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特表2023-517018連続血糖測定用センサートランスミッタの製造方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-04-21
(54)【発明の名称】連続血糖測定用センサートランスミッタの製造方法
(51)【国際特許分類】
   A61B 5/1473 20060101AFI20230414BHJP
   G06Q 10/0875 20230101ALI20230414BHJP
【FI】
A61B5/1473
G06Q10/0875
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022552916
(86)(22)【出願日】2021-03-04
(85)【翻訳文提出日】2022-09-02
(86)【国際出願番号】 KR2021002680
(87)【国際公開番号】W WO2021182797
(87)【国際公開日】2021-09-16
(31)【優先権主張番号】10-2020-0030306
(32)【優先日】2020-03-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】510115030
【氏名又は名称】アイセンス,インコーポレーテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110003339
【氏名又は名称】弁理士法人南青山国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】リー,ジンウォン
【テーマコード(参考)】
4C038
5L049
【Fターム(参考)】
4C038KK10
4C038KL01
4C038KX01
5L049AA16
(57)【要約】
【課題】センサートランスミッタの製造方法に関し、流通・販売経路のモニタリング、品質管理、不良品の追跡を容易にする。
【解決手段】本発明は、連続血糖測定用センサートランスミッタの製造方法に関するものであり、より具体的には、センサートランスミッタの組み立て過程中センサートランスミッタに使用されるセンサーの生産情報とトランスミッタの生産情報をお互いにマッピングした品質管理情報を生成して生成した品質管理情報をサーバーに保存管理することで、品質管理情報を利用してセンサートランスミッタの流通経路または販売経路をモニタリングするか、またはセンサートランスミッタの品質管理に使用するか、または不良であるセンサートランスミッタを容易に追跡することができるセンサートランスミッタの製造方法を提供する。
【選択図】図9
【特許請求の範囲】
【請求項1】
連続血糖測定用センサートランスミッタの製造方法において、
トレーに配置されたセンサーの生産情報を獲得する段階と、
前記トレーに配置されたトランスミッタの生産情報を獲得する段階と、
獲得した前記センサーの生産情報と獲得した前記トランスミッタの生産情報をお互いにマッピングして品質管理情報を生成する段階と、
前記品質管理情報をサーバーに送信して前記品質管理情報をサーバーに保存管理する段階と、を含み、
前記センサーと前記トランスミッタは等しいトレーに配置され、
前記トレーに配置されたセンサーとトランスミッタは前記品質管理情報の生成後センサートランスミッタでお互いに締結組み立てされることを特徴とするセンサートランスミッタの製造方法。
【請求項2】
前記センサートランスミッタの製造方法は、
前記品質管理情報を判読することができる品質管理コードを生成し、生成した品質管理コードを具備するラベルを生成する段階をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載のセンサートランスミッタの製造方法。
【請求項3】
前記品質管理コードは、
前記品質管理情報のうちで前記トランスミッタの生産情報のみを判読可能であるか、または前記トランスミッタの生産情報と前記センサーの生産情報すべてを判読可能になるように生成されることを特徴とする請求項2に記載のセンサートランスミッタの製造方法。
【請求項4】
前記センサートランスミッタの製造方法で、
前記ラベルは前記センサートランスミッタが装着されるアプリケーター、前記アプリケーターの内部包装紙、前記アプリケーターの外部包装紙のうちで少なくとも何れか一つに付着されることを特徴とする請求項2に記載のセンサートランスミッタの製造方法。
【請求項5】
前記センサートランスミッタの製造方法は、
前記品質管理情報を前記トランスミッタのメモリーに保存する段階をさらに含み、
前記メモリーの第1領域には品質管理情報のうちでトランスミッタの生産情報が保存され、前記メモリーの第2領域には品質管理情報のうちでセンサーの生産情報が保存されることを特徴とする請求項2に記載のセンサートランスミッタの製造方法。
【請求項6】
