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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-04-19
(54)【発明の名称】潤滑油スキッド
(51)【国際特許分類】
   F16N 31/00 20060101AFI20230412BHJP
【FI】
F16N31/00 C
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022552867
(86)(22)【出願日】2021-02-24
(85)【翻訳文提出日】2022-10-31
(86)【国際出願番号】 US2021019328
(87)【国際公開番号】W WO2021178167
(87)【国際公開日】2021-09-10
(31)【優先権主張番号】16/806,419
(32)【優先日】2020-03-02
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】522349030
【氏名又は名称】ヘリテイジ インダストリーズ, エルエルシー
【氏名又は名称原語表記】HERITAGE INDUSTRIES, LLC
【住所又は居所原語表記】4901 W. 2100 S. Salt Lake City, Utah 84120 (US)
(74)【代理人】
【識別番号】110002158
【氏名又は名称】弁理士法人上野特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ハッチ, マーシャル
(57)【要約】
【課題】移動および輸送可能な潤滑油スキッドを提供する。
【解決手段】本発明に係る潤滑油スキッドは、その支持台に支持される一又は複数のタンクを有する。タンクは、傾斜した底壁を有することでタンク内の液体の流れを最適化し、タンク内の残留液体を最小化する。タンクは、傾斜した上壁を有することで、そこにこぼれた液体を隣接するサンプに誘導する。本発明の潤滑油スキッドはまた、複数のサービス機器を備える。サービス機器は、例えばモータ、エアコンプレッサ、圧縮空気タンク、液体を移動させるポンプとそのフィルタやホース、一又は複数の引き出しを含む。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
支持台と、
上壁および底壁を有する第1タンクと、
上壁および底壁を有する第2タンクと、を備え、
前記第1タンク及び/又は第2タンクは前記支持台に載せられ、
前記第2タンクは前記第1タンクの上に配置され、
前記第1タンクの上壁は傾斜した壁面を有し、該壁面に対向する前記第2タンクの底壁にも、該第1タンクの壁面に対応する傾斜した壁面が設けられることで、前記第1タンク及び前記第2タンクは互いの傾斜面が嵌め合わされるように積み重ねられる、
潤滑油スキッド。
【請求項2】
前記支持台はマニホールドを備え、
前記マニホールドには、前記第1タンク及び/又は前記第2タンクが載せられ、
前記マニホールドは、フォークリフトのフォークが差し込まれる一又は複数のポケット部を有する、
請求項1に記載の潤滑油スキッド。
【請求項3】
前記支持台はマニホールドを備え、
前記マニホールドには、前記第1タンク及び/又は前記第2タンクが載せられ、
前記マニホールドは、一又は複数の引き出しを有する、
請求項1に記載の潤滑油スキッド。
【請求項4】
前記支持台はマニホールドを備え、
前記マニホールドには、前記第1タンク及び/又は前記第2タンクが載せられ、
前記マニホールドは、前記第1タンク及び/又は前記第2タンクの下に溝部を有する、
請求項1に記載の潤滑油スキッド。
【請求項5】
前記支持台はマニホールドを備え、
前記マニホールドは、フォークリフトのフォークが差し込まれる一又は複数のポケット部と、一又は複数の引き出しと、を有する、
請求項1に記載の潤滑油スキッド。
【請求項6】
前記支持台はマニホールドを備え、
前記マニホールドは、フォークリフトのフォークが差し込まれる一又は複数のポケット部を有し、
前記マニホールドは、前記第1タンク及び/又は前記第2タンクの下に溝部を有する、
請求項1に記載の潤滑油スキッド。
【請求項7】
前記支持台はマニホールドを備え、
前記マニホールドは、一又は複数の引き出しを有し、
前記マニホールドは、前記第1タンク及び/又は前記第2タンクの下に溝部を有する、
請求項1に記載の潤滑油スキッド。
【請求項8】
前記第1タンク及び前記第2タンクはそれぞれ側壁を有し、
前記支持台は、前記第1タンク及び/又は前記第2タンクの側壁の一部に接続される、
請求項1に記載の潤滑油スキッド。
【請求項9】
前記支持台は、前記第1タンク又は前記第2タンクを支持する傾斜した支持面を有する、
請求項1に記載の潤滑油スキッド。
【請求項10】
