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特表2023-518324ISOコンテナの取扱及び保管のためのシステム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-04-28
(54)【発明の名称】ISOコンテナの取扱及び保管のためのシステム
(51)【国際特許分類】
   B65G 1/04 20060101AFI20230421BHJP
   B65G 63/00 20060101ALI20230421BHJP
【FI】
B65G1/04 555Z
B65G63/00 K
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022564605
(86)(22)【出願日】2020-04-22
(85)【翻訳文提出日】2022-11-29
(86)【国際出願番号】 AU2020050388
(87)【国際公開番号】W WO2020223755
(87)【国際公開日】2020-11-12
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】522414349
【氏名又は名称】ピーター・キャノン・ホールディングス・ピーティーワイ・リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【弁理士】
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【弁理士】
【氏名又は名称】阿部 達彦
(72)【発明者】
【氏名】ピーター・クライヴ・キャノン
【テーマコード(参考)】
3F022
【Fターム(参考)】
3F022CC03
3F022EE09
3F022EE10
3F022FF01
3F022JJ04
3F022MM01
3F022MM13
(57)【要約】
コンテナ(200)の取り扱い及び保管のためのシステム(100)であって、その中に保管セル(104)を有する構造体(102)を含むシステム(100)。セル(104)は、コンテナ(200)を保管するように構成される。セル(104)は、複数のアレイ(A、A...A16)を含む矩形の角柱アレイに配置される。各アレイは、列(C、C...C15)及び行(R、R...R18)を含む。アレイ(A、A...A16)は、それぞれが構造体(102)を通って垂直及び水平に延びる空の領域(V、V...V)の両側に対で配置される。各セルは、その関連付けられた空の領域(V、V...V)と連通するコンテナアクセス開口部(106)を有する。コンテナクレーン(108)は、各空の領域(V、V...V)のために設けられる。コンテナ係合アセンブリ(108C)は、クレーン(108)のキャリア(108a)のそれぞれの対向する長手方向端部と解放可能に係合される。セル(104)の中に移動すると、アセンブリ(108c)は、セルの上部で水平部材(102c)と係合し、水平部材(102c)によって垂直に支えられる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ISO又はインターモーダルコンテナの取り扱い及び保管のためのシステムであって、
その中に複数の保管セルを有する構造体であって、前記保管セルのそれぞれが、その中に少なくとも1つのISO又はインターモーダルコンテナを保管するように構成され、第1の数の前記複数の保管セルが、第2の数の前記複数の保管セルに対して前記構造体内の異なった垂直位置に配置される、前記構造体と、
前記構造体を通って又は前記構造体と並行して垂直に延びる空の領域と、
第3の数の前記複数の保管セルであって、前記第3の数の前記複数の保管セルが、前記第1の数の前記複数の保管セルの少なくともいくつか、及び前記第2の数の前記複数の保管セルの少なくともいくつかを備え、前記第3の数の前記複数の保管セルの前記セルのそれぞれが、
前記空の領域に隣接し、
前記空の領域と連通するコンテナアクセス開口部を有する、
前記第3の数の前記複数の保管セルと、
コンテナクレーンであって、前記構造体に対して取り付けられ、
前記空の領域に配置された細長いキャリアであって、前記キャリアの長手方向の寸法が第1の軸を画定する前記細長いキャリアと、
前記空の領域の上端で前記構造体に取り付けられたホイストアセンブリであって、前記構造体に対する前記キャリアの垂直位置を調整するために前記キャリアに接続された前記ホイストアセンブリと、
前記キャリアのそれぞれの対向する長手方向端部と解放可能に係合された第1の及び第2のコンテナ係合アセンブリであって、前記コンテナ係合アセンブリのそれぞれがISO又はインターモーダルコンテナの角の鋳物内の開口部との係合のためのラッチ構造を含み、前記コンテナ係合アセンブリが、前記それぞれのアクセス開口部を介して、前記キャリアから離れる横方向移動、前記空の領域の中からの横方向移動、及び前記第3の数の前記複数の保管セルの目標セルの中への横方向移動のために前記キャリアから切り離し可能である、前記第1の及び第2のコンテナ係合アセンブリと
を備える前記コンテナクレーンと
を備え、
前記コンテナ係合アセンブリが前記目標セルの中に移動すると、前記コンテナ係合アセンブリが前記目標セルに係合し、前記目標セルと関連付けられた前記構造体の部分によって垂直に支えられる、
前記システム。
【請求項2】
前記コンテナ係合アセンブリが自走式である、請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記コンテナ係合アセンブリに電力を供給するための電源ケーブルが前記キャリアから延びる、請求項2に記載のシステム。
【請求項4】
前記電源ケーブルが、前記構造体の上部領域から、前記空の領域を通って前記キャリアの中心領域へ、及び前記キャリアの前記中心領域から前記コンテナ係合アセンブリへ外向きに延びる、請求項3に記載のシステム。
【請求項5】
前記キャリアに取り付けられたケーブルドラムを備え、前記電源ケーブルが、前記キャリアが前記構造体に対して上昇する間に前記ケーブルドラム内に回収され、前記キャリアが前記構造体に対して下降する間に前記ケーブルドラムから繰り出される、請求項4に記載のシステム。
【請求項6】
前記コンテナ係合アセンブリが前記キャリアに対して移動するにつれ、前記電源ケーブルを前記コンテナ係合アセンブリに送り、前記電源ケーブルを前記コンテナ係合アセンブリから収縮させるためのケーブル伸縮アセンブリを備える、請求項3-5のいずれか1項に記載のシステム。
【請求項7】
前記構造体が、複数の水平に離間した垂直部材、及び前記垂直部材を相互接続する複数の横方向部材を備え、前記セルのそれぞれが、その上端に1対の平行な離間した水平部材を備える、請求項1-6のいずれか1項に記載のシステム。
【請求項8】
前記目標セルと関連付けられた前記構造体の前記部分が、前記目標セルの前記1対の水平部材を備える、請求項7に記載のシステム。
【請求項9】
前記キャリアが、前記セルの前記水平部材の断面形状に相補的な断面形状を有する1対の水平部材を備え、前記キャリアとの係合時、前記コンテナ係合アセンブリが、前記キャリアの前記1対の水平部材に係合し、前記1対の水平部材によって垂直に支えられる、請求項8に記載のシステム。
【請求項10】
前記キャリアの前記水平部材が、前記第1の軸に垂直である、請求項9に記載のシステム。
【請求項11】
前記コンテナ係合アセンブリのそれぞれが、ローラーアセンブリであって、1つ又は複数のローラー(複数可)と、前記ローラーアセンブリの前記ローラー(複数可)によって係合可能な第1のトラックを画定する前記キャリアの前記水平部材と、前記ローラーアセンブリの前記ローラー(複数可)によって係合可能な第2のトラックを画定する前記セルの前記水平部材とを備える前記ローラーアセンブリを備え、前記コンテナ係合アセンブリが前記キャリアと前記目標セルとの間で移行するとき、前記ローラーアセンブリが、前記第1のトラックとの係合と前記第2のトラックとの係合の間で移行する、請求項9又は請求項10に記載のシステム。
