(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-05-01
(54)【発明の名称】患者の生理特性をモニタリングするためのデバイス、システムおよび方法
(51)【国際特許分類】
A61B 5/00 20060101AFI20230424BHJP
A61B 5/02 20060101ALI20230424BHJP
A61B 5/0245 20060101ALI20230424BHJP
【FI】
A61B5/00 102C
A61B5/00 102A
A61B5/00 M
A61B5/02 310K
A61B5/02 E
A61B5/0245
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022558324
(86)(22)【出願日】2021-03-25
(85)【翻訳文提出日】2022-11-21
(86)【国際出願番号】 AU2021050266
(87)【国際公開番号】W WO2021189108
(87)【国際公開日】2021-09-30
(32)【優先日】2020-03-25
(33)【優先権主張国・地域又は機関】AU
(32)【優先日】2020-12-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】AU
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】522377044
【氏名又は名称】ブイレピス・ソリューションズ・ピーティーワイ・リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【氏名又は名称】阿部 達彦
(72)【発明者】
【氏名】ファン・チェン
(72)【発明者】
【氏名】シャラス・スリラム
(72)【発明者】
【氏名】ビル・ディモポウロス
【テーマコード(参考)】
4C017
4C117
【Fターム(参考)】
4C017AA02
4C017AA09
4C017AA10
4C017AA12
4C017AA16
4C017AA19
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4C117XB02
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4C117XE76
4C117XG06
4C117XH02
4C117XJ45
(57)【要約】
本発明は、長期間にわたって患者の複数の生理特性をモニタリングするためのウェアラブルデバイスを提供する。上記デバイスは、生理特性を感知するためのバイオセンサ層および患者の皮膚面との接触を維持するための接着層を含む。本発明は、ワイヤレスネットワークを使用して上記デバイスに遠隔で給電しかつデータを送信することを含め、上記デバイスを利用する方法およびシステムにも関する。本発明は、患者の複数の生理特性をモニタリングするために複数デバイスが使用される方法およびシステムを更に提供する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
患者の複数の生理特性をモニタリングするためのデバイスであって、
前記生理特性を感知するためのバイオデータ収集素子を含む第1のバイオセンサ層と、
前記バイオセンサ層と前記患者の皮膚面との間の接触を維持するための接着層と、
を含む、デバイス。
【請求項2】
前記バイオデータ収集素子が、異なる生理的入力に反応する2つ以上のセンサを含む、請求項1に記載のデバイス。
【請求項3】
前記バイオデータ収集素子が、異なる生理的入力に反応する4つ~8つのセンサを含む、請求項2に記載のデバイス。
【請求項4】
前記デバイスが遠隔で給電される、請求項1から3のいずれか一項に記載のデバイス。
【請求項5】
前記デバイスが、Wi-Fi(登録商標)、ブルートゥース(登録商標)、セルラまたは低電力広域ネットワーク電源への接続によって給電される、請求項4に記載のデバイス。
【請求項6】
前記デバイスが、電磁放射を受信するための電磁放射受信器と、前記受信された電磁放射から前記デバイスのための電力を抽出するための回路と、を含む、請求項4または5に記載のデバイス。
【請求項7】
前記電磁放射が、Wi-Fi(登録商標)、ブルートゥース(登録商標)、セルラまたは低電力広域ネットワークから受信される、請求項6に記載のデバイス。
【請求項8】
前記セルラネットワークが4G、5Gまたは6Gネットワークである、請求項7に記載のデバイス。
【請求項9】
前記センサが遠隔で起動および停止される、請求項2から8のいずれか一項に記載のデバイス。
【請求項10】
前記デバイスが、前記センサを起動および/または停止させるために回路を制御するための信号を受信するための受信器を含む、請求項9に記載のデバイス。
【請求項11】
前記生理的入力が、前記患者の心拍数、血圧、脈拍、SpO2、VO2 max、運動時間、休息時間、横臥時間、体温、心臓の電気的活動(ECG)、創傷回復因子の測定、皮膚面ストレス因子の測定、血糖値の測定、音声出力および/または地理的場所を含む、請求項2から10のいずれか一項に記載のデバイス。
【請求項12】
前記生理的入力が、精神衛生特性を決定する、前記患者によって提示される信号または刺激である、請求項2から11のいずれか一項に記載のデバイス。
【請求項13】
前記生理的入力が前記バイオデータ収集素子によって記録される、請求項2から12のいずれか一項に記載のデバイス。
【請求項14】
前記デバイスが無線周波数送信器を含む、請求項2から13のいずれか一項に記載のデバイス。
【請求項15】
前記記録された生理的入力がデータベースに転送される、請求項2から14のいずれか一項に記載のデバイス。
【請求項16】
前記記録された生理的入力が、Wi-Fi(登録商標)、ブルートゥース(登録商標)、セルラまたは低電力広域ネットワーク接続を介してデータベースに転送される、請求項15に記載のデバイス。
【請求項17】
前記セルラネットワークが4G、5Gまたは6Gセルラネットワークである、請求項16に記載のデバイス。
【請求項18】
前記データベースがリモートサーバ上にある、請求項15から17のいずれか一項に記載のデバイス。
【請求項19】
前記リモートサーバが専用サーバまたは仮想サーバを含む、請求項18に記載のデバイス。
【請求項20】
前記デバイスが保護用の外層を含む、請求項1から19のいずれか一項に記載のデバイス。
【請求項21】
前記デバイスが、前記デバイスに前記患者の識別詳細を割り当てるための機械可読タグを含む、請求項1から20のいずれか一項に記載のデバイス。
【請求項22】
前記機械可読タグが2次元バーコードである、請求項21に記載のデバイス。
【請求項23】
前記2次元バーコードがクイックレスポンス(QR)バーコードである、請求項22に記載のデバイス。
【請求項24】
前記デバイスが可撓性材料から形成される、請求項1から23のいずれか一項に記載のデバイス。
【請求項25】
前記接着層が、汗および/または水からの損傷に耐性がある、請求項1から24のいずれか一項に記載のデバイス。
【請求項26】
前記接着層が、前記患者に炎症または損傷をもたらすことに対して耐性があるように選択される、請求項1から25のいずれか一項に記載のデバイス。
【請求項27】
前記接着層が、長期間にわたって前記患者の前記皮膚との機能的接触を維持しつつ、前記皮膚への炎症または損傷を最小化するように選択される接着剤を含む、請求項25または26に記載のデバイス。
【請求項28】
