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特表2023-516448信号の伝送方法、端末、ネットワーク機器、及び記憶媒体
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-04-19
(54)【発明の名称】信号の伝送方法、端末、ネットワーク機器、及び記憶媒体
(51)【国際特許分類】
   H04W 28/18 20090101AFI20230412BHJP
   H04W 72/0453 20230101ALI20230412BHJP
   H04W 72/20 20230101ALI20230412BHJP
【FI】
H04W28/18 110
H04W72/0453
H04W72/20
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022553210
(86)(22)【出願日】2021-02-25
(85)【翻訳文提出日】2022-09-06
(86)【国際出願番号】 CN2021077881
(87)【国際公開番号】W WO2021175149
(87)【国際公開日】2021-09-10
(31)【優先権主張番号】202010148667.1
(32)【優先日】2020-03-05
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】510065207
【氏名又は名称】大唐移▲動▼通信▲設▼▲備▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】DATANG MOBILE COMMUNICATIONS EQUIPMENT CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】1/F, Building 1, No.5 Shangdi East Road, Haidian District,Beijing 100085, China
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【弁理士】
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【弁理士】
【氏名又は名称】阿部 達彦
(72)【発明者】
【氏名】黄 秋▲萍▼
(72)【発明者】
【氏名】▲蘇▼ ▲シン▼
(72)【発明者】
【氏名】高 秋彬
(72)【発明者】
【氏名】▲盧▼ ▲藝▼文
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA21
5K067DD34
5K067EE02
5K067EE10
5K067EE24
5K067EE61
5K067JJ11
(57)【要約】
本願の実施形態は、信号の伝送方法、端末、ネットワーク機器、及び記憶媒体を提供する。当該方法は、複数の第1のダウンリンク信号を受信することと、各前記第1のダウンリンク信号に対応するダウンリンク受信周波数を確定し、且つ各第1のダウンリンク信号に対応するダウンリンク受信周波数に基づいて、各第1のダウンリンク信号とは関連関係を有する各アップリンク信号の伝送周波数をそれぞれ確定することと、各アップリンク信号の伝送周波数に基づいて各前記アップリンク信号を送信することとを含み、ここで、前記第1のダウンリンク信号とは前記関連関係を有するアップリンク信号に基づいて確定された周波数シフトは、第2のダウンリンク信号の伝送周波数を確定するためのものである。本願の実施形態では、各送受信ポイントはいずれも、ダウンリンクドップラーシフトの事前補償が行われたため、チャネル推定の誤差が低減され、ダウンリンク伝送の性能が向上する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の第1のダウンリンク信号を受信することと、
各前記第1のダウンリンク信号に対応するダウンリンク受信周波数を確定し、且つ各第1のダウンリンク信号に対応するダウンリンク受信周波数に基づいて、各第1のダウンリンク信号とは関連関係を有する各アップリンク信号の伝送周波数をそれぞれ確定することと、
各アップリンク信号の伝送周波数に基づいて、各前記アップリンク信号を送信することと、を含み、
ここで、前記第1のダウンリンク信号とは前記関連関係を有するアップリンク信号に基づいて確定された周波数シフトは、第2のダウンリンク信号の伝送周波数を確定するためのものであることを特徴とする信号の伝送方法。
【請求項2】
前記関連関係は、
前記アップリンク信号の1つ又は複数のチャネル特性及び/又は空間送信パラメータが、前記第1のダウンリンク信号の1つ又は複数のチャネル特性及び/又は空間送信パラメータから推測され得ることと、
前記アップリンク信号の受信端末と前記第1のダウンリンク信号の送信端末が同一のネットワーク機器であることとのうちの1つ又は複数を含むことを特徴とする請求項1に記載の信号の伝送方法。
【請求項3】
前記関連関係はQCL関係であり、前記関連関係のタイプは、
タイプ1:{ドップラーシフトDoppler shift,ドップラースプレッドDoppler spread,平均遅延 average delay,遅延スプレッド delay spread}、
タイプ2:{Doppler shift,Doppler spread}、
タイプ3:{Doppler shift,average delay}、
タイプ4:{空間受信パラメータSpatial parameter}又は{空間関連情報SpatialRelationInofo}、
タイプ5:{Doppler shift}、
タイプ6:周波数関連情報のうちの1種又は複数種を含むことを特徴とする請求項2に記載の信号の伝送方法。
【請求項4】
前記関連関係は、前記アップリンク信号の構成情報又はトリガー情報によって指示されることを特徴とする請求項2又は3に記載の信号の伝送方法。
【請求項5】
前記アップリンク信号の構成情報又はトリガー情報には、前記アップリンク信号とは前記関連関係を有する複数の前記第1のダウンリンク信号の情報が含まれ、前記方法は、ネットワーク側から送信されたアクティベーション信号に基づいて、前記アップリンク信号とは前記関連関係を有する前記第1のダウンリンク信号を確定することを更に含み、
又は、
前記アップリンク信号の構成情報又はトリガー情報には、前記アップリンク信号とは前記関連関係を有する複数の前記第1のダウンリンク信号の情報が含まれ、前記方法は、各前記関連関係が1つのトリガー状態に関連付けられ、前記アップリンク信号がトリガーされると、トリガー状態に基づいて前記関連関係を確定することを更に含み、
又は、
前記アップリンク信号の構成情報又はトリガー情報には、識別情報が含まれ、前記識別情報は、前記第1のダウンリンク信号に対応するリソースの、前記第1のダウンリンク信号に対応するリソースが所在するリソースセットでの位置を指示するためのものであり、前記第1のダウンリンク信号は前記アップリンク信号とは前記関連関係が存在することを特徴とする請求項4に記載の信号の伝送方法。
【請求項6】
前記アップリンク信号の構成情報又はトリガー情報、及び前記第1のダウンリンク信号の構成情報又はトリガー情報には、前記関連関係を有することを指示するための識別情報が含まれ、
又は
前記第1のダウンリンク信号の構成情報又はトリガー情報には、識別情報が含まれ、すべてのアップリンク信号は同一のリソースセットに対応し、前記リソースセットに対する各アップリンク信号は前記識別情報と1対1対応し、
又は
前記第1のダウンリンク信号及び前記アップリンク信号はそれぞれ、異なるリソースセットに対応し、前記異なるリソースセットに含まれるアップリンクリソースと第1のダウンリンクリソースは、事前定義された1対1対応関係を有することを特徴とする請求項1又は2又は3に記載の信号の伝送方法。
【請求項7】
前記関連関係は、前記第1のダウンリンク信号の構成情報又はトリガー情報によって指示されることを特徴とする請求項2又は3に記載の信号の伝送方法。
【請求項8】
前記第1のダウンリンク信号の構成情報には、前記第1のダウンリンク信号とは前記関連関係を有する複数のアップリンク信号の情報が含まれ、前記方法は、ネットワーク側から送信されたアクティベーション信号に基づいて、前記第1のダウンリンク信号とは前記関連関係を有する前記アップリンク信号を確定することを更に含み、
又は、
前記第1のダウンリンク信号の構成情報には、前記第1のダウンリンク信号とは前記関連関係を有する複数のアップリンク信号の情報が含まれ、前記方法は、各前記関連関係が1つのトリガー状態に関連付けられ、前記第1のダウンリンク信号がトリガーされると、トリガー状態に基づいて前記関連関係を確定することを更に含み、
又は
前記第1のダウンリンク信号の構成情報又はトリガー情報には、識別情報が更に含まれ、前記識別情報は、前記アップリンク信号に対応するリソースの、前記アップリンク信号に対応するリソースが所在するリソースセットでの位置を指示するためのものであり、前記アップリンク信号は前記第1のダウンリンク信号とは前記関連関係が存在することを特徴とする請求項7に記載の信号の伝送方法。
【請求項9】
前記した、各アップリンク信号の伝送周波数に基づいて各前記アップリンク信号を送信することは、
各前記アップリンク信号が異なる時間領域リソースに割り当てられること、
各前記アップリンク信号は、異なる周波数領域リソースに割り当てられ、お互いの間にガードインターバルが設けられること、及び
各前記アップリンク信号が他の用途のためのアップリンク信号と同時に伝送されないことのうちのいずれか1つ又は複数を含むことを特徴とする請求項1又は2又は3に記載の信号の伝送方法。
【請求項10】
前記アップリンク信号は、サウンディング参照信号SRS、ランダムアクセスチャネルRACH、物理アップリンク共有チャネルPUSCH、物理アップリンク制御チャンネルPUCCH、PUSCHに対応する復調参照信号DMRS、及びPUCCHに対応するD MRSのうちの1種又は複数を含むが、これらに限定されず、及び/又は、
前記第1のダウンリンク信号は、同期信号ブロックSSB、トラッキング参照信号TRS、及び非ゼロ電力のチャネル状態情報参照信号NZP-CSI RSのうちの1種又は複数を含むが、これらに限定されないことを特徴とする請求項1又は2又は3に記載の信号の伝送方法。
【請求項11】
ネットワーク側の指示情報、前記ダウンリンク信号の構成情報、及び前記ダウンリンク信号のタイプのうちの1種又は複数種に基づいて、前記第1のダウンリンク信号を確定することを特徴とする請求項1又は2又は3に記載の信号の伝送方法。
【請求項12】
端末に第1のダウンリンク信号を送信して、前記端末が前記第1のダウンリンク信号に対応するダウンリンク受信周波数に基づいて、前記第1のダウンリンク信号とは関連関係を有するアップリンク信号の伝送周波数を確定することと、
前記端末が前記伝送周波数に基づいて送信した、前記第1のダウンリンク信号とは前記関連関係を有するアップリンク信号を受信することと、
前記アップリンク信号に基づいて周波数シフトを確定し、第2のダウンリンク信号の伝送周波数を確定することとを含むことを特徴とする信号の伝送方法。
【請求項13】
前記した、前記アップリンク信号に基づいて周波数シフトを確定し、第2のダウンリンク信号の伝送周波数を確定することは、
前記周波数シフトに基づいて、第2のダウンリンク信号の周波数調整値を確定することと、
前記周波数調整値を使用して、第2のダウンリンク信号の伝送周波数を確定することとを含むことを特徴とする請求項12に記載の信号の伝送方法。
【請求項14】
前記関連関係は、
前記アップリンク信号の1つ又は複数のチャネル特性及び/又は空間送信パラメータが、前記ダウンリンク信号の1つ又は複数のチャネル特性及び/又は空間送信パラメータから推測され得ることと、
前記アップリンク信号の受信端末と前記ダウンリンク信号の送信端末が同一のネットワーク機器であることとのうちの1つ又は複数を含むことを特徴とする請求項12に記載の信号の伝送方法。
【請求項15】
前記関連関係はQCL関係であり、前記関連関係のタイプは、
タイプ1:{ドップラーシフトDoppler shift,ドップラースプレッドDoppler spread,平均遅延average delay,遅延スプレッドdelay spread}、
タイプ2:{Doppler shift,Doppler spread}、
タイプ3:{Doppler shift,average delay}、
タイプ4:{空間受信パラメータSpatial parameter}又は{空間関連情報SpatialRelationInofo}、
タイプ5:{Doppler shift}、
タイプ6:周波数関連情報のうちの1種又は複数種を含むことを特徴とする請求項14に記載の信号の伝送方法。
【請求項16】
前記関連関係は、前記アップリンク信号の構成情報又はトリガー情報によって指示されることを特徴とする請求項13又は14又は15に記載の信号の伝送方法。
【請求項17】
前記アップリンク信号の構成情報又はトリガー情報には、前記アップリンク信号とは前記関連関係を有する複数の前記第1のダウンリンク信号の情報が含まれ、前記方法は、ネットワーク側から送信されたアクティベーション信号に基づいて、前記アップリンク信号とは前記関連関係を有する前記第1のダウンリンク信号を確定することを更に含み、
又は
前記アップリンク信号の構成情報又はトリガー情報には、前記アップリンク信号とは前記関連関係を有する複数の前記第1のダウンリンク信号の情報が含まれ、前記方法は、各前記関連関係が1つのトリガー状態に関連付けられ、前記アップリンク信号がトリガーされると、トリガー状態に基づいて前記関連関係を確定することを更に含み、
又は、
前記アップリンク信号の構成情報又はトリガー情報には、識別情報が更に含まれ、前記識別情報は、前記第1のダウンリンク信号に対応するリソースの、前記第1のダウンリンク信号に対応するリソースが所在するリソースセットでの位置を指示するためのものであり、前記第1のダウンリンク信号は前記アップリンク信号とは前記関連関係が存在することを特徴とする請求項16に記載の信号の伝送方法。
【請求項18】
前記アップリンク信号の構成情報又はトリガー情報、及び前記第1のダウンリンク信号の構成情報又はトリガー情報には、前記関連関係を有することを指示するための識別情報が含まれ、
又は
前記第1のダウンリンク信号の構成情報又はトリガー情報には、識別情報が含まれ、すべてのアップリンク信号は同一のリソースセットに対応し、前記リソースセットに対する各アップリンク信号は前記識別情報と1対1対応し、
又は
前記第1のダウンリンク信号及び前記アップリンク信号はそれぞれ、異なるリソースセットに対応し、前記リソースセットに含まれるアップリンクリソースと第1のダウンリンクリソースは、事前定義された1対1対応関係を有することを特徴とする請求項12乃至15のいずれか1項に記載の信号の伝送方法。
【請求項19】
前記関連関係は、前記第1のダウンリンク信号の構成情報又はトリガー情報によって指示されることを特徴とする請求項13又は14又は15に記載の信号の伝送方法。
【請求項20】
前記第1のダウンリンク信号の構成情報には、前記第1のダウンリンク信号とは前記関連関係を有する複数のアップリンク信号の情報が含まれ、前記方法は、ネットワーク側から送信されたアクティベーション信号に基づいて、前記第1のダウンリンク信号とは前記関連関係を有する前記アップリンク信号を確定することを更に含み、
又は、
前記第1のダウンリンク信号の構成情報には、前記第1のダウンリンク信号とは前記関連関係を有する複数のアップリンク信号の情報が含まれ、前記方法は、各前記関連関係が1つのトリガー状態に関連付けられ、前記アップリンク信号がトリガーされると、トリガー状態に基づいて前記関連関係を確定することを更に含み、
又は、
前記第1のダウンリンク信号の構成情報又はトリガー情報には、識別情報が更に含まれ、前記識別情報は、前記アップリンク信号に対応するリソースの、前記アップリンク信号に対応するリソースが所在するリソースセットでの位置を指示するためのものであり、前記アップリンク信号は前記第1のダウンリンク信号とは前記関連関係が存在することを特徴とする請求項19に記載の信号の伝送方法。
【請求項21】
各前記アップリンク信号の送信方式は、
各前記アップリンク信号が異なる時間領域リソースに割り当てられること、
各前記アップリンク信号は、異なる周波数領域リソースに割り当てられ、お互いの間にガードインターバル が設けられること、及び
各前記アップリンク信号が他の用途のためのアップリンク信号と同時に伝送されないことのうちのいずれか1つ又は複数を含むことを特徴とする請求項12乃至15のいずれか1項に記載の信号の伝送方法
【請求項22】
前記アップリンク信号は、サウンディング参照信号SRS、ランダムアクセスチャネルRACH、物理アップリンク共有チャネルPUSCH、物理アップリンク制御チャンネルPUCCH、PUSCHに対応する復調参照信号DMRS、及びPUCCHに対応するDMRSのうちの1種又は複数を含むが、これらに限定されず、及び/又は、
前記第1のダウンリンク信号は、同期信号ブロックSSB、トラッキング参照信号TRS、及び非ゼロ電力のチャネル状態情報参照信号NZP-CSI RSのうちの1種又は複数を含むが、これらに限定されないことを特徴とする請求項12乃至15のいずれか1項に記載の信号の伝送方法。
【請求項23】
ネットワーク側は、
ネットワーク側の指示情報、
前記ダウンリンク信号の構成情報、及び
前記ダウンリンク信号のタイプのうちの1種又は複数種に基づいて、前記端末に前記第1のダウンリンク信号を指示することを特徴とする請求項12乃至15のいずれか1項に記載の信号の伝送方法。
【請求項24】
メモリと、プロセッサと、メモリに記憶され、且つプロセッサで実行可能なプログラムとを含む端末であって、前記プログラムが前記プロセッサによって実行されると、
複数の第1のダウンリンク信号を受信することと、
各前記第1のダウンリンク信号に対応するダウンリンク受信周波数を確定し、且つ各第1のダウンリンク信号に対応するダウンリンク受信周波数に基づいて、各第1のダウンリンク信号とは関連関係を有する各アップリンク信号の伝送周波数をそれぞれ確定することと、
各アップリンク信号の伝送周波数に基づいて各前記アップリンク信号を送信することと、が実現され、
ここで、前記第1のダウンリンク信号とは前記関連関係を有するアップリンク信号に基づいて確定された周波数シフトは、第2のダウンリンク信号の伝送周波数を確定するためのものであることを特徴とする端末。
【請求項25】
前記関連関係は、
前記アップリンク信号の1つ又は複数のチャネル特性及び/又は空間送信パラメータが、前記第1のダウンリンク信号の1つ又は複数のチャネル特性及び/又は空間送信パラメータから推測され得ることと、
前記アップリンク信号の受信端末と前記第1のダウンリンク信号の送信端末が同一のネットワーク機器であることとのうちの1つ又は複数を含むことを特徴とする請求項24に記載の端末。
【請求項26】
前記関連関係はQCL関係であり、前記関連関係のタイプは、
タイプ1:{ドップラーシフトDoppler shift,ドップラースプレッドDoppler spread,平均遅延average delay,遅延スプレッドdelay spread}、
タイプ2:{Doppler shift, Doppler spread}、
タイプ3:{Doppler shift, average delay}、
タイプ4:{空間受信パラメータSpatial parameter}又は{空間関連情報SpatialRelationInofo}、
タイプ5:{Doppler shift}、
タイプ6:周波数関連情報のうちの1種又は複数種を含むことを特徴とする請求項25に記載の端末。
【請求項27】
前記関連関係は、前記アップリンク信号の構成情報又はトリガー情報によって指示されることを特徴とする請求項25又は26に記載の端末。
【請求項28】
前記アップリンク信号の構成情報又はトリガー情報には、前記アップリンク信号とは前記関連関係を有する複数の前記第1のダウンリンク信号の情報が含まれ、前記ステップは、ネットワーク側から送信されたアクティベーション信号に基づいて、前記アップリンク信号とは前記関連関係を有する前記第1のダウンリンク信号を確定することを更に含み、
又は、
前記アップリンク信号の構成情報又はトリガー情報には、前記アップリンク信号とは前記関連関係を有する複数の前記第1のダウンリンク信号の情報が含まれ、前記ステップは、各前記関連関係が1つのトリガー状態に関連付けられ、前記アップリンク信号がトリガーされると、トリガー状態に基づいて前記関連関係を確定することを更に含み、
又は、
前記アップリンク信号の構成情報又はトリガー情報には、識別情報が更に含まれ、前記識別情報は、前記第1のダウンリンク信号に対応するリソースの、前記第1のダウンリンク信号に対応するリソースが所在するリソースセットでの位置を指示するためのものであり、前記第1のダウンリンク信号は前記アップリンク信号とは前記関連関係が存在することを特徴とする請求項27に記載の端末。
【請求項29】
前記アップリンク信号の構成情報又はトリガー情報、及び前記第1のダウンリンク信号の構成情報又はトリガー情報には、前記関連関係を有することを指示するための識別情報が含まれ、
又は
前記第1のダウンリンク信号の構成情報又はトリガー情報には、識別情報が含まれ、すべてのアップリンク信号は同一のリソースセットに対応し、前記リソースセットに対する各アップリンク信号は前記識別情報と1対1対応し、
又は
前記第1のダウンリンク信号及び前記アップリンク信号はそれぞれ、異なるリソースセットに対応し、前記異なるリソースセットに含まれるアップリンクリソースと第1のダウンリンクリソースは、事前定義された1対1対応関係を有することを特徴とする請求項24又は25又は26に記載の端末。
【請求項30】
前記関連関係は、前記第1のダウンリンク信号の構成情報又はトリガー情報によって指示されることを特徴とする請求項25又は26に記載の端末。
【請求項31】
前記第1のダウンリンク信号の構成情報には、前記第1のダウンリンク信号とは前記関連関係を有する複数のアップリンク信号の情報が含まれ、前記ステップは、ネットワーク側から送信されたアクティベーション信号に基づいて、前記第1のダウンリンク信号とは前記関連関係を有する前記アップリンク信号を確定することを更に含み、
又は、
前記第1のダウンリンク信号の構成情報には、前記第1のダウンリンク信号とは前記関連関係を有する複数のアップリンク信号の情報が含まれ、前記ステップは、各前記関連関係が1つのトリガー状態に関連付けられ、前記第1のダウンリンク信号がトリガーされると、トリガー状態に基づいて前記関連関係を確定することを更に含み、
又は、
前記第1のダウンリンク信号の構成情報又はトリガー情報には、識別情報が更に含まれ、前記識別情報は、前記アップリンク信号に対応するリソースの、前記アップリンク信号に対応するリソースが所在するリソースセットでの位置を指示するためのものであり、前記アップリンク信号は前記第1のダウンリンク信号とは前記関連関係が存在することを特徴とする請求項30に記載の端末。
【請求項32】
前記した、各アップリンク信号の伝送周波数に基づいて各前記アップリンク信号を送信することは、
各前記アップリンク信号が異なる時間領域リソースに割り当てられること、
各前記アップリンク信号は、異なる周波数領域リソースに割り当てられ、お互いの間にガードインターバル が設けられること、及び
各前記アップリンク信号が他の用途のためのアップリンク信号と同時に伝送されないことのうちのいずれか1つ又は複数を含むことを特徴とする請求項24又は25又は26に記載の端末。
【請求項33】
前記アップリンク信号は、サウンディング参照信号SRS、ランダムアクセスチャネルRACH、物理アップリンク共有チャネルPUSCH、物理アップリンク制御チャンネルPUCCH、PUSCHに対応する復調参照信号DMRS、及びPUCCHに対応するDMRSのうちの1種又は複数を含むが、これらに限定されず、及び/又は、
前記第1のダウンリンク信号は、同期信号ブロックSSB、トラッキング参照信号TRS、及び非ゼロ電力のチャネル状態情報参照信号NZP-CSI RSのうちの1種又は複数を含むが、これらに限定されないことを特徴とする請求項24又は25又は26に記載の端末。
【請求項34】
ネットワーク側の指示情報、前記ダウンリンク信号の構成情報、及び前記ダウンリンク信号のタイプのうちの1種又は複数種に基づいて、前記第1のダウンリンク信号を確定することを特徴とする請求項24又は25又は26に記載の端末。
【請求項35】
複数の第1のダウンリンク信号を受信するための第1の受信モジュールと、
各前記第1のダウンリンク信号に対応するダウンリンク受信周波数を確定し、且つ各第1のダウンリンク信号に対応するダウンリンク受信周波数に基づいて、各第1のダウンリンク信号とは関連関係を有する各アップリンク信号の伝送周波数をそれぞれ確定するための第1の確定モジュールと、
各アップリンク信号の伝送周波数に基づいて各前記アップリンク信号を送信するための第1の送信モジュールと、を含み、
ここで、前記第1のダウンリンク信号とは前記関連関係を有するアップリンク信号に基づいて確定された周波数シフトは、第2のダウンリンク信号の伝送周波数を確定するためのものであることを特徴とする端末。
【請求項36】
前記関連関係は、
前記アップリンク信号の1つ又は複数のチャネル特性及び/又は空間送信パラメータが、前記第1のダウンリンク信号の1つ又は複数のチャネル特性及び/又は空間送信パラメータから推測され得ることと、
前記アップリンク信号の受信端末と前記第1のダウンリンク信号の送信端末が同一のネットワーク機器であることとのうちの1つ又は複数を含むことを特徴とする請求項35に記載の端末。
【請求項37】
前記関連関係はQCL関係であり、前記関連関係のタイプは、
