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特表2023-516001芝生プロファイルデータに基づく芝生刈り取りおよび手入れサービスのシステムおよび方法
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-04-17
(54)【発明の名称】芝生プロファイルデータに基づく芝生刈り取りおよび手入れサービスのシステムおよび方法
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/10 20120101AFI20230410BHJP
【FI】
G06Q50/10
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022551737
(86)(22)【出願日】2021-02-26
(85)【翻訳文提出日】2022-10-17
(86)【国際出願番号】 US2021020107
(87)【国際公開番号】W WO2021174133
(87)【国際公開日】2021-09-02
(31)【優先権主張番号】62/991,106
(32)【優先日】2020-03-18
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】62/981,577
(32)【優先日】2020-02-26
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】62/981,585
(32)【優先日】2020-02-26
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】PCT/US2021/016951
(32)【優先日】2021-02-05
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】522314474
【氏名又は名称】テクサロバ・テクノロジー・インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100108855
【弁理士】
【氏名又は名称】蔵田 昌俊
(74)【代理人】
【識別番号】100179062
【弁理士】
【氏名又は名称】井上 正
(74)【代理人】
【識別番号】100199565
【弁理士】
【氏名又は名称】飯野 茂
(74)【代理人】
【識別番号】100212705
【弁理士】
【氏名又は名称】矢頭 尚之
(74)【代理人】
【識別番号】100219542
【弁理士】
【氏名又は名称】大宅 郁治
(74)【代理人】
【識別番号】100153051
【弁理士】
【氏名又は名称】河野 直樹
(74)【代理人】
【識別番号】100162570
【弁理士】
【氏名又は名称】金子 早苗
(72)【発明者】
【氏名】ソン、ジア
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049CC11
(57)【要約】
本発明は、芝生刈り取りおよび手入れサービスのシステムに関する。それは、芝生プロファイルデータを記憶した芝生プロファイルデータ情報管理システムと、サービスを要求するために芝生プロファイルデータ情報管理システムとワイヤレス通信する、登録ユーザのための少なくとも1つのモバイルデバイスと、ロボット芝生刈り取り機または芝生ロボットが芝生の特定の部分に対して必須の刈り取りまたは手入れサービスを実施することができる前に、サービスのために芝生プロファイルデータ情報管理システムから必須の芝生プロファイルデータを獲得するためにモバイルデバイスとともに動作する少なくとも1つのロボット芝生刈り取り機または芝生ロボットとを備える。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
芝生プロファイルデータ情報管理システムに接続された芝生刈り取りおよび手入れサービスの方法であって、
(1)登録ユーザのモバイルデバイスからサービスの専門家の選択を伴う前記サービスについての要求を受信するステップと、
(2)前記サービス要求に関連して前記登録ユーザからの料金の支払いの受取りをチェックするステップと、
(3)前記要求されたサービスをスケジュールし、前記スケジュールされたサービスのジョブ番号を作成するステップと、
(4)前記選択された専門家に前記ジョブ番号を伴うスケジュール通知を送るステップと、
(5)前記サービス要求とともに前記登録ユーザによって提供される前記専門家のモバイルデバイスをオンにするときに芝生の部分のロケーションアドレスを検証するステップと、
(6)使用されるべき芝生ロボットまたは刈り取り機から、専門家の前記モバイルデバイスによってスキャンされる機器のコードを確認するステップと、
(7)前記確認された芝生ロボットまたは芝生刈り取り機を使用して前記サービスのために芝生の前記部分に対して指定および関連付けられた必須の芝生プロファイルデータをダウンロードするステップと、
(8)前記芝生刈り取り機またはロボットが、前記ダウンロードされた芝生プロファイルデータを用いて作成された刈り取りまたは手入れプランに従って、前記要求されたサービスを行うステップと、
(9)前記スケジュールされた芝生サービスの完了時に前記芝生刈り取り機またはロボットから、前記ダウンロードされた芝生プロファイルデータを自動的に削除するステップと
を備える、方法。
【請求項2】
前記登録ユーザが、所有者または顧客のいずれかである、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記確認された芝生刈り取り機またはロボットが、前記要求されたサービスを行う前に、バッテリー電力をチェックするステップをさらに備える、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記登録ユーザが、芝生の特定の部分に対して初めて前記サービスを要求している場合、芝生データ収集を行う追加のステップをさらに備える、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記芝生データ収集が、選択される専門家によって行われるようにスケジュールされる、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記要求されたサービスを行う間に芝生の前記部分の実際の状況を検出するステップと、前記刈り取りまたは手入れプランを直ちに調整するステップと、前記刈り取りまたは手入れプランの前記調整から前記芝生プロファイルデータを修正するステップと、特に芝生プロファイルデータの前記調整が永続的である場合、前記芝生プロファイルデータ情報管理システムに更新を送るステップとをさらに備える、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
芝生刈り取りおよび手入れサービスのシステムであって、芝生プロファイルデータを記憶した芝生プロファイルデータ情報管理システムと、前記芝生プロファイルデータ情報管理システムとワイヤレス通信する少なくとも1つのモバイルデバイスと、ロボット芝生刈り取り機または芝生ロボットが芝生の特定の部分に対して必須の刈り取りまたは手入れサービスを実施することができる前に、サービスされるべき芝生の前記特定の部分に対してあらかじめ決定および指定された前記芝生プロファイルデータ情報管理システムからの必須の芝生プロファイルデータを獲得するために前記モバイルデバイスとともに動作する少なくとも1つのロボット芝生刈り取り機または芝生ロボットとを備える、システム。
