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2023-518801光ファイバケーブルおよび当該光ファイバケーブルのための配線管
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-05-08
(54)【発明の名称】光ファイバケーブルおよび当該光ファイバケーブルのための配線管
(51)【国際特許分類】
   G02B 6/44 20060101AFI20230426BHJP
   G02B 6/50 20060101ALI20230426BHJP
   G02B 6/43 20060101ALI20230426BHJP
【FI】
G02B6/44 361
G02B6/44 366
G02B6/50 301
G02B6/43
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022556651
(86)(22)【出願日】2021-03-17
(85)【翻訳文提出日】2022-11-16
(86)【国際出願番号】 US2021022730
(87)【国際公開番号】W WO2021188648
(87)【国際公開日】2021-09-23
(31)【優先権主張番号】16/822,103
(32)【優先日】2020-03-18
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】63/145,368
(32)【優先日】2021-02-03
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】522369898
【氏名又は名称】ヌビス・コミュニケーションズ・インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【弁理士】
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【弁理士】
【氏名又は名称】阿部 達彦
(72)【発明者】
【氏名】ピーター・ジョハネス・ウィンザー
【テーマコード(参考)】
2H038
2H137
2H201
【Fターム(参考)】
2H038CA68
2H137AA01
2H137AA11
2H137AB05
2H137AB06
2H137AC11
2H137BA03
2H137BA04
2H137BA11
2H137BA15
2H137BB25
2H137DA07
2H201BB03
2H201BB06
2H201BB08
2H201BB25
2H201BB65
2H201BB66
2H201BB67
2H201FF06
2H201KK06
2H201KK07
2H201KK09
(57)【要約】
(i)ケーブルが曲げられたときにケーブルの断面形状の著しい変化を可能にするケーブルシースを有する光ファイバケーブル、および(ii)そのような光ファイバケーブルを配備するために使用され得る配線管が提供される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
横方向においてケーブルシースによって包まれた複数の光ファイバを有するケーブルセグメントを含む光ファイバケーブルであって、
前記ケーブルセグメントは、前記ケーブルシース内での前記光ファイバの少なくともいくつかの相対的な横方向移動が前記ケーブルセグメントの断面形状を変化させることを可能にするように構築される光ファイバケーブル。
【請求項2】
前記ケーブルセグメントは、曲げられたことに応答して前記断面形状を変化させるように構成される請求項1に記載の光ファイバケーブル。
【請求項3】
前記ケーブルセグメントの曲がった部分において、前記光ファイバの対は、前記ケーブルセグメントの真っ直ぐな部分における前記光ファイバの任意の2つの光ファイバよりも大きい距離だけ横方向に隔てられている請求項2に記載の光ファイバケーブル。
【請求項4】
前記ケーブルセグメントの曲がった部分において、前記光ファイバの対は、前記ケーブルセグメントの真っ直ぐな部分の直交する断面内の任意の2つの点よりも大きい距離だけ横方向に隔てられている請求項2に記載の光ファイバケーブル。
【請求項5】
前記ケーブルシースは、横方向において可撓性を有する材料の層を含む請求項1に記載の光ファイバケーブル。
【請求項6】
前記ケーブルシースは、横方向において伸縮性を有する材料の層を含む請求項1に記載の光ファイバケーブル。
【請求項7】
前記複数の光ファイバは、少なくとも100本の光ファイバを含む請求項1に記載の光ファイバケーブル。
【請求項8】
前記複数の光ファイバは、少なくとも1000本の光ファイバを含む請求項1に記載の光ファイバケーブル。
【請求項9】
前記ケーブルセグメントは、1つまたは複数の強度部材をさらに含む請求項1に記載の光ファイバケーブル。
【請求項10】
前記ケーブルセグメントは、前記1つまたは複数の強度部材に対する前記光ファイバの少なくともいくつかの横方向移動を可能にするように構築される請求項9に記載の光ファイバケーブル。
【請求項11】
前記強度部材の少なくともいくつかは、前記光ファイバケーブルの内部全体にわって分配される請求項9に記載の光ファイバケーブル。
【請求項12】
前記強度部材の少なくともいくつかは、前記光ファイバケーブルの中心近くにより集中している請求項11に記載の光ファイバケーブル。
【請求項13】
前記強度部材の少なくともいくつかは、前記ケーブルシースの内側表面に取り付けられる請求項9に記載の光ファイバケーブル。
【請求項14】
前記強度部材の少なくともいくつかは、前記ケーブルシース内に埋め込まれる請求項9に記載の光ファイバケーブル。
【請求項15】
前記強度部材の少なくともいくつかは、前記ケーブルシースの外側表面に取り付けられる請求項9に記載の光ファイバケーブル。
【請求項16】
中空ケーブル導管を有する配線管を備える装置であって、前記中空ケーブル導管は湾曲部分と、前記湾曲部分に接続された真っ直ぐな部分と、を有し、前記中空ケーブル導管の前記湾曲部分は、前記中空ケーブル導管の前記真っ直ぐな部分の対応する断面サイズに比べて大きい、前記配線管の主平面に直交して測定された断面サイズを有する装置。
【請求項17】
前記配線管は、前記湾曲部分および前記真っ直ぐな部分に沿って実質的に一定の高さを有し、前記高さは前記主平面に直交して測定される請求項16に記載の装置。
【請求項18】
前記配線管は、前記真っ直ぐな部分に沿うのと比べて前記湾曲部分に沿ってより大きい高さを有し、前記高さは前記主平面に直交して測定される請求項16に記載の装置。
【請求項19】
前記配線管の前記中空ケーブル導管内に敷設された光ファイバケーブルをさらに備える請求項16に記載の装置。
【請求項20】
前記光ファイバケーブルは、横方向においてケーブルシースによって包まれた複数の光ファイバを有するケーブルセグメントを含み、
前記ケーブルセグメントは、前記ケーブルシース内での前記光ファイバの少なくともいくつかの相対的な横方向移動が前記ケーブルセグメントの断面形状を変化させることを可能にするように構築される請求項19に記載の装置。
【請求項21】
前記複数の光ファイバに光学的に結合された少なくとも1つの光パワー供給部ファイバポート、少なくとも1つの送信機ファイバポート、および少なくとも1つの受信機ファイバポートを含む第1の光ファイバコネクタを備える請求項1から15のいずれか一項に記載の光ファイバケーブル。
【請求項22】
前記光ファイバケーブルが、前記複数の光ファイバに光学的に結合された少なくとも1つの光パワー供給部ファイバポート、少なくとも1つの送信機ファイバポート、および少なくとも1つの受信機ファイバポートを含む第2の光ファイバコネクタを備え、
前記第1の光ファイバコネクタの前記少なくとも1つの送信機ファイバポートの各々は、前記第2の光ファイバコネクタの対応する受信機ファイバポートに光学的に結合され、前記第1の光ファイバコネクタの前記少なくとも1つの受信機ファイバポートの各々は、前記第2の光ファイバコネクタの対応する送信機ファイバポートに光学的に結合される請求項21に記載の光ファイバケーブル。
【請求項23】
前記第1の光ファイバコネクタの各送信機ファイバポートは、前記第1の光ファイバコネクタのミラーイメージ内の受信機ファイバポートにマッピングされ、前記ミラーイメージは、前記第1の光ファイバコネクタの縁での反射軸に対して生成される請求項22に記載の光ファイバケーブル。
【請求項24】
前記第1の光ファイバコネクタの各受信機ファイバポートは、前記第1の光ファイバコネクタの前記ミラーイメージ内の送信機ファイバポートにマッピングされ、前記ミラーイメージは、前記第1の光ファイバコネクタの前記縁での前記反射軸に対して生成される請求項22または23に記載の光ファイバケーブル。
【請求項25】
前記第2の光ファイバコネクタの各送信機ファイバポートは、前記第2の光ファイバコネクタのミラーイメージ内の受信機ファイバポートにマッピングされ、前記ミラーイメージは、前記第2の光ファイバコネクタの縁での反射軸に対して生成される請求項23または24に記載の光ファイバケーブル。
【請求項26】
前記第2の光ファイバコネクタの各受信機ファイバポートは、前記第2の光ファイバコネクタの前記ミラーイメージ内の送信機ファイバポートにマッピングされ、前記ミラーイメージは、前記第2の光ファイバコネクタの前記縁での前記反射軸に対して生成される請求項24または25に記載の光ファイバケーブル。
【請求項27】
前記第1の光ファイバコネクタの各光パワー供給部ファイバポートは、前記第1の光ファイバコネクタのミラーイメージ内の別の光パワー供給部ファイバポートにマッピングされ、前記ミラーイメージは、前記第1の光ファイバコネクタの主中心軸における反射軸に対して生成される請求項22から26のいずれか一項に記載の光ファイバケーブル。
【請求項28】
前記第2の光ファイバコネクタの各光パワー供給部ファイバポートは、前記第2の光ファイバコネクタのミラーイメージ内の別の光パワー供給部ファイバポートにマッピングされ、前記ミラーイメージは、前記第2の光ファイバコネクタの主中心軸における反射軸に対して生成される請求項27に記載の光ファイバケーブル。
【請求項29】
前記第1の光ファイバコネクタの各光パワー供給部ファイバポートは、前記第2の光ファイバコネクタの対応する光パワー供給部ファイバポートに光学的に結合される請求項22から28のいずれか一項に記載の光ファイバケーブル。
【請求項30】
前記複数の光ファイバに光学的に結合された1つまたは複数の光パワー供給部ファイバポート、複数の送信機ファイバポート、および複数の受信機ファイバポートを含む第1の光ファイバコネクタを備える請求項1から15のいずれか一項に記載の光ファイバケーブル。
【請求項31】
前記1つまたは複数の光パワー供給部ファイバポート、前記送信機ファイバポート、および前記受信機ファイバポートは、ポートマップに従って前記光ファイバコネクタ内に配置構成され、前記ポートマップは、前記ポートマップをミラーリングして前記ポートマップのミラーイメージを生成し、各送信機ポートを受信機ポートに置き換え、さらには各受信機ポートを前記ミラーイメージ内の送信機ポートに置き換えたときに、前記ミラーイメージ内の前記1つまたは複数の光パワー供給部ファイバポート、前記送信機ファイバポート、および前記受信機ファイバポートの配置が、前記ポートマップ内の前記1つまたは複数の光パワー供給部ファイバポート、前記送信機ファイバポート、および前記受信機ファイバポートの配置と同じであるように構成され、
前記ミラーリングは、前記ファイバアレイコネクタの縁での反射軸に対して実行される請求項30に記載の光ファイバケーブル。
【請求項32】
前記1つまたは複数の光パワー供給部ファイバポート、前記送信機ファイバポート、および前記受信機ファイバポートのうちの少なくともいくつかは、行に配置構成され、前記反射軸は、行方向に垂直である請求項31に記載の光ファイバケーブル。
【請求項33】
前記1つまたは複数の光パワー供給部ファイバポート、前記送信機ファイバポート、および前記受信機ファイバポートのうちの少なくともいくつかは、行に配置構成され、前記反射軸は、行方向に平行である請求項31に記載の光ファイバケーブル。
【請求項34】
前記1つまたは複数の光パワー供給部ファイバポート、前記送信機ファイバポート、および前記受信機ファイバポートのうちの少なくともいくつかは、列に配置構成され、前記反射軸は、列方向に垂直である請求項31に記載の光ファイバケーブル。
【請求項35】
前記1つまたは複数の光パワー供給部ファイバポート、前記送信機ファイバポート、および前記受信機ファイバポートのうちの少なくともいくつかは、列に配置構成され、前記反射軸は、列方向に平行である請求項31に記載の光ファイバケーブル。
【請求項36】
前記ポートマップは、180度回転に対して不変である請求項31から35のいずれか一項に記載の光ファイバケーブル。
【請求項37】
前記ポートマップは、90度回転に対して不変である請求項31から35のいずれか一項に記載の光ファイバケーブル。
【請求項38】
前記光ケーブルアセンブリは、1つまたは複数の光パワー供給部ファイバポート、複数の送信機ファイバポート、および複数の受信機ファイバポートを含む第2の光ファイバコネクタを備え、
前記第1の光ファイバコネクタの前記送信機ファイバポートの各々は、前記第2の光ファイバコネクタの対応する受信機ファイバポートに光学的に結合され、
前記第1の光ファイバコネクタの前記受信機ファイバポートの各々は、前記第2の光ファイバコネクタの対応する送信機ファイバポートに光学的に結合される請求項31から35のいずれか一項に記載の光ファイバケーブル。
【請求項39】
前記第1の光ファイバコネクタおよび前記第2の光ファイバコネクタは、同じポートマップを有する請求項38に記載の光ファイバケーブル。
【請求項40】
前記光ファイバケーブルが、前記複数の光ファイバに光学的に結合された複数の送信機ファイバポートおよび複数の受信機ファイバポートを含む第1の光ファイバコネクタを備え、
前記第1の光ファイバコネクタは、前記第1の光ファイバコネクタの中心軸に対して送信機ポート―受信機ポートの対で対称である請求項1から15のいずれか一項に記載の光ファイバケーブル。
【請求項41】
前記第1の光ファイバコネクタは、前記複数の光ファイバのうちのいくつかに光学的に結合されている1つまたは複数の光パワー供給部ファイバポートを備え、前記第1の光ファイバコネクタは、前記第1の光ファイバコネクタの前記中心軸に対してパワー供給部ポート対称である請求項40に記載の光ファイバケーブル。
【請求項42】
前記1つまたは複数の光パワー供給部ファイバポート、前記送信機ファイバポート、および前記受信機ファイバポートのうちの少なくともいくつかは、行に配置構成され、前記中心軸は、行方向に平行である請求項41に記載の光ファイバケーブル。
【請求項43】
前記1つまたは複数の光パワー供給部ファイバポート、前記送信機ファイバポート、および前記受信機ファイバポートのうちの少なくともいくつかは、行に配置構成され、前記中心軸は、行方向に垂直である請求項41に記載の光ファイバケーブル。
【請求項44】
前記1つまたは複数の光パワー供給部ファイバポート、前記送信機ファイバポート、および前記受信機ファイバポートのうちの少なくともいくつかは、列に配置構成され、前記中心軸は、列方向に平行である請求項41に記載の光ファイバケーブル。
【請求項45】
前記1つまたは複数の光パワー供給部ファイバポート、前記送信機ファイバポート、および前記受信機ファイバポートのうちの少なくともいくつかは、列に配置構成され、前記中心軸は、列方向に垂直である請求項41に記載の光ファイバケーブル。
【請求項46】
前記1つまたは複数の光パワー供給部ファイバポート、前記送信機ファイバポート、および前記受信機ファイバポートの少なくともいくつかは、行と列とに配置構成され、
前記第1の光ファイバコネクタは、行方向に平行な第1の中心軸に対して送信機ポート―受信機ポートの対で対称であり、パワー供給部ポート対称であり、
また、前記第1の光ファイバコネクタは、列方向に平行な第2の中心軸に対して送信機ポート―受信機ポートの対で対称であり、パワー供給部ポート対称である請求項41に記載の光ファイバケーブル。
【請求項47】
前記光パワー供給部ファイバポート、前記送信機ファイバポート、および前記受信機ファイバポートは、180度回転に対して不変であるポートマップに従って前記第1の光ファイバコネクタ内に配置構成される請求項41から45のいずれか一項に記載の光ファイバケーブル。
【請求項48】
前記ポートマップは、90度回転に対して不変である請求項47に記載の光ファイバケーブル。
【請求項49】
前記光ケーブルアセンブリは、1つまたは複数の光パワー供給部ファイバポート、複数の送信機ファイバポート、および複数の受信機ファイバポートを含む第2の光ファイバコネクタを備え、
前記第1の光ファイバコネクタの前記送信機ファイバポートの各々は、前記第2の光ファイバコネクタの対応する受信機ファイバポートに光学的に結合され、
前記第1の光ファイバコネクタの前記受信機ファイバポートの各々は、前記第2の光ファイバコネクタの対応する送信機ファイバポートに光学的に結合される請求項41から48のいずれか一項に記載の光ファイバケーブル。
【請求項50】
前記第1の光ファイバコネクタは、第1のポートマップを有し、前記第2の光ファイバコネクタは、第2のポートマップを有し、前記第1のポートマップは、前記第2のポートマップと同じである請求項49に記載の光ファイバケーブル。
【請求項51】
前記光ファイバケーブルが、前記複数の光ファイバに光学的に結合された複数の送信機ファイバポートおよび複数の受信機ファイバポートを含む第1の光ファイバコネクタを備え、
前記送信機ファイバポートおよび前記受信機ファイバポートは、180度回転に対して不変であるポートマップに従って前記第1の光ファイバコネクタ内に配置構成される請求項1から15の一項に記載の光ファイバケーブル。
【請求項52】
前記第1の光ファイバコネクタは、1つまたは複数の光パワー供給部ファイバポートを含み、前記1つまたは複数の光パワー供給部ファイバポートは、180度回転に対して不変である前記ポートマップに従って前記第1の光ファイバコネクタ内に配置構成される請求項51に記載の光ファイバケーブル。
【請求項53】
前記ポートマップは、90度回転に対して不変である請求項51または52に記載の光ファイバケーブル。
【請求項54】
前記複数の光ファイバのうちのいくつかに光学的に結合された光パワー供給部ファイバポート、送信機ファイバポート、および受信機ファイバポートを含む第1の光ファイバコネクタと、
前記複数の光ファイバのうちのいくつかに光学的に結合された光パワー供給部ファイバポート、送信機ファイバポート、および受信機ファイバポートを含む第2の光ファイバコネクタと、
前記複数の光ファイバのうちのいくつかに光学的に結合された第1の光パワー供給部ファイバポートおよび第2の光パワー供給部ファイバポートを含む第3の光ファイバコネクタと、
を備える請求項1から15のいずれか一項に記載の光ファイバケーブル。
【請求項55】
前記第1の光ファイバコネクタの前記光パワー供給部ファイバポートは、前記第3の光ファイバコネクタの前記第1の光パワー供給部ファイバポートに光学的に結合され、前記第2の光ファイバコネクタの前記光パワー供給部ファイバポートは、前記第3の光ファイバコネクタの前記第2の光パワー供給部ファイバポートに光学的に結合され、前記第1の光ファイバコネクタの前記送信機ファイバポートは、前記第2の光ファイバコネクタの前記受信機ファイバポートに光学的に結合され、前記第1の光ファイバコネクタの前記受信機ファイバポートは、前記第2の光ファイバコネクタの前記送信機ファイバポートに光学的に結合される請求項54に記載の光ファイバケーブル。
【請求項56】
前記複数の光ファイバは、前記第1の光ファイバコネクタの前記光パワー供給部ファイバポートおよび前記第3の光ファイバコネクタの前記第1の光パワー供給部ファイバポートに光学的に結合された第1の光ファイバを含む請求項55に記載の光ファイバケーブル。
【請求項57】
前記複数の光ファイバは、前記第2の光ファイバコネクタの前記光パワー供給部ファイバポートおよび前記第3の光ファイバコネクタの前記第2の光パワー供給部ファイバポートに光学的に結合された第2の光ファイバを含む請求項56に記載の光ファイバケーブル。
【請求項58】
前記複数の光ファイバは、前記第1の光ファイバコネクタの前記送信機ファイバポートおよび前記第2の光ファイバコネクタの前記受信機ファイバポートに光学的に結合された第3の光ファイバを含む請求項57に記載の光ファイバケーブル。
【請求項59】
前記複数の光ファイバは、前記第1の光ファイバコネクタの前記受信機ファイバポートおよび前記第2の光ファイバコネクタの前記送信機ファイバポートに光学的に結合された第4の光ファイバを含む請求項58に記載の光ファイバケーブル。
【請求項60】
前記光ファイバケーブルが、第1のポートと、第2のポートと、第3のポートと、を含む光ファイバガイドモジュールを備え、
前記第1の光ファイバは、前記第1のポートおよび前記第3のポートを貫通し、前記第2の光ファイバは、前記第2のポートおよび前記第3のポートを貫通し、前記第3の光ファイバは、前記第1のポートおよび前記第2のポートを貫通し、前記第4の光ファイバは、前記第1のポートおよび前記第2のポートを貫通する請求項59に記載の光ファイバケーブル。
【請求項61】
前記第1の光ファイバ、前記第3の光ファイバ、および前記第4の光ファイバは、前記光ファイバガイドモジュールの前記第1のポートから前記第1の光ファイバコネクタまで延在する請求項60に記載の光ファイバケーブル。
【請求項62】
前記第2の光ファイバ、前記第3の光ファイバ、および前記第4の光ファイバは、前記光ファイバガイドモジュールの前記第2のポートから前記第2の光ファイバコネクタまで延在する請求項61に記載の光ファイバケーブル。
【請求項63】
前記第1の光ファイバおよび前記第2の光ファイバは、前記光ファイバガイドモジュールの前記第3のポートから前記第3の光ファイバコネクタまで延在する請求項62に記載の光ファイバケーブル。
【請求項64】
前記光ファイバガイドモジュールは、前記光ファイバガイドモジュール内の各光ファイバが、曲げに起因する前記光ファイバの過剰な光損失または損傷を防ぐために所定の値よりも大きい曲げ半径を有するように前記光ファイバガイドモジュールを通過する前記光ファイバの曲げを制限するように構成される請求項60から63のいずれか一項に記載の光ファイバケーブル。
【請求項65】
前記複数の光ファイバのうちのいくつかに光学的に結合された光パワー供給部ファイバポート、送信機ファイバポート、および受信機ファイバポートを含む第1の光ファイバコネクタと、
前記複数の光ファイバのうちのいくつかに光学的に結合された光パワー供給部ファイバポート、送信機ファイバポート、および受信機ファイバポートを含む第2の光ファイバコネクタと、
前記複数の光ファイバのうちの1つに光学的に結合された光パワー供給部ファイバポートを含む第3の光ファイバコネクタと、
前記複数の光ファイバのうちの1つに光学的に結合された光パワー供給部ファイバポートを含む第4の光ファイバコネクタと、
を備える請求項1から15のいずれか一項に記載の光ファイバケーブル。
【請求項66】
前記第1の光ファイバコネクタの前記光パワー供給部ファイバポートは、前記第3の光ファイバコネクタの前記光パワー供給部ファイバポートに光学的に結合され、前記第2の光ファイバコネクタの前記光パワー供給部ファイバポートは、前記第4の光ファイバコネクタの前記光パワー供給部ファイバポートに光学的に結合され、前記第1の光ファイバコネクタの前記送信機ファイバポートは、前記第2の光ファイバコネクタの前記受信機ファイバポートに光学的に結合され、前記第1の光ファイバコネクタの前記受信機ファイバポートは、前記第2の光ファイバコネクタの前記送信機ファイバポートに光学的に結合される請求項65に記載の光ファイバケーブル。