【請求項12】
前記目標セルから前記関連付けられた空の領域の中へ外向きに延びる少なくとも1つの支持部材を備え、前記キャリアが、選択的に伸張可能かつ収縮可能な支持要素を備え、前記支持要素が、伸張構成にあるとき、垂直位置で前記キャリアを支えるために前記支持部材と係合可能であり、前記垂直位置で、前記コンテナ係合アセンブリが、前記目標セルと関連付けられた前記構造体の前記部分と整列する、請求項1-11のいずれか1項に記載のシステム。
【請求項13】
前記構造体が、前記キャリアによって係合可能な垂直な第3のトラックを備え、前記構造体に対する前記キャリアの前記垂直位置の調整中に、前記キャリアと前記第3のトラックとの間の係合が前記キャリア、したがって前記第1の及び第2のコンテナ係合アセンブリを誘導する、請求項1-12のいずれか1項に記載のシステム。
【請求項14】
前記キャリアが、選択的に伸張可能かつ収縮可能なガイド部材を備え、前記ガイド部材が、伸張構成にあるとき、前記第3のトラックに係合する、請求項13に記載のシステム。
【請求項15】
前記セルのそれぞれがその下端に、前記目標セル内での保管のためにコンテナが配置される少なくとも4つのコンテナ支持ゾーンを備える、請求項1-14のいずれか1項に記載のシステム。
【請求項16】
前記セル内に保管されたコンテナの対応する角の鋳物内の開口部に係合するために、各前記支持ゾーンから延びる位置決め突起を備える、請求項15に記載のシステム。
【請求項17】
前記支持ゾーンのそれぞれと前記目標セルと関連付けられた前記構造体の前記部分との間の垂直距離が、コンテナの高さ寸法とは関わりなく、前記目標セルに保管されている前記コンテナの上部と、前記セルと関連付けられた前記構造体の前記部分との間の一定距離の維持を容易にするために調整可能である、請求項15又は請求項16に記載のシステム。
【請求項18】
調整可能な高さの支持モジュールが前記支持ゾーンのそれぞれと関連付けられる、請求項17に記載のシステム。
【請求項19】
前記支持モジュールのそれぞれが、複数の積み重ね可能な関節式ブロックを備える、請求項18に記載のシステム。
【請求項20】
前記関節式ブロックが、複数の異なる積み重ね構成で積み重ね可能であり、各積み重ね構成が、前記支持モジュールの異なる高さと関連付けられる、請求項19に記載のシステム。
【請求項21】
前記関節式ブロックを相互接続して、前記積み重ね構成のそれぞれでの前記関節式ブロックの再構成を容易にする作動可能な機械的リンク機構を備える、請求項20に記載のシステム。
【請求項22】
前記ホイストアセンブリが、前記構造体に対して水平に移動可能である、請求項1-21のいずれか1項に記載のシステム。
【請求項23】
前記ホイストアセンブリが、前記第1の軸に平行な方向で前記構造体に対するその水平移動を容易にするために自走式であってよい、請求項22に記載のシステム。
【請求項24】
前記ホイストアセンブリが、前記キャリアが前記ホイストアセンブリと連結していない限り、前記構造体に対する移動に対して係止される、請求項23に記載のシステム。
【請求項25】
コンテナの角の鋳物内の前記開口部が、前記コンテナの上部角の鋳物内の上部開口部である、請求項1-24のいずれか1項に記載のシステム。
【請求項26】
前記ラッチ構造が緊締装置を備える、請求項1-25のいずれか1項に記載のシステム。
【請求項27】
前記ラッチ構造が、伸張構成と収縮構成との間で垂直方向に伸張可能かつ収縮可能である、請求項1-26のいずれか1項に記載のシステム。
【請求項28】
前記ラッチ構造が、前記伸張構成にあるとき、及び前記収縮構成にあるとき、ならびに前記伸張構成と前記収縮構成との間を移動するとき、コンテナの角の鋳物内の前記開口部と係合可能であり、その結果、前記コンテナが、前記ラッチ構造の前記伸張又は収縮によって垂直に移動可能である、請求項27に記載のシステム。
【請求項29】
前記ラッチ構造が、前記伸張構成と前記収縮構成との間で移動するとき、所定の変位分未満、垂直に変位され、前記所定の変位が、約12インチ(およそ300mm)未満、又は約8インチ(およそ200mm)未満、又は約6インチ(およそ150mm)未満、又は約4インチ(およそ100mm)未満である、請求項27又は28に記載のシステム。
【請求項30】
前記コンテナ係合アセンブリが、前記伸張構成と前記収縮構成との間で前記ラッチ構造を移動させるためのカム機構を備える、請求項27-29のいずれか1項に記載のシステム。
【請求項31】
前記空の領域又は各前記空の領域の下端にコンテナキャリアベイを備える、請求項1-30のいずれか1項に記載のシステム。
【請求項32】
前記コンテナキャリアベイが、前記第1の軸に平行に配向され、その結果、前記ベイ内でコンテナキャリアに載せて運ばれるコンテナの長手方向軸が、前記第1の軸に平行である、請求項31に記載のシステム。
【請求項33】
前記クレーンが、前記ベイ内のコンテナキャリアからコンテナを降ろし、前記コンテナを前記セルの1つに移動させるために、又は前記セルの1つから前記ベイ内のコンテナキャリアにコンテナを届けるために、前記ベイに下げられるために構成される、請求項31又は請求項32に記載のシステム。
【請求項34】
前記第1の軸に平行に測定された、前記第1のコンテナ係合アセンブリと前記第2のコンテナ係合アセンブリとの間の距離が調整可能である、請求項1-33のいずれか1項に記載のシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
相互参照
本出願は、内容全体が参照より本明細書に組み込まれる、2019年5月7日に出願され、「Systems for handling and storage of ISO containers」と題するオーストラリア特許出願第2019901554号に関する。
【0002】
本開示は、本明細書で、ISO又はインターモーダルコンテナの取り扱い及び保管のためのシステムに関し、その出願を参照して以下に説明される。しかしながら、システム、又はシステムの少なくとも特定の態様はまた、他の品目の取り扱い及び保管に関しても応用され得ることを理解されたい。
【背景技術】
【0003】
従来、ISO又はインターモーダルコンテナのターミナルは、コンテナ船から列車又はトラックへなど、輸送車両の間でのコンテナの積み替え中にコンテナが保管される広い空地を含んでいる。コンテナターミナルでは、コンテナは、通常、最大5つのコンテナの高さまで積み重ねられて保管され、コンテナは順に直接的に積み重ねられている。積み重ねは、一般に、積み重ねの安定性の理由から5つのコンテナの高さに制限され、また、ストラドルキャリア及び可動ガントリークレーンなどの、コンテナターミナルへ、コンテナターミナルから、及びコンテナターミナル内でコンテナを運ぶために使用される一般的な取り扱い設備として、通常、5つのコンテナの高さを超えない積み重ねに広がる可能性がある。
【0004】
コンテナが順に直接的に積み重ねられた結果として、例えばトラック、列車、又は船に積み込むために積み重ねの下方のコンテナへのアクセスを得るためには、最初にその上にあるコンテナを取り除かなければならない。したがって、所望のコンテナへのアクセスを提供するためには、コンテナターミナル内でコンテナを入れ替えるためにかなりの時間が浪費される。
【0005】
また、コンテナ積み重ねの高さが通常5つのコンテナの高さに制限されている結果、コンテナターミナルに必要とされる面積は、コンテナ積み重ねが、5つ以上のコンテナの高さになる場合になるであろうよりも大きくなる。
【0006】
本明細書に含まれている文書、行為、材料、デバイス、物品などのいかなる説明も、これらの内容のすべて又は一部が、添付の特許請求の範囲のそれぞれの優先日前において存在していた先行技術基準の一部を形成する、又は本開示に関連する分野における通常の一般的知識であったとの承認と見なされるべきではない。
【発明の概要】
【0007】
