(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-05-01
(54)【発明の名称】データ伝送方法、装置及びコンピュータ記憶媒体
(51)【国際特許分類】
H04W 48/16 20090101AFI20230424BHJP
H04W 84/12 20090101ALI20230424BHJP
【FI】
H04W48/16 132
H04W84/12
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022555881
(86)(22)【出願日】2020-03-17
(85)【翻訳文提出日】2022-09-15
(86)【国際出願番号】 CN2020079559
(87)【国際公開番号】W WO2021184173
(87)【国際公開日】2021-09-23
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】516180667
【氏名又は名称】北京小米移動軟件有限公司
【氏名又は名称原語表記】Beijing Xiaomi Mobile Software Co.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】No.018, Floor 8, Building 6, Yard 33, Middle Xierqi Road, Haidian District, Beijing 100085, China
(74)【代理人】
【識別番号】100114557
【氏名又は名称】河野 英仁
(74)【代理人】
【識別番号】100078868
【氏名又は名称】河野 登夫
(72)【発明者】
【氏名】ドン,シャンドン
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA23
5K067DD11
5K067EE02
5K067EE10
5K067HH22
5K067HH23
(57)【要約】
本開示の実施例は、データ伝送方法、装置及びコンピュータ記憶媒体を開示し、前記方法は、複数の通信接続の遅延パラメータ情報を受信するステップであって、前記遅延パラメータ情報は、各通信接続での時間に敏感なネットワーク(TSN)データタイプに対応するアクセスカテゴリ(AC)アクセス遅延状況を反映するために使用されるステップと、前記遅延パラメータ情報に基づいて、前記複数の通信接続のうちTSNデータ伝送遅延要件を満たす第1の通信接続で、送信対象のTSNデータを送信するステップとを含む。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の通信接続の遅延パラメータ情報を受信するステップであって、前記遅延パラメータ情報は、各通信接続での時間に敏感なネットワーク(TSN)データタイプに対応するアクセスカテゴリ(AC)アクセス遅延状況を反映するために使用されるステップと、
前記遅延パラメータ情報に基づいて、前記複数の通信接続のうちTSNデータ伝送遅延要件を満たす第1の通信接続で、送信対象のTSNデータを送信するステップと、を含む、
ことを特徴とするデータ伝送方法。
【請求項2】
前記遅延パラメータ情報には、TSNデータタイプに対応するACアクセス遅延情報が含まれ、前記方法は、
前記複数の通信接続から、前記TSNデータタイプに対応するACアクセス遅延値が最も小さい通信接続を前記第1の通信接続として選択するステップをさらに含む、
ことを特徴とする請求項1に記載のデータ伝送方法。
【請求項3】
前記遅延パラメータ情報には、基本サービスセット(BSS)負荷情報およびTSNデータタイプに対応するACアクセス遅延情報が含まれ、
前記方法は、
前記複数の通信接続から、TSNデータタイプに対応するACアクセス遅延値が予め設定された遅延閾値よりも低く、BSS負荷値が予め設定された負荷閾値よりも低い通信接続を前記第1の通信接続として選択するステップをさらに含む、
ことを特徴とする請求項1に記載のデータ伝送方法。
【請求項4】
前記TSNデータタイプに対応するACアクセス遅延値が予め設定された遅延閾値よりも低く、BSS負荷値が予め設定された負荷閾値よりも低い通信接続を前記第1の通信接続として選択するステップは、
少なくとも2つの通信接続のBSS負荷値がいずれも前記予め設定された負荷閾値よりも低く、前記少なくとも2つの通信接続のTSNデータタイプに対応するACアクセス遅延パラメータ値が予め設定された遅延閾値よりも低いことに応答して、前記少なくとも2つの通信接続から、TSNデータタイプに対応するACアクセス遅延値が最も小さい通信接続を前記第1の通信接続として選択するステップを含む、
ことを特徴とする請求項3に記載のデータ伝送方法。
【請求項5】
前記TSNデータタイプに対応するACアクセス遅延パラメータ値が予め設定された遅延閾値よりも低く、BSS負荷値が予め設定された負荷閾値よりも低い通信接続を第1の通信接続として選択するステップは、
少なくとも2つの通信接続のTSNデータタイプに対応するACアクセス遅延値が予め設定された遅延閾値よりも低く、BSS負荷値が予め設定された負荷閾値よりも低いことに応答して、前記少なくとも2つの通信接続から、BSS負荷値が最も小さい通信接続を第1の通信接続として選択するステップを含む、
ことを特徴とする請求項3に記載のデータ伝送方法。
【請求項6】
前記複数の通信接続の遅延パラメータ情報を受信するステップは、
ビーコンフレームを介してブロードキャストされた前記複数の通信接続の遅延パラメータ情報を受信するステップを含み、
前記ビーコンフレームには複数の接続識別フィールドが含まれ、異なる前記接続識別フィールドは、前記複数の通信接続の中の異なる通信接続を示すために使用される、
ことを特徴とする請求項1に記載のデータ伝送方法。
【請求項7】
異なる前記接続識別フィールドはさらに、異なる前記通信接続が属する通信周波数帯域を示すために使用される、
ことを特徴とする請求項6に記載のデータ伝送方法。
【請求項8】
前記接続識別フィールドは、
通信接続識別子を示す第1のフィールドと、
前記通信接続識別子に対応する通信周波数帯域識別子を示す第2のフィールドと、を含む、
ことを特徴とする請求項7に記載のデータ伝送方法。
【請求項9】
前記ビーコンフレームにはACアクセス遅延フィールドが含まれ、前記ACアクセス遅延フィールドは、
前記TSNデータタイプに対応するACアクセス遅延を示す第3のフィールドを含む、
ことを特徴とする請求項6に記載のデータ伝送方法。
【請求項10】
前記遅延パラメータ情報には、
次に到着するビーコンフレームの監視を示すBSSアクセス遅延情報がさらに含まれる、
ことを特徴とする請求項2又は3に記載のデータ伝送方法。
【請求項11】
複数の通信接続の遅延パラメータ情報をブロードキャストするステップであって、前記遅延パラメータ情報は、各通信接続での時間に敏感なネットワーク(TSN)データタイプに対応するアクセスカテゴリ(AC)アクセス遅延状況を反映するために使用されるステップと、
前記複数の通信接続の第1の通信接続で、前記遅延パラメータ情報に基づいて送信されたTSNデータを受信するステップと、を含む、
ことを特徴とするデータ伝送方法。
【請求項12】
前記遅延パラメータ情報には、
ACアクセス遅延情報が含まれ、
又は、
前記遅延パラメータ情報には、基本サービスセット(BSS)負荷情報およびACアクセス遅延情報が含まれる、
ことを特徴とする請求項11に記載のデータ伝送方法。
【請求項13】
前記遅延パラメータ情報には、BSSアクセス遅延情報がさらに含まれる、
ことを特徴とする請求項12に記載のデータ伝送方法。
【請求項14】
前記複数の通信接続の遅延パラメータ情報をブロードキャストするステップは、
ビーコンフレームを介して前記複数の通信接続の遅延パラメータ情報をブロードキャストするステップを含む、
ことを特徴とする請求項11に記載のデータ伝送方法。
【請求項15】
前記ビーコンフレームには複数の接続識別フィールドが含まれ、異なる前記接続識別フィールドは、前記複数の通信接続の中の異なる通信接続を示すために使用される、
ことを特徴とする請求項14に記載のデータ伝送方法。
【請求項16】
