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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-05-08
(54)【発明の名称】容器用の再閉鎖可能な蓋
(51)【国際特許分類】
   B65D 47/08 20060101AFI20230426BHJP
【FI】
B65D47/08 110
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022557112
(86)(22)【出願日】2021-03-23
(85)【翻訳文提出日】2022-09-21
(86)【国際出願番号】 US2021023610
(87)【国際公開番号】W WO2021206899
(87)【国際公開日】2021-10-14
(31)【優先権主張番号】202041015414
(32)【優先日】2020-04-08
(33)【優先権主張国・地域又は機関】IN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】508351303
【氏名又は名称】インターコンチネンタル グレート ブランズ エルエルシー
(74)【代理人】
【識別番号】100078282
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 秀策
(74)【代理人】
【識別番号】100113413
【弁理士】
【氏名又は名称】森下 夏樹
(74)【代理人】
【識別番号】100181674
【弁理士】
【氏名又は名称】飯田 貴敏
(74)【代理人】
【識別番号】100181641
【弁理士】
【氏名又は名称】石川 大輔
(74)【代理人】
【識別番号】230113332
【弁護士】
【氏名又は名称】山本 健策
(72)【発明者】
【氏名】フェネク, ルー
(72)【発明者】
【氏名】ラマムールティ, センティルラジャ
【テーマコード(参考)】
3E084
【Fターム(参考)】
3E084AA05
3E084AA14
3E084AA24
3E084AB10
3E084BA03
3E084CA03
3E084CC03
3E084DA03
3E084DB13
3E084DC03
3E084FA01
3E084FC04
3E084GA08
3E084GB12
3E084KA12
3E084KB10
3E084LA01
3E084LA18
(57)【要約】
容器用の再閉鎖可能な蓋は、ヒンジによって互いに対して接続され、かつ開放構成と閉鎖構成との間で移動可能な基部及びカバーアセンブリを含む。閉鎖構成では、基部のアクセス開口部が、カバーアセンブリのアクセス開口部によって少なくとも部分的に覆われる。カバーアセンブリは、カバーアセンブリのアクセス開口部を塞ぐ閉鎖位置、及びカバーアセンブリのアクセス開口部を露出する開放位置から、ヒンジを中心として移動可能であるカバーを含む。カバーとカバーアセンブリの残部との間の1つ以上の脆弱接続部の形態の不正開封明示特徴が、閉鎖位置から開放位置へのカバーの初期移動に応じて破断される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
容器用の再閉鎖可能な蓋であって、前記蓋が、
アクセス開口部を有する基部と、
基部ヒンジによって前記基部に対して枢動可能に接続されたカバーアセンブリであって、前記カバーアセンブリが、カバーアセンブリ開口部と、前記カバーアセンブリ開口部の周囲に少なくとも部分的に配設されたカバー外周部と、カバーヒンジによって前記カバー外周部に対して枢動可能に接続され、前記カバーアセンブリ開口部を塞ぐ閉鎖位置と、前記カバーアセンブリ開口部へのアクセスを可能にする開放位置との間で移動可能なカバーと、を有し、前記カバーが前記閉鎖位置にあるとき、かつ前記カバーの前記閉鎖位置から前記開放位置への移動前に、1つ以上の脆弱接続部が、前記カバーと前記カバー外周部との間に延在している、カバーアセンブリと、を備え、
前記蓋は、前記アクセス開口部が前記カバーアセンブリ開口部の下に少なくとも部分的にあるような、前記カバーアセンブリが前記基部上に配設されている状態の閉鎖構成を有する、再閉鎖可能な蓋。
