(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-04-19
(54)【発明の名称】小骨固定システム及び方法
(51)【国際特許分類】
A61B 17/82 20060101AFI20230412BHJP
A61B 17/17 20060101ALI20230412BHJP
【FI】
A61B17/82
A61B17/17
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022554334
(86)(22)【出願日】2021-03-08
(85)【翻訳文提出日】2022-10-31
(86)【国際出願番号】 US2021021337
(87)【国際公開番号】W WO2021183426
(87)【国際公開日】2021-09-16
(32)【優先日】2020-03-09
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】516183819
【氏名又は名称】クロスローズ エクストリミティ システムズ リミテッド ライアビリティ カンパニー
(74)【代理人】
【識別番号】100088605
【氏名又は名称】加藤 公延
(74)【代理人】
【識別番号】100130384
【氏名又は名称】大島 孝文
(72)【発明者】
【氏名】キャンベル・マイケル
(72)【発明者】
【氏名】セイガー・ダニエル
(72)【発明者】
【氏名】ホリス・マイケル・チャド
【テーマコード(参考)】
4C160
【Fターム(参考)】
4C160LL12
4C160LL42
(57)【要約】
骨固定システムは、互いに癒合させることを意図する2つの骨部を安定させるために使用され得る。システムには、クロスバーと2つの脚とを含む骨ステープル又はクリップを含む。システムは、2つの骨部の間の境界面の両側で骨ステープルの脚に対して傾斜して埋め込まれるように構成された複数のねじ又は他の追加のインプラントを含み得る。システムは、2つの骨部の固定強度及び/又は安定性を改善することができる。固定システムは、例えば、足又は手の骨などの小骨のために使用され得る。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
骨の不連続部を横切って又は2つの骨の間の関節を横切って埋め込まれるように構成された骨固定システムであって、
少なくとも1つの細長いインプラントと、
第1の脚と、第2の脚とを含むクリップであって、前記第1の脚及び前記第2の脚のそれぞれの第1の端で前記第1の脚及び前記第2の脚を接続するブリッジを更に含むクリップと、を含み、前記第1の端の反対側の前記第1の脚及び前記第2の脚の第2の自由端の間の距離は、前記クリップが第1の構成から第2の変形構成に変化する場合に増大するように構成され、前記第2の変形構成へ移動する場合、前記ブリッジは、前記第1の脚及び前記第2の脚の前記自由端が互いに離れるように弾性的に変形し、
前記少なくとも1つの細長いインプラント及び前記クリップの前記第1の脚は、前記不連続部又は前記関節の第1の側に埋め込まれるように構成され、前記少なくとも1つの細長いインプラントは、前記クリップの前記第1の脚と角度をなしている、骨固定システム。
【請求項2】
前記少なくとも1つの細長いインプラントは、第1の細長いインプラントと、第2の細長いインプラントとを含み、前記第1の細長いインプラント及び前記クリップの前記第1の脚は、前記不連続部又は前記関節の前記第1の側に埋め込まれるように構成され、前記第2の細長いインプラント及び前記クリップの前記第2の脚は、前記不連続部又は前記関節の第2の側に埋め込まれるように構成され、前記第1の細長いインプラントは、前記クリップの前記第1の脚と第1の角度をなしており、前記第2の細長いインプラントは、前記クリップの前記第2の脚と第2の角度をなしている、請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記クリップの前記第1の脚及び前記第2の脚は、埋め込まれた場合に前記第1の脚及び前記第2の脚の前記第2の自由端が前記骨又は骨部の海綿状部分で終わるような長さを有する、請求項1又は2に記載のシステム。
【請求項4】
前記少なくとも1つの細長いインプラントは、第1のねじと、第2のねじとを含む、請求項1~3のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項5】
前記第1のねじ及び前記第2のねじは、埋め込まれた場合に前記第1のねじ及び前記第2のねじが両皮質の食いつきを実現するように構成されるような長さを有する、請求項4に記載のシステム。
【請求項6】
前記第1のねじ及び前記第2のねじの先端は、埋め込まれた場合に前記骨又は骨部の外面から突出するように構成されている、請求項4又は5に記載のシステム。
【請求項7】
前記第1のねじ及び/又は前記第2のねじはカニューレ型である、請求項4~6のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項8】
前記第1のねじ及び/又は前記第2のねじは非カニューレ型である、請求項4~7のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項9】
埋め込まれた場合に前記第1のねじ及び前記第2のねじに結合されるように構成された固定板を含む、請求項4~8のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項10】
前記少なくとも1つの細長いインプラントは、第2のクリップの第1の脚及び第2の脚を含み、前記第2のクリップは、前記第2のクリップの前記第1の脚及び前記第2の脚のそれぞれの第1の端で前記第2のクリップの前記第1の脚及び前記第2の脚を接続するブリッジを更に含み、前記第2のクリップの前記第1の脚及び前記第2の脚の前記第1の端と反対側の前記第2のクリップの前記第1の脚及び前記第2の脚の第2の自由端の間の距離は、前記第2のクリップが自由構成から変形構成に変化する場合に増大するように構成されている、請求項1~3のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項11】
前記第2のクリップの前記第1の脚及び前記第2の脚は、埋め込まれた場合に前記第2のクリップの前記第1の脚及び前記第2の脚の前記第2の自由端が前記骨又は骨部の海綿状部分で終わるような長さを有する、請求項10に記載のシステム。
【請求項12】
前記第1の角度は、前記第2の角度と同じである、請求項1~11のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項13】
骨の不連続部を横切って又は2つの骨の間の関節を横切って埋め込まれるように構成された骨固定システムであって、
少なくとも1つの細長いインプラントと、
第1の脚と、第2の脚とを含むクリップであって、前記第1の脚及び前記第2の脚のそれぞれの第1の端で前記第1の脚及び前記第2の脚を接続するブリッジを更に含むクリップと、を含み、前記第1の端の反対側の前記第1の脚及び前記第2の脚の第2の自由端の間の距離は、前記クリップが第1の構成から第2の変形構成に変化する場合に増大するように構成され、前記第2の変形構成へ移動する場合、前記ブリッジは、前記第1の脚及び前記第2の脚の前記自由端が互いに離れるように弾性的に変形し、
前記少なくとも1つの細長いインプラント及び前記クリップの前記第1の脚は、前記不連続部又は前記関節の第1の側に埋め込まれるように構成され、前記クリップの前記第2の脚は、前記不連続部又は前記関節の第2の側に埋め込まれるように構成されている、骨固定システム。
【請求項14】
前記クリップの前記第1の脚及び前記第2の脚は、埋め込まれた場合に前記第1の脚及び前記第2の脚の前記第2の自由端が前記骨又は骨部の海綿状部分で終わるような長さを有する、請求項13に記載のシステム。
【請求項15】
前記少なくとも1つの細長いインプラントは、ねじを含む、請求項13又は14に記載のシステム。
【請求項16】
前記ねじは、埋め込まれた場合に両皮質の食いつきを実現するように構成される長さを有する、請求項15に記載のシステム。
【請求項17】
前記少なくとも1つのねじの前記先端は、埋め込まれた場合に前記骨又は骨部の外面から突出するように構成されている、請求項15又は16に記載のシステム。
【請求項18】
前記少なくとも1つの第2のねじはカニューレ型である、請求項15~17のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項19】
前記少なくとも1つのねじは非カニューレ型である、請求項15~18のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項20】
埋め込まれた場合に前記少なくとも1つのねじに結合されるように構成された固定板を含む、請求項15~19のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項21】
請求項1~20に記載のシステムを送達するように構成されたドリルガイドであって、
前記クリップの前記第1の脚及び前記第2の脚を受け入れるために前記不連続部又は前記関節の両側に穴を開けるために、ドリルビットをガイドするように構成された第1の対の配置穴と、
前記第1の細長いインプラント及び前記第2の細長いインプラントを受け入れるために前記不連続部の両側に穴を形成するために、前記ドリルビット又は異なるドリルビット又は骨パンチをガイドし、又は前記第1の細長いインプラント及び前記第2の細長いインプラントを受け入れるために、前記不連続部の両側にkワイヤを挿入するようにガイドするように構成された少なくとも1つの第2の対の配置穴と、を含む、ドリルガイド。
【請求項22】
第1の対の配置穴及び前記少なくとも1つの第2の対の配置穴は、単一の部材に配置されている、請求項21に記載のドリルガイド。
【請求項23】
前記少なくとも1つの第2の対の配置穴は、前記第1の対の配置穴からある距離だけオフセットされている、請求項21又は22に記載のドリルガイド。
【請求項24】
前記少なくとも1つの第2の対の配置穴は、前記第1の対の配置穴よりも短い距離だけ離れている、請求項23に記載のドリルガイド。
【請求項25】
前記少なくとも1つの第2の対の配置穴は、kワイヤを受け入れるようにサイズ決めされている、請求項21~24のいずれか一項に記載のドリルガイド。
【請求項26】
前記少なくとも1つの第2の対の配置穴は、非カニューレ型ねじを受け入れるように構成された穴を開けるようにサイズ決めされている、請求項21~24のいずれか一項に記載のドリルガイド。
【請求項27】
前記少なくとも1つの第2の対の配置穴は、ガイドチューブを受け入れるようにサズ決めされ、前記ガイドチューブは、kワイヤを摺動可能に受け入れるように構成されている、請求項21~24のいずれか一項に記載のドリルガイド。
【請求項28】
前記第1の対の配置穴は、前記不連続部を横切ることなく穴を開けるために前記ドリルビットをガイドするように構成されている、請求項21~27のいずれか一項に記載のドリルガイド。
【請求項29】
前記少なくとも1つの第2の対の配置穴は、穴を形成するために前記ドリルビット又は前記他の異なるドリルビット又は骨パンチをガイドするように、又は前記不連続部を横切ることなく前記kワイヤを挿入するようにガイドするように構成されている、請求項21~28のいずれか一項に記載のドリルガイド。
【請求項30】
前記少なくとも1つの第2の対の配置穴は、前記第1の対の配置穴に対して異なる角度をなす2対以上の配置穴を含む、請求項21~29のいずれか一項に記載のドリルガイド。
【請求項31】
前記第1の細長いインプラント及び前記第2の細長いインプラントを受け入れるための前記穴を形成する前に、又はkワイヤを挿入する前に、前記クリップの前記第1の脚及び前記第2の脚を受け入れるために、前記第1の対の配置穴及び前記骨又は骨部における前記ドリル穴を通して挿入されるように構成された1対の一時固定ピンを含む、請求項21~30のいずれか一項に記載のドリルガイド。
【請求項32】
請求項1~9のいずれか一項に記載の骨固定システムと、請求項21~31のいずれか一項に記載のドリルガイドと、を含む、キット。
【請求項33】
請求項1~20のシステムの送達を支援するように構成された外科用ガイドシステムであって、
前記不連続部又は前記関節を横切って位置決めされるように構成されたクリップドリルガイドであって、前記不連続部又は前記関節の前記第1の側に位置決めされるように構成された第1のカニューレと、前記不連続部又は前記関節の前記第2の側に位置決めされるように構成された第2のカニューレと、を含む、クリップドリルガイドと、
前記不連続部又は前記関節の前記第1の側又は前記第2の側に位置決めされるように構成されたインプラントガイドであって、前記インプラントガイドを貫通する複数のインプラント位置決め穴と、前記インプラントガイドを貫通する複数のガイド位置決め穴とを含み、前記複数のインプラント位置決め穴は、前記複数のガイド位置決め穴からある距離だけ離れている、インプラントガイドと、を含む、外科用ガイドシステム。
【請求項34】
前記第1のカニューレ及び前記第2のカニューレは、前記不連続部又は前記関節を横切ることなく、前記第1のクリップ脚穴及び前記第2のクリップ脚穴を開けるようにガイドするように構成されている、請求項33に記載のシステム。
【請求項35】
前記第1のカニューレを通して挿入され、前記骨又は骨部において前記第1のカニューレを通して開けられた第1のクリップ脚穴に挿入されるように構成された第1の一時ピンと、前記第2のカニューレを通して挿入され、前記骨又は骨部において前記第2のカニューレを通して開けられた第2のクリップ脚穴に挿入されるように構成された第2の一時ピンと、を含む、請求項33又は34に記載のシステム。
【請求項36】
前記インプラントガイドを貫通する前記複数のガイド位置決め穴は、前記第1の一時ピン及び/又は前記第2の一時ピンを摺動可能に受け入れるように構成されている、請求項35に記載のシステム。
【請求項37】
前記複数のインプラント位置決め穴は、前記骨又は骨部に第1のインプラント穴又は第2のインプラント穴を形成するように構成された穴あけ装置を受け入れるように構成されている、請求項33~36のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項38】
前記第1のインプラント穴及び/又は前記第2のインプラント穴は、それぞれ非カニューレ型ねじを受け入れるように構成されている、請求項37に記載のシステム。
【請求項39】
前記穴あけ装置は、ドリルビット又は骨パンチを含む、請求項37又は38に記載のシステム。
【請求項40】
前記複数のインプラント位置決め穴は、kワイヤを受け入れるように構成されている、請求項33~36のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項41】
前記複数のインプラント位置決め穴は、前記不連続部又は前記関節を横切ることなく、前記骨又は骨部を通して前記穴あけ装置又は前記kワイヤをガイドするように構成されている、請求項37~40のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項42】
前記複数のインプラント位置決め穴は、前記複数のガイド位置決め穴よりも前記不連続部又は前記関節の近くに位置決めされている、請求項33~41のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項43】
前記インプラントガイドは円弧状であり、前記複数のインプラント位置決め穴は様々な角度で前記インプラントガイドを貫通し、前記複数のガイド位置決め穴は様々な角度で前記インプラントガイドを貫通する、請求項33~42のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項44】
請求項1~20のいずれか一項に記載の骨固定システムと、請求項33~43のいずれか一項に記載の外科用ガイドシステムと、を含む、キット。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本願は、2020年3月9日に出願された米国仮出願第62/987,299号の優先権を主張し、その全体が参照によって本明細書に組み込まれる。
【0002】
(発明の分野)
本開示は、小骨固定システムに関する。より具体的には、本開示は小骨の骨折を固定するインプラント、器具及び方法に関する。
【背景技術】
【0003】
骨又は骨片を癒合させる、融合させる、又は他の方法で永久に接続する必要がある状況は数多くある。いくつかの非限定的な例として、関節固定術、矯正骨切り術、及び/又は骨折が挙げられる。2つの骨又は骨片の間の不連続部での微動は、骨又は骨片の治癒若しくは癒合を遅らせる可能性がある。骨又は骨片は、例えば、骨又は骨片が共に圧縮される場合など、不連続部にわたるいくらかの機械的負荷又は応力で安定化されると、より良好に及び/又はより速く治癒する。圧縮力は、骨又は骨片の不連続部での微動を低減することができる。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0004】
本開示の様々なシステム及び方法は、現在の技術水準に応じて、特に、現在の利用可能な技術によって完全に解決されていない当技術分野の問題及び必要性に応じて開発されている。本開示のシステム及び方法は、より安定した固定、より迅速な回復、及び/又は改善された患者予後をもたらす小骨固定用の技術を提供し得る。
