(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-05-10
(54)【発明の名称】射撃用銃のスライドカバー装置
(51)【国際特許分類】
F41A 3/68 20060101AFI20230428BHJP
F41G 1/01 20060101ALI20230428BHJP
【FI】
F41A3/68
F41G1/01
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022520760
(86)(22)【出願日】2022-01-06
(85)【翻訳文提出日】2022-05-11
(86)【国際出願番号】 KR2022000237
(87)【国際公開番号】W WO2022177149
(87)【国際公開日】2022-08-25
(31)【優先権主張番号】10-2021-0021141
(32)【優先日】2021-02-17
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2021-0128946
(32)【優先日】2021-09-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】522133288
【氏名又は名称】株式會社 永培
【氏名又は名称原語表記】YOUNGBAE CO.,LTD
【住所又は居所原語表記】7F, 8-8, Yeonseo-ro 29-gil, Eunpyeong-gu, Seoul 03330 Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】110003281
【氏名又は名称】弁理士法人大塚国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ソン, スン ウォン
(57)【要約】
射撃用銃のスライドカバー装置に係り、該射撃用銃に装着される本体部と、スライドが後進するように、本体部の後方部に具備される移動孔と、を含み、該スライドは、移動孔を通過しながら、前進・後進されることを特徴とする。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
スライドが前進・後進される射撃用銃に装着される装置において、
前記射撃用銃に装着される本体部と、
前記スライドが後進するように、前記本体部の後方部に具備される移動孔と、を含み、
前記スライドは、前記移動孔を通過しながら、前進・後進されることを特徴とする射撃用銃のスライドカバー装置。
【請求項2】
前記射撃用銃の前方部の上面には、第1フロントサイトが具備され、
前記射撃用銃の後方部の上面には、第1リアサイトが具備され、
前記本体部が前記射撃用銃に装着されるとき、前記本体部の上面と、前記射撃用銃との間には、離隔空間が具備されることを特徴とする請求項1に記載の射撃用銃のスライドカバー装置。
【請求項3】
前記本体部には、前記本体部を貫通する孔状になる維持補修ホールが具備されることを特徴とする請求項1に記載の射撃用銃のスライドカバー装置。
【請求項4】
前記維持補修ホールは、
前記本体部の上面を貫通する第1維持補修ホールと、
前記本体部の側面を貫通する第2維持補修ホールと、を含むことを特徴とする請求項3に記載の射撃用銃のスライドカバー装置。
【請求項5】
前記射撃用銃には、前記スライドを後進固定させることができる固定ボタンが具備され、
前記本体部には、前記本体部を貫通する孔状になる固定ホールが具備され、
前記固定ホールは、前記本体部が前記射撃用銃に装着されたとき、前記固定ボタンを覆うことを特徴とする請求項1に記載の射撃用銃のスライドカバー装置。
【請求項6】
前記本体部が前記射撃用銃に装着されたとき、前記固定ボタンは、前記固定ホールから突出されないことを特徴とする請求項5に記載の射撃用銃のスライドカバー装置。
【請求項7】
前記本体部には、締結ねじが通過することができる締結ホールが具備され、
前記本体部が前記射撃用銃に装着されるとき、前記締結ホールは、前記射撃用銃を組み上げるために形成された組み上げ締結ホールと連通されることを特徴とする請求項1に記載の射撃用銃のスライドカバー装置。
【請求項8】
前記本体部には、前記移動孔から後方側に延長される保護覆い部が具備され、
前記スライドが前記移動孔を通過しながら後進されるとき、前記スライドは、前記保護覆い部内部で移動されながら、前記保護覆い部の外部に突出されないことを特徴とする請求項1に記載の射撃用銃のスライドカバー装置。
【請求項9】
前記保護覆い部の一面には、
前記スライドが前記移動孔を通過しながら後進するときに生じる空気を外部に排出するように、外部と連通される空気流出ホールが具備されることを特徴とする請求項8に記載の射撃用銃のスライドカバー装置。
【請求項10】
前記本体部前方部の上面から突出されるフロントサイトと、
前記本体部後方部の上面から突出されるリアサイトと、を含むことを特徴とする請求項1に記載の射撃用銃のスライドカバー装置。
【請求項11】
前記本体部は、第1フロントサイト及び第1リアサイトが具備された射撃用銃において、前記第1フロントサイト及び前記第1リアサイトが除去された状態の前記射撃用銃に装着されることを特徴とする請求項10に記載の射撃用銃のスライドカバー装置。
【請求項12】
前記本体部が前記射撃用銃に装着されるとき、
前記射撃用銃の上部面から、前記フロントサイトの最高高さ地点までの距離は、前記射撃用銃の上部面から、前記第1フロントサイト最高高さ地点までの距離より、前記本体部上面の厚みxほど高くなり、
前記射撃用銃の上部面から、前記リアサイトの最高高さ地点までの距離は、前記射撃用銃の上部面から、前記第1リアサイト最高高さ地点までの距離より、前記本体部上面の厚みxとy値との和ほど高くなり、
