(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-04-20
(54)【発明の名称】セルのグループを使用するユーザ機器の電力節減の方法およびそのネットワークノード
(51)【国際特許分類】
H04W 52/02 20090101AFI20230413BHJP
H04W 76/28 20180101ALI20230413BHJP
H04W 72/23 20230101ALI20230413BHJP
【FI】
H04W52/02 111
H04W76/28
H04W72/23
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022553012
(86)(22)【出願日】2021-03-04
(85)【翻訳文提出日】2022-11-02
(86)【国際出願番号】 IB2021051827
(87)【国際公開番号】W WO2021176396
(87)【国際公開日】2021-09-10
(32)【優先日】2020-03-05
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
(71)【出願人】
【識別番号】515076873
【氏名又は名称】ノキア テクノロジーズ オサケユイチア
(74)【代理人】
【識別番号】100094112
【氏名又は名称】岡部 讓
(74)【代理人】
【識別番号】100106183
【氏名又は名称】吉澤 弘司
(74)【代理人】
【識別番号】100114915
【氏名又は名称】三村 治彦
(74)【代理人】
【識別番号】100125139
【氏名又は名称】岡部 洋
(74)【代理人】
【識別番号】100209808
【氏名又は名称】三宅 高志
(72)【発明者】
【氏名】カイッコネン,ヨルマ
(72)【発明者】
【氏名】ツルチネン,サムリ
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA43
5K067CC22
5K067DD11
5K067EE02
5K067EE10
5K067EE23
(57)【要約】
方法は、第1のセルのグループとの通信を行うステップと、第1のインジケータを受信するステップであって、前記第1のインジケータは、少なくとも1つの第2のセルのグループとのスケジューリングを可能にするようにユーザ機器(UE)に通知するステップとを含む。前記方法は、前記第1のインジケータに基づいて前記少なくとも1つの第2のセルのグループに関連する第1の非アクティビティタイマーを開始するステップと、前記第1の非アクティビティタイマーの前記解するステップに続いて、前記少なくとも1つの第2のセルのグループとの通信をスケジューリングするステップとをさらに備える。ネットワークノードは、前記方法を実行する。
【選択図】
図6
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザ機器(UE)の少なくとも1つのプロセッサによって、第1のセルのグループとの通信を行うステップと、
ユーザ機器(UE)の少なくとも1つのプロセッサによって第1のインジケータを受信するステップであって、前記第1のインジケータは、少なくとも1つの第2のセルグループとのスケジューリングを可能にするように前記UEに通知するステップと、
前記少なくとも1つのプロセッサによって、前記第1のインジケータに基づいて、前記少なくとも1つの第2のセルのグループに関連する第1の非アクティビティタイマーを開始するステップと、
前記少なくとも1つのプロセッサによって、前記第1の非アクティビティタイマーを前記開始するステップに続いて、前記少なくとも1つの第2のセルのグループとの通信をスケジューリングするステップとを備える方法。
【請求項2】
前記第1のセルのグループは、セルのプライマリ不連続受信(P-DRX)グループであり、
前記少なくとも1つの第2のセルのグループは、セルのセカンダリ不連続受信(S-DRX)グループであることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記セルのP-DRXグループは、前記セルのS-DRXグループに対してより低い周波数範囲を使用して送信することを特徴とする請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記第1の非アクティビティタイマーは、前記セルのS-DRXグループの不連続受信(DRX)サイクルのためのDRX非アクティビティタイマーであることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の方法。
【請求項5】
前記S-DRXグループは、第1の反復不連続受信(DRX)サイクルでの第1の物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)監視方式を含み、前記第1の反復DRXサイクルは、第1のアップリンク/ダウンリンクトラフィック期間および第1のOnDuration期間を含み、
前記P-DRXグループは、第2の反復不連続受信(DRX)サイクルでの第2の物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)監視方式を含み、前記第2の反復DRXサイクルは、第2のアップリンク/ダウンリンクトラフィック期間および第2のOnDuration期間を含み、
前記第1のダウンリンク期間および前記第1のOnDuration期間は、それぞれ前記第2のダウンリンク期間および前記第2のOnDuration期間よりも短いことを特徴とする請求項2に記載の方法。
【請求項6】
前記第1の反復DRXサイクルの第1の長さは、前記第2の反復DRXサイクルの第2の長さと同じであることを特徴とする請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記通信を前記スケジューリングするステップは、前記少なくとも1つの第2のセルのグループの1つまたは複数のセルをアクティブ化するステップを含むことを特徴とする請求項2に記載の方法。
【請求項8】
前記通信を前記スケジューリングするステップは、前記少なくとも1つの第2のセルのグループの1つまたは複数のセルにコマンドを送信するステップであって、前記1つまたは複数のセルを休止状態から非休止状態に切り替えさせるステップをさらに含むことを特徴とする請求項2に記載の方法。
【請求項9】
第2のインジケータを受信するステップであって、前記第2のインジケータは、前記少なくとも1つの第2のセルのグループが休止状態であることを示すステップと、
前記第2のインジケータを前記受信するステップに基づいて、前記第1の非アクティビティタイマーおよびDRX OnDurationタイマーを停止するステップとをさらに備えることを特徴とする請求項4に記載の方法。
【請求項10】
第2のインジケータを受信するステップであって、前記第2のインジケータは前記少なくとも1つの第2のセルのグループが休止状態であることを示すステップと、
前記第2のインジケータを前記受信するステップに基づいて、DRX OnDurationタイマーが開始されないことを保証するステップとをさらに備えることを特徴とする請求項4に記載の方法。
【請求項11】
請求項1乃至10のいずれかの前記方法を実行するための手段を備える装置。
【請求項12】
命令が記憶されている非一時的コンピュータ可読記憶媒体であって、前記命令は少なくとも1つのプロセッサによって実行されると、請求項1乃至10のいずれかの前記方法をコンピューティングシステムに実行させる非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項13】
少なくとも1つのプロセッサと、
コンピュータプログラムコードを含む少なくとも1つのメモリとを備える装置であって、
前記少なくとも1つのメモリおよび前記コンピュータプログラムコードは、前記少なくとも1つのプロセッサとともに、少なくとも、請求項1乃至10のいずれかの前記方法を前記装置に実行させる装置。
【請求項14】
コンピュータ可読命令を含むメモリと、
前記コンピュータ可読命令を読み取って実行する少なくとも1つのプロセッサとを備えるネットワークノードであって、前記少なくとも1つのプロセッサは、前記コンピュータ可読命令を読み取って実行すると、
第1のセルのグループとの通信を行うステップと、
第1のインジケータを受信するステップであって、前記第1のインジケータは、少なくとも1つの第2のセルのグループとのスケジューリングを可能にするように前記ネットワークノードに通知するステップと、
前記第1のインジケータに基づいて、前記少なくとも1つの第2のセルのグループに関連する第1の非アクティビティタイマーを開始するステップと、
