(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-04-28
(54)【発明の名称】データ共有方法、電子デバイスおよびシステム
(51)【国際特許分類】
G06F 16/176 20190101AFI20230421BHJP
G06F 16/14 20190101ALI20230421BHJP
【FI】
G06F16/176
G06F16/14
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022551363
(86)(22)【出願日】2021-03-16
(85)【翻訳文提出日】2022-09-29
(86)【国際出願番号】 CN2021081024
(87)【国際公開番号】W WO2021190352
(87)【国際公開日】2021-09-30
(31)【優先権主張番号】202010225513.8
(32)【優先日】2020-03-26
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】504161984
【氏名又は名称】ホアウェイ・テクノロジーズ・カンパニー・リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110000877
【氏名又は名称】弁理士法人RYUKA国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】リ、タンスオ
(72)【発明者】
【氏名】チェン、シャオジュン
(72)【発明者】
【氏名】シア、キズホン
(72)【発明者】
【氏名】ション、ザンリャン
(57)【要約】
本願は、データ共有方法、電子デバイスおよびシステムを提供する。方法は、電子デバイスが別の電子デバイスへのネットワーク接続を確立する段階であって、ネットワーク接続は、データを通信するために用いられる、確立する段階と、ユーザによるターゲットファイルを検索する操作を検出した場合、電子デバイスが、ターゲットファイルに関連付けられた共有ファイルを別の電子デバイスから要求する段階と、電子デバイスが、別の電子デバイスにより送信される共有ファイルを受信する段階と、電子デバイスが第1のインタフェースを表示する段階であって、第1のインタフェースは、電子デバイスの共有ファイルの識別子と、別の電子デバイスの共有ファイルの識別子とを含む、表示する段階とを含む。本願の実施形態は、複数のデバイス上の分散されたデジタル資産を迅速に見るのに役立つ。これにより、ユーザエクスペリエンスが向上する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電子デバイスに適用されるデータ共有方法であって、
前記電子デバイスが別の電子デバイスへのネットワーク接続を確立する段階であって、前記ネットワーク接続は、データを伝送するために用いられる、確立する段階と、
前記電子デバイスがユーザによるターゲットファイルを検索する操作を検出した場合、前記電子デバイスが、前記ターゲットファイルに関連付けられた共有ファイルを前記別の電子デバイスから要求する段階と、
前記電子デバイスが、前記別の電子デバイスにより送信される前記共有ファイルを受信する段階と、
前記電子デバイスが第1のインタフェースを表示する段階であって、前記第1のインタフェースは、前記電子デバイスの共有ファイルの識別子と、前記別の電子デバイスの共有ファイルの識別子とを含む、表示する段階と
を備える、方法。
【請求項2】
前記共有ファイルは、元のデータまたはメタデータを含み、前記メタデータは、前記共有ファイル内の各ファイルの属性記述情報である、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第1のインタフェースは、前記別の電子デバイスのデバイス名をさらに含む、請求項1または2に記載の方法。
【請求項4】
前記電子デバイスが別の電子デバイスへのネットワーク接続を確立する前記段階は、前記電子デバイスが近距離無線接続を通じて前記別の電子デバイスと通信する段階、または前記電子デバイスが長距離無線接続を通じて前記別の電子デバイスと通信する段階を有する、請求項1から3のいずれか一項に記載の方法。
【請求項5】
前記ターゲットファイルは、マルチメディアファイルであり、前記方法は、
前記電子デバイスが、前記別の電子デバイスに格納された1つまたは複数のマルチメディアファイルのサムネイルを前記別の電子デバイスから要求する段階と、
前記電子デバイスが、前記1つまたは複数のマルチメディアファイルの、前記別の電子デバイスにより送信される前記サムネイルを受信する段階と
をさらに備える、請求項1から4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項6】
前記電子デバイスが前記ユーザによる第1のサムネイルをタップする操作を検出した場合、前記電子デバイスが、前記第1のサムネイルに対応する第1のマルチメディアファイルを前記別の電子デバイスから要求する段階であって、1つまたは複数のマルチメディアファイルの前記サムネイルは、前記第1のサムネイルを含み、前記第1のマルチメディアファイルは、予め設定された画面解像度を有するマルチメディアファイルである、要求する段階と、
前記電子デバイスが、前記別の電子デバイスにより送信される前記第1のマルチメディアファイルを受信する段階と、
前記電子デバイスが第2のインタフェースを表示する段階であって、前記第2のインタフェースは、前記第1のマルチメディアファイルを含む、表示する段階と
をさらに備える、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記第2のインタフェースは、ローカルストレージ用の第1のコントロールをさらに含み、前記方法は、
前記電子デバイスが前記ユーザによる前記第1のコントロールをタップする操作を検出した場合、前記電子デバイスが、前記第1のサムネイルに対応する第2のマルチメディアファイルを前記別の電子デバイスから要求する段階であって、前記第2のマルチメディアファイルは、前記サムネイルに対応するマルチメディアファイルの元のデータである、要求する段階と、
前記電子デバイスが、前記別の電子デバイスにより送信される前記第2のマルチメディアファイルを受信する段階と、
前記電子デバイスが前記第2のマルチメディアファイルを前記電子デバイスに格納する段階と
をさらに備える、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記共有ファイルは、メタデータを含み、前記方法は、
各ファイルの、前記別の電子デバイスにより送信されるメタデータを前記電子デバイスが受信した後に、前記電子デバイスが、各ファイルの前記メタデータに基づいて、各ファイルの前記メタデータのインデックスを確立する段階と、
前記電子デバイスが、前記ユーザにより入力されるキーワードと、前記メタデータの前記インデックスとに基づいて、検索結果を表示する段階と
をさらに備える、請求項1から7のいずれか一項に記載の方法。
【請求項9】
前記電子デバイスが、前記別の電子デバイスにより送信される更新された共有ファイルを受信する段階をさらに備える、請求項1から8のいずれか一項に記載の方法。
【請求項10】
前記別の電子デバイスへの前記ネットワーク接続を確立する前に、前記電子デバイス上のログインアカウントが前記別の電子デバイス上のログインアカウントに関連付けられていると判定する段階
をさらに備える、請求項1から9のいずれか一項に記載の方法。
【請求項11】
ディスプレイと、
1つまたは複数のプロセッサと、
1つまたは複数のメモリと
を備える電子デバイスであって、
前記1つまたは複数のメモリは、1つまたは複数のコンピュータプログラムを格納し、前記1つまたは複数のコンピュータプログラムは、命令を含み、前記命令が前記1つまたは複数のプロセッサにより実行された場合、前記電子デバイスは、
別の電子デバイスへのネットワーク接続を確立する段階であって前記ネットワーク接続は、データを伝送するために用いられる、確立する段階と、
ユーザによるターゲットファイルを検索する操作を検出した場合、前記ターゲットファイルに関連付けられた共有ファイルを前記別の電子デバイスから要求する段階と、
前記別の電子デバイスにより送信される前記共有ファイルを受信する段階と、
第1のインタフェースを表示する段階であって、前記第1のインタフェースは、前記電子デバイスの共有ファイルの識別子と、前記別の電子デバイスの共有ファイルの識別子とを含む、表示する段階と
を実行することが可能になる、電子デバイス。
【請求項12】
前記共有ファイルは、元のデータまたはメタデータを含み、前記メタデータは、前記共有ファイル内の各ファイルの属性記述情報である、請求項11に記載の電子デバイス。
【請求項13】
前記第1のインタフェースは、前記別の電子デバイスのデバイス名をさらに含む、請求項11または12に記載の電子デバイス。
【請求項14】
前記電子デバイスが前記別の電子デバイスへの前記ネットワーク接続を確立することは、前記電子デバイスが近距離無線接続を通じて前記別の電子デバイスと通信すること、または前記電子デバイスが長距離無線接続を通じて前記別の電子デバイスと通信することを有する、請求項11から13のいずれか一項に記載の電子デバイス。
【請求項15】
前記ターゲットファイルは、マルチメディアファイルであり、前記命令が前記1つまたは複数のプロセッサにより実行された場合、前記電子デバイスは、
前記別の電子デバイスに格納された1つまたは複数のマルチメディアファイルのサムネイルを前記別の電子デバイスから要求する段階と、
前記1つまたは複数のマルチメディアファイルの、前記別の電子デバイスにより送信される前記サムネイルを受信する段階と
を実行することが可能になる、
請求項11から14のいずれか一項に記載の電子デバイス。
【請求項16】
前記命令が前記1つまたは複数のプロセッサにより実行された場合、前記電子デバイスは、
前記ユーザによる第1のサムネイルをタップする操作を検出した場合、前記第1のサムネイルに対応する第1のマルチメディアファイルを前記別の電子デバイスから要求する段階であって、前記1つまたは複数のマルチメディアファイルの前記サムネイルは、前記第1のサムネイルを含み、前記第1のマルチメディアファイルは、予め設定された画面解像度を有するマルチメディアファイルである、要求する段階と、
前記別の電子デバイスにより送信される前記第1のマルチメディアファイルを受信する段階と、
第2のインタフェースを表示する段階であって、前記第2のインタフェースは、前記第1のマルチメディアファイルを含む、表示する段階と
を実行することが可能になる、
請求項15に記載の電子デバイス。
【請求項17】
前記第2のインタフェースは、ローカルストレージ用の第1のコントロールをさらに含み、前記命令が前記1つまたは複数のプロセッサにより実行された場合、前記電子デバイスは、
前記ユーザによる前記第1のコントロールをタップする操作を検出した場合、前記第1のサムネイルに対応する第2のマルチメディアファイルを前記別の電子デバイスから要求する段階であって、前記第2のマルチメディアファイルは、前記サムネイルに対応するマルチメディアファイルの元のデータである、要求する段階と、
前記別の電子デバイスにより送信される前記第2のマルチメディアファイルを受信する段階と、
前記第2のマルチメディアファイルを前記電子デバイスに格納する段階と
を実行することが可能になる、
請求項16に記載の電子デバイス。
【請求項18】
前記共有ファイルは、メタデータを含み、前記命令が前記1つまたは複数のプロセッサにより実行された場合、前記電子デバイスは、
各ファイルの、前記別の電子デバイスにより送信されるメタデータを受信した後に、各ファイルの前記メタデータに基づいて、各ファイルの前記メタデータのインデックスを確立する段階と、
前記ユーザにより入力されるキーワードと、前記メタデータの前記インデックスとに基づいて、検索結果を表示する段階と
を実行することが可能になる、
請求項11から17のいずれか一項に記載の電子デバイス。
【請求項19】
前記命令が前記1つまたは複数のプロセッサにより実行された場合、前記電子デバイスは、
前記別の電子デバイスにより送信される更新された共有ファイルを受信する段階
を実行することが可能になる、
請求項11から18のいずれか一項に記載の電子デバイス。
【請求項20】
前記命令が前記1つまたは複数のプロセッサにより実行された場合、前記電子デバイスは、
前記別の電子デバイスへの前記ネットワーク接続を確立する前に、
前記電子デバイス上のログインアカウントが前記別の電子デバイス上のログインアカウントに関連付けられていると判定する段階
を実行することが可能になる、
請求項11から19のいずれか一項に記載の電子デバイス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、2020年3月26日に中国国家知識財産権局に出願された「データ共有方法、電子デバイスおよびシステム」と題する中国特許出願第202010225513.8号の優先権を主張する。当該特許出願は、参照により、その全体が本明細書に組み込まれる。
【0002】
本願は、端末分野に関し、より具体的には、データ共有方法、電子デバイスおよびシステムに関する。
【背景技術】
【0003】
ユーザがますます多くのインテリジェントデバイスを所有するようになっているので、ユーザのデジタル資産(ピクチャ、ビデオ、オーディオおよびドキュメント等)が、携帯電話、タブレットコンピュータ、パーソナルコンピュータ(personal computer、PC)、パーソナルコンピュータ、スマートテレビおよびヘッドユニット等を含むこれらの別個のデバイス上に分散されている。しかしながら、ユーザがデジタル資産をこれらのデバイス上で集中的に管理することを望む場合、現在のところ、簡便かつ効果的な方法が存在しない。
【0004】
現在、ピクチャ、オーディオ、ビデオおよびドキュメントなどのファイルをデバイス間で転送または共有する場合、ユーザは、携帯電話またはパッドなどのデバイス上のピクチャおよびビデオをPCにバックアップできる。PCは、最終的な記憶媒体として用いられ得る。しかしながら、この場合、ユーザは、操作を定期的に実行する必要がある。結果的に、ユーザエクスペリエンスが低くなる。
【発明の概要】
【0005】
本願は、複数のデバイス上に分散されたデジタル資産を迅速に見るのに役立つことによりユーザエクスペリエンスを向上させるために、データ共有方法、電子デバイスおよびシステムを提供する。
【0006】
第1の態様によれば、システムが提供される。システムは、第1の電子デバイスおよび第2の電子デバイスを含み、第1の電子デバイスは、第1のアプリケーションの共有ファイルを格納する。第2の電子デバイスは、予め設定された距離内の第1の電子デバイスを判定するように構成されている。第1の電子デバイス上のログインアカウントは、第2の電子デバイス上のログインアカウントに関連付けられている。第2の電子デバイスはさらに、ユーザによる第1のアプリケーションを開く操作を検出した場合、第1の電子デバイスからの共有ファイル内の各ファイルに対応するメタデータを要求するように構成されている。第1の電子デバイスはさらに、各ファイルのメタデータを第2の電子デバイスへ送信するように構成されている。第2の電子デバイスはさらに、受信したメタデータの個数に基づいて、共有ファイル内のファイルの数を判定するように構成されている。第2の電子デバイスはさらに、第1のインタフェースを表示するように構成されており、第1のインタフェースは、共有ファイルに対応するフォルダと、第1の電子デバイスのデバイス名と、ファイルの数とを含む。
【0007】
本願の本実施形態において、第2の電子デバイスは、第2の電子デバイス上のログインアカウントに関連付けられている、予め設定された距離内の第1の電子デバイスを判定してよく、第2の電子デバイスは、第1の電子デバイスからのアプリケーションのファイルのメタデータを要求してよい。これは、ユーザが第2の電子デバイスを用いることにより第1の電子デバイスに格納されているデジタル資産のステータスを迅速に見るのに役立ち、様々なデバイス上に分散されたデジタル資産に対する集中管理の実行についてのユーザ要求を満たす。これにより、ユーザエクスペリエンスが向上する。
【0008】
加えて、第1の電子デバイスは、各ファイルの元のデータではなく、各ファイルに対応するメタデータを第2の電子デバイスと共有する。この場合、データ共有プロセスにおいて、ユーザはさらに、別のデバイス上のデジタル資産のステータスを迅速にブラウジングしてよく、電子デバイスのより多くの記憶空間が節約される。
【0009】
いくつかの可能な実装において、各ファイルのメタデータは、各ファイルのファイル名、ファイルサイズおよび作成時刻などの情報を含む。
【0010】
第1の態様に関連して、第1の態様のいくつかの実装において、第1のアプリケーションは、アルバムアプリケーションである。第2の電子デバイスはさらに、第1の電子デバイスに格納されている1つまたは複数のピクチャのサムネイルを第1の電子デバイスから要求するように構成されている。第2の電子デバイスはさらに、第1のインタフェース上でのユーザによるフォルダをタップする操作を検出した後に、1つまたは複数のピクチャのサムネイルの少なくとも一部を表示するように構成されている。
【0011】
本願の本実施形態において、アルバムアプリケーションについて、第2の電子デバイスはさらに、第1の電子デバイスにおけるアルバムアプリケーション内の1つまたは複数のピクチャのサムネイルを第1の電子デバイスから要求し得る。このように、ユーザがフォルダをタップした後に、第2の電子デバイスは、1つまたは複数のピクチャのサムネイルの少なくとも一部をユーザに対してタイムリーに表示する。
【0012】
いくつかの可能な実装において、第2の電子デバイスは、代替的に、ユーザによるフォルダをタップする操作を検出した後に、第1の電子デバイスからの1つまたは複数のピクチャのサムネイルを要求し得る。
【0013】
いくつかのの可能な実装において、第2の電子デバイスは、ユーザによるフォルダをタップする操作を検出した後に、代替的に、フォルダの複数のサブフォルダを表示し得る。サムネイルが複数のサブフォルダの各々に表示されるか、各サブフォルダ内のサムネイルがサブフォルダのカバーページに表示される。
【0014】
第1の態様に関連して、第1の態様のいくつかの実装において、第2の電子デバイスはさらに、ユーザによる第1のサムネイルをタップする操作を検出した場合、第1の電子デバイスからの第1のサムネイルに対応する第1のピクチャを要求するように構成されている。1つまたは複数のピクチャのサムネイルは、第1のサムネイルを含み、第1のピクチャは、予め設定された画面解像度を有するピクチャである。第1の電子デバイスはさらに、第1のピクチャを第2の電子デバイスへ送信するように構成されている。第2の電子デバイスはさらに、第2のインタフェースを表示するように構成されている。第2のインタフェースは、第1のピクチャを含む。
【0015】
