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特表2023-518444画像処理方法、装置、電子機器及び記憶媒体
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-05-01
(54)【発明の名称】画像処理方法、装置、電子機器及び記憶媒体
(51)【国際特許分類】
   G06T 1/00 20060101AFI20230424BHJP
   G06T 3/40 20060101ALI20230424BHJP
   G06T 5/50 20060101ALI20230424BHJP
   G06T 7/00 20170101ALI20230424BHJP
   G06V 40/16 20220101ALI20230424BHJP
【FI】
G06T1/00 340A
G06T3/40 710
G06T5/50
G06T7/00 660A
G06V40/16 Z
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022556185
(86)(22)【出願日】2020-12-24
(85)【翻訳文提出日】2022-09-16
(86)【国際出願番号】 CN2020139133
(87)【国際公開番号】W WO2021253783
(87)【国際公開日】2021-12-23
(31)【優先権主張番号】202010567699.5
(32)【優先日】2020-06-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.ブルートゥース
(71)【出願人】
【識別番号】520230293
【氏名又は名称】北京達佳互▲れん▼信息技術有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100101340
【弁理士】
【氏名又は名称】丸山 英一
(74)【代理人】
【識別番号】100205730
【弁理士】
【氏名又は名称】丸山 重輝
(74)【代理人】
【識別番号】100213551
【弁理士】
【氏名又は名称】丸山 智貴
(72)【発明者】
【氏名】リウ,イーチョウ
(72)【発明者】
【氏名】ヤン,ティンチャオ
【テーマコード(参考)】
5B057
5L096
【Fターム(参考)】
5B057CA01
5B057CA08
5B057CA12
5B057CA16
5B057CB01
5B057CB08
5B057CB12
5B057CB16
5B057CD09
5B057CE17
5B057DA08
5B057DB02
5B057DB06
5B057DB09
5B057DC40
5L096AA02
5L096AA06
5L096EA39
5L096FA32
5L096GA19
5L096GA51
5L096HA11
(57)【要約】
本開示は、画像処理方法、装置、電子機器及び記憶媒体に関し、前記方法は、第1の顔マスクグラフに基づいて、ターゲット画像内の第1の顔領域を取得するステップと、第1の顔領域の外に予め設定されたグレースケールの色を充填して、サンプリングされる画像を生成するステップと、サンプリングされる画像に対してダウンサンプリングを行い、予め設定されたグレースケールの色のサンプリング結果を除去して、残りのサンプリング結果を取得するステップと、残りのサンプリング結果の色平均値を計算し、予め設定された基準顔色と平均値を重み付け加算して、ターゲット色を取得するステップと、ターゲット色に基づいてターゲット画像の顔領域内のピクセルをレンダリングするステップとを含む。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ターゲット画像に髪が含まれていない第1の顔マスクグラフを決定し、前記第1の顔マスクグラフに基づいて、前記ターゲット画像に髪が含まれていない第1の顔領域を取得するステップと、
前記第1の顔領域の外に予め設定されたグレースケールの色を充填して、予め設定された形状のサンプリングされる画像を生成するステップと、
前記サンプリングされる画像に対してダウンサンプリングを行い、サンプリング結果のうち、前記予め設定されたグレースケールの色のサンプリング結果を除去して、残りのサンプリング結果を取得するステップと、
前記残りのサンプリング結果の色平均値を計算し、予め設定された基準顔色と前記平均値を重み付け加算して、ターゲット色を取得するステップと、
前記ターゲット色に基づいて、前記ターゲット画像の顔領域内のピクセルをレンダリングするステップと、を含む、
ことを特徴とする画像処理方法。
【請求項2】
前記残りのサンプリング結果の色平均値を計算し、予め設定された基準顔色と前記平均値を重み付け加算して、ターゲット色を取得するステップは、
各残りのサンプリング結果の同じ色チャネルの色値の平均値を計算して、各前記色チャネルに対応する色平均値を取得するステップと、
各前記色チャネルに対応する色平均値を、それぞれ基準顔色のうち対応する色チャネルの色と重み付け加算して、各前記色チャネルのターゲット色を取得するステップと、を含む、
ことを特徴とする請求項1に記載の画像処理方法。
【請求項3】
前記残りのサンプリング結果の色平均値を計算し、予め設定された基準顔色と前記平均値を重み付け加算して、ターゲット色を取得するステップは、
各残りのサンプリング結果の色平均値を計算するステップと、
前記平均値と予め設定された色閾値の差を計算するステップと、
前記差が予め設定された差閾値より小さいことに基づいて、第1の予め設定された重みで予め設定された基準顔色を重み付けし、第2の予め設定された重みで前記平均値を重み付けし、重み付け和を計算して、ターゲット色を取得するステップであって、前記第1の予め設定された重みは、前記第2の予め設定された重みよりも小さいステップと、
前記差が予め設定された差閾値より大きいことに基づいて、前記第1の予め設定された重みを増やし、及び/又は前記第2の予め設定された重みを減らし、増やされた第1の予め設定された重みで予め設定された基準顔色を重み付けし、減らされた第2の予め設定された重みで前記平均値を重み付けし、重み付け和を計算して、ターゲット色を取得するステップと、を含む、
ことを特徴とする請求項1に記載の画像処理方法。
【請求項4】
前記ターゲット色に基づいて、前記ターゲット画像の顔領域内のピクセルをレンダリングするステップは、
前記第1の顔マスクグラフに基づいて、前記ターゲット画像に髪が含まれていない第1の顔領域を決定するステップと、
前記ターゲット色に基づいて、前記第1の顔領域内のピクセルをレンダリングするステップと、を含む、
ことを特徴とする請求項1に記載の画像処理方法。
【請求項5】
前記ターゲット色に基づいて、前記ターゲット画像の顔領域内のピクセルをレンダリングするステップは、
前記ターゲット画像の顔キーポイントを取得し、前記顔キーポイントに基づいて髪が含まれる第2の顔マスクグラフを決定するステップと、
前記第2の顔マスクグラフに基づいて、前記ターゲット画像に髪が含まれる第2の顔領域を決定するステップと、
前記ターゲット色に基づいて、前記第2の顔領域内のピクセルをレンダリングするステップと、を含む、
ことを特徴とする請求項1に記載の画像処理方法。
【請求項6】
前記ターゲット画像は、連続するマルチフレーム画像のk番目のフレーム画像であり、kは1より大きい整数であり、
前記ターゲット色に基づいて、前記ターゲット画像の顔領域内のピクセルをレンダリングするステップは、
前記k番目のフレーム画像の前のフレーム画像のターゲット色を取得するステップと、
前記k番目のフレーム画像のターゲット色と前記k番目のフレーム画像の前のフレーム画像のターゲット色を重み付け加算するステップと、
重み付け加算された色に基づいて、前記ターゲット画像の顔領域内のピクセルをレンダリングするステップと、を含む、
ことを特徴とする請求項1~5のいずれかに記載の画像処理方法。
【請求項7】
ターゲット画像に髪が含まれていない第1の顔マスクグラフを決定し、前記第1の顔マスクグラフに基づいて、前記ターゲット画像に髪が含まれていない第1の顔領域を取得する第1の顔決定モジュールと、
前記第1の顔領域の外に予め設定されたグレースケールの色を充填して、予め設定された形状のサンプリングされる画像を生成する画像生成モジュールと、
前記サンプリングされる画像に対してダウンサンプリングを行い、サンプリング結果のうち、予め設定されたグレースケールの色のサンプリング結果を除去して、残りのサンプリング結果を取得するダウンサンプリングモジュールと、
前記残りのサンプリング結果の色平均値を計算し、予め設定された基準顔色と前記平均値を重み付け加算して、ターゲット色を取得する計算モジュールと、
前記ターゲット色に基づいて、前記ターゲット画像の顔領域内のピクセルをレンダリングするレンダリングモジュールと、を含む、
