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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-05-09
(54)【発明の名称】組成物およびその製品
(51)【国際特許分類】
   C11B 9/00 20060101AFI20230427BHJP
   A23L 27/00 20160101ALI20230427BHJP
   A23G 4/06 20060101ALI20230427BHJP
   A24B 15/167 20200101ALI20230427BHJP
   A24B 15/38 20060101ALI20230427BHJP
   C07D 211/78 20060101ALI20230427BHJP
【FI】
C11B9/00 V
A23L27/00 C
A23G4/06
C11B9/00 S
C11B9/00 R
A24B15/167
A24B15/38
C07D211/78
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022558565
(86)(22)【出願日】2021-03-26
(85)【翻訳文提出日】2022-10-28
(86)【国際出願番号】 CN2021083346
(87)【国際公開番号】W WO2021190642
(87)【国際公開日】2021-09-30
(31)【優先権主張番号】202010227895.8
(32)【優先日】2020-03-27
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202010589322.X
(32)【優先日】2020-06-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】522379473
【氏名又は名称】深▲セン▼市水梹榔生物科技有限公司
【氏名又は名称原語表記】ShenZhen ICYBETEL Biological Technology Co.,Ltd
【住所又は居所原語表記】F-22C 22D 22E 22F 22G 22K, Phase IV, Xinghang Huafu, No. 2, Xinghua Rd, Fuyong St, Bao’an Dist., Shenzhen, Guangdong 518000 China
(74)【代理人】
【識別番号】110001139
【氏名又は名称】SK弁理士法人
(74)【代理人】
【識別番号】100130328
【弁理士】
【氏名又は名称】奥野 彰彦
(74)【代理人】
【識別番号】100130672
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 寛之
(72)【発明者】
【氏名】傅国鋒
(72)【発明者】
【氏名】周星
(72)【発明者】
【氏名】黄▲ウェン▼▲ウェン▼
(72)【発明者】
【氏名】徐中立
(72)【発明者】
【氏名】李永海
【テーマコード(参考)】
4B014
4B043
4B047
4H059
【Fターム(参考)】
4B014GB13
4B014GK02
4B014GK05
4B014GL02
4B014GL03
4B014GL04
4B014GL08
4B014GL10
4B014GP02
4B014GP14
4B043BC02
4B043BC18
4B047LB08
4B047LB09
4B047LF09
4B047LG01
4B047LG05
4B047LG08
4B047LG09
4B047LG14
4B047LG15
4H059BA29
4H059BA35
4H059BA43
4H059BB45
4H059DA09
4H059EA35
(57)【要約】
本出願は、アレコリンおよび酸を含む組成物およびその製品を提供する。当該組成物は、pH値が低く、刺激性が少なく、使い勝手が良く、使用範囲が広い。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
アレコリンおよび酸を含むことを特徴とする、組成物。
【請求項2】
前記酸は、
ギ酸、酢酸、プロピオン酸、酪酸、イソ吉草酸、2-メチル酪酸、吉草酸、3-メチル吉草酸、2-メチル-2-ペンテン酸、トランス-2-ヘキセン酸、ヘキサン酸、ヘプタン酸、オクタン酸、2-ノネン酸、カプリン酸、ドデカン酸、テトラデカン酸、ヘキサデカン酸、オクタデカン酸、アラキジン酸、安息香酸、サリチル酸、シュウ酸、クエン酸、ソルビン酸、酒石酸、アジピン酸、塩酸、臭化水素酸、グリシン、アラニン、バリン、ロイシン、イソロイシン、メチオニン(Methionine)、フェニルアラニン、プロリン、トリプトファン、セリン、チロシン、システイン、メチオニン、アスパラギン、グルタミン、スレオニン、アスパラギン酸、グルタミン酸、リジン、アルギニンまたはヒスチジンのうちの少なくとも1つであることを特徴とする、請求項1に記載の組成物。
【請求項3】
前記アレコリンと前記酸のモル比はnであり、ここで、前記nの値の範囲は、0<n≦10、好ましくは0<n≦8、さらに好ましくは0<n≦6、さらに好ましくは0<n≦5、さらに好ましくは0<n≦3、さらに好ましくは0<n≦2であることを特徴とする、請求項1~請求項2のいずれか一つに記載の組成物。
【請求項4】
前記アレコリンと前記酸は、アレコリン塩に形成されることを特徴とする、請求項1~請求項3のいずれか一つに記載の組成物。
【請求項5】
請求項1~請求項4のいずれか一つ項に記載の組成物を含むことを特徴とする、檳榔子の風味の製品。
【請求項6】
前記製品は、霧化されて吸い込み用のエアロゾルを生成するためのエアロゾル形成基質であることを特徴とする、請求項5に記載の製品。
【請求項7】
前記エアロゾル形成基質は、液相であり、加熱霧化装置、超音波霧化装置、空気圧縮式霧化装置または押圧式噴霧装置のうちのいずれか1つを用いて霧化してエアロゾルを生成するために使用されることを特徴とする、請求項6に記載の製品。
【請求項8】
前記エアロゾル生成基質は、固相であり、着火点以下に加熱されると、吸い込み用のエアロゾルを生成するように構成されることを特徴とする、請求項6に記載の製品。
【請求項9】
前記製品は、エアロゾル生成製品に使用されるフィルターカプセルであることを特徴とする、請求項5に記載の製品。
【請求項10】
前記製品は、チューインガムであることを特徴とする、請求項5に記載の製品。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[関連出願の相互参照]
本出願は、2020年03月27日に中国特許局に提出された、「エアロゾル形成基質」と題する中国特許出願第202010227895.8号、および2020年06月24日に中国特許局に提出された、「組成物およびその製品」と題する中国特許出願第202010589322.X号の優先権を主張し、その内容全体は参照により本出願に組み込まれる。
【0002】
本出願の実施例は、化学合成の技術分野に属し、組成物およびその製品に関する。
【背景技術】
【0003】
アレコリン(Arecoline)は、化学名「1,2,5,6-テトラヒドロ-1-メチル-3-ピリジンカルボン酸メチル」で、コリン様作用を持つ油性の液体である。アレコリンは応用価値の高い化合物であり、その調製方法とその応用は常に注目されている。
【発明の概要】
【0004】
本出願の実施例の第1の態様は、アレコリンおよび酸を含む、組成物を提供する。
【0005】
いくつかの実施形態では、前記酸は、
