(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-05-08
(54)【発明の名称】産業用資材取扱設備の為のアタッチメント
(51)【国際特許分類】
B66F 9/14 20060101AFI20230426BHJP
【FI】
B66F9/14 G
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022538460
(86)(22)【出願日】2021-01-08
(85)【翻訳文提出日】2022-07-05
(86)【国際出願番号】 US2021012761
(87)【国際公開番号】W WO2021142310
(87)【国際公開日】2021-07-15
(32)【優先日】2020-01-08
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】592229487
【氏名又は名称】カスケード コーポレイション
【氏名又は名称原語表記】CASCADE CORPORATION
(74)【代理人】
【識別番号】100107456
【氏名又は名称】池田 成人
(74)【代理人】
【識別番号】100162352
【氏名又は名称】酒巻 順一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100123995
【氏名又は名称】野田 雅一
(72)【発明者】
【氏名】ウォルサーズ, クリストファー, エム.
(72)【発明者】
【氏名】ラニング, ブレント, ジー.
(72)【発明者】
【氏名】マッカーナン, パット, エス.
(72)【発明者】
【氏名】プレンティス, グレン, スティーブン
(72)【発明者】
【氏名】ディブ, タマラ, エス
【テーマコード(参考)】
3F333
【Fターム(参考)】
3F333AA02
3F333AB13
3F333AE02
3F333BA02
3F333BA22
3F333BD02
3F333BE02
3F333BF04
3F333BG07
3F333FD06
3F333FE02
3F333FE04
(57)【要約】
産業用資財取扱機器の為のアタッチメントアセンブリが示され、開示される。一部の実施形態において、アタッチメントアセンブリは、キャリッジと、キャリッジに取り付けられたリニアアクチュエータとを有するキャリッジアセンブリを含む。キャリッジは、産業用資財取扱機器に装着することができる。リニアアクチュエータは、本体と、本体内で摺動可能に受容された縦方向に対向するピストンロッドとを含む。各ピストンロッドには端部がある。アタッチメントアセンブリは、さらに、キャリッジに摺動可能に連結されたフレームアセンブリを含む。フレームアセンブリは、上部横断フレーム部材および下部横断フレーム部材と、端部垂直フレーム部材とを有し、前記端部垂直フレーム部材は、上部横断フレーム部材および下部横断フレーム部材の間にフレーム中央キャビティを画定する為に上部横断フレーム部材および下部横断フレーム部材を離間した関係で連結する。リニアアクチュエータは、ピストンロッドの端部が端部垂直フレーム部材に接触するようにフレーム中央キャビティの内部に配置され、リニアアクチュエータがフレームアセンブリをキャリッジアセンブリに対して横方向に摺動させることを可能にする。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
キャリッジアセンブリおよびフレームアセンブリを備えたアタッチメントアセンブリであって、
前記キャリッジアセンブリは、キャリッジと、前記キャリッジに取り付けられたリニアアクチュエータとを有し、前記キャリッジは、産業用資財取扱機器に装着可能であり、
前記リニアアクチュエータは、本体と、縦方向に対向したピストンロッドとを含み、前記ピストンロッドは、各々が端部を有し、
前記フレームアセンブリは、前記キャリッジに摺動可能に連結され、前記フレームアセンブリは、上部横断フレーム部材、下部横断フレーム部材および端部垂直フレーム部材を有し、前記端部垂直フレーム部材は、前記上部横断フレーム部材および下部横断フレーム部材の間にフレーム中央キャビティを画定するように離間された関係で前記上部横断フレーム部材および下部横断フレーム部材を連結し、前記リニアアクチュエータは、前記ピストンロッドの前記端部が前記端部垂直フレーム部材と接触するように前記フレーム中央キャビティの内部に配置され、前記リニアアクチュエータが前記キャリッジアセンブリに対して横方向に前記フレームアセンブリを摺動させることを可能にする、アタッチメントアセンブリ。
