(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-04-28
(54)【発明の名称】歯科用ツール用フロッサーアタッチメント
(51)【国際特許分類】
A61C 15/04 20060101AFI20230421BHJP
A61C 15/02 20060101ALI20230421BHJP
A46B 15/00 20060101ALI20230421BHJP
【FI】
A61C15/04 505
A61C15/04 503
A61C15/04 504
A61C15/02 504
A46B15/00 K
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022556472
(86)(22)【出願日】2021-03-17
(85)【翻訳文提出日】2022-10-31
(86)【国際出願番号】 US2021022775
(87)【国際公開番号】W WO2021188679
(87)【国際公開日】2021-09-23
(32)【優先日】2020-03-18
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】518063104
【氏名又は名称】オンヴィ、インク.
【氏名又は名称原語表記】ONVI,Inc.
(74)【代理人】
【識別番号】100104411
【氏名又は名称】矢口 太郎
(72)【発明者】
【氏名】コーラー、クレイグ
【テーマコード(参考)】
3B202
【Fターム(参考)】
3B202AA05
3B202AB15
3B202GA02
(57)【要約】
【要約】
デンタルフロッサーは、デンタルフロスの一部を固定するように構成されたフロッサー部材を含む。前記フロッサー部材は、ヒンジを有する肩部分と、前記肩部分に結合された2つのアームとを含み、各アームは、前記デンタルフロスの一部のそれぞれの端部を固定するように構成されている。前記フロッサーはまた、前記フロッサー部材に結合された調整用本体を含み、それによって、前記調整用本体の線形運動は、前記フロッサー部材のアームを前記ヒンジを中心に関節接合させる。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
歯科用フロッサーであって、
デンタルフロスの一部分を固定するように構成されたフロッサー部材を有し、
当該フロッサー部材は、
ヒンジを有する肩部分と、
前記肩部分に結合された2つのアームであって、各アームは、前記デンタルフロスの一部分のそれぞれの端部を固定するように構成された、2つのアームと
を有し、
前記フロッサー部材に結合された調節用本体であって、当該調節用本体の直線運動が、前記ヒンジを中心に前記フロッサー部材のアームを関節接合させる、調節用本体と
を有する、歯科用フロッサー。
【請求項2】
請求項1記載のフロッサーにおいて、前記アームが互いに概して平行であり、さらに、
前記ヒンジによって画定される回転軸が前記アームと概して平行であるものである、フロッサー。
【請求項3】
請求項1記載のフロッサーにおいて、前記肩部分は、第1の側面と第2の側面を有し、当該第1の側面は、前記ヒンジによって当該第2の側面から分離され、前記調節用本体は、前記第1の側面と前記第2の側面のそれぞれにおける少なくとも1つのそれぞれの取り付け点に結合される、フロッサー。
【請求項4】
請求項3記載のフロッサーにおいて、各取り付け点において、前記肩部分は、突起部を有し、または前記肩部分がゼロ若しくはそれ以上の突起部およびゼロ若しくはそれ以上の開口部を有する開口部を画定し、さらに、
前記調整用本体は、前記肩部分の前記開口部と嵌合するように構成されたゼロ若しくはそれ以上の突起部と前記肩部の前記突起部と嵌合するように構成されたゼロ若しくはそれ以上の開口部とを有するものである、フロッサー。
【請求項5】
請求項1記載のフロッサーにおいて、さらに、
筐体を有し、当該筐体はヘッド部分を有し、当該ヘッド部分はピボットを画定し、前記ヒンジは当該ピボットに配置され、前記調整用本体は当該ピボットに対して移動可能であるように前記筐体と結合されるものである、フロッサー。
【請求項6】
請求項5記載のフロッサーにおいて、前記筐体は、さらに、
前記ヘッド部分に近接する首部分を有し、前記調整用本体の少なくとも一部分は、前記首部分内に配置されているものである、フロッサー。
【請求項7】
請求項6記載のフロッサーにおいて、前記調整用本体は、使用者がアクセスできる使用者が操作可能なボタンを有し、当該ボタンの使用者の操作は、前記調整用本体の移動を引き起こす、フロッサー。
【請求項8】
請求項1記載のフロッサーにおいて、さらに、
筐体と、当該筐体に結合された前記フロッサー部材と調整用本体とを有し、当該筐体は、歯科用ツールに取り外し可能に結合されるように構成されるものである、フロッサー。
