(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-04-26
(54)【発明の名称】モバイル広告プラットフォームを用いたリアルタイム価格交渉システム及びその方法
(51)【国際特許分類】
G06Q 30/02 20230101AFI20230419BHJP
G06Q 30/0207 20230101ALI20230419BHJP
【FI】
G06Q30/02
G06Q30/0207 378
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022555632
(86)(22)【出願日】2020-05-28
(85)【翻訳文提出日】2022-09-14
(86)【国際出願番号】 KR2020006926
(87)【国際公開番号】W WO2021187667
(87)【国際公開日】2021-09-23
(31)【優先権主張番号】10-2020-0031959
(32)【優先日】2020-03-16
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】515238426
【氏名又は名称】カン,チャン ゴ
(74)【代理人】
【識別番号】100166006
【氏名又は名称】泉 通博
(72)【発明者】
【氏名】カン,チャン ゴ
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049BB01
5L049BB07
(57)【要約】
本発明に係るリアルタイム価格交渉(RTD)方法は、RTD承認番号の発行要請を受信する段階;RTD承認番号を生成して送信する段階;前記RTD承認番号を含むRTD要請を受信する段階;RTD要請に応じてRTD割引率を生成して送信する段階;および、前記RTD割引率による割引額に対応する仮想通貨を支払う段階を含んで行うことに関する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
RTD承認番号の発行要請を受信する段階;
RTD承認番号を生成して送信する段階;
前記RTD承認番号を含むRTD要請を受信する段階;
前記RTD要請に応じてRTD割引率を生成して送信する段階;および
前記RTD割引率による割引額に対応する仮想通貨を支払う段階を含む、
を含むリアルタイム価格交渉(RTD)方法。
【請求項2】
前記RTD承認番号の発行要請を受信する段階は、オフラインストアの販売者端末から受信する段階であり、前記RTD承認番号の送信段階は前記販売者端末に送信する段階であり、前記RTD要請受信段階はスマートフォンなどの購入者端末から受信する段階であり、前記RTD割引率の送信段階は前記購入者端末に送信する段階であり、前記仮想通貨の支払い段階は、前記購入者端末に対応する購入者のアカウントに前記仮想通貨を貯める段階であることを特徴とする請求項1に記載のリアルタイム価格交渉(RTD)方法。
【請求項3】
前記RTD承認番号の発行要請の受信段階はオフラインストアの販売者端末から受信する段階であり、前記RTD承認番号の送信段階はスマートフォンなどの購入者端末に送信する段階であり、前記RTD要請受信段階は前記購入者端末から受信する段階であり、前記RTD割引率の送信段階は、前記購入者端末に送信する段階であり、前記仮想通貨の支払い段階は、前記購入者端末に対応する購入者のアカウントに前記仮想通貨を貯める段階であることを特徴とする請求項1に記載のリアルタイム価格交渉(RTD)方法。
【請求項4】
前記RTD割引率は割引対象となる商品またはサービス価額の10~100%の間でランダムに決められることを特徴とする請求項2に記載のリアルタイム価格交渉(RTD)方法。
【請求項5】
前記RTD割引率を送信するたびに、購入者アカウントに貯められた購入者のRTDポイントを前記商品またはサービス価額に比例して差し引く段階をさらに含むことを特徴とする請求項4に記載のリアルタイム価格交渉(RTD)方法。
【請求項6】
前記販売者端末に対応する販売者アカウントに貯められた販売者のADポイントを前記商品またはサービス価額に比例して差し引く段階をさらに含むことを特徴とする請求項5に記載のリアルタイム価格交渉(RTD)方法。
【請求項7】
前記販売者アカウントに貯められた販売者のADポイントの残高が基準値以上である場合、前記RTD承認番号を生成することを特徴とする請求項6に記載のリアルタイム価格交渉(RTD)方法。
【請求項8】
前記RTD承認番号の発行要請は、前記商品又はサービスに対する決済情報を含むことを特徴とする請求項7に記載のリアルタイム価格交渉(RTD)方法。
【請求項9】
前記RTD要請は、前記商品またはサービスに対する決済情報を含むことを特徴とする請求項8に記載のリアルタイム価格交渉(RTD)方法。
【請求項10】
前記RTD割引率の生成は、前記RTD承認番号の発行要請に含まれる決済情報と前記RTD要請に含まれる決済情報が同一の場合にのみ行われることを特徴とする請求項9に記載のリアルタイム価格交渉(RTD)方法。
【請求項11】
前記RTD割引率の送信後、再びRTD要請を受信し、それに応じて再びRTD割引率を生成して送信する段階をさらに含むことを特徴とする請求項10に記載のリアルタイム価格交渉(RTD)方法。
【請求項12】
前記購入者端末にRTD財源残高を表示することをさらに含むことを特徴とする請求項11に記載のリアルタイム価格交渉(RTD)方法。
【請求項13】
前記決済情報に含まれる決済手段には現金、クレジットカード、電子決済サービスが含まれ、前記仮想通貨は前記決済手段には含まれないことを特徴とする請求項12に記載のリアルタイム価格交渉(RTD)方法。
【請求項14】
前記RTDポイントは、会員登録加入、会員の商品またはサービスの購入、友人推薦および推薦された友人の商品またはサービスの購入を通じて前記購入者アカウントに貯められることを特徴とする請求項13に記載のリアルタイム価格交渉(RTD)方法。
【請求項15】
