IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ アムトロール ライセンシング インコーポレーテッドの特許一覧

<>
  • 特表-有線デバイス用の電気カバー 図1
  • 特表-有線デバイス用の電気カバー 図2
  • 特表-有線デバイス用の電気カバー 図3
  • 特表-有線デバイス用の電気カバー 図4
  • 特表-有線デバイス用の電気カバー 図5
  • 特表-有線デバイス用の電気カバー 図6
  • 特表-有線デバイス用の電気カバー 図7
  • 特表-有線デバイス用の電気カバー 図8
  • 特表-有線デバイス用の電気カバー 図9
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-04-21
(54)【発明の名称】有線デバイス用の電気カバー
(51)【国際特許分類】
   H01R 9/00 20060101AFI20230414BHJP
   H05K 5/00 20060101ALI20230414BHJP
【FI】
H01R9/00 B
H05K5/00 A
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022551598
(86)(22)【出願日】2021-02-19
(85)【翻訳文提出日】2022-10-24
(86)【国際出願番号】 US2021018682
(87)【国際公開番号】W WO2021173433
(87)【国際公開日】2021-09-02
(31)【優先権主張番号】62/982,162
(32)【優先日】2020-02-27
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】507293446
【氏名又は名称】アムトロール ライセンシング インコーポレーテッド
(74)【代理人】
【識別番号】240000327
【弁護士】
【氏名又は名称】弁護士法人クレオ国際法律特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】コグリアティ マイケル
(72)【発明者】
【氏名】エリクソン ブレイディ アール.
(72)【発明者】
【氏名】ネト ジェフリー
【テーマコード(参考)】
4E360
5E086
【Fターム(参考)】
4E360AA10
4E360AB12
4E360BA04
4E360BB22
4E360BD02
4E360EA05
4E360EB03
4E360GA60
5E086DD05
5E086JJ13
5E086LL04
5E086LL20
(57)【要約】
デバイスの端子ブロックのための電気カバーが提供され、これは、端子ブロックを漂遊ワイヤに関連するリスクから保護する。電気カバーは、端子ブロックの接続空間内に所望の配線を保持するとともに、他の漂遊ワイヤが接続空間に入らないように保護する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
端子ブロックカバーであって、
電気絶縁材料の部品を備え、
前記部品は、1つ以上の端子ブロックの上を滑るように変形可能であり、
前記部品は、前記1つ以上の端子ブロックの接続領域を覆う、端子ブロックカバー。
【請求項2】
前記部品は、カバー表面と、前記カバー表面から延びる複数の側壁と、を有する、請求項1に記載の端子ブロックカバー。
【請求項3】
前記複数の側壁は、前記1つ以上の端子ブロックへの取り付けを可能にするために、力を加えることによって外側に偏向可能である、請求項2に記載の端子ブロックカバー。
【請求項4】
前記複数の側壁は、弾力があり、前記力の除去後に静止形状に戻る、請求項3に記載の端子ブロックカバー。
【請求項5】
前記複数の側壁は、前記部品を前記1つ以上の端子ブロックの所定の位置に保持するために、前記静止形状の前記1つ以上の端子ブロックに保持力を及ぼす、請求項4に記載の端子ブロックカバー。
【請求項6】
前記複数の側壁のうちの少なくとも1つの側壁は、開口部を有する、請求項2に記載の端子ブロックカバー。
【請求項7】
前記開口部は、前記1つ以上の端子ブロックに接続するために貫通するワイヤを受ける、請求項6に記載の端子ブロックカバー。
【請求項8】
前記部品は、1つ以上の端子ブロックに従って寸法決めされる、請求項1に記載の端子ブロックカバー。
【請求項9】
前記部品は、それぞれのサイズおよび少なくとも2つの端子ブロックの相対配置にしたがって成形されたモノリシック部品であり、前記モノリシック部品は、前記少なくとも2つの端子ブロックの全てに取り付けられるように構成されている、請求項1に記載の端子ブロックカバー。
【請求項10】
前記電気絶縁材料は、ビニルまたはゴムであることを特徴とする請求項1に記載の端子ブロックカバー。
【請求項11】
