IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ ワールド ファースト テク コーポレーションの特許一覧

特表2023-516136OTT環境に適した電子支給決済システム及び方法
<>
  • 特表-OTT環境に適した電子支給決済システム及び方法 図1
  • 特表-OTT環境に適した電子支給決済システム及び方法 図2
  • 特表-OTT環境に適した電子支給決済システム及び方法 図3
  • 特表-OTT環境に適した電子支給決済システム及び方法 図4
  • 特表-OTT環境に適した電子支給決済システム及び方法 図5
  • 特表-OTT環境に適した電子支給決済システム及び方法 図6
  • 特表-OTT環境に適した電子支給決済システム及び方法 図7
  • 特表-OTT環境に適した電子支給決済システム及び方法 図8
  • 特表-OTT環境に適した電子支給決済システム及び方法 図9
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-04-18
(54)【発明の名称】OTT環境に適した電子支給決済システム及び方法
(51)【国際特許分類】
   G06Q 20/10 20120101AFI20230411BHJP
【FI】
G06Q20/10
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022550692
(86)(22)【出願日】2021-02-23
(85)【翻訳文提出日】2022-08-19
(86)【国際出願番号】 KR2021002266
(87)【国際公開番号】W WO2021182774
(87)【国際公開日】2021-09-16
(31)【優先権主張番号】10-2020-0030554
(32)【優先日】2020-03-12
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2020-0035610
(32)【優先日】2020-03-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】522331688
【氏名又は名称】ワールド ファースト テク コーポレーション
(74)【代理人】
【識別番号】100130111
【弁理士】
【氏名又は名称】新保 斉
(72)【発明者】
【氏名】パク、グァン リム
【テーマコード(参考)】
5L055
【Fターム(参考)】
5L055AA22
(57)【要約】
本発明は、普遍的PG(Payment Gateway)プラットホームからOTT(Over The Top)プラットホーム市場まで拡張された販売者の実名口座を利用した支給決済システム及び方法に関するものであって、より詳細には、非対面電子商取引で国内外の不特定多数の販売者と不特定多数の購買者との間にリアルタイム生放送で取引がなされ得るように、販売者の実名で作られた支払専用口座(Payment Exclusive Account:以下、「支払口座」)を基本的に利用し、便利かつ迅速であり、処理費用が減ることはもちろん、安全に処理できる支給決済システム及び方法に関するものである。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
OTT環境に適した不特定多数の購買者と不特定多数の販売者との間に電子商取引のための電子支給決済方法において、
購買者端末の決済モジュールを介して購買金支給決済のための関連情報を支払連係モジュールシステムが受信するステップと、
支給決済関連情報を前記支払連係モジュールシステムが金融専用網を介して販売者支払口座を管理している約定銀行システムに通報するステップと、
前記購買者の支給決済要請情報に応じて約定銀行システムが購買者と連係された銀行、カード社が含まれる金融機関システムから約定銀行システムが管理する事業者実名口座である販売者名義の前記支払口座に前記購買金に対して振り込んだ結果が前記支払連係モジュールシステムに通報されるステップと、
前記支払連係モジュールシステムに振込結果が通報されて、前記結果を販売者システム及び/又は購買者端末に通報するステップと、
前記支払口座に振り込まれた購買金を約定銀行システムが販売者別に売買単位のリアルタイムまたは約定によって即時精算して販売者別の指定口座に振り込むことができるように前記支払連係モジュールシステムが配送など、正常取引終了可否を前記約定銀行システムに通報するステップと、
を含んでなる電子支給決済方法。
【請求項2】
前記支払口座は、販売者名義の実名口座であって、前記支払口座に入出金される振込権限は、約定銀行だけが実行できる特別に約定された口座であることを特徴とする請求項1に記載の電子支給決済方法。
【請求項3】
前記支払口座に振り込まれる購買金は、購買者の口座から振り込まれるか、購買者が支給手段として選択した信用カ-ド社、貸出社、金融社など、当該金融機関から購買金が約定方式で移転または振込されることを特徴とする請求項1または2に記載の電子支給決済方法。
【請求項4】
購買者端末で商品またはサービスのコンテンツをリアルタイム動画で視聴できるように販売者システムで提供されるリアルタイム動画コンテンツを前記支払連係モジュールシステムが受信して、ストリーミング方式で購買者端末に提供するステップをさらに含む請求項1に記載の電子支給決済方法。
【請求項5】
前記リアルタイム動画コンテンツを前記支払連係モジュールシステムが販売者システムから受信してデータベースに格納した後、放送編成スケジュールによって録画された映像コンテンツを購買者端末に提供することを特徴とする請求項4に記載の電子支給決済方法。
【請求項6】
前記支払口座に入金された購買金を販売者別に即時精算及び変動価格で決済する方法は、支給決済方式が後払い性として決済されたときになされることを特徴とする請求項1に記載の電子支給決済方法。
【請求項7】
前記販売者別の精算方法は、前記約定銀行システムの電算システムによって即時精算がなされることを特徴とする請求項1に記載の電子支給決済方法。
【請求項8】
前記購買者端末から前記支払連係モジュールシステムが受信した支給決済関連情報のうち、購買者の金融情報を含む主な情報は、支払連係モジュールシステムに格納せずに約定銀行システムが当該金融機関システムと連係されて支給決済及び認証業務を処理できるように情報を処理することを特徴とする請求項1に記載の電子支給決済方法。
【請求項9】
前記販売者システムは、スマートフォンで支払連係モジュールシステムに映像コンテンツを送信し、配送及び支給決済関連情報を管理することを特徴とする請求項1に記載の電子支給決済方法。
【請求項10】
前記約定銀行システムが販売者別、支払連係モジュールシステム運営者、配送業者運営者別に精算して振り込むステップをさらに含んでなることを特徴とする請求項1に記載の電子支給決済方法。
【請求項11】
OTT環境に適した不特定多数の購買者と不特定多数の販売者との間に電子商取引のための電子支給決済方法において、
購買者端末、販売者システム、配送業者システムとインターネット網で接続されて、支給決済と関連した情報及び映像コンテンツを送受信するインターネット網インターフェース部と、
支給決済関連情報を処理する支払連係業務処理部と、
