(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-04-17
(54)【発明の名称】飲料分注組立体に使用するための圧力容器
(51)【国際特許分類】
B67D 1/04 20060101AFI20230410BHJP
B67D 1/08 20060101ALI20230410BHJP
【FI】
B67D1/04 Z
B67D1/08 A
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022551709
(86)(22)【出願日】2021-03-01
(85)【翻訳文提出日】2022-10-21
(86)【国際出願番号】 NL2021050134
(87)【国際公開番号】W WO2021172995
(87)【国際公開日】2021-09-02
(32)【優先日】2020-02-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】NL
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】591211799
【氏名又は名称】ハイネケン サプライ チェーン ベー.フェー.
【氏名又は名称原語表記】Heineken Supply Chain B.V.
【住所又は居所原語表記】Tweede Weteringplantsoen21 1017 ZD Amsterdam The Netherlands
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【氏名又は名称】阿部 達彦
(72)【発明者】
【氏名】エドウィン・ヨハネス・コルネリス・フリフューン
(72)【発明者】
【氏名】ロバート・フーゴー・スライター
(72)【発明者】
【氏名】アリー・マールテン・パーウベ
【テーマコード(参考)】
3E082
【Fターム(参考)】
3E082AA04
3E082BB04
3E082CC01
3E082DD01
3E082EE04
3E082FF09
(57)【要約】
圧力容器組立体が、飲料分注組立体に使用するために提供される。組立体は、圧力容器(102)を備え、圧力容器(102)は、少なくとも2つの外殻部分(141)、(142)により提供されるハウジング(103)であって、圧力容器(102)にガスを受け入れるためのガス入口(190)と、飲料分注通路(111)とを備える、ハウジング(103)を備え、少なくとも2つの外殻部分(141、142)は、ハウジング(103)を形成するために、およびハウジング(103)に、実質的に非炭酸の飲料で充填された圧縮可能な飲料コンテナ組立体(200)を受け入れるために解放可能に接続可能である。圧縮可能な飲料コンテナ組立体(200)は、飲料格納容積を画定する軟質バッグ(202)と、軟質バッグ(202)に接続され、グランド飲料通路を飲料格納容積に提供する充填グランド(212)と、充填グランド(212)に接続可能であり、分注管路(204)の雄アダプタ部分(216)の少なくとも一部を受け入れるように構成された雌アダプタ部分(214)とを備え、封止部材(257)がグランド飲料通路に設けられる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
飲料分注組立体に使用するための圧力容器(102)であって、
前記圧力容器は、
- 少なくとも2つの外殻部分により提供されるハウジング(103)
を備え、前記ハウジングは、
- 前記圧力容器にガスを受け入れるためのガス入口(190)と、
- 飲料分注通路(111)と
を備え、
前記少なくとも2つの外殻部分は、前記ハウジングを形成するために、および前記ハウジングの中に、実質的に非炭酸の飲料で充填された圧縮可能な飲料コンテナ組立体(200)を受け入れるために、解放可能に接続可能であり、前記ハウジングは、首部分(110)と、前記首部分に隣接した肩部分(108)とを備え、前記外殻部分が接続されたとき、前記首部分は、前記外殻部分のうちの第1の外殻部分に接続され、前記外殻部分のうちの第2の外殻部分は、前記首部分の反対側に位置し、前記ガス入口は、前記首部分を通って提供される、圧力容器(102)。
【請求項2】
前記第2の外殻部分は蓋部分であり、前記蓋部分は、前記第1の外殻部分よりも、前記首部分から離れる方向に小さい高さ、特に少なくとも50%小さい高さを有する、請求項1に記載の圧力容器。
【請求項3】
前記飲料分注通路は、前記首部分を通って設けられる、請求項1または2に記載の圧力容器。
【請求項4】
前記少なくとも2つの外殻部分の第1のものは、前記肩部分、特に前記肩部分全体を形成する、請求項1から3のいずれか一項に記載の圧力容器。
【請求項5】
前記飲料分注通路は、圧縮可能な飲料コンテナの雌アダプタ部分の少なくとも一部を収容するように構成される、請求項1から4のいずれか一項に記載の圧力容器。
【請求項6】
前記ハウジング内に、実質的に非炭酸の飲料で充填された前記圧縮可能な飲料コンテナを備える、請求項1から5のいずれか一項に記載の圧力容器。
【請求項7】
圧縮可能な飲料コンテナ組立体(200)であって、
- 飲料格納容積を画定する軟質バッグと、
- 前記飲料格納容積にグランド飲料通路を提供する前記軟質バッグに接続される充填グランドと、
- 前記充填グランドに接続可能であり、分注管路の雄アダプタ部分の少なくとも一部を受け入れるように構成された雌アダプタ部分と
を備え、
封止部材が、前記グランド飲料通路に設けられる、圧縮可能な飲料コンテナ組立体(200)。
【請求項8】
前記雌アダプタ部分は、クランプフォーク(150)の一部を受け入れるように構成されたフォーク受け口を備える、請求項7に記載の飲料コンテナ組立体。
【請求項9】
内部的にまたは外部的に、前記雌アダプタ部分を囲む封止部材(292)をさらに備える、請求項7または8に記載の飲料コンテナ組立体。
【請求項10】
非解放状態では、前記軟質バッグの外周を制限し、解放状態では、前記軟質バッグを、実質的に、前記飲料格納容積の内側の流体の液圧により形成され得るようにする解放可能なバッグ収縮部材(290)をさらに備える、請求項7から9のいずれか一項に記載の飲料コンテナ組立体。
【請求項11】
前記解放可能なバッグ収縮部材は、弱められたセクション(292)を備え、前記弱められたセクションを破断することは、前記解放可能なバッグ収縮部材を前記解放状態へと解放する、請求項10に記載の飲料コンテナ組立体。
【請求項12】
前記充填グランドは前記軟質バッグの側壁上に設けられ、バッグ担持部材をさらに備え、前記バッグ担持部材は、前記充填グランドに、またはその近くに接続され、前記バッグ担持部材は、前記充填グランドから第1の距離に設けられた第1のハンドルと、前記充填グランドから第2の距離に設けられた第2のハンドルとを備え、前記第1の距離は、前記第2の距離と実質的に同じである、請求項7から11のいずれか一項に記載の飲料コンテナ組立体。
【請求項13】
前記軟質バッグは、前記飲料格納容積の範囲を定める少なくとも1つの非直線のコーナを備える、請求項7から12のいずれか一項に記載の飲料コンテナ組立体。
【請求項14】
前記軟質バッグは、例えば、コーヒーベースの飲料、特に水出しコーヒーなど、実質的に非炭酸の飲料で充填される、請求項7から13のいずれか一項に記載の飲料コンテナ組立体。
【請求項15】
圧縮可能な飲料コンテナ組立体を形成するための部品一式であって、
- 請求項7から14のいずれか一項に記載の圧縮可能な飲料コンテナ組立体と、
- 下流端部に分注出口を、上流端部に、雌アダプタ部分に接続されるように構成された雄アダプタ部分(216)を備える分注管路と
を備える部品一式。
【請求項16】
前記雄アダプタ部分が、グランド飲料通路内に設けられた封止部材を開くための貫通部材を備える、請求項9に従属する範囲において、請求項15に記載の部品一式。
