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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-04-13
(54)【発明の名称】ハンディ掃除機
(51)【国際特許分類】
   A47L 9/10 20060101AFI20230406BHJP
   A47L 9/28 20060101ALI20230406BHJP
【FI】
A47L9/10 A
A47L9/28 U
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022566263
(86)(22)【出願日】2020-09-22
(85)【翻訳文提出日】2022-10-28
(86)【国際出願番号】 CN2020116769
(87)【国際公開番号】W WO2021223355
(87)【国際公開日】2021-11-11
(31)【優先権主張番号】202010378202.5
(32)【優先日】2020-05-07
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202020733227.8
(32)【優先日】2020-05-07
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202020733276.1
(32)【優先日】2020-05-07
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202020734026.X
(32)【優先日】2020-05-07
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202020733325.1
(32)【優先日】2020-05-07
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202020734027.4
(32)【優先日】2020-05-07
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202020733228.2
(32)【優先日】2020-05-07
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】520441349
【氏名又は名称】追▲べき▼創新科技(蘇州)有限公司
【氏名又は名称原語表記】Dreame Innovation Technology (Suzhou) Co., Ltd.
【住所又は居所原語表記】Bldg. E3, Shangjinwan Headquarters Economic Park, 2288 Wuzhong Ave., Yuexi St., Wuzhong Dist., Suzhou City, Jiangsu Province, China
(74)【代理人】
【識別番号】110002262
【氏名又は名称】TRY国際弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】蒋 策
(72)【発明者】
【氏名】石 琳
(72)【発明者】
【氏名】高 ▲ぢぁお▼
【テーマコード(参考)】
3B057
3B062
【Fターム(参考)】
3B057DE01
3B062AD00
(57)【要約】
排風端が設ける吸引ユニット(10)と、吸引ユニット(10)の一端に分離可能に接続されるとともに吸引ユニット(10)と同軸に設けられる含塵空気分離ユニット(20)と、吸引ユニット(10)の他端に接続されるとともに吸引ユニット(10)と同軸に設けられるハンドル(30)であって、ハンドル(30)の内部は中空チャンバが形成されるように中空であるハンドル(30)と、ハンドル(30)の中空チャンバに取り外し可能に設けられる給電ユニット(50)と、ハンドル(30)の軸方向に沿って吸引ユニット(10)の外側に分離可能に設けられる排風フィルターユニット(40)と、を含み、排風フィルターユニット(40)は排風端に設けられるとともに吸引ユニット(10)に同軸に設けられるハンディ掃除機が提供される。上記の態様によれば、本発明のハンディ掃除機は、ゴミ捨て操作の手順を簡素化し、ユーザの使用体験を向上させ、排風端の濾過効果を向上させ、ユーザの使用に対する給電ユニット(50)の駆動時間の影響を低減し、ユーザが使用時の握り感を向上させることができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ハンディ掃除機であって、
排風端が設けられる吸引ユニットと、
前記吸引ユニットの一端に分離可能に接続されるとともに前記吸引ユニットと同軸に設けられる含塵空気分離ユニットと、
前記吸引ユニットの他端に接続されるとともに前記吸引ユニットと同軸に設けられるハンドルであって、前記ハンドルの内部は中空チャンバが形成されるように中空であるハンドルと、
前記ハンドルの前記中空チャンバに取り外し可能に設けられる給電ユニットと、
前記ハンドルの軸方向に沿って前記吸引ユニットの外側に分離可能に設けられる排風フィルターユニットと、
を含み、
前記排風フィルターユニットは、前記排風端に設けられるとともに前記吸引ユニットと同軸に設けられることを特徴とする、ハンディ掃除機。
【請求項2】
前記吸引ユニットは、内部が中空であるハウジングを含み、
前記ハウジングは、その軸方向において隣り合って設けられる第1円柱部と第2円柱部が形成され、
前記第2円柱部の外径は、前記第1円柱部の外径よりも小さく、前記ハンドルの外径は、前記第2円柱部の外径よりも小さいことにより、前記排風フィルターユニットは、前記ハンドル側から前記ハンドルの軸方向に沿って前記第2円柱部に外嵌することができ、前記第2円柱部には、前記排風端が設けられ、
前記第1円柱部と前記第2円柱部との接続箇所には、第1軸肩が形成され、前記第2円柱部と前記ハンドルとの接続箇所には、第2軸肩が形成され、
前記第2円柱部の周壁面には、径方向に排風可能な前記排風端が形成されるように内外貫通する複数の第1排風孔が設けられることを特徴とする、請求項1に記載のハンディ掃除機。
【請求項3】
前記排風フィルターユニットは、前記第2円柱部に外嵌される排風へパフィルタと、排風へパフィルタの外周を覆うへパフィルタ保護ケースとを含み、
前記へパフィルタ保護ケースと前記ハウジングは、排風へパフィルタを収容するための周方向環状空間が形成されるように取り外し可能に接続され、
前記へパフィルタ保護ケースには、第1排風孔に対応する第2排風孔がさらに設けられ、前記第1排風孔及び前記第2排風孔は、それぞれ前記排風へパフィルタの内外両側に位置することを特徴とする、請求項2に記載のハンディ掃除機。
【請求項4】
前記給電ユニットは、前記ハンドルの軸方向に沿って前記ハンドル内に取り外し可能に設けられ、前記ハンドルは、内部が中空であるハンドル本体を含み、前記ハンドル本体には接続口が設けられ、前記接続口は、前記給電ユニットをハンドル本体に入れるか又は前記ハンドル本体から取り出すことができるように配置されることを特徴とする、請求項1に記載のハンディ掃除機。
【請求項5】
前記給電ユニットは、取り付けられた後に前記ハンドル本体の中空チャンバ内に位置する電池パックと、前記電池パックに接続されるとともに前記ハンドル本体に取り外し可能に接続される端蓋と、前記電池パックに設けられる充電電極とを含み、
前記端蓋は、前記接続口に位置するとともに前記ハンドル本体と共に完全な柱状体を形成することを特徴とする、請求項4に記載のハンディ掃除機。
【請求項6】
前記端蓋には、第1接続構造が設けられ、前記ハンドル本体には、第2接続構造が設けられ、前記端蓋は、前記第1接続構造と前記第2接続構造との間の配置により前記ハンドル本体に取り外し可能に接続されることを特徴とする、請求項5に記載のハンディ掃除機。
【請求項7】
前記含塵空気分離ユニットは、吸引ユニットに連通するダストカップと、前記ダストカップに枢動可能に接続されるとともに前記ダストカップを開閉するためのダストカップ蓋とを含み、
前記含塵空気分離ユニットと前記吸引ユニットとの間には、スライダー・スライド溝構造が設けられ、前記スライダー・スライド溝構造は、前記ダストカップがその自体の軸方向において前記吸引ユニットに摺動可能に接続することができ、これによって前記ダストカップ蓋と前記ダストカップとの間及び前記ダストカップと前記吸引ユニットとの間が同時にロック解除されるように配置されることを特徴とする、請求項1に記載のハンディ掃除機。
【請求項8】
