0885】
工程7: メチル 3-(3-{[6-(ベンジルオキシ)-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル]メチル}-4-メチルフェニル)-3-[(tert-ブトキシカルボニル)アミノ]プロパノアートの調製
一般手順7を用い、反応体としてメチル 3-[(tert-ブトキシカルボニル)アミノ]-3-[3-(ヒドロキシメチル)-4-メチルフェニル]プロパノアート(1当量)及び6-(ベンジルオキシ)-3,4-ジヒドロ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-2,2-ジオン(1.1当量)から出発して、標記化合物(9g、収率81%)を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.45 (d, 1 H), 7.45 (d, 2 H), 7.42 (t, 2 H), 7.38 (t, 1 H), 7.2 (m, 3 H), 7.18 (d, 1 H), 7.1 (dd, 1 H), 7 (d, 1 H), 5.09 (s, 2 H), 4.9 (m, 1 H), 4.48 (s, 2 H), 4.22 (m, 2 H), 3.55 (s, 3 H), 2.76/2.7 (2dd, 2 H), 2.23 (s, 3 H), 1.38 (s, 9 H)
【0886】
工程8: メチル 3-(3-{[6-(4-ブロモブトキシ)-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル]メチル}-4-メチルフェニル)-3-[(tert-ブトキシカルボニル)アミノ]プロパノアートの調製
一般手順8を用い、反応体としてメチル 3-(3-{[6-(ベンジルオキシ)-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル]メチル}-4-メチルフェニル)-3-[(tert-ブトキシカルボニル)アミノ]プロパノアート(1当量)から出発して、メチル 3-[(tert-ブトキシカルボニル)アミノ]-3-{3-[(6-ヒドロキシ-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル)メチル]-4-メチルフェニル}プロパノアート(4.3g、収率62%)を得た。MeCN(10mL/mmol、10mL)中の粗生成物(0.5g、1mmol、7.35mL)の溶液に、1,4-ジブロモブタン(1.5当量、0.2mL、46.5mmol)及びCs2CO3(3当量、0.6g、3mmol)を室温で加え、そして混合物を一晩撹拌した。反応の完了後、溶媒を蒸発した。粗生成物を、水-MeCNの勾配溶離(59:41~5:95)を用いる逆相クロマトグラフィーにより精製して、標記化合物を与えた(345mg 白色の固体、収率50%)。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.45 (d, 1 H), 7.25-7.15 (m, 3 H), 7.11 (d, 1 H), 7 (dd, 1 H), 6.89 (d, 1 H), 4.88 (m, 1 H), 4.45/4.2 (s+m, 4 H), 4 (t, 2 H), 3.6 (t, 2 H), 3.55 (s, 3 H), 2.77/2.68 (2dd, 2 H), 2.22 (s, 3 H), 1.95 (m, 2 H), 1.8 (m, 2 H), 1.35 (s, 9 H)
【0887】
工程9: メチル 3-(3-{[6-(4-アジドブトキシ)-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル]メチル}-4-メチルフェニル)-3-[(tert-ブトキシカルボニル)アミノ]プロパノアートの調製
メチル 3-(3-{[6-(4-ブロモブトキシ)-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル]メチル}-4-メチルフェニル)-3-[(tert-ブトキシカルボニル)アミノ]プロパノアート(1当量、345mg、0.538mmol)、アジ化ナトリウム(2.3当量、80mg、1.23mmol)及びDMF(10mL)の混合物を、室温で一晩撹拌した。反応の完了後、混合物を氷冷水でクエンチし、得られた混合物をEtOAcで抽出した。層を分離し、有機層をNa2SO4で乾燥し、そして濾過した。溶媒を減圧下で蒸発した。粗生成物を、水-MeCNの勾配溶離(100:0~0:100)を用いる逆相クロマトグラフィーにより精製して、標記化合物を与えた(290mg 白色の固体、収率50%)。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.42 (d, 1 H), 7.25-7.15 (m, 3 H), 7.12 (d, 1 H), 6.99 (dd, 1 H), 6.9 (d, 1 H), 4.88 (m, 1 H), 4.45 (s, 2 H), 4.2 (2d, 2 H), 4 (t, 2 H), 3.57 (s, 3 H), 3.4 (t, 2 H), 2.77/2.68 (2dd, 2 H), 2.25 (s, 3 H), 1.8-1.65 (m, 4 H), 1.35 (s, 9 H)
【0888】
工程10: tert-ブチル 1-[4-({3-[(5-{1-[(tert-ブトキシカルボニル)アミノ]-3-メトキシ-3-オキソプロピル}-2-メチルフェニル)メチル]-2,2-ジオキソ-3,4-ジヒドロ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-6-イル}オキシ)ブチル]-1H-1,2,3-トリアゾール-4-カルボキシラートの調製
tert-ブタノール(1.86mL、5mL/mmol)及び水(0.75mL、2mL/mmol)中のメチル 3-(3-{[6-(4-アジドブトキシ)-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル]メチル}-4-メチルフェニル)-3-[(tert-ブトキシカルボニル)アミノ]プロパノアート(1当量、225mg、0.372mmol)の撹拌した溶液に、tert-ブチル プロパ-2-イノアート(1当量、47mg、0.372mmol)、硫酸銅(0.06当量、3.6mg、0.022mmol)及びアスコルビン酸ナトリウム(0.2当量、15mg、0.075mmol)を室温で加え、混合物を24時間撹拌した。反応物を0.1M HCl水溶液でクエンチし、得られた混合物をEtOAcで抽出した。層を分離し、有機層をNa2SO4で乾燥し、そして濾過した。溶媒を減圧下で蒸発した。粗生成物を、溶離剤としてDCM-EtOAc(100:0~80:20)を用いる順相シリカゲルクロマトグラフィーにより精製した。標記化合物を無色のガム状物として得た(263mg、収率96%)。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δppm: 8.68 (s, 1 H), 7.45 (d, 1 H), 7.2 (m, 3 H), 7.15 (d, 1 H), 7 (dd, 1 H), 6.9 (d, 1 H), 4.9 (m, 1 H), 4.5 (t, 2 H), 4.45 (s, 2 H), 4.2 (m, 2 H), 3.98 (t, 2 H), 3.55 (s, 3 H), 2.7 (m, 2 H), 2.25 (s, 3 H), 2 (m, 2 H), 1.7 (m, 2 H), 1.5 (s, 9 H), 1.3 (s, 9 H)
【0889】
工程11: 1-{4-[(3-{[5-(1-アミノ-3-メトキシ-3-オキソプロピル)-2-メチルフェニル]メチル}-2,2-ジオキソ-3,4-ジヒドロ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-6-イル)オキシ]ブチル}-1H-1,2,3-トリアゾール-4-カルボン酸塩酸塩の調製
ジオキサン(10mL/mmol、2.74mL)中のtert-ブチル 1-[4-({3-[(5-{1-[(tert-ブトキシカルボニル)アミノ]-3-メトキシ-3-オキソプロピル}-2-メチルフェニル)メチル]-2,2-ジオキソ-3,4-ジヒドロ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-6-イル}オキシ)ブチル]-1H-1,2,3-トリアゾール-4-カルボキシラート(1当量、200mg、0.274mmol)の溶液に、HCl(ジオキサン中4M)(5.5当量、0.377mL)を0℃で加えた。反応混合物を室温まで放温し、室温で4時間撹拌した。反応の完了後、揮発物を減圧下で蒸発乾固した。粗生成物をさらに精製することなく用いた(174mg、定量)。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 8.8-8.4 (m, 3 H), 8.71 (s, 1 H), 7.4 (dd+d, 2 H), 7.3 (d, 1 H), 7.15 (d, 1 H), 7 (dd+d, 2 H), 4.62 (t, 1 H), 4.52 (s, 2 H), 4.5 (t, 2 H), 4.25 (m, 2 H), 4 (t, 2 H), 3.6 (s, 3 H), 3.12/2.98 (2dd, 2 H), 2.3 (s, 3 H), 2.02 (m, 2 H), 1.7 (m, 2 H)
【0890】
工程12: メチル [4-メチル-10,25,25-トリオキソ-19,24-ジオキサ-25λ6-チア-1,9,12,13,14-ペンタアザペンタシクロ[18.5.3.13,7.111,14.023,27]トリアコンタ-3(30),4,6,11(29),12,20,22,27-オクタエン-8-イル]アセタートの調製
1-{4-[(3-{[5-(1-アミノ-3-メトキシ-3-オキソプロピル)-2-メチルフェニル]メチル}-2,2-ジオキソ-3,4-ジヒドロ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-6-イル)オキシ]ブチル}-1H-1,2,3-トリアゾール-4-カルボン酸塩酸塩(1当量、154mg、0.252mmol)を、DCM(126mL、500mL/mmol)に溶解し、次にTEA(5当量、0.176mL、1.262mmol)、ベンゾトリアゾール-1-オール(1.2当量、41mg、0.303mmol)及びN-(3-ジメチルアミノプロピル)-N’-エチルカルボジイミド塩酸塩(1.2当量、58mg、0.303mmol)を加えた。混合物を室温で一晩撹拌し、水(30mL)でクエンチし、そしてDCMで抽出した。有機相を分離し、ブラインで洗浄し、Na2SO4で乾燥し、濾過し、濃縮して粗生成物を与え、これを水-MeCNの勾配溶離(64:36~28:72)を用いる逆相クロマトグラフィーにより精製して、標記化合物を与えた(43mg 白色の固体、収率31%)。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 8.2 (d, 1 H), 8.11 (s, 1 H), 7.21 (m, 2 H), 6.98 (d, 1 H), 6.91 (d, 1 H), 6.75 (dd, 1 H), 6 (d, 1 H), 5.61 (m, 1 H), 4.7/4.38 (2m, 2 H), 4.3 (2d, 2 H), 4.18/4.05 (2d, 2 H), 4/3.61 (2m, 2 H), 3.65 (s, 3 H), 3.2/3.1 (2m, 2 H), 2.45 (s, 3 H), 2.4-1.9 (m, 4 H)
【0891】
工程13: 実施例72の調製
一般手順12を用い、反応体としてメチル [4-メチル-10,25,25-トリオキソ-19,24-ジオキサ-25λ6-チア-1,9,12,13,14-ペンタアザペンタシクロ[18.5.3.13,7.111,14.023,27]トリアコンタ-3(30),4,6,11(29),12,20,22,27-オクタエン-8-イル]アセタート(1当量)から出発して、標記化合物(白色の固体、定量)を得た。
【0892】
エナンチオピュアな生成物を、キラルカラム上でのクロマトグラフィー分離により得た。
【0893】
実施例72a(E1)
HRMS C25H27N5O7Sの計算値: 541.1631; [M+H]+ 実測値: 542.1709 (δ=0.9 ppm)
【0894】
実施例72b(E2)
HRMS C25H27N5O7Sの計算値: 541.1631; [M+H]+ 実測値: 542. 1708 (δ=0.7 ppm)
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 12.3 (m, 1 H), 9.15 (d, 1 H), 8.66 (s, 1 H), 7.31 (dd, 1 H), 7.25 (d, 1 H), 7.11 (d, 1 H), 7.06 (d, 1 H), 6.86 (dd, 1 H), 6.2 (d, 1 H), 5.41 (m, 1 H), 4.53 (m, 2 H), 4.53/3.99 (dd, 2 H), 4.39/3.77 (dd, 2 H), 3.39/2.81 (2m, 2 H), 2.84/2.72 (2dd, 2 H), 2.35 (s, 3 H), 2.16-1.7 (m, 4 H)
【0895】
実施例73: [4,10,14-トリメチル-29,29-ジオキソ-17,23,28-トリオキサ-29λ
6-チア-1,12,13,14-テトラアザヘキサシクロ[22.5.3.1
