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特表2023-516725物体の取付面に付着されるよう構成される照明デバイス
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-04-20
(54)【発明の名称】物体の取付面に付着されるよう構成される照明デバイス
(51)【国際特許分類】
   F21V 19/00 20060101AFI20230413BHJP
   F21S 2/00 20160101ALI20230413BHJP
   F21Y 115/10 20160101ALN20230413BHJP
   F21Y 103/10 20160101ALN20230413BHJP
【FI】
F21V19/00 450
F21S2/00 230
F21Y115:10
F21Y103:10
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022553014
(86)(22)【出願日】2021-03-01
(85)【翻訳文提出日】2022-11-04
(86)【国際出願番号】 EP2021055009
(87)【国際公開番号】W WO2021175765
(87)【国際公開日】2021-09-10
(31)【優先権主張番号】20161351.0
(32)【優先日】2020-03-06
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】516043960
【氏名又は名称】シグニファイ ホールディング ビー ヴィ
【氏名又は名称原語表記】SIGNIFY HOLDING B.V.
【住所又は居所原語表記】High Tech Campus 48,5656 AE Eindhoven,The Netherlands
(74)【代理人】
【識別番号】100163821
【弁理士】
【氏名又は名称】柴田 沙希子
(72)【発明者】
【氏名】ヴァン エーウヴァイク アレクサンダー ヘンリクス ヴァルテルス
(72)【発明者】
【氏名】ペット ロベルト ヤコブ
(72)【発明者】
【氏名】ヴァン ボムメル ティース
【テーマコード(参考)】
3K013
【Fターム(参考)】
3K013BA01
3K013EA13
(57)【要約】
物体の取付面に付着されるよう構成される照明デバイス1000が、LEDストリップ100を有する。前記LEDストリップ100は、(i)第1上面部1111を有する上面1110を備える細長い担体1100と、(ii)前記第1上面部1111に配設される複数の発光ダイオード1200と、(iii)前記照明デバイス1000を前記取付面に付着させるための付着構成要素1300とを有する。前記付着構成要素1300は、第1方向1121及び第2方向1122のうちの少なくとも一方を向く粘着面1301を有し、前記第1方向1121は、前記上面1110の垂線に平行であり、前記第2方向1122は、前記上面1110の垂線及び前記細長い担体1100の伸長方向1120に垂直である。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
物体の取付面に付着されるよう構成される照明デバイスであって、前記照明デバイスが、LEDストリップを有し、前記LEDストリップが、
細長い担体であって、第1上面部、及び前記細長い担体の伸長方向に前記第1上面部の隣に位置する第2上面部を有する上面を備える細長い担体と、
前記第1上面部に配設される複数の発光ダイオードであって、前記複数の発光ダイオードが、光透過性封止材料で封止されており、前記光透過性封止材料が、屈折、回折、反射、拡散及び変換から成るグループから選ばれる光学的効果を提供するよう構成されている複数の発光ダイオードと、
前記照明デバイスを前記取付面に付着させるための付着構成要素とを有し、
前記付着構成要素が、前記第2上面部に設けられ、
前記付着構成要素が、第1方向及び第2方向のうちの少なくとも一方を向く粘着面を有し、前記第1方向が、前記上面の垂線に平行であり、前記第2方向が、前記上面の垂線及び前記細長い担体の伸長方向に垂直である照明デバイス。
【請求項2】