本願の本実施形態において、ユーザが第1の電子デバイスに格納されているピクチャのサムネイルを第2の電子デバイス上で見ている場合、第2の電子デバイスは、サムネイルに対応するピクチャの元のデータの代わりに、予め設定された画面解像度を有するピクチャを第1の電子デバイスから要求し得る。これにより、第2の電子デバイスがピクチャをユーザに対して迅速に表示することが保証され得る。これにより、ユーザのブラウジング速度の向上に役立ち、電子デバイスのより多くの記憶空間が節約される。
【0016】
第1の態様に関連して、第1の態様のいくつかの実装において、第2のインタフェースは、ローカルストレージ用の第1のコントロールをさらに含む。第2の電子デバイスはさらに、ユーザによる第1のコントロールをタップする操作を検出した場合、第1の電子デバイスからの第1のサムネイルに対応する第2のピクチャを要求するように構成されている。第2のピクチャは、サムネイルに対応するピクチャの元のデータである。第1の電子デバイスはさらに、第2のピクチャを第2の電子デバイスへ送信するように構成されている。第2の電子デバイスはさらに、第2のピクチャを第2の電子デバイスに格納するように構成されている。
【0017】
本願の本実施形態において、ユーザが第1の電子デバイス上のピクチャを第2の電子デバイスへローカルに格納することを望んでいる場合にのみ、第2の電子デバイスは、第1の電子デバイスからのピクチャの元のデータを要求する。このように、第2の電子デバイスが第1の電子デバイス内のピクチャをユーザに対して表示するプロセスにおいて、第2の電子デバイスは、第1の電子デバイスに格納されている各ピクチャの元のデータを格納する必要はない。その結果、ユーザは、別のデバイス上のデジタル資産のステータスを迅速にブラウジングし、電子デバイスのより多くの記憶空間が節約される。
【0018】
第1の態様に関連して、第1の態様のいくつかの実装において、第2の電子デバイスはさらに、各ファイルの、第1の電子デバイスにより送信されるメタデータを受信した後に、各ファイルのメタデータに基づいて、各ファイルのメタデータおインデックスを確立するように構成されている。第2の電子デバイスはさらに、ユーザにより第1のアプリケーションの検索ボックスに入力されるキーワードを検出した後に、キーワードと、メタデータのインデックスとに基づいて検索結果を表示するように構成されている。
【0019】
本願の本実施形態において、第2の電子デバイスは、第1の電子デバイスに格納されている各ファイルのメタデータを取得した後に、メタデータに基づいて、各ファイルのインデックスを確立し得る。これは、ユーザが見ることを望むファイルを迅速に見つけるのに役立つ。
【0020】
一実施形態において、第2の電子デバイスはまた、第1のアプリケーションの各ファイルを格納する(例えば、第2の電子デバイスのアルバムアプリケーションは、1つまたは複数のピクチャも含む)。この場合、第2の電子デバイスは、各ファイルに対応するメタデータを各ファイルについて生成し、各ファイルのメタデータのインデックスを確立し得る。このように、第2の電子デバイスは、ユーザがファイルを検索していることを検出した場合、キーワードと、第2の電子デバイスに格納された各ファイルのメタデータのインデックスと、第1の電子デバイスにより送信される各ファイルのメタデータのインデックスとに基づいて、検索結果を表示し得る。
【0021】
第1の態様に関連して、第1の態様のいくつかの実装において、第1の電子デバイスはさらに、共有ファイルが更新されていることを検出した場合、更新された共有ファイル内の各ファイルのメタデータを第2の電子デバイスへ送信するように構成されている。第2の電子デバイスは、更新された共有ファイル内の各ファイルのメタデータを受信し、共有ファイルのメタデータを更新するように構成されている。
【0022】
本願の本実施形態において、第1の電子デバイスに格納されている共有ファイル内のメタデータが変化した場合、例えば、ユーザがいくつかのファイルを共有ファイルに追加しているか、いくつかのファイルを共有ファイルから削除していることを第1の電子デバイスが検出した場合、第1の電子デバイスは、更新されたメタデータを第2の電子デバイスへ送信し得る。このように、第2の電子デバイスは、第1の電子デバイス上の共有ファイルのメタデータをタイムリーに更新し、第1の電子デバイスに格納されているファイルの変化ステータスをユーザに対して表示し得る。
【0023】
いくつかの可能な実装において、第1の電子デバイスは、共有ファイル内のファイルの数が増えていると判定した場合、追加されたファイルのメタデータを第2の電子デバイスへ送信してもよく、共有ファイル内の各ファイルのメタデータを第2の電子デバイスへ送信してもよい。
【0024】
第1の態様に関連して、第1の態様のいくつかの実装において、第1の電子デバイス上のログインアカウントが第2の電子デバイス上のログインアカウントに関連付けられていることは、第1の電子デバイス上のログインアカウントが第2の電子デバイス上のログインアカウントと同じであるか、第1の電子デバイス上のログインアカウントおよび第2の電子デバイス上のログインアカウントが同じファミリーグループ内にあるか、第1の電子デバイス上のログインアカウントが第2の電子デバイス上のログインアカウントにより認証されたアカウントであることを含む。
【0025】
本願の本実施形態において、第1の電子デバイスと第2の電子デバイスとの間のデータ共有は、同じアカウントに基づいて実行されてもよく、異なるアカウントに基づいて実行されてもよい。これは、第2の電子デバイスにより見られ得る電子デバイスの範囲を拡張し、ユーザがより多くの電子デバイス内のデジタル資産に対して集中管理を実行するのに役立ち得る。
【0026】
第2の態様によれば、データ共有方法が提供される。方法は、ディスプレイを有する電子デバイスに適用される。方法は、電子デバイスが予め設定された距離内の別の電子デバイスを判定する段階であって、別の電子デバイス上のログインアカウントは、電子デバイス上のログインアカウントに関連付けられている、判定する段階と、ユーザによる第1のアプリケーションを開く操作を検出した場合、電子デバイスが要求情報を別の電子デバイスへ送信する段階であって、要求情報は、第1のアプリケーションの、別の電子デバイスに格納された共有ファイル内の各ファイルに対応するメタデータを要求するために用いられる、送信する段階と、電子デバイスが、別の電子デバイスにより送信される共有ファイル内の各ファイルに対応するメタデータを受信する段階と、電子デバイスが、ディスプレイを用いることにより、第1のインタフェースを表示する段階であって、第1のインタフェースは、共有ファイルに対応するフォルダと、別の電子デバイスのデバイス名と、ファイルの数とを含み、ファイルの数は、受信されたメタデータの個数に基づいて電子デバイスにより判定される、表示する段階とを含む。
【0027】
第2の態様に関連して、第2の態様のいくつかの実装において、第1のアプリケーションは、アルバムアプリケーションである。方法は、第1のインタフェースを表示する前に、電子デバイスが、別の電子デバイスに格納されている1つまたは複数のピクチャのサムネイルを別の電子デバイスから要求する段階と、第1のインタフェース上でのユーザによるフォルダをタップする操作を検出した後に、電子デバイスが1つまたは複数のピクチャのサムネイルの少なくとも一部を表示する段階とをさらに含む。
【0028】
第2の態様に関連して、第2の態様のいくつかの実装において、方法は、ユーザによる第1のサムネイルをタップする操作を検出した場合、電子デバイスが別の電子デバイスからの第1のサムネイルに対応する第1のピクチャを要求する段階であって、1つまたは複数のピクチャのサムネイルは、第1のサムネイルを含み、第1のピクチャは、予め設定された画面解像度を有するピクチャである、要求する段階と、別の電子デバイスにより送信される第1のピクチャを電子デバイスが受信する段階と、電子デバイスが、ディスプレイを用いることにより、第2のインタフェースをディスプレイに表示する段階であって、第2のインタフェースは、第1のピクチャを含む、表示する段階とをさらに含む。
【0029】
第2の態様に関連して、第2の態様のいくつかの実装において、第2のインタフェースは、ローカルストレージ用の第1のコントロールをさらに含む。方法は、ユーザによる第1のコントロールをタップする操作を検出した場合、電子デバイスが、別の電子デバイスからの第1のサムネイルに対応する第2のピクチャを要求する段階であって、第2のピクチャは、サムネイルに対応するピクチャの元のデータである、要求する段階と、電子デバイスが、別の電子デバイスにより送信される第2のピクチャを受信および格納する段階とをさらに含む。
【0030】
第2の態様に関連して、第2の態様のいくつかの実装において、方法は、各ファイルの、別の電子デバイスにより送信されるメタデータを受信した後に、電子デバイスが、各ファイルのメタデータに基づいて、各ファイルのメタデータのインデックスを確立する段階と、ユーザにより第1のアプリケーションの検索ボックスに入力されるキーワードを検出した後に、電子デバイスが、キーワードとメタデータのインデックスとに基づいて検索結果を表示する段階とをさらに含む。
【0031】
第2の態様に関連して、第2の態様のいくつかの実装において、方法は、電子デバイスが、別の電子デバイス上の更新された共有ファイル内の各ファイルのメタデータを受信および格納する段階をさらに含む。
【0032】
第2の態様に関連して、第2の態様のいくつかの実装において、別の電子デバイス上のログインアカウントが電子デバイス上のログインアカウントに関連付けられていることは、電子デバイス上のログインアカウントが別の電子デバイス上のログインアカウントと同じであるか、電子デバイス上のログインアカウントおよび別の電子デバイス上のログインアカウントが同じファミリーグループ内にあるか、電子デバイス上のログインアカウントが別の電子デバイス上のログインアカウントにより認証されたアカウントであることを含む。
【0033】
第3の態様によれば、システムが提供される。システムは、第1の電子デバイスおよび第2の電子デバイスを含む。第1の電子デバイスは、第2の電子デバイスへのネットワーク接続を確立するように構成されており、ネットワーク接続は、データを伝送するために用いられる。第1の電子デバイスはさらに、ユーザによるターゲットファイルを検索する操作を検出した場合、ターゲットファイルに関連付けられた共有ファイルを第2の電子デバイスから要求するように構成されている。第2の電子デバイスはさらに、共有ファイルを第1の電子デバイスへ送信するように構成されている。第1の電子デバイスはさらに、第1のインタフェースを表示するように構成されている。第1のインタフェースは、第1の電子デバイスの共有ファイルの識別子と、第2の電子デバイスの共有ファイルの識別子とを含む。
【0034】
本願の本実施形態において、第1の電子デバイスが第2の電子デバイスへのネットワーク接続を確立した後に、ユーザが、第1の電子デバイスを用いることにより、第2の電子デバイス上に分散されたファイルを見ることを望む場合、第1の電子デバイスは、第2の電子デバイスからの共有ファイルを要求し得る。その結果、第1の電子デバイスは、共有ファイルの識別子をユーザに対して表示する。これは、実際には、他のデバイス上に分散されたデジタル資産についての情報をユーザが1つのデバイス上で見るのに役立ち、様々なデバイス上に分散されたデジタル資産についての情報に対する集中管理の実行についてのユーザ要求を満たし得る。
【0035】
いくつかの可能な実装において、第1の電子デバイスの共有ファイルの識別子は、フォルダまたはサムネイルであってよい。第2の電子デバイスの共有ファイルの識別子も、フォルダまたはサムネイルであってよい。
【0036】
第3の態様に関連して、第3の態様のいくつかの実装において、共有ファイルは、元のデータまたはメタデータを含み、メタデータは、共有ファイル内の各ファイルの属性記述情報である。
【0037】
本願の本実施形態において、第2の電子デバイスは、共有ファイルのメタデータ情報を第1の電子デバイスへ送信し得る。この場合、データ共有プロセスにおいて、ユーザは、別のデバイス上のデジタル資産のステータスを迅速にブラウジングしてよく、電子デバイスのより多くの記憶空間が節約される。
【0038】
第3の態様に関連して、第3の態様のいくつかの実装において、第1のインタフェースは、第2の電子デバイスのデバイス名をさらに含む。
【0039】
本願の本実施形態において、第2の電子デバイスのデバイス名は、表示インタフェースに表示される。これは、電子デバイス上の、ユーザが見ることを望むデジタル資産のステータスをユーザが迅速に見つけるのに役立ち得る。
【0040】
第3の態様に関連して、第3の態様のいくつかの実装において、第1の電子デバイスが第2の電子デバイスへのネットワーク接続を確立することは、第1の電子デバイスが近距離無線接続を通じて第2の電子デバイスと通信するか、第1の電子デバイスが長距離無線接続を通じて第2の電子デバイスと通信することを含む。
【0041】
本願の本実施形態において、第1の電子デバイスおよび第2の電子デバイスは、短距離無線通信技術を用いることにより接続を確立してもよく、長距離無線通信技術を用いることにより接続を確立してもよい。このように、ユーザは、第1の電子デバイスを用いることにより、近距離または遠距離のデバイス上のデジタル資産のステータスを迅速に見ることができ、ユーザは、近距離または遠距離のデバイス上に分散されたデジタル資産に対する集中管理を簡便に実行できる。
【0042】
第3の態様に関連して、第3の態様のいくつかの実装において、共有ファイルは、マルチメディアファイルである。第1の電子デバイスはさらに、第2の電子デバイスに格納されている1つまたは複数のマルチメディアファイルのサムネイルを第2の電子デバイスから要求するように構成されている。
【0043】
第3の態様に関連して、第3の態様のいくつかの実装において、第1の電子デバイスはさらに、ユーザによる第1のサムネイルをタップする操作を検出した場合、第2の電子デバイスからの第1のサムネイルに対応する第1のマルチメディアファイルを要求するように構成されており、1つまたは複数のマルチメディアファイルのサムネイルは、第1のサムネイルを含み、第1のマルチメディアファイルは、予め設定された画面解像度を有するマルチメディアファイルである。第2の電子デバイスはさらに、第1のマルチメディアファイルを第1の電子デバイスへ送信するように構成されている。第1の電子デバイスはさらに、第2のインタフェースを表示するように構成されている。第2のインタフェースは、第1のマルチメディアファイルを含む。
【0044】
第3の態様に関連して、第3の態様のいくつかの実装において、第2のインタフェースは、ローカルストレージ用の第1のコントロールをさらに含む。第1の電子デバイスはさらに、ユーザによる第1のコントロールをタップする操作を検出した場合、第2の電子デバイスからの第1のサムネイルに対応する第2のマルチメディアファイルを要求するように構成されており、第2のマルチメディアファイルは、サムネイルに対応するマルチメディアファイルの元のデータである。第2の電子デバイスはさらに、第2のマルチメディアファイルを第1の電子デバイスへ送信するように構成されている。第1の電子デバイスはさらに、第2のマルチメディアファイルを第1の電子デバイスに格納するように構成されている。
【0045】
第3の態様に関連して、第3の態様のいくつかの実装において、共有ファイルは、メタデータを含む。第1の電子デバイスはさらに、各ファイルの、第2の電子デバイスにより送信されるメタデータを受信した後に、各ファイルのメタデータに基づいて、各ファイルのメタデータのインデックスを確立するように構成されている。第1の電子デバイスはさらに、ユーザにより入力されるキーワードと、メタデータのインデックスとに基づいて検索結果を表示するように構成されている。
【0046】
第3の態様に関連して、第3の態様のいくつかの実装において、第2の電子デバイスはさらに、共有ファイルが更新されていることを検出した場合、更新された共有ファイルを第1の電子デバイスへ送信するように構成されている。第1の電子デバイスは、第2の電子デバイスにより送信される更新された共有ファイルを受信するように構成されている。
【0047】
第3の態様に関連して、第3の態様のいくつかの実装において、第1の電子デバイスはさらに、第2の電子デバイスへのネットワーク接続を確立する前に、第1の電子デバイス上のログインアカウントが第2の電子デバイス上のログインアカウントに関連付けられていると判定するように構成されている。
【0048】
第4の態様によれば、データ共有方法が提供される。この方法は、電子デバイスに適用される。方法は、電子デバイスが別の電子デバイスへのネットワーク接続を確立する段階であって、ネットワーク接続は、データを伝送するために用いられる、確立する段階と、ユーザによるターゲットファイルを検索する操作を検出した場合、電子デバイスが、ターゲットファイルに関連付けられた共有ファイルを別の電子デバイスから要求する段階と、電子デバイスが、別の電子デバイスにより送信される共有ファイルを受信する段階と、電子デバイスが第1のインタフェースを表示する段階であって、第1のインタフェースは、電子デバイスの共有ファイルの識別子と、別の電子デバイスの共有ファイルの識別子とを含む、表示する段階とを含む。
【0049】
第4の態様に関連して、第4の態様のいくつかの実装において、共有ファイルは、元のデータまたはメタデータを含み、メタデータは、共有ファイル内の各ファイルの属性記述情報である。
【0050】
第4の態様に関連して、第4の態様のいくつかの実装において、第1のインタフェースは、別の電子デバイスのデバイス名をさらに含む。
【0051】
第4の態様に関連して、第4の態様のいくつかの実装において、電子デバイスが別の電子デバイスへのネットワーク接続を確立することは、電子デバイスが近距離無線接続を通じて別の電子デバイスと通信するか、電子デバイスが長距離無線接続を通じて別の電子デバイスと通信することを含む。
【0052】
第4の態様に関連して、第4の態様のいくつかの実装において、共有ファイルは、マルチメディアファイルである。方法は、電子デバイスが、別の電子デバイスに格納されている1つまたは複数のマルチメディアファイルのサムネイルを別の電子デバイスから要求する段階をさらに含む。
【0053】
第4の態様に関連して、第4の態様のいくつかの実装において、方法は、ユーザによる第1のサムネイルをタップする操作を検出した場合、電子デバイスが別の電子デバイスからの第1のサムネイルに対応する第1のマルチメディアファイルを要求する段階であって、1つまたは複数のマルチメディアファイルのサムネイルは、第1のサムネイルを含み、第1のマルチメディアファイルは、予め設定された画面解像度を有するマルチメディアファイルである、要求する段階と、別の電子デバイスにより送信される第1のマルチメディアファイルを電子デバイスが受信する段階と、電子デバイスが第2のインタフェースをディスプレイに表示する段階であって、第2のインタフェースは、第1のマルチメディアファイルを含む、表示する段階とをさらに含む。
【0054】