前記RTD承認番号の発行要請の受信段階は、配信サービス提供者の端末から受信する段階であり、前記RTD承認番号の送信段階は前記配信サービスの提供者端末に送信する段階であり、前記RTD要請受信段階はスマートフォンなどの購入者端末から受信する段階であり、前記RTD割引率の送信段階は前記購入者端末に送信する段階であり、前記仮想通貨の支払い段階は、購入者端末に対応する購入者のアカウントに前記仮想通貨を貯める段階であることを特徴とする請求項1に記載のリアルタイム価格交渉(RTD)方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、モバイル広告プラットフォームを提供するとともに、オフラインストアで商品やサービスを購入する際にその価格をリアルタイムで価格交渉することができるシステムおよび方法に関する。
【背景技術】
【0002】
オフライン上で顧客が決済したい商品に対して利用可能なカード別割引情報を決済中継サーバに要請して受信し、受信した割引情報を適用して決済を行うシステムが開示されているが、オフラインストアと連携して所定の広告手数料を受け取る代わりに、当該店舗の顧客に独自の割引サービスを提供することにより、当該店舗への顧客の流入を図るシステムや方法は提示されたことがない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明は、オフラインストアを訪問したり、配達サービスを用いたりして商品やサービスを購入したいユーザが自分の端末に設置されたモバイルアプリを用いて購入代金に対するリアルタイム価格交渉を行い、常に所定範囲内での割引を保証してもらえるシステムおよび方法に関する。
【0004】
また、本発明は、販売者が商品やサービス販売時に支払う広告手数料をリアルタイム価格交渉のための財源として用いることにより、財源枯渇の心配なく、すべての購入者に対して常に所定の割合で割引を提供できるシステム及び方法を提供することに関する。
【0005】
さらに、本発明は、購入者の価格交渉要請に応じて購入者のRTDポイントを差し引く代わりに、購入者が無償でRTDポイントを貯めることができる様々な機会を提供することによって、購入者にリアルタイム価格交渉への参加動機を提供し、購入者が他の購入者を積極的に推薦する自己増殖型のシステムおよび方法を提供することに関する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係るリアルタイム価格交渉(RTD、Real Time Deal)方法は、RTD承認番号の発行要請を受信する段階;RTD承認番号を生成して送信する段階;前記RTD承認番号を含むRTD要請を受信する段階;前記RTD要請に応じてRTD割引率を生成して送信する段階;および、RTD割引率による割引額に対応する仮想通貨を支払う段階を含む。
【0007】
また、前記RTD承認番号の発行要請を受信する段階は、オフラインストアの販売者端末から受信する段階であり、前記RTD承認番号の送信段階は前記販売者端末に送信する段階であり、前記RTD要請受信段階はスマートフォンなどの購入者端末から受信する段階であり、前記RTD割引率の送信段階は前記購入者端末に送信する段階であり、前記仮想通貨の支払い段階は、前記購入者端末に対応する購入者のアカウントに仮想通貨を貯める段階である。
【0008】
場合によっては、前記RTD承認番号の発行要請の受信段階はオフラインストアの販売者端末から受信する段階であり、前記RTD承認番号の送信段階はスマートフォンなどの購入者端末に送信する段階であり、前記RTD要請受信段階は前記購入者端末から受信する段階であり、前記RTD割引率の送信段階は、前記購入者端末に送信する段階であり、前記仮想通貨の支払い段階は、前記購入者端末に対応する購入者のアカウントに前記仮想通貨を貯める段階である。
【0009】
なお、前記RTD割引率は割引対象となる商品またはサービス価額の10~100%間でランダムに決定される。
【0010】
また、前記のRTD割引率を送信するたびに、購入者アカウントに貯められた購入者のRTDポイントを前記商品またはサービス価額に比例して差し引く段階をさらに含む。
【0011】
また、前記販売者端末に対応する販売者アカウントに貯められた販売者のADポイントを前記商品またはサービス価額に比例して差し引く段階をさらに含む。
【0012】
また、販売者アカウントに貯められた販売者のADポイントの残高が基準値以上である場合にのみ、前記RTD承認番号を生成する。
【0013】
また、前記RTD承認番号の発行要請と前記RTD要請は商品またはサービスに対する決済情報を含み、前記RTD割引率の生成は前記RTD承認番号の発行要請に含まれる決済情報と前記RTD要請に含まれる決済情報が一致する場合にのみ行われる。
【0014】
さらに、前記RTD割引率の送信後、再びRTD要請を受信し、それに応じて再びRTD割引率を生成して送信する段階をさらに含む。
【0015】
さらに、前記購入者端末にRTD財源残高を表示する段階をさらに含む。
【0016】
また、前記決済情報に含まれる決済手段には、現金、クレジットカード、電子決済サービスが含まれ、前記仮想通貨は前記決済手段に含まれていない。
【0017】
さらに、前記RTDポイントは、会員登録、会員の商品またはサービスの購入、友達の推薦、および推奨された友人の商品またはサービスの購入を通じて前記購入者のアカウントに貯めることができる。
【0018】
一方、前記RTD承認番号の発行要請の受信段階は、配信サービスの提供者端末から受信する段階であり、前記RTD承認番号の送信段階は、前記配信サービスの提供者端末に送信する段階であり、前記RTD要請受信段階は、スマートフォンなどの購入者端末から受信する段階であり、前記RTD割引率の送信段階は前記購入者端末に送信する段階であり、前記仮想通貨の支払い段階は、前記購入者端末に対応する購入者アカウントに仮想通貨を貯める段階でもある。
【発明の効果】
【0019】
本発明は、オフラインストアを訪問したり、配達サービスを用いたりして商品やサービスを購入したいユーザが自分の端末に設置されたモバイルアプリを用いて購入代金に対するリアルタイム価格交渉を行い、常に所定範囲内での割引を保証するシステムおよび方法を提供する。
