(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-04-24
(54)【発明の名称】モータ駆動制御回路、駆動方法、配線板及び空調機
(51)【国際特許分類】
H02P 25/18 20060101AFI20230417BHJP
H02M 7/12 20060101ALI20230417BHJP
H02M 3/155 20060101ALI20230417BHJP
H02M 7/48 20070101ALI20230417BHJP
【FI】
H02P25/18
H02M7/12 F
H02M7/12 P
H02M3/155 H
H02M7/48 E
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022553696
(86)(22)【出願日】2021-04-16
(85)【翻訳文提出日】2022-09-06
(86)【国際出願番号】 CN2021087740
(87)【国際公開番号】W WO2021209036
(87)【国際公開日】2021-10-21
(31)【優先権主張番号】202010299960.8
(32)【優先日】2020-04-16
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202020572055.0
(32)【優先日】2020-04-16
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】517344192
【氏名又は名称】広東美的制冷設備有限公司
【氏名又は名称原語表記】GD MIDEA AIR-CONDITIONING EQUIPMENT CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】Lingang Road,Beijiao,Shunde,Foshan,Guangdong,China
(71)【出願人】
【識別番号】512237419
【氏名又は名称】美的集団股▲フン▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】MIDEA GROUP CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】B26-28F, Midea Headquarter Building, No.6 Midea Avenue, Beijiao, Shunde, Foshan, Guangdong 528311 China
(74)【代理人】
【識別番号】100112656
【氏名又は名称】宮田 英毅
(74)【代理人】
【識別番号】100089118
【氏名又は名称】酒井 宏明
(72)【発明者】
【氏名】黄招彬
(72)【発明者】
【氏名】徐錦清
(72)【発明者】
【氏名】李金波
(72)【発明者】
【氏名】龍譚
(72)【発明者】
【氏名】曾賢杰
(72)【発明者】
【氏名】胡斌
(72)【発明者】
【氏名】江海昊
(72)【発明者】
【氏名】張杰楠
(72)【発明者】
【氏名】趙鳴
(72)【発明者】
【氏名】関平達
(72)【発明者】
【氏名】時崎久
(72)【発明者】
【氏名】堀部 美彦
(72)【発明者】
【氏名】文先仕
【テーマコード(参考)】
5H006
5H505
5H730
5H770
【Fターム(参考)】
5H006AA02
5H006BB05
5H006CA02
5H006CB08
5H006CC02
5H006DB01
5H505AA06
5H505BB02
5H505CC05
5H505DD03
5H505EE07
5H505EE23
5H505EE35
5H505HA03
5H505HA05
5H505HA09
5H505HA16
5H505HB01
5H505HB05
5H505JJ03
5H505JJ26
5H730AA14
5H730AA18
5H730AS05
5H730BB13
5H730DD04
5H770AA01
5H770BA05
5H770CA01
5H770CA02
5H770DA03
5H770DA22
5H770DA30
5H770DA41
5H770JA17Y
5H770JA17Z
(57)【要約】
【要約】
駆動制御回路、駆動方法、配線板及び空調機を開示する。モータ駆動制御回路は、オープン巻線モータの両側に接続される第1パワーモジュール(PM1)及び第2パワーモジュール(PM2)と、第1スイッチ群(KY1)と、コントローラと、トーテムポールPFC回路(200)と、降圧スイッチ回路(300)とを含む。前記コントローラは、前記トーテムポールPFC回路(200)がダイオード整流状態、低周波スイッチ状態及び高周波スイッチ状態のうちの少なくとも一つの状態に達するように制御するように、前記トーテムポールPFC回路(200)に接続され、トーテムポールPFC回路(200)のダイオード整流モードと低周波スイッチモードに合わせて、前記コントローラは、降圧出力を行うように降圧スイッチ回路(300)を制御し、第1パワーモジュールに低周波動作に適する電圧を提供する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
三相巻線を有するオープン巻線モータを駆動するために用いられるモータ駆動制御回路であって、各相の前記巻線の一端は第1三相引き出し線群を構成し、各相の前記巻線の他端は第2三相引き出し線群を構成し、前記モータ駆動制御回路は、
前記第1三相引き出し線群に接続される第1パワーモジュールと、
前記第2三相引き出し線群に接続される第2パワーモジュールと、
前記第2三相引き出し線群に接続され、前記三相巻線をスター接続とオープン巻線接続との間で切り替えるための第1スイッチ群と、
前記第1パワーモジュール、前記第2パワーモジュールと前記第1スイッチ群にそれぞれ接続されるコントローラと、
前記コントローラに接続されて、ダイオード整流状態、低周波スイッチ状態及び高周波数スイッチ状態のうちの少なくとも一つの状態に達するように制御されるトーテムポールPFC回路と、
降圧スイッチ回路と、を含み、
前記トーテムポールPFC回路と、前記降圧スイッチ回路と前記三相巻線とは順次接続され、前記降圧スイッチ回路の出力電圧を制御するように、前記コントローラが前記降圧スイッチ回路に接続される、ことを特徴とするモータ駆動制御回路。
【請求項2】
前記トーテムポールPFC回路は、第1インダクタと、第1コンデンサとブリッジ回路とをさらに含み、交流入力端と、前記第1インダクタと、前記ブリッジ回路と、前記第1コンデンサとは順次接続され、前記コントローラは前記ブリッジ回路に接続される、ことを特徴とする請求項1に記載のモータ駆動制御回路。
【請求項3】
前記ブリッジ回路は、同方向で直列に接続される第1整流部品と第2整流部品とを含む第1ブリッジアームユニットと、同方向で直列に接続される第3整流部品と第4整流部品とを含む第2ブリッジアームユニットとを含み、前記第1コンデンサは、前記ブリッジ回路の出力端に接続されるとともに前記第1ブリッジアームユニットに並列に接続され、前記第1整流部品、前記第2整流部品、前記第3整流部品および前記第4整流部品は、前記コントローラにそれぞれ接続される、ことを特徴とする請求項2に記載のモータ駆動制御回路。
【請求項4】
前記第1整流部品、前記第2整流部品、前記第3整流部品および前記第4整流部品は、半導体スイッチ素子であり、前記第1整流部品、前記第2整流部品、前記第3整流部品および前記第4整流部品には、逆並列に接続されるダイオードがそれぞれ設けられる、ことを特徴とする請求項3に記載のモータ駆動制御回路。
【請求項5】
前記降圧スイッチ回路は、第5スイッチ素子と、第6フリーホイーリング素子と、第2インダクタと、第2コンデンサとを含む降圧チョッパ回路を含み、前記トーテムポールPFC回路の出力端と、前記第5スイッチ素子と、前記第6フリーホイーリング素子と、リファレンスグランドとは順次接続され、前記第5スイッチ素子と前記第6フリーホイーリング素子との間の接続点と、前記第2インダクタと、前記第2コンデンサと、リファレンスグランドとは順次接続され、前記第2インダクタと前記第2コンデンサとの間の接続点は前記第1パワーモジュールに接続される、ことを特徴とする請求項1に記載のモータ駆動制御回路。
【請求項6】
三相巻線を有するオープン巻線モータを駆動するために用いられるモータ駆動制御回路であって、各相の前記巻線の一端は第1三相引き出し線群を構成し、各相の前記巻線の他端は第2三相引き出し線群を構成し、前記モータ駆動制御回路は、
前記第1三相引き出し線群に接続される第1パワーモジュールと、
前記第2三相引き出し線群に接続される第2パワーモジュールと、
前記第2三相引き出し線群に接続され、前記三相巻線をスター接続とオープン巻線接続との間で切り替えるための第1スイッチ群と、
第1インダクタと、第1コンデンサと、ブリッジ回路とを含むトーテムポールPFC回路あって、前記第1インダクタと、前記ブリッジ回路と、前記第1コンデンサとは順次接続され、前記ブリッジ回路は、同方向で直列に接続される第1整流部品と第2整流部品とを含む第1ブリッジアームユニットと、同方向で直列に接続される第3整流部品と第4整流部品とを含む第2ブリッジアームユニットとを含み、前記第1コンデンサは、前記ブリッジ回路の出力端に接続されるとともに前記第1ブリッジアームユニットに並列に接続される、トーテムポールPFC回路と、
降圧スイッチ回路と、を含み、
前記トーテムポールPFC回路と、前記降圧スイッチ回路と、前記三相巻線とは順次接続され、前記降圧スイッチ回路は、第5スイッチ素子と、第6フリーホイーリング素子と、第2インダクタと、第2コンデンサとを含む降圧チョッパ回路を含み、前記トーテムポールPFC回路の出力端と、前記第5スイッチ素子と、前記第6フリーホイーリング素子と、リファレンスグランドとは順次接続され、前記第5スイッチ素子と前記第6フリーホイーリング素子との間の接続点と、前記第2インダクタと、前記第2コンデンサと、リファレンスグランドとは順次接続され、前記第2インダクタと前記第2コンデンサとの間の接続点は前記第1パワーモジュールに接続される、ことを特徴とするモータ駆動制御回路。
【請求項7】
前記第1三相引き出し線群と前記第2三相引き出し線群にそれぞれ接続される第2スイッチ群をさらに含み、前記第1スイッチ群が開となり、前記第2スイッチ群が閉となると、前記三相巻線は三角形接続に切り替えられる、ことを特徴とする請求項1又は6に記載のモータ駆動制御回路。
【請求項8】
前記降圧スイッチ回路は、前記降圧チョッパ回路に並列に接続される短絡スイッチをさらに含む、ことを特徴とする請求項5又は6に記載のモータ駆動制御回路。
【請求項9】
三相巻線を有するオープン巻線モータを駆動するために用いられるモータ駆動制御回路であって、各相の前記巻線の一端は第1三相引き出し線群を構成し、各相の前記巻線の他端は第2三相引き出し線群を構成し、前記モータ駆動制御回路は、
前記第1三相引き出し線群に接続される第1パワーモジュールと、
前記第2三相引き出し線群に接続される第2パワーモジュールと、
前記第2三相引き出し線群に接続され、前記三相巻線をスター接続とオープン巻線接続との間で切り替えるための第1スイッチ群と、
前記オープン巻線モータの負荷に基づき、ダイオード整流状態、低周波スイッチ状態及び高周波数スイッチ状態のうちの少なくとも一つの状態に達するためのトーテムポールPFC回路と、
前記オープン巻線モータの負荷に基づき、異なる電圧出力状態に入るために用いられる降圧スイッチ回路と、を含み、
前記トーテムポールPFC回路と、前記降圧スイッチ回路と、前記三相巻線とが順次接続される、ことを特徴とするモータ駆動制御回路。
【請求項10】
前記トーテムポールPFC回路は、第1インダクタと、第1コンデンサとブリッジ回路とをさらに含み、交流入力端と、前記第1インダクタと、前記ブリッジ回路と、前記第1コンデンサとは順次接続される、ことを特徴とする請求項9に記載のモータ駆動制御回路。
【請求項11】
