(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-05-10
(54)【発明の名称】クロマトグラフィー樹脂およびその使用
(51)【国際特許分類】
C07K 17/02 20060101AFI20230428BHJP
C07K 17/10 20060101ALI20230428BHJP
C07K 17/08 20060101ALI20230428BHJP
C07K 1/22 20060101ALI20230428BHJP
C07K 19/00 20060101ALI20230428BHJP
C07K 14/745 20060101ALI20230428BHJP
A61K 38/36 20060101ALI20230428BHJP
【FI】
C07K17/02 ZNA
C07K17/10
C07K17/08
C07K1/22
C07K19/00
C07K14/745
A61K38/36
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022548637
(86)(22)【出願日】2021-02-11
(85)【翻訳文提出日】2022-09-22
(86)【国際出願番号】 US2021017621
(87)【国際公開番号】W WO2021163299
(87)【国際公開日】2021-08-19
(32)【優先日】2020-02-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2020-02-26
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】521087117
【氏名又は名称】エイチシーダブリュー バイオロジックス インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100102978
【氏名又は名称】清水 初志
(74)【代理人】
【識別番号】100102118
【氏名又は名称】春名 雅夫
(74)【代理人】
【識別番号】100160923
【氏名又は名称】山口 裕孝
(74)【代理人】
【識別番号】100119507
【氏名又は名称】刑部 俊
(74)【代理人】
【識別番号】100142929
【氏名又は名称】井上 隆一
(74)【代理人】
【識別番号】100148699
【氏名又は名称】佐藤 利光
(74)【代理人】
【識別番号】100188433
【氏名又は名称】梅村 幸輔
(74)【代理人】
【識別番号】100128048
【氏名又は名称】新見 浩一
(74)【代理人】
【識別番号】100129506
【氏名又は名称】小林 智彦
(74)【代理人】
【識別番号】100205707
【氏名又は名称】小寺 秀紀
(74)【代理人】
【識別番号】100114340
【氏名又は名称】大関 雅人
(74)【代理人】
【識別番号】100214396
【氏名又は名称】塩田 真紀
(74)【代理人】
【識別番号】100121072
【氏名又は名称】川本 和弥
(72)【発明者】
【氏名】ウォン ヒン シー.
(72)【発明者】
【氏名】ジャオ ジン-アン
(72)【発明者】
【氏名】プレンデス ケイトリン
【テーマコード(参考)】
4C084
4H045
【Fターム(参考)】
4C084AA06
4C084BA44
4C084DC10
4C084NA20
4H045AA10
4H045AA11
4H045AA20
4H045AA30
4H045BA10
4H045BA41
4H045BA60
4H045BA61
4H045BA62
4H045CA40
4H045DA02
4H045DA50
4H045DA65
4H045DA75
4H045DA76
4H045EA20
4H045EA50
4H045FA74
4H045GA26
(57)【要約】
ベース樹脂に結合した抗組織因子抗体またはその抗原結合断片を含む親和性クロマトグラフィー樹脂、およびそれを使用する方法。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
配列番号1、2または9、および3のCDRを含む重鎖可変ドメインと、配列番号4、5、および6のCDRを含む軽鎖可変ドメインとを含む、ベース樹脂に結合した抗組織因子抗体またはその抗原結合断片
を含む、親和性クロマトグラフィー樹脂。
【請求項2】
前記重鎖可変ドメインが配列番号7と少なくとも90%同一の配列を含み、前記軽鎖可変ドメインが配列番号8と少なくとも90%同一の配列を含む、請求項1に記載の親和性クロマトグラフィー樹脂。
【請求項3】
前記重鎖可変ドメインが配列番号7を含み、前記軽鎖可変ドメインが配列番号8を含む、請求項2に記載の親和性クロマトグラフィー樹脂。
【請求項4】
前記ベース樹脂がセファロースである、請求項1~3のいずれか一項に記載の親和性クロマトグラフィー樹脂。
【請求項5】
前記ベース樹脂が任意の支持材である、請求項1~3のいずれか一項に記載の親和性クロマトグラフィー樹脂。
【請求項6】
前記支持材がアガロース樹脂またはカプト樹脂である、請求項5に記載の親和性クロマトグラフィー樹脂。
【請求項7】
前記抗組織因子抗体またはその抗原結合断片が前記ベース樹脂に非共有結合している、請求項1~6のいずれか一項に記載の親和性クロマトグラフィー樹脂。
【請求項8】
前記抗組織因子抗体またはその抗原結合断片が前記ベース樹脂に共有結合している、請求項1~6のいずれか一項に記載の親和性クロマトグラフィー樹脂。
【請求項9】
前記抗組織因子抗体またはその抗原結合断片が、前記抗組織因子抗体またはその抗原結合断片のシステインと前記ベース樹脂上の化学基との間のジスルフィド結合の形成により前記ベース樹脂に共有結合している、請求項8に記載の親和性クロマトグラフィー樹脂。
【請求項10】
前記抗組織因子抗体またはその抗原結合断片が、前記抗組織因子抗体または抗原結合ドメインの遊離アミンと前記ベース樹脂上の化学基との間の共有結合の形成により前記ベース樹脂に共有結合している、請求項8に記載の親和性クロマトグラフィー樹脂。
【請求項11】
前記ベース樹脂が、CNBr活性化またはN-ヒドロキシスクシンイミド(NHS)活性化固体支持材である、請求項10に記載の親和性クロマトグラフィー樹脂。
【請求項12】
前記共有結合が以下の式Iで表され、
式中、Rが前記抗組織因子抗体またはその抗原結合断片を表す、請求項10に記載の親和性クロマトグラフィー樹脂。
【請求項13】
請求項1~12のいずれか一項に記載の親和性クロマトグラフィー樹脂を含む、キット。
【請求項14】
請求項1~12のいずれか一項に記載の親和性クロマトグラフィー樹脂の使用を含む、組織因子含有タンパク質を精製する方法。
【請求項15】
前記組織因子含有タンパク質を含む液体を前記親和性クロマトグラフィー樹脂にロードすることと、
1種以上の洗浄緩衝液を使用して前記親和性クロマトグラフィー樹脂を洗浄することと、
溶出緩衝液を使用して前記組織因子含有タンパク質を溶出させることと
を含む、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記組織因子含有タンパク質を含む前記液体が、浄化された液体培養培地である、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記組織因子含有タンパク質を含む前記液体が細胞溶解物を含む、請求項15に記載の方法。
【請求項18】
前記1種以上の洗浄緩衝液が、
(i)リン酸緩衝生理食塩水を含む第1の洗浄緩衝液、および
(ii)約0.01M~約0.2Mクエン酸塩を含み、約4.5~約5.5のpHを有する、第2の洗浄緩衝液
である、請求項15~17のいずれか一項に記載の方法。
【請求項19】
(i)前記第1の洗浄緩衝液が、リン酸緩衝生理食塩水であり、
(ii)前記第2の洗浄緩衝液が、0.1Mクエン酸塩、pH5.0である、
請求項18に記載の方法。
【請求項20】
前記溶出緩衝液が、0.01M~約0.2M酢酸塩を含み、約2.5~約3.5のpHを有する、請求項15~19のいずれか一項に記載の方法。
【請求項21】
前記溶出緩衝液が、0.1M酢酸塩を含み、約2.9のpHを有する、請求項20に記載の方法。
【請求項22】
組織因子含有タンパク質を製造する方法であって、
(i)請求項14~21のいずれか一項に記載の方法を使用して組織因子含有タンパク質を精製することと、
(ii)ステップ(i)から得られた溶出液に1つ以上の追加の単位操作を行うことと
を含む、方法。
【請求項23】
前記1つ以上の追加の単位操作が、逐次的順序で、
低pHウイルス不活性化を行うこと、
デプスろ過を行うこと、
ポリッシングクロマトグラフィーを行うこと、
ナノろ過を行うこと、ならびに
限外ろ過および透析ろ過(UF/DF)を行うこと
を含む、請求項22に記載の方法。
【請求項24】
前記組織因子含有タンパク質が単鎖キメラポリペプチドである、請求項14~23のいずれか一項に記載の方法。
【請求項25】
前記単鎖キメラポリペプチドが、
(i)第1の標的結合ドメインと、
(ii)可溶性組織因子ドメインと、
(iii)第2の標的結合ドメインと
を含む、請求項24に記載の方法。
【請求項26】
前記第1の標的結合ドメインおよび前記可溶性組織因子ドメインが互いに直接隣接している、請求項25に記載の方法。
【請求項27】
前記単鎖キメラポリペプチドが、前記第1の標的結合ドメインと前記可溶性組織因子ドメインとの間にリンカー配列をさらに含む、請求項25に記載の方法。
【請求項28】
前記可溶性組織因子ドメインおよび前記第2の標的結合ドメインが互いに直接隣接している、請求項25~27のいずれか一項に記載の方法。
【請求項29】
前記単鎖キメラポリペプチドが、前記可溶性組織因子ドメインと前記第2の標的結合ドメインとの間にリンカー配列をさらに含む、請求項25~27のいずれか一項に記載の方法。
【請求項30】
前記第1の標的結合ドメインおよび前記第2の標的結合ドメインが同じ抗原に特異的に結合する、請求項25~29のいずれか一項に記載の方法。
【請求項31】
前記第1の標的結合ドメインおよび前記第2の標的結合ドメインが同じエピトープに特異的に結合する、請求項30に記載の方法。
【請求項32】
前記第1の標的結合ドメインおよび前記第2の標的結合ドメインが同じアミノ酸配列を含む、請求項31に記載の方法。
【請求項33】
前記第1の標的結合ドメインおよび前記第2の標的結合ドメインが異なる抗原に特異的に結合する、請求項25~29のいずれか一項に記載の方法。
【請求項34】
前記第1の標的結合ドメインおよび前記第2の標的結合ドメインの一方または両方が抗原結合ドメインである、請求項25~33のいずれか一項に記載の方法。
【請求項35】
前記第1の標的結合ドメインおよび前記第2の標的結合ドメインの一方または両方が、CD16a、CD28、CD3、CD33、CD20、CD19、CD22、CD123、IL-1R、IL-1、VEGF、IL-6R、IL-4、IL-10、PDL-1、TIGIT、PD-1、TIM3、CTLA4、MICA、MICB、IL-6、IL-8、TNFα、CD26、CD36、ULBP2、CD30、CD200、IGF-1R、MUC4AC、MUC5AC、Trop-2、CMET、EGFR、HER1、HER2、HER3、PSMA、CEA、B7H3、EPCAM、BCMA、P-カドヘリン、CEACAM5、UL16結合タンパク質、HLA-DR、DLL4、TYRO3、AXL、MER、CD122、CD155、PDGF-DD、TGF-β受容体II(TGF-βRII)リガンド、TGF-βRIIIリガンド、DNAM-1リガンド、NKp46リガンド、NKp44リガンド、NKG2Dリガンド、NKp30リガンド、scMHCIリガンド、scMHCIIリガンド、scTCRリガンド、IL-1受容体、IL-2受容体、IL-3受容体、IL-7受容体、IL-8受容体、IL-10受容体、IL-12受容体、IL-15受容体、IL-17受容体、IL-18受容体、IL-21受容体、PDGF-DD受容体、幹細胞因子(SCF)受容体、幹細胞様チロシンキナーゼ3リガンド(FLT3L)受容体、MICA受容体、MICB受容体、ULP16結合タンパク質受容体、CD155受容体、CD122受容体、およびCD28受容体からなる群から選択される標的に結合する、請求項25~34のいずれか一項に記載の方法。
【請求項36】
前記第1の標的結合ドメインおよび前記第2の標的結合ドメインの一方または両方が、可溶性インターロイキン、可溶性サイトカインタンパク質、または可溶性細胞表面タンパク質である、請求項25~34のいずれか一項に記載の方法。
【請求項37】
前記可溶性インターロイキン、可溶性サイトカインタンパク質、または可溶性細胞表面タンパク質が、IL-1、IL-2、IL-3、IL-7、IL-8、IL-10、IL-12、IL-15、IL-17、IL-18、IL-21、PDGF-DD、SCF、FLT3L、MICA、MICB、およびULP16結合タンパク質からなる群から選択される、請求項36に記載の方法。
【請求項38】
前記第1の標的結合ドメインおよび前記第2の標的結合ドメインの一方または両方が、可溶性インターロイキン受容体、可溶性サイトカイン受容体、または可溶性細胞表面受容体である、請求項25~34のいずれか一項に記載の方法。
【請求項39】
前記可溶性インターロイキン受容体、前記可溶性サイトカイン受容体、または前記可溶性細胞表面受容体が、可溶性TGF-β受容体II(TGF-βRII)、可溶性TGF-βRIII、可溶性NKG2D、可溶性NKp30、可溶性NKp44、可溶性NKp46、可溶性DNAM-1、scMHCI、scMHCII、scTCR、可溶性CD155、または可溶性CD28である、請求項38に記載の方法。
【請求項40】
前記可溶性組織因子ドメインが可溶性ヒト組織因子ドメインである、請求項25~39のいずれか一項に記載の方法。
【請求項41】
前記可溶性ヒト組織因子ドメインが配列番号10と少なくとも80%同一の配列を含む、請求項40に記載の方法。
【請求項42】
前記可溶性組織因子ドメインが、
成熟野生型ヒト組織因子タンパク質のアミノ酸位置20に対応するアミノ酸位置のリジン、
成熟野生型ヒト組織因子タンパク質のアミノ酸位置22に対応するアミノ酸位置のイソロイシン、
成熟野生型ヒト組織因子タンパク質のアミノ酸位置45に対応するアミノ酸位置のトリプトファン、
成熟野生型ヒト組織因子タンパク質のアミノ酸位置58に対応するアミノ酸位置のアスパラギン酸、
成熟野生型ヒト組織因子タンパク質のアミノ酸位置94に対応するアミノ酸位置のチロシン、
成熟野生型ヒト組織因子タンパク質のアミノ酸位置135に対応するアミノ酸位置のアルギニン、および
成熟野生型ヒト組織因子タンパク質のアミノ酸位置140に対応するアミノ酸位置のフェニルアラニン
のうちのいずれも含まない、請求項25~39のいずれか一項に記載の方法。
【請求項43】
前記可溶性組織因子ドメインが、
成熟野生型ヒト組織因子タンパク質のアミノ酸位置20に対応するアミノ酸位置のリジン、
成熟野生型ヒト組織因子タンパク質のアミノ酸位置22に対応するアミノ酸位置のイソロイシン、
成熟野生型ヒト組織因子タンパク質のアミノ酸位置45に対応するアミノ酸位置のトリプトファン、
成熟野生型ヒト組織因子タンパク質のアミノ酸位置58に対応するアミノ酸位置のアスパラギン酸、
成熟野生型ヒト組織因子タンパク質のアミノ酸位置94に対応するアミノ酸位置のチロシン、
成熟野生型ヒト組織因子タンパク質のアミノ酸位置135に対応するアミノ酸位置のアルギニン、および
成熟野生型ヒト組織因子タンパク質のアミノ酸位置140に対応するアミノ酸位置のフェニルアラニン
のうちの1つ以上を含む、請求項25~39のいずれか一項に記載の方法。
【請求項44】
前記単鎖キメラポリペプチドがそのN末端および/またはC末端に1つ以上の追加の標的結合ドメインをさらに含む、請求項25~43のいずれか一項に記載の方法。
【請求項45】
前記組織因子含有タンパク質が多鎖(multi-chain)キメラポリペプチドである、請求項14~23のいずれか一項に記載の方法。
【請求項46】
前記多鎖キメラポリペプチドが、
(a)(i)第1の標的結合ドメイン、
(ii)可溶性組織因子ドメイン、および
(iii)一対の親和性ドメインの第1のドメイン
を含む、第1のキメラポリペプチドと、
(b)(i)一対の親和性ドメインの第2のドメイン、および
(ii)第2の標的結合ドメイン
を含む、第2のキメラポリペプチドと
を含み、
前記第1のキメラポリペプチドおよび前記第2のキメラポリペプチドが、前記一対の親和性ドメインの前記第1のドメインと前記第2のドメインとの結合を介して会合する、請求項45に記載の方法。
【請求項47】
前記第1の標的結合ドメインおよび前記可溶性組織因子ドメインが前記第1のキメラポリペプチド内で互いに直接隣接している、請求項46に記載の方法。
【請求項48】
前記第1のキメラポリペプチドが、前記第1のキメラポリペプチド内の前記第1の標的結合ドメインと前記可溶性組織因子ドメインとの間にリンカー配列をさらに含む、請求項46に記載の方法。
【請求項49】
前記可溶性組織因子ドメインと前記一対の親和性ドメインの前記第1のドメインとが前記第1のキメラポリペプチド内で互いに直接隣接している、請求項46~48のいずれか一項に記載の方法。
【請求項50】
前記第1のキメラポリペプチドが、前記第1のキメラポリペプチド内の前記可溶性組織因子ドメインと前記一対の親和性ドメインの前記第1のドメインとの間にリンカー配列をさらに含む、請求項46~48のいずれか一項に記載の方法。
【請求項51】
前記一対の親和性ドメインの前記第2のドメインおよび前記第2の標的結合ドメインが前記第2のキメラポリペプチド内で互いに直接隣接している、請求項46~50のいずれか一項に記載の方法。
【請求項52】
第2のキメラポリペプチドが、前記第2のキメラポリペプチド内の前記一対の親和性ドメインの前記第2のドメインと前記第2の標的結合ドメインとの間にリンカー配列をさらに含む、請求項46~50のいずれか一項に記載の方法。
【請求項53】
前記第1の標的結合ドメインおよび前記第2の標的結合ドメインが同じ抗原に特異的に結合する、請求項46~52のいずれか一項に記載の方法。
【請求項54】
前記第1の標的結合ドメインおよび前記第2の標的結合ドメインが異なる抗原に特異的に結合する、請求項46~52のいずれか一項に記載の方法。
【請求項55】
前記第1の標的結合ドメインおよび前記第2の標的結合ドメインの一方または両方が抗原結合ドメインである、請求項46~54のいずれか一項に記載の方法。
【請求項56】
前記第1の標的結合ドメインおよび前記第2の標的結合ドメインの一方または両方が、CD16a、CD28、CD3、CD33、CD20、CD19、CD22、CD123、IL-1R、IL-1、VEGF、IL-6R、IL-4、IL-10、PDL-1、TIGIT、PD-1、TIM3、CTLA4、MICA、MICB、IL-6、IL-8、TNFα、CD26、CD36、ULBP2、CD30、CD200、IGF-1R、MUC4AC、MUC5AC、Trop-2、CMET、EGFR、HER1、HER2、HER3、PSMA、CEA、B7H3、EPCAM、BCMA、P-カドヘリン、CEACAM5、UL16結合タンパク質、HLA-DR、DLL4、TYRO3、AXL、MER、CD122、CD155、PDGF-DD、TGF-β受容体II(TGF-βRII)リガンド、TGF-βRIIIリガンド、DNAM-1リガンド、NKp46リガンド、NKp44リガンド、NKG2Dリガンド、NKp30リガンド、scMHCIリガンド、scMHCIIリガンド、scTCRリガンド、IL-1受容体、IL-2受容体、IL-3受容体、IL-7受容体、IL-8受容体、IL-10受容体、IL-12受容体、IL-15受容体、IL-17受容体、IL-18受容体、IL-21受容体、PDGF-DD受容体、幹細胞因子(SCF)受容体、幹細胞様チロシンキナーゼ3リガンド(FLT3L)受容体、MICA受容体、MICB受容体、ULP16結合タンパク質受容体、CD155受容体、CD122受容体、およびCD28受容体からなる群から選択される標的に特異的に結合する、請求項46~55のいずれか一項に記載の方法。
【請求項57】
前記第1の標的結合ドメインおよび前記第2の標的結合ドメインの一方または両方が可溶性インターロイキンまたはサイトカインタンパク質である、請求項46~55のいずれか一項に記載の方法。
【請求項58】
前記可溶性インターロイキン、サイトカイン、またはリガンドタンパク質が、IL-1、IL-2、IL-3、IL-7、IL-8、IL-10、IL-12、IL-15、IL-17、IL-18、IL-21、PDGF-DD、SCF、およびFLT3Lからなる群から選択される、請求項57に記載の方法。
【請求項59】
前記第1の標的結合ドメインおよび前記第2の標的結合ドメインの一方または両方が可溶性インターロイキンまたはサイトカイン受容体である、請求項46~55のいずれか一項に記載の方法。
【請求項60】
前記可溶性受容体が、可溶性TGF-β受容体II(TGF-βRII)、可溶性TGF-βRIII、可溶性NKG2D、可溶性NKp30、可溶性NKp44、可溶性NKp46、可溶性DNAM-1、scMHCI、scMHCII、scTCR、可溶性CD155、または可溶性CD28である、請求項59に記載の方法。
【請求項61】
前記第1のキメラポリペプチドが1つ以上の追加の標的結合ドメインをさらに含む、請求項46~60のいずれか一項に記載の方法。
【請求項62】
前記第2のキメラポリペプチドが1つ以上の追加の標的結合ドメインをさらに含む、請求項46~61のいずれか一項に記載の多鎖キメラポリペプチド。
【請求項63】
前記可溶性組織因子ドメインが可溶性ヒト組織因子ドメインである、請求項46~62のいずれか一項に記載の方法。
【請求項64】
前記可溶性ヒト組織因子ドメインが配列番号10と少なくとも80%同一の配列を含む、請求項63に記載の方法。
【請求項65】
前記可溶性組織因子ドメインが、
成熟野生型ヒト組織因子タンパク質のアミノ酸位置20に対応するアミノ酸位置のリジン、
成熟野生型ヒト組織因子タンパク質のアミノ酸位置22に対応するアミノ酸位置のイソロイシン、
成熟野生型ヒト組織因子タンパク質のアミノ酸位置45に対応するアミノ酸位置のトリプトファン、
成熟野生型ヒト組織因子タンパク質のアミノ酸位置58に対応するアミノ酸位置のアスパラギン酸、
成熟野生型ヒト組織因子タンパク質のアミノ酸位置94に対応するアミノ酸位置のチロシン、
成熟野生型ヒト組織因子タンパク質のアミノ酸位置135に対応するアミノ酸位置のアルギニン、および
成熟野生型ヒト組織因子タンパク質のアミノ酸位置140に対応するアミノ酸位置のフェニルアラニン
のうちのいずれも含まない、請求項46~62のいずれか一項に記載の方法。
【請求項66】
前記可溶性組織因子ドメインが、
成熟野生型ヒト組織因子タンパク質のアミノ酸位置20に対応するアミノ酸位置のリジン、
成熟野生型ヒト組織因子タンパク質のアミノ酸位置22に対応するアミノ酸位置のイソロイシン、
成熟野生型ヒト組織因子タンパク質のアミノ酸位置45に対応するアミノ酸位置のトリプトファン、
成熟野生型ヒト組織因子タンパク質のアミノ酸位置58に対応するアミノ酸位置のアスパラギン酸、
成熟野生型ヒト組織因子タンパク質のアミノ酸位置94に対応するアミノ酸位置のチロシン、
成熟野生型ヒト組織因子タンパク質のアミノ酸位置135に対応するアミノ酸位置のアルギニン、および
成熟野生型ヒト組織因子タンパク質のアミノ酸位置140に対応するアミノ酸位置のフェニルアラニン
のうちの1つ以上を含む、請求項46~62のいずれか一項に記載の方法。
【請求項67】
一対の親和性ドメインが、ヒトIL-15受容体アルファ鎖(IL15Rα)由来のスシドメインおよび可溶性IL-15である、請求項46~66のいずれか一項に記載の方法。
【請求項68】
一対の親和性ドメインが、バルナーゼおよびバルンスター、PKAおよびAKAP、変異RNase I断片に基づくアダプター/ドッキングタグモジュール、ならびに、タンパク質シンタキシン、シナプトタグミン、シナプトブレビン、およびSNAP25の相互作用に基づくSNAREモジュールからなる群から選択される、請求項46~66のいずれか一項に記載の方法。
【請求項69】
請求項14~68のいずれか一項に記載の方法によって製造される、組織因子含有タンパク質。
【請求項70】
請求項69に記載の製造された組織因子含有タンパク質を含む、医薬組成物。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、2020年2月26日に出願された米国仮特許出願第62/982,002号および2020年2月11日に出願された米国仮特許出願第62/975,141号の優先権を主張するものであり、これらはいずれも参照によりそれらの全体が本明細書に組み込まれる。
【0002】
技術分野
本開示は、バイオテクノロジーの分野、より具体的には、抗原結合分子に関する。
【背景技術】
【0003】
約46kDaの分子量を有する263アミノ酸内在性膜糖タンパク質であり、かつ外因性血液凝固経路のトリガータンパク質である組織因子(TF)は、インビボでの凝固の主要な開始因子である。通常、循環血液と接触していない組織因子は、循環凝固セリンプロテアーゼ因子への曝露時に凝固カスケードを開始する。血管損傷は、組織因子を発現する内皮下細胞を露出させ、既存の血漿因子VIIa(FVIIa)とのカルシウム依存性高親和性複合体の形成をもたらす。セリンプロテアーゼFVIIaの組織因子への結合は、FXからFXaおよびFIXからFIXaへの迅速な切断を促進する。その後、結果として生じたFXaおよび活性膜表面のタンパク質分解活性は、少量のプロトロンビンを非効率的にトロンビンに変換する。FXaによって生成されたトロンビンは、血小板活性化を開始し、微量のプロ補因子である第V因子(FV)および第VIII因子(FVIII)を活性化して、活性補因子である第Va因子(FVa)および第VIIIa因子(FVIIIa)になる。FIXaは、血小板表面でFVIIIaと複合体を形成して、内因性テナーゼ複合体を形成し、これにより、FXaが急速に生成される。FXaは、FVaと複合体を形成して、活性化された血小板表面にプロトロンビナーゼ複合体を形成し、これにより、プロトロンビンがトロンビンに迅速に切断される。
【0004】
組織因子-FVIIa複合体に加えて、最近の研究では、組織因子-FVIIa-FXa複合体がFVIIIを活性化することができ、これにより、開始段階で追加のレベルのFVIIIaが提供されることが示された。外因性経路が限られた量のトロンビンの活性化により凝固を開始する際に最も重要である一方で、内因性経路は、初期シグナルの劇的な増幅により凝固を維持する。
【0005】
細胞表面に発現する組織因子の多くは「暗号化」されており、凝固に完全に関与するには「暗号解読」されなければならない。細胞表面組織因子の「暗号解読」のメカニズムは、現時点では依然として不明であるが、アニオン性リン脂質の曝露がこのプロセスで主要な役割を果たしている。健常な細胞は、ホスファチジルセリン(PS)等のアニオン性リン脂質を原形質膜の内側の小葉に能動的に隔離する。細胞損傷、活性化、または細胞質Ca2+レベルの増加後、この二層非対称性が失われ、外側の小葉にPS曝露が増加し、これにより、細胞表面組織因子-FVIIa複合体の特定の活性が増加する。PS曝露が組織因子-FVIIa複合体によるFIXおよびFXの活性化の見かけのKmを低下させることで知られているが、追加のメカニズムには、組織因子または組織因子-FVIIaの立体配座再配置およびその後の基質結合部位の曝露が含まれ得る。
【発明の概要】
【0006】
ベース樹脂に結合した抗組織因子抗体またはその抗原結合断片を含む親和性クロマトグラフィー樹脂、およびそれを使用する方法が本明細書に提供される。
【0007】
配列番号1、2または9、および3のCDRを含む重鎖可変ドメインと、配列番号4、5、および6のCDRを含む軽鎖可変ドメインとを含む、ベース樹脂に結合した抗組織因子抗体またはその抗原結合断片を含む、親和性クロマトグラフィー樹脂が本明細書に提供される。
【0008】
本明細書に記載の親和性クロマトグラフィー樹脂のうちのいずれかのいくつかの実施形態では、重鎖可変ドメインは、配列番号7と少なくとも90%同一の配列を含み、軽鎖可変ドメインは、配列番号8と少なくとも90%同一の配列を含む。本明細書に記載の親和性クロマトグラフィー樹脂のうちのいずれかのいくつかの実施形態では、重鎖可変ドメインは、配列番号7を含み、軽鎖可変ドメインは、配列番号8を含む。
【0009】
本明細書に記載の親和性クロマトグラフィー樹脂のうちのいずれかのいくつかの実施形態では、ベース樹脂は、セファロースである。本明細書に記載の親和性クロマトグラフィー樹脂のうちのいずれかのいくつかの実施形態では、ベース樹脂は、支持材である。本明細書に記載の親和性クロマトグラフィー樹脂のうちのいずれかのいくつかの実施形態では、支持材は、アガロース樹脂またはカプト樹脂である。本明細書に記載の親和性クロマトグラフィー樹脂のうちのいずれかのいくつかの実施形態では、抗組織因子抗体またはその抗原結合断片は、ベース樹脂に非共有結合している。本明細書に記載の親和性クロマトグラフィー樹脂のうちのいずれかのいくつかの実施形態では、抗組織因子抗体またはその抗原結合断片は、ベース樹脂に共有結合している。
【0010】
本明細書に記載の親和性クロマトグラフィー樹脂のうちのいずれかのいくつかの実施形態では、抗組織因子抗体またはその抗原結合断片は、抗組織因子抗体またはその抗原結合断片のシステインとベース樹脂上の化学基との間のジスルフィド結合の形成によりベース樹脂に共有結合している。本明細書に記載の親和性クロマトグラフィー樹脂のうちのいずれかのいくつかの実施形態では、抗組織因子抗体またはその抗原結合断片は、抗組織因子抗体または抗原結合ドメインの遊離アミンとベース樹脂上の化学基との間の共有結合の形成によりベース樹脂に共有結合している。
【0011】
本明細書に記載の親和性クロマトグラフィー樹脂のうちのいずれかのいくつかの実施形態では、ベース樹脂は、CNBr活性化またはN-ヒドロキシスクシンイミド(NHS)活性化固体支持材である。本明細書に記載の親和性クロマトグラフィー樹脂のうちのいずれかのいくつかの実施形態では、共有結合は、以下の式Iで表され、
式中、Rが抗組織因子抗体またはその抗原結合断片を表す。
【0012】
本明細書に記載の親和性クロマトグラフィー樹脂のうちのいずれかを含むキットも本明細書に提供される。
【0013】
本明細書に記載の親和性クロマトグラフィー樹脂のうちのいずれかの使用を含む組織因子含有タンパク質を精製する方法も本明細書に提供される。本明細書に記載の方法のうちのいずれかのいくつかの実施形態は、組織因子含有タンパク質を含む液体を親和性クロマトグラフィー樹脂にロードすることと、1種以上の洗浄緩衝液を使用して親和性クロマトグラフィー樹脂を洗浄することと、溶出緩衝液を使用して組織因子含有タンパク質を溶出させることと、をさらに含む。本明細書に記載の方法のうちのいずれかのいくつかの実施形態では、組織因子含有タンパク質を含む液体は、浄化された液体培養培地である。本明細書に記載の方法のうちのいずれかのいくつかの実施形態では、組織因子含有タンパク質を含む液体は、細胞溶解物を含む。
【0014】
本明細書に記載の方法のうちのいずれかのいくつかの実施形態では、1種以上の洗浄緩衝液は、(i)リン酸緩衝生理食塩水を含む第1の洗浄緩衝液、および(ii)約0.01M~約0.2Mクエン酸塩を含み、約4.5~約5.5のpHを有する、第2の洗浄緩衝液である。本明細書に記載の方法のうちのいずれかのいくつかの実施形態では、(i)第1の洗浄緩衝液は、リン酸緩衝生理食塩水であり、(ii)第2の洗浄緩衝液は、0.1Mクエン酸塩、pH5.0である。
【0015】
本明細書に記載の方法のうちのいずれかのいくつかの実施形態では、溶出緩衝液は、0.01M~約0.2M酢酸塩を含み、約2.5~約3.5のpHを有する。本明細書に記載の方法のうちのいずれかのいくつかの実施形態では、溶出緩衝液は、0.1M酢酸塩を含み、約2.9のpHを有する。
【0016】
(i)本明細書に記載の親和性クロマトグラフィー樹脂のうちのいずれかの使用を含む本明細書に記載の方法のうちのいずれかを使用して組織因子含有タンパク質を精製することと、(ii)ステップ(i)から得られた溶出液に1つ以上の追加の単位操作を行うことと、を含む、組織因子含有タンパク質を製造する方法も本明細書に提供される。本明細書に記載の方法のうちのいずれかのいくつかの実施形態では、1つ以上の追加の単位操作は、逐次的順序で、低pHウイルス不活性化を行うこと、デプスろ過を行うこと、ポリッシングクロマトグラフィーを行うこと、ナノろ過を行うこと、ならびに限外ろ過および透析ろ過(UF/DF)を行うことを含む。
【0017】
本明細書に記載の方法のうちのいずれかのいくつかの実施形態では、組織因子含有タンパク質は、単鎖キメラポリペプチドである。本明細書に記載の方法のうちのいずれかのいくつかの実施形態では、単鎖キメラポリペプチドは、(i)第1の標的結合ドメイン、(ii)可溶性組織因子ドメイン、および(iii)第2の標的結合ドメインを含む。本明細書に記載の方法のうちのいずれかのいくつかの実施形態では、第1の標的結合ドメインおよび可溶性組織因子ドメインは、互いに直接隣接している。本明細書に記載の方法のうちのいずれかのいくつかの実施形態では、単鎖キメラポリペプチドは、第1の標的結合ドメインと可溶性組織因子ドメインとの間にリンカー配列をさらに含む。本明細書に記載の方法のうちのいずれかのいくつかの実施形態では、可溶性組織因子ドメインおよび第2の標的結合ドメインは、互いに直接隣接している。本明細書に記載の方法のうちのいずれかのいくつかの実施形態では、単鎖キメラポリペプチドは、第2の標的結合ドメインと可溶性組織因子ドメインとの間にリンカー配列をさらに含む。
【0018】
本明細書に記載の方法のうちのいずれかのいくつかの実施形態では、第1の標的結合ドメインおよび第2の標的結合ドメインは、同じ抗原に特異的に結合する。本明細書に記載の方法のうちのいずれかのいくつかの実施形態では、第1の標的結合ドメインおよび第2の標的結合ドメインは、同じエピトープに特異的に結合する。本明細書に記載の方法のうちのいずれかのいくつかの実施形態では、第1の標的結合ドメインおよび第2の標的結合ドメインは、同じアミノ酸配列を含む。本明細書に記載の方法のうちのいずれかのいくつかの実施形態では、第1の標的結合ドメインおよび第2の標的結合ドメインは、異なる抗原に特異的に結合する。
【0019】
本明細書に記載の方法のうちのいずれかのいくつかの実施形態では、第1の標的結合ドメインおよび第2の標的結合ドメインの一方または両方が、抗原結合ドメインである。本明細書に記載の方法のうちのいずれかのいくつかの実施形態では、第1の標的結合ドメインおよび第2の標的結合ドメインの一方または両方が、CD16a、CD28、CD3、CD33、CD20、CD19、CD22、CD123、IL-1R、IL-1、VEGF、IL-6R、IL-4、IL-10、PDL-1、TIGIT、PD-1、TIM3、CTLA4、MICA、MICB、IL-6、IL-8、TNFα、CD26、CD36、ULBP2、CD30、CD200、IGF-1R、MUC4AC、MUC5AC、Trop-2、CMET、EGFR、HER1、HER2、HER3、PSMA、CEA、B7H3、EPCAM、BCMA、P-カドヘリン、CEACAM5、UL16結合タンパク質、HLA-DR、DLL4、TYRO3、AXL、MER、CD122、CD155、PDGF-DD、TGF-β受容体II(TGF-βRII)リガンド、TGF-βRIIIリガンド、DNAM-1リガンド、NKp46リガンド、NKp44リガンド、NKG2Dリガンド、NKp30リガンド、scMHCIリガンド、scMHCIIリガンド、scTCRリガンド、IL-1受容体、IL-2受容体、IL-3受容体、IL-7受容体、IL-8受容体、IL-10受容体、IL-12受容体、IL-15受容体、IL-17受容体、IL-18受容体、IL-21受容体、PDGF-DD受容体、幹細胞因子(SCF)受容体、幹細胞様チロシンキナーゼ3リガンド(FLT3L)受容体、MICA受容体、MICB受容体、ULP16結合タンパク質受容体、CD155受容体、CD122受容体、およびCD28受容体の群から選択される標的に結合する。
【0020】
本明細書に記載の方法のうちのいずれかのいくつかの実施形態では、第1の標的結合ドメインおよび第2の標的結合ドメインの一方または両方が、可溶性インターロイキン、可溶性サイトカインタンパク質、または可溶性細胞表面タンパク質である。本明細書に記載の方法のうちのいずれかのいくつかの実施形態では、可溶性インターロイキン、可溶性サイトカインタンパク質、または可溶性細胞表面タンパク質は、IL-1、IL-2、IL-3、IL-7、IL-8、IL-10、IL-12、IL-15、IL-17、IL-18、IL-21、PDGF-DD、SCF、FLT3L、MICA、MICB、およびULP16結合タンパク質の群から選択される。
【0021】
本明細書に記載の方法のうちのいずれかのいくつかの実施形態では、第1の標的結合ドメインおよび第2の標的結合ドメインの一方または両方が、可溶性インターロイキン受容体、可溶性サイトカイン受容体、または可溶性細胞表面受容体である。本明細書に記載の方法のうちのいずれかのいくつかの実施形態では、可溶性インターロイキン受容体、可溶性サイトカイン受容体、または可溶性細胞表面受容体は、可溶性TGF-β受容体II(TGF-βRII)、可溶性TGF-βRIII、可溶性NKG2D、可溶性NKp30、可溶性NKp44、可溶性NKp46、可溶性DNAM-1、scMHCI、scMHCII、scTCR、可溶性CD155、または可溶性CD28である。
【0022】
本明細書に記載の方法のうちのいずれかのいくつかの実施形態では、可溶性組織因子ドメインは、可溶性ヒト組織因子ドメインである。本明細書に記載の方法のうちのいずれかのいくつかの実施形態では、可溶性ヒト組織因子ドメインは、配列番号10と少なくとも80%同一の配列を含む。本明細書に記載の方法のうちのいずれかのいくつかの実施形態では、可溶組織因子ドメインは、成熟野生型ヒト組織因子タンパク質のアミノ酸位置20に対応するアミノ酸位置のリジン、成熟野生型ヒト組織因子タンパク質のアミノ酸位置22に対応するアミノ酸位置のイソロイシン、成熟野生型ヒト組織因子タンパク質のアミノ酸位置45に対応するアミノ酸位置のトリプトファン、成熟野生型ヒト組織因子タンパク質のアミノ酸位置58に対応するアミノ酸位置のアスパラギン酸、成熟野生型ヒト組織因子タンパク質のアミノ酸位置94に対応するアミノ酸位置のチロシン、成熟野生型ヒト組織因子タンパク質のアミノ酸位置135に対応するアミノ酸位置のアルギニン、および成熟野生型ヒト組織因子タンパク質のアミノ酸位置140に対応するアミノ酸位置のフェニルアラニンのうちのいずれも含まない。
【0023】
本明細書に記載の方法のうちのいずれかのいくつかの実施形態では、可溶性組織因子ドメインは、成熟野生型ヒト組織因子タンパク質のアミノ酸位置20に対応するアミノ酸位置のリジン、成熟野生型ヒト組織因子タンパク質のアミノ酸位置22に対応するアミノ酸位置のイソロイシン、成熟野生型ヒト組織因子タンパク質のアミノ酸位置45に対応するアミノ酸位置のトリプトファン、成熟野生型ヒト組織因子タンパク質のアミノ酸位置58に対応するアミノ酸位置のアスパラギン酸、成熟野生型ヒト組織因子タンパク質のアミノ酸位置94に対応するアミノ酸位置のチロシン、成熟野生型ヒト組織因子タンパク質のアミノ酸位置135に対応するアミノ酸位置のアルギニン、および成熟野生型ヒト組織因子タンパク質のアミノ酸位置140に対応するアミノ酸位置のフェニルアラニンのうちの1つ以上を含む。
【0024】
本明細書に記載の方法のうちのいずれかのいくつかの実施形態では、単鎖キメラポリペプチドは、そのN末端および/またはC末端に1つ以上の追加の標的結合ドメインをさらに含む。
【0025】
本明細書に記載の方法のうちのいずれかのいくつかの実施形態では、組織因子含有タンパク質は、多鎖(multi-chain)キメラポリペプチドである。本明細書に記載の方法のうちのいずれかのいくつかの実施形態では、多鎖キメラポリペプチドは、(a)第1のキメラポリペプチドであって、(i)第1の標的結合ドメイン、(ii)可溶性組織因子ドメイン、および(iii)一対の親和性ドメインの第1のドメインを含む、第1のキメラポリペプチドと、(b)第2のキメラポリペプチドであって、(i)一対の親和性ドメインの第2のドメインおよび(ii)第2の標的結合ドメインを含む、第2のキメラポリペプチドと、を含み、第1のキメラポリペプチドおよび第2のキメラポリペプチドは、一対の親和性ドメインの第1のドメインと第2のドメインとの結合を介して会合する。本明細書に記載の方法のうちのいずれかのいくつかの実施形態では、第1の標的結合ドメインおよび可溶性組織因子ドメインは、第1のキメラポリペプチド内で互いに直接隣接している。本明細書に記載の方法のうちのいずれかのいくつかの実施形態では、第1のキメラポリペプチドは、第1のキメラポリペプチド内の第1の標的結合ドメインと可溶性組織因子ドメインとの間にリンカー配列をさらに含む。本明細書に記載の方法のうちのいずれかのいくつかの実施形態では、可溶性組織因子ドメインと一対の親和性ドメインの第1のドメインとは、第1のキメラポリペプチド内で互いに直接隣接している。本明細書に記載の方法のうちのいずれかのいくつかの実施形態では、第1のキメラポリペプチドは、第1のキメラポリペプチド内の可溶性組織因子ドメインと一対の親和性ドメインの第1のドメインとの間にリンカー配列をさらに含む。本明細書に記載の方法のうちのいずれかのいくつかの実施形態では、一対の親和性ドメインの第2のドメインおよび第2の標的結合ドメインは、第2のキメラポリペプチド内で互いに直接隣接している。本明細書に記載の方法のうちのいずれかのいくつかの実施形態では、第2のキメラポリペプチドは、第2のキメラポリペプチド内の一対の親和性ドメインの第2のドメインと第2の標的結合ドメインとの間にリンカー配列をさらに含む。
【0026】
本明細書に記載の方法のうちのいずれかのいくつかの実施形態では、第1の標的結合ドメインおよび第2の標的結合ドメインは、同じ抗原に特異的に結合する。本明細書に記載の方法のうちのいずれかのいくつかの実施形態では、第1の標的結合ドメインおよび第2の標的結合ドメインは、異なる抗原に特異的に結合する。
【0027】
本明細書に記載の方法のうちのいずれかのいくつかの実施形態では、第1の標的結合ドメインおよび第2の標的結合ドメインの一方または両方が、抗原結合ドメインである。本明細書に記載の方法のうちのいずれかのいくつかの実施形態では、第1の標的結合ドメインおよび第2の標的結合ドメインの一方または両方が、CD16a、CD28、CD3、CD33、CD20、CD19、CD22、CD123、IL-1R、IL-1、VEGF、IL-6R、IL-4、IL-10、PDL-1、TIGIT、PD-1、TIM3、CTLA4、MICA、MICB、IL-6、IL-8、TNFα、CD26、CD36、ULBP2、CD30、CD200、IGF-1R、MUC4AC、MUC5AC、Trop-2、CMET、EGFR、HER1、HER2、HER3、PSMA、CEA、B7H3、EPCAM、BCMA、P-カドヘリン、CEACAM5、UL16結合タンパク質、HLA-DR、DLL4、TYRO3、AXL、MER、CD122、CD155、PDGF-DD、TGF-β受容体II(TGF-βRII)リガンド、TGF-βRIIIリガンド、DNAM-1リガンド、NKp46リガンド、NKp44リガンド、NKG2Dリガンド、NKp30リガンド、scMHCIリガンド、scMHCIIリガンド、scTCRリガンド、IL-1受容体、IL-2受容体、IL-3受容体、IL-7受容体、IL-8受容体、IL-10受容体、IL-12受容体、IL-15受容体、IL-17受容体、IL-18受容体、IL-21受容体、PDGF-DD受容体、幹細胞因子(SCF)受容体、幹細胞様チロシンキナーゼ3リガンド(FLT3L)受容体、MICA受容体、MICB受容体、ULP16結合タンパク質受容体、CD155受容体、CD122受容体、およびCD28受容体の群から選択される標的に特異的に結合する。
【0028】
本明細書に記載の方法のうちのいずれかのいくつかの実施形態では、第1の標的結合ドメインおよび第2の標的結合ドメインの一方または両方が、可溶性インターロイキンまたはサイトカインタンパク質である。本明細書に記載の方法のうちのいずれかのいくつかの実施形態では、可溶性インターロイキン、サイトカイン、またはリガンドタンパク質は、IL-1、IL-2、IL-3、IL-7、IL-8、IL-10、IL-12、IL-15、IL-17、IL-18、IL-21、PDGF-DD、SCF、およびFLT3Lの群から選択される。
【0029】
本明細書に記載の方法のうちのいずれかのいくつかの実施形態では、第1の標的結合ドメインおよび第2の標的結合ドメインの一方または両方が、可溶性インターロイキンまたはサイトカイン受容体である。本明細書に記載の方法のうちのいずれかのいくつかの実施形態では、可溶性受容体は、可溶性TGF-β受容体II(TGF-βRII)、可溶性TGF-βRIII、可溶性NKG2D、可溶性NKp30、可溶性NKp44、可溶性NKp46、可溶性DNAM-1、scMHCI、scMHCII、scTCR、可溶性CD155、または可溶性CD28である。
【0030】
本明細書に記載の方法のうちのいずれかのいくつかの実施形態では、第1のキメラポリペプチドは、1つ以上の追加の標的結合ドメインをさらに含む。本明細書に記載の方法のうちのいずれかのいくつかの実施形態では、第2のキメラポリペプチドは、1つ以上の追加の標的結合ドメインをさらに含む。
【0031】
本明細書に記載の方法のうちのいずれかのいくつかの実施形態では、可溶性組織因子ドメインは、可溶性ヒト組織因子ドメインである。本明細書に記載の方法のうちのいずれかのいくつかの実施形態では、可溶性ヒト組織因子ドメインは、配列番号10と少なくとも80%同一の配列を含む。
【0032】
本明細書に記載の方法のうちのいずれかのいくつかの実施形態では、可溶組織因子ドメインは、成熟野生型ヒト組織因子タンパク質のアミノ酸位置20に対応するアミノ酸位置のリジン、成熟野生型ヒト組織因子タンパク質のアミノ酸位置22に対応するアミノ酸位置のイソロイシン、成熟野生型ヒト組織因子タンパク質のアミノ酸位置45に対応するアミノ酸位置のトリプトファン、成熟野生型ヒト組織因子タンパク質のアミノ酸位置58に対応するアミノ酸位置のアスパラギン酸、成熟野生型ヒト組織因子タンパク質のアミノ酸位置94に対応するアミノ酸位置のチロシン、成熟野生型ヒト組織因子タンパク質のアミノ酸位置135に対応するアミノ酸位置のアルギニン、および成熟野生型ヒト組織因子タンパク質のアミノ酸位置140に対応するアミノ酸位置のフェニルアラニンのうちのいずれも含まない。
【0033】
