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特表2023-517891モータパラメータの診断装置及びシステム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-04-27
(54)【発明の名称】モータパラメータの診断装置及びシステム
(51)【国際特許分類】
   G01R 31/00 20060101AFI20230420BHJP
   H02P 29/024 20160101ALI20230420BHJP
【FI】
G01R31/00
H02P29/024
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022553074
(86)(22)【出願日】2020-08-24
(85)【翻訳文提出日】2022-10-05
(86)【国際出願番号】 CN2020110877
(87)【国際公開番号】W WO2021174772
(87)【国際公開日】2021-09-10
(31)【優先権主張番号】202010149569.X
(32)【優先日】2020-03-06
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】510177809
【氏名又は名称】ビーワイディー カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100169904
【弁理士】
【氏名又は名称】村井 康司
(74)【代理人】
【識別番号】100221372
【弁理士】
【氏名又は名称】岡崎 信治
(72)【発明者】
【氏名】▲喩▼▲軼▼▲龍▼
(72)【発明者】
【氏名】徐▲魯▼▲輝▼
(72)【発明者】
【氏名】杜智勇
(72)【発明者】
【氏名】▲齊▼阿喜
(72)【発明者】
【氏名】▲楊▼▲広▼明
【テーマコード(参考)】
2G036
5H501
【Fターム(参考)】
2G036AA19
2G036AA27
2G036BA02
5H501BB08
5H501JJ03
5H501JJ16
5H501JJ17
5H501JJ26
5H501LL35
5H501LL54
5H501MM01
5H501MM09
(57)【要約】
モータパラメータの診断装置及びシステムであり、該装置は、メインチップ、励磁調整回路、モータレゾルバユニット及び正弦/余弦調整回路を含み、メインチップは、第1のアナログデジタル変換器、第2のアナログデジタル変換器、第1の処理ユニット及び監視コアを含む。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
メインチップ、励磁調整回路、モータレゾルバユニット及び正弦/余弦調整回路を含み、前記メインチップは、第1のアナログデジタル変換器、第2のアナログデジタル変換器、第1の処理ユニット及び監視コアを含み、
前記第1の処理ユニットは、前記励磁調整回路により励磁信号を前記モータレゾルバユニットに送信し、前記モータレゾルバユニットは、前記励磁信号に基づいて正弦アナログ信号及び余弦アナログ信号を生成し、前記正弦/余弦調整回路は、前記正弦アナログ信号を処理した後に前記第1のアナログデジタル変換器に出力し、前記余弦アナログ信号を処理した後に前記第2のアナログデジタル変換器に出力し、
前記第1のアナログデジタル変換器は、処理された正弦アナログ信号を正弦デジタル信号に変換し、前記正弦デジタル信号をそれぞれ前記第1の処理ユニットと前記監視コアに送信し、
前記第2のアナログデジタル変換器は、処理された余弦アナログ信号を余弦デジタル信号に変換し、前記余弦デジタル信号をそれぞれ前記第1の処理ユニットと前記監視コアに送信し、
前記第1の処理ユニットは、更に前記正弦デジタル信号及び前記余弦デジタル信号に基づいて第1のモータ角度を取得し、前記第1のモータ角度を前記監視コアに送信し、
前記監視コアは、前記正弦デジタル信号に診断操作を行い、前記正弦デジタル信号が異常であるか否かを検出し、前記余弦デジタル信号に診断操作を行い、前記余弦デジタル信号が異常であるか否かを検出し、前記第1のモータ角度に診断操作を行い、前記第1のモータ角度が異常であるか否かを検出することを特徴とする、モータパラメータの診断装置。
【請求項2】
前記監視コアにより、前記正弦デジタル信号に診断操作を行い、前記正弦デジタル信号が異常であるか否かを検出するステップは、
前記監視コアにより、前記正弦デジタル信号と所定の正弦デジタル信号閾値との差が正弦信号診断閾値範囲内にあるか否かを検出し、そうでなければ、前記正弦デジタル信号が異常であると決定するステップを含み、
前記監視コアにより、前記余弦デジタル信号に診断操作を行い、前記余弦デジタル信号が異常であるか否かを検出するステップは、
前記監視コアにより、前記余弦デジタル信号と所定の余弦デジタル信号閾値との差が余弦信号診断閾値範囲内にあるか否かを検出し、そうでなければ、前記余弦デジタル信号が異常であると決定するステップを含み、