異なる前記接続識別フィールドはさらに、異なる前記通信接続が属する通信周波数帯域を示すために使用される、
ことを特徴とする請求項15に記載のデータ伝送方法。
【請求項17】
前記接続識別フィールドは、
通信接続識別子を示す第1のフィールドと、
前記通信接続識別子に対応する通信周波数帯域識別子を示す第2のフィールドと、を含む、
ことを特徴とする請求項16に記載のデータ伝送方法。
【請求項18】
前記ビーコンフレームにはACアクセス遅延フィールドが含まれ、前記ACアクセス遅延フィールドは、
前記TSNデータタイプに対応するACアクセス遅延を示す第3のフィールドを含む、
ことを特徴とする請求項15に記載のデータ伝送方法。
【請求項19】
前記複数の通信接続は、
同じ通信周波数帯域の複数の通信接続、
及び/又は
異なる通信周波数帯域の複数の通信接続を含む、
ことを特徴とする請求項11に記載のデータ伝送方法。
【請求項20】
前記複数の通信接続の遅延パラメータ情報をブロードキャストするステップは、
ステーションデバイスと確立された各通信接続で、前記複数の通信接続の遅延パラメータ情報をブロードキャストするステップを含む、
ことを特徴とする請求項11に記載のデータ伝送方法。
【請求項21】
前記複数の通信接続の遅延パラメータ情報をブロードキャストするステップは、
ステーションデバイスと少なくとも1つの通信接続が確立された場合、前記ステーションデバイスと確立された1つの通信接続で、前記複数の通信接続の遅延パラメータ情報をブロードキャストするステップを含む、
ことを特徴とする請求項11に記載のデータ伝送方法。
【請求項22】
複数の通信接続の遅延パラメータ情報を受信するように構成される第1の受信ユニットであって、前記遅延パラメータ情報は、各通信接続での時間に敏感なネットワーク(TSN)データタイプに対応するアクセスカテゴリ(AC)アクセス遅延状況を反映するために使用される第1の受信ユニットと、
前記遅延パラメータ情報に基づいて、前記複数の通信接続のうちTSNデータ伝送遅延要件を満たす第1の通信接続で、送信対象のTSNデータを送信するように構成される第1の送信ユニットと、を含む、
ことを特徴とするデータ伝送装置。
【請求項23】
複数の通信接続の遅延パラメータ情報をブロードキャストするように構成される第2の送信ユニットであって、前記遅延パラメータ情報は、各通信接続での時間に敏感なネットワーク(TSN)データタイプに対応するアクセスカテゴリ(AC)アクセス遅延状況を反映するために使用される第2の送信ユニットと、
前記複数の通信接続の第1の通信接続で、前記遅延パラメータ情報に基づいて送信されたTSNデータを受信するように構成される第2の受信ユニットと、
ことを特徴とするデータ伝送装置。
【請求項24】
プロセッサと、
プロセッサが実行可能な命令を格納するためのメモリとを含み、
前記プロセッサは、前記実行可能な命令を実行すると、請求項1~10のいずれかに記載のデータ伝送方法を実現するように構成される、
ことを特徴とするデータ伝送装置。
【請求項25】
プロセッサと、
プロセッサが実行可能な命令を格納するためのメモリとを含み、
前記プロセッサは、前記実行可能な命令を実行すると、請求項11~21のいずれかに記載のデータ伝送方法を実現するように構成される、
ことを特徴とするデータ伝送装置。
【請求項26】
実行可能な命令が記憶されているコンピュータ記憶媒体であって、前記実行可能な命令がプロセッサによって実行される場合、前記プロセッサに請求項1~10のいずれかに記載のデータ伝送方法を実行させる、
ことを特徴とするコンピュータ記憶媒体。
【請求項27】
実行可能な命令が記憶されているコンピュータ記憶媒体であって、前記実行可能な命令がプロセッサによって実行される場合、前記プロセッサに請求項11~21のいずれかに記載のデータ伝送方法を実行させる、
ことを特徴とするコンピュータ記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、通信技術に関し、特にデータ伝送方法、装置及びコンピュータ記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
関連技術では、無線ネットワーク標準(IEEE802.11)は、次世代のWLAN標準(IEEE802.11be)を研究するための研究グループ(Study Group、SG)を設立し、研究範囲は、320MHz帯域幅伝送、複数の周波数帯域/接続の集約と連携などである。ここで、複数の周波数帯域/接続の集約と連携とは、デバイスが2.4GHz、5.8GHz、及び6~7GHzなどの周波数帯域/接続で同時に通信することを指す。
【0003】
高スループットおよび低遅延のアプリケーションが急増しているため、低遅延を確保することは特に重要である。しかしながら、関連技術では、複数の接続での低遅延要件をサポートするソリューションがない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本開示は、データ伝送方法、装置及びコンピュータ記憶媒体を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示の実施例の第1の態様によれば、データ伝送方法を提供し、複数の通信接続の遅延パラメータ情報を受信するステップであって、前記遅延パラメータ情報は、各通信接続での時間に敏感なネットワーク(Time Sensitive Network、TSN)データタイプに対応するアクセスカテゴリ(Access Category、AC)アクセス遅延状況を反映するために使用されるステップと、前記遅延パラメータ情報に基づいて、前記複数の通信接続のうちTSNデータ伝送遅延要件を満たす第1の通信接続で、送信対象のTSNデータを送信するステップとを含む。
【0006】
上記の態様において、前記遅延パラメータ情報には、TSNデータタイプに対応するACアクセス遅延情報が含まれ、前記方法は、前記複数の通信接続から、前記TSNデータタイプに対応するACアクセス遅延値が最も小さい通信接続を前記第1の通信接続として選択するステップさらにを含む。
【0007】
上記の態様において、前記遅延パラメータ情報には、基本サービスセット(Basic Service Set、BSS)負荷情報とTSNデータタイプに対応するACアクセス遅延情報とが含まれ、前記方法は、前記複数の通信接続から、TSNデータタイプに対応するACアクセス遅延値が予め設定された遅延閾値よりも低く、BSS負荷値が予め設定された負荷閾値よりも低い通信接続を前記第1の通信接続として選択するステップをさらにを含む。
【0008】
上記の態様において、前記TSNデータタイプに対応するACアクセス遅延値が予め設定された遅延閾値よりも低く、BSS負荷値が予め設定された負荷閾値よりも低い通信接続を前記第1の通信接続として選択するステップは、少なくとも2つの通信接続のBSS負荷値がいずれも前記予め設定された負荷閾値よりも低く、前記少なくとも2つの通信接続のTSNデータタイプに対応するACアクセス遅延パラメータ値が予め設定された遅延閾値よりも低いことに応答して、前記少なくとも2つの通信接続から、TSNデータタイプに対応するACアクセス遅延値が最も小さい通信接続を前記第1の通信接続として選択するステップをを含む。
【0009】
上記の態様において、前記TSNデータタイプに対応するACアクセス遅延パラメータ値が予め設定された遅延閾値よりも低く、BSS負荷値が予め設定された負荷閾値よりも低い通信接続を第1の通信接続として選択するステップは、少なくとも2つの通信接続のTSNデータタイプに対応するACアクセス遅延値が予め設定された遅延閾値よりも低く、BSS負荷値が予め設定された負荷閾値よりも低いことに応答して、前記少なくとも2つの通信接続から、BSS負荷値が最も小さい通信接続を第1の通信接続として選択するステップをを含む。
【0010】
上記の態様において、前記複数の通信接続の遅延パラメータ情報を受信するステップは、ビーコンフレームを介してブロードキャストされた前記複数の通信接続の遅延パラメータ情報を受信するステップを含み、前記ビーコンフレームには複数の接続識別フィールドが含まれ、ここで、異なる前記接続識別フィールドは、前記複数の通信接続の中の異なる通信接続を示すために使用される。
