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  • 特表-固体状クレンジング用組成物 図1
  • 特表-固体状クレンジング用組成物 図2
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-04-27
(54)【発明の名称】固体状クレンジング用組成物
(51)【国際特許分類】
   A61K 8/19 20060101AFI20230420BHJP
   A61K 8/46 20060101ALI20230420BHJP
   A61K 8/36 20060101ALI20230420BHJP
   A61Q 19/10 20060101ALI20230420BHJP
   A61Q 5/02 20060101ALI20230420BHJP
   C11D 1/28 20060101ALI20230420BHJP
   C11D 17/06 20060101ALI20230420BHJP
   C11D 3/10 20060101ALI20230420BHJP
   C11D 3/20 20060101ALI20230420BHJP
   C11D 1/94 20060101ALI20230420BHJP
   C11D 3/40 20060101ALI20230420BHJP
   C11D 3/50 20060101ALI20230420BHJP
【FI】
A61K8/19
A61K8/46
A61K8/36
A61Q19/10
A61Q5/02
C11D1/28
C11D17/06
C11D3/10
C11D3/20
C11D1/94
C11D3/40
C11D3/50
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022554186
(86)(22)【出願日】2021-03-11
(85)【翻訳文提出日】2022-10-17
(86)【国際出願番号】 GB2021050601
(87)【国際公開番号】W WO2021181099
(87)【国際公開日】2021-09-16
(31)【優先権主張番号】62/988,471
(32)【優先日】2020-03-12
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】518411327
【氏名又は名称】インノスペック アクティブ ケミカルズ エルエルシー
【氏名又は名称原語表記】INNOSPEC ACTIVE CHEMICALS LLC
(74)【代理人】
【識別番号】100107984
【弁理士】
【氏名又は名称】廣田 雅紀
(74)【代理人】
【識別番号】100182305
【弁理士】
【氏名又は名称】廣田 鉄平
(74)【代理人】
【識別番号】100096482
【弁理士】
【氏名又は名称】東海 裕作
(74)【代理人】
【識別番号】100131093
【弁理士】
【氏名又は名称】堀内 真
(74)【代理人】
【識別番号】100150902
【弁理士】
【氏名又は名称】山内 正子
(74)【代理人】
【識別番号】100141391
【弁理士】
【氏名又は名称】園元 修一
(74)【代理人】
【識別番号】100221958
【弁理士】
【氏名又は名称】篠田 真希恵
(74)【代理人】
【識別番号】100192441
【弁理士】
【氏名又は名称】渡辺 仁
(72)【発明者】
【氏名】コットレル フィリップ ロレイン
(72)【発明者】
【氏名】ヤマダ キミ アイリーン
【テーマコード(参考)】
4C083
4H003
【Fターム(参考)】
4C083AA121
4C083AA122
4C083AB271
4C083AB311
4C083AB312
4C083AC231
4C083AC291
4C083AC301
4C083AC302
4C083AC471
4C083AC782
4C083AC791
4C083AC792
4C083AD111
4C083AD131
4C083AD641
4C083BB04
4C083BB05
4C083BB06
4C083BB07
4C083BB21
4C083BB41
4C083BB45
4C083DD17
4C083DD21
4C083DD28
4C083DD30
4C083DD47
4C083EE07
4C083FF05
4C083FF06
4H003AB03
4H003AB21
4H003AB23
4H003AB27
4H003DA02
4H003EA16
4H003EB07
4H003EB08
4H003FA07
4H003FA12
4H003FA18
4H003FA26
(57)【要約】
(i)少なくとも1つの式(I)のアシルアルキルイセチオネート界面活性剤[(I)式中、Rは、置換されていてもよいC-C36ヒドロカルビル基を表し、R、R、R及びRはそれぞれ独立に、水素又はC-Cアルキル基を表し、R、R、R及びRのうちの少なくとも1つは水素でなく、Mは、カチオンを表す]と、(ii)炭酸塩と、(iii)有機酸とを含む固体状クレンジング用組成物。
【化1】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
(i)少なくとも1つの式(I)のアシルアルキルイセチオネート界面活性剤
【化1】


[式中、Rは、置換されていてもよいC-C36ヒドロカルビル基を表し、
、R、R及びRはそれぞれ独立に、水素又はC-Cアルキル基を表し、R、R、R及びRのうちの少なくとも1つは水素でなく、Mは、カチオンを表す]と、
(ii)炭酸塩と、
(iii)有機酸と
を含む、固体状クレンジング用組成物。
【請求項2】
発泡性である、請求項1に記載の組成物。
【請求項3】
(i)5~50重量%の少なくとも1つの式(I)のアシルアルキルイセチオネート界面活性剤と、
(ii)30~60重量%の炭酸塩と、
(iii)20~40重量%の有機酸と
を含む、請求項1又は2に記載の組成物。
【請求項4】
が、C-C36アルキル基又はC-C36アルケニル基、好ましくはC-C18アルキル基又はC-C18アルケニル基、及びそれらの混合物を表す、請求項1~3のいずれかに記載の組成物。
【請求項5】
が、メチル基を表し、R、R及びRがそれぞれ、水素を表し、又はRが、メチル基を表し、R、R及びRがそれぞれ、水素を表す、請求項1~4のいずれかに記載の組成物。
【請求項6】
式(I)の化合物が、式RCOOCHCHRSO [式中、Rは、C-Cアルキル基を表す]の化合物及び式RCOOCHRCHSO [式中、Rは、C-Cアルキル基を表す]の化合物を含む異性体の混合物を含む、請求項1~4のいずれかに記載の組成物。
【請求項7】
が、金属カチオン又は置換されていてもよいアンモニウムカチオンを表す、請求項1~6のいずれかに記載の組成物。
【請求項8】
少なくとも1つの式(I)のアシルアルキルイセチオネート界面活性剤が、ラウロイルメチルイセチオン酸ナトリウム、ココイルメチルイセチオン酸ナトリウム、オレオイルメチルイセチオン酸ナトリウム、及びそれらの異性体のうちの1又は2以上から選択される、請求項1~7のいずれかに記載の組成物。
【請求項9】
炭酸塩が、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸水素カリウム、炭酸アンモニウム、及び炭酸水素アンモニウムのうちの1又は2以上から選択される、請求項1~8のいずれかに記載の組成物。
【請求項10】
有機酸が、モノカルボン酸及びポリカルボン酸のうちの1又は2以上から選択され、適切には有機酸が、乳酸、コハク酸、フマル酸、サリチル酸、グリコール酸、アスコルビン酸、マレイン酸、リンゴ酸、イソクエン酸、及びクエン酸のうちの1又は2以上から選択される、請求項1~9のいずれかに記載の組成物。
【請求項11】
少なくとも1つの追加成分を含む、請求項1~10のいずれかに記載の組成物。
【請求項12】
0.001~25重量%、好ましくは1~15重量%の少なくとも1つの追加成分を含む、請求項11に記載の組成物。
【請求項13】
少なくとも1つの追加成分が、カチオン性界面活性剤、非イオン性界面活性剤、アニオン性界面活性剤、及び両性界面活性剤のうちの1又は2以上から選択される、請求項11又は12に記載の組成物。
【請求項14】
少なくとも1つの追加成分が、植物性油、電解質、香料、顔料/着色料、充填剤、ワックス、ポリクォート、ポロキサマー、ポリヒドロキシアルコール、キレート剤、及び活性成分のうちの1又は2以上から選択される、請求項11~13のいずれかに記載の組成物。
【請求項15】
実質的に無水である、請求項1~14のいずれかに記載の組成物。
【請求項16】
圧縮形態、結晶形態又は粉末形態である、請求項1~15のいずれかに記載の組成物。
【請求項17】
請求項1~16のいずれかに記載の組成物と、パッケージとを含むクレンジング用製品。
【請求項18】
パッケージが水溶性である、請求項17に記載のクレンジング用製品。
【請求項19】
パッケージが、複数の個別の区画を含む、請求項17又は18に記載のクレンジング用製品。
【請求項20】
(a)請求項1~16のいずれかに記載の組成物を水と接触させて、クレンジング用泡を形成するステップと、
(b)前記クレンジング用泡を皮膚及び/又は毛髪と接触させるステップと
を含む、皮膚及び/又は毛髪をクレンジングする方法。
【請求項21】
皮膚及び/又は毛髪をクレンジングするための、請求項1~16のいずれかに記載の組成物の使用。
【請求項22】
(a)混和物を形成するステップと、
(b)前記混和物をパッケージに封入するステップと
を含む、固体状クレンジング用製品を製造する方法であって、
前記混和物が、
(i)少なくとも1つの式(I)のアシルアルキルイセチオネート界面活性剤
【化2】