第4の態様に関連して、第4の態様のいくつかの実装において、第2のインタフェースは、ローカルストレージ用の第1のコントロールをさらに含む。方法は、ユーザによる第1のコントロールをタップする操作を検出した場合、電子デバイスが、別の電子デバイスからの第1のサムネイルに対応する第2のマルチメディアファイルを要求する段階であって、第2のマルチメディアファイルは、サムネイルに対応するマルチメディアファイルの元のデータである、要求する段階と、電子デバイスが、別の電子デバイスにより送信される第2のマルチメディアファイルを受信する段階と、電子デバイスが第2のマルチメディアファイルを電子デバイスに格納する段階とをさらに含む。
【0055】
第4の態様に関連して、第4の態様のいくつかの実装において、共有ファイルは、メタデータを含む。方法は、各ファイルの、別の電子デバイスにより送信されるメタデータを受信した後に、電子デバイスが、各ファイルのメタデータに基づいて、各ファイルのメタデータのインデックスを確立する段階と、電子デバイスが、ユーザにより入力されるキーワードとメタデータのインデックスとに基づいて検索結果を表示する段階とをさらに含む。
【0056】
第4の態様に関連して、第4の態様のいくつかの実装において、方法は、電子デバイスが、別の電子デバイスにより送信される更新された共有ファイルを受信する段階をさらに含む。
【0057】
第4の態様に関連して、第4の態様のいくつかの実装において、方法は、別の電子デバイスへのネットワーク接続を確立する前に、電子デバイス上のログインアカウントが別の電子デバイス上のログインアカウントに関連付けられていると判定する段階をさらに含む。
【0058】
第5の態様によれば、装置が提供される。装置は、電子デバイスに含まれており、第2の態様ならびに第2の態様および第4の態様の可能な実装による電子デバイスの挙動を実装する機能を有する。この機能は、ハードウェアにより実装されてもよく、対応するソフトウェアを実行することでハードウェアにより実装されてもよい。ハードウェアまたはソフトウェアは、前述の機能に対応する1つまたは複数のモジュールまたはユニットを含む。
【0059】
第6の態様によれば、1つまたは複数のプロセッサと、メモリと、1つまたは複数のコンピュータプログラムとを含む電子デバイスが提供される。1つまたは複数のコンピュータプログラムはメモリに格納され、1つまたは複数のコンピュータプログラムは命令を含む。命令が電子デバイスにより実行された場合、電子デバイスは、第2の態様および第4の態様の任意の可能な実装によるデータ共有方法を実行することが可能になる。
【0060】
第7の態様によれば、1つまたは複数のプロセッサと、1つまたは複数のメモリとを含む電子デバイスが、この技術的解決手段において提供される。1つまたは複数のメモリは、1つまたは複数のプロセッサに結合されており、1つまたは複数のメモリは、コンピュータプログラムコードを格納するように構成されており、コンピュータプログラムコードは、コンピュータ命令を含む。1つまたは複数のプロセッサがコンピュータ命令を実行した場合、電子デバイスは、第2の態様および第4の態様の任意の可能な実装によるデータ共有方法を実行することが可能になる。
【0061】
第8の態様によれば、コンピュータ命令を含むコンピュータ記憶媒体が、この技術的解決手段において提供される。コンピュータ命令が電子デバイス上で実行された場合、電子デバイスは、第2の態様および第4の態様の任意の可能な実装によるデータ共有方法を実行することが可能になる。
【0062】
第9の態様によれば、コンピュータプログラム製品が、この技術的解決手段において提供される。コンピュータプログラム製品が電子デバイス上で実行された場合、電子デバイスは、第2の態様および第4の態様の任意の可能な設計によるデータ共有方法を実行することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0063】
【
図1】本願の一実施形態による電子デバイスの構造の概略図である。
【0064】
【
図2】本願の一実施形態による電子デバイスのソフトウェア構造のブロック図である。
【0065】
【
図3(a)】本願の一実施形態によるGUIのグループである。
【
図3(b)】本願の一実施形態によるGUIのグループである。
【
図3(c)】本願の一実施形態によるGUIのグループである。
【
図3(d)】本願の一実施形態によるGUIのグループである。
【
図3(e)】本願の一実施形態によるGUIのグループである。
【
図3(f)】本願の一実施形態によるGUIのグループである。
【
図3(g)】本願の一実施形態によるGUIのグループである。
【0066】
【
図4(a)】本願の一実施形態によるGUIの別のグループである。
【
図4(b)】本願の一実施形態によるGUIの別のグループである。
【0067】
【
図5(a)】本願の一実施形態によるGUIの別のグループである。
【
図5(b)】本願の一実施形態によるGUIの別のグループである。
【
図5(c)】本願の一実施形態によるGUIの別のグループである。
【
図5(d)】本願の一実施形態によるGUIの別のグループである。
【0068】
【
図6(a)】本願の一実施形態によるGUIの別のグループである。
【
図6(b)】本願の一実施形態によるGUIの別のグループである。
【
図6(c)】本願の一実施形態によるGUIの別のグループである。
【0069】
【
図7】本願の一実施形態による電子デバイスの別のソフトウェア構造の図である。
【0070】
【
図8(a)】本願の一実施形態によるデバイスAとデバイスBとの間のデータ共有プロセスである。
【
図8(b)】本願の一実施形態によるデバイスAとデバイスBとの間のデータ共有プロセスである。
【0071】
【
図9】本願の一実施形態によるピクチャおよびビデオの分散型のブラウジング、検索および管理の概略図である。
【0072】
【
図10(a)】本願の一実施形態によるGUIの別のグループである。
【
図10(b)】本願の一実施形態によるGUIの別のグループである。
【
図10(c)】本願の一実施形態によるGUIの別のグループである。
【
図10(d)】本願の一実施形態によるGUIの別のグループである。
【
図10(e)-1】本願の一実施形態によるGUIの別のグループである。
【
図10(e)-2】本願の一実施形態によるGUIの別のグループである。
【
図10(e)-3】本願の一実施形態によるGUIの別のグループである。
【0073】
【
図11】本願の一実施形態によるデータ共有方法の概略フローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0074】
以下の実施形態において用いられる用語は、特定の実施形態を説明するよう意図されているに過ぎず、本願を限定するようには意図されていない。また、本願の本明細書および添付の特許請求の範囲において用いられる単数形の「1つの」、「一(a)」、「この(the)」、「前述の」、「この(this)」および「1つの(the one)」という用語は、文脈上明確に別段の定めがない限り、「1つまたは複数の」のような複数形を含むように意図されている。本願の以下の実施形態において、「少なくとも1つ」および「1つまたは複数」は、1つ、2つ、または2つよりも多くを意味することも理解されたい。「および/または」という用語は、関連する対象を説明するための対応関係を説明し、3つの関係が存在し得ることを表す。例えば、Aおよび/またはBは、Aのみが存在する場合と、AおよびBの両方が存在する場合と、Bのみが存在する場合とを表し得る。AおよびBは、単数形または複数形であってよい。「/」という文字は概して、関連する対象間の「または」の関係を示す。
【0075】
以下では、電子デバイスと、そのような電子デバイスに用いられるユーザインタフェースと、そのような電子デバイスを用いるための実施形態とを説明する。いくつかの実施形態において、電子デバイスは、パーソナルデジタルアシスタント機能および/または音楽再生機能など他の機能をさらに含むポータブル電子デバイス、例えば、携帯電話、タブレットコンピュータ、または、無線通信機能を有するウェアラブル電子デバイス(例えばスマートウォッチ)であり得る。ポータブル電子デバイスの例示的な実施形態は、限定されるわけではないが、iOS(登録商標)、Android(登録商標)、Microsoft(登録商標)または別のオペレーティングシステムを用いるポータブル電子デバイスを含む。ポータブル電子デバイスは、代替的に、ラップトップコンピュータ(Laptop)などの別のポータブル電子デバイスであってよい。いくつかの他の実施形態において、電子デバイスは、代替的にポータブル電子デバイスではなく、デスクトップコンピュータであってよいことも理解されたい。
【0076】
例えば、
図1は、電子デバイス100の構造の概略図である。電子デバイス100は、プロセッサ110、外部メモリインタフェース120、内部メモリ121、ユニバーサルシリアルバス(universal serial bus、USB)ポート130、充電管理モジュール140、電源管理モジュール141、バッテリ142、アンテナ1、アンテナ2、モバイル通信モジュール150、無線通信モジュール160、オーディオモジュール170、スピーカ170A、受信機170B、マイク170C、ヘッドセットジャック170D、センサモジュール180、コンパス190、モータ191、インジケータ192、カメラ193、ディスプレイ194および加入者識別モジュール(subscriber identification module、SIM)カードインタフェース195等を含み得る。
【0077】
本願の本実施形態において示される構造は電子デバイス100に関する特定の限定を構成しないことが理解され得る。本願のいくつかの他の実施形態において、電子デバイス100は、図に示されているものよりも多いか少ないコンポーネントを含んでもよく、いくつかのコンポーネントが組み合わされてもよく、いくつかのコンポーネントが分割されてもよく、異なるコンポーネント配置が用いられてもよい。図に示されるコンポーネントは、ハードウェア、ソフトウェア、またはソフトウェアとハードウェアとの組み合わせにより実装され得る。
【0078】
プロセッサ110は1つまたは複数の処理ユニットを含み得る。例えば、プロセッサ110は、アプリケーションプロセッサ(application processor、AP)、モデムプロセッサ、グラフィックス処理ユニット(graphics processing unit、GPU)、画像信号プロセッサ(image signal processor、ISP)、コントローラ、ビデオコーデック、デジタル信号プロセッサ(digital signal processor、DSP)、ベースバンドプロセッサおよび/またはニューラルネットワーク処理ユニット(neural-network processing unit、NPU)を含み得る。異なる処理ユニットが、独立のコンポーネントであってもよく、1つまたは複数のプロセッサへ統合されてもよい。いくつかの実施形態において、電子デバイス100は、1つまたは複数のプロセッサ110も含み得る。コントローラは、命令オペレーションコードおよび時系列信号に基づき動作制御信号を生成して、命令フェッチおよび命令実行の制御を完了し得る。いくつかの他の実施形態において、メモリは、プロセッサ110内にさらに配置されてよく、命令およびデータを格納するように構成されている。例えば、プロセッサ110内のメモリは、キャッシュであってよい。メモリは、使用されたばかりであるか、プロセッサ110により周期的に用いられる命令またはデータを格納し得る。プロセッサ110が命令またはデータを再び用いる必要がある場合、プロセッサ110は、命令またはデータをメモリから直接呼び出し得る。これにより、アクセスの反復が回避され、プロセッサ110の待機時間が低減し、それにより、電子デバイス100のデータ処理効率または命令実行効率が向上する。
【0079】
いくつかの実施形態において、プロセッサ110は1つまたは複数のインタフェースを含み得る。インタフェースは、集積回路間(inter-integrated circuit、I2C)インタフェース、集積回路間サウンド(inter-integrated circuit sound、I2S)インタフェース、パルス符号変調(pulse code modulation、PCM)インタフェース、汎用非同期式受信機/送信機(universal asynchronous receiver/transmitter、UART)インタフェース、モバイルインダストリプロセッサインタフェース(mobile industry processor interface、MIPI)、汎用入力/出力(general-purpose input/output, GPIO、GPIO)インタフェース、SIMカードインタフェース、USBポート等を含み得る。USBポート130は、USB標準仕様に準拠したポートであり、具体的には、ミニUSBポート、マイクロUSBポートまたはUSBタイプCポート等であってよい。USBポート130は、充電器に接続して電子デバイス100を充電するように構成されてもよく、電子デバイス100と周辺デバイスとの間のデータ伝送に用いられてもよい。USBポート130は、代替的に、ヘッドセットに接続して、ヘッドセットを用いることにより音声を再生するように構成され得る。
【0080】
本願の本実施形態に示されるモジュール間のインタフェース接続関係は説明のための一例に過ぎず、電子デバイス100の構造に関する限定を構成しないことが理解され得る。本願のいくつかの他の実施形態では、電子デバイス100は、代替的に、前述の実施形態におけるものとは異なるインタフェース接続方式、または複数のインタフェース接続方式の組み合わせを用い得る。充電管理モジュール140は、充電器から充電入力を受信するように構成されている。充電管理モジュール140は、USBポート130を通じて、有線充電器の充電入力を受信し得る。無線充電のいくつかの実施形態において、充電管理モジュール140は、電子デバイス100の無線充電コイルを用いることにより、無線充電入力を受信し得る。充電管理モジュール140は、バッテリ142を充電しながら、電源管理モジュール141を用いることにより電子デバイスに電源を供給する。電源管理モジュール141は、バッテリ142および充電管理モジュール140をプロセッサ110に接続するように構成されている。
【0081】
電子デバイス100の無線通信機能は、アンテナ1、アンテナ2、モバイル通信モジュール150、無線通信モジュール160、モデムプロセッサおよびベースバンドプロセッサ等を用いることにより実装され得る。
【0082】
無線通信モジュール160は、電子デバイス100に適用される無線通信解決手段、例えば、無線ローカルエリアネットワーク(wireless local area network、WLAN)(ワイヤレスフィデリティ(wireless fidelity、Wi-Fi(登録商標))ネットワークなど)、Bluetooth(登録商標)(Bluetooth、BT)、全球測位衛星システム(global navigation satellite system、GNSS)、周波数変調(frequency modulation、FM)、近距離無線通信(near field communication、NFC)。赤外線(infrared、IR)技術を提供し得る。
【0083】
ディスプレイ194は、画像またはビデオ等を表示するように構成されている。ディスプレイ194は、表示パネルを含む。表示パネルは、液晶ディスプレイ(liquid crystal display、LCD)、有機発光ダイオード(organic light-emitting diode、OLED)、アクティブマトリクス式有機発光ダイオード(active-matrix organic light-emitting diode、AMOLED)、フレキシブル発光ダイオード(flexible light-emitting diode、FLED)、ミニ発光ダイオード(mini light-emitting diode、ミニLED)、マイクロLED、マイクロOLEDまたは量子ドット発光ダイオード(quantum dot light-emitting diode、QLED)等を用い得る。いくつかの実施形態において、電子デバイス100は、1つまたは複数のディスプレイ194を含み得る。
【0084】
本願のいくつかの実施形態において、表示パネルがOLED、AMOLEDまたはFLEDなどの材料で作られている場合、
図1におけるディスプレイ194は、曲げられ得る。本明細書において、ディスプレイ194が曲げられ得ることは、ディスプレイが少なくとも部分的な領域において任意の角度で曲げられてよく、この角度で維持されてよいことを意味する。例えば、ディスプレイ194は、左から右へ半分に折り畳まれてもよく、上下に半分に折り畳まれてもよい。
【0085】
ISPは、カメラ193によりフィードバックされたデータを処理するように構成されている。例えば、撮影中に、シャッタが押され、光がレンズを通じてカメラの感光素子へ伝えられ、光信号が電気信号へ変換され、カメラの感光素子は、処理のために電気信号をISPへ伝送して、電気信号を可視画像へ変換する。
【0086】
カメラ193は、静止画像またはビデオを撮像するように構成されている。外部メモリインタフェース120は、外部ストレージカード、例えばマイクロSDカードに接続して、電子デバイス100の記憶容量を拡張するように構成され得る。
【0087】
外部ストレージカードは、外部メモリインタフェース120を通じてプロセッサ110と通信して、データ記憶機能を実装する。例えば、音楽およびビデオなどのファイルは、外部ストレージカードに格納される。
【0088】
内部メモリ121は、1つまたは複数のコンピュータプログラムを格納するように構成され得る。1つまたは複数のコンピュータプログラムは、命令を含む。プロセッサ110は、内部メモリ121に格納された命令を実行し得る。その結果、電子デバイス100は、本願のいくつかの実施形態において提供されるデータ共有方法、様々なアプリケーションおよびデータ処理等を実行することが可能になる。
【0089】
電子デバイス100は、オーディオモジュール170、スピーカ170A、受信機170B、マイク170C、ヘッドセットジャック170Dおよびアプリケーションプロセッサ等を用いることによりオーディオ機能を実装してよく、例えば、音楽再生機能および記録機能を実装してよい。
【0090】
センサモジュール180は、圧力センサ180A、ジャイロセンサ180B、気圧センサ180C、磁気センサ180D、加速度センサ180E、距離センサ180F、光学近接センサ180G、指紋センサ180H、温度センサ180J、タッチセンサ180K、周辺光センサ180Lおよび骨伝導センサ180M等を含み得る。
【0091】
ジャイロセンサ180Bは、電子デバイス100の動作姿勢を判定するように構成され得る。いくつかの実施形態において、3つの軸(すなわち、軸X、軸Yおよび軸Z)を中心とした電子デバイス100の角速度が、ジャイロセンサ180Bを用いることにより判定され得る。加速度センサ180Eは、電子デバイス100の様々な方向における(通常は3つの軸上の)加速度を検出してよく、電子デバイス100が静止しているときの重力の大きさおよび方向を検出してよい。加速度センサ180Eは、電子デバイスの姿勢を認識するようにさらに構成されてよく、横長モードと縦長モードとの画面切り替え、歩数計または別の用途において用いられる。