3,7.1
9,16.0
11,15.0
27,31]テトラトリアコンタ-3(34),4,6,9(33),10,12,15,24,26,31-デカエン-8-イル]酢酸
【化92】
【0896】
工程A1: メチル 3-(1,4-ジメチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル)-3-[3-(ヒドロキシメチル)-4-メチルフェニル]プロパノアートの調製
一般手順6を用い、反応体としてメチル (2E)-3-(1,4-ジメチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル)プロパ-2-エノアート(1当量)及び[2-メチル-5-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル]メタノール(1.3当量)から出発して、標記化合物(橙色の油状物、収率88%)を得た。
1H-NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.57 (d, 1 H), 7.47 (d, 1 H), 7.24 (d, 1 H), 7.1 (dd, 1 H), 7.02 (d, 1 H), 4.99 (t, 1 H), 4.84 (t, 1 H), 4.4 (d, 2 H), 4.23 (s, 3 H), 3.48 (s, 3 H), 3.18/3.13 (dd+dd, 2 H), 2.75 (s, 3 H), 2.15 (s, 3 H)
【0897】
工程1: メチル 3-(3-{[6-(ベンジルオキシ)-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル]メチル}-4-メチルフェニル)-3-(1,4-ジメチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル)プロパノアートの調製
一般手順7を用い、反応体としてメチル メチル 3-(1,4-ジメチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル)-3-[3-(ヒドロキシメチル)-4-メチルフェニル]プロパノアート(1当量)及び6-(ベンジルオキシ)-3,4-ジヒドロ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-2,2-ジオン(1.2当量)から出発して、標記化合物(ベージュ色の固体泡状物、収率84%)を得た。
1H-NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.56 (d, 1 H), 7.49 (d, 1 H), 7.48-7.32 (m, 5 H), 7.21 (d, 1 H), 7.18 (dd, 1 H), 7.13 (d, 1 H), 7.13 (d, 1 H), 7.07 (dd, 1 H), 6.94 (d, 1 H), 5.1 (s, 2 H), 4.85 (t, 1 H), 4.42 (s, 2 H), 4.22/4.19 (d+d, 2 H), 4.2 (s, 3 H), 3.48 (s, 3 H), 3.22/3.17 (dd+dd, 2 H), 2.75 (s, 3 H), 2.22 (s, 3 H)
【0898】
工程2: メチル 3-(3-{[6-(ベンジルオキシ)-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル]メチル}-4-メチルフェニル)-3-(7-ブロモ-1,4-ジメチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル)プロパノアートの調製
メチル 3-(3-{[6-(ベンジルオキシ)-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル]メチル}-4-メチルフェニル)-3-(1,4-ジメチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル)プロパノアート(1当量、1g、1.59mmol)を、ニトロメタン(20mL)に溶解し、次にOxone(登録商標)(3当量、2.31g、4.79mmol)及び臭化カリウム(1.2当量、0.23g、1.92mmol)を加えた。反応混合物を60℃で一晩撹拌し、DCM(30mL)で希釈し、そして水(50mL)で洗浄した。有機相をMgSO4で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮して粗生成物を与え、これを5mM NH4HCO3水溶液-MeCNの勾配溶離(95:5~0:100)を用いる分取逆相クロマトグラフィーにより精製して、標記化合物を与えた(収率35%)。
1H-NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.68 (s, 1 H), 7.49-7.31 (m, 5 H), 7.25 (d, 1 H), 7.21 (dd, 1 H), 7.16 (d, 1 H), 7.13 (d, 1 H), 7.06 (dd, 1 H), 6.96 (d, 1 H), 5.1 (s, 2 H), 4.83 (t, 1 H), 4.47/4.42 (d+d, 2 H), 4.41 (s, 3 H), 4.22 (s, 2 H), 3.49 (s, 3 H), 3.24 (d, 2 H), 2.73 (s, 3 H), 2.23 (s, 3 H)
【0899】
工程3: メチル 3-(3-{[6-(ベンジルオキシ)-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル]メチル}-4-メチルフェニル)-3-(7-{[5-(ベンジルオキシ)ペンチル]オキシ}-1,4-ジメチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル)プロパノアートの調製
メチル 3-(3-{[6-(ベンジルオキシ)-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル]メチル}-4-メチルフェニル)-3-(7-ブロモ-1,4-ジメチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル)プロパノアート(1当量、391mg、0.554mmol)を、トルエン(20mL)に溶解し、次に5-ベンジルオキシペンタン-1-オール(10当量、1.07g、5.54mmol)、Cs2CO3(10当量、1.81g、5.54mmol)、2-(ジ-tert-ブチルホスフィノ)-1,1’-ビナフチル(0.1当量、22mg、0.055mmol)及び二酢酸パラジウム触媒(0.08当量、10mg、0.044mmol)を加えた。反応混合物を不活性雰囲気下、70℃で3日間撹拌した。溶媒を蒸発し、次に混合物をEtOAc(20mL)及び水(20mL)で希釈した。有機相を分離し、水相をさらにEtOAc(3×20mL)で抽出した。合わせた有機相をMgSO4で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮して粗生成物を与え、これを5mM NH4HCO3水溶液-MeCNの勾配溶離(95:5~0:100)を用いる分取逆相クロマトグラフィーにより精製して、標記化合物を与えた(無色の油状物、収率11%)。
1H-NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.47-7.19 (m, 12 H), 7.13 (d, 1 H), 7.13 (d, 1 H), 7.06 (dd, 1 H), 6.93 (d, 1 H), 6.88 (s, 1 H), 5.08 (s, 2 H), 4.8 (t, 1 H), 4.47/4.42 (d+d, 2 H), 4.42 (s, 2 H), 4.29 (s, 3 H), 4.24/4.19 (d+d, 2 H), 4.15/4.06 (m+m, 2 H), 3.49 (s, 3 H), 3.43 (t, 2 H), 3.22 (m, 2 H), 2.62 (s, 3 H), 2.21 (s, 3 H), 1.84-1.03 (m, 6 H)
【0900】
工程4: メチル 3-{3-[(6-ヒドロキシ-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル)メチル]-4-メチルフェニル}-3-{7-[(5-ヒドロキシペンチル)オキシ]-1,4-ジメチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル}プロパノアートの調製
一般手順8を用い、反応体としてメチル 3-(3-{[6-(ベンジルオキシ)-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル]メチル}-4-メチルフェニル)-3-(7-{[5-(ベンジルオキシ)ペンチル]オキシ}-1,4-ジメチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル)プロパノアート(1当量)から出発して、標記化合物(白色の固体泡状物、収率82%)を得た。
1H-NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 9.69 (s, 1 H), 7.24 (d, 1 H), 7.21 (dd, 1 H), 7.13 (d, 1 H), 6.99 (d, 1 H), 6.88 (s, 1 H), 6.78 (dd, 1 H), 6.58 (d, 1 H), 4.79 (t, 1 H), 4.42/4.36 (d+d, 2 H), 4.39 (brs, 1 H), 4.35 (s, 3 H), 4.23/4.16 (d+d, 2 H), 4.16/4.07 (m+m, 2 H), 3.51 (s, 3 H), 3.42 (m, 2 H), 3.23/3.19 (m+m, 2 H), 2.61 (s, 3 H), 2.22 (s, 3 H), 1.85-1.43 (m, 6 H)
【0901】
工程5: メチル 3-{7-[(5-クロロペンチル)オキシ]-1,4-ジメチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル}-3-{3-[(6-ヒドロキシ-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル)メチル]-4-メチルフェニル}プロパノアート塩酸塩の調製
一般手順10を用い、反応体としてメチル 3-{3-[(6-ヒドロキシ-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル)メチル]-4-メチルフェニル}-3-{7-[(5-ヒドロキシペンチル)オキシ]-1,4-ジメチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル}プロパノアート(1当量)から出発して、標記化合物(オフホワイトの固体泡状物、定量)を得た。
1H-NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 9.71 (brs, 1 H), 7.24 (d, 1 H), 7.21 (dd, 1 H), 7.13 (d, 1 H), 6.99 (d, 1 H), 6.89 (s, 1 H), 6.79 (dd, 1 H), 6.58 (d, 1 H), 4.79 (t, 1 H), 4.42/4.37 (d+d, 2 H), 4.35 (s, 3 H), 4.23/4.17 (d+d, 2 H), 4.17/4.07 (m+m, 2 H), 3.66 (t, 2 H), 3.51 (s, 3 H), 3.24/3.19 (dd+dd, 2 H), 2.61 (s, 3 H), 2.22 (s, 3 H), 1.81 (m, 2 H), 1.79 (m, 2 H), 1.59 (m, 2 H)
【0902】
工程6: メチル [4,10,14-トリメチル-29,29-ジオキソ-17,23,28-トリオキサ-29λ6-チア-1,12,13,14-テトラアザヘキサシクロ[22.5.3.13,7.19,16.011,15.027,31]テトラトリアコンタ-3(34),4,6,9(33),10,12,15,24,26,31-デカエン-8-イル]アセタートの調製
一般手順11を用い、反応体としてメチル 3-{7-[(5-クロロペンチル)オキシ]-1,4-ジメチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル}-3-{3-[(6-ヒドロキシ-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル)メチル]-4-メチルフェニル}プロパノアート塩酸塩(1当量)から出発して、標記化合物(ベージュ色の固体、19%)を得た。
1H-NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.4 (dd, 1 H), 7.2 (d, 1 H), 7.1 (s, 1 H), 7.07 (m, 1 H), 7.07 (d, 1 H), 6.97 (m, 1 H), 6.96 (m, 1 H), 4.77 (t, 1 H), 4.42/4.26 (d+d, 2 H), 4.35 (s, 3 H), 4.29/4.07 (m+m, 2 H), 4.18 (t, 2 H), 4.11/4.05 (d+d, 2 H), 3.49 (s, 3 H), 3.32/3.18 (dd+dd, 2 H), 2.52 (s, 3 H), 2.31 (s, 3 H), 2.1-1.58 (m, 6 H)