コントローラであって、
制御および通信電子機器を収容する密閉区画と、ワイヤ区画と、を有するハウジング本体と、
前記ハウジング本体に取り外し可能に取り付けられ、前記ワイヤ区画を囲むハウジングキャップと、を有するハウジングと、
配線のための1つ以上の接続点を提供する、前記ワイヤ区画内に配置された少なくとも1つの端子ブロックであって、前記密閉区画内の前記制御および通信電子機器を前記1つ以上の接続点に電気的に結合する少なくとも1つの端子ブロックと、
前記少なくとも1つの端子ブロックに取り外し可能に取り付けられた少なくとも1つのカバーと、を備える、コントローラ。
【請求項12】
前記少なくとも1つのカバーは、電気絶縁材料から形成される、請求項11に記載のコントローラ。
【請求項13】
前記少なくとも1つのカバーは、前記少なくとも1つの端子ブロックの上を滑るように変形可能である、請求項11に記載のコントローラ。
【請求項14】
前記少なくとも1つのカバーは、前記少なくとも1つの端子ブロックの前記1つ以上の接続点を取り囲む、請求項11に記載のコントローラ。
【請求項15】
前記少なくとも1つのカバーは、カバー表面と、前記カバー表面から延在する複数の側壁と、を備える、請求項11に記載のコントローラ。
【請求項16】
前記複数の側壁は、前記少なくとも1つの端子ブロックへの取り付けを可能にするために、力を加えることによって外側に偏向可能である、請求項15に記載のコントローラ。
【請求項17】
前記複数の側壁は、弾力があり、前記力の除去後に静止形状に戻る、請求項16に記載のコントローラ。
【請求項18】
前記複数の側壁は、前記部品を前記少なくとも1つの端子ブロックの所定の位置に保持するために、前記静止形状の前記少なくとも1つの端子ブロックに保持力を及ぼす、請求項17に記載のコントローラ。
【請求項19】
前記少なくとも1つのカバーは、それぞれのサイズおよび少なくとも2つの端子ブロックの相対配置にしたがって成形されたモノリシック部品であり、前記モノリシック部品は、前記少なくとも2つの端子ブロックの全てに取り付けられるように構成される、請求項11に記載のコントローラ。
【請求項20】
前記ハウジング本体は、配線を受け入れるために前記配線区画の両側に一対の開口部を有し、前記配線は、ライン電力用の配線、負荷用の配線、およびパススルー接地ワイヤを有し、
前記少なくとも1つのカバーは、前記少なくとも1つの端子ブロックを前記パススルー接地ワイヤから電気的に絶縁する、請求項11に記載のコントローラ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本出願は、2020年2月27日に出願された米国仮出願第62/982,162号の利益および優先権を主張する。本出願の全体は、参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
本出願は、一般に、有線デバイス用の電気カバーに関し、より詳細には、端子ブロック用の電気カバーに関する。
【背景技術】
【0003】
端子ブロックは、120ボルト以上の高電圧電力(例えば、ライン電力など)に接続することができる。端子ブロックは、高電圧電力によって給電されるコントローラまたは他の電子デバイスに関連付けられることができる。端子ブロックは、高電圧ワイヤを固定可能な金属領域を有してもよい。例えば、ねじタイプの締結具が用いられることが多い。
【発明の概要】
【0004】
ここで、以下の詳細な説明および添付図面における例示的で非限定的な実施形態の様々な態様の基本的または一般的な理解を可能にするために、簡単に概要を説明する。但し、この概要は、広範囲または網羅的な概要としては意図されていない。本概要の目的は、以下の様々な実施形態のより詳細な説明の前提として、いくつかの例示的で非限定的な実施形態に関連するいくつかの概念を簡潔に提示することにある。
【0005】
様々な非限定的な実施形態では、漂遊ワイヤに関連するリスクから端子ブロックを保護する、デバイスの端子ブロックのための電気カバーが提供される。電気カバーは、端子ブロックの接続空間内に所望のワイヤを保持するとともに、他の漂遊ワイヤが接続空間に入らないように保護する。
【0006】
以下に、これらおよび他の実施形態を詳細に説明する。
【図面の簡単な説明】
【0007】
以下に、図面を参照して様々な非限定的な実施形態を更に説明する。
【0008】
図1図1は、1つ以上の態様によるウェル管理システムの例示的で非限定的な実施形態の概略ブロック図である。
図2図2は、図1のウェル管理システムのコントローラの例示的で非限定的な実施形態の上部正面右斜視図である。
図3図3は、図2のコントローラの上部正面左斜視図である。
図4図4は、図2のコントローラの下部前面左斜視図である。
図5図5は、ハウジングキャップが取り外された状態の図2のコントローラの上部正面右斜視図である。