【請求項17】
飲料分注組立体に使用するための圧力容器組立体であって、
- 請求項1から6のいずれか一項に記載の圧力容器と、
- 少なくとも軟質バッグが前記圧力容器の内側に設けられる、請求項7から14のいずれか一項に記載の圧縮可能な飲料コンテナ組立体と
を備える圧力容器組立体。
【請求項18】
前記圧力容器のガス入口は、特に、前記圧力容器の首部分を介して、前記軟質バッグと、前記圧力容器の内壁との間の空間の中へのガスの流路(274)を提供するように構成される、請求項17に記載の圧力容器組立体。
【請求項19】
前記圧力容器のハウジングに対応する形状に前記飲料コンテナの前記軟質バッグを含めるように構成されたハーネス(270)をさらに備える、請求項17または18に記載の圧力容器組立体。
【請求項20】
前記圧縮可能な飲料コンテナ組立体は、前記圧力容器の前記首部分に接続され、特に雌アダプタ部分が前記首部分に接続される、請求項17から19のいずれか一項に記載の圧力容器組立体。
【請求項21】
飲料分注組立体であって、
- 請求項17から20のいずれか一項に記載の圧力容器組立体と、
- 前記圧力容器組立体の少なくとも一部を受け入れるための受け口を備える分注器ハウジングと
を備え、
前記圧力容器組立体は、首部分および肩部分が下方に向いた状態で分注器内に位置し、したがって、前記首部分、および前記肩部分の少なくとも一部は、前記受け口に受け入れられ、前記肩部分の一部は、前記受け口の壁の近くへと延び、かつ/または壁と接触する、飲料分注組立体。
【請求項22】
前記分注器ハウジングは、前記受け口の前記壁の少なくとも一部を冷却するための、好ましくは、前記圧力容器の少なくとも前記肩部分の一部を接触冷却するための冷却デバイスを備える、請求項21に記載の飲料分注器組立体。
【請求項23】
前記圧力容器組立体の前記首部分に対して、好ましくは、前記圧力容器組立体の前記首部分の長手方向軸に対して実質的に半径方向に移動可能な、ガス供給および少なくとも1つのガスコネクタをさらに備える、請求項21または22に記載の飲料分注器組立体。
【請求項24】
圧縮可能な飲料コンテナ組立体の分注管路は、前記分注管路を開閉するための弁を下流端部に備え、前記飲料分注器組立体は、前記分注管路の前記弁に接続するための、かつ/またはそれと協動するための栓を備える、請求項21から23のいずれか一項に記載の飲料分注器組立体。
【請求項25】
特に請求項21から24のいずれか一項に記載の飲料分注器組立体である、飲料分注器組立体を動作させるための方法であって、
- 圧力容器の開口部を露出するために、前記圧力容器の2つの外殻部分を解放するステップと、
- 特に実質的に非炭酸の飲料である飲料で充填された軟質バッグを、前記開口部を通して前記圧力容器内に配置するステップと、
- 前記2つの外殻部分を接続するステップと、
- 前記圧力容器を加圧するステップと、
- 前記軟質バッグに接続された分注管路を通して、飲料を流れるようにするステップと
を含む方法。
【請求項26】
前記軟質バッグを前記圧力容器内に配置するステップの後に、分注管路を前記軟質バッグに接続するステップをさらに含む、請求項25に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
諸態様およびその実施形態は、飲料分注組立体に使用するための圧力容器に関する。
【背景技術】
【0002】
NL2017109は、飲料分注組立体と、飲料分注組立体に使用するための飲料コンテナとを開示する。飲料コンテナは、首部分と、首部分に隣接した肩部分とを有し、首部分は、少なくとも飲料流出開口部、および少なくとも1つのガス入口開口部を備える。
【0003】
NL2017109で開示される飲料コンテナは、バッグ・イン・コンテナ(BIC)タイプのコンテナとすることができ、外側コンテナと内側コンテナとを備える。このBICタイプのコンテナは、プラスチックから作られた一体の事前成形品、または事前成形組立体から吹込み成形することができる。
【0004】
NL2017109の分注組立体から飲料を分注するために、加圧ガスが、外側コンテナと内側コンテナとの間の空間に供給される。加圧ガスにより、内側コンテナを加圧することができ、飲料を流出開口部から分注することができる。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0005】
NL2017109の飲料分注組立体は、ビールなどの炭酸飲料を分注するために使用される。例えば、コーヒー、紅茶、ワイン、および果物ジュースなどの非炭酸飲料である、ビールとは異なる飲料を用いて、NL2017109の分注システムで使用されるコンテナを充填するとき、充填プロセスは、特にコンテナが冷却されずに保管されたとき、これらの飲料を劣化させないようにするためには無菌である必要があり得る。
【0006】
無菌充填とは、充填されるコンテナとコンテナが満たされる飲料とが、実質的に殺菌されて、コンテナ内および/またはコンテナ上、ならびに飲料内に存在する微生物を除く、殺す、または不活性化する充填プロセスとして定義され得る。
【0007】
BICタイプのコンテナの無菌充填には、費用のかかる複雑な機械が必要になり得る。特にNL2017109で述べられる飲料分注組立体で使用される飲料コンテナなどの飲料コンテナを提供することが好ましく、それは、無菌で充填するために、複雑性の低い機械設備が必要になる。
【0008】
第1の態様は、飲料分注組立体に使用するための圧力容器を提供し、圧力容器は、少なくとも2つの外殻部分により提供されるハウジングを備え、ハウジングは、圧力容器内にガスを受け入れるためのガス入口と、飲料分注通路とを備え、少なくとも2つの外殻部分は、ハウジングを形成するために、およびハウジングの中に、飲料で充填された圧縮可能な飲料コンテナ組立体、または飲料で満たされた少なくとも軟質バッグを受け入れるために、解放可能に接続可能である。
【0009】
特定の実施形態では、少なくとも2つの外殻部分は、ハウジングを形成するために、およびハウジング内に、実質的に非炭酸の飲料で満たされた圧縮可能な飲料コンテナ組立体を受け入れるために、解放可能に接続可能である。しかしさらに、ビールおよびサイダーなどの炭酸飲料で満たされた圧縮可能な飲料コンテナ組立体もハウジング内に受け入れることができる。
【0010】
ハウジングは、首部分と、首部分に隣接する肩部分とを備えることができる。肩部分および首部分は、NL2017109で述べられた飲料分注組立体により形成することができ、それは参照により本明細書に組み込まれる。
【0011】
実施形態では、ガス入口は、首部分を通って提供され得る。代替的に、ガス入口は、少なくとも2つの外殻部分のいずれかを通して提供され得る。
【0012】
さらなる実施形態では、飲料分注通路が首部分を通して提供される。代替的に、飲料分注通路は、少なくとも2つの外殻部分のいずれかを通して提供され得る。
【0013】
知られたBICコンテナを用いる場合、飲料を含む内側コンテナは、飲料が内側コンテナに供給されるとき、すでに外側コンテナにより囲まれている。第1の態様による圧力容器を用いる場合、外側コンテナを用いて飲料コンテナを囲む前に、圧縮可能な飲料コンテナを充填することが可能である。したがって、飲料が内側コンテナに供給されるとき、内側コンテナが必ずしも外側コンテナにより囲まれる必要のないBIC状のコンテナが得られる。したがって、第1の態様は、複数の内側コンテナを用いて複数回再使用できる外側コンテナを提供する。
【0014】
例えば、圧縮可能な飲料コンテナとしてプラスチックバッグなどの、特に剛性のある外側コンテナなど外側コンテナにより囲まれない内側コンテナを無菌充填することは、外側コンテナによりすでに囲まれた、BICコンテナの内側コンテナの無菌充填よりもより容易であり、かつ/または複雑さの少ない機械装置が必要になり得る。無菌充填は、例えば、内側コンテナを殺菌するのが外側コンテナ内に内側コンテナを組み立てるよりも容易な場合、より容易であり得る。
