(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-04-27
(54)【発明の名称】インタフェースボードの較正
(51)【国際特許分類】
G01R 31/28 20060101AFI20230420BHJP
【FI】
G01R31/28 D
G01R31/28 S
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022549300
(86)(22)【出願日】2021-03-03
(85)【翻訳文提出日】2022-08-16
(86)【国際出願番号】 US2021020666
(87)【国際公開番号】W WO2021183342
(87)【国際公開日】2021-09-16
(32)【優先日】2020-03-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】502391840
【氏名又は名称】テラダイン、 インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100083806
【氏名又は名称】三好 秀和
(74)【代理人】
【識別番号】100095500
【氏名又は名称】伊藤 正和
(74)【代理人】
【識別番号】100111235
【氏名又は名称】原 裕子
(74)【代理人】
【識別番号】100195257
【氏名又は名称】大渕 一志
(72)【発明者】
【氏名】ライアンズ、 ステファン ジェイ.
(72)【発明者】
【氏名】トゥ、 デビッド
【テーマコード(参考)】
2G132
【Fターム(参考)】
2G132AC03
2G132AD01
2G132AD04
2G132AE14
2G132AE25
2G132AH02
2G132AL15
(57)【要約】
試験システムの一例は、1つ又は複数の信号伝送路及び試験システムの1つ又は複数の他のコンポーネントに接続するためのインタフェースを有する装置インタフェースボード(DIB)を含む。1つ又は複数の信号伝送路内に試験信号を投入するように、及び測定信号を得るためにインタフェースにおいて試験信号の伝送バージョンを測定するように試験回路構成が構成される。投入した試験信号と測定信号との差に基づいて較正係数を生成するように、及びコンピュータメモリ内に較正係数を記憶するように1つ又は複数の処理装置が構成される。較正係数は、1つ又は複数の信号伝送路の試験信号に対する影響を補正するためのものである。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
試験システムであって、
1つ又は複数の信号伝送路、及び前記試験システムの1つ又は複数の他のコンポーネントに接続するインタフェースを含む装置インタフェースボード(DIB)と、
前記1つ又は複数の信号伝送路に試験信号を投入し、前記インタフェースにおいて前記試験信号の伝送バージョンを測定して測定信号を得る試験回路構成と、
前記投入した試験信号と前記測定信号との差に基づいて較正係数を生成して前記較正係数をコンピュータメモリに記憶する1つ又は複数の処理装置であって、前記較正係数は前記1つ又は複数の信号伝送路の前記試験信号に対する影響を補正する、1つ又は複数の処理装置と
を含む、試験システム。
【請求項2】
前記試験信号は一周波数範囲を掃引する、請求項1に記載の試験システム。
【請求項3】
前記1つ又は複数の処理装置はコンピュータ表示装置上で表示されるユーザインタフェース(UI)を生成するようにプログラムされ、
前記UIは前記一周波数範囲の設定を含む複数の試験システムパラメータのプログラミングを可能にする、請求項2に記載の試験システム。
【請求項4】
前記試験信号のうち、異なる周波数を有する異なる試験信号が、異なる電力レベルも有する、請求項1に記載の試験システム。
【請求項5】
前記較正係数は、前記DIB上の前記1つ又は複数の信号伝送路上の信号損失を補正する、請求項1に記載の試験システム。
【請求項6】
前記1つ又は複数の信号伝送路に前記試験信号を投入するべく前記DIB上の信号接点に選択的に接触するプローブを更に含む、請求項1に記載の試験システム。
【請求項7】
前記コンピュータメモリは前記DIB上に存在する、請求項1に記載の試験システム。
【請求項8】
前記測定信号を得るべく前記DIBの前記インタフェースに接続する回路構成を更に含む、請求項1に記載の試験システム。
【請求項9】
前記1つ又は複数の伝送路のうちの一伝送路が、受動電子装置又は能動電子装置の少なくとも一方を含む、請求項1に記載の試験システム。
【請求項10】
前記試験回路構成が無線周波数(RF)試験計器の一部であり、
前記1つ又は複数の信号伝送路はRF信号を伝送するように構成される、請求項1に記載の試験システム。
【請求項11】
前記試験信号は2ギガヘルツ(GHz)を上回る周波数を有する、請求項1に記載の試験システム。
【請求項12】
