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特表2023-518937壁内のケーブルの結合箇所を密閉するための組立体
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-05-09
(54)【発明の名称】壁内のケーブルの結合箇所を密閉するための組立体
(51)【国際特許分類】
   H05K 7/00 20060101AFI20230427BHJP
   H01R 13/52 20060101ALI20230427BHJP
【FI】
H05K7/00 M
H05K7/00 P
H01R13/52 B
H01R13/52 301H
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022556062
(86)(22)【出願日】2021-03-19
(85)【翻訳文提出日】2022-11-15
(86)【国際出願番号】 EP2021057062
(87)【国際公開番号】W WO2021186019
(87)【国際公開日】2021-09-23
(31)【優先権主張番号】20164229.5
(32)【優先日】2020-03-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】521561673
【氏名又は名称】タレス・ディス・フランス・エス・ア・エス
(74)【代理人】
【識別番号】110001173
【氏名又は名称】弁理士法人川口國際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ゴタドーロ,ジョバンニ
(72)【発明者】
【氏名】グングイ,フランコ
【テーマコード(参考)】
4E352
5E087
【Fターム(参考)】
4E352AA02
4E352AA03
4E352AA16
4E352BB02
4E352BB07
4E352BB08
4E352BB09
4E352BB10
4E352CC01
4E352CC04
4E352CC12
4E352CC32
4E352CC52
4E352CC56
4E352DD02
4E352DD04
4E352DD05
4E352DD10
4E352DD11
4E352DD15
4E352DR13
4E352DR14
4E352DR26
4E352DR34
4E352DR40
4E352DR42
4E352EE03
4E352GG04
4E352GG11
4E352GG15
4E352GG20
5E087EE04
5E087EE14
5E087FF12
5E087KK03
5E087LL04
5E087LL12
5E087LL17
5E087MM06
5E087MM09
5E087RR12
(57)【要約】
本発明は、壁(10)内のケーブル(20)の結合部分を密閉するための組立体に関連する。壁が少なくとも1つのアパーチャ104を含む。アパーチャが、ケーブル内に含まれるコネクタを結合するのに使用される。ケーブル端部が少なくとも1つのフランジ(22)を設けられる。フランジがケーブル端部を少なくとも部分的に囲む。組立体が、少なくとも1つのひずみ緩和要素(30)を含む。ひずみ緩和要素が、壁およびフランジと協働するための位置に置かれたときに、壁に対してひずみ緩和要素が取り付けられた状態を維持する間においてコネクタが結合されるときに壁に対してフランジを直接にまたは間接的に押圧するように構成され、その結果、フランジがアパーチャを直接にまたは間接的に囲んで、アパーチャのところで任意の異物がケーブルの結合箇所を通過するのを直接にまたは間接的に防止する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
壁(10)内のケーブル(20)の結合箇所を密閉するための組立体(200)であって、壁が少なくとも1つのアパーチャ(104)を含み、アパーチャが、ケーブルの中に含まれるコネクタを結合するのに使用され、ケーブル端部が少なくとも1つのフランジ(22)を設けられ、フランジがケーブル端部を少なくとも部分的に囲み、組立体が少なくとも1つのひずみ緩和要素(30)を含み、ひずみ緩和要素が:
- 切欠部の形態のスロット(36)を縁部上に備える主壁(32)であって、スロットが、フランジを設けられる部分より小さいケーブルの一部分を受けるように構成される、主壁(32)、
- 主壁(32)から突出する少なくとも1つのピラー(34a、34b)であって、少なくとも1つのピラーの各々が、壁に対してひずみ緩和要素が取り付けられた状態を維持する間においてコネクタが結合されるときに壁に対してフランジを押すように構成される、少なくとも1つのピラー(34a、34b)
を備え、
その結果、フランジがアパーチャを直接にまたは間接的に囲んで、アパーチャのところでケーブル(20)の結合箇所を直接にまたは間接的に密閉し、それにより、アパーチャのところでダストおよび/または水などの任意の異物がケーブルの結合箇所を通過することが直接にまたは間接的に防止されることになる、
組立体(200)。
【請求項2】
組立体が、少なくとも1つの外部弾性要素(28)をさらに含み、少なくとも1つの弾性要素が、コネクタを結合する前に、フランジの前部においてケーブルの周りに配置され、その結果、ひずみ緩和要素が、壁に対してひずみ緩和要素が取り付けられた状態を維持する間においてコネクタが結合されるときに壁に対してフランジおよび少なくとも1つの弾性要素を一緒に押圧する、請求項1に記載の組立体。
【請求項3】
フランジが少なくとも1つの弾性材料により少なくとも部分的に構成され、その結果、ひずみ緩和要素が、壁に対してひずみ緩和要素が取り付けられた状態を維持する間においてコネクタが結合されるときに壁に対してフランジおよびフランジ弾性部分を一緒に押圧する、請求項1に記載の組立体。
【請求項4】
ひずみ緩和要素が、少なくとも1つの突出拡張部分をさらに含み、少なくとも1つの突出拡張部分の各々が、一方で、ひずみ緩和要素を壁に結合すること、および他方で、壁に対してひずみ緩和要素を結合した状態で維持することを可能にする、請求項1から3のいずれか一項に記載の組立体。
【請求項5】
少なくとも1つの突出拡張部分(32a、32b)が、各々、壁の中に含まれる対応するガター部分(102a)の中にひずみ緩和要素が挿入される間、ひずみ緩和要素を案内するのを可能にする摺動ガイドを形成する、請求項5に記載の組立体。
【請求項6】
少なくとも1つの突出拡張部分(52a、52b、52c)が、各々、壁の中に含まれる対応する凹部(152a、152b、152c)とひずみ緩和要素を結合する間、壁に対してひずみ緩和要素を取り付けるのを可能にする、請求項5に記載の組立体。
【請求項7】
ひずみ緩和要素が少なくとも1つのリブを含み、少なくとも1つのリブが、ひずみ緩和要素のロバスト性を向上させるように構成される、請求項1から6のいずれか一項に記載の組立体。
【請求項8】
ケーブルが、第1のコネクタ(26)として、コネクタを含み、壁がケーシングの中に含まれ、ケーシングが第2のコネクタ(46)を含み、第2のコネクタが、ケーシング内で、アパーチャの方を向き、第1のコネクタおよび第2のコネクタが互いに接続される、請求項1から7のいずれか一項に記載の組立体。
【請求項9】
ひずみ緩和要素がケーシングの外側にある、請求項9に記載の組立体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、壁内のケーブルの結合箇所を密閉するための組立体に関する。
【0002】
壁が(電子)器具のケーシング内に含まれ得る。
【0003】
器具には、複数のデバイスの中でもとりわけ、指紋センサータイプのデバイス、指紋スキャナタイプのデバイス、ハードウェアセキュリティモジュール(すなわち、HSM:Hardware Security Module)タイプのデバイス、端末機、携帯電話(電話機)タイプのデバイス、携帯情報端末(すなわち、PDA:Personal Digital Assistant)、ラップトップ、パーソナルコンピュータ(すなわち、PC:Personal Compute)タイプのデバイス、タブレット、デスクトップコンピュータ、メディアプレイヤー、ゲーム機、ネットブック、ハンドセット、ユーザー端末、および/またはセットアップボックスタイプのデバイスが含まれる。