【0092】
磁気センサ180Dは、ホール効果センサを含む。電子デバイス100は、磁気センサ180Dを用いることにより、フリップカバーの開閉を検出し得る。
【0093】
加速度センサ180Eは、電子デバイス100の様々な方向における(通常は3つの軸上の)加速度を検出してよく、電子デバイス100が静止しているときの重力の大きさおよび方向を検出してよい。加速度センサ180Eは、電子デバイスの姿勢を認識するようにさらに構成されてよく、横長モードと縦長モードとの画面切り替え、歩数計または別の用途において用いられる。
【0094】
距離センサ180Fは、距離を測定するように構成されている。
【0095】
光学近接センサ180Gは、例えば、発光ダイオード(LED)および光検出器、例えばフォトダイオードを含み得る。発光ダイオードは、赤外発光ダイオードであってよい。
【0096】
周辺光センサ180Lは、周辺光輝度を検知するように構成されている。
指紋センサ180Hは、指紋を収集するように構成されている。電子デバイス100は、指紋ベースのロック解除、アプリケーションロックアクセス、指紋ベースの撮影および指紋ベースの通話応答等を、収集された指紋の特徴を用いることにより実装し得る。
【0097】
本願の本実施形態において、指紋センサは、サイド画面の下に位置する画面内指紋センサを含み得る。画面内指紋センサは、サイド画面のある領域に位置し得る。ユーザは、サイド画面を用いることによりロック解除を実行する場合、この領域を押し得るか、この領域にタッチし得る。代替的に、ユーザは、指紋を用いることによりロック解除を実行する場合、サイド画面上の任意の領域を押し得るか、この領域にタッチし得る。その結果、画面内指紋センサは、ユーザの指紋情報を検出し、指紋情報を検証できる。
【0098】
温度センサ180Jは、温度を検出するように構成されている。
【0099】
タッチセンサ180Kは、「タッチパネル」とも称される。タッチセンサ180Kは、ディスプレイ194内に配置され、タッチセンサ180Kおよびディスプレイ194は、「タッチ制御画面」とも称されるタッチスクリーンを形成し得る。タッチセンサ180Kは、タッチセンサ180K上またはタッチセンサ180Kの近くで実行されるタッチ操作を検出するように構成されている。タッチセンサは、検出したタッチ操作をアプリケーションプロセッサに転送して、タッチイベントのタイプを判定し得る。タッチ操作に関連する視覚的出力が、ディスプレイ194上に提供され得る。いくつかの他の実施形態において、タッチセンサ180Kは、代替的に、ディスプレイ194の位置とは異なる位置において電子デバイス100の表面上に配置され得る。
【0100】
図2は、本願の一実施形態による電子デバイス100のソフトウェア構造のブロック図である。階層アーキテクチャでは、ソフトウェアがいくつかの層へ分割されており、各層は、明確な役割および責任を有する。これらの層は、ソフトウェアインタフェースを通じて互いに通信する。いくつかの実施形態において、デバイスA、デバイスBおよびデバイスCのソフトウェアアーキテクチャが、4つの層へ分割される。デバイスA、デバイスBおよびデバイスCは全て、分散アプリケーション層およびサービス層を含む。デバイスAは、和声(Harmony)オペレーティングシステムコア層およびLinux(登録商標)カーネル層をさらに含む。デバイスBは、Windows(登録商標)コア層およびWindowsカーネル層をさらに含む。デバイスCは、Androidコア層およびLinuxカーネル層をさらに含む。
【0101】
アプリケーション層は、カメラ、ギャラリー、ファイル管理、音楽、ビデオおよび連絡先など、分散アプリケーションを含み得る。
【0102】
本願の本実施形態において、サービス層は、デバイスナレッジライブラリ、デバイス認証管理およびデバイスデータ記憶領域を含み得る。デバイスナレッジライブラリは、現在のデバイスおよび別のデバイスのデバイス名、デバイスタイプ、デバイスステータス情報、能力情報およびアドレス情報を格納し得る。デバイスステータス情報は、デバイスがオンラインであるかオフラインであるかを示すために用いられる。デバイス能力情報は、デバイスがデータ共有をサポートしているかどうかを示すために用いられる。
【0103】
本願の本実施形態において、デバイスナレッジライブラリに格納された別のデバイスが、現在のデバイスのアカウントに関連付けられたデバイスであってもよく、別のデバイスが、現在のデバイスのアカウントに関連付けられていないデバイスであってもよく、例えば、別のデバイスおよび現在のデバイスが、同じソーシャルソフトウェアグループ内のデバイスであってもよく(例えば、別のデバイスが、アドレス帳におけるユーザの友人のデバイスであってもよく、別のデバイスが、現在のデバイスと同じWeChat(登録商標)グループ内のデバイスであってもよく)、別のデバイスが、アカウントにログインされていないデバイスであってもよい。
【0104】
デバイス認証管理は、現在のデバイスが別のデバイスに対して認証を実行するプロセスに適用され得る。例えば、現在のデバイスは、別のデバイスにより送信されるデバイス名を受信した後に、別のデバイスのデバイス名に基づいて、現在のデバイスおよび別のデバイスが同じアカウントにおけるデバイスであるかどうかを判定し得る。例えば、ユーザアカウントAは、デバイスA、デバイスBおよびデバイスCを含む。この場合、デバイスAは、デバイスBの、デバイスBにより送信されるデバイス名情報を受信した後に、アカウントAにおける複数のデバイスの、デバイスAに格納されたデバイス名に基づいて、デバイスBが同じアカウントにおけるデバイスであると判定し得る。
【0105】
例えば、現在のデバイスは、別のデバイスのデバイス名に基づいて、現在のデバイスおよび別のデバイスが同じファミリーグループ内のデバイスであるかどうかを判定し得る。例えば、同じファミリーグループは、アカウントAおよびアカウントBを含み、アカウントAは、デバイスA、デバイスBおよびデバイスCを含み、アカウントBは、デバイスD、デバイスEおよびデバイスFを含む。この場合、デバイスAは、デバイスDの、デバイスDにより送信されるデバイス名を受信した後に、アカウントBにおける複数のデバイスの、デバイスAに格納されたデバイス名に基づいて、デバイスBが同じファミリーグループ内のデバイスであると判定し得る。
【0106】
例えば、現在のデバイスは、代替的に、いずれのアカウントもログインされていないいくつかのデバイスに対して認証を実行し得る。例えば、デバイスAは、軽量コンピューティングプラットフォームインタフェースを呼び出して、QRコード(登録商標)を生成し得る。デバイスG(いずれのアカウントもログインされていないデバイス)は、デバイスA上のQRコードをスキャンして、デバイスAの媒体アクセス制御(media access control、MAC)アドレス、インターネットプロトコル(Internet protocol、IP)アドレス、公開鍵情報およびチャレンジ値等を取得し得る。デバイスGは、デバイスAの公開鍵情報を用いることによりデバイスGの公開鍵を暗号化し、暗号化された公開鍵をデバイスAへ送信し得る。デバイスAは、デバイスAの公開鍵を用いることによりデバイスGの暗号化された公開鍵を解読して、デバイスGの公開鍵を取得し得る。このように、デバイスAとデバイスGとの間の認証が完了する。デバイスGに対する認証が成功した後に、デバイスAは、デバイスGのデバイス名、デバイスタイプ、デバイスステータス情報、能力情報およびアドレス情報をデバイスナレッジライブラリに格納し得る。
【0107】
本願の本実施形態において、同じアカウントにおけるデバイスまたは同じファミリーグループ内のデバイスは、トラストリングを用いることにより、直接信頼され得る。
【0108】
デバイスデータ記憶領域は、別のデバイスのデータ(例えば、ピクチャ情報、ビデオ情報、文書情報および音声情報等)を格納するために現在のデバイスにより用いられ得る。分散アプリケーション層のSDKインタフェースは、デバイスデータ記憶領域内のデータを呼び出して、ユーザインタフェースを通じて別のデバイス上のデータをユーザに対して表示し得る。
【0109】
図3(a)から
図3(g)は、携帯電話のグラフィカルユーザインタフェース(graphical user interfaces、GUI)のグループを示す。
【0110】
図3(a)を参照されたい。GUIは、携帯電話のホーム画面301である。携帯電話は、ユーザによるホーム画面301上のアルバムアプリケーション(application、APP)のアイコン302をタップする操作を検出した後に、アルバムアプリケーションを開いて、
図3(b)に示されるGUIを表示し得る。
【0111】
図3(b)を参照されたい。GUIは、アルバムアプリケーションの表示インタフェースである。表示インタフェースは、携帯電話が現在4,278個の写真および134個のビデオを格納していることを表示し得る。3,177個の写真がカメラにより取得されており、12個の写真がスクリーンショットおよび画面記録を通じて取得されており、25個の写真がお気に入りに入っており、3個の写真が共有アルバムに入っている。加えて、携帯電話はまた、ユーザによるアルバムアプリケーションを開く操作を検出した場合、同じアカウントにおける近くのデバイスを自動的に検索する。例えば、ユーザAのアカウントは現在、携帯電話にログイン中である。ユーザAのアカウントにおいて、別のデバイス(別の携帯電話、大画面デバイス、パッドまたはスマートウォッチなど)がさらに存在し得る。この場合、携帯電話は、ユーザAのアカウントを用いることにより、近くの別のデバイスを検索する。
【0112】
本願の本実施形態において、同じアカウントにおける複数のデバイスは、トラストリングを用いることにより直接認証され得る。携帯電話は、ユーザによるアルバムアプリケーションを開く操作を検出した場合、ユーザAのアカウントにおける、携帯電話から予め設定された距離内のデバイスを判定し得る。ユーザAのアカウントにおける、予め設定された距離内の他のデバイスについて、携帯電話は、これらのデバイスに対するサービス要求を開始し得る。サービス要求は、これらのデバイスに格納されたデジタル資産(例えば、写真、ビデオまたはファイル)を要求するために用いられ得る。このように、これらのデバイス上のデジタル資産は、携帯電話に表示される。
【0113】
一実施形態において、携帯電話は、ユーザによるアイコン302をタップする操作を検出する前に、近距離または遠距離のデバイスを検索し得る。携帯電話は、ユーザによるアイコン302をタップする操作を検出した後に、見つかっている他のデバイスを直接表示し得る。
【0114】
図3(c)を参照されたい。GUIは、アルバムアプリケーションの別の表示インタフェースである。ユーザAのアカウントにおける、予め設定された距離内の別のデバイスを携帯電話が見つけた場合、「他のデバイス」という字幕が自動的に表示され得る。ユーザは、ブラウジングについて「ローカル」および「他のデバイス」を選択できる。携帯電話は、ユーザによる「他のデバイス」コントロールをタップする操作を検出した後に、
図3(d)に示されるGUIを表示し得る。
【0115】
一実施形態において、携帯電話は、ユーザがアルバムアプリケーションを開くことを検出する前に、ブロードキャストメッセージを近くのデバイスへ定期的に送信し得る。ブロードキャストメッセージは、携帯電話上のログインアカウントに関連付けられたアカウントにおける、予め設定された距離内の別の電子デバイスを検索するために用いられる。ユーザがアルバムアプリケーションを開いていることを携帯電話が検出した場合、「ローカル」および「他のデバイス」が直接表示され得る。「他のデバイス」は、携帯電話により見つけられた、条件を満たしている電子デバイスである。
【0116】
図3(d)を参照されたい。GUIは、アルバムアプリケーションの別の表示インタフェースである。表示インタフェースは、Huawei M7、Honor VisionおよびHuawei P30を含む、携帯電話により見つけられた、ユーザAのアカウントにおける、予め設定された距離内の他のデバイスについての情報を表示し得る。携帯電話は、他のデバイス上のデジタル資産(例えば、写真)の数についての情報を取得し得る。
図3(d)に示されるように、Huawei M7に格納されている写真の数は80であり、Honor Visionに格納されている写真の数は120であり、Huawei P30に格納されている写真の数は120である。携帯電話は、ユーザがHuawei M7のアルバムフォルダを見るためにタップする操作を検出した場合、
図3(e)に示されるGUIを表示し得る。
【0117】
一実施形態において、
図3(d)は、別のデバイスのフォルダ、デバイス名およびファイル数を表示してもよく、別のデバイスのフォルダのうちのいくつかのみ、デバイス名およびファイル数を表示してもよく、フォルダまたは他の識別子情報のみについての情報を表示してもよい。ユーザが別のデバイスの識別子情報をタップしている後に、デバイス名およびファイル数などの情報が表示され得る。
【0118】
図3(e)を参照されたい。GUIは、別のデバイスのアルバムの表示インタフェースである。携帯電話は、別のデバイス(Huawei M7)に格納されたフォルダについての情報を表示し得る。Huawei M7のアルバムは、フォルダ305、フォルダ306、フォルダ307、フォルダ308、フォルダ309およびフォルダ310を含む。フォルダ305内の写真は、Huawei M7のカメラを用いることにより取得されており、フォルダ305内の写真の数は、3,177である。フォルダ306内の写真は、スクリーンショットおよび画面記録を通じて取得されており、フォルダ306内の写真の数は、25である。フォルダ307内の写真は、データ共有(Huawei Share)を通じて取得されており、フォルダ307内の写真の数は、9である。フォルダ308内の写真は、ソーシャルアプリケーション(例えば、QQ)を用いることにより取得されており、フォルダ308内の写真の数は、12である。フォルダ309内の写真は、ソーシャルアプリケーション(例えば、Weibo)を用いることにより取得されており、フォルダ309内の写真の数は、12である。フォルダ310内の写真は、ソーシャルアプリケーション(例えば、WeChat)を用いることにより取得されており、フォルダ310内の写真の数は、6である。携帯電話は、ユーザによるフォルダ305をタップする操作を検出した後に、
図3(f)に示されるGUIを表示し得る。
【0119】
図3(f)を参照されたい。GUIは、フォルダ305の表示インタフェースである。ユーザは、画面を上へスライドすることにより、フォルダ305に格納された写真およびビデオを見得る。携帯電話は、ユーザによるサムネイル311をタップする操作を検出した後に、
図3(g)に示されるGUIを表示し得る。
【0120】
一実施形態において、携帯電話は、ユーザがHuawei M7のアルバムを見るためにタップする操作を検出した場合、
図3(f)に示されるGUIを直接表示し得る。
【0121】
図3(g)を参照されたい。GUIは、サムネイル311に対応する大画像プレビュー画面である。大画像プレビュー画面はさらに、写真についての詳細な情報を表示し得る。例えば、この写真は、2019年2月14日午前10:00に撮影されており、この写真を撮影するために用いられた電子デバイスは、Huawei M7であり、この写真は、南京市雨花台区で撮影されている。大画像プレビュー画面はさらに、共有機能、「として設定」機能、画面投影機能、印刷機能およびローカル保存機能など、機能コントロールを表示し得る。
【0122】
携帯電話は、ユーザによるサムネイル311をタップする操作を検出した後に、予め設定された画面解像度を有するピクチャについての情報をHuawei M7から要求し得る。
図3(g)に示されるように、インタフェースに表示されているピクチャは、このピクチャの元のデータではなく、予め設定された画面解像度を有するピクチャ(例えば、1080×1920画素値を有するピクチャ)であってよい。
【0123】
例えば、ユーザは、共有機能を用いることにより、ユーザの友人と写真311を共有し得る。ユーザは、代替的に、「として設定」機能を用いることにより、写真311をホーム画面壁紙または連絡先アバター等として設定し得る。ユーザは、代替的に、画面投影機能を用いることにより、写真311をブラウジングのために大画面デバイスへ投影し得る。ユーザは、代替的に、印刷機能を用いることにより、写真311を印刷し得る。ユーザは、代替的に、ローカル保存機能を用いることにより、写真311を携帯電話に保存し得る。
【0124】
一実施形態において、携帯電話は、ユーザが共有機能、「として設定」機能、画面保護機能、印刷機能またはローカル保存機能をタップしていることを検出した場合、元のデータを保存するか予め設定された画面解像度を有するピクチャを保存するよう、プロンプトボックスを用いることによりユーザに促し得る。例えば、携帯電話は、ユーザが元のデータを保存するためにタップしていることを検出した場合、Huawei M7から元のピクチャのデータを要求し得る。別の例では、携帯電話は、予め設定された画面解像度を有するピクチャを保存するためにユーザがタップしていることを検出した場合、予め設定された画面解像度を有するピクチャをローカルに直接保存し得る。
【0125】
本願の本実施形態において、ユーザは、ユーザのアカウントにおける電子デバイスを用いることにより、このアカウントにおける他の複数の電子デバイス上のデジタル資産(例えば、ピクチャ、ビデオ、オーディオおよびドキュメント)を見得る。これにより、これらのデバイス上に分散されたデジタル資産に対する集中管理の実行についてのユーザ要求が満たされ、ユーザがこれらのデバイス上のデジタル資産を見る場合に冗長な操作が低減され、ユーザエクスペリエンスの向上に役立つ。
【0126】
図3(a)から
図3(g)におけるGUIは、ユーザが携帯電話を通じて別のデバイス上の写真を見るプロセスを説明している。
図4(a)および
図4(b)は、本願の一実施形態によるGUIの別のグループを示し、ユーザが携帯電話を用いることにより別のデバイス上のビデオを見るプロセスを説明している。
【0127】
図4(a)を参照されたい。GUIは、フォルダ305の表示インタフェースである。ユーザは、画面を上へスライドすることにより、フォルダ305に格納された写真およびビデオを見得る。携帯電話は、ユーザによるビデオ401をタップする操作を検出した後に、
図4(b)に示されるGUIを表示し得る。
【0128】
図4(b)を参照されたい。GUIは、ビデオ401の大画像プレビュー画面である。大画像プレビュー画面はさらに、ビデオ401についての詳細な情報を表示し得る。例えば、ビデオ401は、2019年3月20日午前11:30に撮影されており、ビデオ401を撮影するために用いられた電子デバイスは、Huawei M7であり、ビデオ401は、南京市雨花台区で撮影されている。大画像プレビュー画面はさらに、共有機能、画面投影機能およびローカル保存機能など、機能コントロールを表示し得る。
【0129】