前記ブリッジ回路は、同方向で直列に接続される第1整流部品と第2整流部品とを含む第1ブリッジアームユニットと、同方向で直列に接続される第3整流部品と第4整流部品とを含む第2ブリッジアームユニットとを含み、前記第1コンデンサは、前記ブリッジ回路の出力端に接続されるとともに前記第1ブリッジアームユニットに並列に接続される、ことを特徴とする請求項10に記載のモータ駆動制御回路。
【請求項12】
前記第1整流部品、前記第2整流部品、前記第3整流部品および前記第4整流部品は、半導体スイッチ素子であり、前記第1整流部品、前記第2整流部品、前記第3整流部品および前記第4整流部品には、逆並列に接続されるダイオードがそれぞれ設けられる、ことを特徴とする請求項11に記載のモータ駆動制御回路。
【請求項13】
前記第1整流部品と前記第2整流部品は、半導体スイッチ素子であり、前記第3整流部品と前記第4整流部品は、ダイオードであり、前記第1整流部品と前記第2整流部品には、逆並列に接続されるダイオードが設けられる、ことを特徴とする請求項11に記載のモータ駆動制御回路。
【請求項14】
前記降圧スイッチ回路は、第5スイッチ素子と、第6フリーホイーリング素子と、第2インダクタと、第2コンデンサとを含む降圧チョッパ回路を含み、前記PFC回路の出力端と、前記第5スイッチ素子と、前記第6フリーホイーリング素子と、リファレンスグランドとは順次接続され、前記第5スイッチ素子と前記第6フリーホイーリング素子との間の接続点と、前記第2インダクタと、前記第2コンデンサと、リファレンスグランドとは順次接続され、前記第2インダクタと前記第2コンデンサとの間の接続点は前記第1パワーモジュールに接続される、ことを特徴とする請求項9に記載のモータ駆動制御回路。
【請求項15】
前記第5スイッチ素子には、逆並列に接続されるダイオードが設けられる、ことを特徴とする請求項14に記載のモータ駆動制御回路。
【請求項16】
前記降圧スイッチ回路は、前記降圧チョッパ回路に並列に接続される短絡スイッチをさらに含む、ことを特徴とする請求項14に記載のモータ駆動制御回路。
【請求項17】
前記第1三相引き出し線群と前記第2三相引き出し線群にそれぞれ接続される第2スイッチ群をさらに含み、前記第1スイッチ群が開となり、前記第2スイッチ群が閉となるとき、前記三相巻線は三角形接続に切り替えられる、ことを特徴とする請求項9~16のいずれか一項に記載のモータ駆動制御回路。
【請求項18】
前記第2パワーモジュールは、前記降圧スイッチ回路の出力端又は前記トーテムポールPFC回路の出力端に接続される、ことを特徴とする請求項9に記載のモータ駆動制御回路。
【請求項19】
三相巻線を有するオープン巻線モータを駆動するために用いられる駆動方法であって、各相の前記巻線の一端は第1三相引き出し線群を構成し、各相の前記巻線の他端は第2三相引き出し線群を構成し、前記モータ駆動制御回路は、
前記第1三相引き出し線群に接続される第1パワーモジュールと、
前記第2三相引き出し線群に接続される第2パワーモジュールと、
前記第2三相引き出し線群に接続され、前記三相巻線をスター接続とオープン巻線接続との間で切り替えるための第1スイッチ群と、
ダイオード整流状態、低周波スイッチ状態及び高周波数スイッチ状態のうちの少なくとも一つの状態に達するためのトーテムポールPFC回路と、
降圧スイッチ回路と、を含み、前記トーテムポールPFC回路と、前記降圧スイッチ回路と、前記三相巻線とが順次接続され、
前記駆動方法は、
前記オープン巻線モータの負荷に基づき、前記三相巻線をスター接続に切り替えるように、前記第1スイッチ群を閉に制御し、前記トーテムポールPFC回路がダイオード整流状態又は低周波スイッチ状態に入るように制御するとともに、降圧出力を行うように前記降圧スイッチ回路を制御することを含む、ことを特徴とする駆動方法。
【請求項20】
前記トーテムポールPFC回路は、ブリッジ回路をさらに含み、前記ブリッジ回路は、同方向で直列に接続される第1整流部品と第2整流部品とを含む第1ブリッジアームユニットと、同方向で直列に接続される第3整流部品と第4整流部品とを含む第2ブリッジアームユニットとを含み、前記第1コンデンサは、前記ブリッジ回路の出力端に接続されるとともに前記第1ブリッジアームユニットに並列に接続され、
前記の、ダイオード整流状態に入るように前記トーテムポールPFC回路を制御することは、
前記第1整流部品、前記第2整流部品、前記第3整流部品および前記第4整流部品を常時オフにすることを含む、ことを特徴とする請求項19に記載の駆動方法。
【請求項21】
前記トーテムポールPFC回路は、ブリッジ回路をさらに含み、前記ブリッジ回路は、同方向で直列に接続される第1整流部品と第2整流部品とを含む第1ブリッジアームユニットと、同方向で直列に接続される第3整流部品と第4整流部品とを含む第2ブリッジアームユニットとを含み、前記第1コンデンサは、前記ブリッジ回路の出力端に接続されるとともに前記第1ブリッジアームユニットに並列に接続され、
前記の、低周波スイッチ状態に入るように前記トーテムポールPFC回路を制御することは、
交流入力の正の半サイクル内に、前記第4整流部品を常時オンにし、前記第2整流部品と前記第3整流部品を常時オフにし、且つ、電流が前記第1整流部品を流れる期間内に、前記第1整流部品をオンにすることと、
交流入力の負の半サイクル内に、前記第3整流部品を常時オンにし、前記第1整流部品と前記第4整流部品を常時オフにし、且つ、電流が前記第2整流部品を流れる期間内に、前記第2整流部品をオンにすることとを含む、ことを特徴とする請求項19に記載の駆動方法。
【請求項22】
前記駆動方法は、
前記オープン巻線モータの負荷に基づき、高周波スイッチ状態に入るように前記トーテムポールPFC回路を制御するとともに、フィルタ出力を行うように前記降圧スイッチ回路を制御することをさらに含む、ことを特徴とする請求項19に記載の駆動方法。
【請求項23】
前記トーテムポールPFC回路は、ブリッジ回路をさらに含み、前記ブリッジ回路は、同方向で直列に接続される第1整流部品と第2整流部品とを含む第1ブリッジアームユニットと、同方向で直列に接続される第3整流部品と第4整流部品とを含む第2ブリッジアームユニットとを含み、前記第1コンデンサは、前記ブリッジ回路の出力端に接続されるとともに前記第1ブリッジアームユニットに並列に接続され、
前記の、高周波スイッチ状態に入るように前記トーテムポールPFC回路を制御することは、
交流入力の正の半サイクル内に、前記第1整流部品を高周波で開閉し、前記第4整流部品を常時オンにし、前記第2整流部品と前記第3整流部品を常時オフにすることと、
交流入力の負の半サイクル内に、前記第2整流部品を高周波で開閉し、前記第3整流部品を常時オンにし、前記第1整流部品と前記第4整流部品を常時オフにすることとを含む、ことを特徴とする請求項22に記載の駆動方法。
【請求項24】
前記降圧スイッチ回路は、第5スイッチ素子と、第6フリーホイーリング素子と、第2インダクタと、第2コンデンサとを含む降圧チョッパ回路を含み、前記トーテムポールPFC回路の出力端と、前記第5スイッチ素子と、前記第6フリーホイーリング素子と、リファレンスグランドとは順次接続され、前記第5スイッチ素子と前記第6フリーホイーリング素子との間の接続点と、前記第2インダクタと、前記第2コンデンサと、リファレンスグランドとは順次接続され、前記第2インダクタと前記第2コンデンサとの間の接続点は前記第1パワーモジュールに接続され、
前記の、降圧出力を行うように前記降圧スイッチ回路を制御することは、
前記第5スイッチ素子を、高周波で開閉するように制御することと、
前記第5スイッチ素子のオン状態で、前記第6フリーホイーリング素子をオフに制御し、前記第5スイッチ素子のオフ状態で、前記第6フリーホイーリング素子をオン又はオフに制御することと、を含む、ことを特徴とする請求項19に記載の駆動方法。
【請求項25】
前記駆動方法は、
前記オープン巻線モータの負荷に基づき、高周波スイッチ状態に入るように前記トーテムポールPFC回路を制御するとともに、フィルタ出力を行うように前記降圧スイッチ回路を制御することをさらに含み、
前記の、フィルタ出力を行うように前記降圧スイッチ回路を制御することは、
前記第5スイッチ素子を、常時オンにするように制御し、前記第6フリーホイーリング素子を、常時オフに制御することを含む、ことを特徴とする請求項24に記載の駆動方法。
【請求項26】
前記降圧スイッチ回路は、前記降圧チョッパ回路に並列に接続される短絡スイッチをさらに含み、
前記駆動方法は、前記オープン巻線モータの負荷に基づき、高周波スイッチ状態に入るように前記トーテムポールPFC回路を制御するとともに、前記短絡スイッチを閉に制御することをさらに含む、ことを特徴とする請求項24に記載の駆動方法。
【請求項27】
前記モータ駆動制御回路は、前記第1三相引き出し線群と前記第2三相引き出し線群にそれぞれ接続される第2スイッチ群をさらに含み、前記第1スイッチ群が開となり、前記第2スイッチ群が閉となるとき、前記三相巻線は三角形接続に切り替えられ、
前記駆動方法は、
前記オープン巻線モータの負荷に基づき、前記三相巻線を三角形接続に切り替えるように、前記第1スイッチ群を開、且つ前記第2スイッチ群を閉に制御し、高周波スイッチ状態に入るように前記トーテムポールPFC回路を制御するとともに、フィルタ出力を行うように前記降圧スイッチ回路を制御することをさらに含む、ことを特徴とする請求項19~26のいずれか一項に記載の駆動方法。
【請求項28】
前記オープン巻線モータの負荷が前記オープン巻線モータの運転パワーパラメータである場合、前記駆動方法は、
前記オープン巻線モータの運転パワーパラメータに基づき、前記トーテムポールPFC回路、前記降圧スイッチ回路、前記第1スイッチ群および前記第2スイッチ群を制御して、
前記オープン巻線モータの運転パワーパラメータが第1運転パワーパラメータよりも小さい場合、前記固定子巻線をスター接続に切り替えるように、前記第1スイッチ群を閉、前記第2スイッチ群を開に制御するとともに、ダイオード整流状態に入るように前記トーテムポールPFC回路を制御し、降圧出力を行うように前記降圧スイッチ回路を制御する状態と、
前記オープン巻線モータの運転パワーパラメータが前記第1運転パワーパラメータよりも大きく、且つ第2パワー運転パラメータよりも小さい場合、前記固定子巻線をスター接続に切り替えるように、前記第1スイッチ群を閉、前記第2スイッチ群を開に制御するとともに、低周波スイッチ状態に入るように前記トーテムポールPFC回路を制御し、降圧出力を行うように前記降圧スイッチ回路を制御する状態と、
前記オープン巻線モータの運転パワーパラメータが前記第2運転パワーパラメータよりも大きく、且つ第3パワー運転パラメータよりも小さい場合、前記固定子巻線をスター接続に切り替えるように、前記第1スイッチ群を閉、前記第2スイッチ群を開に制御するとともに、高周波スイッチ状態に入るように前記トーテムポールPFC回路を制御し、フィルタ出力を行うように前記降圧スイッチ回路を制御する状態と、
前記オープン巻線モータの運転パワーパラメータが前記第3運転パワーパラメータよりも大きく、且つ第4パワー運転パラメータよりも小さい場合、前記固定子巻線を三角形接続に切り替えるように、前記第1スイッチ群を開、前記第2スイッチ群を閉に制御するとともに、高周波スイッチ状態に入るように前記トーテムポールPFC回路を制御し、フィルタ出力を行うように前記降圧スイッチ回路を制御する状態と、
前記オープン巻線モータの運転パワーパラメータが前記第4パワー運転パラメータよりも大きい場合、前記固定子巻線をオープン巻線接続に切り替えるように、前記第1スイッチ群を開、前記第2スイッチ群を開に制御するとともに、高周波スイッチ状態に入るように前記トーテムポールPFC回路を制御し、フィルタ出力を行うように前記降圧スイッチ回路を制御する状態と、のうちの少なくとも一つの状態とすることを含む、ことを特徴とする請求項27に記載の駆動方法。
【請求項29】
請求項1~18のいずれか一項に記載のモータ駆動制御回路を含む、ことを特徴とする配線板。
【請求項30】
空調機であって、請求項29に記載の配線板を含むか、
又は、