前記y値は、前記射撃用銃の前記第1フロントサイトから目標地点までの距離dに対する、前記射撃用銃の前記第1フロントサイトと前記第1リアサイトとの距離a値に、前記本体部上面の厚みx値を乗じた値(y=a/d*x)であることを特徴とする請求項11に記載の射撃用銃のスライドカバー装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、射撃用銃のスライドカバー装置に係り、さらに詳細には、射撃用銃にスライドカバーを装着することにより、ユーザによって任意に射撃用銃のスライドが前進移動及び後進移動されることを防止しながら、射撃用銃のスライドが前進移動及び後進移動するとき、スライドにより、ユーザが負傷することを防止することができる射撃用銃のスライドカバー装置に関する。
【背景技術】
【0002】
最近、マルチメディア技術とコンピュータプログラミング技術との発達と共に、娯楽生活及び余暇生活に対する認識の発展により、多様な形態のゲーム及びゲームツールが開発されて使用されている。射撃ゲームは、緊張感、豪快感及び清凉感を与え、ストレス解消に役立つが、大きい人気を博しており、射撃ゲーム用銃を利用した射撃ゲームが、さらに実際のような状況を演出することが要求されている。
【0003】
図1を参照すれば、そのために、射撃用銃10には、前進移動及び後進移動が可能なスライド11が具備されている。射撃用銃10に具備されたトリガ12を作動させれば、スライド11のブローバック(前進移動及び後進移動)が生じながら、ユーザは、実際の銃を発射させる感覚を受けることができる。
【0004】
しかしながら、そのような従来の射撃用銃10は、次のような問題点がある。射撃用銃10に具備されたスライド11は、トリガ12の撃発により、前進移動及び後進移動がなされなければならず、射撃用銃10が使用されない場合には、動いてはならない。
【0005】
しかしながら、
図2のように、射撃用銃10を使用しないとき、一部ユーザが不要にスライド11を後進させることにより、射撃ゲームが思い通りに進められえないという問題点がある。
【0006】
また、射撃用銃10のスライド11を後進させ、外部から弾丸1を込める場合、弾丸1により、射撃用銃10の弾丸通過地点が塞がれることによりゲームが中断されるという問題点がある。
【0007】
それと共に、弾丸1が塞がっている状態で、スライド11を強制的に前進させる場合、塞がっている弾丸1により、部品破損のような故障が生じるという問題点がある。
【0008】
それと共に、射撃用銃のスライドが前進移動及び後進移動するとき、該スライドにより、ユーザが負傷するという問題点がある。例えば、ユーザがスライド近辺に目をあてて射撃用銃を照準している場合、スライドの後進により、ユーザの目に負傷が生じる危険性がある。
【0009】
また、スライドの後進により、ユーザの身体一部が打撃されながら負傷が生じる危険性があり、スライドの前進・後進により、射撃用銃に生じる空間に、ユーザの指のような身体うち一部が挟まれながら負傷が生じる危険性もある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
本発明は、前述の問題点を解決するためのものであり、さらに詳細には、射撃用銃にスライドカバーを装着することにより、ユーザにより、任意に射撃用銃のスライドが前進移動及び後進移動されることを防止しながら、射撃用銃のスライドが前進移動及び後進移動するとき、スライドにより、ユーザが負傷することを防止することができる射撃用銃のスライドカバー装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0011】
前述の問題点を解決するための本発明の射撃用銃のスライドカバー装置は、スライドが前進・後進される射撃用銃に装着される装置であり、前記射撃用銃に装着される本体部と、前記スライドが後進するように、前記本体部の後方部に具備される移動孔と、を含み、前記スライドは、前記移動孔を通過しながら、前進・後進されることを特徴とするのである。
【0012】
前述の問題点を解決するための本発明の射撃用銃のスライドカバー装置の前記射撃用銃の前方部の上面には、第1フロントサイトが具備され、前記射撃用銃の後方部の上面には、第1リアサイトが具備され、前記本体部が前記射撃用銃に装着されるとき、前記本体部の上面と、前記射撃用銃との間には、離隔空間が具備されうる。
【0013】
前述の問題点を解決するための本発明の射撃用銃のスライドカバー装置の前記本体部には、前記本体部を貫通する孔状になる維持補修ホールが具備されうる。
【0014】
前述の問題点を解決するための本発明の射撃用銃のスライドカバー装置の前記維持補修ホールは、前記本体部の上面を貫通する第1維持補修ホールと、前記本体部の側面を貫通する第2維持補修ホールと、を含んでもよい。
【0015】
前述の問題点を解決するための本発明の射撃用銃のスライドカバー装置の前記射撃用銃には、前記スライドを後進固定させることができる固定ボタンが具備され、前記本体部には、前記本体部を貫通する孔状になる固定ホールが具備され、前記固定ホールは、前記本体部が前記射撃用銃に装着されたとき、前記固定ボタンを覆うことができる。
【0016】
前述の問題点を解決するための本発明の射撃用銃のスライドカバー装置の前記本体部が前記射撃用銃に装着されたとき、前記固定ボタンは、前記固定ホールから突出されないのである。
【0017】
前述の問題点を解決するための本発明の射撃用銃のスライドカバー装置の前記本体部には、締結ねじが通過することができる締結ホールが具備され、前記本体部が前記射撃用銃に装着されるとき、前記締結ホールは、前記射撃用銃を組み上げるために形成された組み上げ締結ホールとも連通される。
【0018】
前述の問題点を解決するための本発明の射撃用銃のスライドカバー装置の前記本体部には、前記移動孔で後方側に延長される保護覆い部が具備され、前記スライドが前記移動孔を通過しながら後進されるとき、前記スライドは、前記保護覆い部内部で移動されながら、前記保護覆い部の外部に突出されないのである。
