(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-04-17
(54)【発明の名称】ロード及びアンロードするための自動化システム及びデバイス
(51)【国際特許分類】
B65G 67/24 20060101AFI20230410BHJP
G05D 1/02 20200101ALI20230410BHJP
【FI】
B65G67/24
G05D1/02 P
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022552721
(86)(22)【出願日】2021-03-01
(85)【翻訳文提出日】2022-10-21
(86)【国際出願番号】 US2021020326
(87)【国際公開番号】W WO2021178325
(87)【国際公開日】2021-09-10
(32)【優先日】2020-03-03
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】500329814
【氏名又は名称】ユナイテッド ステイツ ポスタル サービス
(74)【代理人】
【識別番号】100120857
【氏名又は名称】渡邉 聡
(74)【代理人】
【識別番号】100116872
【氏名又は名称】藤田 和子
(72)【発明者】
【氏名】ラッカイ ライアン エム.
【テーマコード(参考)】
3F076
5H301
【Fターム(参考)】
3F076AA01
3F076CA02
3F076CA07
3F076DA01
3F076FA02
3F076FA04
3F076GA05
5H301AA02
5H301BB05
5H301CC03
5H301CC06
5H301CC10
5H301DD07
5H301DD17
5H301GG07
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5H301GG09
5H301HH10
5H301KK02
5H301KK03
5H301KK04
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5H301KK08
5H301LL01
5H301LL02
5H301LL06
5H301QQ04
(57)【要約】
輸送車両から物品のコンテナをロード及びアンロードし、自動化ロボットを用いて物品のコンテナを所望の場所に移動させるためのシステムを開示する。このシステムは、1つ以上の自動化ロボット、基地局、及び1つ以上の車両ベースシステムを含む。自動化ロボットは、物品のコンテナまで移動し、持ち上げ、運ぶように構成されている。基地局は、自動化ロボットの動きを調整するように構成されている。車両ベースシステムは、輸送車両に関連付けられ、輸送車両上のコンテナに関する情報を基地局又は自動化ロボットに通信するように構成されている。車両ベースシステムは、1つ以上の自動化ロボットを呼び出して、輸送車両に自動的にロード又はアンロードさせてもよい。
【選択図】
図7C
【特許請求の範囲】
【請求項1】
物品のコンテナを処理するためのシステムであって、
1つ以上の自動化ロボットであって、
駆動部分と、
1つ以上のセンサであって、施設内の前記1つ以上の自動化ロボットの場所を特定し、処理するための1つ以上のコンテナを特定するように構成される、1つ以上のセンサと、
を備える、1つ以上の自動化ロボットと、
前記1つ以上の自動化ロボットと通信し、指示するように構成されたサーバと、
前記サーバと通信する流通情報データベースであって、コンテナ識別子とコンテナ用流通情報とを備える、流通情報データベースと、
を備え、
前記サーバは、
前記コンテナのコンテナ識別子を受信するステップであって、前記コンテナは、前記施設のローディングドックで車両に配置される、ステップと、
前記流通情報データベースにおいて、前記コンテナの意図された場所を決定するステップと、
前記自動化ロボットのうちの1つ以上に、前記車両上の前記コンテナの場所に移動するよう指示するステップと、
前記自動化ロボットのうちの前記1つ以上に、前記コンテナの前記意図された場所まで前記コンテナを輸送するよう指示するステップと、
を行うように構成される、システム。
【請求項2】
前記1つ以上の自動化ロボットは、リフト機構をさらに備える、請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記1つ以上の自動化ロボットは、前記コンテナの下を移動し、前記リフト機構を作動させて前記コンテナを表面から持ち上げ、それによって前記1つ以上の自動化ロボットは、前記コンテナを移動させることが可能になるように構成される、請求項2に記載のシステム。
【請求項4】
前記コンテナ識別子がコンテナタイプを含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項5】
前記サーバは、前記コンテナタイプに基づいて、前記コンテナを輸送するために必要な前記1つ以上の自動化ロボットの数を決定するようにさらに構成される、請求項4に記載のシステム。
【請求項6】
前記コンテナはパレットであり、前記サーバは、前記パレットを輸送するために複数の自動化ロボットが必要であることを特定する、請求項5に記載のシステム。
【請求項7】
前記サーバは、前記パレットを輸送するために、前記複数の自動化ロボットに前記パレットの下の異なる場所に移動するよう指示する、請求項6に記載のシステム。
【請求項8】
前記サーバは、前記車両上の車両ベースシステムから前記コンテナの前記コンテナ識別子を受信するように構成される、請求項1に記載のシステム。
【請求項9】
前記サーバは、前記流通情報データベースにおいて、前記コンテナ内に含まれる1つ以上の物品の次のプロセスを特定することに基づいて、前記流通情報データベースにおいて、前記コンテナの前記意図された場所を決定するように構成される、請求項1に記載のシステム。
【請求項10】
前記流通情報データベースは、前記施設内の複数の場所を含み、前記複数の場所のそれぞれは、前記施設内のプロセスに関連付けられ、前記サーバは、前記コンテナ内の前記1つ以上の物品のうちの1つの前記次のプロセスに基づいて、前記複数の場所から前記意図された場所を特定するよう構成される、請求項9に記載のシステム。
【請求項11】
物品のコンテナを処理するための方法であって、
施設のサーバにおいて、コンテナのコンテナ識別子を受信するステップであって、前記コンテナは、前記施設のローディングドックで車両に配置される、ステップと、
流通情報データベースにおいて、前記コンテナの前記施設内での意図された場所を決定するステップと、
前記サーバによって、1つ以上の自動化ロボットに、前記車両上の前記コンテナの場所に移動するよう指示するステップであって、前記1つ以上の自動化ロボットが、
駆動部分と、
1つ以上のセンサであって、前記施設内の前記1つ以上の自動化ロボットの場所を特定し、処理するための1つ以上のコンテナを特定するように構成される、1つ以上のセンサと、
を備える、ステップと、
前記1つ以上のセンサを介して、受信した前記コンテナ識別子を有する前記コンテナを特定するステップと、
前記サーバによって、前記1つ以上の自動化ロボットに、前記コンテナの決定された前記意図された場所に前記コンテナを輸送するように指示するステップと、
を含む、方法。
【請求項12】
前記1つ以上の自動化ロボットは、リフト機構をさらに備える、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記コンテナの下で前記1つ以上の自動化ロボットを移動させるステップと、
前記コンテナの下で前記1つ以上の自動化ロボットの前記リフト機構を作動させるステップと、
前記コンテナを表面から持ち上げ、それによって前記1つ以上の自動化ロボットは、前記コンテナを輸送することが可能になるステップと、
前記コンテナを前記意図された場所に移動させるステップと、
をさらに含む、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記コンテナ識別子を受信するステップは、コンテナタイプを受信するステップを含む、請求項11に記載の方法。
【請求項15】
受信した前記コンテナタイプに基づいて、前記コンテナを輸送するために必要な前記1つ以上の自動化ロボットの数を決定するステップをさらに含む、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記コンテナはパレットであり、前記方法は、前記パレットを輸送するために複数の自動化ロボットが必要であることを決定するステップを含む、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記パレットを輸送するために、前記複数の自動化ロボットに前記パレットの下の異なる場所に移動するよう指示するステップをさらに含む、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
前記コンテナ識別子を受信するステップは、前記車両上に配置された車両ベースシステムから前記コンテナ識別子を受信するステップを含む、請求項11に記載の方法。
【請求項19】
前記コンテナの前記意図された場所は、前記流通情報データベースにおいて、前記コンテナ内に含まれる1つ以上の物品の次のプロセスを特定することに基づいて、前記サーバによって決定される、請求項11に記載の方法。
【請求項20】
前記流通情報データベースは、前記施設内の複数の場所を含み、前記複数の場所のそれぞれは、前記施設内のプロセスと関連付けられ、前記コンテナの前記意図された場所を特定するステップは、前記コンテナ内の前記1つ以上の物品のうちの1つの前記次のプロセスに基づいて前記複数の場所から前記意図された場所を特定するステップを含む、請求項19に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、物品の輸送の分野に関する。特に、本開示は、自動化ロボットを用いて、輸送車両から物品のコンテナをロード及びアンロードし、物品のコンテナを所望の場所に/から移動させるためのシステム、デバイス、及び方法を提示する。
【背景技術】
【0002】