【請求項67】
前記複数の光ファイバは、前記第1の光ファイバコネクタの前記光パワー供給部ファイバポートおよび前記第3の光ファイバコネクタの前記光パワー供給部ファイバポートに光学的に結合された第1の光ファイバを含む請求項66に記載のシステム。
【請求項68】
前記複数の光ファイバは、前記第2の光ファイバコネクタの前記光パワー供給部ファイバポートおよび前記第4の光ファイバコネクタの前記光パワー供給部ファイバポートに光学的に結合された第2の光ファイバを含む請求項67に記載のシステム。
【請求項69】
前記複数の光ファイバは、前記第1の光ファイバコネクタの前記送信機ファイバポートおよび前記第2の光ファイバコネクタの前記受信機ファイバポートに光学的に結合された第3の光ファイバを含む請求項68に記載のシステム。
【請求項70】
前記複数の光ファイバは、前記第1の光ファイバコネクタの前記受信機ファイバポートおよび前記第2の光ファイバコネクタの前記送信機ファイバポートに光学的に結合された第4の光ファイバを含む請求項69に記載のシステム。
【請求項71】
横方向においてケーブルシースによって包まれた複数の光ファイバを有するケーブルセグメントを含む光ファイバケーブルであって、
前記複数の光ファイバは、前記ケーブルセグメントの第1の断面から前記ケーブルセグメントの第2の断面に相対的に空間的に再配置構成されるように互いに対して横方向に移動することが可能にされ、
前記ケーブルシースは、前記ケーブルシース内での前記光ファイバの移動に応答して前記ケーブルセグメントの断面形状が変化することを可能にする横方向において伸縮性を有する材料を含む光ファイバケーブル。
【請求項72】
前記複数の光ファイバの各々は、クラッドを含み、前記複数の光ファイバの各々の断面直径は、900マイクロメートル以下である請求項71に記載の光ファイバケーブル。
【請求項73】
前記ケーブルセグメントは、光通信デバイス、光パワー供給部、および多重化ユニットのうちの少なくとも1つとインターフェースするように構成されている1つまたは複数のコネクタで終端する請求項71に記載の光ファイバケーブル。
【請求項74】
前記複数の光ファイバは、前記1つまたは複数のコネクタの矩形断面内に配置構成される請求項73に記載の光ファイバケーブル。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、2020年3月18日に出願した米国特許出願第16/822,103号および2021年2月3日に出願した米国仮特許出願第63/145,368号の優先権を主張するものである。上記の出願の内容全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
様々な例示的な実施形態は、光通信機器に関するものであり、より具体的には、ただし限定することなく、光ファイバケーブルに関するものである。
【背景技術】
【0003】
このセクションでは、本開示のより良い理解を促進するのに役立ち得る態様を紹介する。したがって、このセクションの記述は、この観点から読まれるべきであり、先行技術にあるもの、または先行技術にないものについての容認として理解されるべきではない。
【0004】
電子処理チップの入力/出力(I/O)キャパシティが増えると、電気信号は実用的な電子チップパッケージの限られたサイズにわたって十分なI/Oキャパシティを提供し得ない。実現可能な代替案として、光信号を使用して電子チップパッケージを相互接続することが考えられ、これは電気的I/Oと比較して単位面積当たりはるかに高いI/Oキャパシティを典型的には提供し得る。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】米国特許出願第16/847705号
【特許文献2】米国特許出願第16/816171号
【特許文献3】米国特許出願第16/888890号
【特許文献4】米国仮特許出願第63/080528号
【特許文献5】米国仮特許出願第63/088914号
【特許文献6】米国仮特許出願第63/116660号
【特許文献7】米国仮特許出願第63/146421号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
(i)ケーブルが曲げられたときにケーブルの断面形状の著しい変化を可能にするケーブルシースを有する光ファイバケーブル、および(ii)そのような光ファイバケーブルを配備するために使用され得る配線管の様々な実施形態が本明細書において開示されている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
例示的な一実施形態によれば、横方向においてケーブルシースによって包まれた複数の光ファイバを有するケーブルセグメントを含む光ファイバケーブルが提供され、ケーブルセグメントは、ケーブルシース内での光ファイバの少なくともいくつかの相対的な横方向の移動がケーブルセグメントの断面形状を変化させることを可能にするように構築される。
【0008】
上記の光ファイバケーブルのいくつかの実施形態では、ケーブルセグメントは、曲げられたことに応答して断面形状を変化させるように構成される。
【0009】
上記の光ファイバケーブルのいずれかのいくつかの実施形態において、ケーブルセグメントの曲がった部分において、光ファイバの対は、ケーブルセグメントの真っ直ぐな部分における光ファイバの任意の2つよりも大きな距離だけ横方向に隔てられている。
【0010】
上記の光ファイバケーブルのいずれかのいくつかの実施形態において、ケーブルセグメントの曲がった部分において、光ファイバの対は、ケーブルセグメントの真っ直ぐな部分の直交する断面における任意の2つの点よりも大きな距離だけ横方向に隔てられている。
【0011】
上記の光ファイバケーブルのいずれかのいくつかの実施形態において、ケーブルシースは、横方向において可撓性を有する材料の層を含む。
【0012】
上記の光ファイバケーブルのいずれかのいくつかの実施形態において、ケーブルシースは、横方向において伸縮性を有する材料の層を含む。
【0013】
上記の光ファイバケーブルのいずれかのいくつかの実施形態において、複数の光ファイバは、少なくとも100本の光ファイバを含む。
【0014】
上記の光ファイバケーブルのいずれかのいくつかの実施形態において、複数の光ファイバは、少なくとも1000本の光ファイバを含む。
【0015】
上記の光ファイバケーブルのいずれかのいくつかの実施形態において、ケーブルセグメントは、1つまたは複数の強度部材をさらに含む。
【0016】
上記の光ファイバケーブルのいずれかのいくつかの実施形態において、ケーブルセグメントは、1つまたは複数の強度部材に対する光ファイバの少なくともいくつかの横方向の移動を可能にするように構築される。
【0017】
上記の光ファイバケーブルのいずれかのいくつかの実施形態において、強度部材の少なくともいくつかは、ケーブルの内部全体にわたって分配される。
【0018】
上記の光ファイバケーブルのいずれかのいくつかの実施形態において、強度部材の少なくともいくつかは、ケーブルの中心付近により集中している。
【0019】
上記の光ファイバケーブルのいずれかのいくつかの実施形態において、強度部材の少なくともいくつかは、ケーブルシースの内側表面に取り付けられる。
【0020】
上記の光ファイバケーブルのいずれかのいくつかの実施形態において、強度部材の少なくともいくつかは、ケーブルシース内に埋め込まれる。
【0021】
上記の光ファイバケーブルのいずれかのいくつかの実施形態において、強度部材の少なくともいくつかは、ケーブルシースの外側表面に取り付けられる。
【0022】
別の例示的な実施形態によれば、中空ケーブル導管を有する配線管を備える装置が提供され、中空ケーブル導管は湾曲部分と、湾曲部分に接続された真っ直ぐな部分と、を有し、中空ケーブル導管の湾曲部分は、配線管の主平面に直交して測定された断面サイズが中空ケーブル導管の真っ直ぐな部分の対応する断面サイズに比べて大きい。
【0023】
上記の装置のいくつかの実施形態において、配線管は、湾曲部分および真っ直ぐな部分に沿って実質的に一定の高さを有し、前記高さは主平面に直交して測定される。
【0024】
上記の装置のいずれかのいくつかの実施形態において、配線管は、真っ直ぐな部分に沿うのと比べて湾曲部分に沿ってより大きい高さを有し、前記高さは、主平面に直交して測定される。
【0025】
上記の装置のいずれかのいくつかの実施形態において、装置は、配線管の中空ケーブル導管内に敷設された光ファイバケーブルをさらに備える。
【0026】
上記の装置のいずれかのいくつかの実施形態において、光ファイバケーブルは、横方向においてケーブルシースによって包まれた複数の光ファイバを有するケーブルセグメントを含み、ケーブルセグメントは、ケーブルシース内での光ファイバの少なくともいくつかの相対的な横方向の移動がケーブルセグメントの断面形状を変化させることを可能にするように構築される。
【0027】
一般的な態様において、横方向においてケーブルシースによって包まれた複数の光ファイバを有するケーブルセグメントを含む光ファイバケーブルが提供される。複数の光ファイバは、ケーブルセグメントの第1の断面からケーブルセグメントの第2の断面に相対的に空間的に再配置構成されるように互いに対して横方向に移動することが可能にされる。ケーブルシースは、ケーブルシース内の光ファイバの移動に応答してケーブルセグメントの断面形状が変化することを可能にする横方向において伸縮性を有する材料を含む。
【0028】
様々な開示されている実施形態の他の態様、特徴、および利点は、例として、以下の詳細な説明および添付図面からより完全に明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0029】
図1】少なくともいくつかの実施形態が実践され得る光通信システムのブロック図である。
図2A】一実施形態による図1の光通信システムで使用され得る光ファイバケーブルの特定の特徴を例示する図である。
図2B】一実施形態による図1の光通信システムで使用され得る光ファイバケーブルの特定の特徴を例示する図である。
図2C】一実施形態による図1の光通信システムで使用され得る光ファイバケーブルの特定の特徴を例示する図である。
図3A】別の実施形態による図1の光通信システムで使用され得る光ファイバケーブルを絵で例示する図である。
図3B】別の実施形態による図1の光通信システムで使用され得る光ファイバケーブルを絵で例示する図である。
図3C】別の実施形態による図1の光通信システムで使用され得る光ファイバケーブルを絵で例示する図である。
図4A】いくつかの実施形態による図3の光ファイバケーブルの例示的な断面を示す概略図である。
図4B】いくつかの実施形態による図3の光ファイバケーブルの例示的な断面を示す概略図である。
図4C】いくつかの実施形態による図3の光ファイバケーブルの例示的な断面を示す概略図である。
図4D】いくつかの実施形態による図3の光ファイバケーブルの例示的な断面を示す概略図である。
図4E】いくつかの実施形態による図3の光ファイバケーブルの例示的な断面を示す概略図である。
図4F】いくつかの実施形態による図3の光ファイバケーブルの例示的な断面を示す概略図である。
図5A】いくつかの実施形態による図1の光通信システムで使用され得る例示的な分岐光ファイバケーブルを示す概略図である。
図5B】いくつかの実施形態による図1の光通信システムで使用され得る例示的な分岐光ファイバケーブルを示す概略図である。
図6A】一実施形態による図1の光通信システムにおいて使用され得る配線管を示す概略図である。
図6B】一実施形態による図1の光通信システムにおいて使用され得る配線管を示す概略図である。
図6C】一実施形態による図1の光通信システムにおいて使用され得る配線管を示す概略図である。
図6D】一実施形態による図1の光通信システムにおいて使用され得る配線管を示す概略図である。
図6E】一実施形態による図1の光通信システムにおいて使用され得る配線管を示す概略図である。
図7A】別の実施形態による図1の光通信システムにおいて使用され得る配線管の一セクションを示す概略図である。
図7B】別の実施形態による図1の光通信システムにおいて使用され得る配線管の一セクションを示す概略図である。
図7C】別の実施形態による図1の光通信システムにおいて使用され得る配線管の一セクションを示す概略図である。
図8】光通信システムの図である。
図9】コパッケージされた光インターコネクトモジュール(co-packaged optical interconnect module)の図である。
図10】コパッケージされた光インターコネクトモジュールの図である。
図11】光通信システムの一例の図である。
図12】光通信システムの一例のブロック図である。
図13A】光通信システムの一例の図である。
図13B図13Aの光通信システムにおいて使用される光ケーブルアセンブリの一例の図である。
図13C図13Bの光ケーブルアセンブリの拡大図である。
図13D図13Bの光ケーブルアセンブリの上側部分の拡大図である。
図13E図13Bの光ケーブルアセンブリの下側部分の拡大図である。
図14】光通信システムの一例のブロック図である。
図15A】光通信システムの一例の図である。
図15B】光通信ケーブルアセンブリの一例の図である。
図15C図15Bの光ケーブルアセンブリの拡大図である。
図15D図15Bの光ケーブルアセンブリの上側部分の拡大図である。
図15E図15Bの光ケーブルアセンブリの下側部分の拡大図である。
図16】光通信システムの一例のブロック図である。
図17A】光通信システムの一例の図である。
図17B】光通信ケーブルアセンブリの一例の図である。
図17C図17Bの光ケーブルアセンブリの拡大図である。
図18】データ処理システムの例を示す図である。
図19】データ処理システムの例を示す図である。
図20A】データ処理システムの例を示す図である。
図20B】データ処理システムの例を示す図である。
図21】光ファイバ相互接続ケーブルに対するコネクタポートマッピングの一例を示す図である。
図22】光ファイバ相互接続ケーブルのファイバポートマッピングの例を示す図である。
図23】光ファイバ相互接続ケーブルのファイバポートマッピングの例を示す図である。
図24】ユニバーサル光ファイバ相互接続ケーブルの光ファイバコネクタの実行可能なポートマッピングの例を示す図である。
図25】ユニバーサル光ファイバ相互接続ケーブルの光ファイバコネクタの実行可能なポートマッピングの例を示す図である。
図26】ユニバーサル光ファイバ相互接続ケーブルに適さない光ファイバコネクタのポートマッピングの例を示す図である。
図27】ユニバーサル光ファイバ相互接続ケーブルの光ファイバコネクタの実行可能なポートマッピングの例を示す図である。
図28】ユニバーサル光ファイバ相互接続ケーブルの光ファイバコネクタの実行可能なポートマッピングの例を示す図である。
図29】光ファイバコネクタの例を示す図である。
図30】光ファイバコネクタの例を示す図である。
図31A】光ファイバコネクタの例を示す図である。
図31B】光ファイバコネクタの例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0030】
新しく出現した光インターコネクトは、光トランスポンダおよび電子処理チップをコパッケージし、さらには共に組み込む(co-integrate)ことを目的としており、これは、比較的低い電力を消費しかつ電子処理チップパッケージ内にしばしば存在する著しい温度変化に対して十分にロバストであるトランスポンダソリューションを必要とする。非常に興味深いのは、情報信号を比較的少数の波長に多重化し、チップ間相互接続に比較的多数の並列空間パスを使用する超空間的並列光インターコネクトソリューション(massively spatially parallel optical interconnect solution)である。3456本の光通信ファイバ素線を束ねたいくつかの光ケーブルが市販されているが、その比較的大きな断面、曲げに対する比較的高い不撓性、および比較的大きい重量のせいで、そのような光ケーブルはチップ間相互接続用途に都合が悪いか、または使用不能ですらあり得る。
【0031】
図1は、少なくともいくつかの実施形態が実践され得る光通信システム100のブロック図を示している。図示されているように、システム100は、通信デバイス間の通信経路を確立する光ファイバケーブル102~10211によって好適に相互接続された集積光通信デバイス101~101を備える。通信システム100は、連続波(CW)光を発生するかまたは集積光通信デバイス101~101の1つまたは複数において使用するための1つまたは複数の周期的または非周期的光パルス列を発生する1つまたは複数の外部の光パワー供給部(optical power supply)モジュール103も備え得る。いくつかのエンドツーエンド通信経路は、外部の光パワー供給モジュール103を通過することができる(たとえば、デバイス101と101との間の通信経路を参照)。たとえば、装置101と101との間の通信経路は、光ファイバケーブル102および102によって共同で確立されるものとしてよく、それによって外部の光パワー供給部103からの光は光ファイバケーブル102および102に多重化される。いくつかのエンドツーエンド通信経路は、多重化ユニット104を通過することができる(たとえば、デバイス101とデバイス101との間の通信経路を参照)。たとえば、装置101と101との間の通信経路は、光ファイバケーブル10210および10211によって共同で確立されるものとしてよく、それによって外部の光パワー供給部103からの光は、多重化ユニット104内で光ファイバケーブル10210および10211上に多重化され得る。
【0032】
図2A図2Cは、いくつかの実施形態によるシステム100(図1)で使用され得る光ファイバケーブル102のいくつかの特徴を例示する。より具体的には、図2Aは、いくつかの実施形態による光ファイバケーブル102の例示的な縦断面201を示す。図2Bは、いくつかの実施形態による光ファイバケーブル102の例示的な断面202を示している。図2Cは、いくつかの実施形態による光ファイバケーブル102のケーブルシース210の例示的な断面203を示している。図示されている縦断面201および断面202、203は、同じ光ファイバケーブル102に対応する場合もあるし、そうでない場合もある。
【0033】
図2Aおよび図2Bに示されているように、光ファイバケーブル102の各々は、それぞれのシース210、それぞれの複数の光ファイバ素線220(図2Aにおいて灰色点線で示されている)、およびそれぞれの1つまたは複数の強度部材230(図2Aにおいて黒色破線で示されている)を含む。個々のケーブル102は、システム要素101、103、および/または104へのその接続を比較的苦労なくかつ/または直接的に行うように設計されたコネクタ240によって終端され得る。様々な実施形態において、ファイバ素線220は、シース210内に緩く収容され得るか、またはリボン状に配置構成され得るか、またはチューブもしくはセクタに区分化され得る。いくつかの実施形態において、個々のファイバ素線220は、軟質プラスチックの比較的薄い層(たとえば、最大でも約250マイクロメートルの断面直径)によって被覆されてよく、任意選択でそれに加えて、より硬質のプラスチックのより厚い層(たとえば、最大でも約900マイクロメートルの断面直径)によって被覆され得る。
【0034】
様々な実施形態において、強度部材230は、たとえば、ケーブル102の中間、シース210の近くなど様々に配置構成され、シース210内に埋め込まれ、かつ/またはケーブル断面全体に分配され得る。図2Bは、後者の分配の非限定的な例を示している。強度部材230が作られ得る例示的な材料は、限定はしないが、鋼、ガラス繊維、およびアラミド糸を含む。いくつかの実施形態において、いくつかの強度部材230は、シース210に、かつ/またはコネクタ240のハウジングのところでケーブル端点に取り付けられ得る。シース210は、ケーブルが最小推奨曲げ半径を有するセグメントを作成するために曲げられるかまたは湾曲される場合であっても、ケーブルの長さにわたって(たとえば、図2Bを参照)、実質的に円形の断面形状など、ある断面形状をおおよそ維持するように設計され得る。いくつかのケーブル102について、推奨よりきつい曲げは、結果として、たとえば、(曲げの外側で)引張歪みまたは(曲げの内側で)圧縮応力がケーブルを構成する材料の一部の弾性変形限界を超えるときにシース210のねじれおよび/もしくは座屈、またはケーブルの内側の回復不能な損傷を引き起こす可能性がある。特に、ねじれ、座屈、または破断は結果として、光ファイバ素線220を破損させ得る。
【0035】
ケーブル102のねじれ、座屈、および/または破断の防止に向けられたいくつかのケーブルの特徴は、(i)硬質材料で作られたシースなどの曲がりにくいシース、(ii)比較的厚いシース、(iii)編組シース、(iv)螺旋状ラップ、(v)モノコイルシース、および(vi)インターロックホース設計およびインターロック椎骨曲がり制限器などの曲がり制限シースを含むことができる。
【0036】
従来の光ケーブルに対する典型的な推奨曲げ半径は、ケーブル外径の約10倍であり得る。1000本またはそれ以上のファイバ素線を束ねた従来の市販のケーブルは、1インチのオーダーのケーブル外径を有することができ、これは10インチのオーダーの推奨最小曲げ半径に対応する。後者のケーブル特性は、いくつかの従来のケーブルを、システム100(図1)のいくつかの実施形態に対応するものなど、いくつかのコンパクトな用途に適さないものにする可能性がある。
【0037】
最新技術におけるこれらのおよび場合によっては他の関係する問題は、ケーブル102の少なくともいくつかの実施形態を使用して対処することができ、シース210は、たとえば、図2Cおよび図3A図3Cを参照して以下でより詳細に説明されているように、横方向における可撓性および/または横方向における伸縮性を有するように構築される。そのような横方向において可撓性/伸縮性を有するシース210は、たとえば、屋外のケーブル配線環境で使用される、典型的な従来のシースとは非常に異なり、対比されるべきである。たとえば、本明細書に開示されているケーブル102のいくつかの実施形態は、有利には、そこに使用される個々の光ファイバ素線220によってもたらされる曲げ半径に非常に近い曲げ半径を提供できる。そのようなきつい曲げ半径は、たとえば、後者が、対応するケーブルに、ケーブルの曲がったセグメントを含むその全長にわたって実質的に固定された断面形状を維持することを強制し得るので、従来のシースでは達成できない場合がある。対照的に、横方向において可撓性/伸縮性を有するシース210のいくつかの実施形態は、後者が利用可能なケーブル導管の制限されたかつ/または閉じ込められた形状に適合するように曲げられるかまたは他の何らかの形で変形されるときに、ケーブル102の断面形状の著しい変化を可能にし、それによって、ケーブルにいかなる内部損傷も与えずに上述の従来のケーブルよりもきついケーブルの巻きを達成する能力を提供することができる。
【0038】