【背景技術】
【0004】
ユニバーサルシリアルバス(すなわち、USB:Universal Serial Bus)タイプのケーブルを器具としての指紋スキャナに接続することが知られている。ケーブルが、器具内に含まれる回路に電力を供給することおよび器具内に含まれる回路と通信を行うことを可能にする。
【0005】
しかし、このようなケーブル接続は器具ケーシング壁内のケーブルの結合箇所において器具ケーシングの中にダストおよび水が入るのを防止しない。
【0006】
ケーシング壁内のケーブルの結合箇所において、とりわけ、ケーシングの中に任意の異物の任意の侵入に対しての保護を可能にする解決策が求められる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、壁内のケーブルの結合箇所を密閉するための組立体を提供することによる、本明細書のすぐ上に明記される要求を満たすための解決を提案する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明によれば、壁が少なくとも1つのアパーチャを含む。アパーチャが、ケーブルの中に含まれるコネクタを結合するのに使用される。ケーブル端部が少なくとも1つのフランジを設けられる。フランジがケーブル端部を少なくとも部分的に囲む。組立体が、少なくとも1つのひずみ緩和要素を含む。ひずみ緩和要素が、壁およびフランジと協働するための位置に置かれたときに、壁に対してひずみ緩和要素が取り付けられた状態を維持する間においてコネクタが結合されるときに壁に対してフランジを直接にまたは間接的に押圧するように構成され、その結果、フランジがアパーチャを直接にまたは間接的に囲んで、アパーチャのところで任意の異物がケーブルの結合箇所を通過するのを直接にまたは間接的に防止する。
【0009】
さらなる態様では、本発明がさらに、壁内のケーブルの結合箇所を密閉するための組立体を提供し、壁が少なくとも1つのアパーチャを含み、アパーチャがケーブルの中に含まれるコネクタを結合するのに使用され、ケーブル端部が少なくとも1つのフランジを設けられ、フランジがケーブル端部を少なくとも部分的に囲み、組立体が少なくとも1つのひずみ緩和要素を含み、ひずみ緩和要素が:
- 切欠部の形態のスロットを縁部上に備える主壁であって、スロットが、フランジを設けられる部分より小さいケーブルの一部分を受けるように構成される、主壁、
- 主壁から突出する少なくとも1つのピラーであって、少なくとも1つのピラーの各々が、壁に対してひずみ緩和要素が取り付けられた状態を維持する間においてコネクタが結合されるときに壁に対してフランジを押すように構成される、少なくとも1つのピラー
を備え、
その結果、フランジがアパーチャを直接にまたは間接的に囲んで、アパーチャのところでケーブルの結合箇所を直接にまたは間接的に密閉する。これにより、アパーチャのところでダストおよび/または水などの任意の異物がケーブルの結合箇所を通過することが直接にまたは間接的に防止されることになる。
【0010】
本発明の原理は、一方で、ケーブル端部上にあるフランジ、および他方で、ひずみ緩和要素を提供することにある。ひずみ緩和要素が、壁およびフランジと協働するための位置に置かれたときに、壁によりひずみ緩和要素が固定的に保持されて壁アパーチャを通してコネクタが結合されている間において、壁に対してフランジを直接にまたは間接的に押し込むように設計される。したがって、壁アパーチャが、ひずみ緩和要素によって押し込まれたフランジによりまたはこのフランジのおかげで、壁の一方側において、密閉的に包囲される。したがって、壁アパーチャのところのケーブルの結合箇所において、異物が壁を横断することができず、つまり、壁の一方側からもう一方側まで横断することができない。
【0011】
本記述では、「直接」という副詞は外部追加要素を一切使用しないことを意味し、対して、「間接的」という副詞は例えば1つまたは複数のガスケットなどの1つまたは複数の外部追加要素を使用することを意味する。
【0012】
本発明の解決策は、壁アパーチャのところにおいてダストおよび/または水などの任意の異物のいかなる通過も防止するのを可能にする。
【0013】
したがって、本発明の解決策は、壁内のケーブルの結合箇所を防塵性または防水性を有するものにする。
【0014】
さらに、本発明の解決策は、使用されるひずみ緩和要素のおかげで、組立体の密閉能力を維持する時間においてロバストである。
【0015】
本発明の解決策は技術的に単純であり、ケーブルを接続するのに使用される壁アパーチャを通って任意の異物が通過するのを防止することにおいて効率的である。
【0016】
第1の実施形態によれば、組立体が、少なくとも1つの外部弾性要素をさらに含む。少なくとも1つの弾性要素が、コネクタを結合する前に、フランジの前部においてケーブルの周りに配置され、その結果、ひずみ緩和要素が、壁に対してひずみ緩和要素が取り付けられた状態を維持する間においてコネクタが結合されるときに壁に対してフランジおよび少なくとも1つの弾性要素を一緒に押圧する。
【0017】
第2の実施形態によれば、フランジが少なくとも1つの弾性材料により少なくとも部分的に構成され、その結果、ひずみ緩和要素が、壁に対してひずみ緩和要素が取り付けられた状態を維持する間においてコネクタが結合されるときに壁に対してフランジおよびフランジ弾性部分を一緒に押圧する。
【0018】
好適には、ひずみ緩和要素が、少なくとも1つのピラーをさらに含む。少なくとも1つのピラーの各々が、壁に対してフランジを直接にまたは間接的に押すのを可能にする。
【0019】
好適には、ひずみ緩和要素が、少なくとも1つの突出拡張部分をさらに含む。少なくとも1つの突出拡張部分の各々が、一方で、ひずみ緩和要素を壁に結合すること、および他方で、壁に対してひずみ緩和要素を結合した状態で維持することを可能にする。
【0020】
第1の実施形態によれば、少なくとも1つの突出拡張部分が、各々、壁の中に含まれる対応するガター部分の中にひずみ緩和要素が挿入される間、ひずみ緩和要素を案内するのを可能にする摺動ガイドを形成する。
【0021】
第2の実施形態によれば、少なくとも1つの突出拡張部分が、各々、壁に中に含まれる対応する凹部とひずみ緩和要素を結合する間、壁に対してひずみ緩和要素を取り付けるのを可能にする。
【0022】
有利には、ひずみ緩和要素が少なくとも1つのリブを含む。少なくとも1つのリブが、成形後の、ひずみ緩和要素の収縮および/またはひずみ緩和要素の反りを回避するのを可能にする。少なくとも1つのリブが、使用時のひずみ緩和要素のロバスト性を向上させるように、つまり、使用のためにひずみ緩和要素をよりロバストにするように、構成される。
【0023】
好適な実施形態では、ケーブルが、第1のコネクタとして、コネクタを含む。壁がケーシングの中に含まれる。ケーシングが第2のコネクタを含む。第2のコネクタが、ケーシング内で、アパーチャの方を向く。第1のコネクタおよび第2のコネクタが互いに接続される。
【0024】
好適には、ひずみ緩和要素がケーシングの外側にある。
【0025】
以下の図面と併せて、指示的でありかつ非限定的である例として与えられる2つの好適な本発明の実施形態の詳細な説明から、本発明の追加の特徴および利益が明らかとなる。
【図面の簡単な説明】
【0026】
図1】ひずみ緩和要素の第1の実施形態による、解放可能な弾性要素を設けられる、ケーブル端部のところにあるコネクタ、および、外部要素としての着脱可能なひずみ緩和要素によって押圧されることになる一体のフランジを結合するのに使用される壁アパーチャを備える器具ケーシングの内部を示す斜視図である。
図2図1の外部要素を使用することによる、壁アパーチャを備える器具ケーシングの外部を示す斜視図である。
