(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-05-08
(54)【発明の名称】情報処理方法及び装置
(51)【国際特許分類】
H04L 1/1822 20230101AFI20230426BHJP
H04W 28/06 20090101ALI20230426BHJP
H04W 28/04 20090101ALI20230426BHJP
【FI】
H04L1/1822
H04W28/06
H04W28/04 110
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022547166
(86)(22)【出願日】2020-02-07
(85)【翻訳文提出日】2022-08-02
(86)【国際出願番号】 CN2020074558
(87)【国際公開番号】W WO2021155604
(87)【国際公開日】2021-08-12
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
(71)【出願人】
【識別番号】516227559
【氏名又は名称】オッポ広東移動通信有限公司
【氏名又は名称原語表記】GUANGDONG OPPO MOBILE TELECOMMUNICATIONS CORP., LTD.
【住所又は居所原語表記】No. 18 Haibin Road,Wusha, Chang’an,Dongguan, Guangdong 523860 China
(74)【代理人】
【識別番号】100120031
【氏名又は名称】宮嶋 学
(74)【代理人】
【識別番号】100107582
【氏名又は名称】関根 毅
(74)【代理人】
【識別番号】100152205
【氏名又は名称】吉田 昌司
(74)【代理人】
【識別番号】100137523
【氏名又は名称】出口 智也
(74)【代理人】
【識別番号】100120385
【氏名又は名称】鈴木 健之
(72)【発明者】
【氏名】リン、ヤナン
(72)【発明者】
【氏名】シュ、ジン
(72)【発明者】
【氏名】ウー、ズオミン
【テーマコード(参考)】
5K014
5K067
【Fターム(参考)】
5K014DA02
5K014FA03
5K067AA13
5K067DD24
5K067EE02
5K067EE10
5K067HH22
5K067HH28
(57)【要約】
本出願の実施形態において、情報処理方法及び装置が提供される。当該方法は、端末デバイスに適用され、第1のダウンリンク制御情報(DCI)に対応する第1の情報を確定することを含み、第1の情報は、肯定応答/否定応答(ACK/NACK)情報をグループ分けで伝送するために用いられ、第1のDCIに対応する物理チャネルは、優先順位情報に関連付けられている。本出願の実施形態において、ACK/NACK情報の伝送性能を確保することができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末デバイスに適用される情報処理方法であって、
第1のダウンリンク制御情報(DCI)に対応する第1の情報を確定することを含み、
前記第1の情報は、肯定応答/否定応答(ACK/NACK)情報をグループ分けで伝送するために用いられ、前記第1のDCIに対応する物理チャネルは、優先順位情報に関連付けられている、
ことを特徴とする情報処理方法。
【請求項2】
前記第1の情報は、前記第1のDCIに対応する前記物理チャネルに対応のグループ情報、前記第1のDCIに対応する新しいフィードバック情報、前記第1のDCIに対応するトリガーフィードバックグループ情報のうちの少なくとも1つを含む、
ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記グループ情報は、前記第1のDCIに対応する前記物理チャネルに関連付けられた前記優先順位情報に基づいて確定され、前記優先順位情報は、前記第1のDCIにおける優先順位インジケータ情報フィールドの指示、上位層シグナリングの指示、プロトコルのうちの1つに基づいて確定され、
又は、前記グループ情報は、第2のDCIに対応する物理チャネルグループのグループ情報と同一でもしくは異なり、前記第2のDCIのフォーマットはDCIフォーマット1_0であり、
又は、前記グループ情報は、前記第1のDCIの伝送リソースに基づいて確定され、
又は、前記グループ情報は、合意されたものであり、
又は、前記グループ情報は、ネットワークデバイスによって構成される、
ことを特徴とする請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記第1のDCIの前記伝送リソースは、前記第1のDCIを搬送する検索空間、又は前記第1のDCIを搬送する制御チャネル要素を含む、
ことを特徴とする請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記第1のDCIにおける物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)グループインデックス情報フィールドのビット長は0である、
ことを特徴とする請求項3又は請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記グループ情報は、前記第1のDCIにおける第1の情報フィールドに基づいて確定される、
ことを特徴とする請求項2に記載の方法。
【請求項7】
前記グループ情報は、前記第1の情報フィールドの指示結果に基づいて確定され、
又は、前記グループ情報は、前記第1の情報フィールドの前記指示結果と前記第1のDCIに対応する前記物理チャネルに関連付けられた前記優先順位情報とに基づいて確定される、
ことを特徴とする請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記グループ情報が前記第1の情報フィールドの前記指示結果に基づいて確定された場合に、同じグループに含まれる物理チャネルは同じ優先順位を有する、
ことを特徴とする請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記第1の情報フィールドは、PDSCHグループインデックス情報フィールドであり、
又は、前記第1の情報フィールドは、優先順位インジケータ情報フィールドである、
ことを特徴とする請求項6~8のいずれか一項に記載の方法。
【請求項10】
前記新しいフィードバック情報は、前記第1のDCIにおける第2の情報フィールドに基づいて確定され、前記第2の情報フィールドのビット長はNであり、Nは正の整数であり、
前記第2の情報フィールドのN個のビットはそれぞれ、前記第1のDCIに対応する前記物理チャネルと同じ優先順位を有するN個のグループが再生成されるか否かを指示するために用いられ、
又は、前記第2の情報フィールドの前記N個のビットはそれぞれ、最も高い優先順位を有するN個のグループが再生成されるか否かを指示するために用いられ、
又は、前記第2の情報フィールドの前記N個のビットはそれぞれ、最も低い優先順位を有するN個のグループが再生成されるか否かを指示するために用いられ、
又は、前記第2の情報フィールドの前記N個のビットはそれぞれ、異なる優先順位を有するN個のグループもしくは前記端末デバイスによってサポートされるすべてのグループを含むN個のグループが再生成されるか否かを指示するために用いられ、
前記N個のビットは、前記N個のグループと一対一に対応する、
ことを特徴とする請求項2に記載の方法。
【請求項11】
前記第2の情報フィールドは、新しいフィードバックインジケータ情報フィールドである、
ことを特徴とする請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記トリガーフィードバックグループ情報は、前記第1のDCIにおける第3の情報フィールドに基づいて確定され、前記第3の情報フィールドのビット長は1であり、
前記第3の情報フィールドは、すべてのグループに対応するフィードバック情報の伝送を指示するために用いられ、
又は、前記第3の情報フィールドは、前記第1のDCIに対応する前記物理チャネルと同じ優先順位を有するグループに対応するフィードバック情報の伝送を指示するために用いられ、
又は、前記第3の情報フィールドは、最も高い優先順位を有するグループに対応するフィードバック情報の伝送を指示するために用いられ、
又は、前記第3の情報フィールドは、最も低い優先順位を有するグループに対応するフィードバック情報の伝送を指示するために用いられる、
ことを特徴とする請求項2に記載の方法。
【請求項13】
前記トリガーフィードバックグループ情報は、第1の対応関係と前記第1のDCIにおける第4の情報フィールドとに基づいて確定され、前記第1の対応関係は、情報フィールドの指示結果とグループ情報との対応関係である、
ことを特徴とする請求項2に記載の方法。
【請求項14】
前記第3の情報フィールド又は前記第4の情報フィールドは、要求されたPDSCHグループの数の情報フィールドである、
ことを特徴とする請求項12又は請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記第1のDCIに対応する前記物理チャネルは、前記第1のDCIによってスケジュールされたPDSCHを含み、
又は、前記第1のDCIに対応する前記物理チャネルは、前記第1のDCIを搬送する物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)を含む、
ことを特徴とする請求項1~14のいずれか一項に記載の方法。
【請求項16】
前記ACK/NACK情報をグループ分けで伝送することは、
1つのアップリンクチャネルを介して、目標グループに含まれる物理チャネルに対応するACK/NACK情報を多重化して伝送することを含み、
前記目標グループは、対応するACK/NACK情報の伝送がトリガーされるグループである、
ことを特徴とする請求項1~15のいずれか一項に記載の方法。