【0903】
工程7: 実施例73の調製
一般手順12を用い、反応体としてメチル [4,10,14-トリメチル-29,29-ジオキソ-17,23,28-トリオキサ-29λ6-チア-1,12,13,14-テトラアザヘキサシクロ[22.5.3.13,7.19,16.011,15.027,31]テトラトリアコンタ-3(34),4,6,9(33),10,12,15,24,26,31-デカエン-8-イル]アセタート(1当量)から出発して、標記化合物(白色の固体、収率72%)を得た。
【0904】
エナンチオピュアな生成物を、キラルカラム上でのクロマトグラフィー分離により得た。
【0905】
実施例73a(E1)
HRMS C31H34N4O7Sの計算値: 606.2148; [M+H]+ 実測値: 607.2223 (δ=0.3 ppm)
【0906】
実施例73b(E2)
HRMS C31H34N4O7Sの計算値: 606.2148; [M+H]+ 実測値: 607.2223 (δ=0.3 ppm)
1H-NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ ppm 7.4 (d, 1 H), 7.19 (d, 1 H), 7.13 (s, 1 H), 7.06 (d, 1 H), 7.02 (d, 1 H), 6.99 (d, 1 H), 6.96 (dd, 1 H), 4.73 (t, 1 H), 4.41/4.29 (d+d, 2 H), 4.35 (s, 3 H), 4.28/4.08 (m+m, 2 H), 4.17 (t, 2 H), 4.14/3.99 (d+d, 2 H), 3.16/3.02 (dd+dd, 2 H), 2.5 (s, 3 H), 2.31 (s, 3 H), 2/1.92 (m+m, 2 H), 1.9/1.74 (m+m, 2 H), 1.73/1.63 (m+m, 2 H)
13C-NMR (125 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 173.5, 155.7, 148.3, 144.8, 143.6, 142.3, 137.6, 136.4, 132.8, 131.2, 129.9, 129.8, 123.9, 119.4, 118.1, 117.9, 117.6, 113.8, 107, 68.3, 68.1, 51.9, 49.8, 42.2, 41.7, 36.9, 27.4, 26.7, 21.1, 18.7, 12.8
【0907】
実施例74: 2-[4,31-ジメチル-27,27-ジオキソ-21,26-ジオキサ-27λ
6-チア-1,14,15,16-テトラアザヘキサシクロ[20.5.3.1
3,7.1
9,13.0
12,16.0
25,29]ドトリアコンタ-3(32),4,6,9(31),10,12,14,22,24,29-デカエン-8-イル]-2-メチルプロパン酸
【化93】
【0908】
工程1: 2-[(5-ブロモ-2-メチルフェニル)メトキシ]オキサンの調製
0℃で、DCM(50mL)中の(5-ブロモ-2-メチルフェニル)メタノール(1当量、7.05g、35.1mmol)の溶液に、4-メチルベンゼン-1-スルホン酸一水和物(0.01当量、0.07g、0.351mmol)を加え、続いて3,4-ジヒドロ-2H-ピラン(1.1当量、3.52mL、38.6mmol)を加えた。反応混合物を室温に温め、1時間撹拌した後、飽和NaHCO3(30mL)でクエンチした。相を分離した。水相をDCM(30mL)で抽出し、合わせた有機相をMgSO4で乾燥し、そして濾過した。溶媒を減圧下で除去して、標記化合物を与えた(10g、定量)。
1H-NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.49 (d, 1 H), 7.38 (dd, 1 H), 7.15 (d, 1 H), 4.7 (t, 1 H), 4.66/4.42 (d+d, 2 H), 3.77/3.49 (m+m, 2 H), 2.22 (s, 3 H), 1.82-1.41 (m, 6 H)
【0909】
工程2: 4-メチル-3-{[(オキサン-2-イル)オキシ]メチル}ベンズアルデヒドの調製
THF(40mL)中の2-[(5-ブロモ-2-メチルフェニル)メトキシ]オキサン(1当量、5g、18mmol)の撹拌した溶液に、N1,N1,N2,N2-テトラメチルエタン-1,2-ジアミン(1.5当量、3.1g、26mmol)を加えた。混合物を-75℃に冷却し、ブチルリチウム(1.5当量、26mmol)を滴下し、そして混合物を-75℃でさらに30分間撹拌した。DMF(2当量、2.6g、35mmol)を滴下し、温度を室温まで放温し、そして混合物を室温でさらに1時間撹拌した。反応の完了後、混合物を水(80ml)に注ぎ、EtOAcで抽出した。分離した有機層をMgSO4で乾燥し、濾過し、そして蒸発乾固した。粗油状物を、溶離剤としてヘプタン-EtOAc(100:0~0:100)を用いる順相シリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、標記化合物を与えた(4g、収率97%)。
1H-NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 9.97 (s, 1 H), 7.87 (d, 1 H), 7.75 (dd, 1 H), 7.42 (d, 1 H), 4.76/4.51 (d+d, 2 H), 4.73 (dd, 1 H), 3.79/3.5 (m+m, 2 H), 2.36 (s, 3 H), 1.83-1.41 (m, 6 H)
【0910】
工程3: {1-[4-(ベンジルオキシ)ブチル]-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル}(4-メチル-3-{[(オキサン-2-イル)オキシ]メチル}フェニル)メタノールの調製
1-[4-(ベンジルオキシ)ブチル]-5-ブロモ-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール(1当量、1.04g、2.78mmol)を、THF(40mL)に溶解し、そしてN1,N1,N2,N2-テトラメチルエタン-1,2-ジアミン(1.5当量、484mg、4.17mmol)を加えた。混合物を-75℃に冷却し、ブチルリチウム(3当量、8.34mmol)を滴下し、そして混合物を-75℃で30分間撹拌した。THF(10mL)に溶解した4-メチル-3-{[(オキサン-2-イル)オキシ]メチル}ベンズアルデヒド(2当量、1.3g、5.5mmol)を加え、反応混合物を室温で2時間撹拌した。反応の完了後、混合物を水(100ml)に注ぎ、EtOAc(2×50ml)で抽出し、合わせた有機層をMgSO4で乾燥し、濾過し、減圧下で蒸発乾固した。粗油状物を、溶離剤としてヘプタン-EtOAc(100:0~0:100)を用いる順相シリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、標記化合物を与えた(0.4g、収率27%)。
1H-NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.61 (d, 1 H), 7.59 (d, 1 H), 7.35-7.23 (m, 5 H), 7.25 (d, 1 H), 7.17 (dd, 1 H), 7.09 (d, 1 H), 6.05 (d, 1 H), 5.89 (d, 1 H), 4.67 (t, 2 H), 4.61/4.37 (d+d, 2 H), 4.59 (dd, 1 H), 4.4 (s, 2 H), 3.67/3.37 (m+m, 2 H), 3.42 (t, 2 H), 2.67/2.66 (s, 3 H), 2.21 (s, 3 H), 1.94 (m, 2 H), 1.7-1.3 (m, 6 H), 1.49 (m, 2 H)
【0911】
工程4: メチル 3-{1-[4-(ベンジルオキシ)ブチル]-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル}-2,2-ジメチル-3-(4-メチル-3-{[(オキサン-2-イル)オキシ]メチル}フェニル)プロパノアートの調製
{1-[4-(ベンジルオキシ)ブチル]-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル}(4-メチル-3-{[(オキサン-2-イル)オキシ]メチル}フェニル)メタノール(1当量、4.04g、7.62mmol)を、MeCN(50mL)に溶解し、2,2,2-トリクロロアセトニトリル(2当量、2.2g、15.25mmol)及び2,3,4,6,7,8,9,10-オクタヒドロピリミド[1,2-a]アゼピン(0.05当量、58.06mg、0.38mmol)を加えた。混合物を室温で45分間撹拌し、次に[(1-メトキシ-2-メチルプロパ-1-エン-1-イル)オキシ](トリメチル)シラン(2.5当量、3.32g、19.07mmol)及び1,1,1-トリフルオロ-N-(トリフルオロメタンスルホニル)-メタンスルホンアミド(0.1当量、0.21g、0.76mmol)を加えた。反応混合物を室温で2時間撹拌した。反応の完了後、飽和NaHCO3水溶液(40ml)を加え、そして層を分離した。水層をEtOAc(2×50mL)で抽出し、合わせた有機層をMgSO4で乾燥し、濾過し、減圧下で蒸発して、標記化合物を与えた(4.6g、収率98%)。
1H-NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.61-7.54 (d, 1 H), 7.61-7.54 (d, 1 H), 7.35-7.23 (m, 5 H), 7.22 (d, 1 H), 7.13 (dd, 1 H), 7.06 (d, 1 H), 4.77 (s, 1 H), 4.66 (t, 2 H), 4.58/4.38 (d+d, 2 H), 4.57 (m, 1 H), 4.4 (s, 2 H), 3.67/3.35 (m+m, 2 H), 3.43 (s, 3 H), 3.42 (t, 2 H), 2.7/2.69 (s, 3 H), 2.19 (s, 3 H), 1.94 (m, 2 H), 1.75-1.31 (m, 6 H), 1.52 (m, 2 H), 1.3 (s, 3 H), 1.23 (s, 3 H)
【0912】
工程5: メチル 3-{1-[4-(ベンジルオキシ)ブチル]-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル}-3-[3-(ヒドロキシメチル)-4-メチルフェニル]-2,2-ジメチルプロパノアートの調製
メチル 3-{1-[4-(ベンジルオキシ)ブチル]-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル}-2,2-ジメチル-3-(4-メチル-3-{[(オキサン-2-イル)オキシ]メチル}フェニル)プロパノアート(1当量、4.6g、7.49mmol)を、MeOH(80mL)に溶解し、そして4-メチルベンゼンスルホン酸ピリジン錯体(0.05当量、94.2mg、0.375mmol)を加えた。55℃で2時間撹拌した後、反応混合物を室温に冷やし、減圧下で蒸発乾固して、DCMに溶解し、飽和NaHCO3水溶液(2×50mL)、次にブライン(50ml)で抽出した。有機層をMgSO4で乾燥し、濾過し、減圧下で蒸発して、標記化合物を与えた(3.93g、収率99%)。
1H-NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.61 (d, 1 H), 7.59 (d, 1 H), 7.36-7.23 (m, 5 H), 7.28 (d, 1 H), 7.09 (dd, 1 H), 7.01 (d, 1 H), 5.01 (t, 1 H), 4.76 (s, 1 H), 4.66 (t, 2 H), 4.41 (d, 2 H), 4.4 (s, 2 H), 3.43 (t, 2 H), 3.42 (s, 3 H), 2.7 (s, 3 H), 2.15 (s, 3 H), 1.95 (m, 2 H), 1.52 (m, 2 H), 1.3 (s, 3 H), 1.24 (s, 3 H)
【0913】
工程6: メチル 3-{1-[4-(ベンジルオキシ)ブチル]-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル}-3-(3-{[6-(ベンジルオキシ)-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル]メチル}-4-メチルフェニル)-2,2-ジメチルプロパノアートの調製
一般手順7を用い、反応体としてメチル 3-{1-[4-(ベンジルオキシ)ブチル]-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル}-3-[3-(ヒドロキシメチル)-4-メチルフェニル]-2,2-ジメチルプロパノアート(1当量)及び6-(ベンジルオキシ)-3,4-ジヒドロ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-2,2-ジオン(1当量)から出発して、標記化合物(収率62%)を得た。