前記販売者システムで送出する映像コンテンツを受信する放送受信部と、受信された前記映像コンテンツを購買者端末にストリーミングする放送ストリーミング部と、
前記支給決済業務処理情報のうち、購買者の主な金融情報を除いた情報に対して格納管理するデータベース管理部と、
前記支給決済業務処理のために、支払連係モジュールシステムと約定銀行システムを接続するための金融専用網インターフェース部と、
を備えて構成される前記支払連係モジュールシステム及び、
前記支払連係モジュールシステムから通報された前記支給決済関連情報に応じて購買者の当該金融機関システムと連係して購買者認証及び購買者の購買金を購買者銀行、カード社が含まれる金融機関システムから約定銀行が管理する事業者実名口座である販売者名義の支払口座に振り込む業務を処理する約定銀行システムを含んで構成される電子支給決済システム。
【請求項12】
前記支払口座は、販売者名義の実名口座であって、前記支払口座に入出金される振込権限は、約定銀行だけが実行できる特別に約定された口座であることを特徴とする請求項11に記載の電子支給決済システム。
【請求項13】
前記支払連係モジュールシステムは、海外で運営される支払連係モジュールシステムと連係されて、国際間支給決済業務を処理できるように海外支払連係デーモンモジュールをさらに備えて構成されることを特徴とする請求項11または12に記載の電子支給決済システム。
【請求項14】
販売者システムから受信した映像コンテンツを購買者端末に送出する方式は、生放送または録画放送またはイメージであることを特徴とする請求項11に記載の電子支給決済システム。
【請求項15】
前記約定銀行システムは、支払連係モジュールシステムと金融専用網を介して接続されて支給決済業務を処理するために購買者の金融情報を保護管理し、支給決済関連業務を処理するための金融情報保護処理モジュールと販売者支払口座管理及び支給決済と関連して認証、代金支給保証、売買連係処理、売買精算を含む業務を管理するための決済代金保証処理モジュールと支払口座を格納管理するためのデータベース部とを備えて構成される約定銀行システムであることを特徴とする請求項11または12に記載の電子支給決済システム。
【請求項16】
前記約定銀行システムは、前記支払連係モジュールシステムから要請される購買者の支給決済情報により購買者と連係された当該金融機関システムから購買金を販売者の支払口座に振り込むか、約定方式で購買金を移転して関連業務を処理する約定銀行システムであることを特徴とする請求項11または12に記載の電子支給決済システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、普遍的PG(Payment Gateway)プラットホームからOTT(Over The Top)プラットホーム市場まで拡張された販売者の実名口座を利用した支給決済システム及び方法に関し、より詳細には、非対面電子商取引で国内外の不特定多数の販売者と不特定多数の購買者との間にリアルタイム生放送で取引がなされ得るように、販売者の実名で作られた支払専用口座(Payment Exclusive Account:以下、「支払口座」)を基本的に利用し、便利かつ迅速であり、処理費用が減ることはもちろん、安全に処理できる支給決済システム及び方法に関する。
【背景技術】
【0002】
非対面取引において支給決済(e-Payment)と関連した技術の変化はほとんど微々たるものであった。すなわち、先払い方式で第三者が取引代金(Payment Gateway:以下、PGと称する)を保有することがほとんどであった。時代の変化は、地球村という意味を付与したユーチューブ(YouTube(登録商標))、ネットフリックス(登録商標)(Netflix)、ウェーブ(登録商標)(Wavve)など、OTTプラットホームのような新しいモデルが発売されながら、支給決済市場の多変化は必要になったが、支給決済の市場は、これによる変化についていけない実情である。
【0003】
今までの支給決済(e-Payment)は、各国毎に固有のIT技術及び金融法による制約が多く、虚偽広告、品切れ処理、盗品取引のような正常でない商品取引を根絶できず、様々な取引の制限的要素等と消費者被害事例が発生してきたし、特に、国際的取引においては、取引の限界点がさらに深化されている状態である。
【0004】
映画とドラマ、ドキュメンタリーなど、専門映像製作社と放送社などから製作される「閉鎖型OTT」サービスとモッパン(食べる放送)、旅行、日常Vlogなど、1人クリエータなどにより製作されて、軽く消費される「開放型OTT」サービスとに分けられる。
【0005】
閉鎖型OTTの場合、ネットフリックス(登録商標)(Netflix)が、開放型OTTの場合、ユーチューブ(Youtube(登録商標))が市場を先導している。これらの支給決済方式は、月ぎめ支払方式であるため、既存のPGサービス方式の枠組を大きく外れないので、わずかの変化で収容可能であった。
【0006】
それに対し、仲介型または中継型方式(音源{Music}、ウェブトゥーン{WebToon}、教育{Education}、コマース{Commerce}等)のOTTサービスプラットホームに拡張されていくならば、既存のPG技術の限界は、必ずしも到来されるので、今後、変化が予想されるOTTプラットホームの様々なサービスのための支給決済技術が切実に必要である。
【0007】
すなわち、OTTサービスは、国境を超越して制限なしにサービスをすることを根幹とする。
【0008】
したがって、決済に対する重要性は、すなわち、税金と関税に関する問題点である。
【0009】
既存の決済システムでは解決できないため、新しい決済システムがあってはじめて解決することができる。
【0010】
一方、ショッピングモール環境では。注文型ビデオ(VOD)など、映像コンテンツを利用するOTT(Over The Top)にコマーシャル(commercial)風が吹いている。
【0011】
ホームショッピングチャンネルの進入が増加しており、映像視聴中、ショッピングをするTコマース化も進まれている。業界では、加入者が出す月定額料市場だけでは、OTT事業の成長はもちろん、維持さえ難しい状況であるためと診断した。
【0012】
有料VOD市場がまだ少なく、ネットフリックス(登録商標)のような純粋OTTサービスが韓国では自立し難いという判断である。ここに、モバイル化を急ぐホームショッピング社等の需要が合致して、OTTとホームショッピングとの提携はさらに増える展望である。
【0013】
既存のメディアコマース形態が1人メディア及びソーシャルメディアを介してのコンテンツの単純広告広報形態で製品を販売する方式であったならば、メディアコマースは、OTTプラットホームに最適化されたスポーツ素材のコンテンツ、各種フォーマットのドラマと芸能などの製作プログラムに製品を溶かして、販売と購買をT20(tv to online)方式でモバイルを介して直接販売を促進させるプラットホームである。
【0014】
国内市場では、1人クリエータらにより先にこのような動きが起きた。ユーチューブ(登録商標)などで短い時間の間、速くかつおもしろく製品を広報する「ブランディドコンテンツ」が発売され始めたものである。放送など、既存のメディアは、ブランディドコンテンツに向かう大衆と自存の変化された流れに危機感を感じた。コマースも同様であった。ホームショッピング、ソーシャルコマースなど、多くのプラットホームが生まれたが、競争激化と景気低迷のため、長期的な生存戦略を立てなければならなかった。
