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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-04-19
(54)【発明の名称】植物栽培用光源装置
(51)【国際特許分類】
   A01G 7/00 20060101AFI20230412BHJP
【FI】
A01G7/00 601C
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022547784
(86)(22)【出願日】2021-02-15
(85)【翻訳文提出日】2022-10-12
(86)【国際出願番号】 KR2021001917
(87)【国際公開番号】W WO2021162527
(87)【国際公開日】2021-08-19
(31)【優先権主張番号】62/976,886
(32)【優先日】2020-02-14
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】17/172,830
(32)【優先日】2021-02-10
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】506029004
【氏名又は名称】ソウル バイオシス カンパニー リミテッド
【氏名又は名称原語表記】SEOUL VIOSYS CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】65-16,Sandan-ro 163 Beon-gil,Danwon-gu,Ansan-si,Gyeonggi-do,Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】110000408
【氏名又は名称】弁理士法人高橋・林アンドパートナーズ
(72)【発明者】
【氏名】ソン,ヒョン ス
(72)【発明者】
【氏名】コ,サン ミン
(72)【発明者】
【氏名】キム,セ リョン
(72)【発明者】
【氏名】キム,ジン ウォン
【テーマコード(参考)】
2B022
【Fターム(参考)】
2B022DA08
(57)【要約】
本開示は、植物栽培用光源装置に関するものである。本開示の一実施形態にかかる植物栽培用光源は、複数の第1光源モジュールおよび複数の第2光源モジュールからなる第1光源部を含む。複数の第1光源モジュールおよび複数の第2光源モジュールは、植物に向かって植物栽培用光を放出し得る。複数の第1光源モジュールは、互いに等しい所定の間隔で離隔される。また、複数の第2光源モジュールは、少なくとも第1光源部の両端にそれぞれ位置する一対の第1光源モジュールの間に配置される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の第1光源モジュールおよび複数の第2光源モジュールを含む少なくとも一つの第1光源部を含み、
前記の複数の第1光源モジュールおよび前記複数の第2光源モジュールは、植物に向かって植物栽培用光を放出し、
前記複数の第1光源モジュールは、互いに等しい所定の間隔で離隔され、
前記複数の第2光源モジュールは、少なくとも前記第1光源部の両端にそれぞれ位置する一対の第1光源モジュールの間に配置された、植物栽培用光源装置。
【請求項2】
前記植物栽培用光は、所定の波長帯の第1可視光である、請求項1に記載の植物栽培用光源装置。
【請求項3】
前記第1光源モジュールおよび前記第2光源モジュールは、複数の光源を含み、
前記複数の光源の少なくとも一つは、前記第1可視光とは異なる波長帯の光を放出する、請求項2に記載の植物栽培用光源装置。
【請求項4】
前記第1可視光とは異なる波長帯の光は、前記第1可視光とは異なる波長帯の第2可視光、紫外線および赤外線の少なくとも一つの光である、請求項3に記載の植物栽培用光源装置。
【請求項5】
前記第1光源部と前記植物との間の距離を測定する距離測定部、及び
前記距離測定部が測定した前記距離を所定の設定値と比較して前記第1光源部の動作を制御する制御部、をさらに含む、請求項1に記載の植物栽培用光源装置。
【請求項6】
前記制御部は、前記距離が前記所定の設定値以上のときは、前記複数の第1光源モジュールのみを動作させ、前記距離が前記所定の設定値未満のときは、前記複数の第2光源モジュールがさらに動作するよう前記第1光源部を制御する、請求項5に記載の植物栽培用光源装置。
【請求項7】
互いに等しい所定の間隔で離隔された複数の第1光源モジュールからなり、前記植物に向かって植物栽培用光を放出する第2光源部をさらに含む、請求項1に記載の植物栽培用光源装置。
【請求項8】
前記第1光源部および前記第2光源部は複数である、請求項7に記載の植物栽培用光源装置。
【請求項9】
前記第1光源部および前記第2光源部の少なくとも一つと前記植物との間の距離を測定する距離測定部、及び
前記距離測定部が測定した前記距離を所定の設定値と比較して、前記第1光源部および前記第2光源部の動作を制御する制御部、をさらに含む、請求項7に記載の植物栽培用光源装置。
【請求項10】
前記制御部は、前記距離が前記所定の設定値以上のときは、前記第1光源部のみを動作させ、前記距離が前記所定の設定値未満のときは、前記第2光源部のみを動作させるように前記第1光源部および前記第2光源部を制御する、請求項9に記載の植物栽培用光源装置。
【請求項11】
少なくとも一つの第3光源モジュールからなり、前記植物に向かって前記栽培用光とは異なる波長帯の機能性光を放出する第3光源部をさらに含む、請求項1に記載の植物栽培用光源装置。
【請求項12】
前記機能性光は紫外線である、請求項11に記載の植物栽培用光源装置。
【請求項13】
複数の第1光源モジュール、複数の第2光源モジュール、および前記複数の第1光源モジュール並びに前記複数の第2光源モジュールが移動可能に装着されるレールを含む第1光源部、
前記第1光源部と植物との間の距離を測定する距離測定部、および
