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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-04-13
(54)【発明の名称】医療映像装置及び医療映像処理方法
(51)【国際特許分類】
   G16H 30/40 20180101AFI20230406BHJP
【FI】
G16H30/40
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022552179
(86)(22)【出願日】2021-02-25
(85)【翻訳文提出日】2022-08-26
(86)【国際出願番号】 KR2021002426
(87)【国際公開番号】W WO2021172921
(87)【国際公開日】2021-09-02
(31)【優先権主張番号】10-2020-0025445
(32)【優先日】2020-02-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】522340691
【氏名又は名称】ルニット インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】LUNIT INC.
(74)【代理人】
【識別番号】100121728
【弁理士】
【氏名又は名称】井関 勝守
(74)【代理人】
【識別番号】100165803
【弁理士】
【氏名又は名称】金子 修平
(74)【代理人】
【識別番号】100170900
【弁理士】
【氏名又は名称】大西 渉
(72)【発明者】
【氏名】ユ ドングン
(72)【発明者】
【氏名】キム ミンチョル
(72)【発明者】
【氏名】キム ヒョウン
(72)【発明者】
【氏名】イ ヒョンジェ
(72)【発明者】
【氏名】イ ジェフォン
(72)【発明者】
【氏名】キム ヘジュン
【テーマコード(参考)】
5L099
【Fターム(参考)】
5L099AA26
(57)【要約】
【課題】医療映像装置の動作方法を提供する。
【解決手段】医療映像装置の動作方法は、医療映像から検出された少なくとも一つの病変に関する病変情報を獲得するステップと、獲得された病変情報に基づいて、少なくとも一つの病変に対応する少なくとも一つのコンターの形態及び位置を決定するステップと、医療映像内での少なくとも一つの病変に関する病変情報を示すテキストを含む少なくとも一つのテキスト領域の位置を決定するステップと、決定された少なくとも一つのコンターの形態及び位置と、決定された少なくとも一つのテキスト領域の位置とに基づいて、少なくとも一つのコンター及び少なくとも一つのテキスト領域に含まれたテキストを医療映像に表示するステップとを含む。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
医療映像装置の動作方法において、
医療映像から検出された少なくとも一つの病変に関する病変情報を獲得するステップと、
前記獲得された病変情報に基づいて、前記少なくとも一つの病変に対応する少なくとも一つのコンターの形態及び位置を決定するステップと、
前記医療映像内での前記少なくとも一つの病変に関する病変情報を示すテキストを含む少なくとも一つのテキスト領域の位置を決定するステップと、
前記決定された少なくとも一つのコンターの形態及び位置と、前記決定された少なくとも一つのテキスト領域の位置とに基づいて、前記少なくとも一つのコンター及び前記少なくとも一つのテキスト領域に含まれたテキストを前記医療映像に表示するステップとを含む、医療映像装置の動作方法。
【請求項2】
前記少なくとも一つのテキスト領域の位置を決定するステップは、
前記少なくとも一つのコンター及び前記少なくとも一つのテキスト領域間の距離、又は、前記少なくとも一つのコンター及び前記少なくとも一つのテキスト領域間の重畳の可否の少なくとも一つに基づいて、前記少なくとも一つのテキスト領域の位置を決定するステップを含む、請求項1に記載の医療映像装置の動作方法。
【請求項3】
前記獲得するステップは、
前記医療映像から検出された複数の病変に関する病変情報を獲得するステップを含み、
前記少なくとも一つのコンターの形態及び位置を決定するステップは、
前記複数の病変のうち、前記医療映像に表示する一部の病変を決定するステップと、
前記決定された一部の病変に対する少なくとも一つのコンターの形態及び位置を決定するステップとを含み、
前記少なくとも一つのテキスト領域の位置を決定するステップは、前記決定された一部の病変に関する病変情報を含む少なくとも一つのテキスト領域の位置を決定するステップを含む、請求項1に記載の医療映像装置の動作方法。
【請求項4】
前記一部の病変を決定するステップは、
前記複数の病変のうち、病変領域が重複する病変等を確認するステップと、
前記重複する病変等間の重複した領域のサイズ、前記重複する病変等の各々の病変確率、前記重複する病変等間の関連性又は前記重複する病変等の一部が一つの医療映像で存在する確率の少なくとも一つに基づいて、前記複数の病変の一部の病変を決定するステップとを含む、請求項3に記載の医療映像装置の動作方法。
【請求項5】
前記少なくとも一つのコンターを示す少なくとも一つの矢印を生成するステップをさらに含み、
前記表示するステップは、
前記少なくとも一つのコンター及び前記少なくとも一つのテキスト領域間を連結するように、前記生成された少なくとも一つの矢印を前記医療映像に表示するステップを含む、請求項1に記載の医療映像装置の動作方法。
【請求項6】
前記獲得するステップは、
前記医療映像から検出された複数の病変に関する病変情報を獲得するステップを含み、
前記少なくとも一つの矢印を生成するステップは、
前記複数の病変の各々に対する矢印を生成するステップを含み、
前記生成された矢印を前記医療映像に表示するステップは、
前記生成された複数の病変の各々に対する矢印が互いに交差しないように、前記複数の病変の各々に対する矢印を前記医療映像に表示するステップを含む、請求項5に記載の医療映像装置の動作方法。
【請求項7】
前記獲得するステップは、
前記医療映像から検出された複数の病変に関する病変情報を獲得するステップを含み、
前記矢印を生成するステップは、
前記複数の病変の各々に対する矢印を生成するステップを含み、
前記生成された矢印を前記医療映像に表示するステップは、
前記生成された複数の病変の各々に対する矢印が前記複数の病変の各々に対応するコンターと互いに交差しないように、前記複数の病変の各々に対する矢印を前記医療映像に表示するステップを含む、請求項5に記載の医療映像装置の動作方法。
【請求項8】
前記生成された矢印を前記医療映像に表示するステップは、
前記生成された矢印が前記少なくとも一つのコンターに接する少なくとも一つの接点領域を決定するステップと、
前記生成された矢印が前記少なくとも一つの接点領域に連結されるように表示するステップとを含む、請求項5に記載の医療映像装置の動作方法。
【請求項9】
前記少なくとも一つの接点領域を決定するステップは、
前記少なくとも一つのコンターに接する複数の接点領域のうち、前記複数の接点領域間の距離に基づいて、前記少なくとも一つの接点領域を決定するステップを含む、請求項8に記載の医療映像装置の動作方法。
【請求項10】
前記少なくとも一つのテキスト領域は複数のテキスト領域を含み、
少なくとも一つのテキスト領域の位置を決定するステップは、
前記複数のテキスト領域間の距離に基づいて、前記複数のテキスト領域の各々の位置を決定するステップを含む、請求項1に記載の医療映像装置の動作方法。
【請求項11】
電子装置において、
一つ以上のインストラクションを保存するメモリと、
前記保存された一つ以上のインストラクションを実行することで、
医療映像から検出された少なくとも一つの病変に関する病変情報を獲得し、
前記獲得された病変情報に基づいて、前記少なくとも一つの病変に対応するコンターの形態及び位置を決定し、
前記医療映像内での前記少なくとも一つの病変に関する病変情報を示すテキストを含む少なくとも一つのテキスト領域の位置を決定し、
前記決定された少なくとも一つのコンターの形態及び位置と、前記決定された少なくとも一つのテキスト領域の位置とに基づいて、前記少なくとも一つのコンター及び前記少なくとも一つのテキスト領域に含まれたテキストを前記医療映像に表示するように構成されたプロセッサとを含む、電子装置。
【請求項12】
前記プロセッサは、
前記少なくとも一つのコンター及び前記少なくとも一つのテキスト領域間の距離、又は、前記少なくとも一つのコンター及び前記少なくとも一つのテキスト領域間の重畳の可否の少なくとも一つに基づいて、前記少なくとも一つのテキスト領域の位置を決定するようにさらに構成される、請求項11に記載の電子装置。
【請求項13】
前記プロセッサは、
前記医療映像から検出された複数の病変に関する病変情報を獲得し、
前記複数の病変のうち、前記医療映像に表示する一部の病変を決定し、
前記決定された一部の病変に対する少なくとも一つのコンターの形態及び位置を決定し、
前記決定された一部の病変に関する病変情報を含む少なくとも一つのテキスト領域の位置を決定するようにさらに構成される、請求項11に記載の電子装置。
【請求項14】
前記プロセッサは、
前記複数の病変のうち、病変領域が重複する病変等を確認し、
前記重複する病変等間の重複した領域のサイズ、前記重複する病変等の各々の病変確率、前記重複する病変等間の関連性又は前記重複する病変等の一部が一つの医療映像で存在する確率の少なくとも一つに基づいて、前記複数の病変の一部の病変を決定するようにさらに構成される、請求項13に記載の電子装置。
【請求項15】
前記プロセッサは、
前記少なくとも一つのコンターを示す少なくとも一つの矢印を生成し、
前記少なくとも一つのコンター及び前記少なくとも一つのテキスト領域間を連結するように、前記生成された少なくとも一つの矢印を前記医療映像に表示するようにさらに構成される、請求項11に記載の電子装置。
【請求項16】
前記プロセッサは、
前記医療映像から検出された複数の病変に関する病変情報を獲得し、
前記複数の病変の各々に対する矢印を生成し、
前記生成された複数の病変の各々に対する矢印が互いに交差しないように、前記複数の病変の各々に対する矢印を前記医療映像に表示するようにさらに構成される、請求項15に記載の電子装置。
【請求項17】
前記プロセッサは、
医療映像から検出された複数の病変に関する病変情報を獲得し、
前記複数の病変の各々に対する矢印を生成し、
前記生成された複数の病変の各々に対する矢印が前記複数の病変の各々に対応するコンターと互いに交差しないように、前記複数の病変の各々に対する矢印を前記医療映像に表示するようにさらに構成される、請求項15に記載の電子装置。
【請求項18】
前記プロセッサは、
前記生成された矢印が前記少なくとも一つのコンターに接する少なくとも一つの接点領域を決定し、
前記生成された矢印が前記少なくとも一つの接点領域に連結されるように表示するようにさらに構成される、請求項15に記載の電子装置。
【請求項19】
前記プロセッサは、
前記少なくとも一つのコンターに接する複数の接点領域のうち、前記複数の接点領域間の距離に基づいて、前記少なくとも一つの接点領域を決定するようにさらに構成される、請求項18に記載の電子装置。
【請求項20】
前記少なくとも一つのテキスト領域は複数のテキスト領域を含み、
前記プロセッサは、
前記複数のテキスト領域間の距離に基づいて、前記複数のテキスト領域の各々の位置を決定するようにさらに構成される、請求項11に記載の電子装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、医療映像から病変情報を獲得し、病変情報を医療映像に表示する装置及び方法に関する。
【背景技術】
【0002】
ビックデータや人工知能などのような技術の発展により、医療映像から自動的に病変を検出するための技術の信頼度は益々高くなっている。これにより、医療装置は医療映像から複数の病変を検出できるようになった。しかしながら、検出された複数の病変に関する情報を一つの医療映像に全部表示する場合、医療映像に表示された情報が多すぎることがある。医療映像に表示された情報が多すぎると、原本の映像が遮断されるだけでなく、医療関係者が表示された複数の病変情報を用いた診断時に長時間がかかる恐れがある。また、医療関係者が表示された複数の病変情報の一部を見落とす恐れもある。
【0003】
したがって、病変を映像に效果的に表示するための技術が必要である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本開示は、前記のような問題を解決するための医療映像処理方法、記録媒体に保存されたコンピュータプログラム及び医療映像装置(システム)を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示の一実施例に係る医療映像装置の動作方法は、医療映像に含まれる少なくとも一つの病変に関する病変情報を獲得するステップと、獲得された病変情報に基づいて、医療映像で少なくとも一つの病変に対応する少なくとも一つのコンター(contour)を生成するステップと、医療映像で生成された少なくとも一つのコンターを出力するステップとを含むことを特徴とする。
【0006】
本開示の一実施例に係る医療映像装置の動作方法の少なくとも一つのコンターを生成するステップは、獲得された病変情報に基づいて、医療映像に含まれる複数の病変間に重複する病変領域に係る情報、又は、複数の病変間の関連性に係る情報の少なくとも一つに基づいてコンターを生成するステップを含むことを特徴とする。
【0007】
本開示の一実施例に係る医療映像装置の動作方法の少なくとも一つのコンターを生成するステップは、複数の病変に含まれる第1の病変情報及び第2の病変情報に基づいて、第1の病変領域及び第2の病変領域が重複する領域のサイズを決定するステップと、第2の病変情報に基づいて第2の病変が医療映像で存在する確率に係る情報を決定するステップと、重複する領域のサイズが第1の閾値よりも大きくて、第2の病変が医療映像で存在する確率に係る情報が第2の閾値よりも小さい場合、第1の病変を取り囲む少なくとも一つのコンターを生成するステップとを含むことを特徴とする。
【0008】
本開示の一実施例に係る医療映像装置の動作方法の少なくとも一つのコンターを生成するステップは、第1の病変及び第2の病変間に疾病学的に類似性があるか否かを決定するステップと、第1の病変及び第2の病変が同じ領域に共存性があるか否かを決定するステップと、類似性の可否において第1の病変及び第2の病変が類似していることを示す場合、又は、共存性の可否において第1の病変及び第2の病変が互いに共存できないことを示す場合、第1の病変を取り囲む少なくとも一つのコンターを生成し、第2の病変を取り囲む少なくとも一つのコンターを生成しないステップとを含むことを特徴とする。
