IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ マイクロ-テック (ナンジン) カンパニー リミテッドの特許一覧

特表2023-515943イメージングカテーテル、チップ、チューブ本体及び医療機器
<>
  • 特表-イメージングカテーテル、チップ、チューブ本体及び医療機器 図1
  • 特表-イメージングカテーテル、チップ、チューブ本体及び医療機器 図2
  • 特表-イメージングカテーテル、チップ、チューブ本体及び医療機器 図3
  • 特表-イメージングカテーテル、チップ、チューブ本体及び医療機器 図4
  • 特表-イメージングカテーテル、チップ、チューブ本体及び医療機器 図5
  • 特表-イメージングカテーテル、チップ、チューブ本体及び医療機器 図6
  • 特表-イメージングカテーテル、チップ、チューブ本体及び医療機器 図7
  • 特表-イメージングカテーテル、チップ、チューブ本体及び医療機器 図8
  • 特表-イメージングカテーテル、チップ、チューブ本体及び医療機器 図9
  • 特表-イメージングカテーテル、チップ、チューブ本体及び医療機器 図10
  • 特表-イメージングカテーテル、チップ、チューブ本体及び医療機器 図11
  • 特表-イメージングカテーテル、チップ、チューブ本体及び医療機器 図12
  • 特表-イメージングカテーテル、チップ、チューブ本体及び医療機器 図13
  • 特表-イメージングカテーテル、チップ、チューブ本体及び医療機器 図14
  • 特表-イメージングカテーテル、チップ、チューブ本体及び医療機器 図15
  • 特表-イメージングカテーテル、チップ、チューブ本体及び医療機器 図16
  • 特表-イメージングカテーテル、チップ、チューブ本体及び医療機器 図17
  • 特表-イメージングカテーテル、チップ、チューブ本体及び医療機器 図18
  • 特表-イメージングカテーテル、チップ、チューブ本体及び医療機器 図19
  • 特表-イメージングカテーテル、チップ、チューブ本体及び医療機器 図20
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-04-17
(54)【発明の名称】イメージングカテーテル、チップ、チューブ本体及び医療機器
(51)【国際特許分類】
   A61B 1/00 20060101AFI20230410BHJP
   A61B 1/005 20060101ALI20230410BHJP
【FI】
A61B1/00 715
A61B1/00 650
A61B1/005 511
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022550200
(86)(22)【出願日】2021-02-05
(85)【翻訳文提出日】2022-08-22
(86)【国際出願番号】 CN2021075594
(87)【国際公開番号】W WO2021175092
(87)【国際公開日】2021-09-10
(31)【優先権主張番号】202010144399.6
(32)【優先日】2020-03-04
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】521375461
【氏名又は名称】マイクロ-テック (ナンジン) カンパニー リミテッド
【氏名又は名称原語表記】MICRO-TECH (NANJING) CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】No. 10, Gaoke Third Road, National New & High Technology Industrial Development Zone, Pukou District, Nanjing, Jiangsu, China
(74)【代理人】
【識別番号】110002952
【氏名又は名称】弁理士法人鷲田国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ワン ジーウェイ
(72)【発明者】
【氏名】リ シャオチュン
(72)【発明者】
【氏名】ガオ ドゥアングイ
【テーマコード(参考)】
4C161
【Fターム(参考)】
4C161AA06
4C161CC06
4C161DD04
4C161FF35
4C161FF43
4C161GG11
4C161GG15
4C161LL02
(57)【要約】
医療機器技術分野に関するイメージングカテーテル(1)、チップ(11)、チューブ本体(13)及び医療機器であって、当該イメージングカテーテル(1)は、チューブ本体(13)とチップ(11)とを含み、チューブ本体(13)は、第1のシャトル壁(131)と第2のシャトル壁(132)とを含み、第1のシャトル壁(131)と第2のシャトル壁(132)との間には第1のルーメン(135)が形成されており、チップ(11)は、第1の取り付け壁(111)と第2の取り付け壁(112)とを含み、第1の取り付け壁(111)と第2の取り付け壁(112)との間には第2のルーメン(115)が形成されている。第2のルーメン(115)と第1のルーメン(135)は連通し、第1の取り付け壁(111)の近位端は、第1のシャトル壁(131)と第2のシャトル壁(135)との間に対応する。点mと点nとの間の半径方向距離はaで、第1のルーメン(135)の内径はbであり、段差を消却し、器具(3)を第1のルーメン(135)から第2のルーメン(115)内に入れるように、a≧bとする。当該イメージングカテーテル(1)はより広い外径範囲の器具(3)と互換性があるため、より多くの種類の器具(3)をいずれも第1のルーメン(135)から第2のルーメン(115)内に入れることが可能になる。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
チューブ本体とチップ(tip)とを含むイメージングカテーテルであって、前記チューブ本体は、第1のシャトル壁と第2のシャトル壁とを含み、前記第1のシャトル壁と前記第2のシャトル壁は、前記チューブ本体の半径方向に沿って分布されており、前記第1のシャトル壁と前記第2のシャトル壁との間には第1のルーメンが形成されており、
前記チップは、第1の取り付け壁と第2の取り付け壁とを含み、前記第1の取り付け壁と前記第2の取り付け壁は、前記チップの半径方向に沿って分布されており、前記第1の取り付け壁と前記第2の取り付け壁との間には第2のルーメンが形成されており、
前記第1の取り付け壁の近位端及び前記第2の取り付け壁の近位端は、前記第2のルーメンが前記第1のルーメンと連通するように、それぞれ前記第1のシャトル壁の遠位端及び第2のシャトル壁の遠位端と突き合わされ、また、前記第1の取り付け壁は、近位端が前記第1のシャトル壁と前記第2のシャトル壁との間に対応し、それにより、前記第1の取り付け壁の近位端と前記第1のシャトル壁の遠位端との間に段差があり、
点mと点nとの間の半径方向距離はaで、前記第1のルーメンの内径はbであり、ここで、前記段差を消却し、器具を前記第1のルーメンから前記第2のルーメン内に入れるように、a≧bとし、
前記点mは前記第1の取り付け壁の近位端の端点であり、前記点nは前記第2の取り付け壁の近位端又は前記第2のシャトル壁の遠位端上にある点であり、前記点nは、前記チューブ本体の軸方向に沿って、前記点mに対して前記チューブ本体の近位端に近いことを特徴とする、イメージングカテーテル。
【請求項2】
前記第1の取り付け壁の近位端の端面は、前記チップの軸方向に沿って、前記第2の取り付け壁の近位端の端面と位置合わせされ、前記第1のシャトル壁の遠位端の端面は、前記チューブ本体の軸方向に沿って、前記第2のシャトル壁の遠位端の端面と位置合わせされ、前記チューブ本体の軸方向と前記チップの軸方向は同一方向であることを特徴とする、請求項1に記載のイメージングカテーテル。
【請求項3】
前記第2の取り付け壁の近位端には、前記第2のルーメンと接続する第1のギャップが設けられており、前記第2のシャトル壁の遠位端には、前記第1のルーメンと連通する第2のギャップが設けられており、前記第1のギャップの近位端は前記第2のギャップの遠位端と連通し、前記点nは前記第2のギャップに対応する領域内に位置することを特徴とする、請求項1に記載のイメージングカテーテル。
【請求項4】
前記チップは、本体と延長部とを含み、前記延長部の遠位端は前記本体の近位端と接続し、前記延長部の近位端は前記チューブ本体の遠位端と接続し、前記延長部は前記本体より外径が小さいため、前記延長部と前記本体との間には、段付き構造が形成され、
前記第2のルーメンは、前記延長部と前記本体との両方を貫通しており、前記第1の取り付け壁の近位端、前記第2の取り付け壁の近位端及び前記第1のギャップは、いずれも前記延長部に設けられていることを特徴とする、請求項3に記載のイメージングカテーテル。
【請求項5】
前記第2の取り付け壁は移行壁を含み、前記チップの遠位端は、器具を前記第2のルーメンから伸び出すように構成されている出口を備え、前記移行壁は、近位端が前記第1のギャップの遠位端まで延在し、遠位端が前記出口まで延在し、前記移行壁は、前記器具の移動方向を変更して前記器具を前記出口から伸び出すように構成されていることを特徴とする、請求項3に記載のイメージングカテーテル。
【請求項6】
前記イメージングカテーテルは、さらに、固定リングを含み、前記固定リングは、遠位端が前記チップの近位端の外壁を覆設するように設けられており、近位端が前記チューブ本体の遠位端の外壁を覆設するように設けられており、それにより、前記チューブ本体と前記チップは相対的に固定され、且つ前記固定リングは、前記第1のギャップと前記第2のギャップとを閉塞するように構成されていることを特徴とする、請求項3に記載のイメージングカテーテル。
【請求項7】
前記第1の取り付け壁の近位端の壁面には、ガイド面が設けられており、前記ガイド面は、前記第1のルーメンから伸び出される器具を、前記第2のルーメン内に入れるようにガイドするように構成されていることを特徴とする、請求項1に記載のイメージングカテーテル。
【請求項8】
前記ガイド面を基準面によって切断して得られた図形は、前記チップの中心軸線に対して傾斜した第1の直線であり、前記第1の直線から前記第2の取り付け壁までの半径方向距離は、前記第1の直線の近位端から前記第1の直線の遠位端までの方向に沿って、徐々に短縮し、ここで、前記基準面は前記中心軸線を通る平面であることを特徴とする、請求項7に記載のイメージングカテーテル。
【請求項9】
前記チップの遠位端は、器具を前記第2のルーメンから伸び出すように構成されている出口を備え、前記出口の外輪郭を前記基準面によって切断して得られた図形は、前記中心軸線に対して傾斜した第2の直線であり、前記第2の直線の前記中心軸線に対する傾斜方向と前記第1の直線の前記中心軸線に対する傾斜方向は逆方向であり、前記ガイド面は、前記第2のルーメン内に位置する器具を、前記出口から伸び出すようにガイドするように構成されていることを特徴とする、請求項8に記載のイメージングカテーテル。
【請求項10】
前記ガイド面の近位端の端点は、前記第1の取り付け壁の近位端の端点と重ね合わされていることを特徴とする、請求項7に記載のイメージングカテーテル。
【請求項11】
前記チューブ本体は、金属製メッシュチューブとマルチルーメンチューブとを含み、前記マルチルーメンチューブは、前記金属製メッシュチューブ内に覆設されるように設けられていることを特徴とする、請求項1~10のいずれか1項に記載のイメージングカテーテル。
【請求項12】
前記チューブ本体は、さらに、第3のシャトル壁と第4のシャトル壁とを含み、前記第1のシャトル壁、前記第2のシャトル壁、前記第3のシャトル壁及び前記第4のシャトル壁は、前記チューブ本体の半径方向に沿って分布されており、前記第3のシャトル壁と前記第4のシャトル壁との間には第3のルーメンが形成されており、
前記チップは、さらに、第3の取り付け壁と第4の取り付け壁とを含み、前記第1の取り付け壁、前記第2の取り付け壁、前記第3の取り付け壁及び前記第4の取り付け壁は、前記チップの半径方向に沿って分布されており、前記第3の取り付け壁と前記第4の取り付け壁との間には第4のルーメンが形成されており、
前記第3の取り付け壁の近位端は、前記第3のシャトル壁の遠位端と突き合わされており、前記第4の取り付け壁の近位端は、前記第4のシャトル壁の遠位端と突き合わされているこれにより、前記第4のルーメンは前記第3のルーメンと連通し、
