(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-05-01
(54)【発明の名称】車両ライティング制御方法及びデバイス
(51)【国際特許分類】
B60Q 1/12 20060101AFI20230424BHJP
【FI】
B60Q1/12
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022558043
(86)(22)【出願日】2020-03-25
(85)【翻訳文提出日】2022-10-31
(86)【国際出願番号】 CN2020081013
(87)【国際公開番号】W WO2021189275
(87)【国際公開日】2021-09-30
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】504161984
【氏名又は名称】ホアウェイ・テクノロジーズ・カンパニー・リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110000877
【氏名又は名称】弁理士法人RYUKA国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】スイ、リンリン
(72)【発明者】
【氏名】リ、ミンチャオ
(72)【発明者】
【氏名】シア、ユアン
(72)【発明者】
【氏名】リウ、ナン
【テーマコード(参考)】
3K339
【Fターム(参考)】
3K339AA02
3K339BA01
3K339BA07
3K339BA09
3K339BA22
3K339BA26
3K339CA01
3K339CA03
3K339GB01
3K339KA07
3K339KA10
3K339KA23
3K339KA39
3K339LA03
3K339LA17
3K339MB02
3K339MB04
3K339MB05
3K339MB06
3K339MC01
3K339MC23
(57)【要約】
本願の実施形態は、車両ライティング制御方法及び装置を提供する。ロードサイド通信デバイスが、車両に第1のメッセージを送信する。第1のメッセージは、車両に第1の対象を照らすように車両に促すために用いられ、第1の対象は、車両が通り抜ける予定の走行経路の近くにある。第1の対象を通り越す前に、車両は、第1の対象を照らすために、第1のメッセージに基づいて、事前に第1のライティングモードへと車両を調整する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両ライティング制御方法であって、前記方法は、車両に適用され、
第1のロードサイド通信デバイスにより送信された第1のメッセージを受信する段階であって、前記第1のメッセージは、第1の対象を照らすように前記車両に促すために用いられ、前記第1の対象は、前記車両が通り抜ける予定の走行経路の近くにある、段階と、
前記第1の対象を照らすために、前記車両が前記第1の対象を通り越す前に、前記第1のメッセージに基づいて、事前に第1のライティングモードへと前記車両を調整する段階と
を備える、方法。
【請求項2】
前記第1のメッセージは、少なくとも1つのパラメータを含み、前記第1の対象を照らすために、前記車両が前記第1の対象を通り越す前に、前記第1のメッセージに基づいて、事前に第1のライティングモードへと前記車両を調整する前記段階は、
前記少なくとも1つのパラメータに基づいて、第1のオンにする時点を決定する段階であって、前記第1のオンにする時点は、前記車両が前記第1の対象を通り過ぎる時点と相対的に第1のタイミングアドバンスによって早められる、段階と、
前記第1のオンにする時点に、前記第1のライティングモードへと前記車両を調整する段階と
を有する、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第1のメッセージは、少なくとも1つのパラメータを含み、前記第1の対象を照らすために、前記車両が前記第1の対象を通り越す前に、前記第1のメッセージに基づいて、事前に第1のライティングモードへと前記車両を調整する前記段階は、
前記少なくとも1つのパラメータに基づいて、第1のオンにする位置を決定する段階と、
前記第1の対象を照らすために、前記車両が前記第1のオンにする位置に到着した時に、前記第1のライティングモードへと前記車両を調整する段階と
を有する、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記第1のメッセージは、少なくとも1つのパラメータを含み、前記第1の対象を照らすために、前記車両が前記第1の対象を通り越す前に、前記第1のメッセージに基づいて、事前に第1のライティングモードへと前記車両を調整する前記段階は、
前記少なくとも1つのパラメータに基づいて、第1の距離を決定する段階と、
前記第1の対象を照らすために、前記車両が前記第1の対象から前記第1の距離にある位置に到着した時に、前記第1のライティングモードへと前記車両を調整する段階と
を有する、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記第1のメッセージは、第1のオンにする時点を含み、前記第1の対象を照らすために、前記車両が前記第1の対象を通り越す前に、前記第1のメッセージに基づいて、事前に第1のライティングモードへと前記車両を調整する前記段階は、前記第1のオンにする時点に、前記第1のライティングモードへと前記車両を調整する段階を有する、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記第1のメッセージは、第1のオンにする位置を含み、前記第1の対象を照らすために、前記車両が前記第1の対象を通り越す前に、前記第1のメッセージに基づいて、事前に第1のライティングモードへと前記車両を調整する前記段階は、前記第1の対象を照らすために、前記車両が前記第1のオンにする位置に到着した時に、前記第1のライティングモードへと前記車両を調整する段階を有する、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記第1のメッセージは、第1の距離を含み、前記第1の対象を照らすために、前記車両が前記第1の対象を通り越す前に、前記第1のメッセージに基づいて、事前に第1のライティングモードへと前記車両を調整する前記段階は、前記第1の対象を照らすために、前記車両が前記第1の対象から前記第1の距離にある位置に到着した時に、前記第1のライティングモードへと前記車両を調整する段階を有する、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
第1のライティングモードへと前記車両を調整する前記段階は、オンにされるランプのタイプ、オンにされるランプの数、投射光強度、投射角、又はオンにする時点のうち少なくとも1つを調整する段階を有する、
請求項1から7のいずれか1項に記載の方法。
【請求項9】
前記第1の対象を照らすために、事前に第1のライティングモードへと前記車両を調整する前記段階の前に、前記方法はさらに、
前記第1のメッセージに基づいて、前記第1の対象と前記車両の計画されたナビゲーション経路との間の最小距離が第1の閾値を超えないことを決定する段階を
備える、請求項1から8のいずれか1項に記載の方法。
【請求項10】
前記方法はさらに、
第2のロードサイド通信デバイスにより送信された第2のメッセージを受信する段階であって、前記第2のメッセージは、前記車両に第2の対象を照らすように促すために用いられ、前記第2の対象は、前記車両が通り抜ける予定の前記走行経路の近くにある、段階と、
前記第1の対象と前記第2の対象とを同時に照らすために、前記車両が前記第2の対象を通り越す前に、前記第2のメッセージに基づいて、事前に第2のライティングモードへと前記車両を調整する段階と
を備える、請求項1から9のいずれか1項に記載の方法。
【請求項11】
前記第1のメッセージはさらに、前記車両に第2の対象を照らすように促すために用いられ、前記第2の対象は、前記車両が通り抜ける予定の前記走行経路の近くにあり、
前記車両は、前記第1の対象と前記第2の対象とを同時に照らすために、前記車両が前記第2の対象を通り越す前に、前記第1のメッセージに基づいて、事前に第2のライティングモードへと調整される、請求項1から9のいずれか1項に記載の方法。
【請求項12】
車両ライティング制御方法であって、前記方法は、ロードサイド通信デバイスに適用され、
車両に第1のメッセージを送信する段階を備え、前記第1のメッセージは、第1の対象を照らすように前記車両に促すために用いられ、前記第1の対象は、前記車両が通り抜ける予定の走行経路の近くにあり、
前記第1のメッセージは、第1のオンにする時点、第1のタイミングアドバンス、第1のオンにする位置、又は第1の距離のうち少なくとも1つを含み、
前記第1のオンにする時点は、前記第1の対象を照らすために、前記第1のオンにする時点に、第1のライティングモードへと前記車両を調整することを前記車両に示すために用いられ、
前記第1のタイミングアドバンスは、前記第1の対象を照らすために、前記車両が前記第1の対象を通り過ぎる時点と相対的に前記第1のタイミングアドバンスによって早められた時点に、前記第1のライティングモードへと前記車両を調整することを前記車両に示すために用いられ、
前記第1のオンにする位置は、前記第1の対象を照らすために、前記車両が前記第1のオンにする位置に到着した時に、前記第1のライティングモードへと前記車両を調整することを前記車両に示すために用いられ、
前記第1の距離は、前記第1の対象を照らすために、前記車両が前記第1の対象から前記第1の距離にある位置に到着した時に、前記第1のライティングモードへと前記車両を調整することを前記車両に示すために用いられる、方法。
【請求項13】
車両に第1のメッセージを送信する前記段階の前に、前記方法はさらに、
第1の時点における前記車両の第1の位置と、前記ロードサイド通信デバイスと相対的な第1の運動状態データとを取得する段階と、
前記第1の位置と前記第1の運動状態データとに基づいて、前記第1のオンにする時点、前記第1のタイミングアドバンス、前記第1のオンにする位置、又は前記第1の距離のうち少なくとも1つを決定する段階と
を備える請求項12に記載の方法。
【請求項14】
車両に第1のメッセージを送信する前記段階の前に、前記方法はさらに、
前記第1の対象に基づいて、前記第1のオンにする時点、前記第1のタイミングアドバンス、前記第1のオンにする位置、又は前記第1の距離のうち少なくとも1つを決定する段階
を備える、請求項12に記載の方法。
【請求項15】
車両に第1のメッセージを送信する前記段階の前に、前記方法はさらに、
前記車両の計画されたナビゲーション経路についての情報を取得する段階と、
前記計画されたナビゲーション経路についての前記情報に基づいて、前記第1のオンにする時点、前記第1のタイミングアドバンス、前記第1のオンにする位置、又は前記第1の距離のうち少なくとも1つを決定する段階と
を備える、請求項12に記載の方法。
【請求項16】
前記第1のメッセージはさらに、前記車両に第2の対象を照らすように促すために用いられ、前記第2の対象は、前記車両が通り抜ける予定の前記走行経路の近くにあり、
前記第1のメッセージはさらに、第2のオンにする時点、第2のタイミングアドバンス、第2のオンにする位置、又は第2の距離のうち少なくとも1つを含み、
前記第2のオンにする時点は、前記第1の対象と前記第2の対象とを同時に照らすために、前記第2のオンにする時点に第2のライティングモードへと前記車両を調整することを前記車両に示すために用いられ、
前記第2のタイミングアドバンスは、前記第1の対象と前記第2の対象とを同時に照らすために、前記車両が前記第2の対象を通り過ぎる時点と相対的に前記第2のタイミングアドバンスによって早められた時点に、前記第2のライティングモードへと前記車両を調整することを前記車両に示すために用いられ、
前記第2のオンにする位置は、前記第1の対象と前記第2の対象とを同時に照らすために、前記車両が前記第2のオンにする位置に到着した時に、前記第2のライティングモードへと前記車両を調整することを前記車両に示すために用いられ、
前記第2の距離は、前記第1の対象と前記第2の対象とを同時に照らすために、前記車両が前記第2の対象から前記第2の距離である位置に到着した時に、前記第2のライティングモードへと前記車両を調整することを前記車両に示すために用いられる、請求項12から15のいずれか1項に記載の方法。
【請求項17】
車両ライティング制御装置であって、前記装置は、車両において用いられ、
第1のロードサイド通信デバイスにより送信された第1のメッセージを受信するように構成された受信モジュールであって、前記第1のメッセージは、第1の対象を照らすように前記車両に促すために用いられ、前記第1の対象は、前記車両が通り抜ける予定の走行経路の近くにある、受信モジュールと、
前記第1の対象を照らすために、前記車両が前記第1の対象を通り越す前に、前記第1のメッセージに基づいて、事前に第1のライティングモードへと前記車両を調整するように構成された調整モジュールと
を備える、装置。
【請求項18】
前記第1のメッセージは、少なくとも1つのパラメータを含み、前記調整モジュールは、具体的に、
前記少なくとも1つのパラメータに基づいて、第1のオンにする時点を決定することであって、前記第1のオンにする時点は、前記車両が前記第1の対象を通り過ぎる時点と相対的に第1のタイミングアドバンスによって早められる、決定することを行い、
前記第1のオンにする時点に、前記第1のライティングモードへと前記車両を調整する
ように構成されている、請求項17に記載の装置。
【請求項19】
前記第1のメッセージは、少なくとも1つのパラメータを含み、前記調整モジュールは、具体的に、
前記少なくとも1つのパラメータに基づいて、第1のオンにする位置を決定し、
前記第1の対象を照らすために、前記車両が前記第1のオンにする位置に到着した時に、前記第1のライティングモードへと前記車両を調整する
ように構成されている、請求項17に記載の装置。
【請求項20】
前記第1のメッセージは、少なくとも1つのパラメータを含み、前記調整モジュールは、具体的に、
前記少なくとも1つのパラメータに基づいて、第1の距離を決定し、
前記第1の対象を照らすために、前記車両が前記第1の対象から前記第1の距離にある位置に到着した時に、前記第1のライティングモードへと前記車両を調整する
ように構成されている、請求項17に記載の装置。
【請求項21】
前記第1のメッセージは、第1のオンにする時点を含み、前記調整モジュールは、具体的に、
前記第1のオンにする時点に、前記第1のライティングモードへと前記車両を調整する
ように構成されている、請求項17に記載の装置。
【請求項22】
前記第1のメッセージは、第1のオンにする位置を含み、前記調整モジュールは、具体的に、
前記第1の対象を照らすために、前記車両が前記第1のオンにする位置に到着した時に、前記第1のライティングモードへと前記車両を調整する
ように構成されている、請求項17に記載の装置。
【請求項23】
前記第1のメッセージは、第1の距離を含み、前記調整モジュールは、具体的に、
前記第1の対象を照らすために、前記車両が前記第1の対象から前記第1の距離にある位置に到着した時に、前記第1のライティングモードへと前記車両を調整する
ように構成されている、請求項17に記載の装置。
【請求項24】
前記調整モジュールは、具体的に、
オンにされるランプのタイプ、オンにされるランプの数、投射光強度、投射角、又はオンにする時点のうち少なくとも1つを調整する