【0019】
前述の問題点を解決するための本発明の射撃用銃のスライドカバー装置の前記保護覆い部の一面には、前記スライドが前記移動孔を通過しながら後進するときに生じる空気を外部に排出するように、外部と連通される空気流出ホールが具備されうる。
【0020】
前述の問題点を解決するための本発明の射撃用銃のスライドカバー装置の前記本体部前方部の上面から突出されるフロントサイトと、前記本体部後方部の上面から突出されるリアサイトと、を含んでもよい。
【0021】
前述の問題点を解決するための本発明の射撃用銃のスライドカバー装置の前記本体部は、第1フロントサイト及び第1リアサイトが具備された射撃用銃において、前記第1フロントサイト及び前記第1リアサイトが除去された状態の前記射撃用銃に装着されうる。
【0022】
前述の問題点を解決するための本発明の射撃用銃のスライドカバー装置の前記本体部が前記射撃用銃に装着されるとき、前記射撃用銃の上部面から、前記フロントサイトの最高高さ地点までの距離は、前記射撃用銃の上部面から、前記第1フロントサイト最高高さ地点までの距離より、前記本体部上面の厚みxほど高くなり、前記射撃用銃の上部面から、前記リアサイトの最高高さ地点までの距離は、前記射撃用銃の上部面から、前記第1リアサイト最高高さ地点までの距離より、前記本体部上面の厚みxとy値との和ほど高くなり、前記y値は、前記射撃用銃の前記第1フロントサイトから目標地点までの距離dに対する、前記射撃用銃の前記第1フロントサイトと前記第1リアサイトとの距離a値に、前記本体部上面の厚みx値を乗じた値(y=a/d*x)でもある。
【発明の効果】
【0023】
本発明は、射撃用銃のスライドカバー装置に係り、射撃用銃にスライドカバーを装着することにより、ユーザにより、任意に射撃用銃のスライドが前進移動及び後進移動されることを防止することができるという長所がある。
【0024】
また、本発明は、本体部に具備された維持補修ホールと締結ホールとを介し、スライドカバーを除去せずとも、射撃用銃の内部に具備された弾丸装着室を維持補修することができるという長所がある。
【0025】
それと共に、本発明は、射撃用銃にスライドカバーを装着することにより、スライドの前進移動及び後進移動により、ユーザが負傷することを防止することができるという長所がある。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【
図2】ユーザにより、射撃用銃のスライドが任意に前進・後進されるところを示す図である。
【
図3】本発明の実施形態により、射撃用銃にスライドカバー装置が装着されたところを示す前方斜視図である。
【
図4】本発明の実施形態により、射撃用銃にスライドカバー装置が装着されたところを示す後方斜視図である。
【
図5】本発明の実施形態により、第1フロントサイト及び第1リアサイトが具備された射撃用銃と、射撃用銃に装着されるスライドカバー装置と、を示す分離斜視図である。
【
図6】本発明の他の実施形態により、第1フロントサイト及び第1リアサイトが具備されていない射撃用銃と、射撃用銃に装着されるスライドカバー装置と、を示す分離斜視図である。
【
図7】本発明の他の実施形態による射撃用銃のスライドカバー装置の斜視図である。
【
図8】(a)は、本発明の他の実施形態による射撃用銃のスライドカバー装置の側面図であり、(b)は、本発明の他の実施形態による射撃用銃のスライドカバー装置の正面図である。
【
図9】(a)は、第1フロントサイト及び第1リアサイトが除去された状態の射撃用銃を示す図であり、(b)は、(a)の射撃用銃に、本発明の他の実施形態による射撃用銃のスライドカバー装置が装着されたところを示す図である。
【
図10】本発明の他の実施形態により、本体部の移動孔を介してスライドが後進した状態を示す図である。
【
図11】(a)、(b)及び(c)は、本発明の他の実施形態により、フロントサイト対比のリアサイトの高さ調節方法を示す図である。
【
図12】(a)は、本発明の他の実施形態により、本体部に保護覆い部が具備されたところを示す斜視図であり、(b)は、本発明の他の実施形態により、本体部に保護覆い部が具備されたところを示す底面斜視図である。
【
図13】(a)は、本発明の他の実施形態により、保護覆い部が具備された本体部が射撃用銃に装着されたところを示す図であり、(b)は、本発明の他の実施形態により、保護覆い部が具備された本体部が射撃用銃に装着された後、スライドが後進されたところを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
以下、添付図面を参照し、本発明の実施形態について詳細に説明する。本発明の実施形態は、当業界で当業者に、本発明についてさらに完全に説明するために提供されるものである。本発明は、多様な変更を加えることができ、さまざまな形態を有することができるが、特定実施形態を図面に例示し、詳細に説明する。しかしながら、それらは、本発明を特定開示形態について限定するものではなく、本発明の思想及び技術範囲に含まれる全ての変更、均等物ないし代替物を含むと理解されなければならない。各図面について説明しながら、類似した参照符号を類似した構成要素について使用する。添付図面において、構造物の寸法は、本発明の明確性を期するために、実際より拡大されていたり縮小されていたりして図示されている。
【0028】
本出願で使用された用語は、単に特定実施形態についての説明に使用されたものであり、本発明を限定する意図ではない。単数の表現は、文脈上明白に異なって意味しない限り、複数の表現を含む。本出願において、「含む」または「有する」というような用語は、明細書上に記載された特徴、数、段階、動作、構成要素、部分品、またはそれらの組み合わせが存在することを指定ものであり、1またはそれ以上の他の特徴、数、段階、動作、構成要素、部分品、またはそれらの組み合わせたの存在または付加の可能性を事前に排除するものではないと理解されなければならない。
