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特表2023-516537塩保持統合可能枕のためのシステム及び方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-04-20
(54)【発明の名称】塩保持統合可能枕のためのシステム及び方法
(51)【国際特許分類】
   A41D 13/11 20060101AFI20230413BHJP
   A63H 3/02 20060101ALI20230413BHJP
   A47G 9/10 20060101ALI20230413BHJP
   A41D 31/00 20190101ALI20230413BHJP
【FI】
A41D13/11 Z
A63H3/02
A47G9/10 V
A41D13/11 B
A41D31/00 503D
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022539746
(86)(22)【出願日】2020-12-29
(85)【翻訳文提出日】2022-08-23
(86)【国際出願番号】 US2020067236
(87)【国際公開番号】W WO2021138279
(87)【国際公開日】2021-07-08
(31)【優先権主張番号】17/131,054
(32)【優先日】2020-12-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】62/955,386
(32)【優先日】2019-12-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】522257089
【氏名又は名称】ヴィーシンガー、ポレット ケイ.
(74)【代理人】
【識別番号】110000855
【氏名又は名称】弁理士法人浅村特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ヴィーシンガー、ポレット ケイ.
【テーマコード(参考)】
2C150
3B102
【Fターム(参考)】
2C150BC06
2C150CA02
2C150FB46
2C150FB60
3B102AA07
(57)【要約】
様々なタイプの塩、特に粉末に粉砕された医薬品グレードの塩、及び精油が注入されたウールを有する塩保持統合可能枕であって、マスク、アスリート及びその他の人々によってパフォーマンスのために使用されるスクラビング・スリーブ、赤ちゃんのおもちゃ、喘息の猫のための猫のおもちゃ、小さい枕、塩保持デバイスとして機能する枕ケース、馬及びその他の動物用の塩保持デバイスを有する給餌袋方式の中に組み込むことができる塩保持統合可能枕のためのシステム及び方法が提供される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
塩保持装置であって、繊維でできた1つ又は複数のウール層を有し、前記層に塩が注入されている、塩保持装置。
【請求項2】
前記1つ又は複数のウール層が、引き離されて矩形又は任意の他の形状を生成するように形成されたウール繊維で作られている、請求項1に記載の塩保持装置。
【請求項3】
前記塩が、医薬品グレードの塩、ピンク・ヒマラヤ塩、又は海塩である、請求項2に記載の塩保持装置。
【請求項4】
前記塩が、前記1つ又は複数のウール層の中に任意のやり方で、噴射されるか、又は注がれるか、又は噴霧されるか、又は混合される、請求項3に記載の塩保持装置。
【請求項5】
前記塩が粉末形態に粉砕されている、請求項4に記載の塩保持装置。
【請求項6】
前記1つ又は複数のウール層が、前記塩を受け入れるための複数の受入れスロットを有する、請求項5に記載の塩保持装置。
【請求項7】
精油が前記塩保持装置に添加された、請求項6に記載の塩保持装置。
【請求項8】
前記塩が、前記1つ又は複数のウール層の第1の層と前記1つ又は複数のウール層の第2の層との間に配置され、前記1つ又は複数のウール繊維の前記第2の層と前記1つ又は複数のウール層の第3の層との間に配置される塩よりも小さいサイズである、請求項1に記載の塩保持装置。
【請求項9】
前記1つ又は複数のウール層が、巻かれて1つ又は複数のロールになっている、請求項1に記載の塩保持装置。
【請求項10】
前記塩保持枕が、フェイス・マスクのポケットの中に取り外し可能に挿入され、前記ポケットが前記フェイス・マスクの鼻カバーの内側に配置されている、請求項1に記載の塩保持装置。