図2Cに示されているように、シース210の円周C、最長断面寸法A、および最短断面寸法Bを定義することができる。これらの量は、例示的な楕円断面について示されているが、これらは、光ファイバケーブル102の断面を表す任意の幾何学的形状上で定義され得る。いくつかの実施形態によれば、光ファイバケーブル102に関連付けられている3つの幾何学的パラメータA、B、およびCのうちの1つまたは複数は、ケーブルが曲げられたときに変化し得る。ケーブルの真っ直ぐなセクションの3つの幾何学的パラメータをそれぞれA、B、およびCと称する。いくつかの実施形態において、ケーブルの乱されていない真っ直ぐなセクションの断面は、本質的に円形であり得、その場合、A≒BおよびC≒πAである。いくつかの実施形態において、ケーブルの乱されていない真っ直ぐなセクションの断面は、本質的に正方形であり得、その場合、A≒BおよびC≒4Aである。いくつかの実施形態において、ケーブルの乱されていない真っ直ぐなセクションの断面は、本質的に楕円形であり得、その場合、C≒π([A +B ]/2)1/2である。
【0039】
光ファイバケーブル102が曲げられているとき、たとえば、90度の巻きに対応するために、横方向において可撓性/伸縮性を有するシース210は、その断面形状を、たとえば、円形(図2B)からたとえば、楕円形(図2C)へと変化させることできる。いくつかの実施形態において、そのような形状変化は、ほぼ永久的および/または少なくとも部分的に不可逆的であり得る(たとえば、横方向において可撓性/伸縮性を有するシース210が塑性変形可能または可鍛性材料から作られる場合)、または実質的に可逆的である(たとえば、横方向において可撓性/伸縮性を有するシース210が、ケーブルが曲げられたときに弾性限界を超えない変形可能材料から作られる場合)。横方向において可撓性/伸縮性を有するシース210が弾性的に変形可能な材料から作られるときに、横方向において可撓性/伸縮性を有するシース210は、光ファイバケーブル102が曲げられた後に真っ直ぐにされると実質的に元の形状に戻り得る。
【0040】
本明細書において使用されているように、「横方向において可撓性を有する」という言い回しは、ケーブルの断面形状が著しく変化することを許容しながら実質的に一定のケーブル外周を維持することができるケーブルシースを指す。たとえば、いくつかの実施形態において、光ファイバ素線220に損傷を与えることなく、曲げられたケーブルセクションにおける横方向において可撓性を有するケーブルシース210の外周を外周Cに対して10%以下、すなわち0.9C≦C≦1.1Cの間で変化させることが可能であり得る。それと同時に、そのような実施形態では、光ファイバ素線220に損傷を与えることなく、曲げられたケーブルセクションにおける横方向において可撓性を有するケーブルシース210の寸法AおよびBの一方または両方を寸法AおよびBに対して20%超、すなわち不等式、A<0.8A、A>1.2A、B<0.8B、およびB>1.2Bのうちの1つまたは複数の不等式に従って、変化させることがあり得る。
【0041】
本明細書で使用する場合、「横方向において伸縮性を有する」という言い回しは、光ファイバ素線220に損傷を与えることなく、ケーブル外周を、たとえば曲げ歪みおよび/または応力を受けたときに10%超、すなわちC<0.9CまたはC>1.1Cだけ拡大および/または収縮することができるケーブルシース210を指す。いくつかの実施形態において、横方向において伸縮性を有するシース210は、光ファイバ素線220に損傷を与えることなく、ケーブルを曲げたときに断面の面積が拡大または収縮する間に全体の断面形状がおおよそ維持されることを可能にすることができる。たとえば、一般的に楕円形または円形の断面形状は、対応する断面の楕円または円の面積が前記長さに沿って変化する間にケーブルの長さに沿って維持され得る。いくつかの他の実施形態において、横方向において伸縮性を有するシースは、光ファイバ素線220に損傷を与えることなく曲げたときにケーブルの断面形状が著しく変化することを許し得る。たとえば、光ファイバ素線220に損傷を与えることなく、曲げられたケーブルセクションにおける横方向において伸縮性を有するシース210の寸法AおよびBの一方または両方を寸法AおよびBに対して20%超だけ、すなわち不等式、A<0.8A、A>1.2A、B<0.8B、および/またはB>1.2Bのうちの1つまたは複数の不等式に従って、変化させることがあり得る。
【0042】
いくつかの実施形態において、横方向において可撓性/伸縮性を有するシース210は、好適な弾性材料の比較的薄い層を含むことができ、その厚さは(i)前記層がシースの下で適切に横方向に閉じ込められ、拘束される光ファイバ素線220および強度部材230を保持する十分なシース強度をもたらせるほど十分に厚く、(ii)それでも前記層がケーブルの長さに沿ってケーブルの断面形状および/または面積を変化させる十分な有効弾性および/または可塑性をもたらせるほど十分に薄いように選択される。この目的のために使用され得る例示的な材料は、限定はしないが、(i)様々な天然および人工織物、(ii)プラスチックおよび金属箔、(iii)セルロースおよびその誘導体、(iv)ゴム、(v)ネオプレン、(v)ラテックス、(vi)ライクラ、(vii)エラスタン、および(viii)スパンデックスを含む。
【0043】
図3A図3Cは、別の実施形態によるシステム100(図1)で使用され得る光ファイバケーブル102を絵で例示している。より具体的には、図3Aは、ケーブル102の平面図を示している。図3Bは、同じケーブル102の側面図を示している。図3Cは、前記同じケーブル102の中間セグメント300の3次元(3D)切欠斜視図を示す。図3A図3Cに示されているXYZ座標の三つ組みは、示されている図の相対的配向を示している。
【0044】
図3Aを参照すると、光ファイバケーブル102は、平面321付近に鋭い(たとえば、約90度の)曲がりを有する構成でそこに示されている。個々のファイバ素線220は、それらの各々がひび割れまたは破断を生じることなくそのような曲げに対応できるような素線である。
【0045】
図3Bを参照すると、図示されているケーブル102のシース210は、上で説明されているように、横方向において可撓性および/または伸縮性を有している。この特性があることで、ケーブル102はその長さに沿ってその断面形状を変化させることができる。たとえば、図3Bは、ケーブル102の鉛直方向のサイズ(すなわち、Z座標軸に沿って測定されるサイズ)が、コネクタ240に直接隣接するその端部セグメントよりもその中間セグメント300において大きいことを明確に示している。
【0046】
図3Cは、中間セグメント300をより詳細に概略として示している。特に、図3Cは、中間セグメント300の3つの断面を概略として示し、この断面は、それぞれ302、304、および306とラベル付けされている。断面306は、平面321に対応する(図3A図3Bも参照)。断面302および306は、ケーブル102の(曲がった)長手方向軸に局所的に直交し、その両端部に近い位置(たとえば、それぞれのコネクタ240の近く)に配置されているそれぞれの平面に対応する。
【0047】
断面302は丸みを帯びた角を有するおおよそ五角形の形状を有している。断面304は、比較的大きなアスペクト比(たとえば、>4)により特徴付けられるおおよそ楕円形の形状を有する。断面306は、不規則な非凸の形状を有する。当業者であれば、示されている形状は非限定的な例を表しており、他の多くの断面形状が可能であることを理解するであろう。示されている例示的な断面形状302、304、および306を目視検査することで、ファイバ素線220および強度部材230は、一方の断面から次の断面へと比較的空間的に再配置構成されてよく、たとえば、他のセグメントよりもいくつかのセグメントにおいてシース210内で横方向に広がるようにできることが明らかになる。後者の特性は、特に、平面321付近の鋭いケーブル曲げを可能にする。
【0048】
曲げるときに、可撓性/伸縮性を有するシース210内に収容される光ファイバ素線220の少なくともいくつかは、相対的な横方向移動を受けることがあり、それによって、光ファイバ素線220の少なくともいくつかの間の相対的位置は、その真っ直ぐな部分と比較してケーブルの曲がったセクションにおいて変化し得る。例示的な一実施形態において、ケーブルの曲がったセクションにおいてシース内に収容される2本の光ファイバ素線間の最大距離(図3Cのa)は、ケーブルの乱されていない真っ直ぐなセクションにおいてシース内に収容される2本の光ファイバ素線間の最大距離(図3Cのa)より大きくなり得る、すなわち、a>aである。いくつかの実施形態において、ケーブルの曲がったセクションにおいてシース内に収容される2本の光ファイバ素線間の最大距離(図3Cのa)は、ケーブルの乱されていない真っ直ぐなセクション内のシースの断面領域の最大寸法(図3CのA)より大きくなり得る、すなわち、a>Aである。
【0049】
図4A図4Fは、ケーブルの断面(図3C)を概略として示す。より具体的には、図4A図4Fは、強度部材230がケーブル102内にどのように配置され、かつ/または分配され得るかのいくつかの例を提供する。
【0050】
図4Aは、専用の強度部材230が使用されていない一実施形態を例示している。この特定の実施形態において、複数のファイバ素線220それ自体も、ケーブルの強度部材として働く。いくつかの実施形態において、シース210は、ケーブル102の全体的な軸方向強度に寄与するいくらかの軸方向強度を有することができる。
【0051】
図4Bは、強度部材230がシース210内のケーブル102の内部全体にわたって比較的広く(たとえば、おおよそ均一にまたは不均一に)分配される一実施形態を例示している。強度部材230は、ケーブル102が曲げられたとき、たとえば、図3Cに示されているように、シース210内に再分配され得る。
【0052】
図4Cは、複数の強度部材230がケーブル102の断面中心付近に配置されている一実施形態を例示している。そのような複数の強度部材は、構造的な束を形成するために接続されてもよいし、接続されなくてもよい。
【0053】
図4Dは、強度部材230がシース210の内側表面付近に配置されている一実施形態を例示している。いくつかの実施形態において、1つまたは複数のそのような強度部材230は、シース210の内側表面に取り付けられ得る(たとえば、接着剤で接着され得る)。
【0054】
図4Eは、強度部材230がシース210内に埋め込まれる一実施形態を例示している。可能な一実施形態において、強度部材230は、シース210内で使用される横方向において可撓性/伸縮性を有する布に織り込まれ得る。代替的にまたはそれに加えて、強度部材230は、シース210において使用される可撓性/伸縮性を有する材料の異なる薄層の間に挟装され得る。
【0055】
図4Fは、強度部材230がシース210の外側表面に位置決めされている一実施形態を例示している。いくつかの実施形態において、1つまたは複数のそのような強度部材230は、シース210に取り付けられ得る(たとえば、接着剤で接着され得る)。
【0056】
代替的にまたはそれに加えて、上記の実施形態のいずれかにおいて、強度部材230は、ケーブル102の両端部にあるコネクタ240のハウジングに取り付けられ得るか、またはたとえば、ケーブルを引いているときに強度部材に直接アクセスできるように、シース210を通してケーブルの外側に送り出され得る。
【0057】
図5A図5Bは、ケーブル102のいくつかの代替的実施形態を概略として示している。より具体的には、そのような実施形態において、ケーブル102は、その一端または両端に複数のコネクタ240を備えることができる。
【0058】
図5Aは、シース付きの主要部510がシース付きの枝部511および512に分割され、シース付きの枝部511および512が各々主要部510の光ファイバ素線220のそれぞれのサブセットを有する一実施形態を例示している。主要部510ならびに枝部511および512の少なくとも1つは、シース210を含む。残りは、横方向において可撓性または伸縮性を有し得る、または有し得ないシースを有することができる。いくつかの実施形態において、主要部510ならびに枝部511および512のシースは、同じ材料を含み得る。いくつかの実施形態において、主要部510ならびに枝部511および512のシースは、異なるそれぞれの材料を含み得る。
【0059】
図5Bは、ケーブル102が、ケーブル521および522と、コネクタ240、240、および240と、を含む一実施形態を例示している。ケーブル521および522は、コネクタ240を共有し、他方のケーブル端にコネクタ240および240をそれぞれ有している。コネクタ240の近くで、ケーブル521および522は、その外側表面に横方向において可撓性または伸縮性を有するシース210を有する主要部520内に配置構成されている。主要部520のシース210は、ケーブル521および522の対応するセグメントを囲み、各々光ファイバ220のそれぞれのサブセットを束ねる。いくつかの実施形態において、主要部520のシース210は、ケーブル521および522に類似する2本またはそれ以上のケーブルを囲むことができる。
【0060】
ケーブル521および522は、横方向において可撓性または伸縮性を有し得る、または有し得ないそれぞれのシースを有することができる。ケーブル102のいずれかの端部に任意の数のコネクタ240を有し、少なくとも1つの横方向において可撓性または伸縮性を有するシース210を有する実施形態も企図される。本開示に鑑みて、当業者であれば、いかなる過度の実験なしでそのような実施形態を作り、使用することができるであろう。強度部材230は、図5A図5Bに明示的に示されていないが、そのような強度部材は、たとえば、図4B図4Fのいずれかに従って、対応するケーブル102内に組み込まれ得る。
【0061】
再び図1を参照すると、いくつかの実施形態において、システム100内の少なくともいくつかのケーブル102は、1つまたは複数のケーブル配線管を使用して配備され得る。ケーブル管理技術において、配線管(配線管システムとも称されることがある)は、ケーブルおよび電線を保護し、引き回し、かつ/または隠す剛体密閉もしくは半密閉チャネルまたは導管である。配線管は、熱、湿気、腐食、水侵入、および他の物理的脅威から電線およびケーブルを保護することができる。また、適切に接地された金属製配線管は、電磁波干渉(EMI)を低減する無線周波数(RF)遮蔽を形成することもできる。プラスチック製配線管が、たとえば、EMIが関わらないときに使用され得る。たとえば、ケーブル102は、金属製またはプラスチック製配線管を使用して配備され得る。
【0062】
図6A図6Eは、一実施形態によりシステム100において1つまたは複数のケーブル102を配備するために使用され得る配線管600のセクションを概略として示す。より具体的には、図6Aは、配線管600の一セクションの平面図を示している。図6B図6Dは、図6Aに示されている位置611、612、および613における配線管600の一セクションの3つの断面図を示している。図6Eは、配線管600の一セクションの湾曲した中間部分610をより詳細に絵で示している(図6Aも参照)。図6A図6B、および図6Dに示されているXYZ座標の三つ組みは、示されている図の相対的配向を示している。
【0063】
図6A図6Dを参照する。配線管600の一セクションは、1つまたは複数の光ファイバケーブル102に対する中空導管として内側開口部602を形成する壁601を備える。配線管600の一セクション内では、中空導管は、そのセクションの主平面620に沿って実質的に延びている。1つまたは複数のケーブル102は、実質的にその配線管セクションの主平面620に沿って展開され得る。本明細書で使用されているように、「主平面」という用語は、配線管600の内側開口部の局所的断面の幾何学的中心を通して近似的に描かれた平面を指す。いくつかの実施形態において、主平面は、配線管600が敷設される床の表面に平行であるものとしてよい。
【0064】
例示的な一実施形態において、配線管600の内側開口部602の断面寸法の1つまたは複数は、たとえば図6B図6Dに示されているように、配線管600の湾曲中間部分610内で変化し得る。
【0065】
可能な一実施形態において、主平面620に直交する方向で測定された、配線管600の湾曲中間部分610内の内側開口部602の(たとえば、位置612における)最大の断面寸法(図6CのD)は、主平面に直交する方向で測定された、配線管600の真っ直ぐな部分(たとえば、位置611および613)における内側開口部602の最大断面寸法(図6Bおよび図6DにおけるD)より大きくなり得る、すなわち、D>Dとなり得る。この特徴は、配線管600が、たとえば、図3B図3Cに例示されている平面321付近の横方向の拡張などの屈曲部におけるケーブル102の横方向の拡張を受け入れることを可能にする。図6B図6Dによって例示されている例示的な実施形態において、配線管600の内側開口部602は、主平面620(図6Eも参照)に対して上下に拡張する形状を有する。
【0066】
図6Eは、湾曲した中間部分610内の配線管600の内側開口部602の例示的な三次元幾何学的形状を絵で例示する。図6Eに示されているように、配線管600は、壁601および内側開口部602を形成するために双頭矢印で示されているように一緒に連結され得る底部650および頂部660を備える。破線651、652、661、および662は、内側開口部602の内側縁を示す。内側縁651、652、661、および662の曲率は、図6B図6Dに示されている断面寸法の変化が実現されるような曲率である。
【0067】
いくつかの実施形態において、配線管600の内側開口部602は、壁601によって完全に囲まれ得る。いくつかの実施形態において、配線管600の内側開口部602は、壁601によって部分的にしか囲まれ得ない、たとえば、中空導管は頂壁を有し得ない。
【0068】
図7A図7Cは、別の実施形態によりシステム100において1つまたは複数のケーブル102を配備するために使用され得る配線管600の一セクションを概略として示す。より具体的には、図7A図7Cは、図6Aに示されている位置611、612、および613における配線管600の一セクションの3つの断面図を示している。図7Aおよび図7Cに示されているXYZ座標の三つ組みは、示されている図の相対的配向を示している。この特定の実施形態では、位置612において、内側開口部602は、位置611および613に対応する主平面620の上および下で非対称に拡張する。たとえば、図7Bに示されているように、前記主平面620より上には、前記主平面より下よりも大きな拡張がある。
【0069】
いくつかの実施形態において、配線管600の外部高さは、図6B図6Dに可視化されているように、真っ直ぐなセクションに対する値Hと湾曲セクションに対する値H>Hとの間で変化し得る。いくつかの他の実施形態において、配線管600の外部高さは、図7A図7Cに可視化されているように、真っ直ぐなセクションおよび湾曲セクションの両方に対して実質的に一定の値Hを有することができる。いくつかの実施形態において、配線管600の外部高さは、図6Eに視覚化されているように、底部Hの高さと頂部Hの高さとの合計であり得る。
【0070】
上で開示されている例示的な一実施形態によれば、たとえば、発明の概要のセクションにおいて、および/または図1図7のいくつかのもしくはすべての任意の1つもしくは任意の組合せを参照して、横方向においてケーブルシース(たとえば、210、図2図3図4、または図5)によって包まれた複数の光ファイバ(たとえば、220、図2図3図4、または図5)を有するケーブルセグメント(たとえば、300、図3B図3C、520、図5B)を含む光ファイバケーブル(たとえば、102、図1)が提供され、ケーブルセグメントは、ケーブルシース内(たとえば、302、304、306、図3Cの比較によって例示されているような)の光ファイバの少なくともいくつかの相対的な横方向の移動がケーブルセグメントの断面形状を変化させることを可能にするように構築される。
【0071】
上で説明されている光ファイバケーブル(たとえば、図2A図5Bの102)は、図1の通信システム100などの様々なシステムにおいて使用され得る。たとえば、光ファイバケーブルは、データおよび制御信号、さらにはフォトニック集積回路内の変調器の光源として使用され得る光パワー供給光を伝送することができる。
【0072】
図8から図11は、光通信システム800および1100の例を示しており、そこでは、各システムにおいて、光パワー供給部または光子供給部が、複数の通信デバイス(たとえば、光トランスポンダ)内にホストされているフォトニック集積回路に光パワー供給光を提供し、光パワー供給部は、通信デバイスの外部にある。光パワー供給部は、通信デバイスのハウジング、電気パワー供給部、および制御回路から独立した、それ専用のハウジング、電気パワー供給部、および制御回路を有することができる。これは、光パワー供給部が、通信機器から独立して、整備されるか、修理されるか、交換されることを可能にする。冗長光パワー供給部は、問題のある外部の光パワー供給部が通信デバイスをオフラインにすることなく修理されるか、または交換され得るように提供され得る。外部の光パワー供給部は、(高い温度を有し得る、通信デバイス内に詰め込まれるのとは反対に)専用の温度環境を有する都合のよい集中配置に置かれ得る。外部の光パワー供給部は、監視回路および熱制御ユニットなどのいくつかの共通部品がより多くの通信デバイス上で償却され得るので、個々のパワー供給ユニットよりも効率的に構築され得る。次に、リモート光パワー供給部に対するファイバケーブル配線の実装形態について説明する。リモート光パワー供給部に対するファイバケーブル配線に関する追加の情報は、2021年2月3日に出願した米国仮特許出願第63/145,368号(「’368出願」と称される)において提示されており、その内容全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【0073】
図8は、フォトニック集積回路を含むコパッケージされた光インターコネクトモジュール806、807をそれぞれ使用して、第1のチップ802と第2のチップ804との間で高速通信を提供する光通信システム800を示している。第1のチップ802および第2のチップ804の各々は、大容量チップ、たとえば、高帯域幅イーサネットスイッチチップとすることができる。第1のチップ802および第2のチップ804は、複数の光ファイバを含む光ファイバ相互接続ケーブル808を通して互いに通信する。いくつかの実装形態において、光ファイバ相互接続ケーブル808は、上で説明されている光ファイバケーブル102のうちの1つまたは複数を使用して実装され得る(たとえば、図2Aから図5Aを参照)。図8の例では、光ファイバ相互接続ケーブル808は、第1のチップ802および第2のチップ804の間でデータおよび制御信号を伝送する光ファイバコアを備える。光ファイバ相互接続ケーブル808は、光パワー供給部または光子供給部からの光パワー供給光を、第1のチップ802および第2のチップ804に対する光電子インターフェースを提供するフォトニック集積回路に伝送する1つまたは複数の光ファイバコアを備える。光ファイバ相互接続ケーブル808は、シングルコアファイバまたはマルチコアファイバを備えることができる。各シングルコアファイバは、典型的には誘電体光導波路を確立するためにクラッドの屈折率がコアの屈折率より低くなるように異なる屈折率のガラスから作られるクラッドおよびコアを含む。各マルチコア光ファイバは、典型的にはクラッドの屈折率がコアの屈折率より低くなるように異なる屈折率のガラスから作られる、クラッドおよび複数のコアを含む。インデックストレンチ、マルチインデックスプロファイル、または徐々に変化する屈折率プロファイルなどの、より複雑な屈折率プロファイルも使用され得る。非円形のコアまたはクラッド、フォトニック結晶構造、フォトニックバンドギャップ構造、または入れ子になった反共振ノードレス中空コア構造などのより複雑な幾何学的構造も使用され得る。
【0074】
