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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-04-27
(54)【発明の名称】摩擦撹拌接合プロセス
(51)【国際特許分類】
   B23K 20/12 20060101AFI20230420BHJP
【FI】
B23K20/12 340
B23K20/12 360
B23K20/12 344
B23K20/12 310
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022542934
(86)(22)【出願日】2021-01-13
(85)【翻訳文提出日】2022-08-04
(86)【国際出願番号】 GB2021050069
(87)【国際公開番号】W WO2021144564
(87)【国際公開日】2021-07-22
(31)【優先権主張番号】2000512.0
(32)【優先日】2020-01-14
(33)【優先権主張国・地域又は機関】GB
(31)【優先権主張番号】20275006.3
(32)【優先日】2020-01-14
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】390038014
【氏名又は名称】ビ-エイイ- システムズ パブリック リミテッド カンパニ-
【氏名又は名称原語表記】BAE SYSTEMS plc
(74)【代理人】
【識別番号】110003708
【氏名又は名称】弁理士法人鈴榮特許綜合事務所
(74)【代理人】
【識別番号】100108855
【弁理士】
【氏名又は名称】蔵田 昌俊
(74)【代理人】
【識別番号】100179062
【弁理士】
【氏名又は名称】井上 正
(74)【代理人】
【識別番号】100199565
【弁理士】
【氏名又は名称】飯野 茂
(74)【代理人】
【識別番号】100212705
【弁理士】
【氏名又は名称】矢頭 尚之
(74)【代理人】
【識別番号】100219542
【弁理士】
【氏名又は名称】大宅 郁治
(74)【代理人】
【識別番号】100153051
【弁理士】
【氏名又は名称】河野 直樹
(74)【代理人】
【識別番号】100162570
【弁理士】
【氏名又は名称】金子 早苗
(72)【発明者】
【氏名】マーティン、ジョナサン・ピーター
【テーマコード(参考)】
4E167
【Fターム(参考)】
4E167AA02
4E167AA06
4E167AA08
4E167AA13
4E167BG01
4E167BG04
4E167BG21
(57)【要約】
第1のワークピースW1と第2のワークピースW2との間のジョイントJ、例えばTジョイント及び/又はラップジョイントの摩擦攪拌接合、FSW、の方法が記載される。
方法は、第1の回転方向RD1に回転する第1のプローブ100を備える第1のツール10を、ジョイントJの第1の側S1で、第1のラインL1を画定する第1の移動方向MD1に沿って移動させることによって、ジョイントJのFSWの第1のパスP1を実行することであって、第1のプローブ100を第1の深さD1まで挿入し、それによって第1の溶接領域WR1を提供することと、第1のプローブ100を部分的に引き抜き、それによって第1の部分的に溶接された及び/又は溶接されていない領域PWUR1を提供することと、第1のプローブ100を完全に引き抜き、それによって第1の出口孔EXH1をもたらすこととを含む、実行することと、第2の回転方向RD2に回転する第2のプローブ200を備える第2のツール20を、ジョイントJの第1の側S1で、第2のラインL2を画定する第2の移動方向MD2に沿って移動させることによって、ジョイントJのFSWの第2のパスP2を実行することであって、第2のプローブ200を第2の深さまD2で挿入し、それによって第2の溶接領域WR2を提供することと、第2のプローブ200を完全に引き抜き、それによって第2の出口孔EXH2をもたらすこととを含む、実行することとを含み、第2の溶接領域WR2は、第1の出口孔EXH1を含み、第2の出口孔EXH2は、第1の溶接領域WR1に含まれる。
【選択図】図5B
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1のワークピースと第2のワークピースとの間のジョイントの摩擦撹拌溶接、FSW、の方法であって、
第1の回転方向に回転する第1のプローブを備える第1のツールを、ジョイントの第1の側で、第1のラインを画定する第1の移動方向に沿って移動させることによって、前記ジョイントのFSWの第1のパスを実行することであって、前記第1のプローブを第1の深さまで挿入し、それによって第1の溶接領域を提供することと、前記第1のプローブを部分的に引き抜き、それによって第1の部分的に溶接された及び/又は溶接されていない領域を提供することと、前記第1のプローブを完全に引き抜き、それによって第1の出口孔をもたらすこととを含む、実行することと、
第2の回転方向に回転する第2のプローブを備える第2のツールを、前記ジョイントの第1の側で、第2のラインを画定する第2の移動方向に沿って移動させることによって、前記ジョイントのFSWの第2のパスを実行することであって、前記第2のプローブを第2の深さまで挿入し、それによって第2の溶接領域を提供することと、前記第2のプローブを完全に引き抜き、それによって第2の出口孔をもたらすこととを含む、実行することとを含み、
前記第2の溶接領域は、前記第1の出口孔を含み、
前記第2の出口孔は、前記第1の溶接領域に含まれ、
前記第1のプローブを部分的に引き抜くことは、前記第1のツールを前記第1の移動方向に移動させながら、前記第1のプローブを前記第1の深さから引き抜くことを含み、
前記第2のプローブを前記第2の深さまで挿入することは、前記第2のプローブを前記第1の出口孔の近位に及び/又は前記第1の出口孔の中に挿入することを含み、
前記第2の溶接領域は、前記第1の部分的に溶接された及び/又は溶接されていない領域を含む、方法。
【請求項2】
前記第1のプローブを部分的に引き抜くことは、前記第1の深さの少なくとも50%、好ましくは少なくとも75%、より好ましくは少なくとも90%の量だけ前記第1のプローブを引き抜くことを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第1のプローブを部分的に引き抜くことは、距離及び/又は時間に応じて、直線的に、前記第1のプローブを部分的に引き抜くことを含む、請求項1又は2に記載の方法。
【請求項4】
前記ジョイントは、Tジョイント又はラップジョイントである、請求項1から3のいずれか一項に記載の方法。
【請求項5】
前記第2のツールを前記第2の移動方向に移動させながら、前記第2の深さから前記第2のプローブを引き抜くことを含む、請求項1から4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項6】
前記第1の溶接領域は、前記第2の溶接領域に含まれる、請求項1から5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項7】
前記第2の移動方向は前記第1の移動方向と対向する、請求項1から6のいずれか一項に記載の方法。
【請求項8】
前記第2のラインは、前記第1のラインと少なくとも部分的に一致する、請求項1から7のいずれか一項に記載の方法。