【0015】
特に、少なくとも2つの外殻部分は、互いから解放され得、開口部、または受入れ開口部をハウジングの中に形成し、したがって、充填された圧縮可能なコンテナをハウジングの中に配置することができる。充填された圧縮可能なコンテナをハウジングの中に配置した後、少なくとも2つの外殻部分を接続し、実質的に気密のハウジングを、圧縮可能なコンテナの周囲に形成することができる。
【0016】
例では、充填された圧縮可能なコンテナは、ハウジングの内部容積の80%を超える容積を占める。好ましくは、充填された圧縮可能なコンテナは、ハウジングの内部容積の90%を超える容積を占め、さらにより好ましくは、充填された圧縮可能なコンテナは、ハウジングの内部容積の95%を超える容積を占める。
【0017】
圧縮可能なコンテナにおける飲料が分注された後、少なくとも2つの外殻部分は、互いに解放することができ、空になった、または少なくとも部分的に空になった圧縮可能なコンテナは、圧力容器から取り外すことができる。新しく充填された圧縮可能なコンテナをハウジングの中に配置することにより、圧力容器を再使用できることが好ましい。圧縮可能な飲料コンテナ組立体は、例えば、使用された分注管路を共に、処分することができる。したがって、飲料と、圧力容器および/または分注器との間の接触は、実質的に回避され、それは、衛生的な理由で有利であり得る。
【0018】
それらは解放可能であるが、少なくとも2つの外殻部分は、例えば、1つまたは複数のヒンジにより、解放された状態で接続されたまま留まることができる。
【0019】
実施形態では、少なくとも2つの外殻部分の第1のものは、首部分および肩部分を形成することができる。このような実施形態では、少なくとも2つの外殻部分の第1のものは、使用時に、ハウジング本体の少なくとも一部を形成することができる。少なくとも2つの外殻部分の第2のものは次いで、使用時に、ハウジング本体の、開口部、特に受入れ開口部を閉じるための蓋の少なくとも一部を形成することができる。少なくとも2つの接続された外殻部分の間の継ぎ目は、使用時に、実質的に水平に方向付けられた継ぎ目とすることができる。
【0020】
少なくとも2つの外殻部分の第1のものが、首部分および肩部分を形成するとき、首部分および肩部分は、材料の単一の継ぎ目部分から形成することができる。こうすることは、圧力容器の肩部を、例えば、圧力容器を冷却するために、飲料分注器の受け口と接触させる、かつ/または近接させることが望ましい場合、特に受け口と圧力容器との間で接触冷却を使用する場合に有利であり得る。
【0021】
他の実施形態では、肩部分の第1の部分は、2つの外殻部分の第1のものにより形成され得、肩部分の第2の部分は、2つの外殻部分の第2のものにより形成され得る。したがって、2つの接続された外殻部分の間の継ぎ目は、使用時、実質的に垂直に方向付けられた継ぎ目であり得る。
【0022】
代替的に、または加えて、首部分の第1の部分は、2つの外殻部分の第1のものにより形成され得、首部分の第2の部分は、2つの外殻部分の第2のものにより形成され得る。したがって、2つの接続された外殻部分の間の継ぎ目は、使用時、実質的に垂直に方向付けられた継ぎ目であり、大部分は、圧力容器の中心線に平行であり得る。
【0023】
圧力容器の首部分は、実施形態では、飲料分注通路を備えることができる。首部分および肩部分の第1の部分が、2つの外殻部分の第1のものにより形成され、首部分および肩部分の第2の部分が、2つの外殻部分の第2のものにより形成される場合、2つの外殻部分の間の継ぎ目は、飲料分注通路と交差することができる。
【0024】
飲料分注通路は、圧縮可能な飲料コンテナの雌アダプタ部分の少なくとも一部を収容するように構成され得る。さらなる実施形態では、飲料分注通路は、充填グランド(gland)など、圧縮可能な飲料コンテナの任意の他の部分を収容するように構成することができる。
【0025】
概して、飲料分注通路は、例えば、1つまたは複数のグランド部分など、圧縮可能な飲料コンテナの一部を収容するように構成された、圧力容器を通る貫通孔とすることができる。飲料分注通路は、少なくとも2つの外殻部分および首部分のうちの1つまたは複数を通って延びることができる。
【0026】
第1の態様による圧力容器は、ハウジングの中に、例えば、実質的に非炭酸の飲料で充填された圧縮可能な飲料コンテナを備えることができる。圧縮可能な飲料コンテナに含まれる飲料の容積は、例えば、ハウジングの内容積の少なくとも70%に、またはさらに少なくとも80%に、少なくとも90%もしくはさらに95%に、またはそれ以上に相当することができる。これは、利用可能な容積の有効利用を可能にすることができる。
【0027】
選択肢として、首部分は、外殻部分の第1のものに接続することができ、第2の外殻部分は、外殻部分が接続されたとき、首部分とは反対側に位置する蓋部分とすることができる。蓋部分は、他の外殻部分よりも概して小さくすることができる。首部分は、概して、外殻部分から分離された構成要素であり得る、または代替的に、1つまたは複数の外殻部分により構成され得る。
【0028】
したがって、第2の外殻部分は、蓋部分とすることができ、蓋部分は、第1の外殻部分よりも首部分から離れる方向により小さい高さを有し、特に、少なくとも50%小さい、少なくとも75%小さい、またはさらに少なくとも85%小さい高さを有する。こうすることは、第1の外殻部分が、飲料で充填された軟質バッグが存在し得る容積の大部分を形成できるようにする。
【0029】
第2の態様は、圧縮可能な飲料コンテナ組立体、特に、第1の態様による圧力容器と共に使用するための圧縮可能な飲料コンテナ組立体を提供し、それは、飲料格納容積を画定する軟質バッグと、軟質バッグに接続され、グランド飲料通路を飲料格納容積に提供する充填グランドと、充填グランドに接続可能であり、分注管路の雄アダプタ部分の少なくとも一部を受け入れるように構成された雌アダプタ部分とを備え、封止部材が、グランド飲料通路に設けられる。
【0030】
圧縮可能な飲料コンテナ組立体は、圧縮可能な飲料コンテナを形成するいくつかの構成要素の組立体として理解することができる。構成要素は、充填する前に、その間に、かつ/または充填後に、ならびに/または圧縮可能な飲料コンテナ組立体を圧力容器の中に配置する前に、その間に、またはその後に、少なくとも部分的に組み立てることができる。
【0031】
本明細書の文脈において、可撓性を有する軟質バッグとは、軟質バッグの形状が、飲料格納容積と軟質バッグの周囲との間の圧力差により操作され得ることを示唆する。例では、軟質バッグは、例えば、10umと250umとの間の1つまたは複数の薄い層のシート材料を備え、そのシート材料は、透明または不透明とすることができる。他の例では、軟質バッグは、知られたBICコンテナの内側コンテナと同様のものである。
【0032】
例えば、衛生的な理由で、圧縮可能な飲料コンテナは、一回使用の使い捨ての飲料コンテナであることが好ましい。
【0033】
雌アダプタ部分を圧力容器に固定させるために、雌アダプタ部分は、クランプフォークの一部を受け入れるように構成されたフォーク受け口を備えることができる。特定の実施形態では、フォーク受け口は、溝、フランジ、1つまたは複数のカム、またはそれらの任意の組合せとすることができる。
【0034】
飲料コンテナは、圧縮可能な飲料コンテナであるため、飲料コンテナの形状は、少なくとも部分的に充填されたとき、飲料コンテナの内側の飲料からの液圧により影響され得る。液圧は、飲料コンテナの形状に影響を与えることができ、したがって、圧力容器の内側に、充填された飲料コンテナを配置することがより困難になる。