前記付着構成要素が、前記第1方向を向く第1粘着面部を備える第1付着構成要素部を有し、前記第1粘着面部が、前記上面から前記第1方向に第1高さのところに位置しており、前記光透過性封止材料が、前記第1方向に平行で、前記第2上面部に面する側面を有し、前記側面が、前記第1方向において側面寸法を有し、前記側面寸法が、前記第1高さより大きい請求項1に記載の照明デバイス。
【請求項3】
前記付着構成要素が、前記光透過性封止材料の前記側面に設けられる第2付着構成要素部を有し、前記第2付着構成要素部が、前記第2方向を向く第2粘着面部を有する請求項2に記載の照明デバイス。
【請求項4】
前記細長い担体が、互いに平行に向けられ、第3プロファイル部に垂直に向けられる第1プロファイル部及び第2プロファイル部を備えるFプロファイルを有し、前記第1プロファイル部と前記第2プロファイル部とが、非ゼロの分離距離だけ互いに分離されており、前記第1上面部が、前記第1プロファイル部と前記第2プロファイル部との間に位置する請求項1乃至3のいずれか一項に記載の照明デバイス。
【請求項5】
前記第1上面部を覆うカバーを更に有し、前記カバーが、前記第1プロファイル部と前記第2プロファイル部との間の前記分離距離を閉じる請求項4に記載の照明デバイス。
【請求項6】
前記細長い担体が、可撓性である請求項1乃至5のいずれか一項に記載の照明デバイス。
【請求項7】
前記複数の発光ダイオードが、線形アレイ状に配設され、前記付着構成要素が、直線形状を有する請求項1乃至6のいずれか一項に記載の照明デバイス。
【請求項8】
前記粘着面が、剥離ライナで覆われる請求項1乃至7のいずれか一項に記載の照明デバイス。
【請求項9】
取付面と、
請求項1乃至8のいずれか一項に記載の照明デバイスとを有する構成部材であって、
前記照明デバイスが、前記付着構成要素を介して前記取付面に付着される構成部材。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、物体の取付面に付着(attach)されるよう構成される照明デバイスであって、LEDストリップを有する照明デバイスに関する。
【背景技術】
【0002】
LEDストリップは、細長い担体の表面に配設される複数の発光ダイオードを備える構成要素である。細長い担体は、一般的には、プリント回路基板であり、これは可撓性であってもよく、複数の発光ダイオードは、一般的には、線形アレイの形態で配設される。複数の発光ダイオードは、光透過性封止材料(light-transmissive encapsulant)で封止(encapsulate)されてもよく、随意に、担体も、光透過性封止材料で封止されてもよい。
【0003】
LEDストリップを有する照明デバイスは、広く入手可能であり、屋内及び屋外照明において消費者用及び業務用アプリケーションのために一般に使用されている。
【0004】
アプリケーションに応じて、照明デバイスは、所望の光分布又は光出力を有するべきであり、所望の光分布又は光出力は、通常、アプリケーションによって異なる。LEDストリップを有する照明デバイスは、一般的には、特定のアプリケーションに適するよう設計される光分布又は光出力を供給するよう構成される。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
物体の取付面に付着されるよう構成されるLEDストリップを有する照明デバイスは、一般的には、粘着性バッキング(adhesive backing)を有する。本発明者は、粘着性バッキングを備える構成は不利な点を有することに気付いた。照明デバイスの或る特定のアプリケーションの場合、粘着性バッキングを備える照明デバイスが、よく見える状態で物体に取り付けられる場合にしか、照明出力が得られることができない。このようなアプリケーションにおいて、粘着性バッキングを備える照明デバイスが、もはや、よく見える状態にないように前記物体の異なる取付面に付着される場合、前記照明デバイスは、所望の照明出力を供給することができない。
【0006】