前記接着層が、ほぼ1~30日の間にわたって前記ユーザの前記皮膚面との接触を維持する、請求項1から27のいずれか一項に記載のデバイス。
【請求項29】
前記接着層が、ほぼ1~14日の間にわたって前記ユーザの前記皮膚面との接触を維持する、請求項28に記載のデバイス。
【請求項30】
前記接着層が、ほぼ1~10日の間にわたって前記ユーザの前記皮膚面との接触を維持する、請求項29に記載のデバイス。
【請求項31】
前記デバイスが、前記デバイスの状況を示すための視覚手段を含む、請求項1から30のいずれか一項に記載のデバイス。
【請求項32】
前記視覚手段が色変化インジケータを含む、請求項31に記載のデバイス。
【請求項33】
前記デバイスの前記状況が、起動、停止、アイドルおよび要交換から選択される、請求項31または32に記載のデバイス。
【請求項34】
患者の生理特性をモニタリングするための方法であって、
複数の生理的入力を感知するためのデバイスを前記患者に適用するステップを含み、前記デバイスが、
バイオデータ収集素子を含む第1のバイオセンサ層と、
接着層と、
を含み、
前記接着層が、前記バイオセンサ層と前記患者の皮膚面との間の接触を維持するための手段を提供し、
起動されると前記デバイスが前記患者から1つ以上の生理的入力を感知する、方法。
【請求項35】
患者の生理特性をモニタリングするための方法であって、
複数の生理的入力を感知するための2つ以上のデバイスを前記患者に適用するステップを含み、各デバイスが、
バイオデータ収集素子を含む第1のバイオセンサ層と、
接着層と、
を含み、
前記接着層が、前記バイオセンサ層と前記患者の皮膚面との間の接触を維持するための手段を提供し、
起動されると各デバイスが前記患者から1つ以上の生理的入力を感知する、方法。
【請求項36】
前記方法が、複数の生理的入力を感知するための1つ~5つの間のデバイスを前記患者に適用するステップを含む、請求項35に記載の方法。
【請求項37】
前記方法が、複数の生理的入力を感知するための2つ~3つのデバイスを前記患者に適用するステップを含む、請求項36に記載の方法。
【請求項38】
前記方法が、複数の生理的入力を感知するための少なくとも1つのデバイスを前記患者に適用するステップであり、前記入力が、精神衛生特性を決定する、前記患者によって提示される信号または刺激である、ステップを含む、請求項35から37のいずれか一項に記載の方法。
【請求項39】
前記バイオデータ収集素子が、異なる生理的入力に反応する2つ以上のセンサを含む、請求項34から38のいずれか一項に記載の方法。
【請求項40】
前記バイオデータ収集素子が、異なる生理的入力に反応する4つ~8つのセンサを含む、請求項39に記載の方法。
【請求項41】
前記方法が、前記デバイスに遠隔で給電するステップを含む、請求項34から40のいずれか一項に記載の方法。
【請求項42】
前記方法が、Wi-Fi(登録商標)、ブルートゥース(登録商標)、セルラまたは低電力広域ネットワーク電源への接続によって前記デバイスに遠隔で給電するステップを含む、請求項41に記載の方法。
【請求項43】
前記セルラネットワークが4G、5Gまたは6Gセルラネットワークである、請求項42に記載の方法。
【請求項44】
記録される生理的入力が、前記患者の心拍数、血圧、脈拍、SpO2、VO2 max、運動時間、休息時間、横臥時間、体温、心臓の電気的活動(ECG)、創傷回復因子の測定、皮膚面ストレス因子の測定、血糖値の測定、音声出力および/または地理的場所から選択される、請求項34から43のいずれか一項に記載の方法。
【請求項45】
前記記録された生理的入力がデータベースに転送される、請求項34から44のいずれか一項に記載の方法。
【請求項46】
前記記録された生理的入力が、Wi-Fi(登録商標)、ブルートゥース(登録商標)、セルラまたは低電力広域ネットワーク接続によってデータベースに転送される、請求項45に記載の方法。
【請求項47】
前記セルラネットワークが4G、5Gまたは6Gセルラネットワークである、請求項46に記載の方法。
【請求項48】
前記データベースがリモートサーバ上に記憶される、請求項45または47に記載の方法。
【請求項49】
前記方法が、前記記録された生理的入力を2次デバイスに通知するステップを含む、請求項45から48のいずれか一項に記載の方法。
【請求項50】
前記方法が、前記記録された生理的入力の変化が既定の閾値に達するかどうかを判定するステップを含む、請求項34から49のいずれか一項に記載の方法。
【請求項51】
前記閾値に達すると、特定の疾患または指標に関して前記患者と関連付けられたリスクを動的に計算するように機能する2次デバイスに通知が送られる、請求項50に記載の方法。
【請求項52】
前記2次デバイスが、コンピュータ、スマートフォン、タブレット、タッチスクリーンデバイスまたは任意の他の適切な「スマートデバイス」から選択される、請求項44から51のいずれか一項に記載の方法。
【請求項53】
前記2次デバイスが、前記第1のバイオセンサ層によって記録される前記生理的入力を受信、モニタリングおよび/または解析するように構成されるデータモジュールを含む、請求項44から52のいずれか一項に記載の方法。
【請求項54】
前記データモジュールが、前記記録された生理的入力の出力を提供するように構成される、請求項53に記載の方法。
【請求項55】
前記出力が、所定の時間における前記生理的入力の記録を含む、請求項54に記載の方法。
【請求項56】
前記出力が、前記患者に関する治療および/または介入の推奨を含む、請求項54または55に記載の方法。
【請求項57】
患者の生理特性をモニタリングするためのシステムであって、
複数の生理的入力を記録するためのデバイスであり、
前記生理特性を感知するためのバイオデータ収集素子を含む第1のバイオセンサ層と、
前記バイオセンサ層と前記患者の皮膚面との間の接触を維持するための接着層と、
を含む、デバイスと、
前記デバイスから前記記録された生理的入力を受信し、前記受信した生理的入力を記憶するためのサーバと、
を含む、システム。
【請求項58】
前記システムが、複数の生理的入力を感知するための1つ~5つの間のデバイスを含む、請求項57に記載のシステム。
【請求項59】
前記システムが、複数の生理的入力を感知するための2つ~3つのデバイスを含む、請求項58に記載のシステム。
【請求項60】
前記システムが、複数の生理的入力を感知するための少なくとも1つのデバイスを含み、前記入力が、精神衛生特性を決定する、前記患者によって提示される信号または刺激である、請求項57から59のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項61】
前記バイオデータ収集素子が、異なる生理的入力に反応する2つ以上のセンサを含む、請求項57から60のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項62】
前記バイオデータ収集素子が、異なる生理的入力に反応する4つ~8つのセンサを含む、請求項61に記載のシステム。
【請求項63】
前記システムが、ワイヤレスネットワークを含む、請求項57から62のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項64】
前記デバイスが前記ワイヤレスネットワークによって遠隔で給電される、請求項63に記載のシステム。
【請求項65】
前記ワイヤレスネットワークが、Wi-Fi(登録商標)、ブルートゥース(登録商標)、セルラまたは低電力広域ネットワークである、請求項64に記載のシステム。
【請求項66】