【請求項17】
端末デバイスに適用される情報処理装置であって、
第1のダウンリンク制御情報(DCI)に対応する第1の情報を確定するように構成された情報処理ユニットを含み、
前記第1の情報は、肯定応答/否定応答(ACK/NACK)情報をグループ分けで伝送するために用いられ、前記第1のDCIに対応する物理チャネルは、優先順位情報に関連付けられている、
ことを特徴とする情報処理装置。
【請求項18】
前記第1の情報は、前記第1のDCIに対応する前記物理チャネルに対応のグループ情報、前記第1のDCIに対応する新しいフィードバック情報、前記第1のDCIに対応するトリガーフィードバックグループ情報のうちの少なくとも1つを含む、
ことを特徴とする請求項17に記載の装置。
【請求項19】
前記グループ情報は、前記第1のDCIに対応する前記物理チャネルに関連付けられた前記優先順位情報に基づいて確定され、前記優先順位情報は、前記第1のDCIにおける優先順位インジケータ情報フィールドの指示、上位層シグナリングの指示、プロトコルのうちの1つに基づいて確定され、
又は、前記グループ情報は、第2のDCIに対応する物理チャネルグループのグループ情報と同一でもしくは異なり、前記第2のDCIのフォーマットはDCIフォーマット1_0であり、
又は、前記グループ情報は、前記第1のDCIの伝送リソースに基づいて確定され、
又は、前記グループ情報は、合意されたものであり、
又は、前記グループ情報は、ネットワークデバイスによって構成される、
ことを特徴とする請求項18に記載の装置。
【請求項20】
前記第1のDCIの前記伝送リソースは、前記第1のDCIを搬送する検索空間、又は前記第1のDCIを搬送する制御チャネル要素を含む、
ことを特徴とする請求項19に記載の装置。
【請求項21】
前記第1のDCIにおける物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)グループインデックス情報フィールドのビット長は0である、
ことを特徴とする請求項19又は請求項20に記載の装置。
【請求項22】
前記グループ情報は、前記第1のDCIにおける第1の情報フィールドに基づいて確定される、
ことを特徴とする請求項18に記載の装置。
【請求項23】
前記グループ情報は、前記第1の情報フィールドの指示結果に基づいて確定され、
又は、前記グループ情報は、前記第1の情報フィールドの前記指示結果と前記第1のDCIに対応する前記物理チャネルに関連付けられた前記優先順位情報とに基づいて確定される、
ことを特徴とする請求項22に記載の装置。
【請求項24】
前記グループ情報が前記第1の情報フィールドの前記指示結果に基づいて確定された場合に、同じグループに含まれる物理チャネルは同じ優先順位を有する、
ことを特徴とする請求項23に記載の装置。
【請求項25】
前記第1の情報フィールドは、PDSCHグループインデックス情報フィールドであり、
又は、前記第1の情報フィールドは、優先順位インジケータ情報フィールドである、
ことを特徴とする請求項22~24のいずれか一項に記載の装置。
【請求項26】
前記新しいフィードバック情報は、前記第1のDCIにおける第2の情報フィールドに基づいて確定され、前記第2の情報フィールドのビット長はNであり、Nは正の整数であり、
前記第2の情報フィールドのN個のビットはそれぞれ、前記第1のDCIに対応する前記物理チャネルと同じ優先順位を有するN個のグループが再生成されるか否かを指示するために用いられ、
又は、前記第2の情報フィールドの前記N個のビットはそれぞれ、最も高い優先順位を有するN個のグループが再生成されるか否かを指示するために用いられ、
又は、前記第2の情報フィールドの前記N個のビットはそれぞれ、最も低い優先順位を有するN個のグループが再生成されるか否かを指示するために用いられ、
又は、前記第2の情報フィールドの前記N個のビットはそれぞれ、異なる優先順位を有するN個のグループもしくは前記端末デバイスによってサポートされるすべてのグループを含むN個のグループが再生成されるか否かを指示するために用いられ、
前記N個のビットは、前記N個のグループと一対一に対応する、
ことを特徴とする請求項18に記載の装置。
【請求項27】
前記第2の情報フィールドは、新しいフィードバックインジケータ情報フィールドである、
ことを特徴とする請求項26に記載の装置。
【請求項28】
前記トリガーフィードバックグループ情報は、前記第1のDCIにおける第3の情報フィールドに基づいて確定され、前記第3の情報フィールドのビット長は1であり、
前記第3の情報フィールドは、すべてのグループに対応するフィードバック情報の伝送を指示するために用いられ、
又は、前記第3の情報フィールドは、前記第1のDCIに対応する前記物理チャネルと同じ優先順位を有するグループに対応するフィードバック情報の伝送を指示するために用いられ、
又は、前記第3の情報フィールドは、最も高い優先順位を有するグループに対応するフィードバック情報の伝送を指示するために用いられ、
又は、前記第3の情報フィールドは、最も低い優先順位を有するグループに対応するフィードバック情報の伝送を指示するために用いられる、
ことを特徴とする請求項18に記載の装置。
【請求項29】
前記トリガーフィードバックグループ情報は、第1の対応関係と前記第1のDCIにおける第4の情報フィールドとに基づいて確定され、前記第1の対応関係は、情報フィールドの指示結果とグループ情報との対応関係である、
ことを特徴とする請求項18に記載の装置。
【請求項30】
前記第3の情報フィールド又は前記第4の情報フィールドは、要求されたPDSCHグループの数の情報フィールドである、
ことを特徴とする請求項28又は請求項29に記載の装置。
【請求項31】
前記第1のDCIに対応する前記物理チャネルは、前記第1のDCIによってスケジュールされたPDSCHを含み、
又は、前記第1のDCIに対応する前記物理チャネルは、前記第1のDCIを搬送する物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)を含む、
ことを特徴とする請求項17~30のいずれか一項に記載の装置。
【請求項32】
前記ACK/NACK情報をグループ分けで伝送することは、
1つのアップリンクチャネルを介して、目標グループに含まれる物理チャネルに対応するACK/NACK情報を多重化して伝送することを含み、
前記目標グループは、対応するACK/NACK情報の伝送がトリガーされるグループである、
ことを特徴とする請求項17~31のいずれか一項に記載の装置。
【請求項33】
端末デバイスであって、
プロセッサ、メモリ、通信インターフェース、及び1つ又は複数のプログラムを含み、
前記1つ又は複数のプログラムは、前記メモリに記憶されており、且つ前記プロセッサによって実行されるように構成されており、前記プログラムは、請求項1~16のいずれか一項に記載の方法における操作を実行するために用いられる命令を含む、
ことを特徴とする端末デバイス。
【請求項34】
コンピュータ可読記憶媒体であって、
電子データ交換のために用いられるコンピュータプログラムを記憶しており、
前記コンピュータプログラムは、コンピュータに請求項1~16のいずれか一項に記載の方法を実行させる、
ことを特徴とするコンピュータ可読記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は通信技術分野に関し、具体的に、情報処理方法及び装置に関する。
【背景技術】
【0002】
アンライセンススペクトルへのアクセスに基づいたニューラジオ(new radio(NR)-based access to unlicensed spectrum、NR-U)では、グループ分けに基づいた肯定応答/否定応答(acknowledgement/negative acknowledgement、ACK/NACK)フィードバック方式がサポートされ、当該フィードバック方式は、ACK/NACK情報をグループ分けで伝送するために用いられる。従って、ACK/NACK情報を如何にグループ分けで送信するかは、解決すべき技術的課題である。
【発明の概要】
【0003】
本出願の実施形態において、情報処理方法及び装置が提供される。
【0004】
第一様態において、本出願の実施形態では、情報処理方法が提供される。当該方法は、端末デバイスに適用され、以下を含む。
第1のダウンリンク制御情報(downlink control information、DCI)に対応する第1の情報を確定する。第1の情報は、肯定応答/否定応答(ACK/NACK)情報をグループ分けで伝送するために用いられ、第1のDCIに対応する物理チャネルは、優先順位情報に関連付けられている。
【0005】
第二様態において、本出願の実施形態では、情報処理装置が提供される。当該装置は、端末デバイスに適用され、情報処理ユニットを含む。
情報処理ユニットは、第1のダウンリンク制御情報(DCI)に対応する第1の情報を確定するように構成されている。第1の情報は、肯定応答/否定応答(ACK/NACK)情報をグループ分けで伝送するために用いられ、第1のDCIに対応する物理チャネルは、優先順位情報に関連付けられている。
【0006】
第三様態において、本出願の実施形態では、端末デバイスが提供される。当該端末デバイスは、プロセッサ、メモリ、通信インターフェース、及び1つ又は複数のプログラムを含む。上記1つ又は複数のプログラムは、上記メモリに記憶されており、且つ上記プロセッサによって実行されるように構成されており、上記プログラムは、本出願の実施形態の第一様態に記載の方法における操作を実行するために用いられる命令を含む。
【0007】
第四様態において、本出願の実施形態では、コンピュータ可読記憶媒体が提供される。当該コンピュータ可読記憶媒体は、電子データ交換のために用いられるコンピュータプログラムを記憶しており、上記コンピュータプログラムは、コンピュータに本出願の実施形態の第一様態に記載の方法における操作の一部又は全部を実行させる。