【請求項2】
前記蓋は、前記カバーアセンブリが前記基部ヒンジによって前記基部から離間された状態の開放構成を有する、請求項1に記載の再閉鎖可能な蓋。
【請求項3】
前記蓋が前記閉鎖構成にあるとき、前記カバーアセンブリが、前記カバーヒンジから離間された1つ以上の場所で前記基部に取り付けられている、請求項1に記載の再閉鎖可能な蓋。
【請求項4】
前記蓋が前記閉鎖構成にあるときに前記カバーアセンブリを前記基部に固設するための手段を更に備える、請求項1に記載の再閉鎖可能な蓋。
【請求項5】
前記カバー外周部が、前記カバーアセンブリヒンジの反対側に、間隙を有する、請求項1に記載の再閉鎖可能な蓋。
【請求項6】
前記カバーのタブ部分は、前記カバーが前記閉鎖位置にあるときに前記カバー外周部の前記間隙内に配設されている、請求項5に記載の再閉鎖可能な蓋。
【請求項7】
前記カバー及び前記基部は、前記カバーアセンブリが前記閉鎖構成にあり、かつ前記カバーが前記閉鎖位置にあるときに前記カバーを前記基部に解放可能に固設するための手段を含む、請求項6に記載の再閉鎖可能な蓋。
【請求項8】
前記基部が、容器への取り付けのために構成されたスカートを含む、請求項1~7のいずれか一項に記載の再閉鎖可能な蓋。
【請求項9】
前記カバーは、前記カバーが前記閉鎖位置にあるときに前記基部開口部内に延在し、かつシールを形成するために締まり嵌めによって前記基部開口部の外周部と係合する垂下スカートを含む、請求項1~8のいずれか一項に記載の再閉鎖可能な蓋。
【請求項10】
前記垂下スカートが、後方部分を有し、前記後方部分が、前記後方部分の反対側の前方部分と比較して前記カバーヒンジにより近く、前記垂下スカートの前記後方部分が、前記前方部分と比較してより高い高さを有する、請求項9に記載の再閉鎖可能な蓋。
【請求項11】
前記基部ヒンジが、互いに離間された一対のヒンジを含む、請求項1~10のいずれか一項に記載の再閉鎖可能な蓋。
【請求項12】
空間が、前記カバーと前記カバー外周部との間に延在し、前記カバーが前記閉鎖位置にあり、かつ前記カバーアセンブリが前記閉鎖構成にあるときに、前記基部の一部分が、前記空間の下にある、請求項1~11のいずれか一項に記載の再閉鎖可能な蓋。
【請求項13】
前記カバーアセンブリが前記閉鎖構成にあり、かつ前記カバーが前記閉鎖位置にあるときの請求項1~12のいずれか一項に記載の蓋を開放する方法であって、前記方法が、前記カバーを、前記カバーヒンジを中心として、前記カバーアセンブリ開口部から離れるように前記カバーアセンブリに対して枢動させることと、前記カバーと前記カバー外周部との間の前記1つ以上の脆弱接続部を破断することと、を含む、方法。
【請求項14】
請求項1~13のいずれか一項に記載の蓋を組み立てる方法であって、前記方法が、前記カバーアセンブリを前記開放構成から前記閉鎖構成に移動させることと、前記蓋が前記閉鎖構成にあるときに前記カバーアセンブリを前記基部に固設することと、を含む、方法。
【請求項15】
前記蓋が、容器に取り付けられている、請求項1~14のいずれか一項に記載の再閉鎖可能な蓋。
【請求項16】
容器用の一体の再閉鎖可能な蓋であって、前記蓋が、前記蓋のアクセス開口部を塞ぐ閉鎖位置と、前記アクセス開口部を露出させる開放位置との間で移動可能な一体型カバーを有し、前記カバーは、前記カバーが前記閉鎖位置にあるときに前記アクセス開口部の外周部との締まり嵌めを有する垂下プラグを有し、前記閉鎖位置から前記開放位置への前記カバーの初期移動に応じて破断される1つ以上の脆弱接続部が、前記カバーと前記蓋の隣接部分との間に延在している、再閉鎖可能な蓋。
【請求項17】
前記アクセス開口部が、基部に提供され、カバーアセンブリが、基部ヒンジによって前記基部に対して枢動可能に接続され、前記カバーアセンブリが、カバーアセンブリ開口部、前記カバーアセンブリ開口部の周囲に少なくとも部分的に配設されたカバー外周部、を有し、前記カバーが、カバーヒンジによって前記カバー外周部に対して枢動可能に接続され、前記カバーアセンブリ開口部を塞ぐ前記閉鎖位置と、前記カバーアセンブリ開口部へのアクセスを可能にする前記開放位置との間で移動可能であり、前記1つ以上の脆弱接続部が、前記カバーと前記カバー外周部との間に延在し、前記蓋は、前記アクセス開口部が前記カバーアセンブリ開口部の下に少なくとも部分的にあるような、前記カバーアセンブリが前記基部上に配設されている状態の閉鎖構成を有する、請求項16に記載の再閉鎖可能な蓋。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