【請求項2】
前記フレームアセンブリに安定させて取り付けられた面板アセンブリを更に備え、前記面板アセンブリは、一つ又は複数の支持部材を受け入れるように構成される、請求項1に記載のアタッチメントアセンブリ。
【請求項3】
前記面板アセンブリは、前記一つ又は複数の支持部材によって支持されるときに荷重の重量を測定するように構成された一つ又は複数のロードセルを含む、請求項2に記載のアタッチメントアセンブリ。
【請求項4】
前記面板アセンブリは、上部横断面板部材および下部横断面板部材と、端部垂直面板部材とを含み、前記端部垂直面板部材は、前記上部横断面板部材および下部横断面板部材の間に面板中央キャビティを画定するように前記上部横断面板部材および下部横断面板部材を離間した関係で連結する、請求項3に記載のアタッチメントアセンブリ。
【請求項5】
前記一つ又は複数の支持部材は、一対のフォークであり、前記面板アセンブリは、面板中央キャビティの内部に配置されたフォークポジショナを更に含み、前記フォークポジショナは、選択的に、前記一対のフォークを互いに向かって、または互いから離れて移動させるように構成される、請求項4に記載のアタッチメントアセンブリ。
【請求項6】
前記面板アセンブリは、少なくとも一つの面板穴を含み、前記フレームアセンブリは、少なくとも一つのフレーム穴を含み、前記フレーム穴は、前記少なくとも一つの面板穴に対応し、前記少なくとも一つのロードセルは、少なくとも一つのハウジング内部に含まれ、前記少なくとも一つのハウジングは、前記少なくとも一つの面板穴および前記少なくとも一つのフレーム穴に受容される、請求項4に記載のアタッチメントアセンブリ。
【請求項7】
前記フレームアセンブリは、少なくとも一つの締結具を含み、前記少なくとも一つの締結具は、前記少なくとも一つのハウジングを前記少なくとも一つの面板穴および前記少なくとも一つのフレーム穴に固定し、前記面板アセンブリを前記フレームアセンブリに固定する、請求項6に記載のアタッチメントアセンブリ。
【請求項8】
前記キャリッジの実質的な部分は、キャリッジ面にあり、前記フレームアセンブリの実質的な部分は、前記キャリッジ面に平行なフレーム面にあり、前記面板アセンブリは、前記フレーム面に平行な面板面にある、請求項2に記載のアタッチメントアセンブリ。
【請求項9】
前記キャリッジは、上方に突出する部分を含み、前記上部横断フレーム部材は、溝を有する下方フック部分を含み、前記突出する部分は、前記フレームアセンブリが前記キャリッジアセンブリに対して横方向に摺動することを可能にするように前記溝内に受容される、請求項1に記載のアタッチメントアセンブリ。
【請求項10】
前記キャリッジの実質的な部分は、第1の面内にあり、前記フレームアセンブリの実質的な部分は、前記第1の面に平行な第2の面内にある、請求項1に記載のアタッチメントアセンブリ。
【請求項11】
キャリッジアセンブリ、フレームアセンブリおよび面板アセンブリを備えたアタッチメントアセンブリであって、
前記キャリッジアセンブリはキャリッジと、前記キャリッジに取り付けられたリニアアクチュエータとを有し、前記キャリッジは、リフトトラックに装着可能であり、前記リニアアクチュエータは、本体と、前記本体内に摺動可能に受容される縦方向に対向したピストンロッドとを含み、前記ピストンロッドの各々は端部を有し、
前記フレームアセンブリは、前記キャリッジに摺動可能に連結され、前記フレームアセンブリは、上部横断フレーム部材、下部横断フレーム部材および端部垂直フレーム部材を有し、前記端部垂直フレーム部材は、前記上部横断フレーム部材および下部横断フレーム部材の間にフレーム中央キャビティを画定するように、前記上部横断フレーム部材および下部横断フレーム部材を離間した関係で連結し、前記リニアアクチュエータは、前記ピストンロッドの前記端部が前記端部垂直フレーム部材と接触するように前記フレーム中央キャビティの内部に配置され、前記リニアアクチュエータが前記キャリッジアセンブリに対して前記フレームアセンブリを横方向に摺動させることを可能にし、前記キャリッジは、上方に突出する部分を含み、前記上部横断フレーム部材は、溝を有する下方フック部分を含み、前記突出する部分は、前記フレームアセンブリが前記キャリッジアセンブリに対して横方向に摺動することを可能にするように前記溝内に受容され、
