IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 上海▲こう▼▲ふぁん▼生物科技有限公司の特許一覧

特表2023-516526修飾された塩基性炭酸鉛とその調製方法及び化粧品
<>
  • 特表-修飾された塩基性炭酸鉛とその調製方法及び化粧品 図1
  • 特表-修飾された塩基性炭酸鉛とその調製方法及び化粧品 図2
  • 特表-修飾された塩基性炭酸鉛とその調製方法及び化粧品 図3
  • 特表-修飾された塩基性炭酸鉛とその調製方法及び化粧品 図4
  • 特表-修飾された塩基性炭酸鉛とその調製方法及び化粧品 図5
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-04-20
(54)【発明の名称】修飾された塩基性炭酸鉛とその調製方法及び化粧品
(51)【国際特許分類】
   C01G 21/14 20060101AFI20230413BHJP
   A61K 8/19 20060101ALI20230413BHJP
   A61Q 1/00 20060101ALI20230413BHJP
   A61Q 1/10 20060101ALI20230413BHJP
【FI】
C01G21/14
A61K8/19
A61Q1/00
A61Q1/10
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022527749
(86)(22)【出願日】2021-11-22
(85)【翻訳文提出日】2022-05-12
(86)【国際出願番号】 CN2021132080
(87)【国際公開番号】W WO2022166314
(87)【国際公開日】2022-08-11
(31)【優先権主張番号】202110162074.5
(32)【優先日】2021-02-05
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】522110326
【氏名又は名称】上海▲こう▼▲ふぁん▼生物科技有限公司
【氏名又は名称原語表記】SHANGHAI CO-FUN BIOTECH CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】No. 269, East Hongqi Road, Shanyang Town, Jinshan District, Shanghai 201508, China
(74)【代理人】
【識別番号】110002262
【氏名又は名称】TRY国際弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】謝 旭
(72)【発明者】
【氏名】秦 海峰
(72)【発明者】
【氏名】呉 建軍
(72)【発明者】
【氏名】楊 小娟
【テーマコード(参考)】
4C083
【Fターム(参考)】
4C083AB172
4C083AB311
4C083AB312
4C083AB362
4C083AB432
4C083AC012
4C083AC062
4C083AC092
4C083AC122
4C083AC172
4C083AC242
4C083AC352
4C083AC392
4C083AC422
4C083AC912
4C083AD072
4C083AD092
4C083AD152
4C083AD162
4C083AD172
4C083AD352
4C083CC14
4C083DD23
4C083DD27
4C083DD32
4C083DD33
4C083EE06
4C083EE07
4C083FF01
(57)【要約】
【課題】
【解決手段】本発明は、修飾された塩基性炭酸鉛及びその調製方法を提供する。修飾された塩基性炭酸鉛は、塩基性炭酸鉛、前記塩基性炭酸鉛の表面を覆うラウロイルリジン粉末、及び共有結合を介して前記塩基性炭酸鉛に結合されたフッ素含有シランカップリング剤を含む。また、本発明は、化粧品を提供する。化粧品は、前記修飾された塩基性炭酸鉛を含む。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
塩基性炭酸鉛、前記塩基性炭酸鉛の表面を覆うラウロイルリジン粉末、及び共有結合を介して前記塩基性炭酸鉛に結合されたフッ素含有シランカップリング剤を含むことを特徴とする修飾された塩基性炭酸鉛。
【請求項2】
前記ラウロイルリジン粉末は、シート状構造であることを特徴とする、請求項1に記載の修飾された塩基性炭酸鉛。
【請求項3】
一部の前記フッ素含有シランカップリング剤は、互いに結合してネットワーク構造を形成することを特徴とする、請求項1に記載の修飾された塩基性炭酸鉛。