前記第4のルーメンは前記第3のルーメンより内径が大きいことにより、前記第4の取り付け壁の近位端と前記第1の取り付け壁の近位端は、いずれも前記第1のシャトル壁と前記第2のシャトル壁との間に対応することを特徴とする、請求項1~10のいずれか1項に記載のイメージングカテーテル。
【請求項13】
前記イメージングカテーテルは、さらに、カメラとワイヤーとを含み、前記カメラは、前記第4のルーメン内に取り付けられており、前記ワイヤーは、前記第3のルーメンと前記第4のルーメンとを貫通するように設けられており、前記カメラに接続されていることを特徴とする、請求項12に記載のイメージングカテーテル。
【請求項14】
チューブ本体と組み立てられるように構成されているチップ(tip)であって、前記チューブ本体は、第1のシャトル壁と第2のシャトル壁とを含み、前記第1のシャトル壁と前記第2のシャトル壁は、前記チューブ本体の半径方向に沿って分布されており、前記第1のシャトル壁と前記第2のシャトル壁との間には第1のルーメンが形成されているチップにおいて、前記チップは、第1の取り付け壁と第2の取り付け壁とを含み、前記第1の取り付け壁と前記第2の取り付け壁は、前記チップの半径方向に沿って分布されており、前記第1の取り付け壁と前記第2の取り付け壁との間には第2のルーメンが形成されており、
前記第1の取り付け壁の近位端及び前記第2の取り付け壁の近位端は、前記第2のルーメンが前記第1のルーメンと連通するように、それぞれ前記第1のシャトル壁の遠位端及び第2のシャトル壁の遠位端と突き合わされるように構成されており、且つ前記第1の取り付け壁は、近位端が前記第1のシャトル壁と前記第2のシャトル壁との間に対応するように構成されていることにより、前記第1の取り付け壁の近位端と前記第1のシャトル壁の遠位端との間に段差があり、
点sと点tとの間の半径方向距離はcで、前記第1のルーメンの内径はdであり、前記段差を消却し、器具を第1のルーメンから前記第2のルーメン内に入れるように、c≧dとし、
点sは前記第1の取り付け壁の近位端の端点であり、点tは第2の取り付け壁の近位端部分に位置し、前記点sは、前記チップの軸方向に沿って、前記点tに対して前記チップの遠位端に近いことを特徴とする、チップ。
【請求項15】
前記第2の取り付け壁の近位端には、前記第2のルーメンと連通する第1のギャップが設けられており、前記第1のギャップは、前記第2のシャトル壁に向かうように構成されていることにより、前記第1のギャップは前記第1のルーメンと連通し、前記点tは前記第1のギャップに対応する領域内に位置することを特徴とする、請求項14に記載のチップ。
【請求項16】
前記チップは、本体と延長部とを含み、前記延長部の遠位端は前記本体の近位端と接続し、前記延長部は、近位端が前記チューブ本体の遠位端と接続するように構成されており、前記延長部は前記本体より外径が小さいことにより、前記延長部と前記本体との間には、段付き構造が形成され、
前記第2のルーメンは、前記延長部と前記本体との両方を貫通しており、前記第1の取り付け壁の近位端、前記第2の取り付け壁の近位端及び前記第1のギャップは、いずれも前記延長部に設けられていることを特徴とする、請求項15に記載のチップ。
【請求項17】
前記第1のギャップの遠位端は、前記本体まで延在し、それにより、前記第1のギャップの遠位端は前記第2のルーメンに対応し、前記第1のギャップは、近位端が前記第1のルーメンに対応するように構成されていることを特徴とする、請求項16に記載のチップ。
【請求項18】
前記第2の取り付け壁は移行壁を含み、前記チップの遠位端は、器具を前記第2のルーメンから伸び出すように構成されている出口を備え、前記移行壁は、近位端が前記第1のギャップの遠位端まで延在し、遠位端が前記出口まで延在し、前記移行壁は、前記器具の移動方向を変更して前記器具を前記出口から伸び出すように構成されていることを特徴とする、請求項15に記載のチップ。
【請求項19】
前記第1の取り付け壁の近位端の壁面には、ガイド面が設けられており、前記ガイド面は、前記第1のルーメンから伸び出される器具を、前記第2のルーメン内に入れるようにガイドするように構成されていることを特徴とする、請求項14~18のいずれか1項に記載のチップ。
【請求項20】
前記ガイド面を基準面によって切断して得られた図形は、前記チップの中心軸線に対して傾斜した第1の直線であり、前記第1の直線から前記第2の取り付け壁までの半径方向距離は、前記第1の直線の近位端から前記第1の直線の遠位端までの方向に沿って、徐々に短縮し、ここで、前記基準面は前記中心軸線を通る平面であることを特徴とする、請求項19に記載のチップ。
【請求項21】
前記チップの遠位端は、器具を前記第2のルーメンから伸び出すように構成されている出口を備え、前記出口の外輪郭を前記基準面によって切断して得られた図形は、前記中心軸線に対して傾斜した第2の直線であり、前記第2の直線の前記中心軸線に対する傾斜方向と前記第1の直線の前記中心軸線に対する傾斜方向は逆方向であり、前記ガイド面は、前記第2のルーメン内に位置する器具を、前記出口から伸び出すようにガイドするように構成されていることを特徴とする、請求項20に記載のチップ。
【請求項22】
前記ガイド面の近位端の端点は、前記第1の取り付け壁の近位端の端点と重ね合わされていることを特徴とする、請求項19に記載のチップ。
【請求項23】
前記チューブ本体は、さらに、第3のシャトル壁と第4のシャトル壁とを含み、前記第1のシャトル壁、前記第2のシャトル壁、前記第3のシャトル壁及び前記第4のシャトル壁は、前記チューブ本体の半径方向に沿って分布されており、前記第3のシャトル壁と前記第4のシャトル壁との間には第3のルーメンが形成されており、
前記チップは、さらに、第3の取り付け壁と第4の取り付け壁とを含み、前記第1の取り付け壁、前記第2の取り付け壁、前記第3の取り付け壁及び前記第4の取り付け壁は、前記チップの半径方向に沿って分布されており、前記第3の取り付け壁と前記第4の取り付け壁との間には第4のルーメンが形成されており、
前記第3の取り付け壁は、近位端が前記第3のシャトル壁の遠位端と突き合わされるように構成されており、前記第4の取り付け壁は、近位端が前記第4のシャトル壁の遠位端と突き合わされるように構成されていることにより、前記第4のルーメンは前記第3のルーメンと連通し、
前記第4のルーメンは前記第3のルーメンより内径が大きいこれにより、前記第4の取り付け壁の近位端と前記第1の取り付け壁の近位端は、いずれも前記第1のシャトル壁と前記第2のシャトル壁との間に対応することを特徴とする、請求項14~18のいずれか1項に記載のチップ。
【請求項24】
チップ(tip)と組み立てられるように構成されているチューブ本体であって、前記チップは、第1の取り付け壁と第2の取り付け壁とを含み、前記第1の取り付け壁と前記第2の取り付け壁は、前記チップの半径方向に沿って分布されており、前記第1の取り付け壁と前記第2の取り付け壁との間には第2のルーメンが形成されているチューブ本体において、前記チューブ本体は、第1のシャトル壁と第2のシャトル壁とを含み、前記第1のシャトル壁と前記第2のシャトル壁は、前記チューブ本体の半径方向に沿って分布されており、前記第1のシャトル壁と前記第2のシャトル壁との間には第1のルーメンが形成されており、
前記第1のシャトル壁の遠位端及び前記第2のシャトル壁の遠位端は、前記第1のルーメンが前記第2のルーメンと連通するように、それぞれ前記第1の取り付け壁の近位端及び前記第2の取り付け壁の近位端と突き合わされるように構成されており、また、前記第1の取り付け壁は、近位端が前記第1のシャトル壁と前記第2のシャトル壁との間に対応するように構成されていることにより、前記第1の取り付け壁の近位端と前記第1のシャトル壁の遠位端との間に段差があり、
点xと点yとの間の半径方向距離はeで、前記第1のルーメンの内径はfであり、前記段差を消却し、器具を前記第1のルーメンから前記第2のルーメン内に入れるように、e≧fとし、
点xは前記第1の取り付け壁の近位端の端点であり、点yは前記第2のシャトル壁の遠位端部分に位置し、前記点yは、前記チューブ本体の軸方向に沿って、前記点xに対して前記チューブ本体の近位端に近いことを特徴とする、チューブ本体。
【請求項25】
前記第2のシャトル壁の遠位端には、前記第1のルーメンと連通する第2のギャップが設けられており、前記第2のギャップは、前記第1の取り付け壁に向かうように構成されていることにより、前記第2のギャップは前記第2のルーメンと連通し、前記点yは前記第2のギャップに対応する領域内に位置することを特徴とする、請求項24に記載のチューブ本体。
【請求項26】
前記チューブ本体は、金属製メッシュチューブとマルチルーメンチューブとを含み、前記マルチルーメンチューブは、前記金属製メッシュチューブ内に覆設されるように設けられていることを特徴とする、請求項24に記載のチューブ本体。
【請求項27】
前記チップは、さらに、第3の取り付け壁と第4の取り付け壁とを含み、前記第1の取り付け壁、前記第2の取り付け壁、前記第3の取り付け壁及び前記第4の取り付け壁は、前記チップの半径方向に沿って分布されており、前記第3の取り付け壁と前記第4の取り付け壁との間には第4のルーメンが形成されており、
前記チューブ本体は、さらに、第3のシャトル壁と第4のシャトル壁とを含み、前記第1のシャトル壁、前記第2のシャトル壁、前記第3のシャトル壁及び前記第4のシャトル壁は、前記チューブ本体の半径方向に沿って分布されており、前記第3のシャトル壁と前記第4のシャトル壁との間には第3のルーメンが形成されており、
前記第3のシャトル壁は、遠位端が前記第3の取り付け壁の近位端と突き合わされるように構成されており、前記第4のシャトル壁は、遠位端が前記第4の取り付け壁の近位端と突き合わされるように構成されていることにより、前記第3のルーメンは、前記第4のルーメンと連通し、
前記第3のルーメンは、前記第4のルーメンより内径が小さいことにより、前記第4の取り付け壁の近位端と前記第1の取り付け壁の近位端は、いずれも前記第1のシャトル壁と前記第2のシャトル壁との間に対応することを特徴とする、請求項24に記載のチューブ本体。
【請求項28】
医療機器であって、請求項1~13のいずれか1項に記載のイメージングカテーテル、又は請求項14~23のいずれか1項に記載のチップ、又は請求項24~27のいずれか1項に記載のチューブ本体を含むことを特徴とする、医療機器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、医療機器の技術分野に関し、具体的には、イメージングカテーテル、チップ、チューブ本体及び医療機器に関する。
【背景技術】
【0002】
十二指腸内視鏡による直視型胆管鏡システムは、徐々に市場で認知されており、胆管鏡システムは、ERCPに比べて合併症の発生率が高くないことが研究により確認されており、その安全性がさらに確認されている。伝統的なERCP手術に比べて、胆管鏡システムは、内蔵カメラで胆道の病変や結石を観察するため、胆道疾患の治療の精度を大幅に向上させる。胆管鏡システムを臨床的に使用する場合、手術器具を胆管鏡システムの作業ルーメンと組み合わせて使用することにより、外科的治療を行うことができる。従来の作業ルーメンと互換性のある手術器具の種類は少ない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本開示の目的は、例えば、上記した技術的問題を効果的に改善できるイメージングカテーテルを提供することを含む。
【0004】
本開示の目的は、例えば、上記した技術的問題を効果的に改善できるチップを提供することを含む。
【0005】
本開示の目的は、例えば、上記した技術的問題を効果的に改善できるチューブ本体を提供することを含む。
【0006】
本開示の目的は、さらに、例えば、上記したイメージングカテーテル又はチップ又はチューブ本体を含む医療機器を提供することを含む。
【0007】
本開示の実施例は、以下の通りに実施され得る。
【0008】
本開示の実施例は、チューブ本体とチップ(tip)とを含むイメージングカテーテルを提供し、前記チューブ本体は、第1のシャトル壁と第2のシャトル壁とを含み、前記第1のシャトル壁と前記第2のシャトル壁は、前記チューブ本体の半径方向に沿って分布されており、前記第1のシャトル壁と前記第2のシャトル壁との間には第1のルーメンが形成されており、
前記チップは、第1の取り付け壁と第2の取り付け壁とを含み、前記第1の取り付け壁と前記第2の取り付け壁は、前記チップの半径方向に沿って分布されており、前記第1の取り付け壁と前記第2の取り付け壁との間には第2のルーメンが形成されており、