ように構成されている、請求項17から23のいずれか1項に記載の装置。
【請求項25】
前記装置はさらに、
前記第1のメッセージに基づいて、前記第1の対象と前記車両の計画されたナビゲーション経路との間の最小距離が第1の閾値を超えないことを決定するように構成された決定モジュールを
備える、請求項17から24のいずれか1項に記載の装置。
【請求項26】
前記受信モジュールはさらに、第2のロードサイド通信デバイスにより送信された第2のメッセージを受信するように構成されており、前記第2のメッセージは、前記車両に第2の対象を照らすように促すために用いられ、前記第2の対象は、前記車両が通り抜ける予定の前記走行経路の近くにあり、
前記調整モジュールはさらに、前記第1の対象と前記第2の対象とを同時に照らすために、前記車両が前記第2の対象を通り越す前に、前記第2のメッセージに基づいて、事前に第2のライティングモードへと前記車両を調整するように構成されている、請求項17から25のいずれか1項に記載の装置。
【請求項27】
前記第1のメッセージはさらに、前記車両に第2の対象を照らすように促すために用いられ、前記第2の対象は、前記車両が通り抜ける予定の前記走行経路の近くにあり、
前記調整モジュールはさらに、前記第1の対象と前記第2の対象とを同時に照らすために、前記車両が前記第2の対象を通り越す前に、前記第1のメッセージに基づいて、事前に第2のライティングモードへと前記車両を調整するように構成されている、請求項17から25のいずれか1項に記載の装置。
【請求項28】
車両ライティング制御装置であって、前記装置は、ロードサイド通信デバイスにおいて用いられ、
車両に第1のメッセージを送信するように構成された送信モジュールを備え、前記第1のメッセージは、第1の対象を照らすように前記車両に促すために用いられ、前記第1の対象は、前記車両が通り抜ける予定の走行経路の近くにあり、
前記第1のメッセージは、第1のオンにする時点、第1のタイミングアドバンス、第1のオンにする位置、又は第1の距離のうち少なくとも1つを含み、
前記第1のオンにする時点は、前記第1の対象を照らすために、前記第1のオンにする時点に、第1のライティングモードへと前記車両を調整することを前記車両に示すために用いられ、
前記第1のタイミングアドバンスは、前記第1の対象を照らすために、前記車両が前記第1の対象を通り過ぎる時点と相対的に前記第1のタイミングアドバンスによって早められた時点に、前記第1のライティングモードへと前記車両を調整することを前記車両に示すために用いられ、
前記第1のオンにする位置は、前記第1の対象を照らすために、前記車両が前記第1のオンにする位置に到着した時に、前記第1のライティングモードへと前記車両を調整することを前記車両に示すために用いられ、
前記第1の距離は、前記第1の対象を照らすために、前記車両が前記第1の対象から前記第1の距離にある位置に到着した時に、前記第1のライティングモードへと前記車両を調整することを前記車両に示すために用いられる、装置。
【請求項29】
前記装置はさらに、
第1の時点における前記車両の第1の位置と、前記ロードサイド通信デバイスと相対的な第1の運動状態データとを取得するように構成された第1の取得モジュールと、
前記第1の位置と前記第1の運動状態データとに基づいて、前記第1のオンにする時点、前記第1のタイミングアドバンス、前記第1のオンにする位置、又は前記第1の距離のうち少なくとも1つを決定するように構成された第1の決定モジュールと
を備える、請求項28に記載の装置。
【請求項30】
前記装置はさらに、
前記第1の対象に基づいて、前記第1のオンにする時点、前記第1のタイミングアドバンス、前記第1のオンにする位置、又は前記第1の距離のうち少なくとも1つを決定するように構成された第2の決定モジュール
を備える、請求項28に記載の装置。
【請求項31】
前記装置はさらに、
前記車両の計画されたナビゲーション経路についての情報を取得するように構成された第2の取得モジュールと、
前記計画されたナビゲーション経路についての前記情報に基づいて、前記第1のオンにする時点、前記第1のタイミングアドバンス、前記第1のオンにする位置、又は前記第1の距離のうち少なくとも1つを決定するように構成された第3の決定モジュールと
を備える、請求項28に記載の装置。
【請求項32】
前記第1のメッセージはさらに、前記車両に第2の対象を照らすように促すために用いられ、前記第2の対象は、前記車両が通り抜ける予定の前記走行経路の近くにあり、
前記第1のメッセージはさらに、第2のオンにする時点、第2のタイミングアドバンス、第2のオンにする位置、又は第2の距離のうち少なくとも1つを含み、
前記第2のオンにする時点は、前記第1の対象と前記第2の対象とを同時に照らすために、前記第2のオンにする時点に第2のライティングモードへと前記車両を調整することを前記車両に示すために用いられ、
前記第2のタイミングアドバンスは、前記第1の対象と前記第2の対象とを同時に照らすために、前記車両が前記第2の対象を通り過ぎる時点と相対的に前記第2のタイミングアドバンスによって早められた時点に、前記第2のライティングモードへと前記車両を調整することを前記車両に示すために用いられ、
前記第2のオンにする位置は、前記第1の対象と前記第2の対象とを同時に照らすために、前記車両が前記第2のオンにする位置に到着した時に、前記第2のライティングモードへと前記車両を調整することを前記車両に示すために用いられ、
前記第2の距離は、前記第1の対象と前記第2の対象とを同時に照らすために、前記車両が前記第2の対象から前記第2の距離である位置に到着した時に、前記第2のライティングモードへと前記車両を調整することを前記車両に示すために用いられる、請求項28から31のいずれか1項に記載の装置。
【請求項33】
車両ライティング制御装置であって、前記装置は、車両において用いられ、メモリとプロセッサとを備え、
前記メモリは、プログラム命令を格納するように構成されており、前記プロセッサは、前記メモリ内の前記プログラム命令を呼び出して、請求項1から11のいずれか1項に記載の方法を実行するように構成される、装置。
【請求項34】
車両ライティング制御装置であって、前記装置は、ロードサイド通信デバイスにおいて用いられ、メモリとプロセッサとを備え、
前記メモリは、プログラム命令を格納するように構成されており、前記プロセッサは、前記メモリ内の前記プログラム命令を呼び出して、請求項12から16のいずれか1項に記載の方法を実行するように構成されている、装置。
【請求項35】
コンピュータに、請求項1から11のいずれか1項に記載の方法、又は、請求項12から16のいずれか1項に記載の方法を実行させるためのコンピュータプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、コネクテッドビークル及びインテリジェントドライビング技術の分野に関し、特に、車両ライティング制御方法及びデバイスに関する。
【背景技術】
【0002】
車両が夜に走行する場合に、車両の前方に安全上のリスクを有するエリアは、車両ランプの限定された照明範囲に起因して、照らされない場合がある。エリアは、視覚的死角エリアと称される。事前にエリアを照らすことで、運転者がより安全な運転の判断を行うことに役立ち得、これにより、運転の安全性が向上する。
【0003】
カーブにおける視覚的死角エリアに対して、従来技術は、夜におけるカーブに対する2つのライティングシステム:光源補足カーブライティングシステムと、アダプティブ・フロントライティング・システム(adaptive front-lighting system、略してAFS)とを提供する。光源補足カーブライティングシステムのために、コーナーランプ又は静的カーブロービームランプ等の補足光源は、車両上に追加的に配置される必要がある。車両がカーブに入ることを決定した場合、運転者は、カーブにおける死角エリアを照らすために、ステアリングホイールを回転させることにより、対応する補足光源をオンにしてよい。AFSについては、運転者は、カーブに入る時に、ステアリングホイールを回転させる必要があるので、AFSは、カーブにおける死角エリアを照らすために、車両のステアリングロック角度、又は車両の重心の軌道に基づいて、対応する角度を適応的に回転させてよい。
【0004】
しかしながら、運転者が車両の前にカーブが存在すると自律的に決定した後、前述の2つのカーブライティングシステムの両方は、ステアリングホイールを回転することにより有効にされるようにトリガされる。言い換えると、前述の2つのカーブライティングシステムが有効にされる時、車両は、カーブに入っている。しかしながら、運転者の運転安全性の観点から、運転者のステアリング操作への参照を提供するために、車両がカーブに入る前に、運転者は、カーブにおける死角エリアの道路状況を観察することが必要である場合がある。前述の2つのカーブライティングシステムのライティング操作が遅れ、前述の2つのカーブライティングシステムのどちらもが別のタイプの視覚的死角エリアのライティングに適用可能ではないことが明確である。結果として、車両を運転することの安全性は、低い。
【発明の概要】
【0005】
本願の実施形態は、運転者が視覚的死角エリアのライティングを能動的にトリガすることに依存しているので、運転安全性が低いという、従来技術における問題を解決するために、車両ライティング制御方法とデバイスとを提供する。
【0006】
第1態様によれば、車両ライティング制御方法が提供され、車両に適用される。方法は、第1のロードサイド通信デバイスにより送信される第1のメッセージを受信する段階であって、第1のメッセージは、第1の対象を照らすように車両に促すために用いられ、第1の対象は、車両が通り抜ける予定の走行経路の近くにある、段階と、第1の対象を照らすために、車両が第1の対象を通り越す前に、第1のメッセージに基づいて、事前に第1のライティングモードへと車両を調整する段階であって、第1の対象を通り越すとは、第1の対象に到達することを意味する、又は車両が走行経路上で、第1の対象に最も近い位置に到達することを意味する、段階とを含む。
【0007】
ロードサイド通信デバイスは、限定されるわけではないが、基地局、ロードサイドユニットRSU、及び車両が走行する道路上の別の車両又は通信デバイスを含む。第1の対象は、限定されるわけではないが、カーブ、工事現場、路上封鎖物、又は車両の通常のライティングの死角エリアを含む。
【0008】
前述の車両ライティング制御方法は、車両に適用されてよい。第1のロードサイド通信デバイスにより送信された第1のメッセージが受信された後、車両が第1の対象を通り越す前に、車両は、第1の対象を照らすために、第1のメッセージに基づいて、事前に第1のライティングモードへと調整される。このようにして、車両は、事前に視覚的死角エリアを照らすために、ライティングモードを自動的に調整し得る。前述の方法は、能動的な運転者のトリガに依拠していないので、従来技術における遅れたライティング操作の問題が回避され得る。さらに、前述の方法は、カーブにおける視覚的死角エリアの照明シナリオに適用可能なことを超え、ロードサイド死角エリアの照明シナリオに適用可能である。これにより、運転の安全性が大きく向上する。
【0009】
考えられる設計において、第1のメッセージは、少なくとも1つのパラメータを含み、第1の対象を照らすために、車両が第1の対象を通り越す前に、第1のメッセージに基づいて、事前に第1のライティングモードへと車両を調整する段階は、
少なくとも1つのパラメータに基づいて、第1のオンにする時点を決定する段階であって、第1のオンにする時点は、車両が第1の対象を通り過ぎる時点と相対的に第1のタイミングアドバンスによって早められる、段階と、
第1のオンにする時点に、第1のライティングモードへと車両を調整する段階と
を含む。
【0010】
少なくとも1つのパラメータは、限定されるわけではないが、第1の位置のタイプ、第1の位置の地理的位置、第1の位置における移動速度、又は第1のタイミングアドバンスを含む。
【0011】
考えられる設計において、第1のメッセージは、少なくとも1つのパラメータを含み、第1の対象を照らすために、車両が第1の対象を通り越す前に、第1のメッセージに基づいて、事前に第1のライティングモードへと車両を調整する段階は、
少なくとも1つのパラメータに基づいて、第1のオンにする位置を決定する段階と、
第1の対象を照らすために、車両が第1のオンにする位置に到着した時に、第1のライティングモードへと車両を調整する段階と
を含む。
【0012】
少なくとも1つのパラメータは、限定されるわけではないが、第1の位置のタイプ、第1の位置の地理的位置、第1の位置における移動速度、第1のタイミングアドバンス、又は第1の距離を含む。
【0013】
考えられる設計において、第1のメッセージは、少なくとも1つのパラメータを含み、第1の対象を照らすために、車両が第1の対象を通り越す前に、第1のメッセージに基づいて、事前に第1のライティングモードへと車両を調整する段階は、
少なくとも1つのパラメータに基づいて、第1の距離を決定する段階と、
第1の対象を照らすために、車両が第1の対象から第1の距離にある位置に到着した時に、第1のライティングモードへと車両を調整する段階と
を含む。
【0014】
少なくとも1つのパラメータは、限定されるわけではないが、第1の位置のタイプ、第1の位置の地理的位置、第1の位置における移動速度、又は第1のタイミングアドバンスを含む。
【0015】
考えられる設計において、第1のメッセージは、第1のオンにする時点を含み、第1の対象を照らすために、車両が第1の対象を通り越す前に、第1のメッセージに基づいて、事前に第1のライティングモードへと車両を調整する段階は、第1のオンにする時点に、第1のライティングモードへと車両を調整する段階を含む。
【0016】
考えられる設計において、第1のメッセージは、第1のオンにする位置を含み、第1の対象を照らすために、車両が第1の対象を通り越す前に、第1のメッセージに基づいて、事前に第1のライティングモードへと車両を調整する段階は、第1の対象を照らすために、車両が第1のオンにする位置に到着した時に、第1のライティングモードへと車両を調整する段階を含む。
【0017】
考えられる設計において、第1のメッセージは、第1の距離を含み、第1の対象を照らすために、車両が第1の対象を通り越す前に、第1のメッセージに基づいて、事前に第1のライティングモードへと車両を調整する段階は、第1の対象を照らすために、車両が第1の対象から第1の距離にある位置に到着した時に、第1のライティングモードへと車両を調整する段階を含む。
【0018】
考えられる設計において、第1のライティングモードへと車両を調整する段階は、オンにされるランプのタイプ、オンにされるランプの数、投射光強度、投射角、又はオンにする時点のうち少なくとも1つを調整する段階を含む。
【0019】
考えられる設計において、第1の対象を照らすために、事前に第1のライティングモードへと車両を調整する段階の前に、方法はさらに、第1のメッセージに基づいて、第1の対象と車両の計画されたナビゲーション経路との間の最小距離が第1の閾値を超えないことを決定する段階を含む。
【0020】
考えられる設計において、方法はさらに、
第2のロードサイド通信デバイスにより送信された第2のメッセージを受信する段階であって、第2のメッセージは、車両に第2の対象を照らすように促すために用いられ、第2の対象は、車両が通り抜ける予定の走行経路の近くにある、段階と、
第1の対象と第2の対象とを同時に照らすために、車両が第2の対象を通り越す前に、第2のメッセージに基づいて、事前に第2のライティングモードへと車両を調整する段階と
を含む。
【0021】