【0035】
軟質バッグの形状および周囲を画定するため、より具体的には、それを制限するために、圧縮可能な飲料コンテナの実施形態は、解放可能なバッグ収縮部材を備えることができ、それは、非解放状態では、軟質バッグの外周を制限し、解放された状態では、飲料格納容積の内側の流体の液圧により軟質バッグが実質的に形成され得るようにする。
【0036】
特定の実施形態では、圧縮可能な飲料コンテナは、それ自体の上に少なくとも部分的に折り畳まれ、その折り目は、バッグ収縮部材により定位置に保持され、それは、例えば、一片のテープとして実施され得る。
【0037】
解放可能なバッグ収縮部材は、1つまたは複数の弱められたセクションを備えることができ、1つまたは複数の弱められたセクションのうちの少なくとも1つを破断することにより、解放可能なバッグ収縮部材を解放状態へと解放する。使用時に、例えば、圧縮可能な飲料コンテナは、解放可能なバッグ収縮部材を解放する前に、少なくとも部分的に圧力容器内に配置することができる。
【0038】
軟質バッグは、接着される、溶接される、またはその他の形で共に接続されて、飲料格納容積を形成する2つのシートを備えることができる。これらの2つのシートは、軟質バッグの2つの側壁を形成することができる。
【0039】
実施形態では、雌アダプタ部分は、軟質バッグの側壁上に設けられ、飲料コンテナは、バッグ担持部材をさらに備えることができ、そのバッグ担持部材は、雌アダプタ部分、またはその近くに接続され、バッグ担持部材は、雌アダプタ部分から第1の距離に設けられる第1のハンドルと、雌アダプタ部分から第2の距離に設けられる第2のハンドルとを備え、その第1の距離は、第2の距離と実質的に同じである。
【0040】
バッグ担持部材の2つのハンドルを操作することにより、雌アダプタ部分は、圧縮可能な飲料コンテナを圧力容器内に配置したとき、圧力容器の分注管路通路の方向に向けることができる。
【0041】
圧力容器の中へとより便利に配置するように飲料コンテナをさらに形成するために、軟質バッグは、飲料格納容積の範囲を定める少なくとも1つの非直線のコーナを備えることができる。雌アダプタ部分に最も近い2つのコーナが非直線のコーナであることが好ましい。
【0042】
特定の実施形態では、軟質バッグは、コーヒーベースの飲料、特に水出しコーヒー(cold brewed coffee)で充填することができる。
【0043】
第3の態様は、圧縮可能な飲料コンテナ組立体を形成するための部品一式を提供し、それは、第2の態様による圧縮可能な飲料コンテナと、下流端部に分注出口を、および上流端部に、雌アダプタ部分に接続されるように構成された雄アダプタ部分を備える分注管路とを備える。
【0044】
圧縮可能な飲料コンテナの弁は、例えば、飲料通路を作るために弁を破壊することにより、弁の位置を変えることにより、または何らかの別の方法で弁を開くことにより動作可能にすることができる。弁を開くために、雄アダプタ部分は、貫通部材を備えることができる。雄アダプタ部分が受け口に結合されたとき、貫通部材は、弁を開くために弁と係合することができ、飲料を圧縮可能な飲料コンテナから分注できるようにする。
【0045】
第4の態様は、第1の態様による圧力容器の圧力容器組立体と、第2の態様による飲料コンテナとを提供し、ここで、飲料コンテナの少なくとも軟質バッグは、圧力容器の内側に設けられる。圧力容器を加圧することにより、飲料は、その外壁が圧力容器の内側の圧力にさらされる軟質バッグの外に押し出され得る。
【0046】
圧縮可能な飲料コンテナが圧力容器の内側に配置されると、圧力容器のガス入口は、ガスが、圧縮可能なコンテナと容器の内壁との間の空間に提供され得るように構成することができる。圧縮可能なコンテナと容器の内壁との間のガス圧が十分に高い場合、飲料は、圧縮可能な飲料コンテナから分注することができる。したがって、ガスの流路は、圧縮可能な飲料コンテナと圧力容器の内壁との間のガス入口により提供され得る。
【0047】
飲料コンテナを圧力容器の中へとより簡便に配置するために、圧力容器のハウジングに対応する形状に、飲料コンテナの軟質バッグを含めるように構成されたハーネスを提供することができる。ハーネスは、複数の可撓性のある飲料コンテナと共に再使用され得る別個の構成要素とすることができる。
【0048】
特定の選択肢として、圧縮可能な飲料コンテナ組立体は、圧縮容器の首部分に接続され得る。具体的には、雌アダプタ部分は、圧力容器の首部分に接続することができる。
【0049】
第5の態様は、例えば、バー、レストラン、または任意の他の場所で使用できる飲料分注組立体に関し、そこでは、使いやすい飲料の分注、特に非炭酸飲料の分注が好まれる。
【0050】
飲料分注組立体は、第4の態様による圧力容器組立体を備える。飲料分注組立体は、分注器ハウジングをさらに備え、ここで、分注器ハウジングは、圧力容器組立体の少なくとも一部を受け入れるための受け口を備え、ここで、圧力容器組立体は、分注器において、首および肩部分を下方に向けて位置決めされ、したがって、首部分、および肩部分の少なくとも一部が、受け口に受け入れられるようにし、またここで、肩部分の一部は、受け口の壁に近接するように延びる、かつ/または壁と接触する。BICコンテナと共に使用するように構成された飲料分注組立体は、参照により本明細書に組み込まれるNL2017109において開示される。圧力容器組立体は、BICコンテナに対する代替品とすることができる。
【0051】
分注器ハウジングは、受け口の壁の少なくとも一部を冷却するための、好ましくは、圧力容器の少なくとも肩部分の一部の接触冷却のための冷却デバイスを備えることができる。
【0052】
さらなる選択肢として、飲料分注器組立体は、ガス供給および少なくとも1つのガスコネクタを備えることができ、それは、圧力容器組立体の首部分に対して、好ましくは、圧力容器組立体の首部分の長手方向軸に対して実質的に半径方向に移動可能である。
【0053】
概して、圧縮可能な飲料コンテナ組立体の分注管路は、下流端部に分注管路を開閉するための弁を備えることができ、飲料分注器組立体は、分注管路の弁に接続するための、かつ/または弁と協動するための栓を備えることができる。したがって、栓を用いて、ユーザは、飲料の望ましい容積を分注するために弁を開閉することができる。
【0054】
第6の態様は、飲料分注器組立体、特に第5の態様による飲料分注器組立体を動作させるための方法を提供し、方法は、圧力容器の開口部を露出するために、圧力容器の2つの外殻部分を解放するステップと、飲料、特に実質的に非炭酸の飲料で満たされた軟質バッグを、圧力容器内に開口部を通して配置するステップと、2つの外殻部分を接続するステップと、圧力容器を加圧するステップと、軟質バッグに接続された分注管路を介して飲料の流れを可能にするステップとを含む。軟質バッグを圧力容器内に配置した後、分注管路は、軟質バッグ、特に軟質バッグのグランドに接続することができる。
【0055】
飲料で充填された軟質バッグは、特に、飲料分注器組立体を動作させるための方法が実施される場所から遠隔にある充填プラントにおいて事前に充填することができる。
【0056】
第6の態様の方法と併せて使用され得る飲料コンテナを圧力容器の内側に配置するための異なる方法は、図の詳細な説明において詳しく述べるものとする。
【0057】
当業者であれば、第1の態様による圧力容器、第2の態様による圧縮可能な飲料コンテナ、第3の態様による部品一式、第4の態様による組立体、第5の態様による飲料分注組立体、および第6の態様による方法は、無菌状態でより簡便に充填する、飲料コンテナから飲料を分注できる単一の本発明の概念に関することが理解されよう。
【図面の簡単な説明】
【0058】
【
図2A】圧力容器のさらなる実施形態を概略的に示す上面図である。
【
図2B】圧力容器のさらなる実施形態を概略的に示す側面図である。