前記監視コアにより、前記第1のモータ角度に診断操作を行い、前記第1のモータ角度が異常であるか否かを検出するステップは、
前記監視コアにより、前記第1のモータ角度と所定の角度閾値との差が角度診断閾値範囲内にあるか否かを検出し、そうでなければ、前記第1のモータ角度が異常であると決定するステップを含むことを特徴とする、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記正弦信号診断閾値は、モータの型番、車両の型番及び車両の所在するシーンのうちの少なくとも1つに基づいて決定され、前記余弦信号診断閾値は、モータの型番、車両の型番及び車両の所在するシーンのうちの少なくとも1つに基づいて決定され、前記角度診断閾値は、モータの型番、車両の型番及び車両の所在するシーンのうちの少なくとも1つに基づいて決定されることを特徴とする、請求項2に記載の装置。
【請求項4】
前記監視コアは、正弦信号閾値修正指令を受信し、ユーザにより入力された正弦信号診断閾値情報を受信し、前記正弦信号診断閾値情報に基づいて前記正弦信号診断閾値範囲を修正することを特徴とする、請求項2に記載の装置。
【請求項5】
前記監視コアは、余弦信号閾値修正指令を受信し、ユーザにより入力された余弦信号診断閾値情報を受信し、前記余弦信号診断閾値情報に基づいて前記余弦信号診断閾値範囲を修正することを特徴とする、請求項2に記載の装置。
【請求項6】
前記監視コアは、角度閾値修正指令を受信し、ユーザにより入力された角度診断閾値情報を受信し、前記角度診断閾値情報に基づいて前記角度診断閾値範囲を修正することを特徴とする、請求項2に記載の装置。
【請求項7】
第2の処理ユニットを更に含み、
前記第1の処理ユニットは、前記正弦デジタル信号と前記余弦デジタル信号に基づいて第1のモータ角度を取得した後、前記第1のモータ角度を前記第2の処理ユニットに送信し、
前記第2の処理ユニットは、前記第1のモータ角度を最適化して計算して第2のモータ角度を取得し、前記第2のモータ角度を前記監視コアに送信し、
前記監視コアは、前記第2のモータ角度に診断操作を行い、前記第2のモータ角度が異常であるか否かを検出することを特徴とする、請求項2~6のいずれか一項に記載の装置。
【請求項8】
前記監視コアにより、前記第2のモータ角度に診断操作を行い、前記第2のモータ角度が異常であるか否かを検出するステップは、
前記監視コアにより、前記第2のモータ角度と前記所定の角度閾値との差が前記角度診断閾値範囲内にあるか否かを検出し、そうでなければ、前記第2のモータ角度が異常であると決定するステップを含むことを特徴とする、請求項7に記載の装置。
【請求項9】
前記監視コアは、前記正弦デジタル信号と前記余弦デジタル信号に基づいて第3のモータ角度を取得し、
前記監視コアにより、前記第1のモータ角度に診断操作を行い、前記第1のモータ角度が異常であるか否かを検出するステップは、
前記監視コアにより、前記第1のモータ角度と前記第3のモータ角度との差が角度診断閾値範囲内にあるか否かを検出し、そうでなければ、前記第1のモータ角度が異常であると決定するステップを含むことを特徴とする、請求項1に記載の装置。
【請求項10】
コントローラ及び請求項1~9のいずれか一項に記載の装置を含み、前記コントローラは、前記正弦デジタル信号が異常であるか、前記余弦デジタル信号が異常であるか又は前記第1のモータ角度が異常である場合、モータの制御操作を停止することを特徴とする、モータパラメータの診断システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本開示は、2020年3月6日に提出された出願番号202010149569.X、名称「モータパラメータの診断装置及びシステム」の中国特許出願の優先権を主張するものであり、その全ての内容は参照により本開示に組み込まれるものとする。
【0002】
本開示は、モータの技術分野に関し、具体的には、モータパラメータの診断装置及びシステムに関する。
【背景技術】
【0003】
新エネルギー自動車の開発の初期段階において、業界は、機能の実現と、より優れた性能とを主な開発目標とする。モータ位置は、モータ制御の最も重要な入力量の1つとして、一般的に集積チップを用いて取得されるとともに、集積チップを用いて診断される。診断プロセスは比較的単純であり、診断精度が低く、後続の安全制御の信頼性を低下させる。
【発明の概要】
【0004】
本開示の実施例は、モータパラメータの診断精度を向上させることにより、安全制御の信頼性を向上させることができるモータパラメータの診断装置及びシステムを提供する。
【0005】
本開示の実施例の第1の態様に係るモータパラメータの診断装置は、メインチップ、励磁調整回路、モータレゾルバユニット及び正弦/余弦調整回路を含む。前記メインチップは、第1のアナログデジタル変換器、第2のアナログデジタル変換器、第1の処理ユニット及び監視コアを含む。