上記のことを考えると、所望の照明出力を損なうことなく、目立たないように物体の取付面に付着されることができるLEDストリップを有する照明デバイスが必要である。本発明の目的は、このような改良された照明デバイスを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の第1態様によれば、前記照明デバイスは、LEDストリップを有し、前記LEDストリップは、(i)第1上面部を有する上面を備える細長い担体と、(ii)前記第1上面部に配設される複数の発光ダイオードと、(iii)前記照明デバイスを前記物体の前記取付面に付着させるための付着構成要素とを有する。前記付着構成要素は、第1方向及び第2方向のうちの少なくとも一方を向く粘着面を有し、前記第1方向は、前記細長い担体の前記上面の垂線に平行であり、前記第2方向は、前記細長い担体の前記上面の垂線及び前記細長い担体の伸長方向に垂直である。
【0008】
前記LEDストリップは、LEDストリップ長さ(L)、LEDストリップ幅(W)及びLEDストリップ高さ(H)を有する。
【0009】
前記LEDストリップ長さ(L)は、前記LEDストリップ幅(W)の少なくとも30倍又は前記LEDストリップ幅(W)の少なくとも50倍のような、前記LEDストリップ幅(W)の少なくとも10倍であってもよい。
前記LEDストリップ長さ(L)は、前記LEDストリップ高さ(H)の少なくとも30倍、又は前記LEDストリップ高さ(H)の少なくとも50倍のような、前記LEDストリップ高さ(H)の少なくとも10倍であってもよい。
【0010】
前記LEDストリップ長さ(L)は、少なくとも1.5メートル、又は少なくとも2メートルのような、少なくとも1メートルであってもよい。
【0011】
前記細長い担体の前記上面は、例えば、少なくとも85%、又は少なくとも90%のような、少なくとも80%の反射率を備える、光反射性であってもよい。
【0012】
前記細長い担体は、0.4ミリメートル乃至2ミリメートルの範囲内、又は0.5ミリメートル乃至1ミリメートルの範囲内のような、0.2ミリメートル乃至3ミリメートルの範囲内の厚さを有していてもよい。
【0013】
前記細長い担体は、剛性であってもよく、又は可撓性であってもよい。
【0014】
前記細長い担体は、アルミニウム又は銅のような、金属を有してもよい。このような細長い担体は、良好な熱管理特性を有する。加えて、又はその代わりに、前記細長い担体は、ポリ(メチルメタクリレート)(PMMA)、ポリカーボネート(PC)、ポリエチレン(PE)又はポリエチレンテレフタレート(PET)のような、ポリマを有してもよい。
【0015】
前記複数の発光ダイオードは、N個の発光ダイオードから成ってもよく、Nは、少なくとも40、少なくとも50、少なくとも80又は少なくとも100のような、少なくとも20である。
【0016】
前記複数の発光ダイオードは、前記LEDストリップの全長にわたって配設されてもよい。前記複数の発光ダイオードは、更に、前記LEDストリップの全長にわたって均等に分散されてもよい。
【0017】
前記複数の発光ダイオードは、n×m個の発光ダイオードの線形アレイ状に配設されてもよく、nは、1である。
【0018】
各発光ダイオードは、蛍光体変換発光ダイオード又は直接発光(direct-emitting)発光ダイオードであってもよい。
【0019】
各発光ダイオードは、白色光又は着色光を発するよう構成されてもよい。発せられる前記白色光は、2500K乃至5000Kの範囲内、又は2700K乃至4000Kの範囲内のような、2000K乃至6000Kの範囲内の相関色温度を有してもよい。前記発せられる白色光は、少なくとも85、又は少なくとも90のような、少なくとも80の演色評価数を有してもよい。
【0020】
前記複数の発光ダイオードは、発光ダイオードの第1サブセットと、発光ダイオードの第2サブセットとを有してもよく、前記第1サブセットの各発光ダイオードは、第1相関色温度の光を発するよう構成され、前記第2サブセットの各発光ダイオードは、第2相関色温度の光を発するよう構成されて、前記第1相関色温度は、前記第2の相関色温度より低い。前記照明デバイスは、前記発光ダイオードの第1及び第2サブセットの各々の光束を個別に制御するためのコントローラを有してもよい。
【0021】