少なくとも一つのプロセッサと、前記少なくとも一つのプロセッサに通信接続されるためのメモリとを含み、前記メモリは、前記少なくとも一つのプロセッサによって実行可能な命令を記憶し、前記命令は、前記少なくとも一つのプロセッサによって実行されることにより、前記少なくとも一つのプロセッサに請求項19~28のいずれか一項に記載の駆動方法を実行させることができる、ことを特徴とする空調機。
【請求項31】
コンピュータに請求項19~28のいずれか一項に記載の駆動方法を実行させるためのコンピュータ実行可能な命令が記憶される、ことを特徴とするコンピュータ可読記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、2020年4月16日に提出された出願番号202010299960.8、名称「モータ駆動制御回路、駆動方法、配線板及び空調機」及び2020年4月16日に提出された出願番号202020572055.0、名称「モータ駆動制御回路、配線板及び空調機」の中国特許出願の優先権を主張しており、その内容の全ては、ここに参照として取り込まれる。
【0002】
本開示は、モータ駆動制御の技術分野に関し、特にモータ駆動制御回路、駆動方法、配線板及び空調機に関する。
【背景技術】
【0003】
インバータモータは、インバータ空調機などの様々なインバータ機器に広く応用される。インバータモータは、現在の負荷の大きさに応じてマッチングする駆動電圧を出力することにより、インバータ機器の運転効率を向上させ、省エネの目的を達成する。インバータ機器の高周波動作ニーズを満たすために、いくつかのインバータモータは、オープン巻線モータ構造を採用して、大電力駆動の場合に非常に高いトルクと電力を実現することができる。しかし、単一インバータのモータ巻線構造に比べて、オープン巻線モータ構造は、二重インバータを有するため、低周波では、オープン巻線モータの運転効率が高くなく、ユーザの日増しに増加する省エネニーズを満たすことができない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本開示は、従来の技術において存在する技術課題のうちの少なくとも一つを解決することを目的とする。このため、本開示は、異なる動作状態に切り替えることによって、オープン巻線モータが高周波で運転できることを確保した上で、オープン巻線モータの低周波での運転効率を向上させる駆動制御回路、駆動方法、配線板及び空調機を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示の第1態様の実施例によるモータ駆動制御回路は、三相巻線を有するオープン巻線モータを駆動するために用いられ、各相の前記巻線の一端は第1三相引き出し線群を構成し、各相の前記巻線の他端は第2三相引き出し線群を構成し、前記モータ駆動制御回路は、前記第1三相引き出し線群に接続される第1パワーモジュールと、前記第2三相引き出し線群に接続される第2パワーモジュールと、前記第2三相引き出し線群に接続され、前記三相巻線をスター接続とオープン巻線接続との間で切り替えるための第1スイッチ群と、前記第1パワーモジュール、前記第2パワーモジュールと前記第1スイッチ群にそれぞれ接続されるコントローラと、前記コントローラに接続されて、ダイオード整流状態、低周波スイッチ状態及び高周波数スイッチ状態のうちの少なくとも一つの状態に達するように制御される、トーテムポールPFC回路と、降圧スイッチ回路と、を含み、前記トーテムポールPFC回路と、前記降圧スイッチ回路と前記三相巻線とは順次接続され、前記降圧スイッチ回路の出力電圧を制御するように、前記コントローラが前記降圧スイッチ回路に接続される。
【0006】
本開示の第1態様の実施例によるモータ駆動制御回路は、次のような有益な効果を少なくとも有する。オープン巻線モータを基礎として、第1スイッチ群の切り替え、トーテムポールPFC回路の動作状態の切り替え及び降圧スイッチ回路の動作状態の切り替えを制御することによって、オープン巻線モータの複数の負荷に対応して異なる駆動方式を実現することができる。例えば、オープン巻線モータが低周波で動作する時、第1スイッチ群を閉じることによって三相巻線の接続方式をスター接続に切り替えるとともに、トーテムポールPFC回路を、ダイオード整流状態又は低周波スイッチ状態で動作するように制御し、降圧スイッチ回路を、降圧出力状態で動作するように制御する。このように、第2パワーモジュールの接続損失を避けることができるとともに、第1パワーモジュールが低い給電電圧を得ることもできる。それにより、第1パワーモジュールにおけるインバータ変換損失を低減させ、オープン巻線モータは、低周波運転の状態で、より高いエネルギ効率比を取得し、省エネのニーズを満たすことができる。
【0007】
本開示の第1態様のいくつかの実施例によれば、前記トーテムポールPFC回路は、第1インダクタと、第1コンデンサとブリッジ回路とをさらに含み、交流入力端と、前記第1インダクタと、前記ブリッジ回路と、前記第1コンデンサとは順次接続され、前記コントローラは前記ブリッジ回路に接続される。
【0008】
本開示の第1態様のいくつかの実施例によれば、前記ブリッジ回路は、同方向で直列に接続される第1整流部品と第2整流部品とを含む第1ブリッジアームユニットと、同方向で直列に接続される第3整流部品と第4整流部品とを含む第2ブリッジアームユニットとを含み、前記第1コンデンサは、前記ブリッジ回路の出力端に接続されるとともに前記第1ブリッジアームユニットに並列に接続され、前記第1整流部品、前記第2整流部品、前記第3整流部品および前記第4整流部品は、前記コントローラにそれぞれ接続される。
【0009】
本開示の第1態様のいくつかの実施例によれば、前記第1整流部品、前記第2整流部品、前記第3整流部品および前記第4整流部品は、半導体スイッチ素子であり、前記第1整流部品、前記第2整流部品、前記第3整流部品および前記第4整流部品には、逆並列に接続されるダイオードがそれぞれ設けられる。
【0010】
本開示の第1態様のいくつかの実施例によれば、前記第1整流部品と前記第2整流部品は、半導体スイッチ素子であり、前記第3整流部品と前記第4整流部品は、ダイオードであり、前記第1整流部品と前記第2整流部品に逆並列に接続されるダイオードが設けられる。本開示の第1態様のいくつかの実施例によれば、前記降圧スイッチ回路は、第5スイッチ素子と、第6フリーホイーリング素子と、第2インダクタと、第2コンデンサとを含む降圧チョッパ回路を含み、前記トーテムポールPFC回路の出力端と、前記第5スイッチ素子と、前記第6フリーホイーリング素子と、リファレンスグランドとは順次接続され、前記第5スイッチ素子と前記第6フリーホイーリング素子との間の接続点と、前記第2インダクタと、前記第2コンデンサと、リファレンスグランドとは順次接続され、前記第2インダクタと前記第2コンデンサとの間の接続点は前記第1パワーモジュールに接続される。
【0011】
本開示の第1態様のいくつかの実施例によれば、前記第5スイッチ素子に逆並列に接続されるダイオードが設けられる。
【0012】
本開示の第1態様の別の実施例によるモータ駆動制御回路は、三相巻線を有するオープン巻線モータを駆動するために用いられ、各相の前記巻線の一端は第1三相引き出し線群を構成し、各相の前記巻線の他端は第2三相引き出し線群を構成し、前記モータ駆動制御回路は、前記第1三相引き出し線群に接続される第1パワーモジュールと、前記第2三相引き出し線群に接続される第2パワーモジュールと、前記第2三相引き出し線群に接続され、前記三相巻線をスター接続とオープン巻線接続との間で切り替えるための第1スイッチ群と、第1インダクタと、第1コンデンサと、ブリッジ回路とを含むトーテムポールPFC回路あって、前記第1インダクタと、前記ブリッジ回路と、前記第1コンデンサとは順次接続され、前記ブリッジ回路は、同方向で直列に接続される第1整流部品と第2整流部品とを含む第1ブリッジアームユニットと、同方向で直列に接続される第3整流部品と第4整流部品とを含む第2ブリッジアームユニットとを含み、前記第1コンデンサは、前記ブリッジ回路の出力端に接続されるとともに前記第1ブリッジアームユニットに並列に接続されるトーテムポールPFC回路と、降圧スイッチ回路と、を含み、前記トーテムポールPFC回路と、前記降圧スイッチ回路と前記三相巻線とは順次接続され、前記降圧スイッチ回路は、第5スイッチ素子と、第6フリーホイーリング素子と、第2インダクタと、第2コンデンサとを含む降圧チョッパ回路を含み、前記トーテムポールPFC回路の出力端と、前記第5スイッチ素子と、前記第6フリーホイーリング素子と、リファレンスグランドとは順次接続され、前記第5スイッチ素子と前記第6フリーホイーリング素子との間の接続点と、前記第2インダクタと、前記第2コンデンサと、リファレンスグランドとは順次接続され、前記第2インダクタと前記第2コンデンサとの間の接続点は前記第1パワーモジュールに接続される。
【0013】
本開示の第1態様のいくつかの実施例によれば、前記第1三相引き出し線群と前記第2三相引き出し線群にそれぞれ接続される第2スイッチ群をさらに含み、前記第1スイッチ群が開となり、前記第2スイッチ群が閉となるとき、前記三相巻線は三角形接続に切り替えられる。
【0014】
本開示の第1態様のいくつかの実施例によれば、前記降圧スイッチ回路は、前記降圧チョッパ回路に並列に接続される短絡スイッチをさらに含む。
【0015】
本開示の第1態様の別の実施例によるモータ駆動制御回路は、三相巻線を有するオープン巻線モータを駆動するために用いられ、各相の前記巻線の一端は第1三相引き出し線群を構成し、各相の前記巻線の他端は第2三相引き出し線群を構成し、前記モータ駆動制御回路は、
前記第1三相引き出し線群に接続される第1パワーモジュールと、前記第2三相引き出し線群に接続される第2パワーモジュールと、前記第2三相引き出し線群に接続され、前記三相巻線をスター接続とオープン巻線接続との間で切り替えるための第1スイッチ群と、前記オープン巻線モータの負荷に基づき、ダイオード整流状態、低周波スイッチ状態及び高周波数スイッチ状態のうちの少なくとも一つの状態に達するためのトーテムポールPFC回路と、前記オープン巻線モータの負荷に基づき、異なる電圧出力状態に入るために用いられる降圧スイッチ回路と、を含み、前記トーテムポールPFC回路と、前記降圧スイッチ回路と、前記三相巻線とが順次接続される。
【0016】
本開示の第2態様の実施例による駆動方法は、三相巻線を有するオープン巻線モータを駆動するために用いられ、各相の前記巻線の一端は第1三相引き出し線群を構成し、各相の前記巻線の他端は第2三相引き出し線群を構成し、前記モータ駆動制御回路は、前記第1三相引き出し線群に接続される第1パワーモジュールと、前記第2三相引き出し線群に接続される第2パワーモジュールと、前記第2三相引き出し線群に接続され、前記三相巻線をスター接続とオープン巻線接続との間で切り替えるための第1スイッチ群と、ダイオード整流状態、低周波スイッチ状態及び高周波数スイッチ状態のうちの少なくとも一つの状態に達するためのトーテムポールPFC回路と、降圧スイッチ回路と、を含み、前記トーテムポールPFC回路と、前記降圧スイッチ回路と、前記三相巻線とが順次接続され、前記駆動方法は、前記オープン巻線モータの負荷に基づき、前記三相巻線をスター接続に切り替えるように、前記第1スイッチ群を閉に制御し、ダイオード整流状態又は低周波スイッチ状態に入るように前記トーテムポールPFC回路を制御するとともに、降圧出力を行うように前記降圧スイッチ回路を制御することを含む。
【0017】
本開示の第2態様の実施例による駆動方法は、次のような有益な効果を少なくとも有する。オープン巻線モータを基礎として、第1スイッチ群の切り替え、トーテムポールPFC回路の動作状態の切り替え及び降圧スイッチ回路の動作状態の切り替えを制御することによって、オープン巻線モータの複数の負荷に対応して異なる駆動方式を実現することができる。例えば、オープン巻線モータが低周波で動作する時、第1スイッチ群を閉じることによって三相巻線の接続方式をスター接続に切り替えるとともに、トーテムポールPFC回路がダイオード整流状態又は低周波スイッチ状態で動作するように制御し、降圧スイッチ回路が降圧出力状態で動作するように制御する。このように、第2パワーモジュールの接続損失を避けることができるとともに、第1パワーモジュールが低い給電電圧を得ることもできる。それにより、第1パワーモジュールにおけるインバータ変換損失を低減させ、オープン巻線モータは、低周波運転の状態で、より高いエネルギ効率比を取得し、省エネのニーズを満たすことができる。