【0011】
上記の態様において、異なる前記接続識別フィールドはさらに、異なる前記通信接続が属する通信周波数帯域を示すために使用される。
【0012】
上記の態様において、前記接続識別フィールドは、通信接続識別子を示す第1のフィールドと、前記通信接続識別子に対応する通信周波数帯域識別子を示す第2のフィールドとを含む。
【0013】
上記の態様において、前記ビーコンフレームにはACアクセス遅延フィールドが含まれ、前記ACアクセス遅延フィールドは、前記TSNデータタイプに対応するACアクセス遅延を示す第3のフィールドを含む。
【0014】
上記の態様において、前記遅延パラメータ情報には、次に到着するビーコンフレームの監視を示すBSSアクセス遅延情報がさらに含まれる。
【0015】
本開示の実施例の第2の態様によれば、データ伝送方法を提供し、複数の通信接続の遅延パラメータ情報をブロードキャストするステップであって、前記遅延パラメータ情報は、各通信接続での時間に敏感なネットワーク(TSN)データタイプに対応するアクセスカテゴリ(AC)アクセス遅延状況を反映するために使用されるステップと、前記複数の通信接続の第1の通信接続で、前記遅延パラメータ情報に基づいて送信されたTSNデータを受信するステップとを含む。
【0016】
上記の態様において、前記遅延パラメータ情報には、ACアクセス遅延情報が含まれ、又は、前記遅延パラメータ情報には、基本サービスセット(BSS)負荷情報とACアクセス遅延情報とが含まれる。
【0017】
上記の態様において、前記遅延パラメータ情報には、BSSアクセス遅延情報がさらに含まれる。
【0018】
上記の態様において、前記複数の通信接続の遅延パラメータ情報をブロードキャストするステップは、ビーコンフレームを介して、前記複数の通信接続の遅延パラメータ情報をブロードキャストするステップを含む。
【0019】
上記の態様において、前記ビーコンフレームには複数の接続識別フィールドが含まれ、ここで、異なる前記接続識別フィールドは、前記複数の通信接続の中の異なる通信接続を示すために使用される。
【0020】
上記の態様において、異なる前記接続識別フィールドはさらに、異なる前記通信接続が属する通信周波数帯域を示すために使用される。
【0021】
上記の態様において、前記接続識別フィールドは、通信接続識別子を示す第1のフィールドと、前記通信接続識別子に対応する通信周波数帯域識別子を示す第2のフィールドとを含む。
【0022】
上記の態様において、前記ビーコンフレームにはACアクセス遅延フィールドが含まれ、前記ACアクセス遅延フィールドは、前記TSNデータタイプに対応するACアクセス遅延を示す第3のフィールドを含む。
【0023】
上記の態様において、前記複数の通信接続は、同じ通信周波数帯域の複数の通信接続、及び/又は異なる通信周波数帯域の複数の通信接続を含む。
【0024】
上記の態様において、前記複数の通信接続の遅延パラメータ情報をブロードキャストするステップは、ステーションデバイスと確立された各通信接続で、前記複数の通信接続の遅延パラメータ情報をブロードキャストするステップを含む。
【0025】
上記の態様において、前記複数の通信接続の遅延パラメータ情報をブロードキャストするステップは、ステーションデバイスと少なくとも1つの通信接続が確立された場合、前記ステーションデバイスと確立された1つの通信接続で、前記複数の通信接続の遅延パラメータ情報をブロードキャストするステップを含む。
【0026】
本開示の実施例の第3の態様によれば、データ伝送装置を提供し、複数の通信接続の遅延パラメータ情報を受信するように構成される第1の受信ユニットであって、前記遅延パラメータ情報は、各通信接続での時間に敏感なネットワーク(TSN)データタイプに対応するアクセスカテゴリ(AC)アクセス遅延状況を反映するために使用される第1の受信ユニットと、前記遅延パラメータ情報に基づいて、前記複数の通信接続のうちTSNデータ伝送遅延要件を満たす第1の通信接続で、送信対象のTSNデータを送信するように構成される第1の送信ユニットと、を含む。
【0027】
本開示の実施例の第4の態様によれば、データ伝送装置を提供し、複数の通信接続の遅延パラメータ情報をブロードキャストするように構成される第2の送信ユニットであって、前記遅延パラメータ情報は、各通信接続での時間に敏感なネットワーク(TSN)データタイプに対応するアクセスカテゴリ(AC)アクセス遅延状況を反映するために使用される第2の送信ユニットと、前記複数の通信接続の第1の通信接続で、前記遅延パラメータ情報に基づいて送信されたTSNデータを受信するように構成される第2の受信ユニットとを含む。
【0028】
本開示の実施例の第5の態様によれば、データ伝送装置を提供し、プロセッサと、プロセッサが実行可能な命令を格納するためのメモリとを含み、前記プロセッサは、前記実行可能な命令を実行することによって、第1の態様に記載のいすれかのデータ伝送方法を実現するように構成される。
【0029】
本開示の実施例の第6の態様によれば、データ伝送装置を提供し、プロセッサと、プロセッサが実行可能な命令を格納するためのメモリとを含み、前記プロセッサは、前記実行可能な命令を実行することによって、第2の態様に記載のいずれかのデータ伝送方法を実現するように構成される。
【0030】
本開示の実施例の第7の態様によれば、コンピュータ記憶媒体を提供し、前記コンピュータ記憶媒体には実行可能な命令が記憶され、前記実行可能な命令がプロセッサによって実行されると、第1の態様に記載のいずれかのデータ伝送方法が実現される。
【0031】
本開示の実施例の第8の態様によれば、コンピュータ記憶媒体を提供し、前記コンピュータ記憶媒体には実行可能な命令が記憶され、前記実行可能な命令がプロセッサによって実行されると、第2の態様に記載のいずれかのデータ伝送方法が実現される。
【発明の効果】
【0032】
本開示の実施例によって提供される技術案は、以下の有益な効果を有する。
ステーションデバイスが複数の通信接続の遅延パラメータ情報を受信し、前記遅延パラメータ情報は、各通信接続でのTSNデータタイプに対応するACアクセス遅延状況を反映するために使用され、前記遅延パラメータ情報に基づいて、前記複数の通信接続のうちTSNデータ伝送遅延要件を満たす第1の通信接続で、送信対象のTSNデータを送信することにより、TSNデータ伝送の遅延をできるだけ小さくし、TSNデータ伝送の低遅延要件を満たすことができる。
【0033】
なお、前述の一般的な説明および以下の詳細な説明は、例示的かつ説明的なものにすぎず、本開示を限定するものではない。
【図面の簡単な説明】
【0034】
ここの図面は本明細書に組み込まれて本明細書の一部を構成し、本開示による実施形態を例示し、本明細書と共に使用されて本開示の原理を説明する。
【
図1】例示的な一実施例によって示されるBSS負荷要素のフォーマット模式図である。
【
図2】例示的な一実施例によって示されるBSS平均アクセス遅延要素のフォーマット模式図である。
【
図3】例示的な一実施例によって示されるBSSアクセスカテゴリアクセス遅延要素のフォーマット模式図である。
【
図4】例示的な一実施例によって示されるアクセスカテゴリアクセス遅延フィールドのフォーマット模式図である。
【
図5】例示的な一実施例によって示されるデータ伝送方法のフローチャート1である。
【
図6】例示的な一実施例によって示される複数の通信接続でのBSS負荷要素のフォーマット模式図である。
【
図7】例示的な一実施例によって示される複数の通信接続でのBSSアクセス遅延要素のフォーマット模式図である。
【
図8】例示的な一実施例によって示される複数の通信接続でのBSSアクセスカテゴリアクセス遅延要素のフォーマット模式図である。
【
図9】例示的な一実施例によって示されるデータ伝送方法のフローチャート2である。
【
図10】例示的な一実施例によって示されるデータ伝送装置のブロック
図1である。
【
図11】例示的な一実施例によって示されるデータ伝送装置のブロック
図2である。
【
図12】例示的な一実施例によって示されるデータ伝送処理を実現するための装置800のブロック
図1である。
【
図13】例示的な一実施例によって示されるデータ伝送処理を実現するための装置900のブロック
