(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-05-01
(54)【発明の名称】顕性肝性脳症の治療のためのリファキシミンの固形分散体
(51)【国際特許分類】
A61K 31/439 20060101AFI20230424BHJP
A61P 1/16 20060101ALI20230424BHJP
A61K 9/20 20060101ALI20230424BHJP
A61K 31/7016 20060101ALI20230424BHJP
【FI】
A61K31/439
A61P1/16
A61K9/20
A61K31/7016
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022557677
(86)(22)【出願日】2021-03-24
(85)【翻訳文提出日】2022-11-16
(86)【国際出願番号】 EP2021057647
(87)【国際公開番号】W WO2021191318
(87)【国際公開日】2021-09-30
(32)【優先日】2020-03-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2021-03-09
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】519127579
【氏名又は名称】バウシュ ヘルス アイルランド リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110002572
【氏名又は名称】弁理士法人平木国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ヘイマンソン,ジーブ
(72)【発明者】
【氏名】イスラエル,ロバート ジェイ.
(72)【発明者】
【氏名】ラマクリシュナ,テジャビ
(72)【発明者】
【氏名】ビティットウ,ジェイソン ラマール
【テーマコード(参考)】
4C076
4C086
【Fターム(参考)】
4C076AA36
4C076BB01
4C076CC16
4C076FF33
4C086AA01
4C086AA02
4C086CB25
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4C086MA01
4C086MA02
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4C086MA35
4C086MA52
4C086NA11
4C086NA14
4C086ZA75
(57)【要約】
本明細書では、リファキシミンを含む固形分散体、ならびに顕性肝性脳症及び硬変に関連する合併症の治療のためにそれを使用する方法が提供される。
【選択図】なし
【特許請求の範囲】
【請求項1】
顕性肝性脳症(OHE)を治療することを必要とする患者においてそれを行う方法であって、約40mgのリファキシミンを含む少なくとも1つのリファキシミンSSD IR錠剤を前記患者に投与することを含む、前記方法。
【請求項2】
前記少なくとも1つのリファキシミンSSD IR錠剤が、前記患者の肝性脳症段階評価手段(HEGI)スコアまたはWest Haven基準(WHC)スコアが少なくとも1段階、または少なくとも2段階、または少なくとも3段階低減するまで投与される、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記少なくとも1つのリファキシミンSSD IR錠剤が、前記患者の肝性脳症段階評価手段(HEGI)スコアまたはWest Haven基準(WHC)スコアが段階4から段階3に、または段階3から段階2に、また段階2から段階1に低減するまで投与される、請求項1または2に記載の方法。
【請求項4】
肝代償不全を有する患者において肝硬変の合併症もしくは総死亡、またはその両方を予防する方法であって、約40mgのリファキシミンを含む少なくとも1つのリファキシミンSSD IR錠剤を前記患者に投与することを含む、前記方法。
【請求項5】
前記肝硬変の合併症が、肝性脳症(HE)、食道静脈瘤出血(EVB)、特発性細菌性腹膜炎(SBP)、及び肝腎症候群(HRS)のうちの1つ以上を含む、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記患者が、医学的に制御された非難治性腹水症を記録している、請求項4または5に記載の方法。
【請求項7】
前記患者が、治療前に特発性細菌性腹膜炎(SBP)、食道静脈瘤出血(EVB)、または肝腎症候群(HRS)を以前に経験していない、請求項4~6のいずれか1項に記載の方法。
【請求項8】
前記方法が、肝硬変の合併症に関連する入院のリスクもしくは総死亡、またはその両方を低減することをさらに含む、請求項4~7のいずれか1項に記載の方法。
【請求項9】
肝代償不全を有する患者において顕性肝性脳症(OHE)の発症を遅延させる方法であって、約40mgのリファキシミンを含む少なくとも1つのリファキシミンSSD IR錠剤を前記患者に投与することを含む、前記方法。
【請求項10】
肝代償不全が、肝臓の硬変及び医学的に制御された腹水症を含む、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記腹水症が、少なくとも30日間医学的に制御される、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記肝臓の硬変が、慢性肝疾患を有する患者における硬変の組織病理学的証拠、一過性エラストグラフィー、食道静脈瘤の存在、及び150,000未満の血小板レベルによって特徴付けされる血小板減少症のうちの1つ以上によって決定される、請求項10または11に記載の方法。
【請求項13】
前記患者が、治療前にOHEを伴わずに7~9のChild-Pugh B分類スコアを有する、請求項9~12のいずれか1項に記載の方法。
【請求項14】
前記患者が、治療前に15未満のモデル末期肝疾患ナトリウム(MELD-Na)スコアを有する、請求項9~13のいずれか1項に記載の方法。
【請求項15】
前記患者が、治療前に2未満のConn(West Haven基準)スコアを有する、請求項9~14のいずれか1項に記載の方法。
【請求項16】
OHEが、2以上のConnスコアを含む、請求項9~15のいずれか1項に記載の方法。
【請求項17】
前記患者が、傍穿刺を必要としない、請求項9~16のいずれか1項に記載の方法。
【請求項18】
前記少なくとも1つのリファキシミンSSD IR錠剤が、少なくとも1日間、または少なくとも2日間、または少なくとも3日間、または少なくとも4日間、または少なくとも5日間、または少なくとも6日間、または少なくとも7日間、または少なくとも8日間、または少なくとも9日間、または少なくとも10日間、または少なくとも11日間、または少なくとも12日間、または少なくとも13日間、または少なくとも14日間、前記患者に投与される、請求項1~17のいずれか1項に記載の方法。
【請求項19】
前記少なくとも1つのリファキシミンSSD IR錠剤が、1日1回、1日2回、または1日3回、前記患者に投与される、請求項1~18のいずれか1項に記載の方法。
【請求項20】
前記方法が、前記患者にラクツロースを投与することをさらに含む、請求項1~19のいずれか1項に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願
本出願は、2020年3月24日に出願された米国仮出願第62/994,013号及び2021年3月9日に出願された米国仮出願第63/158,784号に対する優先権を主張し、各々の内容全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【背景技術】
【0002】
肝疾患の発症率は増加傾向にあり、今後も健康上の大きな負担となる。アルコールは肝疾患の主要な原因であるが、非アルコール性脂肪酸肝疾患の原因としてのメタボリックシンドロームは、CLDの主要な原因としてアルコールをすぐに上回り得る。硬変は、少なくとも米国では慢性肝疾患(CLD)の多くを引き起こす主要な原因であり、CLD関連死及び硬変の1位の原因であり、CLDを合わせると、米国では11番目に主要な死因である。1998年~2006年までの全国的入院患者試料(NIS)データベースからのデータを使用した硬変の合併症による死亡率は、腹水症、肝性脳症(HE)、静脈瘤出血、及び肝腎症候群(HRS)でそれぞれ約8%、18%、10%、及び45%と推定された。例えば、Mol Pharm.2011;8:1573-1581を参照されたい。同様に、他の研究では、特発性細菌性腹膜炎(SBP)を有する患者の院内死亡率が10~50%の範囲であることが示されている。例えば、Hepatology,1993 Feb;17(2):251-7;J Hepatol,2004 May;40(5):823-30を参照されたい。
【0003】
硬変及びその合併症の管理は、疾患の重症度及び合併症が発生したか否か(すなわち、代償不全疾患)に基づいている。食道静脈瘤出血(EVB)、腹水症、特発性細菌性腹膜炎(SBP)、HE、または肝腎症候群(HRS)の発症は、予後に深刻な影響を及ぼす。現在のEVB、腹水症、SBP、及びHEに対する医学的療法にもかかわらず、これらの合併症の1つを発症する代償性疾患を有する患者は、20%~50%の5年生存率を有する(Gastroenterology 1987;93:234-241、Gastroenterology.1997;112:463-472)。SBPまたはHRSを発症する患者の生存率は特に不良である。SBPの場合、半分未満が1年生存であり得、I型HRSを有する患者の生存率の中央値は2週間未満である(Gastroenterology.1993;104:1133-8、Gastroenterology 1993;105:229-236)。SBP群における30日及び3ヶ月死亡率はそれぞれ26.1%及び50.7%であり、HRSの30日死亡率は46.72%であった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
肝疾患及び関連する状態の継続的な上昇を考慮すると、この分野では、新しい療法及び治療方法論が必要である。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本明細書に記載されるように、40mg用量のリファキシミンをラクツロースと組み合わせた可溶性固形分散体(SSD)としてのリファキシミンの即時放出(IR)製剤が、顕性肝性脳症(OHE)を有する患者の治療においてラクツロースよりも優れていることが驚くべきことに見出されている。これらの知見を考慮して、本明細書に記載の発明は、例えば、初期の代償不全を有する対象などの対象におけるOHEの発症の予防または遅延、及び肝硬変の合併症の予防または遅延を含む、OHEのための療法を提供する。
【0006】
さらなる例として、本明細書に開示される発明は、本明細書に記載の少なくとも1つのリファキシミンSSD組成物の投与を含む、OHEのリスクを低減すること、OHEの重症度を低減すること、OHEの期間を低減すること、及びHE関連の入院を低減することのうちの1つ以上を含む。
【0007】
例えば、リファキシミンSSD IR(40mg)の優位性は、(1)肝性脳症段階評価手段(HEGI)スコアによって測定される、OHE回復までの期間の低減(ラクツロース単独と比較して)、及び(2)HEGIスコアの改善までの期間の低減(ラクツロース単独と比較して)によって示された。
【0008】
一実施形態では、本明細書に記載の発明は、顕性肝性脳症(OHE)を治療することを必要とする患者においてそれを行う方法であって、OHE症状回復まで、少なくとも1つの40mgのリファキシミンSSD IR錠剤を患者に投与することを含む、方法を含む。
【0009】
一実施形態では、本明細書に記載の発明は、顕性肝性脳症(OHE)を治療することを必要とする患者においてそれを行う方法であって、少なくとも1日間、または少なくとも2日間、または少なくとも3日間、または少なくとも4日間、または少なくとも5日間、または少なくとも6日間、または少なくとも7日間、または少なくとも8日間、または少なくとも9日間、または少なくとも10日間、または少なくとも11日間、または少なくとも12日間、または少なくとも13日間、または少なくとも14日間、少なくとも1つの40mgリファキシミンSSD IR錠剤を患者に投与することを含む、方法を含む。
【0010】
一実施形態では、本明細書に記載の発明は、顕性肝性脳症(OHE)を治療することを必要とする患者においてそれを行う方法であって、少なくとも1日間、または少なくとも2日間、または少なくとも3日間、または少なくとも4日間、または少なくとも5日間、または少なくとも6日間、または少なくとも7日間、または少なくとも8日間、または少なくとも9日間、または少なくとも10日間、または少なくとも11日間、または少なくとも12日間、または少なくとも13日間、または少なくとも14日間、40mgのリファキシミンSSD IR錠剤QDを患者に投与することを含む、方法を含む。
【0011】
一実施形態では、本明細書に記載の発明は、顕性肝性脳症(OHE)を治療することを必要とする患者においてそれを行う方法であって、少なくとも1日間、または少なくとも2日間、または少なくとも3日間、または少なくとも4日間、または少なくとも5日間、または少なくとも6日間、または少なくとも7日間、または少なくとも8日間、または少なくとも9日間、または少なくとも10日間、または少なくとも11日間、または少なくとも12日間、または少なくとも13日間、または少なくとも14日間、40mgのリファキシミンSSD IR錠剤BIDを患者に投与することを含む、方法を含む。
【0012】
一実施形態では、本明細書に記載の発明は、顕性肝性脳症(OHE)を治療することを必要とする患者においてそれを行う方法であって、少なくとも1日間、または少なくとも2日間、または少なくとも3日間、または少なくとも4日間、または少なくとも5日間、または少なくとも6日間、または少なくとも7日間、または少なくとも8日間、または少なくとも9日間、または少なくとも10日間、または少なくとも11日間、または少なくとも12日間、または少なくとも13日間、または少なくとも14日間、40mgのリファキシミンSSD IR錠剤TIDを患者に投与することを含む、方法を含む。
【0013】
一実施形態では、本明細書に記載の発明は、顕性肝性脳症(OHE)を治療することを必要とする患者においてそれを行う方法であって、OHE症状回復まで、ラクツロース及び少なくとも1つの40mgのリファキシミンSSD IR錠剤を患者に投与することを含む、方法を含む。
【0014】
一実施形態では、本明細書に記載の発明は、顕性肝性脳症(OHE)を治療することを必要とする患者においてそれを行う方法であって、少なくとも1日間、または少なくとも2日間、または少なくとも3日間、または少なくとも4日間、または少なくとも5日間、または少なくとも6日間、または少なくとも7日間、または少なくとも8日間、または少なくとも9日間、または少なくとも10日間、または少なくとも11日間、または少なくとも12日間、または少なくとも13日間、または少なくとも14日間、ラクツロース及び少なくとも1つの40mgリファキシミンSSD IR錠剤を患者に投与することを含む、方法を含む。
【0015】
一実施形態では、本明細書に記載の発明は、顕性肝性脳症(OHE)を治療することを必要とする患者においてそれを行う方法であって、少なくとも1日間、または少なくとも2日間、または少なくとも3日間、または少なくとも4日間、または少なくとも5日間、または少なくとも6日間、または少なくとも7日間、または少なくとも8日間、または少なくとも9日間、または少なくとも10日間、または少なくとも11日間、または少なくとも12日間、または少なくとも13日間、または少なくとも14日間、ラクツロース及び40mgのリファキシミンSSD IR錠剤QDを患者に投与することを含む、方法を含む。
【0016】
一実施形態では、本明細書に記載の発明は、顕性肝性脳症(OHE)を治療することを必要とする患者においてそれを行う方法であって、少なくとも1日間、または少なくとも2日間、または少なくとも3日間、または少なくとも4日間、または少なくとも5日間、または少なくとも6日間、または少なくとも7日間、または少なくとも8日間、または少なくとも9日間、または少なくとも10日間、または少なくとも11日間、または少なくとも12日間、または少なくとも13日間、または少なくとも14日間、ラクツロース及び40mgのリファキシミンSSD IR錠剤BIDを患者に投与することを含む、方法を含む。
【0017】
一実施形態では、本明細書に記載の発明は、顕性肝性脳症(OHE)を治療することを必要とする患者においてそれを行う方法であって、少なくとも1日間、または少なくとも2日間、または少なくとも3日間、または少なくとも4日間、または少なくとも5日間、または少なくとも6日間、または少なくとも7日間、または少なくとも8日間、または少なくとも9日間、または少なくとも10日間、または少なくとも11日間、または少なくとも12日間、または少なくとも13日間、または少なくとも14日間、ラクツロース及び40mgのリファキシミンSSD IR錠剤TIDを患者に投与することを含む、方法を含む。
【0018】
一実施形態では、本明細書に記載の発明は、顕性肝性脳症(OHE)を治療することを必要とする患者においてそれを行う方法であって、患者の肝性脳症段階評価手段(HEGI)スコアが少なくとも1段階、または少なくとも2段階、または少なくとも3段階低減するまで、少なくとも1つの40mgのリファキシミンSSD IR錠剤を患者に投与することを含む、方法を含む。
【0019】
一実施形態では、本明細書に記載の発明は、顕性肝性脳症(OHE)を治療することを必要とする患者においてそれを行う方法であって、患者の肝性脳症段階評価手段(HEGI)スコアが段階4から段階3に、また段階3から段階2に低減するまで、少なくとも1つの40mgのリファキシミンSSD IR錠剤を患者に投与することを含む、方法を含む。
【0020】
一実施形態では、本明細書に記載の発明は、顕性肝性脳症(OHE)を治療することを必要とする患者においてそれを行う方法であって、患者の肝性脳症段階評価手段(HEGI)スコアが少なくとも1段階、または少なくとも2段階、または少なくとも3段階低減するまで、40mgのリファキシミンSSD IR錠剤QDを患者に投与することを含む、方法を含む。
【0021】
一実施形態では、本明細書に記載の発明は、顕性肝性脳症(OHE)を治療することを必要とする患者においてそれを行う方法であって、患者の肝性脳症段階評価手段(HEGI)スコアが段階4から段階3に、また段階3から段階2に低減するまで、40mgのリファキシミンSSD IR錠剤QDを患者に投与することを含む、方法を含む。
【0022】
一実施形態では、本明細書に記載の発明は、顕性肝性脳症(OHE)を治療することを必要とする患者においてそれを行う方法であって、患者の肝性脳症段階評価手段(HEGI)スコアが少なくとも1段階、または少なくとも2段階、または少なくとも3段階低減するまで、40mgのリファキシミンSSD IR錠剤BIDを患者に投与することを含む、方法を含む。
【0023】
一実施形態では、本明細書に記載の発明は、顕性肝性脳症(OHE)を治療することを必要とする患者においてそれを行う方法であって、患者の肝性脳症段階評価手段(HEGI)スコアが段階4から段階3に、また段階3から段階2に低減するまで、40mgのリファキシミンSSD IR錠剤BIDを患者に投与することを含む、方法を含む。
【0024】
一実施形態では、本明細書に記載の発明は、顕性肝性脳症(OHE)を治療することを必要とする患者においてそれを行う方法であって、患者の肝性脳症段階評価手段(HEGI)スコアが少なくとも1段階、または少なくとも2段階、または少なくとも3段階低減するまで、40mgのリファキシミンSSD IR錠剤TIDを患者に投与することを含む、方法を含む。
【0025】
一実施形態では、本明細書に記載の発明は、顕性肝性脳症(OHE)を治療することを必要とする患者においてそれを行う方法であって、患者の肝性脳症段階評価手段(HEGI)スコアが段階4から段階3に、また段階3から段階2に低減するまで、40mgのリファキシミンSSD IR錠剤TIDを患者に投与することを含む、方法を含む。
【0026】
一実施形態では、本明細書に記載の発明は、顕性肝性脳症(OHE)を治療することを必要とする患者においてそれを行う方法であって、患者の肝性脳症段階評価手段(HEGI)スコアが少なくとも1段階、または少なくとも2段階、または少なくとも3段階低減するまで、ラクツロース及び少なくとも1つの40mgリファキシミンSSD IR錠剤を同時に患者に投与することを含む、方法を含む。
【0027】
一実施形態では、本明細書に記載の発明は、顕性肝性脳症(OHE)を治療することを必要とする患者においてそれを行う方法であって、患者の肝性脳症段階評価手段(HEGI)スコアが段階4から段階3に、また段階3から段階2に低減するまで、ラクツロース及び少なくとも1つの40mgのリファキシミンSSD IR錠剤を患者に投与することを含む、方法を含む。
【0028】
一実施形態では、本明細書に記載の発明は、顕性肝性脳症(OHE)を治療することを必要とする患者においてそれを行う方法であって、患者の肝性脳症段階評価手段(HEGI)スコアが少なくとも1段階、または少なくとも2段階、または少なくとも3段階低減するまで、ラクツロース及び40mgのリファキシミンSSD IR錠剤QDを患者に投与することを含む、方法を含む。
【0029】
一実施形態では、本明細書に記載の発明は、顕性肝性脳症(OHE)を治療することを必要とする患者においてそれを行う方法であって、患者の肝性脳症段階評価手段(HEGI)スコアが段階4から段階3に、また段階3から段階2に低減するまで、ラクツロース及び40mgのリファキシミンSSD IR錠剤QDを患者に投与することを含む、方法を含む。
【0030】
一実施形態では、本明細書に記載の発明は、顕性肝性脳症(OHE)を治療することを必要とする患者においてそれを行う方法であって、患者の肝性脳症段階評価手段(HEGI)スコアが少なくとも1段階、または少なくとも2段階、または少なくとも3段階低減するまで、ラクツロース及び40mgのリファキシミンSSD IR錠剤BIDを患者に投与することを含む、方法を含む。
【0031】
一実施形態では、本明細書に記載の発明は、顕性肝性脳症(OHE)を治療することを必要とする患者においてそれを行う方法であって、患者の肝性脳症段階評価手段(HEGI)スコアが段階4から段階3に、また段階3から段階2に低減するまで、ラクツロース及び40mgのリファキシミンSSD IR錠剤BIDを患者に投与することを含む、方法を含む。
【0032】
一実施形態では、本明細書に記載の発明は、顕性肝性脳症(OHE)を治療することを必要とする患者においてそれを行う方法であって、患者の肝性脳症段階評価手段(HEGI)スコアが少なくとも1段階、または少なくとも2段階、または少なくとも3段階低減するまで、ラクツロース及び40mgのリファキシミンSSD IR錠剤TIDを患者に投与することを含む、方法を含む。
【0033】
一実施形態では、本明細書に記載の発明は、顕性肝性脳症(OHE)を治療することを必要とする患者においてそれを行う方法であって、患者の肝性脳症段階評価手段(HEGI)スコアが段階4から段階3に、また段階3から段階2に低減するまで、ラクツロース及び40mgのリファキシミンSSD IR錠剤TIDを患者に投与することを含む、方法を含む。
【0034】
一実施形態では、本明細書に記載の発明は、顕性肝性脳症(OHE)を治療することを必要とする患者においてそれを行う方法であって、患者のWest Haven基準(WHC)スコアが少なくとも1段階、または少なくとも2段階、または少なくとも3段階低減するまで、少なくとも1つの40mgのリファキシミンSSD IR錠剤を患者に投与することを含む、方法を含む。
【0035】
一実施形態では、本明細書に記載の発明は、顕性肝性脳症(OHE)を治療することを必要とする患者においてそれを行う方法であって、患者のWest Haven基準(WHC)スコアが段階4から段階3に、または段階3から段階2に、また段階2から段階1に、また段階1から段階0に低減するまで、少なくとも1つの40mgのリファキシミンSSD IR錠剤を患者に投与することを含む、方法を含む。
【0036】
一実施形態では、本明細書に記載の発明は、顕性肝性脳症(OHE)を治療することを必要とする患者においてそれを行う方法であって、患者のWest Haven基準(WHC)スコアが少なくとも1段階、または少なくとも2段階、または少なくとも3段階低減するまで、40mgのリファキシミンSSD IR錠剤QDを患者に投与することを含む、方法を含む。
【0037】
