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▶ マ,ジョイス,エイチ.の特許一覧

(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-04-20
(54)【発明の名称】製剤およびその使用
(51)【国際特許分類】
   A61K 31/20 20060101AFI20230413BHJP
   A61K 36/28 20060101ALI20230413BHJP
   A61K 36/185 20060101ALI20230413BHJP
   A61K 36/899 20060101ALI20230413BHJP
   A61K 9/08 20060101ALI20230413BHJP
   A61K 9/10 20060101ALI20230413BHJP
   A61K 47/44 20170101ALI20230413BHJP
   A61K 47/04 20060101ALI20230413BHJP
   A61P 25/04 20060101ALI20230413BHJP
   A61P 17/16 20060101ALI20230413BHJP
   A61P 17/02 20060101ALI20230413BHJP
   A61P 31/00 20060101ALI20230413BHJP
   A61P 9/12 20060101ALI20230413BHJP
   A61P 1/00 20060101ALI20230413BHJP
   A61P 25/22 20060101ALI20230413BHJP
   A61P 17/06 20060101ALI20230413BHJP
   A61P 3/06 20060101ALI20230413BHJP
   A61P 25/28 20060101ALI20230413BHJP
   A61K 8/98 20060101ALI20230413BHJP
   A61K 8/9789 20170101ALI20230413BHJP
   A61K 8/9794 20170101ALI20230413BHJP
   A61Q 7/00 20060101ALI20230413BHJP
   A61Q 17/02 20060101ALI20230413BHJP
   A61Q 19/08 20060101ALI20230413BHJP
   A61Q 5/12 20060101ALI20230413BHJP
   A61Q 19/00 20060101ALI20230413BHJP
   A61K 35/57 20150101ALI20230413BHJP
【FI】
A61K31/20
A61K36/28
A61K36/185
A61K36/899
A61K9/08
A61K9/10
A61K47/44
A61K47/04
A61P25/04
A61P17/16
A61P17/02
A61P31/00
A61P9/12
A61P1/00
A61P25/22
A61P17/06
A61P3/06
A61P25/28
A61K8/98
A61K8/9789
A61K8/9794
A61Q7/00
A61Q17/02
A61Q19/08
A61Q5/12
A61Q19/00
A61K35/57
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022551670
(86)(22)【出願日】2021-02-26
(85)【翻訳文提出日】2022-10-06
(86)【国際出願番号】 US2021019821
(87)【国際公開番号】W WO2021173933
(87)【国際公開日】2021-09-02
(31)【優先権主張番号】62/982,918
(32)【優先日】2020-02-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】522338654
【氏名又は名称】マ,ジョイス,エイチ.
(74)【代理人】
【識別番号】100092783
【弁理士】
【氏名又は名称】小林 浩
(74)【代理人】
【識別番号】100120134
【弁理士】
【氏名又は名称】大森 規雄
(74)【代理人】
【識別番号】100110663
【弁理士】
【氏名又は名称】杉山 共永
(72)【発明者】
【氏名】マ,ジョイス,エイチ.
【テーマコード(参考)】
4C076
4C083
4C087
4C088
4C206
【Fターム(参考)】
4C076AA14
4C076AA22
4C076BB31
4C076CC01
4C076CC09
4C076CC18
4C076CC19
4C076DD28M
4C076EE53T
4C083AA081
4C083AA082
4C083AA121
4C083AA122
4C083AB442
4C083CC06
4C083CC33
4C083CC37
4C083DD23
4C083DD30
4C083EE12
4C083EE22
4C087AA01
4C087AA02
4C087BB33
4C087CA19
4C087MA63
4C087NA14
4C087ZA02
4C087ZA16
4C087ZA36
4C087ZA68
4C087ZA89
4C087ZB32
4C087ZC33
4C088AB12
4C088AB26
4C088AB73
4C088CA03
4C088MA07
4C088MA63
4C088NA14
4C088ZA02
4C088ZA16
4C088ZA36
4C088ZA68
4C088ZA89
4C088ZB32
4C088ZC33
4C206AA01
4C206AA02
4C206DA03
4C206DA04
4C206DA05
4C206MA02
4C206MA03
4C206MA04
4C206MA05
4C206NA05
4C206ZA03
4C206ZA05
4C206ZA08
4C206ZA15
4C206ZA16
4C206ZA36
4C206ZA66
4C206ZA75
4C206ZA89
4C206ZA92
4C206ZB32
4C206ZC33
(57)【要約】
細胞またはオルガネラまたはエクソソームの膜を横断し得かつそれに組み込まれ得る調製物および製剤が記載される。調製物および製剤を利用した治療の方法も記載される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
(i)脂肪酸を含む脂質を含む基本組成物、および
(ii)前記基本組成物中に分散した1種または複数の付加的成分であって、リン脂質、セラミド、コレステロール、脂肪酸、油、ビタミン、ミネラル、治療剤、生物活性成分、エクソソーム、または前述のもののいずれかの2種以上の組み合わせからなる群から選択される付加的成分
を含み、
前記基本組成物における前記脂肪酸は、前記基本組成物の脂肪酸組成を、哺乳類細胞の細胞膜または細胞オルガネラまたは皮脂またはエクソソームの脂肪酸組成と実質的に同一の状態にするタイプおよび量のものであり、
前記基本組成物は、製剤の約30容量%~約99容量%を構成する
製剤。
【請求項2】
(i)脂肪酸を含む脂質を含む基本組成物、および
(ii)前記基本組成物中に分散した1種または複数の付加的成分であって、リン脂質、セラミド、コレステロール、脂肪酸、油、ビタミン、ミネラル、治療剤、生物活性成分、エクソソーム、または前述のもののいずれかの2種以上の組み合わせからなる群から選択される付加的成分、および
(iii)バイオシリケート
を含み、
前記脂質は、ココナツ油およびマカダミアナッツ油を含む混合物であり、前記基本組成物は、製剤の約30容量%~約99容量%を構成する
製剤。
【請求項3】
前記脂肪酸は、ミリスチン酸(C14:0)、ラウリン酸(C12:0)、パルミチン酸(C16:0)、アラキドン酸(C20:4 n-6)、ステアリン酸(C18:0)、オレイン酸(C18:1 n-9)、リノール酸(C18:1 n-9)、リノール酸(C18-3 n-9)、クロトン酸(C)、ミリストレイン酸、パルミトレイン(C16:1)酸、サピエン酸(C16:1 n-10)、オレイン酸(C18:1 n-9)、エライジン酸もしくはtrans-オレイン酸(C18:1 n-9)、バクセン酸(C18:1 n-7)、ガドレイン酸(C20:1 n-11)、エイコセン酸(C20:1 n-9)、エルカ酸(C22:1 n-9)、ネルボン酸(C24:1 n-9)、または前述のもののいずれかの2種以上の組み合わせからなる群から選択される、請求項1または2に記載の製剤。
【請求項4】
前記基本組成物の前記脂肪酸組成は、前記細胞膜の脂肪酸組成と実質的に同一であり、前記哺乳類細胞はヒト細胞である、請求項1に記載の製剤。
【請求項5】
前記混合物はエミュー油をさらに含む、請求項2に記載の製剤。
【請求項6】
前記混合物は高オレイン酸ヒマワリ種子油をさらに含む、請求項2に記載の製剤。
【請求項7】
前記混合物はオリーブ油をさらに含む、請求項2に記載の製剤。
【請求項8】
1種を上回る付加的成分を含む、請求項1または2に記載の製剤。
【請求項9】
ドイツカモミール、ローマカモミール、およびモロッコカモミールの精油の混合物を含み、前記混合物は、前記製剤の約5容量%~約30容量%を構成する、請求項8に記載の製剤。
【請求項10】
前記脂質は高オレイン酸ヒマワリ油をさらに含み、前記1種または複数の付加的成分は、前記基本組成物中に分散したクローブ、肉桂、ローズマリー、ユーカリ、レモン、ラヴィンツァラ、および肉桂の精油を含む混合物であり、
クローブの精油は、前記製剤の約0.1容量%~30容量%を構成し;
肉桂の精油は、前記製剤の約0.1容量%~30容量%を構成し;
ローズマリーの精油は、前記製剤の約0.1容量%~30容量%を構成し;
ユーカリの精油は、前記製剤の約0.1容量%~30容量%を構成し;
レモンの精油は、前記製剤の約0.1容量%~30容量%を構成し;
ラヴィンツァラの精油は、前記製剤の約0.1容量%~20容量%を構成し;
葉肉桂の精油は、前記製剤の約0.05容量%~約20容量%を構成し;
前記基本組成物は、前記製剤の約50容量%~約99容量%を構成する
請求項2に記載の製剤。
【請求項11】
約0.05容量%~約20容量%のフランキンセンス精油および/または約1容量%~約30容量%のタイム精油をさらに含む、請求項10に記載の製剤。
【請求項12】
約1%~約30%のバイオシリケート、約0.04%~約20%のドイツカモミール精油、約1%~約20%のモロッコカモミール精油、約0.04%~約20%のローマカモミール精油、約0.04%~約10%のジャスミン精油、約0.04%~約10%のレモングラス精油、約1%~約10%のココナツ油、約5%~約4%のマカダミア油、約10%~約80%のエミュー油を容量%単位でさらに含む、請求項11に記載の製剤。
【請求項13】
ビタミンD、ヒアルロン酸、ビタミンE、ビタミンA、グリセリン、ユビキノール、ならびにミルラ、フランキンセンス、ドイツカモミール、ローマカモミール、およびモロッコカモミールの精油をさらに含む、請求項12に記載の製剤。
【請求項14】
約0.01%~約7%のユビキノール、約0.01%~約4%のビタミンA、約0.01%~約10%のビタミンD、約0.01%~約10%のビタミンE、約0.01%~約10%のビタミンK2 MK7、約0.01%~約25%のビタミンC、約0.01%~約4%のアルファアルブチン、約0.01%~約3%の没食子酸、約0.01%~約10%のフランキンセンス精油、約0.01%~約10%のミルラ精油、約0.01%~約5%のコウジ酸、約0.01%~約10%の甘草根抽出物、約0.01%~約12%のナイアシンアミド、約0.01%~約6%のバンウコン(kaempferia galanga)の精油、約0.01%~約5%のニアウリ精油、約0.01%~約3%のグルタチオン、約0.01%~約12%のヒアルロン酸、約0.01%~約3%のローズマリー精油、約0.01%~約3%のパルマローザ精油、約0.01%~約5%のマカダミアナッツ油、約0.01%~約3%のココナツ油、約2%~約9%のレシチン、約1%~約9%の植物性グリセリン、および約35%~約90%のエミュー油を容量%単位で含む、請求項10に記載の製剤。
【請求項15】
前記1種または複数の成分は、ドイツカモミール、モロッコカモミール、ローマカモミール、フランキンセンス、ミルラ、ジャスミン、レモングラス、スウィートオレンジ、ビターオレンジ、ローズマリー、ガランガル、シャンマオ、パルマローザ、ネロリの精油、甘草抽出物、レシチン、ココナツ油を含む混合物を含み;前記混合物は前記基本組成物中に分散し、
前記脂質は、エミュー油、ココナツ油、およびマカダミアナッツ油を含む混合物を含み、前記基本組成物は、前記製剤の約50容量%~約99容量%を構成する
請求項8に記載の製剤。
【請求項16】
約0.01%~約3%のドイツカモミール精油、約0.01%~約3%のモロッコカモミール精油、約0.01%~約3%のローマカモミール、約0.01%~約10%のフランキンセンス精油、約0.01%~約10%のミルラ精油、約0.01%~約2%のジャスミン精油、約0.01%~約2%のレモングラス精油、約0.01%~約3%のスウィートオレンジ精油、約0.01%~約3%のビターオレンジ精油、約0.01%~約3%のローズマリー精油、約0.01%~約3%のガランガル精油、約0.01%~約3%のシャンマオ精油、約0.01%~約3%のパルマローザ精油、約0.01%~約3%のネロリ精油、約0.01%~約5%の甘草抽出物、約2%~約9%のレシチン、約0.01%~約2%のココナツ油、約0.01%~約5%のマカダミアナッツ油、約35%~約90%のエミュー油を容量%単位で含む、請求項15に記載の製剤。
【請求項17】
前記脂質はココナツ油であり、前記1種または複数の付加的成分は、精油からなる群から選択され、前記基本組成物は、前記製剤の約70容量%~約99容量%を構成する、請求項1に記載の製剤。
【請求項18】
前記脂肪酸は中鎖トリグリセリドである、請求項17に記載の製剤。
【請求項19】
哺乳類における細胞膜、エクソソーム、またはオルガネラの傷害、損傷、または機能不全と関連した疾患を治療するための、請求項1に記載の製剤。
【請求項20】
哺乳類における細胞膜、エクソソーム、またはオルガネラの傷害、損傷、または機能不全と関連した疾患を治療するための、請求項1に記載の製剤。
【請求項21】
前記付加的成分はエクソソームである、請求項1または2に記載の製剤。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、参照により本明細書によって組み込まれる、2020年2月28日に出願された米国仮出願第62/982,918号の利益を主張するものである。
【背景技術】
【0002】
健常な細胞膜は、細胞の外側の環境に対するバリアとして働く。それらはハブとしても働き、細胞の周囲からのシグナルをフィルターにかけかつ解釈し、遺伝子発現の変化を指揮することによって外部シグナルを細胞応答に転換する。健常な細胞膜は、また、他の細胞へシグナルを送り、および他の細胞からシグナルを受け取り、かつシグナルを統合し、身体の近くの細胞において、または身体の反対側の細胞においてさえ、応答を引き出し得る。
【0003】
ω3脂肪よりもむしろω6に富む加工食品で満たされた現代の西洋食(プラスチック、殺虫剤、合成食品添加物の普遍的使用等、現代生活の他の因子との組み合わせでの)は、膜組成を変更し得、膜流動性、透過性等の細胞膜の多くの物理的パラメーターの変化につながり得、相互作用する膜内タンパク質および構造の能力を妨害し得る(Phillips R., Membranes by the Numbers arxiv.org 6 Mar 2017)。これらの変化は、とりわけ特異的疾病の遺伝的素因を有する患者において、多くの慢性疾患の発症の一因となり得る。
【0004】
多くの疾患状態は、細胞膜における脂質およびリン脂質の不均衡、ならびに細胞膜組成および機能の欠損によって推進される。細胞膜機能の乱れは、成長および増殖の調節異常(他の中でも、癌、ケロイド、または乾癬等の疾患につながる)として;皮膚バリアの分断(例えば、湿疹または治癒しない創傷につながる)として;例えば糖尿病、脂質異常症、およびメタボリックシンドローム等におけるホルモン調節異常として;不十分な免疫機能として;または、例えば多発性硬化症およびアルツハイマー病等における神経シグナル伝達の分断として現れ得る。
【0005】
細胞膜機能の欠損の考え得る現れの1つは、疼痛に対する耐性の減少および炎症に対する素因の増加である。疼痛は、身体組織における潜在的または実際の損傷に関連した知覚として定義される(PMID 25722692)。疼痛は、損傷した構造または組織における身体的応答(炎症、腫脹、筋緊張の増加、および身体的感作)、ならびに疼痛自体に対する二次的感情応答(怒り、欲求不満、不安、不眠、および感情的感作)の両方を伴う、患者にとっての多角的経験である。留意すべきは、不眠は、全体的疼痛耐性をさらに減少させ、炎症を悪化させ、異常な筋緊張、疼痛、および腫脹を増加させ、ゆえに、疼痛の負のフィードフォワードサイクルを永続させる。
【0006】
疼痛の治療に対する現在の経口的および局所的な解決策は、大部分が、一時的にのみ、疼痛の一部の態様に対処し、すべての態様には対処せず、また根本的原因には対処しない。例えば、非ステロイド性抗炎症薬(NSAID)は、シクロオキシゲナーゼを阻害することによってプロスタグランジン合成を阻害し、炎症および腫脹の低下につながり、一方で中枢性疼痛処理は対処されないままである。同様に、オピオイドは、ミュー、デルタ、またはカッパオピオイド受容体に結合し、疼痛シグナルを中枢神経系(CNS)に伝えるニューロンにおける神経興奮性を低下させ、より低く感知される疼痛につながる(PMID 9202932)が、炎症、局部的腫脹、または筋緊張に対処しない。実際、現在市場に出ているどの鎮痛錠剤も、疼痛の複数の構成要素のすべての原因にも、根本的な原因にも対処しない。
【0007】
加えて、現在の経口疼痛医薬は、著しい安全性懸念を有する。例えば、オピオイドは、中毒性が高く、同じ効果を達成するために経時的により高い用量を要し、身体における中枢性および末梢性疼痛システムの両方において、複数の分子メカニズムを介して痛覚過敏状態を作り出す(Zhizhong Z. Pan, Mechanisms of Opioid Tolerance, Molecular Pain pp 413-422)。このクラスの医薬は中毒になりやすいことに起因して、自己投与された過剰服用による事故死の高いリスクがある。NSAIDは、腎臓、耳、および肝臓に有毒であり、全身性の出血性ならびに消化性潰瘍形成の著しいリスクを伴う。NSAIDは、複数の提唱されるメカニズムを介して痛覚過敏状態にもつながり得る(PMID 25722692)。第3の主要な経口疼痛医薬であるアセトアミノフェンは、肝臓および腎臓に有毒であり、出血性および消化性潰瘍のリスクを潜在的に増加させる。
【0008】
現在の局所疼痛調製物は、限界も有する。例えば、NSAIDクリームは、組織治癒を阻害することに加えて、出血、心臓発作、高血圧、脳卒中、消化性潰瘍、および腸穿孔のリスクを著しく増加させる潜在性を有する。メントールベースのクリームは、寒い気候におけるまたは傷ついた皮膚を有する患者による使用に実用的ではない。カプサイシンおよびアルニカクリームは、NSAIDクリームよりも、出血、心臓発作、高血圧、および脳卒中の低いリスクを伴うが、皮膚刺激を引き起こす潜在性を依然として有する。加えて、現在の局所疼痛医薬のどれも、表皮の最も外側の層よりも奥には浸透せず、表面的構造のみに対する疼痛緩和をもたらし、根底にある構造の疼痛は処理されないままである。さらに、現在の局所疼痛医薬の効果は、典型的に数時間後には消滅し、繰り返しの適用を要する。
【0009】
上で列挙された疾患は、現代人を苦しめる最もよく見られる慢性疾病のいくつかの例にすぎない。実際には、ほぼすべての疾患が、細胞膜組成および/または機能の不均衡によってある程度影響を受け得る。
【0010】
例えば疼痛の複数の態様に安全にかつ有効に対処し得る製剤を含めた、細胞膜組成および機能の乱れに対処し得る製剤の必要性がある。局所製剤に関しては、病変組織に浸透して、負傷したエリアに活性成分を送達することが必要であろう。理想的には、それは、効力の急速な発生を有し、効力の長い継続期間を有し、疼痛または他の病的過程が向上するように病変組織の治癒を早めるであろう。
【0011】
皮膚に適用される物質の吸収を向上させ得る製剤の必要性もある。市販の製品を適用する前のそのような製剤の適用は、理想的には、皮膚への送達を促し、回復させ、かつ/または向上させると考えられ、サイズ、電荷、または他の特性に応じて、細胞膜へのまたは細胞内空間への成分の組み込みを促すと考えられる。
【発明の概要】
【0012】
細胞膜組成の不均衡を修正し得る製剤を提供することは、本発明の目的である。
【0013】
細胞膜機能の乱れを修正し得る製剤を提供することは、本発明のさらなる目的である。
【0014】
皮膚に適用される物質の吸収を向上させ得る製剤を提供することは、本発明の付加的な目的である。
【0015】
細胞膜組成および/または機能をモジュレートすることによって疾患を治療する製剤を提供することも、本発明の目的である。
【0016】
多能性幹細胞の産生を誘導し得る局所製剤を提供することも、本発明の目的である。
【0017】
分化した皮膚細胞を多能性幹細胞状態にリプログラミングし得る局所製剤を提供することは、本発明の付加的な目的である。
【0018】
ウイルスベクターの使用なしで遺伝子発現を変更し得る局所製剤を提供することは、本発明のさらなる目的である。
【0019】
表皮の最も外側の層を越えて負傷したエリアに活性成分を浸透させ得かつ送達し得る局所製剤を提供することも、本発明の目的である。
【0020】
遅延応答を意図的に促すために、表皮の最も外側の層を越えて傷害の部位から遠位にまたは標的組織から遠位に活性成分を浸透させ得かつ送達し得る局所製剤を提供することも、本発明の目的である。
【0021】
上記の目的およびその他の増進のために、本発明は、既存の細胞膜に組み込まれ得、細胞膜組成および/または機能を回復させ得、治療効果をモジュレートし得る製剤を提供する。製剤は、製剤が細胞、オルガネラ、もしくはエクソソームの膜の機能、ならびに/または細胞および/もしくはオルガネラおよび/もしくはエクソソームの機能を横断し得る、組み込まれ得る、モジュレートし得る、調節し得る、または回復させ得るような特異的比率で脂肪酸の混合物を含む。製剤は、例えば、細胞膜組成の欠陥を修正する構成要素を供給し得る。製剤は、細胞内のおよび細胞間のシグナルの送信を低下させるように、例えば疼痛、炎症、過度の酸化等に対するシグナル伝達を低下させるようにも製剤化され得る。製剤は、傷害に対する健常な幹細胞応答を増加させ、一方で細胞の異常な増殖、分裂、および/または他の健常でない応答を限定するようにも製剤化され得る。製剤は、微生物、ウイルス、真菌、昆虫、および寄生虫の細胞膜の機能を妨害し、それによって、微生物、ウイルス、真菌、昆虫、および寄生虫の破壊もしくは不活性化、または微生物、ウイルス、真菌、昆虫、および寄生虫がそれらの宿主に感染するもしくは生息する能力の喪失をもたらすようにも製剤化され得る。製剤における脂肪酸は、油および/もしくは脂肪を起源とし得る、または混合物に個々に組み込まれ得る。脂肪酸に加えて、製剤は、例えば下で詳細に記載される他の構成要素を含み得る。混合物および製剤自体における脂肪酸の比率(すなわち、製剤の個々の構成要素およびそれらの量)は、特異的疾患に対処するように、かつ/または細胞の膜、ならびに細胞(例えば、哺乳類細胞)内の様々なオルガネラの膜の欠陥を根絶するようにかつ/もしくはその組成を回復させるように、かつ/または細胞機能を回復させかつ/もしくは向上させるように、例えば下で詳細に記載されるようにカスタマイズ可能である。製剤は、例えば、1)組織および細胞内への直接的な治療用材料の送達、ならびに/あるいは2)細胞間および細胞内空間内に組織を再建するのに、組織を再建するのに、かつ/または細胞膜の機能もしくは細胞内オルガネラの膜の機能を回復させるのに必要な生の材料(例えば、タンパク質、ミネラル、ビタミン、治療薬等)の送達を可能にし得る。ある特定の実施形態において、細胞膜への製剤の組み込みは、疼痛に対するシグナルを送るために一緒にクラスター化されることを要する疼痛膜貫通タンパク質のクラスターを収容する脂質ラフトを直接分断し得る。
【0022】
本発明に従った製剤は、概して、(i)基本組成物、および製剤が、細胞、オルガネラ、またはエクソソームの膜のものと実質的に同様である脂肪酸組成を有するように、基本組成物中に分散した1種または複数の付加的成分を含む。製剤の脂肪酸組成は、製剤を、以下のもの:細胞、オルガネラ、またはエクソソームの膜機能および/または機能を横断する、組み込まれる、モジュレートする、調節する、または回復させる、のうちの1つまたは複数の能力がある状態にする。基本組成物は脂質を含み得る。脂質は、例えば油もしくは混合油、または脂肪酸を含む別の物質であり得る。ゆえに、脂質は、例えば精油または精油の混合物であり得る。基本組成物は、製剤の約40容量%~約99容量%を構成し得る。実施形態の一部において、基本組成物は1種または複数の油を含む。基本組成物の1種または複数の油は、例えば、エミュー油、ココナツ油、マカダミアナッツ油、高オレイン酸ヒマワリ種子油、オリーブ油、および前述の油のうちの2種、3種、4種、または5種を含む混合物からなる群から選択され得る。一部の実施形態において、基本組成物は、エミュー油、ココナツ油、およびマカダミアナッツ油の混合物を含む。一部の実施形態において、基本組成物は、高オレイン酸ヒマワリ種子油、ココナツ油、およびマカダミアナッツ油の混合物を含む。エミュー油は、例えば基本組成物の0容量%~約99容量%を構成し得る。ココナツ油は、例えば、ココナツ油に由来する中鎖トリグリセリドを含み得、基本組成物の0容量%~95容量%を構成し得る。高オレイン酸ヒマワリ種子油は、例えば基本組成物の0容量%~約90容量%を構成し得る。マカダミアナッツ油は、例えば基本組成物の0容量%~約25容量%を構成し得る。オリーブ油は、例えば基本組成物の約0容量%~約80容量%を構成し得る。一部の実施形態において、基本組成物は、ココナツ油に由来する中鎖トリグリセリドからなる。しかしながら、他の油および脂質も、それらが、細胞、オルガネラ、またはエクソソームの膜のものと実質的に同様である脂肪酸組成(または、ある特定の実施形態では、細胞、オルガネラ、またはエクソソームの膜のものよりも多くのオレイン酸を含有する脂肪酸組成)を有し、かつ製剤を、細胞および/またはオルガネラおよび/またはエクソソームの膜機能および/または機能の横断、組み込み、モジュレーション、調節、または回復の能力がある状態にする基本組成物を提供する量で組み合わされる限りにおいて、本発明の製剤において使用され得る。製剤は、バイオシリケート(biosilicate)(例えば、食品グレード珪藻土(Food Grade Diatomaceous Earth(FDGE))バイオシリケート)または複数のバイオシリケート(例えば、複数のFDGEバイオシリケート)をさらに含み得る。バイオシリケートは、例えば製剤の所望の効果の継続期間を延長し得る。製剤は、従来の薬物(すなわち、ヒトにおける疾患の治療に対して規制当局(例えば、米国FDA)によって承認された物質)を含まなくてもよい。製剤はまた防腐剤を含まなくてもよい。
【0023】
製剤の1種または複数の付加的成分は、リン脂質、セラミド、コレステロール、脂肪酸、油、ビタミン、ミネラル、治療剤、エクソソーム、または前述のもののいずれかの組み合わせからなる群から選択され得る。好ましい実施形態の一部において、製剤における1種または複数の付加的成分は、精油もしくは精油の混合物、またはエクソソームであり得る。
【0024】
基本組成物および1種または複数の付加的成分は、哺乳類における細胞膜またはオルガネラの傷害、損傷、または機能不全と関連した疾患の重症度を低下させるまたは症状を軽減する有効量で製剤に含まれ得る。細胞膜機能の機能不全、傷害、または損傷と関連した疾患は、例えば疼痛、湿疹、乾癬、紅斑、熱傷、切傷、打撲、できもの、瘢痕、ケロイド、治癒しない創傷、ざ瘡、酒さ、アレルギー、関節炎、関節痛、癌、ニューロパチー、メタボリックシンドローム、感染症、口内炎、潰瘍、潰瘍性結腸炎(UC)、粘膜炎、憩室炎、セリアック病、結腸炎、クローン病(CD)、過敏性腸症候群(IBS)、炎症性腸疾患(IBD)、アテローム性動脈硬化症、アルツハイマー病(AD)、パーキンソン病(PD)、痛風、日光黒子、老人性色素斑、皮膚萎縮症、硬化性苔癬(LS)、扁平苔癬(LP)、喘息、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、狭心症、冠動脈疾患(CAD)、高血圧症(HTN)、脂質異常症(HLD)、糖尿病(DM)、メタボリックシンドローム、インスリン抵抗性、ニューロパチー、PMS、不安、鬱病、悪夢、不眠、神経痛、座骨神経痛、乳腺炎、結膜炎、けいれん性障害、アルコール離脱症状、異常な筋緊張、乾燥症、線維筋痛症、脱毛症、勃起機能不全(ED)、レストレスレッグス症候群(RDS)、多発性硬化症(MS)、異常な睡眠負債、骨減少症、骨粗鬆症、慢性疾患性貧血、蕁麻疹、痔核、慢性疲労症候群(CFS)、白板症、萎縮性膣炎、浮腫、重いリンパ負荷(lymph load)、日焼け、老化もしくは以前の外傷に起因した色素過剰の皮膚、または筋痙攣であり得る。疾患の症状は、例えば疼痛、炎症、皮膚刺激、発疹、病斑、シワ、色素過剰、ケロイド、瘢痕、掻痒、かゆみ、消化不良、下痢、けいれん、咳、気管支痙攣、変色、および前述のものの組み合わせまたは2種以上であり得る。基本組成物および付加的成分は、細胞膜機能(例えば、ウイルス、細菌、真菌、昆虫、または寄生虫の)を分断する、または細胞、その細胞内オルガネラ、もしくは細胞の群(例えば、組織にあるような)からの健常な応答を活性化するように細胞膜機能をモジュレートする量でも製剤に含まれ得る。製剤は、不足している細胞膜構成要素の適正な量を回復させて健常な細胞シグナル伝達を促すようにも製剤化され得る。
【0025】
製剤は、例えば、(i)脂肪酸を含む脂質を含む基本組成物、および(ii)基本組成物中に分散した1種または複数の付加的成分であって、リン脂質、セラミド、コレステロール、脂肪酸、油、ビタミン、ミネラル、治療剤、生物活性成分、エクソソーム、または前述のもののいずれかの2種以上の組み合わせからなる群から選択される付加的成分を含み得、基本組成物における脂肪酸は、基本組成物の脂肪酸組成を、哺乳類皮脂の細胞膜または細胞オルガネラの脂肪酸組成と同一のまたは実質的に同様の状態にするタイプおよび量のものであり、基本組成物は、製剤の約30容量%~約99容量%を構成する。脂肪酸は、例えば、ミリスチン酸(C14:0)、ラウリン酸(C12:0)、パルミチン酸(C16:0)、アラキドン酸(C20:4 n-6)、ステアリン酸(C18:0)、オレイン酸(C18:1 n-9)、リノール酸(C18:1 n-9)、リノール酸(C18-3 n-9)、クロトン酸(C4H6O2)、ミリストレイン酸、パルミトレイン(C16:1)酸、サピエン酸(C16:1 n-10)、オレイン酸(C18:1 n-9)、エライジン酸もしくはtrans-オレイン酸(C18:1 n-9)、バクセン酸(C18:1 n-7)、ガドレイン酸(C20:1 n-11)、エイコセン酸(C20:1 n-9)、エルカ酸(C22:1 n-9)、ネルボン酸(C24:1 n-9)、または前述のもののいずれかの2種以上の組み合わせからなる群から選択され得る。基本組成物の脂肪酸組成は、ヒト細胞の細胞膜の脂肪酸組成と同一であり得るまたは実質的に同様であり得る。脂質は、例えばココナツ油およびマカダミアナッツ油の混合物であり得、エミュー油および/または高オレイン酸ヒマワリ種子油をさらに含み得る。1種または複数の付加的成分は、ドイツカモミール油、ローマカモミール油、およびモロッコカモミール油の混合物を含み得、混合物は、製剤の約5容量%~約30容量%を構成する。
【0026】
製剤は、個々の脂肪酸の混合物も含み得、脂肪酸は、混合物および/または製剤が、疾患のないヒト皮膚および/または皮脂および/または細胞膜のものと実質的に同じである(すなわち、近似する)脂肪酸組成を有するように、混合物において組み合わされる。これらの実施形態の一部において、脂肪酸は、混合物の脂肪酸組成が、ヒト皮膚および/または皮脂のものと実質的に同じであるように組み合わされる。これらの実施形態の一部において、脂肪酸は、混合物の組成が、疾患、乏しい食事、または別の原因に起因してそのような構成要素に欠陥があり得る細胞、オルガネラ、またはエクソソームの膜の構成要素を補給するように組み合わされる。混合物は、例えば、約0%~約40%のセラミド(例えば、13%)、例えばホスファチジルコリン、スフィンゴミエリン、ホスファチジルエタノールアミン、ホスファチジルセリン、およびホスファチジルイノシトール等のリン脂質を含めた、約5%~約99%の脂肪酸(例えば、47%);約0%~約25%のコレステロール(例えば、7%)、約0%~約25%のコレステロールエステル(例えば、2%)、約0%~約25%のスクアレン(例えば、11%)、約0%~約20%のトリグリセリド(例えば、3%)、約5%~約99%のタンパク質(例えば、47%)、および約0%~約30%のワックスエステル(例えば、17%)を容量%単位で含み得る。混合物は、混合物の脂肪酸組成が、健康なヒト皮膚および/または皮脂のものと実質的に同じであるように、ミリスチン酸(C14:0)、ラウリン酸(C12:0)、パルミチン酸(C16:0)、アラキドン酸(C20:4 n-6)、ステアリン酸(C18:0)、オレイン酸(C18:1 n-9)、リノール酸(C18:1 n-9)、リノール酸(C18-3 n-9)、クロトン酸(C)、ミリストレイン酸、パルミトレイン(C16:1)酸、サピエン酸(C16:1 n-10)、オレイン酸(C18:1 n-9)、エライジン酸もしくはtrans-オレイン酸(C18:1 n-9)、バクセン酸(C18:1 n-7)、ガドレイン酸(C20:1 n-11)、エイコセン酸(C20:1 n-9)、エルカ酸(C22:1 n-9)、ネルボン酸(C24:1 n-9)、または前述のもののいずれかの2種以上の組み合わせも含み得る。混合物は、細胞の膜または細胞オルガネラの膜の不均衡を修正するのに、例えば欠陥のある膜構成要素を供給するのに十分である組成物も含み得る。実施形態の一部において、オレイン酸は、脂肪酸組成の50%を上回る割合(例えば、約65%、約70%、約75%、約80%、約85%、または約95%)を構成する。一般的に、化合物は1組を上回る数の細胞膜を横断しなければならないため、細胞内オルガネラに浸透する(例えば、細胞代謝に直接影響する)ためには、細胞膜よりも高い濃度のオレイン酸が要される。脂肪酸は、それら自体で、または油、リン脂質、もしくは脂質の混合物の形態で製剤に組み込まれ得る。
【0027】