【請求項9】
請求項1記載のフロッサーにおいて、前記ヒンジは、形だけのヒンジである、フロッサー。
【請求項10】
請求項1記載のフロッサーにおいて、前記調整用本体は、概して直線状の部分と、前記概して直線状の部分の遠位端部にある受け部分とを有し、当該受け部分は前記フロッサー部材と結合される、フロッサー。
【請求項11】
歯科用ツールであって、
光源を有する本体部分と、
前記本体部分と結合されたフロッサーアタッチメントとを有し、
当該フロッサーアタッチメントは、
デンタルフロスの一部分を固定するように構成されたフロッサー部材であって、
ヒンジを有する肩部分と、
前記肩部分に結合された2つのアームであって、各アームは、前記デンタルフロスの一部分のそれぞれの端部を固定するように構成された、2つのアームと
を有し、
前記フロッサー部材に結合された調整用本体であって、当該調整用本体の直線運動により、前記ヒンジを中心に前記フロッサー部材のアームを関節接合させる、調整用本体と
を有する、歯科用ツール。
【請求項12】
請求項11記載の歯科用ツールにおいて、前記アームは互いに概して平行であり、さらに、
前記ヒンジによって画定される回転軸は前記アームと概して平行であるものである、歯科用ツール。
【請求項13】
請求項11記載の歯科用ツールにおいて、前記肩部分は、第1の側面と第2の側面を有し、前記第1の側面は前記ヒンジによって前記第2の側面から分離され、調整用本体は、前記第1の側面と前記第2の側面のそれぞれ上の少なくとも1つのそれぞれの取り付け点に結合される、歯科用ツール。
【請求項14】
請求項13記載の歯科用ツールにおいて、各取り付け点において、前記肩部分は、突起部を構成するか、または前記肩部分がゼロ若しくはそれ以上の突起部およびゼロ若しくはそれ以上の開口部を構成するように開口部を規定し、さらに、
前記調整用本体は、前記肩部分の前記開口部と嵌合するように構成されたゼロ若しくはそれ以上の突起部および前記肩部分の前記突起部と嵌合するように構成されたゼロ若しくはそれ以上の開口部とを構成するものである、歯科用ツール。
【請求項15】
請求項11記載の歯科用ツールにおいて、前記フロッサーは、さらに、
筐体を有し、当該筐体は、ヘッド部分を有し、前記ヘッド部分は、ピボットを画定し、前記ヒンジは、前記ピボットに配置され、前記調整体は、前記ピボットに対して移動可能であるように前記筐体に結合されるものである、歯科用ツール。
【請求項16】
請求項15記載の歯科用ツールにおいて、前記筐体は、さらに、
前記ヘッド部分に近接する首部分を有し、前記調整用本体の少なくとも一部は、前記首部分内に配置されるものである、歯科用ツール。
【請求項17】
請求項16記載の歯科用ツールにおいて、前記調整用本体は、使用者がアクセスできる使用者操作可能なボタンを有し、前記ボタンの使用者操作は、前記調整用本体の移動を引き起こす、歯科用ツール。
【請求項18】
請求項11記載の歯科用ツールにおいて、前記フロッサーは、さらに、
筐体と、当該筐体に結合された前記フロッサー部材と調整用本体とを有し、前記筐体は、前記本体部分に取り外し可能に結合されるように構成されるものである、歯科用ツール。
【請求項19】
請求項11記載の歯科用ツールにおいて、前記ヒンジは、形だけのヒンジである、歯科用ツール。
【請求項20】
請求項11記載の歯科用ツールにおいて、前記調整用本体は、概して直線状の部分と、当該概して直線状の部分の遠位端部にある受け部分とを有し、当該受け部分は前記フロス部材と結合される、歯科用ツール。
【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
本出願は、2020年3月18日に出願された米国仮出願第62/991、224号の優先権を主張し、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
本開示は、歯列矯正に伴う手動のケアを含む、口腔ケアのための装置に関する。本開示の装置は、歯列矯正を行わない使用者のための用途も見出すことができる。
【0003】
歯列矯正器具、固定器具等の歯列矯正治療器具は、使用者(例えば、前記治療器具の装着者)にとって、歯の清掃やメンテナンスが困難であり、またを困難にさせる場合がある。歯列矯正を行わない場合でも、使用者の歯をスポット的に清掃する既存の道具(例えば、歯ブラシ以外の道具)は、使用者のニーズを満たすために十分に再利用可能であるか、または十分な品質でない場合がある。
【図面の簡単な説明】
【0004】
【
図1】
図1は、付属ツールを有する両端歯科用ツールの例示的な実施形態の透視図である。
【
図2】
図2は、付属ツールを有しない、
図1の例示的な両端歯科用ツールの正面図である。
【
図3】
図3は、付属ツールを有しない、
図1の例示的な両端歯科用ツールの側面図である。
【
図4】