前記記録された生理的入力が、前記患者の心拍数、血圧、脈拍、SpO2、VO2 max、運動時間、休息時間、横臥時間、体温、心臓の電気的活動(ECG)、創傷回復因子の測定、皮膚面ストレス因子の測定、血糖値の測定、音声出力および/または地理的場所を含む、請求項57から65のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項67】
前記記録された生理的入力がデータベースに転送される、請求項57から66のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項68】
前記デバイスが、前記記録された生理的入力をWi-Fi(登録商標)、ブルートゥース(登録商標)、セルラまたは低電力広域ネットワーク接続によってデータベースに転送するように構成される、請求項57から67のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項69】
前記セルラネットワークが4G、5Gまたは6Gセルラネットワークである、請求項68に記載のシステム。
【請求項70】
前記記録された生理的入力がデータベースに記憶される、請求項67から69のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項71】
前記データベースがリモートサーバ上に位置する、請求項67から70のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項72】
前記リモートサーバが専用サーバまたは仮想サーバを含む、請求項71に記載のシステム。
【請求項73】
前記システムが、前記記録された生理的入力を2次デバイスに通知するための手段を含む、請求項57から72のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項74】
前記サーバが、前記記録された生理的入力の変化がいつ既定の閾値に達するかを検出するように構成される、請求項57から73のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項75】
前記閾値に達すると、前記2次デバイスに通知が送られる、請求項74に記載のシステム。
【請求項76】
前記2次デバイスが、コンピュータ、スマートフォン、タブレット、タッチスクリーンデバイスまたは任意の他の適切な「スマートデバイス」から選択される、請求項57から75のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項77】
前記2次デバイスが、前記記録された生理的入力を受信、モニタリングおよび/または解析し、特定の疾患または指標に関して前記患者と関連付けられたリスクを動的に計算し、必要に応じ、適切に応答するように構成されるデータモジュールを含む、請求項57から76のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項78】
前記データモジュールが、前記記録された生理的入力の出力を提供するように構成される、請求項77に記載のシステム。
【請求項79】
前記出力が、所定の時間にわたる前記生理的入力の記録を含む、請求項78に記載のシステム。
【請求項80】
前記出力が、前記患者に関する治療および/または介入の推奨を含む、請求項78または79に記載のシステム。
【請求項81】
前記データモジュールが、前記記録された生理的入力の変化を識別するための手段を提供する、請求項77から80のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項82】
前記システムが、3次デバイスとの患者対話を記録する手段を含む、請求項57から81のいずれか一項に記載のシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、患者の複数の生理特性をモニタリングするためのデバイス、システムおよび方法に関する。より詳細には、本発明は、患者の複数の生理特性をモニタリングするためのデバイスであって、患者、好ましくは患者の皮膚面に接着する、デバイスに関する。本発明に係るデバイスは、特定の疾患または指標に関して患者と関連付けられたリスクを動的に計算するように更に機能し得る。本発明は、記載されるデバイスを活用する方法およびシステムにも関する。
【背景技術】
【0002】
哺乳類の皮膚は、従来のシステムが提示する十分に前に医学的状態の指標を提供できる様々な生理信号を提供する。パーソナライズされウェアラブルなモニタリングシステムは、患者のモニタリングおよび診断を支援するためにこれらの生理信号を使用しようと試みている。
【0003】
ウェアラブルモニタリングデバイスは、典型的に狭い範囲または小数のモニタリングできる生理系に限定される。そのため、現在のウェアラブル技術を利用する方法およびシステムは、通常は特定の医学的状態がモニタリングされることになる状況でだけ使用されることになる。結果として、これらのデバイスを利用するシステムおよび方法は、典型的に各種の長期医学的状態を有し得る高齢患者の長期または継続モニタリングには不適切であり、かつモニタリングされている複数の特性の変化への応答の余地がない。
【0004】
現在のウェアラブルモニタリングデバイスは、典型的に患者に不快感を与え、そしてかさばりかつ隆起した部品の必要性と相まって、しばしばユーザによるコンプライアンス低下に至り得る。加えて、これらのデバイスは、典型的に長期間にわたって患者をモニタリングするためのシステムおよび方法におけるそのようなデバイスの使い易さを更に低下させ得る電源などの補足アドオンを必要とする。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】オーストラリア特許出願第2016203718号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
先行技術と関連付けられた困難または欠陥の1つ以上を克服する、または少なくとも緩和する必要性が存在する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
1つの態様において、本発明は、患者の複数の生理特性をモニタリングするためのデバイスであって、
生理特性を感知するためのバイオデータ収集素子を含む第1のバイオセンサ層と、
バイオセンサ層と患者の皮膚面との間の接触を維持するための接着層と、を含む、デバイスを提供する。
【0008】
1つの実施形態において、患者は、生理特性を測定することが所望される人間または他の哺乳類を含む。より好ましくは、生理特性を測定したいという要望は、ヒトもしくは他の哺乳類の医学的状態を治療する、および/または患者の生理特性の変化をモニタリングし、そして特定の疾患もしくは指標に関して患者と関連付けられたリスクを動的に計算し、必要に応じ、適切に応答する必要性のために発生する。
【0009】
本明細書で使用される用語「患者」は、高齢の個人、免疫不全の個人、健康不全の個人、疑わしいもしくは未診断の医学的状態の個人、運動選手、または個人の1つ以上の生理特性を測定する必要性がある任意の他の個人を含んでよいが、これに限定されない。
【0010】
好適な実施形態において、バイオセンサ層は、バイオデータ収集素子を収容する一層または一連の層を含む。
【0011】
一実施形態において、バイオデータ収集素子は、ヒトまたは他の哺乳類から発する信号または刺激を受信して反応することが可能な一群のセンサ、電極または任意の他のそのような感知素子を含む。
【0012】
一実施形態において、接着層は、患者の皮膚面に接着することが可能な化学組成を含む。
