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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-04-21
(54)【発明の名称】電気車両内の発熱構成要素の冷却
(51)【国際特許分類】
   B62J 50/30 20200101AFI20230414BHJP
   B62J 15/00 20060101ALI20230414BHJP
   B62J 17/10 20200101ALI20230414BHJP
   B60K 11/06 20060101ALI20230414BHJP
   B60K 1/00 20060101ALN20230414BHJP
   B60K 1/04 20190101ALN20230414BHJP
【FI】
B62J50/30
B62J15/00 B
B62J17/10
B60K11/06
B60K1/00
B60K1/04 Z
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022553692
(86)(22)【出願日】2021-03-09
(85)【翻訳文提出日】2022-10-13
(86)【国際出願番号】 IB2021051928
(87)【国際公開番号】W WO2021181251
(87)【国際公開日】2021-09-16
(31)【優先権主張番号】202041010486
(32)【優先日】2020-03-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】IN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】521196110
【氏名又は名称】ティーヴィーエス モーター カンパニー リミテッド
【氏名又は名称原語表記】TVS MOTOR COMPANY LIMITED
(74)【代理人】
【識別番号】110000084
【氏名又は名称】弁理士法人アルガ特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】レディ,ポレディ カンビ
(72)【発明者】
【氏名】パティル,ロヒット ヴィシュワナート
(72)【発明者】
【氏名】クルカルニ,キラン
(72)【発明者】
【氏名】クリシュナプラサート,ダルマラジ
(72)【発明者】
【氏名】アフマド,スライマン タリク
(72)【発明者】
【氏名】サシダラン,シャム
(72)【発明者】
【氏名】ラマクリシュナ,ナラハリセッティ
(72)【発明者】
【氏名】ガーグ,マニッシュ
(72)【発明者】
【氏名】アナンタナラヤナン,ラマナタン
(72)【発明者】
【氏名】アベル,コンバンポールソン
(72)【発明者】
【氏名】スリダール,バラグル
【テーマコード(参考)】
3D038
3D235
【Fターム(参考)】
3D038AA09
3D038AB00
3D038AC04
3D038AC06
3D038AC22
3D038AC23
3D235AA23
3D235BB45
3D235CC12
3D235CC13
3D235DD13
3D235DD19
3D235DD24
3D235FF02
3D235FF05
3D235FF12
3D235FF15
3D235FF34
3D235HH07
(57)【要約】
電気車両(EV)は、EVの前部分からEVの後部分に向かって後方に延びるフレームを備える。床板構造は、フレームの下方に配設され、フレームによって支持される。バッテリは、床板構造とフレームとの間に画定された空洞内に配設される。第1の発熱構成要素は、EVの後部分内に配設される。EVは、前部分から第1の発熱構成要素に延びて空気を前部分から第1の発熱構成要素まで導くダクトをさらに備える。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電気車両(EV)(100)であって、
前記電気車両(100)の前部分(102)から前記電気車両(100)の後部分(103)に向かって後方に延びるフレーム(101)と、
前記フレーム(101)の下方に配設され、前記フレーム(101)によって支持される床板構造(310)と、
前記床板構造(310)と前記フレーム(101)との間に画定された空洞(316)内に配設されたバッテリ(104)と、
前記電気車両(100)の前記後部分(103)内に配設された第1の発熱構成要素と、
前記バッテリ(104)の上方に配設された一部分を有するダクト(114、1306)であって、前記前部分(102)から前記第1の発熱構成要素に向かって後方に延びて、空気を前記前部分(102)から前記第1の発熱構成要素まで導く、ダクトとを備える、電気車両。
【請求項2】
前記空洞(316)内に配設された第2の発熱構成要素を備え、前記ダクト(114、1306)が、
前記前部分(102)に面して、前記前部分(102)から空気を受け入れる入口(222)と、
前記第1の発熱構成要素に面して、前記第1の発熱構成要素に空気を供給する第1の出口(402)と、
前記第2の発熱構成要素に面して、前記第2の発熱構成要素に空気を供給する第2の出口(502)とを備える、請求項1に記載の電気車両(100)。
【請求項3】
前記前部分(102)内に配設された前輪(106)と、
前記前輪(106)の上方に配設された前輪フェンダ(204)とを備え、
前記ダクト(114、1306)の前記入口(222)が、前記前輪フェンダ(204)の上方に配置されて空気を受け入れる、請求項2に記載の電気車両(100)。
【請求項4】
前記前輪フェンダ(204)の上方に配設された懸架ブラケット(216)を備え、前記ダクト(114、1306)の前記入口(222)が、前記前輪フェンダ(204)と前記懸架ブラケット(216)との間の空隙(220)に面する、請求項3に記載の電気車両(100)。
【請求項5】
前記懸架ブラケット(216)が、前記空隙(220)に対して凸形状および平坦形状のうちの1つである、請求項4に記載の電気車両(100)。
【請求項6】
前記前輪フェンダ(204)の上面(1102)が、前記空気を前記ダクト(114、1306)内に案内するために、前記空隙に対して凹形状および凸形状のうちの1つである、請求項4に記載の電気車両(100)。
【請求項7】
前記前部分(102)に配設されたフロントパネル(105)を備え、前記ダクト(114、1306)が、
前記フロントパネル(105)の前面(1311)から後方に延びる第1の前部ダクト部材(1308)と、
前記第1の前部ダクト部材(1308)に結合され、前記第1の発熱構成要素に向かって後方に延びる後部ダクト部材(1312)であって、前記バッテリ(104)の上方に配設された前記ダクト(114、1306)の前記一部分を備える、後部ダクト部材とを備える、請求項1に記載の電気車両(100)。
【請求項8】
前記第1の前部ダクト部材(1308)が、前記電気車両(100)の第1の側(214)で前記フロントパネル(105)の前記前面(1311)から後方に延び、前記ダクト(114、1306)が、
前記電気車両(100)の第2の側(212)で前記フロントパネル(105)の前記前面(1311)から後方に延びる第2の前部ダクト部材(1310)であって、前記第2の側(212)は、前記第1の側(214)の反対側であり、前記第2の前部ダクト部材(1310)は、前記後部ダクト部材(1312)に結合される、第2の前部ダクト部材を備える、請求項7に記載の電気車両(100)。
【請求項9】
前記後部ダクト部材(1312)が、
前記第1の前部ダクト部材(1308)および前記第2の前部ダクト部材(1310)に結合された入口(1316)と、
前記第1の発熱構成要素に面して、前記第1の発熱構成要素に空気を供給する第1の出口とを備える、請求項8に記載の電気車両(100)。
【請求項10】