前記距離測定部が測定した前記距離を所定の設定値と比較して、前記複数の第1光源モジュール、および前記複数の第2光源モジュールの動作並びに移動を制御する制御部、を含み、
前記複数の第1光源モジュールおよび前記複数の第2光源モジュールは、植物に向かって植物栽培用光を放出し、
前記複数の第2光源モジュールは、少なくとも前記第1光源部の両端にそれぞれ位置する一対の第1光源モジュールの間に配置され、
前記制御部は、前記距離が前記所定の設定値を超過すると、前記複数の第1光源モジュールおよび前記複数の第2光源モジュールを遠距離モードで配置し、前記距離が前記所定の設定値以下のとき、前記複数の第1光源モジュールおよび前記複数の第2光源モジュールを近距離モードで配置し、
前記近距離モードは、前記複数の第1光源モジュールおよび前記複数の第2光源モジュールが共に互いに等しい所定の間隔で配置されるものであり、
前記遠距離モードは、前記複数の第1光源モジュールが互いに等しい所定の間隔である第1間隔で配置され、前記複数の第2光源モジュールが隣り合う第1光源モジュールと前記第1間隔とは異なる第2間隔で配置される、植物栽培用光源装置。
【請求項14】
前記植物栽培用光は、所定の波長帯の第1可視光である、請求項13に記載の植物栽培用光源装置。
【請求項15】
前記第1光源部は、光源支持部および前記光源支持部から突出した構造の電源接続部を含み、
前記光源支持部は、前記レールに沿って移動可能に前記レールに結合され、
前記電源接続部が光源に挿入されて、前記光源が前記光源支持部に固定され、
前記光源は、前記第1光源モジュールおよび前記第2光源モジュールの少なくとも一つに含まれた光源である、請求項13に記載の植物栽培用光源装置。
【請求項16】
前記第1光源モジュールおよび前記第2光源モジュールは、複数の光源を含み、
前記複数の光源の少なくとも一つは、前記第1可視光とは異なる波長帯の光を放出する、請求項14に記載の植物栽培用光源装置。
【請求項17】
前記第1可視光とは異なる波長帯の光は、前記第1可視光とは異なる波長帯の第2可視光、紫外線および赤外線の少なくとも一つの光である、請求項16に記載の植物栽培用光源装置。
【請求項18】
前記第1光源部は、光源支持部および前記光源支持部から突出した構造の複数の電源接続部、を含み、
前記光源支持部は、前記レールに沿って移動可能に前記レールに結合され、
前記複数の光源は、前記複数の電源接続部とそれぞれ結合されて前記光源支持部に固定される、請求項16に記載の植物栽培用光源装置。
【請求項19】
少なくとも一つの第3光源モジュールからなり、前記植物に向かって前記栽培用光とは異なる波長帯の機能性光を放出する第3光源部をさらに含む、請求項13に記載の植物栽培用光源装置。
【請求項20】
前記機能性光は紫外線である、請求項19に記載の植物栽培用光源装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、植物栽培用光源装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
植物は、光エネルギーを用いて二酸化炭素と水から有機物を合成する光合成作用をする。植物は、光合成作用で得られた有機物の化学エネルギーを生長等のための栄養分として使用している。
【0003】
家庭や植物工場のように、室内で植物を栽培するときは、植物に十分な自然光を供給するのが難しい。よって、室内で植物を栽培するときには、植物の成長のために人工的に光を植物に提供する。
【0004】
このとき、従来の光源装置には、光を放出する光源または光源モジュールが一定の間隔で配置されている。
【0005】
この場合、隣り合う光源同士の光照射領域が重なり得る。このとき、光源装置を通じて光が照射される領域には、多くの光源から光が照射される領域と、相対的に少数の光源から光が照射される領域が存在することになる。
【0006】
このとき、光を照射する光源数の違いに応じて、領域別に光量の差が大きくなる。よって、当該領域で栽培される植物の個体が受ける光量の差により、植物が栽培される領域によって植物の成長速度に差が出るようになる。領域別の光量の差が大きいほど、同じ植物栽培空間で栽培された植物の個体間の成長の差が大きく生じるようになる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本開示の解決しようとする課題は、成長が低下した植物の個体を最小化して、植物全体の個体が均一に成長できる植物栽培用光源装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本開示の一実施形態によると、複数の第1光源モジュールおよび複数の第2光源モジュールからなる少なくとも一つの第1光源部を含む植物栽培用光源装置が提供される。複数の第1光源モジュールおよび複数の第2光源モジュールは、植物に向かって植物栽培用光を放出することができる。複数の第1光源モジュールは、互いに同じ所定の間隔で離隔される。また、複数の第2光源モジュールは、少なくとも第1光源部の両端にそれぞれ位置する一対の第1光源モジュールの間に配置される。
【0009】
本開示の別の実施形態によると、第1光源部、距離測定部および制御部を含む植物栽培用光源装置が提供される。第1光源部は、複数の第1光源モジュール、複数の第2光源モジュール、および複数の第1光源モジュールおよび複数の第2光源モジュールが移動可能なように装着されるレールを含み得る。距離測定部は、第1光源部と植物との間の距離を測定することができる。制御部は、距離測定部が測定した距離を所定の設定値と比較して、複数の第1光源モジュールおよび複数の第2光源モジュールの作動および移動を制御することができる。
【0010】
複数の第1光源モジュールおよび複数の第2光源モジュールは、植物に向かって植物栽培用光を放出することができる。複数の第2光源モジュールは、少なくとも第1光源部の両端にそれぞれ位置した一対の第1光源モジュールの間に配置することができる。
【0011】