【0013】
好適な実施形態において、バイオデータ収集素子は、異なる生理的入力に反応する2つ以上のセンサを含む。更なる好適な実施形態において、バイオデータ収集素子は、異なる生理的入力に反応する4つ~8つのセンサを含む。
【0014】
一実施形態において、生理的入力は、生理特性を決定する、患者によって提示される信号または刺激を含む。例えば、信号または刺激は、電気信号、電磁放射、物理的性質、温度、気体、液体、タンパク質、ホルモンまたは他のそのような生物学的因子を含んでよい。
【0015】
一実施形態において、生理的入力は、精神衛生特性を決定し得る、患者によって提示される信号または刺激を含んでよい。例えば、生理的入力は、患者が不安、落ち込み、外傷後ストレス障害(PTSD)、精神的ストレスまたは任意の他のそのような精神衛生状態を経験していることを示してよい。
【0016】
好適な実施形態において、上記デバイスは遠隔で給電される。更なる好適な実施形態において、上記デバイスは、Wi-Fi(登録商標)、ブルートゥース(登録商標)、セルラまたは低電力広域ネットワーク電源への接続によって給電される。更なる好適な実施形態において、上記デバイスは、電磁放射を受信するための電磁放射受信器と、受信された電磁放射から上記デバイスのための電力を抽出するための回路とを含む。更なる好適な実施形態において、電磁放射は、Wi-Fi(登録商標)、ブルートゥース(登録商標)、セルラまたは低電力広域ネットワークから受信される。更なる好適な実施形態において、セルラネットワークは4Gまたは5Gセルラネットワークである。更なる好適な実施形態において、セルラネットワークは6Gセルラネットワークである。代替的に好適な実施形態において、低電力広域ネットワークは長距離広域ネットワーク(LoRaWAN)である。更なる好適な実施形態において、上記デバイスは、IOT(モノのインターネット)ネットワークのために設計される任意の適切な低電力通信機構によって給電される。
【0017】
更なる好適な実施形態において、上記デバイスは、ワイヤレスネットワークおよび2次電源によって給電される。一実施形態において、2次電源は電池電源である。特に好適な実施形態において、2次電源は充電式電池である。代替的に好適な実施形態において、2次電源は交換式電池である。
【0018】
本明細書で言及される2次電源は、患者の複数の生理特性をモニタリングするためのデバイスに給電することが可能なゲルパック電池、リチウムイオン電池または任意の他の電池型式を含み得る。
【0019】
好適な実施形態において、センサは遠隔で起動および/または停止される。更なる好適な実施形態において、上記デバイスは、センサを起動および/または停止させるために回路を制御するための信号を受信するための受信器を含む。
【0020】
好適な実施形態において、生理的入力は、患者の心拍数、血圧、脈拍、SpO2、VO2 max、運動時間、休息時間、横臥時間、体温、心臓の電気的活動(ECG)、創傷回復因子の測定、皮膚面ストレス因子の測定、血糖値の測定、音声出力および/または地理的場所を含む。更なる好適な実施形態において、生理的入力は、患者における赤血球レベルの変化を含んでよい。更なる好適な実施形態において、生理的入力は、患者可動性、運動、筋収縮および/または緊張を含め、患者の胸部の変化を含んでよい。例えば、上記生理的入力のために患者の胸部をモニタリングすることは、音声検出をモニタリングするために使用されてよい。
【0021】
更なる好適な実施形態において、生理的入力は、患者によって呈される運動、運動速度および/または加速度計入力を含んでよい。
【0022】
更なる好適な実施形態において、生理的入力は、患者のモニタリング領域内の潅流を含んでよい。
【0023】
更なる好適な実施形態において、生理的入力は、精神衛生特性を決定する、患者によって提示される信号または刺激である。
【0024】
本明細書で使用される「SpO2」によって、末梢酸素飽和度、すなわち患者内に観察されるヘモグロビン酸素飽和レベルの推定値が意味される。
【0025】
本明細書で使用される「VO2 max」によって、身体的ストレス増加中または運動中に測定される、患者の最大酸素消費速度が意味される。
【0026】
本明細書で使用される用語「運動時間」によって、患者が同じ運動活動において動いて費やす時間量が意味される。
【0027】
本明細書で使用される用語「休息時間」によって、患者が活動を行う間の同じ休息において休んで費やす時間量が意味される。
【0028】
本明細書で使用される用語「横臥時間」によって、患者が同じ横臥セッションにおいて横たわって費やす時間量が意味される。「横臥時間」は、患者が眠っている、休んでいる、転倒または患者が非立位にある任意の他の出来事を経験したいかなる長さの時間も含んでよいが、これに限定されない。
【0029】
本明細書で使用される「音声出力」によって、患者によって表現されるいかなる可聴騒音も、または患者によって発される騒音が意味される。例えば、音声出力は、患者によって話される単語数のためのモニタリングを含んでよい。更なる例では、音声出力は、患者呼吸速度および/または強度のためのモニタリングを含んでよい。
【0030】
本明細書で使用される潅流によって、器官または組織への患者の循環系またはリンパ系を通る流体のための通過率が意味される。
【0031】
1つの実施形態において、創傷回復因子の測定は、生物学的因子のレベルを記録することおよび/または創傷回復に関与する生理反応を記録することを含む。生物学的因子は、創傷回復の結果として表されるタンパク質、ホルモン、酵素および/または血小板を含んでよいが、これに限定されない。生理反応は、血餅形成、血管狭窄および/または身体的収縮を含んでよいが、これに限定されない。
【0032】
好適な実施形態において、皮膚面ストレス因子の測定は、生物学的因子のレベルを記録することおよび/または皮膚面ストレス回復に関与する生理反応を記録することを含む。例えば、モニタリングされ得る1つのそのような生物学的因子は、患者内のホルモン発現またはホルモンレベル変化であり、1つのそのようなホルモンの一例がステロイドホルモンコルチゾールである。
【0033】
好適な実施形態において、血糖値の測定は、血中グルコース値、血中ケトン値、または患者の血糖値の変化の任意の他のそのような指標を記録することを含む。
【0034】
好適な実施形態において、上記デバイスは、Wi-Fi(登録商標)、ブルートゥース(登録商標)、セルラまたは低電力広域ネットワーク送信器などの、無線周波数送信器を含む。更なる好適な実施形態において、セルラネットワークは4Gまたは5Gセルラネットワークである。更なる好適な実施形態において、セルラネットワークは6Gセルラネットワークである。
【0035】
好適な実施形態において、上記デバイスは、上記デバイスの正確な地理的位置を提供するためにネットワーク三角測量を可能にするように構成される。更なる好適な実施形態において、上記デバイスは、上記デバイスがセルラネットワークまたは低電力ネットワーク内に位置するときにネットワーク三角測量を可能にするように構成される。
【0036】
本明細書で言及されるネットワーク三角測量は、2つまたは3つの異なる点からの受信信号の半径距離か方向かを測定することによって無線周波数送信器の場所を決定できる工程と意味される。
【0037】