前記第1の処理ユニットは、前記励磁調整回路により励磁信号を前記モータレゾルバユニットに送信する。前記モータレゾルバユニットは、前記励磁信号に基づいて正弦アナログ信号及び余弦アナログ信号を生成する。前記正弦/余弦調整回路は、前記正弦アナログ信号を処理した後に前記第1のアナログデジタル変換器に出力し、前記余弦アナログ信号を処理した後に前記第2のアナログデジタル変換器に出力する。
前記第1のアナログデジタル変換器は、処理された正弦アナログ信号を正弦デジタル信号に変換し、前記正弦デジタル信号をそれぞれ前記第1の処理ユニットと前記監視コアに送信する。
前記第2のアナログデジタル変換器は、処理された余弦アナログ信号を余弦デジタル信号に変換し、前記余弦デジタル信号をそれぞれ前記第1の処理ユニットと前記監視コアに送信する。
前記第1の処理ユニットは、前記正弦デジタル信号及び前記余弦デジタル信号に基づいて第1のモータ角度を取得し、前記第1のモータ角度を前記監視コアに送信する。
前記監視コアは、前記正弦デジタル信号に診断操作を行い、前記正弦デジタル信号が異常であるか否かを検出し、前記余弦デジタル信号に診断操作を行い、前記余弦デジタル信号が異常であるか否かを検出し、前記第1のモータ角度に診断操作を行い、前記第1のモータ角度が異常であるか否かを検出する。
【0006】
本開示の実施例の第2の態様に係るモータパラメータの診断システムは、コントローラ及び本開示の実施例の第1の態様に記載の装置を含む。前記コントローラは、前記正弦デジタル信号が異常であるか、前記余弦デジタル信号が異常であるか又は前記第1のモータ角度が異常である場合、前記モータの制御操作を停止する。
【0007】
本開示の実施例では、第1のモータ角度の計算は、第1の処理ユニットにより行われる。第1のモータ角度の診断は、監視コアにより行われる。第1のモータ角度の計算と診断が分けて行われ、角度計算と角度診断を独立して実行できることにより、実行速度を向上させる。監視コアは、正弦デジタル信号、余弦デジタル信号及び第1のモータ角度を診断することにより、モータのキーパラメータ(正弦デジタル信号、余弦デジタル信号及び第1のモータ角度)に対する全面的な診断を実現することができ、モータパラメータの診断精度を向上させることができ、そのうちの1つのパラメータに異常が発生したことを検出すれば、異常処理を迅速に行うことにより、安全制御の信頼性を向上させる。
【0008】
本開示の実施例又は従来技術における技術手段をより明確に説明するために、以下、実施例又は従来技術の説明に必要な図面を簡単に紹介する。明らかに、以下の説明における図面は本開示のいくつかの実施例に過ぎず、当業者にとって、創造的な労働をしない前提で、これらの図面に基づいて他の図面を取得することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本開示の実施例に係るモータパラメータの診断装置の概略構成図である。
図2】本開示の実施例に係る別のモータパラメータの診断装置の概略構成図である。
図3】本開示の実施例に係る別のモータパラメータの診断装置の概略構成図である。
図4】本開示の実施例に係る別のモータパラメータの診断装置の概略構成図である。
図5】本開示の実施例に係る別のモータパラメータの診断装置の概略構成図である。
図6】本開示の実施例に係るモータパラメータの診断システムの概略構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本開示の実施例における図面を参照しながら、本開示の実施例における技術手段を明確かつ完全に説明する。明らかに、説明される実施例は、本開示の実施例の一部に過ぎず、全てではない。本開示の実施例に基づいて、当業者が創造的な労働をしない前提で取得した他の全ての実施例は、いずれも本開示の保護範囲に属するものである。
【0011】
本開示の明細書、特許請求の範囲及び上記図面における用語「第1」、「第2」などは、異なる対象を区別するためのものであり、特定の順序を説明するためのものではない。また、用語「含む」、「有する」及びそれらのいかなる変形は、非排他的な包含をカバーすることを意図する。例えば、一連のステップ又はユニットを含むプロセス、方法、システム、製品又は機器は、示されたステップ又はユニットに限定されず、好ましくは、示されていないステップ又はユニットを更に含むか、又は好ましくは、これらのプロセス、方法、製品又は機器に固有のステップ又はユニットを更に含む。
【0012】
本開示において「実施例」に言及することは、実施例を参照しながら説明する特定の特徴、構造又は特性が本開示の少なくとも1つの実施例に含まれてもよいことを意味する。明細書における各箇所に該フレーズが出現することは、必ずしも同じ実施例を意味するものではなく、他の実施例と排他的な独立した実施例又は代替の実施例でもない。当業者が明示的かつ暗黙的に理解するように、本開示に説明される実施例は、他の実施例と組み合わせることができる。
【0013】