【0005】
本開示では、骨の不連続部を横切って又は2つの骨の間の関節を横切って埋め込まれるように構成された例示的な骨固定システムは、少なくとも1つの細長いインプラントと、第1の脚と第2の脚とを含むクリップであって、第1の脚及び第2の脚のそれぞれの第1の端で第1の脚及び第2の脚を接続するブリッジを更に含むクリップと、を含み得、第1の端の反対側の第1の脚及び第2の脚の第2の自由端の間の距離は、クリップが第1の構成から第2の変形構成に変化する場合に増大するように構成され、第2の変形構成へ移動する場合、ブリッジは、第1の脚及び第2の脚の自由端が互いに離れるように弾性的に変形し、少なくとも1つの細長いインプラント及びクリップの第1の脚は、不連続部又は関節の第1の側に埋め込まれるように構成され、少なくとも1つの細長いインプラントは、クリップの第1の脚と角度をなしている。
【0006】
構成では、少なくとも1つの細長いインプラントは、第1の細長いインプラントと、第2の細長いインプラントとを含み得、第1の細長いインプラント及びクリップの第1の脚は、不連続部又は関節の第1の側に埋め込まれるように構成され得、第2の細長いインプラント及びクリップの第2の脚は、不連続部又は関節の第2の側に埋め込まれるように構成され、第1の細長いインプラントは、クリップの第1の脚と第1の角度をなしており、第2の細長いインプラントは、クリップの第2の脚と第2の角度をなしている。
【0007】
構成では、クリップの第1の脚及び第2の脚は、埋め込まれた場合に第1の脚及び第2の脚の第2の自由端が骨又は骨部の海綿状部分で終わるような長さを有し得る。
【0008】
構成では、少なくとも1つの細長いインプラントは、第1のねじと、第2のねじとを含み得る。
【0009】
構成では、第1のねじ及び第2のねじは、埋め込まれた場合に第1のねじ及び第2のねじが両皮質の食いつき(purchase)を実現するように構成されるような長さを有し得る。
【0010】
構成では、第1のねじ及び第2のねじの先端は、埋め込まれた場合に骨又は骨部の外面から突出するように構成され得る。
【0011】
構成では、第1のねじ及び/又は第2のねじはカニューレ型であってよい。
【0012】
構成では、第1のねじ及び/又は第2のねじは非カニューレ型であってもよい。
【0013】
構成では、システムは、埋め込まれた場合に第1のねじ及び第2のねじに結合されるように構成された固定板を含み得る。
【0014】
構成では、少なくとも1つの細長いインプラントは、第2のクリップの第1の脚及び第2の脚を含み得、第2のクリップは、第2のクリップの第1の脚及び第2の脚のそれぞれの第1の端第2のクリップの第1の脚及び第2の脚を接続するブリッジを更に含み、第2のクリップの第1の脚及び第2の脚の第1の端と反対側の第2のクリップの第1の脚及び第2の脚の第2の自由端の間の距離は、第2のクリップが自由構成から変形構成に変化する場合に増大するように構成され得る。
【0015】
構成では、第2のクリップの第1の脚及び第2の脚は、埋め込まれた場合に第2のクリップの第1の脚及び第2の脚の第2の自由端が骨又は骨部の海綿状部分で終わるような長さを有し得る。
【0016】
構成では、第1の角度は、第2の角度と同じであり得る。
【0017】
本開示では、骨の不連続部を横切って又は2つの骨の間の関節を横切って埋め込まれるように構成された例示的な骨固定システムは、少なくとも1つの細長いインプラントと、第1の脚と第2の脚とを含むクリップであって、第1の脚及び第2の脚のそれぞれの第1の端で第1の脚及び第2の脚を接続するブリッジを更に含むクリップと、を含み得、第1の端の反対側の第1の脚及び第2の脚の第2の自由端の間の距離は、クリップが第1の構成から第2の変形構成に変化する場合に増大するように構成され得、第2の変形構成に移動する場合、ブリッジは、第1の脚及び第2の脚の自由端が互いに離れるように弾性的に変形し得、少なくとも1つの細長いインプラント及びクリップの第1の脚は、不連続部又は関節の第1の側に埋め込まれるように構成され得、クリップの第2の脚は、不連続部又は関節の第2の側に埋め込まれるように構成されている。
【0018】
構成では、クリップの第1の脚及び第2の脚は、埋め込まれた場合に第1の脚及び第2の脚の第2の自由端が骨又は骨部の海綿状部分で終わるような長さを有し得る。
【0019】
構成では、少なくとも1つの細長いインプラントは、ねじを含み得る。
【0020】
構成では、埋め込まれた場合にねじが両皮質の食いつきを実現するように構成され得る長さを有する。
【0021】
構成では、少なくとも1つのねじの先端は、埋め込まれた場合に骨又は骨部の外面から突出するように構成され得る。
【0022】
構成では、少なくとも1つの第2のねじはカニューレ型であってよい。
【0023】
構成では、少なくとも1つのねじは非カニューレ型であってもよい。
【0024】
構成では、システムは、埋め込まれた場合に少なくとも1つのねじに結合されるように構成された固定板を含み得る。
【0025】
本開示では、上述のシステムの任意の構成を提供するように構成された例示的なドリルガイドは、クリップの第1の脚及び第2の脚を受け入れるために不連続部又は関節の両側に穴を開けるために、ドリルビットをガイドするように構成された第1の対の配置穴と、第1の細長いインプラント及び第2の細長いインプラントを受け入れるために不連続部の両側に穴を形成するために、ドリルビット又は異なるドリルビット又は骨パンチをガイドし、又は第1の細長いインプラント及び第2の細長いインプラントを受け入れるために、不連続部の両側にkワイヤを挿入するようにガイドするように構成された少なくとも1つの第2の対の配置穴と、を含み得る。
【0026】
構成では、第1の対の配置穴及び少なくとも1つの第2の対の配置穴は、単一の部材に配置され得る。
【0027】
構成では、少なくとも1つの第2の対の配置穴は、第1の対の配置穴からある距離だけオフセットされ得る。
【0028】
構成では、少なくとも1つの第2の対の配置穴は、第1の対の配置穴よりも短い距離だけ離れていることができる。
【0029】
構成では、少なくとも1つの第2の対の配置穴は、kワイヤを受け入れるようにサイズ決めされ得る。
【0030】
構成では、少なくとも1つの第2の対の配置穴は、非カニューレ型ねじを受け入れるように構成された穴を開けるようにサイズ決めされ得る。
【0031】
構成では、少なくとも1つの第2の対の配置穴は、ガイドチューブを受け入れるようにサイズ決めされ得、ガイドチューブは、kワイヤを摺動可能に受け入れるように構成され得る。
【0032】
構成では、第1の対の配置穴は、不連続部を横切ることなく穴を開けるためにドリルビットをガイドするように構成され得る。
【0033】
構成では、少なくとも1つの第2の対の配置穴は、穴を形成するためにドリルビット又は他の異なるドリルビット又は骨パンチをガイドするように、又は不連続部を横切ることなくkワイヤを挿入するようにガイドするように構成され得る。
【0034】
構成では、少なくとも1つの第2の対の配置穴は、第1の対の配置穴に対して異なる角度をなす2対以上の配置穴を含み得る。
【0035】
構成では、ドリルガイドは、第1の細長いインプラント及び第2の細長いインプラントを受け入れるための穴を形成する前に、又はkワイヤを挿入する前に、クリップの第1の脚及び第2の脚を受け入れるために、第1の対の配置穴及び骨又は骨部におけるドリル穴を通して挿入されるように構成された1対の一時固定ピンを含み得る。
【0036】
構成では、キットは、上記の骨固定システムの任意の構成及び上記のドリルガイドの任意の構成を含み得る。
【0037】
本開示では、上記のシステムの任意の構成を送達することを支援するように構成された例示的な外科用ガイドシステムは、不連続部又は関節を横切って位置決めされるように構成されたクリップドリルガイドであって、不連続部又は関節の第1の側に位置決めされるように構成された第1のカニューレと、不連続部又は関節の第2の側に位置決めされるように構成された第2のカニューレと、を含む、クリップドリルガイドと、不連続部又は関節の第1の側又は第2の側に位置決めされるように構成されたインプラントガイドであって、インプラントガイドを貫通する複数のインプラント位置決め穴と、インプラントガイドを貫通する複数のガイド位置決め穴とを含み、複数のインプラント位置決め穴は、複数のガイド位置決め穴からある距離だけ離れている、インプラントガイドと、を含み得る。
【0038】
構成では、第1のカニューレ及び第2のカニューレは、不連続部又は関節を横切ることなく、第1のクリップ脚穴及び第2のクリップ脚穴を開けるようにガイドするように構成されている。
【0039】
構成では、第1のカニューレを通して挿入され、骨又は骨部において第1のカニューレを通して開けられた第1のクリップ脚穴に挿入されるように構成された第1の一時ピンと、第2のカニューレを通して挿入され、骨又は骨部において第2のカニューレを通して開けられた第2のクリップ脚穴に挿入されるように構成された第2の一時ピンと、を含む。
【0040】
構成では、インプラントガイドを貫通する複数のガイド位置決め穴は、第1の一時ピン及び/又は第2の一時ピンを摺動可能に受け入れるように構成されている。
【0041】
構成では、複数のインプラント位置決め穴は、骨又は骨部に第1のインプラント穴又は第2のインプラント穴を形成するように構成された穴あけ装置を受け入れるように構成されている。
【0042】
構成では、第1のインプラント穴及び/又は第2のインプラント穴は、それぞれ非カニューレ型ねじを受け入れるように構成されている。
【0043】
構成では、穴あけ装置は、ドリルビット又は骨パンチを含む。
【0044】
構成では、複数のインプラント位置決め穴は、kワイヤを受け入れるように構成される。
【0045】
構成では、複数のインプラント位置決め穴は、不連続部又は関節を横切ることなく、骨又は骨部を通して穴あけ装置又はkワイヤをガイドするように構成されている。
【0046】
構成では、複数のインプラント位置決め穴は、複数のガイド位置決め穴よりも不連続部又は関節の近くに位置決めされている。
【0047】
構成では、インプラントガイドは円弧状であり、複数のインプラント位置決め穴は様々な角度でインプラントガイドを貫通し、複数のガイド位置決め穴は様々な角度でインプラントガイドを貫通する。
【0048】
構成では、キットは、上記の骨固定システムの任意の構成及び上記の外科用ガイドシステムの任意の構成を含み得る。
【0049】
本開示では、骨の不連続部によって画定された骨部を固定する、又は関節を横切って2つの骨を固定する例示的な方法は、不連続部又は関節の第1の側の骨又は骨部に第1の細長いインプラントを送達することと、不連続部又は関節の第2の側の骨又は骨部に第2の細長いインプラントを送達することと、クリップを骨又は骨部に送達することであって、クリップの第1の脚は、不連続部又は関節の第1の側にあり、クリップの第2の脚は、不連続部又は関節の第2の側にあり、第1の脚及び第2の脚の第1の端を接続するブリッジは、不連続部又は関節を横切って延びる、送達することと、を含み得、クリップは、第1の構成になるように付勢され得、クリップは、クリップの第1の脚及び第2の脚の自由端の間の距離が第1の構成に対して増大するように、第2の変形構成で送達され得、第1の細長いインプラントは、クリップの第1の脚と不連続部又は関節との間に位置決めされ得、第2の細長いインプラントは、クリップの第2の脚と不連続部又は関節との間に位置決めされ得、第1の細長いインプラントは、クリップの第1の脚と第1の角度をなすことができ、第2の細長いインプラントは、クリップの第2の脚と第2の角度をなすことができる。
【0050】
構成では、方法は、骨又は骨部に穴を予め開けることを更に含み得、穴は、第1の細長いインプラント、第2の細長いインプラント、及び/又はクリップの第1の脚及び第2の脚を受け入れるように構成されている。
【0051】
構成では、穴を予め開けることは、クリップドリルガイドを使用し、クリップの第1の脚及び第2の脚用の穴を配置することを含み得る。
【0052】
構成では、穴を予め開けることは、インプラントガイドを使用し、第1の細長いインプラント及び第2の細長いインプラント用の穴を配置することを含み得る。
【0053】
構成では、クリップドリルガイド及びインプラントガイドは、一体型装置を構成することができる。
【0054】
構成では、インプラントガイドは、第1の角度及び/又は第2の角度を選択するための複数の穴を含み得る。
【0055】
構成では、複数の穴は、非カニューレ型ねじを送達するようにサイズ決めされた穴を含み得る。
【0056】
構成では、第1の細長いインプラント及び/又は第2の細長いインプラントは、非カニューレ型ねじを含み得る。
【0057】
構成では、複数の穴は、カニューレ型ねじを送達するように構成されたkワイヤのためにサイズ決めされた穴を含み得る。
【0058】
構成では、第1の細長いインプラント及び/又は第2の細長いインプラントは、カニューレ型ねじを含み得る。
【0059】
構成では、第1の細長いインプラント及び第2の細長いインプラント用の穴は、穴からオフセットされ、第1の脚及び第2の脚をある距離だけあけて配置することができる。
【0060】
構成では、第1の角度及び第2の角度は、第1の細長いインプラント及び第2の細長いインプラントが互いにほぼ平行になるように、実質的に同じであり得る。
【0061】
構成では、第1の角度及び第2の角度は、第1の細長いインプラント及び第2の細長いインプラントが互いに角度をなすように異なっていることができる。
【0062】
構成では、第1の細長いインプラント及び第2の細長いインプラントのそれぞれは、第1の細長いインプラント及び第2の細長いインプラントがそれぞれ両皮質の食いつきを実現するよう構成されるように、第1の脚又は第2の脚の長さよりも長い長さを有し得る。
【0063】
構成では、第1の細長いインプラント及び/又は第2の細長いインプラントは、第1の細長いインプラント及び/又は第2の細長いインプラントの先端が骨又は骨部の外面から突出するように送達され得る。
【0064】
構成では、第1の細長いインプラントを送達し、第2の細長いインプラントを送達することは、第2のクリップの第1の脚及び第2の脚を送達することを含み得る。
【0065】
構成では、不連続部は、骨折又は切除線を含み得る。
【0066】
構成では、クリップは、第1の細長いインプラントとクリップの第1の脚、及び/又は第2の細長いインプラントとクリップの第2の脚がある距離だけ離れるように送達され得る。
【0067】
構成では、第1の細長いインプラント及び第2の細長いインプラントは、クリップを送達する前に送達され得る。
【0068】
構成では、第1の細長いインプラント及び第2の細長いインプラントは、クリップを送達した後に送達され得る。
【0069】
構成では、第1の細長いインプラント及び第2の細長いインプラントが送達される場合、クリップは、変形構成にあり得る。
【0070】
構成では、第1の細長いインプラント及び第2の細長いインプラントは、不連続部を横切ることなく送達され得る。
【0071】
構成では、クリップは、第1の脚及び/又は第2の脚が不連続部を横切ることなく送達され得る。
【0072】
構成では、方法は、不連続部又は関節を横切ってクリップドリルガイドを位置決めすることであって、クリップドリルガイドは、不連続部又は関節の第1の側に位置決めされた第1のカニューレと、不連続部又は関節の第2の側に位置決めされた第2のカニューレとを含む、位置決めすることと、第1のカニューレを通して第1のクリップ脚穴を開けることと、第1の一時ピンを第1のカニューレを通して第1のクリップ脚穴に挿入することと、第2のカニューレを通して第2のクリップ脚穴を開けることと、第2の一時ピンを第2のカニューレを通して第2のクリップ脚穴に挿入することと、インプラントガイドを貫通する複数のガイド位置決め穴のうちの1つを第1の一時ピン上に摺動させることにより、不連続部又は関節の第1の側にインプラントガイドを位置決めすることと、インプラントガイドを貫通する複数のインプラント位置決め穴のうちの1つを通して穴あけ装置を挿入することにより、第1のインプラント穴を形成することであって、複数のインプラント位置決め穴は、複数のガイド位置決め穴よりも不連続部又は関節の近くに位置決めされ得る、形成することと、複数のガイド位置決め穴のうちの1つ又は別の1つを第2の一時ピン上に摺動させることにより、不連続部又は関節の第2の側にインプラントガイドを位置決めすることと、複数のインプラント位置決め穴のうちの1つ又は別の1つを通して穴あけ装置又は第2の穴あけ装置を挿入することにより、第2のインプラント穴を形成することと、第1のインプラントを第1のインプラント穴に挿入することと、第2のインプラントを第2のインプラント穴に挿入することと、第1の一時ピン及び第2の一時ピンを除去することと、クリップの第1の脚を第1のクリップ脚穴に挿入し、クリップの第2の脚を第2のクリップ脚穴に挿入することと、を更に含み得る。
【0073】
構成では、穴あけ装置は、ドリルビットを含み得る。
【0074】
構成では、穴あけ装置は、骨パンチを含み得る。
【0075】