前述の方法において、第2のロードサイド通信デバイスにより送信された第2のメッセージは受信され、これにより、第2の対象を通り越す前に、車両は、第1の対象と第2の対象とを同時に照らすために、車両を第2のライティングモードへと調整することができる。このようにして、複数の視覚的死角エリアは、同時に照らされ、運転者は、道路上の安全上のリスクを有する全てのエリアにおける道路状況を同一の時に明確に観察することができる。これにより、運転の安全性がさらに向上する。
【0022】
考えられる設計において、第1のメッセージはさらに、車両に第2の対象を照らすように促すために用いられ、第2の対象は、車両が通り抜ける予定の走行経路の近くにある。
【0023】
車両は、第1の対象と第2の対象とを同時に照らすために、車両が第2の対象を通り越す前に、第1のメッセージに基づいて、事前に第2のライティングモードへと調整される。
【0024】
前述の方法において、第1のロードサイド通信デバイスにより送信された第1のメッセージが受信され、第1のメッセージは、第1の対象を照らすように車両に促すために用いられることを超え、車両に第2の対象を照らすように促すために用いられ、これにより、第2の対象を通り越す前に、車両は、第1の対象と第2の対象とを同時に照らすために、第2のライティングモードへと車両を調整することができる。このようにして、複数の視覚的死角エリアは、同時に照らされ、運転者は、道路上の安全上のリスクを有する全てのエリアにおける道路状況を同一の時に明確に観察することができる。これにより、運転の安全性がさらに向上する。
【0025】
第2態様によれば、車両ライティング制御方法が提供され、ロードサイド通信デバイスに適用される。方法は、
車両に第1のメッセージを送信する段階を含み、第1のメッセージは、第1の対象を照らすように車両に促すために用いられ、第1の対象は、車両が通り抜ける予定の走行経路の近くにある。
【0026】
第1のメッセージは、第1のオンにする時点、第1のタイミングアドバンス、第1のオンにする位置、又は第1の距離のうち少なくとも1つを含む。
【0027】
第1のオンにする時点は、第1の対象を照らすために、第1のオンにする時点に、第1のライティングモードへと車両を調整することを車両に示すために用いられる。
【0028】
第1のタイミングアドバンスは、第1の対象を照らすために、車両が第1の対象を通り過ぎる時点と相対的に第1のタイミングアドバンスによって早められた時点に、第1のライティングモードへと車両を調整することを車両に示すために用いられる。
【0029】
第1のオンにする位置は、第1の対象を照らすために、車両が第1のオンにする位置に到着した時に、第1のライティングモードへと車両を調整することを車両に示すために用いられる。
【0030】
第1の距離は、第1の対象を照らすために、車両が第1の対象から第1の距離にある位置に到着した時に、第1のライティングモードへと車両を調整することを車両に示すために用いられる。
【0031】
ロードサイド通信デバイスは、限定されるわけではないが、基地局、ロードサイドユニットRSU、及び車両が走行する道路上の別の車両又は通信デバイスを含む。第1の対象は、限定されるわけではないが、カーブ、工事現場、路上封鎖物、又は車両の通常のライティングの死角エリアを含む。
【0032】
車両ライティング制御方法は、ロードサイド通信デバイスに適用されてよい。ロードサイド通信デバイスは、車両に第1のメッセージを送信してよい。第1のメッセージは、第1のオンにする時点、第1のタイミングアドバンス、第1のオンにする位置、又は第1の距離のうち少なくとも1つを含む。第1のメッセージを受信した後、車両は、第1の対象を照らすために、車両が第1の対象を通り越す前に、事前に第1のライティングモードへと車両を調整してよく、これにより、車両は、事前に視覚的死角エリアを照らすために、ライティングモードを自動的に調整することができる。前述の方法は、能動的な運転者のトリガに依拠していないので、従来技術における遅れたライティング操作の問題が回避され得る。さらに、前述の方法は、カーブにおける視覚的死角エリアの照明シナリオに適用可能なことを超え、ロードサイド死角エリアの照明シナリオに適用可能である。これにより、運転の安全性が大きく向上する。
【0033】
考えられる設計において、車両に第1のメッセージを送信する段階の前に、方法はさらに、
第1の時点における車両の第1の位置と、ロードサイド通信デバイスと相対的な第1の運動状態データとを取得する段階と、
第1の位置と第1の運動状態データとに基づいて、第1のオンにする時点、第1のタイミングアドバンス、第1のオンにする位置、又は第1の距離のうち少なくとも1つを決定する段階と
を含む。
【0034】
運動状態データは、限定されるわけではないが、速度、加速、角速度、又は角加速度を含む。
【0035】
考えられる設計において、車両に第1のメッセージを送信する段階の前に、方法はさらに、
第1の対象に基づいて、第1のオンにする時点、第1のタイミングアドバンス、第1のオンにする位置、又は第1の距離のうち少なくとも1つを決定する段階を含む。
【0036】
考えられる設計において、車両に第1のメッセージを送信する段階の前に、方法はさらに、
車両の計画されたナビゲーション経路についての情報を取得する段階と、
ナビゲーション経路情報に基づいて、第1のオンにする時点、第1のタイミングアドバンス、第1のオンにする位置、又は第1の距離のうち少なくとも1つを決定する段階と
を含む。
【0037】
考えられる設計において、第1のメッセージはさらに、車両に第2の対象を照らすように促すために用いられ、第2の対象は、車両が通り抜ける予定の走行経路の近くにある。
【0038】
第1のメッセージはさらに、第2のオンにする時点、第2のタイミングアドバンス、第2のオンにする位置、又は第2の距離のうち少なくとも1つを含む。
【0039】
第2のオンにする時点は、第1の対象と第2の対象とを同時に照らすために、第2のオンにする時点に第2のライティングモードへと車両を調整することを車両に示すために用いられる。
【0040】
第2のタイミングアドバンスは、第1の対象と第2の対象とを同時に照らすために、車両が第2の対象を通り過ぎる時点と相対的に第2のタイミングアドバンスによって早められた時点に、第2のライティングモードへと車両を調整することを車両に示すために用いられる。
【0041】
第2のオンにする位置は、第1の対象と第2の対象とを同時に照らすために、車両が第2のオンにする位置に到着した時に、第2のライティングモードへと車両を調整することを車両に示すために用いられる。
【0042】
第2の距離は、第1の対象と第2の対象とを同時に照らすために、車両が第2の対象から第2の距離である位置に到着した時に、第2のライティングモードへと車両を調整することを車両に示すために用いられる。
【0043】
前述の方法において、ロードサイド通信デバイスは、車両に第1のメッセージを送信し、第1のメッセージは、第1の対象を照らすように車両に促すために用いられることを超えて、車両に第2の対象を照らすように促すために用いられ、これにより、第2の対象を通り越す前に、車両は、第1の対象と第2の対象とを同時に照らすために、第2のライティングモードへと車両を調整することができる。このようにして、複数の視覚的死角エリアは、同時に照らされ、運転者は、道路上の安全上のリスクを有する全てのエリアにおける道路状況を同一の時に明確に観察することができる。これにより、運転の安全性がさらに向上する。
【0044】
第3態様によれば、車両ライティング制御装置が提供され、車両において用いられる。装置は、
受信モジュールであって、第1のロードサイド通信デバイスにより送信された第1のメッセージを受信するように構成され、第1のメッセージは、第1の対象を照らすように車両に促すために用いられ、第1の対象は、車両が通り抜ける予定の走行経路の近くにあり、受信モジュールと、
調整モジュールであって、第1の対象を照らすために、車両が第1の対象を通り越す前に、第1のメッセージに基づいて、事前に第1のライティングモードへと車両を調整するように構成され、調整モジュールと
を含む。
【0045】
車両ライティング制御装置は、車両において用いられてよい。受信モジュール及び調整モジュールは、装置内に構成されており、受信モジュール及び調整モジュールは、前述の段階を実行し、これにより、車両は、事前に視覚的死角エリアを照らすために、ライティングモードを自動的に調整することができる。前述の方法は、能動的な運転者のトリガに依拠していないので、従来技術における遅れたライティング操作の問題が回避され得る。さらに、前述の方法は、カーブにおける視覚的死角エリアの照明シナリオに適用可能なことを超え、ロードサイド死角エリアの照明シナリオに適用可能である。これにより、運転の安全性が大きく向上する。
【0046】
考えられる設計において、第1のメッセージは、少なくとも1つのパラメータを含み、調整モジュールは、具体的に、
少なくとも1つのパラメータに基づいて、第1のオンにする時点を決定することであって、第1のオンにする時点は、車両が第1の対象を通り過ぎる時点と相対的に第1のタイミングアドバンスによって早められる、決定することを行い、
第1のオンにする時点に、第1のライティングモードへと車両を調整する
ように構成されている。
【0047】
考えられる設計において、第1のメッセージは、少なくとも1つのパラメータを含み、調整モジュールは、具体的に、
少なくとも1つのパラメータに基づいて、第1のオンにする位置を決定し、
第1の対象を照らすために、車両が第1のオンにする位置に到着した時に、第1のライティングモードへと車両を調整する
ように構成されている。
【0048】
考えられる設計において、第1のメッセージは、少なくとも1つのパラメータを含み、調整モジュールは、具体的に、
少なくとも1つのパラメータに基づいて、第1の距離を決定し、
第1の対象を照らすために、車両が第1の対象から第1の距離にある位置に到着した時に、第1のライティングモードへと車両を調整する
ように構成されている。
【0049】
考えられる設計において、第1のメッセージは、第1のオンにする時点を含み、調整モジュールは、具体的に、
第1のオンにする時点に、第1のライティングモードへと車両を調整する
ように構成されている。
【0050】
考えられる設計において、第1のメッセージは、第1のオンにする位置を含み、調整モジュールは、具体的に、
第1の対象を照らすために、車両が第1のオンにする位置に到着した時に、第1のライティングモードへと車両を調整する
ように構成されている。
【0051】
考えられる設計において、第1のメッセージは、第1の距離を含み、調整モジュールは、具体的に、
第1の対象を照らすために、車両が第1の対象から第1の距離にある位置に到着した時に、第1のライティングモードへと車両を調整する
ように構成されている。
【0052】
考えられる設計において、調整モジュールは、具体的に、
オンにされるランプのタイプ、オンにされるランプの数、投射光強度、投射角、又はオンにする時点のうち少なくとも1つを調整する
ように構成されている。
【0053】
考えられる設計において、装置はさらに、
第1のメッセージに基づいて、第1の対象と車両の計画されたナビゲーション経路との間の最小距離が第1の閾値を超えないことを決定するように構成された決定モジュールを含む。
【0054】
考えられる設計において、受信モジュールはさらに、第2のロードサイド通信デバイスにより送信された第2のメッセージを受信するように構成されており、第2のメッセージは、車両に第2の対象を照らすように促すために用いられ、第2の対象は、車両が通り抜ける予定の走行経路の近くにある。
【0055】
調整モジュールはさらに、第1の対象と第2の対象とを同時に照らすために、車両が第2の対象を通り越す前に、第2のメッセージに基づいて、事前に第2のライティングモードへと車両を調整するように構成されている。
【0056】
受信モジュール及び調整モジュールは、前述の段階を実行し、これにより、第2の対象を通り越す前に、車両は、第1の対象と第2の対象とを同時に照らすために、第2のライティングモードへと車両を調整することができる。このようにして、複数の視覚的死角エリアは、同一の時に照らされ、運転者は、同時に、道路上の安全上のリスクを有する全てのエリアにおける道路状況を明確に観察することができる。これにより、運転の安全性がさらに向上する。
【0057】
考えられる設計において、第1のメッセージはさらに、車両に第2の対象を照らすように促すために用いられ、第2の対象は、車両が通り抜ける予定の走行経路の近くにある。
【0058】
調整モジュールはさらに、第1の対象と第2の対象とを同時に照らすために、車両が第2の対象を通り越す前に、第1のメッセージに基づいて、事前に第2のライティングモードへと車両を調整するように構成されている。
【0059】
調整モジュールは、前述の段階を実行し、これにより、第2の対象を通り越す前に、車両は、第1の対象と第2の対象とを同時に照らすために、第2のライティングモードへと車両を調整することができる。このようにして、複数の視覚的死角エリアは、同一の時に照らされ、運転者は、同時に、道路上の安全上のリスクを有する全てのエリアにおける道路状況を明確に観察することができる。これにより、運転の安全性がさらに向上する。
【0060】
第4態様によれば、車両ライティング制御装置が提供され、ロードサイド通信デバイスにおいて用いられる。装置は、
車両に第1のメッセージを送信するように構成された送信モジュールであって、第1のメッセージは、第1の対象を照らすように車両に促すために用いられ、第1の対象は、車両が通り抜ける予定の走行経路の近くにある、送信モジュール
を含む。
【0061】
第1のメッセージは、第1のオンにする時点、第1のタイミングアドバンス、第1のオンにする位置、又は第1の距離のうち少なくとも1つを含む。
【0062】
第1のオンにする時点は、第1の対象を照らすために、第1のオンにする時点に、第1のライティングモードへと車両を調整することを車両に示すために用いられる。
【0063】
第1のタイミングアドバンスは、第1の対象を照らすために、車両が第1の対象を通り過ぎる時点と相対的に第1のタイミングアドバンスによって早められた時点に、第1のライティングモードへと車両を調整することを車両に示すために用いられる。
【0064】
第1のオンにする位置は、第1の対象を照らすために、車両が第1のオンにする位置に到着した時に、第1のライティングモードへと車両を調整することを車両に示すために用いられる。
【0065】
第1の距離は、第1の対象を照らすために、車両が第1の対象から第1の距離にある位置に到着した時に、第1のライティングモードへと車両を調整することを車両に示すために用いられる。
【0066】
車両ライティング制御装置は、ロードサイド通信デバイスにおいて用いられてよい。送信モジュールは、装置内に構成されており、送信モジュールは、前述の段階を実行し、これにより、車両は、事前に視覚的死角エリアを照らすために、ライティングモードを自動的に調整することができる。前述の方法は、能動的な運転者のトリガに依拠していないので、従来技術における遅れたライティング操作の問題が回避され得る。さらに、前述の方法は、カーブにおける視覚的死角エリアの照明シナリオに適用可能なことを超え、ロードサイド死角エリアの照明シナリオに適用可能である。これにより、運転の安全性が大きく向上する。
【0067】
考えられる設計において、装置はさらに、
第1の時点における車両の第1の位置と、ロードサイド通信デバイスと相対的な第1の運動状態データとを取得するように構成された第1の取得モジュールと、