【0009】
本開示の一実施例に係る医療映像装置の動作方法は、複数の病変情報に基づいて、医療映像で存在する確率が高い順に複数の病変情報を整列するステップをさらに含み、第1の病変は第2の病変よりも医療映像で存在する確率が高いことを特徴とする。
【0010】
本開示の一実施例に係る医療映像装置の動作方法の少なくとも一つのコンターを出力するステップは、少なくとも一つのコンターのうち、第1のコンターを示す複数の第1の候補矢印に対する第1の候補矢印情報を決定するステップと、第1のコンターの枠部に矢印-テキスト領域を決定するステップと、矢印-テキスト領域において、複数の第1の候補矢印に対応し、第1のコンターに関する病変情報を表示するテキストボックスの一つのサイド(side)と、第1の候補矢印情報に含まれる複数の第1の候補矢印の一端とが会う接点領域を決定するステップと、決定された接点領域に基づいて、第1のコンターに対するテキストボックス及び矢印の表示可能な位置に対する少なくとも一つの矢印セットを生成するステップと、少なくとも一つの矢印セットの各々に対してスコアを獲得するステップと、獲得されたスコアに基づいて、少なくとも一つの矢印セットの一つを選択するステップと、選択された一つの矢印セットに基づいて、少なくとも一つのコンターと共に、矢印及びテキストボックス内のテキストを出力するステップとを含むことを特徴とする。
【0011】
本開示の一実施例に係る医療映像装置の動作方法の第1の候補矢印情報を決定するステップは、第1のコンターに対する第1のテキストボックスが第2のコンターに対する第2のテキストボックス又は第2のコンターと重畳する場合、第1のテキストボックスが第2のテキストボックス又は第2のコンターと重畳しないように、第1の候補矢印情報に含まれた候補矢印の開始点又は終点を移動させて、修正された第1の候補矢印情報を獲得するステップを含み、少なくとも一つの矢印セットを生成するステップは、修正された第1の候補矢印情報に基づいて、少なくとも一つの矢印セットを生成するステップを含むことを特徴とする。
【0012】
本開示の一実施例に係る医療映像装置の動作方法は、少なくとも一つのコンターのうち、第2のコンターを示す複数の第2の候補矢印に対する第2の候補矢印情報を決定するステップをさらに含み、第1の候補矢印情報を決定するステップは、複数の第1の候補矢印の一つと複数の第2の候補矢印の一つとが交差しないように、複数の第1の候補矢印の一つの開始点又は終点を移動させて、修正された第1の候補矢印情報を獲得するステップを含み、少なくとも一つの矢印セットを生成するステップは、修正された第1の候補矢印情報に基づいて、少なくとも一つの矢印セットを生成するステップを含むことを特徴とする。
【0013】
本開示の一実施例に係る医療映像装置の動作方法の第1の候補矢印情報を決定するステップは、第1のコンターと少なくとも一つのコンターのうちの第2のコンターとの交点を獲得するステップと、複数の第1の候補矢印の一つと第1のコンターとが会う第1の接点を獲得するステップと、第1の接点が交点から閾値以上離れるように、複数の第1の候補矢印の一つの開始点又は終点の位置を修正して、修正された第1の候補矢印情報を獲得するステップとを含み、少なくとも一つの矢印セットを生成するステップは、修正された第1の候補矢印情報に基づいて、少なくとも一つの矢印セットを生成するステップを含むことを特徴とする。
【0014】
本開示の一実施例に係る医療映像装置の動作方法の矢印-テキスト領域は、第1のコンターと接することなく、第1のコンターを取り囲むリング型であることを特徴とする。
【0015】
本開示の一実施例に係る医療映像装置の動作方法のスコアは、少なくとも一つのコンターに対応する少なくとも一つのテキストボックス間の距離が遠いほど高くて、少なくとも一つのコンターに対応する少なくとも一つの矢印の長さが短いほど高くて、少なくとも一つのコンターに含まれた二つのコンターの交点、及び、少なくとも一つのコンターと少なくとも一つの矢印の接点間の距離が遠いほど高いことを特徴とする。
【0016】
本開示の一実施例に係る医療映像装置の動作方法の少なくとも一つのコンターを生成するステップは、獲得された病変情報に基づいて、少なくとも一つのコンターの位置及び形態を決定するステップを含むことを特徴とする。
【0017】
本開示の一実施例に係る医療映像装置の動作方法の少なくとも一つのコンターの位置及び形態を決定するステップは、病変情報に基づいて、医療映像内の各ピクセルが少なくとも一つの病変領域に含まれる確率を獲得するステップと、少なくとも一つの病変領域に含まれる確率に基づいて、少なくとも一つのコンターの厚さを決定するステップとを含むことを特徴とする。
【0018】
本開示の一実施例に係る医療映像装置はプロセッサ及びメモリを含み、プロセッサは、メモリに含まれた命令語により、医療映像に含まれる少なくとも一つの病変に関する病変情報を獲得し、獲得された病変情報に基づいて、医療映像で少なくとも一つの病変に対応する少なくとも一つのコンターを生成し、医療映像に生成された少なくとも一つのコンターを出力することを特徴とする。
【0019】
本開示の一実施例に係る医療映像装置のプロセッサは、メモリに含まれた命令語により、獲得された病変情報に基づいて、医療映像に含まれる複数の病変間に重複する病変領域に係る情報、又は、複数の病変間の関連性に係る情報の少なくとも一つに基づいてコンターを生成することを特徴とする。
【0020】
本開示の一実施例に係る医療映像装置のプロセッサは、メモリに含まれた命令語により、複数の病変に含まれる第1の病変情報及び第2の病変情報に基づいて、第1の病変領域及び第2の病変領域が重複する領域のサイズを決定し、第2の病変情報に基づいて第2の病変が医療映像で存在する確率に係る情報を決定し、重複する領域のサイズが第1の閾値よりも大きくて、第2の病変が医療映像で存在する確率に係る情報が第2の閾値よりも小さい場合、第1の病変を取り囲む少なくとも一つのコンターを生成することを特徴とする。
【0021】
本開示の一実施例に係る医療映像装置のプロセッサは、メモリに含まれた命令語により、第1の病変及び第2の病変間に疾病学的に類似性があるか否かを決定し、第1の病変及び第2の病変が同じ領域に共存性があるか否かを決定し、類似性の可否において第1の病変及び第2の病変が類似することを示す場合、又は、共存性の可否において第1の病変及び第2の病変が互いに共存できないことを示す場合、第1の病変を取り囲む少なくとも一つのコンターを生成し、第2の病変を取り囲む少なくとも一つのコンターを生成しないことを特徴とする。
【0022】
本開示の一実施例に係る医療映像装置のプロセッサは、メモリに含まれた命令語により、複数の病変情報に基づいて、医療映像で存在する確率が高い順に複数の病変情報を整列し、第1の病変は第2の病変よりも医療映像で存在する確率が高いことを特徴とする。
【0023】
本開示の一実施例に係る医療映像装置のプロセッサは、メモリに含まれた命令語により、少なくとも一つのコンターのうち、第1のコンターを示す複数の第1の候補矢印に対する第1の候補矢印情報を決定し、第1のコンターの枠部に矢印-テキスト領域を決定し、矢印-テキスト領域において、複数の第1の候補矢印に対応し、第1のコンターに関する病変情報を表示するテキストボックスの一つのサイドと、第1の候補矢印情報に含まれる複数の第1の候補矢印の一端とが会う接点領域を決定し、決定された接点領域に基づいて、第1のコンターに対するテキストボックス及び矢印の表示可能な位置に対する少なくとも一つの矢印セットを生成し、少なくとも一つの矢印セットの各々に対してスコアを獲得し、獲得されたスコアに基づいて、少なくとも一つの矢印セットの一つを選択し、選択された一つの矢印セットに基づいて、少なくとも一つのコンターと共に、矢印及びテキストボックス内のテキストを出力することを特徴とする。
【0024】
本開示の一実施例に係る医療映像装置のプロセッサは、メモリに含まれた命令語により、第1のコンターに対する第1のテキストボックスが第2のコンターに対する第2のテキストボックス又は第2のコンターと重畳する場合、第1のテキストボックスが第2のテキストボックス又は第2のコンターと重畳しないように、第1の候補矢印情報に含まれた候補矢印の開始点又は終点を移動させて、修正された第1の候補矢印情報を獲得し、修正された第1の候補矢印情報に基づいて、少なくとも一つの矢印セットを生成することを特徴とする。
【0025】
本開示の一実施例に係る医療映像装置のプロセッサは、メモリに含まれた命令語により、少なくとも一つのコンターのうち、第2のコンターを示す複数の第2の候補矢印に対する第2の候補矢印情報を決定し、複数の第1の候補矢印の一つと複数の第2の候補矢印一つとが交差しないように、複数の第1の候補矢印の一つの開始点又は終点を移動させて、修正された第1の候補矢印情報を獲得し、修正された第1の候補矢印情報に基づいて、少なくとも一つの矢印セットを生成することを特徴とする。
【0026】
本開示の一実施例に係る医療映像装置のプロセッサは、メモリに含まれた命令語により、第1のコンターと少なくとも一つのコンターのうちの第2のコンターとの交点を獲得し、複数の第1の候補矢印の一つと第1のコンターとが会う第1の接点を獲得し、第1の接点が交点から閾値以上離れるように、複数の第1の候補矢印の一つの開始点又は終点の位置を修正して、修正された第1の候補矢印情報を獲得し、修正された第1の候補矢印情報に基づいて、少なくとも一つの矢印セットを生成することを特徴とする。
【0027】
本開示の一実施例に係る医療映像装置の矢印-テキスト領域は、第1のコンターと接することなく、第1のコンターを取り囲むリング型であることを特徴とする。
【0028】
本開示の一実施例に係る医療映像装置のスコアは、少なくとも一つのコンターに対応する少なくとも一つのテキストボックス間の距離が遠いほど高くて、少なくとも一つのコンターに対応する少なくとも一つの矢印の長さが短いほど高くて、少なくとも一つのコンターに含まれた二つのコンターの交点、及び、少なくとも一つのコンターと少なくとも一つの矢印の接点間の距離が遠いほど高いことを特徴とする。
【0029】
本開示の一実施例に係る医療映像装置のプロセッサは、メモリに含まれた命令語により、獲得された病変情報に基づいて、少なくとも一つのコンターの位置及び形態を決定することを特徴とする。
【0030】
本開示の一実施例に係る医療映像装置のプロセッサは、メモリに含まれた命令語により、病変情報に基づいて、医療映像内の各ピクセルが少なくとも一つの病変領域に含まれる確率を獲得し、少なくとも一つの病変領域に含まれる確率に基づいて、少なくとも一つのコンターの厚さを決定することを特徴とする。
【0031】
本開示の一実施例に係る医療映像装置の動作方法は、医療映像から検出された少なくとも一つの病変に関する病変情報を獲得するステップと、獲得された病変情報に基づいて、少なくとも一つの病変に対応する少なくとも一つのコンターの形態及び位置を決定するステップと、医療映像内での少なくとも一つの病変に関する病変情報を示すテキストを含む少なくとも一つのテキスト領域の位置を決定するステップと、決定された少なくとも一つのコンターの形態及び位置と、決定された少なくとも一つのテキスト領域の位置とに基づいて、少なくとも一つのコンター及び少なくとも一つのテキスト領域に含まれたテキストを医療映像に表示するステップとを含む。
【0032】
本開示の一実施例に係る少なくとも一つのテキスト領域の位置を決定するステップは、少なくとも一つのコンター及び少なくとも一つのテキスト領域間の距離、又は、少なくとも一つのコンター及び少なくとも一つのテキスト領域間の重複の可否の少なくとも一つに基づいて、少なくとも一つのテキスト領域の位置を決定するステップを含む。
【0033】
本開示の一実施例に係る獲得するステップは、医療映像から検出された複数の病変に関する病変情報を獲得するステップを含む。少なくとも一つのコンターの形態及び位置を決定するステップは、複数の病変のうち、医療映像に表示する一部の病変を決定するステップと、決定された一部の病変に対する少なくとも一つのコンターの形態及び位置を決定するステップとを含む。少なくとも一つのテキスト領域の位置を決定するステップは、決定された一部の病変に関する病変情報を含む少なくとも一つのテキスト領域の位置を決定するステップを含む。
【0034】
本開示の一実施例に係る一部の病変を決定するステップは、複数の病変のうち、病変領域が重複する病変等を確認するステップと、重複する病変等間の重複した領域のサイズ、重複する病変等の各々の病変確率、重複する病変等間の関連性又は重複する病変等の一部が一つの医療映像で存在する確率の少なくとも一つに基づいて、複数の病変の一部の病変を決定するステップとを含む。
【0035】
本開示の一実施例に係る方法は、少なくとも一つのコンターを示す少なくとも一つの矢印を生成するステップをさらに含む。表示するステップは、少なくとも一つのコンター及び少なくとも一つのテキスト領域間を連結するように、生成された少なくとも一つの矢印を医療映像に表示するステップを含む。
【0036】
本開示の一実施例に係る獲得するステップは、医療映像から検出された複数の病変に関する病変情報を獲得するステップを含む。矢印を生成するステップは、複数の病変の各々に対する矢印を生成するステップを含む。生成された矢印を医療映像に表示するステップは、生成された複数の病変の各々に対する矢印が互いに交差しないように、複数の病変の各々に対する矢印を医療映像に表示するステップを含む。
【0037】
本開示の一実施例に係る獲得するステップは、医療映像から検出された複数の病変に関する病変情報を獲得するステップを含む。矢印を生成するステップは、複数の病変の各々に対する矢印を生成するステップを含む。生成された矢印を医療映像に表示するステップは、生成された複数の病変の各々に対する矢印が複数の病変の各々に対応するコンターと互いに交差しないように、複数の病変の各々に対する矢印を医療映像に表示するステップを含む。
【0038】
本開示の一実施例に係る生成された矢印を医療映像に表示するステップは、生成された矢印が少なくとも一つのコンターに接する少なくとも一つの接点領域を決定するステップと、生成された少なくとも一つの矢印が少なくとも一つの接点領域に連結されるように表示するステップとを含む。
【0039】