ことを特徴とする画像処理装置。
【請求項8】
前記計算モジュールは、
各残りのサンプリング結果の同じ色チャネルの色値の平均値を計算して、各前記色チャネルに対応する色平均値を取得する第1の平均値サブモジュールと、
各前記色チャネルに対応する色平均値を、それぞれ基準顔色のうち対応する色チャネルの色と重み付け加算して、各前記色チャネルのターゲット色を取得する第1の重み付けサブモジュールと、を含む、
ことを特徴とする請求項7に記載の画像処理装置。
【請求項9】
前記計算モジュールは、
各残りのサンプリング結果の色平均値を計算する第2の平均値サブモジュールと、
前記平均値と予め設定された色閾値の差を計算する差計算サブモジュールと、
前記差が予め設定された差閾値より小さいことに基づいて、第1の予め設定された重みで予め設定された基準顔色を重み付けし、第2の予め設定された重みで前記平均値を重み付けし、重み付け和を計算して、ターゲット色を取得する第2の重み付けサブモジュールであって、前記第1の予め設定された重みは、前記第2の予め設定された重みよりも小さい第2の重み付けサブモジュールと、
前記差が予め設定された差閾値より大きいことに基づいて、前記第1の予め設定された重みを増やし、及び/又は前記第2の予め設定された重みを減らし、増やされた第1の予め設定された重みで予め設定された基準顔色を重み付けし、減らされた第2の予め設定された重みで前記平均値を重み付けし、重み付け和を計算して、ターゲット色を取得する第3の重み付けサブモジュールと、を含む、
ことを特徴とする請求項7に記載の画像処理装置。
【請求項10】
前記レンダリングモジュールは、
前記第1の顔マスクグラフに基づいて、前記ターゲット画像に髪が含まれていない第1の顔領域を決定する第1の領域決定サブモジュールと、
前記ターゲット色に基づいて、前記第1の顔領域内のピクセルをレンダリングする第1のレンダリングサブモジュールと、を含む、
ことを特徴とする請求項7に記載の画像処理装置。
【請求項11】
前記レンダリングモジュールは、
前記ターゲット画像の顔キーポイントを取得し、前記顔キーポイントに基づいて髪が含まれる第2の顔マスクグラフを決定するマスク決定サブモジュールと、
前記第2の顔マスクグラフに基づいて、前記ターゲット画像に髪が含まれる第2の顔領域を決定する第2の領域決定サブモジュールと、
前記ターゲット色に基づいて、前記第2の顔領域内のピクセルをレンダリングする第2のレンダリングサブモジュールと、を含む、
ことを特徴とする請求項7に記載の画像処理装置。
【請求項12】
前記ターゲット画像は、連続するマルチフレーム画像のk番目のフレーム画像であり、kは1より大きい整数であり、
前記レンダリングモジュールは、
前記k番目のフレーム画像の前のフレーム画像のターゲット色を取得する色取得サブモジュールと、
前記k番目のフレーム画像のターゲット色と前記k番目のフレーム画像の前のフレーム画像のターゲット色を重み付け加算する重み付け加算サブモジュールと、を含む、
重み付け加算された色に基づいて、前記ターゲット画像の顔領域内のピクセルをレンダリングする第3のレンダリングサブモジュールと、を含む、
ことを特徴とする請求項7~12のいずれかに記載の画像処理装置。
【請求項13】
電子機器であって、
プロセッサと、
前記プロセッサで実行可能な命令を記憶するメモリとを含み、
前記プロセッサは、
ターゲット画像に髪が含まれていない第1の顔マスクグラフを決定し、前記第1の顔マスクグラフに基づいて、前記ターゲット画像に髪が含まれていない第1の顔領域を取得する操作と、
前記第1の顔領域の外に予め設定されたグレースケールの色を充填して、予め設定された形状のサンプリングされる画像を生成する操作と、
前記サンプリングされる画像に対してダウンサンプリングを行い、サンプリング結果のうち、前記予め設定されたグレースケールの色のサンプリング結果を除去して、残りのサンプリング結果を取得する操作と、
前記残りのサンプリング結果の色平均値を計算し、予め設定された基準顔色と前記平均値を重み付け加算して、ターゲット色を取得する操作と、
前記ターゲット色に基づいて、前記ターゲット画像の顔領域内のピクセルをレンダリングする操作と、を実現するために前記命令を実行するように構成される、
ことを特徴とする電子機器。
【請求項14】
前記プロセッサは、
各残りのサンプリング結果の同じ色チャネルの色値の平均値を計算して、各前記色チャネルに対応する色平均値を取得する操作と、
各前記色チャネルに対応する色平均値を、それぞれ基準顔色のうち対応する色チャネルの色と重み付け加算して、各前記色チャネルのターゲット色を取得する操作と、を実現するために前記命令を実行するように構成される、
ことを特徴とする請求項13に記載の電子機器。
【請求項15】
前記プロセッサは、
各残りのサンプリング結果の色平均値を計算する操作と、
前記平均値と予め設定された色閾値の差を計算する操作と、
前記差が予め設定された差閾値より小さいことに基づいて、第1の予め設定された重みで予め設定された基準顔色を重み付けし、第2の予め設定された重みで前記平均値を重み付けし、重み付け和を計算して、ターゲット色を取得する操作であって、前記第1の予め設定された重みは、前記第2の予め設定された重みよりも小さい操作と、
前記差が予め設定された差閾値より大きいことに基づいて、前記第1の予め設定された重みを増やし、及び/又は前記第2の予め設定された重みを減らし、増やされた第1の予め設定された重みで予め設定された基準顔色を重み付けし、減らされた第2の予め設定された重みで前記平均値を重み付け、重み付け和を計算して、ターゲット色を取得する操作と、を実現するために前記命令を実行するように構成される、
ことを特徴とする請求項13に記載の電子機器。
【請求項16】
前記プロセッサは、
前記第1の顔マスクグラフに基づいて、前記ターゲット画像に髪が含まれていない第1の顔領域を決定する操作と、
前記ターゲット色に基づいて、前記第1の顔領域内のピクセルをレンダリングする操作と、を実現するために前記命令を実行するように構成される、
ことを特徴とする請求項13に記載の電子機器。
【請求項17】
前記プロセッサは、
前記ターゲット画像の顔キーポイントを取得し、前記顔キーポイントに基づいて髪が含まれる第2の顔マスクグラフを決定する操作と、
前記第2の顔マスクグラフに基づいて、前記ターゲット画像に髪が含まれる第2の顔領域を決定する操作と、
前記ターゲット色に基づいて、前記第2の顔領域内のピクセルをレンダリングする操作と、を実現するために前記命令を実行するように構成される、
ことを特徴とする請求項13に記載の電子機器。
【請求項18】
前記プロセッサは、
前記k番目のフレーム画像の前のフレーム画像のターゲット色を取得する操作と、
前記k番目のフレーム画像のターゲット色と前記k番目のフレーム画像の前のフレーム画像のターゲット色を重み付け加算する操作と、
重み付け加算された色に基づいて、前記ターゲット画像の顔領域内のピクセルをレンダリングする操作と、を実現するために前記命令を実行するように構成される、
ことを特徴とする請求項13~17のいずれかに記載の電子機器。
【請求項19】
記憶媒体であって、
前記記憶媒体内の命令が電子機器のプロセッサによって実行されると、前記電子機器は、
ターゲット画像に髪が含まれていない第1の顔マスクグラフを決定し、前記第1の顔マスクグラフに基づいて、前記ターゲット画像に髪が含まれていない第1の顔領域を取得する操作と、
前記第1の顔領域の外に予め設定されたグレースケールの色を充填して、予め設定された形状のサンプリングされる画像を生成する操作と、
前記サンプリングされる画像に対してダウンサンプリングを行い、サンプリング結果のうち、前記予め設定されたグレースケールの色のサンプリング結果を除去して、残りのサンプリング結果を取得する操作と、
前記残りのサンプリング結果の色平均値を計算し、予め設定された基準顔色と前記平均値を重み付け加算して、ターゲット色を取得する操作と、
前記ターゲット色に基づいて、前記ターゲット画像の顔領域内のピクセルをレンダリングする操作と、を実行する、
ことを特徴とする記憶媒体。
【請求項20】
前記記憶媒体内の命令が電子機器のプロセッサによって実行されると、前記電子機器は、
各残りのサンプリング結果の同じ色チャネルの色値の平均値を計算して、各前記色チャネルに対応する色平均値を取得する操作と、
各前記色チャネルに対応する色平均値を、それぞれ基準顔色のうち対応する色チャネルの色と重み付け加算して、各前記色チャネルのターゲット色を取得する操作と、を実行する、
ことを特徴とする請求項19に記載の記憶媒体。
【請求項21】
前記記憶媒体内の命令が電子機器のプロセッサによって実行されると、前記電子機器は、
各残りのサンプリング結果の色平均値を計算する操作と、
前記平均値と予め設定された色閾値の差を計算する操作と、