本発明は、一部には、パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸、およびリノール酸を含む組成物を含む製剤であって、パルミチン酸は、組成物の約20重量%~約75重量%を構成し、ステアリン酸は、組成物の約11重量%~約13重量%を構成し、オレイン酸は、組成物の約8重量%~約31重量%を構成し、リノール酸は、製剤の約15重量%~約23重量%を構成し、製剤は、細胞膜を横断し得、かつ/または細胞膜に組み込まれ得、かつ/または細胞膜組成および/もしくは機能をモジュレートし得る、製剤に具体的を対象とする。実施形態の一部において、混合物は、それが哺乳類細胞よりも多くのオレイン酸を含有するという点を除いて、哺乳類細胞膜(例えば、ヒト細胞膜)のものと同様である脂肪酸組成を含み得る。実施形態の一部において、オレイン酸の濃度を調整して、混和された化合物に対する種々の程度の浸透を促し得る。
【0028】
ある特定の実施形態において、製剤は、(i)脂肪酸を含む脂質を含む基本組成物、および(ii)基本組成物中に分散したクローブ精油、肉桂精油、ローズマリー精油、ユーカリ精油、レモン精油、ラヴィンツァラ精油、および肉桂精油を含む混合物を含み得、脂質は、高オレイン酸ヒマワリ種子油、ココナツ油、およびマカダミアナッツ油の混合物を含み、クローブ精油は、製剤の約0.1容量%~30容量%を構成し;肉桂精油は、製剤の約0.1容量%~30容量%を構成し;ローズマリー精油は、製剤の約0.1容量%~30容量%を構成し;ユーカリ精油は、製剤の約0.1容量%~30容量%を構成し;レモン精油は、製剤の約0.1容量%~30容量%を構成し;ラヴィンツァラ精油は、製剤の約0.1容量%~20容量%を構成し;肉桂精油は、製剤の約0.05容量%~約20容量%を構成し;基本組成物は、製剤の約50容量%~約99容量%を構成する。製剤は、約0.05容量%~約20容量%のフランキンセンス精油および/または約1容量%~約30容量%のタイム精油をさらに含み得る。製剤は、約1%~約30%のバイオシリケート、約0.04%~約20%のドイツカモミール精油、約1%~約20%のモロッコカモミール精油、約0.04%~約20%のローマカモミール精油、約0.04%~約10%のジャスミン精油、約0.04%~約10%のレモングラス精油、約1%~約10%のココナツ油、約5%~約4%のマカダミア油、約10%~約80%のエミュー油も容量%単位で含み得る。製剤は、ビタミンD、ヒアルロン酸、ビタミンE、ビタミンA、グリセリン、ユビキノール、ミルラ精油、フランキンセンス精油、ドイツカモミール精油、ローマカモミール精油、およびモロッコカモミール精油をさらに含み得る。製剤は、食品グレード珪藻土(FDGE)バイオシリケートをさらに含み得る。
【0029】
製剤は、(i)脂肪酸を含む脂質を含む基本組成物、および(ii)ドイツカモミール精油、モロッコカモミール精油、ローマカモミール精油、フランキンセンス精油、ミルラ精油、ジャスミン精油、レモングラス精油、スウィートオレンジ精油、ビターオレンジ精油、ローズマリー精油、ガランガル精油、シャンマオ(xiang mao)精油、パルマローザ精油、ネロリ精油、甘草抽出物、レシチン、ココナツ油を含む混合物、も含み得;混合物は基本組成物中に分散され、脂質は、エミュー油、ココナツ油、およびマカダミアナッツ油を含む混合物を含み、基本組成物は、製剤の約50容量%~約99容量%を構成する。製剤は、例えば、約0.01%~約3%のドイツカモミール精油、約0.01%~約3%のモロッコカモミール精油、約0.01%~約3%のローマカモミール精油、約0.01%~約10%のフランキンセンス精油、約0.01%~約10%のミルラ精油、約0.01%~約2%のジャスミン精油、約0.01%~約2%のレモングラス精油、約0.01%~約3%のスウィートオレンジ精油、約0.01%~約3%のビターオレンジ精油、約0.01%~約3%のローズマリー精油、約0.01%~約3%のガランガル精油、約0.01%~約3%のシャンマオ精油、約0.01%~約3%のパルマローザ精油、約0.01%~約3%のネロリ精油、約0.01%~約5%の甘草抽出物、約2%~約9%のレシチン、約0.01%~約2%のココナツ油、約0.01%~約5%のマカダミアナッツ油、約35%~約90%のエミュー油を容量%単位で含み得る。製剤は、食品グレード珪藻土(FDGE)バイオシリケートをさらに含み得る。
【0030】
本明細書に記載される製剤の投与は、細胞膜組成および/または機能のモジュレーションをもたらし得る。実施形態の一部において、本明細書に記載される製剤の投与は、疼痛の軽減をもたらし得る。実施形態の一部において、本明細書に記載される製剤の投与は、創傷治癒の向上をもたらし得る。実施形態の一部において、本明細書に記載される製剤の投与は、湿疹の向上または解消をもたらし得る。実施形態の一部において、本明細書に記載される製剤の投与は、乾癬の向上または解消をもたらし得る。実施形態の一部において、本明細書に記載される製剤の投与は、瘢痕の外観の向上をもたらし得る。実施形態の一部において、本明細書に記載される製剤の投与は、熱傷からの回復の向上をもたらし得る。実施形態の一部において、本明細書に記載される製剤の投与は、内分泌腺機能の向上をもたらし得る。実施形態の一部において、本明細書に記載される製剤の投与は、血清脂質プロファイルの向上(例えば、HDLの増加および/またはLDLの減少および/またはトリグリセリドの減少)をもたらし得る。実施形態の一部において、本明細書に記載される製剤の投与は、循環の向上およびレイノー現象の症状の向上をもたらし得る。実施形態の一部において、本明細書に記載される製剤の投与は、神経系の機能の向上をもたらし得る。実施形態の一部において、本明細書に記載される製剤の投与は、集中力の向上をもたらし得る。実施形態の一部において、本明細書に記載される製剤の投与は、毛髪の外観および質の向上をもたらし得る。実施形態の一部において、本明細書に記載される製剤の投与は、皮膚健康の外観をもたらし得る。実施形態の一部において、本明細書に記載される製剤の投与は、頭痛の軽減または向上をもたらし得る。実施形態の一部において、本明細書に記載される製剤の投与は、炎症性腸疾患(例えば、クローン病、潰瘍性結腸炎)と関連したおよび過敏性腸疾患と関連した腹痛および下痢の向上をもたらし得る。実施形態の一部において、本明細書に記載される製剤の投与は、不安および/または鬱病の向上または軽減をもたらし得る。実施形態の一部において、本明細書に記載される製剤の投与は、マスクを着用する経験の向上をもたらし得る。実施形態の一部において、本明細書に記載される製剤の投与は、吐き気の低下をもたらし得る。実施形態の一部において、本明細書に記載される製剤の投与は、気分の向上をもたらし得る。実施形態の一部において、本明細書に記載される製剤の投与は、食欲の減少をもたらし得る。実施形態の一部において、本明細書に記載される製剤の投与は、不眠の向上をもたらし得る。実施形態の一部において、本明細書に記載される製剤の投与は、社会不安を有する患者における社会不安の向上または軽減をもたらし得る。実施形態の一部において、本明細書に記載される製剤の投与は、真菌、細菌、またはウイルスによって引き起こされる、皮膚、爪、または身体部分の感染症の向上をもたらし得る。
【0031】
本発明は、健康なヒト皮膚および/または皮脂の脂肪酸組成と実質的に同様の(すなわち、近似の)脂肪酸組成を含む液体製剤を具体的に包含する。
【0032】
1つの実施形態において、本発明は、油(例えば、動物油および/または植物油)の混合物を含む製剤を提供する。本発明の混合物に含まれる油は、例えばエミュー油、ドイツカモミール精油、モロッコカモミール精油、ローマカモミール精油、ココナツ油、マカダミア油、ホホバワックス、ライム精油、グレープフルーツ精油、ブラックベリー種子油、ブルーベリー種子油、ラズベリー種子油、ユズ精油、ウコン精油、ニンニク精油、クコ種子油、ジャスミン精油、ジンジャー精油、ミルラ精油、オレンジ精油、有機エキストラバージンオリーブ油、クローブ精油、ショウブ精油、カシア精油、肉桂精油、フランキンセンス精油、ローズマリー精油、ユーカリ精油、アマニ油、レモン精油、レモングラス精油、シャンマオ精油、ガランガル根精油、甘草抽出物、ザクロ種子油、ラヴィンツァラ精油、ベルガモット精油、葉肉桂精油、ミシマサイコ(bupleurum)抽出物、ソケイ(jasminum officinale)精油、バニラ(vanilla planifolia)精油、および前述のもののいずれかの組み合わせを含むまたはそれからなる群から選択され得る。これらの実施形態の一部において、製剤は、エミュー油と、ドイツカモミール精油、モロッコカモミール精油、ローマカモミール精油、ココナツ油、マカダミア油、ホホバワックス、ライム精油、グレープフルーツ精油、ブラックベリー種子油、ブルーベリー種子油、ラズベリー種子油、ユズ精油、ウコン精油、ニンニク精油、クコ種子油、ジャスミン精油、ジンジャー精油、ミルラ精油、オレンジ精油、有機エキストラバージンオリーブ油、クローブ精油、ショウブ精油、カシア精油、肉桂精油、フランキンセンス精油、ローズマリー精油、ユーカリ精油、アマニ油、レモン精油、レモングラス精油、シャンマオ精油、ガランガル根精油、甘草抽出物、ザクロ種子油、ラヴィンツァラ精油、ベルガモット精油、葉肉桂精油、ミシマサイコ(bupleurum)抽出物、ソケイ(jasminum officinale)精油、バニラ(vanilla planifolia)精油等)、および前述のもののいずれかの組み合わせからなる群から選択される少なくとも1種の付加的成分とを含む。
【0033】
基本組成物に加えて、本発明の製剤は、油、リン脂質、セラミド、コレステロール、脂肪酸、ビタミン、ミネラル、アミノ酸、ヒアルロン酸、フソゲン、果実、海藻、もしくは他の植物のバイオ発酵産物、治療剤(例えば、ヒトにおける使用に対して米国FDAによって承認された薬物)、エクソソーム、生物活性成分、死海塩類、有機エンドウ豆タンパク質、有機玄米タンパク質、N-アセチルシステイン、または前述のものの2種以上の組み合わせからなる群から選択される少なくとも1種の付加的成分を含み得る。
【0034】
基本組成物に加えて、製剤は、バイオシリケート(例えば、食品グレード珪藻土(FGDE))および/または別の薬学的に許容されるマトリックスも含み得る。実施形態の一部において、バイオシリケートおよび薬学的に許容されるマトリックスは、延長した期間の製剤の構成要素の放出を提供する。延長性放出は、例えば少なくとも10時間、12時間、14時間、16時間、18時間、20時間、22時間、24時間、26時間、28時間、30時間、36時間、48時間、60時間、72時間、96時間、5日間、6日間、7日間、8日間、9日間、または10日間提供され得る。延長性放出は、病変エリアへの製剤の適用後、最高1週間、2週間、3週間、4週間、5週間、6週間、7週間、8週間、9週間、10週間、11週間、12週間、またはそれよりも長く提供され得る。
【0035】
本発明の製剤における個々の脂肪酸または油は、例えば、細胞膜へのおよび/もしくは細胞膜を通じた、他のリン脂質、セラミド、コレステロール、必須脂肪酸および遊離脂肪酸、付加的な油、ビタミン、ミネラル、生物活性成分、および付加的治療剤の組み込みおよび/もしくは送達のための担体として、ならびに/または(ii)例えば細胞膜組成および/もしくは機能の欠損を修正するための治療剤として、ならびに/または(iii)幹細胞転写因子Sox-2、Nanog、Oct4、Klf4、およびc-Mycの発現を刺激するように、ならびに/または(iv)COX2、NO、TNF-α、およびiNOS、トロンボキサンB2、プロスタグランジンE2、ロイコトリエンB4、IFNγ、インターロイキン-1(IL-1)、IL-6、IL-8、IL-12、およびPPARγ等、炎症のマーカーの発現を下方調節するように、(v)抗炎症性サイトカインの産生を刺激するように、ならびに/または(vi)多能性幹細胞(例えば、皮膚細胞、結合組織、血管、ニューロン、および多様な他の細胞タイプに分化し得る)の産生を刺激するように、作用し得る。混合物は、少なくとも1種の付加的成分の有無にかかわらず、植物油のみ、動物油のみ、または植物油と動物油との組み合わせを含み得る。好ましい実施形態において、製剤は、脂肪酸および少なくとも1種の付加的成分の混合物を含む基本組成物を含む。組成物に対する脂肪酸は、製剤に含まれる油に含有され得る。
【0036】
実施形態の一部において、本発明の製剤は、いかなる従来の治療剤(すなわち、ヒトにおける疾患の治療に対して米国食品医薬品局(米国FDA)によって承認された治療剤)も含有せず、米国FDAによって一般に安全と認められている(Generally Recognized as Safe)(GRAS)油および/または他の材料のみを含有する。
【0037】
実施形態の一部において、本発明の製剤は、従来の治療剤(すなわち、ヒトにおける疾患の治療に対して米国食品医薬品局(米国FDA)によって承認された治療剤)を含有し得る。
【0038】
ある特定の実施形態において、本発明に従った製剤は、表1または本出願における他の箇所に列挙される少なくとも2種の成分の混合物を含む。混合物への内包のための成分および量は、本明細書において下で提供される指針および当業者の知識に基づいて、特定の対象(例えば、治療を必要とするヒト)の所望の兆候および/または必要性に基づいて選択される。表1からの任意の2種(またはそれを上回る種類)の成分の混合物が、本発明の製剤において使用され得ることが企図される。
【0039】
【表1-1】
【0040】
【表1-2】
【0041】
【表1-3】
【0042】
【表1-4】
【0043】
【表1-5】
【0044】
【表1-6】
【0045】
【表1-7】
【0046】
【表1-8】
【0047】
【表1-9】
【0048】
【表1-10】
【0049】
【表1-11】
【0050】
【表1-12】
【0051】
【表1-13】
【0052】
【表1-14】
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【0090】
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【0091】
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【0093】
【表1-55】
【0094】
【表1-56】
【0095】
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【表1-59】
【0098】
【表1-60】
【0099】
【表1-61】
【0100】
【表1-62】
【0101】
【表1-63】
【0102】
【表1-64】
【0103】
【表1-65】
【0104】
【表1-66】
【0105】
【表1-67】
【0106】
ある特定の実施形態において、製剤は、約3%~約7%のマカダミアナッツ油、約0.5%~約1%のココナツ油、および約90%~約99%のエミュー油を容量%単位で含む混合物を含む。これらの実施形態の一部において、製剤は、約5%のマカダミアナッツ油、約0.7%のココナツ油、および約95%のエミュー油を容量%単位で含む。これらの実施形態において、混合物は、細胞膜組成および機能を向上させ得、他の物質と混和された場合、細胞膜または細胞オルガネラの膜の中に組み込まれるまたはそれを越えて浸透する能力を損ない得かつ/または向上させ得る。
【0107】
ある特定の実施形態において、製剤は、約0.03%~約0.07%のマカダミアナッツ油、約0.005%~約0.009%のココナツ油、および約90%~約99%のエミュー油を容量%単位で含む混合物を含む。これらの実施形態の一部において、製剤は、約0.05%のマカダミアナッツ油、約0.007%のココナツ油、および約99%のエミュー油を容量%単位で含む。これらの実施形態において、混合物は、細胞膜組成および機能を向上させ得、他の物質と混和された場合、細胞膜または細胞オルガネラの膜の中に組み込まれるまたはそれを越えて浸透する製剤の能力を損ない得かつ/または向上させ得る。
【0108】
ある特定の実施形態において、製剤は、約3%~約7%のマカダミアナッツ油、約0.5%~約1%のココナツ油、および約90%~約99%の高オレイン酸ヒマワリ種子油を容量%単位で含む混合物を含む。これらの実施形態の一部において、製剤は、約5%のマカダミアナッツ油、約0.7%のココナツ油、および約95%の高オレイン酸ヒマワリ種子油を容量%単位で含む。これらの実施形態において、混合物は、細胞膜組成および機能を向上させ得、他の物質と混和された場合、細胞膜または細胞オルガネラの膜の中に組み込まれるまたはそれを越えて浸透する製剤の能力を損ない得かつ/または向上させ得る。
【0109】
ある特定の実施形態において、製剤は、約0.03%~約0.07%のマカダミアナッツ油、約0.005%~約0.009%のココナツ油、および約90%~約99%の高オレイン酸ヒマワリ種子油を容量%単位で含む混合物を含む。これらの実施形態の一部において、製剤は、約0.05%のマカダミアナッツ油、約0.007%のココナツ油、および約99%の高オレイン酸ヒマワリ種子油を容量%単位で含む。これらの実施形態において、混合物は、細胞膜組成および機能を向上させ得、他の物質と混和された場合、細胞膜または細胞オルガネラの膜の中に組み込まれるまたはそれを越えて浸透する製剤の能力を損ない得かつ/または向上させ得る。
【0110】
ある特定の実施形態において、本発明は、約70%~85%のオリーブ油、約2%~約7%のクローブの精油、約2%~約7%の肉桂精油、約2%~約7%のローズマリー精油、約2%~約7%のユーカリ精油、約2%~約7%のレモン精油、約0.05%~約4%のラヴィンツァラ精油、および約0.05%~約3%の葉肉桂精油を容量%単位で含む混合物を含む製剤を対象とする。これらの実施形態において、混合物は、例えば抗微生物、抗ウイルス、および抗真菌特性、ならびに創傷治癒特性を呈し得る。
【0111】
ある特定の実施形態において、製剤は、約0.03%~約0.07%のマカダミアナッツ油、約0.005%~約0.009%のココナツ油、約2%~約7%のクローブの精油、約2%~約7%の肉桂精油、約2%~約7%のローズマリー精油、約2%~約7%のユーカリ精油、約2%~約7%のレモン精油、約0.05%~約4%のラヴィンツァラ精油、約0.05%~約3%葉肉桂精油、および約50%~約95%高オレイン酸ヒマワリ種子油を容量%単位で含む混合物を含む。これらの実施形態において、混合物は、例えば抗微生物、抗ウイルス、および抗真菌特性、ならびに創傷治癒特性を呈し得る。
【0112】
ある特定の実施形態において、製剤は、約0.03%~約0.07%のマカダミアナッツ油、約0.005%~約0.009%のココナツ油、約2%~約7%のクローブの精油、約2%~約7%の肉桂精油、約2%~約7%のローズマリー精油、約2%~約7%のユーカリ精油、約2%~約7%のレモン精油、約0.05%~約7%のラヴィンツァラ精油、約0.05%~約7%の葉肉桂精油、約0.05%~約10%のフランキンセンス精油、約0.05%~約10%のミルラ精油、および約50%~約95%の高オレイン酸ヒマワリ種子油を容量%単位で含む混合物を含む。これらの実施形態において、混合物は、例えば抗微生物、抗ウイルス、および抗真菌特性、ならびに創傷治癒特性を呈し得る。
【0113】
ある特定の実施形態において、製剤は、約0.03%~約0.07%のマカダミアナッツ油、約0.005%~約0.009%のココナツ油、約2%~約7%のクローブの精油、約2%~約7%の肉桂精油、約2%~約7%のローズマリー精油、約2%~約7%のユーカリ精油、約2%~約7%のレモン精油、約0.05%~約7%のラヴィンツァラ精油、約0.05%~約7%のラベンサラ精油、約0.05%~約7%の月桂樹の葉、約0.05%~約7%の葉肉桂精油、約0.05%~約7%のロザリーナ精油、約0.05%~約7%のニアウリ精油、約0.05%~約7%のフランキンセンス精油、約0.05%~約7%のミルラ精油、約4%~約30%のペパーミント精油、約0.5%~約5%のスペアミント精油、約0.05%~約3%のウィンターグリーン精油、および約40%~約95%の高オレイン酸ヒマワリ種子油を容量%単位で含む混合物を含む。これらの実施形態において、混合物は、例えば抗微生物、抗ウイルス、および抗真菌特性を呈し得、創傷治癒特性を呈し得、気管支痙攣、鼻水、咳、ならびに/またはマスクを着用することによる不快感および/もしくは刺激を緩和し得る。
【0114】
ある特定の実施形態において、製剤は、約0.03%~約0.07%のマカダミアナッツ油、約0.005%~約0.009%のココナツ油、約2%~約7%のクローブの精油、約2%~約7%の肉桂精油、約2%~約7%のローズマリー精油、約2%~約7%のユーカリ精油、約2%~約7%のレモン精油、約0.05%~約7%のラヴィンツァラ精油、約0.05%~約7%の葉肉桂精油、約0.05%~約7%のフランキンセンス精油、約0.05%~約7%のミルラ精油、約1%~約17%のホワイトタイム精油、および約50%~約95%の高オレイン酸ヒマワリ種子油を容量%単位で含む混合物を含む。これらの実施形態において、混合物は、例えば抗微生物、抗ウイルス、および抗真菌特性を呈し得る。
【0115】
ある特定の実施形態において、製剤は、約0.2%~約0.7%のマカダミアナッツ油、約0.1%~約0.5%のココナツ油、約1%~約7%のクローブの精油、約1%~約7%の肉桂精油、約1%~約7%のローズマリー精油、約1%~約7%のユーカリ精油、約1%~約7%のレモン精油、約0.01%~約7%のラヴィンツァラ精油、約0.01%~約7%の葉肉桂精油、約0.05%~約7%のフランキンセンス精油、約0.05%~約7%のミルラ精油、約1%~約20%のホワイトタイム精油、および約50%~約95%の高オレイン酸ヒマワリ種子油を容量%単位で含む混合物を含む。これらの実施形態において、混合物は、例えば抗微生物、抗ウイルス、および抗真菌特性、ならびに創傷治癒特性を呈し得る。
【0116】
ある特定の実施形態において、製剤は、約0.1%~約5%のマカダミアナッツ油、約0.05%~約2%のココナツ油、約2%~約7%のクローブの精油、約2%~約7%の肉桂精油、約2%~約7%のローズマリー精油、約2%~約7%のユーカリ精油、約2%~約7%のレモン精油、約0.05%~約7%のラヴィンツァラ精油、約0.01%~約7%の葉肉桂精油、約0.01%~約7%のフランキンセンス精油、約0.01%~約7%のミルラ精油、約1%~約17%のホワイトタイム精油、約1%~約17%のシャンマオ精油、約1%~約17%のシンボポゴン・シトラタス(cymbopogon citratus)(レモングラス)精油、および約30%~約95%の高オレイン酸ヒマワリ種子油を容量%単位で含む混合物を含む。これらの実施形態において、混合物は、例えば抗微生物、抗ウイルス、および抗真菌特性、ならびに創傷治癒特性を呈し得る。
【0117】
ある特定の実施形態において、製剤は、約0.1%~約5%のマカダミアナッツ油、約0.01%~約2%のココナツ油、約2%~約7%のクローブの精油、約2%~約7%の肉桂精油、約2%~約7%のローズマリー精油、約2%~約7%のユーカリ精油、約2%~約7%のレモン精油、約0.05%~約7%のラヴィンツァラ精油、約0.01%~約7%の葉肉桂精油、約0.01%~約7%のフランキンセンス精油、約0.01%~約7%のミルラ精油、約1%~約17%のホワイトタイム精油、約1%~約17%のシャンマオ精油、約1%~約17%のシンボポゴン・シトラタス(cymbopogon citratus)(レモングラス)精油、約1%~約17%のコリアンダー種子精油、および約30%~約95%の高オレイン酸ヒマワリ種子油を容量%単位で含む混合物を含む。これらの実施形態において、混合物は、例えば抗微生物、抗ウイルス、および抗真菌特性、ならびに創傷治癒特性を呈し得る。
【0118】
ある特定の実施形態において、本発明は、約65%~85%のオリーブ油、約2%~約7%のグレープフルーツの精油、2%~約7%のクローブの精油、約2%~約7%の肉桂精油、約2%~約7%のローズマリー精油、約2%~約7%のユーカリ精油、約2%~約7%のレモン精油、約0.05%~約4%のラヴィンツァラ精油、約0.01%~約3%の葉肉桂精油、および約0.01%~約3%のフランキンセンス精油を容量%単位で含む混合物を含む製剤を対象とする。これらの実施形態において、混合物は、例えば抗微生物、抗ウイルス、および抗真菌特性、創傷治癒特性を呈し得、微生物、ウイルス、または真菌感染症からの回復を促し得る。
【0119】
ある特定の実施形態において、本発明は、約0.2%~約0.7%のマカダミアナッツ油、約0.1%~約0.5%のココナツ油、約50%~95%の高オレイン酸ヒマワリ種子油、約1%~約12%のグレープフルーツの精油、1%~約7%のクローブの精油、約1%~約7%の肉桂精油、約1%~約7%のローズマリー精油、約1%~約12%のユーカリ精油、約1%~約12%のレモン精油、約1%~約12%のフランキンセンス精油、約1%~約12%のミルラ精油、および約1%~約12%のシャンマオ精油、約1%~約12%のロザリーナの精油、1%~約12%のパルマローザの精油、約1%~約12%のラヴィンツァラの精油、約1%~約12%のラベンサラの精油、約1%~約12%の月桂樹の葉の精油、約1%~約12%のニアウリの精油、約1%~約12%の葉肉桂精油、約1%~約12%のホワイトタイム精油を容量%単位で含む混合物を含む製剤を対象とする。これらの実施形態において、混合物は、例えば抗微生物、抗ウイルス、および抗真菌特性、創傷治癒特性を呈し得、微生物、ウイルス、または真菌感染症からの回復を促し得る。
【0120】
ある特定の実施形態において、本発明は、約20%~50%のオリーブ油、約40%~55%の高オレイン酸ヒマワリ種子油、約0.001%~約3%のココナツ油、約0.01%~約5%のマカダミアナッツ油の精油、約1%~約7%のクローブ精油、約1%~約7%の肉桂精油、約1%~約7%のローズマリー精油、約1%~約7%のユーカリ精油、約1%~約7%のレモン精油、約0.01%~約3%のラヴィンツァラ精油、および約0.001%~約2%の葉肉桂精油、約0.01%~約7%のフランキンセンスの精油、0.01%~約7%のホワイトタイムの精油、約0.01%~約7%のロザリーナ精油、約0.01%~約7%のパルマローザ精油、約0.01%~約7%のニアウリ精油、約0.01%~約7%の月桂樹の葉の精油、約0.01%~約7%のリツェア精油を容量%単位で含む混合物を含む製剤を対象とする。これらの実施形態において、混合物は、例えば抗微生物、抗ウイルス、抗真菌特性、抗トリパノソーマ特性、創傷治癒特性を呈し得、微生物、ウイルス、真菌、またはトリパノソーマ感染症からの回復を促し得る。
【0121】
ある特定の実施形態において、本発明は、約20%~50%のオリーブ油、約40%~55%の高オレイン酸ヒマワリ種子油、約0.001%~約3%のココナツ油、約0.01%~約5%のマカダミアナッツ油の精油、約1%~約7%のクローブ精油、約1%~約7%の肉桂精油、約1%~約7%のローズマリー精油、約1%~約7%のユーカリ精油、約1%~約7%のレモン精油、約0.01%~約7%のラヴィンツァラ精油、および約0.001%~約7%の葉肉桂精油、約0.01%~約7%のフランキンセンスの精油、約0.01%~約7%のミルラの精油、0.01%~約7%のホワイトタイムの精油、約0.01%~約7%のロザリーナ精油、約0.01%~約7%のパルマローザ精油、約0.01%~約7%のニアウリ精油、約0.01%~約7%の月桂樹の葉の精油、約0.01%~約7%のリツェア精油、約0.01%~約7%のシャンマオの精油、約0.01%~約7%のシンボポゴン・シトラタス(cymbopogon citratus)の精油、約0.01%~約7%のコリアンダー種子の精油を容量%単位で含む混合物を含む製剤を対象とする。これらの実施形態において、混合物は、例えば抗微生物、抗ウイルス、抗真菌特性、抗寄生虫、および創傷治癒特性を呈し得、微生物、ウイルス、真菌、または寄生虫感染症からの回復を促し得る。
【0122】
ある特定の実施形態において、本発明は、約40%~65%の高オレイン酸ヒマワリ種子油、約0.001%~約3%のココナツ油、約0.01%~約7%のマカダミアナッツ油、約1%~約10%のクローブ油、約1%~約10%の肉桂精油、約1%~約10%のローズマリー精油、約1%~約10%のユーカリ精油、約1%~約10%のレモン精油、約1%~約10%のラヴィンツァラ精油、および約10%~約10%の葉肉桂精油、約1%~約10%のフランキンセンスの精油、1%~約10%のミルラの精油、約1%~約10%のホワイトタイム精油、約0.01%~約10%のロザリーナ精油、約1%~約10%のシャンマオ精油、約1%~約10%のパルマロサグラス(cymbopogon martinii)(パルマローザ)精油、約1%~約10%のシンボポゴン・マルティニ・変種ソフィア(cymbopogon martinii var sophia)(ジンジャーグラス)精油、約1%~約10%のシンボポゴン・シトラタス(cymbopogon citratus)(レモングラス)精油、約1%~約10%のコリアンダー種子精油、約1%~約10%のニアウリ精油、約1%~約10%の月桂樹の葉の精油、約1%~約10%のリツェア精油、約1%~約10%のネロリ精油を容量%単位で含む混合物を含む製剤を対象とする。これらの実施形態において、混合物は、例えば抗微生物、抗ウイルス、抗真菌特性、抗寄生虫、および創傷治癒特性を呈し得、微生物、ウイルス、真菌、または寄生虫感染症からの回復を促し得る。
【0123】
ある特定の実施形態において、本発明は、約2%~約6%のドイツカモミール精油、約94%~約98%のエミュー油を容量%単位で含む混合物を含む製剤を対象とする。これらの実施形態において、混合物は、疼痛および炎症を軽減し得る。
【0124】
ある特定の実施形態において、本発明は、約2%~約5%のドイツカモミール精油、約0.01%~約1%のペパーミント精油、約0.01%~約1%のブライダルガーデンエルサレム聖油(Bridal Garden Jerusalem anointing oil)(www.thenewjerusalem.coによる)、および約80%~90%のエミュー油を容量%単位で含む混合物を含む製剤を対象とする。これらの実施形態において、混合物は、疼痛および炎症を軽減し得る。
【0125】
ある特定の実施形態において、本発明は、疼痛および不安の長時間作用性緩和、組織修復に要される物質の送達のための、ミネラル、アミノ酸、ビタミン、および他の成分(例えば、生物活性化合物)を担持した約1%~約25%のバイオシリケート、約0.01%~約2%のドイツカモミール精油、約0.01%~約3%のモロッコカモミール精油、約0.01%~約2%のローマカモミール精油、約0.01%~約2%のジャスミン精油、約0.01%~約2%のレモングラス精油、約70%~約99%のエミュー油を容量%単位で含む混合物を含む製剤を対象とする。これらの実施形態において、混合物は、疼痛および炎症を軽減し得る。
【0126】
ある特定の実施形態において、本発明は、疼痛および不安の長時間作用性緩和、組織修復に要される物質の送達のための、ミネラル、アミノ酸、ビタミン、および他の生物活性化合物を担持した約15%~約25%のバイオシリケート、約10%~約15%のモロッコカモミール精油、約2%~約15%のローマカモミール精油、約6%~約9%のジャスミン精油、約6%~約9%のバニラ(vanilla planifolia)精油、約50%~約99%のエミュー油を容量%単位で含む混合物を含む製剤を対象とする。これらの実施形態において、混合物は、疼痛および炎症を軽減し得る。
【0127】
ある特定の実施形態において、本発明は、疼痛および不安の長時間作用性緩和、組織修復に要される物質の送達のための、ミネラル、アミノ酸、ビタミン、および他の生物活性化合物を担持した約1%~約25%のバイオシリケート、約0.01%~約30%のドイツカモミール精油、約0.01%~約30%のモロッコカモミール精油、約0.01%~約30%のローマカモミール精油、約0.01%~約2%のジャスミン精油、約0.01%~約2%のレモングラス精油、約2%~4%のココナツ油、約25~29%のマカダミアナッツ油、約20%~約70%のエミュー油を容量%単位で含む混合物を含む製剤を対象とする。これらの実施形態において、混合物は、疼痛および炎症を軽減し得る。
【0128】
ある特定の実施形態において、本発明は、疼痛および不安の長時間作用性緩和、組織修復に要される物質の送達のための、ミネラル、アミノ酸、ビタミン、および他の生物活性化合物を担持した約1%~約25%のバイオシリケート、約0.01%~約30%のドイツカモミール精油、約0.01%~約30%のモロッコカモミール精油、約0.01%~約30%のローマカモミール精油、約0.01%~約3%のフランキンセンス精油、約0.01%~約3%のミルラ精油、約2%~約5%のマカダミアナッツ油、約0.01%~約2%のココナツ油、約1%~約4%のジャスミン精油、約1%~約4%のレモングラス精油、約25%~約85%のエミュー油を容量%単位で含む混合物を含む製剤を対象とする。これらの実施形態において、混合物は、疼痛および炎症を軽減し得る。
【0129】
ある特定の実施形態において、本発明は、疼痛および不安の長時間作用性緩和、組織修復に要される物質の送達のための、ミネラル、アミノ酸、ビタミン、および他の生物活性化合物を担持した約5%~約18%のバイオシリケート、約0.01%~約3%のドイツカモミール精油、約0.01%~約3%のモロッコカモミール精油、約0.01%~約3%のローマカモミール、約1%~約8%のフランキンセンス油、約1%~約8%のミルラ油、約2%~約27%のマカダミアナッツ油、約0.01%~約10%のココナツ油、約0.01%~約3%のジャスミン精油、約0.01%~約3%のレモングラス精油、約35%~約85%のエミュー油を容量%単位で含む混合物を含む製剤を対象とする。これらの実施形態において、混合物は、疼痛および炎症を軽減し得る。
【0130】
ある特定の実施形態において、本発明は、疼痛および不安の長時間作用性緩和、組織修復に要される物質の送達のための、ミネラル、アミノ酸、ビタミン、および他の生物活性化合物を担持した約2%~約25%のバイオシリケート、約0.01%~約30%のドイツカモミール精油、約0.01%~約30%のモロッコカモミール精油、約0.01%~約30%のローマカモミール精油、約0.01%~約10%のフランキンセンス精油、約0.01%~約10%のミルラ精油、約0.01%~約2%のジャスミン精油、約0.01%~約2%のレモングラス精油、約0.01%~約3%のスウィートオレンジ精油、約0.01%~約3%のビターオレンジ精油、約0.01%~約3%のローズマリー精油、約0.01%~約3%のガランガル精油、約0.01%~約3%のシャンマオ精油、約0.01%~約3%のパルマローザ精油、約0.01%~約3%のネロリ精油、約0.01%~約5%の甘草抽出物、約2%~約9%のレシチン、約0.01%~約2%のココナツ油、約0.01%~約5%のマカダミアナッツ油、約25%~約90%のエミュー油を容量%単位で含む混合物を含む製剤を対象とする。これらの実施形態において、混合物は、疼痛および炎症を軽減し得る。
【0131】