前記後部ダクト部材(1312)が、前記空洞(316)内に配設された第2の発熱構成要素に面する第2の出口を備え、前記第2の発熱構成要素が、前記第2の発熱構成要素に空気を供給するためのものである、請求項8に記載の電気車両(100)。
【請求項11】
前記第1の前部ダクト部材(1308)および前記第2の前部ダクト部材(1310)が、前記フロントパネル(105)に一体化される、請求項8に記載の電気車両(100)。
【請求項12】
前記第1の発熱構成要素を取り囲むカウル(1202)を備え、
前記ダクト(114、1306)が、前記カウルに結合されて、前記第1の発熱構成要素の周りの空気の流れを容易にする、請求項1に記載の電気車両(100)。
【請求項13】
前記ダクト(114、1306)に対する前記カウル(1202)の動きに対応することによって、前記ダクト(114、1306)から前記第1の発熱構成要素への空気の漏出を防止するためのベローズ(1208)を備え、前記ベローズ(1208)の入口は、前記ダクト(114、1306)に結合され、前記ベローズ(1208)の出口は、前記カウル(1202)に結合される、請求項12に記載の電気車両(100)。
【請求項14】
前記ダクト(114、1306)が、耐荷重性部材である、請求項1に記載の電気車両(100)。
【請求項15】
前記床板構造(310)および前記フレーム(101)に結合されて、前記フレーム(101)による前記床板構造(310)の支持を容易にする床板取付体(312)を備え、
前記床板取付体(312)の上端(804)は、前記フレーム(101)に結合され、前記床板取付体(312)の底端(801)は、前記床板構造(310)に結合され、
前記ダクト(114、1306)の入口(222)が、前記床板取付体(312)の前記上端(804)に結合される、請求項1に記載の電気車両(100)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電気車両(EV)などの車両内の発熱構成要素の冷却に関する。
【背景技術】
【0002】
電気車両(EV)などの車両は、電気モータ、コントローラなどの発熱構成要素を含む。発熱構成要素は、EVの動作中に熱を発生させる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
電気モータ、コントローラなどの発熱構成要素は、EVの動作中、熱を発生させる。発熱構成要素の過熱を防止するために発熱構成要素を冷却するには、発生した熱を構成要素から離すように移送する必要があり得る。しかし、そのような発熱構成要素から熱を除去することは、エネルギーを消費するプロセスとなることがあり、EVのパフォーマンスに影響を与え得る。たとえば、熱を除去するために、冷却ファンなどの冷却構成要素がEV内に実装され得る。冷却構成要素は、EVの電気モータにかかる電気負荷を増大させることがあり、それによってEVの電力消費を増大させる。その結果、EVの効率性は低下し得る。さらに、冷却ファンによって生成されるノイズが、EVのユーザの運転体験を低減させ得る。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明は、電気車両(EV)内の発熱構成要素の冷却に関する。
【発明の効果】
【0005】
本発明の実施態様により、EV内の発熱構成要素は、容易に効率的に冷却され得る。
【図面の簡単な説明】
【0006】
図1】本発明の実施態様による、電気車両(EV)の右側面図である。
図2】本発明の実施態様による、EVの正面図である。
図3a】本発明の実施態様による、EVの上面図である。
図3b】本発明の実施態様による、EVの右側面図である。
図3c】本発明の実施態様による、EVの正面図である。
図4a】本発明の実施態様による、EVの右側面図である。
図4b】本発明の実施態様による、図4aに示す一部分の拡大図である。
図5a】本発明の実施態様による、EVの左側面図である。
図5b】本発明の実施態様による、図5aに示す一部分の拡大図である。
図6a】本発明の実施態様による、電気モータに面するダクトの斜視図である。
図6b】本発明の実施態様による、図6aに示すダクトの上面図である。
図7a】本発明の実施態様による、ダクトの斜視図である。
図7b】本発明の実施態様による、ダクトの斜視図である。
図7c】本発明の実施態様による、ダクトの上面図である。
図7d】本発明の実施態様による、ダクトの左側面図である。
図7e】本発明の実施態様による、ダクトの正面図である。
図7f】本発明の実施態様による、ダクトの右側面図である。
図8】本発明の実施態様による、ダクト、床板取付体、および床板構造の結合の斜視図である。
図9】本発明の実施態様による、床板取付体、ダクト、および床板構造の結合の分解図である。
図10】本発明の実施態様による、EVからの床板取付体、床板構造、およびダクトの分解図である。
図11a】本発明の実施態様による、EVの斜視図である。
図11b】本発明の実施態様による、EVの正面図である。
図12a】本発明の実施態様による、EVの右側面図である。
図12b】本発明の実施態様による、EVのダクトおよびカウルの結合の斜視図である。
図12c】本発明の実施態様による、EVのダクトおよびカウルの結合の上面図である。
図13a】本発明の実施態様による、EVの上面図である。
図13b】本発明の実施態様による、EVの右側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
添付の図を参照しながら、本発明を詳細に説明する。図では、参照番号の最も左の桁は、参照番号が最初に現れる図を特定する。同様の特徴および構成要素を参照するために、全図を通じて同じ番号を使用する。
【0008】
本発明の例示的な実施態様によれば、電気車両(EV)は、フレームと床板構造とを備えることができる。フレームは、EVの前部分からEVの後部分に向かって後方に延びることができる。床板構造は、フレームの下方に配設することができ、フレームによって支持することができる。一例では、床板構造は、床板取付体を通してフレームに結合され得る。さらに、床板構造とフレームとの間に、空洞が画定され得る。EVのバッテリが、空洞内に配設され得る。
【0009】
EVは、EVの後部分内に配設された第1の発熱構成要素を含むことができる。第1の発熱構成要素は、たとえば、電気モータであってもよい。第1の発熱構成要素を冷却するために、EVは、前部分から第1の発熱構成要素に向かって後方に延びるダクトを備えることができる。
【0010】
ダクトが後方に延びるとき、ダクトの一部分は、バッテリの上方に配設され得る。EVの前部分内を流れる空気がダクトに入ることができ、ダクトは、この空気を第1の発熱構成要素まで導くことができる。ダクトによって導かれた空気は、第1の発熱構成要素上を流れて、第1の発熱構成要素の冷却を容易にすることができる。
【0011】
本発明は、EV内の電気モータ、コントローラなどの発熱構成要素の容易で効率的な冷却を可能にする。さらに、本発明はEVの前部分内を流れる空気を利用して発熱構成要素を冷却するため、本発明は、冷却ファンなどの追加の冷却構成要素の利用を防止することができる。したがって、本発明はエネルギーを削減し、次いでその結果、EVのパフォーマンスが高められる。冷却構成要素の利用を防止することにより、本発明は、冷却構成要素が発生させるノイズも防止する。
【0012】
本発明は、さらに、図1~15を参照して説明される。本説明および図が本発明の原理を説明するにすぎないことに留意されたい。本明細書では明示的に説明または図示しないが、本発明の原理を包含するさまざまな配置が、企図されてもよい。さらに、本発明の原理、態様、および例、ならびにその特有の例を列挙する本明細書におけるすべての記載は、それらの等価物を包含するように意図される。
【0013】
以下の説明において使用する用語のいくつかおよびそれらの意味が、下記に説明される。
【0014】
