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特表2023-516519全アルミニウム製の口紅チューブ用カートリッジ及び口紅チューブ
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-04-20
(54)【発明の名称】全アルミニウム製の口紅チューブ用カートリッジ及び口紅チューブ
(51)【国際特許分類】
   A45D 40/00 20060101AFI20230413BHJP
   A45D 40/06 20060101ALI20230413BHJP
【FI】
A45D40/00 X
A45D40/06 Z
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022501131
(86)(22)【出願日】2021-10-28
(85)【翻訳文提出日】2022-01-07
(86)【国際出願番号】 CN2021127056
(87)【国際公開番号】W WO2022166274
(87)【国際公開日】2022-08-11
(31)【優先権主張番号】202110144520.X
(32)【優先日】2021-02-02
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】522009813
【氏名又は名称】▲寧▼波金雨科技▲実▼▲業▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】NINGBO JINYU TECHNOLOGY INDUSTRY CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】No. 589, Yeshan Road, Yuyao City, Ningbo, Zhejiang 315400, China
(74)【代理人】
【識別番号】100169904
【弁理士】
【氏名又は名称】村井 康司
(74)【代理人】
【識別番号】100217412
【弁理士】
【氏名又は名称】小林 亜子
(72)【発明者】
【氏名】杭呈
(57)【要約】
本発明は全アルミニウム製の口紅チューブ用カートリッジ及び口紅チューブに関する。全アルミニウム製の口紅チューブ用カートリッジはシェル部、螺旋部、インナーボディ部及びカップ部を備え、螺旋部の内側壁に螺旋状の螺旋溝が形成され、螺旋溝の先端が螺旋部の上端に位置し、螺旋溝の末端が螺旋部の下端に位置し、インナーボディ部の側壁に、対向して設けられインナーボディ部の軸方向に形成される1対のガイド溝が開設され、ガイド溝の先端及び末端の両方に該ガイド溝に連通する切欠きが形成され、カップ部はインナーボディ部のチャンバー内に回転可能に套設され、カップ部の外側壁に少なくとも1つの突出ピンを有し、突出ピンはそれと同じ側にあるガイド溝を貫通して螺旋溝内に摺動可能に設けられ、ガイド溝と対応する切欠きとの間で往復摺動可能であり、シェル部とインナーボディ部は相互に嵌合する摺動接続構造によって一体に組み立てられ、カートリッジを組み立てる各部材は全アルミニウム製であり、それによりカートリッジを形成する各構造の接着剤無し組立を実現する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
全アルミニウム製の口紅チューブ用カートリッジであって、
第1チャンバー(10)を有するシェル部(1)と、
シェル部(1)の第1チャンバー(10)内に套設され、第2チャンバー(20)を有する螺旋部(2)であって、螺旋部(2)の内側壁に螺旋状の螺旋溝(21)が形成され、螺旋溝(21)の先端が螺旋部(2)の上端に位置し、螺旋溝(21)の末端が螺旋部(2)の下端に位置する螺旋部(2)と、
螺旋部(2)の第2チャンバー(20)内に套設され、第3チャンバー(30)を有するインナーボディ部(3)であって、インナーボディ部(3)の側壁に、対向して設けられインナーボディ部の軸方向に形成される1対のガイド溝(31)が開設され、前記ガイド溝(31)の先端及び末端の両方に該ガイド溝に連通する切欠き(32)が形成されるインナーボディ部(3)と、
インナーボディ部(3)の第3チャンバー(30)内に回転可能に套設され、第4チャンバー(40)を有し、外側壁に少なくとも1つの突出ピン(41)を有し、前記突出ピン(41)はそれと同じ側にあるガイド溝(31)を貫通して対応する螺旋溝(21)内に摺動可能に設けられ、該ガイド溝(31)と対応する切欠き(32)との間で往復摺動可能であるカップ部(4)と、を備え、
前記シェル部(1)と前記インナーボディ部(3)は相互に嵌合する摺動接続構造によって一体に組み立てられ、前記シェル部(1)、螺旋部(2)、インナーボディ部(3)及びカップ部(4)はいずれもアルミニウム製の部材であることを特徴とする全アルミニウム製の口紅チューブ用カートリッジ。
【請求項2】
