(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-04-13
(54)【発明の名称】搬送ロボットを制御する方法及び装置、並びに立設架台、搬送ロボット
(51)【国際特許分類】
B65G 1/00 20060101AFI20230406BHJP
B66F 9/07 20060101ALI20230406BHJP
【FI】
B65G1/00 501C
B66F9/07 S
B66F9/07 C
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022552453
(86)(22)【出願日】2021-03-08
(85)【翻訳文提出日】2022-08-31
(86)【国際出願番号】 CN2021079571
(87)【国際公開番号】W WO2021180039
(87)【国際公開日】2021-09-16
(31)【優先権主張番号】202010158838.9
(32)【優先日】2020-03-09
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202020282146.0
(32)【優先日】2020-03-09
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202020281914.0
(32)【優先日】2020-03-09
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202020281284.7
(32)【優先日】2020-03-09
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202020281973.8
(32)【優先日】2020-03-09
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202022501920.5
(32)【優先日】2020-11-02
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202022500566.4
(32)【優先日】2020-11-02
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202022498181.9
(32)【優先日】2020-11-02
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202011205346.7
(32)【優先日】2020-11-02
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202022860411.1
(32)【優先日】2020-12-02
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202022866645.7
(32)【優先日】2020-12-02
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】519311813
【氏名又は名称】深▲せん▼市海柔▲創▼新科技有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】110002468
【氏名又は名称】弁理士法人後藤特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】高 明
(72)【発明者】
【氏名】孔 哲
(72)【発明者】
【氏名】李 再金
【テーマコード(参考)】
3F022
3F333
【Fターム(参考)】
3F022AA15
3F022JJ11
3F022LL07
3F333AA04
3F333AB07
3F333AE01
3F333BG03
(57)【要約】
本願の実施例によれば、搬送ロボットを制御する方法及び装置、並びに立設架台、搬送ロボットが提供される。搬送ロボットは、立設架台と搬送装置を含み、立設架台は、固定支柱フレームと可動支柱フレームを含み、搬送装置は、移動可能に可動支柱フレームに設けられ、可動支柱フレームは、移動可能に固定支柱フレームに設けられ、搬送装置は、貨物を搬送する。搬送ロボットを制御する方法は、運動指令を受信するステップと、運動指令に基づいて、可動支柱フレームに対して運動するように搬送装置を駆動し、及び/又は、前記固定支柱フレームに対して運動するように可動支柱フレームを駆動するステップとを含む。これにより、搬送ロボットは、固定支柱フレームに対して運動するように搬送装置を制御することにより高さを上げるだけでなく、固定支柱フレームに対して上昇するように可動支柱フレームを制御することにより高さを上げることができ、このようにして、搬送装置の昇降高さが固定支柱フレームのストロークと可動支柱フレームのストロークの合計に等しく、搬送装置は、昇降高さの範囲がより広く、使用範囲がより広くなる。
【選択図】
図16
【特許請求の範囲】
【請求項1】
搬送ロボットを制御する方法であって、
前記搬送ロボットは、立設架台と搬送装置を含み、前記立設架台は、固定支柱フレームと可動支柱フレームを含み、前記搬送装置は、移動可能に前記可動支柱フレームに設けられ、前記可動支柱フレームは、移動可能に前記固定支柱フレームに設けられ、前記搬送装置は、貨物を搬送し、
前記方法は、
運動指令を受信するステップと、
前記運動指令に基づいて、前記可動支柱フレームに対して運動するように前記搬送装置を駆動し、及び/又は、前記固定支柱フレームに対して運動するように前記可動支柱フレームを駆動するステップとを含む、ことを特徴とする
方法。
【請求項2】
前記運動指令は、第1上昇指令を含み、
前記運動指令に基づいて、前記可動支柱フレームに対して運動するように前記搬送装置を駆動し、及び/又は、前記固定支柱フレームに対して運動するように前記可動支柱フレームを駆動するステップは、
前記第1上昇指令に基づいて、第1指定上昇高さを取得するステップと、
前記可動支柱フレームに対して上向きに運動するように前記搬送装置を駆動するステップと、
前記搬送装置が、前記可動支柱フレームの頂部まで運動する前に前記第1指定上昇高さに運動したとき、前記搬送装置の持ち上げを停止するステップとを含む、ことを特徴とする
請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記搬送装置が、前記可動支柱フレームの頂部まで運動した後にまだ前記第1指定上昇高さに運動していないとき、前記搬送装置が前記第1指定上昇高さに到達するまで、前記固定支柱フレームに対して同時に上向きに運動するように前記搬送装置と前記可動支柱フレームを駆動するステップをさらに含む、ことを特徴とする
請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記運動指令は、第2上昇指令を含み、
前記運動指令に基づいて、前記可動支柱フレームに対して運動するように前記搬送装置を駆動し、及び/又は、前記固定支柱フレームに対して運動するように前記可動支柱フレームを駆動するステップは、
前記第2上昇指令に基づいて、第2指定上昇高さを取得するステップと、
前記可動支柱フレームの頂部が前記第2指定上昇高さを超えて停止するまで、前記固定支柱フレームに対して上向きに運動するように前記可動支柱フレームを駆動してから、前記搬送装置が前記第2指定上昇高さに到達するまで、前記可動支柱フレームに対して上向きに運動するように前記搬送装置を駆動するステップとを含む、ことを特徴とする
請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記運動指令は、第3上昇指令を含み、
前記運動指令に基づいて、前記可動支柱フレームに対して運動するように前記搬送装置を駆動し、及び/又は、前記固定支柱フレームに対して運動するように前記可動支柱フレームを駆動するステップは、
前記第3上昇指令に基づいて、第3指定上昇高さを取得するステップと、
前記搬送装置が前記第3指定上昇高さに到達するまで、同時に上向きに運動するように前記可動支柱フレームと前記搬送装置を駆動するステップとを含む、ことを特徴とする
請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記運動指令は、第1下降指令を含み、
前記運動指令に基づいて、前記可動支柱フレームに対して運動するように前記搬送装置を駆動し、及び/又は、前記固定支柱フレームに対して運動するように前記可動支柱フレームを駆動するステップは、
前記第1下降指令に基づいて、第1指定下降高さを取得するステップと、
前記固定支柱フレームに対して同時に下向きに運動するように前記搬送装置と前記可動支柱フレームを駆動するステップと、
前記可動支柱フレームが前記固定支柱フレームの底部まで運動する前に、前記搬送装置が前記第1指定下降高さに下降するとき、運動を停止するように前記可動支柱フレームと前記搬送装置を制御するステップとをさらに含む、ことを特徴とする
請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記可動支柱フレームが前記固定支柱フレームの底部まで運動した後、前記搬送装置が前記第1指定下降高さに下降していないとき、前記搬送装置が前記第1指定下降高さに運動するまで、前記可動支柱フレームに対して下向きに運動するように前記搬送装置を制御するステップをさらに含む、ことを特徴とする
請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記運動指令は、第2下降指令を含み、
前記運動指令に基づいて、前記可動支柱フレームに対して運動するように前記搬送装置を駆動し、及び/又は、前記固定支柱フレームに対して運動するように前記可動支柱フレームを駆動するステップは、
前記第2下降指令に基づいて、第2指定下降高さを取得するステップと、
前記可動支柱フレームに対して下向きに運動するように前記搬送装置を駆動してから、前記固定支柱フレームに対して下向きに運動するように前記可動支柱フレームを駆動し、前記搬送装置が、前記可動支柱フレームの底部まで運動する前に前記第2指定下降高さに運動するとき、下降を停止するステップと、
又は、前記搬送装置が、前記可動支柱フレームの底部まで運動した後に前記第2指定下降高さに運動しないとき、前記搬送装置が前記第2指定下降高さに到達するまで、同期して下降するように前記可動支柱フレームと前記搬送装置を駆動するステップとをさらに含む、ことを特徴とする
請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記運動指令は、第3下降指令を含み、
前記運動指令に基づいて、前記可動支柱フレームに対して運動するように前記搬送装置を駆動し、及び/又は、前記固定支柱フレームに対して運動するように前記可動支柱フレームを駆動するステップは、
前記第3下降指令に基づいて、第3指定下降高さを取得するステップと、
前記固定支柱フレームに対して下向きに運動するように前記可動支柱フレームを駆動してから、前記可動支柱フレームに対して下向きに運動するように前記搬送装置を駆動し、前記搬送装置が、前記可動支柱フレームの底部まで運動する前に前記第3指定下降高さに運動するとき、下降を停止するステップと、
又は、前記搬送装置が、前記可動支柱フレームの底部まで運動した後に前記第3指定下降高さに運動していないとき、前記搬送装置が前記第3指定下降高さに到達するまで、同期して下降するように前記可動支柱フレームと前記搬送装置を駆動するステップとをさらに含む、ことを特徴とする
請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記搬送装置は、パレット及び搬送部品を含み、
前記搬送ロボットは、固定支柱フレームに設けられた保管装置をさらに含み、
前記方法は、貨物を搬送するように前記搬送部品を制御するステップをさらに含む、ことを特徴とする
請求項1~9のいずれか1項に記載の方法。
【請求項11】
貨物を搬送するように前記搬送部品を制御するステップは、
前記パレットに位置する貨物を押し出すように前記搬送部品を制御するステップをさらに含む、ことを特徴とする
請求項10に記載の方法。
【請求項12】
貨物を搬送するように前記搬送部品を制御するステップは、
前記保管装置に位置する貨物を前記パレットに引き出すように前記搬送部品を制御するステップをさらに含む、ことを特徴とする
請求項10に記載の方法。
【請求項13】
前記搬送ロボットは、前記固定支柱フレームが取り付けられた可動シャーシをさらに含み、
前記方法は、
目標位置を含む移動命令を受信するステップと、
前記目標位置まで移動するように前記可動シャーシを駆動するステップとをさらに含む、ことを特徴とする
請求項1~9のいずれか1項に記載の方法。
【請求項14】
前記搬送ロボットの移動において、前記搬送ロボットの走行経路の進行方向に障害物が存在し否かを判断するステップと、
走行経路の進行方向に障害物が存在した場合、前記障害物から地面までの第1高さを取得するステップと、
現在の前記搬送ロボットの頂部から地面までの第2高さと、前記可動支柱フレームが完全に回収するときにおける前記搬送ロボットの頂部から地面までの第3高さとを取得するステップと、
前記第2高さが前記第1高さより大きいか否かを判断するステップと、
前記第1高さより大きい場合、前記第3高さが前記第1高さより小さいか否かを判断するステップと、
前記第3高さが前記第1高さより小さい場合、前記搬送ロボットから地面までの高さを前記第1高さより小さくなるように低くするステップと、
前記搬送ロボットが前記障害物を通過するステップとをさらに含む、ことを特徴とする
請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記障害物及び前記障害物から地面までの第1高さは、予め記憶された3次元地図から取得される、ことを特徴とする
請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記搬送ロボットは、前記搬送ロボットに取り付けられた感知装置をさらに含み、
前記搬送ロボットの移動において、前記搬送ロボットの走行経路の進行方向に障害物が存在し否かを判断するステップは、前記搬送ロボットの移動において、前記搬送ロボットが前記感知装置により前記搬送ロボットの前方に障害物が存在し否かを感知するステップをさらに含む、ことを特徴とする
請求項14に記載の方法。
【請求項17】
搬送ロボットを制御する装置であって、前記搬送ロボットは、立設架台と搬送装置を含み、前記立設架台は、固定支柱フレームと可動支柱フレームを含み、前記搬送装置は、移動可能に前記可動支柱フレームに設けられ、前記可動支柱フレームは、移動可能に前記固定支柱フレームに設けられ、前記搬送装置は、前記可動支柱フレームに設けられ、貨物を搬送し、
前記装置は、
運動指令を受信する運動指令受信モジュールと、
前記可動支柱フレームに対して運動するように前記搬送装置を駆動し、及び/又は、前記固定支柱フレームに対して運動するように前記可動支柱フレームを駆動する駆動モジュールとを含む、ことを特徴とする
装置。
【請求項18】
固定支柱フレームと、移動可能に前記固定支柱フレームに設けられた可動支柱フレームとを含む立設架台と、
移動可能に前記可動支柱フレームに設けられた搬送装置と、
前記可動支柱フレームに対して運動するように前記搬送装置を駆動し、及び/又は、前記固定支柱フレームに対して運動するように前記可動支柱フレームを駆動する駆動部品と、
少なくとも1つのプロセッサと、
前記少なくとも1つのプロセッサに通信可能に接続され、前記少なくとも1つのプロセッサによって実行されるとき、請求項1~16のいずれか1項に記載の方法を前記少なくとも1つのプロセッサに実行させる指令が記憶されているメモリとを含む、ことを特徴とする
搬送ロボット。
【請求項19】
前記立設架台が取り付けられた可動シャーシをさらに含み、
前記駆動部品は、収納解放部品、牽引ロープ及びプーリー群を含み、
前記プーリー群は、上部プーリー、下部プーリー及び主プーリーを含み、
前記上部プーリーは、前記可動支柱フレームの前記可動シャーシから離間する一端に取り付けられ、
前記下部プーリーは、前記可動支柱フレームの他端に取り付けられ、
前記主プーリーは、前記固定支柱フレームの前記可動シャーシから離間する一端に取り付けられ、
前記牽引ロープの一端は、前記上部プーリー、前記下部プーリー及び前記主プーリーを順に巻回した後に前記収納解放部品に結び付けられ、
前記収納解放部品は、前記牽引ロープを収納し又は解放して、可動支柱フレームに対して運動するように前記搬送装置を駆動し、及び/又は、前記固定支柱フレームに対して運動するように前記搬送装置と前記可動支柱フレームを駆動する、ことを特徴とする
請求項18に記載の搬送ロボット。
【請求項20】
前記駆動部品に接続されるように前記可動支柱フレームの前記可動シャーシから離間する一端に取り付けられ、前記可動支柱フレームとその上方に位置する建築物体との距離を検出する第1検出器をさらに含む、ことを特徴とする
請求項19に記載の搬送ロボット。
【請求項21】
前記可動支柱フレームの前記固定支柱フレームに対する移動を停止するように、前記可動支柱フレームを制動する制動装置をさらに含む、ことを特徴とする
請求項20に記載の搬送ロボット。
【請求項22】
前記制動装置は、制動盤、ガイド座及び止め具を含み、
前記制動盤は、前記駆動部品に接続され、
前記駆動部品の出力端は、前記制動盤を回転可能に駆動し、
前記制動盤は、少なくとも1つのピン穴が設けられるように前記駆動部品の出力端を制動可能であり、
前記ガイド座は、スロットが設けられるように前記固定支柱フレームに取り付けられ、
前記止め具は、移動可能に前記スロットに挿入されるとともに、一端が前記ピン穴に対して挿抜可能に前記スロットに沿って移動することにより、前記制動盤の回転を阻止し又は前記制動盤の制限を解除する、ことを特徴とする
請求項21に記載の搬送ロボット。
【請求項23】
前記可動支柱フレームの下方に位置するように前記固定支柱フレームの前記可動シャーシに近接する一端に取り付けられたメインダンパーをさらに含み、
前記可動支柱フレームが所定の昇降ストロークの最下点まで下降する場合、前記可動支柱フレームは、前記メインダンパーに当接する、ことを特徴とする
請求項19に記載の搬送ロボット。
【請求項24】
シャーシ、貨物保管装置及び搬送装置を含む搬送ロボットに用いられる立設架台であって、
貨物保管装置及び搬送装置を取り付ける支柱部品であって、一端が前記搬送ロボットのシャーシに取り付けられた固定支柱フレームと、前記固定支柱フレームに対して所定のストロークで昇降可能に前記固定支柱フレームに取り付けられた可動支柱フレームとを含む支柱部品を含む、ことを特徴とする
立設架台。
【請求項25】
前記可動支柱フレームの下方に位置するように前記固定支柱フレームに取り付けられたメインダンパーと、
前記固定支柱フレームに対して上昇し又は下降するように前記可動支柱フレームを駆動する駆動部品とをさらに含む、ことを特徴とする
請求項24に記載の立設架台。
【請求項26】
前記固定支柱フレームは、第1固定柱、第2固定柱及び固定クロスメンバを含み、
前記第1固定柱と前記第2固定柱は、一端が前記固定シャーシに接続されるとともに、所定の間隔を空けて設けられ、
前記固定クロスメンバの両端は、それぞれ前記第1固定柱と前記第2固定柱の他端に接続され、
前記可動支柱フレームは、移動可能に前記第1固定柱と前記第2固定柱の間に取り付けられる、ことを特徴とする
請求項25に記載の立設架台。
【請求項27】
前記可動支柱フレームは、第1可動柱、第2可動柱及び可動クロスメンバユニットを含み、
前記第1固定柱と前記第2固定柱には、それぞれ第1収容溝と第2収容溝が設けられ、
前記第1可動柱は、前記第1収容溝に収容され、
前記第2可動柱は、前記第2収容溝に収容され、
前記可動クロスメンバユニットの両端は、前記第1可動柱と前記第2可動柱が同期して移動するように、それぞれ前記第1可動柱と前記第2可動柱に接続される、ことを特徴とする
請求項26に記載の立設架台。
【請求項28】
ガイドブロック及びガイドレールが含まれるガイド部品をさらに含み、
前記ガイドブロックは、第1ガイドブロック及び第2ガイドブロックを含み、
前記ガイドレールは、第1ガイドレール及び第2ガイドレールを含み、
前記第1ガイドブロックと前記第2ガイドブロックは、それぞれ前記第1収容溝と前記第2収容溝の底部に取り付けられ、前記第1ガイドレールと前記第2ガイドレールは、それぞれ前記第1可動柱と前記第2可動柱の側壁に設けられ、
或いは、前記第1ガイドブロックと前記第2ガイドブロックは、それぞれ前記第1可動柱と前記第2可動柱の側壁に取り付けられ、前記第1ガイドレールと前記第2ガイドレールは、それぞれ前記第1収容溝と前記第2収容溝の底部に設けられ、前記ガイドブロックは、前記ガイドレールに対して摺動することにより、前記可動支柱フレームは、前記固定支柱フレームに対して所定のストロークで昇降可能である、ことを特徴とする
請求項27に記載の立設架台。
【請求項29】
前記固定支柱フレームは、第1ストッパ及び第2ストッパが含まれるストッパをさらに含み、
前記第1ストッパと前記第2ストッパは、それぞれ前記第1固定柱と前記第2固定柱の一端に取り付けられ、
前記第1ストッパと前記第2ストッパには、いずれも前記メインダンパーが着脱可能に取り付けられる、ことを特徴とする
請求項27に記載の立設架台。
【請求項30】
第1スライダ、第2スライダ及び接続ブロックが含まれるパレットフォーク取付部品をさらに含み、
前記第1可動柱の前記第1固定柱から離間する一側には、第1スライドレールが設けられ、
前記第2可動柱の前記第2固定柱から離間する一側には、第2スライドレールが設けられ、
前記第1スライダは、移動可能に前記第1スライドレールに取り付けられ、
前記第2スライダは、移動可能に前記第2スライドレールに取り付けられ、
前記接続ブロックの両端は、それぞれ着脱可能に前記第1スライダと前記第2スライダに接続され、
前記パレットフォーク取付部品が前記固定支柱フレームの軸方向に沿う付勢力を受ける場合、前記第1スライダと前記第2スライダは、前記パレットフォーク取付部品が前記所定の昇降ストロークで上昇し又は下降するように、それぞれ前記第1スライドレールと前記第2スライドレールに沿って摺動する、ことを特徴とする
請求項27に記載の立設架台。
【請求項31】
サブダンパーをさらに含み、
前記第1可動柱と前記第2可動柱の前記シャーシから離間する一端には、開口カバーが設けられ、
前記開口カバーの前記シャーシに向かう一端には、貫通口が設けられ、
前記サブダンパーは、前記開口カバーに取り付けられるとともに、伸縮端が前記貫通口を貫通し、
前記パレットフォーク取付部品が前記所定の昇降ストロークの最高点まで上昇する場合、前記第1スライダと前記第2スライダは、それぞれ前記サブダンパーに当接する、ことを特徴とする
請求項30に記載の立設架台。
【請求項32】
前記駆動部品は、収納解放部品及び牽引部品を含み、
前記牽引部品は、牽引ロープ及びプーリー群を含み、
前記牽引ロープの一端は前記プーリー群を巻回して前記収納解放部品に結び付けられ、
前記収納解放部品は、前記牽引ロープを収納し又は解放することにより、前記可動支柱フレームが前記固定支柱フレームに対して昇降する、ことを特徴とする
請求項25~31のいずれか1項に記載の立設架台。
【請求項33】
前記収納解放部品は、モータ及びボビンを含み、
前記モータは、前記ボビンを回転するように駆動することにより、前記ボビンに前記牽引ロープを収納させ又は解放させる、ことを特徴とする
請求項32に記載の立設架台。
【請求項34】
前記プーリー群は、上部プーリー、下部プーリー及び主プーリーを含み、
前記可動クロスメンバユニットは、上部クロスメンバ及び下部クロスメンバを含み、
前記上部クロスメンバと前記下部クロスメンバは、それぞれ前記可動支柱フレームの両端に位置し、
前記上部プーリーは、前記上部クロスメンバに取り付けられ、
前記下部プーリーは、前記下部クロスメンバに取り付けられ、
前記主プーリーは、前記固定クロスメンバに取り付けられ、
前記牽引ロープは、一端が前記パレットフォーク取付部品に結び付けられ、他端が前記上部プーリー、前記下部プーリー及び前記主プーリーを順に巻回した後に前記収納解放部品に結び付けられる、ことを特徴とする
請求項33に記載の立設架台。
【請求項35】
前記牽引部品は、2組であり、
2組の前記牽引部品は、それぞれ前記立設架台の両側に位置する、ことを特徴とする
請求項32に記載の立設架台。
【請求項36】
収納解放部品及び牽引部品が含まれる駆動部品をさらに含み、
前記牽引部品は、牽引ロープ及びプーリー群を含み、
前記牽引ロープの一端は、前記プーリー群を巻回して前記収納解放部品に結び付けられ、
前記収納解放部品は、前記牽引ロープを収納し又は解放して、前記可動支柱フレームが前記固定支柱フレームに対して昇降するようにする、ことを特徴とする
請求項24に記載の立設架台。
【請求項37】
前記プーリー群は、上部プーリー、下部プーリー及び主プーリーを含み、
前記上部プーリーは、着脱可能に前記可動支柱フレームの前記シャーシから離間する一端に取り付けられ、
前記下部プーリーは、着脱可能に前記可動支柱フレームの他端に取り付けられ、
前記主プーリーは、前記固定支柱フレームの前記シャーシから離間する一端に取り付けられ、
前記牽引ロープの一端は、前記上部プーリー、前記下部プーリー及び前記主プーリーを順に巻回した後に前記収納解放部品に結び付けられる、ことを特徴とする
請求項36に記載の立設架台。
【請求項38】
前記固定支柱フレームは、第1固定柱、第2固定柱及び固定クロスメンバを含み、
前記第1固定柱と前記第2固定柱は、一端がそれぞれ前記シャーシに接続されるとともに、所定の間隔を空けて設けられ、
前記固定クロスメンバの両端は、それぞれ前記第1固定柱と前記第2固定柱の他端に接続され、
前記可動支柱フレームは、移動可能に前記第1固定柱と前記第2固定柱の間に取り付けられ、
前記主プーリーは、前記固定クロスメンバに取り付けられる、ことを特徴とする
請求項37に記載の立設架台。
【請求項39】
前記可動支柱フレームは、第1可動柱、第2可動柱、上部クロスメンバ及び下部クロスメンバを含み、
前記第1固定柱と前記第2固定柱には、それぞれ第1収容溝と第2収容溝が設けられ、
前記第1可動柱は、前記第1収容溝に収容され、
前記第2可動柱は、前記第2収容溝に収容され、
前記上部クロスメンバの両端は、それぞれ前記第1可動柱と前記第2可動柱の一端に接続され、
前記下部クロスメンバの両端は、それぞれ前記第1可動柱と前記第2可動柱の他端に接続され、
前記上部プーリーは、着脱可能に前記上部クロスメンバに取り付けられ、
前記下部プーリーは、着脱可能に前記下部クロスメンバに取り付けられる、ことを特徴とする
請求項38に記載の立設架台。
【請求項40】
前記プーリー群は、テンションプーリーをさらに含み、
前記テンションプーリーは、前記上部プーリーと前記下部プーリーの間に位置するように、着脱可能に前記可動支柱フレームの前記シャーシから離間する一端に取り付けられることを特徴とする
請求項39に記載の立設架台。
【請求項41】
ガイドブロック及びガイドレールが含まれるガイド部品をさらに含み、
前記ガイドブロックは、第1ガイドブロック及び第2ガイドブロックを含み、
前記ガイドレールは、第1ガイドレール及び第2ガイドレールを含み、
前記第1ガイドブロックと前記第2ガイドブロックは、それぞれ前記第1収容溝と前記第2収容溝の底部に取り付けられ、前記第1ガイドレールと前記第2ガイドレールは、それぞれ前記第1可動柱と前記第2可動柱の側壁に設けられ、
或いは、前記第1ガイドブロックと前記第2ガイドブロックは、それぞれ前記第1可動柱と前記第2可動柱の側壁に取り付けられ、前記第1ガイドレールと前記第2ガイドレールは、それぞれ前記第1収容溝と前記第2収容溝の底部に設けられ、前記ガイドブロックは前記ガイドレールに対して摺動することにより、前記可動支柱フレームは、前記固定支柱フレームに対して所定のストロークで昇降可能である、ことを特徴とする
請求項39に記載の立設架台。
【請求項42】
第1スライダ、第2スライダ及び接続ブロックが含まれるパレットフォーク取付部品をさらに含み、
前記第1可動柱の前記第1固定柱から離間する一側には、第1スライドレールが設けられ、
前記第2可動柱の前記第2固定柱から離間する一側には、第2スライドレールが設けられ、
前記第1スライダは、移動可能に前記第1スライドレールに取り付けられ、
前記第2スライダは、移動可能に前記第2スライドレールに取り付けられ、
前記接続ブロックの両端は、それぞれ着脱可能に前記第1スライダと前記第2スライダに接続され、
前記パレットフォーク取付部品が前記固定支柱フレームの軸方向に沿う付勢力を受ける場合、前記第1スライダと前記第2スライダは、前記パレットフォーク取付部品が所定の昇降ストロークで上昇し又は下降するように、それぞれ前記第1スライドレールと前記第2スライドレールに沿って摺動する、ことを特徴とする
請求項41に記載の立設架台。
【請求項43】
前記可動支柱フレームの前記シャーシに近接する一端に設けられたリミットスイッチをさらに含み、
前記接続ブロックには、前記リミットスイッチに当接するストッパ片が設けられる、ことを特徴とする
請求項42に記載の立設架台。
【請求項44】
前記収納解放部品は、ボビン、伝動軸、ギヤボックス及びモータを含み、
前記ボビンは、前記牽引ロープを巻取り、
前記モータの出力軸は、前記ギヤボックスの入力端に接続され、
前記ギヤボックスの出力端には、前記伝動軸が取り付けられ、
前記伝動軸は、前記ボビンを回転するように駆動する、ことを特徴とする
請求項36~43のいずれか1項に記載の立設架台。
【請求項45】
前記牽引部品は、2組であり、
前記ボビンは、2つであり、
前記ボビンは、前記伝動軸の一端に接続される、ことを特徴とする
請求項44に記載の立設架台。
【請求項46】
支柱部品、駆動部品及びガイド部品をさらに含み、
前記支柱部品は、固定支柱フレームと可動支柱フレームを含み、
前記可動支柱フレームは、搬送装置を取り付け、
前記固定支柱フレームは、前記可動シャーシに接続されるとともに、鉛直方向に沿って延伸し、
前記駆動部品は、前記固定支柱フレームの延伸方向に沿って移動するように前記可動支柱フレームを駆動し、
前記第2ガイド部品は、第2シュートと第3ガイドプーリー群を含み、
前記第2シュートは、鉛直方向に沿って延伸し、
前記第3ガイドプーリー群は、前記第2シュートの延伸方向に沿って移動するように前記第2シュート内に位置し、
前記第2シュートは、前記固定支柱フレームと前記可動支柱フレームのうちの一方に位置し、
前記第3ガイドプーリー群は、前記固定支柱フレームと前記可動支柱フレームのうちの他方に位置する、ことを特徴とする
請求項24に記載の立設架台。
【請求項47】
前記第3ガイドプーリー群は、前記第2シュートの異なる内壁に当接する、ことを特徴とする
請求項46に記載の立設架台。
【請求項48】
前記第3ガイドプーリー群は、ガイド座と少なくとも1対の第3ガイドプーリーを含み、
前記ガイド座は、前記固定支柱フレーム又は前記可動支柱フレームに接続され、
前記第3ガイドプーリーは、回転可能に前記ガイド座に設けられ、
少なくとも1つの前記第3ガイドプーリーのプーリー面は、前記第2シュートの内壁に当接する、ことを特徴とする
請求項47に記載の立設架台。
【請求項49】
前記第3ガイドプーリー群は、少なくとも1対の第4ガイドプーリーをさらに含み、
前記第4ガイドプーリーは、回転可能に前記ガイド座に設けられ、
少なくとも1つの前記第4ガイドプーリーのプーリー面は、前記第2シュートの内壁に当接し、
前記第3ガイドプーリーのプーリー面と前記第4ガイドプーリーのプーリー面は、それぞれ前記第2シュートの異なる内壁に当接する、ことを特徴とする
請求項48に記載の立設架台。
【請求項50】
前記第3ガイドプーリーの軸と前記第4ガイドプーリーの軸の間には、角度が形成され、
前記第3ガイドプーリーの軸と前記第4ガイドプーリーの軸は、いずれも前記第2シュートの延伸方向と角度を形成する、ことを特徴とする
請求項49に記載の立設架台。
【請求項51】
前記ガイド座の対向する縁部のそれぞれには、少なくとも1つの支持部が形成され、
前記第3ガイドプーリーは、前記支持部の外側に設けられ、
及び/又は、前記ガイド座には、それぞれ前記ガイド座の対向する外側に向かって延伸する少なくとも2つの延伸部が形成され、
前記第4ガイドプーリーは、前記延伸部に設けられる、ことを特徴とする
請求項49に記載の立設架台。
【請求項52】
前記延伸部と前記支持部は、いずれも前記ガイド座の対向する両側のうちの同一側に位置し、前記延伸部は、前記ガイド座の同じ側の前記支持部の間に位置する、ことを特徴とする