前記第1の非アクティビティタイマーの前記開始するステップに続いて、前記少なくとも1つの第2のセルのグループとの通信をスケジューリングするステップとを実行するネットワークノード。
【請求項15】
前記第1のセルのグループは、セルのプライマリ不連続受信(P-DRX)グループであり、
前記少なくとも1つの第2のセルのグループは、セルのセカンダリ不連続受信(S-DRX)グループであることを特徴とする請求項14に記載のネットワークノード。
【請求項16】
前記セルのP-DRXグループは、前記セルのS-DRXグループに対してより低い周波数範囲を使用して送信することを特徴とする請求項15に記載のネットワークノード。
【請求項17】
前記第1の非アクティビティタイマーは、前記セルのS-DRXグループの不連続受信(DRX)サイクルのためのDRX非アクティビティタイマーであることを特徴とする請求項14乃至16のいずれか1項に記載のネットワークノード。
【請求項18】
前記S-DRXグループは、第1の反復不連続受信(DRX)サイクルでの第1の物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)監視方式を含み、前記第1の反復DRXサイクルは、第1のアップリンク/ダウンリンクトラフィック期間および第1のOnDuration期間を含み、
前記P-DRXグループは、第2の反復不連続受信(DRX)サイクルでの第2の物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)監視方式を含み、前記第2の反復DRXサイクルは、第2のアップリンク/ダウンリンクトラフィック期間および第2のOnDuration期間を含み、
前記第1のダウンリンク期間および前記第1のOnDuration期間は、それぞれ前記第2のダウンリンク期間および前記第2のOnDuration期間よりも短いことを特徴とする請求項15に記載のネットワークノード。
【請求項19】
前記第1の反復DRXサイクルの第1の長さは、前記第2の反復DRXサイクルの第2の長さと同じであることを特徴とする請求項18に記載のネットワークノード。
【請求項20】
前記少なくとも1つのプロセッサは、さらに前記少なくとも1つの第2のセルのグループの1つまたは複数のセルをアクティブ化するステップを実行することによって、前記通信のスケジューリングするステップを実行することを特徴とする請求項15に記載のネットワークノード。
【請求項21】
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記少なくとも1つの第2のセルのグループの1つまたは複数のセルにコマンドを送信するステップであって、前記1つまたは複数のセルは休止状態から非休止状態に切り替えさせるステップを実行することによって前記通信をスケジューリングするステップをさらに実行することを特徴とする請求項15に記載のネットワークノード。
【請求項22】
前記少なくとも1つのプロセッサは、
第2のインジケータを受信するステップであって、前記第2のインジケータは、前記少なくとも1つの第2のセルのグループが休止状態であることを示すステップと、
前記第2のインジケータを前記受信するステップに基づいて、前記第1の非アクティビティタイマーおよびDRX OnDurationタイマーを停止するステップとをさらに実行することを特徴とする請求項17に記載のネットワークノード。
【請求項23】
前記少なくとも1つのプロセッサは、
第2のインジケータを受信するステップであって、前記第2のインジケータは前記少なくとも1つの第2のセルのグループが休止状態であることを示すステップと、
前記第2のインジケータを前記受信するステップに基づいて、DRX OnDurationタイマーが開始されないことを保証するステップとをさらに実行することを特徴とする請求項17に記載のネットワークノード。
【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
本出願は、2020年3月5に出願の米国仮出願62/985,456号の優先権を主張し、その出願は、引用することにより本明細書の一部をなす。
【技術分野】
【0002】
1つまたは複数の例示的な実施形態は、ワイヤレス通信ネットワークに関する。
【0003】
[関連技術]
第5世代(5G)ワイヤレス通信ネットワークは、モバイル通信ネットワークの次の世代である。5G通信ネットワークの規格は、現在、Third Generation Partnership Project(3GPP)によって開発されている。これらの規格は、3GPP新無線(NR)規格として知られている。
【発明の概要】
【0004】
少なくとも1つの例示的な実施形態は方法に関する。
【0005】
例示的な一実施形態において、方法は、ユーザ機器(UE)の少なくとも1つのプロセッサによって、第1のセルのグループとの通信を行うステップと、ユーザ機器(UE)の少なくとも1つのプロセッサによって第1のインジケータを受信するステップであって、前記第1のインジケータは、少なくとも1つの第2のセルのグループとのスケジューリングを可能にするように前記UEに通知するステップと、前記少なくとも1つのプロセッサによって、前記第1のインジケータに基づいて、前記少なくとも1つの第2のセルのグループに関連する第1の非アクティビティタイマーを開始するステップと、前記少なくとも1つのプロセッサによって、前記第1の非アクティビティタイマーを前記開始するステップに続いて、前記少なくとも1つの第2のセルのグループとの通信をスケジューリングするステップとを含む。
【0006】
例示的な一実施形態において、前記第1のセルのグループは、セルのプライマリ不連続受信(P-DRX)グループであり、前記少なくとも1つの第2のセルのグループは、セルのセカンダリ不連続受信(S-DRX)グループである。
【0007】
例示的な一実施形態において、前記セルのP-DRXグループは、前記セルのS-DRXグループに対してより低い周波数範囲を使用して送信する。
【0008】
例示的な一実施形態において、前記第1の非アクティビティタイマーは、前記セルのS-DRXグループの不連続受信(DRX)サイクルのためのDRX-非アクティビティタイマーである。
【0009】
例示的な一実施形態において、前記S-DRXグループは、第1の反復不連続受信(DRX)サイクルでの第1の物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)監視方式を含み、前記第1の反復DRXサイクルは、第1のアップリンク/ダウンリンクトラフィック期間および第1のOnDuration期間を含み、前記P-DRXグループは、第2の反復不連続受信(DRX)サイクルでの第2の物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)監視方式を含み、前記第2の反復DRXサイクルは、第2のアップリンク/ダウンリンクトラフィック期間および第2のOnDuration期間を含み、前記第1のダウンリンク期間および前記第1のOnDuration期間は、それぞれ、前記第2のダウンリンク期間および前記第2のOnDuration期間よりも短い。
【0010】
例示的な一実施形態において、前記第1の反復DRXサイクルの第1の長さは、前記第2の反復DRXサイクルの第2の長さと同じである。
【0011】
例示的な一実施形態において、前記通信の前記スケジューリングは、前記少なくとも1つの第2のセルのグループの1つまたは複数のセルをアクティブ化することを含む。
【0012】
例示的な一実施形態において、前記通信の前記スケジューリングは、前記少なくとも1つの第2のセルのグループの1つまたは複数のセルにコマンドを送信し、前記1つまたは複数のセルを休止状態から非休止状態に切り替えさせる。
【0013】
例示的な一実施形態において、前記方法は、第2のインジケータを受信するステップであって、前記第2のインジケータは、前記少なくとも1つの第2のセルのグループが休止状態であることを示すステップと、前記第2のインジケータを前記受信するステップに基づいて、前記第1の非アクティビティタイマーおよびDRX OnDurationタイマーを停止するステップとをさらに備える。
【0014】
例示的な一実施形態において、前記方法は、第2のインジケータを受信するステップであって、前記第2のインジケータは、前記少なくとも1つの第2のセルグループが休止状態であることを示すステップと、前記第2のインジケータの前記受信に基づいて、DRX OnDurationタイマーが開始されないことを保証するステップとをさらに含む。
【0015】