タイプ1:{ドップラーシフトDoppler shift,ドップラースプレッドDoppler spread,平均遅延average delay,遅延スプレッドdelay spread}、
タイプ2:{Doppler shift, Doppler spread}、
タイプ3:{Doppler shift, average delay}、
タイプ4:{空間受信パラメータSpatial parameter}又は{空間関連情報SpatialRelationInofo}、
タイプ5:{Doppler shift}、
タイプ6:周波数関連情報のうちの1種又は複数種を含むことを特徴とする請求項36に記載の端末。
【請求項38】
前記関連関係は、前記アップリンク信号の構成情報又はトリガー情報によって指示されることを特徴とする請求項36又は37に記載の端末。
【請求項39】
前記アップリンク信号の構成情報又はトリガー情報には、前記アップリンク信号とは前記関連関係を有する複数の前記第1のダウンリンク信号の情報が含まれ、前記第1の確定モジュールは、更に、ネットワーク側から送信されたアクティベーション信号に基づいて、前記アップリンク信号とは前記関連関係を有する前記第1のダウンリンク信号を確定することに用いられ、
又は、
前記アップリンク信号の構成情報又はトリガー情報には、前記アップリンク信号とは前記関連関係を有する複数の前記第1のダウンリンク信号の情報が含まれ、前記第1の確定モジュールは、更に、各前記関連関係が1つのトリガー状態に関連付けられ、前記アップリンク信号がトリガーされると、トリガー状態に基づいて前記関連関係を確定することに用いられ、
又は、
前記アップリンク信号の構成情報又はトリガー情報には、識別情報が更に含まれ、前記識別情報は、前記第1のダウンリンク信号に対応するリソースの、前記第1のダウンリンク信号に対応するリソースが所在するリソースセットでの位置を指示するためのものであり、前記第1のダウンリンク信号は前記アップリンク信号とは前記関連関係が存在することを特徴とする請求項38に記載の端末。
【請求項40】
前記アップリンク信号の構成情報又はトリガー情報、及び前記第1のダウンリンク信号の構成情報又はトリガー情報には、関連関係を有すことを指示するための識別情報が含まれ、
又は
前記第1のダウンリンク信号の構成情報又はトリガー情報には、識別情報が含まれ、すべてのアップリンク信号は同一のリソースセットに対応し、前記リソースセットに対する各アップリンク信号は前記識別情報と1対1対応し、
又は
前記第1のダウンリンク信号及び前記アップリンク信号はそれぞれ、異なるリソースセットに対応し、前記異なるリソースセットに含まれるアップリンクリソースと第1のダウンリンクリソースは、事前定義された1対1対応関係を有することを特徴とする請求項35又は36又は37に記載の端末。
【請求項41】
前記関連関係は、前記第1のダウンリンク信号の構成情報又はトリガー情報によって指示されることを特徴とする請求項36又は37に記載の端末。
【請求項42】
前記第1のダウンリンク信号の構成情報には、前記第1のダウンリンク信号とは前記関連関係を有する複数のアップリンク信号の情報が含まれ、前記第1の確定モジュールは、更に、ネットワーク側から送信されたアクティベーション信号に基づいて、前記第1のダウンリンク信号とは前記関連関係を有する前記アップリンク信号を確定することに用いられ、
又は、
前記第1のダウンリンク信号の構成情報には、前記第1のダウンリンク信号とは前記関連関係を有する複数のアップリンク信号の情報が含まれ、前記方法は、各前記関連関係が1つのトリガー状態に関連付けられ、前記第1のダウンリンク信号がトリガーされると、トリガー状態に基づいて前記関連関係を確定することを更に含み、
又は、
前記第1のダウンリンク信号の構成情報又はトリガー情報には、識別情報が更に含まれ、前記識別情報は、前記アップリンク信号に対応するリソースの、前記アップリンク信号に対応するリソースが所在するリソースセットでの位置を指示するためのものであり、前記アップリンク信号は前記第1のダウンリンク信号とは前記関連関係が存在することを特徴とする請求項41に記載の端末。
【請求項43】
前記した、各アップリンク信号の伝送周波数に基づいて各前記アップリンク信号を送信することは、
各前記アップリンク信号が異なる時間領域リソースに割り当てられること、
各前記アップリンク信号は、異なる周波数領域リソースに割り当てられ、お互いの間にガードインターバル が設けられること、及び
各前記アップリンク信号が他の用途のためのアップリンク信号と同時に伝送されないことのうちのいずれか1つ又は複数を含むことを特徴とする請求項35又は36又は37に記載の端末。
【請求項44】
前記アップリンク信号は、サウンディング参照信号SRS、ランダムアクセスチャネルRACH、物理アップリンク共有チャネルPUSCH、物理アップリンク制御チャンネルPUCCH、PUSCHに対応する復調参照信号DMRS、及びPUCCHに対応するDMRSのうちの1種又は複数を含むが、これらに限定されず、及び/又は、
前記第1のダウンリンク信号は、同期信号ブロックSSB、トラッキング参照信号TRS、及び非ゼロ電力のチャネル状態情報参照信号NZP-CSI RSのうちの1種又は複数を含むが、これらに限定されないことを特徴とする請求項35又は36又は37に記載の端末。
【請求項45】
ネットワーク側の指示情報、前記ダウンリンク信号の構成情報、及び前記ダウンリンク信号のタイプのうちの1種又は複数種に基づいて、前記第1のダウンリンク信号を確定することを特徴とする請求項35又は36又は37に記載の端末。
【請求項46】
端末に第1のダウンリンク信号を送信して、前記端末が前記第1のダウンリンク信号に対応するダウンリンク受信周波数に基づいて、前記第1のダウンリンク信号とは関連関係を有するアップリンク信号の伝送周波数を確定するための第2の送信モジュールと、
前記端末が前記伝送周波数に基づいて送信した、前記第1のダウンリンク信号とは前記関連関係を有するアップリンク信号を受信するための第2の受信モジュールと、
前記アップリンク信号に基づいて周波数シフトを確定し、第2のダウンリンク信号の伝送周波数を確定するための第2の確定モジュールと、を含むことを特徴とするネットワーク機器。
【請求項47】
前記第2の確定モジュールは、具体的に、
前記周波数シフトに基づいて、第2のダウンリンク信号の周波数調整値を確定すること、及び
前記周波数調整値を使用して、第2のダウンリンク信号の伝送周波数を確定することに用いられることを特徴とする請求項46に記載のネットワーク機器。
【請求項48】
前記関連関係は、
前記アップリンク信号の1つ又は複数のチャネル特性及び/又は空間送信パラメータが、前記ダウンリンク信号の1つ又は複数のチャネル特性及び/又は空間送信パラメータから推測され得ることと、
前記アップリンク信号の受信端末と前記ダウンリンク信号の送信端末が同一のネットワーク機器であることのうちの1つ又は複数を含むことを特徴とする請求項46に記載のネットワーク機器。
【請求項49】
前記関連関係はQCL関係であり、前記関連関係のタイプは、
タイプ1:{ドップラーシフトDoppler shift,ドップラースプレッドDoppler spread,平均遅延average delay,遅延スプレッドdelay spread}、
タイプ2:{Doppler shift,Doppler spread}、
タイプ3:{Doppler shift,average delay}、
タイプ4:{空間受信パラメータSpatial parameter}又は{空間関連情報SpatialRelationInofo}、
タイプ5:{Doppler shift}、
タイプ6:周波数関連情報のうちの1種又は複数種を含むことを特徴とする請求項48に記載のネットワーク機器。
【請求項50】
前記関連関係は、前記アップリンク信号の構成情報又はトリガー情報によって指示されることを特徴とする請求項47又は48又は49に記載のネットワーク機器。
【請求項51】
前記アップリンク信号の構成情報には、前記アップリンク信号とは前記関連関係を有する複数の前記第1のダウンリンク信号の情報が含まれ、前記第2の送信モジュールは、更に、アクティベーション信号を送信して、前記端末が前記アップリンク信号とは前記関連関係を有する前記第1のダウンリンク信号を確定することに用いられ、
又は、
前記アップリンク信号の構成情報又はトリガー情報には、前記アップリンク信号とは前記関連関係を有する複数の前記第1のダウンリンク信号の情報が含まれ、前記第2の送信モジュールは、更に、各前記関連関係が1つのトリガー状態に関連付けられ、前記アップリンク信号がトリガーされると、トリガー状態に基づいて前記関連関係を確定することに用いられ、
又は、
前記アップリンク信号の構成情報又はトリガー情報には、識別情報が更に含まれ、前記識別情報は、前記第1のダウンリンク信号に対応するリソースの、前記第1のダウンリンク信号に対応するリソースが所在するリソースセットでの位置を指示するためのものであり、前記第1のダウンリンク信号は前記アップリンク信号とは前記関連関係が存在することを特徴とする請求項50に記載のネットワーク機器。
【請求項52】
前記アップリンク信号の構成情報又はトリガー情報、及び前記第1のダウンリンク信号の構成情報又はトリガー情報には、関連関係を有すことを指示するための識別情報が含まれ、
又は
前記第1のダウンリンク信号の構成情報又はトリガー情報には、識別情報が含まれ、すべてのアップリンク信号は同一のリソースセットに対応し、前記リソースセットに対する各アップリンク信号は前記識別情報と1対1対応し、
又は
前記第1のダウンリンク信号及び前記アップリンク信号はそれぞれ、異なるリソースセットに対応し、前記リソースセットに含まれるアップリンクリソースと第1のダウンリンクリソースは、事前定義された1対1対応関係を有することを特徴とする請求項46乃至49のいずれか1項に記載のネットワーク機器。
【請求項53】
前記関連関係は、前記第1のダウンリンク信号の構成情報又はトリガー情報によって指示されることを特徴とする請求項47又は48又は49に記載のネットワーク機器。
【請求項54】
前記第1のダウンリンク信号の構成情報には、前記第1のダウンリンク信号とは前記関連関係を有するアップリンク信号の情報が更に含まれ、前記第2の送信モジュールは、更に、アクティベーション信号を送信して、前記端末が前記第1のダウンリンク信号とは前記関連関係を有する前記アップリンク信号を確定することに用いられ、
又は、
前記第1のダウンリンク信号の構成情報には、前記第1のダウンリンク信号とは前記関連関係を有する複数のアップリンク信号の情報が含まれ、前記第2の送信モジュールは、更に、各前記関連関係が1つのトリガー状態に関連付けられ、前記アップリンク信号がトリガーされると、トリガー状態に基づいて前記関連関係を確定することに用いられ、
又は、
前記第1のダウンリンク信号の構成情報又はトリガー情報には、識別情報が更に含まれ、前記識別情報は、前記アップリンク信号に対応するリソースの、前記アップリンク信号に対応するリソースが所在するリソースセットでの位置を指示するためのものであり、前記アップリンク信号は前記第1のダウンリンク信号とは前記関連関係が存在することを特徴とする請求項53に記載のネットワーク機器。
【請求項55】
各前記アップリンク信号の送信方式は、
各前記アップリンク信号が異なる時間領域リソースに割り当てられること、
各前記アップリンク信号は、異なる周波数領域リソースに割り当てられ、お互いの間にガードインターバルが設けられること、及び、
各前記アップリンク信号が他の用途のためのアップリンク信号と同時に伝送されないことのうちのいずれか1つ又は複数を含むことを特徴とする請求項46乃至49のいずれか1項に記載のネットワーク機器。
【請求項56】
前記アップリンク信号は、サウンディング参照信号SRS、ランダムアクセスチャネルRACH、物理アップリンク共有チャネルPUSCH、物理アップリンク制御チャンネルPUCCH、PUSCHに対応する復調参照信号DMRS、及びPUCCHに対応するDMRSのうちの1種又は複数を含むが、これらに限定されず、及び/又は、
前記第1のダウンリンク信号は、同期信号ブロックSSB、トラッキング参照信号TRS、及び非ゼロ電力のチャネル状態情報参照信号NZP-CSI RSのうちの1種又は複数を含むが、これらに限定されないことを特徴とする請求項46乃至49のいずれか1項に記載のネットワーク機器。
【請求項57】
ネットワーク側は、
ネットワーク側の指示情報、前記ダウンリンク信号の構成情報、及び前記ダウンリンク信号のタイプのうちの1種又は複数種に基づいて、前記端末に前記第1のダウンリンク信号を指示することを特徴とする請求項46乃至49のいずれか1項に記載のネットワーク機器。
【請求項58】
メモリと、プロセッサと、メモリに記憶され、且つプロセッサで実行可能なプログラムとを含むネットワーク機器であって、前記プログラムが前記プロセッサによって実行されると、
端末に第1のダウンリンク信号を送信して、前記端末が前記第1のダウンリンク信号に対応するダウンリンク受信周波数に基づいて、前記第1のダウンリンク信号とは関連関係を有するアップリンク信号の伝送周波数を確定することと、
前記端末が前記伝送周波数に基づいて送信した、前記第1のダウンリンク信号とは前記関連関係を有するアップリンク信号を受信することと、
前記アップリンク信号に基づいて周波数シフトを確定し、第2のダウンリンク信号の伝送周波数を確定することと、が実現されることを特徴とするネットワーク機器。
【請求項59】
前記した、前記アップリンク信号に基づいて周波数シフトを確定し、第2のダウンリンク信号の伝送周波数を確定することは、
前記周波数シフトに基づいて、第2のダウンリンク信号の周波数調整値を確定すること、及び
前記周波数調整値を使用して、第2のダウンリンク信号の伝送周波数を確定することを含むことを特徴とする請求項58に記載のネットワーク機器。
【請求項60】
前記関連関係は、
前記アップリンク信号の1つ又は複数のチャネル特性及び/又は空間送信パラメータが、前記ダウンリンク信号の1つ又は複数のチャネル特性及び/又は空間送信パラメータから推測され得ることと、
前記アップリンク信号の受信端末と前記ダウンリンク信号の送信端末が同一のネットワーク機器であることとのうちの1つ又は複数を含むことを特徴とする請求項58に記載のネットワーク機器。
【請求項61】
前記関連関係はQCL関係であり、前記関連関係のタイプは、
タイプ1:{ドップラーシフトDoppler shift,ドップラースプレッドDoppler spread,平均遅延average delay,遅延スプレッドdelay spread}、
タイプ2:{Doppler shift,Doppler spread}、
タイプ3:{Doppler shift,average delay}、
タイプ4:{空間受信パラメータSpatial parameter}又は{空間関連情報SpatialRelationInofo}、
タイプ5:{Doppler shift}、
タイプ6:周波数関連情報のうちの1種又は複数種を含むことを特徴とする請求項60に記載のネットワーク機器。
【請求項62】
前記関連関係は、前記アップリンク信号の構成情報又はトリガー情報によって指示されることを特徴とする請求項59又は60又は61に記載のネットワーク機器。
【請求項63】
前記アップリンク信号の構成情報又はトリガー情報には、前記アップリンク信号とは前記関連関係を有する複数の前記第1のダウンリンク信号の情報が含まれ、前記方法は、ネットワーク側から送信されたアクティベーション信号に基づいて、前記アップリンク信号とは前記関連関係を有する前記第1のダウンリンク信号を確定することを更に含み、
又は
前記アップリンク信号の構成情報又はトリガー情報には、前記アップリンク信号とは前記関連関係を有する複数の前記第1のダウンリンク信号の情報が含まれ、前記方法は、各前記関連関係が1つのトリガー状態に関連付けられ、前記アップリンク信号がトリガーされると、トリガー状態に基づいて前記関連関係を確定することを更に含み、
又は、
前記アップリンク信号の構成情報又はトリガー情報には、識別情報が更に含まれ、前記識別情報は、前記第1のダウンリンク信号に対応するリソースの、前記第1のダウンリンク信号に対応するリソースが所在するリソースセットでの位置を指示するためのものであり、前記第1のダウンリンク信号は前記アップリンク信号とは前記関連関係が存在するを特徴とする請求項62に記載のネットワーク機器。
【請求項64】
前記アップリンク信号の構成情報又はトリガー情報、及び前記第1のダウンリンク信号の構成情報又はトリガー情報には、関連関係を有すことを指示するための識別情報が含まれ、
又は
前記第1のダウンリンク信号の構成情報又はトリガー情報には、識別情報が含まれ、すべてのアップリンク信号は同一のリソースセットに対応し、前記リソースセットに対する各アップリンク信号は前記識別情報と1対1対応し、
又は
前記第1のダウンリンク信号及び前記アップリンク信号はそれぞれ、異なるリソースセットに対応し、前記リソースセットに含まれるアップリンクリソースと第1のダウンリンクリソースは、事前定義された1対1対応関係を有することを特徴とする請求項58乃至61のいずれか1項に記載のネットワーク機器。
【請求項65】
前記関連関係は、前記第1のダウンリンク信号の構成情報又はトリガー情報によって指示されることを特徴とする請求項59又は60又は61に記載のネットワーク機器。
【請求項66】
前記第1のダウンリンク信号の構成情報には、前記第1のダウンリンク信号とは前記関連関係を有する複数のアップリンク信号の情報が含まれ、前記方法は、ネットワーク側から送信されたアクティベーション信号に基づいて、前記第1のダウンリンク信号とは前記関連関係を有する前記アップリンク信号を確定することを更に含み、
又は、
前記第1のダウンリンク信号の構成情報には、前記第1のダウンリンク信号とは前記関連関係を有する複数のアップリンク信号の情報が含まれ、前記方法は、各前記関連関係が1つのトリガー状態に関連付けられ、前記アップリンク信号がトリガーされると、トリガー状態に基づいて前記関連関係を確定することを更に含み、
又は、
前記第1のダウンリンク信号の構成情報又はトリガー情報には、識別情報が更に含まれ、前記識別情報は、前記アップリンク信号に対応するリソースの、前記アップリンク信号に対応するリソースが所在するリソースセットでの位置を指示するためのものであり、前記アップリンク信号は前記第1のダウンリンク信号とは前記関連関係が存在することを特徴とする請求項65に記載のネットワーク機器。
【請求項67】
各前記アップリンク信号の送信方式は、
各前記アップリンク信号が異なる時間領域リソースに割り当てられること、
各前記アップリンク信号は、異なる周波数領域リソースに割り当てられ、お互いの間にガードインターバル が設けられること、及び
各前記アップリンク信号が他の用途のためのアップリンク信号と同時に伝送されないことのうちのいずれか1つ又は複数を含むことを特徴とする請求項58乃至61のいずれか1項に記載のネットワーク機器。
【請求項68】
前記アップリンク信号は、サウンディング参照信号SRS、ランダムアクセスチャネルRACH、物理アップリンク共有チャネルPUSCH、物理アップリンク制御チャンネルPUCCH、PUSCHに対応する復調参照信号DMRS、及びPUCCHに対応するDMRSのうちの1種又は複数を含むが、これらに限定されず、及び/又は、
前記第1のダウンリンク信号は、同期信号ブロックSSB、トラッキング参照信号TRS、及び非ゼロ電力のチャネル状態情報参照信号NZP-CSI RSのうちの1種又は複数を含むが、これらに限定されないことを特徴とする請求項58乃至61のいずれか1項に記載のネットワーク機器。
【請求項69】
ネットワーク側の指示情報、前記ダウンリンク信号の構成情報、及び前記ダウンリンク信号のタイプのうちの1種又は複数種に基づいて、前記端末に前記第1のダウンリンク信号を指示することを特徴とする請求項58乃至61のいずれか1項に記載のネットワーク機器。
【請求項70】
コンピュータプログラムが記憶された非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体であって、該コンピュータプログラムがプロセッサによって実行されると、請求項1乃至11のいずれか1項に記載の信号の伝送方法のステップが実現されることを特徴とする非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【請求項71】
コンピュータプログラムが記憶された非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体であって、該コンピュータプログラムがプロセッサによって実行されると、請求項12乃至23のいずれか1項に記載の信号の伝送方法のステップが実現されることを特徴とする非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[相互参照]
本願は、2020年03月05日に提出された、出願番号が2020101486671であり、発明の名称が「信号の伝送方法、端末、ネットワーク機器、及び記憶媒体」である中国特許出願の優先権を主張し、その全体が参照により本願に組み込まれる。
【0002】
本願は、無線通信の技術分野に関し、特に信号の伝送方法、端末、ネットワーク機器、及び記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0003】
マルチポイント協調は、無線通信システムにおける重要な技術的手段である。複数の分散式送受信ポイントを介して分散伝送をすることにより、セルエッジのカバレッジを改善し、ハンドオーバによって引き起こされる遅延とシグナリングオーバーヘッドを削減することができる。例えば、高速列車のシーンでは、端末UE(User Equipment、ユーザ機器)による頻繁なセルハンドオーバーを回避するために、通常、SFN(Single Frequency Network、単一周波数ネットワーク)の展開方法が採用されており、HST-SFN(High Speed Train - Single Frequency Network、高速列車単一周波数ネットワーク)シーンと呼ばれる。HST-SFNのシーンでは、1つのセルcellは複数の送受信ポイント(例えばRRH(Remote Radio Head、リモートラジオヘッド))を含み、信号は複数の送受信ポイントから同時に送信される。列車が2つの隣接する送受信ポイントの間を走行する場合、2つのRRHからの信号の一方は負のドップラーシフトを持ち、他方は正のドップラーシフトを持つことにより、ドップラースペクトルが生成される。列車の移動速度が速いため、ドップラーシフトの変動範囲が非常に大きくなり、その結果、端末がダウンリンク信号の復調をうまく行うことができない場合がある。
【0004】
端末によって受信された異なるRRHからの信号が反対のドップラーシフトを持つという問題を解決するために、1つの方法として、各RRHでドップラーシフトの事前補償をそれぞれ行うことで、UEによって受信されたダウンリンク信号のドップラースプレッドを排除する。しかしながら、従来技術におけるマルチポイント伝送の場合、UEは、1つのダウンリンク周波数ポイントのみを確定し、且つ当該ダウンリンク周波数ポイントに基づいてアップリンク信号の伝送を行う。各RRHの地理的位置及び/又は受信ビーム方向が異なるため、アップリンク信号が各RRHに到達するまで経験するドップラーシフトは異なる。RRHは、UEがどのようなダウンリンク周波数ポイントに基づいてアップリンク信号の伝送を行うかを知らないので、RRHは、ダウンリンク信号又はアップリンク信号が経験するドップラーシフトを推定できず、その結果、ドップラーシフトの事前補償を効果的に行うことができない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本願の実施形態は、従来技術に存在している問題に対して、信号の伝送方法、端末、ネットワーク機器、及び記憶媒体を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
第1の態様では、本願の実施形態は、信号の伝送方法を提供し、当該信号の伝送方法は、
複数の第1のダウンリンク信号を受信することと、
各前記第1のダウンリンク信号に対応するダウンリンク受信周波数を確定し、且つ各第1のダウンリンク信号に対応するダウンリンク受信周波数に基づいて、各第1のダウンリンク信号とは関連関係を有する各アップリンク信号の伝送周波数をそれぞれ確定することと、
各アップリンク信号の伝送周波数に基づいて各前記アップリンク信号を送信することと、を含み、
ここで、前記第1のダウンリンク信号とは前記関連関係を有するアップリンク信号に基づいて確定された周波数シフトは、第2のダウンリンク信号の伝送周波数を確定するためのものである。
【0007】
選択肢として、前記関連関係は、
前記アップリンク信号の1つ又は複数のチャネル特性及び/又は空間送信パラメータが、前記第1のダウンリンク信号の1つ又は複数のチャネル特性及び/又は空間送信パラメータから推測され得ることと、
前記アップリンク信号の受信端末と前記第1のダウンリンク信号の送信端末が同一のネットワーク機器であることとのうちの1つ又は複数を含む。
【0008】
選択肢として、前記関連関係はQCL関係であり、前記関連関係のタイプは、
タイプ1:{Doppler shift,Doppler spread,average delay,delay spread}、
タイプ2:{Doppler shift,Doppler spread}、
タイプ3:{Doppler shift,average delay}、
タイプ4:{Spatial parameter}又は{空間関連情報SpatialRelationInofo}、
タイプ5:{Doppler shift}、
タイプ6:周波数関連情報のうちの1種又は複数種を含む。
【0009】
選択肢として、前記関連関係は、前記アップリンク信号の構成情報又はトリガー情報によって指示される。