ギ酸、酢酸、プロピオン酸、酪酸、イソ吉草酸、2-メチル酪酸、吉草酸、3-メチル吉草酸、2-メチル-2-ペンテン酸、トランス-2-ヘキセン酸、ヘキサン酸、ヘプタン酸、オクタン酸、2-ノネン酸、カプリン酸、ドデカン酸、テトラデカン酸、ヘキサデカン酸、オクタデカン酸、アラキジン酸、安息香酸、サリチル酸、シュウ酸、クエン酸、ソルビン酸、酒石酸、アジピン酸、塩酸、臭化水素酸、グリシン、アラニン、バリン、ロイシン、イソロイシン、メチオニン(Methionine)、フェニルアラニン、プロリン、トリプトファン、セリン、チロシン、システイン、メチオニン、アスパラギン、グルタミン、スレオニン、アスパラギン酸、グルタミン酸、リジン、アルギニンまたはヒスチジンのうちの少なくとも1つである。
【0006】
いくつかの実施形態では、前記アレコリンと前記酸のモル比はnであり、ここで、前記nの値の範囲は、0<n≦10、好ましくは0<n≦8、さらに好ましくは0<n≦6、さらに好ましくは0<n≦5、さらに好ましくは0<n≦3、さらに好ましくは0<n≦2である。
【0007】
いくつかの実施形態では、前記アレコリンと前記酸は、アレコリン塩に形成される。
【0008】
本出願の実施例の第2の態様は、第1の態様に記載の組成物を含む、檳榔子の風味の製品を提供する。
【0009】
いくつかの実施形態では、前記製品は、霧化されて吸い込み用のエアロゾルを生成するためのエアロゾル形成基質である。
【0010】
いくつかの実施形態では、前記エアロゾル形成基質は、液相であり、加熱霧化装置、超音波霧化装置、空気圧縮式霧化装置または押圧式噴霧装置のうちのいずれか1つを用いて霧化してエアロゾルを生成するために使用される。
【0011】
いくつかの実施形態では、前記エアロゾル生成基質は、固相であり、着火点以下に加熱されると、吸い込み用のエアロゾルを生成するように構成される。
【0012】
いくつかの実施形態では、前記製品は、エアロゾル生成製品に使用されるフィルターカプセルである。
【0013】
いくつかの実施形態では、前記製品は、チューインガムである。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下の実施例と併せて、本出願をさらに説明する。
【0015】
実施形態1
本出願の実施形態1は、アレコリンおよび酸を含む、組成物を提供する。
【0016】
いくつかの実施形態では、前記酸は、
ギ酸、酢酸、プロピオン酸、酪酸、イソ吉草酸、2-メチル酪酸、吉草酸、3-メチル吉草酸、2-メチル-2-ペンテン酸、トランス-2-ヘキセン酸、ヘキサン酸、ヘプタン酸、オクタン酸、2-ノネン酸、カプリン酸、ドデカン酸、テトラデカン酸、ヘキサデカン酸、オクタデカン酸、アラキジン酸、安息香酸、サリチル酸、シュウ酸、クエン酸、ソルビン酸、酒石酸、アジピン酸、塩酸、臭化水素酸、グリシン、アラニン、バリン、ロイシン、イソロイシン、メチオニン(Methionine)、フェニルアラニン、プロリン、トリプトファン、セリン、チロシン、システイン、メチオニン、アスパラギン、グルタミン、スレオニン、アスパラギン酸、グルタミン酸、リジン、アルギニンまたはヒスチジンのうちの少なくとも1つである。
【0017】
いくつかの実施形態では、前記アレコリンと前記酸のモル比はnであり、ここで、前記nの値の範囲は、0<n≦10、好ましくは0<n≦8、さらに好ましくは0<n≦6、さらに好ましくは0<n≦5、さらに好ましくは0<n≦3、さらに好ましくは0<n≦2である。
【0018】
いくつかの実施形態では、前記アレコリンと前記酸は、アレコリン塩に形成される。
【0019】
この実施形態では、前記アレコリンおよび前記酸は、前記アレコリン塩の形態で前記組成物中に安定化される。前記組成物は、アレコリン、酸、溶媒およびアレコリン塩のうちの1つ以上を含む。
【0020】
調製の時、モル比の異なる前記アレコリンと前記酸を秤量し、混合、撹拌することにより前記組成物を得る。
【0021】
調製して得られた組成物は、pH値が低く、刺激性が少なく、使い勝手が良く、使用範囲が広い。
実施形態2
【0022】
本出願の実施形態2は、エアロゾル形成基質の調製における、実施形態1に記載の組成物の用途を提供する。
【0023】
いくつかの実施形態では、前記エアロゾル形成基質を調製する時、前記エアロゾル形成基質の全質量に対して、前記アレコリンの質量百分率は、0.01%~10%、好ましくは0.2%~10%、さらに好ましくは1%~10%、さらに好ましくは1%~5%、さらに好ましくは1%~4%、さらに好ましくは1%~3%、さらに好ましくは1%~2%である。
【0024】
いくつかの実施形態では、前記エアロゾル形成基質を調製する時、前記エアロゾル形成基質の全質量に対して、前記酸の質量百分率は、0.01%~10%、好ましくは0.2%~10%、さらに好ましくは1%~10%、さらに好ましくは1%~5%、さらに好ましくは1%~4%、さらに好ましくは1%~3%、さらに好ましくは1%~2%である。
【0025】
いくつかの実施形態では、前記エアロゾル形成基質を調製する時、前記組成物に添加される対象物は、溶媒を含む。
【0026】
いくつかの実施形態では、前記溶媒は、
1,2-プロパンジオール、1,3-プロパンジオール、グリセリン、ポリエチレングリコール200、ポリエチレングリコール400、ジプロピレングリコール縮合エーテル、エタノール、水、クエン酸トリエチル、トリアセチン、カプリル酸/カプリン酸トリグリセリド、イソプロパノール、オレンジ油、レモン油、ペパーミント油、パーム油、ピーナッツ油、コーン油またはサラダ油の少なくとも1つである。
【0027】
いくつかの実施形態では、前記溶媒はグリセリンを含み、かつ前記グリセリンの質量百分率は0~90%である。
【0028】
いくつかの実施形態では、前記溶媒はプロパンジオールを含み、かつ前記プロパンジオールの質量百分率は9%~99.8%である。
【0029】
いくつかの実施形態では、前記エアロゾル形成基質を調製する時、前記組成物に添加される対象物は、冷感剤をさらに含む。
【0030】
いくつかの実施形態では、前記冷感剤は、
N-エチル-2-イソプロピル-5-メチルシクロヘキサンカルボキサミド、N,2,3-トリメチル-2-イソプロピルブチラミドまたはN-(エトキシカルボニルメチル)-p-アルカン-3-カルボキサミドの少なくとも1つである。
【0031】
いくつかの実施形態では、前記組成物に添加される対象物は、芳香剤をさらに含む。
【0032】
いくつかの実施形態では、前記芳香剤は、