前記面板アセンブリは、前記フレームアセンブリに安定させて取り付けられ、前記面板アセンブリは、一つ又は複数のフォークを受容するように構成され、前記面板アセンブリは、前記一つ又は複数のフォークによって支持されるときに荷重の重量を測定するように構成された一つ又は複数のロードセルを含み、前記面板アセンブリは、上部横断面板部材および下部横断面板部材と、端部垂直面板部材とを含み、前記端部垂直面板部材は、上部横断面板部材および下部横断面板部材間に面板中央キャビティを画定するように、前記上部横断面板部材および下部横断面板部材を離間した関係で連結し、前記面板アセンブリは、面板中央キャビティの内部に配置されたフォークポジショナを更に含み、前記フォークポジショナは、選択的に、一対のフォークを互いに向かって、または互いから離れて移動させるように構成される、アタッチメントアセンブリ。
【請求項12】
キャリッジアセンブリと、フレームアセンブリと、面板アセンブリとを備えたアタッチメントアセンブリであって、
前記キャリッジアセンブリは、キャリッジを有し、前記キャリッジは産業用資財取扱機器に装着可能であり、
前記フレームアセンブリは、前記キャリッジに連結され、
前記面板アセンブリは、前記フレームアセンブリに安定されて取り付けられ、前記面板アセンブリは、荷重を支持する為に一つ又は複数の支持部材を受容するように構成され、前記面板アセンブリは、一つ又は複数のロードセルを含み、前記一つ又は複数のロードセルは、前記一つ又は複数の支持部材に加えられる水平方向の力および垂直方向の力を測定するように構成される、アタッチメントアセンブリ。
【請求項13】
前記面板アセンブリは、上部横断面板部材および下部横断面板部材と、端部垂直面板部材とを含み、前記端部垂直面板部材は、前記上部横断面板部材および下部横断面板部材の間に面板中央キャビティを画定するように、離間された関係で、前記上部横断面板部材および下部横断面板部材を連結し、前記面板アセンブリは、前記面板中央キャビティを横切って前記上部横断面板部材および下部横断面板部材の間を跨ぐ中央タイバーを含む、請求項12に記載のアタッチメントアセンブリ。
【請求項14】
前記キャリッジアセンブリは、本体と、前記本体内に摺動可能に受容された縦方向に対向するピストンロッドとを有するリニアアクチュエータを含み、前記ピストンロッドの各々は、端部を有し、前記フレームアセンブリは、キャリッジに摺動可能に連結され、前記フレームアセンブリは、上部横断フレーム部材および下部横断フレーム部材と、端部垂直フレーム部材とを有し、前記端部垂直フレーム部材は、前記上部横断フレーム部材および下部横断フレーム部材の間にフレーム中央キャビティを画定するように前記上部横断フレーム部材および下部横断フレーム部材を離間した関係で連結し、前記リニアアクチュエータは、前記ピストンロッドの端部が前記端部垂直フレーム部材に接触するように前記フレーム中央キャビティ内に配置され、前記リニアアクチュエータが前記フレームアセンブリを前記キャリッジアセンブリに対して横方向に摺動させることを可能にする、請求項12に記載のアタッチメントアセンブリ。
【請求項15】
前記面板アセンブリは、面板中央キャビティの内部に配置されたフォークポジショナを更に含み、前記フォークポジショナは、選択的に、一対のフォークを互いに向かって又は互いから離れて移動させるように構成される、請求項14に記載のアタッチメントアセンブリ。
【請求項16】
前記面板アセンブリは、少なくとも一つの面板穴を含み、前記フレームアセンブリは、前記少なくとも一つの面板穴に対応する少なくとも一つのフレーム穴を含み、前記少なくとも一つのロードセルは、少なくとも一つのハウジング内に含まれ、前記少なくとも一つのハウジングは、前記少なくとも一つの面板穴および前記少なくとも一つのフレーム穴に受容される、請求項12に記載のアタッチメントアセンブリ。
【請求項17】
前記フレームアセンブリは、少なくとも一つの締結具を含み、前記少なくとも一つのハウジングを前記少なくとも一つの面板穴および前記少なくとも一つのフレーム穴に固定し、前記面板アセンブリを前記フレームアセンブリに固定する、請求項16に記載のアタッチメントアセンブリ。
【請求項18】
前記キャリッジの実質的な部分は、キャリッジ面にあり、前記フレームアセンブリの実質的な部分は、前記キャリッジ面に平行なフレーム面にあり、前記面板アセンブリは、前記フレーム面に平行な面板面にある、請求項12に記載のアタッチメントアセンブリ。
【請求項19】
前記キャリッジは、上方に突出する部分を含み、前記上部横断フレーム部材は、溝を有する下方フック部分を含み、前記突出する部分は、前記フレームアセンブリが前記キャリッジアセンブリに対して横方向に摺動することを可能にするように前記溝内に受容される、請求項12に記載のアタッチメントアセンブリ。