図4は、付属ツールを有しない、
図1の例示的な両端歯科用ツールの部分分解図である。
【
図5】
図5は、付属ツールを有する、
図1の例示的な両端歯科用ツールの断面図である。
【
図6】
図6は、本開示による両端歯科用ツールとの利用法を見出すことができる、毛ブラシツールアタッチメントの例示的実施形態の透視斜視図である。
【
図7】
図7は、本開示による両端歯科用ツールとの利用法を見出すことができる、歯列矯正ブラシツールアタッチメントの例示的実施形態の透視斜視図である。
【
図8】
図8は、本開示による両端歯科用ツールとの利用法を見出すことができる、歯石除去器ツールアタッチメントの例示的実施形態の透視斜視図である。
【
図9】
図9は、本開示による両端歯科用ツールとの利用法を見出すことができる、ミラーツールアタッチメント付き歯石除去器の例示的実施形態の透視斜視図である。
【
図10】
図10は、本開示による両端歯科用ツールとの利用法を見出すことができる、スクレーパーツールアタッチメントの例示的実施形態の透視斜視図である。
【
図11】
図11は、本開示による両端歯科用ツールとの利用法を見出すことができる、ミラーツールアタッチメント付きスクレーパーの例示的実施形態の透視斜視図である。
【
図12】
図12は、本開示による両端歯科用ツールとの利用法を見出すことができる、ミラーツールの例示的実施形態の透視斜視図である。
【
図16】
図16は、例示的なフロッサーアタッチメントおよび例示的なブラシアタッチメントを含む例示的な両端歯科用ツールの透視図である。
【
図19】
図19Aおよび
図19Bは、特定の外装部品が半透明で図示されている、例示的なフロッサーアタッチメントの一部の透視図である。
【
図20】
図20は、例示的なフロッサーアタッチメントの例示的な調整部分と例示的なフロッサー部材の透視図である。
【
図21】
図21は、フロッサーアタッチメントのための筐体の一部の透視図である。
【
図22】
図22は、フロッサーアタッチメントの調節部分の上面図である。
【発明を実施するための形態】
【0005】
即時の開示は、使用者の歯の清掃および歯列矯正治療を含む口腔ケアのための両橋歯科用ツールを提供する。前記ツールは、対向する端部を含み、前記端部の一方または両方が、1若しくはそれ以上のスクレーパー、ミラー、歯石除去器、ブラシなどを含む、取り外し可能かつ交換可能なツールアタッチメントを有することができる。前記ツールアタッチメントは、使用者が好むアタッチメント構成(例えば、スクレーパと歯石除去器、または歯石除去器とミラー、またはミラーとブラシなど)を配置できるように、交換可能であってもよい。また、前記ツールアタッチメントは、各アタッチメントが交換を必要とする前に使用者によって多数回使用されるような耐久性を有していてもよい。さらに、前記ツールは、取り付けられたツールを照らすための光源を1つまたは両方の端部に含んでもよい。
【0006】
図1~
図5は、前記両端歯科ツール10の例示的な実施形態の様々な図である。
図1および
図5は、アタッチメントを有する前記両端ツール10を図示している。これに対して、
図2、
図3、および
図4は、アタッチメントを有しない前記両端ツール10を図示している。前記両端ツール10は、本体部分12と、第1の長手方向端部141と、第2の長手方向端部142とを含んでもよい。第1のアタッチメント161は、前記第1の端部141で前記本体部分12に取り外し可能に結合されてもよく、第2のアタッチメント162は、前記第2の端部142に取り外し可能に結合されてもよい。取り付けられたとき、前記第1のツール161、またはその一部は、前記本体部12からある角度で延びてもよく、前記第2のツール162は、反対の角度で延びてもよい。
【0007】
前記本体部分12は、外側円筒形部分18と、前記外側円筒形部分18の半径方向内側に配置される内側円筒形部分20(
図4および
図5に示す)とを含んでもよい。前記外側円筒部分は、中央長手方向軸A(
図2および
図3に図示)を定めてもよい。本開示における長手方向または半径方向の関係への言及は、前記軸線Aによって定義される方向に関するものである。前記本体部分12は、前記本体部分12の前記長手方向の長さ全体に沿って実質的に円筒形である外面の外形を有していてもよい。前記本体部分12は、さらに、前記本体部分12の半径方向に対向する側面および前記本体部分12の対向する長手方向端部141、142にあるスイッチ部分221、222を含んでもよい。前記スイッチ部分22は、それぞれのボタン241、242およびスイッチ表面261、262を含んでもよい。それぞれのボタン24は、(後述するように)それぞれの光源を操作してもよい。
【0008】