図3】ひずみ緩和要素を使用することにより壁内のケーブル端部の結合箇所を密閉するために外部要素が互いに協働するときの、図1の外部要素を使用することによって密閉された壁アパーチャを示す正面図である。
図4図3の断面A-Aの線に沿う側面図である。
図5図3の断面B-Bの線に沿う上面図である。
図6】ひずみ緩和要素の第2の本発明の実施形態による、解放可能な弾性要素を設けられるケーブル端部のところにあるコネクタ、および、外部要素としての着脱可能なひずみ緩和要素によって押圧されることになる一体のフランジを結合するのに使用される壁アパーチャを備える器具ケーシングの外部を示す斜視図である。
図7図6の要素を示す別の斜視図である。
図8】ひずみ緩和要素を使用することにより壁内のケーブル端部の結合箇所を密閉するために外部要素が互いに協働するときの、図7の外部要素を使用することによって密閉された壁アパーチャを示す正面図である。
図9図8の断面A-Aの線に沿う側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
本明細書の以下において、壁内のUSBタイプのケーブルの結合箇所を密閉するのに本発明の組立体が使用される事例を考察する。
【0028】
しかし、本発明の組立体は、壁内の任意の種類のケーブルの結合箇所を密閉するのに使用され得る。
【0029】
ケーブルには、とりわけ、機械タイプのケーブル、非電気タイプのケーブル、電気タイプのケーブル、電力供給タイプのケーブル、および通信タイプのケーブルが含まれてよい。上で言及したケーブルタイプの組は網羅的ではない。
【0030】
当然、本明細書において以下で説明される実施形態は単に目的を例示するためのものであり、本発明の範囲を狭めるものとみなされない。
【0031】
異なる図に存在する同じ参照符号は1つの同じの要素を表す。
【0032】
図1が、アパーチャ104を備える壁10を概略的に、壁10内のケーブル20の結合箇所を密閉するための組立体200の分解図を背面・上面図(rear and top view)で提示する。
【0033】
壁10がハウジングまたはケーシング(部分的に示される)の中に含まれ得る。
【0034】
ケーシングが、第1の壁としての壁10を含めた、複数の壁を有することができる。
【0035】
簡略化のために、ケーシングの第1の壁10のみが示される。
【0036】
ケーシングが、1つまたは複数の(電気および/または電子)回路を備えるプリント回路板(すなわち、PCB:Printed Circuit Board)(示されない)を含むことができる。
【0037】
壁10が、例えば硬質プラスチックタイプの材料で作られ得る。別法として、壁10が、金属、木材、これらの組み合わせまたは混合物、あるいは、他の材料で作られる。
【0038】
壁10が1つまたは複数のアパーチャ104を含む(1つのみ示される)。
【0039】
アパーチャ104が通路としての貫通孔を構成する。
【0040】
アパーチャ104がコネクタ26を結合するのに使用される。コネクタ26がケーブル端部24のところに設けられる。
【0041】
コネクタ26が、ケーブル20の中に含まれる導体の1つまたは複数の終端部を含む。
【0042】
PCBが、別のコネクタを通して、コネクタ26に接続され得、コネクタ26が、ケーブル20のもう一方の端部において、PCなどの外部デバイスに接続され、それにより、相互にデータを交換し、および/または、PCBまたは外部デバイスに電力供給する。
【0043】
コネクタ26が、例えば、USB3.0Bタイプのプラグを含む。
【0044】
アパーチャ104が概略長方形の形状を有することができる。別法として、アパーチャ104が、概略円形、概略楕円形、概略正方形、概略六角形、または任意の他の形状を有することができる。アパーチャ104の形状が、アパーチャ104において壁10を横断する必要があるケーブル端部24の断面の形状と一致する。
【0045】
壁10が空間を2つの部分空間に分割し、つまり、壁10の第1の側にあるケーシングの内部100aと、壁10の第2の側にあるケーシングの外部100bとに分割する。
【0046】
アパーチャ104がケーシング外部100bからケーシング内部100aの中へのアクセスを可能にし、および/または、逆の、つまりケーシング内部100aからケーシング外部100bの中へのアクセスを可能にする。
【0047】
アパーチャ104が、少なくとも部分的に開いているとき、ダスト、ガス、液体、および/または任意の異物がケーシング外部100bからケーシング内部100aまで、および/または、その逆で、つまりケーシング内部100aからケーシング外部100bまで、流れるのを可能にできる。
【0048】
壁10が、アパーチャ104の中に係合されるかまたは挿入されることになるコネクタ26の方を向く前面の反対側の後面110をアパーチャ104のところに有する。
【0049】
壁10が凹部106を有することができる。凹部106が、好適には、壁10と共に1つの同じ要素を形成するために、壁10と共に完全に成形される。
【0050】
ケーブル20が、好適には比較的高い可撓性を有する主ボディ27を含む。
【0051】
主ボディ27が、例えばプラスチックタイプの材料で作られる。主ボディ27が、概略円筒形であってよいか、または、概略平行六面体の形状などの、任意の他の形状であってよい。
【0052】
主ボディ27が、円筒形であるとき、例えば約数mmである、外側の円の半径を有し、約2mmから約8mmの範囲に包含され得る。
【0053】
主ボディ27が、ケーブル端部24のところで、追加の層25と重ね合わされ得、それにより、コネクタ26を接続するかまたは外すときの使用者によるその操作のためにケーブル端部24を高剛性化(rigidify)または補強する。
【0054】
追加の層25が、例えばプラスチックタイプの材料で作られ得る。追加の層25が、好適には、主ボディ27の周りにオーバーモールドされる。追加の層25が、概略円筒形であってよいか、または、概略平行六面体の形状などの、任意の他の形状を有することができる。
【0055】
追加の層25が、可能性のある内部ワイヤおよびひいては接続にダメージを与える可能性があるケーブル20の急峻な湾曲を回避するのに使用される。
【0056】
追加の層25が、円筒形であるとき、主ボディ27を基準として例えば約数ミリメートルである、外側の円の半径を有し、約1mmから約11mmの範囲に包含され得る。
【0057】
追加の層25および/または主ボディ27が、ケーブル端部24のところで、移行層23と重ね合わされ得、それにより、主ボディ27および/または追加の層25と握持層231との間に移行部分またはブリッジを作る。
【0058】
移行層23が、例えばプラスチックタイプの材料で作られ得る。移行層23が、好適には、主ボディ27および/または追加の層25の周りにオーバーモールドされる。移行層23が、概して例えば角錐台である形状、概略平行六面体の形状などの任意の他の形状、または、円錐台である形状を有することができる。移行層23の角錐台(など)の最も小さい方の基部が好適には主ボディ27および/または追加の層25によって延長され、対して、移行層23の円錐台(など)の最も大きい方の基部が好適には握持層21によって延長され得る。移行層の断面が例えば長方形である。
【0059】
移行層23の円錐台(など)の最も小さい方の基部の最も長い辺の長さが、例えば、約9mmであってよく、好適には、存在するときには追加の層25の直径と少なくとも同じ幅を有し、追加の層25が存在しない場合には、主ボディ27の直径と同じ幅を有する。
【0060】
移行層23の円錐台(など)の最も大きい方の基部の最も長い辺の長さが、例えば、約12mmであってよく、好適には、握持層21の側面部分と同じ幅を有する。
【0061】
移行層23の円錐台(など)の最も小さい方の基部の最も短い辺の長さが、例えば、約7mmであってよく、好適には、存在するときには追加の層25の直径と少なくとも同じ幅を有し、追加の層25が存在しない場合には、主ボディ27の直径と同じ幅を有する。
