(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-04-24
(54)【発明の名称】人工補綴物用継手、ソケット継手、回転コネクタ芯、及び追従する取付具
(51)【国際特許分類】
A61F 2/58 20060101AFI20230417BHJP
【FI】
A61F2/58
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022550899
(86)(22)【出願日】2021-03-01
(85)【翻訳文提出日】2022-10-11
(86)【国際出願番号】 NZ2021050032
(87)【国際公開番号】W WO2021177840
(87)【国際公開日】2021-09-10
(32)【優先日】2020-03-02
(33)【優先権主張国・地域又は機関】NZ
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】518092126
【氏名又は名称】フィフス エレメント リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100091683
【氏名又は名称】▲吉▼川 俊雄
(74)【代理人】
【識別番号】100179316
【氏名又は名称】市川 寛奈
(72)【発明者】
【氏名】ドーソン,ロス ハガン
(72)【発明者】
【氏名】ジュリー,マシュー ジェームス
(72)【発明者】
【氏名】ラブグローブ,デイビッド ニール
(72)【発明者】
【氏名】ファン デル ウェルフ,マイケル ジェームス
(72)【発明者】
【氏名】ヤン,マシュー サルタン
【テーマコード(参考)】
4C097
【Fターム(参考)】
4C097AA11
4C097BB02
4C097BB09
(57)【要約】
義手用の回転可能かつ着脱可能な手首部分の連結部を提供する。人工補綴物用継手は、第1ボールレース部及び第2ボールレース部を備え、第1ボールレース部及び第2ボールレース部を併せて移動させたり、離間させたりすることにより、玉軸受けを内側ゾーン又は外側ゾーンに拘束し、前記人工補綴物用継手をソケット継手に固定又は取り外せるようにした。ソケット継手は、手首部分の継手を収容するソケット体を備える。手首部分の継手は、ソケット体から延在しソケット体に追従するよう設けられる、回転コネクタ芯を有する。
【選択図】
図7
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ソケット継手のレースに回転可能にかつ着脱可能に係合するよう構成された人工補綴物用継手であって、
a.第1環状ボールレース部を備える第1スリーブと、
b.第2環状ボールレース部を備える第2スリーブと、
c.前記第1ボールレース部及び前記第2ボールレース部によって形成されるレース内に設けられた軸受けと、
を備え、
前記第1スリーブ及び前記第2スリーブは、
i.前記第1ボールレース部及び前記第2ボールレース部を合わせた第1構成において、前記軸受けを外環状ゾーンに拘束して、前記ソケット継手と係合されている際に前記人工補綴物用継手の取り外しを防止するよう、及び
ii.前記第1ボールレース部及び前記第2ボールレース部が離間している第2構成において、前記軸受けを内環状ゾーンに移動させ、ソケットから前記コネクタを取り外せるよう、
相対移動が可能である、ことを特徴とする、人工補綴物用継手。
【請求項2】
前記第1スリーブ及び前記第2スリーブは、相対的に回転可能であり、内側スリーブおよび外側スリーブの相対回転時に、前記第1ボールレース部及び前記第2ボールレース部間の空間が変化するよう構成されたランプ部を有する、ことを特徴とする、請求項1に記載の人工補綴物コネクタ。
【請求項3】
動作させない限り、係止機構は、前記第1スリーブ及び前記第2スリーブ間の相対移動を防止する、ことを特徴とする、請求項1又は請求項2に記載の人工補綴物用継手。
【請求項4】
前記係止機構は、係止位置において前記スリーブに設けられた係止構造体に係合し、相手スリーブに対する相対回転を防止する、ことを特徴とする、請求項2又は請求項3に記載の人工補綴物用継手。
【請求項5】
前記係止機構は、前記係止位置及び解除位置間を軸方向に移動する、ことを特徴とする、請求項4に記載の人工補綴物用継手。
【請求項6】
前記係止機構は、前記係止位置及び解除位置間を前記継手の軸方向に対して横方向に移動する、ことを特徴とする、請求項4に記載の人工補綴物用継手。
【請求項7】
前記係止機構は、係止位置及び解除位置間を前記ソケット継手に対して回転する、ことを特徴とする、請求項4に記載の人工補綴物用継手。
【請求項8】
前記係止機構は、前記スリーブに設けられた複数の係止構造体と係合する複数の軸方向突出部を有する係止リングとして設けられる、ことを特徴とする、請求項4に記載の人工補綴物用継手。