前記第1の取り付け壁の近位端及び前記第2の取り付け壁の近位端は、前記第2のルーメンが前記第1のルーメンと連通するように、それぞれ前記第1のシャトル壁の遠位端及び第2のシャトル壁の遠位端と突き合わされ、また、前記第1の取り付け壁は、近位端が前記第1のシャトル壁と前記第2のシャトル壁との間に対応し、それにより、前記第1の取り付け壁の近位端と前記第1のシャトル壁の遠位端との間に段差があり、
点mと点nとの間の半径方向距離はaで、前記第1のルーメンの内径はbであり、ここで、前記段差を消却し、器具を前記第1のルーメンから前記第2のルーメン内に入れるように、a≧bとし、
ここで、前記点mは前記第1の取り付け壁の近位端の端点であり、前記点nは前記第2の取り付け壁の近位端又は前記第2のシャトル壁の遠位端上にある点であり、前記点nは、前記チューブ本体の軸方向に沿って、前記点mに対して前記チューブ本体の近位端に近い。
【0009】
選択的に、前記第1の取り付け壁の近位端の端面は、前記チップの軸方向に沿って、前記第2の取り付け壁の近位端の端面と位置合わせされ、前記第1のシャトル壁の遠位端の端面は、前記チューブ本体の軸方向に沿って、前記第2のシャトル壁の遠位端の端面と位置合わせされ、前記チューブ本体の軸方向と前記チップの軸方向は同一方向である。
【0010】
選択的に、前記第2の取り付け壁の近位端には、前記第2のルーメンと接続する第1のギャップが設けられており、前記第2のシャトル壁の遠位端には、前記第1のルーメンと連通する第2のギャップが設けられており、前記第1のギャップの近位端は前記第2のギャップの遠位端と連通し、前記点nは前記第2のギャップに対応する領域内に位置する。
【0011】
選択的に、前記チップは、本体と延長部とを含み、前記延長部の遠位端は前記本体の近位端と接続し、前記延長部の近位端は前記チューブ本体の遠位端と接続し、前記延長部は前記本体より外径が小さいため、前記延長部と前記本体との間には、段付き構造が形成され、
前記第2のルーメンは、前記延長部と前記本体との両方を貫通しており、前記第1の取り付け壁の近位端、前記第2の取り付け壁の近位端及び前記第1のギャップは、いずれも前記延長部に設けられている。
【0012】
選択的に、前記第2の取り付け壁は移行壁を含み、前記チップの遠位端は、器具を前記第2のルーメンから伸び出すように構成されている出口を備え、前記移行壁は、近位端が前記第1のギャップの遠位端まで延在し、遠位端が前記出口まで延在し、前記移行壁は、前記器具の移動方向を変更して前記器具を前記出口から伸び出すように構成されている。
【0013】
選択的に、前記イメージングカテーテルは、さらに、固定リングを含み、前記固定リングは、遠位端が前記チップの近位端の外壁を覆設するように設けられており、近位端が前記チューブ本体の遠位端の外壁を覆設するように設けられており、それにより、前記チューブ本体と前記チップは相対的に固定され、且つ前記固定リングは、前記第1のギャップと前記第2のギャップとを閉塞するように構成されている。
【0014】
選択的に、前記第1の取り付け壁の近位端の壁面には、ガイド面が設けられており、前記ガイド面は、前記第1のルーメンから伸び出される器具を、前記第2のルーメン内に入れるようにガイドするように構成されている。
【0015】
選択的に、前記ガイド面を基準面によって切断して得られた図形は、前記チップの中心軸線に対して傾斜した第1の直線であり、前記第1の直線から前記第2の取り付け壁までの半径方向距離は、前記第1の直線の近位端から前記第1の直線の遠位端までの方向に沿って、徐々に短縮し、ここで、前記基準面は前記中心軸線を通る平面である。
【0016】
選択的に、前記チップの遠位端は、器具を前記第2のルーメンから伸び出すように構成されている出口を備え、前記出口の外輪郭を前記基準面によって切断して得られた図形は、前記中心軸線に対して傾斜した第2の直線であり、前記第2の直線の前記中心軸線に対する傾斜方向と前記第1の直線の前記中心軸線に対する傾斜方向は逆方向であり、前記ガイド面は、前記第2のルーメン内に位置する器具を、前記出口から伸び出すようにガイドするように構成されている。
【0017】
選択的に、前記ガイド面の近位端の端点は、前記第1の取り付け壁の近位端の端点と重ね合わされている。
【0018】
選択的に、前記チューブ本体は、シングルルーメンチューブと金属製メッシュチューブとを含み、前記マルチルーメンチューブは、前記金属製メッシュチューブ内に覆設されるように設けられている。
【0019】
選択的に、前記チューブ本体は、さらに、第3のシャトル壁と第4のシャトル壁とを含み、前記第1のシャトル壁、前記第2のシャトル壁、前記第3のシャトル壁及び前記第4のシャトル壁は、前記チューブ本体の半径方向に沿って分布されており、前記第3のシャトル壁と前記第4のシャトル壁との間には第3のルーメンが形成されており、
前記チップは、さらに、第3の取り付け壁と第4の取り付け壁とを含み、前記第1の取り付け壁、前記第2の取り付け壁、前記第3の取り付け壁及び前記第4の取り付け壁は、前記チップの半径方向に沿って分布されており、前記第3の取り付け壁と前記第4の取り付け壁との間には第4のルーメンが形成されており、
前記第4のルーメンを前記第3のルーメンと連通するように、前記第3の取り付け壁の近位端は、前記第3のシャトル壁の遠位端と突き合わされ、前記第4の取り付け壁の近位端は、前記第4のシャトル壁の遠位端と突き合わされるように構成され、
ここで、前記第4のルーメンは前記第3のルーメンより内径が大きいことにより、前記第4の取り付け壁の近位端と前記第1の取り付け壁の近位端は、いずれも前記第1のシャトル壁と前記第2のシャトル壁との間に対応する。
【0020】
選択的に、前記イメージングカテーテルは、さらに、カメラとワイヤーとを含み、前記カメラは、前記第4のルーメン内に取り付けられており、前記ワイヤーは、前記第3のルーメンと前記第4のルーメンとを貫通するように設けられており、前記カメラに接続されている。
【0021】
本開示の実施例は、チューブ本体と組み立てられるように構成されているチップを提供し、前記チューブ本体は、第1のシャトル壁と第2のシャトル壁とを含み、前記第1のシャトル壁と前記第2のシャトル壁は、前記チューブ本体の半径方向に沿って分布されており、前記第1のシャトル壁と前記第2のシャトル壁との間には第1のルーメンが形成されており、前記チップは、第1の取り付け壁と第2の取り付け壁とを含み、前記第1の取り付け壁と前記第2の取り付け壁は、前記チップの半径方向に沿って分布されており、前記第1の取り付け壁と前記第2の取り付け壁との間には第2のルーメンが形成されており、
前記第1の取り付け壁の近位端及び前記第2の取り付け壁の近位端は、前記第2のルーメンが前記第1のルーメンと連通するように、それぞれ前記第1のシャトル壁の遠位端及び第2のシャトル壁の遠位端と突き合わされるように構成されており、前記第1の取り付け壁の近位端と前記第1のシャトル壁の遠位端との間に段差があるように、前記第1の取り付け壁は、近位端が前記第1のシャトル壁と前記第2のシャトル壁との間に対応するように構成されており、
点sと点tとの間の半径方向距離はcで、前記第1のルーメンの内径はdであり、ここで、前記段差を消却し、器具を第1のルーメンから前記第2のルーメン内に入れるように、c≧dとし、
ここで、点sは前記第1の取り付け壁の近位端の端点であり、点tは第2の取り付け壁の近位端の端点であり、前記点sは、前記チップの軸方向に沿って、前記点tに対して前記チップの遠位端に近い。
【0022】
選択的に、前記第2の取り付け壁の近位端には、前記第2のルーメンと連通する第1のギャップが設けられており、前記第1のギャップを前記第1のルーメンと連通するように、前記第1のギャップは、前記第2のシャトル壁に向かうように構成されており、前記点tは前記第1のギャップに対応する領域内に位置する。
【0023】
選択的に、前記チップは、本体と延長部とを含み、前記延長部の遠位端は前記本体の近位端と接続し、前記延長部は、近位端が前記チューブ本体の遠位端と接続するように構成されており、前記延長部は前記本体より外径が小さいため、前記延長部と前記本体との間には、段付き構造が形成され、
前記第2のルーメンは、前記延長部と前記本体との両方を貫通しており、前記第1の取り付け壁の近位端、前記第2の取り付け壁の近位端及び前記第1のギャップは、いずれも前記延長部に設けられている。
【0024】
選択的に、前記第1のギャップの遠位端は、前記本体まで延在し、それにより、前記第1のギャップの遠位端は前記第2のルーメンに対応し、前記第1のギャップは、近位端が前記第1のルーメンに対応するように構成されている。
【0025】
選択的に、前記第2の取り付け壁は移行壁を含み、前記チップの遠位端は、器具を前記第2のルーメンから伸び出すように構成されている出口を備え、前記移行壁は、近位端が前記第1のギャップの遠位端まで延在し、遠位端が前記出口まで延在し、前記移行壁は、前記器具の移動方向を変更して前記器具を前記出口から伸び出すように構成されている。
【0026】
選択的に、前記第1の取り付け壁の近位端の壁面には、ガイド面が設けられており、前記ガイド面は、前記第1のルーメンから伸び出される器具を、前記第2のルーメン内に入れるようにガイドするように構成されている。
【0027】
選択的に、前記ガイド面を基準面によって切断して得られた図形は、前記チップの中心軸線に対して傾斜した第1の直線であり、前記第1の直線から前記第2の取り付け壁までの半径方向距離は、前記第1の直線の近位端から前記第1の直線の遠位端までの方向に沿って、徐々に短縮し、ここで、前記基準面は前記中心軸線を通る平面である。
【0028】
選択的に、前記チップの遠位端は、器具を前記第2のルーメンから伸び出すように構成されている出口を備え、前記出口の外輪郭を前記基準面によって切断して得られた図形は、前記中心軸線に対して傾斜した第2の直線であり、前記第2の直線の前記中心軸線に対する傾斜方向と前記第1の直線の前記中心軸線に対する傾斜方向は逆方向であり、前記ガイド面は、前記第2のルーメン内に位置する器具を、前記出口から伸び出すようにガイドするように構成されている。
【0029】
選択的に、前記ガイド面の近位端の端点は、前記第1の取り付け壁の近位端の端点と重ね合わされている。
【0030】
選択的に、前記チューブ本体は、さらに、第3のシャトル壁と第4のシャトル壁とを含み、前記第1のシャトル壁、前記第2のシャトル壁、前記第3のシャトル壁及び前記第4のシャトル壁は、前記チューブ本体の半径方向に沿って分布されており、前記第3のシャトル壁と前記第4のシャトル壁との間には第3のルーメンが形成されており、
前記チップは、さらに、第3の取り付け壁と第4の取り付け壁とを含み、前記第1の取り付け壁、前記第2の取り付け壁、前記第3の取り付け壁及び前記第4の取り付け壁は、前記チップの半径方向に沿って分布されており、前記第3の取り付け壁と前記第4の取り付け壁との間には第4のルーメンが形成されており、
前記第4のルーメンを前記第3のルーメンと連通するように、前記第3の取り付け壁は、近位端が前記第3のシャトル壁の遠位端と突き合わされるように構成されており、前記第4の取り付け壁は、近位端が前記第4のシャトル壁の遠位端と突き合わされるように構成されており、
ここで、前記第4のルーメンは前記第3のルーメンより内径が大きいことにより、前記第4の取り付け壁の近位端と前記第1の取り付け壁の近位端は、いずれも前記第1のシャトル壁と前記第2のシャトル壁との間に対応する。
【0031】
本開示の実施例は、チップと組み立てられるように構成されているチューブ本体を提供し、前記チップは、第1の取り付け壁と第2の取り付け壁とを含み、前記第1の取り付け壁と前記第2の取り付け壁は、前記チップの半径方向に沿って分布されており、前記第1の取り付け壁と前記第2の取り付け壁との間には第2のルーメンが形成されており、前記チューブ本体は、第1のシャトル壁と第2のシャトル壁とを含み、前記第1のシャトル壁と前記第2のシャトル壁は、前記チューブ本体の半径方向に沿って分布されており、前記第1のシャトル壁と前記第2のシャトル壁との間には第1のルーメンが形成されており、
前記第1のシャトル壁の遠位端及び前記第2のシャトル壁の遠位端は、前記第1のルーメンが前記第2のルーメンと連通するように、それぞれ前記第1の取り付け壁の近位端及び前記第2の取り付け壁の近位端と突き合わされるように構成されており、前記第1の取り付け壁の近位端と前記第1のシャトル壁の遠位端との間に段差があるように、前記第1の取り付け壁は、近位端が前記第1のシャトル壁と前記第2のシャトル壁との間に対応するように構成されており、