好適な実施形態において、バイオデータ収集素子は、生理的入力を記録するように構成される。更なる好適な実施形態において、送信器は、記録された生理的入力を記憶のためにデータベースに転送するように構成される。特に好適な実施形態において、記録された生理的入力は、Wi-Fi(登録商標)、ブルートゥース(登録商標)、セルラまたは低電力広域ネットワーク送信器を使用することによってデータベースに転送される。更なる好適な実施形態において、セルラネットワークは4Gまたは5Gセルラネットワークである。更なる好適な実施形態において、セルラネットワークは6Gセルラネットワークである。更なる好適な実施形態において、記録された生理的入力は、IOT(モノのインターネット)ネットワークのために設計される任意の適切な低電力通信機構を使用することによってデータベースに転送される。
【0038】
用語「送信器」によって、記録された生理的入力を記憶のためにデータベースに転送することが可能な任意の適切な要素が意味される。例えば、上記送信器は、記録された生理的入力を記憶のためにデータベースに転送することが可能なリムーバブルSIMカード、eSIM、iSIMまたは任意の適切なシリコンウエハを含んでよい。
【0039】
好適な実施形態において、データベースはリモートサーバ上にある。より好適な実施形態において、リモートサーバは専用サーバまたは仮想サーバを含む。
【0040】
本明細書で使用される用語「リモートサーバ」によって、遠隔に位置しかつコンピュータネットワークによって接続されるサーバが意味される。
【0041】
一実施形態において、サーバは、複数の生理的入力を解釈するように、かつ/または複数の生理的入力の変化のためにモニタリングするように構成される。
【0042】
好適な実施形態において、上記デバイスは保護用の外層を含む。
【0043】
好適な実施形態において、上記デバイスは、上記デバイスに患者の識別詳細を割り当てるための機械可読タグを含む。より好適な実施形態において、機械可読タグは2次元バーコードである。特に好適な実施形態において、2次元バーコードはクイックレスポンス(QR)バーコードである。好適な実施形態において、機械可読タグは、RFIDタグなどの、近距離識別子である。
【0044】
本明細書で使用される用語「識別詳細」によって、記録された生理的入力にリンクされてよい患者を識別するのを補助するための詳細が意味される。識別詳細の例は、患者名、性、年齢、生年月日、既知の医学的状態、病歴、継続中の治療、または患者に現在投与されている薬品/薬物を含んでよいが、これに限定されない。
【0045】
好適な実施形態において、上記デバイスは可撓性材料から形成される。
【0046】
好適な実施形態において、接着層は、汗および/または水からの損傷に耐性がある。代替的に好適な実施形態において、接着層は、患者に炎症(irritation)または損傷をもたらすことに対して耐性がある。
【0047】
好適な実施形態において、接着層は、長期間にわたって患者の皮膚との機能的接触を維持しつつ、皮膚への炎症または損傷を最小化するように選択される接着剤を含む。
【0048】
本明細書で使用される用語「長期間」によって、ほぼ1~30日の間、より好ましくは1~14日の間、更により好ましくは1~10日の間を意味する。
【0049】
好適な実施形態において、接着層は、ほぼ1~30日の間にわたってユーザの皮膚面との接触を維持する。より好適な実施形態において、接着層は、ほぼ1~14日の間にわたってユーザの皮膚面との接触を維持することが可能である。特に好適な実施形態において、接着層は、ほぼ1~10日の間にわたってユーザの皮膚面との接触を維持することが可能である。
【0050】
好適な実施形態において、上記デバイスは、上記デバイスの状況を示すための視覚手段を含む。より好適な実施形態において、視覚手段は色変化インジケータを含む。より好適な実施形態において、上記デバイスの状況は、起動、停止、アイドル、および要交換から選択される。
【0051】
一実施形態において、色変化インジケータは、上記デバイスの状況の変化に基づいて色を変え、それによって上記デバイスの状況を患者その他に示すことが可能な適切な素子を含む。
【0052】
本明細書に記載されるデバイスは、その全体が参照により組み込まれる、Gutrufら(2016)に開示されているものなどの、誘電体共振器ベースの、機械的に調整可能なメタ表面設計要素を含んでよい。
【0053】
本明細書に記載されるデバイスは、その全体が参照により組み込まれる、Gutrufら(2015)に開示されているような、一般的な生体適合性の可撓性基板、ポリジメチルシロキサン(PDMS)上の多機能金属酸化物(酸化亜鉛、ZnO)ベースのセンサを含んでよい。
【0054】
本明細書に記載されるデバイスは、その全体が参照により組み込まれる、Gutrufら(2014)に開示されているものなどの、歪みを受けていると抵抗の最小変更を示すデバイス、特に導体としての金および可撓性基板としてのポリイミドの一般的な材料組合せを含むデバイスを含んでよい。
【0055】
本明細書に記載されるデバイスは、その全体が参照により組み込まれる、Gutrufら(2013)に開示されているような、可撓性のエラストマー基板を伴う高温処理された機能性酸化物、特にポリジメチルシロキサン(PDMS)上に酸化インジウムスズ(ITO)を伴うデバイスを含んでよい。
【0056】
本明細書に記載されるデバイスは、その全体が参照により組み込まれる、特許文献1に開示されている、物質および/または電磁放射を検出する際に使用するための可撓性または伸縮性センサであって、該デバイスがポリマー絶縁層も含んでよい、センサを含んでよい。本明細書に記載されるデバイスは、酸化亜鉛(ZnO)、酸化インジウムスズ(ITO)、酸化スズおよび/または二酸化チタンなどの酸素欠乏金属酸化物層を含むセンサを含んでよい。本明細書に記載されるデバイスは、ポリイミド(PI)、ポリメチルメタクリレート(PMMA)、光パターン化可能なエポキシ樹脂、ポリエチレンテレフタレート(PET)、および/またはポリジメチルシロキサン(PDMS)を含むポリマー/エラストマーを含んでよい。
【0057】
本発明の第2の態様において、患者の生理特性をモニタリングするための方法であって、
複数の生理的入力を感知するためのデバイスを患者に適用するステップを含み、前記デバイスが、
バイオデータ収集素子を含む第1のバイオセンサ層と、
接着層と、
を含み、
接着層が、バイオセンサ層と患者の皮膚面との間の接触を維持するための手段を提供し、
起動されると上記デバイスが患者から1つ以上の生理的入力を感知する、方法が提供される。
【0058】
好適な実施形態において、バイオデータ収集素子は種々の生理的入力に反応する。特に好適な実施形態において、1つ以上の生理的入力は4つ~8つの異なる生理的入力を含む。
【0059】
好適な実施形態において、上記方法は上記デバイスに遠隔で給電するステップを含む。特に好適な実施形態において、上記デバイスは、Wi-Fi(登録商標)、ブルートゥース(登録商標)、セルラまたは低電力広域ネットワーク電源への接続によって給電される。更なる好適な実施形態において、セルラネットワークは4Gまたは5Gセルラネットワークである。更なる好適な実施形態において、セルラネットワークは6Gセルラネットワークである。更なる好適な実施形態において、上記デバイスは、IOT(モノのインターネット)ネットワークのために設計される任意の適切な低電力通信機構によって給電される。
【0060】
更なる好適な実施形態において、上記方法は、ワイヤレスネットワークおよび2次電源によって給電されるデバイスの使用を含む。一実施形態において、2次電源は電池電源である。特に好適な実施形態において、2次電源は充電式電池である。代替的に好適な実施形態において、2次電源は交換式電池である。
【0061】