前記支持面に支持される前記第1タンク又は前記第2タンクである被支持タンクの底壁には、該支持面の傾斜に嵌め合わされる傾斜した壁面が設けられる、
請求項9に記載の潤滑油スキッド。
【請求項11】
前記被支持タンクの底壁は、該被支持タンクの最下部を構成する、
請求項10に記載の潤滑油スキッド。
【請求項12】
前記被支持タンクの最下部またはその近傍には排液器が取り付けられる、
請求項11に記載の潤滑油スキッド。
【請求項13】
前記支持台は前記被支持タンクの下に溝部を有し、
前記排液器は該溝部に配置される、
請求項12に記載の潤滑油スキッド。
【請求項14】
サンプをさらに備える、
請求項1に記載の潤滑油スキッド。
【請求項15】
前記サンプは、前記第1タンクの側壁に隣接して、及び/又は第2タンクの側壁に隣接して設置される、
請求項14に記載の潤滑油スキッド。
【請求項16】
前記第1タンクの上壁には前記サンプに向かって下り勾配がつけられ、そこにこぼれた液体は該第1タンクの上壁上を前記サンプに向かって流れ、及び/又は、
前記第2タンクの上壁には前記サンプに向かって下り勾配がつけられ、そこにこぼれた液体は該第2タンクの上壁上を前記サンプに向かって流れる、
請求項15に記載の潤滑油スキッド。
【請求項17】
前記サンプの一部は前記第1タンクの一部の上に重なっている、
請求項15に記載の潤滑油スキッド。
【請求項18】
前記第1タンクの上に重なる前記サンプの一部は開口部を有し、
前記サンプは、前記開口部を覆う着脱可能な蓋を有する、
請求項17に記載の潤滑油スキッド。
【請求項19】
前記第1タンクの底壁は該第1タンクの最下部を構成するように傾斜しており、
前記第2タンクの底壁は該第2タンクの最下部を構成するように傾斜している、
請求項1に記載の潤滑油スキッド。
【請求項20】
前記第1タンクの最下部またはその近傍に取り付けられる排液器、及び/又は、
前記第2タンクの最下部またはその近傍に取り付けられる排液器をさらに備える、
請求項19に記載の潤滑油スキッド。
【請求項21】
前記第1タンクの上壁上に配置される一又は複数のサービス機器、及び/又は、
前記第2タンクの上壁上に配置される一又は複数のサービス機器を備える、
請求項1に記載の潤滑油スキッド。
【請求項22】
前記第1タンクは廃液タンク又は排液タンクである、
請求項1に記載の潤滑油スキッド。
【請求項23】
前記第2タンクは新品液タンクである、
請求項1に記載の潤滑油スキッド。
【請求項24】
一又は複数の引き出しを備える、
請求項1に記載の潤滑油スキッド。
【請求項25】
前記引き出しは前記支持台に保持される、
請求項24に記載の潤滑油スキッド。
【請求項26】
前記引き出しは前記第1タンクの下に配置される、
請求項24に記載の潤滑油スキッド。
【請求項27】
複数の潤滑油サービスコンポーネントをさらに備える、
請求項1に記載の潤滑油スキッド。
【請求項28】
支持台と、
上壁および底壁を有する第1タンクと、
上壁および底壁を有する第2タンクと、を備え、
前記第1タンク及び/又は第2タンクは前記支持台に載せられ、
前記第2タンクは前記第1タンクの上に配置され、
一又は複数の引き出しを有する、
潤滑油スキッド。
【請求項29】
複数の潤滑油サービスコンポーネントをさらに備える、
請求項28に記載の潤滑油スキッド。
【請求項30】
前記第1タンクの底壁は傾斜した壁面を有する、
請求項28に記載の潤滑油スキッド。
【請求項31】
前記第2タンクの底壁は傾斜した壁面を有する、
請求項28に記載の潤滑油スキッド。
【請求項32】
前記第1タンクの底壁は傾斜した壁面を有する、
請求項31に記載の潤滑油スキッド。
【請求項33】
前記第1タンクの上壁の形状とこれに対向する前記第2タンクの底壁の形状は嵌合関係にあり、
前記第1タンク及び前記第2タンクは嵌め合わされるように積み重ねられる、
請求項28に記載の潤滑油スキッド。
【請求項34】
前記第1タンクの上壁および前記第2タンクの底壁は傾斜した壁面を有する、
請求項33に記載の潤滑油スキッド。
【請求項35】
前記一又は複数の引き出しは前記第1タンクの下に配置されている、
請求項28に記載の潤滑油スキッド。
【請求項36】
サンプをさらに備える、
請求項28に記載の潤滑油スキッド。
【請求項37】
前記サンプは、開口部と、該開口部を覆う着脱可能な蓋と、を有する
請求項28に記載の潤滑油スキッド。
【請求項38】
前記サンプは、前記第1タンクの側壁に隣接して、及び/又は第2タンクの側壁に隣接して設置される、
請求項36に記載の潤滑油スキッド。
【請求項39】
前記第1タンクの上壁には前記サンプに向かって下り勾配がつけられ、そこにこぼれた液体は該第1タンクの上壁上を前記サンプに向かって流れ、及び/又は、
前記第2タンクの上壁には前記サンプに向かって下り勾配がつけられ、そこにこぼれた液体は該第2タンクの上壁上を前記サンプに向かって流れる、
請求項38に記載の潤滑油スキッド。
【請求項40】