【0018】
本開示の第2態様のいくつかの実施例によれば、前記トーテムポールPFC回路は、ブリッジ回路をさらに含み、前記ブリッジ回路は、同方向で直列に接続される第1整流部品と第2整流部品とを含む第1ブリッジアームユニットと、同方向で直列に接続される第3整流部品と第4整流部品とを含む第2ブリッジアームユニットとを含み、前記第1コンデンサは、前記ブリッジ回路出力端に接続されるとともに前記第1ブリッジアームユニットに並列に接続され、前記の、ダイオード整流状態に入るように前記トーテムポールPFC回路を制御することは、前記第1整流部品、前記第2整流部品、前記第3整流部品および前記第4整流部品を常時オフにすることを含む。
【0019】
本開示の第2態様のいくつかの実施例によれば、前記トーテムポールPFC回路は、ブリッジ回路をさらに含み、前記ブリッジ回路は、同方向で直列に接続される第1整流部品と第2整流部品とを含む第1ブリッジアームユニットと、同方向で直列に接続される第3整流部品と第4整流部品とを含む第2ブリッジアームユニットとを含み、前記第1コンデンサは、前記ブリッジ回路の出力端に接続されるとともに前記第1ブリッジアームユニットに並列に接続され、前記の、低周波スイッチ状態に入るように前記トーテムポールPFC回路を制御することは、交流入力の正の半サイクル内に、前記第4整流部品を常時オンにし、前記第2整流部品と前記第3整流部品を常時オフにし、且つ、電流が前記第1整流部品を流れる期間内に、前記第1整流部品をオンにすることと、交流入力の負の半サイクル内に、前記第3整流部品を常時オンにし、前記第1整流部品と前記第4整流部品を常時オフにし、且つ、電流が前記第2整流部品を流れる期間内に、前記第2整流部品をオンにすることとを含む。
【0020】
本開示の第2態様のいくつかの実施例によれば、前記駆動方法は、前記オープン巻線モータの負荷に基づき、高周波スイッチ状態に入るように前記トーテムポールPFC回路を制御するとともに、フィルタ出力を行うように前記降圧スイッチ回路を制御することをさらに含む。
【0021】
本開示の第2態様のいくつかの実施例によれば、前記トーテムポールPFC回路は、ブリッジ回路をさらに含み、前記ブリッジ回路は、同方向で直列に接続される第1整流部品と第2整流部品とを含む第1ブリッジアームユニットと、同方向で直列に接続される第3整流部品と第4整流部品とを含む第2ブリッジアームユニットとを含み、前記第1コンデンサは、前記ブリッジ回路の出力端に接続されるとともに前記第1ブリッジアームユニットに並列に接続され、前記の、高周波スイッチ状態に入るように前記トーテムポールPFC回路を制御することは、交流入力の正の半サイクル内に、前記第1整流部品を高周波で開閉し、前記第4整流部品を常時オンにし、前記第2整流部品と前記第3整流部品を常時オフにすることと、交流入力の負の半サイクル内に、前記第2整流部品を高周波で開閉し、前記第3整流部品を常時オンにし、前記第1整流部品と前記第4整流部品を常時オフにすることとを含む。
【0022】
本開示の第2態様のいくつかの実施例によれば、前記降圧スイッチ回路は、第5スイッチ素子と、第6フリーホイーリング素子と、第2インダクタと、第2コンデンサとを含む降圧チョッパ回路を含み、前記トーテムポールPFC回路の出力端と、前記第5スイッチ素子と、前記第6フリーホイーリング素子と、リファレンスグランドとは順次接続され、前記第5スイッチ素子と前記第6フリーホイーリング素子との間の接続点と、前記第2インダクタと、前記第2コンデンサと、リファレンスグランドとは順次接続され、前記第2インダクタと前記第2コンデンサとの間の接続点は前記第1パワーモジュールに接続され、前記の、降圧出力を行うように前記降圧スイッチ回路を制御することは、前記第5スイッチ素子を高周波で開閉するように制御することと、前記第5スイッチ素子のオン状態で、前記第6フリーホイーリング素子をオフに制御し、前記第5スイッチ素子のオフ状態で、前記第6フリーホイーリング素子をオン又はオフに制御することと、を含む。
【0023】
本開示の第2態様のいくつかの実施例によれば、前記駆動方法は、前記オープン巻線モータの負荷に基づき、高周波スイッチ状態に入るように前記トーテムポールPFC回路を制御するとともに、フィルタ出力を行うように前記降圧スイッチ回路を制御することをさらに含み、前記の、フィルタ出力を行うように前記降圧スイッチ回路を制御することは、前記第5スイッチ素子を常時オンに制御し、前記第6フリーホイーリング素子を常時オフに制御することを含む。
【0024】
本開示の第2態様のいくつかの実施例によれば、前記降圧スイッチ回路は、前記降圧チョッパ回路に並列に接続される短絡スイッチをさらに含み、前記駆動方法は、前記オープン巻線モータの負荷に基づき、高周波スイッチ状態に入るように前記トーテムポールPFC回路を制御するとともに、前記短絡スイッチを閉に制御することをさらに含む。
【0025】
本開示の第2態様のいくつかの実施例によれば、前記モータ駆動制御回路は、前記第1三相引き出し線群と前記第2三相引き出し線群にそれぞれ接続される第2スイッチ群をさらに含み、前記第1スイッチ群が開となり、前記第2スイッチ群が閉となるとき、前記三相巻線は三角形接続に切り替えられ、前記駆動方法は、前記オープン巻線モータの負荷に基づき、前記三相巻線を三角形接続に切り替えるように、前記第1スイッチ群を開且つ前記第2スイッチ群を閉に制御し、高周波スイッチ状態に入るように前記トーテムポールPFC回路を制御するとともに、フィルタ出力を行うように前記降圧スイッチ回路を制御することをさらに含む。
【0026】
本開示の第2態様のいくつかの実施例によれば、前記オープン巻線モータの負荷が前記オープン巻線モータの運転パワーパラメータである場合、前記駆動方法は、前記オープン巻線モータの運転パワーパラメータに基づき、前記トーテムポールPFC回路、前記降圧スイッチ回路、前記第1スイッチ群および前記第2スイッチ群を制御して、前記オープン巻線モータの運転パワーパラメータが第1運転パワーパラメータよりも小さい場合、前記固定子巻線をスター接続に切り替えるように、前記第1スイッチ群を閉、前記第2スイッチ群を開に制御するとともに、ダイオード整流状態に入るように前記トーテムポールPFC回路を制御し、降圧出力を行うように前記降圧スイッチ回路を制御する状態と、前記オープン巻線モータの運転パワーパラメータが前記第1運転パワーパラメータよりも大きく、且つ第2パワー運転パラメータよりも小さい場合、前記固定子巻線をスター接続に切り替えるように、前記第1スイッチ群を閉、前記第2スイッチ群を開に制御するとともに、低周波スイッチ状態に入るように前記トーテムポールPFC回路を制御し、降圧出力を行うように前記降圧スイッチ回路を制御する状態と、前記オープン巻線モータの運転パワーパラメータは、前記第2運転パワーパラメータよりも大きく、且つ第3パワー運転パラメータよりも小さい場合、前記固定子巻線をスター接続に切り替えるように、前記第1スイッチ群を閉、前記第2スイッチ群を開に制御するとともに、高周波スイッチ状態に入るように前記トーテムポールPFC回路を制御し、フィルタ出力を行うように前記降圧スイッチ回路を制御する状態と、前記オープン巻線モータの運転パワーパラメータは、前記第3運転パワーパラメータよりも大きく、且つ第4パワー運転パラメータよりも小さい場合、前記固定子巻線を三角形接続に切り替えるように、前記第1スイッチ群を開、前記第2スイッチ群を閉に制御するとともに、高周波スイッチ状態に入るように前記トーテムポールPFC回路を制御し、フィルタ出力を行うように前記降圧スイッチ回路を制御する状態と、前記オープン巻線モータの運転パワーパラメータは、前記第4パワー運転パラメータよりも大きい場合、前記固定子巻線をオープン巻線接続に切り替えるように、前記第1スイッチ群を開、前記第2スイッチ群を開に制御するとともに、高周波スイッチ状態に入るように前記トーテムポールPFC回路を制御し、フィルタ出力を行うように前記降圧スイッチ回路を制御する状態と、のうちの少なくとも一つの状態とすることを含む。
【0027】
本開示の第3態様の実施例による配線板は、第1態様の実施例のいずれか一項に記載のモータ駆動制御回路を含む。
【0028】
本開示の第3態様の実施例による配線板は、次のような有益な効果を少なくとも有する。配線板に上記モータ駆動制御回路を載せることによって、配線板を機器に取り付けやすくて上記モータ駆動制御回路の機能を応用し、すなわちオープン巻線モータを基礎として、第1スイッチ群の切り替え、トーテムポールPFC回路の動作状態の切り替え及び降圧スイッチ回路の動作状態の切り替えを制御することによって、オープン巻線モータの複数の負荷に対応して異なる駆動方式を実現することができる。例えば、オープン巻線モータが低周波で動作する時、第1スイッチ群を閉じることによって三相巻線の接続方式をスター接続に切り替えるとともに、トーテムポールPFC回路がダイオード整流状態又は低周波スイッチ状態で動作するように制御し、降圧スイッチ回路が降圧出力状態で動作するように制御する。このように、第2パワーモジュールの接続損失を避けることができるとともに、第1パワーモジュールが低い給電電圧を得ることもできる。それにより、第1パワーモジュールにおけるインバータ変換損失を低減させ、オープン巻線モータは、低周波運転の状態で、より高いエネルギ効率比を取得し、省エネのニーズを満たすことができる。
【0029】
本開示の第4態様の実施例による空調機は、例えば第3態様に記載の配線板を含むか、又は、少なくとも一つのプロセッサと、前記少なくとも一つのプロセッサに通信接続されるためのメモリとを含み、前記メモリは、前記少なくとも一つのプロセッサによって実行可能な命令を記憶し、前記命令は、前記少なくとも一つのプロセッサによって実行されることにより、前記少なくとも一つのプロセッサに第2態様のいずれか一項に記載の駆動方法を実行させることができる。
【0030】
本開示の第4態様の実施例による空調機は、次のような有益な効果を少なくとも有する。空調機においてモータ駆動制御回路が集積される配線板を取り付けるか又は相応な駆動方法を実行すると、上記モータ駆動制御回路の機能を応用することができるため、空調機のモータがオープン巻線モータであることを基礎として、第1スイッチ群の切り替え、トーテムポールPFC回路の動作状態の切り替え及び降圧スイッチ回路の動作状態の切り替えを制御することによって、オープン巻線モータの複数の負荷に対応して異なる駆動方式を実現することができる。例えば、オープン巻線モータが低周波で動作する時、第1スイッチ群を閉じることによって三相巻線の接続方式をスター接続に切り替えるとともに、トーテムポールPFC回路がダイオード整流状態又は低周波スイッチ状態で動作するように制御し、降圧スイッチ回路が降圧出力状態で動作するように制御する。このように、第2パワーモジュールの接続損失を避けることができるとともに、第1パワーモジュールが低い給電電圧を得ることもできる。それにより、第1パワーモジュールにおけるインバータ変換損失を低減させ、オープン巻線モータは、低周波運転の状態で、より高いエネルギ効率比を取得し、省エネのニーズを満たすことができる。
【0031】
本開示の第5態様の実施例によるコンピュータ可読記憶媒体は、コンピュータに第2態様の実施例のいずれか一項に記載の駆動方法を実行させるためのコンピュータ実行可能な命令が記憶される。
【0032】
本開示の追加の態様及び利点は、以下の記述において部分的に示され、部分的には以下の記述から明らかになるか、又は本開示の実践によって理解される。
本開示の上記及び/又は追加の態様及び利点は、以下の図面を結び付ける実施例への記述から明らかになり、理解しやすくなる。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【
図1】本開示の一実施例によるモータ駆動制御回路の回路図である。