ある特定の実施形態において、本発明は、組織修復に要される物質の長時間作用性送達のための、ミネラル、アミノ酸、ビタミン、および他の生物活性化合物を担持した約2%~約25%のバイオシリケート、約0.01%~約3%の没食子酸、約0.01%~約30%のドイツカモミール精油、約0.01%~約30%のモロッコカモミール精油、約0.01%~約30%のローマカモミール精油、約0.01%~約10%のフランキンセンス精油、約0.01%~約10%のミルラ精油、約0.01%~約2%のジャスミン精油、約0.01%~約2%のレモングラス精油、約0.01%~約2%の肉桂精油、約0.01%~約2%の葉肉桂精油、約0.01%~約2%のローズマリー精油、約0.01%~約3%のスウィートオレンジ精油、約0.01%~約3%のビターオレンジ精油、約0.01%~約3%のローズマリー精油、約0.01%~約2%のラヴィンツァラ精油、約0.01%~約3%のガランガル精油、約0.01%~約3%のシャンマオ精油、約0.01%~約2%のジンジャーグラス精油、約0.01%~約3%のパルマローザ精油、約0.01%~約2%のゼラニウム精油、約0.01%~約3%のネロリ精油、約0.01%~約5%の甘草抽出物、約0.01%~約2%のジンジャー精油、約2%~約9%のレシチン、約0.01%~約2%の飽和死海塩類溶液、約0.01%~約2%のココナツ油、約0.01%~約5%のマカダミアナッツ油、約35%~約90%のエミュー油を容量%単位で含む混合物を含む製剤を対象とする。これらの実施形態において、混合物は、疼痛および炎症を軽減し得る。
【0132】
ある特定の実施形態において、本発明は、組織修復に要される物質の長時間作用性送達のための、ミネラル、アミノ酸、ビタミン、および他の生物活性化合物を担持した約2%~約25%のバイオシリケート、約0.01%~約3%の没食子酸、約0.01%~約30%のドイツカモミール精油、約0.01%~約30%のモロッコカモミール精油、約0.01%~約30%のローマカモミール精油、約0.01%~約10%のフランキンセンス精油、約0.01%~約10%のミルラ精油、約0.01%~約2%のジャスミン精油、約0.01%~約2%のレモングラス精油、約0.01%~約2%の肉桂精油、約0.01%~約2%の葉肉桂精油、約0.01%~約2%のローズマリー精油、約0.01%~約3%のスウィートオレンジ精油、約0.01%~約3%のビターオレンジ精油、約0.01%~約3%のローズマリー精油、約0.01%~約2%のラヴィンツァラ精油、約0.01%~約3%のガランガル精油、約0.01%~約3%のシャンマオ精油、約0.01%~約2%のジンジャーグラス精油、約0.01%~約3%のパルマローザ精油、約0.01%~約2%のゼラニウム精油、約0.01%~約3%のネロリ精油、約0.01%~約5%の甘草抽出物、約0.01%~約2%のジンジャー精油、約0.01%~約10%のペパーミント精油、約0.01%~約7%のスペアミント精油、約0.01%~約1%のウィンターグリーン精油、約2%~約9%のレシチン、約0.01%~約2%の飽和死海塩類溶液、約0.01%~約2%のココナツ油、約0.01%~約5%のマカダミアナッツ油、約35%~約90%のエミュー油を容量%単位で含む混合物を含む製剤を対象とする。これらの実施形態において、混合物は、疼痛および炎症を軽減し得る。
【0133】
ある特定の実施形態において、本発明は、組織修復に要される物質の長時間作用性送達のための、ミネラル、アミノ酸、ビタミン、および他の生物活性化合物を担持した約2%~約25%のバイオシリケート、約0.01%~約3%の没食子酸、約0.01%~約30%のドイツカモミール精油、約0.01%~約30%のモロッコカモミール精油、約0.01%~約30%のローマカモミール精油、約0.01%~約10%のフランキンセンス精油、約0.01%~約10%のミルラ精油、約0.01%~約2%のジャスミン精油、約0.01%~約2%のレモングラス精油、約0.01%~約2%の肉桂精油、約0.01%~約2%の葉肉桂精油、約0.01%~約2%のローズマリー精油、約0.01%~約3%のスウィートオレンジ精油、約0.01%~約3%のビターオレンジ精油、約0.01%~約3%のローズマリー精油、約0.01%~約2%のラヴィンツァラ精油、約0.01%~約3%のガランガル精油、約0.01%~約3%のシャンマオ精油、約0.01%~約2%のジンジャーグラス精油、約0.01%~約3%のパルマローザ精油、約0.01%~約2%のゼラニウム精油、約0.01%~約3%のネロリ精油、約0.01%~約5%の甘草抽出物、約0.01%~約2%のジンジャー精油、約0.01%~約10%のウコン精油、約0.01%~約10%のブラックシード精油、約2%~約9%のレシチン、約0.01%~約2%の飽和死海塩類溶液、約0.01%~約2%のココナツ油、約0.01%~約5%のマカダミアナッツ油、約35%~約90%のエミュー油を容量%単位で含む混合物を含む製剤を対象とする。これらの実施形態において、混合物は、疼痛および炎症を軽減し得る。
【0134】
ある特定の実施形態において、本発明は、組織修復に要される物質の長時間作用性送達のための、ミネラル、アミノ酸、ビタミン、および他の生物活性化合物を含む群から選択される少なくとも1種の成分を担持した約2%~約10%のバイオシリケートを容量%単位で含む混合物を含む製剤を対象とする。例えば、製剤は、約0.01%~約7%のユビキノール(約30~50mg/mlの最終濃度)、約0.01%~約4%のビタミンA(約300~350mcg/mlの最終濃度)、約0.01%~約10%のビタミンD(約690~730IU/mlの最終濃度)、約0.01%~約10%のビタミンE(約5~15mg/mlのd-アルファトコフェロールの最終濃度、d-ベータ、d-ガンマ、およびd-デルタトコフェロールを含めた混合トコフェロールの最終濃度は約0.001~1mg/mlである)、約0.01%~約10%のビタミンK2 MK7(約10~40mcg/mlの最終濃度)、約0.01%~約25%のビタミンC、約0.01%~約4%のアルファアルブチン、約0.01%~約3%の没食子酸、約0.01%~約10%のフランキンセンス精油、約0.01%~約10%のミルラ精油、約0.01%~約5%のコウジ酸、約0.01%~約10%の甘草根抽出物、約0.01%~約12%のナイアシンアミド、約0.01%~約6%のバンウコン(kaempferia galanga)精油、約0.01%~約5%のニアウリ精油、約0.01%~約3%のグルタチオン、約0.01%~約12%のヒアルロン酸、約0.01%~約5%のクローブ精油、約0.01%~約5%のユーカリ精油、約0.01%~約5%のレモン精油、約0.01%~約5%のローズマリー精油、約0.01%~約5%の肉桂精油、約0.01%~約5%の葉肉桂精油、約0.01%~約5%のラヴィンツァラ精油、約0.01%~約3%のパルマローザ精油、約0.01%~約5%のマカダミアナッツ油、約0.01%~約3%のココナツ油、約2%~約9%のレシチン、約1%~約9%の植物性グリセリン、約35%~約90%のエミュー油を含み得る。これらの実施形態において、混合物は、皮膚美白特性および加齢シミ退色特性を有し得る。
【0135】
ある特定の実施形態において、本発明は、例えば組織修復に要される物質の長時間作用性送達のための、ミネラル、アミノ酸、ビタミン、および他の生物活性化合物を含む群から選択される少なくとも1種の成分を担持した約2%~約10%のバイオシリケートを容量%単位で含む混合物を含む製剤を対象とする。製剤は、例えば、約0.01%~約7%のユビキノール(約30~50mg/mlの最終濃度)、約0.01%~約4%のビタミンA(約300~350mcg/mlの最終濃度)、約0.01%~約10%のビタミンD(約690~730IU/mlの最終濃度)、約0.01%~約10%のビタミンE(約5~15mg/mlのd-アルファトコフェロールの最終濃度、d-ベータ、d-ガンマ、およびd-デルタトコフェロールを含めた混合トコフェロールの最終濃度は約0.001~1mg/mlである)、約0.01%~約10%のビタミンK2 MK7(約10~40mcg/mlの最終濃度)、約0.01%~約25%のビタミンC、約0.01%~約3%の没食子酸、約0.01%~約3%の飽和死海塩類溶液、約0.01%~約3%のグルタチオン、約0.01%~約12%のヒアルロン酸、約0.01%~約10%の甘草根抽出物、約0.05%~約12%のナイアシンアミド、約0.001%~約1%のジンジャー精油、約0.01%~約10%のフランキンセンス精油、約0.01%~約10%のミルラ精油、約0.01%~約6%のバンウコン(kaempferia galanga)の精油、約0.01%~約3%のパルマローザ精油、約0.01%~約5%のクローブ精油、約0.01%~約5%のユーカリ精油、約0.01%~約5%のレモン精油、約0.01%~約5%のローズマリー精油、約0.01%~約5%の肉桂精油、約0.01%~約5%の葉肉桂精油、約0.01%~約5%のラヴィンツァラ精油、約0.01%~約3%のビターオレンジ精油、約0.01%~約3%のスウィートオレンジ精油、約0.01%~約5%のニアウリ精油、約0.01%~約3%のジンジャーグラス精油、約0.01%~約3%のウコン精油、約0.01%~約5%のマカダミアナッツ油、約0.01%~約5%のココナツ油、約0.01%~約3%のラウリン酸(ココナツ油中のラウリン酸に加えて)、約2%~約9%のレシチン、約1%~約9%の植物性グリセリン、約35%~約90%のエミュー油を含み得る。これらの実施形態において、混合物は、抗ざ瘡特性を有し得る。それは、また、皮膚の質感を向上させ得る。
【0136】
ある特定の実施形態において、本発明は、例えば組織修復に要される物質の長時間作用性送達のための、ミネラル、アミノ酸、ビタミン、および他の生物活性化合物を含む群から選択される少なくとも1種の成分を担持した約2%~約10%のバイオシリケートを容量%単位で含む混合物を含む製剤を対象とする。例えば、製剤は、約0.01%~約7%のユビキノール(約30~50mg/mlの最終濃度)、約0.01%~約3%のレチノール、約0.01%~約4%のビタミンA(約300~350mcg/mlの最終濃度)、約0.01%~約10%のビタミンD(約690~730IU/mlの最終濃度)、約0.01%~約10%のビタミンE(約5~15mg/mlのd-アルファトコフェロールの最終濃度、d-ベータ、d-ガンマ、およびd-デルタトコフェロールを含めた混合トコフェロールの最終濃度は約0.001~1mg/mlである)、約0.01%~約10%のビタミンK2 MK7(約10~40mcg/mlの最終濃度)、約0.01%~約25%のビタミンC、約0.01%~約3%の没食子酸、約0.01%~約3%の飽和死海塩類溶液、約0.01%~約3%のグルタチオン、約0.01%~約12%のヒアルロン酸、約0.01%~約10%の甘草根抽出物、約0.05%~約12%のナイアシンアミド、約0.001%~約1%のジンジャー精油、約0.01%~約15%のフランキンセンス精油、約0.01%~約15%のミルラ精油、約0.01%~約6%のバンウコン(kaempferia galanga)の精油、約0.01%~約3%のパルマローザ精油、約0.01%~約3%のローズマリー精油、約0.01%~約3%のビターオレンジ精油、約0.01%~約3%のスウィートオレンジ精油、約0.01%~約5%のクローブ精油、約0.01%~約5%のユーカリ精油、約0.01%~約5%のレモン精油、約0.01%~約5%のローズマリー精油、約0.01%~約5%の肉桂精油、約0.01%~約5%の葉肉桂精油、約0.01%~約5%のラヴィンツァラ精油、約0.01%~約5%のニアウリ精油、約0.01%~約3%のジンジャーグラス精油、約0.01%~約3%のウコン精油、約0.01%~約5%のマカダミアナッツ油、約0.01%~約5%のココナツ油、約0.01%~約3%のラウリン酸(ココナツ油中のラウリン酸に加えて)、約2%~約9%のレシチン、約1%~約9%の植物性グリセリン、約35%~約90%のエミュー油を含み得る。これらの実施形態において、混合物は、抗ざ瘡特性を有し得る。それは、また、皮膚の質感を向上させ得、瘢痕およびケロイドの外観を向上させ得る。
【0137】
ある特定の実施形態において、本発明は、例えば組織修復に要される物質の長時間作用性送達のための、ミネラル、アミノ酸、ビタミン、および他の生物活性化合物を含む群から選択される少なくとも1種の成分を担持した約2%~約30%のバイオシリケートを容量%単位で含む混合物を含む製剤を対象とする。例えば、製剤は、約0.01%~約7%のユビキノール(約1~1000mg/mlの最終濃度)、約0.01%~約4%のビタミンA(約300~350mcg/mlの最終濃度)、約0.01%~約10%のビタミンD(約690~730IU/mlの最終濃度)、約0.01%~約10%のビタミンE(約5~15mg/mlのd-アルファトコフェロールの最終濃度、d-ベータ、d-ガンマ、およびd-デルタトコフェロールを含めた混合トコフェロールの最終濃度は約0.001~1mg/mlである)、約0.01%~約10%のビタミンK2 MK7(約10~40mcg/mlの最終濃度)、約0.001%~約10%の飽和死海塩類溶液、約0.01%~約12%のヒアルロン酸、約0.01%~約12%の植物性グリセリン、約0.01%~約3%のドイツカモミール精油、約0.01%~約5%のモロッコカモミール精油、約0.01%~約3%のローマカモミール精油、約0.01%~約3%のジャスミン精油、約0.01%~約3%のレモングラス精油、約0.01%~約5%のレモン精油、約0.01%~約5%のユーカリ精油、約0.01%~約5%のローズマリー精油、約0.01%~約5%のクローブ精油、約0.01%~約5%の肉桂精油、約0.01%~約5%の葉肉桂精油、約0.01%~約5%のラヴィンツァラ精油、約0.01%~約30%のマカダミアナッツ油、約0.01%~約5%のココナツ油、約15%~約90%のエミュー油を含み得る。これらの実施形態において、混合物は、皮膚の湿疹、乾癬、特定不能の発疹、および創傷の治療に特に有用であり得る。
【0138】
ある特定の実施形態において、本発明は、例えば組織修復に要される物質の長時間作用性送達のための、ミネラル、アミノ酸、ビタミン、および他の生物活性化合物を含む群から選択される少なくとも1種の成分を担持した約2%~約30%のバイオシリケートを容量%単位で含む混合物を含む製剤を対象とする。例えば、製剤は、約0.01%~約7%のユビキノール(約30~1000mg/mlの最終濃度)、約0.01%~約4%のビタミンA(約5700~6500mcg/mlの最終濃度)、約0.01%~約10%のビタミンD(約3000~4000IU/mlの最終濃度)、約0.01%~約10%のビタミンE(約25~35mg/mlのd-アルファトコフェロールの最終濃度、d-ベータ、d-ガンマ、およびd-デルタトコフェロールを含めた混合トコフェロールの最終濃度は約0.001~約1mg/mlである)、約0.01%~約10%のビタミンK2 MK7(約50~100mcg/mlの最終濃度)、約0.001%~約10%の飽和死海塩類溶液、約0.01%~約20%のヒアルロン酸、約0.01%~約20%の植物性グリセリン、約0.01%~約6%のドイツカモミール精油、約0.01%~約10%のモロッコカモミール精油、約0.01%~約6%のローマカモミール精油、約0.01%~約3%のジャスミン精油、約0.01%~約3%のレモングラス精油、約0.01%~約5%のレモン精油、約0.01%~約5%のユーカリ精油、約0.01%~約5%のローズマリー精油、約0.01%~約5%のクローブ精油、約0.01%~約5%の肉桂精油、約0.01%~約5%の葉肉桂精油、約0.01%~約5%のラヴィンツァラ精油、約0.01%~約20%のフランキンセンス精油、約0.01%~約20%のミルラ精油、約0.01%~約20%のレシチン、約0.001%~約5%の没食子酸、約0.001%~約5%のウコン精油、約0.01%~約30%のマカダミアナッツ油、約0.01%~約5%のココナツ油、約15%~約90%のエミュー油を含み得る。これらの実施形態において、混合物は、皮膚の湿疹、乾癬、特定不能の発疹、および創傷の治療に特に有用であり得る。
【0139】
ある特定の実施形態において、本発明は、例えば組織修復に要される物質の長時間作用性送達のための、ミネラル、アミノ酸、ビタミン、および他の生物活性化合物を含む群から選択される少なくとも1種の成分を担持した約2%~約30%のバイオシリケートを容量%単位で含む混合物を含む製剤を対象とする。製剤は、例えば、約0.01%~約7%のユビキノール(約30~1000mg/mlの最終濃度)、約0.01%~約4%のビタミンA(約5700~6500mcg/mlの最終濃度)、約0.01%~約10%のビタミンD(約3000~4000IU/mlの最終濃度)、約0.01%~約10%のビタミンE(約25~35mg/mlのd-アルファトコフェロールの最終濃度、d-ベータ、d-ガンマ、およびd-デルタトコフェロールを含めた混合トコフェロールの最終濃度は約0.001~約1mg/mlである)、約0.01%~約10%のビタミンK2 MK7(約50~100mcg/mlの最終濃度)、約0.001%~約10%の飽和死海塩類溶液、約0.01%~約20%のヒアルロン酸、約0.01%~約20%の植物性グリセリン、約0.01%~約6%のドイツカモミール精油、約0.01%~約20%のモロッコカモミール精油、約0.01%~約6%のローマカモミール精油、約0.01%~約3%のジャスミン精油、約0.01%~約3%のレモングラス精油、約0.01%~約5%のレモン精油、約0.01%~約5%のユーカリ精油、約0.01%~約5%のローズマリー精油、約0.01%~約5%のクローブ精油、約0.01%~約5%の肉桂精油、約0.01%~約5%の葉肉桂精油、約0.01%~約5%のラヴィンツァラ精油、約0.01%~約20%のフランキンセンス精油、約0.01%~約20%のミルラ精油、約0.01%~約20%のレシチン、約0.001%~約5%の没食子酸、約0.001%~約5%のウコン精油、約0.001%~約5%のザントクシルム・コレアヌム・ナカイ(zanthoxylum coreanum nakai)精油(ワン・チョ・ピまたは韓国ライムツリー)、約0.01%~約30%のマカダミアナッツ油、約0.01%~約5%のココナツ油、約15%~約90%のエミュー油を含み得る。これらの実施形態において、混合物は、皮膚の湿疹、乾癬、特定不能の発疹、および創傷の治療に特に有用であり得;かゆみの生物学的原因を低下させ得る。
【0140】
ある特定の実施形態において、本発明は、例えば組織修復に要される物質の長時間作用性送達のための、ミネラル、アミノ酸、ビタミン、および他の生物活性化合物を含む群から選択される少なくとも1種の成分を担持した約2%~約30%のバイオシリケートを容量%単位で含む混合物を含む製剤を対象とする。製剤は、例えば、約0.01%~約7%のユビキノール(約30~1000mg/mlの最終濃度)、約0.01%~約4%のビタミンA(約5700~6500mcg/mlの最終濃度)、約0.01%~約10%のビタミンD(約3000~4000IU/mlの最終濃度)、約0.01%~約10%のビタミンE(約25~35mg/mlのd-アルファトコフェロールの最終濃度、d-ベータ、d-ガンマ、およびd-デルタトコフェロールを含めた混合トコフェロールの最終濃度は約0.001~約1mg/mlである)、約0.01%~約10%のビタミンK2 MK7(約50~100mcg/mlの最終濃度)、約0.01%~約25%のビタミンC、約0.01%~約4%のアルファアルブチン、約0.01%~約5%のコウジ酸、約0.01%~約10%の甘草根抽出物、約0.01%~約10%のジンジャー根抽出物、約0.01%~約10%のジンジャー根精油、約0.01%~約12%のナイアシンアミド、約0.01%~約6%のバンウコン(kaempferia galanga)の精油、約0.01%~約5%のニアウリ精油、約0.01%~約5%のパルマローザ精油、約0.01%~約3%のグルタチオン、約0.001%~約10%の飽和死海塩類溶液、約0.01%~約20%のヒアルロン酸、約0.01%~約20%の植物性グリセリン、約0.01%~約6%のドイツカモミール精油、約0.01%~約10%のモロッコカモミール精油、約0.01%~約6%のローマカモミール精油、約0.01%~約3%のジャスミン精油、約0.01%~約3%のレモングラス精油、約0.01%~約5%のレモン精油、約0.01%~約5%のユーカリ精油、約0.01%~約5%のローズマリー精油、約0.01%~約5%のクローブ精油、約0.01%~約5%の肉桂精油、約0.01%~約5%の葉肉桂精油、約0.01%~約5%のラヴィンツァラ精油、約0.01%~約20%のフランキンセンス精油、約0.01%~約20%のミルラ精油、約0.01%~約20%のレシチン、約0.001%~約5%の没食子酸、約0.001%~約5%のウコン精油、約5%~20%の昆布バイオ発酵物(発酵した海藻の抽出物)、約0.01%~約30%のマカダミアナッツ油、約0.01%~約5%のココナツ油、約15%~約90%のエミュー油を含み得る。これらの実施形態において、混合物は、湿疹、乾癬、および特定不能の発疹、および皮膚創傷の治療に特に有用であり得る。混合物は、抗老化、皮膚を明るくする、および美容保湿特性をもたらすように製剤化される。
【0141】
ある特定の実施形態において、本発明は、例えば組織修復に要される物質の長時間作用性送達のための、ミネラル、アミノ酸、ビタミン、および他の生物活性化合物を含む群から選択される少なくとも1種の成分を担持した約2%~約30%のバイオシリケートを容量%単位で含む混合物を含む製剤を対象とする。製剤は、例えば、約0.01%~約1%のレチノール、約0.01%~約7%のユビキノール(約30~1000mg/mlの最終濃度)、約0.01%~約4%のビタミンA(約5700~6500mcg/mlの最終濃度)、約0.01%~約10%のビタミンD(約3000~4000IU/mlの最終濃度)、約0.01%~約10%のビタミンE(約25~35mg/mlのd-アルファトコフェロールの最終濃度、d-ベータ、d-ガンマ、およびd-デルタトコフェロールを含めた混合トコフェロールの最終濃度は約0.001~約1mg/mlである)、約0.01%~約10%のビタミンK2 MK7(約50~100mcg/mlの最終濃度)、約0.01%~約25%のビタミンC、約0.01%~約4%のアルファアルブチン、約0.01%~約5%のコウジ酸、約0.01%~約10%の甘草根抽出物、約0.01%~約10%のジンジャー根抽出物、約0.01%~約10%のジンジャー根精油、約0.01%~約12%のナイアシンアミド、約0.01%~約6%のバンウコン(kaempferia galanga)の精油、約0.01%~約5%のニアウリ精油、約0.01%~約5%のパルマローザ精油、約0.01%~約3%のグルタチオン、約0.001%~約10%の飽和死海塩類溶液、約0.01%~約20%のヒアルロン酸、約0.01%~約20%の植物性グリセリン、約0.01%~約6%のドイツカモミール精油、約0.01%~約10%のモロッコカモミール精油、約0.01%~約6%のローマカモミール精油、約0.01%~約3%のジャスミン精油、約0.01%~約3%のレモングラス精油、約0.01%~約5%のレモン精油、約0.01%~約5%のユーカリ精油、約0.01%~約5%のローズマリー精油、約0.01%~約5%のクローブ精油、約0.01%~約5%の肉桂精油、約0.01%~約5%の葉肉桂精油、約0.01%~約5%のラヴィンツァラ精油、約0.01%~約20%のフランキンセンス精油、約0.01%~約20%のミルラ精油、約0.01%~約20%のレシチン、約0.001%~約5%の没食子酸、約0.001%~約5%のウコン精油、約5%~20%の昆布バイオ発酵物(発酵した海藻の抽出物)、約0.01%~約30%のマカダミアナッツ油、約0.01%~約5%のココナツ油、約15%~約90%のエミュー油を含み得る。これらの実施形態において、混合物は、皮膚の湿疹、乾癬、および特定不能の発疹、および創傷の治療に特に有用であり得る。混合物は、抗老化、皮膚を明るくする、および美容保湿特性をもたらすように製剤化される。
【0142】
ある特定の実施形態において、本発明は、例えば組織修復に要される物質の長時間作用性送達のための、ミネラル、アミノ酸、ビタミン、および他の生物活性化合物を含む群から選択される少なくとも1種の成分を担持した約2%~約70%のバイオシリケートを容量%単位で含む混合物を含む製剤を対象とする。例えば、製剤は、約0.01%~約1%のレチノール、約0.01%~約7%のユビキノール(約30~1000mg/mlの最終濃度)、約0.01%~約4%のビタミンA(約5700~6500mcg/mlの最終濃度)、約0.01%~約10%のビタミンD(約3000~4000IU/mlの最終濃度)、約0.01%~約10%のビタミンE(約25~35mg/mlのd-アルファトコフェロールの最終濃度、d-ベータ、d-ガンマ、およびd-デルタトコフェロールを含めた混合トコフェロールの最終濃度は約0.001~約1mg/mlである)、約0.01%~約10%のビタミンK2 MK7(約50~100mcg/mlの最終濃度)、約0.01%~約25%のビタミンC、約0.01%~約4%のアルファアルブチン、約0.01%~約5%のコウジ酸、約0.01%~約10%の甘草根抽出物、約0.01%~約10%のジンジャー根抽出物、約0.01%~約10%のジンジャー根精油、約0.01%~約12%のナイアシンアミド、約0.01%~約6%のバンウコン(kaempferia galanga)の精油、約0.01%~約5%のニアウリ精油、約0.01%~約5%のパルマローザ精油、約0.01%~約3%のグルタチオン、約0.001%~約10%の飽和死海塩類溶液、約0.01%~約20%のヒアルロン酸、約0.01%~約20%の植物性グリセリン、約0.01%~約6%のドイツカモミール精油、約0.01%~約10%のモロッコカモミール精油、約0.01%~約6%のローマカモミール精油、約0.01%~約3%のジャスミン精油、約0.01%~約3%のレモングラス精油、約0.01%~約5%のレモン精油、約0.01%~約5%のユーカリ精油、約0.01%~約5%のローズマリー精油、約0.01%~約5%のクローブ精油、約0.01%~約5%の肉桂精油、約0.01%~約5%の葉肉桂精油、約0.01%~約5%のラヴィンツァラ精油、約0.01%~約20%のフランキンセンス精油、約0.01%~約20%のミルラ精油、約0.01%~約20%のレシチン、約0.001%~約5%の没食子酸、約0.001%~約5%のウコン精油、約5%~20%の昆布バイオ発酵物(発酵した海藻の抽出物)、約0.01%~約30%のマカダミアナッツ油、約0.01%~約5%のココナツ油、約15%~約90%のエミュー油を含み得る。この混合物は、その抗老化、皮膚を明るくする、および美容保湿特性のために特に有用であり得る。製剤は、例えばフェイスマスクとして使用され得る。
【0143】
ある特定の実施形態において、本発明は、例えば組織修復に要される物質の長時間作用性送達のための、ミネラル、アミノ酸、ビタミン、および他の生物活性化合物を含む群から選択される少なくとも1種の成分を担持した約2%~約30%のバイオシリケートを容量%単位で含む混合物を含む製剤を対象とする。例えば、製剤は、約0.01%~約7%のユビキノール(約30~1000mg/mlの最終濃度)、約0.01%~約4%のビタミンA(約5700~6500mcg/mlの最終濃度)、約0.01%~約10%のビタミンD(約3000~4000IU/mlの最終濃度)、約0.01%~約10%のビタミンE(約25~35mg/mlのd-アルファトコフェロールの最終濃度、d-ベータ、d-ガンマ、およびd-デルタトコフェロールを含めた混合トコフェロールの最終濃度は約0.001~約1mg/mlである)、約0.01%~約10%のビタミンK2 MK7(約50~100mcg/mlの最終濃度)、約0.01%~約5%のビタミンC、約0.01%~約10%のナイアシンアミド、約0.01%~約3%のグルタチオン、約0.001%~約10%の飽和死海塩類溶液、約0.01%~約30%のヒアルロン酸、約0.01%~約30%の植物性グリセリン、約0.01%~約20%のレシチン、約5%~30%の昆布バイオ発酵物(発酵した海藻の抽出物)、約0.01%~約30%のマカダミアナッツ油、約0.01%~約5%のココナツ油、約15%~約90%のエミュー油を含み得る。これらの製剤は、熱傷の治療に特に有用である。それらは、熱傷エリア内ではなく、熱傷エリア付近の無傷の非紅斑性皮膚に適用されることを意図される。
【0144】
ある特定の実施形態において、本発明は、例えば組織修復に要される物質の長時間作用性送達のための、ミネラル、アミノ酸、ビタミン、および他の生物活性化合物を含む群から選択される少なくとも1種の成分を担持した約2%~約30%のバイオシリケートを容量%単位で含む混合物を含む製剤を対象とする。製剤は、例えば、約0.01%~約7%のユビキノール(約30~1000mg/mlの最終濃度)、約0.01%~約4%のビタミンA(約5700~6500mcg/mlの最終濃度)、約0.01%~約10%のビタミンD(約3000~4000IU/mlの最終濃度)、約0.01%~約10%のビタミンE(約25~35mg/mlのd-アルファトコフェロールの最終濃度、d-ベータ、d-ガンマ、およびd-デルタトコフェロールを含めた混合トコフェロールの最終濃度は約0.001~約1mg/mlである)、約0.01%~約10%のビタミンK2 MK7(約50~100mcg/mlの最終濃度)、約0.01%~約25%のビタミンC、約0.01%~約1%の甘草根抽出物、約0.01%~約1%のジンジャー根抽出物、約1%~約10%のジンジャー根精油、約0.01%~約5%のナイアシンアミド、約0.01%~約6%のバンウコン(kaempferia galanga)の精油、約0.01%~約3%のグルタチオン、約0.001%~約10%の飽和死海塩類溶液、約0.01%~約30%のヒアルロン酸、約0.01%~約30%の植物性グリセリン、約0.01%~約10%のドイツカモミール精油、約0.01%~約10%のモロッコカモミール精油、約0.01%~約10%のローマカモミール精油、約0.01%~約3%のジャスミン精油、約0.01%~約3%のショウブ精油、約0.01%~約5%のレモン精油、約0.01%~約5%のユーカリ精油、約0.01%~約5%のローズマリー精油、約0.01%~約5%のクローブ精油、約0.01%~約5%の肉桂精油、約0.01%~約5%の葉肉桂精油、約0.01%~約5%のラヴィンツァラ精油、約0.01%~約20%のフランキンセンス精油、約0.01%~約20%のミルラ精油、約0.01%~約20%のレシチン、約0.001%~約5%の没食子酸、約0.001%~約5%のウコン精油、約5%~20%の昆布バイオ発酵物(発酵した海藻の抽出物)、約0.01%~約30%のマカダミアナッツ油、約0.01%~約5%のココナツ油、約15%~約90%のエミュー油を含み得る。これらの製剤は、熱傷の治療に特に有用である。それらは、熱傷エリア内ではなく、熱傷エリア付近の無傷の非紅斑性皮膚に適用されることを意図される。
【0145】
ある特定の実施形態において、本発明は、例えば組織修復に要される物質の長時間作用性送達のための、ミネラル、アミノ酸、ビタミン、および他の生物活性化合物を含む群から選択される少なくとも1種の成分を担持した約2%~約30%のバイオシリケートを容量%単位で含む混合物を含む製剤を対象とする。製剤は、例えば、約0.01%~約7%のユビキノール(約30~1000mg/mlの最終濃度)、約0.01%~約4%のビタミンA(約5700~6500mcg/mlの最終濃度)、約0.01%~約10%のビタミンD(約3000~4000IU/mlの最終濃度)、約0.01%~約10%のビタミンE(約25~35mg/mlのd-アルファトコフェロールの最終濃度、d-ベータ、d-ガンマ、およびd-デルタトコフェロールを含めた混合トコフェロールの最終濃度は約0.001~約1mg/mlである)、約0.01%~約10%のビタミンK2 MK7(約50~100mcg/mlの最終濃度)、約0.01%~約25%のビタミンC、約0.01%~約1%の甘草根抽出物、約0.01%~約1%のジンジャー根抽出物、約1%~約10%のジンジャー根精油、約0.01%~約10%のナイアシンアミド、約0.01%~約1%の以下のビタミン:B1、B2、B5、B6、B7、B9のそれぞれ、約0.01%~約6%のバンウコン(kaempferia galanga)の精油、約0.01%~約3%のグルタチオン、約0.001%~約10%の飽和死海塩類溶液、約0.01%~約30%のヒアルロン酸、約0.01%~約30%の植物性グリセリン、約0.01%~約10%のドイツカモミール精油、約0.01%~約10%のモロッコカモミール精油、約0.01%~約10%のローマカモミール精油、約0.01%~約3%のジャスミン精油、約0.01%~約3%のショウブ精油、約0.01%~約15%のレモン精油、約0.01%~約15%のユーカリ精油、約0.01%~約15%のローズマリー精油、約0.01%~約15%のクローブ精油、約0.01%~約15%の肉桂精油、約0.01%~約15%の葉肉桂精油、約0.01%~約15%のラヴィンツァラ精油、約0.01%~約25%のフランキンセンス精油、約0.01%~約25%のミルラ精油、約0.01%~約20%のレシチン、約0.001%~約5%の没食子酸、約0.001%~約5%のウコン精油、約5%~20%の昆布バイオ発酵物(発酵した海藻の抽出物)、約0.01%~約30%のマカダミアナッツ油、約0.01%~約5%のココナツ油、約15%~約90%のエミュー油を含み得る。これらの製剤は、創傷治癒に特に有用である。それらは、創傷した皮膚自体にではなく、創傷付近の無傷の非紅斑性皮膚に適用されることを意図される。
【0146】
ある特定の実施形態において、本発明は、例えば組織修復に要される物質の長時間作用性送達のための、ミネラル、アミノ酸、ビタミン、および他の生物活性化合物を含む群から選択される少なくとも1種の成分を担持した約2%~約30%のバイオシリケートを容量%単位で含む混合物を含む製剤を対象とする。製剤は、例えば、約0.01%~約3%のアルファリポ酸(約100~約1000mg/mlの最終濃度)、約0.01%~約3%のカルシウム(約100~約1000mg/mlの最終濃度)、約0.01%~約7%のユビキノール(約30~1000mg/mlの最終濃度)、約0.01%~約4%のビタミンA(約5700~6500mcg/mlの最終濃度)、約0.01%~約10%のビタミンD(約3000~4000IU/mlの最終濃度)、約0.01%~約10%のビタミンE(約25~35mg/mlのd-アルファトコフェロールの最終濃度、d-ベータ、d-ガンマ、およびd-デルタトコフェロールを含めた混合トコフェロールの最終濃度は約0.001~約1mg/mlである)、約0.01%~約10%のビタミンK2 MK7(約50~100mcg/mlの最終濃度)、約0.01%~約25%のビタミンC、約0.01%~約1%の甘草根抽出物、約0.01%~約1%のジンジャー根抽出物、約1%~約10%のジンジャー根精油、約0.01%~約10%のナイアシンアミド、約0.01%~約1%の以下のビタミン:B1、B2、B5、B6、B7、B9のそれぞれ、約0.01%~約6%のバンウコン(kaempferia galanga)精油、約0.01%~約6%のゼラニウム精油、約0.01%~約3%のグルタチオン、約0.001%~約10%の飽和死海塩類溶液、約0.01%~約30%のヒアルロン酸、約0.01%~約30%の植物性グリセリン、約0.01%~約10%のドイツカモミール精油、約0.01%~約10%のモロッコカモミール精油、約0.01%~約10%のローマカモミール精油、約0.01%~約3%のジャスミン精油、約0.01%~約3%のショウブ精油、約0.01%~約15%のレモン精油、約0.01%~約15%のユーカリ精油、約0.01%~約15%のローズマリー精油、約0.01%~約15%のクローブ精油、約0.01%~約15%の肉桂精油、約0.01%~約15%の葉肉桂精油、約0.01%~約15%のラヴィンツァラ精油、約0.01%~約25%のフランキンセンス精油、約0.01%~約25%のミルラ精油、約0.01%~約20%のレシチン、約0.001%~約5%の没食子酸、約0.001%~約5%のウコン精油、約5%~20%の昆布バイオ発酵物(発酵した海藻の抽出物)、約0.01%~約30%のマカダミアナッツ油、約0.01%~約5%のココナツ油、約15%~約90%のエミュー油を含み得る。これらの製剤は、創傷治癒に、とりわけ圧痕性浮腫、リンパ浮腫、および神経障害組織に対処するのに特に有用である。それらは、病変エリアを覆っている無傷の非紅斑性皮膚に適用されることを意図される。