【請求項4】
前記フッ素含有シランカップリング剤の質量は、前記塩基性炭酸鉛の質量の0.1%~10.0%であり、前記ラウロイルリジン粉末の質量は、前記塩基性炭酸鉛の質量の0.1%~10.0%であることを特徴とする、請求項1に記載の修飾された塩基性炭酸鉛。
【請求項5】
前記フッ素含有シランカップリング剤の一般式は、R-Si-(OC2m + 1であり、ここで、Rは、C2n + 1-(CH2-であり、1≦n≦6、nは整数であり、mは1又は2であることを特徴とする、請求項1に記載の修飾された塩基性炭酸鉛。
【請求項6】
前記フッ素含有シランカップリング剤は、パーフルオロオクチルトリエトキシシラン、トリデカフルオロオクチルトリメトキシシラン及びヘプタデカフルオロデシルトリメトキシシランの中の少なくとも一種を含むことを特徴とする、請求項5に記載の修飾された塩基性炭酸鉛。
【請求項7】
塩基性炭酸鉛、フッ素含有シランカップリング剤及びラウロイルリジン粉末を混合し、加熱して修飾された塩基性炭酸鉛を得ることを含むことを特徴とする請求項1~請求項6のいずれかの一項に記載の修飾された塩基性炭酸鉛の調製方法。
【請求項8】
前記加熱の加熱温度は100℃~120℃であり、加熱時間は1時間~3時間であることを特徴とする、請求項7に記載の修飾された塩基性炭酸鉛の調製方法。
【請求項9】
前記請求項1~請求項6のいずれかの一項に記載の修飾された塩基性炭酸鉛を含むことを特徴とする化粧品。
【請求項10】
前記修飾された塩基性炭酸鉛が前記化粧品に方向性を持って分布されることを特徴とする、請求項9に記載の化粧品。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
<関連特許出願の相互参照>
本願は、2021 年2月5日に出願した、出願番号が202110162074.5であり、発明の名称が「修飾された塩基性炭酸鉛とその調製方法及び化粧品」である中国特許出願の優先権を主張し、その全ての内容が参照により本願に援用される。
【0002】
本発明は、化粧品の分野に関し、修飾された塩基性炭酸鉛とその調製方法及び化粧品に関する。
【背景技術】
【0003】
塩基性炭酸鉛は、独特の光沢を有するので化粧品業界で広く使用されており、顔、唇、目、つめに使用される美容化粧品で最も重要な着色剤である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来の塩基性炭酸鉛には、次のような問題もある。例えば、粒径が60マイクロメートル以下の塩基性炭酸鉛は、十分な光沢はないが、粒径が60マイクロメートルを超える塩基性炭酸鉛は、肌との接着性がよくなく、柔らかくない。さらに、すべての塩基性炭酸鉛は、親水性及び親油性を有するので、従来の化粧品が肌に均一に広がるのが難しく、化粧が長持ちしない。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、従来技術の問題を解決するために、より柔らかく、肌との接着性がよく、疎水性及び疎油性を有する修飾された塩基性炭酸鉛、その調製方法及び修飾された塩基性炭酸鉛を使用した化粧品が提供される必要がある。
【0006】
修飾された塩基性炭酸鉛は、塩基性炭酸鉛、前記塩基性炭酸鉛の表面を覆うラウロイルリジン粉末、及び共有結合を介して前記塩基性炭酸鉛に結合されたフッ素含有シランカップリング剤を含む。
【0007】
前記ラウロイルリジン粉末は、シート状構造である。
【0008】
一部の前記フッ素含有シランカップリング剤は、互いに結合してネットワーク構造を形成する。
【0009】
前記フッ素含有シランカップリング剤の質量は、前記塩基性炭酸鉛の質量の0.1%~10.0%であり、前記ラウロイルリジン粉末の質量は、前記塩基性炭酸鉛の質量の0.1%~10.0%である。
【0010】
前記フッ素含有シランカップリング剤の一般式は、R-Si-(OC2m + 1であり、ここで、Rは、C2n + 1-(CH2-であり、1≦n≦6、nは整数であり、mは1又は2である。
【0011】
前記フッ素含有シランカップリング剤は、パーフルオロオクチルトリエトキシシラン、トリデカフルオロオクチルトリメトキシシラン及びヘプタデカフルオロデシルトリメトキシシランの中の少なくとも一種を含む。
【0012】
修飾された塩基性炭酸鉛の調製方法は、塩基性炭酸鉛、フッ素含有シランカップリング剤及びラウロイルリジン粉末を混合し、加熱して修飾された塩基性炭酸鉛を得る。
【0013】
前記加熱温度は100℃~120℃であり、加熱時間は1時間~3時間である。
【0014】
化粧品は、前記修飾された塩基性炭酸鉛を含む。
【0015】
前記修飾された塩基性炭酸鉛が前記化粧品に方向性を持って分布される。