【
図2】本開示の一実施例によるトーテムポールPFC回路がダイオード整流状態にあり、降圧スイッチ回路が降圧出力状態にあり、固定子巻線がスター接続状態にあるモータ駆動制御回路の等価回路図である。
【
図3】本開示の一実施例によるトーテムポールPFC回路が低周波スイッチ状態にあり、降圧スイッチ回路が降圧出力状態にあり、固定子巻線がスター接続状態にあるモータ駆動制御回路の等価回路図である。
【
図4】本開示の一実施例によるトーテムポールPFC回路が高周波スイッチ状態にあり、降圧スイッチ回路が等圧出力状態にあり、固定子巻線がスター接続状態にあるモータ駆動制御回路の等価回路図である。
【
図5】本開示の一実施例によるトーテムポールPFC回路が高周波スイッチ状態にあり、降圧スイッチ回路が等圧出力状態にあり、固定子巻線が三角形接続状態にあるモータ駆動制御回路の等価回路図である。
【
図6】本開示の一実施例によるトーテムポールPFC回路が高周波スイッチ状態にあり、降圧スイッチ回路が等圧出力状態にあり、固定子巻線がオープン巻線接続状態にあるモータ駆動制御回路の等価回路図である。
【
図7】本開示の一実施例による
図2と
図3の動作状態に対応する波形図である。
【
図8】本開示の一実施例による
図4~
図6の動作状態に対応する波形図である。
【
図9】本開示の別の実施例によるモータ駆動制御回路の回路図である。
【
図10】本開示の一実施例による制御装置の構造図である。
【
図11】本開示の一実施例による駆動方法のフローチャートである。
【
図12】本開示の別の実施例による駆動方法のフローチャートである。
【
図13】本開示の別の実施例による駆動方法のフローチャートである。
【
図14】本開示の別の実施例による駆動方法のフローチャートである。
【
図15】本開示の別の実施例による駆動方法のフローチャートである。
【
図16】本開示の別の実施例による駆動方法のフローチャートである。
【
図17】本開示の別の実施例による駆動方法のフローチャートである。
【
図18】本開示の一実施例による異なる運転パワーパラメータでのモータ駆動制御回路に対応する動作状態図である。
【発明を実施するための形態】
【0034】
以下では、本開示の実施例を詳細に説明し、前記実施例の例を図面に示し、ここで、最初から最後まで同じもしくは類似している符号は、同じもしくは類似している素子、又は同じもしくは類似している機能を有する素子を示す。以下で図面を参照して説明する実施例は、本開示を解釈するためにのみ使用される例示的なものであり、本開示を限定するものとして理解すべきではない。
【0035】
本開示の説明では、「いくつか」の意味は、1つ又は複数であり、「複数」の意味は、2つ以上であり、「よりも大きい」、「よりも小さい」、「超える」などの用語は、本数を含まないものとして理解され、「以上」、「以下」、「以内」などは、本数を含むものとして理解される。「第1」、「第2」が説明されている場合、それらは、単に技術的特徴を区別することを目的としたものであり、相対的重要性を指示もしくは暗示し、又は指示された技術的特徴の数を暗示し、又は指示された技術的特徴の前後関係を暗示していると理解されるべきではない。
【0036】
本開示の説明において、別途明確な限定がない限り、「設け」、「取り付け」、「接続」等の用語は、広義に理解すべきであり、当業者は、技術的解決手段の具体的な内容を結び付けて、上記用語の本開示における具体的な意味を合理的に確定することができる。
【0037】
モータ駆動制御回路は、可変電圧の提供によって機器においてインバータ制御を実現する。インバータ機器の高周波動作ニーズを満たすために、いくつかのインバータモータは、オープン巻線モータ構造を採用し、ハイパワー駆動の場合に非常に高いトルクとパワーを実現することができ、例えばインバータ空調である。しかしながら、オープン巻線モータを採用すれば高周波運転を確保できるが、オープン巻線モータの低周波での運転効率が理想的ではない。これは、極低周波の動作状態で特に明らかである。オープン巻線モータの2つのインバータにいずれもターンオン損失とスイッチ損失が存在し、且つ、オープン巻線モータの駆動制御回路の低周波出力は、往々にして1段階の電圧値しかなく、該段階の電圧値は、1つの最適運転効率の低周波動作状態に対応するからである。機器がより低い周波の動作状態に入る時、モータ駆動制御回路は、該段階の電圧値のみによってモータを駆動する。このとき、機器の運転効率が低下し、エネルギの回路における損失が大きくなり、人々の日増しに増加する省エネニーズを満たすことができないことが明らかになる。
【0038】
これに基づき、本開示は、モータ駆動制御回路、駆動方法、配線板、空調機及びコンピュータ可読記憶媒体を提供し、機器が低周波状態で運転する時に、トーテムポールPFC回路の異なる動作状態によって降圧スイッチ回路と協同して、より低い給電電圧を取得することによって、オープン巻線モータの異なる動作状態にマッチングし、オープン巻線モータの高周波動作を確保する前提で、オープン巻線モータの低周波運転効率を向上させる。
【0039】
当業者にはよく知られているように、オープン巻線モータは、3つの巻線を有し、合計6つの端子を引き出す。3つの巻線は、三相給電を構成する第1相の巻線と、第2相の巻線と、第3相の巻線とを含む。各巻線は、いずれも2つの端子を含み、すなわち第1相の巻線の両端から第1ピンと第6ピンがそれぞれ引き出され、第2相の巻線の両端から第2ピンと第5ピンがそれぞれ引き出され、第3相の巻線の両端から第3ピンと第4ピンがそれぞれ引き出される。このように、第1ピン、第2ピンと第3ピンは、オープン巻線モータの一側の三相引き出し線を構成し、第4ピン、第5ピンと第6ピンは、オープン巻線モータの他側の三相引き出し線を構成する。2つのインバータモジュールがオープン巻線モータの両側の三相引き出し線に接続されてオープン巻線モータを駆動することができる。
【0040】
以下では、図面を参照しながら、本開示の実施例をさらに説明する。
【0041】
図1を参照して、
図1は、本開示の一実施例の第1態様によるモータ駆動制御回路の回路図である。該モータ駆動制御回路は、三相巻線100を有するオープン巻線モータを駆動するために用いられ、各相巻線の一端は第1三相引き出し線群110を構成し、各相巻線の他端は第2三相引き出し線群120を構成し、モータ駆動制御回路は、
第1三相引き出し線群110に接続される第1パワーモジュールPM1と、
第2三相引き出し線群120に接続される第2パワーモジュールPM2と、
第2三相引き出し線群120に接続され、三相巻線100をスター接続とオープン巻線接続との間で切り替えるための第1スイッチ群KY1と、
第1パワーモジュールPM1、第2パワーモジュールPM2と第1スイッチ群KY1にそれぞれ接続されるコントローラと、
トーテムポールPFC回路200(Totem-pole PFC)であって、トーテムポールPFC回路200がダイオード整流状態、低周波スイッチ状態及び高周波数スイッチ状態のうちの少なくとも一つの状態に達するように制御するように、コントローラがトーテムポールPFC回路200に接続されるトーテムポールPFC回路200と、
降圧スイッチ回路300であって、トーテムポールPFC回路200と、降圧スイッチ回路300と三相巻線100とは順次接続され、降圧スイッチ回路300の出力電圧を制御するように、コントローラが降圧スイッチ回路300に接続される降圧スイッチ回路300とを含む。
【0042】
一実施例では、該モータ駆動制御回路は、三相巻線100を有するオープン巻線モータを駆動するために用いられ、各相巻線の一端は第1三相引き出し線群110を構成し、各相巻線の他端は第2三相引き出し線群120を構成し、前記モータ駆動制御回路は、
第1三相引き出し線群110に接続される第1パワーモジュールPM1と、
第2三相引き出し線群120に接続される第2パワーモジュールPM2と、
第2三相引き出し線群120に接続され、三相巻線100をスター接続とオープン巻線接続との間で切り替えるための第1スイッチ群KY1と、
オープン巻線モータの負荷に基づき、ダイオード整流状態、低周波スイッチ状態及び高周波数スイッチ状態のうちの少なくとも一つの状態に達するためのトーテムポールPFC回路200と、
降圧スイッチ回路300であって、オープン巻線モータの負荷に基づき、異なる電圧出力状態に入るために用いられ、トーテムポールPFC回路200と、降圧スイッチ回路300と、三相巻線100とが順次接続される降圧スイッチ回路300とを含む。
【0043】
一実施例では、トーテムポールPFC回路200の動作状態は、ダイオード整流状態、低周波スイッチ状態又は高周波スイッチ状態に入るように、コントローラによって切り替えられる。ここで、この時の回路損失がダイオードによるターンオン損失に等しく、小電流でダイオードのターンオン損失が高くなく、オープン巻線モータの極低周波出力に適用されるため、トーテムポールPFC回路200のダイオード整流状態は、小電流出力に適用される。しかしながら、大電流で、ダイオードの電圧降下が増加し、ターンオン損失がそれに応じて増加し、回路の運転効率が低下する。そのため、オープン巻線モータが動作周波数を向上させ、トーテムポールPFC回路200がより大きい電流を出力する必要がある場合には、ダイオード整流状態は適用されなくなる。このとき、トーテムポールPFC回路200は、より高い出力電圧を取得するように、低周波スイッチ状態に切り替えられる。低周波スイッチ状態で、トーテムポールPFC回路200のうちの一部又はすべてのダイオードがスイッチ素子に置き換えられ、スイッチ素子のターンオン損失がダイオードのターンオン損失よりも低いため、より低いターンオン電圧降下を取得し、オープン巻線モータの運転効率を向上させることができる。オープン巻線モータが高周波動作に入る場合に、トーテムポールPFC回路200は、高電圧を出力する必要があり、低周波スイッチ状態は適用されなくなる。このとき、トーテムポールPFC回路200は、高周波スイッチ状態に切り替えられ、高周波出力での運転効率に適応するように、スイッチ素子のデューティ比を向上させてより高い電圧と電流を取得する。トーテムポールPFC回路200の具体的な回路構造及び対応する動作状態に入る方法については、以下の実施例で詳細に説明される。
【0044】
トーテムポールPFC回路200は、出力電圧を調整できるが、PFC回路は、降圧機能を備えない。且つ、実際の応用において、高逆起電力係数のオープン巻線モータが高周波に順調に入ることを確保するために、トーテムポールPFC回路200に、昇圧の部品、例えばインダクタが付くが、このように中周波での効率が理想的でないことを引き起こす。そのため、モータの低周波運転の省エネニーズを満たすように、降圧スイッチ回路300と協働してより低い電圧出力を得る必要がある。本実施例における降圧スイッチ回路300は、トーテムポールPFC回路200の出力端に接続され、トーテムポールPFC回路200のダイオード整流状態又は低周波スイッチ状態での出力電圧は、降圧スイッチ回路300によって処理された後、機器の低周波運転ニーズを満たすより低い電圧になる。
【0045】
降圧スイッチ回路300は、個別素子で構成される降圧回路であってもよく、集積してパッケージングされる電圧変換チップであってもよい。降圧スイッチ回路300は、異なる動作モードで異なる駆動電圧を出力することができる。例えば、降圧スイッチ回路300は、buck回路であれば、コントローラでbuck回路におけるスイッチ管の開閉を制御することによって、buck回路を降圧モード又はLCフィルタモードで運転させることができる。また例えば、降圧スイッチ回路300は、電圧変換チップであり、コントローラがチップに接続されるイネーブル端は、イネーブル信号を制御し、電圧変換チップは、異なるレベルの電圧値を出力することができる。
【0046】