本開示の一実施例に係る少なくとも一つの接点領域を決定するステップは、少なくとも一つのコンターに接する複数の接点領域のうち、複数の接点領域間の距離に基づいて、少なくとも一つの接点領域を決定するステップを含む。
【0040】
本開示の一実施例に係る少なくとも一つのテキスト領域は複数のテキスト領域を含み、少なくとも一つのテキスト領域の位置を決定するステップは、複数のテキスト領域間の距離に基づいて、複数のテキスト領域の各々の位置を決定するステップを含む。
【0041】
本開示の一実施例に係る電子装置は、一つ以上のインストラクション(instructions)を保存するメモリと、保存された一つ以上のインストラクションを実行することで、医療映像から検出された少なくとも一つの病変に関する病変情報を獲得し、獲得された病変情報に基づいて、少なくとも一つの病変に対応するコンターの形態及び位置を決定し、医療映像内での少なくとも一つの病変に関する病変情報を示すテキストを含む少なくとも一つのテキスト領域の位置を決定し、決定された少なくとも一つのコンターの形態及び位置と、決定された少なくとも一つのテキスト領域の位置とに基づいて、少なくとも一つのコンター及び少なくとも一つのテキスト領域に含まれたテキストを医療映像に表示するように構成されるプロセッサとを含む。
【0042】
本開示の一実施例に係るプロセッサは、少なくとも一つのコンター及び少なくとも一つのテキスト領域間の距離、又は、少なくとも一つのコンター及び少なくとも一つのテキスト領域間の重複の可否の少なくとも一つに基づいて、少なくとも一つのテキスト領域の位置を決定するようにさらに構成される。
【0043】
本開示の一実施例に係るプロセッサは、医療映像から検出された複数の病変に関する病変情報を獲得し、複数の病変のうち、医療映像に表示する一部の病変を決定し、決定された一部の病変に対する少なくとも一つのコンターの形態及び位置を決定し、決定された一部の病変に関する病変情報を含む少なくとも一つのテキスト領域の位置を決定するようにさらに構成される。
【0044】
本開示の一実施例に係るプロセッサは、複数の病変のうち、病変領域が重複する病変等を確認し、重複する病変等間の重複した領域のサイズ、重複する病変等の各々の病変確率、重複する病変等間の関連性又は重複する病変等の一部が一つの医療映像で存在する確率の少なくとも一つに基づいて、複数の病変の一部の病変を決定するようにさらに構成される。
【0045】
本開示の一実施例に係るプロセッサは、少なくとも一つのコンターを示す少なくとも一つの矢印を生成し、少なくとも一つのコンター及び少なくとも一つのテキスト領域間を連結するように、生成された少なくとも一つの矢印を医療映像に表示するようにさらに構成される。
【0046】
本開示の一実施例に係るプロセッサは、医療映像から検出された複数の病変に関する病変情報を獲得し、複数の病変の各々に対する矢印を生成し、生成された複数の病変の各々に対する矢印が互いに交差しないように、複数の病変の各々に対する矢印を医療映像に表示するようにさらに構成される。
【0047】
本開示の一実施例に係るプロセッサは、医療映像から検出された複数の病変に関する病変情報を獲得し、複数の病変の各々に対する矢印を生成し、生成された複数の病変の各々に対する矢印が複数の病変の各々に対応するコンターと互いに交差しないように、複数の病変の各々に対する矢印を医療映像に表示するようにさらに構成される。
【0048】
本開示の一実施例に係るプロセッサは、生成された矢印が少なくとも一つのコンターに接する少なくとも一つの接点領域を決定し、生成された矢印が少なくとも一つの接点領域に連結されるように表示するようにさらに構成される。
【0049】
本開示の一実施例に係るプロセッサは、少なくとも一つのコンターに接する複数の接点領域のうち、複数の接点領域間の距離に基づいて、少なくとも一つの接点領域を決定するようにさらに構成される。
【0050】
本開示の一実施例に係る少なくとも一つのテキスト領域は複数のテキスト領域を含み、プロセッサは、複数のテキスト領域間の距離に基づいて、複数のテキスト領域の各々の位置を決定するようにさらに構成される。
【0051】
また、前述したような医療映像装置の動作方法を具現化するためのプログラムは、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されることができる。
【図面の簡単な説明】
【0052】
図1】本開示の一実施例に係る医療映像装置を示す図である。
図2】本開示の一実施例に係る医療映像装置の動作を示すフローチャートである。
図3】本開示の一実施例に係る医療映像を示す図である。
図4】本開示の一実施例に係る医療映像装置の動作方法の擬似コードを示す図である。
図5】本開示の一実施例に係る医療映像装置が表示する医療映像を示す図である。
図6】本開示の一実施例に係る医療映像装置が表示する医療映像を示す図である。
図7】本開示の一実施例に係る医療映像装置が表示する医療映像を示す図である。
図8】本開示の一実施例に係る医療映像装置が表示する医療映像を示す図である。
図9】本開示の一実施例に係る医療映像装置の動作を示すフローチャートである。
図10】本開示の一実施例に係る医療映像装置の動作を説明するための図である。
図11】本開示の一実施例に係る医療映像装置の動作を説明するための図である。
図12】本開示の一実施例に係る医療映像装置の動作を説明するための図である。
図13】本開示の一実施例に係る医療映像装置の動作を説明するための図である。
図14】本開示の一実施例に係る医療映像装置の動作を説明するための図である。
図15】本開示の一実施例に係る医療映像装置の動作を説明するための図である。
図16】本開示の一実施例に係る医療映像装置の動作を説明するための図である。
図17】本開示の一実施例に係るスコアを獲得する方法を説明するための図である。
図18】本開示の一実施例に係るスコアを獲得する方法を説明するための図である。
図19】本開示の一実施例に係る医療映像を示す図である。
図20】本開示の一実施例に係る医療映像を示す図である。
図21】本開示の一実施例に係る電子装置の内部構成を示すブロック図である。
図22】本開示の一実施例に係る医療映像装置の動作方法を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0053】
開示の実施例の利点及び特徴、そしてそれらを達成する方法は、添付図面に基づいて後述する実施例を参照すれば明確になる。しかしながら、本開示は、以下で開示される実施例に限定されず、互いに異なる多様な形態で具現化され得る。但し、本実施例は、本開示が完全になるようにし、本開示が属する技術分野における通常の知識を有する者に発明のカテゴリを正確に認識させるために提供されるだけである。
【0054】
本明細書で使用される用語について簡略に説明し、開示の実施例について具体的に説明する。
【0055】
本明細書で使用される用語は、本開示での機能を考慮しつつ、可能な限り現在広く使用される一般的な用語を選択したが、これは関連分野に従事する技術者の意図又は判例、新技術の出現などにより変化し得る。また、特定の場合は出願人が任意で選定した用語もあり得るが、これらの意味は当該発明の説明の部分において詳細に記載する。よって、本開示で使用される用語は、単純な用語の名称ではなく、その用語が有する意味と本開示の全般にわたった内容に基づいて定義されるべきである。
【0056】
本明細書では、文脈上において明確に特定しない限り、単数の表現は複数の表現を含み、複数の表現は単数の表現を含むことができる。
【0057】
明細書の全般に渡り、ある部分がある構成要素を「含む」とする際、これは特に反対の記載がない限り、他の構成要素を除くものではなく、他の構成要素をさらに含むこともできることを意味する。
【0058】
また、明細書で使用される「部」という用語は、ソフトウェアやハードウェア構成要素を意味し、「部」はある役割を遂行する。しかしながら、「部」はソフトウェアやハードウェアに限定される意味ではない。「部」は、アドレッシング可能な保存媒体にあるように構成してもよく、一つ又はそれ以上のプロセッサを再生させるように構成してもよい。したがって、一例として、「部」は、ソフトウェア構成要素、オブジェクト指向ソフトウェア構成要素、クラス構成要素、タスク構成要素のような構成要素、並びに、プロセス、関数、属性、プロシージャ、サブルーチン、プログラムコードのセグメント、ドライバー、ファームウェア、マイクロコード、回路、データ、データベース、データ構造、テーブル、アレイ又は変数を含む。構成要素及び「部」は、内部で提供される機能はさらに小さい数の構成要素及び「部」で結合されたり、追加的な構成要素及び「部」にさらに分離されたりできる。
【0059】
本開示の一実施例によれば、「部」はプロセッサ及びメモリで具現化され得る。「プロセッサ」は汎用プロセッサ、中央処理装置(CPU)、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、制御器、マイクロ制御器、状態マシンなどを含むように広く解釈されるべきである。いくつかの環境では、「プロセッサ」は特定用途向け半導体(ASIC)、プログラム可能なロジックデバイス(PLD)、フィールドプログラム可能なゲートアレイ(FPGA)等を称することもできる。「プロセッサ」は、例えば、DSPとマイクロプロセッサの組合せ、複数のマイクロプロセッサの組合せ、DSPコアと結合した一つ以上のマイクロプロセッサの組合せ、若しくは、任意の他のそのような構成等の組合せのような処理デバイスの組合せを称することもできる。
【0060】
「メモリ」という用語は、電子情報を保存可能な任意の電子コンポーネントを含むように広く解釈されるべきである。「メモリ」は、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、NVRAM(Non-Volatile Random Access Memory)、PROM(Programmable Read-Only Memory)、EPROM(Erasable Programmable Read-Only Memory)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Reda-Only Memory)、フラッシュメモリ、磁気又は光学データ保存装置、レジスタなどのようなプロセッサ-読み取り可能な媒体の多様な類型を称することもできる。プロセッサがメモリから情報を読み取り/メモリに情報を記録できる場合、メモリはプロセッサと電子通信状態にあると言われる。プロセッサに集積されたメモリはプロセッサと電子通信状態にある。
【0061】
以下では、添付図面に基づいて実施例に対して本開示が属する技術分野における通常の知識を有する者が容易に実施できるように詳細に説明する。そして、図面において本開示を明確に説明するために説明と無関係な部分は省略する。
【0062】
図1は、本開示の一実施例に係る医療映像装置を示す図である。
【0063】
医療映像装置100は、制御部110、データベース120及び出力部130を含むことができる。制御部110はプロセッサ及びメモリを含むことができる。プロセッサはメモリに保存された命令語を遂行できる。
【0064】
データベース120は様々なデータを保存できる。例えば、データベース120は、医療映像又は医療関係者の分析結果及び医療分析装置の分析結果の少なくとも一つを保存できる。また、データベース120は、医療映像を分析する医療映像分析モデルを含むこともできる。医療映像分析モデルは、ルールベースモデル(rules-based model)又は機械学習モデルであり得る。
【0065】
出力部130は、映像出力部及び音声出力部の少なくとも一つを含むことができる。出力部130は制御部110により制御できる。出力部130は、医療映像及び分析結果の少なくとも一つを出力できる。
【0066】
以下、医療映像装置100の動作について詳細に後述する。
【0067】
図2は、本開示の一実施例に係る医療映像装置の動作を示すフローチャートである。
【0068】
医療映像装置100は、医療映像に含まれる少なくとも一つの病変に関する病変情報を獲得するステップ210を遂行できる。医療映像は患者の身体の一部が撮影された映像であり得る。医療映像は様々な医療映像撮影装置により撮影された映像であり得る。例えば、医療映像はCT、MRI、X-RAY、Mammography又は超音波映像の一つであり得る。医療映像はデータベース120から受信できる。また、医療映像は外部装置から受信できる。例えば、医療映像は、医療映像装置100ではなく、他の装置である外部の医療映像撮影装置から受信できる。
【0069】
病変情報は医療映像に含まれた病変に関する情報であり得る。病変情報は医療映像分析装置が自動的に分析して検出した病変に関する情報であり得る。しかしながら、これに限定されず、病変情報は医療関係者による分析結果であり得る。
【0070】
医療映像装置100は、病変情報を外部の装置から受信したり、医療映像装置100のデータベース120から受信したりできる。また、医療映像装置100は、自体的分析ツールに基づいて医療映像を分析して病変情報を獲得できる。自体的分析ツールは、病変を検出するためのルールベースモデル又は機械学習モデルであり得る。例えば、自体的分析ツールは、機械学習に基づいて学習された医療映像分析モデルを含むことができる。
【0071】
病変情報は、病変種類に関する情報、病変位置情報、病変が医療映像で存在する確率情報、病変形態情報、病変サイズ情報及び病変領域情報の少なくとも一つを含むことができる。
【0072】
病変種類に関する情報は、病変名又は病変分類情報の少なくとも一つを含むことができる。病変種類に関する情報は、医療関係者が診断した情報であり得、自体的分析ツールに基づいて診断した情報であり得る。医療映像分析装置は、前述したように、ルールベースモデル又は機械学習モデルに基づいて医療映像から病変種類に関する情報を獲得できる。
【0073】
病変位置情報は、病変が医療映像で存在する確率が最も高い少なくとも一つの地点を示すことができる。病変位置情報は少なくとも一つの座標値で表現できる。病変位置情報は、医療映像内において病変が位置したピクセルの座標値であり得る。病変が医療映像の一部の領域を占有する場合、病変位置情報は複数の座標値で表現できる。また、病変位置情報は、一つの病変地点の座標値及び病変地点からの半径情報を含むことができる。しかしながら、これに限定されず、様々な方式により病変位置情報を表現できる。
【0074】