前方向は、EVの後輪から前輪に向かう方向を指す。後方向は、EVの前輪から後輪に向かう方向を指す。前方向および後方向は、EVが長さにおいて前方向および後方向に延びるときに長さ方向と称され得る。EVの中間点(M)は、EVの長さ方向、広がり方向および幅方向に沿った中間点を指す。前部分は、長さ方向に沿った車両の前半分を指す。後部分は、EVの長さ方向に沿った車両の後半分を指す。左手側は、EVの前部からEVを見たときのEVの左手側方向を指す。右手側は、EVの前部からEVを見たときのEVの右手側方向を指す。
【0015】
図1は、本発明の実施態様による、電気車両(EV)100の右側面図を示す。EV100は、EV100の構成要素の結合を容易にし、EV100の構成要素を支持するためのフレーム101を含むことができる。たとえば、フレーム101は、運転者(図1には示さず)の体重、横風による力などのEV100上に作用する負荷に耐えるために、EV100の構成要素に構造的支持を提供することができる。一例では、フレーム101は、EV100の前部分102からEV100の後部分103に向かって延びることができる。
【0016】
EV100は、EV100を駆動するためのバッテリ104を含むことができる。さらに、EV100は、第1の発熱構成要素などの発熱構成要素を含むことができる。第1の発熱構成要素は、たとえば、EV100のバッテリ104から電力を受け取ってEV100を推進することができる、電気モータ(図1には示さず)であってもよい。これ以後、第1の発熱構成要素は、電気モータを参照して説明され得る。動作中、電気モータは熱を発生させ得る。たとえば、電気モータがEV100を推進するように作動するとき、電気モータは熱を発生させ得る。
【0017】
EV100は、フロントパネル105と、前輪106と、前輪懸架組立体107と、サイドパネル108とを前部分102内に含むことができる。EV100は、後輪110とトランスミッションシステム112とを後部分103内に含むことができる。
【0018】
一例では、サイドパネル108は、発熱構成要素に引き起こされる構造的損傷から発熱構成要素を保護する目的で機能し、EV100の審美性を改善することができる。さらに、サイドパネル108は、発熱構成要素の過熱を引き起こし得る、発熱構成要素の空気への直接的な露出を防止することができる。
【0019】
発熱構成要素の加熱を防止するために、EV100は、ダクト114を含むことができる。ダクト114は、空気を発熱構成要素まで導いて、発熱構成要素の過熱を防止することができる。一例では、ダクト114は、空気をEV100の前部分102から発熱構成要素まで導くことができる。一例では、ダクト114は、耐荷重性部材であってもよい。たとえば、ダクト114は、フレーム101の一部であってもよく、フレーム101上に作用する負荷の一部分が、ダクト114上に作用し得る。
【0020】
図2は、本発明の実施態様による、EV100の正面図を示す。EV100は、EV100の前部分102に、前輪106の上方に配設され得る前輪フェンダ204を含むことができる。前輪フェンダ204は、たとえば、湾曲してもよく、または平坦形状であってもよい。さらに、前輪懸架組立体107は、第1のフォーク208と第2のフォーク210とを含むことができる。第1のフォーク208は、左手側212にあることができ、第2のフォーク210は、右手側214にあることができる。前輪懸架組立体107は、第1のフォーク208および第2のフォーク210を結合させることができる(「下側懸架ブラケット」と称される)懸架ブラケット216をさらに含むことができる。下側懸架ブラケット216は、下側懸架ブラケット216と前輪フェンダ204との間に空隙220が画定されるように、前輪フェンダ204の上方に配設され得る。下側懸架ブラケット216は、たとえば、空隙220に対して、平坦形状であってもよく、または湾曲してもよい。
【0021】
空気をEV100の前部分102から電気モータ(図2には示さず)まで導くために、ダクト114の入口222は、EV100の前部分102に面することができる。一例では、入口222は、空隙220に面して、前輪フェンダ204の上方から空気を受け入れることができる。
【0022】
図3aは、本発明の実施態様による、EV100の上面図を示す。EV100の前部分102からEV100の後部分103に向かって後方に延びることができるフレーム101は、ここに描かれている。
【0023】
一例では、フレーム101は、ヘッドパイプ302に結合され得る。ヘッドパイプ302は、たとえば前部分102に配置されて、EV100のステアリングを容易にすることができる。フレーム101は、ヘッドパイプ302からEV100の後部分103に向かって後方に延びることができる。
【0024】
一例では、フレーム101は、第1のフレーム部材304と第2のフレーム部材306とを含むことができる。第1のフレーム部材304は、右手側214に沿ってヘッドパイプ302から後部分103に向かって延びることができる。第2のフレーム部材306は、左手側212に沿ってヘッドパイプ302から後部分103に向かって延びることができる。フレーム101は、第1のフレーム部材304および第2のフレーム部材306に結合され、これらの部材から後方に延びる、第3のフレーム部材308を含むことができる。第3のフレーム部材308は、実質的にU字形構造を有することができ、シートを支持するためにシート(図3aには示さず)に結合され得る。フレーム101は、たとえば、周囲フレーム、モノコックフレーム、トレリスフレームまたはクレードルフレームであってもよい。一例では、第1のフレーム部材304、第2のフレーム部材306、および第3のフレーム部材308は、中空ロッドまたは中実ロッドであってもよい。
【0025】
図3bは、本発明の実施態様による、EV100の右側面図を示す。
【0026】
EV100は、フレーム101の下方に配設され、フレーム101によって支持される、床板構造310を含むことができる。床板構造310は、前輪106の後方に配設され得る。さらに、床板構造310は、実質的に水平の形状であることができ、フレーム101によって支持され得る。支持のために、床板構造310は、実質的に垂直であり得る床板取付体312を通して、フレーム101に結合され得る。一例では、床板取付体312は、床板構造310の前端314において床板構造310に結合され得る。
【0027】
さらに、床板構造310は、床として働くことができ、この床上には、バッテリ104などのEV100の構成要素が取り付けられ得る。一例では、バッテリ104は、床板構造310とフレーム101との間に画定された空洞316内に配設され得る。
【0028】
電気モータ318は、床板構造310の後方に配設することができ、バッテリ104から電力を受け入れてEV100を推進することができる。一例では、電気モータ318全体は、後部分103内に位置してもよく、後部分103においてフレーム101に結合されてもよい。別の例では、電気モータ318の一部は、前部分102内に配設されてもよく、電気モータ318の残りの部分は、後部分103内に配設されてもよい。さらなる例では、電気モータ318全体は、前部分102内に位置してもよい。
【0029】
ダクト114は、前部分102から電気モータ318に向かって延びて、空気を前部分102から電気モータ318まで導くことができる。その結果、前部分102からの空気を電気モータ318に供給することができ、この空気は、電気モータ318を冷却することができる。一例では、ダクト114の入口222は、前輪フェンダ204(図3bには示さず)の上方に配置されて、前部分102から空気を受け入れることができる。さらに、ダクト114が前部分102から電気モータ318に向かって延び得るとき、ダクト114の一部分は、バッテリ104への妨害が回避されるように、バッテリ104の上方に配設され得る。
【0030】