前記サンプの一部は前記第1タンクの一部の上に重なっている、
請求項38に記載の潤滑油スキッド。
【請求項41】
前記第1タンクの上に重なる前記サンプの一部は開口部を有し、
前記サンプは、前記開口部を覆う着脱可能な蓋を有する、
請求項40に記載の潤滑油スキッド。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は潤滑油スキッドに関する。潤滑油スキッドは、それ単体で持ち運びが可能であり、又は、着脱が可能な機能部品の場合もある。潤滑油スキッドは、1つ以上のタンク、モータ、ポンプ、ホースとリール、空気圧カプラとホース、発電機および/またはエアコンプレッサを含む、多数の構成要素からなることがある。
【背景技術】
【0002】
車両や機械の保守、修理、メンテナンスのために、液体や、圧縮空気機能、及び/又は電力機能を提供する様々な潤滑油スキッドが開発されている。潤滑油スキッドは、液体、気体、及び/又は電気による様々な保守機器または工具を備えることがある。潤滑油スキッドは、フォークリフトやクレーンによってある場所から別の場所に搬送できるよう設計されている。例えば、潤滑油スキッドは、サービス車両に乗せたり降ろしたり、あるサービス車両から別のサービス車両に乗せ替えたりすることができる。既知の潤滑油スキッドは、その使用機材をスキッド上に様々な構成で配置している。既知の例としては、2010年12月28日発行の米国特許第7,856,998号に開示された可搬式流体格納アセンブリ、1994年9月27日発行の米国特許第5,349,980号に開示された自動車サービス車両のサービスモジュール、2018年10月16日発行の米国特許第10,009,915号に開示された可搬式プラットフォーム上の複数の非マニホールド燃料タンクがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】米国特許第7,856,998号
【特許文献2】米国特許第5,349,980号
【特許文献3】米国特許第10,009,915号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本出願により開示される技術は、燃焼モータまたは電気モータ、エアコンプレッサ、一又は複数の新品液タンク及び一又は複数の廃液タンクを含む水平に積まれたタンク、グリースバレル、対になるホース及びホースリール、双方向排出ポンプ、サンプ、漏出抑制面および漏出抑制構造、収納引き出し、及び潤滑油スキッドの複数の構成要素を支持する統合インフラストラクチャ、並びに、堅牢な支持フレーム材に配置されたスキッド機能制御装置などを含む複数の機器を支持する支持台を備えた潤滑油スキッドに関する。
【0005】
実施形態によっては、潤滑油スキッドが備えるタンクは、液体の流れを最適化する面を有し、タンクの底の液体が汲み上げられずに一定量残留するデッドゾーンを減少させる。この残留液体は、液体の供給能力を低下させ、輸送中の潤滑油スキッドの重量を増加させる。最適化された面は、タンク内の残留液体を最小限に抑える。
【0006】
実施形態によっては、潤滑油スキッドは電気モータのみによって作動する。これにより潤滑油スキッドは、これが設置された車両のエンジンに頼ることなくその全ての機能を提供することができる。これにより、室内や他の閉鎖空間における使用に適した、アイドリングや排気のない潤滑油スキッドが実現される。
【0007】
実施形態によっては、潤滑油スキッドは漏出抑制面を有するタンクを備える。漏出抑制面は、こぼれた液体を隣接するサンプに誘導し、廃液タンクに送る。
【0008】
実施形態によっては、潤滑油スキッドは、潤滑油スキッドの支持フレームに統合された制御装置を備える。そのため、潤滑油スキッドに大きな制御ボックスを取り付ける必要がない。
【0009】
実施形態によっては、潤滑油スキッドは、オペレータが使いやすいように配置された引き出しを備える。
【0010】
実施形態によっては、潤滑油スキッドは、その使用機材を支持するフレームを備える。フレームは、一又は複数のタンク及び引き出しを包括的に支持し、残留液体を最小化されるようタンクの排液機能が改良され、潤滑油スキッドを移動させるときに用いるフォークリフトポケットを有する。
【発明の効果】
【0011】
本発明に係るこれらの特徴や利点、及びその他の特徴や利点は、以降に続く説明、及び添付の特許請求の範囲により明白となるであろう。本開示に係る構成、特に特許請求の範囲に示される構成やそれと均等な構成を採用することにより、本発明の機能が実現され、その効果を得ることができるであろう。さらに、本発明の特徴や利点は、それを実践することによって学ぶことができ、あるいは、以下に述べる説明から、過度の実験をすることなく引き出すことができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