【0008】
第五様態において、本出願の実施形態では、コンピュータプログラム製品が提供される。上記コンピュータプログラム製品は、コンピュータプログラムを記憶する非一時的なコンピュータ可読記憶媒体を含み、上記コンピュータプログラムは実行可能で、コンピュータに本出願の実施形態の第一様態に記載の方法における操作の一部又は全部を実行させる。当該コンピュータプログラム製品はソフトウェアインストールパッケージであることができる。
【0009】
上記から分かるように、本出願の実施形態において、グループ分けで伝送されるACK/NACK情報がDCIを介してスケジュールされることが実現され、ACK/NACK情報の伝送性能が確保されることができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本出願の実施形態における技術的解決策をより明確に説明するために、以下、実施形態の説明に必要な図面を簡単に紹介する。明らかに、以下に説明される図面は本出願のいくつかの実施形態に過ぎず、当業者にとって、創造的な努力なしに、これらの図面によって他の図面を得ることができる。
【
図1】
図1は、本出願の実施形態に係る通信システムのアーキテクチャを示す概略図である。
【
図2】
図2は、本出願の実施形態に係るグループの再生成を示す概略図である。
【
図3】
図3は、本出願の実施形態に係る情報処理方法を示すフローチャートである。
【
図4】
図4は、本出願の実施形態に係る端末デバイスの構造を示す概略図である。
【
図5】
図5は、本出願の実施形態に係る情報処理装置の構造を示す概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本出願の実施形態に使用される用語の一部は本出願の具体的な実施形態を説明するのみに用いられ、本出願を限定するものではない。本出願の明細書と請求項及び図面における「第1の」「第2の」「第3の」「第4の」などの用語は特定のシーケンスの説明のためではなく、異なる対象を区別するために用いられる。また、「含む」、「備える」及び他のいかなるバリアントは非排他的な含みをカバーすることを意図する。
【0012】
図1を参照すると、
図1は、本出願の実施形態に係る通信システムのアーキテクチャを示す概略図である。通信システムはネットワークデバイスと端末デバイスを含む。
図1に示されるように、ネットワークデバイスは端末デバイスと通信することができる。当該通信システムはグローバルシステムフォーモバイルコミュニケーション(global system for mobile communication、GSM)、符号分割多元接続(code division multiple access、CDMA)システム、広帯域符号分割多重接続(wideband code division multiple access、WCDMA)システム、世界規模相互運用マイクロ波アクセス(worldwide interoperability for microwave access、WiMAX)システム、ロングタームエボリューション(long term evolution、LTE)システム、第五世代(5th generation、5G)通信システム(例えば、ニューラジオ(new radio、NR))、様々な通信技術を融合した通信システム(例えば、LTE技術とNR技術を融合した通信システム)、又は、後続エボリューション通信システム(subsequent evolution communication system)であることができる。
図1に示されるネットワークデバイスと端末デバイスの形態と数はただ例示のために用いられ、本出願を限定するものではない。
【0013】
本出願における端末デバイスは無線通信機能を備え、屋内や屋外を含む陸上(ハンドヘルド機器、ウェアラブル機器、車載機器など)、水上(船舶など)、空中(飛行機、バルーン、人工衛星など)にデプロイされることができる。当該端末デバイスは、携帯電話、タブレット型コンピュータ、無線送受信機能を有するコンピュータ、仮想現実(virtual reality、VR)端末デバイス、拡張現実(augmented reality、AR)端末デバイス、産業制御(industrial control)における無線端末、自動運転(self driving)における無線端末、遠隔医療における無線端末、スマートグリッド(smart grid)における無線端末、スマートホーム(smart home)における無線端末などであることができる。端末デバイスは無線通信機能を備えたハンドヘルド機器、車載機器、ウェアラブル機器、コンピュータデバイス(computer device)、又は無線モデムに接続する他の処理デバイスであることができる。異なるネットワークにおいて、端末デバイスは異なる名称を有することができる。例えば、端末装置、アクセス端末、ユーザユニット、ユーザステーション、モバイルステーション、移動局、リモートステーション、リモート端末、モバイルデバイス、ユーザ端末、端末、無線通信機器、ユーザエージェント、又はユーザデバイス、セルラー電話、コードレス電話、セッション初期化プロトコル(session initiation protocol、SIP)電話、無線ローカルループ(wireless local loop、WLL)ステーション、パーソナルデジタルアシスタント(personal digital assistant、PDA)、5Gネットワークにおける端末デバイス又はLTEにおける端末デバイスなどが挙げられる。
【0014】
本出願におけるネットワークデバイスは、無線通信機能を提供するために、無線アクセスネットワーク(radio access network、RAN)にデプロイされている。例えば、ネットワークデバイスは、セルラーネットワークのアクセスネットワーク側のRANデバイスであってもよい。RANデバイスは、端末デバイスを無線ネットワークにアクセスさせるデバイスである。RANデバイスは、エボルブドノードB(evolved NodeB、eNB)、無線ネットワークコントローラ(radio network controller、RNC)、ノードB(NodeB、NB)、基地局コントローラ(base station controller、BSC)、ベーストランシーバ基地局(base transceiver station、BTS)、ホームベースステーション(例えば、ホームエボルブドノードB(home evolved NodeB、HNB)又はホームノードB(home NodeB、HNB))、ベースバンドユニット(base band unit、BBU)、及びモビリティ管理エンティティ(mobility management entity、MME)を含むが、これらに限定されない。別の例として、ネットワークデバイスは、無線ローカルエリアネットワーク(wireless local area network、WLAN)におけるノードデバイスであってもよい。例えば、アクセスコントローラ(access controller、AC)、ゲートウェイ(gateway)、又はワイヤレスフィディリティー(wireless fidelity、WIFI)アクセスポイント(access point、AP)などが挙げられる。また、別の例として、ネットワークデバイスは、NRシステムにおける送信ノード又は送受信ポイント(transmission reception point、TRP又はTP)などであってもよい。
【0015】
アンライセンススペクトル(unlicensed spectrum)は国と地域によってアロケートされ、無線機器の通信に用いられることができる。一般的に、このスペクトルは共有スペクトルと考えられている。即ち、異なる通信システムにおける通信デバイスは、当該スペクトルに対して国や地域が定めた法規要求事項を満たす限り、このスペクトルを使用することができ、政府へ専用のスペクトルライセンスを申請しなくてもよい。アンライセンススペクトルを使用して無線通信を行う各通信システムがこのスペクトルにおいて仲良く共存するために、いくつかの国や地域は、アンライセンススペクトルを使用するには必ず満たさなければならない法規要求事項を定めた。例えば、いくつかの地域では、通信デバイスはLBT(listen before talk)原則に従う。即ち、通信デバイスがアンライセンススペクトルのチャネルでシグナリングを送信する前に、先にチャネルリスニングを行う必要がある。チャネルリスニングの結果はチャネルがアイドル状態を示す場合のみ、この通信デバイスはシグナリングを送信することができる。アンライセンススペクトルのチャネルにおける通信デバイスのチャネルリスニングの結果はチャネルがビジー状態を示す場合、この通信デバイスはシグナリングを送信することができない。公平性を確保するために、一回の送信において、通信デバイスがアンライセンススペクトルのチャネルでシグナリングを送信する持続時間は最大チャネル占用時間(maximum channel occupancy time、MCOT)を超えることができない。無線通信技術の発展に伴い、LTEシステム及びNRシステムは、アンライセンススペクトルを使用してデータサービスを伝送するために、アンライセンススペクトルにネットワークをデプロイすることを考慮する。
【0016】
リリース16(release 16、Rel-16)におけるNR-Uでは、グループ分けに基づいた肯定応答/否定応答(ACK/NACK)フィードバック方式がサポートされ、現在最大で2つのダウンリンク(downlink、DL)チャネルグループが指示される。ネットワークデバイスは、ダウンリンク制御情報(downlink control information、DCI)を介して、当該DCIによってスケジュールされた物理ダウンリンク共有チャネル(physical downlink shared channel、PDSCH)が属するグループ情報、又は当該DCIを搬送する物理ダウンリンク制御チャネル(physical downlink control channel、PDCCH)が属するグループ情報を指示する。ネットワークデバイスはトリガーシグナリング(triggering signaling)を送信して、端末デバイスがあるグループに対応するACK/NACK情報をフィードバックするよう指示する場合に、端末デバイスは、当該グループに属されるすべてのPDSCH又はPDCCHに対応するACK/NACK情報をネットワークデバイスにフィードバックする。ネットワークデバイスは、端末デバイスがあるグループに対応するACK/NACK情報を送信することを複数回トリガーすることができ、即ち、ACK/NACK再送を実現する。