【請求項8】
前記少なくとも1つのモバイルデバイスは、前記モバイルデバイスが、前記芝生プロファイルデータに関係する要求およびタスクを処理するためのアプリを装備している限り、前記ロボット芝生刈り取り機または芝生手入れロボットの一部として、モバイルデータプロセッサ、モバイル情報処理デバイス、およびデータ処理ユニットのうちの1つである、請求項7に記載のシステム。
【請求項9】
ユーザ管理をさらに備え、前記ユーザ管理を用いて、所有者、顧客および専門家として分類されたユーザのうちの1人が、前記芝生プロファイルデータ情報管理システムから前記芝生プロファイルデータを使用することを許可される前に、登録される、請求項7または8に記載のシステム。
【請求項10】
機器管理をさらに備え、前記機器管理を用いて、前記少なくとも1つのモバイルデバイスが、芝生刈り取り機または芝生ロボットを有している前記登録された所有者と、芝生刈り取り機または芝生ロボットを有しない前記登録された顧客と、前記登録された所有者および前記登録された顧客のうちの1人によって要求された際にサービスを提供する前記登録された専門家とのうちの1人のために登録される、請求項9に記載のシステム。
【請求項11】
所有者および顧客の前記登録ユーザのうちの1人の前記少なくとも1つのモバイルデバイスが、専門家の選択を伴うサービスの要求を送るために前記芝生プロファイルデータ情報管理システムとワイヤレス通信し、前記芝生プロファイルデータ情報管理システムが、したがって、前記要求を検証し、前記サービス要求に関連して前記登録ユーザからの料金の支払いの受取りを検証するときに、前記要求されたサービスをスケジュールすることと、前記選択された専門家にジョブ番号を伴うスケジュール通知を送ることとを行うように構成された、請求項9に記載のシステム。
【請求項12】
前記芝生プロファイルデータ情報管理システムが、サービスの前記要求とともに前記登録ユーザによって提供されるアドレスにおいて前記専門家の前記モバイルデバイスをオンにするときに、芝生の部分のロケーションを検証することと、使用されるべき前記芝生手入れロボットまたは芝生刈り取り機から、前記専門家の前記モバイルデバイスによってスキャンされる機器のコードを確認することと、前記スケジュールされたサービスの完了時に前記芝生刈り取り機またはロボットから自動的に削除される、ダウンロードされた芝生プロファイルデータを用いて作成された刈り取りまたは手入れプランに従って、前記要求されたサービスを行うために、前記確認された芝生ロボットまたは刈り取り機を使用して、前記サービスのために芝生の前記部分に対して指定および関連付けられた必須の芝生プロファイルデータをダウンロードすることとを行う、請求項10に記載のシステム。
【請求項13】
前記確認された芝生刈り取り機または芝生ロボットは、前記刈り取りまたは手入れプランを調整し、前記刈り取りまたは手入れプランの前記調整から前記芝生プロファイルデータを修正し、それにより、芝生プロファイルデータの前記調整が所望されるかまたは永続的である場合、前記芝生プロファイルデータ情報管理システムに更新を送るための基礎として、前記要求されたサービスを行う間に芝生の前記部分の実際の状況を検出するように構成された、請求項11に記載のシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[0001]関連出願の相互参照
本出願は、それらの開示全体が、本出願の一部として参照により本明細書に組み込まれる、2020年3月18日に出願された米国仮出願第62/991,106号と、2020年2月26日に出願された米国仮出願第62/981,585号と、2020年2月26日に出願された米国仮出願第62/981,577号との優先権に関し、これを主張する。本出願はまた、2020年2月7日に出願された米国仮出願第62/971,805号の優先権を主張する、2021年2月5日に出願されたPCT/US21/016951の優先権に関し、これを主張する。
【0002】
[0002]本発明は、芝生手入れサービス、主に芝生刈り取りのシステムおよび方法に関し、より詳細には、それは、世界中の芝生の任意の部分に対する芝生刈り取りおよび手入れサービスのために収集、作成、記憶、および使用され得る、芝生プロファイルデータに基づく芝生手入れおよび刈り取りサービスのシステムおよび方法に関する。その上、本発明のシステムおよび方法は、芝生プロファイルデータに基づき、したがって、指定および許可されたロボット芝生刈り取り機またはロボットは、同じ出願人の関連する米国仮出願第62/981,577号と米国仮出願第62/981,585号とに開示されているように、芝生プロファイルデータ情報管理システムを通して獲得および処理され、それに記憶される特定の芝生プロファイルデータに基づいて動作することができる。
【背景技術】
【0003】
[0003]マーケットで現在入手可能なものは、主に2つのタイプのロボット芝生刈り取り機であるが、いずれも、芝生プロファイルデータに基づかないか、または一般的に任意の芝生手入れサービス用である。それらのロボット芝生刈り取り機は、ボーダーワイヤリング技術または無線ビーコン技術と呼ばれることがある。それらの技術の両方は、芝生の刈り取りを境界内で実施するためにロボット芝生刈り取り機を使用することになる、芝生の任意の部分の境界を画定するために使用される。ボーダーワイヤリング技術では、ボーダーワイヤは、芝生の物理的境界のインチごとの周りにまたはそれに沿って、プリセットされるかまたは地中に埋められ、ロボット芝生刈り取り機は、次いで、そのように画定された芝生の境界内で動き回り得、芝生の境界のほかには芝生に関して必要となる他の態様はないので、他の測定は必要とされない。同様に、無線ビーコン技術では、いくつかの無線ビーコンが、芝生の任意の部分の境界の適切なロケーションに配置またはプリセットされ、したがって、ロボット芝生刈り取り機は、無線ビーコンを参照しながら芝生を動き回り得る。
【0004】
[0004]現在の最も一般的な実践は、依然として、地中に低電圧ワイヤを埋め、芝生の境界をマークすることである。ロボット芝生刈り取り機は、たいがいはどんなあらかじめ決定または定義された刈り取り経路プランもなしにランダムパターンで、境界内の芝生または庭を刈り取る。したがって、重複した作業なしに芝生全体を刈り取るのを終了するためにどれくらいの時間を要するかに関して保証がない。したがって、これは効率的でない。
【0005】