シス-3,7-ジメチル-2,6-オクタジエノール、トランス-2-ヘキセノール、リナロール、ベンジルアルコール、1-ヘキサノール、リーフアルコール、α-テルピネオール、シトロネロール、フェネチルアルコール、エポキシジヒドロリナロール、ゲラニオール、イソアミルアルコール、オクタノール、ヘキサノール、デカノール、シンナミルアルコール、ヘプタノール、オイゲノール、マルトール、エチルマルトール、チモール、イソオイゲノール、2-メチルブチレート、リンゴ酸、n-吉草酸、ヘキサン酸、食用酢酸、n-オクタン酸、イチゴ酸、酪酸、クエン酸、プロピオン酸、3-メチル吉草酸、イソ吉草酸、酢酸イソアミル、蟻酸ペンチル、ギ酸ゲラニル、ギ酸ブチル、ギ酸ベンジル、ギ酸cis-3-ヘキセニル、γ-デカラクトン、δ-ノナンラクトン、γ-オクタラクトン、γ-ヘプタラクトン、γ-ウンデカノラクトン、δ-ドデカラクトン、ベンズアルデヒド、ストロベリーアルデヒド、シンナムアルデヒド、フルフラール、シトラール、アセトアルデヒド、3-メチルチオプロパナール、天然の3-メルカプト-2-メチルペンタナール、イソブチルアルデヒド、トランス-2-オクテナール、トランス-2-ノネナール、トランス-2-デセナール、トランス,トランス-2,4-ヘプタジエナール、2,5-ジメチルピラジン、2-アセチルフラン、2-エチル-3(5または6)-ジメチルピラジン、2,3,5,6-テトラメチルピラジン、2,3,5-トリメチルピラジン、2-アセチルピラジン、アセトフェノン、β-イオノン、ダマセノン2号(Firmenich)、ブタンジオン、α-イオノン、アセトイン(アセチルメチルカルビノール)、スルカトン、バニリン、エチルバニリン、ジヒドロクマリン、ラズベリーケトン、アニソール、セドロールメチルエーテル、メチル-2-メチル-3-フリルジスルフィド、冬緑油、クローブバッドオイル、10倍オレンジ油、ローズウッド油、ゼラニウム油、ビターアーモンド油、クローブバジル油、エチルバニリン、ジヒドロクマリン、ラズベリーケトン、濃縮バニリン、トルレジノイド、ペルーエキス、オークエキス、エスプレッソ超臨界エキス(水溶性)、カカオエキス、コーヒーチンキ、アンジェリカポリクラダチンキ、パンダンエキス、バニラエキス、ラブダナムコンクリート、オリスオイル/オリスルートアブソリュート、ジャスミンコンクリート、木苔コンクリート(アンバー調の香り)、タマリンドエキス、ジンバブエタバコエキス、タバコ精油、バーレータバコエキス、タバコ葉アブソリュートA、焙煎タバコ葉トップノートエキスまたは日干しタバコ葉トップノートエキスの少なくとも1つである。
【0033】
なお、芳香剤は、上記のものに限定されず、FEMA番号またはCAS番号に準拠する芳香剤であれば、いずれも適用可能である。
【0034】
いくつかの実施形態では、前記組成物に添加される対象物は、ニコチンおよび/またはニコチン塩を含まない。
【0035】
実施形態3
本出願の実施形態3は、実施形態1に記載の組成物および溶媒を含むエアロゾル形成基質を提供する。
【0036】
いくつかの実施形態では、エアロゾル形成基質の全質量に対して、前記アレコリンの質量百分率は、0.01%~10%、好ましくは0.2%~10%、さらに好ましくは1%~10%、さらに好ましくは1%~5%、さらに好ましくは1%~4%、さらに好ましくは1%~3%、さらに好ましくは1%~2%である。
【0037】
いくつかの実施形態では、前記酸の質量百分率は、0.01%~10%、好ましくは0.2%~10%、さらに好ましくは1%~10%、さらに好ましくは1%~5%、さらに好ましくは1%~4%、さらに好ましくは1%~3%、さらに好ましくは1%~2%である。
【0038】
いくつかの実施形態では、前記溶媒は、
1,2-プロパンジオール、1,3-プロパンジオール、グリセリン、ポリエチレングリコール200、ポリエチレングリコール400、ジプロピレングリコール縮合エーテル、エタノール、水、クエン酸トリエチル、トリアセチン、カプリル酸/カプリン酸トリグリセリド、イソプロパノール、オレンジ油、レモン油、ペパーミント油、パーム油、ピーナッツ油、コーン油またはサラダ油の少なくとも1つである。
【0039】
いくつかの実施形態では、前記溶媒は、グリセリンを含み、かつ前記エアロゾル形成基質に含まれるグリセリンの質量百分率は、0~90%である。
【0040】
いくつかの実施形態では、前記溶媒は、プロパンジオールを含み、かつ前記エアロゾル形成基質に含まれるプロパンジオールの質量百分率は、9%~99.8%である。
【0041】
いくつかの実施形態では、前記エアロゾル形成基質は、冷感剤をさらに含む。
【0042】
いくつかの実施形態では、前記冷感剤は、
N-エチル-2-イソプロピル-5-メチルシクロヘキサンカルボキサミド、N,2,3-トリメチル-2-イソプロピルブチラミドまたはN-(エトキシカルボニルメチル)-p-アルカン-3-カルボキサミドの少なくとも1つである。
【0043】
いくつかの実施形態では、前記エアロゾル形成基質は、芳香剤をさらに含む。
【0044】
いくつかの実施形態では、前記芳香剤は、
シス-3,7-ジメチル-2,6-オクタジエノール、トランス-2-ヘキセノール、リナロール、ベンジルアルコール、1-ヘキサノール、リーフアルコール、α-テルピネオール、シトロネロール、フェネチルアルコール、エポキシジヒドロリナロール、ゲラニオール、イソアミルアルコール、オクタノール、ヘキサノール、デカノール、シンナミルアルコール、ヘプタノール、オイゲノール、マルトール、エチルマルトール、チモール、イソオイゲノール、2-メチルブチレート、リンゴ酸、n-吉草酸、ヘキサン酸、食用酢酸、n-オクタン酸、イチゴ酸、酪酸、クエン酸、プロピオン酸、3-メチル吉草酸、イソ吉草酸、酢酸イソアミル、蟻酸ペンチル、ギ酸ゲラニル、ギ酸ブチル、ギ酸ベンジル、ギ酸cis-3-ヘキセニル、γ-デカラクトン、δ-ノナンラクトン、γ-オクタラクトン、γ-ヘプタラクトン、γ-ウンデカノラクトン、δ-ドデカラクトン、ベンズアルデヒド、ストロベリーアルデヒド、シンナムアルデヒド、フルフラール、シトラール、アセトアルデヒド、3-メチルチオプロパナール、天然の3-メルカプト-2-メチルペンタナール、イソブチルアルデヒド、トランス-2-オクテナール、トランス-2-ノネナール、トランス-2-デセナール、トランス,トランス-2,4-ヘプタジエナール、2,5-ジメチルピラジン、2-アセチルフラン、2-エチル-3(5または6)-ジメチルピラジン、2,3,5,6-テトラメチルピラジン、2,3,5-トリメチルピラジン、2-アセチルピラジン、アセトフェノン、β-イオノン、ダマセノン2号(Firmenich)、ブタンジオン、α-イオノン、アセトイン(アセチルメチルカルビノール)、スルカトン、バニリン、エチルバニリン、ジヒドロクマリン、ラズベリーケトン、アニソール、セドロールメチルエーテル、メチル-2-メチル-3-フリルジスルフィド、冬緑油、クローブバッドオイル、10倍オレンジ油、ローズウッド油、ゼラニウム油、ビターアーモンド油、クローブバジル油、エチルバニリン、ジヒドロクマリン、ラズベリーケトン、濃縮バニリン、トルレジノイド、ペルーエキス、オークエキス、エスプレッソ超臨界エキス(水溶性)、カカオエキス、コーヒーチンキ、アンジェリカポリクラダチンキ、パンダンエキス、バニラエキス、ラブダナムコンクリート、オリスオイル/オリスルートアブソリュート、ジャスミンコンクリート、木苔コンクリート(アンバー調の香り)、タマリンドエキス、ジンバブエタバコエキス、タバコ精油、バーレータバコエキス、タバコ葉アブソリュートA、焙煎タバコ葉トップノートエキスまたは日干しタバコ葉トップノートエキスの少なくとも1つである。
【0045】
なお、芳香剤は、上記のものに限定されず、FEMA番号またはCAS番号に準拠する芳香剤であれば、いずれも適用可能である。
【0046】
いくつかの実施形態では、前記エアロゾル形成基質は、ニコチンおよび/またはニコチン塩を含まない。
【0047】
実施例1
以下の配合に応じて、エアロゾル形成基質を調製する。
【0048】
プロパンジオール566.6g、グリセリン400g、安息香酸16.7g、アレコリン16.7g。
【0049】
調製方法:安息香酸およびアレコリンを上記の配合量で秤量し、撹拌しながらプロパンジオールに加え、配合量のグリセリンを加えて撹拌し、ろ過後に、瓶詰めする。
【0050】
実施例2
以下の配合に応じて、エアロゾル形成基質を調製する。
【0051】
プロパンジオール569.8g、グリセリン400g、安息香酸13.5g、アレコリン16.7g。
【0052】