【
図3A】圧縮可能な飲料コンテナの実施形態の分解図である。
【
図3B】可撓性のある分注管路の実施形態を示す図である。
【
図4A】圧力容器組立体の実施形態の分解図である。
【
図4B】組み立てた状態の圧力容器組立体の実施形態の横断面図である。
【
図5A】圧縮可能な飲料コンテナ組立体の別の実施形態の分解図である。
【
図5B】組み立てた状態の圧縮可能な飲料コンテナ組立体の一部を示す図である。
【
図6】圧力容器組立体の別の実施形態を示す図である。
【
図7B】圧力容器組立体の別の実施形態の一部の詳細な横断面図である。
【
図8A】圧縮可能な飲料コンテナ組立体の実施形態の概略図である。
【
図8B】圧縮可能な飲料コンテナ組立体の実施形態の概略図である。
【
図8C】圧縮可能な飲料コンテナ組立体の実施形態の概略図である。
【
図9A】飲料コンテナ組立体の特定の実施形態の一部を示す図である。
【
図9B】圧縮可能な飲料コンテナの別の実施形態を示す概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0059】
図1は、圧力容器102の実施形態の分解図を示す。
図1で示される圧力容器102は、第1の外殻部分として容器本体106と、第2の外殻部分として容器蓋109とを備える容器ハウジング103を備える。容器本体106は、肩部分108を備える。容器ハウジング103は、首部分として結合要素110をさらに備え、その結合要素110は、ガス流を圧力容器102の中に受け入れるためのガス入口190を備える。組み立てられた状態では、結合要素110は、肩部分108に隣接する。
【0060】
図1で示された圧力容器102の実施形態では、飲料分注通路111が、結合要素110を通して設けられる。
【0061】
図1は、容器蓋109が、容器本体106よりも、首部分から離れる方向に小さな高さを有することができることを示す。容器蓋109は、さらに実質的に平坦な形状とすることができる、すなわち、共に接続されたとき、容器蓋109および容器本体106により範囲が定められる容積に対して、5%を超えて、または10%を超えて寄与することはない。具体的には、飲料で充填された軟質バッグが、容器本体106内に配置されたとき、容器本体106の内部容積だけが、またはほぼ内部容積だけが、飲料を有する軟質バッグを保持するために使用することができる。軟質バッグが、容器本体106よりも大きな高さを有する場合、容器本体106の上縁に折り重なるようになり、それは、軟質バッグを容器本体106の中に配置するのをより困難にする可能性がある。
【0062】
図1で示される特定の実施形態では、結合リング114が、結合要素110を容器本体106に接続するために設けられる。結合リング114は、組み立てた状態において、容器本体106の内側に提供され、ねじまたはボルトなどの1つまたは複数の接続要素が、結合リング114と結合要素110との間で延び、結合要素110を容器本体106に接続することができる。結合リング114を用いて結合要素110を容器本体106に接続することにより、ガス密封止が達成されて、容器本体106と、結合要素110の封止面113との間のガス漏れを阻止することができる。
【0063】
肩部分108の隣に、
図1で示される容器本体106は、円筒セクション107を備える。容器本体106は、実質的に非炭酸の飲料で充填された圧縮可能な飲料コンテナを受け入れるための受入れ開口部112をさらに備える。受入れ開口部112は、容器本体106の円筒セクション107に設けられる。特定の実施形態では、容器本体106の内径は、受入れ開口部112と肩セクション108との間で増加することはない。言い換えると、容器本体106の最大内径は、受入れ開口部112に設けられ、それは、軟質バッグをこの開口部112の中に挿入しやすくすることができる。
【0064】
実施形態では、肩部分108および首部分は、実質的に一体構造の容器本体106により構成される。他の実施形態では、肩部分および首部分は、例えば、前に説明されたねじ接続または結合リング114を用いて、共に組み立てることのできる複数の構成要素により構成される。
【0065】
容器本体106および容器蓋109は、解放可能に接続されて、圧力容器ハウジング103の少なくとも一部を形成することができる。接続は、ハウジング103の内側のガスが、周囲環境に漏れないようにガス密であることが好ましい。容器本体106と容器蓋109との間の接続のガス密性を提供する、または向上させるために、封止リング116を容器本体106と容器蓋109との間に設けることができる。
【0066】
容器本体106および容器蓋109を接続するために、容器本体106は、1組の1つまたは複数の接続カム118を備え、容器蓋109は、1組の接続カム118に対してクランプするように構成されたクランプ部分120を備える。具体的には、容器蓋109を容器本体106上に接続するために、容器蓋109は、クランプ部分120を接続カム118との位置をずらして、容器本体106上に押し付けることができる。次に容器蓋109を、容器本体106に対して回転させることにより、クランプ部分120は、1組の接続カム118と位置が合わされ、この回転運動させること以外の容器本体106に対する容器蓋109の何らかの動きを阻止することができる。同じ、または別の実施形態では、蓋109および容器本体106は、ヒンジにより接続され得る。
【0067】
当業者であれば、容器本体106が1組の接続カム118を備え、容器蓋109がクランプ部分120を備える実施形態は、容器蓋109を容器本体106に接続する可能な方法の単なる例に過ぎないことが理解されよう。他の実施形態では、容器本体106がクランプ部分120を備え、容器蓋109が1組の接続カム118を備えることができる。さらに、または代替的に、1つまたは複数のねじ山、ボルト、ナット、ねじ、クランプ、任意の他の接続要素、またはそれらの任意の組合せを含む任意の他の接続形態を使用することができる。
【0068】
任意選択として、圧力容器102は、圧力ゲージ142を備えることができる。圧力ゲージ142により、圧力容器102の内側の圧力を示す読取りを、圧力容器102の外側から行うことができる。例えば、圧力ゲージ142は、圧力容器102の内側の圧力と接触させるために、容器蓋109、または容器ハウジングの任意の他の部分を通って部分的に突き出すことができる。
【0069】
さらなる選択肢として、圧力容器102は、安全解放弁144を備えることができる。安全解放弁144を介して、圧力解放ガス経路が、圧力容器102の内側と、圧力容器102の周囲環境との間に提供され得る。安全解放弁144は、圧力容器102の内側と周囲環境との間の圧力差が所定の閾値を超えた場合、このガス経路を開くように構成することができる。
【0070】
図2Aおよび
図2Bは、圧力容器102のさらなる実施形態を、それぞれ上面図と側面図で概略的に示している。
図2Aおよび
図2Bに示された圧力容器102は、ヒンジ144を介して解放可能に接続された第1の外殻部分141および第2の外殻部分142を備える。接続されたとき、第1の外殻部分141および第2の外殻部分142は、圧力容器のハウジング103の少なくとも一部を形成する。
【0071】
図2Aおよび
図2Bでは、2つの外殻部分141および142は、開いた状態で示されており、その場合、実質的に非炭酸の飲料で充填された圧縮可能な飲料コンテナは、第1の外殻部分141および第2の外殻部分142のうちの少なくとも一方に受け入れることができる。例えば、受入れ開口部は、第1の外殻部分141により提供することができる。
【0072】
飲料分注開口部111およびガス入口190は、2つの外殻部分の一方を通って、または、特に首セクション110を通って、外殻部分141と142の両方を通って実質的に平行に延びることができる。