[0005]無線ビーコン技術は、2019年に提案され、それは、芝生の物理的境界の周りにボーダーワイヤを埋める必要性をなくすが、代わりに、それは、ロボット芝生刈り取り機があらゆるビーコンのロケーションと無線特性とを学習および記憶することができるように、芝生の境界の周りに無線ビーコンを設置または配置することを要求するはずである。しかしながら、配置されたビーコンは、すべての時間において、それらの正確なロケーションにとどまる必要がある。そうではなく、いずれかのビーコンが元のロケーションから消失しているかまたは除去された場合、ロボット芝生刈り取り機は、ロストされ得るか、または芝生の境界を越えて進み得る。この無線ビーコン技術は、小さい住宅用の庭では上手く動作し得、ビーコンの数は多くないことがあり、ビーコンは、通知なしにロストされないかまたは消失しないであろう。しかしながら、サッカー場もしくはゴルフコース、または公園もしくは路側などのいくつかの公共エリアなど、比較的大規模な芝生の商業的刈り取りにおいて使用するのには、容易でコスト効果的なやり方でないことがある。その上、配置されたビーコンによって画定された芝生の境界の情報は、ジョブを行うために初期にセットアップされた芝生刈り取り機のために使用および保持され得る。個々の芝生についてのそのような情報または知識は、他のiRobot刈り取り機またはTerraロボットと容易に共有され得ない。無線ビーコンのリセットは、新しい刈り取り機によってジョブを行うために必要となるであろう。
【0006】
[0006]今日の世界では、AI技術およびビッグデータは、多くのこと、すなわち、様々な新しい使用および/または適用例を向上させおよび/またはサポートするために、ならびに多くの新しい新機軸を作り出すために使用され、それらの技術は、ジオロケーションのために、広く使用されているGPSに関連したまたはGNSSと広く呼ばれる適用例、およびGoogleマップのためにもちろん採用され得る。どんな個々の芝生、または土地のどんな部分も、周囲の建築物または他の定着物が時間とともに不変に保たれる限り、極めて頻繁には変化せず、そのままでいる傾向があり得ることが観察される一方で、芝生刈り取り機は、古い刈り取り機が摩耗したとき、新しい刈り取り機と交換される必要があり得る。したがって、個々の芝生の情報または知識は、何らかの新しい芝生刈り取り機が、ボーダーワイヤまたはビーコンのプリセットまたは取り付けのためにあまりに多くのトラブルなしに芝生の情報および知識を受け取るための準備ができ得るように、他の刈り取り機と容易に共有され得ることが望ましい。さらに、草の湿り度、芝生の傾斜、または芝生のそれらの状況の何らかの瞬間的変化など、芝生の他の状況は、それらが刈り取りジョブに影響を及ぼし得る限り、同様に考慮されるであろうことが望ましい。要するに、良質な芝生刈り取りを実施し得るか、あるいは世界中の芝生の任意の部分についての情報または知識のすべての態様を考慮に入れるすべての種類の芝生手入れサービスが可能な、完全に新しい技術が望ましい。
【発明の概要】
【0007】
[0007]本発明の目的は、同じ出願人の関連する米国仮出願第62/981,577号と米国仮出願第62/981,585号とに開示されているように、どんなロボット芝生刈り取り機またはどんなタイプの芝生ロボットも、芝生プロファイルデータ情報管理システムを通して処理された芝生プロファイルデータに基づいて動作することを可能にし得る、芝生刈り取りおよび手入れサービスのシステムおよび方法を提供することである。
【0008】
[0008]本発明の別の目的は、人、ユーザまたは操作者と、芝生ロボットまたは刈り取り機とが許可されている限り、誰でも芝生プロファイルデータに基づいて芝生刈り取りおよび手入れ作業またはジョブを実施するための、ならびに/あるいは誰でも作業またはジョブを容易で迅速に実施するために何らかの芝生ロボットおよび/または芝生刈り取り機を始動するために共有された芝生プロファイルデータをダウンロードするための、芝生刈り取りおよび手入れサービスのシステムおよび方法を提供することである。
【0009】
[0009]本発明の他の目的は、同じ出願人の関連する特許出願の芝生プロファイルデータ情報管理システムを通して処理された芝生プロファイルデータの共有に基づいて芝生手入れおよび刈り取りサービスの入手可能なやり方を提供し得る、芝生手入れおよび刈り取りサービスのシステムおよび方法を提供することである。
【0010】
[0010]本発明によれば、芝生刈り取りおよび手入れサービスのシステムは、芝生プロファイルデータ情報管理システムと、少なくとも、芝生プロファイルデータ情報管理システムとワイヤレス通信するモバイルデバイスと、少なくとも、芝生プロファイルデータ情報管理システムから必須の芝生プロファイルデータを獲得するためにモバイルデバイスとともに動作するロボット芝生刈り取り機または芝生ロボットとを備え、ここにおいて、ロボット芝生刈り取り機または芝生ロボットが芝生の特定の部分に対して必須の刈り取りまたは手入れをするジョブを実施することができる前に、芝生プロファイルデータは、芝生の特定の部分に対してあらかじめ決定および指定されたデータとして、収集され、獲得され、処理される。
【0011】
[0011]本発明によれば、モバイルデバイスは、モバイルデバイスが芝生プロファイルデータ処理のためのアプリを装備している限り、ロボット芝生刈り取り機または芝生ロボットの操作パネルの一部として、モバイルデータプロセッサ、モバイル情報処理デバイス、およびデータ処理ユニットのうちのいずれか1つであり得る。
【0012】
[0012]本発明によれば、米国仮出願第62/981,577号に開示されているように、ロボット芝生刈り取り機および/または芝生ロボットのための芝生刈り取りおよび芝生手入れサービスのこのシステムにおいて採用された芝生プロファイルデータ情報管理システムは、少なくとも、(米国仮出願第62/981,585号に開示された)芝生プロファイル情報コレクタ、ならびに芝生プロファイル情報を収集し芝生プロファイルデータを作成するために別個であるかまたは1つの装置中にあるかまたは芝生プロファイル情報コレクタの一部であり得る芝生プロファイルデータコンバータおよびデータプロセッサと、芝生プロファイルデータを処理および記憶するためのリモート情報処理センターとを備え、ここにおいて、リモート情報処理センターは、芝生プロファイル情報コレクタおよび/またはプロセッサ、ならびに芝生ロボットまたは芝生刈り取り機とワイヤレス通信することが可能である、1つまたは複数のサーバ、または単にクラウドベースのストレージもしくはサービスであり得る。
【0013】
[0013]本発明の芝生刈り取りおよび芝生手入れサービスのシステムは、ユーザまたは操作者が芝生の特定の部分に対する刈り取りおよび/または手入れジョブのために芝生ロボットまたはロボット芝生刈り取り機を使用する必要があるとき、刈り取りおよび/または手入れジョブを必要とする芝生の特定の部分に対して関連付けられ指定されたそのような芝生プロファイルデータを取得するための要求または作業命令を送るために、採用されたかまたは芝生プロファイルデータ情報管理システムとワイヤレス通信するモバイルデバイスをさらに備え、モバイルデバイスは、次いで、刈り取りおよび/または手入れジョブを始動するために、芝生プロファイルデータ情報管理システムにおいて収集、処理、記憶または保持された必須の芝生プロファイルデータを取得またはダウンロードするためにユーザまたは操作者によって使用される。
【0014】