本明細書に記載の方法のうちのいずれかのいくつかの実施形態では、可溶性組織因子ドメインは、成熟野生型ヒト組織因子タンパク質のアミノ酸位置20に対応するアミノ酸位置のリジン、成熟野生型ヒト組織因子タンパク質のアミノ酸位置22に対応するアミノ酸位置のイソロイシン、成熟野生型ヒト組織因子タンパク質のアミノ酸位置45に対応するアミノ酸位置のトリプトファン、成熟野生型ヒト組織因子タンパク質のアミノ酸位置58に対応するアミノ酸位置のアスパラギン酸、成熟野生型ヒト組織因子タンパク質のアミノ酸位置94に対応するアミノ酸位置のチロシン、成熟野生型ヒト組織因子タンパク質のアミノ酸位置135に対応するアミノ酸位置のアルギニン、および成熟野生型ヒト組織因子タンパク質のアミノ酸位置140に対応するアミノ酸位置のフェニルアラニンのうちの1つ以上を含む。
【0034】
本明細書に記載の方法のうちのいずれかのいくつかの実施形態では、一対の親和性ドメインは、ヒトIL-15受容体アルファ鎖(IL15Rα)由来のスシドメインおよび可溶性IL-15である。本明細書に記載の方法のうちのいずれかのいくつかの実施形態では、一対の親和性ドメインは、バルナーゼおよびバルンスター、PKAおよびAKAP、変異RNase I断片に基づくアダプター/ドッキングタグモジュール、ならびに、タンパク質シンタキシン、シナプトタグミン、シナプトブレビン、およびSNAP25の相互作用に基づくSNAREモジュールからなる群から選択される。
【0035】
本明細書に記載の方法のうちのいずれかによって製造される組織因子含有タンパク質も提供される。本明細書に記載の製造された組織因子含有タンパク質のうちのいずれかを含む医薬組成物も本明細書に提供される。
【0036】
本明細書で使用される場合、「キメラ」という用語は、元来2つの異なる源(例えば、同じ種または異なる種由来の、例えば、2つの異なる天然に存在するタンパク質)に由来するアミノ酸配列(例えば、ドメイン)を含むポリペプチドを指す。例えば、キメラポリペプチドは、少なくとも2つの異なる天然に存在するヒトタンパク質由来のドメインを含み得る。いくつかの例では、キメラポリペプチドは、合成配列であるドメイン(例えば、scFv)および天然に存在するタンパク質(例えば、天然に存在するヒトタンパク質)に由来するドメインを含み得る。いくつかの実施形態では、キメラポリペプチドは、合成配列である少なくとも2つの異なるドメイン(例えば、2つの異なるscFv)を含み得る。
【0037】
「抗原結合ドメイン」とは、1つ以上の異なる抗原に特異的に結合することができる1つ以上のタンパク質ドメイン(例えば、単一のポリペプチド由来のアミノ酸から形成されるか、または2つ以上のポリペプチド(例えば、同じまたは異なるポリペプチド)由来のアミノ酸から形成される)である。いくつかの例では、抗原結合ドメインは、天然に存在する抗体と同様の特異性および親和性で抗原またはエピトープに結合することができる。いくつかの実施形態では、抗原結合ドメインは、抗体またはその断片であり得る。いくつかの実施形態では、抗原結合ドメインは、代替足場を含み得る。抗原結合ドメインの非限定的な例が本明細書に記載されている。抗原結合ドメインの追加の例が当該技術分野で既知である。
【0038】
「可溶性組織因子ドメイン」とは、膜貫通ドメインおよび細胞内ドメインを欠く野生型哺乳動物組織因子タンパク質(例えば、野生型ヒト組織因子タンパク質)のセグメントと少なくとも70%の同一性(例えば、少なくとも75%の同一性、少なくとも80%の同一性、少なくとも85%の同一性、少なくとも90%の同一性、少なくとも95%の同一性、少なくとも99%の同一性、または100%同一性)を有するポリペプチドを指す。可溶性組織因子ドメインの非限定的な例が本明細書に記載されている。
【0039】
「可溶性インターロイキンタンパク質」という用語は、成熟分泌インターロイキンタンパク質またはその生物学的に活性な断片を指すために本明細書で使用される。いくつかの例では、可溶性インターロイキンタンパク質は、野生型成熟分泌哺乳動物インターロイキンタンパク質(例えば、野生型ヒトインターロイキンタンパク質)と少なくとも70%同一、少なくとも75%同一、少なくとも80%同一、少なくとも85%同一、少なくとも90%同一、少なくとも95%同一、少なくとも99%同一、または100%同一であり、かつその生物学的活性を保持する配列を含み得る。可溶性インターロイキンタンパク質の非限定的な例が本明細書に記載されている。
【0040】
「可溶性サイトカインタンパク質」という用語は、成熟分泌サイトカインタンパク質またはその生物学的に活性な断片を指すために本明細書で使用される。いくつかの例では、可溶性サイトカインタンパク質は、野生型成熟分泌哺乳動物インターロイキンタンパク質(例えば、野生型ヒトインターロイキンタンパク質)と少なくとも70%同一、少なくとも75%同一、少なくとも80%同一、少なくとも85%同一、少なくとも90%同一、少なくとも95%同一、少なくとも99%同一、または100%同一であり、かつその生物学的活性を保持する配列を含み得る。可溶性サイトカインタンパク質の非限定的な例が本明細書に記載されている。
【0041】
「可溶性インターロイキン受容体」という用語は、本明細書で最も広い意味で使用され、(例えば、生理学的条件下で、例えば、室温のリン酸緩衝生理食塩水中で)その天然リガンドのうちの1つ以上に結合することができる膜貫通ドメイン(および任意に細胞内ドメイン)を欠くポリペプチドを指す。例えば、可溶性インターロイキン受容体は、野生型インターロイキン受容体の細胞外ドメインと少なくとも70%同一(例えば、少なくとも75%同一、少なくとも80%同一、少なくとも85%同一、少なくとも90%同一、少なくとも95%同一、少なくとも99%同一、または100%同一)であり、かつその天然リガンドのうちの1つ以上に特異的に結合する能力を保持するが、その膜貫通ドメインを欠く(任意にさらに細胞内ドメインを欠く)配列を含み得る。可溶性インターロイキン受容体の非限定的な例が本明細書に記載されている。
【0042】
「可溶性サイトカイン受容体」という用語は、本明細書で最も広い意味で使用され、(例えば、生理学的条件下で、例えば、室温のリン酸緩衝生理食塩水中で)その天然リガンドのうちの1つ以上に結合することができる膜貫通ドメイン(および任意に細胞内ドメイン)を欠くポリペプチドを指す。例えば、可溶性サイトカイン受容体は、野生型サイトカイン受容体の細胞外ドメインと少なくとも70%同一(例えば、少なくとも75%同一、少なくとも80%同一、少なくとも85%同一、少なくとも90%同一、少なくとも95%同一、少なくとも99%同一、または100%同一)であり、かつその天然リガンドのうちの1つ以上に特異的に結合する能力を保持するが、その膜貫通ドメインを欠く(任意にさらに細胞内ドメインを欠く)配列を含み得る。可溶性サイトカイン受容体の非限定的な例が本明細書に記載されている。
【0043】
「抗体」という用語は、本明細書でその最も広い意味で使用され、抗原またはエピトープに特異的に結合する1つ以上の抗原結合ドメインを含むある特定のタイプの免疫グロブリン分子を含む。抗体には、具体的には、例えば、インタクトな抗体(例えば、インタクトな免疫グロブリン)、抗体断片、および多重特異性抗体が含まれる。抗原結合ドメインの一例は、VH-VL二量体によって形成された抗原結合ドメインである。抗体の追加の例が本明細書に記載されている。抗体の追加の例は当該技術分野で既知である。
【0044】
「親和性」とは、抗原結合部位とその結合パートナー(例えば、抗原またはエピトープ)との間の非共有相互作用の合計の強さを指す。別途指示されない限り、本明細書で使用される場合、「親和性」とは、抗原結合ドメインのメンバーと抗原またはエピトープとの間の1:1相互作用を反映する内因性結合親和性を指す。分子XのそのパートナーYに対する親和性は、解離平衡定数(KD)で表され得る。解離平衡定数に寄与する動力学的成分は、以下でより詳細に記載される。親和性は、本明細書に記載の方法を含む、当該技術分野で既知の一般的な方法によって測定され得る。親和性は、例えば、表面プラズモン共鳴(SPR)技術(例えば、BIACORE(登録商標))または生体層干渉法(例えば、FORTEBIO(登録商標))を使用して決定され得る。抗原結合ドメインおよびその対応する抗原またはエピトープに対する親和性を決定するための追加の方法は、当該技術分野で既知である。
【0045】
本明細書で使用される「多鎖ポリペプチド」とは、2つ以上(例えば、3、4、5、6、7、8、9、または10)のタンパク質鎖(例えば、少なくとも第1のキメラポリペプチドおよび第2のポリペプチド)を含むポリペプチドを指し、2つ以上のタンパク質鎖が非共有結合を介して結合して、四次構造を形成する。
【0046】
本明細書で使用される「単鎖ポリペプチド」とは、単一のタンパク質鎖を指す。
【0047】
「親和性ドメイン対」という用語は、1×10-7M未満(例えば、1×108M未満、1×10-9M未満、1×10-10M未満、または1×10-11M未満)のKDで互いに特異的に結合する2つの異なるタンパク質ドメインである。いくつかの例では、一対の親和性ドメインは、一対の天然に存在するタンパク質であり得る。いくつかの実施形態では、一対の親和性ドメインは、一対の合成タンパク質であり得る。一対の親和性ドメインの非限定的な例が本明細書に記載されている。
【0048】
「エピトープ」という用語は、抗原結合ドメインに特異的に結合する抗原の一部を意味する。エピトープは、例えば、表面接触可能アミノ酸残基および/または糖側鎖からなり得、特定の三次元構造特性、ならびに特定の電荷特性を有し得る。立体配座エピトープおよび非立体配座エピトープは、変性溶媒の存在下で前者への結合が失われる可能性があるが、後者への結合が失われる可能性がないという点で区別される。エピトープは、結合に直接関与するアミノ酸残基、および結合に直接関与しない他のアミノ酸残基を含み得る。抗原結合ドメインが結合するエピトープを特定するための方法は、当該技術分野で既知である。
【0049】
「治療」という用語は、障害の少なくとも1つの症状を改善することを意味する。いくつかの例では、治療される障害はがんであり、がんの少なくとも1つの症状を改善することは、異常な増殖、遺伝子発現、シグナル伝達、翻訳、および/または因子の分泌を減少させることを含む。一般に、治療方法は、かかる治療を必要とするか、またはかかる治療を必要とすると決定された対象に、治療有効量の障害の少なくとも1つの症状を軽減する組成物を投与することを含む。
【0050】
「精製する」という用語は、タンパク質を含む流体(例えば、哺乳動物細胞に存在するか、またはそれから分泌される液体培養培地タンパク質または1つ以上の他の成分(例えば、DNA、RNA、他のタンパク質、エンドトキシン、ウイルスなど))中に存在する1つ以上の他の不純物(例えば、バルク不純物)または成分からタンパク質(例えば、本明細書に記載の例示的な単鎖または多鎖キメラポリペプチドのうちのいずれか)を単離するために行われるステップを意味する。精製は、タンパク質または夾雑物のいずれかに結合する樹脂、膜、または任意の他の固体支持体を使用して(例えば、親和性クロマトグラフィー、疎水性相互作用クロマトグラフィー、陰イオンもしくは陽イオン交換クロマトグラフィー、または分子篩クロマトグラフィーを使用して)行うことができる。タンパク質は、少なくとも1つのクロマトグラフィーカラム(例えば、本明細書に記載の親和性クロマトグラフィー樹脂のうちのいずれかを含む、本明細書に記載のクロマトグラフィーカラムのうちのいずれか)を使用して、タンパク質を含む流体から精製することができる。
【0051】
「ポリッシング」という用語は、当該技術分野の用語であり、望ましい最終純度に近いタンパク質(例えば、本明細書に記載の単鎖または多鎖キメラポリペプチドのうちのいずれか)を含む流体から微量または少量の夾雑物または不純物を除去するために行われるステップを意味する。例えば、ポリッシングは、タンパク質を含む流体を、タンパク質を含む流体中に存在するタンパク質または少量の夾雑物もしくは不純物のいずれかに選択的に結合するクロマトグラフィーカラムまたは膜吸収材に通すことによって行うことができる。かかる例では、クロマトグラフィーカラムまたは膜吸収材の溶出液/ろ液にタンパク質が含まれている。
【0052】
別途定義されない限り、本明細書で使用されるすべての技術用語および科学用語は、本発明が属する当業者によって一般に理解される意味と同じ意味を有する。本発明で使用するための方法および材料が本明細書に記載されており、当該技術分野で既知の他の好適な方法および材料を使用することもできる。材料、方法、および実施例は例証にすぎず、限定するようには意図されていない。本明細書に記載のすべての刊行物、特許出願、特許、配列、データベースエントリ、および他の参考文献は、参照によりそれらの全体が組み込まれる。矛盾が生じた場合、定義を含む本明細書が優先されるものとする。
【0053】
本発明の他の特徴および利点は、以下の発明を実施するための形態および図、ならびに特許請求の範囲から明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0054】
【
図1】収集した細胞培養物(例えば、実質的に無細胞(例えば、少なくとも99%無細胞)の液体培養培地)を提供することと、本明細書に記載の親和性クロマトグラフィー樹脂のうちのいずれかを使用して組織因子含有タンパク質を精製することと、低pHウイルス不活性化を行うことと、デプスろ過を行うことと、ポリッシングクロマトグラフィーを行うことと、ナノろ過を行うことと、限外ろ過/透析ろ過(概略図で「TFF/最終製剤」として示される)を行うこととを含む、組織因子含有タンパク質を製造するための例示的なワークフローを示すワークフロー概略図である。
【
図2】リン酸緩衝生理食塩水で平衡化し、ロードし、リン酸緩衝生理食塩水で洗浄し、0.1M酢酸、pH2.9を使用して溶出した、本明細書に提供される例示的な親和性クロマトグラフィー樹脂(αTF抗体CNBr-セファロース親和性カラム)からの18t15-12sタンパク質の溶出プロファイルである。
【
図3】異なる親和性クロマトグラフィー樹脂調製物の結合能力に対するリガンド密度のグラフであり、抗組織因子抗体カップリング密度と、18t15-12sタンパク質などの組織因子含有タンパク質に対する樹脂の結合能力との関係を示す。
【
図4】本明細書に提供される例示的な親和性クロマトグラフィー樹脂(抗組織因子CNBr-セファロース親和性カラム)を使用する18t15-12s精製のための洗浄条件の最適化を示すグラフである。各実験を、リン酸緩衝生理食塩水で平衡化し、ロードし、リン酸緩衝生理食塩水で洗浄し、0.1M酢酸、pH2.9を使用して溶出したカラムを使用して行った。青色で示されたデータには0.1Mクエン酸ナトリウム、pH5.0を使用したさらなる5CV洗浄を含めなかったが、オレンジ色のデータには0.1Mクエン酸ナトリウム、pH5.0を使用したさらなる5CV洗浄を含めた。
【
図5】樹脂をリン酸緩衝生理食塩水で平衡化し、樹脂をロードし、リン酸緩衝生理食塩水を使用して樹脂を洗浄し、かつ0.1M酢酸、pH2.9を使用して樹脂を溶出することによって精製した新たに生成された例示的な親和性クロマトグラフィー樹脂(抗組織因子CNBrカラム)の1回目のランの溶出プロファイルを示す。
【
図6】
図5で使用した同じカラムを使用した51回目の精製ランの溶出プロファイルを示す。51回目の精製ランを、カラムをリン酸緩衝生理食塩水で平衡化し、カラムをロードし、リン酸緩衝生理食塩水でカラムを洗浄し、0.1M酢酸、pH2.9を使用してカラムを溶出することによって行った。
【
図7】活性化スペーサーアームを有するNHS活性化セファロース高性能樹脂の部分構造を示す。
【
図8】一級アミノ基(R-NH
2)を含むタンパク質リガンドとNHS活性化セファロース樹脂とのカップリングを示す。
【
図9】本明細書に提供される例示的な親和性クロマトグラフィー樹脂(抗組織因子CNBrカラム)からのTGFRt15-TGFRs溶出プロファイルのクロマトグラムを示す。濃い灰色の線は280nmでの吸光度であり、薄い灰色の線は溶出緩衝液(0.1M酢酸、pH2.9)の使用を表す。
【
図10】本明細書に提供される例示的な親和性クロマトグラフィー樹脂(抗組織因子CNBrカラム)からの2t2溶出プロファイルのクロマトグラムを示す。濃い灰色の線は280nmでの吸光度であり、薄い灰色の線は溶出緩衝液(0.1M酢酸、pH2.9)の使用を表す。
【発明を実施するための形態】
【0055】
配列番号1、2または9、および3のCDRを含む重鎖可変ドメインと、配列番号4、5、および6のCDRを含む軽鎖可変ドメインとを含む、ベース樹脂に結合した抗組織因子抗体またはその抗原結合断片を含む、親和性クロマトグラフィー樹脂が本明細書に提供される。
【0056】
本明細書に記載の親和性クロマトグラフィー樹脂のうちのいずれかを含むキットも本明細書に提供される。本明細書に記載の親和性クロマトグラフィー樹脂のうちのいずれかの使用を含む組織因子含有タンパク質を精製する方法も本明細書に提供される。(i)本明細書に記載の組織因子含有タンパク質を精製する方法のうちのいずれかを使用して組織因子含有タンパク質を精製することと、(ii)ステップ(i)から得られた溶出液に1つ以上の追加の単位操作を行うことと、を含む、組織因子含有タンパク質を製造する方法も本明細書に提供される。本明細書に記載の方法のうちのいずれかによって製造される組織因子含有タンパク質も本明細書に提供される。本明細書に記載の製造された組織因子含有タンパク質のうちのいずれかを含む医薬組成物も本明細書に提供される。
【0057】
いくつかの実施形態では、本明細書に記載の親和性クロマトグラフィー樹脂は、約0.5mg/mL~約6.0mg/mL(例えば、約0.5mg/mL~約5.5mg/mL、約0.5mg/mL~約5.0mg/mL、約0.5mg/mL~約4.5mg/mL、約0.5mg/mL~約4.0mg/mL、約0.5mg/mL~約3.5mg/mL、約0.5mg/mL~約3.0mg/mL、約0.5mg/mL~約2.5mg/mL、約0.5mg/mL~約2.0mg/mL、約0.5mg/mL~約1.5mg/mL、約0.5mg/mL~約1.0mg/mL、約1.0mg/mL~約6.0mg/mL、約1.0mg/mL~約5.5mg/mL、約1.0mg/mL~約5.0mg/mL、約1.0mg/mL~約4.5mg/mL、約1.0mg/mL~約4.0mg/mL、約1.0mg/mL~約3.5mg/mL、約1.0mg/mL~約3.0mg/mL、約1.0mg/mL~約2.5mg/mL、約1.0mg/mL~約2.0mg/mL、約1.0mg/mL~約1.5mg/mL、約1.5mg/mL~約6.0mg/mL、約1.5mg/mL~約5.5mg/mL、約1.5mg/mL~約5.0mg/mL、約1.5mg/mL~約4.5mg/mL、約1.5mg/mL~約4.0mg/mL、約1.5mg/mL~約3.5mg/mL、約1.5mg/mL~約3.0mg/mL、約1.5mg/mL~約2.5mg/mL、約1.5mg/mL~約2.0mg/mL、約2.0mg/mL~約6.0mg/mL、約2.0mg/mL~約5.5mg/mL、約2.0mg/mL~約5.0mg/mL、約2.0mg/mL~約4.5mg/mL、約2.0mg/mL~約4.0mg/mL、約2.0mg/mL~約3.5mg/mL、約2.0mg/mL~約3.0mg/mL、約2.0mg/mL~約2.5mg/mL、約2.5mg/mL~約6.0mg/mL、約2.5mg/mL~約5.5mg/mL、約2.5mg/mL~約5.0mg/mL、約2.5mg/mL~約4.5mg/mL、約2.5mg/mL~約4.0mg/mL、約2.5mg/mL~約3.5mg/mL、約2.5mg/mL~約3.0mg/mL、約3.0mg/mL~約6.0mg/mL、約3.0mg/mL~約5.5mg/mL、約3.0mg/mL~約5.0mg/mL、約3.0mg/mL~約4.5mg/mL、約3.0mg/mL~約4.0mg/mL、約3.0mg/mL~約3.5mg/mL、約3.5mg/mL~約6.0mg/mL、約3.5mg/mL~約5.5mg/mL、約3.5mg/mL~約5.0mg/mL、約3.5mg/mL~約4.5mg/mL、約3.5mg/mL~約4.0mg/mL、約4.0mg/mL~約6.0mg/mL、約4.0mg/mL~約5.5mg/mL、約4.0mg/mL~約5.0mg/mL、約4.0mg/mL~約4.5mg/mL、約4.5mg/mL~約6.0mg/mL、約4.5mg/mL~約5.5mg/mL、約4.5mg/mL~約5.0mg/mL、約5.0mg/mL~約6.0mg/mL、約5.0mg/mL~約5.5mg/mL、または約5.5mg/mL~約6.0mg/mL)の組織因子含有タンパク質に対する結合能力を有し得る。
【0058】
本明細書で使用される場合、「親和性クロマトグラフィー」とは、抗原と抗体、酵素と基質、受容体とリガンド、またはタンパク質と核酸との間の非常に特異的な相互作用に基づいて溶液または混合物を分離する方法を指す。親和性クロマトグラフィー(例えば、プロテインA、プロテインG、プロテインL、または金属キレート親和性クロマトグラフィー)は、細胞培養上清、血清、および血漿などの出発混合物中の標的タンパク質を高収率回収率で、かつ夾雑タンパク質および他の成分を低レベルで特異的に精製するための効果的な方法である。標的タンパク質を含む浄化された液体または混合物が得られた時点で、標的タンパク質の精製のための1つ以上の異なる精製技法(例えば、イオン交換分離、疎水性相互作用分離)の組み合わせとともに親和性クロマトグラフィーを使用することができる。
【0059】
抗体(例えば、モノクローナルまたはポリクローナル)ベースの免疫親和性クロマトグラフィーは、研究、開発、および製造の分野で、特定の抗原または抗原含有タンパク質(例えば、ヒト組織因子含有タンパク質)を精製するための方法/プロセスとして広く使用されている。免疫親和性法では、抗体(例えば、モノクローナル)または抗体混合物(例えば、ポリクローナル)が、タンパク質のカップリングまたは固定化に好適なCNBr活性化セファロース、NHS-セファロース、および他の関連ビーズ/樹脂などの固体支持材上に共有結合的に固定化(例えば、カップリング)される。固体支持材は、生体特異的リガンドが共有結合している任意の材料であり、親和性クロマトグラフィーに使用される材料の例には、アガロース、セルロース、デキストラン、ポリアクリルアミド、ラテックス、および制御細孔ガラスが挙げられる。有用な支持材は、高い表面積対体積比、リガンドの共有結合のために容易に修飾される化学基、最小限の非特異的結合特性、良好な流動特性、ならびに機械的および化学的安定性などの特性を有することができる。
【0060】
組織因子
ヒト組織因子は、以下の3つのドメイン:(1)219アミノ酸N末端細胞外ドメイン(残基1~219)、(2)22アミノ酸膜貫通ドメイン(残基220~242)、および(3)21アミノ酸細胞質C末端尾部(残基242~263)((UniProtKB識別子番号:P13726)を含む263アミノ酸膜貫通タンパク質である。細胞質尾部は、Ser253およびSer258に2つのリン酸化部位を含み、Cys245に1つのS-パルミトイル化部位を含む。細胞質ドメインの欠失または変異が組織因子凝固活性に影響を及ぼすことは見出されなかった。組織因子は、Cys245のタンパク質の細胞内ドメイン内に1つのS-パルミトイル化部位を有する。Cys245は、細胞内ドメインのアミノ酸末端に位置し、膜表面の近くにある。組織因子膜貫通ドメインは、単一膜貫通α-ヘリックスで構成されている。
【0061】
2つのフィブロネクチンIII型ドメインで構成されている組織因子の細胞外ドメインは、6アミノ酸リンカーを介して膜貫通ドメインに連結されている。このリンカーは、組織因子細胞外ドメインをその膜貫通ドメインおよび細胞質ドメインから分離するために立体配座可動性を提供する。各組織因子フィブロネクチンIII型モジュールは、2つの重複βシートで構成されており、上部のシートドメインには3つの逆平行βストランドが含まれており、下部のシートには4つのβストランドが含まれている。βストランドは、ストランドβAとβB、βCとβD、およびβEとβFの間のβループによって連結されており、これらのすべての立体配座が2つのモジュール内で保存されている。βストランドを連結する3つの短いα-ヘリックスセグメントが存在する。組織因子の特有の特徴は、フィブロネクチンスーパーファミリーの共通要素ではないストランドβ10とストランドβ11との間の17アミノ酸β-ヘアピンである。N末端ドメインには、β6Fとβ7Gとの間に12アミノ酸ループも含まれており、これは、C末端ドメインには存在せず、組織因子に特有のものである。かかるフィブロネクチンIII型ドメイン構造は、免疫グロブリン様タンパク質ファミリー折り畳みの特徴であり、多種多様な細胞外タンパク質間で保存されている。
【0062】
チモーゲンFVIIは、それが組織に結合して活性組織因子-FVIIa複合体を形成すると、タンパク質限定分解によってFVIIaに迅速に変換される。およそ0.1nM(血漿FVIIの1%)の濃度で酵素として循環するFVIIaも、組織因子に直接結合することができる。組織因子-FVIIa複合体上の組織因子とFVIIaとの間のアロステリック相互作用は、FVIIaの酵素活性を大幅に増加させ、小さい発色性ペプチジル基質の加水分解速度をおよそ20~100倍増加させ、天然高分子基質FIXおよびFXの活性化速度をほぼ100万倍増加させる。組織因子への結合時のFVIIaの活性部位のアロステリック活性化と協調して、リン脂質二重層上での組織因子-FVIIa複合体の形成(すなわち、膜表面上のホスファチジル-L-セリンの曝露時)は、Ca2+依存的様式でFIXまたはFXの活性化速度をさらに1,000倍増加させる。遊離FVIIaと比較した組織因子-FVIIa-リン脂質複合体によるFX活性化のおよそ100万倍の全体的な増加は、凝固カスケードの臨界調節点である。
【0063】
FVIIは、約50kDaの単鎖ポリペプチドであり、406アミノ酸残基からなり、N末端γ-カルボキシグルタミン酸リッチ(GLA)ドメイン、2つの上皮成長因子様ドメイン(EGF1およびEFG2)、ならびにC末端セリンプロテアーゼドメインを有する。FVIIは、EGF2とプロテアーゼドメインとの間の短いリンカー領域におけるIle-154-Arg152結合の特異的タンパク質分解切断によってFVIIaに活性化される。この切断により、軽鎖および重鎖がCys135およびCys262の単一ジスルフィド結合によって一緒に保持されるようになる。FVIIaは、そのN末端GLAドメインを介してCa2+依存的様式でリン脂質膜に結合する。GLAドメインのすぐC末端側に、芳香族スタックおよび2つのEGFドメインが存在する。芳香族スタックは、GLAドメインを、単一のCa2+イオンに結合するEGF1ドメインに連結する。このCa2+結合部位の占有により、FVIIaアミド分解活性および組織因子会合が増加する。触媒トライアドは、His193、Asp242、およびSer344からなり、FVIIaプロテアーゼドメイン内での単一のCa2+イオンの結合は、その触媒活性に不可欠である。FVIIのFVIIaへのタンパク質分解活性は、Ile153で新たに形成されたアミノ末端を解放して、折り返し、活性化ポケットに挿入されて、Asp343のカルボン酸塩と塩橋を形成して、オキシアニオンホールを生成する。この塩橋の形成は、FVIIa活性に不可欠である。しかしながら、オキシアニオンホールの形成は、タンパク質分解活性化時に遊離FVIIaでは生じない。結果として、FVIIaは、血漿プロテアーゼ阻害剤によってほとんど認識されないチモーゲン様状態で循環し、それがおよそ90分の半減期で循環することを可能にする。
【0064】
膜表面上でのFVIIa活性部位の組織因子媒介性位置付けは、同族基質に対するFVIIaに重要である。遊離FVIIaは、その活性部位が膜表面の約80Å上に位置付けられた膜に結合すると、安定した拡張構造をとる。FVIIaが組織因子に結合すると、FVa活性部位は、膜に約6Å近づいて再位置付けられる。この調節は、FVIIa触媒トライアドの標的基質切断部位との適切な整列を助け得る。GLAドメインレスFVIIaを使用して、活性部位が依然として膜上から同様の距離で位置付けられたことが示されており、組織因子がFVIIa-膜相互作用の不在下でさえもFVIIa活性部位位置付けを完全に支援することができることを示す。追加のデータは、組織因子細胞外ドメインが何らかの方法で膜表面に繋留されている限り、組織因子が完全なFVIIaタンパク質分解活性を支援することを示した。しかしながら、FVIIaの活性部位を膜表面から80Å超えて上昇させることにより、組織因子-FVIIa複合体がFXを活性化する能力が大幅に低下したが、組織因子-FVIIaアミド分解活性は低下しなかった。
【0065】
アラニンスキャニング変異誘発は、FVIIaとの相互作用のための組織因子細胞外ドメインにおける特定のアミノ酸側鎖の役割を評価するために使用されている(Gibbs et al.,Biochemistry 33(47):14003-14010,1994、Schullek et al.,J Biol Chem 269(30):19399-19403,1994)。アラニン置換は、アラニン置換がFVIIa結合に対して5~10倍低い親和性を引き起こす限定された数の残基位置を特定した。これらの残基側鎖の大半が、高分子リガンド相互作用と調和して、結晶構造における溶媒に十分に曝露されることが見出された。FVIIaリガンド結合部位は、2つのモジュール間の境界の広範な領域にわたって位置する。C-モジュールにおいて、突出したB-Cループ上に位置する残基Arg135およびPhe140は、FVIIaとの独立した接触を提供する。Leu133は、指様の構造の基部に位置し、2つのモジュール間の隙間にパッキングされている。これにより、Lys20、Thr60、Asp58、およびIle22からなる重要な結合残基の主要なクラスターに連続性が提供される。Thr60は、部分的にのみ溶媒に曝露されており、リガンドと有意に接触するのではなく、局所的な構造的役割を果たし得る。結合部位は、Glu24およびGln110、ならびに潜在的により遠位の残基Val207を含むモジュール間角度の凹面側に伸びている。結合領域は、Asp58から、Lys48、Lys46、Gln37、Asp44、およびTrp45によって形成された凸面領域に伸びている。Trp45およびAsp44は、FVIIaと独立して相互作用せず、Trp45位での変異効果が、隣接するAsp44およびGln37側鎖の局所的パッキングのためのこの側鎖の構造的重要性を反映し得ることを示す。相互作用領域は、N-モジュール内に疎水性クラスターの一部を形成する2つの表面露出芳香族残基Phe76およびTyr78をさらに含む。
【0066】
組織因子-FVIIaの既知の生理学的基質は、FVII、FIX、およびFX、ならびにある特定のプロテイナーゼ活性化受容体である。変異分析により、変異すると、小さいペプチジル基質に対する完全なFVIIaアミド分解活性を支持するが、高分子基質(すなわち、FVII、FIX、およびFX)の活性化を支持する能力を欠くいくつかの残基が特定されている(Ruf et al.,J Biol Chem 267(31):22206-22210,1992、Ruf et al.,J Biol Chem 267(9):6375-6381,1992、Huang et al.,J Biol Chem 271(36):21752-21757,1996、Kirchhofer et al.,Biochemistry 39(25):7380-7387,2000)。残基159~165の組織因子ループ領域、およびこの可動性ループ内のまたはそれに隣接する残基が、組織因子-FVIIa複合体のタンパク質分解活性に不可欠であることが示されている。これは、FVIIa活性部位からかなり離れた組織因子の提案された基質結合エキソサイト領域を定義する。グリシン残基をわずかによりかさばったアラニン残基で置換することにより、組織因子-FVIIaのタンパク質分解活性が著しく損なわれる。これは、グリシンによってもたらされる可動性が組織因子高分子基質認識のための残基159~165のループに不可欠であることを示唆する。
【0067】
残基Lys165およびLys166が基質認識および結合に重要であることも実証されている。これらの残基のいずれかをアラニンに変異させることにより、組織因子補因子機能が大幅に低下する。Lys165およびLys166は互いに外方に向いており、Lys165は、大半の組織因子-FVIIa構造内でFVIIaの方を指し、Lys166は、結晶構造内の基質結合エキソサイト領域を指している。FVIIaのLys165とFVIIaのGla35との間の推定塩橋形成は、組織因子のFVIIaのGLAドメインとの相互作用が基質認識を調節するという概念を支持するであろう。これらの結果は、組織因子外部ドメインのC末端部分が、FIXおよびFXのGLAドメイン、隣接する可能性のあるEGF1ドメインと直接相互作用し、FVIIa GLAドメインの存在がこれらの相互作用を直接または間接的のいずれかで調節し得ることを示唆する。
【0068】
抗組織因子抗体および抗原結合抗体断片
いくつかの例では、抗組織因子抗体は、ヒト化または完全ヒト抗組織因子抗体である(例えば、米国特許第7,968,094号および米国特許第8,007,795号に記載の抗組織因子抗体を参照のこと)。
【0069】
いくつかの実施形態では、抗組織因子抗体は、以下の一連のCDR配列:DYNVY(配列番号1)を含むCDR1、YIDPYNGITIYDQNFKG(配列番号2)を含むCDR2、およびDVTTALDF(配列番号3)を含むCDR3を含む重鎖可変ドメインを含み得る。
【0070】
いくつかの実施形態では、抗組織因子抗体は、以下の一連のCDR配列:DYNVY(配列番号1)を含むCDR1、YIDPYNGITIYDQNLKG(配列番号9)を含むCDR2、およびDVTTALDF(配列番号3)を含むCDR3を含む重鎖可変ドメインを含み得る。
例示的な重鎖可変ドメイン(配列番号7)
QIQLVQSGGEVKKPGASVRVSCKASGYSFTDYNVYWVRQSPGKGLEWIGYIDPYNGITIYDQNFKGKATLTVDKSTSTAYMELSSLRSEDTAVYFCARDVTTALDFWGQGTTVTVSS
例示的な重鎖(配列番号127)
QIQLVQSGGEVKKPGASVRVSCKASGYSFTDYNVYWVRQSPGKGLEWIGYIDPYNGITIYDQNFKGKATLTVDKSTSTAYMELSSLRSEDTAVYFCARDVTTALDFWGQGTTVTVSSEFASTKGPSVFPLAPSSKSTSGGTAALGCLVKDYFPEPVTVSWNSGALTSGVHTFPAVLQSSGLYSLSSVVTVPSSSLGTQTYICNVNHKPSNTKVDKKVEPKSCDKTHTCPPCPAPELLGGPSVFLFPPKPKDTLMISRTPEVTCVVVDVSHEDPEVKFNWYVDGVEVHNAKTKPREEQYNSTYRVVSVLTVLHQDWLNGKEYKCKVSNKALPAPIEKTISKAKGQPREPQVYTLPPSRDELTKNQVSLTCLVKGFYPSDIAVEWESNGQPENNYKTTPPVLDSDGSFFLYSKLTVDKSRWQQGNVFSCSVMHEALHNHYTQKSLSLSPGK
例示的な重鎖をコードするcDNA(配列番号128)
CAGATCCAGCTGGTGCAGAGCGGCGGCGAGGTGAAGAAGCCCGGCGCCAGCGTGAGGGTGAGCTGCAAGGCCAGCGGCTACAGCTTCACCGACTACAACGTGTACTGGGTGAGGCAGAGCCCCGGCAAGGGCCTGGAGTGGATCGGCTACATCGACCCCTACAACGGCATCACCATCTACGACCAGAACTTCAAGGGCAAGGCCACCCTGACCGTGGACAAGAGCACCAGCACCGCCTACATGGAGCTGAGCAGCCTGAGGAGCGAGGACACCGCCGTGTACTTCTGCGCCAGGGACGTGACCACCGCCCTGGACTTCTGGGGCCAGGGCACCACCGTGACCGTGAGCAGCGAGTTCGCCAGCACCAAGGGCCCCAGCGTGTTCCCCCTGGCCCCCAGCAGCAAGAGCACCAGCGGCGGCACCGCCGCCCTGGGCTGCCTGGTGAAGGACTACTTCCCCGAGCCCGTGACCGTGAGCTGGAACAGCGGCGCCCTGACCAGCGGCGTGCACACCTTCCCCGCCGTGCTGCAGAGCAGCGGCCTGTACAGCCTGAGCAGCGTGGTGACCGTGCCCAGCAGCAGCCTGGGCACCCAGACCTACATCTGCAACGTGAACCACAAGCCCAGCAACACCAAGGTGGACAAGAAGGTGGAGCCCAAGAGCTGCGACAAGACCCACACCTGCCCCCCCTGCCCCGCCCCCGAGCTGCTGGGCGGCCCCAGCGTGTTCCTGTTCCCCCCCAAGCCCAAGGACACCCTGATGATCAGCAGGACCCCCGAGGTGACCTGCGTGGTGGTGGACGTGAGCCACGAGGACCCCGAGGTGAAGTTCAACTGGTACGTGGACGGCGTGGAGGTGCACAACGCCAAGACCAAGCCCAGGGAGGAGCAGTACAACAGCACCTACAGGGTGGTGAGCGTGCTGACCGTGCTGCACCAGGACTGGCTGAACGGCAAGGAGTACAAGTGCAAGGTGAGCAACAAGGCCCTGCCCGCCCCCATCGAGAAGACCATCAGCAAGGCCAAGGGCCAGCCCAGGGAGCCCCAGGTGTACACCCTGCCCCCCAGCAGGGACGAGCTGACCAAGAACCAGGTGAGCCTGACCTGCCTGGTGAAGGGCTTCTACCCCAGCGACATCGCCGTGGAGTGGGAGAGCAACGGCCAGCCCGAGAACAACTACAAGACCACCCCCCCCGTGCTGGACAGCGACGGCAGCTTCTTCCTGTACAGCAAGCTGACCGTGGACAAGAGCAGGTGGCAGCAGGGCAACGTGTTCAGCTGCAGCGTGATGCACGAGGCCCTGCACAACCACTACACCCAGAAGAGCCTGAGCCTGAGCCCCGGCAAGTGA
【0071】
いくつかの実施形態では、抗組織因子抗体は、配列番号7と少なくとも70%同一(例えば、少なくとも72%、少なくとも74%、少なくとも75%、少なくとも76%、少なくとも78%、少なくとも80%、少なくとも82%、少なくとも84%、少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも88%、少なくとも90%、少なくとも92%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%同一)の配列を含む重鎖可変ドメインを含み得る。
【0072】
いくつかの実施形態では、抗組織因子抗体は、配列番号127と少なくとも70%同一(例えば、少なくとも72%、少なくとも74%、少なくとも75%、少なくとも76%、少なくとも78%、少なくとも80%、少なくとも82%、少なくとも84%、少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも88%、少なくとも90%、少なくとも92%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%同一)の配列を含む重鎖可変ドメインを含み得る。
【0073】
いくつかの実施形態では、抗組織因子抗体は、以下の一連のCDR配列:LASQTIDTWLA(配列番号4)を含むCDR1、AATNLAD(配列番号5)を含むCDR2、およびQQVYSSPFT(配列番号6)を含むCDR3を含む軽鎖可変ドメインを含み得る。
例示的な軽鎖可変ドメイン(配列番号8)
DIQMTQSPASLSASVGDRVTITCLASQTIDTWLAWYLQKPGKSPQLLIYAATNLADGVPSRFSGSGSGTDFSFTISSLQPEDFATYYCQQVYSSPFTFGQGTKLEIK
例示的な軽鎖(配列番号129)
DIQMTQSPASLSASVGRVTITCLASQTIDTWLAWLQKPGKSPQLLIYAATNLDGVPSRFSGSGSGTDFSFISSLQPEDFATYYCQQVYSSPFTFGQGTKLEIKRTVAAPSVFIFPPSDEQLKSGTASVVCLLNNFYPREAKVQWKVDNALQSGNSQESVTEQDSKDSTYSLSSTLTLSKADYEKHKVYACEVTHQGLSSPVTKSFNRGEC
例示的な軽鎖をコードするcDNA(配列番号130)
GACATCCAGATGACCCAGAGCCCCGCCAGCCTGAGCGCCAGCGTGGGCGACAGGGTGACCATCACCTGCCTGGCCAGCCAGACCATCGACACCTGGCTGGCCTGGTACCTGCAGAAGCCCGGCAAGAGCCCCCAGCTGCTGATCTACGCCGCCACCAACCTGGCCGACGGCGTGCCCAGCAGGTTCAGCGGCAGCGGCAGCGGCACCGACTTCAGCTTCAACCATCAGCAGCCTGCAGCCCGAGGACTTCGCCACCTACTACTGCCAGCAGGTGTACTAGCAGCCCCTTCACCTTCGGCCAGGGCACCAAGCTGGAGATCAAGAGGACCGTGGCCGCCCCCAGCGTGTTCATCTTCCCCCCCAGCGACGAGCAGCTGAAGAGCGGCACCGCCAGCGTGGTGTGCCTGCTGAACAACTTCTACCCCAGGGAGGCCAAGGTGCAGTGGAAGGTGGACAACGCCCTGCAGAGCGGCAACAGCCAGGAGAGCGTGACCGAGCAGGACAGCAAGGACAGCACCTACAGCCTGAGCAGCACCCTGACCCTGAGCAAGGCCGACTACGAGAAGCACAAGGTGTACGCCTGCGAGGTGACCCACCAGGGCCTGAGCAGCCCCGTGACCAAGAGCTTCAACAGGGGCGAGTGCTGA
【0074】
いくつかの実施形態では、抗組織因子抗体は、配列番号8と少なくとも70%同一(例えば、少なくとも72%、少なくとも74%、少なくとも75%、少なくとも76%、少なくとも78%、少なくとも80%、少なくとも82%、少なくとも84%、少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも88%、少なくとも90%、少なくとも92%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%同一)の配列を含む軽鎖可変ドメインを含み得る。
【0075】
いくつかの実施形態では、抗組織因子抗体は、配列番号129と少なくとも70%同一(例えば、少なくとも72%、少なくとも74%、少なくとも75%、少なくとも76%、少なくとも78%、少なくとも80%、少なくとも82%、少なくとも84%、少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも88%、少なくとも90%、少なくとも92%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%同一)の配列を含む軽鎖可変ドメインを含み得る。
【0076】
抗組織因子抗体の非限定的な例には、配列番号7と少なくとも70%同一(例えば、少なくとも72%、少なくとも74%、少なくとも75%、少なくとも76%、少なくとも78%、少なくとも80%、少なくとも82%、少なくとも84%、少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも88%、少なくとも90%、少なくとも92%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%同一)の配列を含む重鎖可変ドメイン、および配列番号8と少なくとも70%同一(例えば、少なくとも72%、少なくとも74%、少なくとも75%、少なくとも76%、少なくとも78%、少なくとも80%、少なくとも82%、少なくとも84%、少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも88%、少なくとも90%、少なくとも92%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%同一)の配列を含む軽鎖可変ドメインが挙げられ得る。
【0077】
抗組織因子抗体の非限定的な例には、配列番号127と少なくとも70%同一(例えば、少なくとも72%、少なくとも74%、少なくとも75%、少なくとも76%、少なくとも78%、少なくとも80%、少なくとも82%、少なくとも84%、少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも88%、少なくとも90%、少なくとも92%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%同一)の配列を含む重鎖可変ドメイン、および配列番号129と少なくとも70%同一(例えば、少なくとも72%、少なくとも74%、少なくとも75%、少なくとも76%、少なくとも78%、少なくとも80%、少なくとも82%、少なくとも84%、少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも88%、少なくとも90%、少なくとも92%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%同一)の配列を含む軽鎖可変ドメインが挙げられ得る。
【0078】