【0016】
本発明は、フッ素含有シランカップリング剤とラウロイルリジン粉末を使用して、塩基性炭酸鉛を化学的及び物理的に修飾することによって、修飾された塩基性炭酸鉛をより柔らかく、より肌に接着するものにする。同時に、修飾された塩基性炭酸鉛の表面張力は非常に低いので、疎水性と疎油性を有する。従って、修飾された塩基性炭酸鉛が化粧品に鏡面効果を形成することができるので、化粧品はより高い光沢度を有し、修飾された塩基性炭酸鉛を使用した化粧品の広がり性を効果的に改善することもできるので、化粧品が肌により均一に塗布することができ、メイクの保持力がより優れる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】本発明の実施形態1から得られた修飾された塩基性炭酸鉛におけるラウロイルリジン粉末が塩基性炭酸鉛の表面を覆うSEM写真である。
図2】実施形態1の塩基性炭酸鉛及び得られた修飾された塩基性炭酸鉛がグリセリンに分散された効果を示す図である。
図3】グリセリンに分散された修飾された塩基性炭酸鉛及びグリセリンに分散された塩基性炭酸鉛を肌に塗布した効果を示す図である。
図4】実施形態1から得られた修飾された塩基性炭酸鉛が水に分散された効果を示す図である。
図5】実施形態1-1及び比較例1-1を応用して得られたアイシャドウを肌に塗布する効果を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明により提供される修飾された塩基性炭酸鉛とその調製方法及び化粧品について、さらに説明する。
【0019】
本発明により提供される修飾された塩基性炭酸鉛は、主に化粧品に使用され、化粧品の光沢度、肌にやさしく、メイクの保持力を改善することに用いられる。
【0020】
具体的には、修飾された塩基性炭酸鉛は、塩基性炭酸鉛、塩基性炭酸鉛の表面を覆うラウロイルリジン粉末、及び共有結合を介して塩基性炭酸鉛に結合されたフッ素含有シランカップリング剤を含む。
【0021】
ここで、塩基性炭酸鉛は、基板と被覆層を含む層状構造である。基板は、雲母基板、シリカ基板、アルミニウム基板、ガラス基板、酸化物基板、カオリン基板、セラミック基板及びグラファイト基板の中の少なくとも一種を含む。被覆層は、二酸化チタン被覆層、酸化鉄被覆層、CI 77510(ピグメントブルー27、フェロシアン化第二鉄)被覆層及びカーマイン被覆層の中の少なくとも一種を含む。
【0022】
二酸化チタンと雲母の屈折率が異なるので、光線の多重反射と干渉により、より良い真珠光沢効果、色効果、ダウンフロップ効果(Down Flop Effect)を生み出すことができる。一つの実施形態では、塩基性炭酸鉛は、雲母チタン塩基性炭酸鉛であり、基板は、雲母基板であり、被覆層は二酸化チタン被覆層である。
【0023】
本発明の修飾された塩基性炭酸鉛において、フッ素含有シランカップリング剤の一般式は、R-Si-(OC2m + 1であり、ここで、Rは、C2n + 1-(CH2-であり、1≦n≦6、nは整数であり、mは1又は2である。共有結合を介して塩基性炭酸鉛に結合されるフッ素含有シランカップリング剤は、フッ素含有シランカップリング剤のアルコキシ基が加水分解されてシラノールを形成し、シラノールと塩基性炭酸鉛の表面のヒドロキシル基が反応して水素結合を形成し、且つ脱水縮合反応によって得られる。より具体的には、共有結合を介して塩基性炭酸鉛に結合されるフッ素含有シランカップリング剤は、フッ素含有セグメントであり、フッ素含有セグメントは、少なくとも、構造式が式(1)に示されるセグメントを含む。
【0024】
フッ素の表面エネルギーは低いので、塩基性炭酸鉛の表面が共有結合を介してフッ素含有シランカップリング剤と結合した後、修飾された塩基性炭酸鉛の表面張力は非常に低くなり、これにより、修飾された塩基性炭酸鉛は疎水性及び疎油性を有する。
【0025】
一つの実施形態では、一部のフッ素含有シランカップリング剤は、互いに結合してネットワーク構造を形成し、ネットワーク構造は、塩基性炭酸鉛の表面を覆ってフィルム層を形成する。
【0026】
修飾された塩基性炭酸鉛に疎水性及び疎油性を持たせるために、一つの実施形態では、フッ素含有シランカップリング剤の質量は、塩基性炭酸鉛の質量の0.1%~10.0%であり、好ましくは、1.5%~3%である。
【0027】
一つの実施形態では、フッ素含有シランカップリング剤は、パーフルオロオクチルトリエトキシシラン、トリデカフルオロオクチルトリメトキシシラン及びヘプタデカフルオロデシルトリメトキシシランの中の少なくとも一種を含む。本実施形態で、フッ素含有シランカップリング剤は、パーフルオロオクチルトリエトキシシランである。