一実施形態では、本明細書に記載の発明は、顕性肝性脳症(OHE)を治療することを必要とする患者においてそれを行う方法であって、患者のWest Haven基準(WHC)スコアが段階4から段階3に、または段階3から段階2に、また段階2から段階1に、また段階1から段階0に低減するまで、40mgのリファキシミンSSD IR錠剤QDを患者に投与することを含む、方法を含む。
【0038】
一実施形態では、本明細書に記載の発明は、顕性肝性脳症(OHE)を治療することを必要とする患者においてそれを行う方法であって、患者のWest Haven基準(WHC)スコアが少なくとも1段階、または少なくとも2段階、または少なくとも3段階低減するまで、40mgのリファキシミンSSD IR錠剤BIDを患者に投与することを含む、方法を含む。
【0039】
一実施形態では、本明細書に記載の発明は、顕性肝性脳症(OHE)を治療することを必要とする患者においてそれを行う方法であって、患者のWest Haven基準(WHC)スコアが段階4から段階3に、または段階3から段階2に、また段階2から段階1に、また段階1から段階0に低減するまで、40mgのリファキシミンSSD IR錠剤BIDを患者に投与することを含む、方法を含む。
【0040】
一実施形態では、本明細書に記載の発明は、顕性肝性脳症(OHE)を治療することを必要とする患者においてそれを行う方法であって、患者のWest Haven基準(WHC)スコアが少なくとも1段階、または少なくとも2段階、または少なくとも3段階低減するまで、40mgのリファキシミンSSD IR錠剤TIDを患者に投与することを含む、方法を含む。
【0041】
一実施形態では、本明細書に記載の発明は、顕性肝性脳症(OHE)を治療することを必要とする患者においてそれを行う方法であって、患者のWest Haven基準(WHC)スコアが段階4から段階3に、または段階3から段階2に、また段階2から段階1に、また段階1から段階0に低減するまで、ラクツロース及び40mgのリファキシミンSSD IR錠剤TIDを患者に投与することを含む、方法を含む。
【0042】
一実施形態では、本明細書に記載の発明は、顕性肝性脳症(OHE)を治療することを必要とする患者においてそれを行う方法であって、患者のWest Haven基準(WHC)スコアが少なくとも1段階、または少なくとも2段階、または少なくとも3段階低減するまで、ラクツロース及び少なくとも1つの40mgのリファキシミンSSD IR錠剤を患者に投与することを含む、方法を含む。
【0043】
一実施形態では、本明細書に記載の発明は、顕性肝性脳症(OHE)を治療することを必要とする患者においてそれを行う方法であって、患者のWest Haven基準(WHC)スコアが段階4から段階3に、または段階3から段階2に、また段階2から段階1に、また段階1から段階0に低減するまで、ラクツロース及び少なくとも1つの40mgのリファキシミンSSD IR錠剤を患者に投与することを含む、方法を含む。
【0044】
一実施形態では、本明細書に記載の発明は、顕性肝性脳症(OHE)を治療することを必要とする患者においてそれを行う方法であって、患者のWest Haven基準(WHC)スコアが少なくとも1段階、または少なくとも2段階、または少なくとも3段階低減するまで、ラクツロース及び40mgのリファキシミンSSD IR錠剤QDを患者に投与することを含む、方法を含む。
【0045】
一実施形態では、本明細書に記載の発明は、顕性肝性脳症(OHE)を治療することを必要とする患者においてそれを行う方法であって、患者のWest Haven基準(WHC)スコアが段階4から段階3に、または段階3から段階2に、また段階2から段階1に、また段階1から段階0に低減するまで、ラクツロース及び40mgのリファキシミンSSD IR錠剤QDを患者に投与することを含む、方法を含む。
【0046】
一実施形態では、本明細書に記載の発明は、顕性肝性脳症(OHE)を治療することを必要とする患者においてそれを行う方法であって、患者のWest Haven基準(WHC)スコアが少なくとも1段階、または少なくとも2段階、または少なくとも3段階低減するまで、ラクツロース及び40mgのリファキシミンSSD IR錠剤BIDを患者に投与することを含む、方法を含む。
【0047】
一実施形態では、本明細書に記載の発明は、顕性肝性脳症(OHE)を治療することを必要とする患者においてそれを行う方法であって、患者のWest Haven基準(WHC)スコアが段階4から段階3に、または段階3から段階2に、また段階2から段階1に、また段階1から段階0に低減するまで、ラクツロース及び40mgのリファキシミンSSD IR錠剤BIDを患者に投与することを含む、方法を含む。
【0048】
一実施形態では、本明細書に記載の発明は、顕性肝性脳症(OHE)を治療することを必要とする患者においてそれを行う方法であって、患者のWest Haven基準(WHC)スコアが少なくとも1段階、または少なくとも2段階、または少なくとも3段階低減するまで、ラクツロース及び40mgのリファキシミンSSD IR錠剤TIDを患者に投与することを含む、方法を含む。
【0049】
一実施形態では、本明細書に記載の発明は、顕性肝性脳症(OHE)を治療することを必要とする患者においてそれを行う方法であって、患者のWest Haven基準(WHC)スコアが段階4から段階3に、または段階3から段階2に、また段階2から段階1に、また段階1から段階0に低減するまで、ラクツロース及び40mgのリファキシミンSSD IR錠剤TIDを患者に投与することを含む、方法を含む。
【0050】
一実施形態では、本明細書に記載の発明は、顕性肝性脳症(OHE)を治療することを必要とする患者においてそれを行う方法であって、少なくとも1日間、または少なくとも2日間、または少なくとも3日間、または少なくとも4日間、または少なくとも5日間、または少なくとも6日間、または少なくとも7日間、または少なくとも8日間、または少なくとも9日間、または少なくとも10日間、または少なくとも11日間、または少なくとも12日間、または少なくとも13日間、または少なくとも14日間、リファキシミンSSD IR錠剤剤形で40mgのリファキシミンの1日用量を患者に投与することを含む、方法を含む。
【0051】
一実施形態では、本明細書に記載の発明は、顕性肝性脳症(OHE)を治療することを必要とする患者においてそれを行う方法であって、少なくとも1日間、または少なくとも2日間、または少なくとも3日間、または少なくとも4日間、または少なくとも5日間、または少なくとも6日間、または少なくとも7日間、または少なくとも8日間、または少なくとも9日間、または少なくとも10日間、または少なくとも11日間、または少なくとも12日間、または少なくとも13日間、または少なくとも14日間、リファキシミンSSD IR錠剤剤形で80mgのリファキシミンの1日用量を患者に投与することを含む、方法を含む。
【0052】
一実施形態では、本明細書に記載の発明は、顕性肝性脳症(OHE)を治療することを必要とする患者においてそれを行う方法であって、少なくとも1日間、または少なくとも2日間、または少なくとも3日間、または少なくとも4日間、または少なくとも5日間、または少なくとも6日間、または少なくとも7日間、または少なくとも8日間、または少なくとも9日間、または少なくとも10日間、または少なくとも11日間、または少なくとも12日間、または少なくとも13日間、または少なくとも14日間、リファキシミンSSD IR錠剤剤形で120mgのリファキシミンの1日用量を患者に投与することを含む、方法を含む。
【0053】
一実施形態では、本明細書に記載の発明は、顕性肝性脳症(OHE)を治療することを必要とする患者においてそれを行う方法であって、OHE症状回復まで、ラクツロース及びリファキシミンSSD IR錠剤剤形で40mgのリファキシミンの1日用量を患者に投与することを含む、方法を含む。
【0054】
一実施形態では、本明細書に記載の発明は、顕性肝性脳症(OHE)を治療することを必要とする患者においてそれを行う方法であって、少なくとも1日間、または少なくとも2日間、または少なくとも3日間、または少なくとも4日間、または少なくとも5日間、または少なくとも6日間、または少なくとも7日間、または少なくとも8日間、または少なくとも9日間、または少なくとも10日間、または少なくとも11日間、または少なくとも12日間、または少なくとも13日間、または少なくとも14日間、ラクツロース及びリファキシミンSSD IR錠剤剤形で40mgのリファキシミンの1日用量を患者に投与することを含む、方法を含む。
【0055】
一実施形態では、本明細書に記載の発明は、顕性肝性脳症(OHE)を治療することを必要とする患者においてそれを行う方法であって、少なくとも1日間、または少なくとも2日間、または少なくとも3日間、または少なくとも4日間、または少なくとも5日間、または少なくとも6日間、または少なくとも7日間、または少なくとも8日間、または少なくとも9日間、または少なくとも10日間、または少なくとも11日間、または少なくとも12日間、または少なくとも13日間、または少なくとも14日間、ラクツロース及びリファキシミンSSD IR錠剤剤形で80mgのリファキシミンの1日用量を患者に投与することを含む、方法を含む。
【0056】
一実施形態では、本明細書に記載の発明は、顕性肝性脳症(OHE)を治療することを必要とする患者においてそれを行う方法であって、少なくとも1日間、または少なくとも2日間、または少なくとも3日間、または少なくとも4日間、または少なくとも5日間、または少なくとも6日間、または少なくとも7日間、または少なくとも8日間、または少なくとも9日間、または少なくとも10日間、または少なくとも11日間、または少なくとも12日間、または少なくとも13日間、または少なくとも14日間、ラクツロース及びリファキシミンSSD IR錠剤剤形で120mgのリファキシミンの1日用量を患者に投与することを含む、方法を含む。
【0057】
一実施形態では、本明細書に記載の発明は、顕性肝性脳症(OHE)を治療することを必要とする患者においてそれを行う方法であって、患者の肝性脳症段階評価手段(HEGI)スコアが少なくとも1段階、または少なくとも2段階、または少なくとも3段階低減するまで、リファキシミンSSD IR錠剤剤形で40mgのリファキシミンの1日用量を患者に投与することを含む、方法を含む。
【0058】
一実施形態では、本明細書に記載の発明は、顕性肝性脳症(OHE)を治療することを必要とする患者においてそれを行う方法であって、患者の肝性脳症段階評価手段(HEGI)スコアが段階4から段階3に、また段階3から段階2に低減するまで、リファキシミンSSD IR錠剤剤形で40mgのリファキシミンの1日用量を患者に投与することを含む、方法を含む。
【0059】
一実施形態では、本明細書に記載の発明は、顕性肝性脳症(OHE)を治療することを必要とする患者においてそれを行う方法であって、患者の肝性脳症段階評価手段(HEGI)スコアが少なくとも1段階、または少なくとも2段階、または少なくとも3段階低減するまで、リファキシミンSSD IR錠剤剤形で80mgのリファキシミンの1日用量を患者に投与することを含む、方法を含む。
【0060】
一実施形態では、本明細書に記載の発明は、顕性肝性脳症(OHE)を治療することを必要とする患者においてそれを行う方法であって、患者の肝性脳症段階評価手段(HEGI)スコアが段階4から段階3に、また段階3から段階2に低減するまで、リファキシミンSSD IR錠剤剤形で80mgのリファキシミンの1日用量を患者に投与することを含む、方法を含む。
【0061】
一実施形態では、本明細書に記載の発明は、顕性肝性脳症(OHE)を治療することを必要とする患者においてそれを行う方法であって、患者の肝性脳症段階評価手段(HEGI)スコアが少なくとも1段階、または少なくとも2段階、または少なくとも3段階低減するまで、リファキシミンSSD IR錠剤剤形で120mgのリファキシミンの1日用量を患者に投与することを含む、方法を含む。
【0062】
一実施形態では、本明細書に記載の発明は、顕性肝性脳症(OHE)を治療することを必要とする患者においてそれを行う方法であって、患者の肝性脳症段階評価手段(HEGI)スコアが段階4から段階3に、また段階3から段階2に低減するまで、リファキシミンSSD IR錠剤剤形で120mgのリファキシミンの1日用量を患者に投与することを含む、方法を含む。
【0063】
一実施形態では、本明細書に記載の発明は、顕性肝性脳症(OHE)を治療することを必要とする患者においてそれを行う方法であって、患者の肝性脳症段階評価手段(HEGI)スコアが少なくとも1段階、または少なくとも2段階、または少なくとも3段階低減するまで、ラクツロース及びリファキシミンSSD IR錠剤剤形で40mgのリファキシミンの1日用量を患者に投与することを含む、方法を含む。
【0064】
一実施形態では、本明細書に記載の発明は、顕性肝性脳症(OHE)を治療することを必要とする患者においてそれを行う方法であって、患者の肝性脳症段階評価手段(HEGI)スコアが段階4から段階3に、また段階3から段階2に低減するまで、ラクツロース及びリファキシミンSSD IR錠剤剤形で40mgのリファキシミンの1日用量を患者に投与することを含む、方法を含む。
【0065】
一実施形態では、本明細書に記載の発明は、顕性肝性脳症(OHE)を治療することを必要とする患者においてそれを行う方法であって、患者の肝性脳症段階評価手段(HEGI)スコアが少なくとも1段階、または少なくとも2段階、または少なくとも3段階低減するまで、ラクツロース及びリファキシミンSSD IR錠剤剤形で80mgのリファキシミンの1日用量を患者に投与することを含む、方法を含む。
【0066】
一実施形態では、本明細書に記載の発明は、顕性肝性脳症(OHE)を治療することを必要とする患者においてそれを行う方法であって、患者の肝性脳症段階評価手段(HEGI)スコアが段階4から段階3に、また段階3から段階2に低減するまで、ラクツロース及びリファキシミンSSD IR錠剤剤形で80mgのリファキシミンの1日用量を患者に投与することを含む、方法を含む。
【0067】
一実施形態では、本明細書に記載の発明は、顕性肝性脳症(OHE)を治療することを必要とする患者においてそれを行う方法であって、患者の肝性脳症段階評価手段(HEGI)スコアが少なくとも1段階、または少なくとも2段階、または少なくとも3段階低減するまで、ラクツロース及びリファキシミンSSD IR錠剤剤形で120mgのリファキシミンの1日用量を患者に投与することを含む、方法を含む。
【0068】
一実施形態では、本明細書に記載の発明は、顕性肝性脳症(OHE)を治療することを必要とする患者においてそれを行う方法であって、患者の肝性脳症段階評価手段(HEGI)スコアが段階4から段階3に、また段階3から段階2に低減するまで、ラクツロース及びリファキシミンSSD IR錠剤剤形で120mgのリファキシミンの1日用量を患者に投与することを含む、方法を含む。
【0069】
一実施形態では、本明細書に記載の発明は、顕性肝性脳症(OHE)を治療することを必要とする患者においてそれを行う方法であって、患者のWest Haven基準(WHC)スコアが少なくとも1段階、または少なくとも2段階、または少なくとも3段階低減するまで、リファキシミンSSD IR錠剤剤形で40mgのリファキシミンの1日用量を患者に投与することを含む、方法を含む。
【0070】
一実施形態では、本明細書に記載の発明は、顕性肝性脳症(OHE)を治療することを必要とする患者においてそれを行う方法であって、患者のWest Haven基準(WHC)スコアが段階4から段階3に、または段階3から段階2に、また段階2から段階1に、また段階1から段階0に低減するまで、リファキシミンSSD IR錠剤剤形で40mgのリファキシミンの1日用量を患者に投与することを含む、方法を含む。
【0071】
一実施形態では、本明細書に記載の発明は、顕性肝性脳症(OHE)を治療することを必要とする患者においてそれを行う方法であって、患者のWest Haven基準(WHC)スコアが少なくとも1段階、または少なくとも2段階、または少なくとも3段階低減するまで、リファキシミンSSD IR錠剤剤形で80mgのリファキシミンの1日用量を患者に投与することを含む、方法を含む。
【0072】
一実施形態では、本明細書に記載の発明は、顕性肝性脳症(OHE)を治療することを必要とする患者においてそれを行う方法であって、患者のWest Haven基準(WHC)スコアが段階4から段階3に、または段階3から段階2に、また段階2から段階1に、また段階1から段階0に低減するまで、リファキシミンSSD IR錠剤剤形で80mgのリファキシミンの1日用量を患者に投与することを含む、方法を含む。
【0073】
一実施形態では、本明細書に記載の発明は、顕性肝性脳症(OHE)を治療することを必要とする患者においてそれを行う方法であって、患者のWest Haven基準(WHC)スコアが少なくとも1段階、または少なくとも2段階、または少なくとも3段階低減するまで、リファキシミンSSD IR錠剤剤形で120mgのリファキシミンの1日用量を患者に投与することを含む、方法を含む。
【0074】
一実施形態では、本明細書に記載の発明は、顕性肝性脳症(OHE)を治療することを必要とする患者においてそれを行う方法であって、患者のWest Haven基準(WHC)スコアが段階4から段階3に、または段階3から段階2に、また段階2から段階1に、また段階1から段階0に低減するまで、リファキシミンSSD IR錠剤剤形で120mgのリファキシミンの1日用量を患者に投与することを含む、方法を含む。
【0075】
一実施形態では、本明細書に記載の発明は、顕性肝性脳症(OHE)を治療することを必要とする患者においてそれを行う方法であって、患者のWest Haven基準(WHC)スコアが少なくとも1段階、または少なくとも2段階、または少なくとも3段階低減するまで、ラクツロース及びリファキシミンSSD IR錠剤剤形で40mgのリファキシミンの1日用量を患者に投与することを含む、方法を含む。
【0076】
一実施形態では、本明細書に記載の発明は、顕性肝性脳症(OHE)を治療することを必要とする患者においてそれを行う方法であって、患者のWest Haven基準(WHC)スコアが段階4から段階3に、または段階3から段階2に、また段階2から段階1に、また段階1から段階0に低減するまで、ラクツロース及びリファキシミンSSD IR錠剤剤形で40mgのリファキシミンの1日用量を患者に投与することを含む、方法を含む。
【0077】
一実施形態では、本明細書に記載の発明は、顕性肝性脳症(OHE)を治療することを必要とする患者においてそれを行う方法であって、患者のWest Haven基準(WHC)スコアが少なくとも1段階、または少なくとも2段階、または少なくとも3段階低減するまで、ラクツロース及びリファキシミンSSD IR錠剤剤形で80mgのリファキシミンの1日用量を患者に投与することを含む、方法を含む。
【0078】
一実施形態では、本明細書に記載の発明は、顕性肝性脳症(OHE)を治療することを必要とする患者においてそれを行う方法であって、患者のWest Haven基準(WHC)スコアが段階4から段階3に、または段階3から段階2に、また段階2から段階1に、また段階1から段階0に低減するまで、ラクツロース及びリファキシミンSSD IR錠剤剤形で80mgのリファキシミンの1日用量を患者に投与することを含む、方法を含む。
【0079】
一実施形態では、本明細書に記載の発明は、顕性肝性脳症(OHE)を治療することを必要とする患者においてそれを行う方法であって、患者のWest Haven基準(WHC)スコアが少なくとも1段階、または少なくとも2段階、または少なくとも3段階低減するまで、ラクツロース及びリファキシミンSSD IR錠剤剤形で120mgのリファキシミンの1日用量を患者に投与することを含む、方法を含む。
【0080】
一実施形態では、本明細書に記載の発明は、顕性肝性脳症(OHE)を治療することを必要とする患者においてそれを行う方法であって、患者のWest Haven基準(WHC)スコアが段階4から段階3に、または段階3から段階2に、また段階2から段階1に、また段階1から段階0に低減するまで、ラクツロース及びリファキシミンSSD IR錠剤剤形で120mgのリファキシミンの1日用量を患者に投与することを含む、方法を含む。
【0081】
顕性肝性脳症(OHE)を治療することを必要とする患者においてそれを行う方法であって、少なくとも1つのリファキシミンSSD IR錠剤を患者に投与することを含む、方法もまた開示される。
【0082】
一実施形態では、本明細書に記載の発明は、顕性肝性脳症(OHE)を治療することを必要とする患者においてそれを行う方法であって、OHE症状回復まで、少なくとも1つのリファキシミンSSD IR組成物(例えば、錠剤)を患者に投与することを含む、方法を含む。
【0083】
一実施形態では、本明細書に記載の発明は、顕性肝性脳症(OHE)を治療することを必要とする患者においてそれを行う方法であって、少なくとも1日間、または少なくとも2日間、または少なくとも3日間、または少なくとも4日間、または少なくとも5日間、または少なくとも6日間、または少なくとも7日間、または少なくとも8日間、または少なくとも9日間、または少なくとも10日間、または少なくとも11日間、または少なくとも12日間、または少なくとも13日間、または少なくとも14日間、少なくとも1つのリファキシミンSSD IR組成物(例えば、錠剤)を患者に投与することを含む、方法を含む。
【0084】
一実施形態では、本明細書に記載の発明は、顕性肝性脳症(OHE)を治療することを必要とする患者においてそれを行う方法であって、少なくとも1日間、または少なくとも2日間、または少なくとも3日間、または少なくとも4日間、または少なくとも5日間、または少なくとも6日間、または少なくとも7日間、または少なくとも8日間、または少なくとも9日間、または少なくとも10日間、または少なくとも11日間、または少なくとも12日間、または少なくとも13日間、または少なくとも14日間、リファキシミンSSD IR組成物(例えば、錠剤)QDを患者に投与することを含む、方法を含む。
【0085】
一実施形態では、本明細書に記載の発明は、顕性肝性脳症(OHE)を治療することを必要とする患者においてそれを行う方法であって、少なくとも1日間、または少なくとも2日間、または少なくとも3日間、または少なくとも4日間、または少なくとも5日間、または少なくとも6日間、または少なくとも7日間、または少なくとも8日間、または少なくとも9日間、または少なくとも10日間、または少なくとも11日間、または少なくとも12日間、または少なくとも13日間、または少なくとも14日間、少なくとも1つのリファキシミンSSD IR組成物(例えば、錠剤)BIDを患者に投与することを含む、方法を含む。
【0086】
一実施形態では、本明細書に記載の発明は、顕性肝性脳症(OHE)を治療することを必要とする患者においてそれを行う方法であって、少なくとも1日間、または少なくとも2日間、または少なくとも3日間、または少なくとも4日間、または少なくとも5日間、または少なくとも6日間、または少なくとも7日間、または少なくとも8日間、または少なくとも9日間、または少なくとも10日間、または少なくとも11日間、または少なくとも12日間、または少なくとも13日間、または少なくとも14日間、少なくとも1つのリファキシミンSSD IR組成物(例えば、錠剤)TIDを患者に投与することを含む、方法を含む。
【0087】
一実施形態では、本明細書に記載の発明は、顕性肝性脳症(OHE)を治療することを必要とする患者においてそれを行う方法であって、OHE症状回復まで、ラクツロース及び少なくとも1つのリファキシミンSSD IR組成物(例えば、錠剤)を患者に投与することを含む、方法を含む。
【0088】
一実施形態では、本明細書に記載の発明は、顕性肝性脳症(OHE)を治療することを必要とする患者においてそれを行う方法であって、少なくとも1日間、または少なくとも2日間、または少なくとも3日間、または少なくとも4日間、または少なくとも5日間、または少なくとも6日間、または少なくとも7日間、または少なくとも8日間、または少なくとも9日間、または少なくとも10日間、または少なくとも11日間、または少なくとも12日間、または少なくとも13日間、または少なくとも14日間、ラクツロース及び少なくとも1つのリファキシミンSSD IR組成物(例えば、錠剤)を患者に投与することを含む、方法を含む。
【0089】
一実施形態では、本明細書に記載の発明は、顕性肝性脳症(OHE)を治療することを必要とする患者においてそれを行う方法であって、少なくとも1日間、または少なくとも2日間、または少なくとも3日間、または少なくとも4日間、または少なくとも5日間、または少なくとも6日間、または少なくとも7日間、または少なくとも8日間、または少なくとも9日間、または少なくとも10日間、または少なくとも11日間、または少なくとも12日間、または少なくとも13日間、または少なくとも14日間、ラクツロース及び少なくとも1つのリファキシミンSSD IR組成物(例えば、錠剤)QDを患者に投与することを含む、方法を含む。