第1の位置と第1の運動状態データとに基づいて、第1のオンにする時点、第1のタイミングアドバンス、第1のオンにする位置、又は第1の距離のうち少なくとも1つを決定するように構成された第1の決定モジュールと
を含む。
【0068】
考えられる設計において、装置はさらに、
第1の対象に基づいて、第1のオンにする時点、第1のタイミングアドバンス、第1のオンにする位置、又は第1の距離のうち少なくとも1つを決定するように構成された第2の決定モジュール
を含む。
【0069】
考えられる設計において、装置はさらに、
車両の計画されたナビゲーション経路についての情報を取得するように構成された第2の取得モジュールと、
ナビゲーション経路情報に基づいて、第1のオンにする時点、第1のタイミングアドバンス、第1のオンにする位置、又は第1の距離のうち少なくとも1つを決定するように構成された第3の決定モジュールと
を含む。
【0070】
考えられる設計において、第1のメッセージはさらに、車両に第2の対象を照らすように促すために用いられ、第2の対象は、車両が通り抜ける予定の走行経路の近くにある。
【0071】
第1のメッセージはさらに、第2のオンにする時点、第2のタイミングアドバンス、第2のオンにする位置、又は第2の距離のうち少なくとも1つを含む。
【0072】
第2のオンにする時点は、第1の対象と第2の対象とを同時に照らすために、第2のオンにする時点に第2のライティングモードへと車両を調整することを車両に示すために用いられる。
【0073】
第2のタイミングアドバンスは、第1の対象と第2の対象とを同時に照らすために、車両が第2の対象を通り過ぎる時点と相対的に第2のタイミングアドバンスによって早められた時点に、第2のライティングモードへと車両を調整することを車両に示すために用いられる。
【0074】
第2のオンにする位置は、第1の対象と第2の対象とを同時に照らすために、車両が第2のオンにする位置に到着した時に、第2のライティングモードへと車両を調整することを車両に示すために用いられる。
【0075】
第2の距離は、第1の対象と第2の対象とを同時に照らすために、車両が第2の対象から第2の距離である位置に到着した時に、第2のライティングモードへと車両を調整することを車両に示すために用いられる。
【0076】
送信モジュールにより車両に送信された第1のメッセージは、第1の対象を照らすように車両に促すために用いられることを超え、車両に第2の対象を照らすように促すために用いられ、これにより、第2の対象を通り越す前に、車両は、第1の対象と第2の対象とを同時に照らすために、第2のライティングモードへと車両を調整することができる。このようにして、複数の視覚的死角エリアは、同時に照らされ、運転者は、道路上の安全上のリスクを有する全てのエリアにおける道路状況を同一の時に明確に観察することができる。これにより、運転の安全性がさらに向上する。
【0077】
第5態様によれば、ライティング制御装置が提供され、車両において用いられる。本装置は、メモリとプロセッサとを含む。
【0078】
メモリは、プログラム命令を格納するように構成されており、プロセッサは、メモリ内のプログラム命令を呼び出して、前述の車両ライティング制御方法における車両側の段階を実行するように構成されている。
【0079】
ライティング制御装置は、車両において用いられる。メモリ及びプロセッサは、装置内に構成されている。車両ライティング制御方法における車両側の段階は、プログラム命令を格納するためのメモリを用いて、かつ、プログラム命令を呼び出すためにプロセッサを用いて実装されてよく、これにより、車両は、事前に視覚的死角エリアを照らすために、ライティングモードを自動的に調整することができる。前述の方法は、能動的な運転者のトリガに依拠していないので、従来技術における遅れたライティング操作の問題が回避され得る。さらに、前述の方法は、カーブにおける視覚的死角エリアの照明シナリオに適用可能なことを超え、ロードサイド死角エリアの照明シナリオに適用可能である。これにより、運転の安全性が大きく向上する。
【0080】
第6態様によれば、ライティング制御装置が提供され、ロードサイド通信デバイスにおいて用いられる。本装置は、メモリとプロセッサとを含む。
【0081】
メモリは、プログラム命令を格納するように構成されており、プロセッサは、メモリ内のプログラム命令を呼び出して、前述の車両ライティング制御方法におけるロードサイド通信デバイス側の段階を実行するように構成されている。
【0082】
ライティング制御装置は、ロードサイド通信デバイスにおいて用いられる。メモリ及びプロセッサは、装置内に構成されている。車両ライティング制御方法におけるロードサイド通信デバイス側の段階は、プログラム命令を格納するためのメモリを用いて、かつ、プログラム命令を呼び出すためのプロセッサを用いて実装されてよく、これにより、車両は、事前に視覚的死角エリアを照らすために、ライティングモードを自動的に調整することができる。前述の方法は、能動的な運転者のトリガに依拠していないので、従来技術における遅れたライティング操作の問題が回避され得る。さらに、前述の方法は、カーブにおける視覚的死角エリアの照明シナリオに適用可能なことを超え、ロードサイド死角エリアの照明シナリオに適用可能である。これにより、運転の安全性が大きく向上する。
【0083】
第7態様によれば、コンピュータ可読記憶媒体が提供される。コンピュータ可読記憶媒体は、コンピュータプログラムを格納する。コンピュータプログラムが実行された場合に、前述の車両ライティング制御方法における車両側の又はロードサイド通信デバイス側の段階が実装される。
【0084】
コンピュータ可読記憶媒体は、コンピュータプログラムを格納するように構成されていてよい。コンピュータプログラムが実行された場合に、前述の車両ライティング制御方法における車両側の又はロードサイド通信デバイス側の段階が実装されてよく、これにより、車両は、事前に視覚的死角エリアを照らすために、ライティングモードを自動的に調整することができる。前述の方法は、能動的な運転者のトリガに依拠していないので、従来技術における遅れたライティング操作の問題が回避され得る。さらに、前述の方法は、カーブにおける視覚的死角エリアの照明シナリオに適用可能なことを超え、ロードサイド死角エリアの照明シナリオに適用可能である。これにより、運転の安全性が大きく向上する。
【0085】
第8態様によれば、コンピュータプログラム製品が提供される。コンピュータプログラム製品がプロセッサ上で動作した場合に、前述の車両ライティング制御方法における車両側の又はロードサイド通信デバイス側の段階が実装される。
【0086】
コンピュータプログラム製品がプロセッサ上で動作した場合に、前述の車両ライティング制御方法における車両側の又はロードサイド通信デバイス側の段階が実装されてよく、これにより、車両は、事前に視覚的死角エリアを照らすために、ライティングモードを自動的に調整することができる。前述の方法は、能動的な運転者のトリガに依拠していないので、従来技術における遅れたライティング操作の問題が回避され得る。さらに、前述の方法は、カーブにおける視覚的死角エリアの照明シナリオに適用可能なことを超え、ロードサイド死角エリアの照明シナリオに適用可能である。これにより、運転の安全性が大きく向上する。
【図面の簡単な説明】
【0087】
本願の実施形態における又は従来技術における技術的解決手段をより明確に説明するために、以下は、実施形態又は従来技術を説明するための添付図面を簡潔に説明する。
【0088】
【
図1】本願の一実施形態によるカーブにおける視覚的死角エリアの照明シナリオの概略図である。
【0089】
【
図2】本願の一実施形態によるロードサイド死角エリアの照明シナリオの概略図である。
【0090】
【
図3】本願の一実施形態によるシステムのアーキテクチャの図である。
【0091】
【
図4】本願の一実施形態による、
図1において示されたシナリオにおける通信デバイスの設置位置の概略図である。
【0092】
【
図5】本願の一実施形態による、
図2において示されたシナリオにおける通信デバイスの設置位置の概略図である。
【0093】
【
図6】本願の一実施形態による車両ライティング制御方法の実施形態1の概略フローチャートである。
【0094】
【
図7】本願の一実施形態による、
図1において示されたシナリオにおける、車両の現在の位置点及びカーブの始点の概略図である。
【0095】
【
図8】本願の一実施形態による
図1において示されたシナリオにおける効果の概略図である。
【0096】
【
図9】本願の一実施形態による車両ライティング制御方法の実施形態2の概略フローチャートである。
【0097】
【
図10】本願の一実施形態による、
図2において示されたシナリオにおける、車両の現在の位置点及びロードサイド死角エリアの始点の概略図である。
【0098】
【
図11】本願の一実施形態による、
図2において示されたシナリオにおける効果の概略図である。
【0099】
【
図12】本願の一実施形態による、複数のロードサイド死角エリアが存在する照明シナリオの概略図である。
【0100】
【
図13】本願の一実施形態による車両ライティング制御方法の実施形態3の概略フローチャートである。
【0101】
【
図14】本願の一実施形態による、
図12において示されたシナリオにおける効果の概略図である。
【0102】
【
図15】本願の一実施形態による車両ライティング制御装置150の構造の概略図である。
【0103】
【
図16】本願の一実施形態による車両ライティング制御装置160の構造の概略図である。
【0104】
【
図17】本願の一実施形態によるハードウェア構造170の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0105】
本願の目的、技術的解決手段、及び利点をより明確にするべく、以下では、本願における添付図面を参照して、本願における技術的解決手段を明確に説明する。説明された実施形態が本願の実施形態の全てではなくむしろ一部であることが明確である。本願の実施形態に基づいて創造的努力を行うことなく当業者により取得される他の実施形態は全て、本願の保護範囲に含まれるものとする。
【0106】
本願において、「第1の」及び「第2の」等の用語が説明の目的を意図するに過ぎないことが明白にされるべきであり、相対的な重要性の指標又は示唆として理解されるものではない。さらに、「少なくとも1つ」は、1又は複数を意味し、「複数の」は、2つ又はそれより多くを意味する。「及び/又は」という用語は、関連する対象物間の対応関係を説明し、3つの関係が存在してよいことを示す。例えば、A及び/又はBは、以下に挙げるケース:Aのみが存在する、A及びBの両方が存在する、及びBのみが存在するケースを示してよく、ここで、A及びBは、単数又は複数であってよい。符号「/」は、関連する対象物の間の「又は」の関係を通常表す。以下の項目(要素)のうち少なくとも1つ又はその類似表現は、1つの項目(要素)又は複数の項目(要素)の任意の組み合わせを含む、これら項目の任意の組み合わせを示す。例えば、a、b又はcのうち少なくとも1つは、a、b、c、a及びbの組み合わせ、a及びcの組み合わせ、b及びcの組み合わせ、又はa、b及びcの組み合わせを表してよく、ここで、a、b及びcは、単数又は複数であってよい。
【0107】
車両が夜に走行する場合、車両ランプの限定された照明範囲に起因して、車両の前方の安全上のリスクを有するエリアが照らされない場合がある。このエリアは、視覚的死角エリアと称される。
図1及び
図2において示されるように、本願の実施形態は、視覚的死角エリアの2つの照明シナリオを提供する。
図1は、カーブにおける視覚的死角エリアの照明シナリオの概略図であり、
図2は、ロードサイド死角エリアの照明シナリオの概略図である。
図1において示されたシナリオにおいて、前方の道路区間は、カーブであり、車両の車両ランプの照明範囲は、エリアAであり、カーブにおけるエリアBは、エリアBが車両ランプの照明範囲内にないので、視覚的死角エリアである。しかしながら、運転者にとって、事前にエリアBにおける道路状況を知ることは、カーブにおける運転の判断のための重要な参照を提供する場合がある。
図2において示されたシナリオにおいて、車両は、直線道路上を走行しており、車両の車両ランプの照明範囲は、エリアAであり、歩行者が位置するエリアは、エリアBであり、エリアBは、車両ランプの照明範囲内にない。しかしながら、運転者にとって、事前にエリアBにいる歩行者の位置を知ることは、安全運転を実装するために重要である。
【0108】
前述の2つのライティングシナリオは、本願の解決手段を説明するために提供されたシナリオの例に過ぎないことが留意されたい。当業者は、別のシナリオ、例えば、工事現場、路上封鎖物、道路警告標識、又は同様のものと
図2において示されたシナリオにおける歩行者を置き換えることにより取得されたシナリオを取得するために前述の2つのシナリオを適切に変換してよい。安全上のリスクを有し、車両ランプの照明範囲内にないエリアは、エリアBと考えられてよい。これらのシナリオは、本願において詳細に説明しない。
【0109】
図1において示されたシナリオに対して、従来技術は、夜におけるカーブに対する2つのライティングシステム:光源補足カーブライティングシステムと、アダプティブ・フロントライティング・システム(adaptive front-lighting system、略してAFS)とを提供する。光源補足カーブライティングシステムのために、コーナーランプ又は静的カーブロービームランプ等の補足光源が、車両上に追加的に配置される必要がある。車両がカーブに入ることを決定した場合、運転者は、カーブにおける視覚的死角エリアを照らすために、ステアリングホイールを回転させることにより、対応する補足光源をオンにしてよい。AFSについては、運転者は、カーブに入る時に、ステアリングホイールを回転させる必要があるので、AFSは、カーブにおける視覚的死角エリアを照らすために、車両のステアリングロック角度、又は車両の重心の軌道に基づいて、対応する角度を適応的に回転させてよい。
【0110】
しかしながら、運転者が車両の前にカーブが存在すると自律的に決定した後、前述の2つのカーブライティングシステムの両方は、ステアリングホイールを回転することにより有効にされるようにトリガされる。言い換えると、前述の2つのカーブライティングシステムが有効にされる時、車両は、カーブに入っている。しかしながら、運転者の運転安全性の観点から、運転者は、運転者のステアリング操作への参照を提供するために、車両がカーブに入る前に、運転者は、カーブにおける視覚的死角エリアの道路状況を観察することが必要である場合がある。前述の2つのカーブライティングシステムのライティング操作が遅れ、前述の2つのカーブライティングシステムのどちらもが
図2において示されたロードサイド死角エリアのライティングに適用可能ではないことが明確である。結果として、車両を運転することの安全性は、低い。
【0111】
従来技術における前述の技術的な問題を考慮して、本願の実施形態は、車両ライティング制御方法を提供する。方法は、
図3において示されたシステムアーキテクチャに基づいて、実装されてよい。
図3において示されたシステムアーキテクチャは、ロードサイド通信デバイスと、端末デバイスとを含む。
【0112】