例えば、ユーザは、共有機能を用いることにより、ユーザの友人とビデオ401を共有し得る。ユーザは、代替的に、画面投影機能を用いることにより、ビデオ401をブラウジングのために大画面デバイスへ投影し得る。ユーザは、代替的に、ローカル保存機能を用いることにより、ビデオ401を携帯電話に保存し得る。
【0130】
図5(a)から
図5(d)は、本願の一実施形態によるGUIの別のグループを示す。
【0131】
図5(a)を参照されたい。GUIは、アルバムアプリケーションの表示インタフェースである。携帯電話は、ユーザによる検索ボックス501をタップする操作を検出した後に、
図5(b)に示されるGUIを表示し得る。
【0132】
図5(b)を参照されたい。GUIは、アルバムアプリケーションの検索インタフェースである。携帯電話は、ユーザにより入力される検索キーワードを検出しなかった場合、写真の分類情報をユーザに対して自動的に表示し得る。例えば、携帯電話は、この携帯電話および他のデバイス上の写真を時刻、ポートレート、位置およびラベルごとに分類し得る。ユーザは、検索キーワードを入力することなく、分類情報を見ることができる。
【0133】
図5(c)を参照されたい。GUIは、アルバムアプリケーションの別の検索インタフェースである。携帯電話は、ユーザが「hua」というキーワードを検索ボックスに入力したことを検出した場合、この携帯電話および他のデバイス内の「hua」に関連する写真を分類し得る。
【0134】
例えば、携帯電話は、この携帯電話および他のデバイス内の「hua」に関連する合計1,385個の写真を見つけている。携帯電話は、この携帯電話および他のデバイスにおいて、南京市花都区で撮影された8個の写真、南京市雨花台区で撮影された8個の写真、「Sister Xiaohua」という連絡先の8個の写真および「Huahua」という連絡先の8個の写真等を見つけ得る。
【0135】
図5(d)を参照する。GUIは、アルバムアプリケーションの別の検索インタフェースである。携帯電話は、ユーザが「huaduo」というキーワードを検索ボックスに入力したことを検出した場合、この携帯電話および他のデバイス内の「huaduo」に関連する写真を検索し得る。携帯電話は、この携帯電話および他のデバイス内の「huaduo」に関連する合計890個の写真を見つけている。携帯電話は、この携帯電話内の「huaduo」に関連する755個の写真を見つけている。携帯電話は、他のデバイスのうちのHuawei M7内の「huaduo」に関連する105個の写真と、他のデバイスのうちのHonor Vision内の「huaduo」に関連する130個の写真とを見つけている。
【0136】
図3(a)から
図3(g)から
図5(a)から
図5(d)における他のデバイスは、説明のためにこの携帯電話と同じアカウントにある。本願の本実施形態において、この携帯電話はさらに、異なるアカウントにおける別のデバイスとデータを共有し得る。
図6(a)から
図6(c)は、本願の一実施形態によるGUIの別のグループを示す。
【0137】
図6(a)に示されるように、GUIは、アルバムアプリケーションの別の表示インタフェースである。予め設定された距離内の、同じアカウントまたは異なるアカウントにおける別のデバイスを携帯電話が見つけた場合、「他のデバイス」という字幕が自動的に表示され得る。ユーザは、ブラウジングについて「ローカル」および「他のデバイス」を選択できる。携帯電話は、ユーザによる「他のデバイス」コントロールをタップする操作を検出した後に、
図6(b)に示されるGUIを表示し得る。
【0138】
図6(b)に示されるように、GUIは、アルバムアプリケーションの別の表示インタフェースである。表示インタフェースは、携帯電話により取得される、予め設定された距離内のこの携帯電話と同じアカウントにおける他のデバイス(
図6(b)に示される「自分のデバイス」)についての情報を表示し得る。他のデバイスは、Huawei M7、Honor VisionおよびHuawei P30を含む。加えて、表示インタフェースは、携帯電話上のログインアカウントと同じファミリーグループ内の他のアカウントにおける他のデバイス(
図6(b)に示される他の人々のデバイス)についての情報も表示し得る。他のデバイスは、Xiaomi9、ノートブックコンピュータ(Macbook)およびタブレットコンピュータ(MatePad Pro)を含む。携帯電話は、他のデバイス上のデジタル資産(例えば、写真)の数についての情報を取得し得る。
図6(b)に示されるように、「自分のデバイス」において、Huawei M7に格納されている写真の数は80であり、Honor Visionに格納されている写真の数は120であり、Huawei P30に格納されている写真の数は120である。「他の人々のデバイス」において、Xiaomi9に格納されている写真の数は250であり、Macbookに格納されている写真の数は220であり、MatePad Proに格納されている写真の数は310である。携帯電話は、ユーザがMatePad Proのアルバムを見るためにタップする操作を検出した場合、
図6(c)に示されるGUIを表示し得る。
【0139】
本願の本実施形態において、携帯電話はさらに、いずれのアカウントもログインされていないデバイスとデータを共有し得ることを理解されたい。例えば、携帯電話は、アルバムを開いた後に、QRコードを自動的に生成し得る。ユーザは、いずれのアカウントもログインされていないデバイス上のデータを携帯電話上で見ることを望む場合、QRコードを有効化し、いずれのアカウントもログインされていないデバイスを用いることによりQRコードをスキャンし得る。携帯電話と、いずれのアカウントもログインされていないデバイスとの間の認証が成功した後に、データは、この携帯電話と、いずれのアカウントもログインされていないデバイスとの間で共有され得る。
【0140】
図7は、本願の一実施形態による電子デバイスの別のソフトウェア構造の図である。
図7を参照して、以下では、本願の本実施形態におけるこの電子デバイスと別のデバイスとの間の認証手順、サービス要求手順、サービスデータ同期手順およびデバイス検出手順を説明する。
【0141】
[認証手順]
【0142】
電子デバイスは、ユーザが分散アプリケーション、例えば、アルバムアプリケーション、音楽プレーヤアプリケーション、ファイル管理アプリケーションまたは連絡先アプリケーションをタップしていることを検出した場合、近いデバイスについての認証手順を自動的にトリガし得る。
【0143】
例えば、電子デバイスは、ユーザが電子デバイスのホーム画面上の分散アプリケーションのアイコンをタップしていることを検出した後に、このアプリケーションを開き、このアプリケーションのインタフェースを表示する。具体的には、ユーザが電子デバイスのホーム画面上のアプリケーション(例えば、アルバムアプリケーション、音楽プレーヤアプリケーション、ファイル管理アプリケーションまたは連絡先アプリケーション)のアイコンをタップしていることを電子デバイスが検出した場合において、このアプリケーションが分散アプリケーションであるときは、分散アプリケーション層におけるこのアプリケーションは、このアプリケーションに対応する識別子(例えば、プロセス識別子(process identifier、PID))と、このアプリケーションに対応するプロセス名とをサービス層におけるデバイスモニタへ送信する。デバイスモニタは、識別子およびプロセス名を用いることにより、APPが開始されていると判定し得る。例えば、電子デバイスは、アルバムのプロセス識別子およびプロセス名を判定することにより、アルバムアプリケーションが開始されていると判定する。デバイスモニタは、この電子デバイスのオンラインブロードキャストモジュールを用いることにより、Bluetooth low energy(Bluetooth low energy、BLE)ブロードキャストデータパケットを生成し得る。ブロードキャストデータパケットは、この電子デバイスのデバイス名およびアドレス(例えば、MACアドレスまたはIPアドレス)を搬送し得る。デバイスモニタは、通信プロトコル層におけるBluetoothブロードキャスト/スキャンモジュールを用いることにより、BLEブロードキャストデータパケットをブロードキャストし得る。電子デバイスはさらに、Bluetoothブロードキャスト/スキャンモジュールを用いることにより、近くの別のデバイスにより送信されるBLEブロードキャスト応答をリアルタイムで受信し得る。BLEブロードキャスト応答は、別のデバイスのデバイス名情報を搬送し得る。デバイスモニタは、ブロードキャスト応答を受信した後に、別のデバイスの名称情報を用いることにより、別のデバイスが同じアカウントにおけるデバイスであるかどうか、または別のデバイスが同じファミリーグループ内の別のアカウントにおけるデバイスであるかどうかを判定し得る。別のデバイスが同じアカウントにおけるデバイスである場合、電子デバイスと別のデバイスとの間の認証は、直接成功し得る。代替的に、別のデバイスが同じファミリーグループ内の別のアカウントにおけるデバイスである場合、電子デバイスと別のデバイスとの間の認証は、直接成功し得る。分散アプリケーションは、デバイスナレッジライブラリをリッスンし得る。分散アプリケーションは、別のデバイスについての情報がデバイスナレッジライブラリに追加されていることを発見した後に、対応する情報を表示インタフェースに表示し得る。
【0144】
例えば、
図3(c)に示されるように、携帯電話は、同じアカウントにおける近くの別のデバイスが存在していると判定した後に、「他のデバイス」を表示インタフェースに自動的に表示し得る。
【0145】
また、デバイスモニタは、別のデバイスのデバイス名、デバイスタイプ、デバイスステータス情報、能力情報、およびアドレス情報等をデバイスナレッジライブラリに格納し得る。
【0146】
本願の本実施形態において、デバイスモニタは、ブロードキャスト応答で搬送されるデバイス名が同じアカウントにおける別のデバイスまたは同じファミリーグループ内の別のアカウントにおけるデバイスを示していないと判定した場合、さらに、デバイス名についての情報をアプリケーション層における分散応答へ送信し得る。加えて、分散アプリケーションは、デバイスが同じアカウントにおける別のデバイスではないか、同じファミリーグループ内の別のアカウントにおけるデバイスではないことをユーザにプロンプトする。分散アプリケーションは、QRコードをスキャンすることによりデバイスに対する認証を実行するようユーザに促し得る。QRコードを用いることによる具体的な認証プロセスについては、前述の実施形態における説明を参照されたい。簡潔にするために、ここでは詳細について再び説明しない。一実施形態において、ユーザは、QRコードスクリーンショットを遠距離デバイスへ送信してもよく、遠距離デバイスは、QRコードをスキャンして、現在のデバイスへのネットワーク接続を確立する。このように、遠距離デバイスは、デジタル資産についての情報を現在のデバイスに同期させることができる。
【0147】
一実施形態において、近距離無線通信を通じた近くのデバイスの発見に加え、電子デバイスは、遠距離通信技術を通じて別のデバイスも発見し得る。例えば、電子デバイスは、サーバまたはセルラネットワークなどの遠距離通信技術を用いることにより、遠距離デバイスへのネットワーク接続を確立し得る。
【0148】
[サービス要求手順]
【0149】
電子デバイスと別のデバイスとの間の認証が成功した後に、分散アプリケーションは、アプリケーション層における分散サービス要求を呼び出して、対応するサービス要求を生成し得る。
【0150】
例えば、ユーザがアルバムアプリケーションを開いていることを電子デバイスが検出した場合、アルバムアプリケーションは、分散サービス要求を呼び出して、サムネイル要求を生成し得る。分散サービス要求は、サムネイル要求をサービス層におけるサービス処理エンジン(service processing engine、SPE)へ送信し得る。
【0151】
本願の本実施形態において、SPEは、論理処理ユニットであり、サービスプロキシ機能を実行し、サービス要求を分析および処理し、アプリケーションのための適切なデバイス/ハードウェア/サービスを選択するように構成され得る。対応するサービス要求を受信した後に、SPEは、デバイスナレッジライブラリを用いることにより、サービス要求に対する適切なデバイスを選択し得る。例えば、デバイスナレッジライブラリは、デバイスA、デバイスBおよびデバイスCについての情報を格納する。SPEはまず、デバイスA、デバイスBおよびデバイスCのステータス情報を取得し得る。SPEは、デバイスAがオフライン状態にあり、デバイスBおよびデバイスCがオンライン状態にあることを見つけた場合、デバイスBおよびデバイスCが適切なデバイスであると判定し得る。
【0152】
SPEは、他のデバイス(デバイスBおよびデバイスC)のサービス要求およびアドレス情報をデータバス(DataBus)へ転送し得る。データバスは、サービス要求およびアドレス情報を通信プロトコル層における通信層ダウンリンクモジュールへ配信する。通信層ダウンリンクモジュールは、他のデバイスのアドレス情報に基づいて、サービス要求を他のデバイスへ転送し得る。
【0153】
それに応じて、他のデバイスは、サービス要求を受信した後に、サービス要求を解析し、この要求を他のデバイス内のSPEへ送信する。他のデバイスのSPEは、ローカルサービスのエージェントとして機能し、サービス応答と対応するデータとを電子デバイスへ返す。この場合、サービス要求プロセスが完了する。
【0154】
電子デバイスは、別のデバイスにより送信される応答およびデータを取得した後に、データをサービス層におけるデータ記憶領域に格納してよく、さらに、対応するデータをアプリケーション層における分散アプリケーションへ送信してよい。その結果、ユーザは、表示インタフェースを用いることにより、別のデバイス上のデータを見ることができる。
【0155】
例えば、
図3(d)に示されるように、携帯電話は、ユーザが「他のデバイス」をタップしていることを検出した場合、前述のサービス要求手順をトリガしてよく、他のデバイスから(Huawei M7、Honor VisionおよびHuawei P30)のピクチャメタデータを要求してよい。電子デバイスは、他のデバイスにより送信されるメタデータを受信した後に、表示インタフェースを用いることにより、他のデバイス上のアルバム内の写真の数を表示し得る。
【0156】
例えば、
図3(g)に示されるように、ユーザによる写真311のサムネイルをタップする操作を携帯電話が検出した後に、前述のサービス要求手順がトリガされてよく、携帯電話は、Huawei M7からの予め設定された画面解像度を有する写真311のデータを要求し得る。
【0157】
例えば、
図3(g)に示されるように、ユーザによる「ローカルに保存する」をタップする操作を携帯電話が検出した後に、前述のサービス要求手順がトリガされてよく、携帯電話は、Huawei M7からの写真311の元のデータを要求し得る。
【0158】
[サービスデータ同期手順]
【0159】
電子デバイスおよび別のデバイスがデータを互いに共有する前に、電子デバイスはまず、別のデバイスとのデータ伝送チャネル(DataBus PIPE)を確立する必要がある。別のデバイスは、電子デバイスにより送信されるサービス要求を受信した後に、サービス要求に基づいてDataBus PIPE確立インタフェースを呼び出して、データ伝送チャネルを確立し得る。データ伝送チャネルが確立された後に、別のデバイスは、別のデバイスにより格納されたデータを電子デバイスと共有し得る。
【0160】
本願の本実施形態において、第1の電子デバイスと第2の電子デバイスとの間のデータ同期手順は、最初の同期および増分同期を含み得る。最初の同期は、第1の電子デバイスおよび第2の電子デバイスがデータ伝送チャネルを初めて確立し、かつ、第1の電子デバイスが第1の電子デバイスのデータを第2の電子デバイスに同期させたか、第2の電子デバイスが第1の電子デバイスのデータを第2の電子デバイスに同期させた場合にトリガされる同期である。増分同期は、第1の電子デバイス上のデータおよび第2の電子デバイス上のデータが変化した場合にトリガされる同期である。例えば、第1の電子デバイス上のデータが変化した(例えば、いくつかの写真またはビデオが第1の電子デバイスに追加された)場合、第1の電子デバイスは、第1の電子デバイスのデータを第2の電子デバイスに同期させ得る。
【0161】
第1の電子デバイスと第2の電子デバイスとの間のネットワーク接続が切断されていないか、デバイス間接続が切断されていない場合、第1の電子デバイスと第2の電子デバイスとの間のデータ伝送チャネルは、全ての期間にわたって存在し得ることを理解されたい。データが同期される必要がある場合、データは、データ伝送チャネルを通じて直接同期され得る。
【0162】
[デバイスの検出]
【0163】
認証プロセスにおいて、電子デバイスは、近くの別のデバイスにより送信される情報をスキャンして、近くの適切なデバイスを判定する必要がある。しかしながら、いくつかのデバイスは、ある期間の後にオフラインになることがあり、したがって、電子デバイスは、別のデバイスを検出する必要がある。
【0164】
例えば、電子デバイスは、BLEブロードキャストデータパケットを定期的に送信し得る。電子デバイスは、別のデバイスのブロードキャスト応答を予め設定された時間長内に受信した場合、BLEブロードキャストデータパケットを送信した後に、別のデバイスがオンライン状態にあると判定し得る。反対に、電子デバイスは、ブロードキャスト応答を予め設定された時間長内に受信なかった場合、別のデバイスがオフラインになっていると判定し得る。
【0165】
一実施形態において、電子デバイスは、デバイスB(デバイスBおよび同じアカウントにおける電子デバイス)を最初のスキャン中には見つけないが、後続のスキャンプロセスにおいてデバイスBを見つける。この場合、電子デバイスは、デバイスナレッジライブラリ内のデバイスBについての情報を格納し得る。加えて、デバイスモニタはさらに、デバイスの更新された情報を分散アプリケーションへ送信して、デバイスBについての情報を電子デバイスの表示インタフェースに表示し得る。
【0166】
分散アプリケーションは、デバイスナレッジライブラリ内の情報をリッスンし得る。デバイスナレッジライブラリ内のデバイス情報が変化した場合、分散アプリケーションは、表示インタフェースを用いることにより、デバイス情報をリアルタイムで更新する。加えて、SPEも、サービス要求をDataBusへ送信する場合、更新されたデバイス情報に基づいて、更新されたデバイスアドレスをDataBusへ送信し得る。
【0167】
以下では、
図8(a)および
図8(b)を参照して、本願の一実施形態によるデバイスAとデバイスBとの間のデータ共有プロセスを説明する。このプロセスは、以下の段階を含む。
【0168】
101:電子デバイスが分散アプリケーションの表示インタフェース上のユーザ操作を検出した場合、分散アプリケーションが、サービスの分散サービスのソフトウェア開発キット(software development kit、SDK)を呼び出すことにより、サービス要求を開始する。SDKは、サービス要求をサービス層におけるSPEへ送信する。サービス要求の具体的内容は、ユーザ操作に基づいて判定され得る。