本発明の特徴及び効果を実現可能な実施態様について、添付の図面を参照しつつ、より具体的に説明をする。以降の説明および図面は本発明の実施形態の一例にすぎず、本発明の範囲を限定するものでないことは当業者に理解されるであろう。本開示に係る技術は、添付の図面を通して、余剰な具体性をもって詳細に説明される。
図1】本開示に係る潤滑油スキッドのタンク、サービス機器、及び引き出しの一実施形態を示す透視図である。
図2図1に示すマニホールド23の断面図である。
図3図1に描かれた潤滑油スキッドの実施形態からサービス機器を除いた状態を示す正面図である。
図4図1に描かれた潤滑油スキッドの実施形態からサービス機器を除いた状態を示す背面図である。
図5図1に描かれた潤滑油スキッドの実施形態からサービス機器を除いた状態を示す右側面模式図である。
図6】本開示に係る潤滑油スキッドのタンク、サービス機器、及び引き出しの一実施形態を示す別の視点からの透視図である。
図7】本開示に係る潤滑油スキッドのタンク、サービス機器、及び引き出しの一実施形態を示す平面透視図である。
図8】本開示に係る潤滑油スキッドの一実施形態を示す部分正面図である。
図9】本開示に係る潤滑油スキッドの一実施形態を示す他の部分正面図である。
図10】本開示に係る潤滑油スキッドの一実施形態においてサンプ蓋を開いた状態を示す他の部分正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
本開示に係る技術は、概して、潤滑油に関する機能(潤滑油サービス)を提供する機器のセットを運搬する、改良された潤滑油スキッドに関するものである。潤滑油サービス機器は、燃料燃焼モータまたは電気モータ、エアコンプレッサ、一又は複数の新品液(product)タンク及び一又は複数の廃液タンクを提供する水平に積まれたタンク、グリースバレル、対になるホース及びホースリール、双方向排出ポンプ、サンプ、漏出抑制面および漏出抑制構造、収納引き出し、及び潤滑油スキッドの複数の構成要素を支持する統合インフラストラクチャ、並びに、堅牢な支持フレーム材に配置されたスキッド機能制御装置で構成される。
【0014】
本発明において、「潤滑油サービスコンポーネント」という用語は、燃焼モータ又は電気モーター、エアコンプレッサ、一又は複数の新品液タンク及び一又は複数の廃液タンクを提供する水平に積まれたタンク、グリースバレル、対になるホース及びホースリールを備える新品液またはグリース用ポンプ、対になるホース及びホースリールを備える双方向排出ポンプ、サンプ、漏出抑制面、又はスキッド機能の制御装置などのデバイスを意味するものとする。潤滑油スキッドは、車両や設備に対して何らかのメンテナンス、サービス、及び/又は修理を施すための機能を提供する可搬式の組立品である。潤滑油スキッドは、輸送車両によって運ばれ、車両や設備に対して現場でサービスを提供する。潤滑油スキッドは、1つの統合されたユニットとして移動および配置できるように構成されており、ある場所から別の場所へ容易に移動させることができる。例えば、潤滑油スキッドを使用しないときには、これを倉庫にしまっておくことができる。潤滑油スキッドの機能が必要なときには、潤滑油スキッドを倉庫から運び出し、これを輸送車両の車内または車上に置くことができる。また、潤滑油スキッドは、必要に応じて、ある輸送車両から他の輸送車両に移すこともできる。つまり、潤滑油スキッドは専用の輸送車両を必要としない。
【0015】
図1は、潤滑油スキッド10の一実施形態を示している。潤滑油スキッド10のサービスコンポーネントは、堅牢な支持台20によって支持されている。支持台20は、1つ以上の垂直部材21と、1つ以上の水平部材22とにより構成される。垂直部材21と水平部材22とは互いに結合されている。支持台20による運搬/支持の堅牢性は、垂直部材21及び/又は水平部材22に隣接する、第1タンク40の一部、第2タンク50の一部、及び/又はサンプ60の一部に、支持台20の1つ以上の垂直部材21を固定することによって増強される。このようにして、支持台20は、第1タンク40及び第2タンク50を運搬する。
【0016】
支持台20はまた、持ち上げ棒22’を含む多点持ち上げ構造を有している。本実施形態では、持ち上げ棒22’は、図1、6、7及び9に示されるように、水平部材22に取り付けられる。持ち上げ棒22’は水平部材22の内部に突き出し、これらの接合部が溶接されることで、持ち上げ棒22’は水平部材22に対してその位置が固定される。複数の持ち上げ棒22’は、潤滑油スキッド10を持ち上げて移動させるため、クレーンなどの吊り上げ装置と係合する。
【0017】
図1から4、8、及び10に示されるように、支持台20は運搬用のマニホールド23を備えてもよい。マニホールド23は、1つ以上の垂直部材21に固定されてもよく、又は図示しない独立した支持機構により支持されてもよい。マニホールド23は、多くの運搬機能や他の機能を提供する。マニホールド23は、一又は複数のおおむね横向きのレール部24を有している。レール部24は、引き出し30に設けられたローラー32などの部品を保持し、レール部24に沿って引き出し30を横方向に出し入れすることを可能にする。