【請求項9】
前記第1のツール及び/又は前記第2のツールは、回転ショルダ又は固定ショルダを備える、請求項1から8のいずれか一項に記載の方法。
【請求項10】
前記第2のツールは前記第1のツールである、請求項1から9のいずれか一項に記載の方法。
【請求項11】
前記第1のワークピース及び/又は前記第2のワークピースは、アルミニウム合金、例えば、2XXX、5XXX、6XXX、7XXX、及び/又は8XXXアルミニウム合金、好ましくは2XXX及び/又は7XXXアルミニウム合金、チタン合金、銅合金、及び/又は鋼を含む、請求項1から10のいずれか一項に記載の方法。
【請求項12】
前記第1のワークピース及び/又は前記第2のワークピースが、0.5mmから25mmの範囲、好ましくは1.6mmから20mmの範囲、より好ましくは2mmから15mmの範囲の厚さを有する、請求項1から11のいずれか一項に記載の方法。
【請求項13】
コンポーネントを製造する方法であって、
請求項1から12のいずれかに記載の、第1のワークピースと第2のワークピースとの間のジョイントの摩擦撹拌溶接、FSW、の方法を含む、方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、摩擦撹拌接合に関する。
【背景技術】
【0002】
摩擦撹拌接合(FSW)(ステーク摩擦撹拌接合及び摩擦撹拌ステーク接合としても知られる)は、非消耗回転ツールを使用して、2つの対向するワークピースを、ワークピースを溶かすことなく接合する個体接合プロセスである。回転ツールはワークピースと接触しており、機械的圧力が回転ツールを介してワークピースに加えられる。したがって、回転ツールとワークピースとの間の摩擦によって熱が発生し、結果として回転ツールに近接するワークピースの材料の軟化領域をもたらす。回転ツールがワークピース間のジョイントに沿って横断するとき、回転ツールは、ワークピースの高温軟化材料を機械的に混合し、回転ツールによって加えられる機械的圧力によってこの材料を鍛造する。
【0003】
FSWは、溶接された状態での溶接部の良好な機械的特性、改善された溶接安全性、低減された消耗品使用量、自動化に適していること、すべての位置(すなわち、平坦、水平、垂直、及び頭上)での溶接に適していること、良好な溶接外観、より薄いジョイント、及び/又はより低い環境影響を含む、いくつかの利点と関係付けられてもよい。
【0004】
しかしながら、FSWはまた、回転ツールが引き抜かれる出口孔、印加される機械的圧力のための大きな力の必要性、異なるワークピース厚さ及び/又は非線形溶接にあまり適さないこと、より遅い溶接速度、並びに/又は特定のジョイントタイプ及び/もしくはジオメトリに制限されることを含む、いくつかの不利点に関係付けられるかもしれない。
【0005】
したがって、FSWを改善する必要がある。
【発明の概要】
【0006】
本発明の1つの目的は、とりわけ、摩擦撹拌接合の方法、コンポーネントを製造する方法、摩擦撹拌接合されたジョイント、コンポーネント、及びジョイントを摩擦撹拌接合するための装置を提供することであり、それは、本明細書で特定されるか他の場所で特定されるかにかかわらず、先行技術の欠点のうちの少なくともいくつかを少なくとも部分的に除去又は軽減する。例えば、本発明の実施形態の目的は、出口孔による影響を低減する摩擦攪拌接合の方法を提供することである。例えば、本発明の実施形態の目的は、より均質な摩擦撹拌接合を提供するコンポーネントを製造する方法を提供することである。例えば、本発明の実施形態の目的は、改善された機械的特性を有する摩擦撹拌接合ジョイントを含むコンポーネントを提供することである。例えば、本発明の実施形態の目的は、改善された摩擦攪拌接合を提供するジョイントを摩擦攪拌接合するための装置を提供することである。
【0007】
第1の態様は、第1のワークピースと第2のワークピースとの間のTジョイントの摩擦撹拌接合、FSWの方法を提供し、方法は、
第1の回転方向に回転する第1のプローブを備える第1のツールを、ジョイントの第1の側で、第1のラインを画定する第1の移動方向に沿って移動させることによって、ジョイントのFSWの第1のパスを実行することであって、第1のプローブを第1の深さまで挿入し、それによって第1の溶接領域を提供することと、第1のプローブを部分的に引き抜き、それによって第1の部分的に溶接された及び/又は溶接されていない領域を提供することと、第1のプローブを完全に引き抜き、それによって第1の出口孔をもたらすことととを含む、実行することと、
第2の回転方向に回転する第2のプローブを備える第2のツールを、ジョイントの第1の側において、第2のラインを画定する第2の移動方向に沿って移動させることによって、ジョイントのFSWの第2のパスを実行することであって、第2のプローブを第2の深さまで挿入し、それによって第2の溶接領域を提供することと、プローブを完全に引き抜き、それによって第2の出口孔をもたらすこととを含む、実行することとを含み、
第2の溶接領域は、第1の出口孔を含み、
第2の出口孔は、第1の溶接領域に含まれ、
第1のプローブを部分的に引き抜くことは、第1のツールを第1の移動方向に移動させながら、第1のプローブを第1の深さから引き抜くことを含み、
第2のプローブを第2の深さまで挿入することは、第2のプローブを第1の出口孔の近位に及び/又は第1の出口孔の中に挿入することを含み、
第2の溶接領域は、第1の部分的に溶接された及び/又は溶接されていない領域を含む。
【0008】
第2の態様は、コンポーネント、好ましくは航空機コンポーネントを製造する方法を提供し、第1の態様による、第1のワークピースと第2のワークピースとの間のジョイント、例えばTジョイント及び/又はラップジョイントを摩擦撹拌接合、FSW、する方法を含む。
【0009】
第3の態様は、第1の態様の方法に従って提供される、第1のワークピースと第2のワークピースとの間の摩擦撹拌接合、FSW、されたジョイント、例えばTジョイント及び/又はラップジョイントを提供する。
【0010】
第4の態様は、第3の態様による摩擦撹拌接合、FSW、されたジョイントを含むコンポーネント、好ましくは航空機コンポーネントを提供する。
【0011】
第5の態様は、第1のワークピースと第2のワークピースとの間のジョイント、例えばTジョイント及び/又はラップジョイントを摩擦撹拌接合、FSW、するための装置を提供し、装置は、
第1の回転方向に回転可能であり、第1のワークピース及び/又は第2のワークピースに第1の深さまで挿入可能であり、そこから引く抜くことが可能であり、第1のラインを規定する第1の移動方向に移動可能であり、それに沿って移動することによってジョイントのFSWの第1のパスを実行し、それによって第1の溶接領域、第1の部分的に溶接された及び/又は溶接されていない領域、並びに第1の出口孔を提供する、第1のプローブを備える第1のツールと、
第2の回転方向に回転可能であり、第1のワークピース及び/又は第2のワークピースに第2の深さまで挿入可能であり、そこから引き抜くことが可能であり、第2のラインを規定する第2の移動方向に移動可能であり、それに沿って移動することによってジョイントのFSWの第2のパスを実行し、それによって第2の溶接領域及び第2の出口孔を提供する、第2のプローブを備える第2のツールとを含み、
第2の溶接領域は、前記第1の出口孔を含み、
第2の出口孔は、前記第1の溶接領域に含まれる。
【発明を実施するための形態】
【0012】