【0169】
例えば、
図3(c)に示されるように、電子デバイスがユーザによる他のデバイスをタップする操作を検出した後に、SDKは、ピクチャメタデータおよびサムネイルについてのサービス要求をSPEへ送信する。
【0170】
別の例では、
図3(f)に示されるように、携帯電話は、ディスプレイ上でのユーザの上向きスライド操作を検出した後に、より多くの写真サムネイルを下向きに表示し得る。携帯電話は、Huawei M7からのピクチャメタデータおよびサムネイルを以前に要求している場合、写真サムネイルを200個のみ取得し得る。携帯電話が写真サムネイルを下にスクロールする場合において、200番目の写真サムネイルへとスクロールしようとしていると携帯電話が判定したときは、SDKは再び、写真サムネイルについてのサービス要求をHuawei M7に対して自動的に開始し得る。これにより、ユーザが写真サムネイルを見る場合に連続性が保証され得る。
【0171】
別の例では
図3(f)に示されるように、携帯電話は、ディスプレイ上でのユーザによる写真311をタップする操作を検出した後に、Huawei M7からの予め設定された画面解像度を有する写真311(例えば、1080×1920の画素値を有する写真)のデータを要求し得る。
【0172】
別の例では、
図3(g)に示されるように、ユーザによる「ローカルに保存する」をタップする操作を携帯電話が検出した後に、携帯電話は、Huawei M7からの写真311の元のデータを要求し得る。
【0173】
102:SPEが、データバスを用いることにより、サービス要求とデバイスBのアドレスとを通信プロトコル層へ転送する。
【0174】
103:通信プロトコル層が、デバイスBのアドレスに基づいて、サービス要求をデバイスBへ送信する。
【0175】
104:デバイスBの通信プロトコル層が、サービス要求を受信した後に、サービス要求をデバイスBのSPEへ転送する。
【0176】
105:デバイスBのSPEが検索型サービスへのサービス要求の転送を継続する。
【0177】
106:検索型サービスが、サービス要求を取得した後に、サービス要求を解析し、さらに、対応するデータインデックスを求めてデバイスBのデータインデックス記憶領域を検索し得る。
【0178】
例えば、デバイスBの検索型サービスは、サービス要求がピクチャメタデータおよびサムネイルを要求するために用いられていると判定した後に、デバイスBに格納されている写真の対応するインデックスを求めてデータインデックス記憶領域を検索し得る。本明細書における写真のインデックスは、デバイスBに格納されている写真をデバイスBが分類した後に確立されたインデックスであってよい。例えば、デバイスBは、時刻、タスク、位置およびラベルなどの情報に基づいて、デバイスBに格納されている写真を分類し得る。デバイスBに格納されている写真のインデックスは、各写真の分類情報も示し得る。
【0179】
107:検索型サービスが、サービス要求に基づいて、デバイスBのデータ記憶領域内のデータを検索する。
【0180】
例えば、デバイスBの検索型サービスは、サービス要求がピクチャメタデータおよびサムネイルを要求するために用いられていると判定した後に、デバイスBに格納されているピクチャメタデータおよびサムネイルについての情報を求めてデータ記憶領域を検索し得る。デバイスBのデータ記憶領域は、リモートデバイスAのローカルデータおよびデータを含み得る。検索中、デバイスBは、ローカルデータを検索して、対応するデータを取得し得る。
【0181】
例えば、表1は、ピクチャメタデータを示す。
[表1]
【表1】
【0182】
表1に記載されているピクチャメタデータが一例に過ぎないことを理解されたい。これは、本願の本実施形態において限定されない。
【0183】
ピクチャメタデータは、電子デバイスのメモリに格納されたピクチャの元のデータを用いることにより取得され得ることをさらに理解されたい。内部メモリは、
図8(a)および
図8(b)におけるデータ記憶領域とは異なる。内部メモリは、ピクチャの元のデータを格納する。元のデータのデータ量は大きい。データ記憶領域に格納されるピクチャメタデータおよびサムネイルは、ピクチャの元のデータを用いることにより取得される。メタデータのデータ量とサムネイルとは小さい。
【0184】
図3(c)に示されるように、SDKがピクチャメタデータおよびサムネイルについてのサービス要求をSPEへ送信する場合、Huawei M7により携帯電話に同期されるデータは、実際には、ピクチャメタデータおよびサムネイルである。
【0185】
図3(f)に示されるように、ディスプレイ上でのユーザの上向きスライド操作を検出した後に、携帯電話は、以前に格納されたサムネイルの全てを表示しようにしている場合、Huawei M7からのより多くのサムネイルを再び要求し得る。
【0186】
図3(g)に示されるように、携帯電話は、ユーザによる「ローカルに保存」をタップする操作を検出した後に、Huawei M7からの写真311の元のデータを要求し得る。
【0187】
本願の本実施形態において、現在のデバイスは、別のデバイス上のデジタル資産にアクセスしてこれらのデジタル資産を管理する場合、別のデバイス上の元のデータを現在のデバイスに直接コピーしない。これは、ユーザのブラウジング速度を向上させるのに役立ち、電子デバイスの記憶空間を節約し得る。
【0188】
108:デバイスBの検索型サービスが、サービス要求に対する応答と、見つかったデータとをデバイスBの通信プロトコル層へ転送する。
【0189】
109:デバイスBの通信プロトコル層が応答およびデータをデバイスAの通信プロトコル層へ送信する。
【0190】
例えば、ピクチャが一例として用いられる。デバイスBは、デバイスBに格納されているピクチャメタデータおよびサムネイルをデバイスAへ送信し得る。例えば、デバイスBは、1,000個のピクチャを格納している場合、1,000個のピクチャのメタデータ情報と200個のピクチャのサムネイル情報とをデバイスAへ送信し得る。
【0191】
110:デバイスAの通信プロトコル層が、受信した応答およびデータをデバイスAの検索型サービスへ送信する。
【0192】
111:デバイスAの検索型サービスが、受信したデータをデバイスAのデータ記憶領域に格納する。
【0193】
図8(a)および
図8(b)に示されるように、デバイスAのデータ記憶領域は、デバイスAのローカルデータとリモートデバイスBのデータとを含む。デバイスAは、デバイスBにより送信されるデータを受信した後に、データをリモートデバイスBのデータに格納し得る。
【0194】
一実施形態において、デバイスAは、デバイスBにより送信されるメタデータを受信した後に、データのインデックスをメタデータ内の情報に基づいて確立し、デバイスBのメタデータのインデックスをデバイスAのデータインデックス記憶領域に格納し得る。
【0195】
例えば、ピクチャが一例として用いられる。デバイスBは、1,000個のピクチャを格納している。この場合、デバイスBは、1,000個のピクチャのメタデータをデバイスAへ送信し得る。メタデータは、ピクチャが作成された時刻、ピクチャが作成された位置およびピクチャのカテゴリラベル等を含む。メタデータの構造が、表2に示され得る。
[表2]
【表2】
【0196】
デバイスBは、1,000個のメタデータを受信した後に、1,000個のメタデータのインデックスを1,000個のメタデータのコンテンツに基づいて確立し、リモートデバイスB内の確立されたインデックスをデバイスAのデータインデックス記憶領域に格納し得る。
【0197】
例えば、表3に示されるように、デバイスAは、1,000個のピクチャのインデックステーブルをデバイスAのデータインデックス記憶領域内のリモートデバイスBのデータインデックス記憶領域内に確立し得る。
[表3]
【表3】
【0198】
表2および表3に示される分類方式が例に過ぎないことを理解されたい。本願の本実施形態において、受信されたメタデータのインデックスは、代替的に、別の分類方式に基づいて確立され得る。例えば、位置カテゴリは、カテゴリ3をさらに含み得る。カテゴリ3は、各都市の領域情報を含んでよく、例えば、南京市は、南京市の花都区および南京市の雨花台区等へさらに分割されてよく、西安は、西安の碑林区および西安の雁塔区等へさらに分割されてよい。
【0199】
本願の本実施形態において、現在のデバイスは、別のデバイスにより送信されるメタデータを受信し、対応するインデックスをメタデータ内の情報に基づいて確立し得る。このように、ユーザがローカルに格納されているデータと、別のデバイス上の格納されているデータであるデータとを求めて現在のデバイスを検索した場合、検索結果がユーザに対して簡便かつ迅速に表示される。
【0200】
例えば、
図5(c)に示されるように、携帯電話は、ユーザが「hua」というキーワードを検索ボックスに入力した後に、「hua」というキーワードに基づいて取得される分類された結果を表示し得る。「hua」についての検索結果は、位置に基づいて分類された「花都区」および「雨花台区」ならびに撮影された人々の名前に基づいて分類された「Sister Xiaohua」および「Huahua」を含む。
【0201】
例えば、
図5(d)に示されるように、携帯電話は、ユーザが「huaduo」というキーワードを検索ボックスに入力した後に、「huaduo」というキーワードに基づいて取得される分類された結果を表示し得る。携帯電話は、「huaduo」に関連する、2018年に撮影されている8個の写真を表示してよく(この図には示されていない、「huaduo」に関連する、2019年および2020年に撮影されている写真も表示してよく)、「huaduo」に関連する、この携帯電話上で見つかっている写真と、「huaduo」に関連する、他のデバイス上で見つかっている写真データとの数も表示してよい。
【0202】
112:デバイスAの検索型サービスがデータをアプリケーション層におけるSDKへ送信し、デバイスAのユーザインタフェースがデータをユーザに対して表示する。
【0203】
例えば、
図3(d)に示されるように、検索型サービスは、Huawei M7、Honor VisionおよびHuawei P30内のピクチャの数情報をSDKへ送信し得る。また、携帯電話は、表示インタフェースを通じて、各デバイス内のピクチャの数を表示できる。
【0204】
本願において、現在のデバイスは、別のデバイスにより送信されるメタデータ情報をデータ記憶領域に格納し得る。例えば、Huawei M7は、Huawei M7に格納されている80個のピクチャに対応する80個のメタデータ情報を携帯電話へ送信し得る。この場合、検索型サービスは、受信されたメタデータの個数に関する統計を収集し得る。メタデータの個数の統計結果は、Huawei M7に格納されているピクチャの数である。
【0205】
例えば、
図3(e)に示されるように、携帯電話がユーザによるフォルダ305をタップする操作を検出した後に、検索型サービスは、Huawei M7内のフォルダ305内のサムネイルについての情報をSDKへ送信し、ディスプレイは、
図3(f)に示されるGUIを表示し得る。
【0206】
201:デバイスBに格納されているデータが変化した場合、デバイスBのアプリケーションは、SDKを呼び出して、共有データが変化していることを検索型サービスに示す。
【0207】
例えば、ユーザがデバイスBを用いることにより複数の写真をさらに撮影した後に、SDKは、アルバムアプリケーション内の写真のデータが変化していることを検索型サービスに示すようトリガされ得る。
【0208】
202:検索型サービスがデバイスBのデータインデックス記憶領域内に新しい共有データインデックスを確立する。
【0209】
例えば、デバイスBは、新しく追加された写真のラベル情報に基づいて、デバイスBのデータインデックス記憶領域に格納されたインデックス情報を更新する。
【0210】
203:検索サービスがデバイスBのデータ記憶領域内の情報を更新する。
【0211】
例えば、デバイスBは、新しく追加された写真に基づいて、対応するメタデータおよびサムネイル情報をデバイスBのデータ記憶領域に追加する。
【0212】
次に、デバイスBは、通信プロトコル層を用いることにより、更新されたデータ情報をデバイスAの通信プロトコル層へ送信し得る。デバイスAの検索型サービスは、デバイスAのデータ記憶領域内のリモートデバイスBのデータを更新する。更新が完了した後に、検索型サービスはさらに、更新されたデータをアプリケーション層におけるSDKに示してよく、デバイスAのユーザインタフェースは、デバイスBの更新されたデータをユーザに対して表示する。
【0213】
図9は、本願の一実施形態によるピクチャおよびビデオの分散型のブラウジング、検索および管理の概略図である。
【0214】
図9に示されるように、デバイスA、デバイスBおよびデバイスCの内部メモリが、それぞれのピクチャおよびビデオの元のデータを格納する。デバイスA、デバイスBおよびデバイスCは、内部メモリに格納されている元のデータに基づいて、サービス層におけるデータ記憶領域内のメタデータ、データインデックスおよびサムネイル情報を別個に判定し得る。
【0215】
例えば、ユーザが携帯電話を用いることにより南京市花都区で写真を撮影した後、写真の元のデータのサイズは8MBであり、携帯電話は、写真の元のデータを内部記憶領域に格納し得る。加えて、携帯電話は、写真を撮影したデバイスのデバイス名(例えば、Huawei M7)、ファイル名(例えば、.JPGというピクチャサフィックス)、ファイルの絶対経路(例えば、内部記憶領域内の写真の物理経路)、ファイルサイズ(例えば、写真のサイズ8MB)、ファイルがデバイスに追加された時刻(例えば、2019年2月14日午前10:00)、ファイル幅(例えば、500画素)、ファイル高さ(例えば、500画素)およびファイルタイプ(例えば、ピクチャ)もデータ記憶領域に格納できる。携帯電話は、写真のインデックスをデータインデックス記憶領域に格納し得る。例えば、携帯電話は、写真内の情報を自動的に識別し、写真内の情報に基づいて、写真を分類(または対応するラベルを写真に追加)し得る。写真のメタデータがHuawei M7から現在のデバイスへ同期された場合、現在のデバイスは、写真内の様々なタイプのデータのインデックス(例えば、時刻、位置およびラベル情報)を(例えば、Luenceを用いることにより)インデックスに基づいて確立して、後続の検索を容易にし得る。携帯電話は、写真に対応するサムネイルをサムネイルデータベースに格納し得る。
【0216】
図9におけるデータ記憶領域およびサムネイルデータベースが
図8(a)および
図8(b)に示されるデータ記憶領域に位置し得ることを理解されたい。
図9におけるデータインデックス記憶領域は、
図9におけるデータインデックス記憶領域である。
【0217】
一実施形態において、
図9に示されるデータ記憶領域、データインデックス記憶領域およびサムネイルデータベースは、2次元:{Group ID, App ID}に従ってさらに分離されることがあり、携帯電話は、対応するアクセス許可を制御し得る。
【0218】
例えば、表4は、データ記憶構造を示す。
[表4]
【表4】
【0219】
例えば、音楽メタデータは、音楽のファイル名およびファイルサイズと、音楽著作者、音楽が属するアルバムの名称およびスタイルなど、別のサービスカテゴリおよび検索に用いられる情報とを含み得る。
【0220】
図10(a)から
図10(e)-3は、携帯電話のGUIの別のグループを示す。
【0221】
図10(a)を参照されたい。GUIは、携帯電話のホーム画面1001である。携帯電話は、ユーザによるホーム画面1001上のアルバムアプリケーション(APP)のアイコン1002をタップする操作を検出した後に、アルバムアプリケーションを開いて、
図10(b)に示されるGUIを表示し得る。
【0222】
図10(b)を参照されたい。GUIは、アルバムアプリケーションの表示インタフェースである。表示インタフェースは、携帯電話が4,278個の写真および134個のビデオを現在格納していることを表示し得る。3,177個の写真がカメラにより取得されており、12個の写真がスクリーンショットおよび画面記録を通じて取得されており、25個の写真がお気に入りに入っており、3個の写真が共有アルバムに入っている。加えて、携帯電話はまた、ユーザによるアルバムアプリケーションを開く操作を検出した場合、同じアカウントまたはこのアカウントに関連付けられた別のアカウントにおける近くのデバイスを自動的に検索する。
【0223】
図10(c)を参照されたい。GUIは、アルバムアプリケーションの別の表示インタフェースである。予め設定された距離内の、ユーザAのアカウントまたはユーザAのアカウントに関連付けられたアカウントにおける別のデバイスを携帯電話が見つけた場合、「他のデバイス」および「デバイスを追加する」という字幕が、自動的に表示され得る。ユーザは、ブラウジングについて「ローカル」および「他のデバイス」を選択できる。携帯電話は、ユーザが「他のデバイス」をタップしていることを検出した場合、ユーザAのアカウントにおける別のデバイスのデバイス情報と、ユーザAのアカウントに関連付けられたアカウントにおける別のデバイスについての情報とを表示し得る。携帯電話は、ユーザによる「デバイスを追加する」コントロール1003をタップする操作を検出した後に、
図10(d)に示されるGUIを表示し得る。
【0224】
本願の本実施形態において、ユーザAのアカウントに関連付けられたアカウントは、ユーザAのアカウントと同じファミリーグループ内のアカウント、またはユーザAのアカウントにより認証されたアカウントであってよい。
【0225】
図10(d)を参照されたい。GUIは、データ同期デバイスを追加するための表示インタフェースである。携帯電話は、ユーザが「デバイスを追加する」をタップしていることを検出した場合、プロンプトボックス1004を画面にポップアップさせ得る。プロンプトボックス1004は、「あなたのデバイスを用いてデータ同期用のQRコードをスキャンしてください」というテキストプロンプトを含む。ユーザは、いずれのアカウントもログインされていないデバイス(またはユーザAのアカウントに関連付けられていないアカウントがログインされているデバイス)を用いてQRコードをスキャンして、携帯電話と、いずれのアカウントもログインされていないデバイスとの間のデータ同期を実装し得る。
【0226】
一実施形態において、QRコードの表示に加え、データ同期デバイスを追加するための表示インタフェースはさらに、WeChatグループまたはアドレス帳などのソーシャルソフトウェアについてのあるグループ情報を表示し得る。また、ユーザは、対応するソーシャルソフトウェアグループを選択することにより、追加対象デバイスを判定し得る。本願の本実施形態において、別のデバイスおよび追加されたデバイスは、現在のデバイスに近いデバイスであってもよく、長距離通信用のデバイスであってもよい。例えば、ユーザは、QRコード情報のスクリーンショットをユーザから遠く離れた別のデバイスへ送信し得る。別のデバイスは、スクリーンショットを受信した後に、このQRコードをスキャンして現在のデバイスへのネットワーク接続を確立することで、別のデバイスのデータを現在のデバイスと共有する。