【0017】
第3世代パートナーシッププロジェクト(3rd generation partnership project、3GPP)は、DCIフォーマット1_1を有するDCIが以下を含むと確定する。
【0018】
(1)PDSCHグループインデックス(group index)情報フィールド(information field)は、当該DCIに対応するDL物理チャネルが属するグループ情報を指示するために用いられ、具体的に、グループ0又はグループ1を明示的に指示する。
【0019】
(2)新しいフィードバックインジケータ(new feedback indicator、NFI)情報フィールドは、当該DCIによってスケジュールされたDL物理チャネルが属するグループ情報の再生成を指示するために用いられる。具体的に、
図2に示されるように、NFI=0の3つのDCIに対応するグループ0(ダウンリンク割り当てインデックス(downlink assignment index、DAI)はグループ内の現在のDCIのインデックス情報を指示するために用いられる)に対応のACK/NACK情報が物理アップリンク制御情報(physical uplink control channel、PUCCH)を介して成功にフィードバックされた後、ネットワークデバイスは、グループ0の後続のスケジュール中に(ビットフリッピング(bit flipping)の動作方式で)NFIを1に設定することができ、グループ0の再編成、即ち、NFI=0に対応する以前のACK/NACK情報がリリースされたことが示される。
【0020】
(3)要求されたPDSCHグループの数(number of requested PDSCH groups)の情報フィールドは、フィードバックのために当該DCIによってトリガーされたDL物理チャネルに対応するグループ情報を指示するために用いられる。当該情報フィールドのビット値が「0」であることは、現在のDCIに対応するDL物理チャネルが位置するチャネルグループに対応するフィードバック情報の伝送をトリガーすることを示す。当該情報フィールドのビット値が「1」であることは、2つのチャネルグループに対応するフィードバック情報の伝送をトリガーすることを示す。
【0021】
DCIフォーマット1_0を有するDCIは、上記三種類の情報フィールドを含まない。当該DCIに対応するDL物理チャネルがグループ0に属すると合意される。当該DCIは、端末デバイスがグループ0に対応するフィードバック情報を伝送することのみをトリガーすることができる。当該DCIはグループ0の再生成をサポートしない。
【0022】
5G NRでは、拡張モバイルブロードバンド(enhanced mobile broadband、eMBB)、超高信頼低遅延通信(ultra-reliable low latency communication、URLLC)などのような多種類のサービスがサポートされる。eMBBサービスは、データ量が多く、伝送レートが高く、一般的に、比較的に長い時間領域スケジューリングユニットを介して伝送され、遅延に鈍感であることを特徴とする。URLLCサービスは、データパケットの生成が突然でランダムであり、遅延に対する要求が高いことを特徴とする。
【0023】
NR Rel-16では、URLLCにおいてアップリンク(uplink、UL)情報に対して2レベル(2-level)優先順位がサポートされる。同じ優先順位を有するUL情報のみを多重化して伝送することができる。高い優先順位を有するULチャネルと低い優先順位を有するULチャネルとが重なる場合に、低い優先順位を有するチャネルが放棄される。DCIは、当該DCIに対応する物理チャネルの優先順位情報を指示するために用いられる優先順位インジケータ(priority indicator)情報フィールドを含む。いくつかのDCIが優先順位インジケータ情報フィールドを含まない場合に、物理チャネルの優先順位情報は、上位層シグナリングを介して構成され、又は、プロトコルに基づいて合意される(現在は、低い優先順位であると合意されている)ことができる。
【0024】
Rel-16におけるURLLCでは、DCIの信頼性を向上させるために、圧縮されたDCIフォーマット、即ちDCIフォーマット1_2がサポートされる。DCIフォーマット1_2を有するDCIでは、ビット数が比較的に少なく、各情報フィールドの有無及びビット数が上位層シグナリングによって構成される。Rel-17では、NR-Uキャリア上でURLLCサービスがサポートされる場合に、DCIフォーマット1_2を有する既存のDCIがスケジューリングのために使用されると、ACK/NACK情報伝送のための、グループ分けに基づいたACK/NACKフィードバック方式がサポートされることができないため、ACK/NACK情報の性能が低下し、URLLCの性能要求が満たされることができない結果となる。グループ分けに基づいたACK/NACKフィードバック方式をサポートする必要がある場合に、DCIフォーマット1_2を有するDCIを使用する必要があるが、当該DCIのオーバーヘッドが比較的に大きいため、ダウンリンク制御情報伝送の信頼性が損なわれ、URLLCの性能要求が満たされることができない。従って、DCIフォーマット1_2を有するDCIとグループ分けに基づいたACK/NACKフィードバック方式とをどのように組み合わせて使用するかが、解決すべき技術課題である。
【0025】
図3を参照すると、
図3は、本出願の実施形態に係る情報処理方法を示すフローチャートである。当該方法は以下を含む。
【0026】
ステップ301:端末デバイスは、第1のDCIに対応する第1の情報を確定する。第1の情報は、肯定応答/否定応答(ACK/NACK)情報をグループ分けで伝送するために用いられ、第1のDCIに対応する物理チャネルは、優先順位情報に関連付けられている。
【0027】
本出願の1つの実施形態において、第1の情報は、第1のDCIに対応する物理チャネルに対応のグループ情報、第1のDCIに対応する新しいフィードバック情報(new feedback information)、第1のDCIに対応するトリガーフィードバックグループ情報(triggering feedback group information)のうちの少なくとも1つを含む。
【0028】
第1のDCIに対応する物理チャネルに対応のグループ情報は、第1のDCIに対応する物理チャネルが属する物理チャネルグループのグループ情報を指す。
【0029】
新しいフィードバック情報は、チャネルグループを再生成するか否かを指示するために用いられる。第1のDCIに対応する新しいフィードバック情報は、第1のDCIに基づいて確定される。
【0030】
トリガーフィードバックグループ情報は、対応するACK/NACK情報の伝送がトリガーされるグループのグループ情報である。第1のDCIに対応するトリガーフィードバックグループ情報は、第1のDCIに基づいて確定される。
【0031】
第1のDCIのフォーマットはDCIフォーマット1_2である。
【0032】
第1のDCIに含まれる情報フィールドのビット長は、ネットワークデバイスによって指示され、例えば、上位層シグナリング(例として、無線リソース制御(radio resource control、RRC)シグナリングなどが挙げられる)、専用のシグナリングなどを介して、ネットワークデバイスによって指示される。
【0033】
例として、第1のDCIはPDSCHグループインデックス情報フィールド(group index information field)を含み、ネットワークデバイスは、当該情報フィールドのビット長が0、1又は他の値であることを指示する。もう1つの例として、第1のDCIは新しいフィードバックインジケータ情報フィールドを含み、ネットワークデバイスは、当該情報フィールドのビット長が0、1、2、4又は他の値であることを指示する。別の例として、第1のDCIは要求されたPDSCHグループの数の情報フィールドを含み、ネットワークデバイスは、当該情報フィールドのビット長が0、1、2又は他の値であることを指示する。
【0034】
選択的に、当該方法は、端末デバイスが構成情報を受信することをさらに含み、構成情報は、端末デバイスがグループ分けに基づいたACK/NACKフィードバック方式を採用することを指示する。
【0035】
本出願の1つの実施形態において、第1のDCIに対応する物理チャネルは、第1のDCIによってスケジュールされたPDSCHを含み、又は、第1のDCIに対応する物理チャネルは、第1のDCIを搬送するPDCCHを含む。
【0036】
本出願の1つの実施形態において、ACK/NACK情報をグループ分けで伝送することは、1つのアップリンクチャネルを介して、目標グループに含まれる物理チャネルに対応するACK/NACK情報を多重化して伝送することを含み、目標グループは、対応するACK/NACK情報の伝送がトリガーされるグループである。
【0037】
又は、ACK/NACK情報をグループ分けで伝送することは、グループ分けに基づいたACK/NACKフィードバック方式でACK/NACK情報を伝送することを含む。
【0038】
本出願の1つの実施形態において、第1のDCIにおけるPDSCHグループインデックス情報フィールドのビット長は0である。上記グループ情報は、第1のDCIに対応する物理チャネルに関連付けられた優先順位情報に基づいて確定される。
【0039】