本明細書で言及される2次電源は、患者の複数の生理特性をモニタリングするためのデバイスに給電することが可能なゲルパック電池、リチウムイオン電池または任意の他の電池型式を含み得る。
【0062】
好適な実施形態において、記録される生理的入力は、患者の心拍数、血圧、脈拍、SpO2、VO2 max、運動時間、休息時間、横臥時間、体温、心臓の電気的活動(ECG)、創傷回復因子の測定、皮膚面ストレス因子の測定、血糖値の測定、音声出力および/または地理的場所から選択される。
【0063】
好適な実施形態において、記録された生理的入力はデータベースに転送される。特に好適な実施形態において、記録された生理的入力は、Wi-Fi(登録商標)、ブルートゥース(登録商標)、セルラまたは低電力広域ネットワーク接続によってデータベースに転送される。
【0064】
好適な実施形態において、上記方法は、デバイスの正確な地理的位置を提供するためにネットワーク三角測量を可能にするように構成されるデバイスの使用を含む。更なる好適な実施形態において、上記デバイスは、上記デバイスがセルラネットワークまたは低電力ネットワーク内に位置するときにネットワーク三角測量を可能にするように構成される。好適な実施形態において、データベースはリモートサーバ上に記憶される。
【0065】
好適な実施形態において、上記方法は、記録された生理的入力を2次デバイスに通知するステップを更に含む。2次デバイスは、特定の疾患または指標に関して患者と関連付けられたリスクを動的に計算し、必要に応じ、医療専門家に適切に応答するように警告するように機能してよい。
【0066】
好適な実施形態において、上記方法は、生理的入力が既定の閾値に達するかどうかを判定するステップを含む。閾値に達すると、2次デバイスに通知が送られる。
【0067】
好適な実施形態において、2次デバイスは、コンピュータ、スマートフォン、タブレット、タッチスクリーンデバイスまたは任意の他の適切な「スマートデバイス」から選択される。更なる好適な実施形態において、2次デバイスは、第1のバイオセンサ層によって記録される生理的入力を受信、モニタリングおよび/または解析するように構成されるデータモジュールを含む。
【0068】
本明細書で使用される「データモジュール」によって、ユーザが記録された生理特性を閲覧、解析および対話するのを可能にするコンピュータプログラムまたはアプリケーションが意味される。
【0069】
好適な実施形態において、データモジュールは、記録された生理的入力の出力を提供するように構成される。
【0070】
好適な実施形態において、記録された生理的入力は2次デバイスから出力される。好適な実施形態において、出力は、所定の時間における生理的入力の記録を含む。更なる好適な実施形態において、出力は、患者に関する治療および/または介入の推奨を含む。
【0071】
本発明の更なる実施形態によれば、上に定められた方法のいずれか1つに従って動作するように上記デバイスを制御するための命令を含むコンピュータプログラムが提供される。
【0072】
本発明の更なる態様において、患者の生理特性をモニタリングするための方法であって、
複数の生理的入力を感知するための2つ以上のデバイスを患者に適用するステップを含み、各デバイスが、
バイオデータ収集素子を含む第1のバイオセンサ層と、
接着層と、
を含み、
接着層が、バイオセンサ層と患者の皮膚面との間の接触を維持するための手段を提供し、
起動されると各デバイスが患者から1つ以上の生理的入力を感知する、方法が提供される。
【0073】
好適な実施形態において、上記方法は、複数の生理的入力を感知するための1つ~5つの間のデバイスを患者に適用するステップを含む。更なる好適な実施形態において、上記方法は、複数の生理的入力を感知するための2つ~3つのデバイスを患者に適用するステップを含む。
【0074】
好適な実施形態において、上記方法は、複数の生理的入力を感知するための少なくとも1つのデバイスを患者に適用するステップであり、上記入力が、精神衛生特性を決定する、患者によって提示される信号または刺激である、ステップを含む。
【0075】
本発明の更なる態様において、患者の生理特性をモニタリングするためのシステムであって、
複数の生理的入力を記録するためのデバイスであり、
生理特性を感知するためのバイオデータ収集素子を含む第1のバイオセンサ層と、
バイオセンサ層と患者の皮膚面との間の接触を維持するための接着層とを含む、デバイスと、
デバイスから記録された生理的入力を受信し、受信した生理的入力を記憶するためのサーバと、
記憶された生理的入力にアクセスするための2次デバイスと、
を含む、システムが提供される。
【0076】
好適な実施形態において、上記システムは、複数の生理的入力を感知するための1つ~5つの間のデバイスを含む。更なる好適な実施形態において、上記システムは、複数の生理的入力を感知するための2つ~3つのデバイスを含む。
【0077】
好適な実施形態において、上記システムは、複数の生理的入力を感知するための少なくとも1つのデバイスを含み、上記入力は、精神衛生特性を決定する、患者によって提示される信号または刺激である。
【0078】
好適な実施形態において、バイオデータ収集素子は、異なる生理的入力に反応する2つ以上のセンサを含む。特に好適な実施形態において、バイオデータ収集素子は、異なる生理的入力に反応する4つ~8つのセンサを含む。
【0079】
好適な実施形態において、上記システムは、ワイヤレスネットワークを更に含む。一実施形態において、デバイスはワイヤレスネットワークによって遠隔で給電される。特に好適な実施形態において、ワイヤレスネットワークは、Wi-Fi(登録商標)、ブルートゥース(登録商標)、セルラまたは低電力広域ネットワークである。一実施形態において、デバイスは、Wi-Fi(登録商標)、ブルートゥース(登録商標)、セルラまたは低電力広域ネットワークへの接続によって給電される。更なる好適な実施形態において、セルラネットワークは4Gまたは5Gセルラネットワークである。更なる好適な実施形態において、セルラネットワークは6Gセルラネットワークである。更なる好適な実施形態において、デバイスは、IOT(モノのインターネット)ネットワークのために設計される任意の適切な低電力通信機構によって給電される。
【0080】
更なる好適な実施形態において、デバイスは、ワイヤレスネットワークおよび2次電源によって給電される。一実施形態において、2次電源は電池電源である。特に好適な実施形態において、2次電源は充電式電池である。代替的に好適な実施形態において、2次電源は交換式電池である。
【0081】
本明細書で言及される2次電源は、患者の複数の生理特性をモニタリングするためのデバイスに給電することが可能なゲルパック電池、リチウムイオン電池または任意の他の電池型式を含み得る。
【0082】
好適な実施形態において、記録された生理的入力は、患者の心拍数、血圧、脈拍、SpO2、VO2 max、運動時間、休息時間、横臥時間、体温、心臓の電気的活動(ECG)、創傷回復因子の測定、皮膚面ストレス因子の測定、血糖値の測定、音声出力および/または地理的場所を含む。
【0083】
好適な実施形態において、記録された生理的入力はデータベースに記憶される。更なる好適な実施形態において、デバイスは、記録された生理的入力をWi-Fi(登録商標)、ブルートゥース(登録商標)、セルラまたは低電力広域ネットワーク接続によってデータベースに転送するように構成される。更なる好適な実施形態において、セルラネットワークは4Gまたは5Gセルラネットワークである。更なる好適な実施形態において、セルラネットワークは6Gセルラネットワークである。更なる好適な実施形態において、デバイスは、記録された生理的入力をIOT(モノのインターネット)ネットワークのために設計される任意の適切な低電力通信機構によってデータベースに転送するように構成される。