【請求項11】
前記塩保持枕が、ぬいぐるみの内部に配置されている、請求項1に記載の塩保持装置。
【請求項12】
前記塩保持枕が給餌用マスクの内部に統合され、前記給餌用マスクがヘッド・ストラップに接続され、前記ヘッド・ストラップが動物の頭部の周りに配置されるように構成されている、請求項1に記載の塩保持装置。
【請求項13】
自己締着式ラップをさらに備え、前記塩保持枕が、前記ラップと使用者の体との間に配置されるように構成されている、請求項1に記載の塩保持装置。
【請求項14】
前記塩保持枕が寝袋型ロールの1つ又は複数の中間層に統合され、前記寝袋型ロールが外部層と内部層とを有し、前記外部層と前記内部層との間に配置された前記1つ又は複数の中間層が細長い矩形の形状を画定している構造を形成している、請求項1に記載の塩保持装置。
【請求項15】
第1のウール層と、テーブル配列として前記第1のウール層の上方に配置された第2のウール層とを有する第1のセクションであって、塩が次いで前記第2のウール層上に載置されている、第1のセクションを有する塩保持枕。
【請求項16】
前記第1のセクションが、前記塩の上方に配置された第3のウール層をさらに備えている、請求項15に記載の塩保持枕。
【請求項17】
前記ウール層が、引き離されて矩形形状を生成するように形成されたウール繊維で作られている、請求項17に記載の塩保持枕。
【請求項18】
前記塩が、粉末に粉砕された、医薬品グレードの塩、ピンク・ヒマラヤ塩、又は海塩である、請求項18に記載の塩保持装置。
【請求項19】
乾燥剤として米又はシリカをさらに備えた、請求項19に記載の塩保持装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、参照によりその全体が組み込まれている、2020年12月22日に出願した米国非仮特許出願第17/131,054号、及び2019年12月30日に出願した米国仮出願第62/955,386号の優先権を主張するものである。
【0002】
本発明は、ハロセラピーに関し、より詳細には、マスク、給餌袋、おもちゃ、及び任意の他のアイテムなどの装置によって利用され得る塩保持統合可能枕に関する。塩保持枕は、塩と、アロマテラピーの場合は精油とを注入したウール繊維の層で作成されて、着用者である人間又は動物にハロセラピー又は塩療法の、また、アロマテラピーを使用する場合は精油の、治療上の有効性を提供する。
【背景技術】
【0003】
世界保健機関(WHO)によると、2017年には世界中で約2億3500万人が喘息を患っている。これらの人々の中でも、最も被害にあっているのは、子どもたち及び貧困層である。さらに、世界中で6500万人を超える人々が中等度又は重度の慢性閉塞性肺疾患(COPD:Chronic Obstructive Pulmonary Disease)を患っている。この数字は今後50年間にわたって世界中で増え続けるだろうと専門家は予測している。
【0004】
ハロセラピーは、一般にアレルギー又は肺疾患に役立つように利用されてきた。「ハロセラピー」という用語は、ギリシャ語で塩を意味する単語の「ハロ」に由来している。ポーランドでは何世紀もの間、自然起源の岩塩洞窟を呼吸器の慢性的疾患の治療に利用しており、塩鉱夫が何らかの呼吸器の病を患うことはほとんどなかった。特に医薬品グレードの塩を用いたハロセラピーは、呼吸器の慢性的疾患、皮膚炎、及び精神的無気力を治療するとき、優れた効果を示してきた。アスリートは、パフォーマンス向上のためのハロセラピーを利用している。また、ハロセラピーは、アレルギーを緩和し、鼻詰まりの改善に役立ち、抗菌目的で使用され、適切な空気の流れ及び睡眠を促進すると示されてきた。競走馬はより多くの塩分を必要とするので、競走馬の間ではハロセラピーが一般的に使用されており、移動式の治療ステーション及び塩噴射機が存在する。ハロセラピーの一般的な問題は、これらのタイプ又はリソースが温泉地、遠隔地、又は限られた移動式ユニットでしか提供されないことである。携帯型のものがいくつか存在するが、塩による腐食に関して室内の任意の電気デバイス又は家電機器にとって問題となり得る。また、それらの携帯型機械は扱いづらい場合がある。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0005】