本発明によれば、添付の特許請求の範囲において記載されたような摩擦攪拌接合の方法が提供される。また、コンポーネントの製造方法、摩擦攪拌接合ジョイント、コンポーネント、及びジョイントを摩擦攪拌接合するための装置が提供される。本発明の他の特徴は、従属の請求項、及び、以下の説明から明らかになる。
【0013】
摩擦撹拌接合の方法
第1の態様は、第1のワークピースと第2のワークピースとの間のジョイント、例えばTジョイント及び/又はラップジョイントの摩擦撹拌接合、FSWの方法を提供し、方法は、
第1の回転方向に回転する第1のプローブを備える第1のツールを、ジョイントの第1の側で、第1のラインを画定する第1の移動方向に沿って移動させることによって、ジョイントのFSWの第1のパスを実行することであって、第1のプローブを第1の深さまで挿入し、それによって第1の溶接領域を提供することと、第1のプローブを部分的に引き抜き、それによって第1の部分的に溶接された及び/又は溶接されていない領域を提供することと、第1のプローブを完全に引き抜き、それによって第1の出口孔をもたらすこととを含む、実行することと、
第2の回転方向に回転する第2のプローブを備える第2のツールを、ジョイントの第1の側で、第2のラインを画定する第2の移動方向に沿って移動させることによって、ジョイントのFSWの第2のパスを実行することであって、第2のプローブを第2の深さまで挿入し、それによって第2の溶接領域を提供することと、任意選択で、第2のプローブを部分的に引き抜くことと、第2のプローブを完全に引き抜き、それによって第2の出口孔をもたらすこととを含む、実行することとを含み、
第2の溶接領域は、第1の出口孔を含み、
第2の出口孔は、第1溶接領域に含まれ、
第1のプローブを部分的に引き抜くことは、第1のツールを第1の移動方向に移動させながら、第1のプローブを第1の深さから引き抜くことを含み、
第2のプローブを第2の深さまで挿入することは、第2のプローブを第1の出口孔の近位に及び/又は第1の出口孔の中に挿入することを含み、
第2の溶接領域は、第1の部分的に溶接された及び/又は溶接されていない領域を含む。
【0014】
このようにして、FSWの第2のパスに関係する第2の溶接領域が第1の出口孔を含むので、ジョイントのFSWの第1のパスに関係する第1の出口孔による悪影響が低減及び/又は排除される。
さらに、FSWの第2のパスに関係付けられた第2の出口孔が、FSWの第1のパスに関係付けられた第1の溶接領域に含まれるので、第2の出口孔による悪影響が低減及び/又は排除される。
【0015】
言い換えれば、第1の態様による方法は、プローブの貫通深さが、スパー又はリブなどの下にある下部構造(すなわち、第2のワークピース)に外板を溶接するのに十分であるように、攪拌ツール(すなわち、第1のツール)で外板(すなわち、第1のワークピース)を穿孔することによる「ステーク」摩擦攪拌接合を含む。FSWに関して通常であるように、この方法は、含まれる力がワークピースの許容できない変形を引き起こさないように、サブ構造及び関係するツーリングのための適切な支持を必要とする。一般に、ステーク摩擦撹拌接合は、溶接部が初期入口点(すなわち、入口孔)から離れて進行するにつれて「自己回復」する入口孔(すなわち、FSWの第1のパス及びFSWの第2のパスにそれぞれ関係付けられた第1の入口孔又は第2の入口孔)をもたらす。しかしながら、従来、溶接が終了する場所には、通常、溶接プローブ「ピン」(すなわち、第1のプローブ又は第2のプローブ)の形状及び/又はサイズに対応する出口孔(すなわち、第1の出口孔又は第2の出口孔)が存在する。第1の態様による方法は、第1の溶接(すなわち、FSWの第1のパス)を一方向(すなわち、第1の移動方向)に行い、出口孔(すなわち、第1の出口孔)が外板(すなわち、第1のワークピース)の外側の余剰「ランディング」内に収まるように十分小さくなるように、溶接プローブピン(すなわち、第1のプローブ)を漸進的に引き抜くことによって、貫通の深さを例えば徐々に減少させることによって、出口孔の問題を軽減する。このランディング厚さは、典型的には例えば約1mmであってもよい。ピン(すなわち、第1のプローブ)を徐々に引き抜いた結果として、全深さ溶接(すなわち、第1の深さ)から低減された深さのステーク溶接への移行は、通常、界面(すなわち、第1の部分的に溶接された及び/又は溶接されていない領域)に溶接が存在しないことをもたらし、改善策を必要とする。改善策は、良好な溶接部(すなわち、第2の溶接領域)を達成するために、第1の溶接部(すなわち、FSWの第1のパス)から最初の出口孔(すなわち、第1の出口孔)の近位及び/又は位置で第2の溶接部(すなわち、第2の入口孔)の穿孔を開始し、全深さ(すなわち、第2の深さ)で反対方向(すなわち、第2の移動方向)に再溶接することによって、未貫通の溶接部のこの部分(すなわち、第1の部分的に溶接された及び/又は溶接されていない領域)を再溶接することである。第1の溶接部(すなわち、FSWの第1のパス)からトレース出口孔(すなわち、第1の出口孔)への再穿孔は、自己修復入口孔を達成する様式で従来通りに行われることができる。例えば、溶接ピンが徐々に引き抜かれる通路全体(すなわち、第1の部分的に溶接された領域及び/又は溶接されていない領域)をカバーする、所望の長さの全深さの溶接が達成されると、次いで、溶接ピン(すなわち、第2のプローブ)は、任意選択的に、最終出口位置(すなわち、第2の出口孔)が依然として第1の良好な溶接部(すなわち、第1の溶接領域)の軌道内にあるように徐々に引き抜かれる。任意選択で第2のプローブを部分的に引き抜くことによって、FSWの第2のパスの外部ランディングを機械加工して、第2の溶接パス(すなわち、FSWの第2のパス)から副出口孔(すなわち、第2の出口孔)のすべての痕跡を除去することができる。プロセスは、以下に説明されるように、「回転ショルダ」又は「固定ショルダ」摩擦溶接ツールのいずれかを使用することができる。固定ショルダツールの場合、余剰ランディングの厚さは、溶接ツールプローブピンが引き抜かれる移行段階中に第2の出口孔を充填するのに十分な量の余剰材料があることを確実にするために、より大きくする必要がある。第1の態様による方法は、溶接の有効性を損なうことなく、ステーク溶接(すなわち、FSW溶接)において完全に修復された一連の出口孔を達成する手段を提供する。
【0016】
摩擦撹拌接合
一般に、プロファイルされたプローブピンを有する回転する円筒形ツールは、ピンよりも大きな直径を有するツールのショルダがワークピースの表面に接触するまで、2つのクランプされたワークピース間のジョイントに送り込まれる(すなわち、挿入される)。プローブピンは、ツールショルダがワークピースの表面に接触するときに必要とされる溶接深さ(すなわち、第1の深さ及び/又は第2の深さ)よりもわずかに短い。短い滞留時間の後、回転ツールは、予め設定された溶接速度でジョイントラインに沿って前方に移動される。
【0017】
摩擦熱は、回転する移動ツールとワークピースとの間で発生する。この熱は、機械的混合プロセス及び材料内の断熱昇温によって発生する熱と共に、撹拌された材料を溶融することなく軟化させる。回転ツールが前方に移動されると、プローブピンの特定のプロファイルが可塑化された材料を前面から後部に押しやり、そこで強い力が溶接部の鍛造固化を助ける。
【0018】
金属の可塑化された管状シャフト内の溶接線に沿って移動する回転ツールのこのプロセスは、結果として材料の動的再結晶化を伴う、ワークピースの固体状態変形をもたらす。