【0062】
移行層23の円錐台(など)の最も大きい方の基部の最も短い辺の長さが、例えば、約11mmであってよく、好適には、存在するときには追加の層25の直径と少なくとも同じ幅を有し、追加の層25が存在しない場合には、主ボディ27の直径と同じ幅を有する。
【0063】
握持層21が、壁10の中にプラグ接続するまたは壁10から抜くために握持層21のところでケーブル端部24を操作する使用者の指の間で握持層21を握持できるようにするために、ケーブル端部24の前方に設けられる。握持層21が、使用者の操作に適する握持エリアを少なくとも部分的に構成する。
【0064】
握持層21が例えば、主ボディ27がやはりプラスチックタイプの材料で作られるときに主ボディ27の材料より好適には硬いプラスチックタイプの材料で作られ得る。握持層21が、好適には、関連するケーブル部分または要素と共に1つの同じ要素を形成するために、主ボディ27、追加の層25、および/または移行層23と共に成形される。握持層21が、概略平行六面体の形状を有することができる。別法としてまたは加えて、握持層21が概略円筒形であるかまたは任意の他の形状を有することができる。
【0065】
握持層21が好適には、二つ一組のかたちで互いに平行であってよい1つまたは複数の平坦表面を含む。このような平坦表面が、ケーブル端部24を壁10の中にプラグ接続するかまたはケーブル端部24を壁10から抜くために使用者によるケーブル端部24の握持を容易化するのを可能にする。
【0066】
握持層21の長さが、例えば、約1.5cmであってよく、約10mmから約60mmの範囲に包含され得る。
【0067】
ケーブル端部24の長さが、例えば、約4mmであってよく、約1mmから約5mmの範囲に包含され得る。
【0068】
重要な特徴によれば、ケーブル20が、ケーブル端部24のところに、1つまたは複数のフランジ22を設けられる(1つのみが示される)。
【0069】
フランジ22(または、各フランジ22)が、好適には、ケーブル20と共に1つの同じ要素を形成するために、ケーブル端部24と一体に成形される。
【0070】
フランジ22の厚さが、例えば、約数mmであってよく、約1mmから約5mmの範囲に包含され得る。
【0071】
別法として、つまり内部フランジとしてケーブル20に組み込まれるフランジであることの代わりに、外部フランジとしてのフランジ22(または、各フランジ22)が、例えば接着剤を使用して、または、任意の他の固定手段を溶接して、ケーブル端部24の周りに固定される1つまたは複数の外部追加要素から構成される。
【0072】
フランジ22の断面が概略長方形であってよく、その上好適には外側の角で丸みを有する。
【0073】
フランジ22(または、各フランジ22)が好適には、フランジ22の後部から、押圧方向50としての、壁10の後面の方に向かう方向50に、押されるために、少なくともフランジ22の後部において、例えば、硬質プラスチックタイプの材料および/または同様の材料で作られる。
【0074】
フランジ22(または、各フランジ22)が、好適には、1つまたは複数のショルダを形成または構成する。このようなショルダ(フランジ22によって形成される)が、ケーブル20によって画定される軸に対してケーブル端部24のところで概して垂直である。このようなショルダが、ケーブル端部24のところでケーブル20に概して平行であって押圧方向50の方を向く力を加えるのを可能にする。
【0075】
フランジ22(または、各フランジ22)が、その外側の角で丸みを有することができる概して例えば長方形である外部形状を有することができるか、または任意の他の形状を有することができる。
【0076】
フランジ22の外側の長方形の最も大きい辺の長さが、例えば、約1.7cmであってよく、約1cmから約4cmの範囲に包含され得る。
【0077】
フランジ22の外側の長方形の最も小さい辺の長さが、例えば、約1.5cmであってよく、約1cmから約4cmの範囲に包含され得る。
【0078】
フランジ22(または、各フランジ22)が、例えば不連続な方法などで、部分的に、または、完全に、ケーブル端部24を囲み、その結果、フランジ22(または、各フランジ22)が押されるとき、フランジ22(または、各フランジ22)がアパーチャ104のところでケーブル20の結合箇所を直接にまたは間接的に密閉する。
【0079】
好適な実施形態では、フランジ22がケーブル端部24を完全に囲む。
【0080】
囲む形態であるこのようなフランジ22は好適には握持層21の前部に存在し、それにより、特には使用者の指または着脱可能なひずみ緩和要素30によりケーブル端部24を押圧方向50に押すための1つまたは複数の停止部としてフランジ22を使用しながらケーブル端部24をアパーチャ104の中に挿入するのを容易にする。
【0081】
フランジ22(または、各フランジ22)が、外部100bから壁10に対してフランジ22を直接にまたは間接的に押圧するための能力を着脱可能な(または、取り付けられた)ひずみ緩和要素30に有させるために、使用される。
【0082】
フランジ22(または、各フランジ22)が、壁10およびひずみ緩和要素30と協働するとき、アパーチャ104を直接にまたは間接的に囲むことができ、後で説明されるように、アパーチャ104のところで例えばダストおよび/水などの任意の異物がケーブル20の結合箇所を通過するのを直接にまたは間接的に防止することができる。
【0083】
組立体200が、解放可能な(または、取り付けられた)外部弾性要素として、1つまたは複数のガスケット28を含むことができる。
【0084】
別法としてまたは加えて、ガスケット28を使用することの代わりに、壁10の後面がアパーチャ24の周りに弾性要素を設けられ、この弾性要素が、壁10の後面から突出するように、壁10に一体化されるかまたは壁10に固定される。
【0085】
ガスケット28(または、各ガスケット28)が、例えば、ゴム、および/または任意の他の弾性材料で作られ得る。
【0086】
ガスケット28(または、各ガスケット28)が弾性変形可能である。
【0087】
ガスケット28(または、各ガスケット28)が、リングを形成するための貫通孔を中央に有する。
【0088】
ガスケット28(または、各ガスケット28)が、好適には、概して、フランジ22の形状を有する。したがって、フランジ22が、好適にはフランジ22のすべての周縁部の周りで、ガスケット28の周縁部に物理接触するようになる。
【0089】
ガスケット28の断面が、概略円形、概略楕円形、概略長方形、概略正方形であってよいか、または任意の他の形状を有することができる。
【0090】
ガスケット28の厚さが、例えば、約1mmであってよく、約0.8mmから約4mmの範囲に包含され得る。
【0091】
ガスケット28(または、各ガスケット28)が、その孔を通して、ケーブル端部24を突き抜けさせることができ、および/またはケーブル24により突き通され得る。
【0092】
ガスケット28(または、各ガスケット28)(存在するとき)が、好適には、コネクタ26を結合する前に、好適にはフランジ22の前部において、ケーブル20の周りに配置されて使用される。
【0093】
加えてまたは別法として、つまり、外部弾性要素として、ガスケット28および/または壁10の後面に一体化されるかまたは固定される弾性要素を使用することの代わりに、フランジ22が内部弾性要素としてフランジ22の前部において弾性材料またはエラストマ材料をオーバーモールドされる(または、重ね合わされる)。
【0094】
フランジ22が、少なくともフランジ22の前部において、少なくとも1つの弾性材料またはエラストマ材料により少なくとも部分的に構成される。
【0095】
フランジ22の内部弾性層または内部エラストマ層が、少なくとも壁10との密閉エリアにおいて、弾性変形可能である。フランジ22の内部にある弾性要素としての、フランジ22の内部弾性層、または、フランジ22の外部にある弾性要素としての、ガスケット28が、アパーチャ104において、壁10内にあるケーブル端部24の結合箇所を密閉するのに使用される。