請求項51に記載の立設架台。
【請求項53】
前記第2シュートは、その延伸方向に沿って延伸する第3収容部を含み、
前記第3収容部は、対向する2つの第1シュート側壁と、対向する2つの第2シュート側壁とを有し、
前記第3ガイドプーリー群は、前記第3収容部内に位置し、
各前記第3ガイドプーリーは、2つの前記第1シュート側壁の間に位置し、
各前記第4ガイドプーリーのプーリー面は、それぞれ2つの前記第2シュート側壁に当接する、ことを特徴とする
請求項49~52のいずれか1項に記載の立設架台。
【請求項54】
前記固定支柱フレームは、第1固定柱と第2固定柱を含み、
前記第1固定柱と前記第2固定柱は、いずれも前記可動シャーシに接続され、いずれも前記第2シュートを有し、
前記可動支柱フレームは、第1可動柱と第2可動柱を含み、
前記第1固定柱及び/又は前記第2固定柱には、前記第3ガイドプーリー群が形成される、ことを特徴とする
請求項53に記載の立設架台。
【請求項55】
前記第2シュートは、その延伸方向に沿って延伸する第4収容部をさらに含み、
前記第4収容部は、幅が前記第3収容部の幅より小さく、前記第3収容部と連通し、
前記第1可動柱と前記第2可動柱は、いずれも本体を含み、
前記本体は、前記第4収容部内に位置し、一部が前記第3収容部内に延伸して前記ガイド座に接続される、ことを特徴とする
請求項54に記載の立設架台。
【請求項56】
前記第2ガイド部品は、少なくとも1つの第3ガイドプーリー群をさらに含み、
前記第3ガイドプーリー群は、少なくとも1つの第5ガイドプーリーを含み、
各前記第5ガイドプーリーは、回転可能に前記固定支柱フレームに設けられ、
一部の前記第5ガイドプーリーは、前記第4収容部内に延伸し、
少なくとも1つの前記第5ガイドプーリーのプーリー面は、前記本体の側壁に当接する、ことを特徴とする
請求項55に記載の立設架台。
【請求項57】
前記第3ガイドプーリー群は、少なくとも1つの第6ガイドプーリーをさらに含み、
各前記第6ガイドプーリーは、回転可能に前記固定支柱フレームに設けられ、
一部の前記第6ガイドプーリーは、前記第4収容部内に延伸し、
少なくとも1つの前記第6ガイドプーリーのプーリー面は、前記本体の側壁に当接する、ことを特徴とする
請求項56に記載の立設架台。
【請求項58】
前記本体は、鉛直方向に沿って延伸するガイド溝を含み、
前記第6ガイドプーリーは、前記ガイド溝内に位置し、
前記第6ガイドプーリーは、前記ガイド溝の対向する内側壁に当接し、及び/又は、前記第5ガイドプーリーは、前記ガイド溝の底壁に当接する、ことを特徴とする
請求項57に記載の立設架台。
【請求項59】
前記第3ガイドプーリー群は、少なくとも2つの固定板をさらに含み、
前記第5ガイドプーリーと前記第6ガイドプーリーは、前記固定板に接続され、
前記固定板は、前記固定支柱フレームに固定して接続される、ことを特徴とする
請求項58に記載の立設架台。
【請求項60】
各前記第3ガイドプーリー群は、前記固定支柱フレームの上部に位置し、及び/又は、前記ガイド座は、前記本体の下部に固定される、ことを特徴とする
請求項56に記載の立設架台。
【請求項61】
前記固定支柱フレーム又は前記可動シャーシに固定して接続された第2ダンパーをさらに含み、
前記本体が前記可動シャーシに向かって移動する場合、前記第3ガイドプーリー群は、前記第2ダンパーに当接する、ことを特徴とする
請求項55に記載の立設架台。
【請求項62】
前記ガイド座には、当接部が形成され、
前記第2ダンパーは、前記第3収容部内に位置し、
前記当接部は、前記第2ダンパーに当接する、ことを特徴とする
請求項61に記載の立設架台。
【請求項63】
前記第2ダンパーは、ばね、ショックアブソーバー、シリコンゴムシート又はゴムプレートのうちの少なくとも1つである、ことを特徴とする
請求項62に記載の立設架台。
【請求項64】
固定支柱フレームと、移動可能に前記固定支柱フレームに設けられた可動支柱フレームとを含む立設架台と、
移動可能に前記可動支柱フレームに設けられた搬送装置と、
前記可動支柱フレームに対して運動するように前記搬送装置を駆動し、及び/又は、前記固定支柱フレームに対して運動するように前記可動支柱フレームを駆動する駆動部品とを含む、ことを特徴とする
搬送ロボット。
【請求項65】
前記固定支柱フレームが取り付けられ、前記駆動部品が前記可動支柱フレームに接続された可動シャーシと、
前記駆動部品に接続されるように前記可動支柱フレームの前記可動シャーシから離間する一端に取り付けられ、前記可動支柱フレームとその上方の建築物体との距離を検出する第1検出器とを含む、ことを特徴とする
請求項64に記載の搬送ロボット。
【請求項66】
前記可動支柱フレームの下方に位置するように前記固定支柱フレームの前記可動シャーシに近接する一端に取り付けられたメインダンパーをさらに含む、ことを特徴とする
請求項65に記載の搬送ロボット。
【請求項67】
前記メインダンパーは、シリンダ、ピストンロッド及び第1弾性部品を含み、
前記シリンダは、前記固定支柱フレームに取り付けられ、
前記ピストンロッドの外側壁は、移動可能に前記シリンダに設けられ、
前記ピストンロッドは、前記シリンダに対して、それ自体の長さ方向に沿って運動可能であり、
前記ピストンロッドの一端は、前記可動支柱フレームに対向して設けられ、
前記第1弾性部品は、前記シリンダと前記ピストンロッドに弾性的に接続され、
前記第1弾性部品は、前記ピストンロッドを前記可動支柱フレームに当接させる弾性付勢力を提供する、ことを特徴とする
請求項66に記載の搬送ロボット。
【請求項68】
前記可動支柱フレームは、可動縦メンバと可動クロスメンバを含み、
前記可動縦メンバは、前記固定支柱フレームの長さ方向に沿って前記固定支柱フレームに対して移動可能に移動可能に前記固定支柱フレームに取り付けられ、
前記可動クロスメンバは、移動可能に前記可動縦メンバに取り付けられるとともに、前記可動縦メンバの長さ方向に沿って前記可動縦メンバに対して移動可能であり、
前記駆動部品は、前記可動縦メンバに接続され、移動するように前記可動クロスメンバを駆動可能であり、
前記可動クロスメンバの上方に位置するように前記可動縦メンバの前記可動シャーシから離間する一端に取り付けられたサブダンパーをさらに含む、ことを特徴とする
請求項65に記載の搬送ロボット。
【請求項69】
前記駆動部品に接続され、前記駆動部品の起動停止を制御するように前記可動支柱フレームが前記固定支柱フレームの長さ方向に沿って移動する2つの限界位置を検出する第2検出器をさらに含む、ことを特徴とする
請求項65に記載の搬送ロボット。
【請求項70】
前記固定支柱フレームに対する前記可動支柱フレームの移動を停止するように、前記可動支柱フレームを制動する制動装置をさらに含む、ことを特徴とする
請求項65に記載の搬送ロボット。
【請求項71】
前記駆動部品は、モータ及び伝動機構を含み、
前記伝動機構は、前記モータの出力軸と前記可動支柱フレームに接続され、
前記モータは、前記伝動機構により、前記固定支柱フレームに対して移動するように前記可動支柱フレームを駆動可能であり、
前記制動装置は、前記伝動機構に接続されて、前記伝動機構を制動することにより、前記可動支柱フレームの制動を実現する、ことを特徴とする
請求項70に記載の搬送ロボット。
【請求項72】
前記伝動機構は、ボビン、プーリー群及びロープを含み、
前記ボビンは、前記モータの出力軸に接続され、
前記プーリー群は、回転可能に前記固定支柱フレームと前記可動支柱フレームに接続され、
前記ロープは、一端が前記ボビンに固定され、他端が前記プーリー群を巻回して前記可動支柱フレームに固定され、
前記制動装置は、前記ボビンに接続されて、前記ボビンを制動することにより、前記可動支柱フレームの制動を実現する、ことを特徴とする
請求項71に記載の搬送ロボット。
【請求項73】
前記制動装置は、制動盤、ガイド座及び止め具を含み、
前記制動盤は、少なくとも1つのピン穴が設けられるように前記ボビンに接続され、
前記ガイド座は、スロットが設けられるように前記固定支柱フレームに取り付けられ、
前記止め具は、移動可能に前記スロットに挿入されるとともに、一端が前記ピン穴に対して挿抜可能に前記スロットに沿って移動することにより、前記制動盤の回転を阻止し又は前記制動盤の制限を解除する、ことを特徴とする
請求項72に記載の搬送ロボット。
【請求項74】
前記止め具は、第1差込ピン、接続ロッド及び第2差込ピンを含み、
前記第1差込ピンの一端は、移動可能に前記スロットに挿入され、
前記接続ロッドは、一端が前記第1差込ピンの他端に接続され、他端が前記第2差込ピンの一端に接続され、
前記第1差込ピンは、前記第2差込ピンの他端が前記ピン穴に対して挿抜可能に前記スロットに沿って移動可能である、ことを特徴とする
請求項73に記載の搬送ロボット。
【請求項75】
前記制動装置は、前記ガイド座の前記制動盤から離間する一側に位置するカムをさらに含み、
前記第1差込ピンの他端は、回転可能に前記カムに接続され、
前記カムのカム面は、前記ガイド座の前記制動盤に背向する面に当接することにより、前記カムが回転するとき、前記スロットに沿って移動するように前記第1差込ピンを駆動する、ことを特徴とする
請求項74に記載の搬送ロボット。
【請求項76】
前記制動装置は、第2弾性部品をさらに含み、
前記第2弾性部品は、一端が前記第1差込ピンに接続され、他端が前記ガイド座又は前記固定支柱フレームに接続され、前記カムを前記ガイド座に当接させ、かつ前記第1差込ピンの静止を保持させる弾性力を提供する、ことを特徴とする
請求項75に記載の搬送ロボット。
【請求項77】
貨物を載置するように前記固定支柱フレームに取り付けられた保管フレームをさらに含み、
前記搬送装置は、前記保管フレームに対し貨物を出し入れする、ことを特徴とする
請求項65~76のいずれか1項に記載の搬送ロボット。
【請求項78】
前記固定支柱フレームが取り付けられた可動シャーシと、
前記可動支柱フレームに対して、その長さ方向に沿って移動可能である搬送装置とを含む、ことを特徴とする
請求項64に記載の搬送ロボット。
【請求項79】
前記駆動部品は、収納解放部品、牽引ロープ及びプーリー群を含み、
前記プーリー群は、上部プーリー、下部プーリー及び主プーリーを含み、
前記上部プーリーは、前記可動支柱フレームの前記可動シャーシから離間する一端に取り付けられ、
前記下部プーリーは、前記可動支柱フレームの他端に取り付けられ、
前記主プーリーは、前記固定支柱フレームの前記可動シャーシから離間する一端に取り付けられ、
前記牽引ロープの一端は、前記上部プーリー、前記下部プーリー及び前記主プーリーを順に巻回した後に前記収納解放部品に結び付けられ、
前記収納解放部品は、前記牽引ロープを収納し又は解放して、可動支柱フレームに対して運動するように前記搬送装置を駆動し、及び/又は、前記固定支柱フレームに対して運動するように前記可動支柱フレームを駆動する、ことを特徴とする
請求項78に記載の搬送ロボット。
【請求項80】
前記固定支柱フレームは、第1固定柱、第2固定柱及び固定クロスメンバを含み、
前記第1固定柱と前記第2固定柱の一端は、それぞれ前記可動シャーシに接続され、
前記固定クロスメンバの両端は、それぞれ前記第1固定柱と前記第2固定柱の他端に接続され、
前記可動支柱フレームは、移動可能に前記第1固定柱と前記第2固定柱の間に取り付けられ、
前記主プーリーは、前記固定クロスメンバに取り付けられ、
前記可動支柱フレームは、第1可動柱、第2可動柱、上部クロスメンバ及び下部クロスメンバを含み、
前記第1固定柱と前記第2固定柱には、それぞれ第1収容溝と第2収容溝が設けられ、
前記第1可動柱は、前記第1収容溝に収容され、
前記第2可動柱は、前記第2収容溝に収容され、
前記上部クロスメンバの両端は、それぞれ前記第1可動柱と前記第2可動柱の一端に接続され、
前記下部クロスメンバの両端は、それぞれ前記第1可動柱と前記第2可動柱の他端に接続され、
前記上部プーリーは、着脱可能に前記上部クロスメンバに取り付けられ、
前記下部プーリーは、着脱可能に前記下部クロスメンバに取り付けられる、ことを特徴とする
請求項79に記載の搬送ロボット。
【請求項81】
前記収納解放部品は、ボビン、伝動軸、ギヤボックス及びモータを含み、
前記ボビンは、前記牽引ロープを巻取り、
前記モータの出力軸は、前記ギヤボックスの入力端に接続され、
前記ギヤボックスの出力端には、前記伝動軸が取り付けられ、
前記伝動軸は、前記ボビンを回転するように駆動し、
前記プーリー群は、前記上部プーリーと前記下部プーリーの間に位置するように着脱可能に前記可動支柱フレームの前記可動シャーシから離間する一端に取り付けられたテンションプーリーをさらに含む、ことを特徴とする
請求項79に記載の搬送ロボット。
【請求項82】
前記駆動部品に接続されように前記可動支柱フレームの前記可動シャーシから離間する一端に取り付けられ、前記可動支柱フレームとその上方の建築物体との距離を検出する第1検出器をさらに含む、ことを特徴とする
請求項78~81のいずれか1項に記載の搬送ロボット。
【請求項83】
前記固定支柱フレームに対する前記可動支柱フレームの移動を停止するように、前記可動支柱フレームを制動する制動装置をさらに含む、ことを特徴とする
請求項82に記載の搬送ロボット。
【請求項84】
前記制動装置は、制動盤、ガイド座及び止め具を含み、
前記制動盤は、前記駆動部品に接続され、
前記駆動部品の出力端は、前記制動盤を回転可能に駆動し、
前記制動盤は、少なくとも1つのピン穴が設けられるように前記駆動部品の出力端を制動可能であり、
前記ガイド座は、スロットが設けられるように前記固定支柱フレームに取り付けられ、
前記止め具は、移動可能に前記スロットに挿入されるとともに、一端が前記ピン穴に挿抜可能に前記スロットに沿って移動することにより、前記制動盤の回転を阻止し又は前記制動盤の制限を解除する、ことを特徴とする
請求項83に記載の搬送ロボット。
【請求項85】
カムをさらに含み、前記カムは、前記ガイド座の前記制動盤から離間する一側に位置し、前記止め具の制動盤から離間する一端は、回転可能に前記カムに接続され、前記カムのカム面は、前記ガイド座の前記制動盤に背向する面に当接することにより、前記カムが回転すると、前記スロットに沿って移動するように前記止め具を駆動し、
前記制動装置は、弾性部品をさらに含み、前記弾性部品は、一端が前記止め具に接続され、他端が前記ガイド座又は前記固定支柱フレームに接続され、前記弾性部品は、前記カムを前記ガイド座に当接させ、かつ前記止め具を静止させる弾性力を提供する、ことを特徴とする
請求項84に記載の搬送ロボット。
【請求項86】
メインダンパーをさらに含み、
前記メインダンパーは、前記可動支柱フレームの下方に位置するように前記固定支柱フレームの前記可動シャーシに近接する一端に取り付けられ、
前記可動支柱フレームは、所定の昇降ストロークの最下点まで下降する場合、前記メインダンパーに当接する、ことを特徴とする
請求項78~81のいずれか1項に記載の搬送ロボット。
【請求項87】
前記可動支柱フレームに対して、その長さ方向に沿って運動可能に前記可動支柱フレームに取り付けられたパレットフォーク取付部品をさらに含み、
前記搬送装置は、前記パレットフォーク取付部品に取り付けられ、
前記パレットフォーク取付部品が前記固定支柱フレームの軸方向に沿う付勢力を受ける場合、前記パレットフォーク取付部品は、前記所定の昇降ストロークで上昇し又は下降する、ことを特徴とする
請求項86に記載の搬送ロボット。
【請求項88】
前記可動支柱フレームの前記可動シャーシから離間する一端に取り付けられたサブダンパーをさらに含み、
前記パレットフォーク取付部品は、前記所定の昇降ストロークの最高点まで上昇する場合、前記サブダンパーに当接する、ことを特徴とする
請求項87に記載の搬送ロボット。
【請求項89】
可動シャーシ、駆動部品、支柱部品及び搬送装置を含み、
前記支柱部品の第1端は、前記可動シャーシに接続され、
前記支柱部品は、鉛直方向に向かって延伸し、
前記支柱部品と前記駆動部品は、いずれも前記搬送装置に接続され、
前記駆動部品は、前記支柱部品に対して昇降するように前記搬送装置を駆動する、ことを特徴とする
搬送ロボット。
【請求項90】
少なくとも1つのガイド構造をさらに含み、
前記支柱部品と前記可動シャーシは、前記ガイド構造により回転可能に接続され、前記可動シャーシは前記駆動部品に接続され、
前記駆動部品は、鉛直方向に沿って上昇し又は下降するように前記搬送装置を駆動し、
及び/又は、前記支柱部品は、前記ガイド構造により回転可能に接続された固定支柱フレームと可動支柱フレームを含み、前記駆動部品は、前記固定支柱フレームに対して鉛直方向に沿って上昇し又は下降するように前記可動支柱フレームを駆動する、ことを特徴とする
請求項89に記載の搬送ロボット。
【請求項91】
前記ガイド構造は、第1ガイド部品を含み、
前記第1ガイド部品は、第1シュートと前記第1シュート内に挿入された第1ガイドプーリー群を含み、
前記第1シュートは、鉛直方向に沿って延伸するように前記支柱部品に位置し、
前記第1ガイドプーリー群は、前記搬送装置に接続されるとともに、前記第1シュートの延伸方向に沿って回転する、ことを特徴とする
請求項90に記載の搬送ロボット。
【請求項92】
前記ガイドプーリー群は、ガイドロッドと少なくとも1つの第1ガイドプーリーを含み、
前記ガイドロッドは、前記搬送装置に接続され、
前記第1ガイドプーリーは、前記ガイドロッドに対して回転可能に前記ガイドロッドに接続され、
前記第1ガイドプーリーは、前記第1シュート内に位置し、
少なくとも1つの前記第1ガイドプーリーのプーリー面は、前記第1シュートの内壁に当接する、ことを特徴とする
請求項91に記載の搬送ロボット。
【請求項93】
前記ガイドプーリー群は、少なくとも1対の第2ガイドプーリーをさらに含み、
第2ガイドプーリーは、前記ガイドロッドに接続され、
前記第2ガイドプーリーは、前記第1シュート内に位置し、
少なくとも1つの前記第2ガイドプーリーのプーリー面は、前記第1シュートの内壁に当接し、
前記第1ガイドプーリーのプーリー面と前記第2ガイドプーリーのプーリー面は、それぞれ前記第1シュートの異なる内壁に当接する、ことを特徴とする
請求項92に記載の搬送ロボット。
【請求項94】
前記第1シュートは、その延伸方向に沿って延伸する第1収容部と第2収容部を含み、
前記第1収容部は、前記第2収容部と連通し、
前記第1ガイドプーリーのプーリー面は、前記第1収容部の対向する2つの第1側面にそれぞれ当接し、
及び/又は、前記第2ガイドプーリーのプーリー面は、前記第1収容部の対向する2つの第2側面にそれぞれ当接する、ことを特徴とする
請求項93に記載の搬送ロボット。
【請求項95】
前記第2収容部の幅は、前記第1収容部の幅より小さい、ことを特徴とする
請求項94に記載の搬送ロボット。
【請求項96】
前記ガイド構造は、第2シュートと第2ガイドプーリー群を含まれる第2ガイド部品を含み、
前記第2シュートは、鉛直方向に沿って延伸し、
前記第2ガイドプーリー群は、第2シュート内に位置するとともに、前記第2シュートの延伸方向に沿って移動し、
前記第2シュートは、前記固定支柱フレームと前記可動支柱フレームのうちの一方に位置し、
前記第2ガイドプーリー群は、前記固定支柱フレームと前記可動支柱フレームのうちの他方に位置する、ことを特徴とする
請求項90に記載の搬送ロボット。
【請求項97】
前記第2ガイドプーリー群は、前記第2シュートの内壁に当接する、ことを特徴とする
請求項96に記載の搬送ロボット。
【請求項98】
前記第2ガイドプーリー群は、ガイド座と少なくとも1対の第3ガイドプーリーを含み、
前記ガイド座は、前記固定支柱フレーム又は前記可動支柱フレームに接続され、
前記第3ガイドプーリーは、回転可能に前記ガイド座に設けられ、
少なくとも1つの前記第3ガイドプーリーのプーリー面は、前記第2シュートの内壁に当接する、ことを特徴とする
請求項97に記載の搬送ロボット。
【請求項99】
前記第2ガイドプーリー群は、少なくとも1対の第4ガイドプーリーをさらに含み、
前記第4ガイドプーリーは、回転可能に前記ガイド座に設けられ、
少なくとも1つの前記第4ガイドプーリーのプーリー面は、前記第2シュートの内壁に当接し、
前記第3ガイドプーリーのプーリー面と前記第4ガイドプーリーのプーリー面は、それぞれ前記第2シュートの異なる内壁に当接する、ことを特徴とする
請求項98に記載の搬送ロボット。
【請求項100】
前記ガイド座の対向する縁部のそれぞれには、少なくとも1つの支持部が形成され、
前記第3ガイドプーリーは、前記支持部の外側に設けられ、
及び/又は、前記ガイド座には、それぞれ前記ガイド座の対向する外側に向かって延伸する少なくとも2つの第2延伸部が形成され、
前記第4ガイドプーリーは、前記第2延伸部に設けられる、ことを特徴とする
請求項99に記載の搬送ロボット。
【請求項101】
前記第2延伸部と前記支持部は、いずれも前記ガイド座の対向する両側のうちの同一側に位置し、
前記第2延伸部は、前記ガイド座の同じ側の前記支持部の間に位置する、ことを特徴とする
請求項100に記載の搬送ロボット。
【請求項102】
前記第2シュートは、その延伸方向に沿って延伸する第3収容部を含み、
前記第3収容部は、対向する2つの第1シュート側壁と、対向する2つの第2シュート側壁とを有し、
前記第2ガイドプーリー群は、前記第3収容部内に位置し、
各前記第3ガイドプーリーは、2つの前記第2シュート側壁の間に位置し、各前記第4ガイドプーリーのプーリー面は、それぞれ2つの前記第2シュート側壁に当接する、ことを特徴とする
請求項99~101のいずれか1項に記載の搬送ロボット。
【請求項103】
前記固定支柱フレームは、第1固定柱と第2固定柱を含み、
前記第1固定柱と前記第2固定柱は、いずれも前記可動シャーシに接続され、前記第2シュートを有し、
前記可動支柱フレームは、第1可動柱と第2可動柱を含み、
前記第1固定柱及び/又は前記第2固定柱には、前記第2ガイドプーリー群が形成される、ことを特徴とする
請求項102に記載の搬送ロボット。
【請求項104】
前記第2シュートは、その延伸方向に沿って延伸する第4収容部をさらに含み、
前記第4収容部は、幅が前記第3収容部の幅より小さく、前記第3収容部と連通し、
前記第1可動柱と前記第2可動柱は、いずれも本体を含み、
前記本体は、前記第4収容部内に位置し、一部が前記第3収容部内に延伸し、前記ガイド座に接続される、ことを特徴とする
請求項103に記載の搬送ロボット。
【請求項105】
前記第2ガイド部品は、少なくとも1つの第3ガイドプーリー群をさらに含み、
前記第3ガイドプーリー群は、前記可動支柱フレームの異なる側壁に当接する、ことを特徴とする
請求項96に記載の搬送ロボット。
【請求項106】
前記第3ガイドプーリー群は、少なくとも1つの第5ガイドプーリーを含み、
各前記第5ガイドプーリーは、回転可能に前記固定支柱フレームに設けられ、
一部の前記第3ガイドプーリーは、第2収容部内に延伸し、
少なくとも1つの前記第5ガイドプーリーのプーリー面は、前記本体の側壁に当接する、ことを特徴とする
請求項104に記載の搬送ロボット。
【請求項107】
前記第3ガイドプーリー群は、少なくとも1つの第6ガイドプーリーをさらに含み、
各前記第6ガイドプーリーは、回転可能に前記固定支柱フレームに設けられ、
一部の前記第6ガイドプーリーは、第2収容部内に延伸し、
少なくとも1つの前記第6ガイドプーリーのプーリー面は、それぞれ前記本体の側壁に当接する、ことを特徴とする
請求項106に記載の搬送ロボット。
【請求項108】
前記搬送装置は、前記第1ガイド部品とそれぞれ対応して設けられた少なくとも1つのコネクタを含み、
前記ガイドロッドは、ガイドロッド本体と前記ガイドロッド本体に設けられた少なくとも1つの延伸部を含み、
前記第2ガイドプーリーは、回転可能に前記延伸部に接続され、
前記第1ガイドプーリーは、回転可能に前記ガイドロッド本体に接続され、
前記ガイドロッド本体は、前記コネクタに接続される、ことを特徴とする
請求項93~95のいずれか1項に記載の搬送ロボット。
【請求項109】
前記支柱部品の上部には、少なくとも1つの位置規制部材が形成され、
前記コネクタには、少なくとも1つの切り欠きが形成され、
前記切り欠きは、前記位置規制部材とそれぞれ対応して設けられ、
前記搬送装置が前記支柱部品の第2端まで移動する場合、前記切り欠きは、前記ストッパに当接する、ことを特徴とする
請求項108に記載の搬送ロボット。
【請求項110】
前記支柱部品には、少なくとも1つの第1ダンパーが形成され、
前記切り欠きが前記位置規制部材に当接する場合、前記コネクタは、前記第1ダンパーに当接する、ことを特徴とする
請求項109に記載の搬送ロボット。
【請求項111】
前記第1ダンパーは、前記第1シュート内に位置し、
前記位置規制部材は、前記第1シュートの対向する両側にそれぞれ位置する、ことを特徴とする
請求項110に記載の搬送ロボット。
【請求項112】
少なくとも1つの第2ダンパーをさらに含み、
前記第1ダンパーと前記第2ダンパーは、鉛直方向に間隔を有し、
前記搬送装置は、前記第1ダンパーと前記第2ダンパーの間に位置する、ことを特徴とする
請求項111に記載の搬送ロボット。
【請求項113】
前記支柱部品には、前記搬送装置が移動する移動経路が形成され、
前記移動経路は、前記支柱部品の第1端から前記支柱部品の第2端まで延伸し、
前記搬送装置は、前記移動経路を移動可能であり、
前記移動経路の内部は、遮蔽されていない空間である、ことを特徴とする
請求項89に記載の搬送ロボット。
【請求項114】
前記搬送装置と前記駆動部品は、それぞれ前記支柱部品の対向する両側に位置する、ことを特徴とする
請求項113に記載の搬送ロボット。
【請求項115】
前記支柱部品に位置する複数の保管フレームを含み、
前記保管フレームは、鉛直方向に沿って間隔を空けて設けられ、
前記駆動部品と各前記保管フレームは、前記支柱部品の同じ側に位置する、ことを特徴とする
請求項113に記載の搬送ロボット。
【請求項116】
前記駆動部品は、前記保管フレームと前記可動シャーシの間に位置するとともに、前記可動シャーシに接続される、ことを特徴とする
請求項115に記載の搬送ロボット。
【請求項117】
前記駆動部品は、収納解放部品及び少なくとも1組の牽引部品を含み、
牽引部品は、牽引ロープ及びプーリー群を含み、
前記牽引ロープは、前記プーリー群に巻回され、
前記牽引ロープは、第1端が搬送装置に接続され、第2端が前記収納解放部品に接続され、
前記収納解放部品は、牽引ロープを収納し又は解放することにより、前記搬送装置が前記支柱部品に対して移動する、ことを特徴とする
請求項113~116のいずれか1項に記載の搬送ロボット。
【請求項118】
前記プーリー群は、上部プーリー、下部プーリー及び主プーリーを含み、
前記上部プーリーと前記下部プーリーは、それぞれ着脱可能に前記支柱部品の両端の側面に取り付けられ、
前記主プーリーは、前記支柱部品に取り付けられ、
前記牽引ロープは、前記上部プーリー、前記下部プーリー及び前記主プーリーを順に巻回した後に前記収納解放部品に結び付けられる、ことを特徴とする
請求項117に記載の搬送ロボット。
【請求項119】
前記支柱部品は、固定支柱フレームと可動支柱フレームを含み、
前記固定支柱フレームの第1端は、前記可動シャーシに固定して接続され、
前記固定支柱フレームは、鉛直方向に向かって延伸し、
前記可動支柱フレームは、前記固定支柱フレームに接続され、
前記搬送装置は、前記可動支柱フレームに接続されるとともに、前記可動支柱フレームに対して鉛直方向に沿って移動可能である、ことを特徴とする
請求項116に記載の搬送ロボット。
【請求項120】
前記可動支柱フレームは、前記固定支柱フレームに対して鉛直方向に沿って移動し、
前記搬送装置は、前記可動支柱フレームの第1端に沿って前記可動支柱フレームの第2端まで移動可能である、ことを特徴とする
請求項119に記載の搬送ロボット。
【請求項121】
前記可動支柱フレームは、可動クロスメンバと2本の可動柱をさらに含み、
2本の前記可動柱は、前記可動クロスメンバにより接続される、ことを特徴とする
請求項119に記載の搬送ロボット。
【請求項122】
検出モジュールと制御モジュールをさらに含み、
前記検出モジュールは、前記可動クロスメンバに位置し、
前記駆動部品と前記検出モジュールは、いずれも前記制御モジュールに接続され、
前記検出モジュールは、前記可動支柱フレームとその上方の物体との距離を検出し、
前記制御モジュールは、前記距離が所定値より小さい場合、前記駆動部品により移動を停止するように前記可動支柱フレームを制御する、ことを特徴とする
請求項121に記載の搬送ロボット。
【請求項123】
少なくとも1つのガイド部品をさらに含み、
前記支柱部品と前記搬送装置は、前記ガイド部品により回転可能に接続され、
前記駆動部品は、前記支柱部品に対して鉛直方向に沿って移動するように前記搬送装置を駆動し、
前記ガイド部品は、前記搬送装置をガイドする、ことを特徴とする
請求項89に記載の搬送ロボット。
【請求項124】
前記ガイド部品は、シュートと前記シュートに挿入して設けられたガイドプーリー群を含み、
前記シュートは、鉛直方向に沿って延伸するように前記支柱部品に位置し、
前記ガイドプーリー群は、前記シュートの延伸方向に沿って回転するように前記搬送装置に接続される、ことを特徴とする
請求項123に記載の搬送ロボット。
【請求項125】
前記ガイドプーリー群は、ガイドロッドと少なくとも1つの第1ガイドプーリーを含み、
前記ガイドロッドは、前記搬送装置に接続され、
前記第1ガイドプーリーは、前記ガイドロッドに対して回転するように前記ガイドロッドに接続される、
前記第1ガイドプーリーは、前記シュート内に位置し、
少なくとも1つの前記第1ガイドプーリーのプーリー面は、前記シュートの内壁に当接する、ことを特徴とする
請求項124に記載の搬送ロボット。
【請求項126】
前記ガイドプーリー群は、前記ガイドロッドに接続された少なくとも1対の第2ガイドプーリーをさらに含み、
前記第2ガイドプーリーは、前記シュート内に位置し、
少なくとも1つの前記第2ガイドプーリーのプーリー面は、前記シュートの内壁に当接し、
前記第1ガイドプーリーのプーリー面と前記第2ガイドプーリーのプーリー面は、それぞれ前記シュートの異なる内壁に当接する、ことを特徴とする
請求項125に記載の搬送ロボット。
【請求項127】
前記第1ガイドプーリーの軸と前記第2ガイドプーリーの軸の間には、角度が形成され、
前記第1ガイドプーリーの軸と前記第2ガイドプーリーの軸は、いずれも前記シュートの延伸方向と角度を形成する、ことを特徴とする
請求項125に記載の搬送ロボット。
【請求項128】
前記搬送装置は、前記ガイド部品とそれぞれ対応して設けられた少なくとも1つのコネクタを含み、
前記ガイドロッドは、ガイドロッド本体と前記ガイドロッド本体に設けられた少なくとも1つの延伸部を含み、
前記第2ガイドプーリーは、回転可能に前記延伸部に接続され、
前記第1ガイドプーリーは、回転可能に前記ガイドロッド本体に接続され、
前記ガイドロッド本体は、前記コネクタに接続される、ことを特徴とする
請求項125に記載の搬送ロボット。
【請求項129】
前記シュートは、その延伸方向に沿って延伸する第1収容部と第2収容部を含み、
前記第1収容部は、前記第2収容部と連通し、
前記第1ガイドプーリーのプーリー面は、前記第1収容部の対向する2つの第1側面にそれぞれ当接し、及び/又は、前記第2ガイドプーリーのプーリー面は、前記第1収容部の対向する2つの第2側面にそれぞれ当接する、ことを特徴とする
請求項128に記載の搬送ロボット。
【請求項130】
前記第2収容部の幅は、前記第1収容部の幅より小さい、ことを特徴とする
請求項129に記載の搬送ロボット。
【請求項131】
前記支柱部品の上部には、少なくとも1つの位置規制部材が形成され、
前記コネクタには、少なくとも1つの切り欠きが形成され、
前記切り欠きは、前記位置規制部材とそれぞれ対応して設けられ、
前記搬送装置が前記支柱部品の第2端まで移動する場合、前記切り欠きは、前記位置規制部材に当接する、ことを特徴とする
請求項128~130のいずれか1項に記載の搬送ロボット。
【請求項132】
前記支柱部品には、少なくとも1つのダンパーが形成され、
前記切り欠きが前記位置規制部材に当接する場合、前記コネクタは、前記ダンパーに当接する、ことを特徴とする
請求項131に記載の搬送ロボット。
【請求項133】
前記ダンパーは、前記支柱部品の第2端に位置する、ことを特徴とする
請求項132に記載の搬送ロボット。
【請求項134】
前記ダンパーは、前記シュート内に位置し、
前記位置規制部材は、前記シュートの対向する両側にそれぞれ位置する、ことを特徴とする
請求項132に記載の搬送ロボット。
【請求項135】