構成では、方法は、不連続部又は関節を横切って第1のドリルガイドを位置決めすることであって、第1のドリルガイドは、不連続部又は関節の第1の側に位置決めされた第1のカニューレと、不連続部又は関節の第2の側に位置決めされた第2のカニューレとを含む、位置決めすることと、第1のカニューレを通して第1のクリップ脚穴を開けることと、第1の一時ピンを第1のカニューレを通して第1のクリップ脚穴に挿入することと、第2のカニューレを通して第2のクリップ脚穴を開けることと、第2の一時ピンを第2のカニューレを通して第2のクリップ脚穴に挿入することと、インプラントガイドを貫通する複数のガイド位置決め穴のうちの1つを第1の一時ピン上に摺動させることにより、不連続部又は関節の第1の側にインプラントガイドを位置決めすることと、インプラントガイドを貫通し得る複数のインプラント位置決め穴のうちの1つを通して第1のインプラントガイドワイヤを挿入することであって、複数のインプラント位置決め穴は、複数のガイド位置決め穴よりも不連続部又は関節の近くに位置決めされる、挿入することと、複数のガイド位置決め穴のうちの1つ又は別の1つを第2の一時ピン上に摺動させることにより、不連続部又は関節の第2の側にインプラントガイドを位置決めすることと、複数のインプラント位置決め穴のうちの1つ又は別の1つを通して第2のインプラントガイドワイヤを挿入することと、第1のインプラントを第1のインプラントガイドワイヤ上で骨又は骨部に挿入することと、第2のインプラントを第2のインプラントガイドワイヤ上で骨又は骨部に挿入することと、第1のインプラントガイドワイヤ及び第2のインプラントガイドワイヤを除去することと、第1の一時ピン及び第2の一時ピンを除去することと、クリップの第1の脚を第1のクリップ脚穴に挿入し、クリップの第2の脚を第2のクリップ脚穴に挿入することと、を更に含み得る。
【0076】
構成では、複数のインプラント位置決め穴は、複数のガイド位置決め穴よりも小さい直径を有し得る。
【0077】
構成では、インプラントガイドは円弧状であり得、複数のインプラント位置決め穴は様々な角度でインプラントガイドを貫通し、複数のガイド位置決め穴は様々な角度でインプラントガイドを貫通する。
【0078】
本開示では、骨の不連続部によって画定された骨部を固定する、又は関節を横切って2つの骨を固定する例示的な方法は、不連続部又は関節の第1の側の骨又は骨部に少なくとも1つの細長いインプラントを送達することと、クリップを骨又は骨部に送達することであって、クリップの第1の脚は、不連続部又は関節の第1の側にあり、クリップの第2の脚は、不連続部又は関節の第2の側にあり、第1の脚及び第2の脚の第1の端を接続するブリッジは、不連続部又は関節を横切って延びる、送達することと、を含み得、クリップは、第1の構成になるように付勢され得、クリップは、クリップの第1の脚及び第2の脚の自由端の間の距離が第1の構成に対して増大するように、第2の変形構成で送達され得、少なくとも1つの細長いインプラントは、クリップの第1の脚と不連続部又は関節との間に位置決めされ得、少なくとも1つの細長いインプラントは、クリップの第1の脚と角度をなすことができる。
【0079】
構成では、方法は、骨又は骨部に穴を予め開けることを更に含み得、穴は、少なくとも1つの細長いインプラント及び/又はクリップの第1の脚及び第2の脚を受け入れるように構成されている。
【0080】
構成では、穴を予め開けることは、クリップドリルガイドを使用し、クリップの第1の脚及び第2の脚用の穴を配置することを含み得る。
【0081】
構成では、穴を予め開けることは、インプラントガイドを使用し、少なくとも1つの細長いインプラント用の穴を配置することを含み得る。
【0082】
構成では、クリップドリルガイド及びインプラントガイドは、一体型装置を構成することができる。
【0083】
構成では、インプラントガイドは、角度を選択するための複数の穴を含み得る。
【0084】
構成では、複数の穴は、非カニューレ型ねじを送達するようにサイズ決めされた穴を含み得る。
【0085】
構成では、少なくとも1つの細長いインプラントは、非カニューレ型ねじを含み得る。
【0086】
構成では、複数の穴は、カニューレ型ねじを送達するように構成されたkワイヤのためにサイズ決めされた穴を含み得る。
【0087】
構成では、少なくとも1つの細長いインプラントは、カニューレ型ねじを含み得る。
【0088】
構成では、少なくとも1つの細長いインプラント用の穴は、穴からオフセットされ、第1の脚をある距離だけあけて配置することができる。
【0089】
構成では、少なくとも1つの細長いインプラントは、少なくとも1つの細長いインプラントが両皮質の食いつきを実現するように構成されるような長さを有し得る。
【0090】
構成では、少なくとも1つの細長いインプラントは、少なくとも1つの細長いインプラントの先端が骨又は骨部の外面から突出するように送達され得る。
【0091】
構成では、不連続部は、骨折又は切除線を含み得る。
【0092】
構成では、クリップは、少なくとも1つの細長いインプラントとクリップの第1の脚とがある距離だけ離れるように送達され得る。
【0093】
構成では、少なくとも1つの細長いインプラントはクリップを送達する前に送達され得る。
【0094】
構成では、第1の細長いインプラント及び第2の細長いインプラントは、クリップを送達した後に送達され得る。
【0095】
構成では、第1の細長いインプラント及び第2の細長いインプラントが送達される場合、クリップは、変形構成にあり得る。
【0096】
構成では、少なくとも1つの細長いインプラントは、不連続部を横切ることなく送達され得る。
【0097】
構成では、クリップは、第1の脚及び/又は第2の脚が不連続部を横切ることなく送達され得る。
【0098】
構成では、方法は、不連続部又は関節を横切ってクリップドリルガイドを位置決めすることであって、クリップドリルガイドは、不連続部又は関節の第1の側に位置決めされた第1のカニューレと、不連続部又は関節の第2の側に位置決めされた第2のカニューレとを含む、位置決めすることと、第1のカニューレを通して第1のクリップ脚穴を開けることと、第1の一時ピンを第1のカニューレを通して第1のクリップ脚穴に挿入することと、第2のカニューレを通して第2のクリップ脚穴を開けることと、第2の一時ピンを第2のカニューレを通して第2のクリップ脚穴に挿入することと、インプラントガイドを貫通する複数のガイド位置決め穴のうちの1つを第1の一時ピン上に摺動させることにより、不連続部又は関節の第1の側にインプラントガイドを位置決めすることと、インプラントガイドを貫通する複数のインプラント位置決め穴のうちの1つを通して穴あけ装置を挿入することにより、インプラント穴を形成することであって、複数のインプラント位置決め穴は、複数のガイド位置決め穴よりも不連続部又は関節の近くに位置決めされ得る、形成することと、少なくとも1つの細長いインプラントをインプラント穴に挿入することと、第1の一時ピン及び第2の一時ピンを除去することと、クリップの第1の脚を第1のクリップ脚穴に挿入し、クリップの第2の脚を第2のクリップ脚穴に挿入することと、を更に含み得る。
【0099】
構成では、穴あけ装置は、ドリルビットを含み得る。
【0100】
構成では、穴あけ装置は、骨パンチを含み得る。
【0101】
構成では、方法は、不連続部又は関節を横切って第1のドリルガイドを位置決めすることであって、第1のドリルガイドは、不連続部又は関節の第1の側に位置決めされた第1のカニューレと、不連続部又は関節の第2の側に位置決めされた第2のカニューレとを含む、位置決めすることと、第1のカニューレを通して第1のクリップ脚穴を開けることと、第1の一時ピンを第1のカニューレを通して第1のクリップ脚穴に挿入することと、第2のカニューレを通して第2のクリップ脚穴を開けることと、第2の一時ピンを第2のカニューレを通して第2のクリップ脚穴に挿入することと、インプラントガイドを貫通する複数のガイド位置決め穴のうちの1つを第1の一時ピン上に摺動させることにより、不連続部又は関節の第1の側にインプラントガイドを位置決めすることと、インプラントガイドを貫通する複数のインプラント位置決め穴のうちの1つを通してインプラントガイドワイヤを挿入することであって、複数のインプラント位置決め穴は、複数のガイド位置決め穴よりも不連続部又は関節の近くに位置決めされ得る、挿入することと、少なくとも1つの細長いインプラントをインプラントガイドワイヤ上で骨又は骨部に挿入することと、インプラントガイドワイヤを除去することと、第1の一時ピン及び第2の一時ピンを除去することと、クリップの第1の脚を第1のクリップ脚穴に挿入し、クリップの第2の脚を第2のクリップ脚穴に挿入することと、を更に含み得る。
【0102】
構成では、複数のインプラント位置決め穴は、複数のガイド位置決め穴よりも小さい直径を有し得る。
【0103】
構成では、複数のインプラント位置決め穴は、ガイドチューブを受け入れるようにサイズ決めされ得、ガイドチューブは、インプラントガイドワイヤを摺動可能に受け入れるように構成され得る。
【0104】
構成では、インプラントガイドは円弧状であり得、複数のインプラント位置決め穴は様々な角度でインプラントガイドを貫通し、複数のガイド位置決め穴は様々な角度でインプラントガイドを貫通する。
【0105】
前述の概要は、説明のみを目的としており、限定することを意図しない。システム、装置、及び方法の他の態様、特徴、及び利点、及び/又は本願に記載された他の主題は、以下に述べる教示において明らかになっている。この概要は、本開示の概念のいくつかの選択を紹介するために提供される。この概要は、本明細書に記載される主題の重要な特徴又は本質的な特徴を特定することを意図しない。
【図面の簡単な説明】
【0106】
例示を目的として添付の図面に様々な実施例が示されるが、決してこれらの例の範囲を限定するものとして解釈されるべきではない。異なる開示された実施例の様々な特徴を組み合わせて追加の実施例を形成することができ、その実施例は本開示の一部である。
【
図1】概略図である例示的な骨部、及び骨部の境界を横切って埋め込まれた固定装置の斜視図である。
【
図2B】自由構成にある
図1の固定装置の図である。
【
図2C】変形構成にある
図1の固定装置の図である。
【
図2D】自由構成にある
図1の固定装置の側面図である。
【
図2E】変形構成にある
図1の固定装置の側面図である。
【
図2F】
図1の固定装置に結合された例示的な挿入ツールの斜視図である。
【
図3A】概略図である例示的な骨部、及び骨部の不連続部を横切って埋め込まれた
図1の固定装置と、不連続部の両側に埋め込まれた複数のねじとを含む固定システムの斜視図である。
【
図4A】概略図である例示的な骨部、及び骨部の不連続部を横切って埋め込まれた
図1の固定装置と、不連続部の両側に埋め込まれた複数のカニューレ型ねじとを含む別の固定システムの斜視図である。
【
図5A】概略図である例示的な骨部、及びカニューレ型ねじが
図4A~
図4Bに示されるものとは異なる挿入角度を有する
図4A~
図4Bの固定システムの斜視図である。
【
図6】概略図である例示的な骨部、
図5A~
図5Bの固定システム、及び固定板の側面図である。
【
図7】概略図である例示的な骨部、及びそれぞれが骨部の不連続部を横切って埋め込まれた
図1の2つの固定装置を含む固定システムの斜視図である。
【
図10A】
図2A~
図2Dの固定装置の埋め込みのために骨部を準備するための例示的なドリルガイドの斜視図である。
【
図10B】
図3A~
図6に示されるねじの埋め込みのために骨部を準備するための例示的なドリルガイドの斜視図である。
【
図11A】
図3A~
図5Cの固定システムを埋め込むための代替のドリルガイドを使用する特定のステップを示す図である。
【
図11B】
図3A~
図5Cの固定システムを埋め込むための代替のドリルガイドを使用する特定のステップを示す図である。
【
図11C】
図3A~
図5Cの固定システムを埋め込むための代替のドリルガイドを使用する特定のステップを示す図である。
【
図11D】
図3A~
図5Cの固定システムを埋め込むための代替のドリルガイドを使用する特定のステップを示す図である。
【
図11E】
図3A~
図5Cの固定システムを埋め込むための代替のドリルガイドを使用する特定のステップを示す図である。
【
図12A】
図3A~
図5Cの固定システムを埋め込むための別の代替のドリルガイドを使用する特定のステップを示す図である。
【
図12B】
図3A~
図5Cの固定システムを埋め込むための別の代替のドリルガイドを使用する特定のステップを示す図である。
【
図12C】
図3A~
図5Cの固定システムを埋め込むための別の代替のドリルガイドを使用する特定のステップを示す図である。
【
図12D】
図3A~
図5Cの固定システムを埋め込むための別の代替のドリルガイドを使用する特定のステップを示す図である。
【
図12E】
図3A~
図5Cの固定システムを埋め込むための別の代替のドリルガイドを使用する特定のステップを示す図である。
【
図12F】
図3A~
図5Cの固定システムを埋め込むための別の代替のドリルガイドを使用する特定のステップを示す図である。
【
図12G】
図3A~
図5Cの固定システムを埋め込むための別の代替のドリルガイドを使用する特定のステップを示す図である。
【
図12H】
図3A~
図5Cの固定システムを埋め込むための別の代替のドリルガイドを使用する特定のステップを示す図である。
【
図12I】
図3A~
図5Cの固定システムを埋め込むための別の代替のドリルガイドを使用する特定のステップを示す図である。
【
図12J】
図3A~
図5Cの固定システムを埋め込むための別の代替のドリルガイドを使用する特定のステップを示す図である。
【
図12K】
図3A~
図5Cの固定システムを埋め込むための別の代替のドリルガイドを使用する特定のステップを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0107】
本明細書に記載の技術のシステム、装置、及び方法の様々な特徴及び利点は、図示される実施例に関する以下の説明からより完全に明らかになる。これらの例は、本開示の原理を説明することを意図しており、本開示は単に説明された実施例に限定されるべきではない。本明細書に開示された原理を鑑み、当業者には明らかであるように、図示された実施例の特徴を修正し、組み合わせ、除去し、かつ/又は置換することができる。
【0108】
骨固定システムの実施例の概要
本開示は、不連続部を横切って治療レベルの連続的な機械的負荷又は応力を加えながら、共に癒合されることが意図された骨又は骨片を安定させるための改良されたシステム及び方法を説明する。
【0109】
骨ステープル又はクリップは、2つの骨部の間に圧縮力を加え、2つの骨部を少なくとも安定させ、骨部の不連続部での治癒を促進することに役立つことができる。本明細書に開示された骨固定システムでは、追加のインプラントをクリップと組み合わせて使用し、骨部におけるシステムの固定強度を更に高め、かつ/又は固定された骨部の治癒を改善することができる。追加のインプラントが、不連続部の両側にある(及び、いくつかの実施形態では、不連続部を横切ることなく)クリップを使用し、クリップの脚と一定の角度をなすことで、クリップの脚に隣接して(例えば、すぐ隣接して)埋め込まれた場合、追加のインプラントとクリップの脚が交差することで、固定システムの皮質の食いつきを改善できる。クリップの脚によって互いに向かって加えられた圧縮力は、より横方向に挿入された固定装置に伝達され、不連続部を横切ってより均一に分散された圧縮力を加えることができる。
【0110】
以下でより詳細に説明するように、追加のインプラントは、固定ねじ又は圧縮ねじなどの1つ以上のねじを含み得、それらはカニューレ型若しくは非カニューレ型、全体ねじ山付き若しくは部分的にねじ山付き、及び/又はねじ回しのヘッドを含む若しくはヘッドレスにすることができる。いくつかの実装形態では、固定板はねじと共に使用できる。他の実装形態では、追加のインプラントは、不連続部の平面を横から見る場合に第1のクリップ及び第2のクリップの脚が交差するように、第1のクリップに対して一定の角度で埋め込まれる第2のクリップを含み得る。第2のクリップは、第1のクリップと同じ特徴部又は異なる特徴部を持つことができる。
【0111】
図1に示すように、例示的な骨ステープル又はクリップ102は、境界又は不連続部16で部分的に又は完全に分離された2つの骨部10A、10Bを安定させるために使用され得る。例えば、不連続部16は、骨折部位、切除部位、又は他の骨と骨との界面であり得る。骨部10A、10Bは、不連続部16を形成する前に、同じ骨の部分又は異なる骨であり得る。クリップ102は、チタン、ステンレス鋼、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ニチノール、及び/又は他の剛性若しくは半剛性の生体適合性材料、又はそれらの組み合わせで製造され得る。
【0112】
図2A~
図2Eに示すように、クリップ102は、一体型部品として形成することができる。いくつかの実施形態では、クリップは、ニチノールなどの材料、又は他の形状記憶材料を含み得る。クリップ102は、部材又はプロングと呼ばれ得る骨係合脚152、154を含み得る。骨係合脚152、154は、ブリッジ150によって接続され得る。骨係合脚152は、ブリッジ150の第1の端の近くから延びる。骨係合脚152は、ブリッジ150に取り付けられた第1の端と、自由端であり得る第2の端とを含み得る。骨係合脚152は、実質的にその全長に沿って実質的に均一な厚さを有し得る。他の実装形態では、骨係合脚152は、自由端に向かって先細であってもよい。骨係合脚154は、ブリッジ150の第2の端の近くから延びる。骨係合脚154は、ブリッジ150に取り付けられた第1の端と、自由端であり得る第2の端とを含み得る。骨係合脚154は、実質的にその全長に沿って実質的に均一な厚さを有し得る。他の実装形態では、骨係合脚154は、自由端に向かって先細であってもよい。骨係合脚152、154は、それぞれ歯153、155、又は他のグリップ強化機構を含み得る。歯153、155は、骨の食いつきを改善し、かつ/又は