[式中、Rは、置換されていてもよいC-C36ヒドロカルビル基を表し、
、R、R及びRはそれぞれ独立に、水素原子又はC-Cアルキル基を表し、R、R、R及びRのうちの少なくとも1つは水素でなく、Mは、カチオンを表す]と、
(ii)炭酸塩と、
(iii)有機酸と
を含む、前記方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、固体状クレンジング用組成物に関する。本発明はまた、固体状クレンジング用組成物を含むクレンジング用製品、皮膚及び/又は毛髪をクレンジングする方法、固体状クレンジング用組成物の皮膚及び/又は毛髪をクレンジングするための使用、並びにクレンジング用製品を製造する方法にも関する。
【背景技術】
【0002】
多くの一般に入手可能なクレンジング用製品(シャンプー、ボディウォッシュなど)は、粘性液体状組成物の形をとる。そのような組成物は、分注するのが容易である。しかし、使用者は、例えば毛髪又はボディに塗布する前に、意図した容量よりはるかに大きい容量の組成物を手の上に注ぐことが多く、したがって著しい量が浪費される。液体状組成物は重く、大容量の水を含有することが多い。大容量の液体を輸送するのは費用がかかり、環境に優しくなく、製造時に大量の水を使用することは環境に有害である。
【0003】
液体状クレンジング用組成物は、通常プラスチックボトルにパッケージングされている。プラスチックボトルは、耐久性があり、柔軟で、さまざまな形状として製造するのが容易である。しかし、大部分のプラスチックボトルは、石油化学製品に由来するものであって、持続可能な供給源に由来するものではない。プラスチックボトルは、典型的に生分解性でなく、廃棄されたプラスチックボトルは、典型的に環境に長期間存続する。プラスチックボトルはリサイクルされうるが、これはエネルギー集約的及び労働集約的であり、現在リサイクルされているプラスチックボトルの割合はわずかでしかない。
【0004】
固体状クレンジング用組成物は、液体状組成物より著しい利点を提供する。固体状クレンジング用組成物は、よりコンパクトであり、より少ないパッケージ(特により少ないプラスチックパッケージ)を必要とし、輸送するのが容易である。さらに、使用者は、典型的に必要量の組成物しか使用せず、したがって廃棄物が削減される。固体状クレンジング用組成物については、ボトルでの貯蔵及び使用は行われず、それによって、パッケージが全体で低減し、使用及び適用がより容易になる。これは、特に高齢者による使用及び動物への適用に利点をもたらす。固体状組成物を使い捨て製品として提供することは容易である。
【0005】
公知の固体状クレンジング用組成物としては、石けんバー及びスルフェート界面活性剤ベースの固体状シャンプー組成物が挙げられる。しかし、そのような組成物中の界面活性剤は、かなり刺激性があり、使用者の皮膚に刺激を引き起こす可能性がある。
【0006】
低刺激性固体状クレンジング用組成物は、典型的に、水及び/又は使用者のボディと接触させたとき不十分な発泡特性を有する。使用者が所望の泡レベルを達成するには、長時間及びかなりの努力を必要とする可能性があり、使用者は、クレンジング用組成物をボディの所望の部分に十分に適用することができない可能性がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
したがって、低刺激性であり、しかも使用するのが素早く容易であり、使用時に望ましい泡を形成する固体状クレンジング用組成物が求められている状態のままである。
【0008】
本発明の目的は、改善された固体状クレンジング用組成物を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の第1の態様によれば、固体状クレンジング用組成物であって、
(i)少なくとも1つの式(I)のアシルアルキルイセチオネート界面活性剤
【0010】
【化1】


【0011】
[式中、Rは、置換されていてもよいC-C36ヒドロカルビル基を表し、
、R、R及びRはそれぞれ独立に、水素又はC-Cアルキル基を表し、R、R、R及びRのうちの少なくとも1つは水素でなく、Mは、カチオンを表す]と、
(ii)炭酸塩と、
(iii)有機酸と
を含む組成物が提供される。
【0012】
本発明の第2の態様によれば、第1の態様による固体状クレンジング用組成物と、パッケージとを含むクレンジング用製品が提供される。
【0013】
本発明の第3の態様によれば、皮膚及び/又は毛髪をクレンジングする方法であって、
(a)第1の態様による組成物を水と接触させて、クレンジング用泡を形成するステップと、
(b)クレンジング用泡を皮膚及び/又は毛髪と接触させるステップと
を含む、方法が提供される。
【0014】
本発明の第4の態様によれば、皮膚及び/又は毛髪をクレンジングするための、第1の態様による組成物の使用が提供される。
【0015】
本発明の第5の態様によれば、固体状クレンジング用製品を製造する方法であって、
(a)混和物を形成するステップと、
(b)混和物をパッケージに封入するステップと
を含み、混和物が、
(i)少なくとも1つの式(I)のアシルアルキルイセチオネート界面活性剤
【0016】
【化2】


【0017】
[式中、Rは、置換されていてもよいC-C36ヒドロカルビル基を表し、
、R、R及びRはそれぞれ独立に、水素原子又はC-Cアルキル基を表し、R、R、R及びRのうちの少なくとも1つは水素でなく、Mは、カチオンを表す]と、
(ii)炭酸塩と、
(iii)有機酸と
を含む、方法が提供される。
【発明を実施するための形態】
【0018】
別段の記載がない限り、本明細書及び特許請求の範囲において使用される以下の用語は、以下に記載される意味を有する。
【0019】
用語「脂肪酸」は、当業者に周知であるその普通の意味で本明細書において使用される。具体的には、非エステル化脂肪酸を指す。
【0020】
用語「有機酸」は、当業者に周知であるその普通の意味で本明細書において使用される。具体的に、酸性の特性を有する有機化合物を指す。
【0021】
本明細書で使用される場合、用語「ヒドロカルビル基」は、当業者に周知であるその普通の意味で使用される。具体的には、炭素原子が分子の残部に直接結合しており、炭化水素が優勢である特性を有する基を指す。ヒドロカルビル基の例としては、炭化水素基、すなわち脂肪族(飽和又は不飽和、直鎖状又は分岐状とすることができ、例えばアルキル又はアルケニル)基、脂環式(例えば、シクロアルキル、シクロアルケニル)基、及び芳香族(例えば、フェニル)基が挙げられる。
【0022】
用語「アルキル」は、直鎖アルキル基も分枝鎖アルキル基も包含する。「プロピル」などの個々のアルキル基への言及は、直鎖のものだけに特定され、「イソプロピル」などの個々の分枝鎖アルキル基への言及は、分枝鎖のものだけに特定される。例えば、「C-C36アルキル」は、C10-C36、C-Cアルキル、プロピル、イソプロピル、及びt-ブチルを包含する。
【0023】
用語「アルケニル」は、直鎖アルケニル基も分枝鎖アルケニル基も包含する。「プロペニル」などの個々のアルケニル基への言及は、直鎖のものだけに特定され、「イソプロペニル」などの個々の分枝鎖アルケニル基への言及は、分枝鎖のものだけに特定される。例えば、「C-C36アルケニル」は、C10-C36アルケニル、C-Cアルケニル、プロペニル及びイソプロペニルを包含する。
【0024】
用語「アルコキシ」は、直鎖アルコキシ基も分枝鎖アルコキシ基も包含する。「プロポキシ」などの個々のアルコキシ基への言及は、直鎖のものだけに特定され、「イソプロポキシ」などの個々の分枝鎖アルキル基への言及は、分枝鎖のものだけに特定される。例えば、「C-Cアルコキシ」は、C-Cアルコキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、及びt-ブトキシを包含する。
【0025】
用語「アリール」は、5~12個の炭素原子を有する環式又は多環式の芳香族環を意味する。アリール基の例としては、フェニル、ビフェニル及びナフチルが挙げられるが、これらに限定されない。特定の実施形態において、アリール基はフェニルとすることができる。
【0026】
用語「C-C22アルキル-C-C12アリール」は、C-C12アリール基がC-C22アルキル基に共有結合していることを意味し、これらの両方が本明細書に定義されている。
【0027】
ヒドロカルビル基、アルキル基、アルケニル基、アルコキシ基、又はアリール基など特定の基への言及を伴う用語「置換されていてもよい」は、前記基が置換されていても置換されていなくてもよいことを意味する。適切な置換基としては、非炭化水素基を挙げることができるが、ただし、それらは、基の炭化水素が優勢である性質を変更しないことを条件とする。適切な置換基の例としては、C1-4アルコキシ、シアノ、ヒドロキシ、オキソ、ハロ(特に、フルオロ及びクロロ)、トリフルオロメチル及びトリフロオロメトキシが挙げられる。
【0028】
置換されていてもよいことが記載されていない限り、本明細書におけるヒドロカルビル基、アルキル基、アルケニル基、アルコキシ基、及びアリール基は非置換である。
【0029】
本明細書における固体状組成物への言及は、標準大気条件下(すなわち、1気圧及び298Kの圧力で)で固体状態である組成物を指す。
【0030】
本明細書における「石けん」への言及は、一般に石けんと呼ばれる化合物、例えば脂肪族アルカン又はアルケンモノカルボン酸のアルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩、アンモニウム塩、水酸化アンモニウム塩及びアルカノールアンモニウム塩を指す。
【0031】
本明細書全体にわたって、用語「~を含む(comprising)」又は「~を含む(comprises)」は、指定された構成要素を含むが、他の構成要素の存在を除外しないことを意味する。用語「~から本質的になる(consisting essentially of)」又は「~から本質的になる(consists essentially of)」は、指定された構成要素を含むが、本発明の技術的効果を達成すること以外の目的のために添加される構成要素を除いて、他の構成要素を除外することを意味する。用語「~からなる(consisting of)」又は「~からなる(consists of)」は、指定された構成要素を含むが、他の構成要素を除外することを意味する。
【0032】
適当なときにはいつでも、文脈に応じて、用語「~を含む(comprises)」又は「~を含む(comprising)」の使用は、「~から本質的になる(consists essentially of)」又は「~から本質的になる(consisting essentially of)」という意味も包含するように考えることができ、さらに「~からなる(consists of)」又は「~からなる(consisting of)」という意味も包含するように考えることができる。
【0033】
誤解を避けるために、組成物中の構成要素の量が重量%で記載されている場合、これは、言及された組成物全体に対する指定された構成要素の重量パーセントを意味する。例えば、「固体状クレンジング用組成物は、5~50重量%の少なくとも1つの式(I)のアシルアルキルイセチオネート界面活性剤を含む」は、固体状クレンジング用組成物の5~50重量%が少なくとも1つの式(I)のアシルアルキルイセチオネートによって提供されることを意味する。
【0034】
本明細書において、別段の指示がない限り、言及されたいかなる量も、組成物中に存在する活性成分の量に関する。当業者は、本明細書において言及された構成要素の一部の商業的供給源は、不純物、副生成物及び/又は残留出発物質を含む可能性があることを認識する。しかし、指定された量は、活性材料のみを指し、存在しうるいかなる不純物、副生成物、出発物質又は希釈剤も含まない。
【0035】
本明細書に記載されている任意の特徴は、個別に、又は適当な場合には相互との組合せ、特に添付の特許請求の範囲に記載されている組合せで使用されうる。本明細書に記載されている本発明の各例示的実施形態の任意の特徴は、適当な場合には本発明のいかなる他の態様又は例示的実施形態にも適用可能である。言い換えれば、本明細書を読んでいる当業者は、本発明の各態様又は実施形態の任意の特徴を本発明の異なる態様間で相互交換可能及び組合せ可能とみなすべきである。
【0036】
固体状クレンジング用組成物
本発明の第1の態様によれば、固体状クレンジング用組成物であって、
(i)少なくとも1つの式(I)のアシルアルキルイセチオネート界面活性剤
【0037】
【化3】