【0010】
選択肢として、前記アップリンク信号の構成情報又はトリガー情報には、前記アップリンク信号とは前記関連関係を有する複数の前記第1のダウンリンク信号の情報が含まれ、それに対応して、前記方法は、ネットワーク側から送信されたアクティベーション信号に基づいて、前記アップリンク信号とは前記関連関係を有する前記第1のダウンリンク信号を確定することを更に含み、又は、各前記関連関係が1つのトリガー状態に関連付けられ、前記アップリンク信号がトリガーされると、トリガー状態に基づいて前記関連関係を確定することを更に含み、
又は、
前記アップリンク信号の構成情報又はトリガー情報には、識別情報が更に含まれ、前記識別情報は、前記第1のダウンリンク信号に対応するリソースの、前記第1のダウンリンク信号に対応するリソースが所在するリソースセットでの位置を指示するためのものであり、前記第1のダウンリンク信号は前記アップリンク信号とは前記関連関係が存在する。
【0011】
選択肢として、前記アップリンク信号の構成情報又はトリガー情報、及び前記第1のダウンリンク信号の構成情報又はトリガー情報には、前記関連関係を有することを指示するための識別情報が含まれ、
又は
前記第1のダウンリンク信号の構成情報又はトリガー情報には、識別情報が含まれ、すべてのアップリンク信号は同一のリソースセットに対応し、前記リソースセットに対する各アップリンク信号は前記識別情報と1対1対応し、
又は
前記第1のダウンリンク信号及び前記アップリンク信号はそれぞれ、異なるリソースセットに対応し、前記異なるリソースセットに含まれるアップリンクリソースと第1のダウンリンクリソースは、事前定義された1対1対応関係を有する。
【0012】
選択肢として、前記関連関係は、前記第1のダウンリンク信号の構成情報又はトリガー情報によって指示される。
【0013】
選択肢として、前記第1のダウンリンク信号の構成情報には、前記第1のダウンリンク信号とは前記関連関係を有する複数のアップリンク信号の情報が含まれ、それに対応して、前記方法は、ネットワーク側から送信されたアクティベーション信号に基づいて、前記第1のダウンリンク信号とは前記関連関係を有する前記アップリンク信号を確定することを更に含み、又は、各前記関連関係が1つのトリガー状態に関連付けられ、前記第1のダウンリンク信号がトリガーされると、トリガー状態に基づいて前記関連関係を確定することを更に含み、
又は、
前記第1のダウンリンク信号の構成情報又はトリガー情報には、識別情報が更に含まれ、前記識別情報は、前記アップリンク信号に対応するリソースの、前記アップリンク信号に対応するリソースが所在するリソースセットでの位置を指示するためのものであり、前記アップリンク信号は前記第1のダウンリンク信号とは前記関連関係が存在する。
【0014】
選択肢として、前記した、各アップリンク信号の伝送周波数に基づいて各前記アップリンク信号を送信することは、
各前記アップリンク信号が異なる時間領域リソースに割り当てられること、
各前記アップリンク信号は、異なる周波数領域リソースに割り当てられ、お互いの間にガードインターバル が設けられること、及び
各前記アップリンク信号が他の用途のためのアップリンク信号と同時に伝送されないことのうちのいずれか1つ又は複数を含む。
【0015】
選択肢として、前記アップリンク信号は、SRS、RACH、PUSCH、PUCCH、PUSCHに対応するDMRS、及びPUCCHに対応するDMRSのうちの1種又は複数を含むが、これらに限定されない。
【0016】
選択肢として、前記第1のダウンリンク信号は、SSB、TRS、及びNZP-CSI RSのうちの1種又は複数を含むが、これらに限定されない。
【0017】
選択肢として、ネットワーク側の指示情報、前記ダウンリンク信号の構成情報、及び前記ダウンリンク信号のタイプのうちの1種又は複数種に基づいて、前記第1のダウンリンク信号を確定する。
【0018】
第2の態様では、本願の実施形態は、他の信号の伝送方法を提供し、当該信号の伝送方法は、
端末に第1のダウンリンク信号を送信して、前記端末が前記第1のダウンリンク信号に対応するダウンリンク受信周波数に基づいて、前記第1のダウンリンク信号とは関連関係を有するアップリンク信号の伝送周波数を確定することと、
前記端末が前記伝送周波数に基づいて送信した、前記第1のダウンリンク信号とは前記関連関係を有するアップリンク信号を受信することと、
前記アップリンク信号に基づいて周波数シフトを確定し、第2のダウンリンク信号の伝送周波数を確定することと、を含む。
【0019】
選択肢として、前記した、前記アップリンク信号に基づいて周波数シフトを確定し、第2のダウンリンク信号の伝送周波数を確定することは、
前記周波数シフトに基づいて、第2のダウンリンク信号の周波数調整値を確定することと、
前記周波数調整値を使用して、第2のダウンリンク信号の伝送周波数を確定することと、を含む。
【0020】
選択肢として、前記関連関係は、
前記アップリンク信号の1つ又は複数のチャネル特性及び/又は空間送信パラメータが、前記ダウンリンク信号の1つ又は複数のチャネル特性及び/又は空間送信パラメータから推測され得ることと、
前記アップリンク信号の受信端末と前記ダウンリンク信号の送信端末が同一のネットワーク機器であることとのうちの1つ又は複数を含む。
【0021】
選択肢として、前記関連関係はQCL関係であり、前記関連関係のタイプは、
タイプ1:{Doppler shift,Doppler spread,average delay,delay spread}、
タイプ2:{Doppler shift,Doppler spread}、
タイプ3:{Doppler shift,average delay}、
タイプ4:{Spatial parameter}又は{空間関連情報SpatialRelationInofo}、
タイプ5:{Doppler shift}、
タイプ6:周波数関連情報のうちの1種又は複数種を含む。
【0022】
選択肢として、前記関連関係は、前記アップリンク信号の構成情報又はトリガー情報によって指示される。
【0023】
選択肢として、
前記アップリンク信号の構成情報には、前記アップリンク信号とは前記関連関係を有する複数の前記第1のダウンリンク信号の情報が含まれ、それに対応して、前記方法は、ネットワーク側がアクティベーション信号を送信して、前記端末が前記アップリンク信号とは前記関連関係を有する前記第1のダウンリンク信号を確定することを更に含み、又は、各前記関連関係が1つ又は複数のトリガー状態に関連付けられ、ネットワーク側がトリガー信号を送信して前記アップリンク信号をトリガーして、前記端末がトリガー状態に基づいて前記関連関係を確定することを更に含み、
又は、
前記アップリンク信号の構成情報又はトリガー情報には、識別情報が更に含まれ、前記識別情報は、前記第1のダウンリンク信号に対応するリソースの、前記第1のダウンリンク信号に対応するリソースが所在するリソースセットでの位置を指示するためのものであり、前記第1のダウンリンク信号は前記アップリンク信号とは前記関連関係が存在する。
【0024】
選択肢として、前記アップリンク信号の構成情報又はトリガー情報、及び前記第1のダウンリンク信号の構成情報又はトリガー情報には、前記関連関係を有することを指示するための識別情報が含まれ、
又は
前記第1のダウンリンク信号の構成情報又はトリガー情報には、識別情報が含まれ、すべてのアップリンク信号は同一のリソースセットに対応し、前記リソースセットに対する各アップリンク信号は前記識別情報と1対1対応し、
又は
前記第1のダウンリンク信号及び前記アップリンク信号はそれぞれ、異なるリソースセットに対応し、前記リソースセットに含まれるアップリンクリソースと第1のダウンリンクリソースは、事前定義された1対1対応関係を有する。
【0025】
選択肢として、前記関連関係は、前記第1のダウンリンク信号の構成情報又はトリガー情報によって指示される。
【0026】
選択肢として、
前記第1のダウンリンク信号の構成情報には、前記第1のダウンリンク信号とは前記関連関係を有する複数のアップリンク信号の情報が更に含まれ、それに対応して、前記方法は、ネットワーク側がアクティベーション信号を送信して、前記端末が前記第1のダウンリンク信号とは前記関連関係を有する前記アップリンク信号を確定することを更に含み、又は、各前記関連関係が1つのトリガー状態に関連付けられ、ネットワーク側がトリガー信号を送信して前記第1のダウンリンク信号をトリガーして、前記端末がトリガー状態に基づいて前記関連関係を確定することを更に含み、
又は、
前記第1のダウンリンク信号の構成情報又はトリガー情報には、識別情報が更に含まれ、前記識別情報は、前記アップリンク信号に対応するリソースの、前記アップリンク信号に対応するリソースが所在するリソースセットでの位置を指示するためのものであり、前記アップリンク信号は前記第1のダウンリンク信号とは前記関連関係が存在する。
【0027】
選択肢として、各前記アップリンク信号の送信方式は、
各前記アップリンク信号が異なる時間領域リソースに割り当てられること、
各前記アップリンク信号は、異なる周波数領域リソースに割り当てられ、お互いの間にガードインターバル が設けられること、及び
各前記アップリンク信号が他の用途のためのアップリンク信号と同時に伝送されないことのうちのいずれか1つ又は複数を含む。
【0028】
選択肢として、前記アップリンク信号は、SRS、RACH、PUSCH、PUCCH、PUSCHに対応するDMRS、及びPUCCHに対応するDMRSのうちの1種又は複数を含むが、これらに限定されない。
【0029】
選択肢として、前記ダウンリンク信号は、SSB、TRS、及びNZP-CSI RSのうちの1種又は複数を含むが、これらに限定されない。
【0030】
選択肢として、ネットワーク側は、ネットワーク側の指示情報、前記ダウンリンク信号の構成情報、及び前記ダウンリンク信号のタイプのうちの1種又は複数に基づいて、前記端末に前記第1のダウンリンク信号を指示する。
【0031】
第3の態様では、本願の実施形態は、端末を提供し、当該端末は、
複数の第1のダウンリンク信号を受信するための第1の受信モジュールと、
各前記第1のダウンリンク信号に対応するダウンリンク受信周波数を確定し、且つ各第1のダウンリンク信号に対応するダウンリンク受信周波数に基づいて、各第1のダウンリンク信号とは関連関係を有する各アップリンク信号の伝送周波数をそれぞれ確定するための第1の確定モジュールと、
各アップリンク信号の伝送周波数に基づいて各前記アップリンク信号を送信するための第1の送信モジュールと、を含み、
ここで、前記第1のダウンリンク信号とは前記関連関係を有するアップリンク信号に基づいて確定された周波数シフトは、第2のダウンリンク信号の伝送周波数を確定するためのものである。
【0032】
第4の態様では、本願の実施形態は、端末を提供し、当該端末は、メモリと、プロセッサと、メモリに記憶され、且つプロセッサで実行可能なプログラムとを含む端末であって、前記プログラムが前記プロセッサによって実行されると、
複数の第1のダウンリンク信号を受信することと、
各前記第1のダウンリンク信号に対応するダウンリンク受信周波数を確定し、且つ各第1のダウンリンク信号に対応するダウンリンク受信周波数に基づいて、各第1のダウンリンク信号とは関連関係を有する各アップリンク信号の伝送周波数をそれぞれ確定することと、
各アップリンク信号の伝送周波数に基づいて各前記アップリンク信号を送信することと、が実現され、
ここで、前記第1のダウンリンク信号とは前記関連関係を有するアップリンク信号に基づいて確定された周波数シフトは、第2のダウンリンク信号の伝送周波数を確定するためのものである。
【0033】
選択肢として、前記関連関係は、
前記アップリンク信号の1つ又は複数のチャネル特性及び/又は空間送信パラメータが、前記第1のダウンリンク信号の1つ又は複数のチャネル特性及び/又は空間送信パラメータから推測され得ることと、
前記アップリンク信号の受信端末と前記第1のダウンリンク信号の送信端末が同一のネットワーク機器であることとのうちの1つ又は複数を含む。
【0034】
選択肢として、前記関連関係はQCL関係であり、前記関連関係のタイプは、
タイプ1:{Doppler shift,Doppler spread,average delay,delay spread}、
タイプ2:{Doppler shift,Doppler spread}、
タイプ3:{Doppler shift,average delay}、
タイプ4:{Spatial parameter}又は{空間関連情報SpatialRelationInofo}、
タイプ5:{Doppler shift}、
タイプ6:周波数関連情報のうちの1種又は複数種を含む。
【0035】
選択肢として、前記関連関係は、前記アップリンク信号の構成情報又はトリガー情報によって指示される。
【0036】
選択肢として、前記アップリンク信号の構成情報又はトリガー情報には、前記アップリンク信号とは前記関連関係を有する複数の前記第1のダウンリンク信号の情報が含まれ、それに対応して、前記方法は、ネットワーク側から送信されたアクティベーション信号に基づいて、前記アップリンク信号とは前記関連関係を有する前記第1のダウンリンク信号を確定することを更に含み、又は、各前記関連関係が1つのトリガー状態に関連付けられ、前記アップリンク信号がトリガーされると、トリガー状態に基づいて前記関連関係を確定することを更に含み、
又は、
前記アップリンク信号の構成情報又はトリガー情報には、識別情報が更に含まれ、前記識別情報は、前記第1のダウンリンク信号に対応するリソースの、前記第1のダウンリンク信号に対応するリソースが所在するリソースセットでの位置を指示するためのものであり、前記第1のダウンリンク信号は前記アップリンク信号とは前記関連関係が存在する。
【0037】
選択肢として、前記アップリンク信号の構成情報又はトリガー情報、及び前記第1のダウンリンク信号の構成情報又はトリガー情報には、関連関係を有すことを指示するための識別情報が含まれ、
又は
前記第1のダウンリンク信号の構成情報又はトリガー情報には、識別情報が含まれ、すべてのアップリンク信号は同一のリソースセットに対応し、前記リソースセットに対する各アップリンク信号は前記識別情報と1対1対応し、
又は
前記第1のダウンリンク信号及び前記アップリンク信号はそれぞれ、異なるリソースセットに対応し、前記異なるリソースセットに含まれるアップリンクリソースと第1のダウンリンクリソースは、事前定義された1対1対応関係を有する。
【0038】
選択肢として、前記関連関係は、前記第1のダウンリンク信号の構成情報又はトリガー情報によって指示される。
【0039】
選択肢として、
前記第1のダウンリンク信号の構成情報には、前記第1のダウンリンク信号とは前記関連関係を有する複数のアップリンク信号の情報が含まれ、それに対応して、前記方法は、ネットワーク側から送信されたアクティベーション信号に基づいて、前記第1のダウンリンク信号とは前記関連関係を有する前記アップリンク信号を確定することを更に含み、又は、各前記関連関係が1つのトリガー状態に関連付けられ、前記第1のダウンリンク信号がトリガーされると、トリガー状態に基づいて前記関連関係を確定することを更に含み、
又は、
前記第1のダウンリンク信号の構成情報又はトリガー情報には、識別情報が更に含まれ、前記識別情報は、前記アップリンク信号に対応するリソースの、前記アップリンク信号に対応するリソースが所在するリソースセットでの位置を指示するためのものであり、前記アップリンク信号は前記第1のダウンリンク信号とは前記関連関係が存在する。
【0040】
選択肢として、前記した、各アップリンク信号の伝送周波数に基づいて各前記アップリンク信号を送信することは、
各前記アップリンク信号が異なる時間領域リソースに割り当てられること、
各前記アップリンク信号は、異なる周波数領域リソースに割り当てられ、お互いの間にガードインターバル が設けられること、及び
各前記アップリンク信号が他の用途のためのアップリンク信号と同時に伝送されないことのうちのいずれか1つ又は複数を含む。
【0041】
選択肢として、前記アップリンク信号は、SRS、RACH、PUSCH、PUCCH、PUSCHに対応するDMRS、及びPUCCHに対応するDMRSのうちの1種又は複数を含むが、これらに限定されない。
【0042】
選択肢として、前記第1のダウンリンク信号は、SSB、TRS及びNZP-CSI RSのうちの1種又は複数を含むが、これらに限定されない。
【0043】
選択肢として、ネットワーク側の指示情報、前記ダウンリンク信号の構成情報、及び前記ダウンリンク信号のタイプのうちの1種又は複数に基づいて、前記第1のダウンリンク信号を確定する。
【0044】
第5の態様では、本願の実施形態は、ネットワーク機器を提供し、当該ネットワーク機器は、
端末に第1のダウンリンク信号を送信して、前記端末が前記第1のダウンリンク信号に対応するダウンリンク受信周波数に基づいて、前記第1のダウンリンク信号とは関連関係を有するアップリンク信号の伝送周波数を確定するための第2の送信モジュールと、
前記端末が前記伝送周波数に基づいて送信した、前記第1のダウンリンク信号とは前記関連関係を有するアップリンク信号を受信するための第2の受信モジュールと、
前記アップリンク信号に基づいて周波数シフトを確定し、第2のダウンリンク信号の伝送周波数を確定するための第2の確定モジュールと、を含む。
【0045】
第6の態様では、本願の実施形態は、別のネットワーク機器を提供し、当該ネットワーク機器は、メモリと、プロセッサと、メモリに記憶され、且つプロセッサで実行可能なプログラムとを含むネットワーク機器であって、前記プログラムが前記プロセッサによって実行されると、
端末に第1のダウンリンク信号を送信して、前記端末が前記第1のダウンリンク信号に対応するダウンリンク受信周波数に基づいて、前記第1のダウンリンク信号とは関連関係を有するアップリンク信号の伝送周波数を確定することと、
前記端末が前記伝送周波数に基づいて送信した、前記第1のダウンリンク信号とは前記関連関係を有するアップリンク信号を受信することと、
前記アップリンク信号に基づいて周波数シフトを確定し、第2のダウンリンク信号の伝送周波数を確定することと、が実現される。
【0046】
選択肢として、前記した、前記アップリンク信号に基づいて周波数シフトを確定し、第2のダウンリンク信号の伝送周波数を確定することは、
前記周波数シフトに基づいて、第2のダウンリンク信号の周波数調整値を確定することと、
前記周波数調整値を使用して、第2のダウンリンク信号の伝送周波数を確定することを含む。
【0047】
選択肢として、前記関連関係は、
前記アップリンク信号の1つ又は複数のチャネル特性及び/又は空間送信パラメータが、前記ダウンリンク信号の1つ又は複数のチャネル特性及び/又は空間送信パラメータから推測され得ることと、
前記アップリンク信号の受信端末と前記ダウンリンク信号の送信端末が同一のネットワーク機器であることとのうちの1つ又は複数を含む。
【0048】
選択肢として、前記関連関係はQCL関係であり、前記関連関係のタイプは、
タイプ1:{Doppler shift,Doppler spread,average delay,delay spread}、
タイプ2:{Doppler shift,Doppler spread}、
タイプ3:{Doppler shift,average delay}、
タイプ4:{Spatial parameter}又は{空間関連情報SpatialRelationInofo}、
タイプ5:{Doppler shift}、
タイプ6:周波数関連情報のうちの1種又は複数種を含む。
【0049】
選択肢として、前記関連関係は、前記アップリンク信号の構成情報又はトリガー情報によって指示される。
【0050】
選択肢として、
前記アップリンク信号の構成情報には、前記アップリンク信号とは前記関連関係を有する複数の前記第1のダウンリンク信号の情報が含まれ、それに対応して、前記方法は、ネットワーク側がアクティベーション信号を送信して、前記端末が前記アップリンク信号とは前記関連関係を有する前記第1のダウンリンク信号を確定することを更に含み、又は、各前記関連関係が1つ又は複数のトリガー状態に関連付けられ、ネットワーク側がトリガー信号を送信して前記アップリンク信号をトリガーして、前記端末がトリガー状態に基づいて前記関連関係を確定することを更に含み、
又は
前記アップリンク信号の構成情報又はトリガー情報には、識別情報が更に含まれ、前記識別情報は、前記第1のダウンリンク信号に対応するリソースの、前記第1のダウンリンク信号に対応するリソースが所在するリソースセットでの位置を指示するためのものであり、前記第1のダウンリンク信号は前記アップリンク信号とは前記関連関係が存在する。
【0051】
選択肢として、前記アップリンク信号の構成情報又はトリガー情報、及び前記第1のダウンリンク信号の構成情報又はトリガー情報には、関連関係を有すことを指示するための識別情報が含まれ、
又は
前記第1のダウンリンク信号の構成情報又はトリガー情報には、識別情報が含まれ、すべてのアップリンク信号は同一のリソースセットに対応し、前記リソースセットに対する各アップリンク信号は前記識別情報と1対1対応し、
又は
前記第1のダウンリンク信号及び前記アップリンク信号はそれぞれ、異なるリソースセットに対応し、前記リソースセットに含まれるアップリンクリソースと第1のダウンリンクリソースは、事前定義された1対1対応関係を有する。
【0052】
選択肢として、前記関連関係は、前記第1のダウンリンク信号の構成情報又はトリガー情報によって指示される。
【0053】
選択肢として、
前記第1のダウンリンク信号の構成情報には、前記第1のダウンリンク信号とは前記関連関係を有する複数のアップリンク信号の情報が更に含まれ、それに対応して、前記方法は、ネットワーク側がアクティベーション信号を送信して、前記端末が前記第1のダウンリンク信号とは前記関連関係を有する前記アップリンク信号を確定することを更に含み、又は、各前記関連関係が1つのトリガー状態に関連付けられ、ネットワーク側がトリガー信号を送信して前記第1のダウンリンク信号をトリガーして、前記端末がトリガー状態に基づいて前記関連関係を確定することを更に含み、
又は、
前記第1のダウンリンク信号の構成情報又はトリガー情報には、識別情報が更に含まれ、前記識別情報は、前記アップリンク信号に対応するリソースの、前記アップリンク信号に対応するリソースが所在するリソースセットでの位置を指示するためのものであり、前記アップリンク信号は前記第1のダウンリンク信号とは前記関連関係が存在する。
【0054】
選択肢として、各前記アップリンク信号は、
各前記アップリンク信号が異なる時間領域リソースに割り当てられること、
各前記アップリンク信号は、異なる周波数領域リソースに割り当てられ、お互いの間にガードインターバル が設けられること、及び
各前記アップリンク信号が他の用途のためのアップリンク信号と同時に伝送されないことのうちのいずれか1つ又は複数を含む。
【0055】
選択肢として、前記アップリンク信号は、SRS、RACH、PUSCH、PUCCH、PUSCHに対応するDMRS、及びPUCCHに対応するDMRSのうちの1種又は複数を含むが、これらに限定されない。
【0056】
選択肢として、前記ダウンリンク信号は、SSB、TRS、及びNZP-CSI RSのうちの1種又は複数を含むが、これらに限定されない。
【0057】
選択肢として、ネットワーク側の指示情報、前記ダウンリンク信号の構成情報、及び前記ダウンリンク信号のタイプのうちの1種又は複数に基づいて、1つのダウンリンク信号が前記第1のダウンリンク信号であるかどうかを確定するように前記端末に指示する。
【0058】
第7の態様では、本願の実施形態は、非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を提供し、当該記憶媒体は、コンピュータプログラムが記憶された非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体であって、該コンピュータプログラムがプロセッサによって実行されると、第1の態様に記載の方法のステップが実現される。
【0059】
第8の態様では、本願の実施形態は、非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を提供し、当該記憶媒体は、コンピュータプログラムが記憶された非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体であって、該コンピュータプログラムがプロセッサによって実行されると、第2の態様に記載の方法のステップが実現される。
【発明の効果】
【0060】
本願の実施形態に係る信号の伝送方法、端末、ネットワーク機器、及び記憶媒体において、端末は、受信された各第1のダウンリンク信号に対して、対応するダウンリンク受信周波数を確定し、当該ダウンリンク受信周波数に基づいて各アップリンク信号の伝送周波数をそれぞれ確定し、各第1のダウンリンク信号及び各アップリンク信号はそれぞれ、事前設定された関連関係を有し、各送受信ポイントはシフト推定及び事前補償を独立して行うことができる。各送受信ポイントはいずれも、ダウンリンクドップラーシフトの事前補償が行われたため、チャネル推定の誤差が低減され、ダウンリンク伝送の性能が向上する。
【0061】
本願の実施形態又は従来技術における技術案をより明確に説明するために、以下、実施形態又は従来技術の説明に必要な図面を簡単に説明する。勿論、以下に説明する図面は、本願のいくつかの実施形態であり、当業者にとって、創造的な労働を要しない前提で、これらの図面に基づいてその他の図面を更に得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0062】
図1】本願一実施形態に係る信号の伝送方法の概略フローチャートである。
図2】本願の別の実施形態に係る信号の伝送方法の概略フローチャートである。