前記複数の発光ダイオードは、発光ダイオードの第1サブセットと、発光ダイオードの第2サブセットと、発光ダイオードの第3サブセットとを有してもよく、前記第1サブセットの各発光ダイオードは、第1の色の光を発するよう構成され、前記第2サブセットの各発光ダイオードは、第2の色の光を発するよう構成され、前記第3サブセットの各発光ダイオードは、第3の色の光を発するよう構成され、前記第1の色と、前記第2の色と、前記第3の色とが、3つの異なる色である。例えば、前記第1の色は赤色であり、前記第2の色は緑色であり、前記第3の色は青色である。前記照明デバイスは、前記発光ダイオードの第1、第2及び第3サブセットの各々の光束を個別に制御するためのコントローラを有してもよい。
【0022】
前記付着構成要素は、直線形状(linear shape)を有してもよい。
【0023】
前記付着構成要素の前記粘着面は、剥離ライナ(release liner)で覆われてもよい。
【0024】
前記細長い担体の前記上面は、前記細長い担体の伸長方向に前記第1上面部の隣に位置する第2上面部を有してもよく、前記付着構成要素は、前記第2上面部に設けられる。前記付着構成要素は、前記第2上面部の、少なくとも50%又は少なくとも80%のような、少なくとも20%を覆ってもよい。前記付着構成要素はまた、前記第2上面部の実質的に全てを覆ってもよい。
【0025】
前記複数の発光ダイオードは、光透過性封止材料で封止されてもよい。前記光透過性封止材料は、連続的な封止材料であってもよく、又は離散的な封止材料領域を有してもよい。前記光透過性封止材料は、前記細長い担体の前記上面の少なくとも一部も封止してもよい。
【0026】
前記光透過性封止材料は、シリコーンのような、ポリマを有してもよい。このような光透過性封止材料は、良好な光学的特性を有する。
【0027】
前記付着構成要素は、前記第1方向を向く第1粘着面部を備える第1付着構成要素部を有してもよく、前記第1粘着面部は、前記上面から前記第1方向に第1高さのところに位置しており、前記光透過性封止材料は、前記第1方向に平行で、前記第2上面部に面する側面を有し、前記側面は、前記第1方向において側面寸法を有し、前記側面寸法は、前記第1高さより大きい。このやり方においては、前記光透過性封止材料は、(前記第1方向から見て)前記第1付着構成要素より上に延在し、前記封止材料の前記側面は、前記照明デバイスを前記物体の前記取付面に付着させるときに前記照明デバイスの位置合わせをするために使用され得る。
【0028】
前記付着構成要素は、前記光透過性封止材料の前記側面に設けられる第2付着構成要素部を有してもよく、前記第2付着構成要素部は、前記第2方向を向く第2粘着面部を有する。
【0029】
前記光透過性封止材料は、屈折、回折、反射、拡散及び変換から成るグループから選ばれる光学的効果を提供するよう構成されてもよい。
【0030】
光の屈折は、或る媒質から別の媒質への、又は媒質の段階的変化による、通過する光線の方向の変化を指す。屈折によって光の方向を転換するためにプリズム及びレンズが使用されてもよい。
【0031】
光の回折は、光線が障害物又はスリットに遭遇するときに起こる様々な現象を指す。光の回折は、光線を、障害物の角の周りで又は開口部を通して、前記障害物又は前記開口部の幾何学的な影の領域内へ曲げることと定義されることができ、回折物体又は開口部は、事実上、伝搬する光線の二次光源になる。
【0032】
光の反射は、2つの異なる媒質の間の界面における光線の方向の変化であって、前記光線が、前記媒質であって、前記光線が前記媒質からやって来た前記媒質内へ戻るような変化を指す。鏡面反射の場合は、前記光線が表面に入射する角度は、前記光線が反射される角度と等しい。鏡面反射は、鏡によって達成され得る。拡散反射の場合は、表面に入射する光線は、鏡面反射の場合のようなたった1つの角度においてではなく、多くの角度において散乱される。
【0033】
光の拡散は、光線が、吸収されことなく物質を通って進むが、前記光線の経路の方向を変える繰り返し散乱事象を経る状況を指す。
【0034】
光の変換は、任意の形態の物質から、電磁放射線の吸収後に、光が発せられる、フォトルミネッセンスなどによる、光線の波長の変化を指す。フォトルミネッセンスによる光の変換は、蛍光体を使用することによって達成され得る。
【0035】