本明細書を通じて、「含む(comprise)」、「含む(include)」、「有する(have)」という単語、及び「含む(comprises)」、「含む(includes)」、「有する(has)」、「含む(comprising)」、「含む(including)」、及び「有する(having)」などの変形は、記載された要素、整数もしくはステップ、又は要素群、整数群もしくは諸ステップを包含するが、いかなる他の要素、整数もしくはステップ、又は要素群、整数群もしくは諸ステップをも排除することを意味するものではないことが理解されよう。
【0008】
本明細書に開示されているのは、ISO又はインターモーダルコンテナの取り扱い及び保管のためのシステムであって、システムは、
その中に複数の保管セルを有する構造体であって、保管セルのそれぞれは、その中に少なくとも1つのISO又はインターモーダルコンテナを保管するように構成され、第1の数の複数の保管セルが、第2の数の複数の保管セルに対して構造体内の異なった垂直位置に配置される、構造体と、
構造体を通って又は構造体と並行して垂直に延びる空の領域と、
第3の数の複数の保管セルであって、第3の数の複数の保管セルが、第1の数の複数の保管セルの少なくともいくつか、及び第2の数の複数の保管セルの少なくともいくつかを含み、第3の数の複数の保管セルのセルのそれぞれが、
空の領域に隣接し、
空の領域と連通するコンテナアクセス開口部を有する、
第3の数の複数の保管セルと、
コンテナクレーンであって、構造体に対して取り付けられ、
空の領域に配置された細長いキャリアであって、キャリアの長手方向の寸法が第1の軸を画定する細長いキャリアと、
空の領域の上端で構造体に取り付けられたホイストアセンブリであって、構造体に対するキャリアの垂直位置を調整するためにキャリアに接続されたホイストアセンブリと、
キャリアのそれぞれの対向する長手方向端部と解放可能に係合された第1の及び第2のコンテナ係合アセンブリであって、コンテナ係合アセンブリのそれぞれがISO又はインターモーダルコンテナの角の鋳物内の開口部との係合のためのラッチ構造を含み、コンテナ係合アセンブリが、それぞれのアクセス開口部を介して、キャリアから離れる横方向移動、空の領域の中からの横方向移動、及び第3の数の複数の保管セルの目標セルの中への横方向移動のためにキャリアから切り離し可能である、第1の及び第2のコンテナ係合アセンブリと
を含むコンテナクレーンと
を含み、
コンテナ係合アセンブリが目標セルの中に移動すると、コンテナ係合アセンブリが目標セルに係合し、目標セルと関連付けられた構造体の部分によって垂直に支えられる。
【0009】
第1の軸に平行に測定された第1のコンテナ係合アセンブリと第2のコンテナ係合アセンブリとの間の距離は、調整可能であってよい。キャリアの長手方向の寸法は、大きさが調整可能であってよい。言い換えると、キャリアの長さは調整可能である。
【0010】
コンテナ係合アセンブリは、自走式であってよい。コンテナ係合アセンブリは、電気モータである場合があるモータを含み得る。モータは、コンテナ係合アセンブリを推進するためにコンテナ係合アセンブリのローラーを回転し得る。電気モータ用の電力は、キャリアから延びる電気ケーブルによって供給され得る。電気ケーブルは、構造体の上部領域から空の領域を通ってキャリアの中心領域へ、及びキャリアの中心領域からコンテナ係合アセンブリへ外向きに延び得る。ケーブル伸縮アセンブリは、コンテナ係合アセンブリがキャリアに対して移動するにつれ、電気ケーブルをコンテナ係合アセンブリに送り、電気ケーブルをコンテナ係合アセンブリから収縮させるために提供され得る。ケーブル伸縮アセンブリは、キャリアに取り付けられ得る。ケーブルドラムはキャリアに取り付けられ得、電気ケーブルは、キャリアが構造体に対して上昇する間にケーブルドラム内に回収され、キャリアが構造体に対して下降する間にケーブルドラムから繰り出される。
【0011】
構造体は、相互接続された離間した垂直部材の三次元アレイを含み得、セルのそれぞれは、垂直部材の第1の対と第2の対との間に画定される。セルのそれぞれは、その上端に1対の平行で離間した水平部材を含み得、1対の水平部材の水平部材のそれぞれは、セルの垂直部材の第1の対のそれぞれの垂直部材に隣接し、それに対して固定的に接続された第1の端部、及びセルの垂直部材の第2の対のそれぞれの垂直部材に隣接し、それに対して固定的に接続された反対側の第2の端部を有する。目標セルと関連付けられた構造体の該部分は、目標セルの1対の水平部材を含み得る。キャリアは、セルの水平部材の断面形状に相補的な断面形状を有する1対の水平部材を含み得る。キャリアの水平部材は、該第1の軸に垂直であってよい。キャリアとの係合時、コンテナ係合アセンブリは、キャリアの1対の水平部材に係合し、それによって垂直に支えられる。コンテナ係合アセンブリのそれぞれは、1つ又は複数のローラー(複数可)を含むローラーアセンブリを備え得る。キャリアの水平部材は、ローラーアセンブリのローラー(複数可)によって係合可能な第1のトラックを画定し得る。セルの水平部材は、ローラーアセンブリのローラー(複数可)によって係合可能な第2のトラックを画定し得る。キャリアと目標セルとの間でコンテナ係合アセンブリを移行させるとき、ローラーアセンブリは、第1のトラックとの係合と第2のトラックとの係合との間で移行し得る。少なくとも1つの支持部材は、目標セルから、関連付けられた垂直部材を越えて、外向きに空の領域の中に延び得る。キャリアは、選択的に伸張可能かつ収縮可能な支持要素を含み得、支持要素は、伸張構成にあるとき、垂直位置でキャリアを支えるために支持部材と係合可能であり、垂直位置では、コンテナ係合アセンブリは、目標セルと関連付けられた構造体の部分と整列する。支持要素は、少なくとも水平成分を含む方向で伸張及び収縮し得、水平成分は第1の軸に垂直である。少なくとも1つの支持部材は、目標セルのそれぞれの該水平部材の第1の端部を含み得る。目標セルのそれぞれの該水平部材の第1の端部は、関連付けられた垂直部材を越えて、目標セルから外向きに延び得る。少なくとも1つの支持部材は、関連付けられた垂直部材から、第1の軸に平行な方向に偏位され得る。
【0012】
構造体は、キャリアによって係合可能な垂直な第3のトラックを含み得、構造体に対するキャリアの垂直位置の調整中に、キャリアと第3のトラックとの間の係合がキャリア、したがって第1の及び第2のコンテナ係合アセンブリを誘導する。第3のトラックは、目標セルの水平部材の第1の端部と関連付けられた垂直部材の上又は中に設け得る。キャリアは、選択的に伸張可能かつ収縮可能なガイド部材を含み得、ガイド部材は、伸張構成にあるとき、第3のトラックに係合する。ガイド部材は、少なくとも水平成分を含む方向で伸張及び収縮し得、水平成分は第1の軸に垂直である。第3のトラックに係合するガイド部材の一部は、ローラーを含み得る。
【0013】
セルのそれぞれはその下端に、目標セル内での保管のためにコンテナを配置し得る少なくとも4つのコンテナ座面を含み得る。位置決め突起は、セル内に保管されるコンテナの対応する角の鋳物内の開口部に係合するためにそれぞれの該座面から延び得る。座面のそれぞれと目標セルと関連付けられた構造体の部分との間の垂直距離は、コンテナの高さ寸法とは関わりなく、目標セルに保管されているコンテナの上部と、セルと関連付けられた構造体の部分との間の一定距離の維持を容易にするために調整可能であってよい。例えば、調整可能な高さの支持モジュールは、座面のそれぞれと関連付けられ得る。支持モジュールのそれぞれは、複数の所定の高さの間で調整可能であってよい。一定距離は、約12インチ(およそ300mm)未満、又は約8インチ(およそ200mm)未満、又は約6インチ(およそ150mm)未満、又は約4インチ(およそ100mm)未満であり得る。支持モジュールの高さは、所定の高さのそれぞれと、所定の高さの次の高さとの間で調整されるとき、所定量分、変化し得る。所定量は、6インチ(およそ150mm)又は12インチ(およそ300mm)であり得る。支持モジュールのそれぞれは、該位置決め突起を含み得る。支持モジュールのそれぞれは、複数の積み重ね可能な関節式ブロックを含み得る。所定の高さのそれぞれは、関節式ブロックの異なる積み重ね構成と関連付けられ得る。機械的リンク機構は、関節式ブロックを相互接続して、積み重ね構成のそれぞれでの関節式ブロックの再構成を容易にし得る。関節式ブロックのそれぞれは、該位置決め突起を含み得る。
