(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-04-19
(54)【発明の名称】ホールドオープン機能を備えたモバイルデバイス用ゲームコントローラ
(51)【国際特許分類】
A63F 13/24 20140101AFI20230412BHJP
【FI】
A63F13/24
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022553089
(86)(22)【出願日】2021-02-26
(85)【翻訳文提出日】2022-11-01
(86)【国際出願番号】 US2021019941
(87)【国際公開番号】W WO2021178242
(87)【国際公開日】2021-09-10
(32)【優先日】2020-03-03
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】522350461
【氏名又は名称】バックボーン ラブス インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100094569
【氏名又は名称】田中 伸一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100103610
【氏名又は名称】▲吉▼田 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100109070
【氏名又は名称】須田 洋之
(74)【代理人】
【識別番号】100098475
【氏名又は名称】倉澤 伊知郎
(74)【代理人】
【識別番号】100130937
【氏名又は名称】山本 泰史
(74)【代理人】
【識別番号】100144451
【氏名又は名称】鈴木 博子
(74)【代理人】
【識別番号】100107537
【氏名又は名称】磯貝 克臣
(72)【発明者】
【氏名】カイラ マニート シン
(72)【発明者】
【氏名】白田 敦
(72)【発明者】
【氏名】ドランサール フランソワ ピエール レネ
(72)【発明者】
【氏名】サーニー グレゴリー ロバート
(72)【発明者】
【氏名】ワン ウェイ-ジュン
(72)【発明者】
【氏名】レイク ジョン
(57)【要約】
モバイルデバイス用のゲームコントローラであって、第1ハンドルと、ブリッジと、第1バネ機構と、第1ラッチ機構と、を備える。第1ハンドルは、モバイルデバイスに接触して支持するように構成されており、当該第1ハンドルの本体部分上にユーザアクセス可能な第1ハードウェアインタフェースを有している。ブリッジは、第1ハンドルと摺動係合状態にある。ブリッジ及び第1ハンドルは、第1ハンドルの本体部分が、ブリッジの中央線に向かって収縮方向に移動して収縮形態となるように、及び、ブリッジの中央線から離れるように伸長方向に移動して伸長形態となるように、構成されている。第1バネ機構は、第1ハンドルを収縮形態に向けて付勢するように構成されている。第1ラッチ機構は、ブリッジを伸長形態に一時的に係止するように構成されている。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
モバイルデバイス用のゲームコントローラであって、
モバイルデバイスに接触して支持するように構成された第1ハンドルと、
前記第1ハンドルと摺動係合状態のブリッジと、
を備え、
前記第1ハンドルは、当該第1ハンドルの本体部分上にユーザアクセス可能な第1ハードウェアインタフェースを有していて、タッチ入力を受容するように構成されており、
前記ブリッジは、前記第1ハンドルの前記本体部分から離れるように延在するスパンを有しており、
前記スパンは、横断中央線を有しており、
前記ブリッジ及び前記第1ハンドルは、前記第1ハンドルの前記本体部分が、前記ブリッジの前記中央線に向かって収縮方向に移動して収縮形態となるように、及び、前記ブリッジの前記中央線から離れるように伸長方向に移動して伸長形態となるように、構成されており、
当該ゲームコントローラは、
前記第1ハンドルを前記収縮形態に向けて付勢するように構成された第1バネ機構と、
前記ブリッジを前記伸長形態に一時的に係止するように構成された第1ラッチ機構と、
を更に備えたことを特徴とするゲームコントローラ。
【請求項2】
前記第1ラッチ機構は、更に、前記ブリッジを前記伸長形態から係止解除するために前記収縮方向に第1係合解除力を要求するように構成されており、
前記第1係合解除力は、前記第1バネ機構によって前記収縮方向に前記第1ラッチ機構に作用される第1収縮力よりも大きい
ことを特徴とする請求項1に記載のゲームコントローラ。
【請求項3】
前記第1ハンドルに結合され、前記ブリッジと摺動係合状態である第1線形ラックと、
前記ブリッジに取り付けられ、前記第1線形ラックと接触しているピニオンと、
を更に備え、
前記第1線形ラックは、実質的に前記ブリッジの前記スパンに沿って延在しており、
前記ピニオンは、前記第1線形ラックが当該ピニオンに対して平行移動されるときに、前記ブリッジに対して回転するように構成されている
ことを特徴とする請求項1に記載のゲームコントローラ。
【請求項4】
前記第1バネ機構は、前記第1ハンドルを前記ブリッジに接続する第1定荷重バネを含み、
前記第1定荷重バネは、前記収縮方向に実質的に一定の力を作用させるように構成されている
ことを特徴とする請求項1に記載のゲームコントローラ。
【請求項5】
前記第1ラッチ機構は、前記ブリッジに結合されて前記伸長形態で前記第1線形ラックの段部に接触して係合すると共に前記収縮形態で前記第1線形ラックの前記段部から係合解除するように構成された、キャッチ部を有する
ことを特徴とする請求項1に記載のゲームコントローラ。
【請求項6】
前記キャッチ部は、前記ブリッジに対して回動可能に結合されており、
前記第1ラッチ機構は、更に、前記キャッチ部にトルクを適用して前記キャッチ部を前記第1線形ラックに対して付勢するように構成された片持ちバネを含む
ことを特徴とする請求項5に記載のゲームコントローラ。
【請求項7】
前記片持ちバネは、前記キャッチ部と一体で、前記キャッチ部から延在している
ことを特徴とする請求項6に記載のゲームコントローラ。
【請求項8】
前記キャッチ部は、係合部を有するテンションバネを含み、
前記テンションバネは、前記第1線形ラックに対して前記係合部を付勢するように構成されており、
前記係合部は、前記伸長形態で前記段部と係合するように構成されている
ことを特徴とする請求項5に記載のゲームコントローラ。
【請求項9】
前記第1ラッチ機構は、前記ブリッジに結合されて前記伸長形態で前記第1線形ラックの隆起部に接触して摩擦的に係合すると共に前記収縮形態で前記第1線形ラックの前記隆起部から係合解除するように構成された、弾性体を有し、
前記弾性体は、前記第1線形ラックの前記隆起部と係合する時、弾性的に歪むように構成されている
ことを特徴とする請求項1に記載のゲームコントローラ。
【請求項10】
前記第1ラッチ機構は、前記第1ハンドル上の弾力クリップを含み、
前記弾力クリップは、前記伸長形態で前記ブリッジの外側縁に接触して係合すると共に前記収縮形態で前記ブリッジの前記外側縁から係合解除するように構成されている
ことを特徴とする請求項1に記載のゲームコントローラ。