【請求項9】
前記係止リングは、対向する第1ランプ部及び第2ランプ部の移動並びに前記係止リング及び前記第2ランプ部間の連結によって、係止位置及び解除位置間を軸方向に移動する、ことを特徴とする、請求項8に記載の人工補綴物用継手。
【請求項10】
ボタンは、前記第1ランプ部ランプ部に連結し、前記ボタンが移動することにより、前記第1ランプ部及び前記第2ランプ部間の相対移動が実現するよう構成される、ことを特徴とする、請求項9に記載の人工補綴物用継手。
【請求項11】
複数のボタンがランプ部のぞれぞれに連結されている、ことを特徴とする、請求項10に記載の人工補綴物用継手。
【請求項12】
前記係止機構は、前記第1スリーブ及び前記第2スリーブ両方の構造体に係合し、前記スリーブ間の相対回転を防止する、ことを特徴とする、請求項3に記載の人工補綴物用継手。
【請求項13】
前記係止機構は、第1位置及び第2位置間を前記スリーブに対して移動可能なピンであり、第1位置では、前記ピンが前記第1スリーブ及び前記第2スリーブの構造体に係合して回転を防止し、第2位置では、前記スリーブの相対回転が許容される、ことを特徴とする、請求項12に記載の人工補綴物用継手。
【請求項14】
前記構造体は、前記スリーブにおける孔である、ことを特徴とする、請求項13に記載の人工補綴物用継手。
【請求項15】
作動機構は、前記第1構成及び前記第2構成間で軸方向に、前記第1スリーブ及び前記第2スリーブを相対移動させる、ことを特徴とする、請求項1に記載の人工補綴物用継手。
【請求項16】
レバー及びカムを配置することで、前記作動機構とする、ことを特徴とする、請求項13に記載の人工補綴物用継手。
【請求項17】
前記軸受けは、玉軸受けである、ことを特徴とする、請求項1乃至請求項16のいずれか一項に記載の人工補綴物用継手。
【請求項18】
前記第1スリーブ及び前記第2スリーブが前記第2構成になるよう付勢される、
ことを特徴とする、請求項1乃至請求項17のいずれか一項に記載の人工補綴物用継手。
【請求項19】
ばねにより、前記第1スリーブ及び前記第2スリーブが前記第2構成になるよう付勢される、ことを特徴とする、請求項18に記載の人工補綴物用継手。
【請求項20】
ねじりばねにより、前記第1スリーブ及び前記第2スリーブが前記第2構成になるよう付勢される、ことを特徴とする、請求項19に記載の人工補綴物用継手。
【請求項21】
ねじりコイルばねにより、前記第1スリーブ及び前記第2スリーブが前記第2構成になるよう付勢される、ことを特徴とする、請求項20に記載の人工補綴物用継手。
【請求項22】
前記ねじりコイルばねは、前記第1スリーブ内に設けられており、前記第1スリーブのスロットを貫通し、前記第2スリーブと係合する脚部を備える、ことを特徴とする、請求項21に記載の人工補綴物用継手。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、一般的には、迅速交換式(Quick Wrist Disconnect(QWD))と称される、義手用の回転可能かつ着脱可能な手首部分の連結部を提供する。
【背景技術】
【0002】
一般的に、義肢は、使用者の切断された手足のつけ根に対し、そのつけ根の形状に合わせたソケットを介して、取り付けられる。切断された手足のつけ根から人工補綴物を着脱できるよう、コネクタが設けられ得る。手首用の場合、義肢を回転可能に連結でき、体のつけ根に対し、容易に着脱できるという両方の条件を満たしていることが望ましい。さらに、筋電義手の場合、コネクタから手に向かって、信号を送る必要がある。
【0003】
1970年代、オットーボック社によって、特許文献1に記載されるような、回転可能かつ着脱可能な人工補綴物用コネクタが開発され、それが今日では、当分野における標準となっており、一般的に迅速交換式手(Quick Wrist Disconnect(QWD))コネクタと称されている。人工補綴物用継手部材が義肢に固定され、ソケット継手部材が、患者の体のつけ根に固定されたソケットに固定される。互いに押し込み、軸方向に係止することで、人工補綴物用継手及びソケット継手が係合され得る。そして、使用者が、継手内のディテント機構を介して、人工補綴物を回転させて位置決めする。人工補綴物を約330度にわたって回転すると、取り外すことができる。
【0004】
回転による位置決めを行う際、そして、取り外すための機構を動作させる際、使用者は同じ動作を行う必要があるため、ともすれば、標準的なQWDの場合、意図せず外れてしまうこともあり、使用者が高価な義肢を損傷してしまうリスクを孕んでいる。また、プッシュ係止配置は、人工補綴物用継手及びソケット継手が互いに確実に係止されるよう、ソケット継手の可動式止め輪を移動させるが、その移動が不十分であった場合においても、使用者が高価な義肢を損傷してしまうリスクがある。
【0005】