前記差が予め設定された差閾値より小さいことに基づいて、第1の予め設定された重みで予め設定された基準顔色を重み付けし、第2の予め設定された重みで前記平均値を重み付けし、重み付け和を計算して、ターゲット色を取得する操作であって、前記第1の予め設定された重みは、前記第2の予め設定された重みよりも小さい操作と、
前記差が予め設定された差閾値より大きいことに基づいて、前記第1の予め設定された重みを増やし、及び/又は前記第2の予め設定された重みを減らし、増やされた第1の予め設定された重みで予め設定された基準顔色を重み付けし、減らされた第2の予め設定された重みで前記平均値を重み付け、重み付け和を計算して、ターゲット色を取得する操作と、を実行する、
ことを特徴とする請求項19に記載の記憶媒体。
【請求項22】
前記記憶媒体内の命令が電子機器のプロセッサによって実行されると、前記電子機器は、
前記第1の顔マスクグラフに基づいて、前記ターゲット画像に髪が含まれていない第1の顔領域を決定する操作と、
前記ターゲット色に基づいて、前記第1の顔領域内のピクセルをレンダリングする操作と、を実行する、
ことを特徴とする請求項19に記載の記憶媒体。
【請求項23】
前記記憶媒体内の命令が電子機器のプロセッサによって実行されると、前記電子機器は、
前記ターゲット画像の顔キーポイントを取得し、前記顔キーポイントに基づいて髪が含まれる第2の顔マスクグラフを決定する操作と、
前記第2の顔マスクグラフに基づいて、前記ターゲット画像に髪が含まれる第2の顔領域を決定する操作と、
前記ターゲット色に基づいて、前記第2の顔領域内のピクセルをレンダリングする操作と、を実行する、
ことを特徴とする請求項19に記載の記憶媒体。
【請求項24】
前記記憶媒体内の命令が電子機器のプロセッサによって実行されると、前記電子機器は、
前記k番目のフレーム画像の前のフレーム画像のターゲット色を取得する操作と、
前記k番目のフレーム画像のターゲット色と前記k番目のフレーム画像の前のフレーム画像のターゲット色を重み付け加算する操作と、
重み付け加算された色に基づいて、前記ターゲット画像の顔領域内のピクセルをレンダリングする操作と、を実行する、
ことを特徴とする請求項19~23のいずれかに記載の記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、2020年6月19日に提出した、発明の名称が「画像処理方法、装置、電子機器及び記憶媒体」であり、中国特許出願番号が「202010567699.5」であるものの優先権を主張し、その内容全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
本開示は、画像処理分野に関し、特に、画像処理方法、装置、電子機器及び記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0003】
画像処理用途では、五官の処理は比較的一般的な操作であり、例えば、五官を拡大、移動、消去することができる。ただし、顔の五官を消去する現在の方法は、置き換えられた五官の色と人間の顔の色の違いが大きいため、レンダリング効果が低下し、かつ、顔の五官の近くに多くのピクセル点が存在するため、計算量が大きくなりすぎ、計算力の低いデバイスに適用することが困難であることが多い。
【発明の概要】
【0004】
本開示は、関連技術における技術的課題を少なくとも解決するために、画像処理方法、装置、電子機器及び記憶媒体を提供する。本開示の技術案は以下の通りである。
【0005】
本開示の実施例による第1の態様は、画像処理方法を提供し、ターゲット画像に髪が含まれていない第1の顔マスクグラフを決定し、前記第1の顔マスクグラフに基づいて、前記ターゲット画像に髪が含まれていない第1の顔領域を取得するステップと、前記第1の顔領域の外に予め設定されたグレースケールの色を充填して、予め設定された形状のサンプリングされる画像を生成するステップと、前記サンプリングされる画像に対してダウンサンプリングを行い、サンプリング結果のうち、前記予め設定されたグレースケールの色のサンプリング結果を除去して、残りのサンプリング結果を取得するステップと、前記残りのサンプリング結果の色平均値を計算し、予め設定された基準顔色と前記平均値を重み付け加算して、ターゲット色を取得するステップと、前記ターゲット色に基づいて、前記ターゲット画像の顔領域内のピクセルをレンダリングするステップと、を含む。
【0006】
本開示の実施例による第2の態様は、画像処理装置を提供し、ターゲット画像に髪が含まれていない第1の顔マスクグラフを決定し、前記第1の顔マスクグラフに基づいて、前記ターゲット画像に髪が含まれていない第1の顔領域を取得する第1の顔決定モジュールと、前記第1の顔領域の外に予め設定されたグレースケールの色を充填して、予め設定された形状のサンプリングされる画像を生成する画像生成モジュールと、前記サンプリングされる画像に対してダウンサンプリングを行い、サンプリング結果のうち、予め設定されたグレースケールの色のサンプリング結果を除去して、残りのサンプリング結果を取得するダウンサンプリングモジュールと、前記残りのサンプリング結果の色平均値を計算し、予め設定された基準顔色と前記平均値を重み付け加算して、ターゲット色を取得する計算モジュールと、前記ターゲット色に基づいて、前記ターゲット画像の顔領域内のピクセルをレンダリングするレンダリングモジュールと、を含む。
【0007】
本開示の実施例による第3の態様は、電子機器を提供し、プロセッサと、前記プロセッサで実行可能な命令を記憶するメモリとを含み、前記プロセッサは、前記実施例のいずれかに記載の画像処理方法を実現するために前記命令を実行するように構成される。
【0008】
本開示の実施例による第4の態様は、記憶媒体を提供し、前記記憶媒体内の命令が電子機器のプロセッサによって実行されると、前記電子機器は、前記実施例のいずれかに記載の画像処理方法を実現することができる。
【0009】
本開示の実施例による第5の態様は、コンピュータプログラム製品を提供し、前記プログラム製品は、読み取り可能な記憶媒体に記憶されたコンピュータプログラムを含み、デバイスの少なくとも1つのプロセッサが読み取り可能な記憶媒体からコンピュータプログラムを読み込んで実行することにより、デバイスは前記実施例のいずれかに記載の画像処理方法を実行する。
【0010】
なお、前述の一般的な説明および以下の詳細な説明は、例示および説明のためだけのものであり、本開示の範囲を限定するものではない。
【図面の簡単な説明】
【0011】
本明細書の図面は本明細書に組み込まれ、本明細書の一部を構成し、本開示による実施形態を例示し、本明細書と共に使用されて、本開示の原理を説明し、本開示の範囲を限定するものではない。
図1】本開示の実施例による画像処理方法の概略フローチャートである。
図2】本開示の実施例による第1の顔マスクグラフである。
図3】本開示の実施例によるサンプリングされる画像である。
図4】本開示の実施例によるサンプリング結果の模式図である。
図5】本開示の実施例による平均値に対応する色の模式図である。
図6】本開示の実施例によるターゲット色の模式図である。
図7】本開示の実施例による別の画像処理方法の概略フローチャートである。
図8】本開示の実施例によるさらに別の画像処理方法の概略フローチャートである。
図9】本開示の実施例によるさらに別の画像処理方法の概略フローチャートである。
図10】本開示の実施例によるさらに別の画像処理方法の概略フローチャートである。
図11】本開示の実施例によるレンダリングされた第2の顔領域の模式図である。
図12】本開示の実施例によるさらに別の画像処理方法の概略フローチャートである。
図13】本開示の実施例による画像処理装置の概略ブロック図である。
図14】本開示の実施例による計算モジュールの概略ブロック図である。
図15】本開示の実施例による別の計算モジュールの概略ブロック図である。
図16】本開示の実施例によるレンダリングモジュールの概略ブロック図である。
図17】本開示の実施例による別のレンダリングモジュールの概略ブロック図である。
図18】本開示の実施例によるさらに別のレンダリングモジュールの概略ブロック図である。
図19】本開示の実施例による電子機器の概略ブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
当業者が本開示の技術案をよりよく理解できるようにするために、本開示の実施例における技術案を、添付の図面を参照して以下で明確かつ完全に説明する。
【0013】
本開示の説明および特許請求の範囲および上記の図面における「第1」、「第2」などの用語は、類似の対象を区別するために使用され、必ずしも特定の順序または順序を説明するために使用されるわけではない。なお、そのように使用されるデータは、適切な状況下で交換可能であるため、本明細書に記載された開示の実施例は、本明細書に図示または記載されたもの以外の順序で実施できる。以下の実施例で説明する実施形態は、本開示と一致するすべての実施形態を表すことを意図したものではない。むしろ、それらは、ただ添付の特許請求の範囲に記載されている本開示のいくつかの態様と一致する装置および方法の例だけである。