図2である。
【発明を実施するための形態】
【0035】
ここで、例示的な実施例を詳細に説明し、その例を添付の図面に示す。以下の説明が添付の図面を参照する場合、特に断らない限り、異なる図面における同じ数字は、同じまたは類似の要素を示す。以下の例示的な実施例で説明される実施形態は、本出願に一致するすべての実施形態を表すわけではない。むしろ、それらは、添付の特許請求の範囲に記載されるような本発明のいくつかの形態と一致するデバイスおよび方法の単なる例である。
【0036】
本開示で使用される用語は特定の実施例を説明する目的のためだけのものであり、本開示の実施例を限定することを意図するものではない。本開示の実施例および添付の特許請求の範囲で使用される単数形の「1種類」、「1つ」および「当該」は、文脈が他の意味を明確に示す場合を除き、複数形も含むことを意図する。本明細書で使用される用語「及び/又は」は1つまたは複数の関連する列挙された項目の任意のまたはすべての可能な組み合わせを指し、包含することも理解されるべきである。
【0037】
なお、本開示の実施例において、「第1」、「第2」、「第3」等の用語は様々な情報を記述するために用いられているが、これらの情報はこれらの用語に限定されるものではない。これらの用語は同じ種類の情報を互いに区別するために用いられているに過ぎない。例えば、本開示の範囲から逸脱することなく、第1の情報は第2の情報とも称されてもよく、同様に、第2の情報は第1の情報とも称されてもよい。文脈に応じて、本明細書で用いられる「もし」及び「ば」という用語は「ときに」または「場合に」または「決定に応答して」と解釈されてもよい。
【0038】
関連技術では、IEEE802.11は、次世代のWLAN標準(IEEE802.11be)を研究するための研究グループ(Study Group、SG)を設立し、研究範囲は、320MHz帯域幅伝送、複数の周波数帯域/接続の集約と連携などである。ここで、複数の周波数帯域/接続の集約と連携とは、デバイスが、2.4GHz、5.8GHz、及び6~7GHzなどの周波数帯域/接続で同時に通信することを指す。
【0039】
IEEE802.11beの範囲(scope)において、802.11beは、時間に敏感なデータの伝送をサポートするべきである。
【0040】
既存の標準では、ステーションデバイスがネットワークに迅速にアクセスできるようにするために、BSS負荷要素(BSS load element)、BSSアクセス遅延要素(BSS Access delay element)、およびBSS ACアクセス遅延要素(BSS AC Access delay element)が導入されている。
【0041】
図1は、BSS負荷要素のフォーマット模式図を示し、
図1から分かるように、このBSS負荷要素のフォーマットには、要素識別子(Element ID)、長さ(Length)、ステーション数(Station count)、チャネル使用率(Channel utilization)及び利用可能な受入容量(Available admission capacity)が含まれ、ここで、情報要素識別子、長さおよびチャネル使用率はそれぞれ1バイト(octet)を占め、ステーション数と利用可能な受入容量はそれぞれ2バイトを占める。
【0042】
図2はBSS平均アクセス遅延要素(BSS Average Access Delay element)のフォーマット模式図を示し、
図2から分かるように、このBSS平均アクセス遅延要素のフォーマットには、要素識別子(Element ID)、長さ(Length)およびアクセスポイントの平均アクセス遅延(AP Average Access Delay)が含まれ、上記の各情報はそれぞれ1バイト(octet)を占める。
【0043】
図3はBSSアクセスカテゴリアクセス遅延要素(BSS AC Access Delay element)のフォーマット模式図を示し、
図3から分かるように、このBSSアクセスカテゴリアクセス遅延要素のフォーマットには、要素識別子(Element ID)、長さ(Length)およびアクセスカテゴリアクセス遅延(Access Category Access Delay)が含まれ、ここで、アクセスカテゴリアクセス遅延は4バイトを占め、情報要素識別子と長さはそれぞれ1バイトを占める。
【0044】
図4はアクセスカテゴリアクセス遅延フィールド(Access category access delay subfields)のフォーマット模式図を示し、
図4から分かるように、このアクセスカテゴリアクセス遅延フィールドのフォーマットには、ベストエフォートの平均アクセス遅延(Average access delay for best effort、AC_BEと略す)、バックグラウンドの平均アクセス遅延(Average access delay for background、AC_BKと略す)、ビデオの平均アクセス遅延(Average Access delay for video、AC_VI)および音声の平均アクセス遅延(Average access delay for Voice、AC_VO)が含まれ、ここで、AC_BE、AC_BK、AC_VIおよびAC_VOはそれぞれ1バイトを占める。
【0045】
上記のではBSS負荷要素は、主にステーションデバイが1つのBSSから別のBSSにローミングするときに使用されるが、BSSにアクセスするステーションデバイスの参照としても機能する。
【0046】
上記の情報要素はすべて1つの接続に適用されるが、IEEE802.11beでは、デバイスは、複数の接続で通信を行うことができ、IEEE802.11beで定義された低遅延をサポートするはずであることと組み合わせると、802.11beでも、伝送遅延を減らすために、同様の既存のメカニズムが必要である。
【0047】
上記の無線通信システムに基づいて、複数の接続でデータ伝送遅延をどのように低減するかについて、本開示の方法の各実施例が提案される。
【0048】
図5は例示的な一実施例によって示されるデータ伝送方法のフローチャート1であり、このデータ伝送方法はアクセスポイント(Access Point、AP)デバイスに適用され、このアクセスポイントデバイスにはルーターデバイスが含まれるが、これに限定されない。
図5に示すように、このデータ伝送方法は以下のステップS12及びS14を含む。
【0049】
ステップS12では、複数の通信接続の遅延パラメータ情報をブロードキャストする。前記遅延パラメータ情報は、各通信接続での時間に敏感なネットワーク(TSN)データタイプに対応するアクセスカテゴリ(AC)アクセス遅延状況を反映するために使用される。
【0050】
ステップS14では、前記複数の通信接続の第1の通信接続で、前記遅延パラメータ情報に基づいて送信されたTSNデータを受信する。
【0051】
ここで、前記複数の通信接続は、同じ通信周波数帯域の複数の通信接続、及び/又は異なる通信周波数帯域の複数の通信接続を含む。
【0052】
例えば、2.4GHzで細分化された3つの帯域幅があり、link1、link2およびlink3と記される3つの通信接続が確立され、5.8GHzで細分化された5つの帯域幅があり、link4、link5、link6、link7およびlink8と記される5つの通信接続が確立される。
【0053】
いくつかの実施例では、前記遅延パラメータ情報には、ACアクセス遅延情報が含まれる。
【0054】
いくつかの実施例では、前記遅延パラメータ情報には、ACアクセス遅延情報とBSS負荷情報とが含まれる。
【0055】
いくつかの実施例では、前記遅延パラメータ情報にはACアクセス遅延情報とBSSアクセス遅延情報とが含まれてもよい。
【0056】
いくつかの実施例では、前記遅延パラメータ情報にはACアクセス遅延情報、BSS負荷情報およびBSSアクセス遅延情報が含まれてもよい。
【0057】
いくつかの実施例では、複数の通信接続の遅延パラメータ情報をブロードキャストするステップは、ビーコン(beacon)フレームを介して前記複数の通信接続の遅延パラメータ情報をブロードキャストするステップを含む。
【0058】