調製方法:安息香酸およびアレコリンを上記の配合量で秤量し、撹拌しながらプロパンジオールに加え、配合量のグリセリンを加えて撹拌し、ろ過後に、瓶詰めする。
【0053】
実施例3
以下の配合に応じて、エアロゾル形成基質を調製する。
【0054】
プロパンジオール570.8g、グリセリン400g、安息香酸12.5g、アレコリン16.7g。
【0055】
調製方法:安息香酸およびアレコリンを上記の配合量で秤量し、撹拌しながらプロパンジオールに加え、配合量のグリセリンを加えて撹拌し、ろ過後に、瓶詰めする。
【0056】
比較例1
以下の配合に応じて、エアロゾル形成基質を調製する。
【0057】
プロパンジオール583.3g、グリセリン400g、アレコリン16.7g。
【0058】
調製方法:アレコリンを上記の配合量で秤量し、撹拌しながらプロパンジオールに加え、配合量のグリセリンを加えて撹拌し、ろ過後に、瓶詰めする。
【0059】
実施例1-3および比較例1で調製したエアロゾル形成基質のpH値を試験し、同時に実施例1-3および比較例1で調製したエアロゾル形成基質の刺激感について数人の吸引によって判定し、判定標準として、合計点を10点とし、1~5点を弱い刺激感、6~7を中程度の刺激感、8~10点を強い刺激感とし、点数は平均値である。
【0060】
試験結果を次の表に示す。
【0061】
上記の試験結果から分かるように、安息香酸を含むエアロゾル形成基質のpH値は、比較例1で調製したエアロゾル形成基質よりも低い。
【0062】
また、エアロゾル形成基質がエアロゾルに霧化された後、喫煙者は、アレコリンを吸い込むことができ、刺激感が少なく、かつ檳榔子を噛むと同様な効果が生じることができる。
【0063】
実施形態4
本出願の実施形態4は、霧化装置および実施形態3に記載のエアロゾル形成基質を含む、エアロゾル生成システムを提供する。
【0064】
前記霧化装置は、前記エアロゾル形成基質を霧化してエアロゾルを形成するように構成される。
【0065】
いくつかの実施形態では、前記霧化装置は、加熱霧化装置である。
【0066】
いくつかの実施形態では、前記霧化装置は、超音波霧化装置である。
【0067】
いくつかの実施形態では、前記エアロゾル形成基質は、アレコリン、安息香酸、グリセリンおよびプロパンジオールを含む。
【0068】
いくつかの実施形態では、前記エアロゾル形成基質は、アレコリン、安息香酸、グリセリンおよび水を含む。
【0069】
いくつかの実施形態では、前記エアロゾル形成基質は、アレコリン、安息香酸およびパーム油を含む。
【0070】
いくつかの実施形態では、前記超音波霧化装置は、1MHzより大きい発振周波数を有する。
【0071】
いくつかの実施形態では、前記霧化装置は、空気圧縮式霧化装置または押圧式噴霧装置である。
【0072】
いくつかの実施形態では、前記エアロゾル形成基質は、アレコリン、安息香酸および水を含む。
【0073】
いくつかの実施形態では、前記エアロゾル形成基質は、アレコリン、安息香酸、グリセリンおよび水を含む。
【0074】
いくつかの実施形態では、前記エアロゾル形成基質は、アレコリン、安息香酸およびパーム油を含む。
【0075】
実施形態5
本出願の実施形態5は、エアロゾル生成製品の製造における、実施形態1に記載の組成物の用途を提供する。
【0076】
ここで、エアロゾル生成製品は、加熱されて吸い込み用のエアロゾルを生成するために使用される。
【0077】
いくつかの実施形態では、前記エアロゾル生成製品を製造する時、前記エアロゾル生成製品の原料の全質量に対して、前記アレコリンの質量百分率は、0.01%~10%、好ましくは0.2%~10%、さらに好ましくは1%~10%、さらに好ましくは1%~5%、さらに好ましくは1%~4%、さらに好ましくは1%~3%、さらに好ましくは1%~2%である。
【0078】
いくつかの実施形態では、前記エアロゾル生成製品を製造する時、前記エアロゾル生成製品の原料の全質量に対して、前記酸の質量百分率は、0.01%~10%、好ましくは0.2%~10%、さらに好ましくは1%~10%、さらに好ましくは1%~5%、さらに好ましくは1%~4%、さらに好ましくは1%~3%、さらに好ましくは1%~2%である。
【0079】
いくつかの実施形態では、前記エアロゾル生成製品を製造する時、前記組成物に添加される対象物は、霧化剤、結合剤および植物繊維を含む。
【0080】
いくつかの実施形態では、前記霧化剤は、
1,2-プロパンジオール、1,3-プロパンジオール、グリセリン、ポリエチレングリコール200、ポリエチレングリコール400、ジプロピレングリコール縮合エーテル、エタノール、水、クエン酸トリエチル、トリアセチン、カプリル酸/カプリン酸トリグリセリド、イソプロパノール、オレンジ油、レモン油、ペパーミント油、パーム油、ピーナッツ油、コーン油またはサラダ油の少なくとも1つから選択される。
【0081】
いくつかの実施形態では、前記エアロゾル生成製品を製造する時、前記エアロゾル生成製品の原料の全質量に対して、前記霧化剤の質量百分率は、5%~30%、好ましくは10%~30%、さらに好ましくは10%~25%、さらに好ましくは15%~25%である。
【0082】
いくつかの実施形態では、前記結合剤は、
カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ポリビニルアルコール、ロジン、キサンタンガム、アラビアゴム、グアーガム、キトサン、ペクチン、ローカストビーンガム、デンプン、アルギン酸ナトリウムまたはシェラックの少なくとも1つである。
【0083】
いくつかの実施形態では、前記エアロゾル生成製品を製造する時、前記エアロゾル生成製品の原料の全質量に対して、前記結合剤の質量百分率は、1%~20%、好ましくは1%~15%、さらに好ましくは1%~10%、さらに好ましくは3%~10%、さらに好ましくは5%~10%である。
【0084】
いくつかの実施形態では、前記植物繊維は、
檳榔子繊維、木材パルプ繊維、麻パルプ繊維、綿パルプ繊維、バガスパルプ繊維、竹パルプ繊維または椰子パルプ繊維の少なくとも1つである。
【0085】
いくつかの実施形態では、前記エアロゾル生成製品を製造する時、前記エアロゾル生成製品の原料の全質量に対して、前記植物繊維の質量百分率は、40%~80%、好ましくは40%~70%、さらに好ましくは50%~70%、さらに好ましくは50%~65%、さらに好ましくは50%~60%である。
【0086】
いくつかの実施形態では、前記組成物に添加される対象物は、芳香剤をさらに含む。
【0087】
いくつかの実施形態では、前記芳香剤は、