病変が医療映像で存在する確率情報は、医療映像に基づいて、医療映像に対応する患者の身体の一部で病変が存在する確率を示す。医療映像分析装置は、ルールベースモデル又は機械学習モデルを用いて、医療映像に存在する病変を検出できる。また、医療映像分析装置は、ルールベースモデル又は機械学習モデルに基づいて、医療映像に当該病変が存在する確率も予測できる。病変が医療映像で存在する確率情報は、医療映像に含まれた各ピクセルに対応する確率値を含むことができる。病変が医療映像で存在する確率情報は、医療映像の特定の領域に対応する確率値を含むことができる。ここで、特定の領域は、医療映像に含まれる領域であって、医療映像と同一又は小さい映像であり得る。医療映像の特定の領域に対応する確率値は、医療映像分析装置により獲得されたり、医療関係者により受信されたりできる。
【0075】
また、医療映像装置100は、特定の領域に含まれるピクセルに対応する確率値に基づいて、特定の領域に対応する確率値を決定できる。例えば、医療映像装置100は、特定の領域に含まれるピクセル等の確率値の最大値、平均値、中央値又は最小値を用いて、特定の領域に対応する代表確率値を獲得できる。医療関係者は、確率情報に基づいて診断することで、誤診の確率を低下させることができる。
【0076】
病変形態情報は、病変形態に係る情報を示すことができる。病変形態情報は、病変の枠線の形態に係る情報であり得る。病変形態情報は、円形、楕円形又は非定型の形態を有することができる。病変形態情報は医療関係者の診断により決定できる。また、医療映像分析装置は、ルールベースモデル又は機械学習モデルに基づいて病変形態情報を獲得できる。
【0077】
病変サイズ情報は、病変サイズに関する情報であって、医療映像で病変領域に含まれたピクセルの個数であり得る。また、病変サイズ情報は、医療映像で病変の横の長さ又は縦の長さであり得る。また、病変サイズ情報は、医療映像で病変領域の広さであり得る。病変サイズ情報は、病変領域に含まれたピクセルの個数を示すことができる。また、病変サイズ情報は半径を示すことができる。すなわち、病変の中心地点及び半径に基づいた円の内部領域が病変領域を示すことができる。
【0078】
病変領域情報は、病変が医療映像で存在する確率が高い領域を示すことができる。医療映像装置100は、医療関係者から病変領域情報を受信できる。また、医療映像装置100は、ルールベースモデル又は機械学習モデルに基づいて、病変領域情報を自動的に獲得できる。医療映像装置100は、医療映像の各ピクセルに対して病変が存在する確率を計算できる。或いは、医療映像装置100は、ピクセルグループに対して病変が存在する確率を計算できる。例えば、ピクセルグループは複数のピクセルが含まれることができる。ピクセルグループは医療映像内の一定領域を示すことができる。医療映像装置100は、ピクセルグループに対して病変が存在する確率を計算することもできる。医療映像装置100は、ピクセルに病変が存在する確率が閾値以上である場合、当該ピクセルを病変領域に含まれたものと決定できる。すなわち、病変領域に含まれたピクセル等に病変が存在する確率は閾値以上であり得る。閾値は既定の情報であり得る。
【0079】
医療映像装置100は、獲得された病変情報に基づいて、医療映像で少なくとも一つの病変に対応する少なくとも一つのコンターを生成するステップ220を遂行できる。
【0080】
コンターは病変の位置又は形態の一つを示すことができる。医療映像装置100は、一つの医療映像に対して少なくとも一つの病変を表示できる。複数の病変は互いに異なる位置及び形態を有することができる。医療映像装置100は、少なくとも一つの病変の位置及び形態を病変情報に基づいて獲得できる。医療映像装置100は、病変別の位置及び形態を反映してコンターを生成できる。すなわち、医療映像装置100は、獲得された病変情報に基づいて少なくとも一つのコンターの位置及び形態を決定できる。すなわち、医療映像装置100の病変情報に含まれた病変の位置に基づいてコンターの位置を決定できる。また、医療映像装置100は、病変情報に含まれた病変の形態に基づいてコンターの形態を決定できる。
【0081】
コンターの位置は病変情報に含まれた病変位置情報に対応できる。医療映像装置100は、病変情報に基づいてコンターの形態を決定できる。医療映像装置100は、次のような過程によりコンターを決定できる。
【0082】
より詳しくは、医療映像装置100は、病変情報に含まれた病変領域の枠線に基づいてコンターを決定できる。前述したように、医療映像装置100は、ピクセルに病変が存在する確率が閾値以上である場合、当該ピクセルを病変領域に含まれたものと決定できる。すなわち、病変領域内のピクセル等に病変が存在する確率は閾値以上であり得る。医療映像装置100は、病変情報に含まれた病変領域の枠線をコンターとして決定できる。コンターは病変領域を取り囲むことができる。
【0083】
また、医療映像装置100は、病変領域の枠線をA倍拡張して病変を含むコンターを獲得できる。Aは1より大きい実数であり得る。すなわち、コンターは病変領域と同一又は大きいことができる。病変領域の枠線をA倍拡張するとは、病変領域の横の長さがA倍になり、縦の長さがA倍になることである。したがって、コンターの内部の広さは病変領域の広さのA^2倍になり得る。
【0084】
また、医療映像装置100は、病変情報に含まれた病変領域を含む多角形、楕円形又は円形をコンターとして決定できる。本開示によれば、医療関係者は、医療映像の一部であるコンターの周囲を集中的に観察でき、最終的にコンターの内部に病変が存在するか否かを容易に決定できる。
【0085】
コンターの形態はコンターの線の厚さをさらに含むことができる。医療映像装置100は、コンターの線の厚さを病変情報に基づいて獲得できる。例えば、医療映像装置100は、病変情報に基づいて、医療映像内の各ピクセルが少なくとも一つの病変領域に含まれる確率を獲得できる。また、医療映像装置100は、コンターの内部に含まれたピクセルが少なくとも一つの病変領域に含まれる確率に基づいて、少なくとも一つのコンターの厚さを決定できる。例えば、コンターの厚さは確率が大きいほど厚くなり得る。
【0086】
医療映像装置100は、医療映像に含まれた各ピクセルが病変に含まれる確率を獲得できる。また、医療映像装置100は、病変に含まれる確率が閾値と同一であるピクセル等の集合をコンターとして決定できる。病変に含まれる確率は不連続的であるので、閾値と同一の値がないこともある。このとき、隣接した二つのピクセルの一つに対応する確率が閾値よりも大きくて、もう一つに対応する確率が閾値よりも小さい場合、隣接した二つのピクセルの一つをコンターに含めることができる。コンターの内部のピクセルが病変領域に含まれる確率は、閾値よりも大きいことができる。ここで、閾値は既定の値であり得る。
【0087】
また、医療映像装置100は、病変に含まれる確率が閾範囲に含まれたピクセル等の集合をコンターとして決定できる。閾範囲は狭すぎてピクセル等の集合がラインのように見えることができる。コンターの内部のピクセルが病変領域に含まれる確率は、閾範囲の最小値よりも大きいことができる。ここで、閾範囲は既定の範囲であり得る。
【0088】
以上では、医療映像装置100が一つの病変に一つのコンターを生成する構成について説明した。医療映像装置100は、医療映像に複数の病変が存在する場合、複数の病変に対応する複数のコンターを生成できる。これについては図3と共に説明する。
【0089】
図3は、本開示の一実施例に係る医療映像を示す図である。
【0090】
医療映像装置100は、医療映像に含まれた一つの病変に対して少なくとも一つのコンターを生成できる。医療映像装置100は、一つの病変に対して等高線のような少なくとも一つのコンターを生成できる。等高線に含まれた複数のラインのうち、一つのラインの内部のピクセルが病変領域に含まれる確率は閾値よりも大きいことができる。
【0091】
図3を参照すれば、医療映像は、一つの病変に対する第1の等高線311及び第2の等高線312を含むことができる。第1の等高線311の内側領域に含まれたピクセルが病変領域に含まれる確率は第1の閾値以上であり得る。第2の等高線312の内側領域に含まれたピクセルが病変領域に含まれる確率は第2の閾値以上であり得る。第2の等高線312の内側領域及び第1の等高線311の外側領域に含まれたピクセルが病変領域に含まれる確率は、第1の閾値よりも低く、第2の閾値と同一又は大きいことができる。ここで、第1の閾値及び第2の閾値は既定の値であり得る。第1の閾値は第2の閾値よりも大きいことができる。
【0092】
医療映像装置100は、等高線の内部のピクセルが病変領域に含まれる確率が高いほど、等高線を厚く生成できる。例えば、第1の等高線311の内側領域に含まれたピクセルが病変領域に含まれる確率は高いことがある。しかしながら、第1の等高線311乃至第2の等高線312間に含まれたピクセルが病変領域に含まれる確率は相対的に低いことがある。よって、医療映像装置100は、第1の等高線311を第2の等高線312よりも厚く表示できる。
【0093】
医療映像装置100は、等高線の内部のピクセルが病変領域に含まれる確率によって、等高線の色を異なるように生成できる。例えば、第1の等高線311の内側領域に含まれたピクセルが病変領域に含まれる確率は高いことがある。しかしながら、第1の等高線311乃至第2の等高線312間に含まれたピクセルが病変領域に含まれる確率は相対的に低いことがある。よって、医療映像装置100は、第1の等高線311を赤色で表示し、第2の等高線312を橙色で表示できる。
【0094】
医療映像装置100は、等高線の内部のピクセルが病変領域に含まれる確率に基づいて、等高線間の領域を異なる色で表示できる。例えば、第1の等高線311の内側領域に含まれたピクセルが病変領域に含まれる確率は高いことがある。しかしながら、第1の等高線311乃至第2の等高線312間に含まれたピクセルが病変領域に含まれる確率は相対的に低いことがある。よって、医療映像装置100は、第1の等高線311の内部を赤色で表示し、第2の等高線312及び第1の等高線311間の領域を橙色で表示できる。医療映像装置100は、透明度を調節して、表示された色によって原本の医療映像が遮断されないようにできる。
【0095】
等高線に含まれた複数のラインのうち、一つのラインに含まれたピクセルが病変領域に含まれる確率は、特定の閾範囲に含まれることが可能である。特定の閾範囲は既定の範囲であり得る。図3を参照すれば、第1の等高線311に含まれたピクセルが病変領域に含まれる確率は、第1の閾範囲に含まれることが可能である。また、第2の等高線312に含まれたピクセルが病変領域に含まれる確率は、第2の閾範囲に含まれることが可能である。第1の閾範囲の最小値は、第2の閾範囲の最大値よりも大きいことが可能である。
【0096】
また、医療映像装置100は、病変情報に含まれた病変領域の枠線を拡張して複数のコンターを生成できる。例えば、第1の等高線311は病変領域の枠線であり得る。医療映像装置100は、第1の等高線311を拡張して第2の等高線312を獲得できる。第2の等高線312の厚さは、第1の等高線311よりも薄いことが可能である。
【0097】
医療映像装置100は、医療映像に生成された少なくとも一つのコンターを出力するステップ230を遂行できる。出力部130は、医療映像及び少なくとも一つのコンターを出力できる。
【0098】
医療映像装置100は、少なくとも一つのコンターを生成するために、次のようなステップを遂行できる。
【0099】
医療映像装置100は、獲得された病変情報に基づいて、医療映像に含まれる複数の病変間に重複する病変領域に係る情報、又は、複数の病変間の関連性に係る情報の少なくとも一つに基づいてコンターを生成するステップを遂行できる。
【0100】
医療映像には複数の病変が検出され得る。病変情報は複数の病変ごとに獲得できる。前述したように、病変情報は病変領域情報を含むことができる。
【0101】
医療映像装置100は、病変情報に基づいて、複数の病変間に重複する病変領域に係る情報を獲得できる。また、医療映像装置100は、複数の病変間の関連性に係る情報を獲得できる。
【0102】
複数の病変間の関連性に係る情報は、医学的に複数の病変間に関連性があるか否かを示す情報である。例えば、関連性に係る情報は、複数の病変が同じ患者に同じ時点に発現されるか否かを示す共存性の可否に関する情報を含むことができる。例えば、第1の病変が第2の病変と同時に発現されない場合は共存性がないものであり、第1の病変が第2の病変と同時に発現される場合は共存性があるものである。
【0103】
また、関連性に係る情報は、複数の病変が同時に発現される可能性が高いか否かを示す類似性の可否に関する情報を含むことができる。複数の病変は区分し得る名前を有するが、実質的に類似の場合がある。例えば、医学的に第1の病変が発現されたときに第2の病変も発現される場合、類似性があるものである。第1の病変が発現されたときに第2の病変も発現される場合は、第2の病変が発現されたときに第1の病変が発現される場合を意味するものではない。しかしながら、これに限定されず、第1の病変が発現されたときに第2の病変も発現される場合は、第2の病変が発現されたときに第1の病変が発現される場合を意味し得る。
【0104】
また、第1の病変の発現及び第2の病変の発現は、独立的であるため、第1の病変の発現が第2の病変の発現に何の影響を及ぼさないと、第1の病変及び第2の病変は類似性がないものである。また、第2の病変の発現が第1の病変の発現に何の影響も及ぼさないと、第1の病変及び第2の病変は類似性がないものである。
【0105】
医療映像装置100は、ルールベースモデル又は機械学習モデルに基づいて関連性に係る情報を獲得できる。医療映像装置100は、データベース120に基づいて関連性に係る情報を獲得できる。医療映像装置100は、第1の病変に関する第1の病変情報を獲得できる。また、医療映像装置100は、第2の病変に関する第2の病変情報を獲得できる。医療映像装置100は、第1の病変のコード、名称、種類の少なくとも一つを含む第1の病変識別子を第1の病変情報から獲得できる。また、医療映像装置100は、第2の病変のコード、名称、種類の少なくとも一つを含む第2の病変識別子を第2の病変情報から獲得できる。医療映像装置100は、第1の病変識別子及び第2の病変識別子に基づいて、データベースから第1の病変及び第2の病変の関連性に係る情報を獲得できる。例えば、データベースは、第1の病変識別子及び第2の病変識別子の関連性に係る情報を予め保存できる。医療映像装置100は、第1の病変識別子及び第2の病変識別子に対応する関連性に係る情報をデータベースから導出できる。
【0106】