様々な種類の物品の輸送は、1つ以上の輸送車両から物品をロード及びアンロードすることを頻繁に含む。一例として、郵便処理及び配送業務は、手紙、大型封書(flat)、小包等を含み得る数千の物品を受け取り、アンロードし、輸送し、ロードし、配送することを含むことがある。これらの郵便物は、しばしば、トレイ、ビン、パレット、又は他のコンテナにグループ化される。輸送中、郵便物のこれらのコンテナは、飛行機、列車、セミトラック、ローカル配送トラック等、様々な輸送車両にロード又はアンロードされる。ロード及びアンロードは、時間とコストがかかり、しばしば、多くの人手とフォークリフト等の機械が必要になる。混雑するローディングドックは、作業員にとって危険である可能性があり、ディーゼル駆動のフォークリフトは、望ましくない公害と騒音を引き起こす。さらに、物品の手動でのロード及びアンロードは、例えば、置き間違え、盗難、又は損傷に起因して、物品を損失にさらすことが多い。いくつかの実施形態では、本明細書に記載される自動化されたロード及びアンロードのためのシステム、デバイス、及び方法は、ロード及びアンロードプロセスの効率及び安全性を向上させることができる。
【発明の概要】
【0003】
本明細書に記載される一態様では、物品のコンテナを処理するためのシステムが提供され、システムは、1つ以上の自動化ロボットであって、駆動部分と、1つ以上のセンサであって、施設内の1つ以上の自動化ロボットの場所を特定し、処理するための1つ以上のコンテナを特定するように構成される、1つ以上のセンサと、を備える、1つ以上の自動化ロボットと、1つ以上の自動化ロボットと通信し、指示するように構成されたサーバと、サーバと通信する流通情報データベースであって、コンテナ識別子とコンテナ用流通情報とを備える、流通情報データベースと、を備え、サーバは、コンテナのコンテナ識別子を受信するステップであって、コンテナは、施設のローディングドックで車両に配置される、ステップと、流通情報データベースにおいて、コンテナの意図された場所を決定するステップと、自動化ロボットのうちの1つ以上に、車両上のコンテナの場所に移動するよう指示するステップと、自動化ロボットのうちの1つ以上に、コンテナの意図された場所までコンテナを輸送するよう指示するように指示するステップと、を行うように構成される。
【0004】
いくつかの実施形態では、1つ以上の自動化ロボットは、リフト機構をさらに備える。
【0005】
いくつかの実施形態では、1つ以上の自動化ロボットは、コンテナの下を移動し、リフト機構を作動させてコンテナを表面から持ち上げ、それによって、1つ以上の自動化ロボットがコンテナを移動させることが可能になるように構成される。
【0006】
いくつかの実施形態では、コンテナ識別子は、コンテナタイプを含む。
【0007】
いくつかの実施形態では、サーバは、コンテナタイプに基づいて、コンテナを輸送するために必要な1つ以上の自動化ロボットの数を決定するようにさらに構成される。
【0008】
いくつかの実施形態では、コンテナはパレットであり、サーバは、パレットを輸送するために複数の自動化ロボットが必要であることを特定する。
【0009】
いくつかの実施形態では、サーバは、パレットを輸送するために、複数の自動化ロボットにパレットの下の異なる場所に移動するように指示する。
【0010】
いくつかの実施形態では、サーバは、車両上の車両ベースシステムからコンテナのコンテナ識別子を受信するように構成される。
【0011】
いくつかの実施形態では、サーバは、流通情報データベースにおいて、コンテナ内に含まれる1つ以上の物品の次のプロセスを特定することに基づいて、流通情報データベースにおいて、コンテナのための意図された場所を決定するように構成されている。
【0012】
いくつかの実施形態では、流通情報データベースは、施設内の複数の場所を含み、複数の場所のそれぞれは、施設内のプロセスに関連付けられ、サーバは、コンテナ内の1つ以上の物品のための次のプロセスに基づいて、複数の場所から意図された場所を特定するように構成される。
【0013】
本明細書に記載される別の態様では、物品のコンテナを処理する方法が提供され、物方法は、施設のサーバにおいて、コンテナのコンテナ識別子を受信するステップであって、コンテナは、施設のローディングドックで車両に配置される、ステップと、流通情報データベースにおいて、コンテナの施設内での意図された場所を決定するステップと、サーバによって、1つ以上の自動化ロボットに、車両上のコンテナの場所に移動するよう指示するステップであって、1つ以上の自動化ロボットが、駆動部分と、1つ以上のセンサであって、施設内の1つ以上の自動化ロボットの場所を特定し、処理するための1つ以上のコンテナを特定するように構成される、1つ以上のセンサと、を備える、ステップと、1つ以上のセンサを介して、受信したコンテナ識別子を有するコンテナを特定するステップと、サーバによって、1つ以上の自動化ロボットに、コンテナの決定された意図された場所にコンテナを輸送するように指示するステップと、を含む。
【0014】
いくつかの実施形態では、1つ以上の自動化ロボットは、リフト機構をさらに備える。
【0015】
いくつかの実施形態では、方法は、1つ以上の自動化ロボットをコンテナの下に移動させるステップと、コンテナの下の1つ以上の自動化ロボットのリフト機構を作動させるステップと、コンテナを表面から持ち上げ、それによって1つ以上の自動化ロボットは、コンテナを輸送させることが可能になるステップと、コンテナを意図された場所に移動させるステップと、をさらに含む。
【0016】
いくつかの実施形態では、コンテナ識別子を受信するステップは、コンテナタイプを受信するステップを含む。
【0017】
いくつかの実施形態では、方法は、受信したコンテナタイプに基づいて、コンテナを輸送するために必要な1つ以上の複数の自動化ロボットの数を決定するステップをさらに含む。
【0018】
いくつかの実施形態では、コンテナはパレットであり、方法は、パレットを輸送するために複数の自動化ロボットが必要であることを決定するステップを含む。
【0019】
いくつかの実施形態では、方法は、パレットを輸送するために、複数の自動化ロボットにパレットの下の異なる場所に移動するように指示するステップをさらに含む。
【0020】
いくつかの実施形態では、コンテナ識別子を受信するステップは、車両上に配置された車両ベースシステムからコンテナ識別子を受信するステップを含む。
【0021】
いくつかの実施形態では、コンテナのための意図された場所は、流通情報データベースにおいて、コンテナ内に含まれる1つ以上の物品のための次のプロセスを特定することに基づいて、サーバによって決定される。
【0022】
いくつかの実施形態では、流通情報データベースは、施設内の複数の場所を含み、複数の場所のそれぞれは、施設内のプロセスに関連付けられ、コンテナのための意図された場所を特定するステップは、コンテナ内の1つ以上の物品の1つのための次のプロセスに基づいて、複数の場所から意図された場所を特定するステップを含む。
【図面の簡単な説明】
【0023】
本開示の特徴は、添付の図面と合わせて、以下の説明及び添付の特許請求の範囲から、より完全に明らかになるであろう。これらの図面は、本開示に従ったいくつかの実施形態のみを描いており、その範囲を限定するものと見なされないことを理解した上で、添付の図面の使用を通じて、本開示をさらに具体的かつ詳細に説明する。
【0024】
【
図1】自動化ロボットを使用して物品のコンテナをロード、アンロード、及び移動するためのシステムの一実施形態の図である。
【
図2A】
図1の自動化ロボットの一実施形態の透視図である。
【
図2B】
図2Aの自動化ロボットの一実施形態のブロック図である。
【
図2C】物品のコンテナをロード及びアンロードするための自動化ロボットの他の実施形態の透視図である。
【
図3A】コンテナの一実施形態の下に位置決めされた
図2Aの自動化ロボットを示す。
【
図5】
図1のシステムで使用することができる基地局の一実施形態のブロック図である。
【
図6】
図1のシステムで使用することができる車両ベースシステムの一実施形態のブロック図である。
【
図7A】自動化ロボットを含むロード及びアンロードシステムの一実施形態を使用して、施設でトラックをアンロードする一例を示す。
【
図7B】自動化ロボットを含むロード及びアンロードシステムの一実施形態を使用して、施設でトラックをアンロードする一例を示す。
【
図7C】自動化ロボットを含むロード及びアンロードシステムの一実施形態を使用して、施設でトラックをアンロードする一例を示す。
【
図7D】自動化ロボットを含むロード及びアンロードシステムの一実施形態を使用して、施設でトラックをアンロードする一例を示す。
【
図7E】自動化ロボットを含むロード及びアンロードシステムの一実施形態を使用して、施設でトラックをアンロードする一例を示す。
【
図7F】自動化ロボットを含むロード及びアンロードシステムの一実施形態を使用して、施設でトラックをアンロードする一例を示す。
【
図8】障害物を回避するために代替経路を決定する自動化ロボットの一実施形態の一例を示す。
【
図9】自動化ロボットを用いてコンテナを移動させるための例示的な方法を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下の詳細な説明において、本明細書の一部を構成する添付の図面を参照する。図面において、同様の記号は、文脈が他に指示しない限り、典型的には、同様の構成要素を特定する。詳細な説明、図面、及び特許請求の範囲に記載された例示的な実施形態は、限定することを意図していない。本明細書に提示された主題の精神又は範囲から逸脱することなく、他の実施形態が利用され、他の変更がなされてもよい。本開示の態様は、本明細書で一般的に説明され、図面に示されるように、多種多様な異なる構成で配置、置換、組み合わせ、及び設計されてもよく、その全てが明示的に企図され、本開示の一部を構成することが容易に理解されるであろう。
【0026】
自動化ロボットを使用して物品のコンテナを自動でロード、アンロード、及び移動するためのシステム、デバイス、及び方法を本明細書に記載する。システムは、飛行機、列車、セミトラック、ローカル配送トラック等の輸送車両からの物品のコンテナのロード及び/又はアンロードを自動化し、物品のコンテナを施設内又は他所の所望の場所に、及びその所望の場所から自動的に移動するために施設に配備されることができる。システムは、コンテナの位置を特定し、コンテナの目的地を決定し、決定された目的地にコンテナを移動させるように構成された1つ以上の自動化ロボットを含んでもよい。
【0027】