【請求項11】
前記第1ハンドルのガイド部が、前記第1ハンドルの前記本体部分から、前記ブリッジの前記スパンの第1端に沿って延びており、
前記第1ハンドルの前記ガイド部は、前記ブリッジを前記第1ハンドルの前記本体部分
と位置合わせするように構成されており、
前記弾力クリップは、前記第1ハンドルの前記ガイド部内にある
ことを特徴とする請求項10に記載のゲームコントローラ。
【請求項12】
前記第1ハンドルのガイド部が、前記第1ハンドルの前記本体部分から、前記ブリッジの前記スパンの第1端に沿って延びており、
前記第1ハンドルの前記ガイド部は、前記ブリッジを前記第1ハンドルの前記本体部分
と位置合わせするように構成されている
ことを特徴とする請求項1に記載のゲームコントローラ。
【請求項13】
前記モバイルデバイスに接触して支持するように構成された第2ハンドル
を更に備え、
前記第2ハンドルは、当該第2ハンドルの本体部分上にユーザアクセス可能な第2ハードウェアインタフェースを有していて、タッチ入力を受容するように構成されており、
前記ブリッジは、前記第2ハンドルと摺動係合しており、
前記ブリッジの前記中央線は、前記第1ハンドルと前記第2ハンドルとの間にあり、
前記ブリッジ及び前記第2ハンドルは、前記第2ハンドルの前記本体部分が、前記ブリッジの前記中央線に向かって収縮方向に移動して収縮形態となるように、及び、前記ブリッジの前記中央線から離れるように伸長方向に移動して伸長形態となるように、構成されており、
当該ゲームコントローラは、
前記第2ハンドルを前記収縮形態に向けて付勢するように構成された第2バネ機構と、
前記ブリッジを前記伸長形態に一時的に係止するように構成された第2ラッチ機構と、
を更に備えたことを特徴とするゲームコントローラ。
【請求項14】
前記第2ラッチ機構は、更に、前記ブリッジを前記伸長形態から係止解除するために前記収縮方向に第2係合解除力を要求するように構成されており、
前記第2係合解除力は、前記第2バネ機構によって前記収縮方向に前記第2ラッチ機構に作用される第2収縮力よりも大きい
ことを特徴とする請求項13に記載のゲームコントローラ。
【請求項15】
前記第2ハンドルに結合され、前記ブリッジと摺動係合状態である第2線形ラック
を更に備え、
前記第2線形ラックは、実質的に前記ブリッジの前記スパンに沿って延在しており、
前記ピニオンは、前記第2線形ラックと接触しており、
前記ピニオンは、前記第2線形ラックが当該ピニオンに対して平行移動されるときに、前記ブリッジに対して回転するように構成されている
ことを特徴とする請求項13に記載のゲームコントローラ。
【請求項16】
前記第2バネ機構は、前記第2ハンドルを前記ブリッジに接続する第2定荷重バネを含み、
前記第2定荷重バネは、前記収縮方向に実質的に一定の力を作用させるように構成されている
ことを特徴とする請求項13に記載のゲームコントローラ。
【請求項17】
前記第2ハンドルのガイド部が、前記第2ハンドルの前記本体部分から、前記ブリッジの前記スパンの第2端に沿って延びており、
前記第2ハンドルの前記ガイド部は、前記ブリッジを前記第2ハンドルの前記本体部分
と位置合わせするように構成されている
ことを特徴とする請求項13に記載のゲームコントローラ。
【請求項18】
モバイルデバイスをゲームコントローラに係合する方法であって、
第1ハンドルを、当該第1ハンドルと摺動係合しているブリッジに沿って、収縮形態から伸長形態へと伸長方向に移動させる工程
を備え、
前記第1ハンドルは、前記モバイルデバイスに接触して支持するように構成されており、
前記第1ハンドルは、当該第1ハンドルの本体部分上にユーザアクセス可能な第1ハードウェアインタフェースを有していて、タッチ入力を受容するように構成されており、
前記伸長方向は、前記ブリッジの横断中央線から離れる方向であり、
当該方法は、更に、
前記ブリッジに結合された第1機構により、前記第1ハンドルを前記伸長形態に一時的に係止する工程と、
前記モバイルデバイスを前記ゲームコントローラに接触して支持されるように位置決めする工程と、
前記第1機構を係合解除することによって、前記第1ハンドルを前記伸長形態から係止解除する工程と、
前記第1ハンドルに結合された第1力機構を介して、前記第1ハンドルを前記収縮形態に向けて移動させる工程と、
を備えたことを特徴とする方法。
【請求項19】
前記モバイルデバイスを前記ゲームコントローラに接触して支持されるように位置決めする工程の前に、
前記ゲームコントローラの第2ハンドルを伸長方向に移動させる工程と、
前記ブリッジに結合された第2機構により、前記第2ハンドルを前記伸長形態に一時的に係止する工程と、
を更に備え、
前記第2ハンドルは、前記モバイルデバイスに接触して支持するように構成されており、
前記第2ハンドルは、当該第2ハンドルの本体部分上にユーザアクセス可能な第2ハードウェアインタフェースを有していて、タッチ入力を受容するように構成されており、
前記モバイルデバイスを前記ゲームコントローラに接触して支持されるように位置決めする工程の後に、
前記第2機構を係合解除することによって、前記第2ハンドルを前記伸長形態から係止解除する工程と、
前記第2ハンドルに結合された第2力機構を介して、前記第2ハンドルを前記収縮形態に向けて移動させる工程と、
を更に備えたことを特徴とする請求項18に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、モバイルデバイス用ゲームコントローラのための装置及び方法に関する。
【背景技術】
【0002】
ゲームコントローラは、ビデオゲームに入力を提供するために、例えば、ビデオゲーム内のオブジェクトまたはキャラクタを制御するために、使用されるデバイスである。ビデオゲームは、コンピュータ、特別に設計されたゲームシステム、または、モバイルデバイス、で実行され得る。幾つかの従来技術のデバイスでは、ゲームコントローラは、モバイルデバイスに機械的に結合するように設計されている。
【発明の概要】
【0003】
本明細書に開示される技術の実施形態は、従来技術の欠点に対処する。
【図面の簡単な説明】
【0004】
【
図1】
図1は、実施形態によるゲームコントローラの斜視図である。
【0005】
【
図2】
図2乃至
図4は、それぞれ、
図1のゲームコントローラの平面図であり、当該ゲームコントローラが例示的なモバイルデバイスにどのように接触して支持し得るのかについての例示的なプロセスを集約的に示している。
【
図3】
図2乃至
図4は、それぞれ、
図1のゲームコントローラの平面図であり、当該ゲームコントローラが例示的なモバイルデバイスにどのように接触して支持し得るのかについての例示的なプロセスを集約的に示している。
【
図4】
図2乃至
図4は、それぞれ、
図1のゲームコントローラの平面図であり、当該ゲームコントローラが例示的なモバイルデバイスにどのように接触して支持し得るのかについての例示的なプロセスを集約的に示している。
【0006】
【
図5】
図5は、当該ゲームコントローラの収縮形態の一例における、
図1のゲームコントローラの正面部分断面図である。
【0007】
【
図6】
図6は、当該ゲームコントローラの伸長形態の一例における、
図1のゲームコントローラの正面部分断面図である。
【0008】
【
図7】