図1に示される骨部10A、10Bからのクリップ102の引き抜き強度を改善することができる。歯153と歯155は互いに向き合うことができる。他の実装形態では、歯153、155は、骨係合脚152、154の任意の1つ以上の長手方向又は実質的に長手方向に延びる表面に位置してあってもよい。
【0113】
ブリッジ150は、その両端に第1のショルダ156及び第2のショルダ158を含み得る。ショルダ156、158は、ブリッジ150(クリップ102の中心長手方向軸に対してほぼ横方向であり得る)の長手方向軸に沿って脚152、154の接続位置から離れて延び、それぞれブリッジ150の自由端で終わることができる。いくつかの実装形態では、ショルダ156、158は、タブ、耳、突起、ウィング、リテーナ、又は他の保持部材を含み得る。代替として、ショルダ156、158は、ブリッジ150の長手方向軸に対してほぼ横方向に沿って延びることができる。いくつかの実施形態では、ブリッジ150は、クリップ102の中心長手方向軸に関して対称であり得る。
【0114】
米国特許出願公開第2018/0317906号(その全体が参照によって本明細書に組み込まれ、本開示の一部と見なされるべきである)に更に記載されるように、クリップ102は、自由構成と変形構成との間で変化することができる。外力の合力がない場合、クリップ102は、
図2Bに示すように、自由構成であり得る。つまり、クリップ102は、自由構成に付勢されることができる。自由構成では、ブリッジ150は、脚152、154に面する凹面を備える屈曲部を有し得る。脚152、154の自由端は、
図2Bに示すように、自由構成において第1の距離D1だけ離れていることができる。
図2C及び
図2Eに示すように、クリップ102を変形させることができるように、ブリッジ150の曲率を、例えば、縮小又は別の方法で変更するために力を加えることができる。完全変形構成では、ブリッジ150は弾性的にまっすぐになる。
図2Cに示すように、骨係合脚152、154の自由端は、自由構成においてD1よりも大きい第2の距離D2まで更に離隔する。
【0115】
クリップ102は、
図2Fに示すように、挿入ツール170により、自由構成と変形構成との間で移動可能であり得る。挿入ツール170は、本体172とノブ173とを含み得る。ノブ173は、挿入ツール170の近位端にあってもよい。少なくとも部分的にねじ山付きのシャフト174は、ノブ173に接続された第1の端と、挿入ツール170の遠位端又はその近くにある第2の自由端とを有し得る。シャフト174は、ノブ173の回転によって挿入ツール170の長手方向軸に沿って移動可能であり得る。挿入ツール170は、シャフト174の第2の自由端の近く又は隣接する遠位端にある1対のジョー176、178を含み得る。クリップ104のブリッジ150は、ジョー176、178の間に置かれ得る。クリップ104のショルダ156、158は、1対のジョー176、178のそれぞれの部材内に係合され得る。シャフト174の第2の自由端は、ブリッジ150と係合し得る。シャフト174をブリッジ150に対して軸方向に平行移動させ、ショルダ156、158をジョー176、178内に固定することにより、ブリッジ150を自由構成と変形構成との間で屈曲させたりまっすぐにしたりすることができる。
【0116】
図1を再び参照すると、クリップ102の骨係合脚152、154は、骨係合脚152、154の自由端が骨部10A、10Bの海綿骨領域14で終わるように構成され、骨係合脚152、154の別の部分が骨部10A、10Bの片側の皮質骨領域12と係合するように構成されるような長さを有し得る。図示のように、クリップ102は、骨部10A、10Bの半径方向反対側の皮質骨領域と係合しなくてもよい。海綿骨領域での固定は、皮質骨領域での固定ほど強力ではない。明確にするために、骨部の概略図を含む以降の図面では、皮質骨領域及び海綿骨領域は図示されない。いくつかの実施形態では、クリップ102の骨係合脚152、154は、骨係合脚152、154の自由端の少なくとも1つが両皮質の食いつきを実現するような長さを有し得る。
【0117】
図3A及び3
図Bは、皮質骨領域における固定システム300の固定及び/又は骨部10A、10Bの治癒を改善することができる例示的な固定システム300を示す。固定システム300は、変形構成におけるクリップ102と、1つ以上(例えば、2つ)のねじ302、304とを含み得る。いくつかの実装形態では、ねじ302、304は圧縮ねじであってよく、圧縮ねじは、当業者によって理解されるように、その明白で通常の意味を有する。ねじ302、304は、非カニューレ型であってもよい。ねじ302、304は、実質的にそのシャフト全長に沿ってねじ山付きであることができる。ねじ302、304は、骨部10A、10Bにおいて両皮質の食いつきを実現するように構成された長さを有し得る。
図3Bに示すように、ねじ302、304の先端は、骨部10A、10Bの外面からわずかに突出することができる。他の実施形態では、ねじの先端は骨の皮質面から突出しない。用語「両皮質の食いつき」は、当業者によって理解されるように、その明白で通常の意味を有する。ねじ302、304の長さは、クリップ102の脚152、154の長さより長くても長くなくてもよい。
【0118】
図3Aに示すように、ねじ302は、不連続部16の骨係合脚152と同じ側にあり得、ねじ304は、骨係合脚154の不連続部16の同じ側にあり得る。クリップ102のブリッジ150は、不連続部16を横切ってまたがることができる。ねじ302は、不連続部16と骨係合脚152との間にある。ねじ304は、不連続部16と骨係合脚154との間にある。好ましくは、骨係合脚152とねじ302との間、及び/又は骨係合脚154とねじ304との間に干渉があり得る。任意選択で、ねじ302、304は、ギャップによってそれぞれ骨係合脚152、154から分離することができる。ギャップのサイズは変更できる。脚152、154に対するねじ302、304の間隔は、干渉から約2mmのギャップまでの任意の値であり得る。間隔は、脚152、154の長さ及び/又は収束角に少なくとも部分的に基づくことができ、このことは、ねじ302、304との接触から支援を受ける前に脚152、154が有する移動量を決定するために使用され得る。
【0119】
図3A及び
図3Bに示すように、ねじ302は、骨係合脚152に対して第1の角度をなすことができ、ねじ304は、骨係合脚154に対して第2の角度をなすことができる。第1の角度及び第2の角度は、同じでも異なってもよい。ねじ302、304と骨係合脚152、154との間のそれぞれの角度は、例えば、隣接する解剖学的構造、外科的露出、及び/又はその他に応じて変更することができる。いくつかの実施形態では、ねじ302、304、及びクリップ102の骨係合脚152、154は、不連続部を横切らない。不連続部16を横切って延びていないことは、不連続部16(骨折線など)で圧縮ねじなどの固定装置に利用可能な空間、特に皮質骨空間の量が制限される骨癒合処置において有利であり得る。いくつかの実装形態では、ねじ302、304、及び/又は骨係合脚152、154は、骨部10A、10Bに対してほぼ横方向に埋め込まれる。
【0120】
海綿骨領域で終わる骨係合脚152と骨係合脚154との間の(クリップ102のブリッジ150の変形による)圧縮力は、それらの間のねじ302、304に伝達され得、それらは両皮質の食いつきを有し、脚152、154と角度をなす。この組み合わせは、固定システム300と骨部10A、10Bの皮質領域との間により多くの接触をもたらすことができる。ねじ302、304は、クリップ102の骨係合脚152、154によって提供された圧縮力を不連続部16にわたってより均一に分散させることを容易にすることができる。したがって、固定システム300は、より大きな固定強度をもたらし、かつ/又は骨部10A、10Bのより優れた安定化を促進することができる。
【0121】
図4A~
図4B及び
図5A~
図5Bは、皮質骨領域におけるシステム400の固定及び/又は骨部10A、10Bの治癒を改善することができる例示的な固定システム400を示す。システム400は、変形構成におけるクリップ102と、1つ以上(例えば、2つ)のねじ402、404とを含み得る。いくつかの実装形態では、ねじ402、404は、圧縮ねじであり得る。ねじ402、404は、kワイヤを受け入れるように構成されたチャネル403を含む、カニューレ型であってもよい。ねじ402、404は、そのシャフトの長さの一部に沿ってねじ山付きであることができる。ねじ山は、ねじ402、404の先端から後端又はそのねじ回しのヘッドに向かって延びることができる。ねじ402、404は、骨部10A、10Bにおいて両皮質の食いつきを実現するように構成された長さを有し得る。
図4B及び
図5Bに示すように、ねじ402、404の先端は、骨部10A、10Bの外面からわずかに突出することができる。他の実施形態では、ねじの先端は骨の皮質面から突出しない。ねじ302、304の長さは、クリップ102の脚152、154の長さより長くても長くなくてもよい。
【0122】
図4A及び
図5Aに示すように、ねじ402は、不連続部16の骨係合脚152と同じ側にあり得、ねじ404は、骨係合脚154の不連続部16の同じ側にあり得る。クリップ102のブリッジ150は、不連続部16を横切ってまたがることができる。ねじ402は、不連続部16と骨係合脚152との間にある。ねじ404は、不連続部16と骨係合脚154との間にある。好ましくは、骨係合脚152とねじ402との間、及び/又は骨係合脚154とねじ404との間に干渉があり得る。任意選択で、ねじ402、404は、ギャップによってそれぞれ骨係合脚152、154から分離することができる。ギャップのサイズは変更できる。脚152、154に対するねじ402、404の間隔は、干渉から約2mmのギャップまでの任意のところであり得る。間隔は、脚152、154の長さ及び/又は収束角に少なくとも部分的に基づくことができ、このことは、ねじ402、404との接触から支援を受ける前に脚152、154が有する移動量を決定するために使用され得る。
【0123】
図4A及び
図4Bに示すように、ねじ402は、骨係合脚152に対して第1の角度をなすことができ、ねじ404は、骨係合脚154に対して第2の角度をなすことができる。第1の角度と第2の角度は異なることができる。
図5A及び
図5Bに示すように、ねじ402、404は、骨係合脚152、154に対して実質的に同じ角度を有し得る。ねじ402、404は実質的に平行であり得る。
図5A~
図5Bに示すような実装形態では、システム400は、不連続部16の平面に関して実質的に対称であり得る。ねじ402、404と骨係合脚152、154との間のそれぞれの角度は、例えば、隣接する解剖学的構造、外科的露出、及び/又はその他に応じて変更することができる。
【0124】
いくつかの実施形態では、ねじ402、404、及び骨係合脚152、154は、不連続部を横切らない。不連続部16を横切って延びていないことは、不連続部16(骨折線など)で圧縮ねじなどの固定装置に利用可能な空間、特に皮質骨空間の量が制限される骨癒合処置において有利であり得る。いくつかの実装形態では、ねじ402、404、及び/又は骨係合脚152、154は、骨部10A、10Bに対してほぼ横方向に埋め込まれる。
【0125】
海綿状領域で終わる骨係合脚152と骨係合脚154との間の(ブリッジ150の変形による)圧縮力は、それらの間のねじ402、404に伝達され得、それらは両皮質の食いつきを有し、脚152、154と角度をなす。この組み合わせは、固定システム300と骨部10A、10Bの皮質領域との間により多くの接触をもたらすことができる。ねじ402、404は、クリップ102の骨係合脚152、154によって提供された圧縮力を不連続部16にわたってより均一に分散させることを容易にすることができる。したがって、固定システム400は、より大きな固定強度をもたらし、かつ/又は骨部10A、10Bのより速い治癒を促進することができる。
【0126】
図6は、皮質骨領域におけるシステム600の固定及び/又は骨部10A、10Bの治癒を改善することができる例示的な固定システム600を示す。固定システム600は、上述のシステム400の特徴のいずれかを組み込むことができる。システム600は、変形構成のクリップ102と、複数(例えば、2つ)のねじ402、404と、固定板602とを含み得る。ねじ402及び404は、ねじのシャフトの外径よりも大きな外径を有するねじ回しのヘッド405を含み得る。
図6に示すように、ねじ402、404が互いに実質的に平行に埋め込まれた場合、ねじ402、404のヘッド405は、固定板602におけるそれぞれの開口部と係合することができる。代替として、ねじ402、404は、互いに角度をなし、骨係合脚152と骨係合脚154との間にありながら、不連続部16の両側に埋め込むことができる。固定板602は、骨の縮小を改善し、したがって、骨部10A、10Bのより良好な固定を促進することができる。
【0127】
図7は、皮質骨領域におけるシステム701の固定及び/又は骨部10A、10Bの治癒を改善することができる例示的な固定システム700を示す。固定システム701は、変形構成に挿入された上記の第1のクリップ102(弾性又は超弾性特性を有する)と、実質的に剛性の第2のクリップ105(例えば、弾性ではない)とを含み得る。第2のクリップ105の脚172、174は、実質的に平行であってもよいし、互いに対して別の固定角度であってもよい。第2のクリップ105は、第1のクリップ102のブリッジ150よりも短いブリッジ170を有し得る。
図7Bに示すように、第1のクリップ102及び第2のクリップ105のブリッジ150、170はそれぞれ、不連続部16を横切って延びている。第2のクリップ105の骨係合脚172、174は、第1のクリップ102の骨係合脚152と骨係合脚154との間にあり得る。第1のクリップ102の骨係合脚152、154は、第2のクリップ105の骨係合脚172、174に対して角度をなすことができる。骨係合脚172、174と骨係合脚152、154との間のそれぞれの角度は、例えば、隣接する解剖学的構造、外科的露出、及び/又はその他に応じて変更することができる。いくつかの実施形態では、第1のクリップ102の骨係合脚152、154及び第2のクリップ105の骨係合脚172、174は、不連続部16を横切らない。いくつかの実装形態では、第1のクリップ102の骨係合脚152、154及び/又は第2のクリップ105の骨係合脚172、174は、骨部10A、10Bに対してほぼ横方向に埋め込まれる。いくつかの実施形態では、第2のクリップ105の骨係合脚172、174は、第1のクリップ102の骨係合脚152、154よりも長い。いくつかの実施形態では、第2のクリップ105の骨係合脚172、174は、両皮質の食いつきを実現するのに十分な長さである。
【0128】
いくつかの実施形態では、第1のクリップ102の骨係合脚152と骨係合脚154との間の(ブリッジ150の変形による)圧縮力は、剛性骨係合脚172、174に伝達され得る。骨部10A、10Bの皮質領域における第2のクリップ105の骨係合脚172、174の固定は、骨部10A、10Bの皮質領域における第1のクリップ102の骨係合脚152、154の固定と組み合わされ、全体的な皮質の食いつきを改善する。この組み合わせは、固定システム701と骨部10A、10Bの皮質領域との間のより多くの接触、及び不連続部16にわたるより大きくより均一に分散された圧縮力をもたらすことができ、固定強度の向上、及び/又は骨部10A、10Bのより速い治癒につながる。
【0129】
固定システムは、変形構成におけるクリップ102と、システムの皮質の食いつきを増加させるように、及び/又はクリップ102の脚152、154と交差し、不連続部16にわたる圧縮力をより均一に分散させるように、及び/又は不連続部16にわたる圧縮力を増加させるように構成された追加のインプラントの他の配置とを含み得る。追加のインプラントは、例えば、カニューレ型ねじと非カニューレ型ねじ、複数の鋲、ねじ山のない複数の釘、変形構成を持たない第2の骨ステープルなどを含み得る。
【0130】
特定の固定システムを埋め込む例示的なツール及び方法
図3A~
図3B、
図4A~
図4B、及び
図5A~
図5Cに示す固定システム300、400を埋め込む例示的な方法を以下に説明する。当業者は、本開示から、本明細書に開示された固定システムが他の方法及び/又は送達器具で埋め込まれ得ることを理解する。簡潔にするために全てのステップがここに示されるわけではないが、当業者は、本開示に基づいてそのようなステップを含み得ることを理解する。この方法及び/又は送達器具はまた、全体的又は部分的に、固定システムの他の例を送達するために使用され得る。
【0131】
図8A~
図8Iに示すように、固定システム300を使用して不連続部を横切って骨部を固定する方法は、以下のステップのうちの1つ以上を含み得る。