【0014】
第4の数の複数の保管セルは、第5の数の複数の保管セルに対して、構造体で異なる水平位置に配置し得る。第4の数の複数の保管セルは、複数の保管セルの2つ以上を含み得る。第5の数の複数の保管セルは、複数の保管セルの2つ以上を含み得る。
【0015】
第1の数の複数の保管セルは、複数の保管セルの2つ以上を含み得る。第2の数の複数の保管セルは、複数の保管セルの2つ以上を含み得る。
【0016】
第3の数の複数の保管セルのセルは、第1の垂直軸上に整列したセルの少なくとも第1のグループ(つまり「列」)を含み得る。第3の数の複数の保管セルのセルは、第2の垂直軸上に整列したセルの少なくとも第2のグループ(つまり「列」)を含み得、空の領域がセルの第1のグループと第2のグループとの間にある。第1のグループの各セルは、空の領域の正反対側で第2のグループの対応するセルと整列し得る。第2のグループは、第1のグループと第2のグループとを分ける中心垂直平面の周りでの第1のグループの鏡像であってよい。システムは、複数の空の領域を含み得、空の領域のそれぞれは、セルの関連付けられた該少なくとも第1のグループ(つまり「列」)を有する。システムは、複数の空の領域を含み得、空の領域のそれぞれは、セルの関連付けられた該少なくとも第1のグループ(つまり「列」)、及びセルの関連付けられた該少なくとも第2のグループ(つまり「列」)を有し、空の領域のそれぞれは、セルの関連付けられた第1のグループと第2のグループとの間にある。第3の数の複数の保管セルのセルは、セルの第1の複数のグループ(つまり「列」)を含み得、第1の複数のグループの各グループは、そのグループのセルが整列するそれぞれの垂直軸を有する。第3の数の複数の保管セルのセルは、セルの第2の複数のグループ(つまり「列」)を含み得、第2の複数のグループの各グループは、そのグループのセルが整列するそれぞれの垂直軸を有し、空の領域は、第1の複数のグループと第2の複数のグループとの間にある。第1の複数のグループの各セルは、空の領域の正反対側で第2の複数のグループの対応するセルと整列し得る。第2の複数のグループは、第1の複数のグループと第2の複数のグループとを分ける中心垂直平面の周りでの第1の複数のグループの鏡像であってよい。システムは、複数の空の領域を含み得、空の領域のそれぞれは、セルの関連付けられた該第1の複数のグループ(つまり「列」)を有する。システムは、複数の空の領域を含み得、空の領域のそれぞれは、セルの関連付けられた該第1の複数のグループ(つまり「列」)、及びセルの関連付けられた該第2の複数のグループ(つまり「列」)を有し、空の領域のそれぞれは、関連付けられた第1の複数のグループと関連付けられた第2の複数のグループとの間にある。少なくとも1つの支持部材は、セルの第1のグループ、セルの第2のグループ、セルのセルの第1の複数のグループ、及び/又はセルの第2の複数のグループのセルのそれぞれから、関連付けられた垂直部材を越えて、空の領域の中に外向きに延び得る。キャリアは、選択的に伸張可能かつ収縮可能な支持要素を含み得、支持要素は、伸張構成にあるとき、垂直位置でキャリアを支えるために支持部材と係合可能であり、垂直位置では、コンテナ係合アセンブリは、コンテナ係合アセンブリが中に移動するセルと関連付けられた構造体の一部と整列する。該セルの第1のグループ及び該セルの第2のグループ(又はセルの第1の複数のグループ及びセルの第2の複数のグループ)を含む実施形態では、キャリアは、一部は、第1のグループ(又は第1の複数のグループ)のセルと関連付けられた支持部材に係合するためであり、他は、第2のグループ(又は第2の複数のグループ)のセルと関連付けられた支持部材に係合するためである、複数の支持要素を含み得る。支持要素(複数可)は、少なくとも水平成分を含む方向で伸張及び収縮し得、水平成分は第1の軸に垂直である。第1の軸に垂直に測定されたキャリアの最大固定幅は、第1の軸に垂直に測定された空の領域の最小幅未満であるため、キャリアと、空の領域の両側の構造体の部分との間に隙間が画定される。キャリアの水平部材の長さは、キャリアの最大固定幅を定め得る。セルの第1のグループ(又はセルの第1の複数のグループ)のセルの水平部材の端部と、セルの第2のグループ(又はセルの第2の複数のグループ)の対応するセルの水平部材との間の距離は、空の領域の最小幅を定め得る。伸張時、支持要素(複数可)は、空の領域の、コンテナアセンブリが中に移動するセルとは反対側の構造体の部分に係合して、キャリアを、コンテナ係合アセンブリが中に移動するセルに向けて動かして、キャリアとそのセルとの間の隙間を減少させて、キャリアとそのセルとの間のコンテナ係合アセンブリの移動を容易にし得る。伸張時、支持要素(複数可)は、空の領域の、コンテナアセンブリが中に移動するセルとは反対側の構造体の部分に係合して、キャリアを、コンテナ係合アセンブリが中に移動するセルに向けて動かして、それによってキャリアをそのセルの水平部材と少なくとも実質的に当接させて、キャリアとそのセルの水平部材との間のコンテナ係合アセンブリの移行を容易にし得る。支持部材は、第1のグループ(又は第1の複数のグループ)のセルのそれぞれの該水平部材の第1の端部、及び関連する実施形態では、第2のグループ(又は第2の複数のグループ)のセルのそれぞれの該水平部材の第1の端部を含み得る。水平部材の第1の端部は、関連付けられた垂直部材を越えて、セルから外向きに延び得る。支持部材は、関連付けられた垂直部材から、第1の軸に平行な方向に偏位され得る。第1の複数のグループの一部は、第1の複数のグループの他のグループよりも長いコンテナを受け入れるように構成され得る。第2の複数のグループの一部は、第2の複数のグループの他のグループよりも長いコンテナを受け入れるように構成され得る。
【0017】
ホイストアセンブリは、構造体に対して水平に移動可能であってよい。ホイストアセンブリは、構造体に対するその水平移動を容易にするために自走式であってよい。ホイストアセンブリは、電気モータであってよいモータを含み得る。ホイストアセンブリのモータは、ホイストアセンブリを推進するためにホイストアセンブリのローラーを回転させ得る。ホイストアセンブリは、構造体の水平レールに取り付けられ得る。水平レールは、第1の軸に平行に延び得る。キャリアは、キャリアが空の領域の上端へ上昇すると、ホイストアセンブリと連結し得る。ホイストアセンブリは、キャリアがホイストアセンブリと連結していない限り、構造体に対する移動に対して係止され得る。ホイストアセンブリは、それぞれがキャリアのそれぞれのアンカーポイントに接続された、少なくとも3つのホイストケーブルを含み得る。少なくとも3つのケーブルのそれぞれは、アンカーポイントの垂直位置の独立した調整を容易にするために独立して調整可能であり得る。
【0018】
コンテナの角の鋳物内の該開口部は、コンテナの上部角の鋳物内の開口部であってよい。コンテナの角の鋳物内の該開口部は、コンテナの上部角の鋳物内の上部開口部であってよい。ラッチ構造は、緊締装置を含み得る。ラッチ構造は、伸張構成と収縮構成との間で垂直方向に伸張及び収縮され得る。ラッチ構造は、伸張構成及び収縮構成にあるとき、ならびにそれらの間を移動するとき、コンテナの角の鋳物内の開口部と係合し得、その結果、コンテナは、ラッチ構造の伸張又は収縮によって垂直に移動し得る。ラッチ構造は、伸張構成と収縮構成との間で移動するとき、所定の変位分未満、垂直に変位され得る。所定の変位は、約12インチ(およそ300mm)未満、又は約8インチ(およそ200mm)未満、又は約6インチ(およそ150mm)未満、又は約4インチ(およそ100mm)未満であり得る。コンテナ係合アセンブリは、伸張構成と収縮構成との間でラッチ構造を移動させるためのカム機構を含み得る。
【0019】