筋電義手の場合、回転コネクタ芯がしっかりとソケット継手に取り付けられるが、回転コネクタ芯を人工補綴物用ソケットの回転式コネクタハウジングに挿入する際、機械連結の前に、損傷が起こってしまいかねない。回転コネクタ芯及びソケット継手間の連結部はまた、防水性を有さない場合があり、水が進入することで信号に干渉したり、電気・電子部品を損傷させたりする可能性がある。また、回転コネクタ芯は、一般的に、成型されてなるため、複雑かつ高価になってしまい、変更を加えづらい。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
補綴QWDコネクタにおいて、新規のQWD設計がなされる場合、いかなるものであっても、当分野における標準的なQWDコネクタに対し、下位互換性を有することが望ましいが、回転可能な継手を必要とし、考慮できる空間が非常に限られている、といった既存のQWD設計における特徴によって、困難なものとされてきた。ここに開示の補綴QWDコネクタは、以下の利点及び/又はその他の利点のいずれかを有し得る。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本開示は、当分野における標準的なQWDコネクタとの下位互換性を有する一方で、小型かつ意図せず外れてしまう危険性が低く、確実な係止及び容易な取り外しを実現する補綴QWDコネクタを例示する。
【0009】
本開示はまた、ソケット継手との間に防水シールを提供する一方、追従するよう取り付けられる回転コネクタ芯を備え、ソケット継手に対する回転コネクタ芯の移動を可能にする補綴QWDコネクタであって、回転コネクタ芯を損傷することなく、連結時の特定の力が吸収される補綴QWDコネクタを例示する。
【0010】
上述の例において、上述した利点を1つ以上備える一方、標準的なQWDコネクタと下位互換性を有するQWDコネクタを提供することができる。
【0011】
一部の構成では、人工補綴物用継手は、ソケット継手のレースに回転可能にかつ着脱可能に係合するよう構成され、第1環状ボールレース部を備える第1スリーブと、第2環状ボールレース部を備える第2スリーブと、第1ボールレース部及び第2ボールレース部によって形成されるレース内に設けられた軸受けと、を備え得る。ここで、第1スリーブ及び第2スリーブは、第1ボールレース部及び第2ボールレース部を合わせた第1構成において、軸受けを外環状ゾーンに拘束して、ソケット継手と係合されている際に人工補綴物用継手の取り外しを防止するよう、及び、第1ボールレース部及び第2ボールレース部が離間している第2構成において、軸受けを内環状ゾーンに移動させ、ソケットからコネクタを取り外せるよう、相対移動し得る。
【0012】
一部の構成では、人工補綴物用継手は、ソケット継手のレースに回転可能にかつ着脱可能に係合するよう構成され、環状部を有する本体と、環状部に設けられた第1環状ボールレース部と、第1位置及び第2位置間を環状部上で移動可能な第2環状ボールレース部と、第1ボールレース部及び第2ボールレース部によって形成されるレース内に設けられた軸受けと、本体に対して第1方向に移動可能であり、第2環状ボールレース部を第1構成及び第2構成間で移動させる解除アクチュエータと、を備え得る。第1構成において、第1ボールレース部及び第2ボールレース部が合わせられることで、軸受けを外環状ゾーンに拘束して、ソケット継手と係合されている際にコネクタの取り外しを防止する。第2構成において、第1ボールレース部及び第2ボールレース部を離間させることで、軸受けを内環状ゾーンに移動させ、ソケット継手から人工補綴物用継手を取り外し得る。
【0013】
一部の構成では、ソケット継手は、手首部分の継手を収容するソケット体を備え得る。手首部分の継手は、ソケット体から延在し、ソケット体に追従するよう設けられる、回転コネクタ芯を有する。
【0014】
一部の構成では、回転コネクタ芯は、追従する取付具を備える。
【0015】
一部の構成では、追従する取付具は、ソケット継手及び回転コネクタ芯に係合されるよう構成され得る。これにより、ソケット継手及び回転コネクタ芯間の、追従する取付具周りにおける移動が可能となる。
【0016】
一部の構成では、回転コネクタ芯は、複数の積層部を含み得る。該積層部は、導電部及び絶縁部が交互に張られることで構成されており、積層上部及び下部間の引張要素により、その円筒形状が維持される。
【0017】
一部の構成では、ソケット体は、追従する取付具を備える。
【0018】
本開示におけるこれらの、そしてその他の特徴、側面、及び利点を、特定の実施形態の図面を参照して説明するが、これらの図面は、特定の実施形態を模式的に表すことを意図しており、本開示を限定するものではない。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【
図1】