制御部は、距離測定部が測定した距離が所定の設定値を超過すると、複数の第1光源モジュールおよび複数の第2光源モジュールを遠距離モードで配置することができる。また、制御部は、距離が所定の設定値以下のとき、複数の第1光源モジュールおよび複数の第2光源モジュールを近距離モードで配置することができる。
【0012】
近距離モードは、複数の第1光源モジュールおよび複数の第2光源モジュールが全て互いに等しい所定の間隔で配置されるものである。また、遠距離モードは、複数の第1光源モジュールが互いに等しい所定の間隔である第1間隔で配置され、複数の第2光源モジュールは、隣り合う第1光源モジュールと第1間隔とは異なる第2間隔で配置されるものである。
【発明の効果】
【0013】
本開示の一実施形態にかかる植物栽培用光源装置は、成長が低下した植物の個体を最小化して、植物の全個体が均等に成長するようにさせることができる。
【0014】
また、本開示の別の実施形態にかかる植物栽培用光源装置は、植物全体が均等に成長するようにさせながら、同時に光源の交換が容易である。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】本発明の第1実施形態に係る植物栽培用光源装置を示す例示図である。
図2】光源モジュールが等間隔で配置された既存の植物栽培用光源装置を示す例示図である。
図3図2の光源装置の光の分布を示す例示図である。
図4】本発明の第1実施形態のように、光源モジュールが等間隔と不等間隔の両方を含むように配置されたときの光の分布を示す例示図である。
図5】本発明の第2実施形態に係る植物栽培用光源装置を示す例示図である。
図6図5の光源装置を示すブロック図である。
図7】本発明の第3実施形態に係る植物栽培用光源装置を示す例示図である。
図8図7の光源装置を示すブロック図である。
図9】本発明の第4実施形態に係る植物栽培用光源装置を示す例示図である。
図10図9の光源装置を示すブロック図である。
図11図9の光源装置の光源部を示す斜視図である。
図12図9の光源装置の光源モジュールを示す例示図である。
図13図9の光源装置の近距離モードを示す例示図である。
図14】本発明の第5実施形態に係る植物栽培用光源装置を示す例示図である。
図15図14の光源装置の光源モジュールを示す例示図である。
図16】本発明の第6実施形態に係る植物栽培用光源装置を示す例示図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、添付の図面を参照して本開示の実施形態を詳しく説明する。以下に紹介する実施形態は、当業者に本開示の思想が十分に伝わるようにするための例示として提供するものである。よって、本開示は、以下で説明する実施形態に限定されず、他の形態で具体化することもできる。そして、図面において、構成要素の幅、長さ、厚さ等は便宜のために誇張して表現する場合がある。明細書全体に亘って、同じ参照番号は同じ構成要素を表し、類似する参照番号は対応する類似の構成要素を表す。
【0017】
本開示の一実施形態に係る植物栽培用光源は、複数の第1光源モジュールおよび複数の第2光源モジュールからなる第1光源部を含む。
【0018】
複数の第1光源モジュールおよび複数の第2光源モジュールは、植物に向かって植物栽培用光を放出することができる。複数の第1光源モジュールは、互いに等しい所定の間隔で離隔される。また、複数の第2光源モジュールは、少なくとも第1光源部の両端にそれぞれ位置する一対の第1光源モジュールの間に配置される。
【0019】
植物栽培用光源装置は、複数の第1光源部を含むことができる。
【0020】
植物栽培用光は、所定の波長帯の第1可視光であってもよい。
【0021】
第1光源モジュールおよび第2光源モジュールは、複数の光源を含み得る。このとき、複数の光源の少なくとも一つは、第1可視光はと異なる波長帯の光を放出することができる。
【0022】
例えば、第1可視光と異なる波長帯の光は、第1可視光とは異なる波長帯の第2可視光、紫外線および赤外線の少なくとも一つの光であってもよい。
【0023】
植物栽培用光源装置は、距離測定部および制御部をさらに含むことができる。距離測定部は、第1光源部と植物との間の距離を測定することができる。また、制御部は、距離測定部が測定した距離を所定の設定値と比較して第1光源部の動作を制御することができる。
【0024】
制御部は、距離が所定の設定値以上のとき、複数の第1光源モジュールだけが動作するように第1光源部を制御することができる。また、制御部は、距離が所定の設定値未満のとき、複数の第2光源モジュールがさらに動作するように第1光源部を制御することができる。
【0025】
植物栽培用光源装置は、互いに等しい所定の間隔で離隔された複数の第1光源モジュールからなり、植物に向かって植物栽培用光を放出する第2光源部をさらに含むことができる。
【0026】
また、第1光源部および第2光源部は、複数であってもよい。
【0027】
植物栽培用光源装置は、距離測定部および制御部をさらに含むことができる。ここで、距離測定部は、第1光源部および第2光源部の少なくとも一つと植物との間の距離を測定することができる。また、制御部は、距離測定部が測定した距離を所定の設定値と比較して、第1光源部および第2光源部の動作を制御することができる。
【0028】
制御部は、距離が所定の設定値以上のとき、第1光源部だけが動作するように第1光源部および第2光源部を制御することができる。また、制御部は、距離が所定の設定値未満のとき、第2光源部だけが動作するように第1光源部および第2光源部を制御することができる。
【0029】
植物栽培用光源装置は、少なくとも一つの第3光源モジュールからなる第3光源部をさらに含むことができる。第3光源部は、植物に向かって栽培用光と異なる波長帯の機能性光を放出する。機能性光は、紫外線であってもよい。
【0030】