コンテナキャリアベイは、該空の領域又は各空の領域の下端に設けられ得る。コンテナキャリアベイは、第1の軸に平行に配向され得、その結果、ベイ内でコンテナキャリアに載せて運ばれるコンテナの長手方向軸は、第1の軸に平行である。コンテナキャリアベイは、トラックトレーラー及び/又は列車の貨車を受け入れるように適合され得る。コンテナクレーンは、トレーラーもしくは貨車からコンテナを降ろし、セルの1つにコンテナを移動させるために、又はセルの1つからトレーラーもしくは貨車にコンテナを届けるために、ベイ内でトレーラー又は貨車まで下げられ得る。
【0020】
本明細書には、言葉で及び/又は添付図面で本明細書に開示される特徴の任意の新規の組み合わせを含む他の発明も開示される。
【0021】
本明細書に開示される原理を具現化するシステムは、ここで添付の図面を参照して、ほんの一例として説明される。
【図面の簡単な説明】
【0022】
図1】システムの概略斜視図である。
図2】線2-2に沿って1のシステムを通って垂直にとられた断面図である。
図3】線3-3に沿って図1のシステムの構造体を通って垂直にとられた概略断面図である。
図4】線3-3に沿って図1のシステムを通って垂直にとられたより詳細な概略断面図である。
図5図1のシステムの内部の一部の概略斜視図である。
図6図1のシステムのキャリアの概略側面図である。
図7図6のキャリアの概略端面図である。
図8】ホイストアセンブリによる上昇又は下降のための構成でコンテナ係合アセンブリがキャリアと係合している図6のキャリアの概略端面図である。
図9】コンテナ係合アセンブリの保管セル内への移動のための構成での、図8のキャリア及びコンテナ係合アセンブリの概略端面図である。
図10図9のコンテナ係合アセンブリが、キャリアから切り離され、保管セルの中に移動した後の、コンテナ係合アセンブリの概略端面図である。
図11】9フィート6インチのISOコンテナと使用するための第1の構成で示される、図1のシステムのコンテナ支持モジュールを示す概略斜視図である。
図12】9フィートのISOコンテナと使用するための第2の構成で示される、図11のコンテナ支持モジュールの概略斜視図である。
図13】8フィート6インチのISOコンテナと使用するための第3の構成で示される、図11のコンテナ支持モジュールの概略斜視図である。
図14】8フィートのISOコンテナと使用するための第4の構成で示される、図11のシステムのコンテナ支持モジュールを示す概略斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
図面を参照すると、ISO又はインターモーダルコンテナ200の取り扱い及び保管のためのシステム100が提供されている。システム100は、その中に複数の保管セル104を有する構造体102を含む。図示の実施形態では、保管セル104のそれぞれは、その中に1つのコンテナ200を保管するように構成されている。
【0024】
図示の実施形態では、セル104は、16の垂直に配向された平行な矩形アレイA、A、...A16を含む、矩形の角柱アレイで配置されている。各矩形アレイは、15の垂直列C、C...C15、及び18の水平行R、R...R18を含む。アレイA、A...A16は、空の領域V、V...Vの両側に対で配置され、空の領域のそれぞれは、行Rから行R18へ構造体102を通って垂直に、及び列Cから列C15へ構造体を通って水平に延びる。したがって、行R、R...R18の任意の1つのセル104は、他の行R、R...R18のいずれかのセル104によって画定される、第2の数のセル104に対して、構造体102内の異なる垂直位置に配置される第1の数のセル104を画定する。さらに、各アレイA、A...A16のセル104は、第3の数のセル104を画定し、第3の数のセル104は、第1の数のセル104の少なくともいくつか、及び第2の数のセル104の少なくともいくつかを含み、アレイA、A...A16のそれぞれのセル104のそれぞれは、空の領域V、V...Vの1つに隣接している。さらに、列C、C...C15の任意の1つの(又はアレイA、A、...A16の任意の1つの)セル104は、他の行C、C...C15のいずれかの(又は他のアレイA、A...A16のいずれかの)セル104によって画定される第5の数のセル104に対して、構造体102内で異なる水平位置に配置される第4の数のセル104を画定する。各セル104は、その関連付けられた空の領域V、V...Vと連通するコンテナアクセス開口部106を有する。
【0025】
コンテナクレーン108は、構造体102に対して取り付けられ、各コンテナクレーン108は、関連付けられたアレイ対A/A、...A15/A16のセル104にサービスを提供するために、空の領域V、V...Vのそれぞれの空の領域と関連付けられている。各アレイ対A/A、...A15/A16のアレイは、関連付けられた空の領域を通過する中心垂直平面の周りでの実質的に互いの鏡像である。例えば、アレイAは、空の領域Vを通過する中心垂直平面の周りでの実質的にアレイAの鏡像である。クレーン108は、空の領域に配置された細長いキャリア108aを含み、キャリア108aの長手方向の寸法は、第1の軸Aを画定する。クレーン108は、空の領域の上端で構造体に取り付けられたホイストアセンブリ108bをさらに含み、ホイストアセンブリは、構造体102に対するキャリアの垂直位置を調整するためにキャリア108aに接続される。クレーン108はまた、キャリア108aのそれぞれの対向する長手方向端部と解放可能に係合した第1の及び第2のコンテナ係合アセンブリ108cを含む。キャリア108aの長手方向端部間の距離、したがって第1の及び第2のコンテナ係合アセンブリ108c間の距離は、異なる長さのコンテナ200との係合のためにクレーン108を構成するように調整可能である。キャリア108aは、第1のキャリアフレームアセンブリ108a及び第2のキャリアフレームアセンブリ108aを含む。機械的リンク機構108aは、アセンブリ108aとアセンブリ108aとの間に延び、リンク機構108aは、アセンブリ108aの旋回を容易にするように調整可能である。コンテナ係合アセンブリ108cのそれぞれは、コンテナ200の角の鋳物内の開口部202との係合のために、ラッチ構造108cを含む。コンテナ係合アセンブリ108cは、それぞれのアクセス開口部106を介した、キャリア108aから離れる横方向移動、空の領域の中からの横方向移動、及び空の領域と関連付けられたアレイの目標セル104の中への横方向移動のためにキャリア108aから切り離し可能である。コンテナ係合アセンブリ108cが目標セル104の中に移動すると、コンテナ係合アセンブリは、以下により詳細に説明されるように、目標セルと関連付けられた構造体102の部分に係合し、それによって垂直に支えられる。
【0026】
コンテナ係合アセンブリ108cは自走式であり、コンテナ係合アセンブリの電気モータによって電力を供給されるローラー108cを有するローラーアセンブリ108cを含む。コンテナ係合アセンブリ108cのモータ用の電力は、キャリア108aから延びる電気ケーブル110によって供給される。電気ケーブル110は、構造体102の上部領域から空の領域を通ってキャリア108aの中心領域へ、及びキャリアの中心領域からコンテナ係合アセンブリ108cへ外向きに延びる。ケーブル伸縮アセンブリ112は、コンテナ係合アセンブリがキャリア108aに対して移動するにつれ、電気ケーブル110をコンテナ係合アセンブリ108cに送り、電気ケーブルをコンテナ係合アセンブリ108cから収縮させるために提供される。ケーブル伸縮アセンブリ112は、キャリアに取り付けられ得る。ケーブルドラム114はキャリア108aに取り付けられ、電気ケーブル110の上部は、キャリアが構造体102に対して上昇する間にケーブルドラム内に回収され、キャリアが構造体に対して下降する間にケーブルドラムから繰り出される。
【0027】