シス-3,7-ジメチル-2,6-オクタジエノール、トランス-2-ヘキセノール、リナロール、ベンジルアルコール、1-ヘキサノール、リーフアルコール、α-テルピネオール、シトロネロール、フェネチルアルコール、エポキシジヒドロリナロール、ゲラニオール、イソアミルアルコール、オクタノール、ヘキサノール、デカノール、シンナミルアルコール、ヘプタノール、オイゲノール、マルトール、エチルマルトール、チモール、イソオイゲノール、2-メチルブチレート、リンゴ酸、n-吉草酸、ヘキサン酸、食用酢酸、n-オクタン酸、イチゴ酸、酪酸、クエン酸、プロピオン酸、3-メチル吉草酸、イソ吉草酸、酢酸イソアミル、蟻酸ペンチル、ギ酸ゲラニル、ギ酸ブチル、ギ酸ベンジル、ギ酸cis-3-ヘキセニル、γ-デカラクトン、δ-ノナンラクトン、γ-オクタラクトン、γ-ヘプタラクトン、γ-ウンデカノラクトン、δ-ドデカラクトン、ベンズアルデヒド、ストロベリーアルデヒド、シンナムアルデヒド、フルフラール、シトラール、アセトアルデヒド、3-メチルチオプロパナール、天然の3-メルカプト-2-メチルペンタナール、イソブチルアルデヒド、トランス-2-オクテナール、トランス-2-ノネナール、トランス-2-デセナール、トランス,トランス-2,4-ヘプタジエナール、2,5-ジメチルピラジン、2-アセチルフラン、2-エチル-3(5または6)-ジメチルピラジン、2,3,5,6-テトラメチルピラジン、2,3,5-トリメチルピラジン、2-アセチルピラジン、アセトフェノン、β-イオノン、ダマセノン2号(Firmenich)、ブタンジオン、α-イオノン、アセトイン(アセチルメチルカルビノール)、スルカトン、バニリン、エチルバニリン、ジヒドロクマリン、ラズベリーケトン、アニソール、セドロールメチルエーテル、メチル-2-メチル-3-フリルジスルフィド、冬緑油、クローブバッドオイル、10倍オレンジ油、ローズウッド油、ゼラニウム油、ビターアーモンド油、クローブバジル油、エチルバニリン、ジヒドロクマリン、ラズベリーケトン、濃縮バニリン、トルレジノイド、ペルーエキス、オークエキス、エスプレッソ超臨界エキス(水溶性)、カカオエキス、コーヒーチンキ、アンジェリカポリクラダチンキ、パンダンエキス、バニラエキス、ラブダナムコンクリート、オリスオイル/オリスルートアブソリュート、ジャスミンコンクリート、木苔コンクリート(アンバー調の香り)、タマリンドエキス、ジンバブエタバコエキス、タバコ精油、バーレータバコエキス、タバコ葉アブソリュートA、焙煎タバコ葉トップノートエキスまたは日干しタバコ葉トップノートエキスの少なくとも1つである。
【0088】
なお、芳香剤は、上記のものに限定されず、FEMA番号またはCAS番号に準拠する芳香剤であれば、いずれも適用可能である。
【0089】
いくつかの実施形態では、前記組成物に添加される対象物は、タバコ葉成分を含まない。
【0090】
いくつかの実施形態では、前記エアロゾル生成製品の製造方法は、製紙法、乾式製紙法、濃厚パルプ化法、ロールプレス法のいずれか一つを含む。
【0091】
実施形態6
本出願の実施形態6は、エアロゾル生成製品を提供し、その原料は、実施形態1に記載の組成物、霧化剤、結合剤および植物繊維を含む。
【0092】
ここで、エアロゾル生成製品は、加熱されて吸い込み用のエアロゾルを生成するために使用される。
【0093】
いくつかの実施形態では、原料の全質量に対して、前記アレコリンの質量百分率は、0.01%~10%、好ましくは0.2%~10%、さらに好ましくは1%~10%、さらに好ましくは1%~5%、さらに好ましくは1%~4%、さらに好ましくは1%~3%、さらに好ましくは1%~2%である。
【0094】
いくつかの実施形態では、原料の全質量に対して、前記酸の質量百分率は、0.01%~10%、好ましくは0.2%~10%、さらに好ましくは1%~10%、さらに好ましくは1%~5%、さらに好ましくは1%~4%、さらに好ましくは1%~3%、さらに好ましくは1%~2%である。
【0095】
いくつかの実施形態では、前記霧化剤は、
1,2-プロパンジオール、1,3-プロパンジオール、グリセリン、ポリエチレングリコール200、ポリエチレングリコール400、ジプロピレングリコール縮合エーテル、エタノール、水、クエン酸トリエチル、トリアセチン、カプリル酸/カプリン酸トリグリセリド、イソプロパノール、オレンジ油、レモン油、ペパーミント油、パーム油、ピーナッツ油、コーン油またはサラダ油の少なくとも1つである。
【0096】
いくつかの実施形態では、原料の全質量に対して、前記霧化剤の質量百分率は、5%~30%、好ましくは10%~30%、さらに好ましくは10%~25%、さらに好ましくは15%~25%である。
【0097】
いくつかの実施形態では、前記の結合剤は、
カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ポリビニルアルコール、ロジン、キサンタンガム、アラビアゴム、グアーガム、キトサン、ペクチン、ローカストビーンガム、デンプン、アルギン酸ナトリウムまたはシェラックの少なくとも1つである。
【0098】
いくつかの実施形態では、原料の全質量に対して、前記結合剤の質量百分率は、1%~20%、好ましくは1%~15%、さらに好ましくは1%~10%、さらに好ましくは3%~10%、さらに好ましくは5%~10%である。
【0099】
いくつかの実施形態では、前記植物繊維は、
檳榔子繊維、木材パルプ繊維、麻パルプ繊維、綿パルプ繊維、バガスパルプ繊維、竹パルプ繊維または椰子パルプ繊維の少なくとも1つである。
【0100】
いくつかの実施形態では、原料の全質量に対して、前記植物繊維の質量百分率は、40%~80%、好ましくは40%~70%、さらに好ましくは50%~70%、さらに好ましくは50%~65%、さらに好ましくは50%~60%である。
【0101】
いくつかの実施形態では、前記原料は、芳香剤をさらに含む。
【0102】
いくつかの実施形態では、前記芳香剤は、
シス-3,7-ジメチル-2,6-オクタジエノール、トランス-2-ヘキセノール、リナロール、ベンジルアルコール、1-ヘキサノール、リーフアルコール、α-テルピネオール、シトロネロール、フェネチルアルコール、エポキシジヒドロリナロール、ゲラニオール、イソアミルアルコール、オクタノール、ヘキサノール、デカノール、シンナミルアルコール、ヘプタノール、オイゲノール、マルトール、エチルマルトール、チモール、イソオイゲノール、2-メチルブチレート、リンゴ酸、n-吉草酸、ヘキサン酸、食用酢酸、n-オクタン酸、イチゴ酸、酪酸、クエン酸、プロピオン酸、3-メチル吉草酸、イソ吉草酸、酢酸イソアミル、蟻酸ペンチル、ギ酸ゲラニル、ギ酸ブチル、ギ酸ベンジル、ギ酸cis-3-ヘキセニル、γ-デカラクトン、δ-ノナンラクトン、γ-オクタラクトン、γ-ヘプタラクトン、γ-ウンデカノラクトン、δ-ドデカラクトン、ベンズアルデヒド、ストロベリーアルデヒド、シンナムアルデヒド、フルフラール、シトラール、アセトアルデヒド、3-メチルチオプロパナール、天然の3-メルカプト-2-メチルペンタナール、イソブチルアルデヒド、トランス-2-オクテナール、トランス-2-ノネナール、トランス-2-デセナール、トランス,トランス-2,4-ヘプタジエナール、2,5-ジメチルピラジン、2-アセチルフラン、2-エチル-3(5または6)-ジメチルピラジン、2,3,5,6-テトラメチルピラジン、2,3,5-トリメチルピラジン、2-アセチルピラジン、アセトフェノン、β-イオノン、ダマセノン2号(Firmenich)、ブタンジオン、α-イオノン、アセトイン(アセチルメチルカルビノール)、スルカトン、バニリン、エチルバニリン、ジヒドロクマリン、ラズベリーケトン、アニソール、セドロールメチルエーテル、メチル-2-メチル-3-フリルジスルフィド、冬緑油、クローブバッドオイル、10倍オレンジ油、ローズウッド油、ゼラニウム油、ビターアーモンド油、クローブバジル油、エチルバニリン、ジヒドロクマリン、ラズベリーケトン、濃縮バニリン、トルレジノイド、ペルーエキス、オークエキス、エスプレッソ超臨界エキス(水溶性)、カカオエキス、コーヒーチンキ、アンジェリカポリクラダチンキ、パンダンエキス、バニラエキス、ラブダナムコンクリート、オリスオイル/オリスルートアブソリュート、ジャスミンコンクリート、木苔コンクリート(アンバー調の香り)、タマリンドエキス、ジンバブエタバコエキス、タバコ精油、バーレータバコエキス、タバコ葉アブソリュートA、焙煎タバコ葉トップノートエキスまたは日干しタバコ葉トップノートエキスの少なくとも1つである。
【0103】