医療映像装置100は、データベース120にないものから関連性に係る情報を獲得できる。医療映像装置100は、第1の病変情報及び第2の病変情報を機械学習モデルに適用して関連性に係る情報を獲得できる。機械学習モデルは、第1の病変及び第2の病変間の関連性を機械学習したモデルであり得る。医療映像装置100は、医療関係者から関連性に係る情報を獲得できる。また、医療映像装置100は、病変情報から関連性に係る情報を獲得できる。
【0107】
第1の病変に係る第1の病変情報は、第1の病変と類似性がある病変等に関する情報、及び、第1の病変と共存性がある病変等に関する情報を含むことができる。医療映像装置100は、第1の病変情報に基づいて、第2の病変が第1の病変と類似性があるか否か、及び、共存性があるか否かを決定できる。
【0108】
医療映像装置100は、医療関係者からの入力信号に基づいて関連性に係る情報を獲得できる。また、医療映像装置100は、外部の装置から関連性に係る情報を獲得できる。
【0109】
医療映像装置100は、少なくとも一つのコンターを生成するために、複数の病変に含まれる第1の病変情報及び第2の病変情報に基づいて、第1の病変領域及び第2の病変領域が重複する領域のサイズを決定するステップを遂行できる。
【0110】
前述したように、医療映像装置100は、第1の病変に係る第1の病変情報及び第2の病変に係る第2の病変情報を獲得できる。医療映像装置100は、第1の病変情報から医療映像内において第1の病変領域情報を獲得し、第2の病変情報から医療映像内において第2の病変領域情報を獲得できる。また、医療映像装置100は、第1の病変領域及び第2の病変領域が重複する領域のサイズを決定できる。重複する領域のサイズは、重複する領域のピクセルの個数、重複する領域の広さ、重複する領域の横の長さ又は重複する領域の縦の長さの少なくとも一つとして示すことができる。
【0111】
ここで、第1の病変領域及び第2の病変領域は、単純に第1の病変の領域及び第2の病変の領域を意味することもできるが、これに限定されるものではない。第1の病変領域は、第1の病変に対応する第1のコンターの内部領域を意味することもできる。また、第2の病変領域は、第2の病変に対応する第2のコンターの内部領域を意味することもできる。
【0112】
医療映像装置100は、第2の病変情報に基づいて、第2の病変が医療映像で存在する確率に係る情報を決定するステップを遂行できる。前述したように、第2の病変が医療映像で存在する確率に係る情報は、医療映像に含まれた各ピクセル値に対応する確率値又は医療映像に含まれた特定の領域に対応する確率値であり得る。ここで、特定の領域は生成されたコンターに対応できる。
【0113】
また、医療映像装置100は、重複する領域のサイズが第1の閾値よりも大きくて、第2の病変が医療映像で存在する確率に係る情報が第2の閾値よりも小さい場合、第1の病変を取り囲む少なくとも一つのコンターを生成するステップを遂行できる。第1の閾値及び第2の閾値は既定の値であり得る。第2の閾値は第1の病変が医療映像で存在する確率に係る情報であり得るが、これに限定されるものではない。
【0114】
コンターは、第1の病変領域と同一又は大きいことができる。第1の病変を取り囲む少なくとも一つのコンターを生成する方法は、前述した通りであるので、重複する説明は省略する。
【0115】
医療映像装置100は、重複する領域のサイズが第1の閾値よりも大きくて、第2の病変が医療映像で存在する確率に係る情報が第2の閾値よりも小さい場合、第1の病変を取り囲む少なくとも一つのコンターを生成するだけで、第2の病変を取り囲む少なくとも一つのコンターは生成しないことができる。なぜならば、重複する領域のサイズが第1の閾値よりも大きいため、第1の病変及び第2の病変が相当部分重複し、第2の病変が医療映像で存在する確率に係る情報が第2の閾値よりも小さいため、医療映像で第2の病変の重要度が相対的に低いからである。
【0116】
医療映像装置100は、少なくとも一つのコンターを生成するために、第1の病変及び第2の病変間に疾病学的に類似性があるか否かを決定するステップを遂行できる。類似性があるか否かは関連性に係る情報に含まれることができる。類似性の可否に関する情報は、前述した通りであるので、重複する説明は省略する。また、医療映像装置100は、類似性があるか否かをデータベースに基づいてルールベースモデルで決定したり、機械学習モデルから獲得したり、医療関係者から受信したり、病変情報から獲得したりできる。関連性に係る情報を獲得する過程については、前述した通りであるので、重複する説明は省略する。
【0117】
医療映像装置100は、第1の病変及び第2の病変が同一の領域に共存性があるか否かを決定するステップを遂行できる。共存性の可否に関する情報については、前述した通りであるので、重複する説明は省略する。また、医療映像装置100は、共存性があるか否かをデータベースに基づいてルールベースモデルで決定したり、機械学習モデルから獲得したり、医療関係者から受信したり、病変情報から獲得したりできる。関連性に係る情報を獲得する過程については、前述した通りであるので、重複する説明は省略する。
【0118】
医療映像装置100は、類似性の可否において第1の病変及び第2の病変が類似することを示す場合、又は、共存性の可否において第1の病変及び第2の病変が互いに共存できないことを示す場合、第1の病変を取り囲む少なくとも一つのコンターを生成し、第2の病変を取り囲む少なくとも一つのコンターを生成しないステップを遂行できる。
【0119】
医療映像装置100は、類似性の可否において第1の病変及び第2の病変が類似することを示す場合、第1の病変のみを取り囲む少なくとも一つのコンターを生成できる。類似性があるとは、第1の病変が発現されたときに第2の病変も発現され得ることを意味するからである。医療映像装置100は、類似性の可否において第1の病変及び第2の病変が類似していないことを示す場合、第1の病変に対応する少なくとも一つのコンター及び第2の病変に対応する少なくとも一つのコンターを全部生成できる。
【0120】
また、医療映像装置100は、共存性の可否において第1の病変及び第2の病変が互いに共存できないことを示す場合、第1の病変又は第2の病変の一つのみを取り囲む少なくとも一つのコンターを生成できる。第1の病変又は第2の病変の一つに対するコンターを生成するか否かを決定するために、医療映像装置100は、第1の病変及び第2の病変が医療映像に存在する確率を比較できる。また、第1の病変が医療映像に存在する確率が第2の病変よりも高い場合、医療映像装置100は、第1の病変を取り囲む少なくとも一つのコンターを生成できる。医療映像装置100は、第2の病変を取り囲む少なくとも一つのコンターを生成しないことができる。反対に、第1の病変が医療映像に存在する確率が第2の病変よりも低い場合、医療映像装置100は、第2の病変を取り囲む少なくとも一つのコンターを生成できる。医療映像装置100は、第1の病変を取り囲む少なくとも一つのコンターを生成しないことができる。
【0121】
医療映像装置100は、複数の病変情報に基づいて、医療映像で存在する確率が高い順に複数の病変情報を整列するステップをさらに遂行できる。医療映像装置100は、一つの医療映像内に存在する確率が高い順に複数の病変情報を整列することで、二つの病変間に共存性がない場合、存在する確率が低い病変に対応するコンターを出力しないことができる。
【0122】
また、医療映像装置100は、共存性の可否において第1の病変及び第2の病変が互いに共存できることを示す場合、第1の病変に対応する少なくとも一つのコンター及び第2の病変に対応する少なくとも一つのコンターを全部生成できる。
【0123】
図4は、本開示の一実施例に係る医療映像装置の動作方法の擬似コードを示す図である。
【0124】
ライン410において、Cは検出された複数の病変に対応するコンター等の集合を示すことができる。Cは総M個の要素を含むことができる。すなわち、C={c、c、・・・、c}であり得る。
【0125】
医療映像装置100は、インデックス(i)が1からM-1まで増加しながら、for文を遂行できる。ライン420において、R(i)は集合Cにあるコンター要素等を医療映像に存在する確率が高い順に配列する関数である。すなわち、R(1)は医療映像に存在する最も高い確率の病変に対する少なくとも一つのコンターを出力できる。また、R(M-1)は医療映像に存在する最も低い確率の病変に対する少なくとも一つのコンターを出力できる。医療映像装置100は、R(i)によってi番目に高い確率の病変に対応するコンターをcに割り当てることができる。医療映像装置100は、R(i)によってiが増加することにより医療映像で低い確率に存在する病変に対するコンターをcに割り当てることができる。
【0126】
ライン430において、D(c)はコンターcに対応する病変情報を出力する関数である。医療映像装置100は、D(c)によってcに対応する病変情報をdに割り当てることができる。
【0127】
医療映像装置100は、インデックス(j)が2からMまで増加しながら、for文を遂行できる。図4において、インデックス(j)は2から増加するが、これに限定されるものではない。インデックス(j)はi+1からMまで増加することもできる。
【0128】
ライン440において、R(j)は集合Cにあるコンター要素等を医療映像に存在する確率が高い順に配列する関数である。医療映像装置100は、R(j)によってj番目に高い確率の病変に対応するコンターをcに割り当てることができる。
【0129】
ライン450において、D(c)はコンターcに対応する病変情報を出力する関数である。医療映像装置100は、D(c)によってcに対応する病変情報をdに割り当てることができる。
【0130】
ライン460において、IoU(c、c)は、コンターcとコンターcの領域が重複する領域のサイズを示すことができる。また、S(c)は、コンターcの内部のピクセルが病変領域に含まれる確率を示すことができる。
【0131】
ライン460において、医療映像装置100は、コンターcとコンターcの領域が重複する領域のサイズが閾値(MTd)よりも大きくて、コンターcの内部のピクセルが病変領域に含まれる確率が閾値(STd)よりも小さい場合、ライン470を遂行できる。
【0132】
ライン470において、Sim(d、d)は病変情報d及び病変情報dの類似性の可否に関する情報を出力できる。Sim(d、d)が1である場合、病変情報d及び病変情報d間に類似性があることを示すことができる。また、Sim(d、d)が0である場合、病変情報d及び病変情報d間に類似性がないことを示すことができる。
【0133】
CoOcc(d、d)は病変情報d及び病変情報dの共存性の可否に関する情報を出力できる。CoOcc(d、d)が1である場合、病変情報d及び病変情報d間に共存性があることを示すことができる。また、CoOcc(d、d)が0である場合、病変情報d及び病変情報d間に共存性がないことを示すことができる。
【0134】
ライン470において、医療映像装置100は、病変情報d及び病変情報d間に類似性があり、病変情報d及び病変情報d間に共存性がない場合、ライン480を遂行できる。
【0135】
医療映像装置100は、前記の条件を満たす場合、集合Cからコンターcを除去できる。すなわち、医療映像装置100は、コンターcとコンターcの領域が重複する領域のサイズが閾値(MTd)よりも大きくて、コンターcの内部のピクセルが病変領域に含まれる確率が閾値(STd)よりも小さくて、病変情報d及び病変情報d間に類似性があり、病変情報d及び病変情報d間に共存性がない場合、集合Cからコンターcを除去できる。医療映像装置100は、集合Cに含まれているコンターを出力部130に出力できる。すなわち、医療映像装置100は、コンターcを出力しないことができる。
【0136】
図5乃至図8は、本開示の一実施例に係る医療映像装置が表示する医療映像を示す図である。
【0137】
医療映像装置100は、コンターの近所に矢印又はテキストを表示できる。テキストはコンターに係る内容を含むことができる。図5乃至図8は、コンターの近所に位置する矢印又はテキストの配置例を示す。図5乃至図8に示すように、医療映像装置100は、ユーザが、コンターが示す意味を明確に把握できるように、矢印及びテキストを配置できる。
【0138】
図5に示すように、医療映像装置100は、医療映像と共にコンターを出力できる。また、医療映像装置100は、コンターの近所に矢印及びテキストを表示できる。矢印はコンター及びテキスト間を連結できる。また、テキストはコンターに含まれる病変について説明できる。医療映像装置100は、病変情報に基づいてテキストを獲得できる。
【0139】
医療映像510は、矢印及びテキストが間違って表示された例を示す。ボックス511を参照すれば、複数のテキストが重複して表示されている。また、複数の矢印の少なくとも一部が交差することもあり得る。したがって、医療関係者はテキストの内容を確認しにくい。
【0140】
医療映像520は、本開示に係る医療映像装置100によって正常に表示された医療映像を示す。ボックス521を参照すれば、医療映像520に含まれた矢印は互いに交差しない。また、テキストも重複しない。よって、医療関係者はコンターが示す意味を明確に把握できる。
【0141】
図6に示すように、医療映像610は矢印及びテキストが間違って表示された例を示す。ボックス611を参照すれば、矢印がコンターを横切っている。矢印がコンターを横切る場合、矢印の長さが長くなり、矢印が示すコンター及びテキスト間の長さが遠くなり得る。よって、医療関係者はテキストがどのコンターに関する説明であるか確認しにくい。
【0142】
医療映像620は、本開示に係る医療映像装置100によって正常に表示された医療映像を示す。ボックス621を参照すれば、医療映像620に含まれた矢印はコンターを横切っていない。よって、医療関係者はコンターが示す意味を明確に把握できる。
【0143】
図7に示すように、医療映像710は、矢印及びテキストが間違って表示された例を示す。ボックス711を参照すれば、矢印及びテキストがコンター上に表示されている。矢印及びテキストがコンター上に表示される場合、テキストの可読性が低下する。よって、医療関係者はテキストの内容を確認しにくい。
【0144】
医療映像720は、本開示に係る医療映像装置100によって正常に表示された医療映像を示す。ボックス721を参照すれば、医療映像720に含まれた矢印及びテキストはコンター上に表示されていない。よって、医療関係者はコンターが示す意味を明確に把握できる。
【0145】