図8Aに示すように、第1のドリルガイド800は、骨部10A、10Bの外面に対して不連続部16を横切って位置決めされ得る。本明細書に開示されたドリルガイドの実施形態は、ねじをクリップの脚に対して適切な位置に配置することに役立つことができる。第1のドリルガイド800は、不連続部16の両側で骨部10A、10Bに対して配置されるように構成された2つの配置開口部802、804を含み得る。開口部802、804は、それぞれポスト812、814に沿ってチャネル内に延びることができる。ポスト812、814は、所定の長さを有し得る。いくつかの実装形態では、開口部802、804は、不連続部16に対してほぼ横方向及び/又は対称になるように整列させることができる。第1のドリルガイド800は、ハンドル806を含み得る。ハンドル806は、ポスト812、814を含む第1のドリルガイド800の一部分と整列することができる。いくつかの実施形態では、ハンドル806は、ポスト812、814を含む第1のドリルガイド800の一部分に対して傾斜し、例えば、その一部が、骨部10A、10Bに達するために狭いギャップ又は鋭い角を通って移動する必要がある場合、骨部10A、10Bへのアクセスをより容易にすることができる。ハンドル806は、骨部10A、10Bの外面に対する配置開口部804、806のより容易な配置を可能にすることができる。第1のドリルガイド800のチャネルは、骨に穴を開けるための穴あけ装置を受け入れてガイドすることができる。穴あけ装置は、ドリルビット、パンチ、リーマ、ブローチ、又は骨に穴を開けるための他の適切な装置を含み得る。
【0132】
図8A及び
図8Bに示すように、第1のリーマ又はドリルビット820が第1のドリルガイド800の開口部802、804のうちの1つに挿入される場合、ポスト812、814の長さは、第1のドリルビット820が骨部10A、10Bを通り抜ける必要はないが、骨部10A、10Bのほぼ直径方向に両側の皮質領域を通って延びる線に沿って移動するように第1のドリルビット820をガイドし、両皮質に貫通穴又は止まり穴を開けるように構成され得る。本開示全体を通して、ドリルビットは骨部10A、10Bに貫通穴を開けるものとして示されるが、ドリルビットは、代替として閉じた穴を開けることができる。いくつかの実装形態では、
図8B~
図8Cに示すように、明確にするために骨部10A、10Bが透明であるように示され、第1のドリルビット820は、骨部10A、10Bを貫通する貫通穴を開けることができる。他の実装形態では、第1のドリルビット820は、骨部10A、10Bを通る止まり穴を開けることができる。止まり穴は、穴が両皮質である、又は穴が骨の海綿状部分で終わるような深さを有し得る。
図8B及び
図10Aに示すように、ポスト812、814の骨接触端は、連続リングではなく、複数の先端813で終わることができる。
図8Bに示すように、先端813間のギャップにより、第1のドリルビット820が骨部10A、10Bの外面と接触することを視覚的に確認することができる。
【0133】
図8Bに示すように、開口部804を通して骨部10Bに穴を開けた後、一時固定ピン824を、第1のドリルビット820によって開けられた穴を介して、第1のガイド800の開口部804及び骨部10Bに挿入することができる。次に、第1のドリルビット820は、開口部802を介して骨部10Aに上述のボアを形成し、その結果、一時固定ピン822を開口部802及び骨部10Aに挿入するために使用され得る。
図8Cに示すように、一時固定ピン822、824は、第1のドリルガイド800の開口部802、804、及び第1のドリルビット820によって形成された骨部10A、10Bの穴(貫通穴など)に挿入され得る。一時固定ピン822、824は、後述するように、第2のドリルガイド830を骨部10A、10Bの1つに一時的かつ取り外し可能に結合することができる。第1のドリルビット820によって開けられた穴のそれぞれは、一時固定ピン822、824を摺動可能に受け入れるようにサイズ決めされ得る。
【0134】
図8Dに示すように、第1のドリルガイド800は、一時固定ピン822、824がそれぞれ骨部10A、10Bに挿入された後に除去され得る。
図8Dに示すように、第2のドリルガイド830は、骨部10Bなどの骨部10A又は10Bの外面に対して配置され得る(又は外科的処置は、骨部10Aから開始することができる)。第2のドリルガイド830は、骨部10A、10Bの外面に対して配置された表面を有し得る。表面は、任意選択で、ほぼ内向きに屈曲される、又は凹状にすることができる。第2のドリルガイド830は、任意選択で凹面から第2のドリルガイド830の高さを通って第2のドリルガイド830の反対面まで延びる複数(例えば、2、3、4、5、6、又はそれ以上)の第1のチャネル831を有し得る。複数の第1のチャネル831は、第2のドリルガイド830の長さに沿って実質的に整列し、(例えば、均一な間隔又は変化する間隔で)離隔することができる。第1のチャネル831は、第2のドリルガイド830が骨部10A、10Bに対して配置される場合に一時固定ピン822、824に嵌合するようにサイズ決めされる。ユーザは、
図8D(第2のドリルガイド830の長さに沿って第2のドリルガイド830の中心又はその近くにある第1のチャネル831を使用する)及び
図8E(第2のドリルガイド830の長さに沿って第2のドリルガイド830の片側にある第1のチャネル831を使用する)に示すように、どの第1チャネル831が一時固定ピン822、824上に嵌合されるかを調整することができる。
【0135】
第2のドリルガイド830は、任意選択で凹面から第2のドリルガイド830の高さを通って第2のドリルガイド830の反対面まで延びる複数(例えば、2、3、4、5、6、又はそれ以上)の第2のチャネル833を含み得る。代替として、第2の複数のチャネル833は、無数のチャネル位置を含む溝に置き換えることができる。複数の第2のチャネル833は、第2のドリルガイド830の長さに沿って実質的に整列し、(例えば、均一な間隔又は変化する間隔で)離隔することができる。
図8Dに示すように、複数の第2のチャネル833は、複数の第2のチャネル833が、第2のドリルガイド830の骨接触面の下の既知の距離で凹面の円弧の中心線と交差及び/又はそれを通過するように、任意選択で凹面に沿うことができる。この構成は、ユーザが第2のドリルガイド830の幅を横切って互いに直接隣接するチャネル831の1つ及びチャネル833の1つを選択する場合を除いて、チャネル831及び833の全ての組み合わせについて、ねじ302、304が、骨係合脚152、154の自由端の深さに達する前に、クリップ102の骨係合脚152、154を通過することを確保する。この場合、ねじ302又は304は、クリップの脚152又は154とほぼ平行に埋め込まれる。複数の第1のチャネル831の軸を通る平面は、複数の第2のチャネル833の軸を通る平面とほぼ平行であり得る。2つの平面は、第2のドリルガイド830の幅にわたって互いに隣接することができ、複数の第1のチャネル831のそれぞれが、最も近い又は隣接する第2のチャネル833から所定距離だけ分離されるように分離することができる。上述のように、クリップ102とねじ302、304との間の接触を増加又は減少させるために、異なるドリルガイドで所定距離の大きさを変更することができる。いくつかの実施形態では、第2のチャネル833は、第2のドリルガイド830の幅にわたって第1のチャネル831のそれぞれに隣接して配置され得る。他の実施形態では、第1のチャネル831及び第2のチャネル833の数は同じである必要はない。いくつかの実施形態では、第2のチャネル833は、第2のドリルガイド830の幅にわたって互いに隣接する代わりに、第1のチャネル831と互い違いに配置され得る。
【0136】
骨は、外面に不規則性を有し得るが、簡単にするために、骨部10A、10Bの概略図には示されない。骨部にねじ及びクリップ用の穴を開けるために別個のドリルガイドをそれぞれ使用することにより、第1のドリルガイド800又は第2のドリルガイド830のそれぞれが、骨部の外面の輪郭によりよく適合し、骨表面の異なる部分の不規則性に対してより容易に調整できる。
【0137】
図8Eに示すように、第2のチャネル833は、穴あけ装置840を摺動可能に受け入れるようにサイズ決めされ得、穴あけ装置840(ドリルビット、骨パンチ、リーマ、ブローチ又は他のそのような装置など)は、第1のドリルビット820と同じサイズ、又は第1のドリルビット820のサイズよりも大きい又は小さい異なるサイズを有し得る。第2のドリルガイド830は、第2のチャネル833が第2のドリルビット840をガイドして骨部10A、10Bの両側の皮質領域をほぼ通過するのに十分な長さであるような高さを有し得る。いくつかの実施形態では、第2のドリルビット840は、骨部10A、10Bに穴を開けることができる。いくつかの実装形態では、
図8Eに示すように、第2のドリルビット840は、一時固定ピン824が挿入された第1のチャネル831から最も遠く離れた第2のチャネル833に挿入され得る。他の実装形態では、異なる第2のチャネル833を使用することができる。
【0138】
図8Fに示すように、一時固定ピン824及び第2のドリルビット840は、所望の穴が開けられた後、骨部10Bから除去され得る。第2のドリルガイド830は、挿入された一時固定ピン822と結合し、骨部10Aの不連続部16の反対側に穴を開けるためのガイドを提供するために、その半径方向軸を中心に180°回転させることができる。使用中、第2のドリルガイド830は、第2のチャネル833のそれぞれが、最も近い第1のチャネル831よりも不連続部16に近くなるように配向され得る。
図8F及び
図10Bに示すように、第2のドリルガイド830は、第1のチャネル831が配置された側にアンダーカット部832を含み得、その側が第2のチャネル833が配置される側よりも短くなっている。アンダーカット部832により、第2のチャネル833のうちの1つを介して骨部10A、10Bに穴が開けられる場合、一時固定ピン832、834の位置をより良く視覚的に確認できる。
図8Fに示すように、第2のドリルビット840は、第1のチャネル831と、
図8Eに示すように骨部10Bに穴を形成するために使用された第2のチャネル833との間の間隔よりも一時固定ピン822が挿入された第1のチャネル831に近い第2のチャネル833を介して、骨部10Bに穴を開けるために使用され得る。
【0139】
図8Gに示すように、一時固定ピン822及び第2のドリルビット804は、所望の穴が開けられた後、骨部10Aから除去され得る。骨部10Aは、第1のドリルビット820によって形成された第1の穴122と、第2のドリルビット840によって形成された第2の穴112とを有し得る。骨部10Bは、第1のドリルビット820によって形成された第1の穴124と、第2のドリルビット840によって形成された第2の穴114とを有し得る。第1の穴122は、第2の穴112と第1の角度をなす。第1の穴124は、第2の穴114と第2の角度をなす。第1の角度及び第2の角度は、
図8Gに示すように、いくつかの実装形態では異なっている。第1の穴(hoes)112、122及び第2の穴114、124はまた、同一の平面にあり得る(即ち、第1の角度及び/又は第2の角度は0度であり得る)。
【0140】
図8Hに示すように、第2の穴112、114は、ねじ302、304をそれぞれねじ込み式に受け入れるようにサイズ決めされ得る。ねじ302、304は、ねじ回し305で埋め込まれ得る。各ねじ302、304に対してねじ回し305が図示されており、ねじ302、304を同時に又は順次送達することができるが、いくつかの実装形態では、単一のねじ回し305は、ねじ302、304を任意の順序で順次送達するために使用され得る。
【0141】
いくつかの実装形態では、
図8Iに示すように、ねじ302、304が送達された後、変形構成におけるクリップ102は、挿入ツール170で送達され得る。第1の穴122、124は、クリップ102の骨係合脚152、154(図では隠れている)が第1の穴122、124と摩擦嵌めするようサイズ決めされ得る。挿入ツール170は、骨係合脚152、154の実質的に全長が骨部10A、10Bに埋め込まれた後に除去され得る。挿入ツール170の除去により、クリップ102がその自由構成に向かって弛緩するにつれて、脚152、154が互いに向かって圧縮し、その結果、不連続部16にわたって圧縮が生じる。脚152、154が収束し始めると、脚152、154はねじ302、304と接触して圧縮荷重を分散させることができる。
【0142】
図9A~
図9Eに示すように、固定システム400を使用して不連続部16を横切って骨部を固定する方法は、
図4A~
図4Bに示すように、以下のステップのうちの1つ以上を含み得る。当業者は、本明細書の開示から、
図8A~
図8I、例えば、
図8A~
図8Cを参照して説明され、それらに示されるいくつかのステップは、固定システム400を送達する方法に適用されるが、これらのステップは、簡潔にするために、固定システム400を提供する説明において再び示されず、説明されないことを理解すべきである。
図9Aに示すように、第1のドリルガイド800及び第1のドリルビット820が、一時固定ピン822、824を受け入れるよう不連続部16の両側の骨部10A、10Bに(貫通又は止まり)穴を開けるために使用された後、第2のワイヤガイド930が、
図9Aに示される骨部10Bなどの、骨部10A又は10Bの外面に対して配置され得る(他の実施形態では、外科手術は骨部10Aから開始することができる)。第2のワイヤガイド930は、第2のチャネル933の直径が第2のドリルガイド830の第2のチャネル833の直径よりも小さいことを除いて、第2のドリルガイド830の特徴のいずれかを有し得る。第2のドリルガイド830及び第2のワイヤガイド930の同一又は類似する特徴は、同じ下2桁を共有する。したがって、簡潔にするために、第2のワイヤガイド930の全ての特徴が記載されるわけではない。第2のチャネル933は、kワイヤ940に摺動可能に嵌合するようにサイズ決めされ得る。いくつかの実装形態では、
図9Aに示すように、kワイヤ940は、一時固定ピン824が第2のワイヤガイド930の長さにわたって挿入される第1のチャネル931から最も遠く離れた第2のチャネル933に挿入され得る。
【0143】
図9Bに示すように、一時固定ピン824は、kワイヤ940を骨部10Bに残したまま、骨部10Bから除去され得る。第2のワイヤガイド930は、挿入された一時固定ピン822と結合し、骨部10Aの不連続部16の反対側に第2のkワイヤ942を挿入するためのガイドを提供するために、その半径方向軸を中心に180°回転させることができる。使用中、第2のワイヤガイド930は、第2のチャネル933のそれぞれが、最も近い第1のチャネル931よりも不連続部に近くなるように配向され得る。第2のワイヤガイド930は、第1のチャネル931が配置された側にアンダーカット部932を含み得、その側が第2のチャネル933が配置される側よりも短くなっている。アンダーカット932により、第2のチャネル933のうちの1つを介して骨部10A、10Bに穴が開けられる場合、一時固定ピン822、824の位置をより良く視覚的に確認できる。第2のkワイヤ942は、(例えば、マレット又は他の方法を使用して衝撃を与えることによって)第2のチャネル933を介して骨部10Bに挿入され得る。
図9Aに示すように、第2のkワイヤ942を受け入れる第2のチャネル933と一時固定ピン822との間の周方向間隔は、第1のkワイヤ940と一時固定ピン824との間の周方向間隔よりも小さくなるように選択することができ、その結果、
図9Aに示すように、第2のkワイヤ942と一時固定ピン822との間の角度は、第1のkワイヤ940と一時固定ピン824との間の角度よりも小さくすることができる。
【0144】
図9Cに示すように、一時固定ピン822は、kワイヤ940、942をそれぞれ骨部10B、10Aに残したまま、骨部10Aから除去され得る。骨部10Aは、第1のドリルビット820によって形成された第1の穴122(貫通穴又は止まり穴)を有し得る。骨部10Bは、第1のドリルビット820によって形成された第2の穴124(貫通穴又は止まり穴)を有し得る。第1の穴122は、第2のkワイヤ942と第1の角度をなす。第2の穴124は、Kワイヤ940と第2の角度をなす。第1の角度及び第2の角度は、
図9Cに示すように、いくつかの実装形態では異なっている。カニューレ型ねじ402、404は、kワイヤ940、942上に摺動させ、カニューレ型ねじ回し405を使用して埋め込むことができる。各ねじ402、404に対してねじ回し405が図示されており、ねじ402、404を同時に又は順次送達することができるが、他の実施形態では、単一のカニューレ型ねじ回し405は、ねじ402、404を任意の順序で順次送達するために使用され得る。ねじ402、404が埋め込まれた後、kワイヤ940、942は除去され得る。
【0145】
いくつかの実装形態では、
図9Dに示すように、ねじ402、404が送達された後、変形構成におけるクリップ102は、挿入ツール170で送達され得る。第1の穴122、124は、クリップ102の骨係合脚152、154(図では隠れている)が第1の穴122、124と嵌合するようサイズ決めされ得る。骨係合脚152、154の実質的に全長が骨部10A、10Bに埋め込まれた後、挿入ツール170は除去され得る。挿入ツール170の除去により、クリップ102がその自由構成に向かって弛緩するにつれて、脚152、154が互いに向かって圧縮し、その結果、不連続部16にわたって圧縮が生じる。脚152、154が収束し始めると、脚152、154はねじ402、404と接触して圧縮荷重を分散させることができる。
【0146】
図11A~