なお、芳香剤は、上記のものに限定されず、FEMA番号またはCAS番号に準拠する芳香剤であれば、いずれも適用可能である。
【0104】
いくつかの実施形態では、前記原料は、タバコ葉成分を含まない。
【0105】
実施例1
以下のステップに従って、加熱式タバコを製造する。
【0106】
ステップ1:シート基材を製造する。檳榔子抽出物固形残渣を水に浸漬させ、水温を60~80℃とし、浸漬時間を0.5~2hとし、ろ過し、ろ過後の固体をパルプ化してパルプを得て、重量部でパルプ50~70部、固体結合剤3~10部を秤量し、均一に混合し、混合後のパルプを抄紙機に送り成形し、含水率10~15%程度に乾燥し、シート基材を得る。
【0107】
ここで、固体結合剤は、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ポリビニルアルコール、ロジン、キサンタンガム、アラビアゴム、グアーガム、キトサン、ペクチン、ローカストビーンガム、デンプン、アルギン酸ナトリウムまたはシェラックのうちの1つ以上であり得る。
【0108】
ステップ2:塗布液を調製する。重量部で安息香酸1~50部、アレコリン1~50部、香料2~20部、霧化剤40~80部を秤量し、均一に混合し、塗布液を得る。
【0109】
ここで、霧化剤は、グリセリンとプロパンジオールを3~5:1の混合比で混合したものである。
【0110】
ステップ3:シート基材を塗布する。ステップ1で得られたシート基材の重量の25%~40%に応じて、ステップ2で得られた塗布液を計量し、塗布液をシート基材に噴霧し、恒温恒湿で40~60h放置させ、組成物を含有する植物シートを得る。
【0111】
ステップ4:加熱式タバコを製造する。ステップ3で得られた植物シートをサイズに応じてタバコ棒に製造し、タバコ棒をフィルタ-に接続して、組成物を含有する加熱式タバコを得る。
【0112】
上記の製造方法で製造した加熱式タバコと、通常の加熱式タバコに対して、吸い込み(エアロゾル生成装置およびその加熱方法は、抵抗加熱、電磁加熱、赤外線照射加熱などを利用でき、特に制限されない)および官能品質の評価を行ったところ、上記の製造方法で製造した加熱式タバコの方は、アレコリンを吸い込み、かつ檳榔子を噛むと同様な効果が生じることができ、刺激性が少ない。
【0113】
実施形態7
本出願の実施形7は、フィルターカプセルの液体組成物の調製における、実施形態1に記載の組成物の用途を提供し、ここで、前記フィルターカプセルは、脆性ハウジングおよび前記液体組成物を含み、前記液体組成物は、前記脆性ハウジング内に配置される。
【0114】
いくつかの実施形態では、液体組成物の全質量に対して、前記アレコリンの質量百分率は、0.01%~10%、好ましくは0.2%~10%、さらに好ましくは1%~10%、さらに好ましくは1%~5%、さらに好ましくは1%~4%、さらに好ましくは1%~3%、さらに好ましくは1%~2%である。
【0115】
いくつかの実施形態では、液体組成物の全質量に対して、前記酸の質量百分率は、0.01%~10%、好ましくは0.2%~10%、さらに好ましくは1%~10%、さらに好ましくは1%~5%、さらに好ましくは1%~4%、さらに好ましくは1%~3%、さらに好ましくは1%~2%である。
【0116】
いくつかの実施形態では、前記液体組成物を調製する時、前記組成物に添加される対象物は、霧化剤を含む。
【0117】
いくつかの実施形態では、前記霧化剤は、
1,2-プロパンジオール、1,3-プロパンジオール、グリセリン、ポリエチレングリコール200、ポリエチレングリコール400、ジプロピレングリコール縮合エーテル、エタノール、水、クエン酸トリエチル、トリアセチン、カプリル酸/カプリン酸トリグリセリド、イソプロパノール、オレンジ油、レモン油、ペパーミント油、パーム油、ピーナッツ油、コーン油またはサラダ油の少なくとも1つである。
【0118】
いくつかの実施形態では、液体組成物の全質量に対して、前記霧化剤の質量百分率は、5%~30%、好ましくは10%~30%、さらに好ましくは10%~25%、さらに好ましくは15%~25%である。
【0119】
いくつかの実施形態では、前記組成物に添加される対象物は、芳香剤をさらに含む。
【0120】
いくつかの実施形態では、前記芳香剤は、
シス-3,7-ジメチル-2,6-オクタジエノール、トランス-2-ヘキセノール、リナロール、ベンジルアルコール、1-ヘキサノール、リーフアルコール、α-テルピネオール、シトロネロール、フェネチルアルコール、エポキシジヒドロリナロール、ゲラニオール、イソアミルアルコール、オクタノール、ヘキサノール、デカノール、シンナミルアルコール、ヘプタノール、オイゲノール、マルトール、エチルマルトール、チモール、イソオイゲノール、2-メチルブチレート、リンゴ酸、n-吉草酸、ヘキサン酸、食用酢酸、n-オクタン酸、イチゴ酸、酪酸、クエン酸、プロピオン酸、3-メチル吉草酸、イソ吉草酸、酢酸イソアミル、蟻酸ペンチル、ギ酸ゲラニル、ギ酸ブチル、ギ酸ベンジル、ギ酸cis-3-ヘキセニル、γ-デカラクトン、δ-ノナンラクトン、γ-オクタラクトン、γ-ヘプタラクトン、γ-ウンデカノラクトン、δ-ドデカラクトン、ベンズアルデヒド、ストロベリーアルデヒド、シンナムアルデヒド、フルフラール、シトラール、アセトアルデヒド、3-メチルチオプロパナール、天然の3-メルカプト-2-メチルペンタナール、イソブチルアルデヒド、トランス-2-オクテナール、トランス-2-ノネナール、トランス-2-デセナール、トランス,トランス-2,4-ヘプタジエナール、2,5-ジメチルピラジン、2-アセチルフラン、2-エチル-3(5または6)-ジメチルピラジン、2,3,5,6-テトラメチルピラジン、2,3,5-トリメチルピラジン、2-アセチルピラジン、アセトフェノン、β-イオノン、ダマセノン2号(Firmenich)、ブタンジオン、α-イオノン、アセトイン(アセチルメチルカルビノール)、スルカトン、バニリン、エチルバニリン、ジヒドロクマリン、ラズベリーケトン、アニソール、セドロールメチルエーテル、メチル-2-メチル-3-フリルジスルフィド、冬緑油、クローブバッドオイル、10倍オレンジ油、ローズウッド油、ゼラニウム油、ビターアーモンド油、クローブバジル油、エチルバニリン、ジヒドロクマリン、ラズベリーケトン、濃縮バニリン、トルレジノイド、ペルーエキス、オークエキス、エスプレッソ超臨界エキス(水溶性)、カカオエキス、コーヒーチンキ、アンジェリカポリクラダチンキ、パンダンエキス、バニラエキス、ラブダナムコンクリート、オリスオイル/オリスルートアブソリュート、ジャスミンコンクリート、木苔コンクリート(アンバー調の香り)、タマリンドエキス、ジンバブエタバコエキス、タバコ精油、バーレータバコエキス、タバコ葉アブソリュートA、焙煎タバコ葉トップノートエキスまたは日干しタバコ葉トップノートエキスの少なくとも1つである。
【0121】
なお、芳香剤は、上記のものに限定されず、FEMA番号またはCAS番号に準拠する芳香剤であれば、いずれも適用可能である。
【0122】
いくつかの実施形態では、前記組成物に添加される対象物は、ニコチンおよび/またはニコチン塩を含まない。
【0123】
いくつかの実施形態では、前記フィルターカプセルは、エアロゾル生成製品に埋め込まれる。
【0124】
いくつかの実施形態では、前記エアロゾル生成製品の原料は、タバコ葉成分を含まない。
【0125】
実施形態8
本出願の実施形態8は、脆性ハウジングおよび液体組成物を含むフィルターカプセルを提供し、前記液体組成物は、前記脆性ハウジング内に配置され、
【0126】
ここで、前記液体組成物は、実施形態1に記載の組成物および霧化剤を含む。