本明細書に記載の抗組織因子抗体のうちのいずれかのいくつかの実施形態では、抗組織因子抗体は、約0.1nM~約1μM(例えば、約0.1nM~約800nM、約0.1nM~約750nM、約0.1nM~約700nM、約0.1nM~約650nM、約0.1nM~約600nM、約0.1nM~約550nM、約0.1nM~約500nM、約0.1nM~約450nM、約0.1nM~約400nM、約0.1nM~約350nM、約0.1nM~約300、約0.1nM~約250nM、約0.1nM~約200nM、約0.1nM~約150nM、約0.1nM~約100nM、約0.1nM~約80nM、約0.1nM~約60nM、約0.1nM~約50nM、約0.1nM~約40nM、約0.1nM~約25nm、約0.1nM~約20nM、約0.1nM~約15nM、約0.1nM~約10nM、約0.1nM~約8nM、約0.1nM~約6nM、約0.1nM~約5nM、約0.1nM~約4nM、約0.1nM~約3nM、約0.1nM~約2nM、約0.1nM~約1nM、約0.1nM~約0.8nM、約0.1nM~約0.6nM、約0.1nM~約0.4nM、約0.1nM~約0.2nM、約0.2nM~約1μM、約0.2nM~約800nM、約0.2nM~約750nM、約0.2nM~約700nM、約0.2nM~約650nM、約0.2nM~約600nM、約0.2nM~約550nM、約0.2nM~約500nM、約0.2nM~約450nM、約0.2nM~約400nM、約0.2nM~約350nM、約0.2nM~約300、約0.2nM~約250nM、約0.2nM~約200nM、約0.2nM~約150nM、約0.2nM~約100nM、約0.2nM~約80nM、約0.2nM~約60nM、約0.2nM~約50nM、約0.2nM~約40nM、約0.2nM~約25nm、約0.2nM~約20nM、約0.2nM~約15nM、約0.2nM~約10nM、約0.2nM~約8nM、約0.2nM~約6nM、約0.2nM~約5nM、約0.2nM~約4nM、約0.2nM~約3nM、約0.2nM~約2nM、約0.2nM~約1nM、約0.2nM~約0.8nM、約0.2nM~約0.6nM、約0.2nM~約0.4nM、約0.2nM~約0.2nM、約0.4nM~約1μM、約0.4nM~約800nM、約0.4nM~約750nM、約0.4nM~約700nM、約0.4nM~約650nM、約0.4nM~約600nM、約0.4nM~約550nM、約0.4nM~約500nM、約0.4nM~約450nM、約0.4nM~約400nM、約0.4nM~約350nM、約0.4nM~約300、約0.4nM~約250nM、約0.4nM~約200nM、約0.4nM~約150nM、約0.4nM~約100nM、約0.4nM~約80nM、約0.4nM~約60nM、約0.4nM~約50nM、約0.4nM~約40nM、約0.4nM~約25nm、約0.4nM~約20nM、約0.4nM~約15nM、約0.4nM~約10nM、約0.4nM~約8nM、約0.4nM~約6nM、約0.4nM~約5nM、約0.4nM~約4nM、約0.4nM~約3nM、約0.4nM~約2nM、約0.4nM~約1nM、約0.4nM~約0.8nM、約0.4nM~約0.6nM、約0.5nM~約1μM、約0.5nM~約800nM、約0.5nM~約750nM、約0.5nM~約700nM、約0.5nM~約650nM、約0.5nM~約600nM、約0.5nM~約550nM、約0.5nM~約500nM、約0.5nM~約450nM、約0.5nM~約400nM、約0.5nM~約350nM、約0.5nM~約300、約0.5nM~約250nM、約0.5nM~約200nM、約0.5nM~約150nM、約0.5nM~約100nM、約0.5nM~約80nM、約0.5nM~約60nM、約0.5nM~約50nM、約0.5nM~約40nM、約0.5nM~約25nm、約0.5nM~約20nM、約0.5nM~約15nM、約0.5nM~約10nM、約0.5nM~約8nM、約0.5nM~約6nM、約0.5nM~約5nM、約0.5nM~約4nM、約0.5nM~約3nM、約0.5nM~約2nM、約0.5nM~約1nM、約0.5nM~約0.8nM、約0.5nM~約0.6nM、約0.6nM~約1μM、約0.6nM~約800nM、約0.6nM~約750nM、約0.6nM~約700nM、約0.6nM~約650nM、約0.6nM~約600nM、約0.6nM~約550nM、約0.6nM~約500nM、約0.6nM~約450nM、約0.6nM~約400nM、約0.6nM~約350nM、約0.6nM~約300、約0.6nM~約250nM、約0.6nM~約200nM、約0.6nM~約150nM、約0.6nM~約100nM、約0.6nM~約80nM、約0.6nM~約60nM、約0.6nM~約50nM、約0.6nM~約40nM、約0.6nM~約25nm、約0.6nM~約20nM、約0.6nM~約15nM、約0.6nM~約10nM、約0.6nM~約8nM、約0.6nM~約6nM、約0.6nM~約5nM、約0.6nM~約4nM、約0.6nM~約3nM、約0.6nM~約2nM、約0.6nM~約1nM、約0.6nM~約0.8nM、約1nM~約1μM、約1nM~約800nM、約1nM~約750nM、約1nM~約700nM、約1nM~約650nM、約1nM~約600nM、約1nM~約550nM、約1nM~約500nM、約1nM~約450nM、約1nM~約400nM、約1nM~約350nM、約1nM~約300、約1nM~約250nM、約1nM~約200nM、約1nM~約150nM、約1nM~約100nM、約1nM~約80nM、約1nM~約60nM、約1nM~約50nM、約1nM~約40nM、約1nM~約25nm、約1nM~約20nM、約1nM~約15nM、約1nM~約10nM、約1nM~約8nM、約1nM~約6nM、約1nM~約5nM、約1nM~約4nM、約1nM~約3nM、約1nM~約2nM、約2nM~約1μM、約2nM~約800nM、約2nM~約750nM、約2nM~約700nM、約2nM~約650nM、約2nM~約600nM、約2nM~約550nM、約2nM~約500nM、約2nM~約450nM、約2nM~約400nM、約2nM~約350nM、約2nM~約300、約2nM~約250nM、約2nM~約200nM、約2nM~約150nM、約2nM~約100nM、約2nM~約80nM、約2nM~約60nM、約2nM~約50nM、約2nM~約40nM、約2nM~約25nm、約2nM~約20nM、約2nM~約15nM、約2nM~約10nM、約2nM~約8nM、約2nM~約6nM、約2nM~約5nM、約2nM~約4nM、約2nM~約3nM、約5nM~約1μM、約5nM~約800nM、約5nM~約750nM、約5nM~約700nM、約5nM~約650nM、約5nM~約600nM、約5nM~約550nM、約5nM~約500nM、約5nM~約450nM、約5nM~約400nM、約5nM~約350nM、約5nM~約300、約5nM~約250nM、約5nM~約200nM、約5nM~約150nM、約5nM~約100nM、約5nM~約80nM、約5nM~約60nM、約5nM~約50nM、約5nM~約40nM、約5nM~約25nm、約5nM~約20nM、約5nM~約15nM、約5nM~約10nM、約5nM~約8nM、約5nM~約6nM、約10nM~約1μM、約10nM~約800nM、約10nM~約750nM、約10nM~約700nM、約10nM~約650nM、約10nM~約600nM、約10nM~約550nM、約10nM~約500nM、約10nM~約450nM、約10nM~約400nM、約10nM~約350nM、約10nM~約300、約10nM~約250nM、約10nM~約200nM、約10nM~約150nM、約10nM~約100nM、約10nM~約80nM、約10nM~約60nM、約10nM~約50nM、約10nM~約40nM、約10nM~約25nm、約10nM~約20nM、約10nM~約15nM、約20nM~約1μM、約20nM~約800nM、約20nM~約750nM、約20nM~約700nM、約20nM~約650nM、約20nM~約600nM、約20nM~約550nM、約20nM~約500nM、約20nM~約450nM、約20nM~約400nM、約20nM~約350nM、約20nM~約300、約20nM~約250nM、約20nM~約200nM、約20nM~約150nM、約20nM~約100nM、約20nM~約80nM、約20nM~約60nM、約20nM~約50nM、約20nM~約40nM、約50nM~約1μM、約50nM~約800nM、約50nM~約750nM、約50nM~約700nM、約50nM~約650nM、約50nM~約600nM、約50nM~約550nM、約50nM~約500nM、約50nM~約450nM、約50nM~約400nM、約50nM~約350nM、約50nM~約300、約50nM~約250nM、約50nM~約200nM、約50nM~約150nM、約50nM~約100nM、約50nM~約80nM、約100nM~約1μM、約100nM~約800nM、約100nM~約750nM、約100nM~約700nM、約100nM~約650nM、約100nM~約600nM、約100nM~約550nM、約100nM~約500nM、約100nM~約450nM、約100nM~約400nM、約100nM~約350nM、約100nM~約300、約100nM~約250nM、約100nM~約200nM、約100nM~約150nM、約250nM~約1μM、約250nM~約800nM、約250nM~約750nM、約250nM~約700nM、約250nM~約650nM、約250nM~約600nM、約250nM~約550nM、約250nM~約500nM、約250nM~約450nM、約250nM~約400nM、約250nM~約350nM、約250nM~約300、約400nM~約1μM、約400nM~約800nM、約400nM~約750nM、約400nM~約700nM、約400nM~約650nM、約400nM~約600nM、約400nM~約550nM、約400nM~約500nM、約400nM~約450nM、約500nM~約1μM、約500nM~約800nM、約500nM~約750nM、約500nM~約700nM、約500nM~約650nM、約500nM~約600nM、約500nM~約550nM、約600nM~約1μM、約600nM~約800nM、約600nM~約750nM、約600nM~約700nM、約600nM~約650nM、約750nM~約1μM、約750nM~約800nM、約800nM~約1μM、または約950nM~約1μM)の結合定数(KD)で組織因子に結合する。
【0079】
いくつかの実施形態では、抗組織因子抗体は、IgG(例えば、IgG1、IgG2、IgG3、およびIgG4)(例えば、ヒトIgG1、ヒトIgG2、ヒトIgG3、およびヒトIgG4)、IgA(例えば、ヒトIgA)、IgE(例えば、ヒトIgE)、またはIgM(例えば、ヒトIgM)であり得る。
【0080】
いくつかの実施形態では、抗組織因子抗体は、ヒトまたはヒト化IgG1抗体である。いくつかの実施形態では、抗組織因子抗体は、ヒトまたはヒト化IgG4抗体である。
【0081】
いくつかの実施形態では、抗組織因子抗体は、IgG1 Fc領域を含み得る。いくつかの実施形態では、抗組織因子抗体は、配列番号102または配列番号103と少なくとも70%同一(例えば、少なくとも75%同一、少なくとも80%同一、少なくとも85%同一、少なくとも90%同一、少なくとも95%同一、少なくとも99%同一、または100%同一)の配列を含む重鎖定常ドメインを含み得る。
重鎖定常領域(配列番号102)
EFASTKGPSVFPLAPSSKSTSGGTAALGCLVKDYFPEPVTVSWNSGALTSGVHTFPAVLQSSGLYSLSSVVTVPSSSLGTQTYICNVNHKPSNTKVDKKVEPKSCDKTHTCPPCPAPELLGGPSVFLFPPKPKDTLMISRTPEVTCVVVDVSHEDPEVKFNWYVDGVEVHNAKTKPREEQYNSTYRVVSVLTVLHQDWLNGKEYKCKVSNKALPAPIEKTISKAKGQPREPQVYTLPPSRDELTKNQVSLTCLVKGFYPSDIAVEWESNGQPENNYKTTPPVLDSDGSFFLYSKLTVDKSRWQQGNVFSCSVMHEALHNHYTQKSLSLSPGK
重鎖定常領域(配列番号103)
EFASTKGPSVFPLAPCSRSTSESTAALGCLVKDYFPEPVTVSWNSGALTSGVHTFPAVLQSSGLYSLSSVVTVPSSSLGTKTYTCNVDHKPSNTKVDKRVESKYGPPCPSCPAPEFLGGPSVFLFPPKPKDTLMISRTPEVTCVVVDVSQEDPEVQFNWYVDGVEVHNAKTKPREEQFNSTYRVVSVLTVLHQDWLNGKEYKCKVSNKGLPSSIEKTISKAKGQPREPQVYTLPPSQEEMTKNQVSLTCLVKGFYPSDIAVEWESNGQPENNYKTTPPVLDSDGSFFLYSRLTVDKSRWQEGNVFSCSVMHEALHNHYTQKSLSLSLGK
【0082】
親和性クロマトグラフィー樹脂
配列番号1、2または9、および3のCDRを含む重鎖可変ドメインと、配列番号4、5、および6のCDRを含む軽鎖可変ドメインとを含む、ベース樹脂に結合した抗組織因子抗体またはその抗原結合断片を含む、親和性クロマトグラフィー樹脂が本明細書に提供される。いくつかの実施形態では、重鎖可変ドメインは、配列番号7と少なくとも90%同一の配列を含み、軽鎖可変ドメインは、配列番号8と少なくとも90%同一の配列を含む。いくつかの実施形態では、重鎖可変ドメインは、配列番号7を含み、軽鎖可変ドメインは、配列番号8を含む。
【0083】
いくつかの実施形態では、ベース樹脂は、セファロースである。いくつかの実施形態では、ベース樹脂は、カプトまたはアガロースである。いくつかの実施形態では、ベース樹脂(またはマトリックスもしくは固定相)は、セルロース、アガロース、もしくはキトサンを含むが、これらに限定されない天然ポリマー、アクリロミドおよびビニルコポリマー、アクリルポリマーもしくはポリメタクリレート、ポリ(スチレン-ジビニル-ベンゼン)コポリマーを含むが、これらに限定されない合成ポリマー、またはヒドロキシアパタイト、シリカ、ガラス、もしくはジルコニアを含むが、これらに限定されない無機材料である。いくつかの実施形態では、抗組織因子抗体またはその抗原結合断片は、ベース樹脂に非共有結合している。いくつかの実施形態では、抗組織因子抗体またはその抗原結合断片は、ベース樹脂に共有結合している。いくつかの実施形態では、抗組織因子抗体またはその抗原結合断片は、抗組織因子抗体またはその抗原結合断片のシステインとベース樹脂上の化学基との間のジスルフィド結合の形成によりベース樹脂に共有結合している。いくつかの実施形態では、抗組織因子抗体またはその抗原結合断片は、抗組織因子抗体または抗原結合ドメインの遊離アミンとベース樹脂上の化学基との間の共有結合の形成によりベース樹脂に共有結合している。いくつかの実施形態では、ベース樹脂は、CNBr活性化またはN-ヒドロキシスクシンイミド(NHS)活性化固体支持材である。いくつかの実施形態では、共有結合は、以下の式Iで表され、
式中、Rが抗組織因子抗体またはその抗原結合断片を表す。
【0084】
いくつかの実施形態では、NHS活性化セファロースは、一級アミノ基を含むリガンド(多くの場合、抗原または抗体)の共有結合的カップリング(最も一般的な結合形態)のために設計されている。いくつかの実施形態では、NHS活性化セファロースのマトリックスは、エピクロロヒドリンによって結合され、かつN-ヒドロキシスクシンイミドによって活性化される10原子スペーサーアーム(6-アミノヘキサン酸)を有する高度に架橋されたアガロースビーズに基づく(
図7)。いくつかの実施形態では、NHS活性化セファロース4ファストフローのマトリックスは、14原子スペーサーアームを有する高度に架橋されたアガロースビーズに基づく。いくつかの実施形態では、NHS活性化セファロース(標的タンパク質の結合能力を低下させる可能性がある)へのタンパク質の非特異的吸着は、ベースマトリックスが優れた親水性を有するため、無視できる。いくつかの実施形態では、マトリックスは、厳密な洗浄手順(カップリングされたリガンドのpH安定性に従う)を可能にするために高pHで安定している。いくつかの実施形態では、タンパク質などのアミノ基を含むリガンドは、エステル結合での求核攻撃によって迅速かつ自発的にカップリングして、非常に安定したアミド結合をもたらす(
図8)。いくつかの実施形態では、アミド結合は、pH13.0まで安定しており、NHS活性化セファロースを高pH条件を必要とする用途に好適なものにする。
【0085】
いくつかの実施形態では、CNBr活性化セファロースは、中間スペーサーアームを有しない、臭化シアン法によって抗体または-NH2基を含む他の巨大タンパク質をセファロース培地にカップリングするための予め活性化された樹脂である。いくつかの実施形態では、CNBr活性化セファロースは、抗体または-NH2基を含む他の巨大タンパク質を、それらをCNBr活性化セファロースのマトリックスにカップリングすることによって固定化するために使用される。いくつかの実施形態では、CNBr活性化セファロース4ファストフローは、セファロース4ファストフローを臭化シアン(CNBr)と反応させることによって生成される、ビーズ形成され、高度に架橋され、かつ予め活性化されたマトリックスである。いくつかの実施形態では、CNBr活性化セファロース4ファストフローは、リガンドとして固定化されたモノクローナル抗体との抗原抗体反応に基づく。
【0086】
いくつかの実施形態では、キットは、本明細書に記載の親和性クロマトグラフィー樹脂のうちのいずれか1つの親和性クロマトグラフィー樹脂を含む。
【0087】
抗体(例えば、モノクローナルまたはポリクローナル)ベースの免疫親和性クロマトグラフィーは、ベース樹脂に結合した抗体または抗原結合断片を含む親和性クロマトグラフィー樹脂を使用して、特定の抗原または抗原含有タンパク質(例えば、ヒト組織因子含有タンパク質)を精製するために広く使用されている方法/プロセスである。免疫親和性法では、抗体(例えば、モノクローナル)または抗体混合物(例えば、ポリクローナル)が、タンパク質のカップリングまたは固定化に好適なCNBr活性化セファロース、NHS-セファロース、および他の関連ビーズ/樹脂などの固体支持材(例えば、ベース樹脂)上に共有結合的に固定化(例えば、カップリング)される。いくつかの実施形態では、ベース樹脂は、生体特異的リガンドが共有結合している任意の材料である。いくつかの実施形態では、ベース樹脂は、生体特異的リガンドが非共有結合している任意の材料である。いくつかの実施形態では、親和性クロマトグラフィーに使用されるベース樹脂の例には、アガロース、カプト、セルロース、セラミック、デキストラン、ポリスチレン、ポリアクリルアミド、シリカ、ラテックス、制御細孔ガラス、および合成/有機ポリマーが挙げられる。有用なベース樹脂は、高い表面積対体積比、リガンドの共有結合のために容易に修飾される化学基、最小限の非特異的結合特性、良好な流動特性、ならびに機械的および化学的安定性などの特性を有することができる。
【0088】
いくつかの実施形態では、ベース樹脂は、スルフヒドリルカップリング樹脂であり、抗体またはその抗原結合断片がベース樹脂上の遊離スルフヒドリルおよびヨードアセチル基を介してベース樹脂に共有結合している。いくつかの実施形態では、ベース樹脂は、アミンカップリング樹脂であり、アミンカップリング樹脂は、一級アミンと反応してシッフ塩基を形成し、その後、好適な還元剤(例えば、シアノボロ水素化ナトリウムナトリウム)で還元されて、抗体またはその抗原結合断片とベース樹脂との間に共有結合を形成する反応性アルデヒド基を有する。いくつかの実施形態では、ベース樹脂は、NHS活性化樹脂であり、抗体または抗原結合断片が共有結合を形成する反応性NHS基および一級アミンを介して樹脂に結合する。いくつかの実施形態では、ベース樹脂は、固定化プロテインA、固定化プロテインB、または固定化プロテインA/Gであり、ベース樹脂が抗体またはその抗原結合断片の定常ドメインに結合し、最適結合のために抗原結合ドメインがベース樹脂から外方に向くことを確実にする。
【0089】
いくつかの実施形態では、クロマトグラフィーカラムは、親和性クロマトグラフィーに使用され、クロマトグラフィーカラムは、CNBr活性化セファロース、NHS-セファロース、アガロース、カプト、セルロース、セラミック、デキストラン、ポリスチレン、ポリアクリルアミド、シリカ、ラテックス、制御細孔ガラス、および合成/有機ポリマーからなる群から選択される親和性クロマトグラフィー樹脂を含む。
【0090】
組織因子含有タンパク質を精製する方法
本明細書に記載の親和性クロマトグラフィー樹脂のうちのいずれかの使用を含む組織因子含有タンパク質を精製する方法が本明細書に提供される。いくつかの実施形態では、本方法は、組織因子含有タンパク質を含む液体を親和性クロマトグラフィー樹脂にロードすることと、1種以上の洗浄緩衝液を使用して親和性クロマトグラフィー樹脂を洗浄することと、溶出緩衝液を使用して組織因子含有タンパク質を溶出させることと、を含む。いくつかの実施形態では、組織因子含有タンパク質を含む液体は、浄化された液体培養培地である。いくつかの実施形態では、組織因子含有タンパク質を含む液体は、細胞溶解物を含む。
【0091】
いくつかの実施形態では、1種以上の洗浄緩衝液は、(i)リン酸緩衝生理食塩水を含む第1の洗浄緩衝液、および(ii)約0.01M~約0.2Mクエン酸塩を含み、約4.5~約5.5のpHを有する、第2の洗浄緩衝液である。いくつかの実施形態では、第1の洗浄緩衝液は、リン酸緩衝生理食塩水であり、第2の洗浄緩衝液は、0.1Mクエン酸塩、pH5.0である。いくつかの実施形態では、溶出緩衝液は、0.01M~約0.2M酢酸塩を含み、約2.5~約3.5のpHを有する。いくつかの実施形態では、溶出緩衝液は、0.1M酢酸塩を含み、約2.9のpHを有する。
【0092】
いくつかの実施形態では、第2の洗浄緩衝液は、約0.01M~約0.2M(例えば、約0.01M~約0.18M、約0.01M~約0.16M、約0.01M~約0.14M、約0.01M~約0.12M、約0.01M~約0.1M、約0.01M~約0.08M、約0.01M~約0.06M、約0.01M~約0.05M、約0.01M~約0.04M、約0.01M~約0.03M、約0.01M~約0.02M、約0.02M~約0.2M、約0.02M~約0.18M、約0.02M~約0.16M、約0.02M~約0.14M、約0.02M~約0.12M、約0.02M~約0.1M、約0.02M~約0.08M、約0.02M~約0.06M、約0.02M~約0.05M、約0.02M~約0.04M、約0.02M~約0.03M、約0.03M~約0.2M、約0.03M~約0.18M、約0.03M~約0.16M、約0.03M~約0.14M、約0.03M~約0.12M、約0.03M~約0.1M、約0.03M~約0.08M、約0.03M~約0.06M、約0.03M~約0.05M、約0.03M~約0.04M、約0.04M~約0.2M、約0.04M~約0.18M、約0.04M~約0.16M、約0.04M~約0.14M、約0.04M~約0.12M、約0.04M~約0.1M、約0.04M~約0.08M、約0.04M~約0.06M、約0.04M~約0.05M、約0.05M~約0.2M、約0.05M~約0.18M、約0.05M~約0.16M、約0.05M~約0.14M、約0.05M~約0.12M、約0.05M~約0.1M、約0.05M~約0.08M、約0.05M~約0.06M、約0.06M~約0.2M、約0.06M~約0.18M、約0.06M~約0.16M、約0.06M~約0.14M、約0.06M~約0.12M、約0.06M~約0.1M、約0.06M~約0.08M、約0.08M~約0.2M、約0.08M~約0.18M、約0.08M~約0.16M、約0.08M~約0.14M、約0.08M~約0.12M、約0.08M~約0.1M、約0.1M~約0.2M、約0.1M~約0.18M、約0.1M~約0.16M、約0.1M~約0.14M、約0.1M~約0.12M、約0.12M~約0.2M、約0.12M~約0.18M、約0.12M~約0.16M、約0.12M~約0.14M、約0.14M~約0.2M、約0.14M~約0.18M、約0.14M~約0.16M、約0.16M~約0.2M、約0.16M~約0.18M、または約0.18M~約0.2M)のクエン酸を含む。
【0093】
いくつかの実施形態では、第2の洗浄緩衝液は、約4.5~約5.5(例えば、約4.5~約5.4、約4.5~約5.3、約4.5~約5.2、約4.5~約5.1、約4.5~約5.0、約4.5~約4.9、約4.5~約4.8、約4.5~約4.7、約4.5~約4.6、約4.6~約5.5、約4.6~約5.4、約4.6~約5.3、約4.6~約5.2、約4.6~約5.1、約4.6~約5.0、約4.6~約4.9、約4.6~約4.8、約4.6~約4.7、約4.7~約5.5、約4.7~約5.4、約4.7~約5.3、約4.7~約5.2、約4.7~約5.1、約4.7~約5.0、約4.7~約4.9、約4.7~約4.8、約4.8~約5.5、約4.8~約5.4、約4.8~約5.3、約4.8~約5.2、約4.8~約5.1、約4.8~約5.0、約4.8~約4.9、約4.9~約5.5、約4.9~約5.4、約4.9~約5.3、約4.9~約5.2、約4.9~約5.1、約4.9~約5.0、約5.0~約5.5、約5.0~約5.4、約5.0~約5.3、約5.0~約5.2、約5.0~約5.1、約5.1~約5.5、約5.1~約5.4、約5.1~約5.3、約5.1~約5.2、約5.2~約5.5、約5.2~約5.4、約5.2~約5.3、約5.3~約5.5、約5.3~約5.4、または約5.4~約5.5)のpHを有する。
【0094】
いくつかの実施形態では、溶出緩衝液は、約0.01M~約0.2M(例えば、約0.01M~約0.18M、約0.01M~約0.16M、約0.01M~約0.14M、約0.01M~約0.12M、約0.01M~約0.1M、約0.01M~約0.08M、約0.01M~約0.06M、約0.01M~約0.05M、約0.01M~約0.04M、約0.01M~約0.03M、約0.01M~約0.02M、約0.02M~約0.2M、約0.02M~約0.18M、約0.02M~約0.16M、約0.02M~約0.14M、約0.02M~約0.12M、約0.02M~約0.1M、約0.02M~約0.08M、約0.02M~約0.06M、約0.02M~約0.05M、約0.02M~約0.04M、約0.02M~約0.03M、約0.03M~約0.2M、約0.03M~約0.18M、約0.03M~約0.16M、約0.03M~約0.14M、約0.03M~約0.12M、約0.03M~約0.1M、約0.03M~約0.08M、約0.03M~約0.06M、約0.03M~約0.05M、約0.03M~約0.04M、約0.04M~約0.2M、約0.04M~約0.18M、約0.04M~約0.16M、約0.04M~約0.14M、約0.04M~約0.12M、約0.04M~約0.1M、約0.04M~約0.08M、約0.04M~約0.06M、約0.04M~約0.05M、約0.05M~約0.2M、約0.05M~約0.18M、約0.05M~約0.16M、約0.05M~約0.14M、約0.05M~約0.12M、約0.05M~約0.1M、約0.05M~約0.08M、約0.05M~約0.06M、約0.06M~約0.2M、約0.06M~約0.18M、約0.06M~約0.16M、約0.06M~約0.14M、約0.06M~約0.12M、約0.06M~約0.1M、約0.06M~約0.08M、約0.08M~約0.2M、約0.08M~約0.18M、約0.08M~約0.16M、約0.08M~約0.14M、約0.08M~約0.12M、約0.08M~約0.1M、約0.1M~約0.2M、約0.1M~約0.18M、約0.1M~約0.16M、約0.1M~約0.14M、約0.1M~約0.12M、約0.12M~約0.2M、約0.12M~約0.18M、約0.12M~約0.16M、約0.12M~約0.14M、約0.14M~約0.2M、約0.14M~約0.18M、約0.14M~約0.16M、約0.16M~約0.2M、約0.16M~約0.18M、または約0.18M~約0.2M)の酢酸を含む。
【0095】
いくつかの実施形態では、溶出緩衝液は、約2.5~約3.5(例えば、約2.5~約3.4、約2.5~約3.3、約2.5~約3.2、約2.5~約3.1、約2.5~約3.0、約2.5~約2.9、約2.5~約2.8、約2.5~約2.7、約2.5~約2.6、約2.6~約3.5、約2.6~約3.4、約2.6~約3.3、約2.6~約3.2、約2.6~約3.1、約2.6~約3.0、約2.6~約2.9、約2.6~約2.8、約2.6~約2.7、約2.7~約3.5、約2.7~約3.4、約2.7~約3.3、約2.7~約3.2、約2.7~約3.1、約2.7~約3.0、約2.7~約2.9、約2.7~約2.8、約2.8~約3.5、約2.8~約3.4、約2.8~約3.3、約2.8~約3.2、約2.8~約3.1、約2.8~約3.0、約2.8~約2.9、約2.9~約3.5、約2.9~約3.4、約2.9~約3.3、約2.9~約3.2、約2.9~約3.1、約2.9~約3.0、約3.0~約3.5、約3.0~約3.4、約3.0~約3.3、約3.0~約3.2、約3.0~約3.1、約3.1~約3.5、約3.1~約3.4、約3.1~約3.3、約3.1~約3.2、約3.2~約3.5、約3.2~約3.4、約3.2~約3.3、約3.3~約3.5、約3.3~約3.4、または約3.4~約3.5)のpHを有する。
【0096】
組織因子含有タンパク質を製造する方法
(i)本明細書に記載の方法のうちのいずれかを使用して組織因子含有タンパク質を精製することと、(ii)ステップ(i)から得られた溶出液に1つ以上の追加の単位操作を行うことと、を含む、組織因子含有タンパク質を製造する方法が本明細書に提供される。組織因子含有タンパク質を製造するためのプロセスで行うことができる単位操作の非限定的な例には、タンパク質の捕捉、タンパク質の精製、タンパク質のポリッシング、ウイルスの不活性化、タンパク質を含む流体のイオン濃度および/またはpHの調整、およびタンパク質を含む液体のろ過が挙げられる。組織因子含有タンパク質を製造する非限定的な方法が
図1に示される。
【0097】
いくつかの実施形態では、1つ以上の追加の単位操作は、逐次的順序で、低pHウイルス不活性化を行うこと、デプスろ過を行うこと、ポリッシングクロマトグラフィーを行うこと、ナノろ過を行うこと、ならびに限外ろ過および透析ろ過(UF/DF)を行うことを含む。
【0098】
本明細書に記載の方法のうちのいずれかによって製造される組織因子含有タンパク質も本明細書に提供される。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、製造された組織因子含有タンパク質を含む。
【0099】
単鎖キメラポリペプチド
組織因子含有タンパク質の非限定的な例は、(i)第1の標的結合ドメイン(例えば、本明細書に記載のまたは当該技術分野で既知の標的結合ドメインのうちのいずれか)、(ii)可溶性組織因子ドメイン(例えば、本明細書に記載のまたは当該技術分野で既知の例示的な可溶性組織因子ドメインのうちのいずれか)、および(iii)第2の標的結合ドメイン(例えば、本明細書に記載のまたは当該技術分野で既知の標的結合ドメインのうちのいずれか)を含む単鎖キメラポリペプチドである。
【0100】
本明細書に記載の単鎖キメラポリペプチドのうちのいずれかのいくつかの実施形態では、第1の標的結合ドメイン(例えば、本明細書に記載のまたは当該技術分野で既知の例示的な標的結合ドメインのうちのいずれか)と可溶性組織因子ドメイン(例えば、本明細書に記載の例示的な可溶性組織因子ドメインのうちのいずれか)は、互いに直接隣接している。本明細書に記載の単鎖キメラポリペプチドのうちのいずれかのいくつかの実施形態では、単鎖キメラポリペプチドは、第1の標的結合ドメイン(本明細書に記載のまたは当該技術分野で既知の例示的な標的結合ドメインのうちのいずれか)と可溶性組織因子ドメイン(例えば、本明細書に記載の例示的な可溶性組織因子ドメインのうちのいずれか)との間にリンカー配列(例えば、本明細書に記載のまたは当該技術分野で既知の例示的なリンカー配列のうちのいずれか)をさらに含む。本明細書に記載の単鎖キメラポリペプチドのうちのいずれかのいくつかの実施形態では、可溶性組織因子ドメイン(例えば、本明細書に記載の例示的な可溶性組織因子ドメインのうちのいずれか)と第2の標的結合ドメイン(例えば、本明細書に記載のまたは当該技術分野で既知の例示的な標的結合ドメインのうちのいずれか)は、互いに直接隣接している。本明細書に記載の単鎖キメラポリペプチドのうちのいずれかのいくつかの実施形態では、単鎖キメラポリペプチドは、可溶性組織因子ドメイン(例えば、本明細書に記載の例示的な可溶性組織因子ドメインのうちのいずれか)と第2の標的結合ドメイン(本明細書に記載のまたは当該技術分野で既知の例示的な標的結合ドメインのうちのいずれか)との間にリンカー配列(例えば、本明細書に記載のまたは当該技術分野で既知の例示的なリンカー配列のうちのいずれか)をさらに含む。
【0101】
本明細書に記載の単鎖キメラポリペプチドのうちのいずれかのいくつかの実施形態では、第1の標的結合ドメイン(例えば、本明細書に記載のまたは当該技術分野で既知の例示的な標的結合ドメインのうちのいずれか)と第2の標的結合ドメイン(例えば、本明細書に記載のまたは当該技術分野で既知の例示的な標的結合ドメインのうちのいずれか)は、互いに直接隣接している。本明細書に記載の単鎖キメラポリペプチドのうちのいずれかのいくつかの実施形態では、単鎖キメラポリペプチドは、第1の標的結合ドメイン(本明細書に記載のまたは当該技術分野で既知の例示的な標的結合ドメインのうちのいずれか)と第2の標的結合ドメイン(例えば、本明細書に記載のまたは当該技術分野で既知の例示的な標的結合ドメインのうちのいずれか)との間にリンカー配列(例えば、本明細書に記載のまたは当該技術分野で既知の例示的なリンカー配列のうちのいずれか)をさらに含む。本明細書に記載の単鎖キメラポリペプチドのうちのいずれかのいくつかの実施形態では、第2の標的結合ドメイン(例えば、本明細書に記載のまたは当該技術分野で既知の例示的な標的結合ドメインのうちのいずれか)と可溶性組織因子ドメイン(例えば、本明細書に記載の例示的な可溶性組織因子ドメインのうちのいずれか)は、互いに直接隣接している。本明細書に記載の単鎖キメラポリペプチドのうちのいずれかのいくつかの実施形態では、単鎖キメラポリペプチドは、第2の標的結合ドメイン(例えば、本明細書に記載のまたは当該技術分野で既知の例示的な標的結合ドメインのうちのいずれか)と可溶性組織因子ドメイン(例えば、本明細書に記載のまたは当該技術分野で既知の例示的な可溶性組織因子ドメインのうちのいずれか)との間にリンカー配列(例えば、本明細書に記載のまたは当該技術分野で既知の例示的なリンカー配列のうちのいずれか)をさらに含む。
【0102】
本明細書に記載の単鎖キメラポリペプチドのうちのいずれかのいくつかの実施形態は、そのN末端および/またはC末端に1つ以上(例えば、2、3、4、5、6、7、8、9、または10)の追加の標的結合ドメイン(例えば、本明細書に記載のまたは当該技術分野で既知の例示的な標的結合ドメインのうちのいずれか)をさらに含み得る。
【0103】
いくつかの実施形態では、単鎖キメラポリペプチドは、そのN末端に1つ以上(例えば、2、3、4、5、6、7、8、9、または10)の追加の標的結合ドメイン(例えば、本明細書に記載のまたは当該技術分野で既知の例示的な標的結合ドメインのうちのいずれか)を含み得る。いくつかの実施形態では、単鎖キメラポリペプチドのN末端の1つ以上の追加の標的結合ドメイン(例えば、本明細書に記載のまたは当該技術分野で既知の例示的な標的結合ドメインのうちのいずれか)のうちの1つは、第1の標的結合ドメイン(例えば、本明細書に記載のまたは当該技術分野で既知の例示的な標的結合ドメインのうちのいずれか)、第2の標的結合ドメイン(例えば、本明細書に記載のまたは当該技術分野で既知の例示的な標的結合ドメインのうちのいずれか)、または可溶性組織因子ドメイン(例えば、本明細書に記載の例示的な可溶性組織因子ドメインのうちのいずれか)に直接隣接することができる。いくつかの実施形態では、単鎖キメラポリペプチドは、単鎖キメラポリペプチドのN末端の少なくとも1つの追加の標的結合ドメイン(例えば、本明細書に記載のまたは当該技術分野で既知の例示的な標的結合ドメインのうちのいずれか)のうちの1つと、第1の標的結合ドメイン(例えば、本明細書に記載のまたは当該技術分野で既知の例示的な標的結合ドメインのうちのいずれか)、第2の標的結合ドメイン(例えば、本明細書に記載のまたは当該技術分野で既知の例示的な標的結合ドメインのうちのいずれか)、または可溶性組織因子ドメイン(例えば、本明細書に記載の例示的な可溶性組織因子ドメインのうちのいずれか)との間に、リンカー配列(例えば、本明細書に記載のまたは当該技術分野で既知の例示的なリンカー配列のうちのいずれか)をさらに含む。
【0104】
本明細書に記載の単鎖キメラポリペプチドのうちのいずれかのいくつかの実施形態では、単鎖キメラポリペプチドは、そのC末端に1つ以上(例えば、2、3、4、5、6、7、8、9、または10)の追加の標的結合ドメイン(例えば、本明細書に記載のまたは当該技術分野で既知の例示的な標的結合ドメインのうちのいずれか)を含む。いくつかの実施形態では、単鎖キメラポリペプチドのC末端の1つ以上の追加の標的結合ドメイン(例えば、本明細書に記載のまたは当該技術分野で既知の例示的な標的結合ドメインのうちのいずれか)のうちの1つは、第1の標的結合ドメイン(例えば、本明細書に記載のまたは当該技術分野で既知の例示的な標的結合ドメインのうちのいずれか)、第2の標的結合ドメイン(例えば、本明細書に記載のまたは当該技術分野で既知の例示的な標的結合ドメインのうちのいずれか)、または可溶性組織因子ドメイン(例えば、本明細書に記載のまたは当該技術分野で既知の例示的な可溶性組織因子ドメインのうちのいずれか)に直接隣接している。いくつかの実施形態では、単鎖キメラポリペプチドは、単鎖キメラポリペプチドのC末端の少なくとも1つの追加の標的結合ドメイン(例えば、本明細書に記載のまたは当該技術分野で既知の例示的な標的結合ドメインのうちのいずれか)のうちの1つと、第1の標的結合ドメイン(例えば、本明細書に記載のまたは当該技術分野で既知の例示的な標的結合ドメインのうちのいずれか)、第2の標的結合ドメイン(例えば、本明細書に記載のまたは当該技術分野で既知の例示的な標的結合ドメインのうちのいずれか)、または可溶性組織因子ドメイン(例えば、本明細書に記載の例示的な可溶性組織因子ドメインのうちのいずれか)との間に、リンカー配列(例えば、本明細書に記載のまたは当該技術分野で既知の例示的なリンカー配列のうちのいずれか)をさらに含む。
【0105】
本明細書に記載の単鎖キメラポリペプチドのうちのいずれかのいくつかの実施形態では、単鎖キメラポリペプチドは、そのN末端およびそのC末端に1つ以上(例えば、2、3、4、5、6、7、8、9、または10)の追加の標的結合ドメイン(例えば、本明細書に記載のまたは当該技術分野で既知の例示的な標的結合ドメインのうちのいずれか)を含む。いくつかの実施形態では、単鎖キメラポリペプチドのN末端の1つ以上の追加の抗原結合ドメイン(例えば、本明細書に記載のまたは当該技術分野で既知の例示的な標的結合ドメインのうちのいずれか)のうちの1つは、第1の標的結合ドメイン(例えば、本明細書に記載のまたは当該技術分野で既知の例示的な標的結合ドメインのうちのいずれか)、第2の標的結合ドメイン(例えば、本明細書に記載のまたは当該技術分野で既知の例示的な標的結合ドメインのうちのいずれか)、または可溶性組織因子ドメイン(例えば、本明細書に記載の例示的な可溶性組織因子ドメインのうちのいずれか)に直接隣接している。いくつかの実施形態では、単鎖キメラポリペプチドは、N末端の1つ以上の追加の抗原結合ドメイン(例えば、本明細書に記載のまたは当該技術分野で既知の例示的な標的結合ドメインのうちのいずれか)のうちの1つと、第1の標的結合ドメイン(例えば、本明細書に記載のまたは当該技術分野で既知の例示的な標的結合ドメインのうちのいずれか)、第2の標的結合ドメイン(例えば、本明細書に記載のまたは当該技術分野で既知の例示的な標的結合ドメインのうちのいずれか)、または可溶性組織因子ドメイン(例えば、例示的な可溶性組織因子ドメインのうちのいずれか)との間に、リンカー配列(例えば、本明細書に記載のまたは当該技術分野で既知の例示的なリンカー配列のうちのいずれか)をさらに含む。いくつかの実施形態では、C末端の1つ以上の追加の抗原結合ドメイン(例えば、本明細書に記載のまたは当該技術分野で既知の例示的な標的結合ドメインのうちのいずれか)のうちの1つは、第1の標的結合ドメイン(例えば、本明細書に記載のまたは当該技術分野で既知の例示的な標的結合ドメインのうちのいずれか)、第2の標的結合ドメイン(例えば、本明細書に記載のまたは当該技術分野で既知の例示的な標的結合ドメインのうちのいずれか)、または可溶性組織因子ドメイン(例えば、例示的な可溶性組織因子ドメインのうちのいずれか)に直接隣接している。いくつかの実施形態では、単鎖キメラポリペプチドは、C末端の1つ以上の追加の抗原結合ドメイン(例えば、本明細書に記載のまたは当該技術分野で既知の例示的な標的結合ドメインのうちのいずれか)のうちの1つと、第1の標的結合ドメイン(例えば、本明細書に記載のまたは当該技術分野で既知の例示的な標的結合ドメインのうちのいずれか)、第2の標的結合ドメイン(例えば、本明細書に記載のまたは当該技術分野で既知の例示的な標的結合ドメインのうちのいずれか)、または可溶性組織因子ドメイン(例えば、本明細書に記載の例示的な可溶性組織因子ドメインのうちのいずれか)との間に、リンカー配列(例えば、本明細書に記載のまたは当該技術分野で既知の例示的なリンカー配列のうちのいずれか)をさらに含む。
【0106】
本明細書に記載の単鎖キメラポリペプチドのうちのいずれかのいくつかの実施形態では、第1の標的結合ドメイン(例えば、本明細書に記載のまたは当該技術分野で既知の例示的な標的結合ドメインのうちのいずれか)、第2の標的結合ドメイン(例えば、本明細書に記載のまたは当該技術分野で既知の例示的な標的結合ドメインのうちのいずれか)、および1つ以上の追加の標的結合ドメイン(例えば、本明細書に記載のまたは当該技術分野で既知の例示的な標的結合ドメインのうちのいずれか)のうちの2つ以上(例えば、3、4、5、6、7、8、9、または10)は、同じ抗原に特異的に結合する。いくつかの実施形態では、第1の標的結合ドメイン(例えば、本明細書に記載のまたは当該技術分野で既知の例示的な標的結合ドメインのうちのいずれか)、第2の標的結合ドメイン(例えば、本明細書に記載のまたは当該技術分野で既知の例示的な標的結合ドメインのうちのいずれか)、および1つ以上の追加の標的結合ドメイン(例えば、本明細書に記載のまたは当該技術分野で既知の例示的な標的結合ドメインのうちのいずれか)のうちの2つ以上(例えば、3、4、5、6、7、8、9、または10)は、同じエピトープに特異的に結合する。いくつかの実施形態では、第1の標的結合ドメイン(例えば、本明細書に記載のまたは当該技術分野で既知の例示的な標的結合ドメインのうちのいずれか)、第2の標的結合ドメイン(例えば、本明細書に記載のまたは当該技術分野で既知の例示的な標的結合ドメインのうちのいずれか)、および1つ以上の追加の標的結合ドメイン(例えば、本明細書に記載のまたは当該技術分野で既知の例示的な標的結合ドメインのうちのいずれか)のうちの2つ以上(例えば、3、4、5、6、7、8、9、または10)は、同じアミノ酸配列を含む。
【0107】
本明細書に記載の単鎖キメラポリペプチドのうちのいずれかのいくつかの実施形態では、第1の標的結合ドメイン(例えば、本明細書に記載のまたは当該技術分野で既知の例示的な標的結合ドメインのうちのいずれか)、第2の標的結合ドメイン(例えば、本明細書に記載のまたは当該技術分野で既知の例示的な標的結合ドメインのうちのいずれか)、および1つ以上(例えば、2、3、4、5、6、7、8、9、または10)の追加の標的結合ドメイン(例えば、本明細書に記載のまたは当該技術分野で既知の例示的な標的結合ドメインのうちのいずれか)は各々、同じ抗原に特異的に結合する。いくつかの実施形態では、第1の標的結合ドメイン(例えば、本明細書に記載のまたは当該技術分野で既知の例示的な標的結合ドメインのうちのいずれか)、第2の標的結合ドメイン(例えば、本明細書に記載のまたは当該技術分野で既知の例示的な標的結合ドメインのうちのいずれか)、および1つ以上(例えば、2、3、4、5、6、7、8、9、または10)の追加の標的結合ドメイン(例えば、本明細書に記載のまたは当該技術分野で既知の例示的な標的結合ドメインのうちのいずれか)は、各々、同じエピトープに特異的に結合する。いくつかの実施形態では、第1の標的結合ドメイン、第2の標的結合ドメイン、および1つ以上(例えば、2、3、4、5、6、7、8、9、または10)の追加の標的結合ドメインは各々、同じアミノ酸配列を含む。
【0108】
本明細書に記載の単鎖キメラポリペプチドのうちのいずれかのいくつかの実施形態では、第1の標的結合ドメイン(例えば、本明細書に記載のまたは当該技術分野で既知の例示的な標的結合ドメインのうちのいずれか)、第2の標的結合ドメイン(例えば、本明細書に記載のまたは当該技術分野で既知の例示的な標的結合ドメインのうちのいずれか)、および1つ以上(例えば、2、3、4、5、6、7、8、9、または10)の追加の標的結合ドメイン(例えば、本明細書に記載のまたは当該技術分野で既知の例示的な標的結合ドメインのうちのいずれか)は、異なる抗原に特異的に結合する。
【0109】
単鎖キメラポリペプチドのうちのいずれかのいくつかの実施形態では、第1の標的結合ドメイン、第2の標的結合ドメイン、および1つ以上の標的結合ドメインのうちの1つ以上が、抗原結合ドメイン(例えば、本明細書に記載のまたは当該技術分野で既知の例示的な標的結合ドメインのうちのいずれか)である。本明細書に記載の単鎖キメラポリペプチドのうちのいずれかのいくつかの実施形態では、第1の標的結合ドメイン、第2の標的結合ドメイン、および1つ以上の追加の標的結合ドメインは各々、抗原結合ドメイン(例えば、本明細書に記載のまたは当該技術分野で既知の例示的な標的結合ドメインのうちのいずれか)である。いくつかの実施形態では、抗原結合ドメインは、scFvまたは単一ドメイン抗体を含み得る。
【0110】
本明細書に記載の単鎖キメラポリペプチドのうちのいずれかのいくつかの実施形態では、第1の標的結合ドメイン(例えば、本明細書に記載のまたは当該技術分野で既知の例示的な標的結合ドメインのうちのいずれか)、第2の標的結合ドメイン(例えば、本明細書に記載のまたは当該技術分野で既知の例示的な標的結合ドメインのうちのいずれか)、および1つ以上の追加の標的結合ドメイン(例えば、本明細書に記載のまたは当該技術分野で既知の例示的な標的結合ドメインのうちのいずれか)のうちの1つ以上(例えば、2、3、4、5、6、7、8、9、または10)は、CD16a、CD28、CD3、CD33、CD20、CD19、CD22、CD123、IL-1R、IL-1、VEGF、IL-6R、IL-4、IL-10、PDL-1、TIGIT、PD-1、TIM3、CTLA4、MICA、MICB、IL-6、IL-8、TNFα、CD26、CD36、ULBP2、CD30、CD200、IGF-1R、MUC4AC、MUC5AC、Trop-2、CMET、EGFR、HER1、HER2、HER3、PSMA、CEA、B7H3、EPCAM、BCMA、P-カドヘリン、CEACAM5、UL16結合タンパク質、HLA-DR、DLL4、TYRO3、AXL、MER、CD122、CD155、PDGF-DD、TGF-β受容体II(TGF-βRII)リガンド、TGF-βRIIIリガンド、DNAM1リガンド、NKp46リガンド、NKp44リガンド、NKG2Dリガンド、NKp30リガンド、scMHCIリガンド、scMHCIIリガンド、scTCRリガンド、IL-1受容体、IL-2受容体、IL-3受容体、IL-7受容体、IL-8受容体、IL-10受容体、IL-12受容体、IL-15受容体、IL-17受容体、IL-18受容体、IL-21受容体、PDGF-DD受容体、幹細胞因子(SCF)受容体、幹細胞様チロシンキナーゼ3リガンド(FLT3L)受容体、MICA受容体、MICB受容体、ULP16結合タンパク質受容体、CD155受容体、CD122受容体、およびCD28受容体からなる群から選択される標的に特異的に結合する。