図8の例は、スイッチ間の使用ケースを例示している。外部の光パワー供給部または光子供給部810は、たとえば連続波光、1つもしくは複数の周期的光パルス列、または1つもしくは複数の非周期的光パルス列であり得る、光パワー供給信号を提供する。パワー供給光は、光子供給部810から光ファイバ812および814を通してフォトニック集積回路にそれぞれ供給される。たとえば、光パワー供給部810は、内容全体が参照により本明細書に組み込まれている2020年4月14日に出願した特許文献1において説明されているように、連続波光、またはデータ変調および同期のための両方のパルス光を提供することができる。これは、第1のチップ802が第2のチップ804と同期されることを可能にする。
【0075】
たとえば、光子供給部810は、図1の光パワー供給部103に対応することができる。光子供給部810からのパルス光は、コパッケージされた光インターコネクトモジュール806、807に供給され得る。いくつかの実装形態において、光子供給部810は、光フレームテンプレートのシーケンスを提供することができ、光フレームテンプレートの各々は、それぞれのフレームヘッダおよびそれぞれのフレーム本体部を含み、フレーム本体部は、それぞれの光パルス列を含む。コパッケージされた光インターコネクトモジュール806、807内の変調器は、データをそれぞれのフレーム本体部にロードして、光フレームテンプレートのシーケンスを、光ファイバリンクを通じて出力されるロードされた光フレームの対応するシーケンスに変換することができる。図8に示されている実装形態は、フォトニック集積回路900がシリアライザ/デシリアライザモジュール902に直接取り付けられる、図9に対応するパッケージングソリューションを使用する。図10は、フォトニック集積回路900がシリアライザ/デシリアライザ902に直接取り付けられている他の例を示している。
【0076】
光ファイバケーブル808は、第1の光ファイバコネクタ822および第2の光ファイバコネクタ832を含む。第1の光ファイバコネクタ822は、コパッケージされた光インターコネクトモジュール806に光学的に結合された対応するコネクタと嵌合し、第2の光ファイバコネクタ832は、コパッケージされた光インターコネクトモジュール807に光学的に結合された対応するコネクタと嵌合する。第1の光ファイバコネクタ822および第2の光ファイバコネクタ832の各々は、1つまたは複数のパワー供給部ファイバポート、1つまたは複数の送信機ファイバポート、および1つまたは複数の受信機ファイバポートを備える。複数の光ファイバコアを含む1つまたは複数の光ファイバは、チップ802と804との間の通信を可能にするために第1の光ファイバコネクタ822と第2の光ファイバコネクタ832との間で光学的に結合される。
【0077】
第1の光ファイバコネクタ822の各パワー供給部ファイバポートは、コパッケージされた光インターコネクトモジュール806に光パワー供給光を供給する。コパッケージされた光インターコネクトモジュール806は、光ファイバコネクタ822の1つまたは複数の送信機ファイバポートに出力光信号を伝送し、光ファイバコネクタ822の1つまたは複数の受信機ファイバポートから入力光信号を受信する。類似の方式で、第2の光ファイバコネクタ832の各パワー供給部ファイバポートは、コパッケージされた光インターコネクトモジュール807に光パワー供給光を供給する。コパッケージされた光インターコネクトモジュール807は、光ファイバコネクタ832の1つまたは複数の送信機ファイバポートに出力光信号を伝送し、光ファイバコネクタ832の1つまたは複数の受信機ファイバポートから入力光信号を受信する。光ファイバコネクタ822および832は、光ファイバコネクタ822および832が交換可能であるように以下で説明されている対称性を有することができ、たとえば、光ファイバコネクタ832は、コパッケージされた光インターコネクトモジュール806に関連付けられているコネクタに接続されるものとしてよく、光ファイバコネクタ822は、コパッケージされた光インターコネクトモジュール807に関連付けられているコネクタに接続されるものとしてよい。光ファイバコネクタ822および832の各々は、ユーザにとってより都合がよいように180度回転または90度回転に対して不変であるものとしてよい。
【0078】
光ファイバケーブル808の1つまたは複数の部分は、(たとえば、図2Aから図5Bのケーブルシース210に類似する)ケーブルシースを有することができる。光ファイバケーブル808は、(たとえば、強度部材230に類似する)強度部材を有することができる。いくつかの実装形態において、光ファイバケーブル808は、ケーブルシース内の光ファイバの少なくともいくつかの相対的な横方向の移動がケーブルセグメントの断面形状を変化させることを可能にするように構築されたケーブルセグメントを備えることができる。いくつかの実装形態において、光ファイバケーブル808は、横方向においてケーブルシースによって包まれた複数の光ファイバを有するケーブルセグメントを備えることができ、複数の光ファイバは、ケーブルセグメントの第1の断面からケーブルセグメントの第2の断面に相対的に空間的に再配置構成されるように互いに対して横方向に移動することが可能にされ、ケーブルシースは、ケーブルシース内の光ファイバの移動に応答してケーブルセグメントの断面形状が変化することを可能にする横方向において伸縮性を有する材料を含む。
【0079】
図11は、図8に示されるものに類似するコパッケージされた光インターコネクトモジュール806、807を使用する大容量チップ1102(たとえば、イーサネットスイッチチップ)と複数の小容量チップ1104a、1104b、1104c、たとえば、コンピュータサーバに取り付けられた複数のネットワークインターフェースカード(NIC)との間で高速通信を提供する光通信システム1100の一例を示している。大容量チップ1102は、後で小容量チップ1104a、1104b、1104cにそれぞれ接続される複数の小容量光ファイバ相互接続ケーブル1108a、1108b、1108cに分岐する大容量光ファイバ相互接続ケーブル1106を含む光ファイバケーブル1114を通して小容量チップ1104a、1104b、1104cと通信する。この例では、スイッチからサーバ間での使用ケースを説明する。
【0080】
外部の光パワー供給部または光子供給部1110は、連続波光、1つもしくは複数の周期的光パルス列、または1つもしくは複数の非周期的光パルス列であり得る、光パワー供給信号を提供する。パワー供給光は、光子供給部1110から光ファイバ1116、1112a、1112b、1112cを通して光インターコネクトモジュール806、807にそれぞれ供給される。たとえば、光パワー供給部1110は、特許文献1において説明されているように、データ変調および同期用に両方のパルス光を提供することができる。これは、大容量チップ1102が小容量チップ1104a、1104b、および1104cと同期されることを可能にする。
【0081】
いくつかの実装形態において、光ファイバケーブル1114は、横方向においてケーブルシースによって包まれた複数の光ファイバを有するケーブルセグメントを備えることができ、ケーブルセグメントは、ケーブルシース内の光ファイバの少なくともいくつかの相対的な横方向の移動がケーブルセグメントの断面形状を変化させることを可能にするように構築される。いくつかの実装形態において、光ファイバケーブル1114は、横方向においてケーブルシースによって包まれた複数の光ファイバを有するケーブルセグメントを備えることができ、複数の光ファイバは、ケーブルセグメントの第1の断面からケーブルセグメントの第2の断面に相対的に空間的に再配置構成されるように互いに対して横方向に移動することが可能にされ、ケーブルシースは、ケーブルシース内の光ファイバの移動に応答してケーブルセグメントの断面形状が変化することを可能にする横方向において伸縮性を有する材料を含む。
【0082】
システム800および1100のいくつかの態様は、図12から図17Cに関連してより詳細に説明される。
【0083】
図12は、第1の通信トランスポンダ1202と第2の通信トランスポンダ1204とを含む光通信システム1200の一例のシステム機能ブロック図である。第1の通信トランスポンダ1202および第2の通信トランスポンダ1204の各々は、上で説明されている1つまたは複数のコパッケージされた光モジュールを備えることができる。各通信トランスポンダは、たとえば、ネットワークスイッチ、中央演算処理装置、グラフィックスプロセッサユニット、テンソルプロセッシングユニット、デジタルシグナルプロセッサ、および/または他の特定用途向け集積回路(ASIC)などの1つもしくは複数のデータプロセッサを備えることができる。この例では、第1の通信トランスポンダ1202は、第1の光通信リンク1206を介して、第2の通信トランスポンダ1204に光信号を送り、第2の通信トランスポンダ1204から光信号を受信する。各通信トランスポンダ1202、1204の1つまたは複数のデータプロセッサは、第1の光通信リンク1206から受信されたデータを処理し、処理されたデータを第1の光通信リンク1206に出力する。光通信システム1200は、追加の通信トランスポンダを含むように拡張され得る。光通信システム1200は、2つまたはそれ以上の外部の光子供給部間の追加の通信を含むようにも拡張されてよく、これはそれぞれ放射される波長またはそれぞれ放射される光パルスの相対的タイミングなどの、供給される光の態様を調整することができる。
【0084】
第1の外部の光子供給部1208は、第1の光パワー供給リンク1210を通して第1の通信トランスポンダ1202に光パワー供給光を供給し、第2の外部の光子供給部1212は、第2の光パワー供給リンク1214を通して第2の通信トランスポンダ1204に光パワー供給光を供給する。例示的な一実施形態では、第1の外部の光子供給部1208および第2の外部の光子供給部1212は、同じ光波長の連続波レーザー光を供給する。別の例示的な実施形態では、第1の外部の光子供給部1208および第2の外部の光子供給部1212は、異なる光波長の連続波レーザー光を供給する。さらに別の例示的な実施形態では、第1の外部の光子供給部1208は、第1の通信トランスポンダ1202に光フレームテンプレートの第1のシーケンスを提供し、第2の外部の光子供給部1212は、第2の通信トランスポンダ1204に光フレームテンプレートの第2のシーケンスを提供する。たとえば、特許文献1において説明されているように、光フレームテンプレートの各々は、それぞれのフレームヘッダおよびそれぞれのフレーム本体部を含むことができ、フレーム本体部は、それぞれの光パルス列を含む。第1の通信トランスポンダ1202は、第1の外部の光子供給部1208から光フレームテンプレートの第1のシーケンスを受信し、それぞれのフレーム本体部にデータをロードして、光フレームテンプレートの第1のシーケンスを、第1の光通信リンク1206を通して第2の通信トランスポンダ1204に伝送されるロード済み光フレームの第1のシーケンスに変換する。同様に、第2の通信トランスポンダ1204は、第2の外部の光子供給部1212から光フレームテンプレートの第2のシーケンスを受信し、それぞれのフレーム本体部にデータをロードして、光フレームテンプレートの第2のシーケンスを、第1の光通信リンク1206を通して第1の通信トランスポンダ1202に伝送されるロード済み光フレームの第2のシーケンスに変換する。
【0085】
いくつかの実装形態において、通信リンク1206、1210、1214の各々は、横方向においてケーブルシースによって包まれた複数の光ファイバを有するケーブルセグメントを含む光ファイバケーブルを含むことができ、ケーブルセグメントは、ケーブルシース内の光ファイバの少なくともいくつかの相対的な横方向の移動がケーブルセグメントの断面形状を変化させることを可能にするように構築される。いくつかの実装形態において、通信リンク1206、1210、1214の各々は、横方向においてケーブルシースによって包まれた複数の光ファイバを有するケーブルセグメントを含む光ファイバケーブルを含むことができ、複数の光ファイバは、ケーブルセグメントの第1の断面からケーブルセグメントの第2の断面に相対的に空間的に再配置構成されるように互いに対して横方向に移動することが可能にされ、ケーブルシースは、ケーブルシース内の光ファイバの移動に応答してケーブルセグメントの断面形状が変化することを可能にする横方向において伸縮性を有する材料を含む。
【0086】
図13Aは、第1のスイッチボックス1302および第2のスイッチボックス1304を含む光通信システム1300の一例の図である。スイッチボックス1302、1304の各々は、ネットワークスイッチなどの1つまたは複数のデータプロセッサを備えることができる。第1のスイッチボックス1302および第2のスイッチボックス1304は、たとえば、1フィート、3フィート、10フィート、100フィート、または1000フィートより大きい距離だけ隔てられ得る。図は、第1スイッチボックス1302の前面パネル1306と第2スイッチボックス1304の前面パネル1308との図を示している。この例では、第1のスイッチボックス1302は、鉛直ASICマウントグリッド構造1310を含む。コパッケージされた光モジュール1312が、グリッド構造1310の受容部に取り付けられる。第2のスイッチボックス1304は、鉛直ASICマウントグリッド構造1314を含む。コパッケージされた光モジュール1316が、グリッド構造1314の受容部に取り付けられる。第1のコパッケージされた光モジュール1312は、複数の光ファイバを含む光ファイバ束1318を通して第2のコパッケージされた光モジュール1316と通信する。任意選択のファイバコネクタ1320が、光ファイバ束1318に沿って使用されてよく、その場合、光ファイバ束の短いセクションは、ファイバコネクタ1320によって接続される。
【0087】
いくつかの実装形態では、各コパッケージされた光モジュール(たとえば、1312、1316)は、入力光信号をデータプロセッサに提供される入力電気信号に変換し、データプロセッサからの出力電気信号を出力光信号に変換するように構成されているフォトニック集積回路を備える。コパッケージされた光モジュールは、入力電気信号がデータプロセッサに伝送される前にフォトニック集積回路からの入力電気信号を処理し、出力電気信号がフォトニック集積回路に伝送される前にデータプロセッサからの出力電気信号を処理するように構成されている電子集積回路を含むことができる。いくつかの実装形態において、電子集積回路は、フォトニック集積回路からの入力電気信号を処理し、フォトニック集積回路に伝送される出力電気信号を処理するように構成されている複数のシリアライザ/デシリアライザを備えることができる。電子集積回路は、複数のシリアライザユニットおよびデシリアライザユニットを有する第1のシリアライザ/デシリアライザモジュールを含むことができ、第1のシリアライザ/デシリアライザモジュールは、フォトニック集積回路によって提供される複数の第1のシリアル電気信号に基づき第1のパラレル電気信号の複数のセットを生成し、それらの電気信号を調整するように構成され、第1のパラレル電気信号の各セットは、対応する第1のシリアル電気信号に基づき生成される。電子集積回路は、複数のシリアライザユニットおよびデシリアライザユニットを有する第2のシリアライザ/デシリアライザモジュールを含むことができ、第2のシリアライザ/デシリアライザモジュールは、第1のパラレル電気信号の複数のセットに基づき複数の第2のシリアル電気信号を生成するように構成され、各第2のシリアル電気信号は、第1のパラレル電気信号の対応するセットに基づき生成される。複数の第2のシリアル電気信号は、データプロセッサに向かって伝送され得る。
【0088】
第1のスイッチボックス1302は、光コネクタアレイ1324を通して光パワー供給光を供給する外部の光パワー供給部1322(すなわち、コパッケージされた光モジュールの外部にある)を含む。この例では、光パワー供給部1322は、スイッチボックス1302のハウジングの内部に配置される。光ファイバ1326は、(光コネクタアレイ1324の)光コネクタ1328およびコパッケージされた光モジュール1312に光学的に結合されている。光パワー供給部1322は、光コネクタ1328および光ファイバ1326を通して光パワー供給光をコパッケージされた光モジュール1312に送る。たとえば、コパッケージされた光モジュール1312は、データプロセッサによって提供されるデータに基づきパワー供給光を変調して変調された光信号を生成し、変調済み光信号をファイバ束1318内の光ファイバの1つを通してコパッケージされた光モジュール1316に伝送するフォトニック集積回路を含む。
【0089】
いくつかの例では、光パワー供給部1322は、光パワー供給モジュールの一部で誤動作が生じた場合に備え冗長性を組み込んだ複数のリンクを通してコパッケージされた光モジュール1312に光パワー供給光を供給するように構成される。たとえば、コパッケージされた光モジュール1312は、光パワー供給部1322から、光パワー供給光のN個のチャネル(たとえば、同じもしくは異なる光波長でのN1個の連続波光信号、または光フレームテンプレートのN1個のシーケンス、ただしN1は正の整数)を受け取るよう設計され得る。光パワー供給部1322は、光パワー供給光のN1+M1個のチャネルをコパッケージされた光モジュール1312に提供し、光パワー供給光のM1個のチャネルは、光パワー供給光のN1個のチャネルのうちの1つまたは複数のチャネルの不具合発生時のバックアップとして使用され、M1は正の整数である。
【0090】
第2のスイッチボックス1304は、コパッケージされた光パワー供給部1330から光パワー供給光を受光し、これは、たとえば、第2のスイッチボックス1304の外部にあり、第2のスイッチボックス1304の近く、たとえば、データセンター内の第2のスイッチボックス1304と同じラック内に配置される。光パワー供給部1330は、光コネクタ1332のアレイを含む。光ファイバ1334は、(光コネクタ1332の)光コネクタ1336およびコパッケージされた光モジュール1316に光学的に結合されている。光パワー供給部1330は、光コネクタ1336および光ファイバ1334を通して光パワー供給光をコパッケージされた光モジュール1316に送る。たとえば、コパッケージされた光モジュール1316は、データプロセッサによって提供されるデータに基づきパワー供給光を変調して変調された光信号を生成し、変調済み光信号をファイバ束1318内の光ファイバの1つを通してコパッケージされた光モジュール1312に伝送するフォトニック集積回路を含む。
【0091】
いくつかの例では、光パワー供給部1330は、光パワー供給モジュールの一部で誤動作が生じた場合に備え冗長性を組み込んだ複数のリンクを通してコパッケージされた光モジュール1316に光パワー供給光を供給するように構成される。たとえば、コパッケージされた光モジュール1316は、光パワー供給部1322から、光パワー供給光のN2個のチャネル(たとえば、同じもしくは異なる光波長でのN2個の連続波光信号、または光フレームテンプレートのN2個のシーケンス、ただしN2は正の整数)を受け取るよう設計され得る。光パワー供給部1322は、光パワー供給光のN2+M2個のチャネルをコパッケージされた光モジュール1312に提供し、光パワー供給光のM2個のチャネルは、光パワー供給光のN2個のチャネルのうちの1つまたは複数のチャネルの不具合発生時のバックアップとして使用され、M2は正の整数である。
【0092】
図13Bは、第1のコパッケージされた光モジュール1312が第1の光パワー供給部1322から光パワー供給光を受光することを可能にし、第2のコパッケージされた光モジュール1316が第2の光パワー供給部1330から光パワー供給光を受光することを可能にし、第1のコパッケージされた光モジュール1312が第2のコパッケージされた光モジュール1316と通信することを可能にするために使用され得る光ケーブルアセンブリ1340の一例の図である。図13Cは、例示をよりわかりやすくするために参照番号のいくつかを取り除いた光ケーブルアセンブリ1340の拡大図である。
【0093】
光ケーブルアセンブリ1340は、第1の光ファイバコネクタ1342、第2の光ファイバコネクタ1344、第3の光ファイバコネクタ1346、および第4の光ファイバコネクタ1348を備える。第1の光ファイバコネクタ1342は、第1のコパッケージされた光モジュール1312に光学的に結合されるように設計され、構成されている。たとえば、第1の光ファイバコネクタ1342は、第1のコパッケージされた光モジュール1312のコネクタ部分、または第1のコパッケージされた光モジュール1312に光学的に結合されるコネクタ部分と嵌合するように構成され得る。第1の光ファイバコネクタ1342、第2の光ファイバコネクタ1344、第3の光ファイバコネクタ1346、および第4の光ファイバコネクタ1348は、データおよび制御信号、ならびに光パワー供給光を伝送する光ファイバ相互接続ケーブルの仕様を規定する業界標準に準拠するものとしてよい。
【0094】
第1の光ファイバコネクタ1342は、光パワー供給部(PS)ファイバポート、送信機(TX)ファイバポート、および受信機(RX)ファイバポートを備える。光パワー供給部ファイバポートは、光パワー供給光をコパッケージされた光モジュール1312に提供する。送信機ファイバポートは、コパッケージされた光モジュール1312が出力光信号(たとえば、データおよび/または制御信号)を伝送することを可能にし、受信機ファイバポートは、コパッケージされた光モジュール1312が入力光信号(たとえば、データおよび/または制御信号)を受信することを可能にする。第1の光ファイバコネクタ1342における光パワー供給部ファイバポート、送信機ポート、および受信機ポートの配置構成の例が、図13D図22、および図23に示されている。
【0095】
図13Dは、図13Bの図の拡大された上側部分を示し、第1の光ファイバコネクタ1342のファイバポート1750のマッピング、および第3の光ファイバコネクタ1346のファイバポート1752のマッピングの一例が追加されている。ファイバポート1750のマッピングは、第1の光ファイバコネクタ1342内への方向1754で見たときの第1の光ファイバコネクタ1342の送信機ファイバポート(たとえば、1753)、受信機ファイバポート(たとえば、1755)、およびパワー供給部ファイバポート(たとえば、1751)の位置を示している。ファイバポート1752のマッピングは、第3の光ファイバコネクタ1346内への方向1756で見たときの第3の光ファイバコネクタ1346のパワー供給部ファイバポート(たとえば、1757)の位置を示している。
【0096】
第2の光ファイバコネクタ1344は、第2のコパッケージされた光モジュール1316に光学的に結合されるように設計され、構成されている。第2の光ファイバコネクタ1344は、光パワー供給部ファイバポート、送信機ファイバポート、および受信機ファイバポートを備える。光パワー供給部ファイバポートは、光パワー供給光をコパッケージされた光モジュール1316に提供する。送信機ファイバポートは、コパッケージされた光モジュール1316が出力光信号を伝送することを可能にし、受信機ファイバポートは、コパッケージされた光モジュール1316が入力光信号を受信することを可能にする。第2の光ファイバコネクタ1344における光パワー供給部ファイバポート、送信機ポート、および受信機ポートの配置構成の例が、図13E図22、および図23に示されている。
【0097】