【0127】
いくつかの実施形態では、液体組成物の全質量に対して、前記アレコリンの質量百分率は、0.01%~10%、好ましくは0.2%~10%、さらに好ましくは1%~10%、さらに好ましくは1%~5%、さらに好ましくは1%~4%、さらに好ましくは1%~3%、さらに好ましくは1%~2%である。
【0128】
いくつかの実施形態では、液体組成物の全質量に対して、前記酸の質量百分率は、0.01%~10%、好ましくは0.2%~10%、さらに好ましくは1%~10%、さらに好ましくは1%~5%、さらに好ましくは1%~4%、さらに好ましくは1%~3%、さらに好ましくは1%~2%である。
【0129】
いくつかの実施形態では、前記霧化剤は、
1,2-プロパンジオール、1,3-プロパンジオール、グリセリン、ポリエチレングリコール200、ポリエチレングリコール400、ジプロピレングリコール縮合エーテル、エタノール、水、クエン酸トリエチル、トリアセチン、カプリル酸/カプリン酸トリグリセリド、イソプロパノール、オレンジ油、レモン油、ペパーミント油、パーム油、ピーナッツ油、コーン油またはサラダ油の少なくとも1つである。
【0130】
いくつかの実施形態では、液体組成物の全質量に対して、前記霧化剤の質量百分率は、5%~30%、好ましくは10%~30%、さらに好ましくは10%~25%、さらに好ましくは15%~25%である。
【0131】
いくつかの実施形態では、前記液体組成物は、芳香剤をさらに含む。
【0132】
いくつかの実施形態では、前記芳香剤は、
シス-3,7-ジメチル-2,6-オクタジエノール、トランス-2-ヘキセノール、リナロール、ベンジルアルコール、1-ヘキサノール、リーフアルコール、α-テルピネオール、シトロネロール、フェネチルアルコール、エポキシジヒドロリナロール、ゲラニオール、イソアミルアルコール、オクタノール、ヘキサノール、デカノール、シンナミルアルコール、ヘプタノール、オイゲノール、マルトール、エチルマルトール、チモール、イソオイゲノール、2-メチルブチレート、リンゴ酸、n-吉草酸、ヘキサン酸、食用酢酸、n-オクタン酸、イチゴ酸、酪酸、クエン酸、プロピオン酸、3-メチル吉草酸、イソ吉草酸、酢酸イソアミル、蟻酸ペンチル、ギ酸ゲラニル、ギ酸ブチル、ギ酸ベンジル、ギ酸cis-3-ヘキセニル、γ-デカラクトン、δ-ノナンラクトン、γ-オクタラクトン、γ-ヘプタラクトン、γ-ウンデカノラクトン、δ-ドデカラクトン、ベンズアルデヒド、ストロベリーアルデヒド、シンナムアルデヒド、フルフラール、シトラール、アセトアルデヒド、3-メチルチオプロパナール、天然の3-メルカプト-2-メチルペンタナール、イソブチルアルデヒド、トランス-2-オクテナール、トランス-2-ノネナール、トランス-2-デセナール、トランス,トランス-2,4-ヘプタジエナール、2,5-ジメチルピラジン、2-アセチルフラン、2-エチル-3(5または6)-ジメチルピラジン、2,3,5,6-テトラメチルピラジン、2,3,5-トリメチルピラジン、2-アセチルピラジン、アセトフェノン、β-イオノン、ダマセノン2号(Firmenich)、ブタンジオン、α-イオノン、アセトイン(アセチルメチルカルビノール)、スルカトン、バニリン、エチルバニリン、ジヒドロクマリン、ラズベリーケトン、アニソール、セドロールメチルエーテル、メチル-2-メチル-3-フリルジスルフィド、冬緑油、クローブバッドオイル、10倍オレンジ油、ローズウッド油、ゼラニウム油、ビターアーモンド油、クローブバジル油、エチルバニリン、ジヒドロクマリン、ラズベリーケトン、濃縮バニリン、トルレジノイド、ペルーエキス、オークエキス、エスプレッソ超臨界エキス(水溶性)、カカオエキス、コーヒーチンキ、アンジェリカポリクラダチンキ、パンダンエキス、バニラエキス、ラブダナムコンクリート、オリスオイル/オリスルートアブソリュート、ジャスミンコンクリート、木苔コンクリート(アンバー調の香り)、タマリンドエキス、ジンバブエタバコエキス、タバコ精油、バーレータバコエキス、タバコ葉アブソリュートA、焙煎タバコ葉トップノートエキスまたは日干しタバコ葉トップノートエキスの少なくとも1つである。
【0133】
なお、芳香剤は、上記のものに限定されず、FEMA番号またはCAS番号に準拠する芳香剤であれば、いずれも適用可能である。
【0134】
いくつかの実施形態では、前記液体組成物は、ニコチンおよび/またはニコチン塩を含まない。
【0135】
実施形態9
本出願の実施形態9は、実施形態8に記載のフィルターカプセルを含むエアロゾル生成製品を提供する。
【0136】
いくつかの実施形態では、前記エアロゾル生成製品の原料は、タバコ葉成分を含まない。
【0137】
この実施形態では、製紙法、乾式製紙法、濃厚パルプ化法、ロールプレス法を用いてエアロゾル生成製品を製造することができる。具体的には、前記エアロゾル生成製品の原料およびその製造ステップは、上記実施形態で記載した内容を参照してもよい。
【0138】
フィルターカプセルは、フィルターロッド埋込技術(この技術に限定されない)により、加熱式タバコのフィルタ部(この位置に限定されない)に埋め込まれ、使用時に喫煙者は、フィルターカプセルを破るように圧迫してアレコリンなどの物質を吸い込むことができる。
【0139】
なお、この実施形態では、脆性ハウジングの成分とその製造プロセス、およびフィルターカプセルの製造プロセスについては、特に制限はなく、当業者に公知の技術を用いることができる。
【0140】
実施例1
以下の配合に応じて、フィルターカプセルに含まれる液体組成物を調製する。
【0141】
安息香酸5wt%、アレコリン5wt%、カプリル酸/カプリン酸トリグリセリド80wt%、メントール10wt%。
【0142】
調製方法:安息香酸とアレコリンを上記の配合量で秤量し、撹拌しながらカプリル酸/カプリン酸トリグリセリド、メントールを加え、均一に混合してなる。
【0143】
実施例1のフィルターカプセルを含む加熱式タバコと、フィルターカプセルを含まない加熱式タバコに対して、吸い込みおよび感官品質の評価を行ったところ、実施例1のフィルターカプセルを含む加熱式タバコの方は、アレコリンを吸い込み、かつ檳榔子を噛むと同様な効果が生じることができ、刺激性が少ない。
【0144】
実施形態10
本出願の実施形態10は、チューインガムの製造における、実施形態1に記載の組成物の用途を提供する。
【0145】
いくつかの実施形態では、前記チューインガムを製造する時、前記チューインガムの原料の全質量に対して、前記アレコリンの質量百分率は、0.01%~1%、好ましくは0.01%~0.8%、さらに好ましくは0.01%~0.6%、さらに好ましくは0.01%~0.5%、さらに好ましくは0.05%~0.5%、さらに好ましくは0.1%~0.5%、さらに好ましくは0.2%~0.5%である。
【0146】
いくつかの実施形態では、前記チューインガムを製造する時、前記チューインガムの原料の全質量に対して、前記酸の質量百分率は、0.01%~1%、好ましくは0.01%~0.8%、さらに好ましくは0.01%~0.6%、さらに好ましくは0.01%~0.5%、さらに好ましくは0.05%~0.5%、さらに好ましくは0.1%~0.5%、さらに好ましくは0.2%~0.5%である。
【0147】
いくつかの実施形態では、前記チューインガムを製造する時、前記組成物に添加される対象物は、ガムベースを含む。
【0148】