【請求項20】
前記キャリッジの実質的な部分は、第1の面内にあり、前記フレームアセンブリの実質的な部分は、前記第1の面に平行な第2の面内にある、請求項12に記載のアタッチメントアセンブリ。
【請求項21】
前記一つ又は複数のロードセルは、それぞれ、一つ又は複数の第1の歪計および一つ又は複数の第2の歪計を含み、前記一つ又は複数の第2の歪計は、前記一つ又は複数の第1の歪計に対して垂直である、請求項12に記載のアタッチメントアセンブリ。
【請求項22】
キャリッジアセンブリ、フレームアセンブリ、面板アセンブリを備えたアタッチメントアセンブリであって、
前記キャリッジアセンブリは、キャリッジと、前記キャリッジに取り付けられたリニアアクチュエータとを有し、前記キャリッジは、産業用資財取扱機器に装着可能であり、前記リニアアクチュエータは、本体と、縦方向に対向したピストンロッドとを含み、前記ピストンロッドは、各々が端部を有し、
前記フレームアセンブリは、前記キャリッジに摺動可能に連結され、前記フレームアセンブリは、上部横断フレーム部材、下部横断フレーム部材および端部垂直フレーム部材を有し、前記端部垂直フレーム部材は、前記上部横断フレーム部材および下部横断フレーム部材の間にフレーム中央キャビティを画定するように離間された関係で前記上部横断フレーム部材および下部横断フレーム部材を連結し、前記リニアアクチュエータは、前記ピストンロッドの前記端部が前記端部垂直フレーム部材と接触するように前記フレーム中央キャビティの内部に配置され、前記リニアアクチュエータが前記キャリッジアセンブリに対して横方向に前記フレームアセンブリを摺動させることを可能にし、
前記面板アセンブリは、前記フレームアセンブリに安定されて取り付けられ、前記面板アセンブリは、荷重を支持する為に一つ又は複数の支持部材を受容するように構成され、前記面板アセンブリは、上部横断面板部材および下部横断面板部材と、端部垂直面板部材とを含み、前記端部垂直面板部材は、前記上部横断面板部材および下部横断面板部材の間に面板中央キャビティを画定する為に離間された関係で前記上部横断面板部材および下部横断面板部材を連結し、前記面板アセンブリは、前記面板中央キャビティを横切って前記上部横断面板部材および下部横断面板部材の間を跨ぐ中央タイバーを含み、前記面板アセンブリは、一つ又は複数の支持部材に加えられる水平力および垂直力を測定するために、一つ又は複数の第1の歪計および一つ又は複数の第2の歪計を含み、前記一つ又は複数の第2の歪計は、前記一つ又は複数の第1の歪計に対して垂直である、アタッチメントアセンブリ。
【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
[背景]
【0002】
[0001]本出願の主題は、荷重昇降、荷重移動、および/または荷重計量のための産業用資財取扱機器の為のアタッチメントに関する。産業用資財取扱機器の例には、リフトトラック、無人搬送車(AGV)、および種々の荷重の他の運搬装置および移動装置が含まれる。
【0003】
[0002]リフトトラックで使用される場合、アタッチメントは、典型的には、追加された可動範囲および/または他の機能性を提供するために、リフトフォークを運ぶ標準的なキャリッジに追加される。しかしながら、アタッチメントはリフトフォークの位置をリフトトラックの前車軸からさらに離れてオフセットするので、リフトトラックの昇降能力を低下させる。従って、望まれるものは、構成要素の入れ子(nesting)が所望の追加された可動範囲および他の機能性を提供することを可能にするとともに、産業用資財取扱機器の前車軸からの距離を減少させ、産業用資財取扱機器の能力を増大させるアタッチメントアセンブリである。
【図面の簡単な説明】
【0004】
[0003]本発明をより良く理解するために、また、本発明をどのように実施することができるかを示すために、ここでは、実施例として、添付する図面を参照する。
【
図1】
図1は、産業用資財取扱機器の為のアタッチメントアセンブリの例示的な実施例の斜視図であり、リフトトラックに装着され、リフトフォークがアタッチメントアセンブリのフォークポジショナに装着されている状態を示す。
【
図2】
図2は、
図1のアタッチメントアセンブリの側面図である。
【
図3】
図3は、
図1のアタッチメントアセンブリの面板アセンブリの正面斜視図である。
【
図4】
図4は、
図1のアタッチメントアセンブリの面板アセンブリの背面斜視図である。
