(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-04-27
(54)【発明の名称】電磁弁用の取付整合性検出器
(51)【国際特許分類】
F16K 31/06 20060101AFI20230420BHJP
F16K 37/00 20060101ALI20230420BHJP
【FI】
F16K31/06 305Z
F16K37/00 M
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022553611
(86)(22)【出願日】2021-03-19
(85)【翻訳文提出日】2022-10-31
(86)【国際出願番号】 US2021023349
(87)【国際公開番号】W WO2021189016
(87)【国際公開日】2021-09-23
(32)【優先日】2020-03-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2021-03-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】500249589
【氏名又は名称】オートマティック スイッチ カンパニー
(74)【代理人】
【識別番号】100120891
【氏名又は名称】林 一好
(74)【代理人】
【識別番号】100165157
【氏名又は名称】芝 哲央
(74)【代理人】
【識別番号】100205659
【氏名又は名称】齋藤 拓也
(74)【代理人】
【識別番号】100126000
【氏名又は名称】岩池 満
(74)【代理人】
【識別番号】100185269
【氏名又は名称】小菅 一弘
(72)【発明者】
【氏名】フェラレス フランク エー.
(72)【発明者】
【氏名】リンジー ピーター
(72)【発明者】
【氏名】ブレンデル マイケル エー.
【テーマコード(参考)】
3H065
3H106
【Fターム(参考)】
3H065AA01
3H065BA01
3H065BA07
3H065BB12
3H065CA01
3H106DA07
3H106DB02
3H106DB12
3H106DB23
3H106DB32
3H106DC02
3H106DC17
3H106DD03
3H106EE28
3H106GA01
3H106GA13
3H106GC29
(57)【要約】
電磁弁は、弁本体及びアクチュエータを含むことができる。アクチュエータは、アクチュエータハウジングと、アクチュエータハウジング内に配置されたコイルと、アクチュエータが弁本体に適切に取り付けられる場合に、弁本体からアクチュエータハウジングを通って、越えて延びるコアチューブとを含むことができる。監視アセンブリは、コアチューブにあるターゲットと、アクチュエータが弁本体及び/又はコアチューブに適切に取り付けられる場合にターゲットを検出するように構成された検出器とを含むことができる。
【選択図】
図4A
【特許請求の範囲】
【請求項1】
入口及び出口を有する弁本体と、
前記弁本体に結合され、前記入口から前記出口への流れを制御するように構成されたアクチュエータであって、前記アクチュエータは、アクチュエータハウジングと、前記アクチュエータハウジング内に配置されたコイルと、前記コイルを少なくとも部分的に通って配置された第1の部分及び前記アクチュエータが前記弁本体に適切に取り付けられる場合に前記コイルを越えて延びる第2の部分を有するコアチューブと、を含むアクチュエータと、
前記アクチュエータが前記弁本体に適切に取り付けられるか否かを監視する監視アセンブリと、
を含む電磁弁であって、
前記監視アセンブリは、
検出器と、
前記コアチューブの第2の部分に配置されたターゲットと、を含み、
前記検出器は、前記ターゲットの存在、前記ターゲットの不存在及びそれらの組み合わせのうちの少なくとも1つを検出するように構成される、電磁弁。
【請求項2】
前記検出器は、スイッチ及びセンサのうちの少なくとも1つを含む、請求項1に記載の電磁弁。
【請求項3】
前記監視アセンブリは、前記ターゲットが存在するか又は不存在の場合に可聴表示及び可視表示のうちの少なくとも1つを開始するように構成される、請求項1に記載の電磁弁。
【請求項4】
前記監視アセンブリは、前記検出器に操作可能に結合された可聴インジケータ及び可視インジケータのうちの少なくとも1つを含む、請求項1に記載の電磁弁。
【請求項5】
前記検出器は、
第1の端部及び前記第1の端部の長手方向の反対側にある第2の端部を有するステムと、
スイッチと、を含み、
前記ステムは、前記スイッチから離れるように付勢され、
前記ステムの第2の端部は、前記ステムの第1の端部が前記ターゲットと接触する場合に前記スイッチを開閉するように構成される、請求項1に記載の電磁弁。
【請求項6】
前記ターゲットは、前記コアチューブの第2の部分の外表面にあるカム、タング、溝、ショルダー及びターゲットプロファイルのうちの少なくとも1つを含む、請求項5に記載の電磁弁。
【請求項7】
前記検出器は、
前記コアチューブの第2の部分との通信を感知するように取り付けられた近接スイッチを含み、
前記近接スイッチは、前記ターゲットの存在又は不存在に対応して開閉するように構成される、請求項1に記載の電磁弁。
【請求項8】
前記近接スイッチは、磁気近接スイッチであり、前記ターゲットは、永久磁石及び強磁性金属のうちの少なくとも1つを含む、請求項7に記載の電磁弁。
【請求項9】
前記コアチューブの第2の部分は、前記コアチューブの本体に結合された末端部を含み、前記末端部は、前記ターゲットを含む、請求項8に記載の電磁弁。
【請求項10】
前記末端部は、強磁性金属を含み、前記コアチューブの本体は、非強磁性である、請求項9に記載の電磁弁。
【請求項11】
前記末端部は、前記アクチュエータハウジングの開口を通って配置され、また、前記末端部に結合され、前記アクチュエータを前記弁本体に対して適切な取付位置に保持するように構成されたリテーナを更に含む、請求項9に記載の電磁弁。
【請求項12】
前記ターゲットは、前記コアチューブ内に少なくとも部分的に配置される、請求項1に記載の電磁弁。
【請求項13】
前記検出器及び前記ターゲットのうちの少なくとも1つは、前記アクチュエータハウジング内に収容される、請求項1に記載の電磁弁。
【請求項14】
前記監視アセンブリは、前記アクチュエータハウジングに結合された検出器ハウジングを含み、前記検出器は、前記検出器ハウジング内に収容される、請求項1に記載の電磁弁。
【請求項15】
前記コアチューブの第2の部分は、前記検出器ハウジングの開口内に延びる、請求項14に記載の電磁弁。
【請求項16】
前記検出器ハウジングは、前記アクチュエータハウジングの上部に結合され、前記検出器は、前記コアチューブの縦軸に少なくとも実質的に垂直な縦軸を有するステムを含む、請求項14に記載の電磁弁。