図11Eに示すように、固定システム400を使用して不連続部16を横切って骨部を固定する方法は、
図3A~
図5Cに示すように、以下のステップのうちの1つ以上を含み得る。当業者は、
図8A~
図8I及び
図9A~
図9Dを参照して説明され、それらに示されるいくつかのステップは、固定システム400を送達する方法に適用され得るが、
図11A~
図11Eを参照し、簡潔にするために、これらのステップは再び示されず、説明されないことを理解すべきである。
【0147】
図11A~
図11Cに示すような第3のドリルガイド1100は、第1のドリルガイド800及び第2のドリルガイド830又は第2のワイヤガイド930を置き換えることができる。第3のドリルガイド1100は、
図11Bに示すように、クリップ102の脚152、154用に構成された穴を開け、そして、
図11Cに示すように、一時固定ピン822、824が第3のドリルガイド1100を骨部10A、10Bの両方に一時的に結合した後、kワイヤ940、942を挿入するために使用され得る。第3のドリルガイド1100は、本明細書に記載の第1のドリルガイド800及び第2のワイヤガイド930(又は、非カニューレ型ねじ302、304が使用される場合は第2のドリルガイド830)の特徴を組み合わせることができる。第1のガイド、第2のガイド、及び第3のガイド820、830、930、1100の特徴は、同じ下2桁を共有する。したがって、簡潔にするために、第3のドリルガイド1100の全ての特徴が記載されるわけではない。第3のドリルガイド1100は、有利なことに、骨部10A、10Bの全ての穴を開けるのに同じ器具が使用されるので、外科手術を簡素化する、かつ/又は手術時間を短縮することができる。
【0148】
第3のドリルガイド1100は、第1のドリルビット820が一時固定ピン822、824を受け入れるために骨部10A、10Bに穴を開けるようにガイドするようにサイズ決めされ得る、1対の第1のチャネル1131を含み得る。ドリルガイド1100は、第1の複数(例えば、3つ以上)の第2のチャネル1133と、第2の複数(例えば、3つ以上)の第2のチャネル1133とを含み得る。代替として、第2の複数のチャネル1133は、無数のチャネル位置を含む溝に置き換えることができる。複数の第2のチャネル1133のそれぞれは、整列され得る、又は実質的に整列され得る。第1及び第2の複数の第2のチャネル1133は、ギャップによって分離され得る。第1及び第2の複数の第2のチャネル1133は、2つのほぼ平行なタブ1136にそれぞれ配置され得る。2つのタブ1136における第2のチャネルの間隔は、同じでも異なってもよい。2つのタブ1136は、第2のチャネル1133が第1のチャネル1131よりも不連続部16に近くなるように、第1のチャネル1131に対してオフセットされ得る。いくつかの実施形態では、
図11A~
図11Cに示すように、第1及び第2の複数の第2のチャネル1133は、対で整列され得る。使用中、第1のチャネル1131及び第2のチャネル1133は、
図11A~
図11Cに示すように、不連続部16に関してほぼ対称に配置され得る。kワイヤ940、942は、kワイヤ940、942が平行(
図11Cに示す)又は互いに角度をなす(
図9Bに示す)ように、不連続部16の両側にある第2のチャネル1133に挿入され得る。代替実施形態では、第2のチャネル1133は、
図3A及び
図3Bに示された固定システム300を作成するために、非カニューレ型ねじ用の穴を開けるためのガイドとして使用される。
【0149】
図11Dに示すように、一時固定ピン822、824及び第3のドリルガイド1100は、kワイヤ940、942をそれぞれ骨部10B、10Aに残したまま、骨部10A、10Bから除去され得る。骨部10Aは、第1のドリルビット820によって形成された第1の穴122を有し得る。骨部10Bは、第1のドリルビット820によって形成された第2の穴124を有し得る。第1の穴122は、kワイヤ942に対して、第2の穴124とKワイヤ940との間の角度と同じ角度である。ユーザが異なる第2のチャネル1133を選択する場合、又は第2のチャネル1133が上述のように溝に置き換えられる場合、角度も異なり得る。カニューレ型ねじ402、404は、kワイヤ940、942上に摺動させ、カニューレ型ねじ回し405を使用して埋め込むことができる。各ねじ402、404に対してねじ回し405が図示されており、ねじ402、404を同時に又は順次送達することができるが、他の実施形態では、単一のカニューレ型ねじ回し405は、ねじ402、404を任意の順序で順次送達するために使用され得る。ねじ402、404が埋め込まれた後、kワイヤ940、942は除去され得る。
【0150】
いくつかの実装形態では、
図11Eに示すように、ねじ402、404が送達された後、変形構成におけるクリップ102は、挿入ツール170で送達され得る。第1の穴122、124は、クリップ102の骨係合脚152、154(図では隠れている)が第1の穴122、124と摩擦嵌めするようサイズ決めされ得る。骨係合脚152、154の実質的に全長が骨部10A、10Bに埋め込まれた後、挿入ツール170は除去され得る。挿入ツール170の除去により、クリップ102がその自由構成に向かって弛緩するにつれて、脚152、154が互いに向かって圧縮し、その結果、不連続部16にわたって圧縮が生じる。脚152、154が収束し始めると、脚152、154はねじ402、404と接触して圧縮荷重を分散させることができる。
【0151】
図12A~
図12Kに示すように、固定システム400を使用して不連続部16を横切って骨部を固定する別の例示的な方法は、
図3A~
図5Cに示すように、以下のステップのうちの1つ以上を含み得る。当業者は、
図8A~
図8I、
図9A~
図9D及び
図11A~
図11Eを参照して説明され、それらに示されるいくつかのステップは、固定システム400を送達する方法に適用され得るが、
図12A~
図12Kを参照し、簡潔にするために、これらのステップは再び示されず、説明されないことを理解すべきである。
【0152】
図12A~
図12Fに示すような第4のドリルガイド1200は、第1のドリルガイド800及び第2のドリルガイド830又は第2のワイヤガイド930を置き換える、又は第3のドリルガイド1100を置き換えることができる。第4のドリルガイド1200は、第3のドリルガイド1110の特徴のいずれかを有し得るが、相違点は
図12A~
図12Fを参照して説明される。第1のガイド、第2のガイド、第3のガイ、及び第4のガイド800、830、930、1100、1200の特徴は、同じ下2桁を共有する。したがって、簡潔にするために、第3のドリルガイド1200の全ての特徴が記載されるわけではない。
【0153】
第4のドリルガイド1200は、第1のドリルビット820が一時固定ピン822、824を受け入れるために骨部10A、10Bに穴を開けるようにガイドするようにサイズ決めされ得る、1対の第1のチャネル1231を含み得る。第4のドリルガイド1200は、2つの第1のチャネル1231からそれぞれ延びる第1のタブ1236及び第2のタブ1236を含み得る。第1及び第2のタブ1236は、互いにほぼ平行であり得る。各タブ1236は、第2のチャネル1233を含み得る。各第2のチャネル1233は、第2のチャネル1233の長手方向軸に沿って延びる開放溝1235(例えば、
図12Cによってより明確に示される)を含み得る。開放溝1235は、kワイヤ940、942の外径よりも少なくとも大きい幅を有し得る。2つのタブ1136は、第2のチャネル1233が第1のチャネル1231よりも不連続部16に近くなるように、第1のチャネル1231に対してオフセットされ得る。
【0154】
図12Aに示すように、第4のドリルガイド1200(第1のチャネル1231を含む)の骨接触端は、連続リングではなく、複数の先端1213で終わることができる。使用中、第1のチャネル1231及び第2のチャネル1233は、不連続部16に関してほぼ対称に配置され得る。
図12Bに示すように、第4のドリルガイド1200は、第1のチャネル1231を介してクリップ102の脚152、154用に構成された穴を開けるために使用され得る。一時固定ピン822、824は、第1のチャネル1231によってガイドされた第1のドリルビット822、824(
図12Bには図示せず)によって開けられた穴に配置され得る。
【0155】
図12C~
図12Eに示すように、ガイドチューブ1240は、第2のチャネル1233を介してkワイヤ940、942を骨部10A、10Bに挿入するようにガイドするために使用され得る。ガイドチューブ1240により、kワイヤ940、942の支持面を骨部10B、10Aの表面に直接ドッキングさせ、kワイヤ940、942のスカイビングを防止することに役立つことができる。第4のドリルガイド1200及びガイドチューブ1240は、一時固定ピン822、824が第4のドリルガイド1200を骨部10A、10Bの両方に一時的に結合した後、kワイヤ940、942を挿入するために使用され得る。
【0156】
図12Cに示すように、ガイドチューブ1240は、第2のチャネル1233のうちの1つに挿入され得る。ガイドチューブ1240は、第2のチャネル1233によって摺動可能に受け入れられるようにサイズ決めされた外径を有するポストを含み得る。ガイドチューブ1240は、kワイヤ940、942のうちの1つを摺動可能に受け入れるようにサイズ決めされたカニューレ1242を含み得る。いくつかの実施形態では、ガイドチューブ1240は、第2のチャネル1233に滑り込み、及び/又はそこから離れるように手で容易に操作できるように構成されたリブ付き部分を含み得る。
図12Dに示すように、kワイヤ940は、ガイドチューブ1240のカニューレ1242に挿入され得る。kワイヤ940は、骨部10Bに押し込まれ得る。
【0157】
図12Eに示すように、ガイドチューブ1240は、第2の骨部10Bにkワイヤ940を残したまま、除去され得る。また、
図12Eに示すように、ガイドチューブ1240(又は第2のガイドチューブ1240)は、他の第2のチャネル1233に挿入され得、kワイヤ942は、第2のガイドチューブ1240のカニューレ1242を介して骨部10Aに押し込まれ得る。kワイヤ940、942は、kワイヤ940、942が平行になるように、不連続部16の両側にある第2のチャネル1233に挿入され得る。代替として、第2のチャネル1233は、kワイヤ940、942が互いに角度をなすように(
図9Bに示される)、不連続部16に関して対称に配置されなくてもよい。
図12Fに示すように、第2のガイドチューブ1240は、骨部10Aにkワイヤ942のみを残したまま、第2のチャネル1233から除去され得る。
【0158】
図12Gに示すように、第4のドリルガイド1200は、骨部10B、10Aにそれぞれ残された一時固定ピン822、824及びkワイヤ940、942から外すことができる。第2のチャネル1233の開放溝1235により、第4のドリルガイド1200は、kワイヤ940、942を通り抜けさせ、一時固定ピン822、824の長さに沿って第4のドリルガイド1200を摺動させることで一時固定ピン822、824から取り外すことができる。つまり、開放溝1235により、kワイヤ940、942と一時固定ピン822、824とが異なる(非平行)方向を指しているにもかかわらず、第4のドリルガイド1200は、一時固定ピン822、824から直接取り外すことができる。
【0159】
図12Hに示すように、一時固定ピン822、824は除去されており、変形構成におけるクリップ102は、挿入ツール170で送達され得る。クリップ102の脚152、154は、一時固定ピン822、824によって以前に占められた穴に挿入され得る。挿入ツール170は、挿入ツール170がクリップ102から外れるまで、クリップ102を上記のように変形構成に保つことができる。
図12Iに示すように、カニューレ型ねじ402は、挿入ツール170をクリップ102と係合させ、kワイヤ942上で摺動させ、カニューレ型ねじ回し405使用して埋め込むことができる。kワイヤ942は、ねじ402が埋め込まれた後、骨部10Aから除去され得る。
図12Jに示すように、挿入ツール170がクリップ102と係合し続けている状態で、カニューレ型ねじ404は、kワイヤ940上で摺動させ、カニューレ型ねじ回し405を使用して埋め込むことができる。ねじ404が埋め込まれた後、kワイヤ940は除去され得る。専用のねじ回し405を各ねじ402、404のために使用することができ、ねじ402、404を送達し得る。他の実施形態では、単一のカニューレ型ねじ回し405は、ねじ402、404を任意の順序で順次送達するために使用され得る。
【0160】
図12Kに示すように、挿入ツール170は、ねじ402、404が骨部10A、10Bに埋め込まれた後に除去され得る。挿入ツール170の除去により、クリップ102がその自由構成に向かって弛緩するにつれて、脚152、154が互いに向かって圧縮し、その結果、不連続部16にわたって圧縮が生じる。脚152、154が収束し始めると、脚152、154はねじ402、404と接触して圧縮荷重を分散させることができる。
【0161】
骨折固定のいくつかの例では、例えば、骨粗しょう症、外傷、又は他の理由によって骨の質が比較的悪い場合、クリップの脚152、153からの力を受けて軟らかい海綿骨がつぶれるために、脚152、154から骨部10A、10Bへの力の伝達が失われる可能性がある。したがって、ねじ402、404を脚152、153にすぐ隣接する骨部10A、10Bに配置することにより、ねじ402、404は、骨のより高品質の皮質の(例えば、海綿骨よりも強い)「殻」に両皮質で係合することができる。固定力は、クリップの脚152、154からねじ402、404に伝達され、最終的に高品質の皮質骨に伝達され得る。固定力の伝達は、クリップの脚152、154の圧縮値を維持することができる。
【0162】
特定の用語
「上」、「下」、「近位」、「遠位」、「長手方向」、「横方向」、及び「端」など、本明細書で使用される配向の用語は、図示された実施例の文脈で使用される。しかし、本開示は、図示された配向に限定されるべきではない。実際、他の配向も可能であり、本開示の範囲内にある。本明細書で使用された直径又は半径などの円形に関する用語は、完全な円形構造を必要としないことを理解すべきであり、むしろ、左右から測定できる断面領域を有する任意の適切な構造に適用されるべきである。「円形」、「円筒形」、「半円形」、「半円筒形」などの一般的な形状に関する用語、又は関連若しくは類似する用語は、円、円柱、又は他の構造の数学的定義に厳密に従う必要がないが、合理的に近似した構造を包含することができる。
【0163】
「できる」、「できた」、「可能性がある」、又は「~し得る」などの条件付き言語は、特に明記されない限り、又は使用されたコンテキスト内で別の方法で理解されない限り、一般に、特定の実施例が特定の特徴、要素、及び/又はステップを含んだり含まなかったりすることを伝えることを意図する。したがって、条件付き言語は、一般に、特徴、要素、及び/又はステップが何らかの形で必要であると暗示することを意図しない。
【0164】
特に記述されない限り、「X、Y及びZのうちの少なくとも1つ」という語句などの接続言語は、アイテム、用語などがX、Y、又はZのいずれかであり得ることを伝えるために、一般的に使用されるような文脈で理解される。したがって、そのような接続言語は、一般に、特定の実施例では、Xのうちの少なくとも1つ、Yのうちの少なくとも1つ、及びZのうちの少なくとも1つが存在する必要があることを暗示することを意図しない。
【0165】
本明細書で使用する時、用語「およそ」、「約」、及び「実質的に」とは、記載された量に近く、なお所望の機能を実施するか、又は所望の結果を達成する量を表す。例えば、いくつかの実施例では、文脈が示すように、「およそ」、「約」、及び「実質的に」という用語は、記載された量の10%以下の範囲内にある量を指すことができる。本明細書で使用される「ほぼ」という用語は、ある値、量、若しくは特性を主に含む、又は特定の値、量、若しくは特性に向かう傾向がある値、量、若しくは特性を表す。一例として、特定の実施例では、文脈が示すように、「ほぼ平行」という用語は、正確に平行から20度以下離れるものを指すことができる。全ての範囲は、端点を含む。
【0166】
結論
インプラントシステム及び方法論のいくつかの例示的な実施例が開示されている。本開示は、特定の例示的な実施例及び使用に関して説明されるが、本明細書に記載の特徴及び利点の全てを提供しない実施例及び使用を含む、他の実施例及び他の使用もまた、本開示の範囲内にある。部材、要素、特徴、動作、又はステップは、説明されるものとは異なる方法で配置又は実行することができ、部材、要素、特徴、動作、又はステップは、様々な例で組み合わせ、統合、追加、又は除外することができる。本明細書に記載の要素及び部材の全ての可能な組み合わせと下位組み合わせは、本開示に含まれることが意図されている。単一の特徴又は特徴のグループが必要又は不可欠ではない。
【0167】
本開示の一例で開示又は図示されたステップ、プロセス、構造、及び/又は装置のいずれかの任意の部分は、異なる例又は流れ図で開示又は図示されたステップ、プロセス、構造、及び/又は装置のいずれかの任意の他の部分と(又はそれの代わりに)組み合わせる又は使用することができる。本明細書に記載の実施例は、別個であること、及び互いに分離することは意図されない。開示された機能のいくつかの組み合わせ、変形、及び実装形態は、本開示の範囲内にある。
【0168】