【0090】
一実施形態では、本明細書に記載の発明は、顕性肝性脳症(OHE)を治療することを必要とする患者においてそれを行う方法であって、少なくとも1日間、または少なくとも2日間、または少なくとも3日間、または少なくとも4日間、または少なくとも5日間、または少なくとも6日間、または少なくとも7日間、または少なくとも8日間、または少なくとも9日間、または少なくとも10日間、または少なくとも11日間、または少なくとも12日間、または少なくとも13日間、または少なくとも14日間、ラクツロース及び少なくとも1つのリファキシミンSSD IR組成物(例えば、錠剤)BIDを患者に投与することを含む、方法を含む。
【0091】
一実施形態では、本明細書に記載の発明は、顕性肝性脳症(OHE)を治療することを必要とする患者においてそれを行う方法であって、少なくとも1日間、または少なくとも2日間、または少なくとも3日間、または少なくとも4日間、または少なくとも5日間、または少なくとも6日間、または少なくとも7日間、または少なくとも8日間、または少なくとも9日間、または少なくとも10日間、または少なくとも11日間、または少なくとも12日間、または少なくとも13日間、または少なくとも14日間、ラクツロース及び少なくとも1つのリファキシミンSSD IR組成物(例えば、錠剤)TIDを患者に投与することを含む、方法を含む。
【0092】
一実施形態では、本明細書に記載の発明は、顕性肝性脳症(OHE)を治療することを必要とする患者においてそれを行う方法であって、患者の肝性脳症段階評価手段(HEGI)スコアが少なくとも1段階、または少なくとも2段階、または少なくとも3段階低減するまで、少なくとも1つのリファキシミンSSD IR組成物(例えば、錠剤)を患者に投与することを含む、方法を含む。
【0093】
一実施形態では、本明細書に記載の発明は、顕性肝性脳症(OHE)を治療することを必要とする患者においてそれを行う方法であって、患者の肝性脳症段階評価手段(HEGI)スコアが段階4から段階3に、また段階3から段階2に低減するまで、少なくとも1つのリファキシミンSSD IR組成物(例えば、錠剤)を患者に投与することを含む、方法を含む。
【0094】
一実施形態では、本明細書に記載の発明は、顕性肝性脳症(OHE)を治療することを必要とする患者においてそれを行う方法であって、患者の肝性脳症段階評価手段(HEGI)スコアが少なくとも1段階、または少なくとも2段階、または少なくとも3段階低減するまで、リファキシミンSSD IR組成物(例えば、錠剤)QDを患者に投与することを含む、方法を含む。
【0095】
一実施形態では、本明細書に記載の発明は、顕性肝性脳症(OHE)を治療することを必要とする患者においてそれを行う方法であって、患者の肝性脳症段階評価手段(HEGI)スコアが段階4から段階3に、また段階3から段階2に低減するまで、リファキシミンSSD IR組成物(例えば、錠剤)QDを患者に投与することを含む、方法を含む。
【0096】
一実施形態では、本明細書に記載の発明は、顕性肝性脳症(OHE)を治療することを必要とする患者においてそれを行う方法であって、患者の肝性脳症段階評価手段(HEGI)スコアが少なくとも1段階、または少なくとも2段階、または少なくとも3段階低減するまで、リファキシミンSSD IR組成物(例えば、錠剤)BIDを患者に投与することを含む、方法を含む。
【0097】
一実施形態では、本明細書に記載の発明は、顕性肝性脳症(OHE)を治療することを必要とする患者においてそれを行う方法であって、患者の肝性脳症段階評価手段(HEGI)スコアが段階4から段階3に、また段階3から段階2に低減するまで、リファキシミンSSD IR組成物(例えば、錠剤)BIDを患者に投与することを含む、方法を含む。
【0098】
一実施形態では、本明細書に記載の発明は、顕性肝性脳症(OHE)を治療することを必要とする患者においてそれを行う方法であって、患者の肝性脳症段階評価手段(HEGI)スコアが少なくとも1段階、または少なくとも2段階、または少なくとも3段階低減するまで、リファキシミンSSD IR組成物(例えば、錠剤)TIDを患者に投与することを含む、方法を含む。
【0099】
一実施形態では、本明細書に記載の発明は、顕性肝性脳症(OHE)を治療することを必要とする患者においてそれを行う方法であって、患者の肝性脳症段階評価手段(HEGI)スコアが段階4から段階3に、また段階3から段階2に低減するまで、リファキシミンSSD IR組成物(例えば、錠剤)TIDを患者に投与することを含む、方法を含む。
【0100】
一実施形態では、本明細書に記載の発明は、顕性肝性脳症(OHE)を治療することを必要とする患者においてそれを行う方法であって、患者の肝性脳症段階評価手段(HEGI)スコアが少なくとも1段階、または少なくとも2段階、または少なくとも3段階低減するまで、ラクツロース及び少なくとも1つのリファキシミンSSD IR組成物(例えば、錠剤)を患者に同時に投与することを含む、方法を含む。
【0101】
一実施形態では、本明細書に記載の発明は、顕性肝性脳症(OHE)を治療することを必要とする患者においてそれを行う方法であって、患者の肝性脳症段階評価手段(HEGI)スコアが段階4から段階3に、また段階3から段階2に低減するまで、ラクツロース及び少なくとも1つのリファキシミンSSD IR組成物(例えば、錠剤)を患者に投与することを含む、方法を含む。
【0102】
一実施形態では、本明細書に記載の発明は、顕性肝性脳症(OHE)を治療することを必要とする患者においてそれを行う方法であって、患者の肝性脳症段階評価手段(HEGI)スコアが少なくとも1段階、または少なくとも2段階、または少なくとも3段階低減するまで、ラクツロース及びリファキシミンSSD IR組成物(例えば、錠剤)QDを患者に投与することを含む、方法を含む。
【0103】
一実施形態では、本明細書に記載の発明は、顕性肝性脳症(OHE)を治療することを必要とする患者においてそれを行う方法であって、患者の肝性脳症段階評価手段(HEGI)スコアが段階4から段階3に、また段階3から段階2に低減するまで、ラクツロース及びリファキシミンSSD IR組成物(例えば、錠剤)QDを患者に投与することを含む、方法を含む。
【0104】
一実施形態では、本明細書に記載の発明は、顕性肝性脳症(OHE)を治療することを必要とする患者においてそれを行う方法であって、患者の肝性脳症段階評価手段(HEGI)スコアが少なくとも1段階、または少なくとも2段階、または少なくとも3段階低減するまで、ラクツロース及びリファキシミンSSD IR組成物(例えば、錠剤)BIDを患者に投与することを含む、方法を含む。
【0105】
一実施形態では、本明細書に記載の発明は、顕性肝性脳症(OHE)を治療することを必要とする患者においてそれを行う方法であって、患者の肝性脳症段階評価手段(HEGI)スコアが段階4から段階3に、また段階3から段階2に低減するまで、ラクツロース及びリファキシミンSSD IR組成物(例えば、錠剤)BIDを患者に投与することを含む、方法を含む。
【0106】
一実施形態では、本明細書に記載の発明は、顕性肝性脳症(OHE)を治療することを必要とする患者においてそれを行う方法であって、患者の肝性脳症段階評価手段(HEGI)スコアが少なくとも1段階、または少なくとも2段階、または少なくとも3段階低減するまで、ラクツロース及びリファキシミンSSD IR組成物(例えば、錠剤)TIDを患者に投与することを含む、方法を含む。
【0107】
一実施形態では、本明細書に記載の発明は、顕性肝性脳症(OHE)を治療することを必要とする患者においてそれを行う方法であって、患者の肝性脳症段階評価手段(HEGI)スコアが段階4から段階3に、また段階3から段階2に低減するまで、ラクツロース及びリファキシミンSSD IR組成物(例えば、錠剤)TIDを患者に投与することを含む、方法を含む。
【0108】
一実施形態では、本明細書に記載の発明は、顕性肝性脳症(OHE)を治療することを必要とする患者においてそれを行う方法であって、患者のWest Haven基準(WHC)スコアが少なくとも1段階、または少なくとも2段階、または少なくとも3段階低減するまで、少なくとも1つのリファキシミンSSD IR組成物(例えば、錠剤)を患者に投与することを含む、方法を含む。
【0109】
一実施形態では、本明細書に記載の発明は、顕性肝性脳症(OHE)を治療することを必要とする患者においてそれを行う方法であって、患者のWest Haven基準(WHC)スコアが段階4から段階3に、または段階3から段階2に、また段階2から段階1に、また段階1から段階0に低減するまで、少なくとも1つのリファキシミンSSD IR組成物(例えば、錠剤)を患者に投与することを含む、方法を含む。
【0110】
一実施形態では、本明細書に記載の発明は、顕性肝性脳症(OHE)を治療することを必要とする患者においてそれを行う方法であって、患者のWest Haven基準(WHC)スコアが少なくとも1段階、または少なくとも2段階、または少なくとも3段階低減するまで、リファキシミンSSD IR組成物(例えば、錠剤)QDを患者に投与することを含む、方法を含む。
【0111】
一実施形態では、本明細書に記載の発明は、顕性肝性脳症(OHE)を治療することを必要とする患者においてそれを行う方法であって、患者のWest Haven基準(WHC)スコアが段階4から段階3に、または段階3から段階2に、また段階2から段階1に、また段階1から段階0に低減するまで、リファキシミンSSD IR組成物(例えば、錠剤)QDを患者に投与することを含む、方法を含む。
【0112】
一実施形態では、本明細書に記載の発明は、顕性肝性脳症(OHE)を治療することを必要とする患者においてそれを行う方法であって、患者のWest Haven基準(WHC)スコアが少なくとも1段階、または少なくとも2段階、または少なくとも3段階低減するまで、リファキシミンSSD IR組成物(例えば、錠剤)BIDを患者に投与することを含む、方法を含む。
【0113】
一実施形態では、本明細書に記載の発明は、顕性肝性脳症(OHE)を治療することを必要とする患者においてそれを行う方法であって、患者のWest Haven基準(WHC)スコアが段階4から段階3に、または段階3から段階2に、また段階2から段階1に、また段階1から段階0に低減するまで、リファキシミンSSD IR組成物(例えば、錠剤)BIDを患者に投与することを含む、方法を含む。
【0114】
一実施形態では、本明細書に記載の発明は、顕性肝性脳症(OHE)を治療することを必要とする患者においてそれを行う方法であって、患者のWest Haven基準(WHC)スコアが少なくとも1段階、または少なくとも2段階、または少なくとも3段階低減するまで、リファキシミンSSD IR組成物(例えば、錠剤)TIDを患者に投与することを含む、方法を含む。
【0115】
一実施形態では、本明細書に記載の発明は、顕性肝性脳症(OHE)を治療することを必要とする患者においてそれを行う方法であって、患者のWest Haven基準(WHC)スコアが段階4から段階3に、または段階3から段階2に、また段階2から段階1に、また段階1から段階0に低減するまで、リファキシミンSSD IR組成物(例えば、錠剤)TIDを患者に投与することを含む、方法を含む。
【0116】
一実施形態では、本明細書に記載の発明は、顕性肝性脳症(OHE)を治療することを必要とする患者においてそれを行う方法であって、患者のWest Haven基準(WHC)スコアが少なくとも1段階、または少なくとも2段階、または少なくとも3段階低減するまで、ラクツロース及び少なくとも1つのリファキシミンSSD IR組成物(例えば、錠剤)を患者に投与することを含む、方法を含む。
【0117】
一実施形態では、本明細書に記載の発明は、顕性肝性脳症(OHE)を治療することを必要とする患者においてそれを行う方法であって、患者のWest Haven基準(WHC)スコアが段階4から段階3に、または段階3から段階2に、また段階2から段階1に、また段階1から段階0に低減するまで、ラクツロース及び少なくとも1つのリファキシミンSSD IR組成物(例えば、錠剤)を患者に投与することを含む、方法を含む。
【0118】
一実施形態では、本明細書に記載の発明は、顕性肝性脳症(OHE)を治療することを必要とする患者においてそれを行う方法であって、患者のWest Haven基準(WHC)スコアが少なくとも1段階、または少なくとも2段階、または少なくとも3段階低減するまで、ラクツロース及びリファキシミンSSD IR組成物(例えば、錠剤)QDを患者に投与することを含む、方法を含む。
【0119】
一実施形態では、本明細書に記載の発明は、顕性肝性脳症(OHE)を治療することを必要とする患者においてそれを行う方法であって、患者のWest Haven基準(WHC)スコアが段階4から段階3に、または段階3から段階2に、また段階2から段階1に、また段階1から段階0に低減するまで、ラクツロース及びリファキシミンSSD IR組成物(例えば、錠剤)QDを患者に投与することを含む、方法を含む。
【0120】
一実施形態では、本明細書に記載の発明は、顕性肝性脳症(OHE)を治療することを必要とする患者においてそれを行う方法であって、患者のWest Haven基準(WHC)スコアが少なくとも1段階、または少なくとも2段階、または少なくとも3段階低減するまで、ラクツロース及びリファキシミンSSD IR組成物(例えば、錠剤)BIDを患者に投与することを含む、方法を含む。
【0121】
一実施形態では、本明細書に記載の発明は、顕性肝性脳症(OHE)を治療することを必要とする患者においてそれを行う方法であって、患者のWest Haven基準(WHC)スコアが段階4から段階3に、または段階3から段階2に、また段階2から段階1に、また段階1から段階0に低減するまで、ラクツロース及びリファキシミンSSD IR組成物(例えば、錠剤)BIDを患者に投与することを含む、方法を含む。
【0122】
一実施形態では、本明細書に記載の発明は、顕性肝性脳症(OHE)を治療することを必要とする患者においてそれを行う方法であって、患者のWest Haven基準(WHC)スコアが少なくとも1段階、または少なくとも2段階、または少なくとも3段階低減するまで、ラクツロース及びリファキシミンSSD IR組成物(例えば、錠剤)TIDを患者に投与することを含む、方法を含む。
【0123】
一実施形態では、本明細書に記載の発明は、顕性肝性脳症(OHE)を治療することを必要とする患者においてそれを行う方法であって、患者のWest Haven基準(WHC)スコアが段階4から段階3に、または段階3から段階2に、また段階2から段階1に、また段階1から段階0に低減するまで、ラクツロース及びリファキシミンSSD IR組成物(例えば、錠剤)TIDを患者に投与することを含む、方法を含む。
【0124】
本明細書に記載されるように、驚くべきことに、リファキシミン可溶性固形分散体(SSD)製剤が、肝代償不全を有する患者における肝硬変の合併症もしくは総死亡、またはその両方を予防するのに有効であることが発見されている。一実施形態では、40mg用量のリファキシミンを有する、可溶性固形分散物(SSD)としてのリファキシミンの即時放出(IR)製剤は、総入院/総死亡の複合評価項目(研究の一次評価項目は、肝硬変合併症(HE、EVB、SBP、またはHRS)のいずれかの入院であった)に対して統計的により有効であった。
【0125】
例えば、アルコール誘発性のみのサブグループの対象は、SSD IR 40mgで治療した場合の総入院/総死亡とプラセボとの時間の統計的に有意な差を有した。Connスコアが0の対象は、いずれかのリファキシミンSSD治療とプラセボとの全体的な治療比較の両方において、統計的に有意な差を示し、主にIR 40mg製剤に有利であった。プロトコル(PP)集団ごとの感度分析の結果は、最大24週間までの肝硬変合併症のいずれかについての入院または総死亡までの期間において統計的に有意な差があることを示し、これは、プラセボに対して80mgのリファキシミン用量を有する、可溶性固形分散体(SSD)としてのリファキシミンの持続放出(SER)製剤に有利であった。アルコール誘発性のみのサブグループの対象は、リファキシミンSER 80mg QHSで治療した場合の総入院/総死亡とプラセボとの時間の統計的に有意な差を有した。
【0126】
一実施形態では、本明細書に記載の発明は、肝代償不全を有する患者において肝硬変の合併症を予防する方法であって、少なくとも1つの(例えば、1つの)リファキシミンSSD組成物(例えば、錠剤)を患者に投与することを含む、方法を含む。
【0127】
一実施形態では、本明細書に記載の発明は、肝代償不全を有する患者において肝硬変の合併症を予防する方法であって、少なくとも1つの(例えば、1つの)リファキシミンSSD組成物(例えば、錠剤)を患者に投与することを含み、患者が、医学的に制御された非難治性腹水症を記録している、方法を含む。
【0128】
一実施形態では、本明細書に記載の発明は、肝代償不全を有する患者において肝硬変の合併症を予防する方法であって、少なくとも1つの(例えば、1つの)リファキシミンSSD組成物(例えば、錠剤)を患者に投与することを含み、患者が、治療前に特発性細菌性腹膜炎(SBP)、食道静脈瘤出血(EVB)、または肝腎症候群(HRS)を以前に経験していない、方法を含む。
【0129】
一実施形態では、本明細書に記載の発明は、肝代償不全を有する患者において肝硬変の合併症を予防する方法であって、少なくとも1つの(例えば、1つの)リファキシミンSSD組成物(例えば、錠剤)を患者に投与することを含み、患者が、医学的に制御された非難治性腹水症を記録しており、患者が、治療前に特発性細菌性腹膜炎(SBP)、食道静脈瘤出血(EVB)、または肝腎症候群(HRS)を以前に経験していない、方法を含む。
【0130】
一実施形態では、本明細書に記載の発明は、肝代償不全を有する患者において肝硬変の合併症を予防する方法であって、少なくとも1つ(例えば、1つ)の40mgのリファキシミンSSD IR組成物(例えば、錠剤)を患者に投与することを含む、方法を含む。
【0131】
一実施形態では、本明細書に記載の発明は、肝代償不全を有する患者において肝硬変の合併症を予防する方法であって、少なくとも1つ(例えば、1つ)の40mgのリファキシミンSSD IR組成物(例えば、錠剤)を患者に投与することを含み、患者が、医学的に制御された非難治性腹水症を記録している、方法を含む。
【0132】
一実施形態では、本明細書に記載の発明は、肝代償不全を有する患者において肝硬変の合併症を予防する方法であって、少なくとも1つ(例えば、1つ)の40mgのリファキシミンSSD IR組成物(例えば、錠剤)を患者に投与することを含み、患者が、治療前に特発性細菌性腹膜炎(SBP)、食道静脈瘤出血(EVB)、または肝腎症候群(HRS)を以前に経験していない、方法を含む。
【0133】
一実施形態では、本明細書に記載の発明は、肝代償不全を有する患者において肝硬変の合併症を予防する方法であって、少なくとも1つ(例えば、1つ)の40mgのリファキシミンSSD IR組成物(例えば、錠剤)を患者に投与することを含み、患者が、医学的に制御された非難治性腹水症を記録しており、患者が、治療前に特発性細菌性腹膜炎(SBP)、食道静脈瘤出血(EVB)、または肝腎症候群(HRS)を以前に経験していない、方法を含む。
【0134】
一実施形態では、本明細書に記載の発明は、肝代償不全を有する患者において肝硬変の合併症を予防する方法であって、少なくとも1つ(例えば、1つ)の80mgのリファキシミンSSD SER組成物(例えば、錠剤)を患者に投与することを含む、方法を含む。
【0135】
一実施形態では、本明細書に記載の発明は、肝代償不全を有する患者において肝硬変の合併症を予防する方法であって、少なくとも1つ(例えば、1つ)の80mgのリファキシミンSSD SER組成物(例えば、錠剤)を患者に投与することを含み、患者が、医学的に制御された非難治性腹水症を記録している、方法を含む。
【0136】
一実施形態では、本明細書に記載の発明は、肝代償不全を有する患者において肝硬変の合併症を予防する方法であって、少なくとも1つ(例えば、1つ)の80mgのリファキシミンSSD SER組成物(例えば、錠剤)を患者に投与することを含み、患者が、治療前に特発性細菌性腹膜炎(SBP)、食道静脈瘤出血(EVB)、または肝腎症候群(HRS)を以前に経験していない、方法を含む。
【0137】
一実施形態では、本明細書に記載の発明は、肝代償不全を有する患者において肝硬変の合併症を予防する方法であって、少なくとも1つ(例えば、1つ)の80mgのリファキシミンSSD SER組成物(例えば、錠剤)を患者に投与することを含み、患者が、医学的に制御された非難治性腹水症を記録しており、患者が、治療前に特発性細菌性腹膜炎(SBP)、食道静脈瘤出血(EVB)、または肝腎症候群(HRS)を以前に経験していない、方法を含む。
【0138】
一実施形態では、本明細書に記載の発明は、肝代償不全を有する患者において総死亡を予防する方法であって、少なくとも1つ(例えば、1つ)のリファキシミンSSD組成物(例えば、錠剤)を患者に投与することを含む、方法を含む。
【0139】
一実施形態では、本明細書に記載の発明は、肝代償不全を有する患者において総死亡を予防する方法であって、少なくとも1つ(例えば、1つ)のリファキシミンSSD組成物(例えば、錠剤)を患者に投与することを含み、患者が、医学的に制御された非難治性腹水症を記録している、方法を含む。
【0140】
一実施形態では、本明細書に記載の発明は、肝代償不全を有する患者において総死亡を予防する方法であって、少なくとも1つの(例えば、1つの)リファキシミンSSD組成物(例えば、錠剤)を患者に投与することを含み、患者が、治療前に特発性細菌性腹膜炎(SBP)、食道静脈瘤出血(EVB)、または肝腎症候群(HRS)を以前に経験していない、方法を含む。
【0141】
一実施形態では、本明細書に記載の発明は、肝代償不全を有する患者において総死亡を予防する方法であって、少なくとも1つの(例えば、1つの)リファキシミンSSD組成物(例えば、錠剤)を患者に投与することを含み、患者が、医学的に制御された非難治性腹水症を記録しており、患者が、治療前に特発性細菌性腹膜炎(SBP)、食道静脈瘤出血(EVB)、または肝腎症候群(HRS)を以前に経験していない、方法を含む。
【0142】
一実施形態では、本明細書に記載の発明は、肝代償不全を有する患者において総死亡を予防する方法であって、少なくとも1つ(例えば、1つ)の40mgのリファキシミンSSD IR組成物(例えば、錠剤)を患者に投与することを含む、方法を含む。
【0143】
一実施形態では、本明細書に記載の発明は、肝代償不全を有する患者において総死亡を予防する方法であって、少なくとも1つ(例えば、1つ)の40mgのリファキシミンSSD IR組成物(例えば、錠剤)を患者に投与することを含み、患者が、医学的に制御された非難治性腹水症を記録している、方法を含む。
【0144】
一実施形態では、本明細書に記載の発明は、肝代償不全を有する患者において総死亡を予防する方法であって、少なくとも1つ(例えば、1つ)の40mgのリファキシミンSSD IR組成物(例えば、錠剤)を患者に投与することを含み、患者が、治療前に特発性細菌性腹膜炎(SBP)、食道静脈瘤出血(EVB)、または肝腎症候群(HRS)を以前に経験していない、方法を含む。
【0145】
一実施形態では、本明細書に記載の発明は、肝代償不全を有する患者において総死亡を予防する方法であって、少なくとも1つ(例えば、1つ)の40mgのリファキシミンSSD IR組成物(例えば、錠剤)を患者に投与することを含み、患者が、医学的に制御された非難治性腹水症を記録しており、患者が、治療前に特発性細菌性腹膜炎(SBP)、食道静脈瘤出血(EVB)、または肝腎症候群(HRS)を以前に経験していない、方法を含む。
【0146】
一実施形態では、本明細書に記載の発明は、肝代償不全を有する患者において総死亡を予防する方法であって、少なくとも1つ(例えば、1つ)の80mgのリファキシミンSSD SER組成物(例えば、錠剤)を患者に投与することを含む、方法を含む。
【0147】
一実施形態では、本明細書に記載の発明は、肝代償不全を有する患者において総死亡を予防する方法であって、少なくとも1つ(例えば、1つ)の80mgのリファキシミンSSD SER組成物(例えば、錠剤)を患者に投与することを含み、患者が、医学的に制御された非難治性腹水症を記録している、方法を含む。
【0148】
一実施形態では、本明細書に記載の発明は、肝代償不全を有する患者において総死亡を予防する方法であって、少なくとも1つ(例えば、1つ)の80mgのリファキシミンSSD SER組成物(例えば、錠剤)を患者に投与することを含み、患者が、治療前に特発性細菌性腹膜炎(SBP)、食道静脈瘤出血(EVB)、または肝腎症候群(HRS)を以前に経験していない、方法を含む。