前記スイッチ部分22は、ボタン24を含むものとして本明細書に図示および説明されているが、他のスイッチタイプは、前記ツール10において使用を見出すことができる。例えば、スライダースイッチ、ツイスト式スイッチ、または任意の他の適切なタイプのスイッチが、前記ツール10の光源を操作するための使用者による作動のために、前記ツール10に含まれてもよい。
【0009】
前記本体部分12の各端部141、142は、それぞれの小径部分281、282を含んでもよい。一実施形態において、前記小径部分は、
図1~5に示されるように、前記外側円筒部分18の一部である。
【0010】
前記アタッチメント16は、前記アタッチメントを前記本体部分12と結合させるように、前記小径部分28と結合してもよい。実施形態において、各小径部分281、282は、(後述するように)アタッチメント16上の対応する形成物と嵌合することができる嵌合形成物301、302を含んでもよい。実施形態において、各接続形成部30は、前記小径部分28上の突出部であってもよい。
【0011】
前記両端ツール10は、前記アタッチメント161、162を選択的に照明するための1若しくはそれ以上の光源321、322(
図4および
図5に示す)を含んでもよい。前記光源321、322は、前記第1の端部141および前記第2の端部142にそれぞれ配置されてもよい。前記光源32は、前記本体部12内に配置されてもよい。前記光源32は、実施形態において、発光ダイオード(LED)であってもよいし、それを含んでもよい。他の実施形態では、前記光源32は、ハロゲン、蛍光灯、または他の光源タイプなどの代替タイプの光源であってもよいし、それを含んでもよい。いくつかの実施形態では、前記光源の一方または両方は、電源と結合された場合に可視スペクトルの光を放射してもよい。実施形態において、前記光源32の一方または両方は、電源と結合された場合に、紫外線を放射してもよい。前記光源32は、前記ツールアタッチメントが前記本体部分12に結合され、前記光源が電源に電気的に結合された場合に、ツールアタッチメントの作業部分を照明するように配置されてもよい。
【0012】
前記光源321、322は、前記ボタン241、242と物理的に接触し、さらに、使用者がボタン24を作動させると、前記電気スイッチ34がそれぞれの光源32を前記電源に電気的に結合し、またはそれぞれの光源を前記電源から電気的に切り離すように、前記電源に電気的に結合されていてもよいそれぞれの電気スイッチ341、342に電気的に結合されてもよい。(例えば、1若しくはそれ以上のプリント回路基板(PCB)、電気接点、および/または他の適切な電気結合装置を経由して)。前記電源は、いくつかの実施形態において、電池36(
図5に示す)であってもよい。
図4および
図5の例では、前記第1のボタン241は、前記第1の電気スイッチ341を作動させる。作動されると、前記第1の電気スイッチ341は、前記第1の光源321を前記電池36に結合し、または前記第1の光源321を前記電池36から切り離す。同様に、前記第2のボタン242は、前記第2の電気スイッチ342を作動させる。作動されると、前記第2の電気スイッチ342は、前記第2の光源322を前記電池36に結合し、または前記電池36から前記第2の光源322を切り離す。
【0013】
前記両端ツール10は、さらに、各光源321、322に関連するそれぞれのライト筐体381、382を含んでもよい。各ライト筐体38は、そのそれぞれの光源32について半径方向に配置されてもよい。各ライト筐体38は、前記本体部分12内に、前記外側本体部分18から半径方向内側に配置されてもよい。前記ライト筐体38は、前記本体部分12内に適切に配置された場合、防水性であってもよい。したがって、各ライト筐体38は、前記本体部分12への液体の浸入を防止するように、前記ライト筐体38の周辺部にガスケットまたは他の密閉装置を結合してもよい。前記本体部分12は、実施形態において、前記本体部分12内の電気部品が液体にさらされることを防止するために、液体密封であってもよい。流体密封構造は、例えば、前記本体部分の円筒形部分18、20、電池筐体、およびライトカバー(後述)の間およびそれらの間の嵌合の密閉性、ならびに本明細書に記載される1若しくはそれ以上のガスケットまたは他の密閉装置によって提供される。
【0014】