[0014]芝生プロファイルデータ情報管理に加えて、本発明の芝生刈り取りおよび手入れサービスのシステムは、それらを用いて潜在的ユーザのいずれかが事前に登録されるものになる、ユーザ登録および検証管理ユニットと、それらにおいて潜在的芝生ロボットまたは刈り取り機のいずれかが事前に登録され、時々更新されるものになる、機器登録、検証および管理と、ジョブまたは作業命令または要求がモバイルデバイスを通して発せられたときの、タスクおよびリソースの管理とを備える。しかしながら、それらの管理のすべては、芝生プロファイルデータ情報管理システムに関連付けられたかまたはそれと協働するクラウドサービスに基づき得る。すなわち、許可されたユーザになるために、芝生ロボットまたは刈り取り機のユーザまたは操作者は、ユーザが認証を要求し、次いで、認証の後に芝生刈り取りおよび手入れのジョブ命令についての要求を送り得るように、ユーザ登録および検証管理ユニットまたはシステムを用いてアカウントをセットアップする必要がある。登録および要求のすべては、様々なユーザ用のそれぞれのアプリを装備しているモバイルデバイスから送られる。
【0015】
[0015]本発明の詳細および他の態様について、添付の図面に関連して以下で説明される。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】[0016]芝生プロファイルデータ情報管理システムに接続された、本発明による芝生刈り取りおよび手入れサービスのシステムを全体的に示す図。
図2a】[0017]本発明による所有者用のアプリを示す、芝生刈り取りおよび手入れサービスのシステムのモバイルデバイスの必要な機能を示す図。
図2b】本発明による顧客用のアプリを示す、芝生刈り取りおよび手入れサービスのシステムのモバイルデバイスの必要な機能を示す図。
図2c】[0018]専門家またはサービス提供者用のアプリを示す、芝生刈り取りおよび手入れサービスのシステムのモバイルデバイスの必要な機能を示す図。
図3a】[0019]本発明による芝生データ収集および/または芝生データ使用を要求するために個々のユーザとしての所有者用のアプリから反映されたモバイルデバイスの動作を示す図。
図3b】本発明による芝生データ収集および/または芝生データ使用を要求するために個々のユーザとしての所有者用のアプリから反映されたモバイルデバイスの動作を示す図。
図3c】[0020]個々のユーザとしての顧客用のアプリから反映された、ジョブ命令要求を発するためのモバイルデバイスの動作を示す図。
図4a】[0021]芝生刈り取りおよび手入れサービスのシステムの専門ユーザによる芝生プロファイルデータ収集の要求を処理するフローチャート。
図4b】[0022]芝生刈り取りおよび手入れサービスのシステムを使用して、専門ユーザによる芝生手入れまたは刈り取りジョブの要求を処理するフローチャート。
図5】[0023]住宅用芝生の部分に関連する芝生プロファイルデータのための芝生の情報および知識の一例を示す図。
図6】[0024]本発明の芝生刈り取りおよび芝生手入れサービスのシステムの顧客としての個々のユーザの登録を示す図。
図7】[0025]本発明の芝生刈り取りおよび芝生手入れサービスのシステムを用いた、所有者としての個々のユーザと、所有された製品との登録を示す図。
図8】[0026]本発明の芝生刈り取りおよび芝生手入れサービスのシステムのサービスを実施するための専門ユーザの登録の図。
図9】[0027]本発明の芝生刈り取りおよび芝生手入れサービスのシステムにおける芝生刈り取り機または芝生ロボットのリースされた製品または機器の登録の図。
図10】[0028]所有者のための本発明の芝生刈り取りおよび手入れサービスのシステムの動作を示す図。
図11】[0029]顧客のための本発明の芝生刈り取りおよび手入れサービスのシステムの動作を示す図。
図12】[0030]本発明の芝生刈り取りおよび手入れサービスのシステムによる専門家による芝生データ収集を示す図。
図13】[0031]本発明による芝生刈り取りおよび手入れサービスのシステムのユーザ、芝生プロファイルデータ、機器、タスク、およびリソースのそれぞれの主要な管理を全体的に示す図。
【発明を実施するための形態】
【0017】
[0032]図1を参照すると、芝生刈り取りおよび手入れサービスのシステムは、芝生プロファイルデータ情報管理システムに関連した芝生の任意の部分のすべての可能な態様を反映するために芝生プロファイルデータにコンバートされるべき芝生プロファイル情報を測定または収集する、芝生プロファイル情報コレクタならびに芝生プロファイルデータコンバータおよび/またはプロセッサを少なくとも備える、芝生プロファイルデータ情報管理システムとワイヤレス通信または遠隔通信しているモバイルデバイスを少なくとも備え、ここにおいて、芝生プロファイルデータ情報管理システムは、将来の芝生刈り取りおよび手入れジョブの使用のために、ならびに芝生刈り取りおよび芝生手入れサービスのシステムに従って芝生の特定の部分を手入れする何らかの許可されたユーザとの共有のために、芝生プロファイル情報コレクタおよびデータプロセッサから獲得およびアップロードされた芝生プロファイルデータを記憶または保持する、クラウドストレージまたはサービスなどのリモート情報処理センターおよび/またはストレージを含む。ユーザが、許可された機器、すなわち、芝生ロボットまたは刈り取り機を使用することを許可されるために、ユーザは、ユーザ登録および検証管理システムに登録しなければならず、機器も、本発明による機器登録および管理システムにおいて登録されなければならない。とはいえ、芝生の任意の部分のすべての態様を反映する可能な芝生プロファイル情報は、芝生のジオロケーション、サイズ、境界、傾斜、ならびに芝生の任意の特定の部分上の何らかの障害物または定着物を含み得る。
【0018】
[0033]本発明の概略的な概念は、事前に知られ得る周囲の建築物または定着物が永続的に変化しない限り、芝生の物理的状況が頻繁に変化しないことがあるので、芝生の部分の芝生プロファイルデータが、ほとんどの時間の間比較的不変であるということであり、データによって指定またはタグ付けされたものとして特定の芝生に対して使用するためのそのような芝生プロファイルデータの収集は、ロボット芝生刈り取り機または芝生手入れロボットが認証されたものとして検証されており、ユーザが登録および許可された1人または複数のユーザであるものとして検証されている限り、その後の任意の時間に芝生刈り取りおよび手入れジョブを実施するために任意のロボット芝生刈り取り機または芝生手入れロボットによって共有され得る。芝生プロファイルデータの収集は、クラウドストレージにおいてまたはそうではなく芝生プロファイルデータ情報管理システムにおいて保持または記憶され得、時々更新され得る。したがって、共有された芝生プロファイルデータは、次いで、任意のロボット芝生刈り取り機または芝生ロボットが、所望の芝生刈り取りまたは手入れジョブを効率的に実施することを可能にし得、すなわち、それは、ボーダーワイヤリング技術および無線ビーコン技術よりもインテリジェントであろうことが理解できよう。この理由は、所望および必須の芝生刈り取りおよび手入れジョブが、芝生の任意の部分のすべての可能な態様を考慮して作成された芝生プロファイルデータに基づいて刈り取りおよび/または手入れプランの任意のあらかじめ決定された選定に従って行われ得るからである。
【0019】
[0034]本発明の芝生刈り取りおよび手入れサービスのシステムの基礎として、芝生プロファイルデータ情報管理システムは、関連する特許出願USSN62/981,577に開示されており、芝生プロファイルデータコレクタおよびプロセッサは、他の関連する特許出願USSN62/981,585に開示されており、芝生プロファイルデータ収集ツールとしても知られる。芝生プロファイルデータを使用する様々なやり方は、本発明による芝生刈り取りおよび手入れサービスのシステムの登録およびアカウントを伴うユーザのために設計された本出願の主要なコンテンツである。