少なくとも別の例示的な実施形態は、ネットワークノードを含む。
【0016】
例示的な一実施形態において、前記ネットワークノードは、コンピュータ可読命令を含むメモリと、少なくとも1つのプロセッサは、前記コンピュータ可読命令を読みとり、実行することによって、第1のセルのグループと通信を行うステップと、第1のインジケータを受信するステップであって、前記第1のインジケータは、少なくとも1つの第2のセルのグループとのスケジューリングを可能にするようにネットワークノードに通知するステップと、前記第1のインジケータに基づいて、前記少なくとも1つの第2のセルのグループに関連する第1の非アクティビティタイマーを開始するステップと、前記第1の非アクティビティタイマーの前記開始に続いて、前記少なくとも1つの第2のセルのグループとの通信をスケジュールするステップとを実行する。
【0017】
例示的な一実施形態において、前記第1のセルのグループは、セルのプライマリ不連続受信(P-DRX)グループであり、前記少なくとも1つの第2のセルのグループは、セルのセカンダリ不連続受信(S-DRX)グループである。
【0018】
例示的な一実施形態において、前記セルのP-DRXグループは、前記セルのS-DRXグループに対してより低い周波数範囲を使用して送信する。
【0019】
例示的な一実施形態において、前記第1の非アクティビティタイマーは、前記セルのS-DRXグループの不連続受信(DRX)サイクルのためのDRX-非アクティビティタイマーである。
【0020】
例示的な一実施形態において、前記S-DRXグループは、第1の反復不連続受信(DRX)サイクルを伴う第1の物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)監視方式を含み、前記第1の反復DRXサイクルは、第1のアップリンク/ダウンリンクトラフィック期間および第1のOnDuration期間を含み、前記P-DRXグループは、第2の反復不連続受信(DRX)サイクルを伴う第2の物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)監視方式を含み、前記第2の反復DRXサイクルは、第2のアップリンク/ダウンリンクトラフィック期間および第2のOnDuration期間を含み、前記第1のダウンリンク期間および前記第1のOnDuration期間は、それぞれ、前記第2のダウンリンク期間および前記第2のOnDuration期間よりも短い。
【0021】
例示的な一実施形態において、前記第1の反復DRXサイクルの第1の長さ前記第2の反復DRXサイクルの第2の長さと同じである。
【0022】
例示的な一実施形態において、前記少なくとも1つのプロセッサは、前記少なくとも1つの第2のセルのグループの1つまたは複数のセルをアクティブ化することによって前記通信をスケジューリングする。
【0023】
例示的な一実施形態において、前記少なくとも1つのプロセッサは、1つまたは複数のセルに休止状態から非休止状態へとスイッチさせるコマンドを、前記少なくとも1つの第2のセルのグループのうちの1つまたは複数のセルに送信することによって、前記通信をスケジューリングする。
【0024】
例示的な一実施形態において、前記少なくとも1つのプロセッサは、第2のインジケータを受信するステップであって、前記第2のインジケータは、前記少なくとも1つの第2のセルグループが休止状態であることを示すステップと、前記第2のインジケータの前記受信に基づいて、前記第1の非アクティビティタイマーおよびDRX OnDurationタイマーを停止するステップとをさらに実行する。
【0025】
例示的な一実施形態において、前記少なくとも1つのプロセッサは、第2のインジケータを受信するステップであって、前記第2のインジケータは、前記少なくとも1つの第2のセルグループが休止状態であることを示すステップと、前記第2のインジケータの前記受信に基づいて、DRX OnDuration期間タイマーが開始されないことを保証するステップとをさらに実行する。
【0026】
例示的な実施形態は、本明細書の以下の詳細な説明および添付の図面からより完全に理解され、同様の要素は、同様の参照番号によって表され、これらの参照番号は、例示のためにのみ与えられ、したがって、本開示を限定するものではない。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【
図1】
図1は、例示的な実施形態を説明するための3GPP(3rd Generation Partnership Project)NR(New Radio)アクセス展開の一部分の簡略図を示す。
【
図2】
図2は、例示的な実施形態によるgNBのブロック図を示す。
【
図3】
図3は、例示的な実施形態によるユーザ機器(UE)のブロック図で示す。
【
図4】
図4は、例示的な実施形態におけるUEのための不連続受信(DRX)サイクルを示す。
【
図5】
図5は、例示的な実施形態による複数のDRXグループを含む構成を示す。
【
図6】
図6は、例示的な実施形態における複数のDRXグループを使用する、UEのための電力節減の方法を示す。
【0028】
これらの図は、いくつかの例示的な実施形態において利用される方法、構造、および/または材料の全体的な特徴を示すことおよび以下で提供される説明を補足することを意図していることに留意されたい。しかしながら、これらの図面は、スケール通りではなく、任意の所定の実施形態の正確な構造または性能特性を正確に反映していない場合があり、例示的な実施形態によって包含される値または特性の範囲を定義または限定するものとして解釈されるべきではない。様々な図面における類似または同一の参照番号の使用は、類似または同一の要素または特徴の存在を示すことを意図している。
【発明を実施するための形態】
【0029】
ここで、いくつかの例示的な実施形態が示されている添付の図面を参照して、様々な例示的な実施形態をより完全に説明する。
【0030】
詳細な例示的な実施形態が本明細書に開示される。しかしながら、本明細書に開示される特定の構造的および機能的詳細は、例示的な実施形態を説明する目的で代表的なものにすぎない。しかしながら、例示的な実施形態は、多くの代替の形態で具現化されてもよく、本明細書に記載される実施形態のみに限定されると解釈されるべきではない。
【0031】
例示的な実施形態を開示された特定の形態に限定する意図はないことを理解されたい。むしろ、例示的な実施形態は、本開示の範囲内に入るすべての修正形態、均等物、および代替形態を包含する。同様の番号は、図の説明を通して同様の要素を指す。
【0032】
1つまたは複数の例示的な実施形態は、無線ネットワーク要素(例えばgNB)、ユーザ機器などの観点から説明され得るが、本明細書で説明する1つまたは複数の例示的な実施形態は、適用可能なデバイスにおける1つまたは複数のプロセッサ(または処理回路)によって実行され得ることを理解されたい。例えば、1つまたは複数の例示的な実施形態によれば、少なくとも1つのメモリは、コンピュータプログラムコードを含むかまたは記憶することができ、少なくとも1つのメモリおよびコンピュータプログラムコードは、少なくとも1つのプロセッサとともに、無線ネットワーク要素(またはユーザ機器)に本明細書で説明する動作を実行させるように構成され得る。
【0033】
いくつかの例示的な実施形態を組み合わせて使用することができることが理解されよう。
【0034】
図1は、例示的な実施形態を説明するために、3GPP(3rd Generation Partnership Project)NR(New Radio)アクセスネットワーク10の一部分の簡略図を示す。3GPP NR無線アクセス展開は、送受信ポイント(TRP)102a、102b、102cを有する基地局(例えば、gNB102)を含む。各TRP102a、102b、102cは、例えば、地理的エリア内でデータを送信および受信するための、少なくとも、例えば、無線周波数(RF)アンテナ(または複数のアンテナ)またはアンテナパネルと、無線トランシーバとを含む、例えば、遠隔無線ヘッド(RRH)または遠隔無線ユニット(RRU)であってもよい。例示的な実施形態では、TRP102a、102b、102cがより大きいセル(例えば、gNB102)と併せて通信するより小さいセルであるという観点から、セカンダリセル(SCell)と見なされることができる。TRP102a、102b、102cは、地理的カバレッジエリア内のユーザ機器(UE)106a、106b、106cにセルラーリソースを提供する。場合によっては、ベースバンド処理は、第5世代(5G)セル中のTRP102a、102b、102cとgNB102との間で分割され得る。あるいは、ベースバンド処理は、gNB102において実行されてもよい。