【0111】
本明細書に記載の単鎖キメラポリペプチドのうちのいずれかのいくつかの実施形態では、第1の標的結合ドメイン(例えば、本明細書に記載のまたは当該技術分野で既知の例示的な標的結合ドメインのうちのいずれか)、第2の標的結合ドメイン(例えば、本明細書に記載のまたは当該技術分野で既知の例示的な標的結合ドメインのうちのいずれか)、および1つ以上の追加の標的結合ドメイン(例えば、本明細書に記載のまたは当該技術分野で既知の例示的な標的結合ドメインのうちのいずれか)のうちの1つ以上が、可溶性インターロイキンまたはサイトカインタンパク質である。可溶性インターロイキンタンパク質および可溶性サイトカインタンパク質の非限定的な例には、IL-1、IL-2、IL-3、IL-7、IL-8、IL-10、IL-12、IL-15、IL-17、IL-18、IL-21、PDGF-DD、およびSCFが挙げられる。
【0112】
本明細書に記載の単鎖キメラポリペプチドのうちのいずれかのいくつかの実施形態では、第1の標的結合ドメイン(例えば、本明細書に記載のまたは当該技術分野で既知の例示的な標的結合ドメインのうちのいずれか)、第2の標的結合ドメイン(例えば、本明細書に記載のまたは当該技術分野で既知の例示的な標的結合ドメインのうちのいずれか)、および1つ以上の追加の標的結合ドメイン(例えば、本明細書に記載のまたは当該技術分野で既知の例示的な標的結合ドメインのうちのいずれか)のうちの1つ以上が、可溶性インターロイキンまたはサイトカイン受容体である。可溶性インターロイキン受容体および可溶性サイトカイン受容体の非限定的な例には、可溶性TGF-β受容体II(TGF-βRII)、可溶性TGF-βRIII、可溶性NKG2D、可溶性NKP30、可溶性NKp44、可溶性NKp46、可溶性DNAM-1、scMHCI、scMHCII、scTCR、可溶性CD155、可溶性CD122、可溶性CD3、または可溶性CD28が挙げられる。
【0113】
本明細書に記載の単鎖キメラポリペプチドのうちのいずれかのいくつかの実施形態では、第1の標的結合ドメイン(例えば、本明細書に記載の標的結合ドメインのうちのいずれか)、第2の標的結合ドメイン(例えば、本明細書に記載の標的結合ドメインのうちのいずれか)、および1つ以上の標的結合ドメイン(例えば、本明細書に記載の標的結合ドメインのうちのいずれか)は各々独立して、CD16a、CD33、CD20、CD19、CD22、CD123、PDL-1、TIGIT、PD-1、TIM3、CTLA4、MICA、MICB、IL-6、IL-8、TNFα、CD26、CD36、ULBP2、CD30、CD200、IGF-1R、MUC4AC、MUC5AC、Trop-2、CMET、EGFR、HER1、HER2、HER3、PSMA、CEA、B7H3、EPCAM、BCMA、P-カドヘリン、CEACAM5、UL16結合タンパク質、HLA-DR、DLL4、TYRO3、AXL、MER、CD122、CD155、PDGF-DD、TGF-β受容体II(TGF-βRII)リガンド、TGF-βRIIIリガンド、DNAM1リガンド、NKp46リガンド、NKp44リガンド、NKG2Dリガンド、NKP30リガンド、scMHCIリガンド、scMHCIIリガンド、scTCRリガンド、PDGF-DD受容体、幹細胞因子(SCF)受容体、幹細胞様チロシンキナーゼ3リガンド(FLT3L)受容体、MICA受容体、MICB受容体、ULP16結合タンパク質受容体、CD155受容体、およびCD122受容体の群から選択される標的に特異的に結合することができる。
【0114】
本明細書に記載の単鎖キメラポリペプチドのうちのいずれかのいくつかの実施形態では、第1の標的結合ドメイン(例えば、本明細書に記載のまたは当該技術分野で既知の例示的な標的結合ドメインのうちのいずれか)、第2の標的結合ドメイン(例えば、本明細書に記載のまたは当該技術分野で既知の例示的な標的結合ドメインのうちのいずれか)、および1つ以上の追加の標的結合ドメイン(例えば、本明細書に記載のまたは当該技術分野で既知の例示的な標的結合ドメインのうちのいずれか)のうちの1つ以上が、可溶性インターロイキンまたはサイトカインタンパク質である。本明細書に記載の多鎖キメラポリペプチドのうちのいずれかのいくつかの実施形態では、可溶性インターロイキンまたはサイトカインタンパク質は、IL-1、IL-2、IL-3、IL-7、IL-8、IL-10、IL-12、IL-15、IL-17、IL-18、IL-21、PDGF-DD、およびSCFの群から選択される。
【0115】
本明細書に記載の単鎖キメラポリペプチドのうちのいずれかのいくつかの実施形態では、第1の標的結合ドメイン(例えば、本明細書に記載のまたは当該技術分野で既知の例示的な標的結合ドメインのうちのいずれか)、第2の標的結合ドメイン(例えば、本明細書に記載のまたは当該技術分野で既知の例示的な標的結合ドメインのうちのいずれか)、および1つ以上の追加の標的結合ドメイン(例えば、本明細書に記載のまたは当該技術分野で既知の例示的な標的結合ドメインのうちのいずれか)のうちの1つ以上が、可溶性インターロイキンまたはサイトカイン受容体である。本明細書に記載の多鎖キメラポリペプチドのうちのいずれかのいくつかの実施形態では、可溶性受容体は、可溶性TGF-β受容体II(TGF-βRII)、可溶性TGF-βRIII、可溶性TNFα受容体、可溶性IL-4受容体、または可溶性IL-10受容体である。
【0116】
いくつかの実施形態では、単鎖キメラポリペプチドは、配列番号22~29と少なくとも80%同一(例えば、少なくとも82%同一、少なくとも84%同一、少なくとも86%同一、少なくとも88%同一、少なくとも90%同一、少なくとも92%同一、少なくとも94%同一、少なくとも96%同一、少なくとも98%同一、少なくとも99%同一、または100%同一)の核酸配列またはアミノ酸配列を有する。
【0117】
可溶性組織因子ドメイン
本明細書に記載のポリペプチド、組成物、または方法のうちのいずれかのいくつかの実施形態では、可溶性組織因子ドメインは、シグナル配列、膜貫通ドメイン、および細胞内ドメインを欠く野生型組織因子ポリペプチドであり得る。いくつかの例では、可溶性組織因子ドメインは、組織因子変異体であり得、野生型組織因子ポリペプチドが、シグナル配列、膜貫通ドメイン、および細胞内ドメインを欠き、選択されたアミノ酸でさらに修飾されている。いくつかの例では、可溶性組織因子ドメインは、可溶性ヒト組織因子ドメインであり得る。いくつかの例では、可溶性組織因子ドメインは、可溶性マウス組織因子ドメインであり得る。いくつかの例では、可溶性組織因子ドメインは、可溶性ラット組織因子ドメインであり得る。可溶性ヒト組織因子ドメイン、可溶性マウス組織因子ドメイン、可溶性ラット組織因子ドメイン、および変異体可溶性組織因子ドメインの非限定的な例が以下に示される。
例示的な可溶性ヒト組織因子ドメイン(配列番号10)
SGTTNTVAAYNLTWKSTNFKTILEWEPKPVNQVYTVQISTKSGDWKSKCFYTTDTECDLTDEIVKDVKQTYLARVFSYPAGNVESTGSAGEPLYENSPEFTPYLETNLGQPTIQSFEQVGTKVNVTVEDERTLVRRNNTFLSLRDVFGKDLIYTLYYWKSSSSGKKTAKTNTNEFLIDVDKGENYCFSVQAVIPSRTVNRKSTDSPVECMGQEKGEFRE
可溶性ヒト組織因子ドメイン(配列番号11)をコードする例示的な核酸
AGCGGCACAACCAACACAGTCGCTGCCTATAACCTCACTTGGAAGAGCACCAACTTCAAAACCATCCTCGAATGGGAACCCAAACCCGTTAACCAAGTTTACACCGTGCAGATCAGCACCAAGTCCGGCGACTGGAAGTCCAAATGTTTCTATACCACCGACACCGAGTGCGATCTCACCGATGAGATCGTGAAAGATGTGAAACAGACCTACCTCGCCCGGGTGTTTAGCTACCCCGCCGGCAATGTGGAGAGCACTGGTTCCGCTGGCGAGCCTTTATACGAGAACAGCCCCGAATTTACCCCTTACCTCGAGACCAATTTAGGACAGCCCACCATCCAAAGCTTTGAGCAAGTTGGCACAAAGGTGAATGTGACAGTGGAGGACGAGCGGACTTTAGTGCGGCGGAACAACACCTTTCTCAGCCTCCGGGATGTGTTCGGCAAAGATTTAATCTACACACTGTATTACTGGAAGTCCTCTTCCTCCGGCAAGAAGACAGCTAAAACCAACACAAACGAGTTTTTAATCGACGTGGATAAAGGCGAAAACTACTGTTTCAGCGTGCAAGCTGTGATCCCCTCCCGGACCGTGAATAGGAAAAGCACCGATAGCCCCGTTGAGTGCATGGGCCAAGAAAAGGGCGAGTTCCGGGAG
例示的な可溶性マウス組織因子ドメイン(配列番号12)
agipekafnltwistdfktilewqpkptnytytvqisdrsrnwknkcfsttdtecdltdeivkdvtwayeakvlsvprrnsvhgdgdqlvihgeeppftnap kflpyrdtnlgqpviqqfeqdgrklnvvvkdsltlvrkngtfltlrqvfgkdlgyiityrkgsstgkktnitntnefsidveegvsycffvqamifsrktnqnspgsstvcteqwksflge
例示的な可溶性ラット組織因子ドメイン(配列番号13)
agtppgkafnltwistdfktilewqpkptnytytvqisdrsrnwkykctgttdtecdltdeivkdvnwtyearvlsvpwrnsthgketlfgthgeeppftnarkflpyrdtkigqpviqkyeqggtklkvtvkdsftlvrkngtfltlrqvfgndlgyiltyrkdsstgrktntthtneflidvekgvsycffaqavifsrktnhkspesitkcteqwksvlge
例示的な変異体可溶性ヒト組織因子ドメイン(配列番号14)
SGTTNTVAAYNLTWKSTNFATALEWEPKPVNQVYTVQISTKSGDWKSKCFYTTDTECALTDEIVKDVKQTYLARVFSYPAGNVESTGSAGEPLYENSPEFTPYLETNLGQPTIQSFEQVGTKVNVTVEDERTLVARNNTALSLRDVFGKDLIYTLYYWKSSSSGKKTAKTNTNEFLIDVDKGENYCFSVQAVIPSRTVNRKSTDSPVECMGQEKGEFRE
例示的な変異体可溶性ヒト組織因子ドメイン(配列番号15)
SGTTNTVAAYNLTWKSTNFATALEWEPKPVNQVYTVQISTKSGDAKSKCFYTTDTECALTDEIVKDVKQTYLARVFSYPAGNVESTGSAGEPLAENSPEFTPYLETNLGQPTIQSFEQVGTKVNVTVEDERTLVARNNTALSLRDVFGKDLIYTLYYWKSSSSGKKTAKTNTNEFLIDVDKGENYCFSVQAVIPSRTVNRKSTDSPVECMGQEKGEFRE
【0118】
いくつかの実施形態では、可溶性組織因子ドメインは、配列番号10、12、13、14、または15と少なくとも70%同一、少なくとも72%同一、少なくとも74%同一、少なくとも76%同一、少なくとも78%同一、少なくとも80%同一、少なくとも82%同一、少なくとも84%同一、少なくとも86%同一、少なくとも88%同一、少なくとも90%同一、少なくとも92%同一、少なくとも94%同一、少なくとも96%同一、少なくとも98%同一、少なくとも99%同一、または100%同一の配列を含み得る。いくつかの実施形態では、可溶性組織因子ドメインは、1~20個のアミノ酸(例えば、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、または20個のアミノ酸)がそのN末端から除去された、および/または1~20個のアミノ酸(例えば、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、または20個のアミノ酸)がそのC末端から除去された、配列番号10、12、13、14、または15の配列を含むことができ。
【0119】
当該技術分野で理解され得るように、当業者であれば、異なる哺乳動物種間で保存されているアミノ酸の変異がタンパク質の活性および/または構造的安定性を低下させる可能性が高い一方で、異なる哺乳動物種間で保存されていないアミノ酸の変異がタンパク質の活性および/または構造的安定性を低下させる可能性が低いことを理解するであろう。
【0120】
本明細書に記載の多鎖キメラポリペプチドのうちのいずれかのいくつかの例では、可溶性組織因子ドメインは、第VIIa因子に結合することができない。本明細書に記載の多鎖キメラポリペプチドのうちのいずれかのいくつかの例では、可溶性組織因子ドメインは、不活性第X因子を第Xa因子に変換しない。本明細書に記載の多鎖キメラポリペプチドのうちのいずれかのいくつかの実施形態では、多鎖キメラポリペプチドは、哺乳動物における血液凝固を刺激しない。
【0121】
いくつかの例では、可溶性組織因子ドメインは、可溶性ヒト組織因子ドメインであり得る。いくつかの実施形態では、可溶性組織因子ドメインは、可溶性マウス組織因子ドメインであり得る。いくつかの実施形態では、可溶性組織因子ドメインは、可溶性ラット組織因子ドメインであり得る。
【0122】
いくつかの例では、可溶性組織因子ドメインは、成熟野生型ヒト組織因子タンパク質のアミノ酸位置20に対応するアミノ酸位置のリジン、成熟野生型ヒト組織因子タンパク質のアミノ酸位置22に対応するアミノ酸位置のイソロイシン、成熟野生型ヒト組織因子タンパク質のアミノ酸位置45に対応するアミノ酸位置のトリプトファン、成熟野生型ヒト組織因子タンパク質のアミノ酸位置58に対応するアミノ酸位置のアスパラギン酸、成熟野生型ヒト組織因子タンパク質のアミノ酸位置94に対応するアミノ酸位置のチロシン、成熟野生型ヒト組織因子タンパク質のアミノ酸位置135に対応するアミノ酸位置のアルギニン、および成熟野生型ヒト組織因子タンパク質のアミノ酸位置140に対応するアミノ酸位置のフェニルアラニンのうちの1つ以上(例えば、2、3、4、5、6、または7つ)を含まない。いくつかの実施形態では、変異体可溶性組織因子は、配列番号14または配列番号15のアミノ酸配列を有する。
【0123】
いくつかの例では、可溶性組織因子ドメインは、配列番号11と少なくとも70%同一、少なくとも72%同一、少なくとも74%同一、少なくとも76%同一、少なくとも78%同一、少なくとも80%同一、少なくとも82%同一、少なくとも84%同一、少なくとも86%同一、少なくとも88%同一、少なくとも90%同一、少なくとも92%同一、少なくとも94%同一、少なくとも96%同一、少なくとも98%同一、少なくとも99%同一、または100%同一の配列を含む核酸によってコードされ得る。
【0124】
いくつかの実施形態では、可溶性組織因子ドメインは、約20アミノ酸~約220アミノ酸、約20アミノ酸~約215アミノ酸、約20アミノ酸~約210アミノ酸、約20アミノ酸~約205アミノ酸、約20アミノ酸~約200アミノ酸、約20アミノ酸~約195アミノ酸、約20アミノ酸~約190アミノ酸、約20アミノ酸~約185アミノ酸、約20アミノ酸~約180アミノ酸、約20アミノ酸~約175アミノ酸、約20アミノ酸~約170アミノ酸、約20アミノ酸~約165アミノ酸、約20アミノ酸~約160アミノ酸、約20アミノ酸~約155アミノ酸、約20アミノ酸~約150アミノ酸、約20アミノ酸~約145アミノ酸、約20アミノ酸~約140アミノ酸、約20アミノ酸~約135アミノ酸、約20アミノ酸~約130アミノ酸、約20アミノ酸~約125アミノ酸、約20アミノ酸~約120アミノ酸、約20アミノ酸~約115アミノ酸、約20アミノ酸~約110アミノ酸、約20アミノ酸~約105アミノ酸、約20アミノ酸~約100アミノ酸、約20アミノ酸~約95アミノ酸、約20アミノ酸~約90アミノ酸、約20アミノ酸~約85アミノ酸、約20アミノ酸~約80アミノ酸、約20アミノ酸~約75アミノ酸、約20アミノ酸~約70アミノ酸、約20アミノ酸~約60アミノ酸、約20アミノ酸~約50アミノ酸、約20アミノ酸~約40アミノ酸、約20アミノ酸~約30アミノ酸の全長を有し得る。
【0125】
リンカー配列
いくつかの実施形態では、リンカー配列は、可動性リンカー配列であり得る。使用され得るリンカー配列の非限定的な例は、Klein et al.,Protein Engineering,Design & Selection 27(10):325-330,2014、Priyanka et al.,Protein Sci.22(2):153-167,2013に記載されている。いくつかの例では、リンカー配列は、合成リンカー配列である。
【0126】
本明細書に記載の単鎖キメラポリペプチドのうちのいずれかのいくつかの実施形態では、1、2、3、4、5、6、7、8、9、または10個のリンカー配列(例えば、同じまたは異なるリンカー配列、例えば、本明細書に記載のまたは当該技術分野で既知の例示的なリンカー配列のうちのいずれか)を含み得る。本明細書に記載の単鎖キメラポリペプチドのうちのいずれかのいくつかの実施形態では、1、2、3、4、5、6、7、8、9、または10個のリンカー配列(例えば、同じまたは異なるリンカー配列、例えば、本明細書に記載のまたは当該技術分野で既知の例示的なリンカー配列のうちのいずれか)を含み得る。
【0127】
本明細書に記載の多鎖キメラポリペプチドのうちのいずれかのいくつかの実施形態では、第1のキメラポリペプチドは、1、2、3、4、5、6、7、8、9、または10個のリンカー配列(例えば、同じまたは異なるリンカー配列、例えば、本明細書に記載のまたは当該技術分野で既知の例示的なリンカー配列のうちのいずれか)を含み得る。本明細書に記載の多鎖キメラポリペプチドのうちのいずれかのいくつかの実施形態では、第2のキメラポリペプチドは、1、2、3、4、5、6、7、8、9、または10個のリンカー配列(例えば、同じまたは異なるリンカー配列、例えば、本明細書に記載のまたは当該技術分野で既知の例示的なリンカー配列のうちのいずれか)を含み得る。
【0128】
いくつかの実施形態では、リンカー配列は、1アミノ酸~約100アミノ酸、1アミノ酸~約90アミノ酸、1アミノ酸~約80アミノ酸、1アミノ酸~約70アミノ酸、1アミノ酸~約60アミノ酸、1アミノ酸~約50アミノ酸、1アミノ酸~約45アミノ酸、1アミノ酸~約40アミノ酸、1アミノ酸~約35アミノ酸、1アミノ酸~約30アミノ酸、1アミノ酸~約25アミノ酸、1アミノ酸~約24アミノ酸、1アミノ酸~約22アミノ酸、1アミノ酸~約20アミノ酸、1アミノ酸~約18アミノ酸、1アミノ酸~約16アミノ酸、1アミノ酸~約14アミノ酸、1アミノ酸~約12アミノ酸、1アミノ酸~約10アミノ酸、1アミノ酸~約8アミノ酸、1アミノ酸~約6アミノ酸、1アミノ酸~約4アミノ酸の全長を有し得る。
【0129】
いくつかの実施形態では、リンカーは、グリシン(GlyまたはG)残基に富んでいる。いくつかの実施形態では、リンカーは、セリン(SerまたはS)残基に富んでいる。いくつかの実施形態では、リンカーは、グリシン残基およびセリン残基に富んでいる。いくつかの実施形態では、リンカーは、1つ以上のグリシン-セリン残基対(GS)、例えば、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、またはそれ以上のGS対を有する。いくつかの実施形態では、リンカーは、1つ以上のGly-Gly-Gly-Ser(GGGS)(配列番号16)配列、例えば、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、またはそれ以上のGGGS(配列番号16)配列を有する。いくつかの実施形態では、リンカーは、1つ以上のGly-Gly-Gly-Gly-Ser(GGGGS)(配列番号17)配列、例えば、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、またはそれ以上のGGGGS(配列番号17)配列を有する。いくつかの実施形態では、リンカーは、1つ以上のGly-Gly-Ser-Gly(GGSG)(配列番号18)配列、例えば、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、またはそれ以上のGGSG(配列番号18)配列を有する。
【0130】
いくつかの実施形態では、リンカー配列は、GGGGSGGGGSGGGGS(配列番号19)を含み得るか、またはそれからなり得る。いくつかの実施形態では、リンカー配列は、GGCGGTGGAGGATCCGGAGGAGGTGGCTCCGGCGGCGGAGGATCT(配列番号20)を含むか、またはそれらからなる核酸によってコードされ得る。いくつかの実施形態では、リンカー配列は、GGGSGGGS(配列番号21)を含み得るか、またはそれからなり得る。
【0131】
標的結合ドメイン
本明細書に記載の単鎖または多鎖キメラポリペプチドのうちのいずれかのいくつかの実施形態では、第1の標的結合ドメイン、第2の標的結合ドメイン、および/または追加の1つ以上の標的結合ドメインは、抗原結合ドメイン(例えば、本明細書に記載のまたは当該技術分野で既知の例示的な抗原結合ドメインのうちのいずれか)、可溶性インターロイキンまたはサイトカインタンパク質(例えば、本明細書に記載の例示的な可溶性インターロイキンタンパク質または可溶性サイトカインタンパク質のうちのいずれか)、および可溶性インターロイキンまたはサイトカイン受容体(例えば、本明細書に記載の例示的な可溶性インターロイキン受容体または可溶性サイトカイン受容体のうちのいずれか)であり得る。
【0132】
本明細書に記載の単鎖または多鎖キメラポリペプチドのうちのいずれかのいくつかの実施形態では、第1の標的結合ドメイン、第2の標的結合ドメイン、および/または1つ以上の追加の標的結合ドメインは各々独立して、約5アミノ酸~約1000アミノ酸、約5アミノ酸~約950アミノ酸、約5アミノ酸~約900アミノ酸、約5アミノ酸~約850アミノ酸、約5アミノ酸~約800アミノ酸、約5アミノ酸~約750アミノ酸、約5アミノ酸~約700アミノ酸、約5アミノ酸~約650アミノ酸、約5アミノ酸~約600アミノ酸、約5アミノ酸~約550アミノ酸、約5アミノ酸~約500アミノ酸、約5アミノ酸~約450アミノ酸、約5アミノ酸~約400アミノ酸、約5アミノ酸~約350アミノ酸、約5アミノ酸~約300アミノ酸、約5アミノ酸~約280アミノ酸、約5アミノ酸~約260アミノ酸、約5アミノ酸~約240アミノ酸、約5アミノ酸~約220アミノ酸、約5アミノ酸~約200アミノ酸、約5アミノ酸~約195アミノ酸、約5アミノ酸~約190アミノ酸、約5アミノ酸~約185アミノ酸、約5アミノ酸~約180アミノ酸、約5アミノ酸~約175アミノ酸、約5アミノ酸~約170アミノ酸、約5アミノ酸~約165アミノ酸、約5アミノ酸~約160アミノ酸、約5アミノ酸~約155アミノ酸、約5アミノ酸~約150アミノ酸、約5アミノ酸~約145アミノ酸、約5アミノ酸~約140アミノ酸、約5アミノ酸~約135アミノ酸、約5アミノ酸~約130アミノ酸、約5アミノ酸~約125アミノ酸、約5アミノ酸~約120アミノ酸、約5アミノ酸~約115アミノ酸、約5アミノ酸~約110アミノ酸、約5アミノ酸~約105アミノ酸、約5アミノ酸~約100アミノ酸、約5アミノ酸~約95アミノ酸、約5アミノ酸~約90アミノ酸、約5アミノ酸~約85アミノ酸、約5アミノ酸~約80アミノ酸、約5アミノ酸~約75アミノ酸、約5アミノ酸~約70アミノ酸、約5アミノ酸~約65アミノ酸、約5アミノ酸~約60アミノ酸、約5アミノ酸~約55アミノ酸、約5アミノ酸~約50アミノ酸、約5アミノ酸~約45アミノ酸、約5アミノ酸~約40アミノ酸、約5アミノ酸~約35アミノ酸、約5アミノ酸~約30アミノ酸、約5アミノ酸~約25アミノ酸、約5アミノ酸~約20アミノ酸、約5アミノ酸~約15アミノ酸、約5アミノ酸~約10アミノ酸の総アミノ酸数を有し得る。
【0133】
本明細書に記載の標的結合ドメインのうちのいずれも、1×10-7M未満、1×10-8M未満、1×10-9M未満、1×10-10M未満、1×10-11M未満、1×10-12M未満、または1×10-13M未満の解離平衡定数(KD)でその標的に結合することができる。いくつかの実施形態では、本明細書に提供される抗原結合タンパク質構築物は、約1×10-3M~約1×10-5M、約1×10-4M~約1×10-6M、約1×10-5M~約1×10-7M、約1×10-6M~約1×10-8M、約1×10-7M~約1×10-9M、約1×10-8M~約1×10-10M、または約1×10-9M~約1×10-11M(これらの上限および下限も含む)のKDで特定の抗原に結合することができる。
【0134】
本明細書に記載の標的結合ドメインのうちのいずれも、約1pM~約30nM(例えば、約1pM~約25nM、約1pM~約20nM、約1pM~約15nM、約1pM~約10nM、約1pM~約5nM、約1pM~約2nM、約1pM~約1nM、約1pM~約950pM、約1pM~約900pM、約1pM~約850pM、約1pM~約800pM、約1pM~約750pM、約1pM~約700pM、約1pM~約650pM、約1pM~約600pM、約1pM~約550pM、約1pM~約500pM、約1pM~約450pM、約1pM~約400pM、約1pM~約350pM、約1pM~約300pM、約1pM~約250pM、約1pM~約200pM、約1pM~約150pM、約1pM~約100pM、約1pM~約90pM、約1pM~約80pM、約1pM~約70pM、約1pM~約60pM、約1pM~約50pM、約1pM~約40pM、約1pM~約30pM、約1pM~約20pM、約1pM~約10pM、約1pM~約5pM、約1pM~約4pM、約1pM~約3pM、約1pM~約2pM)のKDでその標的に結合することができる。
【0135】
本明細書に記載の標的結合ドメインのうちのいずれも、約1nM~約10nM(例えば、約1nM~約9nM、約1nM~約8nM、約1nM~約7nM、約1nM~約6nM、約1nM~約5nM、約1nM~約4nM、約1nM~約3nM、約1nM~約2nM、約2nM~約10nM、約2nM~約9nM、約2nM~約8nM、約2nM~約7nM、約2nM~約6nM、約2nM~約5nM、約2nM~約4nM、約2nM~約3nM、約3nM~約10nM、約3nM~約9nM、約3nM~約8nM、約3nM~約7nM、約3nM~約6nM、約3nM~約5nM、約3nM~約4nM、約4nM~約10nM、約4nM~約9nM、約4nM~約8nM、約4nM~約7nM、約4nM~約6nM、約4nM~約5nM、約5nM~約10nM、約5nM~約9nM、約5nM~約8nM、約5nM~約7nM、約5nM~約6nM、約6nM~約10nM、約6nM~約9nM、約6nM~約8nM、約6nM~約7nM、約7nM~約10nM、約7nM~約9nM、約7nM~約8nM、約8nM~約10nM、約8nM~約9nM、および約9nM~約10nM)のKDでその標的に結合することができる。
【0136】
当該技術分野で既知の様々な異なる方法を使用して、本明細書に記載の抗原結合タンパク質構築物のうちのいずれのKD値も決定することができる(例えば、電気泳動移動度シフトアッセイ、フィルター結合アッセイ、表面プラズモン共鳴、および生体分子結合反応速度アッセイ等)。
【0137】
抗原結合ドメイン
本明細書に記載の単鎖または多鎖キメラポリペプチドのうちのいずれかのいくつかの実施形態では、第1の標的結合ドメインおよび第2の標的結合ドメインは、同じ抗原に特異的に結合する。これらの単鎖または多鎖キメラポリペプチドのいくつかの実施形態では、第1の標的結合ドメインおよび第2の標的結合ドメインは、同じエピトープに特異的に結合する。これらの単鎖または多鎖キメラポリペプチドのいくつかの実施形態では、第1の標的結合ドメインおよび第2の標的結合ドメインは、同じアミノ酸配列を含む。
【0138】
本明細書に記載の単鎖または多鎖キメラポリペプチドのうちのいずれかのいくつかの実施形態では、第1の標的結合ドメインおよび第2の標的結合ドメインは、異なる抗原に特異的に結合する。
【0139】
本明細書に記載の単鎖または多鎖キメラポリペプチドのうちのいずれかのいくつかの実施形態では、第1の標的結合ドメインおよび第2の標的結合ドメインの一方または両方が、抗原結合ドメインである。本明細書に記載の単鎖または多鎖キメラポリペプチドのうちのいずれかのいくつかの実施形態では、第1の標的結合ドメインおよび第2の標的結合ドメインは各々、抗原結合ドメインである。本明細書に記載の単鎖または多鎖キメラポリペプチドのうちのいずれかのいくつかの実施形態では、抗原結合ドメインは、scFvまたは単一ドメイン抗体(例えば、VHHまたはVNARドメイン)を含むか、またはそれである。
【0140】
いくつかの例では、抗原結合ドメイン(例えば、本明細書に記載の抗原結合ドメインのうちのいずれか)は、CD16a(例えば、米国特許第9,035,026号に記載のものを参照のこと)、CD28(例えば、米国特許第7,723,482号に記載のものを参照のこと)、CD3(例えば、米国特許第9,226,962号に記載のものを参照のこと)、CD33(例えば、米国特許第8,759,494号に記載のものを参照のこと)、CD20(例えば、WO2014/026054に記載のものを参照のこと)、CD19(例えば、米国特許第9,701,758号に記載のものを参照のこと)、CD22(例えば、WO2003/104425に記載のものを参照のこと)、CD123(例えば、WO2014/130635に記載のものを参照のこと)、IL-1R(例えば、米国特許第8,741,604号に記載のものを参照のこと)、IL-1(例えば、WO2014/095808に記載のものを参照のこと)、VEGF(例えば、米国特許第9,090,684号に記載のものを参照のこと)、IL-6R(例えば、米国特許第7,482,436号に記載のものを参照のこと)、IL-4(例えば、米国特許出願公開第2012/0171197号に記載のものを参照のこと)、IL-10(例えば、米国特許出願公開第2016/0340413号に記載のものを参照のこと)、PDL-1(例えば、Drees et al.,Protein Express.Purif.94:60-66,2014に記載のものを参照のこと)、TIGIT(例えば、米国特許出願公開第2017/0198042号に記載のものを参照のこと)、PD-1(例えば、米国特許第7,488,802号に記載のものを参照のこと)、TIM3(例えば、米国特許第8,552,156号に記載のものを参照のこと)、CTLA4(例えば、WO2012/120125に記載のものを参照のこと)、MICA(例えば、WO2016/154585に記載のものを参照のこと)、MICB(例えば、米国特許第8,753,640号に記載のものを参照のこと)、IL-6(例えば、Gejima et al.,Human Antibodies 11(4):121-129,2002に記載のものを参照のこと)、IL-8(例えば、米国特許第6,117,980号に記載のものを参照のこと)、TNFα(例えば、Geng et al.,Immunol.Res.62(3):377-385,2015に記載のものを参照のこと)、CD26(例えば、WO2017/189526に記載のものを参照のこと)、CD36(例えば、米国特許出願公開第2015/0259429号に記載のものを参照のこと)、ULBP2(例えば、米国特許第9,273,136号に記載のものを参照のこと)、CD30(例えば、Homach et al.,Scand.J.Immunol.48(5):497-501,1998に記載のものを参照のこと)、CD200(例えば、米国特許第9,085,623号に記載のものを参照のこと)、IGF-1R(例えば、米国特許出願公開第2017/0051063号に記載のものを参照のこと)、MUC4AC(例えば、WO2012/170470に記載のものを参照のこと)、MUC5AC(例えば、米国特許第9,238,084号に記載のものを参照のこと)、Trop-2(例えば、WO2013/068946に記載のものを参照のこと)、CMET(例えば、Edwardraja et al.,Biotechnol.Bioeng.106(3):367-375,2010に記載のものを参照のこと)、EGFR(例えば、Akbari et al.,Protein Expr.Purif.127:8-15,2016に記載のものを参照のこと)、HER1(例えば、米国特許出願公開第2013/0274446号に記載のものを参照のこと)、HER2(例えば、Cao et al.,Biotechnol.Lett.37(7):1347-1354,2015に記載のものを参照のこと)、HER3(例えば、米国特許第9,505,843号に記載のものを参照のこと)、PSMA(例えば、Parker et al.,Protein Expr.Purif.89(2):136-145,2013に記載のものを参照のこと)、CEA(例えば、WO1995/015341に記載のものを参照のこと)、B7H3(例えば、米国特許第9,371,395号に記載のものを参照のこと)、EPCAM(例えば、WO2014/159531に記載のものを参照のこと)、BCMA(例えば、Smith et al.,Mol.Ther.26(6):1447-1456,2018に記載のものを参照のこと)、P-cadherin(例えば、米国特許第7,452,537号に記載のものを参照のこと)、CEACAM5(例えば、米国特許第9,617,345号に記載のものを参照のこと)、UL16結合タンパク質(例えば、WO2017/083612に記載のものを参照のこと)、HLA-DR(例えば、Pistillo et al.,Exp.Clin.Immunogenet.14(2):123-130,1997を参照のこと)、DLL4(例えば、WO2014/007513に記載のものを参照のこと)、TYRO3(例えば、WO2016/166348に記載のものを参照のこと)、AXL(例えば、WO2012/175692に記載のものを参照のこと)、MER(例えば、WO2016/106221に記載のものを参照のこと)、CD122(例えば、米国特許出願公開第2016/0367664号に記載のものを参照のこと)、CD155(例えば、WO2017/149538に記載のものを参照のこと)、またはPDGF-DD(例えば、米国特許第9,441,034号に記載のものを参照のこと)のうちのいずれか1つに特異的に結合することができる。
【0141】
本明細書に記載の単鎖または多鎖キメラポリペプチドのうちのいずれかに存在する抗原結合ドメインは各々独立して、VHHドメイン、VNARドメイン、およびscFvからなる群から選択される。いくつかの実施形態では、本明細書に記載の抗原結合ドメインのうちのいずれかは、BiTe、(scFv)2、ナノボディ、ナノボディ-HSA、DART、TandAb、scDiabody、scDiabody-CH3、scFv-CH-CL-scFv、HSAbody、scDiabody-HAS、またはタンデム-scFvである。単鎖キメラポリペプチドまたは多鎖キメラポリペプチドのうちのいずれかで使用することができる抗原結合ドメインの追加の例は、当該技術分野で既知である。
【0142】
VHHドメインは、ラクダ科動物に見られ得る単一単量体可変抗体ドメインである。VNARドメインは、軟骨魚類に見られ得る単一単量体可変抗体ドメインである。VHHドメインおよびVNARドメインの非限定的な態様は、例えば、Cromie et al.,Curr.Top.Med.Chem.15:2543-2557,2016、De Genst et al.,Dev.Comp.Immunol.30:187-198,2006、De Meyer et al.,Trends Biotechnol.32:263-270,2014、Kijanka et al.,Nanomedicine 10:161-174,2015、Kovaleva et al.,Expert.Opin.Biol.Ther.14:1527-1539,2014、Krah et al.,Immunopharmacol.Immunotoxicol.38:21-28,2016、Mujic-Delic et al.,Trends Pharmacol.Sci.35:247-255,2014、Muyldermans,J.Biotechnol.74:277-302,2001、Muyldermans et al.,Trends Biochem.Sci.26:230-235,2001、Muyldermans,Ann.Rev.Biochem.82:775-797,2013、Rahbarizadeh et al.,Immunol.Invest.40:299-338,2011、Van Audenhove et al.,EBioMedicine 8:40-48,2016、Van Bockstaele et al.,Curr.Opin.Investig.Drugs 10:1212-1224,2009、Vincke et al.,Methods Mol.Biol.911:15-26,2012、およびWesolowski et al.,Med.Microbiol.Immunol.198:157-174,2009に記載されている。
【0143】
いくつかの実施形態では、本明細書に記載の単鎖または多鎖キメラポリペプチド内の抗原結合ドメインは各々、いずれもVHHドメインであるか、または少なくとも1つの抗原結合ドメインがVHHドメインである。いくつかの実施形態では、本明細書に記載の単鎖または多鎖キメラポリペプチド内の抗原結合ドメインは各々、いずれもVNARドメインであるか、または少なくとも1つの抗原結合ドメインがVNARドメインである。いくつかの実施形態では、本明細書に記載の単鎖または多鎖キメラポリペプチドの抗原結合ドメインは各々、いずれもscFvドメインであるか、または少なくとも1つの抗原結合ドメインがscFvドメインである。
【0144】
いくつかの実施形態では、単鎖または多鎖キメラポリペプチドに存在する2つ以上のポリペプチドは、集合して(例えば、非共有結合的に集合して)、本明細書に記載の抗原結合ドメインのうちのいずれか、例えば、抗体の抗原結合断片(例えば、本明細書に記載の抗体の抗原結合断片のうちのいずれか)、VHH-scAb、VHH-Fab、二重scFab、F(ab’)2、ダイアボディ、crossMab、DAF(ツーインワン)、DAF(フォーインワン)、DutaMab、DT-IgG、ノブ・イン・ホール共通軽鎖、ノブ・イン・ホール集合体、電荷対、Fabアーム交換、SEEDbody、LUZ-Y、Fcab、κλ-ボディ、直交Fab、DVD-IgG、IgG(H)-scFv、scFv-(H)IgG、IgG(L)-scFv、scFv-(L)IgG、IgG(L,H)-Fv、IgG(H)-V、V(H)-IgG、IgG(L)-V、V(L)-IgG、KIH IgG-scFab、2scFv-IgG、IgG-2scFv、scFv4-Ig、Zybody、DVI-IgG、ダイアボディ-CH3、トリプルボディ、ミノ抗体、ミニボディ、TriBiミニボディ、scFv-CH3 KIH、Fab-scFv、F(ab’)2-scFv2、scFv-KIH、Fab-scFv-Fc、四価HCAb、scダイアボディ-Fc、ダイアボディ-Fc、タンデムscFv-Fc、イントラボディ、ドック・アンド・ロック、lmmTAC、IgG-IgGコンジュゲート、Cov-X-Body、およびscFv1-PEG-scFv2を形成することができる。これらの要素の説明については、例えば、全体が本明細書に組み込まれるSpiess et al.,Mol.Immunol.67:95-106,2015を参照されたい。抗体の抗原結合断片の非限定的な例には、Fv断片、Fab断片、F(ab’)2断片、およびFab’断片が挙げられる。抗体の抗原結合断片の追加の例は、IgGの抗原結合断片(例えば、IgG1、IgG2、IgG3、またはIgG4の抗原結合断片)(例えば、ヒトまたはヒト化IgG、例えば、ヒトまたはヒト化IgG1、IgG2、IgG3、またはIgG4の抗原結合断片)、IgAの抗原結合断片(例えば、IgA1またはIgA2の抗原結合断片)(例えば、ヒトまたはヒト化IgA、例えば、ヒトまたはヒト化IgA1またはIgA2の抗原結合断片)、IgDの抗原結合断片(例えば、ヒトまたはヒト化IgDの抗原結合断片)、IgEの抗原結合断片(例えば、ヒトまたはヒト化IgEの抗原結合断片)、またはIgMの抗原結合断片(例えば、ヒトまたはヒト化IgMの抗原結合断片)である。
【0145】
「Fv」断片は、1つの重鎖可変ドメインおよび1つの軽鎖可変ドメインを有する非共有結合二量体を含む。
【0146】
「Fab」断片は、Fv断片の重鎖および軽鎖可変ドメインに加えて、軽鎖の定常ドメインおよび重鎖の第1の定常ドメイン(CH1)を含む。
【0147】
「F(ab’)2」断片には、ヒンジ領域の近くでジスルフィド結合によって結合された2つのFab断片が含まれる。
【0148】
「二重可変ドメイン免疫グロブリン」または「DVD-Ig」とは、例えば、各々参照により全体が組み込まれる、DiGiammarino et al.,Methods Mol.Biol.899:145-156,2012、Jakob et al.,MABs 5:358-363,2013、および米国特許第7,612,181号、同第8,258,268号、同第8,586,714号、同第8,716,450号、同第8,722,855号、同第8,735,546号、および同第8,822,645号に記載の多価および多重特異性結合タンパク質を指す。
【0149】
DARTは、例えば、Garber,Nature Reviews Drug Discovery 13:799-801,2014に記載されている。
【0150】
本明細書に記載の抗原結合ドメインのうちのいずれかのいくつかの実施形態では、タンパク質、炭水化物、脂質、およびそれらの組み合わせからなる群から選択される抗原に結合することができる。
【0151】
抗原結合ドメインの追加の例および態様は、当該技術分野で既知である。
【0152】
可溶性インターロイキンまたはサイトカインタンパク質
本明細書に記載の単鎖または多鎖キメラポリペプチドのうちのいずれかのいくつかの実施形態では、第1の標的結合ドメインおよび第2の標的結合ドメインの一方または両方が、可溶性インターロイキンタンパク質または可溶性サイトカインタンパク質であり得る。いくつかの実施形態では、可溶性インターロイキンまたは可溶性サイトカインタンパク質は、IL-2、IL-3、IL-7、IL-8、IL-10、IL-12、IL-15、IL-17、IL-18、IL-21、PDGF-DD、SCF、およびFLT3Lの群から選択される。可溶性IL-2、IL-3、IL-7、IL-8、IL-10、IL-15、IL-17、IL-18、IL-21、PDGF-DD、SCF、およびFLT3Lの非限定的な例が以下に提供される。
ヒト可溶性IL-2(配列番号104)
ヒト可溶性IL-3(配列番号105)
ヒト可溶性IL-7(配列番号106)
ヒト可溶性IL-8(配列番号107)
ヒト可溶性IL-10(配列番号108)
ヒト可溶性IL-15(配列番号109)
ヒト可溶性IL-17(配列番号110)
ヒト可溶性IL-18(配列番号111)
ヒト可溶性PDGF-DD(配列番号112)
ヒト可溶性SCF(配列番号113)
ヒト可溶性FLT3L(配列番号114)
【0153】
可溶性MICA、MICB、ULBP1、ULBP2、ULBP3、ULBP4、ULBP5、およびULBP6の非限定的な例が以下に提供される。
ヒト可溶性MICA(配列番号115)
ヒト可溶性MICB(配列番号116)
ヒト可溶性ULBP1(配列番号117)
ヒト可溶性ULBP2(配列番号118)
ヒト可溶性ULBP3(配列番号119)
ヒト可溶性ULBP4(配列番号120)
ヒト可溶性ULBP5(配列番号121)
ヒト可溶性ULBP6(配列番号122)
【0154】
可溶性インターロイキンタンパク質および可溶性サイトカインタンパク質の追加の例は、当該技術分野で既知である。
【0155】
可溶性受容体
本明細書に記載の単鎖または多鎖キメラポリペプチドのうちのいずれかのいくつかの実施形態では、第1の標的結合ドメインおよび第2の標的結合ドメインの一方または両方が、可溶性インターロイキン受容体または可溶性サイトカイン受容体である。いくつかの実施形態では、可溶性受容体は、可溶性TGF-β受容体II(TGF-β RII)である(例えば、Yung et al.,Am.J.Resp.Crit.Care Med.194(9):1140-1151,2016に記載のものを参照のこと)、可溶性TGF-βRIII(例えば、Heng et al.,Placenta 57:320,2017に記載のものを参照のこと)、可溶性NKG2D(例えば、Cosman et al.,Immunity 14(2):123-133,2001、Costa et al.,Front.Immunol.,Vol.9,Article 1150,May 29,2018、doi:10.3389/fimmu.2018.01150を参照のこと)、可溶性NKp30(例えば、Costa et al.,Front.Immunol.,Vol.9,Article 1150,May 29,2018、doi:10.3389/fimmu.2018.01150を参照のこと)、可溶性NKp44(例えば、Costa et al.,Front.Immunol.,Vol.9,Article 1150,May 29,2018、doi:10.3389/fimmu.2018.01150に記載のものを参照のこと)、可溶性NKp46(例えば、Mandelboim et al.,Nature 409:1055-1060,2001、Costa et al.,Front.Immunol.,Vol.9,Article 1150,May 29,2018、doi:10.3389/fimmu.2018.01150を参照のこと)、可溶性DNAM1(例えば、Costa et al.,Front.Immunol.,Vol.9,Article 1150,May 29,2018、doi:10.3389/fimmu.2018.01150に記載のものを参照のこと)、scMHCI(例えば、Washburn et al.,PLoS One 6(3):e18439,2011に記載のものを参照のこと)、scMHCII(例えば、Bishwajit et al.,Cellular Immunol.170(1):25-33,1996に記載のものを参照のこと)、scTCR(例えば、Weber et al.,Nature 356(6372):793-796,1992に記載のものを参照のこと)、可溶性CD155(例えば、Tahara-Hanaoka et al.,Int.Immunol.16(4):533-538,2004に記載のものを参照のこと)、または可溶性CD28(例えば、Hebbar et al.,Clin.Exp.Immunol.136:388-392,2004を参照のこと)。可溶性インターロイキン受容体および可溶性サイトカイン受容体の追加の例は、当該技術分野で既知である。