EV100は、空洞316内に配設された第2の発熱構成要素を含むことができる。第2の発熱構成要素は、たとえば、電気モータ318の動作を制御することができるコントローラ322であってもよい。これ以後、第2の発熱構成要素は、コントローラ322を参照して説明され得る。コントローラ322は、バッテリ104に隣接して空洞316内に配設され得る。
【0031】
図3cは、本発明の実施態様による、EV100の正面図を示す。
【0032】
第1のフォーク208は、ヘッドパイプ302に結合させることができ、左手側212で前輪106に向かって下方向に延びることができる。第2のフォーク210は、ヘッドパイプ302に結合させることができ、右手側214で前輪106に向かって下方向に延びることができる。
【0033】
前輪106は、ヘッドパイプ302の下方に配設することができ、第1のフォーク208および第2のフォーク210に結合され得る。たとえば、第1のフォーク208、第2のフォーク210のそれぞれは、上端(図3cには示さず)と底端(図3cには示さず)とを有することができる。第1のフォーク208および第2のフォーク210の上端をヘッドパイプ302に結合することができ、第1のフォーク208および第2のフォーク210の底端を前輪106に結合することができる。
【0034】
一例では、前輪フェンダ204は、前輪106の上方および懸架ブラケット216の下方に配設され得る。さらに、前輪フェンダ204は、前輪106の一部に沿って前輪106の上方を延び、第1のフォーク208と第2のフォーク210との間を延びることができる。
【0035】
先に言及したように、ダクト114の入口222は、空隙220に面して、前部分102から空気を受け入れることができる。一例では、入口222は、多量の空気がダクト114に入り、発熱構成要素の冷却のためにこれら構成要素に供給されることを確実にするのに十分な大きさの幅および高さを有することができる。したがって、入口222の高さおよび幅は、発熱構成要素のサイズおよび発熱構成要素が発生させる熱量に基づいて選択され得る。また、幅および高さなどのダクト114の入口222の寸法は、第1のフォーク208と第2のフォーク210との間の距離、および下側懸架ブラケット216と前輪フェンダ204との間の距離によって決まり得る。たとえば、入口222の幅は、第1のフォーク208と第2のフォーク210との間の距離によって決まり、入口222の高さは、下側懸架ブラケット216と前輪フェンダ204との間の距離によって決まり得る。
【0036】
図4aは、本発明の実施態様による、EV100の右側面図を示す。ここでは、サイドパネル108、バッテリ104などの構成要素のいくつかは、ダクト114を明確に図示するために示されていない。
【0037】
一例では、入口222は、長さ方向に沿って空隙220から距離を離して配置され得る。いくつかの例では、ダクト114の入口222は、空隙220に配置され得る。さらに、前部分102内を流れる空気は、空隙220を通って入口222に入ることができ、電気モータ318に面する(これ以後「第1の出口」と称される)出口402を通って電気モータ318に供給され得る。いくつかの例では、EV100の設計および電気モータ318が発生させる熱に応じて、ダクト114は、電気モータ318に面する複数の出口を備えることができ、各出口は、電気モータ318に空気を供給するためのものである。
【0038】
図4bは、本発明の実施態様による、図4aに示す一部分の拡大図を示す。ここでは、空気が前部分102から空隙220を通って入口222に入ることが描かれている。前部分102において、ダクト114は、床板取付体312を通してフレーム101に固く結合され得る。
【0039】
図5aは、本発明の実施態様による、EV100の左側面図を示す。ここでは、サイドパネル108、バッテリ104などの構成要素のいくつかは、ダクト114を明確に図示するために示されていない。
【0040】
一例では、電気モータ318に空気を供給することに加えて、ダクト114は、コントローラ322に面する(これ以後「第2の出口」と称される)出口502を通して、コントローラ322に空気を供給することができる。たとえば、空隙220を通って入口222に入った空気の一部分を電気モータ318に供給することができ、ダクト114の入口222に入った空気の残りの部分をコントローラ322に供給することができる。いくつかの例では、EV100の設計およびコントローラ322が発生させる熱に応じて、ダクト114は、コントローラ322に面する複数の出口を備えることができ、各出口は、コントローラ322に空気を供給するためのものである。
【0041】
いくつかの例では、ダクト114は、バッテリ114(図5aには示さず)に空気を供給することができる。したがって、ダクト114は、バッテリ104に面する1つまたは複数の出口を備えて、バッテリ104に空気を供給し、バッテリ104が過熱することを防止することができる。
【0042】
図5bは、本発明の実施態様による、図5aに示す一部分の拡大図を示す。ここでは、空気が電気モータ318およびコントローラ322に入る供給が描かれている。ダクト114の一部分は、電気モータ318に向かって後方に延びることができ、第1の出口402を通して電気モータ318に空気を供給することができる。理解されるように、ここに示す図では、ダクト114のその一部分は、コントローラ322の後方に配設され得る。さらに、ダクト114の別の部分は、コントローラ322に向かって延びることができ、第2の出口502を通してコントローラ322に空気を供給することができる。
【0043】
図6aは、本発明の実施態様による、電気モータ318に面するダクト114の斜視図を示す。
【0044】
ダクト114の形状は、床板構造310(図6aには示さず)上に取り付けられる構成要素の寸法、および床板構造310内の構成要素の配置を考慮しながら、設計され得る。たとえば、バッテリ104は、床板構造310内に置くことができ、空洞316(図6aには示さず)の大部分を専有し得る。したがって、ダクト114は、バッテリ104によって占有されない空洞316の残りの部分を通過するようなやり方で設計され得る。たとえば、空洞316を通って延びるダクト114の一部分は、床板構造310上に取り付けられ、空洞316内を占有する、バッテリ104、インターフェースボックスなどの構成要素すべての上方に配置され得る。したがって、そのような構成要素を再設計する必要はなく、すなわち、そのような構成要素を寸法上のいかなる変更も伴うことなく利用することができる。また、そのような構成要素は、ダクト114を空洞316内に収容するために異なって配置されなくてもよい。さらに、空洞316内に配設された構成要素を横切ると、ダクト114は、下方向に移動して電気モータ318に面することができる。たとえば、ダクト114が後方に延びるように進むとき、バッテリ104の縁部を通過した後、ダクト114は、下方向に移動して電気モータ318に面することができる。
【0045】
ダクト114は、ダクト114の上面606上に複数の前部取付支持体604を含むことができる。上面606は、たとえば、フレーム101(図6aには示さず)の近くにあるダクト114の表面であってもよい。前部取付支持体604は、ボルトなどの締結具607を利用することによって、前部分102(図6aには示さず)においてダクト114をフレーム101に取り付けることを容易にすることができる。さらに、後部分103(図6aには示さず)において、ダクト114は、ダクト114の上面に設けられ得る複数の後部取付支持体608を通して、フレーム101に取り付けられ得る。
【0046】
一例では、電気モータ318は、複数のフィン610を含むことができる。フィン610の存在により、電気モータ318の表面積は増大する。その結果、より大量の熱が、短時間で電気モータ318から消散され得る。
【0047】
図6bは、本発明の実施態様による、図6aに示すダクト114の上面図を示す。
【0048】