前記センサーに形成されたセンサー識別子を判読して前記センサーの生産情報を獲得することを特徴とする請求項1乃至請求項5のうちで何れか一つに記載のセンサートランスミッタの製造方法。
【請求項7】
前記トランスミッタの外部ハウジングに形成されたトランスミッタ識別子を判読して前記トランスミッタの生産情報を獲得することを特徴とする請求項1乃至請求項5のうちで何れか一つに記載のセンサートランスミッタの製造方法。
【請求項8】
前記トランスミッタの生産情報は前記トランスミッタのメモリーに保存されているし、
前記メモリーから前記トランスミッタの生産情報を獲得することを特徴とする請求項1乃至請求項5のうちで何れか一つに記載のセンサートランスミッタの製造方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、連続血糖測定用センサートランスミッタの製造方法に関するものであり、より具体的には、センサートランスミッタの組み立て過程中センサートランスミッタに使用されるセンサーの生産情報とトランスミッタの生産情報をお互いにマッピングした品質管理情報を生成して生成した品質管理情報をサーバーに保存管理することで、品質管理情報を利用してセンサートランスミッタの流通経路または販売経路をモニタリングするか、またはセンサートランスミッタの品質管理に使用するか、または不良であるセンサートランスミッタを容易に追跡することができるセンサートランスミッタの製造方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
糖尿病は、現代人に多く発生する慢性疾患であって、国内の場合、全人口の5%に相当する200万人以上に達している。
【0003】
糖尿病は、肥満、ストレス、誤った食習慣、先天性遺伝など様々な原因によって膵臓で作られるインスリンが絶対的に不足または相対的に不足して血液中の糖についてのバランスを正せないことによって、血中に糖成分が絶対的に多くなって発症する。
【0004】
血液中には、通常、一定濃度のグルコースが含まれており、組織細胞は、ここでエネルギーを得ている。
【0005】
しかし、グルコースが必要以上に増加すると、肝臓や筋肉または脂肪細胞などに適切に保存されず、血液中に蓄積し、これにより糖尿病患者は、正常人よりはるかに高い血糖が維持され、過剰な血糖は、組織をそのまま通過して尿に排出されることによって、身体の各組織に絶対的に必要な糖分は不足になり、身体の各組織に異常をもたらすことになる。
【0006】
糖尿病は、初期にはほとんど自覚症状がないのが特徴であるが、病気が進行すると糖尿病特有の多飲、多食、多尿、体重減少、全身倦怠感、皮膚のかゆみ、手や足の傷が治らず、長持ちする場合などの特有の症状が現れ、病気がさらに進行すると視力障害、高血圧、腎臓病、中風、歯周疾患、筋肉のけいれんおよび神経痛、壊疽などに進展する合併症が現れる。
【0007】
このような糖尿病を診断し、合併症に進展しないように管理するためには、体系的な血糖値測定と治療を並行しなければならない。
【0008】
糖尿病は管理のために絶えずに血糖を測定する必要があって、血糖測定と関連される装置はその需要が絶えずに増加する趨勢である。糖尿病患者が血糖調節を厳格にさせる場合、糖尿病の余病発生が著しく減ることは各種研究を通じて確認されている。それによって糖尿病患者は血糖調節のために規則的に血糖を測定することが非常に重要である。
【0009】
糖尿病患者の血糖管理のために一般的に採血式血糖測定機(finger prick meth0d)が主に使用されるが、このような採血式血糖測定機は糖尿病患者の血糖管理にお手助けになるが、測定当時の結果だけ現われるために、頻りに変化する血糖数値を正確に把握することが難しい問題がある。また、採血式血糖測定機は一日にも随時に血糖を測定するために毎度採血をする必要があって、糖尿病患者に採血に対する負担の大きい問題がある。
【0010】
糖尿病患者は、一般に高血糖及び低血糖状態を行き交うが、応急状況は低血糖状態で発生する。低血糖状態は糖分が長い間持続されない場合に発生し、意識を失うか、または最悪の場合命を失うこともある。したがって、低血糖状態を即刻で見つけることは糖尿病患者に非常に重要である。しかし、間歇的に血糖を測定する採血式血糖測定機は明らかな限界がある。
【0011】
このような採血式血糖測定機の限界を乗り越えるために、人体内に挿入して数分間隔で血糖を測定する連続血糖測定システム(CGMS:Continuous Glucose Monitoring System)が開発されたし、これを利用して糖尿病患者の管理と応急状況に容易に対処することができる。
【0012】
連続血糖測定システムは使用者の身体部位に付着されて体液を抽出して血糖生体情報を生成するセンサートランスミッタと、伝送された血糖生体情報から血糖値を計算して出力する通信端末機などを含んで構成される。センサートランスミッタは人体に一部が挿入される連続血糖測定用センサーを具備するが、センサーは一定期間、例えば、おおよそ15日程度間人体に挿入された状態で使用者の体液を抽出する。センサートランスミッタは抽出した体液から周期的に血糖生体情報を生成するが、通信端末機には血糖管理アプリケーションが設置されてセンサートランスミッタから血糖生体情報を周期的に受信して受信した血糖生体情報を校正して使用者に出力する。