第1パワーモジュールPM1と第2パワーモジュールPM2は、三相巻線100に接続されてインバータ変換を実現し、モータに駆動電圧を提供するとともに、オープン巻線モータの接続構造も構成する。第1パワーモジュールPM1と第2パワーモジュールPM2は、種類選択には、個別素子で構成されるモジュール回路であってもよい。例えば、第1パワーモジュールPM1と第2パワーモジュールPM2は、6つのスイッチ素子で構成される三相ブリッジインバータ回路である。このとき、スイッチ素子は、IGBTデバイス、Si材料のMOSFET、SiO材料のMOSFET又はGaN材料のMOSFETであってもよい。第1パワーモジュールPM1と第2パワーモジュールPM2は、集積してパッケージングされるインテリジェントパワーモジュール、例えばIPMモジュール(Intelligent Power Module)であってもよく、インバータ変換の機能を同様に実現することができる。
【0047】
図1を参照して、第1スイッチ群KY1は、第1三相引き出し線110に接続され、コントローラは、第1スイッチ群KY1を閉に制御し、三相巻線100は、スター接続に切り替えられ、コントローラは、第1スイッチ群KY1を開に制御し、三相巻線10は、オープン巻線接続に切り替えられる。モータの中低周波運転状態で、スター接続の運転効率は、オープン巻線接続の運転効率よりも優れるため、第1スイッチ群KY1を加えることによって三相巻線100の接続方式を切り替えてモータの低周波動作に適応させる。ここで、第1スイッチ群KY1の実施形態は、複数あり、具体的には、一実施例の形態において、第1スイッチ群KY1は、第1スイッチと、第2スイッチとを含み、第2三相引き出し線群120は、第1ピンM1と、第2ピンM2と、第3ピンM3とを含み、第1三相引き出し線群110は、第4ピンM4と、第5ピンM5と、第6ピンM6とを含み、第1スイッチは、第1ピンMlと第2ピンM2にそれぞれ接続され、第2スイッチは、第2ピンM2と第3ピンM3にそれぞれ接続される。第1スイッチと第2スイッチが同時に閉となる場合、第1ピンM1、第2ピンM2と第3ピンM3は、相互に接続され、それによって、三相巻線10は、スター接続状態にあり、
図2、3、4と6に示すとおりである。第2パワーモジュールPM2は、スター接続状態で、モータの駆動回路に接続しないため、第2パワーモジュールPM2による損失を無視してもよく、トーテムポールPFC回路200と降圧スイッチ回路300と協働して、モータの低周波での運転効率を大幅に改善することができる。スター接続される三相巻線10が高周波動作状態に入る必要がある場合、モータの高周波運転に適応するように、第1スイッチ群KY1をオフにすればオープン巻線状態に切り替えることができる。
【0048】
第1スイッチ群KY1の2つのスイッチは、個別の部品であってもよく、単一の部品上に集積されてもよい。例えば、第1スイッチと第2スイッチは、それぞれ電磁リレー、接触器、ソリッドステートリレー又はターンオン抵抗が1オームを超えない電子スイッチである。また例えば、第1スイッチと第2スイッチは、回転スイッチ上に集積され、回転スイッチを回動すれば、第1スイッチと第2スイッチを同時にオンオフにすることができる。第1スイッチ群KY1の実現形態が多く、異なるスイッチ形式によって、異なるスイッチ時間を有し、モータ駆動制御回路の応答要求に応じて、異なるスイッチ形式を選択することができ、ここで繰り返し説明しない。
【0049】
図1を参照して、一実施例では、トーテムポールPFC回路200は、第1インダクタL1と、第1コンデンサC1と、ブリッジ回路とを含み、交流入力端と、第1インダクタL1と、ブリッジ回路と、第1コンデンサC1とは順次接続され、コントローラはブリッジ回路に接続される。本実施例では、トーテムポールPFC回路200が昇圧整流回路であり、交流入力端(例えば商用電源入力であり、2つの接線ポートを含む)のうちの一端に第1インダクタL1が接続されて昇圧を実現し、その後にブリッジ回路で整流した後に直流電圧を出力し、最後に第1コンデンサC1を利用して回路の力率補正(PowerFactorCorrection、PFCと略称される)を実現し、第1コンデンサCl上の電流進み電圧の特性を利用して第1インダクタL1上の電流ヒステリシス電圧の特性を補償して、ブリッジ回路の特性を抵抗性に近接させることにより、整流効率を改善する。
【0050】
一実施例では、ブリッジ回路は、同方向に直列に接続される第1整流部品T1と第2整流部品T2とを含む第1ブリッジアームユニットと、同方向に直列に接続される第3整流部品T3と第4整流部品T4とを含む第2ブリッジアームユニットとを含み、第1コンデンサC1は、ブリッジ回路の出力端に接続されるとともに第1ブリッジアームユニットに並列に接続され、第1整流部品T1、第2整流部品T2、第3整流部品T3と第4整流部品T4は、コントローラにそれぞれ接続される。
【0051】
本実施例におけるブリッジ回路は、整流機能を実現するために用いられ、回路構造には、第1整流部品T1、第2整流部品T2、第3整流部品T3と第4整流部品T4は、ブリッジ回路においていずれも同方向に接続されて整流ブリッジを構成する。第1整流部品T1、第2整流部品T2、第3整流部品T3と第4整流部品T4は、種類選択には回路の要求に応じて調整することができる。例えば、第1整流部品T1、第2整流部品T2、第3整流部品T3と第4整流部品T4は、いずれもMOSFETであり、第1ブリッジアームユニットにおいて、第1整流部品T1のソースが第2整流部品T2ドレインに接続され、第2ブリッジアームユニットにおいて、第3整流部品T3のソースが第4整流部品T4のドレインに接続され、第1整流部品T1のドレインが第3整流部品T3のドレインに接続され、第2整流部品T2のソースが第4整流部品T4のソースに接続され、交流入力端が第1整流部品T1のソースと第3整流部品T3のソースにそれぞれ接続され、第1整流部品T1のドレインがブリッジ回路の正極出力端であり、第2整流部品T2のソースがブリッジ回路の負極出力端である。上記回路構造は、例示的なものに過ぎず、実際の回路は、制御の必要に応じて相応な調整を行うことができる。
【0052】
実際に、ダイオード整流状態、低周波スイッチ状態と高周波スイッチ状態を実現するために、第1整流部品T1、第2整流部品T2、第3整流部品T3と第4整流部品T4は、種類選択には一定の要求がある。一実施形態では、第1整流部品T1、第2整流部品T2、第3整流部品T3と第4整流部品T4は、半導体スイッチ素子であり、第1整流部品T1、第2整流部品T2、第3整流部品T3と第4整流部品T4にいずれも逆並列に接続されるダイオードが設けられ、該逆並列に接続されるダイオードは、個別のダイオード素子であってもよく、寄生ダイオードであってもよい。このような実施形態で、第1整流部品T1、第2整流部品T2、第3整流部品T3と第4整流部品T4は、コントローラのイネーブル端にそれぞれ接続されることにより、トーテムポールPFC回路200の動作状態を切り替える。例えばコントローラは、少なくとも4つのイネーブルピンを有し、第1整流部品T1、第2整流部品T2、第3整流部品T3と第4整流部品T4は、いずれもMOSFETであり、整流部品T1~T4のゲートは、コントローラの4つのイネーブルピンにそれぞれ接続される。別の実施形態では、第1整流部品T1と第2整流部品T2は、半導体スイッチ素子であり、第3整流部品T3と第4整流部品T4は、ダイオードであり、第1整流部品T1と第2整流部品T2のみに逆並列に接続されるダイオードが設けられる。このような実施形態で、コントローラの2つのイネーブルピンは、第1整流部品T1と第2整流部品T2のゲートにそれぞれ接続されて開閉制御を実現し、第3整流部品T3と第4整流部品T4は、一般的なダイオードであり、制御する必要がなく、トーテムポールPFC回路200の動作状態の切り替えを同様に実現することができる。
【0053】
以下では、第1整流部品T1、第2整流部品T2、第3整流部品T3と第4整流部品T4がいずれもMOSFETであることを例として、トーテムポールPFC回路200のいくつかの動作状態を説明する。
ダイオード整流状態:
図2と
図7を参照して、コントローラは、第1整流部品T1、第2整流部品T2、第3整流部品T3と第4整流部品T4が常時オフにする状態にあるように制御する。このとき、電流は、逆並列に接続されるダイオードを順方向に通過しかできず、トーテムポールPFC回路200は、ブリッジレスboost PFC回路に等価する。交流電力がブリッジ回路を通過する損失は、ダイオードのターンオン損失のみからであり、ダイオードのターンオン損失は、電流に関するため、ダイオード整流状態は、小電流の状況に適用される。
低周波スイッチ状態:
図3と
図7を参照して、同期整流状態とも呼ばれ、ダイオード整流状態に対して、回路における電流が増加し、ダイオードのターンオン電圧降下も増加するため、低いターンオン損失のMOSFETを採用してダイオードのターンオン損失による影響を低減させる。具体的には、交流電力の正の半サイクルに、第2整流部品T2と第3整流部品T3を常時オフにし、第4整流部品T4を常時オンにし、第1整流部品T1は、電流が逆並列に接続されるダイオードを流れる期間内にオンになり、交流電力の負の半サイクルに、第1整流部品T1と第4整流部品T4を常時オフにし、第3整流部品T3を常時オンにし、第2整流部品T2は、電流が逆並列に接続されるダイオードを流れる期間内にオンになる。MOSFETのターンオン電圧降下が非常に低くて、出力端の整流損失を低減させることができるため、変換効率を向上させ、電圧が低くて電流が大きい状況に適用される。
高周波スイッチ状態:
図4と
図8を参照して、交流電力の正の半サイクルに、コントローラは、第1整流部品T1を高周波で開閉するが第4整流部品T4を常時オンにし、第2整流部品T2と第3整流部品T3を常時オフに制御し、交流電力の負の半サイクルに、コントローラは、第2整流部品T2を高周波で開閉するが第3整流部品T3を常時オンにし、第1整流部品T1と第4整流部品T4を常時オフに制御する。高周波で開閉するデューティ比を制御することによって、トーテムポールPFC回路200の出力端に、モータの高周波動作状態に適する大電圧大電流の出力を得ることができる。
【0054】
一実施例では、降圧スイッチ回路300は、第5スイッチ素子Q5と、第6フリーホイーリング素子Q6と、第2インダクタL2と、第2コンデンサC2とを含む降圧チョッパ回路を含み、PFC回路の出力端と、第5スイッチ素子Q5と、第6フリーホイーリング素子Q6と、リファレンスグランドとは順次接続され、第5スイッチ素子Q5と第6フリーホイーリング素子Q6との間の接続点と、第2インダクタL2と、第2コンデンサC2と、リファレンスグランドとは順次接続され、第2インダクタL2と第2コンデンサC2との間の接続点は第1パワーモジュールPM1に接続される。
本実施例では、降圧チョッパ回路は、buck降圧回路であり、第5スイッチ素子Q5は、オンオフ制御に用いられ、第6フリーホイーリング素子Q6は、フリーホイーリング素子として第2インダクタL2と第2コンデンサC2と協働してチョッパ出力を形成する。種類選択には、第5スイッチ素子Q5と第6フリーホイーリング素子Q6は、いずれも、パワースイッチ管であり、コントローラのイネーブル端に接続されてもよい。このような場合、降圧チョッパ回路は、コントローラの制御で以下の2つの動作モードがある。
【0055】
1つは、降圧出力を行うモードである。
図2と
図3を参照して、コントローラは、第5スイッチ素子Q5の周期的オンとオフを制御し、第6フリーホイーリング素子Q6は、第5スイッチ素子Q5がオンになる場合にオフになり、第5スイッチ素子Q5がオフになる場合にオフになるか又はオンになり、コントローラは、第5スイッチ素子Q5のデューティ比を制御して降圧幅を調整する。降圧出力状態は、より低い電圧を取得することができ、トーテムポールPFC回路200のダイオード整流状態と低周波スイッチ状態に適用さる。
もう1つは、フィルタ出力を行うモードでる。
図4~
図6を参照して、コントローラは、第5スイッチ素子Q5を常時オンにし、第6フリーホイーリング素子Q6を常時オフに制御する。このとき、降圧チョッパ回路は、LCフィルタ回路に等価し、電圧降下が無視されてもよく、トーテムポールPFC回路200の高周波スイッチ状態に適用される。
【0056】