一例では、ダクト114は、後方向に近づくにつれて、第1の分岐部614および第2の分岐部616などの2つに分岐することができる。たとえば、電気モータ318に向かって延びることができるダクト114の部分は、第1の分岐部614と称され得る。第1の分岐部614は、電気モータ318に面する第1の出口402(図6bには示さず)を有することができる。コントローラ322に向かって延びるダクト114の部分は、第2の分岐部616と称され得る。第2の分岐部616は、コントローラ322に面することができる第2の出口502(図6bには示さず)を有することができる。一例では、第2の分岐部616の長さは、電気モータ318と比べるとコントローラ322の方が入口222(図6bには示さず)のより近くに配置されるため、第1の分岐部614よりも短くなり得る。
【0049】
入口222に入った空気を分割することができ、空気の一部分は、第1の分岐部614に入ることができ、第1の出口402を通して電気モータ318に供給され得る。空気の残りの部分は、第2の分岐部616に入ることができ、第2の出口502を通して電気モータ318に供給され得る。第1の出口402および第2の出口502の相対サイズは、電気モータ318およびコントローラ322が発生させる熱量に基づいて決定され得る。電気モータ318が発生させる熱量は、コントローラ322が発生させる熱量より多いため、コントローラ322と比べて電気モータ318により多くの量の空気が供給され得る。したがって、一例では、第1の出口402のサイズは、第2の出口502と比べてより大きくなり得る。
【0050】
一例では、ダクト114は、複数の分岐部を含むことができ、各分岐部は出口を有することができ、各出口は、EV100の複数の発熱構成要素のそれぞれに面している。したがって、EV100の前部分102(図6bには示さず)からの空気は、対応する発熱構成要素に面する分岐部の出口を通して、発熱構成要素に供給され得る。いくつかの例では、ダクト114の複数の分岐部の各分岐部は、複数の出口を含むことができ、各出口は、発熱構成要素に面して、対応する発熱構成要素に空気を供給している。さらに、いくつかの例では、ダクト114の複数の分岐部のそれぞれのいくつかまたはすべての出口は、発熱構成要素に面して、対応する発熱構成要素に空気を供給することができる。
【0051】
図7aは、本発明の実施態様による、ダクト114の斜視図を示す。一例では、ダクト114は、矩形断面のものであってもよい。入口222の高さおよび幅は、発熱構成要素のサイズおよび発熱構成要素が発生させる熱量に基づいて選択され得る。
【0052】
図7bは、本発明の実施態様による、ダクト114の斜視図を示す。先に言及したように、ダクト114は、電気モータ318(図7bには示さず)に空気を供給するための第1の出口402と、コントローラ322(図7bには示さず)に空気を供給するための第2の出口502とを有する。
【0053】
ダクト114は、前部分102(図7bには示さず)においてダクト114をフレーム101に結合するための前部取付支持体604と、後部分103(図7bには示さず)においてダクト114をフレーム(101)(図7bには示さず)に結合するための後部取付支持体608とを有する。
【0054】
図7cは、本発明の実施態様による、ダクト114の上面図を示す。ダクト114は、第1の分岐部614と第2の分岐部616とを含むことができる。第1の分岐部614は、電気モータ318に向かって延びて電気モータ318(図7cには示さず)に空気を供給することができ、第2の分岐部616は、コントローラ322に向かって延びてコントローラ322(図7cには示さず)に空気を供給することができる。
【0055】
図7dは、本発明の実施態様による、ダクト114の左側面図を示す。ダクト114の入口222の高さおよび幅は、前部分102(図7dには示さず)から入口222に入る空気流の量を最大限にするように、第1のフォーク208(図7dには示さず)と第2のフォーク210(図7dには示さず)との間の距離、および下側懸架ブラケット216(図7dには示さず)と前輪フェンダ204(図7dには示さず)との間の距離によって決まり得る。
【0056】
図7eは、本発明の実施態様による、ダクト114の正面図を示す。ダクト114は、空洞316(図7eには示さず)内に配設された構成要素への妨害を回避し得るようなやり方で、設計され、配置される。したがって、空洞316を通過するダクト114の一部分は、バッテリ104(図7eには示さず)、インターフェースボックスなどの空洞316を占有する構成要素の上方に配設され得る。さらに、空洞316内に配設された構成要素を横切ると、ダクト114の第1の分岐部614は、下方向に移動して電気モータ318(図7eには示さず)に面することができ、第2の分岐部616(図7eには示さず)は、下方向に移動してコントローラ322に面することができる。この点に関して、空洞316内に配設された構成要素は、再設計されなくてもよく、ダクト114を空洞316内に収容するために異なって配置されなくてもよい。
【0057】
図7fは、本発明の実施態様による、ダクト114の左側面図を示す。第1の出口402は、電気モータ318(図7fには示さず)に面して、電気モータ318に空気を供給することができる。電気モータ318はコントローラ322(図7fには示さず)よりも多くの量の熱を発生させ得るため、電気モータ318に供給される空気の量は、より多くなる。したがって、電気モータ318へのより多くの量の空気の供給を容易にするために、第1の出口402の寸法は、第2の出口502(図7fには示さず)の寸法より大きくなり得る。
【0058】
図8は、本発明の実施態様による、ダクト114、床板取付体312および床板構造310の結合の斜視図を示す。
【0059】
一例では、床板構造310は、床板取付体312を介してフレーム101(図8には示さず)に取り付けられ得る。すなわち、床板構造310を床板取付体312に結合することができ、床板取付体312をフレーム101(図8には示さず)に結合することができる。たとえば、床板取付体312の底端801を床板構造310の上端802に結合することができ、床板取付体312の上端804をフレーム101に結合することができる。床板取付体312は、たとえば、逆U字形構造であってもよい。さらに、床板構造310は、たとえば、第1のブラケット806および第2のブラケット808を通して、床板取付体312に結合され得る。
【0060】
前部分102(図8には示さず)においてダクト114をフレーム101に取り付けることを容易にするために、床板取付体312が利用され得る。たとえば、ダクト114は、床板取付体312に結合されてもよい。しかし、いくつかの例では、ダクト114は、フレーム101に直接結合されてもよい。
【0061】
前部取付支持体604を床板取付体312の上端804に締結することによって、ダクト114を床板取付体312に結合することができ、それにより、入口222を床板取付体312の上端804の下方に配設し、逆U字形構造に取り付けることができ、入口222は前部分102に面することができる。したがって、ダクト114の入口222は、床板取付体312の上端804に結合されると言ってもよい。さらに、前部取付支持体604を床板取付体312に締結することは、ボルトなどの締結具607によるものになり得る。床板取付体312の内側幅は、ダクト114を床板取付体312内に収容するために、ダクト114の幅より大きくなり得る。
【0062】
一例では、ダクト114は、後部取付支持体608を利用することによって、後部分103においてフレーム101に結合され得る。たとえば、後部取付支持体608は、ブラケット811(これ以後「フレームブラケット」と称される)に結合されて、ダクト114をフレーム101に取り付けることができる。
【0063】
さらに、先に言及したように、ダクト114は、空洞316内に配設されたバッテリ104(図8には示さず)、コンタクタ812、インターフェースボックス814などの、空洞316(図8には示さず)内に配設された構成要素への妨害を回避し得るようなやり方で、設計される。