【0015】
これを克服するために、メディアコマースは、OTT環境を好む大衆の消費パターンに対応しようとして、購買意思を有し、必要な物品を消費する顧客を攻略する方式に変化しなければならない。
【0016】
したがって、メディアとコマース、そしてOTT環境の結合において最も重要視されることは、決済システムに対する収容性であり、これに対する変化がなければ、非常に難しいと予測されるが、今まで運営されている第三者支給決済(PG:Payment Gateway)方式で新しく変化するOTTサービス市場の様々なコンテンツ事業を包括する支給決済サービスを運用できない理由は、次のとおりである。
【0017】
第1に、IT技術は、想像もできない進歩をしているが、支給決済方式だけは、今までも30年前の技術方式のみで固執して使用している。決済会社をみると、国際間取引はペイパル(登録商標)、中国はアリババ(登録商標)であり、韓国はイニシスという企業が代表している。しかし、取引ソリューションは、表から見るには違く見えるが、実際、技術の差はない。
【0018】
すなわち、購買者と販売者との安全取引のために、PG社が取引代金を代理して保有し、取引当事者達の円滑な取引をすることである。また、PG社は、購買者の金融情報、取引情報を独占的に全て保有している。情報の独占化、取引代金の保有などを解決できる新しい技術的方案が必要なものである。
【0019】
第2に、「即時精算」または「リアルタイム精算」の不可能である。
【0020】
既存のPG社の精算処理作業で物理的に時間が最も多くかかる要素が、各売買件単位で精算しなければならない資料を全て対照しなければならない対査作業である。対査作業にのみ少なくとも数時間ないし1日程度かかり、対査作業後、購買金を販売者に振り込む過程は、銀行に要請してなされるが、このような過程でエラーなどが発生すれば、再度対査過程を経るなど、精算完了時まで相当な時間の遅延と、これによる運営費用の増大につながる。
【0021】
TV編成時間に絶対的に制約を受けるホームショッピングのようなリアルタイム生放送サービス販売をする企業等は、既存のPG社らの決済及び精算処理方法を収容するには不可能な部分が存在する。
【0022】
したがって、リアルタイム、生放送販売のような電子商取引サービスをする企業等は、早い精算を必要とするので、既存のPG社の運営サービスを使用せずにコールセンタを活用して直接決済し、自体で直接精算する方式で運営されてきた。仮りに、ホームショッピング決済を既存のPG社が代行すると仮定するとき、ホームショッピング企業で購買者の注文情報により物品の配達がなされた後に精算を要請すれば、PG社は、各件に対する対査作業など、精算手続きを経た後に販売金をPG社からホームショッピング企業に送り、ホームショッピング企業は、対査手続など、自体精算手続きを経てはじめて販売者に購買金が戻るようになる。
【0023】
したがって、購買者が物品引受後、なされなければならない精算において、「即時精算」または「リアルタイム精算」が絶対的になされ得ない構造的段階の限界を有している。また、精算段階を数回経るとは、中継手数料の料率増大と時間遅滞など、多大な影響を与えるものである。既存のPG社技術では解決できない「即時精算」または「リアルタイム精算」決済サービスだけが、不特定購買者と不特定販売者との間に売買件数が大幅拡張されても収容できる未来指向的支給決済モデルであるものである。
【0024】
第3に、「公認認証書」に対する問題点である。すなわち、自国民だけを対象とするという問題点である。国内に合法的外国人居住者らに対する配慮はなく、外国で非対面取引を望む人々にはさらに適用し難い。現在と未来の非対面電子商取引では、購買者の位置と、どの国の人であるかが重要でなく、どこでも、誰でも購買し、誰でも売ることができる電子商取引にならなければならない。
【0025】
各国の認証方法をみると、購買者認証方法と販売者認証方法とが様式や手続が異なり、かつ、当該国家の認証をする関連機関に要請することも不可能であるため、既存のPG社の認証方法では各国で適用することができない。
【0026】
もちろん、協約により段階を経ることはできるであろうが、PG社など、一般企業が他の国家にどこの誰にでも認証を要請することは事実上不可能に近い。つまり、既存のPG社らが自国内取引だけ可能な状態で運営されてきた理由がこのような点のためである。
【0027】
したがって、OTT体系の電子商取引のようなグローバルなサービスが認証体系を解決しなくては、提供できないということである。
【0028】
どこの誰でも購買し、どこの誰でも販売することができるOTTコマースサービスのための便利かつ安全な認証方案が支援される方案が必要な時点である。
【0029】
第4に、決済の多様性不在である。国内の電子商取引環境を見ると、カードというカード決済システムはよくできているといえるが、カード使用があまりない国家では電子商取引活性化が難しい。
【0030】
第5に、外国のPG社らが国内で事業をする場合、代表的に私たちにも慣れたペイパル(登録商標)(Paypal)とアリペイ(Alipay)サービスがあるが、ペイパル(登録商標)は、会員加入の際、カードCVC入力、SMS認証でクレジットカードの有効性を確認する。
【0031】
今後決済時には、IDのパスワードのみ入力すれば容易に決済がなされるようになる。近年、国内金融当局は、簡便決済サービス導入を導いている。仮りに、国内簡便決済市場が完全開放されれば、現在米国から直接購買する場合に活用されるペイパル(登録商標)とアリババ(登録商標)(登録商標のような海外の有名PG社らが国内で直接営業する形態で登場するであろうし、まだ国際的足踏み段階に過ぎない国内PG社らは、これらと競争をしなければならない位置に置かれるようになる。
【0032】
したがって、海外PG社らが国内営業に進出して拡張して行くとき、個人金融情報、取引情報など、自国内個人情報に対する流出は非常に深刻な状態を発生させるようになるということである。
【0033】
第6に、国家間取引が発生するとき、為替レート、購買金保有位置、購買金安全性などが極めて重要である。A国家で販売する商品をB国家の購買者が購買するとき、購買金をA国家の購買商品を受ける前に購買金を当該国家が保有していなければならないという問題点を有している。
【0034】
例えば、PG社と連係された中国のモールで商品を購買する国内購買者は、中国のモールで決済するためには、中国銀行に口座があったり、ビザ/マスターカード(登録商標)などがなければならない。当たり前に商品を受ける前に先払いで購買金がアリババ(登録商標)アリババ(登録商標)(登録商標PG社と連係された中国銀行に保有されなければならないという点である。
【0035】
購買者は、これに対する不安感のため、直購/逆直購代行社を介して購買するので、国家間取引において発生する払い戻し、返品の問題の際、決済の複雑さ、不便さが多い。
【0036】
国内の購買者本人が中国銀行の口座を保有後、取引したときには、問題発生の際、購買者が直接中国を介して解決しなければならないので、より難しい状況を招く。ビザ/マスターカード(登録商標)でない国内ローカルカードである場合は、取引自体が不可能である。