このようにして、ビーコンフレームを介して当該複数の通信接続の実験パラメータ情報をブロードキャストすることで、新しいメッセージフレーム又はシグナリングを定義する必要はなく、シグナリングのオーバーヘッドを節約することができる。
【0059】
いくつかの実施例では、前記ビーコンフレームには複数の接続識別フィールドが含まれ、ここで、異なる前記接続識別フィールドは、前記複数の通信接続の中の異なる通信接続を示すために使用される。
【0060】
いくつかの実施例では、異なる前記接続識別フィールドはさらに、異なる前記通信接続が属する通信周波数帯域を示すために使用される。
【0061】
いくつかの実施例では、前記接続識別フィールドは、通信接続識別子を示す第1のフィールドと、前記通信接続識別子に対応する通信周波数帯域識別子を示す第2のフィールドとを含む。
【0062】
例えば、3ビットを使用して通信周波数帯域を識別し、「000」は2.4GHzを示し、「001」は3.6GHzを示し、「010」は4.9及び5GHzを示し、「011」は6-7GHzを示し、「100」は60GHzを示す。
【0063】
いくつかの実施例では、前記ビーコンフレームにはACアクセス遅延フィールドが含まれ、前記ACアクセス遅延フィールドは、前記TSNデータタイプに対応するACアクセス遅延を示す第3のフィールドを含む。
【0064】
図6は複数の通信接続でのBSS負荷要素のフォーマット模式図を示し、
図6に示すように、複数の通信接続でのBSS負荷要素のフォーマットは、要素識別子(Element ID)、長さ(Length)および複数の接続識別フィールドを含み、各通信接続のステーション数(Station count)、チャネル使用率(Channel utilization)および利用可能な受入容量(Available admission capacity)をさらに含む。
【0065】
図7は複数の通信接続でのBSSアクセス遅延要素(BSS Access Delay element)のフォーマット模式図を示し、
図7から分かるように、このBSSアクセス遅延要素のフォーマットは、要素識別子(Element ID)、長さ(Length)および複数の接続識別フィールドを含み、各通信接続のアクセスポイントの平均アクセス遅延(AP Average Access Delay)をさらに含む。
【0066】
図8は複数の通信接続でのBSSアクセスカテゴリアクセス遅延要素(BSS AC Access Delay element)のフォーマット模式図を示し、
図8から分かるように、このBSSアクセスカテゴリアクセス遅延要素のフォーマットは、要素識別子(Element ID)、長さ(Length)、複数の接続識別フィールド、及び各通信接続のアクセスカテゴリアクセス遅延(Access Category Access Delay)を含み、ここで、各通信接続のアクセスカテゴリアクセス遅延はTSNデータタイプに対応するACアクセス遅延を含む。
【0067】
公平性を確保するために、AC Access delay及びBSS Access delayに使用されるパラメータは、既存の標準で定義されているパラメータと一致することができ、例えば:
0:Access Delay<8μs
1:8μs≦Access Delay<16μs
2≦n≦14:n×8μs≦Access Delay<(n+1)8μs
15:120μs≦Access Delay<128μs
16:128μs≦Access Delay<144μs
17≦n≦106:(n×16)-128μs≦Access Delay<((n+1)×16)-128μs
107:1584μs≦Access Delay<1600μs
108:1600μs≦Access Delay<1632μs
109≦n≦246:(n×32)-1856μs≦Access Delay<((n+1)×32)-1856μs
247:6048μs≦Access Delay<6080μs
248:6080μs≦Access Delay<8192μs
249:8192μs≦Access Delay<12288μs
250:12288μs≦Access Delay<16384μs
251:16384μs≦Access Delay<20480μs
252:20480μs≦Access Delay<24576μs
253:24576μs≦Access Delay
254:サービスがチャネルにアクセスできない(service unable to access channel);
AC Access delayフィールドが8ビットである場合、「00000000」に設定されている場合、識別子n=0であり、「00000001」に設定されている場合、識別子n=1である。
【0068】
いくつかの実施例では、複数の通信接続の遅延パラメータ情報をブロードキャストステップは、ステーションデバイスと確立された各通信接続で、前記複数の通信接続の遅延パラメータ情報をブロードキャストするステップを含む。
【0069】
このようにして、各通信接続に当該複数の通信接続の遅延パラメータ情報をブロードキャストすることにより、ステーションデバイスが当該複数の通信接続の遅延パラメータ情報を知る確率を向上させることができる。
【0070】
いくつかの実施例では、複数の通信接続の遅延パラメータ情報をブロードキャストするステップは、ステーションデバイスと少なくとも1つの通信接続が確立された場合、前記ステーションデバイスと確立された1つの通信接続で、前記複数の通信接続の遅延パラメータ情報をブロードキャストするステップを含む。
【0071】
このようにして、伝送リソースを節約することができる。
【0072】
本開示の実施例の技術案では、アクセスポイントデバイスが複数の通信接続の遅延パラメータ情報をブロードキャストし、前記遅延パラメータ情報は、各通信接続でのTSNデータタイプに対応するACアクセス遅延状況を反映するために使用され、前記複数の通信接続の第1の通信接続で、前記遅延パラメータ情報に基づいて送信されたTSNデータを受信することにより、ステーションデバイスは、前記遅延パラメータ情報に基づいて、前記複数の通信接続のうちTSNデータ伝送遅延要件を満たす第1の通信接続で、送信対象のTSNデータを送信するのに便利であり、TSNデータ伝送の遅延をできるだけ小さくし、TSNデータ伝送の低遅延要件を満たすことができる。
【0073】
図9は例示的な一実施例によって示されるデータ伝送方法のフローチャート2であり、このデータ伝送方法はステーションデバイスに適用され、このステーションデバイスが、ノートパソコン、タブレット及びインターネットに接続できるその他のユーザデバイスを含むが、これらに限定されない。
図9に示すように、このデータ伝送方法は、以下のステップS22及びS24を含む。
【0074】
ステップS22では、複数の通信接続の遅延パラメータ情報を受信する。前記遅延パラメータ情報は、各通信接続での時間に敏感なネットワーク(TSN)データタイプに対応するアクセスカテゴリ(AC)アクセス遅延状況を反映するために使用される。
【0075】
ステップS24では、前記遅延パラメータ情報に基づいて、前記複数の通信接続のうちTSNデータ伝送遅延要件を満たす第1の通信接続で、送信対象のTSNデータを送信する。
【0076】
本開示の実施例では、前記複数の通信接続は、同じ通信周波数帯域の複数の通信接続、及び/又は異なる通信周波数帯域の複数の通信接続を含む。
【0077】
例示的に、ステーションデバイスは2.4GHz、5.8GHzおよび6GHzをサポートし、アクセスポイントデバイスは2.4GHz、5.8GHzおよび6GHzをサポートし、ステーションデバイスは現在2.4GHzでのみ動作し、2.4GHzで受信した遅延パラメータ情報に基づいて、6GHzでの遅延が最も小さいと判断される場合、6GHzでTSNデータを伝送するように選択する。
【0078】
このようにして、ステーションデバイスは、受信した複数の通信接続の遅延パラメータ情報に基づいて、前記複数の通信接続からTSNデータ伝送遅延要件を満たす第1の通信接続を選択し、前記第1の通信接続で、伝送対象のTSNデータを伝送する。第1の通信接続として任意の通信接続を盲目的に選択する場合と比較して、TSNデータ伝送の遅延をできるだけ小さくするとともに、TSNデータの伝送を確保することができる。