前記試験信号はミリメートル(MM)波範囲内の周波数を有する、請求項1に記載の試験システム。
【請求項13】
前記試験信号は6ギガヘルツ(GHz)を上回る周波数を有する、請求項1に記載の試験システム。
【請求項14】
前記試験信号は18ギガヘルツ(GHz)を上回る周波数を有する、請求項1に記載の試験システム。
【請求項15】
前記較正係数は、前記1つ又は複数の信号伝送路に沿った伝送によって引き起こされる前記試験信号の電力の変化を補正する、請求項1に記載の試験システム。
【請求項16】
前記較正係数は、前記1つ又は複数の信号伝送路に沿った伝送によって引き起こされる前記試験信号の周波数の変化を補正する、請求項1に記載の試験システム。
【請求項17】
前記較正係数は、前記1つ又は複数の信号伝送路に沿った伝送によって引き起こされる前記試験信号の電力、線形性、又は利得の変化の少なくとも1つを補正する、請求項1に記載の試験システム。
【請求項18】
前記較正係数は、前記1つ又は複数の信号伝送路のうちの一信号伝送路の長さの前記試験信号に対する影響を補正する、請求項1に記載の試験システム。
【請求項19】
前記較正係数は、前記1つ又は複数の信号伝送路のうちの一信号伝送路の損失性又は挿入損失の前記試験信号に対する影響を補正する、請求項1に記載の試験システム。
【請求項20】
前記較正係数は、前記1つ又は複数の信号伝送路のうちの一信号伝送路のインピーダンスの前記試験信号に対する影響を補正する、請求項1に記載の試験システム。
【請求項21】
前記DIBは、前記試験システムと共に使用するように構成される複数のDIBの1つであり、
前記コンピュータメモリは前記DIB上に存在し、
前記較正係数は前記DIBに固有である、請求項1に記載の試験システム。
【請求項22】
前記コンピュータメモリは前記DIB上に存在し、
前記コンピュータメモリにおける前記較正係数はアプリケーションプログラミングインタフェース(API)を使用する計算システムによってアクセス可能である、請求項1に記載の試験システム。
【請求項23】
前記試験回路構成は、前記DIBに付加される被試験装置(DUT)に試験信号を出力するように構成され、
前記DUTは前記試験信号に応答して出力信号を生成し、
前記1つ又は複数の処理装置は、前記較正係数の少なくとも1つに基づいて前記出力信号を補正するようにプログラムされる、請求項1に記載の試験システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本明細書は一般に、試験システム内のインタフェースボードを較正するためのプロセスの例に関する。
【背景技術】
【0002】
自動試験機器(ATE)は、被試験装置(DUT)の動作を試験するためにDUTに信号を送信し、DUTから信号を受信するための電子機器を含む。ATEは、動作のために較正される無線周波数(RF)又はマイクロ波計器等の試験計器を含む。試験計器は、計器の入力又は出力後に特定のコネクタにおいて電力、雑音、インピーダンス、又は他のパラメータについて較正され得る。この位置は較正面と呼ばれ、試験計器の性能が指定され又は知られる位置である。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0003】
試験システムの一例は、1つ又は複数の信号伝送路及び試験システムの1つ又は複数の他のコンポーネントに接続するためのインタフェースを有する装置インタフェースボード(DIB)を含む。1つ又は複数の信号伝送路内に試験信号を投入するように、及び測定信号を得るためにインタフェースにおいて試験信号の伝送バージョンを測定するように試験回路構成が構成される。投入した試験信号と測定信号との差に基づいて較正係数を生成するように、及びコンピュータメモリ内に較正係数を記憶するように1つ又は複数の処理装置が構成される。較正係数は、1つ又は複数の信号伝送路の試験信号に対する影響を補正するためのものである。試験システムは以下の特徴の1つ又は複数を単独で又は組み合わせで含み得る。
【0004】
試験信号は或る周波数範囲にわたって掃引することができる。1つ又は複数の処理装置は、コンピュータ表示装置上で表示するためのユーザインタフェース(UI)を生成するようにプログラムされ得る。UIは、周波数範囲の設定を含む複数の試験システムパラメータのプログラミングを可能にするためのものであり得る。試験信号のうち、異なる周波数を有する異なる試験信号が異なる電力レベルを有する可能性もある。較正係数はDIB上の1つ又は複数の信号伝送路上の信号損失を補正することができる。
【0005】
試験システムは、1つ又は複数の信号伝送路内に試験信号を投入するためにDIB上の信号接点を選択的に接触させるためのプローブを含み得る。コンピュータメモリはDIB上にあり得る。試験システムは、測定信号を得るためにDIBのインタフェースに接続するための回路構成を含み得る。
【0006】