セル104のそれぞれは、平行な離間した垂直部材102a、102bの第1の対と第2の対との間に画定され、その上端に1対の平行な離間した水平部材102cを含む。1対の水平部材の水平部材102cのそれぞれは、セルの垂直部材102aの第1の対のそれぞれの垂直部材に隣接し、それに対して固定的に接続された第1の端部、及びセルの垂直部材102bの第2の対のそれぞれの垂直部材に隣接し、それに対して固定的に接続された対向する第2の端部を有する。水平部材102cは、第1の軸Aに平行な方向で、関連付けられた垂直部材102a、201bから偏位される。1対の水平部材102cは、セル104の中に移動すると、コンテナ係合アセンブリ108cによって係合され、コンテナ係合アセンブリ108cを支える構造体102の部分を含む。キャリア108aは、セルの水平部材102cの断面形状に相補的な断面形状を有する1対の水平部材108aを含む。水平部材108aは、軸Aに垂直である。キャリア108aとの係合時、コンテナ係合アセンブリ108cは、キャリアの1対の水平部材108aに係合し、それによって垂直に支えられる。キャリアの水平部材108aは、ローラーアセンブリ108cのローラー108cによって係合可能な第1のトラックを画定する。セルの水平部材102cは、ローラーアセンブリ108cのローラー108cによって係合可能な第2のトラックを画定する。キャリア108aと目標セル104との間でコンテナ係合アセンブリ108cを移行させると、ローラーアセンブリ108cは、第1のトラック108aとの係合と第2のトラック102cとの係合との間で移行する。
【0028】
水平部材102cの端部は、垂直部材102a、102bを越えて、関連付けられた空の領域V、V、...Vの中に外向きに延びて、各セル104の基部に支持部材102cを画定する。キャリア108aは、選択的に伸張可能かつ収縮可能な支持要素108dを含む。伸張構成では、支持要素108dは、コンテナ係合アセンブリ108cのローラー108cが、目標セル104の水平部材102cと整列する垂直位置にキャリア108aを支えるために、支持部材102cと係合可能である。支持要素108dは、第1の軸Aに垂直な水平方向に伸張及び収縮する。
【0029】
構造体102は、構造体102に対するキャリア108aの垂直位置の調整中に、キャリア、したがって第1の及び第2のコンテナ係合アセンブリ108cを誘導するためにキャリア108aによって係合可能な垂直な第3のトラック102dを含む。図示の実施形態では、第3のトラック102dは、垂直部材102a、102bに沿って延びる略V字形のフランジの形をとる。キャリア108aは、伸張構成にあるとき、第3のトラック102dに係合する選択的に伸張可能かつ収縮可能なガイド部材116を含む。図示の実施形態では、ガイド部材116は、第1の軸Aに垂直な水平方向に伸張及び収縮するローラー116aを含むローラーアセンブリの形をとる。ローラー116aは、その周りで円周方向に延びるV字形の溝を含み、溝は、第3のトラック102dのV字形のフランジと確実に係合するように、V字形のフランジに相補的な形状である。
【0030】
セル104のそれぞれは、それぞれが、その下端に座面117を画定する4つのコンテナ支持体を含む。各支持体は、それぞれの垂直部材102a、102b及び/又は水平部材102cに隣接して配置され、それらに対して固定的に接続される。支持体のそれぞれは、セル104に保管されたコンテナ200の基部にある対応する角の鋳物内の開口部202に係合するために、座面117から延びる位置決め突起117a、118aを含む。水平部材102cには弾性停止部材119が設けられ、コンテナ係合アセンブリ108cによるその係合が、コンテナ200を座面117の上に降ろす、又は座面117からコンテナを持ち上げるためのコンテナ係合アセンブリ108cの正しい位置を定める。セル104の座面117のそれぞれと、そのセルの水平部材102cとの間の垂直距離は、一定距離の維持を容易にするように調整可能であり、図示の実施形態では、一定距離はコンテナ200の高さ寸法とは関わりなく、セルに保管されたコンテナ200の上部と、水平部材102cとの間で約4インチ(およそ100mm)未満である。図示の実施形態では、これは、調整可能な高さの支持モジュール118を含む支持体のそれぞれによって達成される。ISO又はインターモーダルコンテナ200は、通常、8フィート、8フィート6インチ、9フィート、又は9フィート6インチの高さを有するので、支持モジュール118は、それぞれが、支持モジュール118の複数の所定の高さの1つと関連付けられる6インチ(およそ150mm)の増分で、座面117の高さの調整を容易にする。図示の実施形態では、高さの調整可能性は、複数の積み重ね可能な関節式ブロック118b、118b、118bを含む各モジュール118によって容易にされ、所定の高さのそれぞれは、ブロックの異なる積み重ね構成と関連付けられる。機械的リンク機構は、積み重ね構成のそれぞれで関節式ブロックの再構成を容易にするために、関節式ブロック118b、118b、118bを相互接続する。ブロック118b、118b、118bの異なる積み重ね構成は図11図14に示されており、図11に示される構成は、高さ9フィート6インチのコンテナと使用するためであり、図12に示される構成は、高さ9フィートのコンテナと使用するためであり、図13に示される構成は、高さ8フィート6インチのコンテナと使用するためであり、図14に示される構成は、高さ8フィートのコンテナと使用するためである。
【0031】
第1の軸Aに垂直に測定されたキャリア108aの最大固定幅は、第1の軸Aに垂直に測定された、関連付けられた空の領域V、V、...Vの最小幅未満であるため、キャリア108aと、空の領域の両側の構造体102の部分との間に隙間120が画定される。図示の実施形態では、キャリア108aの最大固定幅は、水平部材108aの長さによって定められる。空の領域の両側の水平部材102cの突出端部間の距離は、空の領域の最小幅を定める。図示の例では、ともに軸Aに垂直に測定される空の領域の最小幅とキャリア108aの最大固定幅の差は、約4インチ(およそ100mm)未満である。隙間120は、キャリアがホイストアセンブリ108bによって上昇又は下降するときに、キャリア108aが水平部材102cの突出端部にひっかかるリスクを低減する。伸張時、空の領域の、コンテナアセンブリ108cが中に移動するセル104とは反対側の支持要素108dは、空の領域の、コンテナ係合アセンブリ108cが中に移動するセル104とは反対側の構造体102の部分に係合して、キャリア108aを、コンテナ係合アセンブリが中に移動するセルに向けて動かして、キャリアとそのセルとの間の隙間120を減少させる、又は排除し、キャリアとそのセルとの間のコンテナ係合アセンブリ108cの移動を容易にする。より具体的には、隙間120は、キャリア108aの水平部材108aが、セル104の水平部材102cと少なくとも実質的に当接させることによって減少又は排除されて、キャリアとそのセルの水平部材との間のコンテナ係合アセンブリ108cの移行を容易にする。
【0032】
図2に最もよく見られるように、セル104の列のいくつかは、他よりも長いコンテナ200を受け入れるように構成されている。セル104のいくつかは、長さ40フィートのコンテナ200を受け入れるように構成され、他のセルは、長さ30フィートのコンテナ200を受け入れるように構成され、さらに、他のセルは長さ40フィートのコンテナを受け入れるように構成されている。
【0033】
ホイストアセンブリ108bは、構造体102に対して水平に移動可能である。図示の実施形態では、各ホイストアセンブリ108bは自走式であり、構造体102の上部でレール122に取り付けられ、レールは、関連付けられた空の領域V、V...Vの両側に沿って軸Aに平行に構造体の対向する端部間に水平に延びる。ホイストアセンブリ108bは、ホイストアセンブリのローラーを回転させて、ホイストアセンブリをレール122に沿って推進するための電気モータを含む。ホイストアセンブリ108bは、それぞれが、キャリア108a上で滑車の形をしたそれぞれのアンカーポイント108aに接続された少なくとも4つのホイストケーブル108bを含む。ケーブル108bのそれぞれは、アンカーポイント108aの垂直位置の独立した調整を容易にするように独立して構成可能である。