点xと点yとの間の距離はeで、前記第1のルーメンの内径はfであり、ここで、前記段差を消却し、器具を前記第1のルーメンから前記第2のルーメン内に入れるように、e≧fとし、
ここで、点xは前記第1の取り付け壁の近位端の端点であり、点yは前記第2のシャトル壁の遠位端の端点であり、前記点yは、前記チューブ本体の軸方向に沿って、前記点xに対して前記チューブ本体の近位端に近い。
【0032】
選択的に、前記第2のシャトル壁の遠位端には、前記第1のルーメンと連通する第2のギャップが設けられており、前記第2のギャップを前記第2のルーメンと連通するように、前記第2のギャップは、前記第1の取り付け壁に向かうように構成されており、前記点yは前記第2のギャップに対応する領域内に位置する。
【0033】
選択的に、前記チューブ本体は、金属製メッシュチューブとマルチルーメンチューブとを含み、前記マルチルーメンチューブは、前記金属製メッシュチューブ内に覆設されるように設けられている。
【0034】
選択的に、前記マルチルーメンチューブの遠位端は、前記シングルルーメンチューブの遠位端から伸び出す。
【0035】
選択的に、前記チップは、さらに、第3の取り付け壁と第4の取り付け壁とを含み、前記第1の取り付け壁、前記第2の取り付け壁、前記第3の取り付け壁及び前記第4の取り付け壁は、前記チップの半径方向に沿って分布されており、前記第3の取り付け壁と前記第4の取り付け壁との間には第4のルーメンが形成されており、
前記チューブ本体は、さらに、第3のシャトル壁と第4のシャトル壁とを含み、前記第1のシャトル壁、前記第2のシャトル壁、前記第3のシャトル壁及び前記第4のシャトル壁は、前記チューブ本体の半径方向に沿って分布されており、前記第3のシャトル壁と前記第4のシャトル壁との間には第3のルーメンが形成されており、
前記第3のルーメンを前記第4のルーメンと連通するように、前記第3のシャトル壁は、遠位端が前記第3の取り付け壁の近位端と突き合わされるように構成されており、前記第4のシャトル壁は、遠位端が前記第4の取り付け壁の近位端と突き合わされるように構成されており、
ここで、前記第3のルーメンは、前記第4のルーメンより内径が小さいため、前記第4の取り付け壁の近位端と前記第1の取り付け壁の近位端は、いずれも前記第1のシャトル壁と前記第2のシャトル壁との間に対応する。
【0036】
本開示の実施例は、前述した実施形態のいずれか1項に記載のイメージングカテーテル、又は、前述した実施形態のいずれか1項に記載のチップ、又は、前述した実施形態のいずれか1項に記載のチューブ本体を含む医療機器を提供し、前記チューブ本体と前記チップは、いずれも前記内視鏡の鉗子チャネル内に覆設されるように設けられている。
【発明の効果】
【0037】
本開示の実施例のイメージングカテーテル、チップ、チューブ本体及び医療機器の有益な効果は、例えば、以下を含む。
【0038】
本開示の実施例は、さらに、イメージングカテーテルを提供し、第1のルーメンと第2のルーメンは連通し、さらに、点mと点nとの間の半径方向距離は第1のルーメンの内径以上であるため、第1のルーメンの内径と同じ外径の器具も、第1のルーメンから第2のルーメン内に入れられ、第1の取り付け壁と第1のシャトル壁との間の段差は消却できる。このように、当該イメージングカテーテルは、より大きな外径の器具と互換性があり、つまり、当該イメージングカテーテルはより広い外径範囲の器具と互換性があるため、より多くの種類の器具をいずれも第1のルーメンから第2のルーメン内に入れることが可能になる。
【0039】
本開示の実施例は、チップを提供し、当該チップは、チューブ本体と組み立てられるように構成されると、第1のルーメンと第2のルーメンは連通し、さらに、点sと点tとの間の半径方向距離は第1のルーメンの内径以上であるため、第1のルーメンの内径と同じ外径の器具も、第1のルーメンから第2のルーメン内に入れられ、第1の取り付け壁と第1のシャトル壁との間の段差は消却できる。このように、当該チップは、チューブ本体と組み立てられるように使用されると、より大きな外径の器具と互換性があり、つまり、より広い外径範囲の器具と互換性があるため、より多くの種類の器具を第1のルーメンから第2のルーメン内に入れることが可能になる。
【0040】
本開示の実施例は、さらに、チューブ本体を提供し、当該チューブ本体は、チップと組み立てられるように構成されると、第1のルーメンと第2のルーメンは連通し、さらに、点xと点yとの間の距離は第1のルーメンの内径以上であるため、第1のルーメンの内径と同じ外径の器具も、第1のルーメンから第2のルーメン内に入れられ、第1の取り付け壁と第1のシャトル壁との間の段差は消却できる。このように、当該チューブ本体は、チップと組み立てられるように使用されると、より大きな外径の器具と互換性があり、つまり、より広い外径範囲の器具と互換性があるため、より多くの種類の器具を第1のルーメンから第2のルーメン内に入れることが可能になる。
【0041】
本開示の実施例は、さらに、上記したイメージングカテーテル又はチップ又はチューブ本体を含む医療機器を提供し、当該医療機器は、より大きな外径の器具と互換性があり、より多くの種類の器具を第1のルーメンから第2のルーメン内に入れることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0042】
以下、本開示の実施例の技術案をより明らかにするために、実施例の説明に必要な図面について、簡単に説明する。以下の図面は、本開示のいくつかの実施例のみを示しているため、範囲を限定すると見なされるべきではないことを理解すべきである。当業者にとって、他の関連する図面もまた、創造的な労働なしにこれらの図面より得ることができる。
図1】本開示の実施例により提供される関連技術におけるイメージングカテーテルの構造概略図である。
図2】本開示の実施例により提供される第1種のイメージングカテーテルの構造概略図である。
図3】本開示の実施例により提供される第1の状態下で、器具が第1種のイメージングカテーテルを通過する場合の構造概略図である。
図4】本開示の実施例により提供される第2の状態下で、器具が第1種のイメージングカテーテルを通過する場合の構造概略図である。
図5】本開示の実施例により提供される第3の状態下で、器具が第1種のイメージングカテーテルを通過する場合の構造概略図である。
図6】本開示の実施例により提供される、固定リングが取り除かれた第1種のイメージングカテーテルの構造概略図である。
図7】本開示の実施例により提供される、第1の視点からの第1種のチップの構造概略図である。
図8】本開示の実施例により提供される、第2の視点からの第1種のチップの構造概略図である。
図9】本開示の実施例により提供される、第3の視点からの第1種のチップの構造概略図である。
図10】本開示の実施例により提供される、第1の視点からの第1種のチューブ本体の構造概略図である。
図11】本開示の実施例により提供される、第2の視点からの第1種のチューブ本体の構造概略図である。
図12】本開示の実施例により提供される、第3の視点からの第1種のチューブ本体の構造概略図である。
図13】本開示の実施例により提供されるマルチルーメンチューブの構造概略図である。
図14】本開示の実施例により提供される、器具が第2種のイメージングカテーテルを通過する場合の構造概略図である。
図15図14のDでの拡大概略図である。
図16】本開示の実施例により提供される第2種のチップの構造概略図である。
図17】本開示の実施例により提供される第3種のチップの構造概略図である。
図18】本開示の実施例により提供される第2種のチューブ本体の構造概略図である。
図19】本開示の実施例により提供される第3種のチューブ本体の構造概略図である。
図20】本開示の実施例により提供される第3種のチューブ本体とチップとの接続の構造概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0043】
以下、本開示の実施例の目的、技術案及び利点をより明瞭にするために、本開示の実施例に係る図面を参照しながら、その技術案について明瞭、且つ完全に説明し、当然のことながら、記載される実施例は本開示の実施例の一部にすぎず、そのすべての実施例ではない。一般的に、本明細書の図面に記載及び図示されている本開示の実施例のコンポーネントは、様々な異なる構成で配置及び設計することができる。
【0044】
したがって、以下、添付の図面に提供される本開示の実施例の詳細な説明は、特許請求されるような本開示の範囲を限定することを意図するものではなく、本開示の選択された実施例のみを表すことである。当業者は、本開示の実施例に基づき、創造的な労働を要することなく、獲得されたその他のすべての実施例は、いずれも本開示の保護範囲に属する。
【0045】
以下の図面では、類似する番号や文字は類似する項目を表すため、1つの図面で項目を定義すると、以降の図面でさらに定義や説明を行う必要はない。
【0046】
本開示の説明において、なお、「上」、「下」、「内」及び/又は「外」などの用語によって示される方位又は位置関係は、図面に基づいて示される方位又は位置関係であるか、当該発明製品が使用されるときに通常置かれている方位又は位置関係である場合、本開示を説明しやすくするため、及び説明を簡略化するためだけであり、言及される装置又はデバイスが特定の方位を有しなければならないこと、または特定の方位で構築及び操作されなければならないことを指示又は暗示することを意図するものではないため、本開示を限定するものとして理解できない。
【0047】
また、「第1」及び/又は「第2」などの用語は、記載を区別するためだけに用いられる場合、相対的な重要性を指示又は暗示するものとして理解されるべきではない。
【0048】
なお、本開示の実施例の特徴は、衝突することなく互いに組み合わせられることができる。
【0049】
関連技術において、イメージングカテーテルは、内視鏡の鉗子チャネル内でシャトルされており、イメージングカテーテルは、内蔵カメラで胆道の病変や結石を観察することができ、また、手術器具は、イメージングカテーテルの作業ルーメン内でシャトルすることができるため、操作員は、手術治療のために、カメラによって撮影された画像に従って、手術器具を対応して操作することができる。
【0050】
図1を参照すれば、具体的に、イメージングカテーテルは、チューブ本体13、チップ(tip)11、カメラ15及びワイヤー16を含み、チューブ本体13は、第1のシャトル壁131、第2のシャトル壁132、第3のシャトル壁133及び第4のシャトル壁134を含み、第1のシャトル壁131、第2のシャトル壁132、第3のシャトル壁133及び第4のシャトル壁134は、チューブ本体13の半径方向に沿って分布されており、第1のシャトル壁131と第2のシャトル壁132との間に第1のルーメン135が形成されており、第3のシャトル壁133と第4のシャトル壁134との間には、第3のルーメン136が形成されている。
【0051】
図1を参照すれば、チップ11は、第1の取り付け壁111、第2の取り付け壁112、第3の取り付け壁113及び第4の取り付け壁114を含み、第1の取り付け壁111、第2の取り付け壁112、第3の取り付け壁113及び第4の取り付け壁114は、チップ11の半径方向に沿って分布されており、第1の取り付け壁111と第2の取り付け壁112との間に第2のルーメン115が形成されており、第3の取り付け壁113と第4の取り付け壁114との間には第4のルーメン116が形成されている。
【0052】
図1を参照すれば、チップ11はチューブ本体13と接続すると、第1のルーメン135は第2のルーメン115と連通して作業ルーメンは形成され、作業ルーメンは、器具3(図3で示されている)が通過可能に構成されている。第3のルーメン136は第4のルーメン116と連通して撮像ルーメンは形成され、撮像ルーメンは、カメラ15とワイヤー16とを収納可能に構成されている。
【0053】