【0013】
ここで、センサートランスミッタは連続血糖測定用センサーとトランスミッタの組立体として、製造過程でセンサーとトランスミッタを組立てて製造する。
【0014】
連続血糖測定用センサーは等しい工場で生産されても生産工程によって、またはセンサーの製造工程によってセンサー敏感度、オフセットなどの初期校正情報がお互いに相異になって、したがって、使用者がセンサートランスミッタを身体に付着後血糖生体情報を測定時先に初期校正情報を利用してセンサーを校正しなければならない。
【0015】
通常的に使用者は、血糖管理アプリケーションを活性化後センサートランスミッタの包装紙に印刷されている初期校正情報を直接通信端末機に直接入力してセンサーを初期校正するが、老弱者や血糖管理アプリケーションに慣れない使用者の場合初期校正情報を入力するのに不便さがあり、誤った初期校正情報を入力するか、または入力過程で間違いが発生して正確な血糖値を獲得することができないという問題点を有する。
【0016】
一方、センサートランスミッタはセンサーとトランスミッタを組立てて生産されるが、センサーまたはトランスミッタのうちで一部が製造過程で不良が発生した場合等しいセンサーまたは等しい部品が使用されたトランスミッタを確認して問題があるセンサートランスミッタをリコールするか、または使用者に不良であるセンサートランスミッタの使用を中断するように知らせてくれなければならない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0017】
本発明は、上で言及した従来のセンサートランスミッタが有する問題点を解決するためのものであり、本発明が成そうとする目的は、センサートランスミッタの組み立て過程中にセンサートランスミッタに使用されるセンサーの生産情報とトランスミッタの生産情報をお互いにマッピングした品質管理情報を生成して使用することができるセンサートランスミッタの製造方法を提供することである。
【0018】
本発明が成そうとする他の目的は、センサートランスミッタのセンサーに対する生産情報とトランスミッタに対する生産情報でなされた品質管理情報を判読することができる品質管理コードを生成して品質管理コードを具備するラベルをセンサートランスミッタのアプリケーターに付着するか、または、内部または外部包装紙に付着して品質管理コードを通じてセンサーの校正情報を容易に通信端末機に入力することができるセンサートランスミッタの製造方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0019】
本発明の目的を達成するために本発明による連続血糖測定用センサートランスミッタの製造方法は、トレーに配置されたセンサーの生産情報を獲得する段階と、トレーに配置されたトランスミッタの生産情報を獲得する段階と、獲得したセンサーの生産情報と獲得したトランスミッタの生産情報をお互いにマッピングして品質管理情報を生成する段階及び品質管理情報をサーバーに送信して品質管理情報をサーバーに保存管理する段階と、を含み、ここでセンサーとトランスミッタは等しいトレーに配置されてトレーに配置されたセンサーとトランスミッタは品質管理情報の生成後センサートランスミッタでお互いに締結組み立てされることを特徴とする。
【0020】
望ましくは、本発明によるトランスミッタの製造方法は品質管理情報を判読することができる品質管理コードを生成して生成した品質管理コードを具備するラベルを生成する段階をさらに含むことを特徴とする。
【0021】
ここで、品質管理コードは品質管理情報のうちでトランスミッタの生産情報のみを判読するか、またはトランスミッタの生産情報とセンサーの生産情報すべてを判読するように生成されることを特徴とする。
【0022】
ここで、ラベルはセンサートランスミッタが装着されるアプリケーター、アプリケーターの内部包装紙、アプリケーターの外部包装紙のうちで少なくとも何れか一つに付着されることを特徴とする。
【0023】
望ましくは、本発明によるセンサートランスミッタの製造方法は、品質管理情報をトランスミッタのメモリーに保存する段階をさらに含み、メモリーの第1領域には品質管理情報のうちでトランスミッタの生産情報が保存されてメモリーの第2領域には品質管理情報のうちでセンサーの生産情報が保存されることを特徴とする。
【0024】
ここで、センサーに形成されたセンサー識別子を判読してセンサーの生産情報を獲得することを特徴とする。
【0025】
本発明の一実施例でトランスミッタの外部ハウジングに形成されたトランスミッタ識別子を判読してトランスミッタの生産情報を獲得することを特徴とする。
【0026】