【0028】
ラウロイルリジン粉末は、柔らかく肌に接着する効果のあるアミノ酸誘導体であるので、塩基性炭酸鉛にラウロイルリジンパウダーを覆った後、修飾された塩基性炭酸鉛にさらに柔らかさ及び肌との接着性が優れる効果を与えることができる。
【0029】
修飾された塩基性炭酸鉛により優れた柔らかさ及び肌との接着性の効果を持たせるために、一つの実施形態では、ラウロイルリジン粉末の質量は、塩基性炭酸鉛の質量の0.1%~10.0%、好ましくは、3%~7%である。
【0030】
ラウロイルリジン粉末は、主にファンデルワールス力の物理作用により、塩基性炭酸鉛の表面に被覆される。一部のフッ素含有シランカップリング剤が互いに結合してネットワーク構造を形成すると、ネットワーク構造もラウロイルリジン粉末を固定する役割を果たすことができ、ラウロイルリジン粉末と塩基性炭酸鉛の結合により頼りにさせる。
【0031】
修飾された塩基性炭酸鉛により柔らかく、肌に接着する効果を持たせるために、一つの実施形態では、ラウロイルリジン粉末は、シート状構造である。
【0032】
さらに、修飾された塩基性炭酸鉛により優れた真珠光沢効果、色効果、ダウンフロップ効果、疎水性、疎油性、ならびに柔らかさ及び肌に接着する効果を持たせるために、一つの実施形態では、シート状構造のラウロイルリジン粉末のサイズは、塩基性炭酸鉛のサイズより小さい。同時に、オプションとして、シート状構造のラウロイルリジン粉末とフッ素含有シランカップリング剤のセグメントが互いに交錯して分布する。
【0033】
従って、本発明は、フッ素含有シランカップリング剤とラウロイルリジン粉末を使用して、塩基性炭酸鉛を化学的及び物理的に修飾することによって、修飾された塩基性炭酸鉛をより柔らかく、より肌に接着するものにすると同時に、修飾された塩基性炭酸鉛の表面張力は非常に低いので、疎水性と疎油性を有する。
【0034】
また、本発明は、上記の塩基性炭酸鉛の調製方法を提供する。塩基性炭酸鉛の調製方法は、塩基性炭酸鉛、フッ素含有シランカップリング剤及びラウロイルリジン粉末を混合し、加熱して修飾された塩基性炭酸鉛を得ることを含む。
【0035】
フッ素含有シランカップリング剤のアルコキシ基が空気中で加水分解されて、シラノールを形成することができるので、一つの実施形態では、まず、塩基性炭酸鉛とラウロイルリジン粉末を混合する。次に、フッ素含有シランカップリング剤を添加する。これは、フッ素含有シランカップリング剤が時期尚早に加水分解され、塩基性炭酸鉛の表面に結合し、ラウロイルリジン粉末が塩基性炭酸鉛の表面を覆う被覆効果に影響を及ぼすことを回避するようになる。
【0036】
同時に、ラウロイルリジン粉末が塩基性炭酸鉛の表面にランダムに被覆される。次に、フッ素含有シランカップリング剤は、塩基性炭酸鉛が被覆されていない表面と反応し、フッ素含有セグメントが共有結合を介して塩基性炭酸鉛の表面に修飾される。従って、ラウロイルリジン粉末とフッ素含有シランカップリング剤のセグメントは互いに交錯して分布する。
【0037】
一つの実施形態では、加熱温度は100℃~120℃であり、加熱時間は1時間~3時間である。加熱過程で、フッ素含有シランカップリング剤のアルコキシ基が加水分解されてシラノールを形成し、シラノールと塩基性炭酸鉛の表面のヒドロキシル基が反応して水素結合を形成し、且つ脱水縮合してフッ素含有シランカップリング剤を得る。同時にラウロイルリジン粉末は、ファンデルワールス力の物理作用により塩基性炭酸鉛の表面に被覆される。
【0038】
従って、本発明は、ドライプロセスでより柔らかく、肌に接着して、同時に疎水性及び疎油性を有する修飾された塩基性炭酸鉛を得ることができる。この方法は簡単であり、工業生産により適する。
【0039】
塩基性炭酸鉛、フッ素含有シランカップリング剤、ラウロイルリジン粉末を混合する過程で、層状構造の塩基性炭酸鉛が必然的に小さな粒経の塩基性炭酸鉛に打ち砕かれるので、真珠光沢効果、色効果及びダウンフロップ効果を低減することが理解できる。しかしながら、フッ素含有シランカップリング剤とラウロイルリジン粉末に修飾されることによって得られる修飾された塩基性炭酸鉛は、混合されていない塩基性炭酸鉛と比較して、真珠光沢効果、色効果及びダウンフロップ効果が依然として改善される。
【0040】
本発明は、さらに、上記の修飾された塩基性炭酸鉛を含む化粧品を提供する。
【0041】
修飾された塩基性炭酸鉛の表面張力は非常に低く、疎水性及び疎油性を有するので、修飾された塩基性炭酸鉛を使用した化粧品の広がり性を効果的に改善することができる。従って、化粧品が肌により均一に塗布することができ、メイクの保持力がより優れる。
【0042】