図13Eは、図13Bの図の拡大された下側部分を示し、第2の光ファイバコネクタ1344のファイバポート1760のマッピング、および第4の光ファイバコネクタ1348のファイバポート1762のマッピングの一例が追加されている。ファイバポート1760のマッピングは、第2の光ファイバコネクタ1344内への方向1764で見たときの第2の光ファイバコネクタ1344の送信機ファイバポート(たとえば、1763)、受信機ファイバポート(たとえば、1765)、およびパワー供給部ファイバポート(たとえば、1761)の位置を示している。ファイバポート1762のマッピングは、第4の光ファイバコネクタ1348内への方向1766で見たときの第4の光ファイバコネクタ1348のパワー供給部ファイバポート(たとえば、1767)の位置を示している。
【0098】
第3の光コネクタ1346は、パワー供給部1322に光学的に結合されるように設計され、構成される。第3の光コネクタ1346は、パワー供給部1322が光パワー供給光を出力する際に通され得る光パワー供給部ファイバポート(たとえば、1757)を含む。第4の光コネクタ1348は、パワー供給部1330に光学的に結合されるように設計され、構成される。第4の光コネクタ1348は、パワー供給部1322が光パワー供給光を出力する際に通され得る光パワー供給部ファイバポート(たとえば、1762)を含む。
【0099】
いくつかの実装形態では、第1の光ファイバコネクタ1342および第2の光ファイバコネクタ1344における光パワー供給部ファイバポート、送信機ファイバポート、および受信機ファイバポートは、通信デバイスから独立するように設計されている、すなわち、第1の光ファイバコネクタ1342は第2のスイッチボックス1304に光学的に結合され得、第2の光ファイバコネクタ1344はいかなるファイバポートも再マッピングすることなく第1のスイッチボックス1302に光学的に結合され得る。同様に、第3の光ファイバコネクタ1346および第4の光ファイバコネクタ1348の光パワー供給部ファイバポートは、光パワー供給部から独立するように設計されている、すなわち、第1の光ファイバコネクタ1342が第2のスイッチボックス1304に光学的に結合されている場合、第3の光ファイバコネクタ1346は第2の光パワー供給部1330に光学的に結合され得る。第2の光ファイバコネクタ1344が第1のスイッチボックス1302に光学的に結合されている場合、第4の光ファイバコネクタ1348は、第1の光パワー供給部1322に光学的に結合され得る。
【0100】
光ケーブルアセンブリ1340は、第1の光ファイバガイドモジュール1350および第2の光ファイバガイドモジュール1352を備える。光ファイバガイドモジュールは、ファイバの複数の束をファイバの1つの束に組み合わせ、またはファイバの1つの束をファイバの複数の束に分離するので、光ファイバガイドモジュールは、文脈に応じて光ファイバカプラまたはスプリッタとも称される。第1の光ファイバガイドモジュール1350は、第1のポート1354、第2のポート1356、および第3のポート1358を含む。第2の光ファイバガイドモジュール1352は、第1のポート1360、第2のポート1362、および第3のポート1364を含む。ファイバ束1318は、第1の光ファイバコネクタ1342から、第1の光ファイバガイドモジュール1350の第1のポート1354および第2のポート1356ならびに第2の光ファイバガイドモジュール1352の第2のポート1362および第1のポート1360を通って第2の光ファイバコネクタ1344まで延在する。光ファイバ1326は、第3の光ファイバコネクタ1346から、第1の光ファイバガイドモジュール1350の第3のポート1358および第1のポート1354を通って第1の光ファイバコネクタ1342まで延在する。光ファイバ1334は、第4の光ファイバコネクタ1348から、第2の光ファイバガイドモジュール1352の第3のポート1364および第1のポート1360を通って第2の光ファイバコネクタ1344まで延在する。
【0101】
光ファイバ1318の一部(またはセクション)および光ファイバ1326の一部は、第1の光ファイバガイドモジュール1350の第1のポート1354から第1の光ファイバコネクタ1342まで延在する。光ファイバ1318の一部は、第1の光ファイバガイドモジュール1350の第2のポート1356から第2の光ファイバガイドモジュール1352の第2のポート1362まで延在し、任意選択の光コネクタ(たとえば、1320)が光ファイバ1318の経路に沿って置かれる。光ファイバ1326の一部は、第1の光ファイバコネクタ1350の第3のポート1358から第3の光ファイバコネクタ1346まで延在する。光ファイバ1334の一部は、第2の光ファイバコネクタ1352の第3のポート1364から第4の光ファイバコネクタ1348まで延在する。
【0102】
第1の光ファイバガイドモジュール1350は、過剰な光損失または光ファイバの損傷を回避するために、第1の光ファイバガイドモジュール1350内の任意の光ファイバの曲げ半径が光ファイバメーカーによって指定された最小曲げ半径より大きくなるように光ファイバの曲げを制限するように設計される。たとえば、最小曲げ半径は、2cm、1cm、5mm、または2.5mmとすることができる。他の曲げ半径も可能である。たとえば、ファイバ1318およびファイバ1326は、第1の方向に沿って第1のポート1354から外側に延在し、ファイバ1318は、第2の方向に沿って第2のポート1356から外側に延在し、ファイバ1326は、第3の方向に沿って第3のポート1358から外側に延在する。第1の角度は、第1の方向と第2の方向との間にあり、第2の角度は、第1の方向と第3の方向との間にあり、第3の角度は、第2の方向と第3の方向との間にある。第1の光ファイバガイドモジュール1350は、第1の角度、第2の角度、および第3の角度の各々が、たとえば、30°から180°の範囲内にあるように光ファイバの曲げを制限するように設計され得る。
【0103】
たとえば、第1の光ファイバコネクタ1342と第1の光ファイバガイドモジュール1350の第1のポート1354との間の光ファイバ1318の部分および光ファイバ1326の部分は、第1の共通シース1366によって囲まれ保護され得る。第1の光ファイバガイドモジュール1350の第2のポート1356と第2の光ファイバガイドモジュール1352の第2のポート1362との間の光ファイバ1318は、第2の共通シース1368によって囲まれ、保護され得る。第2の光ファイバコネクタ1344と第2の光ファイバガイドモジュール1352の第1のポート1360との間の光ファイバ1318の部分および光ファイバ1334の部分は、第3の共通シース1369によって囲まれ、保護され得る。第3の光ファイバコネクタ1346と第1の光ファイバガイドモジュール1350の第3のポート1358との間の光ファイバ1326は、第4の共通シース1367によって囲まれ、保護され得る。第4の光ファイバコネクタ1348と第2の光ファイバガイドモジュール1352の第3のポート1364との間の光ファイバ1334は、第5の共通シース1370によって囲まれ、保護され得る。共通シースの各々は、たとえば、米国特許出願第16/822,103号において説明されているように、横方向において可撓性および/または横方向に伸張性を有するものとしてよい。
【0104】
いくつかの実装形態において、光ケーブルアセンブリ1340は、ケーブルセグメントを備え、各ケーブルセグメントは、横方向においてケーブルシース(たとえば、1366、1367、1368、1369、1370)によって包まれた光ファイバを含む。各ケーブルセグメントは、ケーブルシース内の光ファイバの少なくともいくつかの相対的な横方向の移動がケーブルセグメントの断面形状を変化させることを可能にするように構築される。いくつかの実装形態において、複数の光ファイバは、ケーブルセグメントの第1の断面からケーブルセグメントの第2の断面に相対的に空間的に再配置構成されるように互いに対して横方向に移動することが可能にされる。ケーブルシースは、ケーブルシース内の光ファイバの移動に応答してケーブルセグメントの断面形状が変化することを可能にする横方向において伸縮性を有する材料を含む。
【0105】
1つまたは複数の光ケーブルアセンブリ1340(図13B図13C)および本明細書において説明されている他の光ケーブルアセンブリ(たとえば、図15B図15Cの1400、図17B図17Cの1490)は、図13Aに示されているスイッチボックス1302、1304と比べて異なる構成を有するスイッチボックスを光学的に接続するために使用され、スイッチボックスは、1つまたは複数の外部の光パワー供給部から光パワー供給光を受光する。たとえば、いくつかの実装形態において、光ケーブルアセンブリ1340は、光スイッチの前面パネルの外側に装着された光ファイバアレイコネクタに取り付けられ得、次いで、別の光ファイバケーブルが、ファイバコネクタの内側を、スイッチボックスのハウジング内に位置決めされた回路基板上に装着されるコパッケージされた光モジュールに接続する。(たとえば、フォトニック集積回路、光検出器などの光-電気コンバータ、およびレーザーダイオードなどの電気-光コンバータを含む)コパッケージされた光モジュールは、スイッチASICとコパッケージされ、鉛直または水平に配向され得る回路基板上に装着され得る。たとえば、いくつかの実装形態において、前面パネルはヒンジ上に装着され、鉛直ASICマウントはその背後に凹部が形成されている。光ケーブルアセンブリ1340は、スイッチボックス間の通信用の光路、および1つまたは複数の外部の光パワー供給部からスイッチボックスへパワー供給光を伝送するための光路を提供する。スイッチボックスは、どのようにパワー供給光と光ファイバコネクタからのデータおよび/または制御信号とがフォトニック集積回路に伝送されるか、またはフォトニック集積回路から受信されるか、およびどのように信号がフォトニック集積回路とデータプロセッサとの間で伝送されるかに関する様々な構成のうちのいずれかを有することができる。
【0106】
本書において説明されている1つまたは複数の光ケーブルアセンブリ1340および他の光ケーブルアセンブリ(たとえば、図15B図15Cの1400、図17B図17Cの1490)は、スイッチボックス以外のコンピューティングデバイスを光学的に接続するために使用され得る。たとえば、コンピューティングデバイスは、いくつかの例を挙げると、クラウドコンピューティング、データベース処理、オーディオ/ビデオホスティングおよびストリーミング、電子メール、データストレージ、ウェブホスティング、ソーシャルネットワーク、スーパーコンピューティング、科学研究計算、ヘルスケアデータ処理、金融取引処理、物流管理、天気予報、またはシミュレーションなどの様々なサービスを提供するサーバコンピュータであってよい。コンピューティングデバイスの光電子モジュールによって必要とされる光パワー光は、1つまたは複数の外部の光パワー供給部を使用して提供され得る。たとえば、いくつかの実装形態において、集中管理される1つまたは複数の外部の光パワー供給部は、データセンター内の数百台または数千台のサーバコンピュータに光パワー供給光を提供するように構成されるものとしてよく、1つまたは複数の光パワー供給部およびサーバコンピュータは、本明細書において説明されている光ケーブルアセンブリ(たとえば、1340、1400、1490)および本明細書において説明されている原理を使用する光ケーブルアセンブリの変更形態を使用して光学的に接続され得る。
【0107】
図14は、第1の通信トランスポンダ1282と第2の通信トランスポンダ1284とを備える光通信システム1380の一例のシステム機能ブロック図であり、これは図12に類似している。第1の通信トランスポンダ1282は、第1の光通信リンク1290を通して、第2の通信トランスポンダ1284に光信号を送り、第2の通信トランスポンダ1284から光信号を受信する。光通信システム1380は、追加の通信トランスポンダを含むように拡張され得る。
【0108】
外部の光子供給部1382は、第1の光パワー供給リンク1384を介して第1の通信トランスポンダ1282に光パワー供給光を提供し、第2の光パワー供給リンク1386を介して第2の通信トランスポンダ1284に光パワー供給光を提供する。一例において、外部の光子供給部1282は、第1の通信トランスポンダ1282および第2の通信トランスポンダ1284に連続波光を供給する。一例では、連続波光は、同じ光波長であってよい。別の例では、連続波光は、異なる光波長であり得る。さらに別の例では、外部の光子供給部1282は、光フレームテンプレートの第1のシーケンスを第1の通信トランスポンダ1282に提供し、光フレームテンプレートの第2のシーケンスを第2の通信トランスポンダ1284に提供する。光フレームテンプレートの各々は、それぞれのフレームヘッダおよびそれぞれのフレーム本体部を含むことができ、フレーム本体部は、それぞれの光パルス列を含む。第1の通信トランスポンダ1282は、外部の光子供給部1382から光フレームテンプレートの第1のシーケンスを受信し、それぞれのフレーム本体部にデータをロードして、光フレームテンプレートの第1のシーケンスを、第1の光通信リンク1290を通して第2の通信トランスポンダ1284に伝送されるロード済み光フレームの第1のシーケンスに変換する。同様に、第2の通信トランスポンダ1284は、外部の光子供給部1382から光フレームテンプレートの第2のシーケンスを受信し、それぞれのフレーム本体部にデータをロードして、光フレームテンプレートの第2のシーケンスを、第1の光通信リンク1290を通して第1の通信トランスポンダ1282に伝送されるロード済み光フレームの第2のシーケンスに変換する。
【0109】
図15Aは、第1のスイッチボックス1302および第2のスイッチボックス1304を含む光通信システム1390の一例の図であり、これは図13Aに類似している。第1のスイッチボックス1302は、鉛直ASICマウントグリッド構造1310を含み、コパッケージされた光モジュール1312が、グリッド構造1310の受容部に取り付けられる。第2のスイッチボックス1304は、鉛直ASICマウントグリッド構造1314を含み、コパッケージされた光モジュール1316が、グリッド構造1314の受容部に取り付けられる。第1のコパッケージされた光モジュール1312は、複数の光ファイバを含む光ファイバ束1318を通して第2のコパッケージされた光モジュール1316と通信する。
【0110】
図13Aから図13Eに関連して上で説明されているように、第1のスイッチボックス1302および第2のスイッチボックス1304は、他の構成を有し得る。たとえば、水平に装着されたASICが使用され得る。前面パネルに取り付けられた光ファイバアレイコネクタが、光ケーブルアセンブリ1340を、スイッチボックスの内側の回路基板上に装着されたコパッケージされた光モジュールに接続する別の光ファイバケーブルに光学的に接続するために使用され得る。前面パネルはヒンジ上に装着されてよく、鉛直ASICマウントがその背後に凹部が形成され得る。スイッチボックスは、他のタイプのサーバコンピュータで置き換えられ得る。
【0111】
例示的な一実施形態において、第1のスイッチボックス1302は、第1のスイッチボックス1302内のコパッケージされた光モジュール1312と第2のスイッチボックス1304内のコパッケージされた光モジュール1316との両方に光パワー供給光を供給する外部の光パワー供給部1322を備える。別の例示的な実施形態において、光パワー供給部は、スイッチボックス1302の外側に配置され得る(1330、図13Aを参照)。光パワー供給部1322は、光コネクタアレイ1324を通して光パワー供給光を供給する。光ファイバ1392は、光コネクタ1396およびコパッケージされた光モジュール1312に光学的に結合されている。光パワー供給部1322は、光コネクタ1396および光ファイバ1392を通して光パワー供給光を第1のスイッチボックス1302内のコパッケージされた光モジュール1312に送る。光ファイバ1394は、光コネクタ1396およびコパッケージされた光モジュール1316に光学的に結合されている。光パワー供給部1322は、光コネクタ1396および光ファイバ1394を通して光パワー供給光を第2のスイッチボックス1304内のコパッケージされた光モジュール1316に送る。
【0112】
図15Bは、第1のコパッケージされた光モジュール1312が光パワー供給部1322から光パワー供給光を受光することを可能にし、第2のコパッケージされた光モジュール1316が光パワー供給部1322から光パワー供給光を受光することを可能にし、第1のコパッケージされた光モジュール1312が第2のコパッケージされた光モジュール1316と通信することを可能にするために使用され得る光ケーブルアセンブリ1400の一例を示している。図15Cは、例示をよりわかりやすくするために参照番号のいくつかを取り除いた光ケーブルアセンブリ1400の拡大図である。
【0113】
光ケーブルアセンブリ1400は、第1の光ファイバコネクタ1402、第2の光ファイバコネクタ1404、および第3の光ファイバコネクタ1406を備える。第1の光ファイバコネクタ1402は、図13B図13C図13Dの第1の光ファイバコネクタ1342に類似しており、第1のコパッケージされた光モジュール1312に光学的に結合されるように設計され構成される。第2の光ファイバコネクタ1404は、図13B図13C図13Eの第2の光ファイバコネクタ1344に類似しており、第2のコパッケージされた光モジュール1316に光学的に結合されるように設計され構成される。第3の光コネクタ1406は、パワー供給部1322に光学的に結合されるように設計され、構成される。第3の光コネクタ1406は、第1の光パワー供給部ファイバポート(たとえば、1770、図15D)および第2の光パワー供給部ファイバポート(たとえば、1772)を含む。パワー供給部1322は、第1の光パワー供給部ファイバポートを通して光パワー供給光を光ファイバ1392に出力し、第2の光パワー供給部ファイバポートを通して光パワー供給光を光ファイバ1394に出力する。第1の光ファイバコネクタ1402、第2の光ファイバコネクタ1404、および第3の光ファイバコネクタ1406は、データおよび制御信号、ならびに光パワー供給光を伝送する光ファイバ相互接続ケーブルの仕様を規定する業界標準に準拠するものとしてよい。
【0114】
図15Dは、図15Bの図の拡大された上側部分を示し、第1の光ファイバコネクタ1402のファイバポート1774のマッピング、および第3の光ファイバコネクタ1406のファイバポート1776のマッピングの一例が追加されている。ファイバポート1774のマッピングは、第1の光ファイバコネクタ1402内への方向1784で見たときの第1の光ファイバコネクタ1402の送信機ファイバポート(たとえば、1778)、受信機ファイバポート(たとえば、1780)、およびパワー供給部ファイバポート(たとえば、1782)の位置を示している。ファイバポート1776のマッピングは、第3の光ファイバコネクタ1406内への方向1786で見たときの第3の光ファイバコネクタ1406のパワー供給部ファイバポート(たとえば、1770、1772)の位置を示している。この例では、第3の光ファイバコネクタ1406は、8つの光パワー供給部ファイバポートを含む。
【0115】
いくつかの例では、光パワー供給部1322の光コネクタアレイ1324は、図13Dの例のように、4つの光パワー供給部ファイバポートを有する光ファイバコネクタを受け入れる第1のタイプの光コネクタと、図15Dの例のように、8つの光パワー供給部ファイバポートを有する光ファイバコネクタを受け入れる第2のタイプの光コネクタと、を含むことができる。いくつかの例では、光パワー供給部1322の光コネクタアレイ1324が4つの光パワー供給部ファイバポートを有する光ファイバコネクタのみを受け入れる場合、コンバータケーブルが、図15Dの第3の光ファイバコネクタ1406を、光コネクタアレイ1324と互換性のある、各々4つの光パワー供給部ファイバポートを有する2つの光ファイバコネクタへ変換するために使用することができる。
【0116】
図15Eは、第2の光ファイバコネクタ1404のファイバポート1790のマッピングの一例を追加した、図15Bの図の拡大された下側部分を示している。ファイバポート1790のマッピングは、第2の光ファイバコネクタ1404内への方向1798で見たときの第2の光ファイバコネクタ1404の送信機ファイバポート(たとえば、1792)、受信機ファイバポート(たとえば、1794)、およびパワー供給部ファイバポート(たとえば、1796)の位置を示している。
【0117】
図13D図13E図15D、および図15Eに示されている光ファイバコネクタのポートマッピングは、単なる例にすぎない。各光ファイバコネクタは、図13D図13E図15D、および図15Eに示されているものと比較して、より多くのまたはより少ない数の送信機ファイバポート、より多くのまたはより少ない数の受信機ファイバポート、およびより多くのまたはより少ない数の光パワー供給部ファイバポートを含むことができる。送信機ファイバポート、受信機ファイバポート、および光パワー供給部ファイバポートの相対的位置の配置構成も、図13D図13E図15D、および図15Eに示されているものと異なり得る。
【0118】
光ケーブルアセンブリ1400は、第1のポート1410、第2のポート1412、および第3のポート1414を含む、光ファイバガイドモジュール1408を備える。光ファイバガイドモジュール1408は、文脈に応じて(光ファイバの複数の束を光ファイバの1つの束に組み合わせるための)光ファイバカプラまたは(または光ファイバの1つの束を光ファイバの複数の束に分離するための)光ファイバスプリッタとも称される。ファイバ束1318は、第1の光ファイバコネクタ1402から、光ファイバガイドモジュール1408の第1のポート1410および第2のポート1412を通って第2の光ファイバコネクタ1404まで延在する。光ファイバ1392は、第3の光ファイバコネクタ1406から、光ファイバガイドモジュール1408の第3のポート1414および第1のポート1410を通って第1の光ファイバコネクタ1402まで延在する。光ファイバ1394は、第3の光ファイバコネクタ1406から、光ファイバガイドモジュール1408の第3のポート1414および第2のポート1412を通って第2の光ファイバコネクタ1404まで延在する。
【0119】
光ファイバ1318の一部および光ファイバ1392の一部は、光ファイバガイドモジュール1408の第1のポート1410から第1の光ファイバコネクタ1402まで延在する。光ファイバ1318の一部および光ファイバ1394の一部は、光ファイバガイドモジュール1408の第2のポート1412から第2の光ファイバコネクタ1404まで延在する。光ファイバ1394の一部は、光ファイバコネクタ1408の第3のポート1414から第3の光ファイバコネクタ1406まで延在する。
【0120】
光ファイバガイドモジュール1408は、過剰な光損失または光ファイバの損傷を回避するために、光ファイバガイドモジュール1408内の任意の光ファイバの曲率半径が光ファイバメーカーによって指定された最小曲率半径より大きくなるように光ファイバの曲げを制限するように設計される。たとえば、光ファイバ1318および光ファイバ1392は、第1の方向に沿って第1のポート1410から外向きに延在し、光ファイバ1318および光ファイバ1394は、第2の方向に沿って第2のポート1412から外向きに延在し、光ファイバ1392および光ファイバ1394は、第3の方向に沿って第3のポート1414から外向きに延在する。第1の角度は、第1の方向と第2の方向との間にあり、第2の角度は、第1の方向と第3の方向との間にあり、第3の角度は、第2の方向と第3の方向との間にある。光ファイバガイドモジュール1408は、第1の角度、第2の角度、および第3の角度の各々が、たとえば、30°から180°の範囲内にあるように光ファイバの曲げを制限するように設計される。