具体的に、図1を参照すれば、第4のルーメン116は、カメラ15を収納可能に構成されており、ワイヤー16は、第3のルーメン136と第4のルーメン116とを貫通し、カメラ15に接続されている。一般的に、カメラ15はワイヤー16より外径の寸法が大きいため、第4のルーメン116は第3のルーメン136より内径が大きくなり、それにより、第1の取り付け壁111の近位端と第4の取り付け壁114の近位端は、いずれも第1のシャトル壁131と第2のシャトル壁132との間に対応し、結果として、第1の取り付け壁111の近位端と第1のシャトル壁131の遠位端との間に段差があるようになり、図1に示した相対位置を参照して説明すると、第1の取り付け壁111の近位端は第1のシャトル壁131の遠位端の下にある。そのため、第2のシャトル壁132の遠位端は、第1の取り付け壁111と第2の取り付け壁112との間に対応し、結果として、第2のシャトル壁132と第2の取り付け壁112との間に高さの差があるようになり、図1に示した相対位置を参照して説明すると、第2のシャトル壁132の遠位端は第2の取り付け壁112の近位端の上にある。このように、第1のルーメン135では、大きい外径の器具3がシャトルされると、第1の取り付け壁111の近位端と第2のシャトル壁132の遠位端との間の領域、即ち、図1のjk間の領域位置では、器具3が通りにくくなる。
【0054】
本実施例により提供されるイメージングカテーテル1及び医療機器は、上記した技術的問題を効果的に改善することができる。具体的に、図2図6を参照すれば、当該医療機器は、イメージングカテーテル1と器具3とを含み、当該イメージングカテーテル1は、チップ11とチューブ本体13とを含み、チューブ本体13は、第1のシャトル壁131と第2のシャトル壁132とを含み、第1のシャトル壁131と第2のシャトル壁132は、チューブ本体13の半径方向に沿って分布されており、第1のシャトル壁131と第2のシャトル壁132との間には第1のルーメン135が形成されている。
【0055】
当該チップ11は、第1の取り付け壁111と第2の取り付け壁112とを含み、第1の取り付け壁111と第2の取り付け壁112は、チップ11の半径方向に沿って分布されており、第1の取り付け壁111と第2の取り付け壁112との間には第2のルーメン115が形成されている。
【0056】
第2のルーメン115を第1のルーメン135と連通するように、第1の取り付け壁111の近位端及び第2の取り付け壁112の近位端は、それぞれ第1のシャトル壁131の遠位端及び第2のシャトル壁132の遠位端と突き合わされている。
【0057】
第2の取り付け壁112の近位端には、第2のルーメン115と接続する第1のギャップ117が設けられており、第2のシャトル壁132の遠位端には、第1のルーメン135と連通する第2のギャップ137が設けられており、第1のギャップ117の近位端と第2のギャップ137の遠位端は連通している。
【0058】
図2を参照すれば、点mは、第1の取り付け壁111の近位端の端点であり、点nは、第2のギャップ137に対応する領域内に位置し、点mと点nとの間の半径方向距離はaで、点nは、チューブ本体13の軸方向に沿って、点mに対してチューブ本体13の近位端に近く、第1のルーメン135の内径はbであり、且つ、a≧bにしている。このように、第2のシャトル壁132と第2の取り付け壁112との高さの差は消却でき、器具3は第1のルーメン135の遠位端に達すると、第2のギャップ137は器具3を収納可能なスペースがあるため、器具3は、第2のギャップ137に向かって一定の距離移動することができ、また、第1のギャップ117も同様に器具3を収納可能なスペースがあるため、外径が第1のルーメン135の内径と同じである器具3を、依然として第1のルーメン135から第2のルーメン115内に入れることができる。
【0059】
したがって、当該イメージングカテーテル1は、第1のルーメン135の内径と同じ外径の器具3と互換性があり、当然ながら、当該イメージングカテーテル1は、第1のルーメン135の内径より小さい外径の器具3とも互換性があり、つまり、当該イメージングカテーテル1は、より広い外径範囲の器具3と互換性があるため、より多くの種類の器具3と互換性がある。
【0060】
なお、本実施例において、チューブ本体13の軸方向とチップ11の軸方向は同一方向であり、チューブ本体13の半径方向とチップ11の半径方向は同一方向である。本実施例における半径方向距離は、チップ11の半径方向に沿った距離にしてもよいし、チューブ本体13の半径方向に沿った距離にしてもよい。
【0061】
なお、他の実施例において、第2の取り付け壁112には第1のギャップ117が設けられなくてもよく、第2のシャトル壁132には第2のギャップ137が設けられなくてもよく、点nは、第2の取り付け壁112の近位端又は第2のシャトル壁132の遠位端上にある点であってもよく、これについて、詳しい内容はまた後述する。
【0062】
本実施例において、器具3は、サンプリング鉗子、メッシュバスケット、スネアなどにしてもよく、操作員は、器具3を利用して対応する手術治療を行うことができる。
【0063】
なお、本明細書では、近位端と遠位端は、当該機器を使用する操作員を基準とするものであり、使用中に、操作員に比較的近い一端は近位端となり、操作員に比較的遠い一端は遠位端となる。例えば、図3では、チューブ本体13の左端は近位端となり、チューブ本体13の右端は遠位端となり、チップ11の左端は近位端となり、チップ11の右端は遠位端となる。
【0064】
なお、本実施例において、第1の取り付け壁111の近位端の端面は、チップ11の軸方向に沿って、第2の取り付け壁112の近位端の端面と位置合わせされ、第1のシャトル壁131の遠位端の端面は、チューブ本体13の軸方向に沿って、第2のシャトル壁132の遠位端の端面と位置合わせされている。このように、チューブ本体13とチップ11が接続すると、第1のギャップ117と第2のギャップ137は対向して設けられるようになり、第1のギャップ117の近位端の端面と第2のギャップ137の遠位端の端面は密接して、第1のギャップ117と第2のギャップ137は継ぎ合わされ、器具3を収納可能に構成される収納スペースは形成され、器具3の移動を容易にさせる。
【0065】
当然ながら、他の実施例において、チューブ本体13とチップ11は、一体成形されてもよく、このように、第1のギャップ117と第2のギャップ137によって貫通孔は形成される。
【0066】
本実施例において、第2のギャップ137は、チューブ本体13の半径方向に沿って、第2のシャトル壁132を貫通し、第1のギャップ117は、チップ11の半径方向に沿って、第2の取り付け壁112を貫通し、このように、第2のシャトル壁132と第2の取り付け壁112の壁厚による影響は消却でき、大きい外径の器具3を第1のルーメン135から第2のルーメン115内に入れることはさらに容易になることを理解できる。
【0067】
図2図5を参照すれば、本実施例において、チューブ本体13は、さらに、第3のシャトル壁133と第4のシャトル壁134とを含み、第1のシャトル壁131、第2のシャトル壁132、第3のシャトル壁133及び第4のシャトル壁134は、チューブ本体13の半径方向に沿って分布されており、第3のシャトル壁133と第4のシャトル壁134との間には、第3のルーメン136が形成されている。
【0068】
チップ11は、さらに、第3の取り付け壁113と第4の取り付け壁114とを含み、第1の取り付け壁111、第2の取り付け壁112、第3の取り付け壁113及び第4の取り付け壁114は、チップ11の半径方向に沿って分布されており、第3の取り付け壁113と第4の取り付け壁114との間には第4のルーメン116が形成されている。
【0069】
第3の取り付け壁113の近位端は、第3のシャトル壁133の遠位端と突き合わされ、第4の取り付け壁114の近位端は、第4のシャトル壁134の遠位端と突き合わされ、このように、第4のルーメン116と第3のルーメン136は連通可能になる。
【0070】
なお、本実施例において、2つの端部が「突き合わされる」ことは、2つの端部の端面が、チップ11又はチューブ本体13の軸方向に沿って位置合わせされ、2つの端部の端面は、チップ11又はチューブ本体13の半径方向に沿って、触れ合ってもよいし、互いに離れてもよい。例えば、第3の取り付け壁113の近位端が第3のシャトル壁133の遠位端と突き合わされることは、第3の取り付け壁113の近位端の端面が、チップ11又はチューブ本体13の軸方向に沿って、第3のシャトル壁133の遠位端の端面と位置合わせされ、第3の取り付け壁113の近位端の端面が、チップ11又はチューブ本体13の半径方向に沿って、第3のシャトル壁133の遠位端の端面と当接されることを意味する。また、第4の取り付け壁114の近位端が第4のシャトル壁134の遠位端と突き合わされることは、第4の取り付け壁114の近位端の端面が、チップ11又はチューブ本体13の軸方向に沿って、第4のシャトル壁134の遠位端の端面と位置合わせされ、第4の取り付け壁114の近位端の端面が、チップ11又はチューブ本体13の半径方向に沿って、第4のシャトル壁134の遠位端の端面と間隔を置いて設けられている。
【0071】
本実施例において、第4のルーメン116は第3のルーメン136より内径が大きいことにより、第4の取り付け壁114の近位端と第1の取り付け壁111の近位端は、いずれも第1のシャトル壁131と第2のシャトル壁132との間に対応する。
【0072】
本実施例において、イメージングカテーテル1は、さらに、カメラ15とワイヤー16とを含み、ワイヤー16は、第3のルーメン136と第4のルーメン116とを貫通するように設けられており、第4のルーメン116内のカメラ15に接続されている。なお、第4のルーメン116はカメラ15を収納でき、第3のルーメン136はワイヤー16を収納でき、一般的に、カメラ15はワイヤー16より外径が大きいため、第4のルーメン116は第3のルーメン136より内径が大きくなる。
【0073】
本実施例において、操作員はカメラ15を利用して胆道の病変や結石を観察することができることを理解できる。
【0074】
本実施例において、当該医療機器は、さらに、ハンドルアセンブリを含み、ワイヤー16は、一端がカメラ15に接続され、他端がハンドルアセンブリに接続され、操作員は、ハンドルアセンブリによってカメラ15の作業状態を制御することができる。
【0075】
図2図5を参照すれば、本実施例において、イメージングカテーテル1は、さらに、固定リング17を含み、固定リング17の遠位端は、チップ11の近位端の外壁を覆設するように設けられており、固定リング17の近位端は、チューブ本体13の遠位端の外壁を覆設するように設けられており、このように、チューブ本体13とチップ11は相対的に固定され得る。また、固定リング17は、チューブ本体13とチップ11とを覆設するように設けられると、固定リング17は、第1のギャップ117と第2のギャップ137とを閉塞することができ、器具3が第1のギャップ117と第2のギャップ137とから伸び出されないようにして、器具3が誤った位置から伸び出して手術の通常の操作に影響を与えないようにすることができる。
【0076】
図6図9、並びに図2図5を参照すれば、本実施例において、チップ11は、本体118と延長部119とを含み、延長部119は、遠位端が本体118の近位端と接続し、近位端がチューブ本体13の遠位端と接続し、延長部119は本体118より外径が小さいため、延長部119と本体118との間には段付き構造が形成されている。
【0077】
なお、本実施例において、固定リング17の遠位端は、延長部119を直接覆設するように設けられており、固定リング17の遠位端の端面は、固定リング17の取り付け及び取り外しが容易になるように、本体118の近位端の端面と当接されている。
【0078】
本実施例において、本体118は、延長部119と一体成形され、第2のルーメン115は、延長部119と本体118との両方を貫通しており、第1の取り付け壁111の近位端と第2の取り付け壁112の近位端は、いずれも延長部119に設けられているため、第1のギャップ117も、延長部119に設けられるようになる。具体的に、第1のギャップ117の遠位端は、本体118まで延在し、このように、第1のギャップ117の加工及び製造は容易になる。
【0079】
図7図9、並びに図2図6を参照すれば、本実施例において、第2の取り付け壁112は、さらに、移行壁1121を含み、チップ11の遠位端は、器具3を第2のルーメン115から伸び出すように構成されている出口120を備え、移行壁1121の近位端は、第1のギャップ117の遠位端まで延在し、移行壁1121の遠位端は、出口120まで延在する。
【0080】
移行壁1121は、第1のギャップ117と出口120との間に設けられており、このように、器具3を第2のルーメン115内に入れると、移行壁1121は器具3を制限する役割を果たし、医者は器具3の近位端を操作すると、器具3の遠位端は移行壁1121の作用下で、スムーズに位置調整することができ、それにより、器具3が第2のルーメン115の出口120から伸び出されることは容易になることを理解できる。