【
図5】
図5は、
図1のアタッチメントアセンブリの正面図であり、リフトフォークが離れて示されている。
【
図6】
図6は、
図1のアタッチメントアセンブリの正面図であり、リフトフォークが一緒に移動した状態で示されている。
【
図7】
図7は、
図1のアタッチメントアセンブリのフレームアセンブリの斜視図である。
【
図8】
図8は、
図1のライン8-8に沿った
図1のアタッチメントアセンブリの部分断面図であり、
図3-
図4の面板アセンブリを
図7のフレームアセンブリに固定するための締結具およびロードセルアセンブリを示す。
【
図9】
図9は、
図1のアタッチメントアセンブリのキャリッジアセンブリの斜視図である。
【
図10】
図10は、面板アセンブリを有することなく示された
図1のアタッチメントアセンブリの斜視図である。
【
図11】
図11は、
図1のアタッチメントアセンブリの正面図であり、キャリッジアセンブリのリニアアクチュエータのピストン端部の移動を示すために、フレームアセンブリおよび面板アセンブリを一方の側に移動させ、面板アセンブリの一部を移動させずに示す。
【
図12】
図12は、
図1のアタッチメントアセンブリの正面図であり、フレームアセンブリおよび面板アセンブリを
図11の反対側に移動させ、面板アセンブリの一部分を移動させずに、キャリッジアセンブリのリニアアクチュエータのピストン端部の移動を示す。
【
図17】
図17は、
図1のアタッチメントアセンブリの面板アセンブリの別の実施例の背面斜視図であり、中央タイバーを示す。
【0005】
【詳細な説明】
【0006】
[0022]
図1-
図2を参照すると、産業用資財取扱機器の為ののアタッチメントアセンブリ20の例示的な実施例が示されている。
図1-
図2の実施例では、アタッチメントアセンブリがリフトトラックに取り付けられて示されている。しかしながら、アタッチメントアセンブリ20の他の実施形態は、無人搬送車(AGV)および他のキャリアおよび/またはムーバに取り付けられるように構成されてもよい。アタッチメントアセンブリは、産業用資財取扱機器と一体化されてもよく、および/またはその装置に取り外し可能に取り付けられてもよい。
【0007】
[0023]
図1-
図2の実施例では、アタッチメントアセンブリ20がリフトトラックのマストチャネル22内に受容され、リフトフォーク24を支持するように示されている。リフトトラックアタッチメントアセンブリ20は、面板アセンブリ26と、フレームアセンブリ28と、キャリッジアセンブリ30とを含む。
図2に示すように、面板アセンブリ、フレームアセンブリ、およびキャリッジアセンブリのそれぞれの少なくとも実質的な部分は、互いに離間されて平行に配置された別々の面板FP、フレームFR、およびキャリッジCR面内部にそれぞれ存在する。
【0008】
[0024]
図3-
図4を参照すると、面板アセンブリ26は、平行で、同一面にあり、互いに間隔を置いて配置された上部横断面板部材32および下部横断面板部材34を含む。端部垂直面板部材36、38は、横断面板部材の間に配置され、横断面板部材を連結して、それらの間に面板中央キャビティ40を画定する。端部垂直面板部材は、互いに間隔を置いて平行に配置され、上部横断面板部材および下部横断面板部材と同一面にある。計量能力が望まれる場合には、一つ又は複数のロードセルアセンブリ42が一つ又は複数の面板穴44に収容される。ロードセルアセンブリは、荷重の重量を測定する一つ又は複数のロードセル43を含み、荷重は、リフトフォーク24によって支持されるか、または、他の産業用資財取扱機器に取り付けられた場合には、リフトフォーク以外の支持部材によって支持される。測定は、面板アセンブリおよび/またはフレームアセンブリの撓みを測定し、その撓みを重量測定値に変換するなど、任意の適切な方法で行うことができる。
図3-
図4に示す実施例において、面板アセンブリは、4つのロードセルアセンブリ42を含む。しかしながら、面板アセンブリは、4つ以上または4つ未満のロードセルアセンブリを含むことができる。面板アセンブリは、トラックキャリッジの寸法規格または他の産業用資財取扱機器の寸法規格を持ち上げるように設計されている。面板アセンブリが一つ又は複数のロードセルアセンブリを含む場合、面板アセンブリは、「外部計量面板」と呼ばれることもある。
【0009】
[0025]
図3-