図3】本願一実施形態に係る端末の構成の概略図である。
図4】本願の別の実施形態に係る端末の構造の概略図である。
図5】本願の更に別の実施形態に係る端末の構造の概略図である。
図6】本願一実施形態に係るネットワーク機器の構成の概略図である。
図7】本願の別の実施形態に係るネットワーク機器の構成の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0063】
本願の実施形態の目的、技術案及び利点をより明確にするために、本願の実施形態の図面を参照しながら、本願の実施形態における技術案を明確かつ完全に説明する。勿論、説明する実施形態は、すべての実施形態ではなく、本願の実施形態の一部の実施形態に過ぎない。当業者が本願における実施形態に基づいて創造的な労働をしない前提で得られたすべて他の実施形態は、本願の保護範囲に含まれる。
【0064】
HST-SFNのシーンでは、複数の送受信ポイント(transmission and reception point、TRP)(いくつかのRRHであってもよい)は、光ファイバを介して同一のBBU (Base Band Unit、ベースバンド処理ユニット)に接続され、これらの複数のTRPは同じセルIDを使用する。複数のTRPを接続することにより、セルのカバレッジが拡大され、これにより、端末のセルスイッチング周波数が低下する。TRPは光ファイバを介してBBUに接続されているため、これらのTRPの間は理想的なバックホール(backhaul)であると見なすことができる。HST-SFNのシーンでの一般的な伝送方式は、1つのBBUに接続されるすべてのTRPからダウンリンク信号を同時に送信することであり、つまり、すべてのTRPは、同じコードワード、layer(層)、DMRS(Demodulation reference signals、復調基準信号)ポートを伝送し、複数のTRPは、より多くのパスを形成することと相当する。列車が2つの隣接する送受信ポイントTRPの間を走行する場合、2つのTRPからの信号の一方は、負のドップラーシフトであり、他方は正のドップラーシフトを持つことにより、ドップラースペクトルが生成される。列車の移動速度が速いため、ドップラーシフトの変動範囲が非常に大きくなり、その結果、端末がダウンリンク信号の復調をうまく行うことができない場合がある。
【0065】
端末によって受信された異なるTRPからの信号が反対のドップラーシフトを持つという問題を解決するために、1つの方法として、各TRPでドップラーシフトの事前補償をそれぞれ行うことで、UEによって受信されたダウンリンク信号のドップラースプレッドを排除する。しかしながら、従来技術では、UEは、SSB(Synchronization Signal block、同期信号ブロック、時にはSS/PBCH block、Synchronization Signal/Physical Broadcast Channel Block、同期信号放送チャネルブロックとも呼ばれる)を検出し、検出されたSSBに基づいてダウンリンク周波数ポイントを取得し、且つ当該ダウンリンク周波数ポイントに基づいてアップリンク周波数ポイントを取得し、前記アップリンク周波数ポイントで、アップリンク信号の伝送を行う。UEが移動状態にあるとき、UEによって得られるダウンリンク周波数ポイントにはダウンリンクのドップラーシフトを含み、アップリンク伝送中に、アップリンクのドップラーシフトが更に重ね合わされるため、シングルポイント伝送中、TRP受信時のアップリンク信号の周波数は、TRP側のアップリンク周波数ポイントに対して2倍のドップラーシフトが存在する。マルチポイント送信中、各TRPのダウンリンク周波数ポイントは同じであるが、地理的な場所が異なるため、UEでのドップラーシフトは異なる。しかしながら、UEは1つのダウンリンク周波数ポイントのみを確定し、且つ当該ダウンリンク周波数ポイントに基づいてアップリンク信号の伝送を行う。各TRPの地理的位置及び/又は受信ビーム方向が異なるため、アップリンク信号が各TRPに到達するまで経験するドップラーシフトは異なる。TRPは、UEがどのようなダウンリンク周波数ポイントに基づいてアップリンク信号の伝送を行うかを知らないので、TRPは、ダウンリンク信号又はアップリンク信号が経験するドップラーシフトを推定できず、その結果、ドップラーシフトの事前補償を効果的に行うことができない。
【0066】
高速鉄道SFN展開シーンで複数の送受信ポイントからデータが同時に送信される時に端末によって受信された信号には反対方向のドップラーが存在することによって引き起こされる復調性能の低下の問題を解決するために、本願の各実施形態は、周波数事前補償に基づく多送受信ポイントの信号伝送ソリューションを提供し、即ち、端末は、各送受信ポイントTRPが伝送するダウンリンク信号に基づいて、各送受信ポイントTRPに伝送されるアップリンク信号の伝送周波数(周波数ポイント)を確定し、前記伝送周波数を使用して各アップリンク信号の伝送を行って、各送受信ポイントは、端末のそれ自体に対するドップラーシフトをそれぞれ取得でき、これにより、各送受信ポイントで周波数事前補償をそれぞれ行い、端末側でのドップラーシフト及びドップラースプレッドを排除することができる。本願の実施形態に係る方法が適用可能なシステムは、5Gシステム(例えばNR(New Radio)システム)、LTEシステム、6Gシステム、衛星システム、車両インターネットシステム、及びそれらの進化したバージョンのシステムなどを含むが、これらに限定されない。
【0067】
本願の各実施形態では、ネットワーク機器は基地局であってもよく、基地局は複数の送受信ポイントTRP又はTRPグループを含んでもよい。各TRPについて、当該TRPは第1のダウンリンク信号を送信すし、UEはそれに関連するアップリンク信号を送信し、基地局は当該TRPの事前補償の周波数を確定するようにしてもよい。各TRPグループについて、そのうちの1つのTRPは第1のダウンリンク信号を送信し、UEはそれに関連するアップリンク信号を送信し、基地局はTRPグループ内のすべてのTRPの事前補償の周波数を確定するようにしてもよい。ここで、前記のTRPはRRHであってもよく、TRPグループはRRHグループであってもよい。
【0068】
本願の実施形態に係るネットワーク側機器は、一般的に使用される基地局、進化ノード基地局(evolved node base station、eNB)、5Gシステムにおけるネットワーク側機器(例えば、次世代基地局(next generation node base station、gNB)、送受信ポイント(transmission and reception point、TRP))などの機器のうちの1つ又は複数を含んでもよいが、これらに限定されない。
【0069】
本願の実施形態に係る端末は、ユーザ機器UEなどと呼ばれてもよい。端末は、ハンドヘルドデバイス、車載デバイスを含んでもよいが、これらに限定されない。例えば、携帯電話、タブレットコンピュータ、ノートパソコン、ウルトラモバイルパーソナルコンピュータ(Ultra-Mobile Personal Computer、UMPC)、ネットブック、又はパーソナルデジタルアシスタント(Personal Digital Assistant、PDA)等であってもよい。
【0070】
図1は、本願の一実施形態に係る信号の伝送方法の概略フローチャートであり、図1に示すように、当該方法の実行本体は端末(例えば、ユーザ機器UE)であってもよく、当該方法は、少なくともステップ100~ステップ102を含む。
【0071】
ステップ100:複数の第1のダウンリンク信号を受信する。
【0072】
HST-SFNのシーンでは、UEは、複数の送受信ポイントTRPによってそれぞれ配信された第1のダウンリンク信号を受信し、即ち、例えばHST-SFNのシーンでは、複数の送受信ポイントTRPを含み、各TRPは、いずれもHST-SFNのシーンに入るUEに各自の第1のダウンリンク信号を送信する。更に、各TRPがダウンリンク信号又はアップリンク信号が経験するドップラーシフトを推定できないことで、ドップラーシフトの事前補償を効果的に行うことができないという従来技術の問題を回避するために、本願の実施形態に係る方法では、各TRPによってUEに配信される第1のダウンリンク信号はいずれもアップリンク信号とは関連関係を有し、UEは当該関連関係に基づいてアップリンク信号を送信する。
【0073】
ステップ101:各前記第1のダウンリンク信号に対応するダウンリンク受信周波数を確定し、且つ各第1のダウンリンク信号に対応するダウンリンク受信周波数に基づいて、各第1のダウンリンク信号とは関連関係を有する各アップリンク信号の伝送周波数をそれぞれ確定する。
【0074】
UEは、複数の第1のダウンリンク信号を受信した後、まず、各第1のダウンリンク信号に対応するダウンリンク受信周波数を確定することができる。本願の実施形態に記載されるダウンリンク受信周波数は、前記第1のダウンリンク信号がUEに到達する周波数、又はUEによって決定された当該第1のダウンリンク信号に対応するダウンリンク周波数ポイントであってもよい。ただし、デバイスの影響、不正確なチャネル推定、及びアルゴリズムなどの要因により、UEによって確定された第1のダウンリンク信号のダウンリンク受信周波数は、ダウンリンク信号がUEに到達する実際の周波数からずれる可能性がある。1つの周波数ポイントは1つの基準周波数、即ち、ダウンリンク無線周波数チャネル及び/又はSSB及び/又は他のユニットの周波数位置を確定するために使用できる周波数を指す。例えば、ダウンリンク周波数ポイントは、ダウンリンクチャネル(例えば、PDSCH、PDCCH等)、SSB、ダウンリンク参照信号(例えば、ダウンリンクDMRS、CSI-RS、TRS)等の1つ又は複数のダウンリンク伝送の周波数を確定するための基準周波数であってもよい。例えば、アップリンク周波数ポイントは、アップリンクチャネル(PUSCH、PUCCH、RACH等)、アップリンク参照信号(例えば、SRS)等の1つ又は複数のアップリンク伝送の周波数を確定するための基準周波数であってもよい。
【0075】
選択肢として、UEは、そのうちの1つ又は複数の第1のダウンリンク信号に基づいて各第1のダウンリンク信号に対応するダウンリンク受信周波数を確定し、すべての各第1のダウンリンク信号に対応するダウンリンク受信周波数は同じである。1つの可能な方法として、UEが1つのダウンリンク周波数ポイントを確定し、当該周波数ポイントがUEによって確定される各第1のダウンリンク信号に対応するダウンリンク受信周波数として使用される。
【0076】
選択肢として、UEは、各第1のダウンリンク信号に基づいて各第1のダウンリンク信号に対応するダウンリンク受信周波数をそれぞれ確定し、各第1のダウンリンク信号に対応するダウンリンク受信周波数は、同じであっても異なっていてもよい。1つの可能な方法として、UEが各第1のダウンリンク信号に対して1つのダウンリンク周波数ポイントを確定し、これらのダウンリンク周波数ポイントが各第1のダウンリンク信号に対応するダウンリンク受信周波数として使用される。
【0077】
UEが各第1のダウンリンク信号に対応するダウンリンク受信周波数に基づいて各第1のダウンリンク信号とは関連関係を有する各アップリンク信号の伝送周波数をそれぞれ確定する方法は、様々な方法を含んでもよい。
【0078】
選択肢として、UEは、同一のダウンリンク受信周波数に基づいて各アップリンク信号の伝送周波数を確定する。
【0079】
選択肢として、UEは、1つのダウンリンク周波数ポイントを確定し、次に当該ダウンリンク周波数ポイント及びアップリンクとダウンリンクの周波数偏差に基づいて、アップリンク周波数ポイントを確定する。UEは、各第1のダウンリンク信号に基づいて、ダウンリンク周波数ポイントに対する当該第1のダウンリンク信号のドップラーシフトを確定し、UEは、1つのアップリンク信号の伝送周波数を確定する時に、当該アップリンク周波数ポイントに当該アップリンク信号とは上記関連関係が存在する第1のダウンリンク信号のドップラーシフトを加算することにより、当該アップリンク信号の実際周波数ポイントを確定し、当該実際周波数ポイントに基づいてアップリンク信号の伝送周波数を確定する。
【0080】
選択肢として、UEは、各第1のダウンリンク信号に基づいて、ダウンリンク周波数ポイントに対する当該第1のダウンリンク信号のドップラーシフトを確定し、各第1のダウンリンク信号に対応するドップラーシフト及び前記ダウンリンク周波数ポイントに基づいて当該第1のダウンリンク信号のダウンリンク受信周波数を確定し、次に、当該第1のダウンリンク信号のダウンリンク受信周波数及びアップリンクとダウンリンクの周波数偏差に基づいて各アップリンク信号の伝送周波数を確定する。
【0081】
上記アップリンクとダウンリンクの周波数偏差はプロトコルで合意されるか、シグナリングを介してネットワーク機器によって構成されるか、又はネットワーク機器のアップリンク及び/又はダウンリンクに関する周波数指示情報に基づいて確定される。
【0082】
選択肢として、UEは各第1のダウンリンク信号に基づいて1つのダウンリンク受信周波数をそれぞれ確定し、当該ダウンリンク受信周波数を使用して当該第1のダウンリンク信号に対応するアップリンク信号の伝送周波数を確定する。
【0083】
選択肢として、1つのアップリンク信号の伝送周波数は、それとは上記関連関係が存在する第1のダウンリンク信号のダウンリンク受信周波数にアップリンクとダウンリンクの周波数偏差を加算して得られる周波数に基づいて確定される。
【0084】
ステップ102:各アップリンク信号の伝送周波数に基づいて各前記アップリンク信号を送信する。
【0085】
UEは、各第1のダウンリンク信号とは関連関係を有するアップリンク信号の伝送周波数を確定した後、当該伝送周波数に基づいてそれぞれに対応するアップリンク信号を各TRPにそれぞれ送信し、且つ異なる伝送周波数を使用してアップリンク信号の送信を行うことができる。各TRPは、UEによって送信された、前に送信された第1のダウンリンク信号とは関連関係を有するアップリンク信号を受信し、当該アップリンク信号に基づいて周波数シフトを確定して周波数事前補償を行い、事前補償された伝送周波数に基づいて、UEに後続の第2のダウンリンク信号を送信することができる。
【0086】
本願の実施形態では、UEは、各送受信ポイントによって伝送される第1のダウンリンク信号に基づいて、各送受信ポイントに伝送されるアップリンク信号の伝送周波数(周波数ポイント)をそれぞれ確定し、前記伝送周波数を使用して各アップリンク信号の伝送をそれぞれ行い、このようにして、各送受信ポイントはそれ自体に対する端末のドップラーシフトを取得することができ、これにより、各送受信ポイントで周波数事前補償をそれぞれ行い、端末側のドップラーシフト及びドップラースプレッドを排除することができる。
【0087】
本願の各実施形態では、前記の「第1のダウンリンク信号」及び「第2のダウンリンク信号」は、同一のTRPによってUEに2回送信されるダウンリンク信号を区別するためのものであることが理解され得る。第1のダウンリンク信号は、UEに最初に送信されるダウンリンク信号であってもよく、UEは、当該第1のダウンリンク信号に基づいて、それに関連付けられるアップリンク信号を確定することができるだけでなく、TRPに当該アップリンク信号を送信するために使用される伝送周波数を確定することもできる。第2のダウンリンク信号は、TRPが周波数事前補償を行った後に送信したダウンリンク信号であり、このように、チャネル推定の誤差を低減させ、ダウンリンク伝送の性能を向上させることができる。ただし、第1のダウンリンク信号及び第2のダウンリンク信号は、異なる信号であってもよく、又は同じ信号の2回の伝送であってもよい。例えば、UEが本願に記載されているアップリンク信号の伝送のために1つのTRSを最初に伝送する場合、このTRSは第1のダウンリンク信号であり、周波数が事前補償された当該TRSが2回目に再伝送される場合、このTRSは第2のダウンリンク信号である。
【0088】
本願の実施形態に係る方法では、端末は、受信した第1のダウンリンク信号ごとに、対応するダウンリンク受信周波数を確定し、当該ダウンリンク受信周波数に基づいて各アップリンク信号の伝送周波数をそれぞれ確定し、各第1のダウンリンク信号はぞれぞれ、各アップリンク信号と事前設定された関連関係を有し、各送受信ポイントはシフト推定及び事前補償を独立して行うことができる。各送受信ポイントは、いずれもダウンリンクドップラーシフトの事前補償が行われたため、チャネル推定の誤差が低減され、ダウンリンク伝送の性能が向上する。
【0089】
上記の実施形態では、前記の関連関係は、
前記アップリンク信号の1つ又は複数のチャネル特性及び/又は空間送信パラメータが、前記第1のダウンリンク信号の1つ又は複数のチャネル特性及び/又は空間送信パラメータから推測され得ることと、
前記アップリンク信号の受信端末と前記第1のダウンリンク信号の送信端末が同一のネットワーク機器であることであって、つまり、アップリンク信号の受信端末と第1のダウンリンク信号の送信端末は疑似コロケーション(quasi co-located、QCL)されることとのうちの1つ又は複数を含む。
【0090】
上記のダウンリンク信号とアップリンク信号との関連関係に基づいて、選択肢として、目標信号が経験するチャネルのいくつかの特性は、ソース信号から取得でき、又は、目標信号の空間送信パラメータは、ソース信号の空間受信パラメータから取得できる。
【0091】
前記関連関係はQCL関係であり、前記関連関係のタイプは、下記タイプのうちの1種又は複数種を含む。
【0092】
タイプ1(‘QCL-TypeA’):{Doppler shift,Doppler spread,average delay,delay spread}、
タイプ2(‘QCL-TypeB’):{Doppler shift,Doppler spread}、
タイプ3(‘QCL-TypeC’):{Doppler shift,average delay}、
タイプ4(例えば、‘QCL-TypeE’等):{Spatial parameter}又は{空間関連情報SpatialRelationInofo}目標信号の空間送信パラメータはソース信号の空間受信パラメータから取得でき、
タイプ5(例えば、‘QCL-TypeF’等):{Doppler shift}、
タイプ6:周波数関連情報(目標信号の伝送周波数がソース信号に基づいて確定される)、
タイプ7:Doppler shiftを含む新しいQCLタイプ。
【0093】
いくつかの可能なアップリンク信号とダウンリンク信号の関連関係タイプは下記の表1に示され、関連関係には、次の表における1種又は複数種が含まれる場合があり、複数のタイプが含まれる場合、タイプ1/2/3/5/6+タイプ4の組み合わせの1つにすることができる。
【0094】
【表1】
【0095】
選択肢として、タイプ1が含まれる場合、UEは、第1のダウンリンク信号に基づいて、前記アップリンク信号のドップラーシフト、ドップラースプレッド、平均遅延、遅延スプレッドを確定する。タイプ2が含まれる場合、UEは、第1のダウンリンク信号に基づいて、前記アップリンク信号のドップラーシフト、ドップラースプレッドを確定する。タイプ3が含まれる場合、UEは、第1のダウンリンク信号に基づいて、前記アップリンク信号のドップラーシフト、平均遅延を確定する。タイプ4が含まれる場合、UEはダウンリンク信号に基づいて前記アップリンク信号の送信ビームを確定する。タイプ4が含まれる場合、UEはダウンリンク信号の受信空間フィルターを前記アップリンク信号の送信空間フィルターとして使用する。タイプ5が含まれる場合、UEは第1のダウンリンク信号に基づいて前記アップリンク信号のドップラーシフトを確定する。タイプ6が含まれる場合、UEは第1のダウンリンク信号に基づいて前記アップリンク信号の周波数関連情報を確定しという具合になる。
【0096】
関連関係は、QCLタイプの方法ではなく、他の指示方法で指示されてもよく、本願に提案された関連関係の機能を実現できれば、本願の実施形態に含まれていることが理解され得る。
【0097】
上記の実施形態で説明したように、選択肢として、前記アップリンク信号は、SRS((Sounding Reference Signal、サウンディング参照信号)、RACH(Random Access Channel、ランダムアクセスチャネル)、PUSCH(Physical Uplink Shared Channel、物理アップリンク共有チャネル)、PUCCH(Physical Uplink Control Channel、物理アップリンク制御チャンネル)、PUSCHに対応するDMRS、及びPUCCHに対応するDMRSのうちの1種又は複数を含むが、これらに限定されない。
【0098】
選択肢として、前記第1のダウンリンク信号は、SSB、TRS(Tracking Refernece Signal、トラッキング参照信号)、及びNZP-CSI RS(Non-zero power Channel state information reference signal,非ゼロ電力のチャネル状態情報参照信号)のうちの1種又は複数を含むが、これらに限定されない。
【0099】
選択肢として、以下の方法の1種又は複数種により、ネットワーク側によって送信された1つのダウンリンク信号が前記第1のダウンリンク信号であるかどうかを確定することができる。
【0100】
ネットワーク側の指示情報:例えば、ネットワーク側は、どの信号が第1のダウンリンク信号であるかを直接指示し、即ち、ネットワーク側によって指示される関連関係に基づいて確定してもよい。
【0101】
前記第1のダウンリンク信号の構成情報:例えば、当該ダウンリンク信号の構成パラメータにおいて直接指示してもよい。
【0102】
前記ダウンリンク信号のタイプ:例えば、すべてのSSBは第1のダウンリンク信号であると見なされ、又は、すべてのTRSは第1のダウンリンク信号であると見なされ、又は、特定のシーケンスを使用するダウンリンク信号が第1のダウンリンク信号であることがプロトコルによって合意され、又は、特定の特性を有するダウンリンク信号が第1のダウンリンク信号であることがプロトコルによって合意されという具合になる。
【0103】
選択肢として、前記アップリンク信号は、更に、第1のダウンリンク信号に基づいて、前記アップリンク信号のドップラーシフト、ドップラースプレッド、平均遅延、遅延スプレッド、送信ビーム等を確定する。
【0104】
以下の実施形態は、ネットワーク側がどのように前記関連関係をUEに構成又は指示するかを説明する。
【0105】
1つの方法として、ネットワーク側が専門のシグナリングを介してUEに前記関連関係を指示する。選択肢として、前記シグナリングはアップリンク構成中(例えば、uplink-config)である。前記関連関係は、TCI(Transmission Configuration Indicator、伝送構成指示)シグナリングを介して指示される。例えば、TCIシグナリングをアップリンク構成中に構成する。
【0106】
選択肢として、前記関連関係は、前記アップリンク信号の構成情報又はトリガー情報に含まれ、即ち、ネットワーク側は、前記アップリンク信号の構成情報又はトリガー情報によって指示され、それに対応して、UEは前記アップリンク信号の構成情報又はトリガー情報に基づいて関連関係を確定する。選択肢として、前記アップリンク信号の構成情報はRRC(Radio Resource Control、無線リソース制御)シグナリングを介して送信される。選択肢として、前記アップリンク信号の構成情報はMAC-CE(メディアアクセス制御ユニット)シグナリングを介して送信される。選択肢として、前記アップリンク信号のトリガー情報はDCI(Downlink Control Information、ダウンリンク制御情報)シグナリングを介して指示される。
【0107】
選択肢として、前記アップリンク信号の構成情報又はトリガー情報には、前記アップリンク信号とは前記関連関係を有する複数の前記第1のダウンリンク信号の情報が含まれ、すなわち、アップリンク信号の構成情報又はトリガー情報の指示の下で、アップリンク信号とは関連関係を有する複数の第1のダウンリンク信号が存在する。例えば、アップリンク信号の構成情報には複数/複数グループのTCI-stateの構成情報が含まれ、ネットワーク側はまた、アクティブ化されたTCI-stateをUEに指示し、UEは、アクティブ化されたTCI-stateに基づいて、関連関係のタイプと、アップリンク信号に関連付けられる第1のダウンリンク信号とを確定する。UEは、ネットワーク側によって送信されたアクティベーション信号によってアクティブ化された第1のダウンリンク信号を受信した後、ネットワーク側に当該アップリンク信号を送信する。また、前記アップリンク信号の構成情報又はトリガー情報には、前記アップリンク信号とは前記関連関係を有する複数の前記第1のダウンリンク信号の情報が含まれてもよく、即ち、アップリンク信号の構成情報又はトリガー情報の指示の下で、アップリンク信号とは関連関係を有する複数の第1のダウンリンク信号が存在する。各前記関連関係が1つのトリガー状態に関連付けられ、前記アップリンク信号がトリガーされると、トリガー状態に基づいて前記関連関係を確定する。アップリンク信号の構成情報には複数/複数グループのTCI-stateの構成情報が含まれ、関連関係はトリガー状態に関連付けられており、TCI-stateを介して指示される。前記アップリンク信号がトリガーされると、トリガー状態に基づいて、前記端末は、関連関係のタイプと、アップリンク信号に関連付けられる第1のダウンリンク信号情報とを取得することができる。
【0108】
1つの例として、1種のTCI-stateの構成は次のとおりである。
TCI-State::= SEQUENCE{
tci-StateId TCI-StateId,
qcl-Type1 QCL-Info,
qcl-Type2 QCL-Info OPTIONAL, -- Need R
...