ロードサイド通信デバイスは、限定されるわけではないが、移動体通信用グローバルシステム(Global System for Mobile Communication、略してGSM(登録商標))若しくは符号分割多重アクセス(Code Division Multiple Access、略してCDMA)内の基地局(Base Transceiver Station、略してBTS)、広帯域符号分割多重アクセス(Wideband Code Division Multiple Access、略してWCDMA(登録商標))内の基地局(NodeB、略してNB)、LTEネットワーク内の進化型NodeB(進化型NodeB、略してeNB)、アクセスポイント(access point、AP)、中継局、5Gネットワーク又はNR内の基地局、マイクロ基地局、移動体マイクロ基地局、ロードサイドユニットRSU、携帯電話、タブレットコンピュータ、ノートブックコンピュータ、スマートウォッチ、及び対応する機能を実装することができる別のデバイスを含む。端末デバイスは、限定されるわけではないが、車両内の制御構成要素、車両内のライティングシステム、車両内の移動体端末、車両、及び対応する機能を実装することができる別のデバイスを含む。以下は、端末デバイスが車両である一例を用いて、本願の解決手段を説明する。車両により実行された段階が、車両以外の前述の別の端末デバイスにより実行された場合に取得される解決手段もまた、本願の保護範囲に含まれることが留意されたい。
図3において、ロードサイド通信デバイス及び車両は、既存の無線通信技術を用いて、接続されてよい。
【0113】
必要に応じて、ロードサイド通信デバイスは、要件にしたがった特定の位置に設置されてよい。例えば、
図1において示されたシナリオにおいて、
図4において示されているように、通信デバイスは、カーブの傍に設置されてよい。別の例には、
図2において示されたシナリオにおいて、
図5において示されているように、通信デバイスは、ロードサイド上に設置されてよい。
【0114】
従来技術における、カーブライティングシステムが、運転者により能動的にトリガされた場合にのみオンにされ得、結果的に、ライティング操作が遅れるという状況から開始して、本願の実施形態において提供されている車両ライティング制御方法によれば、事前に視覚的死角エリアを照らすために、
図3におけるロードサイド通信デバイスと車両との間の通信を通して、車両がライティングモードを自動的に調整することが提供される。本願の実施形態は、もはや運転者の能動的なトリガに依存しない。したがって、従来技術における遅れたライティング操作の問題は、回避され得る。本願の実施形態は、カーブにおいて視覚的死角エリアの照明シナリオに適用可能であることを超えて、
図2において示されたロードサイド死角エリアと同様の照明シナリオに適用可能である。これにより、運転の安全性が大きく向上する。
【0115】
具体的な実施形態を参照して、以下は、
図4及び
図5における2つのシナリオにおける、車両とロードサイド通信デバイスとの通信のプロセスを詳細に説明する。実施形態1
【0116】
図6は、
図4において示されたカーブにおける視覚的死角エリアの照明シナリオに対する、本願の一実施形態による、車両ライティング制御方法の実施形態1の概略フローチャートである。
図6において示されるように、本実施形態において提供される車両ライティング制御方法は、具体的に以下の段階を含む。
【0117】
S601:ロードサイド通信デバイスが、車両に第1のメッセージを送信する。
【0118】
第1のメッセージは、少なくとも1つのパラメータを含み、少なくとも1つのパラメータは、限定されるわけではないが、カーブの始点、第1の時点における第1の位置のタイプ、第1の位置の地理的位置、第1の位置における移動速度、又は第1のタイミングアドバンスを含む。
【0119】
S602:車両は、カーブにおける死角エリアを照らすために、車両がカーブにおける死角エリアを通り越す前に、第1のメッセージに基づいて、事前に第1のライティングモードへと車両を調整する。
【0120】
可能な実装において、車両は、少なくとも1つのパラメータに基づいて、第1のオンにする時点を決定してよく、第1のオンにする時点は、車両がカーブにおける死角エリアを通り過ぎる時点と相対的に第1のタイミングアドバンスによって早められる。
【0121】
車両がカーブにおける死角エリアを通り越すことが、車両が走行経路上のカーブにおける死角エリアに最も近くの位置に到着すること、又は死角エリアに到着することを意味することに留意されたい。
【0122】
例えば、第1のメッセージ内のパラメータは、カーブの始点である。まず、車両が第1のメッセージを受信した時の車両の位置点が取得されてよい。次に、車両の位置点とカーブの始点とに基づいて、第1のメッセージが受信された時の車両とカーブの始点との間の目標距離が決定される。次に、第1のメッセージが受信された時の車両の車速と目標距離とに基づいて、目標期間が決定される。第1のオンにする時点は、車両が第1のメッセージを受信した時点に目標期間を加えることで取得されてよい。
【0123】
別の可能な実装において、車両は、少なくとも1つのパラメータに基づいて、第1のオンにする位置を決定し、カーブにおける死角エリアを照らすために、車両が第1のオンにする位置に到着した時に、第1のライティングモードへと車両を調整してよい。
【0124】
必要に応じて、
図7において示されるように、カーブの始点は、第1のオンにする位置として用いられてよい。
【0125】
さらに別の可能な実装において、車両は、少なくとも1つのパラメータに基づいて、第1の距離を決定し、カーブにおける死角エリアを照らすために、車両がカーブにおける死角エリアから第1の距離にある位置に到着した時に、第1のライティングモードへと車両を調整してよい。
【0126】
必要に応じて、第1の距離は、予め設定されてよい。例えば、カーブにおける死角エリアと相対的な100mの距離が、第1の距離として規定される。
【0127】
前述したことは、カーブにおける視覚的死角エリアの照明シナリオにおける、車両のライティングモードを調整するための時機を決定するプロセスを説明する。以下は、車両のライティングモードを調整する実装を説明する。
【0128】
車両は、オンにされるランプのタイプ、オンにされるランプの数、投射光強度、投射角、又はオンにする時点のうち少なくとも1つに基づいて、第1のライティングモードへと車両を調整してよい。
【0129】
具体的に、可能な実装において、コーナーランプ、静的カーブロービームランプ、及び/又はマトリクスヘッドランプ等の補足光源が車両上に設置されている場合、上記の調整時機が満たされた時、車両は、コーナーランプ、静的カーブロービームランプ、及び/又はマトリクスヘッドランプの対応するサブモジュールを有効にすることにより、第1のライティングモードへと調整されてよい。
【0130】
さらに、通常、コーナーランプ、静的カーブロービームランプ、及び/又はマトリクスヘッドランプ等の補足光源は、車両の2つの側に対称的に設置される。カーブにおける視覚的死角エリアの照明シナリオにおいて、視覚的死角エリアを照らすために、カーブの内側に近いランプのみがオンにされる必要がある。車両の消費電力を低減することを可能にすることを目的として、車両がカーブの内側に近いランプのみをオンにすることを可能にする目的のために、通信デバイスにより車両に送信される第1のメッセージは、さらに方向情報を含んでよい。方向情報は、車両と相対的なカーブの方向を示してよい。例えば、方向情報は、カーブが車両の左側又は右側にあることを示してよい。車両が第1のメッセージを受信した後、上記の調整時機が満たされた時、車両は、方向情報に基づいて、カーブの内側に近い補足光源をオンにすることによって、第1のライティングモードへと車両を調整する。これにより、車両の消費電力が低減される。
【0131】
別の可能な実装において、フォローアップライティングシステムが車両上に設置された場合、通信デバイスにより車両に送信された第1のメッセージはさらに、曲率半径と方向情報とを含んでよい。曲率半径は、カーブの始点からの予め設定された距離である、カーブ上の位置における曲率半径である。方向情報はまた、車両と相対的なカーブの方向を示すために用いられてよい。第1のメッセージを受信した後、車両は、曲率半径に基づいて、フォローアップライティングシステム内のランプ部分が回転する必要のある角度を計算し、上記の調整時機が満たされた時、カーブにおける視覚的死角エリアのライティングを実装するために、第1のライティングモードへと車両を調整するべく、フォローアップライティングシステム内のランプ部分を制御して、方向情報により示された側に向かってその角度を回転させてよい。
【0132】
図8は、カーブにおける視覚的死角エリアの照明シナリオにおいて、本願の一実施形態を用いて実現される効果の概略図である。
図8において示されるように、本願の本実施形態において、車両ライティングモードは、運転者の手動による介入なしで、自動的に調整され得、カーブにおける視覚的死角エリアは、車両がカーブに入る前に、照らされ得る。これは、運転者が視覚的死角エリアにおける道路状況を観察することに役立ち、カーブ上での運転の安全性を大きく向上させる。
【0133】
本実施形態において提供されている車両ライティング制御方法によれば、ロードサイド通信デバイスは、車両に第1のメッセージを送信する。第1のメッセージは、少なくとも1つのパラメータを含む。第1のメッセージを受信した後、車両は、カーブにおける死角エリアを照らすために、車両がカーブにおける死角エリアを通り越す前に、少なくとも1つのパラメータに基づいて、事前に第1のライティングモードへと車両を調整してよい。前述の方法における調整動作は、運転者の介入なしで、車両により自動的に実行されるので、従来技術における、運転者の能動的なトリガへの依存性に起因して生じる遅れたライティングの問題が存在しない。さらに、本願の本実施形態において、照明は、カーブの始点において有効にされるよう制御され、これにより、運転者は、事前にカーブにおける視覚的死角エリアにおける道路状況を観察することができる。これにより、カーブ上で車両を運転することの安全性が保証される。実施形態2
【0134】
図9は、
図5において示されたロードサイド死角エリアの照明シナリオに対する、本願の一実施形態による車両ライティング制御方法の実施形態2の概略フローチャートである。
図9において示されるように、本願の本実施形態において提供されている車両ライティング制御方法は、具体的に、以下の段階を含む。
【0135】
S901:ロードサイド通信デバイスが、車両に第1のメッセージを送信する。
【0136】
必要に応じて、第1のメッセージは、第1のオンにする時点、第1のタイミングアドバンス、第1のオンにする位置、又は第1の距離のうち少なくとも1つを含んでよい。第1のオンにする時点は、ロードサイド死角エリアを照らすために、第1のオンにする時点に、第1のライティングモードへと車両を調整することを車両に示すために用いられる。第1のタイミングアドバンスは、ロードサイド死角エリアを照らすために、車両がロードサイド死角エリアを通り過ぎる時点と相対的に第1のタイミングアドバンスによって早められた時点に、第1のライティングモードへと車両を調整することを車両に示すために用いられる。第1のオンにする位置は、ロードサイド死角エリアを照らすために、車両が第1のオンにする位置に到着した時に、第1のライティングモードへと車両を調整することを車両に示すために用いられる。第1の距離は、ロードサイド死角エリアを照らすために、車両がロードサイド死角エリアから第1の距離にある位置に到着した時に、第1のライティングモードへと車両を調整することを車両に示すために用いられる。
【0137】
以下は、第1のオンにする時点、第1のタイミングアドバンス、第1のオンにする位置、又は第1の距離を取得する方式を説明する。
【0138】
可能な実装において、まず、第1の時点における車両の第1の位置及びロードサイド通信デバイスと相対的な第1の運動状態データが取得されてよく、次に、第1の位置と第1の運動状態データとに基づいて、第1のオンにする時点、第1のタイミングアドバンス、第1のオンにする位置、又は第1の距離が決定される。
【0139】
必要に応じて、ロードサイド通信デバイスは、撮影、レーダ、レーザ、及び誘導ループ等の検出技術を用いて、第1の時点における車両の第1の位置と、ロードサイド通信デバイスと相対的な車両の第1の運動状態データとを取得してよい。第1の運動状態データは、限定されるわけではないが、速度、加速、角速度、又は角加速度を含む。
【0140】
以下は、第1の運動状態データが速度である一例を用いて、第1のオンにする時点、第1のタイミングアドバンス、第1のオンにする位置、及び第1の距離を決定するプロセスを詳細に説明する。
【0141】
図10において示されるように、第1のオンにする時点及び第1のオンにする位置を決定するために、ロードサイド通信デバイスにより取得される第1の時点における車両の第1の位置が位置点Aであり、ロードサイド死角エリアの始点が位置点Bであり、ロードサイド通信デバイスと相対的な位置点Aにおける車両の速度がvであると仮定して、ロードサイド通信デバイスは、まず、位置点Aと位置点Bとの間の距離を計算してよく、次に、計算を通して取得された距離及び速度vに基づいて、位置点Aから位置点Bまで走行する車両により用いられる期間が計算される。第1のオンにする時点は、車両が位置点Aに到着する時点にこの期間を加えることにより取得されてよい。ロードサイド死角エリアの始点が、第1のオンにする位置として用いられてよい。
【0142】
第1のタイミングアドバンスを決定するために、ロードサイド通信デバイスにより取得される第1の時点における車両の第1の位置が位置点Aであり、道路上にあり、ロードサイド死角エリアに最も近い位置点が位置点Bであり、ロードサイド通信デバイスと相対的な位置点Aにおける車両の速度がvであると仮定すると、ロードサイド通信デバイスは、まず、位置点Aと位置点Bとの間の距離を計算してよく、次に、計算を通して取得された距離及び速度vに基づいて、位置点Aから位置点Bまで走行する車両により用いられる期間が計算される。この期間は、第1のタイミングアドバンスとして用いられてよい。
【0143】
第1の距離を決定するために、第1の距離は、予め設定されてよい。例えば、ロードサイド死角エリアと相対的な100mの距離が、第1の距離として規定されてよい。
【0144】
別の可能な実装において、第1のオンにする時点、第1のタイミングアドバンス、第1のオンにする位置、又は第1の距離のうち少なくとも1つは、ロードサイド死角エリアに基づいて、決定されてよい。
【0145】
さらに別の可能な実装において、車両の計画されたナビゲーション経路についての情報が、まず、取得されてよく、次に、ナビゲーション経路情報に基づいて、第1のオンにする時点、第1のタイミングアドバンス、第1のオンにする位置、又は第1の距離のうち少なくとも1つが決定されてよい。
【0146】
必要に応じて、ロードサイド通信デバイスが車両に第1のメッセージを送信する方式は、限定されるわけではないが、下位ユニキャスト方式、下位マルチキャスト方式、及び/又は暗号化方式を含む。
【0147】
S902:車両は、ロードサイド死角エリアを照らすために、車両がロードサイド死角エリアを通り越す前に、第1のメッセージに基づいて、事前に第1のライティングモードへと車両を調整する。
【0148】
可能な実装において、第1のメッセージを受信した後、車両は、ロードサイド死角エリアを照らすために、第1のオンにする時点に、第1のライティングモードへと車両を調整してよい。
【0149】
別の可能な実装において、第1のメッセージを受信した後、車両は、ロードサイド死角エリアを照らすために、車両がロードサイド死角エリアを通り過ぎる時点と相対的に第1のタイミングアドバンスにより早められた時点において、第1のライティングモードへと車両を調整してよい。
【0150】
さらに別の可能な実装において、第1のメッセージを受信した後、車両は、車両の位置情報に基づいて、車両が、第1のオンにする位置に到着したかどうかを決定し、ロードサイド死角エリアを照らすために、車両が第1のオンにする位置に到着した時に、第1のライティングモードへと車両を調整する。