動作は、特定の順序で図面に示され、又は明細書に記載される場合があるが、そのような動作は、望ましい結果を達成するために、示された特定の順序又は連続した順序で実行される必要はなく、又は全ての動作が実行される必要はない。記述又は説明されない他の動作は、例示的な方法及びプロセスに組み込むことができる。例えば、1つ以上の追加の動作は、説明した動作の前、後、同時、又はいずれかの動作の間に実行され得る。更に、いくつかの実装形態では、動作が再配置又は再順序付けされる可能性がある。また、上記の実装形態における様々な部材の分離は、全ての実装形態においてこのような分離が必要であると理解されるべきではなく、記載された部材及びシステムが、一般に、単一の製品内に一緒に一体化され得る、又は複数の製品にパッケージ化され得ることが理解されるべきである。更に、いくつかの実装形態は、本開示の範囲内にある。
【0169】
更に、例示的な実施例が説明されたが、同等の要素、修正、省略、及び/又は組み合わせを有する任意の実施例もまた、本開示の範囲内にある。更に、特定の態様、利点、及び新規な特徴が本明細書に記載されるが、必ずしもそのような利点の全てが特定の実施例に従って達成されるとは限らない。例えば、本開示の範囲内のいくつかの実施例は、本明細書で教示されるように、1つの利点、又は利点のグループを達成するが、本明細書で教示又は示唆される他の利点を達成する必要はない。更に、いくつかの例は、本明細書で教示又は示唆されたものとは異なる利点を達成することができる。
【0170】
図面を参照しながら、いくつかの実施例を説明する。図面は縮尺を合わせて描画され、かつ/又は示されるが、示されるもの以外の寸法と割合が想定され、かつ開示された発明の範囲内であるため、そのような縮尺は限定的であるべきではない。距離、角度などは単なる例示であり、必ずしも図示された装置の実際の寸法及びレイアウトと正確な関係を持つわけではない。部材は、追加、削除、及び/又は再配置することができる。更に、本明細書では、様々な実施例に関連する特定の特徴、態様、方法、プロパティ、特性、品質、属性、要素などは、本明細書に記載の他の全ての実施例で使用できる。更に、本明細書に記載の任意の方法は、挙げられたステップを実行することに適した任意の装置を使用して実施され得る。
【0171】
本開示を要約する目的で、本発明の特定の態様、利点、及び特徴が本明細書に記載されてきた。全ての利点、又はそのような利点のいずれかは、本明細書に開示された発明の特に具体的なものに従って必ずしも達成されるわけではない。本開示の態様は必要又は不可欠なものではない。多くの例では、装置、システム、及び方法は、本明細書の図面又は説明に示すものとは異なる方法で構成され得る。例えば、例示されたモジュールによって提供された様々な機能は、組み合わせ、再配置、追加、又は削除することができる。いくつかの実装形態では、追加又は異なるプロセッサ又はモジュールは、説明及び図示された実施例を参照して説明される機能の一部又は全てを実行することができる。本明細書の開示に基づいて多くの実装形態の変形例が可能である。本明細書で開示された特徴、構造、ステップ、又はプロセスは、任意の実施例に含まれ得る。
【0172】
要するに、インプラントシステム及び関連する方法の様々な例が開示されている。本開示は、具体的に開示された実施例を超えて、他の代替実施例及び/又は実施例の他の使用、並びに特定の改変及びその等価物に及ぶ。更に、本開示は、開示された実施例の様々な特徴及び態様を互いに組み合わせる、又は置き換えることができることを明確に意図する。したがって、本開示の範囲は、上記の特定の開示された実施例によって限定されるべきではなく、特許請求の範囲を公正に読むことによってのみ判定されるべきである。
【0173】
〔実施の態様〕
(1) 骨の不連続部を横切って又は2つの骨の間の関節を横切って埋め込まれるように構成された骨固定システムであって、
少なくとも1つの細長いインプラントと、
第1の脚と、第2の脚とを含むクリップであって、前記第1の脚及び前記第2の脚のそれぞれの第1の端で前記第1の脚及び前記第2の脚を接続するブリッジを更に含むクリップと、を含み、前記第1の端の反対側の前記第1の脚及び前記第2の脚の第2の自由端の間の距離は、前記クリップが第1の構成から第2の変形構成に変化する場合に増大するように構成され、前記第2の変形構成へ移動する場合、前記ブリッジは、前記第1の脚及び前記第2の脚の前記自由端が互いに離れるように弾性的に変形し、
前記少なくとも1つの細長いインプラント及び前記クリップの前記第1の脚は、前記不連続部又は前記関節の第1の側に埋め込まれるように構成され、前記少なくとも1つの細長いインプラントは、前記クリップの前記第1の脚と角度をなしている、骨固定システム。
(2) 前記少なくとも1つの細長いインプラントは、第1の細長いインプラントと、第2の細長いインプラントとを含み、前記第1の細長いインプラント及び前記クリップの前記第1の脚は、前記不連続部又は前記関節の前記第1の側に埋め込まれるように構成され、前記第2の細長いインプラント及び前記クリップの前記第2の脚は、前記不連続部又は前記関節の第2の側に埋め込まれるように構成され、前記第1の細長いインプラントは、前記クリップの前記第1の脚と第1の角度をなしており、前記第2の細長いインプラントは、前記クリップの前記第2の脚と第2の角度をなしている、実施態様1に記載のシステム。
(3) 前記クリップの前記第1の脚及び前記第2の脚は、埋め込まれた場合に前記第1の脚及び前記第2の脚の前記第2の自由端が前記骨又は骨部の海綿状部分で終わるような長さを有する、実施態様1又は2に記載のシステム。
(4) 前記少なくとも1つの細長いインプラントは、第1のねじと、第2のねじとを含む、実施態様1~3のいずれかに記載のシステム。
(5) 前記第1のねじ及び前記第2のねじは、埋め込まれた場合に前記第1のねじ及び前記第2のねじが両皮質の食いつきを実現するように構成されるような長さを有する、実施態様4に記載のシステム。
【0174】
(6) 前記第1のねじ及び前記第2のねじの先端は、埋め込まれた場合に前記骨又は骨部の外面から突出するように構成されている、実施態様4又は5に記載のシステム。
(7) 前記第1のねじ及び/又は前記第2のねじはカニューレ型である、実施態様4~6のいずれかに記載のシステム。
(8) 前記第1のねじ及び/又は前記第2のねじは非カニューレ型である、実施態様4~7のいずれかに記載のシステム。
(9) 埋め込まれた場合に前記第1のねじ及び前記第2のねじに結合されるように構成された固定板を含む、実施態様4~8のいずれかに記載のシステム。
(10) 前記少なくとも1つの細長いインプラントは、第2のクリップの第1の脚及び第2の脚を含み、前記第2のクリップは、前記第2のクリップの前記第1の脚及び前記第2の脚のそれぞれの第1の端で前記第2のクリップの前記第1の脚及び前記第2の脚を接続するブリッジを更に含み、前記第2のクリップの前記第1の脚及び前記第2の脚の前記第1の端と反対側の前記第2のクリップの前記第1の脚及び前記第2の脚の第2の自由端の間の距離は、前記第2のクリップが自由構成から変形構成に変化する場合に増大するように構成されている、実施態様1~3のいずれかに記載のシステム。
【0175】
(11) 前記第2のクリップの前記第1の脚及び前記第2の脚は、埋め込まれた場合に前記第2のクリップの前記第1の脚及び前記第2の脚の前記第2の自由端が前記骨又は骨部の海綿状部分で終わるような長さを有する、実施態様10に記載のシステム。
(12) 前記第1の角度は、前記第2の角度と同じである、実施態様1~11のいずれかに記載のシステム。
(13) 骨の不連続部を横切って又は2つの骨の間の関節を横切って埋め込まれるように構成された骨固定システムであって、
少なくとも1つの細長いインプラントと、
第1の脚と、第2の脚とを含むクリップであって、前記第1の脚及び前記第2の脚のそれぞれの第1の端で前記第1の脚及び前記第2の脚を接続するブリッジを更に含むクリップと、を含み、前記第1の端の反対側の前記第1の脚及び前記第2の脚の第2の自由端の間の距離は、前記クリップが第1の構成から第2の変形構成に変化する場合に増大するように構成され、前記第2の変形構成へ移動する場合、前記ブリッジは、前記第1の脚及び前記第2の脚の前記自由端が互いに離れるように弾性的に変形し、
前記少なくとも1つの細長いインプラント及び前記クリップの前記第1の脚は、前記不連続部又は前記関節の第1の側に埋め込まれるように構成され、前記クリップの前記第2の脚は、前記不連続部又は前記関節の第2の側に埋め込まれるように構成されている、骨固定システム。
(14) 前記クリップの前記第1の脚及び前記第2の脚は、埋め込まれた場合に前記第1の脚及び前記第2の脚の前記第2の自由端が前記骨又は骨部の海綿状部分で終わるような長さを有する、実施態様13に記載のシステム。
(15) 前記少なくとも1つの細長いインプラントは、ねじを含む、実施態様13又は14に記載のシステム。
【0176】
(16) 前記ねじは、埋め込まれた場合に両皮質の食いつきを実現するように構成される長さを有する、実施態様15に記載のシステム。
(17) 前記少なくとも1つのねじの前記先端は、埋め込まれた場合に前記骨又は骨部の外面から突出するように構成されている、実施態様15又は16に記載のシステム。
(18) 前記少なくとも1つの第2のねじはカニューレ型である、実施態様15~17のいずれかに記載のシステム。
(19) 前記少なくとも1つのねじは非カニューレ型である、実施態様15~18のいずれかに記載のシステム。
(20) 埋め込まれた場合に前記少なくとも1つのねじに結合されるように構成された固定板を含む、実施態様15~19のいずれかに記載のシステム。
【0177】
(21) 骨の不連続部によって画定された骨部を固定する、又は関節を横切って2つの骨を固定する方法であって、
前記不連続部又は前記関節の第1の側の骨又は骨部に第1の細長いインプラントを送達することと、
前記不連続部又は前記関節の第2の側の骨又は骨部に第2の細長いインプラントを送達することと、
クリップを前記骨又は骨部に送達することであって、前記クリップの第1の脚は、前記不連続部又は前記関節の前記第1の側にあり、前記クリップの第2の脚は、前記不連続部又は前記関節の前記第2の側にあり、前記第1の脚及び前記第2の脚の第1の端を接続するブリッジは、前記不連続部又は前記関節を横切って延びる、送達することと、を含み、前記クリップは、第1の構成になるように付勢され、前記クリップは、前記クリップの前記第1の脚及び前記第2の脚の自由端の間の距離が前記第1の構成に対して増大するように、第2の変形構成で送達され、
前記第1の細長いインプラントは、前記クリップの前記第1の脚と前記不連続部又は前記関節との間に位置決めされ、前記第2の細長いインプラントは、前記クリップの前記第2の脚と前記不連続部又は前記関節との間に位置決めされ、
前記第1の細長いインプラントは、前記クリップの前記第1の脚と第1の角度をなしており、前記第2の細長いインプラントは、前記クリップの前記第2の脚と第2の角度をなしている、方法。
(22) 前記骨又は骨部に穴を予め開けることを更に含み、前記穴は、前記第1の細長いインプラント、前記第2の細長いインプラント、及び/又は前記クリップの前記第1の脚及び前記第2の脚を受け入れるように構成されている、実施態様21に記載の方法。
(23) 前記穴を予め開けることは、クリップドリルガイドを使用し、前記クリップの前記第1の脚及び前記第2の脚用の前記穴を配置することを含む、実施態様22に記載の方法。
(24) 前記穴を予め開けることは、インプラントガイドを使用し、前記第1の細長いインプラント及び前記第2の細長いインプラント用の前記穴を配置することを含む、実施態様22又は23に記載の方法。
(25) 前記クリップドリルガイド及び前記インプラントガイドは、一体型装置を構成する、実施態様24に記載の方法。
【0178】
(26) 前記インプラントガイドは、前記第1の角度及び/又は前記第2の角度を選択するための複数の穴を含む、実施態様24又は25に記載の方法。
(27) 前記複数の穴は、非カニューレ型ねじを送達するようにサイズ決めされた穴を含む、実施態様26に記載の方法。
(28) 前記第1の細長いインプラント及び/又は前記第2の細長いインプラントは、非カニューレ型ねじを含む、実施態様27に記載の方法。
(29) 前記複数の穴は、カニューレ型ねじを送達するように構成されたkワイヤのためにサイズ決めされた穴を含む、実施態様26に記載の方法。
(30) 前記第1の細長いインプラント及び/又は前記第2の細長いインプラントは、カニューレ型ねじを含む、実施態様29に記載の方法。
【0179】
(31) 前記第1の細長いインプラント及び前記第2の細長いインプラント用の前記穴は、前記穴からオフセットされ、前記第1の脚及び前記第2の脚をある距離だけあけて配置する、実施態様24~30のいずれかに記載の方法。
(32) 前記第1の角度及び前記第2の角度は、前記第1の細長いインプラント及び前記第2の細長いインプラントが互いにほぼ平行になるように、実質的に同じである、実施態様21~31のいずれかに記載の方法。
(33) 前記第1の角度及び前記第2の角度は、前記第1の細長いインプラント及び前記第2の細長いインプラントが互いに角度をなすように異なっている、実施態様21~31のいずれかに記載の方法。
(34) 前記第1の細長いインプラント及び前記第2の細長いインプラントのそれぞれは、前記第1の細長いインプラント及び前記第2の細長いインプラントがそれぞれ両皮質の食いつきを実現するよう構成されるように、前記第1の脚又は前記第2の脚の長さよりも長い長さを有する、実施態様21~33のいずれかに記載の方法。
(35) 前記第1の細長いインプラント及び/又は前記第2の細長いインプラントは、前記第1の細長いインプラント及び/又は前記第2の細長いインプラントの先端が前記骨又は骨部の外面から突出するように送達される、実施態様24に記載の方法。
【0180】
(36) 前記第1の細長いインプラントを送達し、前記第2の細長いインプラントを送達することは、第2のクリップの第1の脚及び第2の脚を送達することを含む、実施態様21又は22に記載の方法。
(37) 前記不連続部は、骨折又は切除線を含む、実施態様21~36のいずれかに記載の方法。
(38) 前記クリップは、前記第1の細長いインプラントと前記クリップの前記第1の脚、及び/又は前記第2の細長いインプラントと前記クリップの前記第2の脚がある距離だけ離れるように送達される、実施態様21~37のいずれかに記載の方法。
(39) 前記第1の細長いインプラント及び前記第2の細長いインプラントは、前記クリップを送達する前に送達される、実施態様21~38のいずれかに記載の方法。
(40) 前記第1の細長いインプラント及び前記第2の細長いインプラントは、前記クリップを送達した後に送達される、実施態様21~38のいずれかに記載の方法。
【0181】
(41) 前記第1の細長いインプラント及び前記第2の細長いインプラントが送達される場合、前記クリップは、変形構成にある、実施態様40に記載の方法。
(42) 前記第1の細長いインプラント及び前記第2の細長いインプラントは、前記不連続部を横切ることなく送達される、実施態様21~41のいずれかに記載の方法。
(43) 前記クリップは、前記第1の脚及び/又は前記第2の脚が前記不連続部を横切ることなく送達される、実施態様21~42のいずれかに記載の方法。
(44) 前記不連続部又は前記関節を横切ってクリップドリルガイドを位置決めすることであって、前記クリップドリルガイドは、前記不連続部又は前記関節の前記第1の側に位置決めされた第1のカニューレと、前記不連続部又は前記関節の前記第2の側に位置決めされた第2のカニューレとを含む、位置決めすることと、
前記第1のカニューレを通して第1のクリップ脚穴を開けることと、
第1の一時ピンを前記第1のカニューレを通して前記第1のクリップ脚穴に挿入することと、
前記第2のカニューレを通して第2のクリップ脚穴を開けることと、
第2の一時ピンを前記第2のカニューレを通して前記第2のクリップ脚穴に挿入することと、
インプラントガイドを貫通する複数のガイド位置決め穴のうちの1つを前記第1の一時ピン上に摺動させることにより、前記不連続部又は前記関節の前記第1の側に前記インプラントガイドを位置決めすることと、
前記インプラントガイドを貫通する複数のインプラント位置決め穴のうちの1つを通して穴あけ装置を挿入することにより、第1のインプラント穴を形成することであって、前記複数のインプラント位置決め穴は、前記複数のガイド位置決め穴よりも前記不連続部又は前記関節の近くに位置決めされる、形成することと、
前記複数のガイド位置決め穴のうちの前記1つ又は別の1つを前記第2の一時ピン上に摺動させることにより、前記不連続部又は前記関節の前記第2の側に前記インプラントガイドを位置決めすることと、
前記複数のインプラント位置決め穴のうちの前記1つ又は別の1つを通して前記穴あけ装置又は第2の穴あけ装置を挿入することにより、第2のインプラント穴を形成することと、
前記第1のインプラントを前記第1のインプラント穴に挿入することと、
前記第2のインプラントを前記第2のインプラント穴に挿入することと、
前記第1の一時ピン及び前記第2の一時ピンを除去することと、
前記クリップの前記第1の脚を前記第1のクリップ脚穴に挿入し、前記クリップの前記第2の脚を前記第2のクリップ脚穴に挿入することと、を含む、実施態様21に記載の方法。
(45) 前記穴あけ装置は、ドリルビットを含む、実施態様44に記載の方法。
【0182】
(46) 前記穴あけ装置は、骨パンチを含む、実施態様44に記載の方法。