図4に示す実施例において、面板アセンブリ26は、面板中央キャビティ40内部に配置されたフォークポジショナ46を含む。フォークポジショナは、一対の細長い双方向油圧ピストンおよびシリンダアセンブリ48および50を含み、それぞれが、一端にそれぞれのベース部分56、58を有するそれぞれのシリンダ52、54と、他端にそれぞれのロッド端部分60、62とを有し、これらからそれぞれのピストンロッド64、66が伸長可能である。シリンダコネクタ68は、ピストンロッドの縦方向車軸が互いに平行になるように、一方のシリンダのロッド端部60を他方のシリンダのロッド端部分62に剛直に連結するように構成されている。
【0010】
[0026]一対のフォーク位置決めガイド部材70、72は、それぞれ、それぞれのロッドコネクタ74、76を介してそれぞれのピストンロッド64、66に連結されるとともに、それぞれの摺動ブッシュ78、80によって対向するピストンおよびシリンダアセンブリのそれぞれのシリンダ52、54に摺動可能かつ案内可能に係合する。
図3-
図4に示す実施例において、ピストンおよびシリンダアセンブリ48および50は、締結具82を介して端部面板部材36および38に装着される。シリンダコネクタ68は、それぞれのシリンダ52、54の内部と連通する一つ又は複数の油圧流体ラインコネクタ84、86を含む。フォーク位置決めガイド部材70、72は、フォークを受容し、ピストンロッド64、66によって移動されて、
図5-
図6に示すように、これらのフォークを互いに向かって又は離れるように移動させる。フォーク位置決めガイド部材はフォークを受容するように示されているが、これらのガイド部材は他の付属装置を受容して移動させることができる。
【0011】
[0027]フォークポジショナ46の実施例は、米国特許第7909563号にさらに記載されており、その完全な開示は、全ての目的のために参照により本明細書に組み込まれる。面板中央キャビティ内のフォークポジショナの入れ子状態は、
図2で最もよく見られるように、リフトトラックアタッチメントアセンブリ20の厚さ(即ち、前後方向で測定される厚さ)を減少させる。面板アセンブリ26はフォークポジショナ46を含むように示されているが、面板アセンブリの他の実施例はフォークポジショナを除外してもよい。これらの実施例において、フォークまたは他の支持部材は、上部横断面板部材のノッチなどの他の手段によって面板アセンブリに取り付けられてもよい。一部の実施例において、面板アセンブリ26は、面板中央キャビティの内部に、いかなる装置または構造も含まなくてもよい。
【0012】
[0028]
図7を参照すると、フレームアセンブリ28は、平行で、同一面にあり、互いに間隔を置いて配置された上部横断フレーム部材92と下部横断フレーム部材94とを含む。端部垂直フレーム部材96、98は、横断フレーム部材の間に配置され、横断フレーム部材を連結して、それらの間にフレーム中央キャビティ100を画定する。端部垂直フレーム部材は、互いに間隔をあけて平行であり、上部横断フレーム部材および下部横断フレーム部材と同一面上にある。さらに、端部垂直フレーム部材は、(
図2で最もよく見られるように)上部横断フレーム部材および下部横断フレーム部材の厚さよりも大きい厚さを有し、これにより、ロードセルアセンブリ(含まれる場合)のための装着点を提供し、面板アセンブリの撓みを低減する。
【0013】
[0029]上部横断フレーム部材92は、下方フック部分102を含み、この下方フック部分102は、フレーム部材の実質的に又は全長にわたって延び、キャリッジアセンブリによって摺動可能に受容されたときにキャリッジアセンブリに向かって延びる。下方フック部分は、後述するように、キャリッジアセンブリの上部横断キャリッジ部材の摺動支持体を受ける溝104を含む。
図2に示す実施例において、上部滑り軸受106は溝104内に配置される。さらに、下部滑り軸受108は、下部横断フレーム部材の後表面(即ち、キャリッジアセンブリの下部横断キャリッジ部材に面する表面)に取り付けられる。上部滑り軸受および下部滑り軸受は、摩擦を減少させて、フレームおよび面板アセンブリのキャリッジアセンブリに対する摺動移動を容易にする。
図7に示す実施例において、上部横断フレーム部材は、ユーザが上部滑り軸受に隣接してそれに沿ってグリースを注入することを可能にするグリース取付け具109を含む。
【0014】
[0030]端部垂直フレーム部材96、98および下部横断フレーム部材94は、面板アセンブリの面板穴44に対応する一つ又は複数のフレーム穴110を含む。アタッチメントアセンブリ20が一つ又は複数のロードセルアセンブリ42を含む場合、これらのロードセルアセンブリのハウジング113上の突出部分112は、面板穴およびフレーム穴に受容され、また、面板アセンブリをフレームアセンブリに固定する締結具114を介してフレームアセンブリおよび面板アセンブリに固定または安定させて取り付けられてもよい。ロードセルアセンブリの突出部分は、