図7は、非ラッチ形態における例示的なラッチ機構を示す、
図5及び
図6のゲームコントローラの一部分の拡大図である。
【0009】
【
図8】
図8は、ラッチ形態における
図7の例示的なラッチ機構を示す、
図5及び
図6のゲームコントローラの一部分の拡大図である。
【0010】
【
図9】
図9は、非ラッチ形態における例示的なラッチ機構を示す、
図5及び
図6のゲームコントローラの第1変形例の一部分の拡大図である。
【0011】
【
図10】
図10は、ラッチ形態における
図9の例示的なラッチ機構を示す、
図5及び
図6のゲームコントローラの第1変形例の一部分の拡大図である。
【0012】
【
図11】
図11は、非ラッチ形態における例示的なラッチ機構を示す、
図5及び
図6のゲームコントローラの第2変形例の一部分の拡大図である。
【0013】
【
図12】
図12は、ラッチ形態における
図11の例示的なラッチ機構を示す、
図5及び
図6のゲームコントローラの第2変形例の一部分の拡大図である。
【0014】
【
図13】
図13は、非ラッチ形態における例示的なラッチ機構を示す、
図5及び
図6のゲームコントローラの第3変形例の一部分の拡大図である。
【0015】
【
図14】
図14は、ラッチ形態における
図13の例示的なラッチ機構を示す、
図5及び
図6のゲームコントローラの第3変形例の一部分の拡大図である。
【0016】
【
図15】
図15は、非ラッチ形態における例示的なラッチ機構を示す、
図5及び
図6のゲームコントローラの第4変形例の一部分の拡大図である。
【0017】
【
図16】
図16は、ラッチ形態における
図15の例示的なラッチ機構を示す、
図5及び
図6のゲームコントローラの第4変形例の一部分の拡大図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
本明細書に記載されているように、実施形態は、ホールドオープン機能を備えたモバイルデバイス用ゲームコントローラを対象としている。
【0019】
モバイルデバイスをゲームコントローラ内に挿入する間、ハンドルを引き離した状態に維持することは、困難であり得る。例えば、右手にモバイルデバイスを持っているユーザは、ゲームコントローラの2つのハンドルの間にモバイルデバイスを配置する時、左手(のみ)を使用して2つのハンドルを引き離す必要があり得る。このような挿入の困難は、USB-Cコネクタ等のコネクタを介してゲームコントローラがモバイルデバイスに接続される時、更に悪化され得る。なぜなら、ユーザがモバイルデバイスを挿入する時、当該モバイルデバイスがコネクタと位置合わせされていることを保証しなければならないからである。モバイルデバイスの取り外しも、同様に厄介であり得る。なぜなら、ユーザが再び片手で2つのハンドルを引き離そうと試みなければならないからである。
【0020】
しかしながら、本明細書に開示されるゲームコントローラの実施形態では、ハンドルが十分に引き離された後、当該ハンドルは所定位置に係止して、ユーザがモバイルデバイスを容易に挿入することを許容する。その後、ハンドルに軽い圧力を適用することにより、ユーザはハンドルを係止解除して当該装置をパチンと(勢いを伴って)閉じることが可能であり、モバイルデバイスをゲームコントローラに固定することが可能である。
【0021】
図1は、実施形態に係るゲームコントローラ100の部分を示す斜視図である。
図1に示されるように、ゲームコントローラ100は、第1ハンドル101、第2ハンドル102、及び、ブリッジ119、を含み得る。第1ハンドル101及び第2ハンドル102の各々が、モバイルデバイス199に接触してこれを支持するように構成されているが、考えられる全ての実施形態が第2ハンドル102を含む訳ではない。例示的なモバイルデバイス199が破線で示されており、幾つかの実施形態においてゲームコントローラ100がどのようにモバイルデバイス199に接触してこれを支持し得るのかを示している。モバイルデバイス199は、例として、スマートフォンまたはタブレットコンピュータであり得る。
【0022】
図1に示されるように、第1ハンドル101は、ガイド部分113と本体部分105とを含む。ガイド部分113は、本体部分105から、ブリッジ119のスパン120の第1端115に沿って延びている(
図5及び
図6も参照)。第1ハンドル101のガイド部分113は、ブリッジ119を第1ハンドル101の本体部分105と位置合わせするように構成されている。
【0023】
図示のように、第1ハンドル101は、当該第1ハンドル101の本体部分105上に、ユーザがアクセス可能な第1ハードウェアインタフェース103を含む。第1ハードウェアインタフェース103は、ボタン、アナログスティック、タッチスクリーン、タッチパッド、ノブ、スライダ、スイッチ、ホイール、ダイヤル、方向パッド、または、ユーザの指またはスタイラスからのタッチ入力を受容するように構成された他の特徴部、であり得る。
図1に示されるように、第1ハードウェアインタフェース103は、複数のそのようなハードウェアインタフェースを含み得る。
【0024】
同様に、第2ハンドル102は、ガイド部分114と本体部分106とを含む。ガイド部分114は、本体部分106から、ブリッジ119のスパン120の第2端116に沿って延びている(
図5及び
図6も参照)。第2ハンドル102のガイド部分114は、ブリッジ119を第2ハンドル102の本体部分106と位置合わせするように構成されている。
【0025】
図示のように、第2ハンドル102は、当該第2ハンドル102の本体部分106上に、ユーザがアクセス可能な第2ハードウェアインタフェース104を含む。第1ハンドル101の第1ハードウェアインタフェース103について前述されたように、第2ハードウェアインタフェース104は、ボタン、アナログスティック、タッチスクリーン、タッチパッド、ノブ、スライダ、スイッチ、ホイール、ダイヤル、方向パッド、または、ユーザの指またはスタイラスからのタッチ入力を受容するように構成された他の特徴部、であり得る。
図1に示されるように、第2ハードウェアインタフェース104は、複数のそのようなハードウェアインタフェースを含み得る。
【0026】
第1ハンドル101及び第2ハンドル102の一方または両方が、モバイルデバイス199への物理的及び電気的接続のためのコネクタ125を含み得る。コネクタ125は、例えば、USB-Cコネクタであり得る。
【0027】
図2乃至
図4は、
図1のゲームコントローラ100の平面図であり、当該ゲームコントローラ100が例示的なモバイルデバイス199にどのように接触してこれを支持し得るのかについての例示的なプロセスを示している。
図2に示されるように、モバイルデバイス199は、ゲームコントローラ100の第1ハンドル101と第2ハンドル102との間のブリッジ119上方に配置され得る。
図3に示されるように、ゲームコントローラ100のコネクタ125は、モバイルデバイス199上の対応するコネクタと接合され得る。
図2及び
図3は、ゲームコントローラ100の伸長形態の例を示している。
図4では、モバイルデバイス199は、ゲームコントローラ100の第1ハンドル101と第2ハンドル102との間に固定されている。