【0156】
単鎖キメラポリペプチドの例示的な実施形態-タイプA
本明細書に記載の単鎖キメラポリペプチドのうちのいずれかのいくつかの実施形態では、第1の標的結合ドメインおよび/または第2の標的結合ドメインは独立して、CD3(例えば、ヒトCD3)またはCD28(例えば、ヒトCD28)に特異的に結合することができる。いくつかの実施形態では、第1の標的結合ドメインはCD3(例えば、ヒトCD3)に特異的に結合し、第2の標的結合ドメインはCD28(例えば、ヒトCD28)に特異的に結合する。いくつかの実施形態では、第1の標的結合ドメインはCD28(例えば、ヒトCD28)に特異的に結合し、第2の標的結合ドメインはCD3(例えば、ヒトCD3)に特異的に結合する。
【0157】
単鎖キメラポリペプチドの例示的な実施形態-タイプB
本明細書に記載の単鎖キメラポリペプチドのうちのいずれかのいくつかの実施形態では、第1の標的結合ドメインおよび/または第2の標的結合ドメインは独立して、IL-2受容体(例えば、ヒトIL-2受容体)に特異的に結合することができる。
【0158】
単鎖キメラポリペプチドの例示的な実施形態-タイプC
本明細書に記載の単鎖キメラポリペプチドのうちのいずれかのいくつかの実施形態では、第1の標的結合ドメインおよび/または第2の標的結合ドメインは独立して、IL-15受容体(例えば、ヒトIL-15受容体)に特異的に結合することができる。
【0159】
例示的な単鎖キメラポリペプチドの配列
αCD3scFv/TF/αCD28scFv単鎖ポリペプチドをコードする核酸は以下の通りである(配列番号22)。
(シグナルペプチド)
ATGAAGTGGGTGACCTTCATCAGCTTATTATTTTTATTCAGCTCCGCCTATTCC
(αCD3軽鎖可変領域)
CAGATCGTGCTGACCCAAAGCCCCGCCATCATGAGCGCTAGCCCCGGTGAGAAGGTGACCATGACATGCTCCGCTTCCAGCTCCGTGTCCTACATGAACTGGTATCAGCAGAAAAGCGGAACCAGCCCCAAAAGGTGGATCTACGACACCAGCAAGCTGGCCTCCGGAGTGCCCGCTCATTTCCGGGGCTCTGGATCCGGCACCAGCTACTCTTTAACCATTTCCGGCATGGAAGCTGAAGACGCTGCCACCTACTATTGCCAGCAATGGAGCAGCAACCCCTTCACATTCGGATCTGGCACCAAGCTCGAAATCAATCGT
(リンカー)
GGAGGAGGTGGCAGCGGCGGCGGTGGATCCGGCGGAGGAGGAAGC
(αCD3重鎖可変領域)
CAAGTTCAACTCCAGCAGAGCGGCGCTGAACTGGCCCGGCCCGGCGCCTCCGTCAAGATGAGCTGCAAGGCTTCCGGCTATACATTTACTCGTTACACAATGCATTGGGTCAAGCAGAGGCCCGGTCAAGGTTTAGAGTGGATCGGATATATCAACCCTTCCCGGGGCTACACCAACTATAACCAAAAGTTCAAGGATAAAGCCACTTTAACCACTGACAAGAGCTCCTCCACCGCCTACATGCAGCTGTCCTCTTTAACCAGCGAGGACTCCGCTGTTTACTACTGCGCTAGGTATTACGACGACCACTACTGTTTAGACTATTGGGGACAAGGTACCACTTTAACCGTCAGCAGC
(ヒト組織因子219形態)
TCCGGCACCACCAATACCGTGGCCGCTTATAACCTCACATGGAAGAGCACCAACTTCAAGACAATTCTGGAATGGGAACCCAAGCCCGTCAATCAAGTTTACACCGTGCAGATCTCCACCAAATCCGGAGACTGGAAGAGCAAGTGCTTCTACACAACAGACACCGAGTGTGATTTAACCGACGAAATCGTCAAGGACGTCAAGCAAACCTATCTGGCTCGGGTCTTTTCCTACCCCGCTGGCAATGTCGAGTCCACCGGCTCCGCTGGCGAGCCTCTCTACGAGAATTCCCCCGAATTCACCCCTTATTTAGAGACCAATTTAGGCCAGCCTACCATCCAGAGCTTCGAGCAAGTTGGCACCAAGGTGAACGTCACCGTCGAGGATGAAAGGACTTTAGTGCGGCGGAATAACACATTTTTATCCCTCCGGGATGTGTTCGGCAAAGACCTCATCTACACACTGTACTATTGGAAGTCCAGCTCCTCCGGCAAAAAGACCGCTAAGACCAACACCAACGAGTTTTTAATTGACGTGGACAAAGGCGAGAACTACTGCTTCAGCGTGCAAGCCGTGATCCCTTCTCGTACCGTCAACCGGAAGAGCACAGATTCCCCCGTTGAGTGCATGGGCCAAGAAAAGGGCGAGTTCCGGGAG
(αCD28軽鎖可変領域)
GTCCAGCTGCAGCAGAGCGGACCCGAACTCGTGAAACCCGGTGCTTCCGTGAAAATGTCTTGTAAGGCCAGCGGATACACCTTCACCTCCTATGTGATCCAGTGGGTCAAACAGAAGCCCGGACAAGGTCTCGAGTGGATCGGCAGCATCAACCCTTACAACGACTATACCAAATACAACGAGAAGTTTAAGGGAAAGGCTACTTTAACCTCCGACAAAAGCTCCATCACAGCCTACATGGAGTTCAGCTCTTTAACATCCGAGGACAGCGCTCTGTACTATTGCGCCCGGTGGGGCGACGGCAATTACTGGGGACGGGGCACAACACTGACCGTGAGCAGC
(リンカー)
GGAGGCGGAGGCTCCGGCGGAGGCGGATCTGGCGGTGGCGGCTCC
(αCD28軽鎖可変領域)
GACATCGAGATGACCCAGTCCCCCGCTATCATGTCCGCCTCTTTAGGCGAGCGGGTCACAATGACTTGTACAGCCTCCTCCAGCGTCTCCTCCTCCTACTTCCATTGGTACCAACAGAAACCCGGAAGCTCCCCTAAACTGTGCATCTACAGCACCAGCAATCTCGCCAGCGGCGTGCCCCCTAGGTTTTCCGGAAGCGGAAGCACCAGCTACTCTTTAACCATCTCCTCCATGGAGGCTGAGGATGCCGCCACCTACTTTTGTCACCAGTACCACCGGTCCCCCACCTTCGGAGGCGGCACCAAACTGGAGACAAAGAGG
【0160】
αCD3scFv/TF/αCD28scFv単鎖キメラポリペプチドのアミノ酸配列は以下の通りである(配列番号23)。
(シグナルペプチド)
MKWVTFISLLFLFSSAYS
(αCD3軽鎖可変領域)
QIVLTQSPAIMSASPGEKVTMTCSASSSVSYMNWYQQKSGTSPKRWIYDTSKLASGVPAHFRGSGSGTSYSLTISGMEAEDAATYYCQQWSSNPFTFGSGTKLEINR
(リンカー)
GGGGSGGGGSGGGGS
(αCD3重鎖可変領域)
QVQLQQSGAELARPGASVKMSCKASGYTFTRYTMHWVKQRPGQGLEWIGYINPSRGYTNYNQKFKDKATLTTDKSSSTAYMQLSSLTSEDSAVYYCARYYDDHYCLDYWGQGTTLTVSS
(ヒト組織因子219)
SGTTNTVAAYNLTWKSTNFKTILEWEPKPVNQVYTVQISTKSGDWKSKCFYTTDTECDLTDEIVKDVKQTYLARVFSYPAGNVESTGSAGEPLYENSPEFTPYLETNLGQPTIQSFEQVGTKVNVTVEDERTLVRRNNTFLSLRDVFGKDLIYTLYYWKSSSSGKKTAKTNTNEFLIDVDKGENYCFSVQAVIPSRTVNRKSTDSPVECMGQEKGEFRE
(αCD28軽鎖可変領域)
VQLQQSGPELVKPGASVKMSCKASGYTFTSYVIQWVKQKPGQGLEWIGSINPYNDYTKYNEKFKGKATLTSDKSSITAYMEFSSLTSEDSALYYCARWGDGNYWGRGTTLTVSS
(リンカー)
GGGGSGGGGSGGGGS
(αCD28重鎖可変領域)
DIEMTQSPAIMSASLGERVTMTCTASSSVSSSYFHWYQQKPGSSPKLCIYSTSNLASGVPPRFSGSGSTSYSLTISSMEAEDAATYFCHQYHRSPTFGGGTKLETKR
【0161】
αCD28scFv/TF/αCD3scFv単鎖ポリペプチドをコードする核酸配列は以下の通りである(配列番号24)。
(シグナルペプチド)
ATGAAATGGGTCACCTTCATCTCTTTACTGTTTTTATTTAGCAGCGCCTACAGC
(αCD28軽鎖可変領域)
GTGCAGCTGCAGCAGTCCGGACCCGAACTGGTCAAGCCCGGTGCCTCCGTGAAAATGTCTTGTAAGGCTTCTGGCTACACCTTTACCTCCTACGTCATCCAATGGGTGAAGCAGAAGCCCGGTCAAGGTCTCGAGTGGATCGGCAGCATCAATCCCTACAACGATTACACCAAGTATAACGAAAAGTTTAAGGGCAAGGCCACTCTGACAAGCGACAAGAGCTCCATTACCGCCTACATGGAGTTTTCCTCTTTAACTTCTGAGGACTCCGCTTTATACTATTGCGCTCGTTGGGGCGATGGCAATTATTGGGGCCGGGGAACTACTTTAACAGTGAGCTCC
(リンカー)
GGCGGCGGCGGAAGCGGAGGTGGAGGATCTGGCGGTGGAGGCAGC
(αCD28重鎖可変領域)
GACATCGAGATGACACAGTCCCCCGCTATCATGAGCGCCTCTTTAGGAGAACGTGTGACCATGACTTGTACAGCTTCCTCCAGCGTGAGCAGCTCCTATTTCCACTGGTACCAGCAGAAACCCGGCTCCTCCCCTAAACTGTGTATCTACTCCACAAGCAATTTAGCTAGCGGCGTGCCTCCTCGTTTTAGCGGCTCCGGCAGCACCTCTTACTCTTTAACCATTAGCTCTATGGAGGCCGAAGATGCCGCCACATACTTTTGCCATCAGTACCACCGGTCCCCTACCTTTGGCGGAGGCACAAAGCTGGAGACCAAGCGG
(ヒト組織因子219形態)
AGCGGCACCACCAACACAGTGGCCGCCTACAATCTGACTTGGAAATCCACCAACTTCAAGACCATCCTCGAGTGGGAGCCCAAGCCCGTTAATCAAGTTTATACCGTGCAGATTTCCACCAAGAGCGGCGACTGGAAATCCAAGTGCTTCTATACCACAGACACCGAGTGCGATCTCACCGACGAGATCGTCAAAGACGTGAAGCAGACATATTTAGCTAGGGTGTTCTCCTACCCCGCTGGAAACGTGGAGAGCACCGGATCCGCTGGAGAGCCTTTATACGAGAACTCCCCCGAATTCACCCCCTATCTGGAAACCAATTTAGGCCAGCCCACCATCCAGAGCTTCGAACAAGTTGGCACAAAGGTGAACGTCACCGTCGAAGATGAGAGGACTTTAGTGCGGAGGAACAATACATTTTTATCCTTACGTGACGTCTTCGGCAAGGATTTAATCTACACACTGTATTACTGGAAGTCTAGCTCCTCCGGCAAGAAGACCGCCAAGACCAATACCAACGAATTTTTAATTGACGTGGACAAGGGCGAGAACTACTGCTTCTCCGTGCAAGCTGTGATCCCCTCCCGGACAGTGAACCGGAAGTCCACCGACTCCCCCGTGGAGTGCATGGGCCAAGAGAAGGGAGAGTTTCGTGAG
(αCD3軽鎖可変領域)
CAGATCGTGCTGACCCAGTCCCCCGCTATTATGAGCGCTAGCCCCGGTGAAAAGGTGACTATGACATGCAGCGCCAGCTCTTCCGTGAGCTACATGAACTGGTATCAGCAGAAGTCCGGCACCAGCCCTAAAAGGTGGATCTACGACACCAGCAAGCTGGCCAGCGGCGTCCCCGCTCACTTTCGGGGCTCCGGCTCCGGAACAAGCTACTCTCTGACCATCAGCGGCATGGAAGCCGAGGATGCCGCTACCTATTACTGTCAGCAGTGGAGCTCCAACCCCTTCACCTTTGGATCCGGCACCAAGCTCGAGATTAATCGT
(リンカー)
GGAGGCGGAGGTAGCGGAGGAGGCGGATCCGGCGGTGGAGGTAGC
(αCD3重鎖可変領域)
CAAGTTCAGCTCCAGCAAAGCGGCGCCGAACTCGCTCGGCCCGGCGCTTCCGTGAAGATGTCTTGTAAGGCCTCCGGCTATACCTTCACCCGGTACACAATGCACTGGGTCAAGCAACGGCCCGGTCAAGGTTTAGAGTGGATTGGCTATATCAACCCCTCCCGGGGCTATACCAACTACAACCAGAAGTTCAAGGACAAAGCCACCCTCACCACCGACAAGTCCAGCAGCACCGCTTACATGCAGCTGAGCTCTTTAACATCCGAGGATTCCGCCGTGTACTACTGCGCTCGGTACTACGACGATCATTACTGCCTCGATTACTGGGGCCAAGGTACCACCTTAACAGTCTCCTCC
【0162】
αCD28scFv/TF/αCD3scFv単鎖キメラポリペプチドのアミノ酸配列は以下の通りである(配列番号25)。
(シグナルペプチド)
MKWVTFISLLFLFSSAYS
(αCD28軽鎖可変領域)
VQLQQSGPELVKPGASVKMSCKASGYTFTSYVIQWVKQKPGQGLEWIGSINPYNDYTKYNEKFKGKATLTSDKSSITAYMEFSSLTSEDSALYYCARWGDGNYWGRGTTLTVSS
(リンカー)
GGGGSGGGGSGGGGS
(αCD28重鎖可変領域)
DIEMTQSPAIMSASLGERVTMTCTASSSVSSSYFHWYQQKPGSSPKLCIYSTSNLASGVPPRFSGSGSTSYSLTISSMEAEDAATYFCHQYHRSPTFGGGTKLETKR
(ヒト組織因子219)
SGTTNTVAAYNLTWKSTNFKTILEWEPKPVNQVYTVQISTKSGDWKSKCFYTTDTECDLTDEIVKDVKQTYLARVFSYPAGNVESTGSAGEPLYENSPEFTPYLETNLGQPTIQSFEQVGTKVNVTVEDERTLVRRNNTFLSLRDVFGKDLIYTLYYWKSSSSGKKTAKTNTNEFLIDVDKGENYCFSVQAVIPSRTVNRKSTDSPVECMGQEKGEFRE
(αCD3軽鎖可変領域)
QIVLTQSPAIMSASPGEKVTMTCSASSSVSYMNWYQQKSGTSPKRWIYDTSKLASGVPAHFRGSGSGTSYSLTISGMEAEDAATYYCQQWSSNPFTFGSGTKLEINR
(リンカー)
GGGGSGGGGSGGGGS
(αCD3重鎖可変領域)
QVQLQQSGAELARPGASVKMSCKASGYTFTRYTMHWVKQRPGQGLEWIGYINPSRGYTNYNQKFKDKATLTTDKSSSTAYMQLSSLTSEDSAVYYCARYYDDHYCLDYWGQGTTLTVSS
【0163】
IL-2/TF/IL-2単鎖キメラポリペプチドをコードする核酸配列は以下の通りである(配列番号26)。
(シグナルペプチド)
ATGAAGTGGGTGACCTTCATCAGCCTGCTGTTCCTGTTCTCCAGCGCCTACTCC
(第1のIL-2断片)
GCCCCCACCTCCTCCTCCACCAAGAAGACCCAGCTGCAGCTGGAGCATTTACTGCTGGATTTACAGATGATTTTAAACGGCATCAACAACTACAAGAACCCCAAGCTGACTCGTATGCTGACCTTCAAGTTCTACATGCCCAAGAAGGCCACCGAGCTGAAGCATTTACAGTGTTTAGAGGAGGAGCTGAAGCCCCTCGAGGAGGTGCTGAATTTAGCCCAGTCCAAGAATTTCCATTTAAGGCCCCGGGATTTAATCAGCAACATCAACGTGATCGTTTTAGAGCTGAAGGGCTCCGAGACCACCTTCATGTGCGAGTACGCCGACGAGACCGCCACCATCGTGGAGTTTTTAAATCGTTGGATCACCTTCTGCCAGTCCATCATCTCCACTTTAACC
(ヒト組織因子219形態)
AGCGGCACAACCAACACAGTCGCTGCCTATAACCTCACTTGGAAGAGCACCAACTTCAAAACCATCCTCGAATGGGAACCCAAACCCGTTAACCAAGTTTACACCGTGCAGATCAGCACCAAGTCCGGCGACTGGAAGTCCAAATGTTTCTATACCACCGACACCGAGTGCGATCTCACCGATGAGATCGTGAAAGATGTGAAACAGACCTACCTCGCCCGGGTGTTTAGCTACCCCGCCGGCAATGTGGAGAGCACTGGTTCCGCTGGCGAGCCTTTATACGAGAACAGCCCCGAATTTACCCCTTACCTCGAGACCAATTTAGGACAGCCCACCATCCAAAGCTTTGAGCAAGTTGGCACAAAGGTGAATGTGACAGTGGAGGACGAGCGGACTTTAGTGCGGCGGAACAACACCTTTCTCAGCCTCCGGGATGTGTTCGGCAAAGATTTAATCTACACACTGTATTACTGGAAGTCCTCTTCCTCCGGCAAGAAGACAGCTAAAACCAACACAAACGAGTTTTTAATCGACGTGGATAAAGGCGAAAACTACTGTTTCAGCGTGCAAGCTGTGATCCCCTCCCGGACCGTGAATAGGAAAAGCACCGATAGCCCCGTTGAGTGCATGGGCCAAGAAAAGGGCGAGTTCCGGGAG
(第2のIL-2断片)
GCACCTACTTCAAGTTCTACAAAGAAAACACAGCTACAACTGGAGCATTTACTGCTGGATTTACAGATGATTTTGAATGGAATTAATAATTACAAGAATCCCAAACTCACCAGGATGCTCACATTTAAGTTTTACATGCCCAAGAAGGCCACAGAACTGAAACATCTTCAGTGTCTAGAAGAAGAACTCAAACCTCTGGAGGAAGTGCTAAATTTAGCTCAAAGCAAAAACTTTCACTTAAGACCCAGGGACTTAATCAGCAATATCAACGTAATAGTTCTGGAACTAAAGGGATCTGAAACAACATTCATGTGTGAATATGCTGATGAGACAGCAACCATTGTAGAATTTCTGAACAGATGGATTACCTTTTGTCAAAGCATCATCTCAACACTAACT
【0164】
IL-2/TF/IL-2単鎖キメラポリペプチドのアミノ酸配列は以下の通りである(配列番号27)。
(シグナルペプチド)
MKWVTFISLLFLFSSAYS
(ヒトIL-2)
APTSSSTKKTQLQLEHLLLDLQMILNGINNYKNPKLTRMLTFKFYMPKKATELKHLQCLEEELKPLEEVLNLAQSKNFHLRPRDLISNINVIVLELKGSETTFMCEYADETATIVEFLNRWITFCQSIISTLT
(ヒト組織因子219)
SGTTNTVAAYNLTWKSTNFKTILEWEPKPVNQVYTVQISTKSGDWKSKCFYTTDTECDLTDEIVKDVKQTYLARVFSYPAGNVESTGSAGEPLYENSPEFTPYLETNLGQPTIQSFEQVGTKVNVTVEDERTLVRRNNTFLSLRDVFGKDLIYTLYYWKSSSSGKKTAKTNTNEFLIDVDKGENYCFSVQAVIPSRTVNRKSTDSPVECMGQEKGEFRE
(ヒトIL-2)
APTSSSTKKTQLQLEHLLLDLQMILNGINNYKNPKLTRMLTFKFYMPKKATELKHLQCLEEELKPLEEVLNLAQSKNFHLRPRDLISNINVIVLELKGSETTFMCEYADETATIVEFLNRWITFCQSIISTLT
【0165】
IL-15/TF/IL-15単鎖キメラポリペプチドをコードする核酸配列は以下の通りである(配列番号28)。
(シグナルペプチド)
ATGAAGTGGGTGACCTTCATCAGCCTGCTGTTCCTGTTCTCCAGCGCCTACTCC
(第1のIL-15断片)
AACTGGGTGAACGTGATCAGCGATTTAAAGAAGATCGAGGATTTAATCCAGAGCATGCACATCGACGCCACTCTGTACACTGAGAGCGACGTGCACCCTAGCTGCAAGGTGACTGCCATGAAGTGCTTTTTACTGGAGCTGCAAGTTATCTCTTTAGAGAGCGGCGATGCCAGCATCCACGACACTGTGGAGAATTTAATCATTTTAGCCAACAACTCTTTAAGCAGCAACGGCAACGTGACAGAGAGCGGCTGCAAGGAGTGCGAGGAGCTGGAGGAGAAGAACATCAAGGAGTTTTTACAGAGCTTCGTGCACATCGTGCAGATGTTCATCAACACTAGC
(ヒト組織因子219形態)
AGCGGCACAACCAACACAGTCGCTGCCTATAACCTCACTTGGAAGAGCACCAACTTCAAAACCATCCTCGAATGGGAACCCAAACCCGTTAACCAAGTTTACACCGTGCAGATCAGCACCAAGTCCGGCGACTGGAAGTCCAAATGTTTCTATACCACCGACACCGAGTGCGATCTCACCGATGAGATCGTGAAAGATGTGAAACAGACCTACCTCGCCCGGGTGTTTAGCTACCCCGCCGGCAATGTGGAGAGCACTGGTTCCGCTGGCGAGCCTTTATACGAGAACAGCCCCGAATTTACCCCTTACCTCGAGACCAATTTAGGACAGCCCACCATCCAAAGCTTTGAGCAAGTTGGCACAAAGGTGAATGTGACAGTGGAGGACGAGCGGACTTTAGTGCGGCGGAACAACACCTTTCTCAGCCTCCGGGATGTGTTCGGCAAAGATTTAATCTACACACTGTATTACTGGAAGTCCTCTTCCTCCGGCAAGAAGACAGCTAAAACCAACACAAACGAGTTTTTAATCGACGTGGATAAAGGCGAAAACTACTGTTTCAGCGTGCAAGCTGTGATCCCCTCCCGGACCGTGAATAGGAAAAGCACCGATAGCCCCGTTGAGTGCATGGGCCAAGAAAAGGGCGAGTTCCGGGAG
(第2のIL-15断片)
AACTGGGTGAACGTCATCAGCGATTTAAAGAAGATCGAAGATTTAATTCAGTCCATGCATATCGACGCCACTTTATACACAGAATCCGACGTGCACCCCTCTTGTAAGGTGACCGCCATGAAATGTTTTTTACTGGAGCTGCAAGTTATCTCTTTAGAGAGCGGAGACGCTAGCATCCACGACACCGTGGAGAATTTAATCATTTTAGCCAATAACTCTTTATCCAGCAACGGCAACGTGACAGAGTCCGGCTGCAAGGAGTGCGAAGAGCTGGAGGAGAAGAACATCAAGGAGTTTCTGCAATCCTTTGTGCACATTGTCCAGATGTTCATCAATACCTCC
【0166】
IL-15/TF/IL-15単鎖キメラポリペプチドのアミノ酸配列は以下の通りである(配列番号29)。
(シグナルペプチド)
MKWVTFISLLFLFSSAYS
(ヒトIL-15)
NWVNVISDLKKIEDLIQSMHIDATLYTESDVHPSCKVTAMKCFLLELQVISLESGDASIHDTVENLIILANNSLSSNGNVTESGCKECEELEEKNIKEFLQSFVHIVQMFINTS
(ヒト組織因子219)
SGTTNTVAAYNLTWKSTNFKTILEWEPKPVNQVYTVQISTKSGDWKSKCFYTTDTECDLTDEIVKDVKQTYLARVFSYPAGNVESTGSAGEPLYENSPEFTPYLETNLGQPTIQSFEQVGTKVNVTVEDERTLVRRNNTFLSLRDVFGKDLIYTLYYWKSSSSGKKTAKTNTNEFLIDVDKGENYCFSVQAVIPSRTVNRKSTDSPVECMGQEKGEFRE
(ヒトIL-15)
NWVNVISDLKKIEDLIQSMHIDATLYTESDVHPSCKVTAMKCFLLELQVISLESGDASIHDTVENLIILANNSLSSNGNVTESGCKECEELEEKNIKEFLQSFVHIVQMFINTS
【0167】
多鎖キメラポリペプチド
組織因子含有タンパク質の非限定的な例は、(a)第1のキメラポリペプチドであって、(i)第1の標的結合ドメイン、(ii)可溶性組織因子ドメイン、および(iii)一対の親和性ドメインの第1のドメインを含む、第1のキメラポリペプチドと、(b)第2のキメラポリペプチドであって、(i)一対の親和性ドメインの第2のドメインおよび(ii)第2の標的結合ドメインを含む、第2のキメラポリペプチドと、を含む多鎖キメラポリペプチドであって、第1のキメラポリペプチドおよび第2のキメラポリペプチドが一対の親和性ドメインの第1のドメインと第2のドメインとの結合を介して会合する、多鎖キメラポリペプチドである。
【0168】
本明細書に記載の多鎖キメラポリペプチドのうちのいずれかのいくつかの実施形態では、第1の標的結合ドメイン(例えば、本明細書に記載の第1の標的結合ドメインのうちのいずれか)と可溶性組織因子ドメイン(例えば、本明細書に記載の例示的な可溶性組織因子ドメインのうちのいずれか)は、第1のキメラポリペプチド内で互いに直接隣接している。本明細書に記載の多鎖キメラポリペプチドのうちのいずれかのいくつかの実施形態では、第1のキメラポリペプチドは、第1のキメラポリペプチド内の第1の標的結合ドメイン(本明細書に記載の例示的な第1の標的結合ドメインのうちのいずれか)と可溶性組織因子ドメイン(例えば、本明細書に記載の例示的な可溶性組織因子ドメインのうちのいずれか)との間にリンカー配列(例えば、本明細書に記載のまたは当該技術分野で既知の例示的なリンカー配列のうちのいずれか)をさらに含む。
【0169】
本明細書に記載の多鎖キメラポリペプチドのうちのいずれかのいくつかの実施形態では、可溶性組織因子ドメイン(例えば、本明細書に記載の例示的な可溶性組織因子ドメインのうちのいずれか)と一対の親和性ドメインの第1のドメイン(例えば、本明細書に記載の例示的な一対の親和性ドメインのうちのいずれかの例示的な第1のドメインのうちのいずれか)とは、第1のキメラポリペプチド内で互いに直接隣接している。本明細書に記載の多鎖キメラポリペプチドのうちのいずれかのいくつかの実施形態では、第1のキメラポリペプチドは、第1のキメラポリペプチド内の可溶性組織因子ドメイン(本明細書に記載の例示的な可溶性組織因子ドメインのうちのいずれか)と一対の親和性ドメインの第1のドメイン(例えば、本明細書に記載の例示的な一対の親和性ドメインのうちのいずれかの例示的な第1のドメインのうちのいずれか)との間にリンカー配列(例えば、本明細書に記載のまたは当該技術分野で既知の例示的なリンカー配列のうちのいずれか)をさらに含む。
【0170】
本明細書に記載の多鎖キメラポリペプチドのうちのいずれかのいくつかの実施形態では、一対の親和性ドメインの第2のドメイン(例えば、本明細書に記載の例示的な一対の親和性ドメインのうちのいずれかの例示的な第2のドメインのうちのいずれか)と第2の標的結合ドメイン(例えば、本明細書に記載の例示的な第2の標的結合ドメインのうちのいずれか)とは、第2のキメラポリペプチド内で互いに直接隣接している。本明細書に記載の多鎖キメラポリペプチドのうちのいずれかのいくつかの実施形態では、第2のキメラポリペプチドは、第2のキメラポリペプチド内の一対の親和性ドメインの第2のドメイン(例えば、本明細書に記載の例示的な一対の親和性ドメインのうちのいずれかの例示的な第2のドメインのうちのいずれか)と第2の標的結合ドメイン(例えば、本明細書に記載の例示的な第2の標的結合ドメインのうちのいずれか)との間にリンカー配列(例えば、本明細書に記載のまたは当該技術分野で既知の例示的なリンカー配列のうちのいずれか)をさらに含む。
【0171】
多鎖キメラポリペプチドのうちのいずれかのいくつかの実施形態では、第1のキメラポリペプチドは、1つ以上(例えば、2、3、4、5、6、7、8、9、または10)の追加の標的結合ドメイン(例えば、本明細書に記載のまたは当該技術分野で既知の例示的な標的結合ドメインのうちのいずれか)をさらに含み、1つ以上の追加の抗原結合ドメインのうちの少なくとも1つが、可溶性組織因子ドメイン(例えば、本明細書に記載のまたは当該技術分野で既知の例示的な可溶性組織因子ドメインのうちのいずれか)と一対の親和性ドメインの第1のドメイン(例えば、本明細書に記載の例示的な一対の親和性ドメインのうちのいずれかの例示的な第1のドメインのうちのいずれか)との間に位置付けられている。いくつかの実施形態では、第1のキメラポリペプチドは、可溶性組織因子ドメイン(例えば、本明細書に記載の例示的な可溶性組織因子ドメインのうちのいずれか)と1つ以上の追加の標的結合ドメイン(例えば、本明細書に記載のまたは当該技術分野で既知の例示的な標的結合ドメインのうちのいずれか)のうちの少なくとも1つとの間にリンカー配列(例えば、本明細書に記載のまたは当該技術分野で既知の例示的なリンカー配列のうちのいずれか)、および/または1つ以上の追加の標的結合ドメイン(例えば、本明細書に記載のまたは当該技術分野で既知の例示的な標的結合ドメインのうちのいずれか)のうちの少なくとも1つと一対の親和性ドメインの第1のドメイン(例えば、本明細書に記載の例示的な一対の親和性ドメインのうちのいずれかの本明細書に記載の例示的な第1のドメインのうちのいずれか)との間にリンカー配列(例えば、本明細書に記載のまたは当該技術分野で既知の例示的なリンカー配列のうちのいずれか)をさらに含み得る。
【0172】
本明細書に記載の多鎖キメラポリペプチドのうちのいずれかのいくつかの実施形態では、第1のキメラポリペプチドは、第1のキメラポリペプチドのN末端および/またはC末端に1つ以上(例えば、2、3、4、5、6、7、8、9、または10)の追加の標的結合ドメインをさらに含む。いくつかの実施形態では、1つ以上の追加の標的結合ドメイン(例えば、本明細書に記載のまたは当該技術分野で既知の例示的な標的結合ドメインのうちのいずれか)のうちの少なくとも1つは、第1のキメラポリペプチド内の一対の親和性ドメインの第1のドメイン(例えば、本明細書に記載の例示的な一対の親和性ドメインのうちのいずれかの本明細書に記載の例示的な第1のドメインのうちのいずれか)に直接隣接している。いくつかの実施形態では、第1のキメラポリペプチドは、1つ以上の追加の標的結合ドメイン(例えば、本明細書に記載のまたは当該技術分野で既知の例示的な標的結合ドメインのうちのいずれか)のうちの少なくとも1つと一対の親和性ドメインの第1のドメイン(例えば、本明細書に記載の例示的な一対の親和性ドメインのうちのいずれかの本明細書に記載の例示的な第1のドメインのうちのいずれか)との間にリンカー配列(例えば、本明細書に記載のまたは当該技術分野で既知の例示的なリンカー配列のうちのいずれか)をさらに含む。いくつかの実施形態では、1つ以上の追加の標的結合ドメイン(例えば、本明細書に記載のまたは当該技術分野で既知の例示的な標的結合ドメインのうちのいずれか)のうちの少なくとも1つは、第1のキメラポリペプチド内の第1の標的結合ドメイン(例えば、本明細書に記載のまたは当該技術分野で既知の例示的な標的結合ドメインのうちのいずれか)に直接隣接している。いくつかの実施形態では、第1のキメラポリペプチドは、1つ以上の追加の標的結合ドメイン(例えば、本明細書に記載のまたは当該技術分野で既知の例示的な標的結合ドメインのうちのいずれか)のうちの少なくとも1つと第1の標的結合ドメイン(例えば、本明細書に記載のまたは当該技術分野で既知の例示的な標的結合ドメインのうちのいずれか)との間にリンカー配列(例えば、本明細書に記載のまたは当該技術分野で既知の例示的なリンカー配列のうちのいずれか)をさらに含む。
【0173】
本明細書に記載の多鎖キメラポリペプチドのうちのいずれかのいくつかの実施形態では、1つ以上の追加の標的結合ドメイン(例えば、本明細書に記載のまたは当該技術分野で既知の例示的な標的結合ドメインのうちのいずれか)のうちの少なくとも1つは、第1のキメラポリペプチドのN末端および/またはC末端に配置されており、1つ以上の追加の標的結合ドメイン(例えば、本明細書に記載のまたは当該技術分野で既知の例示的な標的結合ドメインのうちのいずれか)のうちの少なくとも1つは、第1のキメラポリペプチド内の可溶性組織因子ドメイン(例えば、本明細書に記載のまたは当該技術分野で既知の例示的な可溶性組織因子ドメインのうちのいずれか)と一対の親和性ドメインの第1のドメイン(例えば、本明細書に記載の例示的な一対の親和性ドメインのうちのいずれかの例示的な第1のドメインのうちのいずれか)との間に位置付けられている。いくつかの実施形態では、N末端に配置された1つ以上の追加の標的結合ドメインのうちの少なくとも1つの追加の標的結合ドメイン(例えば、本明細書に記載のまたは当該技術分野で既知の例示的な標的結合ドメインのうちのいずれか)は、第1のキメラポリペプチド内の第1の標的結合ドメイン(例えば、本明細書に記載のまたは当該技術分野で既知の例示的な標的結合ドメインのうちのいずれか)または一対の親和性ドメインの第1のドメイン(例えば、本明細書に記載の例示的な一対の親和性ドメインのうちのいずれかの本明細書に記載の例示的な第1のドメインのうちのいずれか)に直接隣接している。いくつかの実施形態では、第1のキメラポリペプチドは、第1のキメラポリペプチド内の少なくとも1つの追加の標的結合ドメイン(例えば、本明細書に記載のまたは当該技術分野で既知の例示的な標的結合ドメインのうちのいずれか)と第1の標的結合ドメイン(例えば、本明細書に記載のまたは当該技術分野で既知の例示的な標的結合ドメインのうちのいずれか)または一対の親和性ドメインの第1のドメイン(例えば、本明細書に記載の例示的な一対の親和性ドメインのうちのいずれかの本明細書に記載の例示的な第1のドメインのうちのいずれか)との間に配置されたリンカー配列(例えば、本明細書に記載のまたは当該技術分野で既知のリンカー配列のうちのいずれか)をさらに含む。いくつかの実施形態では、C末端に配置された1つ以上の追加の標的結合ドメインのうちの少なくとも1つの追加の標的結合ドメイン(例えば、本明細書に記載のまたは当該技術分野で既知の例示的な標的結合ドメインのうちのいずれか)は、第1のキメラポリペプチド内の第1の標的結合ドメイン(例えば、本明細書に記載のまたは当該技術分野で既知の例示的な標的結合ドメインのうちのいずれか)または一対の親和性ドメインの第1のドメイン(例えば、本明細書に記載の例示的な一対の親和性ドメインのうちのいずれかの例示的な第1のドメインのうちのいずれか)に直接隣接している。いくつかの実施形態では、第1のキメラポリペプチドは、第1のキメラポリペプチド内の少なくとも1つの追加の標的結合ドメイン(例えば、本明細書に記載のまたは当該技術分野で既知の例示的な標的結合ドメインのうちのいずれか)と第1の標的結合ドメイン(例えば、本明細書に記載のまたは当該技術分野で既知の例示的な標的結合ドメインのうちのいずれか)または一対の親和性ドメインの第1のドメイン(例えば、本明細書に記載の例示的な一対の親和性ドメインのうちのいずれかの本明細書に記載の例示的な第1のドメインのうちのいずれか)との間に配置されたリンカー配列(例えば、本明細書に記載のまたは当該技術分野で既知の例示的なリンカー配列のうちのいずれか)をさらに含む。いくつかの実施形態では、可溶性組織因子ドメイン(例えば、本明細書に記載の例示的な可溶性組織因子ドメインのうちのいずれか)と一対の親和性ドメインの第1のドメイン(例えば、本明細書に記載の第1のドメインのうちのいずれかまたは本明細書に記載の例示的な一対の親和性ドメインのうちのいずれか)との間に位置付けられた1つ以上の追加の標的結合ドメイン(例えば、本明細書に記載のまたは当該技術分野で既知の例示的な標的結合ドメインのうちのいずれか)のうちの少なくとも1つは、可溶性組織因子ドメインおよび/または一対の親和性ドメインの第1のドメインに直接隣接している。いくつかの実施形態では、第1のキメラポリペプチドは、
(i)
可溶性組織因子ドメイン(例えば、本明細書に記載の例示的な可溶性組織因子のうちのいずれか)と、
可溶性組織因子ドメイン(例えば、本明細書に記載の例示的な可溶性組織因子のうちのいずれか)と一対の親和性ドメインの第1のドメイン(例えば、本明細書に記載の例示的な一対の親和性ドメインのうちのいずれかの例示的な第1のドメインのうちのいずれか)との間に位置付けられた、1つ以上の追加の標的結合ドメイン(例えば、本明細書に記載のまたは当該技術分野で既知の例示的な標的結合ドメインのうちのいずれか)のうちの少なくとも1つと
の間、および/または
(ii)
一対の親和性ドメインの第1のドメインと、
可溶性組織因子ドメインと一対の親和性ドメインの第1のドメインとの間に位置付けられた、1つ以上の追加の標的結合ドメインのうちの少なくとも1つと
の間
に配置されたリンカー配列(例えば、本明細書に記載のまたは当該技術分野で既知の例示的なリンカー配列のうちのいずれか)をさらに含む。
【0174】
本明細書に記載の多鎖キメラポリペプチドのうちのいずれかのいくつかの実施形態では、第2のキメラポリペプチドは、第2のキメラポリペプチドのN末端および/またはC末端に1つ以上(例えば、2、3、4、5、6、7、8、9、または10)の追加の標的結合ドメイン(例えば、本明細書に記載のまたは当該技術分野で既知の例示的な標的結合ドメインのうちのいずれか)をさらに含む。いくつかの実施形態では、1つ以上の追加の標的結合ドメイン(例えば、本明細書に記載のまたは当該技術分野で既知の例示的な標的結合ドメインのうちのいずれか)のうちの少なくとも1つは、第2のキメラポリペプチド内の一対の親和性ドメインの第2のドメイン(例えば、本明細書に記載の例示的な一対の親和性ドメインのうちのいずれかの例示的な第2のドメインのうちのいずれか)に直接隣接している。いくつかの実施形態では、第2のキメラポリペプチドは、第2のキメラポリペプチド内の1つ以上の追加の標的結合ドメイン(例えば、本明細書に記載のまたは当該技術分野で既知の例示的な標的結合ドメインのうちのいずれか)のうちの少なくとも1つと一対の親和性ドメインの第2のドメイン(例えば、本明細書に記載の例示的な一対の親和性ドメインのうちのいずれかの本明細書に記載の例示的な第2のドメインのうちのいずれか)との間にリンカー配列(例えば、本明細書に記載のまたは当該技術分野で既知の例示的なリンカー配列のうちのいずれか)をさらに含む。いくつかの実施形態では、1つ以上の追加の標的結合ドメイン(例えば、本明細書に記載のまたは当該技術分野で既知の例示的な標的結合ドメインのうちのいずれか)のうちの少なくとも1つは、第2のキメラポリペプチド内の第2の標的結合ドメイン(例えば、本明細書に記載のまたは当該技術分野で既知の標的結合ドメインのうちのいずれか)に直接隣接している。いくつかの実施形態では、第2のキメラポリペプチドは、第2のキメラポリペプチド内の1つ以上の追加の標的結合ドメイン(例えば、本明細書に記載のまたは当該技術分野で既知の例示的な標的結合ドメインのうちのいずれか)のうちの少なくとも1つと第2の標的結合ドメイン(例えば、本明細書に記載のまたは当該技術分野で既知の例示的な標的結合ドメインのうちのいずれか)との間にリンカー配列(例えば、本明細書に記載のまたは当該技術分野で既知の例示的なリンカー配列のうちのいずれか)をさらに含む。
【0175】
本明細書に記載の多鎖キメラポリペプチドのうちのいずれかのいくつかの実施形態では、第1の標的結合ドメイン、第2の標的結合ドメイン、および1つ以上の追加の標的結合ドメインのうちの2つ以上(例えば、3つ以上、4つ以上、5つ以上、6つ以上、7つ以上、8つ以上、9つ以上、10以上、またはそれ以上)は、同じ抗原に特異的に結合する。いくつかの実施形態では、第1の標的結合ドメイン、第2の標的結合ドメイン、および1つ以上の追加の標的結合ドメインのうちの2つ以上(例えば、3つ以上、4つ以上、5つ以上、6つ以上、7つ以上、8つ以上、9つ以上、10以上、またはそれ以上)は、同じエピトープに特異的に結合する。いくつかの実施形態では、第1の標的結合ドメイン、第2の標的結合ドメイン、および1つ以上の追加の標的結合ドメインのうちの2つ以上(例えば、3つ以上、4つ以上、5つ以上、6つ以上、7つ以上、8つ以上、9つ以上、10以上、またはそれ以上)は、同じアミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態では、第1の標的結合ドメイン、第2の標的結合ドメイン、および1つ以上の追加の標的結合ドメインは各々、同じ抗原に特異的に結合する。いくつかの実施形態では、第1の標的結合ドメイン、第2の標的結合ドメイン、および1つ以上の追加の標的結合ドメインは各々、同じエピトープに特異的に結合する。いくつかの実施形態では、第1の標的結合ドメイン、第2の標的結合ドメイン、および1つ以上の追加の標的結合ドメインは各々、同じアミノ酸配列を含む。
【0176】
本明細書に記載の多鎖キメラポリペプチドのうちのいずれかのいくつかの実施形態では、第1の標的結合ドメイン、第2の標的結合ドメイン、および1つ以上の追加の標的結合ドメインは、異なる抗原に特異的に結合する。本明細書に記載の多鎖キメラポリペプチドのうちのいずれかのいくつかの実施形態では、第1の標的結合ドメイン、第2の標的結合ドメイン、および1つ以上の追加の標的結合ドメインのうちの1つ以上(例えば、2つ以上、3つ以上、4つ以上、5つ以上、6つ以上、7つ以上、8つ以上、9つ以上、10以上、またはそれ以上)は、抗原結合ドメインである。いくつかの実施形態では、第1の標的結合ドメイン、第2の標的結合ドメイン、および1つ以上の追加の標的結合ドメインは各々、抗原結合ドメイン(例えば、scFvまたは単一ドメイン抗体)である。
【0177】
本明細書に記載の多鎖キメラポリペプチドのうちのいずれかのいくつかの実施形態では、第1の標的結合ドメイン(例えば、本明細書に記載のまたは当該技術分野で既知の例示的な標的結合ドメインのうちのいずれか)、第2の標的結合ドメイン(例えば、本明細書に記載のまたは当該技術分野で既知の例示的な標的結合ドメインのうちのいずれか)、および1つ以上の追加の標的結合ドメイン(例えば、本明細書に記載のまたは当該技術分野で既知の例示的な標的結合ドメインのうちのいずれか)のうちの1つ以上(例えば、2、3、4、5、6、7、8、9、または10)は、CD16a、CD28、CD3、CD33、CD20、CD19、CD22、CD123、IL-1R、IL-1、VEGF、IL-6R、IL-4、IL-10、PDL-1、TIGIT、PD-1、TIM3、CTLA4、MICA、MICB、IL-6、IL-8、TNFα、CD26、CD36、ULBP2、CD30、CD200、IGF-1R、MUC4AC、MUC5AC、Trop-2、CMET、EGFR、HER1、HER2、HER3、PSMA、CEA、B7H3、EPCAM、BCMA、P-カドヘリン、CEACAM5、UL16結合タンパク質、HLA-DR、DLL4、TYRO3、AXL、MER、CD122、CD155、PDGF-DD、TGF-β受容体II(TGF-βRII)リガンド、TGF-βRIIIリガンド、DNAM1リガンド、NKp46リガンド、NKp44リガンド、NKG2Dリガンド、NKP30リガンド、scMHCIリガンド、scMHCIIリガンド、scTCRリガンド、IL-1受容体、IL-2受容体、IL-3受容体、IL-7受容体、IL-8受容体、IL-10受容体、IL-12受容体、IL-15受容体、IL-17受容体、IL-18受容体、IL-21受容体、PDGF-DD受容体、幹細胞因子(SCF)受容体、幹細胞様チロシンキナーゼ3リガンド(FLT3L)受容体、MICA受容体、MICB受容体、ULP16結合タンパク質受容体、CD155受容体、CD122受容体、およびCD28受容体からなる群から選択される標的に特異的に結合する。
【0178】
本明細書に記載の多鎖キメラポリペプチドのうちのいずれかのいくつかの実施形態では、第1の標的結合ドメイン(例えば、本明細書に記載のまたは当該技術分野で既知の例示的な標的結合ドメインのうちのいずれか)、第2の標的結合ドメイン(例えば、本明細書に記載のまたは当該技術分野で既知の例示的な標的結合ドメインのうちのいずれか)、および1つ以上の追加の標的結合ドメイン(例えば、本明細書に記載のまたは当該技術分野で既知の例示的な標的結合ドメインのうちのいずれか)のうちの1つ以上が、可溶性インターロイキンまたはサイトカインタンパク質である。可溶性インターロイキンタンパク質および可溶性サイトカインタンパク質の非限定的な例には、IL-1、IL-2、IL-3、IL-7、IL-8、IL-10、IL-12、IL-15、IL-17、IL-18、IL-21、PDGF-DD、およびSCFが挙げられる。