図2、
図4および
図8に示されるように、ナットの形態の締結具114を受けるネジ部分116を含む。一部の実施例において、面板アセンブリは、ロードセルアセンブリおよび締結具のみを介してフレームアセンブリに固定される。換言すれば、面板アセンブリの残りの部分はロードセルアセンブリによって支持されてもよい。従って、フレームアセンブリは、キャリッジアセンブリに対して横方向の移動を可能にし、且つ、重量荷重感知構成要素のためのアンカーポイントとして働く。
【0015】
[0031]
図9を参照すると、キャリッジアセンブリ30は、キャリッジ118と、キャリッジに取り付けられた横方向またはリニアアクチュエータ120とを含む。キャリッジは、互いに間隔を置いて平行に配置された上部横断キャリッジ部材122と下部横断キャリッジ部材124とを含む。端部垂直キャリッジ部材126、128は、これらの横断キャリッジ部材の後表面に取り付けられ、これらの横断キャリッジ部材を連結して、それらの間にキャリッジ中央キャビティ130を画定する。端部垂直キャリッジ部材は、互いに間隔を置いて平行に配置される。さらに、端部垂直キャリッジ部材は、(
図1に示されるように)リフトトラックのマストチャネルに受容されるポスト132を含む。上部横断キャリッジ部材122は、下部横断キャリッジ部材と同一面にあるベース部分134と、フレームアセンブリの溝104内に受容される隆起部分または上部側方摺動支持体135と、ベース部分からフレームアセンブリに向かって垂直に延びる延長部分または棚136とを含む。上部横断キャリッジ部材は、前/後荷重および垂直荷重の両方を担持し、したがって、いかなる中央支持構造もなしに、取り付けアセンブリ20の様々なアセンブリ内の中央キャビティが上記荷重を支持することを可能にする。下部横断キャリッジ部材124は、「下部側方摺動支持体」と呼ばれることがある。
【0016】
[0032]
図9に示す実施例において、リニアアクチュエータ120は、棚136の下側に取り付けられている。リニアアクチュエータは、フレームアセンブリおよび面板アセンブリをキャリッジアセンブリに対して横方向に移動させるように構成される。リニアアクチュエータは、本体またはシリンダ138と、シリンダ内に摺動可能に受容されたピストンロッド140、142とを含む。ピストンロッドは、縦方向に対向しているか、または共通の縦方向車軸に沿って移動する。キャリッジアセンブリ130は、下部横断キャリッジ部材124に取り付けられたブラケット144を更に含む。ブラケットは、フレームアセンブリのリップ148を受容するスロット146を含む。キャリッジアセンブリ130は、「静止フレーム」と呼ばれることがある。
【0017】
[0033]
図10を参照すると、上部横断キャリッジ部材および/またはリニアアクチュエータの棚は、リニアアクチュエータがフレームアセンブリのフレーム中央キャビティ100内に受容されるようなサイズにされる。フレームアセンブリの面内のリニアアクチュエータの入れ子状態は、アタッチメントアセンブリ20の厚さを実質的に減少させる。リニアアクチュエータのピストンロッドの端部は、フレームアセンブリの端部垂直面板部材96、98に安定して取り付けられた反作用ブロックまたはロッドコネクタ150に受容される。換言すれば、リニアアクチュエータのピストンロッドは、端部垂直面板部材に接触する。ピストンロッドの伸長および後退は、
図11-
図12に示すように、フレームアセンブリおよび面板アセンブリをキャリッジアセンブリに対して側方または横方向に(またはピストンロッドの共通の縦方向車軸に平行に)移動させる。リニアアクチュエータによるフレームおよび面板アセンブリの移動は、フレームおよび面板アセンブリの面(即ち、
図2に示される面板FPおよびフレームFR面)内にある。
【0018】
[0034]
図13-
図16を参照すると、ロードセル43の一実施例が示されている。ロードセルは、ベース152と、本体154と、結合器156とを含む。
図13-
図16に示す実施例において、ベース152はディスク形状または円筒形であり、ロードセルを面板アセンブリに取り付けるためのコネクタを受容する複数の開口158を含む。本体154は細長いものであり、対向する側部分160および対向する側部分162を含む。側部分162は、