【0029】
また、第1、第2のような用語は、多様な構成要素についての説明に使用されうるが、前記構成要素は、前記用語によって限定されるものではない。前記用語は、1つの構成要素を他の構成要素から区別する目的にも使用される。例えば、本発明の権利範囲から外れずに、第1構成要素は、第2構成要素とも命名され、類似して、第2構成要素も、第1構成要素とも命名される。
【0030】
ある構成要素が他の構成要素に「連結されている」、「結合されている」と言及されたときには、前述のある構成要素が前述の他の構成要素に、直接に連結または結合されてもいる、前述のある構成要素と、前述の他の構成要素との間に、さらに他の構成要素が存在しうると理解されなければならないのである。一方、ある構成要素が他の構成要素に「直接連結されている」あるいは「直接結合されている」と言及されたときには、前述のある構成要素と、前述の他の構成要素との間にさらに他の構成要素が存在しないと理解されるものである。
【0031】
取り立てて定義正義されない限り、技術的であったり科学的であったりする用語を含み、ここで使用される全ての用語は、本発明が属する技術分野で当業者によって一般的に理解されるところと同一の意味を有する。一般的に使用される事前に定義されているような用語は、関連技術の文脈上において有する意味と一致する意味を有すると解釈されなければならず、本出願において明白に定義しない限り、理想的であったり、過度に形式的であったりするような意味に解釈されるものではない。
【0032】
本発明は、射撃用銃のスライドカバー装置に係わり、射撃用銃にスライドカバーを装着することにより、ユーザにより、任意に射撃用銃のスライドが前進移動及び後進移動されることを防止しながら、射撃用銃のスライドが前進移動及び後進移動するとき、スライドにより、ユーザが負傷することを防止することができる射撃用銃のスライドカバー装置に係わるものである。以下、添付された図面を参照し、本発明の望ましい実施形態について説明する。
【0033】
図3及び
図4を参照すれば、本発明の実施形態による射撃用銃10は、圧縮気体を介して弾丸を発射させるエアソフトガン(airsoft gun)でもある。射撃用銃10には、前進移動及び後進移動が可能なスライド11が具備されている。射撃用銃10に具備されたトリガ12を作動させれば、スライド11のブローバック(前進移動及び後進移動)が生じながら、ユーザは、実際の銃を発射させる感覚を受けることができる。
【0034】
射撃用銃10には、弾丸を射撃用銃10に供給することができる供給ホースが具備されており、前記供給ホースを介し、射撃用銃10の弾丸装着室に弾丸が供給されうる。前記弾丸装着室に供給された弾丸は、圧力気体の力によって発射されうる。
【0035】
ただし、本発明の実施形態による前記射撃用銃10は、弾丸を発射させることに限定されるものではない。前記射撃用銃10から弾丸が発射されず、空気、レーザなどが発射されもする。前記射撃用銃10から弾丸が発射されない場合にも、射撃用銃10には、前進移動及び後進移動が可能なスライド11が具備されうる。
【0036】
射撃用銃10に具備されたトリガ12を作動させれば、スライド11のブローバック(前進移動及び後進移動)が生じながら、ユーザは、弾丸が発射されないにしても、実際の銃を発射させる感覚を受けることができる。
【0037】
射撃用銃10に具備されたスライド11は、トリガ12の撃発により、前進移動及び後進移動され、射撃用銃10が使用されない場合には、動いてはならない。しかしながら、射撃用銃10を使用しないとき、一部ユーザが不要にスライド11を後進させることにより、射撃ゲームが思い通りに進められえないという問題点がある。
【0038】
それと共に、射撃用銃10のスライド11が前進移動及び後進移動するとき、スライドにより、ユーザが負傷するという問題点がある。例えば、ユーザの目で、射撃用銃10を照準している場合、スライド11の後進により、ユーザの目に負傷が生じる危険性があり、スライド11の後進により、ユーザの身体一部が打撃されながら負傷が生じる危険性もある。
【0039】
また、スライド11の前進・後進により、射撃用銃に生じる弾丸装着室のような空間に、ユーザの指のような身体のいち一部が挟まれながら、負傷が生じる危険性もある。
【0040】
本発明の実施形態による射撃用銃のスライドカバー装置100は、それらを防止するために具備されるものであり、前記射撃用銃10に装着されるものである。本発明の実施形態による射撃用銃のスライドカバー装置100は、本体部110と移動孔111とを含む。
【0041】
図3及び
図4を参照すれば、前記本体部110は、前記射撃用銃10に装着されるものであり、前記射撃用銃10の前記スライド11を覆いながら装着されうるのである。
【0042】
前記本体部110は、長手方向に延長されながら、内部に、前記射撃用銃10の前記スライド11が装着されうる空間が具備されたハウジングでもある。前記本体部110を介し、前記射撃用銃10の前記スライド11を覆うことにより、ユーザが、前記スライド11を任意に調整し、射撃用銃10のスライド11が、任意に前進移動及び後進移動されることを防止することができる。
【0043】
また、前記本体部110を介し、前記射撃用銃10の前記スライド11を覆うことにより、スライド11の前進・後進時、スライド11がユーザを打撃し、ユーザが負傷されることを防止することができることになる。
【0044】
具体的には、前記本体部110を介し、前記射撃用銃10の前記スライド11を覆うことにより、ユーザは、スライド11が動く駆動部に近づくことができず、それを介し、スライド11の前進・後進により、ユーザが負傷されることを防止することができることになる。