本発明の他の実施例でトランスミッタの生産情報は、トランスミッタのメモリーに保存されているし、メモリーからトランスミッタの生産情報を獲得することを特徴とする。
【発明の効果】
【0027】
本発明によるセンサートランスミッタの製造方法は次のような効果を有する。
【0028】
本発明によるセンサートランスミッタの製造方法は、センサートランスミッタの組み立て過程中センサートランスミッタに使用されるセンサーの生産情報とトランスミッタの生産情報をお互いにマッピングした品質管理情報を生成して生成した品質管理情報をサーバーに保存管理することで、品質管理情報を利用してセンサートランスミッタの流通経路または販売経路をモニタリングするか、またはセンサートランスミッタの品質管理に使用するか、または不良であるセンサートランスミッタを容易に追跡することができる。
【0029】
一方、本発明によるセンサートランスミッタの製造方法はセンサートランスミッタの組み立て過程中センサーに対する生産情報とトランスミッタに対する生産情報でなされた品質管理情報を判読することができる品質管理コードを生成して品質管理コードを具備するラベルをセンサートランスミッタのアプリケーターに付着されるか、または、内部または外部包装紙に付着することで、使用者は品質管理コードを通じて多様なセンサー情報及びトランスミッタの情報を通信端末機の血糖管理アプリケーションに容易に入力することができる。
【図面の簡単な説明】
【0030】
図1図1は、本発明の一実施例による連続血糖測定システムを示した概略図である。
図2図2及び図3は、センサートランスミッタをアプリケーターを利用して人体に付着する過程を説明するための図面である。
図3図2及び図3は、センサートランスミッタをアプリケーターを利用して人体に付着する過程を説明するための図面である。
図4図4は、本発明によるセンサートランスミッタの製造工程を説明するための図面である。
図5図5は、トレー230に盛られたセンサーとトランスミッタの一例を示している。
図6図6は、本発明で製造端末機、管理サーバー及び通信端末機の間で送受信されるメッセージを説明するための図面である。
図7図7は、本発明によって管理サーバーに保存される品質管理情報の一例を示している。
図8図8は、本発明による製造端末機の一例を説明するための機能ブロック図である。
図9図9は、本発明によるセンサートランスミッタの製造方法を説明するための流れ図である。
【発明を実施するための形態】
【0031】
本発明で使用される技術的用語は、単に特定の実施例を説明するために使用されたものであり、本発明を限定しようとする意図ではないことを留意しなければならない。また、本発明で使用される技術的用語は、本発明で特別に他の意味で定義されない限り、本発明が属する技術分野で通常の知識を有した者によって一般的に理解される意味で解釈されなければならないし、過度に包括的な意味で解釈されるか、または過度に縮まった意味で解釈されてはいけない。また、本発明で使用される技術的な用語が本発明の思想を正確に表現することができない誤った技術的用語である時には、当業者が正しく理解することができる技術的用語で取り替えられて理解されなければならないであろう。
【0032】
また、本発明で使用される単数の表現は文脈上明白に異なるように志さない限り複数の表現を含む。本発明で、"構成される"または"含む"などの用語は発明に記載された多くの構成要素ら、または多くの段階を必ずすべて含むことで解釈されてはいけなくて、そのうち一部構成要素らまたは一部段階らは含まれないこともあって、または、追加的な構成要素または段階らをさらに含むことができることで解釈されなければならない。
【0033】
また、添付された図面は本発明の思想を易しく理解するようにするためのものであるだけで、添付された図面によって本発明の思想が制限されることで解釈されてはいけないことを留意しなければならない。
【0034】
図1は、本発明の一実施例による連続血糖測定システムを示した概略図である。
【0035】
図1を参照すれば、本発明の一実施例による連続血糖測定システム1はセンサートランスミッタ10及び通信端末機30を含む。
【0036】
センサートランスミッタ10は身体に付着されるが、センサートランスミッタ10が身体に付着時センサートランスミッタ10のセンサー一端は肌に挿入されて人体の体液を周期的に抽出して血糖生体情報を測定する。ここで、センサートランスミッタは肌に挿入されて体液を抽出するセンサー及び体液から血糖生体情報を測定後血糖生体情報を通信端末機30に送信するトランスミッタでなされる。工場でセンサーとトランスミッタはお互いに組み立てされてセンサートランスミッタで製造し、センサートランスミッタは再びセンサートランスミッタを身体に付着するアプリケーター(図示せず)に装着される。
【0037】
使用者は包装紙でアプリケーターを取り出した後センサートランスミッタを装着しようとする身体部位にアプリケーターを位置させた後、アプリケーターを使ってセンサートランスミッタを肌に配置する。