【0019】
従来のFSW(CFSW)では、ツールは回転ショルダを含む。回転ショルダは、比較的大量の熱を表面に加え、これは、次に、比較的広い熱影響ゾーン(HAZ)をもたらす。
【0020】
固定ショルダ摩擦撹拌接合(SSFSW)では、プローブが回転し、固定ショルダ/スライドコンポーネントの孔を通って突出する。固定ショルダは、(ショルダが表面をこする摩擦により)表面にいくらかの熱を加えるが、熱の大部分はプローブによって提供され、溶接は本質的に線形の入熱プロファイルで行われ、これは次に比較的狭いHAZをもたらす。キー溶接機構は、非回転(すなわち固定)ショルダコンポーネントを貫通する回転ピンを備え、ショルダコンポーネントは、溶接中に材料の表面上を摺動する。溶接面は非常に滑らかであり、ほとんど研磨されており、断面の減少はないか又は最小限である。
【0021】
微細構造
FSWの固体状態の性質は、回転ツールの特定の形状及び非対称速度プロファイルと組み合わされて、結果として非常に特徴的な微細構造をもたらす。
【0022】
微細構造は、以下のゾーンに分割することができる:
撹拌ゾーン(動的再結晶化ゾーンとしても知られている)は、溶接中のプローブピンの位置にほぼ対応する大きく変形した材料の領域である。撹拌ゾーン内の粒子はほぼ等軸であり、ワークピースの母材中の粒子よりも1桁小さいことが多い。撹拌ゾーンの独特の特徴は、「オニオンリング」構造と呼ばれているいくつかの同心リングが共通して存在することである。これらのリングの正確な起源はしっかりと確立されていないが、粒子数密度、粒径及び組織の変動がすべて示唆されている。
【0023】
フローアームゾーンは、溶接部の上面にあり、ツールの後部の周りで、溶接部の後退側からショルダによって引きずられ、前進側に堆積される材料を含む。
【0024】
熱機械的影響ゾーン(TMAZ)は、撹拌ゾーンのいずれかの側に生じる。この領域では、ひずみ及び温度はより低く、微細構造に対する溶接の影響はそれに対応してより小さい。撹拌ゾーンとは異なり、微細構造は、変形及び回転していても、母材の微細構造であることが認識できる。TMAZという用語は変形領域全体を指すが、撹拌ゾーン及びフローアームという用語によってカバーされない任意の領域を説明するために使用されることが多い。
【0025】
熱影響ゾーン(HAZ)は、全ての溶接プロセスに共通である。HAZは熱サイクルを受けるが、溶接中に変形しない。温度は、TMAZにおける温度よりも低いが、微細構造が熱的に不安定である場合、依然として有意な影響を有するかもしれない。時効硬化されたアルミニウム合金において、例えば、この領域は、一般に、最も劣った機械的特性を示す。
【0026】

溶接中、複数の力がツールに作用する:
1.ツールに対する軸方向の力は、ツールの位置を材料表面又はその下に維持するために必要である。いくつかの摩擦撹拌接合機は、負荷制御下で動作するが、多くの場合、ツールの垂直位置は事前設定され、したがって、負荷は溶接中に変動する。
【0027】
2.横方向の力は、ツール運動に平行に作用し、横方向において正である。この力はツールの動きに対する材料の抵抗の結果として生じるので、ツールの周りの材料の温度が上昇するにつれてこの力が減少することが予想される。
【0028】
3.横方向の力は、ツール横方向に対して垂直に作用することができ、本明細書では、溶接部の前進側に向かう正として定義される。
【0029】
4.ツールを回転させるためにトルクが必要とされ、その量は、軸方向の力及び摩擦係数(摺動摩擦)並びに/又は周囲領域における材料の流動強度(スティクション)に依存する。
【0030】
摩擦撹拌接合の方法
方法は、第1のワークピースと第2のワークピースとの間のTジョイント及び/又はラップジョイントを摩擦撹拌接合、FSW、するものである。FSWは公知である。ジョイントは、第1のワークピースと第2のワークピースとを相互に接合することを理解されたい。第1のワークピース及び第2のワークピースは、一般に異なるワークピース、すなわちFSW前であることを理解されたい。しかしながら、FSWの方法は、例えば、非溶接領域と比較して異なる特性を有する溶接領域をその中に提供するために、単一のワークピースに適用されてもよい。
【0031】
ジョイントは、第1のワークピースと第2のワークピースとの間の交差部に形成されることを理解されたい。一例では、ジョイントは、スクエアバットジョイント、エッジバットジョイント、Tバットジョイント、ラップジョイント、マルチプルラップジョイント、Tラップジョイント、又はフィレットジョイント、例えばTジョイント及び/又はラップジョイント、マルチプルラップジョイント及び/又はTラップジョイントを含む、及び/又はそれらである。一例では、FSWの位置、例えばFSWの第1のパス及び/又はFSWの第2のパスの位置は、平坦、水平、垂直、及び/又は頭上である。
【0032】
この方法は、第1の回転方向に回転する第1のプローブを備える第1のツールを、ジョイントの第1の側で第1のラインを画定する第1の移動方向に沿って移動させることによって、ジョイントのFSWの第1のパスを実行することを含む。FSWの第1のパスは、第1のワークピースと第2のワークピースとの間のジョイントの第1の側の最初のパス(ランとしても知られている)であることを理解されたい。第1のツールの移動は、第1のワークピース及び/又は第2のワークピースに対するものであることを理解されたい。例えば、第1のワークピース及び第2のワークピースは、固定的にクランプされるなど、静的であってもよく(すなわち、固定しており、移動していない)、第1のツールは、2つのプレート間のラップジョイントのFSWのような、第1の移動方向に移動する。例えば、第1のワークピース及び第2のワークピースは、移動ベッド上又は回転子上等で第1の移動方向に移動してもよく、第1のツールは、2つのパイプ間の円周ジョイントのFSWのように、固定されている。第1のツールは、第1のプローブが第1の移動方向に回転している間にジョイントに沿って移動することを理解されたい。ジョイントの第1の側は、第1のプローブが挿入される側であることを理解されたい。例えば、ラップジョイント又はマルチプルラップジョイントは、ワークピースを反転させることによって、第1の側又は対向する第2の側からFSWされてもよい。しかしながら、一般的に、Tラップジョイントは、第2のワークピースが第1の深さと比較して比較的薄くない限り、第1の側からのみ溶接されることができる。
【0033】
一例では、第1の回転方向は、第1のツールの上から見て時計回り又は反時計回りである。一例では、第1の移動方向は、第1の並進方向を含み、及び/又は第1の並進方向である。一例では、第1のラインは、弓形(すなわち曲線)又は線形(すなわち直線)であり、好ましくは線形である。一例では、第1のラインは、ジョイントと実質的に平行、平行、交差、及び/又は一致し、好ましくはジョイントと一致する。
【0034】
FSWの第1のパスを実行することは、第1のプローブを第1の深さまで挿入し、それによって第1の溶接領域を提供することを含む。第1のプローブを挿入することは、結果として第1の入口孔をもたらす一方で、次いで、第1のツールが第1の移動方向に移動すると、FSWによって「修復」されることを理解されたい。第1のプローブを第1の深さまで挿入することは、概して、第1のプローブが第1の方向に移動し始める前であることを理解されたい。第1の深さは、第1の溶接領域(すなわち、第1のワークピースと第2のワークピースとの間のジョイント)を提供するのに十分であり、したがって、例えば、当業者に知られているように、第1のワークピースの厚さに少なくとも部分的に依存することを理解されたい。一例において、第1の溶接領域は、第1のラインの第1の距離に沿って延在する。