1つ又は複数の伝送路のうちの伝送路は、受動電子装置又は能動電子装置の少なくとも1つを含み得る。試験回路構成は無線周波数(RF)試験計器の一部とすることができ、1つ又は複数の信号伝送路はRF信号を伝送するように構成され得る。試験信号は2ギガヘルツ(GHz)を上回る周波数を有し得る。試験信号はミリメートル(MM)波領域内の周波数を有し得る。試験信号は6ギガヘルツ(GHz)を上回る周波数を有し得る。試験信号は18ギガヘルツ(GHz)を上回る周波数を有し得る。
【0007】
較正係数は、1つ又は複数の信号伝送路に沿った伝送によって引き起こされる試験信号の電力の変化を補正することができる。較正係数は、1つ又は複数の信号伝送路に沿った伝送によって引き起こされる試験信号の周波数の変化を補正することができる。較正係数は、1つ又は複数の信号伝送路に沿った伝送によって引き起こされる試験信号の電力、線形性、又は利得の変化の少なくとも1つを補正することができる。較正係数は、1つ又は複数の信号伝送路のうちの信号伝送路の長さの試験信号に対する影響を補正することができる。較正係数は、1つ又は複数の信号伝送路のうちの信号伝送路の損失性又は挿入損失の試験信号に対する影響を補正することができる。較正係数は、1つ又は複数の信号伝送路のうちの信号伝送路のインピーダンスの試験信号に対する影響を補正することができる。
【0008】
DIBは、試験システムと共に使用するように構成される複数のDIBの1つであり得る。コンピュータメモリはDIB上にあることができ、較正係数はDIBに固有であり得る。コンピュータメモリはDIB上にあることができ、コンピュータメモリ内の較正係数はアプリケーションプログラミングインタフェース(API)を使用して計算システムによってアクセス可能であり得る。
【0009】
試験回路構成は、DIBに付加される被試験装置(DUT)に試験信号を出力するように構成され得る。DUTは試験信号に応答して出力信号を生成するためのものであり得る。1つ又は複数の処理装置は、較正係数の少なくとも1つに基づいて出力信号を補正するようにプログラムされ得る。
【0010】
本明細書で具体的に記載していない実装形態を形成するために、この概要の節を含む本明細書で記載する特徴の何れか2つ以上を組み合わせることができる。
【0011】
本明細書に記載するシステム及び技法又はその一部は、1つ又は複数の非一時的機械可読記憶媒体上に記憶され、本明細書に記載する動作を制御する(例えば調整する)ために1つ又は複数の処理装置上で実行可能な命令を含むコンピュータプログラム製品を使用して実装することができ、又はかかるコンピュータプログラム製品によって制御され得る。本明細書に記載するシステム及び技法又はその一部は、1つ又は複数の処理装置と、様々な動作を実装するための実行可能命令を記憶するためのメモリとを含み得る機器、方法、又は電子システムとして実装することができる。
【0012】
1つ又は複数の実装形態の詳細を添付図面及び以下の説明に記載する。他の特徴、目的、及び利点が、説明及び図面から並びに特許請求の範囲から明らかになる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【
図1】インタフェースボード用の較正係数を生成するために使用され得る試験システムの一例のコンポーネントの側面ブロック図である。
【
図2】インタフェースボード用の較正係数を生成するために使用され得る試験システムの一例のコンポーネントの上面ブロック図である。
【
図3】インタフェースボード用の較正係数を生成するための、及び信号を補正するためにそれらの較正係数を使用するためのプロセスの一例に含まれる動作を示す流れ図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
異なる図面の中の同様の参照番号は同様の要素を示す。
【0015】
自動試験機器(ATE)等の試験システムの一例は、被試験装置(DUT)に試験信号を出力するように及びDUTから信号を受信するように構成される試験計器を含む。受信される信号は試験信号に応じたものとすることができ、又は試験信号から独立していてもよい。電力を測定可能な無線周波数(RF)受信機等の試験計器内の回路構成が受信信号を処理して、例えば信号が許容範囲内にあるかどうか、及び従ってDUTが試験を通ったかどうかを判定する。「ロードボード」とも呼ばれる装置インタフェースボード(DIB)は、DUTと試験計器との間の機械的及び電気的接続を与える。例えばDIBは、DUTが接続するボールグリッドアレイ(BGA)パッド等の信号接点を含み得る。試験計器とDUTとの間で信号を通すために、導電トレース又は無線周波数(RF)ケーブル等の電気導管がそれらの信号接点と試験計器との間に延びる。一部の実装形態では、DUTと試験計器との間の機械的及び電気的接続の一部である、及びかかる接続を完成させる1つ又は複数のインターポーザー又は他のインタフェースボードがあり得る。
【0016】