【0034】
キャリア108aは、キャリアが関連付けられた領域V、V...Vの上端に上昇すると、ホイストアセンブリ108bと連結する。キャリア108aがホイストアセンブリと連結していない限り、ホイストアセンブリ108bは、レール122に沿った移動に対する移動を含む、構造体に対する移動に対して係止される。
【0035】
図示の実施形態では、ラッチ構造108cは、コンテナ200の上部角の鋳物内の上部開口部202に係合するように構成された緊締装置を含む。ラッチ構造108cは、伸張構成と収縮構成との間で垂直方向に緊締装置を伸張及び収縮するためのカム機構を含む。ラッチ構造108cは、開口部202と係合可能であり、伸張構成と収縮構成の両方で、及びそれらの間を移動するとき、コンテナ200と連結され、その結果、コンテナ200は、ラッチ構造の伸張又は収縮によって垂直に移動し得る。ラッチ構造108cが収縮構成にない限り、コンテナ係合アセンブリ108cは、例えば、ローラー108cを係止する及び/又はコンテナ係合アセンブリ108cのモータの動作を停止することによって、レール102c又は108aを横断するのを防がれ得る。ラッチ構造108cは、伸張構成と収縮構成との間で移動するとき、所定の変位分未満、垂直に変位される。図示の実施形態では、所定の変位は、約4インチ(およそ100mm)未満である。他の実施形態では、所定の変位は、約4インチよりも大きくてよいが、約12インチ(およそ300mm)未満、又は約8インチ(およそ200mm)未満、又は約6インチ(およそ150mm)未満であり得る。高さ調整可能な支持モジュール118は、コンテナ200がセル104に挿入されるか、又はセル104から取り除かれるときに、ラッチ構造108cが、比較的に少量しか垂直に変位する必要がないことを容易にする。
【0036】
コンテナキャリアベイ124は、各空の領域V、V、...Vの下端に設けられる。図示の実施形態では、ベイ124は、その両端の間に構造体102を通して完全に延びる。ベイ124は、第1の軸Aに平行に配向される。したがって、トラックトレーラー又は列車貨車などのコンテナキャリア300に載せて運ばれるコンテナ200の長手方向軸は、ベイ124内で、第1の軸Aに平行である。図4に示されるように、コンテナクレーン108のキャリア108aは、コンテナ200をコンテナキャリアから降ろし、コンテナをセル104の1つに移動させるために、又はセル104の1つからコンテナキャリア300にコンテナ200を届けるために、ベイ124内でコンテナキャリア300まで下げられる。キャリア108aがベイ124の上部に入ると、コンテナキャリア300上でのその位置及び向きは、リンク機構108aを作動させることによって、及び/又はホイストケーブル108bの独立した調整によって調整することができる。
【0037】
クレーン108は、ホイスト機構108bによって運ばれる重量を決定するための計量機を含む。電子クレーンコントローラは、計量機によって決定された重量に基づいて、ホイスト機構108bが操作される速度など、クレーン108の操作を調整する。例えば、コントローラは、クレーンが満杯のコンテナ200を運んでいるときなど、重量がより重い場合にクレーン108をよりゆっくりと上昇、下降、もしくは横断させ得、クレーンが空のコンテナを運んでいるとき、又はコンテナを運んでいないときなど、重量がより軽い場合にクレーンをより急速に上昇、下降、又は横断させ得る。クレーン108が、軸Aに平行に異なる長さの列C、C...C15の間で移動するとき、電子クレーンコントローラはまた、クレーン108を操作する列の長さに一致するようにキャリア108aの長さを調整する。
【0038】
システム100は、入庫するコンテナ200を保管する好ましいセル104を決定するためのコンテナ割り当てシステム130を含む。コンテナ割り当てシステム130は、入庫するコンテナ200の寸法及び/又は重量及び/又は構造体102内にすでに保管されているコンテナ200の重量分布など、いくつかのパラメータに基づいて、入庫するコンテナ200をセル104に割り当て得る。入庫するコンテナ200の場合、コンテナ割り当てシステム130は、入庫するコンテナキャリア300のオペレータに信号を送信し得、信号は、オペレータに、
コンテナキャリア300を、好ましいセル104と関連付けられたベイ124に移動させ、
コンテナキャリアが、好ましいセル104を含む列C、C...C15と整列する位置でベイ124内のコンテナキャリア300を停止する
ように指示する。同様に、出庫するコンテナ200の場合、コンテナ割り当てシステム130は、出庫するコンテナキャリア300のオペレータに信号を送信し得、信号は、オペレータに、
コンテナキャリア300を、出庫するコンテナ200が保管されるセル104と関連付けられたベイ124に移動させ、
コンテナキャリアが、出庫するコンテナ200を含む列C、C...C15と整列する位置でベイ124内のコンテナキャリア300を停止する
ように指示する。
【0039】
システム130はまた、電子クレーンコントローラと通信して、電子クレーンコントローラに、関連するベイ124のクレーン108を、入庫するコンテナ200の場合、好ましいセル104を含む列C、C...C15に、又は出庫するコンテナ200の場合、出庫するコンテナ200を含む列C、C...C15に横断させ得る。システム130はまた、電子クレーンコントローラと通信して、電子クレーンコントローラに、あるセル104から別のセルの間でコンテナ200を移動させるように、例えば構造体102に保管されているコンテナ200の重量分布を改善させるように、又は同じ前方の目的地向けの特定のコンテナ200を構造体内で互いにより近くに配置させるようにクレーン108に指示させ得る。
【0040】
システム100が、ISO又はインターモーダルコンテナの取り扱い及び保管のための先行技術のシステムに優る多数の利点を提供することが理解され、そのいくつかは上記に提供された説明から明らかである。システム100の利点の例は、各列C、C...C15内のセル104の数に関わりなく、コンテナ200の安定した保管を容易にするシステム100の構造体102を含む。言い換えると、構造体102は、背の高い列/積み重ねでのコンテナ200の安定した保管を容易にする。さらに、システム100は、上下のセルに存在するコンテナ200があるとしても、構造体102のセル104内に保管された任意のコンテナ200を、入れ替えなしでセルから取り除くことを可能にする。同様に、システム100は、構造体102の任意の空のセル104にコンテナ200を設置することを可能にする。対照的に、先行技術のシステムでは、コンテナは既存のコンテナの積み重ねの最上部又は地面の上にしか設置することはできない。したがって、システム100は、コンテナ200の効率的な保管及び取り出しを容易にし、コンテナが順に直接的に積み重ねられる先行技術のシステムで可能であるよりも狭い設置面積に、多数のコンテナ200を保管することも容易にする。
【0041】
本開示の広範な一般的範囲から逸脱することなく、多数の変形及び/又は修正が、上記の実施形態に対して行われ得ることは、当業者に理解されよう。したがって、本実施形態は、すべての点で例示的であり、限定的ではないと見なされるべきである。可能な変形/修正の例は以下を含むが、これらに限定されない。
・順に積み重ねられた2つ以上のコンテナなど、2つ以上のコンテナ200をその中に保管するように構成されているセル104のいくつか又はすべて
・空の領域は、セル104の2つのグループ間にあるよりむしろ、セル104の1つのグループと並んでいる場合がある。
・キャリア108aは、固定長を有し得、異なる長さのコンテナ200を取り扱うために、様々な固定長のキャリア108aを有するクレーン108が設けられ得る、及び/又は
・3つのホイストケーブル108b及び3つの関連付けられたアンカーポイント108aがあり得る、又は4つ以上のホイストケーブル108b及び対応する数の関連付けられたアンカーポイント108aがあり得る。