図1に示す例では、TRP102a、102b、102cは、1つまたは複数の送信(TX)/受信(RX)ビームペアを介してUE(例えば、UE106a)と通信するように構成される。gNB102は、3GPP NRにおいてNew Coreと呼ばれるネットワークコア1と通信する。
【0035】
TRP102a、102b、102cは、独立したスケジューラを有してもよく、またはgNB102は、TRP102a、102b、102cの間でジョイントスケジューリングを実行してもよい。
【0036】
gNB102およびTRP102a、102b、102cは、TRP102a、102b、102cのカバレッジエリア内の比較的多数のUE106a、106b、106cに通信サービスを提供することができることを理解されたい。例示的な実施形態のわかりやすさのために、通信サービス(ワイヤレス信号の送信および受信を含む)は、主にgNB102、TRP102aおよび/またはUE106aの間で説明されるが、信号は、gNB102、TRP102a、102b、102cのいずれか、およびUE106a、106b、106cのいずれかの間で送信され得ることを理解されたい。
【0037】
図2は、例示的な実施形態による、gNB102(
図1に図示)のブロック図を示す。図示のように、gNB102は、メモリ240と、メモリ240に接続されるプロセッサ220と、プロセッサ220に接続される様々なインターフェース260と、様々なインターフェースに接続される1つまたは複数のアンテナまたはアンテナパネル265とを含む。様々なインターフェース260およびアンテナ265は、複数のワイヤレスビームを介してgNB102との間で、または複数のTRP102a、102b、102cなどとの間でデータを送信/受信するためのトランシーバを構成し得る。理解されるように、gNB102の実装形態に応じて、gNB102は、
図2に示す構成要素よりも多くの構成要素を含み得る。しかしながら、例示的な実施形態を開示するために、これらの構成要素のすべてを示す必要はない。
【0038】
メモリ240は、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読取り専用メモリ(ROM)、および/またはディスクドライブなどの永久大容量記憶デバイスを一般的に含むコンピュータ可読記憶媒体であり得る。メモリ240はまた、プロセッサ220によって実行されるべきgNB102の機能(例えば、gNBの機能性、例示的な実施形態による方法など)を提供するためのオペレーティングシステムおよび任意の他のルーチン/モジュール/アプリケーションを記憶する。これらのソフトウェア構成要素はまた、駆動機構(不図示)を使用して、別個のコンピュータ可読記憶媒体からメモリ240にロードされ得る。そのような別個のコンピュータ可読記憶媒体は、ディスク、テープ、DVD/CD-ROMドライブ、メモリカード、または他の同様のコンピュータ可読記憶媒体(不図示)を含み得る。いくつかの例示的な実施形態では、ソフトウェア構成要素は、コンピュータ可読記憶媒体を介してではなく、様々なインターフェース260のうちの1つを介してメモリ240にロードされ得る。
【0039】
プロセッサ220は、システムの算術演算、論理演算、および入力/出力演算を実行することによってコンピュータプログラムの命令を実行するように構成され得る。命令は、メモリ240によってプロセッサ220に提供され得る。
【0040】
様々なインターフェース260は、プロセッサ220をアンテナ265とインターフェースする構成要素、または他の入力/出力構成要素を含み得る。理解されるように、gNB102の専用機能を記載するためにメモリ240に記憶された様々なインターフェース260およびプログラムは、gNB102の実装形態に応じて変化することになる。
【0041】
インターフェース260はまた、1つまたは複数のユーザ入力デバイス(例えば、キーボード、キーパッド、マウスなど)およびユーザ出力デバイス(例えば、ディスプレイ、スピーカーなど)を含み得る。
【0042】
本明細書では具体的に論じられないが、
図2に示される構成は、とりわけ、TRP102a、102b、102c、他の無線アクセスおよびバックホールネットワーク要素および/またはデバイスを実装するために利用され得る。この点に関して、例えば、メモリ240は、プロセッサ220によって実行されるべきTRPなどの機能(例えば、これらの要素の機能、例示的な実施形態による方法など)を提供するためのオペレーティングシステムおよび任意の他のルーチン/モジュール/アプリケーションを記憶することができる。
【0043】
図3は、例示的な実施形態による、ユーザ機器(UE)106aのブロック図を示す。他のUE106b、106cは同じ構造を有することを理解されたい。UE106aは、
図1に示される3GPP NR無線アクセス展開を介して通信するためにエンドユーザによって使用されるデバイスである。UEの例は、セルラーフォン、スマートフォン、タブレット、コンピュータ、ラップトップコンピュータなどを含む。
【0044】
図示のように、UE106aは、メモリ340と、メモリ340に接続されるプロセッサ320と、プロセッサ320に接続される様々なインターフェース360と、様々なインターフェース360に接続される1つまたは複数のアンテナまたはアンテナパネル365とを含む。様々なインターフェース360およびアンテナ365は、複数のワイヤレスビームを介してgNB102に/から、または複数のTRP102a、102b、102cなどに/からデータを送信/受信するためのトランシーバを構成し得る。理解されるように、UE106aの実装形態に応じて、UE106aは、
図3に示す構成要素よりも多くの構成要素を含み得る。しかしながら、例示的な実施形態を開示するために、これらの一般的な従来の構成要素のすべてを示す必要はない。
【0045】
メモリ340は、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読取り専用メモリ(ROM)、および/またはディスクドライブなどの永久大容量記憶デバイスを一般的に含むコンピュータ可読記憶媒体であり得る。メモリ340はまた、プロセッサ320によって実行されるべきUE106aの機能(例えば、UEの機能、例示的な実施形態による方法など)を提供するためのオペレーティングシステムおよび任意の他のルーチン/モジュール/アプリケーションを記憶する。これらのソフトウェア構成要素はまた、駆動機構(不図示)を使用して、別個のコンピュータ可読記憶媒体からメモリ340にロードされ得る。そのような別個のコンピュータ可読記憶媒体は、ディスク、テープ、DVD/CD-ROMドライブ、メモリカード、または他の同様のコンピュータ可読記憶媒体(不図示)を含み得る。いくつかの例示的な実施形態では、ソフトウェア構成要素は、コンピュータ可読記憶媒体を介してではなく、様々なインターフェース360のうちの1つを介してメモリ340にロードされ得る。
【0046】
プロセッサ320は、システムの算術演算、論理演算、および入力/出力演算を実行することによってコンピュータプログラムの命令を実行するように構成され得る。命令は、メモリ340によってプロセッサ320に提供され得る。
【0047】
様々なインターフェース360は、プロセッサ320をアンテナ365とインターフェースする構成要素、または他の入力/出力構成要素を含み得る。理解されるように、UE106aの専用機能を記載するためにメモリ340に記憶された様々なインターフェース360およびプログラムは、UE106aの実装形態に応じて変化することになる。
【0048】
インターフェース360はまた、1つまたは複数のユーザ入力デバイス(例えば、キーボード、キーパッド、マウスなど)およびユーザ出力デバイス(例えば、ディスプレイ、スピーカーなど)を含み得る。
【0049】
[一般概念]
例示的な実施形態では、ウェイクアップ信号(WUS)は、送信されるべきデータ伝送がないとき、UE106aが、計画された監視期間(「OnDuration」期間)の間、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)監視をスキップすることを可能にする。ネットワーク(NW)10のコア1がUE106aをスケジューリングしようとする場合、コア1は、UE106aのためのdrx-onDurationタイマーを開始するために、WUS機会の間にUE106aにウェイクアップシグナリング(WUS)を送信する必要がある。WUSを介してWUS機会が通知されると、UE106aは、到来するOnDuration中にデータをスケジューリングするために通常のPDCCHを監視する。
【0050】