【0014】
図1は本開示の実施例による画像処理方法の概略フローチャートである。本実施例に示される画像処理方法は、携帯電話、タブレット、ウェアラブルデバイス、パーソナルコンピュータなどの端末に適用することができ、ローカルサーバー、クラウドサーバーなどのサーバーにも適用することができる。
【0015】
図1に示すように、前記画像処理方法は、以下のステップS101~S105を含む。
S101では、ターゲット画像に髪が含まれていない第1の顔マスクグラフを決定し、前記第1の顔マスクグラフに基づいて、前記ターゲット画像に髪が含まれていない第1の顔領域を取得する。
S102では、前記第1の顔領域の外に予め設定されたグレースケールの色を充填して、予め設定された形状のサンプリングされる画像を生成する。
S103では、前記サンプリングされる画像に対してダウンサンプリングを行い、サンプリング結果のうち、予め設定されたグレースケールの色のサンプリング結果を除去して、残りのサンプリング結果を取得する。
S104では、残りのサンプリング結果の色平均値を計算し、予め設定された基準顔色と前記平均値を重み付け加算して、ターゲット色を取得する。
S105では、前記ターゲット色に基づいて、前記ターゲット画像の顔領域内のピクセルをレンダリングする。
【0016】
いくつかの実施例では、第1の顔マスクグラフを決定する方式は、必要に応じて選択することができる。例えば、事前に深層学習のトレーニングによってマスク決定モデルを取得し、マスク決定モデルは、画像に髪が含まれていないマスクグラフを決定するために使用され、ひいてはマスク決定モデルに基づいて、ターゲット画像に髪が含まれていない第1の顔マスクグラフを決定することができる。例えば、事前に深層学習のトレーニングによって、キーポイント決定モデルを取得し、キーポイント決定モデルは、画像内の顔のキーポイントを決定するために使用され、キーポイント決定モデルに基づいて、ターゲット画像内の顔のキーポイントを決定し、顔のエッジに位置するキーポイントを接続することによって形成される閉領域を第1の顔マスククグラフとして使用することができる。
【0017】
第1の顔マスクグラフを決定した後、第1の顔マスクグラフに基づいて、ターゲット画像に髪が含まれていない第1の顔領域を取得し、さらに、第1の顔領域の外に予め設定されたグレースケールの色を充填して、予め設定された形状のサンプリングされる画像を生成することができる。ここで、予め設定されたグレースケールは、必要に応じて0~255から選択することができ、例えば、予め設定されたグレースケールが0である場合、予め設定されたグレースケールの色は黒であり、例えば、予め設定されたグレースケールが255である場合、予め設定されたグレースケールの色は白である。本実施例では、予め設定されたグレースケールが0である場合、または予め設定されたグレースケールが255である場合の色を選択することができ、これは、後続のサンプリングプロセスにおいて、顔ピクセルのサンプリング結果と同じ色が、予め設定されたグレースケールの色と同じになって除去されることを回避するのに有益である。
【0018】
図2は本開示の実施例による第1の顔マスクグラフである。図3は本開示の実施例によるサンプリングされる画像である。
【0019】
予め設定されたグレースケールを0とし、予め設定されたグレースケールの色を黒とすると、図2に示すように、第1の顔マスクグラフによって、ターゲット画像に、図3に示されるような髪が含まれていない第1の顔領域を取得することができ、第1の顔領域の外に予め設定されたグレースケールの色を充填することによって形成された予め設定された形状は、図3に示されるような矩形であってもよいし、他の形状であってもよく、本開示において限定されない。
【0020】
サンプリングされる画像に対してダウンサンプリングを行うことができ、ここで、サンプリングするダウンサンプリング方式は、必要に応じて設定することができ、例えば、4*7に設定することができ、つまり、幅方向に4回、高さ方向に7回サンプリングすると、28個のサンプリング結果が得られ、ここで、各サンプリングは、単一のピクセルを収集するか、特定の位置の近くの複数のピクセルを収集するか、サンプリングする画像を平均で4*7の領域に分割して、各領域のピクセルの色平均値をサンプリング結果として使用することができる。
【0021】
一般に、純粋な予め設定されたグレースケールの色領域の大きな領域は人間の肌には表示されないため、予め設定されたグレースケールの色のサンプリング結果に基づいて取得される残りのサンプリング結果は、第1の顔領域の外に充填されている部分をサンプリングすることによって完全に取得され、ここで、参照用の肌色がないため、サンプリング結果のうち、予め設定されたグレースケールの色のサンプリング結果を除去することができ、残りのサンプリング結果には参照用の肌色が含まれる。
【0022】
図4は本開示の実施例によるサンプリング結果の模式図である。
【0023】
図4に示すように、2行のサンプリング結果が含まれ、各行には14個のサンプリング結果が含まれ、合計28個のサンプリング結果が含まれ、28個のサンプリング結果のうち、24個のサンプリング結果の色が予め設定されたグレースケールの色であり、4個のサンプリング結果の色が予め設定されたグレースケールの色ではない場合、予め設定されたグレースケールの色の24個のサンプルサンプリング結果を除去し、予め設定されたグレースケールの色ではないの残りの4個のサンプリング結果を保持する。
【0024】
残りのサンプリング結果が1つ以上であってもよく、残りのサンプリング結果が1つである場合、その色は平均値になり、残りのサンプリング結果が複数である場合、残りの各サンプリング結果の色を合計し、平均値を計算し、例えば、色は0~255のグレースケール値で表現したり、0~255のグレースケール値を0~1の間隔に変換して表現したりすることができる。
【0025】
残りのサンプリング結果の色は、予め設定されたグレースケールの色ではないが、対応するサンプリング領域には、充填された予め設定されたグレースケールの色領域と顔領域の両方が含まれる場合があり、その結果、得られた平均値が暗くなる。または、ターゲット画像が暗い環境などの極端な環境にある場合、残りの各サンプリングの色はより暗くなり、得られた平均値もより暗くなる。
【0026】
この状況を考慮して、本実施では、平均値を計算した後、予め設定された基準顔色と前記平均値を重み付け加算して、ターゲット色を取得し、ここで、基準顔色は、予め設定された顔の肌色に近い色であってもよい。予め設定された基準顔色と前記サンプリング結果の色平均値を重み付け加算することで、平均値のみに基づいて得られた色と通常の色との差が大きくなりすぎないように、基準顔色に基づいて平均値をある程度補正することができる。
【0027】
図5は本開示の実施例による平均値に対応する色の模式図である。図6は本開示の実施例によるターゲット色の模式図である。図5に示すように、平均値に対応する色はより暗くなり、予め設定された基準顔色と前記平均値を重み付け加算して得られる図6に示すターゲット色は、より顔の肌色に近くなり、これによって、平均値によってターゲット画像の顔の色を反映するだけでなく、取得されたターゲット色は通常の顔の色とあまり変わらないことを保証することができる。
【0028】
最後に、得られたターゲット色に基づいて、ターゲット画像の顔領域内のピクセルをレンダリングすることにより、顔領域のすべてのピクセルの色をターゲット色として設定し、顔領域の目、眉、鼻、口などの五官を消去する効果を実現することができる。
【0029】
本開示の実施例によれば、ターゲット色はダウンサンプリングによって得られ、ダウンサンプリングのサンプリング結果の色情報のデータ量は比較的少ないため、計算力の低いデバイスで処理するのに便利である。そして、レンダリング用のターゲット色は、予め設定された基準顔色と前記平均値を重み付け加算することによって得られ、平均値はターゲット画像の顔の色を反映することができ、基準顔色は補正の役割を果たすことができる。
【0030】
本開示の実施例では、ターゲット色とターゲット画像内の顔の色とが一致するとともに、通常の色との差が大きくなりすぎるのを防ぐことができる。
【0031】
図7は本開示の実施例による別の画像処理方法の概略フローチャートである。図7に示すように、残りのサンプリング結果の色平均値を計算し、予め設定された基準顔色と前記平均値を重み付け加算して、ターゲット色を取得するステップは、以下のS1041~S1042を含む。
【0032】
S1041では、各残りのサンプリング結果の同じ色チャネルの色値の平均値を計算して、各前記色チャネルに対応する色平均値を取得する。