図1は、第1例における人工補綴物用継手の構成要素を示す展開図である。
【
図2】
図2は、
図1に示した構成要素を組み立てた後の人工補綴物用継手を示す上部斜視図である。
【
図4】
図4は、
図1乃至
図3の人工補綴物用継手を収容するソケット継手の断面図である。
【
図5】
図5は、人工補綴物用継手をソケット継手に係止する様子を示した、
図1乃至
図4の部分断面図である。
【
図6】
図6は、人工補綴物用継手をソケット継手から解除する様子を示した、
図1乃至
図4の部分断面図である。
【
図7】
図7は、第2例における人工補綴物用継手の構成要素を示す展開図である。
【
図8】
図8は、
図7に示した構成要素を組み立てた後の、
図7の人工補綴物用継手を示す上部斜視図である。
【
図15a】
図15aは、内側スリーブ及び外側スリーブ間に付勢機構を備えた、第2例における人工補綴物用継手の変形例を示す。
【
図15b】
図15bは、内側スリーブ及び外側スリーブ間に付勢機構を備えた、第2例における人工補綴物用継手の変形例を示す。
【
図15c】
図15cは、内側スリーブ及び外側スリーブ間に付勢機構を備えた、第2例における人工補綴物用継手の変形例を示す。
【
図16】
図16は、ソケット継手に、追従するよう取り付けられる回転コネクタ芯の例を示す。
【
図20a】
図20aは、回転コネクタ芯及びソケット継手間の連結部の例を示す。
【
図20b】
図20bは、回転コネクタ芯及びソケット継手間の連結部の例を示す。
【発明を実施するための形態】
【0020】
特定の実施形態及び実施例を以下に示すが、本開示は、特に開示された実施形態に留まらないこと、及び/又は、明らかな変更及びそれに相当するものを利用することは、当業者であれば理解するところであろう。したがって、ここで開示される、本開示の範囲は、以下に説明される、いかなる特定の実施形態によっても限定されないことが意図される。以下の例示において、玉軸受けが採用されているが、ころ軸受け等の非球状軸受けも採用され得ることは、理解されるであろう。
【0021】
人工補綴物用継手の例
本開示において、ソケットコネクタに対して、連結部を回転可能かつ着脱可能な人工補綴物用継手の例を示す。
図1乃至
図3は、軸2を有する人工補綴物用継手1の第1例を示す。インターフェースプレート3によって、義肢への取付けが可能となる。ボタン4が孔5内に位置し、軸2に対して横方向に移動可能である。ボタン4は、ねじ7によって、ランプ部プレート6に固定される。ボタン4が押されると、ランプ部プレート6が内側に移動し、これにより、環状内側スリーブ10のランプ部面9に向けて、ランプ部8が移動する。
【0022】
弛み留めの溝が形成されたリング11及び波形ばね12が、本体環状スリーブ13周りに設けられる。環状スリーブ13は、以下に説明するように、スナップリング及びディテントを取り付けるための環状体を設ける。止め輪保持具15がスリーブ本体13に取り付けられることで、静的スナップリング17が定位置に留まる。ディテントリング18は、以下に説明する通り、動的スナップリング20がスリーブ本体13周りに位置決めされる2つの環状領域を画定するように、スリーブ本体13に取り付けられる。内側スリーブ10は、スリーブ本体13の孔22内に位置するピン16に作用することで、動的スナップリング20を上部位置から下部位置に移動させ得る。
【0023】
スナップリング17及び20は、ボールレース部を備え、ボールレース部は、軸2の方向における軸受け19の長手方向の動きを制限するボールレースを画定する。軸受けケージ21は、その内部で軸受けを径方向に保持する。
【0024】
図3は、
図1及び
図2に示すように(ソケット継手に係合された状態で)、以下の
図4で単体として示される標準的なQWDソケット継手と組み合わせた、人工補綴物用継手1の断面図である。人工補綴物用継手1及びソケット継手23が合わせて係止されると、玉軸受け19がソケット継手23のトラック24を走行し、回転コネクタ芯25が回転式コネクタハウジング26に連結する。これにより、電気信号がソケット継手23から人工補綴物用継手1に伝達される。以下に説明する通り、ボス27によって、動的スナップリング20の係止位置への係止が補助される。
【0025】
人工補綴物用継手をソケット継手に取り付ける前段階において、動的止め輪は、ディテントリング18の下方にある、
図6に示す位置20’にある。これにより、玉軸受けは、ソケット継手のレース24へ内側に移動する。人工補綴物用継手1がソケット継手23に向かって付勢されると、動的スナップリング20は、ボス27によって、ディテント18の下方の第1環状溝内で、位置20’から上に移動し、ディテントリング18を超えて、ディテント18の下方の第2環状溝内にある位置20に移動する。動的スナップリング20がこの上部位置に移動すると、動的スナップリング20及び静的スナップリング17間の距離は縮まり、玉軸受け19がソケット継手23のレース24に外側へ移動する。これにより、相対回転が許容されると同時に、玉軸受けが拘束位置にあることで、人工補綴物用継手がソケット継手に保持される。