前記ハンドルは、その軸方向に垂直な平面における断面形状が円弧トラック形状であり、
前記円弧トラック形状は、取り囲んで閉鎖ループを形成できる1対の円弧縁及び1対の直線縁を含み、前記1対の円弧縁は、前記1対の直線縁の対向する両側に対称的に設けられ、
前記円弧縁の半径をr、前記直線縁の長さをlとすると、rとLはr>lを満たすことを特徴とする、請求項1に記載のハンディ掃除機。
【請求項9】
前記ハンドルの側壁には、ボタン及び貫通孔がさらに設けられ、
前記円弧トラック形状は、長軸と短軸とを有し、前記長軸は、前記ハンドルの長軸領域を構成し、前記短軸は、前記ハンドルの短軸領域を構成し、前記ボタンは、前記長軸領域の一方側に設けられ、前記貫通孔は、前記長軸領域の他方側に設けられることを特徴とする、請求項8に記載のハンディ掃除機。
【請求項10】
前記吸引ユニットと、前記含塵空気分離ユニットとの軸方向における長さの和は、前記ハンディ掃除機の胴体の長さであり、前記胴体の長さと前記ハンドルの長さとの比の範囲は、1.4~1.6であることを特徴とする、請求項1に記載のハンディ掃除機。
【請求項11】
ハンディ掃除機であって、
ダストカップとダストカップ蓋とを含み、前記ダストカップ蓋がダストカップを開閉するように前記ダストカップに枢動可能に接続される含塵空気分離ユニットと、
前記含塵空気分離ユニットに分離可能に接続されるとともに前記ダストカップに連通する吸引ユニットと、
ハンドルであって、含塵空気分離ユニット、前記吸引ユニット及び前記ハンドルは、水平方向に沿って前後に設けられるとともに同一軸線上に位置するハンドルと、
を含み、
前記ハンディ掃除機には、スライダー・スライド溝構造がさらに設けられ、前記スライダー・スライド溝構造は、前記ダストカップがそれ自体の軸方向において前記吸引ユニットに摺動可能に接続することができることにより、前記ダストカップ蓋と前記ダストカップとの間及び前記ダストカップと前記吸引ユニットとの間が同時にロック解除されるように配置されることを特徴とする、ハンディ掃除機。
【請求項12】
前記ダストカップは、内部が中空であり、その端部が開放して第1端口及び第2端口を形成し、前記ダストカップ蓋は、前記第1端口を開閉するように前記第1端口に枢動可能に接続され、
前記吸引ユニットは、内部が中空であるハウジングを含み、前記ハウジングは、前記第2端口に分離可能に設けられることを特徴とする、請求項11に記載のハンディ掃除機。
【請求項13】
前記スライダー・スライド溝構造は、前記ダストカップをそれ自体の軸方向に沿って摺動させることができる摺動構造と、前記ダストカップ蓋と前記ハウジングとを接続する係止フック構造とを含むことを特徴とする、請求項12に記載のハンディ掃除機。
【請求項14】
前記摺動構造は、前記ダストカップの外周壁に成形されるとともにその軸方向に沿って延在する隆起部と、前記ハウジングに成形されるとともに前記隆起部内まで延在するガイドバーと、前記ガイドバーに摺動可能に設けられるスライダーとを含み、
前記ガイドバーには、前記ダストカップの軸方向に沿って延在するとともに前記スライダーに係合されるスライド溝が形成されることを特徴とする、請求項13に記載のハンディ掃除機。
【請求項15】
ハンディ掃除機であって、
軸方向に沿って順に設けられる含塵空気分離ユニットと、吸引ユニットと、ハンドルとを含み、
前記ハンドルは、軸線に沿って縦に配置され、前記吸引ユニットには、前向きに延在し、前記含塵空気分離ユニットの外輪郭に接するガイドバーが設けられ、前記含塵空気分離ユニットには、前記ガイドバーに外嵌されるとともに含塵空気分離ユニットを前記ガイドバーに沿って前後で縦方向に移動させる隆起部が設けられ、前記隆起部は、前記ガイドバーにおける軸線方向に沿う少なくとも一部を覆うことを特徴とする、ハンディ掃除機。
【請求項16】
ハンディ掃除機であって、
負圧を形成して含塵空気を吸い込むための吸引ユニットと、
前記吸引ユニットの一端に接続され、前記吸引ユニットと同軸に設けられる含塵空気分離ユニットと、
前記吸引ユニットの他端に接続されるとともに前記吸引ユニットに同軸に設けられるハンドルであって、前記ハンドルの内部は中空チャンバが形成されるように中空であるハンドルと、
前記ハンドルの前記中空チャンバに取り外し可能に設けられる給電ユニットと、
を含み、
前記給電ユニットが前記ハンドルに取り付けられた後、前記給電ユニットの後端は、前記ハンドルの外部に露出し、前記ハンドルと共に完全な柱状体を形成することを特徴とする、ハンディ掃除機。
【請求項17】
前記給電ユニットは、前記ハンドルの軸方向に沿って前記ハンドル内に取り外し可能に設けることができ、前記ハンドルは、内部が中空であるハンドル本体を含み、前記ハンドル本体には、接続口が設けられ、前記接続口は、前記給電ユニットをハンドル本体に入れるか又は前記ハンドル本体から取り出すことができるように配置されることを特徴とする、請求項16に記載のハンディ掃除機。
【請求項18】
前記給電ユニットは、取り付けられた後に前記ハンドル本体の中空チャンバ内に位置する電池パックと、前記電池パックに接続されるとともに前記ハンドル本体に取り外し可能に接続される端蓋と、前記電池パックに設けられる充電電極とを含み、
前記端蓋は、前記接続口に位置するとともに前記ハンドル本体と共に完全な柱状体を形成することを特徴とする、請求項17に記載のハンディ掃除機。
【請求項19】
前記ハンドル本体の側壁には、貫通孔が設けられ、前記貫通孔は、ハンドル本体内に位置する充電電極が露出するように構成されることを特徴とする、請求項18に記載のハンディ掃除機。
【請求項20】
ハンディ掃除機であって、
軸線に沿って順に設けられる含塵空気分離ユニットと、吸引ユニットと、ハンドルとを含み、
前記ハンドルは中空であるとともに軸線に沿って着脱可能な給電ユニットが設けられ、前記給電ユニットには、プラグイン充電用の充電電極が設けられ、前記ハンドルには、ボタン及びボタンに対向する側に設けられるとともに前記ハンドルを内外貫通する貫通孔が設けられ、前記給電ユニットは、前記ハンドル内に取り付けられて前記ボタンに電気的に接続され、前記充電電極は、前記貫通孔から外側に露出することを特徴とする、ハンディ掃除機。
【請求項21】
ハンディ掃除機であって、
負圧を形成して含塵空気を吸い込むための吸引ユニットと、
前記吸引ユニットに接続されるとともに前記吸引ユニットに同軸に設けられるハンドルと、
前記ハンドルの軸方向に沿って前記吸引ユニットの外側に分離可能に設けられる排風フィルターユニットと、
を含み、
前記吸引ユニットには、排風端が設けられ、前記排風フィルターユニットは、前記排風端に設けられるとともに前記吸引ユニットに同軸に設けられ、前記排風フィルターユニットは、前記排風端から排出される気流を濾過するように構成されることを特徴とする、ハンディ掃除機。
【請求項22】
前記吸引ユニットは、内部が中空であるハウジングを含み、前記ハウジングは、その軸方向において隣り合って設けられる第1円柱部及び第2円柱部が形成され、第2円柱部の外径は第1円柱部の外径よりも小さく、前記ハンドルの外径は前記第2円柱部の外径よりも小さいことにより、前記排風フィルターユニットは、前記ハンドル側から前記ハンドルの軸方向に沿って前記第2円柱部に外嵌することができ、前記第2円柱部には、前記排風端が設けられることを特徴とする、請求項21に記載のハンディ掃除機。
【請求項23】
前記第1円柱部と前記第2円柱部との接続箇所には、第1軸肩が形成され、前記第2円柱部と前記ハンドルとの接続箇所には、第2軸肩が形成され、前記第2円柱部の周壁面には、径方向に排風可能な前記排風端が形成されるように内外貫通する複数の第1排風孔が設けられ、前記排風フィルターユニットは、前記第2円柱部に外嵌される排風へパフィルタと、排風へパフィルタの外周を覆うへパフィルタ保護ケースとを含み、前記へパフィルタ保護ケースと前記ハウジングとは、排風へパフィルタを収容するための周方向環状空間が形成されるように取り外し可能に接続されることを特徴とする、請求項22に記載のハンディ掃除機。
【請求項24】
ハンディ掃除機であって、
軸線に沿って順に設けられる含塵空気分離ユニットと、吸引ユニットと、ハンドルとを含み、
前記吸引ユニットにおける前記ハンドルに近い側には、取り外し可能な排風フィルターユニットが設けられ、前記排風フィルターユニットは、その軸線方向に沿って前記ハンドルを通過して前記吸引ユニットに外嵌されることを特徴とする、ハンディ掃除機。
【請求項25】