前記細長い担体は、互いに平行に向けられ、第3プロファイル部に垂直に向けられる第1プロファイル部及び第2プロファイル部を備えるFプロファイル(F-profile)を有してもよく、前記第1プロファイル部と前記第2プロファイル部とが、非ゼロの分離距離だけ互いに分離されており、前記第1上面部は、前記第1プロファイル部と前記第2プロファイル部との間に位置する。
【0036】
前記第1プロファイル部と前記第2プロファイル部との間の前記非ゼロの分離距離は、前記LEDストリップの長さにわたって実質的に一定であってよい。
【0037】
前記照明デバイスは、前記第1上面部を覆うカバーを更に有してもよく、前記カバーは、前記第1プロファイル部と前記第2プロファイル部との間の前記分離距離を閉じる。
【0038】
前記カバーは、屈折、回折、反射、拡散及び変換から成るグループから選ばれる光学的効果を提供するよう構成されてもよい。
【0039】
前記複数の発光ダイオードは、光透過性封止材料で封止されてもよく、前記光透過性封止材料は、前記第1方向に平行な側面を有し、前記付着構成要素は、前記粘着面が前記第2方向を向くように、前記側面に設けられる。
【0040】
前記照明デバイスは、センサ、前記発光ダイオードに電力を供給するためのドライバ、及び/又は前記発光ダイオードの光出力を制御するためのコントローラのような、電気的構成要素を更に有してもよい。
【0041】
本発明による照明デバイスは、物体の取付面に付着されてもよく、前記物体は、構成部材(constructional element)又は建築材料(building material)の一部であってもよい。
【図面の簡単な説明】
【0042】
ここで、ほんの一例として、対応する参照符号が対応する部分を示す添付の概略的な図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。
図1】細長い担体の上面図を示す。
図2図1の細長い担体を有する照明デバイスを示す。
図3(a)】照明デバイスを断面図で示す。
図3(b)】照明デバイスを断面図で示す。
図3(c)】照明デバイスを断面図で示す。
図3(d)】照明デバイスを断面図で示す。
図3(e)】照明デバイスを断面図で示す。
図4(a)】照明デバイスを断面図で示す。
図4(b)】照明デバイスを断面図で示す。
図4(c)】照明デバイスを断面図で示す。
図5(a)】照明デバイスを断面図で示す。
図5(b)】照明デバイスを断面図で示す。
図5(c)】照明デバイスを断面図で示す。
図6(a)】照明デバイスを断面図で示す。
図6(b)】照明デバイスを断面図で示す。
図6(c)】照明デバイスを断面図で示す。
図6(d)】照明デバイスを断面図で示す。
図6(e)】照明デバイスを断面図で示す。
図6(f)】照明デバイスを断面図で示す。
図7】パネルの斜視図を示す。
図8(a)】図7のパネルの側面図を示す。
図8(b)】図7のパネルの側面図を示す。
図8(c)】図7のパネルの側面図を示す。
【0043】
概略的な図面は、必ずしも縮尺通りではない。
【発明を実施するための形態】
【0044】
図1は、第1上面部1111及び第2上面部1112を備える上面を有する細長い担体1100の上面図を示している。第1上面部1111は、細長い担体1100の伸長方向1120に第2上面部1112の隣に位置する。また、図1には、上面1110の垂線及び細長い担体1100の伸長方向1120に垂直である方向1122が示されている。
【0045】
図2は、図1の細長い担体1100を有する照明デバイス1000を示している。照明デバイス1000は、側面図(図2の上部)及び上面図(図2の下部)で示されている。
【0046】
細長い担体1100は、複数の発光ダイオード1200が配設される上面1110を有する。とりわけ、発光ダイオード1200は、上面1110の第1上面部1111に配設される。
【0047】
また、上面1110には、付着構成要素1300が配設される。とりわけ、付着構成要素1300は、上面1110の第2上面部1112に配設される。
【0048】
付着構成要素1300は、方向1121を向く粘着面1301を有する。方向1121は、上面1110の垂線に平行である。方向1121は、以下では、第1方向1121と呼ばれ、方向1122は、以下では、第2方向1122と呼ばれる。