図1は、自動化ロボット100を使用して物品のコンテナ400をロード、アンロード、及び移動するためのシステム10の一実施形態の図である。図示された実施形態では、システム10は、自動化ロボット100と、基地局200と、車両ベースシステム300とを含む。自動化ロボット100は、コンテナ400をロード、アンロード、及び移動させるように構成され得る。基地局200は、例えば、自動化ロボット100と通信し、制御し、指示するように構成されたプロセッサ制御システムとすることができる。車両ベースシステム300は、例えば、基地局200及び/又は自動化ロボット100と相互作用するように構成された通信機能を有するプロセッサ制御システムとすることができる。いくつかの実施形態では、車両ベースシステム300は、トラック20にロードされる、又はトラック20からアンロードされるコンテナ400に関する情報を基地局200及び/又は自動化ロボット100に提供する。自動化ロボット100の実施形態を
図2A~
図2Cに詳細に示し、以下で説明する。基地局200の一実施形態を
図5に詳細に示し、車両ベースシステム300の一実施形態を
図6に詳細に示す。1つの自動化ロボット100、1つの基地局200、及び1つの車両ベースシステム300のみが図示されているが、いくつかの実施形態では、これらのそれぞれが複数個、システム10に含まれてもよく、あるいは複数のシステム10が施設15に配備されてもよい。いくつかの実施形態では、基地局200は、複数の自動化ロボット100と関連している。
【0028】
図示の実施形態では、システム10は、施設15に配備されている。施設15は、物品のコンテナ400が輸送車両からアンロードされる場所又は輸送車両にロードされる場所、及び/又は物品が施設内の様々な場所の間で移動される場所であれば、どのような位置であってもよい。いくつかの実施形態では、施設15は、米国郵便公社等の流通網の一部である。いくつかの実施形態では、流通網は、地域流通施設、ハブ、及び単位配送施設等の処理施設、又は様々な他のタイプの施設を含んでもよい。これらの施設のそれぞれにおいて、物品を輸送車両からアンロードし、又は輸送車両にロードして、施設内の様々な場所の間で移動させる。
【0029】
図示の実施形態では、施設15は3つのゾーン15A、15B、15Cを含み、これらは、物品のコンテナ400が配送されるべき施設15内、又は物品のコンテナ400が送られるべき施設15内のゾーン又はエリアを表している。3つのゾーン15A、15B、15Cが図示されているが、施設15は任意の数のゾーンを含むことができ、施設15内のゾーンの分配は、特定の用途に応じて変化し得る。ゾーン15Bには、物品のコンテナ400が図示されている。コンテナ400は、物品をロードしたパレット又はプラットフォーム、物品を含む木箱又はボックス、トレイ又はトレイのスタック、あるいは任意の他のタイプのコンテナであってもよい(例えば、
図3A~
図4Bを参照)。コンテナのアイデンティティは、コンテナ上のラベル又はタグ等のコンテナ識別子で決定又は表示することができる。コンテナのタイプによって、コンテナの特定のタイプを移動させるために、どのタイプの自動化ロボット、自動化ロボットの個数等が必要であるかを決定することができる。例えば、小さなパレット又はコンテナの場合、コンテナを持ち上げて移動させるのに必要な自動化ロボットは1つだけでよいことがある。大きなパレット又は同様のコンテナの場合は、2つ~4つのロボットを派遣して、そのパレットを安定して持ち上げることができる。コンテナが棚板システムの場合、棚板システムを移動させるために、クランプ機構又は他の係合機構を有するロボットが必要とされることがある。
【0030】
ゾーン15Bに単一のコンテナ400が図示されているが、複数のコンテナ400が各ゾーン15A、15B、15C、又は施設15の他所に配置及び/又はステージングされてもよい。コンテナ400内の物品は、小包、パッケージ、大型封書、手紙、トレイ、ビン、又は他の任意のタイプの流通用物品とすることができる。
【0031】
また、
図1に示すように、運転室22とトレーラ24とを含むトラック20が施設15に配置されている。トラック20は、施設15のドックエリア又はローディングエリアまで引き上げることができる。例えば、トラック20は、コンテナ400がトラック20にロードされ、又はトラック20からアンロードされ得るように、ローディングドックにバックすることができる。トラック20のトレーラ24には、物品のコンテナ400が図示されている。トラック20は、物品のコンテナ400を複数個、含むことができる。車両ベースシステム300は、トラック20と関連付けることができ、例えば、トラック20の内容物に関する情報、トラック20からアンロードされるコンテナ400のリスト又はマニフェスト、施設15からトラック20にロードされるコンテナ400のリスト又はマニフェスト、トラック20からの出発地に関する情報(例えば、このトラックは特定の場所から到着する)、トラック20の目的地に関する情報(例えば、このトラックは特定の場所に向かう)等を提供することができる。いくつかの実施形態では、車両ベースシステム300は、トラック20内に配置された通信機能(例えば、無線、セルラー等)を有するプロセッサ制御デバイスである。図示された実施形態では、車両ベースシステム300は、運転室22に配置され、運転手によってアクセスされ得る。1つのトラック20が例示されているが、システム10は、飛行機、列車、ローカル配送トラック等の他のタイプ及び他の数の輸送車両と共に使用することもできる。一般に、多くの種類の複数の輸送車両が、コンテナ400を施設15から配送し、ピックアップ(集荷)することができる。いくつかの実施形態では、各輸送車両は、車両ベースシステム300を含むことができる。
【0032】
一般に、システム10は、1つ以上の自動化ロボット100を用いて、トラック20からコンテナ400をロード及びアンロードすること、及び/又は様々なゾーン15A、15B、15Cへ、及びそこからコンテナ400を移動させることが可能である。いくつかの実施形態では、自動化ロボット100は、実質的に人間の関与なしに、又は最小限の人間の関与で、施設15及び/又はトラック20のトレーラ24内のコンテナ400をピックアップ、移動、及び配送できるように、実質的に自律的である。いくつかの実施形態では、基地局200は、自動化ロボット100の動きを調整する。例えば、基地局200は、コンテナ400の現在の場所と、コンテナ400を移動させるべき所望の場所とを特定してもよい。その後、基地局200は、以下により詳細に説明されるように、自動化ロボット100に、コンテナ400まで移動し、それをピックアップし、所望の場所に配送するように指示してもよい。
【0033】
いくつかの実施形態では、車両ベースシステム300は、トラック20内のコンテナ400、トラック20内の物品、及び/又はトラック20の将来の目的地に関する情報を基地局200及び/又は自動化ロボット100に通信する。いくつかの実施形態では、車両ベースシステム300、基地局200、及び/又は自動化ロボット100は、それぞれ無線ネットワーク(LAN、WAN、Bluetooth(登録商標)等)のようなネットワークを介した通信を可能にする通信モジュールを含む。いくつかの実施形態では、車両ベースシステム300と、基地局200及び/又は自動化ロボット100との間の通信は、トラック20が施設15に到着したときにトリガされる。いくつかの実施形態では、これは、例えば、車両ベースシステム300が施設15で無線ネットワークに接続するときに、自動的に生じてもよい。いくつかの実施形態では、トラック20の運転手(又は、トラック20又は施設15のいずれかの他のオペレータ)は、トラック20が到着したことを知らせることができる。自動化ロボット100及び/又は基地局200は、車両ベースシステム300から受信した情報を使用して、コンテナ400の適切な動作を決定することができる。例えば、トラック20が施設15に到着したとき、車両ベースシステム300は、トレーラ24がトレーラ24のドック場所の識別子を有することを基地局200及び/又は自動化ロボット100に通信してもよい。車両ベースシステム300は、基地局200及び/又は自動化ロボット100に、(トレーラ24内及び識別されたドック場所の)コンテナ400が、例えば、施設15内のゾーン15Aに移動するよう指定されていることを通信してもよい。いくつかの実施形態では、車両ベースシステム300は、(トレーラ24内)のコンテナ400が施設15への配送に指定されていることを単に通信してもよく、基地局200は、マニフェストデータベース、施設データベース、追跡データベース、又は追跡、ルーティング、及び施設情報を含む他の同様のネットワークリソースにアクセスすることによって、コンテナ400がどのゾーン15A、15B、15Cに配送されるべきか決定することができる。その後、基地局200は、自動化ロボット100に、特定されたドック場所まで、コンテナ400のところまで移動し、コンテナ400をピックアップし、コンテナ400を置くことのできるゾーン15Aまで移動するように指示してもよい。別の例として、車両ベースシステム300は、トラック20の将来の目的地及び/又はトラックにロードすべき1つ以上のコンテナ400について、自動化ロボット100及び/又は基地局200と通信するように構成されてもよい。いくつかの実施形態では、車両ベースシステム300は、トラック20にコンテナ400を自動的にロードするために1つ以上の自動化ロボット100を呼び出すことができる(例えば、自動化ロボット100は、ゾーン15Bのコンテナ400をトラック20に移動させることができる)。いくつかの実施形態では、車両ベースシステム300は、トラックが利用可能であることを、基地局200又は施設15内のもしくは関連する別のシステムに通信し、基地局200は、施設15内の場所から1つ以上のコンテナ400をピックアップして、トレーラ24にロードするための指示を受信して、1つ以上の自動化ロボット100に送信することができる。いくつかの実施形態では、基地局200は、自動化ロボット100に、所定の順序で1つ以上のコンテナをロードするように指示することができる。例えば、ゾーン15Bからのコンテナ400は、ゾーン15Cのコンテナ400よりも先にロードする必要があり得る。その理由は、ゾーン15Cからのコンテナ400が次の目的地で先にアンロードされる必要があり得るから、あるいは、トラック20が2つのコンテナ400を異なる施設に配送することがあり、ゾーン15Cからのコンテナ400は、他のコンテナ400を配送すべき他の施設よりもルートに沿って近いか早い施設を対象としているからである。
【0034】
別の実施形態では、基地局200は、自動化ロボット100に、施設内の様々なゾーン15A、15B、15Cの間でコンテナ400を移動させるように指示することができる。例えば、自動化ロボット100は、ソート計画に基づいて、施設15内の物品処理機器の実行計画に基づいて、コンテナ400内の物品の優先順位又は配送クラス等に基づいて、ゾーン15Bからゾーン15Cへコンテナ400を移動させることができる。