【0064】
図9は、本発明の実施態様による、床板取付体312、ダクト114、および床板構造310の結合の分解図を示す。
【0065】
ダクト114を床板取付体312に締結することを容易にするために、一例では、床板取付体312は、上端804において第3のブラケット902と第4のブラケット904とを含むことができる。前部取付支持体604は、第3のブラケット902および第4のブラケット904に結合され得る。さらに、ダクト114の後部取付支持体608は、フレームブラケット811に結合されて、ダクト114をフレーム101(図9には示さず)に取り付けることができる。後部取付支持体608とフレームブラケット811の結合は、ボルトなどの締結具905によるものになり得る。
【0066】
さらに、先に言及したように、電気モータ318のフィン610は、電気モータ318からのより高速の熱消散を容易にすることができる。一例では、電気モータ318のフィン610は、電気モータ318からの熱消散速度が高められるように、第1の出口402からの空気流に基づいて最適化され得る。たとえば、フィン610の形状および隣接するフィン610間の間隔は、ダクト114の第1の出口402からの空気流に基づいて設計され得る。したがって、電気モータ318は、たとえば、複数の円形フィン、複数の長手方向フィン、または複数の円形および長手方向フィン、または螺旋状フィンを電気モータ318の周囲周りに有することができる。
【0067】
同様に、複数のフィン906が、コントローラ322上に設けられて、コントローラ322からのより高速の熱消散を容易にすることができる。さらに、フィン906の形状およびコントローラ322の隣接するフィン906間の間隔は、第2の出口502からの空気流によって決まり得る。一例では、コントローラ322のフィン906は、長手方向であってもよい。
【0068】
図10は、本発明の実施態様による、EV100からの床板取付体312、床板構造310、およびダクト114の分解図を示す。
【0069】
一例では、前部分102(図10には示さず)において床板取付体312をフレーム101に結合することを容易にするために、フレーム101は、左手側212の第1のガセット1002と、右手側214の第2のガセット1004とを含むことができる。第1のガセット1002および第2のガセット1004は、たとえば、第1のフレーム部材304および第2のフレーム部材306(図10には示さず)それぞれに結合させることができ、後方に延びることができる。いくつかの例では、第1のガセット1002および第2のガセット1004は、第1のフレーム部材304および第2のフレーム部材306と一体化され得る。さらに、第1のガセット1002は、第5のブラケット1006を有することができ、第2のガセット1004は、第6のブラケット(図10には示さず)を有することができる。第5のブラケット1006は、たとえば、第1のガセット1002に結合されてもよく、または第1のガセット1002と一体化されてもよい。同様に、第6のブラケットは、たとえば、第2のガセット1004に結合されてもよく、または第2のガセット1004と一体化されてもよい。床板取付体312は、第1のガセット1002および第2のガセット1004に結合されて、床板構造310をフレーム101に取り付けることを容易にすることができる。たとえば、第3のブラケット902を第5のブラケット1006に結合することができ、第4のブラケット904を第6のブラケットに結合することができる。いくつかの例では、ダクト114の前部取付支持体604、床板取付体312の第3のブラケット902、第4のブラケット、ならびに第5のブラケット1006および第6のブラケットは、一緒に結合され得る。この結合は、ボルトおよびナットなどの締結具によって容易にされ得る。
【0070】
さらに、ダクト114は、フレームブラケット811(図10には示さず)を利用することによって、後部分103(図10には示さず)においてフレーム101に取り付けられ得る。たとえば、ダクト114上の後部取付支持体608は、フレーム101に結合され得るフレームブラケット811に結合され得る。特に、フレームブラケットは、第3のフレーム部材308の下方に結合され得る。
【0071】
一例では、電気モータ318は、床板構造310の後端1008に結合され得る。さらに、電気モータ318に結合され得るトランスミッションシステム112は、トランスミッションシステム112をフレーム101に結合するための結合設備1010を含むことができる。たとえば、結合設備1010を後部懸架ロッド(図10には示さず)に結合することができ、この後部懸架ロッドは、床板構造310の後端1008においてフレーム101に結合され得る。これは、フレーム101上のトランスミッションシステム112の支持を容易にすることができる。
【0072】
図11aは、本発明の実施態様による、EV100の斜視図を示す。一例では、下側懸架ブラケット216は、障害の無い空気流を容易にするように湾曲してもよい。たとえば、下側懸架ブラケット216は、空隙220に対して凸形状であってもよい。そのため、下側懸架ブラケット216と前輪フェンダ204との間の距離は、EV100の幅方向に沿って変化し得る。その結果、ダクト114に入る空気流の量は、下側懸架ブラケット216が平坦形状であるシナリオと比べてより多くなり得る。
【0073】
図11bは、本発明の実施態様による、EV100の正面図を示す。一例では、下側懸架ブラケット216が湾曲していることに加えて、前輪フェンダ204が湾曲してもよい。たとえば、前輪フェンダ204の上面1102は、空隙220に対して凸形状であってもよい。前輪フェンダ204のこうした形状により、前輪フェンダ204は、前部分102(図11bには示さず)内を流れる空気をダクト114の入口222内に案内することができる。その結果、ダクト114内に流れる空気の量は、前輪フェンダ204が平坦形状であるシナリオと比べて増大する。上記の例では、前輪フェンダ204は空隙220に対して凸形状であるように説明されているが、いくつかの例では、前輪フェンダ204は、空隙220に対して凹形状であってもよい。いくつかの例では、下側懸架ブラケット216は平坦形状であってもよく、前輪フェンダ204は湾曲してもよい。
【0074】
上記の例では、電気モータ318は、開放されて空気に露出しているように説明されている。しかし、いくつかの例では、電気モータ318は、以下で説明するように、カウルなどのハウジング内に収納されてもよい。
【0075】
図12aは、本発明の実施態様による、EV100の右側面図を示す。
【0076】
EV100は、カウル1202を含むことができ、カウルは、電気モータ318を取り囲み、収納して、電気モータ318周りの空気の流れを容易にすることができる。カウル1202は、ダクト114に結合され得る。カウル1202は、第1の出口402(図12aには示さず)に結合され得る入口(図12aには示さず)を含むことができる。ダクト114からの空気が、カウル1202の入口において受け入れられ得る。カウル1202は、受け入れられた空気が電気モータ318の全外面にわたって循環されることを確実にすることができる。これは、電気モータ318の均一な冷却を確実にすることができる。さらに、電気モータ318の冷却は、電気モータ318が覆われないシナリオと比べてより効率的になり得る。空気は、電気モータ318の周りを循環すると、カウル1202の出口1204を通ってカウル1202を出ることができる。
【0077】
いくつかの例では、EV100の移動により、カウル1202とダクト114との間の距離は、変化し得る。距離の変動に関わらずカウルおよびダクトの結合を確実にするために、ベローズが使用され得る。たとえば、カウル1202は、ベローズを通してダクト114に結合され得る。
【0078】
図12bは、本発明の実施態様による、EV100のダクト114およびカウル1202の結合の斜視図を示す。