各ライト筐体381、382は、それぞれの光源32からの光を透過するそれぞれの光透過性カバー401、402を含んでよく、前記光源32が前記光透過性カバー40を介して光を発してアタッチメント16を照らすようにする。光透過性カバーは、実施形態では、例えば、アクリル材で構成されてもよい。各光透過性カバー40は、光源32が前記電源に結合された場合に前記本体部12の長手方向端部から光が放射されるように、前記本体部12の長手方向端部に配置されてもよい。さらに、各光透過性カバー40は、光源32が前記本体部12の小径部分から光を投射するように、前記本体部12の前記小径部分28内に設けられてもよい。各ライトカバー401、401および光源321、322は、前記光源32によってアタッチメントが照らされるように方向付けられてもよい。例えば、前記ライトカバー40は、いくつかの実施形態において、前記長手方向軸線Aに対して30度から60度の間で角度を付けられてもよい。前記ライトカバー40は、いくつかの実施形態において、前記長手方向軸Aに対して35度から55度の間で角度を付けられてもよい。前記ライトカバー40は、いくつかの実施形態において、前記長手方向軸Aに対して40度から50度の間で角度を付けられてもよい。前記ライトカバー40は、いくつかの実施形態において、前記長手方向軸Aに対して約45度で角度を付けられてもよい。前記ライトカバー401、402は、いくつかの実施形態において、
図1~5に例示されるように、前記角度の絶対値が同じで、前記軸Aから反対方向に角度を付けられてもよい。言い換えれば、前記ライトカバー40は、実施形態において、
図1~5に例示されるように、前記本体部12の半径方向に対向する側面に配置されてもよい。実施形態において、光源32は、前記軸Aとその光源32に関連する前記ライトカバー40との間の前記角度と同じである前記長手方向軸Aに対する角度で光を投射してもよい。
【0015】
各ライト筐体38は、その長手方向端部に、その間に環状空間を画定するように前記外側円筒形部分18の小径部分から半径方向に離間した小径部分を含んでもよい。後述するように、アタッチメント16は、前記アタッチメント16を前記本体部分12に固定するように、前記ライト筐体38の前記小径部分と前記外側円筒形部分18の前記小径部分28の間の前記環状空間と相互作用してもよい。
【0016】
前記外側円筒形部分18は、いくつかの実施形態において、例えばアクリロニトリル・ブタジエン・スチレンのような熱可塑性ポリマーのみから構成されてもよい。他の実施形態では、前記外側円筒形部分18は、金属または他の剛性材料から構成されてもよい。
【0017】
前記スイッチ部分22は、熱可塑性エラストマー、熱可塑性ポリウレタン、および/または、他の材料から構成されてもよい。前記スイッチ部分22は、いくつかの実施形態において、前記外側円筒形部分18を構成する前記材料よりも軟らかい材料および/または粘着性のある材料から構成されてもよい。
【0018】
図6~
図15は、前記本体部分12と共に利用することができる様々なアタッチメントを示している。具体的には、
図6は、毛ブラシツールアタッチメント60の一実施形態の透視図であり、
図7および14は、それぞれ、歯列矯正ブラシツールアタッチメント62の一実施形態の透視図および平面図であり、
図8および15は、それぞれ、歯石除去器ツールアタッチメント64の一実施形態の透視図および断面図であり、
図9は、ミラーツールアタッチメント66付き歯石除去器の一実施形態の透視図であり、
図10は、スクレーパツールアタッチメント68の例示的な実施形態の透視図であり、
図11は、ミラーツールアタッチメント70を付のスクレーパの例示的な実施形態の透視図であり、
図12および13は、ミラーツールアタッチメント72の例示的な実施形態の透視図で、これらはそれぞれ、本開示による両端歯科用ツール10と共に利用することが可能である。
【0019】
前記アタッチメント60、62、64、66、68、70、72、84、90、または他の適切なアタッチメント(後述のフロッサーアタッチメント100、200など)のいずれかが、前記本体部分12とのアタッチメント141、142として利用することができる。前記アタッチメント60、62、64、66、68、70、72、84、90、100、200は、実施形態において、前記本体部分12のいずれかの端部141、142で交換可能に利用される。
【0020】
各アタッチメント60、62、64、66、68、70、72、84、90、100、200は、ベース部分74と、作業部分76と、前記ベース部分74から前記作業部分76に延びる首部分78とを含んでもよい。各アタッチメント60、62、64、66、68、70、72、84、90、100、200の前記それぞれの作業部分76は、使用者の口腔を観察または治療するための1若しくはそれ以上の構成要素を含んでもよい。例えば、前記毛ブラシツールアタッチメント60の前記作業部分76は、ブラッシングのための複数の柔らかい毛から構成され、前記歯列矯正ブラシツールアタッチメント62の前記作業部分76は、歯列矯正を清掃するように分離し成形された2組の硬い毛を含み、前記歯石除去器ツールアタッチメント64の前記作業部分76は、歯間および歯と歯肉の境界で清掃するための硬く尖った作業先端を含む、などである。
【0021】
前記ベース部分74は、長手方向開口部80を画定してもよい。
図5、
図13、および
図15に示すように、前記ベース部分74の内面は、突起部30などの前記本体部分12上の嵌合構造と相補的な受け形成物82または他の嵌合構造を含んでもよい。