【0037】
さらに、ビザ/マスターカード(登録商標)自体もできない場合が多い。
【0038】
したがって、国際的取引のための非対面支給決済手段が絶対的に必要である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0039】
本発明の目的は、既存のPG社を介しての支給決済システムの限界点である前記説示した問題点を解消しようとして、各地域別の国内または国際間の不特定多数の購買者と不特定多数の販売者とがOTT環境まで拡大して、ホームショッピングのようなリアルタイム生放送または録画放送、イメージなどを介して特別な制限なしに電子商取引を行うことができる支給決済プラットホームを提供することに目的がある。
【0040】
販売者の支払口座を支給決済の基本として採用して、リアルタイム精算または即時精算を提供し、購買者に対する認証体系の利便性と取引を安全にすることができるようにすると共に、購買者が商品、用役の選択を対面取引のように様々にすることができ、販売者は、様々な流通を確保できるように実現した便利かつ各種手数料が減る電子商取引決済サービスプラットホームを提供することに目的がある。
【0041】
また、購買者の金融情報に対しては、金融機関だけが有するように二元化して、購買者の金融情報をハッキング盗用などから源泉的に保護できる決済サービスプラットホームを提供することに付加的な目的がある。
【0042】
本発明の他の目的は、既存のPG社らが主に活用する仮想口座方式の代わりに、販売者と金融機関との間に特別に約定した販売者の実名支払口座を基本として採用することで、仮想口座運営の際に発生する税金の問題、返品及び払い戻しの際に発生する複雑な諸問題点と、購買者の購買代金を精算までPG社が保有することによる落銭の問題、国際間取引の障害となっている払い戻し、返還の際の精算の問題点を根本的に解消できる決済サービスプラットホームを提供することに目的がある。
【0043】
販売者の支払口座を活用した後払い性取引を介して購買者と販売者とはリアルタイム生放送で双方がリアルタイムに対面取引のようにリアルタイム変動価格で取引できる決済サービスプラットホームを提供することに目的がある。
【0044】
また、本発明の決済サービスプラットホームと連係してスマートフォンとカードを活用し、より安全であり、簡便になった様々な簡便支給決済サービスを提供することに目的がある。
【0045】
また、本発明の決済サービスプラットホームを既存の他のサービスと連係して、既存のPG社、ユーチューブ(登録商標)、フェイスブック、アマゾン(登録商標)、ショッピングモールなどでも、電子商取引支給決済を本発明のように拡張運営できるように提供することに目的がある。
【課題を解決するための手段】
【0046】
上記課題を解決するための、
【0047】
本発明に係る手段は、支払連係モジュールシステム300、購買者端末200、販売者システム100、配送業者システム500、銀行システム400、当該金融機関600が相互連係されて、販売者がリアルタイムに提供するショッピングコンテンツ映像または予め格納された販売者の各種販売商品情報に対して支払連係モジュールシステムを介して購買者の端末に提供するステップ、購買者端末に表示される決済モジュールを介して購買者の認証と支給決済のための関連情報が支払連係モジュールシステムに要請されるステップを行い、前記情報のうち、購買者の金融情報など、主な情報に対しては、情報保護のために銀行システムの金融情報保護(FIP)処理モジュールがプロセスを行うステップを含む。
【0048】
前記購買者認証と支給決済に必要な情報が支払連係モジュールシステムから要請されて、銀行システムにより認証及び支給決済に対する確認手続が完了すれば、銀行システムは、支払連係モジュールシステムを介して受けた購買者の要請情報により、販売者名義の支払口座に購買金に対する振込を当該機関600に要請するステップを行う。
【0049】
ここで、販売者の支払口座は、本発明の核心構成であって、その特性を説明すれば、販売者が銀行を介して特別に約定された規約及び条件によって開設される販売者の実名口座であって、名義は、販売者の口座であるが、支払口座に振り込まれる全ての購買金の振込行為は、約定銀行が担当する。購買者の口座からの振込、取引精算の際の配送業者、PA社、販売者の口座に振り込む主体が約定銀行だけが担当するエスクロ性格の約定された口座であって、支払口座開設方法は、PA社の同意書と銀行が要求する書類など、一般的な事業者通帳口座開設と類似した手続きを経て開設される。
【0050】
前記ステップにおいて支払口座に購買金が振り込まれると、支払連係モジュールシステムが銀行システムから振込結果を通報され、前記販売者システム及び/又は前記購買者端末に通報するステップ、
【0051】
前記銀行システムが前記支払連係モジュールシステムから通報された払い戻し、返品、配送可否など、情報を取り合わせて販売者別に精算し、各販売者指定口座に振り込むステップを含んで本発明の決済を行うようになる。
【0052】
本過程で販売者の支払口座に振り込まれる購買代金の性格は、後払い性で処理されることが基本であり、必要の際、先払い、着払いなど、他の方式でも運営され得るが、後払い性で処理される場合、銀行の電算システムによる周期的な精算方式と連係されて即時精算、リアルタイム精算が可能である。
【0053】
本発明の主な目的が不特定多数の購買者と不特定多数の販売者との間に多数の電子商取引が円滑になされ得るようにするために、即時精算またはリアルタイム精算方式は必須な事項であって、既存のPG社の決済システムでは、購買者が決済した購買金を第三者であるPG社が商品伝達前に保有する先払い方式であり、先払い方式と仮想口座運営方式などのため、対査作業など、精算手続が複雑であり、精算のための電算システム作業周期が銀行システムより円滑でなく、リアルタイム精算または即時精算体系がなされ得ないことを本方式により解決したものである。
【0054】
リアルタイムまたは即時精算がなされない状況では、累積され続ける精算問題のため、OTT環境で不特定多数人により大幅増加されることができる電子取引の決済を収容できないことはもちろんである。
【0055】
前記各ステップの業務を行うためのシステムと連係されたプロセスを相互適用してみると、
【0056】
まず、リアルタイム生放送ショッピングと決済のためには、販売者システム100の放送送出モジュールから送出される(S100)信号をインターネットインターフェース部351、359、380を介して支払連係モジュールシステム300の放送受信管理部380が提供(S110)を受けてストリーム方式(S120)で購買者端末200にリアルタイムライブショッピングコンテンツを提供(S130)する。
【0057】
購買者端末200画面に表示される決済モジュールを介して支給決済のための関連情報などの入力(S170)により、前記情報を支払連係モジュールシステム300がインターネット網を介して応答を受けて支払連係モジュールシステムの支払連係業務処理部370が情報処理を行い、金融専用網のソケット通信を介して銀行外部システム410と情報交換及び業務処理を行う。
【0058】
前記支払連係業務処理部370は、各種入力される支給決済のための情報に対してデータベース管理部340と連係されてデータを格納するか、情報処理、管理するデーモンによる業務を実行(S160)する。