【0073】
当業者であれば、圧力容器102の様々な実施形態の様々な態様は、容易に組み合わせ得ることが理解されよう。例えば、
図2Aおよび
図2Bに示された実施形態の態様は、
図1に示された圧力容器102の実施形態の態様と組み合わせることができる。
【0074】
図3Aは、飲料格納容積を画定する軟質バッグ202を備える圧縮可能な飲料コンテナ組立体200の実施形態の分解図を示す。軟質バッグ202に接続されているのは、飲料格納容積への飲料通路を提供する充填グランド212である。飲料通路により、軟質バッグ202の飲料格納容積は充填することができ、任意選択で、飲料の分注中に、軟質バッグ202の飲料格納容積は、同じ飲料通路を介して空にすることができる。充填し、かつ分注するための分離された飲料通路を備える飲料コンテナの実施形態もまた考えられる。
【0075】
飲料コンテナ200は、雄アダプタ部分と結合するように構成された雌アダプタ部分214をさらに備える。組み立てた状態において、雄アダプタ部分の少なくとも一部は、雌アダプタ部分214に同軸に取り付けることができる。
【0076】
図3Bは、可撓性のある分注管路204の実施形態を示しており、下流端部に分注出口206を、上流端部に、圧縮可能な飲料コンテナ組立体200の雌アダプタ部分214に接続されるように構成された雄アダプタ部分216を備える。雄アダプタ部分216は、雄アダプタ部分216が雌アダプタ部分214に結合されるとき、飲料コンテナ200により含まれる封止部材を貫通して、圧縮可能な飲料コンテナ組立体200から飲料を分注できるように構成された貫通部材218を備える。
【0077】
封止部材は、圧縮可能な飲料コンテナ組立体200の同じ材料で提供することができる。代替的に、封止部材は、別の材料で提供される。封止部材は、穿孔可能であり得るが、または代替的に、もしくは加えて、好ましくは、開口部が閉じられる位置決めに向けて、ばねなどの付勢部材により任意選択で付勢されて、摺動可能、枢動可能、またはその他の形で移動可能であり得る弁として提供され得る。
【0078】
図4Aは、圧力容器組立体600の分解図を示す。
図4Bは、組み立てた状態における圧力容器組立体600を示しており、それは、圧縮可能な飲料コンテナ組立体200の実施形態、可撓性のある分注管路204の実施形態、および圧力容器102の実施形態を含む。
【0079】
圧力容器組立体600を組み立てるために、以下のステップを実施することができる。容器蓋109が容器本体106に接続される場合、第1のステップは、受入れ開口部112を露出するために、容器蓋109を容器本体106から分離するステップを含む。圧縮可能な飲料コンテナが、圧力容器102の中に存在する場合、まず、雌アダプタ部分214により任意選択で含まれるフォーク受け口157から、任意選択のクランプフォーク150を取り外す必要があり得る。
【0080】
次に、空になった、または部分的に空になったコンテナであり得る、圧力容器102内に存在する飲料コンテナ200を、圧力容器102から外すことができる。この取外し中に、分注管路204は、飲料分注通路111を通して引っ張られ得る。飲料コンテナは、空になった後、処分することができる。
【0081】
新しい、完全に充填された飲料コンテナ200を圧力容器102に配置するために、飲料コンテナ200は、受入れ開口部112を通過する必要がある。さらに雌アダプタ部分214の少なくとも一部は、飲料分注通路111の少なくとも一部を通過することができる。
【0082】
実施形態では、雄アダプタ部分216は、雌アダプタ部分214が飲料分注通路111の少なくとも一部を通過した後、雌アダプタ部分214に接続され得る。他の実施形態では、雄アダプタ部分216は、圧縮可能な飲料コンテナ組立体200が圧力容器102に配置される前に、雌アダプタ部分214に接続される。後者の場合、全体の分注管路204は、飲料分注通路111を通過する必要があり得る。
【0083】
雌アダプタ部分214が適正に配置された後、任意選択で、クランプフォーク150が、フォーク受け口157に接続されて、雌アダプタ部分214の位置を圧力容器102に固定することができる。
【0084】
最後に、外殻部分としての蓋109を、外殻部分としての本体106に接続することができ、したがって、ガス密封止が、蓋109と本体106との間で達成される。
図4Bは、組み立てられた状態における圧力容器組立体600の実施形態の横断面を示す。
【0085】
図5Aは、圧縮可能な飲料コンテナ組立体300の別の実施形態の分解図を示しており、飲料コンテナ200は軟質バッグ202を備えるが、図を簡単にするために、その一部が示されているだけである。軟質バッグ202に接続されるのは、充填グランド212である。雌アダプタ部分214は、充填グランド212に接続可能、または任意選択で、軟質バッグ202に直接接続可能である。
【0086】
分注管路204は、上流端部に雄アダプタ部分216を備える、または上流が雄アダプタ部分216に接続され、雌アダプタ部分214により構成される任意選択の雌のねじ付きセクションと接続するための任意選択の雄のねじ付きセクション217を備える。
図5Aで示される実施形態では、分注管路204は、雄アダプタ部分216の中心線に平行に設けられる。別の実施形態では、分注管路204は、雄アダプタ部分の中心線に対してある角度で接続される。好ましい実施形態では、雄アダプタ部分の中心線は、分注管路204の中心線に対して実質的に直角に設けられる。
【0087】
図5Bは、組み立てた状態にある圧縮可能な飲料コンテナ組立体300の実施形態の一部を示す。雄アダプタ部分216は、雌アダプタ部分214の中にねじ込まれる。雄アダプタ部分216を雌アダプタ部分214の中にねじ込む間に、封止部材257は貫通されて開き、したがって、飲料が飲料コンテナ200から分注され得るようになる。加えて、または代替的に、さらなる封止部材257'が雌アダプタ部分214に存在し得る。
【0088】
図5Bに示される特定の実施形態では、受入れ空間255が、雌アダプタ部分214と雄アダプタ部分216との間に設けられる。この受入れ空間255は、圧力容器102とガス密封止を形成するために使用することができる。特定の実施形態では、Oリングなどのガス密封止部材を受入れ空間255内に設けることができる。Oリングは、別部品とすることができるが、または雄アダプタ部分216、雌アダプタ部分214、またはその両方により構成することができる。
【0089】
図6は、圧力容器組立体600の別の実施形態を示しており、それは、圧力容器102の実施形態と、軟質バッグ202の一部だけが示されている圧縮可能な飲料コンテナ組立体300の実施形態とを備える。
【0090】
図6の特定の実施形態では、組立体600を組み立てるために、分注管路204、または少なくともその一部は、飲料分注通路111を通過して、雌アダプタ部分214が、飲料分注通路111の中に配置されるようにする。
【0091】
具体的には、分注管路204の一部が、飲料分注通路111を通過したとき、分注管路204のこの部分は、飲料分注通路111に対して雌アダプタ部分を配置するために使用することができる。飲料分注通路111を通過する分注管路204のその部分に対して、軟質バッグ202の一部またはかなりの部分が、すでに圧力容器100の内側に存在する必要はないはずである。
【0092】
例として、圧力容器の内側に飲料コンテナを配置するための以下の方法が考えられる。方法の例は、雌アダプタ部分が接続された飲料コンテナ組立体を提供することを含む。例えば、
図8A、
図8B、および
図8Cと併せて述べられるように、担持部材が、軟質バッグに接続される。
【0093】