図4は、ゲームコントローラ100の収縮(格納)形態の例を示している。ゲームコントローラ100の伸長形態及び収縮(格納)形態は、以下により詳細に説明される。もっとも、読者は、1より多い収縮形態が存在することに気付くであろう。例えば、
図4は、ゲームコントローラ100がモバイルデバイス199を固定している時の収縮形態の例を示している。
図5(後述される)は、ゲームコントローラ100がモバイルデバイス199を固定していない時の収縮形態の例を示している。
【0028】
図5は、当該ゲームコントローラ100の収縮形態の一例における、
図1のゲームコントローラ100の正面部分断面図である。
図6は、当該ゲームコントローラ100の伸長形態の一例における、
図1のゲームコントローラ100の正面部分断面図である。
図5及び
図6に示されるように、ゲームコントローラ100は、第1ハンドル101、第2ハンドル102、及び、ブリッジ119、を含み得て、それらの各々は、
図1乃至
図4について前述された通りである。
図5及び
図6の各々において、所定の内部特徴部を可視化するべく、第1ハンドル101、第2ハンドル102、及び、ブリッジ119、の外側部分が図示されていない。
【0029】
図示されているように、ブリッジ119は、第1ハンドル101と摺動係合状態にある。図示されているように、ブリッジ119は、入れ子式ではない。すなわち、ブリッジの伸長または短縮を許容するように、ブリッジ119の幾つかのセグメントが当該ブリッジ119の他のセグメント内で摺動することがない。ブリッジ119は、第1ハンドル101の本体部分105から離れるように延びるスパン120を有し、当該スパン120は横断中央線121を有している。
【0030】
ブリッジ119及び第1ハンドル101は、第1ハンドル101の本体部分105が、ブリッジ119の中央線121に向かって収縮方向122に平行移動して、収縮形態、例えば
図4または
図5に示された例示的な収縮形態の1つ、となることを許容するように、構成されている。また、ブリッジ119及び第1ハンドル101は、第1ハンドル101の本体部分105が、ブリッジ119の中央線121から離れるように伸長方向123に平行移動して、伸長形態、例えば
図2または
図6に示された例示的な伸長形態の1つ、となることを許容するように、構成されている。
【0031】
本明細書で使用されるように、ブリッジ119の横断中央線121は、伸長方向123及び収縮方向122を定義するために使用される基準データム(基準となる指標)である。すなわち、収縮方向122は、横断中心線121に向かう方向であり、伸長方向122は、横断中心線121から離れる方向である。従って、ブリッジ119の横断中心線121は、ゲームコントローラ100上の物理的構造と合致していてもよいし、合致していなくてもよい。
【0032】
同様に、ブリッジ119は、図示されるように、第2ハンドル102と摺動係合状態にあり、ブリッジ119のスパン120は、第2ハンドル102の本体部分106から離れるように延びている。ブリッジ119及び第2ハンドル102は、第2ハンドル102の本体部分106が、ブリッジ119の中央線121に向かって収縮方向122に平行移動して、収縮形態となることを許容するように、構成されている。また、ブリッジ119及び第2ハンドル102は、第2ハンドル102の本体部分106が、ブリッジ119の中央線121から離れるように伸長方向123に平行移動して、伸長形態となることを許容するように、構成されている。
【0033】
図5及び
図6に示されるように、ゲームコントローラ100は、第1バネ機構107、第2バネ機構108、第1ラッチ機構109、第2ラッチ機構110、第1線形ラック111、第2線形ラック112、及び、ピニオン124、をも含み得る。これらは、以下に説明される。
【0034】
第1バネ機構107は、第1ハンドル101を収縮形態に向かって付勢するように構成されている。更に、第1バネ機構107は、第1ラッチ機構109に収縮方向122に第1収縮力を作用させる。図示されるように、第1バネ機構107は、シャフト117を介して第1ハンドル101に取り付けられ得て、また、ブリッジ119にも取り付けられている。また、第1バネ機構107は、第1ハンドル101をブリッジ119に接続する第1定荷重バネであり得る、あるいは、そのような第1定荷重バネを含み得る。第1定荷重バネは、収縮方向122に実質的に一定の力を第1ハンドル101上に作用させるように構成されている。本明細書で使用される場合、「実質的に一定」とは、ゲームコントローラ100が収縮形態から伸長形態へ移行する際に、及び、伸長形態から収縮形態へ移行する際に、大まかにまたは本質的に不変であることを意味し、完全に不変であることまでは要しない。
【0035】
第2バネ機構108は、第2ハンドル102を収縮形態に向かって付勢するように構成されている。更に、第2バネ機構108は、第2ラッチ機構110に収縮方向122に第2収縮力を作用させる。図示されるように、第2バネ機構108は、シャフト118を介して第2ハンドル101に取り付けられており、また、ブリッジ119にも取り付けられている。また、第2バネ機構108は、第2ハンドル102をブリッジ119に接続する第2定荷重バネであり得る、あるいは、そのような第2定荷重バネを含み得る。第2定荷重バネは、収縮方向122に実質的に一定の力を第2ハンドル102上に作用させるように構成されている。
【0036】
第1ラッチ機構109は、ブリッジ119を伸長形態に一時的に係止するように構成されている。第1ラッチ機構109は、更に、ブリッジ119を伸長形態から係止解除するために収縮方向122に第1係合解除力を要求するように構成されている。第1係合解除力は、第1バネ機構107によって収縮方向122に作用される第1収縮力よりも大きい。追加の力(すなわち、第1収縮力を超える第1係合解除力の部分)は、例えば、収縮方向122に作用されるユーザの手からの圧力によって、提供され得る。
【0037】
同様に、第2ラッチ機構110は、ブリッジ119を伸長形態に一時的に係止するように構成されている。第2ラッチ機構110は、更に、ブリッジ119を伸長形態から係止解除するために収縮方向122に第2係合解除力を要求するように構成されている。第2係合解除力は、第2バネ機構108によって収縮方向122に作用される第2収縮力よりも大きい。追加の力(すなわち、第2収縮力を超える第2係合解除力の部分)は、例えば、収縮方向122に作用されるユーザの手からの圧力によって、提供され得る。
【0038】
図示されるように、第1線形ラック111は、第1ハンドル101に結合され、ブリッジ119と摺動係合状態にある。第1線形ラック111は、ブリッジ119のスパン120に実質的に沿うように延在している。「実質的に沿うように」とは、大まかにまたは本質的に当該方向であることを意味し、完全な一致までは要しない。第1線形ラック111は、段部126または凹部を更に含み得て、それは、以下により十分に説明されるように、第1ラッチ機構109と係合し得る。本明細書で使用される場合、「係合する」とは、「相互に係止する」、または、「共に嵌り合う」、を意味する。
【0039】
第2線形ラック112は、第2ハンドル102に結合され、ブリッジ119と摺動係合状態にある。第2線形ラック112は、ブリッジ119のスパン120に実質的に沿うように延在している。第2線形ラック111は、段部126を更に含み得て、それは、以下により十分に説明されるように、第2ラッチ機構110と係合し得る。