【0020】
また、本発明は、販売者が商品やサービス販売時に支払う広告手数料をリアルタイム価格交渉のための財源として用いることにより、財源枯渇の心配なしにすべての購入者に対して常に所定の割合で割引を提供することのできるシステム及び方法を提供する。
【0021】
また、本発明は、購入者の価格交渉の要請時に購入者のRTDポイントを差し引く代わりに、購入者が無償でRTDポイントを貯めることができる様々な機会を提供することにより、購入者にリアルタイム価格交渉への参加動機を提供し、購入者が他の購入者を積極的に推薦する自己増殖型システムおよび方法を提供する。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【
図1】本発明の一実施形態に係るモバイル広告プラットフォームを用いたリアルタイム価格交渉方法の全体のフローチャートである。
【0023】
【
図9】本発明の一実施形態に係る購入者端末のRTDアプリ起動時の購入者端末の画面構成図である。
【0024】
【
図12】本発明の一実施形態に係る販売者端末の当該店舗のアプリ起動時の販売者端末の画面構成図である。
【0025】
【
図13】本発明の一実施形態に係る購入者端末のRTDアプリ起動時の購入者端末の初期画面の構成図である。
【0026】
【
図14】本発明の一実施形態に係る購入者端末のRTDアプリ起動時の配信サービスの画面構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
本明細書に開示された実施形態の説明は、単に実施形態を説明するための目的で例示されており、本発明の概念に係るいくつかの実施形態は様々な形態で実施することができ、本発明の範囲は本明細書に記載されている実施形態に限定されない。
【0028】
第1または第2などの用語は様々な構成要素を説明するために用いることができるが、前記構成要素は前記の用語によって限定されるべきではない。 前記用語は一つの構成要素を他の構成要素と区別する目的として、つまり、本発明の概念に係る権利範囲から逸脱することなく、第1の構成要素は第2の構成要素として命名され、同様に第2の構成要素は第1の構成要素としても命名される。
【0029】
ある構成要素が他の構成要素に「繋がっている」または「接続されている」と言われる際には、他の構成要素に直接繋がっているか接続されているかもしれないが、中間に他の構成要素が存在することもあり得ると理解すべきである。一方、ある構成要素が他の構成要素に「直接繋がっている」または「直接接続されている」と言われる際は、中間に他の構成要素が存在しないことと理解すべきである。構成要素間の関係を説明する他の表現、すなわち「~の間に」または「~に隣接する」なども同様に解釈されるべきである。
【0030】
本明細書で用いられる用語は、単に特定の実施形態を説明するために用いたものであり、本発明を限定する意図は有しない。単数の表現は、文脈上明らかに他の意味を有しない限り、複数の表現を含む。本明細書において、「含む」または「設ける」などの用語は、本明細書に記載の特徴、数字、段階、動作、構成要素、部品、またはそれらを組み合わせたものが存在することを指定しようとするもので、一つまたはそれ以上の他の特徴や数字、段階、動作、構成要素、部品、またはそれらを組み合わせたものの存在または付加可能性を事前に排除しないことと理解されるべきである。
【0031】
他に定義されない限り、技術的または科学的用語を含む本明細書で使用されるすべての用語は、本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者によって一般的に理解されるのと同じ意味を表す。一般的に使用される辞書で定義されている用語は、関連技術の文脈上有する意味と一致する意味を有することと解釈されるべきであり、本明細書で明確に定義されていない限り、理想的または過度に形式的な意味として解釈されるべきではない。
【0032】
以下では、添付された図面を参考に、本発明の好ましい実施形態を詳細に説明する。
【0033】
図1は、本発明の一実施形態に係るモバイル広告プラットフォームを用いたリアルタイム価格交渉方法の全体フローチャートである。
【0034】
【0035】
リアルタイム価格交渉システムの構成要素
【0036】
図1には、本発明の実施形態に係るモバイル広告プラットフォームを用いたリアルタイム価格交渉システムの主要構成要素のみ示されており、その他の有線/無線通信網、決済ゲートウェイ(PG)、クレジットカード会社のサーバ等、商品/サービス購入に伴う決済を行うために必要な通常の構成要素の図示およびその説明は省略する。
【0037】
リアルタイム価格交渉(Real Time Deal、以下「RTD」とも称する)システムは、基本的に購入者端末(100)、リアルタイム価格交渉サーバ(または、RTDサーバ)(200)、および販売者端末(300)を含む。
【0038】
購入者端末(100)は、本発明のリアルタイム価格交渉を行うために必要な専用アプリ(RTDアプリ)が設置され、起動することのできるスマートフォンまたはその他のスマートデバイスである。購入者はRTDアプリを設置し、RTDサーバ(200)に接続し会員登録の加入手続きを完了した者として、購入者の会員情報と取引情報はRTDサーバ(200)のデータベースに保存し、管理される。
【0039】
販売者端末(300)は、飲食店、コーヒーショップなどのオフラインストアの決済システム(Pont Of Sales、POS)と連動してリアルタイム価格交渉を行うために必要な店舗用アプリが設置および起動されるPC、ノート型パソコン、スマートフォン、またはその他のスマートデバイスである。販売者も販売者会員として加入した者であり、その会員情報と取引情報はRTDサーバ(200)のデータベースに保存し、管理される。
【0040】