容器用の再閉鎖可能な蓋が、本明細書に記載され、特に、1つ以上の脆弱接続部の破断に応じて初期の閉鎖位置から開放位置に移動可能なカバーと共に構成されている、容器用の再閉鎖可能な蓋が記載される。
【背景技術】
【0002】
食品用のパッケージの1つの形態は、蓋によって閉鎖される開放上端を有する容器を含む。蓋を容器に固設するのみならず、万一消費者による意図された取り外しよりも前に蓋が取り外されることがあれば、不正開封の証拠を提供するために、収縮包装フィルムが、蓋及び容器の少なくとも上部分を取り囲んでいる場合がある。いくつかの事例では、蓋は、蓋の開口部を露出させることによって、容器から蓋を取り外すことなく容器の内容物へのアクセスを提供するように移動され得る、ヒンジ付き構成要素を有し得る。消費者による意図された取り外しよりも前の不正開封の証拠を提供するために、ヒンジ付き構成要素の開放を阻止する収縮包装フィルムが提供され得る。そのような例の両方において、収縮包装の取り外しは、不都合なことに、パッケージから分離され、別個の廃棄を必要とする材料の片(複数可)を結果的にもたらし得る。
【0003】
収縮包装フィルムの代わりに、一部のパッケージは、ヒンジ付き構成要素、例えば、フラップの開放前に取り外されなければならない引き離し細片を有する蓋を含む。例えば、米国特許第4,621,744号は、引き離し細片を有する容器用の蓋を開示している。細片は、最初は複数のフラップを係止しているが、細片の取り外しに応じて、フラップを開くことができるように構成されている。上述の収縮包装フィルムと同様に、引き離し細片の取り外しは、不都合なことに、パッケージから分離され、別個の廃棄を必要とする材料片(複数可)を結果的にもたらし得る。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0004】
容器用の再閉鎖可能な蓋は、アクセス開口部を有する基部と、基部ヒンジによって基部に対して枢動可能に接続されたカバーアセンブリと、を含む。カバーアセンブリは、カバーアセンブリ開口部と、カバーアセンブリ開口部の周囲に少なくとも部分的に配設されたカバー外周部と、カバーヒンジによってカバー外周部に対して枢動可能に接続され、かつカバーアセンブリ開口部を塞ぐ閉鎖位置とカバーアセンブリ開口部へのアクセスを可能にする開放位置との間で移動可能なカバーと、を有する。蓋は、アクセス開口部がカバーアセンブリ開口部の下に少なくとも部分的にあるような、カバーアセンブリが基部上に配設されている状態の閉鎖構成を有する。カバーが閉鎖位置にあるとき、かつカバーの閉鎖位置から開放位置への初期移動前に、1つ以上の脆弱接続部が、カバーとカバー外周部との間に延在している。1つ以上の脆弱接続部は、カバーの最初の所望の開放の前の不正開封の証拠を有利に提供することができる一方、廃棄するための追加の材料片(複数可)を生成することもない。任意選択的に、カバーは、有利には、本明細書に更に説明されるように、アクセス開口部とのシールを形成して、水分が入ること、並びに気体及び香りが出ることを制限し得る。
【0005】
蓋はまた、カバーアセンブリが基部ヒンジによって基部から離間された状態の開放構成も有し得る。蓋が閉鎖構成にあるとき、カバーアセンブリは、カバーヒンジから離間された1つ以上の場所で基部に取り付けられ得る。この目的のために、蓋が閉鎖構成にあるときにカバーアセンブリを基部に固設するための手段が提供され得る。固設手段は、スナップ嵌め構成などの、開口と係合する1つ以上の突起の形態であり得る。
【0006】
一態様では、カバー外周部は、カバーアセンブリヒンジの反対側に、間隙を有し得る。この間隙は、カバーの縁へのアクセスを提供し得、これにより、カバーの片手開放、したがって、容器の内部へのアクセスが可能になり得る。カバーの任意選択のタブ部分が、カバーの開放及び閉鎖を容易にするために、カバーが閉鎖位置にあるときにカバー外周部の間隙内に配設され得る。