【0147】
ある特定の実施形態において、本発明は、例えば組織修復に要される物質の長時間作用性送達のための、ミネラル、アミノ酸、ビタミン、および他の生物活性化合物を含む群から選択される少なくとも1種の成分を担持した約2%~約30%のバイオシリケートを容量%単位で含む混合物を含む製剤を対象とする。製剤は、例えば、約0.01%~約7%のユビキノール(約30~1000mg/mlの最終濃度)、約0.01%~約5%のビタミンA(約5700~10,000mcg/mlの最終濃度)、約0.01%~約10%のビタミンD(約3000~8,000IU/mlの最終濃度)、約0.01%~約10%のビタミンE(約25~500mg/mlのd-アルファトコフェロールの最終濃度、d-ベータ、d-ガンマ、およびd-デルタトコフェロールを含めた混合トコフェロールの最終濃度は約0.001~約3mg/mlである)、約0.01%~約10%のビタミンK2 MK7(約50~1000mcg/mlの最終濃度)、約0.01%~約25%のビタミンC、約0.01%~約1%の甘草根抽出物、約0.01%~約1%のジンジャー根抽出物、約1%~約10%のジンジャー根精油、約0.01%~約10%のナイアシンアミド、約0.01%~約1%の以下のビタミン:B1、B2、B5、B6、B7、B9のそれぞれ、約0.01%~約6%のバンウコン(kaempferia galanga)の精油、約0.01%~約3%のグルタチオン、約0.001%~約10%の飽和死海塩類溶液、約0.01%~約30%のヒアルロン酸、約0.01%~約30%の植物性グリセリン、約0.01%~約10%のドイツカモミール精油、約0.01%~約10%のモロッコカモミール精油、約0.01%~約10%のローマカモミール精油、約0.01%~約3%のジャスミン精油、約0.01%~約20%のショウブ精油、約0.01%~約15%のレモン精油、約0.01%~約15%のユーカリ精油、約0.01%~約15%のローズマリー精油、約0.01%~約15%のクローブ精油、約0.01%~約15%の肉桂精油、約0.01%~約15%の葉肉桂精油、約0.01%~約15%のラヴィンツァラ精油、約0.01%~約25%のフランキンセンス精油、約0.01%~約25%のミルラ精油、約0.01%~約20%のレシチン、約0.001%~約5%の没食子酸、約0.001%~約5%のウコン精油、約5%~20%の昆布バイオ発酵物(発酵した海藻の抽出物)、約0.01%~約30%のマカダミアナッツ油、約0.01%~約5%のココナツ油、約15%~約90%のエミュー油を含み得る。これらの製剤は、創傷治癒に、とりわけケロイドおよび瘢痕組織の外観を向上させるのに特に有用である。それらは、無傷のケロイドまたは瘢痕組織に適用されることを意図される。
【0148】
ある特定の実施形態において、本発明は、疼痛の長時間作用性緩和、および例えば組織修復に要される物質の送達のための、ミネラル、アミノ酸、ビタミン、および他の生物活性化合物を含む群から選択される少なくとも1種の成分を担持した約15%~約25%のバイオシリケートを容量%単位で含む混合物を含む製剤を対象とする。製剤は、約10%~約30%のモロッコカモミール精油、約2%~約30%のローマカモミール精油、約0.01%~約3%のドイツカモミール精油、約6%~約9%のジャスミン精油、約0.05%~約5%の葉肉桂精油、約5%~約20%のフランキンセンス精油、約5%~約20%のミルラ精油、約2%~約4%のココナツ油、約25%~約35%のマカダミアナッツ油、約30%~約99%のエミュー油を含み得る。ある特定の実施形態において、本発明は、列挙される強度の半分である製剤を対象とする。これらの製剤は、白板症および舌病斑を治療することにおいて特に有用であり得る。
【0149】
ある特定の実施形態において、本発明は、例えば組織修復に要される物質の長時間作用性送達のための、ミネラル、アミノ酸、ビタミン、および他の生物活性化合物を含む群から選択される少なくとも1種の成分を担持した約2%~約30%のバイオシリケートを容量%単位で含む混合物を含む製剤を対象とする。製剤は、約0.01%~約0.05%のユビキノール(約1~5mg/mlの最終濃度)、約0.01%~約0.05%のビタミンA(約50~100mcg/mlの最終濃度)、約0.01%~約0.05%のビタミンD(約100~400IU/mlの最終濃度)、約0.01%~約0.05%のビタミンE(約5~15mg/mlのd-アルファトコフェロールの最終濃度、d-ベータ、d-ガンマ、およびd-デルタトコフェロールを含めた混合トコフェロールの最終濃度は約0.001~約1mg/mlである)、約0.01%~約0.05%のビタミンK2 MK7(約20~50mcg/mlの最終濃度)、約0.01%~約30%のモロッコカモミール精油、約0.01%~約30%のローマカモミール精油、約0.01%~約20%のドイツカモミール精油、約1%~約9%のレシチン、約0.05%~約5%の没食子酸、約1%~約20%のフランキンセンス精油、約1%~約20%のミルラ精油、約2%~約4%のココナツ油、約25%~約35%のマカダミアナッツ油、約30%~約99%のエミュー油を含み得る。これらの製剤は、潰瘍性結腸炎/炎症性腸疾患/過敏性腸疾患を治療するのに特に有用であり得る。
【0150】
ある特定の実施形態において、本発明は、例えば組織修復に要される物質の長時間作用性送達のための、ミネラル、アミノ酸、ビタミン、および他の生物活性化合物を含む群から選択される少なくとも1種の成分を担持した約2%~約30%のバイオシリケートを容量%単位で含む混合物を含む製剤を対象とする。例えば、製剤は、約0.01%~約20%のモロッコカモミール精油、約0.01%~約0.05%のジャスミン精油、約0.01%~約5%のオレンジ精油、約10%~約40%の飽和死海塩類溶液、約1%~約9%のレシチン、約0.05%~約5%の没食子酸、約1%~約20%のフランキンセンス精油、約1%~約20%のミルラ精油、約2%~約4%のココナツ油、約10%~約15%のマカダミアナッツ油、約30%~約99%のエミュー油を含み得る。これらの製剤は、レストレスレッグス症候群および筋けいれんを治療するのに特に有用であり得る。
【0151】
ある特定の実施形態において、本発明は、約0.01%~約2%のモロッコカモミール精油、約1%~約3%のココナツ油、約4%~約7%のマカダミアナッツ油、約1%~約3%の植物性グリセリン、約0.01%~5%のメラトニン(約100~約160mcg/スプレーの最終濃度に対して)、および約80%~約99%のエミュー油を容量%単位で含む混合物を含む製剤を対象とする。これらの製剤は、時差ぼけ、不眠を治療するのに特に有用であり得、脳に最も近い血管系への標的送達のために鼻腔スプレーとして投与され得る(例えば、所望の就寝の30分前に鼻孔あたり1スプレー)。
【0152】
ある特定の実施形態において、本発明は、例えば組織修復に要される物質の長時間作用性送達のための、ミネラル、アミノ酸、ビタミン、および他の生物活性化合物を含む群から選択される少なくとも1種の成分を担持した約2%~約30%のバイオシリケートを容量%単位で含む混合物を含む製剤を対象とする。製剤は、例えば、約0.01%~約7%のユビキノール(約30~1000mg/mlの最終濃度)、約0.01%~約4%のビタミンA(約5700~6500mcg/mlの最終濃度)、約0.01%~約10%のビタミンD(約3000~4000IU/mlの最終濃度)、約0.01%~約10%のビタミンE(約25~35mg/mlのd-アルファトコフェロールの最終濃度、d-ベータ、d-ガンマ、およびd-デルタトコフェロールを含めた混合トコフェロールの最終濃度は約0.001~約1mg/mlである)、約0.01%~約10%のビタミンK2 MK7(約50~100mcg/mlの最終濃度)、約0.001%~約10%の飽和死海塩類溶液、約0.01%~約20%のジンジャー精油、約0.01%~約20%のジンジャー抽出物、約2%~約10%の甘草根抽出物、約0.05%~約15%のポリゴナム・マルチフロリダム(polygonum multifloridum)抽出物、約0.05%~約15%のノムシタケ(cordyceps)抽出物、約0.05%~約15%のミシマサイコ(bupleurum)抽出物、約0.01%~約3%のバンウコン(kaempferia galanga)精油、約0.01%~約5%のレモン精油、約0.01%~約5%のユーカリ精油、約0.01%~約15%のローズマリー精油、約0.01%~約5%のクローブ精油、約0.01%~約5%の肉桂精油、約0.01%~約5%の葉肉桂精油、約0.01%~約5%のラヴィンツァラ精油、約0.01%~約20%のフランキンセンス精油、約0.01%~約20%のミルラ精油、約0.01%~約6%の松葉精油、約0.01%~約10%のレシチン、約0.001%~約5%の没食子酸、約0.001%~約5%のウコン精油、約0.01%~約30%のマカダミアナッツ油、約0.01%~約5%のココナツ油、約15%~約90%のエミュー油を含み得る。これらの製剤は、脱毛症を治療するのに特に有用であり得る。
【0153】
ある特定の実施形態において、本発明は、例えば組織修復に要される物質の長時間作用性送達のための、ミネラル、アミノ酸、ビタミン、および他の生物活性化合物を含む群から選択される少なくとも1種の成分を担持した約5%~約70%のバイオシリケートを容量%単位で含む混合物を含む製剤であって、バイオシリケートは、ポリゴナム・マルチフロリダム(polygonum multifloridum)(約0.05容量%~約15容量%)、ノムシタケ(cordyceps)抽出物(約0.05容量%~約15容量%)、ミシマサイコ(bupleurum)(約0.05容量%~約15容量%)、甘草根抽出物(約2容量%~約10容量%)の1:1:1:1混合物、約0.01%~約7%のユビキノール(約30~1000mg/mlの最終濃度)、約0.01%~約4%のビタミンA(約5700~6500mcg/mlの最終濃度)、約0.01%~約10%のビタミンD(約3000~4000IU/mlの最終濃度)、約0.01%~約10%のビタミンE(約25~35mg/mlのd-アルファトコフェロールの最終濃度、d-ベータ、d-ガンマ、およびd-デルタトコフェロールを含めた混合トコフェロールの最終濃度は約0.001~約1mg/mlである)、約0.01%~約10%のビタミンK2 MK7(約50~100mcg/mlの最終濃度)、約0.001%~約10%の飽和死海塩類溶液、約0.01%~約20%のジンジャー精油、約0.01%~約20%のジンジャー抽出物、約2%~約10%の甘草根抽出物、約0.05%~約15%のポリゴナム・マルチフロリダム(polygonum multifloridum)抽出物、約0.05%~約15%のノムシタケ(cordyceps)抽出物、約0.05%~約15%のミシマサイコ(bupleurum)抽出物、約0.01%~約3%のバンウコン(kaempferia galanga)精油、約0.01%~約5%のレモン精油、約0.01%~約5%のユーカリ精油、約0.01%~約15%のローズマリー精油、約0.01%~約5%のクローブ精油、約0.01%~約5%の肉桂精油、約0.01%~約5%の葉肉桂精油、約0.01%~約5%のラヴィンツァラ精油、約0.01%~約20%のフランキンセンス精油、約0.01%~約20%のミルラ精油、約0.01%~約6%の松葉精油、約0.01%~約10%のレシチン、約0.001%~約5%の没食子酸、約0.001%~約5%のウコン精油、約0.01%~約30%のマカダミアナッツ油、約0.01%~約5%のココナツ油、約15%~約90%のエミュー油を担持する、製剤を対象とする。これらの製剤は、脱毛症を治療するのに特に有用であり得る。それらは、脱毛頭皮マスクに組み込まれ得る。実施形態の一部において、それらは、理想的には頭皮血管を拡張させるための熱への曝露を伴って(例えば、近赤外線ランプ等による)、頭皮に揉み込まれ得かつ少なくとも30分間放置され得る。
【0154】
ある特定の実施形態において、本発明は、例えば組織修復に要される物質の長時間作用性送達のための、ミネラル、アミノ酸、ビタミン、および他の生物活性化合物を含む群から選択される少なくとも1種の成分を担持した約5%~約40%のバイオシリケートを容量%単位で含む混合物を含む製剤であって、バイオシリケートは、ポリゴナム・マルチフロリダム(polygonum multifloridum)(約0.05容量%~約15容量%)、ミシマサイコ(bupleurum)(約0.05容量%~約15容量%)の1:1:1:1混合物、約0.01%~約7%のユビキノール(約30~1000mg/mlの最終濃度)、約0.01%~約4%のビタミンA(約5700~6500mcg/mlの最終濃度)、約0.01%~約10%のビタミンD(約3000~4000IU/mlの最終濃度)、約0.01%~約10%のビタミンE(約25~35mg/mlのd-アルファトコフェロールの最終濃度、d-ベータ、d-ガンマ、およびd-デルタトコフェロールを含めた混合トコフェロールの最終濃度は約0.001~約1mg/mlである)、約0.01%~約10%のビタミンK2 MK7(約50~100mcg/mlの最終濃度)、約0.001%~約10%の飽和死海塩類溶液、約0.01%~約20%のジンジャー精油、約0.01%~約20%のジンジャー抽出物、約2%~約10%の甘草根抽出物、約0.05%~約15%のポリゴナム・マルチフロリダム(polygonum multifloridum)抽出物、約0.05%~約15%のノムシタケ(cordyceps)抽出物、約0.05%~約15%のミシマサイコ(bupleurum)抽出物、約0.01%~約3%のバンウコン(kaempferia galanga)精油、約0.01%~約5%のレモン精油、約0.01%~約5%のユーカリ精油、約0.01%~約15%のローズマリー精油、約0.01%~約5%のクローブ精油、約0.01%~約5%の肉桂精油、約0.01%~約5%の葉肉桂精油、約0.01%~約5%のラヴィンツァラ精油、約0.01%~約20%のフランキンセンス精油、約0.01%~約20%のミルラ精油、約0.01%~約6%の松葉精油、約0.01%~約10%のレシチン、約0.001%~約5%の没食子酸、約0.001%~約5%のウコン精油、約0.01%~約30%のマカダミアナッツ油、約0.01%~約5%のココナツ油、約15%~約90%のエミュー油、約20%~約90%のデシルグルコシド(糖類および植物油に由来する非イオン性界面活性剤、敏感な皮膚に良好な、非常に穏やかでかつ非刺激性)、約20%~約90%のラウロイルラクチレートナトリウム(ココナツ油およびココナツミルクに由来する非イオン性界面活性剤、静穏感を提供する)を担持する、製剤を対象とする。これらの製剤は、脱毛の治療のためのシャンプーおよびコンディショナーへの組み込みに特に有用である。実施形態の一部において、それらは、頭皮に揉み込まれ得かつ吸収を可能にする十分な量の時間放置され得る。
【0155】
ある特定の実施形態において、製剤は、約1%~約3%のマカダミアナッツ油、約0.01%~約0.2%のココナツ油、約1%~約3%のレモングラス精油、約1%~約3%のドイツカモミール精油、約1%~約3%のローマカモミール精油、約1%~約3%のモロッコカモミール精油、および約80%~約99%のエミュー油を容量%単位で含む混合物を含む。これらの製剤は、催乳調製物として特に有用であり得る。実施形態の一部において、それらは、授乳中の母親における母乳産生を助長するために腋窩および上胸部(乳首から離れて)に局所適用され得る。
【0156】
ある特定の実施形態において、製剤は、約5%~約12%のカフェライム葉の水抽出物、約10%~約24%のガランガルの水抽出物、約5%~約12%のレモングラスの水抽出物、約0.1%~約2%のカフェライム葉の精油、約0.2%~約4%のガランガルの精油、約0.1%~約2%のレモングラスの精油、約0.01%~約2%のユズ精油、約0.01%~約2%のローズマリー精油、約2%~約30%のブラックシード精油、約2%~約40%の魚油、約0.01%~約2%のパルマローザ精油、約0.01%~約2%のニアウリ精油、約0.01%~約2%のスペアミント精油、約0.01%~約2%のコリアンダー種子精油、約0.01%~約2%のゼラニウム精油、約0.01%~約2%のザントクシルム・アルマトゥム(zanthoxylum armatum)精油、約0.01%~約2%のウコン精油、約0.01%~約2%のニンニク精油、約2%~約10%のジンジャー精油、約0.01%~約2%のレモン精油、約1%~約2%のユビキノール、約0.01%~約2%のユズ精油、約0.01%~約2%のカシア精油、約0.01%~約2%の葉肉桂精油、約0.01%~約2%のライム精油、約0.01%~約2%のグレープフルーツ精油、約2%~約5%のマカダミアナッツ油、約0.5%~約1%のココナツ油、および約30%~約99%のエミュー油を容量%単位で含む混合物を含む。これらの製剤は、糖尿病/脂質異常症/肥満/冠動脈疾患/メタボリックシンドローム/アテローム性動脈硬化症/高トリグリセリド血症を治療するのに特に有用であり得る。実施形態の一部において、それらは経口投与される(例えば、毎朝1グラム)。
【0157】
ある特定の実施形態において、製剤は、約5%~約75%のフランキンセンス精油、約5%~約50%のミルラ精油、約5%~約10%のバニラ精油、約0.1%~約10%のビターオレンジ精油、約0.2%~約12%のレモンバーム(メリッサ)の精油、約0.1%~約20%のグリシン(約0.5g/ml~約1g/mlの最終濃度に対して)、約0.01%~約2%の肉桂精油、約0.01%~約2%のレモン精油、約0.01%~約2%のユーカリ精油、約0.01%~約2%のクローブ精油、約0.01%~約2%のラヴィンツァラ精油、組織修復のための化合物を担持した約0.01%~約30%のFDGEバイオシリケート、約0.01%~約2%のドイツカモミール精油、約0.01%~約2%のレシチン、約0.01%~約2%のアマニ油、約0.01%~約0.05%のアルファリポ酸(約100mg/ml~約1000mg/mlの最終濃度)、約0.01%~約2%の没食子酸(約10mg/ml~約70mg/mlの最終濃度)、約0.01%~約2%のローマカモミール精油、約0.01%~約2%のモロッコカモミール精油、約0.01%~約2%のジャスミン精油、約0.01%~約2%のネロリ精油、約10%~約20%のブドウ種子抽出物(95%のプロアントシアニジンに対して標準化された)、約10%~約20%のブドウ皮抽出物(95%のプロアントシアニジンに対して標準化された)、約5%~約12%のカフェライム葉の水抽出物、約10%~約24%のガランガルの水抽出物、約5%~約12%のレモングラスの水抽出物、約0.1%~約2%のカフェライム葉の精油、約0.2%~約4%のガランガルの精油、約0.1%~約2%のレモングラスの精油、約0.01%~約2%のユズ精油、約2%~約40%の魚油、約0.01%~約2%のパルマローザ精油、約0.01%~約2%のニアウリ精油、約0.01%~約2%のスペアミント精油、約0.01%~約2%のコリアンダー種子精油、約0.01%~約2%のゼラニウム精油、約0.01%~約2%のザントクシルム・アルマトゥム(zanthoxylum armatum)精油、約0.01%~約2%のウコン精油、約0.01%~約2%のニンニク精油、約0.01%~約2%のレモン精油、約0.01%~約2%のユズ精油、約0.01%~約2%のカシア精油、約0.01%~約2%のライム精油、約0.01%~約2%のグレープフルーツ精油、ノムシタケ(cordyceps)抽出物(約0.05容量%~約5容量%)、ミシマサイコ(bupleurum)(約0.05容量%~約5容量%)、約0.01%~約5%のユビキノール(約30~1000mg/mlの最終濃度)、約0.01%~約4%のビタミンA(約5700~6500mcg/mlの最終濃度)、約0.01%~約10%のビタミンD(約3000~4000IU/mlの最終濃度)、約0.01%~約5%のビタミンB3(約500~4000mg/mlの最終濃度)、約0.01%~約5%のナイアシンアミド(約500~4000mg/mlの最終濃度)、約0.01%~約5%のビタミンC(約1000~4000mg/mlの最終濃度)、約0.01%~約10%のビタミンE(約25~35mg/mlのd-アルファトコフェロールの最終濃度、d-ベータ、d-ガンマ、およびd-デルタトコフェロールを含めた混合トコフェロールの最終濃度は約0.001~約1mg/mlである)、約0.01%~約10%のビタミンK2 MK7(約50~100mcg/mlの最終濃度)、約0.001%~約10%の飽和死海塩類溶液、約0.01%~約20%のジンジャー精油、約0.01%~約20%のジンジャー抽出物、約2%~約5%の甘草根抽出物、約0.01%~約30%のローズマリー精油、約0.01%~約20%の葉肉桂精油、約2%~約30%のブラックシード精油、約2%~約5%のマカダミアナッツ油、約0.5%~約1%のココナツ油、および約30%~約99%のエミュー油を容量%単位で含む混合物を含む。これらの製剤は、糖尿病/脂質異常症/肥満/メタボリックシンドローム/高トリグリセリド血症/インスリン抵抗性/異常な睡眠負債/インスリン抵抗性/骨減少症/骨粗鬆症/慢性疾患性貧血を治療するのに特に有用であり得る。実施形態の一部において、それらは経口投与される(例えば、毎朝1グラム)。
【0158】
ある特定の実施形態において、製剤は、約5%~約75%のフランキンセンス精油、約5%~約50%のミルラ精油、約5%~約10%のバニラ精油、約0.1%~約10%のビターオレンジ精油、約0.2%~約12%のレモンバーム(メリッサ)の精油、約0.1%~約20%のグリシン(1g/mlの最終濃度に対して)、約0.01%~約1%のローズマリー精油、約0.01%~約1%の肉桂精油、約0.01%~約1%のレモン精油、約0.01%~約1%の葉肉桂精油、約0.01%~約1%のユーカリ精油、約0.01%~約1%のクローブ精油、約0.01%~約1%のラヴィンツァラ精油、約2%~約5%のマカダミアナッツ油、約0.5%~約1%のココナツ油、および約30%~約99%のエミュー油を容量%単位で含む混合物を含む。これらの製剤は、異常な睡眠負債を治療するのに特に有用であり得る。これらの実施形態の一部において、それらは経口投与される(例えば、毎朝1グラム)。
【0159】
ある特定の実施形態において、製剤は、ノムシタケ(cordyceps)抽出物(約0.05容量%~約5容量%)、ミシマサイコ(bupleurum)(約0.05容量%~約5容量%)、約0.01%~約5%のユビキノール(約30~1000mg/mlの最終濃度)、約0.01%~約4%のビタミンA(約5700~6500mcg/mlの最終濃度)、約0.01%~約10%のビタミンD(約3000~4000IU/mlの最終濃度)、約0.01%~約5%のビタミンB3(約500~4000mg/mlの最終濃度)、約0.01%~約5%のナイアシンアミド(約500~4000mg/mlの最終濃度)、約0.01%~約5%のビタミンC(約1000~4000mg/mlの最終濃度)、約0.01%~約10%のビタミンE(約25~35mg/mlのd-アルファトコフェロールの最終濃度、d-ベータ、d-ガンマ、およびd-デルタトコフェロールを含めた混合トコフェロールの最終濃度は約0.001~約1mg/mlである)、約0.01%~約10%のビタミンK2 MK7(約50~100mcg/mlの最終濃度)、約0.001%~約10%の飽和死海塩類溶液、約0.01%~約20%のジンジャー精油、約0.01%~約20%のジンジャー抽出物、約2%~約5%の甘草根抽出物、約0.01%~約30%のローズマリー精油、約0.01%~約20%の葉肉桂精油、約2%~約30%のブラックシード精油、約2%~約5%のマカダミアナッツ油、約0.5%~約1%のココナツ油、および約30%~約99%のエミュー油を容量%単位で含む混合物を含む。これらの製剤は、骨減少症、骨粗鬆症、および慢性疾患性貧血を治療するのに特に有用であり得る。実施形態の一部において、それらは経口投与される(例えば、毎朝1~4グラム)。
【0160】
ある特定の実施形態において、製剤は、約5%~約20%の死海塩類水和バイオシリケート、濾過滅菌水で復元された約10%~約25%の死海塩類、約10%~約20%のブドウ種子抽出物(95%のプロアントシアニジンに対して標準化された)、約10%~約20%のブドウ皮抽出物(95%のプロアントシアニジンに対して標準化された)、約10%~約20%のレスベラトロール(少なくとも8%の効能収率(potency yield)に対して標準化された)、約10%~約20%の濾過滅菌水、約5%~約30%のレシチン、約50%~約90%のエミュー油、約1%~約3%のマカダミアナッツ油、および約0.01%~約0.2%のココナツ油を容量%単位で含む混合物を含む。ある特定の実施形態において、製剤は、神経学的機能を向上させる、アミロイド-ベータペプチド凝集を低下させる、認知症、アルツハイマー病、およびパーキンソン病を阻止するのに特に有用であり得る1日約1g~4gを経口的に摂取されるようにカプセルに作製され得る。ある特定の実施形態において、配合物は、上で記載されるとおりであり得るが、脳血管系の近くに生物活性成分を送達するために、1日1~4回の1mlスプレーの鼻腔スプレーとして投与されるように、レシチンの代わりに1000mlの植物性グリセリンを用いて製剤化され得る。
【0161】
本明細書に列挙される製剤のいずれか1種において、製剤は、製剤中の付加的成分の強度の半分に基本組成物で希釈され得る。
【0162】
本明細書に列挙される製剤のいずれか1種において、製剤は、1種または複数のエクソソームを含み得る。エクソソームは、例えば限局性および/または延長性放出のために、例えばバイオシリケート(例えば、FDGEバイオシリケート)に担持され得る。
【0163】
本明細書に列挙される製剤のいずれかは、約1%~約45%の食品グレード珪藻土(FDGE)バイオシリケートまたは別の薬学的に許容されるマトリックスを含み得る。実施形態の一部において、1種または複数の成分の延長性放出を提供する画分を作り出すために、バイオシリケートに1種または複数の成分をあらかじめ担持させ得る。
【0164】
製剤は、局所調製物(例えば、溶液、乳濁液(例えば、油/油型乳濁液)、クリーム、軟膏、またはバーム)に含まれ得る。製剤は、シャンプー、コンディショナー、マスク、洗顔料、ボディーソープ、クレンザー、化粧水、シワ用クリーム、加齢シミ退色クリーム、セラム、歯科用調製物、ガム、フロス、鼻腔スプレー、日焼け止め、セルフタンニング製品、催乳調製物、針なしワクチン、針なし薬(例えば、経皮インスリン)、ヘナ調製物、保湿剤、ケロイドおよび瘢痕用調製物、まつ毛および眉毛成長刺激セラム、毛髪グロス、毛髪スプレー、毛髪ムース、毛髪マスク、例えばPDE5阻害剤と混和した場合には勃起機能不全のための局所クリーム、潰瘍性結腸炎/クローン病、過敏性腸疾患における腸内膜を治癒するために内服される対象となる経口調製物、またはHIV粘膜炎、アフタ性潰瘍、憩室炎、結腸炎、および他の粘膜刺激のための調製物、異常な睡眠負債を治療するための経口調製物、骨粗鬆症、骨減少症、および慢性疾患性貧血を治療するための経口調製物、糖尿病/肥満/脂質異常症/高トリグリセリド血症/メタボリックシンドローム/アテローム性動脈硬化症/冠動脈疾患の発症もしくは進行から前糖尿病患者の進行を阻止するもしくは遅らせるために内服される対象となる経口調製物、インスリン感受性を向上させるための経口調製物、アルツハイマー病、パーキンソン病、もしくは多発性硬化症の進行を阻止するもしくは遅らせるために内服される対象となる経口調製物、癌の発症もしくは進行を阻止するもしくは遅らせるための経口調製物、例えば喘息および慢性閉塞性肺疾患(COPD)を治療するための吸入噴霧式調製物、硬化性苔癬(LS)の治療のための局所調製物、扁平苔癬(LP)の治療のための局所調製物、レイノー現象を軽減するための局所調製物、浮腫およびリンパ浮腫を軽減するための局所調製物、迅速な創傷治癒を促進するために創傷に天然抗微生物薬を送達するための局所調製物、耳もしくは目の感染症を治療するための抗生物質点滴薬一式、左胸にわたって適用された場合に胸痛を早く軽減し得る局所ゲル、脳卒中を阻止するために大血管にわたって適用された場合に高血圧症を早く軽減し得る局所調製物、頭痛を軽減するために頭頸部にわたって適用される対象となる局所調製物等にも組み込まれ得る。この調製物またはその改変物を既存の医薬品と混和して、送達を増強し得る。本明細書において使用される「医薬品」は、ヒトおよび/または動物における使用に対して米国FDAによって承認されたビタミン、ミネラル、および薬物を含む。
【0165】
製剤は経口製剤でもあり得る。これらの実施形態の一部において、製剤は経口投与され、胃腸管の膜に組み込まれるが、全身循環には吸収されない。他の実施形態において、製剤は、意図される効果(例えば、治療上有益な効果)を提供する量で全身用製剤に吸収される。一部の実施形態において、製剤は、基板の上にコートもされ得る。基板は、例えばナノ粒子、食品グレード珪藻土(FGDE)または薬学的に許容されるマトリックスであり得る。基板は、リン脂質、セラミド、コレステロール、脂肪酸、油、ビタミン、ミネラル、アミノ酸、ヒアルロン酸、フソゲン、果実もしくは植物のバイオ発酵産物、付加的治療剤(例えば、ヒトにおける使用に対して米国FDAによって承認された薬物)、または前述のものの2種以上の組み合わせを含み得る。製剤は、例えば軟膏もしくは別の局所調製物の形態にあり得る、または経口的に、鼻腔内に、静脈内に、筋肉内に、観血的手術中に、座薬として、もしくは他の経路を介して投与されるように製剤化され得る。
【0166】
製剤の脂肪酸組成は、製剤を、以下の細胞の細胞膜を横断し得る、組み込まれ得る、モジュレートし得る、調節し得る、または回復させ得る状態にするために、本明細書に開示される基本組成物および付加的成分を使用して調整され得る:皮膚細胞、脳細胞、線維芽細胞、内皮細胞(血管を裏打ちする細胞)、マクロファージ、免疫細胞、赤血球、白血球(white blood cell)、リンパ球、白血球(leukocyte)、肝細胞、ニューロン、アストロサイト、ミクログリア、オリゴデンドロサイト、気管支内皮細胞、呼吸器間質細胞、支持細胞、嗅球ニューロン、脂肪細胞、皮膚線維芽細胞、筋肉細胞、心筋細胞、膵島細胞、十二指腸におけるブルンナー腺細胞(酵素およびアルカリ性粘液を分泌する)、すべての腺細胞、呼吸粘膜の杯細胞(粘液を分泌する)、消化管の杯細胞(粘液を分泌する)、小窩(foveolar)細胞(粘液を分泌する)、主細胞(ペプシノゲンを分泌する)、壁細胞(HCLを分泌する)、膵腺房細胞(重炭酸塩および消化酵素を分泌する)、小腸のパネート細胞(リゾチームを分泌する)、肺のII型肺細胞(サーファクタントを分泌する)、肺のクラブ(club)細胞、I型肺細胞、あらゆる臓器の上皮細胞、膵臓の腺房中心細胞、膵臓の介在導管細胞、微絨毛を有する腸管刷子縁細胞、腸内分泌細胞、K細胞(胃抑制ペプチドを分泌する)、L細胞(グルカゴン様ペプチド-1、ペプチドYY3-36、オキシントモジュリン、およびグルカゴン様ペプチド-2を分泌する)、I細胞(コレシストキニンを分泌する)、G細胞(ガストリンを分泌する)、腸クロム親和性細胞(セロトニンを分泌する)、腸クロム親和性細胞様細胞(ヒスタミンを分泌する)、N細胞(ニューロテンシンを分泌する)、S細胞(セクレチンを分泌する)、D細胞(ソマトスタチンを分泌する)、Mo細胞またはM細胞(モチリンを分泌する)、巨核球、骨髄細胞、骨細胞、破骨細胞、骨芽細胞、肥満細胞、甲状腺上皮細胞、甲状腺の傍濾胞細胞、副甲状腺主細胞、好酸性細胞、膵臓のアルファ細胞(グルカゴンを分泌する)、膵臓のベータ細胞(インスリンおよびアミリンを分泌する)、膵臓のデルタ細胞(ソマトスタチンを分泌する)、膵臓のエプシロン細胞(グレリンを分泌する)、膵臓のガンマ細胞としても知られるPP細胞(膵臓ポリペプチドを分泌する)、唾液腺粘液細胞、唾液腺漿液細胞、舌におけるフォン・エブネル腺細胞、乳腺細胞(母乳を分泌する)、涙腺細胞(涙を分泌する)、耳における耳道腺細胞(耳垢を分泌する)、エクリン汗腺暗調細胞(糖タンパク質を分泌する)、エクリン汗腺明調細胞(小分子を分泌する)、アポクリン汗腺細胞(臭分泌物を分泌する;性ホルモン感受性である)、瞼におけるモール(Moll)細胞の腺(特殊化した汗腺)、皮脂腺細胞(脂質に富む皮脂を分泌する)、鼻におけるボーマン腺細胞、嗅上皮細胞、有毛細胞、毛包細胞、各臓器の内因性幹細胞、副腎皮質刺激ホルモン産生細胞、性腺刺激ホルモン産生細胞、プロラクチン産生細胞、メラニン細胞刺激ホルモン産生細胞、ソマトトロピン産生細胞、甲状腺刺激ホルモン産生細胞、大細胞性神経分泌細胞(オキシトシンおよびバソプレシンを分泌する)、小細胞性神経分泌細胞(チロトロピン放出ホルモン、コルチコトロピン放出ホルモン、バソプレシン、オキシトシン、ニューロテンシン、およびプロラクチンを分泌する)、副腎のクロム親和性細胞、ケラチノサイト、表皮基底細胞、メラノサイト、毛胞細胞(trichocyte)(毛髪および爪細胞を生み出す)、髄質毛幹細胞、皮質毛幹細胞、角皮毛幹細胞、ハクスリ層毛根鞘細胞、ヘンレ層毛根鞘細胞、外毛根鞘有毛細胞、角膜、舌、口、鼻腔、遠位肛門管、遠位尿道、遠位膣の表層上皮細胞;基底細胞(角膜、舌、口、鼻腔、遠位肛門管、遠位尿道、および遠位膣の幹細胞)、唾液腺の介在導管細胞、唾液腺の線条導管細胞、乳腺の乳管細胞、エナメル芽細胞(歯エナメル質を分泌しかつ堆積させる)、象牙芽細胞(歯象牙質を分泌しかつ形成する)、セメント芽細胞(歯セメント質を分泌しかつ形成する)、コルチ器官の聴覚内有毛細胞、コルチ器官の聴覚外有毛細胞、嗅上皮の基底細胞(嗅覚ニューロンに対する幹細胞)、低温感受性一次感覚ニューロン、熱感受性一次感覚ニューロン、表皮のメルケル細胞、嗅覚受容体ニューロン、疼痛感受性一次感覚ニューロン、光受容体桿体細胞、目の光受容体青感受性錐状体細胞、目の光受容体緑感受性錐状体細胞、目の光受容体赤感受性錐状体細胞、固有受容性一次感覚ニューロン、頸動脈小体の化学受容体グロムス細胞(血液pHセンサー)、耳の前庭系の外有毛細胞(加速および重力センサー)、味蕾の味覚受容体細胞、コリン作動性ニューロン、アドレナリン作動性ニューロン、ペプチド作動性ニューロン、コルチ器官の内柱細胞、コルチ器官の外柱細胞、コルチ器官の内指節細胞、コルチ器官の外指節細胞、コルチ器官の境界細胞、前庭器支持細胞、味蕾支持細胞、嗅上皮支持細胞、嗅神経鞘細胞、シュワン細胞、サテライトグリア細胞、腸グリア細胞、介在ニューロン、籠細胞、側転(cartwheel)細胞、星細胞、ゴルジ細胞、顆粒細胞、ルガロ細胞、単極刷毛細胞、マルチノッティ細胞、シャンデリア細胞、カハール・レチウス細胞、ダブルブーケ細胞、ニューログリアフォーム細胞、網膜水平細胞、アマクリン細胞、星形アマクリン細胞、脊髄介在ニューロン、レンショー細胞、主細胞、紡錘ニューロン、フォーク(fork)ニューロン、錐体細胞、場所細胞、格子細胞、スピード細胞、頭部方向細胞、ベッツ細胞、星細胞、境界細胞、房状(bushy)細胞、プルキンエ細胞、中型有棘ニューロン、上衣細胞、タニサイト、下垂体細胞、水晶体細胞、前水晶体上皮細胞、角膜上皮細胞、クリスタリン含有水晶体線維細胞、白色脂肪細胞、褐色脂肪細胞、ベージュ脂肪細胞、他の脂肪細胞、肝臓脂肪細胞、副腎皮質の細胞、球状帯の細胞(鉱質コルチコイドを分泌する)、束状帯の細胞(糖質コルチコイドを分泌する)、網状帯の細胞(アンドロゲンを分泌する)、卵胞の内莢膜細胞(エストロゲンを分泌する)、破裂した卵胞の黄体細胞(プロゲステロンを分泌する)、顆粒膜黄体細胞、卵胞膜黄体細胞、精巣のライディッヒ細胞(テストステロンを分泌する)、精嚢細胞(精液を分泌する)、前立腺細胞(精液構成要素を分泌する)、尿道球腺細胞(粘液を分泌する)、バルトリン腺細胞(膣液を分泌する)、リトレ腺細胞(粘液を分泌する)、子宮内膜細胞(炭水化物を分泌する)、傍糸球体細胞(レニンを分泌する)、子宮筋細胞、腎臓の緻密斑細胞、腎臓の極周囲細胞、腎臓のメサンギウム細胞、頭頂上皮細胞、ポドサイト、近位尿細管刷子縁細胞、ヘンレのループ薄セグメント細胞、腎臓遠位尿細管細胞、腎臓集合管細胞、主細胞、介在細胞、移行上皮細胞(膀胱を裏打ちする)、精嚢の導管細胞、前立腺の導管細胞等、輸出管細胞、精巣上体主細胞、精巣上体基底細胞、耳の前庭系の半月面上皮細胞(プロテオグリカンを分泌する)、コルチ器官歯間上皮細胞(有毛細胞を覆う蓋膜を分泌する)、疎性結合組織線維芽細胞、筋膜の細胞、角膜線維芽細胞(角膜実質細胞)、腱線維芽細胞、骨髄細網組織線維芽細胞、非上皮線維芽細胞、周皮細胞、肝星細胞(伊東細胞)、椎間板の髄核細胞、硝子軟骨軟骨細胞、線維軟骨軟骨細胞、弾性軟骨軟骨細胞、骨芽細胞/骨細胞、骨前駆細胞(骨芽細胞の幹細胞)、目の硝子体の硝子体細胞、耳の外リンパ腔の星細胞、膵星細胞、赤色骨格筋細胞(遅筋)、白色骨格筋細胞(速筋)、中間骨格筋細胞、筋紡錘の核袋細胞、筋紡錘の核鎖細胞、筋衛星細胞(筋肉の幹細胞)、心臓筋細胞、SA結節細胞、プルキンエ線維細胞、平滑筋細胞、虹彩の筋上皮細胞、外分泌腺の筋上皮細胞、単球、各タイプの組織または臓器と関連した結合組織マクロファージ、表皮ランゲルハンス細胞、リンパ組織における樹状細胞、好中性顆粒球および前駆体(骨髄芽球、前骨髄球、骨髄球、後骨髄球)、好酸球、顆粒球および前駆体(好塩基性顆粒球および前駆体)、ヘルパーT細胞、調節性T細胞、細胞傷害性T細胞、ナチュラルキラーT細胞、B細胞、形質細胞、ナチュラルキラー細胞、血液および免疫系に対する造血幹細胞および前駆体(committed progenitor)、卵原細胞、卵母細胞、精子細胞、精母細胞、精原細胞(精母細胞に対する幹細胞)、精子細胞、ナース細胞、顆粒膜細胞(卵巣における)、セルトリ細胞(精巣における)、上皮細網細胞(胸腺における)、ならびに間質腎臓細胞。