【0121】
たとえば、第1の光ファイバコネクタ1402と第1の光ファイバガイドモジュール1408の第1のポート1410との間の光ファイバ1318の部分および光ファイバ1392の部分は、第1の共通シース1416によって囲まれ、保護され得る。第2の光ファイバコネクタ1404と光ファイバガイドモジュール1408の第2のポート1412との間の光ファイバ1318および光ファイバ1394は、第2の共通シース1418によって囲まれ、保護され得る。第3の光ファイバコネクタ1406と光ファイバガイドモジュール1408の第3のポート1414との間の光ファイバ1392および光ファイバ1394は、第3の共通シース1420によって囲まれ、保護され得る。共通シースの各々は、横方向における可撓性および/または横方向における伸縮性を有するものとしてよい。
【0122】
いくつかの実装形態において、光ケーブルアセンブリ1400は、ケーブルセグメントを備え、各ケーブルセグメントは、横方向においてケーブルシース(たとえば、1416、1418、1420)によって包まれた光ファイバを含む。各ケーブルセグメントは、ケーブルシース内の光ファイバの少なくともいくつかの相対的な横方向の移動がケーブルセグメントの断面形状を変化させることを可能にするように構築される。いくつかの実装形態において、光ファイバは、ケーブルセグメントの第1の断面からケーブルセグメントの第2の断面に相対的に空間的に再配置構成されるように互いに対して横方向に移動することが可能にされる。ケーブルシースは、ケーブルシース内の光ファイバの移動に応答してケーブルセグメントの断面形状が変化することを可能にする横方向において伸縮性を有する材料を含む。
【0123】
図16は、第1の通信トランスポンダ1432、第2の通信トランスポンダ1434、第3の通信トランスポンダ1436、および第4の通信トランスポンダ1438を含む光通信システム1430の一例のシステム機能ブロック図である。通信トランスポンダ1432、1434、1436、1438の各々は、図12の通信トランスポンダ1282、1284に類似するものとしてよい。第1の通信トランスポンダ1432は、第1の光リンク1440を通して第2の通信トランスポンダ1434と通信する。第1の通信トランスポンダ1432は、第2の光リンク1442を通して第3の通信トランスポンダ1436と通信する。第1の通信トランスポンダ1432は、第3の光リンク1444を通して第4の通信トランスポンダ1438と通信する。
【0124】
外部の光子供給部1446は、第1の光パワー供給リンク1448を通して第1の通信トランスポンダ1432に光パワー供給光を供給し、第2の光パワー供給リンク1450を通して第2の通信トランスポンダ1434に光パワー供給光を供給し、第3の光パワー供給リンク1452を通して第3の通信トランスポンダ1436に光パワー供給光を供給し、第4の光パワー供給リンク1454を通して第4の通信トランスポンダ1438に光パワー供給光を供給する。
【0125】
図17Aは、第1のスイッチボックス1462と、第2のスイッチボックス1464、第3のスイッチボックス1466、および第4のスイッチボックス1468を含むリモートサーバアレイ1470と、を備える光通信システム1460の一例の図である。第1のスイッチボックス1462は、鉛直ASICマウントグリッド構造1310を含み、コパッケージされた光モジュール1312が、グリッド構造1310の受容部に取り付けられる。第2のスイッチボックス1464は、コパッケージされた光モジュール1472を含み、第3のスイッチボックス1466は、コパッケージされた光モジュール1474を含み、第3のスイッチボックス1468は、コパッケージされた光モジュール1476を含む。第1のコパッケージされた光モジュール1312は、後でコパッケージされた光モジュール1472、1474、1476に分岐する光ファイバ束1478を通してコパッケージされた光モジュール1472、1474、1476と通信を行う。
【0126】
例示的な一実施形態において、第1のスイッチボックス1462は、光コネクタアレイ1324を通して光パワー供給光を供給する外部の光パワー供給部1322を備える。別の例示的な実施形態において、光パワー供給部は、スイッチボックス1462の外部に配置され得る(1330、図80Aを参照)。光ファイバ1480は、光コネクタ1482に光学的に結合され、光パワー供給部1322は、光コネクタ1482および光ファイバ1480を通して光パワー供給光をコパッケージされた光モジュール1312、1472、1474、1476に送る。
【0127】
図17Bは、光パワー供給部1322が光パワー供給光をコパッケージされた光モジュール1312、1472、1474、1476に供給することを可能にし、コパッケージされた光モジュール1312がコパッケージされた光モジュール1472、1474、1476と通信することを可能にするために使用され得る光ケーブルアセンブリ1490の一例を示している。光ケーブルアセンブリ1490は、第1の光ファイバコネクタ1492、第2の光ファイバコネクタ1494、第3の光ファイバコネクタ1496、第4の光ファイバコネクタ1498、および第5の光ファイバコネクタ1500を備える。第1の光ファイバコネクタ1492は、コパッケージされた光モジュール1312に光学的に結合されるように構成される。第2の光ファイバコネクタ1494は、コパッケージされた光モジュール1472に光学的に結合されるように構成される。第3の光ファイバコネクタ1496は、コパッケージされた光モジュール1474に光学的に結合されるように構成される。第4の光ファイバコネクタ1498は、コパッケージされた光モジュール1476に光学的に結合されるように構成される。第5の光ファイバコネクタ1500は、光パワー供給部1322に光学的に結合されるように構成される。図17Cは、光ケーブルアセンブリ1490の拡大図である。
【0128】
いくつかの実装形態において、光ケーブルアセンブリ1490は、ケーブルセグメントを備え、各ケーブルセグメントは、横方向においてケーブルシースによって包まれた光ファイバを含む。各ケーブルセグメントは、ケーブルシース内の光ファイバの少なくともいくつかの相対的な横方向の移動がケーブルセグメントの断面形状を変化させることを可能にするように構築される。いくつかの実装形態において、光ファイバは、ケーブルセグメントの第1の断面からケーブルセグメントの第2の断面に相対的に空間的に再配置構成されるように互いに対して横方向に移動することが可能にされる。ケーブルシースは、ケーブルシース内の光ファイバの移動に応答してケーブルセグメントの断面形状が変化することを可能にする横方向において伸縮性を有する材料を含む。
【0129】
光ファイバコネクタ1500および1492に光学的に結合されている光ファイバは、光パワー供給部1322がコパッケージされた光モジュール1312に光パワー供給光を供給することを可能にする。光ファイバコネクタ1500および1494に光学的に結合されている光ファイバは、光パワー供給部1322がコパッケージされた光モジュール1472に光パワー供給光を供給することを可能にする。光ファイバコネクタ1500および1496に光学的に結合されている光ファイバは、光パワー供給部1322がコパッケージされた光モジュール1474に光パワー供給光を供給することを可能にする。光ファイバコネクタ1500および1498に光学的に結合されている光ファイバは、光パワー供給部1322がコパッケージされた光モジュール1476に光パワー供給光を供給することを可能にする。
【0130】
光ファイバガイドモジュール1502、1504、1506、および共通シースは、容易に配備され、管理され得るように光ファイバを編成するために提供される。光ファイバガイドモジュール1502は、図15Bの光ファイバガイドモジュール1408に類似している。光ファイバガイドモジュール1504、1506は、図13Bの光ファイバガイドモジュール1350に類似している。共通シースは、光ファイバがより容易に取り扱われ得るように束に集め、光ファイバガイドモジュールは、光ファイバが光ケーブルアセンブリ1490によって光学的に結合される必要があるデバイスに向かって様々な方向に延在するように光ファイバをガイドする。光ファイバガイドモジュールは、光ファイバの過剰な光損失または損傷を防ぐために、曲げ半径が光ファイバメーカーによって指定された最小値よりも大きくなるように光ファイバの曲げを制限する。
【0131】
光コネクタ1482から延在する光ファイバ1480は、共通シース1508によって囲まれ保護される。光ファイバガイドモジュール1502において、光ファイバ1480は、光ファイバの第1のグループ1510および光ファイバの第2のグループ1512に分離する。光ファイバの第1のグループ1510は、第1の光ファイバコネクタ1492まで延在する。光ファイバの第2のグループ1512は、光ファイバガイドモジュール1504、1506に向かって延在し、これらは共に、光ファイバ1512を光ファイバの第3のグループ1514、光ファイバの第4のグループ1516、および光ファイバの第5のグループ1518に分離する1:3スプリッタとして機能する。光ファイバのグループ1514は、光ファイバコネクタ1494まで延在し、光ファイバのグループ1516は、光ファイバコネクタ1496まで延在し、光ファイバのグループ1518は、光ファイバコネクタ1498まで延在する。いくつかの例では、2つの1:2分割光ファイバガイドモジュール1504、1506を使用する代わりに、4つのポート、たとえば、1つの入力ポートと3つの出力ポートとを有する1:3分割光ファイバガイドモジュールを使用することも可能である。一般に、1:N分割(Nは2より大きい整数)において光ファイバを分離することは、1つのステップまたは複数のステップで実行され得る。
【0132】
図18は、K個のラック1524にわたって分散されているN個のサーバ1522を含むデータ処理システム(たとえば、データセンター)1520の一例の図である。この例では、6つのラック1524があり、各ラック1524は、15台のサーバ1522を含む。各サーバ1522は、ティア1スイッチ1526と直接通信を行う。図の左部分は、システム1520の一部分1528の拡大図を示している。サーバ1522aは、通信リンク1530aを通してティア1スイッチ1526aと直接通信を行う。同様に、サーバ1522b、1522cは、それぞれ通信リンク1530b、1530cを通してティア1スイッチ1526aと直接通信を行う。サーバ1522aは、通信リンク1532aを通してティア1スイッチ1526bと直接通信を行う。同様に、サーバ1522b、1522cは、それぞれ通信リンク1532b、1532cを通してティア1スイッチ1526bと直接通信を行う。各通信リンクは、双方向通信を可能にするために一対の光ファイバを備えることができる。システム1520は、従来のトップオブラックスイッチをバイパスし、より高いデータスループットの利点を有することができる。システム1520は、すべてのサーバ1522とすべてのティア1スイッチ1526との間のポイントツーポイント接続を含む。この例では、4つのティア1スイッチ1526があり、ティア1スイッチ1526と通信するために、サーバ1522毎に4つのファイバ対が使用される。各ティア1スイッチ1526は、N個のサーバに接続され、したがって各ティア1スイッチ1526に接続されているファイバ対はN個ある。
【0133】
図19を参照すると、いくつかの実装形態において、データ処理システム(たとえば、データセンター)1540は、K個のラック1524にわたって分散されているN個のサーバ1522とは別のラック1540内に共に配置されているティア1スイッチ1526を含む。各サーバ1522は、ティア1スイッチ1526の各々への直接リンクを有している。いくつかの実装形態において、ティア1スイッチラック1540からK個のサーバラック1524の各々まで、1本のファイバケーブル1542(または少数<<N/Kのファイバケーブル)がある。
【0134】
図20Aは、K=32個のラック1554にわたって分散されるN=1024個のサーバ1552を含むデータ処理システム1550の一例の図であり、各ラック1554は、N/K=1024/32=32個のサーバ1552を含んでいる。4つのティア1スイッチ1556およびラック1560内に共に配置された光パワー供給部1558がある。
【0135】
光ファイバは、サーバ1552とティア1スイッチ1556および光パワー供給部1558とを接続する。この例では、9本の光ファイバの束がサーバ1552のコパッケージされた光モジュール1564に光学的に結合されており、1本の光ファイバが光パワー供給光を供給し、光ファイバの4対(合計8本)が4つの双方向通信チャネルを提供し、各チャネルは100Gbpsの帯域幅を有し、各方向において合計で4×100Gbpsの帯域幅がある。各ラック1554には32台のサーバ1552があるので、サーバ1552の各ラック1554から延在する光ファイバは合計256+32=288本あり、32本の光ファイバは光パワー供給光を提供し、256本の光ファイバは128個の双方向通信チャネルを提供し、各チャネルは100Gbpsの大域幅を有する。
【0136】
たとえば、サーバラック側では、(ラック1554のサーバ1552に接続されている)光ファイバ1566は、サーバラックコネクタ1568で終端する。スイッチラック側では、(スイッチボックス1556および光パワー供給部1558に接続される)光ファイバ1578がスイッチラックコネクタ1576で終端する。光ファイバ延長ケーブル1572は、サーバラック側およびスイッチラック側に光学的に結合される。光ファイバ延長ケーブル1572は、256+32=288本の光ファイバを含む。光ファイバ延長ケーブル1572は、第1の光ファイバコネクタ1570および第2の光ファイバコネクタ1574を含む。第1の光ファイバコネクタ1570は、サーバラックコネクタ1568に接続され、第2の光ファイバコネクタ1574は、スイッチラックコネクタ1576に接続される。スイッチラック側では、光ファイバ1578は288本の光ファイバを含み、そのうち32本の光ファイバ1580は光パワー供給部1558に光学的に結合されている。128個の双方向通信チャネル(各チャネルは各方向に100Gbpsの帯域幅を有する)を有する256本の光ファイバは、64本の光ファイバの4つのグループに分離され、64本の光ファイバの各グループは、スイッチボックス1556の1つの中でコパッケージされた光モジュール1582に光学的に結合される。コパッケージされた光モジュール1582は、各方向(入力および出力)において32×100Gbps=3.2Tbpsの帯域幅を有するように構成される。各スイッチボックス1556は、各方向に100Gbpsの帯域幅を有する一対の光ファイバを通してラック1554の各サーバ1552に接続される。
【0137】
光パワー供給部1558は、光パワー供給光をスイッチボックス1556においてコパッケージされた光モジュール1582に提供する。この例では、光パワー供給部1558は、4本の光ファイバを通して各コパッケージされた光モジュール1582に光パワー供給光を供給し、したがって合計16本の光ファイバが、4つのスイッチボックス1556に光パワー供給光を供給するために使用される。光ファイバの束1584が、スイッチボックス1556のコパッケージされた光モジュール1582に光学的に結合される。光ファイバの束1584は、64+16=80本のファイバを含む。いくつかの例では、光パワー供給部1558は、追加の光ファイバを使用して追加の光パワー供給光をコパッケージされた光モジュール1582に供給することができる。たとえば、光パワー供給部1558は、冗長性が組み込まれている32本の光ファイバを使用して光パワー供給光をコパッケージされた光モジュール1582に供給することができる。
【0138】
図20Bを参照すると、データ処理システム1550は、光ファイバが適切な方向に向けられるように光ファイバを編成するのを助ける光ファイバガイドモジュール1590を備える。また、光ファイバガイドモジュール1590は、光ファイバの曲がりを指定された限界内に制限し、光ファイバの過剰な光損失または損傷を防止する。光ファイバガイドモジュール1590は、第1のポート1592と、第2のポート1594と、第3のポート1596と、を備える。第1のポート1592から外向きに延在する光ファイバは、スイッチラックコネクタ1576に光学的に結合される。第2のポート1594から外向きに延在する光ファイバは、スイッチボックスに光学的に結合される。第3のポート1596から外向きに延在する光ファイバは、光パワー供給部1558に光学的に結合される。
【0139】
いくつかの実装形態において、図20Aおよび20Bの光ファイバケーブルの1つまたは複数は、各々、横方向においてケーブルシースによって包まれた複数の光ファイバを有するケーブルセグメントを含む。ケーブルセグメントは、ケーブルシース内の光ファイバの少なくともいくつかの相対的な横方向の移動がケーブルセグメントの断面形状を変化させることを可能にするように構築される。いくつかの実装形態において、光ファイバは、ケーブルセグメントの第1の断面からケーブルセグメントの第2の断面に相対的に空間的に再配置構成されるように互いに対して横方向に移動することが可能にされる。ケーブルシースは、ケーブルシース内の光ファイバの移動に応答してケーブルセグメントの断面形状が変化することを可能にする横方向において伸縮性を有する材料を含む。
【0140】
図21は、光ファイバ相互接続ケーブル1600に対するコネクタポートマッピングの一例の図であり、このケーブルは、第1の光ファイバコネクタ1602と、第2の光ファイバコネクタ1604と、第1の光ファイバコネクタ1602と第2の光ファイバコネクタ1604との間でデータおよび/または制御信号を伝送する光ファイバ1606と、光パワー供給光を伝送する光ファイバ1608と、を含む。各光ファイバは、光ファイバポート1610で終端し、これは、たとえば、光ファイバポート1610に入る、または光ファイバポート1610を出る光を集光するためのレンズを備えることができる。第1の光ファイバコネクタ1602および第2の光ファイバコネクタ1604は、たとえば、図13B図13Cの光ファイバコネクタ1342、1344、図15B図15Cの光ファイバコネクタ1402、1404、または図20Aの光ファイバコネクタ1570および1574とすることができる。光ファイバ相互接続ケーブル1600を設計するための原理は、図13B図13Cの光ケーブルアセンブリ1340、図15B図15Cの光ケーブルアセンブリ1400、および図17B図17Cの光ケーブルアセンブリ1490を設計するために使用され得る。
【0141】
いくつかの実装形態において、光ファイバ相互接続ケーブル1600の一セグメントは、横方向においてケーブルシースによって包まれた光ファイバ1606を含む。ケーブルセグメントは、ケーブルシース内の光ファイバの少なくともいくつかの相対的な横方向の移動がケーブルセグメントの断面形状を変化させることを可能にするように構築される。いくつかの実装形態において、光ファイバ1606は、ケーブルセグメントの第1の断面からケーブルセグメントの第2の断面に相対的に空間的に再配置構成されるように互いに対して横方向に移動することが可能にされる。ケーブルシースは、ケーブルシース内の光ファイバの移動に応答してケーブルセグメントの断面形状が変化することを可能にする横方向において伸縮性を有する材料を含む。
【0142】
図21の例では、各光ファイバコネクタ1602または1604は、3行の光ファイバのポートを含み、各行は12個の光ファイバポートを含む。各光ファイバコネクタ1602または1604は、1つまたは複数の光パワー供給部に光学的に結合されている光ファイバ1608に接続される4つのパワー供給部ファイバポートを含む。各光ファイバコネクタ1602または1604は、データ送受信のために光ファイバ1606に接続されている32個のファイバポート(そのうちのいくつかは送信機ファイバポートであり、いくつかは受信機ファイバポートである)を含んでいる。
【0143】
いくつかの実装形態において、光ファイバコネクタ1602、1604のファイバポートのマッピングは、相互接続ケーブル1600が最も普遍的な用途を有するように設計されており、光ファイバコネクタ1602の各ファイバポートは1対1のマッピングで、ファイバ1606がクロスオーバーする必要があるであろうトランスポンダ固有のポートマッピングを使用せずに、光ファイバコネクタ1604の対応するファイバポートにマッピングされる。これは、相互接続ケーブル1600と互換性のある光ファイバコネクタを有する光トランスポンダについて、光トランスポンダは、光ファイバコネクタ1602または光ファイバコネクタ1604のいずれかに接続され得ることを意味する。ファイバポートのマッピングは、光ファイバコネクタ1602の各送信機ポートが光ファイバコネクタ1604の対応する受信機ポートにマッピングされ、光ファイバコネクタ1602の各受信機ポートが光ファイバコネクタ1604の対応する送信機ポートにマッピングされるように設計されている。
【0144】
図22は、一対の光ファイバコネクタ、すなわち第1の光ファイバコネクタ1662および第2の光ファイバコネクタ1664を含む光ファイバ相互接続ケーブル1660に対するファイバポートマッピングの一例を示す図である。光ファイバコネクタ1662および1664は、第1の光ファイバコネクタ1662または第2の光ファイバコネクタ1664のいずれかが、光ファイバ相互接続ケーブル1660と互換性のある所与の通信トランスポンダに接続され得るように設計される。この図は、光ファイバコネクタの外縁から光ファイバコネクタの中へ(すなわち、相互接続ケーブル1660の光ファイバの方へ)見たときのファイバポートのマッピングを示している。
【0145】
第1の光ファイバコネクタ1662は、送信機ファイバポート(たとえば、1614a、1616a)、受信機ファイバポート(たとえば、1618a、1620a)、および光パワー供給部ファイバポート(たとえば、1622a、1624a)を備える。第2の光ファイバコネクタ1664は、送信機ファイバポート(たとえば、1614b、1616b)、受信機ファイバポート(たとえば、1618b、1620b)、および光パワー供給部ファイバポート(たとえば、1622b、1624b)を備える。たとえば、第1の光ファイバコネクタ1662が第1の光トランスポンダに接続され、第2の光ファイバコネクタ1664が第2の光トランスポンダに接続されていると仮定する。第1の光トランスポンダは、第1の光ファイバコネクタ1662の送信機ポート(たとえば、1614a、1616a)を通して第1のデータおよび/または制御信号を送信し、第2の光トランスポンダは、第2の光ファイバコネクタ1664の対応する受信機ファイバポート(たとえば、1618b、1620b)から第1のデータおよび/または制御信号を受信する。送信機ポート1614a、1616aは、それぞれ光ファイバ1628、1630を通して対応する受信機ファイバポート1618b、1620bに光学的に結合される。第2の光トランスポンダは、第2の光ファイバコネクタ1664の送信機ポート(たとえば、1614b、1616b)を通して第2のデータおよび/または制御信号を送信し、第1の光トランスポンダは、第1の光ファイバコネクタ1662の対応する受信機ファイバポート(1618a、1620a)から第2のデータおよび/または制御信号を受信する。送信機ポート1616bは、光ファイバ1632を通して対応する受信機ファイバポート1620aに光学的に結合される。
【0146】