【0007】
別の態様では、カバー及び基部は、カバーアセンブリが閉鎖構成にあり、かつカバーが閉鎖位置にあるときにカバーを基部に解放可能に固設するための手段を含み得る。解放可能に固設するためのそのような手段は、例えば、窪みなどと嵌合する突出構造を含み得る。
【0008】
更に別の態様では、基部は、容器への取り付けのために構成されたスカートを含む。スカートは、基部を容器に固設するために、容器の首部の対応する凹部又は突起と嵌合する突起又は凹部を含み得る。この固設は、有利には、基部を容器への最初の取り付けが、取り付け後に基部、したがって、蓋を容器から取り外すよりも容易であるようなものであり得る。蓋は、例えば、スナップ嵌め又はねじ山を使用して、容器に取り付けられ得る。
【0009】
別の態様では、カバーは、カバーが閉鎖位置にあるときに基部開口部内に延在する、垂下スカート又は突起物を含み得る。有利には、垂下スカートは、締まり嵌めで基部開口部の外周部と係合して、プラグタイプシールとして機能するシールを形成し得る。必ずしも液密性質のものである必要はないが、シールは、水分及び他の気体若しくは香りの出入りを制限するのに十分であり得、この制限は、蓋が取り付けられている容器の内容物が分解の影響を受けやすいか、又は臭気性である、例えば、チューインガムタブレット又はペレットである場合に特に有益であり得る。任意選択的に、垂下スカートは、後方部分を有し、後方部分が、後方部分の反対側の前方部分と比較してカバーヒンジにより近く、垂下スカートの後方部分が、前方部分と比較してより高い高さを有する。そのような高さの差の目的は、アクセス開口部内へのスカートの挿入のために、スカートのより高い部分がその部分がより短かった場合と比較して、基部開口部の外周部とより早く係合して、カバーをアクセス開口部との整合へと案内し得ることである。これは、カバーヒンジが関節運動する場合、つまり、カバー外周部に対するカバーの枢動が周りで起こり得る軸をカバーヒンジが2つ以上有する場合に、特に有用であり得る。
【0010】
空間が、カバーとカバー外周部との間に延在し得、カバーが閉鎖位置にあり、かつカバーアセンブリが閉鎖構成にあるときに、基部の一部分が、空間の下にある。空間は、脆弱接続部(複数可)の間隔であり得る。
【0011】
カバーアセンブリが閉鎖構成にあり、カバーが閉鎖位置にあるときに、蓋は、カバーを、カバーヒンジを中心として、カバーアセンブリ開口部から離れるようにカバーアセンブリに対して枢動させることと、存在する場合、カバーとカバー外周部との間の1つ以上の脆弱接続部を破断することと、によって開放され得る。
【0012】
蓋を組み立てるために、カバーアセンブリは、開放構成から閉鎖構成に移動され得、カバーアセンブリは、蓋が閉鎖構成にあるときに基部に固設される。
【0013】
別の態様では、容器用の一体の再閉鎖可能な蓋が提供される。蓋は、蓋のアクセス開口部を塞ぐ閉鎖位置と、アクセス開口部を露出させる開放位置との間で移動可能な一体型カバーを有し得る。カバーは、カバーが閉鎖位置にあるときに、アクセス開口部の外周部と締まり嵌めを有する、垂下スカート又はプラグを有し得る。1つ以上の脆弱接続部は、カバーと蓋の隣接部分との間に延在し、不正開封の証拠を提供するために、閉鎖位置から開放位置へのカバーの初期移動に応じて破断される。
【0014】
さらなる態様では、アクセス開口部は、基部内に提供され、カバーアセンブリは、基部ヒンジによって基部に対して枢動可能に接続される。カバーアセンブリは、カバーアセンブリ開口部と、カバーアセンブリ開口部の周囲に少なくとも部分的に配設されたカバー外周部と、カバーが、カバーアセンブリ開口部を閉鎖する閉鎖位置と、カバーアセンブリ開口部へのアクセスを可能にする開放位置との間で移動可能であるように、カバー外周部をカバーに対して枢動可能に接続するカバーヒンジと、を含み得る。1つ以上の脆弱接続部は、カバーとカバー外周部との間に延在する。蓋は、アクセス開口部がカバーアセンブリ開口部の下に少なくとも部分的にあるような、カバーアセンブリが基部上に配設されている状態の閉鎖構成を有する。
【0015】