【0040】
図示されるように、ピニオン124は、ブリッジ119に取り付けられている。ピニオン124は、第1線形ラック111及び第2線形ラック112の各々と接触している。ピニオン124は、第1線形ラック111が当該ピニオン124に対して並進する時、ブリッジ119に対して相対的に回転するように構成されている。ピニオン124はまた、第2線形ラック112が当該ピニオン124に対して並進する時も、回転するように構成されている。
【0041】
図7は、非ラッチ形態における例示的なラッチ機構を示す、
図5及び
図6のゲームコントローラの一部分の拡大図である。
図8は、ラッチ形態における
図7の例示的なラッチ機構を示す、
図5及び
図6のゲームコントローラの一部分の拡大図である。ゲームコントローラ100の第1ハンドル側について図示及び説明されるが、
図7及び
図8の説明は、ゲームコントローラ100の第2ハンドル側に等しく当て嵌まる。従って、
図7及び
図8の例示的なラッチ機構は、
図5及び
図6のために前述された第1ラッチ機構109、
図5及び
図6のために前述された第2ラッチ機構110、あるいは、第1ラッチ機構109及び第2ラッチ機構110の両方、であり得る。
【0042】
図7及び
図8に示されるように、例示的なラッチ機構は、ブリッジ119に結合されたキャッチ部127を含み得る。キャッチ部127は、伸長形態で第1線形ラック111の段部126に接触して係合すると共に、収縮形態で第1線形ラックの段部126から係合解除するように構成される。段部126に対するキャッチ部127の係合及び係合解除を容易にするために、段部126は角度付けられ得る、または、丸み(アール)を付けられ得る、あるいは、段部126に面するキャッチ部127の一部が角度付けられ得る、または、丸み(アール)を付けられ得る、または、それらの両方であり得る。
【0043】
図示されるように、キャッチ部127は、回動部128を介してブリッジ119に結合されている。第1ラッチ機構109はまた、回動部128回りにキャッチ部127にトルクを適用してキャッチ部127を第1線形ラック111に対して付勢するように構成された片持ちバネ129を含み得る。片持ちバネ129は、1または複数の取り付け点130によってブリッジ119に結合され得る。
【0044】
特に
図2乃至
図8を参照して、使用時において、ゲームコントローラ100は、最初、収縮形態、例えば
図5に示される収縮形態、であり得る。当該収縮形態では、キャッチ部127は、第1線形ラック111の段部126から係合解除されている。第2線形ラック112にキャッチ部127を有するバージョンでは(第1線形ラック111のキャッチ部127に加えて、または、その代わりに)、収縮形態において、キャッチ部127は、第2線形ラック112の段部126から係合解除されている。
【0045】
次に、ユーザは、(例えばユーザの手を使用して)第1ハンドル101または第2ハンドル102、またはそれらの両方、に伸長方向123に力を適用して、ゲームコントローラ100を伸長形態、例えば
図1、
図2及び
図6に示された伸長形態、に移動させ得る。換言すれば、ユーザは、第1ハンドル101と第2ハンドル102とを互いから引き離し得る。
【0046】
伸長形態に移行する際、第1線形ラック111は、キャッチ部127が第1線形ラック111の段部126と位置合わせされるまで、スパン120の第1端115のためのキャッチ部127に対して摺動する。当該移行の間、第1バネ機構107が、収縮形態に向けて第1ハンドル101を付勢し続け、第1ラッチ機構109へ収縮方向122の第1収縮力を作用させる。その後、片持ちバネ129が、スパン120の第1端115のためのキャッチ部127をして、当該キャッチ部127を段部126内に押し込むことによって、第1線形ラック111の段部126と係合させる。第1ラッチ機構109は、キャッチ部127によって、ブリッジ119を伸長形態に一時的に係止している。
【0047】
第2線形ラック112にキャッチ部127を有するバージョンでは(第1線形ラック111のキャッチ部127に加えて、または、その代わりに)、伸長形態に移行する際、第2線形ラック112は、キャッチ部127が第2線形ラック112の段部126と位置合わせされるまで、スパン120の第2端116のためのキャッチ部127に対して摺動する。当該移行の間、第2バネ機構108が、収縮形態に向けて第2ハンドル102を付勢し続け、第2ラッチ機構110へ収縮方向122の第2収縮力を作用させる。その後、片持ちバネ129が、スパン120の第2端116のためのキャッチ部127をして、当該キャッチ部127を段部126内に押し込むことによって、第2線形ラック112の段部126と係合させる。第2ラッチ機構110は、キャッチ部127によって、ブリッジ119を伸長形態に一時的に係止している。
【0048】
ブリッジ119が一時的に伸長形態に係止された状態で、ユーザは、例えば
図2に示されるように、モバイルデバイス199をブリッジ119上に置くことにより、モバイルデバイス199をゲームコントローラ100内に挿入し得る。必要に応じて、ゲームコントローラ100のコネクタ125が、例えば
図3に示されるように、モバイルデバイス199の対応するコネクタに結合され得る。
【0049】
ブリッジ119が一時的に伸長形態に係止された状態においてホールドオープン機能を係止解除して、ゲームコントローラ100を収納形態に戻すために、ユーザは、典型的には、収縮方向122に第1ハンドル101に力を適用する。このユーザによって適用される力が、第1バネ機構107によって作用される第1収縮力と相俟って、スパン120の第1端115のためのキャッチ部127をして、第1線形ラック111の段部126から係合解除させる。一旦係合解除されると、第1バネ機構107によって作用される第1収縮力が、ゲームコントローラ100をして収縮形態に移行させる。
【0050】
第2線形ラック112にキャッチ部127を有するバージョンでは(第1線形ラック111のキャッチ部127に加えて、または、その代わりに)、ユーザは、収縮方向122に第2ハンドル102に力を適用し得る。このユーザによって適用される力が、第2バネ機構108によって作用される第2収縮力と相俟って、スパン120の第2端116のためのキャッチ部127をして、第2線形ラック112の段部126から係合解除させる。一旦係合解除されると、第2バネ機構108によって作用される第2収縮力が、ゲームコントローラ100をして収縮形態に移行させる。
【0051】
ゲームコントローラ100を収縮形態から伸長形態に移行させることは、多くの場合、ユーザの両手(例えば、第1ハンドル101及び第2ハンドル102の各々に片手)を使用して行われるので、ホールドオープン機能は、ゲームコントローラ100が伸長形態で一時的に係止される時、ユーザが当該ユーザの手の片方または両方をゲームコントローラ100から(例えば、第1ハンドル101または第2ハンドル102の一方から、あるいは、両方から)離して、モバイルデバイス199を所定位置、例えば
図2に示される位置、へと操作することを許容する。従って、開示される技術の実施形態が、ユーザがモバイルデバイス199をゲームコントローラ100に対して効率的且つ容易に挿入及び取り外すことを許容する。