【0020】
[0035]ここで、1人または複数の「ユーザ」は、モバイルデバイスならびに芝生ロボットまたはロボット芝生刈り取り機を使用し得、芝生手入れおよび/または刈り取りジョブの命令を発し、ジョブのために必須の芝生プロファイルデータをダウンロードするために芝生プロファイルデータ情報管理システムと通信する必要がある誰かを指す。1人または複数のユーザは、芝生の特定の部分を刈り取るかまたは手入れする必要がある誰かであり得るか、あるいは自分でロボット芝生刈り取り機もしくは芝生ロボットを所有もする誰か、または必須のジョブを実施するために芝生ロボットもしくは刈り取り機を実際に操作する誰かであり得る。識別を容易にするために、芝生手入れおよび刈り取りサービスを命令およびスケジュールする必要がある人は、「顧客」と呼ばれることがあり、芝生手入れまたは刈り取りサービスを必要とし、芝生ロボットまたは刈り取り機を所有もする人は、「所有者」と呼ばれることがあり、芝生刈り取りおよび/または手入れジョブの命令を受け取りその作業をする人は、「専門ユーザ」または「専門家」または「サービス提供者」と呼ばれることがある。モバイルデバイス上の操作アプリは、図2a、図2b、および図2cに示されているように「顧客」、「所有者」、または「専門家」のために少し異なって設計され、アプリの動作は、図3a、図3b、および図3cにおいて説明される。
【0021】
[0036]図2aでは、モバイルデバイスは、登録モジュール、芝生データ収集モジュール、芝生データ使用モジュール、機器ステータスモジュール、ならびに支払い、メッセージ、アカウント、およびヘルプなどを含むように構成され、これらはすべて、芝生ロボットまたは刈り取り機自体を所有もする「所有者」のためのアプリに組み込まれる。図2bでは、モバイルデバイスは、主に、登録モジュールおよびサービス命令モジュールを含み、ならびに自分の芝生の部分に対して刈り取りおよび/または手入れサービスを命じる必要があり得るが芝生ロボットまたは刈り取り機を有しない「顧客」のためのアプリに組み込まれた支払いプラン、アカウント、メッセージおよびコメント機能を含むように構成される。それは、顧客が、芝生刈り取りおよび手入れサービスのシステムを用いてオンラインでジョブ命令を発し得ること、ならびにサービス提供者、すなわち、専門家または専門ユーザを選択することを意味する。図2cは、専門家のためのアプリに組み込まれた、登録、ジョブスケジュール、芝生データ収集、芝生サービス、機器ステータス、支払いおよび売掛金、アカウント、ならびにメッセージおよびヘルプのモジュールまたは機能を含むように構成されたモバイルデバイスを示す。
【0022】
[0037]上記のように、所有者は、芝生ロボットまたは刈り取り機を購入しており、したがってそれらを自分で所有する人々であり、したがって、彼らは、彼ら自身の芝生刈り取り機または芝生ロボットを動作させるために芝生刈り取りおよび手入れサービスのこのシステムの芝生プロファイルデータを使用する権利を付与されるべきである。しかしながら、所有者が芝生の部分に対して芝生刈り取りおよび/または手入れジョブを実施するかまたは行うのが初めてであり、芝生プロファイルデータ情報管理システム上で以前の芝生プロファイルデータが利用可能でないかまたは記憶されていない場合、芝生プロファイルデータの収集が依然として必要であり得る。所有者が登録されており、次いで、所有者の芝生ロボットまたは刈り取り機が許可され、認定され、本発明のシステムに登録されているとすれば、芝生プロファイルデータ収集は、所有者の主要アドレスにおける所有者自身の芝生の部分について課金なしであるべきである。さらに、所有者は、芝生刈り取り機またはロボットを、友人および家族の他の芝生の部分上の芝生刈り取りおよび手入れジョブのために使用することを希望してよく、他者の芝生のための芝生プロファイルデータの使用は、料金を課金されることになる。とはいえ、芝生データ収集は、前倒しの支払いとは別様に扱われ、次いで、芝生プロファイルデータを使用するための料金をカバーするためにいくつかの分割払いでクレジットされ、詳細については、所有者のアプリを用いた所有者またはユーザとモバイルデバイスの対話を通した、芝生データ収集および芝生データ使用のためにそれぞれ図3aおよび図3bに鑑みて説明される。
【0023】
[0038]一例として、芝生プロファイルデータ収集の申請のプロセスが、図3aに示されている。システムでアカウントを開くための所有者の登録の後に、芝生データ収集の申請は、図2aの所有者アプリでモバイルデバイス上に入力され、次いで、彼ら自身の主要アドレスのうちの芝生の特定の部分のアドレス(芝生手入れおよび刈り取りジョブが、所有者の芝生の上で彼ら自身の芝生ロボットまたは刈り取り機を使用して行われるべき場合)、あるいは彼らの主要アドレス以外の芝生の特定の部分のアドレスを入力することをプロンプトされる必要があり、その後、システムは、芝生プロファイルデータが指定の芝生のために利用可能であるか否かをチェックして確認し、「N」(否)の場合、モバイルデバイスは、データ収集を行うための「日付と時間」をスケジューリングするための照会をプロンプトし、スケジュールされた日付と時間におけるすべての利用可能な専門家のリストを、それから選定するために示す。選択されると、モバイルデバイスは、「支払いを行う」と、「命令を確認し、サブミットする」とのプロンプトを生成する。選択された専門家は、スケジュールされたようにデータ収集を行い、その後、芝生の特定の部分の芝生プロファイルデータは、将来の使用のためにシステム上で利用可能になる。
【0024】
[0039]いずれの場合も、所有者の主要アドレスがより早くに入力された場合、支払いは「ゼロ」になる。芝生データ収集のための料金の支払いは、前倒しで行われるべきであるが、支払われた料金は、芝生の他の部分、すなわち、所有者の主要アドレスにおける芝生以外、あるいは所有者自身の他の1つまたは複数のアドレスの1つまたは複数の芝生における刈り取りおよび/または手入れジョブのための芝生プロファイルデータの使用に向けられたクレジットとして、いくつかの分割払いで所有者に弁済される。
【0025】
[0040]図3bは、所有者が、芝生の他の部分上で、すなわち、所有者の主要アドレス以外のアドレスにおいて実施されるべき刈り取りおよび/または手入れジョブのための芝生プロファイルデータ使用をどのように申請するかを示す。図2aの所有者アプリをもつモバイルデバイス上で行われるような図3bの対話的フローチャートでは、システムは、アドレスが入力されたとき、芝生刈り取りおよび手入れジョブがどこで実施されるかを直ちに決定し、すなわち、入力された主要アドレスは、ジョブが所有者自身の芝生の部分上で実施されることになることを示し、さもなければ、ジョブが芝生の他の部分上で行われることが決定される。次いで、モバイルデバイスは、芝生刈り取りまたは手入れジョブの「日付と時間」をスケジュールすることをプロンプトし、システムは、何らかの矛盾点についてチェックし、次いで、モバイルデバイスは、支払いを行うことをプロンプトする。ここでも、入力されたアドレスは、料金の支払いが無料であるべきか無料でないべきかを決定し、すなわち、入力されたものが所有者の主要アドレスである場合、支払いはゼロであるべきであり、あらかじめ決定された額の料金が支払いのために示され、処理される。ジョブのための芝生プロファイルデータの使用の最初のあらかじめ決定された数(4回など)については、以前に支払われた「芝生データ収集料金」は、クレジットされ、使用料金をカバーするために適用される。実際の料金は、芝生サイズ、困難レベル、および終了時間の要因に基づき、それらは、システムによって生成され、多くの条件または状況が変化し得るので時々更新され得ることを理解されたい。