【0059】
ただし、購買者の金融情報など、主な情報は、データベース管理部に格納せずに直接銀行システムが保護し、情報処理できるように情報を伝達処理する。
【0060】
前記支払連係モジュールシステム300の支払連係業務処理部370は、前記購買者端末200から要請された各種支給決済情報の処理、送信はもちろん、配送業者システムの配送情報サーバシステム500と配送情報及び配送代金精算を連係処理する。
【0061】
支払連係モジュールシステム300には、本発明の方式で運営される外国の決済プラットホームと連係するために、海外決済処理用海外支払連係デーモンモジュール320を別に運営することができる。
【0062】
銀行システム400は、銀行外部システム410と銀行内部システム420とで構成されるが、銀行システムと支払連係モジュールシステム300との相互間の通信が金融専用網であるソケット通信を介してなされる。
【0063】
前記ソケット通信は、銀行システムが処理する金融情報保護(FIP)処理モジュール450と決済代金保証(PPG)処理モジュールとの業務処理のための金融専用網である。
【0064】
銀行内部システム420には、支払口座を管理する支払口座管理システム490が前記銀行の処理モジュール等と連係されて支払口座関連業務処理を行う。
【0065】
銀行外部システム410には、データベース管理部415を設けて、支払連係モジュールシステム300から受けた各種情報を格納、処理することができる。
【0066】
銀行システム400は、購買者と連係された当該金融機関600(購買者口座管理銀行、カード社、その他の金融機関、貸出社等)と金融情報を送受信し、購買者の口座から購買金を振込(S190)されるか、信用カ-ド社から購買金を直接または約定方式などで振込されるか、その他、金融社及び貸出社から購買金を振込されることができ、購買者要請方式によって約定銀行システム400が購買者の認証及び支給決済のための金融情報を確認できる。
【0067】
本発明の前記システム及び各ステップ別に行われるプロセスによってリアルタイム精算または即時精算を行うことができ、購買者の認証手続を購買者の口座情報を活用して行うことができ、国内で活動する外国人が銀行口座のみ開設しても本システムの電子決済プラットホームで電子商取引のための認証及び支給決済を行うことができる。
【0068】
本発明の前記システム及び各ステップ別に行われるプロセスは、OTT環境下においてライブショッピングコンテンツを購買者端末でリアルタイムに視聴しながらリアルタイムに支給決済するための方式を基本的に説明したが、
【0069】
本発明の手段は、前記リアルタイム生放送に対する電子決済だけでなく、前記提供されるコンテンツを録画して、編成される時間帯によって定期的に購買者端末にサービスをし、コンテンツの商品に対して前記方式と同じ方式で支給決済を行うことができることはもちろんである。
【0070】
また、販売者のホームページなどで提供される販売商品に対してイメージまたは映像で連係して供給したり、一定の形態で脚色して購買者端末に提供し、購買者が注文した商品に対して前記方式と同じ方式で電子支給決済を行うことができる。
【発明の効果】
【0071】
国際的に、どこの誰にでもインターネット網を介してサービスするOTT環境で放送コンテンツをリアルタイム生放送または録画放送や商品イメージなどを提供し、不特定のどの誰でも電子商取引が可能な電子商取引支給決済プラットホームを提供することにより、非対面電子商取引を活性化するという効果がある。
【0072】
販売者は、本発明の決済プラットホームを利用して、スマートフォンだけあれば、容易に自分の商品またはサービスをリアルタイムに広報し、販売手数料が安くて流通競争力を高めることができ、即時精算システムにより販売金を早速回収することができる。
【0073】
購買者は、様々な商品情報を地域別、商品別、用途別、時間帯別など、カテゴリー別に編成されたリアルタイム放送スケジュールを検索して、容易に商品情報を接することができ、視聴中である画面で変動される価格を即時支給決済を介して商品を購買できるという効果がある。
【0074】
また、蓄積された放送コンテンツを参考して商品情報を迅速かつ便利であり、様々に検索できるという効果がある。
【0075】
購買者の金融情報を金融機関が担当することによって保安性を高めることができ、簡便決済時にも保安性が維持されるという効果がある。
【0076】
販売者の実名口座を基本として活用することで、仮想口座で発生する税金の問題、落銭の問題などが発生せず、販売者の信頼を高めて虚偽広告などを源泉的に防ぐことができるという効果がある。
【0077】
韓国に勤める外国人など、購買者認証ができない領域まで拡大して、便利性増進はもちろん、本電子商取引決済方式を介して全世界が1つの地球村市場として新しい門出を迎えるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0078】
図1】本発明の一実施形態に係る韓国金融委員会のPSD2金融政策導入と関連して参照される図である。
図2】本発明の一実施形態に係る前記PA社の前記「支払連係モジュール」により前記購買者、前記販売者、前記約定銀行を運営する支給決済システムの全体的な構成と業務流れを説明するために参照される図である。
図3】本発明の一実施形態に係る前記PA社の前記「支払連係モジュール」により全体システムを制御する信号等の流れを表現した支給決済システムのソフトウェア的観点で見た動作方法を説明する参照図である。
図4】本発明の一実施形態に係る支払連係モジュールシステムの構成ブロック図である。
図5】本発明の一実施形態に係る前記販売者が前記「支払連係モジュール」を介してコンテンツを提供し、購買者端末は、当該情報を視聴し、前記購買者が決済要請の際、「支払連係モジュール」が応答を受けて処理する支給決済システムのソフトウェア的プロセスを説明するために参照される図である。
図6】本発明の一実施形態に係る前記購買者の個人情報保護のために、前記購買者が金融情報を購買者端末により入力すれば、前記「支払連係モジュール」が応答を受けて売買と関連した主な情報を含んで前記「約定銀行」外部システムを介して前記「約定銀行」内部システムの前記「支払口座」管理システムで管理及び保護するように要請する支給決済システムのソフトウェア的プロセスを説明するために参照される図である。
図7】本発明の一実施形態に係る前記購買者端末で商品購買に対する支給決済要請を前記「支払連係モジュール」で応答を受けて前記「約定銀行」で購買者購買金の確保及び前記販売者「支払口座」に振込後、保証されるように処理を要請し、結果に関する情報を伝送される支給決済システムのソフトウェア的プロセスを説明するために参照される図である。
図8】本発明の一実施形態に係る前記販売者から配送関連情報を含む精算に関する情報または購買者端末で購買者の払い戻し要請を前記「支払連係モジュール」で応答を受けて前記「約定銀行」に精算または払い戻しに対する手続を要請する支給決済システムの具体的なプロセスを説明するために参照される図である。
図9】本発明の一実施形態に係る前記「約定銀行」でそれぞれの手数料及び購買金を同時に精算または払い戻し処理する支給決済システムの具体的なプロセスを説明するために参照される図である。