【0038】
センサートランスミッタ10が肌に配置完了された後、センサートランスミッタ10と通信端末機はお互いに通信接続してセンサートランスミッタ10で測定した血糖生体情報を送受信するようになる。
【0039】
センサートランスミッタ10と通信端末機30をお互いに通信接続させるために、使用者は通信端末機30に設置されている血糖管理アプリケーションを活性化した後アプリケーターまたは包装紙に付着されているラベルの品質管理コードを判読して接続情報を獲得して獲得した接続情報に基礎して自動でセンサートランスミッタ10と通信端末機30との間の通信を接続する。ここで、接続情報でセンサートランスミッタのシリアル番号、ピン(PIN)コードなどが使用されることができる。
【0040】
通信端末機30はセンサートランスミッタ10と通信接続後センサートランスミッタ10から周期的に血糖生体情報を受信して受信した血糖生体情報を校正して生成した血糖値を使用者に表示するが、通信端末機はスマートフォン、タブレットPC、またはノートブックなどのようにセンサートランスミッタ10と通信することができる端末機が利用されることができる。勿論、通信端末機30はこれに限定されるものではなくて、通信機能を含んでプログラムやアプリケーションが設置されることができる端末機ならどのような種類の端末機であることができる。
【0041】
ここで、センサートランスミッタ10と通信端末機30はお互いにUSBケーブルなどによって有線で通信連結されるか、または赤外線通信、NFC通信、ブルートゥース(登録商標)などの無線通信方式で通信連結されることができる。
【0042】
通信端末機30はセンサートランスミッタ10から受信した血糖生体情報を校正することに使用される校正情報が必要であるが、望ましくは、血糖管理アプリケーションを通じて品質管理コードを判読時センサーの校正情報も一緒に獲得して獲得したセンサーの校正情報に基礎して血糖生体情報を校正するようになる。
【0043】
前で説明したようにセンサートランスミッタは、アプリケーターを通じて身体一部に付着されるが、図2及び図3は、アプリケーターを利用してセンサートランスミッタを人体に付着する過程を説明するための図面である。
【0044】
アプリケーター130は、センサートランスミッタ10を内部に具備して使用者の操作でセンサートランスミッタ10を外部に吐出して使用者の特定身体部位に付着させるように作動する。アプリケーター130は一面が開放された形状で形成されているが、センサートランスミッタ10はアプリケーター130の開放された一面を通じてアプリケーター130に設置される。
【0045】
センサートランスミッタ10を身体に付着させる過程を図2及び図3を参照してより詳細に見れば、保護キャップを分離した状態でアプリケーター130の開放された一面を身体の特定部位肌20に密着させる。このようにアプリケーター130を身体の肌20に密着させた状態でアプリケーター130を作動させれば、センサートランスミッタ110はアプリケーター130で吐出されながら肌20に付着されることができる。ここで、センサートランスミッタ10の下部にはセンサー12の一端がセンサートランスミッタ10で露出されて配置されているし、センサー12の一端はアプリケーター130に具備されたニードルを通じて一部が肌20に挿入される。したがって、センサー12の一端が肌20に挿入された状態でセンサートランスミッタ10は肌20に付着されることができる。
【0046】
ここで、センサートランスミッタ10の身体接触面にはセンサートランスミッタ10が身体の肌20に固定付着されることができるように接着テープが具備されることができる。したがって、アプリケーター130を身体の肌20で離隔させれば、接着テープによってセンサートランスミッタ10は身体の肌20に固定付着された状態になる。
【0047】
以後、センサートランスミッタ10に電源が印加されれば、センサートランスミッタ10は通信端末機30と通信を連結し、センサートランスミッタ10は測定した血糖情報を通信端末機に送るようになる。
【0048】
センサートランスミッタ10は血糖情報だけではなく、多様な生体情報を測定することができるが、以下では生体情報の一例で血糖情報を測定することで説明する。
【0049】
図4は、本発明によるセンサートランスミッタの製造工程を説明するための図面である。
【0050】
図4を参照して詳しく見れば、センサートランスミッタの製造工場には移送ベルト210が駆動されているが、連続血糖測定用センサー241とトランスミッタ243が盛られた複数のトレー230らは移送ベルト210に沿って移動するようになる。
【0051】
判読カメラ250は移送ベルト210の上端に配置されて移送ベルト210に沿って移動するトレー230に盛られたセンサー241またはトランスミッタ243の生産情報を判読する。本発明が適用される分野によって移送ベルト210の上端に配置された判読カメラ250の代わりに作業者が直接センサー241またはトランスミッタ243の生産情報を判読するための携帯用判読装置が使用されることができる。