【0018】
マニホールド23は、1つ以上のスロープ部25をさらに含んでいてもよい。スロープ部25には、その上に、後述する第1タンク40のようなタンクを載せてもよい。スロープ部25の傾斜角度は、第1タンク40の底部45の傾斜角度に一致している。マニホールド23はさらに、潤滑油スキッド10を持ち上げて移動させるための、フォークリフトのフォークが差し込まれる1つ以上のポケット部26を備えてもよい。マニホールド23は、ポケット部26上部の水平部26’にも第1タンク40を載せることができる。
【0019】
図2に示すように、マニホールドの一部27は溝29を形成している。また、マニホールドの上方に延びる部分28は、第1タンク40を側方から支持する。実施形態によっては、例えば、第1タンク40及び/又は第2タンク50に、マニホールドの上方に延びる部分28がアタッチメントとして接続される側壁を設けてもよい。他の形態として、第1タンク40が占有する場所に、2つのタンクを並べて配置することもできる。
【0020】
マニホールド23は、複数の異なる形状の部材を接合して製造してもよく、押し出し法で製造してもよい。支持台20は、潤滑油スキッド10に求められる重量や、その構成要素の運搬に要する強度に応じて、アルミニウム、鋼、又は他の金属もしくは複合材料、又はアルミニウム、鋼、他の金属および/または複合材料の組み合わせにより構成される。
【0021】
図3及び図4に示すように、潤滑油スキッド10は更に、一又は複数の便宜的な収納引き出し30を備えても良い。図3は潤滑油スキッド10の正面図である。図4は潤滑油スキッド10の背面図である。引き出し30には、オペレータが望む又は必要とする支給品、備品、防護服および/または私物を任意に収納することができる。引き出し30は容器体31を有している。容器体31を構成する材料には任意の適当な材料を用いて良い。引き出し30には、これを引き出しやすくするための上側ローラー32を備えてもよく、必要であればこれに加え下側ローラー34を備えてもよい。上側ローラー32はマニホールド23のレール部24に配置され、引き出し30を運ぶ。このようにして、支持台20は引き出し30を保持する。引き出し30はさらにハンドル36を備えてもよい。ハンドル36は、固定されたプッシュプルハンドルでもよいし、引き出し30に取り付けられる部分と、ヒンジで引き出し30から離れるように揺動する部分とを有するハンドルであってもよい。保管中、使用中または運搬中に引き出し30が不意に開くことを防止するため、引き出し30にはさらに、これを確実に閉じておくためのラッチやロックを備えてもよい。実施形態によっては、一つ以上の引き出し30は、第1タンク40の下に配置されてもよい。
【0022】
各図に示されるように、潤滑油スキッド10はさらに、一つ以上の容器やタンクを有してもよい。潤滑油スキッド10は第1タンク40を備えている。第1タンク40又は複数のタンクは、潤滑油スキッド10で作業をしている車両や機器から、又はサンプ60から排出される、汚れた液体、使用済みの液体、及び/又は廃液を受け取る排液容器として用いることができる。
【0023】
図4に示されるように、この実施形態では、第1タンク40がマニホールド23によって運ばれるように、第1タンク40は、マニホールド23かこれと同視できる物の上に配置される。そのため第1タンク40の底壁は、その下のマニホールド23の支持面に対応するよう構成される。このようにして、第1タンク40の重量は支持台20上に分散される。例えば、第1タンク40は、スロープ部25に対応する傾斜した底面を有してもよい。さらに、第1タンク40の底壁にはまた、図4及び図5Aに示すように、マニホールドの一部27の形状に沿って第1タンク40内に溝29を形成してもよい。第1タンク40内の溝29は、第1タンク40内の最下部を構成する。第1タンク40の傾斜した底壁は、重力を利用し、第1タンク40内の廃液を第1タンク40内の溝29に集めるように作用する。第1タンク40から廃液を抜くときには、排液器や吸引器(図示せず)を使用してもよい。排液器は、第1タンク40内に配置され、溝29の最下部やその近傍に取り付けられてもよく、第1タンク40の後壁43に取り付けられてもよい。これにより、第1タンク40から廃液を抜いた後に残る残留液の量が最小限に抑えられる。
【0024】
必要であれば、第1タンク40を2つの容器に仕切ってそれぞれに異なる廃液を貯めてもよい。第1タンク40内を仕切る位置は、仕切られた各容器の少なくとも一部に同様の機能の溝が設けられるように選択されることが望ましい。仕切られた各容器の最下部には、これら容器から廃液を抜くための排液器が別々に設けられてもよい。あるいは、第1タンク40内の後壁43における、仕切られた各容器の溝に対応する部分に、別々の排液器を取り付けてもよい。これにより、仕切られた各容器から廃液を抜いた後に残る残留液の量が、それぞれ最小限に抑えられる。