図8に示すように、医療映像810は矢印及びテキストが間違って表示された例を示す。ボックス811を参照すれば、矢印が二つのコンターの交点上に表示されている。矢印が二つのコンターの交点に表示される場合、矢印がどのコンターを示すか把握しにくい。よって、医療関係者はコンターに対応するテキストを確認しにくい。
【0146】
医療映像820は、本開示に係る医療映像装置100によって正常に表示された医療映像を示す。ボックス821を参照すれば、医療映像820に含まれた矢印は二つのコンターの交点に表示されていない。よって、医療関係者はコンターに対応するテキストを明確に把握できる。
【0147】
図9は、本開示の一実施例に係る医療映像装置の動作を示すフローチャートである。また、図10乃至図13は、本開示の一実施例に係る医療映像装置の動作を説明するための図である。
【0148】
医療映像装置100は、少なくとも一つのコンターを出力するために、少なくとも一つのコンターのうち、第1のコンターを示す複数の第1の候補矢印に関する第1の候補矢印情報を決定するステップ910を遂行できる。
【0149】
候補矢印情報は、矢印の開始点に関する位置情報、矢印の終点に関する位置情報、矢印の方向に関する情報及び矢印の長さに関する情報の少なくとも一つを含むことができる。
【0150】
図10の左上の図を参照すれば、医療映像装置100は、少なくとも一つのコンターのうち、第1のコンター1010を示す複数の第1の候補矢印1021、1022、1023を獲得できる。複数の第1の候補矢印1021、1022、1023は、第1のコンター1010に対してほぼ垂直であり得る。複数の第1の候補矢印1021、1022、1023は、開始点及び終点を含むことができる。本開示において、矢印の開始点は矢印上でコンターと最も近接した点を意味し得る。本開示において、終点は矢印上で開始点の反対側を意味し得る。矢印の開始点は矢印の頭部であり得るが、これに限定されず、矢印の終点が矢印の頭部であってもよい。
【0151】
複数の第1の候補矢印1021、1022、1023の開始点の位置は、コンター1010上にランダムに決定できる。また、複数の第1の候補矢印1021、1022、1023の個数は既定の数であり得る。図10において、複数の第1の候補矢印の全部に図面符号を付与していないが、複数の第1の候補矢印1021、1022、1023の個数は10個であり得る。複数の第1の候補矢印1021、1022、1023の長さは既定であり得る。また、複数の第1の候補矢印1021、1022、1023の長さは既定の範囲内でランダムに決定できる。
【0152】
図11に示すように、医療映像装置100は、少なくとも一つのコンターのうち、第1のコンター1110を示す複数の第1の候補矢印1121、1122、1123を獲得できる。複数の第1の候補矢印1121、1122、1123の終点にはテキストボックス1131、1132、1133が位置し得る。テキストボックス1131、1132、1133にはテキストが表示されることができる。複数の第1の候補矢印1121、1122、1123及びテキストボックス1131、1132、1133は1:1で対応することができる。
【0153】
複数の第1の候補矢印1121、1122、1123及びテキストボックス1131、1132、1133間の位置は既定の方式に設定することができる。テキストボックス1131、1132、1133の位置は、複数の第1の候補矢印1121、1122、1123の方向に基づいて設定することができる。また、医療映像装置100は、テキストボックスのエッジ又は辺に複数の第1の候補矢印1121、1122、1123の一つが位置するように、テキストボックスの位置を設定できる。例えば、第1の候補矢印1121の開始点が終点の左上にある場合、テキストボックス1131の左上の頂点が第1の候補矢印1121の終点と近接できる。また、第1の候補矢印1122の開始点が終点の左側にある場合、テキストボックス1132の左辺が第1の候補矢印1122の終点と近接できる。図11は、矢印及びテキストの関係を説明しているので、追加的な説明は省略する。
【0154】
図11に示す候補矢印及びテキストボックスの位置関係は一つの実施例であるだけで、それ以外にも多様な候補矢印及びテキストボックスの位置関係があり得る。
【0155】
候補矢印1160の頭部は終点に位置し得る。すなわち、候補矢印1160の開始点はコンター1150に近接したり接したりし、候補矢印1160の終点はテキスト領域1170(例えば、ボックス形態のテキスト領域など)のエッジ又は辺に近接したり接したりできる。
【0156】
更に図9を参照すれば、医療映像装置100は、第1のコンター1010の外周に矢印-テキスト領域1030を決定するステップ920を遂行できる。
【0157】
図10の右上の図を参照すれば、矢印-テキスト領域1030は、矢印の終点及びテキストボックスの一部が含まれる領域であり得る。矢印-テキスト領域1030において矢印の終点及びテキストボックスが隣接できる。
【0158】
図12を参照すれば、医療映像装置100はコンター1210を生成できる。医療映像装置100は、コンター1210を拡張して第1の拡張コンター1221を生成できる。また、医療映像装置100は、コンター1210を拡張して第2の拡張コンター1222を生成できる。第2の拡張コンター1222は第1の拡張コンター1221を含むことができる。医療映像装置100が第1の拡張コンター1221及び第2の拡張コンター1222を獲得するために、既定の倍数でコンター1210を利用できる。医療映像装置100は、第1の拡張コンター1221から第2の拡張コンター1222の間を矢印-テキスト領域1230として決定できる。矢印-テキスト領域1230は、第1のコンター1210と接することなく、第1のコンター1210を取り囲むリング型であり得る。
【0159】
医療映像装置100は、ステップ910において生成された複数の第1の候補矢印の終点が矢印-テキスト領域1030に含まれない場合、複数の第1の候補矢印の終点が矢印-テキスト領域1030に含まれるように、複数の第1の候補矢印の開始点又は終点を調節できる。
【0160】
更に図9を参照すれば、医療映像装置100は、矢印-テキスト領域において、複数の第1の候補矢印に対応し、第1のコンターに関する病変情報を表示するテキストボックスの一つのサイド(side)と、第1の候補矢印情報に含まれる複数の第1の候補矢印の一端とが会う接点領域を決定するステップ930を遂行できる。ここで、一つのサイドは、テキストボックスのエッジ又は辺を示すことができる。また、一端は候補矢印の開始点又は終点であり得る。
【0161】
図10の左下の図を参照すれば、医療映像装置100は、テキストボックスに挿入されるテキストを病変情報に基づいて決定できる。また、医療映像装置100は、テキストのフォント及び内容に基づいてテキストボックスのサイズを決定できる。医療映像装置100は、複数の第1の候補矢印1041、1042、1043の終点にテキストボックスを配置できる。
【0162】
テキストの内容は、病変種類に関する情報、病変が医療映像で存在する確率情報、病変形態情報、病変サイズ情報及び医療映像の単位領域に病変が存在する確率情報の少なくとも一つを含むことができる。
【0163】
医療映像装置100は、テキストボックスに関する情報を決定できる。テキストボックスに関する情報は、テキストボックスのサイズ、テキストボックスの高さ、テキストボックスの幅又はテキストボックスの位置情報などを含むことができる。
【0164】
医療映像装置100は、矢印に関する情報に基づいてテキストボックスの位置を決定できる。例えば、医療映像装置100は、矢印の終点から所定の距離内にテキストボックスの一つのエッジ又は一つの辺が位置するようにできる。
【0165】
医療映像装置100は、複数の第1の候補矢印1041、1042、1043に対応するテキストボックスが医療映像内に位置できるか否かを決定できる。また、医療映像装置100は、矢印-テキスト領域1070のうち、テキストボックスが医療映像内に位置できるようにする領域を接点領域として決定できる。例えば、第1の候補矢印1041に対応するテキストボックスの一部の領域は、医療映像1050の外側に位置する可能性がある。医療映像装置100は、矢印-テキスト領域1070において、第1の候補矢印1041が存在する領域を除去して接点領域を決定できる。
【0166】
また、医療映像装置100は、複数の第1の候補矢印1041、1042、1043に対応するテキストボックスがオブジェクトと重複するか否かを決定できる。また、医療映像装置100は、テキストボックスがオブジェクトと重複しないようにする領域を接点領域として決定できる。ここで、オブジェクトは、コンター、他のテキストボックス又は他の矢印の少なくとも一つを含むことができる。例えば、第1の候補矢印1042に対応するテキストボックスの一部の領域は、他のコンター1060と重複する可能性がある。医療映像装置100は、矢印-テキスト領域1070において、第1の候補矢印1042が存在する領域を除去して接点領域を決定できる。
【0167】
医療映像装置100は、第1の候補矢印1043に対応するテキストボックスが医療映像内に位置し、オブジェクトと重複しない場合、第1の候補矢印1043の終点が含まれる領域を用いて接点領域を獲得できる。
【0168】
図10の右下の図を参照すれば、前記のような過程により、医療映像装置100は、矢印-テキスト領域1070の一部を接点領域1080として獲得できる。医療映像装置100は、接点領域に終点が含まれる複数の候補矢印を選択できる。また、選択された候補矢印を用いて少なくとも一つの矢印セットを生成できる。
【0169】
更に図9を参照すれば、医療映像装置100は、決定された接点領域に基づいて、第1のコンターに対するテキストボックス及び矢印の表示可能な位置に対する少なくとも一つの矢印セットを生成するステップ940を遂行できる。
【0170】
図13に示すように、医療映像内には複数のコンター1310、1320、1330を含むことができる。医療映像装置100は、ステップ910乃至ステップ930に基づいて、複数のコンター1310、1320、1330の各々に対して接点領域を決定できる。また、医療映像装置100は、複数のコンター1310、1320、1330の各々に対して複数の候補矢印を決定できる。医療映像装置100は、接点領域に終点が含まれる複数の候補矢印を選択できる。また、医療映像装置100は、接点領域に終点が含まれない候補矢印を除去できる。
【0171】
医療映像装置100は、接点領域に少なくとも一部が含まれた複数の候補矢印のうち、コンター当たり一つの候補矢印を選択して矢印セットを生成できる。すなわち、医療映像装置100は、一つのコンターに対応する複数の候補矢印の一つを選択して矢印セットを生成できる。
【0172】
例えば、図13のSET1を参照すれば、医療映像装置100は、第1のコンター1310に対する複数の候補矢印のうち、第1-1の矢印1311を選択できる。また、SET1を参照すれば、医療映像装置100は、第2のコンター1320に対する複数の候補矢印のうち、第2-1の矢印1321を選択できる。また、SET1を参照すれば、医療映像装置100は、第3のコンター1330に対する複数の候補矢印のうち、第3-1の矢印1331を選択できる。第1-1の矢印1311、第2-1の矢印1321及び第3-1の矢印1331はSET1に含まれることができる。
【0173】
図13のSET2を参照すれば、医療映像装置100は、第1のコンター1310に対する複数の候補矢印のうち、第1-2の矢印1312を選択できる。また、SET2を参照すれば、医療映像装置100は、第2のコンター1320に対する複数の候補矢印のうち、第2-2の矢印1322を選択できる。また、SET2を参照すれば、医療映像装置100は、第3のコンター1330に対する複数の候補矢印のうち、第3-2の矢印1332を選択できる。第1-2の矢印1312、第2-2の矢印1322及び第3-2の矢印1332はSET2に含まれることができる。
【0174】
医療映像装置100は、既定の数だけセットを生成できる。医療映像装置100は、複数の候補矢印のうち、セットに含まれる矢印をランダムに選択できる。医療映像装置100は、既定の方式により、矢印の終点にテキストボックスを位置させることができる。医療映像装置100は、矢印情報を矢印セットに含めることができる。すなわち、医療映像装置100は、複数のコンターの各々に対応する矢印情報を矢印セットに含んで保存できる。
【0175】
少なくとも一つの矢印セットは、矢印情報又はテキストボックスに関する情報の少なくとも一つを含むことができる。前述したように、テキストボックスに関する情報は、テキストボックスのサイズ、テキストボックスの高さ、テキストボックスの幅又はテキストボックスの位置情報などを含むことができる。
【0176】
更に図9を参照すれば、医療映像装置100は、少なくとも一つの矢印セットの各々に対してスコアを獲得するステップ950を遂行できる。スコアは、医療関係者が医療映像、コンター、矢印及びテキストの少なくとも一つを安定的に検討できる程度を示す。スコアが高いほど、医療関係者が医療映像、コンター、矢印及びテキストの少なくとも一つを安定的に検討できることを示す。スコアを獲得するステップについては、図17及び18と共により詳細に説明する。
【0177】
医療映像装置100は、獲得されたスコアに基づいて、少なくとも一つの矢印セットの一つを選択するステップを遂行できる。医療映像装置100は、スコアが最も高い矢印セットを選択できる。例えば、図13において、SET1及びSET2のうち、SET1のスコアが最も高い場合、医療映像装置100はSET1を選択できる。また、医療映像装置100は、スコアが最も高い矢印セットであっても、矢印セット内の矢印が互いに交差する場合、当該矢印セットを選択しないことができる。
【0178】
医療映像装置100は、矢印セットのうち、第1のコンターに対応する第1の矢印と第2のコンターに対応する第2の矢印とが交差する場合、当該矢印セットを選択しないことができる。或いは、医療映像装置100は、矢印セットのうち、第1のコンターに対応する第1の矢印と第2のコンターに対応する第2の矢印とが交差する場合、少なくとも一つの矢印セットを除去できる。
【0179】
更に図9を参照すれば、医療映像装置100は、選択された一つの矢印セットに基づいて、少なくとも一つのコンターと共に、矢印及びテキストボックス内のテキストを出力するステップ960を遂行できる。医療映像装置100は、選択された矢印セットに含まれた複数の矢印情報に基づいて矢印を出力できる。また、医療映像装置100は、病変情報に基づいてテキストの内容を決定できる。また、医療映像装置100は、既定の方法に基づいて矢印に隣接するようにテキストボックスを配置できる。また、医療映像装置100は、テキストボックスにテキストを表示できる。テキストボックスは表示されないこともできる。