【0179】
本明細書に記載の多鎖キメラポリペプチドのうちのいずれかのいくつかの実施形態では、第1の標的結合ドメイン(例えば、本明細書に記載のまたは当該技術分野で既知の例示的な標的結合ドメインのうちのいずれか)、第2の標的結合ドメイン(例えば、本明細書に記載のまたは当該技術分野で既知の例示的な標的結合ドメインのうちのいずれか)、および1つ以上の追加の標的結合ドメイン(例えば、本明細書に記載のまたは当該技術分野で既知の例示的な標的結合ドメインのうちのいずれか)のうちの1つ以上が、可溶性インターロイキンまたはサイトカイン受容体である。可溶性インターロイキン受容体および可溶性サイトカイン受容体の非限定的な例には、可溶性TGF-β受容体II(TGF-βRII)、可溶性TGF-βRIII、可溶性NKG2D、可溶性NKP30、可溶性NKp44、可溶性NKp46、可溶性DNAM1、scMHCI、scMHCII、scTCR、可溶性CD155、可溶性CD122、可溶性CD3、または可溶性CD28が挙げられる。
【0180】
本明細書に記載の多鎖キメラポリペプチドのうちのいずれかのいくつかの実施形態では、第1の標的結合ドメイン(例えば、本明細書に記載の標的結合ドメインのうちのいずれか)、第2の標的結合ドメイン(例えば、本明細書に記載の標的結合ドメインのうちのいずれか)、および1つ以上の追加の標的結合ドメイン(例えば、本明細書に記載の標的結合ドメインのうちのいずれか)は各々独立して、CD16a、CD33、CD20、CD19、CD22、CD123、PDL-1、TIGIT、PD-1、TIM3、CTLA4、MICA、MICB、IL-6、IL-8、TNFα、CD26、CD36、ULBP2、CD30、CD200、IGF-1R、MUC4AC、MUC5AC、Trop-2、CMET、EGFR、HER1、HER2、HER3、PSMA、CEA、B7H3、EPCAM、BCMA、P-カドヘリン、CEACAM5、UL16結合タンパク質、HLA-DR、DLL4、TYRO3、AXL、MER、CD122、CD155、PDGF-DD、TGF-β受容体II(TGF-βRII)リガンド、TGF-βRIIIリガンド、DNAM-1リガンド、NKp46リガンド、NKp44リガンド、NKG2Dリガンド、NKp30リガンド、scMHCIリガンド、scMHCIIリガンド、scTCRリガンド、PDGF-DDリガンド、幹細胞因子(SCF)受容体、幹細胞様チロシンキナーゼ3リガンド(FLT3L)受容体、MICA受容体、MICB受容体、ULP16結合タンパク質受容体、CD155受容体、およびCD122受容体の群から選択される標的に特異的に結合することができる。
【0181】
本明細書に記載の多鎖キメラポリペプチドのうちのいずれかのいくつかの実施形態では、第1の標的結合ドメイン(例えば、本明細書に記載のまたは当該技術分野で既知の例示的な標的結合ドメインのうちのいずれか)、第2の標的結合ドメイン(例えば、本明細書に記載のまたは当該技術分野で既知の例示的な標的結合ドメインのうちのいずれか)の一方または両方、および1つ以上の追加の結合ドメイン(例えば、本明細書に記載のまたは当該技術分野で既知の例示的な標的結合ドメインのうちのいずれか)は、可溶性インターロイキンまたはサイトカインタンパク質である。本明細書に記載の多鎖キメラポリペプチドのうちのいずれかのいくつかの実施形態では、可溶性インターロイキンまたはサイトカインタンパク質は、IL-1、IL-2、IL-3、IL-7、IL-8、IL-10、IL-12、IL-15、IL-17、IL-18、IL-21、PDGF-DD、およびSCFの群から選択される。
【0182】
本明細書に記載の多鎖キメラポリペプチドのうちのいずれかのいくつかの実施形態では、第1の標的結合ドメインおよび第2の標的結合ドメインの一方または両方が、可溶性インターロイキンまたはサイトカイン受容体である。本明細書に記載の多鎖キメラポリペプチドのうちのいずれかのいくつかの実施形態では、可溶性受容体は、可溶性TGF-β受容体II(TGF-βRII)、可溶性TGF-βRIII、可溶性TNFα受容体、可溶性IL-4受容体、または可溶性IL-10受容体である。
【0183】
細胞活性化剤の非限定的な例は、(a)第1および第2のキメラポリペプチドであって、(i)第1の標的結合ドメイン、(ii)Fcドメイン、および(iii)一対の親和性ドメインの第1のドメインを各々含む、第1および第2のキメラポリペプチドと、(b)第3および第4のキメラポリペプチドであって、(i)一対の親和性ドメインの第2のドメインおよび(ii)第2の標的結合ドメインを各々含む、第3および第4のキメラポリペプチドと、を含む多鎖キメラポリペプチドであって、第1および第2のキメラポリペプチドと第3および第4のキメラポリペプチドが一対の親和性ドメインの第1のドメインと第2のドメインとの結合を介して会合し、第1および第2のキメラポリペプチドがそれらのFcドメインを介して会合する、多鎖キメラポリペプチドである。
【0184】
本明細書に記載の多鎖キメラポリペプチドのうちのいずれかのいくつかの実施形態では、第1の標的結合ドメイン(例えば、本明細書に記載の第1の標的結合ドメインのうちのいずれか)とFcドメイン(例えば、本明細書に記載の例示的なFcドメインのうちのいずれか)は、第1および第2のキメラポリペプチド内で互いに直接隣接している。本明細書に記載の多鎖キメラポリペプチドのうちのいずれかのいくつかの実施形態では、第1および第2のキメラポリペプチドは、第1および第2のキメラポリペプチド内の第1の標的結合ドメイン(本明細書に記載の例示的な第1の標的結合ドメインのうちのいずれか)とFcドメイン(例えば、本明細書に記載の例示的なFcドメインのうちのいずれか)との間にリンカー配列(例えば、本明細書に記載のまたは当該技術分野で既知の例示的なリンカー配列のうちのいずれか)をさらに含む。
【0185】
本明細書に記載の多鎖キメラポリペプチドのうちのいずれかのいくつかの実施形態では、Fcドメイン(例えば、本明細書に記載の例示的なFcドメインのうちのいずれか)と一対の親和性ドメインの第1のドメイン(例えば、本明細書に記載の例示的な一対の親和性ドメインのうちのいずれかの例示的な第1のドメインのうちのいずれか)は、第1および第2のキメラポリペプチド内で互いに直接隣接している。本明細書に記載の多鎖キメラポリペプチドのうちのいずれかのいくつかの実施形態では、第1および第2のキメラポリペプチドは、第1および第2のキメラポリペプチド内のFcドメイン(本明細書に記載の例示的なFcドメインのうちのいずれか)と一対の親和性ドメインの第1のドメイン(例えば、本明細書に記載の例示的な一対の親和性ドメインのうちのいずれかの例示的な第1のドメインのうちのいずれか)との間にリンカー配列(例えば、本明細書に記載のまたは当該技術分野で既知の例示的なリンカー配列のうちのいずれか)をさらに含む。
【0186】
本明細書に記載の多鎖キメラポリペプチドのうちのいずれかのいくつかの実施形態では、一対の親和性ドメインの第2のドメイン(例えば、本明細書に記載の例示的な一対の親和性ドメインのうちのいずれかの例示的な第2のドメインのうちのいずれか)と第2の標的結合ドメイン(例えば、本明細書に記載の例示的な第2の標的結合ドメインのうちのいずれか)は、第3および第4のキメラポリペプチド内で互いに直接隣接している。本明細書に記載の多鎖キメラポリペプチドのうちのいずれかのいくつかの実施形態では、第3および第4のキメラポリペプチドは、第3および第4のキメラポリペプチド内の一対の親和性ドメインの第2のドメイン(例えば、本明細書に記載の例示的な一対の親和性ドメインのうちのいずれかの例示的な第2のドメインのうちのいずれか)と第2の標的結合ドメイン(例えば、本明細書に記載の例示的な第2の標的結合ドメインのうちのいずれか)との間にリンカー配列(例えば、本明細書に記載のまたは当該技術分野で既知の例示的なリンカー配列のうちのいずれか)をさらに含む。
【0187】
本明細書に記載の多鎖キメラポリペプチドのうちのいずれかのいくつかの実施形態では、第1の標的結合ドメインおよび第2の標的結合ドメインは、同じ抗原に特異的に結合する。本明細書に記載の多鎖キメラポリペプチドのうちのいずれかのいくつかの実施形態では、第1の標的結合ドメインおよび第2の標的結合ドメインは、同じエピトープに特異的に結合する。本明細書に記載の多鎖キメラポリペプチドのうちのいずれかのいくつかの実施形態では、第1の標的結合ドメインおよび第2の標的結合ドメインは、同じアミノ酸配列を含む。本明細書に記載の多鎖キメラポリペプチドのうちのいずれかのいくつかの実施形態では、第1の標的結合ドメインおよび第2の標的結合ドメインは、異なる抗原に特異的に結合する。本明細書に記載の多鎖キメラポリペプチドのうちのいずれかのいくつかの実施形態では、第1の標的結合ドメインおよび第2の標的結合ドメインの一方または両方が、抗原結合ドメイン(例えば、本明細書に記載の例示的な第2の標的結合ドメインのうちのいずれか)である。本明細書に記載の多鎖キメラポリペプチドのうちのいずれかのいくつかの実施形態では、第1の標的結合ドメインおよび第2の標的結合ドメインは各々、抗原結合ドメイン(例えば、本明細書に記載の例示的な第2の標的結合ドメインのうちのいずれか)である。本明細書に記載の多鎖キメラポリペプチドのうちのいずれかのいくつかの実施形態では、抗原結合ドメイン(例えば、本明細書に記載の例示的な第2の標的結合ドメインのうちのいずれか)は、scFvまたは単一ドメイン抗体を含む。
【0188】
本明細書に記載の多鎖キメラポリペプチドのうちのいずれかのいくつかの実施形態では、第1の標的結合ドメイン(例えば、本明細書に記載のまたは当該技術分野で既知の例示的な標的結合ドメインのうちのいずれか)および第2の標的結合ドメイン(例えば、本明細書に記載のまたは当該技術分野で既知の例示的な標的結合ドメインのうちのいずれか)の一方または両方が、CD16a、CD28、CD3、CD33、CD20、CD19、CD22、CD123、IL-1R、IL-1、VEGF、IL-6R、IL-4、IL-10、PDL-1、TIGIT、PD-1、TIM3、CTLA4、MICA、MICB、IL-6、IL-8、TNFα、CD26、CD36、ULBP2、CD30、CD200、IGF-1R、MUC4AC、MUC5AC、Trop-2、CMET、EGFR、HER1、HER2、HER3、PSMA、CEA、B7H3、EPCAM、BCMA、P-カドヘリン、CEACAM5、UL16結合タンパク質、HLA-DR、DLL4、TYRO3、AXL、MER、CD122、CD155、PDGF-DD、TGF-β受容体II(TGF-βRII)リガンド、TGF-βRIIIリガンド、DNAM1リガンド、NKp46リガンド、NKp44リガンド、NKG2Dリガンド、NKp30リガンド、scMHCIリガンド、scMHCIIリガンド、scTCRリガンド、IL-1受容体、IL-2受容体、IL-3受容体、IL-7受容体、IL-8受容体、IL-10受容体、IL-12受容体、IL-15受容体、IL-17受容体、IL-18受容体、IL-21受容体、PDGF-DD受容体、幹細胞因子(SCF)受容体、幹細胞様チロシンキナーゼ3リガンド(FLT3L)受容体、MICA受容体、MICB受容体、ULP16結合タンパク質受容体、CD155受容体、CD122受容体、およびCD28受容体からなる群から選択される標的に特異的に結合する。
【0189】
本明細書に記載の多鎖キメラポリペプチドのうちのいずれかのいくつかの実施形態では、第1の標的結合ドメイン(例えば、本明細書に記載のまたは当該技術分野で既知の例示的な標的結合ドメインのうちのいずれか)および第2の標的結合ドメイン(例えば、本明細書に記載のまたは当該技術分野で既知の例示的な標的結合ドメインのうちのいずれか)の一方または両方が、可溶性インターロイキンまたはサイトカインタンパク質である。可溶性インターロイキンタンパク質および可溶性サイトカインタンパク質の非限定的な例には、IL-1、IL-2、IL-3、IL-7、IL-8、IL-10、IL-12、IL-15、IL-17、IL-18、IL-21、PDGF-DD、およびSCFが挙げられる。
【0190】
本明細書に記載の多鎖キメラポリペプチドのうちのいずれかのいくつかの実施形態では、第1の標的結合ドメインおよび第2の標的結合ドメイン(例えば、本明細書に記載のまたは当該技術分野で既知の例示的な標的結合ドメインのうちのいずれか)の一方または両方が、可溶性インターロイキンまたはサイトカイン受容体である。可溶性インターロイキン受容体および可溶性サイトカイン受容体の非限定的な例には、可溶性TGF-β受容体II(TGF-βRII)、可溶性TGF-βRIII、可溶性NKG2D、可溶性NKp30、可溶性NKp44、可溶性NKp46、可溶性DNAM1、scMHCI、scMHCII、scTCR、可溶性CD155、可溶性CD122、可溶性CD3、または可溶性CD28が挙げられる。
【0191】
本明細書に記載の方法のうちのいずれかのいくつかの実施形態では、第1の標的結合ドメインおよび第2の標的結合ドメインは各々独立して、CD16a、CD33、CD20、CD19、CD22、CD123、PDL-1、TIGIT、PD-1、TIM3、CTLA4、MICA、MICB、IL-6、IL-8、TNFα、CD26、CD36、ULBP2、CD30、CD200、IGF-1R、MUC4AC、MUC5AC、Trop-2、CMET、EGFR、HER1、HER2、HER3、PSMA、CEA、B7H3、EPCAM、BCMA、P-cadherin、CEACAM5、UL16結合タンパク質、HLA-DR、DLL4、TYRO3、AXL、MER、CD122、CD155、PDGF-DD、TGF-β受容体II(TGF-βRII)リガンド、TGF-βRIIIリガンド、DNAM1リガンド、NKp46リガンド、NKp44リガンド、NKG2Dリガンド、NKp30リガンド、scMHCIリガンド、scMHCIIリガンド、scTCRリガンド、PDGF-DD受容体、幹細胞因子(SCF)受容体、幹細胞様チロシンキナーゼ3リガンド(FLT3L)受容体、MICA受容体、MICB受容体、ULP16結合タンパク質受容体、CD155受容体、およびCD122受容体の群から選択される標的に特異的に結合することができる。
【0192】
本明細書に記載の多鎖キメラポリペプチドのうちのいずれかのいくつかの実施形態では、第1の標的結合ドメインおよび第2の標的結合ドメインの一方または両方が、可溶性インターロイキンまたはサイトカインタンパク質である。本明細書に記載の多鎖キメラポリペプチドのうちのいずれかのいくつかの実施形態では、可溶性インターロイキンまたはサイトカインタンパク質は、IL-1、IL-2、IL-3、IL-7、IL-8、IL-10、IL-12、IL-15、IL-17、IL-18、IL-21、PDGF-DD、およびSCFの群から選択される。
【0193】
本明細書に記載の多鎖キメラポリペプチドのうちのいずれかのいくつかの実施形態では、第1の標的結合ドメインおよび第2の標的結合ドメインの一方または両方が、可溶性インターロイキンまたはサイトカイン受容体である。本明細書に記載の多鎖キメラポリペプチドのうちのいずれかのいくつかの実施形態では、可溶性受容体は、可溶性TGF-β受容体II(TGF-βRII)、可溶性TGF-βRIII、可溶性TNFα受容体、可溶性IL-4受容体、または可溶性IL-10受容体である。
【0194】
いくつかの実施形態では、多鎖キメラポリペプチドは、配列番号30~101と少なくとも80%同一(例えば、少なくとも82%同一、少なくとも84%同一、少なくとも86%同一、少なくとも88%同一、少なくとも90%同一、少なくとも92%同一、少なくとも94%同一、少なくとも96%同一、少なくとも98%同一、少なくとも99%同一、または100%同一)の核酸配列またはアミノ酸を有する。
【0195】
追加の抗原結合ドメイン
単鎖キメラポリペプチドのうちのいずれかのいくつかの実施形態では、第1のキメラポリペプチドは、1つ以上(例えば、2、3、4、5、6、7、8、9、または10)の追加の標的結合ドメイン(例えば、本明細書に記載のまたは当該技術分野で既知の例示的な標的結合ドメインのうちのいずれか)をさらに含む。多鎖キメラポリペプチドのうちのいずれかのいくつかの実施形態では、1つ以上の追加の抗原結合ドメインのうちの少なくとも1つは、可溶性組織因子ドメイン(例えば、本明細書に記載のまたは当該技術分野で既知の例示的な可溶性組織因子ドメインのうちのいずれか)と一対の親和性ドメインの第1のドメイン(例えば、本明細書に記載の例示的な一対の親和性ドメインのうちのいずれかの例示的な第1のドメインのうちのいずれか)との間に位置付けられ得る。いくつかの実施形態では、第1のキメラポリペプチドは、可溶性組織因子ドメイン(例えば、本明細書に記載の例示的な可溶性組織因子ドメインのうちのいずれか)と1つ以上の追加の標的結合ドメイン(例えば、本明細書に記載のまたは当該技術分野で既知の例示的な標的結合ドメインのうちのいずれか)のうちの少なくとも1つとの間にリンカー配列(例えば、本明細書に記載のまたは当該技術分野で既知の例示的なリンカー配列のうちのいずれか)、および/または1つ以上の追加の標的結合ドメイン(例えば、本明細書に記載のまたは当該技術分野で既知の例示的な標的結合ドメインのうちのいずれか)のうちの少なくとも1つと一対の親和性ドメインの第1のドメイン(例えば、本明細書に記載の例示的な一対の親和性ドメインのうちのいずれかの本明細書に記載の例示的な第1のドメインのうちのいずれか)との間にリンカー配列(例えば、本明細書に記載のまたは当該技術分野で既知の例示的なリンカー配列のうちのいずれか)をさらに含み得る。
【0196】
本明細書に記載の多鎖キメラポリペプチドのうちのいずれかのいくつかの実施形態では、第1のキメラポリペプチドは、第1のキメラポリペプチドのN末端および/またはC末端に1つ以上(例えば、2、3、4、5、6、7、8、9、または10)の追加の標的結合ドメインをさらに含む。いくつかの実施形態では、1つ以上の追加の標的結合ドメイン(例えば、本明細書に記載のまたは当該技術分野で既知の例示的な標的結合ドメインのうちのいずれか)のうちの少なくとも1つは、第1のキメラポリペプチド内の一対の親和性ドメインの第1のドメイン(例えば、本明細書に記載の例示的な一対の親和性ドメインのうちのいずれかの本明細書に記載の例示的な第1のドメインのうちのいずれか)に直接隣接している。いくつかの実施形態では、第1のキメラポリペプチドは、1つ以上の追加の標的結合ドメイン(例えば、本明細書に記載のまたは当該技術分野で既知の例示的な標的結合ドメインのうちのいずれか)のうちの少なくとも1つと一対の親和性ドメインの第1のドメイン(例えば、本明細書に記載の例示的な一対の親和性ドメインのうちのいずれかの本明細書に記載の例示的な第1のドメインのうちのいずれか)との間にリンカー配列(例えば、本明細書に記載のまたは当該技術分野で既知の例示的なリンカー配列のうちのいずれか)をさらに含む。いくつかの実施形態では、1つ以上の追加の標的結合ドメイン(例えば、本明細書に記載のまたは当該技術分野で既知の例示的な標的結合ドメインのうちのいずれか)のうちの少なくとも1つは、第1のキメラポリペプチド内の第1の標的結合ドメイン(例えば、本明細書に記載のまたは当該技術分野で既知の例示的な標的結合ドメインのうちのいずれか)に直接隣接している。いくつかの実施形態では、第1のキメラポリペプチドは、1つ以上の追加の標的結合ドメイン(例えば、本明細書に記載のまたは当該技術分野で既知の例示的な標的結合ドメインのうちのいずれか)のうちの少なくとも1つと第1の標的結合ドメイン(例えば、本明細書に記載のまたは当該技術分野で既知の例示的な標的結合ドメインのうちのいずれか)との間にリンカー配列(例えば、本明細書に記載のまたは当該技術分野で既知の例示的なリンカー配列のうちのいずれか)をさらに含む。
【0197】
本明細書に記載の多鎖キメラポリペプチドのうちのいずれかのいくつかの実施形態では、1つ以上の追加の標的結合ドメイン(例えば、本明細書に記載のまたは当該技術分野で既知の例示的な標的結合ドメインのうちのいずれか)のうちの少なくとも1つは、第1のキメラポリペプチドのN末端および/またはC末端に配置されており、1つ以上の追加の標的結合ドメイン(例えば、本明細書に記載のまたは当該技術分野で既知の例示的な標的結合ドメインのうちのいずれか)のうちの少なくとも1つは、第1のキメラポリペプチド内の可溶性組織因子ドメイン(例えば、本明細書に記載のまたは当該技術分野で既知の例示的な可溶性組織因子ドメインのうちのいずれか)と一対の親和性ドメインの第1のドメイン(例えば、本明細書に記載の例示的な一対の親和性ドメインのうちのいずれかの例示的な第1のドメインのうちのいずれか)との間に位置付けられている。いくつかの実施形態では、N末端に配置された1つ以上の追加の標的結合ドメインのうちの少なくとも1つの追加の標的結合ドメイン(例えば、本明細書に記載のまたは当該技術分野で既知の例示的な標的結合ドメインのうちのいずれか)は、第1のキメラポリペプチド内の第1の標的結合ドメイン(例えば、本明細書に記載のまたは当該技術分野で既知の例示的な標的結合ドメインのうちのいずれか)または一対の親和性ドメインの第1のドメイン(例えば、本明細書に記載の例示的な一対の親和性ドメインのうちのいずれかの本明細書に記載の例示的な第1のドメインのうちのいずれか)に直接隣接している。いくつかの実施形態では、第1のキメラポリペプチドは、第1のキメラポリペプチド内の少なくとも1つの追加の標的結合ドメイン(例えば、本明細書に記載のまたは当該技術分野で既知の例示的な標的結合ドメインのうちのいずれか)と第1の標的結合ドメイン(例えば、本明細書に記載のまたは当該技術分野で既知の例示的な標的結合ドメインのうちのいずれか)または一対の親和性ドメインの第1のドメイン(例えば、本明細書に記載の例示的な一対の親和性ドメインのうちのいずれかの本明細書に記載の例示的な第1のドメインのうちのいずれか)との間に配置されたリンカー配列(例えば、本明細書に記載のまたは当該技術分野で既知のリンカー配列のうちのいずれか)をさらに含む。いくつかの実施形態では、C末端に配置された1つ以上の追加の標的結合ドメインのうちの少なくとも1つの追加の標的結合ドメイン(例えば、本明細書に記載のまたは当該技術分野で既知の例示的な標的結合ドメインのうちのいずれか)は、第1のキメラポリペプチド内の第1の標的結合ドメイン(例えば、本明細書に記載のまたは当該技術分野で既知の例示的な標的結合ドメインのうちのいずれか)または一対の親和性ドメインの第1のドメイン(例えば、本明細書に記載の例示的な一対の親和性ドメインのうちのいずれかの例示的な第1のドメインのうちのいずれか)に直接隣接している。いくつかの実施形態では、第1のキメラポリペプチドは、第1のキメラポリペプチド内の少なくとも1つの追加の標的結合ドメイン(例えば、本明細書に記載のまたは当該技術分野で既知の例示的な標的結合ドメインのうちのいずれか)と第1の標的結合ドメイン(例えば、本明細書に記載のまたは当該技術分野で既知の例示的な標的結合ドメインのうちのいずれか)または一対の親和性ドメインの第1のドメイン(例えば、本明細書に記載の例示的な一対の親和性ドメインのうちのいずれかの本明細書に記載の例示的な第1のドメインのうちのいずれか)との間に配置されたリンカー配列(例えば、本明細書に記載のまたは当該技術分野で既知の例示的なリンカー配列のうちのいずれか)をさらに含む。いくつかの実施形態では、可溶性組織因子ドメイン(例えば、本明細書に記載の例示的な可溶性組織因子ドメインのうちのいずれか)と一対の親和性ドメインの第1のドメイン(例えば、本明細書に記載の第1のドメインのうちのいずれかまたは本明細書に記載の例示的な一対の親和性ドメインのうちのいずれか)との間に位置付けられた1つ以上の追加の標的結合ドメイン(例えば、本明細書に記載のまたは当該技術分野で既知の例示的な標的結合ドメインのうちのいずれか)のうちの少なくとも1つは、可溶性組織因子ドメインおよび/または一対の親和性ドメインの第1のドメインに直接隣接している。いくつかの実施形態では、第1のキメラポリペプチドは、
(i)
可溶性組織因子ドメイン(例えば、本明細書に記載の例示的な可溶性組織因子のうちのいずれか)と、
可溶性組織因子ドメイン(例えば、本明細書に記載の例示的な可溶性組織因子のうちのいずれか)と一対の親和性ドメインの第1のドメイン(例えば、本明細書に記載の例示的な一対の親和性ドメインのうちのいずれかの例示的な第1のドメインのうちのいずれか)との間に位置付けられた、1つ以上の追加の標的結合ドメイン(例えば、本明細書に記載のまたは当該技術分野で既知の例示的な標的結合ドメインのうちのいずれか)のうちの少なくとも1つと
の間、および/または
(ii)
一対の親和性ドメインの第1のドメインと、
可溶性組織因子ドメインと一対の親和性ドメインの第1のドメインとの間に位置付けられた、1つ以上の追加の標的結合ドメインのうちの少なくとも1つと
の間
に配置されたリンカー配列(例えば、本明細書に記載のまたは当該技術分野で既知の例示的なリンカー配列のうちのいずれか)をさらに含む。
【0198】
本明細書に記載の多鎖キメラポリペプチドのうちのいずれかのいくつかの実施形態では、第2のキメラポリペプチドは、第2のキメラポリペプチドのN末端および/またはC末端に1つ以上(例えば、2、3、4、5、6、7、8、9、または10)の追加の標的結合ドメイン(例えば、本明細書に記載のまたは当該技術分野で既知の例示的な標的結合ドメインのうちのいずれか)をさらに含む。いくつかの実施形態では、1つ以上の追加の標的結合ドメイン(例えば、本明細書に記載のまたは当該技術分野で既知の例示的な標的結合ドメインのうちのいずれか)のうちの少なくとも1つは、第2のキメラポリペプチド内の一対の親和性ドメインの第2のドメイン(例えば、本明細書に記載の例示的な一対の親和性ドメインのうちのいずれかの例示的な第2のドメインのうちのいずれか)に直接隣接している。いくつかの実施形態では、第2のキメラポリペプチドは、第2のキメラポリペプチド内の1つ以上の追加の標的結合ドメイン(例えば、本明細書に記載のまたは当該技術分野で既知の例示的な標的結合ドメインのうちのいずれか)のうちの少なくとも1つと一対の親和性ドメインの第2のドメイン(例えば、本明細書に記載の例示的な一対の親和性ドメインのうちのいずれかの本明細書に記載の例示的な第2のドメインのうちのいずれか)との間にリンカー配列(例えば、本明細書に記載のまたは当該技術分野で既知の例示的なリンカー配列のうちのいずれか)をさらに含む。いくつかの実施形態では、1つ以上の追加の標的結合ドメイン(例えば、本明細書に記載のまたは当該技術分野で既知の例示的な標的結合ドメインのうちのいずれか)のうちの少なくとも1つは、第2のキメラポリペプチド内の第2の標的結合ドメイン(例えば、本明細書に記載のまたは当該技術分野で既知の標的結合ドメインのうちのいずれか)に直接隣接している。いくつかの実施形態では、第2のキメラポリペプチドは、第2のキメラポリペプチド内の1つ以上の追加の標的結合ドメイン(例えば、本明細書に記載のまたは当該技術分野で既知の例示的な標的結合ドメインのうちのいずれか)のうちの少なくとも1つと第2の標的結合ドメイン(例えば、本明細書に記載のまたは当該技術分野で既知の例示的な標的結合ドメインのうちのいずれか)との間にリンカー配列(例えば、本明細書に記載のまたは当該技術分野で既知の例示的なリンカー配列のうちのいずれか)をさらに含む。
【0199】
本明細書に記載の多鎖キメラポリペプチドのうちのいずれかのいくつかの実施形態では、第1の標的結合ドメイン、第2の標的結合ドメイン、および1つ以上の追加の標的結合ドメインのうちの2つ以上(例えば、3つ以上、4つ以上、5つ以上、6つ以上、7つ以上、8つ以上、9つ以上、10以上、またはそれ以上)は、同じ抗原に特異的に結合する。いくつかの実施形態では、第1の標的結合ドメイン、第2の標的結合ドメイン、および1つ以上の追加の標的結合ドメインのうちの2つ以上(例えば、3つ以上、4つ以上、5つ以上、6つ以上、7つ以上、8つ以上、9つ以上、10以上、またはそれ以上)は、同じエピトープに特異的に結合する。いくつかの実施形態では、第1の標的結合ドメイン、第2の標的結合ドメイン、および1つ以上の追加の標的結合ドメインのうちの2つ以上(例えば、3つ以上、4つ以上、5つ以上、6つ以上、7つ以上、8つ以上、9つ以上、10以上、またはそれ以上)は、同じアミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態では、第1の標的結合ドメイン、第2の標的結合ドメイン、および1つ以上の追加の標的結合ドメインは各々、同じ抗原に特異的に結合する。いくつかの実施形態では、第1の標的結合ドメイン、第2の標的結合ドメイン、および1つ以上の追加の標的結合ドメインは各々、同じエピトープに特異的に結合する。いくつかの実施形態では、第1の標的結合ドメイン、第2の標的結合ドメイン、および1つ以上の追加の標的結合ドメインは各々、同じアミノ酸配列を含む。
【0200】
本明細書に記載の多鎖キメラポリペプチドのうちのいずれかのいくつかの実施形態では、第1の標的結合ドメイン、第2の標的結合ドメイン、および1つ以上の追加の標的結合ドメインは、異なる抗原に特異的に結合する。本明細書に記載の多鎖キメラポリペプチドのうちのいずれかのいくつかの実施形態では、第1の標的結合ドメイン、第2の標的結合ドメイン、および1つ以上の標的結合ドメインのうちの1つ以上(例えば、2つ以上、3つ以上、4つ以上、5つ以上、6つ以上、7つ以上、8つ以上、9つ以上、10以上、またはそれ以上)は、抗原結合ドメインである。いくつかの実施形態では、第1の標的結合ドメイン、第2の標的結合ドメイン、および1つ以上の追加の標的結合ドメインは各々、抗原結合ドメイン(例えば、scFvまたは単一ドメイン抗体)である。
【0201】
一対の親和性ドメイン
いくつかの実施形態では、多鎖キメラポリペプチドは、1)一対の親和性ドメインの第1のドメインを含む第1のキメラポリペプチドと、2)一対の親和性ドメインの第2のドメインを含む第2のキメラポリペプチドとを含み、これにより、第1のキメラポリペプチドおよび第2のキメラポリペプチドが一対の親和性ドメインの第1のドメインおよび第2のドメインの結合を介して会合するようになる。いくつかの実施形態では、一対の親和性ドメインは、ヒトIL-15受容体アルファ鎖(IL15Rα)由来のスシドメインおよび可溶性IL-15である。スシドメイン、別名、ショートコンセンサスリピートまたは1型糖タンパク質モチーフは、タンパク質-タンパク質相互作用の一般的なモチーフである。スシドメインは、補体成分C1r、C1s、H因子、C2m、ならびに非免疫学的分子第XIII因子およびβ2-糖タンパク質を含むいくつかのタンパク質結合分子上で特定されている。典型的なスシドメインは、およそ60個のアミノ酸残基を有し、4つのシステインを含む(Ranganathan,Pac.Symp Biocomput.2000:155-67)。第1のシステインは第3のシステインとジスルフィド結合を形成することができ、第2のシステインは第4のシステインとジスルフィド架橋を形成することができる。一対の親和性ドメインの一方のメンバーが可溶性IL-15であるいくつかの実施形態では、可溶性IL15は、D8NまたはD8Aアミノ酸置換を有する。一対の親和性ドメインの一方のメンバーがヒトIL-15受容体アルファ鎖(IL15Rα)であるいくつかの実施形態では、ヒトIL15Rαは、成熟全長IL15Rαである。いくつかの実施形態では、一対の親和性ドメインは、バルナーゼおよびバルンスターである。いくつかの実施形態では、一対の親和性ドメインは、PKAおよびAKAPである。いくつかの実施形態では、一対の親和性ドメインは、変異RNase I断片に基づくアダプター/ドッキングタグモジュール(Rossi,Proc Natl Acad Sci USA.103:6841-6846,2006、Sharkey et al.,Cancer Res.68:5282-5290,2008、Rossi et al.,Trends Pharmacol Sci.33:474-481,2012)、または、タンパク質シンタキシン、シナプトタグミン、シナプトブレビン、およびSNAP25の相互作用に基づくSNAREモジュール(Deyev et al.,Nat Biotechnol.1486-1492,2003)である。
【0202】
いくつかの実施形態では、多鎖キメラポリペプチドの第1のキメラポリペプチドは、一対の親和性ドメインの第1のドメインを含み、多鎖キメラポリペプチドの第2のキメラポリペプチドは、一対の親和性ドメインの第2のドメインを含み、一対の親和性ドメインの第1のドメインおよび一対の親和性ドメインの第2のドメインは、1×10-7M未満、1×10-8M未満、1×10-9M未満、1×10-10M未満、1×10-11M未満、1×10-12M未満、または1×10-13M未満の解離平衡定数(KD)で互いに結合する。いくつかの実施形態では、一対の親和性ドメインの第1のドメインおよび一対の親和性ドメインの第2のドメインは、約1×10-4M~約1×10-6M、約1×10-5M~約1×10-7M、約1×10-6M~約1×10-8M、約1×10-7M~約1×10-9M、約1×10-8M~約1×10-10M、約1×10-9M~約1×10-11M、約1×10-10M~約1×10-12M、約1×10-11M~約1×10-13M、約1×10-4M~約1×10-5M、約1×10-5M~約1×10-6M、約1×10-6M~約1×10-7M、約1×10-7M~約1×10-8M、約1×10-8M~約1×10-9M、約1×10-9M~約1×10-10M、約1×10-10M~約1×10-11M、約1×10-11M~約1×10-12M、または約1×10-12M~約1×10-13M(これらの上限および下限も含む)のKDで互いに結合する。当該技術分野で既知の様々な異なる方法のうちのいずれかを使用して、一対の親和性ドメインの第1のドメインおよび一対の親和性ドメインの第2のドメインの結合のKD値を決定することができる(例えば、電気泳動移動度シフトアッセイ、フィルター結合アッセイ、表面プラズモン共鳴、および生体分子結合反応速度アッセイ等)。
【0203】
いくつかの実施形態では、多鎖キメラポリペプチドの第1のキメラポリペプチドは、一対の親和性ドメインの第1のドメインを含み、多鎖キメラポリペプチドの第2のキメラポリペプチドは、一対の親和性ドメインの第2のドメインを含み、一対の親和性ドメインの第1のドメイン、一対の親和性ドメインの第2のドメイン、またはそれらの両方が、約10~100アミノ酸長である。例えば、一対の親和性ドメインの第1のドメイン、一対の親和性ドメインの第2のドメイン、またはそれらの両方は、約10~100アミノ酸長、約15~100アミノ酸長、約20~100アミノ酸長、約25~100アミノ酸長、約30~100アミノ酸長、約35~100アミノ酸長、約40~100アミノ酸長、約45~100アミノ酸長、約50~100アミノ酸長、約55~100アミノ酸長、約60~100アミノ酸長、約65~100アミノ酸長、約70~100アミノ酸長、約75~100アミノ酸長、約80~100アミノ酸長、約85~100アミノ酸長、約90~100アミノ酸長、約95~100アミノ酸長、約10~95アミノ酸長、約10~90アミノ酸長、約10~85アミノ酸長、約10~80アミノ酸長、約10~75アミノ酸長、約10~70アミノ酸長、約10~65アミノ酸長、約10~60アミノ酸長、約10~55アミノ酸長、約10~50アミノ酸長、約10~45アミノ酸長、約10~40アミノ酸長、約10~35アミノ酸長、約10~30アミノ酸長、約10~25アミノ酸長、約10~20アミノ酸長、約10~15アミノ酸長、約20~30アミノ酸長、約30~40アミノ酸長、約40~50アミノ酸長、約50~60アミノ酸長、約60~70アミノ酸長、約70~80アミノ酸長、約80~90アミノ酸長、約90~100アミノ酸長、約20~90アミノ酸長、約30~80アミノ酸長、約40~70アミノ酸長、約50~60アミノ酸長、またはそれらの間の任意の範囲であり得る。いくつかの実施形態では、一対の親和性ドメインの第1のドメイン、一対の親和性ドメインの第2のドメイン、またはそれらの両方が、約10、15、20、25、30、35、40、45、50、55、60、65、70、75、80、85、90、95、または100アミノ酸長である。
【0204】
いくつかの実施形態では、本明細書に開示される一対の親和性ドメインの第1および/または第2のドメインのうちのいずれかは、一対の親和性ドメインの第1および/または第2のドメインの機能が損なわれないままである限り、そのN末端および/またはC末端に1つ以上の追加のアミノ酸(例えば、1、2、3、5、6、7、8、9、10、またはそれ以上のアミノ酸)を含み得る。例えば、ヒトIL-15受容体アルファ鎖(IL15Rα)由来のスシドメインは、可溶性IL-15に結合する能力を依然として保持しながら、N末端および/またはC末端に1つ以上の追加のアミノ酸を含み得る。加えてまたはあるいは、可溶性IL-15は、ヒトIL-15受容体アルファ鎖(IL15Rα)由来のスシドメインに結合する能力を依然として保持しながら、N末端および/またはC末端に1つ以上の追加のアミノ酸を含み得る。
【0205】
IL-15受容体アルファ鎖(IL15Rα)由来のスシドメインの非限定的な例には、ITCPPPMSVEHADIWVKSYSLYSRERYICNSGFKRKAGTSSLTECVLNKATNVAHWTTPSLKCIR(配列番号123)に少なくとも70%同一、少なくとも75%同一、少なくとも80%同一、少なくとも85%同一、少なくとも90%同一、少なくとも95%同一、少なくとも99%同一、または100%同一の配列が挙げられ得る。いくつかの実施形態では、IL15Rαアルファ鎖由来のスシドメインは、ATTACATGCCCCCCTCCCATGAGCGTGGAGCACGCCGACATCTGGGTGAAGAGCTATAGCCTCTACAGCCGGGAGAGGTATATCTGTAACAGCGGCTTCAAGAGGAAGGCCGGCACCAGCAGCCTCACCGAGTGCGTGCTGAATAAGGCTACCAACGTGGCTCACTGGACAACACCCTCTTTAAAGTGCATCCGG(配列番号124)を含む核酸によってコードされ得る。
【0206】
いくつかの実施形態では、可溶性IL-15は、NWVNVISDLKKIEDLIQSMHIDATLYTESDVHPSCKVTAMKCFLLELQVISLESGDASIHDTVENLIILANNSLSSNGNVTESGCKECEELEEKNIKEFLQSFVHIVQMFINTS(配列番号125)と少なくとも70%同一、少なくとも75%同一、少なくとも80%同一、少なくとも85%同一、少なくとも90%同一、少なくとも95%同一、少なくとも99%同一、または100%同一の配列を含み得る。いくつかの実施形態では、可溶性IL-15は、AACTGGGTGAACGTCATCAGCGATTTAAAGAAGATCGAAGATTTAATTCAGTCCATGCATATCGACGCCACTTTATACACAGAATCCGACGTGCACCCCTCTTGTAAGGTGACCGCCATGAAATGTTTTTTACTGGAGCTGCAAGTTATCTCTTTAGAGAGCGGAGACGCTAGCATCCACGACACCGTGGAGAATTTAATCATTTTAGCCAATAACTCTTTATCCAGCAACGGCAACGTGACAGAGTCCGGCTGCAAGGAGTGCGAAGAGCTGGAGGAGAAGAACATCAAGGAGTTTCTGCAATCCTTTGTGCACATTGTCCAGATGTTCATCAATACCTCC(配列番号126)の配列を含む核酸によってコードされ得る。
【0207】
例示的な多鎖キメラポリペプチド-タイプA
本明細書に記載の多鎖キメラポリペプチドのうちのいずれかのいくつかの実施形態では、第1の標的結合ドメインおよび第2の標的結合ドメインは各々独立して、IL-18受容体またはIL-12受容体に特異的に結合する。これらの多鎖キメラポリペプチドのいくつかの例では、第1の標的結合ドメインおよび可溶性組織因子ドメインは、第1のキメラポリペプチド内で互いに直接隣接している。これらの多鎖キメラポリペプチドのいくつかの例では、第1のキメラポリペプチドは、第1のキメラポリペプチド内の第1の標的結合ドメインと可溶性組織因子ドメインとの間にリンカー配列(例えば、本明細書に記載の例示的なリンカーのうちのいずれか)をさらに含む。
【0208】
これらの多鎖キメラポリペプチドのいくつかの実施形態では、第1の標的結合ドメインおよび第2の標的結合ドメインの一方または両方が、可溶性IL-15または可溶性IL-18である。これらの多鎖キメラポリペプチドのいくつかの実施形態では、第1の標的結合ドメインおよび第2の標的結合ドメインは各々独立して、可溶性IL-15または可溶性IL-18である。これらの多鎖キメラポリペプチドのいくつかの実施形態では、第1の標的結合ドメインおよび第2の標的結合ドメインの両方が、IL-18受容体またはIL-12受容体に特異的に結合する。これらの多鎖キメラポリペプチドのいくつかの実施形態では、第1の標的結合ドメインおよび第2の標的結合ドメインは、同じエピトープに特異的に結合する。これらの多鎖キメラポリペプチドのいくつかの実施形態では、第1の標的結合ドメインおよび第2の標的結合ドメインは、同じアミノ酸配列を含む。
【0209】
これらの多鎖キメラポリペプチドのいくつかの実施形態では、第1の標的結合ドメインはIL-12受容体に特異的に結合し、第2の標的結合ドメインはIL-18受容体に特異的に結合する。これらの多鎖キメラポリペプチドのいくつかの実施形態では、第1の標的結合ドメインはIL-18受容体に特異的に結合し、第2の標的結合ドメインはIL-12受容体に特異的に結合する。
【0210】
これらの多鎖キメラポリペプチドのいくつかの実施形態では、第1の標的結合ドメインは、可溶性IL-18(例えば、可溶性ヒトIL-18)を含む。
【0211】
これらの多鎖キメラポリペプチドのいくつかの実施形態では、第2の標的結合ドメインは、可溶性IL-12(例えば、可溶性ヒトIL-12)を含む。これらの多鎖キメラポリペプチドのいくつかの実施形態では、可溶性ヒトIL-15は、可溶性ヒトIL-12β(p40)配列および可溶性ヒトIL-12α(p35)配列を含む。これらの多鎖キメラポリペプチドのいくつかの実施形態では、可溶性IL-15ヒトIL-15は、可溶性IL-12β(p40)配列と可溶性ヒトIL-12α(p35)配列との間にリンカー配列(例えば、本明細書に記載の例示的なリンカー配列のうちのいずれか)をさらに含む。
【0212】
例示的な多鎖キメラポリペプチド-タイプB
本明細書に記載の多鎖キメラポリペプチドのうちのいずれかのいくつかの実施形態では、第1の標的結合ドメインおよび第2の標的結合ドメインは各々独立して、IL-21受容体またはTGF-βに特異的に結合する。これらの多鎖キメラポリペプチドのいくつかの例では、第1の標的結合ドメインおよび可溶性組織因子ドメインは、第1のキメラポリペプチド内で互いに直接隣接している。これらの多鎖キメラポリペプチドのいくつかの例では、第1のキメラポリペプチドは、第1のキメラポリペプチド内の第1の標的結合ドメインと可溶性組織因子ドメインとの間にリンカー配列(例えば、本明細書に記載の例示的なリンカーのうちのいずれか)をさらに含む。
【0213】
これらの多鎖キメラポリペプチドのいくつかの実施形態では、第1の標的結合ドメインおよび第2の標的結合ドメインの一方または両方が、可溶性IL-21(例えば、可溶性ヒトIL-21ポリペプチド)または可溶性TGF-β受容体(例えば、可溶性TGFRβRII受容体)である。これらの多鎖キメラポリペプチドのいくつかの実施形態では、第1の標的結合ドメインおよび第2の標的結合ドメインは各々独立して、可溶性IL-21または可溶性TGF-β受容体(例えば、可溶性TGFRβRII受容体)である。これらの多鎖キメラポリペプチドのいくつかの実施形態では、第1の標的結合ドメインおよび第2の標的結合ドメインの両方が、IL-21受容体またはTGF-βに特異的に結合する。これらの多鎖キメラポリペプチドのいくつかの実施形態では、第1の標的結合ドメインおよび第2の標的結合ドメインは、同じエピトープに特異的に結合する。これらの多鎖キメラポリペプチドのいくつかの実施形態では、第1の標的結合ドメインおよび第2の標的結合ドメインは、同じアミノ酸配列を含む。
【0214】
これらの多鎖キメラポリペプチドのいくつかの実施形態では、第1の標的結合ドメインはIL-21受容体に特異的に結合し、第2の標的結合ドメインはTGF-βに特異的に結合する。これらの多鎖キメラポリペプチドのいくつかの実施形態では、第1の標的結合ドメインはTGF-βに特異的に結合し、第2の標的結合ドメインはIL-21受容体に特異的に結合する。
【0215】
これらの多鎖キメラポリペプチドのいくつかの実施形態では、第2の標的結合ドメインは、可溶性TGF-β受容体(例えば、可溶性TGFRβRII受容体(例えば、可溶性ヒトTGFRβRII受容体))を含む。これらの多鎖キメラポリペプチドのいくつかの実施形態では、可溶性ヒトTGFRβRIIは、第1の可溶性ヒトTGFRβRII配列および第2の可溶性ヒトTGFRβRII配列を含む。これらの多鎖キメラポリペプチドのいくつかの実施形態では、可溶性ヒトTGFRβRIIは、第1の可溶性ヒトTGFRβRII配列と第2の可溶性ヒトTGFRβRII配列との間に配置されたリンカーを含む。
【0216】
例示的な多鎖キメラポリペプチド-タイプC
本明細書に記載の多鎖キメラポリペプチドのうちのいずれかのいくつかの実施形態では、第1の標的結合ドメインおよび第2の標的結合ドメインは各々独立して、IL-7受容体またはIL-21受容体に特異的に結合する。これらの多鎖キメラポリペプチドのいくつかの例では、第1の標的結合ドメインおよび可溶性組織因子ドメインは、第1のキメラポリペプチド内で互いに直接隣接している。これらの多鎖キメラポリペプチドのいくつかの例では、第1のキメラポリペプチドは、第1のキメラポリペプチド内の第1の標的結合ドメインと可溶性組織因子ドメインとの間にリンカー配列(例えば、本明細書に記載の例示的なリンカーのうちのいずれか)をさらに含む。
【0217】
これらの多鎖キメラポリペプチドのいくつかの実施形態では、第1の標的結合ドメインおよび第2の標的結合ドメインの一方または両方が、可溶性IL-21(例えば、可溶性ヒトIL-21ポリペプチド)または可溶性IL-7(例えば、可溶性ヒトIL-7ポリペプチド)である。これらの多鎖キメラポリペプチドのいくつかの実施形態では、第1の標的結合ドメインおよび第2の標的結合ドメインは各々独立して、可溶性IL-21または可溶性IL-7である。これらの多鎖キメラポリペプチドのいくつかの実施形態では、第1の標的結合ドメインおよび第2の標的結合ドメインの両方が、IL-21受容体またはIL-7受容体に特異的に結合する。これらの多鎖キメラポリペプチドのいくつかの実施形態では、第1の標的結合ドメインおよび第2の標的結合ドメインは、同じエピトープに特異的に結合する。これらの多鎖キメラポリペプチドのいくつかの実施形態では、第1の標的結合ドメインおよび第2の標的結合ドメインは、同じアミノ酸配列を含む。