図13-
図16に示すように、側部分160よりも実質的に広い。歪計164は、一方または両方の幅の狭い側部分160の外表面上に装着される。さらに、歪計166は、一方または両方の幅の広い側部分162の外表面上に装着される。したがって、歪計164および歪計166は、それらのゲージが作動中に垂直および水平の両方の力を測定できるように、互いに垂直(90度)またはほぼ垂直に装着されるか、または位置決めされる。特に、歪計164は水平力を測定し、歪計166は垂直力を測定する。結合器156は、上述したように、面板アセンブリをフレームアセンブリに取り付けるためのナットを受容するネジ部分168を含む。
【0019】
[0035]水平および垂直の力を測定するように位置決めされた歪計を備えたロードセルをそれぞれ有する4つの離間されたロードセルアセンブリ42は、アタッチメントのオペレータに様々な情報を提供する。たとえば、ロードセルアセンブリからの測定された重量は、コントローラ(産業用資財取扱機器のコントローラなど)によって使用され、左側ロードセルと右側ロードセルの重量測定値の差を比較することによって重心の横方向のオフセットを計算することができる。側方オフセットが所定量以上であるかまたは所定量の領域(window)の外側にあるとき、コントローラは、アタッチメントまたは産業用資財取扱機器の作動を遮断することができる。さらに、水平力の測定は、パレットに係合するときにトレーラー壁または別の荷重に接触するなど、予期しない水平力をオペレータに警告することができる。コントローラは、所定の領域の外側または所定量以上の水平力が測定された場合に、アタッチメントまたは産業用資財取扱機器の作動を遮断することができる。
【0020】
[0036]
図17-
図18を参照すると、面板アセンブリ26の別の実施例が示されており、全体的に226で示されている。明示的に除外されない限り、面板アセンブリ226は、面板アセンブリ26の構造および構成要素の一つ又は複数を含むことができる。面板アセンブリ26とは異なり、面板アセンブリ226は、中央タイ要素または中央タイバー227を含む。中央タイバーは、第1および第2の端部229および231と、それらの間に配置された中央部233とを含む。第1の端部分229および第2の端部分231は、それぞれ、上部横断面板部材232および下部横断面板部材234に取り付けられて、これらの面板部材の間の面板中央キャビティ240を跨ぐ。中央部分223は、フォークポジショナ46の構成要素を収容するために、上部横断面板部材および下部横断面板部材から離れてアーチ状になっている。中央タイバーは、面板アセンブリを補強し、面板アセンブリに取り付けられたロードセルアセンブリのロードセルからの測定誤差を低減するので重要である。
【0021】
[0037]アタッチメントアセンブリ20の特定の実施例が示されているが、他の実施例は、一つ又は複数の構成要素を修正し、追加し、省略し、および/または一つ又は複数の構成要素を省略してもよい。たとえば、
図10に示されるキャリッジアセンブリの代わりに、リニアアクチュエータのない標準的なキャリッジを使用してもよい。フレームアセンブリおよび面板アセンブリは、標準キャリッジに安定に取り付けられて、計量能力および/またはフォーク位置決め能力を提供することができる(面板アセンブリがフォークポジショナを含む場合)。追加的または代替的に、フレームアセンブリ28およびキャリッジアセンブリ30は、フレームアセンブリがキャリッジアセンブリに対して移動することを可能にする摺動部、ローラ、および/または他の構成要素を含んでもよい。
【0022】
[0038]本発明は、記載された特定の実施形態に限定されるものではなく、また、特許請求の範囲に定義された本発明の範囲から逸脱することなく、特許請求の範囲に変更を加えることができることが理解されるであろう。この変更は、一般的な法律の原則(均等論またはその他の原則を含む)に従って解釈さを超えて拡大するその他の原則を含む)に従って解釈される。文脈が別段の指示をしていない限り、クレームにおける要素の実例の数への言及は、それが1の実例への言及であるか又は2以上の実例への言及であるかを問わず、要素の少なくとも規定された数の実例を必要とするが、当該要素の規定よりも多くの実例を有する構造又は方法をクレームの範囲から除外することを意図しない。「備える」という語又はその誘導体は、クレームにおいて使用される場合、クレームされた構造又は方法における他の要素又はステップの存在を排除することを意図しない非排他的意味で使用される。
【国際調査報告】