【請求項17】
アクチュエータハウジング及びコアチューブを有する電磁弁用の監視アセンブリであって、前記監視アセンブリは、
ターゲットと、
前記ターゲットの存在、前記ターゲットの不存在及びそれらの組み合わせのうちの少なくとも1つを検出するように構成された検出器と、を含み、
前記検出器は、前記アクチュエータハウジングに取り付けられるように構成され、
前記ターゲットは、前記コアチューブの一部に結合されるように構成される、監視アセンブリ。
【請求項18】
前記アクチュエータハウジングに結合されるように構成された検出器ハウジングを更に含み、前記検出器ハウジングは、前記検出器を収容するように構成される、請求項17に記載の監視アセンブリ。
【請求項19】
入口及び出口を有する弁本体と、
前記弁本体に結合され、前記入口から前記出口への流れを制御するように構成されたアクチュエータであって、前記アクチュエータは、前記弁本体から延びるコアチューブと、コイルを収容するアクチュエータハウジングとを含み、前記コアチューブは、前記アクチュエータが前記弁本体に適切に取り付けられる場合に、前記コイル及び前記アクチュエータハウジングを少なくとも部分的に通って延びる、アクチュエータと、
前記アクチュエータが前記弁本体に適切に取り付けられるか否かを監視する監視アセンブリと、
を含む電磁弁であって、
前記監視アセンブリは、
前記コアチューブに配置されたターゲットと、
前記アクチュエータが前記弁本体に適切に取り付けられる場合に、検出器が前記ターゲットを検出するように前記ターゲットに対して位置決めされた検出器と、を含む、電磁弁。
【請求項20】
前記検出器は、前記アクチュエータハウジングの外部にある検出器ハウジング内に収容され、前記アクチュエータハウジングは、前記弁本体と前記検出器ハウジングとの間に位置決めされる、請求項1に記載の電磁弁。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、一般に弁に関し、より具体的には、電磁弁に関する。
【0002】
[関連出願の相互参照]
本出願は、2021年3月19日に出願された米国特許出願番号第17207430号のPCTであり、2020年3月20日に出願された米国仮特許出願番号第62992857号の利益を主張し、その全ての内容は、参照により本明細書に組み込まれるものとする。
【背景技術】
【0003】
電磁弁などの弁は、多岐の業界にわたって多数の用途に使用される。例えば、消火システムは、火災検知又は火災警報システムにより制御される電磁弁などの弁を使用して、消火を開始する。いくつかのそのようなシステムでは、ソレノイドが作動して、放出弁を操作し、抑制剤材料(suppressant material)を放出し、抑制剤材料を火に送達する。
【0004】
このような電磁弁、例えば消火システムで使用される電磁弁は、その中に含まれる磁気コイルが適切に操作されることを保証するために定期的にテストされる。このテスト中に、磁気コイルは、電磁弁から取り外され、次に再び取り付けられる。磁気コイルのいずれかが適切に再び取り付けられない(又はまったく再び取り付けられない)場合、問題が発生する可能性がある。
【0005】
これに関して、全米防火協会は、これらの消火システムが「監視(supervise)」され、システム障害(system impairment)の警告又は表示を提供しなければならないという要件に合格した(has passed requirements)。したがって、弁アクチュエータが適切に取り付けられるか否かを決定及び/又は表示する改善された装置、システム及び方法は、本技術分野で必要とされる。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0006】
少なくとも1つの実施形態では、電磁弁は、弁本体及びアクチュエータを含むことが可能である。弁本体は、弁を通る選択的な流れの入口及び出口を含むことが可能である。アクチュエータは、弁本体に結合され、入口から出口への流れを制御するように構成されることが可能である。少なくとも1つの実施形態では、アクチュエータは、アクチュエータハウジングと、アクチュエータハウジング内に配置されたコイルと、コアチューブとを含む。少なくとも1つの実施形態では、アクチュエータが弁本体に適切に取り付けられる場合、コアチューブの一部はコイルを通って延び、コアチューブの他の部分はコイルを越えて延びることが可能である。少なくとも1つの実施形態では、アクチュエータが弁本体に適切に取り付けられた状態で、コアチューブは、弁本体からアクチュエータハウジング及びコイルを通って延びる。
【0007】
少なくとも1つの実施形態では、電磁弁は、また、アクチュエータが弁本体及び/又はコアチューブに適切に取り付けられるか否かを監視する監視アセンブリを含むことが可能である。少なくとも1つの実施形態では、監視アセンブリは、コアチューブ上のターゲットと、ターゲットが存在するか否かを検出するように構成された検出器とを含む。検出器及びターゲットは、アクチュエータが弁本体及び/又はコアチューブに適切に取り付けられる場合に、検出器がターゲットを検出できるように配置されることが可能である。少なくとも1つの実施形態では、検出器は、アクチュエータが弁本体及び/又はコアチューブに不適切に取り付けられる場合に、ターゲットを検出することができない。
【0008】
少なくとも1つの実施形態では、監視アセンブリは、ターゲットが検出されるか否かの可聴及び/又は可視表示をトリガー又は提供するように構成されることが可能である。少なくとも1つの実施形態では、監視アセンブリは、アクチュエータが弁本体及び/又はコアチューブに適切又は不適切に取り付けられるか否かの可聴及び/又は可視表示をトリガー又は提供するように構成されることが可能である。少なくとも1つの実施形態では、検出器は、機械的マイクロスイッチ又は磁気近接スイッチなどのスイッチ又は他のセンサを含むことが可能である。少なくとも1つの実施形態では、ターゲットは、コアチューブにあるカム又は他のターゲットプロファイルを含むことが可能である。少なくとも1つの実施形態では、ターゲットは、コアチューブと一体化されることが可能であり、またはコアチューブの端部に固定されることも可能である。少なくとも1つの実施形態では、ターゲットは、強磁性金属を含むことが可能であり、コアチューブの残りの部分は、非強磁性であることも可能である。少なくとも1つの実施形態では、検出器及び/又はターゲットは、アクチュエータハウジング内に収容されることが可能であり、またはその外部にあることも可能である。少なくとも1つの実施形態では、検出器は、アクチュエータハウジング上に配置され、ターゲットは、コアチューブ上に配置される。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1A】