図1を参照し、図1は、本開示の実施例に係るモータパラメータの診断装置の概略構成図である。図1に示すように、該モータパラメータの診断装置100は、メインチップ10、励磁調整回路20、モータレゾルバユニット30及び正弦/余弦調整回路40を含む。メインチップ10は、第1のアナログデジタル変換器11、第2のアナログデジタル変換器12、第1の処理ユニット13及び監視コア14を含む。
【0014】
第1の処理ユニット13は、励磁調整回路20により励磁信号をモータレゾルバユニット30に送信する。
【0015】
モータレゾルバユニット30は、励磁信号に基づいて正弦アナログ信号及び余弦アナログ信号を生成する。
【0016】
正弦/余弦調整回路40は、正弦アナログ信号を処理(例えば、フィルタリング、増幅などの処理)した後に第1のアナログデジタル変換器11に出力し、余弦アナログ信号を処理(例えば、フィルタリング、増幅などの処理)した後に第2のアナログデジタル変換器12に出力する。
【0017】
第1のアナログデジタル変換器11は、処理された正弦アナログ信号を正弦デジタル信号に変換し、正弦デジタル信号をそれぞれ第1の処理ユニット13と監視コア14に送信する。
【0018】
第2のアナログデジタル変換器12は、処理された余弦アナログ信号を余弦デジタル信号に変換し、余弦デジタル信号をそれぞれ第1の処理ユニット13と監視コア14に送信する。
【0019】
第1の処理ユニット13は、正弦デジタル信号及び余弦デジタル信号に基づいて第1のモータ角度を取得し、第1のモータ角度を監視コア14に送信する。
【0020】
監視コア14は、正弦デジタル信号に診断操作を行い、正弦デジタル信号が異常であるか否かを検出し、余弦デジタル信号に診断操作を行い、余弦デジタル信号が異常であるか否かを検出し、第1のモータ角度に診断操作を行い、第1のモータ角度が異常であるか否かを検出する。
【0021】
本開示の実施例では、図1に示すように、第1の処理ユニット13の第1の出力端は、励磁調整回路20の入力端に接続される。励磁調整回路20の出力端は、モータレゾルバユニット30の入力端に接続される。モータレゾルバユニット30の出力端は、正弦/余弦調整回路40の入力端に接続される。正弦/余弦調整回路40の第1の出力端は、第1のアナログデジタル変換器11の入力端に接続される。正弦/余弦調整回路40の第2の出力端は、第2のアナログデジタル変換器12の入力端に接続される。第1のアナログデジタル変換器11の出力端は、第1の処理ユニット13の第1の入力端及び監視コア14の第1の入力端に接続される。第1のアナログデジタル変換器12の出力端は、第1の処理ユニット13の第2の入力端及び監視コア14の第2の入力端に接続される。第1の処理ユニット13の第2の出力端は、監視コア14の第3の入力端に接続される。
【0022】
第1の処理ユニット13は、励磁調整回路(Conditioning Circuitry)20がモータレゾルバユニット30への励磁信号(Ext)を生成するように制御する制御指令を励磁調整回路20に送信することができる。モータレゾルバユニット30は、励磁信号を受信すると、正弦(Sin)アナログ信号及び余弦(Cos)アナログ信号を生成する。励磁信号は、交流電圧信号又は交流電流信号であってもよい。モータレゾルバユニット30は、モータの回転子の回転角を測定し、モータの回転子の位置などを検出することができる。
【0023】
例えば、モータレゾルバユニット30のレゾルバ送信機の回転子巻線に交流励磁電圧を印加する。レゾルバ送信機は、レゾルバの固定子巻線に対応して接続される。レゾルバの回転子巻線の両端に2つの回転軸の角度差の正弦関数に正比例する起電力を出力し、角度差が小さい場合、該出力された起電力は、ほぼ角度差に正比例する。このようにして、一対のレゾルバは、モータの回転子の回転角を測定することができる。
【0024】
モータレゾルバユニット30は、正弦/余弦レゾルバであってもよい。レゾルバは、自動制御装置における一種の精密制御マイクロモータである。物理的な本質から見れば、回転可能な変圧器であると考えられ、この変圧器の一次、二次巻線は、それぞれ固定子と回転子に配置される。レゾルバの一次側に交流励磁電圧を印加する場合、その二次側の出力電圧は、回転子の回転角とある厳密な関数関係を保持することにより、角度の検出、計算又は伝送などの機能を実現する。正弦/余弦レゾルバの出力巻線の電圧と回転子の回転角は、正弦と余弦関数関係を呈する。
【0025】
正弦/余弦調整回路40は、正弦アナログ信号を処理(例えば、フィルタリング、増幅などの処理)した後に第1のアナログデジタル変換器11に出力し、余弦アナログ信号を処理(例えば、フィルタリング、増幅などの処理)した後に第2のアナログデジタル変換器12に出力する。
【0026】
第1のアナログデジタル変換器11は、正弦アナログ信号を処理する。第2のアナログデジタル変換器12は、余弦アナログ信号を処理する。
【0027】
第1の処理ユニット13は、コプロセッサであってもよく、特定の計算、例えば、モータ角度の計算に適する。
【0028】