本開示の別の実施形態に係る植物栽培用光源装置は、第1光源部、距離測定部および制御部を含む。第1光源部は、複数の第1光源モジュール、複数の第2光源モジュール、および複数の第1光源モジュールおよび複数の第2光源モジュールが移動可能に装着されるレールを含むことができる。距離測定部は、第1光源部と植物との間の距離を測定することができる。制御部は、距離測定部が測定した距離を所定の設定値と比較して複数の第1光源モジュールおよび複数の第2光源モジュールの動作および移動を制御することができる。
【0031】
複数の第1光源モジュールおよび複数の第2光源モジュールは、植物に向かって植物栽培用光を放出することができる。複数の第2光源モジュールは、少なくとも第1光源部の両端にそれぞれ位置した一対の第1光源モジュール間に配置され得る。
【0032】
制御部は、距離が所定の設定値を超過すると、複数の第1光源モジュールおよび複数の第2光源モジュールを遠距離モードで配置することができる。また、制御部は、距離が所定の設定値以下のとき、複数の第1光源モジュールおよび複数の第2光源モジュールを近距離モードで配置することができる。
【0033】
近距離モードは、複数の第1光源モジュールおよび複数の第2光源モジュールの両方が互いに等しい所定の間隔で配置されるものである。また、遠距離モードは、複数の第1光源モジュールが互いに等しい所定の間隔である第1間隔で配置され、複数の第2光源モジュールは隣り合う第1光源モジュールと第1間隔とは異なる第2間隔で配置されるものである。
【0034】
植物栽培用光は、所定の波長帯の第1可視光であってもよい。
【0035】
第1光源部は、光源支持部、および光源支持部から突出した構造の電源接続部を含み得る。光源支持部は、レールに沿って移動できるようにレールに結合されてもよい。また、電源接続部が光源に挿入されて、光源が光源支持部に固定され得る。
【0036】
植物栽培用光源装置は、第1光源モジュールおよび第2光源モジュールが複数の光源を含むことができる。このとき、複数の光源の少なくとも一つは第1可視光とは異なる波長帯の光を放出することができる。
【0037】
第1可視光とは異なる波長帯の光は、第1可視光とは異なる波長帯の第2可視光、紫外線および赤外線の少なくとも一つの光であってもよい。
【0038】
第1光源部は、光源支持部、および光源支持部から突出した構造の複数の電源接続部を含み得る。光源支持部は、レールに沿って移動可能に前記レールに結合し得る。また、複数の光源は、複数の電源接続部とそれぞれ結合して、光源支持部に固定され得る。
【0039】
植物栽培用光源装置は、少なくとも一つの第3光源モジュールからなる第3光源部をさらに含み得る。第3光源部は、植物に向かって栽培用光とは異なる波長帯の機能性光を放出する。機能性光は、紫外線であってもよい。
【0040】
図1は、本発明の第1実施形態に係る植物栽培用光源装置を示す例示図である。
【0041】
図1を参照すると、第1実施形態に係る植物栽培用光源装置100は、支持基板115と、第1光源モジュール111と、第2光源モジュール112とを含む光源部110を含む。
【0042】
植物栽培用光源装置100は、1個の光源部110を含んでもよく、複数の光源部110を含んでもよい。
【0043】
第1光源モジュール111および第2光源モジュール112は、共に植物栽培用光を放出する。例えば、植物栽培用光は、植物の成長のための可視光であってもよい。また、第1光源モジュール111と第2光源モジュール112とは、同じ波長帯の植物栽培用光を放出し得る。
【0044】
別の実施形態として、第1光源モジュール111および第2光源モジュール112は、それぞれ複数の光源を含むことができる。複数の光源の少なくとも一つは、所定の波長帯の第1可視光を放出することができる。また、複数の光源の少なくとも別の一つは、第1可視光とは異なる波長帯の可視光である第2可視光、紫外線または赤外線を放出することができる。
【0045】
つまり、複数の光源は、第1可視光を放出する光源だけでなく、第2可視光を放出する光源、赤外線を放出する光源および紫外線を放出する光源の少なくとも一つを含むことができる。
【0046】
支持基板115は、光源部110から放出される植物栽培用光が植物に向かうように、第1光源モジュール111および第2光源モジュール112を支持する。支持基板115は、単純に第1光源モジュール111および第2光源モジュール112を支持する役割のみを行う。または支持基板115は、第1光源モジュール111および第2光源モジュール112と電気的に接続される配線が形成された配線基板であってもよい。
【0047】
光源部110は、第1光源モジュール111および第2光源モジュール112を複数備えている。例えば、光源部110は3個以上の第1光源モジュール111と2個の第2光源モジュール112を含み得る。
【0048】
複数の第1光源モジュール111は、所定の同じ間隔で配置される。つまり、第1光源モジュール111間の距離は、全て同一である。
【0049】
第2光源モジュール112は、2個の第1光源モジュール111の間に配置される。よって、第2モジュール光源と隣り合う第1光源モジュール111との間の距離は、第1光源モジュール111間の距離とは異なる。
【0050】
図1に示したように、第2光源モジュール112は光源部110の両端にそれぞれ位置する一対の第1光源モジュール111の間に配置される。
【0051】
このように、複数の第1光源モジュール111と2個の第2光源モジュール112の配置によって、光源部110は、光源モジュールを等間隔と不等間隔を共に含むように配置される。
【0052】
図2および図3は、既存の植物栽培用装置10で光源モジュール11が等間隔だけで配置された時の光の分布を示した例示図である。
【0053】
図4は、本発明の第1実施形態のように光源モジュールが等間隔と不等間隔を共に含むように配置された時の光の分布を示した例示図である。
【0054】
図2を参照すると、高さが10cmの植物栽培空間1に指向角が120°の8個の光源モジュールが6cmの間隔で配置されている。ここで、高さとは床と光源モジュールとの間の距離である。
【0055】
図2を参照すると、光源モジュールとの距離が2cmの地点では全ての領域に同じ光量で光が照射されることが分かる。