本明細書に説明される実施形態のいずれかでは、蓋は、射出成形された一体の構成要素などの、単一構成要素として提供され得る。
【0016】
本明細書に説明される実施形態のいずれかでは、蓋は、容器に取り付けられて提供され得、任意選択的に、容器は、ガム又はキャンディなどの食品を含み得る。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】各々がその上端に取り付けられた再閉鎖可能な蓋を有する一対の容器の正面斜視図であり、互いに接合された一対の容器を示す。
図2図1の一対の容器のうちの1つ、並びに一対の容器のうちの1つに取り付けられた再閉鎖可能な蓋の正面斜視図である。
図3】取り付けられた再閉鎖可能な蓋を含む、図2の容器の背面斜視図であり、一対の容器のうちの1つを一対の容器の他方に接続するための接続要素を示す。
図4図2の容器の分解正面斜視図であり、再閉鎖可能な蓋及び容器の開口部を示す。
図5図2の蓋の斜視図であり、蓋の基部に対する開放構成の蓋のカバーアセンブリを示す。
図6】蓋の基部に対して開放構成にある蓋のカバーアセンブリを伴う、図5に示される蓋の一部分の詳細図であり、カバーアセンブリが蓋の基部に対して閉鎖位置に移動されるときにカバーアセンブリを基部に取り付けるための構造を示す。
図7】蓋の基部に対して開放構成にある蓋のカバーアセンブリを伴う、図5に示される蓋の上面図である。
図8図2の蓋の斜視図であり、蓋の基部に対して開放構成と閉鎖構成との間の中間位置にある蓋のカバーアセンブリを示す。
図9図2の蓋の斜視図であり、蓋の基部に対して閉鎖構成にある蓋のカバーアセンブリを示す。
図10】蓋の基部に対して閉鎖構成にある蓋のカバーアセンブリを伴う、図9に示される蓋の一部分の詳細図であり、閉鎖位置における、カバーアセンブリとカバーアセンブリの残部及びカバーとの間の脆弱接続部を示す。
図11図2の蓋の上面図であり、蓋の基部に対して閉鎖構成にある蓋のカバーアセンブリを示し、閉鎖位置にあるカバー及び破断されていない脆弱接続部を示す。
図12図11の線XII-XIIに沿った、蓋の基部に対して閉鎖構成にある図2の蓋のカバーアセンブリの断面図である。
図13図2の線XIII-XIIIに沿った、図2の容器及び取り付けられた再閉鎖可能な蓋の縦断面図である。
図14図2の蓋の側面図であり、蓋の基部に対して開放位置にある蓋のカバーアセンブリを示す。
図15】蓋の基部に対して開放構成にある図2の再閉鎖可能な蓋の正面斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
容器用の再閉鎖可能な蓋が本明細書に説明され、図1図15に示される。蓋は、ヒンジによって互いに対して接続され、かつ開放構成と閉鎖構成との間で移動可能な基部及びカバーアセンブリを含む。閉鎖構成では、基部のアクセス開口部が、カバーアセンブリのアクセス開口部によって少なくとも部分的に覆われる。カバーアセンブリは、カバーアセンブリのアクセス開口部を塞ぐ閉鎖位置、及びカバーアセンブリのアクセス開口部を露出する開放位置から、ヒンジを中心として移動可能であるカバーを含む。カバーとカバーアセンブリの残部との間の1つ以上の脆弱接続部の形態の不正開封明示特徴が、閉鎖位置から開放位置へのカバーの初期移動に応じて破断される。有利には、本明細書で更に論じられるように、好ましい実施形態では、蓋は、廃棄を必要とする分離片を生じずに、片手の不正開封明示開口部を可能にするように構成されている。加えて、蓋は、任意選択的に、プラスチック射出技術を使用して単一の一体成形構成要素として形成され得る。また、任意選択的に、カバーは、アクセス開口部の外周部とシールを形成するように構成され得、これは、水分が入ること並びに/又は臭気及び気体が出ることを有益に制限し得る。
【0019】
蓋10は、図3に示されるように、ヒンジ24によって互いに対して接続され、かつ蓋10の組み立て中に開放構成と閉鎖構成との間で移動可能な、基部16及びカバーアセンブリ12を含む。閉鎖構成では、図5に示されるように、基部16のアクセス開口部39が、カバーアセンブリ12のアクセス開口部17(図15も参照されたい)によって少なくとも部分的に覆われる。カバーアセンブリ12は、カバー14及びカバー外周部15を含む。カバー14は、カバーアセンブリ12のアクセス開口部17を塞ぐ閉鎖位置、及びカバーアセンブリ12のアクセス開口部17を露出する開放位置から、ヒンジ20を中心として移動可能である。