同時に、修飾された塩基性炭酸鉛が化粧品に方向性を持って分布され、鏡面効果を形成することができるので、化粧品はより高い光沢度を有する。
【0043】
修飾された塩基性炭酸鉛が化粧品に方向性を持って分布される場合、それは、修飾された塩基性炭酸鉛の配置角度が完全に一致することを意味するのではなく、一致する傾向があることに留意されたい。
【0044】
一つの実施形態では、化粧品は、プレストパウダー製品、オールウォーター製品、オールオイル製品、乳化製品などを含む。
【0045】
液体アイシャドウを例にとると、液体アイシャドウは、上記の修飾された塩基性炭酸鉛を含む。液体アイシャドウには、修飾された塩基性炭酸鉛の質量パーセントが1%~40%であり、好ましくは、10%~20%である。
【0046】
さらに、液体アイシャドウには、質量パーセントが35%~90%である水、質量パーセントが20%以下である多価アルコール、質量パーセントが2%以下である増粘剤及び質量パーセントが2%以下である乳化剤、質量パーセントが0.5%~1%の防腐剤及び質量パーセントが2%以下である皮膜形成剤を含む。
【0047】
ここで、多価アルコールは、グリセリン、プロピレングリコール及びブタンジオールの中の少なくとも一種を含む。増粘剤は、キサンタンガム、カボ、ヘクトライト、ケイ酸アルミニウムマグネシウム及びセルロースの中の少なくとも一種を含む。乳化剤は、ポリソルベート-80、ポリソルベート-60、PEG-80ソルビタンラウレート、及びPEG-7グリセリルココエートの中の少なくとも一種を含む。防腐剤は、フェノキシエタノールとエチルヘキシルグリセリンの混合物、カプリリルグリコールとエチルヘキシルグリセリンの混合物、及びエチルヘキシルグリセリンの中の少なくとも一種を含む。皮膜形成剤は、ポリウレタン及びポリアクリレート共重合体の中の少なくとも一種を含む。
【0048】
修飾された塩基性炭酸鉛の表面張力は非常に低く、疎水性及び疎油性を有するので、液体アイシャドウの全体的な表面エネルギーが減少される。従って、液体アイシャドウは、塗布中の拡散性及び膜形成特性がより優れ、より優れたメイクの保持力を有する。
【0049】
同時に、修飾された塩基性炭酸鉛は、液体のアイシャドウに方向性を持って分布され、鏡面効果を形成することができるので、液体のアイシャドウはより高い光沢度を有する。
【0050】
以下、具体的な実施形態により、修飾された塩基性炭酸鉛、その調製方法及び化粧品についてさらに説明する。
【0051】
実施形態1
30gのシート状構造のラウロイルリジン粉末と1kgの塩基性炭酸鉛(10μm~60μm、銀白色、雲母基板、二酸化チタン被覆層)を均一に混合し、次に10gのパーフルオロオクチルトリエトキシを添加し、均一に混合し、110℃に加熱し、2時間保温して、修飾された塩基性炭酸鉛を得る。
【0052】
図1に示すように、本実施形態によって得られた修飾された塩基性炭酸鉛では、シート状構造のラウロイルリジン粉末が塩基性炭酸鉛の表面を被覆する。また、修飾された塩基性炭酸鉛では、フッ素含有シランカップリング剤が共有結合により塩基性炭酸鉛に結合され、且つ一部のフッ素含有シランカップリング剤が互いに結合してネットワーク構造の膜を形成する。シート状構造のラウロイルリジン粉末とフッ素含有シランカップリング剤が互いに交錯して分布する。
【0053】
本実施形態の塩基性炭酸鉛及び得られた修飾された塩基性炭酸鉛は、グリセリンに分散する。図2に示すように、左側は、修飾された塩基性炭酸鉛の分散効果を示す図であり、右側は、塩基性炭酸鉛の分散効果を示す図である。図2から、修飾された塩基性炭酸鉛がグリセリンに方向性を持って分布され、鏡面効果を形成できるので、左側のグリセリンに分散された修飾された塩基性炭酸鉛は、より優れた光沢度を有することが分かる。
【0054】
グリセリンに分散された修飾された塩基性炭酸鉛とグリセリンに分散された塩基性炭酸鉛を肌に塗布する。図3に示すように、左側が修飾された塩基性炭酸鉛の塗布効果を示す図であり、右側が塩基性炭酸鉛の塗布効果を示す図である。図3から、修飾された塩基性炭酸鉛の表面張力は非常に低く、疎水性及び疎油性を有するが、塩基性炭酸鉛は親水性及び親油性を有するので、グリセリンに分散された修飾された塩基性炭酸鉛は、塗布するとより優れた展延性を示すが、グリセリンに分散された塩基性炭酸鉛は、塗布すると収縮することが分かる。
【0055】
本実施形態によって得られた修飾された塩基性炭酸鉛は、水に分散する。図4に示すように、修飾された塩基性炭酸鉛の表面エネルギーは低く、極性体系の表面に方向性を持って分布される傾向があり、鏡面効果を形成することができるので、明るい金属光沢を示す。
【0056】