【0227】
図10(e)-1から
図10(e)-3を参照されたい。携帯電話は、いずれのアカウントもログインされていないデバイス(例えば、Huawei Mate 30)によるQRコードをスキャンする操作を検出した後に、合計100個のピクチャがHuawei Mate 30上に存在していることを「デバイスを追加する」に表示し得る。
【0228】
別の電子デバイス(例えば、Huawei Mate 30)がQRコードをスキャンして現在のデバイスと別の電子デバイスとの間のデータ同期を実行していることを現在のデバイスが検出するプロセスについては前述の説明を参照することを理解されたい。簡潔にするために、ここでは詳細について再び説明しない。
【0229】
図11は、本願の一実施形態によるデータ共有方法1100の概略フローチャートである。
図11に示されるように、この方法は、第1の電子デバイスおよび第2の電子デバイスにより実行される。この方法は、以下の段階を含む。
【0230】
S1101:第1の電子デバイスが1つまたは複数のファイルを格納する。
【0231】
例えば、第1のアプリケーションがアルバムアプリケーションである場合、第1のファイルは、ビデオまたはピクチャである。第1の電子デバイスは、ユーザがカメラを用いることによりビデオまたはピクチャを撮影していることを検出した場合、ビデオまたはピクチャをローカルに格納し得る。例えば、第1の電子デバイスは、ビデオまたはピクチャを第1の電子デバイスの外部ストレージカードに格納し得る。
【0232】
例えば、第1のアプリケーションが音楽アプリケーションである場合、第1のファイルは、音楽であってよい。第1の電子デバイスは、ユーザが1個の音楽をダウンロードしていることを検出した場合、サーバからこの1個の音楽を取得し、この1個の音楽をローカルに格納し得る。例えば、第1の電子デバイスは、音楽を第1の電子デバイスの外部ストレージカードに格納し得る。
【0233】
S1102:第1の電子デバイスが1つまたは複数のファイルの各々のメタデータを生成する。
【0234】
例えば、第1の電子デバイス内のアルバムアプリケーションには80個のピクチャが存在する。この場合、第1の電子デバイスは、80個のピクチャの80個のメタデータを生成してよく、各メタデータは、ピクチャのピクチャ名、ピクチャサイズ、作成イベントおよび作成位置などの情報を含んでよい。
【0235】
例えば、第1の電子デバイスの音楽アプリケーションには10個の音楽が存在する。この場合、第1の電子デバイスは、10個の音楽に対応するメタデータを生成してよく、各メタデータは、音楽の名称、音楽のサイズ、音楽の著作者および音楽が属するアルバムなどの情報を含んでよい。
【0236】
任意選択的に、第1の電子デバイスはさらに、生成されたメタデータについての情報に基づいて、各ファイルのインデックスを確立し得る。アルバムアプリケーションが一例として用いられる。各ピクチャのインデックスを確立するプロセスについては、表2および表3におけるプロセスを参照されたい。簡潔にするために、ここでは詳細について再び説明しない。
【0237】
任意選択的に、ファイルがピクチャである場合、第1の電子デバイスはさらに、アルバムアプリケーションにおける1つまたは複数のピクチャの各々に基づいてサムネイルを生成し得る。
【0238】
本願の本実施形態において、第1の電子デバイスにより生成されるメタデータは、メタデータを格納するための記憶領域に(例えば、
図8(a)および
図8(b)におけるデバイスBのデータ記憶領域内のローカルデータに)格納され得ることを理解されたい。メタデータ用に確立されるデータインデックスは、データインデックス記憶領域に(例えば、
図8(a)および
図8(b)におけるデバイスBのデータインデックス記憶領域内のローカルデータインデックスに)格納され得る。
【0239】
S1103:第2の電子デバイスがブロードキャストメッセージを送信する。ブロードキャストメッセージは、予め設定された距離内の電子デバイスを検索するために用いられ、ブロードキャストメッセージは、第2の電子デバイスのデバイス名およびアドレス情報を含み得る。
【0240】
例えば、ブロードキャストメッセージは、Bluetooth low energy BLEブロードキャストメッセージである。
【0241】
本願の本実施形態において、第2の電子デバイスは、ブロードキャストメッセージを定期的に送信してもよく、第2の電子デバイスがアイドルである場合にブロードキャストメッセージを送信してもよく、ユーザが特定のアプリケーションを開始していることを検出した場合にブロードキャストメッセージを送信してもよい。
【0242】
S1104:第1の電子デバイスが、アドレス情報に基づいて、応答メッセージを第2の電子デバイスへ送信する。応答メッセージは、第1の電子デバイスのデバイス名を含む。
【0243】
S1105:第2の電子デバイスが、第1の電子デバイスが予め設定された距離内の電子デバイスであり、第1の電子デバイス上のログインアカウントが第2の電子デバイス上のログインアカウントに関連付けられていると応答メッセージに基づいて判定する。
【0244】
一実施形態において、第2の電子デバイスは、第1の電子デバイスにより送信される応答メッセージの信号強度または信号品質に基づいて、第1の電子デバイスと第2の電子デバイスとの間の距離が予め設定された距離内であるかどうかを判定し得る。
【0245】
本願の本実施形態における信号強度および信号品質(以下では、説明のための一例として、ロングタームエボリューション(long term evolution、LTE)システムを用いる)は、
(1)基準信号受信電力(reference signal received power、RSRP)、
(2)受信信号強度インジケータ(received signal strength indicator、RSSI)
(3)基準信号受信品質(reference signal received quality、RSRQ)、および
(4)信号対干渉雑音比(signal to interference plus noise ratio、SINR)
というパラメータのうちの1つまたは複数を含み得る。
【0246】
上記では、第2の電子デバイスと第1の電子デバイスとの間の距離が第2の電子デバイスにより信号強度または信号品質に基づいて判定される一例のみを用いていることを理解されたい。第2の電子デバイスと第1の電子デバイスとの間の距離は、代替的に、別の方式で判定され得る。これは、本願の本実施形態において限定されない。
【0247】
任意選択的に、第1の電子デバイス上のログインアカウントが第2の電子デバイス上のログインアカウントに関連付けられていることは、第1の電子デバイス上のログインアカウントが第2の電子デバイス上のログインアカウントと同じであるか、第1の電子デバイス上のログインアカウントおよび第2の電子デバイス上のログインアカウントが同じファミリーグループ内にあるか、第1の電子デバイス上のログインアカウントが第2の電子デバイス上のログインアカウントにより認証されたアカウントであることを含む。
【0248】
例えば、第2の電子デバイスは、第2の電子デバイスのログインアカウントにおける別の電子デバイスのデバイス名についての情報を格納し得る。この場合、第2の電子デバイスは、応答メッセージ内のデバイス名に基づいて、第1の電子デバイスが同じアカウントにおけるデバイスであると判定し得る。
【0249】
例えば、第2の電子デバイスはさらに、同じファミリーグループ内の別のアカウントにおけるデバイスのデバイス名を第2の電子デバイスのログインアカウントとして格納し得る。この場合、第2の電子デバイスは、応答メッセージ内のデバイス名に基づいて、第1の電子デバイスが同じアカウントにおけるデバイスまたはこのファミリーグループ内の別のアカウントにおけるデバイスであると判定し得る。
【0250】
本願の本実施形態において、第1の電子デバイスおよび第2の電子デバイスが同じアカウントにおけるデバイスまたはこのファミリーグループ内の異なるアカウントにおけるデバイスである場合、第1の電子デバイスおよび第2の電子デバイスは、トラストリングを用いることにより、互いに直接信頼し得る。
【0251】
S1106:第2の電子デバイスが要求メッセージを第1の電子デバイスへ送信する。要求メッセージは、第1のアプリケーションの1つまたは複数のファイルのメタデータを要求するために用いられる。
【0252】
一実施形態において、第2の電子デバイスは、第1の電子デバイスが予め設定された距離内にあり、かつ、第1の電子デバイス上のログインアカウントが第2の電子デバイスのログインアカウントに関連付けられていると判定した後に、要求メッセージを第1の電子デバイスへ送信し得る。
【0253】
一実施形態において、第2の電子デバイスは、代替的に、ユーザが第1のアプリケーションを開いていることを検出した場合、要求メッセージを第1の電子デバイスへ送信し得る。
【0254】
一実施形態において、第2の電子デバイスは、代替的に、複数の要求メッセージを第1の電子デバイスへ送信し得る。各要求メッセージは、異なるアプリケーション内のメタデータを要求するために用いられる。
【0255】
S1107:第1の電子デバイスが第1のアプリケーションの1つまたは複数のファイルのメタデータを第2の電子デバイスへ送信する。
【0256】
例えば、第2の電子デバイスは、第1の電子デバイスにより送信される1つまたは複数のファイルのメタデータを第2の電子デバイスのデータ記憶領域に(例えば、
図8(a)および
図8(b)におけるデバイスAのデータ記憶領域内のローカルデータに)格納し得る。
【0257】
本願の本実施形態において、第2の電子デバイスは、第2の電子デバイス上のログインアカウントに関連付けられている、予め設定された距離内の第1の電子デバイスを判定してよく、第2の電子デバイスは、第1の電子デバイスからのアプリケーションのファイルのメタデータを要求してよい。これは、ユーザが第2の電子デバイスを用いることにより第1の電子デバイスに格納されているデジタル資産のステータスを迅速に見るのに役立ち、様々なデバイス上に分散されたデジタル資産に対する集中管理の実行についてのユーザ要求を満たす。これにより、ユーザエクスペリエンスが向上する。
【0258】
加えて、第1の電子デバイスは、各ファイルの元のデータではなく、各ファイルに対応するメタデータを第2の電子デバイスと共有する。この場合、データ共有プロセスにおいて、ユーザはさらに、別のデバイス上のデジタル資産のステータスを迅速にブラウジングしてよく、電子デバイスのより多くの記憶空間が節約される。
【0259】
一実施形態において、第2の電子デバイスは、対応するメタデータインデックスを、第1の電子デバイスにより送信される1つまたは複数のファイルの受信したメタデータに基づいて生成し、対応するメタデータインデックスを第2の電子デバイスのデータインデックス記憶領域に(例えば、
図8(a)および
図8(b)におけるデバイスAのデータインデックス記憶領域内のリモートデバイスBのデータインデックスに)格納し得る。
【0260】
本願の本実施形態において、第2の電子デバイスは、第1の電子デバイスに格納されている各ファイルのメタデータを取得した後に、メタデータに基づいて、各ファイルのインデックスを確立し得る。加えて、第2の電子デバイスは、各ファイルのローカルに格納されたメタデータのインデックスも確立し得る。これは、ユーザが見ることを望むあるファイルを後で検索する場合、見ることを望むファイルを迅速に見つけるためにユーザにとって簡便である。これにより、ユーザエクスペリエンスの向上が支援される。
【0261】
任意選択的に、第1のアプリケーションがアルバムアプリケーションである場合、1つまたは複数のピクチャのメタデータを第2の電子デバイスへ送信することに加え、第1の電子デバイスはさらに、1つまたは複数のピクチャのうちの少なくともいくつかのピクチャのサムネイルを第2の電子デバイスへ送信し得る。例えば、第1の電子デバイスが1,000個のピクチャを格納している場合、第1の電子デバイスはさらに、応答メッセージを用いて、200個のピクチャのサムネイルを搬送し得る。
【0262】
本願の本実施形態において、アルバムアプリケーションについて、第2の電子デバイスはさらに、第1の電子デバイスにおけるアルバムアプリケーション内の1つまたは複数のピクチャのサムネイルを第1の電子デバイスから要求し得る。このように、ユーザがフォルダをタップした後に、第2の電子デバイスは、1つまたは複数のピクチャのサムネイルの少なくとも一部をユーザに対してタイムリーに表示する。
【0263】
図3(f)に示されるように、携帯電話は、ユーザの上向きスライド操作を検出した後に、サムネイルをスクロール方式で表示し得る。ユーザが200番目のサムネイルを見ようとしている(例えば、ユーザが150番目のサムネイルを既に見ている)場合、携帯電話は、Huawei M7からのより多くのサムネイルを再び要求するようトリガされ得る。これにより、ユーザがサムネイルを見る場合にフリーズが発生しないことが保証される。
【0264】
S1108:第2の電子デバイスが、ディスプレイを用いることにより、フォルダと、第2の電子デバイスのデバイス名と、ファイル数とを表示する。
【0265】
例えば、
図3(d)に示されるように、携帯電話は、フォルダ304、「Huawei M7」というデバイス名および「80」というファイル数をインタフェースに表示し得る。
【0266】
携帯電話はS1107においてHuawei M7から80個のメタデータを受信し得ることを理解されたい。この場合、携帯電話によりインタフェースに表示される「80」は、Huawei M7が80個のピクチャを格納していると携帯電話が判定したことを示す。
【0267】
携帯電話は、ユーザによるフォルダ304をタップする操作を検出した場合、
図3(e)または
図3(f)におけるインタフェースを表示し得る。
図3(f)におけるインタフェースが直接表示された場合、携帯電話は、複数のサムネイルをインタフェースに表示し得る。S1107において、Huawei M7はまた、複数のサムネイルを携帯電話へ送信してよく、したがって、携帯電話のインタフェースは、実際には、
図3(d)におけるインタフェースから
図3(f)におけるインタフェースへ直接切り替えられてよく、ユーザにはフリーズが発生しない。
【0268】
任意選択的に、第2の電子デバイスは、ユーザによるサムネイルをタップする操作を検出した後に、第1の電子デバイスからの予め設定された画面解像度を有するピクチャを要求し得る。
【0269】
図3(f)に示されるように、携帯電話は、ユーザによるサムネイル311をタップする操作を検出した後に、
図3(g)に示されるピクチャを表示し得る。このピクチャは、実際には、元のピクチャではない。予め設定された画面解像度を有するピクチャは、元のピクチャと比較して少ない記憶空間を占有する。その結果、ユーザのブラウジング速度は、比較的高くなり得る。
図3(g)に示されるGUIは、ピクチャの撮影時刻および撮影位置などの情報をさらに含み得る。その結果、ユーザは、ピクチャについての詳細をさらに知ることができる。
【0270】
例えば、サムネイルにより占有される空間は約20KBであり、予め設定された画面解像度を有するピクチャにより占有される空間は約200KBであり、ピクチャの元のデータにより占有される空間は約5MBから20MBである。
【0271】
図3(f)に示されるように、携帯電話は、ユーザによる「ローカルに保存」をタップする操作を検出した後に、Huawei M7からのピクチャの元のデータを要求し、Huawei M7により送信される元のデータをローカルに格納し得る。
【0272】
本願の本実施形態において、ユーザが第1の電子デバイス上のピクチャを第2の電子デバイスへローカルに格納することを望んでいる場合にのみ、第2の電子デバイスは、第1の電子デバイスからのピクチャの元のデータを要求する。このように、第2の電子デバイスが第1の電子デバイスのピクチャをユーザに対して表示するプロセスにおいて、第2の電子デバイスは、第1の電子デバイスに格納されている各ピクチャの元のデータを格納する必要はない。その結果、ユーザは、別のデバイス上のデジタル資産のステータスを迅速にブラウジングし、電子デバイスのより多くの記憶空間が節約される。
【0273】
本願の本実施形態において、メタデータは、ファイルのファイル名およびファイルサイズを含むファイル情報である。サムネイルは、指定された割合に従ってピクチャが縮小された後に取得されるピクチャである。サムネイルは、非常に小さい記憶空間を占有する。予め設定された画面解像度を有するピクチャと、ピクチャの元のデータとは、ピクチャであるが、異なる記憶空間を占有する。また、予め設定された画面解像度を有するピクチャにより占有される空間は、ピクチャの元のデータにより占有される空間未満である。
【0274】
任意選択的に、第2の電子デバイスは、ユーザが第1のアプリケーションの検索ボックスにキーワードを入力していることを検出した後に、キーワードと、ローカルメタデータのインデックスと、第1の電子デバイスから受信したメタデータのインデックスとに基づいて、検索結果を表示し得る。
【0275】
例えば、
図5(c)において、携帯電話は、ユーザが検索ボックスに「hua」というキーワードを入力していることを検出した後に、ローカルに格納されているメタデータのインデックスと、別のデバイスにより送信されるメタデータのインデックスとに基づいて、「hua」というキーワードの検索結果を表示し得る。検索結果は、撮影位置が「花都区」および「雨花台区」であるピクチャと、「Sister Xiaohua」および「Huahua」というユーザ名を有するピクチャとを含む。
【0276】
例えば、
図5(d)において、携帯電話は、ユーザにより検索ボックスに入力される「huaduo」というキーワードを検出した後に、ローカルに格納されているメタデータのインデックスと、別のデバイスにより送信されるメタデータのインデックスとに基づいて、「huaduo」というキーワードの検索結果を表示し得る。検索結果は、「huaduo」に関連する、2018年に撮影されたピクチャと、携帯電話および別のデバイス上の「huaduo」に関連するピクチャの数とを含む。
【0277】
S1109:第1の電子デバイスが、第1のアプリケーション内のファイルが変化していることを検出する。
【0278】
S1110:第1の電子デバイスが、1つまたは複数の更新されたファイルのメタデータを第2の電子デバイスへ送信する。
【0279】
例えば、ピクチャが一例として用いられる。ユーザがカメラを用いることにより2個のピクチャを撮影していることをHuawei M7が検出した場合、Huawei M7に格納されているピクチャの数は、80から82へ増える。この場合、Huawei M7は、更新されたメタデータを現在の携帯電話へ送信し得る。例えば、Huawei M7は、2個の新しく追加されたピクチャのメタデータを現在の携帯電話へ送信してもよく、2個の新しく追加されたピクチャおよび対応するサムネイルのメタデータを送信してもよい。
【0280】