【0079】
いくつかの実施例では、前記遅延パラメータ情報には、TSNデータタイプに対応するACアクセス遅延情報が含まれ、前記方法は、前記複数の通信接続から、前記TSNデータタイプに対応するACアクセス遅延値が最も小さい通信接続を前記第1の通信接続として選択するステップS23aをさらにを含む。
【0080】
例示的に、前記複数の通信接続は、通信接続1のTSNデータタイプ1のACアクセス遅延d1、通信接続2のTSNデータタイプ1のACアクセス遅延d2および通信接続3のTSNデータタイプ1のACアクセス遅延d3を含み、d1>d2>d3である場合、通信接続3が第1の通信接続として決定される。
【0081】
いくつかの実施例では、前記遅延パラメータ情報には、BSS負荷情報とTSNデータタイプに対応するACアクセス遅延情報とが含まれ、前記方法は、前記複数の通信接続から、TSNデータタイプに対応するACアクセス遅延値が予め設定された遅延閾値よりも低く、BSS負荷値が予め設定された負荷閾値よりも低い通信接続を前記第1の通信接続として選択するステップS23bをさらにを含む。
【0082】
例示的に、前記遅延パラメータ情報には、通信接続1のTSNデータタイプ1のACアクセス遅延d1、通信接続2のTSNデータタイプ1のACアクセス遅延d2、および通信接続3のTSNデータタイプ1のACアクセス遅延d3が含まれ、ここで、d1>d2>d3であり、通信接続1のBSS負荷値r1、通信接続2のBSS負荷値r2、および通信接続3のBSS負荷値r3がさらに含まれ、r1<r2<r3であり、通信接続2および通信接続3のアクセス遅延がTSNデータタイプ1の遅延要件を満たし、即ち、予め設定された遅延閾値よりも低く、かつ、通信接続2の負荷値r2が予め設定された負荷閾値よりも低く、通信接続3の負荷値r3が予め設定された負荷閾値よりも高い場合、通信接続2を第1の通信接続として選択する。
【0083】
いくつかの実施例では、ステップS23bは、少なくとも2つの通信接続のBSS負荷値がいずれも前記予め設定された負荷閾値よりも低く、前記少なくとも2つの通信接続のTSNデータタイプに対応するACアクセス遅延パラメータ値が予め設定された遅延閾値よりも低いことに応答して、前記少なくとも2つの通信接続から、TSNデータタイプに対応するACアクセス遅延値が最も小さい通信接続を前記第1の通信接続として選択するステップS23b1を含む。
【0084】
例示的に、前記遅延パラメータ情報には、通信接続1のTSNデータタイプ2のACアクセス遅延d1、通信接続2のTSNデータタイプ2のACアクセス遅延d2、通信接続3のTSNデータタイプ2のACアクセス遅延d3が含まれ、ここで、d1>d2>d3であり、通信接続1のBSS負荷値r1、通信接続2のBSS負荷値r2、通信接続3のBSS負荷値r3が含まれ、r1<r2<r3であり、通信接続2および通信接続3のアクセス遅延がTSNデータタイプ2の遅延要件を満たし、即ち、予め設定された遅延閾値よりも低く、かつ、通信接続2の負荷値r2および通信接続3の負荷値r3が予め設定された負荷閾値よりも低い場合、通信接続2と通信接続3から、TSNデータタイプ2に対応するACアクセス遅延値が最も小さい通信接続3を、第1の通信接続として選択する。
【0085】
いくつかの実施例では、ステップS23bは、少なくとも2つの通信接続のTSNデータタイプに対応するACアクセス遅延値が予め設定された遅延閾値よりも低く、BSS負荷値が予め設定された負荷閾値よりも低いことに応答して、前記少なくとも2つの通信接続から、BSS負荷値が最も小さい通信接続を第1の通信接続として選択するステップS23b2を含む。
【0086】
例示的に、前記遅延パラメータ情報には、通信接続1のTSNデータタイプ2のACアクセス遅延d1、通信接続2のTSNデータタイプ2のACアクセス遅延d2、通信接続3のTSNデータタイプ2のACアクセス遅延d3が含まれ、ここで、d1>d2>d3であり、通信接続1のBSS負荷値r1、通信接続2のBSS負荷値r2、通信接続3のBSS負荷値r3がさらに含まれ、r1<r2<r3であり、通信接続2および通信接続3のアクセス遅延がTSNデータタイプ2の遅延要件を満たし、即ち、予め設定された遅延閾値よりも低く、かつ、通信接続2の負荷値r2および通信接続3の負荷値r3が予め設定された負荷閾値よりも低い場合、通信接続2と通信接続3から、BSS負荷値が最も小さい通信接続2を第1の通信接続として選択する。
【0087】
いくつかの実施例では、ステップS22は、ビーコンフレームを介してブロードキャストされた前記複数の通信接続の遅延パラメータ情報を受信するステップS22aを含む。
【0088】
ここで、前記ビーコンフレームには複数の接続識別フィールドが含まれ、ここで、異なる前記接続識別フィールドは、前記複数の通信接続の中の異なる通信接続を示すために使用される。
【0089】
いくつかの実施例では、異なる前記接続識別フィールドはさらに、異なる前記通信接続が属する通信周波数帯域を示すために使用される。前記接続識別フィールドは、通信接続識別子を示す第1のフィールドと、前記通信接続識別子に対応する通信周波数帯域識別子を示す第2のフィールドとを含む。
【0090】
いくつかの実施例では、前記ビーコンフレームにはACアクセス遅延フィールドが含まれ、前記ACアクセス遅延フィールドは、前記TSNデータタイプに対応するACアクセス遅延を示す第3のフィールドを含む。
【0091】
いくつかの実施例では、前記遅延パラメータ情報には、次に到着するビーコンフレームの監視を示すBSSアクセス遅延情報をさらに含む。
【0092】
このようにして、この遅延パラメータ情報にはBSSアクセス遅延情報も含まれているため、ステーションデバイスは、このBSSアクセス遅延情報を取得した後、次に到着するビーコンフレームを監視する時間を明確に知ることができる。
【0093】
本開示の実施例の技術案は、ステーションデバイスが複数の通信接続の遅延パラメータ情報を受信し、前記遅延パラメータ情報は、各通信接続でのTSNデータタイプに対応するACアクセス遅延状況を反映するために使用され、前記遅延パラメータ情報に基づいて、前記複数の通信接続のうちTSNデータ伝送遅延要件を満たす第1の通信接続で、送信対象のTSNデータを送信することにより、TSNデータ伝送の遅延をできるだけ小さくし、TSNデータ伝送の低遅延要件を満たすことができる。
【0094】
図10は、例示的な一実施例によって示されるデータ伝送装置のブロック
図1である。前記データ伝送装置はステーションデバイスに適用され、
図10を参照し、前記装置は第1の受信ユニット10と第1の送信ユニット20を含み、前記第1の受信ユニット10は、複数の通信接続の遅延パラメータ情報を受信するように構成され、前記遅延パラメータ情報は、各通信接続での時間に敏感なネットワーク(TSN)データタイプに対応するアクセスカテゴリ(AC)アクセス遅延状況を反映するために使用され、前記第1の送信ユニット20は、前記遅延パラメータ情報に基づいて、前記複数の通信接続のうちTSNデータ伝送遅延要件を満たす第1の通信接続で、送信対象のTSNデータを送信するように構成される。
【0095】
いくつかの実施例では、前記装置は、前記複数の通信接続から第1の通信接続を選択するように構成される決定ユニット30をさらに含む、。
【0096】
いくつかの実施例では、前記遅延パラメータ情報には、TSNデータタイプに対応するACアクセス遅延情報が含まれ、前記決定ユニット30は、前記複数の通信接続から、前記TSNデータタイプに対応するACアクセス遅延値が最も小さい通信接続を前記第1の通信接続として選択するように構成される。
【0097】
いくつかの実施例では、前記遅延パラメータ情報には、BSS負荷情報とTSNデータタイプに対応するACアクセス遅延情報とが含まれ、前記決定ユニット30は、前記複数の通信接続から、TSNデータタイプに対応するACアクセス遅延値が予め設定された遅延閾値よりも低く、BSS負荷値が予め設定された負荷閾値よりも低い通信接続を前記第1の通信接続として選択するように構成される。
【0098】