【0035】
自動化ロボット100及び車両ベースシステム300と通信することに加えて、基地局200は、施設15又は他所にある追加のシステム(図示せず)と通信して、コンテナ400の移動を調整してもよい。追加のシステムは、施設内の機器の実行計画、物品及びコンテナ400の配送クラス、配送指示、追跡情報、施設レイアウト情報、施設内のコンテナ400の場所を特定するためのリーダ等を含んでもよい。例えば、基地局200は、コンテナ400のそれぞれの現在の場所及び目的地に関してリモートサーバと通信し、この情報を用いて自動化ロボット100の適切な動作を決定してもよい。いくつかの実施形態では、基地局200は省略されてもよく、基地局200を参照して上述及び後述する機能は、自動化ロボット100によって自ら直接実行されてもよい。
【0036】
システム10のこれら及び他の特徴は、以下に続くシステム10の構成要素の詳細な説明と、いくつかの例の説明から、より完全に明らかになる。いくつかの実施形態では、システム10は、施設で車両をロード及びアンロードし、コンテナを移動するための既存のシステムに対して、1つ以上の利点を提供する。
【0037】
図2Aは自動化ロボット100の一実施形態の透視図であり、
図2Bはブロック図である。自動化ロボット100は、制御システム102を含む。制御システム102は、自動化ロボット100の動作を制御するように構成されている。制御システム102は、走査デバイス108、近接センサ110、測位モジュール112、加速度計114、通信モジュール116、モータ124、及び/又は駆動機構122に接続することができる。図示された実施形態では、制御システム102は、プロセッサ104及びメモリ106を含む。いくつかの実施形態では、制御システム102は、複数のプロセッサ104、複数のメモリ106、及びストレージ(例えば、ハードディスクドライブ、ソリッドステートドライブ等)等の他のデバイスを含むことができる。メモリ106は、プロセッサ104によって実行され、自動化ロボット100の動作を制御することができる指示を格納することができる。
【0038】
図2Aに図示された実施形態では、自動化ロボット100は、実質的に円筒形のハウジング101を有する。いくつかの実施形態では、ハウジング101は、18インチ未満の高さ、15インチ未満の高さ、12インチ未満の高さ、10インチ未満の高さ、8インチ未満の高さ、又は6インチ未満の高さであるが、他の高さ(より高い、より低い)も可能である。いくつかの実施形態では、ハウジング101は、自動化ロボット100が30インチ未満、24インチ未満、18インチ未満、15インチ未満、又は12インチ未満の直径を有するように構成されるが、他の直径(より大きい、より小さい)も可能である。円筒形のハウジング101が図示されているが、ハウジング101の他の形状、例えば、正方形又は長方形も可能である。いくつかの実施形態では、例えば、
図3A及び
図3Bに示すように、ハウジング101は、自動化ロボット100がコンテナ400の下に適合してコンテナ400を持ち上げられるように構成される。
【0039】
自動化ロボット100は、駆動機構122を含む。駆動機構122は、自動化ロボット100の移動を可能にするように構成されている。例えば、いくつかの実施形態では、駆動機構122は、自動化ロボット100を前進させる、回転する(例えば、中心軸103の周りで旋回する)ための力を提供するように構成されている。いくつかの実施形態では、駆動機構122は、自動化ロボット100が前方及び後方に移動し、かつ回転することができるように、双方向性である。いくつかの実施形態では、自動化ロボット100は、前方、後方、左、及び右等の多くの方向に移動することができ、及び/又は回転することができるような多方向駆動機構122を有する。
図2Bに示すように、駆動機構122は、駆動機構を駆動するモータ124に接続されてもよい。いくつかの実施形態では、モータ124は、電気モータである。いくつかの実施形態では、自動化ロボット100は、複数のモータ124を含むことができる。
【0040】
図2Aに図示された実施形態では、駆動機構122は、複数の車輪123を含む。いくつかの実施形態では、駆動機構122は、2つ、3つ、4つ、又はそれ以上の車輪123を備える。いくつかの実施形態では、車輪123の1つ以上は、モータ124又は複数のモータによって駆動することができる。他のタイプの駆動機構122を使用することも可能である。例えば、
図2Cの実施形態に示されるように、駆動機構122は、2つの連続トラック又はトレッドを含むことができる。連続トラック又はトレッドは、自動化ロボット100を前方及び/又は後方に動かすために、一緒にかつ同じ方向に操作することができ、自動化ロボット100を回転又は旋回するために独立して、又は反対方向に操作することができる。
【0041】
図2Aに図示された実施形態では、駆動機構122は、ハウジング101の下部表面から延びている。いくつかの実施形態では、駆動機構122は、ハウジング101の1つ以上の側部表面、及び/又はハウジング101の下部表面に取り付けられ得る。
【0042】
自動化ロボット100は、リフト機構126も含む。リフト機構126は、(例えば、
図3A及び
図3Bを参照して以下に説明するように)コンテナ400が自動化ロボット100によって運ぶことができるようにコンテナ400を持ち上げるように構成される。いくつかの実施形態では、リフト機構126は、ハウジング101の頂部表面から延びている。自動化ロボット100は、リフト機構126を昇降させてコンテナ400を持ち上げるように構成される。リフト機構126は、シザージャッキ、スクリュージャッキ、油圧ジャッキ、空気圧ジャッキ、又は任意の他のタイプのリフトデバイスとすることができる。
図2Cは、シザージャッキリフト機構126を含む自動化ロボット100の一実施形態を示す。
【0043】
図2Aに図示された実施形態では、リフト機構126は、係合機構128も含む。係合機構128は、コンテナ400上の対応する構造と係合して、コンテナ400を自動化ロボット100に固定するように構成することができる。いくつかの実施形態では、係合機構128は、コンテナ400上の対応するリブ又はレールと係合する溝又はスロットを含む。いくつかの実施形態では、係合機構128は、コンテナ400上の対応する表面と係合するテクスチャ表面又は高摩擦表面を含む。いくつかの実施形態では、係合機構128は、コンテナ400に取り付ける1つ以上のクランプ(図示せず)からなる。いくつかの実施形態では、係合機構128は、リフト機構126又はハウジング101に対して軸103の周りを旋回することができる。
【0044】
いくつかの実施形態では、自動化ロボット100は、1つ以上の走査デバイス108も含む。走査デバイス108は、コンテナ400上に配置されたラベル又はセンサを走査する(又はそうでなければデータ又は情報を受け取る)ように構成することができる。例えば、コンテナ400は、コンテナ400を特定するラベルを含むことができ、自動化ロボット100は、コンテナ400を移動する前に1つ以上の走査デバイス108を使用してラベルを走査して、コンテナ400を確認すること、又はコンテナ400の目的地を決定することができる。走査デバイス108は、光学デバイス、カメラ、二次元若しくは三次元バーコードリーダ、RFIDリーダ、Bluetooth(登録商標)センサ、又は任意の他のタイプの走査デバイスであってもよい。例えば、走査デバイス108は、ラベルの画像をキャプチャし、光学文字認識(OCR)を使用して画像から情報を抽出するカメラであってもよい。
【0045】
図2Aに図示された実施形態では、自動化ロボット100は、ハウジング101の様々な側面に配置された複数の走査デバイス108を含む。いくつかの実施形態において、これによって、自動化ロボット100は、自動化ロボット100の全ての側面でコンテナ400のラベル又はセンサを走査することが可能になる。
図2Cに図示された実施形態では、自動化ロボット100は、自動化ロボット100の前面に配置された単一の走査デバイス108を含む。
【0046】
自動化ロボット100は、1つ以上の近接センサ110も含む。自動化ロボット100は、自動化ロボット100が移動する際に物体との衝突を回避するために近接センサ110を使用することができる。例えば、いくつかの実施形態では、近接センサ110は、自動化ロボット100の経路にある物体を検出することができる。こうして、自動化ロボット100は、例えば、以下の
図8を参照して説明するように、物体との衝突を回避するための代替経路を決定することができる。いくつかの実施形態において、近接センサ110を使用して、自動化ロボット100が移動すべきコンテナ400に対して、自動化ロボット100を位置合わせすることができる。いくつかの実施形態では、コンテナ400は、対応するセンサ又は反射器等を有し、自動化ロボット100は、これと位置合わせする。
【0047】
図2Aに図示された実施形態では、自動化ロボット100は、ハウジング101の様々な側面に配置された複数の近接センサ110を含む。
図2Cに図示された実施形態では、自動化ロボット100は、自動化ロボット100の前面に配置された単一の近接センサ110を含む。
【0048】
いくつかの実施形態では、自動化ロボット100は、充電ポート118を含む。充電ポート118は、ハウジング101上に配置することができる。
図2Aに示されるように、充電ポート118は、ハウジング101の側部表面上に配置されるが、充電ポート118の他の場所も可能である。充電ポート118は、(
図2Bに示すように)バッテリ120を充電するために構成される。いくつかの実施形態において、自動化ロボット100は、複数のバッテリ120を含むことができる。バッテリ120は、自動化ロボット100のモータ124及び/又は電子機器に給電することができる。
【0049】