1H-NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.59 (d, 1 H), 7.57 (d, 1 H), 7.46 (dm, 2 H), 7.41 (tm, 2 H), 7.34 (tm, 1 H), 7.3 (tm, 2 H), 7.25 (tm, 1 H), 7.25 (dm, 2 H), 7.23 (d, 1 H), 7.19 (dd, 1 H), 7.14 (d, 1 H), 7.12 (d, 1 H), 7.08 (dd, 1 H), 6.89 (d, 1 H), 5.1 (s, 2 H), 4.77 (s, 1 H), 4.63 (t, 2 H), 4.42 (s, 2 H), 4.38 (s, 2 H), 4.28/4.17 (d+d, 2 H), 3.44 (s, 3 H), 3.4 (t, 2 H), 2.71 (s, 3 H), 2.22 (s, 3 H), 1.93 (m, 2 H), 1.49 (m, 2 H), 1.29/1.25 (s+s, 6 H)
【0914】
工程7: メチル 3-[1-(4-ヒドロキシブチル)-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル]-3-{3-[(6-ヒドロキシ-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル)メチル]-4-メチルフェニル}-2,2-ジメチルプロパノアートの調製
一般手順8を用い、反応体としてメチル 3-{1-[4-(ベンジルオキシ)ブチル]-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル}-3-(3-{[6-(ベンジルオキシ)-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル]メチル}-4-メチルフェニル)-2,2-ジメチルプロパノアート(1当量)から出発して、標記化合物(収率99%)を得た。
1H-NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 9.71 (s, 1 H), 7.61 (m, 1 H), 7.61 (m, 1 H), 7.21 (d, 1 H), 7.19 (dd, 1 H), 7.13 (d, 1 H), 7 (d, 1 H), 6.8 (dd, 1 H), 6.57 (d, 1 H), 4.76 (s, 1 H), 4.65 (t, 2 H), 4.44 (brs, 1 H), 4.37 (s, 2 H), 4.26/4.15 (d+d, 2 H), 3.45 (s, 3 H), 3.39 (t, 2 H), 2.71 (s, 3 H), 2.23 (s, 3 H), 1.91 (qn, 2 H), 1.38 (qn, 2 H), 1.3 (s, 3 H), 1.25 (s, 3 H)
【0915】
工程8: メチル 3-[1-(4-クロロブチル)-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル]-3-{3-[(6-ヒドロキシ-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル)メチル]-4-メチルフェニル}-2,2-ジメチルプロパノアートの調製
一般手順10を用い、反応体としてメチル 3-[1-(4-ヒドロキシブチル)-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル]-3-{3-[(6-ヒドロキシ-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル)メチル]-4-メチルフェニル}-2,2-ジメチルプロパノアート(1当量)から出発して、標記化合物(収率98%)を得た。
1H-NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 9.6 (brs, 1 H), 7.65 (d, 1 H), 7.62 (d, 1 H), 7.21 (d, 1 H), 7.2 (dd, 1 H), 7.13 (d, 1 H), 7.01 (d, 1 H), 6.81 (dd, 1 H), 6.58 (d, 1 H), 4.77 (s, 1 H), 4.7 (t, 2 H), 4.37 (s, 2 H), 4.27/4.15 (d+d, 2 H), 3.65 (t, 2 H), 3.45 (s, 3 H), 2.71 (s, 3 H), 2.23 (s, 3 H), 2.01 (qn, 2 H), 1.71 (qn, 2 H), 1.3 (s, 3 H), 1.26 (s, 3 H)
【0916】
工程9: メチル 2-[4,31-ジメチル-27,27-ジオキソ-21,26-ジオキサ-27λ6-チア-1,14,15,16-テトラアザヘキサシクロ[20.5.3.13,7.19,13.012,16.025,29]ドトリアコンタ-3(32),4,6,9(31),10,12,14,22,24,29-デカエン-8-イル]-2-メチルプロパノアートの調製
一般手順11を用い、反応体としてメチル 3-[1-(4-クロロブチル)-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル]-3-{3-[(6-ヒドロキシ-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル)メチル]-4-メチルフェニル}-2,2-ジメチルプロパノアート(1当量、3.2g、4.99mmol)から出発して、標記化合物(2.95g、収率97%)を得た。
1H-NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.6 (d, 1 H), 7.5 (d, 1 H), 7.38 (dd, 1 H), 7.27 (d, 1 H), 7.01 (d, 1 H), 6.81 (dd, 1 H), 6.67 (d, 1 H), 5.85 (br., 1 H), 4.81 (s, 1 H), 4.8/4.73 (m+m, 2 H), 4.35/3.84 (brd+brd, 2 H), 4.08/3.65 (d+d, 2 H), 3.7/3.43 (br+m, 2 H), 3.43 (s, 3 H), 2.63 (s, 3 H), 2.33 (s, 3 H), 2.21/2.06 (m+m, 2 H), 1.84/1.64 (m+m, 2 H), 1.27/1.13 (s+s, 6 H)
【0917】
工程10: 実施例74の調製
一般手順12を用い、反応体としてメチル 2-[4,31-ジメチル-27,27-ジオキソ-21,26-ジオキサ-27λ6-チア-1,14,15,16-テトラアザヘキサシクロ[20.5.3.13,7.19,13.012,16.025,29]ドトリアコンタ-3(32),4,6,9(31),10,12,14,22,24,29-デカエン-8-イル]-2-メチルプロパノアートから出発して、標記化合物を得た。
【0918】
エナンチオピュアな生成物を、キラルカラム上でのクロマトグラフィー分離により得た。
【0919】
実施例74a(E1)
HRMS C31H34N4O6Sの計算値: 590.2199; [M+H]+ 実測値: 591.2272 (δ=0.0 ppm)
【0920】
実施例74b(E2)
HRMS C31H34N4O6Sの計算値: 590.2199; [M+H]+ 実測値: 591.2277 (δ=0.9 ppm)
1H-NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 12.34 (brs, 1 H), 7.61 (d, 1 H), 7.53 (d, 1 H), 7.46 (dd, 1 H), 7.26 (d, 1 H), 7 (d, 1 H), 6.81 (dd, 1 H), 6.61 (brs, 1 H), 5.85 (brs, 1 H), 4.84 (s, 1 H), 4.79/4.73 (m+m, 2 H), 4.27/3.87 (brd+brd, 2 H), 4.06/3.71 (brd+brd, 2 H), 3.71/3.43 (m+m, 2 H), 2.62 (s, 3 H), 2.33 (s, 3 H), 2.22/2.08 (m+m, 2 H), 1.83/1.64 (m+m, 2 H), 1.25 (s, 3 H), 1.07 (s, 3 H)
13C-NMR (125 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 133.3, 130.9, 130.6, 128.3, 119.6, 117.6, 111.1, 107.2, 67.9, 52, 51.6, 48.7, 48.2, 26.6, 25.6, 25.3, 24.7, 18.5, 14.2
【0921】
実施例75: [24-クロロ-4,32-ジメチル-28,28-ジオキソ-19,22,27-トリオキサ-28λ
6-チア-1,14,15,16-テトラアザヘキサシクロ[21.5.3.1
3,7.1
9,13.0
12,16.0
26,30]トリトリアコンタ-3(33),4,6,9(32),10,12,14,23,25,30-デカエン-8-イル]酢酸
【化94】
【0922】
工程1: エチル 3-(1-{2-[2-(ベンジルオキシ)エトキシ]エチル}-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル)-3-[3-(ヒドロキシメチル)-4-メチルフェニル]プロパノアートの調製
一般手順6を用い、反応体としてエチル (2E)-3-(1-{2-[2-(ベンジルオキシ)エトキシ]エチル}-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル)プロパ-2-エノアート(1当量)及び[2-メチル-5-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル]メタノール(1.3当量)から出発して、標記化合物(黄色の油状物、収率71%)を得た。
1H-NMR (500 MHz, DMSO-d6) δppm: 7.61 (d, 1 H), 7.4 (d, 1 H), 7.33-7.17 (m, 5 H), 7.26 (d, 1 H), 7.08 (dd, 1 H), 7.01 (d, 1 H), 4.99 (t, 1 H), 4.82 (t, 1 H), 4.81 (t, 2 H), 4.39 (d, 2 H), 4.32 (s, 2 H), 3.92 (q, 2 H), 3.89 (t, 2 H), 3.52 (m, 2 H), 3.43 (m, 2 H), 3.12/3.07 (dd+dd, 2 H), 2.75 (s, 3 H), 2.14 (s, 3 H), 1.01 (t, 3 H)
【0923】
工程2: エチル 3-(3-{[6-(ベンジルオキシ)-7-クロロ-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル]メチル}-4-メチルフェニル)-3-(1-{2-[2-(ベンジルオキシ)エトキシ]エチル}-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル)プロパノアートの調製
一般手順7を用い、反応体としてエチル 3-(1-{2-[2-(ベンジルオキシ)エトキシ]エチル}-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル)-3-[3-(ヒドロキシメチル)-4-メチルフェニル]プロパノアート(1当量)及び6-(ベンジルオキシ)-7-クロロ-3,4-ジヒドロ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-2,2-ジオン(0.83当量)から出発して、標記化合物(オフホワイトの固体、収率95%)を得た。
1H-NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.6 (d, 1 H), 7.51-7.13 (m, 10 H), 7.46 (s, 1 H), 7.43 (d, 1 H), 7.26 (s, 1 H), 7.25 (d, 1 H), 7.17 (dd, 1 H), 7.11 (d, 1 H), 5.16 (s, 2 H), 4.84 (t, 1 H), 4.8 (t, 2 H), 4.48/4.44 (d+d, 2 H), 4.28 (s, 2 H), 4.24/4.19 (d+d, 2 H), 3.91 (q, 2 H), 3.87 (t, 2 H), 3.5 (m, 2 H), 3.4 (m, 2 H), 3.18/3.12 (dd+dd, 2 H), 2.76 (s, 3 H), 2.19 (s, 3 H), 0.97 (t, 3 H)
【0924】
工程3: エチル 3-{3-[(7-クロロ-6-ヒドロキシ-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル)メチル]-4-メチルフェニル}-3-{1-[2-(2-ヒドロキシエトキシ)エチル]-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル}プロパノアートの調製
一般手順8を用い、反応体としてエチル 3-(3-{[6-(ベンジルオキシ)-7-クロロ-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル]メチル}-4-メチルフェニル)-3-(1-{2-[2-(ベンジルオキシ)エトキシ]エチル}-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル)プロパノアート(1当量)から出発して、標記化合物(白色の固体泡状物、定量)を得た。