【0218】
これらの多鎖キメラポリペプチドのいくつかの実施形態では、第1の標的結合ドメインはIL-21受容体に特異的に結合し、第2の標的結合ドメインはIL-7受容体に特異的に結合する。これらの多鎖キメラポリペプチドのいくつかの実施形態では、第1の標的結合ドメインはIL-7受容体に特異的に結合し、第2の標的結合ドメインはIL-21受容体に特異的に結合する。
【0219】
これらの多鎖キメラポリペプチドのいくつかの実施形態では、第1の標的結合ドメインは、可溶性IL-21(例えば、可溶性ヒトIL-21)を含む。
【0220】
例示的な多鎖キメラポリペプチド-タイプD
本明細書に記載の多鎖キメラポリペプチドのうちのいずれかのいくつかの実施形態では、第1の標的結合ドメインおよび第2の標的結合ドメインは各々独立して、IL-7受容体またはIL-21受容体に特異的に結合する。これらの多鎖キメラポリペプチドのいくつかの例では、第1の標的結合ドメインおよび可溶性組織因子ドメインは、第1のキメラポリペプチド内で互いに直接隣接している。これらの多鎖キメラポリペプチドのいくつかの例では、第1のキメラポリペプチドは、第1のキメラポリペプチド内の第1の標的結合ドメインと可溶性組織因子ドメインとの間にリンカー配列(例えば、本明細書に記載の例示的なリンカーのうちのいずれか)をさらに含む。
【0221】
これらの多鎖キメラポリペプチドのいくつかの実施形態では、第1の標的結合ドメインおよび第2の標的結合ドメインの一方または両方が、可溶性IL-21(例えば、可溶性ヒトIL-21ポリペプチド)または可溶性IL-7(例えば、可溶性ヒトIL-7ポリペプチド)である。これらの多鎖キメラポリペプチドのいくつかの実施形態では、第1の標的結合ドメインおよび第2の標的結合ドメインは各々独立して、可溶性IL-21または可溶性IL-7である。これらの多鎖キメラポリペプチドのいくつかの実施形態では、第1の標的結合ドメインおよび第2の標的結合ドメインの両方が、IL-21受容体またはIL-7受容体に特異的に結合する。これらの多鎖キメラポリペプチドのいくつかの実施形態では、第1の標的結合ドメインおよび第2の標的結合ドメインは、同じエピトープに特異的に結合する。これらの多鎖キメラポリペプチドのいくつかの実施形態では、第1の標的結合ドメインおよび第2の標的結合ドメインは、同じアミノ酸配列を含む。
【0222】
これらの多鎖キメラポリペプチドのいくつかの実施形態では、第1の標的結合ドメインはIL-21受容体に特異的に結合し、第2の標的結合ドメインはIL-7受容体に特異的に結合する。これらの多鎖キメラポリペプチドのいくつかの実施形態では、第1の標的結合ドメインはIL-7受容体に特異的に結合し、第2の標的結合ドメインはIL-21受容体に特異的に結合する。
【0223】
例示的な多鎖キメラポリペプチド-タイプE
本明細書に記載の多鎖キメラポリペプチドのうちのいずれかのいくつかの実施形態では、第1の標的結合ドメインおよび第2の標的結合ドメインは各々独立して、IL-18(例えば、可溶性ヒトIL-18)受容体、IL-12(例えば、可溶性ヒトIL-12)受容体、またはCD16(例えば、抗CD16 scFv)に特異的に結合する。本明細書に記載のこれらの多鎖キメラポリペプチドのいくつかの実施形態では、第1のキメラポリペプチドは、追加の標的結合ドメインをさらに含む。本明細書に記載のこれらの多鎖キメラポリペプチドのいくつかの実施形態では、第2のキメラポリペプチドは、追加の標的結合ドメインをさらに含む。本明細書に記載のこれらの多鎖キメラポリペプチドのいくつかの実施形態では、追加の標的結合ドメインは、CD16またはIL-12受容体に特異的に結合する。
【0224】
これらの多鎖キメラポリペプチドのいくつかの実施形態では、第1の標的結合ドメインおよび第2の標的結合ドメインの一方または両方が、可溶性IL-15または可溶性IL-18である。これらの多鎖キメラポリペプチドのいくつかの実施形態では、第1の標的結合ドメインおよび第2の標的結合ドメインは各々独立して、可溶性IL-15または可溶性IL-18である。これらの多鎖キメラポリペプチドのいくつかの実施形態では、第1の標的結合ドメインおよび第2の標的結合ドメインの両方が、IL-18受容体またはIL-12受容体に特異的に結合する。これらの多鎖キメラポリペプチドのいくつかの実施形態では、第1の標的結合ドメインおよび第2の標的結合ドメインは、同じエピトープに特異的に結合する。これらの多鎖キメラポリペプチドのいくつかの実施形態では、第1の標的結合ドメインおよび第2の標的結合ドメインは、同じアミノ酸配列を含む。
【0225】
これらの多鎖キメラポリペプチドのいくつかの実施形態では、第1の標的結合ドメインはIL-12受容体に特異的に結合し、第2の標的結合ドメインはIL-18受容体に特異的に結合する。これらの多鎖キメラポリペプチドのいくつかの実施形態では、第1の標的結合ドメインはIL-18受容体に特異的に結合し、第2の標的結合ドメインはIL-12受容体に特異的に結合する。これらの多鎖キメラポリペプチドのいくつかの実施形態では、第1の標的結合ドメインはCD16に特異的に結合し、第2の標的結合ドメインはIL-18受容体に特異的に結合する。これらの多鎖キメラポリペプチドのいくつかの実施形態では、第1の標的結合ドメインはIL-18受容体に特異的に結合し、第2の標的結合ドメインはCD16に特異的に結合する。
【0226】
これらの多鎖キメラポリペプチドのいくつかの実施形態では、第1の標的結合ドメイン、第2の標的結合ドメイン、および1つ以上の追加の標的結合ドメインのうちの2つ以上が、同じ抗原に特異的に結合する。いくつかの実施形態では、第1の標的結合ドメイン、第2の標的結合ドメイン、および1つ以上の追加の標的結合ドメインのうちの2つ以上が、同じエピトープに特異的に結合する。いくつかの実施形態では、第1の標的結合ドメイン、第2の標的結合ドメイン、および1つ以上の追加の標的結合ドメインのうちの2つ以上が、同じアミノ酸配列を含む。
【0227】
これらの多鎖キメラポリペプチドのいくつかの実施形態では、第1の標的結合ドメインは、可溶性IL-18(例えば、可溶性ヒトIL-18)を含む。
【0228】
例示的な多鎖キメラポリペプチド-タイプF
本明細書に記載の多鎖キメラポリペプチドのうちのいずれかのいくつかの実施形態では、第1の標的結合ドメインおよび第2の標的結合ドメインは各々独立して、IL-7(例えば、可溶性ヒトIL-7)受容体、CD16(例えば、抗CD16 scFv)、またはIL-21(例えば、可溶性ヒトIL-21)受容体に特異的に結合する。本明細書に記載のこれらの多鎖キメラポリペプチドのいくつかの実施形態では、第1のキメラポリペプチドは、追加の標的結合ドメインをさらに含む。本明細書に記載のこれらの多鎖キメラポリペプチドのいくつかの実施形態では、第2のキメラポリペプチドは、追加の標的結合ドメインをさらに含む。本明細書に記載のこれらの多鎖キメラポリペプチドのいくつかの実施形態では、追加の標的結合ドメインは、CD16またはIL-21受容体に特異的に結合する。
【0229】
本明細書に記載の多鎖キメラポリペプチドのうちのいずれかのいくつかの実施形態では、第1の標的結合ドメインは受容体IL-7に特異的に結合し、第2の標的結合ドメインはCD16またはIL-21受容体に特異的に結合する。本明細書に記載の多鎖キメラポリペプチドのうちのいずれかのいくつかの実施形態では、第1の標的結合ドメインは、可溶性IL-7タンパク質を含む。本明細書に記載の多鎖キメラポリペプチドのうちのいずれかのいくつかの実施形態では、可溶性IL-7タンパク質は、可溶性ヒトIL-7である。本明細書に記載の多鎖キメラポリペプチドのうちのいずれかのいくつかの実施形態では、第2の抗原結合ドメインは、CD16に特異的に結合する標的結合ドメインを含む。本明細書に記載の多鎖キメラポリペプチドのうちのいずれかのいくつかの実施形態では、第2の標的結合ドメインは、CD16に特異的に結合するscFvを含む。本明細書に記載の多鎖キメラポリペプチドのうちのいずれかのいくつかの実施形態では、第2の標的結合ドメインは、IL-21受容体に特異的に結合する。本明細書に記載の多鎖キメラポリペプチドのうちのいずれかのいくつかの実施形態では、第2の標的結合ドメインは、可溶性IL-21を含む。本明細書に記載の多鎖キメラポリペプチドのうちのいずれかのいくつかの実施形態では、可溶性IL-21は、可溶性ヒトIL-21である。本明細書に記載の多鎖キメラポリペプチドのうちのいずれかのいくつかの実施形態では、第2のキメラポリペプチドは、IL-21受容体に特異的に結合する追加の標的結合ドメインをさらに含む。本明細書に記載の多鎖キメラポリペプチドのうちのいずれかのいくつかの実施形態では、追加の標的結合ドメインは、可溶性IL-21を含む。本明細書に記載の多鎖キメラポリペプチドのうちのいずれかのいくつかの実施形態では、可溶性IL-21は、可溶性ヒトIL-21である。本明細書に記載の多鎖キメラポリペプチドのうちのいずれかのいくつかの実施形態では、第2のキメラポリペプチドは、CD16に特異的に結合する追加の標的結合ドメインをさらに含む。
【0230】
これらの多鎖キメラポリペプチドのいくつかの実施形態では、第1の標的結合ドメイン、第2の標的結合ドメイン、および1つ以上の追加の標的結合ドメインのうちの2つ以上が、同じ抗原に特異的に結合する。いくつかの実施形態では、第1の標的結合ドメイン、第2の標的結合ドメイン、および1つ以上の追加の標的結合ドメインのうちの2つ以上が、同じエピトープに特異的に結合する。いくつかの実施形態では、第1の標的結合ドメイン、第2の標的結合ドメイン、および1つ以上の追加の標的結合ドメインのうちの2つ以上が、同じアミノ酸配列を含む。
【0231】
これらの多鎖キメラポリペプチドのいくつかの実施形態では、第1の標的結合ドメインは、可溶性IL-7(例えば、可溶性ヒトIL-7)を含む。
【0232】
例示的な多鎖キメラポリペプチド-タイプG
本明細書に記載の多鎖キメラポリペプチドのうちのいずれかのいくつかの実施形態では、第1の標的結合ドメインおよび第2の標的結合ドメインは各々独立して、TGFβ(例えば、ヒトTGFβRII受容体)、CD16(例えば、抗CD16 scFv)、またはIL-21(例えば、可溶性ヒトIL-21)受容体に特異的に結合する。本明細書に記載のこれらの多鎖キメラポリペプチドのいくつかの実施形態では、第1のキメラポリペプチドは、追加の標的結合ドメインをさらに含む。本明細書に記載のこれらの多鎖キメラポリペプチドのいくつかの実施形態では、第2のキメラポリペプチドは、追加の標的結合ドメインをさらに含む。本明細書に記載のこれらの多鎖キメラポリペプチドのいくつかの実施形態では、追加の標的結合ドメインは、CD16またはIL-21受容体に特異的に結合する。
【0233】
本明細書に記載の多鎖キメラポリペプチドのうちのいずれかのいくつかの実施形態では、第1の標的結合ドメインおよび第2の標的結合ドメインは各々独立して、TGF-β、CD16、またはIL-21受容体に特異的に結合する。本明細書に記載の多鎖キメラポリペプチドのうちのいずれかのいくつかの実施形態では、第1の標的結合ドメインはTGF-βに特異的に結合し、第2の標的結合ドメインはCD16またはIL-21受容体に特異的に結合する。本明細書に記載の多鎖キメラポリペプチドのうちのいずれかのいくつかの実施形態では、第1の標的結合ドメインは、可溶性TGF-β受容体である。本明細書に記載の多鎖キメラポリペプチドのうちのいずれかのいくつかの実施形態では、可溶性TGF-β受容体は、可溶性TGFβRII受容体である。本明細書に記載の多鎖キメラポリペプチドのうちのいずれかのいくつかの実施形態では、第2の標的結合ドメインは、CD16に特異的に結合する。本明細書に記載の多鎖キメラポリペプチドのうちのいずれかのいくつかの実施形態では、第2の抗原結合ドメインは、CD16に特異的に結合する抗原結合ドメインを含む。本明細書に記載の多鎖キメラポリペプチドのうちのいずれかのいくつかの実施形態では、第2の抗原結合ドメインは、CD16に特異的に結合するscFvを含む。本明細書に記載の多鎖キメラポリペプチドのうちのいずれかのいくつかの実施形態では、第2の標的結合ドメインは、IL-21受容体に特異的に結合する。本明細書に記載の多鎖キメラポリペプチドのうちのいずれかのいくつかの実施形態では、第2の標的結合ドメインは、可溶性IL-21を含む。本明細書に記載の多鎖キメラポリペプチドのうちのいずれかのいくつかの実施形態では、第2の標的結合ドメインは、可溶性ヒトIL-21を含む。本明細書に記載の多鎖キメラポリペプチドのうちのいずれかのいくつかの実施形態では、第2のキメラポリペプチドは、IL-21受容体に特異的に結合する追加の標的結合ドメインをさらに含む。本明細書に記載の多鎖キメラポリペプチドのうちのいずれかのいくつかの実施形態では、追加の標的結合ドメインは、可溶性IL-21を含む。本明細書に記載の多鎖キメラポリペプチドのうちのいずれかのいくつかの実施形態では、可溶性IL-21は、可溶性ヒトIL-21である。本明細書に記載の多鎖キメラポリペプチドのうちのいずれかのいくつかの実施形態では、第2のキメラポリペプチドは、CD16に特異的に結合する追加の標的結合ドメインをさらに含む。
【0234】
これらの多鎖キメラポリペプチドのいくつかの実施形態では、第1の標的結合ドメイン、第2の標的結合ドメイン、および1つ以上の追加の標的結合ドメインのうちの2つ以上が、同じ抗原に特異的に結合する。いくつかの実施形態では、第1の標的結合ドメイン、第2の標的結合ドメイン、および1つ以上の追加の標的結合ドメインのうちの2つ以上が、同じエピトープに特異的に結合する。いくつかの実施形態では、第1の標的結合ドメイン、第2の標的結合ドメイン、および1つ以上の追加の標的結合ドメインのうちの2つ以上が、同じアミノ酸配列を含む。
【0235】
これらの多鎖キメラポリペプチドのいくつかの実施形態では、第1の標的結合ドメインは、TGFβRII受容体(例えば、可溶性ヒトTGFβRII受容体)を含む。これらの多鎖キメラポリペプチドのいくつかの実施形態では、可溶性ヒトTGFRβRIIは、第1の可溶性ヒトTGFRβRII配列および第2の可溶性ヒトTGFRβRII配列を含む。これらの多鎖キメラポリペプチドのいくつかの実施形態では、可溶性ヒトTGFRβRIIは、第1の可溶性ヒトTGFRβRII配列と第2の可溶性ヒトTGFRβRII配列との間に配置されたリンカーを含む。
【0236】
例示的な多鎖キメラポリペプチド-タイプH
本明細書に記載の多鎖キメラポリペプチドのうちのいずれかのいくつかの実施形態では、第1の標的結合ドメインおよび第2の標的結合ドメインは各々独立して、IL-7受容体に特異的に結合する。これらの多鎖キメラポリペプチドのいくつかの例では、第1の標的結合ドメインおよび可溶性組織因子ドメインは、第1のキメラポリペプチド内で互いに直接隣接している。これらの多鎖キメラポリペプチドのいくつかの例では、第1のキメラポリペプチドは、第1のキメラポリペプチド内の第1の標的結合ドメインと可溶性組織因子ドメインとの間にリンカー配列(例えば、本明細書に記載の例示的なリンカーのうちのいずれか)をさらに含む。
【0237】
例示的な多鎖キメラポリペプチド-タイプI
本明細書に記載の多鎖キメラポリペプチドのうちのいずれかのいくつかの実施形態では、第1の標的結合ドメインおよび第2の標的結合ドメインは各々独立して、TGF-βに特異的に結合する。これらの多鎖キメラポリペプチドのいくつかの例では、第1の標的結合ドメインおよび可溶性組織因子ドメインは、第1のキメラポリペプチド内で互いに直接隣接している。これらの多鎖キメラポリペプチドのいくつかの例では、第1のキメラポリペプチドは、第1のキメラポリペプチド内の第1の標的結合ドメインと可溶性組織因子ドメインとの間にリンカー配列(例えば、本明細書に記載の例示的なリンカーのうちのいずれか)をさらに含む。
【0238】
これらの多鎖キメラポリペプチドのいくつかの実施形態では、第1の標的結合ドメインおよび第2の標的結合ドメインは各々独立して、TGF-βに特異的に結合する。これらの多鎖キメラポリペプチドのいくつかの実施形態では、第1の標的結合ドメインおよび第2の標的結合ドメインは、同じエピトープに特異的に結合する。これらの多鎖キメラポリペプチドのいくつかの実施形態では、第1の標的結合ドメインおよび第2の標的結合ドメインは、同じアミノ酸配列を含む。
【0239】
これらの多鎖キメラポリペプチドのいくつかの実施形態では、第1の標的結合ドメインおよび第2の標的結合ドメインは、可溶性TGF-β受容体(例えば、可溶性TGFβRII受容体、例えば、可溶性ヒトTGFβRII)である。これらの多鎖キメラポリペプチドのいくつかの実施形態では、可溶性ヒトTGFRβRIIは、第1の可溶性ヒトTGFRβRII配列および第2の可溶性ヒトTGFRβRII配列を含む。これらの多鎖キメラポリペプチドのいくつかの実施形態では、可溶性ヒトTGFRβRIIは、第1の可溶性ヒトTGFRβRII配列と第2の可溶性ヒトTGFRβRII配列との間に配置されたリンカーを含む。
【0240】
例示的な多鎖キメラポリペプチド-タイプJ
本明細書に記載の多鎖キメラポリペプチドのうちのいずれかのいくつかの実施形態では、第1の標的結合ドメインおよび第2の標的結合ドメインは各々独立して、IL-7受容体、IL-21受容体、またはCD137L受容体に特異的に結合する。本明細書に記載のこれらの多鎖キメラポリペプチドのいくつかの実施形態では、第2のキメラポリペプチドは、追加の標的結合ドメインをさらに含む。本明細書に記載のこれらの多鎖キメラポリペプチドのいくつかの実施形態では、追加の標的結合ドメインは、IL-21(例えば、可溶性IL-21、例えば、可溶性ヒトIL-21)受容体またはCD137L(例えば、可溶性CD137L、例えば、可溶性ヒトCD137L)受容体に特異的に結合する。
【0241】
これらの多鎖キメラポリペプチドのいくつかの実施形態では、第1の標的結合ドメインはIL-7受容体に特異的に結合し、第2の標的結合ドメインはIL-21受容体またはCD137L受容体に特異的に結合する。いくつかの実施形態では、追加の標的結合ドメインは、IL-21受容体またはCD137L受容体に特異的に結合する。
【0242】
例示的な多鎖キメラポリペプチド-タイプK
本明細書に記載の多鎖キメラポリペプチドのうちのいずれかのいくつかの実施形態では、第1の標的結合ドメインおよび第2の標的結合ドメインは各々独立して、IL-7受容体またはTGF-βに特異的に結合する。これらの多鎖キメラポリペプチドのいくつかの例では、第1の標的結合ドメインおよび可溶性組織因子ドメインは、第1のキメラポリペプチド内で互いに直接隣接している。これらの多鎖キメラポリペプチドのいくつかの例では、第1のキメラポリペプチドは、第1のキメラポリペプチド内の第1の標的結合ドメインと可溶性組織因子ドメインとの間にリンカー配列(例えば、本明細書に記載の例示的なリンカーのうちのいずれか)をさらに含む。
【0243】
これらの多鎖キメラポリペプチドのいくつかの実施形態では、第1の標的結合ドメインはIL-7受容体に特異的に結合し、第2の標的結合ドメインはTGF-βに特異的に結合する。これらの多鎖キメラポリペプチドのいくつかの実施形態では、第1の標的結合ドメインはTGF-βに特異的に結合し、第2の標的結合ドメインはIL-7受容体に特異的に結合する。
【0244】
これらの多鎖キメラポリペプチドのいくつかの実施形態では、第2の標的結合ドメインは、TGF-βに特異的に結合する標的結合ドメインを含む。これらの多鎖キメラポリペプチドのいくつかの実施形態では、第2の標的結合ドメインは、可溶性TGF-β受容体(例えば、可溶性TGFβRII受容体、例えば、可溶性ヒトTGFβRII受容体)である。これらの多鎖キメラポリペプチドのいくつかの実施形態では、可溶性ヒトTGFRβRIIは、第1の可溶性ヒトTGFRβRII配列および第2の可溶性ヒトTGFRβRII配列を含む。これらの多鎖キメラポリペプチドのいくつかの実施形態では、可溶性ヒトTGFRβRIIは、第1の可溶性ヒトTGFRβRII配列と第2の可溶性ヒトTGFRβRII配列との間に配置されたリンカーを含む。
【0245】
例示的な多鎖キメラポリペプチド-タイプL
本明細書に記載の多鎖キメラポリペプチドのうちのいずれかのいくつかの実施形態では、第1の標的結合ドメインおよび第2の標的結合ドメインは各々独立して、TGF-β、IL-21受容体、またはCD137L受容体に特異的に結合する。本明細書に記載のこれらの多鎖キメラポリペプチドのいくつかの実施形態では、第2のキメラポリペプチドは、追加の標的結合ドメインをさらに含む。本明細書に記載のこれらの多鎖キメラポリペプチドのいくつかの実施形態では、追加の標的結合ドメインは、IL-21(例えば、可溶性IL-21、例えば、可溶性ヒトIL-21)受容体またはCD137L(例えば、可溶性CD137L、例えば、可溶性ヒトCD137L)受容体に特異的に結合する。
【0246】
これらの多鎖キメラポリペプチドのいくつかの実施形態では、第1の標的結合ドメインはTGF-βに特異的に結合し、第2の標的結合ドメインはIL-21受容体またはCD137L受容体に特異的に結合する。
【0247】
これらの多鎖キメラポリペプチドのいくつかの実施形態では、第1の標的結合ドメインは、可溶性TGF-β受容体(例えば、可溶性TGFβRII受容体、例えば、可溶性ヒトTGFβRII受容体)である。これらの多鎖キメラポリペプチドのいくつかの実施形態では、可溶性ヒトTGFRβRIIは、第1の可溶性ヒトTGFRβRII配列および第2の可溶性ヒトTGFRβRII配列を含む。これらの多鎖キメラポリペプチドのいくつかの実施形態では、可溶性ヒトTGFRβRIIは、第1の可溶性ヒトTGFRβRII配列と第2の可溶性ヒトTGFRβRII配列との間に配置されたリンカーを含む。
【0248】
例示的な多鎖キメラポリペプチド-タイプM
本明細書に記載の多鎖キメラポリペプチドのうちのいずれかのいくつかの実施形態では、第1の標的結合ドメインおよび第2の標的結合ドメインは各々独立して、TGF-βまたはIL-21受容体に特異的に結合する。本明細書に記載のこれらの多鎖キメラポリペプチドのいくつかの実施形態では、第2のキメラポリペプチドは、追加の標的結合ドメインをさらに含む。本明細書に記載のこれらの多鎖キメラポリペプチドのいくつかの実施形態では、追加の標的結合ドメインは、IL-21(例えば、可溶性IL-21、例えば、可溶性ヒトIL-21)受容体またはTGF-β受容体(例えば、可溶性TGF-β受容体、例えば、可溶性TGFβRII受容体)に特異的に結合する。
【0249】
これらの多鎖キメラポリペプチドのいくつかの実施形態では、第1の標的結合ドメインはTGF-βに特異的に結合し、第2の標的結合ドメインはTGF-βまたはIL-21受容体に特異的に結合する。これらの多鎖キメラポリペプチドのいくつかの実施形態では、第1の標的結合ドメインは、可溶性TGF-β受容体(例えば、可溶性TGFβRII受容体、例えば、可溶性ヒトTGFβRII受容体)である。これらの多鎖キメラポリペプチドのいくつかの実施形態では、可溶性ヒトTGFRβRIIは、第1の可溶性ヒトTGFRβRII配列および第2の可溶性ヒトTGFRβRII配列を含む。これらの多鎖キメラポリペプチドのいくつかの実施形態では、可溶性ヒトTGFRβRIIは、第1の可溶性ヒトTGFRβRII配列と第2の可溶性ヒトTGFRβRII配列との間に配置されたリンカーを含む。
【0250】
例示的な多鎖キメラポリペプチド-タイプN
本明細書に記載の多鎖キメラポリペプチドのうちのいずれかのいくつかの実施形態では、第1の標的結合ドメインおよび第2の標的結合ドメインは各々独立して、TGF-βまたはCD16に特異的に結合する。本明細書に記載のこれらの多鎖キメラポリペプチドのいくつかの実施形態では、第2のキメラポリペプチドは、追加の標的結合ドメインをさらに含む。本明細書に記載のこれらの多鎖キメラポリペプチドのいくつかの実施形態では、追加の標的結合ドメインは、CD16(例えば、抗CD16 scFv)またはTGF-β(例えば、可溶性TGF-β受容体、例えば、可溶性TGFβRII受容体)に特異的に結合する。
【0251】
これらの多鎖キメラポリペプチドのいくつかの実施形態では、第1の標的結合ドメインはTGF-βに特異的に結合し、第2の標的結合ドメインはTGF-βまたはCD16に特異的に結合する。これらの多鎖キメラポリペプチドのいくつかの実施形態では、第1の標的結合ドメインは、可溶性TGF-β受容体(例えば、可溶性TGFβRII受容体、例えば、可溶性ヒトTGFβRII受容体)である。これらの多鎖キメラポリペプチドのいくつかの実施形態では、可溶性ヒトTGFRβRIIは、第1の可溶性ヒトTGFRβRII配列および第2の可溶性ヒトTGFRβRII配列を含む。これらの多鎖キメラポリペプチドのいくつかの実施形態では、可溶性ヒトTGFRβRIIは、第1の可溶性ヒトTGFRβRII配列と第2の可溶性ヒトTGFRβRII配列との間に配置されたリンカーを含む。
【0252】
例示的な多鎖キメラポリペプチド-タイプO
本明細書に記載の多鎖キメラポリペプチドのうちのいずれかのいくつかの実施形態では、第1の標的結合ドメインおよび第2の標的結合ドメインは各々独立して、TGF-βまたはCD137L受容体に特異的に結合する。本明細書に記載のこれらの多鎖キメラポリペプチドのいくつかの実施形態では、第2のキメラポリペプチドは、追加の標的結合ドメインをさらに含む。本明細書に記載のこれらの多鎖キメラポリペプチドのいくつかの実施形態では、追加の標的結合ドメインは、TGF-β受容体(例えば、可溶性TGF-β受容体、例えば、可溶性TGFβRII受容体)またはCD137L受容体に特異的に結合する。
【0253】
これらの多鎖キメラポリペプチドのいくつかの例では、第1の標的結合ドメインおよび可溶性組織因子ドメインは、第1のキメラポリペプチド内で互いに直接隣接している。これらの多鎖キメラポリペプチドのいくつかの例では、第1のキメラポリペプチドは、第1のキメラポリペプチド内の第1の標的結合ドメインと可溶性組織因子ドメインとの間にリンカー配列(例えば、本明細書に記載の例示的なリンカーのうちのいずれか)をさらに含む。
【0254】
これらの多鎖キメラポリペプチドのいくつかの実施形態では、可溶性組織因子ドメインと一対の親和性ドメインの第1のドメインとは、第1のキメラポリペプチド内で互いに直接隣接している。これらの多鎖キメラポリペプチドのいくつかの実施形態では、第1のキメラポリペプチドは、第1のキメラポリペプチド内の可溶性組織因子ドメインと一対の親和性ドメインの第1のドメインとの間にリンカー配列(例えば、本明細書に記載の例示的なリンカーのうちのいずれか)をさらに含む。
【0255】
これらの多鎖キメラポリペプチドのいくつかの実施形態では、一対の親和性ドメインの第2のドメインおよび第2の標的結合ドメインは、第2のキメラポリペプチド内で互いに直接隣接している。これらの多鎖キメラポリペプチドのいくつかの実施形態では、第2のキメラポリペプチドは、第2のキメラポリペプチド内の一対の親和性ドメインの第2のドメインと第2の標的結合ドメインとの間にリンカー配列(例えば、本明細書に記載の例示的なリンカーのうちのいずれか)をさらに含む。
【0256】
いくつかの実施形態では、第2のキメラポリペプチドは、第2のキメラポリペプチドのN末端またはC末端に1つ以上の追加の標的結合ドメインをさらに含む。
【0257】
これらの多鎖キメラポリペプチドのいくつかの実施形態では、追加の標的結合ドメインと一対の親和性ドメインの第2のドメインとは、第2のキメラポリペプチド内で互いに直接隣接している。これらの多鎖キメラポリペプチドのいくつかの実施形態では、第2のキメラポリペプチドは、第2のキメラポリペプチド内の一対の親和性ドメインの第2のドメインと追加の標的結合ドメインとの間にリンカー配列(例えば、本明細書に記載の例示的なリンカーのうちのいずれか)をさらに含む。
【0258】
これらの多鎖キメラポリペプチドのいくつかの実施形態では、追加の標的結合ドメインと第2の標的結合ドメインは、第2のキメラポリペプチド内で互いに直接隣接している。これらの多鎖キメラポリペプチドのいくつかの実施形態では、第2のキメラポリペプチドは、第2のキメラポリペプチド内の第2の標的結合ドメインと追加の標的結合ドメインとの間にリンカー配列(例えば、本明細書に記載の例示的なリンカーのうちのいずれか)をさらに含む。
【0259】
これらの多鎖キメラポリペプチドのいくつかの実施形態では、可溶性組織因子ドメインは、本明細書に記載の例示的な可溶性組織因子ドメインのうちのいずれかであり得る。これらの多鎖キメラポリペプチドのいくつかの実施形態では、一対の親和性ドメインは、本明細書に記載の例示的な一対の親和性ドメインのうちのいずれかであり得る。
【0260】
これらの多鎖キメラポリペプチドのいくつかの実施形態では、第1の標的結合ドメインはTGF-βに特異的に結合し、第2の標的結合ドメインはCD137Lに特異的に結合する。これらの多鎖キメラポリペプチドのいくつかの実施形態では、第1の標的結合ドメインまたは追加の標的結合ドメインは、可溶性TGF-β受容体(例えば、可溶性TGFβRII受容体、例えば、可溶性ヒトTGFβRII受容体)である。
【0261】
これらの多鎖キメラポリペプチドのいくつかの実施形態では、可溶性ヒトTGFRβRIIは、第1の可溶性ヒトTGFRβRII配列および第2の可溶性ヒトTGFRβRII配列を含む。これらの多鎖キメラポリペプチドのいくつかの実施形態では、可溶性ヒトTGFRβRIIは、第1の可溶性ヒトTGFRβRII配列と第2の可溶性ヒトTGFRβRII配列との間に配置されたリンカーを含む。
【0262】
例示的な多鎖キメラポリペプチドの配列
IL12/IL-15RαSu構築物の核酸配列(シグナルペプチド配列を含む)は以下の通りである(配列番号30)。
(シグナルペプチド)
ATGAAATGGGTGACCTTTATTTCTTTACTGTTCCTCTTTAGCAGCGCCTACTCC
(ヒトIL-12サブユニットベータ(p40))
ATTTGGGAACTGAAGAAGGACGTCTACGTGGTCGAACTGGACTGGTATCCCGATGCTCCCGGCGAAATGGTGGTGCTCACTTGTGACACCCCCGAAGAAGACGGCATCACTTGGACCCTCGATCAGAGCAGCGAGGTGCTGGGCTCCGGAAAGACCCTCACAATCCAAGTTAAGGAGTTCGGAGACGCTGGCCAATACACATGCCACAAGGGAGGCGAGGTGCTCAGCCATTCCTTATTATTATTACACAAGAAGGAAGACGGAATCTGGTCCACCGACATTTTAAAAGATCAGAAGGAGCCCAAGAATAAGACCTTTTTAAGGTGTGAGGCCAAAAACTACAGCGGTCGTTTCACTTGTTGGTGGCTGACCACCATTTCCACCGATTTAACCTTCTCCGTGAAAAGCAGCCGGGGAAGCTCCGACCCTCAAGGTGTGACATGTGGAGCCGCTACCCTCAGCGCTGAGAGGGTTCGTGGCGATAACAAGGAATACGAGTACAGCGTGGAGTGCCAAGAAGATAGCGCTTGTCCCGCTGCCGAAGAATCTTTACCCATTGAGGTGATGGTGGACGCCGTGCACAAACTCAAGTACGAGAACTACACCTCCTCCTTCTTTATCCGGGACATCATTAAGCCCGATCCTCCTAAGAATTTACAGCTGAAGCCTCTCAAAAATAGCCGGCAAGTTGAGGTCTCTTGGGAATATCCCGACACTTGGAGCACACCCCACAGCTACTTCTCTTTAACCTTTTGTGTGCAAGTTCAAGGTAAAAGCAAGCGGGAGAAGAAAGACCGGGTGTTTACCGACAAAACCAGCGCCACCGTCATCTGTCGGAAGAACGCCTCCATCAGCGTGAGGGCTCAAGATCGTTATTACTCCAGCAGCTGGTCCGAGTGGGCCAGCGTGCCTTGTTCC
(リンカー)
GGCGGTGGAGGATCCGGAGGAGGTGGCTCCGGCGGCGGAGGATCT
(ヒトIL-12サブユニットアルファ(p35))
CGTAACCTCCCCGTGGCTACCCCCGATCCCGGAATGTTCCCTTGTTTACACCACAGCCAGAATTTACTGAGGGCCGTGAGCAACATGCTGCAGAAAGCTAGGCAGACTTTAGAATTTTACCCTTGCACCAGCGAGGAGATCGACCATGAAGATATCACCAAGGACAAGACATCCACCGTGGAGGCTTGTTTACCTCTGGAGCTGACAAAGAACGAGTCTTGTCTCAACTCTCGTGAAACCAGCTTCATCACAAATGGCTCTTGTTTAGCTTCCCGGAAGACCTCCTTTATGATGGCTTTATGCCTCAGCTCCATCTACGAGGATTTAAAGATGTACCAAGTGGAGTTCAAGACCATGAACGCCAAGCTGCTCATGGACCCTAAACGGCAGATCTTTTTAGACCAGAACATGCTGGCTGTGATTGATGAGCTGATGCAAGCTTTAAACTTCAACTCCGAGACCGTCCCTCAGAAGTCCTCCCTCGAGGAGCCCGATTTTTACAAGACAAAGATCAAACTGTGCATTTTACTCCACGCCTTTAGGATCCGGGCCGTGACCATTGACCGGGTCATGAGCTATTTAAACGCCAGC
(ヒトIL-15Rαスシドメイン)
ATTACATGCCCCCCTCCCATGAGCGTGGAGCACGCCGACATCTGGGTGAAGAGCTATAGCCTCTACAGCCGGGAGAGGTATATCTGTAACAGCGGCTTCAAGAGGAAGGCCGGCACCAGCAGCCTCACCGAGTGCGTGCTGAATAAGGCTACCAACGTGGCTCACTGGACAACACCCTCTTTAAAGTGCATCCGG
【0263】
IL12/IL-15RαSu融合タンパク質のアミノ酸配列(シグナルペプチド配列を含む)は以下の通りである(配列番号31)。
(シグナルペプチド)
MKWVTFISLLFLFSSAYS
(ヒトIL-12サブユニットベータ(p40))
IWELKKDVYVVELDWYPDAPGEMVVLTCDTPEEDGITWTLDQSSEVLGSGKTLTIQVKEFGDAGQYTCHKGGEVLSHSLLLLHKKEDGIWSTDILKDQKEPKNKTFLRCEAKNYSGRFTCWWLTTISTDLTFSVKSSRGSSDPQGVTCGAATLSAERVRGDNKEYEYSVECQEDSACPAAEESLPIEVMVDAVHKLKYENYTSSFFIRDIIKPDPPKNLQLKPLKNSRQVEVSWEYPDTWSTPHSYFSLTFCVQVQGKSKREKKDRVFTDKTSATVICRKNASISVRAQDRYYSSSWSEWASVPCS
(リンカー)
GGGGSGGGGSGGGGS
(ヒトIL-12サブユニットアルファ(p35))
RNLPVATPDPGMFPCLHHSQNLLRAVSNMLQKARQTLEFYPCTSEEIDHEDITKDKTSTVEACLPLELTKNESCLNSRETSFITNGSCLASRKTSFMMALCLSSIYEDLKMYQVEFKTMNAKLLMDPKRQIFLDQNMLAVIDELMQALNFNSETVPQKSSLEEPDFYKTKIKLCILLHAFRIRAVTIDRVMSYLNAS
(ヒトIL-15Rαスシドメイン)
ITCPPPMSVEHADIWVKSYSLYSRERYICNSGFKRKAGTSSLTECVLNKATNVAHWTTPSLKCIR
【0264】
IL-18/TF/IL-15構築物の核酸配列は以下の通りである(配列番号32)。
(シグナルペプチド)
ATGAAGTGGGTCACATTTATCTCTTTACTGTTCCTCTTCTCCAGCGCCTACAGC
(ヒトIL-18)
TACTTCGGCAAACTGGAATCCAAGCTGAGCGTGATCCGGAATTTAAACGACCAAGTTCTGTTTATCGATCAAGGTAACCGGCCTCTGTTCGAGGACATGACCGACTCCGATTGCCGGGACAATGCCCCCCGGACCATCTTCATTATCTCCATGTACAAGGACAGCCAGCCCCGGGGCATGGCTGTGACAATTAGCGTGAAGTGTGAGAAAATCAGCACTTTATCTTGTGAGAACAAGATCATCTCCTTTAAGGAAATGAACCCCCCCGATAACATCAAGGACACCAAGTCCGATATCATCTTCTTCCAGCGGTCCGTGCCCGGTCACGATAACAAGATGCAGTTCGAATCCTCCTCCTACGAGGGCTACTTTTTAGCTTGTGAAAAGGAGAGGGATTTATTCAAGCTGATCCTCAAGAAGGAGGACGAGCTGGGCGATCGTTCCATCATGTTCACCGTCCAAAACGAGGAT
(ヒト組織因子219)
AGCGGCACAACCAACACAGTCGCTGCCTATAACCTCACTTGGAAGAGCACCAACTTCAAAACCATCCTCGAATGGGAACCCAAACCCGTTAACCAAGTTTACACCGTGCAGATCAGCACCAAGTCCGGCGACTGGAAGTCCAAATGTTTCTATACCACCGACACCGAGTGCGATCTCACCGATGAGATCGTGAAAGATGTGAAACAGACCTACCTCGCCCGGGTGTTTAGCTACCCCGCCGGCAATGTGGAGAGCACTGGTTCCGCTGGCGAGCCTTTATACGAGAACAGCCCCGAATTTACCCCTTACCTCGAGACCAATTTAGGACAGCCCACCATCCAAAGCTTTGAGCAAGTTGGCACAAAGGTGAATGTGACAGTGGAGGACGAGCGGACTTTAGTGCGGCGGAACAACACCTTTCTCAGCCTCCGGGATGTGTTCGGCAAAGATTTAATCTACACACTGTATTACTGGAAGTCCTCTTCCTCCGGCAAGAAGACAGCTAAAACCAACACAAACGAGTTTTTAATCGACGTGGATAAAGGCGAAAACTACTGTTTCAGCGTGCAAGCTGTGATCCCCTCCCGGACCGTGAATAGGAAAAGCACCGATAGCCCCGTTGAGTGCATGGGCCAAGAAAAGGGCGAGTTCCGGGAG
(ヒトIL-15)
AACTGGGTGAACGTCATCAGCGATTTAAAGAAGATCGAAGATTTAATTCAGTCCATGCATATCGACGCCACTTTATACACAGAATCCGACGTGCACCCCTCTTGTAAGGTGACCGCCATGAAATGTTTTTTACTGGAGCTGCAAGTTATCTCTTTAGAGAGCGGAGACGCTAGCATCCACGACACCGTGGAGAATTTAATCATTTTAGCCAATAACTCTTTATCCAGCAACGGCAACGTGACAGAGTCCGGCTGCAAGGAGTGCGAAGAGCTGGAGGAGAAGAACATCAAGGAGTTTCTGCAATCCTTTGTGCACATTGTCCAGATGTTCATCAATACCTCC
【0265】
IL-18/TF/IL-15融合タンパク質のアミノ酸配列(シグナルペプチド配列を含む)は以下の通りである(配列番号33)。
(シグナルペプチド)
MKWVTFISLLFLFSSAYS
(ヒトIL-18)
YFGKLESKLSVIRNLNDQVLFIDQGNRPLFEDMTDSDCRDNAPRTIFIISMYKDSQPRGMAVTISVKCEKISTLSCENKIISFKEMNPPDNIKDTKSDIIFFQRSVPGHDNKMQFESSSYEGYFLACEKERDLFKLILKKEDELGDRSIMFTVQNED
(ヒト組織因子219)
SGTTNTVAAYNLTWKSTNFKTILEWEPKPVNQVYTVQISTKSGDWKSKCFYTTDTECDLTDEIVKDVKQTYLARVFSYPAGNVESTGSAGEPLYENSPEFTPYLETNLGQPTIQSFEQVGTKVNVTVEDERTLVRRNNTFLSLRDVFGKDLIYTLYYWKSSSSGKKTAKTNTNEFLIDVDKGENYCFSVQAVIPSRTVNRKSTDSPVECMGQEKGEFRE
(ヒトIL-15)
NWVNVISDLKKIEDLIQSMHIDATLYTESDVHPSCKVTAMKCFLLELQVISLESGDASIHDTVENLIILANNSLSSNGNVTESGCKECEELEEKNIKEFLQSFVHIVQMFINTS
【0266】
IL-12/IL-15RαSu/αCD16scFv構築物の核酸配列は以下の通りである(配列番号34)。
(シグナルペプチド)
ATGAAATGGGTGACCTTTATTTCTTTACTGTTCCTCTTTAGCAGCGCCTACTCC
(ヒトIL-12サブユニットベータ(p40))
ATTTGGGAACTGAAGAAGGACGTCTACGTGGTCGAACTGGACTGGTATCCCGATGCTCCCGGCGAAATGGTGGTGCTCACTTGTGACACCCCCGAAGAAGACGGCATCACTTGGACCCTCGATCAGAGCAGCGAGGTGCTGGGCTCCGGAAAGACCCTCACAATCCAAGTTAAGGAGTTCGGAGACGCTGGCCAATACACATGCCACAAGGGAGGCGAGGTGCTCAGCCATTCCTTATTATTATTACACAAGAAGGAAGACGGAATCTGGTCCACCGACATTTTAAAAGATCAGAAGGAGCCCAAGAATAAGACCTTTTTAAGGTGTGAGGCCAAAAACTACAGCGGTCGTTTCACTTGTTGGTGGCTGACCACCATTTCCACCGATTTAACCTTCTCCGTGAAAAGCAGCCGGGGAAGCTCCGACCCTCAAGGTGTGACATGTGGAGCCGCTACCCTCAGCGCTGAGAGGGTTCGTGGCGATAACAAGGAATACGAGTACAGCGTGGAGTGCCAAGAAGATAGCGCTTGTCCCGCTGCCGAAGAATCTTTACCCATTGAGGTGATGGTGGACGCCGTGCACAAACTCAAGTACGAGAACTACACCTCCTCCTTCTTTATCCGGGACATCATTAAGCCCGATCCTCCTAAGAATTTACAGCTGAAGCCTCTCAAAAATAGCCGGCAAGTTGAGGTCTCTTGGGAATATCCCGACACTTGGAGCACACCCCACAGCTACTTCTCTTTAACCTTTTGTGTGCAAGTTCAAGGTAAAAGCAAGCGGGAGAAGAAAGACCGGGTGTTTACCGACAAAACCAGCGCCACCGTCATCTGTCGGAAGAACGCCTCCATCAGCGTGAGGGCTCAAGATCGTTATTACTCCAGCAGCTGGTCCGAGTGGGCCAGCGTGCCTTGTTCC
(リンカー)
GGCGGTGGAGGATCCGGAGGAGGTGGCTCCGGCGGCGGAGGATCT
(ヒトIL-12サブユニットアルファ(p35))
CGTAACCTCCCCGTGGCTACCCCCGATCCCGGAATGTTCCCTTGTTTACACCACAGCCAGAATTTACTGAGGGCCGTGAGCAACATGCTGCAGAAAGCTAGGCAGACTTTAGAATTTTACCCTTGCACCAGCGAGGAGATCGACCATGAAGATATCACCAAGGACAAGACATCCACCGTGGAGGCTTGTTTACCTCTGGAGCTGACAAAGAACGAGTCTTGTCTCAACTCTCGTGAAACCAGCTTCATCACAAATGGCTCTTGTTTAGCTTCCCGGAAGACCTCCTTTATGATGGCTTTATGCCTCAGCTCCATCTACGAGGATTTAAAGATGTACCAAGTGGAGTTCAAGACCATGAACGCCAAGCTGCTCATGGACCCTAAACGGCAGATCTTTTTAGACCAGAACATGCTGGCTGTGATTGATGAGCTGATGCAAGCTTTAAACTTCAACTCCGAGACCGTCCCTCAGAAGTCCTCCCTCGAGGAGCCCGATTTTTACAAGACAAAGATCAAACTGTGCATTTTACTCCACGCCTTTAGGATCCGGGCCGTGACCATTGACCGGGTCATGAGCTATTTAAACGCCAGC
(ヒトIL-15Rαスシドメイン)
ATTACATGCCCCCCTCCCATGAGCGTGGAGCACGCCGACATCTGGGTGAAGAGCTATAGCCTCTACAGCCGGGAGAGGTATATCTGTAACAGCGGCTTCAAGAGGAAGGCCGGCACCAGCAGCCTCACCGAGTGCGTGCTGAATAAGGCTACCAACGTGGCTCACTGGACAACACCCTCTTTAAAGTGCATCCGG
(抗ヒトCD16軽鎖可変ドメイン)
TCCGAGCTGACCCAGGACCCTGCTGTGTCCGTGGCTCTGGGCCAGACCGTGAGGATCACCTGCCAGGGCGACTCCCTGAGGTCCTACTACGCCTCCTGGTACCAGCAGAAGCCCGGCCAGGCTCCTGTGCTGGTGATCTACGGCAAGAACAACAGGCCCTCCGGCATCCCTGACAGGTTCTCCGGATCCTCCTCCGGCAACACCGCCTCCCTGACCATCACAGGCGCTCAGGCCGAGGACGAGGCTGACTACTACTGCAACTCCAGGGACTCCTCCGGCAACCATGTGGTGTTCGGCGGCGGCACCAAGCTGACCGTGGGCCAT
(リンカー)
GGCGGCGGCGGCTCCGGAGGCGGCGGCAGCGGCGGAGGAGGATCC
(抗ヒトCD16重鎖可変ドメイン)
GAGGTGCAGCTGGTGGAGTCCGGAGGAGGAGTGGTGAGGCCTGGAGGCTCCCTGAGGCTGAGCTGTGCTGCCTCCGGCTTCACCTTCGACGACTACGGCATGTCCTGGGTGAGGCAGGCTCCTGGAAAGGGCCTGGAGTGGGTGTCCGGCATCAACTGGAACGGCGGATCCACCGGCTACGCCGATTCCGTGAAGGGCAGGTTCACCATCAGCAGGGACAACGCCAAGAACTCCCTGTACCTGCAGATGAACTCCCTGAGGGCCGAGGACACCGCCGTGTACTACTGCGCCAGGGGCAGGTCCCTGCTGTTCGACTACTGGGGACAGGGCACCCTGGTGACCGTGTCCAGG