図2Bのブロック図に示すように、自動化ロボット100は、測位モジュール112及び加速度計114も含む。測位モジュール112は、センサ、オドメータ、施設15内の三角測量、GPS等を用いて、自動化ロボット100の位置に関する場所情報を提供するように構成される。測位モジュール112は、GPSモジュール、あるいは自動化ロボット100に関する測位又は場所情報を提供するための任意の他のモジュール又はデバイスとすることができる。いくつかの実施形態では、近接センサ110は、施設内の自動化ロボット100の正確な又は特定の場所を特定するために、メッシュネットワーク等の施設15内のシステムと相互作用することができるタグ、エミッタ、ビーコン等を含むことができる。場所情報を使用して、自動化ロボット100のルート又は経路を計画することができる。加速度計114は、自動化ロボット100の移動に関する情報を提供するように構成することができる。いくつかの実施形態では、加速度計114からのデータを測位モジュール112からの日付と一緒に使用して、自動化ロボット100の動きを追跡し、記録された動き、速度、車輪の回転数、旋回指示等に基づいて自動化ロボットの施設内の場所を決定する。自動化ロボット100の経路は、基地局200又は施設15内の別のシステムで決定し、格納することができる。
【0050】
自動化ロボット100は、例えば
図2Bに示すように、通信モジュール116も含むことができる。通信モジュール116によって、自動化ロボット100は、基地局200及び/又は車両ベースシステム300等の他のデバイスと通信することが可能になる。いくつかの実施形態では、通信モジュール116は、例えば、Wi-Fi、Bluetooth(登録商標)、セルラー(例えば、3G、4G、LTE(登録商標)等)、又は任意の他の無線通信プロトコルを使用して、無線通信用に構成される。
【0051】
図3Aは、コンテナ400の一実施形態の下に配置された
図2Aの自動化ロボット100を示す。図示された実施形態では、パレット又は同様のデバイス等のコンテナ400は、プラットフォーム402及び脚部404を含むことができる。物品は、プラットフォーム400上に置くことができる。脚部404は、トレーラ24の床又は施設15の床等の地面92上に載り、プラットフォーム402を支持する。脚部404は、互いに離れて配置され、空間406を形成することができる。自動化ロボット100は、
図3Aに示すように、空間406内に適合するようにサイズ及び形状を構成することができる。
【0052】
いくつかの実施形態では、自動化ロボット100は、走査デバイス108を使用して、コンテナ400上のラベル又はセンサ408を走査する。センサ408は、受動センサであり得る。いくつかの実施形態では、センサ408は、RFIDタグである。いくつかの実施形態では、センサ408は、二次元又は三次元バーコードである。走査から受け取った情報から、自動化ロボット100は、正しいコンテナ400を移動させる準備をしていることを確認し、又はコンテナ400の目的地を決定することができる。いくつかの実施形態では、自動化ロボット100は、自ら走査情報を処理する。いくつかの実施形態では、自動化ロボット100は、走査情報を基地局200等の別のデバイスに通信する。
【0053】
コンテナ400を持ち上げるために、自動化ロボット100は、自らを空間406に案内してもよい。自動化ロボット100は、リフト機構上の係合構造128を、コンテナ400の対応する係合構造428と整列させてもよい。係合構造428は、プラットフォーム402の下側に配置することができる。
図3Bに示すように、自動化ロボット100は、次に、リフト機構126を伸長させることができる。リフト機構126は、係合機構128に係合構造428を係合させることができる。リフト機構126は、脚部404が地面92から持ち上げられて、離れるまで伸長し続けることができる。この構成において、自動化ロボット100は、コンテナ400をその目的地まで移動させることができる。コンテナ400を置くために、自動化ロボット100は、コンテナ400の脚部404が再び地面92上に載るまで、リフトデバイス126を下げ続けることができる。自動化ロボット100は、その後、空間406を出ることができる。
【0054】
いくつかの実施形態では、コンテナ400は、単一の自動化ロボット100によって移動されるように構成することができる。いくつかの実施形態では、複数の自動化ロボット100を一緒に使用して、単一のコンテナ400を持ち上げて移動させる。例えば、コンテナ400は、複数の空間406を含むことができ、そのそれぞれが自動化ロボット100を受け入れるように構成される。こうして、自動化ロボット100は、コンテナ400を移動させるために一体となって持ち上げ、駆動することができる。
【0055】
本明細書で説明するコンテナ400は、パレットのように脚部404によって支持されたプラットフォーム402として図示されているが、本開示の範囲から逸脱することなく、多くの形態とすることができる。例えば、
図4Aは、コンテナ400として使用することができる棚のセットの一実施形態の透視図である。1つ以上の自動化ロボット100は、棚のセット400の下を操縦し、棚のセット400の底部をクランプ等の係合機構128で係合し、棚のセット400を持ち上げて輸送することができる。
図4Bは、コンテナ400として使用することができるパレットの一実施形態の透視図である。
【0056】
図5は、
図1のシステム10と共に使用することができる基地局200の一実施形態のブロック図である。いくつかの実施形態では、基地局200は、1つ以上の自動化ロボット100の動きに関連付けられ、その動きを調整する。
【0057】
基地局200は、通信モジュール216を含む。通信モジュール216によって、基地局200が自動化ロボット100及び/又は車両ベースシステム300等の他のデバイスと通信することが可能になる。いくつかの実施形態では、通信モジュール216は、例えば、Wi-Fi、Bluetooth(登録商標)、セルラー(例えば、3G、4G、LTE(登録商標)等)、又は任意の他の無線通信プロトコルを使用して、無線通信用に構成される。
【0058】
いくつかの実施形態において、基地局200は、測位モジュール218を含む。測位モジュール218は、センサ、オドメータ、施設15内の三角測量、GPS等を用いて、基地局200及び自動化ロボット100の位置に関する場所情報を提供するように構成することができる。場所情報を使用して、施設15内の自動化ロボット100の場所を特定し、例えば、自動化ロボット100を基地局200に戻るように案内することができる。
【0059】
図示の実施形態では、基地局200は、1つ以上の充電ポート222に接続される充電システム220を含む。基地局200の充電ポート222のそれぞれは、自動化ロボット100の充電ポート118に選択的に接続され、バッテリ120を充電することができる。いくつかの実施形態では、複数の自動化ロボット100が基地局200とドッキングすることができ、自動化ロボット100が基地局200とドッキングされると、充電ポート222が充電ポート118と係合し、その結果、自動化ロボット100がドッキング中に充電するようになる。いくつかの実施形態において、充電は、無線又は誘導であってもよい。例えば、充電ポート222は、自動化ロボットが充電パッド上に配置されたときに、自動化ロボット100のバッテリ118を充電するように構成された無線充電パッドと置き換えることができる。
【0060】
通信モジュール216、測位モジュール218、及び充電システム220は、制御システム202に接続されている。図示された実施形態では、制御システム202は、プロセッサ210と、メモリ212と、ストレージ又はデータベース204とを含む。プロセッサ210は、メモリ212及びストレージ又はデータベース204に接続することができる。いくつかの実施形態では、データベース204は、マッピング情報206及び流通情報208を格納する。マッピング情報206は、施設及び/又は流通網の地図を含んでもよく、自動化ロボット100の経路を計画/調整する際に使用されるデータをプロセッサ210に提供してもよい。流通情報208は、流通ネットワーク上の様々な施設、流通網を通じて処理されているコンテナ400の現在の場所、及びそれらの出発地及び最終目的地情報、輸送車両の場所及びルート等に関連する情報を含んでもよい。プロセッサ210は、自動化ロボット100の動作を調整する際に、流通情報208にアクセスし、使用してもよい。いくつかの実施形態では、流通情報208は、コンテナ、物品、処理機器等の情報を含む他の施設のデータベース又はシステムとのアクセスポイント又は通信リンクとなり得る。
【0061】
メモリ212は、基地局200を制御する機能を実行するようにプロセッサ210を構成する指示を格納してもよい。例えば、図示された実施形態では、メモリ212は、ルート計画モジュール214を格納する。ルート計画モジュール214は、自動化ロボット100のための経路又はルートを計画するようにプロセッサ210を構成する指示を含んでもよい。経路又はルートは、データベース204に格納された情報に基づいてもよい。経路又はルートは、通信モジュール216によって自動化ロボット100に通信することができる。ルート計画モジュール214は、トラック20をアンロードする速度を最適化するため、施設15内の自動化ロボット100若しくは他の物品、又は人々の間の衝突を回避するため、施設15内の空間利用を最適化するため等に、ルートを計画することができる。
【0062】
基地局200は、例えば、
図5を参照して特定の構成要素として本明細書に記載されているが、基地局という用語及び構成要素の説明は、自動化ロボット100を充電するその特定の構成要素に限定されないことは理解されよう。基地局の構成要素、例えば、プロセッサ210、データベース204等について本明細書で説明した機能性は、基地局200と通信する別々のコンピュータシステム上で具現化することができる。いくつかの実施形態では、施設は、本明細書に記載された動作を実行又は遂行するために、基地局200及び車両ベースシステム300と、並びに他のシステム及びデータベースと通信するハブ、サーバ、又はシステムを含んでもよい。いくつかの実施形態では、ハブ又はサーバは、基地局200に関して本明細書で構成される動作の多くを実行することができる。基地局200は、単に1つ以上の自動化ロボット100の充電ポート又はドッキング場所であってもよく、自動化ロボットは、ハブ又はサーバから直接指示を受信することも、あるいはサーバ又はハブから指示を受信する基地局200から指示を受信することもできる。
【0063】
図6は、
図1のシステム100と共に使用することができる車両ベースシステム300の一実施形態のブロック図である。いくつかの実施形態では、車両ベースシステム300は、
図1のトラック20等の輸送車両に設置され、コンテナ400及び/又は輸送車両の将来の目的地に関する情報を基地局200及び/又は自動化ロボット100に通信する。いくつかの実施形態では、車両ベースシステム300は、運転手によってアクセス可能であるように、トラック20の運転室22に設置される。いくつかの実施形態では、車両ベースシステム300は、トラック20のトレーラ24に設置される。