前記吸引ユニットは、その軸方向において隣り合って設けられる第1円柱部及び第2円柱部が形成され、第2円柱部の外径は第1円柱部の外径よりも小さく、前記ハンドルの外径は第2円柱部の外径よりも小さいことにより、前記第1円柱部、前記第2円柱部及び前記ハンドルの外輪郭は、階段状の段差を構成し、前記排風フィルターユニットは、前記第2円柱部に外嵌され、前記排風フィルターユニットの外径は、前記第1円柱部の外径に等しく、前記排風フィルターユニットの軸方向の後端は前記第2円柱部の後端と揃っていることを特徴とする、請求項24に記載のハンディ掃除機。
【請求項26】
ハンディ掃除機であって、
負圧を形成して含塵空気を吸い込むための吸引ユニットと、
前記吸引ユニットの一端に設けられる含塵空気分離ユニットと、
前記吸引ユニットの前記含塵空気分離ユニットから遠い他端に設けられるハンドルと、
を含み、
前記ハンドルは、その軸方向に垂直な平面における断面形状が円弧トラック形状であることを特徴とする、ハンディ掃除機。
【請求項27】
前記円弧トラック形状は、取り囲んで閉鎖ループを形成できる1対の円弧縁及び1対の直線縁を含み、前記1対の円弧縁は、前記1対の直線縁の対向する両側に対称的に設けられ、前記円弧縁の半径をrとし、前記直線縁の長さをlとすると、rとLはr>lを満たし、前記吸引ユニットと前記含塵空気分離ユニットとの軸方向における長さの和は前記ハンディ掃除機の胴体の長さであり、前記胴体の長さと前記ハンドルの長さとの比の範囲は1.4~1.6であることを特徴とする、請求項26に記載のハンディ掃除機。
【請求項28】
前記ハンドルの側壁には、ボタン及び貫通孔がさらに設けられ、
前記円弧トラック形状は、長軸と短軸とを有し、前記長軸は前記ハンドルの長軸領域を構成し、前記短軸は前記ハンドルの短軸領域を構成し、前記ボタンは、前記長軸領域の一方側に設けられ、前記貫通孔は、前記長軸領域の他方側に設けられることを特徴とする、請求項26に記載のハンディ掃除機。
【請求項29】
ハンディ掃除機であって、
軸方向に沿って順に設けられる含塵空気分離ユニットと、吸引ユニットと、ハンドルとを含み、
前記ハンドルは、軸線に沿って縦に配置され、前記ハンドルの外径は前記吸引ユニットの外径よりも小さく、前記ハンドルが使用中に握られるときに、その縦向方における幅は横方向における幅よりも長いことを特徴とする、ハンディ掃除機。
【請求項30】
前記ハンドルは、中空チャンバが形成されるよう内部が中空であり、給電ユニットは、前記ハンドルの前記中空チャンバに取り外し可能に設けられ、前記胴体の長さと前記ハンドルの長さとの比の範囲は1.4~1.6であり、前記給電ユニットが前記ハンドルに取り付けられた後に、前記給電ユニットは、前記ハンドルと共に完全な柱状体を形成することができることを特徴とする、請求項29に記載のハンディ掃除機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、掃除装置の技術分野に関し、特にハンディ掃除機に関する。
【背景技術】
【0002】
ハンディ掃除機は、通常それ自体が電池を備えて動力を提供し、小型で持ち運びや使用に非常に便利であり、一般的な家庭用掃除機とポータブル掃除機の間にある家庭用掃除製品である。ますます多くの中国の家庭でハンディ掃除機を使用し始めた。従来のハンディ掃除機に存在する欠陥は、以下の通りである。1)排風へパフィルタが設けられないため、排風端から排出される気体を効果的に濾過することができない。2)ダストカップの着脱が比較的煩雑であるため、エラーが発生しやすく、ダストカップと送風機が内蔵された吸引ユニットとを分離するのに多くの労力を費やす必要がある。ゴミ捨ての際に、ユーザは片手でダストカップを握りながら、もう一方の手でダストカップの蓋を開く必要があるため、両手に大量のほこりが付着されやすく、使用に非常に不便である。3)電池が取り付けられた後に吸引ユニットの内部から取り出すことができないため、電池の電力がなくなると、ハンディ掃除機は掃除を続けることができなくなり、作業を続けるためには、電池が完全に充電されるまで待たなければならないことから、ユーザの使用が制限される。4)ハンディ掃除機のハンドルには、握り感が悪いという問題もある。
【0003】
そのため、ハンディ掃除機を研究する必要がある。
【発明の概要】
【0004】
上記の技術に存在する不足に対して、本発明によれば、ゴミ捨て操作の手順を簡素化し、ユーザの使用体験を向上させ、排風端の濾過効果を向上させ、ユーザの使用に対する給電ユニットの駆動時間の影響を低減し、ユーザが使用時の握り感を向上させることができるハンディ掃除機が提供される。
【0005】
上記の問題を解決するために、本発明は以下の技術的手段を採用する。
ハンディ掃除機であって、排風端が設けられる吸引ユニットと、前記吸引ユニットの一端に分離可能に接続されるとともに前記吸引ユニットと同軸に設けられる含塵空気分離ユニットと、前記吸引ユニットの他端に接続されるとともに前記吸引ユニットと同軸に設けられるハンドルであって、前記ハンドルの内部は中空チャンバが形成されるように中空であるハンドルと、前記ハンドルの前記中空チャンバに取り外し可能に設けられる給電ユニットと、前記ハンドルの軸方向に沿って前記吸引ユニットの外側に分離可能に設けられる排風フィルターユニットと、を含み、前記排風フィルターユニットは、前記排風端に設けられるとともに前記吸引ユニットと同軸に設けられる、ハンディ掃除機。
【0006】
好ましくは、前記吸引ユニットは、内部が中空であるハウジングを含み、前記ハウジングは、その軸方向において隣り合って設けられる第1円柱部と第2円柱部が形成され、前記第2円柱部の外径は、前記第1円柱部の外径よりも小さく、前記ハンドルの外径は、前記第2円柱部の外径よりも小さいことにより、前記排風フィルターユニットは、前記ハンドル側から前記ハンドルの軸方向に沿って前記第2円柱部に外嵌することができ、前記第2円柱部には、前記排風端が設けられ、前記第1円柱部と前記第2円柱部との接続箇所には、第1軸肩が形成され、前記第2円柱部と前記ハンドルとの接続箇所には、第2軸肩が形成され、前記第2円柱部の周壁面には、径方向に排風可能な前記排風端が形成されるように内外貫通する複数の第1排風孔が設けられる。
【0007】
好ましくは、前記排風フィルターユニットは、前記第2円柱部に外嵌される排風へパフィルタと、排風へパフィルタの外周を覆うへパフィルタ保護ケースとを含み、前記へパフィルタ保護ケースと前記ハウジングは、排風へパフィルタを収容するための周方向環状空間が形成されるように取り外し可能に接続され、前記へパフィルタ保護ケースには、第1排風孔に対応する第2排風孔がさらに設けられ、前記第1排風孔及び前記第2排風孔は、それぞれ前記排風へパフィルタの内外両側に位置する。
【0008】
好ましくは、前記給電ユニットは、前記ハンドルの軸方向に沿って前記ハンドル内に取り外し可能に設けられ、前記ハンドルは、内部が中空であるハンドル本体を含み、前記ハンドル本体には接続口が設けられ、前記接続口は、前記給電ユニットをハンドル本体に入れるか又は前記ハンドル本体から取り出すことができるように配置される。
【0009】
好ましくは、前記給電ユニットは、取り付けられた後に前記ハンドル本体の中空チャンバ内に位置する電池パックと、前記電池パックに接続されるとともに前記ハンドル本体に取り外し可能に接続される端蓋と、前記電池パックに設けられる充電電極とを含み、前記端蓋は、前記接続口に位置するとともに前記ハンドル本体と共に完全な柱状体を形成する。
【0010】
好ましくは、前記端蓋には、第1接続構造が設けられ、前記ハンドル本体には、第2接続構造が設けられ、前記端蓋は、前記第1接続構造と前記第2接続構造との間の配置により前記ハンドル本体に取り外し可能に接続される。
【0011】
好ましくは、前記含塵空気分離ユニットは、吸引ユニットに連通するダストカップと、前記ダストカップに枢動可能に接続されるとともに前記ダストカップを開閉するためのダストカップ蓋とを含み、前記含塵空気分離ユニットと前記吸引ユニットとの間には、スライダー・スライド溝構造が設けられ、前記スライダー・スライド溝構造は、前記ダストカップがその自体の軸方向において前記吸引ユニットに摺動可能に接続することができ、これによって前記ダストカップ蓋と前記ダストカップとの間及び前記ダストカップと前記吸引ユニットとの間が同時にロック解除されるように配置される。
【0012】
好ましくは、前記ハンドルは、その軸方向に垂直な平面における断面形状が円弧トラック形状であり、前記円弧トラック形状は、取り囲んで閉鎖ループを形成できる1対の円弧縁及び1対の直線縁を含み、前記1対の円弧縁は、前記1対の直線縁の対向する両側に対称的に設けられ、前記円弧縁の半径をr、前記直線縁の長さをlとすると、rとLはr>lを満たす。
【0013】