【0180】
例えば、図13において、医療映像装置100がSET1を選択した場合、医療映像装置100は、SET1のように、医療映像1300、複数のコンター1310、1320、1330、複数の矢印1311、1321、1331及びテキストを出力できる。
【0181】
図14は、本開示の一実施例に係る医療映像装置の動作を説明するための図である。
【0182】
医療映像装置100は、第1の候補矢印情報を決定するために、次のような過程を遂行できる。次のステップ等は、図9のステップ910乃至ステップ940の一つと共に遂行できる。
【0183】
医療映像装置100は、第1のコンターに対する第1のテキストボックスが第2のコンターに対する第2のテキストボックス又は第2のコンターと重畳する場合、第1のテキストボックスが第2のテキストボックス又は第2のコンターと重畳しないように、第1の候補矢印情報に含まれた候補矢印の開始点又は終点を移動させて、修正された第1の候補矢印情報を獲得するステップを遂行できる。
【0184】
医療映像1410を参照すれば、医療映像装置100は、第1のコンターに対する第1のテキストボックス1411が第2のコンターに対する第2のテキストボックス1412と重畳することを決定できる。医療映像装置100は、第1のテキストボックス1411が第2のテキストボックス1412と重畳しないように、第1の候補矢印情報に含まれた候補矢印1413の開始点又は終点を移動させて、修正された第1の候補矢印情報を獲得できる。例えば、医療映像装置100は、第1のテキストボックス1411及び第2のテキストボックス1412が重畳する分だけ候補矢印1413を移動させることができる。
【0185】
医療映像1420は、修正された第1の候補矢印情報に基づいた候補矢印1423を示す。医療映像装置100は、候補矢印1423に基づいて、修正された第1のテキストボックス1421を獲得できる。修正された第1のテキストボックス1421は、第2のテキストボックス1422と重畳しないようにすることができる。
【0186】
医療映像1430を参照すれば、医療映像装置100は、第1のコンターに対する第1のテキストボックス1431が第2のコンター1432と重畳することを決定できる。医療映像装置100は、第1のテキストボックス1431が第2のコンター1432と重畳しないように、第1の候補矢印情報に含まれた候補矢印1433の開始点又は終点を移動させて、修正された第1の候補矢印情報を獲得できる。
【0187】
医療映像1440は、修正された第1の候補矢印情報に基づいた候補矢印1443を示す。医療映像装置100は、候補矢印1443に基づいて、修正された第1のテキストボックス1441を獲得できる。修正された第1のテキストボックス1441は、第2のコンター1442と重畳しないようにすることができる。
【0188】
医療映像装置100は、修正された第1の候補矢印情報に基づいて、少なくとも一つの矢印セットを生成するステップを遂行できる。このステップは、図9のステップ940と共に遂行できる。
【0189】
図15は、本開示の一実施例に係る医療映像装置の動作を説明するための図である。
【0190】
医療映像装置100は、第1の候補矢印情報を決定するために、次のような過程を遂行できる。次のステップ等は、図9のステップ910乃至ステップ940の一つと共に遂行できる。
【0191】
医療映像装置100は、少なくとも一つのコンターのうち、第1のコンター1521を示す複数の第1の候補矢印に対する第1の候補矢印情報を決定するステップを遂行できる。複数の第1の候補矢印は第1の候補矢印1522を含むことができる。また、医療映像装置100は、少なくとも一つのコンターのうち、第2のコンター1531を示す複数の第2の候補矢印に対する第2の候補矢印情報を決定するステップを遂行できる。複数の第2の候補矢印は第2の候補矢印1532を含むことができる。
【0192】
医療映像装置100は、複数の第1の候補矢印のうちの第1の候補矢印1522と複数の第2の候補矢印のうちの第2の候補矢印1532とが交差するか否かを決定できる。また、医療映像1510のように、第1の候補矢印1522と第2の候補矢印1532とが交差する場合、医療映像装置100は、複数の第1の候補矢印のうちの第1の候補矢印1522と複数の第2の候補矢印のうちの第2の候補矢印1532とが交差しないように、第1の候補矢印1522の開始点又は終点を移動させて、修正された第1の候補矢印情報を獲得するステップを遂行できる。
【0193】
医療映像1550のように、医療映像装置100は、第1のコンター1561に対応する第1の候補矢印1522の開始点及び終点を移動させて、修正された第1の候補矢印1562を獲得できる。医療映像装置100は、修正された第1の候補矢印1562に基づいて、修正された第1の候補矢印情報を獲得できる。
【0194】
医療映像装置100は、修正された第1の候補矢印情報に基づいて、少なくとも一つの矢印セットを生成するステップを遂行できる。このステップは、図9のステップ940と共に遂行できる。
【0195】
図16は、本開示の一実施例に係る医療映像装置の動作を説明するための図である。
【0196】
医療映像装置100は、第1の候補矢印情報を決定するために、次のような過程を遂行できる。次のステップ等は、図9のステップ910乃至ステップ940の一つと共に遂行できる。
【0197】
医療映像1610を参照すれば、医療映像装置100は、第1のコンター1621と少なくとも一つのコンターのうちの第2のコンター1631との交点1640を獲得するステップを遂行できる。医療映像装置100は、複数の第1の候補矢印のうちの一つの第1の候補矢印1622と第1のコンター1621とが会う第1の接点1623を獲得するステップを遂行できる。
【0198】
医療映像装置100は、第1の接点1623が交点1640から閾値以上離れているか否かを決定できる。ここで、閾値は既定の値であり得る。第1の接点1623及び交点1640間の距離が閾値よりも小さい場合、医療映像装置100は、第1の接点1623が交点1640から閾値以上離れるように、複数の第1の候補矢印のうちの一つの第1の候補矢印1622の開始点又は終点の位置を修正できる。医療映像装置100は、第1の候補矢印1622の開始点又は終点の位置を修正して、修正された第1の候補矢印情報を獲得するステップを遂行できる。医療映像装置100は、第1の候補矢印1622の開始点を第1のコンターに沿って移動させながら、第1の接点1623が交点1640から閾値以上離れるようにできる。また、医療映像装置100は、第1の候補矢印1622の終点を移動させて、矢印がコンターに垂直になるようにできる。
【0199】
医療映像1650は、修正された第1の候補矢印1662を示す。第2の接点は、修正された第1の候補矢印1662と第1のコンター1661との接点であり得る。また、交点1680は、第1のコンター1661と第2のコンター1671とが交差する点であり得る。第2の接点1663は、交点1680と閾値以上離れることができる。
【0200】
医療映像装置100は、修正された第1の候補矢印情報に基づいて、少なくとも一つの矢印セットを生成するステップを遂行できる。このステップは、図9のステップ940と共に遂行することができる。
【0201】
図17及び18は、本開示の一実施例に係るスコアを獲得する方法を説明するための図である。
【0202】
図9で説明した通り、医療映像装置100は、スコアを獲得するステップ950を遂行できる。医療映像装置100は、既定の方法によりスコアを計算できる。医療映像装置100は、テキストボックス間の距離に基づいてスコアを計算できる。
【0203】
図17に示すように、医療映像装置100は、少なくとも一つのコンター1710、1720、1730に対応する少なくとも一つのテキストボックス1711、1721、1731間の距離が遠いほどスコアを高く決定できる。
【0204】
例えば、医療映像装置100は、テキストボックス間の最も近い距離を決定できる。医療映像装置100は、第1のテキストボックス1711及び第2のテキストボックス1721間の第1の距離1741を決定できる。医療映像装置100は、第2のテキストボックス1721及び第3のテキストボックス1731間の第2の距離1742を決定できる。医療映像装置100は、第1のテキストボックス1711及び第3のテキストボックス1731間の第3の距離1743を決定できる。医療映像装置100は、第1の距離1741、第2の距離1742及び第3の距離1743に基づいてスコアを決定できる。医療映像装置100は、第1の距離1741、第2の距離1742及び第3の距離1743の和が大きいほどスコアを高く決定できる。
【0205】
また、医療映像装置100は、少なくとも一つのコンター1710、1720、1730に対応する少なくとも一つの矢印1712、1722、1732の長さが短いほどスコアを高く決定できる。医療映像装置100は、少なくとも一つのコンターに各々対応する少なくとも一つの候補矢印情報に基づいて、少なくとも一つの矢印の長さを決定できる。前述したように、候補矢印情報は、開始点の位置、終点の位置又は矢印の長さを含むことができる。医療映像装置100は、候補矢印情報から矢印の長さを獲得できる。
【0206】
より詳しくは、医療映像装置100は、第1のコンター1710に対応する第1の候補矢印情報、第2のコンター1720に対応する第2の候補矢印情報及び第3のコンター1730に対応する第3の矢印情報に基づいて、第1の矢印1712の長さ、第2の矢印1722の長さ及び第3の矢印1732の長さを獲得できる。医療映像装置100は、第1の矢印1712の長さ、第2の矢印1722の長さ及び第3の矢印1732の長さの和が小さいほどスコアを高く決定できる。
【0207】
図18に示すように、医療映像装置100は、少なくとも一つのコンター1810、1820に含まれた二つのコンター1810、1820の交点1851、1852、及び、少なくとも一つのコンター1810、1820と少なくとも一つの矢印1811、1821の接点1812、1822間の距離に基づいてスコアを決定できる。より詳しくは、医療映像装置100は、少なくとも一つのコンター1810、1820に含まれた二つのコンター1810、1820の交点1851、1852、及び、少なくとも一つのコンター1810、1820と少なくとも一つの矢印1811、1821の接点1812、1822間の距離が遠いほどスコアを高く決定できる。
【0208】
医療映像装置100は、矢印情報に基づいて、少なくとも一つのコンターに含まれた第1のコンター1810に対応する第1の矢印1811を獲得できる。また、医療映像装置100は、矢印情報に基づいて、少なくとも一つのコンターに含まれた第2のコンター1820に対応する第2の矢印1821を獲得できる。
【0209】
医療映像装置100は、第1のコンター1810と第2のコンター1820の第1の交点1851及び第2の交点1852を獲得できる。
【0210】
また、医療映像装置100は、第1のコンター1810及び第1の矢印1811が最も近接する地点を第1の接点1812として決定できる。第1の接点1812は第1の矢印1811の開始点であり得る。また、第1の接点1812は第1のコンター1810のうちの第1の矢印1811と最も近接した地点であり得る。
【0211】
また、医療映像装置100は、第2のコンター1820及び第2の矢印1821が最も近接する地点を第2の接点1822として決定できる。第2の接点1822は第2の矢印1821の開始点であり得る。また、第2の接点1822は第2のコンター1820のうちの第2の矢印1821と最も近接した地点であり得る。
【0212】
医療映像装置100は、第1の交点1851及び第1の接点1812間の距離1831と、第1の交点1851及び第2の接点1822間の距離1841と、第2の交点1852及び第1の接点1812間の距離1832と、第2の交点1852及び第2の接点1822間の距離1842とに基づいてスコアを決定できる。医療映像装置100は、第1の交点1851及び第1の接点1812間の距離1831と、第1の交点1851及び第2の接点1822間の距離1841と、第2の交点1852及び第1の接点1812間の距離1832と、第2の交点1852及び第2の接点1822間の距離1842との和が大きいほどスコアを高く決定できる。
【0213】
図19は、本開示の一実施例に係る医療映像を示す図である。
【0214】
図2と類似するように、医療映像装置100は、医療映像1900に含まれる少なくとも一つの病変に関する病変情報を獲得するステップ210を遂行できる。また、医療映像装置100は、獲得された病変情報に基づいて、医療映像で少なくとも一つの病変に対応するヒットマップ1920を生成するステップを遂行できる。
【0215】
ヒットマップ1920は病変情報に含まれた病変領域上に表示することができる。また、ヒットマップ1920は病変情報に含まれた病変領域よりも大きく表示することができる。
【0216】
医療映像装置100は、医療映像1900のピクセルが病変領域に含まれる確率に基づいて、色及び透明度を異なるようにしてヒットマップ1920を生成できる。例えば、ピクセルが病変領域に含まれる確率が高いほど赤色系統で表現され、ピクセルが病変領域に含まれる確率が低いほど青色系統で表現され得る。また、ピクセルが病変領域に含まれる確率が高いほど不透明で表現され、ピクセルが病変領域に含まれる確率が低いほど透明で表現され得る。
【0217】
医療映像装置100は、医療映像1900上のピクセルが病変領域に含まれる確率の最大値を獲得できる。また、医療映像装置100は確率の最大値が閾値よりも低いか否かを決定できる。ここで、閾値は既定の値であり得る。ピクセルが病変領域に含まれる確率が低い場合、ヒットマップ1920は透明度が高いか、或いは、目立たない色で表現されて医療関係者が確認しにくい。例えば、図19に示すように、ピクセルが病変領域に含まれる確率が27%と低い場合、医療関係者がヒットマップを確認しにくい。医療映像装置100は、確率の最大値が閾値よりも低いか否かを決定することで、医療関係者がヒットマップ1920を見やすいか否かを決定できる。
【0218】