【発明を実施するための形態】
【0079】
以下では、図面を参照して本発明をより詳細に説明する。
【0080】
図1は、本発明の一実施形態に係る韓国金融委員会のPSD2金融政策導入と関連して政府で提示した政策であって、既存のPG社による「第三者支払決済代行サービス提供業者(TPPs{Third party Provider})」の運営政策を時代的実情に合うように「支給開始代行サービス提供業者(PISP{Payment Initiation Service Provider}:MyPayment)」と「勘定情報代行サービス提供業者(AISP{Account Initiation Service Provider}:MyData)」とに二元化して行うという政策を図示化したものであって、本発明技術と符合するということを説明するための参照図、
【0081】
図2は、本発明の一実施形態に係る前記PA社の「支払連係モジュールシステム」により購買者、販売者、約定銀行を連係運営する連係支給決済システムの全体的な業務流れを説明するためのものであって、他の国家に図2のようなモデルがサービスされるならば、国際金融法に符合する技術的安定性及びビザ/マスターカード(登録商標)が必要ない一般カード決済も可能であり、現金、口座振込、貸出など、様々な種類の決済金処理も国内的、国際的に可能なように設計された標準業務フローチャートである、
【0082】
図3及び図4は、本発明の一実施形態に係る支給決済システム及びソフトウェア的プロセスである。
【0083】
図3及び図4に示すように、本発明であるPA社の支払連係モジュールシステム300は、購買者端末200、販売者システム100、配送システム500、約定銀行システム400、当該金融機関600を中継して、非大面で商品またはサービス取引がなされ得るように構成された決済プラットホームであって、その基本構成は、購買者端末、販売者システム、配送業者システムとインターネット網を介して情報を送受信するインターネット網インターフェース部351、359、380、販売者システムからショッピングコンテンツを受信されて処理する放送受信部360と購買者端末に前記ショッピングコンテンツをストリーミングして供給する放送ストリーミング部390とを備えて構成される。
【0084】
また、購買者端末から提供を受けた取引及び支給決済関連の各種情報を処理する支払連係業務処理部370とショッピングコンテンツ及び取引支給情報などを格納管理するデータベース管理部340と銀行システムと情報を送受信するためのソケット金融専用網350とでPA社の支払連係モジュールシステムが構成される。
【0085】
前記支払連係モジュールシステム300が行うプロセスを説明すれば、
【0086】
販売者システム100で提供するショッピングコンテンツ映像を支払連係モジュールシステム300が受信して購買者端末にストリーミングで提供するステップ、購買者端末200の決済モジュール250を介して購買者が注文する商品またはサービスの購買を含む支給決済のための関連情報を支払連係モジュールシステム300が受信するステップ、
【0087】
前記入力された情報のうち、購買者の口座振込など、購買者要請関連情報を支払連係モジュールシステム300が約定銀行システム400に要請するステップ、
【0088】
前記口座振込要請情報に応じて約定銀行システム400が購買者の当該金融機関システム600に口座振込を要請して、約定銀行システム400が管理する販売者名義の支払口座に前記購買金が振り込まれたという結果が支払連係モジュールシステム300に通報されるステップ、
【0089】
前記支払連係モジュールシステム300に前記振込結果が通報されて前記販売者システム100及び/又は前記購買者端末200に前記振込結果を通報するステップ、
【0090】
前記支払口座に振り込まれた購買金を約定銀行システム400が精算して販売者指定口座に振り込むことができるように、商品取引の際に発生した配送可否、返品、払い戻しなど、正常取引終了可否情報を約定銀行システム400に通報するステップを含むプロセスを行うようになる。
【0091】
前記プロセス実行過程で購買者が会員加入と決済、認証などに必要な金融情報は、前記支払連係モジュールシステム300で中継して約定銀行システム400で情報処理できるように中継するだけであり、前記金融情報は、支払連係モジュールシステム300には格納せずに銀行システムでのみ管理し、取引に必要な認証及び決済業務を処理する。
【0092】
商品またはサービスを購買する購買者は、「購買者端末200」を介して「販売者サービス」映像をリアルタイムに支払連係モジュールシステム300を介して供給されてリアルタイム生放送映像で視聴することができる。商品またはサービス購買時には、「購買者端末200」に表示される「決済モジュール250」を介して口座振込、カード、貸出など、様々な方式を選択して支給決済を要請すれば、「支払連係モジュールシステム300」が応答を受けて「約定銀行システム400」に購買金決済を要請できる。
【0093】
本発明では、購買者の購買金支給決済のために、販売者の支払口座(PEA{Public/Private})を利用する後払い性支給決済が基本として行われる。既存のPGは、先払い形態であるため、後払い性である販売者支払口座とは基本的な差異点を見せる。先払いと後払いの差異点をみると、先払いは、購買者が支給をする瞬間、物品の配達可否と関係なく、購買者の購買金が購買者の口座から第三者であるPG社の口座に直ちに振り込まれて非対面取引上、「取引終了」状態になってしまう。
【0094】
このとき、非対面取引上の「取引終了」が発生されたので、購買者が商品を受ける前でも販売者の精算要請があれば、購買金に対して精算が発生され得るし、精算によって購買金が販売者に支給されても商取引上、問題がない状態となる。
【0095】
特に、支給決済の相当部分を占めるクレジットカードを利用した決済である場合は、販売者の精算要請の頻度数が非常に多かったり、要請時期が非常に早いので、取引終了後に発生する返品、払い戻しなどに対する問題発生の際、精算が複雑であって、購買者の立場で購買金を払い戻されるか、販売者が販売金を再精算されるまで時間と手続が複雑である。
【0096】
しかし、本発明のシステムでは、販売者支払口座に購買者の購買金が振り込まれている場合、取引当事者のうち一人が購買金を保有するので、非対面取引の「取引進行」状態となり、購買者が当該商品を配送されて販売者に「商品確認」情報を提供するか、電子商取引法上、自動決済期間が越えた場合にのみ非対面取引上の「取引終了」となるので、「取引進行」状態では、販売者が精算要請をすることができないので、購買金が販売者に支払われず、取引が完了した後、精算により購買金がはじめて販売者に振り込まれる後払い性決済となる。
【0097】
したがって、既存の先払い取引方式で発生される虚偽広告、品切れ、盗品などによる購買取消及び払い戻し、落銭、クレジットカード現金化、スマホ詐欺などのような問題点を根本的に防止する効果を得ることができる。ここで、販売者の支払口座は、販売者名義で作られた支払口座であって、販売者に支払う購買金を保管しておいた支払専用口座であり、国内販売者用と国外販売者用(外国販売者が国内でサービスを望む場合に対するサービス技術)とに分けて運営することができる。一方、販売者の支払口座開設方式は、一般銀行のオフラインで法人または事業者口座を作る形式と類似している。