【0052】
図9は、非ラッチ形態における例示的なラッチ機構を示す、
図5及び
図6のゲームコントローラ100の変形例の一部分の拡大図である。
図10は、ラッチ形態における
図9の例示的なラッチ機構を示す、
図5及び
図6のゲームコントローラ100の変形例の一部分の拡大図である。ゲームコントローラ100の第1ハンドル側について図示及び説明されるが、
図9及び
図10の説明は、ゲームコントローラ100の第2ハンドル側に等しく当て嵌まる。従って、
図9及び
図10の例示的なラッチ機構は、
図5及び
図6のために前述された第1ラッチ機構109、
図5及び
図6のために前述された第2ラッチ機構110、あるいは、第1ラッチ機構109及び第2ラッチ機構110の両方、であり得る。
【0053】
図9及び
図10に示されるように、当該例示的なラッチ機構は、ブリッジ119に結合されたテンションバネ132を含み得る。テンションバネ132の係合部131が、伸長形態で第1線形ラック111の段部126に接触して係合すると共に、収縮形態で第1線形ラックの段部126から係合解除するように構成される。段部126に対するキャッチ部127の係合及び係合解除を容易にするために、段部126は角度付けられ得る、または、丸み(アール)を付けられ得る。
【0054】
図示されるように、テンションバネ132は、1または複数の取り付け点133を介してブリッジ119に結合されている。テンションバネ132は、当該テンションバネ132の係合部131を第1線形ラック111に対して付勢するように構成されている。係合部131は、伸長形態で段部126と係合するように構成されている。
【0055】
従って、収縮形態(その一例が
図9に示されている)から伸長形態(その一例が
図10に示されている)に移行する際、第1線形ラック111は、係合部131が当該第1線形ラック111の段部126と位置合わせされるまで、テンションバネ132の係合部131に対して摺動する。その後、テンションバネ132は、係合部131をして、当該係合部131を段部126内へと強制的に押し込むことによって、第1線形ラック111の段部126と係合させる。同様に、伸長形態から収縮形態に移行する際、テンションバネ132の係合部131は、第1線形ラック111の段部126から係合解除される。その他は、当該例示的なラッチ機構の動作は、実質的に、
図2乃至
図8について前述された通りである。
【0056】
図11は、非ラッチ形態における例示的なラッチ機構を示す、
図5及び
図6のゲームコントローラ100の変形例の一部分の拡大図である。
図12は、ラッチ形態における
図11の例示的なラッチ機構を示す、
図5及び
図6のゲームコントローラ100の変形例の一部分の拡大図である。ゲームコントローラ100の第1ハンドル側について図示及び説明されるが、
図11及び
図12の説明は、ゲームコントローラ100の第2ハンドル側に等しく当て嵌まる。従って、
図11及び
図12の例示的なラッチ機構は、
図5及び
図6のために前述された第1ラッチ機構109、
図5及び
図6のために前述された第2ラッチ機構110、あるいは、第1ラッチ機構109及び第2ラッチ機構110の両方、であり得る。
【0057】
図11及び
図12に示されるように、当該例示的なラッチ機構は、ブリッジ119に結合されたキャッチ部134を含み得る。キャッチ部134は、伸長形態で第1線形ラック111の段部126に接触して係合すると共に、収縮形態で第1線形ラックの段部126から係合解除するように構成される。段部126に対するキャッチ部134の係合及び係合解除を容易にするために、段部126は角度付けられ得る、または、丸み(アール)を付けられ得る、あるいは、段部126に面するキャッチ部134の一部が角度付けられ得る、または、丸み(アール)を付けられ得る、または、それらの両方であり得る。
【0058】
図示されるように、キャッチ部134は、回動部135を介してブリッジ119に結合されている。第1ラッチ機構109はまた、回動部135回りにキャッチ部134にトルクを適用してキャッチ部134を第1線形ラック111に対して付勢するように構成された片持ちバネ136を含み得る。図示されるように、片持ちバネ136は、キャッチ部134と一体であり得て、キャッチ部134から延在し得る。従って、片持ちバネ136は、ブリッジ119の1または複数のガイド点137を通って摺動するように構成され得て、それは、片持ちバネ136のキャッチ部134とは反対側の一端を拘束する。
【0059】
当該例示的なラッチ機構の動作は、実質的に、
図2乃至
図8について前述された通りである。
【0060】
図13は、非ラッチ形態における例示的なラッチ機構を示す、
図5及び
図6のゲームコントローラ100の変形例の一部分の拡大図である。
図14は、ラッチ形態における
図13の例示的なラッチ機構を示す、
図5及び
図6のゲームコントローラ100の変形例の一部分の拡大図である。ゲームコントローラ100の第1ハンドル側について図示及び説明されるが、
図13及び
図14の説明は、ゲームコントローラ100の第2ハンドル側に等しく当て嵌まる。従って、
図13及び
図14の例示的なラッチ機構は、
図5及び
図6のために前述された第1ラッチ機構109、
図5及び
図6のために前述された第2ラッチ機構110、あるいは、第1ラッチ機構109及び第2ラッチ機構110の両方、であり得る。
【0061】
図13及び
図14に示されるように、例示的なラッチ機構は、ブリッジ119に結合された弾性体138を含み得る。弾性体138は、伸長形態で第1線形ラック111の隆起部139に接触して摩擦的に係合すると共に、収縮形態で隆起部139から係合解除するように構成される。隆起部139に対する弾性体138の係合及び係合解除を容易にするために、隆起部139は角度付けられ得る、または、丸み(アール)を付けられ得る、または、それらの両方であり得る。図示されるように、弾性体138は、第1線形ラック111の隆起部139と係合する時、弾性的に歪むように構成される。
【0062】
従って、収縮形態(その一例が
図13に示されている)から伸長形態(その一例が
図14に示されている)に移行する際、第1線形ラック111は、弾性体138が当該第1線形ラック111の隆起部139と接触するまで、弾性体138に対して摺動する。その後、弾性体138は、弾性的に歪んで、第1線形ラック111の隆起部139と摩擦的に係合する。同様に、伸長形態から収縮形態に移行する際、弾性体138は、第1線形ラック111の隆起部139から係合解除される。その他は、当該例示的なラッチ機構の動作は、実質的に、
図2乃至
図8について前述された通りである。
【0063】
図15は、非ラッチ形態における例示的なラッチ機構を示す、
図5及び
図6のゲームコントローラ100の変形例の一部分の拡大図である。
図16は、ラッチ形態における
図15の例示的なラッチ機構を示す、
図5及び
図6のゲームコントローラ100の変形例の一部分の拡大図である。ゲームコントローラ100の第1ハンドル側について図示及び説明されるが、
図15及び
図16の説明は、ゲームコントローラ100の第2ハンドル側に等しく当て嵌まる。従って、
図15及び
図16の例示的なラッチ機構は、
図5及び
図6のために前述された第1ラッチ機構109、