RTDサーバ(200)は、会員登録された購入者と販売者にリアルタイム価格交渉(RTD)サービスを提供するリモートサーバであり、会員管理機能、RTDアプリ制御機能、価格交渉割引率の決定機能、購入者と販売者のポイント管理機能などを行うために構成される。
【0041】
【0042】
仮想通貨とポイント
【0043】
本発明では、仮想通貨、RTDポイント、および広告主ポイントが用いられる。
【0044】
購入者が購入する商品やサービスを選択して決済を行う際に、決済は現金、口座振替、カード(クレジットカード、チェックカード、アプリカードなど)、購入者端末(100)に設置された簡易決済または電子決済サービスアプリ(ネイバーペイ、カカオペイ、ペイパルなど)で支払うことができるだけでなく、本発明に用いられる所定の仮想通貨(以下、「ディーリング」と称し、「DL」と表する)を用いても支払うことができる。
【0045】
購入者は、リアルタイム価格交渉を通じて割引される金額分に相当するディーリングをRTDサーバ(200)から受け取り、購入者端末(100)に貯めるか、別の仮想通貨取引所でディーリングを購入して購入者端末(100)に貯め、店舗での商品/サービスの購入時に貯めたディーリングを使うことができる。購入者端末(100)に貯めることは、RTDサーバ(200)の購入者アカウントに該当するディーリングを貯め、貯めたディーリングを購入者端末(100)に表示して、貯めたポイントの状況を知らせることを含む。これは後述するRTDポイントの場合も同様である。
【0046】
ディーリングとは別に、購入者はリアルタイム価格交渉のためのポイント、すなわちRTDポイントを事前に確保しなければならない。購入者は、RTDサーバ(200)での会員登録の加入手続きを済ませる場合、および友人推薦など、RTDサーバ(200)が提供する所定のイベントに参加しRTDポイントを確保することができる。例えば、RTDサーバ(200)は、購入者本人が会員登録の加入手続きを行った際、10,000RTDポイントを購入者に与え、他の人を直接推薦し、その人が会員登録の加入手続きを済ませるたびに10,000RTDポイントを与える。また、直接推薦を受けた人が再び他の人を推薦して会員登録の加入手続きを済ませた場合、前記の購入者は間接推薦者であるため、5,000RTDポイントが与えられる。推薦により加入した会員にも前記のような方法でポイントを与える。
【0047】
また、直接推薦した会員が現金(口座振替込みも含む、以下同様)またはカード(電子決済サービスも含む、以下同様)で決済を行うたびに決済金額の10%をRTDポイントとして与え、間接推薦会員の現金 、カード決済時には決済金額の5%をRTDポイントとして与える。ただし、推薦会員がディーリングを用いて支払う場合には、RTDポイントは貯められない。このように貯めたRTDポイントはリアルタイム価格交渉要請時に用いられる一方、ディーリングを購入するためにも用いられる。たとえば、100RTDポイント=100ウォン=1ディーリングの割合で購入することができる。
【0048】
本発明で用いられる仮想通貨であるディーリングは、RTDポイントの購入、広告主ポイントの購入、商品/サービスの代金決済等に多様に使用可能であり、購入者は本発明のRTDサービスをより多く用いるほどディーリングをより多く確保でき、販売者は現金やカードを用いた有償購入の他に、商品/サービスの販売をより多く用いるほどディーリングをより多く確保できる。このように確保したディーリングは、購入者や販売者が別途の取引機関であるディーリング取引所を通じて例えば、1ディーリング(DL)=90ウォンの割合で割引して販売することもできるが、その過程は本発明の範囲を逸脱するので、本明細書では詳細な説明を省略することにする。
【0049】
本発明はリアルタイム価格交渉を通じて購入者に商品/サービス価額の相当する部分(例えば、価額の10~100%)を割引してくれるため、リアルタイム価格交渉が可能な店舗に購入者を流入させる効果が高く、リアルタイム価格交渉が可能な店舗として登録されるため、販売者にも高い広告効果を与えることができる。購入者端末(100)のRTDアプリは、販売者の店舗を広告し顧客を集めるための1つのモバイル広告プラットフォームとして機能するので、販売者はそれに伴う広告費を負担することになるし、広告費の負担は、販売者が広告主ポイント(ADポイント)をRTDサーバ(200)(またはその運営者)から購入した後、顧客の商品/サービス購入およびリアルタイム価格交渉の利用の度に、所定量の広告主ポイントを使用または差し引くことによって行われる。
【0050】
例えば、1ウォン=1ADポイントに対応させる方式で差し引かれる。販売者が販売者会員として最初に加入する際、RTDサーバ(200)は、例えば、1,000,000ADポイントを販売者に無償で与え、今後、販売者の広告主ポイントが無くなったり、所定量未満に減少したりすると、販売者がそれを有償で購入できるようにする。販売者は1ウォン当たり1ADポイントの割合で広告主ポイントを購入することができ、現金、カードまたはディーリングを用いて広告主ポイントの購入代金を支払うことができる。場合によって、現金とカードで決済する場合、20%の広告主ポイントを追加で与えられるようにして、1ウォン当たり1.2ADポイントの割合で広告主ポイントを与え、ディーリングで支払う場合には、1ウォン当たり1ADポイントの割合で広告主ポイントを与えることもできる。現金とカード決済の場合、その代金がRTDサーバ運用者の売上となるので、RTDサービスを提供する運営者の利益率を考慮すると、現金やカード決済を誘導することが必要となるためである。
【0051】
一方、広告主は購入者に商品/サービスの販売時にディーリングで支払われ、広告主ポイントの購入時にもディーリングで支払うことができるため、本発明のRTDサービスシステム内ではディーリングという仮想通貨を通用することができる。特に、商品/サービスの販売時に受けたディーリングで広告主ポイントを購入することになると、実際には商品/サービスの原価のみを支払い、商品/サービスの販売額分のディーリングを購入することになるので、販売者の立場ではより広告費を節約する効果が得られる。
【0052】