【0084】
好適ナ実施形態において、上記システムは、デバイスの正確な地理的位置を提供するためにネットワーク三角測量を可能にするように構成されるデバイスを含む。更なる好適な実施形態において、デバイスは、デバイスが特定のネットワークまたは低電力ネットワーク内に位置するときにネットワーク三角測量を可能にするように構成される。
【0085】
好適な実施形態において、データベースはリモートサーバ上に位置する。更なる好適な実施形態において、リモートサーバは専用サーバまたは仮想サーバを含む。
【0086】
好適ナ実施形態において、上記システムハ、記録された生理的入力を2次デバイスに通知するための手段を含む。更なる好適な実施形態において、サーバは、記録された生理的入力がいつ既定の閾値に達するかを検出するように構成される。一実施形態において、閾値に達すると、2次デバイスニ通知が送られる。
【0087】
好適な実施形態において、2次デバイスは、コンピュータ、スマートフォン、タブレット、タッチスクリーンデバイスまたは任意の他の適切な「スマートデバイス」の1つである。
【0088】
好適な実施形態において、2次デバイスは、記録された生理的入力を受信、モニタリングおよび/または解析するように構成されるデータモジュールを含む。更なる好適な実施形態において、データモジュールは、記録された生理的入力の出力を提供するように構成される。
【0089】
好適な実施形態において、出力は、所定の時間にわたる生理的入力を含む。更なる好適な実施形態において、出力は、患者に関する治療および/または介入の推奨を含む。
【0090】
好適な実施形態において、データモジュールは、記録された生理的入力の変化を識別するための手段を提供する。
【0091】
好適な実施形態において、上記システムは、3次デバイスと対話する患者を記録する手段を含む。
【0092】
好適な実施形態において、「3次デバイス」は、デバイスに対する患者の位置を伝達することが可能なデバイスを含む。デバイスを着用している患者がどれくらいの頻度でデバイスと対話するかを判定するために、デバイスとの対話は記録されてよい。
【0093】
用語「3次デバイス」は、本明細書で使用される場合、患者の複数の生理特性をモニタリングするためのデバイスに情報を送信することが可能な任意のそのようなデバイスである。3次デバイスは、デバイスに対する患者の位置を伝達することが可能でよい。3次デバイスは、「スマートウェブスターパック」との患者の対話に関する情報を記録および送信することができる「スマートウェブスターパック」を含んでよいが、これに限定されない。3次デバイスの更なる例は、患者によって使用されるRFIDタグ付き歩行支援装置または任意の他のデバイスを含む。3次デバイスの更なる例は、環境内の室温、空気流またはドアの開閉をモニタリングする環境センサを含む。
【0094】
本明細書において、用語は「備える」およびその変形例は、他の完全体、部品またはステップの存在を除外するとは意図されない。
【0095】
本明細書において、本明細書におけるいずれの先行技術の参照も、この先行技術がオーストラリアもしくは任意の他の管轄において共通の一般知識の一部を形成するという、またはこの先行技術が当業者によって組み合わされると合理的に予想され得るという承認またはいかなる形態の示唆としても見なされず、また見なされるべきでない。
【0096】
本発明は、ここで添付の例および図面を参照しつつより完全に記載されることになる。しかしながら、以下の説明が単に例示的であり、いかなる形であれ上記した本発明の一般性に対する限定として見なされるべきでないことが理解されるべきである。
【図面の簡単な説明】
【0097】
【
図1】本発明の一実施形態に係る、複数の生理特性をモニタリングするためのデバイスを図示する。
【
図2】患者によって使用中の複数の生理特性をモニタリングするためのデバイスの一例を図示する。
【
図3】本発明の一実施形態に係る複数の生理特性をモニタリングするためのワークフローを図示する。
【
図4】本発明の一実施形態に係る複数の生理特性をモニタリングするためのシステムのブロック図を示す。
【
図5】患者によって使用中の複数の生理特性をモニタリングするために使用中の複数デバイスの一例を図示する。図示されるデバイスは、生理および精神衛生特性両方を示す生理特性のための感知、ならびにデータベース記憶への上記入力の送信を含む。
【発明を実施するための形態】
【0098】
図1を参照すると、本発明の一態様に係る複数の生理特性をモニタリングするためのデバイス(102)の図が提供される。デバイスは、生理特性を感知するためのバイオデータ収集素子(106)を更に含む第1のバイオセンサ層(104)を含む。一実施形態において、デバイスは、患者の皮膚面に接着するための接着層(108)および化学組成(110)を含む。一実施形態において、デバイスは、デバイスがWi-Fi(登録商標)、ブルートゥース(登録商標)、セルラまたは低電力広域ネットワーク電磁放射によって給電されるのを可能にする電磁放射受信器(112)および電磁放射回路(114)も含む。一実施形態において、デバイスは、感知および記録された信号がリモートサーバに転送されるのを可能にする無線周波数送信器(116)を含む。一実施形態において、デバイスは、デバイスの状況を伝達する色変化インジケータ(118)、およびデバイスに患者の識別詳細を割り当てるための機械可読タグ(120)を含む。
【0099】
図2は、患者によって使用中の複数の生理特性をモニタリングするためのデバイス(102)の一実施形態を図示しており、デバイスは、接着層(108)によって患者の皮膚と接触して保たれる第1のバイオセンサ層(104)を含む。デバイスは、デバイスを覆う保護用の外層(122)を更に含む。
【0100】
図3を参照すると、本発明の一態様に係る、複数の生理特性をモニタリングするための方法のワークフローが提供される。一実施形態において、複数の生理特性をモニタリングするためのデバイスが患者の皮膚に適用され(302)、デバイスは次いで起動され(304)、起動されるとデバイスは患者の1つ以上の生理的入力を感知および記録する(306)。記録された生理的入力は、それらが記憶されるデータベースに転送される(308)。次に、2次デバイスに、記録された生理的入力が通知される(310)か、生理的入力が既定の閾値に達した上で通知される(312)。2次デバイスは、生理的入力を受信、モニタリングおよび/または解析するように構成されるデータモジュールに通知し(314)、データモジュールは、記録された生理特性の出力(316)および/または記録された生理特性に対する推奨される治療もしくは応答(318)を提供する。
【0101】
図4を参照すると、本発明の一態様に係る、複数の生理特性をモニタリングするためのシステムの機能が提供される。一実施形態において、システムは、複数の生理的入力を感知するためのデバイス(404)を含み、デバイスは、Wi-Fi(登録商標)、ブルートゥース(登録商標)、セルラまたは低電力広域ネットワークなどの、ワイヤレスネットワーク(402)への接続によって給電される。一実施形態において、システムは、患者の生理的入力を感知および記録するデバイス(404)を含み、それらは次いでサーバ(406)に転送されてデータベース(408)に記憶される。一実施形態において、システムは、記録された入力の通知および/または記録された生理的入力が既定の閾値に達したという通知を受信するデータモジュールを更に含む2次デバイス(410)を含む。一実施形態において、データモジュールは、記録された生理的入力に関する出力(412)を提供する。一実施形態において、システムは、デバイス(404)に対する患者の位置に関する詳細を提供するためにデバイス(404)と通信する3次デバイス(414)も含む。