第1の光パワー供給部は、第1の光ファイバコネクタ1662のパワー供給部ファイバポートを通して第1の光トランスポンダに光パワー供給光を伝送する。第2の光パワー供給部は、第2の光ファイバコネクタ1664のパワー供給部ファイバポートを通して第2の光トランスポンダに光パワー供給光を伝送する。第1のパワー供給部および第2のパワー供給部は、異なるもの(図13Bの例など)または同じもの(図15Bの例など)であってもよい。
【0147】
以下の説明において、光ファイバコネクタのファイバポートの行および列を参照するときに、一番上の行は第1行、一番上から2番目の行は第2行、などと称される。また、一番左の列は第1列、一番左から2番目の列は第2列、などと称される。
【0148】
一対の光ファイバコネクタ(すなわち、第1の光ファイバコネクタおよび第2の光ファイバコネクタ)を有する光ファイバ相互接続ケーブルがユニバーサルであるために、すなわち、一対の光ファイバコネクタのいずれか1つが所与の光トランスポンダに接続できるために、光ファイバコネクタ内の送信機ファイバポート、受信機ファイバポート、およびパワー供給部ファイバポートの配置構成は、多数の特性を有している。これらの特性は、「ユニバーサル光ファイバ相互接続ケーブルポートマッピング特性」と称される。「マッピング」という用語はここでは、光ファイバコネクタ内の特定の配置における送信機ファイバポート、受信機ファイバポート、およびパワー供給部ファイバポートの配置構成を指す。第1の特性は、第1の光ファイバコネクタ内の送信機ファイバポート、受信機ファイバポート、およびパワー供給部ファイバポートのマッピングが、第2の光ファイバコネクタ内の送信機ファイバポート、受信機ファイバポート、およびパワー供給部ファイバポートのマッピングと同じであることである(図22の例と同様)。
【0149】
図22の例では、第1の光ファイバコネクタ内の送信機ファイバポート、受信機ファイバポート、およびパワー供給部ファイバポートを第2の光ファイバコネクタ内の送信機ファイバポート、受信機ファイバポート、およびパワー供給部ファイバポートに接続する個別の光ファイバは、互いに平行である。
【0150】
いくつかの実装形態において、光ファイバコネクタの各々は、電子モジュール上の「ピン1」を表すために「ドット」を使用することと同様に、コパッケージされた光モジュール上の同じスポットにあるように構成されている固有のマーカーまたは機械的構造、たとえば、ピンを含む。図22および図23に示されているもののようないくつかの例では、最下行(図22および図23の例では第3行)からコネクタ縁までのより大きな距離は「マーカー」として使用され、一貫した様式で光ファイバコネクタをコパッケージされた光モジュールコネクタに取り付けるようユーザを案内することができる。
【0151】
「ユニバーサル光ファイバ相互接続ケーブル」の光ファイバコネクタのファイバポートのマッピングは、次のような第2の特性を有する。光ファイバコネクタのポートマップをミラーリングし、各送信機ポートを受信機ポートで置き換え、さらにはミラーイメージにおいて各受信機ポートを送信機ポートで置き換えたときに、元のポートマッピングは復元される。ミラーイメージは、いずれかのコネクタ縁での反射軸に対して生成され、反射軸は、行方向または列方向に平行であり得る。第1の光ファイバコネクタのパワー供給部ファイバポートは、第2の光ファイバコネクタのパワー供給部ファイバポートのミラーイメージとなる。
【0152】
第1の光ファイバコネクタの送信機ファイバポートおよび第2の光ファイバコネクタの受信機ファイバポートは、互いの対でのミラーイメージである、すなわち、第1の光ファイバコネクタの各送信機ファイバポートは、第2の光ファイバコネクタの受信機ファイバポートにミラーリングされる。第1の光ファイバコネクタの受信機ファイバポートおよび第2の光ファイバコネクタの送信機ファイバポートは、互いの対でのミラーイメージである、すなわち、第1の光ファイバコネクタの各受信機ファイバポートは、第2の光ファイバコネクタの送信機ファイバポートにミラーリングされる。
【0153】
第2の特性の別の見方は次の通りである。各光ファイバコネクタは、行方向または列方向に平行であってもよい、主軸または中心軸の一方に対して送信機ポート―受信機ポート(TX-RX)の対で対称であり、パワー供給部ポート(PS)対称である。たとえば、光ファイバコネクタが偶数の列を有している場合、光ファイバコネクタは、列方向に平行な中心軸に沿って左半分と右半分とに分割され得る。パワー供給部ファイバポートは、主軸に対して対称である、すなわち、光ファイバコネクタの左半分にパワー供給部ファイバポートがある場合に、光ファイバコネクタの右半分におけるミラー配置にもパワー供給部ファイバポートがある。送信機ファイバポートおよび受信機ファイバポートは、主軸に対して対で対称である、すなわち、光ファイバコネクタの左半分に送信機ファイバポートがある場合、光ファイバコネクタの右半分におけるミラー配置に受信機ファイバポートがある。同様に、光ファイバコネクタの左半分に受信機ファイバポートがある場合、光ファイバコネクタの右半分におけるミラー配置に送信機ファイバポートがある。
【0154】
たとえば、光ファイバコネクタが偶数の行を有している場合、光ファイバコネクタは、行方向に平行な中心軸に沿って上半分と下半分とに分割され得る。パワー供給部ファイバポートは、主軸に対して対称である、すなわち、光ファイバコネクタの上半分にパワー供給部ファイバポートがある場合に、光ファイバコネクタの下半分におけるミラー配置にもパワー供給部ファイバポートがある。送信機ファイバポートおよび受信機ファイバポートは、主軸に対して対で対称である、すなわち、光ファイバコネクタの上半分に送信機ファイバポートがある場合、光ファイバコネクタの下半分におけるミラー配置に受信機ファイバポートがある。同様に、光ファイバコネクタの上半分に受信機ファイバポートがある場合、光ファイバコネクタの下半分におけるミラー配置に送信機ファイバポートがある。
【0155】
送信機ファイバポート、受信機ファイバポート、およびパワー供給部ファイバポートのマッピングは、次のように要約され得る対称性の要件に従う。
(i)2つのコネクタ縁のいずれか一方ですべてのポートをミラーリングする。
(ii)ミラーイメージのTX(送信機)およびRX(受信機)の機能をスワップする。
(iii)ミラーリングされたPS(パワー供給部)ポートをPSポートとして残す。
(iv)その結果得られるポートマップは、元のポートマップと同じである。
本質的に、実行可能なポートマップは、主要軸の1つに対してTX-RXの対で対称であり、PS対称である。
【0156】
光ファイバコネクタのファイバポートのマッピングの特性は、数学的に次のように表され得る。
・ 入力要素としてPS=0、TX=+1、RX=-1を有するポート行列M。
・ 列-ミラー演算
【数1】
・ 行-ミラー演算
【数2】
→ 実行可能なポートマップは、
【数3】
または
【数4】
を満たす。
【0157】
いくつかの実装形態において、ユニバーサル光ファイバ相互接続ケーブルが、ミラーイメージ内で送信機ファイバポートを受信機ファイバポートにスワップし、受信機ファイバポートを送信機ファイバポートにスワップした後に、互いのミラーイメージである第1の光ファイバコネクタおよび第2の光ファイバコネクタを有し、ミラーイメージが、図22の例のように、列方向に平行な反射軸に対して生成される場合、各光ファイバコネクタは列方向と平行な中心軸に対してTX-RXの対で対称であり、またPS対称であるべきである。ユニバーサル光ファイバ相互接続ケーブルが、ミラーイメージ内で送信機ファイバポートと受信機ファイバポートとをスワップした後に、互いのミラーイメージである第1の光ファイバコネクタおよび第2の光ファイバコネクタを有し、ミラーイメージが、図23の例のように、行方向に平行な反射軸に対して生成される場合、各光ファイバコネクタは行方向と平行な中心軸に対してTX-RXの対で対称であり、またPS対称であるべきである。
【0158】
いくつかの実装形態において、ユニバーサル光ファイバ相互接続ケーブルは、以下の通りである。
a. TX/RXファイバのn_trx本の素線およびパワー供給部ファイバのn_p本の素線を含み、0≦n_p≦n_trxである。
b. TX/RXファイバのn_trx本の素線は、光ファイバケーブルを通して、第1の光ファイバコネクタから第2の光ファイバコネクタ上の同じポート位置に1対1でマッピングされる、すなわち、光ファイバケーブルは、ファイバ素線のいかなる交差を招くことなく真っ直ぐに敷設され得る。
c. TX/RXファイバによって1:1接続されていないコネクタポートは、ブレイクアウトケーブルを介してパワー供給部ファイバに接続され得る。
【0159】
いくつかの実施態様において、ユニバーサル光モジュールコネクタは、以下の特性を有する。
d. コネクタポートマップPM0から開始する。
e. 行次元または列次元のいずれかにわたって最初にポートマップPM0をミラーリングする。
f. ミラーリングは列の軸を横切るか、または行の軸を横切るかのいずれかで行われ得る。
g. TXポートをRXポートに、またはその逆に置き換える。
h. ポートマップの少なくとも1つのミラーリングされかつ置き換えられたバージョンが再び結果として開始ポートマップPM0を生成する場合、コネクタはユニバーサル光モジュールコネクタと呼ばれる。
【0160】
図22では、第1の光ファイバコネクタ1662内の送信機ファイバポート、受信機ファイバポート、およびパワー供給部ファイバポートの配置構成、ならびに第2の光ファイバコネクタ1664内の送信機ファイバポート、受信機ファイバポート、およびパワー供給部ファイバポートの配置構成は、上で説明されている2つの特性を有する。第1の特性:光ファイバコネクタを(コネクタの外縁から光ファイバの方へ内向きに)見たときに、第1の光ファイバコネクタ1662内の送信機ファイバポート、受信機ファイバポート、およびパワー供給部ファイバポートのマッピングは、光ファイバコネクタ1664内の送信機ファイバポート、受信機ファイバポート、およびパワー供給部ファイバポートのマッピングと同じである。光ファイバコネクタ1662の行1、列1は、パワー供給部ファイバポート(1622a)であり、光ファイバコネクタ1664の行1、列1もパワー供給部ファイバポート(1622b)である。光ファイバコネクタ1662の行1、列3は、送信機ファイバポート(1614a)であり、光ファイバコネクタ1664の行1、列3も送信機ファイバポート(1614b)である。光ファイバコネクタ1662の行1、列10は、受信機ファイバポート(1618a)であり、光ファイバコネクタ1664の行1、列10も受信機ファイバポート(1618b)である、などである。
【0161】
光ファイバコネクタ1662および1664は、上で説明されている第2のユニバーサル光ファイバ相互接続ケーブルのポートマッピング特性を有している。光ファイバコネクタ1662のポートマッピングは、光ファイバコネクタ1664のポートマッピングのミラーイメージであり、ミラーイメージ内で各送信機ポートを受信機ポートにスワップし、各受信機ポートを送信機ポートにスワップした後のものである。ミラーイメージは、列方向に平行なコネクタ縁での反射軸1626に対して生成される。光ファイバコネクタ1662のパワー供給部ファイバポート(たとえば、1662a、1624a)は、光ファイバコネクタ1664のパワー供給部ファイバポート(たとえば、1622b、1624b)のミラーイメージである。光ファイバコネクタ1662の送信機ファイバポート(たとえば、1614a、1616a)および光ファイバコネクタ1664の受信機ファイバポート(たとえば、1618b、1620b)は、互いの対でのミラーイメージである、すなわち光ファイバコネクタ1662の各送信機ファイバポート(たとえば、1614a、1616a)は光ファイバコネクタ1664の受信機ファイバポート(たとえば、1618b、1620b)にミラーリングされる。光ファイバコネクタ1662の受信機ファイバポート(たとえば、1618a、1620a)および光ファイバコネクタ1664の送信機ファイバポート(たとえば、1618b、1620b)は、互いの対でのミラーイメージである、すなわち光ファイバコネクタ1662の各受信機ファイバポート(たとえば、1618a、1620a)は光ファイバコネクタ1664の送信機ファイバポート(たとえば、1618b、1620b)にミラーリングされる。
【0162】
たとえば、光ファイバコネクタ1662の行1、列1のパワー供給部ファイバポート1622aは、反射軸1626に対して光ファイバコネクタ1664の行1、列12におけるパワー供給部ファイバポート1624bとミラーイメージである。光ファイバコネクタ1662の行1、列12のパワー供給部ファイバポート1624aは、光ファイバコネクタ1664の行1、列1のパワー供給部ファイバポート1622bのミラーイメージある。光ファイバコネクタ1662の行1、列3の送信機ファイバポート1614aおよび光ファイバコネクタ1604の行1、列10の受信機ファイバポート1618bは、互いの対でのミラーイメージである。光ファイバコネクタ1662の行1、列10の受信機ファイバポート1618aおよび光ファイバコネクタ1664の行1、列3の送信機ファイバポート1614bは、互いの対でのミラーイメージである。光ファイバコネクタ1662の行3、列3の送信機ファイバポート1616aおよび光ファイバコネクタ1664の行3、列10の受信機ファイバポート1620bは、互いの対でのミラーイメージである。光ファイバコネクタ1662の行3、列10の受信機ファイバポート1620aおよび光ファイバコネクタ1664の行3、列3の送信機ファイバポート1616bは、互いの対でのミラーイメージである。
【0163】
それに加えて、第2の特性の別の見方として、各光ファイバコネクタ1662、1664は、列方向に平行である中心軸に対してTX-RXの対で対称であり、PS対称である。第1の光ファイバコネクタ1662を例にとると、パワー供給部ファイバポート(たとえば、1622a、1624a)は中心軸に対して対称である、すなわち、第1の光ファイバコネクタ1662の左半分にパワー供給部ファイバポートがある場合に、第1の光ファイバコネクタ1662の右半分におけるミラー配置にもパワー供給部ファイバポートがある。送信機ファイバポートおよび受信機ファイバポートは、主軸に対して対で対称である、すなわち、第1の光ファイバコネクタ1662の左半分に送信機ファイバポートがある場合、第1の光ファイバコネクタ1662の右半分におけるミラー配置に受信機ファイバポートがある。同様に、光ファイバコネクタ1662の左半分に受信機ファイバポートがある場合、光ファイバコネクタ1662の右半分におけるミラー配置に送信機ファイバポートがある。
【0164】
第1の光ファイバコネクタ1662のポートマッピングが、入力要素PS=0、TX=+1、RX=-1を有するポート行列Mによって表される場合、
【数5】
であり、
【数6】
は列-ミラー演算を表し、たとえば、反射軸1626に対してミラーイメージを生成する。
【0165】
図23は、一対の光ファイバコネクタ、すなわち第1の光ファイバコネクタ1672および第2の光ファイバコネクタ1674を含む光ファイバ相互接続ケーブル1670に対するファイバポートマッピングの別の例を示す図である。図中、第2の光ファイバコネクタ1674に対するポートマッピングは、光ファイバコネクタ1672のポートマッピングと同じである。光ファイバ相互接続ケーブル1670は、上で説明されている2つのユニバーサル光ファイバ相互接続ケーブルポートマッピングの特性を有する。
【0166】
第1の特性:第1の光ファイバコネクタ1672の送信機ファイバポート、受信機ファイバポート、およびパワー供給部ファイバポートのマッピングは、第2光ファイバコネクタ1674の送信機ファイバポート、受信機ファイバポート、およびパワー供給部ファイバポートのマッピングと同じである。
【0167】
第2の特性:第1の光ファイバコネクタ1672のポートマッピングは、第2の光ファイバコネクタ1674のポートマッピングのミラーイメージであり、ミラーイメージ内で各送信機ポートを受信機ポートにスワップし、各受信機ポートを送信機ポートにスワップした後のものである。ミラーイメージは、行方向に平行なコネクタ縁での反射軸1640に対して生成される。
【0168】
第2の特性の別の見方:第1の光ファイバコネクタ1674および第2の光ファイバコネクタ1672の各々は、行方向に平行である中心軸に対してTX-RXの対で対称であり、PS対称である。たとえば、光ファイバコネクタ1672は、行方向に平行な中心軸に沿って半分に分割して2つにすることができる。パワー供給部ファイバポート(たとえば、1678、1680)は、中心軸に対して対称である。送信機ファイバポート(たとえば、1682、1684)および受信機ファイバポート(たとえば、1686、1688)は、中心軸に対して対で対称である、すなわち、第1の光ファイバコネクタ1672の上半分に送信機ファイバポート(たとえば、1682または1684)がある場合、光ファイバコネクタ1672の下半分におけるミラー配置に受信機ファイバポート(たとえば、1686、1688)がある。同様に、光ファイバコネクタ1672の上半分に受信機ファイバポートがある場合、光ファイバコネクタ1672の下半分におけるミラー配置に送信機ファイバポートがある。図23の例では、中間列1690はすべてパワー供給部ファイバポートであるべきである。
【0169】
一般に、第1の光ファイバコネクタのポートマッピングが、第2の光ファイバコネクタのポートマッピングのミラーイメージであり、ミラーイメージ内で送信機ポートと受信機ポートとをスワップした後のものであり、ミラーイメージが行方向に平行なコネクタ縁での反射軸に対して生成され(図90の例のように)、ポート行列内に奇数個の行がある場合、中心の行はすべてパワー供給部ファイバポートであるべきである。第1の光ファイバコネクタのポートマッピングが、第2の光ファイバコネクタのポートマッピングのミラーイメージであり、ミラーイメージ内で送信機ポートと受信機ポートとをスワップした後のものであり、ミラーイメージが列方向に平行なコネクタ縁での反射軸に対して生成され、ポート行列内に奇数個の列がある場合、中心の列はすべてパワー供給部ファイバポートであるべきである。
【0170】
図24は、ユニバーサル光ファイバ相互接続ケーブルの光ファイバコネクタ1700の実行可能なポートマッピングの一例の図である。光ファイバコネクタ1700は、パワー供給部ファイバポート(たとえば、1702)、送信機ファイバポート(たとえば、1704)、および受信機ファイバポート(たとえば、1706)を含む。光ファイバコネクタ1700は、列方向に平行である中心軸に対してTX-RXの対で対称であり、PS対称である。
【0171】
図25は、ユニバーサル光ファイバ相互接続ケーブルの光ファイバコネクタ1710の実行可能なポートマッピングの一例の図である。光ファイバコネクタ1710は、パワー供給部ファイバポート(たとえば、1712)、送信機ファイバポート(たとえば、1714)、および受信機ファイバポート(たとえば、1716)を含む。光ファイバコネクタ1710は、列方向に平行である中心軸に対してTX-RXの対で対称であり、PS対称である。
【0172】
図26は、ユニバーサル光ファイバ相互接続ケーブルに適さない光ファイバコネクタ1720のポートマッピングの一例の図である。光ファイバコネクタ1720は、パワー供給部ファイバポート(たとえば、1722)、送信機ファイバポート(たとえば、1724)、および受信機ファイバポート(たとえば、1726)を含む。光ファイバコネクタ1720は、列方向に平行である中心軸、または行方向に平行な中心軸に対してTX-RXの対で対称でない。
【0173】
図27は、一対の光ファイバコネクタ、すなわち第1の光ファイバコネクタ1800および第2の光ファイバコネクタ1802を含むユニバーサル光ファイバ相互接続ケーブルに対する実行可能なポートマッピングの一例の図である。第1の光ファイバコネクタ1800の送信機ファイバポート、受信機ファイバポート、およびパワー供給部ファイバポートのマッピングは、第2の光ファイバコネクタ1802の送信機ファイバポート、受信機ファイバポート、およびパワー供給部ファイバポートのマッピングと同じである。第1の光ファイバコネクタ1800のポートマッピングは、第2の光ファイバコネクタ1802のポートマッピングのミラーイメージであり、ミラーイメージ内で送信機ポートと受信機ポートとをスワップした後のものである。ミラーイメージは、列方向に平行なコネクタ縁での反射軸1804に対して生成される。光ファイバコネクタ1800は、列方向に平行である中心軸1806に対してTX-RXの対で対称であり、PS対称である。
【0174】
図28は、一対の光ファイバコネクタ、すなわち第1の光ファイバコネクタ1810および第2の光ファイバコネクタ1812を含むユニバーサル光ファイバ相互接続ケーブルに対する実行可能なポートマッピングの一例の図である。第1の光ファイバコネクタ1810の送信機ファイバポート、受信機ファイバポート、およびパワー供給部ファイバポートのマッピングは、第2の光ファイバコネクタ1812の送信機ファイバポート、受信機ファイバポート、およびパワー供給部ファイバポートのマッピングと同じである。第1の光ファイバコネクタ1810のポートマッピングは、第2の光ファイバコネクタ1812のポートマッピングのミラーイメージであり、ミラーイメージ内で送信機ポートと受信機ポートとをスワップした後のものである。ミラーイメージは、列方向に平行なコネクタ縁での反射軸1814に対して生成される。光ファイバコネクタ1810は、列方向に平行である中心軸1816に対してTX-RXの対で対称であり、PS対称である。
【0175】
図28の例では、第1行、第3行、第5行は、各々、偶数個のファイバポートを有し、第2行および第4行は、各々、奇数個のファイバポートを有している。一般に、ユニバーサル光ファイバ相互接続ケーブルのための実行可能なポートマッピングは、光ファイバコネクタが、(i)すべてが偶数個のファイバポートを有する行、(ii)すべてが奇数個のファイバポートを有する行、または(iii)偶数個のファイバポートと奇数個のファイバポートとが混在する行を含むように設計され得る。一般に、ユニバーサル光ファイバ相互接続ケーブルのための実行可能なポートマッピングは、光ファイバコネクタが、(i)すべてが偶数個のファイバポートを有する列、(ii)すべてが奇数個のファイバポートを有する列、または(iii)偶数個のファイバポートと奇数個のファイバポートとが混在する列を含むように設計され得る。
【0176】
ユニバーサル光ファイバ相互接続ケーブルの光ファイバコネクタは、図22図23図25から図28の例に示されているような矩形状である必要はない。光ファイバコネクタは、光ファイバコネクタにおける送信機ファイバポート、受信機ファイバポート、およびパワー供給部ファイバポートの配置構成が上で説明されている3つのユニバーサル光ファイバ相互接続ケーブルポートマッピング特性を有している限り、全体として三角形、正方形、五角形、六角形、台形、円形、楕円形、またはnが6より大きい整数であるn角形の形状であってもよい。
【0177】