【0151】
さらに別の可能な実装において、第1のメッセージを受信した後、車両は、レーダ等の方法で、リアルタイムで、車両とロードサイド通信デバイスとの間の距離を監視してよく、車両とロードサイド通信デバイスとの間の距離が第1の距離にある時、ロードサイド死角エリアを照らすために、第1のライティングモードへと車両を調整する。
【0152】
必要に応じて、車両がロードサイド死角エリアを照らすために、事前に第1のライティングモードへと調整される前に、本実施形態において提供されている方法はさらに、ロードサイド死角エリアが車両運転に対して安全上のリスクを構成できないほど車両がロードサイド死角エリアから遠く離れている場合に、ロードサイド死角エリアを照らすことにより生じる高いエネルギー消費量の問題を回避するために、第1のメッセージに基づいて、ロードサイド死角エリアと車両の計画されたナビゲーション経路との間の最小距離が第1の閾値を超えないことを決定する段階を含む。
【0153】
前述したことは、ロードサイド死角エリアの照明シナリオにおいて、車両のライティングモードを調整するための時機を決定するプロセスを説明する。以下は、車両のライティングモードを調整するプロセスを説明する。
【0154】
可能な実装において、上記の調整時機が満たされた時、ハイビームランプ及び/又はマトリクスヘッドランプの対応するサブモジュールは、ロードサイド死角エリアを照らすために、第1のライティングモードへと車両を調整するために、直接オンにされてよい。
【0155】
図11は、ロードサイド死角エリアの照明シナリオにおいて、本願の一実施形態を用いて実現される効果の概略図である。
図11において示されるように、本願の本実施形態において、車両ライティングモードは、運転者の手動による介入なしで、自動的調整され得、これにより、運転者は、道路の2つの側の道路状況及び歩行者状況を明確に観察することができる。これにより、運転の安全性が向上する。
【0156】
本実施形態において提供されている車両ライティング制御方法によれば、ロードサイド通信デバイスは、車両に第1のメッセージを送信する。第1のメッセージは、第1のオンにする時点、第1のタイミングアドバンス、第1のオンにする位置、又は第1の距離のうち少なくとも1つを含む。第1のメッセージを受信した後、ロードサイド死角エリアを通り越す前に、車両は、ロードサイド死角エリアを照らすために、事前に第1のライティングモードへと車両を調整する。前述の方法でのライティングモードを調整する動作は、運転者の介入なしで、車両により自動的に実行され、これにより、運転者は、事前に道路の2つの側上の道路状況及び歩行者状況を明確に観察することができる。これにより、運転の安全性が向上する。
実施形態3
【0157】
図4及び
図5において示された照明シナリオに対して、同時に照らされる必要のある複数の死角エリアが存在する場合がある。
図12は、2つのロードサイド上に2つのロードサイド死角エリア:エリアB及びエリアCが存在する一例を示す。複数の死角エリアを同時に照らすことを目的として、
図13は、本願の一実施形態による車両ライティング制御方法の実施形態3の概略フローチャートである。本実施形態において提供されている車両ライティング制御方法は、以下の段階を含む。
【0158】
S1301:ロードサイド通信デバイスが、車両に第1のメッセージを送信する。
【0159】
前述の実施形態に基づいて、第1のメッセージはさらに、車両に第2のロードサイド死角エリアを照らすように促すために用いられ、第2のロードサイド死角エリアはまた、車両が通り抜ける予定の走行経路の近くにある。説明し易くするために、前述の実施形態におけるロードサイド死角エリアは、第1のロードサイド死角エリアと称される。
【0160】
具体的に、前述の実施形態に基づいて、第1のメッセージはさらに、第2のオンにする時点、第2のタイミングアドバンス、第2のオンにする位置、又は第2の距離のうち少なくとも1つを含む。
【0161】
第2のオンにする時点は、第1のロードサイド死角エリア及び第2のロードサイド死角エリアを同時に照らすために、第2のオンにする時点に第2のライティングモードへと車両を調整することを車両に示すために用いられる。第2のタイミングアドバンスは、第1のロードサイド死角エリア及び第2のロードサイド死角エリアを同時に照らすために、車両が第2のロードサイド死角エリアを通り過ぎる時点と相対的に第2のタイミングアドバンスによって早められた時点に、第2のライティングモードへと車両を調整することを車両に示すために用いられる。第2のオンにする位置は、第1のロードサイド死角エリア及び第2のロードサイド死角エリアを同時に照らすために、車両が第2のオンにする位置に到着した時に、第2のライティングモードへと車両を調整することを車両に示すために用いられる。第2の距離は、第1のロードサイド死角エリア及び第2のロードサイド死角エリアを同時に照らすために、車両が第2のロードサイド死角エリアから第2の距離である位置に到着した時に、第2のライティングモードへと車両を調整することを車両に示すために用いられる。
【0162】
第2のオンにする時点、第2のタイミングアドバンス、第2のオンにする位置、又は第2の距離を取得する方式については、前述の実施形態を参照。本願においては、詳細を再度説明しない。
【0163】
S1302:車両は、第1のロードサイド死角エリア及び第2のロードサイド死角エリアを同時に照らすために、車両が第2のロードサイド死角エリアを通り越す前に、第1のメッセージに基づいて、事前に第2のライティングモードへと車両を調整する。
【0164】
可能な実装において、第1のメッセージを受信した後、車両は、第1のロードサイド死角エリア及び第2のロードサイド死角エリアを照らすために、第2のオンにする時点に、第2のライティングモードへと車両を調整してよい。
【0165】
別の可能な実装において、第1のメッセージを受信した後、車両は、第1のロードサイド死角エリア及び第2のロードサイド死角エリアを照らすために、車両がロードサイド死角エリアを通り過ぎる時点と相対的に第2のタイミングアドバンスにより早められた時点において、第2のライティングモードへと車両を調整してよい。
【0166】
さらに別の可能な実装において、第1のメッセージを受信した後、車両は、車両の位置情報に基づいて、車両が第2のオンにする位置に到着したかどうかを決定し、第1のロードサイド死角エリア及び第2のロードサイド死角エリアを照らすために、車両が第2のオンにする位置に到着した時、第2のライティングモードへと車両を調整する。
【0167】
さらに別の可能な実装において、第1のメッセージを受信した後、車両は、レーダ等の方法で、リアルタイムで、車両とロードサイド通信デバイスとの間の距離を監視してよく、車両とロードサイド通信デバイスとの間の距離が、第2の距離である時、第1のロードサイド死角エリア及び第2のロードサイド死角エリアを照らすために、第2のライティングモードへと車両を調整する。
【0168】
前述したことは、ロードサイド死角エリアの照明シナリオにおいて、車両のライティングモードを調整するための時機を決定するプロセスを説明する。以下は、車両のライティングモードを調整するプロセスを説明する。
【0169】
可能な実装において、上記の調整時機が満たされた時、ハイビームランプ及び/又はマトリクスヘッドランプの対応するサブモジュールは、第1のロードサイド死角エリア及び第2のロードサイド死角エリアを照らすために、第2のライティングモードへと車両を調整するために、直接オンにされてよい。
【0170】
必要に応じて、
図12においてエリアB及びエリアCに対して同時の照明を実装するために、S1301及びS1302が、以下の方式と置き換えられてよい。
【0171】
第2のロードサイド通信デバイスは、車両に第2のメッセージを送信する。第2のメッセージは、車両に第2のロードサイド死角エリアを照らすように促すために用いられ、第2のロードサイド死角エリアは、車両が通り抜ける予定の走行経路の近くにある。車両は、第1のロードサイド死角エリア及び第2のロードサイド死角エリアを同時に照らすために、車両が第2のロードサイド死角エリアを通り越す前に、第2のメッセージに基づいて、第2のライティングモードへと車両を調整する。
【0172】
第2のメッセージに基づいて、車両が事前に第2のライティングモードへと車両を調整するプロセスは、前述の実施形態において、第1のメッセージに基づいて、車両が事前に第1のライティングモードへと車両を調整するプロセスと同様である。詳細は、本願においてここでは再度説明しない。
【0173】
図14は、ロードサイド死角エリアの照明シナリオにおいて、本願の一実施形態を用いて実現される効果の概略図である。
図14において示されるように、本願の本実施形態において、複数のロードサイド死角エリアは、同時に照らされ得、これにより、運転者は、道路上の安全上のリスクを有する全てのエリアを明確に観察することができる。これにより、運転の安全性がさらに向上する。
【0174】
本実施形態において提供されている車両ライティング制御方法によれば、第1のメッセージは、第2のオンにする時点、第2のタイミングアドバンス、第2のオンにする位置、又は第2の距離のうち少なくとも1つを保持し、これにより、車両は、第1のロードサイド死角エリア及び第2のロードサイド死角エリアを同時に照らすために、第2のロードサイド死角エリアを通り越す前に、事前に第2のライティングモードへと車両を調整することができる。このようにして、複数のロードサイド死角エリアは、同時に照らされ、運転者は、道路上の安全上のリスクを有する全てのエリアを明確に観察することができる。これにより、運転の安全性がさらに向上する。
【0175】
図15は、本願の一実施形態による車両ライティング制御装置150の一実施形態の構造の概略図である。車両ライティング制御装置150に対応するエンティティは、限定されるわけではないが、上記の車両内の制御構成要素、車両内のライティングシステム、車両内の移動体端末、及び車両等の対応する機能を実装することができるデバイスを含む。
図15において示されるように、本願の本実施形態において提供されている車両ライティング制御装置150は、受信モジュール1501と、調整モジュール1502とを含む。
【0176】
受信モジュール1501は、第1のロードサイド通信デバイスにより送信された第1のメッセージを受信するように構成されている。第1のメッセージは、第1の対象を照らすように車両に促すために用いられ、第1の対象は、車両が通り抜ける予定の走行経路の近くにある。
【0177】
調整モジュール1502は、第1の対象を照らすために、車両が第1の対象を通り越す前に、第1のメッセージに基づいて、事前に第1のライティングモードへと車両を調整するように構成されている。
【0178】
具体的な実装プロセスについては、前述の方法の実施形態における段階S602又は段階S902を参照。
【0179】
必要に応じて、第1のメッセージは、少なくとも1つのパラメータを含み、調整モジュール1502は、具体的に、少なくとも1つのパラメータに基づいて、第1のオンにする時点を決定することであって、第1のオンにする時点は、車両が第1の対象を通り過ぎる時点と相対的に第1のタイミングアドバンスによって早められる、決定することを行い、第1のオンにする時点に、第1のライティングモードへと車両を調整するように構成されていてよい。
【0180】
必要に応じて、第1のメッセージは、少なくとも1つのパラメータを含み、調整モジュール1502は、具体的に、少なくとも1つのパラメータに基づいて、第1のオンにする位置を決定し、第1の対象を照らすために、車両が第1のオンにする位置に到着した時に、第1のライティングモードへと車両を調整するように構成されていてよい。
【0181】
必要に応じて、第1のメッセージは、少なくとも1つのパラメータを含み、調整モジュール1502は、具体的に、少なくとも1つのパラメータに基づいて、第1の距離を決定し、第1の対象を照らすために、車両が第1の対象から第1の距離にある位置に到着した時に、第1のライティングモードへと車両を調整するように構成されていてよい。
【0182】
必要に応じて、第1のメッセージは、第1のオンにする時点を含み、調整モジュール1502は、具体的に、第1のオンにする時点に、第1のライティングモードへと車両を調整するように構成されている。
【0183】
必要に応じて、第1のメッセージは、第1のオンにする位置を含み、調整モジュール1502は、具体的に、第1の対象を照らすために、車両が第1のオンにする位置に到着した時に、第1のライティングモードへと車両を調整するように構成されている。
【0184】
必要に応じて、第1のメッセージは、第1の距離を含み、調整モジュール1502は、具体的に、第1の対象を照らすために、車両が第1の対象から第1の距離にある位置に到着した時に、第1のライティングモードへと車両を調整するように構成されている。
【0185】
必要に応じて、調整モジュール1502は、オンにされるランプのタイプ、オンにされるランプの数、投射光強度、投射角、又はオンにする時点のうち少なくとも1つを調整するように構成されている。
【0186】
必要に応じて、本実施形態において提供されている車両ライティング制御装置150はさらに、第1のメッセージに基づいて、第1の対象と車両の計画されたナビゲーション経路との間の最小距離が第1の閾値を超えないことを決定するように構成された決定モジュール1503を含む。
【0187】
必要に応じて、受信モジュール1501はさらに、第2のロードサイド通信デバイスにより送信された第2のメッセージを受信するように構成されている。第2のメッセージは、車両に第2の対象を照らすように促すために用いられ、第2の対象は、車両が通り抜ける予定の走行経路の近くにある。
調整モジュール1502はさらに、第1の対象と第2の対象とを同時に照らすために、車両が第2の対象を通り越す前に、第2のメッセージに基づいて、事前に第2のライティングモードへと車両を調整するように構成されている。
【0188】
必要に応じて、第1のメッセージはさらに、車両に第2の対象を照らすように促すために用いられ、第2の対象は、車両が通り抜ける予定の走行経路の近くにある。
調整モジュール1502はさらに、第1の対象と第2の対象とを同時に照らすために、車両が第2の対象を通り越す前に、第1のメッセージに基づいて、事前に第2のライティングモードへと車両を調整するように構成されている。
【0189】
本願の本実施形態において提供されている車両ライティング制御装置は、前述の方法の実施形態のいずれか1つにおける車両側の段階を実行してよい。その実装原理及び有益な効果は同様であり、詳細は再度ここで説明しない。
【0190】
図16は、本願の一実施形態による車両ライティング制御装置160の一実施形態の構造の概略図である。車両ライティング制御装置130に対応するエンティティは、限定されるわけではないが、前述の基地局、マイクロ基地局、移動体マイクロ基地局、携帯電話、タブレットコンピュータ、ノートブックコンピュータ、スマートウォッチ、及び対応する機能を実装することができる別のデバイスを含む。