1H-NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 10.48 (s, 1 H), 7.62 (d, 1 H), 7.5 (d, 1 H), 7.31 (s, 1 H), 7.28 (d, 1 H), 7.18 (dd, 1 H), 7.13 (d, 1 H), 6.85 (s, 1 H), 4.83 (t, 1 H), 4.8 (t, 2 H), 4.54 (m, 1 H), 4.46/4.41 (d+d, 2 H), 4.25/4.2 (d+d, 2 H), 3.93 (q, 2 H), 3.88 (t, 2 H), 3.37 (m, 2 H), 3.37 (m, 2 H), 3.17 (d, 2 H), 2.76 (s, 3 H), 2.22 (s, 3 H), 1 (t, 3 H)
【0925】
工程4: エチル [24-クロロ-4,32-ジメチル-28,28-ジオキソ-19,22,27-トリオキサ-28λ6-チア-1,14,15,16-テトラアザヘキサシクロ[21.5.3.13,7.19,13.012,16.026,30]トリトリアコンタ-3(33),4,6,9(32),10,12,14,23,25,30-デカエン-8-イル]アセタートの調製
エチル 3-{3-[(7-クロロ-6-ヒドロキシ-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル)メチル]-4-メチルフェニル}-3-{1-[2-(2-ヒドロキシエトキシ)エチル]-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル}プロパノアート(1当量、855mg、1.3mmol)を、THF(80mL)に溶解し、そしてPPh3(3当量、1020mg、3.89mmol)を加えた。DIAD(3当量、787mg、3.89mmol)を室温で滴下し、混合物を室温でさらに1.5時間撹拌した。反応の完了後、溶媒を蒸発して、粗生成物を溶離剤としてヘプタン-AcOEt(100:0~35:65)を用いる順相シリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、標記化合物を与えた(白色の固体、定量)。
1H-NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.65 (d, 1 H), 7.46 (d, 1 H), 7.42 (dd, 1 H), 7.42 (s, 1 H), 7.23 (d, 1 H), 7.13 (d, 1 H), 6.61 (s, 1 H), 4.86 (m, 2 H), 4.78 (t, 1 H), 4.36/4.08 (d+d, 2 H), 4.21/3.9 (d+d, 2 H), 4.01/3.94 (m+m, 2 H), 3.97/3.86 (m+m, 2 H), 3.86 (q, 2 H), 3.85/3.62 (m+m, 2 H), 3.09/3.02 (dd+dd, 2 H), 2.74 (s, 3 H), 2.3 (s, 3 H), 0.96 (t, 3 H)
【0926】
工程5: 実施例75の調製
一般手順12を用い、反応体としてエチル [24-クロロ-4,32-ジメチル-28,28-ジオキソ-19,22,27-トリオキサ-28λ6-チア-1,14,15,16-テトラアザヘキサシクロ[21.5.3.13,7.19,13.012,16.026,30]トリトリアコンタ-3(33),4,6,9(32),10,12,14,23,25,30-デカエン-8-イル]アセタート(1当量)から出発して、標記化合物(白色の固体、収率93%)を得た。
HRMS C29H29ClN4O7Sの計算値: 612.1445; [M+H]+ 実測値: 613.1505 (δ=-2.2 ppm)
1H-NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ ppm: (m, 6 H), 12.08 (brs., 1 H), 7.65 (d, 1 H), 7.45 (d, 1 H), 7.43 (d, 1 H), 7.42 (s, 1 H), 7.23 (d, 1 H), 7.1 (s, 1 H), 6.6 (s, 1 H), 4.86 (m, 2 H), 4.76 (t, 1 H), 4.35/4.1 (d+d, 2 H), 4.2/3.9 (d+d, 2 H), 2.95 (d, 2 H), 2.74 (s, 3 H), 2.31 (s, 3 H)
13C-NMR (125 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 173.1, 131.2, 130.8, 129.4, 126.8, 119.8, 116, 108.9, 71.3/69.9/68.3, 52, 48.6, 48.4, 41.7, 41.1, 18.6, 13.4
【0927】
実施例76: [31-クロロ-4,32-ジメチル-28,28-ジオキソ-19,22,27-トリオキサ-28λ
6-チア-1,14,15,16-テトラアザヘキサシクロ[21.5.3.1
3,7.1
9,13.0
12,16.0
26,30]トリトリアコンタ-3(33),4,6,9(32),10,12,14,23,25,30-デカエン-8-イル]酢酸
【化95】
工程1: エチル 3-(3-{[6-(ベンジルオキシ)-5-クロロ-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ
6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル]メチル}-4-メチルフェニル)-3-(1-{2-[2-(ベンジルオキシ)エトキシ]エチル}-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル)プロパノアートの調製
一般手順6を用い、反応体としてエチル (E)-3-[1-[2-(2-ベンジルオキシエトキシ)エチル]-4-メチル-ベンゾトリアゾール-5-イル]プロパ-2-エノアート(1当量)及び6-ベンジルオキシ-5-クロロ-3-[[2-メチル-5-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル]メチル]-4H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン 2,2-ジオキシド(1.2当量)から出発して、標記化合物(白色の固体泡状物、収率27%)を得た。
1H-NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.59 (d, 1 H), 7.51-7.12 (m, 10 H), 7.42 (d, 1 H), 7.34 (d, 1 H), 7.24 (d, 1 H), 7.21 (dd, 1 H), 7.21 (d, 1 H), 7.14 (d, 1 H), 5.25 (s, 2 H), 4.83 (t, 1 H), 4.78 (t, 2 H), 4.4 (s, 2 H), 4.28 (s, 2 H), 4.24 (s, 2 H), 3.9 (q, 2 H), 3.87 (t, 2 H), 3.5 (m, 2 H), 3.4 (m, 2 H), 3.12 (m, 2 H), 2.75 (s, 3 H), 2.23 (s, 3 H), 0.98 (t, 3 H)
【0928】
工程2: エチル 3-{3-[(5-クロロ-6-ヒドロキシ-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル)メチル]-4-メチルフェニル}-3-{1-[2-(2-ヒドロキシエトキシ)エチル]-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル}プロパノアートの調製
一般手順8を用い、反応体としてエチル 3-(3-{[6-(ベンジルオキシ)-5-クロロ-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル]メチル}-4-メチルフェニル)-3-(1-{2-[2-(ベンジルオキシ)エトキシ]エチル}-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル)プロパノアート(1当量)から出発して、標記化合物(白色の固体泡状物、定量)を得た。
1H-NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 10.51 (s, 1 H), 7.6 (d, 1 H), 7.47 (d, 1 H), 7.25 (d, 1 H), 7.24 (dd, 1 H), 7.16 (d, 1 H), 7.05 (d, 1 H), 7.02 (d, 1 H), 4.84 (t, 1 H), 4.8 (t, 2 H), 4.54 (m, 1 H), 4.37 (s, 2 H), 4.24 (s, 2 H), 3.92 (q, 2 H), 3.88 (t, 2 H), 3.38 (m, 2 H), 3.38 (m, 2 H), 3.15 (m, 2 H), 2.76 (s, 3 H), 2.24 (s, 3 H), 1 (t, 3 H)
【0929】
工程3: エチル [31-クロロ-4,32-ジメチル-28,28-ジオキソ-19,22,27-トリオキサ-28λ6-チア-1,14,15,16-テトラアザヘキサシクロ[21.5.3.13,7.19,13.012,16.026,30]トリトリアコンタ-3(33),4,6,9(32),10,12,14,23,25,30-デカエン-8-イル]アセタートの調製
エチル 3-{3-[(5-クロロ-6-ヒドロキシ-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル)メチル]-4-メチルフェニル}-3-{1-[2-(2-ヒドロキシエトキシ)エチル]-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル}プロパノアート(1当量、385mg、0.584mmol)を、THF(10mL)に溶解し、そしてPPh3(3当量、460mg、1.75mmol)を加えた。DIAD(3当量、354mg、1.75mmol)を室温で滴下し、混合物をこの温度でさらに1.5時間撹拌した。反応の完了後、溶媒を蒸発して、粗生成物を溶離剤としてヘプタン-AcOEt(100:0~35:65)を用いる順相シリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、標記化合物を与えた(白色の固体泡状物、収率64%)。
1H-NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.59 (d, 1 H), 7.47 (dd, 1 H), 7.32 (d, 1 H), 7.29 (d, 1 H), 7.09 (d, 1 H), 7.07 (d, 1 H), 6.61 (d, 1 H), 4.83 (m, 2 H), 4.78 (t, 1 H), 4.28/3.9 (d+d, 2 H), 4.21/4.03 (d+d, 2 H), 4.17-3.98 (m, 4 H), 3.9 (m, 2 H), 3.76 (m, 2 H), 3.04/2.99 (dd+dd, 2 H), 2.59 (s, 3 H), 2.34 (s, 3 H), 0.99 (t, 3 H)
【0930】
工程4: 実施例76の調製
一般手順12を用い、反応体としてエチル [31-クロロ-4,32-ジメチル-28,28-ジオキソ-19,22,27-トリオキサ-28λ6-チア-1,14,15,16-テトラアザヘキサシクロ[21.5.3.13,7.19,13.012,16.026,30]トリトリアコンタ-3(33),4,6,9(32),10,12,14,23,25,30-デカエン-8-イル]アセタート(1当量)から出発して、標記化合物(白色の固体、収率86%)を得た。
【0931】
エナンチオピュアな生成物を、キラルカラム上でのクロマトグラフィー分離により得た。
【0932】
実施例76a(E1)
HRMS C29H29ClN4O7Sの計算値: 612.1445; [M+H]+ 実測値: 613.1499 (δ=-3.1 ppm)
【0933】
実施例76b(E2)
HRMS C29H29ClN4O7Sの計算値: 612.1445; [M+H]+ 実測値: 613.1515 (δ=-0.5 ppm)
1H-NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 11.83 (brs, 1 H), 7.59 (d, 1 H), 7.49 (dd, 1 H), 7.33 (d, 1 H), 7.29 (d, 1 H), 7.1 (d, 1 H), 7.07 (d, 1 H), 6.58 (d, 1 H), 4.85/4.8 (m+m, 2 H), 4.75 (t, 1 H), 4.26/3.89 (d+d, 2 H), 4.2/4.03 (d+d, 2 H), 4.14/4.09 (m+m, 2 H), 4.09/4.01 (m+m, 2 H), 3.77 (m, 2 H), 2.88/2.82 (dd+dd, 2 H), 2.58 (s, 3 H), 2.34 (s, 3 H)
13C-NMR (125 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 131.6, 130.7, 129.5, 126.8, 117.1, 114.4, 108.5, 69.5, 68.9, 68.3, 52.2, 48.8, 47.4, 42.1, 41.9, 18.5, 13.3