図1Aは、本開示に係る弁及びアクチュエータシステムの多くの実施形態のうちの1つの斜視図である。
【
図1B】
図1Bは、本開示に係るアクチュエータアセンブリの多くの実施形態のうちの1つの斜視図である。
【
図2A】
図2Aは、本開示に係る弁及びアクチュエータシステムの多くの実施形態のうちの1つの側面図である。
【
図2B】
図2Bは、一部が切り取られた、本開示に係るアクチュエータアセンブリの多くの実施形態のうちの1つの側面図である。
【
図3A】
図3Aは、監視アセンブリの一部が切り取られた、本開示に係る弁及びアクチュエータシステムの多くの実施形態のうちの1つの上面図である。
【
図3B】
図3Bは、監視アセンブリの一部が切り取られた、本開示に係るアクチュエータアセンブリの多くの実施形態のうちの1つの上面図である。
【
図4A】
図4Aは、本開示に係る弁及びアクチュエータシステムの多くの実施形態のうちの1つの側面断面図である。
【
図4B】
図4Bは、本開示に係るアクチュエータアセンブリの多くの実施形態のうちの1つの側面断面図である。
【
図5A】
図5Aは、監視アセンブリの一部が切り取られた、本開示に係る弁及びアクチュエータシステムの多くの実施形態のうちの1つの上面図である。
【
図5B】
図5Bは、一部が切り取られた、本開示に係るアクチュエータアセンブリの多くの実施形態のうちの1つの側面図である。
【
図6A】
図6Aは、本開示に係るアクチュエータアセンブリの多くの実施形態のうちの1つの上面断面図である。
【
図6B】
図6Bは、本開示に係るアクチュエータアセンブリの多くの実施形態のうちの1つの一部の側面断面図である。
【
図7】
図7は、本開示に係るアクチュエータアセンブリの多くの実施形態のうちの1つの側面断面図である。
【
図8】
図8は、本開示に係るアクチュエータアセンブリの多くの実施形態のうちの1つの一部の斜視断面図である。
【
図9】
図9は、本開示に係るアクチュエータアセンブリの多くの実施形態のうちの1つの簡略側面断面図である。
【
図10】
図10は、本開示に係る監視アセンブリの多くの実施形態のうちの1つの部分分解図である。
【
図11】
図11は、本開示に係るアクチュエータアセンブリの多くの実施形態のうちの1つの部分側面断面図である。
【
図12】
図12は、本開示に係るコアチューブ及び検出器の多くの実施形態のうちの1つの簡略図である。
【
図13A】
図13Aは、本開示に係るコアチューブの多くの実施形態のうちの1つの簡略図である。
【
図14A】
図14Aは、本開示に係るコアチューブの多くの実施形態のうちの1つの簡略図である。
【
図15】
図15は、本開示に係る弁及びアクチュエータシステムの多くの実施形態のうちの1つの斜視図である。
【
図16】
図16は、本開示に係るアクチュエータアセンブリの多くの実施形態のうちの1つの側面断面図である。
【
図17】
図17は、本開示に係るアクチュエータアセンブリの多くの実施形態のうちの1つの側面断面図である。
【
図18】
図18は、本開示に係るアクチュエータアセンブリの回路の多くの実施形態のうちの1つの概略図である。
【
図19】
図19は、本開示に係るアクチュエータアセンブリの回路の多くの実施形態のうちの1つの概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
上述した図面と以下の具体的な構造及び機能の書面による記述とは、出願人が発明したものの範囲又は添付の特許請求の範囲を限定するために提示されるものではない。むしろ、図面及び書面による記述は、特許保護が求められている発明を作成及び使用することを当業者に教示するために提供されるものである。当業者は、本発明の商業的実施形態の全ての特徴が、明確さ及び理解のために説明又は示されているわけではないことを理解するであろう。当業者はまた、本発明の態様を組み込んだ実際の商業的実施形態の開発が、商業的実施形態に対する開発者の最終目標を達成するために多数の実装固有の決定(implementation-specific decisions)を必要とすることを理解するであろう。このような実装固有の決定は、システム関連、ビジネス関連、政府関連、及び他の制約への準拠を含むことが可能であるが、これらに限定されない可能性があり、これらは、特定の実装、場所及び時間により異なることが可能である。開発者の努力は絶対的な意味で複雑で時間がかかるかもしれないが、それにもかかわらず、そのような努力は、この開示の利点を得る当業者にとって日常的な取り組みである。本明細書に開示及び教示される発明は、多数の様々な修正及び代替形態の影響を受けやすいことを理解されたい。「a」などであるが、これに限定されない単数形用語の使用は、アイテムの数を制限することを意図するものではない。また、「最上部」、「底部」、「左」、「右」、「上部」、「下部」、「下」、「上」、「側面」などの関係用語の使用は、書面による記述において使用されて、図面を具体的に参照することを明確にするものであり、本発明又は添付の特許請求の範囲を限定することを意図するものではない。「含む」及び「など」という用語は例示的であり、限定的ではない。
【0011】
「結合する」、「結合された」、「結合している」、「カプラー」などの用語は、本明細書に広く使用されており、1つ以上の部材を一緒に、例えば、機械的、磁気的、電気的、化学的、操作可能、直接的又は中間要素を介して間接的に固定、結び付け、連結、締結、取り付け、接合、その中に挿入、その上又はその中に形成、連通するか、又は他の方法で関連付けるための任意の方法又は装置を含むことが可能であり、1つの機能部材を別の部材と一体的に形成することを非限定的に更に含むことが可能である。結合は、回転を含む任意の方向で発生することが可能である。
【0012】