【0079】
ダクト114は、ベローズ1208を通してカウル1202に結合され得る。ダクト114をベローズ1208に結合することができ、ベローズ1208をカウル1202に結合することができる。したがって、ダクト114の第1の出口402(図12bには示さず)を、ベローズ1208の入口(図12bには示さず)に結合することができ、ベローズ1208の出口を、カウル1202の入口(図12bに示さず)に結合することができる。
【0080】
ベローズ1208は、圧力の印可時に拡張または収縮することができる可撓性部分であり得る。一例では、ベローズ1208は、ダクト114とカウル1202との間の距離の変動に応答して拡張し収縮することができ、それによって、ベローズ1208は、ダクト114に対するカウル1202の動きに対応することができる。たとえば、ベローズ1208は、ダクト114とカウル1202との間の距離の増大に応答して拡張することができ、ベローズ1208は、ダクト114とカウル1202との間の距離の短縮に応答して収縮することができる。したがって、ベローズ1208は、第1の出口402を出た空気が、カウル1202の入口(図12bに示さず)において受け入れられることを確実にすることができる。たとえば、第1の出口402を出た空気は、ベローズ1208を通って流れてカウル1202の入口に到達することができる。
【0081】
上記の例では、ベローズ1208は、第1の出口402に結合されるように説明されているが、いくつかの例では、ベローズ1208は、ダクト114の第2の出口502に結合されてもよい。
【0082】
図12cは、本発明の実施態様による、図12bに示すようなダクト114およびカウル1202の結合の上面図を示す。
【0083】
一例では、ダクト114からカウル1202への空気の供給を確実にするために。ベローズ1208は、カウル1202の入口1210および第1の出口402と共にスナップ嵌めを形成することができ、それによってダクト114とカウル1202との間に空気漏出が無いことを確実にする。理解されるように、本明細書に描く図では、カウル1202の出口1206(図12cには示さず)は、電気モータ318の後方に配置される。
【0084】
上記の例では、ダクト114は、単一の入口を有するように説明されている。いくつかの例では、電気モータ318およびコントローラ322(図12cには示さず)を冷却するために供給される空気の量を増大させるために、ダクト114は、以下に説明するように複数の入口を含むことができる。
【0085】
図13aは、本発明の例示的な実施態様による、EV100の上面図を示す。
【0086】
この例では、空気は、フロントパネル105上に開口部を設けることによって、EV100の内側に受け入れられ得る。一例として、左手側212の開口部1302(これ以後「第1の開口部」と称される)開口部1302および右手側214の開口部1304(これ以後「第2の開口部」と称される)などの2つの開口部は、フロントパネル105上に設けられ得る。右手側214は、代替的に第1の側として称されてもよく、左手側212は、代替的に第2の側と称されてもよい。したがって、第2の側は、第1の側の反対である。一例では、EV100は、ダクト1306を含むことができる。フロントパネル105上の第1の開口部1302および第2の開口部1304から空気を受け入れるために、EV100のダクト1306には、第1の前部ダクト部材1308および第2の前部ダクト部材1310などの2つの前部ダクト部材が、設けられ得る。各前部ダクト部材は、フロントパネル105上に設けられた開口部内に配置され得る。
【0087】
ダクト1306は、EV100のフロントパネル105から後部分103に向かって延びることができる。第1の前部ダクト部材1308は、フレーム101の第1のフレーム部材304を通って、右手側214のフロントパネル105の前面1311から後方向に延びることができる。第2の前部ダクト部材1310は、第2のフレーム部材306を通って、左手側212のフロントパネル105の前面1311から後方に延びることができる。第1の前部ダクト部材1308および第2の前部ダクト部材1310は、たとえば、フロントパネル105に結合されてもよく、またはフロントパネル105と一体化されてもよい。
【0088】
さらに、ダクト1306は、後部ダクト部材1312を含むことができ、後部ダクト部材は、第1の前部ダクト部材1308および第2の前部ダクト部材1310に結合させることができ、これらの部材から後方に延びることができる。たとえば、後部ダクト部材1312の入口(図13aには示さず)は、第1の前部ダクト部材1308の出口(図12aに示さず)および第2の前部ダクト部材1310の出口(図13aには示さず)に結合され得る。したがって、結合を容易にするために、後部ダクト部材1312の入口の寸法は、第1の前部ダクト部材1308の出口および第2の前部ダクト部材1310の出口の寸法の合計以上になり得る。たとえば、後部ダクト部材1312の入口の断面積は、第1の前部ダクト部材1308の出口の断面積および第2の前部ダクト部材1310の出口の断面積の合計以上になり得る。
【0089】
ダクト114と同様に、ダクト1306は、第1の分岐部および第2の分岐部などの複数の分岐部を有することができる。一例では、後部ダクト部材1312は、第1の分岐部1314と第2の分岐部1315とを有することができる。第1の分岐部は、第1の分岐部614に対応することができ、第2の分岐部は、第2の分岐部616に対応することができる。したがって、第1の分岐部1314は、電気モータ318に空気を供給するための第1の出口(図13aには示さず)を含むことができ、第2の分岐部1315は、コントローラ322に空気を供給するための第2の出口(図13aには示さず)を含むことができる。
【0090】
EV100の前部分からの空気は、第1の前部ダクト部材1308の入口1316(これ以後「第1の入口」と称される)および第2の前部ダクト部材1310の入口1318(これ以後「第2の入口」と称される)を通ってダクト1306に入る。さらに、第1の入口1316および第2の入口1318を通って入った空気は、後部ダクト部材1312に入ったときに一緒に組み合わせられ得る。さらに、後部ダクト部材1312にある空気は、第1の出口を通って電気モータ318に、第2の出口を通ってコントローラ322に供給され得る。したがって、発熱構成要素は、過圧が防止され得る。
【0091】
図13bは、本発明の実施態様による、EV100の右側面図を示す。
【0092】
一例では、第1の前部ダクト部材1308は、第1のフレーム部材304内に設けられた開口部1320を介して、第1のフレーム部材304を通って延びることができる。同様に、第2の前部ダクト部材1310(図13bには示さず)は、第2のフレーム部材306(図13bには示さず)内に設けられた開口部(図13bには示さず)を通って延びることができる。
【0093】
さらに、電気モータ318およびコントローラ322の配置により、電気モータ318およびコントローラ322に空気を供給するために、第1の前部ダクト部材1308、第2の前部ダクト部材1310、および後部ダクト部材1312は、これらが後方に延びるにつれて下方向に移動することができ、それにより、ダクト1306からの空気は、電気モータ318およびコントローラ322に供給される。
【0094】
ダクト114と同様に、ダクト1306の形状は、ダクト1306が、空洞316内に配設されたバッテリ104、インターフェースボックスなどの構成要素によって占有されない空洞316の一部分を通過するようなやり方で、設計され得る。たとえば、空洞316を通って延びるダクト1306の一部分は、床板構造310上に取り付けられ、空洞316内を占有する、すべての構成要素の上方に配置され得る。したがって、空洞316内の構成要素を再設計する必要はなく、すなわち、構成要素を寸法上のいかなる変更も伴うことなく利用することができ、空洞316内に再配置しなくてもよい。