図6図6は、ハウジングキャップが取り外された状態の図2のコントローラの上面図である。
図7図7は、一態様による例示的なワイヤを有する図2のコントローラの概略図である。
図8図8は、様々な態様による電気カバーを有する図2のコントローラの概略図である。
図9図9は、様々な態様による電気カバーの例示的で非限定的な実施形態である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
ウェルシステムは、一般的に、ウェルから構造物の配管システムに水を引き込む水ポンプを有する。圧力タンクは、多くの場合、圧力下の水を配管システムに供給して、水ポンプを補完し、水ポンプが断続的に動作することを可能にするために利用される。ポンプが需要を満たすことができる場合であっても、連続的に動作するポンプは、より短い動作寿命を有することもできる。
【0010】
圧力スイッチは、ウェルポンプが断続的に動作することを可能にする一方で、システムが圧力を維持することも保証する。圧力スイッチは、圧力スイッチの入力に作用する水圧に基づいて電気的接触を開閉するデバイスである。圧力スイッチは、入力に作用する圧力が所定のカットイン圧力まで低下すると、電気的接触を閉じ、したがってポンプを作動させるように構成される。同様に、圧力スイッチは、入力に作用する圧力が所定のカットアウト圧力まで上昇すると、電気的接触を開く(すなわち、ポンプをオフにする)ように構成される。
【0011】
圧力スイッチは、単に、構成された範囲内にシステム圧力を維持し、ポンプ保護を提供しない。そのようなデバイスは、ウェルシステムのしっかりとした管理、制御、または保護を提供しない。さらに、状態を確認し、および/またはシステムを調整するために、ウェルシステム(すなわち、圧力タンクおよび/またはポンプ)の物理的検査が必要とされる。
【0012】
改善されたウェル管理システムは、通信ネットワークを介してバックエンドシステムと通信することができ、バックエンドシステムを介して1つ以上のクライアントデバイスと通信することができるコントローラを有することができる。
【0013】
図1は、インターネット対応ウェル管理システムの例示的で非限定的な実施形態の概略ブロック図を示す。システム100は、ウェルから流体を移動させるためのポンプ120に動作可能に結合されたコントローラ110を有することができる。ポンプ120は、圧力タンク130及び/又は分配システム140(例えば、構造体の配管システム)に流体を供給する。タンク130は、内部容積を水チャンバから空気チャンバに分離する内部ダイヤフラムを有する圧力容器とすることができる。空気チャンバは、ポンプ120が作動していないときでさえも分配システム140に圧力下の流体を提供するために、空気圧のプリチャージを備える。
【0014】
コントローラ110は、システム100のために確立された動作モードにしたがってポンプ120を作動および停止させる。より詳細には、コントローラ110は、システム100の様々な構成要素に関連する動作データを収集し、コントローラ110によって記憶された動作データおよび動作構成に従ってポンプ120を動作させる。
【0015】
例として、動作構成は、圧力設定点を有することができ、動作データは、センサ112からの圧力測定値を有することができる。センサ112は、ポンプ120とタンク130または分配システム140との間の流体ラインに結合することができる。センサ112は、流体ライン内の圧力測定値を提供し、圧力測定値をコントローラ110に通信する。通常の動作モードにしたがって、コントローラ110は、圧力測定値がカットアウト圧力を下回るとポンプ120を作動させ、圧力測定値がカットアウト圧力以上であるとポンプ120を停止させる。コントローラ110とは別ものとして図示されているが、センサ112は、コントローラ110と一体化することができることを理解されたい。例えば、センサ112は、コントローラ110の回路基板と少なくとも部分的に一体化され、および/または共通のハウジング内に入れられることができる。さらに、コントローラ110および/またはセンサ112を有する共通ハウジングは、タンク130上に設置されてもよく、またはそれに取り付けられてもよい。
【0016】
コントローラ110は、ポンプ120に関連する動作データを取得することができる。例えば、ポンプ120の電気的特性(例えば、電流、電圧、抵抗)およびサイクル時間をコントローラ110によって記録することができる。追加の動作データは、タンク130内の水位、システム出力履歴、および/または他のセンサ(例えば、水使用量センサ、温度センサなど)からのデータを有することができる。加えて、動作データは、また、システム100の物理的セットアップの画像、メンテナンスノートなど(ただし、これらに限定されない)のユーザ入力を有することができる。
【0017】