いくつかの実施形態では、前記チューインガムを製造する時、前記チューインガムの原料の全質量に対して、前記ガムベースの質量百分率は、20%~75%、好ましくは20%~70%、さらに好ましくは20%~60%、さらに好ましくは20%~50%、さらに好ましくは25%~50%、さらに好ましくは30%~50%、さらに好ましくは35%~50%、さらに好ましくは35%~45%である。
【0149】
いくつかの実施形態では、前記組成物に添加される対象物は、甘味料をさらに含む。
【0150】
いくつかの実施形態では、前記甘味料は、
白砂糖、氷砂糖、ショ糖、麦芽糖、コーンシロップ、グルコースシロップ、果糖、マルトデキストリン、ポリデキストロース、キシリトール、ソルビトール、マルチトール、エリスリトール、アスパルテーム、アセスルファム、スクラロース、ステビオサイドまたはネオテームの少なくとも1つである。
【0151】
いくつかの実施形態では、前記チューインガムを製造する時、前記チューインガムの原料の全質量に対して、前記甘味料の質量百分率は、20%~75%、好ましくは20%~70%、さらに好ましくは20%~60%、さらに好ましくは20%~50%、さらに好ましくは25%~50%、さらに好ましくは25%~40%、さらに好ましくは25%~35%、さらに好ましくは30%~35%である。
【0152】
いくつかの実施形態では、前記組成物に添加される対象物は、充填材をさらに含む。
【0153】
いくつかの実施形態では、前記充填材は、
炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸カルシウム、リン酸二カルシウムまたはリン酸二水素ナトリウムの少なくとも1つである。
【0154】
いくつかの実施形態では、前記チューインガムを製造する時、前記チューインガムの原料の全質量に対して、前記充填材の質量百分率は、0.03%~23%、好ましくは0.03%~20%、さらに好ましくは0.03%~15%、さらに好ましくは0.03%~10%、さらに好ましくは0.5%~10%、さらに好ましくは1%~10%、さらに好ましくは1.5%~10%、さらに好ましくは2%~8%、さらに好ましくは2%~6%である。
【0155】
いくつかの実施形態では、前記組成物に添加される対象物は、調味料をさらに含む。
【0156】
いくつかの実施形態では、前記調味料は、
ミント、スペアミント、シナモン、アイスチップまたはエッセンスの少なくとも1つである。
【0157】
実施形態11
本出願の実施形態11は、チューインガムを提供し、その原料は、実施形態1に記載の組成物およびガムベースを含む。
【0158】
いくつかの実施形態では、原料の全質量に対して、前記アレコリンの質量百分率は、0.01%~10%、好ましくは0.2%~10%、さらに好ましくは1%~10%、さらに好ましくは1%~5%、さらに好ましくは1%~4%、さらに好ましくは1%~3%、さらに好ましくは1%~2%である。
【0159】
いくつかの実施形態では、原料の全質量に対して、前記酸の質量百分率は、0.01%~10%、好ましくは0.2%~10%、さらに好ましくは1%~10%、さらに好ましくは1%~5%、さらに好ましくは1%~4%、さらに好ましくは1%~3%、さらに好ましくは1%~2%である。
【0160】
いくつかの実施形態では、原料の全質量に対して、前記ガムベースの質量百分率は、20%~75%、好ましくは20%~70%、さらに好ましくは20%~60%、さらに好ましくは20%~50%、さらに好ましくは25%~50%、さらに好ましくは30%~50%、さらに好ましくは35%~50%、さらに好ましくは35%~45%である。
【0161】
いくつかの実施形態では、前記原料は、甘味料をさらに含む。
【0162】
いくつかの実施形態では、前記甘味料は、
白砂糖、氷砂糖、ショ糖、麦芽糖、コーンシロップ、グルコースシロップ、果糖、マルトデキストリン、ポリデキストロース、キシリトール、ソルビトール、マルチトール、エリスリトール、アスパルテーム、アセスルファム、スクラロース、ステビオサイドまたはネオテームの少なくとも1つである。
【0163】
いくつかの実施形態では、原料の全質量に対して、前記甘味料の質量百分率は、20%~75%、好ましくは20%~70%、さらに好ましくは20%~60%、さらに好ましくは20%~50%、さらに好ましくは25%~50%、さらに好ましくは25%~40%、さらに好ましくは25%~35%、さらに好ましくは30%~35%である。
【0164】
いくつかの実施形態では、前記原料は、充填材をさらに含む。
【0165】
いくつかの実施形態では、前記充填材は、
炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸カルシウム、リン酸二カルシウム、リン酸二水素ナトリウムの少なくとも1つである。
【0166】
いくつかの実施形態では、原料の全質量に対して、前記充填材の質量百分率は、0.03%~23%、好ましくは0.03%~20%、さらに好ましくは0.03%~15%、さらに好ましくは0.03%~10%、さらに好ましくは0.5%~10%、さらに好ましくは1%~10%、さらに好ましくは1.5%~10%、さらに好ましくは2%~8%、さらに好ましくは2%~6%である。
【0167】
いくつかの実施形態では、前記原料は、調味料をさらに含む。
【0168】
いくつかの実施形態では、前記調味料は、
ミント、スペアミント、シナモン、アイスチップまたはエッセンスの少なくとも1つである。
【0169】
実施例1
以下の配合に応じて、チューインガムを製造する。
【0170】
ガムベース54wt%、粉砂糖23wt%、グルコースシロップ14wt%、炭酸カリウム4wt%、ミント調味料3wt%、メントール1wt%、安息香酸0.5%、アレコリン0.5%。
【0171】
製造方法:ガムベースを70~105℃に加熱し、ミキサーに入れて撹拌し、粉砂糖を加えて60~80℃に温度を下げ、さらにバッファーペア、添加剤、グルコースシロップ、安息香酸およびアレコリンを加え、最後にタブレットにし、形を整えて完成品とする。
【0172】
実施例2
以下の配合に応じて、キシリトールチューインガムを製造する。
【0173】
ガムベース54wt%、キシリトール23wt%、非ショ糖14wt%、炭酸カリウム4wt%、ミント調味料3wt%、メントール1wt%、安息香酸0.5%、アレコリン0.5%。
【0174】
製造方法:ガムベースを70~105℃に加熱し、ミキサーに入れて撹拌し、キシリトールおよび非ショ糖を入れて、かつ60~80℃に温度を下げ、さらにバッファーペア、添加剤、安息香酸およびアレコリンを加え、最後にタブレットにし、形を整えて完成品とする。
【0175】
上記の製造方法で製造したチューインガムと、通常のチューインガムに対して、食用および感官品質の評価を行ったところ、上記の製造方法で製造したチューインガムの方は、檳榔子を噛むと同様な効果が生じることができ、刺激性が少なく、食感が良い。当該チューインガムは、石灰粉やセルロースを含まないため、檳榔子を噛んだ時に起こる口腔粘膜の擦過傷や刺激、口腔疾患の誘発といった問題を回避することができる。
【0176】
本書は、最適な形態を含む実施例を用いて本出願を開示し、当業者であれば本出願を製造および利用することができる。本出願の特許が付与可能な範囲は、特許請求の範囲によって限定され、かつ当業者が想到できる他の実施例を含み得る。そのような他の実施例は、特許請求の範囲の文言と異ならない構造要素を有する場合、または特許請求の範囲の文言と実質的に異ならない同等の構造要素を含む場合、特許請求の範囲に含まれるものとする。矛盾がない限り、本文で引用される全ての内容は、参照により本明細書に組み込まれる。
【国際調査報告】