図1
図2
図3
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図9
図10
図11
図12
図13
図14
【手続補正書】
【提出日】2023-04-03
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ISO又はインターモーダルコンテナの取り扱い及び保管のためのシステムであって、
その中に複数の保管セルを有する構造体であって、前記保管セルのそれぞれが、その中に少なくとも1つのISO又はインターモーダルコンテナを保管するように構成され、第1の数の前記複数の保管セルが、第2の数の前記複数の保管セルに対して前記構造体内の異なった垂直位置に配置される、前記構造体と、
前記構造体を通って又は前記構造体と並行して垂直に延びる空の領域と、
第3の数の前記複数の保管セルであって、前記第3の数の前記複数の保管セルが、前記第1の数の前記複数の保管セルの少なくともいくつか、及び前記第2の数の前記複数の保管セルの少なくともいくつかを備え、前記第3の数の前記複数の保管セルの前記セルのそれぞれが、
前記空の領域に隣接し、
前記空の領域と連通するコンテナアクセス開口部を有する、
前記第3の数の前記複数の保管セルと、
コンテナクレーンであって、前記構造体に対して取り付けられ、
前記空の領域に配置された細長いキャリアであって、前記キャリアの長手方向の寸法が第1の軸を画定する前記細長いキャリアと、
前記空の領域の上端で前記構造体に取り付けられたホイストアセンブリであって、前記構造体に対する前記キャリアの垂直位置を調整するために前記キャリアに接続された前記ホイストアセンブリと、
前記キャリアのそれぞれの対向する長手方向端部と解放可能に係合された第1の及び第2のコンテナ係合アセンブリであって、前記コンテナ係合アセンブリのそれぞれがISO又はインターモーダルコンテナの角の鋳物内の開口部との係合のためのラッチ構造を含み、前記コンテナ係合アセンブリが、前記それぞれのアクセス開口部を介して、前記キャリアから離れる横方向移動、前記空の領域の中からの横方向移動、及び前記第3の数の前記複数の保管セルの目標セルの中への横方向移動のために前記キャリアから切り離し可能である、前記第1の及び第2のコンテナ係合アセンブリと
を備える前記コンテナクレーンと
を備え、
前記コンテナ係合アセンブリが前記目標セルの中に移動すると、前記コンテナ係合アセンブリが前記目標セルに係合し、前記目標セルと関連付けられた前記構造体の部分によって垂直に支えられ
前記構造体が、複数の水平に離間した垂直部材、及び前記垂直部材を相互接続する複数の横方向部材を備え、前記セルのそれぞれが、その上端に1対の平行な離間した水平部材を備え、
前記目標セルと関連付けられた前記構造体の前記部分が、前記目標セルの前記1対の水平部材を備え、
前記キャリアが、前記セルの前記水平部材の断面形状に相補的な断面形状を有する1対の水平部材を備え、前記キャリアとの係合時、前記コンテナ係合アセンブリが、前記キャリアの前記1対の水平部材に係合し、前記1対の水平部材によって垂直に支えられる、
前記システム。
【請求項2】
前記コンテナ係合アセンブリが自走式である、請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記コンテナ係合アセンブリに電力を供給するための電源ケーブルが前記キャリアから延び、前記電源ケーブルが、前記構造体の上部領域から、前記空の領域を通って前記キャリアの中心領域へ、及び前記キャリアの前記中心領域から前記コンテナ係合アセンブリへ外向きに延びる、請求項2に記載のシステム。
【請求項4】
前記コンテナ係合アセンブリが前記キャリアに対して移動するにつれ、前記電源ケーブルを前記コンテナ係合アセンブリに送り、前記電源ケーブルを前記コンテナ係合アセンブリから収縮させるためのケーブル伸縮アセンブリを備える、請求項3に記載のシステム。
【請求項5】
前記キャリアの前記水平部材が、前記第1の軸に垂直である、請求項1に記載のシステム。
【請求項6】
前記コンテナ係合アセンブリのそれぞれが、ローラーアセンブリであって、1つ又は複数のローラーと、前記ローラーアセンブリの前記1つ又は複数のローラーによって係合可能な第1のトラックを画定する前記キャリアの前記水平部材と、前記ローラーアセンブリの前記1つ又は複数のローラーによって係合可能な第2のトラックを画定する前記セルの前記水平部材とを備える前記ローラーアセンブリを備え、前記コンテナ係合アセンブリが前記キャリアと前記目標セルとの間で移行するとき、前記ローラーアセンブリが、前記第1のトラックとの係合と前記第2のトラックとの係合の間で移行する、請求項1に記載のシステム。
【請求項7】
前記目標セルから前記関連付けられた空の領域の中へ外向きに延びる少なくとも1つの支持部材を備え、前記キャリアが、選択的に伸張可能かつ収縮可能な支持要素を備え、前記支持要素が、伸張構成にあるとき、垂直位置で前記キャリアを支えるために前記支持部材と係合可能であり、前記垂直位置で、前記コンテナ係合アセンブリが、前記目標セルと関連付けられた前記構造体の前記部分と整列する、請求項1に記載のシステム。
【請求項8】
前記構造体が、前記キャリアによって係合可能な垂直な第3のトラックを備え、前記構造体に対する前記キャリアの前記垂直位置の調整中に、前記キャリアと前記第3のトラックとの間の係合が前記キャリア、したがって前記第1の及び第2のコンテナ係合アセンブリを誘導する、請求項1に記載のシステム。
【請求項9】
前記キャリアが、選択的に伸張可能かつ収縮可能なガイド部材を備え、前記ガイド部材が、伸張構成にあるとき、前記第3のトラックに係合する、請求項8に記載のシステム。
【請求項10】
前記セルのそれぞれがその下端に、前記目標セル内での保管のためにコンテナが配置される少なくとも4つのコンテナ支持ゾーンを備え、前記支持ゾーンのそれぞれと前記目標セルと関連付けられた前記構造体の前記部分との間の垂直距離が、前記コンテナの高さ寸法とは関わりなく、前記目標セルに保管されている前記コンテナの上部と、前記セルと関連付けられた前記構造体の前記部分との間の一定距離の維持を容易にするために調整可能である、請求項1に記載のシステム。
【請求項11】
調整可能な高さの支持モジュールが前記支持ゾーンのそれぞれと関連付けられる、請求項10に記載のシステム。
【請求項12】
コンテナの角の鋳物内の前記開口部が、前記コンテナの上部角の鋳物内の上部開口部であり、前記ラッチ構造が緊締装置を備える、請求項1に記載のシステム。
【請求項13】
前記ラッチ構造が、伸張構成と収縮構成との間で垂直方向に伸張可能かつ収縮可能であり、前記ラッチ構造が、前記伸張構成にあるとき、及び前記収縮構成にあるとき、ならびに前記伸張構と前記収縮構成との間を移動するとき、コンテナの角の鋳物内の前記開口部と係合可能であり、その結果、前記コンテナが、前記ラッチ構造の前記伸張又は収縮によって垂直に移動可能である、請求項1に記載のシステム。
【請求項14】
前記ラッチ構造が、前記伸張構成と前記収縮構成との間で移動するとき、所定の変位分未満、垂直に変位され、前記所定の変位が200mm未満である、請求項13に記載のシステム。
【請求項15】
前記コンテナ係合アセンブリが、前記伸張構成と前記収縮構成との間で前記ラッチ構造を移動させるためのカム機構を備える、請求項13に記載のシステム。
【請求項16】
前記空の領域又は各前記空の領域の下端にコンテナキャリアベイを備え、前記コンテナキャリアベイが、前記第1の軸に平行に配向され、その結果、前記ベイ内でコンテナキャリアに載せて運ばれるコンテナの長手方向軸が、前記第1の軸に平行であり、前記クレーンが、前記ベイ内の前記コンテナキャリアからコンテナを降ろし、前記コンテナを前記セルの1つに移動させるために、又は前記セルの1つから前記ベイ内の前記コンテナキャリアにコンテナを届けるために、前記ベイに下げられるために構成される、請求項1に記載のシステム。
【国際調査報告】