一部の例では、ATEがDIBまで較正される。例えばDIBは、試験計器の性能が指定されている又は知られている点であり得る。この位置は試験計器の較正面と呼ばれる。この較正面を超えて、例えば較正面から信号接点まで、試験システムの性能は指定されない又は知られていない可能性がある。従って本明細書に記載するのは、るのは、試験システム内のDIB等のインタフェースボードを較正するための技法の例である。一部の実装形態では、較正面に対する較正が知られており、本明細書に記載の技法は較正面とDIB上の信号接点との間の経路の残りの部分を較正するので、試験計器とDIB上の信号接点との間の信号経路の全体を較正することができる。
【0017】
先の段落に記載した試験システムの一例は、1つ又は複数の信号伝送路及び試験システムの1つ又は複数のコンポーネントに接続するためのインタフェースを有するDIBを含む。1つ又は複数の信号伝送路内に試験信号を投入するように、及び測定信号を得るためにインタフェースにおいて試験信号の伝送バージョンを測定するように試験回路構成が構成、例えば構築、配置、プログラム、又は制御される。投入した試験信号と測定信号との差に基づいて較正係数を生成するように、及びDIB上のコンピュータメモリ内に較正係数を記憶するように1つ又は複数の処理装置が構成、例えばプログラムされる。較正係数は、1つ又は複数の信号伝送路の試験信号に対する影響を補正する。例えば較正係数は、信号伝送路の長さ、信号伝送路の損失性若しくは挿入損失、又は信号伝送のインピーダンスを補正することができる。較正係数はDIBに固有とすることができ、DIBが異なる試験システムに接続されるときアクセスされてもよく、それによりDUTの点までの較正を可能にする。
【0018】
図1は、本明細書に記載の技法を実装するために使用することができるATE10の一例のコンポーネントを示す。
図1では、破線はシステムのコンポーネント間の潜在的な信号経路を概念的に表す。
【0019】
ATE10は、試験ヘッド12及び制御システム13を含む。制御システムは、本明細書に記載の1つ若しくは複数のマイクロプロセッサ又は他の適切な処理装置で構成される計算システムを含み得る。装置インタフェースボード(DIB)15はプリント回路基板(PCB)を含み、PCBは、試験ヘッド12に接続され、ATEによって試験されている又は試験されようとする1つ又は複数のDUT(不図示)への機械的及び電気的インタフェースを含む。電圧を含む電力が、DIB内の1つ又は複数の導管によってDIBに接続されるDUTに伝えられ得る。
【0020】
図1の例では、DIB15が試験ヘッド12に電気的及び機械的に接続する。DIBは、DUTが接続することができるピン、BGAパッド、又は電気的及び機械的接続の他の点を含み得るサイト19を含む。RF信号及び他の信号等の試験信号及び応答信号が、DUTと試験計器との間でサイト上の試験チャネルを介して通過する。DIB15は、数ある中でも試験計器、サイト19に接続されるDUT、及び他の回路構成間で信号をルートするためのコネクタ、導電トレース、及び回路構成も含み得る。DIB15は、本明細書に記載のDIB用の較正係数を記憶するためのコンピュータメモリ23も含む。
【0021】
制御システム13は、試験を制御するために試験ヘッド内に含まれるコンポーネントと通信する。例えば制御システム13は、試験ヘッド内の試験計器16Aから16Nに試験プログラムセットをダウンロードすることができる。試験計器はハードウェア装置を含み、1つ又は複数の処理装置及び他の回路構成を含み得る。試験計器16Aから16Nは、試験計器と通信するDUTを試験するために試験プログラムセットを実行することができる。制御システム13は、DIBにインタフェースされるDUTに対する適切な試験を実行するために試験計器によって使用可能な命令、試験データ、及び/又は他の情報を試験ヘッド内の試験計器に送信することもできる。一部の実装形態では、この情報はコンピュータ若しくは他の種類のネットワークによって又は直接の電気路によって送信され得る。一部の実装形態では、この情報がローカルエリアネットワーク(LAN)又は広域ネットワーク(WAN)によって送信され得る。
【0022】
一例では、試験プログラムがDUTに与えるための試験フローを生成する。試験フローは、例えばDUTからの応答を引き出すための試験信号を出力するように書かれる。先に述べたように、試験信号及びDUTからの応答はRF信号を含み得る。
【0023】
図1の例では、ATE10が複数の試験計器16Aから16Nを含み、試験計器のそれぞれは1つ若しくは複数の試験及び/又は他の機能を実行するように必要に応じて構成され得る。4つの試験計器しか図示していないが、システムは試験ヘッド12の外側にあるものを含め任意の適切な数の試験計器を含むことができる。一部の実装形態では、各試験計器が例えば制御システムによって与えられるデータに基づいてDUTを試験するためのアナログ、デジタル、又はRF信号を出力するように、及びDUTからアナログ、デジタル、又はRF応答信号を受信するように構成され得る。様々な種類の試験を行うように及び/又は様々なDUTを試験するように様々な試験計器を構成することができる。例えば試験計器は、DUTにRF試験信号を送信するための、及びDUTからRF応答信号を受信するためのRF試験計器16Bを含み得る。受信される信号は、試験信号に基づくRF応答信号及び/又は試験信号によって促されない(例えば試験信号に応答しない)DUTから生じる信号を含み得る。一部の実装形態では、試験信号及び応答信号が送信される、DUT、DIB、及び試験計器のインタフェース間の同軸ワイヤ等の導電体があり得る。