前記シェル部(1)の下端と前記インナーボディ部(3)の下端に、相互に嵌合する前記摺動接続構造が設けられることを特徴とする請求項1に記載の全アルミニウム製の口紅チューブ用カートリッジ。
【請求項3】
前記シェル部(1)の下端に第1チャンバー(10)の内側へ折り返されるフランジ(11)が形成され、前記インナーボディ部(3)の下端に前記フランジ(11)と係合される突出リング部(33)が形成されることを特徴とする請求項2に記載の全アルミニウム製の口紅チューブ用カートリッジ。
【請求項4】
カップ部(4)の前記第4チャンバー(40)を形成する内側壁に少なくとも1つの傾斜状の傾斜リブ(42)が設けられ、前記傾斜リブ(42)の先端が該内側壁に設けられ、前記傾斜リブ(42)の末端が第4チャンバー(40)内に位置することを特徴とする請求項1~3のいずれか一項に記載の全アルミニウム製の口紅チューブ用カートリッジ。
【請求項5】
前記インナーボディ部(3)の上端に突出ピン(41)が滑り込むための少なくとも1つのノッチ(34)が形成され、前記ノッチ(34)は同じ側のガイド溝(31)に連通することを特徴とする請求項1~3のいずれか一項に記載の全アルミニウム製の口紅チューブ用カートリッジ。
【請求項6】
前記インナーボディ部(3)の下端の外側壁に複数の第1回転防止リブ(35)が形成されることを特徴とする請求項5に記載の全アルミニウム製の口紅チューブ用カートリッジ。
【請求項7】
前記インナーボディ部(3)の下端の内側壁に複数の第2回転防止リブ(36)が形成されることを特徴とする請求項6に記載の全アルミニウム製の口紅チューブ用カートリッジ。
【請求項8】
前記ガイド溝(31)及び該ガイド溝(31)にそれぞれ連通する切欠き(32)は全体としてZ字型となっていることを特徴とする請求項1~3のいずれか一項に記載の全アルミニウム製の口紅チューブ用カートリッジ。
【請求項9】
請求項1~8のいずれか一項に記載の改良型口紅チューブ用カートリッジを用いることを特徴とする口紅チューブ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は口紅チューブの分野に関し、特に全アルミニウム製の口紅チューブ用カートリッジ及び口紅チューブに関する。
【背景技術】
【0002】
口紅チューブ製品は通常、キャップ、カートリッジ及びアウターベースを備え、カートリッジは外から内に順に套設されるシェル部、螺旋部、インナーボディ部及びカップ部を備え、カップ部はインナーボディ部の内側に套設され、カップ部は口紅ペーストを収納する。組立済みのカートリッジを口紅チューブのアウターベース内にセットし、さらにキャップと嵌合して組み立てると、口紅チューブ製品を得る。従って、カートリッジは口紅チューブの重要な中核部材となっている。
【0003】
しかしながら、従来の市販の口紅チューブ用カートリッジはいくつかの問題がある。カートリッジは全体構造では組立が簡単ではないという問題があり、さらに接着剤を用いて組み立てることがある。それだけでなく、従来のカートリッジを口紅チューブに使用する場合、カートリッジのシェル部、インナーボディ部、カップ部及び螺旋部間の組立嵌合程度が低く、トルクが安定しない問題がある。また、従来の市販の口紅チューブの部品は、複数種の材料から成形された後で組み立てられ、リサイクルや廃棄が非常に困難になっている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明が解決しようとする第1の技術的問題は、上記従来技術に鑑みて全アルミニウム製の口紅チューブ用カートリッジを提供することである。
本発明が解決しようとする第2の技術的問題は、上記従来技術に鑑みて上記全アルミニウム製の口紅チューブ用カートリッジを用いた口紅チューブを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明が上記第1の技術的問題を解決するための技術案は以下の通りである。全アルミニウム製の口紅チューブ用カートリッジであって、
第1チャンバーを有するシェル部と、
シェル部の第1チャンバー内に套設され、第2チャンバーを有する螺旋部であって、螺旋部の内側壁に螺旋状の螺旋溝が形成され、螺旋溝の先端が螺旋部の上端に位置し、螺旋溝の末端が螺旋部の下端に位置する螺旋部と、
螺旋部の第2チャンバー内に套設され、第3チャンバーを有するインナーボディ部であって、インナーボディ部の側壁に、対向して設けられインナーボディ部の軸方向に形成される1対のガイド溝が開設され、前記ガイド溝の先端及び末端の両方に該ガイド溝に連通する切欠きが形成されるインナーボディ部と、
インナーボディ部の第3チャンバー内に回転可能に套設され、第4チャンバーを有し、外側壁に少なくとも1つの突出ピンを有し、前記突出ピンはそれと同じ側にあるガイド溝を貫通して対応する螺旋溝内に摺動可能に設けられ、該ガイド溝と対応する切欠きとの間で往復摺動可能であるカップ部と、を備え、