第1のDCIに対応する物理チャネルに関連付けられた優先順位情報は、第1のDCIにおける優先順位インジケータ情報フィールドの指示、上位層シグナリングの指示、プロトコルのうちの1つに基づいて確定される。
【0040】
第1のDCIにおけるPDSCHグループインデックス情報フィールドのビット長が0であることは、第1のDCIがPDSCHグループインデックス情報フィールドを含まないことを示す。
【0041】
例えば、第1のDCIに対応する物理チャネルに関連付けられた優先順位情報が0であると仮定すると、第1のDCIに対応する物理チャネルに対応のグループ情報はグループ0である。第1のDCIに対応する物理チャネルに関連付けられた優先順位情報が1であると仮定すると、第1のDCIに対応する物理チャネルに対応のグループ情報はグループ1である。また、第1のDCIに対応する物理チャネルに関連付けられた優先順位情報が1であると仮定すると、第1のDCIに対応する物理チャネルに対応のグループ情報はグループ0である。第1のDCIに対応する物理チャネルに関連付けられた優先順位情報が0であると仮定すると、第1のDCIに対応する物理チャネルに対応のグループ情報はグループ1である。
【0042】
本出願の1つの実施形態において、第1のDCIにおけるPDSCHグループインデックス情報フィールドのビット長は0である。上記グループ情報は、第2のDCIに対応する物理チャネルグループのグループ情報と同一で又は異なり、第2のDCIのフォーマットはDCIフォーマット1_0である。
【0043】
具体的に、第2のDCIに対応する物理チャネルグループのグループ情報がグループ0であると合意されたため、第1のDCIに対応する物理チャネルに対応のグループ情報が第2のDCIに対応する物理チャネルグループのグループ情報と同一である場合に、第1のDCIに対応する物理チャネルに対応のグループ情報もグループ0である。現在、最大で2つのグループ(グループ0とグループ1)がサポートされているため、第1のDCIに対応する物理チャネルに対応のグループ情報が第2のDCIに対応する物理チャネルグループのグループ情報と異なる場合に、第1のDCIに対応する物理チャネルに対応のグループ情報はグループ1である。
【0044】
本出願の1つの実施形態において、第1のDCIにおけるPDSCHグループインデックス情報フィールドのビット長は0である。上記グループ情報は、第1のDCIの伝送リソースに基づいて確定される。
【0045】
選択的に、第1のDCIの伝送リソースは、第1のDCIを搬送する検索空間、又は第1のDCIを搬送する制御チャネル要素(control channel element、CCE)を含む。
【0046】
検索空間は、共通検索空間、端末デバイス専用の検索空間などを含む。
【0047】
選択的に、ネットワークデバイスは、検索空間とグループ情報との対応関係である第2の対応関係を構成する。
【0048】
例えば、共通検索空間がグループ0に対応し、且つ端末デバイス専用の検索空間がグループ1に対応するように構成される。第1のDCIを搬送する検索空間が共通検索空間であれば、第1のDCIに対応する物理チャネルに対応のグループ情報もグループ0である。第1のDCIを搬送する検索空間が端末デバイス専用の検索空間であれば、第1のDCIに対応する物理チャネルに対応のグループ情報もグループ1である。
【0049】
もう1つの例として、共通検索空間がグループ1に対応し、且つ端末デバイス専用の検索空間がグループ0に対応するように構成される。第1のDCIを搬送する検索空間が共通検索空間であれば、第1のDCIに対応する物理チャネルに対応のグループ情報もグループ1である。第1のDCIを搬送する検索空間が端末デバイス専用の検索空間であれば、第1のDCIに対応する物理チャネルに対応のグループ情報もグループ0である。
【0050】
本出願の1つの実施形態において、第1のDCIにおけるPDSCHグループインデックス情報フィールドのビット長は0である。上記グループ情報は、合意されたものである。
【0051】
上記グループ情報は、以下のように合意される。上記グループ情報はプロトコルに基づいて合意され、又は上記グループ情報はネットワークデバイス又は端末デバイスによって予めに合意される。例えば、上記グループ情報は、グループ0又はグループ1であると合意される。
【0052】
本出願の1つの実施形態において、第1のDCIにおけるPDSCHグループインデックス情報フィールドのビット長は0である。上記グループ情報はネットワークデバイスによって構成される。
【0053】
具体的に、ネットワークデバイスは、上位層シグナリング又は他のシグナリングを介して、上記グループ情報を構成することができ、例えば、上記グループ情報をグループ0又はグループ1に構成する。
【0054】
本出願の1つの実施形態において、上記グループ情報は、第1のDCIにおける第1の情報フィールドに基づいて確定される。
【0055】
さらに、第1のDCIにおけるPDSCHグループインデックス情報フィールドのビット長は、正の整数である。
【0056】
選択的に、第1の情報フィールドは、PDSCHグループインデックス情報フィールドであり、又は、第1の情報フィールドは、優先順位インジケータ情報フィールドである。
【0057】
本出願の1つの実施形態において、上記グループ情報は、第1の情報フィールドの指示結果に基づいて確定される。
【0058】
選択的に、上記グループ情報が第1の情報フィールドの指示結果に基づいて確定された場合に、同じグループに含まれる物理チャネルは同じ優先順位を有する。
【0059】
具体的に、端末デバイスは2つのグループを維持する。同じグループに含まれる物理チャネルは同じ優先順位を有する場合に、端末デバイスは、PDSCHグループインデックス情報フィールド及び優先順位インジケータ情報フィールドのうちの任意の1つに基づいて、上記グループ情報を確定することができる。例として、PDSCHグループインデックス情報フィールドの指示結果が0であると仮定すると、第1のDCIに対応する物理チャネルに対応のグループ情報はグループ0である。PDSCHグループインデックス情報フィールドの指示結果が1であると仮定すると、第1のDCIに対応する物理チャネルに対応のグループ情報はグループ1である。もう1つの例として、優先順位インジケータ情報フィールドの指示結果が0であると仮定すると、第1のDCIに対応する物理チャネルに対応のグループ情報はグループ0である。優先順位インジケータ情報フィールドの指示結果が1であると仮定すると、第1のDCIに対応する物理チャネルに対応のグループ情報はグループ1である。
【0060】
また、端末デバイスは2つのグループを維持する。同じグループに含まれる物理チャネルは異なる優先順位を有する場合に、端末デバイスは、PDSCHグループインデックス情報フィールドに基づいて、上記グループ情報を確定することができる。
【0061】
本出願の1つの実施形態において、上記グループ情報は、第1の情報フィールドの指示結果と第1のDCIに対応する物理チャネルに関連付けられた優先順位情報とに基づいて確定される。
【0062】
具体的に、端末デバイスは4つのグループを維持する。端末デバイスは、PDSCHグループインデックス情報フィールドの指示結果と第1のDCIに対応する物理チャネルに関連付けられた優先順位情報とに基づいて、第1のDCIに対応する物理チャネルに対応のグループ情報を確定する。例として、PDSCHグループインデックス情報フィールドの指示結果が0であり、且つ第1のDCIに対応する物理チャネルに関連付けられた優先順位情報が0であると仮定すると、第1のDCIに対応する物理チャネルに対応のグループ情報は、優先順位が0であるグループ0である。もう1つの例として、PDSCHグループインデックス情報フィールドの指示結果が0であり、且つ第1のDCIに対応する物理チャネルに関連付けられた優先順位情報が1であると仮定すると、第1のDCIに対応する物理チャネルに対応のグループ情報は、優先順位が0であるグループ1である。別の例として、PDSCHグループインデックス情報フィールドの指示結果が1であり、且つ第1のDCIに対応する物理チャネルに関連付けられた優先順位情報が0であると仮定すると、第1のDCIに対応する物理チャネルに対応のグループ情報は、優先順位が1であるグループ0である。別の例として、PDSCHグループインデックス情報フィールドの指示結果が1であり、且つ第1のDCIに対応する物理チャネルに関連付けられた優先順位情報が1であると仮定すると、第1のDCIに対応する物理チャネルに対応のグループ情報は、優先順位が1であるグループ1である。
【0063】
本出願の1つの実施形態において、第1のDCIにおける第2の情報フィールドのビット長は0であり、新しいフィードバック情報は、第1のDCIに対応するグループが再生成されないこと、又は端末デバイスによってサポートされるすべてのグループが再生成されないことを指示する。
【0064】
第1のDCIにおける第2の情報フィールドのビット長が0であることは、第1のDCIが第2の情報フィールドを含まないことを示す。
【0065】
本出願の1つの実施形態において、新しいフィードバック情報は、第1のDCIにおける第2の情報フィールドに基づいて確定される。第1のDCIにおける第2の情報フィールドのビット長は1であり、第2の情報フィールドの1ビットは、第1のDCIに対応するグループが再生成されるか否かを指示するために用いられる。
【0066】
例として、第2の情報フィールドの1ビットの値が0であることは、第1のDCIに対応するグループが再生成されないことを示し、第2の情報フィールドの1ビットの値が1であることは、第1のDCIに対応するグループが再生成されることを示す。もう1つの例として、第2の情報フィールドの1ビットの値が1であることは、第1のDCIに対応するグループが再生成されないことを示し、第2の情報フィールドの1ビットの値が0であることは、第1のDCIに対応するグループが再生成されることを示す。
【0067】