【0026】
[0041]図3cは、顧客が本発明のシステムを通して芝生手入れまたは刈り取りサービスを命令するための対話的プロセスを示す、図2bの顧客アプリをもつモバイルデバイスのプロセスである。顧客は、サービス命令を始動し、モバイルデバイスの顧客アプリ上でスケジュールし、次いで、顧客がどれくらいの頻度でサービスを有することを望むかについてサービスプランのタイプを選択する。それは、限定はされないが、少なくとも以下のタイプ:1年間に毎週または隔週、半年間に毎週または隔週、3か月間に毎週または隔週、丸ひと月に毎週(すなわち、4回)、あるいは1回のみの取引などを含み得る。顧客は、次いで、サービスのタイプ、たとえば、刈り取り、施肥、雑草管理、葉の収集などを選択し得る。行われると、モバイルデバイスは、所望の日付と時間の選択について、および詳細なプロファイル付きの専門サービス提供者のリストからの利用可能な専門家の選択に満足するまで、その選択についてプロンプトする。次いで、サービス料金の支払いが、モバイルデバイスのアプリを通して行われ、サービス命令が、サブミットされ、確認され、これのために、システムは、サービス契約と、支払い受取りと、スケジュールの通知とを生成する。モバイルデバイスは、スケジュールの前日、次いで数時間前など、適切な時間において顧客ユーザにリマインドさせる。
【0027】
[0042]所有者または顧客が「芝生データ収集」の命令をスケジュールすると、選択された専門家は、次いで、スケジュールされた時間およびロケーションに現れ、図2cの専門家アプリをもつモバイルデバイスは、図4aに示されているような対話的フローチャートを開始する。最初に、モバイルデバイスの専門家アプリは、ジョブ命令をオープンし、システムは、ロケーションが正しいかどうかを自動的に確認する。「Y」(はい)の場合、専門サービス提供者は、次いで、参照により本明細書に組み込まれる、関連する特許出願USSN62/981,585に記載されているように、芝生プロファイルデータ収集の装置またはむしろ芝生プロファイルデータ収集ツールであり得る、登録されている芝生情報コレクタならびに芝生データコンバータおよびプロセッサを使用する。概して、それは、ゾーンの数およびそれらの開始点を決定し、開始点の座標を記録し、ゾーンのあらゆるセグメント、ならびに、もしあれば、ゾーン内のあらゆる障害物を収集する。芝生の部分の収集された情報は、処理またはコンバートされ、専門家アプリに送られ、これは、図5では一例としてカラーグラフィックマップで提示され得る。モバイルデバイスのアプリ上で、専門家は、芝生に対してマップをレビューし、何らかの必要な調整を行い、各セグメントおよび障害物のプロパティをマークし、確認のためにマップにサインするかまたはそれを執行することによってレビューを確定し、モバイルデバイスは、データを暗号化し、記憶のためにクラウドにアップロードするか、またはさもなければクラウドをもつ芝生プロファイルデータ情報管理システムにアップロードする。そして、処理されたデータは、モバイルデバイスから自動的に削除または消去される。
【0028】
[0043]図4bに示されているように、スケジュールされた芝生手入れおよび/または刈り取りジョブを実施するために、図2cの専門家アプリをもつモバイルデバイスは、ジョブ命令をオープンし、スケジュールされた芝生についてロケーションが正しいか否かを検出して確認し、認証のために芝生ロボットを識別し、芝生手入れおよび/または刈り取りを必要とするあらゆるゾーンにロボットを正しく割り振る。芝生ロボットまたは刈り取り機を許可された製品または機器として識別した後に、モバイルデバイスは、次いで、芝生プロファイルデータ情報管理システムから芝生の特定の部分のために指定されたものとして芝生プロファイルデータをダウンロードし、芝生ロボットまたは刈り取り機は、次いで、スケジュールされた刈り取りまたは手入れジョブを実施するための準備ができ得、バッテリーまたは電力レベルが、スケジュールされたジョブの完了を保証していることがチェックされる一方で、その後、芝生ロボットまたは刈り取り機は、動作を開始する。機器登録およびステータスなどのチェック、ならびにタスクとしての命令などのチェックは、図13に簡単に示されている本発明に従って、機器管理およびタスク管理システムにおいて行われる。
【0029】
[0044]スケジュールされた芝生刈り取りおよび/または手入れジョブの実行は、実際の芝生の部分を模倣している図5に示されたグラフィックマップに示され得、すなわち、芝生ロボットまたは刈り取り機は、各ゾーンの開始点において開始し、ゾーンのプロパティに鑑みてそれのすべてのセグメントをカバーするようにゾーンの各々上で動作する。おそらくは、芝生の特定の部分上の「ジョブ」は、2つ以上の芝生ロボットまたは刈り取り機を使用して同時に実施され得、すなわち、各々は、刈り取りまたは手入れジョブが迅速に終了し得るように、1つまたは複数のゾーン上で動作し得る。
【0030】
[0045]さらに図4bでは、芝生ロボットまたは刈り取り機は、参照により本明細書に組み込まれる、同じ出願人の関連する特許出願、すなわち、USSN62/971,805に開示されているように、レーザーセンサーまたはレーダーなどを含む感知および検出システムを装備している。芝生ロボットまたは刈り取り機は、芝生の実際の状況を直ちに収集し、これは、必要な場合、スケジュールされた刈り取りまたは手入れジョブの調整のために使用され得る。刈り取りまたは手入れジョブが終了すると、芝生データの検出された情報および修正は、その「変化」が永続的であるかどうかを決定して確認される。変化が瞬間的であるか永続的であるかにかかわらず、芝生データの何らかの更新または更新された芝生データは、暗号化され、クラウドストレージをもつ芝生プロファイルデータ情報管理システム、すなわち、以下の図13に見られる本発明の芝生管理または芝生データ管理システムにアップロードされる。次いで、スケジュールされた刈り取りまたは手入れジョブは終了する。
【0031】
[0046]本発明の芝生手入れおよび刈り取りサービスのシステムは、図4aおよび図4bに示されている芝生データ収集または芝生手入れジョブの完了後に、料金を計算し、図13に見られるようにタスク管理において顧客または所有者のアカウントに対して同料金を更新する。すなわち、芝生データ収集のクレジットは、スケジュールされたジョブを他の芝生上で行うために他者に自分の芝生ロボットまたは刈り取り機を使用させる所有者のアカウントに適用される。しかしながら、芝生プロファイルデータを使用して刈り取りまたは手入れジョブを行うためのどんな料金も、所有者および/または顧客のアカウント上で決済されることになる。
【0032】