【0096】
壁凹部106が、好適には、外部要素としての、フランジ22、ひずみ緩和要素30、および可能性としてガスケット28を受け入れるように構成される。
【0097】
ひずみ緩和要素30が、好適には、例えば硬質プラスチックタイプの材料などで作られる。
【0098】
ひずみ緩和要素30が主壁32を含む。
【0099】
主壁32が、前面31の反対側にある後面33を有する。
【0100】
ひずみ緩和要素30が、主壁32まで延在する2つの側壁33aおよび33bを含む。側壁33aおよび33bが各々、例えば主壁32の底部において切り取られた例えば直角三角形の形状を概して有し、切り取られるところの辺が、例えば主壁32の頂部のところにある反対側の辺に平行であり、対して、最も長い辺が主壁32の横方向の境界線を構成する。
【0101】
任意選択で、ひずみ緩和要素30がプレート37を含む。プレート37が主壁32の底部に位置する。プレート37が、側方から見て、ひずみ緩和要素30のための脚部を形成する。
【0102】
プレート37が、ひずみ緩和要素30の頂部または底部から見て、例えば長方形形状を有することができる。
【0103】
プレート37の外側の角が丸みを有することができる。
【0104】
プレート37の最も小さい辺が、例えば、約1cmであってよく、約0.5mmから約50mmの範囲に包含され得る。
【0105】
プレート37の最も大きい辺が、例えば、約2.3cmであってよく、約1.5cmから約4.5cmの範囲に包含され得る。
【0106】
プレート37の厚さが、例えば、約数mmであってよく、約0.3mmから約4mmの範囲に包含され得る。
【0107】
任意選択で、ひずみ緩和要素30が、例えば、プレート37のところに、1つまたは複数の貫通孔38aおよび38bを有する。各孔38aまたは38bが、ねじなどの固着要素(示されない)を通過させるのに使用される。固着要素が、壁10に対して、またはケーシングに含まれ得る別の壁に対して、ひずみ緩和要素30を固着するのを可能にする。
【0108】
主壁32が好適にはスロット36を備える。
【0109】
スロットが、切欠部の形態で、主壁32の縁部上に配置される。
【0110】
スロットが、フランジを設けられる部分より小さいケーブルの一部分を受けるように構成される。
【0111】
スロット36が、ビーム31cによって接続される2つのピラー31aおよび31bによって横方向の境界を画定される貫通孔によって画定される。
【0112】
スロット36が、ひずみ緩和要素30を通して握持エリア21を通過させるのを可能にする。
【0113】
ひずみ緩和要素30の主壁32が後方につまり押圧方向50の反対方向に傾斜しており、それにより、主壁32の後面の外形を壁10の後面の外形に対して位置合わせする。したがって、ひずみ緩和要素30が壁10の後面に完全に一体化され得る。
【0114】
スロット36が、例えば握持エリア21などのケーブル20の一部分の断面の形状と一致する形状を有する。
【0115】
側壁33aおよび33bが、例えば、本明細書の以下において中央線(row)と称されるスロット36の中央を横断する線を基準として対称である。
【0116】
任意選択で、ひずみ緩和要素30が、1つまたは複数のリブ(示されない)を含む。偶数個のリブが存在する場合、リブが好適には中央線を基準として対称である。リブがスロット36の下に配置され、好適には主壁32の後面33上に設けられる。リブが、成形後の(直後の)、ひずみ緩和要素30の収縮および/またはひずみ緩和要素30の反りを回避するのを可能にする。リブが使用のためにひずみ緩和要素30をよりロバストにすることおよびひずみ緩和要素30を経時的に保持すること可能にし、ひずみ緩和要素30の外部形状またはデザインに影響を与えるのを回避するのを可能にする。
【0117】
ひずみ緩和要素30が、好適には、1つまたは複数のピラー34aおよび34bを含む。
【0118】
ピラー34aおよび34bが主壁32の後面33から突出する。ピラー34aおよび34bが好適にはスロット36の境界を画定する。ピラー34aおよび34bの各々が、そのそれぞれの側壁33aおよび33bに対して傾いていてよい。ピラー34aおよび34bが、各々、フランジ22の側面部分の形状と一致する形状を有する好適にはその前面部分を有する。
【0119】
ピラー34aおよび34bが、可能性としてフランジ22の前部の周りにガスケット28(または、各ガスケット28)を装着する前にまたは装着した後で、ピラー34aおよび34bの前部に沿わせてフランジ22を摺動させるのを可能にする。
【0120】
ピラー34aおよび34bの前面が、好適には、フランジ22の側面部分の後面に平行であり、それにより、フランジ22の側面部分の後面との継続的な接触を適用する。
【0121】
したがって、ピラー34aおよび34bの各々が、壁10の後面に対して直接にまたは間接的にフランジ22を押すかまたは押圧するのを可能にする。
【0122】
ピラー34aおよび34bの各々が、直接にまたは間接的に、壁10の後面の方にフランジ22を押してフランジ22の押す力(push)またはプレッシャー(pressure)を維持するように設計される。
【0123】
スロット36のピラー34aおよび34bの各々の厚さが、例えば、約2mmであってよく、約1mmから約5mmの範囲に包含され得る。
【0124】
スロット36のピラー34aおよび34bの各々の長さが、例えば、約1.3cmであってよく、約1cmから約4cmの範囲に包含され得る。
【0125】
ひずみ緩和要素30が、好適には1つ、または2つ以上の突出拡張部分32aおよび32bを含む。突出拡張部分32aおよび/または32bが各々、一方で、ひずみ緩和要素30を、壁10に、またより正確には壁10の後面に、結合すること、および他方で、後でさらに説明されるように、壁10に対してひずみ緩和要素30を結合した状態で維持することを可能にする。
【0126】
突出拡張部分32aまたは32bの側方に突出する部分を基準とした主壁32の側方の傾斜が、例えば、9度であってよく、約1度から約20度の範囲に包含され得る。
【0127】
図1から5に示されるひずみ緩和要素30の第1の実施形態によれば、突出拡張部分32aおよび/または32bの各々が、壁10の中に含まれるそれぞれの対応するガター部分102aおよび102b(図1では見ることができない)の中へのひずみ緩和要素30の挿入中にひずみ緩和要素30を案内するのを可能にする摺動ガイドを形成する。
【0128】
突出拡張部分32aおよび32bの突出部分がひずみ緩和要素30の横方向の境界を画定する。
【0129】
突出部分32aおよび32bが、各々、ひずみ緩和要素30の側面部分から見て、プレート37に対して垂直であってよい。
【0130】
突出拡張部分32aおよび32bが、例えば、中央線を基準として対称である。
【0131】
突出拡張部分32aおよび32bが、各々、後方から見て、直角部分の反対側においてわずかに切り取られた概して例えば直角三角形の形状を有する。
【0132】
突出拡張部分32aおよび/または32bの直角部分に隣接する最も短い方の辺の長さが、例えば、3mmであってよく、約1mmから約15mmの範囲に包含され得る。
【0133】
突出拡張部分32aおよび/または32bの直角部分に隣接する最も長い方の辺の長さが、例えば、約4.3cmであってよく、約1mmから約15mmの範囲に包含され得る。
【0134】
対応する直角三角形の最も長い辺が関連する突出拡張部分32aまたは32bの外側縁部を構成し、また、例えばひずみ緩和要素30の側面部分において、ひずみ緩和要素30の外側縁部を部分的に構成する。
【0135】
切り取られるところの辺が、関連する突出拡張部分32aまたは32bの外側縁部を構成し、また、例えばひずみ緩和要素30の頂部において、ひずみ緩和要素30の外側縁部を部分的に構成する。
【0136】