実施形態2
実施形態2と実施形態1との唯一の違いは、実施形態2の塩基性炭酸鉛の粒経が30μm~150μmであることである。
【0057】
実施形態3
実施形態3と実施形態2との唯一の違いは、実施形態3の塩基性炭酸鉛の基板がガラス基板であることである。
【0058】
実施形態4
実施形態4と実施形態1との唯一の違いは、実施形態4の塩基性炭酸鉛の被覆層が酸化鉄及び二酸化チタンであり、塩基性炭酸鉛の色が金色であることである。
【0059】
実施形態5
実施形態5と実施形態1との唯一の違いは、実施形態5の塩基性炭酸鉛の被覆層が酸化鉄であり、塩基性炭酸鉛の色が赤褐色であることである。
【0060】
実施形態6
実施形態6と実施形態1との唯一の違いは、実施形態6の塩基性炭酸鉛の被覆層が有機着色澱粉及び二酸化チタンであり、塩基性炭酸鉛の色がバラ色であることである。
【0061】
実施形態7
実施形態7と実施形態1との唯一の違いは、実施形態7のシート状構造のラウロイルリジン粉末の質量が1gであることである。
【0062】
実施形態8
実施形態8と実施形態1との唯一の違いは、実施形態8のシート状構造のラウロイルリジン粉末の質量が100gであることである。
【0063】
実施形態9
実施形態9と実施形態1との唯一の違いは、実施形態9のパーフルオロオクチルトリエトキシシランの質量が1gであることである。
【0064】
実施形態10
実施形態10と実施形態1との唯一の違いは、実施形態10におけるパーフルオロオクチルトリエトキシシランの質量が100gであることである。
【0065】
比較例1
比較例1と実施形態1との唯一の違いは、比較例1の混合過程でパーフルオロオクチルトリエトキシシランが添加されなかったことである。
【0066】
比較例2
比較例2と実施形態1との唯一の違いは、比較例2の混合過程でラウロイルリジン粉末が添加されなかったことである。
【0067】
各実施形態の塩基性炭酸鉛、及び各実施形態と比較例によって得られた修飾された塩基性炭酸鉛を水及び白油に分散させて、分散性を決定し、その結果を表1に示す。
【0068】
【0069】
応用実施形態1-1
アイシャドウ:アイシャドウは、フェーズA、フェーズB、フェーズCが含まれる。フェーズAは、マイカ、タルク、シリカ、メタクリル酸メチル架橋ポリマー、ミリスチン酸マグネシウム、ステアリン酸マグネシウムが含まれる。フェーズBは、ポリジメチルシロキサン、カプリル酸/カプリン酸トリグリセリド、イソノニルイソノナノエート、VP/ヘキサデセンコポリマーが含まれる。フェーズCは、実施形態1の修飾された塩基性炭酸鉛である。総質量が100%であることに基づいて、マイカの質量パーセントは50%であり、タルクの質量パーセントは20%であり、シリカの質量パーセントは5%であり、メタクリル酸メチル架橋ポリマーの質量パーセントは3%であり、ミリスチン酸マグネシウムの質量パーセントは1%であり、ステアリン酸マグネシウムの質量パーセントは1%であり、ポリジメチルシロキサンの質量パーセントは3%であり、カプリル酸/カプリン酸トリグリセリドの質量パーセントは2%であり、イソノニルイソノナノエートの質量パーセントは2%であり、VP/ヘキサデセンコポリマーの質量パーセントは1%であり、修飾された塩基性炭酸鉛の質量パーセントは12%である。
【0070】
調製するときは、まず、フェーズAをミキシングポットに加え、高速で均一に攪拌し、次にフェーズBを混合した後、フェーズAに加え、高速で均一に攪拌し続け、次にフェーズフェーズCを均一に混合されたフェーズAとフェーズB相に加え、低速で均一に混合し、最後に、材料を排出して、プレスして成型し、アイシャドウを形成する。
【0071】
応用実施形態1-2~1~6
応用実施形態1-2~1~6の組成及び質量百分率は、応用実施形態1-1を参照するが、その違いは、フェーズCがそれぞれ実施形態2~6の修飾された塩基性炭酸鉛を使用することである。
【0072】
応用比較例1-1~1~6
応用比較例1-1~1-6の組成及び質量百分率は、応用実施形態1-1を参照するが、その違いは、フェーズCがそれぞれ実施形態1~6の塩基性炭酸鉛を使用することである。
【0073】
応用比較例1-7~1-8
応用比較例1-7~1-8の組成及び質量百分率は、応用実施形態1-1を参照するが、その違いは、フェーズCがそれぞれ比較例1-2の修飾された塩基性炭酸鉛を使用することである。
【0074】
応用実施形態1-1と応用比較例1-1によって得られたアイシャドウを肌に塗布する。その結果を図5に示す。右側が応用実施形態1-1のアイシャドウの塗布効果である。左側が応用比較例1-1のアイシャドウの塗布効果である。図5から、本発明の修飾された塩基性炭酸鉛を使用したアイシャドウは、より良好な広がり性、より良好な肌との接着性、より良いメイクの保持力を有することが分かる。