図5及び
図6のために前述された第2ラッチ機構110、あるいは、第1ラッチ機構109及び第2ラッチ機構110の両方、であり得る。
【0064】
図15及び
図16に示されるように、例示的なラッチ機構は、第1ハンドル101上の1または複数の弾力クリップ140を含み得る。図示されるように、弾力クリップ140は、第1ハンドル101のガイド部113内に存在し得る。弾力クリップ140は、伸長形態でブリッジ119の外側縁に接触して係合すると共に、収縮形態でブリッジ119の外側縁から係合解除するように構成される。ブリッジ119の外側縁に対する弾力クリップ140の係合及び係合解除を容易にするために、弾力クリップ140は角度付けられ得る、または、丸み(アール)を付けられ得る、または、それらの両方であり得る。弾力クリップ140は、ブリッジ119の外側縁に対して付勢される。
図15に示されるように、弾力クリップ140は、ブリッジ119の外側縁と接触しながら、ブリッジ119の外側縁から係合解除され得る。
【0065】
図16に示されるように、弾力クリップ140が、ブリッジ119の末端に係合する。他の実施形態では、弾力クリップ140は、ブリッジ119の外側縁の窪みまたは段部に係合し得て、当該窪みまたは段部はブリッジ119の末端にはない。
【0066】
あるいは、1または複数の弾力クリップ140が、ブリッジ119上に存在し得て、伸長形態で第1ハンドル101に接触して係合すると共に、収縮形態で第1ハンドル101から係合解除するように構成され得る。
【0067】
図15及び
図16に図示された実施形態を特に参照して、収縮形態(その一例が
図15に示されている)から伸長形態(その一例が
図16に示されている)に移行する際、ブリッジ119は、弾力クリップ140がブリッジ119の末端と係合するまで、第1ハンドル101に対して摺動する。同様に、伸長形態から収縮形態に移行する際、弾力クリップ140は、ブリッジ119の末端から係合解除される。その他は、当該例示的なラッチ機構の動作は、
図2乃至
図8について前述されたものと類似である。
【0068】
開示される技術の例示的な実施例が、以下に提供される。当該技術の実施形態は、以下に説明される実施例の1または複数、及びそれらの任意の組み合わせ、を含み得る。
【0069】
実施例1は、モバイルデバイス用のゲームコントローラであって、モバイルデバイスに接触して支持するように構成された第1ハンドルと、前記第1ハンドルと摺動係合状態のブリッジと、を備え、前記第1ハンドルは、当該第1ハンドルの本体部分上にユーザアクセス可能な第1ハードウェアインタフェースを有していて、タッチ入力を受容するように構成されており、前記ブリッジは、前記第1ハンドルの前記本体部分から離れるように延在するスパンを有しており、前記スパンは、横断中央線を有しており、前記ブリッジ及び前記第1ハンドルは、前記第1ハンドルの前記本体部分が、前記ブリッジの前記中央線に向かって収縮方向に移動して収縮形態となるように、及び、前記ブリッジの前記中央線から離れるように伸長方向に移動して伸長形態となるように、構成されており、当該ゲームコントローラは、前記第1ハンドルを前記収縮形態に向けて付勢するように構成された第1バネ機構と、前記ブリッジを前記伸長形態に一時的に係止するように構成された第1ラッチ機構と、を更に備えたことを特徴とするゲームコントローラ、を含む。
【0070】
実施例2は、実施例1のゲームコントローラであって、前記第1ラッチ機構は、更に、前記ブリッジを前記伸長形態から係止解除するために前記収縮方向に第1係合解除力を要求するように構成されており、前記第1係合解除力は、前記第1バネ機構によって前記収縮方向に前記第1ラッチ機構に作用される第1収縮力よりも大きい、ことを特徴とするゲームコントローラを含む。
【0071】
実施例3は、実施例1-2のいずれかのゲームコントローラであって、前記第1ハンドルに結合され、前記ブリッジと摺動係合状態である第1線形ラックと、前記ブリッジに取り付けられ、前記第1線形ラックと接触しているピニオンと、を更に備え、前記第1線形ラックは、実質的に前記ブリッジの前記スパンに沿って延在しており、前記ピニオンは、前記第1線形ラックが当該ピニオンに対して平行移動されるときに、前記ブリッジに対して回転するように構成されている、ことを特徴とするゲームコントローラを含む。
【0072】
実施例4は、実施例1-3のいずれかのゲームコントローラであって、前記第1バネ機構は、前記第1ハンドルを前記ブリッジに接続する第1定荷重バネを含み、前記第1定荷重バネは、前記収縮方向に実質的に一定の力を作用させるように構成されている、ことを特徴とするゲームコントローラを含む。
【0073】
実施例5は、実施例1-4のいずれかのゲームコントローラであって、前記第1ラッチ機構は、前記ブリッジに結合されて前記伸長形態で前記第1線形ラックの段部に接触して係合すると共に前記収縮形態で前記第1線形ラックの前記段部から係合解除するように構成された、キャッチ部を有する、ことを特徴とするゲームコントローラを含む。
【0074】
実施例6は、実施例5のゲームコントローラであって、前記キャッチ部は、前記ブリッジに対して回動可能に結合されており、前記第1ラッチ機構は、更に、前記キャッチ部にトルクを適用して前記キャッチ部を前記第1線形ラックに対して付勢するように構成された片持ちバネを含む、ことを特徴とするゲームコントローラを含む。
【0075】
実施例7は、実施例6のゲームコントローラであって、前記片持ちバネは、前記キャッチ部と一体で、前記キャッチ部から延在している、ことを特徴とするゲームコントローラを含む。
【0076】
実施例8は、実施例5のゲームコントローラであって、前記キャッチ部は、係合部を有するテンションバネを含み、前記テンションバネは、前記第1線形ラックに対して前記係合部を付勢するように構成されており、前記係合部は、前記伸長形態で前記段部と係合するように構成されている、ことを特徴とするゲームコントローラを含む。
【0077】
実施例9は、実施例1-4のいずれかのゲームコントローラであって、前記第1ラッチ機構は、前記ブリッジに結合されて前記伸長形態で前記第1線形ラックの隆起部に接触して摩擦的に係合すると共に前記収縮形態で前記第1線形ラックの前記隆起部から係合解除するように構成された、弾性体を有し、前記弾性体は、前記第1線形ラックの前記隆起部と係合する時、弾性的に歪むように構成されている、ことを特徴とするゲームコントローラを含む。
【0078】
実施例10は、実施例1-4のいずれかのゲームコントローラであって、前記第1ラッチ機構は、前記第1ハンドル上の弾力クリップを含み、前記弾力クリップは、前記伸長形態で前記ブリッジの外側縁に接触して係合すると共に前記収縮形態で前記ブリッジの前記外側縁から係合解除するように構成されている、ことを特徴とするゲームコントローラを含む。
【0079】
実施例11は、実施例10のゲームコントローラであって、前記第1ハンドルのガイド部が、前記第1ハンドルの前記本体部分から、前記ブリッジの前記スパンの第1端に沿って延びており、前記第1ハンドルの前記ガイド部は、前記ブリッジを前記第1ハンドルの前記本体部分と位置合わせするように構成されており、前記弾力クリップは、前記第1ハンドルの前記ガイド部内にある、ことを特徴とするゲームコントローラを含む。