【0024】
RF信号を含む試験信号は、複数の試験チャネル又は他の導電媒体上でDUTに送信されてもよくDUTから受信され得る。一部の例では試験チャネルが物理伝送媒体を含むことができ、その媒体上で試験計器からDUTに信号が送信され、その媒体上でDUTから信号が受信される。物理伝送媒体は、これだけに限定されないが導電体を単独で又は導電体を無線伝送媒体と組み合わせて含み得る。一部の例では、試験チャネルは1つ又は複数の物理伝送媒体上で信号が伝送される周波数範囲を含み得る。試験チャネルはDIB上の導電トレースを含むことができ、及び/又は導電トレースに電気的に接続することができる。試験チャネルは、信号を受信しデジタル化するための試験計器上のハードウェアも含み得る。
【0025】
一部の例では、ATE10は、試験計器の試験チャネル21をDIB15に接続する接続インタフェース18を含む。接続インタフェース18は、試験計器とDIB15との間で信号をルートするためのコネクタ20又は他の装置を含み得る。例えば接続インタフェースは、かかるコネクタがその上に搭載される1つ若しくは複数の回路基板又は他の基材を含み得る。試験チャネル内に含まれる導体は、接続インタフェース及びDIBを通され得る。この例では、接続インタフェース18は較正面である。つまり、DIB15の一部である又はDIB15の外部にある接続インタフェース18は、ATE10の性能が指定され又は知られている点である。例えば接続インタフェース18は、試験計器16の1つ若しくは複数又は各試験計器16の性能が指定され又は知られている点である。
【0026】
マイクロ波プローブ等のプローブ22は、DIB15上の各信号接点19において信号を投入するために、又はそこから信号を受信するためにDIB15上の各信号接点19に接続可能である。一部の実装形態では、プローブがATE10の一部である。一部の実装形態では、プローブがプローブの動作を制御する別個のテスタに接続され得る。
【0027】
一部の実装形態では、システムがRFプローブを含む。かかるシステムは、様々なDUTピッチ及びDUTランディングパターンを測定するための柔軟性を有する。DIB上の導電路ごとの正確なプローブの配置を得るための操作指示を使用し、RF経路制御オブジェクトを選択することができる。
【0028】
図2は、DIBの較正に焦点を当てるATEの別の実装形態を示すブロック図である。
図2では、DIB25が
図1のDIB15と同じ構造及び機能を有することができ、試験ヘッド27が
図1の試験ヘッド12と同じ構造及び機能を有することができ、試験計器28が
図1の試験計器16と同じ構造及び機能を有することができ、プローブヘッド29が
図1のプローブヘッド22と同じ構造及び機能を有することができる。
図2は、
図1の接続インタフェース18と同じ構造及び機能を有することができ、DIBの一部であり得る又はDIBの外部にあり得る接続インタフェース30と、
図1のコンピュータメモリ23に対応し得るNORフラッシュメモリ31又は任意のプログラム可能ソリッドステート半導体記憶域とを含む。BGA等の信号接点32は、
図1の信号接点19と同じ構造及び機能を有することができる。
図2は、DIB上の1つ又は複数の信号伝送路37内に試験信号を投入するために、DIB25上の信号接点32を含む信号接点を選択的に接触させるために試験計器28によって構成され制御され得るプローブポジショナ34も示す。先に述べたように、DIBの伝送路は導電トレースを含むことができ、リレー等の能動電子装置並びに抵抗及びコンデンサ等の受動電子装置も含み得る。信号接点のうち、増設ケーブル38がプローブポジショナに制御信号を送信してプローブヘッドの動きを制御することができる。増設ケーブル上で送信される制御信号は、本明細書に記載するようにDIB25の較正を行うためにどの信号接点内にどの試験信号を投入するのかも制御することができる。
図2は、伝送路41を介して試験計器28とDIB25とを接続する、更に増設ケーブル38を試験計器28に接続するコネクタ40も示す。
【0029】