本出願の1つの実施形態において、新しいフィードバック情報は、第1のDCIにおける第2の情報フィールドに基づいて確定され、第2の情報フィールドのビット長はNであり、Nは正の整数である。
第2の情報フィールドのN個のビットはそれぞれ、第1のDCIに対応する物理チャネルと同じ優先順位を有するN個のグループが再生成されるか否かを指示するために用いられる。
又は、第2の情報フィールドのN個のビットはそれぞれ、最も高い優先順位を有するN個のグループが再生成されるか否かを指示するために用いられる。
又は、第2の情報フィールドのN個のビットはそれぞれ、最も低い優先順位を有するN個のグループが再生成されるか否かを指示するために用いられる。
又は、第2の情報フィールドのN個のビットはそれぞれ、異なる優先順位を有するN個のグループもしくは端末デバイスによってサポートされるすべてのグループを含むN個のグループが再生成されるか否かを指示するために用いられる。
上記N個のビットは、上記N個のグループと一対一に対応する。
【0068】
例として、N=2と仮定すると、1つのビットは1つのグループに対応し、例えば、1番目のビットは、第1のDCIに対応する物理チャネルと同じ優先順位を有するグループ0に対応し、2番目のビットは、第1のDCIに対応する物理チャネルと同じ優先順位を有するグループ1に対応する。第2の情報フィールドの値が00であれば、第1のDCIに対応する物理チャネルと同じ優先順位を有する2つのグループが再生成されないことを示す。第2の情報フィールドの値が11であれば、第1のDCIに対応する物理チャネルと同じ優先順位を有する2つのグループが再生成されることを示す。第2の情報フィールドの値が01であれば、第1のDCIに対応する物理チャネルと同じ優先順位を有するグループ0が再生成されないこと、及び第1のDCIに対応する物理チャネルと同じ優先順位を有するグループ1が再生成されることを示す。第2の情報フィールドの値が10であれば、第1のDCIに対応する物理チャネルと同じ優先順位を有するグループ0が再生成されること、及び第1のDCIに対応する物理チャネルと同じ優先順位を有するグループ1が再生成されないことを示す。
【0069】
もう1つの例として、N=2と仮定すると、1つのビットは1つのグループに対応し、例えば、1番目のビットは最も高い優先順位を有するグループ0に対応し、2番目のビットは最も高い優先順位を有するグループ1に対応する。第2の情報フィールドの値が00であれば、最も高い優先順位を有する2つのグループが再生成されないことを示す。第2の情報フィールドの値が11であれば、最も高い優先順位を有する2つのグループが再生成されることを示す。第2の情報フィールドの値が01であれば、最も高い優先順位を有するグループ0が再生成されないこと、及び最も高い優先順位を有するグループ1が再生成されることを示す。第2の情報フィールドの値が10であれば、最も高い優先順位を有するグループ0が再生成されること、及び最も高い優先順位を有するグループ1が再生成されないことを示す。
【0070】
別の例として、N=4と仮定すると、1つのビットは1つのグループに対応し、例えば、1番目のビットは優先順位が0であるグループ0に対応し、2番目のビットは優先順位が0であるグループ1に対応し、3番目のビットは優先順位が1であるグループ0に対応し、4番目のビットは優先順位が1であるグループ1に対応する。第2の情報フィールドの値が0000であれば、4つのグループが再生成されないことを示す。第2の情報フィールドの値が1111であれば、4つのグループが再生成されることを示す。第2の情報フィールドの値が1100であれば、優先順位が0であるグループ0と優先順位が0であるグループ1とが再生成されること、及び優先順位が1であるグループ0と優先順位が1であるグループ1とが再生成されないことを示す。第2の情報フィールドの値が0011であれば、優先順位が0であるグループ0と優先順位が0であるグループ1とが再生成されないこと、及び優先順位が1であるグループ0と優先順位が1であるグループ1とが再生成されることを示す。
【0071】
本出願の1つの実施形態において、第2の情報フィールドは、新しいフィードバックインジケータ情報フィールドである。
【0072】
本出願の1つの実施形態において、第1のDCIにおける第3の情報フィールドのビット長は0であり、トリガーフィードバックグループ情報は、第1のDCIに対応する物理チャネルに対応のグループ情報である。
【0073】
第1のDCIにおける第3の情報フィールドのビット長が0であることは、第1のDCIが第3の情報フィールドを含まないことを示す。
【0074】
本出願の1つの実施形態において、トリガーフィードバックグループ情報は、第1のDCIにおける第3の情報フィールドに基づいて確定され、第3の情報フィールドのビット長は1である。
第3の情報フィールドは、すべてのグループに対応するフィードバック情報の伝送を指示するために用いられ、
又は、第3の情報フィールドは、第1のDCIに対応する物理チャネルと同じ優先順位を有するグループに対応するフィードバック情報の伝送を指示するために用いられ、
又は、第3の情報フィールドは、最も高い優先順位を有するグループに対応するフィードバック情報の伝送を指示するために用いられ、
又は、第3の情報フィールドは、最も低い優先順位を有するグループに対応するフィードバック情報の伝送を指示するために用いられる。
【0075】
本出願の1つの実施形態において、トリガーフィードバックグループ情報は、第1の対応関係と第1のDCIにおける第4の情報フィールドとに基づいて確定され、第4の情報フィールドのビット長は正の整数であり、第1の対応関係は、情報フィールドの指示結果とグループ情報との対応関係である。
【0076】
第1の対応関係は、プロトコルに基づいて合意され、又は、ネットワークデバイスによって構成される(例えば、上位層シグナリングを介して構成される)。
【0077】
例として、第4の情報フィールドのビット長は2であると仮定すると、第1の対応関係は表1に示されるようである。
【0078】
【0079】
本出願の1つの実施形態において、第3の情報フィールド又は第4の情報フィールドは、要求されたPDSCHグループの数の情報フィールドである。
【0080】
なお、本出願の実施形態において、DCIフォーマット1_2を有するDCIを使用することで、グループ分けに基づいたACK/NACKフィードバック方式をサポートすることが実現され、また、実際のニーズに応じてDCIのオーバーヘッドを構成することも実現され、それによって、ACK/NACK情報の伝送性能を確保し、ダウンリンク制御情報のオーバーヘッドを合理的に制御することができる。
【0081】
図4を参照すると、
図4は、本出願の実施形態に係る端末デバイスを示している。当該端末デバイスは、1つ又は複数のプロセッサ、1つ又は複数のメモリ、1つ又は複数の通信インターフェース、及び1つ又は複数のプログラムを含む。1つ又は複数のプログラムは上記メモリに記憶されており、上記1つ又は複数のプロセッサによって実行されるように構成されている。上記プログラムは、以下の操作を実行するために用いられる命令を含む。
【0082】
第1のダウンリンク制御情報(DCI)に対応する第1の情報を確定する。第1の情報は、肯定応答/否定応答(ACK/NACK)情報をグループ分けで伝送するために用いられ、第1のDCIに対応する物理チャネルは、優先順位情報に関連付けられている。
【0083】
本出願の1つの実施形態において、第1の情報は、第1のDCIに対応する物理チャネルに対応のグループ情報、第1のDCIに対応する新しいフィードバック情報、第1のDCIに対応するトリガーフィードバックグループ情報のうちの少なくとも1つを含む。
【0084】
本出願の1つの実施形態において、グループ情報は、第1のDCIに対応する物理チャネルに関連付けられた優先順位情報に基づいて確定され、上記優先順位情報は、第1のDCIにおける優先順位インジケータ情報フィールドの指示、上位層シグナリングの指示、プロトコルのうちの1つに基づいて確定され、
又は、グループ情報は、第2のDCIに対応する物理チャネルグループのグループ情報と同一でもしくは異なり、第2のDCIのフォーマットはDCIフォーマット1_0であり、
又は、グループ情報は、第1のDCIの伝送リソースに基づいて確定され、
又は、グループ情報は、合意されたものであり、
又は、グループ情報は、ネットワークデバイスによって構成される。
【0085】
選択的に、第1のDCIの伝送リソースは、第1のDCIを搬送する検索空間、又は第1のDCIを搬送する制御チャネル要素を含む。
【0086】
選択的に、第1のDCIにおける物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)グループインデックス情報フィールドのビット長は0である。
【0087】
本出願の1つの実施形態において、グループ情報は、第1のDCIにおける第1の情報フィールドに基づいて確定される。
【0088】
選択的に、グループ情報は、第1の情報フィールドの指示結果に基づいて確定され、
又は、グループ情報は、第1の情報フィールドの指示結果と第1のDCIに対応する物理チャネルに関連付けられた優先順位情報とに基づいて確定される。
【0089】
選択的に、グループ情報が第1の情報フィールドの指示結果に基づいて確定された場合に、同じグループに含まれる物理チャネルは、同じ優先順位を有する。
【0090】
選択的に、第1の情報フィールドは、PDSCHグループインデックス情報フィールドであり、又は、第1の情報フィールドは、優先順位インジケータ情報フィールドである。
【0091】
本出願の1つの実施形態において、新しいフィードバック情報は、第1のDCIにおける第2の情報フィールドに基づいて確定され、第2の情報フィールドのビット長はNであり、Nは正の整数であり、
第2の情報フィールドのN個のビットはそれぞれ、第1のDCIに対応する物理チャネルと同じ優先順位を有するN個のグループが再生成されるか否かを指示するために用いられ、