上記2つの動作モードから分かるように、第6フリーホイーリング素子Q6は、ダイオードに置換してもよい。このような場合、ダイオードが制御不可であるため、第6フリーホイーリング素子Q6は、コントローラに接続される必要がない。
【0057】
一実施例では、第5スイッチ素子Q5には逆並列に接続されるダイオードが設けられる。本実施例では、1つの逆並列に接続されるダイオードを付加することによって、第5スイッチ素子Q5が逆方向に破壊されて損傷することを防止することができる。無論、第5スイッチ素子Q5には、逆並列に接続されるダイオードがなくてもよく、それは、第5スイッチ素子Q5によって実現される機能に影響を与えない。
【0058】
一実施例では、
図1を参照して、降圧スイッチ回路300は、降圧チョッパ回路に並列に接続される短絡スイッチKY3をさらに含む。短絡スイッチKY3が閉となった後、降圧チョッパ回路を短絡させることができ、降圧チョッパ回路が機能しないことに相当し、トーテムポールPFC回路200の出力は、第1パワーモジュールPM1に直接的に入力される。トーテムポールPFC回路200の出力は、降圧処理されていないため、短絡スイッチKY3が閉となる状況は、モータの高周波動作状態に適用され、降圧スイッチ回路300が直接出力モードで動作することに相当する。
【0059】
上記実施例では、第1スイッチ群KY1の開閉によってスター接続とオープン巻線接続との間の切り替えを実現するが、スター接続とオープン巻線接続に対応する最適な動作周波数の間に一定の断層も存在する。このとき、本実施例は、モータの中高周波の運転に適応するように、三角形接続を導入する。これに基づき、以下の巻線切り替え構造を採用してもよい。
図1を参照して、一実施例では、第1三相引き出し線群110と第2三相引き出し線群120にそれぞれ接続される第2スイッチ群KY2をさらに含み、第1スイッチ群KY1が開となり、第2スイッチ群KY2が閉となり、三相巻線100が三角形接続に切り替えられる。本実施例では、第2スイッチ群KY2を加えて三相巻線100の三角形接続の切り替えを実現する。具体的には、一実施例の形態において、第2スイッチ群KY2は、第2ピンM2と第6ピンM6にそれぞれ接続される第3スイッチと、第3ピンM3と第5ピンM5にそれぞれ接続される第4スイッチと、第1ピンMlと第4ピンM4にそれぞれ接続される第5スイッチとを含む。第3スイッチ、第4スイッチと第5スイッチが同時に閉となり、且つ、第1スイッチ群KY1が開状態にある場合には、第2ピンM2と第6ピンM6が相互に接続され、第3ピンM3と第5ピンM5が相互に接続され、第1ピンMlと第4ピンM4が相互に接続され、それによって、三相巻線100は、三角形接続であり、
図5と
図6に示すとおりである。三角形接続は、スター接続より、三相巻線100のモータをより高い電圧に動作させ、より高い運転周波数に適用することができる。第2スイッチ群KY2が加えられ、第1スイッチ群KY1の開閉も第2スイッチ群KY2の開閉状態に関するため、三相巻線100の接続方式の切り替えは、
第1スイッチ群KY1が閉となり、第2スイッチ群KY2が開となり、三相巻線100がスター接続に切り替えられること、
第1スイッチ群KY1が開となり、第2スイッチ群KY2が閉となり、三相巻線100が三角形接続に切り替えられること、
第1スイッチ群KY1が開となり、第2スイッチ群KY2が開となり、三相巻線100がオープン巻線接続に切り替えられることで行うことができる。
【0060】
第2スイッチ群KY2は、同様にスイッチであり、種類選択には第1スイッチ群KY1の選択を参照して、三相巻線100の接続方式の切り替え要求に適応するように、モータ駆動制御回路の応答要求に応じて、異なるスイッチ形式を選択してもよい。
【0061】
一実施例では、第2パワーモジュールPM2は、降圧スイッチ回路300の出力端又はトーテムポールPFC回路200の出力端に接続される。本実施例のそのうちの1つの実施形態は、第2パワーモジュールPM2の給電は、トーテムポールPFC回路200の出力からであり、
図1を参照して、第2パワーモジュールPM2は、高電圧駆動を取得し続け、モータの中低周波運転に不利であるため、このような接続方式は、上記第1スイッチ群KY1、又は、第1スイッチ群KY1と第2スイッチ群KY2との組み合わせと協働する必要があるため、中低周波運転の時に第2パワーモジュールPM2を短絡させる。本実施例の別の実施形態として、第2パワーモジュールPM2の給電は、降圧スイッチ回路300の出力由来であり、
図9を参照して、第1パワーモジュールPM1と第2パワーモジュールPM2は、いずれも同じ電圧値を受信し、オープン巻線接続されるモータを低中高周波で動作させることができる。もし上記第1スイッチ群KY1と第2スイッチ群KY2と協働すれば、モータの高周波動作状態のみで第2パワーモジュールPM2への接続を実現することができる。このとき、降圧スイッチ回路300は、フィルタ出力を行い、第2パワーモジュールPM2は、依然として、モータの高周波動作状態に適応する高電圧駆動を得ることができる。
【0062】
上記の、オープン巻線接続切り替え接続方式に基づく実施例では、第2パワーモジュールPM2は、オープン巻線接続に専ら用いられ、高周波動作に適するが、第1パワーモジュールPM1は、低中高周波動作に適することができるため、種類選択には、第2パワーモジュールPM2は、高電圧駆動のみに対するデバイスを選択することができ、より高い運転効率を取得するとともに、デバイスコストを節約することもできる。
【0063】
図10を参照して、
図10は、本開示の一実施例による制御装置1000の概略図である。上記実施例の第1態様のモータ駆動制御回路に制御装置1000が設けられてもよい。別の回路構造のモータ駆動制御回路に基づいて制御装置1000が設けられてもよい。具体的には、制御装置1000は、トーテムポールPFC回路と降圧スイッチ回路に接続されて、トーテムポールPFC回路と降圧スイッチ回路に対する制御を実現する。該制御装置1000は、制御プロセッサ1001とメモリ1002とを含み、
図10において一つの制御プロセッサ1001及び一つのメモリ1002を例とする。
【0064】
制御プロセッサ1001とメモリ1002とは、バス又は他の方式によって接続されてもよく、
図10においてバスによる接続を例とする。
【0065】
メモリ1002は、非一時的コンピュータ可読記憶媒体として、非一時的ソフトウェアプログラム及び非一時的コンピュータ実行可能なプログラムを記憶するために用いることができる。なお、メモリ1002は、高速ランダムアクセスメモリ1002を含んでもよく、非一時的メモリ1002、例えば少なくとも一つのディスクメモリ1002、フラッシュメモリデバイス、又は他の非一時的ソリッドメモリ1002をさらに含んでもよい。いくつかの実施形態では、メモリ1002は、制御プロセッサ1001に対してリモートに設けられるメモリ1002を含み、これらのリモートメモリ1002は、ネットワークによって該制御装置1000に接続されてもよい。上記ネットワークの実例は、インターネット、企業イントラネット、ローカルエリアネットワーク、移動通信ネットワーク及びその組み合わせを含むが、それらに限らない。
【0066】
図10に示される装置構造は、制御装置1000に対する限定を構成せず、図示された部品の数よりも多い又は少ない部品、又は何らかの部品の組み合わせ、又は異なる部品の配置を含んでもよい。
【0067】
図1に示されるモータ駆動制御回路において、制御プロセッサ1001は、モータ駆動制御回路に対する駆動方法を実現するように、メモリ1002に記憶される駆動プログラムを呼び出すために用いてもよい。
【0068】
モータ駆動制御回路に基づき、本開示の実施例の第2態様の駆動方法の各実施例を提供する。
【0069】
図11を参照して、
図11は、本開示の一実施例の第2態様による駆動方法のフローチャートである。ここで、駆動方法は、三相巻線100を有するオープン巻線モータを駆動するために用いられ、各相巻線の一端は第1三相引き出し線群110を構成し、各相巻線の他端は第2三相引き出し線群120を構成し、モータ駆動制御回路は、
第1三相引き出し線群110に接続される第1パワーモジュールPM1と、
第2三相引き出し線群120に接続される第2パワーモジュールPM2と、
第2三相引き出し線群120に接続され、三相巻線100をスター接続とオープン巻線接続との間で切り替えるための第1スイッチ群KY1と、
ダイオード整流状態、低周波スイッチ状態及び高周波数スイッチ状態のうちの少なくとも一つの状態に達するためのトーテムポールPFC回路200と、
降圧スイッチ回路300であって、トーテムポールPFC回路200と、降圧スイッチ回路300と、三相巻線100とが順次接続される降圧スイッチ回路300とを含み、
駆動方法は、
オープン巻線モータの負荷に基づき、三相巻線100をスター接続に切り替えるように、第1スイッチ群KY1を閉に制御し、ダイオード整流状態又は低周波スイッチ状態に入るようにトーテムポールPFC回路200を制御するとともに、降圧出力を行うように降圧スイッチ回路300を制御するS1100を含む。
【0070】
図12を参照して、駆動方法は、
オープン巻線モータの負荷に基づき、トーテムポールPFC回路200を、高周波スイッチ状態に入るように制御するとともに、降圧スイッチ回路300を、フィルタ出力を行うように制御するS1200をさらに含む。
【0071】
上記駆動方法に応用されるオブジェクトは、本開示の実施例の第2態様のモータ駆動制御回路に基づくものである。本開示の実施例の第1態様のモータ駆動制御回路は、回路構造をすでに詳細に説明したので、繰り返し説明を避けるために、以下では、本開示の実施例の第1態様のモータ駆動制御回路を例として、駆動方法を詳細に説明する。これは、本開示の実施例の第2態様の駆動方法が第1態様のモータ駆動制御回路のみに応用されることを限定しない。
【0072】
第1整流部品T1、第2整流部品T2、第3整流部品T3と第4整流部品T4がいずれもMOSFETであることを例として説明する。第1整流部品T1、第2整流部品T2、第3整流部品T3と第4整流部品T4にいずれも逆並列に接続されるダイオードが付く。ここで、
図13を参照して、ステップS1100において、トーテムポールPFC回路200を、ダイオード整流状態に入るように制御することは、
第1整流部品T1、第2整流部品T2、第3整流部品T3と第4整流部品T4を常時オフにするS1300を含む。
【0073】
第1整流部品T1、第2整流部品T2、第3整流部品T3と第4整流部品T4にいずれも逆並列に接続されるダイオードが付くため、第1整流部品T1、第2整流部品T2、第3整流部品T3と第4整流部品T4がいずれもオフにされる場合、回路は、4つのダイオードで構成されるブリッジ回路と等価する。このとき、トーテムポールPFC回路200は、ダイオード整流状態に入り、ダイオードのみで整流出力を行う。
【0074】
図14を参照して、ステップS1100において、トーテムポールPFC回路200を、低周波スイッチ状態に入るように制御することは、
交流入力の正の半サイクル内に、第4整流部品T4を常時オンにし、第2整流部品T2と第3整流部品T3を常時オフにし、且つ、電流が第1整流部品T1を流れる期間内に、第1整流部品T1をオンにするS1410と、
交流入力の負の半サイクル内に、第3整流部品T3を常時オンにし、第1整流部品T1と第4整流部品T4を常時オフにし、且つ、電流が第2整流部品T2を流れる期間内に、第2整流部品T2をオンにするS1420とを含む。
【0075】
第1整流部品T1、第2整流部品T2、第3整流部品T3と第4整流部品T4は、交流電力サイクル内に一回のみ開閉するため、低周波スイッチ状態に属する。このような動作状態は、同期整流状態とも呼ばれ、ダイオードのターンオン損失の代わりにMOSFETの低いターンオン損失を利用し、電流がやや大きい状況に適応される。
【0076】
図15を参照して、ステップS1200において、トーテムポールPFC回路200を、高周波スイッチ状態に入るように制御することは、
交流入力の正の半サイクル内に、第1整流部品T1を高周波で開閉し、第4整流部品T4を常時オンにし、第2整流部品T2と第3整流部品T3を常時オフにするS1510と、