【0167】
本発明は、一部には、患者における障害の1つまたは複数の症状を軽減するのに十分な量でかつ継続期間、それを必要とする患者に脂肪酸の混合物を含む製剤を投与するステップを含む、障害を治療する方法にさらを対象とする。1つの実施形態において、混合物は、ヒト皮膚および皮脂のものと実質的に同じである(すなわち、近似する)脂肪酸組成を有する。
【0168】
本発明は、哺乳類における細胞膜機能の傷害、損傷、または機能不全と関連した疾患の症状を治療する方法にさらを対象とする。細胞膜機能の機能不全、傷害、または損傷と関連した疾患は、例えば疼痛、湿疹、乾癬、紅斑、熱傷、切傷、打撲、できもの、瘢痕、ケロイド、治癒しない創傷、ざ瘡、酒さ、アレルギー、関節炎、関節痛、癌、ニューロパチー、メタボリックシンドローム、感染症、口内炎、潰瘍、潰瘍性結腸炎(UC)、粘膜炎、憩室炎、セリアック病、結腸炎、クローン病(CD)、過敏性腸症候群(IBS)、炎症性腸疾患(IBD)、アテローム性動脈硬化症、アルツハイマー病(AD)、パーキンソン病(PD)、痛風、日光黒子、老人性色素斑、皮膚萎縮症、硬化性苔癬(LS)、扁平苔癬(LP)、喘息、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、狭心症、冠動脈疾患(CAD)、高血圧症(HTN)、脂質異常症(HLD)、糖尿病(DM)、インスリン抵抗性、メタボリックシンドローム、ニューロパチー、PMS、不安、鬱病、悪夢、不眠、異常な睡眠負債、神経痛、座骨神経痛、乳腺炎、結膜炎、けいれん性障害、アルコール離脱症状、異常な筋緊張、乾燥症、骨粗鬆症、骨減少症、慢性疾患性貧血、線維筋痛症、脱毛症、勃起機能不全(ED)、レストレスレッグス症候群(RDS)、多発性硬化症(MS)、蕁麻疹、痔核、慢性疲労症候群(CFS)、白板症、浮腫、重いリンパ負荷、日焼け、萎縮性膣炎、老化もしくは以前の外傷に起因した色素過剰の皮膚、または筋痙攣であり得る。症状は、例えば疼痛、炎症、皮膚刺激、発疹、病斑、シワ、色素過剰、ケロイド、瘢痕、掻痒、かゆみ、消化不良、下痢、けいれん、咳、気管支痙攣、変色、および前述のものの組み合わせまたは2種以上からなる群から選択され得る。
【0169】
本発明は、一部には、患者における障害の1つまたは複数の症状を軽減するのに十分な量でかつ継続期間、それを必要とする患者に、動物油および植物油を含めた油の混合物を含む製剤を投与するステップを含む、障害を治療する方法も対象とする。1つの実施形態において、混合物は、ヒト皮膚および皮脂のものと実質的に同じである(すなわち、近似する)脂肪酸組成を有する。ある特定の実施形態において、製剤は局所投与される。他の実施形態において、製剤は、経口的に、鼻腔内に、静脈内に、筋肉内に、観血的手術中に、座薬として、または投与の他の経路を介して投与され得る。
【0170】
本発明は、一部には、例えば生物活性化合物の化学的活性を多様化しかつ向上させるために、発酵(細菌、真菌、または他の微小生物による)に供されており、次いで、疾患を治療する、向上させる、または改善するために、そのような化合物の送達を向上させる油の混合物と混和されているまたはそれで改変されている、植物油、動物油、植物、鉱物質、エクソソーム、または他の有機材料に見い出される天然に存在する化合物の混合物を含む製剤を投与するステップを含む、障害を治療する方法も対象とする。疾患の複数の態様に対処するように設計された治療薬の組み合わせを、局所的、経口、鼻腔内、静脈内、筋肉内、座薬、または例えば観血的手術中に適用される等、他の経路を介して、併用して投与し得る。
【0171】
本発明の製剤を用いて治療され得る障害は、以下のもの:他の中でも、例えば異常な筋緊張、異常な睡眠負債、ざ瘡、アルコール離脱症状、アレルギー、脱毛症、アルツハイマー病(AD)、狭心症/胸痛、アフタ性潰瘍、関節炎(例えば、関節リウマチ、骨関節炎、乾癬性関節炎等)、化学療法によって誘導される関節痛、自己免疫疾患によって引き起こされる関節痛、外傷によって引き起こされる関節痛、喘息、アテローム性動脈硬化症、不安、できもの、気管支痙攣、打撲、熱傷、口内炎、癌、セリアック病、慢性疲労症候群(CFS)、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、結腸炎、結膜炎、冠動脈疾患(CAD)、咳、けいれん/筋痙攣、クローン病(CD)、皮膚における切傷、鬱病、皮膚炎、糖尿病(DM)、おむつかぶれ、憩室炎、湿疹、浮腫、てんかんおよび他のけいれん性障害、持続的な鼻乾燥に起因した鼻出血、勃起機能不全(ED)、紅斑、線維筋痛症、歯肉炎、痛風、脱毛、タトゥーまたは他の皮膚創傷の治癒、痔核、HIV粘膜炎、高コレステロール血症、脂質異常症(HLD)、色素過剰、高血圧症(HTN)、高トリグリセリド血症、筋緊張の増加、消化不良、感染症、炎症性腸疾患(IBD)、不眠、過敏性腸症候群(IBS)、かゆみ、ケロイド、白板症、扁平苔癬(LP)、硬化性苔癬(LS)、リンパ浮腫、乳腺炎、メタボリックシンドローム、粘膜炎、インスリン抵抗性、多発性硬化症(MS)、鼻炎、神経痛、神経障害性疼痛、ニューロパチー(しびれ/知覚異常)、悪夢、治癒しない創傷、肥満、外耳炎、中耳炎、骨減少症、骨粗鬆症、慢性疾患性貧血、疼痛、パーキンソン病(PD)、末梢性ニューロパチー、咽頭炎、不十分な免疫機能、月経前症候群(PMS)、掻痒性発疹、乾癬、発疹、レストレスレッグス症候群(RLS)、酒さ、瘢痕(例えば、ケロイドおよび萎縮性を含む)、座骨神経痛、老人性色素斑、局所的コルチコステロイドの過度の使用による皮膚萎縮、皮膚病斑、社会不安、日光黒子、脳卒中、日焼け、局所的感染症(膿痂疹、ブドウ球菌性、連鎖球菌性、および真菌性感染症)、潰瘍、潰瘍性結腸炎(UC)、特定不能の皮膚刺激、蕁麻疹、萎縮性膣炎、創傷、シワ、乾燥症(乾燥皮膚)を含むが、それらに限定されるわけではない。製剤は、サーファクタント産生に対処するまたは向上させるように(手術を最近受けた患者における無気肺を低下させることにおいて有用であろう等);新生児における肺成熟を促すように、アセチルコリン欠陥に対処するように、栄養吸収を向上させるように、フリーラジカル産生および炎症を減少させることによって老化を減速させるように、フリーラジカル産生および炎症を減少させることによって癌のリスクまたは進行を減少させるように、アテローム性動脈硬化症を向上させることによって脳および心筋の急性梗塞(例えば、脳卒中および心臓発作)のリスクを減少させるようにも製剤化され得る。
【0172】
ある特定の実施形態において、製剤は局所投与される。他の実施形態において、製剤は、鼻腔内に、静脈内に、筋肉内に、観血的手術中に、または座薬、またはスプレーにより投与され得る。
【図面の簡単な説明】
【0173】
図1】疼痛は多因子的問題であることを示した図である。(https://st.depositphotos.com/1812149/2267/i/450/depositphotos_22674323-stock-photo-full-body-pain.jpgから獲得された画像)。
図2】リン脂質の化学構造および3-Dモデリングを示した図である。(https://classconnection.s3.amazonaws.com/624/flashcards/3771624/gif/1164999854bc1-143EF30B3E26DF055A4.gifから獲得された)。
図3】リン脂質の概略的表示である。(https://s3-us-west-2.amazonaws.com/courses-images/wp-content/uploads/sites/1842/2017/05/26154139/figure-05-01-03a.jpegから獲得された)。
図4】リン脂質は、二重層構造またはミセルに自己会合することを示した図である。(https://qph.fs.quoracdn.net/main-qimg-2417fafb8e6c3b90319bc5675c5a32c3-cから獲得された)。
図5】リン脂質は、ミセルおよびリポソーム(膜貫通タンパク質を含めた、治療用分子の担体として働き得る)、ならびに細胞膜を形成する二重層シートを形成し得ることを示した図である。(https://3.bp.blogspot.com/-8TKWDN8jY5g/UDhU0b3NbEI/AAAAAAAABR4/fkcPx9Tj0ss/s1600/F02-20.JPGから獲得された)。
図6】細胞内容物を明らかにするために半分に切られたヒト細胞の3Dモデルである。細胞表面/細胞膜を形成するリン脂質二重層(桃色)に留意されたい。(https://static.turbosquid.com/Preview/2014/05/19__18_04_31/human%20cell%20max%202.jpgd9d481ff-258d-4a3b-8b31-fd0373c15409HD.jpgから獲得された)。
図7】膜貫通タンパク質を示すヒト細胞膜の断面図である。(https://pixfeeds.com/images/21/511840/1200-86007545-cell-membrane.jpgから獲得された)。
図8】細胞外シグナルは、細胞挙動の細胞内変化をもたらすことを示した図である。(https://croteaubio.files.wordpress.com/2011/12/cell-to-cell-communication-9-7281.jpgから獲得された)。
図9】上皮成長因子受容体はヘテロ二量体化し増殖を誘発することを示した図である。(http://biochemistry.utoronto.ca/wp-content/uploads/2014/10/Cell-Signaling-Stagljar-670x504.jpgから獲得された)。
図10】膜貫通受容体を用いた細胞シグナル伝達の単純化した概略図である。
図11】リガンド(細胞の外側からの化学的メッセンジャー)は、受容体がそれらの対応物を見い出した場合に結合し、細胞に達するシグナルを生成して、細胞の指令センターである核が作用を発揮するように指揮する(例えば、制御不能に成長するように細胞を指揮する)ことを示した図である。
図12】複数の慢性疾患が、異常な細胞脂質組成と関連付けられていることを示した図である。
図13】外因的に供給されたリン脂質、スフィンゴ脂質、および脂肪酸は、既存の細胞膜に組み込まれ得、新しい細胞を作り出すために使用され得ることを示した図である。
図14】外因的に供給されたリン脂質、スフィンゴ脂質、および脂肪酸は、細胞膜に組み込まれ、細胞シグナル伝達に要される閾値を上げることを示した図である。
図15】外因的に供給されたリン脂質、スフィンゴ脂質、および脂肪酸は、治療用化合物に、通常では疎水性の細胞膜を横断する能力を付与することを示した図である。細胞の内側に入ると、それらは、炎症を沈静させるように、癌遺伝子を停止させるように等、細胞の指令センター(核)を指揮し得る。
図16】多くのタイプおよび形状の珪藻を示した図である。写真家Kent Woodのおかげである写真参照。(http://www.illinoisscience.org/wp-content/uploads/2017/11/diatom-007-2400-copy.jpgから獲得された)。
図17】複数の化合物を複合するのに有用な込み入った3次元構造および細孔を有する珪藻の例である。写真家Steve G.Schmeissnerのおかげである写真参照。(http://3.bp.blogspot.com/-qAQfLhi8Ty8/Ubs7sgBjXDI/AAAAAAAAAeo/ANMfoJ2FHQw/s320/26-diatom-sem-steve-gschmeissner.jpgから獲得された)。
図18】珪藻にミネラル、アミノ酸、ビタミン、および生物活性化合物を担持させ、次いでそれらを、ヒト皮膚ならびに細胞膜の浸透性を付与する物質でコートすることを示した図である。
図19】皮膚内へのならびに細胞膜を越えた治療用物質の徐放を示した図である。これらの生の材料の送達は、細胞および組織修復を促す。
図20】概略図とともに、担持していない珪藻の走査型電子顕微鏡画像である。写真家Steve G.Schmeissnerのおかげである写真参照。(http://3.bp.blogspot.com/-qAQfLhi8Ty8/Ubs7sgBjXDI/AAAAAAAAAeo/ANMfoJ2FHQw/s320/26-diatom-sem-steve-gschmeissner.jpgから獲得された)。
図21】多くの開いた細孔を有する珪藻の概略図である。細孔の内側に位置するアミノ酸の実演。
図22】複数の活性成分を担持している珪藻の概略図である。
図23】>2週間にわたって複数の活性成分を放出する珪藻の概略図である。
図24】長期画分(活性成分を担持したバイオシリケート)の相加効果を示した図である。
図25】多能性は、最終分化した細胞における4種の転写因子の刺激によって誘導されて、複数の他の細胞タイプを生じさせ得ることを示した図である。(http://2.bp.blogspot.com/-j9cpH1VCTFU/TiVeGabbeoI/AAAAAAAAAkI/W4c86aZASIY/s640/ipscs.jpgから獲得された)。
図26】胚由来の全能性幹細胞は、複数の細胞タイプを生成し得る多能性幹細胞を生じさせることを示した図である(https://lh5.googleusercontent.com/-jZ3YrRhTVRU/TXhVpt4GvxI/AAAAAAAAAB4/pJoGVRefPwk/s1600/pluripotent-stem-cells.jpgから獲得された)。
図27】4種の転写因子(山中転写因子)を使用した、多能性幹細胞への体細胞のリプログラミングを示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0174】
定義
値の域の記述は、本明細書において別様に示されない限り、域内に入るそれぞれ別個の値に個々に言及する簡略な方法として働くことを意図されるにすぎず、それぞれ別個の値は、あたかもそれが本明細書において個々に記述されているかのように本明細書に組み込まれる。すべての域の終点は域内に含まれ、独立して組み合わせ可能である。本明細書に記載されるすべての方法は、本明細書に別様に示されないまたはそうでなければ文脈によって明白に矛盾しない限り、適切な順序で実施され得る。ありとあらゆる例、または例となる言語(例えば、「等」)の使用は、例示を意図されるにすぎず、別様に主張されない限り、本発明の範囲に限定を課すわけではない。本明細書における言語は、任意の主張されない要素を本発明の実践に必須なものとして示すと捉えられるべきではない。
【0175】
「a」および「an」という用語は、分量の限定を表すのではなく、むしろ言及された項目の少なくとも1つの存在を表す。
【0176】
本明細書における「約」という用語は、この域の上限(すなわち、+20%)に等しい値および下限(すなわち、-20%)に等しい値を含めた、「約」という用語の直後に記述される値の20%(±20%)以内の値を意味する。例えば、「約100」という語句は、80および120を含めた、80~120の間にある任意の数値を包含する。
【0177】
本明細書において使用される、製剤の脂肪酸組成に関する「実質的に同様の」および「実質的に同一の」および「実質的に同じ」という用語は、製剤が、細胞の膜もしくはオルガネラを横断しかつ/もしくは組み込まれるのを、またはエクソソームの機能をモジュレートするのを可能にするタイプのかつ量での脂肪酸を含有することを意味する。「実質的に同様の」および「実質的に同一の」および「実質的に同じ」という用語は、細胞またはオルガネラの膜のものと同一である脂肪酸組成;および細胞またはオルガネラの膜のものと同一ではないが、製剤が、細胞もしくはオルガネラの膜を横断しかつ/もしくは組み込まれるのを、かつ/またはエクソソームの機能をモジュレートするのを依然として可能にする脂肪酸組成を包含する。本明細書において使用される、細胞またはオルガネラの膜のものと「実質的に同様」または「実質的に同一」または「実質的に同じ」である脂肪酸組成は、それが、例えば、エミュー油よりも高い量のオレイン酸(例えば、エミュー油よりも少なくとも1.5~2倍高い)を含むことから、エミュー油の脂肪酸組成とは異なり、それを包含しない。
【0178】
「オルガネラ」という用語は、特異的機能を果たす、細胞の中の脂質二重層に囲まれた細胞内の分化した構造を指す。オルガネラは、通常、個別の構造または物体として顕微鏡下で目に見える。例は、リボソーム、ミトコンドリア、液胞等を含むであろう。
【0179】
本明細書において使用される「エクソソーム」という用語は、膜結合型細胞外小胞を意味する。
【0180】
本明細書において使用される「精油」という用語は、それが獲得される植物の特徴的な香りまたは香味を典型的に有する植物からの化学的抽出によって獲得された揮発性油または揮発性油と他の物質との混合物を意味する。精油は、植物のたった1つの部分から獲得され得る(例えば、ジンジャー根の精油対ベイリーフの精油)。精油は、生物活性化合物を抽出するために使用される溶媒に応じて異なり得、例えば、CO2抽出対水性抽出対アルコール抽出は、同じ植物由来の生物活性化合物の異なる混合物または割合を産出し得る。
【0181】
本明細書において使用される「短鎖脂肪酸」または「短鎖トリグリセリド」という用語は、脂肪酸またはトリグリセリドが6個未満の炭素を含有することを意味する。
【0182】
本明細書において使用される「中鎖脂肪酸」または「中鎖トリグリセリド」という用語は、脂肪酸またはトリグリセリドが6~12個の炭素を含むことを意味する。
【0183】
「長鎖脂肪酸」または「長鎖トリグリセリド」という用語は、脂肪酸またはトリグリセリドが12個を上回る炭素を含有することを意味する。
【0184】
本明細書において使用される「中鎖トリグリセリド」または「MCT油」という用語は、ココナツ油の画分が、カプロン酸(C6)、カプリル酸(C8)、カプリン酸(C10)、およびラウリン酸(C12)を含めた、その中に6~12個の炭素を有する脂肪酸のみから構成されることを意味する。これらのMCTは、室温で液体であり、代謝されるのに担体分子を要さず、本発明に従って使用された場合、細胞膜ならびにミトコンドリアのものの両方を容易に横断し得、そこでそれは直接代謝され得る。これらの脂肪酸の一部は、他の特性を有し、付加的な有益性を提供する(例えば、ラウリン酸は抗細菌特性を有し、例えば、p.アクネ(p. acne)細菌を阻害するために、本発明に従ったざ瘡製剤において使用され得る)。
【0185】
本明細書において使用される「リキッドスキン」という用語は、本発明の製剤における基本組成物の実施形態を指す。
【0186】
本製剤において使用される「ビーガンリキッドスキン」という用語は、本発明の製剤における基本組成物の実施形態を指す。
【0187】
本明細書において使用される「高オレイン酸ヒマワリ種子油」という用語は、最低でも80%のオレイン酸を含むヒマワリ油を意味する。
【0188】
「ヒマワリ種子油」という用語は、約20%のオレイン酸を含むヒマワリ油を意味する。
【0189】
詳細な説明
送達システム:
1つの態様において、本発明は、一部には、脂肪酸の混合物を含む送達システムを対象とする。ある特定の実施形態において、混合物はエミュー油を含む。エミュー油は、疼痛および他の炎症性疾病の治療において有用な抗炎症特性をもたらす他の天然に存在する物質に加えて、高濃度(最高47%)のオレイン酸を有する。エミュー由来の脂肪酸のパーセンテージによる組成は、それが、ヒト皮膚に関する31%に対してオレイン酸のわずかにより高いパーセンテージ(47%)を除いて、ヒト皮膚のものとかなり匹敵することを示している(表2Aおよび表2Bを参照されたい)。ヒト皮膚との組成のこの類似性は、それを、他の脂質ならびに水性成分に対する担体として働き得る状態にする。例えば、ある特定の実施形態において、エミュー油は、医学的活性化合物と混和され得る、ヒト皮膚および皮脂の脂肪酸プロファイルを模倣するように構成された植物油の選択混合物(以降、「リキッドスキン」)と組み合わせられ得、それにより、それらは既存の皮膚細胞に組み込まれる、または新しい細胞を作り出すための生の材料として使用され得る。同様に、ヒト皮膚および皮脂の脂肪酸プロファイルに近似するように植物油の混合物を使用することによって、「ビーガンリキッドスキン」を作り出すことが可能である。参照しやすいように、本開示における「リキッドスキン」は、両タイプの混合物を包含する。
【0190】
加えて、既存の細胞膜への、付加的なリン脂質、セラミド、コレステロール、必須および遊離脂肪酸の組み込みは、シグナル変換において機能するために近接性を要する、細胞膜内の疼痛および炎症に対する受容体の間に距離を作り出す(図8~14を参照されたい)。それは、疼痛に対するシグナルに対して相互作用する膜貫通受容体の機会を減少させるであろうため、これは疼痛閾値の増加となる。
【0191】
糖尿病(PMID 23878791、PMID 30216387)および癌(PMID 30413053、PMID 31379986)等の多くの疾患状態は、細胞膜の脂質およびリン脂質の不均衡によって推進されかつその不均衡をもたらす(PMID 29410529)。脂肪酸の食事摂取は、ヒト細胞膜の脂肪酸プロファイルを変化させ、それが今度は、機械感受性イオンチャネル等の膜貫通タンパク質に影響を及ぼし、それが細胞機能を変化させる(PMID 30867417)。加えて、ヒト前脳における脂質プロファイルは、健康な成人寿命を通じて厳密に維持されるが、高齢では衰えることが示されている(PMID 28958038)。他のマクロおよびマイクロ栄養素の食事摂取は、細胞膜の全体的脂肪酸プロファイルに影響を及ぼす。それゆえ、所望するものが健康を回復させかつ維持することである場合、われわれの食品ならびにわれわれの薬の栄養組成を考慮に入れることが最重要である。
【0192】
ゆえに、1つの態様において、本発明は、一部には、健康なヒト皮膚および皮脂の脂肪酸プロファイルを模倣するまたは回復させるまたはモジュレートする様々な油の混合物であって、複数の疾患の治療のために医学的活性化合物を送達するようにカスタマイズされ得る混合物を対象とする。
【0193】
これらの概念をさらに例示するために、および疾患の治療において、健康なヒト皮膚/油の組成と同一であるもしくは実質的に同様であるまたはモジュレートし得かつそれを改変し得る油混成物の重要性を強調するために、以下の情報についての基本的細胞生物学が提供される。
【0194】
リン脂質は、脂肪酸、リン酸基、グリセロール、およびコリン等の単純な有機分子から構成されるリン含有脂質であり;それらは、図2に示されるように、細胞膜の基本的構成単位である。
【0195】
化学構造の複雑性に起因して、リン脂質は、図3に示されるように、ほとんどの略図において2つの尾部を有するボール様構造として典型的に表される。
【0196】
留意すべきは、リン脂質は、組織化された二重層構造またはさらにミセル(球体)に水中で自己会合し得る。
【0197】
細胞は、本質的に巨大な二重層リポソームであり(図6を参照されたい)、それは、デオキシリボ核酸またはDNAを収納する細胞の指令センターである細胞核(図6において黄色で示される)を含めた、細胞の機構(エンジンを作り上げるパーツを見るために車のボンネットを持ち上げるのに似ている)である多くのより小さなオルガネラ「ミニ器官」を収納する(核を、どのように機能するか、どのタンパク質を作るか等、オルガネラを指揮するハブとして考える)。任意の細胞が、特異的DNA配列を個々に活性化して、細胞に他の細胞へシグナルを送るタンパク質を作り得る。DNA配列が、誤った順番で活性化されたり、その、チェックおよび平衡のシステムを失ったりする場合には、癌または他の疾患が生じ得る。同様に、細胞が、自身が損傷を受けたことを認識するそれらの機能または健常な能力を失った場合、秩序立った形式で自己破壊する(アポトーシスする)のに失敗し、これも疾患につながる。ゆえに、細胞表面は、細胞の外側からのシグナルがどのように細胞核へ向かって進んで、細胞の活性および機能を変化させるかにとって重大である。細胞内からのシグナルが細胞の外側の環境へ適当に送られるのには、健常な細胞膜が要される。1つの細胞のシグナル伝達は、局部的にまたは遠隔地における他の細胞の活性を変更する能力を有する。
【0198】
ヒト細胞膜の表面から小さな正方形を切り取った場合、細胞表面に広がる多くのタンパク質、脂質、シグナル伝達タンパク質、セラミド、コレステロール、受容体、および他の生物学的活性分子があること;ならびに、そのそれぞれが種々の細胞経路(細胞分裂、細胞死、炎症、癌、糖尿病等に対するもの等)に対するシグナル伝達において重要である、細胞膜の外葉または内葉のみにあるものがあることを発見するであろう(図7)。
【0199】
細胞の外側からの情報は、細胞膜外葉における反応を介して送信され、膜に埋め込まれた細胞受容体の変化をもたらし、それは細胞の内側の変化につながり、細胞内での遺伝子発現およびタンパク質産生をもたらす(図8)。
【0200】
例えば、細胞のこの横断面は、細胞膜に埋め込まれたEGFR(上皮成長因子受容体)を示している(図9)。EGFRは細胞増殖において重要である。EGFRシグナル伝達の調節異常は、無調節の細胞成長、癌、および転移につながる。
【0201】
図9において、EGFR受容体は、細胞の外側の細胞外シグナル(EGFR特異的リガンド)が、細胞核(細胞の指令センター)に対してそれらの効果(細胞が分裂し始める「命令」を送達する)を発揮するために、細胞膜において密接に一緒に移動しなければならない(それを行うためにリン脂質を置き換える)ことに留意されたい。同様の受容体、および他の生物学的過程が、哺乳類において疼痛について存在する。
【0202】
細胞膜は、外側の環境からのシグナルが解釈され、かつその細胞の挙動を推進する指示に転換される部位である。健常な細胞膜は、領域ドメイン(一般に「脂質ラフト」と呼ばれる)に組織化された、脂質、タンパク質、および糖類の混合物から構成され(図7を参照されたい)、それは、成長、細胞分裂、疼痛、細胞分化、または細胞死等の細胞挙動の複数の態様のためにシグナルを送る働きをする(PMID 31052427)。細胞の特異的サブコンパートメントは、異なる脂質組成を有し(PMID 31052427)、それは、食事または遺伝的欠陥に起因して変更された場合、細胞機能、代謝の変更に、ならびに究極的には、単なるいくつかの例として、癌(PMID 30518103)、糖尿病(PMID 29462590、28742512)、アルツハイマー病(PMID 31379503)、神経炎症(PMID 31862695)、および疼痛処理の変更(PMID 31862695、PMID 29459435)等の慢性疾患につながる。
【0203】
脂肪酸および他の植物由来化合物は、ヒト細胞膜に挿入される能力を有する。例えば、エイコサペンタエン酸(EPA)およびドコサヘキサエン酸(DHA)等のn-3多価不飽和脂肪酸;ならびにクルクミン(ジフェルロイルメタン)等の植物由来ポリフェノール性およびテルペノイド性植物化学物質は、細胞膜に広がりかつ細胞シグナル伝達を分断する能力を有する。EPA、DHA、およびクルクミンが1つの調査において別個にまたは一緒に使用された場合、それらは、結腸直腸癌の動物モデルにおいて非定型/前癌性の幹細胞の数を低下させた(PMID 16475686、29860560)。提唱されたメカニズムは、膜貫通シグナル伝達に必要な脂質ラフト(シグナル伝達タンパク質に富む細胞表面の領域)の分断であった。
【0204】
同様に、「リキッドスキン」(ヒト細胞膜および皮脂の脂肪酸組成に近似する油の混成物)が医学的病状(例えば、疼痛)を治療し得る考え得るメカニズムは、細胞膜に挿入され、ペアのまたは多量体の受容体が互いと相互作用する可能性を減少させることによって、細胞表面で生じるシグナル伝達を分断することによるものである(図10~14を参照されたい)。
【0205】
膜貫通受容体は、ブラウン運動(周囲媒体の分子の影響により生じる液体または気体中に浮遊した微視的粒子の無作為な動き)に従って、多方向に細胞の表面に沿って遊走するが、この場合、それらが適当な対応物に遭遇するまで細胞膜表面の平面に制限される。二量体化(図11における膜貫通タンパク質-タンパク質相互作用を参照されたい)または多量体化(多タンパク質クラスターの形成)すると、新しいシグナル伝達受容体ドッキング部位が形成され得る(図12を参照されたい)。
【0206】
疼痛メカニズムは、2種または4種の膜貫通タンパク質の多量体化を伴う
例えば、一過性受容体電位(TRP)チャネルは、究極的には疼痛に対するシグナルを送る化学的または物理的刺激に応答して活性化される膜貫通イオンチャネルのスーパーファミリーである。これらのチャネルは、細胞膜における細胞表面に埋め込まれている4つのサブユニットから作り上げられる。4つの個々のサブユニットは、チャネルが細胞表面に形成されて、イオンが流れ疼痛シグナルを伝達するのを可能にし得る前に、形成に閉じ込めるために互いを見い出さなければならず、クローバー葉様パターンをもたらす。細胞表面に外因的に組み込まれるより多くのリン脂質がある場合には、4つのサブユニット(submit)が互いを見い出しかつ結合してチャネルを形成する機会は減少する(膜貫通タンパク質相互作用の変化を減少させる外因性リン脂質、および細胞内シグナル伝達の低下の例に関しては、図13~14を参照されたい)。本質的に、正味の効果は、患者に対する疼痛閾値を増加させることである、というのもそれは、疼痛受容体の偶然の遭遇が多量体化およびドッキングを可能にするのにより長い時間を要するであろうためである。留意すべきは、オピオイド疼痛医薬とは異なり、本発明によって標的にされるメカニズムは、呼吸抑制(意図されない死に高頻度につながり得る)、ならびに心拍の減少、吐き気、および便秘という望ましくない副作用と関連付けられるミューオピオイド受容体を活性化しない。
【0207】
複数の疾患過程(例えば、癌、乾癬、湿疹等)が、細胞表面脂質、セラミド、およびリン脂質の欠如または不均衡を示している(PMID 29410529)。脂肪酸プロファイルの攪乱は、炎症を生じやすい不健康な過度のω6多価不飽和脂肪酸を有する加工食品の現代食と組み合わせられた感受性の高い遺伝的特徴と、取り込まれた場合に抗炎症応答をもたらすω3多価不飽和脂肪酸の付随的欠如との組み合わせに起因する(PMID 29860560)。細胞膜に組み込まれる細胞表面脂質および他の細胞膜構成要素を直接回復させることは、異常な細胞シグナル伝達を阻止することによって、これらの疾患過程を限定しかつ阻止するのに役立ち得る。
【0208】
著しくは、これは、糖尿病、癌、乾癬、湿疹、慢性疼痛、線維筋痛症(数例を挙げると)等の慢性疾病を有する患者が、「リキッドスキン」の局所適用により、および潜在的には、とりわけ罹患組織に疾患特異的治療薬を送達するように各特異的疾患状態に対してカスタマイズされた場合の「リキッドスキン」の取り込みによって、恩恵を受けるであろうことを意味し得る(図15を参照されたい)。サブユニット膜貫通受容体を伴う任意の疾患は、本発明を用いて潜在的に標的にされ得る。2019年現在で、4333種を上回る公知の膜貫通タンパク質があり(PMID 31874615)、さらに深層学習法によって発見され続けている(コンピューターによるタンパク質構造モデリング、PMID 33336200)。その結果として、タンパク質-タンパク質相互作用およびシグナル伝達の変更をもたらす、細胞膜組成の調節異常によって引き起こされる無数の疾病が存在する。これらの疾患は、細胞膜に健常な脂肪酸プロファイルを回復させることによって潜在的に救済され得る。
【0209】