【0026】
以下、
図6を参照して、ソケット継手23から人工補綴物用継手1を取り外す際について説明する。ボタン4、ランプ部プレート6、及び内側スリーブ10によって、解除アクチュエータが実現される。意図せず作動しでしまうことを防ぐため、押しボタン4は、インターフェースプレート3内に退避してもよい。押しボタン4が押されると、ランプ部プレート6は、軸2に対して横方向に、内側スリーブ10のランプ部面9に対して、内側に移動する。そして、ピン16が下がりながら、内側スリーブ10が下がり、これにより、動的スナップリング20が下がって、ディテント18を超え、位置20’に到達する。動的スナップリング20が位置20’にあることで、玉軸受けが位置19’まで内側に向けて移動し得る。これにより、玉軸受けがレース24から外れて、ソケット継手23から人工補綴物用継手1を取り外すことができる。人工補綴物用継手が上に移動し、内側スリーブ本体10が下に移動する際、ボス27は、動的スリップリング20が下に移動することを妨げない。
【0027】
解除要素が人工補綴物用継手に対して相対移動し、取り外し機能を果たせる場合は、その他の作動機構も採用され得ることは理解されるだろう。押し込む代わりに、ランプ部プレート6から外側に突き出たレバーによって、ランプ部プレート6を軸2周りに回転させてもよい。こうした構成において、ランプ部8のうち1つを、対応するランプ部面9で示したのとは逆に、傾斜させ得る。他の例として、軸2を通る平面において、レバーによって、カムを回転させてもよい。これにより、カムが内側スリーブ10に作用し、内側スリーブ10を下に移動させて、取り外し機能が果たされる。
【0028】
以下、
図7乃至
図12を参照して、人工補綴物用継手の第2例を説明する。人工補綴物用継手100は、押しボタン102の対を有するインターフェースプレート101を備える。押しボタン102の対には、そのどちらにも、先端にランプ部103が設けられている。押しボタン102は、インターフェースプレート101に対して摺動可能に取り付けられ、ばね104によって外側に付勢される。ランプ部105は、リフタ106に固定される。リフタ106は、押しボタン102が押されると、係止リング107を持ち上げることが可能である。波形ばね109及び弛み留めの溝が形成されたリング110が、インターフェースプレート101下に設けられる。主収縮ばね111が筒体112周りに設けられることで、外側スリーブ114が下側に付勢される。係止リング収縮ばね113は、係止リング107を下側に付勢するよう、位置決めされる。
【0029】
本例において、外側スリーブ114は、ボールレースを形成する各スリーブのボールレース部116及び117に対し、内側スリーブ115周りに、回転可能に係合される。本例において、ボールレース部116及び117間の空間は、内側スリーブ及び外側スリーブ間の軸方向の相対転置によって、調節される。この軸方向の転置は、以下の例で説明するように、単なる軸方向の転置又は回転によってなされ得る。本例において、外側スリーブ114の突出部119に係合した内側スリーブ115上に、多数のランプ部118が設けられている。この構成に替えて、内側係合ねじ山(又は部分ねじ山)を内側スリーブ及び外側スリーブに設けてもよいことは、理解されるであろう。
【0030】
ブッシング120及びねじ付きリング121が、外側スリーブ114周りに設けられる。玉軸受け122は、レース部116及び117間の軸方向の離間と、軸受けケージ123間とよって画定される領域内で、保持される。外側スリーブ114が反時計回りに回転すると、突出部119がランプ部118に乗り上げ得る。これにより、レース部116及び117間に軸方向に大きい124’(
図10参照)が形成され、軸受け122が内側に移動して内環状ゾーンに入るとともに、人工補綴物用継手を、ソケット継手に対して連結又は取り外すことができる。外側スリーブ114が時計回りに回転すると、突出部119がランプ部118から降り得る。これにより、レース部116及び117間に軸方向に小さくなった空間124(
図11参照)が形成され、人工補綴物用継手をソケット継手に保持するよう、玉軸受け122が外側に移動して外環状ゾーンに入る。ランプ部が反対に設けられている場合、相対回転の方向は、逆であってもよいことは理解されるであろう。レース部116及び117間の軸方向の相対転置によって、以下に挙げる、第1構成及び第2構成の2つの構成が実現される。第1ボールレース部116及び第2ボールレース部117を合わせた第1構成において、軸受けを外環状ゾーンに拘束して、ソケット継手と係合されている際にコネクタの取り外しを防止するよう構成されている。第1ボールレース部116及び第2ボールレース部117が離間している第2構成において、軸受けを内環状ゾーンに移動させ、ソケット継手から人工補綴物用継手を取り外せるよう構成されている。