【0149】
一実施形態では、本明細書に記載の発明は、肝代償不全を有する患者において総死亡を予防する方法であって、少なくとも1つ(例えば、1つ)の80mgのリファキシミンSSD SER組成物(例えば、錠剤)を患者に投与することを含み、患者が、医学的に制御された非難治性腹水症を記録しており、患者が、治療前に特発性細菌性腹膜炎(SBP)、食道静脈瘤出血(EVB)、または肝腎症候群(HRS)を以前に経験していない、方法を含む。
【0150】
一実施形態では、本明細書に記載の発明は、肝代償不全を有する患者において肝硬変の合併症及び総死亡を予防する方法であって、少なくとも1つ(例えば、1つ)のリファキシミンSSD組成物(例えば、錠剤)を患者に投与することを含む、方法を含む。
【0151】
一実施形態では、本明細書に記載の発明は、肝代償不全を有する患者において肝硬変の合併症及び総死亡を予防する方法であって、少なくとも1つ(例えば、1つ)のリファキシミンSSD組成物(例えば、錠剤)を患者に投与することを含み、患者が、医学的に制御された非難治性腹水症を記録している、方法を含む。
【0152】
一実施形態では、本明細書に記載の発明は、肝代償不全を有する患者において肝硬変の合併症及び総死亡を予防する方法であって、少なくとも1つの(例えば、1つの)リファキシミンSSD組成物(例えば、錠剤)を患者に投与することを含み、患者が、治療前に特発性細菌性腹膜炎(SBP)、食道静脈瘤出血(EVB)、または肝腎症候群(HRS)を以前に経験していない、方法を含む。
【0153】
一実施形態では、本明細書に記載の発明は、肝代償不全を有する患者において肝硬変の合併症及び総死亡を予防する方法であって、少なくとも1つの(例えば、1つの)リファキシミンSSD組成物(例えば、錠剤)を患者に投与することを含み、患者が、医学的に制御された非難治性腹水症を記録しており、患者が、治療前に特発性細菌性腹膜炎(SBP)、食道静脈瘤出血(EVB)、または肝腎症候群(HRS)を以前に経験していない、方法を含む。
【0154】
一実施形態では、本明細書に記載の発明は、肝代償不全を有する患者において肝硬変の合併症及び総死亡を予防する方法であって、少なくとも1つ(例えば、1つ)の40mgのリファキシミンSSD IR組成物(例えば、錠剤)を患者に投与することを含む、方法を含む。
【0155】
一実施形態では、本明細書に記載の発明は、肝代償不全を有する患者において肝硬変の合併症及び総死亡を予防する方法であって、少なくとも1つ(例えば、1つ)の40mgのリファキシミンSSD IR組成物(例えば、錠剤)を患者に投与することを含み、患者が、医学的に制御された非難治性腹水症を記録している、方法を含む。
【0156】
一実施形態では、本明細書に記載の発明は、肝代償不全を有する患者において肝硬変の合併症及び総死亡を予防する方法であって、少なくとも1つ(例えば、1つ)の40mgのリファキシミンSSD IR組成物(例えば、錠剤)を患者に投与することを含み、患者が、治療前に特発性細菌性腹膜炎(SBP)、食道静脈瘤出血(EVB)、または肝腎症候群(HRS)を以前に経験していない、方法を含む。
【0157】
一実施形態では、本明細書に記載の発明は、肝代償不全を有する患者において肝硬変の合併症及び総死亡を予防する方法であって、少なくとも1つ(例えば、1つ)の40mgのリファキシミンSSD IR組成物(例えば、錠剤)を患者に投与することを含み、患者が、治療前に特発性細菌性腹膜炎(SBP)、肝性脳症(HE)、食道静脈瘤出血(EVB)、または肝腎症候群(HRS)を以前に経験していない、方法を含む。
【0158】
一実施形態では、本明細書に記載の発明は、肝代償不全を有する患者において肝硬変の合併症及び総死亡を予防する方法であって、少なくとも1つ(例えば、1つ)の40mgのリファキシミンSSD IR組成物(例えば、錠剤)を患者に投与することを含み、患者が、医学的に制御された非難治性腹水症を記録しており、患者が、治療前に特発性細菌性腹膜炎(SBP)、食道静脈瘤出血(EVB)、または肝腎症候群(HRS)を以前に経験していない、方法を含む。
【0159】
一実施形態では、本明細書に記載の発明は、肝代償不全を有する患者において肝硬変の合併症及び総死亡を予防する方法であって、少なくとも1つ(例えば、1つ)の40mgのリファキシミンSSD IR組成物(例えば、錠剤)を患者に投与することを含み、患者が、医学的に制御された非難治性腹水症を記録しており、患者が、治療前に特発性細菌性腹膜炎(SBP)、肝性脳症(HE)、食道静脈瘤出血(EVB)、または肝腎症候群(HRS)を以前に経験していない、方法を含む。
【0160】
一実施形態では、本明細書に記載の発明は、肝代償不全を有する患者において肝硬変の合併症及び総死亡を予防する方法であって、少なくとも1つ(例えば、1つ)の80mgのリファキシミンSSD SER組成物(例えば、錠剤)を患者に投与することを含む、方法を含む。
【0161】
一実施形態では、本明細書に記載の発明は、肝代償不全を有する患者において肝硬変の合併症及び総死亡を予防する方法であって、少なくとも1つ(例えば、1つ)の80mgのリファキシミンSSD SER組成物(例えば、錠剤)を患者に投与することを含み、患者が、医学的に制御された非難治性腹水症を記録している、方法を含む。
【0162】
一実施形態では、本明細書に記載の発明は、肝代償不全を有する患者において肝硬変の合併症及び総死亡を予防する方法であって、少なくとも1つ(例えば、1つ)の80mgのリファキシミンSSD SER組成物(例えば、錠剤)を患者に投与することを含み、患者が、治療前に特発性細菌性腹膜炎(SBP)、食道静脈瘤出血(EVB)、または肝腎症候群(HRS)を以前に経験していない、方法を含む。
【0163】
一実施形態では、本明細書に記載の発明は、肝代償不全を有する患者において肝硬変の合併症及び総死亡を予防する方法であって、少なくとも1つ(例えば、1つ)の80mgのリファキシミンSSD SER組成物(例えば、錠剤)を患者に投与することを含み、患者が、治療前に特発性細菌性腹膜炎(SBP)、肝性脳症(HE)、食道静脈瘤出血(EVB)、または肝腎症候群(HRS)を以前に経験していない、方法を含む。
【0164】
一実施形態では、本明細書に記載の発明は、肝代償不全を有する患者において肝硬変の合併症及び総死亡を予防する方法であって、少なくとも1つ(例えば、1つ)の80mgのリファキシミンSSD SER組成物(例えば、錠剤)を患者に投与することを含み、患者が、医学的に制御された非難治性腹水症を記録しており、患者が、治療前に特発性細菌性腹膜炎(SBP)、食道静脈瘤出血(EVB)、または肝腎症候群(HRS)を以前に経験していない、方法を含む。
【0165】
一実施形態では、本明細書に記載の発明は、肝代償不全を有する患者において肝硬変の合併症及び総死亡を予防する方法であって、少なくとも1つ(例えば、1つ)の80mgのリファキシミンSSD SER組成物(例えば、錠剤)を患者に投与することを含み、患者が、医学的に制御された非難治性腹水症を記録しており、患者が、治療前に特発性細菌性腹膜炎(SBP)、食道静脈瘤出血(EVB)、肝性脳症(HE)、または肝腎症候群(HRS)を以前に経験していない、方法を含む。
【0166】
一実施形態では、本明細書に記載の発明は、肝代償不全を有する患者において肝硬変の合併症に関連する入院を予防する方法であって、少なくとも1つの(例えば、1つの)リファキシミンSSD組成物(例えば、錠剤)を患者に投与することを含む、方法を含む。
【0167】
一実施形態では、本明細書に記載の発明は、肝代償不全を有する患者において肝硬変の合併症に関連する入院を予防する方法であって、少なくとも1つの(例えば、1つの)リファキシミンSSD組成物(例えば、錠剤)を患者に投与することを含み、患者が、医学的に制御された非難治性腹水症を記録している、方法を含む。
【0168】
一実施形態では、本明細書に記載の発明は、肝代償不全を有する患者において肝硬変の合併症に関連する入院を予防する方法であって、少なくとも1つの(例えば、1つの)リファキシミンSSD組成物(例えば、錠剤)を患者に投与することを含み、患者が、治療前に特発性細菌性腹膜炎(SBP)、食道静脈瘤出血(EVB)、または肝腎症候群(HRS)を以前に経験していない、方法を含む。
【0169】
一実施形態では、本明細書に記載の発明は、肝代償不全を有する患者において肝硬変の合併症に関連する入院を予防する方法であって、少なくとも1つの(例えば、1つの)リファキシミンSSD組成物(例えば、錠剤)を患者に投与することを含み、患者が、治療前に特発性細菌性腹膜炎(SBP)、食道静脈瘤出血(EVB)、肝性脳症(HE)、または肝腎症候群(HRS)を以前に経験していない、方法を含む。
【0170】
一実施形態では、本明細書に記載の発明は、肝代償不全を有する患者において肝硬変の合併症に関連する入院を予防する方法であって、少なくとも1つの(例えば、1つの)リファキシミンSSD組成物(例えば、錠剤)を患者に投与することを含み、患者が、医学的に制御された非難治性腹水症を記録しており、患者が、治療前に特発性細菌性腹膜炎(SBP)、食道静脈瘤出血(EVB)、または肝腎症候群(HRS)を以前に経験していない、方法を含む。
【0171】
一実施形態では、本明細書に記載の発明は、肝代償不全を有する患者において肝硬変の合併症に関連する入院を予防する方法であって、少なくとも1つの(例えば、1つの)リファキシミンSSD組成物(例えば、錠剤)を患者に投与することを含み、患者が、医学的に制御された非難治性腹水症を記録しており、患者が、治療前に特発性細菌性腹膜炎(SBP)、食道静脈瘤出血(EVB)、肝性脳症(HE)、または肝腎症候群(HRS)を以前に経験していない、方法を含む。
【0172】
一実施形態では、本明細書に記載の発明は、肝代償不全を有する患者において肝硬変の合併症に関連する入院を予防する方法であって、少なくとも1つ(例えば、1つ)の40mgのリファキシミンSSD IR組成物(例えば、錠剤)を患者に投与することを含む、方法を含む。
【0173】
一実施形態では、本明細書に記載の発明は、肝代償不全を有する患者において肝硬変の合併症に関連する入院を予防する方法であって、少なくとも1つ(例えば、1つ)の40mgのリファキシミンSSD IR組成物(例えば、錠剤)を患者に投与することを含み、患者が、医学的に制御された非難治性腹水症を記録している、方法を含む。
【0174】
一実施形態では、本明細書に記載の発明は、肝代償不全を有する患者において肝硬変の合併症に関連する入院を予防する方法であって、少なくとも1つ(例えば、1つ)の40mgのリファキシミンSSD IR組成物(例えば、錠剤)を患者に投与することを含み、患者が、治療前に特発性細菌性腹膜炎(SBP)、食道静脈瘤出血(EVB)、または肝腎症候群(HRS)を以前に経験していない、方法を含む。
【0175】
一実施形態では、本明細書に記載の発明は、肝代償不全を有する患者において肝硬変の合併症に関連する入院を予防する方法であって、少なくとも1つ(例えば、1つ)の40mgのリファキシミンSSD IR組成物(例えば、錠剤)を患者に投与することを含み、患者が、治療前に特発性細菌性腹膜炎(SBP)、食道静脈瘤出血(EVB)、肝性脳症(HE)、または肝腎症候群(HRS)を以前に経験していない、方法を含む。
【0176】
一実施形態では、本明細書に記載の発明は、肝代償不全を有する患者において肝硬変の合併症に関連する入院を予防する方法であって、少なくとも1つ(例えば、1つ)の40mgのリファキシミンSSD IR組成物(例えば、錠剤)を患者に投与することを含み、患者が、医学的に制御された非難治性腹水症を記録しており、患者が、治療前に特発性細菌性腹膜炎(SBP)、食道静脈瘤出血(EVB)、または肝腎症候群(HRS)を以前に経験していない、方法を含む。
【0177】
一実施形態では、本明細書に記載の発明は、肝代償不全を有する患者において肝硬変の合併症に関連する入院を予防する方法であって、少なくとも1つ(例えば、1つ)の40mgのリファキシミンSSD IR組成物(例えば、錠剤)を患者に投与することを含み、患者が、医学的に制御された非難治性腹水症を記録しており、患者が、治療前に特発性細菌性腹膜炎(SBP)、食道静脈瘤出血(EVB)、肝性脳症(HE)、または肝腎症候群(HRS)を以前に経験していない、方法を含む。
【0178】
一実施形態では、本明細書に記載の発明は、肝代償不全を有する患者において肝硬変の合併症に関連する入院を予防する方法であって、少なくとも1つ(例えば、1つ)の80mgのリファキシミンSSD SER組成物(例えば、錠剤)を患者に投与することを含む、方法を含む。
【0179】
一実施形態では、本明細書に記載の発明は、肝代償不全を有する患者において肝硬変の合併症に関連する入院を予防する方法であって、少なくとも1つ(例えば、1つ)の80mgのリファキシミンSSD SER組成物(例えば、錠剤)を患者に投与することを含み、患者が、医学的に制御された非難治性腹水症を記録している、方法を含む。
【0180】
一実施形態では、本明細書に記載の発明は、肝代償不全を有する患者において肝硬変の合併症に関連する入院を予防する方法であって、少なくとも1つ(例えば、1つ)の80mgのリファキシミンSSD SER組成物(例えば、錠剤)を患者に投与することを含み、患者が、治療前に特発性細菌性腹膜炎(SBP)、食道静脈瘤出血(EVB)、または肝腎症候群(HRS)を以前に経験していない、方法を含む。
【0181】
一実施形態では、本明細書に記載の発明は、肝代償不全を有する患者において肝硬変の合併症に関連する入院を予防する方法であって、少なくとも1つ(例えば、1つ)の80mgのリファキシミンSSD SER組成物(例えば、錠剤)を患者に投与することを含み、患者が、治療前に特発性細菌性腹膜炎(SBP)、食道静脈瘤出血(EVB)、肝性脳症(HE)、または肝腎症候群(HRS)を以前に経験していない、方法を含む。
【0182】
一実施形態では、本明細書に記載の発明は、肝代償不全を有する患者において肝硬変の合併症に関連する入院を予防する方法であって、少なくとも1つ(例えば、1つ)の80mgのリファキシミンSSD SER組成物(例えば、錠剤)を患者に投与することを含み、患者が、医学的に制御された非難治性腹水症を記録しており、患者が、治療前に特発性細菌性腹膜炎(SBP)、食道静脈瘤出血(EVB)、または肝腎症候群(HRS)を以前に経験していない、方法を含む。
【0183】
一実施形態では、本明細書に記載の発明は、肝代償不全を有する患者において肝硬変の合併症に関連する入院を予防する方法であって、少なくとも1つ(例えば、1つ)の80mgのリファキシミンSSD SER組成物(例えば、錠剤)を患者に投与することを含み、患者が、医学的に制御された非難治性腹水症を記録しており、患者が、治療前に特発性細菌性腹膜炎(SBP)、食道静脈瘤出血(EVB)、肝性脳症(HE)、または肝腎症候群(HRS)を以前に経験していない、方法を含む。
【0184】
肝代償不全を有する患者において肝硬変の合併症もしくは総死亡、またはその両方を予防することに関連する前述の実施形態では、リファキシミンSSD組成物は、少なくとも1日間、または少なくとも2日間、または少なくとも3日間、または少なくとも4日間、または少なくとも5日間、または少なくとも6日間、または少なくとも7日間、または少なくとも8日間、または少なくとも9日間、または少なくとも10日間、または少なくとも11日間、または少なくとも12日間、または少なくとも13日間、または少なくとも14日間、患者に投与され得る。
【0185】
肝代償不全を有する患者において肝硬変の合併症もしくは総死亡、またはその両方を予防することに関連する前述の実施形態では、リファキシミンSSD組成物は、1日1回、2回、または3回、患者に投与され得る。
【0186】
肝代償不全を有する患者において肝硬変の合併症もしくは総死亡、またはその両方を予防することに関連する実施形態では、リファキシミンSSD組成物は、40mg(例えば1つのリファキシミンSSD 40mgのIR錠剤)、80mg(例えば、2つのリファキシミンSSD 40mgのIR錠剤の)、または120mg(例えば、3つのリファキシミンSSD 40mgのIR錠剤)の用量で、患者に投与され得る。
【0187】
肝代償不全を有する患者において肝硬変の合併症もしくは総死亡、またはその両方を予防することに関連する前述の実施形態では、リファキシミンSSD組成物は、少なくとも1日間、または少なくとも2日間、または少なくとも3日間、または少なくとも4日間、または少なくとも5日間、または少なくとも6日間、または少なくとも7日間、または少なくとも8日間、または少なくとも9日間、または少なくとも10日間、または少なくとも11日間、または少なくとも12日間、または少なくとも13日間、または少なくとも14日間の期間で、1日1回、2回、または3回、患者に投与され得る。
【0188】
肝代償不全を有する患者において肝硬変の合併症に関連する入院を予防することに関連する前述の実施形態では、リファキシミンSSD組成物は、少なくとも1日間、または少なくとも2日間、または少なくとも3日間、または少なくとも4日間、または少なくとも5日間、または少なくとも6日間、または少なくとも7日間、または少なくとも8日間、または少なくとも9日間、または少なくとも10日間、または少なくとも11日間、または少なくとも12日間、または少なくとも13日間、または少なくとも14日間、患者に投与され得る。
【0189】
肝代償不全を有する患者において肝硬変の合併症に関連する入院を予防することに関連する前述の実施形態では、リファキシミンSSD組成物は、1日1回、2回、または3回、患者に投与され得る。
【0190】
肝代償不全を有する患者において肝硬変の合併症に関連する入院を予防することに関連する前述の実施形態では、リファキシミンSSD組成物は、40mg(例えば1つのリファキシミンSSD 40mgのIR錠剤)、80mg(例えば、2つのリファキシミンSSD 40mgのIR錠剤の)、または120mg(例えば、3つのリファキシミンSSD 40mgのIR錠剤)の用量で、患者に投与され得る。
【0191】
肝代償不全を有する患者において肝硬変の合併症に関連する入院を予防することに関連する前述の実施形態では、リファキシミンSSD組成物は、少なくとも1日間、または少なくとも2日間、または少なくとも3日間、または少なくとも4日間、または少なくとも5日間、または少なくとも6日間、または少なくとも7日間、または少なくとも8日間、または少なくとも9日間、または少なくとも10日間、または少なくとも11日間、または少なくとも12日間、または少なくとも13日間、または少なくとも14日間の期間で、1日1回、2回、または3回、患者に投与され得る。
【0192】
一実施形態では、本明細書に記載の発明は、肝代償不全を有する患者において顕性肝性脳症(OHE)の発症を遅延させる方法であって、少なくとも1つ(例えば、1つ)のリファキシミンSSD組成物(例えば、錠剤)を患者に投与することを含む、方法を含む。
【0193】
一実施形態では、本明細書に記載の発明は、肝代償不全を有する患者において顕性肝性脳症(OHE)の発症を遅延させる方法であって、少なくとも1つ(例えば、1つ)の40mgのリファキシミンSSD IR組成物(例えば、錠剤)を患者に投与することを含む、方法を含む。
【0194】
一実施形態では、本明細書に記載の発明は、肝代償不全を有する患者において顕性肝性脳症(OHE)の発症を遅延させる方法であって、少なくとも1つ(例えば、1つ)のリファキシミンSSD組成物(例えば、錠剤)を患者に投与することを含み、肝代償不全が、肝臓の硬変及び医学的に制御された腹水症を含む、方法を含む。
【0195】
一実施形態では、本明細書に記載の発明は、肝代償不全を有する患者において顕性肝性脳症(OHE)の発症を遅延させる方法であって、少なくとも1つ(例えば、1つ)の40mgのリファキシミンSSD IR組成物(例えば、錠剤)を患者に投与することを含み、肝代償不全が、肝臓の硬変及び医学的に制御された腹水症を含む、方法を含む。
【0196】
一実施形態では、本明細書に記載の発明は、肝代償不全を有する患者において顕性肝性脳症(OHE)の発症を遅延させる方法であって、少なくとも1つ(例えば、1つ)のリファキシミンSSD組成物(例えば、錠剤)を患者に投与することを含み、肝代償不全が、肝臓の硬変及び少なくとも30日間の医学的に制御された腹水症を含む、方法を含む。
【0197】
一実施形態では、本明細書に記載の発明は、肝代償不全を有する患者において顕性肝性脳症(OHE)の発症を遅延させる方法であって、少なくとも1つ(例えば、1つ)の40mgのリファキシミンSSD IR組成物(例えば、錠剤)を患者に投与することを含み、肝代償不全が、肝臓の硬変及び少なくとも30日間の医学的に制御された腹水症を含む、方法を含む。
【0198】
一実施形態では、本明細書に記載の発明は、肝代償不全を有する患者において顕性肝性脳症(OHE)の発症を遅延させる方法であって、少なくとも1つ(例えば、1つ)のリファキシミンSSD組成物(例えば、錠剤)を患者に投与することを含み、患者が、治療前にOHEを伴わずに7~9のChild-Pugh B分類スコア、治療前に15未満のモデル末期肝疾患ナトリウム(MELD-Na)スコア、治療前に2未満のConn(West Haven基準)スコア、及び治療前に少なくとも25のミニメンタルステート検査(MMSE)スコアを有する、方法を含む。一実施形態では、患者が、治療前にOHEを伴わずに7~9のChild-Pugh B分類スコアを有する。一実施形態では、患者が、治療前に15未満のモデル末期肝疾患ナトリウム(MELD-Na)スコアを有する。一実施形態では、患者が、治療前に2未満のConn(West Haven基準)スコアを有する。一実施形態では、患者が、治療前に少なくとも25のミニメンタルステート検査(MMSE)スコアを有する。
【0199】
一実施形態では、本明細書に記載の発明は、肝代償不全を有する患者において顕性肝性脳症(OHE)の発症を遅延させる方法であって、少なくとも1つ(例えば、1つ)の40mgのリファキシミンSSD IR組成物(例えば、錠剤)を患者に投与することを含み、患者が、治療前にOHEを伴わずに7~9のChild-Pugh B分類スコア、治療前に15未満のモデル末期肝疾患ナトリウム(MELD-Na)スコア、治療前に2未満のConn(West Haven基準)スコア、及び治療前に少なくとも25のミニメンタルステート検査(MMSE)スコアを有する、方法を含む。一実施形態では、患者が、治療前にOHEを伴わずに7~9のChild-Pugh B分類スコアを有する。一実施形態では、患者が、治療前に15未満のモデル末期肝疾患ナトリウム(MELD-Na)スコアを有する。一実施形態では、患者が、治療前に2未満のConn(West Haven基準)スコアを有する。一実施形態では、患者が、治療前に少なくとも25のミニメンタルステート検査(MMSE)スコアを有する。
【0200】
一実施形態では、本明細書に記載の発明は、肝代償不全を有する患者において顕性肝性脳症(OHE)の発症を遅延させる方法であって、少なくとも1つ(例えば、1つ)のリファキシミンSSD組成物(例えば、錠剤)を患者に投与することを含み、肝代償不全が、肝臓の硬変及び医学的に制御された腹水症を含み、患者が、治療前にOHEを伴わずに7~9のChild-Pugh B分類スコア、治療前に15未満のモデル末期肝疾患ナトリウム(MELD-Na)スコア、治療前に2未満のConn(West Haven基準)スコア、及び治療前に少なくとも25のミニメンタルステート検査(MMSE)スコアのうちの1つ以上を有する、方法を含む。一実施形態では、患者が、治療前にOHEを伴わずに7~9のChild-Pugh B分類スコアを有する。一実施形態では、患者が、治療前に15未満のモデル末期肝疾患ナトリウム(MELD-Na)スコアを有する。一実施形態では、患者が、治療前に2未満のConn(West Haven基準)スコアを有する。一実施形態では、患者が、治療前に少なくとも25のミニメンタルステート検査(MMSE)スコアを有する。
【0201】
一実施形態では、本明細書に記載の発明は、肝代償不全を有する患者において顕性肝性脳症(OHE)の発症を遅延させる方法であって、少なくとも1つ(例えば、1つ)の40mgのリファキシミンSSD IR組成物(例えば、錠剤)を患者に投与することを含み、肝代償不全が、肝臓の硬変及び医学的に制御された腹水症を含み、患者が、治療前にOHEを伴わずに7~9のChild-Pugh B分類スコア、治療前に15未満のモデル末期肝疾患ナトリウム(MELD-Na)スコア、治療前に2未満のConn(West Haven基準)スコア、及び治療前に少なくとも25のミニメンタルステート検査(MMSE)スコアのうちの1つ以上を有する、方法を含む。一実施形態では、患者が、治療前にOHEを伴わずに7~9のChild-Pugh B分類スコアを有する。一実施形態では、患者が、治療前に15未満のモデル末期肝疾患ナトリウム(MELD-Na)スコアを有する。一実施形態では、患者が、治療前に2未満のConn(West Haven基準)スコアを有する。一実施形態では、患者が、治療前に少なくとも25のミニメンタルステート検査(MMSE)スコアを有する。