【0033】
S1042では、各前記色チャネルに対応する色平均値を、それぞれ基準顔色のうち対応する色チャネルの色と重み付け加算して、各前記色チャネルのターゲット色を取得する。
【0034】
いくつかの実施例では、残りのサンプリング結果は、複数の色チャネルの色を含むことができ、例えば、R(赤)、G(緑)、およびB(青)の3つの色チャネルを含むことができ、各色チャネルの色は、0~255のグレースケール値で表現したり、0~255のグレースケール値を0~1の間隔に変換して表現したりすることができる。残りのサンプリング結果については、各残りのサンプリング結果の同じ色チャネルの色値の平均値を計算して、各色チャネルに対応する色平均値を取得するすることができる。
【0035】
基準顔色には3つの色チャネルの色も含まれ、例えば、残りのサンプリング結果の3つの色チャネルの色を0~1の間隔に変換して表現する場合、基準顔色に含まれる3つの色チャネルの色も、0~1の間の値で表すことができ、例えば、基準顔色を(0.97、0.81、0.7)に設定することができる。各前記色チャネルに対応する色平均値を、それぞれ基準顔色のうち対応する色チャネルの色と重み付け加算して、各前記色チャネルのターゲット色を取得することができる。
【0036】
図8は本開示の実施例によるさらに別の画像処理方法の概略フローチャートである。図8に示すように、残りのサンプリング結果の色平均値を計算し、予め設定された基準顔色と前記平均値を重み付け加算して、ターゲット色を取得するステップは、以下のS1043~S1046を含む。
S1043では、各残りのサンプリング結果の色平均値を計算する。
S1044では、前記平均値と予め設定された色閾値の差を計算する。
S1045では、前記差が予め設定された差閾値より小さいことに基づいて、第1の予め設定された重みで予め設定された基準顔色を重み付けし、第2の予め設定された重みで前記平均値を重み付けし、重み付け和を計算して、ターゲット色を取得し、前記第1の予め設定された重みは、前記第2の予め設定された重みよりも小さい。
S1046では、前記差が予め設定された差閾値より大きいことに基づいて、前記第1の予め設定された重みを増やし、及び/又は前記第2の予め設定された重みを減らし、増やされた第1の予め設定された重みで予め設定された基準顔色を重み付けし、減らされた第2の予め設定された重みで前記平均値を重み付けし、重み付け和を計算して、ターゲット色を取得する。
【0037】
いくつかの実施例では、予め設定された基準顔色と前記平均値を重み付け加算するプロセスにおいて、平均値と基準顔色との重みは、予め設定されるか、リアルタイムで調整されてもよい。
【0038】
例えば、得られた平均値と比較するために色閾値を事前に設定することができ、予め設定された色閾値は、一般的に肌の色に近い色であってもよく、具体的には、前記平均値と予め設定された色閾値の差を計算することができる。
【0039】
前記差が予め設定された差閾値より小さい場合、得られた平均値は一般的に肌の色に比較的近いことを意味する。これによって、予め設定された基準顔色を第1の予め設定された重みで重み付けし、前記平均値を第2の予め設定された重みで重み付けし、重み付けされた値を合計してターゲット色を取得することができる。第2の予め設定された重みは第1の予め設定された重みよりも大きいため、重み付け加算されたターゲット色は、ターゲット画像内の顔の肌の色をより多く反映させることができ、レンダリング結果が、ターゲット画像内の顔の肌の元の色に近いことを保証することができる。
【0040】
前記差が予め設定された差閾値より大きい場合、得られた平均値は一般的に肌の色とはかなり異なり、ターゲット画像内の顔は、より極端な環境にある可能性があり、その結果、得られた平均値が比較的異常になることを意味する。これによって、前記第1の予め設定された重みを増やし、及び/又は前記第2の予め設定された重みを減らし、予め設定された基準顔色を、増やされた第1の予め設定された重みで重み付けし、前記平均値を、減らされた第2の予め設定された重みで重み付けし、重み付けされた値を合計してターゲット色を取得することができる。第2の重みを減らし、第1の重みを増やすことで、平均値の異常によるターゲット色への影響を軽減し、基準顔色を補正する効果を強めることができる。
【0041】
図9は本開示の実施例によるさらに別の画像処理方法の概略フローチャートである。図9に示すように、前記ターゲット色に基づいて、前記ターゲット画像の顔領域内のピクセルをレンダリングするステップは、以下のS1051~S1052を含む。
S1051では、前記第1の顔マスクグラフに基づいて、前記ターゲット画像に髪が含まれていない第1の顔領域を決定する。
S1052では、前記ターゲット色に基づいて、前記第1の顔領域内のピクセルをレンダリングする。
【0042】
いくつかの実施例では、第1の顔マスクグラフに基づいて、ターゲット画像に髪が含まれていない第1の顔領域を決定し、前記ターゲット色に基づいて、第1の顔領域内のピクセルをレンダリングすることにより、顔領域内のすべてのピクセルの色をターゲット色として設定し、顔領域の目、眉、鼻、口などの五官を消去する効果を実現することができる。
【0043】
図10は本開示の実施例によるさらに別の画像処理方法の概略フローチャートである。図10に示すように、前記ターゲット色に基づいて、前記ターゲット画像の顔領域内のピクセルをレンダリングするステップは、以下のS1053~S1055を含む。
S1053では、前記ターゲット画像の顔キーポイントを取得し、前記顔キーポイントに基づいて髪が含まれる第2の顔マスクグラフを決定する。
S1054では、前記第2の顔マスクグラフに基づいて、前記ターゲット画像に髪が含まれる第2の顔領域を決定する。
S1055では、前記ターゲット色に基づいて、前記第2の顔領域内のピクセルをレンダリングする。
【0044】
図9に示される実施例に基づいて、第1の顔領域内のピクセルをレンダリングし、第1の顔領域には髪が含まれていないため、第1の顔領域の髪との境界には、明確な境界線があり、ユーザーにとって不自然に見える。
【0045】
本実施例は、ターゲット画像の顔キーポイントを取得し、前記顔キーポイントに基づいて髪が含まれる第2の顔マスクグラフを決定し、ひいては第2の顔マスクグラフに基づいて、前記ターゲット画像に髪が含まれる第2の顔領域を決定することができ、第2の顔領域には髪が含まれているため、髪との明確な境界がないため、前記ターゲット色に基づいて、前記第2の顔領域内のピクセルをレンダリングし、ピクセルをレンダリングされた結果は、比較的自然に見える。
【0046】
図11は本開示の実施例によるレンダリングされた第2の顔領域の模式図である。
【0047】
図11に示すように、第2の顔マスクグラフは楕円に近く、あごから額までを上から下までカバーし、顔の左端から右端までを左から右にカバーする。第2の顔領域には髪が含まれ、つまり、額と髪の間に明確な境界がないため、ターゲット色に基づいて第2の顔領域内のピクセルをレンダリングし、レンダリングされた表示効果は比較的自然に見える。
【0048】
さらに、レンダリングのプロセスでは、第2の顔領域のエッジに対するレンダリング効果を徐々に減少させることができるため、レンダリングされた第2の顔領域は一定の透明度を有し、視覚効果的に顔領域以外の領域と接続することができる。
【0049】
図12は本開示の実施例によるさらに別の画像処理方法の概略フローチャートである。図12に示すように、前記ターゲット画像は、連続するマルチフレーム画像のk番目のフレーム画像であり、kは1より大きい整数であり、前記ターゲット色に基づいて、前記ターゲット画像の顔領域内のピクセルをレンダリングするステップは、以下のS1056~S1058を含む。
S1056では、前記k番目のフレーム画像の前のフレーム画像のターゲット色を取得する。
S1057では、前記k番目のフレーム画像のターゲット色と前記k番目のフレーム画像の前のフレーム画像のターゲット色を重み付け加算する。
S1058では、重み付け加算された色に基づいて、前記ターゲット画像の顔領域内のピクセルをレンダリングする。
【0050】
いくつかの実施例では、ターゲット画像は単独の画像であってもよく、連続する複数の画像フレームにおけるk番目の画像フレーム、例えば特定のビデオに属する画像のフレームであってもよい。
【0051】
複数のフレーム画像において、顔が配置されている環境の光が変化する可能性があるため、顔の肌色が変化し、または、顔と光源の間の角度が変化するせいで、顔の肌色が変化する。顔領域内のピクセルが、ターゲット画像のこのフレーム画像に対応するターゲット色のみに基づいてレンダリングされる場合、隣接する画像のレンダリング結果が大きく異なったせいで、ユーザーは、五官が消去された顔領域で色飛び(またはちらつき)の効果を感じる。