加えて、外因性リン脂質、およびリキッドスキンのような他の脂質混合物を使用して、食品グレード珪藻土(FGDE)等の天然に存在するバイオシリケート等のナノ粒子に浸透性を付与し得る。FGDEは、1.9μm~180μmある単細胞珪藻微細藻類の生体適合性で非毒性の多孔性バイオシリケート骨格残骸である。それらは、多くの複雑な形状および表面を有し(図16を参照されたい)、そのことが、それらをマイクロ薬物送達システムとして有用にし(PMID 31618958)、ケルセチン等の難水溶性および低い経口生体利用性を有する物質の送達において特に有用であり(PMID 31496698)、薬物送達を延長させるのに有用であり(PMID 316618958)、転移性癌の治療において有用であり(PMID 31330820)、それは、癌によって占有された細胞内シグナル伝達経路の制御を取り戻す持続的能力を要する(PMID 25239399)。
【0210】
FGDEは食べても安全であるが、乾燥している場合にFGDEを用いて作業することは危険である。ゆえに、ある特定の実施形態において、珪肺症による間質性肺疾患を阻止するために、よく換気された空間でそれを取り扱う場合には、N95マスクを着用して鼻および口を覆わなければならない。それがコートされた後に経口摂取された場合、FGDEは、変化しないまま消化管を通過するはずであり、血流に入らない。珪藻は、浸透特性を付与する物質でコートされない限り、粘土ペーストとして皮膚に適用された場合には皮膚に浸透しない。珪藻は、多くの細孔を有しており、複雑な3次元アーキテクチャーを有し、複数の生物活性化合物を担持するのに理想的である(図17)。
【0211】
ある特定の実施形態において、本発明は、一部には、珪藻の表面を、結合を形成し得かつミネラルを担持し得る状態にする、死海塩水溶液中に水和した珪藻を対象とする。これらの実施形態の一部において、水和した珪藻は、アミノ酸、ビタミン、および他の生物活性化合物を逐次的に担持し(図18~19および20~22を参照されたい)、次いで、皮膚および細胞膜に浸透する能力を付与するであろう油の混合物でコートされる(図18~19)。代替的に、水和した珪藻に、1種の生物活性成分を担持させ得;これらの個々に担持した珪藻の混合物を組み合わせて、標的疾患において有益性を提供し得る。これらの実施形態の一部において、水和し、コートされ、かつ担持した珪藻は、例えば約5秒間~8またはそれを上回る週間の継続期間、担持された化合物を放出しかつ治療効果を提供する(図23を参照されたい)。一部の実施形態において、担持された構成要素が、ナノ粒子から解離するのに約2~4、2~6、もしくは2~8週間、またはそれよりも長くかかる(図23~24を参照されたい)。
【0212】
ゆえに、本発明は、一部には、複数の生物活性化合物に対する遅延放出送達システムとしての天然バイオシリケートナノ粒子(食品グレード珪藻土、すなわちFGDE)の使用、ならびに次いで、細胞機能を変更し、かつ/または医学的病状の1つもしくは複数の症状を軽減しかつその重症度を低下させる化合物を送達する目的で、皮膚ならびに細胞膜に浸透する能力を付与するリキッドスキンでこれらの担持された粒子をコートすることも対象とする(図18~19を参照されたい)。
【0213】
コートされたナノ粒子の一部は、皮膚に細胞間空間まで浸透し得、一方で他のコートされたナノ粒子は、細胞膜を越えて細胞に浸透し得ることが留意されるものとする。両セットのナノ粒子は、例えば少なくとも2~4週間にわたって、治癒および幹細胞再生を促す生物活性化合物と連動して、組織再生および修復に重要なミネラル、アミノ酸、ビタミン等の必要不可欠な栄養素をゆっくりと送達するであろう(図18~19を参照されたい)。
【0214】
下で提供されるレシピにおいて、珪藻は、それらを、あらゆる珪藻がコートされるであろうことを保証する律速構成要素にする割合で添加されること、および調製物の大部分が即時作用性であろうことも留意されるものとする(例えば、皮膚および細胞膜への浸透を付与する脂質混合物によって取り囲まれた活性化合物、図15を参照されたい)。
【0215】
最後に、組織浸透を可能にする脂質コーティングは、付加的な役割:疼痛に対するシグナル伝達の閾値を上げるために細胞膜表面に添加することを果たし得る(図15および図19)。時間とともに、および温かいヒト皮膚に置かれることによって提供される運動エネルギーとともに、可逆的結合によって保たれた担持された構成要素は、例えば約1分間~8またはそれを上回る週間の継続期間(例えば、少なくとも2~8週間)、漸進的に放出され得;一方で、脂質コーティングでコートされた構成要素は、即時作用を付与し得る。調製物の各適用は、作用の長い継続期間に起因して相加効果を有し得る(図23~24を参照されたい)。ゆえに、例えば疼痛および炎症の即時緩和という目標が達成され、一方で、数週間にわたって、組織再生および修復に要される活性要素の長期にわたる放出を提供する。各適用とともに、患者は、回復および治癒を必要とするエリアにおいてのみより多くの栄養素を高めるであろう(図24を参照されたい)。たとえあったとしても、局部的な非全身性の適用に起因して、副作用は限定されるであろう。
【0216】
1つの珪藻は、ごく小さいものの、化合物が位置し得かつ一時的結合を形成し得る多数の開いた細孔に起因して、多数の生物活性化合物、ミネラル、アミノ酸、およびビタミンを担持し得る(図20を参照されたい)。
【0217】
薄層クロマトグラフィーによって分析されるプールされたヒト皮脂の脂質組成パーセントは、セラミド(13%)、脂肪酸(47%)、コレステロール(7%)、コレステロールエステル(2%)、スクアレン(11%)、トリグリセリド(3%)、およびワックスエステル(17%)(PMID 12677098)で、およそ50%がリン脂質であった。ある特定の実施形態において、本発明の調製物は、標的にされる疾患に応じて行われる構成要素の調整を伴って、これらの比率に従う。
【0218】
ある特定の実施形態において、本発明の脂肪酸組成は、健康なヒト皮脂および/または皮下脂肪の脂肪酸組成を模倣する。健康なヒト皮脂および皮下脂肪の組成が、一部の油の組成とともに、表2Aおよび2Bにおいて提供される。
【0219】
【表2-1】
【0220】
【表2-2】
【0221】
【表3-1】
【0222】
【表3-2】
【0223】
ある特定の実施形態において、製剤は、表2Aにおいて提供される、ヒト皮脂、ヒト細胞、またはヒト糖尿病細胞の脂肪酸組成に合う油の混合物を含む。混合物への内包のための油は、表2Bに列挙される油、または他の油から選択され得る。油を特異的な量で組み合わせて、使用される個々の油の脂肪酸組成とは異なりかつ意図される目的により適切である脂肪酸組成を提供する。
【0224】
例えば、ある特定の実施形態において、製剤は、(i)マカダミアナッツおよびココナツ油、ならびに(ii)エミュー油または高オレイン酸ヒマワリ種子油、の混合物を含み得る。エミュー油へのまたは高オレイン酸ヒマワリ種子油へのマカダミアナッツおよびココナツ油の添加は、ヒト細胞膜におけるオレイン酸の濃度と実質的に同一である(またはそれよりも高い)オレイン酸濃度を含む脂肪酸組成をもたらし、それゆえ、哺乳類細胞の細胞膜への、および/または細胞内空間への、および/または細胞内オルガネラへの、製剤およびその構成要素の透過性を促し得かつ/または向上させ得る。これらの実施形態の一部において、エミュー油への(リキッドスキンにあるように)または高オレイン酸ヒマワリ種子油への(ビーガンリキッドスキンにあるように)マカダミアナッツおよびココナツ油の添加は、オレイン酸をヒト細胞膜のものの最低でも5倍増加させ、哺乳類細胞(例えば、哺乳類細胞)の細胞膜への、細胞内空間への、または細胞内オルガネラへの、混和された治療用物質のより大きな浸透性をもたらす。化合物は1組を上回る数の細胞膜を横断しなければならないため、細胞内オルガネラに浸透する(例えば、細胞代謝に直接影響する)ためには、より高い濃度のオレイン酸が要され得る。
【0225】
表1、表2Aおよび2Bを含めた、本明細書において提供される情報を考慮して、当業者であれば、様々な油をかつ特異的な量で使用することによって混合物の脂肪酸組成を調整し得、過度の実験なしで、所望の脂肪酸組成および/または製剤を提供し得るであろう。
【0226】
ある特定の実施形態において、組成物はエミュー油を含む。エミュー油は、約1%~約99%、約2%~約99%、約5%~約98%、約10%~約96%、約15%~約96%、約20%~約95%、約25%~約95%、約30%~約95%、約40%~約95%、約45%~約95%、約60%~約95%を容量%単位で含み得る。
【0227】
動物起源のエミュー油に反対し得る患者を考えて、ある特定の実施形態において、本発明は、一部には、健康なヒト皮膚およびヒト皮下脂肪に見られる組成のものと同様のプロファイルを達成するための有機植物油の混成物の使用を対象とする(PMID 23878791)。製剤の脂肪酸プロファイルは、製剤および投与の経路によって、治療されることを意図される特異的疾患に対して最適化され得ることが留意されるものとする。例えば、ある特定の実施形態において、オレイン酸は、神経発生(neuronogenesis)(成人における新しいニューロンの形成)のためのミエリン鞘形成の必要な構成要素であるため、製剤は、75~91%の高いオレイン酸含有量を有する有機高オレイン酸ヒマワリ種子油を含み得、末梢ニューロン成長を刺激することにおいて有用な局所調製物として使用され得る。本発明の製剤において使用され得る植物油の一部は、上の表2Bに列挙されており、この健康に良い油に存在するポリフェノール(抗酸化物質)、ビタミン、および必須脂肪酸の付加的な有益性に起因したオリーブ油、ならびにアマニ油およびココナツ油を含む。
【0228】
オレイン酸は、エミュー油の優れた浸透特性に最も関与する脂肪酸であると仮定され、それはその中に混ぜられる物質にその浸透特性を付与する。エミュー油は、ケラチンのアルファ-ヘリックス構造を不安定化し(PMID 28527392)、皮膚における脂肪と相互作用し(PMID 28527394)、皮膚の再構築を促進する(PMID 15837639、PMID 15567771、PMID 27069472)ことによって、ヒト皮膚内に3mm前後浸透しかつ活性成分を運ぶことが実証されている(PIMD 27178879、PMID 28527394)。純粋なエミュー油単独の適用は、抗炎症、およびゆえに鎮痛効果を有することが見い出されている。この効果は、本発明において、例えば、意図される標的に応じて、プロファイルを、ヒトまたは哺乳類の細胞膜、細胞、オルガネラ、またはエクソソームのものにより厳密に類似させるように、エミュー油と1種または複数の付加的油(例えば、植物油)とを混成することによって、エミュー油の脂肪酸組成を改変すると向上し得る。
【0229】
炎症の疾患(数例を挙げると、癌、多発性硬化症、糖尿病、アテローム性動脈硬化症、冠動脈疾患、および肥満等)の治療等におけるある特定の実施形態において、本発明に従った1種または複数の付加的油との組み合わせでのエミュー油を使用して、白血球を炎症促進性M1表現型から抗炎症M2表現型に変え得る。
【0230】
ある特定の実施形態において、1種または複数の付加的油との組み合わせでのエミュー油を使用して、分化した皮膚細胞を幹細胞様前駆状態に戻してリプログラミングする能力を有する幹細胞マーカーSox-2、Nanog、Oct4、Klf4、およびc-Mycを上方調節し得る。この特性単独でも、負傷した皮膚に対する回復時間を早めることにおいて、または若々しくかつ健康な皮膚を維持するのに有用であり得る。それは、癌の治療においても有用であり得、(ナイーブ幹細胞様状態への癌幹細胞のリプログラミングは、癌幹細胞の選択的アポトーシスをもたらし得る(持続的損傷を有し、形質転換されて腫瘍形成細胞を生じさせる、正常な幹細胞)。
【0231】
ある特定の実施形態において、製剤のあらゆる成分は、それが、例えば疼痛の特異的態様に対処することによって、身体に利益をもたらすことから、活性成分と見なされる。
【0232】
例えば、オレイン酸は、ヒト身体への物質の優れた送達を可能にすることにおいて著しい役割を果たす一方で、それはまた、怒りを減少させ(疼痛の感情的態様の1つを治療する)、一方でミトコンドリア機能を増加させ(PMID 23446891)、細胞内酸化ストレスを減少させ(PMID 31802387)、ゆえに炎症および腫脹を減少させ、ゆえに疼痛を減少させる。
【0233】
付加的適用:
例として疼痛を使用した、上で概説される技術を利用し得る多くの適用がある。成分およびそれらの潜在的実用性の非限定的列挙が、上の表1に列挙された。リキッドスキンおよびビーガンリキッドスキンの両方を、ヒト皮膚および細胞膜の脂肪酸プロファイルを模倣するように設計して、表皮内へのおよび細胞内への混和化合物の輸送を促した。膜脂肪酸および他の構成要素が重度に欠陥した対中度に欠陥した細胞膜に全般的に対処するために、それぞれ、リキッドスキンおよびビーガンリキッドスキンの高および低濃度バージョンを設計した。上で記載される食品グレード珪藻土(FGDE)担持技術を使用して、負傷したまたは罹患した組織への活性化合物の遅延放出を促す担持されたナノ粒子を作り出し得る。しかしながら、本発明に従ったFGDE担持技術は疼痛に限定されるのではなく、治療されている特異的疾患に対して必要に応じて改変され得る。即効作用性の活性化合物の添加は、例えば疼痛の長期緩和のための遅延放出に加えて、疼痛の即時緩和を可能にするように設計に丸みをつける。
【0234】
潜在的な適用/例は、以下のものを包含する(これらのそれぞれに関して、長時間作用性および/または短時間作用性の構成要素は、本明細書に記載されるように製剤化され得る)。
【0235】
疼痛調製物:
本発明は、ビーガンの、非ビーガンの、処方強度の(prescription strength)、および店頭販売の調製物を含めた、疼痛の治療に使用され得る様々な製剤を包含する。
【0236】
ある特定の実施形態において、本発明は、疼痛の治療のための製剤を提供する。製剤は、例えば、以下を含み得る:
i.(本明細書に記載される疼痛製剤のいずれか+ULDN)、ある特定の実施形態において、これは、超低用量ナルトレキソンが組み込まれている処方強度であろう。定義によれば、ULDN=投薬あたり<1日1ug。低用量ナルトレキソンに関しては、表1を参照されたい。
ii.(本明細書に記載される疼痛製剤のいずれか)、ある特定の実施形態において、これは、超低用量ナルトレキソンなしで店頭販売で入手可能であろう。
【0237】
製剤は、例えば骨関節炎疼痛、関節リウマチによる疼痛、神経障害性疼痛、表在痛、筋肉痛、頭痛等を含めた種々のタイプの疼痛に使用され得る。
【0238】
ある特定の実施形態において、製剤を使用して、罹患エリアへの製剤の適用によって、表在性筋肉の疼痛および緊張を治療し得る。
【0239】
ある特定の実施形態において、製剤を使用して、罹患(affective)エリアへの製剤の適用によって、深部筋肉、関節、または靭帯の疼痛および緊張を治療し得る。製剤の適用は、赤色/近赤外線ランプへの曝露が先行し得かつ/またはそれが付随し得かつ/またはそれが後に続き得る。曝露は、例えば600nm~1100nmまたは600nm~2500nmであり得る。この波長域内の光への曝露は、幹細胞を刺激し得、細胞内の発色団を活性化することによって代謝を向上させ得、電子伝達の増加、ミトコンドリア膜電位およびATP産生の増加、血管の拡張の増加を>400%刺激して免疫細胞の流入を促し得、そのすべては、細胞生存を向上させ、幹細胞の増殖および遊走を増加させ、早急な創傷治癒、疼痛の減少、酸化ストレスおよび炎症の減少につながる(PMID 28748217)。耐えられる限りおよそ30分間またはそれよりも長く、標的組織からおよそ10インチ離れたところからの赤色/近赤外線ランプの使用は、上で概説されるメカニズムを介して吸収および生物活性を増加させることによって、リキッドスキンを含有する製剤の効果をさらに増大させるであろう(PMID 28748217)。
【0240】
ある特定の実施形態において、本発明は、上で列挙される疼痛製剤のいずれかの希釈バージョンを含むマッサージ油を提供する。実施形態の一部において、希釈製剤の濃度は、上で列挙される疼痛製剤の約5%~約90%(例えば、上で列挙される疼痛製剤のいずれか(例えば、幼児に対する上で記載される製剤)の10%)である。ある特定の実施形態において、マッサージ油は、リンパ排液および/または指圧マッサージの間に使用され得る。
【0241】
ある特定の実施形態において、製剤は、アルファリポ酸(0.05容量%~15容量%)とともにパルミトイルエタノールアミド(5容量%~30容量%)をさらに含み得、というのもこれらは両方とも、鎮痛に対して、ミルラ(0.0005容量%~1容量%)と相乗作用を与えるためである(PMID 30696240)。一部の実施形態において、パルミトイルエタノールアミドおよびアルファリポ酸の天然供給源が使用され得る。
【0242】
ニューロパチー調製物
ある特定の実施形態において、本発明は、上で記載されるように、ニューロパチーを治療するための製剤を提供する。製剤は、上で記載される基本組成物および1種または複数の付加的成分を含む。
【0243】
脱毛調製物
ある特定の実施形態において、本発明は、上で記載されるように、脱毛を治療するための製剤を提供する。製剤は、上で記載される基本組成物および1種または複数の付加的成分を含む。これは頭皮に適用され得、効果は、耐えられる限りおよそ30分間またはそれよりも長く、頭皮からおよそ10インチ離れたところからの近赤外光の適用によって高められる。
【0244】
頭皮マスク
ある特定の実施形態において、本発明は、上で記載されるように、脱毛を治療するためのマスク製剤を提供する。製剤は、上で記載される基本組成物および1種または複数の付加的成分を含む。これは頭皮に適用され得、効果は、耐えられる限りおよそ30分間またはそれよりも長く、頭皮からおよそ10インチ離れたところからの近赤外光の適用によって高められる。
【0245】
シャンプー
ある特定の実施形態において、本発明は、上で記載されるように、脱毛を治療するためのシャンプー製剤を提供する。製剤は、上で記載される基本組成物および1種または複数の付加的成分を含む。シャンプーは、毛髪マスクとしても使用され得、泡立て、次いでそれを頭皮に置いて、長時間作用性画分を頭皮に染み込ませる。
【0246】
頭皮セラム:
ある特定の実施形態において、本発明は、上で記載されるように、脱毛を治療するための頭皮セラムを提供し、それは、頭皮に直接適用され得、耐えられる限りおよそ30分間またはそれよりも長く、頭皮からおよそ10インチ離れたところからの近赤外光の適用によってさらに増大し得る。ある特定の実施形態において、セラムを適用した後、例えば本発明に従って、毛髪をシャンプーで洗浄し得、例えば本発明に従って、コンディショナーで処理し得る。
【0247】
美顔調製物:
ある特定の実施形態において、本発明は、上で記載されるように、皮膚の質感、健康、および細胞再生を向上させるための製剤を提供する。製剤は、上で記載される基本組成物および1種または複数の付加的成分を含む。
【0248】
抗老化美容保湿クリーム
ある特定の実施形態において、本発明は、上で記載されるように、皮膚の質感、健康、および細胞再生を向上させる成分を有する、皮膚を保湿するための製剤を提供する。製剤は、上で記載される基本組成物および1種または複数の付加的成分を含む。
【0249】
シワセラム
ある特定の実施形態において、本発明は、上で記載されるように、皮膚の質感、健康、および細胞再生を向上させる成分を有する、皮膚を保湿するための製剤を提供する。製剤は、上で記載される基本組成物および1種または複数の付加的成分を含む。
【0250】
化粧水
ある特定の実施形態において、本発明は、上で記載されるように、皮膚の質感、健康、および細胞再生を向上させる成分を有する、皮膚を保湿するための製剤を提供する。製剤は、上で記載される基本組成物および1種または複数の付加的成分を含む。製剤は、バラ水中10%に希釈され得、化粧水として顔にスプレーされ得る。
【0251】
洗顔料
ある特定の実施形態において、本発明は、上で記載されるように、皮膚の質感、健康、および細胞再生を向上させる成分を有する、皮膚を保湿するための製剤を提供する。製剤は、上で記載される基本組成物および1種または複数の付加的成分を含む。製剤は、10%に希釈され得、植物ベースの界面活性剤を含み得る。
【0252】
加齢シミ退色クリーム
ある特定の実施形態において、本発明は、上で記載されるように、色素過剰のシミを退色させるための製剤を提供する。製剤は、上で記載される基本組成物および1種または複数の付加的成分を含む。
【0253】
顔/首セラム
ある特定の実施形態において、本発明は、上で記載されるように、皮膚の質感、健康、および細胞再生を向上させる成分を有する、皮膚を保湿するための製剤を提供する。製剤は、上で記載される基本組成物および1種または複数の付加的成分を含む。製剤は、昆布バイオ発酵物中20%に希釈され得、夜用セラムとして使用され得る。
【0254】
マスク
ある特定の実施形態において、本発明は、上で記載されるように、皮膚の質感、健康、および細胞再生を向上させるための成分の延長性放出を可能にする、より高濃度のFDGE中により高濃度の成分を提供するための製剤を提供する。製剤は、上で記載される基本組成物および1種または複数の付加的成分を含む。このマスクは、加熱の有無にかかわらず、顔、身体、または頭皮に適用され得、約20~30分間の吸収後に洗い流され得る。
【0255】
バス泥
バス泥製剤は、マスク製剤と同じである。製剤の薄いコートを、身体および顔の剥離した皮膚の上に適用し得、高温サウナにおいてまたは浴室でヒーターを用いて乾燥させ得る。泥が完全に乾燥した後、製剤は洗い流され、ある特定の実施形態では、若返った皮膚を示し得る。
【0256】
熱傷/創傷治癒
ある特定の実施形態において、本発明は、上で記載されるように、負傷したまたは熱傷した皮膚に近接した無傷の皮膚に適用された場合、熱傷したまたは創傷した皮膚の再生に重要な栄養素を局部的に提供するための製剤を提供する。製剤は、上で記載される基本組成物および1種または複数の付加的成分を含む。これらの製剤をエクソソームおよび医学的ハチミツと合わせて使用して、再生を促し得、感染症を阻止し得る。熱傷/創傷製剤は、創傷エリアを取り囲む無傷の皮膚に置かれる多孔性包帯に担持され得るが、安全対策のために、創傷した皮膚には直接適用されないであろう。
【0257】
ざ瘡調製物
ある特定の実施形態において、本発明は、ざ瘡を阻止しかつ治療するための製剤を提供する。製剤は、上で記載される基本組成物および1種または複数の付加的成分を含む。これらの製剤は、上で記載されるように、抗生物質抵抗性を誘導することなく、p.アクネ(p. acne)を抑制する成分を含み得る。
【0258】
発疹調製物
ある特定の実施形態において、本発明は、上で記載されるように、湿疹、乾癬、および非特異的皮膚炎、または皮疹を含めた、発疹を治療するための製剤を提供する。製剤は、上で記載される基本組成物および1種または複数の付加的成分を含む。
【0259】
アレルギー/かゆみ調製物
ある特定の実施形態において、本発明は、上で記載されるように、IL-4媒介性肥満細胞脱顆粒を低下させ、ゆえに、湿疹、乾癬、非特異的掻痒、および蕁麻疹を含めた、発疹と関連したかゆみおよびアレルギー応答を低下させるための製剤を提供する。製剤は、上で記載される基本組成物および1種または複数の付加的成分を含む。
【0260】
PMS調製物
ある特定の実施形態において、本発明は、上で記載されるように、疼痛および安静時の筋緊張の増加を治療するための製剤を提供する。製剤は、上で記載される基本組成物および1種または複数の付加的成分を含む。製剤は、例えば、月経前症候群(PMS)の治療のために下腹部に適用され得る。
【0261】
催乳調製物
ある特定の実施形態において、本発明は、上で記載されるように、母乳産生を刺激するための製剤を提供する。製剤は、上で記載される基本組成物および1種または複数の付加的成分を含む。
【0262】
関節疼痛調製物
ある特定の実施形態において、本発明は、上で記載されるように、疼痛を治療するための製剤を提供する。製剤は、上で記載される基本組成物および1種または複数の付加的成分を含む。製剤は、上で記載されるように、関節あたり5~15分間の近赤外光とともに使用され得る。
【0263】
抗微生物調製物
ある特定の実施形態において、本発明は、上で記載されるように、皮膚感染症を阻止しかつ治療するための製剤を提供する。製剤は、上で記載される基本組成物および1種または複数の付加的成分を含む。
【0264】
歯科用/ガム調製物/フロス用の油
ある特定の実施形態において、本発明は、上で記載されるように、感染症を阻止しかつ治療するための製剤を提供する。製剤は、上で記載される基本組成物および1種または複数の付加的成分を含む。この製剤の数滴を、フロスをする前にリボンフロスに適用して、歯肉炎を阻止しかつ治療し得る。
【0265】
針なしワクチンおよび医薬
ある特定の実施形態において、本発明は、上で記載されるように、他の物質の経皮浸透を向上させるための製剤を提供する。製剤は、上で記載される基本組成物および1種または複数の付加的成分を含む。ある特定の実施形態において、リキッドスキン+ワクチンまたは医薬(例えば、インスリン)を充填した半泡状(half-bubble)ステッカーを、吸収されるまで皮膚に接着させ得る。
【0266】
セルフタンニング調製物
ある特定の実施形態において、本発明は、上で記載されるように、他の物質の経皮浸透を向上させるための製剤を提供する。製剤は、上で記載される基本組成物および1種または複数の付加的成分を含む。ある特定の実施形態において、75%の最終濃度を形成する濃縮された紅茶およびヘナとともに、配合物は25%の最終濃度を形成し得る。この着色溶液は、剥離した皮膚に均一に適用され得、2時間置いて、紫外線照射によって引き起こされる関連皮膚損傷なしで、日焼けした皮膚の外観を提供し得る。
【0267】
日焼け止め調製物
ある特定の実施形態において、本発明は、上で記載されるように、他の物質の経皮浸透を向上させるための製剤を提供する。製剤は、上で記載される基本組成物および1種または複数の付加的成分を含む。ある特定の実施形態において、即時作用性サンスクリーン特性のための、約25%~約30%の最終濃度を形成するレッドラズベリー種子油(SPF25~50)とともに、約25%~約30%の最終濃度を形成するニンジン種子油(SPF35~40)とともに、配合物は約25%~約30%の最終容量を形成し得る。ある特定の実施形態において、より長く続く徐放性の天然日焼け止め効果のために、ニンジン種子油およびレッドラズベリー種子油(最終容量の約1容量%~約20容量%)を担持したFGDE珪藻の添加が考慮され得る。
【0268】
ヘナ調製物
ある特定の実施形態において、本発明は、上で記載されるように、他の物質の経皮浸透および保持を向上させるための製剤を提供する。製剤は、上で記載される基本組成物および1種または複数の付加的成分を含む。ある特定の実施形態において、より長く続く設計につながるために、約70%~約75%を形成するヘナとともに、基本組成物は、最終容量の約25%~約30%を構成し得る。代替的に、ヘナ設計を適用する前に、製剤を皮膚に適用し得かつ数分間吸収させ得る。
【0269】
タトゥー保湿剤
ある特定の実施形態において、本発明は、上で記載されるように、創傷治癒、皮膚の質感、健康、および細胞再生を向上させる成分を有する、皮膚を保湿するための製剤を提供する。製剤は、上で記載される基本組成物および1種または複数の付加的成分を含む。この製剤を、新しく置かれたタトゥーを取り囲む無傷の皮膚に適用して、瘢痕化を最小限に抑えつつ、深く保湿し得かつタトゥーの完全性および治癒を最適化し得る。
【0270】
ケロイドおよび瘢痕調製物
ある特定の実施形態において、本発明は、上で記載されるように、創傷治癒、皮膚の質感、健康、および細胞再生を向上させるための製剤を提供する。製剤は、上で記載される基本組成物および1種または複数の付加的成分を含む。この製剤の適用は、瘢痕の外観の向上をもたらし得る。
【0271】
潰瘍性結腸炎/炎症性腸疾患/過敏性腸症候群/セリアック病調製物
ある特定の実施形態において、本発明は、上で記載されるように、内服された場合に、胃腸管の負傷した粘膜の治癒を向上させるための製剤を提供する。製剤は、上で記載される基本組成物および1種または複数の付加的成分を含む。種々の溶解係数を有するカプセルを使用して、胃腸管の近位、中間、および遠位領域を標的にし得る。
【0272】
レストレスレッグスおよびけいれん調製物
ある特定の実施形態において、本発明は、上で記載されるように、局所適用された場合に、筋弛緩に要される生物活性化合物を提供するための製剤を提供する。製剤は、上で記載される基本組成物および1種または複数の付加的成分を含む。
【0273】
糖尿病/脂質異常症/肥満/高トリグリセリド血症/メタボリックシンドローム配合物
ある特定の実施形態において、本発明は、上で記載されるように、内服された場合に、インスリン抵抗性、脂質異常症、高血糖症、および高トリグリセリド血症を向上させるための製剤を提供する。製剤は、上で記載される基本組成物および1種または複数の付加的成分を含む。
【0274】
糖尿病/脂質異常症/肥満/高トリグリセリド血症/メタボリックシンドローム/インスリン抵抗性/異常な睡眠負債/骨減少症/骨粗鬆症/慢性疾患性貧血配合物2
ある特定の実施形態において、本発明は、上で記載されるように、内服された場合に、インスリン抵抗性、脂質異常症、高血糖症、高トリグリセリド血症、肥満、メタボリックシンドローム、異常な睡眠負債、骨減少症、骨粗鬆症、および慢性疾患性貧血を向上させるための製剤を提供する。製剤は、上で記載される基本組成物および1種または複数の付加的成分を含む。
【0275】
異常な睡眠負債配合物1
ある特定の実施形態において、本発明は、上で記載されるように、内服された場合に、異常な睡眠負債を低下させるための製剤を提供する。製剤は、上で記載される基本組成物および1種または複数の付加的成分を含む。
【0276】
骨減少症/骨粗鬆症/慢性疾患性貧血配合物1
ある特定の実施形態において、本発明は、上で記載されるように、内服された場合に、インスリン抵抗性、脂質異常症、高血糖症、高トリグリセリド血症、肥満、メタボリックシンドローム、異常な睡眠負債、骨減少症、骨粗鬆症、および慢性疾患性貧血を向上させるための製剤を提供する。製剤は、上で記載される基本組成物および1種または複数の付加的成分を含む。
【0277】
白板症/舌病斑/経口および膣粘膜治癒製剤
ある特定の実施形態において、本発明は、上で記載されるように、局所適用された場合に、粘膜の病斑を向上させるための製剤を提供する。製剤は、上で記載される基本組成物および1種または複数の付加的成分を含む。
【0278】
圧痕性浮腫/重いリンパ負荷
ある特定の実施形態において、本発明は、上で記載されるように、局所適用された場合に、圧痕性浮腫および/またはリンパ浮腫を向上させるための製剤を提供する。
【0279】
商標は後に決定されるであろうことから、本明細書において使用される各調製物は、組織名によって言及されることに留意されるものとする。例えば、疼痛の治療に関して、製剤は、疼痛に対する調製物バージョン1.0を表す疼痛調製物1.0、次の版に対しては2.0等と指定される。
【0280】
[実施例1]
疼痛調製物1.0(PP1):
PP1は、徹底的に混合された、4液量オンスのエミュー油中5mlのドイツカモミール精油であった。本発明者は、それが遠位に適用されたにもかかわらず、それが中枢神経系(CNS)に対してその効果を発揮し得ることを認めたため、ドイツカモミール精油(ローマカモミール精油と比べて)を検討した。エミュー油を、深く浸透しかつその中に混和された成分を送達するその能力のために使用した。
【0281】
市場で購入された他の局所調製物は失敗したが、この製剤を試験し、異常な筋緊張を緩和するのに有効であることを見い出した。
【0282】
製剤は、不眠を緩和するのにも有効であることが見い出され、それは、製剤の軽度の抗不安特性に起因すると思われる。
【0283】
製剤は、頸部手術の病歴を有しない、複数の頸部傷害による慢性頸部疼痛を有する患者においても有効であることが見い出された。患者は、疼痛管理の他の自然な方法とともに、PP1、近赤外(NIR)光を使用し、それが疼痛の治療に有効であることを見い出した。
【0284】
PP1を、疼痛に対する自然な局所的解決策を探している、複数の頸部手術後に難治性の頸部疼痛状態を有する患者においても試した。患者は、アヘン剤鎮痛錠剤およびパッチを試していて効き目がなかった。患者は、頸部にPP1を適用し、適用後まもなくそれが疼痛緩和に有効であると見い出した。
【0285】
PP1は、単独でまたは近赤外(NIR)ランプ(およそ600nm~2500nmと併用して使用され得る。NIRランプを使用して、例えば、一度にまたは耐えられる限り5~60分間、皮膚から約10インチで、光を適用した数秒以内に、血管を拡張させ得かつ局部的血流を>400%まで増加させ得る(PMID 28935419)。
【0286】
PP1は独特の香りを有した。コールドプレスされたオレンジ精油、ならびにペパーミント精油を最初に添加して、PP1の香りを向上させた;良い香りのする聖油の使用が、製剤への内包に企図された。これは、調製物2.0の設計につながった。
【0287】
[実施例2]
疼痛調製物2.0(PP2):
PP2バージョンは、40滴(2ml)の上等なコールドプレスされたオレンジ精油、10滴(0.5ml)のペパーミント精油、およびwww.thenewjerusalem.coによる10滴(0.5ml)のブライダルガーデンエルサレム聖油の添加とともに、20~30滴(1~1.5ml)のドイツカモミール油を含んだ。残部は、最高で1液量オンスの最終容量までのエミュー油であった。12ボトルのPP2を12人の対象に分配し、彼らは、新しい製剤は快い匂いがし、元の製剤よりも有効であることに賛同した。
【0288】
PP2は、頸部硬直を有する2人の患者に対して夜に適用され、彼らは、その後まもなく、硬直および疼痛の緩和を報告した。患者は翌朝0/10疼痛にとどまり、両者とも、彼らはよく眠れ、リラックスして感じ、彼らの頸筋がもはや硬直していないと述べた。
【0289】
PP2を、過去6年間重度の湿疹に罹患している患者においても試した。彼の手は、まだらのひび割れた、乾燥した、肥厚した、出血した皮膚で覆われていた。彼がPP2を彼の手に適用した後(48時間にわたって3回の適用)、彼は、病斑皮膚が目に見えて柔らかくなり、薄くなり、かつより正常な質感を有するとして向上に気付いた。微少な出血は閉じていた。彼は、密封バリアクリームを上部に一晩適用して、PP2を湿った手に適用した場合に、付加的な向上に気付いた。彼の以前の病斑皮膚は、3回目の適用後にほぼ滑らかな感触であった。
【0290】
[実施例3]
疼痛調製物3.0(PP3):
PP3を、即効性の疼痛緩和のための即時作用性部分、ならびにモロッコカモミール油、ドイツカモミール油、ローマカモミール油に見い出されるテルペノイド、セスキテルペン、およびフラボノイド等の生物活性物質;ならびに組織修復に要されるミネラル、アミノ酸、およびビタミンを継続的に放出するであろう長時間作用性部分を有するように設計した。長時間作用性部分は、少なくとも2~8週間効果を提供し得る(PMID 31618958)。