【0934】
実施例77: [4,29-ジメチル-25,25-ジオキソ-19,24-ジオキサ-25λ
6-チア-1,14,15,16-テトラアザヘキサシクロ[18.5.3.1
3,7.1
9,13.0
12,16.0
23,27]トリアコンタ-3(30),4,6,9(29),10,12,14,20,22,27-デカエン-8-イル]酢酸
【化96】
【0935】
工程1: エチル [4,29-ジメチル-25,25-ジオキソ-19,24-ジオキサ-25λ6-チア-1,14,15,16-テトラアザヘキサシクロ[18.5.3.13,7.19,13.012,16.023,27]トリアコンタ-3(30),4,6,9(29),10,12,14,20,22,27-デカエン-8-イル]アセタートの調製
エチル 3-{3-[(6-ヒドロキシ-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル)メチル]-4-メチルフェニル}-3-[1-(2-ヒドロキシエチル)-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル]プロパノアート(1当量、320mg、0.5512mmol)を、THF(60mL)に溶解し、そしてPPh3(2当量、289mg、1.10mmol)を加えた。DIAD(2当量、0.217mL、222.86mg、1.1mmol)を撹拌した溶液に加え、反応混合物を70℃で2時間撹拌した。混合物を減圧下で濃縮し、残留物を5mM NH4HCO3水溶液-MeCNの勾配溶離を用いる逆相クロマトグラフィーにより精製して、標記化合物(230mg、収率74%)を白色の固体泡状物として与えた。
1H-NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.79 (d, 1 H), 7.51 (dd, 1 H), 7.36 (d, 1 H), 7.3 (d, 1 H), 6.92 (d, 1 H), 6.87 (dd, 1 H), 5.89 (d, 1 H), 5.88 (d, 1 H), 5.15/5.04 (m+m, 2 H), 4.79 (dd, 1 H), 4.68/4.33 (m+m, 2 H), 4.15/3.54 (d+d, 2 H), 3.98/3.69 (d+d, 2 H), 3.94/3.91 (m+m, 2 H), 3.43/3.04 (dd+dd, 2 H), 2.61 (s, 3 H), 2.29 (s, 3 H), 0.99 (t, 3 H)
【0936】
工程2: 実施例77の調製
一般手順12を用い、反応体としてエチル [4,29-ジメチル-25,25-ジオキソ-19,24-ジオキサ-25λ6-チア-1,14,15,16-テトラアザヘキサシクロ[18.5.3.13,7.19,13.012,16.023,27]トリアコンタ-3(30),4,6,9(29),10,12,14,20,22,27-デカエン-8-イル]アセタート(1当量、265mg、0.4710mmol)から出発して、標記化合物を与えた(175mg、収率69%)。
【0937】
エナンチオピュアな生成物を、キラルカラム上でのクロマトグラフィー分離により得た。
【0938】
実施例77a(E1)
HRMS C27H26N4O6Sの計算値: 534.1573; [M+H]+ 実測値: 535.1646 (δ=0.0 ppm)
【0939】
実施例77b(E2)
HRMS C27H26N4O6Sの計算値: 534.1573; [M+H]+ 実測値: 535.1646 (δ=0.0 ppm)
1H-NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 12.21 (brs, 1 H), 7.79 (d, 1 H), 7.51 (dd, 1 H), 7.34 (d, 1 H), 7.3 (d, 1 H), 6.92 (d, 1 H), 6.87 (dd, 1 H), 5.88 (d, 1 H), 5.88 (d, 1 H), 5.15/5.03 (m+m, 2 H), 4.77 (t, 1 H), 4.67/4.34 (m+m, 2 H), 4.14/3.55 (d+d, 2 H), 3.97/3.7 (d+d, 2 H), 3.31/2.94 (dd+dd, 2 H), 2.6 (s, 3 H), 2.29 (s, 3 H)
13C-NMR (125 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 132.2, 131.2, 127.8, 127.1, 118.9, 116.4, 115.7, 109.8, 69.8, 51.6, 49.2, 48, 40.1, 40, 18.1, 13.1
【0940】
実施例78: [4,32-ジメチル-28,28-ジオキソ-19,22,27-トリオキサ-28λ
6-チア-1,14,15,16-テトラアザヘキサシクロ[21.5.3.1
3,7.1
9,13.0
12,16.0
26,30]トリトリアコンタ-3(33),4,6,9(32),10,12,14,23,25,30-デカエン-8-イル]酢酸
【化97】
【0941】
工程1: エチル 3-(3-{[6-(ベンジルオキシ)-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル]メチル}-4-メチルフェニル)-3-(1-{2-[2-(ベンジルオキシ)エトキシ]エチル}-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル)プロパノアートの調製
一般手順7を用い、反応体としてエチル 3-(1-{2-[2-(ベンジルオキシ)エトキシ]エチル}-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル)-3-[3-(ヒドロキシメチル)-4-メチルフェニル]プロパノアート(1当量、2.19g、4.12mmol)及び6-(ベンジルオキシ)-3,4-ジヒドロ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-2,2-ジオン(1.2当量、1.44g、4.94mmol)から出発して、標記化合物(2.604g、収率79%)を得た。
1H-NMR (500 MHz, DMSO-d6) δppm: (m, 5 H), (m, 5 H), 7.6 (d, 1 H), 7.43 (d, 1 H), 7.21 (d, 1 H), 7.16 (dd, 1 H), 7.14 (d, 1 H), 7.11 (d, 1 H), 7.07 (dd, 1 H), 6.95 (d, 1 H), 5.1 (s, 2 H), 4.83 (t, 1 H), 4.78 (t, 2 H), 4.43/4.39 (d+d, 2 H), 4.28 (s, 2 H), 4.21/4.18 (d+d, 2 H), 3.91 (q, 2 H), 3.86 (t, 2 H), 3.49 (m, 2 H), 3.4 (m, 2 H), 3.17/3.11 (dd+dd, 2 H), 2.75 (s, 3 H), 2.2 (s, 3 H), 0.98 (t, 3 H)
【0942】
工程2: エチル 3-{3-[(6-ヒドロキシ-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル)メチル]-4-メチルフェニル}-3-{1-[2-(2-ヒドロキシエトキシ)エチル]-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル}プロパノアートの調製
一般手順8を用い、反応体としてエチル 3-(3-{[6-(ベンジルオキシ)-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル]メチル}-4-メチルフェニル)-3-(1-{2-[2-(ベンジルオキシ)エトキシ]エチル}-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル)プロパノアート(1当量、2.60mg、3.23mmol)から出発して、標記化合物(2.604g、収率79%)を得た。
1H-NMR (500 MHz, DMSO-d6) δppm: 9.71 (s, 1 H), 7.63 (d, 1 H), 7.49 (d, 1 H), 7.23 (d, 1 H), 7.19 (dd, 1 H), 7.13 (d, 1 H), 6.99 (d, 1 H), 6.79 (dd, 1 H), 6.61 (d, 1 H), 4.84 (t, 1 H), 4.8 (t, 2 H), 4.54 (m, 1 H), 4.4/4.36 (d+d, 2 H), 4.22/4.17 (d+d, 2 H), 3.94 (q, 2 H), 3.88 (t, 2 H), 3.38 (m, 2 H), 3.37 (m, 2 H), 3.17 (m, 2 H), 2.76 (s, 3 H), 2.22 (s, 3 H), 1.01 (t, 3 H)
【0943】
工程3: エチル [4,32-ジメチル-28,28-ジオキソ-19,22,27-トリオキサ-28λ6-チア-1,14,15,16-テトラアザヘキサシクロ[21.5.3.13,7.19,13.012,16.026,30]トリトリアコンタ-3(33),4,6,9(32),10,12,14,23,25,30-デカエン-8-イル]アセタートの調製
一般手順7を用い、THF(120mL/mmol)中、反応体としてエチル 3-{3-[(6-ヒドロキシ-2,2-ジオキソ-2H-1,2λ6,3-ベンゾオキサチアジン-3(4H)-イル)メチル]-4-メチルフェニル}-3-{1-[2-(2-ヒドロキシエトキシ)エチル]-4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-5-イル}プロパノアート(1当量、2.10mg、3.36mmol)から出発して、標記化合物(1.65g、収率81%)を得た。
1H-NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ ppm: (m, 6 H), 7.73 (d, 1 H), 7.44 (d, 1 H), 7.43 (dd, 1 H), 7.25 (d, 1 H), 7.06 (d, 1 H), 6.92 (dd, 1 H), 6.81 (d, 1 H), 6.46 (d, 1 H), 4.84 (m, 2 H), 4.81 (t, 1 H), 4.27/4.06 (d+d, 2 H), 4.15/4.07 (d+d, 2 H), 3.88 (q, 2 H), 3.08/3.03 (dd+dd, 2 H), 2.67 (s, 3 H), 2.32 (s, 3 H), 0.97 (t, 3 H)
【0944】
工程4: 実施例78の調製
一般手順12を用い、反応体としてエチル [4,32-ジメチル-28,28-ジオキソ-19,22,27-トリオキサ-28λ6-チア-1,14,15,16-テトラアザヘキサシクロ[21.5.3.13,7.19,13.012,16.026,30]トリトリアコンタ-3(33),4,6,9(32),10,12,14,23,25,30-デカエン-8-イル]アセタート(1当量、1.645g、2.72mmol)から出発して、標記化合物を得た(収率83%)。
【0945】
エナンチオピュアな生成物を、キラルカラム上でのクロマトグラフィー分離により得た。
【0946】
実施例78a(E1)
HRMS C29H30N4O7Sの計算値: 578.1835; [M+H]+ 実測値: 579.1915 (δ=1.2 ppm)
【0947】
実施例78b(E2)
HRMS C29H30N4O7Sの計算値: 578.1835; [M+H]+ 実測値: 579.1917 (δ=1.6 ppm)
1H-NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 12.28 (brs, 1 H), 7.72 (d, 1 H), 7.43 (dd, 1 H), 7.42 (d, 1 H), 7.25 (d, 1 H), 7.06 (d, 1 H), 6.92 (dd, 1 H), 6.78 (d, 1 H), 6.44 (d, 1 H), 4.85/4.82 (m+m, 2 H), 4.79 (t, 1 H), 4.25/4.05 (d+d, 2 H), 4.15/4.06 (d+d, 2 H), 4.03/3.98 (m+m, 2 H), 4 (m, 2 H), 3.8/3.74 (m+m, 2 H), 2.93 (d, 2 H), 2.66 (s, 3 H), 2.32 (s, 3 H)
13C-NMR (125 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 131.4, 130.7, 129.4, 127.2, 118.9, 115.3, 114.7, 109, 69.8, 68.5, 68.4, 51.8, 49, 48.4, 41.8, 41.7, 18.5, 13.3
【0948】
実施例79: 2-[(8R)-4,31-ジメチル-27,27-ジオキソ-21,26-ジオキサ-27λ
6-チア-1,14,15,16-テトラアザヘキサシクロ[20.5.3.1
3,7.1
9,13.0
12,16.0
25,29]ドトリアコンタ-3(32),4,6,9(31),10,12,14,22,24,29-デカエン-8-イル]-N-(ピリミジン-5-イル)アセトアミド及び
2-[(8S)-4,31-ジメチル-27,27-ジオキソ-21,26-ジオキサ-27λ