【0038】
[式中、Rは、置換されていてもよいC-C36ヒドロカルビル基を表し、
、R、R及びRはそれぞれ独立に、水素又はC-Cアルキル基を表し、R、R、R及びRのうちの少なくとも1つは水素でなく、Mは、カチオンを表す]と、
(ii)炭酸塩と、
(iii)有機酸と
を含む組成物が提供される。
【0039】
第1の態様の固体状クレンジング用組成物は、圧縮形態、結晶形態又は粉末形態をとることができる。適切な圧縮形態としては、バー、ブロック、パック、及びスティックが挙げられ、組成物の構成要素の混和物を圧縮することによって形成することができる。適切に、組成物は、結晶形態又は粉末形態、例えば粉末である。固体状クレンジング用組成物は、有利なことに、同量の界面活性剤を含む液体状クレンジング用組成物より軽量でコンパクトである。固体状クレンジング用組成物は、有利なことに、液体状クレンジング用組成物より少ないパッケージを必要とし、パッケージを全く必要としないことさえある。
【0040】
第1の態様の固体状クレンジング用組成物は、使用時に望ましい発泡性をもたらし、及び/又は適切な量の水に、いかなる残渣/不溶解固体も存在させておくことなく溶解することができる。
【0041】
適切に、第1の態様の固体状クレンジング用組成物は、ヒト又は動物(ペットなど)の皮膚及び/又は毛髪を掃除するためのものである。適切に、第1の態様の固体状クレンジング用組成物は、例えば皮膚及び/又は毛髪をクレンジングするのに適切なパーソナルクレンジング用組成物である。いくつかの実施形態において、第1の態様の固体状クレンジング用組成物は、シャンプー、ボディウォッシュ、ハンドクレンザー、フェイシャルクレンザー、スキンクレンザー、シェービング用組成物、又は全身用パーソナルクレンザーである。
【0042】
適切に、第1の態様の固体状クレンジング用組成物は発泡性である。これは、組成物が水と接触すると泡を形成することを意味する。組成物中に存在する炭酸塩及び有機酸が水の存在下で一緒に反応して、二酸化炭素を生成し、水と式(I)の界面活性剤の混合物によって被包されて、泡を形成すると考えられる。
【0043】
第1の態様の固体状クレンジング用組成物は、水と接触すると発泡により安定なクリーム状泡を速やかに形成する固体状クレンジング用組成物を提供すると考えられる。有利なことには、組成物に力を加える必要なく、泡が生成される。
【0044】
適切に、第1の態様のクレンジング用組成物は実質的に無水である。これは、組成物が水を意図的に含まないことを意味する。すなわち、第1の態様のクレンジング用組成物は、2重量%未満、例えば1重量%未満など5重量%未満の水を含む。
【0045】
適切に、第1の態様の固体状クレンジング用組成物は、10~45重量%の少なくとも1つの式(I)のアシルアルキルイセチオネート界面活性剤、特に10~35重量%の少なくとも1つの式(I)のアシルアルキルイセチオネート界面活性剤など5~50重量%の少なくとも1つの式(I)のアシルアルキルイセチオネート界面活性剤を含む。
【0046】
式(I)において、Rは、置換されていてもよいC-C36ヒドロカルビル基を表し、R、R、R及びRはそれぞれ独立に、水素又は置換若しくは非置換のC-Cアルキル基を表す、ただし、R、R、R及びRのうちの少なくとも1つは水素でないことを条件とし、Mは、カチオンを表す。
【0047】
適切に、Rは、置換されていてもよいC-C36アルキル、C-C36アルケニル、C-C12アリール又はC-C22アルキル-C-C12アリール基を表す。より適切に、Rは、置換されていてもよいC-C36アルキル基又はC-C36アルケニル基、特に置換されていてもよいC-C36アルキル基を表す。最も適切に、Rは、C-C36アルキル基又はC-C36アルケニル基、特にC-C36アルキル基を表す。
【0048】
適切に、Rは、置換されていてもよいC8-18アルキル基又はC8-18アルケニル基など置換されていてもよいC4-36アルキル基又はC4-36アルケニル基を表す。
【0049】
適切に、Rは、C8-18アルキル基又はC8-18アルケニル基などC4-36アルキル基又はC4-36アルケニル基を表す。
【0050】
適切に、Rは、置換されていてもよいC7-24アルキル基、例えば置換されていてもよいC7-21アルキル基、好ましくは置換されていてもよいC7-17アルキル基など置換されていてもよいC5-30アルキル基を表す。
【0051】
適切に、Rは、C7-24アルキル基、例えばC7-21アルキル基、好ましくはC7-17アルキル基などC5-30アルキル基を表す。
【0052】
は、適切に脂肪酸の残基である。天然油から得られた脂肪酸としては、脂肪酸の混合物が挙げられることが多い。例えば、ヤシ油から得られた脂肪酸は、C12ラウリン酸、C14ミリスチン酸、C16パルミチン酸、Cカプリル酸、C10カプリン酸及びC18ステアリン酸、並びにオレイン酸を含めて脂肪酸の混合物を含有する。
【0053】
としては、1若しくは2以上の天然に存在する脂肪酸の残基及び/又は1若しくは2以上の合成脂肪酸の残基を挙げることができる。例えば、Rは、単一脂肪酸の残基から本質的になりうる。
【0054】
が由来しうるカルボン酸の例としては、ココ酸、ヘキサン酸、カプロン酸、カプリル酸、カプリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、パルミトレイン酸、ステアリン酸、オレイン酸、リノール酸、アラキジン酸、ガドレイン酸、アラキドン酸、エイコサペンタン酸、ベヘン酸、エルカ酸、ドコサヘキサエン酸、リグノセリン酸、天然に存在する脂肪酸、例えばヤシ油、獣脂、パーム核油、バター脂肪、パーム油、オリーブ油、トウモロコシ油、亜麻仁油、落花生油、魚油及び菜種油から得られるもの;単一長又は選択された鎖長分布の鎖として作製された合成脂肪酸;並びにそれらの混合物が挙げられる。適切に、Rは、ココ酸の残基、ヤシ油に由来する混合脂肪酸の残基、又はパーム核油に由来する混合脂肪酸の残基を含む。より適切に、Rは、主として、12個の炭素原子を有する飽和脂肪酸の残基を含む。
【0055】
式(I)のアシルアルキルイセチオネート界面活性剤は、先行技術に開示された方法のいかなる方法によっても調製されうる。例えば、国際公開第94/09763号パンフレット及び同第2005/075623号パンフレットに記載されている方法を参照のこと。
【0056】
いくつかの実施形態において、唯一の式(I)のアシルアルキルイセチオネート界面活性剤のみが第1の態様の固体状クレンジング用組成物中に存在しうる。いくつかの実施形態において、2又は3以上の式(I)のアシルアルキルイセチオネート界面活性剤の混合物が存在しうる。そのような実施形態において、上記の量は、組成物中に存在するすべての式(I)のアシルアルキルイセチオネート界面活性剤の総量を指す。
【0057】
、R、R及びRのいずれかが、置換されていてもよいC-Cアルキル基を表すとき、アルキル基は、適切にエチル又はメチルなどn-プロピル、エチル又はメチルであり、最も好ましくはメチルである。
【0058】
好ましくは、R、R、R及びR基の1つは、置換されていてもよいC-Cアルキル基を表し、残りの基は水素を表す。例えば、Rは、置換されていてもよいC-Cアルキル基を表すことができ、R、R及びRはすべて、水素を表すことができる。例えば、Rは、置換されていてもよいC-Cアルキル基を表すことができ、R、R及びRはすべて、水素を表すことができる。
【0059】
好ましくは、Rは、C-Cアルキル基を表し、R、R及びRはすべて、水素を表す。好ましくは、Rは、C-Cアルキル基を表し、R、R及びRはすべて、水素を表す。
【0060】
最も好ましくは、Rは、メチル基を表し、R、R及びRはすべて、水素を表す。最も好ましくは、Rは、メチル基を表し、R、R及びRはすべて、水素を表す。例えば、式(I)のアシルアルキルイセチオネート界面活性剤は、ラウロイルメチルイセチオン酸ナトリウム、ココイルメチルイセチオン酸ナトリウム及びオレオイルメチルイセチオン酸ナトリウムのうちの1又は2以上から選択することができる。ラウロイルメチルイセチオン酸ナトリウムが特に好ましい。
【0061】
適切に、Mは、金属カチオン又は置換されていてもよいアンモニウムカチオン、好ましくは金属カチオンを表す。「置換されていてもよいアンモニウムカチオン」とは、窒素原子が1~4の置換されていてもよいヒドロカルビル基で置換されていることがあるアンモニウムカチオンを指すことを意味する。適切なアンモニウムカチオンとしては、NH 及びトリエタノールアミンのアンモニウムカチオンが挙げられる。適切な金属カチオンとしては、アルカリ金属カチオン、例えばナトリウム、リチウム及びカリウムカチオン、並びにアルカリ土類金属カチオン、例えばカルシウム及びマグネシウムカチオンが挙げられる。適切に、Mは、アルカリ金属カチオン又は置換されていてもよいアンモニウムカチオンを表す。好ましくは、Mは、亜鉛、カリウム又はナトリウムカチオンを表す。最も好ましくは、Mはナトリウムカチオンを表す。
【0062】
当業者は、Mが2価の金属カチオンであるとき、1モルのカチオンに対して2モルのアニオンが存在することを認識する。
【0063】
式(I)のアシルアルキルイセチオネート界面活性剤は、メチルイセチオン酸ナトリウムと脂肪酸の反応生成物を含むことができ、それは、式RCOOCHRCHRSO [式中、R及びRの一方はメチルであり、他方は水素である]の化合物である。これらの異性体の混合物が存在しうる。
【0064】
本発明の固体状クレンジング用組成物は、1より多い式(I)のアシルアルキルイセチオネート界面活性剤の混合物を含むことができる。例えば、式(I)のアシルアルキルイセチオネート界面活性剤の異性体混合物が存在しうる。そのような混合物としては、例えばアシルアルキルイセチオネート界面活性剤[式中、Rは、C-Cアルキル基(適切にメチル)を表し、R、R及びRはすべて水素である]及びアシルアルキルイセチオネート界面活性剤[式中、Rは、C-Cアルキル基(適切にメチル)を表し、R、R及びRはすべて水素である]を挙げることができる。
【0065】
特に、本発明の固体状クレンジング用組成物は、異性体の混合物を含むことができ、それは、式RCOOCHCHRSO [式中、Rは、C-Cアルキル基(好ましくはメチル)を表す]の化合物及び式RCOOCHRCHSO [式中、Rは、C-Cアルキル基(好ましくはメチル)を表す]の化合物である。
【0066】
適切に、そのような混合物は、約90%の化合物[式中、Rはメチルであり、Rは水素である]及び約10%の化合物[式中、Rは水素であり、Rはメチルである]を含む。
【0067】
適切に、第1の態様の固体状クレンジング用組成物は、30~60重量%の炭酸塩、より適切に40~55重量%の炭酸塩など35~57重量%の炭酸塩を含む。
【0068】
適切な炭酸塩としては、1又は2以上のアルカリ金属、アルカリ土類金属、アンモニウム及び遷移金属(例えば、マンガン、鉄、ニッケル、銅、亜鉛及び銀)の炭酸塩が挙げられる。例えば、適切な炭酸塩としては、炭酸リチウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、セスキ炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸水素カリウム、炭酸マグネシウム、炭酸水素マグネシウム、炭酸アンモニウム及び炭酸水素アンモニウムのうちの1又は2以上が挙げられる。より適切に、炭酸塩は、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸水素カリウム、炭酸アンモニウム、炭酸水素アンモニウムのうちの1又は2以上から選択される。より適切に、炭酸塩は、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸カリウム及び炭酸水素カリウムのうちの1又は2以上から選択される。
【0069】
いくつかの実施形態において、唯一の炭酸塩のみが本発明の第1の態様の固体状クレンジング用組成物中に存在しうる。いくつかの実施形態において、2又は3以上の炭酸塩の混合物が存在しうる。そのような実施形態において、上記の量は、組成物中に存在するすべての炭酸塩の総量を指す。
【0070】
適切に、第1の態様の固体状クレンジング用組成物は、20~40重量%の有機酸、より適切に25~35重量%の有機酸など22.5~37.5重量%の有機酸を含む。
【0071】
適切には、有機酸は、モノカルボン酸、ポリカルボン酸、又はそれらの混合物を適切に含む。モノカルボン酸又はポリカルボン酸は、4~6個など2~8個の炭素原子を適切に含む。モノカルボン酸又はポリカルボン酸は、1又は2以上のヒドロキシ基を含むことができる。
【0072】
適切に、有機酸は、乳酸、コハク酸、フマル酸、サリチル酸、グリコール酸、アスコルビン酸、マレイン酸、リンゴ酸、イソクエン酸、及びクエン酸のうちの1又は2以上から選択される。より適切には、有機酸は、イソクエン酸、及びクエン酸のうちの1又は2以上から選択される。乳酸、アスコルビン酸、リンゴ酸、及びイソクエン酸の立体異性体も適切である。
【0073】
いくつかの実施形態において、唯一の有機酸のみが本発明の第1の態様の固体状クレンジング用組成物中に存在しうる。いくつかの実施形態において、2又は3以上の有機酸の混合物が存在しうる。そのような実施形態において、上記の量は、組成物中に存在するすべての有機酸の総量を指す。
【0074】
適切に、第1の態様の固体状クレンジング用組成物は、(i)5~50重量%の少なくとも1つの式(I)のアシルアルキルイセチオネート界面活性剤と、(ii)30~60重量%の炭酸塩と、(iii)20~40重量%の有機酸とを含む。より適切に、組成物は、10~45重量%の少なくとも1つの式(I)のアシルアルキルイセチオネート界面活性剤と、(ii)35~57重量%の炭酸塩と、(iii)22.5~37.5重量%の有機酸とを含み、例えば10~35重量%の少なくとも1つの式(I)のアシルアルキルイセチオネート界面活性剤と、(ii)40~55重量%の炭酸塩と、(iii)25~35重量%の有機酸とを含む。
【0075】
第1の態様の固体状クレンジング用組成物は、少なくとも1つの追加成分を含むことができる。追加成分とは、式(I)のアシルアルキルイセチオネート界面活性剤、炭酸塩、及び有機酸以外の組成物の構成要素を意味する。適切に、組成物は、0.01~25重量%、例えば0.1~25重量%の少なくとも1つの追加成分など0.001~25重量%の少なくとも1つの追加成分を含む。例えば、組成物は、1~15重量%の少なくとも1つの追加成分など1~20重量%の少なくとも1つの追加成分を含むことができる。
【0076】
いくつかの実施形態において、追加成分は、式(I)のアシルアルキルイセチオネート界面活性剤に加えて、1又は2以上のさらなる界面活性剤を含む。適切に、本発明の第1の態様の固体状クレンジング用組成物は、1~10重量%など0.01~25重量%の追加の界面活性剤を含む。
【0077】
追加の界面活性剤は、1又は2以上のアニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、非イオン性界面活性剤及び両性界面活性剤から選択することができる。
【0078】
本発明の第1の態様の組成物における使用のために適切なアニオン性界面活性剤としては、C12-C18カルボン酸、エトキシ化カルボン酸、エステルカルボキシレート及びエトキシ化エステルカルボキシレート及びサルコシネートの塩が挙げられる。他の適切なアニオン性界面活性剤としては、スルフェート及びスルホネート、例えばアルキルスルフェート、アルキルエーテルスルフェート、アルコールスルフェート、アルコールエーテルスルフェート、α-オレフィンスルホネート、直鎖状アルキルスルホネート;及びリン酸エステルが挙げられる。
【0079】
適切なアニオン性界面活性剤は、脂肪酸の塩;モノアルキル又はジアルキルスルフェートのアルカリ金属塩;モノアルキル又はジアルキルエーテルスルフェート;ラウリルエーテルスルフェート;アルキルスルホネート;アルキルアリールスルホネート;第一級アルカンジスルホネート;アルケンスルホネート;ヒドロキシアルカンスルホネート;アルキルグリセリルエーテルスルホネート;アルファ-オレフィンスルホネート;アルキルホスフェート;アルキルフェノールポリグリコールエーテルのスルホネート;アルキルスルホポリカルボン酸エステルの塩;アルキルスルホサクシネート及びその塩、アルキルエーテルスルホサクシネート及びその塩、アシルイセチオネート、非アシル化アルキルイセチオネート;脂肪酸タウレート;アシルタウレート;グルタメートやグリシネートなどのアミノ酸界面活性剤;脂肪酸とオキシ及びアミノアルカンスルホン酸の縮合生成物;脂肪酸及びポリグリコールの硫酸化誘導体;アルキル及びアシルサルコシネート;スルホアセテート;アルキルホスフェート;アルキルホスフェートエステル;アシルラクテート;硫酸化脂肪酸のアルカノールアミド並びにリポアミノ酸の塩から選択することができる。上記の特に例示的な塩は、適用可能な場合、ナトリウム、カリウム、アンモニウム、マグネシウム及びトリエタノールアミン塩である。
【0080】
適切なスルホアセテートとしては、アシルスルホアセテート、特にアシルスルホ酢酸ナトリウムが挙げられる。
【0081】
本発明の第1の態様の組成物における使用のためのアシルイセチオネートは、式(II)のものであってもよい
【0082】
【化4】