コントローラ110の動作構成は、アラーム状態またはイベントトリガを有することができる。コントローラ110は、コントローラ110によって取得された動作データがアラーム状態またはイベントトリガを満たすとき、事前構成された動作で応答することができる。例えば、コントローラ110は、アラーム状態またはイベントトリガに応答して、通常の動作モードから逸脱してもよい。逸脱は、ある期間および/または状態が解消されるまで、ポンプを遮断することを含むことができる。
【0018】
コントローラ110は、また、通知または警告メッセージを送信して、住宅所有者またはサービス請負業者にシステム状態を知らせることができる。この動作を可能にするために、コントローラ110は、バックエンドシステム150および/またはクライアントデバイス160と通信するように構成されることができる。通信は、通信ネットワークを介して実行されることができ、またはいくつかの例では、通信を直接デバイスツーデバイス通信とすることができる。
【0019】
一態様によれば、バックエンドシステム150は、1人以上のユーザをコントローラ110に登録することができる。これらのユーザは、クライアントデバイス160を利用して、構成されたアクセスレベルにしたがうバックエンドシステム150を介してコントローラ110と通信することができる。例えば、住宅所有者は、すべての情報に完全にアクセスすることができる。住宅所有者は、サービス契約者を指定し、サービス契約者をバックエンドシステム150に登録することができる。サービス業者に付与される情報アクセスのレベルは、住宅所有者によって調整可能に制御される。
【0020】
コントローラ110は、バックエンドシステム150によって情報を得ることができる。あるいは、コントローラ110は、定期的に情報を送信するように構成されることができる。一実施形態では、バックエンドシステム150は、コントローラ110とクライアントデバイス160との間のリレーとして動作することができる。たとえば、バックエンドシステム150は、コントローラ110によって送信された情報をクライアントデバイス160に転送することができ、クライアントデバイス160からコントローラ110にコマンドおよび要求を転送することができる。別の実施形態では、動作データおよび他の動作履歴情報は、記憶のためにコントローラ110によってバックエンドシステム150に送信されることができる。バックエンドシステム150は、アクセスレベルに応じて、格納された情報をコントローラ110とは独立してクライアントデバイス160に提供することができる。システム100は、上述の2つのアプローチの間の連続体に沿って動作することができることを理解されたい。例えば、コントローラ110は、バックエンドシステム150がコントローラ110上のストレージの効率的な利用を可能にするために他の情報を記憶している間、特定の情報を保持することができる。
【0021】
別の態様では、コントローラ110は、直接デバイスツーデバイス通信を利用することができる。例えば、クライアントデバイス160は、コントローラ110と近接していてもよい(すなわち、同じ構造、同じ部屋など)。そのような場合、有線または無線接続(たとえば、Bluetooth(登録商標)、無線USB、アドホックWiFiなど)は、クライアントデバイス160とコントローラ110との間に確立されることができる。
【0022】
コントローラ110の動作構成は、コントローラ110が現在動作している複数の動作モードまたは状態のうちの1つを指定することができる。前述のように、コントローラ110は、通常の動作モードでポンプ120を作動/停止するために、圧力設定値および圧力測定値を利用する。コントローラ110は、初めて電源が投入されると、初期起動モードに入ることができる。初期起動モードでは、コントローラ110は、ポンプ120を作動させてタンク130を充填し、タンク130の予備充填を決定し、予備充填に基づいて圧力設定を確立することができる。これらの圧力設定は、その後、通常の動作モードで利用することができる。
【0023】
追加のモードは、セットアップモード、休暇モード、ストームモード、およびメンテナンスモードを有することができる。セットアップモードでは、コントローラ110は、バックエンドシステム150に登録し、それとの通信を構成するために、最初に、クライアントデバイス160との直接的なデバイスツーデバイス通信を利用することができる。休暇モードでは、コントローラ110は、ポンプ120の作動を防止するように構成される。ストームモードでは、コントローラ110は、タンク130に貯蔵される水の量を最大にするために、圧力設定点を無効にする。メンテナンスモードでは、コントローラ110は、タンク130の充電を再検査することができる。この値は、電荷劣化を決定するために初期読取値と比較することができる。このようにして、メンテナンスモードは、システム100の健全性ステータスチェックを提供する。さらに、クライアントデバイス160のメンテナンスビューは、限定はしないが、充電劣化、現在のプリチャージ読み取り、ポンプ120への電気入力などの健全性状態情報を提供することができる。さらに、保護モードは、コントローラ110がアラーム状態または通常動作モードからの逸脱を正当化する他のイベントを検出したときに利用可能である。