監視コア14は、論理、制御、決定を実現する。監視コア14は、マイクロコントローラユニット(Microcontroller Unit、MCU)であってもよい。
【0029】
メインチップ10は、複数のモジュール(第1のアナログデジタル変換器11、第2のアナログデジタル変換器12、第1の処理ユニット13及び監視コア14)が集積されたチップであり、モータ位置の復号及びモータパラメータの診断を実現することができる。
【0030】
本開示の実施例では、第1のモータ角度の計算は、第1の処理ユニットにより行われる。第1のモータ角度の診断は、監視コアにより行われる。第1のモータ角度の計算と診断は、分けて行われ、角度計算と角度診断を独立して実行できることにより、実行速度を向上させる。監視コアは、正弦デジタル信号、余弦デジタル信号及び第1のモータ角度を診断することにより、モータのキーパラメータ(正弦デジタル信号、余弦デジタル信号及び第1のモータ角度)に対する全面的な診断を実現することができ、モータパラメータの診断精度を向上させることができ、そのうちの1つのパラメータに異常が発生したことを検出すれば、異常処理を迅速に行うことにより、安全制御の信頼性を向上させる。
【0031】
好ましくは、監視コア14により、正弦デジタル信号に診断操作を行う。正弦デジタル信号が異常であるか否かを検出するステップは、具体的には、監視コア14により、正弦デジタル信号と所定の正弦デジタル信号閾値との差が正弦信号診断閾値範囲内にあるか否かを検出し、そうでなければ、正弦デジタル信号が異常であると決定し、そうであれば、正弦デジタル信号が正常であると決定するステップを含む。
【0032】
監視コア14により、余弦デジタル信号に診断操作を行い、余弦デジタル信号が異常であるか否かを検出するステップは、具体的には、監視コア14により、余弦デジタル信号と所定の余弦デジタル信号閾値との差が余弦信号診断閾値範囲内にあるか否かを検出し、そうでなければ、余弦デジタル信号が異常であると決定し、そうであれば、余弦デジタル信号が正常であると決定するステップを含む。
【0033】
監視コア14により、第1のモータ角度に診断操作を行い、第1のモータ角度が異常であるか否かを検出するステップは、具体的には、監視コア14により、第1のモータ角度と所定の角度閾値との差が角度診断閾値範囲内にあるか否かを検出し、そうでなければ、第1のモータ角度が異常であると決定し、そうであれば、第1のモータ角度が正常であると決定するステップを含む。
【0034】
本開示の実施例では、所定の正弦デジタル信号閾値は、該励磁信号に対応することができる。異なる励磁信号に基づいて異なる所定の正弦デジタル信号閾値を決定することができる。一般的に、励磁信号の周波数、振幅値は、いずれも一定であり、所定の正弦デジタル信号閾値も一定である。所定の正弦デジタル信号閾値を予め設定し、監視コア14のメモリ(例えば、不揮発性メモリ)に記憶することができる。
【0035】
同様に、所定の余弦デジタル信号閾値は、該励磁信号に対応することができる。異なる励磁信号に基づいて異なる所定の余弦デジタル信号閾値を決定することができる。一般的に、励磁信号の周波数、振幅値は、いずれも一定であり、所定の余弦デジタル信号閾値も一定である。所定の余弦デジタル信号閾値を予め設定し、監視コア14のメモリ(例えば、不揮発性メモリ)に記憶することができる。
【0036】
同様に、所定の角度閾値は、該励磁信号に対応することができる。異なる励磁信号に基づいて異なる所定の角度閾値を決定することができる。一般的に、励磁信号の周波数、振幅値は、いずれも一定であり、所定の角度閾値も一定である。所定の角度閾値を予め設定し、監視コア14のメモリ(例えば、不揮発性メモリ)に記憶することができる。
【0037】
正弦信号診断閾値範囲は、モータレゾルバユニット30により生成された正弦アナログ信号に異常が発生したか否かを判断する基準である。余弦信号診断閾値範囲は、モータレゾルバユニット30により生成された余弦アナログ信号に異常が発生したか否かを判断する基準である。角度診断閾値範囲は、第1の処理ユニット13により計算された第1のモータ角度に異常が発生したか否かを判断する基準である。
【0038】
正弦信号診断閾値範囲は、-A~+A(Aは正数)であってもよい。余弦信号診断閾値範囲は、-B~+B(Bは正数)であってもよい。角度診断閾値範囲は、-C~+C(Cは正数)であってもよい。
【0039】
好ましくは、正弦信号診断閾値は、モータの型番、車両の型番及び車両の所在するシーンのうちの少なくとも1つに基づいて決定される。余弦信号診断閾値は、モータの型番、車両の型番及び車両の所在するシーンのうちの少なくとも1つに基づいて決定される。角度診断閾値は、モータの型番、車両の型番及び車両の所在するシーンのうちの少なくとも1つに基づいて決定される。
【0040】