【0035】
一例では、第1のプローブを第1の深さまで挿入することは、第1の入口孔をもたらす。一例では、本方法は、第1のツールを第1の入口孔から第1の出口孔に向かって及び/又は第1の出口孔まで第1の移動方向に、例えば第1の速度で移動させることを含む。
【0036】
FSWの第1のパスを実行することは、第1のプローブを部分的に引き抜き、それによって第1の部分的に溶接された及び/又は溶接されていない領域を提供することを含む。第1のプローブは、第1のツールを第1の移動方向に移動させながら引き抜かれることを理解されたい。第1のプローブは、第1の深さから比較的浅い深さ(すなわち、例えば、第1のワークピースの表面の比較的より近位)まで引き抜かれることを理解されたい。比較的浅い深さは、第1のワークピースと第2のワークピースとの間に溶接領域を提供するのに不十分であり、むしろ、第1の部分的に溶接された及び/又は溶接されていない領域が代わりに提供される。一例では、第1の部分的に溶接された及び/又は溶接されていない領域は、第1のラインの第2の距離に沿って延在する。
【0037】
一例では、第1のプローブを部分的に引き抜くことは、第1のプローブを徐々に、例えば距離及び/又は時間に応じて直線的に、部分的に引き抜くことを含む。一例では、第1のプローブを部分的に引き抜くことは、第1の深さの少なくとも50%、好ましくは少なくとも75%、より好ましくは少なくとも90%の量だけ第1のプローブを引き抜くことを含む。
【0038】
一例では、第1のプローブを部分的に引き抜くことは、第1のツールを第1の移動方向に移動させながら、第1のプローブを第1の深さから引き抜くことを含む。
【0039】
FSWの第1のパスを実行することは、第1のプローブを完全に引き抜くことを含み、それによって結果として第1の出口孔がもたらされる。第1のプローブを完全に引き抜くことは、一般に、第1のプローブが第1の方向への移動を停止した後であることを理解されたい。
【0040】
すなわち、FSWの第1のパスを実行することは、第1のプローブを第1のワークピースに、例えば第1の深さまで挿入して、結果として第1の入口孔をもたらすことと、第1のプローブを第1の移動方向に移動させ、それによって第1の入口孔を「修復」することを含む第1の溶接領域を提供することと、先に第1のプローブを部分的に引き抜き、それによって、第1の部分的に溶接された及び/又は溶接されていない領域を提供することと、完全に第1のプローブを引き抜き、それによって結果として第1の出口孔をもたらすこととを含む。
【0041】
この方法は、第2の回転方向に回転する第2のプローブを備える第2のツールを、ジョイントの第1の側で第2のラインを画定する第2の移動方向に沿って移動させることによって、ジョイントのFSWの第2のパスを実行することを含む。FSWの第2のパスは、例えば、いかなる他の介在パスも伴わずに、FSWの第1のパスに後続する(すなわち、後である)ことを理解されたい。第1のツールの移動は、第1のツールに関して説明したように、第1のワークピース及び/又は第2のワークピースに対するものであることを理解されたい。第2のツールは、第2のプローブが第2の移動方向に回転している間にジョイントに沿って移動することを理解されたい。ジョイントの第1の側は、第2のプローブ及び第1のプローブが挿入される側(すなわち、同じ側)であることを理解されたい。一例では、第2のラインは、ジョイントと実質的に平行、平行、交差、及び/又は一致し、好ましくはジョイントと一致する。一例では、第2のラインは、第1のラインと実質的に平行、平行、交差、及び/又は一致し、好ましくは第1のラインと一致する。
【0042】
一例では、第2の回転方向は、第2のツールの上から見て時計回り又は反時計回りである。一例では、第2の移動方向は、第2の並進方向を含み、及び/又は第2の並進方向である。一例では、第2のラインは、弓形(すなわち曲線)又は線形(すなわち直線)であり、好ましくは線形である。一例では、第1の回転方向及び第2の回転方向は、同じ回転方向であり、例えば、両方とも時計回り又は両方とも反時計回りである。一例では、第1の回転方向及び第2の回転方向は、相互に対向しており、例えば、一方は時計回りであり、他方は反時計回りである。同じ回転方向を使用することは、FSWをコールドラップ不良(CLD)の影響を受けやすくするかもしれない。しかしながら、第2の移動方向が、例えば、第1の移動方向と反対である場合、同じ回転方向を使用することは、コールドラップ不良に対する感受性を軽減できる。
【0043】
FSWの第2のパスを行うことは、第2のプローブを第2の深さまで挿入し、それによって第2の溶接領域を提供することを含む。第2のプローブを挿入することは、第2の入口孔をもたらす一方で、第2のツールが第2の移動方向に移動されると、FSWによって「修復」されることを理解されたい。第2のプローブを第2の深さまで挿入することは、概して、第2のプローブが第2の方向に移動し始める前であることを理解されたい。第2の深さは、第2の溶接領域(すなわち、第2のワークピースと第2のワークピースとの間のジョイント)を提供するのに十分であり、したがって、例えば、当業者に知られているように、第1のワークピースの厚さに少なくとも部分的に依存することを理解されたい。一例では、第2の溶接領域は、第2のラインの第1の長さに沿って延びる。一例では、第2のラインの第1の長さは、第1のラインの第2の長さに沿って、完全に沿って、及び/又はそれを超えて延びる。
【0044】
一例では、第2のプローブを第2の深さまで挿入することは、第2の入口孔をもたらす。一例では、本方法は、第2の入口孔から第2の出口孔に向かって及び/又は第2の出口孔まで第2の移動方向に、例えば第2の速度で第2のツールを移動させることを含む。
【0045】
一例では、第2のプローブを第2の深さまで挿入することは、第2のプローブを第1の出口孔の近位に、及び/又はその中に挿入することを含む。すなわち、第2の入口孔は、第1の出口孔が第1の深さ及び/又は第2の深さと比較して比較的浅い深さを有するにもかかわらず、第1の出口孔と一致及び/又は実質的に一致してもよい。
【0046】
FSWの第2のパスを実行することは、任意選択で、第2のプローブを部分的に引き抜くことを含む。第2のプローブは、任意選択で、第2のツールを第2の移動方向に移動させている間に引き抜かれることを理解されたい。第2のプローブは、第2の深さから比較的浅い深さ(すなわち、例えば、第1のワークピースの表面に比較的より近接する)まで引き抜かれることを理解されたい。比較的浅い深さは、第2のワークピースと第2のワークピースとの間に溶接領域を提供するのに不十分であり、むしろ、第2の部分的及び/又は溶接されていない領域が代わりに提供される。
【0047】
一例では、第2のプローブを部分的に引き抜くことは、第2のプローブを徐々に、例えば距離及び/又は時間に応じて直線的に、部分的に引き抜くことを含む。一例では、第2のプローブを部分的に引き抜くことは、第2の深さの少なくとも50%、好ましくは少なくとも75%、より好ましくは少なくとも90%の量だけ第2のプローブを引き抜くことを含む。
【0048】