【0045】
それと共に、前記本体部110を介し、前記射撃用銃10の前記スライド11を覆うことにより、スライド11の前進・後進により、射撃用銃に生じる弾丸装着室のような空間に、ユーザの指のような身体のうち一部が挟まれながら負傷が生じることを防止することができることになる。
【0046】
前記移動孔111は、前記本体部110の後方部に具備されるものである。前記本体部110は、ユーザが任意に前記スライド11を調整することを防止するものであるが、撃発によって生じる力により、前記スライド11がブローバック(前進移動及び後進移動)されることを許容しなければならない。
【0047】
すなわち、前記本体部110は、外部力により、前記スライド11の前進移動及び後進移動を防止しながら、撃発によって生じる力により、前記スライド11が前進移動及び後進移動することは、許容しなければならない。
【0048】
図4を参照すれば、前記移動孔111は、そのために具備されるものであり、前記射撃用銃10が撃発されるとき、前記スライド11は、前記移動孔111を通過しながら、前進・後進されうる。
【0049】
ここで、前記本体部110の前方部というのは、前記射撃用銃10の銃口が配された方向であり、前記本体部110の後方部というのは、前記射撃用銃10の銃口が配された方向の反対方向である。
【0050】
前記本体部110は、前記射撃用銃10の前記スライド11を覆うことにより、ユーザが任意に前記スライド11の前進移動及び後進移動することを防止しながら、前記射撃用銃10が撃発されるとき、前記移動孔111を介し、前記スライド11が前進・後進されることができるものであるならば、多様な形状によってもなる。
【0051】
図5を参照すれば、本発明の実施形態による前記射撃用銃10の前方部の上面には、第1フロントサイト20が具備され、前記射撃用銃10の後方部の上面には、第1リアサイト30が具備されうる。
【0052】
前記第1フロントサイト20と前記第1リアサイト30は、ユーザが目標地点を照準するための照準器でもある。具体的には、前記第1フロントサイト20は、射撃用銃10の前部にも具備され、前記第1リアサイト30は、射撃用銃10の後部分にも具備される。
【0053】
ユーザは、前記第1フロントサイト20、前記第1リアサイト30、目標地点が並んだ線に配されるように、前記第1フロントサイト20及び前記第1リアサイト30の位置を調節して撃発する。
【0054】
図3及び
図5を参照すれば、前記本体部110が前記射撃用銃10に装着されるとき、前記本体部110の上面と、前記射撃用銃10との間には、離隔空間112が具備されうる。前述のように、前記射撃用銃10には、前記第1フロントサイト20と前記第1リアサイト30とが具備されうる。
【0055】
前記本体部110を前記射撃用銃10に装着するとき、前記本体部110と、前記第1フロントサイト20及び前記第1リアサイト30との間で干渉が生じることを防止するために、前記本体部110の上面と、前記射撃用銃10との間には、離隔空間112が具備されうる。
【0056】
ただし、それに限定されるものではなく、
図6のように、前記射撃用銃10には、前記第1フロントサイト20と前記第1リアサイト30とが具備されないのである。前記射撃用銃10から、弾丸ではなく、レーザや空気が発射される場合、前記第1フロントサイト20と前記第1リアサイト30とが不要にもなる。従って、前記射撃用銃10には、前記第1フロントサイト20と前記第1リアサイト30とが具備されないのである
【0057】
本発明の他の実施形態による射撃用銃のスライドカバー装置100は、前記本体部110に具備されるフロントサイト120、リアサイト130をさらに含んでもよい。
【0058】
図7、
図8(a)、
図8(b)を参照すれば、前記本体部110は、前記第1フロントサイト20と前記第1リアサイト30とが具備された前記射撃用銃10において、前記第1フロントサイト20と前記第1リアサイト30とが除去された状態の前記射撃用銃10に装着されうるのである。
【0059】
前記射撃用銃10に、前記第1フロントサイト20と前記第1リアサイト30とが具備されていれば、前記第1フロントサイト20と前記第1リアサイト30とにより、前記本体部110が装着されない。
【0060】
従って、前記本体部110は、前記射撃用銃10において、前記第1フロントサイト20と前記第1リアサイト30とが除去された状態の前記射撃用銃10に装着されうる。
【0061】
ここで、前記本体部110が、前記第1フロントサイト20と前記第1リアサイト30とが除去された状態の前記射撃用銃10に装着されるというのは、前記射撃用銃10において、前記第1フロントサイト20と前記第1リアサイト30とを除去する過程が進めらることを意味しないのである。
【0062】
前記本体部110は、前記第1フロントサイト20と前記第1リアサイト30とが形成されていない射撃用銃10(前記第1フロントサイト20と前記第1リアサイト30とが除去された状態の前記射撃用銃10)に装着されるものであり、前記射撃用銃10において、前記第1フロントサイト20と前記第1リアサイト30とを除去する過程を必ず進める必要はない。
【0063】
そのように、本発明の実施形態による射撃用銃のスライドカバー装置は、前記射撃用銃10に、前記第1フロントサイト20と前記第1リアサイト30とが具備されながら、前記本体部110には、前記フロントサイトと前記リアサイトが具備されず、前記射撃用銃10に、前記第1フロントサイト20と前記第1リアサイト30とが具備されず、前記本体部110に、前記フロントサイトと前記リアサイトとが具備されうる。
【0064】
また、
図4のように、前記射撃用銃10に、前記第1フロントサイト20と前記第1リアサイト30とが具備されず、前記本体部110にも、前記フロントサイトと前記リアサイトとが具備されないのである。