前記ダンパーは、ばね、ショックアブソーバー、シリコンゴムシート又はゴムプレートのうちの少なくとも1つであり、及び/又は、
前記位置規制部材は、ばね、シリコンゴムシート又はゴムプレートのうちの少なくとも1つである、ことを特徴とする
請求項132に記載の搬送ロボット。
【請求項136】
前記支柱部品は、固定支柱フレームと可動支柱フレームを含み、
前記シュートは、前記可動支柱フレームに位置し、
前記固定支柱フレームの第1端は、前記可動シャーシに固定して接続され、
前記固定支柱フレームは、前記鉛直方向に向かって延伸し、
前記可動支柱フレームは、前記固定支柱フレームに接続され、
前記搬送装置は、前記可動支柱フレームに接続されるとともに、前記可動支柱フレームに対して前記鉛直方向に沿って移動する、ことを特徴とする
請求項128~130のいずれか1項に記載の搬送ロボット。
【請求項137】
前記固定支柱フレームは、第1固定柱と第2固定柱を含み、
前記第1固定柱と前記第2固定柱は、いずれも前記可動シャーシに固定して接続され、
前記可動支柱フレームは、第1可動柱と第2可動柱を含み、
前記第1可動柱は、前記第1固定柱に接続され、
前記第2可動柱は、前記第2固定柱に接続され、
前記第1可動柱と前記第2可動柱には、いずれも前記シュートが形成される、ことを特徴とする
請求項136に記載の搬送ロボット。
【請求項138】
前記搬送装置は、前記第1可動柱と前記第2可動柱の間に位置し、
前記コネクタは、少なくとも2つであり、
前記搬送装置の対向する両側は、それぞれ、異なる前記ガイド部品により回転可能に前記第1可動柱と前記第2可動柱に接続される、ことを特徴とする
請求項137に記載の搬送ロボット。
【請求項139】
少なくとも1つの第1ダンパーと少なくとも1つの第2ダンパーをさらに含み、
前記第1ダンパーと前記第2ダンパーは、鉛直方向に間隔を有し、
前記搬送装置は、前記第1ダンパーと前記第2ダンパーの間に位置する、ことを特徴とする
請求項89に記載の搬送ロボット。
【請求項140】
前記第1ダンパーは、前記支柱部品の第2端に位置し、
前記第2ダンパーは、前記支柱部品の第1端又は前記可動シャーシに位置する、ことを特徴とする
請求項139に記載の搬送ロボット。
【請求項141】
前記支柱部品は、固定支柱部品と可動支柱部品を含み、
前記固定支柱部品の第1端は、前記可動シャーシに固定して接続され、
前記固定支柱部品は、鉛直方向に向かって延伸し、
前記可動支柱部品は、前記固定支柱部品に接続され、
前記搬送装置は、前記可動支柱部品に接続されるとともに、前記可動支柱部品に対して前記鉛直方向に沿って移動し、
前記第1ダンパーは、前記可動支柱部品の前記可動シャーシから離間する一端に位置し、前記第2ダンパーは、前記固定支柱部品の第1端に位置する、ことを特徴とする
請求項139に記載の搬送ロボット。
【請求項142】
前記可動支柱部品は、前記固定支柱部品に対して鉛直方向に沿って移動する、ことを特徴とする
請求項141に記載の搬送ロボット。
【請求項143】
前記固定支柱部品は、2本の固定柱と2本の前記固定柱の間に接続された固定クロスメンバを含み、
前記固定柱の第1端は、前記可動シャーシに接続され、
前記可動支柱部品は、2本の可動柱を含み、
前記可動柱は、前記固定柱と整合接続され、
前記可動柱には、鉛直方向に沿って延伸するシュートが形成され、
2本の前記可動柱の前記シュートの開口部が対向し、
前記第1ダンパーは、前記シュート内に位置する、ことを特徴とする
請求項142に記載の搬送ロボット。
【請求項144】
前記固定柱には、支持板が形成され、
前記支持板は、前記可動柱の下方に位置し、
前記支持板の第1面は、前記可動シャーシの上面に接続され、
前記第2ダンパーは、前記支持板の第2面に位置する、ことを特徴とする
請求項143に記載の搬送ロボット。
【請求項145】
前記第1ダンパーは、ばね、ショックアブソーバー又はフレキシブルプレートのうちの1つであり、及び/又は、
前記第2ダンパーは、ばね、ショックアブソーバー又はフレキシブルプレートのうちの1つである、ことを特徴とする
請求項139~144のいずれか1項に記載の搬送ロボット。
【請求項146】
前記可動柱の上部には、少なくとも1つの位置規制部材が形成され、
前記搬送装置には、少なくとも1つのコネクタが形成され、
前記コネクタには、少なくとも1つの切り欠きが形成され、
前記切り欠きは、前記位置規制部材とそれぞれ対応して設けられ、
前記搬送装置が前記支柱部品の第2端まで移動する場合、前記切り欠きは、前記位置規制部材に当接し、
前記コネクタは、前記第1ダンパーに当接する、ことを特徴とする
請求項143に記載の搬送ロボット。
【請求項147】
前記位置規制部材は、前記シュートの対向する両側にそれぞれ位置する、ことを特徴とする
請求項146に記載の搬送ロボット。
【請求項148】
前記可動柱には、当接部が形成され、
前記支持板の第2面又は前記可動シャーシには、前記第2ダンパーが形成され、
前記可動柱は、前記可動シャーシに向かって移動することにより、前記当接部は、前記第2ダンパーに当接する、ことを特徴とする
請求項144に記載の搬送ロボット。
【請求項149】
前記可動支柱部品は、可動クロスメンバをさらに含み、
2本の前記可動柱は、前記可動クロスメンバにより接続される、ことを特徴とする
請求項143に記載の搬送ロボット。
【請求項150】
検出モジュールと制御モジュールをさらに含み、
前記検出モジュールは、前記可動クロスメンバに位置し、
前記駆動部品と前記検出モジュールは、いずれも前記制御モジュールに接続され、
前記検出モジュールは、前記可動支柱部品とその上方の物体との距離を検出し、
前記制御モジュールは、前記距離が所定値より小さい場合、前記駆動部品により移動を停止するように前記可動支柱部品を制御する、ことを特徴とする
請求項149に記載の搬送ロボット。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、スマート倉庫保管の分野に関し、特に、搬送ロボットを制御する方法及び装置、並びに立設架台、搬送ロボットに関する。
【背景技術】
【0002】
スマート倉庫保管は、物流過程の1段階である。スマート倉庫保管の適用により、貨物倉庫管理のすべての段階において、データ入力の速度と正確度を保証し、企業が在庫の実際のデータをタイムリーかつ正確に把握し、在庫を合理的に維持し管理することを保証することができる。科学でなされたコードにより、在庫貨物のロット、有効期間などを容易に管理することもできる。SNHGESシステムの保管場所管理機能を利用すると、すべての在庫貨物の現在位置をよりタイムリーに把握でき、倉庫管理の作業効率の向上に役立つ。搬送ロボットは、スマート倉庫保管において重要な役割を果たし、指令を受信して指定位置で貨物の出し入れ、搬送を行うことができ、倉庫内の搬送効率を向上させることができる。
【0003】
現在、搬送ロボットの固定支柱の高さが一定であるため、搬送装置は、固定支柱の所定のストローク内のみで昇降し、搬送される貨物が固定支柱より高い場合、搬送装置は、これらの貨物を搬送できず、使用しにくくなる。そして、搬送ロボットは、高さが調整不能であるため、様々な空間での輸送及びシャトルが非常に困難になる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本願の実施例によれば、搬送装置の昇降高さの範囲がより広く、使用範囲がより広くなる搬送ロボットを制御する方法及び装置、並びに立設架台、搬送ロボットが提供される。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の第1態様によれば、
搬送ロボットを制御する方法であって、前記搬送ロボットは、立設架台と搬送装置を含み、前記立設架台は、固定支柱フレームと可動支柱フレームを含み、前記搬送装置は、移動可能に前記可動支柱フレームに設けられ、前記可動支柱フレームは、移動可能に前記固定支柱フレームに設けられ、前記搬送装置は、貨物を搬送し、
前記方法は、
運動指令を受信するステップと、
前記運動指令に基づいて、前記可動支柱フレームに対して運動するように前記搬送装置を駆動し、及び/又は、前記固定支柱フレームに対して運動するように前記可動支柱フレームを駆動するステップとを含む、方法が提供される。
【0006】
本発明の第2態様によれば、
搬送ロボットを制御する装置であって、前記搬送ロボットは、立設架台と搬送装置を含み、前記立設架台は、固定支柱フレームと可動支柱フレームを含み、前記搬送装置は、移動可能に前記可動支柱フレームに設けられ、前記可動支柱フレームは、移動可能に前記固定支柱フレームに設けられ、前記搬送装置は、移動可能に前記可動支柱フレームに設けられ、貨物を搬送し、
前記装置は、
運動指令を受信する運動指令受信モジュールと、
前記可動支柱フレームに対して運動するように前記搬送装置を駆動し、及び/又は、前記固定支柱フレームに対して運動するように前記可動支柱フレームを駆動する駆動モジュールとを含む、装置が提供される。
【0007】
本発明の第3態様によれば、
固定支柱フレーム、及び移動可能に前記固定支柱フレームに設けられた可動支柱フレームを含む立設架台と、
移動可能に前記可動支柱フレームに設けられた搬送装置と、
前記可動支柱フレームに対して運動するように前記搬送装置を駆動し、及び/又は、前記固定支柱フレームに対して運動するように前記可動支柱フレームを駆動する駆動部品と、
少なくとも1つのプロセッサと、
前記少なくとも1つのプロセッサに通信可能に接続され、前記少なくとも1つのプロセッサによって実行されると、上記方法を前記少なくとも1つのプロセッサに実行させる指令が記憶されているメモリとを含む、搬送ロボットが提供される。
【0008】
本発明の第4態様によれば、
シャーシ、貨物保管装置及び搬送装置を含む搬送ロボットに用いられる立設架台であって、
貨物保管装置及び搬送装置を取り付ける支柱部品を含み、
前記支柱部品は、固定支柱フレームと可動支柱フレームを含み、
前記固定支柱フレームの一端は、前記搬送ロボットのシャーシに取り付けられ、
前記可動支柱フレームは、前記固定支柱フレームに取り付けられるとともに、前記固定支柱フレームに対して所定のストロークで昇降可能である、立設架台が提供される。
【0009】
本発明の第5態様によれば、
可動シャーシ、駆動部品、支柱部品及び搬送装置を含み、
前記支柱部品の第1端は、前記可動シャーシに接続され、
前記支柱部品は、鉛直方向に向かって延伸し、
前記支柱部品と前記駆動部品は、いずれも前記搬送装置に接続され、
前記駆動部品は、前記支柱部品に対して昇降するように前記搬送装置を駆動する、搬送ロボットが提供される。
【0010】
本発明の態様によれば、搬送ロボットを制御する方法及び装置、並びに立設架台、搬送ロボットが提供される。搬送装置は、可動支柱フレームにより昇降可能であり、ユーザによって指定された搬送位置が可動支柱フレームの頂部より高い場合、駆動部品は、固定支柱フレームに対して上昇するように搬送装置と可動支柱フレームを駆動することにより、搬送装置がユーザによって指定された搬送位置に到達し、搬送装置の様々な昇降方式と組み合わせて使用することにより、搬送ロボットの使用範囲がより広くなる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】本願の一実施例の搬送ロボットの概略構成図である。
【
図3】
図1の固定支柱フレームの概略構成図である。
【
図5】
図1の可動支柱フレームの概略構成図である。
【
図7】
図1のパレットフォーク取付部品の概略構成図である。
【
図16】本願の搬送ロボットを制御する方法の実施例1の工程を示すフロー図である。
【
図17】本願の搬送ロボットを制御する方法の実施例1のステップS2の上昇の詳細を示すフローチャートである。
【
図18】本願の搬送ロボットを制御する方法の実施例1のステップS2の上昇の詳細を示す別のフローチャートである。
【
図19】本願の搬送ロボットを制御する方法の実施例1のステップS2の上昇の詳細を示す更なるフローチャートである。
【
図20】本願の搬送ロボットを制御する方法の実施例1のステップS2の下降の詳細を示すフローチャートである。
【
図21】本願の搬送ロボットを制御する方法の実施例1のステップS2の下降の詳細を示す別のフローチャートである。
【
図22】本願の搬送ロボットを制御する方法の実施例1のステップS2の下降の詳細を示す更なるフローチャートである。
【
図23】本願の搬送ロボットを制御する方法の実施例2の工程を示すフロー図である。
【
図24】本願の搬送ロボットを制御する方法の実施例3の工程を示すフロー図である。
【
図25】本願の搬送ロボットを制御する装置の実施例の概略図である。
【
図26】
図25の一部のモジュールの詳細を示す概略図である。
【
図27】本願の搬送ロボットの実施例の概略構成図である。
【
図28】本願の一実施例に係る搬送ロボットの構成斜視図であり、搬送ロボットの可動シャーシを示さない。
【
図30】
図28の搬送ロボットのメインダンパーの側面図である。
【
図31】本願の実施例に係る搬送ロボットの概略構成図である。
【
図32】本願の実施例に係る搬送ロボットの別の角度から見た概略構成図である。
【
図33】本願の実施例に係る搬送ロボットの立設架台の概略構成図である。
【
図34】本願の実施例に係る搬送ロボットの第1固定柱の概略構成図である。
【
図35】本願の実施例に係る搬送ロボットの第1可動柱の概略構成図である。
【
図36】
図32のA-AのZ軸方向に沿った内部構成を示す概略図である。
【
図37】
図32のB-BのZ軸方向に沿った内部構成を示す概略図である。
【
図38】
図32のC-CのZ軸方向に沿った内部構成を示す概略図である。
【
図39】本願の実施例に係る搬送ロボットの第1ガイドプーリー群の概略構成図である。
【
図40】本願の実施例に係る搬送ロボットの第1ガイドプーリー群と搬送装置の概略構成図である。
【
図44】
図33のF-FのZ軸方向に沿った内部構成を示す概略図である。
【
図45】
図33のG-GのZ軸方向に沿った内部構成を示す概略図である。
【
図47】
図33のH-HのZ軸方向に沿った内部構成を示す概略図である。
【
図48】
図33のI-IのZ軸方向に沿った内部構成を示す概略図である。
【
図49】本願の実施例に係る搬送ロボットの第3ガイドプーリー群の概略構成図である。
【
図50】本願の実施例に係る搬送ロボットの支柱部品と駆動機構の概略構成図である。
【
図51】本願の実施例に係る搬送ロボットの駆動機構の概略構成図である。
【
図52】本願の実施例に係る搬送ロボットの概略構成図である。
【
図53】本願の実施例に係る搬送ロボットの別の角度から見た概略構成図である。
【
図54】本願の実施例に係る搬送ロボットの立設架台の概略構成図である。
【
図55】
図54のA1-A1断面のZ軸方向に沿った内部構成を示す概略図である。
【
図56】
図54のB1-B1断面のZ軸方向に沿った内部構成を示す概略図である。
【
図57】本願の実施例に係る搬送ロボットの第1固定柱の概略構成図である。
【
図58】本願の実施例に係る搬送ロボットの第1可動柱の概略構成図である。
【
図60】
図54のC1-C1断面のZ軸方向に沿った内部構成を示す概略図である。
【
図61】
図54のD1-D1断面のZ軸方向に沿った内部構成を示す概略図である。
【
図62】本願の実施例に係る搬送ロボットの第3ガイドプーリー群の概略構成図である。
【
図63】本願の実施例に係る搬送ロボットの概略構成図である。
【
図64】本願の実施例に係る搬送ロボットの別の角度から見た概略構成図である。
【
図65】本願の実施例に係る搬送ロボットの立設架台の概略構成図である。
【
図66】本願の実施例に係る搬送ロボットの第1固定柱の概略構成図である。
【
図67】本願の実施例に係る搬送ロボットの第1可動柱の概略構成図である。
【
図68】
図67の別の角度から見た一部構成を示す概略図である。
【
図70】本願の実施例に係る搬送ロボットの搬送装置の概略構成図である。
【
図72】本願の実施例に係る搬送ロボットの概略構成図である。
【
図73】本願の実施例に係る搬送ロボットの別の角度から見た概略構成図である。
【
図74】本願の実施例に係る搬送ロボットの立設架台の概略構成図である。
【
図75】本願の実施例に係る搬送ロボットの第1固定柱の概略構成図である。
【
図76】本願の実施例に係る搬送ロボットの第1可動柱の概略構成図である。
【
図77】
図73のA3-A3断面のZ軸方向に沿った内部構成を示す概略図である。
【
図78】
図73のB3-B3断面のZ軸方向に沿った内部構成を示す概略図である。
【
図79】
図73のC3-C3断面のZ軸方向に沿った内部構成を示す概略図である。
【
図80】本願の実施例に係る搬送ロボットのガイドプーリー群の概略構成図である。
【
図81】本願の実施例に係る搬送ロボットのガイドプーリー群と搬送装置の概略構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
本願の実施例の目的、技術手段及び利点をより明確にするために、以下、本願の実施例における図面を参照しながら、本願の実施例における技術手段を明確かつ完全的に記載する。明らかに、記載される実施例は、本願の実施例の一部であり、全ての実施例ではない。本願における実施例に基づいて、当業者が創造的な労働をしない前提で得る他の全ての他の実施例は、いずれも本願の保護範囲に属するものである。
【実施例1】
【0013】
搬送ロボット100は、スマート倉庫保管システム、スマート物流システム、スマート仕分けシステム等に適用されるものである。本願の実施例では、搬送ロボット100をスマート倉庫保管システムに適用することを例として詳細に説明する。
【0014】
図1及び
図2に示すように、本願の一実施例の搬送ロボット100は、可動シャーシ(シャーシとも呼ばれ、図示せず)、立設架台(図示せず)、搬送装置(図示せず)及び駆動部品(図示せず)を含む。立設架台は、支柱部品を含む。支柱部品は、固定支柱フレーム10と可動支柱フレーム20を含む。固定支柱フレーム10の一端は、可動シャーシに取り付けられ、可動支柱フレーム20は、移動可能に固定支柱フレーム10に取り付けられるとともに、固定支柱フレーム10に対して、その長さ方向に沿って移動可能である。可動支柱フレーム20は、所定のストロークで昇降可能である。搬送装置は、可動支柱フレーム20に接続されるとともに、可動支柱フレーム20に対して、その長さ方向に沿って移動可能である。駆動部品は、搬送装置に接続され、可動支柱フレーム20に対して運動するように搬送装置を駆動し、及び/又は、固定支柱フレーム10に対して運動するように可動支柱フレーム20を駆動する。可動シャーシは、固定支柱フレーム10、可動支柱フレーム20、搬送装置(図示せず)及び駆動部品を支持する。可動シャーシは、搬送ロボット100の地面での移動を実現し、搬送装置は、搬送ロボット100による貨物のピッキング及び置きを実現することができる。
【0015】
図3及び
図4に示すように、固定支柱フレーム10は、第1固定柱11、第2固定柱12及び固定クロスメンバ13を含む。第1固定柱11と第2固定柱12は、一端が可動シャーシに接続され、所定の間隔を空けて設けられる。固定クロスメンバ13の両端は、それぞれ第1固定柱11と第2固定柱12の他端に接続される。第1固定柱11と第2固定柱12には、それぞれ第1収容溝111と第2収容溝121が設けられる。可動支柱フレーム20は、第1固定柱11と第2固定柱12に沿って運動するように移動可能に第1固定柱11と第2固定柱12の間に取り付けられる。
【0016】
理解できるように、上記所定の間隔の具体的な値を限定しておらず、実際の必要に基づいて、第1固定柱11と第2固定柱12の中心軸間の距離を調整することができる。
【0017】
図5~
図6に示すように、可動支柱フレーム20は、第1可動柱21、第2可動柱22及び可動クロスメンバユニット23を含む。第1可動柱21は、第1収容溝111に収容されるとともに、第1収容溝111に沿って移動可能である。第2可動柱22は、第2収容溝121に収容されるとともに、第2収容溝に沿って移動可能である。可動クロスメンバユニット23の両端は、第1可動柱21と第2可動柱22が同期して移動するように、それぞれ第1可動柱21と第2可動柱22に接続される。第1可動柱21と第2可動柱22は、別の所定の間隔を空けて対称に設けられる。第1可動柱21と第2可動柱22の間隔は、第1固定柱11と第2固定柱12の間隔より小さい。
【0018】
可動クロスメンバユニット23は、上部クロスメンバ231と下部クロスメンバ232を含む。上部クロスメンバ231と下部クロスメンバ232は、それぞれ可動支柱フレーム20の両端に位置する。具体的には、上部クロスメンバ231の両端は、それぞれ第1可動柱21と第2可動柱22の一端に接続され、下部クロスメンバ232の両端は、それぞれ第1可動柱21と第2可動柱22の他端に接続される。下部クロスメンバ232は、第1曲げ板2321、第2曲げ板2322及び横梁2323で構成される。横梁2323の両端は、それぞれ第1曲げ板2321と第2曲げ板2322の一端に接続され、第1曲げ板2321と第2曲げ板2322の他端は、それぞれ第1可動柱21と第2可動柱22の一端に接続される。
【0019】
図3及び
図5に示すように、他の実施例では、立設架台は、ガイド部品30をさらに含む。ガイド部品30は、ガイドブロック31及びガイドレール32を含む。ガイドブロック31は、第1ガイドブロック311及び第2ガイドブロック312を含む。ガイドレール32は、第1ガイドレール321及び第2ガイドレール322を含む。第1ガイドブロック311と第2ガイドブロック312は、それぞれ第1収容溝111と第2収容溝121の底部に取り付けられる。第1ガイドレール321と第2ガイドレール322は、それぞれ第1可動柱21と第2可動柱22の側壁に設けられる。ガイドブロック31は、ガイドレール32に対して摺動することにより、可動支柱フレーム20が固定支柱フレーム10に対して所定のストロークで昇降可能である。これにより、可動支柱フレーム20は、固定支柱フレーム10に対してガイドレール32の所定のストロークで伸縮可能である。
【0020】
ここで、上記所定のストロークは、ガイドレール32によって決定され、本実施例では、ガイドブロック31は、固定支柱フレーム10の可動シャーシから離間する一端に位置するとともに、固定支柱フレーム10の頂端に近接しているため、可動支柱フレーム20が最高位置に伸長していないときに、ガイドブロック31とガイドレール32が分離することを防止することができる。
【0021】
他の実施例では、第1ガイドブロック311と第2ガイドブロック312は、それぞれ第1可動柱21と第2可動柱22の側壁に取り付けられる。第1ガイドレール321と第2ガイドレール322は、それぞれ第1収容溝111と第2収容溝121の底部に設けられる。ガイドブロック31は、ガイドレール32に対して摺動することにより、可動支柱フレーム20が固定支柱フレーム10に対して所定のストロークで昇降可能である。本実施例では、第1ガイドブロック311と第2ガイドブロック312は、それぞれ第1可動柱21と第2可動柱22の可動シャーシに近接する一端に設けられることにより、可動支柱フレーム20が所定のストロークの最高位置に移動していない時に、ガイドブロック31は、ガイドレール32から離脱しないように常にガイドレール32と係合している。
【0022】
図4に示すように、立設架台は、メインダンパー40をさらに含む。メインダンパー40は、可動支柱フレーム20の下方に位置するように固定支柱フレーム10の可動シャーシに近接する一端に取り付けられる。可動支柱フレーム20が所定の昇降ストロークの最下点に下降する場合、可動支柱フレーム20は、メインダンパー40に当接する。メインダンパー40は、可動支柱フレーム20の下降による衝撃力を緩衝することができる。
【0023】
ここで、メインダンパー40が可動支柱フレーム20の下方に位置することは、シャーシと接触する平面又は立設架台を固定して取り付ける平面を基準平面として、2つの物体の重心から当該平面までの垂直距離を比較し、当該基準平面に近い物体は、当該基準平面から離間する物体の下方に位置することである。
【0024】
他の実施例では、固定支柱フレーム10は、ストッパ113をさらに含む。ストッパ113は、第1ストッパ1131及び第2ストッパ1132を含み、第1ストッパ1131と第2ストッパ1132は、それぞれ第1固定柱11と第2固定柱12の一端に取り付けられる。第1ストッパ1131と第2ストッパ1132には、いずれもメインダンパー40が着脱可能に取り付けられる。可動支柱フレーム20は、一端がメインダンパー40に当接する場合、所定のストロークの最下点に下降する。理解できるように、メインダンパー40は、ばね、ショックアブソーバー又はシリコンゴム緩衝シートであってもよく、好ましくは、メインダンパー40は、ショックアブソーバーを用いる。具体的には、使用時に、第1ストッパ1131と第2ストッパ1132には、いずれも貫通孔(図示せず)が設けられ、ショックアブソーバーの伸縮端が貫通孔から伸び出し、可動支柱フレーム20に当接する。可動支柱フレーム20が下降し、かつショックアブソーバーの伸縮端に当接する場合、伸縮端は、押圧されて内側に収縮することにより、可動支柱フレーム20の下降による衝撃力を減少させて、可動支柱フレーム20と固定支柱フレーム10との直接剛性衝突を防止することができる。
【0025】
図6及び
図7に示すように、他の実施例では、立設架台は、パレットフォーク取付部品50をさらに含む。パレットフォーク取付部品50は、第1スライダ51、第2スライダ52及び接続ブロック53を含む。第1可動柱21の第1固定柱11から離間する一側には、第1スライドレール211が設けられ、第2可動柱22の第2固定柱12から離間する一側には、第2スライドレール221が設けられる。第1スライダ51は、移動可能に第1スライドレール211に取り付けられ、第2スライダ52は、移動可能に第2スライドレール221に取り付けられる。接続ブロック53の両端は、それぞれ着脱可能に第1スライダ51と第2スライダ52に接続され、接続ブロック53にストッパ片531が設けられる。具体的には、使用時に、パレットフォーク取付部品50が固定支柱フレーム10の軸方向に沿う付勢力を受ける場合、第1スライダ51と第2スライダ52は、パレットフォーク取付部品50が所定の昇降ストロークで上昇し又は下降するように、それぞれ第1スライドレール211と第2スライドレール221に沿って摺動する。本実施例では、搬送装置は、パレットフォーク取付部品50に取り付けられ、かつパレットフォーク取付部品50により同期して上昇し又は下降して、搬送ロボットが貨物の搬送を実現しやすくなる。
【0026】
図8及び
図9に示すように、他の実施例では、立設架台は、サブダンパー60をさらに含む。パレットフォーク取付部品50と可動支柱フレーム20の間の激しい衝突を防止するために、サブダンパー60は、可動支柱フレーム20の可動シャーシから離間する一端に取り付けられる。同様に、サブダンパー60は、ばね、ショックアブソーバー又はシリコンゴム緩衝シートであってもよく、好ましくは、サブダンパー60は、ショックアブソーバーを用いる。
【0027】
使用時に、第1可動柱21と第2可動柱22の可動シャーシから離間する一端には、開口カバー24が設けられる。具体的には、開口カバー24は、第1スライドレール211と第2スライドレール221の一端に設けられ、開口カバー24の可動シャーシに向かう端に貫通口が設けられ、ショックアブソーバーは、開口カバー24に取り付けられるとともに、伸縮端が貫通口を貫通して、パレットフォーク取付部品50に当接する。第1スライダ51と第2スライダ52がそれぞれ第1スライドレール211と第2スライドレール221に沿って最高位置に上昇する場合、第1スライダ51と第2スライダ52は、それぞれサブダンパー60に当接して、可動支柱フレーム20との剛性衝突を防止することができる。
【0028】
他の実施例では、立設架台は、リミットスイッチ(図示せず)をさらに含む。リミットスイッチは、可動支柱フレーム20の可動シャーシに近接する一端に取り付けられる。パレットフォーク取付部品50が可動支柱フレーム20の最下位置に下降する場合、ストッパ片531は、リミットスイッチに当接する。このときに、パレットフォーク取付部品50は、所定の昇降ストロークの下限位置、すなわち、パレットフォーク取付部品50が下降可能な最下位置に下降することができる。
【0029】
図2、
図8、
図10~
図13に示すように、他の実施例では、上記駆動部品(図示せず)は、牽引部品70及び収納解放部品80を含む。牽引部品70は、牽引ロープ71及びプーリー群72を含む。牽引ロープ71の一端は、プーリー群72を巻回して収納解放部品80に結び付けられる。収納解放部品80は、牽引ロープ71を収納し又は解放して、可動支柱フレーム20が固定支柱フレーム10に対して昇降する。理解できるように、可動支柱フレーム20が固定支柱フレーム10に対して昇降することを実現するために、牽引ロープ71の他端は、可動支柱フレーム20に直接又は間接的に結び付けられて、可動支柱フレーム20が牽引ロープ71の牽引力を受けて昇降する。本願の実施例では、牽引ロープ71の他端は、パレットフォーク取付部品50に結び付けられ、パレットフォーク取付部品50が可動支柱フレーム20の頂端に上昇する場合、収納解放部品80は、牽引ロープ71を収納し続ける。このときに、パレットフォーク取付部品50は、可動支柱フレーム20を押圧して同期して上昇することにより、牽引ロープ71は、可動支柱フレーム20の牽引を間接的に完了することができる。
【0030】
牽引ロープ71は、鋼線で作られたワイヤーロープであってもよく、ナイロンロープであってもよく、好ましくは、牽引ロープ71は、ワイヤーロープを用いることにより、パレットフォーク取付部品50の上昇又は下降時に、牽引ロープ71は、パレットフォークによって搬送された貨物が重すぎて破断することを防止することができる。
【0031】
プーリー群72は、上部プーリー721、下部プーリー722及び主プーリー723を含む。上部プーリー721は、着脱可能に可動支柱フレーム20の可動シャーシから離間する一端に取り付けられ、下部プーリー722は、着脱可能に可動支柱フレーム20の他端に取り付けられ、主プーリー723は、固定支柱フレーム10の可動シャーシから離間する一端に取り付けられる。具体的には、本実施例では、上部プーリー721は、上部クロスメンバ231に取り付けられ、下部プーリー722は、下部クロスメンバ232に取り付けられ、主プーリー723は、固定クロスメンバ13に取り付けられ、牽引ロープ71の一端は、上部プーリー721、下部プーリー722及び主プーリー723を順に巻回した後に収納解放部品80に結び付けられ、牽引ロープ71の他端は、パレットフォーク取付部品50に結び付けられる。これにより、収納解放部品80が牽引ロープ71を収納する場合、牽引ロープ71は、パレットフォーク取付部品50の昇降を直接牽引することができる。
【0032】
他の実施例では、プーリー群72は、テンションプーリー724をさらに含み、テンションプーリー724は、着脱可能に可動支柱フレーム20の可動シャーシから離間する一端に取り付けられるとともに、上部プーリー721と下部プーリー722の間に位置する。具体的には、テンションプーリー724は牽引ロープ71を押し、すなわち、牽引ロープ71の一端は、上部プーリー721を巻回してから、テンションプーリー724を経由して下部プーリー722を巻回して、牽引ロープ71が締めすぎて直接破断することを防止する。
【0033】
図13に示すように、他の実施例では、収納解放部品80は、ボビン81、伝動軸82、ギヤボックス83及びモータ84を含む。ボビン81は、牽引ロープ71を巻取り、モータ84の出力軸は、ギヤボックス83の入力端に接続され、ギヤボックス83の出力端は、伝動軸82に接続され、ギヤボックス83は、伝動軸82の回転速度を調節し、伝動軸82の一端は、ボビン81に接続される。具体的には、使用時に、モータ84は、伝動軸82を回転させて、ボビン81を時計回り又は反時計回り回転させるように駆動して、牽引ロープ71を解放し又は収納するように動作することにより、パレットフォーク取付部品50の昇降と、可動支柱フレーム20の固定支柱フレーム10に対する伸縮とを制御することができる。
【0034】