【0075】
応用実施形態1-1~1~6及び応用比較例1-1~1-8のアイシャドウについて、光沢度、肌との接着性及び柔らかさ、メイクの保持力をテストし、その結果を表2に示す。10点満点のスコアが高いほど、光沢度が高く、肌との接着性及び柔らかさが良く、メイクの保持力が優れる。
【0076】
【0077】
応用実施形態2-1
液体アイシャドウ:液体アイシャドウは、脱イオン水、グリセリン、キサンタンガム、O/W乳化剤、ポリウレタン及び実施形態1の修飾された塩基性炭酸鉛が含まれる。総質量が100%であることに基づいて、脱イオン水の質量パーセントは67.5%であり、グリセリンの質量パーセントは10%であり、キサンタンガムの質量パーセントは0.5%であり、O/W乳化剤の質量パーセントは1.5%である。実施形態1の修飾された塩基性炭酸鉛の質量パーセントは20%であり、ポリウレタンの質量パーセントは0.5%である。
【0078】
応用実施形態2-2~2-6
応用実施形態2-2~2-6の組成及び質量百分率は、応用実施形態2-1を参照する。その違いは、それぞれ実施形態2-6の修飾された塩基性炭酸鉛を使用することである。
【0079】
応用比較例2-1~2-6
応用比較例2-1~2-6の組成及び質量百分率は、応用実施形態2-1を参照する。その違いは、それぞれ実施形態1-6の塩基性炭酸鉛を使用することである。
【0080】
応用比較例2-7~2-8
応用比較例2-7~2-8の組成及び質量百分率は、応用実施形態2-1を参照する。その違いは、それぞれ比較例1-2の修飾された塩基性炭酸鉛を使用することである。
【0081】
応用実施形態2-6及び応用比較例1-8の液体アイシャドウの光沢度、肌との接着性及び柔らかさ、メイクの保持力をテストする。テストした結果を表3に示す。10点満点のスコアが高いほど光沢度が高く、スコアが高いほど肌との接着性及び柔らかさが良く、スコアが高いほどメイクの保持力が優れる。
【0082】
【0083】
応用実施形態3-1
ハイライトブライトニングリキッド:ハイライトブライトニングリキッドは、フェーズA、フェーズB、フェーズCが含まれる。フェーズAは、ポリジメチルシロキサン、イソドデカン、シクロペンタシロキサン、ジステアリールジメチルアンモニウムヘクトライト、フェニルトリメチコン、PEG-10ポリジメチルシロキサン、カプリル酸/カプリン酸トリグリセリド、トリメチルシロキシシリケート、ポリメチルシロキサンヘミオキサンが含まれる。フェーズBは、水、アルコールが含まれる。フェーズCは、実施形態1の修飾された塩基性炭酸鉛である。総質量が100%であることに基づいて、ポリジメチルシロキサンの質量パーセントは9%であり、イソドデカンの質量パーセントは14.3%であり、シクロペンタシロキサンの質量パーセントは20%であり、ジステアリールジメチルアンモニウムヘクトライトは0.7%であり、フェニルトリメチコンの質量パーセントは6%であり、PEG-10ポリジメチルシロキサンの質量パーセントは3%であり、カプリリン酸/カプリン酸トリグリセリドの質量パーセントは5%であり、トリメチルシロキシシリケートの質量パーセントは2%であり、ポリメチルシルセスキオキサンの質量パーセントは5%であり、水の質量パーセントは5%であり、アルコールの質量パーセントは12%であり、修飾された塩基性炭酸鉛の質量パーセントは18%である。
【0084】
調製するときは、まず、フェーズAをビーカーに加え、中速で均一に攪拌し、次にフェーズBを混合した後、フェーズAに加え、10分間均質化し、次にフェーズCを均一に混合されたフェーズAとフェーズBに加え、低速で均一に混合して、ハイライトブライトニングリキッドを取得する。
【0085】
応用実施形態3-2~3-6
応用実施形態3-2~3-6の組成及び質量パーセントは、実施形態3-1を参照する。その違いは、フェーズCがそれぞれ実施形態2-6の修飾された塩基性炭酸鉛を使用することである。
【0086】
応用比較例3-1~3-6
応用比較例3-1~3-6の組成及び質量百分率は、応用実施形態3-1を参照する。その違いは、フェーズCがそれぞれ実施形態1-6の塩基性炭酸鉛を使用することである。
【0087】
応用比較例3-7~3-8
応用比較例3-7~3-8の組成及び質量百分率は、応用実施形態3-1を参照する。その違いは、フェーズCがそれぞれ比較例1-2の修飾された塩基性炭酸鉛を使用することである。
【0088】