6-チア-1,14,15,16-テトラアザヘキサシクロ[20.5.3.1
3,7.1
9,13.0
12,16.0
25,29]ドトリアコンタ-3(32),4,6,9(31),10,12,14,22,24,29-デカエン-8-イル]-N-(ピリミジン-5-イル)アセトアミド
【化98】
乾燥DMF(3mL)中の[(8R)-4,31-ジメチル-27,27-ジオキソ-21,26-ジオキサ-27λ
6-チア-1,14,15,16-テトラアザヘキサシクロ[20.5.3.1
3,7.1
9,13.0
12,16.0
25,29]ドトリアコンタ-3(32),4,6,9(31),10,12,14,22,24,29-デカエン-8-イル]酢酸又は[(8S)-4,31-ジメチル-27,27-ジオキソ-21,26-ジオキサ-27λ
6-チア-1,14,15,16-テトラアザヘキサシクロ[20.5.3.1
3,7.1
9,13.0
12,16.0
25,29]ドトリアコンタ-3(32),4,6,9(31),10,12,14,22,24,29-デカエン-8-イル]酢酸(1当量、250mg、0.444mmol)の撹拌した溶液に、1-[ビス(ジメチルアミノ)メチレン]-1H-1,2,3-トリアゾロ[4,5-b]ピリジニウム 3-オキシドへキサフルオロホスファート(1.48当量、250mg、0.657mmol)及びDIPEA(3.2当量、0.25mL、1.4mmol)を室温で加えた。混合物を室温で3分間撹拌し、次にピリミジン-5-アミン(2.37当量、100mg、1.05mmol)を加え、そして混合物を室温で一晩撹拌した。反応の完了後、混合物を濾過し、濾液をDMFで希釈し、溶離剤として25mM NH
4HCO
3水溶液-MeCNを用いる逆相クロマトグラフィーにより精製して、標記化合物を与えた(白色の固体、収率48%)。
【0949】
実施例79a(8R)
HRMS C33H33N7O5Sの計算値: 639.2264; [M+H]+ 実測値: 640.2335 (δ=-0.3 ppm)
【0950】
実施例79b(8S)
HRMS C33H33N7O5Sの計算値: 639.2264; [M+H]+ 実測値: 640.2332 (δ=-0.7 ppm)
1H-NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 10.45 (s, 1 H), 8.88 (s, 2 H), 8.83 (s, 1 H), 7.68 (d, 1 H), 7.52 (dd, 1 H), 7.43 (d, 1 H), 7.31 (d, 1 H), 7 (d, 1 H), 6.8 (dd, 1 H), 6.54 (d, 1 H), 5.82 (d, 1 H), 4.94 (t, 1 H), 4.78/4.73 (m+m, 2 H), 4.11/3.98 (d+d, 2 H), 3.99/3.87 (d+d, 2 H), 3.61/3.4 (m+m, 2 H), 3.24/3.11 (dd+dd, 2 H), 2.63 (s, 3 H), 2.33 (s, 3 H), 2.2/2.08 (m+m, 2 H), 1.82/1.62 (m+m, 2 H)
13C-NMR (125 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 153.5, 147.4, 131.5, 131.3, 128.4, 127.4, 119.6, 117.5, 111.2, 108.1, 67.9, 51.9, 48.8, 48.3, 42.7, 41.7, 26.7, 25.5, 18.5, 13.5
【0951】
実施例80: 2-[(8S)-4,31-ジメチル-27,27-ジオキソ-21,26-ジオキサ-27λ
6-チア-1,14,15,16-テトラアザヘキサシクロ[20.5.3.1
3,7.1
9,13.0
12,16.0
25,29]ドトリアコンタ-3(32),4,6,9(31),10,12,14,22,24,29-デカエン-8-イル]-N-(ピリジン-3-イル)アセトアミド及び
2-[(8R)-4,31-ジメチル-27,27-ジオキソ-21,26-ジオキサ-27λ
6-チア-1,14,15,16-テトラアザヘキサシクロ[20.5.3.1
3,7.1
9,13.0
12,16.0
25,29]ドトリアコンタ-3(32),4,6,9(31),10,12,14,22,24,29-デカエン-8-イル]-N-(ピリジン-3-イル)アセトアミド
【化99】
乾燥DMF(3mL)中の[(8S)-4,31-ジメチル-27,27-ジオキソ-21,26-ジオキサ-27λ
6-チア-1,14,15,16-テトラアザヘキサシクロ[20.5.3.1
3,7.1
9,13.0
12,16.0
25,29]ドトリアコンタ-3(32),4,6,9(31),10,12,14,22,24,29-デカエン-8-イル]酢酸又は[(8R)-4,31-ジメチル-27,27-ジオキソ-21,26-ジオキサ-27λ
6-チア-1,14,15,16-テトラアザヘキサシクロ[20.5.3.1
3,7.1
9,13.0
12,16.0
25,29]ドトリアコンタ-3(32),4,6,9(31),10,12,14,22,24,29-デカエン-8-イル]酢酸(1当量、250mg、0.444mmol)の撹拌した溶液に、1-[ビス(ジメチルアミノ)メチレン]-1H-1,2λ6,3-トリアゾロ[4,5-b]ピリジニウム 3-オキシドへキサフルオロホスファート(1.48当量、250mg、0.657mmol)及びDIPEA(3.2当量、0.25mL、1.4mmol)を室温で加えた。混合物を室温で3分間撹拌し、次にピリジン-3-アミン(2.39当量、100mg、1.06mmol)を加え、そして混合物を室温で一晩撹拌した。反応の完了後、混合物を濾過し、濾液をDMFで希釈し、溶離剤として25mM NH
4HCO
3水溶液-MeCNを用いる逆相クロマトグラフィーにより精製して、標記化合物を与えた(白色の固体、収率44%)。
【0952】
実施例80a(8S)
HRMS C34H34N6O5Sの計算値: 638.2311; [M+H]+ 実測値: 639.2382 (δ=-0.3 ppm)
【0953】
実施例80b(8R)
HRMS C34H34N6O5Sの計算値: 638.2311; [M+H]+ 実測値: 639.2381 (δ=-0.5 ppm)
1H-NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 10.22 (s, 1 H), 8.6 (s, 1 H), 8.2 (dd, 1 H), 7.91 (dm, 1 H), 7.68 (d, 1 H), 7.53 (dd, 1 H), 7.42 (d, 1 H), 7.31 (d, 1 H), 7.27 (m, 1 H), 7 (d, 1 H), 6.8 (dd, 1 H), 6.53 (d, 1 H), 5.83 (d, 1 H), 4.94 (t, 1 H), 4.77/4.74 (m+m, 2 H), 4.1/3.98 (d+d, 2 H), 3.99/3.88 (d+d, 2 H), 3.62/3.41 (m+m, 2 H), 3.21/3.08 (dd+dd, 2 H), 2.63 (s, 3 H), 2.33 (s, 3 H), 2.2/2.07 (m+m, 2 H), 1.82/1.62 (m+m, 2 H)
13C-NMR (125 MHz, DMSO-d6) δ ppm144.6, 141, 131.4, 131.3, 128.4, 127.4, 126.4, 124.1, 119.5, 117.5, 111.2, 108, 67.8, 51.9, 48.8, 48.3, 42.8, 41.7, 26.7, 25.5, 18.5, 13.4
【0954】
実施例81: 2-[4,31-ジメチル-27,27-ジオキシド-21,26-ジオキサ-27-チア-1,14,15,16-テトラアザヘキサシクロ[20.5.3.1
3,7.1
9,13.0
12,16.0
25,29]ドトリアコンタ-3(32),4,6,9(31),10,12,14,22,24,29-デカエン-8-イル]-2-メチル-N-(ピリミジン-5-イル)プロパンアミド
【化100】
塩化チオニル(310当量、16.3g、10mL、0.137mol)中の2-[4,31-ジメチル-27,27-ジオキシド-21,26-ジオキサ-27-チア-1,14,15,16-テトラアザヘキサシクロ[20.5.3.1
3,7.1
9,13.0
12,16.0
25,29]ドトリアコンタ-3(32),4,6,9(31),10,12,14,22,24,29-デカエン-8-イル]-2-メチルプロパン酸 E1(1当量、261mg、0.442mmol)又はE2(1当量)の撹拌した溶液を、N
2雰囲気下、80℃で1日間加熱した。反応の完了後、混合物を蒸発乾固して、さらに精製することなく用いた。粗塩化アシルをTHF(5mL)に溶解し、次にDIPEA(44mg、0.442mmol)及びピリミジン-5-アミン(42mg、0.442mmol)を加え、そして混合物を室温で一晩撹拌した。反応の完了後、混合物を溶離剤として5mM NH
4HCO
3水溶液-MeCNを用いる逆相クロマトグラフィーにより直接精製して、標記化合物を与えた(白色の固体、それぞれ収率14%~15%)。
【0955】
実施例81a(E1)
HRMS C35H37N7O5Sの計算値: 667.2577; [M+H]+ 実測値: 668.2657 (δ=1.1 ppm)
【0956】
実施例81b(E2)
HRMS C35H37N7O5Sの計算値: 667.2577; [M+H]+ 実測値: 668.2654 (δ=0.7 ppm)
1H-NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 9.71 (brs., 1 H), 8.81 (s, 1 H), 8.76 (s, 2 H), 7.63 (d, 1 H), 7.57 (d, 1 H), 7.46 (brd., 1 H), 7.29 (d, 1 H), 7.01 (d, 1 H), 6.81 (dd, 1 H), 6.67 (brs., 1 H), 5.75 (brs., 1 H), 5.03 (s, 1 H), 4.76/4.7 (dm+dm, 2 H), 4.43/3.75 (brd+brd, 2 H), 4.13/3.57 (brd+brd, 2 H), 3.66/3.35 (br+m, 2 H), 2.65 (brs., 3 H), 2.34 (s, 3 H), 2.18/2.06 (m+m, 2 H), 1.83/1.67 (m+m, 2 H), 1.38/1.23 (s+s, 6 H)
13C-NMR (125 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 176.9, 153.8, 149, 133.2, 131.2, 130.8, 128, 119.6, 117.7, 110.8, 107, 67.9, 52, 52, 48.8, 48.2, 47, 26.8, 26.2/24.1, 25.6, 18.5, 14.2
【0957】
実施例82: 2-[4,31-ジメチル-27,27-ジオキソ-21,26-ジオキサ-27λ
6-チア-1,14,15,16-テトラアザヘキサシクロ[20.5.3.1
3,7.1
9,13.0
12,16.0
25,29]ドトリアコンタ-3(32),4,6,9(31),10,12,14,22,24,29-デカエン-8-イル]-2-メチル-N-(ピリジン-3-イル)プロパンアミド
【化101】
塩化チオニル(310当量、16.3g、10mL、0.137mol)中の2-[4,31-ジメチル-27,27-ジオキソ-21,26-ジオキサ-27λ
6-チア-1,14,15,16-テトラアザヘキサシクロ[20.5.3.1
3,7.1
9,13.0
12,16.0
25,29]ドトリアコンタ-3(32),4,6,9(31),10,12,14,22,24,29-デカエン-8-イル]-2-メチルプロパン酸 E1(1当量、261mg、0.442mmol)又はE2(1当量)の撹拌した溶液を、N
2雰囲気下、80℃で1日間加熱した。反応の完了後、混合物を蒸発乾固して、さらに精製することなく用いた。粗塩化アシルをTHF(5mL)に溶解し、次にDIPEA(44mg、0.442mmol)及びピリジン-3-アミン(42mg、0.443mmol)を加え、そして混合物を室温で一晩撹拌した。反応の完了後、混合物を溶離剤として5mM NH
4HCO
3水溶液-MeCNを用いる逆相クロマトグラフィーにより直接精製して、標記化合物を与えた(白色の固体、それぞれ収率41%~46%)。
【0958】
実施例82a(E1)
HRMS C36H38N6O5Sの計算値: 666.2625; [M+H]+ 実測値: 667.2697 (δ=0.0 ppm)
【0959】
実施例82b(E2)
HRMS C36H38N6O5Sの計算値: 666.2625; [M+H]+ 実測値: 667.2700 (δ=0.4 ppm)
1H-NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 9.48 (s, 1 H), 8.51 (d, 1 H), 8.18 (d, 1 H), 7.75 (d, 1 H), 7.63 (d, 1 H), 7.57 (d, 1 H), 7.47 (d, 1 H), 7.29 (d, 1 H), 7.24 (dd, 1 H), 7.01 (d, 1 H), 6.81 (dd, 1 H), 6.65 (br, 1 H), 5.74 (br, 1 H), 5.05 (s, 1 H), 4.75/4.71 (m+m, 2 H), 4.43/3.74 (d+d, 2 H), 4.13/3.57 (d+d, 2 H), 3.66/3.34 (m+m, 2 H), 2.65 (s, 3 H), 2.34 (s, 3 H), 2.18/2.07 (m+m, 2 H), 1.83/1.67 (m+m, 2 H), 1.37 (s, 3 H), 1.22 (s, 3 H)