3GPPにおいて、WUSは、電力節減無線ネットワーク一時識別(PS-RNTI:power saving radio network temporary identity)によってスクランブルされたサイクリック余剰チェック(CRC:cyclic redundancy check)を有するダウンリンク制御情報(DCI:downlink control information)と呼ばれるインジケータ(DCP)である。代替の表現では、WUSまたはDCPは、ウェイクアップ指示を搬送する物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)送信と呼ばれることがある。このウェイクアップ指示は、UEがタイマーの次の発生時にdrx-onDurationタイマーを開始すべきかどうか(または開始すべきでないかどうか)を決定するための指示を含んでもよく、さらに、SCellおよび/またはSCellグループ休止状態に関する指示を含んでもよい。
【0051】
DRXが設定される場合、端末デバイスは、PDCCHを継続的に監視する必要はない。DRXは以下によって特徴付けられる。
- on-duration:ウェイクアップ後、UEがPDCCHを受信するのを待つ期間である。UEがPDCCHを正常に復号した場合、UEはアウェイクのままであり、非アクティビティタイマーを開始する。
- 非アクティビティタイマー:最後の正常なPDCCHの復号から、正常にPDCCHを復号するのを待つ期間であるが、失敗するとスリープ状態に戻り得る。UEは、第1の送信についてのみ(すなわち、再送信についてではない)PDCCHの単一の正常な復号の後に非アクティビティタイマーを再起動する。
- 再送信タイマー:再送信までの持続時間が予測され得る。
- サイクル:可能な非アクティビティ期間が続くon-durationの周期的な繰り返しを特定する。
- アクティブ時間:UEがPDCCHを監視する合計の持続時間。これは、DRXサイクルの「on-duration」、非アクティビティタイマーが満了していない間にUEが連続受信を行っている時間、および再送信機会を待つ間にUEが連続受信を行っている時間を含む。
【0052】
加えて、UEは、それに応じて構成されるとき、アクティブBWP上で受信されたDCPによって、on-durationの次の発生中にPDCCHを監視することが必要とされるかどうかを示し得る。デフォルトでは、アクティブBWP上でDCPを検出しない場合、UEは、on-durationの次の発生中にPDCCHを監視しない。しかし、この場合、反対の挙動を有するように、すなわち、on-durationの次の発生中にPDCCHを監視するように構成することもできる。
【0053】
UEは、接続モードDRXが構成されるとき、場合によってはon-durationの前に構成されたオフセットにおいてのみDCPを監視するように構成され得る。複数の監視機会が、on-durationの前に構成され得る。UEは、アクティブ時間、測定間隔、またはBWP切り替え中に発生する機会にはDCPを監視せず、その場合、次のon-duration中にPDCCHを監視する。アクティブBWPにDCPが設定されていない場合、UEは通常のDRX動作に従う。
【0054】
[不連続受信(DRX)サイクル]
図4は、例示的な実施形態における、UE106aのための不連続受信(DRX)サイクル400を示す。PDCCH監視は、これらのDRXサイクル400の間に行われる。具体的には、無線リソース制御(RRC)接続モードのUE106aのためのPDCCH監視アクティビティは、DRXサイクル400、帯域幅適応(BA)、およびDCPによって支配される。
【0055】
例示的な実施形態では、DRXサイクル400が構成されるとき、UE106aは、PDCCHを継続的に監視する必要がなく、これにより、UE106aは、電力消費を節減することができる。DRXサイクル400は、on-duration時間402、非アクティビティタイマー、再送タイマー、アクティブ時間を含むいくつかの要素によって特徴付けられる。on-duration時間402は、UE106aが、ウェイクアップ後に、UE106aのためのPDCCHを受信するのを待つ持続時間である。UE106aがPDCCHを正常に復号する場合、UE106aは、アウェイクのままであり、非アクティビティタイマーを開始する。例示的な実施形態では、非アクティビティタイマーは、PDCCHの最後の正常な復号から、UE106aがPDCCHの正常な復号を待つ持続時間を管理するタイマーであって、失敗すると、UE106aはスリープに戻る。UE106aは、第1の送信のみについて(すなわち、再送信についてではなく)PDCCHの単一の正常な復号の後に非アクティビティタイマーを再起動するものとする。再送タイマーは、再送が期待できるまでの時間を統制するタイマーである。アクティブ時間は、UE106aがPDCCHを監視する合計の持続時間を支配する時間である。これは、DRXサイクル400の「on-duration」402と、非アクティビティタイマーが満了していない間にUE106aが連続受信を実行している時間と、再送信機会を待つ間にUE106aが連続受信を実行している時間とを含む。DRXサイクル400は、on-duration402の周期的な反復であり、その後に可能な非アクティビティ期間404が続く。
【0056】
例示的な実施形態では、BAは、UE106aが1つのアクティブ帯域幅部分(BWP)上でのみPDCCHを監視しなければならないように構成される。すなわち、UE106aは、セルのダウンリンク(DL)周波数全体でPDCCHを監視する必要はない。例示的な実施形態では、BWP非アクティビティタイマー(上記のDRX非アクティビティタイマーとは独立である)が、アクティブBWPをデフォルトBWPに切り替えるために使用され、タイマーは、成功したPDCCH復号時に再開され、デフォルトBWPへの切り替えは、満了時に行われる。5Gでは、BWPは、所定のキャリア上の物理リソースブロック(PRB)の連続セットである。
【0057】
例示的な実施形態では、UE106aは、アクティブBWP上で受信されたDCPによって、on-duration402の次の発生中にPDCCHを監視するか、または監視しないように通知される。例示的な実施形態では、デフォルトでは、UE106aがアクティブBWP上でDCPを検出しない場合、UE106aは、on-duration402の次の発生の間、PDCCHを監視しない。しかしながら、例示的な実施形態では、UE106aは、代替として、on-durationの次の発生中にPDCCHを監視するように構成され得る。
【0058】
例示的な実施形態では、UE106aは、接続モードDRXが構成されるときのみ、場合によってはon-duration402の前に構成されたオフセット中に、DCPを監視するように構成される。例示的な実施形態では、on-durationの前に複数の監視機会を構成することができる。例示的な実施形態では、UE106aは、アクティブ時間、測定ギャップ、またはBWP切り替え中に生じる機会にDCPを監視せず、その場合、UE106aは、次のon-duration中にPDCCHを監視する。DCPは、UE106aにおけるDRX「on-Duration」タイマーを開始するか、または開始しないウェイクアップ指示であることを理解されたい。例示的な実施形態では、DCPがアクティブBWPで構成されない場合、UE106aは、通常のDRX動作に従う。
【0059】
例示的な実施形態では、キャリアアグリゲーション(CA)が構成されるとき、DCPは、SpCell上でのみ構成されることであって、SpCellは、Master Cell Group(MCG)のPrimary Cell(PCell)またはSecondary Cell Group(SCG)のPrimary Secondary Cell(PSCell)を意味する。
【0060】
例示的な実施形態では、1つのDCPは、独立して、1つまたは複数のUE106のためのon-duration402の間、PDCCH監視を制御するように構成される。
【0061】
例示的な実施形態では、無線リソース制御アイドルモード(RRC_IDLE)および無線リソース制御非アクティブモード(RRC_INACTIVE)における電力節減は、UE106aが低モビリティシナリオにある、またはUE106aがセルエッジにないと決定するとき、UE106aが隣接セル無線リソース測定(RRM)を緩和することによって達成することができる。例示的な実施形態では、DCPは、RRC_INACTIVEまたはRRC_IDLEモードで構成することができる。
【0062】
例示的な実施形態では、UE106aの電力節減は、BWP切り替えによって複数入力複数出力(MIMO)レイヤのDL最大数を適応させることによって可能にされる。