図16において示されるように、本願の本実施形態において提供されている車両ライティング制御装置160は、送信モジュール1601を含む。送信モジュール1601は、車両に第1のメッセージを送信するように構成されている。第1のメッセージは、第1の対象を照らすように車両に促すために用いられ、第1の対象は、車両が通り抜ける予定の走行経路の近くにある。第1のメッセージは、第1のオンにする時点、第1のタイミングアドバンス、第1のオンにする位置、又は第1の距離のうち少なくとも1つを含む。第1のオンにする時点は、第1の対象を照らすために、第1のオンにする時点に、第1のライティングモードへと車両を調整することを車両に示すために用いられる。第1のタイミングアドバンスは、第1の対象を照らすために、車両が第1の対象を通り過ぎる時点と相対的に第1のタイミングアドバンスによって早められた時点に、第1のライティングモードへと車両を調整することを車両に示すために用いられる。第1のオンにする位置は、第1の対象を照らすために、車両が第1のオンにする位置に到着した時に、第1のライティングモードへと車両を調整することを車両に示すために用いられる。第1の距離は、第1の対象を照らすために、車両が第1の対象から第1の距離にある位置に到着した時に、第1のライティングモードへと車両を調整することを車両に示すために用いられる。
【0191】
具体的な実装プロセスについては、前述の方法の実施形態におけるS601又はS901を参照。
【0192】
必要に応じて、本実施形態において提供されている車両ライティング制御装置160はさらに、第1の時点における車両の第1の位置と、ロードサイド通信デバイスと相対的な第1の運動状態データとを取得するように構成された第1の取得モジュール1602と、第1の位置と第1の運動状態データとに基づいて、第1のオンにする時点、第1のタイミングアドバンス、第1のオンにする位置、又は第1の距離のうち少なくとも1つを決定するように構成された第1の決定モジュール1603とを含む。
【0193】
必要に応じて、本実施形態において提供されている車両ライティング制御装置160はさらに、第1の対象に基づいて、第1のオンにする時点、第1のタイミングアドバンス、第1のオンにする位置、又は第1の距離のうち少なくとも1つを決定するように構成された第2の決定モジュール1604を含む。
【0194】
必要に応じて、本実施形態において提供されている車両ライティング制御装置160はさらに、車両の計画されたナビゲーション経路についての情報を取得するように構成された第2の取得モジュール1605と、ナビゲーション経路情報に基づいて第1のオンにする時点、第1のタイミングアドバンス、第1のオンにする位置、又は第1の距離のうち少なくとも1つを決定するように構成された第3の決定モジュール1606とを含む。
【0195】
必要に応じて、第1のメッセージはさらに、車両に第2の対象を照らすように促すために用いられ、第2の対象は、車両が通り抜ける予定の走行経路の近くにある。第1のメッセージはさらに、第2のオンにする時点、第2のタイミングアドバンス、第2のオンにする位置、又は第2の距離のうち少なくとも1つを含む。第2のオンにする時点は、第1の対象と第2の対象とを同時に照らすために、第2のオンにする時点に第2のライティングモードへと車両を調整することを車両に示すために用いられる。第2のタイミングアドバンスは、第1の対象と第2の対象とを同時に照らすために、車両が第2の対象を通り過ぎる時点と相対的に第2のタイミングアドバンスによって早められた時点に、第2のライティングモードへと車両を調整することを車両に示すために用いられる。第2のオンにする位置は、第1の対象と第2の対象とを同時に照らすために、車両が第2のオンにする位置に到着した時に、第2のライティングモードへと車両を調整することを車両に示すために用いられる。第2の距離は、第1の対象と第2の対象とを同時に照らすために、車両が第2の対象から第2の距離である位置に到着した時に、第2のライティングモードへと車両を調整することを車両に示すために用いられる。
【0196】
本願の本実施形態において提供されている車両ライティング制御装置は、前述の方法の実施形態のいずれか1つにおけるロードサイド通信デバイス側の段階を実行してよい。その実装原理及び有益な効果は同様であり、詳細は再度ここで説明しない。
【0197】
図17は、本願の一実施形態によるハードウェア構造170の概略図である。ハードウェア構造は、車両内のハードウェア構造であってよく、又はロードサイド通信デバイス内のハードウェア構造であってよい。
図17において示されるように、ハードウェア構造170は、メモリ1701と、プロセッサ1702とを含む。メモリ1701は、プログラム命令を格納するように構成され、プロセッサ1702は、メモリ1701内のプログラム命令を呼び出して、前述の方法の実施形態における車両側の段階又はロードサイド通信デバイス側の段階を実行するように構成されている。それらの実装原理及び技術的効果は同様であり、詳細は再度ここで説明しない。
【0198】
必要に応じて、端末デバイスはさらに、通信インタフェース1703を含み、通信インタフェース1703は、バス1704を用いて、プロセッサ1702に接続されてよい。プロセッサ1702は、通信インタフェース1703を制御して、ハードウェア構造170の受信及び送信機能を実装してよい。
【0199】
本願はさらに、可読記憶媒体を提供する。可読記憶媒体は、実行可能命令を格納する。実行可能命令を実行する場合に、端末デバイスの少なくとも1つのプロセッサは、前述の方法の実施形態における車両側の段階又はロードサイド通信デバイス側の段階を実装する。それらの実装原理及び技術的効果は同様であり、詳細は再度ここで説明しない。
【0200】
本願はさらに、プログラム製品を提供する。プログラム製品は、コンピュータプログラム(すなわち、実行可能命令)を含む。コンピュータプログラムは可読記憶媒体に格納されている。プロセッサは、可読記憶媒体から、コンピュータプログラムを読み出してよく、プロセッサは、コンピュータプログラムを実行して、前述の方法の実施形態における車両側の段階又はロードサイド通信デバイス側の段階を実行する。その実装原理及び有益な効果は同様であり、詳細は再度ここで説明しない。
【0201】
本願において提供されるいくつかの実施形態において、開示されたデバイス及び方法が他の方式で実装され得ることを理解されたい。例えば、説明される装置の実施形態は一例に過ぎない。例えば、モジュールへの分割は、論理的な機能分割に過ぎない。実際の実装では、別の分割方式が存在してよい。例えば、複数のモジュールは、別のシステムへと組み合わせられ、又は統合されてよく、又はいくつかの機能は、無視されてよく、又は実行されなくてよい。さらに、表示された若しくは説明された相互連結若しくは直接的連結又は通信接続が、いくつかのインタフェースを通して実装されてよい。装置間又はモジュール間の間接的連結又は通信接続は、電子的、機械的又はその他の形態で実装されてよい。
【0202】
別個の部分として説明されたモジュールは、物理的に別個であってもそうでなくてもよく、モジュールとして表示された部分は、物理ユニットであってもなくてもよく、かつ1箇所に位置してよく、又は複数のネットワークユニット上に分散されてよい。モジュールの一部又は全ては、本願の実施形態における解決手段の目的を実現するための実際の要件にしたがって選択されてよい。
【0203】
さらに、本願の実施形態における機能モジュールは、1つの処理ユニットへと統合されていてよく、又はモジュールの各々は、物理的に単独で存在していてよく、又は2つの若しくはそれ以上のモジュールは、1つのユニットへと統合されている。モジュールにより統合されたユニットは、ハードウェアの形態で実装されてよく、又はハードウェアプラスソフトウェア機能ユニットの形態で実装されてよい。
【0204】
前述の統合されたモジュールがソフトウェア機能モジュールの形態で実装される場合、統合されたユニットは、コンピュータ可読記憶媒体に格納されてよい。ソフトウェア機能モジュールは、記憶媒体に格納され、コンピュータデバイス(パーソナルコンピュータ、サーバ、若しくはネットワークデバイスであってよい)又はプロセッサ(英語:processor)が、本願の方法の実施形態のいくつかの段階を実行することを可能にするためのいくつかの命令を含む。
【0205】
プロセッサが、中央処理装置(central processing unit、CPU)であってよく、又は別の汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(digital signal processor、DSP)、特定用途向け集積回路(application-specific integrated circuit、ASIC)又は同様のものであってよいことが理解されたい。汎用プロセッサは、マイクロプロセッサであってよく、又は、プロセッサは、任意の従来のプロセッサ若しくは同様のものであってよい。本願を参照して開示されている方法の段階は、ハードウェアプロセッサにより直接実行されてよく、又はハードウェア及びプロセッサ内のソフトウェアモジュールの組み合わせにより実行されてよい。
【0206】
メモリは、高速RAMメモリを含んでよく、又は少なくとも1つの磁気ディスクメモリ等の不揮発性メモリNVMを含んでよく、又は、USBフラッシュドライブ、リムーバブルハードディスク、リードオンリメモリ、磁気ディスク、光ディスク若しくは同様のものを含んでよい。
【0207】
バスは、業界標準アーキテクチャ(industry standard architecture、ISA)バス、ペリフェラルコンポーネントインターコネクト(peripheral component、PCI)バス、拡張業界標準アーキテクチャ(extended industry standard architecture、EISA)バス、又は同様のものであってよい。バスは、アドレスバス、データバス、及び制御バス等へと分類されてよい。表現を容易にするために、本願の添付図面におけるバスは、1つのバスのみ又は1つのタイプのバスのみに限定されない。
【0208】
前述の実施形態の全て又はいくつかは、ソフトウェア、ハードウェア、ファームウェア、又はそれらの任意の組み合わせを用いることにより実装してよい。ソフトウェアが実施形態を実装するために用いられる場合、実施形態の全て又は一部は、コンピュータプログラム製品の形態で実装されてよい。コンピュータプログラム製品は1又は複数のコンピュータ命令を含む。コンピュータプログラム命令がコンピュータ上でロード及び実行された場合、本願の実施形態による手順又は機能の全て又は一部が生成される。コンピュータは、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、コンピュータネットワーク、又は別のプログラマブル装置であってよい。コンピュータ命令は、コンピュータ可読記憶媒体に格納されてよく、又はコンピュータ可読記憶媒体から別のコンピュータ可読記憶媒体に伝送されてよい。例えば、コンピュータ命令は、有線(例えば、同軸ケーブル、光ファイバ、又はデジタル加入者線(DSL))又は無線(例えば、赤外線、電波、又はマイクロ波)の方式で、あるウェブサイト、コンピュータ、サーバ、又はデータセンタから別のウェブサイト、コンピュータ、サーバ、又はデータセンタに伝送されてよい。コンピュータ可読記憶媒体は、コンピュータによりアクセス可能な任意の使用可能な媒体、又は、1又は複数の使用可能な媒体を統合する、サーバ又はデータセンタ等のデータ記憶デバイスであってよい。使用可能な媒体は、磁気媒体(例えば、フロッピディスク、ハードディスク、又は磁気テープ)、光媒体(例えば、DVD)、半導体媒体(例えば、ソリッドステートディスク(solid state disk、SSD))、又は同様のものであってよい。
【0209】
前述の説明は、単に本願の具体的な実装例に過ぎず、本願の保護範囲を限定することを意図するものではない。本願において開示した技術的範囲内で当業者が容易に考え出す変形又は置換はいずれも、本願の保護範囲に含まれるものとする。したがって、本願の保護範囲は特許請求の範囲の保護範囲に従うものとする。
[他の考えられる項目]
[項目1]
車両ライティング制御方法であって、前記方法は、車両に適用され、
第1のロードサイド通信デバイスにより送信された第1のメッセージを受信する段階であって、前記第1のメッセージは、第1の対象を照らすように前記車両に促すために用いられ、前記第1の対象は、前記車両が通り抜ける予定の走行経路の近くにある、段階と、
前記第1の対象を照らすために、前記車両が前記第1の対象を通り越す前に、前記第1のメッセージに基づいて、事前に第1のライティングモードへと前記車両を調整する段階と
を備える、車両ライティング制御方法。
[項目2]
前記第1のメッセージは、少なくとも1つのパラメータを含み、前記第1の対象を照らすために、前記車両が前記第1の対象を通り越す前に、前記第1のメッセージに基づいて、事前に第1のライティングモードへと前記車両を調整する前記段階は、
前記少なくとも1つのパラメータに基づいて、第1のオンにする時点を決定する段階であって、前記第1のオンにする時点は、前記車両が前記第1の対象を通り過ぎる時点と相対的に第1のタイミングアドバンスによって早められる、段階と、
前記第1のオンにする時点に、前記第1のライティングモードへと前記車両を調整する段階と
を有する、項目1に記載の方法。
[項目3]
前記第1のメッセージは、少なくとも1つのパラメータを含み、前記第1の対象を照らすために、前記車両が前記第1の対象を通り越す前に、前記第1のメッセージに基づいて、事前に第1のライティングモードへと前記車両を調整する前記段階は、
前記少なくとも1つのパラメータに基づいて、第1のオンにする位置を決定する段階と、
前記第1の対象を照らすために、前記車両が前記第1のオンにする位置に到着した時に、前記第1のライティングモードへと前記車両を調整する段階と
を有する、項目1に記載の方法。
[項目4]
前記第1のメッセージは、少なくとも1つのパラメータを含み、前記第1の対象を照らすために、前記車両が前記第1の対象を通り越す前に、前記第1のメッセージに基づいて、事前に第1のライティングモードへと前記車両を調整する前記段階は、
前記少なくとも1つのパラメータに基づいて、第1の距離を決定する段階と、
前記第1の対象を照らすために、前記車両が前記第1の対象から前記第1の距離にある位置に到着した時に、前記第1のライティングモードへと前記車両を調整する段階と
を有する、項目1に記載の方法。
[項目5]
前記第1のメッセージは、第1のオンにする時点を含み、前記第1の対象を照らすために、前記車両が前記第1の対象を通り越す前に、前記第1のメッセージに基づいて、事前に第1のライティングモードへと前記車両を調整する前記段階は、前記第1のオンにする時点に、前記第1のライティングモードへと前記車両を調整する段階を有する、項目1に記載の方法。
[項目6]
前記第1のメッセージは、第1のオンにする位置を含み、前記第1の対象を照らすために、前記車両が前記第1の対象を通り越す前に、前記第1のメッセージに基づいて、事前に第1のライティングモードへと前記車両を調整する前記段階は、前記第1の対象を照らすために、前記車両が前記第1のオンにする位置に到着した時に、前記第1のライティングモードへと前記車両を調整する段階を有する、項目1に記載の方法。
[項目7]
前記第1のメッセージは、第1の距離を含み、前記第1の対象を照らすために、前記車両が前記第1の対象を通り越す前に、前記第1のメッセージに基づいて、事前に第1のライティングモードへと前記車両を調整する前記段階は、前記第1の対象を照らすために、前記車両が前記第1の対象から前記第1の距離にある位置に到着した時に、前記第1のライティングモードへと前記車両を調整する段階を有する、項目1に記載の方法。
[項目8]
第1のライティングモードへと前記車両を調整する前記段階は、オンにされるランプのタイプ、オンにされるランプの数、投射光強度、投射角、又はオンにする時点のうち少なくとも1つを調整する段階を有する、項目1から7のいずれか1項に記載の方法。
[項目9]