【0083】
[式中、Rは、置換されていてもよいC-C36ヒドロカルビル基を表し、M は、カチオンを表す]。
【0084】
適切に、Rは、置換されていてもよいC-C36アルキル、C-C36アルケニル、C-C12アリール又はC-C22アルキル-C-C12アリール基を表す。より適切に、Rは、置換されていてもよいC-C36アルキル基又はC-C36アルケニル基を表す。最も適切に、Rは、C-C36アルキル基又はC-C36アルケニル基、特にC-C36アルキル基を表す。
【0085】
適切に、Rは、置換されていてもよいC7-24アルキル基など置換されていてもよいC5-30アルキル基、例えば置換されていてもよいC7-21アルキル基、好ましくは置換されていてもよいC7-17アルキル基を表す。
【0086】
適切に、Rは、C7-24アルキル基、例えばC7-21アルキル基などC5-30アルキル基、好ましくはC7-17アルキル基を表す。
【0087】
は、適切に脂肪酸の残基である。天然油から得られた脂肪酸としては、しばしば脂肪酸の混合物を挙げることができる。例えば、ヤシ油から得られた脂肪酸は、C12ラウリン酸、C14ミリスチン酸、C16パルミチン酸、Cカプリル酸、並びにC18ステアリン酸及びオレイン酸を含めて脂肪酸の混合物を含有する。
【0088】
としては、1若しくは2以上の天然に存在する脂肪酸の残基及び/又は1若しくは2以上の合成脂肪酸の残基を挙げることができる。例えば、Rは、単一の脂肪酸の残基から本質的になりうる。
【0089】
が由来しうるカルボン酸の例としては、ココ酸、ヘキサン酸、カプロン酸、カプリル酸、カプリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、パルミトレイン酸、ステアリン酸、オレイン酸、リノール酸、アラキジン酸、ガドレイン酸、アラキドン酸、エイコサペンタン酸、ベヘン酸、エルカ酸、ドコサヘキサエン酸、リグノセリン酸、天然に存在する脂肪酸、例えばヤシ油、獣脂、パーム核油、バター脂肪、パーム油、オリーブ油、トウモロコシ油、亜麻仁油、落花生油、魚油及び菜種油から得られるもの;単一長又は選択された鎖長分布の鎖として作製された合成脂肪酸;並びにそれらの混合物が挙げられる。適切に、Rは、ココ酸の残基、ヤシ油に由来する混合脂肪酸の残基、又はパーム核油に由来する混合脂肪酸の残基を含む。
【0090】
適切に、M は、金属カチオン又は置換されていてもよいアンモニウムカチオン、好ましくは金属カチオンを表す。適切なアンモニウムカチオンとしては、NH 及びトリエタノールアミンのアンモニウムカチオンが挙げられる。適切な金属カチオンとしては、アルカリ金属カチオン、例えばナトリウム、リチウム及びカリウムカチオン、及びアルカリ土類金属カチオン、例えばカルシウム及びマグネシウムカチオンが挙げられる。好ましくは、M は、亜鉛、カリウム又はナトリウムカチオンを表す。最も好ましくは、M は、ナトリウムカチオンを表す。
【0091】
当業者は、M が2価の金属カチオンであるとき、1モルのカチオンに対して2モルのアニオンが存在することを認識する。
【0092】
いくつかの実施形態において、唯一の式(II)のアシルイセチオネートのみが第1の態様の固体状クレンジング用組成物中に存在しうる。いくつかの実施形態において、2又は3以上の式(II)のアシルイセチオネートの混合物が存在しうる。
【0093】
例えば、式(II)のアシルイセチオネートは、ラウロイルイセチオン酸ナトリウム、ココイルイセチオン酸ナトリウム及びミリストイルイセチオン酸ナトリウムのうちの1又は2以上から選択することができる。ココイルイセチオン酸ナトリウムが特に好ましい。
【0094】
本発明の第1の態様の組成物における使用のために好ましい追加のアニオン性洗浄性界面活性剤としては、アルキルグリセリルエーテルスルホネート、ラウリル硫酸アンモニウム、ラウレス硫酸アンモニウム、ラウリル硫酸トリエチルアミン、ラウレス硫酸トリエチルアミン、ラウリル硫酸トリエタノールアミン、ラウレス硫酸トリエタノールアミン、ラウリル硫酸モノエタノールアミン、ラウレス硫酸モノエタノールアミン、ラウリル硫酸ジエタノールアミン、ラウレス硫酸ジエタノールアミン、ラウリン酸モノグリセリド、硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸ナトリウム、ラウレス硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸カリウム、ラウレス硫酸カリウム、ラウリルサルコシン酸ナトリウム、ラウロイルサルコシン酸ナトリウム、ラウリルサルコシン、ココイルサルコシン、ココイル硫酸アンモニウム、ラウロイル硫酸アンモニウム、ココイル硫酸ナトリウム、ラウロイル硫酸ナトリウム、ココイル硫酸カリウム、ラウリル硫酸カリウム、ラウリル硫酸トリエタノールアミン、ラウリル硫酸トリエタノールアミン、ココイル硫酸モノエタノールアミン、ラウリル硫酸モノエタノールアミン、トリデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、及びそれらの組合せが挙げられる。
【0095】
本発明の第1の態様の組成物における使用に適切な非イオン性界面活性剤としては、アルコールエトキシレート、アルコールプロポキシレートなどのアルコールアルコキシレート、及びエチレンオキシド/プロピレンオキシドコポリマー由来の界面活性剤、脂肪族エステル、芳香族エステル、糖エステル、特にソルビタンエステル、アルキルポリグルコシド、脂肪酸エトキシレートや脂肪酸プロポキシレートなどの脂肪酸アルコキシレート、又はポリエチレングリコールエステル及び部分エステル、グリセロール部分エステル及びグリセロールトリエステルを含めてグリセロールエステル、脂肪アルコール(セテアリルアルコール、ラウリルアルコール、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコールなど)、アルカノールアミド並びにアミンオキシドが挙げられる。
【0096】
適切な非イオン性界面活性剤は、下記から選択することができる:疎水基及び反応性水素原子を有する化合物、例えば脂肪族アルコール、酸、アミド又はアルキルフェノールと、アルキレンオキシド、特にエチレンオキシド単独又はプロピレンオキシドとの反応生成物(例えば、アルキル(C-C22)フェノール-エチレンオキシド縮合物、脂肪族(C-C18)第一級又は第二級直鎖状又は分岐状アルコールとエチレンオキシドとの縮合生成物、並びにエチレンオキシドと、プロピレンオキシド及びエチレンジアミンの反応生成物との縮合によって作製された生成物);長鎖第三級アミンオキシド、長鎖第三級ホスフィンオキシド及びジアルキルスルホキシド;アルキルアミンオキシド、アルキルアミドアミンオキシド;アルキル第三級ホスフィンオキシド;アルコキシルアルキルアミン;ソルビタン;ソルビタンエステル;ソルビタンエステルアルコキシレート;グリセロールエステルアルコキシレート;ショ糖エステル;多糖アミドなど糖アミド;ラクトビオナミド;並びにアルキル多糖非イオン性界面活性剤、例えばアルキルポリグリコシド。
【0097】
本発明の第1の態様の組成物における使用に適切なカチオン性界面活性剤は、典型的に脂肪アミン誘導体又はホスホニウム第四級イオン、及び第四級アンモニウム化合物をベースにしたものである。
【0098】
本発明の第1の態様の組成物における使用に適切なカチオン性界面活性剤としては、第三級アミン塩、モノアルキルトリメチルアンモニウムクロリド、モノアルキルトリメチルアンモニウムメチルスルフェート、ジアルキルジメチルアンモニウムクロリド、ジアルキルジメチルアンモニウムメチルスルフェート、トリアルキルメチルアンモニウムクロリド及びトリアルキルメチルアンモニウムメチルスルフェートが挙げられる。
【0099】
適切なカチオン性界面活性剤の例としては、第四級アンモニウム化合物、特にトリメチル第四級化合物が挙げられる。
【0100】
好ましい第四級アンモニウム化合物としては、セチルトリメチルアンモニウムクロリド、ベヘニルトリメチルアンモニウムクロリド(BTAC, behenyltrimethylammonium chloride)、セチルピリジニウムクロリド、テトラメチルアンモニウムクロリド、テトラエチルアンモニウムクロリド、オクチルトリメチルアンモニウムクロリド、ドデシルトリメチルアンモニウムクロリド、ヘキサデシルトリメチルアンモニウムクロリド、オクチルジメチルベンジルアンモニウムクロリド、デシルジメチルベンジルアンモニウムクロリド、ステアリルジメチルベンジルアンモニウムクロリド、ジドデシルジメチルアンモニウムクロリド、ジオクタデシルジメチルアンモニウムクロリド、獣脂トリメチルアンモニウムクロリド、ココトリメチルアンモニウムクロリド、PEG-2オレイルアンモニウムクロリド及びこれらの塩[クロリドがハロゲン(例えば、ブロミド)、アセテート、シトレート、ラクテート、グリコレート、ホスフェート、ニトレート、スルフェート、又はアルキルスルフェートによって置き換えられている]が挙げられる。
【0101】
さらなる適切なカチオン性界面活性剤としては、CTFA名称のクオタニウム-5、クオタニウム-31及びクオタニウム-18を有するこれらの材料が挙げられる。上記の材料のいずれかの混合物も適切でありうる。毛髪コンディショニング剤としての使用に特に有用なカチオン性界面活性剤は、例えばGENAMIN CTACとしてHoechst Celanese社から市販されているセチルトリメチルアンモニウムクロリドである。
【0102】
第一級、第二級、及び第三級脂肪アミンの塩も、適切なカチオン性界面活性剤である。そのようなアミンのアルキル基は、好ましくは12~22個の炭素原子を有し、置換されていてもよいことがある。
【0103】
有用なカチオン性界面活性剤としては、アミド置換第三級脂肪アミン、特に1つのC12-C22アルキル又はアルケニル鎖を有する第三級アミンが挙げられる。そのようなアミンとしては、ステアラミドプロピルジメチルアミン、ステアラミドプロピルジエチルアミン、ステアラミドエチルジエチルアミン、ステアラミドエチルジメチルアミン、パルミタミドプロピルジメチルアミン、パルミタミドプロピルジエチルアミン、パルミタミドエチルジエチルアミン、パルミタミドエチルジメチルアミン、ベヘナミドプロピルジメチルアミン、ベヘナミドプロピルジエチルアミン、ベヘナミドエチルジエチルアミン、ベヘナミドエチルジメチルアミン、アラキドアミドプロピルジメチルアミン、アラキドアミドプロピルジエチルアミン、アラキドアミドエチルジエチルアミン、アラキドアミドエチルジメチルアミン、ジエチルアミノエチルステアラミドが挙げられる。
【0104】
ジメチルステアラミン、ジメチルソイアミン、ソイアミン、ミリスチルアミン、トリデシルアミン、エチルステアリルアミン、N-獣脂プロパンジアミン、(5モルのエチレンオキシドで)エトキシ化されたステアリルアミン、ジヒドロキシエチルステアリルアミン、及びアラキジルベヘニルアミンも有用である。
【0105】
これらのアミンを、典型的に酸と組み合わせて使用して、カチオン種を提供する。適切な酸としては、L-グルタミン酸、乳酸、塩酸、リンゴ酸、コハク酸、酢酸、フマル酸、酒石酸、クエン酸、L-グルタミン酸塩酸塩、及びそれらの混合物;より好ましくはL-グルタミン酸、乳酸、クエン酸が挙げられる。
【0106】
他の有用なカチオン性アミン界面活性剤としては、米国特許第4275055号明細書に開示されたものが挙げられる。
【0107】
本発明の第1の態様の組成物における使用に適切な両性界面活性剤としては、脂肪窒素誘導体をベースにしたもの及びベタインをベースにしたものが挙げられる。
【0108】
適切な両性又は双性イオン界面活性剤は、ベタイン、例えばアルキルベタイン、アルキルアミドプロピルベタイン、例えばコカミドプロピルベタイン、アルキルアミドプロピルヒドロキシスルタイン、アルキルアンホアセテート、アルキルアンホジアセテート、アルキルプロピオネート、アルキルアンホジプロピオネート、アルキルアンホプロピオネート、アルキルイミノジプロピオネート及びアルキルイミノジアセテートから選択することができる。
【0109】
第1の態様の組成物における使用のための両性又は双性イオン界面活性剤としては、7~22個の炭素原子のアルキル基又はアルケニル基を有し、全体の構造式に従うものを挙げることができる
【0110】
【化5】