【0052】
それに対して、本実施例は、例えば、図1に示す実施例におけるステップに従って、前記k番目のフレーム画像の前のフレーム画像のターゲット色を取得し、取得されたターゲット色を記憶し、ひいてはk番目のフレーム画像のターゲット色、及びk番目のフレーム画像の前のフレーム画像のターゲット色を重み付け加算し、このように、重み付け加算された色は、k番目のフレーム画像の顔の肌色、及びk番目のフレーム画像の前のフレーム画像の顔の肌色を組み合わせる。そして、重み付け加算された色に基づいて、前記ターゲット画像の顔領域内のピクセルをレンダリングすることにより、k番目のフレーム画像の前の画像(例えば、前のフレーム画像)の顔領域に対するレンダリング結果の色飛びを回避することができる。
【0053】
前述の画像処理方法の実施例に対応して、本開示は、画像処理装置の実施例をさらに提供する。
【0054】
図13は本開示の実施例による画像処理装置の概略ブロック図である。本実施例に示される画像処理装置は、携帯電話、タブレット、ウェアラブルデバイス、パーソナルコンピュータなどの端末に適用することができ、ローカルサーバー、クラウドサーバーなどのサーバーにも適用することができる。
【0055】
図13に示すように、前記画像処理装置は、
ターゲット画像に髪が含まれていない第1の顔マスクグラフを決定し、前記第1の顔マスクグラフに基づいて、前記ターゲット画像に髪が含まれていない第1の顔領域を取得する第1の顔決定モジュール101と、
前記第1の顔領域の外に予め設定されたグレースケールの色を充填して、予め設定された形状のサンプリングされる画像を生成する画像生成モジュール102と、
前記サンプリングされる画像に対してダウンサンプリングを行い、サンプリング結果のうち、予め設定されたグレースケールの色のサンプリング結果を除去して、残りのサンプリング結果を取得するダウンサンプリングモジュール103と、
残りのサンプリング結果の色平均値を計算し、予め設定された基準顔色と前記平均値を重み付け加算して、ターゲット色を取得する計算モジュール104と、
前記ターゲット色に基づいて、前記ターゲット画像の顔領域内のピクセルをレンダリングするレンダリングモジュール105と、を含む。
【0056】
図14は本開示の実施例による計算モジュールの概略ブロック図である。図14に示すように、前記計算モジュール104は、
各残りのサンプリング結果の同じ色チャネルの色値の平均値を計算して、各前記色チャネルに対応する色平均値を取得する第1の平均値サブモジュール1041と、
各前記色チャネルに対応する色平均値を、それぞれ基準顔色のうち対応する色チャネルの色と重み付け加算して、各前記色チャネルのターゲット色を取得する第1の重み付けサブモジュール1042と、を含む。
【0057】
図15は本開示の実施例による別の計算モジュールの概略ブロック図である。図15に示すように、前記計算モジュール104は、
各残りのサンプリング結果の色平均値を計算する第2の平均値サブモジュール1043と、
前記平均値と予め設定された色閾値の差を計算する差計算サブモジュール1044と、
前記差が予め設定された差閾値より小さいことに基づいて、第1の予め設定された重みで予め設定された基準顔色を重み付けし、第2の予め設定された重みで前記平均値を重み付けし、重み付け和を計算して、ターゲット色を取得する第2の重み付けサブモジュール1045であって、前記第1の予め設定された重みは、前記第2の予め設定された重みよりも小さい第2の重み付けサブモジュール1045と、
前記差が予め設定された差閾値より大きいことに基づいて、前記第1の予め設定された重みを増やし、及び/又は前記第2の予め設定された重みを減らし、増やされた第1の予め設定された重みで予め設定された基準顔色を重み付けし、減らされた第2の予め設定された重みで前記平均値を重み付けし、重み付け和を計算して、ターゲット色を取得する第3の重み付けサブモジュール1046とを含む。
【0058】
図16は本開示の実施例によるレンダリングモジュールの概略ブロック図である。図16に示すように、前記レンダリングモジュール105は、
前記第1の顔マスクグラフに基づいて、前記ターゲット画像に髪が含まれていない第1の顔領域を決定する第1の領域決定サブモジュール1051と、
前記ターゲット色に基づいて、前記第1の顔領域内のピクセルをレンダリングする第1のレンダリングサブモジュール1052と、を含む。
【0059】
図17は本開示の実施例による別のレンダリングモジュールの概略ブロック図である。図17に示すように、前記レンダリングモジュール105は、
前記ターゲット画像の顔キーポイントを取得し、前記顔キーポイントに基づいて髪が含まれる第2の顔マスクグラフを決定するマスク決定サブモジュール1053と、
前記第2の顔マスクグラフに基づいて、前記ターゲット画像に髪が含まれる第2の顔領域を決定する第2の領域決定サブモジュール1054と、
前記ターゲット色に基づいて、前記第2の顔領域内のピクセルをレンダリングする第2のレンダリングサブモジュール1055と、を含む。
【0060】
図18は本開示の実施例によるさらに別のレンダリングモジュールの概略ブロック図である。図18に示すように、前記ターゲット画像は、連続するマルチフレーム画像のk番目のフレーム画像であり、kは1より大きい整数であり、前記レンダリングモジュール105は、
前記k番目のフレーム画像の前のフレーム画像のターゲット色を取得する色取得サブモジュール1056と、
前記k番目のフレーム画像のターゲット色と前記k番目のフレーム画像の前のフレーム画像のターゲット色を重み付け加算する重み付け加算サブモジュール1057と、
重み付け加算された色に基づいて、前記ターゲット画像の顔領域内のピクセルをレンダリングする第3のレンダリングサブモジュール1058とを含む。
【0061】
本開示の実施例は、電子機器をさらに提供し、
プロセッサと、
前記プロセッサで実行可能な命令を記憶するメモリとを含み、
前記プロセッサは、前記実施例のいずれかに記載の画像処理方法を実現するために前記命令を実行するように構成される。
【0062】
本開示の実施例は、記憶媒体をさらに提供し、前記記憶媒体内の命令が電子機器のプロセッサによって実行されると、前記電子機器は、前記実施例のいずれかに記載の画像処理方法を実現することができる。
【0063】
本開示の実施例は、コンピュータプログラム製品をさらに提供し、前記プログラム製品は、読み取り可能な記憶媒体に記憶されたコンピュータプログラムを含み、デバイスの少なくとも1つのプロセッサが読み取り可能な記憶媒体からコンピュータプログラムを読み込んで実行することにより、デバイスは前記実施例のいずれかに記載の画像処理方法を実行する。
【0064】
図19は、本開示の一実施例による電子機器の概略ブロック図である。例えば、電子機器1900は、携帯電話、コンピュータ、デジタル放送端末、メッセージング装置、ゲームコンソール、タブレットデバイス、医療装置、フィットネスデバイス、パーソナルデジタルアシスタントなどであってもよい。
【0065】
図19を参照すると、電子機器1900は、処理コンポーネント1902、メモリ1904、電源コンポーネント1906、マルチメディアコンポーネント1908、オーディオコンポーネント1910、入力/出力(I/O)インタフェース1912、センサコンポーネント1914、及び通信コンポーネント1916からなる群から選ばれる少なくとも1つを備えてもよい。
【0066】
処理コンポーネント1902は、一般的には、電子機器1900の全体の操作、例えば、表示、電話呼び出し、データ通信、カメラ操作及び記録操作に関連する操作を制御する。処理コンポーネント1902は、上記の画像処理方法のすべて又は一部のステップを実現するように、命令を実行する少なくとも1つのプロセッサ1920を備えてもよい。また、処理コンポーネント1902は、他のコンポーネントとのインタラクションを促進させるように、少なくとも1つのモジュールを備えてもよい。例えば、処理コンポーネント1902は、マルチメディアコンポーネント1908とのインタラクションを便利にさせるように、マルチメディアモジュールを備えてもよい。
【0067】
メモリ1904は、電子機器1900での操作をサポートするように、各種のデータを記憶するように配置される。これらのデータは、例えば、電子機器1900で何れのアプリケーション又は方法を操作するための命令、連絡先データ、電話帳データ、メッセージ、画像、ビデオ等を含む。メモリ1904は、何れの種類の揮発性又は不揮発性メモリ、例えば、スタティック ランダム アクセス メモリ(SRAM)、電気的に消去可能なプログラム可能な読み取り専用メモリ(EEPROM)、消去可能なプログラム可能な読み取り専用メモリ(EPROM)、プログラム可能な読み取り専用メモリ(PROM)、読み取り専用メモリ(ROM)、磁気メモリ、フラッシュメモリ、磁気ディスク、或いは光ディスクにより、或いはそれらの組み合わせにより実現することができる。