【0063】
例示的な実施形態では、電力節減は、クロススロットスケジューリングを介して、アクティブ時間中に有効にされ、これは、UE106aが物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)を受信するようにスケジュールされないであろうという仮定を用いて、UE106aが電力節減を達成することを促進する、最小スケジューリングオフセットK0およびK2まで、チャネル状態情報(A-CSI)を受信するか、またはPDCCHによってスケジュールされた物理アップリンク制御チャネル(PUSCH)を送信するようにトリガーされる。例示的な実施形態では、最小スケジューリングオフセットK0およびK2の動的適応は、PDCCHによって制御される。
【0064】
[SCellの休止BWP]
例示的な実施形態では、「休止」挙動は、複数のBWPを伴う。例示的な実施形態では、例えば、休止挙動は、休止BWPである最大で1つのBWP、および非休止BWP(または、休止後の第1のBWPまたはUEが休止BWPから切り替わるBWP)である1つのBWP、または代替として、休止BWPである1つのBWP、および規則的BWPである他のBWPを含む。休止BWPは、限定されたUL動作を有するかまたはUL動作を有さないPDCCHモニタリングのないBWPである。例示的な実施形態では、ネットワークコア1は、アクティブ時間中に、またはアクティブ時間外で(わずかに異なるシグナリングで)送信され得る「1ビット指示」(1ビット識別子またはインジケータ)または同様のものを使用して、休止BWPと非休止BWPとの間で切り替えることができる。言い換えれば、例示的な実施形態では、ネットワークコア1が、UE106aにインジケータを送信するgNB102のプロセッサ220を介してUE106aにインジケータを送信することによって、休止BWPから非休止BWPに切り替えるようにUE106aに通知するとき、UE106aは、休止BWPから(PDCCH監視のための)第1の非休止BWP IDに切り替える。第1の非休止BWP IDは、アクティブ時間中と比較して、アクティブ時間中に異なり得る。
【0065】
[休止/非休止の監視]
例示的な実施形態では、SCellのためのPDCCH監視および休止/非休止挙動は、以下を含む。
【0066】
UE106aは、PCellを介して、またはSCellを介して、DRXモード動作を用いて構成される。
【0067】
ウェイクアップ指示ビットのDCIフォーマット2_6における位置は、PSPositionDCI2-6にある。
【0068】
ここで、UE106aは、「PDCCH監視」ビットの値が「0」であるとき、次のロングDRXサイクル400のためのdrx-onDurationタイマーを開始しない。
【0069】
UE106aは、「PDCCH監視」ビットの値が「1」であるとき、次のロングDRXサイクル400のためのdrx-onDurationタイマーを開始する。
【0070】
例示的な実施形態では、UE106aが、SCell-groups-for-dormancy-outside-active-timeによって、いくつかの構成されたSCellのグループを提供されるときのビットマップは、次のタイミングで発生する。
【0071】
ビットマップ位置が「PDCCH監視」ビット位置の直後であるとき。
【0072】
ビットマップサイズが構成されたSCellのグループの数に等しく、ビットマップの各ビットが構成されたSCellのグループの数からの構成されたSCellのグループに対応するとき。
【0073】
ビットマップのビットに対する「0」値が構成されたSCellの対応するグループ内のアクティブ化された各SCellに対するUE106aに対する、休止BWPによって提供されるアクティブDL BWPを示すとき。
【0074】
ビットマップのビットに対する「1」の値が構成されたSCellの対応するグループ内の各アクティブ化されたSCellに対するUE106aに対する、first-non-dormant-BWP-ID-for-DCI-outside-active-timeによって提供されるアクティブDL BWPを示すとき。
【0075】
DCPは、UE106aにおけるdrx-onDurationタイマーの開始または非開始のいずれかのウェイクアップ指示であり、ビットマップは、drx-onDurationタイマーの開始時の構成されたSCell102a、102b、102cのグループの休止状態に関する指示である。休止状態に関するビットマップ指示は、構成可能であってもよく、UEがSCell休止を用いて構成されるときに構成され得る。
【0076】
例示的な実施形態では、UE106aは、専用の休止挙動のために、構成されたSCell102a、102b、102cの最大5つのグループに対して構成されることができ、各グループは、いくつか(1つまたは複数)のSCellから成ることができる。一例では、UE106aはまた、5つを超えるグループで構成され得る。
【0077】
[複数のDRXグループ]
図5は、例示的な実施形態による、複数のDRXグループを伴う構成を図示する。例示的な実施形態では、この構成は、1つのPCellおよび0以上のSCell102yの第1のグループと、1つまたは複数のSCell102zの第2のグループとを含むことができる。例示的な実施形態では、PCellおよび場合によってSCell102yは、第1の周波数範囲FR1を使用して送信し、SCell102zは、第2の周波数範囲FR2を使用して送信する。例示的な実施形態では、第1の周波数範囲FR1は、第2の周波数範囲FR2と比較して低い周波数範囲を使用する。例示的な実施形態では、PCellはまた、第2のグループ102zに関連付けられ得る。
【0078】
例示的な実施形態では、FR1およびFR2セルの両方は、キャリアアグリゲーションを介して構成される。例示的な実施形態では、FR2セルは、FR1セルのdrx-非アクティビティタイマー(406a)およびdrx-OnDurationタイマー(402a)と比較して、別個の(およびより短い)drx-非アクティビティタイマー(406b)およびdrx-OnDurationタイマー(402b)を用いて構成することができる。ロングDRXサイクル400a/bおよびショートDRXサイクルの長さは、構成される場合、両方のFR1およびFR2に共通である。例示的な実施形態では、FR2セルは、FR1セルと比較して、より迅速にスリープし、それによって、電力消費を節減させる。例示的な実施形態では、PCellおよび0個以上のSCellの第1のグループは、プライマリDRXグループと称されてもよく、1つまたは複数のSCellの第2のグループは、セカンダリDRSグループと称されてもよい。
【0079】
例示的な実施形態では、別個のdrx-非アクティビティタイマー(406b)およびdrx-onDurationタイマー(402b)が、セカンダリDRXグループ(FR2セル)のために構成され得る。例示的な実施形態では、クロスキャリアスケジューリングとセカンダリDRXグループ102zとの組合せはサポートされない。
【0080】
例示的な実施形態では、FR2 DRX構成のためのタイマー(406b/402b)は、FR1 DRX構成のためのタイマー(406a/402a)より短い。例示的な実施形態では、セカンダリDRX構成をFR2セルに適用し、既存のDRX構成をFR1セルに適用することができる。例示的な実施形態では、セカンダリDRX構成をFR1セルに適用し、既存のDRX構成をFR2セルに適用することができる。DRXグループは、周波数範囲を考慮することなく、他の手段によっても構成されたPCellおよび1つまたは複数のSCellから形成され得ることに留意されたい。
【0081】
[いくつかの例示的な実施形態によって解決される技術的問題]
例示的な実施形態では、1つまたは複数のSCell102zの第2のグループは、セカンダリDRX(S-DRX)グループであり、PCellおよび0以上のSCell102yの第1のグループは、プライマリDRX(P-DRX)グループである。例示的な実施形態では、S-DRXグループ構成は、プライマリDRX(P-DRX)グループ構成と比較して、より短いdrx-非アクティビティタイマー406bおよびdrx-onDurationタイマー402bの値で動作し、S-DRXグループは、P-DRXグループの前にスリープし得る。例示的な実施形態では、DRXグループを介したクロスキャリアスケジューリングがサポートされ得ないため、NW10は、例えば、DLデータがdrx-非アクティビティタイマー406bの満了後に送信のために突然利用可能になるとき、S-DRXグループのためのdrx-非アクティビティタイマー406bを再起動することができない。例示的な実施形態では、これは、データが完全に伝送されるか、または次のDRX-onDurationタイマー機会が利用可能となり、その結果S-DRXグループ内のセルをスケジューリング可能になるまで、データがP-DRXグループセル102zを介して伝送されることを強制するであろう。