【0064】
図示された実施形態では、車両ベースシステム300は、メモリ304に接続されたプロセッサ302と、測位モジュール308と、通信モジュール310と、ユーザインターフェイス312と、を含む。いくつかの実施形態では、メモリ304は、コンテナ/目的地情報306を格納する。コンテナ/目的地情報306は、マニフェストを含むことができる。マニフェストは、トラック20上に現在あるコンテナ400のリストを含むことができる。いくつかの実施形態では、マニフェストは、コンテナ400の配送目的地も含む。いくつかの実施形態では、マニフェストは、トラック20上のコンテナ400のうちの1つ以上の特定の場所も特定する。いくつかの実施形態では、マニフェストは、トラック20にロードされる必要があるコンテナ400のリストを含む。いくつかの実施形態では、マニフェストは、トラック20が移動する将来の目的地のリストを含む。測位モジュール308は、車両ベースシステム300、トラック20、及び/又はそこにロードされたコンテナ400の位置に関する場所情報を提供するように構成される。プロセッサ302は、通信モジュール310を制御して、メモリ304から取得した情報(例えば、コンテナ/目的地情報306)及び/又は測位モジュール308から取得した情報を、基地局200及び/又は自動化ロボット100等の他のデバイスに送信することができる。いくつかの実施形態では、通信モジュール310は、また他のデバイスから情報を受信する。いくつかの実施形態では、通信モジュール310は、例えば、Wi-Fi、Bluetooth(登録商標)、セルラー(例えば、3G、4G、LTE(登録商標)等)、又は任意の他の無線通信プロトコルを使用して、無線通信用に構成される。
【0065】
車両ベースシステム300は、ユーザインターフェイス312も含む。ユーザインターフェイス312によって、オペレータ(例えば、トラックの運転手又は施設の作業員)がシステム10と対話することが可能になる。例えば、いくつかの実施形態では、ユーザインターフェイス312は、ボタンを含む。トラック20が施設15に到着すると、運転手は、トラック20の自動ロード及びアンロードを開始するためにボタンを押してもよい。いくつかの実施形態では、インターフェイスは、キーボード、ディスプレイ、マウス、タッチスクリーン、又はシステム10との対話を可能にする他のタイプのインターフェイスを備える。あるいは、トラック20が施設15に到着すると、トラック20の位置、施設15における無線ネットワークへの接続等に基づいて、アンロードが自動的に開始されてもよい。一旦開始されると、車両ベースシステム300は、基地局200及び/又は自動化ロボット100と通信することができる。例えば、車両ベースシステム300は、マニフェストを基地局200に送信することができ、その後、基地局200は、トラック20のロード及び/又はアンロードのプロセスにおいて自動化ロボット100を指示することができる。
【0066】
図7A~
図7Eは、2つの自動化ロボットR1、R2、基地局200、及び車両ベースシステム300を含むシステム10の実施形態を使用して、施設15でトラック20から2つのコンテナC1、C2をアンロードする例を図示したものである。自動化ロボットR1、R2は、上述した自動化ロボット100と実質的に同様とすることができる。コンテナC1,C2は、上述したコンテナ400と実質的に同様とすることができる。本実施例では、トラック20のアンロードについて説明するが、システム10は、輸送車両にロードするためにも、施設内の様々なゾーン間でコンテナを移動させるためにも使用できることが理解されよう。
【0067】
図7Aは、施設15を示す。施設15は、3つのゾーン15A、15B、15Cを含む。各ゾーン15A、15B、15Cは、コンテナが配送され得る施設15内のエリアを表す。いくつかの実施形態では、各ゾーン15A、15B、15Cは、郵便番号、別の施設、住所、住所群等の配送目的地に対応する。いくつかの実施形態では、各ゾーンは、異なるプロセスが発生する施設のエリアを表すこともできる。例えば、ゾーン15Aは、物品ソート機器等の物品処理機器に近接していてもよい。ゾーン15Bは、コンテナが別の車両にロードされる前にステージングされるドック上の場所であってもよい。ゾーン15Cは、施設15で他の動作が実行され得る他のエリアであってもよい。施設15は、ローディングドック17も含む。輸送車両は、ローディングドック17に到着して、コンテナをアンロードすることができる。
図7Aに示すように、施設15には、基地局200と2つの自動化ロボットR1、R2が配備されている。自動化ロボットR1、R2は、基地局200とドッキングされた状態で示されている。ドッキングされたとき、基地局200は、自動化ロボットR1、R2を充電してもよい。自動化ロボットR1、R2は、コンテナを移動させていないとき、基地局200に戻ってもよい。
【0068】
図7Bにおいて、トラック20は、施設15に到着しており、ローディングドック17にバックしているのが示されている。トラック20は、運転室22及びトレーラ24を含む。車両ベースシステム300は、運転室22に設置されている。2つのコンテナC1、C2が、現在、トレーラ24にある。トラック20は、車両ベースシステム300を介して、トラックがドック場所1にあることを通信することができる。いくつかの実施形態では、施設は、ドック場所1にトレーラ24が存在することを検出し、この情報を基地局に通信するセンサを含むことができる。車両ベースシステム300は、コンテナC1及びC2のマニフェスト又は識別子のリストを送信することができる。いくつかの実施形態では、車両ベースシステムは、物品情報又は特定の指示を基地局200に送信することができる。いくつかの実施形態では、基地局200又は他のシステムは、コンテナC1及びC2の識別子を受信することができる。基地局200又は接続されたシステムは、ルーティング又は追跡データベースにアクセスすることができ、あるいはアクセスできなければ、コンテナC1及びC2の次のイベント又は目的地に関する情報を取得することができる。
【0069】
この例では、コンテナC1は、物品ソート又はさらなる物品処理が予定されている。コンテナC1は、物品処理機器におけるソート又は処理のために、分解されてもよい(すなわち、そこから物品がアンロードされ、コンテナオブジェクトがもはや存在しないことになる)。基地局200は、ゾーン15AがコンテナC1に対する割り当てゾーンであることを特定することができる。コンテナC2は、分解されることなく、ユニット配送施設又は郵便局等の別の目的地のためにトラックにロードされることを意図していてもよい。基地局200又は他のシステムは、コンテナC2がゾーン15Cに移動されるべきであると決定することもできる。
【0070】
車両ベースシステム300は、コンテナC1、C2に関する情報を格納してもよい。例えば、車両ベースシステム300は、トラックがコンテナC1、C2を運んでいることを示すマニフェストを格納することができる。いくつかの実施形態では、マニフェストは、トレーラ24内のコンテナC1、C2の位置を示すことができる。いくつかの実施形態では、マニフェストは、コンテナC1がゾーン15Aへの配送が予定されており、コンテナC2がゾーン15Cへの配送が予定されていることを示してもよい。いくつかの実施形態では、マニフェストは、コンテナC1及びC2がトラック20上に存在することのみを示してもよい。次いで、基地局200は、コンテナC1又はC2がアンロードされるべきかどうかを決定し、コンテナC1、C2が配送されるべき適切なゾーン15A、15B、15Cを決定してもよい。
【0071】
トラック20がローディングドック17に到着すると、車両ベースシステム300は、基地局200との通信リンク50を確立する。いくつかの実施形態では、リンク50は、車両ベースシステム300が施設15に存在する通信ネットワークに接続すると、自動的に確立される。いくつかの実施形態では、リンク50は、車両ベースシステム300の測位モジュール308がトラック20の施設への到着を示すと、又はトラック20が施設15の所定の近傍に来たときに、確立される。いくつかの実施形態では、トラック20の運転手は、例えば、車両ベースシステム300のユーザインターフェイス上のボタンを押すことによって、リンク50を開始する。車両ベースシステム300は、コンテナC1、C2に関する情報、及び/又はトラック20の場所に関する情報を基地局200に中継してよい。例えば、車両ベースシステム300は、トラック200がローディングドックに存在し、現在、ゾーン15A、15Cにそれぞれ配送するためのコンテナC1、C2を保持していることを基地局200に通信してもよい。いくつかの実施形態では、基地局200が省略され、車両ベースシステム300が自動化ロボットR1、R2との通信リンク50を確立する。
【0072】
図7Cにおいて、基地局200は、自動化ロボットR1、R2を派遣して、トラック20からコンテナC1、C2をアンロードする。基地局200は、自動化ロボットR1、R2をコンテナC1、C2に案内する自動化ロボットR1、R2用経路P1、P2を計画してもよい。自動化ロボットR1,R2は、経路P1、P2に従うように構成される。以下で
図8を参照して説明されるように、いくつかの実施形態では、自動化ロボットR1、R2は、経路P1、P2内の障害物を回避するために経路P1、P2から逸脱してもよい。いくつかの実施形態では、経路P1、P2は、自動化ロボットR1、R2によって計画される。いくつかの実施形態では、トレーラ24内のコンテナC1、C2の特定の場所は知られておらず、経路P1、P2は、コンテナC1、C2にではなく、トレーラ24に自動化ロボットR1、R2を案内する。自動化ロボットR1、R2は、トレーラ24に入ると、トレーラ24内の全てのコンテナを走査し始め、コンテナC1、C2を見つけるまで続けることができる。いくつかの実施形態では、自動化ロボットR1、R2は、各コンテナを走査して、コンテナC1及びC2上のラベルを走査することができる。いくつかの実施形態では、自動化ロボットは、RFIDタグ等のコンテナ上のタグ又はラベルを作動させるために、コンテナC1及びC2上のラベル又はタグを照会することができる。
【0073】