【0049】
図2の照明デバイス1000においては、発光ダイオード1200は、線形アレイ状に配設され、付着構成要素1300は、直線形状を有する。他の例においては、発光ダイオードの配列は任意の構成を有してもよく、付着構成要素は任意の形状を有してもよい。
【0050】
図3は、幾つかの照明デバイス1000を断面図で示している。
【0051】
図3(a)乃至3(e)において示されている照明デバイス1000においては、粘着面1301は、剥離ライナ1330で覆われる。
【0052】
図3(b)乃至3(e)において示されている照明デバイス1000においては、発光ダイオード1200は、光透過性封止材料1210で封止される。光透過性封止材料1210は、拡散材料を有する。換言すれば、光透過性封止材料1210は、回折の光学的効果を提供するよう構成される。他の例においては、光透過性封止材料のために、例えば、屈折材料、回折材料、反射材料又は変換材料のような、他の材料が使用されてもよく、故に、光透過性封止材料は、それぞれ、屈折、回折、反射又は変換の光学的効果を提供するように構成される。
【0053】
図3(b)の照明デバイス1000においては、光透過性封止材料1210と付着構成要素1300とが、実質的に同じ高さを有する。
【0054】
図3(c)の照明デバイス1000においては、第1粘着面部1311は、上面1110から第1方向1121に第1高さhのところに位置する。光透過性封止材料1210は、第1方向1121に平行で、第2上面部1112に面する側面1211を有する。側面1211は、第1方向1121において側面寸法dを有する。側面寸法dは、第1高さhより大きい。換言すれば、光透過性封止材料1200は、粘着性構成要素1300の高さより高い高さを有する。これは、粘着性構成要素1300に面する側面1211を有する光透過性封止材料1200をもたらす。
【0055】
図3(d)及び3(e)の照明デバイス1000においては、細長い担体1100は、Fプロファイルを有する。Fプロファイルは、第1プロファイル部1131と、第2プロファイル部1132と、第3プロファイル部1133とを有する。第1プロファイル部1131及び第2プロファイル部1132は、互いに平行に向けられ、第3プロファイル部1133に垂直に向けられる。第1プロファイル部1131及び第2プロファイル部1132は、非ゼロの分離距離だけ互いに分離される。
【0056】
構造梁(構造梁)プロファイルのために一般的に使用される用語に従って、第1プロファイル部1131及び第2プロファイル部1132の各々は、フランジと呼ばれることがあり、第3プロファイル部1133は、ウェブと呼ばれることがあり、第1プロファイル部1131、第2プロファイル部1132及び第3プロファイル部1133によって囲まれる空間は、チャンネルと呼ばれることがある。
【0057】
第1上面部1111は、第1プロファイル部1131と第2プロファイル部1132との間に位置する。換言すれば、図3(d)の照明デバイス1000においては、発光ダイオード1200は、Fプロファイルのフランジ間のチャンネルに配設される。
【0058】
図3(e)の照明デバイス1000においては、カバー1134が、第1上面部1111を覆って設けられる。カバー1134は、第1プロファイル部1131と第2プロファイル部1132との間の分離距離を閉じる。カバー1134は、別個の構成要素として示されているが、他の例においては、細長い担体のプロファイルの一体となっている部分であってもよい。後者の場合には、細長い担体は、本質的にPプロファイルを有する。本発明との関連においては、Pプロファイルは、閉じたチャンネルを備えるFプロファイルとみなされる。
【0059】
図4は、幾つかの照明デバイス1000を断面図で示している。
【0060】
図4(a)、4(b)及び4(c)において示されている照明デバイス1000は、それぞれ、図3(c)、3(d)及び3(e)において示されているものと同様であるが、付着構成要素1300が、第1方向1121を向く第1粘着面部1311を備える第1付着構成要素部1310と、第2方向1122を向く第2粘着面部1321を備える第2付着構成要素部1320とを有する。