交流入力の負の半サイクル内に、第2整流部品T2を高周波で開閉し、第3整流部品T3を常時オンにし、第1整流部品T1と第4整流部品T4を常時オフにするS1520とを含む。
【0077】
第1整流部品T1と第4整流部品T4は、正の半サイクル内に電流通路を形成し、第1整流部品T1を高周波で開閉することによって、チョッパ出力を形成し、第2整流部品T2と第3整流部品T3は、負の半サイクル内に電流通路を形成し、第2整流部品T2を高周波で開閉することによって、チョッパ出力を形成することにより、トーテムポールPFC回路の電圧電流出力を向上させ、モータ高周波動作の状況に適応する。
【0078】
降圧スイッチ回路300が第5スイッチ素子Q5と、第6フリーホイーリング素子Q6と、第2インダクタL2と、第2コンデンサC2とを含むことを例として、降圧出力とフィルタ出力を実現することができる。
図16を参照して、ステップS1100において、降圧スイッチ回路300を、降圧出力を行うように制御することは、
第5スイッチ素子Q5を、高周波で開閉するように制御するS1610と、
第5スイッチ素子Q5のオン状態で、第6フリーホイーリング素子Q6をオフに制御し、第5スイッチ素子Q5のオフ状態で、第6フリーホイーリング素子Q6をオン又はオフに制御するS1620とを含む。
【0079】
第5スイッチ素子Q5が高周波で開閉されるため、降圧スイッチ回路300は、buck回路に相当し、降圧出力を実現する。ここで、第6フリーホイーリング素子Q6は、buck回路においてフリーホイーリングの役割を果たすため、第6フリーホイーリング素子Q6は、制御可能なスイッチ管又は制御不可なダイオードを選択することができる。
【0080】
図17を参照して、ステップS1200において、降圧スイッチ回路300がフィルタ出力を行うように制御することは、
第5スイッチ素子Q5を常時オンに制御し、第6フリーホイーリング素子Q6を常時オフに制御するS1710を含む。
【0081】
このとき、降圧スイッチ回路300は、LCフィルタ回路と等価し、トーテムポールPFC回路200の出力は、LCフィルタを経た後に第1パワーモジュールPM1に直接的に入力するため、モータ高周波動作の状況に適用される。
【0082】
本開示の第1態様の実施例に係る短絡スイッチKY3は、短絡スイッチKY3を閉じることによって降圧チョッパ回路を直接的に短絡させることができ、降圧スイッチ回路300が直接出力モードに入ることに相当する。このモードは、降圧スイッチ回路300のフィルタ出力モードに近似し、いずれもトーテムポールPFC回路200の出力を降圧処理なしに第1パワーモジュールPM1に出力するため、以下に言及された降圧スイッチ回路300がフィルタ出力を行う内容は、実際に直接出力モードを直接的に応用することができ、以下では繰り返し説明しない。
【0083】
本開示の第1態様の実施例のモータ駆動制御回路において、三相巻線100の接続方式の切り替えを実現するために、第1スイッチ群KY1と第2スイッチ群KY2が設けられる。この構造に基づき、
図18を参照して、オープン巻線モータの運転パワーパラメータに基づき、トーテムポールPFC回路200、降圧スイッチ回路300、第1スイッチ群KY1と第2スイッチ群KY2が以下のうちの少なくとも一つの状態に達するように制御する。
オープン巻線モータの運転パワーパラメータが第1運転パワーパラメータよりも小さい場合、三相巻線100をスター接続に切り替えるように、第1スイッチ群KY1を閉、第2スイッチ群KY2を開に制御するとともに、トーテムポールPFC回路200を、ダイオード整流状態に入るように制御し、降圧スイッチ回路300を、降圧出力を行うように制御し、
オープン巻線モータの運転パワーパラメータは、第1運転パワーパラメータよりも大きく、第2パワー運転パラメータよりも小さい場合、三相巻線100をスター接続に切り替えるように、第1スイッチ群KY1を閉、第2スイッチ群KY2を開に制御するとともに、トーテムポールPFC回路200を、低周波スイッチ状態に入るように制御し、降圧スイッチ回路300を、降圧出力を行うように制御し、
オープン巻線モータの運転パワーパラメータは、第2運転パワーパラメータよりも大きく、第3パワー運転パラメータよりも小さい場合、三相巻線100をスター接続に切り替えるように、第1スイッチ群KY1を閉、第2スイッチ群KY2を開に制御するとともに、トーテムポールPFC回路200を、高周波スイッチ状態に入るように制御し、降圧スイッチ回路300を、フィルタ出力を行うように制御し、
オープン巻線モータの運転パワーパラメータは、第3運転パワーパラメータよりも大きく、第4パワー運転パラメータよりも小さい場合、三相巻線100を三角形接続に切り替えるように、第1スイッチ群KY1を開、第2スイッチ群KY2を閉に制御するとともに、トーテムポールPFC回路200を、高周波スイッチ状態に入るように制御し、降圧スイッチ回路300を、フィルタ出力を行うように制御し、
オープン巻線モータの運転パワーパラメータは、第4パワー運転パラメータよりも大きい場合、三相巻線100をオープン巻線接続に切り替えるように、第1スイッチ群KY1を開、第2スイッチ群KY2を開に制御するとともに、トーテムポールPFC回路200を、高周波スイッチ状態に入るように制御し、降圧スイッチ回路300を、フィルタ出力を行うように制御する。
【0084】
第1運転パワーパラメータ、第2運転パワーパラメータ、第3運転パワーパラメータと第4運転パワーパラメータに対応するパラメータは、モータの動作状態に関するものである。例えば該パラメータは、モータの電流であってもよく、モータの動作周波数であってもよく、モータの運転パワーであってもよい。オープン巻線モータは、同一の動作状態で、モータの電流、モータの動作周波数とモータの運転パワーが正相関である。一実施形態では、第1運転パワーパラメータ、第2運転パワーパラメータ、第3運転パワーパラメータと第4運転パワーパラメータに対応するパラメータ値が順次に増加するように設定してもよく、
図18に示すとおりである。
【0085】
本開示の一実施例の第3態様は、実施例の第1態様のモータ駆動制御回路を含む配線板を提供し、配線板の方式で第1態様のモータ駆動制御回路を載せると、インバータモータに取り付けやすくて駆動制御を実現する。オープン巻線モータを基礎として、第1スイッチ群KY1の切り替え、トーテムポールPFC回路200の動作状態の切り替え及び降圧スイッチ回路300の動作状態の切り替えを制御することによって、オープン巻線モータの複数の負荷に対応して異なる駆動方式を実現することができる。例えば、オープン巻線モータが低周波で動作する時、第1スイッチ群KY1を閉じることによって三相巻線の接続方式をスター接続に切り替えるとともに、トーテムポールPFC回路200を、ダイオード整流状態又は低周波スイッチ状態で動作するように制御し、降圧スイッチ回路300を、降圧出力状態で動作するように制御する。このように、第2パワーモジュールPM2の接続損失を避けることができるとともに、第1パワーモジュールPM1が低い給電電圧を得ることもできる。それにより、第1パワーモジュールPM1におけるインバータ変換損失を低減させ、オープン巻線モータは、低周波運転の状態で、より高いエネルギ効率比を取得し、省エネのニーズを満たすことができる。
【0086】
本開示の一実施例の第4態様は、上記第3態様の配線板を含む空調機を提供する。空調機に上記第2態様の配線板を取り付けて空調機の圧縮機の動作を駆動し、空調機のインバータ制御を実現するため、空調機のモータは、オープン巻線モータを基礎として、第1スイッチ群KY1の切り替え、トーテムポールPFC回路200の動作状態の切り替え及び降圧スイッチ回路300の動作状態の切り替えを制御することによって、オープン巻線モータの複数の負荷に対応して異なる駆動方式を実現することができる。例えば、オープン巻線モータが低周波で動作する時、第1スイッチ群KY1を閉じることによって三相巻線の接続方式をスター接続に切り替えるとともに、トーテムポールPFC回路200を、ダイオード整流状態又は低周波スイッチ状態で動作するように制御し、降圧スイッチ回路300を、降圧出力状態で動作するように制御する。このように、第2パワーモジュールPM2の接続損失を避けることができるとともに、第1パワーモジュールPM1が低い給電電圧を得ることもできる。それにより、第1パワーモジュールPM1におけるインバータ変換損失を低減させ、オープン巻線モータは、低周波運転の状態で、より高いエネルギ効率比を取得し、省エネのニーズを満たすことができる。
【0087】
本実施例における空調機は、上記いずれか1つの実施例における制御装置1000を有するため、本実施例における空調機は、上記実施例における制御装置1000のハードウェア構造を有し、且つ、本開示の実施例の第2態様の駆動方法を実現するように、制御装置1000における制御プロセッサ1001がメモリ1002に記憶される空調機の制御プログラムを呼び出すことを可能にする。
【0088】
なお、本開示の一実施例は、コンピュータ実行可能な命令が記憶されるコンピュータ可読記憶媒体をさらに提供し、該コンピュータ実行可能な命令は、一つ又は複数の制御プロセッサ1001によって実行され、例えば、
図10における1つの制御プロセッサ1001によって実行され、上記1つ又は複数の制御プロセッサ1001に上記方法の実施例における冷凍機器の冷凍方法を実行させることができ、例えば、以上に記述されている
図11における方法ステップS1100、
図12における方法ステップS1200、
図13における方法ステップS1300、
図14における方法ステップS1410~S1420、
図15における方法ステップS1510~S1520、
図16における方法ステップS1610~S1620と
図17における方法ステップS1710を実行させる。
【0089】
以上に記述されている装置の実施例は、例示的なものに過ぎず、ここで分離された部品として説明されるユニットは、物理的に分離されてもよく、又は物理的に分離されなくてもよく、すなわち、一つの場所に位置してもよく、又は複数のネットワークユニットに分布されてもよい。実際の必要に応じて、そのうちの一部又は全部のモジュールを選択して、本実施例の方案の目的を実現することができる。
【0090】
上記で開示された方法におけるステップ、システムの全部又は一部は、ソフトウェア、ファームウェア、ハードウェア及びそれらの適切な組み合わせとして実施されてもよい。なんらかの物理的アセンブリの一部又はすべては、中央処理装置、デジタル信号プロセッサ、マイクロプロセッサなどのプロセッサによって実行されるソフトウェアとして、又はハードウェアとして、又は特定の用途向け集積回路などの集積回路として実施されてもよい。このようなソフトウェアは、コンピュータ記憶媒体(又は非一時的媒体)と通信媒体(又は一時的媒体)を含んでもよいコンピュータ可読媒体上に分布することができる。当業者に周知のように、コンピュータ記憶媒体という用語は、情報(例えばコンピュータ可読命令、データ構造、プログラムモジュール、又は他のデータ)を記憶するための任意の方法又は技術において実施される揮発性と不揮発性、リムーバブルとリムーバブルでない媒体を含む。コンピュータ記憶媒体は、RAM、ROM、EEPROM、フラッシュメモリ又は他のメモリ技術、CD-ROM、デジタル多機能ディスク(DVD)又は他の光ディスク記憶、カートリッジ、磁気テープ、磁気ディスクメモリ又は他の磁気記憶装置、又は所望の情報を記憶するために用いることができるとともに、コンピュータによってアクセス可能な任意の他の媒体を含むが、それらに限らない。なお、当業者には周知のように、通信媒体は、通常、コンピュータ可読命令、データ構造、プログラムモジュール、又は搬送波や他の伝送メカニズムのような変調データ信号における他のデータを含み、任意の情報配信媒体を含んでもよい。
【0091】
以上は、本開示の好ましい実施を具体的に説明したが、本開示は、上記実施形態に限定されるものではなく、当業者は、本開示の精神に反することなく、様々な均等な変形又は置換を行うことができ、これらの均等な変形又は置換は、本開示の請求項によって限定される範囲内に含まれる。
【国際調査報告】