応用実施形態3-1~3-6及び応用比較例3-1~3-8のハイライトブライトニングリキッドの光沢度、肌との接着性及び柔らかさ及びメイクの保持力をテストする。テストした結果を表4に示す。10点満点のスコアが高いほど光沢度が高く、スコアが高いほど肌との接着性及び柔らかさが良く、スコアが高いほどメイクの保持力が優れる。
【0089】
【0090】
応用実施形態4-1
ハイライトブライトニングリキッド(W /Oタイプ):ハイライトブライトニングリキッド(W /Oタイプ)という乳化製品は、フェーズA、フェーズB、フェーズC及びフェーズDが含まれる。フェーズAは、PEG-10ポリジメチルシロキサン、ラウリルPEG-9ジメチコンジメチコン、フェニルトリメチコン、カプリル酸/カプリン酸トリグリセリド、オクチルドデカノール、ブチレングリコールジカプリル/ジカプレート、トリメチルシロキシシリケート及び/又はポリジメチルシロキサン、C9-12アルキルが含まれる。フェーズBは、シクロペンタシロキサン、ジステアリールジメチルアンモニウムヘクトライトが含まれる。フェーズCは、水、グリセリン、硫酸マグネシウム、プロピレングリコール、フェノキシエタノール/エチルヘキシルグリセリンが含まれる。フェーズDは、実施形態1の修飾された塩基性炭酸鉛である。総質量が100%であることに基づいて、PEG-10ポリジメチルシロキサンの質量パーセントは2%であり、ラウリルPEG-9ジメチコンジメチコンの質量パーセントは1%であり、フェニルトリメチコンの質量パーセントは7%であり、カプリル酸/カプリン酸トリグリセリドの質量パーセントは4%であり、オクチルドデカノールの質量パーセントは5%であり、ブチレングリコールジカプリル/ジカプレートの質量パーセントは5%であり、トリメチルシロキシシリケートの質量パーセントは2%であり、C9-12アルキルの質量パーセントは6%であり、シクロペンタシロキサンの質量パーセントは15%であり、ジステアリールジメチルアンモニウムヘクトライトの質量パーセントは1%であり、水の質量パーセントは30.55%であり、グリセリンの質量パーセントは5%であり、硫酸マグネシウムの質量パーセントは0.7%であり、プロピレングリコールの質量パーセントは5%であり、フェノキシエタノール/エチルヘキシルグリセリンの質量パーセントは0.75%であり、修飾された塩基性炭酸鉛の質量パーセントは10%である。
【0091】
調製するときは、まず、フェーズAをビーカーに加え、60℃で均一に攪拌及び分散させ、次にフェーズBを混合した後、フェーズAに加え、5分間均質化し、次に均質化しながら、フェーズCを添加する。その後、再びに5分間均質化し、フェーズDを均一に混合されたフェーズA、フェーズB及びフェーズCに加え、低速で均一に混合して、ハイライトブライトニングリキッド( W/Oタイプ)を取得する。
【0092】
応用実施形態例4-2~4-6
応用実施形態例4-2~4-6の組成及び質量百分率は、応用実施形態4-1を参照する。その違いは、フェーズDがそれぞれ実施形態2-6の修飾された塩基性炭酸鉛を使用することである。
【0093】
応用比較例4-1~4-6
応用比較例4-1~4-6の組成及び質量百分率は、応用実施形態4-1を参照する。その違いは、フェーズDがそれぞれ実施形態1-6の塩基性炭酸鉛を使用することである。
【0094】
応用比較例4-7~4-8
応用比較例4-7~4-8の組成と質量百分率は、応用実施形態3-1を参照する。その違いは、フェーズCがそれぞれ比較例1-2の修飾された塩基性炭酸鉛を使用することである。
【0095】
応用実施形態4-1~4-6及び応用比較例4-1~4-8のハイライトブライトニングリキッド(W/Oタイプ)の光沢度、肌との接着性及び柔らかさ、メイクの保持力をテストする。テストした結果を表5に示す。10点満点のスコアが高いほど光沢度が高く、スコアが高いほど肌との接着性及び柔らかさが良く、スコアが高いほどメイクの保持力が優れる。
【0096】
【0097】
上記実施形態の技術的特徴は任意に組み合わせることができる。説明を簡潔にするために、上記実施形態における様々な技術的特徴のすべての可能な組み合わせは記載されていない。ただし、これらの技術的機能の組み合わせは、矛盾がない限り、本明細書の記載の範囲と見なすべきである。
【0098】
上記の実施形態は、本発明のいくつかの実施形態を表すだけであり、その説明が比較的具体的かつ詳細であるが、それらは、本発明の特許の範囲に対する限定に理解されるべきではない。当業者であれば、本発明の技術構成の趣旨や範囲を逸脱しない前提下で、いろいろな更正及び変形を行なうことができる。これらの更正及び変形は、いずれも本発明の保護範囲に含まれるべきである。従って、本発明の保護範囲は、添付されたクレームをよりどころとする。
図1
図2
図3
図4
図5
【国際調査報告】