【0081】
当然ながら、他の実施例において、第1のギャップ117と出口120との間には移行壁1121が設けられなくてもよく、つまり、第1のギャップ117の遠位端と出口120は、直接連通してもよい。
【0082】
なお、図9、並びに図2図5を参照すれば、第1の取り付け壁111の近位端は第1のシャトル壁131と第2のシャトル壁132との間に対応するため、器具3は、第1のルーメン135の遠位端から第2のルーメン115内に入れられると、第1の取り付け壁111の近位端に当接されやすくなり、器具3がスムーズに第1のルーメン135から第2のルーメン115内に入れられなくなる。したがって、本実施例において、第1の取り付け壁111の近位端の壁面には、ガイド面121が設けられており、当該ガイド面121により、第1のルーメン135から伸び出される器具3を、第2のルーメン115内に入れるようにガイドすることができ、器具3をスムーズに第1のルーメン135から第2のルーメン115内に入れることができる。
【0083】
具体的に、本実施例において、図9、並びに図2図5を参照すれば、ガイド面121は傾斜面であり、ガイド面121を基準面によって切断して得られた図形は、チップ11の中心軸線に対して傾斜した第1の直線であり、第1の直線から第2の取り付け壁112までの半径方向距離は、第1の直線の近位端から第1の直線の遠位端までの方向に沿って、徐々に短縮し、チップ11の中心軸線の延長方向はチップ11の軸方向であり、基準面は中心軸線を通る平面であり、半径方向距離はチップ11の半径方向に沿った距離である。
【0084】
なお、当該ガイド面121により、器具3がスムーズに第1のルーメン135から第2のルーメン115内に入れられない問題は効果的に改善できるだけではなく、第1の取り付け壁111の壁厚は効果的に減少することもでき、さらに、大きい外径の器具3が第2のルーメン115内に入れられることも容易になる。
【0085】
なお、本実施例において、ガイド面121と第1のギャップ117は、対向して設けられ、第1のギャップ117は、器具3を収納可能に構成されたスペースがあり、このように、ガイド面121により、器具3を第1のギャップ117に向かって移動させるようにガイドすることができ、また、器具3を第2のルーメン115内に入れることも容易にさせる。
【0086】
また、図7図9、並びに図2図5を参照すれば、本実施例において、出口120の外輪郭を基準面によって切断して得られた図形は、チップ11の中心軸線に対して傾斜した第2の直線であり、第2の直線の中心軸線に対する傾斜方向と第1の直線の中心軸線に対する傾斜方向は逆方向である。
【0087】
このように、ガイド面121の作用下で、第2のルーメン115内に入れられた器具3の遠位端は出口120と直接位置合わせされることができ、器具3の第2のルーメン115におけるストロークは低減でき、結果として、器具3は出口120から迅速に伸び出される。
【0088】
なお、他の実施例において、出口120の外輪郭を基準面によって切断して得られた図形は円弧線であってもよい。具体的には、円弧線は、凹側が第2のルーメン115に向かっていてもよいし、凸側が第2のルーメン115に向かっていてもよい。
【0089】
一般的に、器具3の遠位端面は円弧面であり、器具3の遠位端はガイド面121に当接された場合、ガイド面121により、器具3の移動方向はより変更されやすくなり、結果として、器具3は、先端が出口120と位置合わせされ、器具3は、ガイド面121に沿ってスムーズに移動できる。
【0090】
なお、本実施例において、ガイド面121の近位端の端点は第1の取り付け壁111の近位端の端点と重ね合わされる。このように、器具3は、第1のルーメン135から第2のルーメン115内に入れられると同時に、ガイド面121と触れ合い、ガイド面121により、器具3の移動方向は直ちに変更することができる。また、このように配置されると、器具3を、さらにスムーズに第1のルーメン135から第2のルーメン115内に入れることができる。
【0091】
なお、器具3の第2のルーメン115における運動方向がずれて第2の取り付け壁112に向かって移動する場合、移行壁1121により、器具3の移動方向は変更することができ、器具3の遠位端は出口120と再度位置合わせされる。つまり、本実施例において、移行壁1121をガイド面121と組み合わせて使用すると、器具3は、よりスムーズに第2のルーメン115内で移動することができ、器具3をより迅速に出口120から伸び出し、作業効率を効果的に向上させる。
【0092】
また、具体的に、図7を参照すれば、本実施例において、第2のルーメン115の遠位端の端面は傾斜面であるため、出口120の開口径を、器具3が容易に伸び出されるように、大きくすることができる。
【0093】
図7及び図8を参照すれば、本実施例において、チップ11は、さらに、第5のルーメン122を備え、第5のルーメン122は、プルワイヤを通すように構成されている。実際に応用される際、第5のルーメン122は、プルワイヤの外側を覆設するように設けられており、プルワイヤのガイドにより、チップ11は、プルワイヤの延長方向に沿って所定の位置まで達することができる。
【0094】
なお、本実施例において、第5のルーメン122は4つあり、4つの第5のルーメン122は、それぞれチップ11の四角に設けられており、このように配置されると、よりよいガイド作用が果たされ、チップ11は、プルワイヤが通されるとき、通常の軌道から外れにくい。
【0095】
図7及び図8を参照すれば、本実施例において、チップ11は、さらに、第6のルーメン123を備え、第6のルーメン123は、注入された液体が通ることを可能にするように構成されており、液体は、手術治療のサポートとして、第6のルーメン123の遠位端から流出して所定の部位に作用する。本実施例において、第6のルーメン123は2つあり、2つの第6のルーメン123は対向して設けられ、2つの第6のルーメン123は、それぞれチップ11の対向する両側に設けられている。
【0096】
なお、本実施例において、チップ11の遠位端の端面は傾斜面であるため、第5のルーメン122及び第6のルーメン123の遠位端の開口径を、プルワイヤと注入された液体が通りやすいように、大きくしている。
【0097】
なお、本実施例において、チップ11は、材料として医療グレードの304ステンレス鋼を選択し、機械加工又は粉末冶金で一体成形される。他の実施例において、チップ11は、材料としてPEEKのような硬質プラスチック材料を選択してもよい。
【0098】
図10図13、並びに図2図5を参照すれば、本実施例において、チューブ本体13は、金属製メッシュチューブ138とマルチルーメンチューブ139とを含み、マルチルーメンチューブ139は金属製メッシュチューブ138内に覆設されるように設けられている。
【0099】
なお、マルチルーメンチューブ139自体は可撓性ホースであるため、金属製メッシュチューブ138は、マルチルーメンチューブ139の外壁を覆設すると、マルチルーメンチューブ139の強度及び剛性を高めることができる。
【0100】
本実施例において、金属製メッシュチューブ138は、シングルルーメンチューブと金属製メッシュとを熱溶融することにより形成され、具体的に、金属製メッシュ140は、マルチルーメンチューブ139の外壁を覆設した後、さらに、シングルルーメンチューブは、金属製メッシュ140の外壁を覆設するように設けられてから、金属製メッシュ140は、熱溶融によってシングルルーメンチューブ内に成形される。
【0101】
なお、上記した第1のシャトル壁131、第2のシャトル壁132、第3のシャトル壁133及び第4のシャトル壁134は、いずれもマルチルーメンチューブ139に設けられており、相応に、上記した第1のルーメン135と第3のルーメン136も、マルチルーメンチューブ139に設けられている。
【0102】
なお、具体的に、図11図13を参照すれば、本実施例において、マルチルーメンチューブ139は、さらに、第7のルーメン141を備え、第7のルーメン141は、プルワイヤが通ることを可能にするように構成されており、その具体的な作用は、上記した第5のルーメン122と同じである。
【0103】
具体的に、本実施例において、第7のルーメン141の遠位端は第5のルーメン122の近位端と連通し、第7のルーメン141も4つあり、4つの第7のルーメン141は、4つの第5のルーメン122と1対1で対応している。
【0104】
図11図13を参照すれば、本実施例において、マルチルーメンチューブ139は、さらに、注入された液体が通ることを可能にするように構成される第8のルーメン142を備え、第8のルーメン142の作用は、上記した第6のルーメン123と同じである。具体的に、本実施例において、第8のルーメン142の遠位端は第6のルーメン123の近位端と連通し、注入された液体は第8のルーメン142の近位端から入れられ、そして、第8のルーメン142の遠位端から第6のルーメン123に入れられ、最後に、第6のルーメン123の遠位端から流出する。第8のルーメン142は第6のルーメン123の数と同じく2つあり、また、2つの第8のルーメン142は、2つの第6のルーメン123と1対1で対応している。
【0105】
なお、マルチルーメンチューブ139は一体成形されてもよいし、さまざまな材料から継ぎ合わされてもよい。
【0106】
図14及び図15を参照すれば、他の実施例において、第2のシャトル壁132及び第2の取り付け壁112には、第1のギャップ117と第2のギャップ137とを設ける代わりに、第2のシャトル壁132と第2の取り付け壁112との壁厚を減少することにより、大きい外径の器具3を第1のルーメン135から第2のルーメン115内にスムーズに入れることもできる。
【0107】
具体的に、図14及び図15に示すように、このとき、点nは第2のシャトル壁132に位置し、mは第1の取り付け壁111の近位端の端点であり、点mと点nとの間の半径方向距離はaで、点nは、チューブ本体13の軸方向に沿って、点mに対してチューブ本体13の近位端に近く、第1のルーメン135の内径はbであり、且つ、a≧bにしている。このように、器具3は、第1のルーメン135と内径が同じである場合、第1のルーメン135に入れられた器具3も同様に第1のルーメン135から第2のルーメン115に入れることができ、また、当該イメージングカテーテル1は、より広い外径範囲の器具3と互換性があり、結果として、より多くの種類の器具3と互換性がある。
【0108】
図16を参照すれば、図16は、本実施例により提供される第2種のチップ11の構造概略図であり、第2種のチップ11は、上記第1種のチップ11と構造がほとんど同じであるが、相違点は、第1の取り付け壁111の近位端が、チップ11の軸方向に沿って、第2の取り付け壁112の近位端に対してチップ11の遠位端に近いことである。
【0109】
このように、図16におけるチップ11がチューブ本体13と接続すると、第2の取り付け壁112に設けられている第1のギャップ117は、第2のシャトル壁132に向かうため、第1のギャップ117は、近位端が第1のルーメン135と連通し、遠位端が第2のルーメン115と連通し、第1のギャップ117は、器具3を収納可能なスペースを有する。図16に示すように、点sは第1の取り付け壁111の近位端の端点であり、点tは第1のギャップ117に対応する領域内に位置し、点sは、チップ11の軸方向に沿って、点tに対してチップ11の遠位端に近く、点sと点tとの間の半径方向距離はcで、第1のルーメン135の内径はdであり、且つc≧dにしている。このようにして、第1のルーメン135と第2のルーメン115との接続部を経由して、第1のルーメン135の内径と同じである外径の器具3を、第2のルーメン115に入れることもでき、また、当該イメージングカテーテル1は、より広い外径範囲の器具3と互換性があり、結果として、より多くの種類の器具3と互換性がある。
【0110】
当然ながら、図17を参照すれば、他の実施例において、図16に示されているチップ11の第2の取り付け壁112においても、第1のギャップ117を設ける代わりに、第2の取り付け壁112の壁厚を減少することにより、大きい外径の器具3を第1のルーメン135から第2のルーメン115内にスムーズに入れることもできる。
【0111】