前記シェル部と前記インナーボディ部は相互に嵌合する摺動接続構造によって一体に組み立てられ、前記シェル部、螺旋部、インナーボディ部及びカップ部はいずれもアルミニウム製の部材であることを特徴とする。
【0006】
好ましくは、前記全アルミニウム製の口紅チューブ用カートリッジでは、前記シェル部の下端と前記インナーボディ部の下端に相互に嵌合する前記摺動接続構造が設けられる。
さらに、前記全アルミニウム製の口紅チューブ用カートリッジでは、前記シェル部の下端に第1チャンバーの内側へ折り返されるフランジが形成され、前記インナーボディ部の下端に前記フランジと係合される突出リング部が形成される。
【0007】
さらに好ましくは、前記全アルミニウム製の口紅チューブ用カートリッジでは、カップ部の前記第4チャンバーを形成する内側壁に少なくとも1つの傾斜状の傾斜リブが設けられ、前記傾斜リブの先端が該内側壁に設けられ、前記傾斜リブの末端が第4チャンバー内に位置する。
【0008】
好ましくは、前記全アルミニウム製の口紅チューブ用カートリッジでは、前記インナーボディ部の上端に突出ピンが滑り込むための少なくとも1つのノッチが形成され、前記ノッチは同じ側のガイド溝に連通する。
【0009】
さらに、前記全アルミニウム製の口紅チューブ用カートリッジでは、前記インナーボディ部の下端の外側壁に複数の第1回転防止リブが形成される。
またさらに、前記全アルミニウム製の口紅チューブ用カートリッジでは、前記インナーボディ部の下端の内側壁に複数の第2回転防止リブが形成される。
【0010】
またさらに好ましくは、前記全アルミニウム製の口紅チューブ用カートリッジでは、前記ガイド溝及び該ガイド溝にそれぞれ連通する切欠きは全体としてZ字型となっている。
本発明が上記第2の技術的問題を解決するための技術案は以下の通りである。口紅チューブであって、前記改良型口紅チューブ用カートリッジを用いることを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
従来技術に比べて、本発明の利点は以下の通りである。
まず、該発明の口紅チューブ用カートリッジでは、カップ部に突出ピンが設けられ、突出ピンは対応するガイド溝を貫通して対応する側の螺旋溝内に設けられることで、カップ部とインナーボディ部及び螺旋部のそれぞれとの摺動接続を実現し、シェル部とインナーボディ部はフランジと突出リング部との係合によって該シェル部とインナーボディ部との摺動接続組立効果を実現し、それにより相互に套置されたシェル部、螺旋部、インナーボディ部及びカップ部の効果的かつ安定的な摺動接続を確保し、接着剤無し組立を実現するとともに、さらに部材相互間のトルク安定性を向上させる。
【0012】
次に、該発明の口紅チューブ用カートリッジでは、シェル部、螺旋部、インナーボディ部及びカップ部はいずれもアルミニウム製の部材である。即ち、カートリッジ全体は全アルミニウム製である。このようにして、全アルミニウム製のカートリッジは従来のプラスチック製のカートリッジよりも環境にやさしいだけでなく、将来の「脱プラスチック化」の発展方向に合致するようになる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】本発明の実施例における全アルミニウム製の口紅チューブ用カートリッジの構造模式図である。
図2図1に示す全アルミニウム製の口紅チューブ用カートリッジの底部構造模式図である。
図3図1に示す全アルミニウム製の口紅チューブ用カートリッジの別の視角からの模式図である。
図4図1に示す全アルミニウム製の口紅チューブ用カートリッジの分解構造模式図である。
図5図1に示す全アルミニウム製の口紅チューブ用カートリッジの断面図である。
図6図5中のA部拡大模式図である。
図7図1に示す全アルミニウム製の口紅チューブ用カートリッジの別の視角からの断面図である。
図8】シェル部の断面図である。
図9図8中のB部拡大模式図である。
図10】螺旋部の断面図である。
図11】インナーボディ部の断面図である。
図12】インナーボディ部の別の視角からの断面図である。
図13】カップ部の上面図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、図面及び実施例を参照しながら本発明をさらに詳細に説明する。
本実施例は全アルミニウム製の口紅チューブ用カートリッジを提供する。具体的には、図1図6に示すように、該全アルミニウム製の口紅チューブ用カートリッジはシェル部1、螺旋部2、インナーボディ部3、及びカップ部4を備え、
シェル部1は、第1チャンバー10を有し、
螺旋部2は、シェル部1の第1チャンバー10内に套設され、第2チャンバー20を有し、螺旋部2の内側壁に螺旋状の螺旋溝21が形成され、螺旋溝21の先端は螺旋部2の上端に位置し、螺旋溝21の末端は螺旋部2の下端に位置し、