図2の例では、試験計器の性能及び従って較正が領域45について既知であり、領域44について未知又は既知である。一例では、較正が試験計器28から接続インタフェース30(較正面)まで既知であり、プローブヘッド29についても既知である。本明細書に記載のプロセスの例はDIBのための較正係数を(例えばその導電トレースに沿って)決定する。例えばDIBは、DIBを通る信号のレベル又は他の特徴に影響し得る。本明細書に記載のプロセスは、出力信号レベルと組み合わせたときに期待される信号レベル又は特徴をもたらす値(較正係数)を決定する。これらの較正係数はDIB上のコンピュータメモリ内に記憶される。そのためDIBが新たな試験システムに移されると、較正係数がDIB上に残り、新たな試験システムにとってアクセス可能なままとなる。較正係数は、例えば制御システムによってDIBを通る信号に適用され得る。その結果、DIBを再利用するたびにDIBを再較正することなしにDIBを通る信号の精度を保つことができる。コンピュータメモリ内の較正係数は、アプリケーションプログラミングインタフェース(API)を使用して試験計器又は制御システム等の計算システムによってアクセス可能であり得る。
【0030】
一部の実装形態では、較正面が先の段落に記載したものと異なり得る。例えば較正面はコネクタ40に、伝送路41沿いの任意の適切な点に、又はDIB上の任意の適切な位置にあり得る。本明細書に記載のプロセスは、任意の試験システムの較正面からDUT信号接点までの信号を較正するための較正係数を決定するために使用され得る。
【0031】
図3は、本明細書に記載のDIBの例等のインタフェースボード用の較正係数を生成するためのプロセス50の一例を示す。プロセス50によれば、DIB上の信号接点と接触するようにプローブヘッドを移動させる(51)。例えばプローブヘッドはDIB上の信号接点に選択的に接続することができる。プローブヘッドは信号接点内に、従ってDIB上の1つ又は複数の信号伝送路を介して1つ又は複数の試験信号を投入する(52)ように制御される。この点に関して、連続した信号接点と接触するようにプローブヘッドを移動することにより、各信号接点及び対応する伝送路内に信号を投入することができる。較正係数がDIB上の信号接点ごとに生成され、その信号接点の識別子に関連してコンピュータメモリ23/NORフラッシュメモリ31内に記憶され得る。較正係数はそれらの信号接点によって信号を較正するために使用され得る。
【0032】
図2の例では、プローブヘッド29が信号接点32内に試験信号を投入する。一部の例では、プローブヘッドが試験計器によって直接、制御システムによって直接、又は試験計器経由で制御システムによって制御され得る。例えば制御システムは、制御システムによって指定された特性を有する試験信号を信号接点32内に投入するために試験計器に指示してプローブヘッドを制御することができる。一部の実装形態では、無線周波数(RF)試験計器が、試験信号の投入を制御する、調整する、又は開始するように構成、例えば構築、配置、及び/又はプログラムされる回路構成を含む。
【0033】
一部の実装形態では、制御システムがコンピュータ表示装置上で表示するためのユーザインタフェース(UI)を生成するように構成、例えばプログラムされる。UIは、試験信号の設定パラメータを含む複数の試験システムパラメータのプログラミングを可能にするためのものである。例えば各信号接点内に投入される試験信号は或る周波数範囲にわたって掃引することができる。UIはこの周波数範囲をユーザが設定することを可能にし得る。試験信号のうち、異なる周波数を有する異なる試験信号が異なる電力レベルも有する。一部の例では、周波数範囲の周波数ごとに、その周波数における試験信号が異なる電力レベルを有する。一部の例では、周波数範囲の周波数ごとに、その周波数における試験信号が複数の異なる電力レベルを有する。一部の例では、全てではないが1つ又は複数の周波数における試験信号が異なる電力レベルを有する。UIは、どの周波数がどの電力レベルを有するのかをユーザが選択的にプログラムできるように構成され得る。信号接点/周波数/電力レベルの組み合わせごとに別個の較正係数が決定され得る。
【0034】
試験信号は任意の適切な周波数及び電力レベルを有し得る。一部の実装形態では、試験信号が3GHz、4GHz、5GHz、又は6GHz等、2ギガヘルツ(GHz)を上回る周波数を有する。一部の実装形態では、試験信号が7GHz、8GHz、9GHz、又は10GHz等、6GHzを上回る周波数を有する。一部の実装形態では、試験信号が19GHz、20GHz、21GHz、又は22GHz等、18GHzを上回る周波数を有する。一部の実装形態では、試験信号が6GHzから18GHzまでの範囲内にある周波数を有する。一部の実装形態では、試験信号が18GHzから20GHzまでの範囲内にある周波数を有する。一部の実装形態では、試験信号がミリメートル(MM)波領域内の周波数を有する。定義の一例によれば、MM波の周波数は30GHzから300GHzに及ぶ電磁スペクトル内の無線周波数帯である。定義の一例によれば、MM波の周波数は24GHzから100GHzに及ぶ電磁スペクトル内の無線周波数帯である。一部の実装形態では、試験信号がMM波、中波帯(例えば6GHz未満)、及び/又は低帯域幅の周波数(例えば1GHz未満)を含む、5G範囲(例えば5G NR(New Radio)帯)内の周波数を有する。