【0024】
ウェル管理システムのさらなる態様は、米国特許出願第16/046,441号に見出すことができ、その全体が基準により本明細書に組み込まれる。
【0025】
図2図6を参照すると、様々な態様によるコントローラ110の例示的で非限定的な実施形態が示されている。図に示すように、コントローラ110は、コントローラハウジング200を有する。一実施形態では、コントローラハウジング200は、ハウジング本体202およびハウジングキャップ204を有する。ハウジングキャップ204は、いくつかの実施形態では、ワイヤ区画212を覆って保護する(図5および図6)。ハウジング本体202は、例えば、制御および通信電子機器および/または圧力スイッチを含む。
【0026】
ハウジング200は、ハウジング200の両側に配置された第1の開口部206(図2)および第2の開口部208(図3)をさらに有する。第1の開口部206および第2の開口部208は、ハウジングキャップ204が設置されている間、ワイヤ区画212へのアクセスを提供する。ワイヤは、開口部206、208を通過してもよい。さらに、開口部206、208は、ワイヤが通過する導管との接続を容易にすることができる。いくつかの実施形態では、コントローラ開口部210(図4)は、コントローラハウジング200の底部に配置されてもよい。コントローラ開口部210は、制御、通信、および/または圧力スイッチ電子機器と結合するための有線または他のコネクタへのアクセスを提供することができる。
【0027】
一実施形態によれば、ワイヤ区画212は、端子ブロック214および端子ブロック216などの1つ以上の端子ブロックを有することができる。端子ブロック214、216は、ハウジング本体202内の制御電子機器(例えば、圧力スイッチなど)への外部からアクセス可能な接続を提供する。図6に最もよく示されるように、端子ブロック214、216は、一実施形態では、コントローラ110および外部デバイス(例えば、ポンプ)に電力を供給するために、高電圧(例えば、120ボルト以上)への接続を可能にする。一実施形態では、端子ブロック214は、入力ライン電力と接続し、端子ブロック216は、ポンプと接続する。これらの接続は、一実施形態では、コントローラ110がポンプへの電力のオンまたはオフを選択的に切り替えることができる1つ以上の制御プロセスにしたがってポンプを動作させることを可能にする。
【0028】
図7を参照すると、配線を有するコントローラの例示的で非限定的な概略図が示されている。端子ブロック214、216は、高電圧配線218、220がそれぞれねじ式締結具で所定の位置に締結される金属領域を提供する。アース線222は、上部を覆い、開口部206、208を通過する。
【0029】
状況によっては、取り付けまたは修理中に、締結具が緩んだり、別の裸ワイヤが端子ブロックの一部に接触したりすることがある。このような状況では、ブレーカーが飛び出したり、感電したり、システムコンポーネントが損傷したりすることがある。誤って端子ブロックに接触するワイヤの可能性は、端子ブロック214、216のレイアウト(例えば、相対的な配置)および/またはワイヤ区画212に押し込まれる配線の量に依存することができる。
【0030】
上記の状況を考慮して、電気カバーが本明細書に記載される。電子カバーは、端子ブロック(例えば、端子ブロック214、216)を保護するように構成され、漂遊ワイヤが接続空間に入ることを防ぐ。電気カバーは、また、端子ブロック214に接続された配線218などの所望のワイヤを接続空間内に保持する。したがって、電気カバーは、デバイス、ユーザ、およびシステムを潜在的な緩いワイヤから保護する。
【0031】
図8を参照すると、コントローラ110の概略図は、端子ブロックのための少なくとも1つの電気カバーを有する。図8に示される実施形態では、電気カバー224は、端子ブロック214上に設置され、電気カバー226は、端子ブロック216上に設置される。いくつかの実施形態では、電気カバー224および226は、ビニル、ゴム、または他の電気絶縁材料であってもよい。別の実施形態では、電気カバー224、226は、変形可能であり、端子ブロック上に延伸することができる。さらに、電気カバー224、226は、伸張後、弾性的であり、取り付けられたときに端子ブロックの側壁の周りにぴったりと適合するように反発する。したがって、電気カバー224、226は、一旦設置されると、システムの動きまたは振動から飛び出すことはない。