好ましくは、前記ハンドルの側壁には、ボタン及び貫通孔がさらに設けられ、前記円弧トラック形状は、長軸と短軸とを有し、前記長軸は、前記ハンドルの長軸領域を構成し、前記短軸は、前記ハンドルの短軸領域を構成し、前記ボタンは、前記長軸領域の一方側に設けられ、前記貫通孔は、前記長軸領域の他方側に設けられる。
【0014】
好ましくは、前記吸引ユニットと、前記含塵空気分離ユニットとの軸方向における長さの和は、前記ハンディ掃除機の胴体の長さであり、前記胴体の長さと前記ハンドルの長さとの比の範囲は、1.4~1.6である。
【0015】
従来技術に比べ、本発明は、以下の有益な効果を有する。
本発明で提供されるハンディ掃除機は、その排風フィルターユニットがハンドルの軸方向に沿って吸引ユニットの外側に分離可能に設けられることにより、排風端の濾過効果が向上し、排風フィルターユニットは着脱が便利であるという利点を有する。さらに、スライダー・スライド溝構造により、ダストカップはそれ自体の軸方向において吸引ユニットに摺動可能に接続することができ、これによって、ダストカップ蓋とダストカップの間及びダストカップと吸引ユニットの間は同時にロック解除することができ、ゴミ捨ての際に、ユーザはスライダーを操作して含塵空気分離ユニットを吸引ユニットから離れるように移動させるだけで、ダストカップ蓋は枢動してダストカップを開くことができる。これによって、ゴミ捨ての操作手順が簡素化され、ユーザ体験が向上する。さらに、給電ユニットとハンドルとを取り外し可能に接続することにより、ユーザの使用に対する給電ユニットの駆動時間の影響が低減され、使用に便利であるという利点を有する。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】本発明のハンディ掃除機の構造模式図である。
図2図1におけるハンディ掃除機の構造分解模式図である。
図3図1におけるハンディ掃除機のある方向における断面構造模式図である。
図4図3における丸Aの局所拡大構造模式図である。
図5図4における第1係止フックとストッパーとの組立の模式図である。
図6】本発明の排風フィルターユニットと吸引ユニットとの組立の模式図である。
図7図6における丸Bの局所拡大構造模式図である。
図8図6におけるへパフィルタ保護ケースの構造模式図である。
図9】本発明のハンドルの構造分解模式図である。
図10】本発明の給電ユニットの分解模式図である。
図11】本発明のハンドル本体の断面構造模式図である。
図12】本発明の端蓋の構造分解模式図である。
図13】本発明の端蓋の断面構造模式図である。
図14】本発明のハンディ掃除機のハンドル端部の方向における構造模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、当業者が明細書の説明を参照して本発明を実施できるために、図面を参照しながら本発明をさらに詳しく説明する。本発明の実施例において「第1」、「第2」などの用語は、目的を説明するものに過ぎず、相対的な重要性を示すか又は示唆し、或いは示される技術的特徴の数を暗黙的に示すものとして理解されるべきではない。そのため、「第1」、「第2」で限定される特徴は、少なくとも1つのこの特徴を明示的又は暗示的に含むことができる。
【0018】
本明細書において、別段の指定及び限定がない限り、「配置」、「接続」という用語は、より広く理解されるべきである。例えば、「接続」は、固定接続、取り外し可能な接続、一体的接続、機械的接続、電気的接続、直接接続、中間媒体を解する接続、又は2つの素子の内部の連通であってもよい。当業者は、具体的な状況に応じて本明細書における上記用語の具体的な意味を理解することができる。
【0019】
また、本明細書における「及び/又は」という用語は、3つの並列の形態を含む。「A及び/又はB」を例とすると、A形態、B形態、又はAとBを同時に満たす形態を含む。また、当業者が実施することができる限り、各実施例の間の技術的手段は互いに組み合わせることができる。技術的手段の組み合わせが互いに矛盾するか、又は実現できない場合、このような技術的手段の組み合わせは存在しないと見なされ、本出願の保護範囲内に含まれない。
【0020】
現在、ハンディ掃除機は、家庭や公共場所で一般的に使用されている掃除機である。その動作原理は、送風機により密閉のハウジング内で空気負圧を形成し、この圧力差の作用下で含塵空気を吸い込むことである。従来のハンディ掃除機に存在する欠陥は、以下の通りである。1)排風へパフィルタが設けられないため、排風端から排出される気体を効果的に濾過することができない。2)ダストカップの着脱が比較的煩雑であるため、エラーが発生しやすく、ダストカップと送風機が内蔵された吸引ユニットとを分離するのに多くの労力を費やす必要がある。ゴミ捨ての際に、ユーザは片手でダストカップを握りながら、もう一方の手でダストカップの蓋を開く必要があるため、両手に大量のほこりが付着されやすく、使用に非常に不便である。3)電池が取り付けられた後に吸引ユニットの内部から取り出すことができないため、電池の電力がなくなると、ハンディ掃除機は掃除を続けることができなくなり、作業を続けるためには、電池が完全に充電されるまで待たなければならないことから、ユーザの使用が制限される。4)ハンディ掃除機のハンドルには、握り感が悪いという問題もある。
【0021】
上記の問題を解決するために、本発明によれば、ハンディ掃除機が提供される。図1から図3を参照されたい、図1は、本発明に係るハンディ掃除機の構造模式図である。図2は、図1におけるハンディ掃除機の構造の分解模式図である。図3は、図1におけるハンディ掃除機のある方向における断面構造模式図である。本発明において、このハンディ掃除機は、同軸に設けられる吸引ユニット10と、含塵空気分離ユニット20と、ハンドル30と、排風フィルターユニット40とを含んでもよい。引き続き図1から図3図14と併せて参照されたい。図14は、本発明に係るハンディ掃除機のハンドルの端部から見た構造模式図である。本発明において、「同軸に設けられる」とは、吸引ユニット10は前後方向に沿って設けられる第1中心軸線を有し、含塵空気分離ユニット20は前後方向に沿って設けられる第2中心軸線を有し、ハンドル30は前後方向に沿って設けられる第3中心軸線を有し、第1中心軸線、第2中心軸線及び第3中心軸線は同一直線上に設けられることをいい、共通の軸を軸Zとし、即ち、含塵空気分離ユニット20、吸引ユニット10及びハンドル30は、水平方向に沿って前後に設けられるとともに同一軸線上に位置する。
【0022】
具体的には、吸引ユニット10の軸方向に沿って、含塵空気分離ユニット20及びハンドル30はそれぞれ吸引ユニット10の対向する両端に位置する。含塵空気分離ユニット20は、吸引ユニット10の一端に設けられ、吸引ユニット10の前端から前に延在する。ハンドル30は、吸引ユニット10の他端に設けられ、吸引ユニット10の後端から後に延在する。吸引ユニットは、負圧を形成して含塵空気を吸引するために使用される。吸引ユニット10は、送風機12を含む。ハンドル30は、排風フィルターユニット40が吸引ユニット10の排風端に設けられるように排風フィルターユニット40を貫通する。排風フィルターユニット40が含塵空気分離ユニット20及び吸引ユニット10に連通することにより、含塵空気は、吸引ユニット10の送風機12によって吸い込まれた後、含塵空気分離ユニット20及び吸引ユニット10を順に通過し、最終的に排風フィルターユニット40を通してほこりが濾過された後に排出される。
【0023】
さらに、送風機12の入風口には、入風へパフィルタ(HEPA)13がさらに設けられる。送風機12の排風経路の下流には、排風フィルターユニット40が設けられる。入風へパフィルタ13は、吸引ユニット10の内部に設けられる。排風フィルターユニット40は、吸引ユニット10の外側に設けられるとともに吸引ユニット10の排風端に位置する。入風へパフィルタ13は、主に含塵空気中の大きな異物(例えば、顆粒、紙屑又は毛髪など)を濾過し、異物を含塵空気分離ユニット20内に遮断するために使用される。排風フィルターユニット40は、送風機12によって排出された空気を効果的に二次浄化することができ、送風機12によって排出された空気中のほとんどの微細粒子を濾過することができ、これによって、掃除機を通った空気は浄化された後に排出されるため、二次汚染が減少する。
【0024】