【0061】
図4(a)の照明デバイス1000においては、第2付着構成要素部1320は、光透過性封止材料1210の側面1211に設けられる。
【0062】
図4(b)及び4(c)の照明デバイス1000においては、第2付着構成要素部1320は、Fプロファイルの第1プロファイル部1131に設けられる。
【0063】
図5は、幾つかの照明デバイス1000を断面図で示している。
【0064】
図5(a)乃至5(c)において示されている照明デバイス1000においては、細長い担体1100は、複数の発光ダイオード1200が第1上面部1111に配設される上面1110を有する。上面部1111は、上面1110と実質的に一致する。
【0065】
図5(a)乃至5(c)において示されている照明デバイス1000においては、発光ダイオード1200は、光透過性封止材料1210で封止される。
【0066】
図5(a)の照明デバイス1000においては、付着構成要素1300は、光透過性封止材料1210の側面に設けられる。この側面は、第2方向1122を向く。
【0067】
図5(b)及び5(c)の照明デバイス1000においては、細長い担体1100は、Uプロファイルを有する。Uプロファイルは、第1プロファイル部1131と、第2プロファイル部1132と、第3プロファイル部1133とを有する。第1プロファイル部1131及び第2プロファイル部1132は、互いに平行に向けられ、第3プロファイル部1133に垂直に向けられる。第1プロファイル部1131及び第2プロファイル部1132は、非ゼロの分離距離だけ互いに分離される。第1上面部1111は、第1プロファイル部1131と第2プロファイル部1132との間に位置する。
【0068】
図5(b)及び5(c)の照明デバイス1000においては、付着構成要素1300は、Uプロファイルの第1プロファイル部1131に設けられる。
【0069】
図5(c)の照明デバイス1000においては、カバー1134が、第1上面部1111を覆って設けられる。カバー1134は、第1プロファイル部1131と第2プロファイル部1132との間の分離距離を閉じる。カバー1134は、別個の構成要素として示されているが、他の例においては、細長い担体のプロファイルの一体となっている部分であってもよい。後者の場合には、細長い担体は、本質的に矩形管である。
【0070】
図6は、幾つかの照明デバイス1000を断面図で示している。
【0071】
図6(a)乃至6(f)の照明デバイス1000においては、細長い担体1100は、上面1110を有する。発光ダイオード1200は、上面1110の第1上面部1111に配設され、付着構成要素1300は、上面1110の第2上面部1112に配設され、第1上面部1111は、細長い担体1100の伸長方向1120に第2上面部1112の隣に位置する。分かりやすくするために、図6には、参照符号1111、1112及び1120が含まれていないことに留意されたい。これらの参照符号が指す特徴は、他の図において示されているような同じ参照符号を持つ特徴と類似している。
【0072】
図6(a)において示されている照明デバイス1000は、図3(a)において示されている照明デバイス1000と同様である。製造可能性の観点からは、図6(a)の照明デバイス1000が最も製造しやすい。図6(a)の照明デバイス1000はまた、細長い担体1100が可撓性であることを容易に可能にするレイアウトを有する。
【0073】
図6(b)において示されている照明デバイス1000は、第1面部1111の垂線が第2面部1112の垂線と平行ではない構成を有する。換言すれば、図6(b)において示されている照明デバイス1000は、第1面部1111が第2面部1112に対して傾斜している構成を有する。図6(b)において示されている照明デバイス1000においては、細長い担体1100は、剛性である。他の例においては、細長い担体は、平面的な構成から図6(b)において示されている構成に変形されることができるようなものであってもよい。
【0074】