(47) 前記不連続部又は前記関節を横切って第1のドリルガイドを位置決めすることであって、前記第1のドリルガイドは、前記不連続部又は前記関節の前記第1の側に位置決めされた第1のカニューレと、前記不連続部又は前記関節の前記第2の側に位置決めされた第2のカニューレとを含む、位置決めすることと、
前記第1のカニューレを通して第1のクリップ脚穴を開けることと、
第1の一時ピンを前記第1のカニューレを通して前記第1のクリップ脚穴に挿入することと、
前記第2のカニューレを通して第2のクリップ脚穴を開けることと、
第2の一時ピンを前記第2のカニューレを通して前記第2のクリップ脚穴に挿入することと、
インプラントガイドを貫通する複数のガイド位置決め穴のうちの1つを前記第1の一時ピン上に摺動させることにより、前記不連続部又は前記関節の前記第1の側に前記インプラントガイドを位置決めすることと、
前記インプラントガイドを貫通する複数のインプラント位置決め穴のうちの1つを通して第1のインプラントガイドワイヤを挿入することであって、前記複数のインプラント位置決め穴は、前記複数のガイド位置決め穴よりも前記不連続部又は前記関節の近くに位置決めされる、挿入することと、
前記複数のガイド位置決め穴のうちの前記1つ又は別の1つを前記第2の一時ピン上に摺動させることにより、前記不連続部又は前記関節の前記第2の側に前記インプラントガイドを位置決めすることと、
前記複数のインプラント位置決め穴のうちの前記1つ又は別の1つを通して第2のインプラントガイドワイヤを挿入することと、
前記第1のインプラントを前記第1のインプラントガイドワイヤ上で前記骨又は骨部に挿入することと、
前記第2のインプラントを前記第2のインプラントガイドワイヤ上で前記骨又は骨部に挿入することと、
前記第1のインプラントガイドワイヤ及び前記第2のインプラントガイドワイヤを除去することと、
前記第1の一時ピン及び前記第2の一時ピンを除去することと、
前記クリップの前記第1の脚を前記第1のクリップ脚穴に挿入し、前記クリップの前記第2の脚を前記第2のクリップ脚穴に挿入することと、を含む、実施態様21に記載の方法。
(48) 前記複数のインプラント位置決め穴は、前記複数のガイド位置決め穴よりも小さい直径を有する、実施態様44~47のいずれかに記載の方法。
(49) 前記インプラントガイドは円弧状であり、前記複数のインプラント位置決め穴は様々な角度で前記インプラントガイドを貫通し、前記複数のガイド位置決め穴は様々な角度で前記インプラントガイドを貫通する、実施態様44~48のいずれかに記載の方法。
(50) 骨の不連続部によって画定された骨部を固定する、又は関節を横切って2つの骨を固定する方法であって、
前記不連続部又は前記関節の第1の側の骨又は骨部に少なくとも1つの細長いインプラントを送達することと、
クリップを前記骨又は骨部に送達することであって、前記クリップの第1の脚は、前記不連続部又は前記関節の前記第1の側にあり、前記クリップの第2の脚は、前記不連続部又は前記関節の前記第2の側にあり、前記第1の脚及び前記第2の脚の第1の端を接続するブリッジは、前記不連続部又は前記関節を横切って延びる、送達することと、を含み、前記クリップは、第1の構成になるように付勢され、前記クリップは、前記クリップの前記第1の脚及び前記第2の脚の自由端の間の距離が前記第1の構成に対して増大するように、第2の変形構成で送達され、
前記少なくとも1つの細長いインプラントは、前記クリップの前記第1の脚と前記不連続部又は前記関節との間に位置決めされ、
前記少なくとも1つの細長いインプラントは、前記クリップの前記第1の脚と角度をなしている、方法。
【0183】
(51) 前記骨又は骨部に穴を予め開けることを更に含み、前記穴は、前記少なくとも1つの細長いインプラント、及び/又は前記クリップの前記第1の脚及び前記第2の脚を受け入れるように構成されている、実施態様50に記載の方法。
(52) 前記穴を予め開けることは、クリップドリルガイドを使用し、前記クリップの前記第1の脚及び前記第2の脚用の前記穴を配置することを含む、実施態様51に記載の方法。
(53) 前記穴を予め開けることは、インプラントガイドを使用し、前記少なくとも1つの細長いインプラント用の前記穴を配置することを含む、実施態様51又は52に記載の方法。
(54) 前記クリップドリルガイド及び前記インプラントガイドは、一体型装置を構成する、実施態様53に記載の方法。
(55) 前記インプラントガイドは、前記角度を選択するための複数の穴を含む、実施態様53又は54に記載の方法。
【0184】
(56) 前記複数の穴は、非カニューレ型ねじを送達するようにサイズ決めされた穴を含む、実施態様55に記載の方法。
(57) 前記少なくとも1つの細長いインプラントは、非カニューレ型ねじを含む、実施態様56に記載の方法。
(58) 前記複数の穴は、カニューレ型ねじを送達するように構成されたkワイヤのためにサイズ決めされた穴を含む、実施態様55に記載の方法。
(59) 前記少なくとも1つの細長いインプラントは、カニューレ型ねじを含む、実施態様58に記載の方法。
(60) 前記少なくとも1つの細長いインプラント用の前記穴は、前記穴からオフセットされ、前記第1の脚をある距離だけあけて配置する、実施態様53~59のいずれかに記載の方法。
【0185】
(61) 前記少なくとも1つの細長いインプラントは、前記少なくとも1つの細長いインプラントが両皮質の食いつきを実現するように構成されるような長さを有する、実施態様50~60のいずれかに記載の方法。
(62) 前記少なくとも1つの細長いインプラントは、前記少なくとも1つの細長いインプラントの前記先端が前記骨又は骨部の外面から突出するように送達される、実施態様61に記載の方法。
(63) 前記不連続部は、骨折又は切除線を含む、実施態様50~62のいずれかに記載の方法。
(64) 前記クリップは、前記少なくとも1つの細長いインプラントと前記クリップの前記第1の脚とがある距離だけ離れるように送達される、実施態様50~63のいずれかに記載の方法。
(65) 前記少なくとも1つの細長いインプラントは、前記クリップを送達する前に送達される、実施態様50~64のいずれかに記載の方法。
【0186】
(66) 前記少なくとも1つの細長いインプラントは、前記クリップを送達した後に送達される、実施態様50~64のいずれかに記載の方法。
(67) 前記第1の細長いインプラント及び前記第2の細長いインプラントが送達される場合、前記クリップは、変形構成にある、実施態様66に記載の方法。
(68) 前記少なくとも1つの細長いインプラントは、前記不連続部を横切ることなく送達される、実施態様50~67のいずれかに記載の方法。
(69) 前記クリップは、前記第1の脚及び/又は前記第2の脚が前記不連続部を横切ることなく送達される、実施態様50~68のいずれかに記載の方法。
(70) 前記不連続部又は前記関節を横切ってクリップドリルガイドを位置決めすることであって、前記クリップドリルガイドは、前記不連続部又は前記関節の前記第1の側に位置決めされた第1のカニューレと、前記不連続部又は前記関節の前記第2の側に位置決めされた第2のカニューレとを含む、位置決めすることと、
前記第1のカニューレを通して第1のクリップ脚穴を開けることと、
第1の一時ピンを前記第1のカニューレを通して前記第1のクリップ脚穴に挿入することと、
前記第2のカニューレを通して第2のクリップ脚穴を開けることと、
第2の一時ピンを前記第2のカニューレを通して前記第2のクリップ脚穴に挿入することと、
インプラントガイドを貫通する複数のガイド位置決め穴のうちの1つを前記第1の一時ピン上に摺動させることにより、前記不連続部又は前記関節の前記第1の側に前記インプラントガイドを位置決めすることと、
前記インプラントガイドを貫通する複数のインプラント位置決め穴のうちの1つを通して穴あけ装置を挿入することにより、インプラント穴を形成することであって、前記複数のインプラント位置決め穴は、前記複数のガイド位置決め穴よりも前記不連続部又は前記関節の近くに位置決めされる、形成することと、
前記少なくとも1つの細長いインプラントを前記インプラント穴に挿入することと、
前記第1の一時ピン及び前記第2の一時ピンを除去することと、
前記クリップの前記第1の脚を前記第1のクリップ脚穴に挿入し、前記クリップの前記第2の脚を前記第2のクリップ脚穴に挿入することと、を含む、実施態様50に記載の方法。
【0187】
(71) 前記穴あけ装置は、ドリルビットを含む、実施態様70に記載の方法。
(72) 前記穴あけ装置は、骨パンチを含む、実施態様70に記載の方法。
(73) 前記不連続部又は前記関節を横切って第1のドリルガイドを位置決めすることであって、前記第1のドリルガイドは、前記不連続部又は前記関節の前記第1の側に位置決めされた第1のカニューレと、前記不連続部又は前記関節の前記第2の側に位置決めされた第2のカニューレとを含む、位置決めすることと、
前記第1のカニューレを通して第1のクリップ脚穴を開けることと、
第1の一時ピンを前記第1のカニューレを通して前記第1のクリップ脚穴に挿入することと、
前記第2のカニューレを通して第2のクリップ脚穴を開けることと、
第2の一時ピンを前記第2のカニューレを通して前記第2のクリップ脚穴に挿入することと、
インプラントガイドを貫通する複数のガイド位置決め穴のうちの1つを前記第1の一時ピン上に摺動させることにより、前記不連続部又は前記関節の前記第1の側に前記インプラントガイドを位置決めすることと、
前記インプラントガイドを貫通する複数のインプラント位置決め穴のうちの1つを通してインプラントガイドワイヤを挿入することであって、前記複数のインプラント位置決め穴は、前記複数のガイド位置決め穴よりも前記不連続部又は前記関節の近くに位置決めされる、挿入することと、
前記少なくとも1つの細長いインプラントを前記インプラントガイドワイヤ上で前記骨又は骨部に挿入することと、
前記インプラントガイドワイヤを除去することと、
前記第1の一時ピン及び前記第2の一時ピンを除去することと、
前記クリップの前記第1の脚を前記第1のクリップ脚穴に挿入し、前記クリップの前記第2の脚を前記第2のクリップ脚穴に挿入することと、を含む、実施態様50に記載の方法。
(74) 前記複数のインプラント位置決め穴は、前記複数のガイド位置決め穴よりも小さい直径を有する、実施態様70~73のいずれかに記載の方法。
(75) 前記複数のインプラント位置決め穴は、ガイドチューブを受け入れるようにサイズ決めされ、前記ガイドチューブは、前記インプラントガイドワイヤを摺動可能に受け入れるように構成されている、実施態様73に記載の方法。
【0188】
(76) 前記インプラントガイドは円弧状であり、前記複数のインプラント位置決め穴は様々な角度で前記インプラントガイドを貫通し、前記複数のガイド位置決め穴は様々な角度で前記インプラントガイドを貫通する、実施態様70~75のいずれかに記載の方法。
(77) 実施態様1~20に記載のシステムを送達するように構成されたドリルガイドであって、
前記クリップの前記第1の脚及び前記第2の脚を受け入れるために前記不連続部又は前記関節の両側に穴を開けるために、ドリルビットをガイドするように構成された第1の対の配置穴と、
前記第1の細長いインプラント及び前記第2の細長いインプラントを受け入れるために前記不連続部の両側に穴を形成するために、前記ドリルビット又は異なるドリルビット又は骨パンチをガイドし、又は前記第1の細長いインプラント及び前記第2の細長いインプラントを受け入れるために、前記不連続部の両側にkワイヤを挿入するようにガイドするように構成された少なくとも1つの第2の対の配置穴と、を含む、ドリルガイド。
(78) 第1の対の配置穴及び前記少なくとも1つの第2の対の配置穴は、単一の部材に配置されている、実施態様77に記載のドリルガイド。
(79) 前記少なくとも1つの第2の対の配置穴は、前記第1の対の配置穴からある距離だけオフセットされている、実施態様77又は78に記載のドリルガイド。
(80) 前記少なくとも1つの第2の対の配置穴は、前記第1の対の配置穴よりも短い距離だけ離れている、実施態様79に記載のドリルガイド。
【0189】
(81) 前記少なくとも1つの第2の対の配置穴は、kワイヤを受け入れるようにサイズ決めされている、実施態様77~80のいずれかに記載のドリルガイド。
(82) 前記少なくとも1つの第2の対の配置穴は、非カニューレ型ねじを受け入れるように構成された穴を開けるようにサイズ決めされている、実施態様77~80のいずれかに記載のドリルガイド。
(83) 前記少なくとも1つの第2の対の配置穴は、ガイドチューブを受け入れるようにサイズ決めされ、前記ガイドチューブは、kワイヤを摺動可能に受け入れるように構成されている、実施態様77~80のいずれかに記載のドリルガイド。
(84) 前記第1の対の配置穴は、前記不連続部を横切ることなく穴を開けるために前記ドリルビットをガイドするように構成されている、実施態様77~83のいずれかに記載のドリルガイド。
(85) 前記少なくとも1つの第2の対の配置穴は、穴を形成するために前記ドリルビット又は前記他の異なるドリルビット又は骨パンチをガイドするように、又は前記不連続部を横切ることなく前記kワイヤを挿入するようにガイドするように構成されている、実施態様77~84のいずれかに記載のドリルガイド。
【0190】
(86) 前記少なくとも1つの第2の対の配置穴は、前記第1の対の配置穴に対して異なる角度をなす2対以上の配置穴を含む、実施態様77~85のいずれかに記載のドリルガイド。
(87) 前記第1の細長いインプラント及び前記第2の細長いインプラントを受け入れるための前記穴を形成する前に、又はkワイヤを挿入する前に、前記クリップの前記第1の脚及び前記第2の脚を受け入れるために、前記第1の対の配置穴及び前記骨又は骨部における前記ドリル穴を通して挿入されるように構成された1対の一時固定ピンを含む、実施態様77~86のいずれかに記載のドリルガイド。
(88) 実施態様1~9のいずれかに記載の骨固定システムと、実施態様77~87のいずれかに記載のドリルガイドと、を含む、キット。
(89) 実施態様1~20のシステムの送達を支援するように構成された外科用ガイドシステムであって、
前記不連続部又は前記関節を横切って位置決めされるように構成されたクリップドリルガイドであって、前記不連続部又は前記関節の前記第1の側に位置決めされるように構成された第1のカニューレと、前記不連続部又は前記関節の前記第2の側に位置決めされるように構成された第2のカニューレと、を含む、クリップドリルガイドと、
前記不連続部又は前記関節の前記第1の側又は前記第2の側に位置決めされるように構成されたインプラントガイドであって、前記インプラントガイドを貫通する複数のインプラント位置決め穴と、前記インプラントガイドを貫通する複数のガイド位置決め穴とを含み、前記複数のインプラント位置決め穴は、前記複数のガイド位置決め穴からある距離だけ離れている、インプラントガイドと、を含む、外科用ガイドシステム。
(90) 前記第1のカニューレ及び前記第2のカニューレは、前記不連続部又は前記関節を横切ることなく、前記第1のクリップ脚穴及び前記第2のクリップ脚穴を開けるようにガイドするように構成されている、実施態様89に記載のシステム。
【0191】
(91) 前記第1のカニューレを通して挿入され、前記骨又は骨部において前記第1のカニューレを通して開けられた第1のクリップ脚穴に挿入されるように構成された第1の一時ピンと、前記第2のカニューレを通して挿入され、前記骨又は骨部において前記第2のカニューレを通して開けられた第2のクリップ脚穴に挿入されるように構成された第2の一時ピンと、を含む、実施態様89又は90に記載のシステム。
(92) 前記インプラントガイドを貫通する前記複数のガイド位置決め穴は、前記第1の一時ピン及び/又は前記第2の一時ピンを摺動可能に受け入れるように構成されている、実施態様91に記載のシステム。
(93) 前記複数のインプラント位置決め穴は、前記骨又は骨部に第1のインプラント穴又は第2のインプラント穴を形成するように構成された穴あけ装置を受け入れるように構成されている、実施態様89~92のいずれかに記載のシステム。
(94) 前記第1のインプラント穴及び/又は前記第2のインプラント穴は、それぞれ非カニューレ型ねじを受け入れるように構成されている、実施態様93に記載のシステム。
(95) 前記穴あけ装置は、ドリルビット又は骨パンチを含む、実施態様93又は94に記載のシステム。
【0192】
(96) 前記複数のインプラント位置決め穴は、kワイヤを受け入れるように構成されている、実施態様89~92のいずれかに記載のシステム。
(97) 前記複数のインプラント位置決め穴は、前記不連続部又は前記関節を横切ることなく、前記骨又は骨部を通して前記穴あけ装置又は前記kワイヤをガイドするように構成されている、実施態様93~96のいずれかに記載のシステム。
(98) 前記複数のインプラント位置決め穴は、前記複数のガイド位置決め穴よりも前記不連続部又は前記関節の近くに位置決めされている、実施態様89~97のいずれかに記載のシステム。
(99) 前記インプラントガイドは円弧状であり、前記複数のインプラント位置決め穴は様々な角度で前記インプラントガイドを貫通し、前記複数のガイド位置決め穴は様々な角度で前記インプラントガイドを貫通する、実施態様89~98のいずれかに記載のシステム。
(100) 実施態様1~20のいずれかに記載の骨固定システムと、実施態様89~99のいずれかに記載の外科用ガイドシステムと、を含む、キット。
【国際調査報告】