【0052】
移送ベルト210に沿って移動するトレー230に盛られたセンサー241とトランスミッタ243の生産情報を獲得後、作業者はトレー230に盛られたセンサー241とトランスミッタ243を組立ててセンサートランスミッタ240を製造するようになる。
【0053】
図5は、トレー230に盛られたセンサーとトランスミッタの一例を示しているが、図5(a)に示されているようにセンサー241はトランスミッタに接続される電極が形成された第1部分241-1と肌に挿入される第2部分241-3で構成されるが、第1部分241-1にはセンサーの生産情報を具備しているセンサー識別子241-5が形成されている。一方、図5(b)に示されているようにトランスミッタ243は上部ハウジング243-1と下部ハウジング243-3でなされたハウジングを具備し、ハウジングの内部にはセンサー241が挿入されてセンサーで抽出した体液から血糖生体情報を生成して血糖生体情報を通信端末機に送信するための複数の部品が具備されている。トランスミッタの上部ハウジング243-1の一面にはトランスミッタの生産情報を具備しているトランスミッタ識別子243-5が形成されている。
【0054】
再び図4を参照して詳しく見れば、製造端末機(図示せず)はトレー230に盛られたセンサー241とトランスミッタ243から獲得した生産情報をお互いにマッピングして品質管理情報を生成し、製造端末機は品質管理情報を具備する品質管理コードを生成して以後品質管理コードが具備されたラベルを生成する。ここで、ラベルはQRコード(登録商標)、バーコード、RFIDなどで生成されることができる。ここで、品質管理コードは品質管理情報のうちでトランスミッタの生産情報のみを具備するか、またはトランスミッタの生産情報とセンサーの生産情報すべてを具備するように生成されることができる。
【0055】
製造者は製造されたセンサートランスミッタ240をアプリケーター(図示せず)に組立てるようになるが、センサートランスミッタ240をアプリケーターに組み立て後アプリケーターの一面に生成したラベルを付着するようになる。
【0056】
アプリケーターに付着されたラベルは、今後滅菌工程、包装工程などで再び生成されて滅菌用1次包装紙、出荷用2次包装紙などに付着されて使用者に販売されることができる。
【0057】
使用者は通信端末機の血糖管理アプリケーションを活性後アプリケーター、1次包装紙、出荷用2次包装紙などに付着されたラベルからセンサーの生産情報を獲得するか、またはトランスミッタの生産情報を獲得することができるし、センサーの生産情報を利用して血糖生体情報を校正するか、またはトランスミッタの生産情報を利用して通信端末機と容易に通信を接続することができる。
【0058】
ここで、製造端末機(図示せず)は品質管理情報を生成する場合、品質管理情報を製造社管理サーバーに送信することができるが、製造社管理サーバーは品質管理情報に基礎してセンサートランスミッタの流通経路または販売経路をモニタリングするか、またはセンサートランスミッタの品質管理に使用するか、または不良であるセンサートランスミッタを容易に追跡することができる。
【0059】
図6は、本発明で製造端末機、管理サーバー及び通信端末機との間で送受信されるメッセージを説明するための図面である。
【0060】
ここで、製造端末機はセンサートランスミッタの製造工場に配置されてセンサートランスミッタの品質管理情報を生成するのに利用される端末機であり、管理サーバーは血糖管理アプリケーションを提供し、品質管理情報を利用してセンサートランスミッタの流通経路または不良処理を遂行するサーバーを意味するが、製造端末機、管理サーバー及び通信端末機はお互いに有線または無線ネットワークを通じて接続されている。
【0061】
図6を参照してより具体的に詳しく見れば、センサートランスミッタの製造工程中品質管理情報を生成した製造端末機は管理サーバーにセンサートランスミッタの品質管理情報を送信する(S10)。
【0062】
センサートランスミッタは複数の工場でお互いに異なる特性を有したセンサーで生産されることができるが、管理サーバーには各工場で製造されたセンサートランスミッタに対する品質管理情報を保存している。
【0063】
望ましくは、製造端末機はセンサーの生産情報とトランスミッタの生産情報だけではなくセンサートランスミッタの製造時刻、センサートランスミッタを製造した工場識別子などを含んで品質管理情報を生成して生成した品質管理情報を管理サーバーに送信することができる。
【0064】
使用者は通信端末機を利用して管理サーバーに接続するための会員情報を管理サーバーに送信して会員登録することができるが(S30)、使用者は使用者の名前、使用者識別子、年、住所、国籍、連絡先などの会員情報を送信して会員登録することができる。
【0065】