【0082】
[いくつかの例示的な実施形態の概要]
いくつかの例示的な実施形態では、ネットワーク10が、少なくとも1つのSCellグループ102zが休止BWPから非休止BWPに切り替えるべきであることをプライマリDRXグループ102yを介して示すとき、UE106aのプロセッサ320は、セカンダリDRXグループ102zに関連付けられたdrx-非アクティビティタイマー406bを開始/再開する。例示的な実施形態では、これは、UE106aがもはやアクティブ時間にない場合、またはUE106aがS-DRXグループ内のBWP切替期間中にDRXに入るであろう場合に、S-DRXグループ102zとのスケジューリングを可能にするために達成される。
【0083】
いくつかの実施形態では、S-DRXグループ102zに関連付けられたdrx-非アクティビティタイマー406bは、S-DRXグループに関連付けられた1つまたは複数のSCell102zが休止BWPから非休止BWPに切り替えられる場合にのみ、UE106aのプロセッサ320によって起動/再起動される。
【0084】
いくつかの例示的な実施形態では、NW10は、SCellグループ102zが非休止BWPに移動することを指示(通知)することによって、非休止BWP(または休止BWPでない任意の他のBWP)上で既に動作しているSCellグループ102zによっても、S-DRXグループに関連するdrx-非アクティビティタイマー406bの開始/再開をトリガーすることができる。いくつかの例示的な実施形態では、UE106aのプロセッサ320は、この場合、各関連付けられたSCell102zのBWPを非休止BWPに切り替えるか、または各関連付けられたSCell102z内でアクティブである現在のBWPを保持するかのいずれかである。
【0085】
いくつかの例示的な実施形態では、ネットワーク10が、S-DRXグループに関連付けられたすべてのSCellグループ102zをBWP(非休止、通常など)から休止BWPに切り替えることを指示する(通知する)とき、UE106aのプロセッサ320は、S-DRXグループに関連付けられたdrx-onDurationタイマー402bおよびdrx-非アクティビティタイマー406bを停止する。
【0086】
いくつかの例示的実施形態では、WUSが、S-DRXグループと関連付けられる全てのSCellグループ102zに休止BWPにとどまる/切り替えることを指示する(通知する)場合、UE106aのプロセッサ320は、次のdrx-onDurationタイマー406b機会において、S-DRXグループと関連付けられるdrx-onDurationタイマー402bを開始しない。
【0087】
いくつかの例示的な実施形態では、WUSが、UE106aによって、P-DRXグループ102yとアクティブ時間にあることに起因して見逃され、S-DRXグループに関連するすべてのSCellグループ102zが休止BWPで構成された場合、UE106aのプロセッサ320は、次の機会にS-DRXグループのためのdrx-onDurationタイマー402bを開始しない。代替として、UE106aのプロセッサ320は、drx-onDurationタイマー402bを起動し、例えば、2020年2月12日出願の米国特許出願62/975,356「Method for Enabling Secondary Cell Dormancy for User Equipment Power Savings」において提案される方法に従って、SCell/SCellグループ102zを非休止BWPに切り替える。
【0088】
いくつかの例示的な実施形態では、S-DRXグループに関連付けられたすべてのSCell/SCellグループ102zは、S-DRXグループに関連付けられたdrx-非アクティビティタイマー406bが満了した後に休止状態であると暗黙的に仮定される。例示的な実施形態では、DRX-非アクティビティタイマー406aはまた、プライマリDRXグループ102yに関連付けられ得る。
【0089】
いくつかの例示的な実施形態では、S-DRXグループに属するSCell102zが構成されるがアクティブ化されず、SCell102zがプライマリDRXグループ内のセルを介してネットワークインジケータ(DCIコマンド、MACアクティブ化/非アクティブ化コマンドなど)によってアクティブ化される(または何らかのタイマーに基づいて暗黙的にアクティブ化される)とき、セカンダリDRXグループのdrx-非アクティビティタイマー406bが開始される。
【0090】
いくつかの例示的な実施形態では、S-DRXグループに属するすべてのSCell102zが(NW10またはSCell非アクティブ化タイマーによる明示的な指示によって)非アクティブ化されると、UE106aのプロセッサ320は、S-DRXグループに関連するdrx-onDurationタイマー402bおよびdrx-非アクティビティタイマー406bを停止する。
【0091】
いくつかの例示的な実施形態では、NW10は、上記で提示されたような様々なオプションに応じて、(メモリ340に記憶される命令をプロセッサ320に送信することによって)UE106aを構成することができる。
【0092】
例示的な実施形態では、S-DRXグループ102zは、S-DRXグループ102zがすでにDRXに切り替わっているときのデータアクティビティ時、P-DRXグループ102yがDRXに切り替わっていないときのデータアクティビティ時に、既存のシグナリングを使用して、NW10によって(開始されたS-DRXグループに関連するdrx-onDurationタイマー402bおよびdrx-非アクティビティタイマー406bのうちの少なくとも1つ)アクティブ化され得る。
【0093】
例示的な実施形態では、S-DRXグループに関連付けられたSCell102zが期間中に休止できる場合に、追加の電力節減を実現することができる。
【0094】
[いくつかの例示的な実施形態による例示的な方法]
図6は、例示的な実施形態における、複数のDRXグループを使用する、UEのための電力節減の方法を図示する。これらのステップは、UE106aのプロセッサ320によって実行されることを理解されたい。
【0095】
一実施形態では、ステップS500に示すように、UE106aのプロセッサ320は、第1のセルのグループと通信する。例示的な実施形態では、第1のセルのグループは、
図5のPCellおよび0以上のSCell102yである。
【0096】
一実施形態では、ステップS502に示すように、UE106aのプロセッサ320は、第1のインジケータを受信し、第1のインジケータは、少なくとも1つの第2のセルのグループとのスケジューリングを可能にするようにUEに通知する。例示的な実施形態では、少なくとも1つの第2のセルのグループは、
図5のSCell102zである。
【0097】
一実施形態では、ステップS504に示されるように、UE106aのプロセッサ320は、第1のインジケータに基づいて、少なくとも1つの第2のセル102zのグループと関連付けられる第1の非アクティビティタイマー406bを開始する(
図5参照)。
【0098】
一実施形態では、ステップS506に示すように、UE106aのプロセッサ320は、第1の非アクティビティタイマー406bの開始に続いて、少なくとも1つの第2のセル102zのグループとの通信をスケジューリングする。
【0099】
第1、第2などの用語は、様々な要素を説明するために本明細書で使用され得るが、これらの要素は、これらの用語によって限定されるべきではない。これらの用語は、ある要素を別の要素と区別するためにのみ使用される。例えば、本開示の範囲から逸脱することなく、第1の要素を第2の要素と呼ぶことができ、同様に、第2の要素を第1の要素と呼ぶことができる。本明細書で使用される場合、「および/または」という用語は、関連する列挙された項目のうちの1つまたは複数の任意のおよび全ての組み合わせを含む。
【0100】
ある要素が別の要素に「接続される」または「結合される」と言及される場合、それは、他の要素に直接接続または結合されることができ、または介在要素が存在してもよい。対照的に、ある要素が別の要素に「直接接続される」または「直接結合される」と称される場合、介在要素は存在しない。要素間の関係を説明するために使用される他の語は、同様の様式で解釈されるべきである(例えば、「間に」、「直接間に」、「隣接する」、「直接隣接する」など)。
【0101】