又は、第2の情報フィールドのN個のビットはそれぞれ、最も高い優先順位を有するN個のグループが再生成されるか否かを指示するために用いられ、
又は、第2の情報フィールドのN個のビットはそれぞれ、最も低い優先順位を有するN個のグループが再生成されるか否かを指示するために用いられ、
又は、第2の情報フィールドのN個のビットはそれぞれ、異なる優先順位を有するN個のグループもしくは端末デバイスによってサポートされるすべてのグループを含むN個のグループが再生成されるか否かを指示するために用いられる。
上記N個のビットは、N個のグループと一対一に対応する。
【0092】
選択的に、第2の情報フィールドは、新しいフィードバックインジケータ情報フィールドである。
【0093】
本出願の1つの実施形態において、トリガーフィードバックグループ情報は、第1のDCIにおける第3の情報フィールドに基づいて確定され、第3の情報フィールドのビット長は1であり、
第3の情報フィールドは、すべてのグループに対応するフィードバック情報の伝送を指示するために用いられ、
又は、第3の情報フィールドは、第1のDCIに対応する物理チャネルと同じ優先順位を有するグループに対応するフィードバック情報の伝送を指示するために用いられ、
又は、第3の情報フィールドは、最も高い優先順位を有するグループに対応するフィードバック情報の伝送を指示するために用いられ、
又は、第3の情報フィールドは、最も低い優先順位を有するグループに対応するフィードバック情報の伝送を指示するために用いられる。
【0094】
本出願の1つの実施形態において、トリガーフィードバックグループ情報は、第1の対応関係と第1のDCIにおける第4の情報フィールドとに基づいて確定され、第1の対応関係は、情報フィールドの指示結果とグループ情報との対応関係である。
【0095】
本出願の1つの実施形態において、第3の情報フィールド又は第4の情報フィールドは、要求されたPDSCHグループの数の情報フィールドである。
【0096】
本出願の1つの実施形態において、第1のDCIに対応する物理チャネルは、第1のDCIによってスケジュールされたPDSCHを含み、
又は、第1のDCIに対応する物理チャネルは、第1のDCIを搬送する物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)を含む。
【0097】
本出願の1つの実施形態において、ACK/NACK情報をグループ分けで伝送することは、1つのアップリンクチャネルを介して、目標グループに含まれる物理チャネルに対応するACK/NACK情報を多重化して伝送することを含み、
目標グループは、対応するACK/NACK情報の伝送がトリガーされるグループである。
【0098】
なお、本実施形態の具体的な実施プロセスについては、上記方法実施形態に記載の具体的な実施プロセスを参照することができる。ここでは繰り返さない。
【0099】
図5を参照すると、
図5は、本出願の実施形態に係る情報処理装置の構造を示す概略図である。当該装置は、端末デバイスに適用され、情報処理ユニット501を含む。
情報処理ユニット501は、第1のダウンリンク制御情報(DCI)に対応する第1の情報を確定するように構成されている。第1の情報は、肯定応答/否定応答(ACK/NACK)情報をグループ分けで伝送するために用いられ、第1のDCIに対応する物理チャネルは、優先順位情報に関連付けられている。
【0100】
本出願の1つの実施形態において、第1の情報は、第1のDCIに対応する物理チャネルに対応のグループ情報、第1のDCIに対応する新しいフィードバック情報、第1のDCIに対応するトリガーフィードバックグループ情報のうちの少なくとも1つを含む。
【0101】
本出願の1つの実施形態において、グループ情報は、第1のDCIに対応する物理チャネルに関連付けられた優先順位情報に基づいて確定され、優先順位情報は、第1のDCIにおける優先順位インジケータ情報フィールドの指示、上位層シグナリングの指示、プロトコルのうちの1つに基づいて確定され、
又は、グループ情報は、第2のDCIに対応する物理チャネルグループのグループ情報と同一でもしくは異なり、第2のDCIのフォーマットはDCIフォーマット1_0であり、
又は、グループ情報は、第1のDCIの伝送リソースに基づいて確定され、
又は、グループ情報は、合意されたものであり、
又は、グループ情報は、ネットワークデバイスによって構成される。
【0102】
選択的に、第1のDCIの伝送リソースは、第1のDCIを搬送する検索空間、又は第1のDCIを搬送する制御チャネル要素を含む。
【0103】
選択的に、第1のDCIにおける物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)グループインデックス情報フィールドのビット長は0である。
【0104】
本出願の1つの実施形態において、グループ情報は、第1のDCIにおける第1の情報フィールドに基づいて確定される。
【0105】
選択的に、グループ情報は、第1の情報フィールドの指示結果に基づいて確定され、
又は、グループ情報は、第1の情報フィールドの指示結果と第1のDCIに対応する物理チャネルに関連付けられた優先順位情報とに基づいて確定される。
【0106】
選択的に、グループ情報が第1の情報フィールドの指示結果に基づいて確定された場合に、同じグループに含まれる物理チャネルは同じ優先順位を有する。
【0107】
選択的に、第1の情報フィールドは、PDSCHグループインデックス情報フィールドであり、又は、第1の情報フィールドは、優先順位インジケータ情報フィールドである。
【0108】
本出願の1つの実施形態において、新しいフィードバック情報は、第1のDCIにおける第2の情報フィールドに基づいて確定され、第2の情報フィールドのビット長はNであり、Nは正の整数であり、
第2の情報フィールドのN個のビットはそれぞれ、第1のDCIに対応する物理チャネルと同じ優先順位を有するN個のグループが再生成されるか否かを指示するために用いられ、
又は、第2の情報フィールドのN個のビットはそれぞれ、最も高い優先順位を有するN個のグループが再生成されるか否かを指示するために用いられ、
又は、第2の情報フィールドのN個のビットはそれぞれ、最も低い優先順位を有するN個のグループが再生成されるか否かを指示するために用いられ、
又は、第2の情報フィールドのN個のビットはそれぞれ、異なる優先順位を有するN個のグループもしくは端末デバイスによってサポートされるすべてのグループを含むN個のグループが再生成されるか否かを指示するために用いられる。
上記N個のビットは、N個のグループと一対一に対応する。
【0109】
選択的に、第2の情報フィールドは、新しいフィードバックインジケータ情報フィールドである。
【0110】
本出願の1つの実施形態において、トリガーフィードバックグループ情報は、第1のDCIにおける第3の情報フィールドに基づいて確定され、第3の情報フィールドのビット長は1であり、
第3の情報フィールドは、すべてのグループに対応するフィードバック情報の伝送を指示するために用いられ、
又は、第3の情報フィールドは、第1のDCIに対応する物理チャネルと同じ優先順位を有するグループに対応するフィードバック情報の伝送を指示するために用いられ、
又は、第3の情報フィールドは、最も高い優先順位を有するグループに対応するフィードバック情報の伝送を指示するために用いられ、
又は、第3の情報フィールドは、最も低い優先順位を有するグループに対応するフィードバック情報の伝送を指示するために用いられる。
【0111】
本出願の1つの実施形態において、トリガーフィードバックグループ情報は、第1の対応関係と第1のDCIにおける第4の情報フィールドとに基づいて確定され、第1の対応関係は、情報フィールドの指示結果とグループ情報との対応関係である。
【0112】
本出願の1つの実施形態において、第3の情報フィールド又は第4の情報フィールドは、要求されたPDSCHグループの数の情報フィールドである。
【0113】
本出願の1つの実施形態において、第1のDCIに対応する物理チャネルは、第1のDCIによってスケジュールされたPDSCHを含み、
又は、第1のDCIに対応する物理チャネルは、第1のDCIを搬送する物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)を含む。
【0114】
本出願の1つの実施形態において、ACK/NACK情報をグループ分けで伝送することは、1つのアップリンクチャネルを介して、目標グループに含まれる物理チャネルに対応するACK/NACK情報を多重化して伝送することを含み、
目標グループは、対応するACK/NACK情報の伝送がトリガーされるグループである。
【0115】
なお、情報処理ユニット501は、プロセッサを介して実現されることができる。
【0116】
本出願の実施形態において、コンピュータ可読記憶媒体がさらに提供される。当該コンピュータ可読記憶媒体は、電子データ交換(electronic data interchange、EDI)のために用いられるコンピュータプログラムを記憶している。当該コンピュータプログラムは、コンピュータに上記方法実施形態に記載された任意の方法を実行させる。上記コンピュータは、端末デバイス又はネットワークデバイスを含む。
【0117】
本出願の実施形態において、コンピュータプログラム製品がさらに提供される。上記コンピュータプログラム製品は、コンピュータプログラム命令を含む。当該コンピュータプログラム命令は、コンピュータに上記方法実施形態に記載された任意の方法を実行させる。当該コンピュータプログラム製品はソフトウェアインストールパッケージであることができる。上記コンピュータは、端末デバイス又はネットワークデバイスを含む。
【0118】
本出願の実施形態において、チップがさらに提供される。当該チップはコンピュータプログラム命令を含む。当該コンピュータプログラム命令は、コンピュータに上記方法実施形態に記載された任意の方法を実行させる。上記コンピュータは、ユーザ機器を含む。