【0080】
実施例12は、実施例1-11のいずれかのゲームコントローラであって、前記第1ハンドルのガイド部が、前記第1ハンドルの前記本体部分から、前記ブリッジの前記スパンの第1端に沿って延びており、前記第1ハンドルの前記ガイド部は、前記ブリッジを前記第1ハンドルの前記本体部分と位置合わせするように構成されている、ことを特徴とするゲームコントローラを含む。
【0081】
実施例13は、実施例1-12のいずれかのゲームコントローラであって、前記モバイルデバイスに接触して支持するように構成された第2ハンドルを更に備え、前記第2ハンドルは、当該第2ハンドルの本体部分上にユーザアクセス可能な第2ハードウェアインタフェースを有していて、タッチ入力を受容するように構成されており、前記ブリッジは、前記第2ハンドルと摺動係合しており、前記ブリッジの前記中央線は、前記第1ハンドルと前記第2ハンドルとの間にあり、前記ブリッジ及び前記第2ハンドルは、前記第2ハンドルの前記本体部分が、前記ブリッジの前記中央線に向かって収縮方向に移動して収縮形態となるように、及び、前記ブリッジの前記中央線から離れるように伸長方向に移動して伸長形態となるように、構成されており、当該ゲームコントローラは、前記第2ハンドルを前記収縮形態に向けて付勢するように構成された第2バネ機構と、前記ブリッジを前記伸長形態に一時的に係止するように構成された第2ラッチ機構と、を更に備えたことを特徴とするゲームコントローラを含む。
【0082】
実施例14は、実施例13のゲームコントローラであって、前記第2ラッチ機構は、更に、前記ブリッジを前記伸長形態から係止解除するために前記収縮方向に第2係合解除力を要求するように構成されており、前記第2係合解除力は、前記第2バネ機構によって前記収縮方向に前記第2ラッチ機構に作用される第2収縮力よりも大きい、ことを特徴とするゲームコントローラを含む。
【0083】
実施例15は、実施例13-14のいずれかのゲームコントローラであって、前記第2ハンドルに結合され、前記ブリッジと摺動係合状態である第2線形ラックを更に備え、前記第2線形ラックは、実質的に前記ブリッジの前記スパンに沿って延在しており、前記ピニオンは、前記第2線形ラックと接触しており、前記ピニオンは、前記第2線形ラックが当該ピニオンに対して平行移動されるときに、前記ブリッジに対して回転するように構成されている、ことを特徴とするゲームコントローラを含む。
【0084】
実施例16は、実施例13-15のいずれかのゲームコントローラであって、前記第2バネ機構は、前記第2ハンドルを前記ブリッジに接続する第2定荷重バネを含み、前記第2定荷重バネは、前記収縮方向に実質的に一定の力を作用させるように構成されている、ことを特徴とするゲームコントローラを含む。
【0085】
実施例17は、実施例13-16のいずれかのゲームコントローラであって、前記第2ハンドルのガイド部が、前記第2ハンドルの前記本体部分から、前記ブリッジの前記スパンの第2端に沿って延びており、前記第2ハンドルの前記ガイド部は、前記ブリッジを前記第2ハンドルの前記本体部分と位置合わせするように構成されている、ことを特徴とするゲームコントローラを含む。
【0086】
実施例18は、モバイルデバイスをゲームコントローラに係合する方法であって、第1ハンドルを、当該第1ハンドルと摺動係合しているブリッジに沿って、収縮形態から伸長形態へと伸長方向に移動させる工程を備え、前記第1ハンドルは、前記モバイルデバイスに接触して支持するように構成されており、前記第1ハンドルは、当該第1ハンドルの本体部分上にユーザアクセス可能な第1ハードウェアインタフェースを有していて、タッチ入力を受容するように構成されており、前記伸長方向は、前記ブリッジの横断中央線から離れる方向であり、当該方法は、更に、前記ブリッジに結合された第1機構により、前記第1ハンドルを前記伸長形態に一時的に係止する工程と、前記モバイルデバイスを前記ゲームコントローラに接触して支持されるように位置決めする工程と、前記第1機構を係合解除することによって、前記第1ハンドルを前記伸長形態から係止解除する工程と、前記第1ハンドルに結合された第1力機構を介して、前記第1ハンドルを前記収縮形態に向けて移動させる工程と、を備えたことを特徴とする方法を含む。
【0087】
実施例19は、実施例18の方法であって、前記モバイルデバイスを前記ゲームコントローラに接触して支持されるように位置決めする工程の前に、前記ゲームコントローラの第2ハンドルを伸長方向に移動させる工程と、前記ブリッジに結合された第2機構により、前記第2ハンドルを前記伸長形態に一時的に係止する工程と、を更に備え、前記第2ハンドルは、前記モバイルデバイスに接触して支持するように構成されており、前記第2ハンドルは、当該第2ハンドルの本体部分上にユーザアクセス可能な第2ハードウェアインタフェースを有していて、タッチ入力を受容するように構成されており、前記モバイルデバイスを前記ゲームコントローラに接触して支持されるように位置決めする工程の後に、前記第2機構を係合解除することによって、前記第2ハンドルを前記伸長形態から係止解除する工程と、前記第2ハンドルに結合された第2力機構を介して、前記第2ハンドルを前記収縮形態に向けて移動させる工程と、を更に備えたことを特徴とする方法を含む。
【0088】
【0089】
開示される主題の前述のバージョン(実施形態または実施例)は、説明されたか、または、当業者にとって明らかであるか、のいずれかである多くの利点を有する。そうであっても、これらの利点または特徴の全てが、開示される装置、システムまたは方法の全てのバージョン(実施形態または実施例)で要求される訳ではない。例えば、考えられる実施形態の全てが、第2ハンドルを含む訳ではない。別の例として、第2ハンドルを有する考えられる実施形態の全てが、第2ラッチ機構または第2バネ機構を含む訳ではない。別の例として、考えられる実施形態の全てが、例えばモバイルデバイスとゲームコントローラとが無線で通信する場合、ゲームコントローラのコネクタを含む訳ではない。
【0090】
付加的に、この書面による説明は、特定の特徴を参照している。本明細書における開示は、それらの特定の特徴の全ての可能な組み合わせを含むことが理解される。例えば、ある特定の特徴が、ある特定の態様または実施形態の文脈で開示されている場合、当該特徴は、可能な範囲で、他の態様及び実施形態の文脈でも利用され得る。
【0091】
また、本出願において、2または複数の定義された工程または操作を備えた方法に言及される場合、当該定義された工程または操作は、文脈がそれらの可能性を排除しない限り、任意の順序で、あるいは同時に、実行され得る。
【0092】
更に、用語「comprises(含む)」及びその文法上の等価語は、本願では、他の構成要素、特徴、工程、プロセス、操作等が選択的に存在することを意味するために使用されている。例えば、構成要素A、B及びCを「含む」製品は、構成要素A、B及びCのみを含み得るし、あるいは、1または複数の他の構成要素と共に構成要素A、B及びCを含み得る。
【0093】
特定の実施形態が例示の目的で図示され説明されてきたが、本開示の精神及び範囲から逸脱することなく、様々な修正がなされ得る、ということが理解される。従って、本発明は、添付の特許請求の範囲による場合を除き、限定されるべきではない。
【国際調査報告】