QCL-Info::= SEQUENCE{
cell ServCellIndex OPTIONAL, --Need R
bwp-Id BWP-Id OPTIONAL,--Cond CSI-RS-Indicated
referenceSignal CHOICE{
csi-rs NZP-CSI-RS-ResourceId,
ssb SSB-Index
},
qcl-Type ENUMERATED{typeA,typeB,typeC,typeD},
...
}ここで、tci-StateIdはTCI-stateの識別子を表し、qcl-Type1、qcl-Type2はQCLタイプを表し、referenceSignalは前記アップリンク信号に関連付けられた第1のダウンリンク信号を表す。更に、前記アップリンク信号の構成情報又はトリガー情報には、識別情報が更に含まれてもよく、前記識別情報は、前記第1のダウンリンク信号に対応するリソースの、前記第1のダウンリンク信号に対応するリソースが所在するリソースセットでの位置を指示するためのものであり、前記第1のダウンリンク信号は前記アップリンク信号とは前記関連関係が存在する。具体的には、複数の第1のダウンリンク信号は同一のリソースセットに対応し、ネットワーク側は、アップリンク信号の構成情報又はトリガー情報を介して1つの識別情報を担持し、当該識別情報は、当該リソースセットに対応するダウンリンク信号が当該アップリンク信号に関連付けるために使用されるかを指示するためのものであり、UEは、識別情報によって指示される位置に基づいて、リソースセットに対応する当該第1のダウンリンク信号を確定する。
【0109】
別の方法として、アップリンク信号と第1のダウンリンク信号との関連関係が暗黙的に指示されることである。
【0110】
選択肢として、前記アップリンク信号の構成情報又はトリガー情報、及び前記第1のダウンリンク信号の構成情報又はトリガー情報には、関連関係を有すことを指示するための識別情報が含まれる。例えば、アップリンク信号及び第1のダウンリンク信号の構成/トリガー情報には、識別情報が含まれ、1つのアップリンク信号が第1のダウンリンク信号の識別情報と同じである場合、これらの2つの信号は関連関係を有する。選択肢として、関連関係のタイプは事前に合意されている(例えば、プロトコルによる規定)。又は、
前記第1のダウンリンク信号の構成情報又はトリガー情報には、識別情報が含まれ、すべてのアップリンク信号は同一のリソースセットに対応し、前記リソースセットに対する各アップリンク信号は前記識別情報と1対1対応する。具体的には、第1のダウンリンク信号の構成/トリガー情報には、特定の識別情報が含まれ、すべてのTRPに対応するアップリンク信号は同一のリソースセットに対応し、当該リソースセットに対応するアップリンク信号と、前記識別情報に対応するTRPとは事前定義された関係に従って1対1対応する。前記識別情報に基づいてそれに対応するアップリンク信号を確定することができる。又は、
前記第1のダウンリンク信号及び前記アップリンク信号はそれぞれ、異なるリソースセットに対応し、前記異なるリソースセットに含まれるアップリンクリソースと第1のダウンリンクリソースは、事前定義された1対1対応関係を有する。具体的には、前記第1のダウンリンク信号はすべて同じリソースセットタイプに対応し、前記アップリンク信号はすべて同じリソースセットタイプに対応し、アップリンク信号のタイプと第1のダウンリンク信号のタイプは、同じであっても異なっていてもよい。これらのリソースセットタイプに含まれるアップリンクリソースとダウンリンクリソースとの間には、事前定義された1対1対応関係を有する。当該1対1対応関係に基づいて、アップリンク信号と第1のダウンリンク信号との関連関係を確定することができる。
【0111】
更に別の方法として、前記関連関係が第1のダウンリンク信号の構成情報又はトリガー情報に含まれ、即ち、ネットワーク側が前記第1のダウンリンク信号の構成情報又はトリガー情報によって指示し、それに対応して、UEが前記第1のダウンリンク信号の構成情報又はトリガー情報に基づいて関連関係を確定する。
【0112】
選択肢として、前記第1のダウンリンク信号の構成情報には、前記第1のダウンリンク信号とは前記関連関係を有する複数のアップリンク信号の情報が含まれ、即ち、第1のダウンリンク信号の構成情報又はトリガー情報の指示の下で、第1のダウンリンク信号とは関連関係を有する複数のアップリンク信号が存在する。選択肢として、UEは、前記構成情報に基づいて、前記第1のダウンリンク信号に関連付けられたアップリンク信号を直接確定することができる。UEは、更に、ネットワーク側から送信されたアクティベーション信号に基づいて、前記第1のダウンリンク信号とは前記関連関係を有する前記アップリンク信号を確定することができ、具体的には、ネットワーク側はまた、アクティブ化された構成情報をUEに指示し、UEは、アクティブ化された構成情報に基づいて、関連関係のタイプと、当該第1のダウンリンク信号に関連付けられたアップリンク信号とを確定する。
【0113】
選択肢として、前記第1のダウンリンク信号の構成情報には、前記第1のダウンリンク信号とは前記関連関係を有する複数のアップリンク信号の情報が含まれ、即ち、第1のダウンリンク信号の構成情報又はトリガー情報の指示の下で、第1のダウンリンク信号とは関連関係を有する複数のアップリンク信号が存在する。各前記関連関係が1つのトリガー状態に関連付けられ、前記第1のダウンリンク信号がトリガーされると、トリガー状態に基づいて前記関連関係を確定し、具体的には、第1のダウンリンク信号の構成情報には複数/複数グループのTCI-stateの構成情報が含まれ、関連関係はトリガー状態に関連付けられており、TCI-stateを介して指示される。前記第1のダウンリンク信号がトリガーされると、トリガー状態に基づいて、UEは、関連関係のタイプと、当該第1のダウンリンク信号に関連付けられたアップリンク信号情報を取得することができる。
【0114】
選択肢として、前記第1のダウンリンク信号の構成情報又はトリガー情報には、識別情報が更に含まれ、前記識別情報は、前記アップリンク信号に対応するリソースの、前記アップリンク信号に対応するリソースが所在するリソースセットでの位置を指示するためのものであり、前記アップリンク信号は前記第1のダウンリンク信号とは前記関連関係が存在する。
【0115】
上記の実施形態では、選択肢として、前記アップリンク信号と前記第1のダウンリンク信号は両方とも非周期信号であり、アップリンク信号のトリガーシグナリングは、それに関連付けられた第1のダウンリンク信号を同時にトリガーし、第1のダウンリンク信号のトリガーシグナリングは、それに関連付けられたアップリンク信号を同時にトリガーする。
【0116】
選択肢として、前記トリガー方法は、すべてのタイプの関連関係に適用できる。選択肢として、前記トリガー方法は特定タイプの関連関係にのみ適用できる。
【0117】
上記各実施形態に基づいて、UEは各アップリンク信号の伝送周波数に基づいて各前記アップリンク信号を送信することは、下記のことのいずれか1つ又は複数を含む。
【0118】
各前記アップリンク信号が異なる時間領域リソースに割り当てられ、即ち、各前記アップリンク信号は、時分割多重の方法で送信される。具体的には、異なるTRPに対応するアップリンク信号は、同じ周波数領域リソースの異なる時間領域リソースに割り当てられ、例えば、異なるシンボル、異なるタイムスロット、異なるREなどが挙げられる。このよう方法は、複数の伝送周波数ポイントが一致していないアップリンク信号に引き起こされるサブキャリア間の干渉を回避することができるが、より多くの時間領域リソースを使用する。
【0119】
選択肢として、各前記アップリンク信号は、異なる周波数領域リソースに割り当てられ、お互いの間にガードインターバル が設けられ、即ち、各前記アップリンク信号は、周波数分割多重化の方法で送信され、且つ、異なるアップリンク信号間にガードインターバル が設けられる方法で送信される。具体的には、異なるTRPに対応するアップリンク信号は、同じ時間の異なる周波数領域リソースに割り当てられ、お互いの間にガードインターバル が設けられ、前記ガードインターバル は、サブキャリアレベル、PRBレベル等であってもよい。このような方法は、時間領域リソースを節約することができ、且つ複数の伝送周波数ポイントが一致していないアップリンク信号に引き起こされるサブキャリア間の干渉を回避することができる。
【0120】
各前記アップリンク信号が他の用途のためのアップリンク信号と同時に伝送されない。
【0121】
本願の実施形態に係る方法では、端末は、受信した第1のダウンリンク信号ごとに、対応するダウンリンク受信周波数を確定し、当該ダウンリンク受信周波数に基づいて各アップリンク信号の伝送周波数をそれぞれ確定し、各第1のダウンリンク信号はぞれぞれ、各アップリンク信号と事前設定された関連関係を有し、各送受信ポイントはシフト推定及び事前補償を独立して行うことができる。各送受信ポイントは、いずれもダウンリンクドップラーシフトの事前補償が行われたため、UEが受信した、各送受信ポイントからの信号はいずれも補償後のドップラーシフトである。誤差がない場合、ドップラーシフトは、完全に補償され、UEが受信した、各送受信ポイントからの信号はいずれもドップラーシフトがないため、チャネル推定の誤差が低減され、ダウンリンク伝送の性能が向上する。
【0122】
図2は本願の別の実施形態に係る信号の伝送方法の概略フローチャートであり、図2に示すように、当該方法の実行本体は、例えばTRP又はTRPグループのようなネットワーク機器であってもよく、以下、TRPを例として説明し、当該方法は少なくともステップ200~ステップ202を含む。
【0123】
ステップ200:端末に第1のダウンリンク信号を送信して、前記端末が前記第1のダウンリンク信号に対応するダウンリンク受信周波数に基づいて、前記第1のダウンリンク信号とは関連関係を有するアップリンク信号の伝送周波数を確定する。
【0124】
HST-SFNのシーンでは、UEは、複数の送受信ポイントTRPによってそれぞれ配信された第1のダウンリンク信号を受信し、即ち、例えばHST-SFNのシーンでは、複数の送受信ポイントTRPを含み、各TRPは、いずれもHST-SFNのシーンに入るUEに各自の第1のダウンリンク信号を送信する。更に、各TRPがダウンリンク信号又はアップリンク信号が経験するドップラーシフトを推定できないことで、ドップラーシフトの事前補償を効果的に行うことができないという従来技術の問題を回避するために、本願の実施形態に係る方法では、各TRPによってUEに配信される第1のダウンリンク信号はいずれもアップリンク信号とは関連関係を有し、UEは当該関連関係に基づいてアップリンク信号を送信する。
【0125】
UEは、複数の第1のダウンリンク信号を受信した後、まず、各第1のダウンリンク信号に対応するダウンリンク受信周波数を確定することができる。本願の実施形態に記載されるダウンリンク受信周波数は、UEが第1のダウンリンク信号を受信する受信周波数を指す。UEが各第1のダウンリンク信号に対応するダウンリンク受信周波数に基づいて各第1のダウンリンク信号とは関連関係を有する各アップリンク信号の伝送周波数をそれぞれ確定する方法は、様々な方法を含んでもよい、具体的な方法は、前述の実施形態と同じであり、ここではその説明を省略する。
【0126】
ステップ201:前記端末が前記伝送周波数に基づいて送信した、前記第1のダウンリンク信号とは前記関連関係を有するアップリンク信号を受信する。
【0127】
ステップ202:前記アップリンク信号に基づいて周波数シフトを確定し、第2のダウンリンク信号の伝送周波数を確定する。
【0128】
UEは、各第1のダウンリンク信号とは関連関係を有するアップリンク信号の伝送周波数を確定した後、当該伝送周波数に基づいてそれぞれに対応するアップリンク信号を各TRPにそれぞれ送信し、且つ異なる伝送周波数を使用してアップリンク信号の送信を行うことができる。
【0129】
各TRPは、UEによって送信された、前に送信された第1のダウンリンク信号とは関連関係を有するアップリンク信号を受信し、当該アップリンク信号に基づいて周波数シフトを確定して周波数事前補償を行い、事前補償された伝送周波数に基づいて、UEに後続の第2のダウンリンク信号を送信することができる。
【0130】
選択肢として、ネットワークには複数のTRPが含まれ、各TRPは異なる第1のダウンリンク信号をそれぞれ送信する。各TRPは、自体によって送信される第1のダウンリンク信号とは前記関連関係を有するアップリンク信号に基づいて周波数シフトを確定し、前記周波数シフトを使用して、自体によって送信される第2のダウンリンク信号の伝送周波数を確定する。
【0131】
選択肢として、ネットワークには複数のTRPが含まれ、複数のTRPはグループ化された。各TRPは1つ又は複数のTRPを含む。各TRPグループは、異なる第1のダウンリンク信号(各TRPグループにおいて、1つ又は複数のTRPが第1のダウンリンク信号を送信することが可能である)をそれぞれ送信する。各TRPグループは、自体によって送信される第1のダウンリンク信号とは前記関連関係を有するアップリンク信号に基づいて、自体に対応する周波数シフトを確定し、前記周波数シフトを利用して、自体に含まれるTRPによって送信される第2のダウンリンク信号の伝送周波数を確定する。
【0132】
本願の実施形態では、UEは、各送受信ポイントによって伝送される第1のダウンリンク信号に基づいて、各送受信ポイントに伝送されるアップリンク信号の伝送周波数(及び/又は周波数ポイント)をそれぞれ確定し、前記伝送周波数を使用して各アップリンク信号の伝送をそれぞれ行い、このようにして、各送受信ポイントはそれ自体に対する端末のドップラーシフトを取得することができ、これにより、各送受信ポイントで周波数事前補償をそれぞれ行い、端末側のドップラーシフト及びドップラースプレッドを排除することができる。
【0133】
本願の各実施形態では、前記の「第1のダウンリンク信号」及び「第2のダウンリンク信号」は、同一のTRPによってUEに2回送信されるダウンリンク信号を区別するためのものであることが理解され得る。第1のダウンリンク信号は、UEに最初に送信されるダウンリンク信号であってもよく、UEは、当該第1のダウンリンク信号に基づいて、それに関連付けられるアップリンク信号を確定することができるだけでなく、TRPに当該アップリンク信号を送信するために使用される伝送周波数を確定することもできる。第2のダウンリンク信号は、TRPが周波数事前補償を行った後に送信したダウンリンク信号であり、このように、チャネル推定の誤差を低減させ、ダウンリンク伝送の性能を向上させることができる。ただし、第1のダウンリンク信号及び第2のダウンリンク信号は、異なる信号であってもよく、又は同じ信号の2回の伝送であってもよい。例えば、UEが本願に記載されている前記アップリンク信号の伝送のために1つのTRSを最初に伝送する場合、このTRSは第1のダウンリンク信号であり、周波数が事前補償された当該TRSが2回目に再伝送される場合、このTRSは第2のダウンリンク信号である。
【0134】
本願の実施形態に係る方法では、端末は、受信した第1のダウンリンク信号ごとに、対応するダウンリンク受信周波数を確定し、当該ダウンリンク受信周波数に基づいて各アップリンク信号の伝送周波数をそれぞれ確定し、各第1のダウンリンク信号はぞれぞれ、各アップリンク信号と事前設定された関連関係を有し、各送受信ポイントはシフト推定及び事前補償を独立して行うことができる。各送受信ポイントは、いずれもダウンリンクドップラーシフトの事前補償が行われたため、チャネル推定の誤差が低減され、ダウンリンク伝送の性能が向上する。
【0135】
上記の実施形態に基づいて、ネットワーク機器は、アップリンク信号とダウンリンク信号との関連関係を構成又は指示し、その結果、端末は、ダウンリンク信号に基づいてアップリンク信号の伝送周波数(及び/又は周波数ポイント)を確定することができる。端末がダウンリンク信号に基づいてアップリンク信号の伝送周波数を確定する1つの方法として、端末が1つのダウンリンク信号に基づいてそれに対応するダウンリンク周波数(及び/又は周波数ポイント)を確定し、次に、このダウンリンク周波数及びアップリンクとダウンリンクの周波数の差に基づいてアップリンク信号の周波数(及び/又は周波数ポイント)を確定することができる。例えば、端末によって確定されダウンリンク周波数ポイントはfDLであり、アップリンクとダウンリンクの周波数の差はアップリンク周波数ポイントがダウンリンク周波数ポイントよりfだけ大きいことである場合、アップリンク周波数がfDL+fであると確定することができる。
【0136】
本実施形態では、TRPが関連関係を構成するステップと、UEに第1のダウンリンク信号を配信するステップは、前後の順序に特に限られない。UEは、構成又は指示された前記関連関係に基づいて、検出された第1のダウンリンク信号を使用して、それと上記関連関係を有するアップリンク信号の伝送周波数(例えば、周波数ポイント)を確定し、前記アップリンク信号に関する構成又は指示に基づいて当該伝送周波数で前記アップリンク信号を伝送する。各TRPは、自体に対応するアップリンク信号をそれぞれ受信し、TRPは、自体に対応するアップリンク信号を使用して周波数シフトを確定し、前記周波数シフトを使用して後続のダウンリンク伝送の伝送周波数(ダウンリンク信号の伝送に対して周波数事前補償を行う)を確定する。前記のTRPに対応するアップリンク信号は当該TRPによって送信されるダウンリンク信号と上記関連関係を有するアップリンク信号を指す。
【0137】
上記の実施形態では、前記ステップ202は、
前記周波数シフトに基づいて、後続のダウンリンク信号の周波数調整値を確定するステップ2021と、
前記周波数調整値を使用して、後続のダウンリンク信号(第2のダウンリンク信号)の伝送周波数を確定するステップ2022と、を含む。
【0138】
ここで、TRPが自体に対応するアップリンク信号に基づいて周波数シフトを確定する1つの方法として、TRPが自体に対応するアップリンク信号を受信し、シフト推定を行い、シフト推定で事前補償用の周波数シフト値を取得する。
【0139】
選択肢として、1つのTRPによって送信される後続のダウンリンク信号の前記事前補償用の周波数シフト値は、当該TRPが自体によって送信される第1のダウンリンク信号とは関連関係を有するアップリンク信号を使用して取得したシフト推定値の関数に等しい。例えば、1つのTRPによって送信される後続のダウンリンク信号の前記事前補償用の周波数シフト値は、当該TRPが自体によって送信される第1のダウンリンク信号とは関連関係を有するアップリンク信号を使用して取得したシフト推定値に等しい。例えば、1つのTRPによって送信される後続のダウンリンク信号の前記事前補償用の周波数シフト値は、当該TRPが自体によって送信される第1のダウンリンク信号とは関連関係を有するアップリンク信号を使用して取得したシフト推定値の負の値に等しい。例えば、1つのTRPによって送信される後続のダウンリンク信号の前記事前補償用の周波数シフト値は、当該TRPが自体によって送信される第1のダウンリンク信号とは関連関係を有するアップリンク信号を使用して取得したシフト推定値の半分に等しい。例えば、1つのTRPによって送信される後続のダウンリンク信号の前記事前補償用の周波数シフト値は、当該TRPが自体によって送信される第1のダウンリンク信号とは関連関係を有するアップリンク信号を使用して取得したシフト推定値の半分の負の値に等しい。
【0140】
選択肢として、ネットワークには複数のTRPが存在し、これらのTRPはグループ化され、1つのTRPグループ内のすべてのTRPの1つのTRPによって送信される後続のダウンリンク信号の前記事前補償用の周波数シフト値は、当該TRPグループが自体によって送信される第1のダウンリンク信号とは関連関係を有するアップリンク信号を使用して取得したシフト推定値の関数に等しい。例えば、1つのTRPグループ内のすべてのTRPによって送信される後続のダウンリンク信号の前記事前補償用の周波数シフト値は、当該TRPグループが自体によって送信される第1のダウンリンク信号とは関連関係を有するアップリンク信号を使用して取得したシフト推定値に等しい。例えば、1つのTRPグループ内のすべてのTRPによって送信される後続のダウンリンク信号の前記事前補償用の周波数シフト値は、当該TRPグループが自体によって送信される第1のダウンリンク信号とは関連関係を有するアップリンク信号を使用して取得したシフト推定値の負の値に等しい。例えば、1つのTRPグループ内のすべてのTRPによって送信される後続のダウンリンク信号の前記事前補償用の周波数シフト値は、当該TRPグループが自体によって送信される第1のダウンリンク信号とは関連関係を有するアップリンク信号を使用して取得したシフト推定値の半分に等しい。例えば、1つのTRPグループ内のすべてのTRPによって送信される後続のダウンリンク信号の前記事前補償用の周波数シフト値は、当該TRPグループが自体によって送信される第1のダウンリンク信号とは関連関係を有するアップリンク信号を使用して取得したシフト推定値の半分の負の値に等しい。
【0141】
選択肢として、前記周波数調整値を使用して、後続のダウンリンク信号の伝送周波数を確定する方法は、後続のダウンリンク信号(第2のダウンリンク信号)の周波数ポイントを、原周波数ポイントに前記周波数調整値を加算したものとして確定し、当該周波数ポイントに基づいて前記後続のダウンリンク信号の送信周波数を確定することである。
【0142】
選択肢として、前記周波数調整値を使用して、後続のダウンリンク信号の伝送周波数を確定する方法は、後続のダウンリンク信号(第2のダウンリンク信号)の周波数ポイントを、原周波数ポイントから前記周波数調整値を引いたものとして確定し、当該周波数ポイントに基づいて前記後続のダウンリンク信号の送信周波数を確定することである。
【0143】
選択肢として、前記周波数調整値を使用して、後続のダウンリンク信号の伝送周波数を確定する方法は、後続のダウンリンク信号の伝送周波数を、周波数事前補償前の周波数に前記周波数調整値を加算したものとして確定することである。
【0144】
選択肢として、前記周波数調整値を使用して、後続のダウンリンク信号の伝送周波数を確定する方法は、後続のダウンリンク信号の伝送周波数を、周波数事前補償前の周波数から前記周波数調整値を引いたものとして確定することである。
【0145】
選択肢として、前記周波数調整値を使用して、後続のダウンリンク信号の伝送周波数を確定することは、各TRPに対応するダウンリンク周波数ポイントを、原周波数ポイントに各TRPにそれぞれ対応する前記周波数調整値を加算したものとして確定することを含む。
【0146】
選択肢として、前記周波数調整値を使用して、後続のダウンリンク信号の伝送周波数を確定することは、各TRPに対応するダウンリンク周波数ポイントを、各TRPの原周波数ポイントから各TRPにそれぞれ対応する前記周波数調整値を引いたものとして確定することを含む。
【0147】
選択肢として、前記周波数調整値を使用して、後続のダウンリンク信号の伝送周波数を確定することは、1つのTRPグループ内のTRPに対応するダウンリンク周波数ポイントを、当該TRPグループの原周波数ポイントに当該TRPグループに対応する前記周波数調整値を加算したものとして確定することを含む。
【0148】
選択肢として、前記周波数調整値を使用して、後続のダウンリンク信号の伝送周波数を確定することは、1つのTRPグループ内のTRPダウンリンク周波数ポイントを、各TRPの原周波数ポイントから各TRPにそれぞれ対応する前記周波数調整値を引いたものとして確定することを含む。
【0149】
選択肢として、前記周波数調整値を使用して、後続のダウンリンク信号の伝送周波数を確定する方法は、各TRPが前記周波数調整値をそれぞれ使用して、後続のダウンリンク信号の伝送周波数を確定することである。
【0150】
例えば、シフト推定の結果はfであり、事前補償用の周波数シフト値は-fd/2であり、シフト推定のアルゴリズムは、従来技術のいくつかのシフト推定アルゴリズムを使用することができる。TRPは-fd/2を使用して第2のダウンリンク信号の送信周波数を事前補償する。これにより、UEはダウンリンク信号を受信した時、わずかな周波数シフトのみが残っている。上記周波数シフト値推定は、アップリンク信号の受信周波数とアップリンク実際周波数ポイントとの差値の推定である。
【0151】
選択肢として、事前補償周波数シフトを確定するための第1のダウンリンク信号に対して、UEは周波数事前補償を行わない。このようにして、TRPは常に同じシフト事前補償の確定方法を使用することができる。
【0152】
選択肢として、TRPは、UEが当該TRPに最初にアクセスする時に1つの事前補償周波数の確定方法を使用し、後続のプロセスでは別の事前補償周波数の確定方法を使用する。例えば、UEが最初にアクセスする時、TRPによって推定された周波数シフト値がfであると、TRPは、-fd/2を使用してダウンリンク信号の送信周波数を事前補償することができ、後続にアップリンク信号を使用して事前補償周波数推定を行う時、TRPによって推定された周波数シフト値がfd’であると、TRPは、-fd’を使用してダウンリンク信号の送信周波数を事前補償することができる。
【0153】
上記の実施形態では、前記の関連関係は、