【0098】
購買者が電子商取引を介して商品を選択し、決済モジュールを介して購買金の振込を要請するようになると、購買者の口座から販売者支払口座に購買金が振り込まれ、購買者から最終取引確認を受信した後、約定期日または販売者の精算要請が受信されれば、支払口座に振り込まれた購買金は、銀行電算システムの運営方式によりリアルタイムまたは即時精算されて、PA社と約定銀行にはそれぞれの手数料、販売者には購買金から手数料を除いた金額が販売者の指定事業者口座に振り込まれる。
【0099】
ただし、支払口座に振り込まれて保護される購買金は、正常的精算が確認されるまでに引き出すことができないようになっている特別な口座であるので、安全性は他の支払決済ソリューションに比べて安全であり、既存のPG社が絶対的に処理できない「即時精算」または「リアルタイム精算」処理が可能な構造を有している。
【0100】
前記購買者支払口座の生成及び管理などのために、「約定銀行内部システム420」は、支払口座管理システム490と支払口座処理システム430とで構成されるが、「支払口座管理システム490」は、銀行の基本口座管理システムまたはエスクロシステムと連係して販売者支払口座管理業務を行う。
【0101】
前記「支払口座処理システム430」は、2つのモジュールで構成されるが、そのうち、一番目は「金融情報保護処理モジュール450」であって、金融/決済情報取り合わせ実行デーモン451」と「金融情報保護管理モジュール459」との2つの手段で構成されて業務を行う。
【0102】
前記「金融/決済情報取り合わせ実行デーモン451」は、デーモン(Daemon)の機能として、購買者の金融情報、例えば、個人情報QRコード(登録商標)、住民登録番号、旅券情報、アイピン情報、口座情報、口座パスワード情報、クレジットカード情報、クレジットカードパスワード情報、その他の情報などが購買者から入力、格納、変更、検索などのような要請があるかをチェックする機能を有するプロセッサである。金融情報保護管理モジュール459は、「金融/決済情報取り合わせ実デーモン451」の要請に応じて金融情報保護のために購買者の金融情報を保護、管理するモジュールである。
【0103】
既存のPG社は、購買者の金融情報などのような主な情報をPG社自体的保安技術を適用して管理しているが、金融機関に比べて相対的にハッキングに露出されているということは否定できない。
【0104】
それに対し、PA社では、前記システムを介して購買者個人情報(氏名、電話番号、携帯電話番号、住所、イメール、その他など)、購買情報(商品名、商品コード、商品情報、保証書、その他など)、取引情報(配送、精算、払い戻し、留保、中止等)、決済情報(支払形式、先払い、着払い、後払い、混合、複合、その他など)などのみ管理し、購買者の前記金融情報は保有せず、約定銀行でのみ保有及び管理するので、既存のPG社情報保護技術よりはさらに安全であるとみることができる。
【0105】
この方式は、図1で図示する金融委員会推進政策に最適化された金融技術であり、取引情報と金融情報とを分離して管理する情報の二元化のための核心部分であり、既存のPG社を介しての取引ではサービスされない購買者の金融情報を保護するための新しいサービス方式である。
【0106】
そして、前記約定銀行内部システム420の支払口座処理システム430を構成する2番目の構成は、「決済代金保証(PPG)処理モジュール470」であって、ここには、「売買認証/対照/確認管理モジュール471」、「代金支給保証(PPG)管理モジュール473」、「売買連係処理情報管理モジュール475」、「売買精算/払い戻し/留保/中止管理モジュール477」、「販売者支払口座管理モジュール479」など、合計5個のプロセスを行う構成からなる。
【0107】
それぞれの機能を詳細に説明すれば、まず、「売買連係処理情報管理モジュール475」は、約定銀行外部システム410から購買者端末の「決済モジュール250」を介して「支払連係モジュールシステム300」が応答を受けて個人情報、購買情報、取引情報、決済情報などを取り合わせる機能を果たす。
【0108】
そして、「売買認証/対照/確認管理モジュール471」は、販売者の認証情報、売買情報の検証のための対照管理、要請による情報確認応答機能を果たし、「代金支給保証管理モジュール473」と連係されて、購買金処理結果情報などを提供する機能を果たす。ここで、「代金支給保証管理モジュール473」は、国内の公認認証書のような役割をする取引保証書を保管し、本発明では、自国民でない場合にも、約定銀行と約定した支払口座のみ保有すれば、販売者としての役割を果たすことができるので、既存のPG社が処理できなかった外国人、外国企業も販売者として役割をすることができなかった問題点を解消する。
【0109】
「売買精算/払い戻し/留保/中止管理モジュール477」は、販売者支払口座に振り込まれていた購買者の購買金を取引完了の際、精算によりPA社、約定銀行、販売者の指定口座に約定によって分配して振り込むなど、精算/払い戻し/留保/中止などと関連した機能を果たし、「販売者支払口座管理モジュール479」は、「支払口座管理システム490」と連係して「支払連係モジュールシステム300」で要請する販売者の支払口座関連情報を提供する機能を果たす。
【0110】
「支払口座管理システム490」は、販売者名義の支払口座を開設後、管理のための機能を果たす。販売者の支払口座は、事業者登録証、法人口座、約定銀行同意書、PA社の同意書などにより開設され、PA社の「支払連係モジュールシステム300」と連係されて管理される購買者の購買金保有及び約定銀行の指示によって入出金される特定の口座をいう。
【0111】
したがって、既存の第三者であるPG社の購買金保有方式の形態より取引主体者である購買者または販売者が購買金を保有する方案であり、安全であり、合法的であり、国際的取引が可能な技術形態を揃えている。
【0112】
購買者が購買者端末200の決済モジュールを介して支払連係モジュールシステム300に支給決済要請をするようになると、購買者が要請した支給決済情報などを参照して購買金を支払口座に振り込むように要請するようになる。
【0113】
このとき、支払口座には、取引の毎件当たり購買金が区分されて振り込まれ、振込の行為は、購買者からの要請承認によって「支払連係モジュールシステム300」が応答を受けて「約定銀行システム400」に通報して代行する形態を有するようになる。
【0114】
販売者支払口座に振り込まれた購買金は、購買者、販売者の正常的な売買取引が成立する条件になってはじめて販売者に振り込まれることができる。払い戻しや取消などで売買取引成立条件が正常的になされなかったという通報を受けた場合、購買者の口座に再度自動振込される。売買が成立する条件は、PA社の「支払連係モジュールシステム300」で売買取引成立関連情報を約定銀行システムが要請されて「約定銀行システム400」の「売買/精算/払い戻し/留保/中止管理モジュール477」で関連プロセスを進む。
【0115】
このように、本発明の方式は、販売者支払口座は、購買者と販売者との売買において非対面電子商取引モデルであるP2P、B2C、B2B、B2G、G2Gなどのように、いかなる形態の取引でも安全な取引がなされ得るようにする売買保護方式である。