【0035】
図2の例では、試験信号が接続インタフェース30まで伝送路37を通る。
図2に明確に示さないが、伝送路37は1つ又は複数の導電トレース、及び1つの、一部の、又は全ての導電トレースに沿った1つ又は複数の能動及び/又は受動電子装置を含み得る。測定信号を得るために、信号接点32において投入される試験信号の伝送バージョンが接続インタフェース30において測定される(53)。測定信号は、試験信号の伝送バージョン又は電力、パラメトリック、及び周波数等のその特性とすることができ、又はそれらを含み得る。一部の実装形態では、測定信号を得るために回路構成(不図示)がDIB上の接続インタフェース30に接続する。回路構成はプローブ又は他の種類のサンプリング装置を含み得る。
【0036】
プロセス50は、投入した試験信号と測定信号との差に全体的に又は部分的に基づいて較正係数を生成すること(54)も含む。プロセス50は、DIB上のコンピュータメモリ31内に較正係数を記憶する(55)。本明細書で説明したように、較正係数はDIB上の又はDIBを通る1つ又は複数の信号伝送路の試験信号に対する影響を補正する。この点に関して、DIBは試験システムと共に使用するように構成される複数のDIBの1つであり得る。一部の実装形態では、較正係数が特定のDIBに固有である。一部の実装形態では、同じ較正係数の全て又は一部が同一のDIBに使用され得る。
【0037】
較正係数は、試験計器上、試験ヘッド上、又は制御システム上にある、その例を本明細書に記載する1つ又は処理装置によって生成され得る。一部の実装形態では、試験計器及び制御システム上で行われる処理の組み合わせを使用し、較正係数を決定するための計算が実行され得る。計算は、信号電力等の信号属性が期待通りかどうかを判定すること、及び期待通りでない場合、信号電力等の予期せぬ信号属性を補正する較正係数を生成することを含み得る。
【0038】
較正係数(又は「cal係数」)の計算の一例を以下に記載し、以下の定義及び値を想定する。
1.ソース電力(dBm(デシベル-ミリワット)):ソースから投入される試験信号の電力レベル
2.プローブヘッド損失(dB(デシベル)):プローブヘッドのRF経路上の損失成分
3.増設ケーブル損失(dB):試験計器からプローブヘッドまで接続するケーブル上の損失
4.総損失:減衰を引き起こすRF経路損失
5.伝送線損失(dB):DIBのRF伝送線トレース損失
6.実ソース電力:信号接点においてDUTが受ける電力
7.RFアダプタ:変換用のRFコネクタ
8.補正済みソース電力:補正されているソース電力
プローブヘッド損失=2dB
増設ケーブル損失=3dB
伝送線損失=6dB
ソース電力=-10dBm(DUTは10GHzにおいて自らの入力として-10dBm得る)
標的ソース電力レベル=ソース電力+総損失+較正係数 (1)
総損失(dB)=プローブヘッド損失+増設ケーブル損失+伝送線損失
補正済みソース電力=標的ソース電力レベル+cal係数
実ソース電力=ソース電力+総損失
実ソース電力=-10-3-2-6=-22dBm:これが測定信号の電力レベルである
標的ソース電力=実ソース電力+較正係数
較正係数=標的ソース電力-実ソース電力=-10-(-22)=+12dB
そのため較正係数=+12dBとなる
【0039】
DUTが得るソース電力を補正するために、較正係数を以下のように方程式(1)に組み込むことができる:
標的ソース電力=-10dBm(-10dBmをDUTが得る)
補正済みソース電力=標的ソース電力レベル+cal係数=-10+12=+2dBm (2)
【0040】
一部の実装形態では、較正係数がDIB上の1つ又は複数の信号伝送路に沿った伝送によって引き起こされる試験信号内の電力の変化を補正する。一部の実装形態では、較正係数がDIB上の1つ又は複数の信号伝送路に沿った伝送によって引き起こされる試験信号の周波数の変化を補正する。一部の実装形態では、較正係数がDIB上の1つ又は複数の信号伝送路に沿った伝送によって引き起こされる試験信号の電力、線形性、又は利得の変化の少なくとも1つを補正する。一部の実装形態では、較正係数がDIB上の1つ又は複数の信号伝送路のうちの信号伝送路の長さの試験信号に対する影響を補正する。一部の実装形態では、較正係数がDIB上の1つ又は複数の信号伝送路のうちの信号伝送路の損失性又は挿入損失の試験信号に対する影響を補正する。一部の実装形態では、較正係数がDIB上の1つ又は複数の信号伝送路のうちの信号伝送路のインピーダンスの試験信号に対する影響を補正する。較正面がインタフェース30にない実装形態では、較正係数が較正面からDIB上のDUT信号接点の位置までの上記の効果の何れかを補正することができる。
【0041】
再び