本明細書で使用される用語は、特定の実施形態を説明することのみを目的としており、限定することを意図するものではない。本明細書で使用される場合、単数形「a」、「an」および「the」は、文脈上明確に別段の指示がない限り、複数形も含むものとする。さらに、「comprises」、「comprising」、「includes」、および/または「including」という用語は、本明細書で使用する場合、述べられた特徴、整数、ステップ、動作、要素、および/または構成要素の存在を指定するが、1つまたは複数の他の特徴、整数、ステップ、動作、要素、構成要素および/またはそれらの群の存在または追加を排除しないことが理解されよう。
【0102】
また、いくつかの代替実装形態では、記載された機能/動作は、図面に記載された順序とは異なる順序で生じ得る。例えば、連続して示される2つの図は、実際には、関与する機能/動作に応じて、実質的に同時に実行されてもよく、または場合によっては逆の順序で実行されてもよい。
【0103】
以下の説明では、例示的な実施形態の完全な理解を提供するために具体的な詳細が提供される。しかしながら、例示的な実施形態はこれらの具体的な詳細なしに実施され得ることが当業者には理解されよう。例えば、システムは、不必要な詳細において例示的な実施形態を不明瞭にしないようにブロック図で示され得る。他の事例では、周知のプロセス、構造、および技法は、例示的実施形態を不明瞭にすることを回避するために、不必要な詳細を伴わずに示される場合がある。
【0104】
本明細書で説明するように、例示的な実施形態は、ルーチン、プログラム、オブジェクト、コンポーネント、データ構造などを含むプログラムモジュールまたは機能プロセスとして実装され得る動作の行為および記号表現(例えば、フローチャート、フロー図、データフロー図、構造図、ブロック図などの形態の)を参照して説明される、それらは、特定のタスクを実行するか、または特定の抽象データタイプを実装し、例えば、既存のユーザ機器、基地局、進化型ノードB(eNB)、リモートラジオヘッド(RRH)、5G基地局(gNB)、フェムト基地局、ネットワークコントローラ、コンピュータなどにおいて既存のハードウェアを使用して実装され得る。そのような既存のハードウェアは、1つまたは複数のプロセッサ、1つまたは複数の中央処理ユニット(CPU)、1つまたは複数のコントローラ、1つまたは複数の算術論理ユニット(ALU)、1つまたは複数のデジタル信号プロセッサ(DSP)、1つまたは複数のマイクロコンピュータ、1つまたは複数のフィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、1つまたは複数のシステムオンチップ(SoC)、1つまたは複数のプログラマブル論理ユニット(PLU)、1つまたは複数のマイクロプロセッサ、1つまたは複数の特定用途向け集積回路(ASIC)、または定義された方法で命令に応答し、命令を実行することが可能な任意の他の1つまたは複数のデバイスなどであるがそれらに限定されない処理または制御回路であってもよい。
【0105】
フローチャートは動作を逐次プロセスとして説明することがあるが、動作の多くは並列に、同時に、または同じ期間に実行され得る。加えて、動作の順序は並べ替えられ得る。プロセスは、その動作が完了したときに終了されてもよいが、図に含まれない追加のステップを有してもよい。プロセスは、方法、関数、プロシージャ、サブルーチン、サブプログラムなどに対応し得る。プロセスが関数に対応するとき、その終了は、呼び出し関数またはメイン関数への関数の戻りに対応し得る。
【0106】
本明細書で開示されるように、「記憶媒体」、「コンピュータ可読記憶媒体」、または「非一時的コンピュータ可読記憶媒体」という用語は、読取り専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、磁気RAM、コアメモリ、磁気ディスク記憶媒体、光記憶媒体、フラッシュメモリデバイスおよび/または情報を記憶するための他の有形の機械可読媒体を含む、データを記憶するための1つまたは複数のデバイスを表し得る。用語「コンピュータ可読媒体」は、ポータブルまたは固定記憶デバイス、光学記憶デバイス、ならびに命令および/またはデータを記憶、含有、または搬送することが可能な種々の他の媒体を含んでもよいが、それらに限定されない。
【0107】
さらに、例示的な実施形態は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード、ハードウェア記述言語、またはそれらの任意の組合せによって実装され得る。ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、またはマイクロコードで実装されるとき、必要なタスクを実行するためのプログラムコードまたはコードセグメントは、コンピュータ可読記憶媒体などの機械可読媒体またはコンピュータ可読媒体に記憶され得る。ソフトウェアで実装される場合、1つまたは複数のプロセッサが必要なタスクを実行する。例えば、上述のように、1つまたは複数の例示的な実施形態によれば、少なくとも1つのメモリは、コンピュータプログラムコードを含むかまたは記憶することができ、少なくとも1つのメモリおよびコンピュータプログラムコードは、少なくとも1つのプロセッサを用いて、ネットワーク要素またはネットワークデバイスに必要なタスクを実行させるように構成することができる。さらに、プロセッサ、メモリ、および例示的なアルゴリズムは、コンピュータプログラムコードとして符号化され、本明細書で論じる動作の実行を提供または引き起こすための手段として働く。
【0108】
コンピュータプログラムコードのコードセグメントは、手順、関数、サブプログラム、プログラム、ルーチン、サブルーチン、モジュール、ソフトウェアパッケージ、クラス、または命令、データ構造もしくはプログラムステートメントの任意の組合せを表し得る。コードセグメントは、情報、データ、引数、パラメータまたはメモリ内容を渡し、および/または受け取ることによって、別のコードセグメントまたはハードウェア回路に結合され得る。情報、引数、パラメータ、データなどは、メモリ共有、メッセージ受け渡し、トークンパッシング、ネットワーク送信などを含む任意の適切な技法を介して受け渡し、転送し、または送信することができる。
【0109】
本明細書で使用される用語「including」および/または「having」は、comprising(すなわち、open language)として定義される。本明細書で使用される「coupled」という用語は、必ずしも直接的ではなく、必ずしも機械的ではないが、接続されたものとして定義される。用語「indicating」から導出される用語(例えば、「indicates」および「indication」)は、指示されているオブジェクト/情報を通信または参照するために利用可能なすべての様々な技法を包含することが意図されている。すべてではないが、示されているオブジェクト/情報を通信または参照するために利用可能な技法のいくつかの例は、示されているオブジェクト/情報の搬送、示されているオブジェクト/情報の識別子の搬送、示されているオブジェクト/情報を生成するために使用される情報の搬送、示されているオブジェクト/情報のいくつかの部分または部分の搬送、示されているオブジェクト/情報の何らかの導出の伝達、示されているオブジェクト/情報を表す何らかの記号の伝達を含む。
【0110】
例示的な実施形態によれば、ユーザ機器、基地局、eNB、RRH、gNB、フェムト基地局、ネットワークコントローラ、コンピュータなどは、ハードウェア、ファームウェア、ソフトウェアを実行するハードウェア、またはそれらの任意の組合せであり得る(またはそれらを含み得る)。そのようなハードウェアは、1つ以上のプロセッサ、1つ以上のCPU、1つ以上のコントローラ、1つ以上のALU、1つ以上のDSP、1つ以上のマイクロコンピュータ、1つ以上のFPGA、1つ以上のSoC、1つ以上のPLU、1つ以上のマイクロプロセッサ、1つ以上のASIC等であるが、それらに限定されない、処理または制御回路を含んでもよい、または、定義された方法で命令に応答し、命令を実行することができる任意の他の(単数または複数の)デバイスであり得る。
【0111】
利益、他の利点、および問題に対する解決策は、本開示の特定の実施形態に関して上述されている。しかしながら、利益、利点、問題に対する解決策、およびそのような利益、利点、または解決策を引き起こすか、またはもたらし得るか、またはそのような利益、利点、または解決策をより顕著にさせ得る任意の要素は、いずれかまたは全ての請求項の重要な、必要な、または必須の特徴または要素として解釈されるべきではない。
【国際調査報告】