出願人は、弁アクチュエータ(例えば、電磁アクチュエータ又はコイル)が適切に取り付けられるか否かを決定及び/又は表示する新規で有用な装置、アセンブリ、システム及び方法を発明した。少なくとも1つの実施形態では、電磁弁用のアクチュエータは、アクチュエータが弁本体、電機子及びコアチューブのうちの少なくとも1つに結合されるか否かを決定及び/又は表示する(アクチュエータが弁操作をサポートするために適切に取り付けられるか否かを決定及び/又は表示することを含むことが可能である)スイッチ及びセンサのうちの少なくとも1つを含むことが可能である。少なくとも1つの実施形態では、アクチュエータ又はアクチュエータに結合されたシステムは、アクチュエータが弁の1つ以上の他の構成要素(例えば、弁本体、電機子、コアチューブ)に結合されるか、及び/又はそこから取り外されるかを知らせるか、又は別の方法で表示するように構成されることが可能である。少なくとも1つの実施形態では、弁は、アクチュエータが弁の1つ以上の他の構成要素に結合されない場合、及び/又は適切に結合されない場合に、可聴表示及び可視表示のうちの少なくとも1つを提供するか、又は別の方法で引き起こすように構成されることが可能である。少なくとも1つの実施形態では、電磁弁アクチュエータなどの弁アクチュエータは、アクチュエータが弁本体、電機子及びコアチューブのうちの少なくとも1つに結合されるか否かを表示するインジケータアセンブリを含むことが可能である。インジケータアセンブリは、コアチューブ又はコアチューブに結合された構成要素との通信に基づいて表示を提供するように構成されたインジケータを含むことが可能である。インジケータ又はインジケータアセンブリは、スイッチ及びセンサのうちの少なくとも1つを含むことが可能である。インジケータ又はインジケータアセンブリは、コアチューブに接触するように構成された第1の端部及び第1の端部の長手方向の反対側にある第2の端部を有するステムと、スイッチとを含むことが可能である。ステムは、スイッチから離れるように付勢されることが可能である。ステムは、ステムがコアチューブ、コアチューブの一部、又はコアチューブに結合された構成要素と接触する場合、又は接触しない場合に、スイッチを開閉するように構成されることが可能である。センサは、コアチューブ又はコアチューブに結合された1つ以上のターゲットなどの構成要素との通信を感知することに応答して、スイッチを開閉するように構成されることが可能である。センサは、光センサ、磁気センサ、機械的センサ及び/又は他のタイプのセンサの個別又は組み合わせであることが可能であり、又はそれらを個別に、又は組み合わせて含むことも可能である。少なくとも1つの実施形態では、ステム又はセンサは、コアチューブの外表面にあるか又はコアチューブ内若しくはコアチューブに配置されるカム、タング、溝、ショルダー、他のプロファイル形状又はターゲットと通信するように構成されることが可能である。
【0013】
少なくとも1つの実施形態では、電磁弁は、弁本体及びアクチュエータを含むことが可能である。弁本体は、弁を通る選択的な流れの入口及び出口を含むことが可能である。アクチュエータは、弁本体に結合され、入口から出口への流れを制御するように構成されることが可能である。少なくとも1つの実施形態では、アクチュエータは、アクチュエータハウジングと、アクチュエータハウジング内に配置されたコイルと、コアチューブとを含む。少なくとも1つの実施形態では、アクチュエータが弁本体に適切に取り付けられる場合、コアチューブは、一部がコイルを通って延び、他の部分がコイルを越えて延びることが可能である。少なくとも1つの実施形態では、コアチューブは、アクチュエータが弁本体に適切に取り付けられた状態で、弁本体からアクチュエータハウジング及びコイルを通って延びる。
【0014】
少なくとも1つの実施形態では、電磁弁は、また、アクチュエータが弁本体及び/又はコアチューブに適切に取り付けられるか否かを監視する監視アセンブリを含むことが可能である。少なくとも1つの実施形態では、監視アセンブリは、コアチューブにあるターゲットと、ターゲットが存在するか否かを検出するように構成された検出器とを含む。検出器及びターゲットは、アクチュエータが弁本体及び/又はコアチューブに適切に取り付けられる場合に、検出器がターゲットを検出できるように配置されることが可能である。少なくとも1つの実施形態では、検出器は、アクチュエータが弁本体及び/又はコアチューブに不適切に取り付けられる場合に、ターゲットを検出することができない。
【0015】
少なくとも1つの実施形態では、監視アセンブリは、ターゲットが検出されるか否かの可聴及び/又は可視表示をトリガー又は提供するように構成されることが可能である。少なくとも1つの実施形態では、監視アセンブリは、アクチュエータが弁本体及び/又はコアチューブに適切又は不適切に取り付けられるか否かの可聴及び/又は可視表示をトリガー又は提供するように構成されることが可能である。少なくとも1つの実施形態では、検出器は、機械的マイクロスイッチ又は磁気近接スイッチなどのスイッチ又は他のセンサを含むことが可能である。少なくとも1つの実施形態では、ターゲットは、コアチューブにあるカム又は他のターゲットプロファイルを含むことが可能である。少なくとも1つの実施形態では、ターゲットは、コアチューブと一体化されることが可能であり、コアチューブの端部に固定されることも可能である。少なくとも1つの実施形態では、ターゲットは、強磁性金属を含むことが可能であり、コアチューブの残りの部分は、非強磁性であることも可能である。少なくとも1つの実施形態では、検出器及び/又はターゲットは、アクチュエータハウジング内に収容されることが可能であり、その外部にあることも可能である。少なくとも1つの実施形態では、検出器は、アクチュエータハウジングに配置され、ターゲットは、コアチューブに配置される。
【0016】
図1Aは、本開示に係る弁及びアクチュエータシステムの多くの実施形態のうちの1つの斜視図である。
図1Bは、本開示に係るアクチュエータアセンブリの多くの実施形態のうちの1つの斜視図である。
図2Aは、本開示に係る弁及びアクチュエータシステムの多くの実施形態のうちの1つの側面図である。
図2Bは、一部が切り取られた、本開示に係るアクチュエータアセンブリの多くの実施形態のうちの1つの側面図である。
図3Aは、監視アセンブリの一部が切り取られた、本開示に係る弁及びアクチュエータシステムの多くの実施形態のうちの1つの上面図である。
図3Bは、監視アセンブリの一部が切り取られた、本開示に係るアクチュエータアセンブリの多くの実施形態のうちの1つの上面図である。
図4Aは、本開示に係る弁及びアクチュエータシステムの多くの実施形態のうちの1つの側面断面図である。
図4Bは、本開示に係るアクチュエータアセンブリの多くの実施形態のうちの1つの側面断面図である。
図5Aは、監視アセンブリの一部が切り取られた、本開示に係る弁及びアクチュエータシステムの多くの実施形態のうちの1つの上面図である。
図5Bは、一部が切り取られた、本開示に係るアクチュエータアセンブリの多くの実施形態のうちの1つの側面図である。
図6Aは、本開示に係るアクチュエータアセンブリの多くの実施形態のうちの1つの上面断面図である。
図6Bは、本開示に係るアクチュエータアセンブリの多くの実施形態のうちの1つの一部の側面断面図である。
図7は、本開示に係るアクチュエータアセンブリの多くの実施形態のうちの1つの側面断面図である。
図8は、本開示に係るアクチュエータアセンブリの多くの実施形態のうちの1つの一部の斜視断面図である。
図9は、本開示に係るアクチュエータアセンブリの多くの実施形態のうちの1つの簡略側面断面図である。