図6(c)、6(d)、6(e)及び6(f)において示されている照明デバイス1000においては、細長い担体1100は、それぞれ、Lプロファイル、Tプロファイル、Fプロファイル及びPプロファイルを有する。このようなプロファイルは、機械的剛性の増加をもたらし、Pプロファイルが、最も高い機械的剛性を提供する。
【0075】
図6(c)乃至6(f)の照明デバイス1000は、全て、発光ダイオード1200が配設される第1表面部1111に対して垂直な方向に向けられるプロファイル部を有する。これらのプロファイル部は、屈折、回折、反射、拡散及び変換から成るグループから選ばれる光学的効果を提供するよう構成されてもよい。プロファイル部が多ければ多いほど、様々な光学的効果を提供するための自由度は増す。
【0076】
図7は、テーブルトップ又は棚として使用され得る、パネル2010の斜視図を示している。本発明との関連においては、テーブルトップ及び棚、並びにパネルのあらゆる他のアプリケーションは、構成部材の例とみなされる。
【0077】
パネル2010は、上面及び下面を有する。図7において示されている構成においては、パネル2010の下面が、図2及び3(a)において示されている照明デバイス1000と同様のものである照明デバイス1000のための取付面に相当する。照明デバイス1000は、付着構成要素1300を介してパネル2010の下面に付着されることができる。照明デバイス1000が付着される側とは反対側である側からパネル2010を見る観察者にとっては、照明デバイス1000は、よく見える状態にはないが、それでも、パネル2010の上面に付着される粘着性バッキングを備える照明デバイスと同じ照明出力を提供することができる。
【0078】
代替構成においては、パネル2010の上面が、照明デバイス1000が付着構成要素1300を介して付着され得る取付面に相当する。
【0079】
図8(a)乃至8(c)の各々は、図7においても示されているパネル2010の側面図を示している。パネル2010の上面及び下面は、それぞれ、参照符号2011及び2012で示されている。パネル2010はまた、端面2013を有し、これは、分かりやすくするために、図8(a)でしか示されていない。
【0080】
図8(a)において示されている構成においては、図3(c)において示されている照明デバイス1000と同様のものである照明デバイス1000が、付着構成要素1300を介してパネル2010の下面2012に付着される。封止材料1210の側面が、照明デバイス1000をパネル2010の端面2013に位置合わせするために使用される。
【0081】
図8(b)において示されている構成においては、図4(a)において示されている照明デバイス1000と同様のものである照明デバイス1000が、第1付着構成要素部1310を介してパネル2010の端面2013に付着され、第2付着構成要素部1320を介して上面2011に付着される。
【0082】
図8(c)において示されている構成においては、図5(a)において示されている照明デバイス1000と同様のものである照明デバイス1000が、付着構成要素1300を介してパネル2010の端面2013に付着される。
【0083】
上述の実施形態は、本発明を限定するものではなく、本発明を説明するものであり、当業者は、添付の特許請求の範囲の範囲から逸脱することなく、多くの他の実施形態を設計することができるだろうことに留意されたい。特許請求の範囲において、括弧内に配置される如何なる参照符号も、請求項を限定するものとして解釈されるべきではない。「有する」という動詞及びその語形変化の使用は、請求項において示されている要素又はステップ以外の要素又はステップの存在を除外するものではない。要素の単数形表記は、このような要素の複数の存在を除外するものではない。
【0084】
単に、或る特定の特徴が、相互に異なる従属請求項において引用されているという事実は、これらの特徴の組み合わせが有利になるように用いられることができないことを示すものではない。上述の様々な態様は、更なる利点を提供するために組み合わされることができる。更に、当業者は、2つ以上の実施形態が組み合わされてもよいこと理解するだろう。
図1
図2
図3
図4
図5
図6(a)】
図6(b)】
図6(c)】
図6(d)】
図6(e)】
図6(f)】
図7
図8(a)】
図8(b)】
図8(c)】
【国際調査報告】