突出拡張部分32aおよび32bがそれらの前方からプレート37に接続され、それらの後方からそれらのそれぞれの側壁33aおよび33bに接続される。各突出拡張部分32aまたは32bが、一方で、そのそれぞれの側壁33aまたは33bから突出し、他方で、プレート37から側方に突出する。
【0137】
突出拡張部分32aおよび32bが各々、そのそれぞれの側壁33aおよび33bから、ひずみ緩和要素30の外側にそれぞれ向かって突出する。
【0138】
突出拡張部分32aおよび/または32bの厚さが、例えば、約1mmであってよく、約0.8mmから約3mmの範囲に包含され得る。
【0139】
突出拡張部分32aおよび32bの各々の突出部分が、第1の実施形態によれば、壁10の中に含まれる対応するガター部分102aまたは102bの形状と実質的に一致するように設計される。
【0140】
図2が、壁10を概略的に、第1の実施形態によるひずみ緩和要素30を使用することにより壁10内のケーブル20の結合箇所を密閉するための組立体200を正面・底面図(front and bottom view)で示す。
【0141】
ガター部分102aおよび102bの各々が、凹部106の対応する側面部分の内側に切欠部エリアを構成する。
【0142】
ガター部分102aおよび/または102bの厚さが、例えば、約2mmであってよく、約1mmから約3.5mmの範囲に包含され得る。
【0143】
ガター部分102aおよび102bの各々が、対応する突出拡張部分32aまたは32b、またより正確には突出拡張部分32aまたは32bの突出部分を、受け入れるのを可能にする。
【0144】
すべてを一緒に組み立てるとき、ケーブル20が、組立体200の外部要素を使用することにより壁アパーチャ104に接続されることになる。
【0145】
第1の実施形態によれば、組立体200が、外部要素、つまり、フランジ22、ひずみ緩和要素30、およびガスケット28を含む。
【0146】
スロット36の形状およびサイズは、ケーブル20の握持層21を受け入れるように構成される。
【0147】
スロット36の境界を画定するピラー31aおよび31bの各々の長さが、例えば、約1.6cmであってよく、約1.5cmから約5cmの範囲に包含され得る。
【0148】
スロット36の境界を画定するビーム31cの長さが、例えば、約1.4cmであってよく、約1cmから約5cmの範囲に包含され得る。
【0149】
スロット36の境界を画定するピラー31aおよび31bならびにビーム31cの厚さが、例えば、約2mmであってよく、約1mmから約4mmの範囲に包含され得る。
【0150】
ひずみ緩和要素30の第1の実施形態によれば、突出拡張部分32aおよび/または32bが、各々、摺動ガイドを形成し、壁10の中にそれぞれ含まれる対応するガター部分102aおよび/または102bの中へのひずみ緩和要素30の挿入中にひずみ緩和要素30を案内するのを可能にする。
【0151】
ひずみ緩和要素30の第1の実施形態によれば、突出拡張部分32aおよび32bが、各々、壁10に、またより正確には壁10の前面112に、ひずみ緩和要素30を結合するのを可能にするレールを形成する。
【0152】
ケーブル20を壁10に接続する前、使用者が最初に、例えば片手を用いて、例えばもう一方の手で保持されるケーブル端部24の周りにガスケット28を装着する。
【0153】
使用されるときのガスケット28およびひずみ緩和要素30が各々、好適には、例えば壁10を含むケーシングの外側にある。
【0154】
使用者がガスケット28をケーブル端部24の周りに装着した後、使用者が、握持エリア21を指で保持してケーブル20を壁10の方に押すことにより、コネクタ26をアパーチャ104の中に挿入する。このようなコネクタの挿入は、例えば、コネクタ26を別のコネクタ46(図4で見ることができる)を接続するのに利用される。
【0155】
コネクタ26がアパーチャ104内に挿入されると、ガスケット28が壁10の前面112とフランジ22との間で凹部106のところで止められる。
【0156】
使用者が突出拡張部分32aおよび/または32bを壁10の対応するガター部分102aおよび/または102b(わずかに見えている)内に挿入して摺動方向70に摺動させ、最終的に、スロット36の境界を画定するピラー31aおよび31bが凹部106の上側境界部分によって停止される。任意選択で、使用者が突出拡張部分32aおよび/または32bを壁10の対応するガター部分102aおよび/または102b内で摺動方向70に摺動させ、最終的に、ピラー31aおよび31bを停止させることと同時に、プレート37が、好適にはケーシング内に含まれる別の壁に可能性として含まれる別の凹部108の上側境界部分に到達する。
【0157】
突出拡張部分32aおよび32bの各々が、一方で、ひずみ緩和要素30を壁10に結合すること、および他方で、壁10に対してひずみ緩和要素30を結合した状態で維持することを可能にする。
【0158】
ひずみ緩和要素30が壁30に結合されると、使用者がさらに、ひずみ緩和要素30の孔38aまたは38bおよび別の壁(または、壁10)の対応する非貫通孔108aまたは108bを通すように1つまたは2つの(あるいは、それ以上の)ねじ(示されない)の各々を挿入することができる。次いで、使用者が関連する孔38aおよび/または38bならびに関連する非貫通孔108aおよび/または108bの中でねじを回し、それにより、壁10に対して、または、好適にはケーシングに含まれる別の壁に対して、ひずみ緩和要素30を固着する。
【0159】
ケーブル20を壁10またはケーシングから抜くかまたは切り離すとき、使用者が最初に、関連する非貫通孔108aおよび/または108bならびに孔38aおよび/または38bから保持ねじまたは任意の他の固着要素を取り外すことができる。
【0160】
使用者が、スロット36のビーム31c上で例えば指を用いて押すことにより、壁10の対応するガター部分102aおよび/または102b内で突出拡張部分32aおよび/または32bを摺動方向70の反対の方向に摺動させ、最終的に、ひずみ緩和要素30が壁10から解放される。
【0161】
このようにして、ひずみ緩和要素30が壁10から分離されて着脱される。
【0162】
次いで、使用者が、指を用いて握持エリア21を保持してケーブル20を壁10から引くことにより、ケーブル端部24をアパーチャ104から取り離す。
【0163】
組立体200を分解するために使用者がガスケット28をケーブル端部24から取り外すことができる。
【0164】
図3が、断面線A-Aおよび断面線B-Bの2つの断面線を用いて、壁10内に挿入されたコネクタ26を背面図で概略的に示す。
【0165】
断面線A-Aが、その直径に沿ってケーブル20を垂直方向に横断し、中央線のところでスロット30を垂直方向に横断する。
【0166】
断面線B-Bが第1の断面線A-Aに対して垂直である。断面線B-Bがその直径に沿ってケーブル20を水平方向に横断する。
【0167】
ひずみ緩和要素30が、壁10およびフランジ22と協働するための位置に置かれたときに、壁10に対してひずみ緩和要素30が取り付けられた状態を維持する間においてコネクタ36が結合されるときに壁10に対してフランジ22を直接にまたは間接的に押圧するように構成される。
【0168】
したがって、フランジ22がアパーチャ104を直接にまたは間接的に囲んで、アパーチャ104のところで任意の異物がケーブル20の結合箇所を通過するのを直接にまたは間接的に防止する。
【0169】
ひずみ緩和要素30が、スロット36の境界を画定するピラー31aおよび31bをそれぞれ拡張するピラー34aおよび34b(図3では隠れている)を通してフランジ22の側面部分を押圧する。
【0170】
アパーチャ104がフランジ22を設けられるケーブル端部24を用いて閉じられ、フランジ22が、ひずみ緩和要素30のおかげで、後でさらに説明される第1の実施形態では外部弾性要素としてのガスケット28、または、内部弾性要素としてのフランジ22の弾性部分を通して、密閉される。
【0171】