前記第1の対象を照らすために、事前に第1のライティングモードへと前記車両を調整する前記段階の前に、前記方法はさらに、
前記第1のメッセージに基づいて、前記第1の対象と前記車両の計画されたナビゲーション経路との間の最小距離が第1の閾値を超えないことを決定する段階を
備える、項目1から8のいずれか1項に記載の方法。
[項目10]
前記方法はさらに、
第2のロードサイド通信デバイスにより送信された第2のメッセージを受信する段階であって、前記第2のメッセージは、前記車両に第2の対象を照らすように促すために用いられ、前記第2の対象は、前記車両が通り抜ける予定の前記走行経路の近くにある、段階と、
前記第1の対象と前記第2の対象とを同時に照らすために、前記車両が前記第2の対象を通り越す前に、前記第2のメッセージに基づいて、事前に第2のライティングモードへと前記車両を調整する段階と
を備える、項目1から9のいずれか1項に記載の方法。
[項目11]
前記第1のメッセージはさらに、前記車両に第2の対象を照らすように促すために用いられ、前記第2の対象は、前記車両が通り抜ける予定の前記走行経路の近くにあり、
前記車両は、前記第1の対象と前記第2の対象とを同時に照らすために、前記車両が前記第2の対象を通り越す前に、前記第1のメッセージに基づいて、事前に第2のライティングモードへと調整される、項目1から9のいずれか1項に記載の方法。
[項目12]
車両ライティング制御方法であって、前記方法は、ロードサイド通信デバイスに適用され、
車両に第1のメッセージを送信する段階を備え、前記第1のメッセージは、第1の対象を照らすように前記車両に促すために用いられ、前記第1の対象は、前記車両が通り抜ける予定の走行経路の近くにあり、
前記第1のメッセージは、第1のオンにする時点、第1のタイミングアドバンス、第1のオンにする位置、又は第1の距離のうち少なくとも1つを含み、
前記第1のオンにする時点は、前記第1の対象を照らすために、前記第1のオンにする時点に、第1のライティングモードへと前記車両を調整することを前記車両に示すために用いられ、
前記第1のタイミングアドバンスは、前記第1の対象を照らすために、前記車両が前記第1の対象を通り過ぎる時点と相対的に前記第1のタイミングアドバンスによって早められた時点に、前記第1のライティングモードへと前記車両を調整することを前記車両に示すために用いられ、
前記第1のオンにする位置は、前記第1の対象を照らすために、前記車両が前記第1のオンにする位置に到着した時に、前記第1のライティングモードへと前記車両を調整することを前記車両に示すために用いられ、
前記第1の距離は、前記第1の対象を照らすために、前記車両が前記第1の対象から前記第1の距離にある位置に到着した時に、前記第1のライティングモードへと前記車両を調整することを前記車両に示すために用いられる、車両ライティング制御方法。
[項目13]
車両に第1のメッセージを送信する前記段階の前に、前記方法はさらに、
第1の時点における前記車両の第1の位置と、前記ロードサイド通信デバイスと相対的な第1の運動状態データとを取得する段階と、
前記第1の位置と前記第1の運動状態データとに基づいて、前記第1のオンにする時点、前記第1のタイミングアドバンス、前記第1のオンにする位置、又は前記第1の距離のうち少なくとも1つを決定する段階と
を備える、項目12に記載の方法。
[項目14]
車両に第1のメッセージを送信する前記段階の前に、前記方法はさらに、
前記第1の対象に基づいて、前記第1のオンにする時点、前記第1のタイミングアドバンス、前記第1のオンにする位置、又は前記第1の距離のうち少なくとも1つを決定する段階
を備える、項目12に記載の方法。
[項目15]
車両に第1のメッセージを送信する前記段階の前に、前記方法はさらに、
前記車両の計画されたナビゲーション経路についての情報を取得する段階と、
前記ナビゲーション経路情報に基づいて、前記第1のオンにする時点、前記第1のタイミングアドバンス、前記第1のオンにする位置、又は前記第1の距離のうち少なくとも1つを決定する段階と
を備える、項目12に記載の方法。
[項目16]
前記第1のメッセージはさらに、前記車両に第2の対象を照らすように促すために用いられ、前記第2の対象は、前記車両が通り抜ける予定の前記走行経路の近くにあり、
前記第1のメッセージはさらに、第2のオンにする時点、第2のタイミングアドバンス、第2のオンにする位置、又は第2の距離のうち少なくとも1つを含み、
前記第2のオンにする時点は、前記第1の対象と前記第2の対象とを同時に照らすために、前記第2のオンにする時点に第2のライティングモードへと前記車両を調整することを前記車両に示すために用いられ、
前記第2のタイミングアドバンスは、前記第1の対象と前記第2の対象とを同時に照らすために、前記車両が前記第2の対象を通り過ぎる時点と相対的に前記第2のタイミングアドバンスによって早められた時点に、前記第2のライティングモードへと前記車両を調整することを前記車両に示すために用いられ、
前記第2のオンにする位置は、前記第1の対象と前記第2の対象とを同時に照らすために、前記車両が前記第2のオンにする位置に到着した時に、前記第2のライティングモードへと前記車両を調整することを前記車両に示すために用いられ、
前記第2の距離は、前記第1の対象と前記第2の対象とを同時に照らすために、前記車両が前記第2の対象から前記第2の距離である位置に到着した時に、前記第2のライティングモードへと前記車両を調整することを前記車両に示すために用いられる、項目12から15のいずれか1項に記載の方法。
[項目17]
車両ライティング制御装置であって、前記装置は、車両において用いられ、
第1のロードサイド通信デバイスにより送信された第1のメッセージを受信するように構成された受信モジュールであって、前記第1のメッセージは、第1の対象を照らすように前記車両に促すために用いられ、前記第1の対象は、前記車両が通り抜ける予定の走行経路の近くにある、受信モジュールと、
前記第1の対象を照らすために、前記車両が前記第1の対象を通り越す前に、前記第1のメッセージに基づいて、事前に第1のライティングモードへと前記車両を調整するように構成された調整モジュールと
を備える、車両ライティング制御装置。
[項目18]
前記第1のメッセージは、少なくとも1つのパラメータを含み、前記調整モジュールは、具体的に、
前記少なくとも1つのパラメータに基づいて、第1のオンにする時点を決定することであって、前記第1のオンにする時点は、前記車両が前記第1の対象を通り過ぎる時点と相対的に第1のタイミングアドバンスによって早められる、決定することを行い、
前記第1のオンにする時点に、前記第1のライティングモードへと前記車両を調整する
ように構成されている、項目17に記載の装置。
[項目19]
前記第1のメッセージは、少なくとも1つのパラメータを含み、前記調整モジュールは、具体的に、
前記少なくとも1つのパラメータに基づいて、第1のオンにする位置を決定し、
前記第1の対象を照らすために、前記車両が前記第1のオンにする位置に到着した時に、前記第1のライティングモードへと前記車両を調整する
ように構成されている、項目17に記載の装置。
[項目20]
前記第1のメッセージは、少なくとも1つのパラメータを含み、前記調整モジュールは、具体的に、
前記少なくとも1つのパラメータに基づいて、第1の距離を決定し、
前記第1の対象を照らすために、前記車両が前記第1の対象から前記第1の距離にある位置に到着した時に、前記第1のライティングモードへと前記車両を調整する
ように構成されている、項目17に記載の装置。
[項目21]
前記第1のメッセージは、第1のオンにする時点を含み、前記調整モジュールは、具体的に、
前記第1のオンにする時点に、前記第1のライティングモードへと前記車両を調整する
ように構成されている、項目17に記載の装置。
[項目22]
前記第1のメッセージは、第1のオンにする位置を含み、前記調整モジュールは、具体的に、
前記第1の対象を照らすために、前記車両が前記第1のオンにする位置に到着した時に、前記第1のライティングモードへと前記車両を調整する
ように構成されている、項目17に記載の装置。
[項目23]
前記第1のメッセージは、第1の距離を含み、前記調整モジュールは、具体的に、
前記第1の対象を照らすために、前記車両が前記第1の対象から前記第1の距離にある位置に到着した時に、前記第1のライティングモードへと前記車両を調整する
ように構成されている、項目17に記載の装置。
[項目24]
前記調整モジュールは、具体的に、
オンにされるランプのタイプ、オンにされるランプの数、投射光強度、投射角、又はオンにする時点のうち少なくとも1つを調整する
ように構成されている、項目17から23のいずれか1項に記載の装置。
[項目25]
前記装置はさらに、
前記第1のメッセージに基づいて、前記第1の対象と前記車両の計画されたナビゲーション経路との間の最小距離が第1の閾値を超えないことを決定するように構成された決定モジュールを
備える、項目17から24のいずれか1項に記載の装置。
[項目26]
前記受信モジュールはさらに、第2のロードサイド通信デバイスにより送信された第2のメッセージを受信するように構成されており、前記第2のメッセージは、前記車両に第2の対象を照らすように促すために用いられ、前記第2の対象は、前記車両が通り抜ける予定の前記走行経路の近くにあり、
前記調整モジュールはさらに、前記第1の対象と前記第2の対象とを同時に照らすために、前記車両が前記第2の対象を通り越す前に、前記第2のメッセージに基づいて、事前に第2のライティングモードへと前記車両を調整するように構成されている、項目17から25のいずれか1項に記載の装置。
[項目27]
前記第1のメッセージはさらに、前記車両に第2の対象を照らすように促すために用いられ、前記第2の対象は、前記車両が通り抜ける予定の前記走行経路の近くにあり、
前記調整モジュールはさらに、前記第1の対象と前記第2の対象とを同時に照らすために、前記車両が前記第2の対象を通り越す前に、前記第1のメッセージに基づいて、事前に第2のライティングモードへと前記車両を調整するように構成されている、項目17から25のいずれか1項に記載の装置。
[項目28]
車両ライティング制御装置であって、前記装置は、ロードサイド通信デバイスにおいて用いられ、
車両に第1のメッセージを送信するように構成された送信モジュールを備え、前記第1のメッセージは、第1の対象を照らすように前記車両に促すために用いられ、前記第1の対象は、前記車両が通り抜ける予定の走行経路の近くにあり、
前記第1のメッセージは、第1のオンにする時点、第1のタイミングアドバンス、第1のオンにする位置、又は第1の距離のうち少なくとも1つを含み、
前記第1のオンにする時点は、前記第1の対象を照らすために、前記第1のオンにする時点に、第1のライティングモードへと前記車両を調整することを前記車両に示すために用いられ、
前記第1のタイミングアドバンスは、前記第1の対象を照らすために、前記車両が前記第1の対象を通り過ぎる時点と相対的に前記第1のタイミングアドバンスによって早められた時点に、前記第1のライティングモードへと前記車両を調整することを前記車両に示すために用いられ、
前記第1のオンにする位置は、前記第1の対象を照らすために、前記車両が前記第1のオンにする位置に到着した時に、前記第1のライティングモードへと前記車両を調整することを前記車両に示すために用いられ、
前記第1の距離は、前記第1の対象を照らすために、前記車両が前記第1の対象から前記第1の距離にある位置に到着した時に、前記第1のライティングモードへと前記車両を調整することを前記車両に示すために用いられる、車両ライティング制御装置。
[項目29]
前記装置はさらに、
第1の時点における前記車両の第1の位置と、前記ロードサイド通信デバイスと相対的な第1の運動状態データとを取得するように構成された第1の取得モジュールと、
前記第1の位置と前記第1の運動状態データとに基づいて、前記第1のオンにする時点、前記第1のタイミングアドバンス、前記第1のオンにする位置、又は前記第1の距離のうち少なくとも1つを決定するように構成された第1の決定モジュールと
を備える、項目28に記載の装置。
[項目30]
前記装置はさらに、
前記第1の対象に基づいて、前記第1のオンにする時点、前記第1のタイミングアドバンス、前記第1のオンにする位置、又は前記第1の距離のうち少なくとも1つを決定するように構成された第2の決定モジュール
を備える、項目28に記載の装置。
[項目31]
前記装置はさらに、
前記車両の計画されたナビゲーション経路についての情報を取得するように構成された第2の取得モジュールと、
前記ナビゲーション経路情報に基づいて、前記第1のオンにする時点、前記第1のタイミングアドバンス、前記第1のオンにする位置、又は前記第1の距離のうち少なくとも1つを決定するように構成された第3の決定モジュールと
を備える、項目28に記載の装置。
[項目32]
前記第1のメッセージはさらに、前記車両に第2の対象を照らすように促すために用いられ、前記第2の対象は、前記車両が通り抜ける予定の前記走行経路の近くにあり、
前記第1のメッセージはさらに、第2のオンにする時点、第2のタイミングアドバンス、第2のオンにする位置、又は第2の距離のうち少なくとも1つを含み、
前記第2のオンにする時点は、前記第1の対象と前記第2の対象とを同時に照らすために、前記第2のオンにする時点に第2のライティングモードへと前記車両を調整することを前記車両に示すために用いられ、
前記第2のタイミングアドバンスは、前記第1の対象と前記第2の対象とを同時に照らすために、前記車両が前記第2の対象を通り過ぎる時点と相対的に前記第2のタイミングアドバンスによって早められた時点に、前記第2のライティングモードへと前記車両を調整することを前記車両に示すために用いられ、
前記第2のオンにする位置は、前記第1の対象と前記第2の対象とを同時に照らすために、前記車両が前記第2のオンにする位置に到着した時に、前記第2のライティングモードへと前記車両を調整することを前記車両に示すために用いられ、
前記第2の距離は、前記第1の対象と前記第2の対象とを同時に照らすために、前記車両が前記第2の対象から前記第2の距離である位置に到着した時に、前記第2のライティングモードへと前記車両を調整することを前記車両に示すために用いられる、項目28から31のいずれか1項に記載の装置。
[項目33]
車両ライティング制御装置であって、前記装置は、車両において用いられ、メモリとプロセッサとを備え、
前記メモリは、プログラム命令を格納するように構成されており、前記プロセッサは、前記メモリ内の前記プログラム命令を呼び出して、項目1から11のいずれか1項に記載の方法を実行するように構成される、車両ライティング制御装置。
[項目34]
車両ライティング制御装置であって、前記装置は、ロードサイド通信デバイスにおいて用いられ、メモリとプロセッサとを備え、
前記メモリは、プログラム命令を格納するように構成されており、前記プロセッサは、前記メモリ内の前記プログラム命令を呼び出して、項目12から16のいずれか1項に記載の方法を実行するように構成されている、車両ライティング制御装置。
[項目35]
コンピュータ可読記憶媒体であって、前記コンピュータ可読記憶媒体は、コンピュータプログラムを格納し、前記コンピュータプログラムが実行された場合に、項目1から11のいずれか1項に記載の方法又は項目12から16のいずれか1項に記載の方法が実装される、コンピュータ可読記憶媒体。
[項目36]
コンピュータプログラム製品であって、前記コンピュータプログラム製品がプロセッサ上で動作した場合に、項目1から11のいずれか1項に記載方法又は項目12から16のいずれか1項に記載の方法が実装される、コンピュータプログラム製品。
【国際調査報告】