図10は、本開示に係る監視アセンブリの多くの実施形態のうちの1つの部分分解図である。
図11は、本開示に係るアクチュエータアセンブリの多くの実施形態のうちの1つの部分側面断面図である。
図12は、本開示に係るコアチューブ及び検出器の多くの実施形態のうちの1つの簡略図である。
図13Aは、本開示に係るコアチューブの多くの実施形態のうちの1つの簡略図である。
図13Bは、
図13Aのコアチューブの分解図である。
図14Aは、本開示に係るコアチューブの多くの実施形態のうちの1つの簡略図である。
図14Bは、
図14Aのコアチューブの分解図である。
図15は、本開示に係る弁及びアクチュエータシステムの多くの実施形態のうちの1つの斜視図である。
図16は、本開示に係るアクチュエータアセンブリの多くの実施形態のうちの1つの側面断面図である。
図17は、本開示に係るアクチュエータアセンブリの多くの実施形態のうちの1つの側面断面図である。
図18は、本開示に係るアクチュエータアセンブリの回路の多くの実施形態のうちの1つの概略図である。
図19は、本開示に係るアクチュエータアセンブリの回路の多くの実施形態のうちの1つの概略図である。
図1~19は、互いに関連して説明される。
【0017】
少なくとも1つの実施形態では、電磁弁、アセンブリ又はシステム100は、弁アセンブリ102及びアクチュエータアセンブリ120を含むことが可能である。弁アセンブリ102は、弁102を通る選択的な流れの入口106及び出口108を有する弁本体104を含むことが可能である。少なくとも1つの実施形態では、弁本体104は、ばね懸架式電機子114により制御されるパイロット弁112により操作されるダイヤフラム弁110を含む。
【0018】
少なくとも1つの実施形態では、アクチュエータアセンブリ120は、弁本体104に結合され、入口106から出口108への流れを制御するように構成されることが可能である。少なくとも1つの実施形態では、アクチュエータアセンブリ120は、アクチュエータハウジング122と、アクチュエータハウジング122内に配置されたコイル124と、コアチューブ126とを含む。少なくとも1つの実施形態では、アクチュエータハウジング122及びコイル124は、コアチューブ126又はその一部が通って延びることができる孔又は通路を含むことが可能である。少なくとも1つの実施形態では、コアチューブ126は、弁本体104に固定され、パイロット弁112を制御するばね懸架式電機子114は、コアチューブ126内に乗る。
【0019】
少なくとも1つの実施形態では、アクチュエータハウジング122は、コアチューブ126がアクチュエータハウジングの通路を通って延びる状態で、コアチューブ126上にスライドして、弁本体104に隣接するばね128に当接することができる。少なくとも1つの実施形態では、アクチュエータハウジング122を弁本体104に押し付け、ばね128を圧縮し、ネームプレート130をコアチューブ126の遠位端の近くのリップ、溝又はくぼみ132の下に滑り込ませることにより、アクチュエータハウジング122をコアチューブ126に固定することができる。適切に位置決めされると、ネームプレート130は、アクチュエータハウジング122をコアチューブ126にばね128に当接して保持することができる。装飾及び/又は保護キャップ134は、コアチューブ126の遠位端の上に配置されることが可能である。アクチュエータハウジング122は、このプロセスを逆にすることにより、弁本体104から取り外すことができる。したがって、少なくとも1つの実施形態では、アクチュエータ120、又はアクチュエータハウジング122及びコイル124などのその構成要素は、サービス及び/又はメンテナンスのために、弁本体104から取り外し、交換することができる。もちろん、弁本体104も、サービス及び/又はメンテナンスのために、アクチュエータ120から取り外し、交換することができる。
【0020】
少なくとも1つの実施形態では、アクチュエータ120が弁本体104に適切に取り付けられる場合、コアチューブ126の第1の部分126aは、アクチュエータハウジング122及び/又はコイル124を通って延び、コアチューブ126の第2の部分126bは、アクチュエータハウジング122及び/又はコイル124を越えて延びることができる。少なくとも1つの実施形態では、コアチューブ126は、アクチュエータ120が弁本体104に適切に取り付けられた状態で、弁本体104からアクチュエータハウジング122及びコイル124を通って延びる。
【0021】
コアチューブ126は、アクチュエータアセンブリ120の一部として説明されるが、少なくとも1つの実施形態では、コアチューブ126は弁アセンブリ102の一部であることが可能である。少なくとも1つの実施形態では、コアチューブ126は、弁本体104又はその一部と一体化される。
【0022】
アセンブリ100はまた、アクチュエータ120又はハウジング122が弁本体104及び/又はコアチューブ126に適切に取り付けられるか否かを監視する監視アセンブリ116を含むことが可能である。少なくとも1つの実施形態では、監視アセンブリ116は、検出器150と、アクチュエータ120又はハウジング122が弁本体104及び/又はコアチューブ126に適切に取り付けられることを確認するために位置決めされたターゲット152とを含む。少なくとも1つの実施形態では、監視アセンブリ116は、コアチューブ126にあるターゲット152と、ターゲット152が存在するか否か、及び/又は適切に位置決めされるか否かを検出するように構成された検出器150とを含む。検出器150及びターゲット152は、アクチュエータ120又はハウジング122が弁本体104及び/又はコアチューブ126に適切に取り付けられる場合に、検出器150がターゲット152を検出できるように配置されることが可能である。少なくとも1つの実施形態では、検出器150は、アクチュエータ120又はハウジング122が弁本体104及び/又はコアチューブ126に不適切に取り付けられる場合に、ターゲット152を検出することができない。
【0023】
少なくとも1つの実施形態では、検出器150は、アクチュエータ120又はハウジング122に実装されるため、アクチュエータ120又はハウジング122が弁本体104及び/又はコアチューブ126に対して取り外され、及び/又は交換される場合に、アクチュエータ120又はハウジング122とともに移動する。少なくとも1つの実施形態では、ターゲット152は、コアチューブ126に実装されるため、弁本体104及び/又はコアチューブ126がアクチュエータ120又はそのハウジング122に対して取り外され、及び/又は交換される場合に、弁本体104及び/又はコアチューブ126とともに移動する。
【0024】