本開示の実施例では、異なる型番のモータは、モータパラメータの異常に対する診断基準が異なり、監視コア14は、異なる型番のモータに対して異なる閾値を設定し、異なる型番の車両に対して異なる閾値を設定することができる。車両が異なるシーンにある場合、モータパラメータの異常に対する診断基準は、異なり、例えば、高速道路上のモータパラメータの異常に対する基準と山道上のモータの異常に対する診断基準とは、異なってもよい。
【0041】
本開示の実施例のモータパラメータの診断基準は、車両の所在するシーンに応じて変更でき、モータパラメータの診断精度を向上させることができる。
【0042】
好ましくは、監視コア14は、正弦信号閾値修正指令を受信し、ユーザにより入力された正弦信号診断閾値情報を受信し、正弦信号診断閾値情報に基づいて正弦信号診断閾値範囲を修正する。
【0043】
本開示の実施例では、ユーザが正弦信号診断閾値範囲を修正することができ、現在のユーザの需要を満たし、ユーザの使用体験を向上させることができる。
【0044】
好ましくは、監視コア14は、余弦信号閾値修正指令を受信し、ユーザにより入力された余弦信号診断閾値情報を受信し、余弦信号診断閾値情報に基づいて余弦信号診断閾値範囲を修正する。
【0045】
本開示の実施例では、ユーザが余弦信号診断閾値範囲を修正することができ、現在のユーザの需要を満たし、ユーザの使用体験を向上させることができる。
【0046】
好ましくは、監視コア14は、角度閾値修正指令を受信し、ユーザにより入力された角度診断閾値情報を受信し、角度診断閾値情報に基づいて角度診断閾値範囲を修正する。
【0047】
本開示の実施例では、監視コアは、独立して診断操作を実行できるため、該監視コアの診断閾値は、外部からリアルタイムに設定でき、現在の車種と現在のユーザの需要を満たす。これにより、適用範囲を広げ、ユーザの使用体験を向上させる。ユーザは、角度診断閾値範囲を修正することができ、現在のユーザの需要を満たし、ユーザの使用体験を向上させることができる。
【0048】
好ましくは、図2を参照し、図2は、本開示の実施例に係る別のモータパラメータの診断装置の概略構成図である。図2は、図1を基に更に最適化して取得されたものであり、図2に示すように、図1を基に、機能コア15が追加される。機能コア15は、第1の処理ユニット13に接続されてもよい。
【0049】
第1の処理ユニット13は、正弦デジタル信号及び余弦デジタル信号に基づいて第1のモータ角度を取得した後、第1のモータ角度を機能コア15に送信する。
【0050】
機能コア15は、特定の機能を実現できるチップであってもよい。機能コア15は、車両のいくつかの特定の機能を実現することができる。具体的には、機能コア15は、第1のモータ角度に基づいて車両のモータ回転速度に対する自動制御を実現することができる。
【0051】
好ましくは、図3を参照し、図3は、本開示の実施例に係る別のモータパラメータの診断装置の概略構成図である。図3は、図2を基に更に最適化して取得されたものであり、図3に示すように、図2を基に、コントローラ50が追加される。コントローラ50は、監視コア14に接続されてもよい。
【0052】
監視コア14が異常と診断した場合、監視コア14は、異常信号をコントローラ50にフィードバックすることができる。コントローラ50は、該異常信号に基づいて異常処理を行うことができる。正弦デジタル信号、余弦デジタル信号及び第1のモータ角度のうちのいずれかに異常が発生した時に異常処理を迅速に行うことにより、安全制御の信頼性を向上させ、優れた単一障害点の被覆率を有し、共通原因故障を回避することができる。
【0053】
好ましくは、監視コア14が異常と診断した場合、監視コア14は、診断結果を他のデバイスにフィードバックすることができる。これにより、他のデバイスは、該診断結果に基づいて対応する操作を実行することにより、安全制御の目的を達成する。例えば、第1のモータ角度に異常が発生したと診断すれば、第1のモータ角度を、該第1のモータ角度に基づいて制御する必要がある他のデバイスと該第1のモータ角度を中間量として使用する必要がある他のデバイスとにフィードバックすることができる。
【0054】
好ましくは、図4を参照し、図4は、本開示の実施例に係る別のモータパラメータの診断装置の概略構成図である。図4は、図1を基に更に最適化して取得されたものであり、図4に示すように、図1を基に、第2の処理ユニット16が追加される。第1の処理ユニット13は、第2の処理ユニット16により監視コア14に接続されてもよい。
【0055】
第2の処理ユニット16の入力端は、第1の処理ユニット13の第2の出力端に接続され、第2の処理ユニット16の出力端は、監視コア14の第3の入力端に接続される。
【0056】
第1の処理ユニット13は、更に正弦デジタル信号及び余弦デジタル信号に基づいて第1のモータ角度を取得した後、第1のモータ角度を第2の処理ユニット16に送信する。
【0057】
第2の処理ユニット16は、第1のモータ角度を最適化して計算し、精度のより高い第2のモータ角度を取得し、第2のモータ角度を監視コア14に送信する。
【0058】
監視コア14は、更に第2のモータ角度に診断操作を行い、第2のモータ角度が異常であるか否かを検出する。