一実施例において、含塵空気分離ユニット20は、ダストカップ21と、ダストカップ蓋22とを含んでもよい。ダストカップ蓋22は、ダストカップ21のカップ口に枢動可能に接続される。ダストカップ蓋22には、吸気管221が設けられる。吸気管221は、ハンディ掃除機のエア吸引端口を形成するために使用される。ダストカップ21の内部は中空であり、その端部は開放して前端に位置する第1端口211及び後端に位置する第2端口212を形成する。第1端口211は、ダストカップ21のカップ口である。ダストカップ蓋22は、第1端口211を開閉可能なように第1端口211に枢動可能に接続される。第2端口212は、連通するエア吸引回路が形成されるように吸引ユニット10と嵌合される。
【0025】
一実施例において、ダストカップ蓋22とダストカップ21の第1端口211との間、及びダストカップ21の第2端口212と吸引ユニット10との間には、含塵空気分離ユニット20の気密性を向上させるためにシールリングがさらに設けられてもよい。
【0026】
さらに、ユーザがほこりを捨てるときの便利さを考えると、図2及び図3に示すように、一実施例において、吸引ユニット10は、含塵空気分離ユニット20に分離可能に接続される。吸引ユニット10は、それ自体の軸方向において含塵空気分離ユニット20に摺動可能に接続されてもよい。吸引ユニット10は、内部が中空であるとともにダストカップ21の第2端口212に取り外し可能に接続されるハウジング11を含んでもよい。ハウジング11における第2端口212と接続される部位には、第2端口212の周方向に沿って分布する複数の突起119が形成される。突起119は、第2端口212と係合するためのものである。送風機12は、ハウジング11の中空チャンバ内に設けられる。ハウジング11と、ダストカップ21との間には、スライダー・スライド溝構造が設けられる。スライダー・スライド溝構造は、ダストカップ21がそれ自体の軸方向において吸引ユニット10に摺動可能に接続されることで、ダストカップ蓋22とダストカップ21及びダストカップ21と吸引ユニット10が同時にロック解除可能なように配置される。無論、このスライダー・スライド溝構造は、ダストカップ蓋22とダストカップ21及びダストカップ21とハウジング11の同時ロックを達成するためにも使用される。スライダー・スライド溝構造がロック状態にある場合、ダストカップ蓋22が開けられないため第1端口211が露出することがないとともに、ダストカップ21とハウジング11は分離することができない。この状態では、含塵空気分離ユニット20は、ゴミ捨て作業を実行することができない。スライダー・スライド溝構造がロック解除状態にある場合、ダストカップ蓋22は第1端口211が露出するように開けられるとともに、含塵空気分離ユニット10は、吸引ユニット20に対して摺動可能である。
【0027】
一実施例において、スライダー・スライド溝構造は、ダストカップ21がそれ自体の軸方向に沿って摺動することを可能にする摺動構造と、ダストカップ蓋22とハウジング11とを接続する係止フック構造とを含む。摺動構造は、ダストカップ21の外周壁に成形されるとともにその軸方向に沿って延在する隆起部213と、ハウジング11に成形されるとともに隆起部213の内部まで延在する円弧断面状のガイドバー111と、ガイドバー111に摺動可能に設けられるスライダー112とを含む。ガイドバー111には、ダストカップ21の軸方向に沿って延在するとともにスライダー112と係合されるスライド溝1111が形成される。スライダー112は、スライド溝1111内を摺動可能である。隆起部213は、それを貫通する収容チャンバが形成されるように、内部が中空であるとともに対向する両端部が開放している。隆起部213の前端は第1端口211と揃っている。隆起部213の収容チャンバと、ダストカップ21の中空チャンバとは互いに独立する。隆起部213には、スライダー112を収容するためのスライダー孔2131が形成される。スライダー孔2131は、スライダー112に前又は後への押付力を加えると、スライダー112は隆起部213を移動させ、ひいてはダストカップ21をハウジング11に対して摺動させることができるように配置される。具体的には、スライダー112は、ダストカップ21をスライダー112に伴ってその軸方向に沿って前後移動させることができ、これによって、ダストカップ21とハウジング11のロック解除又はロックが達成される。
【0028】
一実施例において、隆起部213には突出した押しボタン構造(図示せず)が設けられる。押しボタンを押してロックを解除すると、隆起部213とガイドバー111は相対摺動できるようになる。
【0029】
さらに、係止フック構造は、ガイドバー111の前端面に枢動可能に接続されるとともに隆起部213内に位置する第1係止フック113と、ダストカップ蓋22に固設されるとともに隆起部213の収容チャンバの内部まで延在して第1係止フック113と係止可能な第2係止フック222とを含む。ガイドバー111及び第2係止フック222は、それぞれ後端及び前端から前記収容チャンバの内部まで延在することができる。
【0030】
具体的には、図2と併せて図4及び図5を参照されたい。図4図3における丸Aの局所拡大構造模式図である。図5図4における第1係止フックとストッパー114との組み合わせの模式図である。第1係止フック113は、ピボットベース115を介してガイドバー111の前端面に枢動可能に接続される。ピボットベース115は、ガイドバー111の前端面に固設される。ピボットベース115と第1係止フック113との間のピボット軸には、第1係止フック113を復帰させることができるねじりばねがさらに外嵌される。第1係止フック113の係止部には、ロックを解除する際に第2係止フック222の脱離を容易にする第1ガイド面1131及びロックする際に第2係止フック222の係止を容易にする第2ガイド面1132が設けられる。第1ガイド面1131及び第2ガイド面1132のそれぞれと水平面との挟角は鋭角である。この挟角の範囲は22°~68°であり、例えば、25°、30°、35°、40°、45°、50°、55°、60°及び65°であってもよい。これによって、第1係止フック113と第2係止フック222はより良好に脱離又は係止することができる。第2係止フック222には、第3ガイド面2221及び第4ガイド面2222が設けられる。第3ガイド面2221は第1ガイド面1131に適合し、第4ガイド面2222は第2ガイド面1132に適合する。
【0031】
さらに、ガイドバー111の前端面には、ストッパー114がさらに固定される。ストッパー114は、第1係止フック113における係止部が成形された側面に当接する。ストッパー114は、第1係止フック113の係止位置を規制するために使用され、これによって、第1係止フック113と第2係止フック222がスムーズに係止することができる。
【0032】
以上、スライダー・スライド溝構造を十分に説明したので、当業者は、以下のロック解除又はロッカ過程を理解することができる。
【0033】
a、同時ロック解除過程:スライダー112に前への押付力を加えることにより、ダストカップ21はスライダー112に伴って前に移動する。この過程において、ダストカップ21とハウジング11とのロックが解除されるとともに、ダストカップ蓋22の一方側がダストカップ21に枢動可能に接続され、対向する他方側がハウジング11に係止されるため、ダストカップ蓋22は必ずダストカップ21と共に前に移動する。加える押付力がねじりばねの弾性ねじり回復力よりも大きい場合、第2係止フック222は、第1係止フック113を第2係止フック222から離れる側へ回転させることにより、ダストカップ21とダストカップ蓋22とのロック解除が達成され、即ち、ダストカップ21とダストカップ蓋22及びダストカップ21とハウジング11の同時ロック解除が達成される。
【0034】
b、同時ロック過程:ダストカップ蓋22が第1端口211に当接するようにダストカップ蓋22に後への押付力を加えることにより、ダストカップ蓋22の第2係止フック222は隆起部213内に延在した後に第1係止フック113に係止する。この過程において、ダストカップ21は、ハウジング11に係止する状態に復帰し、スライダー112もダストカップ21の駆動によって初期状態に復帰する。これによって、ダストカップ21とダストカップ蓋22及びダストカップ21とハウジング11の同時ロックが達成される。上記の全体の過程において、スライダー112とダストカップ21は常に係止状態を保持し、スライダー112が移動するときにダストカップ21を移動させ、同様に、ダストカップ21が移動するときにもスライダー112を移動させることができる。
【0035】
上記の実施形態によれば、ハンディ掃除機からゴミを捨てる際に、ユーザはスライダー112を操作することで含塵空気分離ユニット20を吸引ユニット10から離れるように移動させるだけで、ダストカップ蓋22は枢動してダストカップ21を開くことができる。これによって、ゴミ捨ての操作手順が簡素化され、ユーザ体験が向上する。