【0291】
食品グレード珪藻土(FGDE)等の天然に存在するミクロンサイズのバイオシリケートを、PP3における使用に企図した。これらのバイオシリケートは、すでにあらかじめ形成されており、作り出すのに有毒な化学物質を要さず、化学的に不活性であり、取り込みまたは局所適用に関して生きた生物によって安全に忍容され、薬学的活性化合物の担持のための大きな表面積、熱安定性を有し、最も重要なことには、それらの天然の機能を妨害することなく、薬学的活性化合物の不活性担体として安全に働く(PMID 31618958)。
【0292】
加えて、これらのバイオシリケートに薬学的活性化合物を担持させることは、バイオシリケートへの薬学的活性物質の付着を可能にする逐次的順序で、水和した珪藻/バイオシリケートと関心対象の化合物とをインキュベートすることを要するのみである(PMID 31618958)。他の実施形態において、水和したバイオシリケートに、1種のみの活性化合物を担持させ得;そのような単一に担持したバイオシリケートの混合物が、標的組織における所望の効果に応じて考慮され得る。
【0293】
他の物質との逐次的インキュベーションは、それぞれ新しい付加的物質との複合体を拡大するであろうことが企図された。単一の複合体または多重に担持した複合体をリキッドスキンと混和して皮膚への吸収を促した場合、時間および体温とともに、薬学的活性物質を一緒に結び付ける一時的結合は壊れ、修復を必要とする組織に個々の活性構成要素を放出するであろう。この過程は、結合が壊れるのに時間(および、運動/熱エネルギーの増加;例えば人体との接触によって供給される)を要することから徐放性である。活性化合物のこの遅延放出は、PP3に有効性のより長い継続期間を付与するであろう。
【0294】
設計は、長時間作用性部分をまず作り出し、次いで即時作用性部分(抗不安薬を含む)を添加することであり、というのも、これらは即時有効性のためにすぐに利用可能であるべきであるためである。目的は、即時の疼痛緩和、ならびにそれを必要とする特異的組織への組織再生および修復を促進するミネラル、アミノ酸、ビタミン、および生物活性がある植物性フラボノイド、テルペノイド、セスキテルペン等の延長性放出を有することである。ゆえに、各適用とともに、組織は、組織形成および修復に要される生の材料を直接供給されるはずであり、治癒および回復を促す。
【0295】
PP3は、複数の強度で作製され得た(サンプルレシピに関しては、表3を参照されたい)。
【0296】
【表4】
【0297】
正確な一滴ずつの投与のために、混合物は、15mlの暗色ガラス(例えば緑色または青色、というのも、これらはより暗く、光から保護するため)点滴ボトル中で混和することが賢明である(使用される量を定量するのが困難であろうローラーボールトップに対して)。
【0298】
[実施例4]
PP3を調製するための工程
長時間作用性部分のためのドイツカモミール精油-穀物アルコール混合物を調製する:
1)4液量オンス(118ml)のドイツカモミール精油に4mlの120プルーフ穀物アルコールを添加して、カマズレンおよびビサボロールを保存する。よく混合する。使用前に、少なくとも1時間室温で放置する。
【0299】
長時間作用性部分のためのローマカモミール精油-穀物アルコール混合物を調製する:
1)1液量オンス(30ml)のローマカモミール精油に1mlの120プルーフ穀物アルコールを添加して、カマズレンおよびビサボロールを保存する。よく混合する。放置する。使用前に、少なくとも1時間室温で放置する。
【0300】
短時間作用性部分のためのドイツカモミール精油-穀物アルコール混合物を調製する:
1)4液量オンス(118ml)のドイツカモミール精油に0.5mlの190プルーフ穀物アルコールを添加して、カマズレンおよびビサボロールを保存する。よく混合する。使用前に、少なくとも1時間室温で放置する。
【0301】
短時間作用性部分のためのローマカモミール精油-穀物アルコール混合物を調製する:
1)4液量オンス(118ml)のローマカモミール精油に0.5mlの190プルーフ穀物アルコールを添加して、カマズレンおよびビサボロールを保存する。よく混合する。放置する。使用前に、少なくとも1時間室温で放置する。
【0302】
短時間作用性部分のためのモロッコカモミール油-穀物アルコール混合物を調製する:
1)8液量オンス(236ml)のモロッコカモミール精油に1mlの190プルーフ穀物アルコールを添加して、カマズレンおよびビサボロールを保存する。よく混合する。放置する。使用前に、少なくとも1時間室温で放置する。
【0303】
死海塩類溶液を調製する:
1)ベーキング皿を取り、それをアルミホイルで覆い隠し、光沢のある面を上にする。
2)数カップの死海塩類を広げ、1インチの層に広げる。
3)塩類層に近赤外光電球を照らし、電球を塩類表面から3’’以下離して配置する。すべての塩類表面が光に曝露されることを確認する。
4)塩類にNIR光を少なくとも1時間照らす。
5)精製水中に1:10に希釈する(1000mlの精製水中100gの塩類)。室温で塩類を溶解するのに約10~15分間の時間を見込む。
6)冷まし、蓋を有するガラスボトルに保存する。残りの塩類を保存する。NIR光を消す。
【0304】
飽和死海塩類溶液を調製する:
1)大きなガラス瓶にて2カップの水に1カップの死海塩類を添加し、撹拌して徹底的に混合する。
2)高温で3分間電子レンジ加熱し、撹拌して徹底的に混合する。
3)高温で1分間隔で電子レンジ加熱を繰り返し、液体が目に見えて沸騰するまで、撹拌してより多くの塩類を溶液に溶解させる。
4)熱を取り、徹底的に撹拌する。
5)室温で一晩覆いをして保つ。
6)過飽和した塩類溶液を、蓋を有する別個のガラス瓶に静かに注ぎまたはピペットで移し、残りの溶解していない塩類層を底部に残す。
7)覆いをして、過飽和した塩類溶液を室温で保存する。
【0305】
神聖な聖油を調製する:
1)10mlの有機エキストラバージンオリーブ油を、安全な点滴蓋(dropper lid)を有する暗色ガラスボトルに量り分けて、光から保護する。
2)5mlの有機ミルラ精油を添加する。
3)2.5mlの有機肉桂精油を添加する。
4)2.5mlの有機ショウブ精油を添加する。
5)5mlの有機カシア精油を添加する。
6)5mlの有機フランキンセンス精油を添加する。
7)よく混合する。合計30mlにする。
8)安全な点滴蓋を有する暗色ガラスボトル中に保って、光から保護する。
9)光を避け、涼しい場所に保存する。
【0306】
伝統中国医学ハーブを調製する:
1)蓋を有するガラスクオート瓶において、以下のものを組み合わせる:
2)有機ジンジャー精油120ml
3)有機中国甘草(ウラルカンゾウ(glycyrrhiza uralensis))(1部の乾燥ハーブを3部の水に抽出し、植物性グリセリンハーブ抽出物と混合する)120ml
4)有機マンシュウミシマサイコ(Bupleurum Chinese)(担体として植物性グリセリンを用いて、1部のミシマサイコ(bupleurum)を3部の医薬品グレードのアルコールおよび精製水に抽出する)240ml
5)総容量は480mlである。
【0307】
種子およびオレンジ油混成物を調製する:
1)蓋を有する琥珀色ガラス瓶において、以下のものを組み合わせる:
2)コールドプレスされた有機ザクロ種子油60ml
3)コールドプレスされた有機オレンジ精油30ml
4)コールドプレスされた有機ブラックシード精油10ml
5)有機クローブ精油10ml
6)最終容量110ml。使える状態になるまで、蓋を有する琥珀色ガラスボトルに保存する。
【0308】
長時間作用性の担持したバイオシリケート/食品グレード珪藻土(FGDE)を調製する:
1)蓋を有するクオートサイズのガラス瓶に500mlの死海塩類溶液を注ぐ。
2)マスクおよび保護メガネを装着して、不適切な取り扱い/吸入による間質性肺疾患を引き起こし得る乾燥FGDEの吸入を阻止する。
3)死海塩類溶液に50gの食品グレード珪藻土を添加して、FGDEを水和しかつ鉱物化し、ゆえに、ドイツカモミール精油およびローマカモミール精油を担持するためのナノ粒子を調製する。
4)泡立て器を使用して、均質な混合物を作り出す。
5)FGDE+死海塩類溶液に、ドイツカモミール精油+アルコール混合物ならびにローマカモミール精油+アルコールを添加する。油が表面に浮かび上がるであろうことに驚かず、FGDEは結局は底に沈むであろう。
6)泡立て器を使用して、均質な混合物を作り出す。
7)15gの有機エンドウ豆タンパク質および有機玄米タンパク質のそれぞれを添加する。
8)合計450mgのL-ヒスチジン、L-イソロイシン、L-ロイシン、L-リジン、L-メチオニン、L-フェニルアラニン、L-トレオニン、L-バリンのそれぞれを添加する。
9)泡立て器を使用して、均質な混合物を作り出す。
10)合計700mgのビタミンB-6を添加する。
11)泡立て器を使用して、均質な混合物を作り出す。
12)合計7000mgのN-アセチルシステインを添加する。
13)泡立て器を使用して、均質な混合物を作り出す。
14)合計3500mgのナイアシンアミドを添加する。
15)泡立て器を使用して、均質な混合物を作り出す。
16)合計7000mgのビタミンCを添加する。
17)泡立て器を使用して、均質な混合物を作り出す。
18)合計10,500mcgのレチノール活性等価物(RAE)をビタミンAパルミテート(palmitate)として、49mcgのRAEをベータ-カロテンとして添加する。
19)泡立て器を使用して、均質な混合物を作り出す。
20)合計42,000IU(1050mcg)のビタミンDを添加する。
21)泡立て器を使用して、均質な混合物を作り出す。
22)キャップをきつく締め、室温で一晩または青色の油層が表面に浮かび上がるまで保存する。
23)泡立て器を使用して、均質な混合物を作り出す。
24)均質にしながら、少なくとも4000mlを保つのに十分に大きなガラス容器に注ぐ。
25)960mlのエミュー油に混ぜ込む。
26)伝統中国医学ハーブ混合物から、泡立て器を使用して、均質な混合物を作り出す。主な混合物を有するガラス容器に480mlを注ぎ、よく混成する。
27)種子およびオレンジ油混成物から、泡立て器を使用して、均質な混合物を作り出す。主な混合物に110mlの種子およびオレンジ油混成物を添加し、よく混成する。
28)主な混合物に30mlの神聖な聖油を添加し、よく混成する。合計2,713mlにする。
【0309】
それは、ドイツおよびローマカモミール精油を担持し、ビタミン、ミネラル、およびアミノ酸を複合した天然バイオシリケートナノ粒子を含有することから、これは、最終調製物の長時間作用性部分である。使用前に、均質になるまで混合するように気を付ける。
【0310】
注記:代替的に、それぞれが個々にそれを担持した珪藻/バイオシリケート/FDGEの別個のバッチを作り出し得(例えば、ミネラルをすでに担持した死海塩水に浸漬した珪藻を取り出し、各化合物を別個に添加し、例えばビタミンを担持したFDGE、ミネラルを担持したFDGE、アミノ酸を担持したFDGE等を作り出す)、次いで、1アリコートの各タイプの担持した珪藻を取り出し、組み合わせる。
【0311】
即効作用性アルコール保存カモミール混成物を調製する:
1)480mlの最終総容量に対して、アルコール保存ドイツカモミール精油(120ml総容量)と、アルコール保存モロッコカモミール精油(240ml総容量)と、アルコール保存ローマカモミール精油(120ml総容量)とを組み合わせる。
【0312】
抗不安および抗鬱混成物を調製する:
1)有機ソケイ(jasmine grandiflorum)精油と有機レモングラス精油とを1:1比で組み合わせる。使用まで、蓋を有する暗色ガラス容器に保存する。
【0313】
[実施例5]
疼痛調製物3.1(PP3.1):
PP3.1を調製した。
【0314】
【表5】
【0315】
[実施例6]
PP3.1の抗老化、抗シワ特性
PP3.1を顔に散発的に(7日間で3×)2週間適用した。2回の適用後、患者は、患者が過去10年間有した患者の鼻筋を横切る深い水平な線が、患者が故意に鼻にしわを寄せない限り、もはや目に見えないこと;およびTゾーン(額、鼻、顎)の肥大した毛穴が著しくより小さくなり、皮膚表面自体がより細かくなり、より光り輝いていることに気が付いた。PP3.1は、シワおよび毛穴サイズを低下させ、皮膚の輝度および質感を向上させた。
【0316】
PP1~PP3.1に対する成分を選定し、4種の標準的転写因子Sox2、Oct-4、c-Myc、およびKlf4を刺激するように製剤化した(PMID 16904174)。最終分化した細胞におけるSox2、Oct-4、c-Myc、およびKlf4の刺激は、それらを未分化の幹細胞状態に戻してリプログラミングし得ることが報告された(例えば、ウイルスベクターを使用して、成熟皮膚細胞において転写因子Sox2、Oct-4、c-Myc、およびKlf4の発現を推進することは、それらを幹細胞状態に戻すのに十分であった)(図25および(PMID 16904174)を参照されたい)。Dr.Shinya Yamanakaによるこの独創的な仕事(PMID 16904174)は、彼にノーベル生理学・医学賞(Nobel Prize in Medicine)を獲得させたが、彼の仕事の適用は、大部分は実験室にとどまっており、ヒト患者における使用のための臨床背景に転換されていない。
【0317】
本質的に、より早期の仕事とPP3.1との間の違いは、後者は、ウイルスベクターの使用なしで、天然成分を使用してシグナルの組み合わせを細胞内に送り、分化した皮膚細胞を、「生物学的により若い」多能性幹細胞状態に戻し形質転換し得ることであるように思われる。
【0318】
多能性とは、細胞の微小環境におけるシグナルに応じて他の細胞タイプを生じさせる能力であり;ゆえに、特異的な細胞環境に適当な、ニューロン、血管、結合組織、および多様な他の細胞タイプを再生することが可能である(図25を参照されたい)。例えば、PP3.1が頭皮に適用された場合、それは毛包を活性化してより多くの毛髪を産生し、皮膚に適用された場合、それは、付加的な結合組織(シワの中等)または付加的な皮膚細胞の産生を刺激する。任意の所与の組織内の局部的環境シグナルは、必要に応じて組織を回復させるように誘導多能性幹細胞を指揮するであろう。顔の皮膚内のシグナルは、より多くの顔の皮膚の産生を指揮するであろう一方で、頭皮内のシグナルは、より多くの毛包/毛髪の産生を指揮するであろう。ゆえに、例えば顔で成長する頭髪に対する懸念はない。
【0319】
皮膚における幹細胞の数を増加させることは、若々しさを促進し、炎症を減少させ、迅速な創傷治癒ならびに新しい皮膚の形成を促進する潜在性を有する。最終分化した皮膚細胞またはそれが適用される任意の他の細胞から誘導性幹細胞を作り出し得る任意の局所調製物に対する果てしない適用があることが留意されるものとする。例えば、末梢性ニューロパチーを有する患者では、PP3.1が適用される皮膚の根底にある組織においてニューロンを再生することが可能であり得る。新しい血管、結合組織、および皮膚細胞を要する熱傷を有する患者では、これらのそれぞれを再生することが可能であり得る。必要なのは、負傷した組織にPP3.1または未来版を送達し得ることだけである。
【0320】
[実施例7]
PP3.1の皮膚を明るくする特性
PP3.1の使用は、染みのより迅速な治癒ならびに明るくする効果をもたらした。患者の皮膚の質は、より光り輝き、健康で、かつ生き生きとしていた。1つの考え得る説明は、甘草根抽出物が、メラニン形成および炎症、ならびにUBV誘導性色素沈着を阻害することが示されているグラブリジンを含有するということである(PMID 9870547)。皮膚浸透特性を付与する脂質混合物でグラブリジンをコートすることにより、これが組織に送達され、皮膚を明るくする効果につながった。
【0321】
[実施例8]
PP3.1の毛髪保持特性
数滴のPP3.1を、患者の頭皮の中央部分に散発的に適用した(およそ3~7日間ごとに1回の適用)。毛髪保持、ならびに該部分に沿った新しい毛髪の成長に気付いた。
【0322】
[実施例9]
PP3.1の潰瘍治癒特性
患者は、彼女が舌の先端をうっかりかんだ(bit)際に、痛い箇所/潰瘍を発症させた。1滴のPP3.1を潰瘍上に置き、疼痛は、接触すると瞬時に解消し;潰瘍は、直ちに治癒しかつサイズを縮め始め、朝までに潰瘍は消失した。これは、PP1、PP2、およびPP3においてよりもはるかに強い応答である。フローラル/ビター味は一部にとって不快であり得るが、有効性がおそらくそれを補うであろう。この調製物は、疼痛を治療することに加えて、負傷した組織における幹細胞応答を刺激することによって迅速な治癒を促す。
【0323】
[実施例10]
PP3.1の活性化合物の長期にわたる放出およびリンパ液排出特性についての検証
外傷後、患者は、L3およびL4における椎間板ヘルニアに加えて、捻挫した右鼠径部、捻挫した右臀筋、捻挫した右臀部、および右骨盤を安定化する筋肉の1つの断裂を有する下背部に起因して、床から1インチを超えて右脚を持ち上げることができなかった。合計でおよそ10滴のPP3.1を病変エリアに適用し、1セットの近赤外線ランプを5分間利用して、PP3.1のより深い浸透を可能にした。
【0324】
PP3.1の適用の23時間後、患者は、リンパ排液/深部組織マッサージを受けに行った。女性マッサージ師は、負傷した右の臀筋/臀部/鼠径部に取り掛かり始め、エリアが炎症も腫脹もしていないことがわかった。患者は、通常では不快感を引き起こす表面のリンパ排液マッサージにもかかわらず、PP3.1を適用していたエリアのみに疼痛がないことに気付いた。女性マッサージ師が、PP3.1を適用していなかったエリアで同じマッサージを始めた際に、患者は、いつもの不快感を経験した。
【0325】
患者は、負傷していない側と比較して、負傷した側でより深い圧力に耐えることができたことに留意すべきである。女性マッサージ師が右/負傷した側に取り掛かる間、患者は、いつもと同じ軽い/中位の/深い感触を感じ得;しびれは認められなかった。それゆえ、炎症を抑えることにより、患者の組織に閉じ込められるリンパ液がより少なくなり、疼痛もより少なくなるという仮説を立てた。加えて、PP3.1は、細胞膜への脂質の挿入、疼痛シグナル伝達に要される疼痛受容体の多量体化を分断することによって、疼痛に対する患者の閾値を上げ得た。長期画分(担持したバイオシリケートナノ粒子)は、腫脹および疼痛を低下させるのに有効であることが見い出された。加えて、患者は、疼痛、炎症、または腫脹の再発(伝統的な非ステロイド性抗炎症薬を摂取した後4~6時間以内に予想されるであろう)を経験しなかったことから、これは、FDGE担持珪藻ナノ粒子が、生物活性化合物の延長性放出に有効であるという証拠である。PP3.1の1回の適用で、緩和を提供するのに十分であった。
【0326】
[実施例11]
PP3.1の創傷治癒特性
患者は、両側下肢の特発性末梢性ニューロパチーを有し、膝から下からの感覚がほとんどなく、ゆえに、彼が、創傷治癒不良に起因して、ゆっくりと広がる感染症を発症していたことに1カ月超にわたって気が付かなかった。傷害のおよそ1カ月後、彼は救急診療所を受診し、経口抗生物質(セファレキシン)を処方され、それは、皮膚感染症を制御するのに失敗し;次いで、彼は、代替品として経口バクトリム(Bactrim)を与えられ、しかしながら、これも蜂巣炎を制御するのに失敗した。ゆえに、彼は入院し、IV抗生物質(クリンダマイシン)を一晩受け、次いで経口クリンダマイシンで自宅へ退院した。数日後、創傷が治癒することなく存続していることが明らかになった時点で、これは経口リネゾリドに切り替えられた。彼は3週間リネゾリドにとどまり、MRIは、感染症が骨に広がっていないことを示したものの、創傷は存続した。
【0327】
患者は、次いで、過去4カ月で治癒しなかった創傷を家庭医療実践医に示した。家庭医療実践医は、3滴のPP3.1を創傷に適用し、脚をすっかり覆った。
【0328】
24時間後、創傷の検査は浮腫の減少を示したが、しかしながら、下部にいくらかの軽度の変動(fluctuance)を伴う、創傷部位の近くにいくらかの紅斑および熱感が認められた。患者のケアを管理している感染性疾患専門医に相談し、さらなる抗生物質介入なしの観察が適当であると告げられた。より迅速な治癒応答を望み、創傷における感染症の継続的存在に気付き、家庭実践医は、本発明に従って作製された抗微生物混成物1製剤を適用した。
【0329】
風邪/インフルエンザを防ぐために本発明者によって以前に作製された抗微生物混成物1、すなわちAB1を、PP3.1と1:1比で混和し、患者の前方右ふくらはぎにわたって薄い層で、創傷部位にわたって厚く広げた。混合物を適用したエリアにわたってヘアドライヤーを数分間拡散的に使用して、循環を徐々に増加させた。
【0330】
熱を用いた適用後まもなく、創傷皮膚は変化し始め、穏やかに紅斑性になり始めた。透明な黄色の漿液で満たされた、2~3mmある複数の小さな水疱が形成された。これらは数分~数時間以内に解消され、一方で病斑自体は癒着し始めた。患者は、熱が助けになることに気付き、彼は、太陽の下で外に座って1日を過ごし、創傷を日光に曝露した。血管不全の肥厚性(brawny)変化は、適用+熱の数分以内に消散し始めた。変化は6時間後に最も目立った。
【0331】
6時間後、浮腫は消散し、患者の脚は少なくとも約30~40%縮み、創傷は部分的に閉じ、数十年間そこにあった静脈不全の肥厚性変化は目立って向上した。各適用が皮膚に十分に吸収された場合、患者は、新たなラウンドのAB1+PP3.1を厚く適用し、ヘアドライヤーまたは日光を使用して吸収を向上させたであろう。
【0332】
この創傷は、4カ月以内に治癒しなかったが、適当な栄養素および生物活性成分の組み合わせを提供した場合、免疫系および幹細胞は迅速にかつ適当に応答したことに留意すべきである。9時間の終わりまでに、両側下肢の3+圧痕性浮腫は完全に解消した。肥厚性変色は、日焼けのように見える点に最小限に抑えられ、創傷は、小さなかさぶたまでサイズをさらに縮めた。脚は、解消した浮腫に起因してより快適になり、彼はより上手く歩き、彼は、両足および下肢における感覚のわずかな向上に気付いた。彼は、平衡が向上したこと、足で立っているときにより安定に感じたことを述べた。末梢性ニューロパチーの進行とともに過去20年間で、患者は、足首から開始し膝に向かって上行して進行する形で、前方のすねの毛髪を次第に失っていた。AB1+PP3.1の毎日の適用の数週間後、患者は、膝の近くで始まり、足首に向かって下行して進行する毛髪の再成長に気付いた。
【0333】
患者は、彼が足をスリッパにフィットさせるのに苦労するであろうほど、足首および足が非常に腫脹していたことから、以前には彼はモカシン屋内用スリッパを履くことができなかったことにも気付いた。初回治療の9時間後、患者の足首はサイズおよび形状が正常であり、それによりスリッパは実際にゆったりとし、大きな隙間はモカシンを足から抜け落ちさせ、それは彼がそれまでに経験したことがないことであった。
【0334】
1:1比でのAB1+PP3.1を創傷ケアにおいて使用して、治癒しない創傷が迅速に閉じるのを助け得、浮腫を向上させ得、毛髪の再成長を向上させ得ると結論付けた。しかしながら、AB1の強い匂いおよび濃度に起因して、顔または粘膜近くに混合物を適用する場合には、注意を払う必要があるであろう。患者は、混合物に対するアレルギーについてまずパッチ試験されなければならないことに留意することが重要であり、それは傷ついた皮膚に適用されるべきではない。
【0335】
[実施例12]
抗微生物混成物(AB1)
500mlの有機エキストラバージンオリーブ油に、
30mlのクローブ精油(チョウジ(Eugenia caryophyllus))
30mlの肉桂精油(シナニッケイ(Cinnamonum cassia))
30mlのローズマリー精油(ローズマリー(Rosmarinus officinalis))
30mlのユーカリ精油(ユーカリ・グロブルス(Eucalyptus globulus))
30mlのレモン精油(レモン(Citrus limon))
10mlのラヴィンツァラ精油(クスノキ(Cinnamomum camphora))
5mlの葉肉桂精油(シナモナム・ベラ(Cinnamomum vera))
を添加する。
【0336】
すべての成分をよく混合する。暗色ガラスボトルに保存し、熱および光から保護する。この165mlの精油を665mlの総容量へ、または1:4希釈。
【0337】
[実施例13]
疼痛調製物4(PP4):
疼痛調製物4(PP4)には、所望の場合には、他の中でも以下の設計および向上が組み込まれている。ここでの主な向上は、それを模倣ヒト皮膚/油により近づけるであろう割合での植物油の添加であろう。
【0338】
【表6-1】
【0339】
【表6-2】
【0340】
正確な測定のために、混合物は、15mlの暗色ガラス(好ましくは緑色または青色、というのも、これらはより暗く、光から保護するため)点滴ボトル中で混和されるべきであることに留意されたい。
【0341】
本発明者は、即時作用性精油が有効であり、様々な教科書に記載される6%またはそれより低い濃度とは対照的に、20%~30%により近い濃度で安全に潜在的に使用され得ることを、上記の症例から学んだ。
【0342】
[実施例14]
PP5.疼痛調製物5
PP5は、以下のように調製された:
1)長時間作用性の担持したバイオシリケート/食品グレード珪藻土(FGDE):3ml
2)ドイツカモミール精油、モロッコカモミール精油、ローマカモミール精油の1:1:1混合物:2.5ml
3)ジャスミンおよびレモングラス精油の1:1混合物:2.5ml
4)MNO+CO(マカダミアナッツ油+ココナツ油ストック):2.0ml
5)上記のすべてを15mlのガラス点滴ボトル中で均質になるまで混合する。
6)内容物を3つの15mlのガラス点滴ボトルに分け、エミュー油を最高15mlまで添加する。
7)室温で保存し、光および熱から保護する。
【0343】
[実施例15]
PP6.疼痛調製物6
【0344】
【表7-1】
【0345】
【表7-2】
【0346】
[実施例16]
マカダミアナッツ油+ココナツ油ストック混合物「MNO+CO」の調製
MNO+CO混合物は、以下のように調製され得た:
1)75度の水槽中で60mlのココナツ油を融解するまで徐々に温める(ココナツ油は、72度Fより上で融解する)。
2)400mlのマカダミアナッツ油に添加し、完全に均質になるまでよく混合する。
3)使える状態になるまで室温で保存し、それは液体のままであろう。
【0347】
[実施例17]
基本的「リキッドスキン」(ヒト皮脂脂肪酸組成を模倣したエミュー/植物油混成物)の調製
リキッドスキンは、以下のように調製され得た。
1)1893mlのエミュー油に107mlのMNO+CO(マカダミアナッツ油+ココナツ油ストック)を添加し、完全に均質になるまで徹底的に混成する。
2)ガラスボトルに等分する。室温で保存する。
3)それはすぐに適用できる、または他の生物活性化合物と混和され得る。
【0348】
[実施例18]
基本的「ビーガンリキッドスキン」の調製
ビーガンリキッドスキンは、以下のように調製され得た:
【0349】
1.1893mlの高オレイン酸ヒマワリ種子油に107mlのMNO+CO(マカダミアナッツ油+ココナツ油ストック)を添加し、完全に均質になるまで徹底的に混成する。
2.ガラスボトルに等分する。室温で保存する。
3.それはすぐに適用できる、または他の生物活性化合物と混和され得る。
4.基本的「リキッドスキン」または「ビーガンリキッドスキン」は、皮膚への他の生物活性化合物の組み込みおよび吸収を向上させるのに十分であることに留意されたい。これらの両方とも、下の図表に列挙されるセラミド、リン脂質、および他の化合物の添加によってさらに改変され得る。
【0350】
[実施例19]
抗微生物混成物1(AB1)
AB1は、抗細菌、抗真菌、および抗ウイルス特性を有する抗微生物配合物である。抗細菌特性が最も強く、その後に抗ウイルス、次いで抗真菌が続く。AB1は、以下のように調製され得た:
1)蓋を有する2Lのガラス瓶に、1/2ガロンの高オレイン酸ヒマワリ種子油=1893mlを注ぐ。
2)2000mlの最終容量に対して、107mlのMNO+CO2(マカダミアナッツ油+ココナツ油ストック)を添加する。
3)120mlのクローブ、肉桂、ローズマリー、ユーカリ、レモンの精油のそれぞれ、ならびに40mlのラヴィンツァラ精油、20mlの葉肉桂精油を添加する。
4)よく混合し、室温で保存する。過度の熱および光から保護する。
【0351】
[実施例20]
抗微生物混成物2油
AB2は、創傷治癒、抗細菌、抗真菌、および抗ウイルス特性を有する抗微生物配合物である)。AB2は、以下のように調製され得た:
1)蓋を有する2Lのガラス瓶に、1/2ガロンの高オレイン酸ヒマワリ種子油=1893mlを注ぐ。
2)2000mlの最終容量に対して、107mlのMNO+CO2(マカダミアナッツ油+ココナツ油ストック)を添加する。
3)120mlのクローブ、肉桂、ローズマリー、ユーカリ、レモンの精油のそれぞれ、ならびに40mlのラヴィンツァラ精油、20mlの葉肉桂精油、および30mlのフランキンセンス精油を添加する。
4)よく混合し、室温で保存する。過度の熱および光から保護する。
【0352】
[実施例21]
抗微生物混成物2低カロリー
ABL2は、AB2の希釈バージョンである。担体油を倍増させることによって、AB2を50%希釈する。それは、強い匂いに感受性が高い人にとって、ならびに子どもおよび高齢者にとってより忍容される。
【0353】
[実施例22]
抗微生物混成物2呼吸配合物
AB2BはAB2に基づき、気管支拡張を促す付加的成分を含む。それは、以下のように調製され得る。
1)蓋を有する2Lのガラス瓶に、1/2ガロンの高オレイン酸ヒマワリ種子油=1893mlを注ぐ。
2)2000mlの最終容量に対して、107mlのMNO+CO2(マカダミアナッツ油+ココナツ油ストック)を添加する。
3)500mlのペパーミントの精油、120mlのクローブ、肉桂、ローズマリー、ユーカリ、レモンの精油のそれぞれ、ならびに40mlのラヴィンツァラ精油、20mlの葉肉桂精油、および30mlのフランキンセンス精油、90mlのスペアミント精油、および30mlのウィンターグリーン精油を添加する。
4)よく混合し、室温で保存する。ウィンターグリーン精油の投薬に関しては、表1を参照されたい。
【0354】
[実施例23]
AB1三重抗微生物配合物
AB1TはAB2に基づくが、ホワイトタイム精油を含む。付加的な抗ウイルス、抗細菌、および抗真菌有益性のために、AB2の製剤に120mlのホワイトタイム精油を添加する。
【0355】
過去3年間、すべての足指爪の足指爪真菌を有する40歳の女性は、複数の処方薬および店頭販売の医学的治療を試してきたが、真菌は存続し、変色したもろい多孔性の足指爪をもたらした。彼女は足指爪のマニキュアをすることができなかった、というのもそれは感染症を悪化させるためであった。彼女が病変エリアにAB1Tを適用した30分後、爪床および周囲皮膚を含めた真菌感染症を有するエリアは発赤した。AB1Tの適用の24時間後、発赤は解消しており、足指爪の外観は正常化した。適用後、もろくかつ多孔性の爪は伸び、健康な足指爪で置き換えられた。AB1Tの初回適用以来、足指爪真菌は再発していない。
【0356】
[実施例24]
抗微生物混成延長性放出配合物(AB1 ER-活性化合物の延長性放出のためにFDGEとともに製剤化された)
AB1 ERは、以下のように調製され得る:
1)適正にマスクをしながらかつ換気された空間で、250mlの飽和死海塩水に60gのFDGEを添加し、よく混合する。
2)250mlのABL1を添加する(または、延長性放出に仕立てられることが望まれる配合物どれでも)
3)24mlのエミュー油を添加する。
4)10mlのMNO+CO2(マカダミアナッツ油+ココナツ油ストック)を添加する。
5)よく混合し、AB1 ER画分としてラベルを付す。
6)15mlのガラス点滴ボトルに3mlのAB1 ERを添加する。
7)AB1の残部を最高15mlまで添加する。
8)使用前に、振とうし、均質になるまでよく混合する。
9)室温で保存し、熱および光から保護する。
【0357】
[実施例25]
創傷治癒配合物:
(1:1比で組み合わせたAB1+PP3/PP4/PP5または後続のPP配合物);創傷を取り囲む無傷の皮膚に適用されて、迅速な治癒を促す。上で記載されるように、近赤外光または熱または日光を適用して、幹細胞を刺激し得、迅速な創傷治癒をさらに促し得る。
【0358】
[実施例26]
抗微生物混成配合物1(ABUF1)
ABUF1は、細菌、真菌、およびウイルスに対して高い効能活性を有する。ABUF1は、以下のように調製され得る:
1)蓋を有する2Lのガラス瓶に、1/2ガロンの高オレイン酸ヒマワリ種子油=1893mlを注ぐ。
2)2000mlの最終容量に対して、107mlのMNO+CO2(マカダミアナッツ油+ココナツ油ストック)を添加する。
3)1000mlのオリーブ油を添加する。
4)120mlのクローブ、肉桂、ローズマリー、ユーカリ、レモンの精油のそれぞれ、ならびに40mlのラヴィンツァラ精油、20mlの葉肉桂精油、30mlのフランキンセンス精油、30mlのホワイトタイム、ロザリーナ、パルマローザ、ニアウリ、月桂樹の葉、およびリツェアの葉の精油のそれぞれを添加する。
5)よく混合し、室温で保存する。過度の熱および光から保護する。
【0359】
60歳の女性は、彼女の皮膚科医によって処方されたステロイドクリームにもかかわらず、数週間両手の指から指に広がる、指に限局性の、発赤し、腫脹し、かつ紫色の斑点の突発性の発症を提示した。彼女は、疼痛および腫脹に起因して、指を曲げるまたは手を使用することができなかった。自己免疫および他の鑑別診断の除外の後、彼女はCOVID感染症の臨床基準を満たすことから、生検は、彼女がCOVID指であることを疑われる原因不明の血管炎を有すると示した。手への毎日数回のABUF1の適用後、腫脹および疼痛は減少し、彼女は不快感なく手を再度使用することが可能になった。病斑は広がるのを停止し、1週間までに病斑は消えていった。
【0360】
若い頃からレイノー現象の病歴を有する62歳のFは、手にABUF1を適用し、適用し次第の、手の循環不良、疼痛、および腫脹の緩和に気付いた。関節リウマチ(RA)に対する標準的処方医薬でRAの病歴を有する60歳のFは、AB1またはABUF1を手、肩、および膝に適用した後数分以内に疼痛のある関節の向上に気付いた。
【0361】
[実施例27]
抗微生物混成配合物2(ABF2)
ABUF2は、細菌、真菌、ウイルス、およびトリパノソーマに対して高い効能活性を有する。ABF2は、以下のように調製され得た:
1)蓋を有する2Lのガラス瓶に、1/2ガロンの高オレイン酸ヒマワリ種子油=1893mlを注ぐ。
2)2000mlの最終容量に対して、107mlのMNO+CO2(マカダミアナッツ油+ココナツ油ストック)を添加する。
3)1000mlのオリーブ油を添加する。
4)120mlのクローブ、肉桂、ローズマリー、ユーカリ、レモン、シャンマオ、ホワイトタイム、およびレモングラス(シンボポゴン・シトラタス(Cymbopogon citratus))の精油のそれぞれを添加する。