図5に示すように、前記本体部分12の前記小径部分28(例えば、前記ライト筐体38)の少なくとも一部が、前記ベース部分74の前記長手方向開口80内に延び、少なくとも部分的にそれを通るように、前記ベース部分74を前記本体部分12の前記長手方向端部の上に挿入することによって、前記ベース部分74およびしたがって、前記アタッチメント60、62、64、66、68、70、72、84、90、100、200が前記本体部分12に結合されても良い。なお、前記ベース部分74は、前記受け形成部82と前記突起部30との結合(例えば、スナップフィット)により前記本体部に固定されてもよいし、前記ベース部分74と前記外側円筒形部分18間の接触摩擦、および前記ベース部分74と前記ライト筐体38間の接触摩擦により本体部に固定されてもよい。上述したように、前記外側円筒部分18と前記ライト筐体38は、環状空間を画定するように互いに離間していてもよく、前記ベース部分74は、前記外側円筒部分18と前記ライト筐体38の両方との摩擦によって保持されるようにその環状空間内に挿入されてもよい。アタッチメント60、62、64、66、68、70、72、84、90、100、200が前記本体部分12と結合されるとき、前記長手方向軸Aは前記開口部80を通って延びてもよい。
【0022】
結合手段および光源32が前記アタッチメント60、62、64、66、68、70、72、84、90、100、200の作業部分76に光を投射する手段を提供することに加えて、前記開口部80は、さらに安全対策として機能する。前記アタッチメント60、62、64、66、68、70、72、84、90、100、200は、前記アタッチメント60、62、64、66、68、70、72、84、90、100、200と前記本体部分の間の確実な接続を確保するための堅牢な機能を含むが、万が一、アタッチメント60、62、64、66、68、70、72、84、90、100、200が不注意で前記本体部分12から外れ、使用者によって部分的に飲み込まれた場合、前記開口部80は、使用者による窒息を防止するように空気の通過を可能にする。
【0023】
アタッチメント60、62、64、66、68、70、72、84、90、100、200が前記本体部分12と結合される場合、いくつかの実施形態では、前記アタッチメント60、62、64、66、68、70、72、84、90、100、200は前記本体部分12と実質的に半径方向に面一であってもよい。すなわち、前記ベース部分74の外径は、
図1および
図5に示されるように、前記アタッチメント60、62、64、66、68、70、72、84、90、100、200の前記ベース部分74が前記本体部分12の前記外面の外形を維持するように、前記ベース部分74に長手方向すぐに隣接する前記本体部分の外径と実質的に同一であってもよい。
【0024】
アタッチメント60、62、64、66、68、70、72、84、90、100、200が前記本体部分12に結合される場合、いくつかの実施形態では、前記ベース部分74の遠位面は、前記光透過性カバー40と実質的に同一平面であってもよい。すなわち、
図1および
図5に示されるように、前記ベース部分74および前記光透過性カバー40は、集合的に実質的に平坦な表面を画定するように見えてもよい。
【0025】
前記ベース部分74、首部分78、および前記作業部分76の1若しくはそれ以上の部分は、実施形態において、材料の一体型本体から構成されてもよい。その材料は、例えば、ポリプロピレン材料または他のポリマーであってもよい。
【0026】
いくつかの実施形態では、フロッサーアタッチメント100、200が前記ツール10に提供され、アタッチメント14として機能できる。第1の例示的なフロッサーアタッチメント100、およびその構成要素は、
図16~20に図示されている。第2の例示的なフロッサーアタッチメント200、およびその構成要素は、
図21~24Bに図示されている。前記第1および第2のフロッサーアタッチメント100、200は、多くの類似点を共有し、以下に説明するように、または異なって図示されるように以外は同一とみなされるべきである。両方のフロッサーアタッチメント100、200は、
図16に示されるように、本明細書に図示され説明される前記他のアタッチメントと同様の方法で前記ツール10と結合することができる。
【0027】
前記フロッサーアタッチメント100は、横方向肩部分106によって互いに結合された2つのアーム104A、104B(これらは個別にアーム104と呼ばれることもあり、または集合的にアーム104と呼ばれることもある)と、前記2つのアーム104に結合されその間を延びるフロスの一部108とを含む可動フロッサー部材102(