【0025】
図5に示されるように、この実施形態では、第1タンク40は、傾斜した上壁42を有している。上壁42は漏出抑制面として機能する。図1に示されるように、上壁42の一部は露出しており、サービス機器の下に配置されている。上壁42にはサンプ60に向かって下り勾配をつけることが望ましい。この構成では、上壁42にこぼれ落ちた液体は、重力によってサンプ60に流れ込むように誘導される。図10に示すように、第1タンク40の上壁42とサンプ60との接合部において、サンプ60の後壁部分69には一つ以上の貫通穴63が形成されており、上壁42にこぼれ落ちた液体は、上壁42に沿ってサンプ60に流入する。
【0026】
各図に示すように、潤滑油スキッド10は第2タンク50を備えてもよい。第2タンク50は、潤滑油スキッド10が供給する新品のモーターオイルやエンジンオイルなどの新品液の貯蔵容器としてもよい。図4及び図5に示されるように、この実施形態では、第2タンク50は第1タンク40の上に積み重ねられる。第2タンク50は、第1タンク40によって支えられてもよく、第2タンク50の下に支持台の追加的な支持部材(図示せず)を設け、これによって支えてもよい。第2タンク50は、上壁52、底壁55、及び後壁53を有している。底壁55は、第1タンク40の上壁42に概ね一致する形状の傾斜した壁面で構成されてもよい。傾斜した底壁55は多数の機能を有している。底壁55は、サンプ60の方向(潤滑油スキッドの前方に向かう方向)に下向きに傾斜させることが望ましい。この傾斜した底壁55は第2タンク50の最下部を構成しており、新品液は重力でそこに溜まるとともに、そこからポンプで吸い出され、及び/又は排液される。第2タンク50から新品液を抜くために、排液器(図示せず)を使用してもよい。排液器は、第2タンク50の最下部またはその近傍に取り付けられることが望ましい。例えば、排液器は、第2タンク50の後壁53に取り付けられてもよい。底壁55のこのような傾斜した構成により、ポンプでの吸い上げ後または排液後に第2タンク50に残る残留液の量が最小に抑えられる。傾斜した底壁55はまた、第2タンク50を第1タンク40上に積み重ねることに適応させ、第1タンク40及び支持台20上に第2タンク50の重量を概ね均等に分散させる。図5に示すように、第2タンク50の上壁52も同様に傾斜させ、第2タンク50の断面をひし形に構成してもよい。図9及び他の図に示すように、第2タンク50にはさらに、新品液を第2タンク50にポンプ等で注入する注入口56を備えてもよい。
【0027】
図4及び図5に図示されるように、この実施形態の第2タンク50は傾斜した上壁52を備えている。図6に示されるように、上壁52の一部は露出しており、サービス機器の下に配置されている。図5に示されるように、上壁52は漏出抑制面として機能する。上壁52にはサンプ60に向かって下り勾配をつけることが望ましい。この構成では、上壁52にこぼれ落ちた液体は、重力によってサンプ60に流れ込むように誘導される。図9に示すように、第2タンク50の前壁54とサンプ60との接合部において、サンプ60の上壁62Bには一つ以上の貫通穴63’が形成されており、上壁52にこぼれ落ちた液体は、上壁52に沿ってサンプ60に流入する。上壁62Bにこぼれた液体の漏出をさらに抑えるため、上壁62Bと前壁54との接合部またはその近傍の面位置が低くなるように、上壁62Bを後方に向かって傾け、こぼれた液体を貫通穴63’に誘導してもよい。必要に応じて、上壁42及び上壁52の後部や側部に沿ってその縁やビード(bead)を立ち上げることで(図示せず)、上壁42又は上壁52の上にこぼれた液体が側方に流れ落ちることを防ぐことができる。又は、固定バー47を上壁42や上壁52に取り付けてもよい。固定バー47は、こぼれた液体の流れを制限し、その流れをサンプ60方向に向けるように作用する。固定バー47を適切に取り付けることを補助するため、上壁42及び/又は上壁52はさらに、上壁42及び/又は上壁52の上面に貼り付けられる、適当な材料からなる中間プレートを備えてもよい。中間プレートが使用される場合、中間プレートは、それが貼り付けられる上壁と同じ役割を果たす。
【0028】