【0202】
一実施形態では、本明細書に記載の発明は、肝代償不全を有する患者において顕性肝性脳症(OHE)の発症を遅延させる方法であって、少なくとも1つ(例えば、1つ)のリファキシミンSSD組成物(例えば、錠剤)を患者に投与することを含み、肝代償不全が、肝臓の硬変及び少なくとも30日間の医学的に制御された腹水症を含み、患者が、治療前にOHEを伴わずに7~9のChild-Pugh B分類スコア、治療前に15未満のモデル末期肝疾患ナトリウム(MELD-Na)スコア、治療前に2未満のConn(West Haven基準)スコア、及び治療前に少なくとも25のミニメンタルステート検査(MMSE)スコアのうちの1つ以上を有する、方法を含む。一実施形態では、患者が、治療前にOHEを伴わずに7~9のChild-Pugh B分類スコアを有する。一実施形態では、患者が、治療前に15未満のモデル末期肝疾患ナトリウム(MELD-Na)スコアを有する。一実施形態では、患者が、治療前に2未満のConn(West Haven基準)スコアを有する。一実施形態では、患者が、治療前に少なくとも25のミニメンタルステート検査(MMSE)スコアを有する。
【0203】
一実施形態では、本明細書に記載の発明は、肝代償不全を有する患者において顕性肝性脳症(OHE)の発症を遅延させる方法であって、少なくとも1つ(例えば、1つ)の40mgのリファキシミンSSD IR組成物(例えば、錠剤)を患者に投与することを含み、肝代償不全が、肝臓の硬変及び少なくとも30日間の医学的に制御された腹水症を含み、患者が、治療前にOHEを伴わずに7~9のChild-Pugh B分類スコア、治療前に15未満のモデル末期肝疾患ナトリウム(MELD-Na)スコア、治療前に2未満のConn(West Haven基準)スコア、及び治療前に少なくとも25のミニメンタルステート検査(MMSE)スコアのうちの1つ以上を有する、方法を含む。一実施形態では、患者が、治療前にOHEを伴わずに7~9のChild-Pugh B分類スコアを有する。一実施形態では、患者が、治療前に15未満のモデル末期肝疾患ナトリウム(MELD-Na)スコアを有する。一実施形態では、患者が、治療前に2未満のConn(West Haven基準)スコアを有する。一実施形態では、患者が、治療前に少なくとも25のミニメンタルステート検査(MMSE)スコアを有する。
【0204】
肝代償不全を有する患者において顕性肝性脳症(OHE)の発症を遅延させることに関連する前述の実施形態では、患者は、治療前に認知障害を示さない。
【0205】
肝代償不全を有する患者において顕性肝性脳症(OHE)の発症を遅延させることに関連する前述の実施形態では、患者は、傍穿刺を必要としない。
【0206】
肝代償不全を有する患者において顕性肝性脳症(OHE)の発症を遅延させることに関連する前述の実施形態では、患者は、治療前に認知障害を示さず、かつ傍穿刺を必要としない。
【0207】
肝代償不全を有する患者において顕性肝性脳症(OHE)の発症を遅延させることに関連する前述の実施形態では、リファキシミンSSD組成物は、少なくとも1日間、または少なくとも2日間、または少なくとも3日間、または少なくとも4日間、または少なくとも5日間、または少なくとも6日間、または少なくとも7日間、または少なくとも8日間、または少なくとも9日間、または少なくとも10日間、または少なくとも11日間、または少なくとも12日間、または少なくとも13日間、または少なくとも14日間、患者に投与され得る。
【0208】
肝代償不全を有する患者において顕性肝性脳症(OHE)の発症を遅延させることに関連する前述の実施形態では、リファキシミンSSD組成物は、1日1回、2回、または3回、患者に投与され得る。
【0209】
肝代償不全を有する患者において顕性肝性脳症(OHE)の発症を遅延させることに関連する前述の実施形態では、リファキシミンSSD組成物は、40mg(例えば1つのリファキシミンSSD 40mgのIR錠剤)、80mg(例えば、2つのリファキシミンSSD 40mgのIR錠剤の)、または120mg(例えば、3つのリファキシミンSSD 40mgのIR錠剤)の用量で、患者に投与され得る。
【0210】
肝代償不全を有する患者において顕性肝性脳症(OHE)の発症を遅延させることに関連する前述の実施形態では、リファキシミンSSD組成物は、少なくとも1日間、または少なくとも2日間、または少なくとも3日間、または少なくとも4日間、または少なくとも5日間、または少なくとも6日間、または少なくとも7日間、または少なくとも8日間、または少なくとも9日間、または少なくとも10日間、または少なくとも11日間、または少なくとも12日間、または少なくとも13日間、または少なくとも14日間の期間で、1日1回、2回、または3回、患者に投与され得る。
【0211】
本明細書に記載される実施形態では、リファキシミンがラクツロースと共に投与される場合、リファキシミン及びラクツロースは、同時にまたは連続して患者に投与され得る。
【図面の簡単な説明】
【0212】
【
図1】リファキシミン固形分散体を含む製剤を用いたITT(治療企図)集団について、治療群ごとの肝硬変合併症のいずれかについての入院までの期間の分布についてのカプランマイヤー推定値を提示する。
【
図2】リファキシミン固形分散体を含む製剤を用いたITT(治療企図)集団について、治療群ごとの総死亡までの期間の分布についてのカプランマイヤー推定値を提示する。
【
図3】リファキシミン固形分散体を含む製剤を用いたITT集団について、治療群ごとの肝硬変合併症のいずれかについての入院または総死亡までの期間の分布についてのカプランマイヤー推定値を提示する。
【
図4】リファキシミン固形分散体を含む製剤を用いたPP(プロトコルごと)集団について、治療群ごとの肝硬変合併症のいずれかについての入院または総死亡までの期間の分布についてのカプランマイヤー推定値を提示する。
【
図5】肝性脳症段階評価手段(HEGI)による顕性肝性脳症(OHE)回復までの期間を示す表を提示する。
【
図6】OHE試験における治療中に生じた有害事象を示す表を提示する。
【
図7】進行肝硬変を有する対象における早期脳症代償不全の遅延に対するリファキシミンSSD-40IRの有効性及び安全性を評価するための研究設計を提示する。
【発明を実施するための形態】
【0213】
本明細書では、リファキシミン及びヒドロキシプロピルメチルセルロースアセテートスクシナート(HPMC-AS)を含む固形分散体、ならびに顕性肝性脳症(OHE)の治療のためにそれを使用する方法が提供される。
【0214】
定義
「固形分散体」という用語、または本明細書で使用される場合、固形形態でのリファキシミン及び不活性担体マトリックスの分散体、すなわち、リファキシミンが、不活性担体と均一に混合されることを指す。不活性マトリックスは一般に親水性であり(例えば、HPMC-ASなどのポリマー)、結晶質または非晶質であり得る。必ずしも固形分散体の特性を支配する調製方法ではなく、分散体の内容物の分子配置であることが理解されるであろう。したがって、そうした表現またはプロセス制限の組み込みがない限り、固形分散体は、それらが作製されるプロセスによって制限されるべきではない。「固形分散体」、「可溶性固形分散体」、及び「SD」または「SSD」という略語は、互換的に使用され、それぞれ、開示されるリファキシミンの固形分散体を指す。
【0215】
本明細書で使用される場合、「対象」及び「患者」という用語は、互換的に使用され得、治療を必要とする哺乳動物、例えば、コンパニオン動物(例えば、イヌ、ネコなど)、家畜(例えば、ウシ、ブタ、ウマ、ヒツジ、ヤギなど)、及び実験動物(例えば、ラット、マウス、モルモットなど)を意味する。典型的には、対象は、治療を必要とするヒトである。
【0216】
「治療有効量」という用語は、対象への単回または複数回用量投与時に有効であり、対象に治療的利益を提供する、リファキシミンの固形分散体を含む組成物の量を指す。
【0217】
「肝性脳症」または省略形の「HE」は、HEと診断された精神状態の変化として定義され、Connスコアが段階2以上(すなわち、0または1~2以上)に増加した場合として定義される。HEは、それに関連する症状の重症度に応じて、「潜在性」または「顕性」HE(それぞれ、CHEまたはOHE)とみなされ得る。HEは、West Haven基準(WHC)によって示される連続帯として説明され得る:段階0-複雑かつ持続的な注意力の障害を含む可能性のある症状を伴う最小限の肝性脳症、または性格もしくは行動の異常が検出されない;段階1(CHE)-症状には、意識のわずかな欠如、多幸感または不安、注意持続時間の短縮、加減算の障害、及び睡眠リズムの変化が含まれ、臨床所見には軽度のアスタリスクまたは振戦が含まれる;段階2(OHE)-症状には、無気力または無関心、時間の見当識障害、明らかな性格変化、及び不適切な行動が含まれ、臨床所見には、明らかなアステリクシス、統合運動障害、及び不明瞭発語が含まれる;段階3(OHE)-症状には、半昏迷に対する傾眠、刺激への応答、混乱、著しい見当識障害、及び奇妙な行動が含まれ、臨床所見には、筋肉質の硬直性、クローヌス、及び反射亢進が含まれる;段階4(OHE)-症状には、昏睡が含まれ、臨床所見には、除脳硬直状態が含まれる。OHEは、肝性脳症段階評価手段(HEGI)で観察することもでき、臨床所見(少なくとも1時間存在する)を使用して、患者の見当識障害、及びそれによるHEエピソードの重症度を測定する(段階2から段階4のスケールで)-段階4が最も重度であり、段階2が最も重症でない。一態様では、本明細書に記載の方法で言及されるOHEは、2以上のConnスコア、例えば、段階2、段階3、または段階4を意味する。
【0218】
「食道静脈瘤出血」または簡略表記の「EVB」は、1)内視鏡検査時の食道または胃静脈瘤からの出血、または2)内視鏡検査中に観察された胃における出血の証拠である大きな静脈瘤が存在し、及び出血の他の特定可能な原因がないこと、ならびにi)入院後最初の48時間にわたる2g/dLを超えるヘモグロビンの低下、ii)入院後24時間以内の2単位以上の血液の輸血要件、iii)100mm Hg未満の収縮期血圧、またはiv)入院時の100拍動/分を超える脈拍数のうちの少なくとも1つ以上が存在するとして定義される。
【0219】
「特発性細菌性腹膜炎」または簡略表記の「SBP」は、250を超える多形核(PMN)細胞/mm3及び/または腹水中の陽性単微生物培養として定義される。
【0220】
「肝腎症候群」(HRS)は、i)少なくとも2日間の利尿剤の中止及びアルブミンによる容量拡大後も改善が伴わない、血清クレアチニンの漸進的上昇(1.5mg/dL超)、ii)実質的腎疾患の非存在、iii)乏尿、iv)ショックの欠如、及びv)現在または最近(無作為化前の3ヶ月以内)に腎毒性剤による治療がないとして定義される。
【0221】
「医学的に難治性の腹水症の発症までの期間」は、i)低ナトリウムの食事及び最大用量の利尿剤(例えば、1日当たり最大400mgのスピロノラクトン及び160mgのフロセミド)によって、またはii)利尿剤、利尿剤の最大用量の副作用に耐えることができないため、もはや効果的に管理することができない腹水症として定義される。
【0222】
本出願の目的のために、「肝臓の硬変」または「硬変」は、対象の肝臓が瘢痕化し、永続的に損傷を受けている状態を指す。肝臓の硬変は、当該技術分野において既知の方法に従って、及び/または医療専門家によって診断され得る。一態様では、硬変は、慢性肝疾患を有する患者における硬変の組織病理学的証拠、一過性エラストグラフィー、食道静脈瘤の存在、及び150,000未満の血小板レベルによって特徴付けされる血小板減少症のうちの1つ以上によって決定され得る。硬変の重症度はまた、当該技術分野において既知の方法によって、及び/または医療専門家によって特徴付けられ得る。一態様では、硬変の重症度は、Child-Pughスコアによって特徴付けられる。
【0223】
Child-Pughスコアリングシステム(Child-Pugh-Turcotteスコアとしても知られる)は、肝疾患の重症度に関するChild-Pughスコアリングシステムを指し、以下に列挙する。分類システムは、腹水症の程度(臨床評価を介して)、ビリルビン及びアルブミンの血清濃度、国際標準比(INR)、及び脳症の程度に基づいて肝疾患の重症度を決定する。脳症は、上記に提供されるConnスコアリングシステムを使用して、段階0~4に分類される。5~6の合計スコアは、段階A(良好な代償性疾患)とみなされ、7~9は、段階B(著しい機能的妥協)であり、10~15は、段階C(代償不全疾患)である。
【表1】
【0224】
硬変の合併症は、基礎疾患である硬変から生じる1つ以上の医学的問題を指す。一態様では、合併症には、静脈瘤、脾腫、黄疸、食道静脈瘤出血(EVB)、門脈圧亢進症、腹水症、浮腫、肝性脳症(HE)、肝肺高血圧症、肝細胞癌、肝腎症候群(HRS)、特発性細菌性腹膜炎(SBP)、及び凝固障害が含まれる。一態様では、硬変の合併症には、肝性脳症(HE)、食道静脈瘤出血(EVB)、特発性細菌性腹膜炎(SBP)、及び肝腎症候群(HRS)のうちの1つ以上が含まれる。
【0225】
末期肝疾患(MELD)スコアについてのモデルは、慢性肝疾患の重症度を評価するために使用されるスコアリングシステムを指す。本明細書で使用されるMELDスコアは、以下の式を使用して計算される:(0.957*ln(血清Cr mg/dL)+0.378*ln(血清ビリルビンmg/dL)+1.120*ln(INR)+0.643)*10。MELD-Naスコアは、以下の式を使用して計算されるであろう:MELD-Na-[0.025xMELDx(140-Na)]+140。
【0226】
ミニメンタルステート検査(MMSE)は、当該技術分野において既知であり、認知障害の重症度を定量的に評価し、経時的に生じる認知変化を記録する簡易スクリーニング試験を指す。認知機能、見当識、注意力、記憶(即時及び短期記憶)、言語、ならびに簡単な口頭及び書面による指示に従う能力を試験する11個の質問が含まれる。例えば、Cullum et al.,Mini-Mental State Examination(MMSE)for the detection of Alzheimer’s disease and other dementias in people with mild cognitive impairment(MCI).Cochrane Database of Systematic Reviews 2015,Issue 3.Art.No.:CD010783.DOI:10.1002/14651858.CD010783.pub2を参照されたい。
【0227】
代償不全硬変または代償不全肝硬変は、硬変の進行状態であり、概して、硬変を有する患者における肝機能の急性悪化を指す。代償不全硬変は、黄疸、腹水症、肝性脳症、肝腎症候群、または静脈瘤出血のうちの1つ以上を特徴とし得る。一態様では、初期代償不全肝硬変とは、進行性肝硬変と診断され、傍穿刺を必要としない医学的に制御された腹水症(30日間超)を有する対象を指す(以前の静脈瘤出血の病歴がない場合には、予防的静脈瘤結紮が許可される)。
【0228】
「治療」、「治療する」、及び「治療すること」という用語は、本明細書に記載されるように、疾患もしくは障害、またはその1つ以上の症状の進行を逆転、緩和、発症の可能性を低減、もしくは阻害することを指す。いくつかの実施形態では、治療は、1つ以上の症状が発症した後、すなわち、治療的処置の後に施され得る。他の実施形態では、治療は、症状の非存在下で施され得る。例えば、治療は、症状の発症前に(例えば、症状の病歴に照らして、及び/または遺伝的もしくは他の感受性因子に照らして)、すなわち、本明細書に記載の疾患もしくは障害、またはその1つ以上の症状の発症を防止するための予防的治療として感受性固形に施すことができる。症状が回復した後も、例えば、それらの再発を予防または遅延させるために、治療を継続することもできる。
【0229】
本明細書で使用される場合、数値が用語「約」によって修飾される場合、正確な数値も開示されているとみなされる。
【0230】
組成物
第1の実施形態では、本開示は、リファキシミン及びHPMC-ASを含む固形分散体を提供する。
【0231】
第2の実施形態では、本開示は、リファキシミン及びHPMC-ASを含む固形分散体を提供し、HPMC-ASは、約10wt%~約60wt%、約10wt%~約50wt%、約10wt%~約40wt%、約12wt%~約38wt%、約15wt%~約35wt%、約16wt%~約34wt%、約30wt%~約40wt%、約30wt%~約35wt%、約33wt%~約35wt%、約32wt%、約33wt%、約34wt%、約35wt%、約10wt%~約20wt%、約13wt%~約18wt%、約16wt%~約18wt%、約15wt%、約16wt%、約17wt%、約18wt%、約40wt%~約50wt%、約46wt%~約49wt%、約46wt%、約47wt%、または約48wt%の量で存在する。一代替形態では、固形分散体中に存在するHPMC-ASの量は、約46wt%~約49wt%、約46wt%、約47wt%、約48wt%、約33wt%~約35wt%、約33wt%、約34wt%、約35wt%、約16wt%~約34wt%、約16wt%~約18wt%、約16wt%、約17wt%、または約18wt%である。別の代替形態では、固形分散体中に存在するHPMC-ASの量は、約46wt%、約47wt%、約48wt%、約33wt%、約34wt%、約35wt%、約16wt%、約17wt%、または約18wt%のHPMC-ASである。さらに別の代替形態では、固形分散体中に存在するHPMC-ASの量は、約46wt%、約47wt%、または約48wt%である。
【0232】
第3の実施形態では、固形分散体は、等量のリファキシミン及びポリマーを含む。したがって、例えば、固形分散体は、約10wt%~約60wt%、約10wt%~約50wt%、約10wt%~約40wt%、約12wt%~約38wt%、約15wt%~約35wt%、約16wt%~約34wt%、約30wt%~約40wt%、約30wt%~約35wt%、約33wt%~約35wt%、約32wt%、約33wt%、約34wt%、約35wt%、約10wt%~約20wt%、約13wt%~約18wt%、約16wt%~約18wt%、約15wt%、約16wt%、約17wt%、約18wt%、約40wt%~約50wt%、約46wt%~約49wt%、約46wt%、約47wt%、または約48wt%のリファキシミン及びHPMC-ASを含む。別の態様では、固形分散体は、約46wt%~約49wt%、約46wt%、約47wt%、約48wt%、約33wt%~約35wt%、約33wt%、約34wt%、約35wt%、約16wt%~約34wt%、約16wt%~約18wt%、約16wt%、約17wt%、または約18wt%のリファキシミン及びHMPC-ASを含む。別の態様では、固形分散体は、約46wt%、約47wt%、約48wt%、約33wt%、約34wt%、約35wt%、約16wt%、約17wt%、または約18wt%のリファキシミン及びHMPC-ASを含む。さらに別の態様では、固形分散体は、約46wt%、約47wt%、または約48wt%のリファキシミン及びHPMC-ASを含む。
【0233】
第4の実施形態では、リファキシミン及びHPMC-ASを含む固形分散体は、ポロキサマー407(例えば、Pluronic(登録商標)F-127)をさらに含み、固形分散体中に存在する残りの成分及び量は、第2または第3の実施形態に記載される通りである。
【0234】
第5の実施形態では、リファキシミン及びHPMC-ASを含む固形分散体は、約0.5wt%~約7wt%、約0.5wt%~約5wt%、約1wt%~約5wt%、約1wt%~約4wt%、約2wt%~約4wt%、約4wt%~約6wt%、約3wt%~約5wt%、約2wt%~約4wt%、約1wt%~約2wt%、約1wt%、約2wt%、約3wt%、約4wt%、約5wt%、約5.5wt%、または約6wt%の量でポロキサマー407(例えば、Pluronic(登録商標)F-127)をさらに含み、固形分散体中に存在する残りの成分及び量は、第2、第3、または第4の実施形態に記載される通りである。一代替形態では、固形分散体は、約1wt%、約2wt%、約3wt%、約4wt%、約5wt%、約5.5wt%、約5.6wt%、約5.7wt%、または約6wt%のポロキサマー407(例えば、Pluronic(登録商標)F-127)を含み、固形分散体に存在する残りの成分及び量は、第2、第3、または第4の実施形態に記載される通りである。さらに別の代替形態では、リファキシミンの固形分散体は、約5wt%、約5.5wt%、または約6wt%のポロキサマー407(例えば、Pluronic(登録商標)F-127)を含み、固形分散体に存在する残りの成分及び量は、第2、第3、または第4の実施形態に記載される通りである。
【0235】
第6の実施形態では、第1、第2、第3、第4、または第5の実施形態のいずれか1つに記載の固形分散体を含む薬学的組成物が提供される。
【0236】
第7の実施形態では、クロスカルメロースナトリウム(架橋カルボキシメチルセルロースナトリウム)と共に、第1、第2、第3、第4、または第5の実施形態のいずれか1つに記載の固形分散体を含む薬学的組成物が提供される。
【0237】
第8の実施形態では、薬学的組成物中の成分の総量(wt%)に基づいて、約2wt%~約15wt%、約3wt%~約14wt%、約4wt%~約14wt%、約2wt%~約13wt%、約3wt%~約13wt%、約4wt%~約13wt%、約11wt%~約14wt%、約12wt%~約14wt%、約4wt%~約10wt%、約12wt%、約12.5wt%、約13wt%、約13.5wt%、約4wt%~約6wt%、約5wt%、約8wt%~約10wt%、または約9wt%の量のクロスカルメロースナトリウムと共に、第1、第2、第3、第4、または第5の実施形態のいずれか1つに記載の固形分散体を含む薬学的組成物が提供され、薬学的組成物中に存在する残りの成分及び量は、第2、第3、第4、第5、第6、または第7の実施形態を含み、それらに記載される通りである。一代替形態では、クロスカルメロースナトリウムは、薬学的組成物中の成分の総量(wt%)に基づいて、約4wt%~約14wt%、約12wt%~約14wt%、約13wt%、約4wt%~約6wt%、約5wt%、約8%~約10wt%、または約9wt%の量で存在し、薬学的組成物中に存在する残りの成分及び量は、第2、第3、第4、第5、第6、または第7の実施形態を含み、それらに記載される通りである。別の代替形態では、クロスカルメロースナトリウムは、薬学的組成物中の成分の総量(wt%)に基づいて、約13wt%、約5wt%、または約9wt%のリファキシミンの量で存在し、薬学的組成物中に存在する残りの成分及び量は、第2、第3、第4、第5、第6、または第7の実施形態を含み、それらに記載される通りである。
【0238】
第9の実施形態では、本明細書に記載の薬学的組成物は、微結晶性セルロースをさらに含み、薬学的組成物中に存在する残りの成分及び量は、第2、第3、第4、第5、第6、第7、または第8の実施形態を含み、それらに記載される通りである。
【0239】
第10の実施形態では、本明細書に記載の薬学的組成物は、薬学的組成物中の成分の総量(wt%)に基づいて、約5wt%~約60wt%、約10wt%~約55wt%、約5wt%~約15wt%、約8wt%~約13wt%、約10wt%~約12wt%、約10wt%~約19wt%、約11wt%、約15wt%~約25wt%、約17wt%~約19wt%、約18wt%、約40wt%~約60wt%、約45wt%~約55wt%、約49wt%~約55wt%、約49wt%~約51wt%、約53wt%~約55wt%、約50wt%、または約54wt%の量で存在する微結晶性セルロースをさらに含み、薬学的組成物中に存在する残りの成分及び量は、第2、第3、第4、第5、第6、第7、第8、または第9の実施形態を含み、それらに記載される通りである。
【0240】
第11の実施形態では、本明細書に記載の薬学的組成物は、コロイド状二酸化ケイ素をさらに含み、薬学的組成物中に存在する残りの成分及び量は、第2、第3、第4、第5、第6、第7、第8、第9、または第10の実施形態を含み、それらに記載される通りである。
【0241】
第12の実施形態では、本明細書に記載の薬学的組成物は、薬学的組成物中の成分の総量(wt%)に基づいて、約0.1wt%~約0.3wt%、約0.15wt%~約0.25wt%、または約0.2wt%の量で存在するコロイド状二酸化ケイ素をさらに含み、薬学的組成物中に存在する残りの成分及び量は、第2、第3、第4、第5、第6、第7、第8、第9、第10、または第11の実施形態を含み、それらに記載される通りである。