【0056】
しかし、光源モジュールとの距離が2cmを超えると、光量が異なる領域が存在するようになる。図2を参照すると、光源モジュールとの距離が2cm超~10cmの地点では、各領域別に照射される光の光量に差がある。
【0057】
図3を参照すると、植物栽培空間1の外側領域が中心領域よりも光の分布が非常に低いということが分かる。
【0058】
また、図3を参照すると、他の領域に比べて低い光量で光が照射されるA領域(図2の2)が植物栽培空間1の外側に広く形成されるということが分かる。
【0059】
光源モジュールの両外側に位置するA領域2は、最大3個の光源モジュールから光が照射される領域である。また、A領域2において1個の光源モジュールのみから光が照射される領域は、最外角に位置する光源モジュールの内側領域よりも大きい面積を有する。
【0060】
最外角に位置する光源モジュールの内側領域は、1個の光源モジュールのみから光が照射される領域の面積がA領域2に比べて小さい。また、内側領域の大部分には2個以上の光源モジュールから光が照射され、最大6個の光源モジュールから光が照射される領域もある。
【0061】
このように、A領域2は、他の領域に比べて平均的に非常に低い光量の光が照射されるということが分かる。
【0062】
植物に照射される光量は、植物の成長速度に影響を与える。よって、植物栽培空間1で平均光量が大きい中心領域で成長する植物と、A領域2で成長する植物との間で成長速度に差が出る。
【0063】
また、A領域2が大きいほど中心領域に比べて成長が低下した植物の個体数が増加するようになる。
【0064】
よって、同じ植物栽培空間1で植物を栽培するとき、成長が低下した個体を最小化するためには、最小光量のみが照射されるA領域2を最小化する必要がある。
【0065】
本発明の一実施形態によると、高さが10cmの植物栽培空間1に指向角が120°の複数の光源モジュールが等間隔と不等間隔の組合せで配置されている。
【0066】
図4を参照すると、複数の光源モジュールは8個の第1光源モジュール111と2個の第2光源モジュール112である。第2光源モジュール112は、植物栽培用光源装置100の両端に位置する一対の第1光源モジュール111の間に配置される。第1光源モジュール111間の間隔は6cmであり、第2光源モジュール112と隣り合う第1光源モジュール111との間の間隔は3cmである。
【0067】
図4を参照すると、最外角に位置する第1光源モジュール111の外側に位置するB領域20は、最大4個の光源モジュールから光が照射される。つまり、図4のB領域20には図2のA領域2よりも多い個数の光源モジュールから光が照射される。
【0068】
また、図4は、B領域20中で1個の光源モジュールから光が照射される部分が、図2のA領域2中で1個の光源モジュールから光が照射される部分よりも少ない。逆に、図4はB領域20で複数の光源モジュールから放出される光が重なる領域が図2のA領域2よりも増加する。よって、図4のB領域20は、第2光源モジュール112によって平均光量が図2のA領域2よりも増加する。
【0069】
第1光源モジュール111間の等間隔とは異なる間隔で配置された第2光源モジュール112によって、植物栽培空間1の両端領域であるB領域20と中心領域の光量の差を減らすことができる。このような本発明の一実施形態に係る植物栽培用光源装置100は、不等間隔で配置される第2光源モジュール112によって最小光量が照射される領域を最小化することができる。つまり、本実施形態に係る植物栽培用光源装置100は、植物栽培空間1全体の光均一度を向上させることができる。これにより、本実施形態に係る植物栽培用光源装置100は、植物栽培空間1の中心領域に比べて成長が低下した植物の個体数を減少させることができる。
【0070】
以下、植物栽培用光源装置に対する多様な実施形態について説明する。このとき、前の実施形態と同じ構成に対する構造、動作および効果に対する説明は、簡略して説明したり省略する。簡略に説明したり省略した構成に対する詳しい説明は、前の実施形態の説明を参照する。
【0071】
図5および図6は、本発明の第2実施形態に係る植物栽培用光源装置を示す例示図である。
【0072】
図5は、本発明の第2実施形態に係る植物栽培用光源装置200を示す平面図である。また、図6は、第2実施形態に係る植物栽培用光源装置200を簡略に示すブロック図である。
【0073】
図5および図6を参照すると、第2実施形態に係る植物栽培用光源装置200は、複数の光源部210、距離測定部250および制御部260を含む。
【0074】
光源部210は、支持基板215、複数の第1光源モジュール211および複数の第2光源モジュール212を含む。複数の第1光源モジュール211および複数の第2光源モジュール212の配列に対する説明は、第1実施形態の植物栽培用光源装置(図1の100)の光源部(図1の110)を参照する。図5を参照すると、植物栽培用光源装置200が並んで配列された複数の光源部210を含むが、一つの光源部210のみを含むこともできる。
【0075】
第2実施形態の植物栽培用光源装置200は、第1実施形態の植物栽培用光源装置(図1の100)に距離測定部250および制御部260をさらに含む。
【0076】
距離測定部250は、光源部210と同じ位置に配置されて、植物栽培空間1で栽培される植物の間の距離を測定する。よって、距離測定部250が測定する距離は、光源部210と植物との間の距離または光源モジュールと植物との間の距離であってもよい。
【0077】
距離測定部250は、超音波センサー、赤外線センサー等のように物体の距離を測定できるならば如何なる種類のセンサーでもよい。
【0078】
距離測定部250は、光源部210と植物との間の距離を測定した結果を含む信号を制御部260に送信する。
【0079】
制御部260は、距離測定部250の信号を受信する。制御部260は、受信した信号に含まれる光源部210と植物との間の距離を所定の設定値と比較する。また、制御部260は、測定距離と設定値とを比較した距離に応じて光源部210の動作を制御する。