図18A~18Dに最もよく示されている)を含むことができる。前記肩部分106は、いくつかの実施形態において、形だけのヒンジであってもよいヒンジ110を画定してもよいし、含んでもよい。前記アーム104は、前記横方向肩部分106から下方に延びてよく、いくつかの実施形態では、前記横方向肩部分106に対して実質的に垂直であってよい。前記ヒンジ110によって画定される回転軸A(
図18Aに記されている)は、いくつかの実施形態において、前記アーム104と実質的に平行であってもよい。
【0028】
前記フロッサー部材102は、さらに、前記横方向肩部分106上または中に形成された、前記ヘッド部分をフ前記ロッサーアタッチメントの本体に取り外し可能に結合することを可能にする1若しくはそれ以上の突起120A、120Bまたは凹部を含んでもよい。
図18A~18Dの前記例示的なフロッサー部材102は、2つのそのような突起120A、120Bを含む。
【0029】
前記フロッサーアタッチメント100は、さらに、通常直線状の首部分114と、前記首部分114の遠位端部に配置された叉のある受け部分116とを含む調整用本体112(
図21に最もよく示されている)を含んでもよい。前記叉のある受け部分116は、前記肩部分106上の突起120A、120Bと嵌合するように構成された2つの凹部または開口部118A、118Bを画定してもよい。他の実施形態では、前記叉のある受け部分116は突起を含んでもよく、前記肩部分106は凹部または開口部を含んでもよい。したがって、前記叉のある受け部分116は、ゼロ若しくはそれ以上の凹部または開口部および/またはゼロ若しくはそれ以上の突起を有してもよく、前記肩部分106は、嵌合するゼロ若しくはそれ以上の凹部または開口部および/またはゼロ若しくはそれ以上の突起を有してもよい。前記調整用本体112は、さらに、使用者がアクセスできるボタン130を含み、前記フロッサー部材102を作動させるように前記調整用本体112の使用者操作のために構成されていてもよい。前記ボタン130は、前記ボタン130の使用者作動が以下に説明する位置間の前記フロッサー部材102の作動をもたらすように、前記叉のある受け部分116に固く結合されてもよい。いくつかの実施形態では、前記ボタン130は、前記首部分114を介して前記叉のある受け部分116に固く結合されてもよい。
【0030】
前記フロッサー部材102は、いくつかの実施形態において、前記調整用本体112と取り外し可能に結合されてもよく、廃棄および交換前の一回の使用又は少数の使用を意図してもよい。
【0031】
前記フロッサーアタッチメント100は、さらに、ヘッド部分124および首部分126を含む筐体122を含んでもよい。前記筐体122は、前記フロッサーアタッチメント100がツールと結合された場合に、前記歯科用ツールの光源が前記フロッサー部材(および前記フロッサー部材102によって固定された前記フロスの一部108)を照らすようにサイズおよび形状が決定されてもよい。前記ヘッド部分124は、前記フロッサー部材の前記ヒンジ110が配置され、前記フロッサー部材の前記ヒンジ110が関節接合するピボット128を画定してもよい。前記ピボット128は、いくつかの実施形態において、スロットであってもよいし、スロットを含んでもよい。
【0032】
前記首部分126は、前記調整用本体112、または前記調整用本体112の少なくとも一部が配置される筐体を画定してもよい。前記首部分126は、さらに、前記ボタン130などの前記調整用本体112の一部が突出する開口部132を画定してもよい。
【0033】
前記ボタン130は、前記フロッサー部材102を2若しくはそれ以上の位置間で移動させるために、使用者によって作動させられてもよい。例えば、前記フロッサー部材102は、中立位置(
図17Aに示す)、後方位置(
図17Bに示す)、および前方位置(
図17Cに示す)の間で直線的に移動可能であってよい。前記フロッサー部材102は、前記調整用本体112からの圧力に応答して、位置間で動かされる場合、そのヒンジ110を撓ませるか、さもなければ関節接合してよい。前記調整用本体112の移動方向は、いくつかの実施形態において、前記ヒンジ110のヒンジ軸に対して垂直であってよい。
【0034】
前記筐体122および調整用本体112は、前記フロッサー部材102を上述の位置のうちの所望の1つに固定するための相補的な特徴を有してもよい。例えば、
図19Bおよび
図20に示すように、前記筐体開口部132は、1若しくはそれ以上の戻り止め部1341、1342、1343(例えば、所望の位置ごとに1つの戻り止め134)を画定してもよく、前記調整用本体112は、前記戻り止め部134と嵌合し、その間を移動するように構成された突起部136を含んでもよい。
【0035】
図21~
図24Bは、前記フロッサーアタッチメント200の第2の実施形態の様々な図である。具体的には、
図21は、そのカバーが取り外された筐体222を示し、
図22は、調整用本体204を示し、
図23は、