具体的に、使用中に、パレットフォーク取付部品50と可動支柱フレーム20は、初期位置に位置し、すなわち、所定のストロークの最下位置に位置する。モータを起動するとき、ボビンが牽引ロープ71の収納を開始し、牽引ロープ71の一端に結び付けられたパレットフォーク取付部品が徐々に上昇する。そして、パレットフォーク取付部品50が所定の昇降ストロークの最高位置に上昇する場合、サブダンパー60は、パレットフォーク取付部品50に当接する。このときに、パレットフォーク取付部品50が上昇を停止する。モータが動作し続け、ボビンがロープを巻き取り続けると、パレットフォーク取付部品50は、固定支柱フレーム10に対して上昇するように可動支柱フレーム20を押圧し、ガイドブロックがガイドレールから分離する直前に、可動支柱フレーム20は、最高点に上昇する。一方、モータが逆転するときに、ボビンは、牽引ロープを解放し、可動支柱フレーム20は、固定支柱フレーム10の軸方向に沿って徐々に下降し、可動支柱フレーム20は、メインダンパー40に当接すると、その下降を停止する。そして、ボビンは、牽引ロープ71を解放し続けると、パレットフォーク取付部品50は、下降を開始し、リミットスイッチに触れると、最下点に下降する。このときに、モータを回転停止するように制御する。
【0035】
他の実施例では、立設架台は、保管装置(図示せず)をさらに含む。保管装置は、固定支柱フレーム10に取り付けられ、具体的には、固定支柱フレーム10には、いくつかの取付クロスメンバ(図示せず)が所定の間隔を空けて設けられ、保管装置は、取付クロスメンバに取り付けられ、搬送装置によって搬送された貨物を保管する。
【0036】
他の実施例では、搬送装置は、パレット及び搬送部品を含む。パレットは、貨物を載置するために用いられる。搬送部品は、保管装置に載置された貨物を押し出し、又は保管装置にある貨物をパレットに引き出すことにより、搬送装置は、貨物を様々な高さ位置に位置する保管位置に搬送することができる。
【0037】
図1に戻り、他の実施例では、搬送ロボット100は、駆動部品に接続されるように可動支柱フレーム20の可動シャーシから離間する一端に取り付けられ、可動支柱フレーム20とその上方の建築物体との距離を検出する第1検出器101をさらに含む。
【0038】
具体的には、第1検出器101は、駆動部品のモータ84に接続されるように可動支柱フレーム20の上部クロスメンバ231に取り付けられる。第1検出器101は、可動支柱フレーム20と共に運動可能であり、かつ可動支柱フレーム20の頂端とその上方の建築物体との距離をリアルタイムに検出する。そして、第1検出器101によって検出されたリアルタイム距離が所定値より小さい場合、第1検出器101は、動作を一時停止するように駆動部品のモータ84で、可動支柱フレーム20がその上方の建築物体に向かって運動し続けて衝突することを防止し、搬送ロボット100の損傷及び安全上の事故を回避することができる。
【0039】
他の実施例では、搬送ロボットは、駆動部品のモータ84に接続され、モータ84の起動停止を制御するように可動支柱フレーム20が固定支柱フレーム10の長さ方向に沿って移動する2つの限界位置を検出する第2検出器(図示せず)をさらに含む。2つの限界位置は、それぞれ、可動支柱フレーム20が固定支柱フレーム10の長さ方向に沿って可動シャーシから離間して運動する上限位置と、可動支柱フレーム20が固定支柱フレーム10の長さ方向に沿って可動シャーシに向かって運動する下限位置とである。具体的な実施過程において、第2検出器は、測距センサであってもよい。当該測距センサは、固定支柱フレーム10の可動シャーシに近接する一端に直接取り付けられるとともに、可動支柱フレーム20の底面に対向してもよく、或いは、第2検出器は、リミットスイッチユニットであってもよく、当該リミットスイッチユニットは、第1リミットスイッチと第2リミットスイッチを含み、第1リミットスイッチは、固定支柱フレーム10の可動シャーシに近接する一端に取り付けられ、第2リミットスイッチは、固定支柱フレーム10の可動シャーシから離間する一端に取り付けられ、可動支柱フレーム20の第1リミットスイッチに対応する端にバンプが設けられる。可動支柱フレーム20が下限位置に運動する場合、バンプは、第1リミットスイッチをトリガーとし、可動支柱フレーム20が上限位置に運動する場合、バンプは、第2リミットスイッチをトリガーとする。
【0040】
他の実施例では、搬送ロボット100は、感知装置(図示せず)をさらに含む。感知装置は、搬送ロボット100の前方に障害物が存在するか否かを感知するものであり、光電センサ等のセンサであってもよく、カメラセンサであってもよく、両者の組み合わせであってもよい。理解できるように、感知装置は、搬送ロボットの立設架台に取り付けられてもよく、搬送ロボットの可動シャーシに取り付けられてもよく、搬送ロボットの他の位置に取り付けられてもよく、搬送装置による貨物の搬送と、可動支柱フレームの昇降とに影響を与えなければよい。
【0041】
図13~
図15に示すように、他の実施例では、搬送ロボット100は、固定支柱フレーム10に対する可動支柱フレーム20の移動を停止するように、可動支柱フレーム20を制動する制動装置90をさらに含む。制動装置90を設けることにより、一方、搬送ロボット100の搬送動作中に緊急制動をすることができ、他方、搬送ロボット100の駆動部品の誤作動を防止することができる。
【0042】
制動装置90は、制動盤91、ガイド座92及び止め具93を含む。
【0043】
制動盤91は、駆動部品に接続される。駆動部品の出力端は、制動盤91を回転可能ように駆動する。制動盤91は、少なくとも1つのピン穴9101が設けられるように駆動部品の出力端を制動可能である。ガイド座92は、スロット9201が設けられるように固定支柱フレーム10に取り付けられる。止め具93は、移動可能にスロット9201に挿入されるとともに、一端がピン穴9101に対して挿抜可能にスロット9201に沿って移動することにより、制動盤91の回転を阻止し又は制動盤91の制限を解除する。止め具93の一端がピン穴9101に挿入される場合、制動盤91は、駆動部品の出力端の制動を実現することにより、駆動部品は、駆動を停止することができる。
【0044】
本実施例では、制動盤91は、ボビン81と同軸になるようにボビン81に接続される。制動盤91は、ボビン81と共に回転可能である。少なくとも1つのピン穴9101は、制動盤91の円周側壁に沿って設けられ、すなわち、ピン穴9101は、制動盤91に径方向に設けられる。止め具93は、制動盤91の円周側壁の一側に設けられる。そして、制動盤91が回転するときに、止め具93の一端は、制動盤91の側壁のいずれか1つのピン穴9101に位置合わせて当該ピン穴9101に挿入される。
【0045】
制動装置90は、カム94をさらに含む。カム94は、ガイド座92の制動盤91から離間する一側に位置し、止め具93の制動盤91から離間する一端は、回転可能にカム94に接続され、カム94のカム面は、ガイド座92の制動盤91に背向する面に当接することにより、カム94が回転するとスロット9201に沿って移動するように止め具93を駆動する。
【0046】
制動装置90は、弾性部品95をさらに含む。弾性部品95は、一端が止め具93に接続され、他端がガイド座92又は固定支柱フレーム10に接続される。弾性部品95は、カム94をガイド座92に当接させ、かつ止め具93の静止を保持させる弾性力を提供する。弾性部品95は、ばねであるが、もちろん、板ばね等の、弾性を有する他の部材であってもよい。
【0047】
本実施例では、止め具93は、第1差込ピン931、接続ロッド932及び第2差込ピン933を含む。第1差込ピン931は、移動可能にスロット9201に挿入される。第1差込ピン931の制動盤91から離間する一端は、カム94に接続され、接続ロッド932の一端は、第1差込ピン931の他端に接続される。第1差込ピン931の両端の間の中部には、止め輪9311が設けられ、スロット9201の壁には、当接部9202が設けられる。当接部9202は、止め輪9311とカム94の間に位置する。弾性部品95は、第1差込ピン931に設けられるとともに、止め輪9311と当接部9202の間に当接する。すなわち、弾性部品95は、止め輪9311と当接部9202の間に弾性的に圧縮され、常に弾性圧縮状態に維持されている。接続ロッド932の他端は、第2差込ピン933の一端に接続され、第1差込ピン931は、第2差込ピン933の他端がピン穴9101に対して挿抜可能にスロット9201に沿って移動可能である。好ましくは、第1差込ピン931と第2差込ピン933は、いずれも接続ロッド932に対して垂直に設けられる。
【0048】
制動装置90は、ガイド96をさらに含む。ガイド96は、固定支柱フレーム10に取り付けられる。ガイド96には、案内溝9601が設けられ、接続ロッド932は、案内溝9601を貫通し、接続ロッド932は、第1差込ピン931がスロット9201に沿って移動するときに回転しないように、案内溝9601に沿って摺動することができる。
【0049】
他の実施例では、止め具93は、他の形状の構造であってもよく、例えば、一字型差込ピンの構造であってもよい。
【0050】
カム94には、レンチ941が設けられ、レンチ941を引くことによりカム94を回転するように駆動して、駆動部品に動作を停止させる。実際の状況に基づいて、可動支柱フレーム20の制動を実現するために、カム94を回転するように駆動するカム94駆動モータを設定することができる。
【0051】
制動装置90は、止め具93の一端がピン穴9101に挿入されるか否かを検出する第3検出器97をさらに含む。第3検出器97は、駆動部品のモータ84に接続されて、モータ84の起動停止を制御する。
【0052】
具体的には、第3検出器97は、ガイド座92に取り付けられたリミットスイッチである。リミットスイッチのバンプは、レンチ941の一側に向かって設けられ、レンチ941を回転させることにより、第2差込ピン933がピン穴9101から離脱した場合、レンチ941は、リミットスイッチのバンプと接触し、レンチ941を回転させることにより第2差込ピン933がピン穴9101に挿入される場合、レンチ941は、リミットスイッチのバンプから分離する。
【実施例2】
【0053】
本願の実施例によれば、搬送ロボットを制御する方法が提供される。当該搬送ロボットの構造と機能は、上記搬送ロボットと同じであり、搬送ロボットの構造と機能については、上記実施例を参照することができるため、ここでは説明を省略する。具体的には、
図16に示すように、当該方法は、以下のステップS1~S2を含む。
【0054】
ステップS1では、運動指令を受信する。
【0055】
運動指令とは、搬送ロボットが貨物を搬送するために行う一連の動作の制御指令、例えば、可動支柱フレームに対して上昇し又は下降するように搬送装置を制御する指令、又は、固定支柱フレームに対して上昇し又は下降するように可動支柱フレームを制御する指令、又は搬送装置と可動支柱フレームが上昇し又は下降するように同時に制御する指令を指す。
【0056】
ステップS2では、運動指令に基づいて、可動支柱フレームに対して運動するように搬送装置を駆動し、及び/又は、固定支柱フレームに対して運動するように可動支柱フレームを駆動する。
【0057】
当該運動指令は、運動方向と運動高さを含む。搬送ロボットは、当該運動指令を受信した後、運動方向に基づいて、搬送装置が運動高さに到達するまで、運動するように搬送装置及び/又は可動支柱フレームを駆動する。
【0058】
他の実施例では、運動指令は、最終到達高さを含む指令であってもよく、この場合、搬送ロボットは、運動指令を受信した後、その搬送装置の現在の高さを識別し、現在の高さと、運動指令によって指示された到達すべき高さとに基づいて、運動方向と運動距離を決定してから、搬送装置の運動を制御する。理解できるように、運動指令に基づいて、運動するように搬送装置及び/又は可動支柱フレームを駆動することは、運動順序に制限されず、すなわち、可動支柱フレームに対して運動するように搬送装置を駆動してから、固定支柱フレームに対して運動するように可動支柱フレームを駆動してもよく、固定支柱フレームに対して運動するように可動支柱フレームを駆動してから、可動支柱フレームに対して運動するように搬送装置を駆動してもよく、搬送装置と可動支柱フレームが同時に運動してもよい。
【0059】
他の実施例では、運動指令は、第1上昇指令を含み、
図17に示すように、ステップS2は、ステップS21a~S24aを含む。
【0060】
ステップS21aでは、第1上昇指令に基づいて、第1指定上昇高さを取得する。第1指定上昇高さとは、ユーザが自分の必要に基づいて、搬送装置が指定された搬送位置まで上昇するように指定した後、当該指定された搬送位置と搬送装置の現在の位置との高低差を指す。搬送ロボットは、サーバにより搬送装置が当該指定位置に到達するように上昇すべき高さを計算する。その後に、サーバは、上昇すべき高さを対応する制御信号に変換して、当該信号を搬送ロボットにフィードバックする。そして、搬送ロボットは、取得した制御信号の対応するパラメータに基づいて上昇することにより、指定上昇高さに到達することができる。
【0061】
ステップS22aでは、可動支柱フレームに対して上向きに運動するように搬送装置を駆動する。
【0062】
ステップS23aでは、搬送装置が、可動支柱フレームの頂部まで運動する前に第1指定上昇高さに運動するとき、搬送装置の持ち上げを停止する。
【0063】
ステップS24aでは、搬送装置が、可動支柱フレームの頂部まで運動した後に第1指定上昇高さに運動していないとき、搬送装置が第1指定上昇高さに到達するまで、固定支柱フレームに対して同時に上向きに運動するように搬送装置と可動支柱フレームを駆動する。
【0064】
指定された搬送位置が可動支柱フレームの頂部より高くない場合、指定された搬送位置は、搬送装置が可動支柱フレームに対して移動可能なストローク範囲内に位置することを示す。可動支柱フレームに対して上昇するように搬送装置を直接制御し、搬送装置は、第1指定上昇高さに運動するとき、搬送装置の持ち上げを停止する。
【0065】
指定された搬送位置が可動支柱フレームの頂部より高い場合、指定された搬送位置は、搬送装置が可動支柱フレーム内を移動可能な最高位置を超えている。このときに、搬送装置を移動するだけでは、ユーザに必要な搬送位置に到達することができないため、搬送装置は、可動支柱フレームの最高位置に移動した後、固定支柱フレームに対して上昇するように可動支柱フレームを制御し、搬送装置が指定された搬送位置まで上昇し、すなわち第1指定上昇高さまで上昇するとき、可動支柱フレームの上昇を停止する。
【0066】
他の実施例では、運動指令は、第2上昇指令をさらに含み、
図18に示すように、ステップS2は、ステップS21b~S22bを含む。
【0067】
ステップS21bでは、第2上昇指令に基づいて、第2指定上昇高さを取得する。
【0068】
ステップS22bでは、可動支柱フレームの頂部が第2指定上昇高さを超えるまで、固定支柱フレームに対して上向きに運動するように可動支柱フレームを駆動してから、搬送装置が第2指定上昇高さに到達するまで、可動支柱フレームに対して上向きに運動するように搬送装置を駆動する。
【0069】
本実施例は、上記実施例と対比すると、本実施例では、運動するように可動支柱フレームを駆動してから、運動するように搬送装置を駆動するという点で相違する。もちろん、運動するように可動支柱フレームを駆動するときに、搬送装置が可動支柱フレームに対して静止してもよく、可動支柱フレームと共に運動してもよい。もちろん、運動するように可動支柱フレームを駆動するときに、搬送装置が可動支柱フレームに対して静止してもよく、可動支柱フレームと共に運動してもよいことを実現するために、搬送ロボットは、駆動部品を設定する方式が異なってもよい。例えば、搬送ロボットは、独立した2つの駆動部品を設定し、一方の駆動部品は、固定支柱フレームに対して上昇するように可動支柱フレームを駆動し、上記実施例の牽引ロープ、ボビン及びモータ等の部材を組み合わせて駆動してもよく、他方の駆動部品は、可動支柱フレームに対して上昇するように搬送装置を駆動し、シリンダ駆動等の方式を用いてもよく、このときに、シリンダは、可動支柱フレームに取り付けられ、かつ延出端が搬送装置に接続される。独立した2つの駆動部品は、個別制御に用いられ、互いに影響を与えない。
【0070】
他の実施例では、運動指令は、第3上昇指令をさらに含み、
図19に示すように、搬送装置の第3種の上昇方式は、以下のステップS21c~S22cを含む。
【0071】
ステップS21cでは、第3上昇指令に基づいて、第3指定上昇高さを取得する。
【0072】
ステップS22cでは、搬送装置が第3指定上昇高さに到達するまで、同時に上向きに運動するように可動支柱フレームと搬送装置を駆動する。
【0073】
理解できるように、搬送装置が第3指定上昇高さに到達するまで、搬送ロボットの可動支柱フレームと搬送装置が同時に上向きに運動する。可動支柱フレームと搬送装置は、異なる速度で上昇してもよく、同じ速度で同期して上昇してもよく、搬送装置が第3指定上昇高さに到達する場合、駆動部品は駆動を停止することにより、搬送装置がユーザによって指定された搬送位置にある。
【0074】
他の実施例では、運動指令は、第1下降指令を含み、
図20に示すように、搬送装置の第1種の下降方式は、以下のステップS21d~S24dを含む。
【0075】
ステップS21dでは、第1下降指令に基づいて、第1指定下降高さを取得する。
【0076】
指定下降高さとは、ユーザが自分の必要に基づいて、搬送装置が指定された搬送位置まで下降するように指定した後、当該指定された搬送位置と搬送装置の現在の位置との高低差を指す。搬送ロボットは、サーバにより搬送装置が当該指定位置に到達するように下降すべき高さを計算する。その後に、サーバは、下降すべき高さを対応する制御信号に変換して、当該信号を搬送ロボットにフィードバックする。そして、搬送ロボットは、取得した制御信号の対応するパラメータに基づいて下降することにより、指定下降高さに到達する。
【0077】
ステップS22dでは、固定支柱フレームに対して同時に下向きに運動するように搬送装置と可動支柱フレームを駆動する。
【0078】
ステップS23dでは、可動支柱フレームが固定支柱フレームの底部まで運動する前に、搬送装置が第1指定下降高さに下降するとき、運動を停止するように可動支柱フレームと搬送装置を制御する。
【0079】
理解できるように、ユーザによって指定された搬送位置が可動支柱フレームが固定支柱フレームに対して下降可能なストロークにある場合、搬送装置と可動支柱フレームは、依然として同期して移動する状態にあり、搬送装置が指定された搬送位置に下降する。すなわち、搬送装置が第1指定下降高さに下降する場合、駆動部品は、駆動を停止することにより、搬送装置と可動支柱フレームの下降を停止する。
【0080】
ステップS24dでは、可動支柱フレームが固定支柱フレームの底部まで運動した後、搬送装置が第1指定下降高さに下降していないとき、搬送装置が第1指定下降高さに運動するまで、可動支柱フレームに対して下向きに運動するように搬送装置を制御する。
【0081】
理解できるように、可動支柱フレームが固定支柱フレームの底部まで運動した後、可動支柱フレームの底部は、固定支柱フレームの底部によって阻まれるため、可動支柱フレームは、固定支柱フレームに対して下降することができない。すなわち、可動支柱フレームは、最下位置まで運動している。このときに、搬送装置は、可動支柱フレームの頂部位置に位置する。ユーザによって指定された搬送装置が可動支柱フレームの頂部より低い場合、搬送装置は、指定された搬送位置まで下降することができない。すなわち、第1指定下降高さに運動していないとき、搬送装置は、第1指定下降高さに運動するまで、下降する必要がある。
【0082】
他の実施例では、運動指令は、第2下降指令をさらに含み、
図21に示すように、搬送装置の第2種の下降方式は、以下のステップS21e~S23eを含む。
【0083】
ステップS21eでは、第2下降指令に基づいて、第2指定下降高さを取得する。
【0084】
ステップS22eでは、可動支柱フレームに対して下向きに運動するように搬送装置を駆動してから、固定支柱フレームに対して下向きに運動するように可動支柱フレームを駆動し、搬送装置が可動支柱フレームの底部まで運動する前に第2指定下降高さに運動するとき、下降を停止する。
【0085】
このような下降方式を用いると、搬送ロボットは、独立した2つの駆動部品を設定することにより、搬送装置と可動支柱フレームは、固定支柱フレームに対して同時に移動する。この独立した2つの駆動部品の構造は、上記搬送装置の第2種の上昇方式と同じである。この独立した2つの駆動部品がそれぞれ、搬送装置と可動支柱フレームの下降を制御するという点で相違し、ここでは説明を省略する。
【0086】
ステップS23eでは、搬送装置が、可動支柱フレームの底部まで運動した後に第2指定下降高さに運動していないとき、搬送装置が第2指定下降高さに到達するまで、同期して下降するように可動支柱フレームと搬送装置を駆動する。
【0087】
他の実施例では、運動指令は、第3下降指令をさらに含み、
図22に示すように、搬送装置の第3種の下降方式は、以下のステップS21f~S23fを含む。
【0088】
ステップS21fでは、第3下降指令に基づいて、第3指定下降高さを取得する。
【0089】
ステップS22fでは、固定支柱フレームに対して下向きに運動するように可動支柱フレームを駆動してから、可動支柱フレームに対して下向きに運動するように搬送装置を駆動し、搬送装置が可動支柱フレームの底部まで運動する前に第3指定下降高さに運動するとき、下降を停止する。
【0090】
ステップS23fでは、搬送装置が可動支柱フレームの底部まで運動した後に第3指定下降高さに運動していないと、搬送装置が第3指定下降高さに到達するまで、同期して下降するように可動支柱フレームと搬送装置を駆動する。
【0091】
本実施例によれば、搬送装置は、可動支柱フレームにより昇降可能であり、ユーザによって指定された搬送位置が可動支柱フレームの頂部より高い場合、駆動部品は、固定支柱フレームに対して上昇するように搬送装置と可動支柱フレームを駆動することにより、搬送装置がユーザによって指定された搬送位置に到達し、同時に搬送装置の様々な昇降方式により、搬送ロボットの使用範囲がより広くなる。
【実施例3】
【0092】
本願の実施例によれば、搬送ロボットを制御する方法がさらに提供される。
図23に示すように、搬送ロボットの構造と機能については、上記実施例を参照することができるため、ここでは説明を省略する。本実施例は、前の実施例と対比すると、以下のステップS3を含むという点で相違する。
【0093】
ステップS3では、貨物を搬送するように搬送部品を制御する。
【0094】
搬送装置が上記実施例の方式により、指定された搬送位置に到達した後、サーバは、搬送信号を搬送装置に送信し、搬送装置は当該搬送信号を受信する。その後に、搬送部品は貨物を搬送する。
【0095】
他の実施例では、ステップS3は、具体的には、パレットにある貨物を押し出すように搬送部品を制御することである。
【0096】
ユーザが、貨物押出し動作を実行するように搬送装置を制御する場合、搬送部品は、パレットにある貨物を押し出し、保管装置に押し出してもよく、外部に設けられた貨物保管装置に押し出してもよい。
【0097】
他の実施例では、ステップS3は、具体的には、保管装置に位置する貨物をパレットに引き出すように搬送部品を制御する。
【0098】
ユーザが貨物ピッキング動作を実行するように搬送装置を制御する場合、搬送部品は、保管装置に位置する貨物をパレットに引き出すことにより、搬送装置は、貨物を様々な高さの搬送位置に搬送する。
【0099】
本実施例によれば、搬送装置は、可動支柱フレームにより昇降可能である。ユーザによって指定された搬送位置が可動支柱フレームの頂部より高い場合、駆動部品は、固定支柱フレームに対して上昇するように搬送装置と可動支柱フレームを駆動することにより、搬送装置は、ユーザによって指定された搬送位置に到達し、同時に搬送装置と組み合わせて貨物を搬送して、貨物の自動で効率的な搬送を実現しやすく、使用しやすくなる。
【実施例4】
【0100】
図24に示すように、搬送ロボットの構造と機能については、上記実施例を参照することができるため、ここでは説明を省略する。方法は、以下のステップS1~S5を含む。
【0101】
ステップS1では、運動指令を受信する。
【0102】
ステップS2では、運動指令に基づいて、可動支柱フレームに対して運動するように搬送装置を駆動し、及び/又は、固定支柱フレームに対して運動するように可動支柱フレームを駆動する。
【0103】
ステップS4では、目標位置を含む移動命令を受信する。
【0104】
ユーザが貨物を搬送するために搬送ロボットを指定された場所に移動する必要がある場合、サーバにより移動命令を搬送ロボットの可動シャーシに送信する。そして、可動シャーシは、受信した移動命令に基づいて指定された場所に移動する。移動命令は、目標位置に加えて、搬送ロボットが当該目標位置に走行する走行経路を含む。搬送ロボットは、ワイヤレスネットワークを介してサーバと通信してもよく、有線を介してサーバと通信してもよい。
【0105】
ステップS5では、目標位置に移動するように可動シャーシを駆動する。
【0106】
なお、搬送ロボットは、移動中に、障害物回避動作を実行することができる。具体的には、第1、搬送ロボットの移動中に、搬送ロボットの走行経路の進行方向に障害物が存在するか否かを判断し、走行経路の進行方向に障害物が存在する場合、障害物から地面までの第1高さを取得する。第2、搬送ロボットの現在の頂部から地面までの第2高さと、可動支柱フレームが完全に回収するときにおける搬送ロボットの頂部から地面までの第3高さとを取得する。第3、搬送ロボットが障害物を通過したか否かを判断し、第2高さが第1高さより大きいか否かを判断する。第2高さが第1高さより大きい場合、第3高さが第1高さより小さいか否かを判断する。第3高さが第1高さより小さい場合、搬送ロボットの頂部から地面までの高さを第1高さより小さくなるように低くする。第4、搬送ロボットが障害物を通過する。もちろん、第3高さが第1高さ以上である場合、搬送ロボットは障害物を回避し、すなわち、当該目標位置に到達する新しい経路を再計画し、移動する。
【0107】
理解できるように、搬送ロボットによって取得された障害物と地面から障害物までの高さは、予め記憶された3次元地図から取得されてもよく、搬送ロボットにセンサ又はカメラ等の感知装置を設けることにより取得されてもよい。3次元地図は、サーバにより取得されてもよく、相関地図のデータは、搬送ロボットの記憶媒体に予め記憶されてもよい。
【0108】
他の実施例では、ステップS4とステップS5をステップS1の前に実行してもよい。
【0109】
本実施例によれば、搬送ロボットは、移動命令を受信して目標位置に移動し、貨物を搬送し、多位置の貨物搬送を実現し、よりスマートに使用することができる。
【実施例5】
【0110】
図25~
図26は、本願の搬送ロボットを制御する装置の実施例の概略図である。搬送ロボットを制御する装置100aは、搬送ロボットに適用される。搬送ロボットは、立設架台と搬送装置を含む。立設架台は、固定支柱フレーム10と可動支柱フレーム20を含む。搬送装置は、移動可能に可動支柱フレーム20に設けられ、可動支柱フレーム20は、移動可能に固定支柱フレーム10に設けられ、搬送装置は、移動可能に可動支柱フレーム20に設けられ、搬送装置は、貨物を搬送する。
【0111】
当該制御装置は、運動指令を受信する運動指令受信モジュール101aと、可動支柱フレーム20に対して運動するように搬送装置を駆動し、及び/又は、固定支柱フレーム10に対して運動するように可動支柱フレーム20を駆動する駆動モジュール102aとを含む。
【0112】
他の実施例では、運動指令受信モジュール101aは、第1上昇指令を受信する第1上昇指令受信ユニット1011aを含む。
【0113】
制御装置は、第1上昇指令に基づいて、第1指定上昇高さを取得する第1指定上昇高さ取得モジュール103aをさらに含む。駆動モジュール102aは、さらに、可動支柱フレーム20に対して上向きに運動するように搬送装置を駆動し、搬送装置が、可動支柱フレーム20の頂部まで運動する前に第1指定上昇高さに運動するとき、搬送装置の持ち上げを停止する。搬送装置が可動支柱フレーム20の頂部まで運動した後に第1指定上昇高さに運動していないとき、搬送装置が第1指定上昇高さに到達するまで、固定支柱フレーム10に対して同時に上向きに運動するように搬送装置と可動支柱フレーム20を駆動する。
【0114】
他の実施例では、運動指令受信モジュール101aは、第2上昇指令を受信する第2上昇指令受信ユニット1012aをさらに含む。
【0115】
制御装置は、第2上昇指令に基づいて、第2指定上昇高さを取得する第2指定上昇高さ取得モジュール104aをさらに含む。駆動モジュール102aは、さらに、可動支柱フレームの頂部が第2指定上昇高さを超えるまで、固定支柱フレーム10に対して上向きに運動するように可動支柱フレーム20を駆動してから、搬送装置が第2指定上昇高さに到達するまで、可動支柱フレーム20に対して上向きに運動するように搬送装置を駆動する。
【0116】
他の実施例では、運動指令受信モジュール101aは、第3上昇指令を受信する第3上昇指令受信ユニット1013aをさらに含む。
【0117】
制御装置は、第3上昇指令に基づいて、第3指定上昇高さを取得する第3指定上昇高さ取得モジュール105aをさらに含む。駆動モジュール102aは、さらに、搬送装置が第3指定上昇高さに到達するまで、同時に上向きに運動するように可動支柱フレーム20と搬送装置を駆動する。
【0118】
他の実施例では、運動指令受信モジュール101aは、第1下降指令を受信する第1下降指令受信ユニット1014aをさらに含む。
【0119】
制御装置は、第1下降指令に基づいて、第1指定下降高さを取得する第1指定下降高さ取得モジュール106aをさらに含む。駆動モジュール102aは、さらに、固定支柱フレーム10に対して同時に下向きに運動するように搬送装置と可動支柱フレーム20を駆動する。可動支柱フレーム20が固定支柱フレーム10の底部まで運動する前に搬送装置が第1指定下降高さに下降するとき、運動を停止するように可動支柱フレーム20と搬送装置を制御し、可動支柱フレーム20が固定支柱フレーム10の底部まで運動した後、搬送装置が第1指定下降高さに下降していないとき、搬送装置が第1指定下降高さに運動するまで、可動支柱フレーム20に対して下向きに運動するように搬送装置を制御する。
【0120】
他の実施例では、運動指令受信モジュール101aは、第2下降指令を受信する第2下降指令受信ユニット1015aをさらに含む。
【0121】
制御装置は、第2下降指令に基づいて、第2指定下降高さを取得する第2指定下降高さ取得モジュール107aをさらに含む。駆動モジュール102aは、さらに、可動支柱フレーム20に対して下向きに運動するように搬送装置を駆動してから、固定支柱フレーム10に対して下向きに運動するように可動支柱フレーム20を駆動する。搬送装置が可動支柱フレーム20の底部まで運動する前に第2指定下降高さに運動するとき、下降を停止する。さらに、搬送装置が可動支柱フレーム20の底部まで運動した後に第2指定下降高さに運動していないとき、搬送装置が第2指定下降高さに到達するまで、同期して下降するように可動支柱フレーム20と搬送装置を駆動する。
【0122】
他の実施例では、運動指令受信モジュール101aは、第3下降指令を受信する第3下降指令受信ユニット1016aをさらに含む。
【0123】
制御装置は、第3下降指令に基づいて、第3指定下降高さを取得する第3指定下降高さ取得モジュール108aをさらに含む。駆動モジュール102aは、さらに、固定支柱フレーム10に対して下向きに運動するように可動支柱フレーム20を駆動してから、可動支柱フレーム20に対して下向きに運動するように搬送装置を駆動する。搬送装置が可動支柱フレーム20の底部まで運動する前に第3指定下降高さに運動するとき、下降を停止する。さらに、搬送装置が可動支柱フレーム20の底部まで運動した後に第3指定下降高さに運動していないとき、搬送装置が第3指定下降高さに到達するまで、同期して下降するように可動支柱フレーム20と搬送装置を駆動する。
【0124】
他の実施例では、制御装置は、貨物を搬送するように搬送部品を制御する貨物搬送制御モジュール109aをさらに含む。
【0125】
さらに、貨物搬送制御モジュール109aは、パレットに位置する貨物を押し出すように搬送部品を制御する貨物押出しユニットを含む。
【0126】
さらに、貨物搬送制御モジュール109aは、保管装置に位置する貨物をパレットに引き出すように搬送部品を制御する貨物引出しユニットを含む。
【0127】
他の実施例では、制御装置は、目標位置を含む移動命令を受信する移動命令受信モジュール110aをさらに含む。もちろん、移動命令は、搬送ロボットが当該目標位置に走行する走行経路をさらに含む。
【0128】
移動駆動モジュール111aは、目標位置に移動するように可動シャーシを駆動する。
【0129】