雄アダプタ部分を備える分注管路が、次にパッケージから取り外され、雄アダプタ部分は、雌アダプタ部分にねじ込まれる。雄アダプタ部分が、雌アダプタ部分の奥まで十分にねじ込まれたことをユーザに示すために、何らかの時点で、雄アダプタ部分を雌アダプタ部分の中にさらにねじ込むことが困難に、もしくはより困難に、またはさらに不可能になることにユーザは気付くことができる。
【0094】
次に軟質バッグは、担持部材を用いて、かつ担持部材のハンドルの1つまたは複数を用いて持ち上げられ、軟質バッグが圧力容器に対して位置決めされて、軟質バッグから吊り下げられ得る分注管路が、飲料分注通路を通過するようにする。
【0095】
さらなるステップでは、例えば、同時に軟質バッグが、圧力容器の中へと下げられ、かつ飲料分注通路を通って突き出ている分注管路の一部が引っ張られる。飲料分注通路は、雌アダプタ部分が飲料分注通路内に正しく配置されるまで、引っ張られ得る。
【0096】
さらなるステップでは、圧力容器を飲料分注組立体に配置することができ、使い捨ての分注管路の出口端部は、飲料分注組立体の分注機構に接続することができる。
【0097】
したがって、部品一式はまた、パッケージに封止された雄アダプタ部分を備える使い捨ての分注管路を備えることができ、そのパッケージは、実質的に無菌であることが好ましい。
【0098】
図7Aは、圧力容器組立体600の一部の詳細な横断面図を示す。圧力容器組立体600は、
図1、
図4A、および/もしくは
図4Bに示された実施形態、または任意の他の実施形態とすることのできる圧力容器102の実施形態と、
図3Aおよび
図3Bに示された飲料コンテナ組立体300とすることのできる、飲料コンテナ組立体300の実施形態とを備える。
【0099】
図7Aに示されるように。雌アダプタ部分214は、フォーク受け口157に接続されるクランプフォーク150により、定位置にロックされる。フォーク受け口157は、ここでは、選択肢として、雌アダプタ部分214の2つのフランジの間に形成される、好ましくは円周方向に形成される溝などの溝として具体化される。
【0100】
雄アダプタ部分216は、雌アダプタ部分214の把持溝276の後部を把持する、雄アダプタ部分216の把持フランジ275により、雌アダプタ部分214に対してクランプされる。
【0101】
飲料コンテナ200を内部容積の中に含む圧力容器102の内部容積が、飲料コンテナ200からの飲料を分注するために加圧され得るように、圧力容器102をガス密に封止する必要があり得る、雌アダプタ部分214と圧力容器102との間にガス密封止を提供するために、Oリング292が提供される。
図7Aに示される特定の実施形態では、Oリング292は、雌アダプタ部分214から突き出ている2つのフランジの間で、雌アダプタ部分214により提供される。
【0102】
雌アダプタ部分214が、参照数字111を用いて鎖線により概略的に示された飲料分注通路111を通って押される、または引っ張られることを阻止するために、結合要素110は捕捉フランジ277を備えることができ、それは、雌アダプタ部分214を捕捉するために小さな直径を有し、かつ雌アダプタ部分214を第1の方向へのさらなる移動を阻止するが、その第1の方向は、圧力容器102の外方向であることが好ましい。
【0103】
クランプフォーク150は、次いで、雌アダプタ部分214が、実質的に第1の方向とは反対の第2の方向に移動するのを阻止する選択肢として使用され得る。クランプフォーク150が、フォーク受け口157に接続できない場合、これは、雌アダプタ部分214が、捕捉フランジ277にまだ接触しておらず、雌アダプタ部分214は、飲料分注通路111を通して、さらに押される、または引っ張られるべきであることを示すことができる。
【0104】
図7Bは、圧力容器組立体600の別の実施形態の一部の詳細な横断面図を示す。
図7Bの横断面図は、
図7Aの鎖線111に対して、
図7Aの同じ図に対して90度回転しており、特にガス入口190を示し、
図7Aの実施形態では、紙の中、および/または紙の外を指し得る。
【0105】
図7Bはまた、ガス通路190を示しており、それは、ガスの流路274を提供し、破線で示される。ガスの流路274は、図では示されていない外部の加圧されたガス供給源の間で延びることができ、飲料分注組立体により提供することができ、カプラ110が、それと共に使用されるように特に構成され得る。
【0106】
図7Bはまた、圧力容器102の任意の実施形態に組み込まれ得る選択肢として、コンテナ受入れ面279を画定する1組の内部突起273を示す。受入れ面279は、鎖線111に対して半径方向に設けられたリブにより、平坦な面により提供され得る。好ましくは、受入れ面279は、突起、凹部、またはその両方を提供し、したがって、軟質バッグ202は、圧力容器102の内壁と完全に同一面ではない。このように、空気は、圧力容器102の上部へと流れ、軟質バッグ202を加圧して飲料を分注管路204を介して押すことができる。
【0107】
内部突起273が離間されていることにより、ガスの流路274は、圧力容器102の内側の多くの様々な場所で終わることができ、一様な圧力を飲料コンテナ200に提供することができる。したがって、内部突起273の間の空間は、圧縮可能な飲料コンテナ組立体200と、圧力容器102の内壁との間の空間の一部を形成することができる。
【0108】
図7Bに示される結合要素110の実施形態は、例えば、
図5Bで示される、雌アダプタ部分214と雄アダプタ部分216との間に設けられる受入れ空間255の中に少なくとも部分的に受け入れられるように構成された、封止突起271を備える。
【0109】
封止突起271を囲んでいるものは、Oリング292であり、それは、封止部材の例として、圧力容器102と雌アダプタ部分214との間でガス密封止を提供するためのものである。
【0110】
図8A、
図8B、および
図8Cでは、軟質バッグ202を備える圧縮可能な飲料コンテナ組立体200の概略的な実施形態が示されている。この特定の実施形態は、選択肢として雌のグランドを備え、それはまた、飲料コンテナ組立体200の他の実施形態を用いて適用することもできる。特に雌アダプタ部分214は、軟質バッグ202の側壁に提供される。
【0111】
組立体200は、雌アダプタ部分214に接続されるバッグ担持部材286をさらに備える。バッグ担持部材286は、第1のハンドル281と、第2のハンドル282とを備える。第1のハンドル281は、雌アダプタ部分214から第1の距離に設けられ、第2のハンドル282は、雌アダプタ部分214から第2の距離に設けられる。
【0112】
バッグ担持部材286は、軟質バッグ202を充填した後、雌アダプタ部分214に接続され得る。飲料コンテナ組立体200の実施形態と、別個のバッグ担持部材286を備える部品一式がまた考えられる。別個のバッグ担持部材286は、雌アダプタ部分214、および/または軟質バッグ202など、飲料コンテナ組立体200のいずれかの他の部分に接続することができる。接続は、接着剤、スナップ嵌め接続を用いて、任意の他のタイプの接続、またはそれらの任意の組合せにより確立することができる。
【0113】
図8A、
図8B、および
図8Cの実施形態では、第1の距離は、実質的に第2の距離と同じである。雌アダプタ部分214は、軟質バッグの底部から一定の距離に設けられるため、例えば、雌アダプタ部分214を圧力容器の分注通路と位置合せするなど、軟質バッグ202の向きを変える必要があり得る。
【0114】
軟質バッグ202の向きを変えるため、特に雌アダプタ部分214の向きを変えるために、第1のハンドル281および第2のハンドル282は、同じ高さに調整することができる。この位置合せは、
図8Cおよび
図8Bに示され、未調整の状態が示されている。
図8Bにおける矢印は、雌アダプタ部分214および第2のハンドル282の移動方向を示し、
図8Cにおける矢印は、雌アダプタ部分214の新しい方向付けを示す。
【0115】