【0031】
意図せず外れてしまうことを防止するため、スリーブ114及び115間の相対回転によって、レース部116及び117を離間(つまり、
図11で示した構成から
図10で示した構成へ変化)させるには、係止機構の解除が必要となり得る。係止機構は、
図11に示す構成において、内側スリーブ及び外側スリーブの孔を貫通する、1本以上のピンからなるものであってもよく、
図10に示す構成に変化する際は、取り外されて、回転を許容し得る。こうしたピンは、所望の任意の断面又は形状を有していてもよく、スリーブの孔に係合して回転を防止できればよい。あるいは、係止機構は、スリーブ間の相対回転を許容するため、インターフェースプレート101に対して、構成要素の回転を必要とする場合がある(こうした係止機構の意図しない回転を避けるため、ディテント機構も設けてよい)。以下の例において、係止リングを備えた係止機構について説明する。
【0032】
内側スリーブ及び外側スリーブが、
図11に示したような構成を有する場合、係止リング107の突出部108は、外側スリーブ114のスロット120と、突出部108が係合されている際、スリーブ間の相対回転を防止する、内側スリーブ115の切り欠け121(
図13a乃至
図14に分かりやすく例示)と、に係合される。これにより、レース部116及び117間の離間が防止され、人工補綴物用継手をソケット継手から取り外すことができる。
図12に示すように、ボタン102が内側に押されると、ランプ部103がランプ部105に対して作用し、リフタ106を介して係止リング107を持ち上げる。これにより、突出部108を外側スリーブ114のスロット120及び内側スリーブ115の切り欠け121から取り外し、スリーブ間の相対回転が許容される。したがって、ボタンが押された際、人工補綴物用継手は、ソケット継手に対して(この場合、約45度で)回転でき、人工補綴物用継手をソケット継手から取り外すことができる。
【0033】
第2例における人工補綴物用継手の動作が正確に行われなかった場合、人工補綴物用継手をソケット継手から取り外す際に、第1ボールレース部116及び第2ボールレース部117が合わされた状態が維持され、軸受けを外環状ゾーンに拘束して、続くソケット継手との係合が妨げられるというリスクが発生する。
図15a乃至
図15cを参照すると、付勢手段としてねじりコイルばね125が設けられており、これにより、内側スリーブ115及び外側スリーブ114間の相対回転が生まれ、係止機構が相対回転を抑止しない場合、両スリーブを第2構成(レース部116及び117が離間した構成)に向けて付勢する。このようにして、人工補綴物用継手がソケット継手から取り外される際、ボールレースが容易に第2構成に戻ることができ、ソケット継手に取り付けることができる。
【0034】
伸長、収縮、又はねじれ付勢要素等の幅広い種類の付勢手段を採用できること、さらに、ねじりコイルばねは、あくまで非制限的例示として示されていることは、理解されよう。
【0035】
図15a乃至
図15cの例を参照すると、ねじりコイルばね125は、内側スリーブ115の内側に設けられている。ねじりコイルばね125の第1脚部は、内側スリーブ115の孔に係合している。ねじりコイルばね125の第2脚部127は、内側スリーブ115のスロット128を貫通し、外側レース114の孔に係合している。この構成により、係止機構が相対回転を抑止しない場合、ねじりコイルばね125が、第2構成に向けて、外側スリーブ114に対し内側スリーブ115を回転させる。このようにして、ソケット継手から取り外された際、レース部116及び117が容易に第2構成に戻ることができ、ソケット継手との次の係合が容易になる。
【0036】
図16乃至
図19を参照して、追従取付け、回転コネクタ、及びソケット継手の例を説明する。
図19において、回転コネクタ芯の展開図からも分かるように、導電リング201及び絶縁リング202を交互に積層することで、回転コネクタ芯200が形成され得る。電気コネクタ203が、絶縁リング202内を通り、必要に応じて、1つ以上の導電リング201に電気的に接続する。テンションねじ204がテンションナット205に締結されて、積層リングが芯を形成するよう保持する。係止リング206及びベース207を互いに係止することで、追従する取付具208に芯を固定する。プラグナット209は、テンションナット205の端部に固定される。
【0037】
追従する取付具208と組み合わされた回転コネクタ芯200を、
図17に示す。回転コネクタ芯200は、人工補綴物用継手の回転式コネクタハウジング210の孔211に係合する。
【0038】