【0068】
電源コンポーネント1906は、電子機器1900の各種コンポーネントに電力を供給するためのものであり、電源管理システム、1つ又は複数の電源、及び電子機器1900のために電力を生成、管理及び分配することに関連する他のコンポーネントを備えてもよい。
【0069】
マルチメディアコンポーネント1908は、電子機器1900とユーザとの間に出力インタフェースを提供するスクリーンを備えてもよい。いくつかの実施例では、スクリーンは、液晶ディスプレイ(LCD)やタッチパネル(TP)を備えてもよい。スクリーンがタッチパネルを備える場合、ユーザからの入力信号を受信するように、タッチスクリーンになることができる。タッチパネルは、タッチや、スライドや、タッチパネル上の手振りを知覚するように、1つ又は複数のタッチセンサーを有する。タッチセンサーは、タッチやスライド動作の境界を知覚できるだけではなく、タッチやスライド操作と関連する持続時間や圧力も知覚できる。一実施例では、マルチメディアコンポーネント1908は、フロントカメラ及び/又はバックカメラ含む。電子機器1900が、例えば、撮影モードやビデオモードのような操作モードにある時、フロントカメラ及び/又はバックカメラの少なくとも1つが外部のマルチメディアデータを受信することができる。フロントカメラ及びバックカメラのそれぞれは、固定の光学レンズ系であってもよいし、焦点距離及び光学ズーム能力を有するものであってもよい。
【0070】
オーディオコンポーネント1910は、オーディオ信号を出力及び/又は入力するように配置される。例えば、オーディオコンポーネント1910は、マイクロフォン(MIC)を有し、電子機器1900が呼び出しモード、記録モード、又は音声認識モードのような操作モードにあるとき、マイクロフォンは、外部のオーディオ信号を受信するように配置される。受信したオーディオ信号は、メモリ1904にさらに記憶されてもよいし、通信コンポーネント1916を介して送信されてもよい。いくつかの実施例では、オーディオコンポーネント1910は、オーディオ信号を出力するためのスピーカをさらに備える。
【0071】
I/Oインタフェース1912は、処理コンポーネント1902と周辺インタフェースモジュールとの間にインタフェースを提供するためのものである。上記周辺インタフェースモジュールは、キーボードや、クリックホイールや、ボタン等であってもよい。これらのボタンは、ホームボタン、音量ボタン、スタートボタン、及びロックボタンの少なくとも1つであってもよいが、それらに限らない。
【0072】
センサコンポーネント1914は、電子機器1900のために各方面の状態を評価する少なくとも1つのセンサーを備えてもよい。例えば、センサコンポーネント1914は、電子機器1900のオン又はオフ状態や、コンポーネントの相対的な位置を検出することができ、例えば、前記コンポーネントは、電子機器1900のディスプレイ及びキーパッドであり、センサコンポーネント1914は、電子機器1900又は電子機器1900の1つのコンポーネントの位置の変化と、ユーザが電子機器1900に接触しているか否かと、電子機器1900の方向又は加速/減速と、電子機器1900の温度変化とを検出することができる。センサコンポーネント1914は、何れの物理的な接触もない場合に付近の物体を検出するように配置される近接センサーを有してもよい。センサコンポーネント1914は、イメージングアプリケーションに用いるための光センサー、例えば、CMOS又はCCD画像センサーを有してもよい。いくつかの実施例では、当該センサコンポーネント1914は、加速度センサー、ジャイロスコープセンサー、磁気センサー、圧力センサー又は温度センサーをさらに備えてもよい。
【0073】
通信コンポーネント1916は、電子機器1900と他の設備の間との無線、又は有線通信を便利にさせるように配置される。電子機器1900は、通信標準に基づく無線ネットワーク、例えば、WiFi、キャリアネットワーク(例えば、2G、3G、4G、または5G)、又はそれらの組み合わせにアクセスできる。いくつかの実施例では、通信コンポーネント1916は、ブロードキャストチャンネルを介して外部のブロードキャスト管理システムからのブロードキャスト信号、又はブロードキャストに関する情報を受信する。いくつかの実施例では、前記通信コンポーネント1916は、近距離通信を促進するために近距離無線通信(NFC)モジュールをさらに備えてもよい。例えば、NFCモジュールは、無線周波数認識装置(RFID)技術、赤外線データ協会(IrDA)技術、超広帯域無線(UWB)技術、ブルートゥース(BT)技術及び他の技術によって実現されてもよい。
【0074】
例示的な実施例では、電子機器1900は、上述した画像処理方法を実行するために、1つ又は複数の特定用途向け集積回路(ASIC)、デジタル信号プロセッサ(DSP)、数字信号処理デバイス(DSPD)、プログラム可能論理デバイス(PLD)、書替え可能ゲートアレイ(FPGA)、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサー、又は他の電子機器によって実現されてもよい。
【0075】
本開示の一実施例では、命令を含む非一時的コンピュータ読み取り可能な記憶媒体も提供され、例えば、命令を含むメモリ1904であり、上記の命令は、上述の画像処理方法を完了するために電子デバイス1900のプロセッサ1920によって実行され得る。例えば、非一時的コンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、ROM、ランダムアクセスメモリ(RAM)、CD-ROM、磁気テープ、フロッピーディスク、光データ記憶装置などであってもよい。
【0076】
本開示の他の実施形態は、明細書および本明細書に開示された開示の実施を考慮すれば、当業者には容易に想起される。本開示は、本開示の任意の変形、使用、または適応をカバーすることを意図し、これらの変更、使用、または適応は、本開示の一般原則に従い、本開示によって開示されていない技術分野における常識または従来の技術的手段を含む。明細書および実施例は、単なる例示とみなされるべきであり、本開示の真の範囲および精神は、以下の特許請求の範囲によって示される。
【0077】
なお、本開示は、上で説明し、添付の図面に示した正確な構造に限定されず、その範囲から逸脱することなく、さまざまな修正および変更を行うことができる。本開示の範囲は、添付の特許請求の範囲によってのみ限定される。
【0078】
なお、本開示では、第1および第2などの関係用語は、あるエンティティまたは操作を別のエンティティまたは操作と区別するためにのみ使用されており、これらのエンティティまたは操作の間にそのような存在が必ずしも必要または暗示されているわけではない。「有する」、「含む」、またはその任意の他の変形という用語は、非排他的な包含をカバーすることを意図し、一連の要素を含むプロセス、方法、物品、またはデバイスがそれらの要素だけでなく、明示的にリストされていない、またはそのようなプロセス、方法、物品、または装置に固有の他の要素も含まれる。さらに限定することなく、「…を含む」という語句によって限定される要素は、その要素を含むプロセス、方法、物品、または装置における追加の同一要素の存在を排除しない。
【0079】
以上、本開示の実施例によって提供される方法および装置について詳細に説明してきたが、本開示の原理および実施形態を説明するために特定の例が使用され、同時に、当業者にとって、本開示の思想によれば、特定の実施形態および適用範囲に変更があり、結論として、本明細書の内容は、本開示を限定するものと解釈されるべきではない。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
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図8
図9
図10
図11
図12
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図14
図15
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図19
【手続補正書】
【提出日】2022-09-16
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ターゲット画像に髪が含まれていない第1の顔マスクグラフを決定し、前記第1の顔マスクグラフに基づいて、前記ターゲット画像に髪が含まれていない第1の顔領域を取得するステップと、
前記第1の顔領域の外に予め設定されたグレースケールの色を充填して、予め設定された形状のサンプリングされる画像を生成するステップと、