医療映像装置100は、確率の最大値が閾値よりも低い場合、ヒットマップ1920の少なくとも一部を取り囲むコンター1910を生成するステップを遂行できる。コンター1910は、ヒットマップ1920と同一又は小さいことができる。しかしながら、これに限定されず、コンター1910はヒットマップ1920よりも大きいことができる。医療映像装置100は、医療関係者がヒットマップ1920を見にくい場合にコンターを生成できる。医療映像装置100は、医療関係者がヒットマップ1920を見にくい場合にコンターだけを表示したり、コンター及びヒットマップを同時に表示したりすることで、医療関係者はディスプレイに表示された病変情報を容易に確認できる。
【0219】
以上では、医療映像1900上のピクセル別に病変領域に含まれる確率を獲得する構成を説明した。しかしながら、これに限定されるものではない。医療映像装置100は、少なくとも一つのピクセルを含む単位領域別に病変領域に含まれる確率を獲得できる。医療映像装置100が単位領域を利用する場合にも、前述と同様に説明できるので、重複する説明は省略する。
【0220】
図20は、本開示の一実施例に係る医療映像を示す図である。
【0221】
図2と類似するように、医療映像装置100は、医療映像2000に含まれる少なくとも一つの病変に関する病変情報を獲得するステップ210を遂行できる。また、医療映像装置100は、獲得された病変情報に基づいて、医療映像で少なくとも一つの病変に対応する少なくとも一つのコンターを生成するステップ220を遂行できる。また、図9と類似するように、医療映像装置100は矢印及びテキストを生成できる。ただし、特定の場合、医療映像装置100は矢印を生成しないことができる。
【0222】
医療映像装置100は、病変領域又はコンターの内部領域が閾値よりも大きいか否かを決定できる。医療映像装置100は、病変領域又はコンターの内部領域が閾値よりも大きい場合、当該コンターに対する矢印を生成しないことができる。
【0223】
或いは、医療映像装置100は、医療映像に対する病変領域又はコンターの内部領域の比率が閾値よりも大きいか否かを決定できる。医療映像装置100は、医療映像2000に対する病変領域又はコンターの内部領域の比率が閾値よりも大きい場合、当該コンターに対する矢印を生成しないことができる。
【0224】
また、医療映像装置100は、病変情報に含まれた病変種類を医療映像上に大きく表示しなければならない場合、矢印を生成しないことができる。このような病変の例としては、Mediastinal Widening(MW)又はcardiomegaly(Cm)があり得る。
【0225】
医療映像装置100は、矢印が生成されない場合、医療映像2000の一部に病変情報に係るテキストを表示できる。例えば、医療映像2000の下端又は隅に病変情報に係るテキストを表示できる。
【0226】
図20に示すように、コンター2020は、相対的に小さい領域であるので、矢印及びテキストを表示できる。しかしながら、コンター2010は、相対的に大きい領域であるので、矢印を表示せず、テキスト2011を表示できる。医療映像装置100は、コンター2010に対するテキスト2011を医療映像2000の一部の領域又は一部の位置に表示できる。例えば、医療映像装置100は、コンター2010に対するテキスト2011を医療映像2000の隅又は下端に表示できる。
【0227】
コンター2010及びテキスト2011間に連関性があることを示すために、医療映像装置100は、コンター2010の線の形状をテキスト2011の前に表示できる。また、医療映像装置100は、コンター2010の色及びテキスト2011の色を同一に設定できる。
【0228】
図21は、本開示の一実施例に係る電子装置2100の内部構成を示すブロック図である。電子装置2100は、メモリ2110、プロセッサ2120、通信モジュール2130及び入出力インタフェース2140を含むことができる。例えば、電子装置2100は前述した医療映像装置100を含むことができる。図21に示すように、電子装置2100は、通信モジュール2130を用いて、ネットワークを介して情報及び/又はデータを通信できるように構成することができる。
【0229】
メモリ2110は、非一時的な任意のコンピュータ読み取り可能な記録媒体を含むことができる。一実施例によれば、メモリ2110は、RAM(random access memory)、ROM(read only memory)、ディスクドライブ、SSD(solid state drive)及びフラッシュメモリ(flash memory)などのような永久的な大容量保存装置(permanent mass storage device)を含むことができる。他の例として、ROM、SSD、フラッシュメモリ及びディスクドライブなどのような永久的な大容量保存装置は、メモリとは区分される別途の永久保存装置として電子装置2100に含まれることができる。また、メモリ2110には、オペレーティングシステムと少なくとも一つのプログラムコード(例えば、電子装置2100に設置されて駆動される病変情報獲得、コンターの形態及び位置決定、テキスト領域の位置決定などのためのコード)が保存され得る。
【0230】
このようなソフトウェア構成要素は、メモリ2110とは別途のコンピュータ読み取り可能な記録媒体からローディングすることができる。このような別途のコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、このような電子装置2100に直接連結可能な記録媒体を含むことのできるが、例えば、フレキシブルドライブ、ディスク、テープ、DVD/CD-ROMドライブ及びメモリカードなどのようなコンピュータ読み取り可能な記録媒体を含むことができる。他の例として、ソフトウェア構成要素等は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体ではなく、通信モジュール2130を介してメモリ2110にローディングされることもできる。例えば、少なくとも一つのプログラムは、開発者又はアプリケーションの設置ファイルを配信するファイル配信システムが、通信モジュール2130を介して提供するファイルにより設置されるコンピュータプログラム(例えば、コンターの形態及び位置決定、テキスト領域の位置決定、矢印生成、矢印位置決定などのためのプログラムなど)に基づいてメモリ2110にローディングされることができる。
【0231】
プロセッサ2120は、基本的な算術、ロジック及び入出力演算を遂行することで、コンピュータプログラムの命令を処理するように構成することができる。命令は、メモリ2110又は通信モジュール2130によりユーザ端末(図示せず)又は他の外部システムに提供され得る。例えば、プロセッサ2120は、医療映像を受信し、医療映像から検出された少なくとも一つの病変に関する病変情報を獲得できる。また、プロセッサ2120は、獲得された病変情報に基づいて、少なくとも一つの病変に対応する少なくとも一つのコンターの形態及び位置を決定し、医療映像内での少なくとも一つの病変に関する病変情報を示すテキストを含む少なくとも一つのテキスト領域の位置を決定できる。このとき、プロセッサ2120は、決定されたコンターの形態及び位置、テキスト領域の位置などを入出力インタフェース2140、ユーザ端末(図示せず)及び/又は他の外部システムに提供できる。
【0232】
通信モジュール2130は、ネットワークを介して、ユーザ端末(図示せず)と電子装置2100とが互いに通信するための構成や機能を提供でき、電子装置2100が、外部システム(例えば、別途のクラウドシステムなど)と通信するための構成や機能を提供できる。一例として、電子装置2100のプロセッサ2120の制御により提供される制御信号、命令、データなどが通信モジュール2130とネットワークを経てユーザ端末及び/又は外部システムの通信モジュールを介してユーザ端末及び/又は外部システムに転送され得る。例えば、ユーザ端末及び/又は外部システムは、電子装置2100から送信された医療映像、コンターの形態及び位置、テキストの内容、テキスト領域の位置などを受信できる。
【0233】
また、電子装置2100の入出力インタフェース2140は、電子装置2100と連結されるか、或いは、電子装置2100が含むことができる入力又は出力のための装置(図示せず)とのインタフェースのための手段であり得る。例えば、入出力インタフェース2140は、医療映像を表示するように構成されたディスプレイとのインタフェースのための手段を含むことができる。図21では、入出力インタフェース2140がプロセッサ2120と別途に構成された要素として示したが、これに限定されず、入出力インタフェース2140がプロセッサ2120に含まれるように構成されることもできる。電子装置2100は、図21に示す構成要素達よりも多くの構成要素を含むことができる。しかしながら、大部分の従来技術的構成要素を明確に示す必要はない。
【0234】
電子装置2100のプロセッサ2120は、複数のユーザ端末及び/又は複数の外部システムから受信された情報及び/又はデータを管理、処理及び/又は保存するように構成されることができる。一実施例によれば、プロセッサ2120は、医療映像から検出された少なくとも一つの病変に関する病変情報を獲得し、獲得された病変情報に基づいて、少なくとも一つの病変に対応する少なくとも一つのコンターの形態及び位置を決定できる。また、プロセッサ2120は、医療映像内での少なくとも一つの病変に関する病変情報を示すテキストを含む少なくとも一つのテキスト領域の位置を決定し、決定された少なくとも一つのコンターの形態及び位置と、決定された少なくとも一つのテキスト領域の位置とに基づいて、少なくとも一つのコンター及び少なくとも一つのテキスト領域に含まれたテキストを医療映像に表示できる。
【0235】
図22は、本開示の一実施例に係る医療映像装置の動作方法2200を示すフローチャートである。一実施例によれば、医療映像装置の動作方法2200は、プロセッサ(例えば、医療映像装置(電子装置)の少なくとも一つのプロセッサなど)により遂行することができる。図に示すように、医療映像装置の動作方法2200は、プロセッサが医療映像から検出された少なくとも一つの病変に関する病変情報を獲得することにより開始することができる(S2210)。付加的又は代替的に、プロセッサは、医療映像から検出された複数の病変に関する病変情報を獲得することもできる。
【0236】
プロセッサは、獲得された病変情報に基づいて、少なくとも一つの病変に対応する少なくとも一つのコンターの形態及び位置を決定できる(S2220)。例えば、プロセッサは、複数の病変のうち、医療映像に表示する一部の病変を決定し、決定された一部の病変に対する少なくとも一つのコンターの形態及び位置を決定できる。また、プロセッサは、医療映像内での少なくとも一つの病変に関する病変情報を示すテキストを含む少なくとも一つのテキスト領域の位置を決定できる(S2230)。例えば、プロセッサは、少なくとも一つのコンター及び少なくとも一つのテキスト領域間の距離、又は、少なくとも一つのコンター及び少なくとも一つのテキスト領域間の重畳の可否の少なくとも一つに基づいて、少なくとも一つのテキスト領域の位置を決定できる。また、プロセッサは、決定された一部の病変に関する病変情報を含む少なくとも一つのテキストの位置を決定できる。また、少なくとも一つのテキスト領域は複数のテキスト領域を含むことができ、このとき、プロセッサは、複数のテキスト領域間の距離に基づいて複数のテキスト領域の各々の位置を決定できる。
【0237】
プロセッサは、決定された少なくとも一つのコンターの形態及び位置と、決定された少なくとも一つのテキスト領域の位置とに基づいて、少なくとも一つのコンター及び少なくとも一つのテキスト領域に含まれたテキストを医療映像に表示できる(S2240)。また、プロセッサは、少なくとも一つのコンターを示す少なくとも一つの矢印を生成し、少なくとも一つのコンター及び少なくとも一つのテキスト領域間を連結するように生成された少なくとも一つの矢印を医療映像に表示できる。このとき、プロセッサは、医療映像から検出された複数の病変に関する病変情報を獲得し、複数の病変の各々に対する矢印を生成できる。その後、プロセッサは、生成された複数の病変の各々に対する矢印が互いに交差しないように、複数の病変の各々に対する矢印を医療映像に表示できる。付加的又は代替的に、プロセッサは、生成された複数の病変の各々に対する矢印が複数の病変の各々に対応するコンターと互いに交差しないように、複数の病変の各々に対する矢印を医療映像に表示することもできる。付加的又は代替的に、少なくとも一つのコンターに接する少なくとも一つの接点領域を決定し、生成された少なくとも一つの矢印が少なくとも一つの接点領域に連結されるように表示することができる。例えば、少なくとも一つの接点領域は、少なくとも一つのコンターに接する複数の接点領域を含むことができ、このとき、プロセッサは、複数の接点領域間の距離に基づいて少なくとも一つの接点領域を決定できる。
【0238】
一実施例によれば、プロセッサは、複数の病変のうち、医療映像に表示する一部の病変を決定できる。このとき、プロセッサは、複数の病変のうち、病変領域が重複する病変等を確認し、重複する病変等間の重複した領域のサイズ、重複する病変等の各々の病変確率、重複する病変等間の関連性又は重複する病変等の一部が一つの医療映像で存在する確率の少なくとも一つに基づいて、複数の病変の一部の病変を決定できる。このような実施例によれば、医療関係者は、医療映像の一部であるコンターの周囲を集中的に観察でき、最終的にコンターの内部に病変が存在するか否かを容易に決定できる。
【0239】
以上では多様な実施例を中心として説明した。本発明が属する技術分野における通常の知識を有する者は、本発明が本発明の本質的な特性から逸脱しない範囲内で変形された形態で具現化することができることを理解するべきである。したがって、開示の実施例等は、限定的な観点ではなく、説明的な観点において考慮されなければならない。本発明の範囲は、前述した説明ではなく、特許請求の範囲に記載されており、これと同等の範囲内にある全ての差異点は本発明に含まれたものと解釈されるべきである。
【0240】
一方、前述した本発明の実施例等は、コンピュータで実行できるプログラムで作成することができ、コンピュータ読み取り可能な記録媒体を用いて前記プログラムを動作させる汎用デジタルコンピュータで具現化され得る。前記コンピュータ読み取り可能な記録媒体は、マグネチック保存媒体(例えば、ROM、フレキシブルディスク、ハードディスクなど)、光学的読み取り媒体(例えば、CD-ROMやDVDなど)のような保存媒体を含む。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22
【国際調査報告】