【0020】
カバー14とカバー外周部15との間の1つ以上の脆弱接続部25の形態の不正開封明示特徴が、閉鎖位置から開放位置へのカバー14の初期移動に応じて破断される。脆弱接続部25及びカバー14の開口部の破断は、容器18内の品目への初期アクセスを可能にする。例えば、最初に蓋10のカバー14を開放し、それによって、脆弱接続部25を破断させ、容器アセンブリ11を傾斜させて、品目が容器アセンブリ11から出ることを可能にする。より具体的には、図4は、容器18のアクセス開口部34を示し、容器18内に保管された品目は、カバーアセンブリ12の開口部17を介して容器18を出ることができる。有利には、脆弱接続部25の使用は、蓋10のカバー14の初期開放に応じて分離材料片が生じないことを意味する。これは、蓋と関連付けられた取り外された収縮包装フィルム又は簡単に剥がれる細片などの、上記に説明された先行技術のパッケージから生じた分離材料片とは対照的である。
【0021】
図5図7を参照すると、蓋10は、開放構成で示されている。蓋10は、射出成形技術を使用して、そのような構成で単一の金型から有利に形成され得る。より具体的には、カバー外周部15は、カバー外周部15の下面33上に4つの突出係止突起36を有する。各突出係止突起36は、円筒形であってもよい。他の可能な係止突起形状が可能であり、企図される。突起36はまた、突起の長さに沿って長手方向に延びる一対のスリットを有し得る。スリットは、突起36の屈曲を可能にする互いに対向する2つの突起壁を作成する。図8に示されるように、カバーアセンブリ12は、ヒンジ24によって基部15に対して移動可能であり、カバーアセンブリ12が基部16に向かって移動するとき、中間構成を通過することになる。
【0022】
基部16は、スカート22及び凹状基台35を有する。スカート22は、容器16の形状と一致して、容器アセンブリ11の連続外面壁57(図1参照)を提供する。凹状基台35は、突出係止突起36を受容するための4つの受容孔38を有する。凹状基台35は、蓋10が閉鎖構成にあるときにカバーアセンブリ12の形状を収容するために、不連続な隆起リム45によって取り囲まれている。より具体的には、カバーアセンブリ12が閉じられている(すなわち、基部16に取り付けられる)とき、各突起36の2つの壁は、互いに向かって内側に屈曲して、孔38を通過し得る。突起は、各突起壁のリップが凹状基台の下側にラッチするときに、所定の位置にスナップ嵌めされる。更に、リム45は、図に示されるように、カバー14が閉鎖構成にあるときにカバー14のタブ40を収容するために間隙52を有する。リム45はまた、カバーアセンブリ14が閉鎖構成にあるときにカバーアセンブリ14の後端49を収容するために、図7及び図8に示されるように、第2の間隙47を有する。
【0023】
カバー14はまた、カバー14が基部16に固定されるときに、環状突出部が、開口部39内に同心円状に、好ましくは、摩擦嵌めで嵌まるように、基部開口部39の内径よりもわずかに小さい外径を有する環状突出部又は垂下スカート46を有する。より具体的には、図12に示されるように、カバーアセンブリ12が基部16に向かって閉鎖位置に移動されると、環状突出部46の延長部56は、基部16のアクセス開口部39の第1の内面59に沿って摺動して、挿入を容易にするために、アクセス開口部39と整合するように環状突出部46を案内する外壁67を有し、これは、締まり嵌めが所望されるときに特に有益であり得る。ヒンジ20は、挿入中にアクセス開口部39とのカバー14の整合を補助するための複数の枢動軸を有し得る。カバーアセンブリ12が基部16に、完全閉鎖位置でラッチされたとき、環状突出部46の外壁62の一部分は、好ましくは、プラグタイプ構成における締まり嵌めで、アクセス開口部39の内面59の残部に対して同一平面に着座する。そのようなプラグタイプ構成は、水分が入ることを制限し得、これは、蓋が、水分にさらされたときに分解し得る、及び/又は臭気若しくは気体を放出し得る内容物を有する容器との使用を意図されるときに、特に有益であり得る。