少なくとも1つの実施形態では、アクチュエータ120が弁本体104に適切に取り付けられる場合、ターゲット152は、アクチュエータハウジング122及び/又はコイル124を越えて延びるコアチューブ126の部分126bに実装される。アクチュエータハウジング122及び/又はコイル124を越えて延びるコアチューブ126の第2の部分126bは、コアチューブ126と一体化されることが可能であり、コアチューブ126の第1の部分126a又は別の部分に取り付けられた延長部であることも可能である。少なくとも1つの実施形態では、コアチューブ126の第2の部分126bは、スペーサ126cによりターゲット152から離間されたヘッド126bを含む。少なくとも1つの実施形態では、コアチューブ126の第2の部分126b又はその一部は、ねじ付き接続部126dによりコアチューブ126aの別の部分に固定される。これは、監視アセンブリ116を他の弁アセンブリ102及び/又はアクチュエータアセンブリ120に組み込むことを可能にすることができる。少なくとも1つの実施形態では、ターゲット152は、コアチューブ126の第1の部分126aからギャップ126eだけ離間される。
【0025】
図12を参照すると、例えば、アクチュエータハウジング122及び/又はコイル124が弁本体104及び/又はコアチューブ126に対して適切な位置にある場合、検出器150aは、コアチューブ126にあるターゲット152に隣接して、ターゲット152を検出することができる。例えば、アクチュエータハウジング122及び/又はコイル124が弁本体104から遠すぎ、及び/又はコアチューブ126上で高すぎると、検出器150bは、ターゲット152とコアチューブの第1の部分126aとの間のギャップ126eに隣接することができ、ターゲット152を検出することができない。例えば、アクチュエータハウジング122及び/又はコイル124が弁本体104に近すぎ、及び/又はコアチューブ126上で低すぎると、検出器150cは、ターゲット152とコアチューブの第2の部分のヘッド126bとの間のスペーサ126cに隣接することができ、ターゲット152を検出することができない。
【0026】
少なくとも1つの実施形態では、検出器150及び/又はターゲット152は、アクチュエータハウジング122内に収容されることが可能であり、その外部にあることも可能である。少なくとも1つの実施形態では、例えば、
図9に示すように、検出器150は、アクチュエータハウジング122内に配置され、ターゲット152は、コアチューブ126に配置され、アクチュエータハウジング122内にもある。少なくとも1つの実施形態では、例えば、
図15に示すように、検出器150及び/又はターゲット152は、アクチュエータハウジング122の外部に配置されることが可能である。
【0027】
例えば、監視アセンブリ116は、アクチュエータハウジング122に実装されることができる接合ボックス(junction box)140を含むことが可能である。接合ボックス140は、カバー142を含むことが可能である。少なくとも1つの実施形態では、検出器ハウジング144は、接合ボックス140に固定され、検出器150を保護及び/又は収容することができる。少なくとも1つの実施形態では、検出器ハウジング144は、ターゲット152及び/又は第2の部分126bを保護及び/又は収容することもできる。少なくとも1つの実施形態では、ターゲット152及び/又は第2の部分126bは、検出器ハウジング144の開口に延びる。少なくとも1つの実施形態では、接合ボックス140の上部は、アクチュエータハウジング122と実質的に同一平面であることにより、検出器ハウジング144はアクチュエータハウジング122の上に位置する。少なくとも1つの実施形態では、検出器ハウジング144は、アクチュエータハウジング122に結合されることが可能である。少なくとも1つの実施形態では、検出器150は、アクチュエータハウジング122の上に実装され、ターゲット152がアクチュエータハウジング122の上にあるか又はそれを超える場合にターゲット152を検出することができる。少なくとも1つの実施形態では、監視アセンブリ116は、アクチュエータハウジング122に固定されることができ、ターゲット152及び/又は第2の部分126bを保護及び/又は収容することができるスペーサ又はターゲットハウジング146を含む。少なくとも1つの実施形態では、検出器ハウジング144の上部は、ターゲットハウジング146の上部と少なくとも実質的に同一平面であることが可能である。少なくとも1つの実施形態では、ターゲットハウジング146は、検出器ハウジング144の少なくとも一部を収容又はカバーする。
【0028】
少なくとも1つの実施形態では、監視アセンブリ116は、様々なハウジング122、140、144、146を互いにシールする1つ以上のガスケット148を含むことが可能である。検出器150は、検出器ハウジング144に一体化されることができ、そうでなければその一部で、及び/又はその内部にあることができる検出器支持体154によりカバーされ、保護され、又は支持されることが可能である。少なくとも1つの実施形態では、監視アセンブリ116は、接合ボックス140内及び/又はアクチュエータハウジング122にシール156でシールされることができる端子ブロック158を含むことが可能である。端子ブロック158は、コイル124及び/又は検出器150への接続を終了するか又は可能にするために使用することができる。
【0029】
少なくとも1つの実施形態では、ケーブル又はワイヤの束などの通信リンク160は、端子ブロック158を介してコイル124及び/又は検出器150に接続されることが可能である。例えば、通信リンク160は、無線通信又は有線通信を含むことが可能である。少なくとも1つの実施形態では、通信リンク160は、コイル124に電力を供給し、及び/又はコイル124を制御する電力供給及び/又は通信配線162を含むことが可能である。少なくとも1つの実施形態では、通信リンク160は、検出器150に電力を供給し、及び/又は検出器150を制御する電力供給及び/又は通信配線164を含むことが可能である。少なくとも1つの実施形態では、通信リンク160は、例えば、コイル124及び/又は検出器150に安全及び/又は信号接地を提供する追加の配線166を含むことが可能である。
【0030】
少なくとも1つの実施形態では、監視アセンブリ116は、通信リンク160の整合性を監視するために使用できる、抵抗器などの1つ以上の整合性装置168を含むことが可能である。例えば、
図8に示すように、整合性装置168は、検出器配線164の連続性を確認する抵抗器を含むことが可能である。
【0031】