【0102】
図5を参照すると、本発明の一態様に係る、複数デバイスの使用を通じて複数の生理特性をモニタリングするためのシステムの機能が提供される。一実施形態において、方法およびシステムは、生理的状態を示す複数の生理的入力を感知すること(502)を含み、上記デバイスが生理的入力を感知し、それらは次いでサーバ(508)に転送される。一実施形態において、システムは、生理的状態を示す複数の生理的入力の感知および転送のための2次デバイス(504)を含む。一実施形態において、システムは、複数の生理的入力の感知および転送のための第3のデバイスを含み、上記入力は精神衛生状態を示し(506)、上記デバイスは、複数の生理的入力を感知するために、および上記入力のサーバ(508)への転送のために複数の他のデバイス(502および504)と併せて使用される。
【0103】
最後に、本明細書に概説される本発明の趣旨から逸脱することなく様々な変更、修正および/または追加がなされ得ることが理解されるはずである。
(参考文献)
【符号の説明】
【0104】
102 デバイス
104 第1のバイオセンサ層
106 バイオデータ収集素子
108 接着層
110 化学組成
112 電磁放射受信器
114 電磁放射回路
116 無線周波数送信器
118 色変化インジケータ
120 機械可読タグ
122 保護用の外層
402 ワイヤレスネットワーク
404 デバイス
406 サーバ
408 データベース
410 2次デバイス
412 出力
414 3次デバイス
502 デバイス
504 2次デバイス
506 第3のデバイス
508 サーバ
【手続補正書】
【提出日】2022-11-24
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
患者の複数の生理特性をモニタリングするためのデバイスであって、
前記生理特性を感知するためのバイオデータ収集素子を含む第1のバイオセンサ層と、
前記バイオセンサ層と前記患者の皮膚面との間の接触を維持するための接着層と、
を含む、デバイス。
【請求項2】
前記バイオデータ収集素子が、異なる生理的入力に反応する2つ以上のセンサを含む、請求項1に記載のデバイス。
【請求項3】
前記デバイスが遠隔で給電される、請求項1
または2に記載のデバイス。
【請求項4】
前記センサが遠隔で起動および停止される、請求項2
または3に記載のデバイス。
【請求項5】
前記生理的入力が、前記患者の心拍数、血圧、脈拍、SpO2、VO2 max、運動時間、休息時間、横臥時間、体温、心臓の電気的活動(ECG)、創傷回復因子の測定、皮膚面ストレス因子の測定、血糖値の測定、音声出力および/または地理的場所を含む、請求項2から
4のいずれか一項に記載のデバイス。
【請求項6】
前記生理的入力が前記バイオデータ収集素子によって記録される、請求項2から
5のいずれか一項に記載のデバイス。
【請求項7】
前記デバイスが無線周波数送信器を含む、請求項2から
6のいずれか一項に記載のデバイス。
【請求項8】
前記記録された生理的入力がデータベースに転送される、請求項2から
7のいずれか一項に記載のデバイス。
【請求項9】
前記デバイスが可撓性材料から形成される、請求項1から
8のいずれか一項に記載のデバイス。
【請求項10】
前記接着層が、ほぼ1~30日の間にわたって前記ユーザの前記皮膚面との接触を維持する、請求項1から
10のいずれか一項に記載のデバイス。
【請求項11】
患者の生理特性をモニタリングするための方法であって、
複数の生理的入力を感知するための
1つ以上のデバイスを前記患者に適用するステップを含み、前記デバイスが、
バイオデータ収集素子を含む第1のバイオセンサ層と、
接着層と、
を含み、
前記接着層が、前記バイオセンサ層と前記患者の皮膚面との間の接触を維持するための手段を提供し、
起動されると前記デバイスが前記患者から1つ以上の生理的入力を感知する、方法。
【請求項12】
前記バイオデータ収集素子が、異なる生理的入力に反応する2つ以上のセンサを含む、請求項
11に記載の方法。
【請求項13】
前記方法が、前記デバイスに遠隔で給電するステップを含む、請求項
11または12に記載の方法。
【請求項14】
記録される生理的入力が、前記患者の心拍数、血圧、脈拍、SpO2、VO2 max、運動時間、休息時間、横臥時間、体温、心臓の電気的活動(ECG)、創傷回復因子の測定、皮膚面ストレス因子の測定、血糖値の測定、音声出力および/または地理的場所から選択される、請求項
11から
13のいずれか一項に記載の方法。
【請求項15】
前記方法が、記録された前記生理的入力を2次デバイスに通知するステップを含む、請求項
11から
14のいずれか一項に記載の方法。
【請求項16】
前記方法が、記録された前記生理的入力の変化が既定の閾値に達するかどうかを判定するステップを含む、請求項
11から
15のいずれか一項に記載の方法。
【請求項17】
前記2次デバイスが、前記第1のバイオセンサ層によって記録される前記生理的入力を受信、モニタリングおよび/または解析するように構成されるデータモジュールを含む、請求項
11から
16のいずれか一項に記載の方法。
【請求項18】
患者の生理特性をモニタリングするためのシステムであって、
複数の生理的入力を記録するためのデバイスであり、
前記生理特性を感知するためのバイオデータ収集素子を含む第1のバイオセンサ層と、
前記バイオセンサ層と前記患者の皮膚面との間の接触を維持するための接着層と、
を含む、デバイスと、
前記デバイスから前記記録された生理的入力を受信し、前記受信した生理的入力を記憶するためのサーバと、
を含む、システム。
【請求項19】
前記システムが、ワイヤレスネットワークを含む、
および/または前記デバイスが前記ワイヤレスネットワークによって遠隔で給電される、請求項
18に記載のシステム。
【請求項20】
前記システムが、前記記録された生理的入力を2次デバイスに通知するための手段を含む、請求項
18または19に記載のシステム。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0072
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0072】
本発明の更なる態様において、患者の生理特性をモニタリングするための方法であって、
複数の生理的入力を感知するための2つ以上のデバイスを患者に適用するステップを含み、各デバイスが、
バイオデータ収集素子を含む第1のバイオセンサ層と、
接着層と、
を含み、
接着層が、バイオセンサ層と患者の皮膚面との間の接触を維持するための手段を提供し、
起動されると各デバイスが患者から1つ以上の生理的入力を感知する、方法が提供される。
本発明のさらなる態様において、患者の生理特性をモニタリングするための方法であって、
複数の生理的入力を感知するための1つ以上のデバイスを前記患者に適用するステップを含み、前記デバイスが、
バイオデータ収集素子を含む第1のバイオセンサ層と、
接着層と、
を含み、
前記接着層が、前記バイオセンサ層と前記患者の皮膚面との間の接触を維持するための手段を提供し、
起動されると前記デバイスが前記患者から1つ以上の生理的入力を感知する、方法が提供される。
【国際調査報告】