以後、使用者は新規センサートランスミッタを使おうとする場合、通信端末機の血糖管理アプリケーションを活性化してアプリケーターまたは包装紙などに付着されたラベルの品質管理コードからセンサーの生産情報またはトランスミッタの生産情報を獲得し、獲得したセンサーの生産情報またはトランスミッタの生産情報を会員情報と共に管理サーバーに送信するようになる(S50)。
【0066】
管理サーバーは通信端末機から受信したセンサーの生産情報またはトランスミッタの生産情報を会員情報にマッピングして保存管理するが、管理サーバーに保存されたセンサートランスミッタの品質管理情報及び該当センサートランスミッタを実際使用する会員情報をマッピング保存管理することで、センサートランスミッタがどの国で使用されているかなどの流通経路または販売経路をモニタリングするか、または使用者が血糖測定機を通じて測定した基準血糖値と連続血糖測定機を通じて測定した血糖生体情報をセンサートランスミッタの品質管理情報と共に通信端末機から受信してセンサートランスミッタの正確度などの品質を管理するか、または不良であるセンサートランスミッタを容易に追跡することができる。
【0067】
以後、通信端末機を通じてセンサートランスミッタの不良メッセージが受付される場合(S70)、不良メッセージに基礎して不良メッセージが受付されたセンサートランスミッタと等しいセンサーが使用されたか、または等しい部品が使用されたトランスミッタに製造されたセンサートランスミッタを使用するか、または購買した使用者の通信端末機で該当センサートランスミッタを使用中断要請するアラーム情報を送信することができる(S90)。使用者はアラーム情報に基礎して使っているセンサートランスミッタを使用中断するか、または使用者が購買したセンサートランスミッタを新しいセンサートランスミッタで交換することができる。
【0068】
ここで不良メッセージは、使用者の要請によって使用者によって直接通信端末機を通じて送信するか、または通信端末機で測定した血糖生体情報またはセンサートランスミッタとの通信不良などをモニタリングして異常がある場合自動で管理サーバーに送信することができる。
【0069】
図7は、本発明によって管理サーバーに保存される品質管理情報の一例を示しているが、図7を参照して詳しく見れば、管理サーバーにはセンサー情報、トランスミッタ情報及びその他の情報がお互いにマッピングされて保存されている。センサー情報は該当センサーのlot情報0001、0002、校正情報0.05、0.45、センサー製造日付けなどが含まれて、トランスミッタ情報は該当トランスミッタの固有シリアル番号100A、100B、100C、100D、200A、200B、200C、該当トランスミッタのピン(pin)番号1234、1234、該当トランスミッタの製造日付けなどが含まれて、その他の情報には該当センサートランスミッタが製造された工場識別子(A工場、B工場)、該当センサートランスミッタを使っているか、または購買した使用者情報(名前、国籍、住所など)がお互いにマッピングされて保存される。
【0070】
このように管理サーバーにはセンサー、トランスミッタ及びセンサートランスミッタに対する情報がお互いにマッピングされて保存されていて、例えば、使用者洪ギルドンが使っているセンサートランスミッタが不良受付される場合、等しいセンサーまたはトランスミッタを使っている他の使用者にもアラーム警告を送って誤った血糖測定による被害を減らすことができる。
【0071】
また、使用者が使っているセンサートランスミッタのセンサー校正情報を変更する必要がある場合、等しいセンサーを使っている使用者の通信端末機で新規校正情報を送信して正確に血糖値をモニタリングするようにできる。
【0072】
また、各工場で製造されたセンサートランスミッタを使っている使用者国籍、住所地に基礎して該当センサートランスミッタの流通経路や国籍別、住所地別センサートランスミッタの選好度などを容易に把握することができる。
【0073】
図8は、本発明による製造端末機の一例を説明するための機能ブロック図である。
【0074】
図8を参照してより具体的に詳しく見れば、センサー情報獲得部110は移送ベルトに沿って移動するトレーに盛られた連続血糖測定用センサーからセンサー生産情報を獲得する。ここで、センサー情報獲得部110はセンサーに形成されたセンサー識別子を判読するカメラが使用されることができるが、本発明が適用される分野によってセンサー識別子の種類によってセンサー識別子を判読するための多様な判読装置が使用されることができる。
【0075】
トランスミッタ獲得部130は移送ベルトに沿って移動するトレーに盛られたトランスミッタからトランスミッタ生産情報を獲得する。ここで、トランスミッタ獲得部130はトランスミッタに形成されたトランスミッタ識別子を判読するカメラが使用されることができるが、本発明が適用される分野によってトランスミッタ識別子の種類によってトランスミッタ識別子を判読するための多様な判読装置が使用されることができる。例えば、トランスミッタの生産情報はトランスミッタのメモリーに保存されることができるが、トランスミッタと有線または無線で連結されてトランスミッタのメモリーからトランスミッタの生産情報を獲得することができる。