【0111】
[式中、Rは、7~22個の炭素原子のアルキル又はアルケニルであり、R及びRはそれぞれ独立に、1~6個の炭素原子のアルキル、ヒドロキシアルキル又はカルボキシアルキルであり、mは、2~4であり、nは、0又は1であり、Xは、ヒドロキシルで置換されていてもよい1~6個の炭素原子のアルキレンであり、Yは、-CO又は-SOである]。
【0112】
両性又は双性イオン界面活性剤としては、次式の単純なベタイン
【0113】
【化6】


【0114】
及び次式のアミドベタインを挙げることができる
【0115】
【化7】


【0116】
[式中、mは、2又は3である]。
【0117】
両方の式において、R、R及びRは、先に定義された通りである。Rは、特に、R基の少なくとも半分、好ましくは少なくとも4分の3が、10~14個の炭素原子を有するように、ココナッツに由来するC12アルキル基とC14アルキル基との混合物とすることができる。R及びRは、好ましくはメチルである。
【0118】
両性又は双性イオン界面活性剤としては、次式のスルホベタイン
【0119】
【化8】


【0120】
[式中、mは、2又は3である]、又はこれらのバリアント[式中、-(CHSO
【0121】
【化9】

【0122】
によって置き換えられている]を挙げることができる
[これらの式におけるR、R及びRは、先に定義された通りである]。
【0123】
両性又は双性イオン界面活性剤としては、アンホアセテート及びジアンホアセテートを挙げることができる。アンホアセテートは、一般に次式に一致する。
【0124】
【化10】