【0059】
本開示の実施例では、第2の処理ユニットは、第1のモータ角度に最適化処理を行い、角度計算結果を最適化することにより、最適化された角度に基づいてより正確な制御を行う。これにより、制御精度を向上させる。
【0060】
具体的には、第2の処理ユニット16は、フィルタリング処理により第1のモータ角度(例えば、Theta_A)を最適化し、精度のより高い第2のモータ角度(例えば、Theta_B)を取得することができる。後続に第2のモータ角度を採用して安全制御を行うことができ、第1のモータ角度を採用する場合よりも、制御精度がより高い。
【0061】
好ましくは、図4に示すように、第1の処理ユニット13は、正弦デジタル信号及び余弦デジタル信号に基づいて第1のモータ角度を取得した後、第1のモータ角度を復調操作して復調信号を取得し、復調信号を監視コア14に送信する。監視コア14は、該復調信号を診断する。
【0062】
好ましくは、監視コア14により、第2のモータ角度に診断操作を行う。第2のモータ角度が異常であるか否かを検出するステップは、具体的には、監視コア14により、第2のモータ角度と所定の角度閾値との差が角度診断閾値範囲内にあるか否かを検出し、そうでなければ、第2のモータ角度が異常であると決定し、そうであれば、第2のモータ角度が正常であると決定するステップを含む。
【0063】
角度診断閾値範囲は、第2の処理ユニット16により最適化された第2のモータ角度に異常が発生したか否かを判断する基準である。第2のモータ角度の診断は、第1のモータ角度の診断と類似する。
【0064】
好ましくは、監視コア14は、正弦デジタル信号及び余弦デジタル信号に基づいて第3のモータ角度を取得する。
【0065】
監視コア14により、第1のモータ角度に診断操作を行う。第1のモータ角度が異常であるか否かを検出するステップは、具体的には、監視コア14により、第1のモータ角度と第3のモータ角度との差が角度診断閾値範囲内にあるか否かを検出し、そうでなければ、第1のモータ角度が異常であると決定し、そうであれば、第1のモータ角度が正常であると決定するステップを含む。
【0066】
本開示の実施例では、第1の処理ユニットと同様に、監視コアは、また、正弦デジタル信号及び余弦デジタル信号に基づいて第3のモータ角度を取得することができる。2つの異なるモジュールにより同じ角度を計算し、2つの異なるモジュールにより計算された角度の差に基づいて、第1のモータ角度が異常であるか否かを決定する(2つの異なるモジュールにより計算された角度の差の絶対値が第1の閾値より大きい場合、第1のモータ角度が異常であると決定し、2つの異なるモジュールにより計算された角度の差の絶対値が第1の閾値より小さい場合、第1のモータ角度が正常であると決定する)ことにより、モータ角度の診断精度を向上させ、更に安全制御の信頼性を向上させる。
【0067】
好ましくは、図5を参照し、図5は、本開示の実施例に係る別のモータパラメータの診断装置の概略構成図である。図5は、図4を基に更に最適化して取得されたものであり、図5に示すように、図4を基に、機能コア15が追加される。機能コア15は、第2の処理ユニット16に接続されてもよい。
【0068】
第2の処理ユニット16は、更に第1のモータ角度を最適化して計算し、精度のより高い第2のモータ角度を取得し、第2のモータ角度を機能コア15に送信する。
【0069】
機能コア15は、特定の機能を実現できるチップであってもよい。機能コア15は、車両のいくつかの特定の機能を実現することができる。具体的には、機能コア15は、第2のモータ角度に基づいて車両のモータ回転速度に対する自動制御を実現することができる。
【0070】
図6を参照し、図6は、本開示の実施例に係るモータパラメータの診断システムの概略構成図である。図6に示すように、該モータパラメータの診断システム200は、コントローラ50及び図4に示すモータパラメータの診断装置100を含む。コントローラ50は、正弦デジタル信号が異常であるか、余弦デジタル信号が異常であるか又は第1のモータ角度が異常である場合、モータの制御操作を停止する。
【0071】
監視コア14は、第2のモータ角度が異常であると診断した場合、異常信号をコントローラ50にフィードバックすることができる。該コントローラ50は、該異常信号に基づいて異常処理を行うことにより、安全制御の性能を向上させ、優れた単一障害点の被覆率を有し、共通原因故障を回避することができる。
【0072】
コントローラ50は、実行デバイスであってもよい。すなわち、一定の実行権限を有するデバイスであってもよい。該実行デバイスの実行操作は、モータパラメータの影響を受けやすく、モータパラメータの異常は、実行デバイスの実行操作に潜在的な安全上の問題をもたらす可能性がある。
【0073】
図6に示すモータパラメータの診断システムは、車両システムに適用することができる。
【0074】
好ましくは、図6に示すモータパラメータの診断システムは、コントローラ50及び図5に示すモータパラメータの診断装置100を含んでもよい。