[0047]芝生手入れおよび刈り取りサービスのシステムの概略的な動作については、顧客、所有者、および専門家または専門サービス提供者のために、ユーザ管理、芝生または芝生データ管理、機器管理、およびタスク管理に関連して、ならびに本発明のシステムのリソース管理に関連して上記で説明された。それらのすべては、本発明の芝生手入れおよび刈り取りサービスのシステムの芝生プロファイルデータを使用する権利を付与されるために、(図13に示されている)ユーザ管理における芝生手入れおよび刈り取りサービスのシステムに登録されるべきであることが理解できよう。言い換えれば、芝生手入れおよび刈り取りサービスのシステムは、芝生プロファイルデータによってバックアップされる。
【0033】
[0048]本発明のシステムのユーザ管理に関するさらなる詳細として、図6は、本発明の芝生刈り取りおよび手入れサービスのシステムへの個々のユーザとしての顧客の登録を示す。最初に、顧客は、彼らのモバイルデバイスにアプリをダウンロードし、名前、アドレス、電話番号、電子メール、およびニックネームまたはユーザ名などの彼らの情報を登録させる必要がある。システムは、次いで、顧客の各々を識別するためのユーザID、すなわち、UIDを割り当てる。顧客の各々は、次いで、上記で説明されたように専門家によって行われる、初期芝生プロファイルデータ収集の「日付と時間」をスケジュールする。登録の一部として、顧客は、芝生サービスのタイプとサービスプランとを選択し、次いで、サービス契約に署名するかまたはそれを執行する必要がある。さらに、登録を終了する前に支払いの方法が入力または選択される必要がある。登録後に、顧客は、次いで、モバイルデバイス上のアプリを通して、刈り取り、雑草駆除、施肥、葉の収集などのサービスなどの芝生刈り取りまたは手入れサービスを命令し得る。
【0034】
[0049]本発明のシステムの機器または製品管理に関するさらなる詳細として、図7は、本発明の芝生刈り取りおよび芝生手入れサービスのシステムへの所有者および製品または機器の登録を示す。所有者は、彼らのモバイルデバイスに所有者用のアプリをダウンロードし、アプリに彼らを登録させるべきである。芝生ロボットまたは刈り取り機を購入した所有者は、次いで、このシステムの芝生プロファイルデータを使用するために彼らの芝生ロボットまたは刈り取り機用のシングルユーザライセンス契約を執行する必要があり、所有者は、上記で説明されたように他者または他者の芝生のために彼ら自身の芝生ロボットまたは刈り取り機を使用する権利を付与される。登録するために、所有者は、名前、アドレス、電話番号、電子メールおよびニックネーム(またはユーザ名)の情報を入力すべきであり、次いで、システムは、所有者にユーザIDまたはUIDを割り当てる。さらに、所有者は、芝生ロボットまたは刈り取り機が許可された製品になるように、年、製造、モデル、およびシリアル番号など、芝生ロボットまたは刈り取り機に関する製品情報を入力する必要がある。その上、所有者が芝生の2つ以上のロケーションを有する場合、芝生手入れを必要とする芝生の部分のアドレスが選択され得、初期芝生プロファイルデータ収集は、所有者の主要アドレスならびに所有者自身の芝生のアドレスにおける芝生のためにスケジュールされ得る。その後、スケジュールされた芝生データ収集は、図3aおよび図4aに示されているプロセスを通して行われ得る。この場合も、シングルユーザライセンスの下で、所有者は、自分の主要アドレスにおいて無料で芝生のために芝生プロファイルデータを使用することができる。コンプリメンタリーな芝生データ収集は、上記で説明されたように提供される。
【0035】
[0050]図8は、芝生刈り取りおよび手入れサービスのシステムの芝生手入れサービスのサービス提供者としての専門家または専門ユーザの登録である。専門家のモバイルデバイスにアプリをダウンロードした後に、専門家は、商用ユーザライセンス契約を読んでそれにサインし、次いで、アドレス、電子メール、電話番号、ニックネームまたはユーザ名などの専門家の基本情報を、ならびにまた、セキュリティ検査のためにおよび業務使用のみのために専門家のSSNまたはEINなどを入力するようにプロンプトされる。システムは、次いで、ユーザIDまたはUIDを割り当てる。登録には、それらのサービスの支払い方法の方法選択と、支払いを受け取るためのアカウント情報とが必要である。
【0036】
[0051]またさらに、図9は、本発明の芝生刈り取りおよび芝生手入れサービスのシステムをもつ芝生刈り取り機または芝生手入れロボットのリースされた製品または機器の登録である。専門家が登録を終了した後に、専門家は、ロボット芝生刈り取り機、芝生プロファイルデータ収集ツール、および他の芝生手入れロボットなど、リースされた機器を申請することができる。システムによる信用チェックおよび承認の後に、専門家は、リースされた機器の保証金を支払い、リースされた機器を受け取った後に、リースされた機器の配達時に、製品登録を完了するために年、製造、モデル、およびシリアル番号など、リースされているあらゆる機器の詳細情報を入力する必要がある。
【0037】
[0052]図10は、所有者のための本発明による芝生刈り取りおよび芝生手入れサービスのシステムの動作詳細を全体的に示す。システムが所有者のモバイルデバイスからサービス要求を受信したとき、システムは、最初に、サービス要求に関連するすべての必須の料金が受け取られたかどうかを確認するために所有者の支払い記録をチェックする。システムは、システム中でサービスをスケジュールし、スケジュールされたサービスのジョブ#(番号)を作成し、次いで、自分自身のモバイルデバイスを使用する所有者にジョブ#を通知として送る。ジョブ#通知は、サービスのスケジュールされた日付と時間、芝生のロケーションアドレス、芝生刈り取りまたは手入れジョブの性質、どの芝生ロボットまたは刈り取り機の使用を意図するかなどを含む。
【0038】
[0053]スケジュールの日付において、システムは、所有者自身の芝生または他者の芝生であり得るスケジュールされたロケーションに芝生ロボットまたは刈り取り機を持ってくることを所有者にリマインドさせる。システムは、芝生のロケーションへの所有者の到着時に所有者のモバイルデバイスがオンにされたとき、アドレスの確認のためにロケーションが正しいかどうかをチェックして確認する。ロケーションが確認されると、芝生ロボットからスキャンされる(機器の登録コードを含んでいる)QRコード(登録商標)は、検証のために所有者のモバイルデバイスからシステムに送られる。芝生刈り取り機またはロボットのQRコード情報が検証されると、システムは、正しいロケーションにおける芝生の指定された部分の必須の芝生プロファイルデータを芝生刈り取り機またはロボットにダウンロードし、それにより、芝生刈り取り機またはロボットの始動、すなわち、要求された際に、スケジュールされた芝生手入れまたは刈り取りジョブを実施するための準備をすることを可能にする。芝生刈り取り機またはロボットは、次いで、所有者のモバイルデバイス上に表示されるような芝生刈り取りまたは手入れプランを生成する、ダウンロードされた芝生プロファイルデータに基づいて、システムからジョブ#によってタグ付けされた必須の1つまたは複数のサービスを行い得る。
【0039】
[0054]ジョブが芝生刈り取りまたは手入れプランに従って行われたとき、ダウンロードされた芝生プロファイルデータは、所有者のモバイルデバイスから自動的に削除され、顧客報酬ポイントが計算され、ジョブを終了するためにシステムに送られる。一方で、システムは、顧客がコメントまたは提案を伝えることを選定した場合、エクスペリエンスに関するレビューとして任意のコメントを受信し得る。