第1の電子デバイス上のファイルの数が減った場合、第1の電子デバイスは、全てのファイルのメタデータを第2の電子デバイスへの縮小後に送信し、第1の電子デバイスにより新しく送信されるデータで以前のデータを上書きするよう第2の電子デバイスに指示し得る。代替的に、第1の電子デバイスは、どのファイルが縮小されているかを示し得る。その結果、第2の電子デバイスは、ファイルの対応するメタデータを削除する。
【0281】
本願の本実施形態において、第1の電子デバイスに格納されている共有ファイル内のメタデータが変化した場合、例えば、ユーザがいくつかのファイルを共有ファイルに追加しているか、いくつかのファイルを共有ファイルから削除していることを第1の電子デバイスが検出した場合、第1の電子デバイスは、更新されたメタデータを第2の電子デバイスへ送信し得る。このように、第2の電子デバイスは、第1の電子デバイス上の共有ファイルのメタデータをタイムリーに更新し、第1の電子デバイスに格納されているファイルの変化ステータスをユーザに対して表示し得る。
【0282】
当業者であれば、本明細書で開示した実施形態において説明した例との組み合わせで、ユニットおよびアルゴリズム段階が、電子ハードウェア、またはコンピュータソフトウェアと電子ハードウェアとの組み合わせにより実装され得ることを認識し得る。これらの機能がハードウェアにより実行されるか、ソフトウェアにより実行されるかは、特定の用途および技術的解決手段の設計上の制約条件によって決まる。当業者は、異なる方法を用いて、説明された機能を特定の用途ごとに実装してよいが、このような実装が本願の範囲を超えるとみなされるべきではない。
【0283】
簡便かつ簡単な説明を目的として、前述のシステム、装置およびユニットの詳細な動作プロセスについては、前述の方法の実施形態における対応するプロセスを参照することが、当業者には明確に理解され得る。詳細については、ここで再び説明しない。
【0284】
本願において提供されるいくつかの実施形態では、開示されたシステム、装置および方法が他の方式で実装され得ることを理解されたい。例えば、記載される装置の実施形態は一例に過ぎない。例えば、複数のユニットへの分割は、論理的な機能分割に過ぎず、実際の実装中、他の分割であってよい。例えば、複数のユニットまたはコンポーネントが組み合わされるか別のシステムへ統合されてもよく、いくつかの機能が無視されるか実行されなくてもよい。加えて、示されたか説明された相互結合もしくは直接結合または通信接続は、いくつかのインタフェースを通じて実装され得る。装置間またはユニット間の間接結合または通信接続は、電子的形態、機械的形態または別の形態で実装されてよい。
【0285】
別個の部分として説明されたユニットは、物理的に別個であってもそうでなくてもよく、ユニットとして表示された部分は、物理的ユニットであってもそうでなくてもよく、1箇所に位置していても複数のネットワークユニット上に分散していてもよい。これらのユニットの一部または全ては、実施形態の解決手段の目的を達成するための実際の要件に基づいて選択され得る。
【0286】
加えて、本願の実施形態における機能ユニットが1つの処理ユニットに統合されてもよく、これらのユニットの各々が物理的に単独で存在してもよく、2つまたはそれより多くのユニットが1つのユニットに統合されてもよい。
【0287】
当該機能がソフトウェア機能ユニットの形態で実装され、独立製品として販売または使用される場合、当該機能は、コンピュータ可読記憶媒体に格納されてよい。そのような理解に基づいて、本願の技術的解決手段は本質的に、または従来技術に寄与する部分が、またはこれらの技術的解決手段のいくつかが、ソフトウェア製品の形態で実装され得る。コンピュータソフトウェア製品は、記憶媒体に格納され、本願の実施形態において説明された方法の段階の全てまたはいくつかを実行するようコンピュータデバイス(パーソナルコンピュータ、サーバまたはネットワークデバイス等であってよい)に命令するためのいくつかの命令を含む。前述の記憶媒体は、USBフラッシュドライブ、リムーバブルハードディスク、リードオンリメモリ(read-only memory、ROM)、ランダムアクセスメモリ(random access memory、RAM)、磁気ディスクまたは光ディスクなど、プログラムコードを格納できる様々な媒体を含む。
【0288】
前述の説明は、本願の単なる特定の実装例に過ぎず、本願の保護範囲を限定するようには意図されていない。本願において開示された技術的範囲内で当業者が容易に考え出すあらゆる変形または置き換えは、本願の保護範囲に含まれるものとする。したがって、本願の保護範囲は、特許請求の範囲の保護範囲に従うものとする。
[他の考えられる項目]
(項目1)
第1の電子デバイスと第2の電子デバイスとを備えるシステムであって、
前記第1の電子デバイスは、データを伝送するために用いられる、前記第2の電子デバイスへのネットワーク接続を確立するように構成されており、
前記第1の電子デバイスはさらに、ユーザによるターゲットファイルを検索する操作を検出した場合、前記ターゲットファイルに関連付けられた共有ファイルを前記第2の電子デバイスから要求するように構成されており、
前記第2の電子デバイスはさらに、前記共有ファイルを前記第1の電子デバイスへ送信するように構成されており、
前記第1の電子デバイスはさらに、前記第1の電子デバイスの共有ファイルの識別子と、前記第2の電子デバイスの共有ファイルの識別子とを含む第1のインタフェースを表示するように構成されている、
システム。
(項目2)
前記共有ファイルは、元のデータまたはメタデータを含み、前記メタデータは、前記共有ファイル内の各ファイルの属性記述情報である、項目1に記載のシステム。
(項目3)
前記第1のインタフェースは、前記第2の電子デバイスのデバイス名をさらに含む、項目1または2に記載のシステム。
(項目4)
前記第1の電子デバイスが前記第2の電子デバイスへのネットワーク接続を確立することは、前記第1の電子デバイスが近距離無線接続を通じて前記第2の電子デバイスと通信すること、または前記第1の電子デバイスが長距離無線接続を通じて前記第2の電子デバイスと通信することを有する、項目1から3のいずれか1つに記載のシステム。
(項目5)
前記ターゲットファイルは、マルチメディアファイルであり、
前記第1の電子デバイスはさらに、前記第2の電子デバイスに格納された1つまたは複数のマルチメディアファイルのサムネイルを前記第2の電子デバイスから要求するように構成されており、
前記第2の電子デバイスはさらに、前記1つまたは複数のマルチメディアファイルの前記サムネイルを前記第1の電子デバイスへ送信するように構成されている、
項目1から4のいずれか1つに記載のシステム。
(項目6)
前記第1の電子デバイスはさらに、前記ユーザによる第1のサムネイルをタップする操作を検出した場合、前記第1のサムネイルに対応する第1のマルチメディアファイルを前記第2の電子デバイスから要求するように構成されており、1つまたは複数のマルチメディアファイルの前記サムネイルは、前記第1のサムネイルを含み、前記第1のマルチメディアファイルは、予め設定された画面解像度を有するマルチメディアファイルであり、
前記第2の電子デバイスはさらに、前記第1のマルチメディアファイルを前記第1の電子デバイスへ送信するように構成されており、
前記第1の電子デバイスはさらに、第2のインタフェースを表示ように構成されており、前記第2のインタフェースは、前記第1のマルチメディアファイルを含む、
項目5に記載のシステム。
(項目7)
前記第2のインタフェースは、ローカルストレージ用の第1のコントロールをさらに含み、
前記第1の電子デバイスはさらに、前記ユーザによる前記第1のコントロールをタップする操作を検出した場合、前記第1のサムネイルに対応する第2のマルチメディアファイルを前記第2の電子デバイスから要求するように構成されており、前記第2のマルチメディアファイルは、前記サムネイルに対応するマルチメディアファイルの元のデータであり、
前記第2の電子デバイスはさらに、前記第2のマルチメディアファイルを前記第1の電子デバイスへ送信するように構成されており、
前記第1の電子デバイスはさらに、前記第2のマルチメディアファイルを前記第1の電子デバイスに格納するように構成されている、
項目6に記載のシステム。
(項目8)
前記共有ファイルは、前記メタデータを含み、
前記第1の電子デバイスはさらに、各ファイルの、前記第2の電子デバイスにより送信されるメタデータを受信した後に、各ファイルの前記メタデータに基づいて、各ファイルの前記メタデータのインデックスを確立するように構成されており、
前記第1の電子デバイスはさらに、前記ユーザにより入力されるキーワードと、前記メタデータの前記インデックスとに基づいて、検索結果を表示するように構成されている、
項目1から7のいずれか1つに記載のシステム。
(項目9)
前記第2の電子デバイスはさらに、前記共有ファイルが更新されていることを検出した場合、更新された共有ファイルを前記第1の電子デバイスへ送信するように構成されており、
前記第1の電子デバイスは、前記第2の電子デバイスにより送信される前記更新された共有ファイルを受信するように構成されている、
項目1から8のいずれか1つに記載のシステム。
(項目10)
前記第1の電子デバイスはさらに、前記第2の電子デバイスへの前記ネットワーク接続を確立する前に、前記第1の電子デバイス上のログインアカウントが前記第2の電子デバイス上のログインアカウントに関連付けられていると判定するように構成されている、
項目1から9のいずれか1つに記載のシステム。
(項目11)
電子デバイスに適用されるデータ共有方法であって、
前記電子デバイスが別の電子デバイスへのネットワーク接続を確立する段階であって、前記ネットワーク接続は、データを伝送するために用いられる、確立する段階と、
前記電子デバイスがユーザによるターゲットファイルを検索する操作を検出した場合、前記電子デバイスが、前記ターゲットファイルに関連付けられた共有ファイルを前記別の電子デバイスから要求する段階と、
前記電子デバイスが、前記別の電子デバイスにより送信される前記共有ファイルを受信する段階と、
前記電子デバイスが第1のインタフェースを表示する段階であって、前記第1のインタフェースは、前記電子デバイスの共有ファイルの識別子と、前記別の電子デバイスの共有ファイルの識別子とを含む、表示する段階と
を備える、方法。
(項目12)
前記共有ファイルは、元のデータまたはメタデータを含み、前記メタデータは、前記共有ファイル内の各ファイルの属性記述情報である、項目11に記載の方法。
(項目13)
前記第1のインタフェースは、前記別の電子デバイスのデバイス名をさらに含む、項目11または12に記載の方法。
(項目14)
前記電子デバイスが別の電子デバイスへのネットワーク接続を確立する前記段階は、前記電子デバイスが近距離無線接続を通じて前記別の電子デバイスと通信する段階、または前記電子デバイスが長距離無線接続を通じて前記別の電子デバイスと通信する段階を有する、項目11から13のいずれか1つに記載の方法。
(項目15)
前記ターゲットファイルは、マルチメディアファイルであり、前記方法は、
前記電子デバイスが、前記別の電子デバイスに格納された1つまたは複数のマルチメディアファイルのサムネイルを前記別の電子デバイスから要求する段階と、
前記電子デバイスが、前記1つまたは複数のマルチメディアファイルの、前記別の電子デバイスにより送信される前記サムネイルを受信する段階と
をさらに備える、項目11から14のいずれか1つに記載の方法。
(項目16)
前記電子デバイスが前記ユーザによる第1のサムネイルをタップする操作を検出した場合、前記電子デバイスが、前記第1のサムネイルに対応する第1のマルチメディアファイルを前記別の電子デバイスから要求する段階であって、1つまたは複数のマルチメディアファイルの前記サムネイルは、前記第1のサムネイルを含み、前記第1のマルチメディアファイルは、予め設定された画面解像度を有するマルチメディアファイルである、要求する段階と、
前記電子デバイスが、前記別の電子デバイスにより送信される前記第1のマルチメディアファイルを受信する段階と、
前記電子デバイスが第2のインタフェースを表示する段階であって、前記第2のインタフェースは、前記第1のマルチメディアファイルを含む、表示する段階と
をさらに備える、項目15に記載の方法。
(項目17)
前記第2のインタフェースは、ローカルストレージ用の第1のコントロールをさらに含み、前記方法は、
前記電子デバイスが前記ユーザによる前記第1のコントロールをタップする操作を検出した場合、前記電子デバイスが、前記第1のサムネイルに対応する第2のマルチメディアファイルを前記別の電子デバイスから要求する段階であって、前記第2のマルチメディアファイルは、前記サムネイルに対応するマルチメディアファイルの元のデータである、要求する段階と、
前記電子デバイスが、前記別の電子デバイスにより送信される前記第2のマルチメディアファイルを受信する段階と、
前記電子デバイスが前記第2のマルチメディアファイルを前記電子デバイスに格納する段階と
をさらに備える、項目16に記載の方法。
(項目18)
前記共有ファイルは、前記メタデータを含み、前記方法は、
各ファイルの、前記別の電子デバイスにより送信されるメタデータを前記電子デバイスが受信した後に、前記電子デバイスが、各ファイルの前記メタデータに基づいて、各ファイルの前記メタデータのインデックスを確立する段階と、
前記電子デバイスが、前記ユーザにより入力されるキーワードと、前記メタデータの前記インデックスとに基づいて、検索結果を表示する段階と
をさらに備える、項目11から17のいずれか1つに記載の方法。
(項目19)
前記電子デバイスが、前記別の電子デバイスにより送信される更新された共有ファイルを受信する段階をさらに備える、項目11から18のいずれか1つに記載の方法。
(項目20)
前記別の電子デバイスへの前記ネットワーク接続を確立する前に、前記電子デバイス上のログインアカウントが前記別の電子デバイス上のログインアカウントに関連付けられていると判定する段階
をさらに備える、項目11から19のいずれか1つに記載の方法。
(項目21)
ディスプレイと、
1つまたは複数のプロセッサと、
1つまたは複数のメモリと
を備える電子デバイスであって、
前記1つまたは複数のメモリは、1つまたは複数のコンピュータプログラムを格納し、前記1つまたは複数のコンピュータプログラムは、命令を含み、前記命令が前記1つまたは複数のプロセッサにより実行された場合、前記電子デバイスは、
別の電子デバイスへのネットワーク接続を確立する段階であって前記ネットワーク接続は、データを伝送するために用いられる、確立する段階と、
ユーザによるターゲットファイルを検索する操作を検出した場合、前記ターゲットファイルに関連付けられた共有ファイルを前記別の電子デバイスから要求する段階と、
前記別の電子デバイスにより送信される前記共有ファイルを受信する段階と、
第1のインタフェースを表示する段階であって、前記第1のインタフェースは、前記電子デバイスの共有ファイルの識別子と、前記別の電子デバイスの共有ファイルの識別子とを含む、表示する段階と
を実行することが可能になる、電子デバイス。
(項目22)
前記共有ファイルは、元のデータまたはメタデータを含み、前記メタデータは、前記共有ファイル内の各ファイルの属性記述情報である、項目21に記載の電子デバイス。
(項目23)
前記第1のインタフェースは、前記別の電子デバイスのデバイス名をさらに含む、項目21または22に記載の電子デバイス。
(項目24)
前記電子デバイスが前記別の電子デバイスへの前記ネットワーク接続を確立することは、前記電子デバイスが近距離無線接続を通じて前記別の電子デバイスと通信すること、または前記電子デバイスが長距離無線接続を通じて前記別の電子デバイスと通信することを有する、項目21から23のいずれか1つに記載の電子デバイス。
(項目25)
前記ターゲットファイルは、マルチメディアファイルであり、前記命令が前記1つまたは複数のプロセッサにより実行された場合、前記電子デバイスは、
前記別の電子デバイスに格納された1つまたは複数のマルチメディアファイルのサムネイルを前記別の電子デバイスから要求する段階と、
前記1つまたは複数のマルチメディアファイルの、前記別の電子デバイスにより送信される前記サムネイルを受信する段階と
を実行することが可能になる、
項目21から24のいずれか1つに記載の電子デバイス。
(項目26)
前記命令が前記1つまたは複数のプロセッサにより実行された場合、前記電子デバイスは、
前記ユーザによる第1のサムネイルをタップする操作を検出した場合、前記第1のサムネイルに対応する第1のマルチメディアファイルを前記別の電子デバイスから要求する段階であって、前記1つまたは複数のマルチメディアファイルの前記サムネイルは、前記第1のサムネイルを含み、前記第1のマルチメディアファイルは、予め設定された画面解像度を有するマルチメディアファイルである、要求する段階と、
前記別の電子デバイスにより送信される前記第1のマルチメディアファイルを受信する段階と、
第2のインタフェースを表示する段階であって、前記第2のインタフェースは、前記第1のマルチメディアファイルを含む、表示する段階と
を実行することが可能になる、
項目25に記載の電子デバイス。
(項目27)
前記第2のインタフェースは、ローカルストレージ用の第1のコントロールをさらに含み、前記命令が前記1つまたは複数のプロセッサにより実行された場合、前記電子デバイスは、
前記ユーザによる前記第1のコントロールをタップする操作を検出した場合、前記第1のサムネイルに対応する第2のマルチメディアファイルを前記別の電子デバイスから要求する段階であって、前記第2のマルチメディアファイルは、前記サムネイルに対応するマルチメディアファイルの元のデータである、要求する段階と、
前記別の電子デバイスにより送信される前記第2のマルチメディアファイルを受信する段階と、
前記第2のマルチメディアファイルを前記電子デバイスに格納する段階と
を実行することが可能になる、
項目26に記載の電子デバイス。
(項目28)
前記共有ファイルは、前記メタデータを含み、前記命令が前記1つまたは複数のプロセッサにより実行された場合、前記電子デバイスは、
各ファイルの、前記別の電子デバイスにより送信されるメタデータを受信した後に、各ファイルの前記メタデータに基づいて、各ファイルの前記メタデータのインデックスを確立する段階と、
前記ユーザにより入力されるキーワードと、前記メタデータの前記インデックスとに基づいて、検索結果を表示する段階と
を実行することが可能になる、
項目21から27のいずれか1つに記載の電子デバイス。
(項目29)
前記命令が前記1つまたは複数のプロセッサにより実行された場合、前記電子デバイスは、
前記別の電子デバイスにより送信される更新された共有ファイルを受信する段階
を実行することが可能になる、
項目21から28のいずれか1つに記載の電子デバイス。
(項目30)
前記命令が前記1つまたは複数のプロセッサにより実行された場合、前記電子デバイスは、
前記別の電子デバイスへの前記ネットワーク接続を確立する前に、
前記電子デバイス上のログインアカウントが前記別の電子デバイス上のログインアカウントに関連付けられていると判定する段階
を実行することが可能になる、
項目21から29のいずれか1つに記載の電子デバイス。
【国際調査報告】