他の実施例では、制御装置は、搬送ロボット100の移動中に、搬送ロボット100の走行経路の進行方向に障害物が存在するか否かを判断する障害物回避モジュール112aをさらに含む。そして、走行経路の進行方向に障害物が存在した場合、障害物から地面までの第1高さを取得する。搬送ロボット100の現状の頂部から地面までの第2高さと、可動支柱フレーム20が完全に回収するときにおける搬送ロボット100の頂部から地面までの第3高さとを取得し、第2高さが第1高さより大きいか否かを判断する。そして、第2高さが第1高さより大きい場合、第3高さが第1高さより小さいか否かを判断する。そして、第3高さが第1高さより小さい場合、搬送ロボットから地面までの高さを第1高さより小さくなるように低くし、搬送ロボットは、障害物を通過する。
【0130】
他の実施例では、障害物回避モジュール112aは、さらに、可動支柱フレーム20が完全に回収するときにおける搬送ロボット100の頂部から地面までの第3高さが、障害物から地面までの第1高さ以上である場合、搬送ロボットは、障害物を回避し、すなわち、当該目標位置に到達する新しい経路を再計画し、移動するように制御する。
【0131】
理解できるように、上記障害物回避モジュール112aは、地面を基準平面とすることに加えて、他の平面を基準平面としてもよく、上記の説明に限定されない。
【実施例6】
【0132】
本願の実施例によれば、搬送ロボット100がさらに提供される。
図27に示すように、搬送ロボットは、上記機械構造に加えて、少なくとも1つのプロセッサ200と、少なくとも1つのプロセッサ200に通信可能に接続されたメモリ300とをさらに含む。
図27において、1つのプロセッサ200を例とする。メモリ300には、少なくとも1つのプロセッサ200により実行可能で、少なくとも1つのプロセッサ200によって実行されると、少なくとも1つのプロセッサ200に上記
図16~
図24の搬送ロボットを制御する方法を実行させることができる指令が記憶されている。プロセッサ200とメモリ300は、バス又は他の方式で接続することができ、
図27において、バスによる接続を例とする。
【0133】
メモリ300は、不揮発性コンピュータ可読記憶媒体として、不揮発性ソフトウェアプログラム、不揮発性コンピュータ実行可能プログラム及びモジュールを記憶し、例えば、本願の実施例における搬送ロボットを制御する方法に対応するプログラム指令/モジュール(例えば、
図25及び
図26に示される各モジュール)を記憶する。プロセッサ200は、メモリ300内に記憶された不揮発性ソフトウェアプログラム、指令及びモジュールを実行することにより、サーバの様々な機能アプリケーション及びデータ処理を実行し、すなわち、上記方法の実施例における搬送ロボットを制御する方法を実現する。
【0134】
メモリ300は、オペレーティングシステム、少なくとも1つの機能に必要なアプリケーションプログラムを記憶可能なプログラム記憶領域と、搬送ロボットを制御する装置の使用に基づいて作成されたデータ等を記憶可能なデータ記憶領域とを含んでもよい。また、メモリ300は、高速ランダムアクセスメモリを含んでもよく、少なくとも1つの磁気ディスクストレージデバイス、フラッシュメモリデバイスなどの不揮発性メモリ、又は他の不揮発性固体メモリデバイスを含んでもよい。他の実施例では、メモリ300は、好ましくは、プロセッサ200に対して遠隔に配置されたメモリを含み、これらの遠隔メモリは、ネットワークを介して搬送ロボットを制御する装置に接続することができる。上記ネットワークの例は、インターネット、企業イントラネット、ローカルエリアネットワーク、移動通信ネットワーク及びそれらの組み合わせを含むが、これらに限定されない。
【0135】
1つ以上のモジュールは、メモリ300に記憶され、1つ以上のプロセッサ200によって実行されると、上記のいずれの方法の実施例における搬送ロボットを制御する方法を実行し、例えば、上記
図16~
図24の方法のステップを実行し、
図25~
図26の各モジュール及び各ユニットの機能を実現する。
【0136】
上記製品は、本願の実施例に係る方法を実行することができ、方法の実行に対応する機能モジュール及び有益な効果を有する。本実施例で詳述されていない技術的な詳細については、本願の実施例に係る方法を参照することができる。
【0137】
本願の実施例によれば、不揮発性コンピュータ可読記憶媒体がさらに提供される。コンピュータ可読記憶媒体には、1つ以上のプロセッサによって実行されると、例えば、上記
図16~
図24の方法のステップを実行し、
図25~
図26の各モジュールの機能を実現するコンピュータ実行可能指令が記憶されている。
【0138】
本願の実施例によれば、コンピュータプログラム製品がさらに提供される。当該コンピュータプログラム製品は、不揮発性コンピュータ可読記憶媒体上のコンピュータプログラムを含み、コンピュータプログラムは、コンピュータによって実行されると、コンピュータに上記のいずれの方法の実施例における搬送ロボットを制御する方法を実行させ、例えば、上記
図16~
図24の方法のステップを実行させ、
図25~
図26の各モジュールの機能を実現するプログラム指令を含む。
【0139】
なお、上述装置の実施例は、例示的なものに過ぎず、別個の部材として説明した上記ユニットは、物理的に分離しているものであってもなくてもよく、ユニットとして表示される部材は、物理的ユニットであってもなくてもよく、すなわち、1つの箇所に位置してもよく、又は複数のネットワークユニットに分散してもよい。本実施例の技術手段の目的を達成するために、実際の必要に基づいて、一部又は全てのモジュールを選択してもよい。
【0140】
以上の実施形態の説明により、当業者であれば、ソフトウェアに一般的なハードウェアプラットフォームを加える方法で各実施形態を実施することができ、もちろんハードウェアで実施できることを明確に理解できる。当業者であれば、上記実施例の方法における全て又は一部のフローは、コンピュータプログラムを介して関連するハードウェアを命令することにより実現でき、プログラムはコンピュータ可読記憶媒体に記憶することができ、当該プログラムは実行時に、上記各方法の実施例のフローを含んでもよいことが理解できるだろう。上記記憶媒体は、磁気ディスク、光ディスク、読み取り専用メモリ(Read-Only Memory、ROM)又はランダムアクセスメモリ(Random Access Memory、RAM)などであってもよい。
【実施例7】
【0141】
図28~
図30に示すように、搬送ロボット100は、可動シャーシ(図示せず)、立設架台、駆動部品20及び第1検出器101を含む。可動シャーシは、立設架台、駆動部品20及び第1検出器101を支持する。可動シャーシは、搬送ロボット100の地面での移動を実現する。立設架台は、固定支柱フレーム11と第2固定柱12を含む。固定支柱フレーム11は、可動シャーシに取り付けられる。第2固定柱12は、固定支柱フレーム11に対して、その長さ方向に沿って移動可能に固定支柱フレーム11に取り付けられる。駆動部品20は、第2固定柱12に接続され、固定支柱フレーム11に対して移動するように第2固定柱12を駆動する。第1検出器101は、駆動部品20に接続されるように第2固定柱12の可動シャーシから離間する一端に取り付けられ、第2固定柱12とその上方の建築物体との距離を検出する。第1検出器101は、第2固定柱12と共に運動可能であり、かつ第2固定柱12の頂端とその上方の建築物体との距離をリアルタイムに検出する。そして、第1検出器101によって検出されたリアルタイム距離が所定値より小さい場合、第1検出器101は、動作を一時停止するように駆動部品20を制御して、第2固定柱12がその上方の建築物体に向かって運動し続けて衝突することを防止し、搬送ロボットの損傷及び安全上の事故を回避することができる。
【0142】
第1検出器101は、超音波センサ、レーザ測距センサ又は赤外線測距センサ等の測距センサである。
【0143】
可動シャーシは、搬送ロボット100の地面での移動を実現し、可動シャーシは、底板、従輪部品及び動輪部品を含む。従輪部品と動輪部品は、いずれも底板に取り付けられる。具体的には、従輪部品は、少なくとも3つの自在輪を含む。少なくとも3つの自在輪は、底板に対称に取り付けられる。2つの動輪部品は、底板に対称に取り付けられる。従輪部品と動輪部品は、共に底板を支持し、2つの動輪部品の異なる回転速度により、搬送ロボット100は、2つの動輪部品のうちの回転速度が低い方の側に向かって偏向して、搬送ロボット100のステアリングを実現することができる。
【0144】
図29に示すように、2つの固定支柱フレーム11は、可動シャーシに対称に取り付けられ、第2固定柱12は、可動縦メンバ121、固定クロスメンバ122及び可動クロスメンバ123を含む。2つの可動縦メンバ121は、移動可能に2つの固定支柱フレーム11に取り付けられ、可動縦メンバ121は、固定支柱フレーム11に対して、その長さ方向に沿って移動可能である。固定クロスメンバ122の両端は、それぞれ2つの可動縦メンバ121の可動シャーシから離間する一端に固定され、固定クロスメンバ122により、2つの可動クロスメンバ123は、固定支柱フレーム11の長さ方向に沿って同時に移動することができる。可動クロスメンバ123の両端は、それぞれ移動可能に2つの可動縦メンバ121に取り付けられ、可動クロスメンバ123は、可動縦メンバ121に対して、その長さ方向に沿って移動可能である。駆動部品20は、可動クロスメンバ123に接続され、可動縦メンバ121に対して、その長さ方向に沿って運動するように可動クロスメンバ123を駆動可能であり、可動クロスメンバ123が可動縦メンバ121の長さ方向に沿って運動して固定クロスメンバ122に当接する場合、可動クロスメンバ123は、運動するように固定クロスメンバ122を駆動することにより、可動縦メンバ121が固定支柱フレーム11に対して、その長さ方向に沿って運動する。すなわち、駆動部品20は、可動縦メンバ121に対して運動するように可動クロスメンバ123を駆動可能であり、及び/又は、固定支柱フレーム11に対して同時に運動するように可動クロスメンバ123、固定クロスメンバ122及び可動縦メンバ121を駆動可能である。
【0145】
2つの固定支柱フレーム11の対向する両側壁に、いずれも第1シュート1101が設けられる。第1シュート1101は、固定支柱フレーム11の長さ方向に沿って設けられる。可動縦メンバ121は、少なくとも部分的に第1シュート1101に収容され、可動縦メンバ121は、第1シュート1101に沿って移動可能である。2つの可動縦メンバ121の対向する両側壁には、いずれも第2シュート1211が設けられる。第2シュート1211は、可動縦メンバ121の長さ方向に沿って設けられる。可動クロスメンバ123の両端は、それぞれ移動可能に2つの第2シュート1211に取り付けられ、可動クロスメンバ123は、第2シュート1211に沿って摺動することができる。以上のように設けることにより、第2の固定柱12全体は、所定の軌跡に沿って固定支柱フレーム11に対して運動することができる。好ましくは、固定支柱フレーム11と可動縦メンバ121は、いずれも底板に垂直に設けられ、固定クロスメンバ122と可動クロスメンバ123は、いずれも可動縦メンバ121に垂直に設けられる。
【0146】
搬送ロボット100は、メインダンパー40をさらに含む。メインダンパー40は、第2固定柱12の下方に位置するように固定支柱フレーム11の可動シャーシに近接する一端に取り付けられる。メインダンパー40は、第2固定柱12の下降による可動シャーシへの衝撃力を緩衝する。具体的には、2つの固定支柱フレーム11には、それぞれメインダンパー40が設けられ、メインダンパー40は、第1シュート1101に収容される。固定支柱フレーム11の可動シャーシに近接する一端には、第1ストッパ111が設けられ、第1ストッパ111は、可動縦メンバ121の底面に平行に設けられ、メインダンパー40の一端は、第1ストッパ111を貫通するとともに、第2固定柱12の底面に対向して設けられる。メインダンパー40の第1ストッパ111を貫通する部分は、弾性復元能力を有し、可動縦メンバ121の底面に直接当接して、第2固定柱12に対して緩衝役割を果たす。第1ストッパ111は、阻止保護役割を果たし、可動縦メンバ121により、メインダンパー40の一端が第1ストッパ111の第2固定柱12に向かう面と面一になるように当接する場合、第1ストッパ111は、可動縦メンバ121の底面に直接当接して、第2固定柱12が可動シャーシに向かって運動し続けることを防止することができる。
【0147】
他の実施例では、第1ストッパ111を省略してもよく、メインダンパー40の限界圧縮位置は、第2固定柱12がシャーシから離間して運動する限界位置である。
【0148】
図30に示すように、メインダンパー40は、オイルダンパーであり、シリンダ41、ピストンロッド42及び第1弾性部品43を含む。シリンダ41は、固定支柱フレーム11に取り付けられ、ピストンロッド42の外側壁は、移動可能にシリンダ41に設けられ、ピストンロッド42は、シリンダ41に対して、それ自体の長さ方向に沿って運動可能である。ピストンロッド42の一端は、第1ストッパ111を貫通するとともに、第2固定柱12に対向して設けられ、第1弾性部品43は、シリンダ41とピストンロッド42に弾性的に接続される。第1弾性部品43は、ピストンロッド42を第2固定柱12に当接させる弾性付勢力を提供する。第2固定柱12がピストンロッド42の一端から離脱すると、第1弾性部品43の弾性復元作用によりピストンロッド42は、シリンダ41から迅速に伸び出して、搬送ロボット100の搬送中に第2固定柱12が頻繁に上下に昇降することに対応することができる。好ましくは、ピストンロッド42は、可動縦メンバ121に対向する面には、クッションパッド421が設けられる。クッションパッド421は、更なる緩衝役割を果たし、具体的な実施過程において、クッションパッド421は、ナイロン材質であってもよい。
【0149】
固定支柱フレーム11の可動シャーシに近接する一端に第1固定板112がさらに設けられる。第1固定板112は、メインダンパー40を固定する。メインダンパー40は、2つの固定ナット44をさらに含む。シリンダ41の外側壁には、ねじが設けられる。シリンダ41は、第1固定板112を貫通する。2つの固定ナット44は、それぞれ第1固定板112の両側でシリンダ41にねじ接続されるとともに、第1固定板112に互いに当接することにより、メインダンパー40は、第1固定板112に固定される。
【0150】
図29に示すように、搬送ロボット100は、サブダンパー60をさらに含む。サブダンパー60は、固定クロスメンバ122と可動クロスメンバ123の間に位置するように固定クロスメンバ122に取り付けられる。サブダンパー60は、可動クロスメンバ123の上昇による固定クロスメンバ122への衝撃力を緩衝する。具体的には、固定クロスメンバ122の両端には、それぞれサブダンパー60が設けられ、固定クロスメンバ122の可動クロスメンバ123に対向する面には、第2バッフル(図示せず)が設けられ、第2バッフルは、可動クロスメンバ123の頂面に平行に設けられるとともに、固定クロスメンバ122に固定して接続され、サブダンパー60の一端は、第2バッフルを貫通し、可動クロスメンバ123の頂面に対向して設けられる。サブダンパー60の第2バッフルを貫通する部分は、弾性復元能力を有し、可動クロスメンバ123の頂面に直接当接して、可動クロスメンバ123に対して緩衝役割を果たす。第2バッフルは、当接役割を果たし、可動クロスメンバ123により、サブダンパー60の一端が第2バッフルの可動クロスメンバ123に向かう面と面一になるように当接する場合、第2バッフルは、可動縦メンバ121の頂面に直接当接して、可動クロスメンバ123は、運動するように固定クロスメンバ122を駆動することにより、可動縦メンバ121が固定支柱フレーム11に対して、その長さ方向に移動する。
【0151】
サブダンパー60は、オイルダンパーである。固定クロスメンバ122には、第2固定板(図示せず)が設けられる。サブダンパー60は、第2固定板に固定される。
【0152】
他の実施例では、固定クロスメンバ122を省略してもよく、サブダンパー60は、可動クロスメンバ122の上方に位置するように可動縦メンバ121の可動シャーシから離間する一端に取り付けられる。
【0153】
搬送ロボットは、駆動部品20に接続され、駆動部品20の起動停止を制御するように第2固定柱12が固定支柱フレーム11の長さ方向に沿って移動する2つの限界位置を検出する第2検出器(図示せず)をさらに含む。2つの限界位置は、それぞれ、可動縦メンバ121が固定支柱フレーム11の長さ方向に沿って可動シャーシから離間して運動する上限位置と、可動縦メンバ121が固定支柱フレーム11の長さ方向に沿って可動シャーシに向かって運動する下限位置とである。具体的な実施過程において、第2検出器は、測距センサであってもよく、当該測距センサは、固定支柱フレームの可動シャーシに近接する一端に直接取り付けられるとともに、可動縦メンバ121の底面に対向してもよく、或いは、第2検出器は、リミットスイッチユニットであってもよく、当該リミットスイッチユニットは、第1リミットスイッチと第2リミットスイッチを含み、第1リミットスイッチは、固定支柱フレーム11の可動シャーシに近接する一端に取り付けられ、第2リミットスイッチは、固定支柱フレーム11の可動シャーシから離間する一端に取り付けられ、可動縦メンバ121の第1リミットスイッチに対応する端にバンプが設けられ、可動縦メンバ121が下限位置まで運動する場合、バンプは、第1リミットスイッチをトリガーとし、可動縦メンバ121が上限位置まで運動する場合、バンプは、第2リミットスイッチをトリガーとする。
【0154】
図29、
図14及び
図15に示すように、搬送ロボット100は、第2固定柱12が移動を停止するように、第2固定柱12を制動する制動装置90をさらに含む。制動装置90を設けることにより、一方、搬送ロボット100の搬送動作中に緊急制動をすることができ、他方、搬送ロボット100の駆動部品20の誤作動を防止することができる。
【0155】
駆動部品20は、モータ21及び伝動機構22を含む。伝動機構22は、モータ21の出力軸と第2固定柱12に接続される。モータ21は、伝動機構22により固定支柱フレーム11に対して移動するように第2固定柱12を駆動可能である。制動装置90は、伝動機構22に接続されて、伝動機構22を制動することにより、第2固定柱12の制動を実現する。上記第1検出器101は、駆動部品20のモータ21に接続される。
【0156】
伝動機構22は、ボビン221、プーリー群222及びロープ223を含む。ボビン221は、モータ21の出力軸に接続され、プーリー群222は、回転可能に固定支柱フレーム11と第2固定柱12に接続され、ロープ223は、一端がボビン221に固定され、他端がプーリー群222を巻回して第2固定柱12に接続される。制動装置90は、ボビン221に接続されて、ボビン221を制動することにより、第2固定柱12の制動を実現する。具体的には、ロープ223の他端は、プーリー群222を巻回して可動クロスメンバ123に固定される。
【0157】
ボビン221とモータ21の間には、モータ21の出力軸とボビン221を接続するための歯車列がさらに設けられてもよい。例えば、歯車列は、第1歯車と第2歯車を含み、第1歯車は、モータ21の出力軸に接続され、第2歯車は、第1歯車と噛み合い、ボビン221は、第2歯車に接続されるとともに、第2歯車に同軸に設けられる。
【0158】
プーリー群222は、上部プーリー2221、下部プーリー2222及び主プーリー2223を含む。上部プーリー2221は、回転可能に第2固定柱12の可動シャーシから離間する一端に取り付けられる。下部プーリー2222は、回転可能に第2固定柱12の可動シャーシに近接する一端に取り付けられる。主プーリー2223は、回転可能に固定支柱フレーム11の可動シャーシから離間する一端に取り付けられる。具体的には、上部プーリー2221は、固定クロスメンバ122に取り付けられ、下部プーリー2222は、可動縦メンバ121の可動シャーシに近接する一端に取り付けられ、ロープ223は、一端が可動クロスメンバ123に結び付けられ、他端が上部プーリー2221、下部プーリー2222及び主プーリー2223を順に巻回した後にボビン221に結び付けられる。これにより、ボビン221がロープ223を収納する場合、ロープ223は、可動クロスメンバ123の昇降を直接牽引することができる。
【0159】
制動装置90は、制動盤91、ガイド座92及び止め具93を含む。制動装置90の構造は、上記実施例における制動装置90の構造と同じであってもよく、詳細については、上記実施例1における制動装置90の説明を参照することができるため、本実施例では説明を省略する。
【0160】
制動盤91は、ボビン221に接続されるとともに、ボビン221と同軸に設けられ、ボビン221と共に回転可能である。制動盤91には、少なくとも1つのピン穴9101が設けられる。
【0161】
ガイド座92は、スロット9201が設けられるように固定支柱フレーム11に取り付けられる。スロット9201は、ガイド座92の長さ方向に沿ってガイド座92を貫通する。
【0162】
図27に示すように、搬送ロボット100は、貨物保管装置6及び搬送装置を含む。貨物保管装置6は、固定支柱フレーム11に取り付けられ、搬送装置は、第2固定柱12に取り付けられる。貨物保管装置6は、貨物を載置し、搬送装置は、貨物を貨物保管装置6に対し出し入れする。
【0163】
貨物保管装置6は、様々な高さに分布する複数のベニヤ合板61と、各ベニヤ合板61を支持するクロスメンバ62とを含む。複数のベニヤ合板61は、固定支柱フレーム11の長さ方向に沿って間隔を空けて設けられ、それぞれ複数のクロスメンバ62に対応する。
【0164】
クロスメンバ62の両端は、それぞれ2つの固定支柱フレーム11に取り付けられる。ベニヤ合板61は、水平に分布する両端を有し、一端がクロスメンバ62に固定され、他端が吊り下げられるとともに、クロスメンバ62から離間する。ベニヤ合板61は、貨物を載置するために用いられる。
【0165】
搬送装置は、パレットフォーク架台、パレットフォーク及び回転駆動部品(図示せず)を含む。パレットフォークと回転駆動部品は、いずれもパレットフォーク架台に取り付けられる。
【0166】
パレットフォーク架台は、第2固定柱12に取り付けられ、駆動部品20は、固定支柱フレーム11に対して、その長さ方向に沿って往復移動するように第2固定柱12を駆動することにより、搬送装置は、貨物保管装置6に対して昇降する。パレットフォークは、移動可能にパレットフォーク架台に取り付けられ、パレットフォーク架台に対して伸縮自在に折り畳む。回転駆動部品は、パレットフォークとパレットフォーク架台の間に取り付けられる。パレットフォークは、貨物をピッキングし、回転駆動部品は、パレットフォークを回転するように駆動することにより、パレットフォークは、所定の方向に向かって貨物のピッキング及び載置を行う。具体的には、パレットフォーク架台は、第2固定柱12の可動クロスメンバ123に取り付けられる。
【実施例8】
【0167】
図31~
図41に示すように、本願に係る搬送ロボットは、可動シャーシ100、駆動部品400、支柱部品200、搬送装置300及び少なくとも1つのガイド構造を含む。
【0168】
支柱部品200は、鉛直方向に沿って延伸する。支柱部品200と可動シャーシ100は、ガイド構造により回転可能に接続される。可動シャーシ100は、駆動部品400に接続され、駆動部品400は、鉛直方向に沿って上昇し又は下降するように搬送装置300を駆動する。及び/又は、支柱部品200は、ガイド構造により回転可能に接続された固定支柱フレーム210と可動支柱フレーム220を含み、駆動部品400は、固定支柱フレーム210に対して鉛直方向に沿って上昇し又は下降するように可動支柱フレーム220を駆動する。
【0169】
具体的に実現するときに、可動シャーシ100は、底板110、動輪部品120及び従輪部品130を含んでもよい。この場合、支柱部品200と駆動部品400は、いずれも底板110に接続可能であり、或いは、駆動部品400と搬送装置300は、いずれも支柱部品200に接続され、支柱部品200は、底板110に接続される。支柱部品200は鉛直方向に沿って底板110の上方に向かって延伸し、支柱部品200の延伸方向は、搬送ロボットの高さ方向(すなわち、
図3のZ方向)と呼ばれてもよい。底板110により支柱部品200、搬送装置300及び駆動部品400を支持し、動輪部品120により移動するように底板110を駆動して、搬送ロボットの地面での移動を実現する。
【0170】
搬送ロボットは、複数の保管フレーム600をさらに含んでもよい。この場合、保管フレーム600は、支柱部品200に位置するとともに、支柱部品200の高さ方向に沿って間隔を空けて設けられる。隣接する保管フレーム600の間の間隔は、同じであってもよく、隣接する保管フレーム600の間の間隔は異なってもよく、必要に基づいて、保管フレーム600の位置を設定してもよく、本実施例は、これを限定しない。
【0171】
保管フレーム600は、貨物を載置し、搬送装置300は、保管フレーム600又は他の貨物を載置するシェルフに貨物を載置し又は取り出す。搬送装置300は、ロボットアーム、抱持型パレットフォーク又はジョー等の当業者によく知られている貨物出し入れ装置であってもよい。例示的には、搬送装置300は、パレットフォーク架台(図示せず)、パレットフォーク(図示せず)及び回転駆動装置(図示せず)を含んでもよい。パレットフォークと回転駆動装置は、いずれもパレットフォーク架台に取り付けられる。
【0172】
本願では、駆動部品400は、搬送装置300に接続され、駆動部品400により支柱部品200に対して鉛直方向に沿って上昇し又は下降するように搬送装置300を駆動し、或いは、駆動部品400は、固定支柱フレーム210に対して鉛直方向に沿って上昇し又は下降するように可動支柱フレーム220を駆動する。しかしながら、搬送装置300又は可動支柱フレーム220の移動中に、安定性が悪く、揺れが生じやすい。したがって、本願では、ガイド構造により支柱部品200と搬送装置300を回転可能に接続し、及び/又は、ガイド構造により可動支柱フレーム220と固定支柱フレーム210を回転可能に接続する。これにより、搬送装置300及び/又は可動支柱フレーム220の上昇又は下降中に生じる揺れを減少させ、搬送装置300及び/又は可動支柱フレーム220の移動中の安定性を向上させることにより、搬送ロボットの安定性を向上させ、搬送ロボットの使用中に発生する異音を低減することができる。
【0173】
以下、ガイド構造により支柱部品200と可動シャーシ100を回転可能に接続する場合について、図面を参照しながら説明する。
【0174】
図32、
図33、
図35~
図41に示すように、本願では、ガイド構造は、第1ガイド部品50を含み、第1ガイド部品50は、第1シュート51と第1シュート51内に挿入された第1ガイドプーリー群52を含む。第1シュート51は、支柱部品200に位置し、鉛直方向に沿って延伸し、第1ガイドプーリー群52は、搬送装置300に接続されるとともに、第1シュート51の延伸方向に沿って回転する。
【0175】
具体的には、ガイドプーリー群52は、ガイドロッド5201と少なくとも1つの第1ガイドプーリー5202を含む。ガイドプーリー群52は、少なくとも1対の第2ガイドプーリー5203をさらに含んでもよい。ガイドロッド5201は、搬送装置300に接続される。第1ガイドプーリー5202と第2ガイドプーリー5203は、いずれもガイドロッド5201に接続されるとともに、ガイドロッド5201に対して回転する。第1ガイドプーリー5202と第2ガイドプーリー5203は、いずれも第1シュート51に位置し、少なくとも1つの第1ガイドプーリー5202及び/又は少なくとも1つの第2ガイドプーリー5203は、第1シュート51の内壁に当接し、各第1ガイドプーリー5202は、第1シュート51の同じ内壁又は異なる内壁に当接してもよく、各第2ガイドプーリー5203は、第1シュート51の同じ内壁又は異なる内壁に当接してもよく、第1ガイドプーリー5202と第2ガイドプーリー5203は、それぞれ第1シュート51の異なる内壁に当接する。
【0176】
ガイドロッド5201は、第1ガイドプーリー5202と第2ガイドプーリー5203を支持し、第1ガイドプーリー5202のプーリー面及び/又は第2ガイドプーリー5203のプーリー面により、それぞれ第1シュート51の異なる内壁に当接することにより、搬送装置300の移動中に生じる揺れを減少させることができる。
【0177】
本願では、第1ガイドプーリー5202の軸と第2ガイドプーリー5203の軸の間には、角度が形成される。第1ガイドプーリー5202の軸と第2ガイドプーリー5203の軸は、いずれも第1シュート51の延伸方向と角度を形成する。これにより、各第1ガイドプーリー5202のプーリー面と各第2ガイドプーリー5203のプーリー面は、それぞれ第1シュート51の異なる内壁に当接することを保証することができる。
【0178】
好ましくは、第1ガイドプーリー5202の軸と第2ガイドプーリー5203の軸は、互いに垂直であってもよい。第1ガイドプーリー5202の軸と第2ガイドプーリー5203の軸は、いずれも第1シュート51の延伸方向に垂直であることにより、各第1ガイドプーリー5202のプーリー面と各第2ガイドプーリー5203が互いに影響を与えることを回避することができる。第1ガイドプーリー5202の軸は、
図37のX方向に沿い、第2ガイドプーリー5203の軸は、
図38のY方向に沿い、第1シュート51の延伸方向は、
図36のZ方向に沿う。
【0179】
搬送装置300は、少なくとも1つのコネクタ310を含む。コネクタ310は、第1ガイド部品とそれぞれ対応して設けられる。ガイドロッド5201は、ガイドロッド本体5204とガイドロッド本体5204に設けられた少なくとも1つの第1延伸部5205を含む。第2ガイドプーリー5203は、回転可能に第1延伸部5205に接続され、第1ガイドプーリー5202は、回転可能にガイドロッド本体5204に接続され、ガイドロッド本体5204は、コネクタ310に接続される。
【0180】
具体的には、ガイドロッド本体5204は、鉛直方向に沿って延伸する。第1延伸部5205は、ガイドロッド本体5204に垂直である。第1延伸部5205の対向する両側は、いずれも第2ガイドプーリー5203に接続される。
【0181】
以下、第1ガイドプーリー群52における第1ガイドプーリー5202と第2ガイドプーリー5203の位置について、支柱部品200を参照しながら説明する。
【0182】
図31~
図41に示すように、支柱部品200は、固定支柱フレーム210と可動支柱フレーム220を含む。第1シュート51は、可動支柱フレーム220に位置し、固定支柱フレームの第1端210aは、可動シャーシ100に固定して接続される。固定支柱フレーム210は、鉛直方向に向かって延伸する。可動支柱フレーム220は、固定支柱フレーム210に接続される。搬送装置300は、可動支柱フレーム220に接続されるとともに、可動支柱フレーム220に対して鉛直方向に沿って移動する。
【0183】
好ましくは、可動支柱フレーム220は、固定支柱フレーム210に対して鉛直方向に沿って移動する。これにより、支柱部品200の伸縮を実現することにより、搬送装置300が高い位置に位置する貨物を取り、又は高い位置に貨物を載置することが容易になる。
【0184】
他の実施例では、駆動部品400は、可動支柱フレーム220に接続されてもよい。駆動部品400は、可動支柱フレーム220が固定支柱フレーム210の延伸方向に沿って移動し、すなわち、固定支柱フレーム210に対して鉛直方向に沿って上下に移動するように可動支柱フレーム220を駆動することにより、支柱部品200の伸縮を実現する。他の実施例では、駆動部品400は、搬送装置300が可動支柱フレーム220に対して移動するように駆動し、搬送装置300が可動支柱フレーム220の頂端に移動する場合、駆動部品400は、搬送装置300により固定支柱フレーム210の延伸方向に沿って移動するように可動支柱フレーム220を駆動する。
【0185】
本願では、固定支柱フレーム210は、第1固定柱211と第2固定柱212を含む。第1固定柱211と第2固定柱212は、いずれも可動シャーシ100に固定して接続される。
【0186】
可動支柱フレーム220は、第1可動柱221と第2可動柱222を含む。第1可動柱221は、第1固定柱211に接続され、第2可動柱222は、第2固定柱212に接続される。第1可動柱221と第2可動柱222には、いずれも第1シュート51が形成される。
【0187】