【0076】
センサーの生産情報とトランスミッタの生産情報を獲得する場合、情報生成部150はセンサーの生産情報とトランスミッタの生産情報をお互いにマッピングして品質管理情報を生成し、生成した品質管理情報を保存部170に保存する。望ましくは、情報生成部150は品質管理情報を判読することができる品質管理コードを生成し、品質管理コードを具備するラベルを別途のラベル生成部(図示せず)に提供することができる。ラベル生成部は品質管理コードに品質管理情報のうちでトランスミッタの生産情報のみを判読可能であるか、またはトランスミッタの生産情報と前記センサーの生産情報すべてを判読可能になるようにラベルを生成することができる。
【0077】
制御部180は保存部170に保存された品質管理情報を設定された周期が渡来する場合、または保存部170に保存された品質管理情報の数をカウントして設定された数の品質管理情報が保存部170に保存される場合通信部190を通じて管理サーバーに送信する。望ましくは、制御部180はセンサートランスミッタの製造日付け、センサートランスミッタを製造した工場識別子などを品質管理情報に含んで管理サーバーに送信することができる。
【0078】
望ましくは、制御部180は生成した品質管理情報をトランスミッタのメモリーに保存制御することができる。トランスミッタのメモリーのうちで第1領域にはセンサーの生産情報が保存されてトランスミッタのメモリーのうちで第2領域にはトランスミッタの生産情報が分離されて保存されることができる。
【0079】
したがって、使用者は通信端末機の血糖管理アプリケーションを通じてラベルを判読してセンサーの生産情報及びトランスミッタの生産情報を直接獲得することができるが、ラベルを判読してトランスミッタの生産情報、例えば、シリアル番号、ピンコードなどを獲得してセンサートランスミッタと通信端末機との間の通信を接続させて以後トランスミッタのメモリーに保存されたセンサーの生産情報、例えば、校正情報、lot情報、生産日付けなどをセンサートランスミッタから自動受信することができる。
【0080】
図9は、本発明によるセンサートランスミッタの製造方法を説明するための流れ図である。
【0081】
図9を参照して詳しく見れば、センサーからセンサーの生産情報を獲得する(S110).望ましくは、センサーの生産情報はセンサーに形成されたセンサー識別子を通じて獲得することができるし、ここでセンサーの生産情報は、センサーの特性を含むlot情報、センサーの製造工場、センサーの製造日付、センサーの校正情報などを含むことができる。
【0082】
トランスミッタからトランスミッタの生産情報を獲得する(S130)。望ましくは、トランスミッタの生産情報は、トランスミッタに形成されたトランスミッタ識別子を通じて獲得するか、またはトランスミッタのメモリーを通じて獲得することができるし、ここで、トランスミッタの生産情報は、トランスミッタの製造工場、トランスミッタの製造日付、トランスミッタのシリアル番号、トランスミッタのピン番号、トランスミッタの生産日付けなどを含むことができる。
【0083】
獲得したセンサーの生産情報とトランスミッタの生産情報をお互いにマッピングしてセンサートランスミッタの品質管理情報を生成する(S150)。品質管理情報が生成される場合品質管理情報を示す品質管理コードを具備するラベルをセンサートランスミッタの製造工程によって少なくとも1個以上生成して生成したラベルをセンサートランスミッタの製造工程によってアプリケーターに付着されるか、または包装紙に付着される(S170)。
【0084】
一方、生成したセンサートランスミッタの品質管理情報を管理サーバーに送信する(S190)。
【0085】
一方、前述した本発明の実施例らはコンピューターで実行されることができるプログラムで作成可能であり、コンピューターで読める記録媒体を利用して前記プログラムを動作させる汎用デジタルコンピューターで具現されることができる。
【0086】
前記コンピューターで読める記録媒体はマグネチック記憶媒体(例えば、ロム、フロッピーディスク、ハードディスクなど)、光学的判読媒体(例えば、CD-ROM、ディーブイディーなど)及びキャリアウエーブ(例えば、インターネットを通じた伝送)のような記憶媒体を含む。
【0087】
本発明は図面に示された実施例を参照に説明されたが、これは例示的なものに過ぎなくて、本技術分野の通常の知識を有した者ならこれから多様な変形及び均等な他の実施例が可能であるという点を理解するであろう。よって、本発明の真正な技術的保護範囲は添付された登録請求範囲の技術的思想によって決まらなければならないであろう。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
【国際調査報告】