前記サンプリングされる画像に対してダウンサンプリングを行い、サンプリング結果のうち、前記予め設定されたグレースケールの色のサンプリング結果を除去して、残りのサンプリング結果を取得するステップと、
前記残りのサンプリング結果の色平均値を計算し、予め設定された基準顔色と前記平均値を重み付け加算して、ターゲット色を取得するステップと、
前記ターゲット色に基づいて、前記ターゲット画像の顔領域内のピクセルをレンダリングするステップと、を含む、
ことを特徴とする画像処理方法。
【請求項2】
前記残りのサンプリング結果の色平均値を計算し、予め設定された基準顔色と前記平均値を重み付け加算して、ターゲット色を取得するステップは、
各残りのサンプリング結果の同じ色チャネルの色値の平均値を計算して、各前記色チャネルに対応する色平均値を取得するステップと、
各前記色チャネルに対応する色平均値を、それぞれ基準顔色のうち対応する色チャネルの色と重み付け加算して、各前記色チャネルのターゲット色を取得するステップと、を含む、
ことを特徴とする請求項1に記載の画像処理方法。
【請求項3】
前記残りのサンプリング結果の色平均値を計算し、予め設定された基準顔色と前記平均値を重み付け加算して、ターゲット色を取得するステップは、
各残りのサンプリング結果の色平均値を計算するステップと、
前記平均値と予め設定された色閾値の差を計算するステップと、
前記差が予め設定された差閾値より小さいことに基づいて、第1の予め設定された重みで予め設定された基準顔色を重み付けし、第2の予め設定された重みで前記平均値を重み付けし、重み付け和を計算して、ターゲット色を取得するステップであって、前記第1の予め設定された重みは、前記第2の予め設定された重みよりも小さいステップと、
前記差が予め設定された差閾値より大きいことに基づいて、前記第1の予め設定された重みを増やし、及び/又は前記第2の予め設定された重みを減らし、増やされた第1の予め設定された重みで予め設定された基準顔色を重み付けし、減らされた第2の予め設定された重みで前記平均値を重み付けし、重み付け和を計算して、ターゲット色を取得するステップと、を含む、
ことを特徴とする請求項1に記載の画像処理方法。
【請求項4】
前記ターゲット色に基づいて、前記ターゲット画像の顔領域内のピクセルをレンダリングするステップは、
前記第1の顔マスクグラフに基づいて、前記ターゲット画像に髪が含まれていない第1の顔領域を決定するステップと、
前記ターゲット色に基づいて、前記第1の顔領域内のピクセルをレンダリングするステップと、を含む、
ことを特徴とする請求項1に記載の画像処理方法。
【請求項5】
前記ターゲット色に基づいて、前記ターゲット画像の顔領域内のピクセルをレンダリングするステップは、
前記ターゲット画像の顔キーポイントを取得し、前記顔キーポイントに基づいて髪が含まれる第2の顔マスクグラフを決定するステップと、
前記第2の顔マスクグラフに基づいて、前記ターゲット画像に髪が含まれる第2の顔領域を決定するステップと、
前記ターゲット色に基づいて、前記第2の顔領域内のピクセルをレンダリングするステップと、を含む、
ことを特徴とする請求項1に記載の画像処理方法。
【請求項6】
前記ターゲット画像は、連続するマルチフレーム画像のk番目のフレーム画像であり、kは1より大きい整数であり、
前記ターゲット色に基づいて、前記ターゲット画像の顔領域内のピクセルをレンダリングするステップは、
前記k番目のフレーム画像の前のフレーム画像のターゲット色を取得するステップと、
前記k番目のフレーム画像のターゲット色と前記k番目のフレーム画像の前のフレーム画像のターゲット色を重み付け加算するステップと、
重み付け加算された色に基づいて、前記ターゲット画像の顔領域内のピクセルをレンダリングするステップと、を含む、
ことを特徴とする請求項1~5のいずれかに記載の画像処理方法。
【請求項7】
ターゲット画像に髪が含まれていない第1の顔マスクグラフを決定し、前記第1の顔マスクグラフに基づいて、前記ターゲット画像に髪が含まれていない第1の顔領域を取得する第1の顔決定モジュールと、
前記第1の顔領域の外に予め設定されたグレースケールの色を充填して、予め設定された形状のサンプリングされる画像を生成する画像生成モジュールと、
前記サンプリングされる画像に対してダウンサンプリングを行い、サンプリング結果のうち、予め設定されたグレースケールの色のサンプリング結果を除去して、残りのサンプリング結果を取得するダウンサンプリングモジュールと、
前記残りのサンプリング結果の色平均値を計算し、予め設定された基準顔色と前記平均値を重み付け加算して、ターゲット色を取得する計算モジュールと、
前記ターゲット色に基づいて、前記ターゲット画像の顔領域内のピクセルをレンダリングするレンダリングモジュールと、を含む、
ことを特徴とする画像処理装置。
【請求項8】
電子機器であって、
プロセッサと、
前記プロセッサで実行可能な命令を記憶するメモリとを含み、
前記プロセッサは、
ターゲット画像に髪が含まれていない第1の顔マスクグラフを決定し、前記第1の顔マスクグラフに基づいて、前記ターゲット画像に髪が含まれていない第1の顔領域を取得する操作と、
前記第1の顔領域の外に予め設定されたグレースケールの色を充填して、予め設定された形状のサンプリングされる画像を生成する操作と、
前記サンプリングされる画像に対してダウンサンプリングを行い、サンプリング結果のうち、前記予め設定されたグレースケールの色のサンプリング結果を除去して、残りのサンプリング結果を取得する操作と、
前記残りのサンプリング結果の色平均値を計算し、予め設定された基準顔色と前記平均値を重み付け加算して、ターゲット色を取得する操作と、
前記ターゲット色に基づいて、前記ターゲット画像の顔領域内のピクセルをレンダリングする操作と、を実現するために前記命令を実行するように構成される、
ことを特徴とする電子機器。
【請求項9】
記憶媒体であって、
前記記憶媒体内の命令が電子機器のプロセッサによって実行されると、前記電子機器は、
ターゲット画像に髪が含まれていない第1の顔マスクグラフを決定し、前記第1の顔マスクグラフに基づいて、前記ターゲット画像に髪が含まれていない第1の顔領域を取得する操作と、
前記第1の顔領域の外に予め設定されたグレースケールの色を充填して、予め設定された形状のサンプリングされる画像を生成する操作と、
前記サンプリングされる画像に対してダウンサンプリングを行い、サンプリング結果のうち、前記予め設定されたグレースケールの色のサンプリング結果を除去して、残りのサンプリング結果を取得する操作と、
前記残りのサンプリング結果の色平均値を計算し、予め設定された基準顔色と前記平均値を重み付け加算して、ターゲット色を取得する操作と、
前記ターゲット色に基づいて、前記ターゲット画像の顔領域内のピクセルをレンダリングする操作と、を実行する、
ことを特徴とする記憶媒体。
【請求項10】
コンピュータプログラムであって、
前記記憶媒体内の命令がプロセッサによって実行されると、前記プロセッサは、
ターゲット画像に髪が含まれていない第1の顔マスクグラフを決定し、前記第1の顔マスクグラフに基づいて、前記ターゲット画像に髪が含まれていない第1の顔領域を取得する操作と、
前記第1の顔領域の外に予め設定されたグレースケールの色を充填して、予め設定された形状のサンプリングされる画像を生成する操作と、
前記サンプリングされる画像に対してダウンサンプリングを行い、サンプリング結果のうち、前記予め設定されたグレースケールの色のサンプリング結果を除去して、残りのサンプリング結果を取得する操作と、
前記残りのサンプリング結果の色平均値を計算し、予め設定された基準顔色と前記平均値を重み付け加算して、ターゲット色を取得する操作と、
前記ターゲット色に基づいて、前記ターゲット画像の顔領域内のピクセルをレンダリングする操作と、を実行する、
ことを特徴とするコンピュータプログラム。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0009】
本開示の実施例による第5の態様は、コンピュータプログラムを提供し、コンピュータプログラムが読み取り可能な記憶媒体に記憶され、デバイスの少なくとも1つのプロセッサが読み取り可能な記憶媒体からコンピュータプログラムを読み込んで実行することにより、デバイスは前記実施例のいずれかに記載の画像処理方法を実行する。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0063
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0063】
本開示の実施例は、コンピュータプログラムをさらに提供し、前記コンピュータプログラムが読み取り可能な記憶媒体に記憶され、デバイスの少なくとも1つのプロセッサが読み取り可能な記憶媒体からコンピュータプログラムを読み込んで実行することにより、デバイスは前記実施例のいずれかに記載の画像処理方法を実行する。
【国際調査報告】