第1可動柱221と第1固定柱211は、第1シュートとスライダにより摺動可能に接続される。第1可動柱221と第1固定柱211は、第1ガイドプーリー群52により回転可能に接続される。第2可動柱222と第2固定柱212は、第1シュートとスライダにより摺動可能に接続される。第2可動柱222と第2固定柱212は、第1ガイドプーリー群52により回転可能に接続される。本実施例は、これを限定しない。
【0188】
本実施例では、搬送装置300は、第1可動柱221と第2可動柱222の間に位置し、搬送装置300の対向する両側は、それぞれ、異なる第1ガイド部品50により第1可動柱221と第2可動柱222に回転可能に接続される。
【0189】
具体的には、搬送装置300の対向する両側は、いずれも少なくとも1つのコネクタ310を有する。搬送装置の第1側300aのコネクタ310は、第1可動柱221の第1シュート51内の第1ガイドプーリー群52のガイドロッド本体5204に接続される。これにより、搬送装置の第2側のコネクタ310は、第2可動柱222の第1シュート51内の第1ガイドプーリー群52のガイドロッド本体5204に接続される。これにより、搬送装置300を安定的に接続し、可動支柱フレーム220に対する搬送装置300の移動の安定性を維持する。
【0190】
搬送装置300が回転可能に第1可動柱221に接続された構造は、搬送装置300が回転可能に第2可動柱222に接続された構造と同じであり、説明を容易にするために、本実施例と図面では、搬送装置の第1側300aのコネクタ310が第1可動柱221の第1シュート51内の第1ガイドプーリー群52のガイドロッド本体5204に接続される場合について、説明する。
【0191】
本願では、第1シュート51は、その延伸方向に沿って延伸する第1収容部5101と第2収容部5102を含んでもよい。第1収容部5101は、第2収容部5102と連通する。第2収容部5102の幅(すなわち、
図38のY方向の長さ)は、第1収容部5101の幅より小さく、すなわち、第1シュート51の第1シュート51の延伸方向に垂直である断面は、凸字形である。第1ガイドプーリー5202と第2ガイドプーリー5203は、第1収容部5101内に位置し、ガイドロッド本体5204は、第2収容部5102内に位置し、第1延伸部5205は、第1収容部5101内に延伸する。これにより、第1ガイドプーリー5202と第2ガイドプーリー5203を第1収容部5101内に制限することができる。
【0192】
第1ガイドプーリー5202のプーリー面は、第1収容部5101の対向する2つの第1側面5206にそれぞれ当接し、及び/又は、第2ガイドプーリー5203のプーリー面は、第1収容部5101の対向する2つの第2側面5207にそれぞれ当接する。
【0193】
図31~
図43に示すように、他の実施例では、支柱部品200の上部には、少なくとも1つの位置規制部材250が形成される。コネクタ310には、少なくとも1つの切り欠き311が形成される。切り欠き311は、位置規制部材250とそれぞれ対応して設けられる。搬送装置300が支柱部品200の第2端に移動する場合、切り欠き311は、位置規制部材250に当接する。
【0194】
具体的に実現するときに、切り欠き311は、位置規制部材250に適合してもよい。例示的には、位置規制部材250が矩形である場合、切り欠き311は、位置規制部材250に適合する矩形の切り欠きである。搬送装置300が支柱部品200の上部に移動する場合、切り欠き311は、内壁が位置規制部材250に当接して、搬送装置300が支柱部品200から離脱することを回避することができる。位置規制部材250は、ばね、シリコンゴムシート又はゴムプレートのうちの1つであってもよい。
【0195】
搬送装置300が支柱部品200に衝撃を与えることを回避するために、他の実施例では、支柱部品200には、少なくとも1つの第1ダンパー240が形成され、切り欠き311が位置規制部材250に当接する場合、コネクタ310は、第1ダンパー240に当接し、第1ダンパー240により搬送装置300による支柱部品200への衝撃を緩衝することができる。
【0196】
具体的に実現するときに、第1ダンパー240は、支柱部品200の上部に位置してもよく、支柱部品200の第2端に位置してもよい。第1ダンパー240は、ショックアブソーバーである。理解できるように、第1ダンパー240は、ばね、シリコンゴムシート又はゴムプレートのうちの1つであってもよく、本実施例はこれを限定しない。
【0197】
他の実施例では、第1ダンパー240は、第1シュート51内に位置する。位置規制部材250は、第1シュート51の対向する両側にそれぞれ位置する。これにより、搬送装置300が位置規制部材250と安定して接触し、搬送装置300に位置する貨物に衝撃を与えることを回避することができる。
【0198】
本願では、第1可動柱221の第1シュート51内と第2可動柱222の第1シュート51内には、いずれも第1ダンパー240が形成される。これにより、搬送装置300による支柱部品200への衝撃を緩衝することができる。
【0199】
固定支柱フレーム210は、固定クロスメンバ213を含んでもよい。第1固定柱211の第1端と第2固定柱212の第1端は、いずれも可動シャーシ100に固定して接続され、第1固定柱211と第2固定柱212は、さらに、固定クロスメンバ213により接続される。第1固定柱211の第2端と第2固定柱212の第2端(すなわち、固定支柱フレームの第2端210b)は、固定クロスメンバ213により接続され、或いは、固定クロスメンバ213の接続位置は、第1固定柱211の第2端と第2固定柱212の第2端に近接する。第1固定柱211と第2固定柱212は、いずれも可動シャーシ100に垂直であり、固定クロスメンバ213は、第1固定柱211に垂直であり、第2固定柱212に垂直である。固定支柱フレーム210には、支持ベース214が形成され、駆動機構400は、支持ベース214に接続される。
【0200】
以下、ガイド構造により可動支柱フレーム220と固定支柱フレーム210を回転可能に接続する場合について、図面を参照しながら説明する。
【0201】
図31~
図35、
図44及び
図49に示すように、本願では、ガイド構造は、第2ガイド部品500をさらに含む。固定支柱フレーム210と可動支柱フレーム220は、第2ガイド部品500により回転可能に接続される。駆動部品400は、固定支柱フレーム210に対して鉛直方向に沿って移動するように可動支柱フレーム220を駆動する。第2ガイド部品500は、可動支柱フレーム220の移動中に可動支柱フレーム220をガイドする。
【0202】
具体的には、第2ガイド部品500は、第2シュート510と第2ガイドプーリー群520を含み、第2シュート510は、鉛直方向に沿って延伸し、第2ガイドプーリー群520は、第2シュート510の延伸方向に沿って移動するように第2シュート510内に位置し、第2シュート510は、固定支柱フレーム210と可動支柱フレーム220のうちの一方に位置し、第2ガイドプーリー群520は、固定支柱フレーム210と可動支柱フレーム220のうちの他方に位置する。
【0203】
説明を容易にするために、本願では、第2シュート510が固定支柱フレーム210に位置し、第2ガイドプーリー群520が可動支柱フレーム220に位置する場合について説明する。理解できるように、第2シュート510と第2ガイドプーリー群520の位置が変換可能であり、第2シュート510は、可動支柱フレーム220に位置し、第2ガイドプーリー群520は、固定支柱フレーム210に位置する。
【0204】
具体的には、固定支柱フレーム210に第2シュート510を形成し、第2ガイドプーリー群520を可動支柱フレーム220に接続するとともに、第2ガイドプーリー群520を第2シュート510の内壁に当接させている。可動支柱フレーム220の移動中に、第2ガイドプーリー群520は、第2シュート510の内壁に沿って摺動することにより、可動支柱フレーム220の揺れを減少させ、支柱部品220の安定性を向上させ、搬送ロボットの使用中に発生する異音を低減することができる。
【0205】
本願では、第2シュート510が固定支柱フレーム210に位置する場合、可動支柱フレーム220は、第2シュート510内に挿入される。すなわち、可動支柱フレーム220は、固定支柱フレーム210に設けられ、第2シュート510が可動支柱フレーム220に位置する場合、固定支柱フレーム210は、第2シュート510内に挿入される。すなわち、固定支柱フレーム210は、可動支柱フレーム220に設けられる。これにより、支柱部品200の占めた空間を減少させることができる。
【0206】
固定支柱フレーム210は、第1固定柱211と第2固定柱212を含む。第1固定柱211と第2固定柱212は、いずれも可動シャーシ100に接続される。第1固定柱211と第2固定柱212には、いずれも第2シュート510が形成される。可動支柱フレーム220は、第2ガイドプーリー群520が形成される第1可動柱221と第2可動柱220を含む。
【0207】
なお、第1固定柱211と第2固定柱212の構造は、同じであり、第1可動柱221と第2可動柱220の構造は、同じである。本実施例では、第1固定柱211と第1可動柱221の図面を例として支柱部品200と第2ガイド部品500の接続方式を説明する。
【0208】
具体的に実現するときに、第2ガイドプーリー群520は、ガイド座521と少なくとも1対の第3ガイドプーリー522を含んでもよく、少なくとも1対の第4ガイドプーリー523をさらに含んでもよい。各第3ガイドプーリー522と各第4ガイドプーリー523は、いずれも回転可能にガイド座521に設けられる。少なくとも1つの第3ガイドプーリー522及び/又は少なくとも1つの第4ガイドプーリー523は、第2シュート510の内壁に当接する。各第3ガイドプーリー522は、第2シュート510の同じ内壁又は異なる内壁に当接してもよく、各第4ガイドプーリー523は、第2シュート510の同じ内壁又は異なる内壁に当接してもよい。この場合、第3ガイドプーリー522と第4ガイドプーリー523は、それぞれ第2シュート510の異なる内壁に当接する。
【0209】
ガイド座521は、固定支柱フレーム210又は可動支柱フレーム220に接続され、ガイド座521は、各第3ガイドプーリー522と各第4ガイドプーリー523を支持する。第3ガイドプーリー522のプーリー面及び/又は第4ガイドプーリー523のプーリー面により、それぞれ第2シュート510の異なる内壁に当接して、可動支柱フレーム220の揺れを減少させることができる。
【0210】
本願では、第3ガイドプーリー522の軸と第4ガイドプーリー523の軸の間に角度が形成される。第3ガイドプーリー522の軸と第4ガイドプーリー523の軸は、いずれも第2シュート510の延伸方向と角度を形成する。これにより、各第3ガイドプーリー522のプーリー面と各第4ガイドプーリー523のプーリー面は、それぞれ第2シュート510の異なる内壁に当接することを保証する。
【0211】
好ましくは、第3ガイドプーリー522の軸と第4ガイドプーリー523の軸は、互いに垂直であってもよい。この場合、第3ガイドプーリー522の軸と第4ガイドプーリー523の軸は、いずれも第2シュート510の延伸方向に垂直であることにより、各第3ガイドプーリー522のプーリー面と各第4ガイドプーリー523が互いに影響を与えることを回避することができる。第3ガイドプーリー522の軸は、
図46のY方向に沿い、第4ガイドプーリー523の軸は、
図46のX方向に沿い、第2シュート510の延伸方向は、
図46のZ方向に沿う。
【0212】
他の実施例では、ガイド座521の対向する縁部のそれぞれには、少なくとも1つの支持部5211が形成される。支持部5211は、ガイド座521に垂直であり、第3ガイドプーリー522は、支持部5211とそれぞれ対応して設けられる。第3ガイドプーリー522は、支持部5211の外側に設けられる。ガイド座521の対向する縁部(すなわち、ガイド座521の対向する側辺)のそれぞれには、少なくとも1つの支持部5211が形成され、第3ガイドプーリー522は、接続軸により支持部5211の外側に接続されることにより、第3ガイドプーリー522を取り付けやすくなる。第3ガイドプーリー522の位置する平面は、ガイド座521の位置する平面に垂直である。すなわち、第3ガイドプーリー522の位置する平面は、
図46におけるXZ面であり、ガイド座521の位置する平面は、
図46におけるYZ面である。
【0213】
他の実施例では、ガイド座521には、それぞれガイド座521の対向する外側に向かって延伸する少なくとも2つの第2延伸部5212が形成される。第4ガイドプーリー523は、第2延伸部5212に設けられ、第4ガイドプーリー523は、第2延伸部5212とそれぞれ対応して設けられる。第4ガイドプーリー523は、接続軸により第2延伸部5212に接続されることにより、第4ガイドプーリー523を取り付けやすくなる。第4ガイドプーリー523の位置する平面は、ガイド座521の位置する平面に平行である。すなわち、第4ガイドプーリー523の位置する平面とガイド座521の位置する平面は、いずれも
図46におけるXZ面である。
【0214】
本願に係る搬送ロボットでは、第2延伸部5212と支持部5211は、いずれもガイド座521の対向する両側のうちの同一側にも位置し、第2延伸部5212は、ガイド座521の同じ側の支持部5211の間に位置する。これにより、第3ガイドプーリー522と第4ガイドプーリー523を分散して設けることにより、支柱部品220の安定性を向上させることができる。本実施例の図面では、第3ガイドプーリー522が2対であり、第4ガイドプーリー523が1対である場合について説明する。
【0215】
上記実施例では、第2ガイドプーリー群520の構造を説明し、以下、第2ガイドプーリー群520の構造を参照しながら、第2シュート510の構造を説明する。
【0216】
本願では、第2シュート510は、その延伸方向に沿って延伸する第3収容部511を含む。第3収容部511は、対向する2つの第1シュート側壁5111と、対向する2つの第2シュート側壁5112とを有する。
【0217】
第2ガイドプーリー群520は、第3収容部511内に位置する。各第3ガイドプーリー522は、2つの第1シュート側壁5111の間に位置し、各第4ガイドプーリー523のプーリー面は、それぞれ2つの第2シュート側壁5112に当接する。これにより、第4ガイドプーリー523は、主ガイドプーリーであり、第3ガイドプーリー522は、補助ガイドプーリーであり、可動支柱フレーム220が揺れる場合、第3ガイドプーリー522のプーリー面は、第2シュートの側壁5111に当接して、可動支柱フレーム220の揺れを減少させることができる。
【0218】
他の実施例では、第2シュート510は、その延伸方向に沿って延伸する第4収容部512をさらに含む。第4収容部512の幅(すなわち、
図44のY方向の長さ)は、第3収容部511の幅(すなわち、
図44のY方向の長さ)より小さく、第4収容部512は、第3収容部511と連通する。第1可動柱221と第2可動柱220は、いずれも本体230を含む。本体230は、第4収容部512内に位置し、一部の本体230は、第3収容部511内に延伸し、ガイド座521に接続される。取付時に、第1可動柱221は、第1固定柱211の頂部から第1固定柱211の第2シュート510内に挿入され、第2可動柱220は、第2固定柱212の頂部から第2固定柱212の第2シュート510内に挿入される。第4収容部512の幅が第3収容部511の幅より小さくなるように設定することにより、第2ガイドプーリー520を第3収容部511内に制限することができる。
【0219】
本願では、第2ガイド部品500は、少なくとも1つの第3ガイドプーリー群530をさらに含む。第3ガイドプーリー群530は、可動支柱フレーム220の異なる側壁に当接する。第2ガイドプーリー群520と第3ガイドプーリー群530は、それぞれ可動支柱フレーム220の異なる側壁に位置する。
【0220】
第3ガイドプーリー群530は、少なくとも1つの第5ガイドプーリー531を含む。第3ガイドプーリー群530は、少なくとも1つの第6ガイドプーリー532をさらに含んでもよい。この場合、各第5ガイドプーリー531は、それぞれ回転可能に固定支柱フレーム210の対向する両側に設けられ、各第6ガイドプーリー532は、それぞれ回転可能に固定支柱フレーム210の対向する両側に設けられ、第5ガイドプーリー531と第6ガイドプーリー532は、固定支柱フレーム210の対向する両側のうちの同一側に位置する。一部の第5ガイドプーリー531は、第4収容部512内に延伸し、少なくとも1つの第5ガイドプーリー531のプーリー面は、それぞれ本体230の対向する両側に当接し、及び/又は、一部の第6ガイドプーリー532は、第4収容部512内に延伸し、少なくとも1つの第6ガイドプーリー532のプーリー面は、それぞれ本体230の対向する両側に当接する。
【0221】
他の実施例では、第5ガイドプーリー531と第6ガイドプーリー532を設ける方式は、第3ガイドプーリー522と第2ガイドプーリー523を設ける方式と同じであってもよい。第5ガイドプーリー531のプーリー面と第6ガイドプーリー532のプーリー面は、それぞれ本体230の異なる側に当接してもよく、すなわち、第5ガイドプーリー531の軸は、第6ガイドプーリー532の軸に垂直であってもよい。
【0222】
具体的に実現するときに、第1固定柱211と第2固定柱212には、いずれも第3ガイドプーリー群530が形成される。第1固定柱211と第2固定柱212の第3ガイドプーリー群530は、対称的である。同様に、第1固定柱211と第2固定柱212には、いずれも第2ガイドプーリー群520が形成される。第1固定柱211と第2固定柱212の第2ガイドプーリー群520は、対称的である。
【0223】
他の実施例では、本体230は、鉛直方向に沿って延伸するガイド溝231を含む。第6ガイドプーリー532は、ガイド溝231内に位置し、第6ガイドプーリー532は、ガイド溝231の対向する内側壁2311に当接し、及び/又は第5ガイドプーリー531は、ガイド溝231の底壁2312に当接する。
【0224】
本実施例の図面では、第6ガイドプーリー532は、ガイド溝231内に位置し、第5ガイドプーリー531は、ガイド溝231の底壁2312に当接する。このようにして、第5ガイドプーリー531は、主ガイドプーリーであり、第6ガイドプーリー532は、補助ガイドプーリーであり、可動支柱フレーム220が揺れる場合、第6ガイドプーリー532のプーリー面は、ガイド溝231の側壁に当接して、可動支柱フレーム220の揺れを減少させることができる。
【0225】
第5ガイドプーリー531と第6ガイドプーリー532を容易に固定するために、第3ガイドプーリー群530は、少なくとも2つの固定板533をさらに含む。第5ガイドプーリー531と第6ガイドプーリー532は、固定板533に接続され、固定板533は固定支柱フレーム210に固定して接続される。
【0226】
本願では、各第3ガイドプーリー群530は、固定支柱フレーム210の上部に位置し、及び/又は、ガイド座521は、可動支柱フレーム220の下部に位置する。これにより、第2ガイドプーリー群520が第2シュート510の内壁に沿って回転するときに、第2ガイドプーリー群520と第3ガイドプーリー群530により、可動支柱フレーム220を円滑にガイドすることができる。
【0227】
他の実施例では、可動支柱フレーム220による可動シャーシ100の衝撃を減少させるために、立設架台は、第2ダンパー800をさらに含み、第2ダンパー800は、固定支柱フレーム210又は可動シャーシ100に固定して接続され、第2ダンパー800の緩衝面は、第2ガイドプーリー群520に向かい、本体230が可動シャーシ100に向かって移動する場合、第2ガイドプーリー群520は、第2ダンパー800に当接する。
【0228】
具体的に実現するときに、ガイド座521には、当接部5213が形成され、第2ダンパー800は、第3収容部511内に位置する。そして、本体230が可動シャーシ100に向かって移動する場合、当接部5213は、第2ダンパー800に当接する。
【0229】
第2ダンパー800は、ショックアブソーバーである。理解できるように、第2ダンパー800は、ばね、シリコンゴムシート又はゴムプレートのうちの1つであってもよく、本実施例はこれを限定しない。
【0230】
本願では、指示ランプ900及び/又はワイヤレスモジュール1000をさらに含む。指示ランプ900は、搬送ロボットの動作状態を指示し、ワイヤレスモジュール1000は、通信を行う。
【0231】
具体的には、ワイヤレスモジュール1000と指示ランプ900は、いずれも固定支柱フレーム210に位置し、ワイヤレスモジュール1000は、固定支柱フレーム210の可動シャーシ100から離れた面に位置する。ワイヤレスモジュール1000と指示ランプ900は、いずれも固定クロスメンバ213に位置してもよく、ワイヤレスモジュール1000は、固定クロスメンバ213の頂面に位置してもよく、指示ランプ900は、固定クロスメンバ213の側面に位置してもよい。
【0232】
本願では、可動支柱フレーム220は、可動クロスメンバ223をさらに含んでもよい。第1可動柱221の第2端と第2可動柱222の第2端は、可動クロスメンバ223により接続される。これにより、第1可動柱221と第2可動柱222が同期して移動することを保持することができる。
【0233】
他の実施例では、立設架台は、検出モジュール700と制御モジュール(図示せず)をさらに含む。検出モジュール700は、可動クロスメンバ223に位置し、駆動機構400と検出モジュール700は、いずれも制御モジュールに電気的に接続され、検出モジュール700は、可動支柱フレーム230とその上方の物体との距離を検出する。制御モジュールは、距離が所定値より小さい場合、駆動機構400により移動を停止するように可動支柱フレーム220を制御する。これにより、可動支柱フレーム220がその上方の建築物体に向かって運動し続けて衝突することを防止し、立設架台の損傷及び安全上の事故を回避することができる。可動支柱フレーム220の上方の物体は、倉庫のクロスメンバ、縦メンバ又は倉庫の頂部であってもよい。
【0234】
具体的に実現するときに、検出モジュール700は、可動クロスメンバ223の可動シャーシ100から離間する一面に位置してもよい。このようにして、検出モジュール700は、可動支柱フレーム220とその上方の物体のとの距離を検出しやすくなる。
【0235】
好ましくは、検出モジュール700は、測距センサであってもよい。具体的には、検出モジュール700は、超音波センサ、レーザ測距センサ又は赤外線測距センサ等の当業者によく知られている測距センサであってもよく、本実施例は、これを限定しない。
【0236】
図31~
図51に示すように、本願に係る搬送ロボットでは、駆動機構400は、収納解放部品410及び少なくとも1組の牽引部品420を含む。牽引部品420は、牽引ロープ421及びプーリー群422を含む。牽引ロープ421はプーリー群422に巻設され、牽引ロープの第1端421aは、搬送装置300に接続され、牽引ロープの第2端421bは、収納解放部品410に接続され、収納解放部品410は、牽引ロープ421を収納し又は解放することにより、搬送装置300が可動支柱フレーム220に対して移動する。
【0237】
搬送装置300が可動支柱フレーム220に対して移動するために、牽引部品420は、2組以上設けられてもよく、各牽引部品420は、それぞれ支柱部品200の対向する両側に接続される。
【0238】
牽引ロープ421は、鋼線で作られたワイヤーロープであってもよく、ナイロンロープであってもよい。牽引ロープ421は、ワイヤーロープを用いることにより、搬送装置300が可動支柱フレーム220に対して上昇し又は下降する時に、搬送装置300によって搬送された貨物が重すぎて破断することを防止することができる。
【0239】
具体的に実現するときに、プーリー群422は、上部プーリー4221、下部プーリー4222及び主プーリー4223を含んでもよい。この場合、上部プーリー4221は、着脱可能に可動支柱フレーム220の第2端の側面に取り付けられ、下部プーリー4222は、着脱可能に可動支柱フレーム220の第1端の固定支柱フレーム210に向かう側面に取り付けられ、主プーリー4223は、固定支柱フレーム210の第2端に取り付けられ、牽引ロープ421は、上部プーリー4221、下部プーリー4222及び主プーリー4223を順に巻回した後に収納解放部品410に結び付けられる。これにより、搬送ロボット全体の配置構造がシンプルでコンパクトになり、支柱部品200の利用率を向上させることができる。
【0240】
収納解放部品410は、モータ411及びボビン412を含んでもよく、牽引ロープは、第2端421bがボビン412に接続されるとともに、ボビン412に巻設され、モータ411は、ボビン412を回転するように駆動することにより、ボビン412が牽引ロープ421を収納し又は解放する。
【0241】
他の実施例では、収納解放部品410は、モータ411、ボビン412、伝動輪413及び伝動輪セット414を含んでもよい。この場合、牽引ロープ421は、第2端421bがボビン412に接続されるとともに、ボビン412に巻設される。伝動輪セット414は、駆動輪4141と、駆動輪4141と噛み合う従輪4142とを含む。モータ411の出力軸は、駆動輪4141に接続され、従輪4142は、伝動軸413に設けられ、ボビン412は、少なくとも1つが設けられ、牽引ロープ421とそれぞれ対応して設けられるとともに、伝動軸413に設けられる。使用時に、モータ411は、伝動輪セット414により伝動軸413を回転するように駆動し、伝動軸413は、ボビン412を時計回り又は反時計回りに回転するように駆動して、牽引ロープ421を解放し又は収納することにより、可動支柱フレーム220に対して上昇し又は下降するように搬送装置300を制御し、かつ固定支柱フレーム210に対して上昇し又は下降するように可動支柱フレーム220を制御することができる。
【実施例9】
【0242】
図52~
図56に示すように、本願に係る搬送ロボットは、可動シャーシ100、立設架台及び搬送装置300を含む。立設架台は、支柱部品200、駆動部品400及び第2ガイド部品500を含む。
【0243】
具体的には、可動シャーシ100は、底板110、動輪部品120及び従輪部品130を含んでもよく、支柱部品200と駆動部品400は、いずれも底板110に接続可能であり、或いは、駆動部品400と搬送装置300は、いずれも支柱部品200に接続され、支柱部品200は、底板110に接続される。支柱部品200は、鉛直方向に沿って底板110の上方に向かって延伸し、支柱部品200の延伸方向は、搬送ロボットの高さ方向(すなわち、鉛直方向と呼ばれてもよい
図54のZ方向)と呼ばれてもよい。底板110により支柱部品200、搬送装置300及び駆動部品400を支持し、動輪部品120により移動するように底板110を駆動して、搬送ロボットの地面での移動を実現する。
【0244】
搬送ロボットは、複数の保管フレーム600をさらに含んでもよく、保管フレーム600は、上記実施例における構造と同じであるため、ここでは説明を省略する。
【0245】
搬送装置300が高い位置にある貨物を取るか、又は高い位置に貨物を置くことを容易にするために、支柱部品200は、伸縮可能である。具体的には、支柱部品200は、固定支柱フレーム210と可動支柱フレーム220を含んでもよく、固定支柱フレーム210は、鉛直方向に沿って可動シャーシ100の上方に向かって延伸するとともに、第1端210aが可動シャーシ100に接続され、搬送装置300は、可動支柱フレーム220に接続され、駆動部品400は、可動支柱フレーム220が固定支柱フレーム210の延伸方向に沿って移動し、すなわち、固定支柱フレーム210に対して鉛直方向に沿って上下に移動するように可動支柱フレーム220を駆動することにより、支柱部品200の伸縮を実現する。
【0246】
しかしながら、可動支柱フレーム220が固定支柱フレーム210に沿って上下に移動する(上昇又は下降と呼ばれてもよい)過程において、可動支柱フレーム220が揺れやすいため、支柱部品220の安定性が悪くなり、搬送ロボットに異音を発生させることを引き起こす。そこで、本願は、第2ガイド部品500をさらに含み、固定支柱フレーム210と可動支柱フレーム220は、第2ガイド部品500により接続され、駆動部品400は、固定支柱フレーム210の延伸方向に沿って移動するように可動支柱フレーム220を駆動し、第2ガイド部品500は、可動支柱フレーム220の移動中に可動支柱フレーム220をガイドする。
【0247】
具体的には、第2ガイド部品500は、シュート510と第3ガイドプーリー群520を含み、シュート510は、鉛直方向に沿って延伸し、第3ガイドプーリー群520は、シュート510内に位置するとともに、シュート510の延伸方向に沿って移動し、シュート510は、固定支柱フレーム210と可動支柱フレーム220のうちの一方に位置し、第3ガイドプーリー群520は、固定支柱フレーム210と可動支柱フレーム220のうちの他方に位置する。
【0248】
説明を容易にするために、本願では、シュート510が固定支柱フレーム210に位置し、第3ガイドプーリー群520が可動支柱フレーム220に位置する場合について説明する。理解できるように、シュート510と第3ガイドプーリー群520の位置が変換可能であり、シュート510は、可動支柱フレーム220に位置し、第3ガイドプーリー群520は、固定支柱フレーム210に位置する。
【0249】
具体的には、固定支柱フレーム210にシュート510を形成して、第3ガイドプーリー群520を可動支柱フレーム220に接続するとともに、第3ガイドプーリー群520をシュート510の内壁に当接させ、可動支柱フレーム220の移動中に、第3ガイドプーリー群520は、シュート510の内壁に沿って摺動することにより、可動支柱フレーム220の揺れを減少させ、支柱部品220の安定性を向上させ、搬送ロボットの使用中に発生する異音を低減することができる。
【0250】
本願では、シュート510が固定支柱フレーム210に位置する場合、可動支柱フレーム220は、シュート510内に挿入され、シュート510が可動支柱フレーム220に位置する場合、固定支柱フレーム210は、シュート510内に挿入される。これにより、支柱部品200の占めた空間を減少させることができる。
【0251】
図52~
図59に示すように、固定支柱フレーム210は、第1固定柱211と第2固定柱212を含み、第1固定柱211と第2固定柱212は、いずれも可動シャーシ100に接続され、第1固定柱211と第2固定柱212には、いずれもシュート510が形成される。可動支柱フレーム220は、第1可動柱221と第2可動柱222を含み、第1可動柱221と第2可動柱222には、いずれも第3ガイドプーリー群520が形成される。
【0252】
なお、第1固定柱211と第2固定柱212の構造は、同じであり、第1可動柱221と第2可動柱222の構造は、同じである。本実施例では、第1固定柱211と第1可動柱221の図面を例として支柱部品200と第2ガイド部品500の接続方式を説明する。
【0253】
具体的に実現するときに、第3ガイドプーリー群520は、ガイド座521と少なくとも1対の第3ガイドプーリー522を含んでもよく、第3ガイドプーリー群520は、少なくとも1対の第4ガイドプーリー523をさらに含んでもよく、各第3ガイドプーリー522と各第4ガイドプーリー523は、いずれも回転可能にガイド座521に設けられ、少なくとも1つの第3ガイドプーリー522及び/又は少なくとも1つの第4ガイドプーリー523は、シュート510の内壁に当接し、各第3ガイドプーリー522は、シュート510の同じ内壁又は異なる内壁に当接してもよく、各第4ガイドプーリー523は、シュート510の同じ内壁又は異なる内壁に当接してもよく、第3ガイドプーリー522と第4ガイドプーリー523は、それぞれシュート510の異なる内壁に当接する。
【0254】
ガイド座521は、固定支柱フレーム210又は可動支柱フレーム220に接続され、各第3ガイドプーリー522と各第4ガイドプーリー523を支持する。第3ガイドプーリー522のプーリー面及び/又は第4ガイドプーリー523のプーリー面により、それぞれシュート510の異なる内壁に当接して、可動支柱フレーム220の揺れを減少させることができる。
【0255】
本願では、第3ガイドプーリー522の軸と第4ガイドプーリー523の軸の間に角度が形成され、第3ガイドプーリー522の軸と第4ガイドプーリー523の軸は、いずれもシュート510の延伸方向と角度を形成する。これにより、各第3ガイドプーリー522のプーリー面と各第4ガイドプーリー523のプーリー面は、それぞれシュート510の異なる内壁に当接することを保証することができる。