5)40mlのラヴィンツァラ、フランキンセンス、およびミルラ精油のそれぞれを添加する。
6)30mlのロザリーナ、パルマローザ、ニアウリ、月桂樹の葉、およびリツェアの葉の精油のそれぞれを添加する。
7)20mlの葉肉桂精油を添加する。
8)よく混合し、室温で保存する。熱および光から保護する。
【0362】
[実施例28]
リンパ浮腫配合物(AB1LY)
AB1LYは、以下のように調製され得る:
1)蓋を有する2Lのガラス瓶に、1/2ガロンの高オレイン酸ヒマワリ種子油=1893mlを注ぐ。
2)2000mlの最終容量に対して、107mlのMNO+CO2(マカダミアナッツ油+ココナツ油ストック)を添加する。
3)150mlのレモン、ローズマリー、および肉桂精油を添加する。
4)120mlのクローブ、ユーカリ、フランキンセンス、およびミルラの精油のそれぞれを添加する。
5)40mlのラヴィンツァラ精油を添加する。
6)30mlのグレープフルーツ、フェンネル、サイプレス、ゼラニウム、ジュニパーベリー精油のそれぞれを添加する。
7)20mlの葉肉桂精油を添加する。
8)よく混合し、室温で保存する。過度の熱および光から保護する。
【0363】
AB1LYを局所適用して、腫脹を低下させ得た。
【0364】
[実施例29]
高血圧症配合物(HYPF1)
HYPF1は、以下のように調製され得る:
1)蓋を有する2Lのガラス瓶に、1/2ガロンの高オレイン酸ヒマワリ種子油=1893mlを注ぐ。
2)2000mlの最終容量に対して、107mlのMNO+CO2(マカダミアナッツ油+ココナツ油ストック)を添加する。
3)120mlのフランキンセンス、ミルラ、ガランガル、シャンマオ、メリッサ(レモンバーム)の精油のそれぞれを添加する。
4)30mlのラベンダー、ベルガモット、クラリセージ、バラ、スウィートマジョラム、コリアンダー、セロリ種子、ウィンターグリーン、ネロリの精油のそれぞれを添加する。
5)5滴のジャスミンおよびイランイランの精油のそれぞれを添加する。
6)よく混合し、室温で保存する。過度の熱および光から保護する。
【0365】
HYPF1を局所適用して、抗高血圧症医薬が効くのを待ちながら、高血圧症と関連した頭痛および他の症状に対処し得た。ウィンターグリーン精油の投薬に関しては、表1に列挙される勧告に留意されたい。
【0366】
[実施例30]
頭痛配合物(HDF1)
HDF1は、以下のように調製され得た:
1)蓋を有する2Lのガラス瓶に、1/2ガロンの高オレイン酸ヒマワリ種子油=1893mlを注ぐ。
2)2000mlの最終容量に対して、107mlのMNO+CO2(マカダミアナッツ油+ココナツ油ストック)を添加する。
3)240mlのペパーミントおよびガランガル精油のそれぞれを添加する。
4)120mlのフランキンセンス、ミルラ、シャンマオ、メリッサ(レモンバーム)の精油のそれぞれを添加する。
5)60mlのウィンターグリーンおよびネロリの精油のそれぞれを添加する。
6)5滴のジャスミンおよびイランイランの精油のそれぞれを添加する。
7)よく混合し、室温で保存する。過度の熱および光から保護する。
【0367】
HDF1を局所適用して、頭痛に対処し得た。ウィンターグリーン精油の投薬に関しては、表1に列挙される勧告に留意されたい。
【0368】
[実施例31]
弛緩/睡眠配合物
弛緩/睡眠配合物は、以下のように調製され得た:
1.蓋を有する2Lのガラス瓶に、1/2ガロンの高オレイン酸ヒマワリ種子油=1893mlを注ぐ。
2.2000mlの最終容量に対して、107mlのMNO+CO2(マカダミアナッツ油+ココナツ油ストック)を添加する。
3.60mlのオレンジおよびフランキンセンス精油のそれぞれ、30mlのブルータンジーおよびセロリ種子精油のそれぞれ、1mlの甘草およびジンジャー抽出物のそれぞれとともに、300mlのペパーミント精油、120mlのゼラニウム精油を添加する。
4.5滴のジャスミンおよびイランイランの精油のそれぞれを添加する。
5.よく混合する。蓋を有する2つの2Lのガラス瓶に分け、瓶あたり、1000mlの高オレイン酸ヒマワリ種子油とともに、30mlのMNO+CO(マカダミアナッツ油+ココナツ油ストック)、473mlのエミュー油を添加する。
6.よく混合し、室温で保存する。過度の熱および光から保護する。
弛緩/睡眠配合物は、就寝前に顔、頸部の後ろ、および喉に局所適用され得た。
【0369】
[実施例32]
毛髪成長
毛髪成長を刺激する局所配合物は、以下のように調製され得た:
1.蓋を有する2Lのガラス瓶に、1/2ガロンの高オレイン酸ヒマワリ種子油=1893mlを注ぐ。
2.2000mlの最終容量に対して、107mlのMNO+CO2(マカダミアナッツ油+ココナツ油ストック)を添加する。
3.1000mlのエミュー油を添加する。
4.2000gのレシチンを添加し、完全に溶解しかつ均質になるまで高速で混和する。
5.240mlのローズマリーおよび松葉精油のそれぞれを添加する。
6.120mlのクローブ、肉桂、ローズマリーの葉、ユーカリ、レモン、フランキンセンス、およびミルラの精油のそれぞれを添加する。
7.40mlのラヴィンツァラ精油、20mlの葉肉桂精油を添加する。
8.30mlのラベンダー、ペパーミントの精油、ニンジン種子油、ゼラニウム、およびジンジャー精油のそれぞれを添加する。これは、毛髪成長局所配合物の即効作用性部分である。
9.よく混合し、室温で保存する。過度の熱および光から保護する。
10.FDGEを用いて、毛髪成長局所薬(Topical)のための長時間作用性部分を作製する:別個の500mlのガラス容器において、200gのFDGEに350mlの飽和死海塩水を混合し(N95で適正にマスクし、換気されたエリアで作業して、乾燥FDGEを吸い込むのを回避するように気を付ける)。よく混合し、750mgの必須アミノ酸(1:1:1:1:1:1:1での、L-ヒスチジン、L-イソロイシン、L-ロイシン、L-リジン、L-メチオニン、L-フェニルアラニン、L-トレオニン、L-バリン)のそれぞれを添加する。完全に溶解されるまでよく混合する。次いで、50,000mgのビオチンを添加し、完全に溶解されるまでよく混合する。10,000mgのビタミンCを添加し、完全に溶解されるまでよく混合する。4gの亜鉛を添加し、完全に溶解されるまでよく混合する。4gのビタミンB複合体(およそ100ngのチアミン、100ngのリボフラビン、200ngのナイアシン、160ngのビタミンB6、800mcgの葉酸、1000mcgのビタミンB12、400mcgのビオチン、100mgのパントテン酸、100mgのPABA、77mgのホスファチジルコリン、42mgのイノシトール、200mcgのアルファ-リポ酸)を添加し、完全に溶解されるまでよく混合する。次いで、100mlの以前に作製された毛髪成長局所配合物の即効作用性部分を添加し、よく混合する。10滴の1,500mcgのRAE/滴、ならびにそれぞれ1液量オンスの125mcg/500mcgのビタミンD3およびK2を添加する。完全に溶解されるまでよく混合する。液体になるまで46度Cの水槽中で温められている50gのユビキノールを添加し、よく混合する。これは、毛髪成長のための長時間作用性部分である。
11.各15mlのボトルに3mlの毛髪成長のための長時間作用性部分を添加する。12mlの毛髪成長局所配合物(即効作用性部分)を添加する。
12.室温で保存する。過度の熱および光から保護する。就寝時に毎日頭皮に適用する前によく混合する。最善の結果のために、1日に2回適用する。
【0370】
[実施例33]
胃腸管治癒調製物
胃腸管治癒のための経口投与のための製剤は、以下のように調製され得た:
1.蓋を有する2Lのガラス瓶に、1/2ガロンのエミュー油=1893mlを注ぐ。
2.2000mlの最終容量に対して、107mlのMNO+CO2(マカダミアナッツ油+ココナツ油ストック)を添加する。
3.1:1:1比であらかじめ混合されている100mlのドイツカモミール/ローマカモミール/モロッコカモミール精油を添加する。
4.100mlのジンジャーおよびガランガル精油のそれぞれを添加する。
5.1300gのレシチン顆粒を添加し、完全に均質になるまで高速で混成する。
6.この混合物から1000mgのゲルカプセルを作り出す。消化管の様々な部分を標的にするために迅速溶解性、中間溶解性、遅延溶解性、および延長遅延溶解性であるカプセルに対して4種のゲル製剤を使用する。例えば、迅速溶解性カプセルは、胃等の胃腸管の最も近位の部分の消化性潰瘍を治癒するのに最も有用であろう;中間放出は、十二指腸潰瘍を治癒するのに最善であろう、遅延放出は、空腸または回腸病斑を治癒するのに最善であろう、ならびに延長遅延放出は、潰瘍性結腸炎等における結腸および直腸の疾患を治癒するのに最善であろう。クローン病は、GI管の任意の部分に影響を及ぼし、4種すべてのタイプのゲルカプセルを用いた治療を要するであろう。この配合物の座薬を作製して、内痔核も治療し得、外痔核に対しては局所適用され得る。この製剤は、粘膜内層の再生を刺激するのを助けるはずである。
7.症例報告:患者は、メサラミン、バイオ医薬品、およびステロイドを用いた最先端の治療にもかかわらず、重度の腹痛および1日最高15回の下痢に起因して、潰瘍性結腸炎を有し、20年間寝たきりであった。彼は、トイレを使用するために起き上がることのみができた。家庭医療実践医は、彼に、症状が解消するまでまたは副作用に直面するまで(その時点で、彼は、副作用をもたらさなかった用量に戻るべきである)、1日1gのエミュー油を摂取し、週あたり1gずつ増加させるように勧めた。患者は、勧められたとおりにエミュー油を摂取し、1週間以内に腹痛の減少、1日たった1~2回までの下痢の頻度の低下、ならびに、現在では彼が運転、買い物、および使い走り等の日常生活の活動に参加することができることを報告した。彼は1日最高2gまで増加させ、処方医薬を断つことができ、最終的にエミュー油カプセルを摂取するのを停止した。
8.ホスファチジルコリン(PC)は、GI管の粘膜の重要な構成要素であり、粘膜内で界面活性剤として作用して、びらんおよび微生物侵入を防ぐバリアを作り出す。PCは、クローン病および潰瘍性結腸炎を含む炎症性腸疾患を有する患者において決定的に低下している(Parian et al Inflammatory Bowel Disease, Integrative Medicine Fourth Edition, 2018)。この理由で、レシチンを配合物に組み込んで、この患者集団においてPCを補充した。エミュー油と組み合わせたカモミール混合物は、炎症を低下させながら、潰瘍がありかつ炎症を起こした組織を再生しかつ修復するように粘膜幹細胞をさらに刺激するはずであり、マカダミアおよびココナツ油は、細胞膜の必須の構成要素を提供して、新しい腸内膜を修復するであろう。
【0371】
製剤は内服され得る。
【0372】
[実施例34]
不眠鼻腔スプレー(INS1)
INS1は、不眠、不安を治療するための製剤であり、脂肪の代謝を向上させる。INS1は、以下のように調製され得た:
1.蓋を有する2.5Lのガラス瓶において、660mlのエミュー油および132mlのMNO+CO(マカダミアナッツ油+ココナツ油ストック)に、67mlの3mg/1mlのメラトニン(100mcg/mlまたは100mcg/スプレーの最終濃度を提供する)とともに、1155mlの高オレイン酸ヒマワリ種子油を添加する。300mcg用量のメラトニンは、健康な若い患者に特徴的なレベルまでメラトニンレベルを回復させ、最善の忍容性を示し、睡眠を向上させ、日中の意識もうろう状態につながらず、メラトニン受容体の脱感作を回避するのに十分であることが示されていることから、このスプレーは一晩あたり最高4スプレー鼻腔内に投与され得る(Wurtman et. al. Low Doses of Melatonin Promote sleep Onset and Maintenance in Older People - An Update US Neurology, 2014;10(2):117-9)。4スプレーは、滴下に起因したスプレーの損失を許容される。
2.乳化剤および抗酸化物質として大さじ32のレシチンを添加し、完全に均質になるまで高速で混成する。
3.不安を減少させ、代謝および脂肪利用率/脂肪分解を向上させるために、成人に対する1mlスプレーあたり24国際単位(IU)、または子どもに対する1mlスプレーあたり12IUの最終用量に対して、滅菌濾過された安定化オキシトシン(PMID 29898580、PMID 24067301、PMID 24297883、PMID 24352377)、ならびに付加的な抗不安有益性のために4mlの有機モロッコカモミール(タナセタム・アンヌウム(Tanacetum annuum))精油を添加する。完全に均質になるまで高速でよく混合し、スプレーあたり1mlを分配する暗色ガラス鼻腔スプレーボトルに等分する。各投与前によく混合する。
【0373】
[実施例35]
湿疹調製物
容量%単位で約15%~約50%のリノール酸;および各タイプのカモミール精油(ローマ/ドイツ/モロッコカモミール)に関して約0.05容量%~約50容量%;および約0%~約5%のオレンジ油の湿疹調製物を調製し得る。製剤は、0.05容量%~60容量%の濃度のヒアルロン酸を含む。C16:1Δ6脂肪酸は、製剤の5容量%~40容量%を構成する。製剤は、皮膚バリアを再建するために要される3:1:1:1のコレステロール、リン脂質の充分な構成要素を含み得る。
【0374】
15mlのボトルに対して、1~3mlの長時間作用性調製物が添加され得る。
【0375】
[実施例36]
乾癬/湿疹/シワ/抗老化/配合物(PEWAF1)
湿疹および乾癬の治療のための製剤は、以下のように調製され得る:
1.6×15mlのPP4(合計90ml)に10mlのAB1を添加する。
2.よく混合する。
3.96,0000IUのビタミンDを添加する。
4.6mlのヒアルロン酸を添加する。
5.6mlのビタミンE(1200mgのd-アルファトコフェロール)を添加する。
6.30滴のVit A(1507mcgのRAE/滴)を添加する。
7.6mlの植物性グリセリンを添加する。
8.6mlのvit K2(MK7)45mcg/2滴を添加する(1ml=20滴であることに留意されたい)。
9.以前に記載される12mlのFDGE混合物を添加する。
10.それを融解するために46度Cに温められている400mgのユビキノールを添加する。
11.均質になるまでよく混合し、15mlのガラス点滴ボトルに分配する。約9本のボトルになるはずである。熱および光から保護する。
【0376】
上記の製剤が試験され、24時間離して適用された2回の適用後に、30代の成人女性において新しく発生した湿疹を解消させた(病斑は過去2週間に出現した)。女性は、配合物が、接触した途端にかゆみを減少させたと報告した。
【0377】
両者とも、湿疹の数年間の病歴を報告した30代後半の男性および40代前半の男性において製剤を試験し;両患者とも、24時間離して適用された3回の適用後に、湿疹の解消を報告した。
【0378】
製剤は、60代の男性においても試験され、3年間存在していた彼の持続性湿疹を、およそ24時間離して適用された配合物の5回の適用後に解消させた。1年間の追跡調査の時点で、彼は、5回目の適用による解消後のゼロの再発を報告した。
【0379】
製剤は、1.5歳(女性)および4歳(男性)の2人の子どもにおいても試験された。両小児患者とも、適用された途端の疼痛の向上を報告した。口周囲湿疹は、適用の9時間以内に両方の子どもにおいて完全に解消したことが認められ、1年間の追跡調査の時点で、解消後のゼロの再発が報告された。
【0380】
製剤は、生殖器を含めたすべての皮膚表面に出現した幼年期以来の重度の湿疹の病歴を有する30代前半の女性患者において試験された。彼女は、高い効能のステロイドを含めた様々な市販の処方薬および店頭販売の湿疹配合物を試してきたことを報告し、彼女は、これらの局所薬の多くに対してアレルギー反応を有すること、およびステロイド局所薬は、時間とともに最終的に効力を減少させることを報告した。週あたり2回のデュピルマブ注射を受けているにもかかわらず、彼女は、皮膚の大きな領域にわたる重度の湿疹の広がりを依然として報告した。現在までのところ、患者は、24時間離したPEWAF2の5回の適用を完了し、各適用後の、しかし彼女がPEWAF2を適用したエリアだけでの著しい向上に気付いた。彼女がPEWAF2を適用しなかった病斑エリアは、病斑を有したままであった。アレルギー反応は観察されなかった。向上は、開放創および微少な出血の閉鎖、疼痛、掻痒、および紅斑の減少を含んだ。
【0381】
[実施例37]
乾癬/湿疹/シワ/抗老化配合物2(PEWAF2)
PEWAF2は、以下のように調製され得る:
1)12mlのPP4に1.5mlのAB1を添加する。
2)よく混合する。
3)50,000IUのビタミンDを添加する。
4)2mlのヒアルロン酸を添加する。
5)2mlのビタミンEを添加する。
6)60滴のVit A(1507mcgのRAE/滴)を添加する。
7)1mlの植物性グリセリンを添加する。
8)2mlのvit K2(MK7)45mcg/2滴を添加する(1ml=20滴であり、そのため合計900mcgであることに留意されたい。
9)以前に記載される3mlのFDGEを添加する。
10)それを融解するために46度Cに温められている600mgのユビキノールを添加する。
11)以下のようにミルラ+フランキンセンス精油ストック混合物を作製する:45mlのフランキンセンス精油に30mlのミルラ精油を添加し、よく混合する。点滴器を有する暗色ガラスボトルに保存する。
12)2滴のミルラ+フランキンセンス精油ストック混合物を添加する。
13)1mlの飽和死海塩類溶液を添加する。
14)1mlの1:1:1のドイツカモミール+ローマカモミール+モロッコカモミール精油ストック混合物を添加する。
15)均質になるまでよく混合し、15mlのガラス点滴ボトルに分配する。熱および光から保護する。皮膚病斑に適用する。
【0382】
PEWAF2は、乾癬、湿疹、シワの治療、および/または老化の外観を低下させる/減速させるために使用され得る。
【0383】
[実施例38]
抗かゆみ特性を有する乾癬/湿疹/シワ/抗老化配合物3(PEWAF3)
PEWAF3は、以下のように調製され得る:
1.12mlのPP4に1.5mlのAB1を添加する。
2.よく混合する。
3.50,000IUのビタミンDを添加する。
4.2mlのヒアルロン酸を添加する。
5.2mlのビタミンEを添加する。
6.60滴のVit A(1507mcgのRAE/滴)を添加する。
7.1mlの植物性グリセリンを添加する。
8.2mlのvit K2(MK7)45mcg/2滴を添加する(1ml=20滴であり、そのため合計900mcgであることに留意されたい)。
9.以前に記載される3mlのFDGEを添加する。
10.それを融解するために46度Cに温められている600mgのユビキノールを添加する。
11.以下のようにミルラ+フランキンセンス精油ストックを作製する:45mlのフランキンセンス精油に30mlのミルラ精油を添加し、よく混合する。点滴器を有する暗色ガラスボトルに保存する。
12.2滴のミルラ+フランキンセンス精油ストックを添加する。
13.5滴のザントクシルム・コレアヌム・ナカイ(zanthoxylum coreanum nakai)の精油を添加する。
14.1mlの飽和死海塩類溶液を添加する。
15.1mlの1:1:1のドイツカモミール+ローマカモミール+モロッコカモミール精油混合物を添加する。
16.均質になるまでよく混合し、15mlのガラス点滴ボトルに分配する。熱および光から保護する。皮膚病斑に適用する。
【0384】
PEWAF2は、特にかゆい乾癬、湿疹、昆虫咬傷、および他のかゆい発疹の治療に使用され得る。
【0385】
[実施例39]
湿疹手治癒キット
キットは、本発明に従った1種または複数の製剤、密閉/密封バリアクリーム、および100%有機綿手袋、および使用説明書一式を含む。使用説明書は、例えば、病変エリアをぬるま湯で洗浄し、次いで皮膚をタオルで軽くたたいて皮膚を湿ったままの状態にし;リキッドスキンと混合された水和ヒアルロン酸(1:1)混成物を最初に直ちに適用し、次いで湿疹調製物、次いで密閉/密封バリアクリームを適用し、次いで眠りにつく直前に手袋を着用することを患者に推奨し得る。
【0386】
[実施例40]
コンディショナー
本発明に従った1種または複数の製剤を、3:1比でコンディショナー基剤と混合する。コンディショナーは、1容量%~20容量%のローマ/ドイツ/モロッコ精油、および1%~10%の長時間作用性画分(FGDE担持バイオシリケート)を含み得る。目的は、それを毛髪マスクとして使用することであり、泡立てるが、次いでそれを頭皮に置いて、長時間作用性画分を頭皮に染み込ませる。コンディショナーは、頭皮を柔らかくし得かつ保湿し得る。
【0387】
[実施例41]
顔/頭皮泥マスク
マスクは、およそ5%~70%の長時間作用性画分(FGDE担持バイオシリケート)を含むが、5×~30×の範囲の任意のより多くのFGDEを含有し、より多くの担持された珪藻を保証し得る。マスクは、以下のように調製され得る:
1)即時発生のための最後のステップとして、およそ1容量%~20容量%のローマ/ドイツ/モロッコ精油を添加する。
2)1:1での平衡として、湿疹調製物およびリキッドスキンを使用する。
【0388】
マスクを顔/頭皮または他の病変エリアに適用し得、30分間~1時間染み込ませる。循環および浸透を増加させる近赤外光の下で安静時に使用されると最善である(適正な保護メガネの使用が要されるであろう)。
【0389】
[実施例42]
洗顔料:
洗顔料は、優しいクレンザーのための基本組成物として1:1比でのリキッドスキンとヒアルロン酸とを含み得、基本組成物は、最終産物の10容量%~80容量%を構成し得る。洗顔料は、すべてではないが、上で記載されるおよそのパーセンテージでの湿疹調製物の構成要素のほとんどを含み得る。洗顔料はサポニンおよび洗浄剤を含まない、というのもそれらは湿疹を悪化させ得るためである。
【0390】
[実施例43]
マスクスプレー製剤
本発明の1種または複数の製剤を含むスプレーが調製され得る。スプレーを3層外科手術用フェイスマスク(N95またはKN95マスクの完全性に影響を及ぼすことなく、N95またはKN95の上に着用され得る)の外側にスプレーして、または布マスクにスプレーして、例えば妊娠した婦人の吐き気に役立ち得る、またはマスクを着用する経験を向上させ得る。スプレーは、不安を減少させ、気分、注意を向上させ、食欲を減少させるという付加的な有益性も有し得る。
【0391】
[実施例44]
スウィートミント(SM1)スプレー
SM1は、以下のように調製され得る:
1)200mlのガラス容器において、100mlの有機中鎖トリグリセリド(MCT)油と、5mlのスペアミントおよびペパーミント精油のそれぞれとを混合する。よく混合し、5mlのガラススプレーバイアルに等分する。任意の布または任意の3層外科手術用マスクの外側に1~2スプレーをスプレーする(N95またはKN95にスプレーしない、というのも油は、フィルターにかけるそれらの能力を下げるためである)。
【0392】
SM1は、甘く爽やかなゆったりとした芳香を有する。
【0393】
つわりを有する妊娠第1期にいる25歳の妊娠した医療従事者は、8+時間の仕事中にマスクを着用することに耐えることの困難を有した。彼女は、吐くためにマスクを繰り返し取り外した。3層外科手術用マスクの外側へのSM1の1~2スプレーの後、彼女は気分が良くなり、吐き気の低下を伴って、彼女のシフトの残りの間、マスクを中断なしで着用することに耐えることができた。
【0394】
[実施例45]
フレッシュミント(FM1)スプレー
FM1は、以下のように調製され得る:
【0395】
200mlのガラス容器において、100mlの有機中鎖トリグリセリド(MCT)油と、5mlのスペアミントおよび10mlのペパーミント精油とを混合する。よく混合し、5mlのガラススプレーバイアルに等分する。
【0396】
FM1は、鋭くゆったりとした爽やかな芳香を有し、上で記載されるように、任意の布または3層外科手術用マスクの外側に、スプレーバイアル、機械式ポンプまたはエアロゾル化ポンプを用いてスプレーされ得る(例えば、1~2スプレー)。スプレーは、N95またはKN95マスクにスプレーされるべきではない、というのも油は、フィルターにかけるそれらの能力を下げるためである。
【0397】
[実施例46]
レモンウッドスパイス(LWS1)スプレー
LWS1は、柑橘類の芳香とともに森林のような、清潔感のある匂いを有する。LWS1は、以下のように調製され得る。
【0398】
500mlのガラス容器において、400mlの有機中鎖トリグリセリド(MCT)油と、5mlの有機黒コショウ(コショウ(Piper nigrum))、30mlのレモングラス、15mlのシダーウッドアトラス、および15mlのサイプレス(スペイン)精油とを混合する。よく混合し、5mlのガラススプレーバイアルに等分する。
【0399】
LWS1は、任意の布または3層外科手術用マスクの外側に、スプレーバイアル、機械式ポンプまたはエアロゾル化ポンプを用いてスプレーされ得る(例えば、1~2スプレー)。スプレーは、N95またはKN95マスクにスプレーされるべきではない、というのも油は、フィルターにかけるそれらの能力を下げるためである。
【0400】
[実施例47]
沈静集中(CFS1)スプレー
CFS1は、清潔感のある匂い、軽い柑橘類、ミント、スパイス、およびスウィートグラスの芳香を有する。CFS1は、以下のように調製され得る:
【0401】
500mlのガラス容器において、100mlの有機中鎖トリグリセリド(MCT)油と、5mlのベルガモットミントおよびジンジャーグラス精油のそれぞれ、ならびに1mlのベルガモット精油とを混合する。よく混合し、5mlのガラススプレーバイアルに等分する。
【0402】
CFS1は、任意の布または3層外科手術用マスクの外側に、スプレーバイアル、機械式ポンプまたはエアロゾル化ポンプを用いてスプレーされ得る(例えば、1~2スプレー)。スプレーは、N95またはKN95マスクにスプレーされるべきではない、というのも油は、フィルターにかけるそれらの能力を下げるためである。
【0403】
[実施例48]
即効性日光スプレー(ISS1):
ISS1は、即効性の満足感をもたらす、華やかな、気分を高揚させる、ミントのような新鮮な柑橘類の芳香を有し、以下のように調製され得る:
【0404】
500mlのガラス容器において、100mlの有機中鎖トリグリセリド(MCT)油と、14mlのベルガモット、5mlのスペアミント、9mlのタンジェリン、および2mlのカルダモン精油とを混合する。よく混合し、5mlのガラススプレーバイアルに等分する。
【0405】
ISS1は、任意の布または3層外科手術用マスクの外側に、スプレーバイアル、機械式ポンプまたはエアロゾル化ポンプを用いてスプレーされ得る(例えば、1~2スプレー)。スプレーは、N95またはKN95マスクにスプレーされるべきではない、というのも油は、フィルターにかけるそれらの能力を下げるためである。
【0406】
[実施例49]
害虫/昆虫防除スプレー
本発明の製剤を使用して、害虫/昆虫防除スプレーを調製し得る。スプレーは、例えば植物ベースの精油を含み得る。精油は、それらが接触すると途端に殺菌し、快い匂いを有し、抗微生物(例えば、抗真菌、抗ウイルス、および抗細菌)特性を有するように選択され得る。製剤は哺乳類に非毒性であり、表1に記載される有益な特性を有するが、脊椎動物対無脊椎動物の生理学および解剖学における著しい違いに起因して、無脊椎動物に有毒である。ある特定の実施形態において、製剤は、例えば空気を殺菌することにより、ならびに/または鼻粘膜および/もしくは皮膚とのエアロゾル化スプレーの直接接触で、ヒトに有益な効果を提供し得る。
【0407】
製剤は、無脊椎動物細胞膜機能、例えば昆虫の生存に要される栄養素および/または空気の輸送を妨害することによって、昆虫神経系を不活性化し得る。製剤は、昆虫気門(spiracule)(呼吸孔)に入り得、昆虫における呼吸を妨害し、それらの迅速な死につながる。製剤は、昆虫の住まいに戻って運ばれ、卵、幼虫、および幼動物の死を付加的に引き起こす。
【0408】
FDGE技術を使用して、延長した期間の製剤の放出を提供し得る。製剤は、死海塩類を担持したFDGEを含んで、揮発性精油の放出を延長させる長時間続く微視的結晶を形成し得る。
【0409】
製剤は、以下のように調製され得る:
1)マスクを着用しかつよく換気されたエリアで作業しながら、4Lのガラス瓶において、300gのFDGEを添加する。500mlの飽和死海塩類溶液を添加し、よく混合する。
2)4Lのガラス容器に混合物を注ぐ。200mlの肉桂精油(アリを撃退する)、500mlのペパーミント(クモおよびハエを撃退する)、500mlのオレンジ精油(抗微生物、蚊、アリ、飛翔性および忍び寄る昆虫を撃退する)、500mlのホワイトタイム精油(抗微生物、昆虫撃退)を添加する。室温で一晩放置して、FDGEに担持させて、飽和した長時間作用性部分を作り出す。次いで、最高4リットルまでイソプロピルアルコールの残部を添加して、濃縮された溶液を作り出す。等分する前によく混合する。50mlのよく混合された濃縮物を500mlのガラススプレーボトルに等分し、イソプロピルアルコールを使用して、最終容量を500mlに到達させる。よく混合し、その後、表面(カウンター、床、タイル等)にスプレーしかつ拭いて乾燥させて、除菌する、防臭する、およびヒトに対してではなく昆虫に対して撃退性であるならびに有毒であるバリアを作り出す。
【0410】
製剤は試験され、アリ、ゴキブリ、ワラジムシ、蚊、ハエ、およびハサミムシに対して有効であることが見い出され;他の列挙されていない昆虫に対して有効であり得る。
【0411】
製剤は、必要に応じて、週1回、2週間に1回、3週間ごと、または月1回使用され得る。
【0412】
ヒトは気門を有せず、その結果として、スプレー製剤の使用によって悪影響を受けないはずである。
【0413】
[実施例50]
瘢痕/ケロイド製剤
PP4、PP5、または後続のPP製剤をAB1と1:1比で組み合わせて、瘢痕/ケロイドの治療のための製剤を提供し得る。瘢痕/ケロイドを治療するために、乾癬/湿疹ならびにAB1製剤も使用され得る。
【0414】
製剤を調製し、試験した。
【0415】
外科手術の瘢痕を数年間有している若い癌患者は、瘢痕製剤を適用し、最初の適用の24時間以内に向上に気付いた。
【0416】
65歳の女性も製剤を使用し、彼女が5年超にわたって有していた暗褐色のケロイド瘢痕の向上に気付いた。製剤の適用後、最初におよそ1/4”×1/8”×1/16”ありかつ暗褐色であったケロイドは、目に見えて平らになり、色が明るくなっていた。適用ごとに、ケロイドはより小さくなりかつより平らになるのが認められた。
【0417】
[実施例51]
脂質異常症/非アルコール性脂肪肝/減量調製物(HLD/NASH/WL1)
HLD/NASH/WL1は、以下のように調製され得る:
1)200mlのガランガル水抽出物、200mlのジンジャーのエタノール抽出物、100mlのレモングラス水抽出物、100mlのザントクシルム・アルマトゥム(zanthoxylum armatum)由来の果実/樹皮/葉の抽出物に、100mlのカフェライム葉の水抽出物を添加する。
2)適正にマスクをしながらかつ換気された空間において、水抽出物混合物に300gのFDGEを添加し、徹底的に混合する。
3)300gのレスベラトロール(ブドウ種子抽出物)およびブドウ皮抽出物のそれぞれを添加し、徹底的に混合する。
4)200mlのエミュー油を添加する。
5)20mlのMNO+CO2(マカダミアナッツ油+ココナツ油ストック)を添加する。
6)100mlのカフェライム葉精油、400mlのブラックシード精油(ニゲラ・サティバ(nigella sativa))、200mlのガランガル精油、200mlのジンジャー精油、100mlのレモングラス精油、50mlのザントクシルム・アルマトゥム(zanthoxylum armatum)精油を添加し、徹底的に混合する。
7)よく混合する。
【0418】
HLD/NASH/WL1は、液体形態でまたはカプセルとして摂取され得るが、注射、注入用に製剤化され得る、または他の経路を介して導入され得る。それは、単独で、または脂質代謝を正常化する包括的減量計画の一部として摂取され得る。
【0419】
[実施例52]
アルツハイマー病/パーキンソン病/認知症/神経変性配合物1
NDGNF1は、以下のように調製され得る:
1)適正にマスクをしながらかつ換気された空間において、蓋を有する2Lのガラス瓶において、550mlの死海塩水に300gのFDGEを添加する。
2)500gのブドウ種子抽出物(95%のプロアントシアニジンに対して標準化された)を添加し、よく混合する。250mlの濾過滅菌水を添加する。
3)500gのブドウ皮抽出物(95%のポリフェノールに対して標準化された)を添加し、よく混合する。250mlの濾過滅菌水を添加する。
4)500gのレスベラトロール(少なくとも8%の効能収率に対して標準化された)を添加し、よく混合する。
5)よく混合する。
6)1000gのレシチンを添加し、よく混合する。
7)214mlのMNO+CO2(マカダミアナッツ油+ココナツ油ストック)を添加する。
8)2000mlのエミュー油を添加し、よく混合する。
9)ゲルカプセルに仕立てる。毎日1g~4gを経口的に摂取する。鼻腔スプレーに仕立てるために、レシチンの代わりに1000mlの植物性グリセリンを代用し、暗色ガラス鼻腔スプレーボトルに等分し、迅速な取り入れのために、各鼻孔に毎日1~4回スプレーして、脳血管系のできるだけ近くに活性成分を堆積させる。これらの製剤は、脳機能を向上させる、認知症、アルツハイマー病、パーキンソン病、および神経変性を阻止するまたはその進行を遅らせるために、包括的神経リハビリテーション、強度訓練、平衡訓練、および心血管訓練プログラムの一部として摂取され得る。
【0420】
安全性:本明細書に記載される調製物は、成分のいずれかに対するアレルギー反応を示している人を除いて;アルピニア・ガランガル(Alpinia galangal)は高濃度で堕胎特性を有するためそれを回避するべきである妊娠した女性を除いて;および、カモミール抽出物の一部の構成要素はプロスタグランジンE2を阻害することから、動脈管を開いた状態に保つためにプロスタグランジンE2が要される心臓欠陥を有する新生児を除いて、提供される年齢区分において指示されるとおりに使用された場合、すべてのヒトにおける使用に安全であると思われる。加えて、成分としてウィンターグリーン精油を含有する配合物は、一般的に、表1に列挙される指針に従って投薬されるべきである。
【0421】
本明細書に開示される製剤は、当技術分野において公知の方法によって商業規模で調製され得る。
【0422】
前述の明細書において、本発明は、具体的な例となる実施形態およびその実施例を参照して記載されている。しかしながら、後に続く特許請求の範囲に記載の本発明のより広い精神および範囲から逸脱することなく、それに様々な改変および変化が加えられ得ることは明らかであろう。したがって、本明細書および図面は、限定的な意味よりもむしろ例示的な様式で見なされるべきである。
図1
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【国際調査報告】