【0095】
本発明の実装態様では、ダクトの形状は、床板構造上に取り付けられた構成要素の寸法、および床板構造内のバッテリ、インターフェースボックスなどの構成要素の配置を考慮しながら、設計され得る。したがって、ダクトは、空洞内に配設された構成要素によって占有されない空洞の一部分を通過するようなやり方で、設計され得る。たとえば、空洞を通って延びるダクトの一部分は、床板構造上に取り付けられ、空洞内に配設された、すべての構成要素の上方に配置され得る。したがって、本主題では、そのような構成要素を再設計する必要はなく、すなわちそのような構成要素を寸法上のいかなる変更も伴うことなく利用することができる。また、そのような構成要素は、ダクトを空洞内に収容するために異なって配置されなくてもよい。
【0096】
本発明は、EV内の電気モータ、コントローラなどの発熱構成要素の容易で効率的な冷却を可能にする。さらに、本発明はEVの前部分内を流れる空気を利用して発熱構成要素を冷却するため、本発明は、電気モータを冷却するために、(電気モータによって駆動されるか、またはEVのバッテリからの電力を消費する)冷却ファンなどの追加の電力消費構成要素の利用を防止することができる。したがって、本発明はエネルギーを削減する。この結果、EVのパフォーマンスが高められ得る。冷却ファンなどの追加の構成要素の利用を防止することにより、本主題は、そのような構成要素が発生させるノイズも防止する。
【0097】
特有の実施形態を参照して本発明を説明してきたが、本説明は、限定的な意味で解釈されるものではない。開示する実施形態のさまざまな改変形態および本発明の代替の実施形態は、本発明の説明を参照することで当業者に明らかになるであろう。
図1
図2
図3a
図3b
図3c
図4a
図4b
図5a
図5b
図6a
図6b
図7a
図7b
図7c
図7d
図7e
図7f
図8
図9
図10
図11a
図11b
図12a
図12b
図12c
図13a
図13b
【手続補正書】
【提出日】2022-10-19
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電気車両(EV)(100)であって、
前記電気車両(100)の前部分(102)から前記電気車両(100)の後部分(103)に向かって後方に延びるフレーム(101)と、
前記フレーム(101)の下方に配設され、前記フレーム(101)によって支持される床板構造(310)と、
前記床板構造(310)と前記フレーム(101)との間に画定された空洞(316)内に配設されたバッテリ(104)と、
前記電気車両(100)の前記後部分(103)内に配設された第1の発熱構成要素と、
前記バッテリ(104)の上方に配設された一部分を有するダクト(114、1306)であって、前記前部分(102)から前記第1の発熱構成要素に向かって後方に延びて、空気を前記前部分(102)から前記第1の発熱構成要素まで導く、ダクトと
前記空洞(316)内に配設された第2の発熱構成要素とを備え、
前記ダクト(114、1306)が、
前記前部分(102)に面して、前記前部分(102)から空気を受け入れる入口(222)と、
前記第1の発熱構成要素に面して、前記第1の発熱構成要素に空気を供給する第1の出口(402)と、
前記第2の発熱構成要素に面して、前記第2の発熱構成要素に空気を供給する第2の出口(502)とを備える、電気車両(100)。
【請求項2】
前記前部分(102)内に配設された前輪(106)と、
前記前輪(106)の上方に配設された前輪フェンダ(204)とを備え、
前記ダクト(114、1306)の前記入口(222)が、前記前輪フェンダ(204)の上方に配置されて空気を受け入れる、請求項2に記載の電気車両(100)。
【請求項3】
前記前輪フェンダ(204)の上方に配設された懸架ブラケット(216)を備え、前記ダクト(114、1306)の前記入口(222)が、前記前輪フェンダ(204)と前記懸架ブラケット(216)との間の空隙(220)に面する、請求項3に記載の電気車両(100)。
【請求項4】
前記懸架ブラケット(216)が、前記空隙(220)に対して凸形状および平坦形状のうちの1つである、請求項4に記載の電気車両(100)。
【請求項5】
前記前輪フェンダ(204)の上面(1102)が、前記空気を前記ダクト(114、1306)内に案内するために、前記空隙に対して凹形状および凸形状のうちの1つである、請求項4に記載の電気車両(100)。
【請求項6】
前記前部分(102)に配設されたフロントパネル(105)を備え、前記ダクト(114、1306)が、
前記フロントパネル(105)の前面(1311)から後方に延びる第1の前部ダクト部材(1308)と、
前記第1の前部ダクト部材(1308)に結合され、前記第1の発熱構成要素に向かって後方に延びる後部ダクト部材(1312)であって、前記バッテリ(104)の上方に配設された前記ダクト(114、1306)の前記一部分を備える、後部ダクト部材とを備える、請求項1に記載の電気車両(100)。
【請求項7】
前記第1の前部ダクト部材(1308)が、前記電気車両(100)の第1の側(214)で前記フロントパネル(105)の前記前面(1311)から後方に延び、前記ダクト(114、1306)が、
前記電気車両(100)の第2の側(212)で前記フロントパネル(105)の前記前面(1311)から後方に延びる第2の前部ダクト部材(1310)であって、前記第2の側(212)は、前記第1の側(214)の反対側であり、前記第2の前部ダクト部材(1310)は、前記後部ダクト部材(1312)に結合される、第2の前部ダクト部材を備える、請求項7に記載の電気車両(100)。
【請求項8】
前記後部ダクト部材(1312)が、
前記第1の前部ダクト部材(1308)および前記第2の前部ダクト部材(1310)に結合された入口(1316)と、
前記第1の発熱構成要素に面して、前記第1の発熱構成要素に空気を供給する第1の出口とを備える、請求項8に記載の電気車両(100)。
【請求項9】
前記後部ダクト部材(1312)が、前記空洞(316)内に配設された第2の発熱構成要素に面する第2の出口を備え、前記第2の発熱構成要素が、前記第2の発熱構成要素に空気を供給するためのものである、請求項8に記載の電気車両(100)。
【請求項10】
前記第1の前部ダクト部材(1308)および前記第2の前部ダクト部材(1310)が、前記フロントパネル(105)に一体化される、請求項8に記載の電気車両(100)。
【請求項11】
前記第1の発熱構成要素を取り囲むカウル(1202)を備え、
前記ダクト(114、1306)が、前記カウルに結合されて、前記第1の発熱構成要素の周りの空気の流れを容易にする、請求項1に記載の電気車両(100)。
【請求項12】
前記ダクト(114、1306)に対する前記カウル(1202)の動きに対応することによって、前記ダクト(114、1306)から前記第1の発熱構成要素への空気の漏出を防止するためのベローズ(1208)を備え、前記ベローズ(1208)の入口は、前記ダクト(114、1306)に結合され、前記ベローズ(1208)の出口は、前記カウル(1202)に結合される、請求項12に記載の電気車両(100)。
【請求項13】
前記ダクト(114、1306)が、耐荷重性部材である、請求項1に記載の電気車両(100)。
【請求項14】
前記床板構造(310)および前記フレーム(101)に結合されて、前記フレーム(101)による前記床板構造(310)の支持を容易にする床板取付体(312)を備え、
前記床板取付体(312)の上端(804)は、前記フレーム(101)に結合され、前記床板取付体(312)の底端(801)は、前記床板構造(310)に結合され、
前記ダクト(114、1306)の入口(222)が、前記床板取付体(312)の前記上端(804)に結合される、請求項1に記載の電気車両(100)。
【国際調査報告】