図13A図15A図17A、および図20Aの例では、スイッチボックス(たとえば、1302、1304)は、ファイバアレイコネクタを通して光ファイバ相互接続ケーブルまたは光ケーブルアセンブリ(たとえば、1340、1400、1490)に光学的に結合されているコパッケージされた光モジュール(たとえば、1312、1316)を含む。たとえば、ファイバアレイコネクタは、第1の光コネクタ部に対応することができ、光ケーブルアセンブリの光ファイバコネクタ(たとえば、1342、1344、1402、1404、1492、1498)は、第2の光コネクタ部に対応することができる。(フォトニック集積回路に光学的に結合される)ファイバアレイコネクタのポートマップ(すなわち、パワー供給部ファイバポート、送信機ファイバポート、および受信機ファイバポートのマッピング)は、(光ファイバ相互接続ケーブルに光学的に結合されている)光ファイバコネクタのポートマップのミラーイメージである。ファイバアレイコネクタのポートマップは、ファイバアレイコネクタの外縁からファイバアレイコネクタの中に向かって見たときのパワー供給部ファイバポート、送信機ファイバポート、および受信機ファイバポートの配置構成を指す。
【0178】
上で説明されているように、ユニバーサル光ファイバコネクタは対称性を有し、たとえば、各光ファイバコネクタは、行方向または列方向に平行であり得る主軸または中心軸の一方に対してTX-RXの対で対称であり、PS対称である。ファイバアレイコネクタも、同じ対称性を有し、たとえば、各ファイバアレイコネクタは、行方向または列方向に平行であり得る主軸または中心軸のうちの一方に対してTX-RXの対で対称であり、PS対称である。
【0179】
いくつかの実装形態において、光ファイバコネクタが180度、または正方形コネクタの場合には90度回転されたときに差し込み可能であるように、光ケーブルアセンブリの光ファイバコネクタのポートマッピングに制約が課され得る。この結果、さらなるポートマッピングの制約が生じる。
【0180】
図29は、180度の回転に対して不変なポートマップ1912を有する光ファイバコネクタ1910の一例の図である。光ファイバコネクタ1910を180度回転させると、結果として、ポートマップ1912と同じポートマップ1914が得られる。また、ポートマップ1912は、第2のユニバーサル光ファイバ相互接続ケーブルのポートマッピング特性を満たし、たとえば、光ファイバコネクタは、列方向に平行な中心軸に対してTX-RXの対で対称であり、PS対称である。
【0181】
図30は、90度の回転に対して不変なポートマップ1922を有する光ファイバコネクタ1920の一例の図である。光ファイバコネクタ1920を180度回転させると、結果として、ポートマップ1922と同じポートマップ1924が得られる。また、ポートマップ1922は、第2のユニバーサル光ファイバ相互接続ケーブルのポートマッピング特性を満たし、たとえば、光ファイバコネクタは、列方向に平行な中心軸に対してTX-RXの対で対称であり、PS対称である。
【0182】
図31Aは、列方向に平行な中心軸に対してTX-RXの対で対称であり、PS対称であるポートマップ1932を有する光ファイバコネクタ1930の一例の図である。ポートマップ1932をミラーリングしてミラーイメージ1934を生成し、ミラーイメージ1934において各送信機ポートを受信機ポートに置き換え、さらには各受信機ポートを送信機ポートに置き換えたときに、元のポートマップ1932が復元される。ミラーイメージ1934は、列方向に平行なコネクタ縁での反射軸に対して生成される。
【0183】
図31Bを参照すると、光ファイバコネクタ1930のポートマップ1932は、また、行方向に平行な中心軸に対してTX-RXの対で対称であり、PS対称になっている。ポートマップ1932をミラーリングしてミラーイメージ1936を生成し、ミラーイメージ1936において各送信機ポートを受信機ポートに置き換え、さらには各受信機ポートを送信機ポートに置き換えたときに、元のポートマップ1932が復元される。ミラーイメージ1936は、行方向に平行なコネクタ縁での反射軸に対して生成される。
【0184】
本書において説明されている光通信システムに関する追加情報は、2020年3月11日に出願した特許文献2、2020年6月1日に出願した特許文献3、2020年9月18日に出願した特許文献4、2020年10月7日に出願した特許文献5、2020年11月20日に出願した特許文献6、および2021年2月5日に出願した特許文献7に見出すことができる。上記の出願の内容全体が参照により組み込まれる。
【0185】
上記の光ファイバケーブルのいくつかの実施形態では、ケーブルセグメントは、曲げられたことに応答して断面形状を変化させるように構成される。
【0186】
上記の光ファイバケーブルのいずれかのいくつかの実施形態において、ケーブルセグメントの曲がった部分において、光ファイバの対は、ケーブルセグメントの真っ直ぐな部分における光ファイバの任意の2つよりも大きな距離だけ横方向に隔てられている(たとえば、a>a図3C)。
【0187】
上記の光ファイバケーブルのいずれかのいくつかの実施形態において、ケーブルセグメントの曲がった部分において、光ファイバの対は、ケーブルセグメントの真っ直ぐな部分の直交する断面における任意の2つの点よりも大きな距離だけ横方向に隔てられている(たとえば、a>A図3C)。
【0188】
上記の光ファイバケーブルのいずれかのいくつかの実施形態において、ケーブルシースは、横方向において可撓性を有する材料の層を含む。
【0189】
上記の光ファイバケーブルのいずれかのいくつかの実施形態において、ケーブルシースは、横方向において伸縮性を有する材料の層を含む。
【0190】
上記の光ファイバケーブルのいずれかのいくつかの実施形態において、複数の光ファイバは、少なくとも100本の光ファイバを含む。
【0191】
上記の光ファイバケーブルのいずれかのいくつかの実施形態において、複数の光ファイバは、少なくとも1000本の光ファイバを含む。
【0192】
上記の光ファイバケーブルのいずれかのいくつかの実施形態において、ケーブルセグメントは、1つまたは複数の強度部材をさらに含む(たとえば、230、図3図4)。
【0193】
上記の光ファイバケーブルのいずれかのいくつかの実施形態において、ケーブルセグメントは、1つまたは複数の強度部材に対する光ファイバの少なくともいくつかの横方向の移動を可能にするように構築される(たとえば、302、304、306の比較で例示されているような、図3C)。
【0194】
上記の光ファイバケーブルのいずれかのいくつかの実施形態において、強度部材の少なくともいくつかは、ケーブルの内部全体にわたって分配される(たとえば、230、図4B)。
【0195】
上記の光ファイバケーブルのいずれかのいくつかの実施形態において、強度部材の少なくともいくつかは、ケーブルの中心付近により集中している(たとえば、230、図4C)。
【0196】
上記の光ファイバケーブルのいずれかのいくつかの実施形態において、強度部材の少なくともいくつかは、ケーブルシースの内側表面に取り付けられる(たとえば、230、図4D)。
【0197】
上記の光ファイバケーブルのいずれかのいくつかの実施形態において、強度部材の少なくともいくつかは、ケーブルシース内に埋め込まれる(たとえば、230、図4E)。
【0198】
上記の光ファイバケーブルのいずれかのいくつかの実施形態において、強度部材の少なくともいくつかは、ケーブルシースの外側表面に取り付けられる(たとえば、230、図4F)。
【0199】
上で開示されている、たとえば、発明の概要のセクションにおいて、および/または図1図7の一部または全部のうちの任意の1つまたは任意の組合せを参照する、別の例示的な実施形態によれば、中空ケーブル導管(たとえば、602、図6)を有する配線管(たとえば、600、図6)を備える装置が提供され、中空ケーブル導管は湾曲部分と、湾曲部分に接続されている真っ直ぐな部分と、を有し、中空ケーブル導管の湾曲部分は中空ケーブル導管の真っ直ぐな部分の対応する断面サイズ(たとえば、D図6B)に比べて大きい、配線管の主平面に直交する形で測定された断面サイズ(たとえば、D、図6C)を有する。
【0200】
上記の装置のいくつかの実施形態において、配線管は、湾曲部分および真っ直ぐな部分に沿って実質的に一定の高さを有し(たとえば、図7A図7Cおよび図6Eのように)、前記高さは主平面に直交して測定される。
【0201】
上記の装置のいずれかのいくつかの実施形態において、配線管は、真っ直ぐな部分に沿うのと比べて(たとえば、図6Bおよび図6Cと比較)、湾曲部分に沿ってより大きい高さを有し、前記高さは主平面に直交して測定される。
【0202】
上記の装置のいずれかのいくつかの実施形態において、装置は、配線管の中空ケーブル導管内に敷設された光ファイバケーブル(たとえば、102、図1)をさらに備える。
【0203】
上記の装置のいずれかのいくつかの実施形態において、光ファイバケーブルは、横方向においてケーブルシース(たとえば、210、図2図3図4、または図5)によって包まれた複数の光ファイバ(たとえば、220、図2図3図4、または図5)を有するケーブルセグメント(たとえば、300、図3B図3C、520、図5B)を備え、ケーブルセグメントは、ケーブルシース(たとえば、302、304、306、図3Cの比較によって例示されているような)内での光ファイバの少なくともいくつかの相対的な横方向の移動がケーブルセグメントの断面形状を変化させることを可能にするように構築される。
【0204】
本開示は、例示的な実施形態の参照を含むが、本明細書は、限定的な意味で解釈されることを意図されていない。説明されている実施形態の様々な修正形態、および本開示が関連する技術分野の当業者に明らかな本開示の範囲内の他の実施形態は、たとえば、次の請求項に表されるように、本開示の原理および範囲に収まるものとみなされる。
【0205】
いくつかの実施形態は、単一の集積回路上での可能な実装形態を含む、回路ベースのプロセスとして実装され得る。
【0206】
本開示の性質を説明するために説明され例示されている部品の詳細、材料、および配置構成の様々な変更は、たとえば次の請求項に表されるように、本開示の範囲から逸脱することなく当業者によって行われ得ることがさらに理解されるであろう。
【0207】
特に断りのない限り、各数値および範囲は、「約」または「おおよそ」という語が値または範囲の前に付いているかのように近似的であると解釈されるべきである。
【0208】
請求項における図番号および/または図参照ラベルの使用は、請求項の解釈を円滑にするために請求された主題の1つまたは複数の可能な実施形態を識別することを意図されている。そのような使用は、それらの請求項の範囲を、対応する図に示されている実施形態に必ず限定するものと解釈されるべきではない。
【0209】
次の方法請求項における要素は、もしあれば、対応するラベル付けとともに特定の順序で記載されているが、請求項における記載がそれらの要素のうちのいくつか、またはすべてを実装するための特定の順序を他の何らかの形で意味していない限り、それらの要素は、必ずしも、その特定の順序で実装されることに限定されることを意図されていない。
【0210】
本明細書において「一実施形態」または「実施形態」と述べた場合、これは、実施形態に関連して説明されている特定の特徴、構造、または特性が、本開示の少なくとも1つの実施形態に含まれ得ることを意味する。「一実施形態」という語句が本明細書内の様々な箇所に記載されていても、必ずしもすべて同じ実施形態を指しているとは限らず、また別のもしくは代替的な実施形態が他の実施形態と必ずしも相互排他的であるとは限らない。同じことが、「実装形態」という用語にも当てはまる。
【0211】
本明細書において特に断りのない限り、複数の類似の対象のうちの1つの対象を指すための「第1」、「第2」、「第3」などの序数形容詞の使用は、単に、そのような類似の対象の異なるインスタンスが参照されていることを示し、そのように参照される類似の対象が、時間的に、空間的に、順位的にまたは他のいかなる様式でも、対応する順番または順序になっていなければならないことを意味することは意図されていない。
【0212】
詳細な説明全体を通して、縮尺通りでない図面は例示的に過ぎず、本開示を限定するのではなく、むしろ説明するために使用されている。高さ、長さ、幅、頂部、底部、などの用語の使用は、厳密には、実施形態の説明を円滑にするためであり、実施形態を特定の配向に制限することを意図されていない。たとえば、高さは、垂直方向の上昇制限のみを意味するものではなく、図に示されているような3次元構造の3次元のうちの1つの次元を識別するために使用される。そのような「高さ」は、配線管が水平である場合には垂直であり、配線管が垂直である場合には水平である、などである。
【0213】
また、本明細書の目的のために、「結合する」、「結合」、「結合される」、「接続する」、「接続」または「接続される」という言い回しは、エネルギーが2つまたはそれ以上の要素間で伝達されることが可能にされる、当技術分野で知られているか、または後に開発される任意の方式を指し、必要というわけではないが、1つまたは複数の追加要素の介在が企図されている。逆に、「直接結合される」、「直接接続される」などの言い回しは、そのような追加要素がないことを意味する。
【0214】
説明および図面は、単に本開示の原理を例示するものである。したがって、当業者であれば、本明細書に明示的に説明または示されていないが、本開示の原理を具現化し、その精神および範囲に含まれる様々な配置構成を考案することができることは理解されるであろう。さらに、本明細書において説明されているすべての例は、主として、本開示の原理および本技術を促進するために発明者が貢献した概念を読者が理解するのを助けるための教育上の目的のためにのみ明示的に意図され、そのような具体的に記載された例および条件に限定されないものと解釈されるべきである。さらに、本開示の原理、側面、および実施形態、さらにはその具体例を記載する本明細書のすべての記述は、その等価物を包含することを意図されている。
【符号の説明】
【0215】
100 光通信システム
101 システム要素
101~101 集積光通信デバイス
102 光ファイバケーブル
102~10211 光ファイバケーブル
103 外部の光パワー供給モジュール、システム要素
104 多重化ユニット、システム要素
201 縦断面
202 断面
203 断面
210 ケーブルシース
220 光ファイバ素線
230 強度部材
240 コネクタ
240、240、240 コネクタ
300 中間セグメント
302 断面
304 断面
306 断面
321 平面
510 主要部
511、512 枝部
521、522 ケーブル
600 配線管
601 壁
602 内側開口部
610 中間部分
611、612、613 位置
620 主平面
650 底部
660 頂部
651、652、661、662 内側縁
800、1100 光通信システム
802 第1のチップ
804 第2のチップ
806、807 光インターコネクトモジュール
808 光ファイバ相互接続ケーブル
810 光子供給部
812、814 光ファイバ
822 第1の光ファイバコネクタ
832 第2の光ファイバコネクタ
900 フォトニック集積回路
902 シリアライザ/デシリアライザモジュール、シリアライザ/デシリアライザ
1102 大容量チップ
1104a、1104b、1104c 小容量チップ
1106 大容量光ファイバ相互接続ケーブル
1108a、1108b、1108c 小容量光ファイバ相互接続ケーブル
1110 外部の光パワー供給部または光子供給部
1114 光ファイバケーブル
1112a、1112b、1112c、1116 光ファイバ
1200 光通信システム
1202 第1の通信トランスポンダ
1204 第2の通信トランスポンダ
1206 第1の光通信リンク
1208 第1の外部の光子供給部
1210 第1の光パワー供給リンク
1212 第2の外部の光子供給部
1214 第2の光パワー供給リンク
1282 第1の通信トランスポンダ
1284 第2の通信トランスポンダ
1290 第1の光通信リンク
1300 光通信システム
1302 第1のスイッチボックス
1304 第2のスイッチボックス
1306 前面パネル
1308 前面パネル
1310 垂直ASICマウントグリッド構造
1312 コパッケージされた光モジュール
1314 垂直ASICマウントグリッド構造
1316 コパッケージされた光モジュール
1318 光ファイバ束
1320 ファイバコネクタ
1322 外部の光パワー供給部
1324 光コネクタアレイ
1326 光ファイバ
1328 光コネクタ
1330 光パワー供給部
1332 光コネクタ
1334 光ファイバ
1336 光コネクタ
1340 光ケーブルアセンブリ
1342 第1の光ファイバコネクタ
1344 第2の光ファイバコネクタ
1346 第3の光ファイバコネクタ
1348 第4の光ファイバコネクタ
1350 第1の光ファイバガイドモジュール
1352 第2の光ファイバガイドモジュール
1354 第1のポート
1356 第2のポート
1358 第3のポート
1360 第1のポート
1362 第2のポート
1364 第3のポート
1366 第1の共通シース
1367 第4の共通シース
1368 第2の共通シース
1369 第3の共通シース
1370 第5の共通シース
1380 光通信システム
1382 第1の外部の光子供給部
1384 第2の通信トランスポンダ
1386 第2の光パワー供給リンク
1392 光ファイバ
1394 光ファイバ
1396 光コネクタ
1400 光ケーブルアセンブリ
1402 第1の光ファイバコネクタ
1404 第2の光ファイバコネクタ
1406 第3の光ファイバコネクタ
1408 光ファイバガイドモジュール
1410 第1のポート
1412 第2のポート
1414 第3のポート
1416 第1の共通シース
1418 第2の共通シース
1420 第3の共通シース
1430 光通信システム
1432 第1の通信トランスポンダ
1434 第2の通信トランスポンダ
1436 第3の通信トランスポンダ
1438 第4の通信トランスポンダ
1440 第1の光リンク
1442 第2の光リンク
1444 第3の光リンク
1446 外部の光子供給部
1448 第1の光パワー供給リンク
1450 第2の光パワー供給リンク
1452 第3の光パワー供給リンク
1454 第4の光パワー供給リンク
1460 光通信システム
1462 第1のスイッチボックス
1464 第2のスイッチボックス
1466 第3のスイッチボックス
1468 第4のスイッチボックス
1470 リモートサーバアレイ
1472 コパッケージされた光モジュール
1474 コパッケージされた光モジュール
1476 コパッケージされた光モジュール
1478 光ファイバ束
1480 光ファイバ
1482 光コネクタ
1490 光ケーブルアセンブリ
1492 第1の光ファイバコネクタ
1494 第2の光ファイバコネクタ
1496 第3の光ファイバコネクタ
1498 第4の光ファイバコネクタ
1500 第5の光ファイバコネクタ
1502 光ファイバガイドモジュール
1504、1506 光ファイバガイドモジュール
1508 共通シース
1510 光ファイバの第1のグループ
1512 光ファイバの第2のグループ
1514 光ファイバの第3のグループ
1516 光ファイバの第4のグループ
1518 光ファイバの第5のグループ
1520 データ処理システム
1522 サーバ
1522a、1522b、1522c サーバ
1524 ラック
1526 ティア1スイッチ
1526a ティア1スイッチ
1526b ティア1スイッチ
1528 一部分
1530a、1530b、1530c 通信リンク
1532a、1532b、1532c 通信リンク
1540 データ処理システム、ラック
1550 データ処理システム
1552 サーバ
1554 ラック
1556 ティア1スイッチ
1558 光パワー供給部
1560 ラック
1564 コパッケージされた光モジュール
1566 光ファイバ
1568 サーバラックコネクタ
1570 第1の光ファイバコネクタ
1572 光ファイバ延長ケーブル
1574 第2の光ファイバコネクタ
1576 スイッチラックコネクタ
1578 光ファイバ
1580 光ファイバ
1582 コパッケージされた光モジュール
1584 光ファイバの束
1590 光ファイバガイドモジュール
1592 第1のポート
1594 第2のポート
1596 第3のポート
1600 光ファイバ相互接続ケーブル
1602 第1の光ファイバコネクタ
1604 第2の光ファイバコネクタ
1606 光ファイバ
1608 光ファイバ
1614a 送信機ファイバポート
1614b 送信機ファイバポート
1616a 送信機ファイバポート
1616b 送信機ファイバポート
1618a 受信機ファイバポート
1618b 受信機ファイバポート
1620a 受信機ファイバポート
1620b 受信機ファイバポート
1622a 光パワー供給部ファイバポート
1622b 光パワー供給部ファイバポート
1624a 光パワー供給部ファイバポート
1624b 光パワー供給部ファイバポート
1626 反射軸
1632 光ファイバ
1660 光ファイバ相互接続ケーブル
1662 第1の光ファイバコネクタ
1662a パワー供給部ファイバポート
1622b パワー供給部ファイバポート
1664 第2の光ファイバコネクタ
1670 光ファイバ相互接続ケーブル
1672 第1の光ファイバコネクタ
1674 第2の光ファイバコネクタ
1678、1680 パワー供給部ファイバポート
1682、1684 送信機ファイバポート
1686、1688 受信機ファイバポート
1690 中間列
1700 光ファイバコネクタ
1702 パワー供給部ファイバポート
1704 送信機ファイバポート
1706 受信機ファイバポート
1710 光ファイバコネクタ
1712 パワー供給部ファイバポート
1714 送信機ファイバポート
1716 受信機ファイバポート
1720 光ファイバコネクタ
1722 パワー供給部ファイバポート
1724 送信機ファイバポート
1726 受信機ファイバポート
1750 ファイバポート
1751
1752 ファイバポート
1753 送信機ファイバポート
1754 方向
1755 受信機ファイバポート
1756 方向
1757 パワー供給部ファイバポート
1760 ファイバポート
1761 パワー供給部ファイバポート
1762 ファイバポート
1763 送信機ファイバポート
1764 方向
1765 受信機ファイバポート
1766 方向
1767 パワー供給部ファイバポート
1770 パワー供給部ファイバポート
1772 パワー供給部ファイバポート
1774 ファイバポート
1776 ファイバポート
1778 送信機ファイバポート
1780 受信機ファイバポート
1782 パワー供給部ファイバポート
1784 方向
1786 方向
1790 ファイバポート
1792 送信機ファイバポート
1794 受信機ファイバポート
1796 パワー供給部ファイバポート
1798 方向
1800 第1の光ファイバコネクタ
1802 第2の光ファイバコネクタ
1804 反射軸
1806 中心軸
1810 第1の光ファイバコネクタ
1812 第2の光ファイバコネクタ
1814 反射軸
1816 中心軸
1910 光ファイバコネクタ
1912 ポートマップ
1914 ポートマップ
1920 光ファイバコネクタ
1922 ポートマップ
1924 ポートマップ
1930 光ファイバコネクタ
1932 ポートマップ
1934 ミラーイメージ
1936 ミラーイメージ
図1
図2A
図2B
図2C
図3A
図3B
図3C
図4A
図4B
図4C
図4D
図4E
図4F
図5A
図5B
図6A
図6B
図6C
図6D
図6E
図7A
図7B
図7C
図8
図9
図10
図11
図12
図13A
図13B
図13C
図13D
図13E
図14
図15A
図15B
図15C
図15D
図15E
図16
図17A
図17B
図17C
図18
図19
図20A
図20B
図21
図22
図23
図24-25】
図26
図27
図28
図29
図30
図31A
図31B
【国際調査報告】