【0125】
ジアンホアセテートは、一般に次式に一致する
【0126】
【化11】

【0127】
[式中、R10は、8~22個の炭素原子の脂肪族基であり、M はナトリウム、カリウム、アンモニウム、又は置換アンモニウムなどのカチオンである]。
【0128】
適切なアセテートベースの界面活性剤としては、ラウロアンホアセテート;アルキルアンホアセテート;アルキルアンホ酢酸ナトリウム;ココアンホ(ジ)アセテート;ココアンホアセテート;ココアンホ二酢酸二ナトリウム;ココアンホ酢酸ナトリウム;ココアンホ二酢酸二ナトリウム;カプリロアンホ二酢酸二ナトリウム;ラウロアンホ酢酸二ナトリウム;ラウロアンホ酢酸ナトリウム及び小麦胚芽アンホ二酢酸二ナトリウムが挙げられる。
【0129】
適切なベタイン界面活性剤としては、アルキルアミドベタイン;アルキルベタイン、C12/14アルキルジメチルベタイン;ココアミドプロピルベタイン;獣脂ビス(ヒドロキシエチル)ベタイン;ヘキサデシルジメチルベタイン;ココジメチルベタイン;アルキルアミドプロピルスルホベタイン;アルキルジメチルアミンベタイン;ココアミドプロピルジメチルベタイン;アルキルアミドプロピルジメチルアミンベタイン;コカミドプロピルベタイン;ラウリルベタイン;ラウリルアミドプロピルベタイン、ココアミドベタイン、ラウリルアミドベタイン、アルキルアミノベタイン;アルキルアミドベタイン;ココベタイン;ラウリルベタイン;ジメチコンプロピルPG-ベタイン;オレイルベタイン;N-アルキルジメチルベタイン;ココビグアミド誘導体、Cアミドベタイン;C12アミドベタイン;ラウリルジメチルベタイン;アルキルアミドプロピルベタイン;アミドベタイン;アルキルベタイン;セチルベタイン;オレアミドプロピルベタイン;イソステアラミドプロピルベタイン;ラウラミドプロピルベタイン;2-アルキル-N-カルボキシメチル-N-ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン;2-アルキル-N-カルボキシエチル-N-ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン;2-アルキル-N-ソジウムカルボキシメチル-N-カルボキシメチルオキシエチルイミダゾリニウムベタイン;N-アルキル酸アミドプロピル-N,N-ジメチル-N-(3-スルホプロピル)-アンモニウム-ベタイン;N-アルキル-N,N-ジメチル-N-(3-スルホプロピル)-アンモニウム-ベタイン;ココジメチルベタイン;アプリコットアミドプロピルベタイン;イソステアラミドプロピルベタイン;ミリスタミドプロピルベタイン;パルミタミドプロピルベタイン;アルカミドプロピルヒドロキシルスルタイン;コカミドプロピルヒドロキシルスルタイン;ウンデシレンアミドプロピルベタイン;ココアミドスルホベタイン;アルキルアミドベタイン;C12/18アルキルアミドプロピルジメチルアミンベタイン;ラウリルジメチルベタイン;リシノールアミドベタイン;獣脂アミノベタインが挙げられる。
【0130】
適切なグリシネート界面活性剤としては、ココアンホカルボキシグリシネートなどのアシルグリシネート;獣脂アンホカルボキシグリシネート;カプリロアンホカルボキシグリシネート、オレオアンホカルボキシグリシネート、ビス-2-ヒドロキシエチル獣脂グリシネート;ラウリルアンホグリシネート;獣脂ポリアンホグリシネート;ココアンホグリシネート;オレイン酸ポリアンホグリシネート;N-C10/12脂肪酸アミドエチル-N-(2-ヒドロキシエチル)-グリシネート;N-C12/18-脂肪酸アミドエチル-N-(2-ヒドロキシエチル)-グリシネート;ジヒドロキシエチル獣脂グリシネートが挙げられる。
【0131】
適切なグルタメート界面活性剤としては、アシルグルタメートが挙げられる。
【0132】
第1の態様の固体状クレンジング用組成物は、キレート剤を追加成分として含むことができる。適切なキレート剤としては、エチレンジアミン-N,N’-二コハク酸、メチルグリシン二酢酸、グルタミン酸N,N-二酢酸、イミノ二コハク酸、ジエチレントリアミン五酢酸、エチレンジアミン四酢酸、ジエチレントリアミンペンタメチレンホスホン酸、エチドロン酸、並びにそれらのアニオン及び混合物が挙げられる。
【0133】
好ましいキレート剤は、生分解性キレート剤、例えばエチレンジアミン-N,N’-二コハク酸、メチルグリシン二酢酸、グルタミン酸N,N-二酢酸、イミノ二コハク酸、並びにそれらのアニオン及び混合物である。
【0134】
好ましくは、第1の態様の固体状クレンジング用組成物は、10重量%未満の伝統的な石けん化合物を含む。伝統的な石けん化合物とは、通常石けんと呼ばれる化合物、すなわち脂肪族アルカン又はアルケンモノカルボン酸のアルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩、アンモニウム塩、アンモニウムヒドロキシド塩及びアルカノールアンモニウム塩を指すことを意味する。
【0135】
好ましくは、第1の態様の組成物は、5重量%未満の伝統的な石けん化合物、好ましくは2.5重量%未満、より好ましくは1重量%未満の伝統的な石けん化合物を含む。いくつかの実施形態において、第1の態様の組成物は、伝統的な石けん化合物を実質的に含まないことがある。
【0136】
伝統的な石けん化合物を実質的に含まないとは、そのような生成物が組成物に意図的には添加されていないことを意味する。しかし、当業者は、組成物中に存在する他の界面活性剤、例えば式(I)の化合物を提供するとき、脂肪酸及びその塩が組成物中に副生物として存在しうることを認識する。
【0137】
第1の態様の組成物は、コンディショニング剤を追加成分として適切に含むことができる。適切なコンディショニング剤としては、カチオン性界面活性剤、カチオン性ポリマー及びシリコーンコンディショニング剤が挙げられる。適切なカチオン性界面活性剤は、本明細書において先に定義された通りである。例えば、追加成分は、カチオン性コンディショニングポリマーを含むことができる。
【0138】
適切なカチオン性コンディショニングポリマーとしては、カチオン性多糖ポリマー、1-ビニル-2-ピロリジンと1-ビニル-3-メチルイミダゾリウム塩とのコポリマー(CTFA名ポリクオタニウム-16);1-ビニル-2-ピロリジンとジメチルアミノエチルメタクリレートとのコポリマー(CTFA名ポリクオタニウム-11);カチオン性ジアリル第四級アンモニウム含有ポリマー、特に(CTFA名ポリクオタニウム 6及びポリクオタニウム 7)、例えば米国特許第4009256号明細書に記載されている不飽和カルボン酸のホモポリマー及びコポリマーのアミノ-アルキルエステルの鉱酸塩;並びに例えば国際公開第95/22311号パンフレットに記載されているカチオン性ポリアクリルアミドが挙げられる。
【0139】
第1の態様の組成物における使用に適切なカチオン性多糖ポリマーとしては、デンプン又はセルロースなどアンヒドログルコース残基を有するものが挙げられる。カチオン性セルロースは、Amerchol Corp.社(Edison, NJ, USA)から、ポリマーのPolymer JR(商標)及びLR(商標)シリーズで、産業界(CTFA)でポリクオタニウム 10と呼ばれる、トリメチルアンモニウム置換エポキシドと反応させたヒドロキシエチルセルロースの塩として入手可能である。別のタイプのカチオン性セルロースとしては、産業界(CTFA)でポリクオタニウム 24と呼ばれる、ラウリルジメチルアンモニウム置換エポキシドと反応させたヒドロキシエチルセルロースのポリマー第四級アンモニウム塩が挙げられる。これらの材料は、Amerchol Corp.社(Edison, NJ, USA)から販売名Polymer LM-200で入手可能である。
【0140】
他の適切なカチオン性多糖ポリマーとしては、第四級窒素を含むセルロースエーテル(例えば、米国特許第3,962,418号明細書に記載されている)、及びエーテル系セルロースとデンプンのコポリマー(例えば、米国特許第3,958,581号明細書に記載されている)が挙げられる。
【0141】
使用することができる特に適切なタイプのカチオン性多糖ポリマーは、グアーヒドロキシプロピルトリモニウムクロリド又はヒドロキシプロピルグアーヒドロキシプロピルトリモニウムクロリド(Solvay社から商標JAGUARシリーズで市販されている)などのカチオン性グアーガム誘導体である。特に好ましいカチオン性ポリマーは、JAGUAR C13S、JAGUAR C14、JAGUAR C15、JAGUAR C17及びJAGUAR C16、Jaguar CHT、JAGUAR C162、Jaguar Excel、並びにJaguar C-500 STDである。
【0142】
第1の態様の固体状クレンジング用組成物は、シリコーンコンディショニング剤を追加成分として含むことができる。
【0143】
適切なシリコーンコンディショニング剤としては、ポリジオルガノシロキサン、特にCTFA名称のジメチコンを有するポリジメチルシロキサンが挙げられる。CTFA名称のジメチコノールを有する、ヒドロキシル末端基を有するポリジメチルシロキサンも、第1の態様の組成物(特にシャンプー及びコンディショナー)における使用に適切である。例えば国際公開第96/31188号パンフレットに記載されている、わずかな架橋度を有するシリコーンゴムも、第1の態様の組成物における使用に適切である。