図21に示された前記筐体222の部分、前記調整用本体204、および前記フロッサー部材102を含むアセンブリを示す。
図21~23は、閉位置にある前記フロッサーアタッチメント200を図示している。
図24Aおよび24Bは、前記フロッサー部材104が挿入または除去されることを可能にするために、開位置にある前記フロッサーアタッチメント200を示す図である。
【0036】
前記フロッサーアタッチメント200は、フロッサー部材102と、調整用本体204と、筐体222とを含んでもよい。前記調整用本体204は、前記調整用本体204の縁部238に3つの戻り止め部2341、2342、2343と、前記縁部238、または前記縁部238を画定する材料の思考片が撓んで突起部236が前記戻り止め部234の間を移動できるように、前記戻り止め部234に隣接する開口部240を画定してもよい。
【0037】
前記筐体222は、前記戻り止め部234と嵌合する突起部236を含んでもよい。前記調整用本体204が前記筐体222内で遠位または近位にスライドされると、前記突起部236は、戻り止め部234の間で移動される(または、より具体的には、前記戻り止め部234は、前記突起部236の上で移動される)。
【0038】
図25Aおよび
図25Bは、前記フロッサーアタッチメントの開位置を示す。前記筐体222のヘッド部分224は、前記フロッサー部材102が前記調整用本体204に結合されるか、または結合解除されることを可能にするために開くヒンジ付き遠位端部238を含むことができる。閉じた場合、前記ヘッド部分224は、前記フロッサー部材102の前記ヒンジ110を前記ピボット128に固定してもよい。前記ヘッド部分224は、前記ヘッド部の可動部分244上の突起部240および前記ヘッド部分の固定部分246上の凹部242などの嵌合機構を含んでもよく、前記突起部240は、前記凹部242によって固定されて前記ヘッド部分224を閉じてもよい。前記調整用本体204の前記叉のある受け部分216は、隙間248を含んでいてもよく、前記突起部240またはその一部は、前記隙間248の中に延びていてもよい。
【0039】
前記ツール10およびアタッチメント60、62、64、66、68、70、72、84、90、100、200は、多くの機能的利点を提供できる。まず、前記アタッチメント60、62、64、66、68、70、72、84、90、100、200の各々は、使用者の歯、その一部、または歯列矯正治療を効果的に清掃し、および/または使用者の口腔を見ることができるようにしてもよい。第2に、前記アタッチメント60、62、64、66、68、70、72、84、90、100、200は、前記本体部分12と選択的に結合可能であってもよく、したがって、使用者は、個人用ツール10をカスタマイズし、単一の本体部分12で多くの異なるアタッチメントを使用することが可能である。第3に、実施形態において、多種多様なアタッチメントを利用することができ、さらに、前記ツール10のカスタマイズ性を向上させることができる。第4に、前記ツール10に利用可能な前記ツール群は、前記ツールが交換を必要とする前に利用者が各工具を多数回使用することができるように十分に耐久性があるものであってもよい。第5に、前記本体部分の端部は、前記ツールが前記本体部分から反対方向に延びるように反対方向に湾曲していてもよく、それによって、使用者は、前記ツール10の反対側の端部を使用するために、前記ツール10を手の中で迅速かつ容易に反転させることができる。
【0040】
本明細書に記載された本実施形態に対する様々な変更及び修正は、当業者にとって明らかであることに留意されたい。そのような変更および修正は、本発明の精神及び範囲から逸脱することなく、かつその付随する利点を減少させることなく、行うことができる。さらに、本明細書全体における「本発明」への言及は非限定的であり、本明細書に示される請求項の限定は、本発明を全体として説明することを意味しないことに留意されたい。さらに、本明細書に例示的に開示された発明は、好適には、本明細書に具体的に開示されていない要素がない場合にも実施することができる。
【0041】
本開示は、特定の実施形態を説明したが、特許請求の範囲に明示的に記載されている場合を除き、これらの実施形態に限定することを意図していないことは理解されよう。それどころか、即時の開示は、本開示の精神および範囲内に含まれ得る代替物、修正物及び等価物をカバーすることを意図している。さらに、本開示の詳細な説明において、開示された実施形態の完全な理解を提供するために、多数の具体的な詳細が記載されている。しかしながら、本開示と一致するシステムおよび方法が、これらの具体的な詳細なしに実施され得ることは、当業者には明らかであろう。他の例では、よく知られた方法、手順、構成要素、及び回路は、本開示の様々な側面を不必要に不明瞭にしないように、詳細には記載されていない。
【国際調査報告】