いくつかの実施例では、前記決定ユニット30は、少なくとも2つの通信接続のBSS負荷値がいずれも前記予め設定された負荷閾値よりも低く、前記少なくとも2つの通信接続のTSNデータタイプに対応するACアクセス遅延パラメータ値が予め設定された遅延閾値よりも低いことに応答して、前記少なくとも2つの通信接続から、TSNデータタイプに対応するACアクセス遅延値が最も小さい通信接続を前記第1の通信接続として選択するように構成される。
【0099】
いくつかの実施例では、前記決定ユニット30は、少なくとも2つの通信接続のTSNデータタイプに対応するACアクセス遅延値が予め設定された遅延閾値よりも低く、BSS負荷値が予め設定された負荷閾値よりも低いことに応答して、前記少なくとも2つの通信接続から、BSS負荷値が最も小さい通信接続を第1の通信接続として選択するように構成される。
【0100】
いくつかの実施例では、前記第1の受信ユニット10は、ビーコンフレームを介してブロードキャストされた前記複数の通信接続の遅延パラメータ情報を受信し、前記ビーコンフレームには複数の接続識別フィールドが含まれ、ここで、異なる前記接続識別フィールドは、前記複数の通信接続の中の異なる通信接続を示すために使用される。
【0101】
上記の実施例の装置に関して、各モジュールが動作を実行する特定の方法は、方法の実施例で詳細に説明されているため、ここでは詳細に説明されない。
【0102】
実際の応用では、上記の第1の受信ユニット10、第1の送信ユニット20および決定ユニット30の具体的な構造はいずれもこのデータ伝送装置又はこのデータ伝送装置が属するステーションデバイスの中央プロセッサ(CPU、Central Processing Unit)、マイクロプロセッサ(MCU、Micro Controller Unit)、デジタル信号プロセッサ(DSP、Digital Signal Processing)又はプログラム可能なロジックデバイス(PLC、Programmable Logic Controller)などによって実現することができる。
【0103】
本実施例のデータ伝送装置はステーションデバイス側に設置することができる。
【0104】
なお、当業者は、本開示の実施例のデータ伝送装置における各処理モジュールの機能は、ステーションデバイス側に適用されるデータ伝送方法の前述の説明を参照することによって理解することができ、本開示の実施例のデータ伝送装置の各処理モジュールは、本開示の実施例に記載された機能を実施するアナログ回路によって実施され得、本開示の実施例に記載された機能を実行するソフトウェアをデバイスで実行することによっても実施され得る。
【0105】
本開示の実施例のデータ伝送装置は、TSNデータ伝送の遅延をできるだけ小さくし、TSNデータ伝送の低遅延要件を満たすことができる。
【0106】
図11は例示的な一実施例によって示されるデータ伝送装置のブロック
図2である。前記データ伝送装置はAPデバイスに適用され、
図11を参照し、前記装置は第2の送信ユニット40と第2の受信ユニット50とを含む。
【0107】
前記第2の送信ユニット40は、複数の通信接続の遅延パラメータ情報をブロードキャストするように構成され、前記遅延パラメータ情報は、各通信接続での時間に敏感なネットワーク(TSN)データタイプに対応するアクセスカテゴリ(AC)アクセス遅延状況を反映するために使用される。
【0108】
前記第2の受信ユニット50は、前記複数の通信接続の第1の通信接続で、前記遅延パラメータ情報に基づいて送信されたTSNデータを受信するように構成される。
【0109】
上記の実施例における装置に関して、各モジュールが動作を実行する特定の方法は、方法の実施例で詳細に説明されているため、ここでは詳細に説明されない。
【0110】
実際の応用では、上記の第2の送信ユニット40および第2の受信ユニット50の具体的な構造はいずれも前記データ伝送装置又は前記データ伝送装置が属するAPデバイスのCPU、MCU、DSP又はPLCなどによって実現することができる。
【0111】
本実施例のデータ伝送装置はAPデバイス側に設置することができる。
【0112】
なお、当業者は、本開示の実施例のデータ伝送装置における各処理モジュールの機能は、APデバイスに適用されるデータ伝送方法の前述の説明を参照することによって理解することができ、本開示の実施例のデータ伝送装置の各処理モジュールは、本開示の実施例に記載された機能を実施するアナログ回路によって実施され得、本開示の実施例に記載された機能を実行するソフトウェアをデバイスで実行することによっても実施され得る。
【0113】
本開示の実施例のデータ伝送装置は、TSNデータ伝送の遅延をできるだけ小さくし、TSNデータ伝送の低遅延要件を満たすことができる。
【0114】
図12は例示的な一実施例によって示される情報処理を実現するための装置800のブロック図である。例えば、装置800は、携帯電話、コンピュータ、デジタルブロードキャスト端末、メッセージングデバイス、ゲームコンソール、タブレットデバイス、医療デバイス、フィットネスデバイス、携帯情報端末などであり得る。
【0115】
図12を参照し、装置800は、処理コンポーネント802、メモリ804、電源コンポーネント806、マルチメディアコンポーネント808、オーディオコンポーネント810、入力/出力(I/O、Input /Output)インタフェース812、センサコンポーネント814及び通信コンポーネント816のうちの1つ又は複数を備えてもよい。
【0116】
処理コンポーネント802は一般的に、表示、電話の呼び出し、データ通信、カメラ操作、及び録音操作に関連する操作など、装置800の全体的な操作を制御する。処理コンポーネント802は、上記の方法のステップの全て又は一部を実行するように、指令を実行するための1つ又は複数のプロセッサ820を備えてもよい。なお、処理コンポーネント802は、他のコンポーネントとの間のインタラクションを容易にするように、1つ又は複数のモジュールを備えてもよい。例えば、処理コンポーネント802は、マルチメディアコンポーネント808と処理コンポーネント802との間のインタラクションを容易にするようにマルチメディアモジュールを備えてもよい。
【0117】
メモリ804は、装置800の操作をサポートするように、様々なデータを記憶するように構成される。これらのデータの例としては、装置800上で操作される如何なるアプリケーション又は方法の命令、連絡先データ、電話帳データ、メッセージ、イメージ、及びビデオ等を含む。メモリ804は、スタティックランダムアクセスメモリ(Static Random-Access Memory、SRAM)、電気的消去可能なプログラマブル読み出し専用メモリ(Electrically-Erasable Programmable Read Only Memory、EEPROM)、消去可能なプログラマブル読出し専用メモリ(Erasable Programmable Read Only Memory、EPROM)、プログラマブル読出し専用メモリ(Programmable read-only memory、PROM)、読出し専用メモリ(Read Only Memory、ROM)、磁気メモリ、フラッシュメモリ、磁気ディスクもしくは光ディスクのような任意のタイプの揮発性または不揮発性記憶装置、あるいはこれらの組み合わせによって実現され得る。
【0118】
電源コンポーネント806は装置800の様々なコンポーネントに電力を供給する。電源コンポーネント806は、電源管理システム、1つ又は複数の電源、及び装置800のための電力生成、管理、配分に関連する他のコンポーネントを備えてもよい。
【0119】
マルチメディアコンポーネント808は、上記装置800とユーザとの間に1つの出力インタフェースを提供するスクリーンを備える。一部の実施例において、スクリーンは、液晶ディスプレイ(Liquid Crystal Display、LCD)及びタッチパネル(Touch Panel、TP)を含み得る。スクリーンがタッチパネルを含む場合、スクリーンは、ユーザからの入力信号を受信するように、タッチパネルとして実現され得る。タッチパネルは、タッチ、スライド及びタッチパネル上のジェスチャを感知するように、1つ又は複数のタッチセンサを備える。上記タッチセンサは、タッチ又はスライド動作の境界を感知するだけでなく、上記タッチ又はスライド操作に関連する持続時間及び圧力も感知することができる。一部の実施例において、マルチメディアコンポーネント808は、フロントカメラ及び/又はリアカメラを備える。装置800が、例えば撮影モード又はビデオモードのような操作モードにある場合、フロントカメラ及び/又はリアカメラは外部からマルチメディアデータを受信することができる。各フロントカメラ及びリアカメラは固定型の光学レンズシステムであり得、又は焦点距離及び光学ズーム能力を有し得る。