【0144】
さらに好ましいクラスのシリコーンは、アミノ官能性シリコーンである。「アミノ官能性シリコーン」とは、少なくとも1つの第一級、第二級若しくは第三級アミン基、又は第四級アンモニウム基を含むシリコーンを意味する。
【0145】
適切なアミノ官能性シリコーンの例としては、CTFA名称の「アモジメチコン」を有するポリシロキサンが挙げられ、第1の態様の組成物における使用に適切なアミノ官能性シリコーンの具体例は、アミノシリコーン油DC2-8220、DC2-8166、DC2-8466、及びDC2-8950-114(すべて、Dow Corning社から)、並びにGE 1149-75(General Electric Silicones社から)である。
【0146】
適切な第四級シリコーンポリマーについては、欧州特許第530974号明細書に記載されている。好ましい第四級シリコーンポリマーは、Goldschmidt社からのK3474である。
【0147】
非イオン性及び/又はカチオン性界面活性剤を含むアミノ官能性シリコーン油の乳濁液も適切である。
【0148】
アミノ官能性シリコーンのプレフォーム乳濁液も、Dow Corning社やGeneral Electric社などのシリコーン油の供給業者から入手可能である。具体例としては、カチオン性乳濁液DC929、カチオン性乳濁液DC939、並びに非イオン性乳濁液DC2-7224、DC2-8467、DC2-8177及びDC2-8154(すべて、Dow Corning社から)が挙げられる。
【0149】
非イオン性及び/又はカチオン性界面活性剤を含むアミノ官能性シリコーン油の乳濁液も適切である。
【0150】
アミノ官能性シリコーンのプレフォーム乳濁液も、Dow Corning社やGeneral Electric社などのシリコーン油の供給業者から入手可能である。具体例としては、カチオン性乳濁液DC929、カチオン性乳濁液DC939、並びに非イオン性乳濁液DC2-7224、DC2-8467、DC2-8177及びDC2-8154(すべて、Dow Corning社から)が挙げられる。
【0151】
本発明の第1の態様の固体状クレンジング用組成物は、遊離脂肪酸を追加成分として含むことができる。これらは、0.001~10重量%など0.001~15重量%、例えば0.001~7重量%、適切に0.001~~5重量%の量で存在しうる。
【0152】
本発明の固体状クレンジング用組成物としては、脂肪酸の塩、例えば1価及び/又は2価の金属の塩を挙げることができる。
【0153】
遊離脂肪酸及び脂肪酸の塩は、式(I)の化合物の副生物として提供されうる。
【0154】
いくつかの実施形態において、少なくとも1つの追加成分は、アシルイセチオン酸ナトリウム、アルキルアンホ酢酸ナトリウム、ココアンホ二酢酸二ナトリウム、アルキルベタイン、アルカミドプロピルベタイン、アルカミドプロピルヒドロキシルスルタイン、アルキルプロピオネート、アルキルスルフェート、アルキルエーテルスルフェート、アルキルスルホサクシネート、アルキルエーテルスルホサクシネート、アシルタウレート(ラウロイルメチルタウリンナトリウムなど)、アシルグリシネート、アシルグルタメート、アシルサルコシネート、アルキルポリグルコシド、アシルラクチレート、アシルスルホ酢酸ナトリウム、脂肪族エステル、芳香族エステル、グリセロールエステル、アルコールアルコキシレート、脂肪酸アルコキシレート、脂肪酸、又はそれらの混合物を含む。
【0155】
少なくとも1つの追加成分としては、さらなる任意の成分、例えば香料、半永久的染料又は顔料などの染料、毛髪着色料、発毛剤、発毛遅延剤、構造化助剤、充填剤、スリップ剤、可塑化剤、抗収縮剤、結合剤、(バーに圧縮する前の処理を助けるための)流動剤、(特に堅牢なバーの溶解を助けるための)崩壊剤、モイスチャライザー、冷却剤や加温剤などの知覚特性剤、固体の形で物理的に堅牢であるが、水と接触すると破裂する頭皮角質除去粒子、ビーズ又はカプセル、乳白剤/真珠光沢剤(例えば、スチレン/アクリレートコポリマー及びエチレングリコールジステアレート)、頭皮有益剤、着色剤、日焼け止め剤、UVフィルター、防腐剤、浸透増強剤(例えば、プロピレンカーボネート、ベンジルアルコールなど)、すすいだ後に毛髪上に残存して、毛髪スタイリング性及び形状の長寿命を与える毛髪スタイリング剤、アタマジラミ及び/又は毛ジラミの治療剤及び/又は予防剤、人毛及び/又は獣毛/被毛におけるマダニ及び他の害虫の根絶剤及び/又は忌避剤、殺真菌剤、殺細菌剤、殺酵母剤、pH調整剤、発泡増進剤(コカミドDEA、コカミドMEA、又はコカミドMIPAラウレス-3など)、キレート剤、抗フケ剤、活性成分(サリチル酸、過酸化ベンゾイル、日焼け止め剤、ボタニカル又は抗微生物剤など)、天然及び植物性油(水添及び非水添植物性油を含む)、電解質、ワックス(パラフィン、ミツ蝋又はカルナウバなど)、ポリクォート(ポリクォート7、ポリクォート10、ポリクォート11、又はポリクォート22など)、及びポロキサマーを挙げることができる。こうしたタイプの構成要素は、記載のものに限定されず、当業者に周知である。
【0156】
少なくとも1つの追加成分は、植物性油、電解質、香料、顔料/着色料、充填剤、ワックス、ポリクォート、ポロキサマー、ポリヒドロキシアルコール、キレート剤及び活性成分のうちの1又は2以上から選択することができる。
【0157】
適切な充填剤としては、タルク、デンプン、及びマルトデキストリンが挙げられる。
【0158】
抗フケ剤としては、ピロクトンオラミン、ピリチオン亜鉛及びサリチル酸が挙げられる。
【0159】
適切な電解質としては、イオン化合物、例えば塩化ナトリウム、硫酸ナトリウム、塩化カリウム、硫酸カリウム、リン酸ナトリウム、リン酸ジナトリウム、リン酸カリウム、リン酸二カリウム、乳酸ナトリウム、及びクエン酸ナトリウムから選択される塩が挙げられる。好ましい電解質は塩化ナトリウムである。
【0160】
適切な天然油は、軟化剤として作用することができ、ヤシ油、ヒマワリ油、カノーラ油、水添カノーラ油、パーム核油、アーモンド油、キョウニン油、アボカド油及びヒマシ油が挙げられる。そのような天然油は、第1の態様の組成物に0.001~15重量%の量で含まれうる。
【0161】
第1の態様の固体状クレンジング用組成物は、皮膚又は毛髪、例えば動物又はヒトの皮膚又は毛髪などいかなる適切な基体も掃除するために使用することができる。第1の態様の固体状クレンジング用組成物は、例えば皮膚又は毛髪、例えば動物又はヒトの皮膚又は毛髪など所望の基体を掃除する際に使用するための単一用量として提供されうる。
【0162】
本発明の第2の態様によれば、第1の態様による固体状クレンジング用組成物と、パッケージとを含むクレンジング用製品が提供される。
【0163】
いかなる適切なパッケージも使用することができ、製品の正確な性質に依存する。適切に、パッケージは、単一用量のクレンジング用製品を個別にパッケージングすることができるように配置されうる。
【0164】
適切に、パッケージは水溶性である。これによって、使用者が、固体状クレンジング用組成物をそのパッケージから取り出すことなく第2の態様の製品を適用することができる。例えば、水溶性パッケージは、水溶性セルロース系パッケージ又は水溶性デンプンパッケージを含むことができる。
【0165】
第2の態様の製品は、使用説明書を含むことができる。これらは、パッケージ上に設けることができる。
【0166】
本発明の第3の態様によれば、皮膚及び/又は毛髪をクレンジングする方法であって、
(a)第1の態様による組成物を水と接触させて、クレンジング用泡を形成するステップと、
(b)クレンジング用泡を皮膚及び/又は毛髪と接触させるステップと
を含む、方法が提供される。
【0167】
第3の態様の方法は、適切に、皮膚及び/又は毛髪を濡らし、濡れている皮膚及び/又は毛髪を第1の態様による組成物と接触させるステップを伴いえて、それによってクレンジング用泡が皮膚及び/又は毛髪と接触して形成される。方法は、適切にクレンジング用泡をクレンジング対象の皮膚及び/又は毛髪から離れて形成し、その後にクレンジング用泡を皮膚及び/又は毛髪と接触させるステップを含むことができる。
【0168】
第3の態様の方法は、水で皮膚及び/又は毛髪からクレンジング用泡をすすぎ落とすステップを含むことができる。
【0169】
好ましくは、第3の態様の方法は、皮膚及び/又は毛髪を洗浄する方法である。
【0170】
本発明の第4の態様によれば、第1の態様による組成物の皮膚及び/又は毛髪をクレンジングするための使用が提供される。
【0171】
本発明の第5の態様によれば、固体状クレンジング用製品を製造する方法であって、
(a)混和物を形成するステップと、
(b)混和物をパッケージに封入するステップと
を含み、混和物が、
(i)少なくとも1つの式(I)のアシルアルキルイセチオネート界面活性剤
【0172】
【化12】