【0080】
例えば、制御部260は、測定距離が設定値以下の場合は、第1光源モジュール211のみを動作するように光源部210を制御することができる。また、制御部260は、測定距離が設定値を超過すると、第1光源モジュール211と第2光源モジュール212の両方が動作するように光源部210を制御することができる。ここで、所定の設定値は2cmであってもよい。
【0081】
よって、第2実施形態の植物栽培用光源装置200は、光源部210と植物との間の距離が設定値を超過すると、第1光源モジュール211と第2光源モジュール212を共に動作させて図4のようにB領域(図4の2)の光量を増加させることができる。
【0082】
第2実施形態の植物栽培用光源装置200は、距離測定部250を利用して、植物の高さに応じて第2光源モジュール212を自動的に動作させることができる。
【0083】
図6では、距離測定部250が支持基板215上に1個配置されているが、複数配置されてもよい。また、距離測定部250が一対の第1光源モジュール211間に配置されているが、光源部210と植物との間の距離を測定できるならはどこに配置してもよい。
【0084】
図7および図8は、本発明の第3実施形態に係る植物栽培用光源装置を示す例示図である。
【0085】
図7は、本発明の第3実施形態に係る植物栽培用光源装置300を示す平面図である。また、図8は第3実施形態に係る植物栽培用光源装置300を簡略に示すブロック図である。
【0086】
図7および図8を参照すると、第3実施形態の植物栽培用光源装置300は、光源部310、距離測定部350、および制御部360を含む。
【0087】
光源部310は、少なくとも一対の第1光源部320および第2光源部330を含む。
【0088】
本実施形態では、光源部310は、複数の第1光源部320および複数の第2光源部330を含む。しかし、光源部310は、1個の第1光源部320と1個の第2光源部330からなってもよい。
【0089】
第1光源部320は、複数の第1光源モジュール311および複数の第2光源モジュール312を含む。例えば、第1光源部320は、上で説明した第1実施形態の植物栽培用光源装置(図1の100)の光源部(図1の110)であってもよい。よって、第1光源部320は、複数の光源モジュールが等間隔と不等間隔の組合せで配置される。
【0090】
第2光源部330は、複数の第1光源モジュール311からなる。つまり、第2光源部330は、複数の光源モジュールが等間隔でのみ配置されている。
【0091】
距離測定部350は、第1光源部320および第2光源部330と植物栽培空間の植物との間の距離を測定する。
【0092】
例えば、距離測定部350は、第1光源部320と第2光源部330との間に少なくとも一つ配置され得る。図7を参照すると、距離測定部350は、第1光源部320と第2光源部330との間に多数個配置されている。または、距離測定部350は、第1光源部320の支持基板315と第2光源部330の支持基板315にそれぞれ少なくとも一つ配置されてもよい。
【0093】
制御部360は、距離測定部350が測定した距離を含む信号に応じて第1光源部320と第2光源部330とを動作させる。制御部360は、受信した測定距離と予め入力された設定値とを比較して、第1光源部320と第2光源部330を制御する。
【0094】
例えば、制御部360は、距離測定部350の測定距離が設定値以下の場合は、第2光源部330が光を放出するように第2光源部330を制御する。このとき、制御部360は第1光源部320が動作しないようにする。
【0095】
また、制御部360は、距離測定部350の測定距離が設定値を超える場合は、第1光源部320が光を放出するように第1光源部320を制御する。このとき、制御部360は、第1光源部320が動作する時には第2光源部330が動作しないようにしてもよい。
【0096】
しかし、植物栽培用光源装置300の動作はこれに限定されない。植物栽培用光源装置300の制御部360は、第1光源部320が光を放出するとき、第2光源部330も光を放出するように光源部310を制御することができる。
【0097】
図9図13は、本発明の第4実施形態にかかる植物栽培用光源装置を示す例示図である。
【0098】
図9は、本発明の第4実施形態に係る植物栽培用光源装置400を示す平面図である。図10は、第4実施形態に係る植物栽培用光源装置400を簡略に示すブロック図である。図11は、第4実施形態に係る植物栽培用光源装置400の光源部410を示す斜視図である。図12は、第4実施形態に係る植物栽培用光源装置400の光源モジュール413を示す例示図である。図13は、第4実施形態に係る植物栽培用光源装置400の近距離モードを示す例示図である。
【0099】
第4実施形態に係る植物栽培用光源装置400は、光源部410、距離測定部450および制御部460を含む。
【0100】
光源部410は、複数の第1光源モジュール411、複数の第2光源モジュール412およびレール415を含む。
【0101】
例えば、光源部410は、複数の第1光源モジュール411と2個の第2光源モジュール412を含むことができる。光源部410の両端に位置する一対の第1光源モジュール411の間に第2光源モジュール412がそれぞれ配置され得る。
【0102】
第1光源モジュール411と第2光源モジュール412は、同じ波長帯の光を放出する同じ光源モジュールであってもよい。但し、本実施形態の説明と理解を容易にするために、位置に応じて第1光源モジュール411と第2光源モジュール412とに区分する。
【0103】
複数の第1光源モジュール411および複数の第2光源モジュール412は、植物栽培用光を放出する。また、第1光源モジュール411および第2光源モジュール412は、レール415に装着され、制御部460の信号に従ってレール415に沿って移動することができる。
【0104】
図11を参照すると、第1光源モジュール411および第2光源モジュール412は、それぞれ光源471、光源支持部441および電源接続部442を含む。