一例において、第2のプローブを部分的に引き抜くことは、第2のツールを第2の移動方向に移動させながら、第2のプローブを第2の深さから引き抜くことを含む。
【0049】
一例では、第1の深さと第2の深さは類似しており、例えば同じである。
【0050】
FSWの第2のパスを実行することは、第2のプローブを完全に引き抜くことを含み、それによって結果として第2の出口孔がもたらされる。第2のプローブを完全に引き抜くことは、一般に、第2のプローブが第2の方向への移動を停止した後であることを理解されたい。
【0051】
第2の移動方向は、第1の移動方向と反対である。すなわち、第1の移動方向及び第2の移動方向は、第1のライン及び第2のラインが弓形及び/又は直線状であるかもしれないにもかかわらず、例えば、第1の入口孔と第1の出口孔との間、第2の入口孔と第2の出口孔との間、及び/又は第1の出口孔と第2の出口孔との間など、第1のライン及び/又は第2のラインに沿って相互に対向している。一例では、第2の移動方向は、第1の移動方向と正反対である。一例では、第2の移動方向は、30°以内、好ましくは20°以内、より好ましくは10°以内で第1の移動方向と対向している。一例では、第2のラインは、第1のラインと少なくとも部分的に一致し、好ましくは完全に一致する。
【0052】
第2の溶接領域は、第1の出口孔を含む。すなわち、第1の出口孔は、FSWの第2のパスによって「修復」され、低減され、及び/又は除去される。
【0053】
すなわち、FSWの第2のパスを実行することは、第2のプローブを第1のワークピースに、例えば、第2の深さまで挿入し、第2の入口孔をもたらすことと、第2のプローブを第2の移動方向に移動させ、それによって、第2の入口孔と第1の出口孔を「修復すること」を含む第2の溶接領域を提供することと、先に任意選択的に第2のプローブを部分的に引き抜き、その後、第2のプローブを完全に引き抜き、それによって、例えば第1の溶接領域に第2の出口孔をもたらすこととを含む。
【0054】
換言すれば、第2の溶接領域及び第1の溶接領域は、第1の出口孔がFSWの第2のパスによって「修復」されて、第2の溶接領域を提供するように、少なくとも部分的に重なり合う。
【0055】
一例では、第1の溶接領域は、第2の溶接領域に含まれる。例えば、第2の溶接領域は、第1の溶接領域と重なり合ってもよく、例えば完全に重なり合ってもよい。一例では、第1の部分的に溶接された及び/又は溶接されていない領域は、第2の溶接領域に含まれる。例えば、第2の溶接領域は、部分的及び/又は非溶接領域と重なり合ってもよく、例えば完全に重なり合ってもよい。このようにして、第1の部分的に溶接された及び/又は溶接されていない領域が溶接される。
【0056】
一例では、第1のツール及び/又は第2のツールは、上述したように、回転ショルダ又は固定ショルダを備える。一例では、第1のプローブは、直円筒形プローブ、ねじ付き円筒形プローブ、テーパ付き円筒形プローブ、正方形プローブ、三角形プローブ、whorlプローブ、MX trifluteプローブ、flared trifluteプローブ、A-skewプローブ、及び/又はre-stirプローブを含む、及び/又はそれらである。他のプローブも知られている。
【0057】
一例では、第2のツールは第1のツールである。すなわち、第1ツールと第2ツールとは、同じツールである。このようにして、第1のツールは第1の移動方向に移動され、続いて第2の移動方向に移動される。
【0058】
一例では、第1のワークピース及び/又は第2のワークピースは、アルミニウム合金、例えば2XXX、5XXX、6XXX、7XXX及び/又は8XXXアルミニウム合金、好ましくは2XXX及び/又は7XXXアルミニウム合金、チタン合金、銅合金及び/又は鋼を含む。すなわち、第1のワークピース及び第2のワークピースは、類似又は非類似であってもよい。
【0059】
一例では、第1のワークピース及び/又は第2のワークピースは、0.5mmから25mmの範囲、好ましくは1.6mmから20mmの範囲、より好ましくは2mmから15mmの範囲の厚さを有する。 例えば、第1のワークピースは航空機の外板であってもよく、第2のワークピースはスパー又はリブであってもよい。
【0060】
製造の方法
第2の態様は、コンポーネント、好ましくは航空機コンポーネントを製造する方法を提供し、第1の態様による、第1のワークピースと第2のワークピースとの間のジョイント、例えばTジョイント及び/又はラップジョイントを摩擦撹拌接合、FSW、する方法を含む。
【0061】
FSW、ジョイント、第1のワークピース及び/又は第2のワークピースは、第1の態様に関して説明した通りであってもよい。
【0062】
一例では、コンポーネントは、機体コンポーネント、例えば、胴体、翼、尾部、及び/又はそれらの一部である。
【0063】
摩擦撹拌接合ジョイント
第3の態様は、第1の態様の方法に従って提供される、第1のワークピースと第2のワークピースとの間の摩擦撹拌接合、FSW、されたジョイント、例えばTジョイント及び/又はラップジョイントを提供する。
【0064】
FSW、ジョイント、第1のワークピース及び/又は第2のワークピースは、第1の態様に関して説明した通りであってもよい。
【0065】
コンポーネント
第4の態様は、第3の態様による摩擦撹拌接合、FSW、ジョイントを含むコンポーネント、好ましくは航空機コンポーネントを提供する。
【0066】
一例では、コンポーネントは、機体コンポーネント、例えば、胴体、翼、尾部、及び/又はそれらの一部である。
【0067】
摩擦撹拌接合のための装置
第5の態様は、第1のワークピースと第2のワークピースとの間のジョイント、好ましくはTジョイントを摩擦撹拌接合、FSW、するための装置を提供し、装置は、
第1の回転方向に回転可能であり、第1のワークピース及び/又は第2のワークピースに第1の深さまで挿入可能であり、そこから引き出すことが可能であり、第1のラインを画定する第1の移動方向に移動可能であり、それに沿って移動することによってジョイントのFSWの第1のパスを実行し、それによって第1の溶接領域、第1の部分的に溶接された及び/又は溶接されていない領域、並びに第1の出口孔を提供する、第1のプローブを備える第1のツールと、
第2の回転方向に回転可能であり、第1のワークピース及び/又は第2のワークピースに第2の深さまで少なくとも部分的に挿入可能であり、そこから引き抜くことが可能であり、第2のラインを画定する第2の移動方向に移動可能であり、それに沿って移動することによってFSWの第2のパスを実行し、それによって第2の溶接領域及び第2の出口孔を提供する、第2のプローブを備える第2のツールとを含み、
第2溶接領域は、前記第1出口孔を含み、
第2の出口孔は、前記第1の溶接領域に含まれる。
【0068】
FSW、ジョイント、第1のワークピース、第2のワークピース、第1のツール、第1のプローブ、第1の回転方向、第1の深さ、第1の移動方向、第1のライン、FSWの第1のパス、第1の溶接領域、第1の部分的に溶接された及び/若しくは溶接されていない領域、第1の出口孔、第2のツール、第2のプローブ、第2の回転方向、第2の深さ、第2の移動方向、第2のライン、FSWの第2のパス、第2の溶接領域、並びに/又は第2の出口孔は、第1態様に関して説明した通りであってもよい。
【0069】
一例では、第1のツールと第2のツールとは、同じツールである。このようにして、第1のツールは第1の移動方向に移動され、続いて第2の移動方向に移動される。