13C-NMR (125 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 176.4, 156, 146.6, 144.9, 144.6, 142.8, 139.4, 136.4, 135.9, 135.6, 133.3, 131.8, 131.8, 131.2, 130.7, 128.7, 128.3, 128.1, 123.8, 119.6, 117.7, 117.1, 110.8, 107, 67.9, 52.1, 51.8, 48.8, 48.2, 46.9, 26.8, 26.3, 25.6, 24, 18.6, 14.2
【0960】
実施例83:HepG2-遺伝子レポーターアッセイ
Nrf2転写因子は、抗酸化応答要素(ARE)への結合を介して、酸化的損傷から保護遺伝子を活性化するであろう。Nrf2のトランスフェクション因子特性を使用して、ARE及びNrf2活性化の制御下でのベータラクタマーゼレポーター遺伝子の活性化に基づく遺伝子レポーターアッセイを開発した。
【0961】
抗酸化応答要素(ARE)の制御下でβ-ラクタマーゼレポーター遺伝子を含有するCellSensor(登録商標)ARE-bla HepG2細胞系統(Ref.K1208, Invitrogen)を、HepG2細胞に安定的に組み込んだ。
【0962】
CellSensor(登録商標)ARE-bla HepG2細胞を、コラーゲンI(50μg/mL、Ref.A10483-1, Life Technologies)被覆フラスコ内、DMEM GlutaMAX(商標)(Ref.61965-026, Thremo Fisher)、10% 透析済みFBS(Ref.P30-193306, PanBiotech)、12mM Hepes(Ref.15630-056, Gibco)、0.1mM 非必須アミノ酸(NEAA)細胞培養添加物(Ref.11140-35, Gibco)、1% ピルビン酸Na(Ref.S8636, Sigma)、2.5μg/ml Blasticidine(Ref.210-01, Invitrogen)、1% ペニシリン/ストレプトマイシン(15070-063, Gibco)中、37℃、5% CO2でコンフルエントまで増殖させた。
【0963】
実験の18時間前に、細胞を、Tryple Xpress(Ref.126905, Bibco)を使用して、37℃で10分間回収し、DMEM GlutaMAX(商標)(Ref.61965-026, Thremo Fisher)、1% 透析済みFBS(Ref.P30-193306, PanBiotech)、25mM Hepes(Ref.15630-056, Gibco)、0.1mM NEAA(Ref.11140-35, Gibco)、1% ピルビン酸Na(Ref.S8636, Sigma)、2.5μg/ml Blasticidine(Ref.210-01, Invitrogen)、1% ペニシリン/ストレプトマイシン(15070-063, Gibco)中に再懸濁させ、次いで、384ウェルのCell culture microclearプレート(Ref.781091, Greiner)に、32μl中細胞30000個/ウェルの密度で蒔いた。使用するまで、細胞を37℃、5% CO2で保存する。
【0964】
100% DMSO中の化合物(0.315μl/ウェル)を、20μlのDMEM GlutaMAX(商標)、1% 透析済みFBS、25mM Hepes、0.1mM NEAA、1% ピルビン酸Na(Ref.S8636, Sigma)、2.5μg/ml Blasticidine、3.4% DMSO、1% ペニシリン/ストレプトマイシン(15070-063, Gibco)中に再懸濁させた。化合物及び陽性対照としてのアンドログラホリド(最終濃度10μM;Ref.365645-500MG, Aldrich)を細胞に8μl/ウェルで分注し、次いで、37℃及び5% CO2で16時間インキュベーションした。翌日、Live Blazer試薬(Live Blazer FRET B/G(CCF4-AM), Ref.k1089, Invitrogen)を細胞に分注し(8μl/ウェル)、暗所において室温で2時間インキュベーションした。
【0965】
次いで、蛍光共鳴エネルギー移動(FRET)シグナルを、マルチモーダルリーダ(Ex 409nM/Em 460nM及び530nM;Envision, Perkin Elmer)を使用して測定した。データを1% DMSO(ベースシグナル)と10μM アンドログラホリド(陽性シグナル)との間で正規化し、Activity Baseソフトウェアを使用して分析した。
【0966】
実施例84:U2OS-移行アッセイ
U2OS細胞を、MMLV由来レトロウィルスベクターを使用して安定的にトランスダクションして、Nrf2-エンザイムドナー融合タンパク質及びアクセプターエンザイムを核中で過剰発現させた(PathHunter(登録商標) U2OS Keap1-NRF2 Nuclear Translocation Cell Line, Ref.93-0821C3, DiscoverX)。
【0967】
PathHunter U2OS細胞を、最小必須培地(MEM)(Ref.30-2003, ATCC)、10% FBS(Ref.P30-193306, PanBiotech)、500μg/ml Geneticine、250μg/ml ハイグロマイシン、0.25μg/ml ピューロマイシン(それぞれ10131-027, 10687-010及びRef.A1113802, Life Technologies)中で増殖させた。
【0968】
試験前の夜に、細胞を、Tryple Xpress(Ref.126905, Bibco)を使用して、37℃で5分間回収し、Opti-MEM(商標)(Ref.31985-047, Gibco)、1% FBS(Ref.P30-193306, PanBiotech)中に再懸濁させ、次いで、384ウェルプレート(Ref.6007680, Perkin Elmer)に、20μl中細胞7500個/ウェルの密度で蒔いた。使用するまで、細胞を37℃、5% CO2で一晩保存する。
【0969】
100% DMSO中の化合物(0.315μl/ウェル)を、20μlのMEM、1% FBS、3.4% DMSO中に再懸濁させた。化合物及び陽性対照としてのアンドログラホリド(最終濃度10μM;Ref.365645-500MG, Aldrich)を細胞に5μl/ウェルで分注し、次いで、37℃及び5% CO2で3時間インキュベーションした。インキュベーション後、Path hunter試薬を細胞に分注し(12μl/ウェル、Ref.93-0001C3, DiscoverX)、暗所において室温で60分間インキュベーションした。
【0970】
次いで、発光シグナルを、マルチモーダルリーダ(Pherastar, BMG Labtech)を使用して測定した。データを1% DMSO(ベースシグナル)と10μM アンドログラホリド(陽性シグナル)との間で正規化し、Activity Baseソフトウェアを使用して分析した。
【0971】
【0972】
実施例85:表面プラズモン共鳴
KEAP1のKelchドメインへの結合アッセイをBiacore T200(GE Healthcare)での表面プラズモン共鳴(SPR)により、CM5チップを使用して25℃で行った。Novalixから入手したHis-Thromb-KEAP1(A321-C624)(バッチPU-P01)を、酢酸ナトリウム(pH5.5)中20μg/mLの濃度で、標準的なウィザードプロトコールを使用するアミンカップリングにより共有結合的に固定化した。1250RUに達するまで、リガンドを捕捉した。アミンブランクを参照フローセルとして使用する。リガンドへの分析物の結合を180秒の会合及び720秒の解離で、リアルタイムでモニターした。会合(ka)及び解離(kd)速度を、Biacore T200 Evaluationソフトウェア(GE Healthcare)を使用して、単純な1:1の動力学的相互作用モデルに適合させた。平衡定数(KD=kd/ka)をこれらの適合パラメータから計算した。実験において、化合物の半対数希釈物を1サイクル当たりに0.316、1、3.16、10及び31.6nMの5つの増加濃度で、単一サイクル動力学(SCK)において、KEAP1上に注入した。Biacore結合アッセイを、10mM HEPES(pH7.4)、150mM NaCl、3mM EDTA、1mM TCEP、0.05% P20、5% DMSOのランニングバッファーを使用して、50μL/分の流速で行った。参照フローセルと先のブランクサイクル(ランニングバッファーを含む)との両方を減算することにより、二重減算を使用した。溶媒補正を適用して、DMSOバルク効果を補正した。
【0973】
【0974】
実施例86:ターゲット会合研究
ターゲット会合を給餌db/dbマウス(8週齢、Janvier Labs)において評価した。化合物を30及び/又は100mg/kg(1% HEC中10mL/kg)の用量で経口投与し又は媒体を経口投与した。マウス麻酔後、血液及び肝臓サンプルを、投与後4、6及び24時間で採取した。化合物濃度を各時点で血漿及び肝臓の両方で測定した。化合物によるNRF2の活性化を対照マウスに対する処置マウスの肝臓におけるNqo1遺伝子発現の増加により測定した。
【0975】
実施例87:経口グルコース負荷試験(OGTT)
グルコース負荷に対する化合物の有効性をob/obマウス(10週齢、Janvier Labs)において評価した。化合物を30及び/又は100mg/kg(1% HEC中10mL/kg)で10日間投与した。最後の投与の直後に、マウスを4時間絶食させた。次いで、経口グルコース負荷試験を、グルコース投与(1.5g/kg、水中の10mL/kg)前及び同投与後の種々の時点で、血中グルコース及び血漿インスリンレベルの測定で行った。次いで、マウスに、餌を自由に与えた。OGTTの翌日、マウスを殺処分し、肝臓を採取した。次いで、ターゲット会合を、化合物処置マウス対対照マウスの肝臓におけるNqo1遺伝子発現の増加を測定することにより確認した。
【0976】
実施例88:MCDモデルを使用したNASHにおける有効性試験
NASHにおける化合物の有効性を、メチオニン及びコリン欠乏(MCD)食餌により誘引されたNASHのマウスモデルを使用して検討した。化合物による処置とこの食餌によるNASH誘引を同時に開始した。マウスをMCD食餌下に置き、化合物による処置を直ちに14日間開始した。マウスの体重を測定し、化合物(1% HEC中10mL/kg)を経口投与した。14日間の処置及び食餌の後、4時間絶食させたマウスを安楽死させた。血液サンプルを肝酵素測定(アラニンアミノトランスフェラーゼ(ALT)及びアスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ(AST))のために得た。肝臓をNASH分析及びターゲット会合測定のために採取した。肝臓トリグリセリド含量を定量した。NASHを、脂肪症、炎症の測定及びNAFLD活性スコア(NAS)の定量化により決定した。次いで、ターゲット会合を、化合物処置マウス対対照マウスの肝臓におけるNqo1遺伝子発現の増加を測定することにより確認した。
【0977】
実施例89:ADPKDにおける有効性試験
Nrf2アクチベーターの有効性を評価するために、最初に記載されたように(Lantinga-van Leeuwen et al, Hum Mol Genet. 2007, 16(24), 3188-96)、条件付け及び誘引性Pkd1遺伝子欠損マウスを使用する。10日齢マウス(p10)にタモキシフェンを注射すると、Pkd1遺伝子が、腎上皮において特異的に欠失される。これにより、ネフロンの遠位セグメントにおける嚢胞形成の急速な進行がもたらされる。次いで、マウスに、試験分子(3~30mg/kg/日)又は媒体(1% ヒドロキシエチルセルロース)のいずれかを2~3週間強制経口投与する。処置の最後に、全てのマウスを殺処分し、血漿及び腎臓の両方を採取する。血漿サンプルを試験終了時に、薬剤曝露をモニターするのに使用する。有効性を、以前に記載された(Lu et al., Sci. Transl. Med. 12、eaba3613 (2020) 29 July 2020 "Activation of NRF2 ameliorates oxidative stress and cystogenesis in autosomal dominant polycystic kidney disease")腎臓機能の代用としての腎臓サイズ、腎臓重量、腎臓重量対体重比、嚢胞指数(組織学的分析により決定)及び尿素量に対する処置の影響を定量化することにより決定する。Nrf2ターゲット会合を、Nqo1等のNrf2ターゲット遺伝子活性化を測定すること又は標準的なアッセイキットを使用して腎臓中の反応性酸素種(ROS)を直接定量することのいずれかによりモニターすることができる。
【0978】
実施例90:医薬組成物
それぞれ10mgを含有する1000個の錠剤を製造するための配合
実施例1~82のうちの1つの化合物 10g
ヒドロキシプロピルセルロース 2g
小麦デンプン 10g
ラクトース 100g
ステアリン酸マグネシウム 3g
タルク 3g
【国際調査報告】