図16を参照すると、回転コネクタ芯200が、追従する取付具208によって、ソケット継手218に取り付けられていることが見て取れる。追従する取付具208に形成された溝220が、ソケット継手218のフランジ219に係合することで、回転コネクタ芯200のソケット継手218に対する、追従取付け配置が実現する。これにより、連結時、回転コネクタ芯200のソケット継手218に対する移動によって、回転コネクタ芯200が損傷することを防ぐことができる。
【0039】
回転コネクタ芯200は、追従する取付具208を曲げる及び/又は変形させるよう、優先的に設計される。追従する取付具208は、マイナス20摂氏度~100摂氏度の温度範囲において、0.05~0.8、好ましくは、0.05~0.5のDMTAダンピングファクタを有する材料から適切になり得る。こうした材料は、好ましくは、20%~60%の弾性、及び10~90のショアA硬度(より好ましくは、30~60のショアA硬度)又は40~90のショアD硬度を有する。追従する取付具は、好ましくは、コネクタ芯に対して中央軸に対する法線方向に掛かる力を吸収する、衝撃吸収の役割を果たす。これにより、取付けブロックの弾性変形によって、中央軸に対して、少なくとも5度(好ましくは10度、より好ましくは15度)コネクタ芯がずれる。好ましくは、コネクタ芯の先端に対して横方向又は法線方向に2.5~20ニュートンの力が掛かることで、取付けブロックの弾性変形により、中央軸に対して、少なくとも3度、好ましくは、少なくとも5度の回転角度で回転する。取付けブロックは、エラストマー、ゴム、シリコン、圧縮可能なポリマー、又は熱可塑性材料からなり得る。好ましくは、該材料は、熱硬化性エラストマー(炭化水素、フッ化炭素、シリカ系のうちいずれか)、熱可塑性エラストマー、熱硬化性ゴム、元来軟質の熱可塑性物質であってもよい。合金や、以上に挙げたポリマーうち任意のものを混合又は発泡して得た合成物であってもよい。
【0040】
追従取付け配置によって、回転コネクタ芯200を損傷させることなく、回転芯のソケット継手に対する非破壊的移動を実現してもよい。一例として、追従する取付具208によって、回転コネクタ芯200を、ソケット継手に対して15度よりも大きい角度で、非破壊的に反らせてもよい。本例の利点として、追従する取付具208は、回転コネクタ芯及びソケット体間に防水シールを備えていてもよい。このシールは、好ましくは、IPx5、IPx6、IPx6K、IPx7、及びIPx8の基準うちの、任意の一つに対する防水性を有し得る。
【0041】
図20a及び
図20bを参照して、追従取付け、回転コネクタ芯、及びソケット継手のさらなる例を説明する。第1部230は、追従取付け232に固定された回転コネクタ芯231と、追従取付け232に固定された取付けリング233と、を備える。追従取付けは、上述した追従取付け特性を有する。取付けリングは、ソケット235の追従取付けリング236の切り欠け237に合致するよう寸法が調整された、多数の突出部234を有する。これにより、第1部230が、その先端から単純にソケット継手235内に挿入されるだけで、突出部234が切り欠け237に合致し、ねじり係止状態で、第1部がソケット継手235に押し当てられ回転し、取付けリングが互いに固定するため、第1部230がソケット継手235に係合される。
【0042】
回転コネクタ芯231及び追従取付け232間の境界に設けられた取付けリングにより、追従取付けをソケット継手に固定できることが理解されるであろう。また、取付けリングには、ねじ山、バイヨネット嵌合、押し込みばめといった、多種多様な相互係合技術を採用し得ることが理解されるであろう。
【0043】
その他の例において、追従材を回転コネクタ芯自体内に設けてもよい。例えば、追従材料は、ベース207及び係止リング206間に設けられていてもよい。その他の例において、例えば、ソケット継手218と回転コネクタ芯が取り付けられる硬質表面との間に追従材料を設けることで、追従材をソケット継手218内に設けてもよい。
【0044】
なお、ここに記載の実施形態において、多岐にわたる変更・修正が可能であり、当該実施形態の要素は、許容され得るその他の例示の一部に過ぎないことも理解されることを、強調しておく。こうした変更・修正は、全て、本開示の範囲内に含まれるものとし、以下の請求項によって保護される。また、上述の開示において、特定の構成要素、特徴、又は処理工程が必須・本質的であることを意図するものは、一切存在しない。
【手続補正書】
【提出日】2022-10-25
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ソケット継手のレースに回転可能にかつ着脱可能に係合するよう構成された人工補綴物用継手であって、
a.第1環状ボールレース部を備える第1スリーブと、
b.第2環状ボールレース部を備える第2スリーブと、
c.前記第1ボールレース部及び前記第2ボールレース部によって形成されるレース内に設けられた軸受けと、