壁10およびフランジ22と協働するように位置決めされると、ひずみ緩和要素30の後面31が壁10内に完全に一体化され得、つまり、ひずみ緩和要素30のいずれの部分も壁10から突出しない。
【0172】
ひずみ緩和要素30が、ケーシングの中に含まれ得る壁10に結合される。
【0173】
図4が、壁10内に挿入されたケーブル端部24、フランジ22によって押圧されたガスケット28、およびフランジ22を押圧するひずみ緩和要素30を、断面線A-Aに沿って概略的に示す。
【0174】
ケーシングが、例えば、第1のコネクタとして、コネクタ46を含む。第1のコネクタ46がケーシング内で固定される。第1のコネクタ46が、ケーシング内で、壁10(第1の斜線で示される)のアパーチャ104の方を向く。
【0175】
ケーブル20が、第2のコネクタとして、対応するコネクタ26を含む。
【0176】
第1のコネクタ46および第2のコネクタ26が互いに接続される。第1のコネクタ46が例えば雌型コネクタであり、対して第2のコネクタ26が例えば雄型コネクタであるか、またはこの逆であり、つまり、第1のコネクタ46が例えば雄型コネクタであり、対して第2のコネクタ26が例えば雌型コネクタである。
【0177】
ひずみ緩和要素30が、壁10に対してひずみ緩和要素30が取り付けられた状態を維持する間においてコネクタ26が別のコネクタ46に結合されるときに、壁10に対して、フランジ22、および、外部弾性要素としての弾性要素つまりガスケット28または内部弾性要素(示されない)としてのフランジ22の弾性部分を、一緒に押圧する。
【0178】
代替的実施形態によれば、ひずみ緩和要素30がフランジ22およびフランジ弾性部分を押圧しており、その結果、壁10に対してひずみ緩和要素30が取り付けられた状態を維持する間においてコネクタ26が別のコネクタ46に結合されるときにひずみ緩和要素30が壁10に対してフランジ22およびフランジ弾性部分を一緒に押圧することになる。
【0179】
ひずみ緩和要素30(第2の斜線エリアで示される)のピラー34a(非斜線エリアで示される)およびピラー34b(図4では見ることができない)が、各々、圧力方向80の圧力をフランジ22に対して壁10の方に作用させる。
【0180】
さらに、フランジ22が、圧力方向80の等しい圧力をガスケット28(黒色エリアで示される)に対して壁10の方に作用させる。
【0181】
壁10の後面112により一方側で止められるかまたは停止されておりもう一方側でひずみ緩和要素30のピラー34aおよび34bによりフランジ22の前面を通して押されているガスケット28が弾性変形する。
【0182】
したがって、外部弾性要素としてのガスケット28が壁10に対して圧縮され、アパーチャ104を囲む。ガスケット28が壁10内のケーブル20の結合箇所を密閉する。
【0183】
フランジ22により、停止しているガスケット28に対して圧力が作用されることに反応して、ガスケット28が、反応方向90としての、圧力方向80の反対の方向の反力をフランジ22の方に作用させる。
【0184】
第1のコネクタ46および第2のコネクタ26が互いに接続され、その結果、内部回路の電力供給が可能となり、内部回路がPCなどの外部デバイスとの通信を行うことができる。
【0185】
第1のコネクタ46および第2のコネクタ26が互いに接続されると、対応する器具が動作することができるようになる。
【0186】
図5が、壁10内に挿入されたケーブル端部24、フランジ22によって押圧されたガスケット28、およびフランジ22を押圧するひずみ緩和要素30を、断面線B-Bに沿って概略的に示す。
【0187】
ひずみ緩和要素30の第1の実施形態によれば、ひずみ緩和要素30の各々の突出拡張部分32aおよび32bの突出部分が、壁10の中に含まれる対応するガター部分102aおよび102b内で止められる。
【0188】
ガター部分102aおよび102bの各々が、例えば、壁10の後面112に近接する第1の側辺と、壁10の後面112から離れている第2の側辺とを有するU形を有する。
【0189】
ガター部分102aおよび102bの各々が、ひずみ緩和要素30の突出拡張部分32aおよび32bの突出部分を受け入れるように設計される。
【0190】
対応するガター部分102aまたは102bのうちの離れている方(壁10の後面112から)によって停止されているひずみ緩和要素30の突出拡張部分32aおよび32bの各々が、壁10(より正確にはその前面112)からフランジ22を通ってひずみ緩和要素30までの方向において、外部弾性要素としての弾性要素つまりガスケット28を介してまたは内部弾性要素(示されない)としてのフランジ22の弾性部分を介して、作用される反力90に抵抗するのを可能にする。
【0191】
ひずみ緩和要素30の突出拡張部分32aおよび32bの各々が、壁10に対してひずみ緩和要素30が結合された状態を維持するのを可能にする。
【0192】
図6が、第2の実施形態による、壁101と、第2の実施形態による、ひずみ緩和要素50を使用することにより壁101内のケーブル20の結合箇所を密閉するための組立体200とを正面・底面図で概略的に示す。
【0193】
壁101が凹部150を含む。
【0194】
壁101が、複数の結合/分離凹部152a、152b(図6では見ることができない)、152c、および152dを備える。
【0195】
結合/分離凹部152a、152b、152c、および152dの各々が、壁101または別の壁の凹部150の内部にある非貫通孔または貫通孔を構成する。
【0196】
結合/分離凹部152a、152b、152c、および152dの各々が、ひずみ緩和要素50の対応する突出拡張部分52a、52b、または52c(図6では見ることができない)の結合および分離を可能にする。
【0197】
結合/分離凹部152a、152b、152c、および152dの厚さが、例えば、約2mmであってよく、約1mmから約5mmの範囲に包含され得る。
【0198】
結合/分離凹部152a、152b、152c、および152dの各々が、ひずみ緩和要素50の対応する突出拡張部分52a、52b、または52cを、またより正確にはその突出部分を、少なくとも部分的に受け入れるのを可能にする。
【0199】
第2の実施形態によるひずみ緩和要素50は、その突出拡張部分の形状(または、デザイン)を除いて、第1の実施形態によるひずみ緩和要素30に等しい。第1および第2の実施形態のひずみ緩和要素の突出拡張部分の各々が、壁に対してひずみ緩和要素を結合すること、および、壁に結合した状態でひずみ緩和要素を維持することを可能にする。
【0200】
ひずみ緩和要素50の第2の実施形態によれば、3つの突出拡張部分52a、52b、および52c(図6では見ることができない)の各々が突起部を形成する。突起部が、壁101に対してひずみ緩和要素50を結合するのに、および、壁101に結合した状態でひずみ緩和要素50を維持するのに使用される。
【0201】
2つの突出拡張部分52aおよび52bが、それぞれスロット36の境界を画定するピラー51aおよび51bを延長する。
【0202】
突出拡張部分52a、52b、および52cの各々が、壁101内に、または、壁101を備えるケーシング内に可能性として含まれる別の壁内に、それぞれ含まれる対応する結合/分離凹部152a、152b、および152cを用いて、ひずみ緩和要素50を結合する間、ひずみ緩和要素50を壁101に取り付けるのを可能にする。
【0203】
図7が、壁101と、ひずみ緩和要素50を使用することにより壁101内のケーブル20の結合箇所を密閉するための組立体200とを底面・側面図(bottom and lateral view)で概略的に示す。
【0204】
ケーブル20を壁101に接続する前、使用者が最初に、例えば片手を用いて、例えばもう一方の手で保持されるケーブル端部24の周りにガスケット28を装着する。
【0205】
使用されるときのガスケット28およびひずみ緩和要素50が各々、好適には、例えば壁101を含むケーシングの外側にある。
【0206】