【0036】
さらに、しばらく使用された後、排風フィルターユニット40を吸引ユニット10から取り外して清掃する必要がある。取り外しを容易にするために、排風フィルターユニット40をハンドル30の軸方向に沿って吸引ユニット10の外側に分離可能に設け、排風フィルターユニット40とハンドル30をハンドル30の軸方向において隣り合うように配置する。吸引ユニット10には排風端が設けられる。排風フィルターユニット40は、排風端に設けられるとともに吸引ユニット10と同軸に設けられる。排風フィルターユニット40は、排風端から排出される気流を濾過するように構成される。図6は、本発明における排風フィルターユニットと吸引ユニットとの組立の模式図である。排風フィルターユニット40は、排風へパフィルタ41と、へパフィルタ保護ケース42とを含んでもよい。排風へパフィルタ41は、ハウジング11の外周壁に外嵌されるとともにハンドル30に近く設けられる。へパフィルタ保護ケース42は、排風へパフィルタ41の外周を覆うとともに吸引ユニット10のハウジング11に取り外し可能に接続されて排風へパフィルタ41を収容するための周方向環状空間を形成する。これによって、排風へパフィルタ41を交換する必要がある場合、へパフィルタ保護ケース42を吸引ユニット10から取り外すだけで排風へパフィルタ41を交換することができ、取り外しが便利であるという利点を有する。
【0037】
具体的には、吸引ユニット10のハウジング11は、その軸方向において隣り合って設けられる第1円柱部及び第2円柱部1171が形成される。第2円柱部1171の外径は第1円柱部の外径よりも小さく、ハンドル30の外径は第2円柱部1171の外径よりも小さいことにより、排風フィルターユニット40は、ハンドル30の側からハンドル30の軸方向に沿って第2円柱部1171に外嵌することができる。第2円柱部1171には、排風端が設けられる。理解できるように、第1円柱部と第2円柱部1171との接続箇所には、第1軸肩116が形成される。前記第2円柱部1171と前記ハンドル30との接続箇所には、第2軸肩1161が形成される。第2円柱部1171には、排風へパフィルタ41が外嵌される。軸肩116は、軸方向において排風へパフィルタ41の位置を規制するために使用される。第2円柱部1171の周壁面には、径方向に排風可能な排風端が形成されるように内外貫通する複数の第1排風孔117が設けられる。第1排風孔117は、吸引ユニット10の径方向に沿って設けられることにより、本発明のハンディ掃除機は径方向に排風することができる。第1排風孔117は、円形に配列される方式で第2円柱部1171の周壁面に分布することにより、均一に排風する目的が達成される。
【0038】
さらに、へパフィルタ保護ケース42は、ほぼ筒状であり、排風へパフィルタ41の外周に周設される円柱ケース421と、円柱ケース421の後端部に成形されるとともにその径方向に沿って延在する円環状凸状エッジ422とを含む。円柱ケース421と凸状エッジ422との接続箇所には、円弧面取り424が設けられる。凸状エッジ422は、排風へパフィルタ41の後端部を覆うために使用される。排風へパフィルタ41の前端部は軸肩116に当接する。これによって、排風へパフィルタ41が第2円柱部の外周に効果的に規制される。
【0039】
さらに、円柱ケース421には、複数の第2排風孔4211が設けられる。第1排風孔117及び第2排風孔4211は、それぞれ排風へパフィルタ41の内外両側に位置する。複数の第2排風孔4211と複数の排風孔117は互いに対応して設けることができ、これによって、排風速度に対する排風へパフィルタ41の影響が回避される。外形的には、円柱ケース421の外周面は第1円柱部の外周面と同一の円柱面に位置し、凸状エッジ422の内径は第2円柱部の外径と等しく、凸状エッジ422は第2円柱部1171の後端に揃っている。これによって、本発明のへパフィルタ保護ケース42とハウジング11は完全な柱状体を構成するため、外観が美しいという利点を有する。
【0040】
さらに、へパフィルタ保護ケース42と吸引ユニット10のハウジング11との間は、係合又はねじ山により接続されてもよい。へパフィルタ保護ケース42と吸引ユニット10のハウジング11とが係合により接続される場合、軸肩116には第1係合構造118が設けられ、へパフィルタ保護ケース42の前端の内壁には第1係合構造118に係合する第2係合構造423が設けられる。第2係合構造423と第1係合構造118との間の係合によりへパフィルタ保護ケース42とハウジング11との係合が実現される。
【0041】
図6と併せて図7及び図8を参照されたい。図7は、図6における丸Bの局所拡大構造模式図である。図8は、図6におけるへパフィルタ保護ケースの構造模式図である。へパフィルタ保護ケース42とハウジング11との間の係合方式は、回転係止又はバックルであってもよい。へパフィルタ保護ケース42とハウジング11が回転係止により接続される場合、第1係合構造118は「一」字状の第1リブ棒であり、第2係合構造423は第1リブ棒に適合する「L」字状の第2リブ棒である。へパフィルタ保護ケース42とハウジング11がバックルにより接続される場合、第1係合構造118はバックル口であり、第2係合構造423はバックル体である。
【0042】
さらに、図1及び図2と併せて図9を参照されたい。図9は、本発明におけるハンドル構造の分解模式図である。ハンドル30の内部は中空である。ハンドル30は、吸引ユニット10の含塵空気分離ユニット20から遠い端に設けられ、具体的には、内部が中空で両外が開放するハンドル本体31を含んでもよい。ハンドル本体31の前端開口は、吸引ユニット10のハウジング11の後端に固定接続されて連通する。ハンドル本体31には、送風機12をオン/オフにするためのボタン32が設けられる。ボタン32は、ハウジング11の後端に近く設けられる。
【0043】
さらに、ハンディ掃除機の使用の便利さを考慮すると、図9に示すように、一実施例において、ハンディ掃除機は、給電ユニット50をさらに含んでもよい。給電ユニット50は、ハンドル30の中空チャンバに取り外し可能に設けられ、吸引ユニット10の内部に位置する送風機12(図3参照)に給電するために使用される。これによって、ユーザが使用する際に、無線使用が実現される。給電ユニット50とハンドル30が取り外し可能に接続されるため、給電ユニット50を充電する必要がある場合、ユーザは給電ユニット50を交換することができ、ユーザの使用に対する給電ユニット50の駆動時間の影響が低減される。
【0044】
図9及び図10を参照されたい。一実施例において、図10は、本発明における給電ユニットの分解模式図である。給電ユニット50は、ハンドル30の軸方向に沿ってハンドル30内に取り外し可能に設けられる。給電ユニット50がハンドル30に取り付けられた後、給電ユニット50の後端は、ハンドル30の外部に露出してハンドル30と共に完全な柱状体を形成する。ハンドル本体31には、接続口が設けられる。接続口は、給電ユニット50をハンドル本体31内に入れるか又はハンドル本体31から取り出すことができるように配置される。本発明において、前記接続口はハンドル本体31の後端開口である。本発明において、給電ユニット50は独立した全体であってもよい。即ち、給電ユニット50は、全体としてハンドル本体31の中空チャンバから取り出され、全体としてハンドル本体31の中空チャンバ内に取り付けられる。これによって、給電ユニット50の2種類の充電方式(それぞれ内部充電及び外部充電)が実現される。内部充電とは、給電ユニット50がハンドル本体31に取り付けられたときの充電方式を指す。外部充電とは、給電ユニット50がハンドル本体31内から取り出された後の充電方式を指す。
【0045】