【0065】
図9(a)及び
図9(b)を参照すれば、前記本体部110には、前記本体部110を貫通する孔状になる維持補修ホール140が具備されうる。
図2を参照すれば、前記射撃用銃10には、前記スライド11が後進するとき、外部に露出される弾丸装着室40が具備されうる。
【0066】
前記維持補修ホール140は、前記本体部110が前記射撃用銃10に装着されたとき、前記弾丸装着室40を覆うことができるのである。前記維持補修ホール140は、孔状に開かれているのである。従って、前記スライド11が後進するとき、前記維持補修ホール140を介し、前記弾丸装着室40を確認することができる。
【0067】
前記スライド11が後進するとき、前記維持補修ホール140を介し、前記弾丸装着室40内部の弾丸1や異物などを除去しながら、前記射撃用銃10を維持補修することができる。
【0068】
図9(b)を参照すれば、前記維持補修ホール140は、前記本体部110の上面を貫通する第1維持補修ホール141と、前記本体部110の側面を貫通する第2維持補修ホール142と、を含んでもよい。
【0069】
前記本体部110の上面を貫通する前記第1維持補修ホール141と、前記本体部110の側面を貫通する前記第2維持補修ホール142と、を介し、前記弾丸装着室40内部を、多様な角度から確認することができ、多様な角度から、前記弾丸装着室40内部の弾丸1や異物などを除去することができる。
【0070】
図9(a)及び
図9(b)を参照すれば、前記本体部110には、前記本体部110を貫通する孔状になる固定ホール150が具備されうる。前記射撃用銃10には、前記スライド11を後進固定させることができる固定ボタン50が具備されうる。
【0071】
前記固定ボタン50は、
図10のように、前記スライド11を後進させた状態で固定することができるのである。前記スライド11が後進された状態で固定されることにより、前記弾丸装着室40内部を確認することができる。
【0072】
前記固定ホール150は、前記本体部110が前記射撃用銃10に装着されたとき、前記固定ボタン50を覆うことができるのである。前記固定ホール150は、孔状に開かれているのである。従って、前記固定ホール150を介し、前記固定ボタン50を作動させながら、前記スライド11を後進固定させることができる。
【0073】
前記固定ホール150を介し、前記固定ボタン50を作動させるときは、前記固定ホール150に挿入可能なツールを介し、前記固定ボタン50を作動させることができる。前記固定ホール150に挿入可能なツールを介し、前記固定ボタン50を作動させ、前記スライド11を後進固定させることにより、前記弾丸装着室40内部を維持補修することができる。
【0074】
前記本体部110が前記射撃用銃10に装着されたとき、前記固定ボタン50は、前記固定ホール150から突出されないことが望ましい。前記固定ボタン50が前記固定ホール150から外部に突出されれば、ユーザが任意に前記固定ボタン50を作動させてしまうという問題点がある。
【0075】
従って、前記本体部110が前記射撃用銃10に装着されたとき、前記固定ボタン50は、前記固定ホール150から突出されないことが望ましく、前記固定ホール150に挿入可能なツールを介し、前記固定ボタン50を作動させる方が望ましい。
【0076】
図8(a)及び
図8(b)を参照すれば、前記本体部110には、締結ねじが通過することができる締結ホール160が具備され、前記射撃用銃10には、前記射撃用銃10を組み上げるための組み上げ締結ホール60が具備されうる。
【0077】
前記組み上げ締結ホール60は、前記射撃用銃10を組み上げて作製するために具備されたものであり、前記組み上げ締結ホール60に締結ねじを嵌め込むことにより、前記射撃用銃10を作製することができる。
【0078】
前記本体部110が前記射撃用銃10に装着されるとき、前記締結ホール160は、前記射撃用銃10を組み上げるために形成された前記組み上げ締結ホール60とも連通される。
【0079】
具体的には、本発明の実施形態による射撃用銃のスライドカバー装置は、前記本体部110を前記射撃用銃10に装着するために、前記射撃用銃10に形成された既存の前記組み上げ締結ホール60を使用することができるのである。
【0080】
前記本体部110を前記射撃用銃10に装着するために、前記締結ホール160と前記組み上げ締結ホール60とを連通させ、締結ねじを、前記締結ホール160と前記組み上げ締結ホール60とに同時に貫通させる。それを介し、前記本体部110を装着しながら、前記射撃用銃10を組み上げることができる。
【0081】
前述のような方法により、前記本体部110を装着すれば、前記射撃用銃10の修正を最小化させることができ、既存の射撃用銃10の設計を変更せず、前記本体部110を前記射撃用銃10に装着することができる。
【0082】
さらに具体的には、前記本体部110の前記締結ホール160と、前記射撃用銃10の組み上げ締結ホール60とを連通させることにより、既存の射撃用銃の設計変更なしに、締結ねじの長さだけ調節し、前記本体部110を前記射撃用銃10に装着することができる。
【0083】
本発明の実施形態による前記本体部110には、前記フロントサイト120と前記リアサイト130とが具備されうる。前述のように、前記射撃用銃10に、前記第1フロントサイト20と前記第1リアサイト30とが具備されていない状態であるために、前記本体部110に、前記フロントサイト120と前記リアサイト130とが具備されうる。
【0084】
前記フロントサイト120は、前記本体部110前方部の上面から突出されるものであり、前記リアサイト130は、前記本体部110の後方部の上面から突出されるものである。
【0085】
ユーザは、前記フロントサイト120、前記リアサイト130、目標地点が並んだ線に配されるように、前記フロントサイト120及び前記リアサイト130の位置を調節し、撃発することになる。