【0070】
定義
本明細書全体を通して、「備えている(comprising)」又は「備える(comprises)」という用語は、指定されたコンポーネントを含むが、他のコンポーネントの存在を排除しないことを意味する。
【0071】
「から本質的になっている(consisting essentially of)」又は「から本質的になる(consists essentially of)」という用語は、指定されたコンポーネントを含むが、不純物として存在する材料、コンポーネントを提供するために使用されるプロセスの結果として存在する不可避の材料、及び着色剤及びこれに類するもののような本発明の技術的効果を達成する以外の目的のために添加されるコンポーネントを除き他のコンポーネントを除外することを意味する。
【0072】
「からなっている(consisting of)」又は「からなる(consists of)」という用語は、指定されたコンポーネントを含むが、他のコンポーネントを除外することを意味する。
【0073】
適切な場合はいつでも、文脈に応じて、用語「備える(comprises)」又は「備えている(comprising)」の使用は、「から本質的になる(consists essentially of)」又は「から本質的になっている(consisting essentially of)」という意味を含むと解釈されてもよく、「からなる(consists of)」又は「からなっている(consisting of)」という意味を含むとも解釈されてもよい。
【0074】
本明細書に記載される任意選択の特徴は、個別に、又は適切な場合には互いに組み合わせて、特に添付の特許請求の範囲に記載される組み合わせで使用することができる。本明細書に記載される本発明の各態様又は例示的な実施形態の任意選択の特徴は、適切な場合、本発明の他のすべての態様又は例示的な実施形態にも適用可能である。言い換えれば、本明細書を読んでいる当業者は、本発明の各態様又は例示的な実施形態についての任意選択の特徴を、異なる態様及び例示的な実施形態の間で交換可能及び組み合わせ可能であると考えるべきである。
【図面の簡単な説明】
【0075】
本発明をより良く理解するために、及び、本発明の例示的な実施形態がどのように実行に移されるかを示すために、例として、添付の図への参照がなされる。
図1図1は、摩擦撹拌接合の方法を概略的に描いている。
図2図2は、摩擦撹拌接合の方法を概略的に描いている。
図3図3は、摩擦撹拌接合の方法を概略的に描いている。
図4図4は、FSWに対するジョイント構成:(a)スクエアバット、(b)エッジバット、(c)Tバットジョイント、(d)ラップジョイント、(e)マルチプルラップジョイント、(f)Tラップジョイント、及び(g)フィレットジョイントを概略的に描いている。
図5A図5Aは、例示的な実施形態による摩擦撹拌接合の方法を概略的に描いている。
図5B図5Bは、例示的な実施形態による摩擦撹拌接合の方法を概略的に描いている。
【詳細な説明】
【0076】
図1から図3は、摩擦撹拌接合の方法を概略的に描いている。
【0077】
図1に示すように、FSWツールの反時計回りに回転するプローブは、ツールのショルダが第1及び第2のワークピースと接触するように、第1の深さまで、第1及び第2のワークピース間のバットジョイントに最初に挿入される(タッチダウン)。
【0078】
図2に示すように、ツールは、示すようにツールの移動の方向に移動しており、溶接ゾーンを提供する。溶接部の前進側は、示すようにツールの移動の方向とプローブの回転の方向とが概ね同じ方向であるところである。溶接部の後退側は、ツールの移動の方向とプローブの回転の方向とが概ね反対方向であるところである。
【0079】
図3に示すように、ツールは停止部で引き抜かれ、結果として出口孔をもたらす。
【0080】
FSWに適したプローブは、(a)直円筒形プローブ、(b)ねじ付き円筒形プローブ、(c)テーパ付き円筒形プローブ、(d)正方形プローブ、(e)三角形プローブ、(f)whorl(登録商標)プローブ、(g)MX triflute(登録商標)プローブ、(h)flared triflute(登録商標)プローブ、(i)A-skew(登録商標)プローブ、及び(j)re-stir(登録商標)プローブを含む。
【0081】
図4は、FSWに対するジョイント構成:(a)スクエアバット、(b)エッジバット、(c)Tバットジョイント、(d)ラップジョイント、(e)マルチプルラップジョイント、(f)Tラップジョイント、及び(g)フィレットジョイントを概略的に描いている。
【0082】
図5A及び5Bは、例示的な実施形態による摩擦撹拌接合の方法を概略的に描いている。特に、図5Aは、FSWの第1のパスを概略的に描き、図5Bは、FSWの第2のパスを概略的に描いている。図5A及び5Bは、当業者によって理解されるように、側面図、正面図、及び平面図を示す。
【0083】
方法は、第1のワークピースW1と第2のワークピースW2との間のジョイントJ、例えばTジョイント及び/又はラップジョイントを摩擦撹拌接合、FSWするものであり、方法は、
第1の回転方向RD1に回転する第1のプローブ100を備える第1のツール10を、ジョイントJの第1の側S1上で、第1のラインL1を画定する第1の移動方向MD1に沿って移動させることによって、ジョイントJのFSWの第1のパスP1を実行することであって、第1のプローブ100を第1の深さD1まで挿入し、それによって第1の溶接領域WR1を提供すること(S501)と、第1のプローブ100を部分的に引き抜き、それによって第1の部分的に溶接された及び/又は溶接されていない領域PWUR1を提供すること(S502)と、第1のプローブ100を完全に引き抜き、それによって第1の出口孔EXH1をもたらすこと(S503)とを含む、実行することと、
第2の回転方向RD2に回転する第2のプローブ200を備える第2のツール20を、ジョイントJの第1の側S1上で、第2のラインL2を画定する第2の移動方向MD2に沿って移動させることによって、ジョイントJのFSWの第2のパスP2を実行することであって、第2のプローブ200を第2の深さD2まで挿入し、それによって第2の溶接領域WR2を提供すること(S504)と、任意選択で第2のプローブ200を部分的に引き抜くこと(S505)と、第2のプローブ200を完全に引き抜き、それによって第2の出口孔EXH2をもたらすこと(S506)とを含む、実行することとを含み、
第2の溶接領域WR2は、第1の出口孔EXH1を含み、
第2の出口孔EXH2は、第1の溶接領域WR1に含まれる。
【0084】
この例では、FSWの位置、例えば、FSWの第1のパスP1及びFSWの第2のパスP2は平坦である。
【0085】
この例では、ジョイントJはTラップジョイントである。
【0086】
この例では、第1の回転方向RD1は、第1のツール10の上方から見て反時計回りである。この例では、第1の移動方向MD1は、第1の並進方向である。この例では、第1のラインL1は線形である。この例では、第1の溶接領域WR1は、第1のラインL1の第1の長さl1に沿って延びている。この例では、第1のラインL1はジョイントJと一致している。
【0087】
この例では、第1のプローブ100を第1の深さD1まで挿入することは、第1の入口孔ENH1をもたらす。この例では、本方法は、第1のツール10を、第1の入口孔ENH1から第1の出口孔EXH1に向かって、及び/又は第1の出口孔EXH1まで、第1の移動方向MD1に、例えば第1の速度で移動させることを含む。