【0075】
本開示の実施例では、第1のモータ角度の計算は、第1の処理ユニットにより行われ、第1のモータ角度の診断は、監視コアにより行われる。第1のモータ角度の計算と診断は、分けて行われ、角度計算と角度診断を独立して実行できることにより、実行速度を向上させる。監視コアは、正弦デジタル信号、余弦デジタル信号及び第1のモータ角度を診断することにより、モータのキーパラメータ(正弦デジタル信号、余弦デジタル信号及び第1のモータ角度)に対する全面的な診断を実現することができ、モータパラメータの診断精度を向上させることができ、そのうちの1つのパラメータに異常が発生したことを検出すれば、異常処理を迅速に行うことにより、安全制御の信頼性を向上させる。
【0076】
上記実施例において、各実施例の記述についてはそれぞれ重点が置かれ、ある実施例で詳しく説明していない部分については、他の実施例の関連部分の記述を参照されたい。
【0077】
本開示に係るいくつかの実施例では、開示される装置は、他の形態により実現することができることを理解されたい。例えば、上述した装置の実施例は、例示的なものに過ぎない。例えば、上記ユニットの区分は、論理上の機能の区分に過ぎず、実際に実現する場合に他の区分方式も可能である。例えば、複数のユニット又はコンポーネントは、組み合わせられてもよく、別のシステムに集積されてもよく、或いは、いくつかの特徴を無視してもよく、実行しなくてもよい。また、示されるか又は議論される相互結合、直接結合又は通信接続は、いくつかのインタフェースを使用して実現でき、装置又はユニット間の間接結合又は通信接続は、電気的形態であってもよく、他の形態であってもよい。
【0078】
別個の部品として説明した上記ユニットは、物理的に別個であってもなくてもよく、ユニットとして表示される部品は、物理的ユニットであってもなくてもよい。すなわち、1つの箇所に位置してもよく、複数のネットワークユニットに分散されてもよい。実際の需要に応じて、その中の一部又は全部のユニットを選択して本実施例の技術案の目的を達成することができる。
【0079】
また、本開示の各実施例における各機能ユニットが1つの処理ユニットに集積されてもよく、各ユニットが単独で物理的に存在してもよく、2つ以上のユニットが1つのユニットに集積されてもよい。上記集積されたユニットは、ハードウェアの形式を採用して実現されてもよく、ソフトウェア機能ユニットの形式を採用して実現されてもよい。
【0080】
以上、本開示の実施例を詳細に説明し、本明細書において具体的な例を用いて本開示の原理及び実施形態を解説したが、以上の実施例の説明は、本開示の方法及びその核心思想の理解を助けるためのものに過ぎない。また、当業者にとって、本開示の思想によって、具体的な実施形態及び適用範囲において変更することもあり、以上のように、本明細書の内容は、本開示を限定するものと理解されるべきではない。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
【手続補正書】
【提出日】2022-10-05
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0021
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0021】
本開示の実施例では、図1に示すように、第1の処理ユニット13の第1の出力端は、励磁調整回路20の入力端に接続される。励磁調整回路20の出力端は、モータレゾルバユニット30の入力端に接続される。モータレゾルバユニット30の出力端は、正弦/余弦調整回路40の入力端に接続される。正弦/余弦調整回路40の第1の出力端は、第1のアナログデジタル変換器11の入力端に接続される。正弦/余弦調整回路40の第2の出力端は、第2のアナログデジタル変換器12の入力端に接続される。第1のアナログデジタル変換器11の出力端は、第1の処理ユニット13の第1の入力端及び監視コア14の第1の入力端に接続される。第2のアナログデジタル変換器12の出力端は、第1の処理ユニット13の第2の入力端及び監視コア14の第2の入力端に接続される。第1の処理ユニット13の第2の出力端は、監視コア14の第3の入力端に接続される。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0040
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0040】
本開示の実施例では、異なる型番のモータは、モータパラメータの異常に対する診断基準が異なり、監視コア14は、異なる型番のモータに対して異なる閾値を設定し、異なる型番の車両に対して異なる閾値を設定することができる。車両が異なるシーンにある場合、モータパラメータの異常に対する診断基準は、異なり、例えば、高速道路上のモータパラメータの異常に対する基準と山道上のモータパラメータの異常に対する診断基準とは、異なってもよい。
【国際調査報告】