【0053】
リアルタイム価格交渉方法の各段階
【0054】
ここで、RTD機能を用いて購入者が販売者の店舗で商品/サービスを購入し、リアルタイム価格交渉を行う方法について
図1を参照しながら説明する。
【0055】
購入者が販売者に商品/サービス代金に対する決済を行う過程は、通常の決済と同様に行われる。ディーリングを用いた決済が可能な点が通常の決済と相違する点であるが、決済代金全額をディーリングを用いて決済する場合には、リアルタイム価格交渉を要請することができないため、以下では現金、クレジットカードのような通常の決済手段(つまり、ディーリングを除く決済手段)を用いて決済する場合(ただし、これらの通常の決済手段とディーリングを組み合わせて一つの商品/サービス代金を決済する場合も含む)を基準に説明する。
【0056】
まず、購入者は、購入者端末(100)のRTDアプリを起動して、RTDサーバ(200)からリアルタイム価格交渉を通じて提供可能な割引財源がいくらであるかを知らせるリアルタイム割引財源情報を受信する(S10)。購入者端末(100)には「割引財源:99,870,000ウォン」のように受信した割引財源情報を金額で表示される。割引財源情報はリアルタイムで更新され、その表示金額が変わる。
【0057】
次いで、購入者は、現金、カードを用いた商品/サービス代金決済を販売者に要請しつつリアルタイム価格交渉のための承認番号、すなわち、RTD承認番号を発行するよう要請する。購入者が口頭で販売者にRTD承認番号の発行を要請すると、販売者は販売者端末(300)の店舗用アプリを用いてRTDサーバ(200)にRTD承認番号の発行を要請する(S20)。RTD承認番号の発行要請時に該当する商品/サービス代金決済に関する情報がRTDサーバ(200)に送信される。その決済に関する情報には少なくとも決済金額、決済の手段(現金、クレジットカード、ディーリングなど)などの情報が含まれる。ディーリングのみで商品/サービスを購入する場合は、リアルタイム価格交渉が利用できないため、決済情報にディーリングのみが記載されている場合は、RTD承認番号の発行要請の段階に進まず、手続きが終了するか、現金、カードなどの決済情報が入力されるまで手続きが進まない。
【0058】
これとは異なり、購入者端末(100)のRTDアプリ、販売者端末(300)の店舗用アプリ、及びRTDサーバ(200)のRTDプログラムが連動する場合には、購入者端末(100)に設けられたRTD承認番号の発行要請ボタンを通じて、当該要請が販売者端末(300)の店舗用アプリに伝達され、これにより販売者端末(300)の店舗用アプリが該当商品の決済情報を結合してRTD承認番号の発行要請信号を生成してRTDサーバ(200)に送信するように実現される。
【0059】
一方、RTDサーバ(200)でRTD承認番号を発行するためには、販売者の広告主ポイントが所定量以上でなければならない。それは購入者がリアルタイム価格交渉を通じて購入するたびに所定の割合(例えば、該当商品/サービスの価格(つまり、割引前の決済金額)の10%)で販売者の広告主ポイントを差し引くからである。
【0060】
RTDサーバ(200)は、販売者端末(200)のRTD承認番号の発行要請に応じて、当該販売者アカウントに広告主ポイントが残っていることを確認し、異常がない場合、RTD承認番号を生成して保存する(S30)。実施例により、RTD承認番号の生成が可能な広告主ポイントの最小量は商品/サービス価額の10%のように相対量である場合もあるし、例えば10,000広告主ポイントのように、絶対量の場合もある。また、RTD承認番号の生成を可能にするためには、商品/サービスの決済情報を選択する際に、該当する決済代金の少なくとも一部を現金および/またはクレジットカードで支払わなければならない。これは現金やクレジットカード決済を通じて実際に収益が発生する場合にのみRTD割引を提供するためであるが、これとは異なりディーリングで決済される部分までRTD割引を提供することも可能である。
【0061】
次いで、RTDサーバ(200)は、生成されたRTD承認番号を販売者端末(100)に送信してRTD承認番号の発行手続きを完了し(S40)、販売者は販売者端末(300)の店舗用アプリで受信して表示されるRTD承認番号を口頭で購入者に伝える(S50)。これとは異なり、RTDサーバ(200)からの購入者端末(100)のRTDアプリにRTD承認番号が直接渡されることもできる。この場合、同じRTD承認番号が販売者端末(200)の店舗アプリに同時に配信され、リアルタイムの価格交渉が承認されたことを知らせる。もちろん、RTDサーバ(200)から購入者端末(100)にRTD承認番号が直接伝達されるためには、購入者が当該販売者の店舗内にいることを購入者端末(100)のRTDアプリを通じてRTDサーバ(200)に事前に通知するか、あるいは、販売者端末(300)が購入者端末(200)から予め得た(例えば、決済過程で取得)購入者端末(100)のRTDアプリ識別情報をRTD承認番号発行の要請時にRTDサーバ(200)に提供しなければならない。
【0062】
RTD承認番号が購入者に配信されると、購入者は購入者端末(100)のRTDアプリを用いてRTD要請をRTDサーバ(200)に送信する(S60)。RTD要請には、購入者が受信したRTD承認番号と決済情報(すなわち、決済金額や決済手段など)が含まれており、RTDサーバ(200)に保存されている情報と照合することができなければならない。情報照合の結果、異常があった場合、RTDサーバ(200)は、リアルタイム価格交渉の手続きが中断され、正確な情報を入力し、再びRTD要請をするように購入者端末(100)に要請することができる。
【0063】