【0242】
第13の実施形態では、本明細書に記載の薬学的組成物は、ステアリン酸マグネシウムをさらに含み、薬学的組成物中に存在する残りの成分及び量は、第2、第3、第4、第5、第6、第7、第8、第9、第10、第11、または第12の実施形態を含み、それらに記載される通りである。
【0243】
第14の実施形態では、本明細書に記載の薬学的組成物は、薬学的組成物中の成分の総量(wt%)に基づいて、約0.3wt%~約0.6wt%、約0.4wt%~約0.6wt%、約0.45wt%~約0.55wt%、約0.45wt%、約0.47wt%、または約0.49wt%の量で存在するステアリン酸マグネシウムをさらに含み、薬学的組成物中に存在する残りの成分及び量は、第2、第3、第4、第5、第6、第7、第8、第9、第10、第11、第12、または第13の実施形態を含み、それらに記載される通りである。
【0244】
第15の実施形態では、約33wt%~約35wt%のリファキシミン、約33wt%~約35wt%のHPMC-AS、約3wt%~約5wt%のポロキサマー407、約4wt%~約14wt%のクロスカルメロースナトリウム、約10wt%~約19wt%の微結晶性セルロース、約0.15wt%~約0.25wt%のコロイド状二酸化ケイ素、及び約0.45wt%~約0.55wt%のステアリン酸マグネシウムを含む、薬学的組成物が提供される。
【0245】
第16の実施形態では、約12wt%~約14wt%の量で存在するクロスカルメロースナトリウムを含む、第15の実施形態に記載の薬学的組成物が提供される。代替的に、約13%の量で存在するクロスカルメロースナトリウムを含む、第15の実施形態に記載の薬学的組成物が提供される。
【0246】
第17の実施形態では、微結晶性セルロースが、約10wt%~約12wt%の量で存在する、第15または第16の実施形態に記載の薬学的組成物が提供される。代替的に、微結晶性セルロースが、約11wt%の量で存在する、第15または第16の実施形態に記載の薬学的組成物が提供される。
【0247】
第18の実施形態では、クロスカルメロースナトリウムが、約4wt%~約6wt%の量で存在する、第15の実施形態に記載の薬学的組成物が提供される。代替的に、クロスカルメロースナトリウムが、約5wt%の量で存在する、第15の実施形態に記載の薬学的組成物が提供される。
【0248】
第19の実施形態では、微結晶性セルロースが、約17wt%~約19wt%の量で存在する、第15または第18の実施形態に記載の薬学的組成物が提供される。代替的に、微結晶性セルロースが、約18wt%の量で存在する、第15または第18の実施形態に記載の薬学的組成物が提供される。
【0249】
第20の実施形態では、ポロキサマー407が、約4%の量で存在する、第15、第16、第17、第18、または第19の実施形態に記載の薬学的組成物が提供される。
【0250】
第21の実施形態では、コロイド状二酸化ケイ素が、約0.20wt%の量で存在する、第15、第16、第17、第18、第19、または第20の実施形態に記載の薬学的組成物が提供される。
【0251】
第22の実施形態では、ステアリン酸マグネシウムが、約0.50wt%の量で存在する、第15、第16、第17、第18、第19、第20、または第21の実施形態に記載の薬学的組成物が提供される。
【0252】
第23の実施形態では、リファキシミンが、約34%の量で存在する、第15、第16、第17、第18、第19、第20、第21、または第22の実施形態に記載の薬学的組成物が提供される。
【0253】
第24の実施形態では、HPMC-ASが、約34%の量で存在する、第15、第16、第17、第18、第19、第20、第21、第22、または第23の実施形態に記載の薬学的組成物が提供される。
【0254】
第25の実施形態では、リファキシミンの総量が、約80mgである、第15、第16、第17、第18、第19、第20、第21、第22、第23の実施形態、または第24の実施形態に記載の薬学的組成物が提供される。
【0255】
第26の実施形態では、約16wt%~約18wt%のリファキシミン、約16wt%~約18wt%のHPMC-AS、約1wt%~約2wt%のポロキサマー407、約4wt%~約10wt%のクロスカルメロースナトリウム、約49wt%~約55wt%の微結晶性セルロース、約0.15wt%~約0.25wt%のコロイド状二酸化ケイ素、及び約0.45wt%~約0.55wt%のステアリン酸マグネシウムを含む、薬学的組成物が提供される。
【0256】
第27の実施形態では、クロスカルメロースナトリウムが、約8wt%~約10wt%の量で存在する、第26の実施形態に記載の薬学的組成物が提供される。代替的に、クロスカルメロースナトリウムが、約9wt%の量で存在する、第26の実施形態に記載の薬学的組成物が提供される。
【0257】
第28の実施形態では、微結晶性セルロースが、約49wt%~約51wt%の量で存在する、第26または第27の実施形態に記載の薬学的組成物が提供される。代替的に、微結晶性セルロースが、約51wt%の量で存在する、第26または第27の実施形態に記載の薬学的組成物が提供される。
【0258】
第29の実施形態では、クロスカルメロースナトリウムが、約4wt%~約6wt%の量で存在する、第26の実施形態に記載の薬学的組成物が提供される。代替的に、クロスカルメロースナトリウムが、約5wt%の量で存在する、第26の実施形態に記載の薬学的組成物が提供される。
【0259】
第30の実施形態では、微結晶性セルロースが、約53wt%~約55wt%の量で存在する、第26または第29の実施形態に記載の薬学的組成物が提供される。代替的に、微結晶性セルロースが、約54wt%の量で存在する、第26または第29の実施形態に記載の薬学的組成物が提供される。
【0260】
第31の実施形態では、コロイド状二酸化ケイ素が、約0.20wt%の量で存在する、第26、27、28、29、または30の実施形態に記載の薬学的組成物が提供される。
【0261】
第32の実施形態では、ステアリン酸マグネシウムが、約0.50wt%の量で存在する、第26、27、28、29、30、または31の実施形態に記載の薬学的組成物が提供される。
【0262】
第33の実施形態では、リファキシミンが、約17wt%の量で存在する、第26、第27、第28、第29、第30、第31、または第32の実施形態に記載の薬学的組成物が提供される。
【0263】
第34の実施形態では、HMPC-ASが、約17wt%の量で存在する、第26、第27、第28、第29、第30、第31、第32、または第33の実施形態に記載の薬学的組成物が提供される。
【0264】
第35の実施形態では、リファキシミンの総量が、40mgである、第26、第27、第28、第29、第30、第31、第32、第33、または第34の実施形態に記載の薬学的組成物が提供される。
【0265】
第36の実施形態では、本明細書に記載される薬学的組成物は、錠剤の形態である。
【0266】
第37の実施形態では、本明細書に記載される薬学的組成物は、錠剤の形態であり、即時放出または長期持続放出である。一代替形態では、薬学的組成物は、長期持続放出錠剤である。
【0267】
第38の実施形態では、本明細書に記載される薬学的組成物は、フィルムコーティングされる。コーティングは当業者に既知であり、即時放出または持続放出コーティングを含み得る。フィルムコーティングの一例は、Colorcon(登録商標)によるOpadry II Blue 85F90614である。
【0268】
本開示に含まれる他の固形分散体及び薬学的組成物は、以下の例示セクションに記載される。
【0269】
剤形の使用、製剤化、及び投与
本明細書に記載される発明は、本明細書に記載される1つ以上の固形分散体薬学的組成物を投与することによって、顕性肝性脳症(OHE)を治療する方法(例えば、OHEの発生を予防する)と、初期代償不全を有する患者などの患者における肝硬変の合併症を予防する方法と、を含む、肝疾患及び障害を治療する方法を含む。
【0270】
いくつかの実施形態では、本発明は、開示される固形分散体薬学的組成物を使用して、例えば、初期代償不全を有する対象における肝硬変の合併症を予防する方法を含む。したがって、開示される固形分散体薬学的組成物を使用して、硬変における脳症代償不全を遅延させる方法が提供される。
【0271】
いくつかの実施形態では、本明細書に記載の発明は、本明細書に記載の少なくとも1つ(例えば、1つ)のリファキシミンSSD組成物(例えば、錠剤)を投与することを含む、硬変を有する対象において脳症代償不全を遅延させることに関する。他の実施形態によれば、本明細書に記載の発明は、本明細書に記載の少なくとも1つ(例えば、1つ)の40mgのリファキシミンSSD IR組成物(例えば、錠剤)を投与することを含む、硬変を有する対象において脳症代償不全を遅延させることに関する。
【0272】
いくつかの実施形態では、本明細書に記載の発明は、本明細書に記載の少なくとも1つ(例えば、1つ)のリファキシミンSSD組成物(例えば、錠剤)を投与することを含む、硬変を有する対象において脳症代償不全を遅延させることに関し、対象は、肝臓の硬変及び医学的に制御された腹水症を有することを特徴とする。
【0273】
他の実施形態によれば、本明細書に記載の発明は、本明細書に記載の少なくとも1つ(例えば、1つ)の40mgのリファキシミンSSD IR組成物(例えば、錠剤)を投与することを含む、硬変を有する対象において脳症代償不全を遅延させることに関し、対象は、肝臓の硬変及び医学的に制御された腹水症を有することを特徴とする。
【0274】
いくつかの実施形態では、本明細書に記載の発明は、本明細書に記載の少なくとも1つ(例えば、1つ)のリファキシミンSSD組成物(例えば、錠剤)を投与することを含む、硬変を有する対象において脳症代償不全を遅延させることに関し、対象は、肝臓の硬変及び少なくとも30日間の医学的に制御された腹水症を有することを特徴とする。
【0275】
他の実施形態によれば、本明細書に記載の発明は、本明細書に記載の少なくとも1つ(例えば、1つ)の40mgのリファキシミンSSD IR組成物(例えば、錠剤)を投与することを含む、硬変を有する対象において脳症代償不全を遅延させることに関し、対象は、肝臓の硬変及び少なくとも30日間の医学的に制御された腹水症を有することを特徴とする。一態様では、前述の対象における硬変は、慢性肝疾患を有する患者における硬変の組織病理学的証拠、一過性エラストグラフィー、食道静脈瘤の存在、及び150,000未満の血小板レベルによって特徴付けされる血小板減少症のうちの1つ以上によって決定される。一態様では、前述の対象は、治療前にOHEを伴わずに7~9のChild-Pugh B分類スコア、治療前に15未満のモデル末期肝疾患ナトリウム(MELD-Na)スコア、治療前に2未満のConn(West Haven基準)スコア、及び治療前に少なくとも25のミニメンタルステート検査(MMSE)スコアのうちの1つ以上を有する。いくつかの実施形態では、前述の対象は、治療前に認知障害を示さない。一態様では、前述の対象は、傍穿刺を必要としない。一態様において、前述の対象は、2以上、例えば、2、3、または4のConnスコアを有する。
【0276】
また、本明細書では、例えば、初期代償不全を有し得る肝硬変を有する患者において、固形分散体及びその薬学的組成物を使用して、総死亡を予防する方法も提供する。
【0277】
本明細書ではまた、例えば、肝性脳症(HE)、食道静脈瘤出血(EVB)、特発性細菌性腹膜炎(SBP)、及び肝腎症候群(HRS)のうちの1つ以上からの入院の期間を低減するなどの、肝疾患の合併症(例えば、肝硬変合併症)に関連する入院までの期間を低減するために、固形分散体及びその薬学的組成物を使用する方法も提供する。
【0278】
本明細書ではまた、例えば、肝性脳症(HE)、食道静脈瘤出血(EVB)、特発性細菌性腹膜炎(SBP)、及び肝腎症候群(HRS)のうちの1つ以上からの入院までの期間を低減するなどの、肝疾患の合併症(例えば、肝硬変合併症)に関連する入院を予防するために、固形分散体及びその薬学的組成物を使用する方法も提供する。
【0279】
本明細書ではまた、例えば、肝性脳症(HE)、食道静脈瘤出血(EVB)、特発性細菌性腹膜炎(SBP)、及び肝腎症候群(HRS)のうちの1つ以上からの入院までの期間を低減するなどの、肝疾患の合併症(例えば、肝硬変合併症)に関連する総死亡の期間を低減するために、固形分散体及びその薬学的組成物を使用する方法も提供する。
【0280】
本明細書ではまた、例えば、肝性脳症(HE)、食道静脈瘤出血(EVB)、特発性細菌性腹膜炎(SBP)、及び肝腎症候群(HRS)のうちの1つ以上からの入院までの期間を低減するなどの、肝疾患の合併症(例えば、肝硬変合併症)に関連する総死亡を防止するために、固形分散体及びその薬学的組成物を使用する方法も提供する。
【0281】
さらに、固形分散体及びその薬学的組成物を使用して、例えば、初期代償不全肝硬変またはHE、EVB、SBP、もしくはHRSなどの肝硬変合併症を有する対象における難治性腹水症の発症までの期間を低減する方法を提供する。
【0282】
本明細書における固形分散体及び組成物を使用することができる好適な剤形には、カプセル、錠剤、ミニ錠剤、ビーズ、ビードレット、ペレット、粒剤、顆粒、及び粉末が含まれるが、これらに限定されない。好適な剤形は、例えば、腸溶コーティングを使用してコーティングされ得る。いくつかの実施形態では、固形分散体及び組成物は、錠剤、カプレット、またはカプセルとして製剤化される。一実施形態では、固形分散体及び組成物は、錠剤として製剤化される。
【0283】
提供される組成物は、0.001~100mg/kg体重/日の用量の阻害剤が、これらの組成物を受ける患者に投与され得るように製剤化され得る。任意の特定の患者に対する特定の投薬量及び治療レジメンは、年齢、体重、一般的健康状態、性別、食事、投薬時間、排泄速度、薬物の組み合わせ、治療する医師の判断、及び治療される特定の疾病の重症度を含む様々な要因に依存することもまた、理解されるべきである。
【0284】
組成物中に提供される分散体の量は、組成物中の特定の化合物にも依存するであろう。一態様では、提供される組成物中のリファキシミンの投薬量は、40mgである。別の態様では、提供される組成物中のリファキシミンの投薬量は、80mgである。
【0285】
一実施形態では、可溶性固形分散体錠剤は、約40mgの量のリファキシミンを含み、即時放出錠剤であろう。例えば、いくつかの実施形態では、患者は、40mgのリファキシミンを含む2つの錠剤の投与を通じて、80mgのリファキシミン投薬量を受け得る。
【0286】
いくつかの実施形態では、本明細書に記載のリファキシミン組成物は、ラクツロースと組み合わせることができ、ラクツロースに加えてリファキシミン組成物を、前述の方法に従って、それを必要とする患者に投与することができる。ラクツロースは非吸収性二糖類であり、本発明のいずれか1つの理論に限定されるものではないが、腸のアンモニア産生を阻害し、ラクツロースの乳酸及び酢酸への変換が腸内腔の酸性化をもたらし得る。一実施形態では、ラクツロース(本明細書に記載のリファキシミン組成物を含む)は、1~2時間ごとに約25mL(16.7g)の経口シロップの用量で患者に投与され得る。一実施形態では、ラクツロース(本明細書に記載のリファキシミン組成物を含む)は、1日当たり約2~3回の軟便を提供する用量で患者に投与され得、これは、1日当たり約10g~30g(15mL~45mL)を2~4回であり得る。一実施形態では、ラクツロース(本明細書に記載のリファキシミン組成物を含む)は、1日3回、テーブルスプーン約2~3杯(30mL~45mL、20g~30gのラクツロースを含む)の経口投薬量で患者に投与され、必要に応じて1日当たり2~3回の軟便を産生するように投薬量が調整され得る。いくつかの実施形態では、ラクツロース(本明細書に記載のリファキシミン組成物を含む)は、再発性または持続性肝性脳症を有する患者において、前述の投薬量に従って無期限に投与され得る。いくつかの実施形態では、患者が昏睡状態である場合、ラクツロース(本明細書に記載のリファキシミン組成物を含む)は、患者が経口療法を開始するのに十分に覚醒するまで、6~8時間にわたって(経鼻胃または直腸のいずれかで)1Lの水中で約300mLの用量で患者に投与され得る。
【実施例】
【0287】
実施例1.固形分散体の調製及びその使用方法
固形分散体の一般的な調製
本明細書に記載される固形分散体は、溶融及び溶媒蒸発を含む、いくつかの方法によって調製され得る。本明細書に記載される固形分散体は、Chiou WL,Riegelman S:”Pharmaceutical applications of solid dispersion systems”,J.Pharm.Sci.1971;60:1281-1302、Serajuddin ATM:”Solid dispersion of poorly water-soluble drugs:early promises,subsequent problems,and recent breakthroughs”,J.Pharm.Sci.1999;88:1058-1066、Leuner C,Dressman J:”Improving drug solubility for oral delivery using solid dispersions”,Eur.J.Pharm.Biopharm.2000;50:47-60、及びVasconcelos T,Sarmento B,Costa P:”Solid dispersions as strategy to improve oral bioavailability of poor water soluble drugs”,Drug Discovery Today 2007;12:1068-1075に記載の手順に従って調製することもでき、これらは全て、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
【0288】
一態様では、成分、例えば、リファキシミン、ポリマー及びメタノールを混合し、次いで噴霧乾燥させる。例示的な条件を以下の表1に要約した。
【0289】
例示的な噴霧乾燥プロセスパラメータには、例えば以下が含まれる:
●噴霧乾燥機-例えば、PSD1、
●単一または多流体ノズル:例えば、2流体ニロノズル;
●ノズルオリフィス- 0.1~10mm;
●入口ガス温度- 75~150 ±5℃;
●プロセスガス流量(mmH2O)-20~70、好ましくは44;
●アトマイジングガス圧- 0.7~1bar;
●供給速度- 2~7kg/時間;
●出口温度- 30~70±3℃;
●溶液温度-20~50℃、及び
噴霧乾燥後、20~60℃で、約2~72時間真空乾燥する。
【表2】
【0290】
【0291】
ブレンド/カプセル化手順
80mg及び40mgの即時ならびに長期持続放出の成分及び組成の表を以下の表3に提供した。
【表4】
【0292】
臨床データ
以下のデータを表3に記載される組成物を使用して得た。
【0293】
初期代償不全肝硬変を有する対象におけるリファキシミンSSD錠剤の有効性(初期代償不全を有する患者における肝硬変の合併症による入院または総死亡の予防)及び安全性に関する第2相、無作為化、二重盲検、プラセボ対照、並行多施設研究評価を実施した。以前にSBP、EVB、またはHRSを経験したことがなく、記録された腹水症を伴う対象を治験に登録した。対象は、1~21日間のスクリーニング期間、24週間の治療期間、及び2週間のフォローアップ期間を完了した。スクリーニング期間を順調に完了した約420人の対象を、6つの治療群のうちの1つに1:1:1:1:1:1の割り当てで無作為に割り当て、治療期間に入った。全ての治療を、就寝時に1日1回投与した。有効性及び安全性の評価を、1日目(ベースライン)、2、4、8、12、16、20、及び24週目(治療終了[EOT])で、診療所来診中に実施した。全ての対象は、最終安全性評価のために26週目(該当する場合は早期終了)に治験終了(EOS)の来診を完了した。
【0294】
選択基準
対象が以下の全ての基準を満たしていれば、本治験への参加資格があった:
1.対象は、18歳以上であった。
2.対象は、男性または女性であった。
妊娠(生殖)の可能性のある女性は、スクリーニング時に血清妊娠検査で陰性でなければならず、治験への参加を通じて許容可能な避妊方法を使用することに同意しなければならなかった。許容可能な避妊方法には、二重バリア法(殺精子ゼリーを含むコンドームまたは殺精子剤を含むペッサリー)、ホルモン法(例えば、経口避妊薬、パッチ、または酢酸メドロキシプロゲステロン)、または年間失敗率が1%未満の子宮内避妊器具(IUD)が含まれた。節制または精管切除術を受けたパートナー(複数可)は、治験責任医師の判断により、許容可能な避妊方法とみなすことができる。注記:外科的な不妊手術を受けた女性(例えば、子宮摘出術または両側卵管結紮術)または閉経後(1年を超える月経停止)の女性は、「妊娠可能性のある女性」とはみなされなかった。
3.対象は、画像化診断または身体検査のいずれかによって、肝硬変及び記録された腹水症の診断を受けた(注記:段階1の腹水症を有する対象は、本治験において許可された)が、以下の硬変の合併症のいずれも依然として経験していなかった:
●EVB-臨床的に重大な消化管出血
●SBP-250を超える多形核(PMN)細胞/mm3及び/または腹水中の陽性単微生物培養
●腹水症の存在下での腎不全-血清クレアチニンが0.5mg/dL(1.5mg/dLを超えるまで)上昇し、身体検査、画像化で記録された腹水症が記録され、及び/または腹水症の治療のための利尿剤が認められている
●医学的に難治性の腹水症の発症。
4.対象は、12以上のMELDスコア、12以上のMELDNaスコア、またはChild-Pugh B分類(スコア=7~9)を有した。
5.対象は、治験の要件を理解することができ、全ての臨床試験手順を順守することができた。
6.対象は、インフォームドコンセントフォームの言語を理解し、インフォームドコンセントフォームに署名することができ、意欲的であった。
7.該当する場合、対象は、対象に継続的な監視を提供することができる近親者または他の個人的な連絡者を有し、治験の実施中に対象が利用可能であった。
【0295】
除外基準
対象に以下の基準のいずれかが適用された場合、本治験への参加資格がなかった:
1.対象は、インフォームドコンセントに署名する前の過去24ヶ月以内に、制御されていない大うつ病または制御されていない精神障害を含む重大な精神疾患の病歴を有しており(精神障害の診断及び統計マニュアル、第4版)、治験責任医師の意見では、治験の完了を妨げ、治験結果の分析を妨げ、または対象の治験への参加に悪影響を及ぼすであろうとされる。
2.対象は、インフォームドコンセントに署名する前の過去3ヶ月以内にアルコール乱用または薬物乱用の病歴を有した(精神障害の診断及び統計マニュアル、第4版)。
3.対象は、原発性硬化性胆管炎を記録していた(注記:原発性胆汁性肝硬変を有する対象は治験で許容された)。
4.対象は、スクリーニングから2週間以内に予防的静脈瘤結紮を受けたか、または治験中に予防的静脈瘤結紮を受ける予定であった(注記:以前に予防的静脈瘤結紮を受けた対象は、治験に参加することができた)。
5.対象は、感染症と診断されており、経口または非経口抗生物質を現在服用している。
6.対象は、著しい循環血液量減少、または精神機能に影響を与える可能性のある何らかの電解質異常を有していた(例えば、血清ナトリウム<125mEq/L、血清カルシウム>10mg/dL)。
7.対象は、血清カリウム濃度<2.5mEq/Lによって定義される重度の低カリウム血症を有した。
8.対象は、8g/dL以下のヘモグロビン濃度によって定義されるような貧血であった。
9.対象は、1.5mg/dL以上のクレアチニンを伴う腎不全を有した。
注記:参加/除外基準に関連する臨床検査は、対象をスクリーニング不合格(他の全ての参加/除外基準がそれぞれ満たされている/満たされていない)とみなす前に、治験責任医師の判断で1回繰り返すことができた。
10.対象は、腸閉塞の存在を示したか、または炎症性腸疾患を有した。
11.対象は、治験責任医師の意見では制御が不十分な1型もしくは2型糖尿病を有していたか、またはスクリーニング前もしくはスクリーニング来診時の過去3ヶ月以内にHbA1c>12%を有していた。
12.対象は、発作性障害の病歴を有した。
13.対象は、不安定な心血管または肺疾患を有し、無作為化から30日以内に治療または医療の変更を必要とする疾患状態の悪化に分類された。
14.対象は、過去5年以内に活性の悪性腫瘍を有した(例外:皮膚の基底細胞癌、または女性の場合、外科的に切除されたインサイツの子宮頸部癌)。