【0120】
オーディオコンポーネント810は、オーディオ信号を出力/入力するように構成される。例えば、オーディオコンポーネント810は、マイクロホン(microphone、MICと略す)を備える。装置800が、呼び出しモード、記録モード及び音声認識モードのような操作モードにある場合、マイクロホンは、外部からのオーディオ信号を受信するように構成される。受信されたオーディオ信号が更にメモリ804に記憶されるか、又は通信コンポーネント816を介して送信され得る。一部の実施例において、オーディオコンポーネント810は、オーディオ信号を出力するように構成されるスピーカーを更に備える。
【0121】
I/Oインタフェース812は、処理コンポーネント802と周辺インタフェースモジュールとの間のインタフェースを提供する。上記周辺インタフェースモジュールは、キーボード、クリックホイール、ボタン等であってもよい。これらのボタンは、ホームボダン、ボリュームボタン、スタートボタン及びロックボタンを含むが、これらに限定されない。
【0122】
センサコンポーネント814は、1つ又は複数のセンサを備え、様々な態様の状態評価を装置800に提供するように構成される。例えば、センサコンポーネント814は、装置800のオン/オフ状態、装置800のディスプレイ及びキーパッドなどのコンポーネントの相対的な位置を検出することができる。センサコンポーネント814は装置800又は装置800における1つのコンポーネントの位置変化、ユーザと装置800との接触の有無、装置800の方位又は加速/減速及び装置800の温度の変化を検出することもできる。センサコンポーネント814はいかなる物理的接触もない状態で周囲の物体の存在を検出するように構成される近接センサを備えてもよい。センサコンポーネント814は、イメージングアプリケーションに使用される相補型金属酸化物半導体(Complementary Metal Oxide Semiconductor、CMOS)又は電荷結合デバイス(Charge-coupled Device、CCD)画像センサのような光センサを備えてもよい。一部の実施例において、該センサコンポーネント814は、加速度センサ、ジャイロセンサ、磁気センサ、圧力センサ又は温度センサを備えてもよい。
【0123】
通信コンポーネント816は、装置800と他の機器との有線又は無線通信を容易にするように構成される。装置800は、WiFi、2G又は3G、又はそれらの組み合わせのような通信規格に基づいた無線ネットワークにアクセスできる。例示的な一実施例において、通信コンポーネント816はブロードキャストチャネルを介して外部のブロードキャスト管理システムからのブロードキャスト信号又はブロードキャスト関連情報を受信する。例示的な一実施例において、上記通信コンポーネント816は、近距離通信を容易にするように、近距離無線通信(Near Field Communication、NFC)モジュールを更に備える。例えば、NFCモジュールは、無線周波数識別(Radio Frequency Identification、RFID)技術、赤外線データ協会(Infrared Data Association、IrDA)技術、超広帯域(Ultra Wide Band、UWB)技術、ブルートゥース(登録商標)(Blue Tooth、BT)技術及び他の技術に基づいて実現されてもよい。
【0124】
例示的な一実施例において、装置800は、上記方法を実行するように、1つ又は複数の特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit、ASIC)、デジタル信号プロセッサ(Digital Signal Processor、DSP)、デジタル信号処理デバイス(Digital Signal Processing Device、DSPD)、プログラマブルロジックデバイス(Programmable Logic Device、PLD)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(Field Programmable Gate Array、FPGA)、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ又は他の電子素子によって実現され得る。
【0125】
例示的な一実施例において、実行可能な命令を含む非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体、例えば、実行可能な命令を含むメモリ804を更に提供する。上記命令は、上記方法を完了するように、装置800のプロセッサ820によって実行されてもよい。例えば、前記非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体はROM、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory、RAM)、CD-ROM、磁気テープ、フロッピーディスク、光データ記憶装置等であってもよい。
【0126】
図13は、例示的な一実施例によって示される情報処理のための装置900のブロック図である。例えば、装置900は、サーバとして提供されてもよい。
図13を参照すると、装置900は、1つ又は複数のプロセッサを含む処理コンポーネント922と、メモリ932によって表される、アプリケーションプログラムのような処理コンポーネント922により実行され得る命令を記憶するためのメモリリソースとを備える。メモリ932に記憶されているアプリケーションプログラムは、それぞれ一組の命令に対応する1つ又は1つ以上のモジュールを含んでもよい。なお、処理コンポーネント1622は、上記方法を実行するように、命令を実行するように構成される。
【0127】
装置900は、装置900の電源管理を実行するように構成される電源コンポーネント926と、装置900をネットワークに接続するように構成される有線又は無線ネットワークインタフェース950と、入出力(I/O)インタフェース958と、を更に備えてもよい。装置900は、Windows ServerTM、Mac OS XTM、UnixTM、Linux(登録商標)TM、FreeBSDTM又は類似したものようなメモリ932に記憶されているオペレーティングシステムを操作することができる。
【0128】
本開示の実施例に記載される技術的解決策は、矛盾がない場合、任意に組み合わせることができる。
【0129】
当業者は明細書を検討して、ここで開示された発明を実践した上で、本発明のその他の実施方案を容易に想到し得る。本願は、本発明の実施例のいかなる変形、用途、又は適応的な変化を含むことを意図しており、これらの変形、用途、又は適応的な変化は、本発明の一般原理に従うものであり、且つ本発明において開示されていない当分野における周知技術又は慣用技術手段を含む。明細書及び実施例は、単なる例示的なものとして見なされ、本発明の本質的な保護範囲と主旨は、下記の特許請求の範囲によって記述される。
【0130】
本発明は、上記で既に説明した、図面において示した精確な構造に限定されず、その範囲を逸脱しない前提のもとで種々の変更及び修正を行うことができることを理解すべきである。本発明の範囲は添付された特許請求の範囲のみによって限定される。
【手続補正書】
【提出日】2022-09-15
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】請求項10
【補正方法】変更
【補正の内容】
【請求項10】
前記遅延パラメータ情報には、
次に到着するビーコンフレームの監視を示すBSSアクセス遅延情報がさらに含まれる、
ことを特徴とする請求項
2に記載のデータ伝送方法。
【国際調査報告】