【0119】
本出願の実施形態において、コンピュータプログラムがさらに提供される。当該コンピュータプログラム命令は、コンピュータに上記方法実施形態に記載された任意の方法を実行させる。上記コンピュータは、ユーザ機器を含む。
【0120】
簡略化のために、前記各方法実施形態は、一連の動作の組み合わせと表現されていることに留意されたい。しかしながら、本出願は、説明された動作の順序に限定されず、それは、本出願に基づいて、ある操作が他の順序に従い、又は同時に実行されることができるからであるということを当業者には理解されるべきである。また、明細書に記載された実施形態はいずれも好適な実施形態であり、係る動作とモジュールは必ずしも本出願に必要なものであるとは限らないということを当業者にも理解されるべきである。
【0121】
上記実施形態では、各実施形態の説明にはそれぞれ焦点がある。ある実施形態において、詳しく説明されなかった部分については、他の実施形態の関連説明を参照することができる。
【0122】
本出願に係るいくつかの実施形態において、開示される装置は、他の形態により実現され得ると理解されるべきである。例えば、上記装置の実施形態は、例示的なものに過ぎない。例えば、上記ユニットの分割はロジック機能の分割に過ぎず、実際に実現される場合に、別の分割形態を有してもよい。例えば、複数のユニット又はコンポーネントを組み合わせ、又は別のシステムに集積させ、又はその若干の特徴を無視することができ、又は実行しなくてもよい。さらに、示される又は検討される相互間の結合や直接結合や通信接続は、いくつかのインタフェース、装置、又はユニットによる間接結合や通信接続であってもよく、電気、機械又は他の形態であってもよい。
【0123】
分離コンポーネントとして記載された上記ユニットは、物理的に分離してもよく、分離しなくてもよい。ユニットとして表示されるコンポーネントは、物理的なユニットであってもよく、物理的なユニットではなくてもよい。即ち、一つの場所に位置してもよく、複数のネットワークユニットに配置されてもよい。実際のニーズに応じて一部又は全部のユニットを選択して本実施形態の技術的解決策の目的を実現することができる。
【0124】
また、本出願の各実施形態に係る各ユニットは、1つの処理ユニットに集積されてもよいし、各ユニットが単独に物理的に存在してもよいし、2つ以上のユニットは1つのユニットに集積されてもよい。上記集積ユニットは、ハードウェア又はソフトウェア機能ユニットの形式で実現されることができる。
【0125】
上記集積ユニットは、ソフトウェア機能ユニットとして実現され、且つ独立の製品として販売されたり使用されたりする場合に、コンピュータ可読記録媒体に記憶されてもよい。この理解によれば、本出願の技術的解決策について、本質的な部分、又は従来技術に貢献できた部分、又は当該技術的解決策の全部又は一部は、ソフトウェア製品として表現され得る。このコンピュータソフトウェア製品は、記憶媒体に記憶されており、1つのコンピュータデバイス(パソコン、サーバ、又はネットワークデバイスなどであってもよい)に本出願の各実施形態に記載の方法の全部又は一部の操作を実行させるための複数の命令を含む。前記記憶媒体は、ユニバーサルシリアルバス(universal serial bus、USB)フラッシュディスク、読み取り専用メモリ(read only memory、ROM)、ランダムアクセスメモリ(random access memory、RAM)、モバイルハードディスク、磁気ディスク又は光ディスクなどのプログラムコードを記憶可能な各種類の媒体を含む。
【0126】
上記実施形態の各方法における操作の一部又は全部は、プログラムが関連ハードウェアを指示することによって完成され得るということを、当業者は理解することができる。このプログラムはコンピュータ可読記憶媒体に記憶されることができる。記憶媒体は、フラッシュメモリ、読み取り専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、磁気ディスク又は光ディスクなどを含むことができる。
【0127】
以上は本出願の実施形態の詳しい説明である。明細書では、具体的な例を用いて本出願の原理と実施形態を説明した。上記実施形態の説明はただ本出願の方法及び中核となる思想の理解を助けるために用いられる。同時に、当業者にとって、本出願の思想に基づいて、具体的な実施形態及び応用範囲はいずれも変わるところがある。上記のように、本明細書は本出願を限定するものと理解されるべきではない。
【手続補正書】
【提出日】2023-01-10
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末デバイスに
よって実行される情報処理方法であって、
第1のダウンリンク制御情報(DCI)に対応する第1の情報を確定することを含み、
前記第1の情報は、肯定応答/否定応答(ACK/NACK)情報をグループ分けで伝送するために用いられ、前記第1のDCIに対応する物理チャネルは、優先順位情報に関連付けられている、
ことを特徴とする情報処理方法。
【請求項2】
前記第1の情報
は、トリガーフィードバックグループ情
報を含む、
ことを特徴とする請求項1に記載の
情報処理方法。
【請求項3】
前記トリガーフィードバックグループ情報は、前記第1のDCIにおける第3の情報フィールドに基づいて確定され、前記第3の情報フィールドのビット長は1であり、
前記第3の情報フィールドは、すべてのグループに対応するフィードバック情報の伝送を指示するために用いられ
る、
ことを特徴とする請求項2に記載の
情報処理方法。
【請求項4】
前記トリガーフィードバックグループ情報は、第1の対応関係と前記第1のDCIにおける第4の情報フィールドとに基づいて確定され、前記第1の対応関係は、情報フィールドの指示結果とグループ情報との対応関係である、
ことを特徴とする請求項2に記載の
情報処理方法。
【請求項5】
前記第1のDCIに対応する前記物理チャネルは、前記第1のDCIによってスケジュールされた
物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH
)を含
む、
ことを特徴とする請求項1~
4のいずれか一項に記載の
情報処理方法。
【請求項6】
前記ACK/NACK情報をグループ分けで伝送することは、
1つのアップリンクチャネルを介して、目標グループに含まれる物理チャネルに対応するACK/NACK情報を多重化して伝送することを含み、
前記目標グループは、対応するACK/NACK情報の伝送がトリガーされるグループである、
ことを特徴とする請求項1~
5のいずれか一項に記載の
情報処理方法。
【請求項7】
前記第1のDCIに対応する前記物理チャネルが優先順位情報に関連付けられていることは、
前記第1のDCIに対応する物理チャネルグループにおける物理チャネルが異なる優先順位に関連付けられており、前記第1のDCIに対応する前記物理チャネルグループが前記DCIにおける第1の情報フィールドによって指示されることを含む、
ことを特徴とする請求項1~6のいずれか一項に記載の情報処理方法。
【請求項8】
端末デバイスに適用される情報処理装置であって、
第1のダウンリンク制御情報(DCI)に対応する第1の情報を確定するように構成された情報処理ユニットを含み、
前記第1の情報は、肯定応答/否定応答(ACK/NACK)情報をグループ分けで伝送するために用いられ、前記第1のDCIに対応する物理チャネルは、優先順位情報に関連付けられている、
ことを特徴とする情報処理装置。
【請求項9】
前記第1の情報
は、トリガーフィードバックグループ情
報を含む、
ことを特徴とする請求項
8に記載の
情報処理装置。
【請求項10】
前記トリガーフィードバックグループ情報は、前記第1のDCIにおける第3の情報フィールドに基づいて確定され、前記第3の情報フィールドのビット長は1であり、
前記第3の情報フィールドは、すべてのグループに対応するフィードバック情報の伝送を指示するために用いられ
る、
ことを特徴とする請求項
9に記載の
情報処理装置。
【請求項11】
前記トリガーフィードバックグループ情報は、第1の対応関係と前記第1のDCIにおける第4の情報フィールドとに基づいて確定され、前記第1の対応関係は、情報フィールドの指示結果とグループ情報との対応関係である、
ことを特徴とする請求項
9に記載の
情報処理装置。
【請求項12】
前記第1のDCIに対応する前記物理チャネルは、前記第1のDCIによってスケジュールされた
物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH
)を含
む、
ことを特徴とする請求項
8~11のいずれか一項に記載の
情報処理装置。
【請求項13】
前記ACK/NACK情報をグループ分けで伝送することは、
1つのアップリンクチャネルを介して、目標グループに含まれる物理チャネルに対応するACK/NACK情報を多重化して伝送することを含み、
前記目標グループは、対応するACK/NACK情報の伝送がトリガーされるグループである、
ことを特徴とする請求項
8~12のいずれか一項に記載の
情報処理装置。
【請求項14】
前記第1のDCIに対応する前記物理チャネルが優先順位情報に関連付けられていることは、
前記第1のDCIに対応する物理チャネルグループにおける物理チャネルが異なる優先順位に関連付けられており、前記第1のDCIに対応する前記物理チャネルグループが前記DCIにおける第1の情報フィールドによって指示されることを含む、
ことを特徴とする請求項8~13のいずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項15】
命令を含むコンピュータ可読記憶媒体であって、
前記命令が端末デバイスによって実行されると、前記端末デバイスに請求項1~
7のいずれか一項に記載の
情報処理方法を実行させる、
ことを特徴とするコンピュータ可読記憶媒体。
【国際調査報告】