【0086】
前述のように、前記本体部110は、前記射撃用銃10において、前記第1フロントサイト20と前記第1リアサイト30とが除去された状態の前記射撃用銃10に装着されうる。
【0087】
本発明の実施形態によれば、前記本体部110を前記射撃用銃10に装着するとき、前記フロントサイト120に対する、前記リアサイト130の高さを調整する必要がある。
【0088】
図11(a)を参照すれば、前記射撃用銃10に、前記第1フロントサイト20と前記第1リアサイト30とが具備された場合、ユーザがターゲットする目標地点2と、弾丸が発射される弾着点3とが同一にも形成される(ゼロ点に調整された状態)。
【0089】
前記第1フロントサイト20と前記フロントサイト120とが同一の規格、形態、高さによってなり、前記第1リアサイト30と前記リアサイト130とが同一の規格、形態、高さによってなるとするとき、前記射撃用銃10において、前記第1フロントサイト20と前記第1リアサイト30とが除去された状態において、前記本体部110が前記射撃用銃10に装着されれば、
図11(b)のように、前記本体部110上面の厚みxほど前記フロントサイト120と前記リアサイト130との高さが高くなる。
【0090】
ここで、前記フロントサイト120と前記リアサイト130は、前記第1フロントサイト20と前記第1リアサイト30との上部に配されうる。また、
図11(b)においては、説明のために、前記本体部110上部面の厚みxが誇張された厚みに図示されており、前記本体部110上部面の実際厚みxは、
図7(b)の厚みより薄い。
【0091】
図11(b)を参照すれば、前述のような状態になった場合、ユーザがターゲットする目標地点2と、弾丸が発射される弾着点3とが同一に形成されない。従って、それを調節するために、前記フロントサイト120と前記リアサイト130との高さを調節しなければならない。
【0092】
ここで、前記フロントサイト120は、前記第1フロントサイト20と同一の規格、形態、高さによってなる状態にし、前記フロントサイト120に対する、前記リアサイト130の高さを調節することができる。
【0093】
具体的には、前記本体部110が前記射撃用銃10に装着されるとき、前記射撃用銃10の上部面から、前記フロントサイト120の最高高さ地点までの距離は、前記射撃用銃10の上部面から、前記第1フロントサイト20の最高高さ地点までの距離より、前記本体部上面の厚みxほど高くなる。
【0094】
前記フロントサイト120は、前記第1フロントサイト20と同一の規格、形態、高さによってなるために、前記射撃用銃10の上部面から、前記フロントサイト120の最高高さ地点までの距離は、前記本体部上面の厚みxほど高くもなる。
【0095】
前記本体部110が前記射撃用銃10に装着されたとき、ゼロ点を調節するために、前記リアサイト130の高さが調節されうる。前記射撃用銃10の上部面から、前記リアサイト130の最高高さ地点までの距離は、前記射撃用銃10の上部面から、前記第1リアサイト130最高高さ地点までの距離より、前記本体部上面の厚みxとy値との和ほど高くもなる。
【0096】
前記y値は、前記リアサイト130の高さが調節される値である。
図11(c)を参照すれば、前記y値は、前記射撃用銃10の前記第1フロントサイト20から目標地点までの距離dに対する、前記射撃用銃10の前記第1フロントサイト20と、前記第1リアサイト30との距離a値に、前記本体部上面の厚みx値を乗じた値(y=a/d*x)でもある。
【0097】
さらに具体的には、
図11(c)のように、前記本体部110が前記射撃用銃10に装着されたとき、目標地点2と弾着点3とが同一になるようにするためには、次の比例式が成り立つ。前記リアサイト130が前記第1リアサイト30に比べて高くなった高さ(x+y):前記フロントサイト130が前記第1フロントサイト20に比べて高くなった高さx=前記射撃用銃10の前記第1フロントサイト20と前記第1リアサイト30との距離a値と、前記射撃用銃10の前記第1フロントサイト20から目標地点までの距離dとの和(a+d):前記射撃用銃10の前記第1フロントサイト20から目標地点までの距離d(比例式(x+y):x=(a+d):d)。
【0098】
前述の比例式を整理すれば、y=a/d*x値を導き出することができる。すなわち、前記リアサイト130の高さは、前記本体部110上面の厚みx、前記射撃用銃10の前記第1フロントサイト20と前記第1リアサイト30とのa、前記射撃用銃10の前記第1フロントサイト20から目標地点までの距離dを介しても調節される。
【0099】
そのような調整方法を介し、前記リアサイト130の高さが調節されながら、前記本体部110を前記射撃用銃10に装着しても、ゼロ点がそのまま維持されうる。
【0100】
ここで、前記本体部110が、前記第1フロントサイト20と前記第1リアサイト30とが除去された状態の前記射撃用銃10に装着されるというのは、前記射撃用銃10において、前記第1フロントサイト20と前記第1リアサイト30とを除去する過程が進めらるということを意味しないのである。
【0101】
前記本体部110は、前記第1フロントサイト20と前記第1リアサイト30とが形成されていない射撃用銃10(前記第1フロントサイト20と前記第1リアサイト30とが除去された状態の前記射撃用銃10)に装着されるものであり、前記射撃用銃10において、前記第1フロントサイト20と前記第1リアサイト30とを除去する過程を必ずしも進める必要はない。
【0102】
本発明の実施形態によれば、前記本体部110に、前記フロントサイト120と前記リアサイト130とを具備することにより、前記射撃用銃10に、前記第1フロントサイト20と前記第1リアサイト30とを別途に加工して組み上げる過程を省略することができる。
【0103】