【0024】
カバー14のタブ40は、タブ40の下側54を形成する突出するリブ42を有する。リブ40は、レッジ48上及び凹部50内に摺動し、したがって、カバー14が閉鎖位置にあるときに、カバーアセンブリ12のカバー14を基部16にラッチし、カバー14を基部16に更に固設する、リップ43を有する。
【0025】
図9図11は、閉鎖構成における再閉鎖可能な蓋10を示す。閉鎖構成では、カバーアセンブリ12は、突出係止突起36及びリブ42を用いて基部16に固設されている。脆弱接続部25は、カバー外周部15の内壁41の長さに沿って離間されている。脆弱接続部25は、台形形状を有し得るが、それらは、正方形形状又は矩形形状などの、任意の他の形状を有し得る。
【0026】
容器アセンブリ11の完全な組み立てのために、再閉鎖可能な蓋10は、容器18に圧入される。より具体的には、図12及び図13を参照すると、基部16は、基部16の上部リム71を収容するための環状凹部58を有する。加えて、基部16は、そこから延在する均等に離間された可撓性タブ60を有する内面70を有する。各タブ60は、レッジ63、浅い角度付きの壁64、及びより深い角度付きの壁66を有する。容器18の上部リム71が環状凹部58に入ると、上部リム71の湾曲環状リブ72は、タブ60の浅い角度付きの壁64に沿って、かつレッジ63の上に摺動する。リム71のリブ72の湾曲表面は、リブ72がタブ60のレッジ63上を摺動し、レッジ63の下をつかむことを可能にする。次いで、基部16の底面74は、容器18のシート73に着座される。
【0027】
図14及び図15は、開放構成における再閉鎖可能な蓋10のカバー14を例示する。容器アセンブリ11の内容物を最初に抽出するために、カバー14が、基部16のレッジ48からタブ40のリブ42をラッチ解除し、脆弱接続部25へのカバー14の接続を破断するのに十分な力で、カバー14のタブ40上を押すことによって開放され得、これは、片手で行われ得る。カバー14が開放及び閉鎖構成の間を移動すると、カバー14は、ヒンジ20を中心として枢動する。
【0028】
閉鎖位置から開放位置へのカバー14の初期移動、それによるカバー14への脆弱接続部25の接続の破断を破断した後、カバー14は、基部16へのリブ42のラッチ及びラッチ解除によって繰り返し開放及び閉鎖され得る。
【0029】
容器アセンブリ11のサイズ、人間工学的形状、及びカバー14の位置は、容器アセンブリ11を把持し、それらの親指又は他の指でカバー14をポンと開放することによって、消費者が容器アセンブリ11を開放及び閉鎖することを可能にする。片手であり得るそのような開口部を容易にするために、カバー14の縁は、好ましくは、カバーアセンブリ12内の間隙などの、カバーアセンブリ12に対して露出される。カバー14はまた、容器アセンブリ11を把持しない手の指で開放され得る。
【0030】
蓋10は、容器18と同様に、プラスチック又は任意の他の半硬質材料で作製され得る。両方とも、射出成形され得るが、容器18は、ブロー成形などの代替的な方法を使用して形成され得る。蓋10は、好ましくは、パッケージ又は容器アセンブリ11を形成するためのスナップ嵌め接続によって容器18に取り付けられ得る。スナップ嵌め接続は、蓋10を容器18に固設するために、容器18への蓋10のねじ込み、又は溶接などの任意の追加のステップを必要としない。好ましくは、蓋10と容器18との間のスナップ嵌め接続は、破断よりも容易に作成される。言い換えれば、蓋10を容器18から取り外すことよりも、蓋10を容器18上にスナップすることが容易である。蓋10が容器18に取り付けられた状態で、容器アセンブリ11は、携帯性及び容器アセンブリ11内の内容物への容易なアクセスを可能にする、消費者の手に収まり得る人間工学的形状をとり得る。更に、容器アセンブリ11は、消費者の快適なグリップを提供するために丸みを帯びた縁を有する。
【0031】