具体的に、図17に示すように、このとき、点sは第1の取り付け壁111の近位端の端点であり、点tは第2の取り付け壁112に位置し、点sは、チップ11の軸方向に沿って、点tに対してチップ11の遠位端に近く、点sと点tとの間の半径方向距離はcで、第1のルーメン135の内径はdであり、且つc≧dにしている。このように、器具3は、外径が第1のルーメン135の内径と同じである場合、第1のルーメン135に入れられた器具3も同様に第1のルーメン135から第2のルーメン115に入れることができ、また、当該イメージングカテーテル1は、より広い外径範囲の器具3と互換性があり、結果として、より多くの種類の器具3と互換性がある。
【0112】
図18を参照すれば、相応に、図18は、本実施例により提供される第2種のチューブ本体13の構造概略図であり、第2種のチューブ本体13は、上記第1種のチューブ本体13と構造がほとんど同じであるが、相違点は、第1のシャトル壁131の遠位端が、チューブ本体13の軸方向に沿って、第2のシャトル壁132の遠位端に対してチューブ本体13の近位端に近いことである。
【0113】
このように、図18におけるチューブ本体13がチップ11と接続すると、第2のシャトル壁132に設けられている第2のギャップ137は、第2の取り付け壁112に向かうため、第2のギャップ137は、近位端が第1のルーメン135と連通し、遠位端が第2のルーメン115と連通し、第2のギャップ137は、器具3を収納可能なスペースを有する。図18に示すように、点xは第1の取り付け壁の近位端の端点であり、点yは第2のギャップ137に対応する領域内に位置し、点yは、チューブ本体13の軸方向に沿って、点xに対してチューブ本体13の近位端に近い。このように、同様に第1のルーメン135と第2のルーメン115との接続部を経由して、第1のルーメン135内に位置する器具3を、第2のルーメン115に入れることもできる。
【0114】
当然ながら、図19を参照すれば、他の実施例において、図18に示されているチューブ本体13の第2のシャトル壁132には、第2のギャップ137を設ける代わりに、第2のシャトル壁132の壁厚を減少することにより、大きい外径の器具3を第1のルーメン135から第2のルーメン115内にスムーズに入れることもできる。
【0115】
具体的に、図19及び図20に示すように、このとき、点xは第1の取り付け壁111の近位端の端点であり、点yは第2のシャトル壁132に位置し、点yは、チューブ本体13の軸方向に沿って、点xに対してチューブ本体13の近位端に近く、点xと点yとの間の半径方向距離はeで、第1のルーメン135の内径はfであり、且つe≧fにしている。このように、器具3は、外径が第1のルーメン135の内径と同じである場合、第1のルーメン135に入れられた器具3も同様に第1のルーメン135から第2のルーメン115に入れることができ、また、同様に、当該イメージングカテーテル1は、より広い外径範囲の器具3と互換性があり、結果として、より多くの種類の器具3と互換性がある。
【0116】
以上、本開示の具体的な実施形態について説明したが、本開示の保護範囲は、それらに限定されておらず、当業者が本開示によって開示された技術的範囲内に容易に想到し得るすべての変更又は置換は、いずれも本開示の保護範囲内に含まれるべきである。したがって、本開示の保護範囲は、特許請求の範囲を基準とすべきである。
【0117】
本開示は、2020年03月04日に中国特許局に提出した、出願番号がCN202010144399.6で、発明の名称が「イメージングカテーテル、チップ、チューブ本体及び医療機器」という中国特許出願の優先権を主張し、その全ての内容は援用により本開示に取り込まれる。
【符号の説明】
【0118】
1、イメージングカテーテル
11、チップ
111、第1の取り付け壁
112、第2の取り付け壁
1121、移行壁
113、第3の取り付け壁
114、第4の取り付け壁
115、第2のルーメン
116、第4のルーメン
117、第1のギャップ
118、本体
119、延長部
120、出口
121、ガイド面
122、第5のルーメン
123、第6のルーメン
13、チューブ本体
131、第1のシャトル壁
132、第2のシャトル壁
133、第3のシャトル壁
134、第4のシャトル壁
135、第1のルーメン
136、第3のルーメン
137、第2のギャップ
138、金属製メッシュチューブ
139、マルチルーメンチューブ
140、金属製メッシュ
141、第7のルーメン
142、第8のルーメン
15、カメラ
16、ワイヤー
17、固定リング
3、器具
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
【手続補正書】
【提出日】2022-08-22
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0016
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0016】
選択的に、前記チップの遠位端は、器具を前記第2のルーメンから伸び出すように構成されている出口を備え、前記出口の外輪郭を前記基準面によって切断して得られた図形は、前記中心軸線に対して傾斜した第2の直線または弧線であり、前記第2の直線または弧線の前記中心軸線に対する傾斜方向と前記第1の直線の前記中心軸線に対する傾斜方向は逆方向であり、前記ガイド面は、前記第2のルーメン内に位置する器具を、前記出口から伸び出すようにガイドするように構成されている。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0028
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0028】
選択的に、前記チップの遠位端は、器具を前記第2のルーメンから伸び出すように構成されている出口を備え、前記出口の外輪郭を前記基準面によって切断して得られた図形は、前記中心軸線に対して傾斜した第2の直線又は弧線であり、前記第2の直線又は弧線の前記中心軸線に対する傾斜方向と前記第1の直線の前記中心軸線に対する傾斜方向は逆方向であり、前記ガイド面は、前記第2のルーメン内に位置する器具を、前記出口から伸び出すようにガイドするように構成されている。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0036
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0036】
本開示の実施例は、前述した実施形態のいずれか1項に記載のイメージングカテーテル、又は、前述した実施形態のいずれか1項に記載のチップ、又は、前述した実施形態のいずれか1項に記載のチューブ本体を含む医療機器を提供し、前記チューブ本体と前記チップは、いずれも前記内視鏡のチャネル内に覆設されるように設けられている。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0049
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0049】
関連技術において、イメージングカテーテルは、内視鏡のチャネル内でシャトルされており、イメージングカテーテルは、内蔵カメラで胆道の病変や結石を観察することができ、また、手術器具は、イメージングカテーテルの作業ルーメン内でシャトルすることができるため、操作員は、手術治療のために、カメラによって撮影された画像に従って、手術器具を対応して操作することができる。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0086
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0086】
また、図7図9、並びに図2図5を参照すれば、本実施例において、出口120の外輪郭を基準面によって切断して得られた図形は、チップ11の中心軸線に対して傾斜した第2の直線又は弧線であり、第2の直線又は弧線の中心軸線に対する傾斜方向と第1の直線の中心軸線に対する傾斜方向は逆方向である。
【手続補正6】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
チューブ本体とチップ(tip)とを含むイメージングカテーテルであって、前記チューブ本体は、第1のシャトル壁と第2のシャトル壁とを含み、前記第1のシャトル壁と前記第2のシャトル壁は、前記チューブ本体の半径方向に沿って分布されており、前記第1のシャトル壁と前記第2のシャトル壁との間には第1のルーメンが形成されており、
前記チップは、第1の取り付け壁と第2の取り付け壁とを含み、前記第1の取り付け壁と前記第2の取り付け壁は、前記チップの半径方向に沿って分布されており、前記第1の取り付け壁と前記第2の取り付け壁との間には第2のルーメンが形成されており、
前記第1の取り付け壁の近位端及び前記第2の取り付け壁の近位端は、前記第2のルーメンが前記第1のルーメンと連通するように、それぞれ前記第1のシャトル壁の遠位端及び第2のシャトル壁の遠位端と突き合わされ、また、前記第1の取り付け壁は、近位端が前記第1のシャトル壁と前記第2のシャトル壁との間に対応し、それにより、前記第1の取り付け壁の近位端と前記第1のシャトル壁の遠位端との間に段差があり、
点mと点nとの間の半径方向距離はaで、前記第1のルーメンの内径はbであり、ここで、前記段差を消却し、器具を前記第1のルーメンから前記第2のルーメン内に入れるように、a≧bとし、
前記点mは前記第1の取り付け壁の近位端の端点であり、前記点nは前記第2の取り付け壁の近位端又は前記第2のシャトル壁の遠位端上にある点であり、前記点nは、前記チューブ本体の軸方向に沿って、前記点mに対して前記チューブ本体の近位端に近いことを特徴とする、イメージングカテーテル。
【請求項2】
前記第1の取り付け壁の近位端の端面は、前記チップの軸方向に沿って、前記第2の取り付け壁の近位端の端面と位置合わせされ、前記第1のシャトル壁の遠位端の端面は、前記チューブ本体の軸方向に沿って、前記第2のシャトル壁の遠位端の端面と位置合わせされ、前記チューブ本体の軸方向と前記チップの軸方向は同一方向であることを特徴とする、請求項1に記載のイメージングカテーテル。
【請求項3】
前記第2の取り付け壁の近位端には、前記第2のルーメンと接続する第1のギャップが設けられており、前記第2のシャトル壁の遠位端には、前記第1のルーメンと連通する第2のギャップが設けられており、前記第1のギャップの近位端は前記第2のギャップの遠位端と連通し、前記点nは前記第2のギャップに対応する領域内に位置することを特徴とする、請求項1に記載のイメージングカテーテル。
【請求項4】
前記チップは、本体と延長部とを含み、前記延長部の遠位端は前記本体の近位端と接続し、前記延長部の近位端は前記チューブ本体の遠位端と接続し、前記延長部は前記本体より外径が小さいため、前記延長部と前記本体との間には、段付き構造が形成され、
前記第2のルーメンは、前記延長部と前記本体との両方を貫通しており、前記第1の取り付け壁の近位端、前記第2の取り付け壁の近位端及び前記第1のギャップは、いずれも前記延長部に設けられていることを特徴とする、請求項3に記載のイメージングカテーテル。
【請求項5】
前記第2の取り付け壁は移行壁を含み、前記チップの遠位端は、器具を前記第2のルーメンから伸び出すように構成されている出口を備え、前記移行壁は、近位端が前記第1のギャップの遠位端まで延在し、遠位端が前記出口まで延在し、前記移行壁は、前記器具の移動方向を変更して前記器具を前記出口から伸び出すように構成されていることを特徴とする、請求項3に記載のイメージングカテーテル。
【請求項6】
前記イメージングカテーテルは、さらに、固定リングを含み、前記固定リングは、遠位端が前記チップの近位端の外壁を覆設するように設けられており、近位端が前記チューブ本体の遠位端の外壁を覆設するように設けられており、それにより、前記チューブ本体と前記チップは相対的に固定され、且つ前記固定リングは、前記第1のギャップと前記第2のギャップとを閉塞するように構成されていることを特徴とする、請求項3に記載のイメージングカテーテル。
【請求項7】
前記第1の取り付け壁の近位端の壁面には、ガイド面が設けられており、前記ガイド面は、前記第1のルーメンから伸び出される器具を、前記第2のルーメン内に入れるようにガイドするように構成されていることを特徴とする、請求項1に記載のイメージングカテーテル。
【請求項8】
前記ガイド面を基準面によって切断して得られた図形は、前記チップの中心軸線に対して傾斜した第1の直線であり、前記第1の直線から前記第2の取り付け壁までの半径方向距離は、前記第1の直線の近位端から前記第1の直線の遠位端までの方向に沿って、徐々に短縮し、ここで、前記基準面は前記中心軸線を通る平面であることを特徴とする、請求項7に記載のイメージングカテーテル。