【0088】
この例では、第2のラインL2は、ジョイントJと一致している。この例では、第2のラインL2は、第1のラインL1と一致している。この例では、第2の溶接領域WR2は、第2のラインL2の第1の長さl2に沿って延びる。この例では、第2のラインL2の第1の長さl1は、第1のラインL1の第2の長さl2に完全に沿って延びる。
【0089】
この例では、第1のプローブ100を部分的に引き抜くことは、徐々に、例えば、距離及び/又は時間に応じて直線的に、第1のプローブ100を部分的に引き抜くことを含む。この例では、第1のプローブ100を部分的に引き抜くことは、第1の深さD1の少なくとも75%の量だけ第1のプローブ100を引き抜くことを含む。この例では、第1の部分的に溶接された及び/又は溶接されていない領域PWUR1は、第1のラインL1の第2の長さl2に沿って延びる。
【0090】
この例では、第1のプローブ100を部分的に引き抜くことは、第1のツール10を第1の移動方向MD1に移動させながら、第1のプローブ100を第1の深さD1から引き抜くことを含む。
【0091】
この例では、第2の回転方向RD2は、第2のツール20の上方から見て反時計回りである。この例では、第2の移動方向MD2は、第2の並進方向である。この例では、第2のラインL2は、線形である。この例では、第1の回転方向RD1と第2の回転方向RD2とは同じ回転方向であり、いずれも反時計回りである。
【0092】
この例では、第2のプローブ200を第2の深さD2まで挿入することは、第2の入口孔ENH2をもたらす。この例では、方法は、第2のツール20を第2の移動方向MD2に、第2の入口孔ENH2から第2の出口孔EXH2に向かって、及び/又は第2の出口孔EXH2まで、例えば第2の速度で移動させることを含む。
【0093】
この例では、第2のプローブ200を第2の深さD2まで挿入することは、第2のプローブ200を第1の出口孔EXH1の近位に、及び/又はその中に挿入することを含む。
【0094】
FSWの第2のパスP2を実行することは、任意選択で、第2のプローブ200を部分的に引き抜くことを含む。
【0095】
この例では、第2のプローブ200を部分的に引き抜くことは、第2のプローブ200を徐々に、例えば、距離及び/又は時間に応じて直線的に、部分的に引き抜くことを含む。
この例では、第2のプローブ200を部分的に引き抜くことは、第2の深さD2の少なくとも75%の量だけ第2のプローブ200を引き抜くことを含む。
【0096】
この例では、第2のプローブ200を部分的に引き抜くことは、第2のツール20を第2の移動方向MD2に移動させながら第2のプローブ200を第2の深さD2から引き抜くことを含む。
【0097】
この例では、第1の深さD1及び第2の深さD2は類似しており、例えば同じである。
【0098】
この例では、第2の移動方向MD2は、第1の移動方向MD1と正反対である。この例では、第2のラインL2は、第1のラインL1と完全に一致している。
【0099】
この例では、第1の溶接領域WR1は、第2の溶接領域WR2に含まれる。この例では、第1の部分的に溶接されている及び/又は溶接されていない領域PWUR1は、第2の溶接領域WR2に含まれる。
【0100】
この例では、第1のツール10と第2ツール20とは固定ショルダを備えている。この例では、第1のプローブ100は、真っ直ぐな円筒形プローブである。
【0101】
この例では、ツール20は、第1のツール10を備える。
【0102】
この例では、第1のワークピースW1及び第2のワークピースW2は、2XXXアルミニウム合金を含む。
【0103】
この例では、第1のワークピースW1及び/又は第2のワークピースW2は、0.5mmから25mmの範囲、好ましくは1.6mmから20mmの範囲、より好ましくは2mmから15mmの範囲の厚さを有する。この例では、第1のワークピースW1は航空機の外板であり、第2のワークピースW2はスパー又はリブである。
【0104】
図5A及び図5Bはまた、例示的な実施形態による摩擦撹拌接合のための装置Aを概略的に描いている。
【0105】
装置Aは、第1のワークピースW1と第2のワークピースW2との間のジョイントJ、例えばTジョイントJ及び/又はラップジョイントを摩擦撹拌接合、FSW、するためのものである。装置は、第1のツール10であって、第1の回転方向RD1に回転可能であり、第1のワークピースW1及び/又は第2のワークピースW2に第1の深さD1まで挿入可能であり、それらをそこから引き出すことが可能であり、第1のラインL1を画定する第1の移動方向MD1に移動可能であり、それに沿って移動することによってジョイントJのFSWの第1のパスP1を実行し、それによって第1の溶接領域WR1、第1の部分的に溶接された及び/又は溶接されていない領域PWUR1、並びに第1の出口孔EXH1を提供する、第1のプローブ100を備える、第1のツール10と、
第2のツール20であって、第1の回転方向RD2に回転可能であり、第1のワークピースW1及び/又は第2のワークピースW2に第2の深さD2まで少なくとも部分的に挿入可能であり、それらをそこから引き出すことが可能であり、第2のラインL2を画定する第2の移動方向MD2に移動可能であり、それに沿って移動することによってジョイントJのFSWの第2のパスP2を実行し、それによって第2の溶接領域WR2及び第2の出口孔EXH2を提供する、第2のプローブ200を備える、第2のツール20とを備え、
第2の溶接領域WR2は、第1の出口孔EXH1を含み、
第2の出口孔EXH2は、第1の溶接領域WR1に含まれる。
【0106】
いくつかの好ましい実施形態が示され、説明されているが、さまざまな変更や修正が、添付の特許請求の範囲において規定されるような、上述したような、本発明の範囲から逸脱することなくなされてもよいことが、当業者によって認識される。
【0107】
本願に関連した本明細書と同時に、又は、それ以前に提出された、本明細書とともに公衆の閲覧に公開されるすべての文献や文書に注意が向けられ、そのような文献や文書のすべての内容が、参照によって本明細書に組み込まれている。
【0108】
本明細書(任意の添付の特許請求の範囲、及び、図面を含む)に開示された特徴のすべて、及び/又は、このように開示されたすべての方法又はプロセスのステップのすべては、そのような特徴及び/又はステップのうちの少なくともいくつかが相互に排他的である組み合わせを除き、任意の組み合わせで組み合わされてよい。
【0109】
本明細書(任意の添付の特許請求の範囲、及び、図面を含む)に開示された各特徴は、そうではないと明示的に述べられない限り、同じ、均等な、又は、類似する目的に役立つ代替の特徴によって置き換えられてもよい。したがって、そうではないと明示的に述べられない限り、開示された各特徴は、均等物又は類似した特徴からなる共通の一連のもの1つの例にすぎない。
【0110】
本発明は、前述の実施形態の細部に制限されない。本発明は、本明細書(任意の添付の特許請求の範囲、及び、図面を含む)に開示された特徴の、任意の新規の1つ、又は、任意の新規の組み合わせに及び、あるいは、このように開示された任意の方法又はプロセスのステップの任意の新規の1つ、又は、任意の新規の組み合わせに及ぶ。
図1
図2
図3
図4(a)】
図4(b)】
図4(c)】
図4(d)】
図4(e)】
図4(f)】
図4(g)】
図5A
図5B
【国際調査報告】