軟質バッグ202が、飲料コンテナ組立体200により担持部材から独立して含むことのできるさらなる選択肢は、軟質バッグ202の実施形態の飲料格納容積の範囲を定める少なくとも1つの非直線のコーナ286である。少なくとも1つの非直線のコーナ286により、軟質バッグ202の形状は、圧力容器の受入れ開口部112を通してさらに容易に嵌合させるように適合される。
【0116】
非直線のコーナ286は、軟質バッグ202の2つの側壁を共に継ぎ合わせる継ぎ目287により形成され得る。例では、軟質バッグ202は、2つの非直線のコーナ286を備え、それは、雌アダプタ部分214に最も近いコーナであり得る。図面から見ることができるように、非直線とは、軟質バッグ202の他の継ぎ目に対して、90度を超える角度により提供されるものと理解することができる。好ましい実施形態では、角度は、約135°、プラスマイナス5°もしくはそれ未満であるが、160°と100°との間、または150°と110°との間の任意の角度を選択することができる。
【0117】
図9Aは、飲料分注組立体において使用するための飲料コンテナ組立体300の特定の実施形態の一部を示す。図の簡単化および明確化のために、組立体300のうちで、圧縮可能な飲料コンテナ組立体200および圧力容器ハウジング103だけが、任意選択のハーネス270と共に示されている。
【0118】
図9Aに示された組立体を組み立てるために、まず軟質バッグ202が、ハーネス270の中に配置される。次に、中に軟質バッグ202を有するハーネス270は、受入れ開口部112を介して、容器ハウジング103の中に下ろされる。ハーネス270により、軟質バッグ202の外形は、圧力容器100のハウジング103、特に受入れ開口部112に対応する形状に含まれる。
【0119】
ハーネス270がない場合、軟質バッグ202の一部が、ハウジング103の上に突き出る可能性があるが、軟質バッグ202の別の部分は、受入れ開口部112を通してハウジング103の中に配置される。したがって、ハーネス270は、所定の外形を、または少なくとも受入れ開口部112の直径に対応する所定の外径を有することができる。
【0120】
ハーネス270は、圧力容器100および圧縮可能な飲料コンテナ組立体200の任意の実施形態と組み合わせた選択肢として使用され得る。特に、ハーネス270はまた、
図4Bの組立体30においても示されている。
【0121】
飲料コンテナ組立体および移送ケースの実施形態を含む部品一式もまた考えられ、ここで、飲料コンテナ組立体は、移送ケース内に配置することができる。移送ケースにより、飲料コンテナ組立体は、移送中に保護され得る。移送ケースは、例えば、段ボールの箱とすることができる。
【0122】
実施形態では、移送ケースは、圧力容器の少なくとも一部に対して相補的な形状とすることができる。したがって、内側に飲料コンテナ組立体を備える移送ケースは、圧力容器の内側に配置することができ、選択肢として、飲料コンテナ組立体が移送ケースの内側に留まることを可能にする。選択肢として、移送ケースは、雌アダプタ部分、雄アダプタ部分、分注管路、充填グランド、またはそれら任意の組合せのうちのいずれかに対する通路を備える。通路は、弱められたセクションにより囲むことができ、したがって、通路は、移送中は閉じられるが、移送ケースの直ぐ前で開くことができ、その内側の飲料コンテナ組立体は、飲料を分注するために圧力容器の内側に配置される。
【0123】
図9Bは、軟質バッグ202を備える圧縮可能な飲料コンテナ組立体200の別の実施形態を概略的に示す。圧縮可能な飲料コンテナ組立体200の任意の他の実施形態と組み合わせることが可能であると当業者に理解される選択肢として、
図9Bに示された飲料コンテナは、解放可能なバッグ収縮部材290を備える。
【0124】
バッグ収縮部材290は、非解放状態で示されており、ここで、バッグ収縮部材290は、軟質バッグ202の外周202'を制限する。解放された状態では、バッグ収縮部材290は、実質的に、軟質バッグ202を、飲料格納容積の内側の流体の液圧により形成され得るようにする。
【0125】
バッグ収縮部材290により、軟質バッグ202は、折り畳まれたセクション284を含み、軟質バッグ202の一部は、それ自体の上に畳まれる。折り畳まれたセクション284により、外周202'は、外周202'が解放された状態におけるものよりも、非解放状態において小さくなる。圧力容器100の受入れ開口部112は、
図9Bに点線の円として示されている。
図9Bから見られるように、非解放状態では、軟質バッグ202の外周202'は、受入れ開口部112の内側に嵌合している。解放状態では、軟質バッグ202の外周202'は、受入れ開口部112の内側に嵌合していない可能性がある。
【0126】
解放可能なバッグ収縮部材290を解放するために、例えば、軟質バッグ202の十分に大きな部分が圧力容器ハウジング103の内側に設けられた後に、バッグ収縮部材290の任意選択の弱められたセクション292を破断することができる。
【0127】
特定の実施形態では、解放可能なバッグ収縮部材290は、一片の接着テープとして具体化される。テープは、軟質バッグ202の外壁から外すことができるか、またはテープを、バッグ収縮部材290を解放するために破断することができるかのいずれかである。
【0128】
図10は、圧力容器組立体600の例を備える飲料分注器組立体1000の例を分解図で示す。飲料分注器組立体は、圧力容器組立体600の少なくとも一部を受け入れるための受け口1004を備えた分注器ハウジング1002を備える。
【0129】
図10で分かるように、圧力容器組立体600は、首部分110および肩部分108が下方に向いた状態で分注器ハウジング1002に配置することができ、したがって、首部分と、肩部分の少なくとも一部は、受け口に受け入れられ、ここで、肩部分の一部は、受け口の壁の近くに延び、かつ/または壁と接触する。
【0130】
飲料分注器ハウジング1002は、NL2017109の飲料分注器ハウジングと類似している可能性があるが、それは圧力容器組立体600を開示していない。
【0131】
飲料分注器ハウジング1002は、分注管路204の分注出口206における弁に接続され、かつ/またはそれと協動するための栓1006を備えることができる。
【符号の説明】
【0132】
102 圧力容器
103 容器ハウジング、ハウジング
106 容器本体
107 円筒セクション
108 肩部分、肩セクション
109 容器蓋
110 結合要素、首セクション、首部分、カプラ
111 飲料分注通路、飲料分注開口部
112 受入れ開口部
113 封止面
114 結合リング
116 封止リング
118 接続カム
120 クランプ部分
141 第1の外殻部分
142 第2の外殻部分、圧力ゲージ、
144 安全解放弁、ヒンジ
150 クランプフォーク
157 フォーク受け口
190 ガス入口、ガス通路
200 圧縮可能な飲料コンテナ組立体、飲料コンテナ
202 軟質バッグ
202' 外周
204 分注管路
206 分注出口
212 充填グランド
214 雌アダプタ部分
216 雄アダプタ部分
217 雄のねじ付きセクション
218 貫通部材
255 受入れ空間
257 封止部材
257' さらなる封止部材
270 ハーネス
271 封止突起
273 内部突起
274 ガスの流路
275 把持フランジ
276 把持溝
277 捕捉フランジ
279 コンテナ受入れ面
281 第1のハンドル
282 第2のハンドル
284 折り畳まれたセクション
286 バッグ担持部材、非直線のコーナ
287 継ぎ目
290 バッグ収縮部材
292 Oリング、弱められたセクション
300 圧縮可能な飲料コンテナ組立体
600 圧力容器組立体
1000 飲料分注器組立体
1002 分注器ハウジング
1004 受け口
1006 栓
【国際調査報告】