インナーボディ部3は、螺旋部2の第2チャンバー20内に套設され、第3チャンバー30を有し、インナーボディ部3の側壁に、対向して設けられインナーボディ部の軸方向に形成される1対のガイド溝31が開設され、該ガイド溝31の先端及び末端の両方に該ガイド溝31に連通する切欠き32が形成され、
カップ部4は、インナーボディ部3の第3チャンバー30内に回転可能に套設され、第4チャンバー40を有し、カップ部4の外側壁に2つの突出ピン41を有し、前記突出ピン41はそれと同じ側にあるガイド溝31を貫通して螺旋溝21内に摺動可能に設けられ、突出ピン41は該ガイド溝31と対応する切欠き31との間で往復摺動可能であり、該実施例におけるシェル部1とインナーボディ部3は相互に嵌合する摺動接続構造によって一体に組み立てられる。該実施例におけるシェル部1、螺旋部2、インナーボディ部3及びカップ部4はいずれもアルミニウム製の部材である。即ち、カートリッジ全体は全アルミニウム製である。このようにして、全アルミニウム製のカートリッジは従来のプラスチック製のカートリッジよりも環境にやさしいだけでなく、将来の「脱プラスチック化」の発展方向に合致するようになる。それだけでなく、該実施例における全アルミニウム製のカートリッジ構造はさらに機械研磨プロセスを効果的に回避し、カートリッジの加工難度を低下させ、機械研磨プロセスにおける粉塵汚染及び静電発火の安全リスクを回避することができる。
【0015】
具体的には、図5及び図6に示すように、シェル部1の下端に第1チャンバー10の内側へ折り返されるフランジ11が形成され、インナーボディ部3の下端にフランジ11と係合される突出リング部33が形成され、シェル部1とインナーボディ部3は係合されるフランジ11と突出リング部33によって摺動接続の効果を達成する。ここでは、フランジ11が設けられることで、さらに第1チャンバー10の下開口部の鋭さを大幅に低減させ、ユーザーが製品を取る際に手を傷つけられる危険を軽減させる。勿論、係合されるフランジ11と突出リング部33によって、さらに分離力を効果的に制御でき、シェル部1とインナーボディ部3をタイムリーに分解することが容易になる。
【0016】
カップ部の2つの突出ピンが容易にインナーボディ部のガイド溝内に伸び込んで、カップ部とインナーボディ部との組立需要を実現するために、図4、5、11及び12に示すように、インナーボディ部3の上端にそれぞれ対応する側の突出ピン41が滑り込むための2つのノッチ34が形成され、各ノッチ34は同じ側のガイド溝31に連通する。このように、組立時、カップ部の突出ピン41がノッチ34を通って対応するガイド溝31内に入ることができ、それによりカップ部とインナーボディ部の組立効果を実現する。該実施例では、ガイド溝31及び該ガイド溝31にそれぞれ連通する切欠き32は全体としてZ字型となっている。
【0017】
カートリッジと、口紅チューブを組み立てるほかの構造との接着剤無し組立を容易に実現するとともに回転防止を可能にするために、図1~3に示すように、該実施例のインナーボディ部3の下端の外側壁に複数の第1回転防止リブ35が形成される。勿論、必要に応じて、インナーボディ部3の下端の内側壁に複数の第2回転防止リブ36が形成されてもよい。
【0018】
異なるユーザーからの異なる硬度のペーストの注入需要を満たすように口紅ペーストに対するカップ部のグリップ力を高めるために、図3~5及び図7に示すように、該実施例では、カップ部4の第4チャンバー40を形成する内側壁に4つの傾斜状の傾斜リブ42が設けられ、各傾斜リブ42の先端は該内側壁に設けられ、傾斜リブ42の末端は第4チャンバー40内に位置する。例えば、該実施例では、傾斜リブ42は第4チャンバー40の内側壁に直接形成される。ここでの傾斜リブ42は逆フック構造を採用してもよく、ペーストのグリップ力を増加させ、ペースト脱落を防止することに有利である。
【0019】
該実施例は口紅チューブをさらに提供する。具体的には、該実施例の口紅チューブは上記全アルミニウム製の口紅チューブ用カートリッジを用いる。
該実施例の全アルミニウム製の口紅チューブ用カートリッジでは、カップ部に突出ピンが設けられ、突出ピンは対応するガイド溝を貫通して対応する側の螺旋溝内に設けられることで、カップ部とインナーボディ部及び螺旋部のそれぞれとの摺動接続を実現し、シェル部とインナーボディ部はフランジと突出リング部との係合によって該シェル部とインナーボディ部との摺動接続組立効果を実現し、それにより相互に套置されたシェル部、螺旋部、インナーボディ部及びカップ部の効果的かつ安定的な摺動接続を確保し、接着剤無し組立を実現するとともに、さらに部材相互間のトルク安定性を向上させる。
【0020】
以上、本発明の好適な実施例を詳細に説明したが、明確に理解できるように、当業者であれば、本発明に対して種々の変更や変化を行うことができる。本発明の精神及び原則を逸脱せずに行われるいずれの修正、同等置換、改良等も本発明の保護範囲内に含まれる。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
【国際調査報告】