少なくとも1つの実施形態では、検出器150は、機械的マイクロスイッチ又は磁気近接センサなどのスイッチ又は他のセンサを含むことが可能である。適切なマイクロスイッチの例は、HoneywellのSMシリーズ(Honeywell’s SM-series)を含む。適切な磁気近接センサの例は、Magnasphere及びTopWorxにより製造された52Mシリーズなど(manufactured by Magnasphere and TopWorx, such as the 52M-series)のものを含む。少なくとも1つの実施形態では、ターゲット152は、コアチューブ126内、又はコアチューブ126の外表面にあるカム、タング、溝、ショルダー、他のプロファイル形状を含むことが可能である。少なくとも1つの実施形態では、ターゲット152は、上記のように、コアチューブ126と一体化されることができ、コアチューブの第2の端部126bなどのコアチューブ126の端部に固定されることが可能である。少なくとも1つの実施形態では、例えば、検出器150が磁気近接センサである場合、ターゲット152は、強磁性金属、永久磁性材又は電磁材を含むことが可能であり、コアチューブ126の他の部分は、非磁性であることが可能である。少なくとも1つの実施形態では、例えば、検出器150が磁気近接センサである場合、ターゲット152は、強磁性金属、永久磁性材又は電磁材の一部であることが可能であり、コアチューブ126の末端部126b及び他の部分は、非磁性であることが可能である。少なくとも1つの実施形態では、ターゲット152は、コアチューブ126の他の部分に接続された末端部126bの一部であることが可能である。
【0032】
少なくとも1つの実施形態では、アクチュエータ120が弁本体104及び/又はコアチューブ126に適切又は不適切に取り付けられる場合、検出器150は、ターゲット152及び/又はコアチューブ126の第2の部分126bに近接し、及び/又はこれらとの通信を感知するように位置決めされる。少なくとも1つの実施形態では、アクチュエータ120が弁本体104及び/又はコアチューブ126に適切又は不適切に取り付けられる場合、検出器150は、ターゲット152の遠位に位置決めされる。少なくとも1つの実施形態では、例えば、
図6A、
図6B、
図7に示すように、監視アセンブリ116は、ばね172により、コアチューブ126に向かって、及び/又は検出器150から離れるように付勢されることができるシャフト又はステム170を含むことが可能である。監視アセンブリ116はまた、シャフト170が検出器ハウジング144内でシールしてスライドすることを可能にする、Oリングなどのシール174を含むことも可能である。少なくとも1つの実施形態では、シャフトは、コアチューブがアクチュエータハウジング122及び/又はコイル124を通って、及び/又はアクチュエータハウジング122及び/又はコイル124を越えて延びる場合に、コアチューブ126と係合し、ボール又は他のベアリングを含むことができる係合端176を含む。シャフト170の端部である係合端176が、コアチューブ126にあるターゲット152と係合又は接触すると、シャフトは、コアチューブ126へ横方向又は垂直方向に移動し、トリガー又はトリガー端178は、機械的スイッチ又は他のセンサなどの検出器150をトリップ又はトリガーする。
【0033】
少なくとも1つの実施形態では、監視アセンブリ116は、ターゲット152が適切に検出されるか否か、ひいては、アクチュエータ120が弁本体104及び/又はコアチューブ126に適切又は不適切に取り付けられるか否かの可聴及び/又は可視表示、又はインジケータ184を含むことができ、それらをトリガーするか又は提供するように構成されることができる。例えば、検出器配線164は、ターゲット152が適切に検出される場合、ひいては、アクチュエータ120が弁本体104及び/又はコアチューブ126に適切に取り付けられる場合に、回路を閉じるか又は完了する(complete)ことができる。少なくとも1つの実施形態では、検出器配線164は、ターゲット152が適切に検出される場合、ひいては、アクチュエータ120が弁本体104及び/又はコアチューブ126に適切に取り付けられる場合に、回路を開くことができる。少なくとも1つの実施形態では、検出器配線164は、ターゲット152が検出されない場合、ひいては、アクチュエータ120が弁本体104及び/又はコアチューブ126に不適切に取り付けられる場合に、回路を開くことができる。少なくとも1つの実施形態では、検出器配線164は、ターゲット152が検出されない場合、ひいては、アクチュエータ120が弁本体104及び/又はコアチューブ126に不適切に取り付けられる場合に、回路を閉じるか又は完了する(complete)ことができる。その回路は、可聴及び/又は可視表示、又はインジケータ184を提供することができるため、オペレータ又は検査員は、アクチュエータ120が弁本体104及び/又はコアチューブ126に適切に取り付けられることを確認することができる。
【0034】
少なくとも1つの実施形態では、例えば、多くの図のうちの1つである
図16に示すように、監視アセンブリ116は、アクチュエータハウジング122内及び/又はコイル124に隣接して位置決めされた、電気接点又はフラックスワッシャ(flux washer)190などの1つ以上の検出器150を含むことが可能である。この例では、コアチューブ126自体は、アクチュエータ120が弁本体104及び/又はコアチューブ126に適切に取り付けられる場合に、検出器配線164を有する回路を完了する(complete)ために使用されることが可能である。接点又はワッシャ190などの検出器150は、アクチュエータ120が弁本体104及び/又はコアチューブ126に不適切に取り付けられる場合に、回路を開くことを保持するように位置決めされることができ、それにより、アクチュエータ120が弁本体104及び/又はコアチューブ126に不適切に取り付けられることをオペレータ又は検査員に警告することができる。
【0035】
少なくとも1つの実施形態では、例えば、
図17に示されるように、監視アセンブリ116は、アクチュエータハウジング122内及び/又はコイル124に隣接して位置決めされた、接触スリーブ192などの1つ以上の検出器150を含むことが可能である。この例では、コアチューブ126自体は、アクチュエータ120が弁本体104及び/又はコアチューブ126に適切に取り付けられる場合に、検出器配線164及び/又は接地若しくは他の配線166の間の回路を完了する(complete)ために使用されることが可能である。接触スリーブ192などの検出器150は、アクチュエータ120が弁本体104及び/又はコアチューブ126に不適切に取り付けられる場合に、回路を開くことを保持するように位置決めされることができ、それにより、アクチュエータ120が弁本体104及び/又はコアチューブ126に不適切に取り付けられることをオペレータ又は検査員に警告することができる。