【0032】
図7、8に示されるように、パススルー接地ワイヤ222が使用される。パススルー接地ワイヤ222は、デバイスの全体のフットプリントを低減することができ、コントローラ110の回路基板レイアウトを合理化することができる。したがって、端子ブロック上の個別の接地ワイヤ接続は、漂遊ワイヤ接点の可能性を軽減することができるが、上記の利点(例えば、全体の設置面積を低減し、回路基板レイアウトを単純化すること)は失われる。しかしながら、電気カバー224、226は、また、個別の接続のように、しかしこれらの利点を失うことなく、漂遊ワイヤ接点の可能性を軽減する。さらに、パススルー接地ワイヤ222は、電気カバー224、226を適所に保持することを容易にすることができる。
【0033】
さらに別の実施形態では、電気カバー224、226は、モノリシック部品であってもよい。例えば、複数の端子ブロックを有するデバイスにおいて、全ての端子ブロックを覆うように構成された単一の電気カバーは、不適切な設置のリスクを最小限にする。したがって、モノリシック部品は、端子ブロックの相対的な位置決めに対応する形状を有する。モノリシック実施形態は、接地ワイヤ222の保持特性をさらに改善する。
【0034】
ここで図8を参照すると、電気カバー300の例示的で非限定的な実施形態が示されている。上述の電気カバー224、226は、図9に示される電気カバー300と同様であってもよい。電気カバー300は、カバー表面302と、カバー表面302から下方に延在する複数の側壁304と、を有する。図9に示されるように、1つの側壁は、端子ブロックに接続されたワイヤを収容する開口部308を内部に有するノッチ付き側壁306であってもよい。
【0035】
上述のように、電気カバー300は可撓性材料から形成される。いくつかの実施形態では、電気カバー300は、ビニル材料、ゴム材料、または他の柔軟性かつ電気絶縁性の材料であってもよい。すなわち、電気カバー300が露出したワイヤと接触する場合、電気カバー300の材料は、わずかな電流が通過するように選択されるべきである。本明細書で使用されるように、わずかな電流は、人々または機器に安全リスクをもたらさないほど十分に低い、機器を損傷しないほど十分に低い、および/またはヒューズまたは回路遮断器をトリップしないほど十分に低い電流である。
【0036】
電気カバー300は、端子ブロックにしたがって寸法決めされてもよい。例えば、カバー表面302の領域は、一般的に、端子ブロックのフットプリントの領域に対応することができる。さらに、側壁304の高さは、端子ブロックの高さに実質的に対応することができる。さらに、側壁304の長さは、端子ブロックの水平寸法に対応するようにそれぞれ設定されることができる。
【0037】
上述のように、電気カバー300は、可撓性かつ変形可能であるが、弾性であってもよい。側壁304は、力を加えることによって外側に偏向または伸張されてもよい。側壁304は、力が除去されると、変形していない状態に戻る。これにより、カバー300を撓ませて端子ブロック上を滑らせることができる。その後、側壁304は、静止状態に戻り、端子ブロックに対して力を加えて、カバー300を所定の位置に固定する。
【0038】
本明細書で使用される場合、用語「または」は、排他的な「または」ではなく、包括的な「または」を意味することが意図され、すなわち、特別な指定がない限り、または文脈から明らかでない限り、語句「Xは、AまたはBを使用する」が自然な包括的な置換のいずれかを意味することが意図される。すなわち、「XはAまたはBを使用する」という語句は、以下の例のいずれかによって満たされる。XはAを使用する、XはBを使用する、またはXはAおよびBの両方を使用する。加えて、本出願および添付の特許請求の範囲において使用される単数形は、特別な指定がない限り、または単数形を対象とする文脈から明らかでない限り、「1つまたは複数の」を意味すると一般に解釈されるべきである。
【0039】
さらに、本明細書で使用される「例示的」という用語は、「何かの説明または例としての役割を果たす」ことを意味することを意図している 。
【0040】
上記に例示的な実施形態を説明した。上記のデバイスおよび方法は、クレームされた主題の一般的な範囲から逸脱することなく、変更および修正を組み込むことができることは当業者に明らかであろう。これは、クレームされた主題事項の範囲内で、そのようなすべての修正および変更を含むことが意図されている。さらに、「包含する」という用語は、詳細な説明または請求項のいずれかで使用されている限りにおいて、請求項の移行語として「備える」という用語が用いられる際の解釈と同様に、包括的なものとして意図されている。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
【国際調査報告】