【0105】
光源支持部441は、レール415に沿って移動可能にレール415と係合されている物体である。
【0106】
電源接続部442は、光源支持部441に形成され、光源支持部441の上面から突出した構造を有する。
【0107】
光源471は、光を生成し放出する構成であり、電源接続部442と対応するように凹状の溝475が形成されている。光源471は、光源支持部441の上面に配置される。
【0108】
図12に示すように、電源接続部442が光源471の溝475に挿入される。電源接続部442と光源471とが結合すると、光源471と電源接続部442が電気的に接続され、光源471が光源支持部441に固定される。
【0109】
例えば、光源471は、図示していないが、光を生成および放出する発光ダイオードおよびハウジングを含むことができるう。発光ダイオードは、ハウジングの内部に配置されてもよく、ハウジングの上面に配置されてもよい。ハウジングの下面には、電源接続部442が挿入される溝475が形成されてもよい。ハウジングは、絶縁性物質からなる本体と発光ダイオードと電気的に説接続される導電性物質からなることができる。また、導電性物質からなる配線は、溝475に電源接続部442が挿入される際、発光ダイオードと電源接続部442とを電気的に接続することができる如何なる構造でもよい。
【0110】
また、光源支持部441の一面には光源固定部443をさらに含んでもよい。
【0111】
例えば、光源固定部443は、磁力を有する物質からなることができる。このとき、光源471の下面の一部も磁力を有する物質からなることができる。よって、光源471と電源接続部442が結合したとき、光源固定部443の磁力によって光源471が光源支持部441にさらに堅固に固定され得る。
【0112】
光源固定部443が磁力を有する物質からなり、磁力によって光源471を光源支持部441に固定することを例示として説明した。しかし、光源471を光源支持部441に固定する方法はこれに限定されない。光源固定部443の材質または構造を変更する方式等によって、光源471は多様な方法で光源支持部441に固定することができる。
【0113】
距離測定部450は、光源部410と植物との間の距離を測定する。
【0114】
制御部460は、電源信号のような外部信号を受信すると、第1光源モジュール411および第2光源モジュール412が共に光を放出するように光源部410を制御することができる。
【0115】
制御部460は、距離測定部450から受信した光源部410と植物との間の距離と予め入力された所定の設定値とを比較して光源部410を制御する。
【0116】
例えば、制御部460は、光源部410と植物との間の距離が設定値以下の場合は、複数の第1光源モジュール411および複数の第2光源モジュール412を近距離モードで配置する。
【0117】
近距離モードでは、図13に示すように複数の第1光源モジュール411および複数の第2光源モジュール412が全て等間隔で配置される。
【0118】
制御部460は、光源部410と植物との間の距離が設定値を超過すると、複数の第1光源モジュール411および複数の第2光源モジュール412を遠距離モードで配置する。
【0119】
遠距離モードでは、複数の第1光源モジュール411は、互いに等しい所定の第1間隔で配置される。また、遠距離モードでは、第2光源モジュール412は、隣り合う第1光源モジュール411と第2間隔で配置される。ここで、第1間隔と第2間隔は互いに異なる間隔である。
【0120】
つまり、第1間隔は等間隔になり、第2間隔は第1間隔を基準に不等間隔になる。よって、遠距離モードでは、図9に示すように、光源部410は、光源モジュール413が等間隔と不等間隔の組合せで配置される。
【0121】
本実施形態の植物栽培用光源装置400は、植物の高さに応じて光源モジュール413の配置を変更して最小光量が照射される領域を最小化して、成長が低下する個体数を減らすことができる。
【0122】
図14および図15は、本発明の第5実施形態に係る植物栽培用光源装置を示す例示図である。
【0123】
図14は、第5実施形態に係る植物栽培用光源装置500の平面図である。図15は、第5実施形態に係る植物栽培用光源装置500の光源モジュール513を示す例示図である。
【0124】
第5実施形態に係る植物栽培用光源装置500は、光源部510、距離測定部550および制御部(図示しない)を含む。ここで、距離測定部550および制御部に対する説明は、第4実施形態に係る植物栽培用光源装置(図10の400)の距離測定部(図10の450)および制御部(図10の460)を参照する。
【0125】
光源部510は、第1光源モジュール511、第2光源モジュール512およびレール515を含む。
【0126】
第1光源モジュール511および第2光源モジュール512は、それぞれ光源支持部541、電源接続部542および複数の光源を含む。
【0127】
光源支持部541には、複数の光源が配置される。複数の光源の少なくとも一つの光源は、植物栽培用光である第1可視光を放出する。また、複数の光源の少なくとも一つの光源は、第2可視光、赤外線および紫外線のうちの少なくとも一つの光を放出することができる。ここで、第2可視光は、第1可視光と波長帯が異なる可視光である。
【0128】
例えば、複数の光源は、第1光源571、第2光源572、第3光源573および第4光源574を含むことができる。ここで、第1光源571は、植物栽培用光である第1可視光を放出することができる。第2光源572は、第2可視光を放出することができる。第3光源573は、赤外線を放出することができる。また、第4光源574は、紫外線を放出することができる。
【0129】
光源支持部541の上面には、第1光源571~第4光源574にそれぞれ形成された溝575に挿入される電源接続部542が形成されている。電源接続部542の個数は、光源支持部541の上面に配置される光源の個数と対応してもよい。
【0130】