本明細書に提示されている開示は塩保持装置に関し、塩保持装置は、繊維でできた1つ又は複数のウール層を有し、層には塩及び精油が注入され、1つ又は複数のウール層が、引き離されて矩形又は任意の他の形状を生成するように形成されたウール繊維で作られており、塩は、医薬品グレードの塩、ピンク・ヒマラヤ塩、又は海塩であり、塩は、1つ又は複数のウール層の中に任意のやり方で、噴射されるか、注がれるか、噴霧されるか、混合され、塩は粉末形態に粉砕されており、1つ又は複数のウール層は、塩及び精油を受け入れるための複数の受入れスロットを有し、受入れスロットは、特定の高さに配置されており、塩は、1つ又は複数のウール層の第1の層と1つ又は複数のウール層の第2の層との間に配置され、1つ又は複数のウール繊維の第2の層と1つ又は複数のウール層の第3の層との間に配置される塩よりも小さいサイズであり、1つ又は複数のウール層は、巻かれて1つ又は複数のロールになっており、塩保持枕が、フェイス・マスクのポケットの中に取り外し可能に挿入され、ポケットはフェイス・マスクの鼻カバーの内側に配置され、塩保持枕が、ぬいぐるみの内部に配置され、塩保持枕が、給餌用マスクの内部に統合され、給餌用マスクはヘッド・ストラップに接続され、ヘッド・ストラップは馬の頭部の周りに配置されるように構成され、塩保持装置は、自己締着式のラップをさらに含み、塩保持枕は、ラップと使用者の体との間に配置されるように構成され、塩保持枕が寝袋型ロールの1つ又は複数の中間層に統合され、寝袋型ロールは外部層と内部層とを有し、外部層と内部層との間に配置された1つ又は複数の中間層は細長い矩形の形状を画定している構造を形成している。
【0006】
提示された開示は、塩保持枕にも関し、この枕は、第1のウール層と、テーブル配列として第1のウール層の上方に配置された第2のウール層と、次いで第2のウール層上に載置された塩とを有する第1のセクションを有し、第1のセクションは、塩の上方に配置された第3のウール層をさらに備え、第1のセクションと同一の第2のセクションが第1のセクションの上方に配置され、ウール層は、引き離されて矩形形状を生成するように形成されたウール繊維で作られ、塩は医薬品グレードの塩、ピンク・ヒマラヤ塩、又は海塩であり、塩は粉末に粉砕されている。
【0007】
本発明は、添付図面に例示される例証的な実施例によって説明されるが、限定されるものではなく、添付図面では、同様の参照符号が類似の要素を表している。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】塩保持枕と、ウール層に混合され、ウール層によって保持された塩の組み合わせとの様々な実施例を示す図である。
図2】フェイス・マスクに統合された塩保持枕を示す図である。
図3】スクラビング・スリーブに統合された塩保持枕を示す図である。
図4】ぬいぐるみに統合された塩保持枕を示す図である。
図5】猫のおもちゃに統合された塩保持枕を示す図である。
図6】給餌袋に統合された塩保持枕を示す図である。
図7】スクラビング寝袋型ロールに統合された塩保持枕を示す図である。
図8】第2のぬいぐるみに統合された塩保持枕を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
上記の「発明の概要」及びこの「発明を実施するための形態」、並びに下記の「特許請求の範囲」、並びに添付図面において、本発明の特定の特徴が記載されている。本明細書における発明の開示は、そのような特定の特徴の可能な組み合わせを含むことを理解されたい。例えば、特定の特徴が、本発明の特定の態様若しくは実施例又は特定の請求項の文脈で開示されている場合、その特徴は、可能な範囲で、本発明の他の特定の態様及び実施例と組み合わせて、及び/又はそれらの文脈で、並びに本発明全体で、使用することもできる。
【0010】
本明細書において、2つ以上の定義されたステップを含む方法に言及する場合、定義されたステップは、任意の順序で、又は同時に実行することができ(文脈からその可能性が排除される場合を除く)、方法は、定義されたステップのいずれかの前、定義されたステップのうちの2つステップの間、又は全ての定義されたステップの後に実行される1つ又は複数の他のステップを含むことができる(文脈からその可能性が排除される場合を除く)。
【0011】
「例証的」とは、本明細書では、「実例、具体例、又は例示としてはたらく」という意味で使用される。本明細書で「例証的」として説明されている態様は、必ずしも他の態様に比べて好ましい、又は有利であると解釈されるものではない。
【0012】