【0173】
[式中、Rは、置換されていてもよいC-C36ヒドロカルビル基を表し、
、R、R及びRはそれぞれ独立に、水素又はC-Cアルキル基を表し、R、R、R及びRのうちの少なくとも1つは水素でなく、Mは、カチオンを表す]と、
(ii)炭酸塩と、
(iii)有機酸と
を含む、方法が提供される。
【0174】
混和物は、第1の態様に関して定義された少なくとも1つの追加成分を含むことができる。
【0175】
第5の態様の方法のステップ(a)は、いかなる適切な方法を使用して、少なくとも1つの式(I)のアシルアルキルイセチオネート界面活性剤、炭酸塩、有機酸及び任意で少なくとも1つの追加成分の混合物を形成するステップを含むことができ、混合物を圧縮して、固体状の組成物を提供するステップを含んでもよい。
【0176】
ステップ(a)が、少なくとも1つの式(I)のアシルアルキルイセチオネート界面活性剤及び任意で少なくとも1つの追加成分の混合物を形成するステップを含むとき、そのようにして得られた粉末化された混合物を次いで炭酸塩及び有機酸と混和させて、混和物を形成することができる。好ましくは、炭酸塩及び有機酸は、結晶形態又は粉末形態をとり、混和物は、それに対応して結晶形態又は粉末形態をとる。
【0177】
結晶状又は粉末状の混和物は圧縮されて、圧縮成形された混和物を形成することができる。
【0178】
ステップ(b)は、圧縮形態、結晶形態又は粉末形態をとることができる混和物をパッケージに封入するステップを含む。好ましい態様のパッケージは、第2の態様に関して定義された通りである。
【0179】
第2、第3、第4及び第5の態様の好ましい特徴は、第1の態様に関して定義された通りである。
【0180】
本発明をより十分に理解するために、かつ本発明の例示的実施形態が如何に実行されうるかを示すために、単に例示として添付の図に言及する。
【図面の簡単な説明】
【0181】
図1】実施例において実施例4及び比較例Aとして調製された組成物の溶解試験の結果を示す図である。
図2】実施例において実施例4及び比較例Aとして調製された組成物の溶解試験の結果を示す図である。 [実施例]
【0182】
次に、以下の非限定的実施例を参照しながら、本発明を説明する。
【0183】
界面活性剤A-ラウロイルメチルイセチオン酸ナトリウム
この市販の界面活性剤は、85~86重量%の活性界面活性剤化合物を含む粉末として提供された。
【0184】
界面活性剤B-ラウロイルメチルタウリンナトリウム
この市販の界面活性剤は、90重量%の活性界面活性剤化合物を含む粉末として提供された。
【0185】
界面活性剤C=ラウリル硫酸ナトリウム
この市販の界面活性剤は、98重量%の活性化合物を含む粉末として提供された。
【0186】
界面活性剤D=ココイルイセチオン酸ナトリウム
この市販の界面活性剤は、78~80重量%の活性界面活性剤化合物を含む粉末として提供された。
【実施例
【0187】
表1に示すように、以下の成分を含む固体状クレンジング用組成物を調製した。
【0188】
【表1】

【0189】
手順:
1.主混合容器において、クエン酸及び炭酸水素ナトリウムを組み合わせる。
2.副容器において、界面活性剤A、界面活性剤B及びヤシ油を、均一になって塊がなくなるまで混合する。
3.副相を主容器に加え、均一になるまで混合する。
4.1グラムの粉末化された混合物をピルプレス機に汲み込む。圧力を加えて、混合物を圧縮してピル/ペレットにする。
【実施例
【0190】
表2に示すように、以下の成分を含む固体状クレンジング用組成物を調製した。
【0191】
【表2】

【0192】
手順:
1.主混合容器において、クエン酸及び炭酸水素ナトリウムを組み合わせる。
2.副容器において、界面活性剤A、界面活性剤C及びヤシ油を、均一になって塊がなくなるまで混合する。
3.副相を主容器に加え、均一になるまで混合する。
4.1グラムの粉末化された混合物をピルプレス機に汲み込む。圧力を加えて、混合物を圧縮してピル/ペレットにする。
【実施例
【0193】
表3に示すように、以下の成分を含む固体状クレンジング用組成物を調製した。
【0194】
【表3】

【0195】
手順:
1.主混合容器において、クエン酸及び炭酸水素ナトリウムを組み合わせる。
2.副容器において、界面活性剤A、界面活性剤D及びヤシ油を、均一になって塊がなくなるまで混合する。
3.副相を主容器に加え、均一になるまで混合する。
4.1グラムの粉末化された混合物をピルプレス機に汲み込む。圧力を加えて、混合物を圧縮してピル/ペレットにする。
【実施例
【0196】
表4に示すように、以下の成分を含む固体状クレンジング用組成物を(実施例3に関して以上に記載された手順を使用して)調製した。
【0197】
【表4】

【0198】
表5に示すように、以下の成分を含む比較組成物(以降、「比較例A」)も(実施例3に関して以上に記載された手順を使用して)調製した。
【0199】
【表5】

【0200】
実施例4及び比較例Aの組成物の発泡性について試験した。
【0201】
発泡性は、2.5gの(粉末の)組成物を500mlの水に溶解することによって、0.5w/w%の水性溶液を調製する手順で試験した。100mlの溶液を500cmのメスシリンダーに加え、頭部から腰部まで10回振盪した。次いで、泡の高さを読み取った。これを、各被験組成物について3つの結果が得られるように繰り返し、平均泡高を計算した。結果を表6に示す。
【0202】
【表6】

【0203】
実施例4の組成物は、比較例Aの組成物と比べて改善された発泡をもたらした。
【0204】
実施例4及び比較例Aの組成物を溶解試験にもかけた。
【0205】
溶解試験は、錠剤の各組成物1gを500gの水に添加する(0.2%w/wの溶液を提供する)ことによって実施した。配合物を撹拌すること(又はいかなるかき混ぜも)なく溶解させ、目視で比較した。結果を図1及び2に示す。
【0206】
図1は、左側に実施例4の組成物を含む配合物及び右側に比較例Aの組成物を含む配合物の側面図を示す。図2は、左側に実施例4の組成物を含む配合物及び右側に比較例Aの組成物を含む配合物の垂直図を示す。図1及び2から、実施例4の組成物は水に溶解して、室温で清澄な溶液を提供するが、比較例Aの組成物は濁った水溶液を提供し、ビーカーの底に残渣/粒子を含んだことが明らかである。
【0207】
本出願に関連して本明細書と同時に又はそれより前に出願され、本明細書とともに公衆の閲覧に付されたすべての論文及び文献に、読者の注意が向けられ、このような論文及び文献のすべての内容が参照により本明細書に組み込まれる。
【0208】
(いかなる添付の特許請求の範囲及び図面も含めて)本明細書で開示された特徴のすべて、並びに/又はそのように開示されたいかなる方法若しくはプロセスのステップのすべても、そのような特徴及び/又はステップの少なくとも一部が相容れない組合せを除いて、いかなる組合せで組み合わされてもよい。
【0209】
(いかなる添付の特許請求の範囲、要約書及び図面も含めて)本明細書に開示された特徴はそれぞれ、別段の明示がない限り、同じ、同等又は同様の目的を果たす代替の特徴によって置き換えることができる。したがって、別段の明示がない限り、開示された特徴はそれぞれ、一般的な一連の同等又は同様の特徴の一例でしかない。
【0210】
本発明は、上記の実施形態の詳細に限定されない。本発明は、(いかなる添付の特許請求の範囲及び図面も含めて)本明細書に開示された特徴のいかなる新規のもの又はいかなる新規の組合せにも、あるいはそのように開示されたいかなる方法又はプロセスのステップのいかなる新規のもの又はいかなる新規の組合せにも及ぶ。
図1
図2
【国際調査報告】