RTD承認番号を含む購入者端末(100)のRTD要請がRTDサーバ(200)に受信されると、RTDサーバ(200)は、販売者アカウントに貯められた広告主ポイントを所定量差し引く(S70)。広告主ポイントの差し引きによって、当該販売者アカウントの広告主ポイント貯めた量が基準値未満に減少すると、RTDサーバ(200)と販売者端末(300)との間の通信及び費用決済を通じてRTDサーバ(200)の販売者アカウントの広告主ポイントが再びチャージされ(S130)、RTDサーバ(200)は、チャージ結果を販売者端末(300)に通知することができる。このような広告主ポイントの差し引きおよびチャージ段階は、リアルタイム価格交渉の手続き中の他の位置に挿入することもでき、リアルタイム価格交渉の手続きの進行中に必要に応じて繰り返し実行することもできる。
【0064】
広告主ポイントの差し引き量は、元の購入代金の10%で一律に適用することができる。これは、広告主である販売者に売上が発生するたびにその金額の10%に相当する広告費を支出するようにすることであり、最終的に売上の発生時にのみ広告費を支払う効果がある。これは店舗での販売だけでなく、配達による販売時にも同様に適用可能である。
【0065】
一方、購入者端末(100)から受信したRTD承認番号と決済情報と、RTDサーバ(200)のデータベースに保存された当該取引に関連するRTD承認番号と決済情報とを比較して異常がなければ、RTDサーバ(200)は購入者端末(100)に価格交渉の割引率を送信する(S80)。
【0066】
リアルタイム価格交渉割引率は、価格交渉割引財源の範囲内で最低10%~最大100%の間でランダムに選択されて提示される。つまり、リアルタイム価格交渉のための財源は、広告主ポイントの購入代金として、販売者が現金またはクレジットカードで支払う決済金額の総額であり、それは言い換えると、販売者が販売したRTDサービスの適用商品/サービスの総売上の10%を意味する。リアルタイム価格交渉割引の財源が十分な場合には、常に購入商品/サービスの決済金額に対して10~100%のRTD割引率を提示することができ、もし、リアルタイム価格交渉割引の財源が全部枯渇する場合でも該当する商品/サービスの決済金額の10%がその商品/サービスに対するリアルタイム価格交渉のための財源として用いられるため、購入者に10%のRTD割引率を提示することができる。まとめると、RTD割引率の最小範囲は、RTD割引を提供するために販売者が消費する広告主ポイントに対応するように設定すべきであり、RTD割引率の最大範囲は、商品/サービス価格の100%として設定し、購入者の参加希望を極大化するのが好ましい。
【0067】
本出願人の自己シミュレーションの結果、数百名の購入者と数十名の販売者のみ存在しても、リアルタイム価格交渉財源の枯渇なしに常にリアルタイム価格交渉割引率を10~100%の間で維持できることが確認された。したがって、リアルタイム価格交渉の割引財源の枯渇およびそれに伴う10%割引率の一律的な適用は、ごく少数の購入者と販売者だけで本発明が行われる場合を除き、実際に発生する可能性がほとんどない。
【0068】
購入者は、購入者端末(100)に受信して表示される価格交渉の割引率および/または割引された決済金額に満足すれば、価格交渉完了ボタン(または、決済ボタンまたは購入確定ボタン等)をクリックして価格交渉を完了することができるが、表示される価格交渉割引率または、割引される支払い金額に満足しない場合は、再価格交渉要請ボタンをクリックしてRTDサーバ(200)に再価格交渉を要請することができる(S90)。再価格交渉要請の結果、受信された価格交渉割引率および/または割り引かれた決済金額に満足すると、価格交渉完了ボタンをクリックして価格交渉を完了する(S100)。価格交渉完了によって即時または所定期間内にリアルタイム価格交渉により割り引かれた金額に相当するディーリング(DL)がRTDサーバ(200)の購入者アカウントに貯められる一方、購入者端末(100)にポイントの現状が通知される(S120)。
【0069】
価格交渉要請段階(S60)または再価格交渉の要請段階(S90)が実行されると、RTDサーバ(200)は、購入者アカウントで購入者が保有するRTDポイントを所定量差し引く。例えば、リアルタイム価格交渉前の元の決済金額が10万ウォン以下であれば1,000RTDポイントを差し引き、10万ウォン超過20万ウォン以下であれば2,000RTDポイントを差し引く方法で、元の決済金額が10万ウォン単位で上昇するたびに1,000RTDポイントを追加で差し引く。
【0070】
RTD要請の繰り返しでRTDポイントがすべて無くなると、商品/サービスの購入、友人推薦、直間接推薦人の商品/サービス購入などでRTDポイントを再獲得して使用することができ、RTD割引に応じて貯めた仮想通貨であるディーリング(DL)でRTDポイントを購入することもできる。ここで、RTDポイントの獲得過程は、広告主ポイント獲得過程と異なり、現金やクレジットカードを用いて有償でRTDポイントを購入することができない。これは、ユーザがRTDポイントを貯めるための会員登録の加入手続き、友人推薦など、RTDサーバで提供するさまざまなイベントに参加し、様々な機会を得る様に誘導するものであり、この過程を通じてRTDサーバ運営者は既存ユーザに経済的負担を与えずにますます多くの会員を集めることができる。
【0071】
【0072】
図2は、本発明の一実施形態に係る購入者端末のRTDアプリの起動時の購入者端末の画面構成図である。
【0073】
店舗の商号および/または、大まかな住所を入力し、検索ボタンをクリックして、当該店舗がリアルタイム価格交渉を利用できる店舗であるかを確認する。当該店舗がサービスの利用可能な店舗であると検索でき、店舗/RTDサービスの利用可能な時間内であれば、次の段階に進み、当該店舗がRTDサービス利用不可能な店舗であれば、例えば「RTD要請不可店舗」のようなメッセージが表示される。一方、GPSを用いた購入者端末の場合には、RTDアプリが提供したり、RTDアプリと連動する地図を用いた店舗位置確認を通じて個々の店舗のRTDサービスの可能か否かを確認したりすることができる。たとえば、RTDアプリが提供する地図画面上にRTDサービス利用可能な店舗の場所が表示される場合には、ユーザは、商号や住所を入力しなくても、自分が現在位置する店舗がRTDサービス利用可能な店舗として表示されるかを直接確認することができ、さらに近隣の店舗のうちRTDサービスの利用可能な店舗を選別することができる。