図3を参照し、試験中、試験計器28等の試験回路構成がDIB25に付加されるDUTに試験信号を出力するように構成される。DUTは試験信号に応答して出力信号を生成する。試験計器又は制御システムはDUTが接続される信号接点を識別することができ、試験信号の周波数及び電力レベルを明らかにすることができる。この情報を知り、試験計器又は制御システムは、APIを使用してコンピュータのNORフラッシュメモリ31から試験信号に適した較正係数にアクセスすることができる。例えば試験計器又は制御システムは、試験信号と同じ周波数及び電力レベルにある信号の信号接点のための較正係数にアクセスすることができる。次いで試験計器又は制御システムは、メモリから得た較正係数の少なくとも1つに基づいて出力信号を補正することができる(56)。実行され得る補正の一例を上記の方程式(2)に関して記載している。
【0042】
本明細書に記載したシステムの例は、ハードウェア又はハードウェアとソフトウェアとの組み合わせを含み得る。例えば本明細書に記載したようなシステムは、自動化された要素の動作を制御するためにシステム内の様々な点に配置される様々なコントローラ及び/又は処理装置を含み得る。中央コンピュータが、様々なコントローラ又は処理装置間の動作を調整することができる。中央コンピュータ、コントローラ、及び処理装置は、様々なソフトウェアルーチンを実行して様々な自動化された要素の制御及び調整を行うことができる。
【0043】
本明細書に記載したプロセスは、システム又は他の任意の適切な計算装置によって実行され得る。プロセスは1つ又は複数のコンピュータプログラム製品、例えば1つ又は複数のデータ処理機器、例えばプログラム可能プロセッサ、コンピュータ、複数のコンピュータ、及び/又はプログラム可能論理コンポーネントが実行するための、又はそれらの動作を制御するための、1つ又は複数の非一時的機械可読媒体等の1つ又は複数の情報担体内に有形に具体化される1つ又は複数のコンピュータプログラムを使用して少なくとも部分的に制御することができる。
【0044】
コンピュータプログラムは、コンパイラ型言語又はインタープリタ型言語を含む任意の形のプログラミング言語で書くことができ、独立型プログラムとして、又はモジュール、コンポーネント、サブルーチン、若しくは計算環境内で使用するのに適した他のユニットとしてを含め、任意の形で導入することができる。コンピュータプログラムは、1つのコンピュータ上で、又は1つの場所にある、若しくは複数の場所にわたって分散され、ネットワークによって相互接続される複数のコンピュータ上で実行されるように導入することができる。
【0045】
試験の全て又は一部を実装することに関連する動作は、本明細書に記載した機能を実行するための1つ又は複数のコンピュータプログラムを実行する1つ又は複数のプログラム可能プロセッサによって実行され得る。検査の全て又は一部を、専用論理回路構成、例えばFPGA(書替え可能ゲートアレイ)及び/又はASIC(特定用途向け集積回路)を使用して実装することができる。
【0046】
コンピュータプログラムの実行に適したプロセッサは、例として汎用マイクロプロセッサ及び専用マイクロプロセッサの両方、並びに任意の種類のデジタルコンピュータの何れか1つ又は複数のプロセッサを含む。概してプロセッサは、読取専用記憶域、又はランダムアクセス記憶域、又はその両方から命令及びデータを受け取る。コンピュータ(サーバを含む)の要素は、命令を実行するための1つ又は複数のプロセッサ、並びに命令及びデータを記憶するための1つ又は複数の記憶域装置を含む。概してコンピュータは、データを記憶するための大容量記憶装置等の1つ又は複数の機械可読記憶媒体、例えば磁気ディスク、光磁気ディスク、又は光ディスクも含み、又はかかる機械可読記憶媒体との間でデータを受信、転送、若しくはその両方を行うために動作可能に結合される。コンピュータプログラム命令及びデータを包含するのに適した機械可読記憶媒体は、例として半導体記憶域装置、例えばEPROM、EEPROM、及びフラッシュ記憶域装置、磁気ディスク、例えば内蔵ハードディスク又はリムーバブルディスク、光磁気ディスク、並びにCD-ROM及びDVD-ROMディスクを含むあらゆる形の不揮発性記憶域を含む。
【0047】
本明細書で使用するとき、如何なる「電気的接続」も、直接的な物理接続、又は介在するコンポーネントを含むがそれでもなお電気信号が接続コンポーネント間を流れることを可能にする間接接続を含み得る。別段の定めがない限り、電気信号が流れる本明細書で言及した電気回路構成を含む如何なる「接続」も、「電気的」という語が「接続」を修飾するために使用されているかどうかに関係なく電気的接続であり、必ずしも直接的な物理接続ではない。
【0048】
本明細書で説明した様々な実装形態の要素を組み合わせ、上記で具体的に記載していない他の実施形態を形成することができる。本明細書に記載の構造の動作に悪影響を及ぼすことなしに、かかる構造から要素を除外してもよい。更に、本明細書に記載した機能を実行するために、別々の様々な要素を1つ又は複数の個々の要素へと組み合わせることができる。
【国際調査報告】