例えば、光源支持部541に第1光源571~第4光源574が配置されると、光源支持部541に4個の電源接続部542を形成することができる。よって、第1光源571~第4光源574は、電源接続部542のそれぞれと結合することができる。
【0131】
また、光源支持部541の上面には、光源を光源支持部541にさらに堅固に固定させるための光源固定部543を、第1光源571~第4光源574が配置される領域にそれぞれ形成することができる。
【0132】
本発明の実施形態に係る植物栽培用光源装置500は、光源の脱着を自由に行うことができる。よって、本実施形態に係る植物栽培用光源装置500は、光源支持部541に取り付けられる光源の個数を調節して光量の調節が可能である。また、本実施形態の植物栽培用光源装置500は、必要に応じて所望の波長帯の光源に交換することもできる。
【0133】
図16は、本発明の第6実施形態に係る植物栽培用光源装置を示す例示図である。
【0134】
図16を参照すると、第6実施形態の植物栽培用光源装置600は、光源部610、距離測定部650および制御部660を含む。
【0135】
光源部610は、少なくとも一対の第1光源部620および第3光源部630を含む。
【0136】
本実施形態では、光源部610は、複数の第1光源部620および複数の第3光源部630を含む。しかし、光源部610が1個の第1光源部620と1個の第3光源部630とからなることもできる。
【0137】
第1光源部620は、複数の第1光源モジュール611および複数の第2光源モジュール612を含む。例えば、第1光源部620は、上で説明した第1実施形態の植物栽培用光源装置(図1の100)の光源部(図1の110)であってもよい。よって、第1光源部620は、複数の光源モジュールが等間隔と不等間隔の組合せで配置される。
【0138】
第3光源部630は、複数の第3光源モジュール631からなる。
【0139】
第3光源モジュール631は、第1光源モジュール611および第2光源モジュール612とは異なる波長帯の光を放出する。第3光源モジュール631は、第1光源部620の光とは異なる機能を有する機能性光を放出する。
【0140】
例えば、第3光源モジュール631は、植物が機能性物質を向上させる紫外線を放出することができる。紫外線が植物に供給されると、植物の有用物質の含量を向上させることができる。また、第3光源モジュール631は紫外線だけでなく、赤外線または第1光源部620とは異なる波長帯の可視光を放出することもできる。または第、3光源モジュール631は、互いに異なる波長帯の光を放出する複数の光源を含むことができる。
【0141】
距離測定部650は、第1光源部620および第3光源部630と植物栽培空間の植物との間の距離を測定する。
【0142】
例えば、距離測定部650は、第1光源部620と第3光源部630との間に少なくとも一つ配置することができる。または、距離測定部650は、第1光源部620の支持基板315と第3光源部630の支持基板315とにそれぞれ少なくとも一つが配置されてもよい。
【0143】
制御部660は、距離測定部650が測定した距離を含む信号に応じて、第1光源部620の第1光源モジュール611および第2光源モジュール612を動作させる。
【0144】
例えば、制御部660は、距離測定部650の測定距離が設定値以下の場合は、第1光源モジュール611が光を放出するように第1光源部620を制御する。このとき、制御部660は、第2光源モジュール612が動作しないようにする。
【0145】
また、制御部660は距離測定部650の測定距離が設定値を超える場合は、第1光源モジュール611と第2光源モジュール612が共に光を放出するように第1光源部620を制御する。
【0146】
また、制御部660は、外部から入力された信号によって第3光源部630を制御することができる。または、制御部660は、予め記憶されたデータによって第3光源部630を制御することができる。例えば、植物栽培用光源装置600には、第3光源部630が動作する時間または条件等が予め記憶されていてもよい。
【0147】
本実施形態では、光源部610は、第1実施形態の植物栽培用光源装置(図1の100)の光源部(図1の110)に第3光源部630をさらに含んでいる。ここで、第1光源部620は第1実施形態の光源部(図1の100)に相当する。しかし、本実施形態の光源部610の構成は、これに限定されない。例えば、光源部610は、第1光源部620と第3光源部630を含むが、第1光源部620は、第3実施形態の植物栽培用光源装置(図7の300)の光源部(図7の310)であってもよい。
【0148】
また、本実施形態では、第1光源部610の第1光源モジュール611および第2光源モジュール612が一つの支持基板615に固定されていることを例示として説明しているが、これに本実施形態は限定されない。第1光源モジュール611および第2光源モジュール612は、図11図13に示した第5実施形態の植物栽培用光源装置500のようにレールに固定されて、植物との距離に応じて予め設定された不等間隔または等間隔で移動することもできる。
【0149】
本実施形態に係る植物栽培用光源装置600は、全ての領域にできるだけ均一に光を提供する第1光源部620、および第1光源部620とは異なる種類の光を提供する第3光源部630を備える。よって、本実施形態に係る植物栽培用光源装置600は、植物の全ての個体が均一に成長するようにできるだけでなく、有用物質の含量増加のような植物の別の機能的な部分を向上させることができる。
【0150】
以上で説明したように、本開示に対する詳しい説明は、添付の図面を参照した実施形態によってなされたが、上述の実施形態は、本開示の好ましい例を挙げて説明したに過ぎないため、本開示が上記実施形態だけに限定されると理解されるべきではなく、本開示の権利範囲は後述の請求の範囲およびその等価概念によって理解しなければならない。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
【国際調査報告】