【0074】
【0075】
図3は、本発明の一実施形態に係る購入者端末のRTDアプリ起動時の購入者端末の別の画面構成図である。
【0076】
ユーザの特定の店舗がRTDサービスの利用可能な店舗である場合、該当店舗と関連した情報が画面上に表示される。例えば、店舗商号名、代表者名、店舗の住所、商品/サービスの種類、店舗利用可能な時間、店舗の広告の内、1つ以上を含む店舗情報が表示され、店舗情報または店舗情報に含まれる確認ボタンをユーザがクリックすることによって次の段階に進む。
【0077】
ユーザが店舗を特定して選択した場合はもちろん、その前にユーザが店舗を検索している間も地図上に表示された各店舗の位置をソフトタッチすることにより、当該店舗に関連した画像や動画を含む店舗広告が店舗情報として提供されるため、ユーザ端末のRTDアプリは、販売者の店舗を広告し、顧客を集めるための優れたモバイル広告プラットフォームとして機能する。
【0078】
【0079】
図4は、本発明の一実施形態に係る購入者端末のRTDアプリ起動時の購入者端末の別の画面構成図である。
【0080】
ユーザは、決済金額の入力画面に商品/サービスの代金、すなわち、元の購入金額を入力する。其の時、示されていないが、決済手段として現金、クレジットカード、ディーリングの内、1つ以上を選択することができる。 ディーリングだけで決済する場合はRTDサービスを受けることができないが、購入代金の一部をディーリングで決済し、残りを現金やクレジットカードで決済する場合はRTDサービスが利用可能である。
【0081】
ユーザはその後、店舗からもらったRTD承認番号を承認番号入力画面に入力し、確認をクリックしてリアルタイム価格交渉要請をRTDサーバに送信する。
【0082】
【0083】
図5は、本発明の一実施形態に係る購入者端末のRTDアプリ起動時の購入者端末の別の画面構成図である。
【0084】
ユーザ端末にリアルタイム価格交渉割引のための全ての財源とユーザ本人の決済金額、すなわち、元購入金額が表示された状態で、価格交渉要請ボタンをクリックすると価格交渉割引率(またはそれに応じて割引される金額や割引後の決済金額など)が表示され、そして、価格交渉の結果支給されるディーリングの数量が表示される。価格交渉の割引率は、常に元の購買代金の10%~100%の間でランダムに決められ、決められた割引率に応じる数量のディーリングがRTDサーバのユーザアカウントに貯められ、ユーザ端末の画面にも表示される。
【0085】
ここで、1ディーリング(DL)=100ウォンに対応することとする。したがって、元の購入代金である100,000万ウォンを現金やクレジットカードで決済し、価格交渉割引率50%を適用されると、50,000ウォンに相当する500ディーリング(DL)がユーザに支給される。決められた割引率および/または支給されるディーリングの数に満足すると、完了ボタンをクリックして価格交渉を完了するが、それに不満があり、再価格交渉を要請したい場合は、再び価格交渉要請ボタンまたは再価格交渉要請ボタン(状況に応じて「再価格交渉要請」として表示変更可能)をクリックして再び価格交渉を要請することができる。価格交渉を要請するたびにユーザのRTDポイントが減少されることは説明済みである。
【0086】
一方、価格交渉要請後に再価格交渉を要請する場合、価格交渉割引率は再び10~100%の範囲内でランダムに決められるため、ユーザが再価格交渉を通じてより大きな割引を受けるという保証はないことが原則である。しかし、システムの設計によって、再価格交渉により常により大きい割引が与えられるようにランダム割引率の範囲が制限されることもあり、このような場合、元の購入代金が比較的大きな商品/サービスであれば、ユーザが相当の量のRTDポイントを消費しても繰り返し再価格交渉を要請することもできる。
【0087】
【0088】
図6は、本発明の一実施形態に係る購入者端末のRTDアプリ起動時の購入者端末の他の画面構成図である。
【0089】
ユーザは、自分のアカウントに貯められたディーリングやRTDポイントの数量およびポイント獲得の履歴をRTDアプリで確認できる。RTDアプリは、RTDサーバの該当するユーザアカウントに記録されたものと同一の情報を提供する。
【0090】
図6には、貯めたディーリングの数量、支払ったディーリングの数量、ディーリング獲得履歴などを含むディーリング情報が示されている。貯めたディーリングの数量は、ユーザのアカウントに貯められたディーリングの合計量を意味する。支払ったディーリングの数量は、ユーザのアカウントに貯められたディーリングの内、ユーザが自分の端末を用いてディーリングを使うため、RTDサーバから支給してもらったディーリングの数量を意味する。下段のディーリング獲得履歴の支給可能なディーリングの数量が「DL支給数量」と表示されており、支給要請ボタンをユーザがクリックすることによりユーザ端末または、それと連携されている電子財布から受け取ったディーリングの数量が表示されている。
【0091】
【0092】
図7は、本発明の一実施形態に係る購入者端末のRTDアプリ起動時の購入者端末の別の画面構成図である。
【0093】
図2~
図6では、リアルタイム価格交渉の過程において段階的に現れる購入者端末の画面がそれぞれ示されているが、
図7は、単一画面上でリアルタイム価格交渉を行う実施形態で使用可能な購入者端末の画面が示されている。
【0094】
図7には、店舗の検索のためのボタン(1,2)と、決済金額の入力のためのボタン(3,4)と、承認番号の入力のためのボタン(5,6)と、リアルタイム価格交渉と再価格交渉を要請するボタン(7、8)と、価格交渉完了に伴って獲得したディーリングを示す画面(9)が全て表示されている。
図7の各ボタンを用いたリアルタイム価格交渉の進行過程は、先に示した
図2~
図6と同様であるため、省略する。
【0095】
【0096】
図8は、本発明の一実施形態に係る販売者端末の店舗アプリ起動時の販売者端末の画面構成図である。
【0097】