【0256】
好ましくは、第3ガイドプーリー522の軸と第4ガイドプーリー523の軸は、互いに垂直であってもよく、第3ガイドプーリー522の軸と第4ガイドプーリー523の軸は、いずれもシュート510の延伸方向に垂直であり、これにより、各第3ガイドプーリー522のプーリー面と各第4ガイドプーリー523が互いに影響を与えることを回避することができる。第3ガイドプーリー522の軸は、
図59のY方向に沿い、第4ガイドプーリー523の軸は、
図59のX方向に沿い、シュート510の延伸方向は、
図57のZ方向に沿う。
【0257】
他の実施例では、ガイド座521の対向する縁部のそれぞれには、少なくとも1つの支持部5211が形成される。支持部5211は、ガイド座521に垂直であり、第3ガイドプーリー522は、支持部5211とそれぞれ対応して設けられる。第3ガイドプーリー522は、支持部5211の外側に設けられる。ガイド座521の対向する縁部(すなわち、ガイド座521の対向する側辺)のそれぞれには、少なくとも1つの支持部5211が形成され、第3ガイドプーリー522は、接続軸により支持部5211の外側に接続されることにより、第3ガイドプーリー522を取り付けやすくなる。第3ガイドプーリー522の位置する平面は、ガイド座521の位置する平面に垂直である。すなわち、第3ガイドプーリー522の位置する平面は、図におけるXZ面であり、ガイド座521の位置する平面は、図におけるYZ面である。
【0258】
他の実施例では、ガイド座521には、それぞれガイド座521の対向する外側に向かって延伸する少なくとも2つの延伸部5212が形成される。第4ガイドプーリー523は、延伸部5212に設けられ、第4ガイドプーリー523は、延伸部5212とそれぞれ対応して設けられ、第4ガイドプーリー523は、接続軸により延伸部5212に接続されることにより、第4ガイドプーリー523を取り付けやすくなる。第4ガイドプーリー523の位置する平面は、ガイド座521の位置する平面に平行である。すなわち、第4ガイドプーリー523の位置する平面とガイド座521の位置する平面は、いずれも図におけるXZ面である。
【0259】
本願に係る立設架台では、延伸部5212と支持部5211は、いずれもガイド座521の対向する両側のうちの同一側に位置する。延伸部5212は、ガイド座521の同じ側の支持部5211の間に位置する。これにより、第3ガイドプーリー522と第4ガイドプーリー523を分散して設けることにより、支柱部品220の安定性を向上させることができる。本実施例の図面では、第3ガイドプーリー522が2対であり、第4ガイドプーリー523が1対である場合について説明する。
【0260】
上記実施例では、第3ガイドプーリー群520の構造を説明し、以下、第3ガイドプーリー群520の構造を参照しながら、シュート510の構造を説明する。
【0261】
本願では、シュート510は、その延伸方向に沿って延伸する第3収容部511を含む。第3収容部511は、対向する2つの第1シュート側壁5111と、対向する2つの第2シュート側壁5112とを有する。
【0262】
第3ガイドプーリー群520は、第3収容部511内に位置する。各第3ガイドプーリー522は、2つの第1シュート側壁5111の間に位置し、各第4ガイドプーリー523のプーリー面は、それぞれ2つの第2シュート側壁5112に当接する。これにより、第4ガイドプーリー523は、主ガイドプーリーであり、第3ガイドプーリー522は、補助ガイドプーリーであり、可動支柱フレーム220が揺れる場合、第3ガイドプーリー522のプーリー面は、第1シュートの側壁5111に当接して、可動支柱フレーム220の揺れを減少させることができる。
【0263】
他の実施例では、シュート510は、その延伸方向に沿って延伸する第4収容部512をさらに含む。第4収容部512の幅(すなわち、
図55のY方向の長さ)は、第3収容部511の幅(すなわち、
図55のY方向の長さ)より小さく、第4収容部512は、第3収容部511と連通する。第1可動柱221と第2可動柱222は、いずれも本体230を含み、本体230は、第4収容部512内に位置し、一部の本体230は、第3収容部511内に延伸し、ガイド座521に接続される。取付時に、第1可動柱221は、第1固定柱211の頂部から第1固定柱211のシュート510内に挿入され、第2可動柱222は、第2固定柱212の頂部から第2固定柱212のシュート510内に挿入される。第4収容部512の幅が第3収容部511の幅より小さくなるように設定することにより、第3ガイドプーリー520を第3収容部511内に制限することができる。
【0264】
図52~
図62に示すように、本願では、第2ガイド部品500は、少なくとも1つの第3ガイドプーリー群530をさらに含む。第3ガイドプーリー群530は、少なくとも1つの第5ガイドプーリー531を含む。第3ガイドプーリー群530は、少なくとも1つの第6ガイドプーリー532をさらに含む。各第5ガイドプーリー531は、それぞれ回転可能に固定支柱フレーム210の対向する両側に設けられ、各第6ガイドプーリー532は、それぞれ回転可能に固定支柱フレーム210の対向する両側に設けられ、第5ガイドプーリー531と第6ガイドプーリー532は、固定支柱フレーム210の同一側にもその対向する両側にも位置する。一部の第5ガイドプーリー531は、第4収容部512内に延伸し、少なくとも1つの第5ガイドプーリー531のプーリー面は、それぞれ本体230の対向する両側に当接し、及び/又は、一部の第6ガイドプーリー532は、第4収容部512内に延伸し、少なくとも1つの第6ガイドプーリー532のプーリー面は、それぞれ本体230の対向する両側に当接する。
【0265】
他の実施例では、第5ガイドプーリー531と第6ガイドプーリー532を設ける方式は、第3ガイドプーリー522と第4ガイドプーリー523を設ける方式と同じであってもよい。第5ガイドプーリー531のプーリー面と第6ガイドプーリー532のプーリー面は、それぞれ本体230の異なる側に当接してもよく、すなわち、第5ガイドプーリー531の軸は、第6ガイドプーリー532の軸に垂直であってもよい。
【0266】
具体的に実現するときに、第1固定柱211と第2固定柱212には、いずれも第3ガイドプーリー群530が形成され、第1固定柱211と第2固定柱212の第3ガイドプーリー群530は、対称的である。同様に、第1固定柱211と第2固定柱212には、いずれも第3ガイドプーリー群520が形成され、第1固定柱211と第2固定柱212の第3ガイドプーリー群520は、対称的である。
【0267】
他の実施例では、本体230は、鉛直方向に沿って延伸するガイド溝231を含む。第6ガイドプーリー532は、ガイド溝231内に位置し、第6ガイドプーリー532は、ガイド溝231の対向する内側壁2311に当接し、及び/又は第5ガイドプーリー531はガイド溝231の底壁2312に当接する。
【0268】
本実施例の図面では、第6ガイドプーリー532は、ガイド溝231内に位置し、第5ガイドプーリー531は、ガイド溝231の底壁2312に当接する。このようにして、第5ガイドプーリー531は、主ガイドプーリーであり、第6ガイドプーリー532は、補助ガイドプーリーである。可動支柱フレーム220が揺れる場合、第6ガイドプーリー532のプーリー面は、ガイド溝231の側壁に当接して、可動支柱フレーム220の揺れを減少させることができる。
【0269】
第5ガイドプーリー531と第6ガイドプーリー532を容易に固定するために、第3ガイドプーリー群530は、少なくとも2つの固定板533をさらに含む。第5ガイドプーリー531と第6ガイドプーリー532は、固定板533に接続され、固定板533は固定支柱フレーム210に固定して接続される。
【0270】
本願では、各第3ガイドプーリー群530は、固定支柱フレーム210の上部に位置し、及び/又は、ガイド座521は、可動支柱フレーム220の下部に位置する。これにより、第3ガイドプーリー群520がシュート510の内壁に沿って回転するときに、第3ガイドプーリー群520と第3ガイドプーリー群530により、可動支柱フレーム220を円滑にガイドする。
【0271】
他の実施例では、可動支柱フレーム220による可動シャーシ100の衝撃を減少させるために、立設架台は、ダンパー800をさらに含み、ダンパー800は、固定支柱フレーム210又は可動シャーシ100に固定して接続され、ダンパー800の緩衝面は、第3ガイドプーリー群520に向かい、本体230が可動シャーシ100に向かって移動する場合、第3ガイドプーリー群520は、ダンパー800に当接する。
【0272】
具体的に実現するときに、ガイド座521には、当接部5213が形成され、ダンパー800は、第3収容部511内に位置する。そして、本体230が可動シャーシ100に向かって移動する場合、当接部5213は、ダンパー800に当接する。
【0273】
ダンパー800は、ショックアブソーバーである。理解できるように、ダンパー800は、ばね、シリコンゴムシート又はゴムプレートのうちの1つであってもよく、本実施例はこれを限定しない。
【0274】
固定支柱フレーム210は、固定クロスメンバ213を含んでもよく、第1固定柱211の第1端と第2固定柱212の第1端は、いずれも可動シャーシ100に固定して接続され、第1固定柱211と第2固定柱212(すなわち、固定支柱フレームの第2端210b)は、さらに、固定クロスメンバ213により接続される。第1固定柱211の第2端と第2固定柱212の第2端は、固定クロスメンバ213により接続され、或いは、固定クロスメンバ213の接続位置は、第1固定柱211の第2端と第2固定柱212の第2端に近接する。第1固定柱211と第2固定柱212は、いずれも可動シャーシ100に垂直であり、固定クロスメンバ213は、第1固定柱211に垂直であり、第2固定柱212に垂直である。固定支柱フレーム210には、支持ベース214が形成され、駆動部品400は支持ベース214に接続される。
【0275】
本願では、指示ランプ900及び/又はワイヤレスモジュール1000をさらに含む。指示ランプ900は、搬送ロボットの動作状態を指示し、ワイヤレスモジュール1000は、通信を行う。
【0276】
具体的には、ワイヤレスモジュール1000と指示ランプ900は、上記実施例8の構造と同じであるため、ここでは説明を省略する。
【0277】
他の実施例では、立設架台は、検出モジュール700と制御モジュール(図示せず)をさらに含む。検出モジュール700と制御モジュールは、上記実施例8の構造と同じであるため、ここでは説明を省略する。
【0278】
本願に係る搬送ロボットでは、駆動部品400は、収納解放部品410及び少なくとも1組の牽引部品420を含む。収納解放部品410及び牽引部品420は、上記実施例8の構造と同じであるため、ここでは説明を省略する。
【実施例10】
【0279】
図63~
図69に示すように、本願に係る搬送ロボットは、可動シャーシ100、支柱部品200、搬送装置300及び駆動部品400を含む。
【0280】
支柱部品の第1端200aは、可動シャーシ100に接続される。支柱部品200は、鉛直方向に向かって延伸する。支柱部品200と駆動部品400は、いずれも搬送装置300に接続される。駆動部品400は、支柱部品200に対して昇降するように搬送装置300を駆動する。
【0281】
少なくとも1つの第1ダンパー240と少なくとも1つの第2ダンパー250をさらに含む。第1ダンパー240と第2ダンパー250は、鉛直方向に間隔を有し、第1ダンパー240と第2ダンパー250は、それぞれ支柱部品200の異なる高さに位置してもよく、搬送装置300は、第1ダンパー240と第2ダンパー250の間に位置する。
【0282】
具体的には、可動シャーシ100は、底板110、動輪部品120及び従輪部品130を含んでもよい。支柱部品200と駆動部品400は、いずれも底板110に接続可能であり、或いは、駆動部品400と搬送装置300は、いずれも支柱部品200に接続され、支柱部品200は、底板110に接続される。支柱部品200は、鉛直方向に沿って底板110の上方に向かって延伸し、支柱部品200の延伸方向は、搬送ロボットの高さ方向(すなわち、鉛直方向と呼ばれてもよい
図65のZ方向)と呼ばれてもよい。底板110により支柱部品200、搬送装置300及び駆動部品400を支持し、動輪部品120により移動するように底板110を駆動して、搬送ロボットの地面での移動を実現する。
【0283】
搬送ロボットは、複数の保管フレーム600をさらに含んでもよい。この場合、保管フレーム600は、上記実施例と同じであるため、ここでは説明を省略する。
【0284】
駆動部品400により支柱部品200に対して上昇し又は下降するように搬送装置300を駆動する。搬送装置300が様々な高さにある貨物を受け取り、又は様々な高さに貨物を載置することを容易にする。搬送装置300は、支柱部品200に対して上昇し又は下降する過程において、支柱部品200の頂端又は可動シャーシ100と剛性衝突しやすいため、搬送ロボットの安定性に影響を与えてしまう。
【0285】
そこで、本願では、少なくとも1つの第1ダンパー240と少なくとも1つの第2ダンパー250を設け、第1ダンパー240と第2ダンパー250が、鉛直方向に間隔を有するとともに、それぞれ支柱部品200の異なる高さに位置し、搬送装置300が、第1ダンパー240と第2ダンパー250の間に位置する。これにより、搬送装置300は、支柱部品200に対して上昇し又は下降する過程において、第1ダンパー240又は第2ダンパー250にそれぞれ当接して、搬送装置300は、上下に移動する過程において、架台の支柱部品200又は可動シャーシ100とそれぞれ剛性衝突することを回避し、搬送ロボットの安定性を向上させることができる。
【0286】
搬送装置300が上昇又は下降中に最大の移動ストロークを有することを保証するために、第1ダンパー240は、支柱部品の第2端200bに位置し又は支柱部品の第2端200bに近接してもよく、第2ダンパー250は、支柱部品の第1端200aに位置し又は支柱部品の第1端200aに近接してもよく、或いは、第2ダンパー250は、可動シャーシ100に位置してもよい。第1ダンパー240と第2ダンパー250は、同じ垂直線に位置する。
【0287】
本願に係る搬送ロボットでは、支柱部品200は、固定支柱部品210と可動支柱部品220を含んでもよい。この場合、固定支柱部品210の第1端は、可動シャーシ100に固定して接続され、固定支柱部品210は、鉛直方向に向かって延伸し、可動支柱部品220は、固定支柱部品210に接続され、搬送装置300は、可動支柱部品220に接続されるとともに、可動支柱部品220に対して鉛直方向に沿って移動可能である(すなわち、搬送装置300は、可動支柱部品220に対して上昇し又は下降する)。
【0288】
第1ダンパー240は、可動支柱部品220の可動シャーシ100から離間する一端に位置し、第2ダンパー250は、固定支柱部品210の第1端に位置する。
【0289】
搬送装置300が高い位置に位置する貨物を受け取り又は高い位置に貨物を載置することを容易にするために、支柱部品200は、伸縮可能である。可動支柱部品220は、固定支柱部品210に対して鉛直方向に沿って移動する。他の実施例では、駆動部品400は、可動支柱部品220に接続されてもよい。駆動部品400は、可動支柱部品220が固定支柱部品210の延伸方向に沿って移動し、すなわち、固定支柱部品210に対して鉛直方向に沿って上下に移動するように可動支柱部品220を駆動することにより、支柱部品200の伸縮を実現する。他の実施例では、駆動部品400は、可動支柱部品220に対して移動するように搬送装置300を駆動し、搬送装置300が可動支柱部品220の頂端まで移動する場合、駆動部品400は、搬送装置300により固定支柱部品210の延伸方向に沿って移動するように可動支柱部品220を駆動する。
【0290】
搬送装置300が安定して移動することを保証するために、固定支柱部品210は、2本の固定柱と2本の固定柱の間に接続された固定クロスメンバ213を含み、固定柱の第1端は、可動シャーシ100に接続される。2本の固定柱は、第1固定柱211と第2固定柱212であってもよい。
【0291】
可動支柱部品220は、2本の可動柱を含む。可動柱は、固定柱と整合接続される。可動柱には、鉛直方向に沿って延伸するシュート260が形成される。2本の可動柱のシュート260の開口部が対向する。第1ダンパー240は、シュート260内に位置する。2本の可動柱は、第1可動柱221と第2可動柱222であってもよく、第1可動柱221は、第1固定柱211に挿入され、第2可動柱222は、第2固定柱212に挿入される。第1可動柱221のシュート260と第2可動柱222のシュート260の開口部は、対向し、搬送装置300の対向する両側は、それぞれ2つのシュート260内に挿入されて、搬送装置300は、シュート260に沿って移動することにより、搬送装置300へのガイドを提供する。
【0292】
搬送装置300の移動時の安定性を向上させるために、搬送装置300は、摺動可能にシュート260に接続され又は回転可能にシュート260に接続されてもよい。搬送装置300にスライダが設けられてもよい。この場合、スライダは、シュート260内に挿入されることにより、搬送装置300は、摺動可能にシュート260に接続される。搬送装置300にホイール部品が設けられてもよく、搬送装置300は、ホイール部品により回転可能にシュート260に接続されてもよい。
【0293】
可動支柱部品220の移動時の安定性を保証するために、第1可動柱221と第1固定柱211は、シュートとスライダにより摺動可能に接続することができ、第1可動柱221と第1固定柱211は、ホイール部品により回転可能に接続することもできる。第2可動柱222と第2固定柱212は、シュートとスライダにより摺動可能に接続される。第2可動柱222と第2固定柱212は、ホイール部品により回転可能に接続される。本実施例は、これを限定しない。
【0294】
他の実施例では、固定柱には支持板215が形成され、支持板215は、可動柱の下方に位置し、支持板の第1面215aは、可動シャーシ100の上面に接続され、第2ダンパー250は、支持板の第2面に位置する。
【0295】
具体的には、第1固定柱211と第2固定柱212には、いずれも支持板215が形成され、かつ支持板215は、第1可動柱221と第2可動柱222にそれぞれ対向することにより、第2ダンパー250は、搬送装置300による可動シャーシ100への剛性衝撃を緩衝するとともに、第1可動柱221と第2可動柱222に対して緩衝役割を果たして、第1可動柱221と第2可動柱222による可動シャーシ100への剛性衝撃を回避することができる。
【0296】
他の実施例では、可動柱に当接部224が形成される。支持板の第2面又は可動シャーシ100には、第2ダンパー250が形成される。可動柱は、可動シャーシ100に向かって移動することにより、当接部224が第2ダンパー250に当接する。
【0297】
具体的には、第1ダンパー240は、ばね、ショックアブソーバー又はフレキシブルプレートのうちの1つであってもよく、第2ダンパー250は、ばね、ショックアブソーバー又はフレキシブルプレートのうちの1つである。フレキシブルプレートは、ゴムパッド、シリコーンパッド等であってもよい。
【0298】
図63、
図70及び
図71に示すように、本願に係る搬送ロボットでは、可動柱の上部に、少なくとも1つの位置規制部材230が形成され、搬送装置300に、少なくとも1つのコネクタ310が形成され、コネクタ310に、少なくとも1つの切り欠き311が形成される。切り欠き311は、位置規制部材230とそれぞれ対応して設けられる。搬送装置300が支柱部品の第2端200bまで移動する場合、切り欠き311は、位置規制部材230に当接し、コネクタ310は、第1ダンパー240に当接する。
【0299】
具体的に実現するときに、切り欠き311は位置規制部材230に適合してもよい。例示的には、位置規制部材230が矩形である場合、切り欠き311は位置規制部材230に適合する矩形の切り欠きである。搬送装置300が支柱部品の第2端200bに移動する場合、切り欠き311は、位置規制部材230に当接して、搬送装置300が支柱部品200から離脱することを回避することができる。位置規制部材230は、ばね、シリコンゴムシート又はゴムプレートのうちの1つであってもよい。
【0300】
具体的に実現するときに、位置規制部材230は、シュート260の対向する両側にそれぞれ位置する。これにより、搬送装置300が位置規制部材230と安定して接触し、搬送装置300にある貨物に衝撃を与えることを回避することができる。
【0301】
本願に係る搬送ロボットでは、可動支柱部品220は、可動クロスメンバ223をさらに含む。2本の可動柱は、可動クロスメンバ223により接続される。すなわち、第1可動柱221と第2可動柱222は、可動クロスメンバ223により接続される。第1可動柱221と第2可動柱222の可動シャーシ100から離間する一端は、可動クロスメンバ223により接続されることにより、可動クロスメンバ223による搬送装置300のストロークへの影響を回避することができる。
【0302】
本願では、指示ランプ900及び/又はワイヤレスモジュール1000をさらに含む。指示ランプ900は、搬送ロボットの動作状態を指示し、ワイヤレスモジュール1000は、通信を行う。
【0303】
具体的には、ワイヤレスモジュール1000と指示ランプ900は、上記実施例8の構造と同じであるため、ここでは説明を省略する。
【0304】
他の実施例では、立設架台は、検出モジュール700と制御モジュール(図示せず)をさらに含む。検出モジュール700と制御モジュールは、上記実施例8の構造と同じであるため、ここでは説明を省略する。
【0305】
本願に係る搬送ロボットでは、駆動部品400は、収納解放部品410及び少なくとも1組の牽引部品420を含む。収納解放部品410及び牽引部品420は、上記実施例8の構造と同じであるため、ここでは説明を省略する。
【実施例11】
【0306】
図63~
図71に示すように、本願に係る搬送ロボットは、可動シャーシ100、支柱部品200、搬送装置300及び駆動部品400を含む。
【0307】
支柱部品の第1端200aは、可動シャーシ100に接続される。支柱部品200は、鉛直方向に向かって延伸する。支柱部品200と駆動部品400は、いずれも搬送装置300に接続される。駆動部品400は、支柱部品200に対して昇降するように搬送装置300を駆動する。
【0308】
支柱部品200には、搬送装置300が移動する移動経路が形成される。移動経路は、支柱部品の第1端200aから支柱部品の第2端200bまで延伸する。搬送装置300は、移動経路を移動可能であり、移動経路の内部は、遮蔽されていない空間である。
【0309】
具体的には、可動シャーシ100は、底板110、動輪部品120及び従輪部品130を含んでもよい。この場合、支柱部品200と駆動部品400は、いずれも底板110に接続可能であり、或いは、駆動部品400と搬送装置300は、いずれも支柱部品200に接続され、支柱部品200は、底板110に接続される。支柱部品200は、鉛直方向に沿って底板110の上方に向かって延伸し、支柱部品200の延伸方向は、搬送ロボットの高さ方向(すなわち、鉛直方向と呼ばれてもよい
図33のZ方向)と呼ばれてもよい。底板110により支柱部品200、搬送装置300及び駆動部品400を支持し、動輪部品120により移動するように底板110を駆動して、搬送ロボットの地面での移動を実現する。
【0310】
搬送ロボットは、複数の保管フレーム600をさらに含んでもよい。この場合、保管フレーム600は、上記実施例と同じであるため、ここでは説明を省略する。
【0311】
駆動部品400により支柱部品200に対して上昇し又は下降するように搬送装置300を駆動する。搬送装置300が様々な高さにある貨物を受取、又は様々な高さに貨物を載置することを容易にする。搬送装置300が支柱部品200に対して上昇し又は下降する過程において搬送ロボットの他の部材の阻止を受けることを回避するために、具体的に実現するときに、支柱部品200に、搬送装置300が移動する移動経路を設けることができる。当該移動経路は、支柱部品200の第1端から支柱部品200の第2端まで延伸し、当該移動経路の内部は、遮蔽されていない空間である。つまり、搬送装置300は、移動経路を移動するときに、搬送ロボットの他の部材の阻止を受けていない。これにより、搬送装置300は、支柱部品の第1端200aと支柱部品の第2端200bとの間をスムーズに往復して移動することができ、搬送装置300の最大の移動ストロークを保証することにより、支柱部品200の利用率を向上させることができる。
【0312】
一実施例では、搬送装置300と駆動部品400は、それぞれ支柱部品200の対向する両側に位置する。このようにして、駆動部品400が搬送装置300の移動経路内部の空間を占めることを回避するとともに、搬送ロボットの構造をよりコンパクトにすることができる。
【0313】
具体的には、駆動部品400と各保管フレーム600は、支柱部品200の同じ側に位置する。これにより、駆動部品400と各保管フレーム600は、いずれも搬送装置300に対向する。各保管フレーム600が搬送装置300の移動経路内部の空間を占めることを回避するとともに、搬送装置300が保管フレーム600に貨物を載置し又は取り出すことを容易にする。
【0314】
駆動部品400が搬送装置300による保管フレーム600における貨物の載置又は取り出しに影響を与えることを回避するために、他の実施例では、駆動部品400は、保管フレーム600と可動シャーシ100との間に位置する。すなわち、駆動部品400は、最下方の保管フレーム600と可動シャーシ100との間に位置する。つまり、隣接する2つの保管フレーム600の間は、駆動部品400によって遮蔽されていない。このようにして、搬送装置300が保管フレーム600に貨物を載置し又は取り出すことを容易にするとともに、構造がコンパクトになる。
【0315】
駆動部品400は、可動シャーシ100に接続される。可動シャーシ100により駆動部品400を安定して固定する。同時に、駆動部品400は、可動シャーシ100が安定して移動できるように、可動シャーシ100にカウンターウェイトを追加することができる。
【0316】
本願に係る搬送ロボットは、少なくとも1つの第1ダンパー240と少なくとも1つの第2ダンパー250をさらに含む。第1ダンパー240と第2ダンパー250は、鉛直方向に間隔を有する。第1ダンパー240と第2ダンパー250は、それぞれ支柱部品200の異なる高さに位置してもよい。この場合、搬送装置300は、第1ダンパー240と第2ダンパー250の間に位置する。
【0317】
搬送装置300は、支柱部品200に対して上昇し又は下降する過程において、支柱部品200の頂端又は可動シャーシ100と剛性衝突しやすいため、搬送ロボットの安定性に影響を与えてしまう。
【0318】
そこで、本願では、少なくとも1つの第1ダンパー240と少なくとも1つの第2ダンパー250を設け、第1ダンパー240と第2ダンパー250が、鉛直方向に間隔を有するとともに、それぞれ支柱部品200の異なる高さに位置し、搬送装置300が、第1ダンパー240と第2ダンパー250の間に位置する。このようにして、搬送装置300は、支柱部品200に対して上昇し又は下降する過程において、第1ダンパー240又は第2ダンパー250にそれぞれ当接して、搬送装置300は、上下に移動する過程において、架台の支柱部品200又は可動シャーシ100とそれぞれ剛性衝突することを回避し、搬送ロボットの安定性を向上させることができる。
【0319】
搬送装置300が上昇又は下降中に最大の移動ストロークを有することを保証するために、第1ダンパー240は、支柱部品の第2端200bに位置し又は支柱部品の第2端200bに近接してもよく、第2ダンパー250は、支柱部品の第1端200aに位置し又は支柱部品の第1端200aに近接してもよく、或いは、第2ダンパー250は、可動シャーシ100に位置してもよい。第1ダンパー240と第2ダンパー250は、同じ垂直線に位置する。
【0320】
本願の他の構造は、上記実施例10と同じであり、上記実施例10を参照することができるため、ここでは説明を省略する。
【実施例12】
【0321】
図72~
図82に示すように、本願に係る搬送ロボットは、可動シャーシ100、駆動部品400、支柱部品200、搬送装置300及び少なくとも1つのガイド部品50を含む。
【0322】
支柱部品の第1端は、可動シャーシ100に接続される。支柱部品200は、鉛直方向に沿って延伸する。支柱部品200と搬送装置300は、ガイド部品50により回転可能に接続される。搬送装置300は、支柱部品200に対して鉛直方向に沿って移動し、ガイド部品50は、搬送装置300の移動中に搬送装置300をガイドする。
【0323】
具体的に実現するときに、可動シャーシ100は、底板110、動輪部品120及び従輪部品130を含んでもよい。この場合、支柱部品200と駆動部品400は、いずれも底板110に接続可能であり、或いは、駆動部品400と搬送装置300は、いずれも支柱部品200に接続され、支柱部品200は、底板110に接続される。支柱部品200は鉛直方向に沿って底板110の上方に向かって延伸し、支柱部品200の延伸方向は、搬送ロボットの高さ方向(すなわち、
図74のZ方向)と呼ばれてもよい。底板110により支柱部品200、搬送装置300及び駆動部品400を支持し、動輪部品120により移動するように底板110を駆動して、搬送ロボットの地面での移動を実現する。
【0324】
搬送ロボットは、複数の保管フレーム600をさらに含んでもよい。この場合、保管フレーム600は、上記実施例と同じであるため、ここでは説明を省略する。
【0325】
本願では、駆動部品400は、搬送装置300に接続され、駆動部品400により支柱部品200に対して鉛直方向に沿って移動する(すなわち、搬送装置300が支柱部品200に対して上昇し又は下降する)ように搬送装置300を駆動する。しかしながら、搬送装置300の移動中に、安定性が悪く、揺れが生じやすい。そこで、本願では、ガイド部品50により支柱部品200と搬送装置300を回転可能に接続することにより、搬送装置300の揺れを減少させ、搬送装置300の移動中の安定性を向上させ、搬送ロボットの使用中に発生する異音を低減することができる。
【0326】
本願では、ガイド部品50は、シュート51とシュート51内に挿入されたガイドプーリー群52を含む。シュート51は、支柱部品200に位置し、鉛直方向に沿って延伸する。ガイドプーリー群52は、搬送装置300に接続されるとともに、シュート51の延伸方向に沿って回転する。
【0327】
具体的には、ガイドプーリー群52は、ガイドロッド5201と少なくとも1つの第1ガイドプーリー5202を含む。ガイドプーリー群52は、少なくとも1対の第2ガイドプーリー5203をさらに含んでもよい。ガイドロッド5201は、搬送装置300に接続され、第1ガイドプーリー5202と第2ガイドプーリー5203は、いずれもガイドロッド5201に接続されるとともに、ガイドロッド5201に対して回転し、第1ガイドプーリー5202と第2ガイドプーリー5203は、いずれもシュート51に位置し、少なくとも1つの第1ガイドプーリー5202及び/又は少なくとも1つの第2ガイドプーリー5203は、シュート51の内壁に当接し、各第1ガイドプーリー5202は、シュート51の同じ内壁又は異なる内壁に当接してもよく、各第2ガイドプーリー5203は、シュート51の同じ内壁又は異なる内壁に当接してもよく、第1ガイドプーリー5202と第2ガイドプーリー5203は、それぞれシュート51の異なる内壁に当接する。
【0328】
ガイドロッド5201は、第1ガイドプーリー5202と第2ガイドプーリー5203を支持する。第1ガイドプーリー5202のプーリー面及び/又は第2ガイドプーリー5203のプーリー面により、それぞれシュート51の異なる内壁に当接して、搬送装置300の移動中に生じる揺れを減少させることができる。
【0329】
本願では、第1ガイドプーリー5202の軸と第2ガイドプーリー5203の軸の間に角度が形成され、第1ガイドプーリー5202の軸と第2ガイドプーリー5203の軸は、いずれもシュート51の延伸方向と角度を形成する。これにより、各第1ガイドプーリー5202のプーリー面と各第2ガイドプーリー5203のプーリー面は、それぞれシュート51の異なる内壁に当接することを保証することができる。
【0330】