図面全体を通して、同様の要素を指定するのに同様の参照文字が使用されている。本明細書で使用する場合、「連結される」又は「連結されている」という用語は、接続を示す場合がある。接続は、1つ又は複数の項目間の直接的な接続、又は間接的な接続であってよい。さらに、本明細書で使用される用語「セット」は、任意の項目の1つ又は複数を表してよく、そのため「項目のセット」は、1つの項目のみの存在を示してもよく、又は複数の項目を示してもよい。したがって、本明細書で使用される場合、用語「セット」は「1つ又は複数」に同等であってよい。
【0013】
本開示は、異なるタイプの塩及び精油が注入されたウールを有する、個人用の塩保持統合可能デバイスのニーズが解決されていないことを認識している。これらは、携帯型治療のための、フェイス・マスク用の取り付け可能/挿入可能な枕の形態をとってよいが、これらに制限されるものではなく、アスリート及びその他の人々によってパフォーマンスのために使用されてよく、赤ちゃんのおもちゃ、喘息の猫のための猫用おもちゃ、小さい枕、塩保持デバイスとして機能する枕ケース、馬及びその他の動物のための塩保持デバイスを有する給餌袋方式に、使用されてよい。ウールは塩を所定の位置に保持するように設計されている。マスク、ぬいぐるみ(おしゃぶり用ではない)、猫のおもちゃ、又は馬の給餌袋の中に塩保持枕を入れて、使用者の口を覆って配置したとき、使用者は息を吸ったり吐いたりして塩を呼吸器系の中に移動させ、使用者の様々な肺の慢性的疾患及びその他の症状のための洗浄苦痛緩和スクラビングを促進する。
【0014】
図1は、マスク、ぬいぐるみ、家具、給餌袋、ハンドバッグ、及びその他の物品などの様々な装置に挿入可能な本発明の塩保持枕システム100の実施例の斜視図である。
【0015】
図1を参照すると、塩保持枕システム100は、塩保持枕システム100に内蔵された、又は内側に配置された1つ又は複数の層を有してよい。塩保持枕システム100は、ウール繊維160などの様々な層を保持するための、ウール、又はその他の繊維で作られた、外側を囲むハウジングを有してよい。しかしながら、これは非限定的であり、綿、竹、アマ、ケナフ、麻、又は藁などの、他の繊維状材料を使用してもよい。ウール繊維には、塩170などの塩が注入されていてよい。塩170は、医薬品グレードの塩、ピンク・ヒマラヤ塩、海塩、或いは任意の他の形態の療法用の塩又は精油で燻製若しくは強化された塩であってもよい。塩170は、必要に応じて任意の形状又はサイズで製造されてよい。塩170は、粉末形態に粉砕されたものなどの、大量で実質的に同じ密度及び堅さの塩であってよい。塩170は、ウール自体が鱗片を有することによって提供される自然な結合プロセスによって、ウール繊維に含浸されてよい。塩170は、層及びウール繊維層の全体的な質感及び触感が変わらないような相対的に小さいサイズの粒子であってよい。いくつかの実施例では、代わりに、塩170は、その、及びウールの繊維の中に噴射されるか、又は噴霧されてよい。
【0016】
いくつかの非限定的な実施例として、粉末の医薬品グレードの塩がウールに添加された、無垢のウールが層状に重ねられ、ボール状に形成され、又はカバーに挿入される。
【0017】
いくつかの実施例では、ウールは塩を捕らえる鱗片を有しているので、塩170を保持することもできる。ウールははね返るので、このはね返る能力により、枕システム100が潰れずに保たれ、良好な空気流が保たれる。次いで、一定の量の塩170がウール上に載置される。このプロセスは複数回繰り返されてよい。次いで、ウールは丸めてポケット140内に載置されるか、又は別の塩保持装置で使用される。
【0018】
ウール繊維又はウール層には、塩170と同様のやり方で精油を注入してもよい。精油が有する、使用者への効果は、油の具体的なタイプによる。例えば、記憶の定着を向上させるためにローズマリーを使用する場合があり、又は、休息、鎮静効果のためにラベンダーを求める場合もある。いくつかの実施例では、米又はシリカを添加して乾燥剤として使用する場合もある。
【0019】
他の実施例では、ウール矩形層160は、塩170及び精油を受け入れるための、前面から背面まで延在している複数の受入れスロットで構成されていてもよい。受入れスロットは、塩170及び精油を受け入れるように構成されてよく、管状の形状である。受入れスロットはこの形状に限定されず、正方形、矩形、六角形、又は八角形であってもよい。受入れスロットは、ウール矩形層160の幅まで延在していてよい。受入れスロットは円筒形であってよいが、様々なタイプの塩及び精油並びに必要な用途によってカスタマイズ可能であってよい。呼吸時に塩170を均一に循環させるために、スロットは特定の高さに配置されてよい。