を備え、
前記第1スリーブ及び前記第2スリーブは、
i.前記第1ボールレース部及び前記第2ボールレース部を合わせた第1構成において、前記軸受けを外環状ゾーンに拘束して、前記ソケット継手と係合されている際に前記人工補綴物用継手の取り外しを防止するよう、及び
ii.前記第1ボールレース部及び前記第2ボールレース部が離間している第2構成において、前記軸受けを内環状ゾーンに移動させ、
人工補綴ソケットから
前記人工補綴物用継手を取り外せるよう、
相対移動が可能である、ことを特徴とする、人工補綴物用継手。
【請求項2】
前記第1スリーブ及び前記第2スリーブは、相対的に回転可能であり、内側スリーブおよび外側スリーブの相対回転時に、前記第1ボールレース部及び前記第2ボールレース部間の空間が変化するよう構成されたランプ部を有する、ことを特徴とする、請求項1に記載の人工補綴物
用継手。
【請求項3】
動作させない限り、係止機構は、前記第1スリーブ及び前記第2スリーブ間の相対移動を防止する、ことを特徴とする、請求項1又は請求項2に記載の人工補綴物用継手。
【請求項4】
前記係止機構は、係止位置において前記スリーブに設けられた係止構造体に係合し、相手スリーブに対する相対回転を防止する、ことを特徴とする、請求項
3に記載の人工補綴物用継手。
【請求項5】
前記係止機構は、前記係止位置及び解除位置間を軸方向に移動する、ことを特徴とする、請求項4に記載の人工補綴物用継手。
【請求項6】
前記係止機構は、前記係止位置及び解除位置間を前記継手の軸方向に対して横方向に移動する、ことを特徴とする、請求項4に記載の人工補綴物用継手。
【請求項7】
前記係止機構は、係止位置及び解除位置間を前記ソケット継手に対して回転する、ことを特徴とする、請求項4に記載の人工補綴物用継手。
【請求項8】
前記係止機構は、前記スリーブに設けられた複数の係止構造体と係合する複数の軸方向突出部を有する係止リングとして設けられる、ことを特徴とする、請求項4に記載の人工補綴物用継手。
【請求項9】
前記係止リングは、対向する第1ランプ部及び第2ランプ部の移動並びに前記係止リング及び前記第2ランプ部間の連結によって、係止位置及び解除位置間を軸方向に移動する、ことを特徴とする、請求項8に記載の人工補綴物用継手。
【請求項10】
ボタンは、前記第1ランプ部ランプ部に連結し、前記ボタンが移動することにより、前記第1ランプ部及び前記第2ランプ部間の相対移動が実現するよう構成される、ことを特徴とする、請求項9に記載の人工補綴物用継手。
【請求項11】
複数のボタンがランプ部のぞれぞれに連結されている、ことを特徴とする、請求項10に記載の人工補綴物用継手。
【請求項12】
前記係止機構は、前記第1スリーブ及び前記第2スリーブ両方の構造体に係合し、前記スリーブ間の相対回転を防止する、ことを特徴とする、請求項3に記載の人工補綴物用継手。
【請求項13】
前記係止機構は、第1位置及び第2位置間を前記スリーブに対して移動可能なピンであり、第1位置では、前記ピンが前記第1スリーブ及び前記第2スリーブの構造体に係合して回転を防止し、第2位置では、前記スリーブの相対回転が許容される、ことを特徴とする、請求項12に記載の人工補綴物用継手。
【請求項14】
前記構造体は、前記スリーブにおける孔である、ことを特徴とする、請求項13に記載の人工補綴物用継手。
【請求項15】
作動機構は、前記第1構成及び前記第2構成間で軸方向に、前記第1スリーブ及び前記第2スリーブを相対移動させる、ことを特徴とする、請求項1に記載の人工補綴物用継手。
【請求項16】
レバー及びカムを配置することで、前記作動機構とする、ことを特徴とする、請求項1
5に記載の人工補綴物用継手。
【請求項17】
前記軸受けは、玉軸受けである、ことを特徴とする、請求項1乃至請求項16のいずれか一項に記載の人工補綴物用継手。
【請求項18】
前記第1スリーブ及び前記第2スリーブが前記第2構成になるよう付勢される、
ことを特徴とする、請求項1乃至請求項17のいずれか一項に記載の人工補綴物用継手。
【請求項19】
ばねにより、前記第1スリーブ及び前記第2スリーブが前記第2構成になるよう付勢される、ことを特徴とする、請求項18に記載の人工補綴物用継手。
【請求項20】
ねじりばねにより、前記第1スリーブ及び前記第2スリーブが前記第2構成になるよう付勢される、ことを特徴とする、請求項19に記載の人工補綴物用継手。
【請求項21】
ねじりコイルばねにより、前記第1スリーブ及び前記第2スリーブが前記第2構成になるよう付勢される、ことを特徴とする、請求項20に記載の人工補綴物用継手。
【請求項22】
前記ねじりコイルばねは、前記第1スリーブ内に設けられており、前記第1スリーブのスロットを貫通し、前記第2スリーブと係合する脚部を備える、ことを特徴とする、請求項21に記載の人工補綴物用継手。
【国際調査報告】