具体的には、給電ユニット50は、取り付け後にハンドル本体31の中空チャンバ内に位置する電池パック51と、電池パック51の後端に設けられるとともにハンドル本体31の後端に取り外し可能に接続される端蓋52と、電池パック51の前端に設けられる回路基板54と、回路基板54に取り外し可能に設けられる充電電極53とを含んでもよい。端蓋52は、接続口に位置するとともにハンドル本体31と共に完全な柱状体を形成する。充電電極53は、回路基板54を介して電池パック51に設けられる。電池パック51と回路基板54とは電気的に接続される。充電電極53と回路基板54とは電気的に接続される。電池パック51は、複数の電池511と、複数の電池511をまとめて覆うためのブラケット512とを含む。ブラケット512は、2つの半体として設置される中空の薄いシェルである。給電ユニット50がハンドル本体31に取り付けられた後、給電ユニット50の端蓋52はハンドル30の後部端蓋を構成し、回路基板54及び充電電極53はいずれもハンドル本体31の中空チャンバ内に位置する。ハンドル本体31には貫通孔311が設けられる。貫通孔311により、ハンドル本体31内に位置する充電電極53が露出するため、充電に便利である。本発明において、給電ユニット50は、ハンドル30に取り付けられてボタン32に電気的に接続され、充電電極53は、貫通孔311から外側に露出することにより、給電ユニット50による内部充電は容易になる。給電ユニット50がハンドル本体31から取り出された後、給電ユニット50は、それ自体の充電電極53により電池パック51を外部充電することができる。このようにして、本発明のハンディ掃除機は、給電ユニット50が交換可能であり、内外部充電可能であるとの利点を有するため、正常使用に対する駆動時間の影響が大きく回避される。
【0046】
さらに、給電ユニット50とハンドル30との取り外し可能な接続を達成するために、端蓋52には第1接続構造が設けられ、ハンドル本体31の後端には第2接続構造が設けられ、端蓋52は第1接続構造と第2接続構造との間の配置によりハンドル本体31の後端に取り外し可能に接続される。
【0047】
具体的には、図12及び図13を参照されたい。図12は、本発明の端蓋の構造分解模式図である。図13は、本発明の端蓋の断面構造模式図である。第1接続構造は、端蓋52に設けられる押し係止具55と、圧縮ばね56とを含む。圧縮ばね56は、押し係止具55に弾性回復力を提供する。押し係止具55は、圧縮ばね56を介して端蓋52に伸縮可能に設けられる。端蓋52の内部は、中空であり、押し係止具55及び圧縮ばね56を収容するための取付チャンバを形成する。押し係止具55は、水平に設けられる係止板551と、係止板551の上方に成形される押しブロック552とを含む。端蓋52の後端面には、押しブロック552を露出させるための第1貫通口521が設けられる。押しブロック552は、第1貫通口521内を摺動することができる。
【0048】
さらに、端蓋52の取付チャンバの内壁には、第1位置規制柱523が固設される。押し係止具55には、係止板551に固定接続されるとともに押しブロック552の下方に位置する第2位置規制柱553が成形される。第1位置規制柱523と第2位置規制柱553とは同一直線上に設けられる。圧縮ばね56の一端は第1位置規制柱523に外嵌され、他端は第2位置規制柱553に当接する。
【0049】
図3と併せて図13を参照されたい。第2接続構造は、ハンドル本体31の後端開口に固設されるとともに後へ端蓋52の取付チャンバ内まで延在するリブ板33を含む。端蓋52の前端面には、リブ板33が端蓋52の取付チャンバ内まで延在することを可能にする第2貫通口522が設けられる。リブ板33には、挿入口331が設けられる。挿入口331は、係止板551の端部と係合するために使用され、係止板551と挿入口331とは同一直線上に設けられる。係止板551は、挿入口331に挿設可能である。
【0050】
理解できるように、端蓋52と電池パック51との間は固定接続であってもよく、取り外し可能な接続であってもよい。好ましくは、端蓋52と電池パック51との間は取り外し可能に接続される。これは着脱に便利である利点を有するためである。
【0051】
以上、給電ユニット50を詳細に説明したため、当業者は以下の操作過程を理解することができる。
図3と併せて図12を参照されたい。給電ユニット50を取り外すときに、押しブロック552を横方向に押し動かす。前記横方向とは、その軸方向に垂直な方向を指す。即ち、その軸方向に垂直な方向に沿って押しブロック552を押し動かすことにより、押しブロック552は端蓋52の第1貫通口521内を摺動し、係止板551をハンドル本体31の頂部の挿入口331から退出させるとともに、端蓋52にその軸方向に沿う引張力を加えることにより、給電ユニット50の全体をハンドル30内から取り出すことが実現される。
【0052】
図3と併せて図12を参照されたい。給電ユニット50を取り付ける際に、その軸方向に垂直な方向に沿って押しブロック552を押し動かすことにより、係止板551は端蓋52の内部にある状態となる。この場合、給電ユニット50とボタン32とが電気的に接続されるとともに充電電極53が貫通孔311から外側に露出するように給電ユニット50の全体をハンドル30に挿入する。次に、押しブロック552を解放することにより係止板551は圧縮ばね56の作用下で挿入口331に挿入される。このようにして、給電ユニット50の取付が完成する。
【0053】
理解できるように、本発明では、給電ユニット50をハンドル30の軸方向に沿ってハンドル30の内部に取り付ける形態のみが例示的に示されたが、他の実施例において、給電ユニット50をハンドル30の径方向に沿ってハンドル30の内部に取り付けてもよい。当業者が実際の状況に応じて調整することができるため、説明を省略する。
【0054】
引き続き図3を参照されたい。ハンディ掃除機の重心問題及び使用時の握り感を考慮して、胴体の長さMとハンドルの長さNとの比を限定する。まず、ここでいう長さは、軸方向における距離値を指す。ハンドルの長さNは、ハンドル30の前端から後端までの軸方向における距離を指し、胴体の長さは、吸引ユニット10と含塵空気分離ユニット20の軸方向における長さの和を指す。なお、含塵空気分離ユニット20の軸方向における長さには、それに接続される吸気管221の軸方向における長さが含まれない。本発明において、胴体の長さMとハンドルの長さNとの比の範囲は1.4~1.6であり、例えば、1.45、1.50及び1.55であってもよい。これによって、ハンディ掃除機は、重心がより安定し、良好な握り感を有するため、ユーザ体験を効果的に向上できる。
【0055】
さらに、図3と併せて図11を参照されたい。図11は、本発明のハンドル本体の断面構造模式図である。ユーザが持ちやすく、手触りを高めるために、本発明では、ハンドル本体31のその軸方向に垂直な平面における断面形状を円弧トラック形状に設計する。
【0056】
具体的には、前記断面形状は、1対の円弧縁301と、1対の直線縁302を含む。1対の直線縁302は互いに平行であり、1対の円弧縁301は1対の直線縁302の対向する両側に対称的に設けられる。1つの円弧縁は1対の直線縁302の一方の端部に接続され、もう1つの円弧縁は1対の直線縁の他方の端部に接続されて閉鎖ループを形成する。円弧縁301の半径をr、直線縁302の長さをlとすると、rとLはr>lを満たす。これによって、ユーザは握りやすくなる。
【0057】
具体的には、円弧トラック形状は、長軸と短軸を有する。長軸はハンドル30の長軸領域を構成し、短軸はハンドル30の短軸領域を構成する。ボタン32は長軸領域の一方側に設けられ、貫通孔311は長軸領域の他方側に位置する。
【0058】
以上より、本発明はハンディ掃除機を提供する。このハンディ掃除は、含塵空気分離ユニットと吸引ユニットとの間にスライダー・スライド溝構造を設けることにより、両者の分離及びダストカップ蓋の同時開閉動作が実現され、ユーザの操作手順が簡素化される。さらに、本発明では、吸引ユニットの排風端に排風フィルターユニットを設けることにより、排風端の濾過効果が向上する。さらに、本発明では、給電ユニットとハンドルとを取り外し可能に接続することにより、ユーザ使用に対する給電ユニットの駆動時間の影響が低減される。さらに、本発明では、ハンドルを円弧トラック形状に設計するとともにハンドルと胴体との長さの比を1.4~1.6とすることにより、ユーザが使用する際の握り感が向上し、ハンディ掃除機の重心がより安定する。
【0059】
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明は本明細書及び実施形態に列挙される応用に限定されず、本発明に適した様々な分野にも適用される。当業者であれば別の修正を容易に実現することができる。したがって、特許請求の範囲及び同等範囲によって限定される一般的な概念から逸脱しない限り、本発明は、特定の詳細及び本明細書の説明及び図面に記載の内容に限定されない。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
【手続補正書】
【提出日】2022-10-28
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ハンディ掃除機であって、
排風端が設けられる吸引ユニットと、
前記吸引ユニットの一端に分離可能に接続されるとともに前記吸引ユニットと同軸に設けられる含塵空気分離ユニットと、