【0040】
[0055]図11は、顧客のための本発明による芝生刈り取りおよび芝生手入れサービスのシステムの動作詳細を示す。同様に、システムが顧客のモバイルデバイスからサービス要求を受信したとき、システムは、最初に、サービス要求に関連するすべての必須の料金が受け取られたかどうかを確認するために顧客の支払い記録をチェックする。システムは、システム中でサービスをスケジュールし、スケジュールされたサービスのジョブ#(番号)を作成し、次いで、顧客のモバイルデバイスを通して選択されている選択された専門家にジョブ#を通知として送る。ジョブ#通知は、サービスのスケジュールされた日付と時間、芝生のロケーションアドレス、芝生刈り取りまたは手入れジョブの性質、どんなタイプの芝生ロボットまたは刈り取り機が使用されるかなどを含む。
【0041】
[0056]スケジュールの日付において、システムは、スケジュールされたロケーションに芝生ロボットまたは刈り取り機を持ってくることを専門家にリマインドさせる。システムは、芝生のロケーションへの専門家の到着時に専門家のモバイルデバイスがオンにされたとき、アドレスの確認のためにロケーションが正しいかどうかをチェックして確認する。ロケーションが確認されると、芝生ロボットからスキャンされるQRコードは、検証のために専門家のモバイルデバイスからシステムに送られる。機器のQRコード情報が検証されると、システムは、正しいロケーションにおける芝生の指定された部分の必須の芝生プロファイルデータを芝生刈り取り機またはロボットにダウンロードし、それにより、芝生刈り取り機またはロボットの始動、すなわち、要求された際に、スケジュールされた芝生手入れまたは刈り取りジョブを実施するための準備をすることを可能にする。芝生刈り取り機またはロボットは、次いで、専門家のモバイルデバイス上に表示されるような芝生刈り取りまたは手入れプランを生成する、ダウンロードされた芝生プロファイルデータに基づいて、システムからジョブ#によってタグ付けされた必須の1つまたは複数のサービスを行い得る。
【0042】
[0057]ジョブが芝生刈り取りまたは手入れプランに従って行われたとき、ダウンロードされた芝生プロファイルデータは、専門家のモバイルデバイスから自動的に削除され、顧客報酬ポイントが計算され、ジョブを終了するためにシステムに送られる。一方で、システムは、顧客がコメントまたは提案を伝えることを選定した場合、エクスペリエンスに関するレビューとして任意のコメントを受信し得る。
【0043】
[0058]図12は、本発明の芝生刈り取りおよび手入れサービスのシステムによる専門家による芝生データ収集を示す。芝生プロファイルデータ収集は、芝生刈り取りおよび手入れサービスのシステムに登録した専門家によって行われる。何らかのユーザから芝生データ収集についての要求が受信されるとき、それは、システムに登録された何らかの所有者または顧客のモバイルデバイスからである。システムは、芝生データ収集を要求したユーザの料金の支払い記録をチェックする。支払いが確認されると、システムは、サービスをスケジュールし、ジョブ#を作成し、ユーザのモバイルデバイスを通して選択されるような選択された専門家にジョブ#を送る。芝生データ収集のスケジュールの日付において、専門家は、ユーザのロケーションにデータ収集ツールを持ってきて、専門家のモバイルデバイスを通して収集ツールのORコードをスキャンし、検証のためにモバイルデバイスから芝生プロファイルデータ情報管理システムのリモート操作センターにジョブ#およびQRコード、ならびにロケーション情報を送る。検証とともに、データ収集ツールは、次いで、芝生情報または知識を収集することを開始し、次いで、専門家のモバイルデバイスに送信されるべき芝生プロファイルデータへと情報を処理し得る。行われると、収集ツールによってそのように作成された芝生プロファイルデータは、収集ツールから削除されることになる。収集ツールから受信された専門家のモバイルデバイス中の芝生プロファイルデータは、何らかの調整を用いて処理され、完了すると、芝生プロファイルデータは、暗号化され、芝生プロファイルデータ情報管理システムのクラウドにアップロードされ、その一方、処理された芝生プロファイルデータは、専門家のモバイルデバイスから削除される。
【0044】
[0059]本発明によれば、芝生刈り取りおよび手入れサービスの方法は、(1)登録ユーザのモバイルデバイスからサービスの専門家の選択を伴うサービスについての要求を受信するステップと、(2)サービス要求に関連して登録ユーザからの料金の支払いの受取りをチェックするステップと、(3)要求されたサービスをスケジュールし、スケジュールされたサービスのジョブ番号を作成するステップと、(4)選択された専門家にジョブ番号を伴うスケジュール通知を送るステップと、(5)サービス要求とともに登録ユーザによって提供されるアドレスにおいて専門家のモバイルデバイスをオンにするときに芝生の部分のロケーションを検証するステップと、(6)使用されるべき芝生ロボットまたは刈り取り機から、専門家のモバイルデバイスによってスキャンされる機器のQRコードを確認するステップと、(7)確認された芝生ロボットまたは芝生刈り取り機を使用してサービスのために芝生の部分に対して指定および関連付けられた必須の芝生プロファイルデータをダウンロードするステップと、(8)確認された芝生刈り取り機またはロボットが、ダウンロードされた芝生プロファイルデータを用いて作成された刈り取りまたは手入れプランに従って、要求されたサービスを行うステップと、(9)スケジュールされた芝生サービスの完了時に芝生刈り取り機またはロボットから、ダウンロードされた芝生プロファイルデータを自動的に削除するステップとを備える。
【0045】
[0060]本発明の芝生刈り取りおよび手入れサービス200のシステムは、図13に全体的に示され得るものであり、少なくとも、ユーザ管理201と、芝生または芝生データ管理202と、機器管理203と、タスク管理204と、リソース管理205とを備える。上記のように、登録ユーザは、芝生プロファイルデータ情報管理システムから芝生プロファイルデータを使用することを許可される前に登録されなければならない所有者または顧客であり得る。要求されたサービスを行う前に、バッテリー電力をチェックする追加のステップが機器管理において必要とされる。さらに、登録ユーザ、所有者または顧客のいずれかが、芝生の特定の部分に対して初めてサービスを要求している場合、芝生データ収集が必要になる。芝生データ収集は、その場合、スケジュールされ、登録された専門サービス提供者によって行われる。次いで、要求されたサービスは、スケジュールされているタスクとして割り当てられ、それに応じて実行される。
【0046】
[0061]その上、芝生刈り取りおよび手入れサービスの方法は、芝生の部分の実際の状況を検出するステップと、刈り取りまたは手入れプランを直ちに調整するステップと、刈り取りまたは手入れプランの調整から芝生プロファイルデータを処理するステップと、芝生プロファイルデータ情報管理システムに何らかの更新データを送るステップとを含み得る。
図1
図2a
図2b
図2c
図3a
図3b
図3c
図4a
図4b
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
【国際調査報告】