15.対象は、肝細胞癌(HCC)を有した。注記:アルファフェトプロテイン(AFP)濃度は、スクリーニング時に測定した。AFPが200ng/mLを超える場合、対象は治験への参加から除外された。AFPが正常値の上限値を上回り、200ng/mL以下であった場合、HCCを除外するために断面撮影または超音波検査技術を使用する必要があった。
16.対象は、対象に悪影響を及ぼす、または治療もしくは来診の不遵守を引き起こす可能性がある、臨床データの解釈に影響を及ぼす可能性がある、または対象の治験への参加を禁忌する可能性がある状態もしくは状況を有した。
17.女性の場合、対象は妊娠していたか、または妊娠のリスクがあったか、または授乳中であった。
18.無作為化から6週間以内の水痘、帯状疱疹、または他の重度なウイルス感染がわかっている。
19.ヒト免疫不全ウイルス(HIV)感染がわかっている。
20.対象は、Yersinia enterocolitica、Campylobacter jejuni、Salmonella、Shigella、卵及び寄生虫、及び/またはClostridium difficileについての糞便検査で陽性であった。
注記:無作為化の前に、糞便検査の結果が陰性であることを確認する必要があった。
21.対象は、結核感染の病歴を有し、及び/または結核感染の治療を受けていた。対象が結核抗原について以前に陽性の皮膚検査を受けていた場合、その対象は現在の陰性胸部X線を受けて適格であり、以前の治療を受けることができなかった。
22.対象は、本治験の対応、管理、または支援に直接関与した治験実施医療機関の従事者、またはその近親者であった。
23.対象は、リファキシミン、リファンピン、リファマイシン抗菌剤、またはリファキシミンSSDの成分のいずれかに対する過敏症の病歴を有した。
24.対象は、無作為割付の30日以内に、何らかの治験薬もしくはデバイスを使用したか、または別の治験に参加した。
25.対象は、来診1(スクリーニング)から30日以内に回復しなかった顕性HEエピソード(Connスコア≧2)を記録した。
【0296】
施された治療
治療群は以下の6つであった。組成成分は、上記の表3に示した。全ての治療を、qhs(毎就寝時)に経口投与した。治療期間は、24週間であった。
治療A:リファキシミンSSD 40mg qhs(IR(即時放出)錠剤)
治療B:リファキシミンSSD 80mg qhs(IR錠剤)
治療C:リファキシミンSSD 40mg qhs(SER(長期持続放出)錠剤)
治療D:リファキシミンSSD 80mg qhs(SER錠剤)
治療E:リファキシミンSSD 80mg qhs(IR錠剤)+リファキシミン80mg qhs(SER錠剤)
治療F:プラセボqhs
【0297】
一次有効性評価項目
24週間の治療期間にわたって、本治験の有効性に関する一次評価項目は、以下の期間であった:
●総死亡、または
●以下の肝疾患の合併症のうちのいずれか1つに関連する入院:
○HE-HEと診断された精神状態の変化、Connスコアが段階2以上(すなわち、0または1~2以上)に増加した場合として定義される。
○EVB-臨床的に重大な消化管出血の発生は、以下のように定義される:
‐内視鏡検査時の食道もしくは胃静脈瘤からの出血、または
‐内視鏡検査中に観察された胃における出血の証拠である大きな静脈瘤が存在し、及び出血の他の特定可能な原因がない。
‐さらに、以下の基準のうち1つ以上が存在した:
●入院後最初の48時間にわたる2g/dLを超えるヘモグロビンの低下、
●入院後24時間以内の2単位以上の血液の輸血要件、
●100mmHg未満の収縮期血圧、または
●入院時の100拍動/分を超える脈拍数。
注記:Baveno IV基準は、静脈瘤出血エピソードをさらに定義するためにも使用された。
○SBP-250PMN細胞/mm3及び/または腹水中の陽性単微生物培養。
○HRSは以下のように定義された:
‐少なくとも2日間の利尿剤の中止及びアルブミンによる容量拡大後も改善が伴わない、血清クレアチニンの漸進的上昇(1.5mg/dL超);
‐実質的腎疾患の非存在;
‐乏尿;
‐ショックの欠如;及び
‐現在または最近(無作為化前の3ヶ月以内)に腎毒性剤による治療がない。
【0298】
主要二次有効性評価項目
本臨床試験の主要二次有効性評価項目は、24週間の治療期間にわたる一次評価項目の各要素の総入院または総死亡であった。
【0299】
他の二次評価項目
本治験の他の二次評価項目は、以下の通りであった:
●一次評価項目の個々の要素ごとの最初の入院または総死亡までの期間。
●24週間の治療期間にわたる総入院。
●24週間の治療期間にわたる肝硬変死亡率。
●以下のいずれかによってもはや効果的に管理できなくなった腹水症として定義される、医学的に難治性の腹水症の発症までの期間:
○低ナトリウムの食事及び最大用量の利尿剤(例えば、1日当たり最大400mgのスピロノラクトン及び160mgのフロセミド)、または
○利尿剤、利尿剤の最大用量の副作用に耐えることができない。
●全ての他の感染症についての24週間の治療期間中にわたる入院。
●HRSに起因するものではなく、以下を証拠とする腎機能の急激な低下(48時間以内)によって定義される、急性腎障害(AKI)の結果としての入院。
○血清クレアチニンの上昇(0.3mg/dL以上(26.4μmol/L以上)の血清クレアチニンの絶対増加、または50%以上の血清クレアチニンの増加率)、及び
○尿量の減少(6時間を超えて<0.5ml/kg/時間として定義される)。
●4、8、12、16、20、及び24週目での健康転帰の指標(慢性肝疾患アンケート(CLDQ_消化器症状評価尺度(GSRS)、介護者負担一覧表(CBI)、エプワース眠気尺度(ESS))における変化。
●リファキシミン及び25-デスアセチルリファキシミンの薬物動態、肝機能障害、腎機能障害、及び併用薬などへの影響評価。
●臨界フリッカ頻度(CFF)を各対象について評価した。CFFは、専用のCFF機器を使用して評価した。
●2、4、8、12、16、20、及び24週目での血中アンモニア濃度のベースラインからの変化。
●2、4、8、12、16、20、24週目でのMELD(末期肝疾患モデル)及びMELDNa(末期肝疾患ナトリウムモデル)スコアのベースラインからの変化。
●2、4、8、12、16、20、及び24週目でのChild-Pughスコアのベースラインからの変化。
【0300】
薬剤濃度測定
リファキシミン及び代謝産物の濃度データを、FDA産業ガイダンス:集団薬物動態で推奨されている全集団PK試料採取設計に従って収集した。
【0301】
対象の性質
この治験では、合計518人の対象が無作為化され、そのうち408人(78.8%)が治験を完了した:
●40mg qhs IR群の64人の対象、
●80mg qhs IR群の63人の対象、
●40mg qhs SER群の68人の対象、
●40mg qhs SER群の68人の対象、7
●80mg qhs SER群の2人の対象、
●IR/SER併用群の66人の対象、及び
●プラセボ群の75人の対象。
【0302】
合計で、109人(21.0%)の対象が治験を早期中止し、80mg qhs IR群で最も多くの中止が観察された(30.4%)。治験で報告された早期中止の最も一般的な理由は、「対象による離脱」であり、これは、無作為化された全ての対象のうち44人(8.5%)の早期中止を占めた。これに続いて「死亡」であり、無作為化された全ての対象のうちの21人(4.1%)の早期中止を占めた。全ての治療群の中で、80 mg qhs IR群が、治験からの最も多くの早期中止(合計28人)を経験し、「対象による離脱」が、早期中止の最も一般的な理由として報告された(n=9)。
【0303】
分析したデータセット
2つのデータセットを分析した:ITT集団及びPP集団。
●ITT集団は、少なくとも1用量の治験剤を服用した全ての無作為化対象として定義された。
●PP集団は、選択基準3もしくは4を満たさなかった対象、または除外基準1を満たした対象を除いたITT集団の全ての対象として定義された。
●安全性集団には、少なくとも1用量の治験剤を服用した全ての無作為化対象が含まれた。
【0304】
ベースライン特性及び有効性の分析は、ITT集団に対して実施した。一次有効性分析は、感受性分析としてPP集団に対しても実施した。
【0305】
有効性の分析
一次有効性評価項目は、肝疾患の以下の合併症のうちの1つに関連する総死亡または入院までの期間であった:24週間の治療期間にわたるHE、EVB、SBP、またはHRSを、ITT集団に対して実施した。
【0306】
一次評価項目に指定された肝硬変合併症のいずれかの入院または総死亡までの期間の一次分析は、分析領域によって層別化された対数ランク試験(有意水準0.05の両側試験)を利用した。
【0307】
また、対数ランク検定を利用したペアワイズ治療群比較(リファキシミンSSD群対プラセボの各々)も実施した。
【0308】
さらに、カプランマイヤー法を使用して、各治療群について、28日目、56日目、84日目、112日目、140日目、及び168日目に、肝硬変合併症のいずれかの入院の期間または総死亡を経験した対象の割合を推定した。
【0309】
一次有効性評価項目の他の分析には、感受性分析(PP集団を使用した一次有効性評価項目分析)及び事前に決められたサブグループ分析が含まれる。
【0310】
肝硬変合併症のいずれかについての入院または総死亡までの期間
一次有効性評価項目は、肝疾患の以下の合併症のうちの1つに関連する総死亡または入院までの期間であった:24週間の治療期間にわたるHE、EVB、SBP、またはHRS。死亡以外の理由で早期に終了した対象には、無作為化から約24週間後に連絡を取り、一次評価項目を経験したかを決定した。対象が死亡した場合、対象の介護者(該当する場合)に連絡した。
【0311】
肝硬変合併症のいずれかについての入院または総死亡の期間は、治験薬の最初の用量の日から肝硬変合併症のいずれかについての最初の入院または総死亡までの期間として定義した。
【0312】
死亡することなく、またはHE、EVB、SBP、もしくはHRSの肝硬変合併症の定義を満たすことなく、24週間の治療期間全体を完了した対象は、最終来診(最後の連絡日)で打ち切られた。死亡以外の理由で24週間の治療期間の終了前に早期に中止した対象には、肝硬変合併症、入院、または死亡に関する情報を捕捉するために、フォローアップの電話を介して毎月連絡した。一次評価項目を満たさなかった対象は、最後の連絡日で打ち切られた。
【0313】
一次有効性分析
一次分析では、いずれのグループにおいても最大24週目までに、肝硬変合併症のいずれかについての入院または総死亡までの期間に統計的に有意な差は認められなかった。リファキシミンSSD治療のいずれかとプラセボとの全体的な治療比較有効性は、統計的に有意ではなかった(層別化ログランクp=0.8062)(表4)。
図1は、ITT集団について、治療群ごとの肝硬変合併症のいずれかについての入院までの期間の分布についてのカプランマイヤー推定値を提示する。カプランマイヤー推定に基づくと、SER 80mg qhs治療群は全ての治療群の中で最も高い生存率を提示し、組み合わせたIR/SER治療群は最低の生存率を有したが、この有効性は統計的に有意ではなかった(ログランクp=0.2262)。
図2は、ITT集団について、治療群ごとの総死亡までの期間の分布についてのカプランマイヤー推定値を提示する。カプランマイヤー推定に基づくと、プラセボ群が最も高い生存率を提示し、SER 80mg qhs治療群が続き、組み合わせたIR/SER治療群は最低の生存率を有したが、この有効性は統計的に有意ではなかった(ログランクp=0.7573)。
図3は、ITT集団について、治療群ごとの肝硬変合併症のいずれかについての入院または総死亡までの期間の分布についてのカプランマイヤー推定値を提示する。カプランマイヤー推定に基づくと、SER 80mg qhs治療群は最も高い生存率を提示し、組み合わせたIR/SER治療群は最低の生存率を有し、この有効性は統計的に有意ではなかった(ログランクp=0.0420)。
【0314】
PP集団に基づく支持分析
PP集団に基づく一次有効性分析の結果は、ITT集団に基づくペアワイズ比較と一致しなかった(表4)。PP集団に対する一次分析は、最大24週間までの肝硬変合併症のいずれかについての入院または総死亡までの期間において統計的に有意な差があることを示し、これは、プラセボに対してSER 80mg qhs治療群が有利であった(階層化ログランクp=0.0464)。残りの活性治療群とプラセボとの間で、他の統計的に有意なペアワイズ比較は観察されなかった(表5)。リファキシミンSSD治療のいずれかとプラセボとの全体的な治療比較有効性は、統計的に有意ではなかった(層別化ログランクp=0.9879)
図4は、PP集団について、治療群ごとの肝硬変合併症のいずれかについての入院または総死亡までの期間の分布についてのカプランマイヤー推定値を提示する。カプランマイヤー推定に基づくと、SER 80mg qhs治療群は最も高い生存率を提示し、組み合わせたIR/SER治療群は最低の生存率を有し、この有効性は統計的に有意ではなかった(ログランクp=0.0182)。
【表5】
【表6】
【0315】
一次有効性評価項目の事前に指定されたサブグループ分析
ベースラインMELD分類
一次有効性分析に対する対象のベースラインMELD分類の影響を評価した。ベースラインMELDサブグループは、10以下、11~18、19~24、または25以上のMELDスコアとして分類した。いずれのサブグループでも、プラセボに対するペアワイズ比較は統計的に有意ではなかった。リファキシミンSSD治療のいずれかとプラセボとの全体的な治療比較有効性は、統計的に有意ではなかった(10以下のMELDスコア:層別化ログランクp=0.8486;MELDスコア:11~18、層別化ログランクp=0.7937;19~24のMELDスコア:層別化ログランクp=0.3154;及び25以上のMELDスコア:層別化ログランクp=該当なし[1対象中1事象])。
【0316】
ベースラインMELDNa分類
一次有効性分析に対する対象のベースラインMELDNa分類の影響を評価した。ベースラインMELDNaサブグループは、10以下、11~18、19~24、または25以上のMELDNaスコアとして分類した。いずれのサブグループでも、プラセボに対するペアワイズ比較は統計的に有意ではなかった。リファキシミンSSD治療のいずれかとプラセボとの全体的な治療比較有効性は、統計的に有意ではなかった(10以下のMELDNaスコア:層別化ログランクp=0.3200;MELDNaスコア:11~18、層別化ログランクp=0.9368;19~24のMELDNaスコア:層別化ログランクp=0.2608;及び25以上のMELDNaスコア:層別化ログランクp=該当なし[4対象中3事象])。
【0317】
ベースラインChild-Pugh分類
一次有効性分析に対する対象のベースラインChild-Pugh分類の影響を評価した。ベースラインChild-Pugh分類サブグループは、クラスA、クラスB、またはクラスCに分類した。いずれのサブグループでも、プラセボに対するペアワイズ治療比較は統計的に有意ではなかった。リファキシミンSSD治療のいずれかとプラセボとの全体的な治療比較有効性は、統計的に有意ではなかった(クラスA:層別化ログランクp=該当なし(ゼロ事象);クラスB:層別化ログランクp=0.7942、及びクラスC:層別化ログランクp=0.9516)。
【0318】
ベースラインConnスコア
一次有効性分析に対する対象のベースラインConnスコアの影響を評価した。ベースラインConnスコアサブグループは、0、1、または2に分類した。表6は、ベースラインConnスコアによる一次有効性評価項目の分析を提示する。PP集団の結果と一致し、肝硬変合併症のいずれかについての入院または総死亡までの期間に統計的に有意な差がConnスコアサブグループ0内で観察され、プラセボと比較してSER 80mg qhs治療群に有利であった(層別化ログランクp=0.0460)。この統計学的有意性は、Connスコアサブグループ1または2内では明らかではなかった(ただし、サブグループ2は2人の対象のうち1有害事象を有した)。
【0319】
リファキシミンSSD治療のいずれかとプラセボとの全体的な治療比較有効性は、いずれのサブグループについても統計的に有意ではなかった(Connスコア0:層別化ログランクp=0.8915;Connスコア1:層別化ログランクp=0.8251;Connスコア2:該当なし[2対象のうち1事象])。
【表7-1】
【表7-2】
【0320】
肝硬変の最初の診断からの期間
対象の肝硬変の最初の診断からの期間が一次有効性分析に及ぼす影響を評価した。肝硬変サブグループの最初の診断からの期間は、947日未満または947日以上として分類した。表7は、肝硬変の最初の診断からの期間ごとの一次有効性評価項目の分析を示す。肝硬変合併症のいずれかについての入院または総死亡までの期間にほぼ統計的に有意な差が、PP及びベースラインConnスコアが0の集団と同様に、947日以上のサブグループ内で観察され、プラセボと比較してSER 80mg qhs治療群に有利であった(層別化ログランクp=0.0517)。リファキシミンSSD治療のいずれかとプラセボとの全体的な治療比較有効性は、統計的に有意ではなかった(肝硬変の最初の診断からの期間:<947日階層化ログランクp=0.3961;肝硬変の最初の診断からの期間:≧947日階層化ログランクp=0.5689)。
【表8】
【表9】
【0321】
最大24週目(170日目)までの医学的に難治性の腹水症の発症までの期間
最大24週目(170日目)までの医学的に難治性の腹水症の発症までの期間の分析を表8に示す。
【0322】
最大24週目までの医学的に難治性の腹水症の発症までの期間の統計的に有意差が、プラセボに対するIR 40mg qhs治療群(階層化ログランクp=0.0308)及びプラセボに対するSER 40mg qhs治療群(階層化ログランクp=0.0202)で有利に観察された。プラセボに対する他のペアワイズ治療比較は、統計的に有意ではなかった。リファキシミンSSD治療のいずれかとプラセボとの全体的な治療比較は、統計的に有意ではなかった。
【表10】
【0323】
有効性の結論
最大24週間までの肝硬変合併症のいずれかについての入院または総死亡までの期間の分布のカプランマイヤー推定に基づいて、それぞれ最も高い及び最も低い生存率を有するSER 80mg qhs及び組み合わせたIR/SER qhs治療群に有利な統計的に有意な有効性があった。
【0324】
PP集団に対する一次分析は、最大24週間までの肝硬変合併症のいずれかについての入院または総死亡までの期間において統計的に有意な差があることを示し、これは、プラセボに対してSER 80mg qhs治療群に有利であった。最大24週間までの肝硬変合併症のいずれかについての入院または総死亡までの期間の分布のカプランマイヤー推定は、それぞれ最も高い及び最も低い生存率を有するSER 80mg qhs及び組み合わせたIR/SER qhs治療群に有利に統計的に有意であった。
【0325】
二次分析では、プラセボに対してIR 40mg qhs及びSER 40mg qhs治療群に有利に、最大24週間までの医学的に難治性の腹水症の発症までの期間に統計的に有意な差があった。プラセボに対して統計的に有意な有効性が、ベースラインの25パーセンタイルで4週目に観察されたESS合計スコアにおけるベースラインからの変化に統計的に有意な有効性があり(p<0.0001)、IR 40mg qhs治療群ではベースラインからの最大の減少が見られた。
【0326】
これらの研究は、一次分析について、最大24週間までの肝硬変合併症のいずれかについての入院または総死亡までの全体的な期間が、プラセボに対してSER 80mg qhs治療群に有利であることを示す。二次分析では、統計的に有意な好ましい有効性は、組み合わせたIR/SER qhs及びSER 40 mg qhs治療群での発生と同様に、IR 40mg qhs治療群で最も一貫して観察された。
【0327】
実施例2.顕性肝性脳症の治療のためのリファキシミンSSD IR 40mgの使用
表3に記載されるリファキシミンSSDを、無作為化、二重盲検、プラセボ対照、用量範囲設定、多施設試験において治験を行い、顕性肝性脳症(OHE)の治療のためのリファキシミン可溶性固形分散体(SSD)錠剤及びラクツロースの有効性ならびに安全性を評価した。
【0328】
この治験の主な目的は、顕性肝性脳症(OHE)の治療に対するリファキシミンSSD及びラクツロース対プラセボ及びラクツロースの有効性を評価することであった。ラクツロースの成人の経口投薬量は、1日3回、テーブルスプーン2~3(30~45mL、20g~30gのラクツロースを含む)である。投薬量は、1日に2~3回、またはPIの判断に従って軟便を産生するように調整した。この研究の二次目的は、OHEを有する対象におけるリファキシミンSSDの安全性を評価し、主要な二次評価項目に対するリファキシミンSSDによる治療の有効性を評価することであった。一次評価項目は、肝性脳症段階評価手段(HEGI)を使用して決定した、OHE回復までの期間であった。二次評価項目には、0または1のWest Haven基準(WHC)スコアとして定義されるOHE回復までの期間、WHCスコアにおける1単位減少までの期間、14日目でのHEGIスコアにおけるベースラインからの変化、または退院時(無作為化された治療期間の終了時)のいずれかの発生の早い方、HEGIスコアにおける改善の期間、14日目でのWHCスコアにおけるベースラインからの変化、または退院時(無作為化された治療期間の終了時)のいずれかの発生の早い方、及びベースラインから退院までの入院の長さが含まれる。
【0329】
結果
合計71人の対象が治験を完了した:リファキシミン40mg IR QD群における15人、リファキシミン40mg IR BID群における15人、80mg SER QD群における14人、80mg SER BID群における13人、及びPBO群における14人。人口統計及びベースライン特性は、治療群間で類似していた。平均年齢は61歳であった。対象の54パーセントは男性であった。対象の70%は、2のHEGIスコアで治験に入り、30%は、3のHEGIスコアで入った。治験への参加時の平均MELDスコアは21.2であった。治験参加前の6ヶ月間のHEエピソードの平均数は1.2であった。
【0330】
一次評価項目-肝性脳症段階評価手段(HEGI)を使用して決定した、OHE回復までの期間。リファキシミンBID 40mg群は、プラセボ群より統計的に有意に優れていた(P=0.0208)。リファキシミンBID 40mg群の場合、回復までの期間の中央値は、プラセボ群の62.7時間に対して21.1時間であった。任意の所定の時間に回復を達成する対象の確率は、この群の対象では、プラセボ群の対象よりも2.91倍高かった。40mg QD群は、0.0658のp値で統計的に有意な傾向にあった。統計的に有意ではないが、両方の80mg SER群は、一次評価項目に関してPBOよりも一般的な数値的優位性を示した(
図5)。
【0331】
二次評価項目-リファキシミン群は、WHCによるOHE回復までの期間に関して、プラセボ群と統計学的に有意な差はなかったが、全体にわたって数値的優位性を示した。リファキシミンアームは、WHCスコアにおける1単位の減少までの期間に関して、プラセボアームと統計的に有意差はなかったが、全般にわたって、特に40 IR QD群において、数値的優位性を示した。HEGIスコアにおける変化までの期間に関して、リファキシミンBID 40mg群は、プラセボ群より統計的に有意に優れていた(P=0.0379)。リファキシミンBID 40mg群では、HEGIスコアにおける変化までの期間の中央値は、プラセボ群の3.0日に対して2.0日であった。任意の所定の時間にHEGIスコアにおける変化を達成する対象の確率は、この群の対象では、プラセボ群の対象よりも1.94倍高かった。安全性に関する問題は確認されず、有害事象及び重篤な有害事象の発生率は、治療群間で類似していた(
図6)。
【0332】
結論
リファキシミン含有SSD IR錠剤は、錠剤当たり40mgの投薬量で、BIDで送達され、ラクツロース単独と比較した場合、ラクツロースと組み合わせるとOHEを有する患者を治療することが見出された。実際、上記のように、前述の方法で治療した患者は、HEGIによってモニタリングされるように、ラクツロース単独を受ける対象の場合よりも2.91倍高い割合でOHE回復を達成した。さらに、本方法に供された患者は、ラクツロース単独を受けた患者と比較して、HEGIスコアにおける変化を達成する可能性がほぼ2倍(すなわち、1.94倍)であった。
【0333】
実施例3.肝代償不全を有する患者において顕性肝性脳症(OHE)の発症を遅延させるためのリファキシミンSSD IR 40mgの使用