販売者端末の画面には、現在の販売者(すなわち、広告主)が保有している広告主ポイント(例えば、1,000,000ADポイント)(1)が表示される。購入者が商品/サービスに対する決済をする場合、販売者は決済金額の入力画面(2)に商品/サービスの代金、すなわち、元の購入金額を入力する。図示されていないが決済手段として、現金、カード、ディーリングの内、一つ以上を選ぶことができる。現金、カード、ディーリングの支払い方法を組み合わせて決済することもできるが、ディーリングのみで決済する場合にはRTDサービスを受けることができない。
【0098】
リアルタイム価格交渉のためには、購入者の決済金額の10%(すなわち、ディーリングを除く現金やカード決済代金の10%)に該当する広告主ポイントが差し引かれる。この際、1ウォン=1ADポイントの割合で差し引かれる。広告主ポイントが所定の金額以下である場合、承認番号は発行されないため、広告主は現金、クレジットカード、ディーリングを用いて、広告主ポイントを事前にチャージする必要がある。
【0099】
販売者が購入者の決済金額入力画面(2)に決済金額を入力して、確認ボタン(4)をクリックすると、広告主の発行要請によりRTDサーバから発行したRTD承認番号が承認番号の確認画面(3)に表示される。販売者は購入者に受信したRTD承認番号を渡す。
【0100】
【0101】
図9は、本発明の一実施形態に係る販売者端末の店舗アプリ起動時の販売者端末の画面構成図である。
【0102】
図9は、RTD承認番号のリストを図示したもので、販売者はRTD承認番号のリストを介して、今まで顧客がRTDサービスを利用した履歴を確認することができる。RTD承認番号のリストは、例示的に、日付と時刻、決済の種類、決済額、および承認番号で構成されてもよい。
【0103】
【0104】
図10は、本発明の一実施形態に係る販売者端末の店舗アプリ起動時の販売者端末の画面構成図である。
【0105】
図10は、販売者会員として加入するための会員登録の加入情報を示した画面である。店舗の商号、事業者登録番号、代表者名、住所、連絡先、商品./サービスの種類などの基本情報の他に、提供するサービスの形態を店舗、配達、両方の内から選択することができる。また、販売者会員がRTDサーバにログインするためのID、パスワードを設定できる画面が設けられている。
【0106】
店舗とは、顧客が店舗を訪問して商品/サービスを受け取る形態を意味し、配達とは、顧客に商品/サービスを配達してくれる形態を意味し、両方は、二つの形態を全て提供する場合を意味する。
【0107】
店舗でのRTDサービスの提供手続きと配達時のRTDサービスの提供手続きが同様であるが、一部差があることもあり、顧客の立場では配達可能かどうかが重要であるため、店舗会員登録をする際、その点を明確に区分することが望ましい。
【0108】
【0109】
図11は、本発明の一実施形態に係る販売者端末の店舗アプリ起動時の販売者端末の画面構成図である。
【0110】
図11は、販売者が広告主ポイントをチャージするためのポイントチャージの画面である。広告主が現在、保有している広告主ポイントを表示する一方、チャージのために広告主が決済しようとするチャージ金額を入力する入力画面とそれに対応するポイントのチャージ量を表示する画面が図示されている。これとは別に、ポイントのチャージ量を入力する入力画面と共に、それに対応するチャージ金額を示す画面を提供することも可能である。
【0111】
重要なことは、チャージ金額の財源で現金、クレジットカードのほかにディーリングを選択できるようにしたことである。例として、1広告主ポイント=1ウォンで取引し、1DL=100ウォンで取引できるように設計された場合、ディーリング(DL)を用いる場合、使用金額の100%を広告主ポイント(AD Point)として貯めることができるが、現金やクレジットカードで決済する場合、使用金額の120%を広告主ポイントとして与えることが望ましい。現金、クレジットカード、ディーリングを組み合わせた方法で支払うと、各財源の割合に合わせて広告主ポイントが100%または120%貯めることができる。
【0112】
【0113】
図12は、本発明の一実施形態に係る販売者端末の店舗アプリ起動時の販売者端末の画面構成図である。
【0114】
図12は、販売者がRTDサービス利用可能時間を設定するための画面であり、期間と時間帯を設定できるようになっている。販売者はこの期間や時間帯を必要に応じて変更することができる。
【0115】
【0116】
図13は、本発明の一実施形態に係る購入者端末のRTDアプリ起動時の購入者端末の初期画面の構成図である。
【0117】
購入者端末の初期画面は、店舗訪問時にRTDサービスを利用するため、RTDセクションの他に、商品/サービスを配信しながらRTDサービスを用いるための配信サービスセクションおよびディーリングを購入および販売することのできるディーリング取引所とディーリングを保有するためのディーリング財布に接続できるディーリング取引セクションを含むように構成される。
【0118】
【0119】
図14は、本発明の一実施形態に係る購入者端末のRTDアプリ起動時の配信サービス画面の構成図である。
【0120】
図14は、購入者端末の初期画面で配信サービスを選択した場合に利用可能な配信先選択の画面である。ユーザはメニュー、地域などに分けて所望の配送先を検索することができ、検索された配送先に所望のメニューを直接注文することができる。ここで、配達先は自分の商品/サービスを提供する直接販売先として配達が可能な業者である場合もあり、他人の商品/サービスのための配達サービスのみを提供する配達サービス専門業者の場合もある。
【0121】
また、販売者端末で実行されるRTD関連機能は、配送先の店舗に設けられた販売者端末で実行されることもあるが、配達員が携帯する配信サービスの提供者端末からも同様に実行することができる。 ただし、配達サービス提供者の端末が多数であっても、それに対応する配送先の販売者アカウントは一つに維持され、ADポイントが管理されることが好ましい。
【国際調査報告】