前記アップリンク信号の1つ又は複数のチャネル特性及び/又は空間送信パラメータが、前記第1のダウンリンク信号の1つ又は複数のチャネル特性及び/又は空間送信パラメータから推測され得ることと、
前記アップリンク信号の受信端末と前記第1のダウンリンク信号の送信端末が同一のネットワーク機器であることであって、つまり、アップリンク信号の受信端末と第1のダウンリンク信号の送信端末は疑似コロケーション(quasi co-located、QCL)されることとのうちの1つ又は複数を含む。
【0154】
上記のダウンリンク信号とアップリンク信号との関連関係に基づいて、選択肢として、目標信号が経験するチャネルのいくつかの特性は、ソース信号から取得でき、又は、目標信号の空間送信パラメータは、ソース信号の空間受信パラメータから取得できる。
【0155】
前記関連関係はQCL関係であり、前記関連関係のタイプは、下記タイプのうちの1種又は複数種を含む。
【0156】
タイプ1(‘QCL-TypeA’):{Doppler shift,Doppler spread,average delay,delay spread}、
タイプ2(‘QCL-TypeB’):{Doppler shift,Doppler spread}、
タイプ3(‘QCL-TypeC’):{Doppler shift,average delay}、
タイプ4(例えば、‘QCL-TypeE’等):{Spatial parameter}又は{空間関連情報SpatialRelationInofo}目標信号の空間送信パラメータはソース信号の空間受信パラメータから取得でき、
タイプ5(例えば、‘QCL-TypeF’等):{Doppler shift}、
タイプ6:周波数関連情報(目標信号の伝送周波数がソース信号に基づいて確定される)、
タイプ7:Doppler shiftを含む新しいQCLタイプ。
【0157】
いくつかの可能なアップリンク信号とダウンリンク信号の関連関係タイプは下記の表2に示され、関連関係には、次の表における1種又は複数種が含まれる場合があり、複数のタイプが含まれる場合、タイプ1/2/3/5/6+タイプ4の組み合わせの1つにすることができる。
【0158】
【表2】
【0159】
選択肢として、タイプ1が含まれる場合、UEは、第1のダウンリンク信号に基づいて、前記アップリンク信号のドップラーシフト、ドップラースプレッド、平均遅延、遅延スプレッドを確定する。タイプ2が含まれる場合、UEは、第1のダウンリンク信号に基づいて、前記アップリンク信号のドップラーシフト、ドップラースプレッドを確定する。タイプ3が含まれる場合、UEは、第1のダウンリンク信号に基づいて、前記アップリンク信号のドップラーシフト、平均遅延を確定する。タイプ4が含まれる場合、UEはダウンリンク信号に基づいて前記アップリンク信号の送信ビームを確定する。タイプ4が含まれる場合、UEはダウンリンク信号の受信空間フィルターを前記アップリンク信号の送信空間フィルターとして使用する。タイプ5が含まれる場合、UEは第1のダウンリンク信号に基づいて前記アップリンク信号のドップラーシフトを確定する。タイプ6が含まれる場合、UEは第1のダウンリンク信号に基づいて前記アップリンク信号の周波数関連情報を確定しという具合になる。
【0160】
関連関係は、QCLタイプの方法ではなく、他の指示方法で指示されてもよく、本願に提案された関連関係の機能を実現できれば、本願の実施形態に含まれていることが理解され得る。
【0161】
上記の実施形態で説明したように、選択肢として、前記アップリンク信号は、SRS、RACH、PUSCH、PUCCH、PUSCHに対応するDMRS、及びPUCCHに対応するDMRSのうちの1種又は複数を含むが、これらに限定されない。
【0162】
選択肢として、前記第1のダウンリンク信号は、SSB、TRS、及びNZP-CSI RSのうちの1種又は複数を含むが、これらに限定されない。
【0163】
選択肢として、ネットワーク側は、以下の方法の1種又は複数種により、ネットワーク側によって送信された1つのダウンリンク信号が前記第1のダウンリンク信号であるかどうかを確定するようにUEに指示することができる。
【0164】
ネットワーク側の指示情報:例えば、ネットワーク側は、どの信号が第1のダウンリンク信号であるかを直接指示し、即ち、ネットワーク側によって指示される関連関係に基づいて確定してもよい。
【0165】
前記第1のダウンリンク信号の構成情報:例えば、当該ダウンリンク信号の構成パラメータにおいて直接指示してもよい。
【0166】
前記ダウンリンク信号のタイプ:例えば、すべてのSSBは第1のダウンリンク信号であると見なされ、又は、すべてのTRSは第1のダウンリンク信号であると見なされ、又は、特定のシーケンスを使用するダウンリンク信号が第1のダウンリンク信号であることがプロトコルによって合意され、又は、特定の特性を有するダウンリンク信号が第1のダウンリンク信号であるとプロトコルによって合意されという具合になる。
【0167】
選択肢として、前記アップリンク信号は、更に、第1のダウンリンク信号に基づいて、前記アップリンク信号のドップラーシフト、ドップラースプレッド、平均遅延、遅延スプレッド、送信ビーム等を確定する。
【0168】
以下の実施形態は、ネットワーク側がどのように前記関連関係をUEに構成又は指示するかを説明する。
【0169】
1つの方法として、ネットワーク側が専門のシグナリングを介してUEに前記関連関係を指示する。選択肢として、前記シグナリングはアップリンク構成中(例えば、uplink-config)である。前記関連関係は、TCIシグナリングを介して指示される。例えば、TCIシグナリングをアップリンク構成中に構成する。
【0170】
選択肢として、前記関連関係は、前記アップリンク信号の構成情報又はトリガー情報に含まれ、即ち、ネットワーク側は、前記アップリンク信号の構成情報又はトリガー情報によって指示され、それに対応して、UEは前記アップリンク信号の構成情報又はトリガー情報に基づいて関連関係を確定する。選択肢として、前記アップリンク信号の構成情報はRRCシグナリングを介して送信される。選択肢として、前記アップリンク信号の構成情報はMAC-CEシグナリングを介して送信される。選択肢として、前記アップリンク信号のトリガー情報はDCIシグナリングを介して指示される。
【0171】
選択肢として、前記アップリンク信号の構成情報又はトリガー情報には、前記アップリンク信号とは前記関連関係を有する複数の前記第1のダウンリンク信号の情報が含まれ、即ち、アップリンク信号の構成情報又はトリガー情報の指示の下で、アップリンク信号とは関連関係を有する複数の第1のダウンリンク信号が存在する。例えば、アップリンク信号の構成情報には複数/複数グループのTCI-stateの構成情報が含まれ、ネットワーク側はまた、アクティブ化されたTCI-stateをUEに指示し、UEは、アクティブ化されたTCI-stateに基づいて、関連関係のタイプと、アップリンク信号に関連付けられる第1のダウンリンク信号とを確定する。ネットワーク側は、UEが前記アップリンク信号とは前記関連関係を有する前記第1のダウンリンク信号を確定するようにアクティベーション信号を送信し、UEは、ネットワーク側によって送信されたアクティベーション信号によってアクティブ化された第1のダウンリンク信号を受信した後、ネットワーク側に当該アップリンク信号を送信する。
【0172】
更に、前記アップリンク信号の構成情報又はトリガー情報には、前記アップリンク信号とは前記関連関係を有する複数の前記第1のダウンリンク信号の情報が含まれてもよく、即ち、アップリンク信号の構成情報又はトリガー情報の指示の下で、アップリンク信号とは関連関係を有する複数の第1のダウンリンク信号が存在する。各前記関連関係が1つのトリガー状態に関連付けられ、ネットワーク側がトリガー信号を送信して前記アップリンク信号をトリガーして、UEはトリガー状態に基づいて前記関連関係を確定する。アップリンク信号の構成情報には、複数/複数グループのTCI-stateの構成情報が含まれ、関連関係はトリガー状態に関連付けられており、TCI-stateを介して指示される。前記アップリンク信号がトリガーされると、トリガー状態に基づいて、前記端末は、関連関係のタイプと、アップリンク信号に関連付けられる第1のダウンリンク信号情報とを取得することができる。
【0173】
更に、前記アップリンク信号の構成情報又はトリガー情報には、識別情報が更に含まれてもよく、前記識別情報は、前記第1のダウンリンク信号に対応するリソースの、前記第1のダウンリンク信号に対応するリソースが所在するリソースセットでの位置を指示するためのものであり、前記第1のダウンリンク信号は前記アップリンク信号とは前記関連関係が存在する。具体的には、複数の第1のダウンリンク信号は同一のリソースセットに対応し、ネットワーク側は、アップリンク信号の構成情報又はトリガー情報を介して1つの識別情報を担持し、当該識別情報は、当該リソースセットに対応するダウンリンク信号が当該アップリンク信号に関連付けるために使用されるかを指示するためのものであり、UEは、識別情報によって指示される位置に基づいて、リソースセットに対応する当該第1のダウンリンク信号を確定する。
【0174】
別の方法として、アップリンク信号と第1のダウンリンク信号との関連関係は暗黙的に指示される。
【0175】
前記アップリンク信号の構成情報又はトリガー情報、及び前記第1のダウンリンク信号の構成情報又はトリガー情報には、関連関係を有すことを指示するための識別情報が含まれる。例えば、アップリンク信号及び第1のダウンリンク信号の構成/トリガー情報には、識別情報が含まれ、1つのアップリンク信号が第1のダウンリンク信号の識別情報と同じである場合、これらの2つの信号は関連関係を有する。選択肢として、関連関係のタイプは事前に合意されている(例えばプロトコルによる規定)。又は、
前記第1のダウンリンク信号の構成情報又はトリガー情報には、識別情報が含まれ、すべてのアップリンク信号は同一のリソースセットに対応し、前記リソースセットに対する各アップリンク信号は前記識別情報と1対1対応する。具体的には、第1のダウンリンク信号の構成/トリガー情報には、特定の識別情報が含まれ、すべてのTRPに対応するアップリンク信号は同一のリソースセットに対応し、当該リソースセットに対応するアップリンク信号と、前記識別情報に対応するTRPとは事前定義された関係に従って1対1対応する。前記識別情報に基づいてそれに対応するアップリンク信号を確定することができる。又は、
前記第1のダウンリンク信号及び前記アップリンク信号はそれぞれ、異なるリソースセットに対応し、前記異なるリソースセットに含まれるアップリンクリソースと第1のダウンリンクリソースは、事前定義された1対1対応関係を有する。具体的には、前記第1のダウンリンク信号はすべて同じリソースセットタイプに対応し、前記アップリンク信号はすべて同じリソースセットタイプに対応し、アップリンク信号のタイプと第1のダウンリンク信号のタイプは、同じであっても異なっていてもよい。これらのリソースセットタイプに含まれるアップリンクリソースとダウンリンクリソースとの間には、事前定義された1対1対応関係を有する。当該1対1対応関係に基づいて、アップリンク信号と第1のダウンリンク信号との関連関係を確定することができる。
【0176】
更に別の方法として、前記関連関係が第1のダウンリンク信号の構成情報又はトリガー情報に含まれ、即ち、ネットワーク側が前記第1のダウンリンク信号の構成情報又はトリガー情報によって指示し、それに対応して、UEが前記第1のダウンリンク信号の構成情報又はトリガー情報に基づいて関連関係を確定する。
【0177】
選択肢として、前記第1のダウンリンク信号の構成情報には、前記第1のダウンリンク信号とは前記関連関係を有する複数のアップリンク信号の情報が含まれ、即ち、第1のダウンリンク信号の構成情報又はトリガー情報の指示の下で、第1のダウンリンク信号とは関連関係を有する複数のアップリンク信号が存在する。選択肢として、UEは、前記構成情報に基づいて、前記第1のダウンリンク信号に関連付けられたアップリンク信号を直接確定することができる。
【0178】
選択肢として、ネットワーク側はアクティベーション信号を送信して、UEは、前記第1のダウンリンク信号とは前記関連関係を有する前記アップリンク信号を確定し、UEは、ネットワーク側から送信されたアクティベーション信号に基づいて、前記第1のダウンリンク信号とは前記関連関係を有する前記アップリンク信号を確定することができ、具体的には、ネットワーク側はまた、アクティブ化された構成情報をUEに指示し、UEは、アクティブ化された構成情報に基づいて、関連関係のタイプと、当該第1のダウンリンク信号に関連付けられたアップリンク信号と、を確定する。
【0179】
選択肢として、前記第1のダウンリンク信号の構成情報には、前記第1のダウンリンク信号とは前記関連関係を有する複数のアップリンク信号の情報が含まれ、即ち、第1のダウンリンク信号の構成情報又はトリガー情報の指示の下で、第1のダウンリンク信号とは関連関係を有する複数のアップリンク信号が存在する。各前記関連関係が1つのトリガー状態に関連付けられ、ネットワーク側がトリガー信号を送信して前記第1のダウンリンク信号をトリガーして、UEはトリガー状態に基づいて前記関連関係を確定し、具体的には、第1のダウンリンク信号の構成情報には複数/複数グループのTCI-stateの構成情報が含まれ、関連関係はトリガー状態に関連付けられており、TCI-stateを介して指示される。前記第1のダウンリンク信号がトリガーされると、トリガー状態に基づいて、UEは、関連関係のタイプと、当該第1のダウンリンク信号に関連付けられたアップリンク信号情報を取得することができる。
【0180】
選択肢として、前記第1のダウンリンク信号の構成情報又はトリガー情報には、識別情報が更に含まれ、前記識別情報は、前記アップリンク信号に対応するリソースの、前記アップリンク信号に対応するリソースが所在するリソースセットでの位置を指示するためのものであり、前記アップリンク信号は前記第1のダウンリンク信号とは前記関連関係が存在する。
【0181】
上記の実施形態では、選択肢として、前記アップリンク信号と前記第1のダウンリンク信号は両方とも非周期信号であり、アップリンク信号のトリガーシグナリングは、それに関連付けられた第1のダウンリンク信号を同時にトリガーし、第1のダウンリンク信号のトリガーシグナリングは、それに関連付けられたアップリンク信号を同時にトリガーする。
【0182】
選択肢として、前記トリガー方法は、すべてのタイプの関連関係に適用できる。選択肢として、前記トリガー方法は特定タイプの関連関係にのみ適用できる。
【0183】
上記各実施形態に基づいて、各前記アップリンク信号の送信方法は、下記のことのいずれか1つ又は複数を含む。
【0184】
各前記アップリンク信号が異なる時間領域リソースに割り当てられ、具体的には、異なるTRPに対応するアップリンク信号は、同じ周波数領域リソースの異なる時間領域リソースに割り当てられ、例えば、異なるシンボル、異なるタイムスロット、異なるREなどが挙げられる。このよう方法は、複数の伝送周波数ポイントが一致していないアップリンク信号に引き起こされるサブキャリア間の干渉を回避することができるが、より多くの時間領域リソースを使用する。
【0185】
選択肢として、各前記アップリンク信号は、異なる周波数領域リソースに割り当てられ、お互いの間にガードインターバル が設けられ、具体的には、異なるTRPに対応するアップリンク信号は、同じ時間の異なる周波数領域リソースに割り当てられ、お互いの間にガードインターバル が設けられ、前記ガードインターバル は、サブキャリアレベル、PRBレベル等であってもよい。このような方法は、時間領域リソースを節約することができ、且つ複数の伝送周波数ポイントが一致していないアップリンク信号に引き起こされるサブキャリア間の干渉を回避することができる。
【0186】
各前記アップリンク信号が他の用途のためのアップリンク信号と同時に伝送されない。
【0187】
本願の実施形態に係る方法では、端末は、受信した第1のダウンリンク信号ごとに、対応するダウンリンク受信周波数を確定し、当該ダウンリンク受信周波数に基づいて各アップリンク信号の伝送周波数をそれぞれ確定し、各第1のダウンリンク信号はぞれぞれ、各アップリンク信号と事前設定された関連関係を有し、各送受信ポイントはシフト推定及び事前補償を独立して行うことができる。各送受信ポイントは、いずれもダウンリンクドップラーシフトの事前補償が行われたため、UEが受信した、各送受信ポイントからの信号はいずれも補償後のドップラーシフトである。誤差がない場合、ドップラーシフトは、完全に補償され、UEが受信した、各送受信ポイントからの信号はいずれもドップラーシフトがないため、チャネル推定の誤差が低減され、ダウンリンク伝送の性能が向上する。
【0188】
以下、本願の実施形態に係る基地局の周波数事前補償の方法の1つの例を説明する。
例えば、1つのBBUは4つのTRP、具体的には4つのRRHに接続され、列車の走行方向に応じて、列車がこれらのRRHを通過するシーケンスはRRH1、RRH2、RRH3、RRH4である。表3は、周波数事前補償前後の、各RRHからのダウンリンク信号がUEに到達した時の周波数の比較表を示している。ここで、RRHと端末のドップラーシフト推定が理想的な推定であると仮定すると、RRH1、RRH2、RRH3及びRRH4の単方向のドップラーシフトは、それぞれf、f、f及びfであり、周波数事前補償値は、RRHが受信したアップリンク信号に基づいて確定したドップラーシフトの半分である。このことから、本願の実施形態では、UEによって受信された、各RRHからのダウンリンク信号のドップラーシフトを排除することができ、その結果、UEは、より良好なダウンリンク受信性能を得ることができる。
【0189】
周波数事前補償前後にUEが受信した、各RRHポイントからのダウンリンク信号の周波数値。
【表3】
【0190】
図3は本願の一実施形態に係る端末の構成の概略図であり、図3に示すように、当該端末は、第1の受信モジュール301、第1の確定モジュール302、及び第1の送信モジュール303を含み、ここで、
第1の受信モジュール301は複数の第1のダウンリンク信号を受信するためのものであり、第1の確定モジュール302は、各前記第1のダウンリンク信号に対応するダウンリンク受信周波数を確定し、且つ各第1のダウンリンク信号に対応するダウンリンク受信周波数に基づいて、各第1のダウンリンク信号とは関連関係を有する各アップリンク信号の伝送周波数をそれぞれ確定するためのものであり、第1の送信モジュール303は、各アップリンク信号の伝送周波数に基づいて各前記アップリンク信号を送信するためのものであり、ここで、前記第1のダウンリンク信号とは前記関連関係を有するアップリンク信号に基づいて確定された周波数シフトは、第2のダウンリンク信号の伝送周波数を確定するためのものである。
【0191】
本願の実施形態では、端末は、受信した第1のダウンリンク信号ごとに、対応するダウンリンク受信周波数を確定し、当該ダウンリンク受信周波数に基づいて各アップリンク信号の伝送周波数をそれぞれ確定し、各第1のダウンリンク信号はぞれぞれ、各アップリンク信号と事前設定された関連関係を有し、各送受信ポイントはシフト推定及び事前補償を独立して行うことができる。各送受信ポイントは、いずれもダウンリンクドップラーシフトの事前補償が行われたため、UEが受信した、各送受信ポイントからの信号はいずれも補償後のドップラーシフトである。誤差がない場合、ドップラーシフトは、完全に補償され、UEが受信した、各送受信ポイントからの信号はいずれもドップラーシフトがないため、チャネル推定の誤差が低減され、ダウンリンク伝送の性能が向上する。
【0192】
図4は本願の別の実施形態に係る端末の概略構造図であり、図4に示すように、当該端末400は、少なくとも1つのプロセッサ401、メモリ402、少なくとも1つのネットワークインターフェース404、及び他のユーザインターフェース403を含んでもよい。端末400の各構成要素は、バスシステム405によって結合されている。バスシステム405は、これらの構成要素間の接続通信を実現するために使用されることが理解され得る。データバスに加えて、バスシステム405は、電源バス、制御バス、及び状態信号バスを更に含む。なお、明確に説明するために、様々なバスは、図4において、バスシステム405として示されている。
【0193】
ここで、ユーザインターフェース403は、ディスプレイ、キーボード、又は、例えばマウス、トラックボール(trackball)、タッチパッド又はタッチスクリーンなどのポインティングデバイスなどを含んでもよい。
【0194】
本願の実施形態におけるメモリ402は、揮発性メモリ又は不揮発性メモリであってもよく、又は揮発性メモリと不揮発性メモリの両方を含んでもよいことが理解され得る。ここで、不揮発性メモリは、読み取り専用メモリ(Read-Only Memory、ROM)、プログラマブル読み取り専用メモリ(Programmable ROM、PROM)、消去可能プログラマブル読み取り専用メモリ(Erasable PROM、EPROM)、電気的に消去可能なプログラマブル読み取り専用メモリ(Electrically EPROM、EEPROM)、又はフラッシュメモリであってもよい。揮発性メモリはランダムアクセスメモリ(Random Access Memory、RAM)であってもよく、外部キャッシュとして使用される。例示的であるが限定でない説明により、例えば、静的ランダムアクセスメモリ(Static RAM、SRAM)、動的ランダムアクセスメモリ(Dynamic RAM、DRAM)、同期動的ランダムアクセスメモリ(Synchronous DRAM、SDRAM)、ダブルデータレートデータ同期動的ランダムアクセスメモリ(Double Data Rate SDRAM、DDRSDRAM)、拡張同期動的ランダムアクセスメモリ(Enhanced SDRAM、ESDRAM)、同期接続動的ランダムアクセスメモリ(Synchlink DRAM、SLDRAM)、及びダイレクトメモリバスランダムアクセスメモリ(Direct Rambus RAM、DRRAM)の、様々な方式のRAMを使用することができる。本願の各実施形態で説明されるシステム及び方法のメモリ402はこれら及び任意の他の適切なタイプのメモリを含むが、これらに限定されない。
【0195】
いくつかの実施形態では、メモリ402は、実行可能なモジュール又はデータ構造、又はそれらのサブセット、又はそれらの拡張されたセットを記憶し、例えば、オペレーティングシステム4021及びアプリケーションプログラム4022を記憶する。
【0196】
ここで、オペレーティングシステム4021は、例えば、フレームワーク層、コアライブラリ層、ドライバ層等の様々なシステムプログラムを含み、様々な基本サービスを実現し、ハードウェアベースのタスクを処理することに用いられる。アプリケーションプログラム4022は、例えば、メディアプレーヤー(Media Player)、ブラウザ(Browser)等の様々なアプリケーションプログラムを含み、様々なアプリケーションサービスを実現することに用いられる。本願の実施形態の方法を実現するためのプログラムはアプリケーションプログラム7022に含まれてもよい。
【0197】
本願の実施形態では、メモリ402に記憶されるコンピュータプログラム又は命令、具体的には、例えば、アプリケーションプログラム4022に記憶されるコンピュータプログラム又は命令を呼び出すことによって、プロセッサ401は、
複数の第1のダウンリンク信号を受信することと、
各前記第1のダウンリンク信号に対応するダウンリンク受信周波数を確定し、且つ各第1のダウンリンク信号に対応するダウンリンク受信周波数に基づいて、各第1のダウンリンク信号とは関連関係を有する各アップリンク信号の伝送周波数をそれぞれ確定することと、
各アップリンク信号の伝送周波数に基づいて各前記アップリンク信号を送信することと、に用いられ、
ここで、前記第1のダウンリンク信号とは前記関連関係を有するアップリンク信号に基づいて確定された周波数シフトは、第2のダウンリンク信号の伝送周波数を確定することに用いられる。
【0198】
上記の本願の実施形態に係る方法は、プロセッサ401に適用でき、又はプロセッサ401によって実現される。プロセッサ401は信号処理能力を備えた集積回路チップであってもよい。実現の過程では、上記の方法の各ステップはプロセッサ401内のハードウェアの統合論理回路又はソフトウェアの形式の命令によって実現することができる。上記プロセッサ401は、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(Digital Signal Processor、DSP)、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit、ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(Field Programmable Gate Array、FPGA)、又はその他のプログラマブルロジックデバイス、ディスクリートゲート又はトランジスタロジックデバイス、ディスクリートハードウェアコンポーネントであってもよい。本願の実施形態に開示される各方法、ステップ及び論理ブロック図を実現又は実行することができる。汎用プロセッサは、マイクロプロセッサであってもよく、又は任意の従来のプロセッサなどであってもよい。本願の実施形態に開示される方法のステップは、ハードウェア復号化プロセッサによって実行されるように直接具体化することができ、又は復号化プロセッサ内のハードウェア及びソフトウェアモジュールの組み合わせによって実行することができる。ソフトウェアモジュールは、ランダムアクセスメモリ、フラッシュメモリ、読み取り専用メモリ、プログラマブル読み取り専用メモリ又は電気的に消去可能なプログラマブルメモリ、レジスタなどの当技術分野で成熟した記憶媒体内に配置することができる。当該記憶媒体はメモリ402に配置され、プロセッサ401はメモリ402内の情報を読み取り、そのハードウェアと組み合わせて上記の方法のステップを実行する。