【0116】
図5図9は、本発明の一実施形態に係る支給決済システムの具体的なプロセスを説明するために参照される図である。
【0117】
図5に示すように、本発明に係る支払処理システムは、全ての情報をウェブブラウザ及びモバイルアプリを介して通信する技術を使用することができる。「販売者システム100」から「リアルタイムショッピングコンテンツ(S100)」を「支払連係モジュールシステム300」の放送受信部360で受信して、放送ストリーミング部390で「中継処理(S120)」を行い、購買者端末の画面で生放送されるリアルタイムショッピングを視聴できるようにサービスする。
【0118】
また、ライブショッピング視聴中、購買者端末の決済モジュール200を介して購買のための「支給決済(S170)」を行うと、関連した主な情報等に対しては、暗号化して「通信(S180)」する。
【0119】
このとき、通信のためのデータ保安処理方法では、AES(Advanced Encryption Standard)技法を基本案とすることができる。
【0120】
このような方法は、不特定多数の購買者である視聴者と不特定多数の販売者など放送者を制御するための中央コントロール技法であって、P2P(Peer to Peer)方式の問題点を補完した新技術P4P(Peer for Peer)方式である。
【0121】
図6を参照して、購買者に対する認証過程で情報保護及び認証過程を説明すれば、購買者端末200の決済モジュールから購買者金融情報などに対してPA社「支払連係モジュールシステム300」が応答(S310)を受けて「約定銀行システム400」外部連係システム410と金融専用網を介して(S150、S170)約定銀行システムに保護要請を行う。
【0122】
次いで、金融情報などを約定銀行の「金融情報保護(FIP)処理モジュール450」を介して他銀行、カード社、金融社等、「当該金融機関600」の「連係システム」に購買者のクレジットカード、口座開設の際に活用した金融個人情報有無を確認要請(S190)した後に情報の実効性結果を応答され、金融専用網ソケット通信を介して支払連係モジュールシステム300が購買者に対する認証結果を応答される。
【0123】
このような過程は、既存のPG社を介しての支給決済の際に行った別の購買者認証方式の代わりに、金融社の保安システムで購買者金融情報などを確認後、購買者認証を代理することができ、決済が簡便であり、内国民及び外国人など、どの購買者に対しても銀行口座のみあれば、本方式の認証を経て決済が可能なものである。
【0124】
図7を参照して購買金振込過程を説明すれば、購買者の端末を介して「支払連係モジュールシステム300」が決済要請(S110)を受けて、データベース管理部340と連係して「支払連係業務処理部370」を経て「約定銀行システム400」、「専用ソケットモジュール」を介して(S150)支払口座振込要請をする。
【0125】
次いで、約定銀行外部システム410の「支払連係モジュール専用ソケット」を介して(S170)支給決済要請を応答されて、決済情報などを「決済代金保証(PPG)処理モジュール470」を介して他銀行、金融社、カード社など、「当該機関600」の「連係システム」に購買者の決済要請(S190)による購買金振込などを要請する。
【0126】
振り込まれた購買金は、約定銀行に登録されている「販売者支払口座」に保管され、購買金処理結果情報を約定銀行外部システム410の金融専用網を介して「支払連係モジュールシステム300」に振込結果を通報する。
【0127】
約定銀行の購買金処理結果を支払連係モジュールシステム300が応答されて、「販売者システム500」の送信/配送管理サーバに購買金処理結果を通報する。
【0128】
図8を参照して配送及び精算関連処理過程を説明すれば、
【0129】
販売者システム100から精算及び配送関連情報が支払連係モジュールシステム300に応答されて、「支払連係モジュールシステム300」の「データベース管理部340」に格納し、「支払連係業務処理部370」を介してPA社と連係される約定銀行の金融専用網を利用して精算/払い戻し要請する。
【0130】
「約定銀行システム400」で金融専用網を介して応答を受けて、約定銀行外部システムのデータベースに格納(S190)し、約定銀行内部システムの「売買連係処理情報管理モジュール475」で情報を取り合わせた後、要請に対する適合性可否を判断して「売買精算/払い戻し/留保/中止管理モジュール477」で業務を処理後、金融専用網を介して支払連係モジュールシステムに精算/払い戻し結果を送信する。
【0131】
「支払連係モジュールシステム300」の「データベース管理部」に格納し、購買者及び販売者システムにその結果を送信する。
【0132】
図9を参照して最終ステップの精算処理過程を説明すれば、「支払連係モジュールシステム300」を介して精算要請の応答を受けて、「約定銀行システム400」の精算プロセスを行う図であって、精算の方法は、PA社の手数料、約定銀行の手数料、販売者の購買金、購買者の払い戻し金などが対象である。精算の方法は、それぞれの精算対象と協議によって異なることができるが、「同時精算」を基本方式として行う。本発明は、各売買件単位からなるリアルタイム精算または相互約定によって直ちになされる即時精算方式であるので、精算の段階と時間が速くなり、販売者は、既存精算段階の縮小などにより、時間節約はもちろん、手数料をさらに減らす効果及び資金回転に相当な利得を得ることができ、PA社は、購買金保有及び情報の保護管理のためのリスク管理費用の比率を減らす新しい技術的方案である。
【0133】
本発明において販売者システム100は、生放送のためのライブコンテンツ提供サーバと精算、配送管理サーバで構成されて運営されることができ、スマートフォンを利用して商品またはサービスに対する映像を供給でき、精算、配送と関連したデータを送受信できることはもちろんである。
【0134】
販売者システム100でホームページを運営しながら商品イメージまたは簡単な動画を購買者端末に送出することができ、支払連係モジュールシステム300では、販売者商品に対するイメージを一定の形式に編集して購買者端末に送出することができる。
【0135】
様々な商品を様々な方式で購買者端末200にサービスすることができ、認証及び決済など、方式は、前述した方式により処理することができ、本発明は、OTT環境はもちろん、様々な電子商取引システムで有用に適用されることができる。
【0136】
以上で説明した実施形態等は、その一例であって、本発明の属する技術分野における通常の知識を有する者であれば、本発明の本質的な特性から逸脱しない範囲で様々な修正及び変形が可能であろう。
【0137】
したがって、本発明に開示された実施形態等は、本発明の技術思想を限定するためのものでなく、説明するためのものであり、このような実施形態によって本発明の技術思想の範囲が限定されるものではない。
【0138】
本発明の保護範囲は、下記の請求の範囲によって解釈されなければならず、それと同等な範囲内にある全ての技術思想は、本発明の権利範囲に含まれることと解釈されるべきであろう。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
【国際調査報告】