【0036】
少なくとも1つの実施形態では、弁の取り外し可能なソレノイドコイルは、弁本体に固定され得るソレノイド電機子(コアチューブ)にあるターゲット機構によりトリガーされるスイッチを組み込むことができる。ソレノイド電機子(solenoid armature)にあるターゲット機構(target feature)によりトリガーされるスイッチは、取り外し可能なソレノイドコイルが正確な位置に正確に取り付けられるか、不正確な位置に不正確/不完全に取り付けられるか、又はまったく取り付けられないかを検出することができる。本開示の少なくとも1つの実施形態は、電機子/弁本体の周りのソレノイドコイルの回転位置に関係なく、ターゲット機構を整列させる必要がなく、これを達成することができる。ターゲットがソレノイド電機子と一体化されることができため、本発明は、ターゲット機構として機能する追加の要素を必要としない(しかしながら、任意に含むことが可能である)。スイッチは、機械的、光学的、磁気的又は抵抗的であることが可能である。ターゲット機構は、鉄金属、磁性材又は反射材であることが可能である。スイッチは、ノーマルオープン、ノーマルクローズ、NCNO又は漸進的に抵抗的であることが可能である。スイッチは、ソレノイドコイルにあるアクセサリ構造に実装されることができ、ソレノイドコイルのエンクロージャ内に組み込まれることも可能である。スイッチは、環境シール、電気終端及び/又は電気リードを提供するエンクロージャと結合されることが可能である。少なくとも1つの実施形態は、ソレノイドコイルが正確に取り付けられるか又は正確に取り付けられない場合、現場サービス又はその他のために取り外した後であろうとなかろうと、警報信号又は他のインジケータを提供することができる。消火システムで使用される電磁弁は、本開示の商業的実装の一例である。例えば、本開示の少なくとも1つの実施形態は、NFPA-13に準拠し得る。本開示の他の例示的な実装は、本開示の感知及び/又は表示の態様が必要とされるか又は望まれる電磁弁用途を含む。
【0037】
少なくとも1つの実施形態では、電磁弁は、弁本体及びアクチュエータを含むことが可能である。弁本体は、弁を通る選択的な流れの入口及び出口を含むことが可能である。アクチュエータは、弁本体に結合されることができ、入口から出口への流れを制御するように構成されることが可能である。少なくとも1つの実施形態では、アクチュエータは、アクチュエータハウジングと、アクチュエータハウジング内に配置されたコイルと、コアチューブとを含む。少なくとも1つの実施形態では、アクチュエータが弁本体に適切に取り付けられる場合、コアチューブは、一部がコイルを通って延びることができ、他の部分がコイルを越えて延びることが可能である。少なくとも1つの実施形態では、コアチューブは、アクチュエータが弁本体に適切に取り付けられた状態で、弁本体からアクチュエータハウジング及びコイルを通って延びる。
【0038】
少なくとも1つの実施形態では、電磁弁は、また、アクチュエータが弁本体及び/又はコアチューブに適切に取り付けられるか否かを監視する監視アセンブリを含むことが可能である。少なくとも1つの実施形態では、監視アセンブリは、コアチューブにあるターゲットと、ターゲットが存在するか否かを検出するように構成された検出器とを含む。検出器及びターゲットは、アクチュエータが弁本体及び/又はコアチューブに適切に取り付けられる場合に、検出器がターゲットを検出できるように配置されることが可能である。少なくとも1つの実施形態では、検出器は、アクチュエータが弁本体及び/又はコアチューブに不適切に取り付けられる場合に、ターゲットを検出することができない。
【0039】
少なくとも1つの実施形態では、監視アセンブリは、ターゲットが検出されるか否かの可聴及び/又は可視表示をトリガー又は提供するように構成されることが可能である。少なくとも1つの実施形態では、監視アセンブリは、アクチュエータが弁本体及び/又はコアチューブに適切又は不適切に取り付けられるか否かの可聴及び/又は可視表示をトリガー又は提供するように構成されることが可能である。少なくとも1つの実施形態では、検出器は、機械的マイクロスイッチ又は磁気近接スイッチなどのスイッチ又は他のセンサを含むことが可能である。少なくとも1つの実施形態では、ターゲットは、コアチューブにあるカム又は他のターゲットプロファイルを含むことが可能である。少なくとも1つの実施形態では、ターゲットは、コアチューブと一体化されることができ、コアチューブの端部に固定されることも可能である。少なくとも1つの実施形態では、ターゲットは、強磁性金属を含むことが可能であり、コアチューブの残りの部分は、非強磁性であることが可能である。少なくとも1つの実施形態では、検出器及び/又はターゲットは、アクチュエータハウジング内に収容されることができ、その外部にあることも可能である。少なくとも1つの実施形態では、検出器は、アクチュエータハウジングに配置され、ターゲットは、コアチューブに配置される。
【0040】
本開示の1つ以上の態様を利用する他及びさらなる実施形態は、出願人の開示の精神から逸脱することなく工夫することができる。例えば、装置、システム及び方法は、多数の異なる業界における多数の異なるタイプ及びサイズの弁に対して実装されることが可能である。更に、様々な方法及び物理的実施形態は、開示された方法及び実施形態の変形を生成するために、互いに組み合わせて含まれることが可能である。単数形の要素の説明は、複数形の要素を含むことができ、その逆も可能である。特に限定されない限り、ステップの順序は、様々な順序で発生することができる。本明細書に説明された様々なステップは、他のステップと組み合わせられ、記載されたステップと相互に連結され、及び/又は複数のステップに分割されることも可能である。同様に、要素は、機能的に説明されており、別個の構成要素として具体化されることができ、複数の機能を有する構成要素に組み合わせられることが可能である。本開示の1つ以上の態様及び実施形態は、添付の図面においてより詳細に示され、及び/又は説明される。図面に反映される態様及び実施形態は、説明及び例示を目的としており、本開示の範囲を限定することを決して意図するものではない。
【0041】
本発明は、好ましい実施形態及び他の実施形態の文脈で説明されており、本発明の全ての実施形態が説明されているわけではない。説明された実施形態に対する明らかな修正及び変更は、本開示の利点を得る当業者に利用可能である。開示及び非開示の実施形態は、出願人が思いついた発明の範囲又は適用可能性を限定又は制限することを意図するものではなく、むしろ、特許法に準拠して、出願人は、特許請求の範囲の同等物の範囲又は範囲内にあるそのような全ての修正及び改善を完全に保護することを意図する。
【国際調査報告】