【0199】
本願で説明されるこれらの実施形態は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード又はそれらの組み合わせで実現され得ることが理解され得る。ハードウェアの実現について、処理ユニットは、1つ又は複数の特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuits、ASIC)、デジタル信号プロセッサ(Digital Signal Processor、DSP)、デジタル信号処理デバイス(DSP Device、DSPD)、プログラマブルロジックデバイス(Programmable Logic Device、PLD)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(Field-Programmable Gate Array、FPGA)、汎用プロセッサ、コントローラー、マイクロコントローラー、マイクロプロセッサ、本願で説明されている機能を実行するための他の電子ユニット又はそれらの組み合わせにおいて実現することができる。
【0200】
ソフトウェアの実現について、本願の実施形態に説明されている機能を実行するモジュール(例えばプロセス、関数等)により前記の技術を実現することができる。ソフトウェアコードは、メモリに記憶され、プロセッサによって実行することができる。メモリは、プロセッサ内又はプロセッサの外部に実現することができる。
【0201】
選択肢として、別の実施形態として、前記関連関係は、
前記アップリンク信号の1つ又は複数のチャネル特性及び/又は空間送信パラメータが、前記第1のダウンリンク信号の1つ又は複数のチャネル特性及び/又は空間送信パラメータから推測され得ることと、
前記アップリンク信号の受信端末と前記第1のダウンリンク信号の送信端末が同一のネットワーク機器であることとのうちの1つ又は複数を含む。
【0202】
選択肢として、別の実施形態として、前記関連関係はQCL関係であり、前記関連関係のタイプは、
タイプ1:{Doppler shift,Doppler spread,average delay,delay spread}、
タイプ2:{Doppler shift,Doppler spread}、
タイプ3:{Doppler shift,average delay}、
タイプ4:{Spatial parameter}又は{空間関連情報SpatialRelationInofo}、
タイプ5:{Doppler shift}、
タイプ6:周波数関連情報、
タイプ7:Doppler shiftを含む新しいQCLタイプのうちの1種又は複数種を含む。
【0203】
選択肢として、別の実施形態として、前記関連関係は、前記アップリンク信号の構成情報又はトリガー情報によって指示される。
【0204】
選択肢として、別の実施形態として、
前記アップリンク信号の構成情報又はトリガー情報には、前記アップリンク信号とは前記関連関係を有する複数の前記第1のダウンリンク信号の情報が含まれ、それに対応して、前記方法は、ネットワーク側から送信されたアクティベーション信号に基づいて、前記アップリンク信号とは前記関連関係を有する前記第1のダウンリンク信号を確定することを更に含み、又は、各前記関連関係が1つのトリガー状態に関連付けられ、前記アップリンク信号がトリガーされると、トリガー状態に基づいて前記関連関係を確定することを更に含み、
又は、
前記アップリンク信号の構成情報又はトリガー情報には、識別情報が更に含まれ、前記識別情報は、前記第1のダウンリンク信号に対応するリソースの、前記第1のダウンリンク信号に対応するリソースが所在するリソースセットでの位置を指示するためのものであり、前記第1のダウンリンク信号は前記アップリンク信号とは前記関連関係が存在する。
【0205】
選択肢として、別の実施形態として、前記アップリンク信号の構成情報又はトリガー情報、及び前記第1のダウンリンク信号の構成情報又はトリガー情報には、関連関係を有すことを指示するための識別情報が含まれ、
又は
前記第1のダウンリンク信号の構成情報又はトリガー情報には、識別情報が含まれ、すべてのアップリンク信号は同一のリソースセットに対応し、前記リソースセットに対する各アップリンク信号は前記識別情報と1対1対応し、
又は
前記第1のダウンリンク信号及び前記アップリンク信号はそれぞれ、異なるリソースセットに対応し、前記異なるリソースセットに含まれるアップリンクリソースと第1のダウンリンクリソースは、事前定義された1対1対応関係を有する。
【0206】
選択肢として、別の実施形態として、前記関連関係は、前記第1のダウンリンク信号の構成情報又はトリガー情報によって指示される。
【0207】
選択肢として、別の実施形態として、
前記第1のダウンリンク信号の構成情報には、前記第1のダウンリンク信号とは前記関連関係を有する複数のアップリンク信号の情報が含まれ、それに対応して、前記方法は、ネットワーク側から送信されたアクティベーション信号に基づいて、前記第1のダウンリンク信号とは前記関連関係を有する前記アップリンク信号を確定することを更に含み、又は、各前記関連関係が1つのトリガー状態に関連付けられ、前記第1のダウンリンク信号がトリガーされると、トリガー状態に基づいて前記関連関係を確定することを更に含み、
又は、
前記第1のダウンリンク信号の構成情報又はトリガー情報には、識別情報が更に含まれ、前記識別情報は、前記アップリンク信号に対応するリソースの、前記アップリンク信号に対応するリソースが所在するリソースセットでの位置を指示するためのものであり、前記アップリンク信号は前記第1のダウンリンク信号とは前記関連関係が存在する。
【0208】
選択肢として、別の実施形態として、前記した、各アップリンク信号の伝送周波数に基づいて各前記アップリンク信号を送信することは、
各前記アップリンク信号が異なる時間領域リソースに割り当てられること、
各前記アップリンク信号は、異なる周波数領域リソースに割り当てられ、お互いの間にガードインターバル が設けられること、及び
各前記アップリンク信号が他の用途のためのアップリンク信号と同時に伝送されないことのうちのいずれか1つ又は複数を含む。
【0209】
選択肢として、別の実施形態として、前記アップリンク信号は、SRS、RACH、PUSCH、PUCCH、PUSCHに対応するDMRS、及びPUCCHに対応するDMRSのうちの1種又は複数を含むが、これらに限定されない。
【0210】
選択肢として、前記第1のダウンリンク信号は、SSB、TRS、及びNZP-CSI RSのうちの1種又は複数を含むが、これらに限定されない。
【0211】
選択肢として、別の実施形態として、ネットワーク側の指示情報、前記ダウンリンク信号の構成情報、及び前記ダウンリンク信号のタイプのうちの1種又は複数種に基づいて、1つのダウンリンク信号が前記第1のダウンリンク信号であるかどうかを確定する。
【0212】
本願の実施形態に係る端末は、前記の実施形態で端末によって実現される各プロセスを実現することができ、繰り返しを回避するために、ここではその説明を省略する。
【0213】
図5は本願の更に別の実施形態に係る端末の構造の概略図であり、端末は、携帯電話、タブレットコンピュータ、パーソナルデジタルアシスタント(Personal Digital Assistant、PDA)、又は、電子リーダー、携帯ゲーム機、販売端末(Point of Sales、POS)、車載電子機器(車載用コンピュータ)等であってもよい。図5に示すように、当該モバイル端末は、無線周波数(Radio Frequency、RF)回路510、メモリ520、入力ユニット530、表示ユニット540、プロセッサ560、オーディオ回路570、WiFi(Wireless Fidelity)モジュール580、及び電源590を含む。当業者は、図5に示す携帯電話の構造は、携帯電話を制限するものではなく、図に示すものよりも多い又は少ない部材を含むか、又はいくつかの部材を組み合わせるか、又はいくつかの部材を分割するか、又は異なる部材の配置を含むことができることを理解することができる。
【0214】
ここで、入力ユニット530は、ユーザによって入力される数字又は文字情報を受信し、モバイル端末のユーザ設定及び機能制御に関連する信号入力を生成することに用いることができる。具体的には、本願の実施形態では、当該入力ユニット530はタッチパネル5301を含んでもよい。タッチパネル5301は、タッチスクリーンとしても呼ばれ、その上又は近くでのユーザのタッチ操作(例えば、指、スタイラスなどの適切なオブジェクト又はアクセサリを使用したタッチパネル5301でのユーザの操作など)を収集し、事前設定されたプログラムに従って対応する接続デバイスを駆動することができる。選択肢として、タッチパネル5301は、タッチ検出装置とタッチコントローラーという2つの部分を含むことができる。ここで、タッチ検出装置は、ユーザのタッチ方向を検出し、タッチ操作による信号を検出し、その信号をタッチコントローラーに送信する。触摸コントローラーは、タッチ検出装置からタッチ情報を受信し、それをタッチポイントの座標に変換して、当該プロセッサ560に送信し、且つプロセッサ560によって送信された命令を受信して実行することができる。なお、タッチパネル5301は、抵抗方式、静電容量方式、赤外線及び弾性表面波等の様々なタイプで実現することができる。タッチパネル5301に加えて、入力ユニット530は、他の入力デバイス5302を含んでもよい。他の入力デバイス5302は、入力された数字又は文字情報を受信し、モバイル端末のユーザ設定及び機能制御に関連するキー信号入力を生成することに用いることができる。具体的には、他の入力デバイス5302は、物理キーボード、機能キー(例えば、音量調節キー、スイッチキー等)、トラックボール、マウス、ジョイスティック、光学式マウス(光学式マウスは、視覚的な出力を表示しないタッチセンシティブサーフェスであるか、又はタッチスクリーンによって形成されるタッチセンシティブサーフェスの拡張である)などの1つ又は複数を含んでもよいが、これらに限定されない。
【0215】
ここで、表示ユニット540は、ユーザによって入力された情報又はユーザへ提供された情報、及びモバイル端末の様々なメニューインターフェースを表示することに用いることができる。表示ユニット540はディスプレイパネル5401を含んでもよい。ここで、ディスプレイパネル5401は、液晶ディスプレイ(Liquid Crystal Display、LCD)、有機発光ダイオード(OrganicLight-Emitting Diode、OLED)などの形態で配置することができる。
【0216】
なお、タッチパネル5301はディスプレイパネル5401をカバーしてタッチディスプレイを形成することができ、当該タッチディスプレイはその上又は近くでタッチ動作を検出したと、タッチイベントのタイプを確定するためにプロセッサ560に送信し、次にプロセッサ560は、タッチイベントのタイプに応じて、タッチディスプレイ上に対応する視覚的出力を提供する。
【0217】
タッチディスプレイは、アプリケーションプログラムインターフェイスの表示領域及び共通コントロールの表示領域を含む。当該アプリケーションプログラムインターフェイスの表示領域及び当該共通コントロールの表示領域との配置形態は、特に限定せず、上下配置、左右配置など、2つの表示領域を区別できる配置形態であってもよい。当該アプリケーションプログラムインターフェイスの表示領域は、アプリケーションプログラムのインターフェイスを表示することに用いることができる。各インターフェイスは、少なくとも1つのアプリケーションプログラムのアイコン及び/又はwidgetデスクトップコントロール等のインターフェイス要素を含んでもよい。当該アプリケーションプログラムインターフェイスの表示領域は、如何なるコンテンツを含まない空白のインターフェイスであってもよい。当該共通コントロールの表示領域は、例えば、設定ボタン、インターフェイス番号、スクロールバー、電話帳アイコン等のアプリケーションプログラムアイコン等、使用率の高いコントロールを表示するために使用される。
【0218】
RF回路510は、情報の送受信中又は通話中に信号を送受信するために使用することができ、特に、ネットワーク側のダウンリンク情報を受信した後、処理するためにプロセッサ560に送信し、また、設計したアップリンクデータをネットワーク側に送信する。通常、RF回路510は、アンテナ、少なくとも1つの増幅器、トランシーバー、カプラ、低雑音増幅器(Low Noise Amplifier、LNA)、デュプレクサなどを含むが、これらに限定されない。なお、RF回路510は、更に、無線通信を介してネットワーク及び他のデバイスと通信することができる。前記無線通信は、任意の通信規格又はプロトコルを使用でき、例えば、グローバル移動通信システム(Global System of Mobilecommunication、GSM)、汎用パケット無線サービス(General Packet Radio Service、GPRS)、符号分割多元接続(Code Division Multiple Access、CDMA)、広帯域符号分割多重接続(Wideband CodeDivision Multiple Access、WCDMA(登録商標))、ロングタームエボリューション(Long Term Evolution、LTE)、電子メール、ショートメッセージサービス(Short Messaging Service、SMS)等を含むが、これらに限定されない。
【0219】
メモリ520は、ソフトウェアプログラム及びモジュールを記憶するためのものであり、プロセッサ560は、メモリ520に記憶されたソフトウェアプログラム及びモジュールを実行することによって、モバイル端末の各機能的アプリケーション及びデータ処理を実行する。メモリ520は、主にプログラム記憶領域及びデータ記憶領域を含んでもよく、ここで、プログラム記憶領域は、オペレーティングシステム、少なくとも1つの機能に必要なアプリケーションプログラム(例えば、音声再生機能、画像再生機能など)等を記憶することができ、データ記憶領域は、例えば、モバイル端末の使用により作成されたデータ(例えば音声データ、電話帳等)等を記憶することができる。なお、メモリ520は、高速ランダムアクセスメモリを含んでもよく、また、例えば少なくとも1つの磁気ディスク記憶装置、フラッシュ記憶装置のような不揮発性メモリ、又は他の揮発性固体記憶装置を含んでもよい。
【0220】
ここで、プロセッサ560は、モバイル端末の制御センターであり、様々なインターフェイス及びラインを使用して、携帯電話全体の各部分を接続し、第1のメモリ5201内に記憶されたソフトウェアプログラム及び/又はモジュールを運行又は実行し、及び第2のメモリ5202内に記憶されたデータを呼び出すことにより、モバイル端末の様々な機能及びデータ処理を実行し、これにより、モバイル端末全体を監視する。選択肢として、プロセッサ560は1つ又は複数の処理ユニットを含んでもよい。
【0221】
本願の実施形態では、当該第1のメモリ5201内に記憶されたソフトウェアプログラム及び/又はモジュール及び/又は当該第2のメモリ5202内のデータを呼び出すことによって、プロセッサ560は、複数の第1のダウンリンク信号を受信することと、各前記第1のダウンリンク信号に対応するダウンリンク受信周波数を確定し、且つ各第1のダウンリンク信号に対応するダウンリンク受信周波数に基づいて、各第1のダウンリンク信号とは関連関係を有する各アップリンク信号の伝送周波数をそれぞれ確定することと、各アップリンク信号の伝送周波数に基づいて各前記アップリンク信号を送信することと、に使用され、ここで、前記第1のダウンリンク信号とは前記関連関係を有するアップリンク信号に基づいて確定された周波数シフトは、第2のダウンリンク信号の伝送周波数を確定するためのものである。
【0222】
本願の実施形態に係る端末は、前記の実施形態で端末によって実現される各プロセスを実現することができ、繰り返しを回避するために、ここではその説明を省略する。
【0223】
図6は本願一実施形態に係るネットワーク機器の構成の概略図であり、図6に示すように、当該ネットワーク機器は、送受信ポイントTRP又はTRPグループであってもよく、当該TRPは、第2の送信モジュール601、第2の受信モジュール602、及び第2の確定モジュール603を含み、ここで、
第2の送信モジュール601は、端末に第1のダウンリンク信号を送信して、前記端末が前記第1のダウンリンク信号に対応するダウンリンク受信周波数に基づいて、前記第1のダウンリンク信号とは関連関係を有するアップリンク信号の伝送周波数を確定するためのものであり、
第2の受信モジュール602は、前記端末が前記伝送周波数に基づいて送信した、前記第1のダウンリンク信号とは前記関連関係を有するアップリンク信号を受信するためのものであり、
第2の確定モジュール603は、前記アップリンク信号に基づいて周波数シフトを確定し、第2のダウンリンク信号の伝送周波数を確定するためのものである。
【0224】
本願の実施形態では、端末は、受信した第1のダウンリンク信号ごとに、対応するダウンリンク受信周波数を確定し、当該ダウンリンク受信周波数に基づいて各アップリンク信号の伝送周波数をそれぞれ確定し、各第1のダウンリンク信号はぞれぞれ、各アップリンク信号と事前設定された関連関係を有し、各送受信ポイントはシフト推定及び事前補償を独立して行うことができる。各送受信ポイントは、いずれもダウンリンクドップラーシフトの事前補償が行われたため、UEが受信した、各送受信ポイントからの信号はいずれも補償後のドップラーシフトである。誤差がない場合、ドップラーシフトは、完全に補償され、UEが受信した、各送受信ポイントからの信号はいずれもドップラーシフトがないため、チャネル推定の誤差が低減され、ダウンリンク伝送の性能が向上する。
【0225】
図7は本願の別の実施形態に係るネットワーク機器の構成の概略図であり、図7に示すように、当該ネットワーク機器700は、少なくとも1つのプロセッサ701、メモリ702、少なくとも1つの他のユーザインターフェイス703、及びトランシーバー704を含む。基地局700における各構成要素は、バスシステム705によって一体に結合されている。バスシステム705はこれらの構成要素間の接続通信を実現するためのものであることが理解され得る。データバスに加えて、バスシステム705は、電源バス、制御バス、及び状態信号バスを更に含む。なお、明確に説明するために、様々なバスは、図7において、バスシステム705として示され、バスシステムは、任意の数の相互接続されたバス及びブリッジを含んでもよく、具体的には、プロセッサ701に代表される1つ又は複数のプロセッサ及びメモリ702に代表されるメモリの様々な回路は、一体にリンクされている。バスシステムは、また、周辺機器、電圧レギュレーター、及び電力管理回路などの様々な他の回路を一体にリンクすることができ、これらは当技術分野でよく知られているものであるため、本願の実施形態ではそれらを説明しない。バスインターフェイスはインターフェイスを提供する。トランシーバー704は複数の要素であってもよく、即ち、伝送媒体で他の様々なデバイスと通信するためのユニットを提供する、送信機及び受信機を含む。異なるユーザ機器に対して、ユーザインターフェイス703は、必要な機器を外部/内部で接続することができるインターフェイスであってもよく、接続された機器は、キーパッド、ディスプレイ、スピーカー、マイク、ジョイスティックなどを含むが、これらに限定されない。
【0226】
本願の実施形態におけるメモリ702は、揮発性メモリ又は不揮発性メモリであってもよく、又は揮発性メモリと不揮発性メモリの両方を含んでもよいことが理解され得る。ここで、不揮発性メモリは、読み取り専用メモリ(Read-Only Memory、ROM)、プログラマブル読み取り専用メモリ(Programmable ROM、PROM)、消去可能プログラマブル読み取り専用メモリ(Erasable PROM、EPROM)、電気的に消去可能なプログラマブル読み取り専用メモリ(Electrically EPROM、EEPROM)、又はフラッシュメモリであってもよい。揮発性メモリはランダムアクセスメモリ(Random Access Memory、RAM)であってもよく、外部キャッシュとして使用される。例示的であるが限定でない説明により、例えば、静的ランダムアクセスメモリ(Static RAM、SRAM)、動的ランダムアクセスメモリ(Dynamic RAM、DRAM)、同期動的ランダムアクセスメモリ(Synchronous DRAM、SDRAM)、ダブルデータレートデータ同期動的ランダムアクセスメモリ(Double Data Rate SDRAM、DDRSDRAM)、拡張同期動的ランダムアクセスメモリ(Enhanced SDRAM、ESDRAM)、同期接続動的ランダムアクセスメモリ(Synchlink DRAM、SLDRAM)、及びダイレクトメモリバスランダムアクセスメモリ(Direct Rambus RAM、DRRAM)の、様々な方式のRAMを使用することができる。本願の各実施形態で説明されるシステム及び方法のメモリ702はこれら及び任意の他の適切なタイプのメモリを含むが、これらに限定されない。
【0227】
プロセッサ701は、バスシステム及び一般的な処理を管理することに用いられ、メモリ702はプロセッサ701が操作を実行するときに使用されるプコンピュータプログラム又は命令を記憶することができ、具体的には、プロセッサ1001は、
端末に第1のダウンリンク信号を送信して、前記端末が前記第1のダウンリンク信号に対応するダウンリンク受信周波数に基づいて、前記第1のダウンリンク信号とは関連関係を有するアップリンク信号の伝送周波数を確定することと、前記端末が前記伝送周波数に基づいて送信した、前記第1のダウンリンク信号とは前記関連関係を有するアップリンク信号を受信することと、前記アップリンク信号に基づいて周波数シフトを確定し、第2のダウンリンク信号の伝送周波数を確定することとに用いることができる。
【0228】
上記の本願の実施形態に係る方法は、プロセッサ701に適用でき、又はプロセッサ701によって実現される。プロセッサ701は信号処理能力を備えた集積回路チップであってもよい。実現の過程では、上記の方法の各ステップはプロセッサ701内のハードウェアの統合論理回路又はソフトウェアの形式の命令によって実現することができる。上記プロセッサ701は、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(Digital Signal Processor、DSP)、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit、ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(Field Programmable Gate Array、FPGA)、又はその他のプログラマブルロジックデバイス、ディスクリートゲート又はトランジスタロジックデバイス、ディスクリートハードウェアコンポーネントであってもよい。本願の実施形態に開示される各方法、ステップ及び論理ブロック図を実現又は実行することができる。汎用プロセッサは、マイクロプロセッサであってもよく、又は任意の従来のプロセッサなどであってもよい。本願の実施形態に開示される方法のステップは、ハードウェア復号化プロセッサによって実行されるように直接具体化することができ、又は復号化プロセッサ内のハードウェア及びソフトウェアモジュールの組み合わせによって実行することができる。ソフトウェアモジュールは、ランダムアクセスメモリ、フラッシュメモリ、読み取り専用メモリ、プログラマブル読み取り専用メモリ又は電気的に消去可能なプログラマブルメモリ、レジスタなどの当技術分野で成熟した記憶媒体内に配置することができる。当該記憶媒体はメモリ702に配置され、プロセッサ701はメモリ702内の情報を読み取り、そのハードウェアと組み合わせて上記の方法のステップを実行する。
【0229】
本願で説明されるこれらの実施形態は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード又はそれらの組み合わせで実現されてもよいことが理解され得る。ハードウェアの実現について、処理ユニットは、1つ又は複数の特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuits、ASIC)、デジタル信号プロセッサ(Digital Signal Processor、DSP)、デジタル信号処理デバイス(DSP Device、DSPD)、プログラマブルロジックデバイス(Programmable Logic Device、PLD)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(Field-Programmable Gate Array、FPGA)、汎用プロセッサ、コントローラー、マイクロコントローラー、マイクロプロセッサ、本願で説明されている機能を実行するための他の電子ユニット又はそれらの組み合わせにおいて実現することができる。