図7Dでは、自動化ロボットR1がコンテナC1をピックアップし、自動化ロボットR2がコンテナC2をピックアップしている。いくつかの実施形態では、自動化ロボットR1、R2は、コンテナ上のラベル又はセンサを走査して、正しいコンテナC1、C2がピックアップされることを確実にする。いくつかの実施形態では、走査から取得した情報は、基地局200に通信で戻される。いくつかの実施形態では、コンテナC1、C2がロボットR1、R2によってピックアップされたことを示すために、走査に関する情報が格納される。例えば、走査情報は、ログに格納されてもよい。
【0074】
図7Eにおいて、自動化ロボットR1、R2は、経路P3、P4に沿ってコンテナC1、C2を目的地まで運ぶ。経路P3、P4は、基地局200又は自動化ロボットR1、R2によって計画されてもよい。上述と同様に、自動化ロボットR1、R2は、障害物を回避するために経路P3、P4から逸脱してもよい。図示された実施形態では、自動化ロボットR1は、経路P3に沿ってゾーン15Aに移動し、自動化ロボットR2は、経路P4に沿ってゾーン15Cに移動する。
【0075】
図7Fにおいて、ゾーン15A、15CにコンテナC1、C2を置いた後、自動化ロボットR1、R2は、経路P5、P6に沿って基地局200に戻る。いくつかの実施形態では、自動化ロボットR1、R2は、コンテナC1、C2が配送されたことを示すために、コンテナC1、C2を置いたときに、コンテナC1、C2を再び走査してもよい。再び、ログを更新してもよく、及び/又は、コンテナC1、C2について走査イベントを記録することもできる。これらのイベントは、コンテナの追跡ログに格納することができ、イベントは、コンテナ内に含まれる物品と関連付けることができる。経路P5、P6は、基地局200又は自動化ロボットR1、R2によって計画され得る。上述と同様に、自動化ロボットR1、R2は、障害物を回避するために経路P5、P6から逸脱してもよい。自動化ロボットR1、R2は、基地局200に到着すると、基地局200にドッキングして再充電してもよい。いくつかの実施形態では、基地局200に戻る代わりに、自動化ロボットR1、R2は、他のコンテナに再ルーティングされてもよい。いくつかの実施形態では、ロボットR1、R2の両方は、コンテナC1を一緒に持ち上げ、それをゾーン15Aに共同で移動させる。その後、ロボットR1、R2は、コンテナC2に移動し、それを一緒に持ち上げ、ゾーン15Cに共同で移動させることができる。
【0076】
図8は、自動化ロボットR1が障害物60を回避するために代替経路A1を決定する一実施形態の一例を示す。図示するように、自動化ロボットR1は、基地局200からコンテナC1までの経路P1をたどることができる。障害物60は、経路P1に配置されている。自動化ロボットR1が障害物60に近づくと、自動化ロボットR1は、1つ以上の近接センサを用いて障害物60を認識する。その後、自動化ロボットR1は、障害物を回避するために代替経路A1を開発してもよい。いくつかの実施形態では、自動化ロボットR1は、障害物の位置に関する情報を基地局200に通信し、基地局200は、代替経路A1を開発して自動化ロボットR1に通信する。このように、自動化ロボットR1は、経路P1にある障害物60を回避することができる。
【0077】
図9は、自動化ロボット100(又はR1、R2)でコンテナを移動させるための例示的な方法900を示すフローチャートである。方法900は、開始ブロック901で始まる。いくつかの実施形態では、開始ステップ901で、自動化ロボット100は、基地局200とドッキングする。その後、方法はブロック903に移行し、このブロックで、自動化ロボット100は、コンテナ400への経路を決定又は受信する。自動化ロボット100は、経路を自ら決定してもよいし、基地局200のような他のデバイスから経路を受信してもよい。ブロック905で、自動化ロボット100は、経路に沿って移動する。いくつかの実施形態では、自動化ロボット100は、経路に沿って移動すると、近接センサを使用してその周囲を走査する。近接センサは、経路内の障害物に関する情報を提供することができる。
【0078】
自動化ロボット100が経路に沿って移動すると、方法900は決定状態907に移行し、そこで、その経路に障害物が検出されたかどうかを評価する。障害物が検出された場合、方法900はブロック909に移行し、そこで、自動化ロボット100は、障害物を回避するための努力をして、代替経路を決定又は受信する。自動化ロボット100は、代替経路を自ら決定してもよいし、基地局200のような他のデバイスから経路を受信してもよい。決定状態907で障害物が検出されない場合、自動化ロボット100は、コンテナ400に到着するまで経路に従う。ブロック911で、自動化ロボット100は、コンテナ400のラベル又はセンサを走査する。ブロック913で、自動化ロボット100は、走査が自動化ロボット100の正しいコンテナ400への到着を示すかどうかを決定する。走査が誤ったコンテナ400を示す場合、方法900はブロック903に戻る。走査が正しいコンテナを示す場合、方法はブロック915に移行し、そこで、自動化ロボット100は、コンテナ400をピックアップする。ブロック917において、自動化ロボット100は、その目的地への経路を決定又は受信する。自動化ロボット100は、経路を自ら決定してもよいし、基地局のような他のデバイスから経路を受信してもよい。.ブロック919で、自動化ロボット100は、経路に沿って移動する。再び、自動化ロボット100は、経路に沿って移動すると、近接センサを使用して、その周囲を走査する。自動化ロボット100は、経路に沿って移動すると、決定状態921を実行し、そこで、障害物がその経路で検出されたかどうかを評価する。障害物が検出された場合、方法900はブロック923に移行し、そこで、自動化ロボットは、障害物を回避するための代替経路を決定又は受信する。自動化ロボット100は、代替経路を自ら決定してもよいし、基地局200のような他のデバイスから経路を受信してもよい。決定状態921で障害物が検出されない場合、方法はブロック925に移行し、そこで、自動化ロボット100は、目的地に到着するまでその経路に沿って移動し続ける。927で、自動化ロボット100は、目的地にコンテナ400を置く。方法900は、ブロック929で終了する。
【0079】
方法900は、輸送車両(トラック20等)からコンテナ400(又はC1、C2)をアンロードするために使用することもできる。例えば、自動化ロボット100は、輸送車両上のコンテナ400に移動し、それをピックアップし、トラックから移動させることができる。方法900は、コンテナ400を輸送車両にロードするために使用することもできる。例えば、自動化ロボット100は、輸送車両から離れているコンテナ400を移動し、それをピックアップし、輸送車両に移動させることができる。方法900は、施設15内のゾーン(例えば、ゾーン15A、15B、15C)間又はエリア間でコンテナ400を移動させるために使用することもできる。例えば、自動化ロボット100は、あるゾーンのコンテナ400まで移動し、それをピックアップし、別のゾーンに移動させることができる。方法900は、複数のコンテナ400をロード、アンロード、又は移動させるために繰り返すことができる。方法900は、複数の自動化ロボット100で実行され、実質的に同時に複数のコンテナ400をロード、アンロード、又は移動させることができる。
【0080】
いくつかの実施形態では、方法900は、コンテナ400を保持する輸送車両(トラック20等)が施設に到着したときにトリガされる。例えば、運転手は、車両ベースシステム300上のボタンを押して、1つ以上の自動化ロボット100上で方法900を開始させることができる。
【0081】
いくつかの実施形態では、自動化ロボット100を使用してコンテナ400を輸送車両にロードする場合、早く配送されるコンテナ400(例えば、目的地が最も近いコンテナ)は輸送車両の後部に向かってロードされ、遅く配送されるコンテナ400(例えば、目的地が遠いコンテナ)は輸送車両の前部に向かってロードされる。
【0082】
本明細書に開示された実施形態に関連して説明された様々な例示的な論理ブロック、モジュール、回路、及びアルゴリズムステップが、電子ハードウェア、コンピュータ可読媒体に格納されプロセッサによって実行可能なソフトウェア、又はその両者の組み合わせとして実装されてもよいことを、当業者は認識するであろう。ハードウェアとソフトウェアのこの互換性を明確に示すために、様々な例示的な構成要素、ブロック、モジュール、回路、及びステップを、その機能の観点から一般的に上述してきた。このような機能がハードウェアとして実装されるかソフトウェアとして実装されるかは、システム全体に課される特定の用途及び設計上の制約に依存する。当業者は、説明した機能を各特定の用途に対して様々な方法で実装することができるが、そのような実装の決定は、本発明の範囲からの逸脱を引き起こすと解釈されるべきではない。
【0083】
論理ブロック、モジュール、及びフローチャートシーケンスは、例示に過ぎない。当業者であれば、本明細書に記載されたフローチャートにおいて具現化されるステップ、決定、及びプロセスは、本明細書に記載された以外の順序で実行され得ることを理解するであろう。したがって、特定のフローチャート及び説明は、関連する処理が説明された特定の順序で実行されるように限定することを意図したものではいない。
【0084】
本明細書に開示される実施形態に関連して説明される様々な例示的な論理ブロック、モジュール、及び回路は、本明細書に説明される機能を実行するように設計された汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)又は他のプログラム可能論理デバイス、個別ゲートもしくはトランジスタ論理、個別ハードウェア構成要素、又はこれらの任意の組み合わせで実装又は実行されてもよい。汎用プロセッサは、マイクロプロセッサであってもよいが、代替として、プロセッサは、任意の従来のプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、又はステートマシンであってもよい。プロセッサは、また、コンピューティングデバイスの組み合わせ、例えば、DSPとマイクロプロセッサの組み合わせ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと組み合わせた1つ以上のマイクロプロセッサ、又は他の任意のこのような構成として実装されてもよい。
【0085】