【0020】
いくつかの非限定的な実施例では、塩保持枕システム100は、図2に例示されるようなフェイス・マスク110などの従来技術のフェイス・マスクに挿入されてよい。フェイス・マスク110は、鼻・口カバー120又はプロテクタと、鼻・口カバー120の反対側の端部に連結された2つの耳ループ130とを有してよい。鼻・口カバー120は、矩形の形状であってよい。しかしながら、これは非限定的であり、鼻・口カバー120は、正方形、円形、楕円形、六角形、八角形、又は本発明の目的に適した任意の他の形状であってもよい。使用者は、人間、動物、又はその他の存在であってよい。他の実施例では、フェイス・マスク110は、ベルクロ(登録商標)、縛ったロープ、ボタン、又は当業者によって知られている任意の他の方法によって、使用者に対して固定される任意のタイプのマスクであってよい。
【0021】
耳ループ130は、マスクを使用者の顔に配置して取り付けるための固定機構として機能する。いくつかの非限定的な実施例において、耳ループ130は、鼻・口カバー120の弾性率よりも大きな弾性率を有する弾性材料でできた1つ又は複数のバンドを含んでよく、それによって、両端のバンドは、上側角部及び下側角部などの、鼻・口カバー120の外側周縁部に対して近位に固定されてよい。バンドのための弾性材料は、フェイス・マスク110が、使用者の耳の周りに巻かれ、その後手を離したときに、使用者の耳の背面に対して堅固に係合したままになり得るように、従属した線のそれぞれとしっかりと係合するように、それらの弾性率に従って選択されてよい。
【0022】
いくつかの実施例では、鼻・口カバー120は、上面に開口部を含んでよく、左側面、右側面、及び底面には開口部を持たず、これによりポケット140を生成してよい。いくつかの実施例では、ポケット140は、鼻・口カバー120の背面に取り付けられてよい。ポケット140は、塩保持枕システム100を保持するように適合されてよい。ポケット140は、塩保持枕システム100がポケット140内に配置されたとき、ポケット140の弾性材料が繊維170の層を、それらの層を損傷又は変化させることなく固定するために軽く加圧するように設計されてよい。塩及び精油がその、及びウールの繊維に導入された後、開口部は縫製デバイスで封止して閉じられてもよい。しかしながら、これは非限定的であり、塩保持枕システム100は、ジッパー、接着剤、ラッチ、ベルクロ(登録商標)、又は蝶番などの、しかしながらこれらに限られない、当業者によって知られている任意の形態の留め具によってフェイス・マスク110に取り付けられてよく、使用時にマスクと使用者の鼻及び口との間に配置されてよい。
【0023】
1つ又は複数の非限定的な実施例では、塩保持枕システム100は、図3に例示されるように、自己締着式ラップに組み込まれて、腕、脚、又は足などの使用者の体の痛み及び炎症のある領域、並びにアトピー性皮膚炎、アレルギー性皮膚炎、湿疹、又は乾癬に対して追加のスクラビングを提供してもよい。これは、使用者がラップの遊端部を保持し、使用者の体上の箇所にラップを巻き始め、わずかに引っ張ってラップが軽く張った状態を保つことによって遂行され得る。患部領域に近づいたとき、使用者は塩保持枕システム100の周りにラップを巻き付け、それにより塩保持枕システム100がラップと患部領域との間の所定の位置に留まるようにする。次いで、使用者は、ラップを巻き続けて全体領域を覆い、もう一方の遊端部をラップの残りの部分に取り付けて、ラップを使用者の体に固定することができる。
【0024】
1つ又は複数の非限定的な実施例では、塩保持枕システム100は、スクラビング・スリーブ300などの、追加の製造プロセスを使用したスクラビング・スリーブに組み込まれて、腕、脚、又は足などの使用者の体の痛み及び炎症のある領域、並びにアトピー、皮膚炎、アレルギー性皮膚炎、湿疹、又は乾癬に対して追加のスクラビングを提供してよい。スクラビング・スリーブ300は、身体部位に追加のスクラビングを提供するように仕立てられ、構成されている。スクラビング・スリーブ300は、継ぎ目のないものであってよく、伸縮、剛性、圧縮、微生物、抗菌、加熱、冷却、抗炎症、及び吸湿の特性を有する糸と組み合わせた編目の密度を利用して、加圧、スクラビング、安定性及び快適さを使用者に提供する。スクラビング・スリーブ300は、使用者の体を保護するために、堅固なスクラビングのためのさらなる剛性を有していてもよい。