【0230】
ソフトウェアの実現について、本願の実施形態に説明されている機能を実行するモジュール(例えばプロセス、関数等)により前記の技術を実現することができる。ソフトウェアコードは、メモリに記憶され、プロセッサによって実行することができる。メモリは、プロセッサ内又はプロセッサの外部に実現することができる。
【0231】
選択肢として、別の実施形態として、前記した、前記アップリンク信号に基づいて周波数シフトを確定し、第2のダウンリンク信号の伝送周波数を確定することは、
前記周波数シフトに基づいて、後続のダウンリンク信号の周波数調整値を確定することと、
前記周波数調整値を使用して、後続のダウンリンク信号の伝送周波数を確定することと、を含む。
【0232】
選択肢として、別の実施形態として、前記関連関係は、
前記アップリンク信号の1つ又は複数のチャネル特性及び/又は空間送信パラメータが、前記ダウンリンク信号の1つ又は複数のチャネル特性及び/又は空間送信パラメータから推測され得ることと、
前記アップリンク信号の受信端末と前記ダウンリンク信号の送信端末が同一のネットワーク機器であることとのうちの1つ又は複数を含む。
【0233】
選択肢として、別の実施形態として、前記関連関係はQCL関係であり、前記関連関係のタイプは、
タイプ1:{Doppler shift,Doppler spread,average delay,delay spread}、
タイプ2:{Doppler shift,Doppler spread}、
タイプ3:{Doppler shift,average delay}、
タイプ4:{Spatial parameter}又は{空間関連情報SpatialRelationInofo}、
タイプ5:{Doppler shift}、
タイプ6:周波数関連情報、
タイプ7:Doppler shiftを含む新しいQCLタイプのうちの1種又は複数種を含む。
【0234】
選択肢として、別の実施形態として、前記関連関係は、前記アップリンク信号の構成情報又はトリガー情報によって指示される。
【0235】
選択肢として、別の実施形態として、
前記アップリンク信号の構成情報には、前記アップリンク信号とは前記関連関係を有する複数の前記第1のダウンリンク信号の情報が含まれ、それに対応して、前記方法は、ネットワーク側がアクティベーション信号を送信して、前記端末が前記アップリンク信号とは前記関連関係を有する前記第1のダウンリンク信号を確定すること、又は、各前記関連関係が1つ又は複数のトリガー状態に関連付けられ、ネットワーク側がトリガー信号を送信して前記アップリンク信号をトリガーして、前記端末がトリガー状態に基づいて前記関連関係を確定することを更に含み、
又は
前記アップリンク信号の構成情報又はトリガー情報には、識別情報が更に含まれ、前記識別情報は、前記第1のダウンリンク信号に対応するリソースの、前記第1のダウンリンク信号に対応するリソースが所在するリソースセットでの位置を指示するためのものであり、前記第1のダウンリンク信号は前記アップリンク信号とは前記関連関係が存在する。
【0236】
選択肢として、別の実施形態として、前記アップリンク信号の構成情報又はトリガー情報、及び前記第1のダウンリンク信号の構成情報又はトリガー情報には、関連関係を有すことを指示するための識別情報が含まれ、
又は
前記第1のダウンリンク信号の構成情報又はトリガー情報には、識別情報が含まれ、すべてのアップリンク信号は同一のリソースセットに対応し、前記リソースセットに対する各アップリンク信号は前記識別情報と1対1対応し、
又は
前記第1のダウンリンク信号及び前記アップリンク信号はそれぞれ、異なるリソースセットに対応し、前記リソースセットに含まれるアップリンクリソースと第1のダウンリンクリソースは、事前定義された1対1対応関係を有する。
【0237】
選択肢として、別の実施形態として、前記関連関係は、前記第1のダウンリンク信号の構成情報又はトリガー情報によって指示される。
【0238】
選択肢として、別の実施形態として、
前記第1のダウンリンク信号の構成情報には、前記第1のダウンリンク信号とは前記関連関係を有する複数のアップリンク信号の情報が更に含まれ、それに対応して、前記方法は、ネットワーク側がアクティベーション信号を送信して、前記端末が前記第1のダウンリンク信号とは前記関連関係を有する前記アップリンク信号を確定すること、又は、各前記関連関係が1つのトリガー状態に関連付けられ、ネットワーク側がトリガー信号を送信して前記第1のダウンリンク信号をトリガーして、前記端末がトリガー状態に基づいて前記関連関係を確定することを更に含み、
又は、
前記第1のダウンリンク信号の構成情報又はトリガー情報には、識別情報が更に含まれ、前記識別情報は、前記アップリンク信号に対応するリソースの、前記アップリンク信号に対応するリソースが所在するリソースセットでの位置を指示するためのものであり、前記アップリンク信号は前記第1のダウンリンク信号とは前記関連関係が存在する。
【0239】
選択肢として、別の実施形態として、各前記アップリンク信号の送信方式は、
各前記アップリンク信号が異なる時間領域リソースに割り当てられること、
各前記アップリンク信号は、異なる周波数領域リソースに割り当てられ、お互いの間にガードインターバル が設けられること、及び
各前記アップリンク信号が他の用途のためのアップリンク信号と同時に伝送されないことのうちのいずれか1つ又は複数を含む。
【0240】
選択肢として、別の実施形態として、前記アップリンク信号は、SRS、RACH、PUSCH、PUCCH、PUSCHに対応するDMRS、及びPUCCHに対応するDMRSのうちの1種又は複数を含むが、これらに限定されない。
【0241】
選択肢として、前記第1のダウンリンク信号は、SSB、TRS、及びNZP-CSI RSのうちの1種又は複数を含むが、これらに限定されない。
【0242】
選択肢として、別の実施形態として、ネットワーク側の指示情報、前記ダウンリンク信号の構成情報、及び前記ダウンリンク信号のタイプのうちの1種又は複数に基づいて、1つのダウンリンク信号が前記第1のダウンリンク信号であるかどうかを確定するようにUEに指示する。
【0243】
本願の実施形態に係るネットワーク機器は前述の実施形態でネットワーク機器によって実現される各プロセスを実現することができ、繰り返しを回避するために、ここではその説明を省略する。
【0244】
以上は、端末及びネットワーク機器の観点から、本願の実施形態に係る技術案を説明した。上記の機能を実現するために、本願の実施形態に係る端末及びネットワーク機器は、各機能を実行するための対応するハードウェア構造及び/又はソフトウェアモジュールを含むことが理解され得る。当業者は、本願に開示される実施形態に説明される各例のユニット及びアルゴリズムのステップに応じて、本願がハードウェア又はハードウェアとコンピュータソフトウェアの組み合わせの形で実現できることを容易に理解するはずである。
【0245】
ある機能は、ハードウェアにより実行されるか、コンピュータソフトウェアによってハードウェアを駆動する方法により実行されるかは、技術案の特定の適用と設計上の制約によって決めされる。当業者は、特定の適用ごとに異なる方法を使用して説明された機能を実現できるが、そのような実現は、本願の範囲を超えると見なすべきではない。
【0246】
本願の実施形態は、上記方法の例に従って電子機器等に対して機能モジュールの分割を行うことができ、例えば、各機能に応じて各機能モジュールを分割することができるか、2つ又は2つ以上の機能を1つの処理モジュールに統合することができる。上記の統合されたモジュールは、ハードウェアの形で実現することができ、ソフトウェア機能モジュールの形で実現することもできる。
【0247】
ただし、本願の実施形態では、モジュールの分割は例示的であり、論理的な機能分割に過ぎず、実際の実現では他の分割方法があり得る。
【0248】
当業者は、説明の便宜及び簡潔さのために、上記の各機能モジュールの分割のみが例として説明されることを明確に理解することができ、実際の応用の場合、必要に応じて上記の機能の割り当ては、異なる機能モジュールによって実行することができ、つまり、装置の内部構造をさまざまな機能モジュールに分割して、以上に説明される機能のすべて又は一部を実行する。以上に説明されるシステム、装置及びユニットの具体的な作業プロセスについては、前述の方法の実施形態における対応するプロセスを参照することができ、ここではその説明を省略する。
【0249】
本願で提供されるいくつかの実施形態では、開示される装置及び方法は、他の形態で実現できることが理解されるべきである。例えば、以上に説明された装置の実施形態は例示的なものに過ぎず、例えば、前記モジュール又はユニットの分割は、論理機能の分割に過ぎない。実際の実現では、他の分割方法があり得る。例えば複数のユニット又は構成要素は別のシステムに組み合わせたり、統合したりすることができ、又は、一部の機能を省略したり、実行しなかったりすることができる。また、示されているか又は検討されているお互いの結合又は直接結合又は通信接続は、いくつかのインターフェイス、装置又はユニットを介した間接結合又は通信接続であってもよい。
【0250】
前記した、分離した部材として説明したユニットは、物理的に分離されているものでもよく、物理的に分離されているものでなくてもよく、ユニットとして示した部材は、物理的なユニットであってもよく、物理的なユニットでなくてもよく、即ち、1つの場所に位置していてもよく、複数のネットワークユニットに分散していてもよい。本実施形態の技術案の目的は、実際のニーズに応じて、ここでのユニットの一部又はその全部を選択することにより達成することができる。
【0251】
更に、本願の各実施形態における各機能ユニットは、1つの処理ユニットに統合されてもよく、又は各ユニットが単独で物理的に存在してもよく、又は2つ以上のユニットが1つのユニットに統合されてもよい。上記の統合されたユニットは、ソフトウェア機能ユニットの形で実現することができる。
【0252】
上記の統合されたユニットは、ソフトウェア機能ユニットの形で実現し、独立した製品として販売又は使用する場合、1つのコンピュータ可読記憶媒体に記憶することができる。そのような理解に基づいて、当該技術案の全部又は一部は、ソフトウェア製品の形態で具体化されてもよい。当該コンピュータソフトウェア製品は、記憶媒体に記憶されており、1つのコンピュータ機器(例えば、パーソナルコンピュータ、サーバ、又はネットワーク機器など)又はプロセッサに本願の各実施形態の前記方法のステップのすべて又は一部を実行させるためのいくつかの命令を含む。前記コンピュータ記憶媒体は、フラッシュメモリ、リムーバブルハードディスク、読み取り専用メモリ、ランダムアクセスメモリ、磁気ディスク又は光ディスクなどの、プログラムコードを記憶できる様々な媒体を含む非一時的(英語:nontransitory)媒体である。
【0253】
本願の実施形態に係る非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、具体的には、上記の各方法の実施形態に係る信号の伝送方法のプロセスを実行するためのものであり、その具体的な機能及びフローは上記の方法の実施形態を参照することができ、ここではその説明を省略する。
【0254】
最後に、上記の実施形態は、本願の技術案を説明するためのものに過ぎず、本願の技術案を限定するためのものではない。上記の実施形態を参照して本願を詳しく説明したが、当業者であれば、依然として上記の各実施形態に記載された技術案を変更し、又はその一部の技術的特徴を等価的に置き換えることができ、これらの変更又は置き換えが、対応する技術案の本質を本願の各実施形態の技術案の趣旨及び範囲から逸脱させるものではないと理解できるはずである。
【符号の説明】
【0255】
510 RF回路
520 メモリ
530 入力ユニット
540 表示ユニット
560 プロセッサ
570 オーディオ回路
580 WiFiモジュール
590 電源
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
【手続補正書】
【提出日】2022-09-06
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の第1のダウンリンク信号を受信することと、
各前記第1のダウンリンク信号に対応するダウンリンク受信周波数を確定し、且つ各第1のダウンリンク信号に対応するダウンリンク受信周波数に基づいて、各第1のダウンリンク信号とは関連関係を有する各アップリンク信号の伝送周波数をそれぞれ確定することと、
各アップリンク信号の伝送周波数に基づいて、各前記アップリンク信号を送信することと、を含み、
ここで、前記第1のダウンリンク信号とは前記関連関係を有するアップリンク信号に基づいて確定された周波数シフトは、第2のダウンリンク信号の伝送周波数を確定するためのものであることを特徴とする信号の伝送方法。
【請求項2】
前記関連関係は、
前記アップリンク信号の1つ又は複数のチャネル特性及び/又は空間送信パラメータが、前記第1のダウンリンク信号の1つ又は複数のチャネル特性及び/又は空間送信パラメータから推測され得ることと、
前記アップリンク信号の受信端末と前記第1のダウンリンク信号の送信端末が同一のネットワーク機器であることとのうちの1つ又は複数を含むことを特徴とする請求項1に記載の信号の伝送方法。
【請求項3】
前記関連関係はQCL関係であり、前記関連関係のタイプは、
タイプ1:{ドップラーシフトDoppler shift,ドップラースプレッドDoppler spread,平均遅延 average delay,遅延スプレッド delay spread}、
タイプ2:{Doppler shift,Doppler spread}、
タイプ3:{Doppler shift,average delay}、
タイプ4:{空間受信パラメータSpatial parameter}又は{空間関連情報SpatialRelationInofo}、
タイプ5:{Doppler shift}、
タイプ6:周波数関連情報のうちの1種又は複数種を含むことを特徴とする請求項2に記載の信号の伝送方法。
【請求項4】
前記関連関係は、前記アップリンク信号の構成情報又はトリガー情報によって指示され、又は
前記関連関係は、前記第1のダウンリンク信号の構成情報又はトリガー情報によって指示されることを特徴とする請求項2又は3に記載の信号の伝送方法。
【請求項5】
前記関連関係は、前記アップリンク信号の構成情報又はトリガー情報によって指示される場合、
前記アップリンク信号の構成情報又はトリガー情報には、前記アップリンク信号とは前記関連関係を有する複数の前記第1のダウンリンク信号の情報が含まれ、前記方法は、ネットワーク側から送信されたアクティベーション信号に基づいて、前記アップリンク信号とは前記関連関係を有する前記第1のダウンリンク信号を確定することを更に含み、
又は、
前記アップリンク信号の構成情報又はトリガー情報には、前記アップリンク信号とは前記関連関係を有する複数の前記第1のダウンリンク信号の情報が含まれ、前記方法は、各前記関連関係が1つのトリガー状態に関連付けられ、前記アップリンク信号がトリガーされると、トリガー状態に基づいて前記関連関係を確定することを更に含み、
又は、
前記アップリンク信号の構成情報又はトリガー情報には、識別情報が含まれ、前記識別情報は、前記第1のダウンリンク信号に対応するリソースの、前記第1のダウンリンク信号に対応するリソースが所在するリソースセットでの位置を指示するためのものであり、前記第1のダウンリンク信号は前記アップリンク信号とは前記関連関係が存在し、
前記関連関係は、前記第1のダウンリンク信号の構成情報又はトリガー情報によって指示される場合、
前記第1のダウンリンク信号の構成情報には、前記第1のダウンリンク信号とは前記関連関係を有する複数のアップリンク信号の情報が含まれ、前記方法は、ネットワーク側から送信されたアクティベーション信号に基づいて、前記第1のダウンリンク信号とは前記関連関係を有する前記アップリンク信号を確定することを更に含み、
又は、
前記第1のダウンリンク信号の構成情報には、前記第1のダウンリンク信号とは前記関連関係を有する複数のアップリンク信号の情報が含まれ、前記方法は、各前記関連関係が1つのトリガー状態に関連付けられ、前記第1のダウンリンク信号がトリガーされると、トリガー状態に基づいて前記関連関係を確定することを更に含み、
又は
前記第1のダウンリンク信号の構成情報又はトリガー情報には、識別情報が更に含まれ、前記識別情報は、前記アップリンク信号に対応するリソースの、前記アップリンク信号に対応するリソースが所在するリソースセットでの位置を指示するためのものであり、前記アップリンク信号は前記第1のダウンリンク信号とは前記関連関係が存在することを特徴とする請求項4に記載の信号の伝送方法。
【請求項6】
前記アップリンク信号の構成情報又はトリガー情報、及び前記第1のダウンリンク信号の構成情報又はトリガー情報には、前記関連関係を有することを指示するための識別情報が含まれ、
又は
前記第1のダウンリンク信号の構成情報又はトリガー情報には、識別情報が含まれ、すべてのアップリンク信号は同一のリソースセットに対応し、前記リソースセットに対する各アップリンク信号は前記識別情報と1対1対応し、
又は
前記第1のダウンリンク信号及び前記アップリンク信号はそれぞれ、異なるリソースセットに対応し、前記異なるリソースセットに含まれるアップリンクリソースと第1のダウンリンクリソースは、事前定義された1対1対応関係を有することを特徴とする請求項1又は2又は3に記載の信号の伝送方法。
【請求項7】
前記した、各アップリンク信号の伝送周波数に基づいて各前記アップリンク信号を送信することは、
各前記アップリンク信号が異なる時間領域リソースに割り当てられること、
各前記アップリンク信号は、異なる周波数領域リソースに割り当てられ、お互いの間にガードインターバルが設けられること、及び
各前記アップリンク信号が他の用途のためのアップリンク信号と同時に伝送されないことのうちのいずれか1つ又は複数を含むことを特徴とする請求項1又は2又は3に記載の信号の伝送方法。
【請求項8】
ネットワーク側の指示情報、前記ダウンリンク信号の構成情報、及び前記ダウンリンク信号のタイプのうちの1種又は複数種に基づいて、前記第1のダウンリンク信号を確定することを特徴とする請求項1又は2又は3に記載の信号の伝送方法。
【請求項9】
端末に第1のダウンリンク信号を送信して、前記端末が前記第1のダウンリンク信号に対応するダウンリンク受信周波数に基づいて、前記第1のダウンリンク信号とは関連関係を有するアップリンク信号の伝送周波数を確定することと、
前記端末が前記伝送周波数に基づいて送信した、前記第1のダウンリンク信号とは前記関連関係を有するアップリンク信号を受信することと、
前記アップリンク信号に基づいて周波数シフトを確定し、第2のダウンリンク信号の伝送周波数を確定することと、を含むことを特徴とする信号の伝送方法。
【請求項10】
前記関連関係は、
前記アップリンク信号の1つ又は複数のチャネル特性及び/又は空間送信パラメータが、前記ダウンリンク信号の1つ又は複数のチャネル特性及び/又は空間送信パラメータから推測され得ることと、
前記アップリンク信号の受信端末と前記ダウンリンク信号の送信端末が同一のネットワーク機器であることとのうちの1つ又は複数を含むことを特徴とする請求項に記載の信号の伝送方法。
【請求項11】
前記関連関係は、前記アップリンク信号の構成情報又はトリガー情報によって指示され、又は
前記関連関係は、前記第1のダウンリンク信号の構成情報又はトリガー情報によって指示され、
前記関連関係は、前記アップリンク信号の構成情報又はトリガー情報によって指示される場合、
前記アップリンク信号の構成情報又はトリガー情報には、前記アップリンク信号とは前記関連関係を有する複数の前記第1のダウンリンク信号の情報が含まれ、前記方法は、ネットワーク側から送信されたアクティベーション信号に基づいて、前記アップリンク信号とは前記関連関係を有する前記第1のダウンリンク信号を確定することを更に含み、
又は
前記アップリンク信号の構成情報又はトリガー情報には、前記アップリンク信号とは前記関連関係を有する複数の前記第1のダウンリンク信号の情報が含まれ、前記方法は、各前記関連関係が1つのトリガー状態に関連付けられ、前記アップリンク信号がトリガーされると、トリガー状態に基づいて前記関連関係を確定することを更に含み、
又は、
前記アップリンク信号の構成情報又はトリガー情報には、識別情報が更に含まれ、前記識別情報は、前記第1のダウンリンク信号に対応するリソースの、前記第1のダウンリンク信号に対応するリソースが所在するリソースセットでの位置を指示するためのものであり、前記第1のダウンリンク信号は前記アップリンク信号とは前記関連関係が存在し、
前記関連関係は、前記第1のダウンリンク信号の構成情報又はトリガー情報によって指示される場合、
前記第1のダウンリンク信号の構成情報には、前記第1のダウンリンク信号とは前記関連関係を有する複数のアップリンク信号の情報が含まれ、前記方法は、ネットワーク側から送信されたアクティベーション信号に基づいて、前記第1のダウンリンク信号とは前記関連関係を有する前記アップリンク信号を確定することを更に含み、
又は、
前記第1のダウンリンク信号の構成情報には、前記第1のダウンリンク信号とは前記関連関係を有する複数のアップリンク信号の情報が含まれ、前記方法は、各前記関連関係が1つのトリガー状態に関連付けられ、前記アップリンク信号がトリガーされると、トリガー状態に基づいて前記関連関係を確定することを更に含み、
又は、
前記第1のダウンリンク信号の構成情報又はトリガー情報には、識別情報が更に含まれ、前記識別情報は、前記アップリンク信号に対応するリソースの、前記アップリンク信号に対応するリソースが所在するリソースセットでの位置を指示するためのものであり、前記アップリンク信号は前記第1のダウンリンク信号とは前記関連関係が存在することを特徴とする請求項10に記載の信号の伝送方法。
【請求項12】
前記アップリンク信号の構成情報又はトリガー情報、及び前記第1のダウンリンク信号の構成情報又はトリガー情報には、前記関連関係を有することを指示するための識別情報が含まれ、
又は
前記第1のダウンリンク信号の構成情報又はトリガー情報には、識別情報が含まれ、すべてのアップリンク信号は同一のリソースセットに対応し、前記リソースセットに対する各アップリンク信号は前記識別情報と1対1対応し、
又は
前記第1のダウンリンク信号及び前記アップリンク信号はそれぞれ、異なるリソースセットに対応し、前記リソースセットに含まれるアップリンクリソースと第1のダウンリンクリソースは、事前定義された1対1対応関係を有することを特徴とする請求項乃至10のいずれか1項に記載の信号の伝送方法。
【請求項13】
ネットワーク側は、
ネットワーク側の指示情報、
前記ダウンリンク信号の構成情報、及び
前記ダウンリンク信号のタイプのうちの1種又は複数種に基づいて、前記端末に前記第1のダウンリンク信号を指示することを特徴とする請求項乃至10のいずれか1項に記載の信号の伝送方法。
【請求項14】
メモリと、プロセッサと、メモリに記憶され、且つプロセッサで実行可能なプログラムとを含む端末であって、前記プログラムが前記プロセッサによって実行されると、
複数の第1のダウンリンク信号を受信することと、
各前記第1のダウンリンク信号に対応するダウンリンク受信周波数を確定し、且つ各第1のダウンリンク信号に対応するダウンリンク受信周波数に基づいて、各第1のダウンリンク信号とは関連関係を有する各アップリンク信号の伝送周波数をそれぞれ確定することと、
各アップリンク信号の伝送周波数に基づいて各前記アップリンク信号を送信することと、が実現され、
ここで、前記第1のダウンリンク信号とは前記関連関係を有するアップリンク信号に基づいて確定された周波数シフトは、第2のダウンリンク信号の伝送周波数を確定するためのものであることを特徴とする端末。
【請求項15】
メモリと、プロセッサと、メモリに記憶され、且つプロセッサで実行可能なプログラムとを含むネットワーク機器であって、前記プログラムが前記プロセッサによって実行されると、
端末に第1のダウンリンク信号を送信して、前記端末が前記第1のダウンリンク信号に対応するダウンリンク受信周波数に基づいて、前記第1のダウンリンク信号とは関連関係を有するアップリンク信号の伝送周波数を確定することと、
前記端末が前記伝送周波数に基づいて送信した、前記第1のダウンリンク信号とは前記関連関係を有するアップリンク信号を受信することと、
前記アップリンク信号に基づいて周波数シフトを確定し、第2のダウンリンク信号の伝送周波数を確定することと、が実現されることを特徴とするネットワーク機器。
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図1
【補正方法】変更
【補正の内容】
図1
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図2
【補正方法】変更
【補正の内容】
図2
【国際調査報告】