本明細書に開示される実施形態に関連して説明される方法又はアルゴリズムのステップは、ハードウェアにおいて直接、プロセッサによって実行されるソフトウェアモジュールにおいて、又はその2つの組み合わせにおいて具現化されてもよい。ソフトウェアモジュールは、RAMメモリ、フラッシュメモリ、ROMメモリ、EPROMメモリ、EEPROMメモリ、レジスタ、ハードディスク、リムーバブルディスク、CD-ROM、又は当該技術分野で知られている任意の他の形態のストレージ媒体に常駐してもよい。例示的なストレージ媒体は、プロセッサがストレージ媒体から情報を読み出し、ストレージ媒体に情報を書き込むように、プロセッサに結合される。代替として、ストレージ媒体は、プロセッサと一体であってもよい。プロセッサ及びストレージ媒体は、ASICに常駐してもよい。
【0086】
上記の詳細な説明は、様々な実施形態に適用される本発明の新規な特徴を図示し、説明し、指摘したが、図示したデバイス又はプロセスの形態及び詳細における様々な省略、置換、及び変更は、本発明の精神から逸脱することなく当業者によってなされ得ることは理解されよう。認識されるように、本発明は、いくつかの特徴が他の特徴と別々に使用又は実施され得るので、本明細書に規定する特徴及び利点の全てを提供しない形で具現化されてもよい。本発明の範囲は、上述の説明によってではなく、添付の特許請求の範囲によって示される。特許請求の範囲の均等の意味及び範囲内に入る全ての変更は、その範囲内に包含されるべきである。
【0087】
当業者は、これらのサブシステムのそれぞれが、様々な技術及びハードウェアを用いて相互接続され、制御可能に接続され得ること、また本開示が特定の接続方法又は接続ハードウェアに限定されないことを認識するであろう。
【0088】
本技術は、多数の他の汎用又は専用のコンピューティングシステム環境又は構成で動作可能である。本発明との使用に適し得る周知のコンピューティングシステム、環境、及び/又は構成の例には、パーソナルコンピュータ、サーバコンピュータ、ハンドヘルド又はラップトップデバイス、マルチプロセッサシステム、マイクロプロセッサベースのシステム、マイクロコントローラ又はマイクロコントローラベースのシステム、プログラマブル家電、ネットワークPC、ミニコンピュータ、メインフレームコンピュータ、上記のシステム又はデバイスのいずれかを含む分散コンピューティング環境等が含まれるが、それらに限定はされない。
【0089】
本明細書で使用される場合、指示は、システム内で情報を処理するためのコンピュータで実装されたステップを意味する。指示は、ソフトウェア、ファームウェア、又はハードウェアで実装されてもよく、システムの構成要素によって実行される任意のタイプのプログラムされたステップを含んでもよい。
【0090】
マイクロプロセッサは、Pentium(登録商標)プロセッサ、マルチコアプロセッサ、システムオンチップ、Pentium(登録商標)Proプロセッサ、8051プロセッサ、MIPS(登録商標)プロセッサ、Power PC(登録商標)プロセッサ、Alpha(登録商標)プロセッサ、マイクロコントローラ、インテルCORE i7(登録商標)、i5(登録商標)、i3(登録商標)プロセッサ、AMD Phenom(登録商標)、Aシリーズ(登録商標)、又はFX(登録商標)プロセッサ等の従来の汎用シングルチップ又はマルチチッププロセッサであっても、あるいは任意の他のマイクロプロセッサ又はマイクロプロセッサアレイであってもよい。さらに、マイクロプロセッサは、デジタル信号プロセッサ又はグラフィックプロセッサ等、従来の専用マイクロプロセッサであってもよい。マイクロプロセッサは、通常、従来のアドレス線、従来のデータ線、及び1つ以上数の従来の制御線を有する。
【0091】
システムは、Linux(登録商標)、UNIX(登録商標)、又はMicrosoft Windows(登録商標)等の様々なオペレーティングシステムに接続して使用してもよい。
【0092】
システム制御は、C、C++、BASIC、Pascal、.NET(例えば、C#)、Java(登録商標)、HTML、又は他のプログラミング言語等の任意の従来のプログラミング言語で記述され、従来のオペレーティングシステムの下で実行されてもよい。C、C++、BASIC、Pascal、Java(登録商標)、FORTRANは、業界標準のプログラミング言語であり、多くの市販コンパイラを使用して実行可能コードを作成してもよい。システム制御は、Perl、Python、又はRuby等のインタプリタ型言語を使用して記述することもできる。また、PHP、JavaScript(登録商標)等の他の言語を使用してもよい。
【0093】
上述の説明は、本明細書で開示されるシステム、デバイス、及び方法の特定の実施形態を詳述したものである。しかしながら、上述が書面でどれほど詳細に現れても、システム、デバイス、及び方法は、多くの方法で実施され得ることが理解されるであろう。また、上述したように、本発明の特定の特徴又は側面を説明する際に特定の用語を使用することは、その用語が本明細書で再定義され、その用語が関連する技術の特徴又は側面の任意の特定の特性を含むように制限されることを意味するものではないことに留意すべきである。
【0094】
説明された技術の範囲から逸脱することなく、様々な修正及び変更を行うことができることは、当業者には理解されよう。そのような修正及び変更は、実施形態の範囲内に入ることが意図されている。また、ある実施形態に含まれる部品は、他の実施形態と交換可能であり、描かれた実施形態からの1つ以上の部品は、任意の組み合わせで他の描かれた実施形態に含まれてもよいことが当業者には理解されよう。例えば、本明細書に記載され、及び/又は図に描かれた様々な構成要素のいずれかが、他の実施形態と組み合わされ、交換され、又は排除されてもよい。
【0095】
本明細書における実質的に任意の複数及び/又は単数の用語の使用に関して、当業者は、文脈及び/又は用途に適切であるように、複数から単数に、及び/又は単数から複数に翻訳することができる。様々な単数/複数の並べ換えは、明瞭化のために本明細書で明示されていることがある。
【0096】
本明細書で使用される用語は、一般に「オープン」な用語として意図されることは、当業者には理解されよう(例えば、用語「含まれる」は、「含まれるが、これに限定されない」と解釈されるべきで、用語「有する」は、「少なくとも有する」と解釈されるべきで、用語「含む」は「含むが、これに限定されない」と解釈されるべきで、あること等である)。当業者にはさらに、導入される特許請求の範囲で特定の数が意図される場合、そのような意図は、特許請求の範囲に明示的に記載され、そのような記載がない場合、そのような意図は存在しないことが、当業者には、さらに理解されよう。例えば、理解の手助けのために、以下の添付の特許請求の範囲は、請求項の記載を導入するために、導入句「少なくとも1つ」及び「1つ以上」の使用を含むことがある。しかしながら、そのような句の使用は、たとえ同じ請求項が、導入句「1つ以上の」又は「少なくとも1つの」、及び「1つの」(「a」又は「an」)のような不定冠詞を含む場合であっても、不定冠詞「1つの」(「a」又は「an」)による請求項の記載の導入が、そのように導入された請求項の記載を含むいずれの特定の請求項も、そのような記載を1つだけ含む実施形態に限定することを意味すると解釈されるべきではない(例えば、「a」及び/又は「an」は、典型的に、「少なくとも1つの」又は「1つ以上の」を意味するとして解釈されるべきである)。請求項の記載を導入するために用いられる定冠詞の使用についても同様である。さらに、導入された請求項の記載で特定の数が明示的に記載されている場合でも、そのような記載は、通常、少なくとも記載された数を意味するように解釈されるべきであることを、当業者は認識するであろう(例えば、他の修飾語のない単なる「2つの記載」という記載は、通常、少なくとも2つの記載、又は2つ以上の記載を意味する)。さらに、「A、B、及びC等のうちの少なくとも1つ」に類似する従来表現が使用される場合、一般に、そのような構文は、当業者がその従来表現を理解するであろう意味で意図される(例えば、「A、B、及びCのうちの少なくとも1つを有するシステム」は、Aのみ、Bのみ、Cのみ、A及びBを共に、A及びCを共に、B及びCを共に、及び/又はA、B、及びCを共に、等を有するシステムを含むが、これらに限定されない)。「A、B、又はC等のうちの少なくとも1つ」に類似する従来表現が使用される場合、一般に、そのような構文は、当業者がその従来表現を理解するであろう意味で意図される(例えば、「A、B、又はCのうちの少なくとも1つを有するシステム」は、Aのみ、Bのみ、Cのみ、A及びBを共に、A及びCを共に、B及びCを共に、及び/又はA、B、及びCを共に、等を有するシステムを含むが、これらに限定されない)。明細書、特許請求の範囲、又は図面のいずれにおいても、2つ以上の代替的な用語を提示する実質的に任意の離接語及び/又は離接句も、用語の一方、用語のいずれか、又は用語の両方を含む可能性を企図すると理解されるべきであることは、当業者にはさらに理解されるであろう。例えば、「A又はB」という句は、「A」若しくは「B」、又は「A及びB」であるという可能性を含むと理解されるであろう。
【0097】
本明細書で引用された全ての文献は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。参照により組み込まれる刊行物及び特許又は特許出願が、本明細書に含まれる開示と矛盾する範囲において、本明細書は、そのような矛盾する材料に取って代わること、及び/又は優先されることが意図される。
【0098】
本明細書で使用される用語「備える」は、「含む」、「含有する」、又は「によって特徴付けられる」と同義であり、包括的又はオープンエンドであり、追加で不記載の要素又は方法ステップを排除するものではない。
【0099】
本明細書及び特許請求の範囲で使用される成分の量、反応条件等を表す全ての数値は、全ての場合において、「約」という用語によって修飾されていると理解されるべきである。したがって、反対に示されない限り、本明細書及び添付の特許請求の範囲に記載された数値パラメータは、本発明によって得ようとする所望の特性によって変化し得る近似値である。少なくとも、特許請求の範囲への均等論の適用を制限しようとするものではなく、各数値パラメータは、有効桁数及び通常の丸め方に照らして解釈されるべきである。
【0100】
上記の説明は、本発明のいくつかの方法と材料を開示している。本発明は、方法及び材料における変更の影響も、製造方法及び機器における変更の影響を受けやすい。そのような変更は、本明細書に開示された本発明の本開示又は実施の検討から当業者には明らかになるであろう。したがって、本発明は、本明細書に開示された特定の実施形態に限定されることを意図するものではなく、本発明の真の範囲及び精神内に入る全ての変更及び代替をカバーすることを意図するものである。
【国際調査報告】