【0025】
1つ又は複数の非限定的な実施例では、塩保持枕システム100は、図3に示されるように、取り外し可能で、スクラビング・スリーブ300の中に保持されてよく、塩保持枕システム100は、スクラビング・スリーブ300の外側繊維の最上層から1層下だが吸湿性抗菌繊維を有する内側層より上方にあってよい。1つ又は複数の実施例では、塩保持枕システム100は、取り外し不可能な一体型部品として、スクラビング・スリーブに編み込まれるか、又は縫い込まれてよい。1つ又は複数の実施例では、塩保持枕システム100は、ボタン、ストラップ、ジッパー、ベルクロ(登録商標)又は任意の他の締着手段などの留め具でスクラビング・スリーブに固定されてよい。スクラビング・スリーブ300に編み込まれるか、又は固定される間に、塩保持枕システム100は、使用者に苦痛緩和をもたらすように方向付けられることができる。
【0026】
1つ又は複数の非限定的な実施例では、塩保持枕システム100は、図4及び図8に示されるような、それ以外は伝統的なテディベアのように見えるように構成されたフラシ天又はぬいぐるみ400の中に組み込まれてよい。テディベア及び魚は単なる例示であり、代わりにぬいぐるみ400は任意の他の生物、例えば、猿、ウサギ、犬、キツネ、猫、ライオンなどの動物、又は人間の人形像であってよく、同様に図5に例示したようなペット用おもちゃ500(キャット・ニップ)などの異なるタイプのおもちゃであってもよい。塩保持枕システム100は、ぬいぐるみ400の内側に配置されてよく、開口部は、ベルクロ(登録商標)などの面ファスナーの帯、ジッパー、又はその他の締着機構で覆われてよい。さらなる実施例では、枕システム100は、製造プロセスの間にぬいぐるみ400の中に内蔵されてよい。いくつかの実施例では、塩保持枕システム100は、ぬいぐるみ400が保持しているものなどの、ぬいぐるみ400に付属する第2の装置の中に組み込まれてよい。
【0027】
1つ又は複数の非限定的な実施例では、塩保持枕システム100は、図6に示されるように吸入マスク600が馬の鼻に被さって装着されるものなどの、動物吸入マスク600又は給餌袋の中に組み込まれてよい。本実施例では、吸入マスク600は、調節可能なヘッド・ストラップ610によって馬の鼻上の所定の位置に保持される。ヘッド・ストラップ610は、馬の頭の周りに巻き付けるように構成され、吸入マスク600の位置を保持するために馬の耳の後ろに位置している。ヘッド・ストラップ610は、ラッチ、ストラップ、蝶番、又はバックルなどの任意の数の留め具によって吸入マスク600に取り付けられるが、これらに限定されるものではない。塩保持枕システム100は、好ましくは、よりくつろいだ呼吸環境を促進するために馬の口に近接したマスクの底部に向けて位置決めされてもよい。
【0028】
1つ又は複数の非限定的な実施例では、塩保持枕システム100は、図7に示されるようなスクラビング寝袋型ロール700の中に組み込まれてよい。ベッド・ロール700は、中間に塩保持枕システム100をなぞらえる1対の内側ライニングを有する、外側ライニングと下側ライニングとを備え、これらは、細長い矩形の形状を画定している4層構造を形成している。本発明は4つのライニングを有するものとして説明されているが、任意の数のライニングが利用され得ることが理解され、予想されるべきである。同様に、枕システム100は、枕又は枕ケースに統合されてよい。
【0029】
本発明の明細書は、例示及び説明の目的で提示されているが、網羅的であること、又は開示された形態の発明に限定されることを意図するものではない。本発明の範囲及び趣旨から逸脱しない多くの修正及び変形が、当業者には明らかであろう。実施例は、本発明の原理及び実際の適用例を最もよく説明するために、また考えられる特定の使用法に適した様々な修正を加えた様々な実施例について当業者が本発明を理解することを可能にするために、選択し、説明した。本明細書に記載された1つ又は複数の実施例による本発明は、添付の特許請求の範囲の趣旨及び範囲内の修正及び変更を加えて実施されてよい。したがって、本明細書は、本発明を制限するものではなく、例示的であるとみなされるべきである。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
【国際調査報告】