前記吸引ユニットの他端に接続されるとともに前記吸引ユニットと同軸に設けられるハンドルであって、前記ハンドルの内部は中空チャンバが形成されるように中空であるハンドルと、
前記ハンドルの前記中空チャンバに取り外し可能に設けられる給電ユニットと、
前記ハンドルの軸方向に沿って前記吸引ユニットの外側に分離可能に設けられる排風フィルターユニットと、
を含み、
前記排風フィルターユニットは、前記排風端に設けられるとともに前記吸引ユニットと同軸に設けられることを特徴とする、ハンディ掃除機。
【請求項2】
前記ハンドルの軸線において、前記含塵空気分離ユニットの前記吸引ユニットに相対する取り付け方向と、前記排風フィルターユニットの前記吸引ユニットに相対する取り付け方向とは相反し、
前記含塵空気分離ユニットの前記吸引ユニットに相対する取り外し方向と、前記排風フィルターユニットの前記吸引ユニットに相対する取り外し方向とは相反することを特徴とする、請求項1に記載のハンディ掃除機。
【請求項3】
前記吸引ユニットはハウジングを含み、前記ハウジングの近端には排風端が設けられ、前記排風フィルターユニットは前記ハウジングの近端の外部を囲い込み、
前記ハンドルの外径は、前記ハウジングの近端の外径より小さく、これにより、前記排風フィルターユニットは前記ハンドルの軸方向に沿って前記ハンドルを貫通して、前記ハウジングの近端上を外嵌し、または前記近端上から取り外すことを特徴とする、請求項1に記載のハンディ掃除機。
【請求項4】
記ハウジングは、その軸方向において隣り合って設けられる第1円柱部と第2円柱部が形成され、
前記第2円柱部の外径は、前記第1円柱部の外径よりも小さく、記第2円柱部には、前記排風端が設けられ、
記第2円柱部の周壁面には、径方向に排風可能な前記排風端が形成されるように内外貫通する複数の第1排風孔が設けられ、前記排風フィルターユニットは前記第2円柱部の外部を囲い込み、前記ハンドルの外径は前記第2円柱部の外径より小さいことを特徴とする、請求項に記載のハンディ掃除機。
【請求項5】
前記吸引ユニットは、内部が中空であるハウジングを含み、
前記排風端には前記吸引ユニットの径方向に沿って延伸する第1排風孔が設けられ、
前記排風フィルターユニットは、前記排風端の外部に外嵌される排風へパフィルタと、排風へパフィルタの外周を覆うへパフィルタ保護ケースとを含み、
前記へパフィルタ保護ケースと前記ハウジングは、排風へパフィルタを収容するための周方向環状空間が形成されるように取り外し可能に接続され、
前記へパフィルタ保護ケースには、第1排風孔に対応する第2排風孔がさらに設けられ、前記第1排風孔及び前記第2排風孔は、それぞれ前記排風へパフィルタの内外両側に位置することを特徴とする、請求項に記載のハンディ掃除機。
【請求項6】
前記ハウジングは、その軸方向において隣り合って設けられる第1円柱部と第2円柱部が形成され、
前記第2円柱部の外径は、前記第1円柱部の外径よりも小さく、前記第2円柱部には、前記排風端が設けられ、前記へパフィルタ保護ケースの外周面は前記第1円柱部の外周面と同一の円柱面に位置して、完全な柱状体を構成することを特徴とする、請求項5に記載のハンディ掃除機。
【請求項7】
記ハンドルには前記中空チャンバに連通する接続口が設けられ、前記接続口は、前記給電ユニットをハンドルに入れるか又は前記ハンドル内から取り出すことができるように配置され
前記給電ユニットの端蓋には、第1接続構造が設けられ、前記ハンドルには、第2接続構造が設けられ、前記第1接続構造と前記第2接続構造との間の配置により、前記給電ユニットが前記ハンドルと取り外し可能に接続され、
前記第1接続構造は圧縮ばねと前記端蓋に摺動可能に設けられている押し係止具とを含み、前記第2接続構造は前記ハンドルの側壁に設けられている挿入口を含み、
前記圧縮ばねは前記押し係止具に弾性回復力を与えるために用いられ、前記弾性回復力の作用下で、前記押し係止具は前記挿入口との係止が保持されることを特徴とする、請求項1に記載のハンディ掃除機。
【請求項8】
前記第2接続構造は前記ハンドルの接続口に固設されているリブ板をさらに含み、前記挿入口は前記リブ板に設けられ、前記端蓋の内部が中空になって、前記押し係止具及び前記圧縮ばねを収容するための取付チャンバを形成し、前記端蓋の取付チャンバには第2貫通口が設けられ、前記第2貫通口は前記リブ板をハンドルの軸方向に沿って前記取付チャンバ内へ延在させ、前記挿入口は前記取付チャンバに位置し、及び/又は、
前記押し係止具は前記挿入口に挿設可能な係止板と前記係止板に設けられている押しブロックとを含み、前記端蓋には前記押しブロックを露出させる第1貫通口が設けられ、前記押しブロックは軸方向に垂直する方向に沿って摺動可能に前記第1貫通口に設けられ、前記圧縮ばねの一端は前記端蓋に設けられ、他端は前記係止板に設けられることを特徴とする、請求項7に記載のハンディ掃除機。
【請求項9】
前記含塵空気分離ユニットは、吸引ユニットに連通するダストカップと、前記ダストカップに枢動可能に接続されるとともに前記ダストカップを開閉するためのダストカップ蓋とを含み、
前記含塵空気分離ユニットと前記吸引ユニットとの間には、スライダー・スライド溝構造が設けられ、前記スライダー・スライド溝構造は、前記ダストカップがその自体の軸方向において前記吸引ユニットに摺動可能に接続することができ、これによって前記ダストカップ蓋と前記ダストカップとの間及び前記ダストカップと前記吸引ユニットとの間が同時にロック解除され、或は、同じ摺動過程で同時にロック解除されるように配置されることを特徴とする、請求項1に記載のハンディ掃除機。
【請求項10】
前記吸引ユニットと、前記含塵空気分離ユニットとの軸方向における長さの和は、前記ハンディ掃除機の胴体の長さであり、前記胴体の長さと前記ハンドルの長さとの比の範囲は、1.4~1.6であることを特徴とする、請求項1に記載のハンディ掃除機。
【請求項11】
前記給電ユニットは電池パック、及び前記電池パックに設けられる充電電極を含み、前記ハンドルの側壁には貫通孔が設けられ、前記貫通孔は前記中空チャンバ内の充電電極を露出させることで、前記電池パックの充電を容易にし、及び/又は、
前記ハンドルは、その軸方向に垂直する平面における断面形状が円弧トラック形状であり、及び/又は、
前記排風フィルターユニットは筒状であり、前記排風フィルターユニットと前記吸引ユニットを取り付け、及び/或は、取り外し可能に接続する時、ハンドルが前記排風フィルターユニットを通過することを可能にすることを特徴とする、請求項1に記載のハンディ掃除機。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0026
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0026】
さらに、ユーザがほこりを捨てるときの便利さを考えると、図2及び図3に示すように、一実施例において、吸引ユニット10は、含塵空気分離ユニット20に分離可能に接続される。吸引ユニット10は、それ自体の軸方向において含塵空気分離ユニット20に摺動可能に接続されてもよい。吸引ユニット10は、内部が中空であるとともにダストカップ21の第2端口212に取り外し可能に接続されるハウジング11を含んでもよい。ハウジング11における第2端口212と接続される部位には、第2端口212の周方向に沿って分布する複数の突起119が形成される。突起119は、第2端口212と係合するためのものである。送風機12は、ハウジング11の中空チャンバ内に設けられる。ハウジング11と、ダストカップ21との間には、スライダー・スライド溝構造が設けられる。スライダー・スライド溝構造は、ダストカップ21がそれ自体の軸方向において吸引ユニット10に摺動可能に接続されることで、ダストカップ蓋22とダストカップ21及びダストカップ21と吸引ユニット10が同時にロック解除可能なように配置される。無論、このスライダー・スライド溝構造は、ダストカップ蓋22とダストカップ21及びダストカップ21とハウジング11の同時ロックを達成するためにも使用される。スライダー・スライド溝構造がロック状態にある場合、ダストカップ蓋22が開けられないため第1端口211が露出することがないとともに、ダストカップ21とハウジング11は分離することができない。この状態では、含塵空気分離ユニット20は、ゴミ捨て作業を実行することができない。スライダー・スライド溝構造がロック解除状態にある場合、ダストカップ蓋22は第1端口211が露出するように開けられるとともに、含塵空気分離ユニット20は、吸引ユニット10に対して摺動可能である。
【国際調査報告】