表3に記載されている40mgのSSD IRを、第3相、無作為化、二重盲検、プラセボ対照、多施設試験で調査し、医学的に制御された腹水症の存在によって定義される進行性硬変における顕性肝性脳症代償不全の最初のエピソードの遅延に対するその有効性及び安全性を評価する。組織病理学的根拠、一過性エラストグラフィーまたは食道静脈瘤の存在によって決定した硬変を有し、かつ過去にOHE、特発性細菌性腹膜炎(SBP)、食道静脈瘤出血(EVB)、または肝腎症候群(HRS)を経験していない対象を、本研究に登録する。対象は、28日間のスクリーニング期間、72週間の治療期間、及び4週間のフォローアップ期間を完了する。スクリーニング期間を順調に完了した対象は、治療期間に入り、上述のように2つの治療群のうちの1つに1:1の割り当てで無作為に割り当てられる。全ての治療は、1日2回(BID)投与される。
【0334】
硬変の合併症の予防におけるリファキシミンの使用は、複数の臨床的及び実験的証拠によって支持されている。例えば、本明細書に記載されている証拠に加えて、リファキシミンは、2010年3月に米国FDAにより顕在性HEの再発リスクを低減することが承認され、有害事象(AE)の発生率の増加または生存率の低下なしに、HE関連及び総入院の減少を伴うHEの再発から保護すること(例えば、Conf.Proc.IEEE Eng.Med.Biol.Soc.2013 2184-2187を参照されたい)、感染、抗生物質の使用、及び腹水症などの硬変の他の合併症の全体的な割合を低減または維持すること(Conf.Proc.IEEE Eng.Med.Biol.Soc.、上記を参照されたい)、ならびにより高い生存率及びより低い静脈瘤出血、HE、SBP、またはHRSを発症するリスクと独立して関連していた(例えば、Journal of Gastroenterology and Hepatology 28(3);December 2012を参照されたい)ことが示された。
【0335】
対象集団には、OHE、SBP、EVB、またはHRSのエピソードを以前に経験していない、肝硬変及び医学的に制御された腹水症を有する18歳以上の男性及び妊娠していない、授乳していない女性が含まれる。
【0336】
有効性及び安全性の評価は、0(1日目)、4、8、12、20、28、36、44、52、60、68、及び72週目(EOT)の来診中、ならびに16、24、32、40、48、56、及び64週目の電話中に実施した。全ての対象は、最終安全性評価のために76週目に治験終了(EOS)の来診を完了する。対象が治療を早期に中止した場合、EOT及びEOS評価を得るためにあらゆる試みを行う。代表的な研究デザインを
図7に示す。
【0337】
対象が以下の全ての基準を満たしていれば、本治験への参加資格があった:
1.対象は、医学的に制御された腹水症(30日超)を伴う進行性肝硬変の診断を有し、傍穿刺を必要としない(以前の静脈瘤出血の病歴がない場合には、予防的静脈瘤結紮が許可される)。
●肝硬変の診断は、以下のいずれかを使用して行うことができる:
●肝硬変の組織病理学的所見
●画像化(超音波または断面)
●Fibroscan(一過性エラストグラフィー)
●食道静脈瘤の存在
●CLDにおける血小板減少症(150,000未満)
2.対象は、OHEを伴わないChild-Pugh B分類(7~9のスコアを含む)、及び来診1回目で15未満のモデル末期肝疾患-ナトリウム(MELD-Na)スコアを有する。
3.対象は、2未満のConn(West Haven基準)スコアを有する。
4.対象は、試験時に25以上のミニメンタルステート検査(MMSE)スコアを有し、認知障害を示さない。
5.対象は、18歳以上である。
6.出産(生殖)可能性のある女性は、スクリーニング時に血清または尿妊娠検査が陰性である必要があり、治験への参加を通じて許容可能な避妊方法を使用することに同意する必要がある。
7.対象は、治験審査委員会(IRB)/倫理委員会(EC)が承認したインフォームドコンセントフォーム(ICF)を読み、理解し、書面によるインフォームドコンセントを提供することができ、現地のプライバシー規制に従って必要に応じて承認を提供する必要がある。
【0338】
対象に以下の基準のいずれかが適用された場合、本治験への参加資格がない:
1.対象は、リファキシミン、リファンピン、リファマイシン抗菌剤、またはリファキシミンの成分のいずれかに対する過敏症の病歴を有する。
2.対象は、SBP、一次または二次SBP予防、EVB、またはHRSの病歴を有する。
3.対象は、OHEエピソードの既往歴(Connスコア≧2)を有するか、またはOHEエピソードの疑いのあるリファキシミン550mg及びラクツロースの使用歴を有する。
4.対象は、a)腹水症がない、または-b)制御されていない腹水症のいずれかを有する。
5.対象は、認知機能の評価を混乱させ得る他の制御不能な神経学的または精神医学的状態(例えば、認知症、統合失調症など)を有する。
6.対象は、ICFに署名してから6週間以内に、AUDIT-10スコア>7として定義されるアルコール使用障害の徴候を有する。
7.対象は、インフォームドコンセントフォームに署名する前の6週間未満に薬物乱用の病歴があり、治験期間中に薬物乱用を控えることができない。
8.対象は、スクリーニング前の4週間未満に制御されていない感染症と診断されている。
9.対象は、スクリーニング前の6週間未満に、非静脈瘤源からの上部消化管出血と診断されている。
10.対象は、腸閉塞の存在を示すか、または炎症性腸疾患を有する。
11.対象は、門脈圧亢進症のためのシャント手術または経頸動脈肝内門脈系シャント(TIPS)処置の病歴を有する。
12.対象は、スクリーニングから2週間以内に予防的静脈瘤結紮を受けたか、または治験中に予防的静脈瘤結紮を受ける予定である(注記:以前に予防的静脈瘤結紮を受けた対象は、治験に参加することができた)。
13.対象は、治験責任医師の意見では制御が不十分な1型糖尿病または2型糖尿病を有する。
14.対象は、1年未満の平均寿命を伴う重篤な併存疾患を有する。
15.対象は、活性肝細胞癌(HCC)を含む、活性悪性腫瘍を有する。
16.対象は、血液透析を必要とする。
17.対象は、対象に悪影響を及ぼす、治療もしくは来診の不遵守を引き起こす可能性がある、臨床データの解釈に影響を及ぼす可能性がある、または対象の治験への参加を禁忌する可能性がある状態もしくは状況を有する。
18.対象は、同意を提供してから30日以内に何らかの治験薬またはデバイスを使用した。
19.脳血管障害などの神経学的事象に起因する局所性神経学的欠損を有する対象。
20.対象は、女性の場合は1日に1杯、男性の場合は1日に2杯の標準的な飲酒として定義される、適度な量以上のアルコールを摂取する。
21.対象は現在、中断できない麻薬、ベンゾジアゼピン、または精神賦活性薬を服用している。
22.対象は、肥満手術または腸切除を受けている。
【0339】
有効性評価項目
一次有効性評価項目には、HE特異的治療(ラクツロース、IV水和など)の開始に伴う入院または救急外来受診を必要とするOHEの最初の事象までの期間が含まれる。代替的に、有効性評価項目は、HE特異的治療の開始に伴う救急外来受診を必要とする、医師によって診断されるOHEの最初の事象までの期間として定義され得る。
【0340】
二次有効性評価項目には、総入院までの期間が含まれる。
【0341】
探索的評価項目には、以下が含まれる1)硬変の最初の非OHE合併症までの期間が含まれ、以下の事象のうちのいずれかとして定義される:SBP、静脈瘤出血、HRS;2)MELD及びMELD-Naスコアにおけるベースラインからの変化;3)心理測定的肝性脳症スコア(PHES)を使用した視空間機能、注意力、及び処理速度におけるベースラインからの変化;4)患者報告転帰測定情報システム(Patient-Reported Outcomes Measurement Information System)(PROMIS)コンピュータ適応試験(Computer Adaptive Test)(CAT)及び36項目の簡易フォーム(SF-36)健康調査による健康関連の生活の質(HRQL)におけるベースラインからの変化;5)介護者が報告した負担におけるベースラインからの変化;6)Connスコアにおいてベースラインから1ポイント増加するまでの期間;7)集団薬物動態;ならびに8)少なくとも一部の患者についての微生物叢及びメタボローム分析。
【0342】
付番実施形態
実施形態1a.顕性肝性脳症(OHE)を治療することを必要とする患者においてそれを行う方法であって、OHE症状回復まで、少なくとも1つの40mgのリファキシミンSSD IR錠剤を患者に投与することを含む、方法。
【0343】
実施形態2a.顕性肝性脳症(OHE)を治療することを必要とする患者においてそれを行う方法であって、少なくとも1日間、または少なくとも2日間、または少なくとも3日間、または少なくとも4日間、または少なくとも5日間、または少なくとも6日間、または少なくとも7日間、または少なくとも8日間、または少なくとも9日間、または少なくとも10日間、または少なくとも11日間、または少なくとも12日間、または少なくとも13日間、または少なくとも14日間、少なくとも1つの40mgリファキシミンSSD IR錠剤を患者に投与することを含む、方法。
【0344】
実施形態3a.顕性肝性脳症(OHE)を治療することを必要とする患者においてそれを行う方法であって、少なくとも1日間、または少なくとも2日間、または少なくとも3日間、または少なくとも4日間、または少なくとも5日間、または少なくとも6日間、または少なくとも7日間、または少なくとも8日間、または少なくとも9日間、または少なくとも10日間、または少なくとも11日間、または少なくとも12日間、または少なくとも13日間、または少なくとも14日間、40mgのリファキシミンSSD IR錠剤QDを患者に投与することを含む、方法。
【0345】
実施形態4a.顕性肝性脳症(OHE)を治療することを必要とする患者においてそれを行う方法であって、少なくとも1日間、または少なくとも2日間、または少なくとも3日間、または少なくとも4日間、または少なくとも5日間、または少なくとも6日間、または少なくとも7日間、または少なくとも8日間、または少なくとも9日間、または少なくとも10日間、または少なくとも11日間、または少なくとも12日間、または少なくとも13日間、または少なくとも14日間、40mgのリファキシミンSSD IR錠剤BIDを患者に投与することを含む、方法。
【0346】
実施形態5a.顕性肝性脳症(OHE)を治療することを必要とする患者においてそれを行う方法であって、少なくとも1日間、または少なくとも2日間、または少なくとも3日間、または少なくとも4日間、または少なくとも5日間、または少なくとも6日間、または少なくとも7日間、または少なくとも8日間、または少なくとも9日間、または少なくとも10日間、または少なくとも11日間、または少なくとも12日間、または少なくとも13日間、または少なくとも14日間、40mgのリファキシミンSSD IR錠剤TIDを患者に投与することを含む、方法。
【0347】
実施形態6a.顕性肝性脳症(OHE)を治療することを必要とする患者においてそれを行う方法であって、患者の肝性脳症段階評価手段(HEGI)スコアまたはWest Haven基準(WHC)スコアが少なくとも1段階、または少なくとも2段階、または少なくとも3段階低減するまで、少なくとも1つの40mgのリファキシミンSSD IR錠剤を患者に投与することを含む、方法。
【0348】
実施形態7a.顕性肝性脳症(OHE)を治療することを必要とする患者においてそれを行う方法であって、患者の肝性脳症段階評価手段(HEGI)スコアが段階4から段階3に、また段階3から段階2に低減するまで、少なくとも1つの40mgのリファキシミンSSD IR錠剤を患者に投与することを含む、方法。
【0349】
実施形態8a.顕性肝性脳症(OHE)を治療することを必要とする患者においてそれを行う方法であって、患者の肝性脳症段階評価手段(HEGI)スコアまたはWest Haven基準(WHC)スコアが少なくとも1段階、または少なくとも2段階、または少なくとも3段階低減するまで、40mgのリファキシミンSSD IR錠剤QDを患者に投与することを含む、方法を含む。
【0350】
実施形態9a.顕性肝性脳症(OHE)を治療することを必要とする患者においてそれを行う方法であって、患者の肝性脳症段階評価手段(HEGI)スコアまたはWest Haven基準(WHC)スコアが段階4から段階3に、または段階3から段階2に、また段階2から段階1に低減するまで、40mgのリファキシミンSSD IR錠剤QDを患者に投与することを含む、方法。
【0351】
実施形態10a.顕性肝性脳症(OHE)を治療することを必要とする患者においてそれを行う方法であって、患者の肝性脳症段階評価手段(HEGI)スコアまたはWest Haven基準(WHC)スコアが少なくとも1段階、または少なくとも2段階、または少なくとも3段階低減するまで、40mgのリファキシミンSSD IR錠剤BIDを患者に投与することを含む、方法を含む。
【0352】
実施形態11a.顕性肝性脳症(OHE)を治療することを必要とする患者においてそれを行う方法であって、患者の肝性脳症段階評価手段(HEGI)スコアまたはWest Haven基準(WHC)スコアが段階4から段階3に、または段階3から段階2に、また段階2から段階1に低減するまで、40mgのリファキシミンSSD IR錠剤BIDを患者に投与することを含む、方法。
【0353】
実施形態12a.顕性肝性脳症(OHE)を治療することを必要とする患者においてそれを行う方法であって、患者の肝性脳症段階評価手段(HEGI)スコアまたはWest Haven基準(WHC)スコアが少なくとも1段階、または少なくとも2段階、または少なくとも3段階低減するまで、40mgのリファキシミンSSD IR錠剤TIDを患者に投与することを含む、方法を含む。
【0354】
実施形態13a.顕性肝性脳症(OHE)を治療することを必要とする患者においてそれを行う方法であって、患者の肝性脳症段階評価手段(HEGI)スコアまたはWest Haven基準(WHC)スコアが段階4から段階3に、または段階3から段階2に、また段階2から段階1に低減するまで、40mgのリファキシミンSSD IR錠剤TIDを患者に投与することを含む、方法。
【0355】
実施形態14a.方法が、患者にラクツロースを投与することをさらに含む、実施形態1a~13aのいずれか1つに記載の方法。
【0356】
実施形態15a.ラクツロース及びリファキシミンが、同時に投与される、実施形態14aに記載の方法。
【0357】
実施形態16a.ラクツロース及びリファキシミンが、連続して投与される、実施形態14aに記載の方法。
【0358】
実施形態17a.本明細書に記載されるように、顕性肝性脳症(OHE)を治療することを必要とする患者においてそれを行う方法。
【0359】
実施形態18a.顕性肝性脳症(OHE)を治療することを必要とする患者においてそれを行う方法であって、少なくとも1つのリファキシミンSSD IR錠剤を患者に投与することを含む、方法。
【0360】
実施形態19a.少なくとも1つのリファキシミンSSD IR錠剤が、患者の肝性脳症段階評価手段(HEGI)スコアまたはWest Haven基準(WHC)スコアが少なくとも1段階、または少なくとも2段階、または少なくとも3段階低減するまで投与される、実施形態18aに記載の方法。
【0361】
実施形態20a.少なくとも1つのリファキシミンSSD IR錠剤が、患者の肝性脳症段階評価手段(HEGI)スコアまたはWest Haven基準(WHC)スコアが段階4から段階3に、または段階3から段階2に、また段階2から段階1に低減するまで投与される、実施形態18aまたは19aに記載の方法。
【0362】
実施形態21a.肝代償不全を有する患者において肝硬変の合併症もしくは総死亡、またはその両方を予防する方法であって、少なくとも1つのリファキシミンSSD IR錠剤を患者に投与することを含む、方法。
【0363】
実施形態22a.肝硬変の合併症が、肝性脳症(HE)、食道静脈瘤出血(EVB)、特発性細菌性腹膜炎(SBP)、及び肝腎症候群(HRS)のうちの1つ以上を含む、実施形態21aに記載の方法。
【0364】
実施形態23a.患者が、医学的に制御された非難治性腹水症を記録している、実施形態21aまたは22aに記載の方法。
【0365】
実施形態24a.患者が、治療前に特発性細菌性腹膜炎(SBP)、食道静脈瘤出血(EVB)、または肝腎症候群(HRS)を以前に経験していない、実施形態21a~23aのいずれか1つに記載の方法。
【0366】
実施形態25a.方法が、肝硬変の合併症もしくは総死亡、またはその両方に関連する入院のリスクを低減することをさらに含む、実施形態21a~24aのいずれか1つに記載の方法。
【0367】
実施形態26a.肝代償不全を有する患者において顕性肝性脳症(OHE)の発症を遅延させる方法であって、少なくとも1つのリファキシミンSSD IR錠剤を患者に投与することを含む、方法。
【0368】
実施形態27a.肝代償不全が、肝臓の硬変及び医学的に制御された腹水症を含む、実施形態26に記載の方法。
【0369】
実施形態28a.腹水症が、少なくとも30日間医学的に制御される、実施形態27aに記載の方法。
【0370】
実施形態29a.肝臓の硬変が、慢性肝疾患を有する患者における硬変の組織病理学的証拠、一過性エラストグラフィー、食道静脈瘤の存在、及び150,000未満の血小板レベルによって特徴付けされる血小板減少症のうちの1つ以上によって決定される、実施形態27aまたは28aに記載の方法。
【0371】
実施形態30a.患者が、治療前にOHEを伴わずに7~9のChild-Pugh B分類スコアを有する、実施形態26a~29aのいずれか1つに記載の方法。
【0372】
実施形態31a.患者が、治療前に15未満のモデル末期肝疾患ナトリウム(MELD-Na)スコアを有する、実施形態26a~30aのいずれか1つに記載の方法。
【0373】
実施形32a.患者が、治療前に2未満のConn(West Haven基準)スコアを有する、実施形態26a~31aのいずれか1つに記載の方法。
【0374】
実施形態33a.患者が、治療前に少なくとも25のミニメンタルステート検査(MMSE)スコアを有する、実施形態26a~32aのいずれか1つに記載の方法。
【0375】
実施形態34a.患者が、治療前に認知障害を示さない、実施形態26a~33aのいずれか1つに記載の方法。
【0376】
実施形態35a.OHEが、2以上のConnスコアを含む、実施形態26a~34aのいずれか1つに記載の方法。
【0377】
実施形態36a.患者が、傍穿刺を必要としない、実施形態26a~35aのいずれか1つに記載の方法。
【0378】
実施形態37a.少なくとも1つのリファキシミンSSD IR錠剤が、約40mgのリファキシミンを含む、実施形態18a~36aのいずれか1つに記載の方法。
【0379】
実施形態38a.少なくとも1つのリファキシミンSSD IR錠剤が、少なくとも1日間、または少なくとも2日間、または少なくとも3日間、または少なくとも4日間、または少なくとも5日間、または少なくとも6日間、または少なくとも7日間、または少なくとも8日間、または少なくとも9日間、または少なくとも10日間、または少なくとも11日間、または少なくとも12日間、または少なくとも13日間、または少なくとも14日間、患者に投与される、実施形態18a~37aのいずれか1つに記載の方法。
【0380】
実施形態39a.少なくとも1つのリファキシミンSSD IR錠剤が、1日1回、1日2回、または1日3回、患者に投与される、実施形態18a~38aのいずれか1つに記載の方法。
【0381】
実施形態40a.方法が、患者にラクツロースを投与することをさらに含む、実施形態18a~39aのいずれか1つに記載の方法。
【0382】
実施形態41a.ラクツロース及びリファキシミンが、同時に投与される、実施形態40aに記載の方法。
【0383】
実施形態42a.ラクツロース及びリファキシミンが、連続して投与される、実施形態41aに記載の方法。
【0384】
本出願中に引用した全ての参照文献(参考文献、発行済み特許、公開特許出願及び同時係属特許出願を含む)の内容は、その全体が参照により本明細書に明示的に組み込まれる。特に定義しない限り、本明細書で使用する全ての技術用語及び科学用語は、当業者に共通して知られた意味と一致する。
【0385】
さらなる付番実施形態
実施形態1b.約40mgのリファキシミンを含むリファキシミンSSD IR錠剤であって、それを必要とする患者において顕性肝性脳症(OHE)を治療する方法において使用するための、リファキシミンSSD IR錠剤。
【0386】
好ましい実施形態によれば、少なくとも1つのリファキシミンSSD IR錠剤が患者に投与される。
【0387】
実施形態2b.錠剤が、患者の肝性脳症段階評価手段(HEGI)スコアまたはWest Haven基準(WHC)スコアが少なくとも1段階、または少なくとも2段階、または少なくとも3段階低減するまで投与される、実施形態1bに記載の使用のための錠剤。
【0388】
実施形態3b.錠剤が、患者の肝性脳症段階評価手段(HEGI)スコアまたはWest Haven基準(WHC)スコアが段階4から段階3に、または段階3から段階2に、また段階2から段階1に低減するまで投与される、実施形態1bまたは2bに記載の使用のための錠剤。
【0389】
実施形態4b.約40mgのリファキシミンを含むリファキシミンSSD IR錠剤であって、肝代償不全を有する患者において肝硬変の合併症もしくは総死亡、またはその両方を予防する方法において使用するため、リファキシミンSSD IR錠剤。
【0390】
好ましい実施形態によれば、少なくとも1つのリファキシミンSSD IR錠剤が患者に投与される。
【0391】
実施形態5b.肝硬変の合併症が、肝性脳症(HE)、食道静脈瘤出血(EVB)、特発性細菌性腹膜炎(SBP)、及び肝腎症候群(HRS)のうちの1つ以上を含む、実施形態4bに記載の使用のための錠剤。
【0392】
実施形態6b.患者が、医学的に制御された非難治性腹水症を記録している、実施形態4bまたは5bに記載の使用のための錠剤。
【0393】
実施形態7b.患者が、治療前に特発性細菌性腹膜炎(SBP)、食道静脈瘤出血(EVB)、または肝腎症候群(HRS)を以前に経験していない、実施形態4b~6bのいずれか1つに記載の使用のための錠剤。
【0394】
実施形態8b.錠剤が、肝硬変の合併症もしくは総死亡、またはその両方に関連する入院のリスクを低減する方法においてさらに使用される、実施形態4b~7bのいずれか1つに記載の使用のための錠剤。
【0395】
実施形態9b.約40mgのリファキシミンを含むリファキシミンSSD IR錠剤であって、肝代償不全を有する患者において顕性肝性脳症(OHE)の発症を遅延させる方法において使用するため、リファキシミンSSD IR錠剤。
【0396】
好ましい実施形態によれば、少なくとも1つのリファキシミンSSD IR錠剤が患者に投与される。
【0397】
実施形態10b.肝代償不全が、肝臓の硬変及び医学的に制御された腹水症を含む、実施形態9bに記載の使用のための錠剤。
【0398】
実施形態11b.腹水症が、少なくとも30日間医学的に制御される、実施形態10bに記載の使用のための錠剤。
【0399】
実施形態12b.肝臓の硬変が、慢性肝疾患を有する患者における硬変の組織病理学的証拠、一過性エラストグラフィー、食道静脈瘤の存在、及び150,000未満の血小板レベルによって特徴付けされる血小板減少症のうちの1つ以上によって決定される、実施形態10bまたは11bに記載の使用のための錠剤。
【0400】
実施形態13b.患者が、治療前にOHEを伴わずに7~9のChild-Pugh B分類スコアを有する、実施形態10b~12bに記載の使用のための錠剤。
【0401】
実施形態14b.患者が、治療前に15未満のモデル末期肝疾患ナトリウム(MELD-Na)スコアを有する、実施形態10b~13bに記載の使用のための錠剤。
【0402】
実施形態15b.患者が、治療前に2未満のConn(West Haven基準)スコアを有する、実施形態10b~14bに記載の使用のための錠剤。
【0403】
実施形態16b.OHEが、2以上のConnスコアを含む、実施形態10b~15bに記載の使用のための錠剤。
【0404】
実施形態17b.患者が、傍穿刺を必要としない、実施形態9b~16bに記載の使用のための錠剤。
【0405】
実施形態18b.錠剤が、少なくとも1日間、または少なくとも2日間、または少なくとも3日間、または少なくとも4日間、または少なくとも5日間、または少なくとも6日間、または少なくとも7日間、または少なくとも8日間、または少なくとも9日間、または少なくとも10日間、または少なくとも11日間、または少なくとも12日間、または少なくとも13日間、または少なくとも14日間、患者に投与される、実施形態1b~17bに記載の使用のための錠剤。
【0406】
実施形態19b.錠剤が、1日1回、1日2回、または1日3回、患者に投与される、実施形態1b~18bに記載の使用のための錠剤。
【0407】
実施形態20b.さらに、錠剤ラクツロースが、患者に投与される、実施形態1b~19bに記載の使用のための錠剤。
【国際調査報告】