本発明の他の実施形態による射撃用銃のスライドカバー装置の前記本体部110には、前記移動孔111から後方側に延長される保護覆い部170が具備されうる。
【0104】
図12(a)及び
図12(b)を参照すれば、前記保護覆い部170は、前記移動孔111の後方を覆い包んでいるハウジングでもある。前述のように、射撃用銃10を撃発するとき、前記スライド11は、ブローバックされながら後進移動される。
【0105】
そのとき、前記スライド11が後進移動されながら、ユーザの顔が打撃される危険性がある。射撃用銃10に注意文を付けてはおくが、前記本体部110の後方に顔を近づけながら撃発するユーザの場合、前記スライド11によって負傷を負う危険性がある。
【0106】
前記保護覆い部170は、それを防止するために具備されるものである。
図13(a)及び
図13(b)を参照すれば、前記スライド11が前記移動孔111を通過しながら後進されるとき、前記スライド11は、前記保護覆い部170内部で移動されながら、前記保護覆い部170の外部に突出されないのである。それを介し、前記スライド11が後進されるとき、前記スライド11がユーザを打撃してしまうことを防止することができる。
【0107】
さらに具体的には、前記保護覆い部170は、前記スライド11が後進されるとき、前記スライド11を覆うことができるのである。前記保護覆い部170の一側面は、前記移動孔111と連通されながら開かれており、前記保護覆い部170の一側面を介し、前記スライド11が前記保護覆い部170内部にも移動されうる。ここで、前記保護覆い部170の一側面以外の他の部分は、塞がれており、前記保護覆い部170の下面も、塞がれているのである。
【0108】
図12(a)及び
図12(b)を参照すれば、前記保護覆い部170の一面には、前記スライド11が、前記移動孔111を通過しながら後進するときに生じる空気を外部に排出するように、外部と連通される空気流出ホール171が具備されうる。
【0109】
射撃用銃10を撃発することになれば、圧力ガスの力により、前記スライド11が後進することになる。そのとき、前記弾丸装着室には、撃発のために使用される圧力ガスが残っていることにもなる。
【0110】
前記保護覆い部170によって外部が塞がれていれば、圧力ガスが外部に円滑に排出されえない。前記空気流出ホール171は、そのために具備されるものであり、前記空気流出ホール171は、外部と連通される孔でもある。
【0111】
前記空気流出ホール171は、前記保護覆い部170の一面に具備されるものであり、前記空気流出ホール171は、前記保護覆い部170の下面もに具備される(ただし、それに限定されるものではなく、必要によっては、前記空気流出ホール171は、前記保護覆い部170の側面にも具備される)。
【0112】
前記空気流出ホール171を前記保護覆い部170の下面に具備すれば、射撃用銃10の撃発時、圧力ガスが前記空気流出ホール171を介して外部にも排出される。
【0113】
本発明の実施形態によれば、前記本体部110に前記保護覆い部170が具備された場合、前記リアサイト130は、前記保護覆い部170にも具備される。
【0114】
前述の本発明の実施形態による射撃用銃のスライドカバー装置は、次のような効果がある
本発明の実施形態による射撃用銃のスライドカバー装置は、射撃用銃にスライドカバーを装着することにより、ユーザにより、任意に射撃用銃のスライドが前進移動及び後進移動されることを防止することができるという長所がある。
【0115】
本発明の実施形態による射撃用銃のスライドカバー装置は、ユーザにより、任意に射撃用銃のスライドが前進移動及び後進移動されることを防止することにより、外部の弾丸により、射撃用銃の通過地点が塞がれ、ゲームが中断されることを防止することができ、塞がれている弾丸により、射撃用銃の部品破損のような故障が生じることを防止することができるという長所がある。
【0116】
また、本発明の実施形態による射撃用銃のスライドカバー装置は、本体部に具備された維持補修ホールと締結ホールとを介し、スライドカバーを除去せずとも、射撃用銃の内部に具備された弾丸装着室を維持補修することができるという長所がある。
【0117】
また、本発明の実施形態による射撃用銃のスライドカバー装置は、射撃用銃にスライドカバーを装着することにより、スライドの前進移動及び後進移動により、ユーザが負傷することを防止することができるという長所がある。
【0118】
具体的には、本発明の実施形態による射撃用銃のスライドカバー装置は、射撃用銃にスライドカバーを装着することにより、スライドの前進・後進時、スライドがユーザを打撃し、ユーザが負傷されることを防止することができ、スライドの前進・後進により、射撃用銃に生じる空間に、ユーザの身体のうち一部が挟まれながら負傷が生じることを防止することができるという長所がある。
【0119】
それと共に、本発明の実施形態による射撃用銃のスライドカバー装置は、本体部に形成されたフロントサイトに対するリアサイトの高さを調節することにより、射撃用銃に、本体部を装着しても、目標地点と弾着点とが変更されないという長所がある。
【0120】
また、本発明の実施形態による射撃用銃のスライドカバー装置は、本体部に保護覆い部を具備することにより、スライドの後進移動により、ユーザが負傷を負うことを防止することができるという長所がある。
【0121】
以上のように、図面と明細書とにおいて、例示的な実施形態が開示された。本明細書において、特定用語を使用し、実施形態について説明されたが、それらは、単に本開示の技術的思想について説明するための目的に使用されたものであり、意味を限定したり、特許請求の範囲に記載された本開示の範囲を制限したりするために使用されたものではない。従って、本技術分野の当業者であるならば、それらから、多様な変形、及び均等な他の実施形態が可能であるという点を理解するであろう。
【国際調査報告】