カバー14が閉鎖位置にあるとき、容器アセンブリ11は、キャンディ又はガムなどの内容物をその中に堅固に保管し得る。例えば、容器アセンブリ11のサイズ及び形状は、消費者が容器アセンブリ11をそれらの人物のポケットに配置し得るように、容易な携帯性を可能にする。閉鎖された固設可能であるカバーは、内容物が容器アセンブリ11からポケット内に流出することを防止する。固設可能なカバー14はまた、容器アセンブリ11の内容物が様々な時間に使用又は消費されることを可能にする。例えば、容器アセンブリ11がガムを収容する場合、消費者は、カバー14を開放し、ガム片を抽出し、後で抽出され得るコンテナアセンブリ11内に残っているガム又は他の品目の鮮度を保存するためにカバー14を堅固に閉鎖し得る。
【0032】
更に、容器アセンブリの元の内容物の全てが消費されると(又は単純に抽出されると)、容器アセンブリ11は、異なる品目で充填されてもよい。例えば、容器アセンブリ11がガムを収容し、消費者がその中のガムの全てを消費した場合、消費者は、他の食品などの他の品目を保管するために容器アセンブリ11を再使用することを望む場合がある。この特徴は、元の内容物が取り外された後に新しい内容物を保管することによって、消費者が容器アセンブリ11の使用寿命を延ばすことを可能にする。
【0033】
容器アセンブリ11の容器18は、平坦な水平表面上に配置されたときに容器アセンブリ11が直立することを可能にする基部19を有する。これは、カバー14が意図せず開放されたままである事象で有利である。容器18は、プラスチック、又は蓋10に使用された材料などの任意の他の半硬質材料で作製され得る。更に、半硬質材料は、リサイクル可能であり得、それによって、二酸化炭素排出量、多くの消費者によって所望される特性を低減する。半硬質材料はまた、耐久性を提供する。例えば、消費者が容器アセンブリ11上でそれらのグリップを失う場合、それは、地面又は他の表面に衝突するときに破損しない可能性があり、それによって、その中の内容物を保護する。別の例では、消費者は、別様に低剛性材料を穿刺することになる鋭利な物体を収容し得る、バックパックなどのバッグ内に容器アセンブリ11を保管し得る。
【0034】
図1を参照すると、互いに固定された容器アセンブリ11のうちの2つの例が例示されている。そのように構成されると、互いに接続された2つの容器アセンブリ11は、単一の容器アセンブリ11Aを形成し、増加した保管能力を可能にする。接続された容器アセンブリ11Aは、コンパクトかつ人間工学的なままであるが、一方、追加の保管も提供する。2つの容器アセンブリ11は、異なる品目を保管し得る。例えば、1つの容器アセンブリは、ガムを収容し得、他の容器アセンブリは、キャンディを収容し得る。これは、例えば、親が単一の組み合わせられたアセンブリ11Aを持ち運び、次いで、それらを2つに分割して、子供に与えることを望む場合に有利であり得る。例えば、1人の子供がガムを望み、もう1人がキャンディを望む場合、親は、単一の組み合わせられたアセンブリ11Aを分離し、各子供に1つの容器11を与え得る。各容器アセンブリ内のキャンディ及びガムの異なる風味などの、他のシナリオ及び保管された品目も可能であり、企図される。
【0035】
2つの容器アセンブリ11を接続するために、スナップ嵌め接続が利用され得る。より具体的には、図3に示されるように、各容器アセンブリ11は、面26と、面26から外向きに突出する2つの長手方向突起28、30を有する。突起28、30は、長手方向にわずかな湾曲として示されているが、直線などの他の形状も使用され得る。突起30はまた、アクセス開口部32を有する。2つの容器アセンブリ11は、容器アセンブリ11の面26を整合させ、それらを互いに圧入することによって、互いに挟まれ得る。より具体的には、容器アセンブリ11の各々の突起28は、反対側の容器アセンブリ11の突起30のアクセス開口部32内に堅固に嵌合することになる。
【0036】
2つの容器アセンブリ19が一緒に対称的に併合された状態で、基部19は、平坦な水平表面上に配置されたときに容器アセンブリ11Aが直立位置に安定することを可能にする単一のより大きい基部19Aを形成する。図1の単一の容器アセンブリ11と同様に、容器アセンブリ11Aの構成は、いずれかのカバー14(又は両方のカバー)が意図せず開放されたままである事象で有利である。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
【国際調査報告】