各図に示すように、潤滑油スキッド10はサンプ60を備えている。サンプ60は、第1タンク40及び第2タンク50の前方に配置されている。サンプ60は、前壁61、後壁69、及び上壁62を有している。この実施形態では、サンプ60は、第1タンク40及び/又は第2タンク50の側壁に隣接して配置される。上壁62は、上壁62A及び62Bにより構成されてている。サンプ60には開口部が設けられている。この実施形態では、開口部は上壁62Aに設けられている。サンプ60はまた、サンプ60の上壁62Aの開口部を覆う取り外し可能なサンプ蓋64を有している。サンプ蓋64は、ヒンジ脚66を有するヒンジ機構65を用いて上壁62Aに回転可能に取り付けられている。図10に示すように、サンプ蓋64を開いたときは、サンプ蓋64がヒンジ脚66によってサンプ60に支持されるとともに、サンプ60の内部へのアクセスが可能となる。サンプ60は、図3及び図10に破線で示される浸透性のスクリーン又は棚68を有している。サンプ蓋64が開けられるか又は取り外されると、スクリーン68の上にフィルタや他の新品液用もしくは廃液用の積層物が配置され、過剰な新品液や廃液はサンプ60内に落ちて貯まる。
【0029】
第1タンク40の形態によっては、サンプ60の一部が第1タンク40の上に重なってもよい。各図に示されるように、サンプ60が第1タンク40に重なる場合、上壁62Aの開口部やサンプ蓋64の大きさは、フィルタやサンプ60に排出される物質の予想される大きさに対応するように選択される。
【0030】
サンプの上壁62Bにはまた、サンプ内にアクセスする一つ以上の入口67を設けてもよい。入口67は、新品液ホース又は排出ホースの端部を受け入れ、過剰な新品液または廃液がサンプ60に落ちることを可能にする。例えば、計測器付きのホース100の端部104が入口67に配置されてもよい。ホース100の端部に対する入口67の形状、又はスクリーン68と入口67との間の距離のいずれかにより、ホース100の端部104がサンプ60に差し込まれた長さが規定される。入口67は、不使用時のホースの端部を保管する固定場所としてもよい。
【0031】
サンプの上壁62は、各図に示すように、面位置の異なる上壁62A及び62Bにより構成されてもよい。サンプの上壁62Aとサンプ蓋64をより低い位置に配置することは、オペレータがスクリーン68上の装置を排液するときに、地面に立っているオペレータにサンプ60の内部へのアクセスを近づけ、オペレータに人間工学的な利点を与える。同様の利点はサンプ蓋64が開けられたときにも提供される。図10に示すように、ヒンジ65はサンプ蓋64をさらに低い位置に配置し、オペレータにとって使い勝手の良いトレイにする。
【0032】
各図に示されるように、潤滑油スキッド10は、複数のサービスコンポーネント又は機材を運搬することを想定したものである。必要に応じて、タンクの上面に一又は複数の固定バー47を取り付けてもよい。固定バー47は当業者の知る適当な手段で取り付ければよい。例えば、固定バー47は、タンクに溶接されてもよいし、上述の中間プレートに溶接されてもよい。固定バー47は、タンクの上部の少なくとも一部に及び、サービス機器が取り付けられる他の耐荷重レール又はプレート49を受ける。レール又はプレート49の広がりは、タンク上にこぼれたものがタンクの上部に沿ってサンプ60に向かって流れることを可能にする。
【0033】
図1及び図6に示すように、潤滑油スキッド10はモータ70を備えてもよい。モータ70は、ガソリン又はディーゼル燃焼エンジンでもよく、電気モータでもよい。モータ70は、他のサービス機器に動力を供給するために使用される。
【0034】
潤滑油スキッド10はまた、エアコンプレッサ80を備えてもよい。エアコンプレッサ80には、一又は複数の圧縮空気タンク82が接続される。エアコンプレッサ80を作動させる駆動力をモータ70により供給してもよい。潤滑油スキッド10はさらに、必要に応じて、モータ70やコンプレッサ80を冷却する冷却ユニット85を備えてもよい。
【0035】
潤滑油スキッド10は電力ユニット(図示せず)を備えることが想定されている。外部電源からの電力は、電圧を反転させるために必要であれば、サービス機器やコンセント、他の電力ツール、装置類に電力を供給する前に電力ユニットを通してもよい。または、モータ70又はコンプレッサ80がその一部として発電機(図示せず)を備えてもよい。
【0036】
図7に示すように、潤滑油スキッド10はまた、グリースバレル90とこれに対応するグリースポンプ92とを備える。グリースポンプ92には、グリースの吐出のため、ホースリール102に巻かれたホース100が選択、接続される。
【0037】
潤滑油スキッド10はまた、一つ以上の新品液ポンプを備えてもよい。図1、6及び7に示されるように、潤滑油スキッド10は新品液用の一次ポンプ120とそのフィルタ122を備えており、これらは、第2タンク50や、垂直部材21の吸引カップリング124を介して外部の製品供給源に接続されている。一次ポンプ120には、グリースの吐出のため、ホースリール102に巻かれたホース100が選択、接続される。潤滑油スキッド10はまた、新品液用の二次ポンプ126とそのフィルタ128を備えてもよい。二次ポンプ126は、一又は複数の予備グリースバレル129から新品液を吸い出してもよい。二次ポンプ126には、グリースの吐出のため、ホースリール102に巻かれたホース100が選択、接続される。潤滑油スキッド10には、その後部に自己支持棚127が取り付けられ、そこには5ガロンの予備グリースバレル129が最大12個保持される。