好ましくは、第1ガイドプーリー5202の軸と第2ガイドプーリー5203の軸は、互いに垂直であってもよい。この場合、第1ガイドプーリー5202の軸と第2ガイドプーリー5203の軸は、いずれもシュート51の延伸方向に垂直であることにより、各第1ガイドプーリー5202のプーリー面と各第2ガイドプーリー5203が互いに影響を与えることを回避することができる。第1ガイドプーリー5202の軸は、
図7のX方向に沿い、第2ガイドプーリー5203の軸は、
図8のY方向に沿い、シュート51の延伸方向は、
図77のZ方向に沿う。
【0331】
搬送装置300は、少なくとも1つのコネクタ310を含む。コネクタ310は、ガイド部品51とそれぞれ対応して設けられる。ガイドロッド5201は、ガイドロッド本体5204とガイドロッド本体5204に設けられた少なくとも1つの延伸部5205を含む。第2ガイドプーリー5203は、回転可能に延伸部5205に接続され、第1ガイドプーリー5202は、回転可能にガイドロッド本体5204に接続され、ガイドロッド本体5204は、コネクタ310に接続される。
【0332】
具体的には、ガイドロッド本体5204は、鉛直方向に沿って延伸し、延伸部5205は、ガイドロッド本体5204に垂直であり、延伸部5205の対向する両側は、いずれも第2ガイドプーリー5203に接続される。
【0333】
以下、ガイドプーリー群52における第1ガイドプーリー5202と第2ガイドプーリー5203の位置について、支柱部品200を参照しながら説明する。
【0334】
支柱部品200は、固定支柱フレーム210と可動支柱フレーム220を含む。シュート51は、可動支柱フレーム220に位置し、固定支柱フレームの第1端210aは、可動シャーシ100に固定して接続され、固定支柱フレーム210は、鉛直方向に向かって延伸し、可動支柱フレーム220は、固定支柱フレーム210に接続され、搬送装置300は、可動支柱フレーム220に接続されるとともに、可動支柱フレーム220に対して鉛直方向に沿って移動する。
【0335】
好ましくは、可動支柱フレーム220は、固定支柱フレーム210に対して鉛直方向に沿って移動する。これにより、支柱部品200の伸縮を実現することにより、搬送装置300が高い位置にある貨物を受け取り又は高い位置に貨物を載置することが容易になる。
【0336】
他の実施例では、駆動部品400は、可動支柱フレーム220に接続されてもよい。この場合、駆動部品400は、可動支柱フレーム220が固定支柱フレーム210の延伸方向に沿って移動する。すなわち、固定支柱フレーム210に対して鉛直方向に沿って上下に移動するように可動支柱フレーム220を駆動することにより、支柱部品200の伸縮を実現する。他の実施例では、駆動部品400は、可動支柱フレーム220に対して移動するように搬送装置300を駆動し、搬送装置300が可動支柱フレーム220の頂端に移動する場合、駆動部品400は、搬送装置300により固定支柱フレーム210の延伸方向に沿って移動するように可動支柱フレーム220を駆動する。
【0337】
本願では、固定支柱フレーム210は、第1固定柱211と第2固定柱212を含む。第1固定柱211と第2固定柱212は、いずれも可動シャーシ100に固定して接続される。
【0338】
可動支柱フレーム220は、第1可動柱221と第2可動柱222を含む。第1可動柱221は、第1固定柱211に接続され、第2可動柱222は、第2固定柱212に接続される。第1可動柱221と第2可動柱222には、いずれもシュート51が形成される。
【0339】
第1可動柱221と第1固定柱211は、シュートとスライダにより摺動可能に接続される。第1可動柱221と第1固定柱211は、ガイドプーリー群52により回転可能に接続される。第2可動柱222と第2固定柱212は、シュートとスライダにより摺動可能に接続される。第2可動柱222と第2固定柱212は、ガイドプーリー群52により回転可能に接続される。本実施例は、これを限定しない。
【0340】
本実施例では、搬送装置300は、第1可動柱221と第2可動柱222の間に位置する。搬送装置300の対向する両側は、それぞれ、異なるガイド部品50により第1可動柱221と第2可動柱222に回転可能に接続される。
【0341】
具体的には、搬送装置300の対向する両側は、いずれも少なくとも1つのコネクタ310を有する。搬送装置の第1側300aのコネクタ310は、第1可動柱221のシュート51内のガイドプーリー群52のガイドロッド本体5204に接続される。これにより、搬送装置の第2側のコネクタ310は、第2可動柱222のシュート51内のガイドプーリー群52のガイドロッド本体5204に接続される。これにより、搬送装置300を安定して接続し、搬送装置300が可動支柱フレーム220に対して移動する安定性を維持することができる。
【0342】
搬送装置300が回転可能に第1可動柱221に接続された構造は、搬送装置300が回転可能に第2可動柱222に接続された構造と同じであり、説明を容易にするために、本実施例と図面では、搬送装置の第1側300aのコネクタ310が第1可動柱221のシュート51内のガイドプーリー群52のガイドロッド本体5204に接続される場合について、説明する。
【0343】
本願では、シュート51は、その延伸方向に沿って延伸する第1収容部5101と第2収容部5102を含んでもよい。この場合、第1収容部5101は、第2収容部5102と連通する。第2収容部5102の幅(すなわち、
図79のY方向の長さ)は、第1収容部5101の幅より小さく、すなわち、シュート51の断面形状は、凸字形である。第1ガイドプーリー5202と第2ガイドプーリー5203は、第1収容部5101内に位置する。ガイドロッド本体5204は、第2収容部5102内に位置する。延伸部5205は、第1収容部5101内に延伸する。これにより、第1ガイドプーリー5202と第2ガイドプーリー5203を第1収容部5101内に制限することができる。
【0344】
第1ガイドプーリー5202のプーリー面は、第1収容部5101の対向する2つの第1側面5206にそれぞれ当接し、及び/又は、第2ガイドプーリー5203のプーリー面は、第1収容部5101の対向する2つの第2側面5207にそれぞれ当接する。
【0345】
図72~
図84に示すように、他の実施例では、支柱部品200の上部には、少なくとも1つの位置規制部材230が形成され、コネクタ310には、少なくとも1つの切り欠き311が形成され、切り欠き311は位置規制部材230とそれぞれ対応して設けられる。搬送装置300が支柱部品200の第2端に移動する場合、切り欠き311は、位置規制部材230に当接する。
【0346】
具体的に実現するときに、切り欠き311は位置規制部材230に適合してもよい。例示的には、位置規制部材230が矩形である場合、切り欠き311は位置規制部材230に適合する矩形の切り欠きである。搬送装置300が支柱部品200の上部に移動する場合、切り欠き311は、内壁が位置規制部材230に当接して、搬送装置300が支柱部品200から離脱することを回避することができる。位置規制部材230は、ばね、シリコンゴムシート又はゴムプレートのうちの1つであってもよい。
【0347】
搬送装置300が支柱部品200に衝撃を与えることを回避するために、他の実施例では、支柱部品200には、少なくとも1つのダンパー240が形成され、切り欠き311が位置規制部材230に当接する場合、コネクタ310は、ダンパー240に当接し、ダンパー240により搬送装置300による支柱部品200への衝撃を緩衝することができる。
【0348】
具体的に実現するときに、ダンパー240は、支柱部品200の上部に位置してもよく、ダンパー240は、支柱部品200の第2端に位置してもよい。ダンパー240は、ショックアブソーバーである。理解できるように、ダンパー240は、ばね、シリコンゴムシート又はゴムプレートのうちの1つであってもよく、本実施例はこれを限定しない。
【0349】
他の実施例では、ダンパー240は、シュート51内に位置し、位置規制部材230は、シュート51の対向する両側にそれぞれ位置する。
【0350】
本願では、第1可動柱221のシュート51内と第2可動柱222のシュート51内には、いずれもダンパー240が形成される。これにより、搬送装置300による支柱部品200への衝撃を緩衝することができる。
【0351】
固定支柱フレーム210は、固定クロスメンバ213を含んでもよい。この場合、第1固定柱211の第1端と第2固定柱212の第1端は、いずれも可動シャーシ100に固定して接続され、第1固定柱211と第2固定柱212は、さらに、固定クロスメンバ213により接続される。第1固定柱211の第2端と第2固定柱212の第2端(すなわち、固定支柱フレームの第2端210b)は、固定クロスメンバ213により接続され、或いは、固定クロスメンバ213の接続位置は、第1固定柱211の第2端と第2固定柱212の第2端に近接する。第1固定柱211と第2固定柱212は、いずれも可動シャーシ100に垂直であり、固定クロスメンバ213は、第1固定柱211に垂直であり、第2固定柱212に垂直である。固定支柱フレーム210には、支持ベース214が形成され、駆動部品400は支持ベース214に接続される。
【0352】
本願では、指示ランプ900及び/又はワイヤレスモジュール1000をさらに含む。指示ランプ900は、搬送ロボットの動作状態を指示し、ワイヤレスモジュール1000は、通信を行う。
【0353】
具体的には、ワイヤレスモジュール1000と指示ランプ900は、上記実施例8の構造と同じであるため、ここでは説明を省略する。
【0354】
他の実施例では、立設架台は、検出モジュール700と制御モジュール(図示せず)をさらに含む。検出モジュール700と制御モジュールは、上記実施例8の構造と同じであるため、ここでは説明を省略する。
【0355】
本願に係る搬送ロボットでは、駆動部品400は、収納解放部品410及び少なくとも1組の牽引部品420を含む。収納解放部品410及び牽引部品420は、上記実施例8の構造と同じであるため、ここでは説明を省略する。
【0356】
なお、本願では、各実施例における部品は、名称が同じであるが、番号が異なり、かつ異なる図における位置に対応し、具体的には、各実施例における図面及び図面に対応する説明に基づいて理解する。
【0357】
なお、以上の各実施例は、本願の技術手段を説明するためのものに過ぎず、限定するものではなく、前述の各実施例を参照して本願を詳細に説明したが、当業者が理解すべきこととして、依然として前述の各実施例に記載の技術手段を修正し、又はその一部又は全ての技術的特徴に等価置換を行うことができ、これらの修正又は置換によって、対応する技術手段の本質は、本願の各実施例の技術手段の範囲から逸脱することがない。
【0358】
本願は、2020年3月9日に中国国家知識産権局に提出された、出願番号が202010158838.9で、出願の名称が「搬送ロボットを制御する方法及び装置、並びに搬送ロボット」である中国特許出願と、2020年3月9日に中国国家知識産権局に提出された、出願番号が202020282146.0で、出願の名称が「立設架台」である中国特許出願と、2020年3月9日に中国国家知識産権局に提出された、出願番号が202020281914.0で、出願の名称が「立設架台」である中国特許出願と、2020年3月9日に中国国家知識産権局に提出された、出願番号が202020281284.7で、出願の名称が「搬送ロボット」である中国特許出願と、2020年3月9日に中国国家知識産権局に提出された、出願番号が202020281973.8で、出願の名称が「搬送ロボット」である中国特許出願と、2020年11月2日に中国国家知識産権局に提出された、出願番号が202022501920.5で、出願の名称が「搬送ロボット」である中国特許出願と、2020年11月2日に中国国家知識産権局に提出された、出願番号が202022500566.4で、出願の名称が「立設架台及び搬送ロボット」である中国特許出願と、2020年11月2日に中国国家知識産権局に提出された、出願番号が202022498181.9で、出願の名称が「搬送ロボット」である中国特許出願と、2020年11月2日に中国国家知識産権局に提出された、出願番号が202011205346.7で、出願の名称が「搬送ロボット」である中国特許出願と、2020年12月2日に中国国家知識産権局に提出された、出願番号が202022860411.1で、出願の名称が「搬送ロボット」である中国特許出願と、2020年12月2日に中国国家知識産権局に提出された、出願番号が202022866645.7で、出願の名称が「搬送ロボット」である中国特許出願との優先権を主張するものであり、それらの全ての内容は参照により本願に組み込まれるものとする。
【手続補正書】
【提出日】2022-08-31
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
搬送ロボットを制御する方法であって、
前記搬送ロボットは、立設架台
、駆動部品及び搬送装置を含み、前記立設架台は、固定支柱フレームと可動支柱フレームを含み、前記搬送装置は、移動可能に前記可動支柱フレームに設けられ、前記可動支柱フレームは、移動可能に前記固定支柱フレームに設けられ、前記搬送装置は、貨物を搬送し、
前記駆動部品は、牽引部品と、前記牽引部品と接続される収納解放部品と、を含み、
前記牽引部品は、前記搬送装置と接続される2組から構成され、
前記収納解放部品は、前記固定支柱フレームに設けられ、前記牽引部品を介して、前記可動支柱フレームに対して運動するように前記搬送装置を駆動する動作、及び、前記固定支柱フレームに対して運動するように前記可動支柱フレームを駆動する動作のうちの少なくともいずれか一方を実行し、
2組の前記牽引部品は、それぞれ前記搬送装置の両側に位置し、
前記収納解放部品は、2組の前記牽引部品を駆動することにより、前記搬送装置を同期に動かして昇降させ、
前記方法は、
運動指令を受信するステップと、
前記運動指令に基づいて、前記可動支柱フレームに対して運動するように前記搬送装置を駆動
する動作、及び、前記固定支柱フレームに対して運動するように前記可動支柱フレームを駆動する
動作のうちの少なくともいずれか一方を実行するステップとを含む、ことを特徴とする
方法。
【請求項2】
前記運動指令は、第1上昇指令を含み、
前記運動指令に基づいて、前記可動支柱フレームに対して運動するように前記搬送装置を駆動
する動作、及び、前記固定支柱フレームに対して運動するように前記可動支柱フレームを駆動する
動作のうちの少なくともいずれか一方を実行するステップは、
前記第1上昇指令に基づいて、第1指定上昇高さを取得するステップと、
前記可動支柱フレームに対して上向きに運動するように前記搬送装置を駆動するステップと、
前記搬送装置が、前記可動支柱フレームの頂部まで運動する前に前記第1指定上昇高さに運動したとき、前記搬送装置の持ち上げを停止
し、一方、前記搬送装置が、前記可動支柱フレームの頂部まで運動した後にまだ前記第1指定上昇高さに運動していないとき、前記搬送装置が前記第1指定上昇高さに到達するまで、前記固定支柱フレームに対して同時に上向きに運動するように前記搬送装置と前記可動支柱フレームを駆動するステップとを含み、
又は、前記運動指令は、第2上昇指令を含み、
前記運動指令に基づいて、前記可動支柱フレームに対して運動するように前記搬送装置を駆動する動作、及び、前記固定支柱フレームに対して運動するように前記可動支柱フレームを駆動する動作のうちの少なくともいずれか一方を実行するステップは、
前記第2上昇指令に基づいて、第2指定上昇高さを取得するステップと、
前記可動支柱フレームの頂部が前記第2指定上昇高さを超えて停止するまで、前記固定支柱フレームに対して上向きに運動するように前記可動支柱フレームを駆動してから、前記搬送装置が前記第2指定上昇高さに到達するまで、前記可動支柱フレームに対して上向きに運動するように前記搬送装置を駆動するステップとを含み、
又は、前記運動指令は、第3上昇指令を含み、
前記運動指令に基づいて、前記可動支柱フレームに対して運動するように前記搬送装置を駆動する動作、及び、前記固定支柱フレームに対して運動するように前記可動支柱フレームを駆動する動作のうちの少なくともいずれか一方を実行するステップは、
前記第3上昇指令に基づいて、第3指定上昇高さを取得するステップと、
前記搬送装置が前記第3指定上昇高さに到達するまで、同時に上向きに運動するように前記可動支柱フレームと前記搬送装置を駆動するステップとを含む、ことを特徴とする
請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記運動指令は、第1下降指令を含み、
前記運動指令に基づいて、前記可動支柱フレームに対して運動するように前記搬送装置を駆動
する動作、及び、前記固定支柱フレームに対して運動するように前記可動支柱フレームを駆動する
動作のうちの少なくともいずれか一方を実行するステップは、
前記第1下降指令に基づいて、第1指定下降高さを取得するステップと、
前記固定支柱フレームに対して同時に下向きに運動するように前記搬送装置と前記可動支柱フレームを駆動するステップと、
前記可動支柱フレームが前記固定支柱フレームの底部まで運動する前に、前記搬送装置が前記第1指定下降高さに下降するとき、運動を停止するように前記可動支柱フレームと前記搬送装置を制御
し、一方、前記可動支柱フレームが前記固定支柱フレームの底部まで運動した後、前記搬送装置が前記第1指定下降高さに下降していないとき、前記搬送装置が前記第1指定下降高さに運動するまで、前記可動支柱フレームに対して下向きに運動するように前記搬送装置を制御するステップとを含み、
又は、前記運動指令は、第2下降指令を含み、
前記運動指令に基づいて、前記可動支柱フレームに対して運動するように前記搬送装置を駆動する動作、及び、前記固定支柱フレームに対して運動するように前記可動支柱フレームを駆動する動作のうちの少なくともいずれか一方を実行するステップは、
前記第2下降指令に基づいて、第2指定下降高さを取得するステップと、
前記可動支柱フレームに対して下向きに運動するように前記搬送装置を駆動してから、前記固定支柱フレームに対して下向きに運動するように前記可動支柱フレームを駆動し、前記搬送装置が、前記可動支柱フレームの底部まで運動する前に前記第2指定下降高さに運動するとき、下降を停止するステップと、又は、前記搬送装置が、前記可動支柱フレームの底部まで運動した後に前記第2指定下降高さに運動しないとき、前記搬送装置が前記第2指定下降高さに到達するまで、同期して下降するように前記可動支柱フレームと前記搬送装置を駆動するステップとを含み、
又は、前記運動指令は、第3下降指令を含み、
前記運動指令に基づいて、前記可動支柱フレームに対して運動するように前記搬送装置を駆動する動作、及び、前記固定支柱フレームに対して運動するように前記可動支柱フレームを駆動する動作のうちの少なくともいずれか一方を実行するステップは、
前記第3下降指令に基づいて、第3指定下降高さを取得するステップと、
前記固定支柱フレームに対して下向きに運動するように前記可動支柱フレームを駆動してから、前記可動支柱フレームに対して下向きに運動するように前記搬送装置を駆動し、前記搬送装置が、前記可動支柱フレームの底部まで運動する前に前記第3指定下降高さに運動するとき、下降を停止するステップと、又は、前記搬送装置が、前記可動支柱フレームの底部まで運動した後に前記第3指定下降高さに運動していないとき、前記搬送装置が前記第3指定下降高さに到達するまで、同期して下降するように前記可動支柱フレームと前記搬送装置を駆動するステップとをさらに含む、ことを特徴とする
請求項1に記載の方法。
【請求項4】
搬送ロボットを制御する装置であって、前記搬送ロボットは、立設架台
、駆動部品及び搬送装置を含み、前記立設架台は、固定支柱フレームと可動支柱フレームを含み、前記搬送装置は、移動可能に前記可動支柱フレームに設けられ、前記可動支柱フレームは、移動可能に前記固定支柱フレームに設けられ、前記搬送装置は、前記可動支柱フレームに設けられ、貨物を搬送し、
前記駆動部品は、牽引部品と、前記牽引部品と接続される収納解放部品と、を含み、
前記牽引部品は、前記搬送装置と接続される2組から構成され、
前記収納解放部品は、前記固定支柱フレームに設けられ、前記牽引部品を介して、前記可動支柱フレームに対して運動するように前記搬送装置を駆動する動作、及び、前記固定支柱フレームに対して運動するように前記可動支柱フレームを駆動する動作のうちの少なくともいずれか一方を実行し、
2組の前記牽引部品は、それぞれ前記搬送装置の両側に位置し、
前記収納解放部品は、2組の前記牽引部品を駆動することにより、前記搬送装置を同期に動かして昇降させ、
前記装置は、
運動指令を受信する運動指令受信モジュールと、
前記運動指令に基づいて、前記可動支柱フレームに対して運動するように前記搬送装置を駆動
する動作、及び
、前記固定支柱フレームに対して運動するように前記可動支柱フレームを駆動する
動作のうちの少なくともいずれか一方を実行する駆動モジュールとを含む、ことを特徴とする
装置。
【請求項5】
固定支柱フレームと、移動可能に前記固定支柱フレームに設けられた可動支柱フレームとを含む立設架台と、
移動可能に前記可動支柱フレームに設けられた搬送装置と、
牽引部品と、前記牽引部品と接続される収納解放部品と、を含み、前記牽引部品が前記搬送装置と接続される2組から構成され、前記収納解放部品が前記固定支柱フレームに設けられ、前記牽引部品を介して、前記可動支柱フレームに対して運動するように前記搬送装置を駆動
する動作、及び、前記固定支柱フレームに対して運動するように前記可動支柱フレームを駆動する
動作のうちの少なくともいずれか一方を実行し、2組の前記牽引部品がそれぞれ前記搬送装置の両側に位置し、前記収納解放部品が2組の前記牽引部品を駆動することにより、前記搬送装置を同期に動かして昇降させる駆動部品と、
少なくとも1つのプロセッサと、
前記少なくとも1つのプロセッサに通信可能に接続され、前記少なくとも1つのプロセッサによって実行されるとき、
運動指令を受信し、
前記運動指令に基づいて、前記可動支柱フレームに対して運動するように前記搬送装置を駆動する動作、及び、前記固定支柱フレームに対して運動するように前記可動支柱フレームを駆動する動作のうちの少なくともいずれか一方を前記少なくとも1つのプロセッサに実行させる指令が記憶されているメモリとを含む、ことを特徴とする
搬送ロボット。
【請求項6】
シャーシ
及び搬送装置を含む搬送ロボットに用いられる立設架台であって、
前記搬送装置を取り付ける支柱部品であって、一端が前記搬送ロボットのシャーシに取り付けられた固定支柱フレームと、前記固定支柱フレームに対して所定のストロークで昇降可能に前記固定支柱フレームに取り付けられた可動支柱フレームとを含む支柱部品
と、
牽引部品と、前記牽引部品と接続される収納解放部品と、を含む駆動部品と、を含み、
前記牽引部品は、前記搬送装置と接続される2組から構成され、
前記収納解放部品は、前記固定支柱フレームに設けられ、前記牽引部品を介して、前記可動支柱フレームに対して運動するように前記搬送装置を駆動する動作、及び、前記固定支柱フレームに対して運動するように前記可動支柱フレームを駆動する動作のうちの少なくともいずれか一方を実行し、
2組の前記牽引部品は、それぞれ前記搬送装置の両側に位置し、
前記収納解放部品は、2組の前記牽引部品を駆動することにより、前記搬送装置を同期に動かして昇降させる、ことを特徴とする
立設架台。
【請求項7】
前記牽引部品は、牽引ロープ及びプーリー群を含み、
前記牽引ロープ
は、一端
が前記プーリー群を巻回して前記収納解放部品に結び付けられ、
他端が前記搬送装置に結び付けられ、
前記収納解放部品は、ボビン、伝動軸、ギヤボックス及びモータを含み、
前記ボビンは、前記牽引ロープを巻取り、
前記モータの出力軸は、前記ギヤボックスの入力端に接続され、
前記ギヤボックスの出力端には、前記伝動軸が取り付けられ、
前記伝動軸は、前記ボビンを回転するように駆動し、
前記ボビンは、2つであり、
前記ボビンは、前記伝動軸の一端に接続される、ことを特徴とする
請求項
6に記載の立設架台。
【請求項8】
第2ガイド部品が含まれるガイド構造をさらに含み、
前記第2ガイド部品は、第2シュートと第
2ガイドプーリー群を含み、
前記第2シュートは、鉛直方向に沿って延伸し、
前記第
2ガイドプーリー群は、前記第2シュートの延伸方向に沿って移動するように前記第2シュート内に位置し、
前記第2シュートは、前記固定支柱フレームと前記可動支柱フレームのうちの一方に位置し、
前記第
2ガイドプーリー群は、前記固定支柱フレームと前記可動支柱フレームのうちの他方に位置
し、
前記第2ガイドプーリー群は、前記第2シュートの異なる内壁に当接する、ことを特徴とする
請求項
6に記載の立設架台。
【請求項9】
前記第2ガイド部品は、前記可動支柱フレームの異なる側壁に当接する少なくとも1つの第3ガイドプーリー群をさらに含み、
前記第3ガイドプーリー群は、前記可動支柱フレームの上部に設けられ、
前記第2ガイドプーリー群は、前記可動支柱フレームの下部に設けられ、
前記第2ガイドプーリー群と前記第3ガイドプーリー群とは、それぞれ、前記可動支柱フレームの異なる側壁に位置し、
異なる前記側壁の間には、角度が形成されている、ことを特徴とする、
請求項8に記載の立設架台。
【請求項10】
前記第
2ガイドプーリー群は、ガイド座
、少なくとも1対の第3ガイドプーリー
及び少なくとも1対の第4ガイドプーリーを含み、
前記ガイド座は
、前記可動支柱フレームに接続され、
前記第3ガイドプーリーは、回転可能に前記ガイド座に設けられ、
少なくとも1つの前記第3ガイドプーリーのプーリー面は、前記第2シュートの内壁に当接
し、
前記第4ガイドプーリーは、回転可能に前記ガイド座に設けられ、
少なくとも1つの前記第4ガイドプーリーのプーリー面は、前記第2シュートの内壁に当接し、
前記第3ガイドプーリーのプーリー面と前記第4ガイドプーリーのプーリー面は、それぞれ前記第2シュートの異なる内壁に当接し、
前記第3ガイドプーリーの軸と前記第4ガイドプーリーの軸の間には、角度が形成され、
前記第3ガイドプーリーの軸と前記第4ガイドプーリーの軸は、いずれも前記第2シュートの延伸方向と角度を形成する、ことを特徴とする
請求項
9に記載の立設架台。
【請求項11】
前記第2シュートは、その延伸方向に沿って延伸する第3収容部を含み、
前記第3収容部は、対向する2つの第1シュート側壁と、対向する2つの第2シュート側壁とを有し、
前記第
2ガイドプーリー群は、前記第3収容部内に位置し、
各前記第3ガイドプーリーは、2つの前記第1シュート側壁の間に位置し、
各前記第4ガイドプーリーのプーリー面は、それぞれ2つの前記第2シュート側壁に当接
し、
前記固定支柱フレームは、第1固定柱と第2固定柱を含み、
前記第1固定柱と前記第2固定柱は、いずれも前記シャーシに接続され、いずれも前記第2シュートを有し、
前記可動支柱フレームは、第1可動柱と第2可動柱を含み、
前記第1固定柱及び/又は前記第2固定柱には、前記第3ガイドプーリー群が形成され、
前記第2シュートは、その延伸方向に沿って延伸する第4収容部をさらに含み、
前記第4収容部は、幅が前記第3収容部の幅より小さく、前記第3収容部と連通し、
前記第1可動柱と前記第2可動柱は、いずれも本体を含み、
前記本体は、前記第4収容部内に位置し、一部が前記第3収容部内に延伸して前記ガイド座に接続される、ことを特徴とする
請求項
10に記載の立設架台。
【請求項12】
前記第3ガイドプーリー群は、少なくとも1つの第5ガイドプーリー
及び少なくとも1つの第6ガイドプーリーを含み、
各前記第5ガイドプーリーは、回転可能に前記固定支柱フレームに設けられ、
一部の前記第5ガイドプーリーは、前記第4収容部内に延伸し、
少なくとも1つの前記第5ガイドプーリーのプーリー面は、前記本体の側壁に当接
し、
各前記第6ガイドプーリーは、回転可能に前記固定支柱フレームに設けられ、
一部の前記第6ガイドプーリーは、前記第4収容部内に延伸し、
少なくとも1つの前記第6ガイドプーリーのプーリー面は、前記本体の側壁に当接する、ことを特徴とする
請求項
11に記載の立設架台。
【請求項13】
前記本体は、鉛直方向に沿って延伸するガイド溝を含み、
前記第6ガイドプーリーは、前記ガイド溝内に位置し、
前記第6ガイドプーリーは、前記ガイド溝の対向する内側壁に当接し、及び/又は、前記第5ガイドプーリーは、前記ガイド溝の底壁に当接する、ことを特徴とする
請求項
12に記載の立設架台。
【請求項14】
減振面が前記第2ガイドプーリー群と対向するように前記固定支柱フレーム又は前記シャーシに固定して接続された第2ダンパーをさらに含み、
前記ガイド座には、当接部が形成され、
前記第2ダンパーは、前記第3収容部内に位置し、
前記当接部は、前記第2ダンパーに当接する、ことを特徴とする
請求項
11に記載の立設架台。
【請求項15】
固定支柱フレームと、移動可能に前記固定支柱フレームに設けられた可動支柱フレームとを含む立設架台と、
移動可能に前記可動支柱フレームに設けられた搬送装置と、
牽引部品と、前記牽引部品と接続される収納解放部品と、を含み、前記牽引部品が前記搬送装置と接続される2組から構成され、前記収納解放部品が前記固定支柱フレームに設けられ、前記牽引部品を介して、前記可動支柱フレームに対して運動するように前記搬送装置を駆動
する動作、及び、前記固定支柱フレームに対して運動するように前記可動支柱フレームを駆動する
動作のうちの少なくともいずれか一方を実行する駆動部品と、を含
み、
2組の前記牽引部品は、それぞれ前記搬送装置の両側に位置し、
前記収納解放部品は、2組の前記牽引部品を駆動することにより、前記搬送装置を同期に動かして昇降させる、ことを特徴とする
搬送ロボット。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0034
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0034】
具体的に、使用中に、パレットフォーク取付部品50と可動支柱フレーム20は、初期位置に位置し、すなわち、所定のストロークの最下位置に位置する。モータを起動するとき、ボビン81が牽引ロープ71の収納を開始し、牽引ロープ71の一端に結び付けられたパレットフォーク取付部品50が徐々に上昇する。そして、パレットフォーク取付部品50が所定の昇降ストロークの最高位置に上昇する場合、サブダンパー60は、パレットフォーク取付部品50に当接する。このときに、パレットフォーク取付部品50が上昇を停止する。モータが動作し続け、ボビン81がロープを巻き取り続けると、パレットフォーク取付部品50は、固定支柱フレーム10に対して上昇するように可動支柱フレーム20を押圧し、ガイドブロックがガイドレール32から分離する直前に、可動支柱フレーム20は、最高点に上昇する。一方、モータが逆転するときに、ボビン81は、牽引ロープを解放し、可動支柱フレーム20は、固定支柱フレーム10の軸方向に沿って徐々に下降し、可動支柱フレーム20は、メインダンパー40に当接すると、その下降を停止する。そして、ボビン81は、牽引ロープ71を解放し続けると、パレットフォーク取付部品50は、下降を開始し、リミットスイッチに触れると、最下点に下降する。このときに、モータを回転停止するように制御する。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0193
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0193】
図31~
図43に示すように、他の実施例では、支柱部品200の上部には、少なくとも1つの位置規制部材250が形成される。コネクタ310には、少なくとも1つの切り欠き311が形成される。切り欠き311は、位置規制部材250とそれぞれ対応して設けられる。搬送装置300が支柱部品200の第2端に移動する場合、
位置規制部材250は、切り欠き311に収容され、切り欠き311
の内壁は、位置規制部材250に当接する。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0345
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0345】
図72~
図84に示すように、他の実施例では、支柱部品200の上部には、少なくとも1つの位置規制部材230が形成され、コネクタ310には、少なくとも1つの切り欠き311が形成され、切り欠き311は位置規制部材230とそれぞれ対応して設けられる。搬送装置300が支柱部品200の第2端に移動する場合、
位置規制部材230は、切り欠き311に収容され、切り欠き311
の内壁は、位置規制部材230に当接する。
【手続補正5】
【補正対象書類名】図面
【補正方法】変更
【補正の内容】
【国際調査報告】