使用者がガスケット28をケーブル端部24の周りに装着した後、使用者が、握持エリア21を指で保持してケーブル20を壁101の方に押すことにより、ケーブル端部24をアパーチャ104の中に挿入する。このようなケーブル端部の挿入は、例えば、コネクタ26を別のコネクタ(見ることができない)を接続するのに利用される。
【0207】
ケーブル端部24がアパーチャ104内に挿入されると、ガスケット28が壁101の前面とフランジ22との間で凹部150のところで止められる。
【0208】
使用者が、第1の挿入方向60において、壁101の対応する結合/分離凹部152aおよび152b(図7では見ることができない)内に2つの突出拡張部分52aおよび52bを挿入し、それにより、ひずみ緩和要素50をその上側の辺のところで保持する。
【0209】
次いで、使用者が、第2の挿入方向62において、壁101の対応する結合/分離凹部152c内に第3の突出拡張部分52cを挿入し、最終的に、第3の突出拡張部分52cが、好適にはケーシング内に含まれる別の壁に可能性として含まれる結合/分離凹部152b内でロックされる。このようにして、ひずみ緩和要素50が壁10に取り付けられて結合される。
【0210】
突出拡張部分52a、52b、および52cの各々が、一方で、ひずみ緩和要素50を壁101に結合すること、および他方で、壁101に対してひずみ緩和要素50を結合した状態で維持することを可能にする。
【0211】
ケーブル20を壁101またはケーシングから抜くかまたは切り離すとき、使用者が最初に、結合/分離凹部152d内で、ペンまたはドライバーなどを用いて、第3の突出拡張部分52cを押し、それにより、結合/分離凹部152dから第3の突出拡張部分52cをロック解除し、第2の挿入方向62の反対の方向において、結合/分離凹部152cから第3の突出拡張部分52cを取り外す。
【0212】
使用者が、壁101からひずみ緩和要素50が解放されるまで例えば指を用いてスロット36のビーム31cを引くことにより、第1の挿入方向60の反対の方向において、壁101の対応する結合/分離凹部152aおよび152bから突出拡張部分52aおよび52bを取り外す。
【0213】
このようにして、ひずみ緩和要素50が壁101から分離されて着脱される。
【0214】
次いで、使用者が、指を用いて握持エリア21を保持してケーブル20を壁101から引くことにより、ケーブル端部24をアパーチャ104から取り離す。
【0215】
組立体200を分解するために使用者がガスケット28をケーブル端部24から取り外すことができる。
【0216】
図8が、断面線A-Aを用いて、壁101内に挿入されたケーブル端部24を背面図で概略的に示す。
【0217】
断面線A-Aが、その直径に沿ってケーブル20を垂直方向に横断し、中央線のところでスロット36を垂直方向に横断する。
【0218】
ひずみ緩和要素50が、壁101およびフランジ22と協働するための位置に置かれたときに、壁101に対してひずみ緩和要素50が取り付けられた状態を維持する間においてコネクタ26が結合されるときに壁101に対してフランジ22を直接にまたは間接的に押圧するように構成される。
【0219】
したがって、フランジ22がアパーチャ104を直接にまたは間接的に囲んで、アパーチャ104のところでダストおよび/または水などの任意の異物がケーブル20の結合箇所を通過するのを直接にまたは間接的に防止する。
【0220】
ひずみ緩和要素50が、スロット36の境界を画定するピラー51aおよび51bをそれぞれ拡張するピラー34aおよび34b(図8では隠れている)を通してフランジ22の側面部分を押圧する。
【0221】
アパーチャ104がフランジ22を設けられるケーブル端部24を用いてほぼ閉じられ、フランジ22が、ひずみ緩和要素50のおかげで、後でさらに説明される第1の実施形態では外部弾性要素としてのガスケット28、または、内部弾性要素としてのフランジ22の弾性(エラストマ)部分を通して、密閉される。
【0222】
壁101およびフランジ22と協働するように位置決めされると、ひずみ緩和要素50の後面51が壁101内に完全に一体化され得、つまり、ひずみ緩和要素50のいずれの部分も壁101から突出しない。
【0223】
ひずみ緩和要素50が、ケーシングの中に含まれ得る壁101に結合される。
【0224】
凹部150およびひずみ緩和要素50が、好適には、相補的に設計され、その結果、ひずみ緩和要素50が凹部150と協働する位置に置かれると、ひずみ緩和要素50の形状が壁101の形状内に実質的に一体化される。したがって、ひずみ緩和要素50の外面51が壁101の外面から突出しない。
【0225】
図9が、壁101内に挿入されたケーブル端部24、フランジ22によって押圧されたガスケット28、およびフランジ22を押圧するひずみ緩和要素50を、断面線A-Aに沿って概略的に示す。
【0226】
2つの突出拡張部分52bおよび52a(図9では見ることができない)が、壁101のそれらの対応する結合/分離凹部152bおよび152a(図9では見ることができない)内で係止され、それにより、ひずみ緩和要素50をその上側の辺において保持する。
【0227】
第3の突出拡張部分52cが壁101の結合/分離凹部152c内に係合されながら結合/分離凹部152dから出現しており、それにより、壁101の外側からアクセス可能となる。
【0228】
ひずみ緩和要素50が、壁101に対してひずみ緩和要素50が取り付けられた状態を維持する間においてコネクタ26が結合されるときに、壁101に対して、フランジ22、および、外部弾性要素としての弾性要素つまりガスケット28または内部弾性(エラストマ)要素(示されない)としてのフランジ22の弾性部分を、一緒に押圧する。
【0229】
代替的実施形態によれば、ひずみ緩和要素50がフランジ22およびフランジ弾性部分を押圧しており、その結果、壁101に対してひずみ緩和要素50が取り付けられた状態を維持する間においてコネクタ26が結合されるときにひずみ緩和要素50が壁101に対してフランジ22およびフランジ弾性部分を一緒に押圧することになる。
【0230】
ひずみ緩和要素50(第2の斜線エリアで示される)のピラー34a(非斜線エリアで示される)およびピラー34b(図9では見ることができない)が、各々、圧力方向80の圧力をフランジ22に対して壁101の方に作用させる。
【0231】
さらに、フランジ22が、圧力方向80の等しい圧力をガスケット28(第3の斜線エリアで示される)に対して壁101の方に作用させる。
【0232】
壁101の後面により一方側で止められるかまたは停止されておりもう一方側でひずみ緩和要素50のピラー34aおよび34bによりフランジ22の前面を通して押されているガスケット28が弾性変形する。
【0233】
したがって、外部弾性要素としてのガスケット28が壁101に対して圧縮され、アパーチャ104を囲む。ガスケット28が壁101内のケーブル20の結合箇所を密閉する。
【0234】
フランジ22により、停止しているガスケット28に対して圧力が作用されることに反応して、ガスケット28が、反応方向90としての、圧力方向80の反対の方向の反力をフランジ22の方に作用させる。
【0235】
3つの突出拡張部分52a、52b、および52cが壁101に結合され、反力が存在するにもかかわらず、壁101に結合した状態でひずみ緩和要素50を維持するのを可能にする。
【0236】
本発明の解決策は、特には、標準的であり、安価である、PCBに対してのコネクタを使用するのを可能にする。
【0237】
本発明の解決策は、器具内に存在するときの電子アーキテクチャを修正することなく維持するのを可能にする。
【0238】
本発明の解決策は、製造が単純かつ安価であるひずみ緩和要素を使用する。
【0239】
本発明の解決策は、壁アパーチャを通る異物のいかなる通過も回避しながら、壁内のケーブルの結合箇所を密閉するのを可能にする組立体を使用する。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
【国際調査報告】