【請求項9】
前記チップの遠位端は、器具を前記第2のルーメンから伸び出すように構成されている出口を備え、前記出口の外輪郭を前記基準面によって切断して得られた図形は、前記中心軸線に対して傾斜した第2の直線又は弧線であり、前記第2の直線又は弧線の前記中心軸線に対する傾斜方向と前記第1の直線の前記中心軸線に対する傾斜方向は逆方向であり、前記ガイド面は、前記第2のルーメン内に位置する器具を、前記出口から伸び出すようにガイドするように構成されていることを特徴とする、請求項8に記載のイメージングカテーテル。
【請求項10】
前記ガイド面の近位端の端点は、前記第1の取り付け壁の近位端の端点と重ね合わされていることを特徴とする、請求項7に記載のイメージングカテーテル。
【請求項11】
前記チューブ本体は、金属製メッシュチューブとマルチルーメンチューブとを含み、前記マルチルーメンチューブは、前記金属製メッシュチューブ内に覆設されるように設けられていることを特徴とする、請求項1~10のいずれか1項に記載のイメージングカテーテル。
【請求項12】
前記チューブ本体は、さらに、第3のシャトル壁と第4のシャトル壁とを含み、前記第1のシャトル壁、前記第2のシャトル壁、前記第3のシャトル壁及び前記第4のシャトル壁は、前記チューブ本体の半径方向に沿って分布されており、前記第3のシャトル壁と前記第4のシャトル壁との間には第3のルーメンが形成されており、
前記チップは、さらに、第3の取り付け壁と第4の取り付け壁とを含み、前記第1の取り付け壁、前記第2の取り付け壁、前記第3の取り付け壁及び前記第4の取り付け壁は、前記チップの半径方向に沿って分布されており、前記第3の取り付け壁と前記第4の取り付け壁との間には第4のルーメンが形成されており、
前記第3の取り付け壁の近位端は、前記第3のシャトル壁の遠位端と突き合わされており、前記第4の取り付け壁の近位端は、前記第4のシャトル壁の遠位端と突き合わされているこれにより、前記第4のルーメンは前記第3のルーメンと連通し、
前記第4のルーメンは前記第3のルーメンより内径が大きいことにより、前記第4の取り付け壁の近位端と前記第1の取り付け壁の近位端は、いずれも前記第1のシャトル壁と前記第2のシャトル壁との間に対応することを特徴とする、請求項1~10のいずれか1項に記載のイメージングカテーテル。
【請求項13】
前記イメージングカテーテルは、さらに、カメラとワイヤーとを含み、前記カメラは、前記第4のルーメン内に取り付けられており、前記ワイヤーは、前記第3のルーメンと前記第4のルーメンとを貫通するように設けられており、前記カメラに接続されていることを特徴とする、請求項12に記載のイメージングカテーテル。
【請求項14】
チューブ本体と組み立てられるように構成されているチップ(tip)であって、前記チューブ本体は、第1のシャトル壁と第2のシャトル壁とを含み、前記第1のシャトル壁と前記第2のシャトル壁は、前記チューブ本体の半径方向に沿って分布されており、前記第1のシャトル壁と前記第2のシャトル壁との間には第1のルーメンが形成されているチップにおいて、前記チップは、第1の取り付け壁と第2の取り付け壁とを含み、前記第1の取り付け壁と前記第2の取り付け壁は、前記チップの半径方向に沿って分布されており、前記第1の取り付け壁と前記第2の取り付け壁との間には第2のルーメンが形成されており、
前記第1の取り付け壁の近位端及び前記第2の取り付け壁の近位端は、前記第2のルーメンが前記第1のルーメンと連通するように、それぞれ前記第1のシャトル壁の遠位端及び第2のシャトル壁の遠位端と突き合わされるように構成されており、且つ前記第1の取り付け壁は、近位端が前記第1のシャトル壁と前記第2のシャトル壁との間に対応するように構成されていることにより、前記第1の取り付け壁の近位端と前記第1のシャトル壁の遠位端との間に段差があり、
点sと点tとの間の半径方向距離はcで、前記第1のルーメンの内径はdであり、前記段差を消却し、器具を第1のルーメンから前記第2のルーメン内に入れるように、c≧dとし、
点sは前記第1の取り付け壁の近位端の端点であり、点tは第2の取り付け壁の近位端部分に位置し、前記点sは、前記チップの軸方向に沿って、前記点tに対して前記チップの遠位端に近いことを特徴とする、チップ。
【請求項15】
前記第2の取り付け壁の近位端には、前記第2のルーメンと連通する第1のギャップが設けられており、前記第1のギャップは、前記第2のシャトル壁に向かうように構成されていることにより、前記第1のギャップは前記第1のルーメンと連通し、前記点tは前記第1のギャップに対応する領域内に位置することを特徴とする、請求項14に記載のチップ。
【請求項16】
前記チップは、本体と延長部とを含み、前記延長部の遠位端は前記本体の近位端と接続し、前記延長部は、近位端が前記チューブ本体の遠位端と接続するように構成されており、前記延長部は前記本体より外径が小さいことにより、前記延長部と前記本体との間には、段付き構造が形成され、
前記第2のルーメンは、前記延長部と前記本体との両方を貫通しており、前記第1の取り付け壁の近位端、前記第2の取り付け壁の近位端及び前記第1のギャップは、いずれも前記延長部に設けられていることを特徴とする、請求項15に記載のチップ。
【請求項17】
前記第1のギャップの遠位端は、前記本体まで延在し、それにより、前記第1のギャップの遠位端は前記第2のルーメンに対応し、前記第1のギャップは、近位端が前記第1のルーメンに対応するように構成されていることを特徴とする、請求項16に記載のチップ。
【請求項18】
前記第2の取り付け壁は移行壁を含み、前記チップの遠位端は、器具を前記第2のルーメンから伸び出すように構成されている出口を備え、前記移行壁は、近位端が前記第1のギャップの遠位端まで延在し、遠位端が前記出口まで延在し、前記移行壁は、前記器具の移動方向を変更して前記器具を前記出口から伸び出すように構成されていることを特徴とする、請求項15に記載のチップ。
【請求項19】
前記第1の取り付け壁の近位端の壁面には、ガイド面が設けられており、前記ガイド面は、前記第1のルーメンから伸び出される器具を、前記第2のルーメン内に入れるようにガイドするように構成されていることを特徴とする、請求項14~18のいずれか1項に記載のチップ。
【請求項20】
前記ガイド面を基準面によって切断して得られた図形は、前記チップの中心軸線に対して傾斜した第1の直線であり、前記第1の直線から前記第2の取り付け壁までの半径方向距離は、前記第1の直線の近位端から前記第1の直線の遠位端までの方向に沿って、徐々に短縮し、ここで、前記基準面は前記中心軸線を通る平面であることを特徴とする、請求項19に記載のチップ。
【請求項21】
前記チップの遠位端は、器具を前記第2のルーメンから伸び出すように構成されている出口を備え、前記出口の外輪郭を前記基準面によって切断して得られた図形は、前記中心軸線に対して傾斜した第2の直線又は弧線であり、前記第2の直線又は弧線の前記中心軸線に対する傾斜方向と前記第1の直線の前記中心軸線に対する傾斜方向は逆方向であり、前記ガイド面は、前記第2のルーメン内に位置する器具を、前記出口から伸び出すようにガイドするように構成されていることを特徴とする、請求項20に記載のチップ。
【請求項22】
前記ガイド面の近位端の端点は、前記第1の取り付け壁の近位端の端点と重ね合わされていることを特徴とする、請求項19に記載のチップ。
【請求項23】
前記チューブ本体は、さらに、第3のシャトル壁と第4のシャトル壁とを含み、前記第1のシャトル壁、前記第2のシャトル壁、前記第3のシャトル壁及び前記第4のシャトル壁は、前記チューブ本体の半径方向に沿って分布されており、前記第3のシャトル壁と前記第4のシャトル壁との間には第3のルーメンが形成されており、
前記チップは、さらに、第3の取り付け壁と第4の取り付け壁とを含み、前記第1の取り付け壁、前記第2の取り付け壁、前記第3の取り付け壁及び前記第4の取り付け壁は、前記チップの半径方向に沿って分布されており、前記第3の取り付け壁と前記第4の取り付け壁との間には第4のルーメンが形成されており、
前記第3の取り付け壁は、近位端が前記第3のシャトル壁の遠位端と突き合わされるように構成されており、前記第4の取り付け壁は、近位端が前記第4のシャトル壁の遠位端と突き合わされるように構成されていることにより、前記第4のルーメンは前記第3のルーメンと連通し、
前記第4のルーメンは前記第3のルーメンより内径が大きいこれにより、前記第4の取り付け壁の近位端と前記第1の取り付け壁の近位端は、いずれも前記第1のシャトル壁と前記第2のシャトル壁との間に対応することを特徴とする、請求項14~18のいずれか1項に記載のチップ。
【請求項24】
チップ(tip)と組み立てられるように構成されているチューブ本体であって、前記チップは、第1の取り付け壁と第2の取り付け壁とを含み、前記第1の取り付け壁と前記第2の取り付け壁は、前記チップの半径方向に沿って分布されており、前記第1の取り付け壁と前記第2の取り付け壁との間には第2のルーメンが形成されているチューブ本体において、前記チューブ本体は、第1のシャトル壁と第2のシャトル壁とを含み、前記第1のシャトル壁と前記第2のシャトル壁は、前記チューブ本体の半径方向に沿って分布されており、前記第1のシャトル壁と前記第2のシャトル壁との間には第1のルーメンが形成されており、
前記第1のシャトル壁の遠位端及び前記第2のシャトル壁の遠位端は、前記第1のルーメンが前記第2のルーメンと連通するように、それぞれ前記第1の取り付け壁の近位端及び前記第2の取り付け壁の近位端と突き合わされるように構成されており、また、前記第1の取り付け壁は、近位端が前記第1のシャトル壁と前記第2のシャトル壁との間に対応するように構成されていることにより、前記第1の取り付け壁の近位端と前記第1のシャトル壁の遠位端との間に段差があり、
点xと点yとの間の半径方向距離はeで、前記第1のルーメンの内径はfであり、前記段差を消却し、器具を前記第1のルーメンから前記第2のルーメン内に入れるように、e≧fとし、
点xは前記第1の取り付け壁の近位端の端点であり、点yは前記第2のシャトル壁の遠位端部分に位置し、前記点yは、前記チューブ本体の軸方向に沿って、前記点xに対して前記チューブ本体の近位端に近いことを特徴とする、チューブ本体。
【請求項25】
前記第2のシャトル壁の遠位端には、前記第1のルーメンと連通する第2のギャップが設けられており、前記第2のギャップは、前記第1の取り付け壁に向かうように構成されていることにより、前記第2のギャップは前記第2のルーメンと連通し、前記点yは前記第2のギャップに対応する領域内に位置することを特徴とする、請求項24に記載のチューブ本体。
【請求項26】
前記チューブ本体は、金属製メッシュチューブとマルチルーメンチューブとを含み、前記マルチルーメンチューブは、前記金属製メッシュチューブ内に覆設されるように設けられていることを特徴とする、請求項24に記載のチューブ本体。
【請求項27】
前記チップは、さらに、第3の取り付け壁と第4の取り付け壁とを含み、前記第1の取り付け壁、前記第2の取り付け壁、前記第3の取り付け壁及び前記第4の取り付け壁は、前記チップの半径方向に沿って分布されており、前記第3の取り付け壁と前記第4の取り付け壁との間には第4のルーメンが形成されており、
前記チューブ本体は、さらに、第3のシャトル壁と第4のシャトル壁とを含み、前記第1のシャトル壁、前記第2のシャトル壁、前記第3のシャトル壁及び前記第4のシャトル壁は、前記チューブ本体の半径方向に沿って分布されており、前記第3のシャトル壁と前記第4のシャトル壁との間には第3のルーメンが形成されており、
前記第3のシャトル壁は、遠位端が前記第3の取り付け壁の近位端と突き合わされるように構成されており、前記第4のシャトル壁は、遠位端が前記第4の取り付け壁の近位端と突き合わされるように構成されていることにより、前記第3のルーメンは、前記第4のルーメンと連通し、
前記第3のルーメンは、前記第4のルーメンより内径が小さいことにより、前記第4の取り付け壁の近位端と前記第1の取り付け壁の近位端は、いずれも前記第1のシャトル壁と前記第2のシャトル壁との間に対応することを特徴とする、請求項24に記載のチューブ本体。
【請求項28】
医療機器であって、請求項1~13のいずれか1項に記載のイメージングカテーテル、又は請求項14~23のいずれか1項に記載のチップ、又は請求項24~27のいずれか1項に記載のチューブ本体を含むことを特徴とする、医療機器。
【国際調査報告】