【0038】
潤滑油スキッド10はまた、各図に示されるように、排出ポンプ130を備えてもよい。排出ポンプ130は、潤滑油スキッド10を使用する際のオペレータの注入/吸出しのニーズを満たす双方向ポンプであってもよい。排出ポンプ130は、これに対応するバルブ132に接続されている。バルブ132は、ホースリール102に巻かれたホース100及び/又はサンプ60に接続される。バルブ132は、排出ポンプ130がオペレータの望むように液体を流す状態にする。例えば、排出ポンプ130は、ホース100が接続されている車両や装置の廃液を第1タンク40に注入するために使用されてもよい。排出ポンプ130は、バルブ132とサンプ60との間の流体継手を介して、サンプ60から第1タンク40に廃液を注入するために使用されてもよい。排出ポンプ130はまた、第1タンク40の廃液を空にするために使用されてもよい。
【0039】
潤滑油スキッド10は、必要に応じて、新品液を濾過するための1つ以上のフィルタ122、128及び140を備えてもよい。フィルタ122は、一次ポンプ120と組み合わされる。フィルタ128は、二次ポンプ126と組み合わされる。フィルタ140は、第2タンク50と組み合わされ、外部の製品供給源から第2タンク50に注入される新品液用のフィルタとしてもよい。フィルタ122、128、140、又は新品液や廃液が収容された他の装置を点検、交換する時には、それらをスクリーン68に置いてサンプ60に排液してもよい。
【0040】
潤滑油スキッド10は、一又は複数の制御装置150をさらに備えてもよい。制御装置150は、図1等に示すように、垂直部材21と一体化されてもよく、垂直部材21に取り付けられてもよい。制御装置150は耐候性のカバーを備えることが好ましい。制御装置150は、第1タンク40及び第2タンク50の中に配置された電気ヒーター(図示せず)を制御したり、1つ以上の投光器152を制御したり、電気機器に電力を供給する電気コンセントを提供したりする。
【0041】
タンクヒーターの電力は、輸送車両の電気系統からの電力であってもよい。実施形態によっては、タンクヒーターに必要な電力は、輸送車両がサービスサイトへ移動している間に車両から供給される。この場合、輸送車両のオルタネーターからタンクヒーターに電力を供給してもよい。車両のオルタネーターが供給する電力は一般に12Vであるため、これをタンクヒーターの定格電圧に変圧する変換装置が必要になることがある。実施形態によっては、電気コンセントの動作電力は、潤滑油スキッド10に接続された外部電源からのパススルー電力、又はモータ70やコンプレッサ80が備える発電機からの電力を含んでもよい。
【0042】
図6等に示されるように、潤滑油スキッド10は、複数のポンプ制御スイッチを備えてもよい。実施形態によっては、グリースポンプ92、一次ポンプ120、二次ポンプ126及び排出ポンプ130は、圧縮空気によって駆動されてもよい。各ポンプはスイッチで個別に制御されてもよい。例えば、スイッチ160がグリースポンプ92へのエアを制御し、スイッチ161が排出ポンプ130へのエアを制御し、スイッチ162が一次ポンプ120へのエアを制御し、スイッチ163が二次ポンプ126へのエアを制御するように構成することができる。さらにスイッチを追加し、他のエア制御を行ってもよい。例えば、スイッチ164は、必要に応じて、圧縮空気タンク82からのエアの開放または排出を制御してもよい。実施形態によっては、スイッチ160-164は、比例制御スイッチ、又は各ポンプに供給される圧縮空気の量を制御するゲートバルブを比例制御又は部分的に比例制御するスイッチを含んでもよい。
【0043】
図8及び9等に示すように、潤滑油スキッド10はさらに、一又は複数の液量インジケータを備えてもよい。例えば、液量インジケータ170を、サンプ60内の液面レベルを示すためにサンプ60と連通させ、液量インジケータ180を、第1タンク40内の液面レベルを示すために第1タンク40と連通させ、液量インジケータ190を、第2タンク50内の新品液の視覚的な液量インジケータとし、液量インジケータ200を、第2タンク50内の液量を登録する機械的な装置とすることが考えられる。
【0044】
本開示の技術は、その思想または本質的な特徴から逸脱することなく、他の形態として体現することもできる。上記実施形態は、そのすべての点において制限的なものでない例示としてのみ考慮されるべきである。本発明の範囲は、それゆえ、上記説明によってではなく、添付の特許請求の範囲によって示される。特許請求の範囲の意味やこれと同視し得る範囲に含まれるすべての変更は、特許請求の範囲に包含されるものとする。

図1
図2
図3
図4
図5
図5A
図6
図7
図8
図9
図10
【国際調査報告】