【0267】
IL-12/IL-15RαSu/αCD16scFv融合タンパク質のアミノ酸配列(シグナルペプチド配列を含む)は以下の通りである(配列番号35)。
(シグナルペプチド)
MKWVTFISLLFLFSSAYS
(ヒトIL-12サブユニットベータ(p40))
IWELKKDVYVVELDWYPDAPGEMVVLTCDTPEEDGITWTLDQSSEVLGSGKTLTIQVKEFGDAGQYTCHKGGEVLSHSLLLLHKKEDGIWSTDILKDQKEPKNKTFLRCEAKNYSGRFTCWWLTTISTDLTFSVKSSRGSSDPQGVTCGAATLSAERVRGDNKEYEYSVECQEDSACPAAEESLPIEVMVDAVHKLKYENYTSSFFIRDIIKPDPPKNLQLKPLKNSRQVEVSWEYPDTWSTPHSYFSLTFCVQVQGKSKREKKDRVFTDKTSATVICRKNASISVRAQDRYYSSSWSEWASVPCS
(リンカー)
GGGGSGGGGSGGGGS
(ヒトIL-12サブユニットアルファ(p35))
RNLPVATPDPGMFPCLHHSQNLLRAVSNMLQKARQTLEFYPCTSEEIDHEDITKDKTSTVEACLPLELTKNESCLNSRETSFITNGSCLASRKTSFMMALCLSSIYEDLKMYQVEFKTMNAKLLMDPKRQIFLDQNMLAVIDELMQALNFNSETVPQKSSLEEPDFYKTKIKLCILLHAFRIRAVTIDRVMSYLNAS
(ヒトIL-15Rαスシドメイン)
ITCPPPMSVEHADIWVKSYSLYSRERYICNSGFKRKAGTSSLTECVLNKATNVAHWTTPSLKCIR
(抗ヒトCD16軽鎖可変ドメイン)
SELTQDPAVSVALGQTVRITCQGDSLRSYYASWYQQKPGQAPVLVIYGKNNRPSGIPDRFSGSSSGNTASLTITGAQAEDEADYYCNSRDSSGNHVVFGGGTKLTVGH
(リンカー)
GGGGSGGGGSGGGGS
(抗ヒトCD16重鎖可変ドメイン)
EVQLVESGGGVVRPGGSLRLSCAASGFTFDDYGMSWVRQAPGKGLEWVSGINWNGGSTGYADSVKGRFTISRDNAKNSLYLQMNSLRAEDTAVYYCARGRSLLFDYWGQGTLVTVSR
【0268】
IL-18/IL-15RαSu構築物の核酸配列(シグナルペプチド配列を含む)は以下の通りである(配列番号36)。
(シグナルペプチド)
ATGAAGTGGGTCACATTTATCTCTTTACTGTTCCTCTTCTCCAGCGCCTACAGC
(ヒトIL-18)
TACTTCGGCAAACTGGAATCCAAGCTGAGCGTGATCCGGAATTTAAACGACCAAGTTCTGTTTATCGATCAAGGTAACCGGCCTCTGTTCGAGGACATGACCGACTCCGATTGCCGGGACAATGCCCCCCGGACCATCTTCATTATCTCCATGTACAAGGACAGCCAGCCCCGGGGCATGGCTGTGACAATTAGCGTGAAGTGTGAGAAAATCAGCACTTTATCTTGTGAGAACAAGATCATCTCCTTTAAGGAAATGAACCCCCCCGATAACATCAAGGACACCAAGTCCGATATCATCTTCTTCCAGCGGTCCGTGCCCGGTCACGATAACAAGATGCAGTTCGAATCCTCCTCCTACGAGGGCTACTTTTTAGCTTGTGAAAAGGAGAGGGATTTATTCAAGCTGATCCTCAAGAAGGAGGACGAGCTGGGCGATCGTTCCATCATGTTCACCGTCCAAAACGAGGAT
(ヒトIL-15Rαスシドメイン)
ATTACATGCCCCCCTCCCATGAGCGTGGAGCACGCCGACATCTGGGTGAAGAGCTATAGCCTCTACAGCCGGGAGAGGTATATCTGTAACAGCGGCTTCAAGAGGAAGGCCGGCACCAGCAGCCTCACCGAGTGCGTGCTGAATAAGGCTACCAACGTGGCTCACTGGACAACACCCTCTTTAAAGTGCATCCGG
【0269】
IL-18/IL-15RαSu融合タンパク質のアミノ酸配列(シグナルペプチド配列を含む)は以下の通りである(配列番号37)。
(シグナルペプチド)
MKWVTFISLLFLFSSAYS
(ヒトIL-18)
YFGKLESKLSVIRNLNDQVLFIDQGNRPLFEDMTDSDCRDNAPRTIFIISMYKDSQPRGMAVTISVKCEKISTLSCENKIISFKEMNPPDNIKDTKSDIIFFQRSVPGHDNKMQFESSSYEGYFLACEKERDLFKLILKKEDELGDRSIMFTVQNED
(ヒトIL-15Rαスシドメイン)
ITCPPPMSVEHADIWVKSYSLYSRERYICNSGFKRKAGTSSLTECVLNKATNVAHWTTPSLKCIR
【0270】
IL-12/TF/IL-15構築物の核酸配列(リーダー配列を含む)は以下の通りである(配列番号38)。
(シグナルペプチド)
ATGAAATGGGTGACCTTTATTTCTTTACTGTTCCTCTTTAGCAGCGCCTACTCC
(ヒトIL-12サブユニットベータ(p40))
ATTTGGGAACTGAAGAAGGACGTCTACGTGGTCGAACTGGACTGGTATCCCGATGCTCCCGGCGAAATGGTGGTGCTCACTTGTGACACCCCCGAAGAAGACGGCATCACTTGGACCCTCGATCAGAGCAGCGAGGTGCTGGGCTCCGGAAAGACCCTCACAATCCAAGTTAAGGAGTTCGGAGACGCTGGCCAATACACATGCCACAAGGGAGGCGAGGTGCTCAGCCATTCCTTATTATTATTACACAAGAAGGAAGACGGAATCTGGTCCACCGACATTTTAAAAGATCAGAAGGAGCCCAAGAATAAGACCTTTTTAAGGTGTGAGGCCAAAAACTACAGCGGTCGTTTCACTTGTTGGTGGCTGACCACCATTTCCACCGATTTAACCTTCTCCGTGAAAAGCAGCCGGGGAAGCTCCGACCCTCAAGGTGTGACATGTGGAGCCGCTACCCTCAGCGCTGAGAGGGTTCGTGGCGATAACAAGGAATACGAGTACAGCGTGGAGTGCCAAGAAGATAGCGCTTGTCCCGCTGCCGAAGAATCTTTACCCATTGAGGTGATGGTGGACGCCGTGCACAAACTCAAGTACGAGAACTACACCTCCTCCTTCTTTATCCGGGACATCATTAAGCCCGATCCTCCTAAGAATTTACAGCTGAAGCCTCTCAAAAATAGCCGGCAAGTTGAGGTCTCTTGGGAATATCCCGACACTTGGAGCACACCCCACAGCTACTTCTCTTTAACCTTTTGTGTGCAAGTTCAAGGTAAAAGCAAGCGGGAGAAGAAAGACCGGGTGTTTACCGACAAAACCAGCGCCACCGTCATCTGTCGGAAGAACGCCTCCATCAGCGTGAGGGCTCAAGATCGTTATTACTCCAGCAGCTGGTCCGAGTGGGCCAGCGTGCCTTGTTCC
(リンカー)
GGCGGTGGAGGATCCGGAGGAGGTGGCTCCGGCGGCGGAGGATCT
(ヒトIL-12サブユニットアルファ(p35))
CGTAACCTCCCCGTGGCTACCCCCGATCCCGGAATGTTCCCTTGTTTACACCACAGCCAGAATTTACTGAGGGCCGTGAGCAACATGCTGCAGAAAGCTAGGCAGACTTTAGAATTTTACCCTTGCACCAGCGAGGAGATCGACCATGAAGATATCACCAAGGACAAGACATCCACCGTGGAGGCTTGTTTACCTCTGGAGCTGACAAAGAACGAGTCTTGTCTCAACTCTCGTGAAACCAGCTTCATCACAAATGGCTCTTGTTTAGCTTCCCGGAAGACCTCCTTTATGATGGCTTTATGCCTCAGCTCCATCTACGAGGATTTAAAGATGTACCAAGTGGAGTTCAAGACCATGAACGCCAAGCTGCTCATGGACCCTAAACGGCAGATCTTTTTAGACCAGAACATGCTGGCTGTGATTGATGAGCTGATGCAAGCTTTAAACTTCAACTCCGAGACCGTCCCTCAGAAGTCCTCCCTCGAGGAGCCCGATTTTTACAAGACAAAGATCAAACTGTGCATTTTACTCCACGCCTTTAGGATCCGGGCCGTGACCATTGACCGGGTCATGAGCTATTTAAACGCCAGC
(ヒト組織因子219)
AGCGGCACAACCAACACAGTCGCTGCCTATAACCTCACTTGGAAGAGCACCAACTTCAAAACCATCCTCGAATGGGAACCCAAACCCGTTAACCAAGTTTACACCGTGCAGATCAGCACCAAGTCCGGCGACTGGAAGTCCAAATGTTTCTATACCACCGACACCGAGTGCGATCTCACCGATGAGATCGTGAAAGATGTGAAACAGACCTACCTCGCCCGGGTGTTTAGCTACCCCGCCGGCAATGTGGAGAGCACTGGTTCCGCTGGCGAGCCTTTATACGAGAACAGCCCCGAATTTACCCCTTACCTCGAGACCAATTTAGGACAGCCCACCATCCAAAGCTTTGAGCAAGTTGGCACAAAGGTGAATGTGACAGTGGAGGACGAGCGGACTTTAGTGCGGCGGAACAACACCTTTCTCAGCCTCCGGGATGTGTTCGGCAAAGATTTAATCTACACACTGTATTACTGGAAGTCCTCTTCCTCCGGCAAGAAGACAGCTAAAACCAACACAAACGAGTTTTTAATCGACGTGGATAAAGGCGAAAACTACTGTTTCAGCGTGCAAGCTGTGATCCCCTCCCGGACCGTGAATAGGAAAAGCACCGATAGCCCCGTTGAGTGCATGGGCCAAGAAAAGGGCGAGTTCCGGGAG
(ヒトIL-15)
AACTGGGTGAACGTCATCAGCGATTTAAAGAAGATCGAAGATTTAATTCAGTCCATGCATATCGACGCCACTTTATACACAGAATCCGACGTGCACCCCTCTTGTAAGGTGACCGCCATGAAATGTTTTTTACTGGAGCTGCAAGTTATCTCTTTAGAGAGCGGAGACGCTAGCATCCACGACACCGTGGAGAATTTAATCATTTTAGCCAATAACTCTTTATCCAGCAACGGCAACGTGACAGAGTCCGGCTGCAAGGAGTGCGAAGAGCTGGAGGAGAAGAACATCAAGGAGTTTCTGCAATCCTTTGTGCACATTGTCCAGATGTTCATCAATACCTCC
【0271】
IL-12/TF/IL-15融合タンパク質のアミノ酸配列(リーダー配列を含む)は以下の通りである(配列番号39)。
(シグナルペプチド)
MKWVTFISLLFLFSSAYS
(ヒトIL-12サブユニットベータ(p40))
IWELKKDVYVVELDWYPDAPGEMVVLTCDTPEEDGITWTLDQSSEVLGSGKTLTIQVKEFGDAGQYTCHKGGEVLSHSLLLLHKKEDGIWSTDILKDQKEPKNKTFLRCEAKNYSGRFTCWWLTTISTDLTFSVKSSRGSSDPQGVTCGAATLSAERVRGDNKEYEYSVECQEDSACPAAEESLPIEVMVDAVHKLKYENYTSSFFIRDIIKPDPPKNLQLKPLKNSRQVEVSWEYPDTWSTPHSYFSLTFCVQVQGKSKREKKDRVFTDKTSATVICRKNASISVRAQDRYYSSSWSEWASVPCS
(リンカー)
GGGGSGGGGSGGGGS
(ヒトIL-12サブユニットアルファ(p35))
RNLPVATPDPGMFPCLHHSQNLLRAVSNMLQKARQTLEFYPCTSEEIDHEDITKDKTSTVEACLPLELTKNESCLNSRETSFITNGSCLASRKTSFMMALCLSSIYEDLKMYQVEFKTMNAKLLMDPKRQIFLDQNMLAVIDELMQALNFNSETVPQKSSLEEPDFYKTKIKLCILLHAFRIRAVTIDRVMSYLNAS
(ヒト組織因子219)
SGTTNTVAAYNLTWKSTNFKTILEWEPKPVNQVYTVQISTKSGDWKSKCFYTTDTECDLTDEIVKDVKQTYLARVFSYPAGNVESTGSAGEPLYENSPEFTPYLETNLGQPTIQSFEQVGTKVNVTVEDERTLVRRNNTFLSLRDVFGKDLIYTLYYWKSSSSGKKTAKTNTNEFLIDVDKGENYCFSVQAVIPSRTVNRKSTDSPVECMGQEKGEFRE
(ヒトIL-15)
NWVNVISDLKKIEDLIQSMHIDATLYTESDVHPSCKVTAMKCFLLELQVISLESGDASIHDTVENLIILANNSLSSNGNVTESGCKECEELEEKNIKEFLQSFVHIVQMFINTS
【0272】
TGFβRII/IL-15RαSu構築物の核酸配列(シグナル配列を含む)は以下の通りである(配列番号40)。
(シグナルペプチド)
ATGAAGTGGGTGACCTTCATCAGCCTGCTGTTCCTGTTCTCCAGCGCCTACTCC
(ヒトTGFβRII-第1の断片)
ATCCCCCCCCATGTGCAAAAGAGCGTGAACAACGATATGATCGTGACCGACAACAACGGCGCCGTGAAGTTTCCCCAGCTCTGCAAGTTCTGCGATGTCAGGTTCAGCACCTGCGATAATCAGAAGTCCTGCATGTCCAACTGCACGATCACCTCCATCTGCGAGAAGCCCCAAGAAGTGTGCGTGGCCGTGTGGCGGAAAAATGACGAGAACATCACCCTGGAGACCGTGTGTCACGACCCCAAGCTCCCTTATCACGACTTCATTCTGGAGGACGCTGCCTCCCCCAAATGCATCATGAAGGAGAAGAAGAAGCCCGGAGAGACCTTCTTTATGTGTTCCTGTAGCAGCGACGAGTGTAACGACAACATCATCTTCAGCGAAGAGTACAACACCAGCAACCCTGAT
(リンカー)
GGAGGTGGCGGATCCGGAGGTGGAGGTTCTGGTGGAGGTGGGAGT
(ヒトTGFβRII-第2の断片)
ATTCCTCCCCACGTGCAGAAGAGCGTGAATAATGACATGATCGTGACCGATAACAATGGCGCCGTGAAATTTCCCCAGCTGTGCAAATTCTGCGATGTGAGGTTTTCCACCTGCGACAACCAGAAGTCCTGTATGAGCAACTGCACAATCACCTCCATCTGTGAGAAGCCTCAGGAGGTGTGCGTGGCTGTCTGGCGGAAGAATGACGAGAATATCACCCTGGAAACCGTCTGCCACGATCCCAAGCTGCCCTACCACGATTTCATCCTGGAAGACGCCGCCAGCCCTAAGTGCATCATGAAAGAGAAAAAGAAGCCTGGCGAGACCTTTTTCATGTGCTCCTGCAGCAGCGACGAATGCAACGACAATATCATCTTTAGCGAGGAATACAATACCAGCAACCCCGAC
(ヒトIL-15Rαスシドメイン)
ATCACGTGTCCTCCTCCTATGTCCGTGGAACACGCAGACATCTGGGTCAAGAGCTACAGCTTGTACTCCAGGGAGCGGTACATTTGTAACTCTGGTTTCAAGCGTAAAGCCGGCACGTCCAGCCTGACGGAGTGCGTGTTGAACAAGGCCACGAATGTCGCCCACTGGACAACCCCCAGTCTCAAATGTATTAGA
【0273】
TGFβRII/IL-15RαSu構築物のアミノ酸配列(シグナルペプチド配列を含む)は以下の通りである(配列番号41)。
(シグナルペプチド)
MKWVTFISLLFLFSSAYS
(ヒトTGFβRII-第1の断片)
IPPHVQKSVNNDMIVTDNNGAVKFPQLCKFCDVRFSTCDNQKSCMSNCSITSICEKPQEVCVAVWRKNDENITLETVCHDPKLPYHDFILEDAASPKCIMKEKKKPGETFFMCSCSSDECNDNIIFSEEYNTSNPD
(リンカー)
GGGGSGGGGSGGGGS
(ヒトTGFβRII-第2の断片)
IPPHVQKSVNNDMIVTDNNGAVKFPQLCKFCDVRFSTCDNQKSCMSNCSITSICEKPQEVCVAVWRKNDENITLETVCHDPKLPYHDFILEDAASPKCIMKEKKKPGETFFMCSCSSDECNDNIIFSEEYNTSNPD
(ヒトIL-15Rαスシドメイン)
ITCPPPMSVEHADIWVKSYSLYSRERYICNSGFKRKAGTSSLTECVLNKATNVAHWTTPSLKCIR
【0274】
IL-21/TF/IL-15構築物の核酸配列(リーダー配列を含む)は以下の通りである(配列番号42)。
(シグナルペプチド)
ATGAAGTGGGTGACCTTCATCAGCCTGCTGTTCCTGTTCTCCAGCGCCTACTCC
(ヒトIL-21)
CAGGGCCAGGACAGGCACATGATCCGGATGAGGCAGCTCATCGACATCGTCGACCAGCTGAAGAACTACGTGAACGACCTGGTGCCCGAGTTTCTGCCTGCCCCCGAGGACGTGGAGACCAACTGCGAGTGGTCCGCCTTCTCCTGCTTTCAGAAGGCCCAGCTGAAGTCCGCCAACACCGGCAACAACGAGCGGATCATCAACGTGAGCATCAAGAAGCTGAAGCGGAAGCCTCCCTCCACAAACGCCGGCAGGAGGCAGAAGCACAGGCTGACCTGCCCCAGCTGTGACTCCTACGAGAAGAAGCCCCCCAAGGAGTTCCTGGAGAGGTTCAAGTCCCTGCTGCAGAAGATGATCCATCAGCACCTGTCCTCCAGGACCCACGGCTCCGAGGACTCC
(ヒト組織因子219)
TCCGGCACCACCAATACCGTGGCCGCTTATAACCTCACATGGAAGAGCACCAACTTCAAGACAATTCTGGAATGGGAACCCAAGCCCGTCAATCAAGTTTACACCGTGCAGATCTCCACCAAATCCGGAGACTGGAAGAGCAAGTGCTTCTACACAACAGACACCGAGTGTGATTTAACCGACGAAATCGTCAAGGACGTCAAGCAAACCTATCTGGCTCGGGTCTTTTCCTACCCCGCTGGCAATGTCGAGTCCACCGGCTCCGCTGGCGAGCCTCTCTACGAGAATTCCCCCGAATTCACCCCTTATTTAGAGACCAATTTAGGCCAGCCTACCATCCAGAGCTTCGAGCAAGTTGGCACCAAGGTGAACGTCACCGTCGAGGATGAAAGGACTTTAGTGCGGCGGAATAACACATTTTTATCCCTCCGGGATGTGTTCGGCAAAGACCTCATCTACACACTGTACTATTGGAAGTCCAGCTCCTCCGGCAAAAAGACCGCTAAGACCAACACCAACGAGTTTTTAATTGACGTGGACAAAGGCGAGAACTACTGCTTCAGCGTGCAAGCCGTGATCCCTTCTCGTACCGTCAACCGGAAGAGCACAGATTCCCCCGTTGAGTGCATGGGCCAAGAAAAGGGCGAGTTCCGGGAG
(ヒトIL-15)
AACTGGGTGAACGTCATCAGCGATTTAAAGAAGATCGAAGATTTAATTCAGTCCATGCATATCGACGCCACTTTATACACAGAATCCGACGTGCACCCCTCTTGTAAGGTGACCGCCATGAAATGTTTTTTACTGGAGCTGCAAGTTATCTCTTTAGAGAGCGGAGACGCTAGCATCCACGACACCGTGGAGAATTTAATCATTTTAGCCAATAACTCTTTATCCAGCAACGGCAACGTGACAGAGTCCGGCTGCAAGGAGTGCGAAGAGCTGGAGGAGAAGAACATCAAGGAGTTTCTGCAATCCTTTGTGCACATTGTCCAGATGTTCATCAATACCTCC
【0275】
成熟IL-21/TF/IL-15融合タンパク質のアミノ酸配列(シグナルペプチド配列を含む)は以下の通りである(配列番号43)。
(シグナルペプチド)
MKWVTFISLLFLFSSAYS
(ヒトIL-21)
QGQDRHMIRMRQLIDIVDQLKNYVNDLVPEFLPAPEDVETNCEWSAFSCFQKAQLKSANTGNNERIINVSIKKLKRKPPSTNAGRRQKHRLTCPSCDSYEKKPPKEFLERFKSLLQKMIHQHLSSRTHGSEDS
(ヒト組織因子219)
SGTTNTVAAYNLTWKSTNFKTILEWEPKPVNQVYTVQISTKSGDWKSKCFYTTDTECDLTDEIVKDVKQTYLARVFSYPAGNVESTGSAGEPLYENSPEFTPYLETNLGQPTIQSFEQVGTKVNVTVEDERTLVRRNNTFLSLRDVFGKDLIYTLYYWKSSSSGKKTAKTNTNEFLIDVDKGENYCFSVQAVIPSRTVNRKSTDSPVECMGQEKGEFRE
(ヒトIL-15)
NWVNVISDLKKIEDLIQSMHIDATLYTESDVHPSCKVTAMKCFLLELQVISLESGDASIHDTVENLIILANNSLSSNGNVTESGCKECEELEEKNIKEFLQSFVHIVQMFINTS
【0276】
IL-21/TF変異体/IL-15構築物の核酸配列(シグナルペプチド配列を含む)は以下の通りである(配列番号44、太字のヌクレオチドが変異体であり、変異体コドンには下線が引かれている)。
(シグナル配列)
ATGAAGTGGGTGACCTTCATCAGCCTGCTGTTCCTGTTCTCCAGCGCCTACTCC
(ヒトIL-21)
CAGGGCCAGGACAGGCACATGATCCGGATGAGGCAGCTCATCGACATCGTCGACCAGCTGAAGAACTACGTGAACGACCTGGTGCCCGAGTTTCTGCCTGCCCCCGAGGACGTGGAGACCAACTGCGAGTGGTCCGCCTTCTCCTGCTTTCAGAAGGCCCAGCTGAAGTCCGCCAACACCGGCAACAACGAGCGGATCATCAACGTGAGCATCAAGAAGCTGAAGCGGAAGCCTCCCTCCACAAACGCCGGCAGGAGGCAGAAGCACAGGCTGACCTGCCCCAGCTGTGACTCCTACGAGAAGAAGCCCCCCAAGGAGTTCCTGGAGAGGTTCAAGTCCCTGCTGCAGAAGATGATCCATCAGCACCTGTCCTCCAGGACCCACGGCTCCGAGGACTCC
(ヒト組織因子219変異体)
(ヒトIL-15)
AACTGGGTGAACGTCATCAGCGATTTAAAGAAGATCGAAGATTTAATTCAGTCCATGCATATCGACGCCACTTTATACACAGAATCCGACGTGCACCCCTCTTGTAAGGTGACCGCCATGAAATGTTTTTTACTGGAGCTGCAAGTTATCTCTTTAGAGAGCGGAGACGCTAGCATCCACGACACCGTGGAGAATTTAATCATTTTAGCCAATAACTCTTTATCCAGCAACGGCAACGTGACAGAGTCCGGCTGCAAGGAGTGCGAAGAGCTGGAGGAGAAGAACATCAAGGAGTTTCTGCAATCCTTTGTGCACATTGTCCAGATGTTCATCAATACCTCC
【0277】
IL-21/TF変異体/IL-15構築物のアミノ酸配列(シグナルペプチド配列を含む)は以下の通りである(配列番号45、置換残基は太字で示され、下線が引かれている)。
(シグナルペプチド)
MKWVTFISLLFLFSSAYS
(ヒトIL-21)
QGQDRHMIRMRQLIDIVDQLKNYVNDLVPEFLPAPEDVETNCEWSAFSCFQKAQLKSANTGNNERIINVSIKKLKRKPPSTNAGRRQKHRLTCPSCDSYEKKPPKEFLERFKSLLQKMIHQHLSSRTHGSEDS
(ヒト組織因子219)
(ヒトIL-15)
NWVNVISDLKKIEDLIQSMHIDATLYTESDVHPSCKVTAMKCFLLELQVISLESGDASIHDTVENLIILANNSLSSNGNVTESGCKECEELEEKNIKEFLQSFVHIVQMFINTS
【0278】
IL-21/IL-15RαSu構築物の核酸配列(シグナル配列を含む)は以下の通りである(配列番号46)。
(シグナル配列)
ATGAAGTGGGTGACCTTCATCAGCCTGCTGTTCCTGTTCTCCAGCGCCTACTCC
(ヒトIL-21)
CAGGGCCAGGACAGGCACATGATCCGGATGAGGCAGCTCATCGACATCGTCGACCAGCTGAAGAACTACGTGAACGACCTGGTGCCCGAGTTTCTGCCTGCCCCCGAGGACGTGGAGACCAACTGCGAGTGGTCCGCCTTCTCCTGCTTTCAGAAGGCCCAGCTGAAGTCCGCCAACACCGGCAACAACGAGCGGATCATCAACGTGAGCATCAAGAAGCTGAAGCGGAAGCCTCCCTCCACAAACGCCGGCAGGAGGCAGAAGCACAGGCTGACCTGCCCCAGCTGTGACTCCTACGAGAAGAAGCCCCCCAAGGAGTTCCTGGAGAGGTTCAAGTCCCTGCTGCAGAAGATGATCCATCAGCACCTGTCCTCCAGGACCCACGGCTCCGAGGACTCC
(ヒトIL-15Rαスシドメイン)
ATTACATGCCCCCCTCCCATGAGCGTGGAGCACGCCGACATCTGGGTGAAGAGCTATAGCCTCTACAGCCGGGAGAGGTATATCTGTAACAGCGGCTTCAAGAGGAAGGCCGGCACCAGCAGCCTCACCGAGTGCGTGCTGAATAAGGCTACCAACGTGGCTCACTGGACAACACCCTCTTTAAAGTGCATCCGG
【0279】
IL-21/IL-15RαSu構築物のアミノ酸配列(シグナルペプチド配列を含む)は以下の通りである(配列番号101)。
(シグナルペプチド)
MKWVTFISLLFLFSSAYS
(ヒトIL-21)
QGQDRHMIRMRQLIDIVDQLKNYVNDLVPEFLPAPEDVETNCEWSAFSCFQKAQLKSANTGNNERIINVSIKKLKRKPPSTNAGRRQKHRLTCPSCDSYEKKPPKEFLERFKSLLQKMIHQHLSSRTHGSEDS
(ヒトIL-15Rαスシドメイン)
ITCPPPMSVEHADIWVKSYSLYSRERYICNSGFKRKAGTSSLTECVLNKATNVAHWTTPSLKCIR
【0280】
TGFβRII/TF/IL-15構築物の核酸配列(リーダー配列を含む)は以下の通りである(配列番号47)。
(シグナルペプチド)
ATGAAGTGGGTGACCTTCATCAGCCTGCTGTTCCTGTTCTCCAGCGCCTACTCC
(ヒトTGFβRII-第1の断片)
ATCCCCCCCCATGTGCAAAAGAGCGTGAACAACGATATGATCGTGACCGACAACAACGGCGCCGTGAAGTTTCCCCAGCTCTGCAAGTTCTGCGATGTCAGGTTCAGCACCTGCGATAATCAGAAGTCCTGCATGTCCAACTGCACGATCACCTCCATCTGCGAGAAGCCCCAAGAAGTGTGCGTGGCCGTGTGGCGGAAAAATGACGAGAACATCACCCTGGAGACCGTGTGTCACGACCCCAAGCTCCCTTATCACGACTTCATTCTGGAGGACGCTGCCTCCCCCAAATGCATCATGAAGGAGAAGAAGAAGCCCGGAGAGACCTTCTTTATGTGTTCCTGTAGCAGCGACGAGTGTAACGACAACATCATCTTCAGCGAAGAGTACAACACCAGCAACCCTGAT
(リンカー)
GGAGGTGGCGGATCCGGAGGTGGAGGTTCTGGTGGAGGTGGGAGT
(ヒトTGFβRII-第2の断片)
ATTCCTCCCCACGTGCAGAAGAGCGTGAATAATGACATGATCGTGACCGATAACAATGGCGCCGTGAAATTTCCCCAGCTGTGCAAATTCTGCGATGTGAGGTTTTCCACCTGCGACAACCAGAAGTCCTGTATGAGCAACTGCACAATCACCTCCATCTGTGAGAAGCCTCAGGAGGTGTGCGTGGCTGTCTGGCGGAAGAATGACGAGAATATCACCCTGGAAACCGTCTGCCACGATCCCAAGCTGCCCTACCACGATTTCATCCTGGAAGACGCCGCCAGCCCTAAGTGCATCATGAAAGAGAAAAAGAAGCCTGGCGAGACCTTTTTCATGTGCTCCTGCAGCAGCGACGAATGCAACGACAATATCATCTTTAGCGAGGAATACAATACCAGCAACCCCGAC
(ヒト組織因子219)
TCCGGCACCACCAATACCGTGGCCGCTTATAACCTCACATGGAAGAGCACCAACTTCAAGACAATTCTGGAATGGGAACCCAAGCCCGTCAATCAAGTTTACACCGTGCAGATCTCCACCAAATCCGGAGACTGGAAGAGCAAGTGCTTCTACACAACAGACACCGAGTGTGATTTAACCGACGAAATCGTCAAGGACGTCAAGCAAACCTATCTGGCTCGGGTCTTTTCCTACCCCGCTGGCAATGTCGAGTCCACCGGCTCCGCTGGCGAGCCTCTCTACGAGAATTCCCCCGAATTCACCCCTTATTTAGAGACCAATTTAGGCCAGCCTACCATCCAGAGCTTCGAGCAAGTTGGCACCAAGGTGAACGTCACCGTCGAGGATGAAAGGACTTTAGTGCGGCGGAATAACACATTTTTATCCCTCCGGGATGTGTTCGGCAAAGACCTCATCTACACACTGTACTATTGGAAGTCCAGCTCCTCCGGCAAAAAGACCGCTAAGACCAACACCAACGAGTTTTTAATTGACGTGGACAAAGGCGAGAACTACTGCTTCAGCGTGCAAGCCGTGATCCCTTCTCGTACCGTCAACCGGAAGAGCACAGATTCCCCCGTTGAGTGCATGGGCCAAGAAAAGGGCGAGTTCCGGGAG
(ヒトIL-15)
AACTGGGTGAACGTCATCAGCGATTTAAAGAAGATCGAAGATTTAATTCAGTCCATGCATATCGACGCCACTTTATACACAGAATCCGACGTGCACCCCTCTTGTAAGGTGACCGCCATGAAATGTTTTTTACTGGAGCTGCAAGTTATCTCTTTAGAGAGCGGAGACGCTAGCATCCACGACACCGTGGAGAATTTAATCATTTTAGCCAATAACTCTTTATCCAGCAACGGCAACGTGACAGAGTCCGGCTGCAAGGAGTGCGAAGAGCTGGAGGAGAAGAACATCAAGGAGTTTCTGCAATCCTTTGTGCACATTGTCCAGATGTTCATCAATACCTCC
【0281】
TGFβRII/TF/IL-15融合タンパク質のアミノ酸配列(シグナルペプチドを含む)は以下の通りである(配列番号48)。
(シグナルペプチド)
MKWVTFISLLFLFSSAYS
(ヒトTGFβRII-第1の断片)
IPPHVQKSVNNDMIVTDNNGAVKFPQLCKFCDVRFSTCDNQKSCMSNCSITSICEKPQEVCVAVWRKNDENITLETVCHDPKLPYHDFILEDAASPKCIMKEKKKPGETFFMCSCSSDECNDNIIFSEEYNTSNPD
(リンカー)
GGGGSGGGGSGGGGS
(ヒトTGFβRII-第2の断片)
IPPHVQKSVNNDMIVTDNNGAVKFPQLCKFCDVRFSTCDNQKSCMSNCSITSICEKPQEVCVAVWRKNDENITLETVCHDPKLPYHDFILEDAASPKCIMKEKKKPGETFFMCSCSSDECNDNIIFSEEYNTSNPD
(ヒト組織因子219)
SGTTNTVAAYNLTWKSTNFKTILEWEPKPVNQVYTVQISTKSGDWKSKCFYTTDTECDLTDEIVKDVKQTYLARVFSYPAGNVESTGSAGEPLYENSPEFTPYLETNLGQPTIQSFEQVGTKVNVTVEDERTLVRRNNTFLSLRDVFGKDLIYTLYYWKSSSSGKKTAKTNTNEFLIDVDKGENYCFSVQAVIPSRTVNRKSTDSPVECMGQEKGEFRE
(ヒトIL-15)
NWVNVISDLKKIEDLIQSMHIDATLYTESDVHPSCKVTAMKCFLLELQVISLESGDASIHDTVENLIILANNSLSSNGNVTESGCKECEELEEKNIKEFLQSFVHIVQMFINTS
【0282】
IL-7/IL-15RαSu構築物の第2のキメラポリペプチドをコードする核酸配列(シグナルペプチド配列を含む)は以下の通りである(配列番号49)。
(シグナルペプチド)
ATGGGAGTGAAAGTTCTTTTTGCCCTTATTTGTATTGCTGTGGCCGAGGCC
(ヒトIL-7)
GATTGTGATATTGAAGGTAAAGATGGCAAACAATATGAGAGTGTTCTAATGGTCAGCATCGATCAATTATTGGACAGCATGAAAGAAATTGGTAGCAATTGCCTGAATAATGAATTTAACTTTTTTAAAAGACATATCTGTGATGCTAATAAGGAAGGTATGTTTTTATTCCGTGCTGCTCGCAAGTTGAGGCAATTTCTTAAAATGAATAGCACTGGTGATTTTGATCTCCACTTATTAAAAGTTTCAGAAGGCACAACAATACTGTTGAACTGCACTGGCCAGGTTAAAGGAAGAAAACCAGCTGCCCTGGGTGAAGCCCAACCAACAAAGAGTTTGGAAGAAAATAAATCTTTAAAGGAACAGAAAAAACTGAATGACTTGTGTTTCCTAAAGAGACTATTACAAGAGATAAAAACTTGTTGGAATAAAATTTTGATGGGCACTAAAGAACAC
(ヒトIL-15Rαスシドメイン)
ATCACGTGCCCTCCCCCCATGTCCGTGGAACACGCAGACATCTGGGTCAAGAGCTACAGCTTGTACTCCAGGGAGCGGTACATTTGTAACTCTGGTTTCAAGCGTAAAGCCGGCACGTCCAGCCTGACGGAGTGCGTGTTGAACAAGGCCACGAATGTCGCCCACTGGACAACCCCCAGTCTCAAATGCATTAGA
【0283】
IL-7/IL-15RαSu構築物の第2のキメラポリペプチド(シグナルペプチド配列を含む)は以下の通りである(配列番号50)。
(シグナルペプチド)
MKWVTFISLLFLFSSAYS
(ヒトIL-7)
DCDIEGKDGKQYESVLMVSIDQLLDSMKEIGSNCLNNEFNFFKRHICDANKEGMFLFRAARKLRQFLKMNSTGDFDLHLLKVSEGTTILLNCTGQVKGRKPAALGEAQPTKSLEENKSLKEQKKLNDLCFLKRLLQEIKTCWNKILMGTKEH
(ヒト組織因子219)
SGTTNTVAAYNLTWKSTNFKTILEWEPKPVNQVYTVQISTKSGDWKSKCFYTTDTECDLTDEIVKDVKQTYLARVFSYPAGNVESTGSAGEPLYENSPEFTPYLETNLGQPTIQSFEQVGTKVNVTVEDERTLVRRNNTFLSLRDVFGKDLIYTLYYWKSSSSGKKTAKTNTNEFLIDVDKGENYCFSVQAVIPSRTVNRKSTDSPVECMGQEKGEFRE
(ヒトIL-15)
NWVNVISDLKKIEDLIQSMHIDATLYTESDVHPSCKVTAMKCFLLELQVISLESGDASIHDTVENLIILANNSLSSNGNVTESGCKECEELEEKNIKEFLQSFVHIVQMFINTS
【0284】
Genewizによって合成したIL-21/TF/IL-15構築物の第1のキメラポリペプチドをコードする核酸配列(リーダー配列を含む)は以下の通りである(配列番号51)。
(シグナルペプチド)
ATGGGAGTGAAAGTTCTTTTTGCCCTTATTTGTATTGCTGTGGCCGAGGCC
(ヒトIL-21断片)
CAAGGTCAAGATCGCCACATGATTAGAATGCGTCAACTTATAGATATTGTTGATCAGCTGAAAAATTATGTGAATGACTTGGTCCCTGAATTTCTGCCAGCTCCAGAAGATGTAGAGACAAACTGTGAGTGGTCAGCTTTTTCCTGTTTTCAGAAGGCCCAACTAAAGTCAGCAAATACAGGAAACAATGAAAGGATAATCAATGTATCAATTAAAAAGCTGAAGAGGAAACCACCTTCCACAAATGCAGGGAGAAGACAGAAACACAGACTAACATGCCCTTCATGTGATTCTTATGAGAAAAAACCACCCAAAGAATTCCTAGAAAGATTCAAATCACTTCTCCAAAAGATGATTCATCAGCATCTGTCCTCTAGAACACACGGAAGTGAAGATTCC
(ヒト組織因子219)
TCAGGCACTACAAATACTGTGGCAGCATATAATTTAACTTGGAAATCAACTAATTTCAAGACAATTTTGGAGTGGGAACCCAAACCCGTCAATCAAGTCTACACTGTTCAAATAAGCACTAAGTCAGGAGATTGGAAAAGCAAATGCTTTTACACAACAGACACAGAGTGTGACCTCACCGACGAGATTGTGAAGGATGTGAAGCAGACGTACTTGGCACGGGTCTTCTCCTACCCGGCAGGGAATGTGGAGAGCACCGGTTCTGCTGGGGAGCCTCTGTATGAGAACTCCCCAGAGTTCACACCTTACCTGGAGACAAACCTCGGACAGCCAACAATTCAGAGTTTTGAACAGGTGGGAACAAAAGTGAATGTGACCGTAGAAGATGAACGGACTTTAGTCAGAAGGAACAACACTTTCCTAAGCCTCCGGGATGTTTTTGGCAAGGACTTAATTTATACACTTTATTATTGGAAATCTTCAAGTTCAGGAAAGAAAACAGCCAAAACAAACACTAATGAGTTTTTGATTGATGTGGATAAAGGAGAAAACTACTGTTTCAGTGTTCAAGCAGTGATTCCCTCCCGAACAGTTAACCGGAAGAGTACAGACAGCCCGGTAGAGTGTATGGGCCAGGAGAAAGGGGAATTCAGAGAA
(ヒトIL-15)
AACTGGGTGAACGTCATCAGCGATTTAAAGAAGATCGAAGATTTAATTCAGTCCATGCATATCGACGCCACTTTATACACAGAATCCGACGTGCACCCCTCTTGTAAGGTGACCGCCATGAAATGTTTTTTACTGGAGCTGCAAGTTATCTCTTTAGAGAGCGGAGACGCTAGCATCCACGACACCGTGGAGAATTTAATCATTTTAGCCAATAACTCTTTATCCAGCAACGGCAACGTGACAGAGTCCGGCTGCAAGGAGTGCGAAGAGCTGGAGGAGAAGAACATCAAGGAGTTTCTGCAATCCTTTGTGCACATTGTCCAGATGTTCATCAATACCTCC
【0285】
リーダー配列を含むIL-21/TF/IL-15構築物の第1のキメラポリペプチドは以下の通りである(配列番号52)。
(シグナルペプチド)
MGVKVLFALICIAVAEA
(ヒトIL-21)
QGQDRHMIRMRQLIDIVDQLKNYVNDLVPEFLPAPEDVETNCEWSAFSCFQKAQLKSANTGNNERIINVSIKKLKRKPPSTNAGRRQKHRLTCPSCDSYEKKPPKEFLERFKSLLQKMIHQHLSSRTHGSEDS
(ヒト組織因子219)
SGTTNTVAAYNLTWKSTNFKTILEWEPKPVNQVYTVQISTKSGDWKSKCFYTTDTECDLTDEIVKDVKQTYLARVFSYPAGNVESTGSAGEPLYENSPEFTPYLETNLGQPTIQSFEQVGTKVNVTVEDERTLVRRNNTFLSLRDVFGKDLIYTLYYWKSSSSGKKTAKTNTNEFLIDVDKGENYCFSVQAVIPSRTVNRKSTDSPVECMGQEKGEFRE
(ヒトIL-15)
NWVNVISDLKKIEDLIQSMHIDATLYTESDVHPSCKVTAMKCFLLELQVISLESGDASIHDTVENLIILANNSLSSNGNVTESGCKECEELEEKNIKEFLQSFVHIVQMFINTS
【0286】
Genewizによって合成したIL-21/IL-15RαSuドメインの第2のキメラポリペプチドをコードする核酸配列(リーダー配列を含む)は以下の通りである(配列番号53)。
(シグナルペプチド)
ATGAAGTGGGTGACCTTCATCAGCCTGCTGTTCCTGTTCTCCAGCGCCTACTCC
(ヒトIL-21)
CAGGGCCAGGACAGGCACATGATCCGGATGAGGCAGCTCATCGACATCGTCGACCAGCTGAAGAACTACGTGAACGACCTGGTGCCCGAGTTTCTGCCTGCCCCCGAGGACGTGGAGACCAACTGCGAGTGGTCCGCCTTCTCCTGCTTTCAGAAGGCCCAGCTGAAGTCCGCCAACACCGGCAACAACGAGCGGATCATCAACGTGAGCATCAAGAAGCTGAAGCGGAAGCCTCCCTCCACAAACGCCGGCAGGAGGCAGAAGCACAGGCTGACCTGCCCCAGCTGTGACTCCTACGAGAAGAAGCCCCCCAAGGAGTTCCTGGAGAGGTTCAAGTCCCTGCTGCAGAAGATGATCCATCAGCACCTGTCCTCCAGGACCCACGGCTCCGAGGACTCC
(ヒトIL-15Rαスシドメイン)
ATTACATGCCCCCCTCCCATGAGCGTGGAGCACGCCGACATCTGGGTGAAGAGCTATAGCCTCTACAGCCGGGAGAGGTATATCTGTAACAGCGGCTTCAAGAGGAAGGCCGGCACCAGCAGCCTCACCGAGTGCGTGCTGAATAAGGCTACCAACGTGGCTCACTGGACAACACCCTCTTTAAAGTGCATCCGG
【0287】
IL-21/IL-15Rαスシドメインの第2のキメラポリペプチド(リーダー配列を含む)は以下の通りである(配列番号54)。
(シグナル配列)
MKWVTFISLLFLFSSAYS
(ヒトIL-21)
QGQDRHMIRMRQLIDIVDQLKNYVNDLVPEFLPAPEDVETNCEWSAFSCFQKAQLKSANTGNNERIINVSIKKLKRKPPSTNAGRRQKHRLTCPSCDSYEKKPPKEFLERFKSLLQKMIHQHLSSRTHGSEDS
(ヒトIL-15Rαスシドメイン)
ITCPPPMSVEHADIWVKSYSLYSRERYICNSGFKRKAGTSSLTECVLNKATNVAHWTTPSLKCIR
【0288】
IL-7/TF/IL-15の第1のキメラポリペプチドをコードする核酸配列は以下の通りである(配列番号55)。
(シグナルペプチド)
ATGAAGTGGGTGACCTTCATCAGCCTGCTGTTCCTGTTCTCCAGCGCCTACTCC
(ヒトIL-7断片)
GATTGCGACATCGAGGGCAAGGACGGCAAGCAGTACGAGAGCGTGCTGATGGTGTCCATCGACCAGCTGCTGGACAGCATGAAGGAGATCGGCTCCAACTGCCTCAACAACGAGTTCAACTTCTTCAAGCGGCACATCTGCGACGCCAACAAGGAGGGCATGTTCCTGTTCAGGGCCGCCAGGAAACTGCGGCAGTTCCTGAAGATGAACTCCACCGGCGACTTCGACCTGCACCTGCTGAAGGTGTCCGAGGGCACCACCATCCTGCTGAACTGCACCGGACAGGTGAAGGGCCGGAAACCTGCTGCTCTGGGAGAGGCCCAACCCACCAAGAGCCTGGAGGAGAACAAGTCCCTGAAGGAGCAGAAGAAGCTGAACGACCTGTGCTTCCTGAAGAGGCTGCTGCAGGAGATCAAGACCTGCTGGAACAAGATCCTGATGGGCACCAAGGAGCAT
(ヒト組織因子219)
AGCGGCACAACCAACACAGTCGCTGCCTATAACCTCACTTGGAAGAGCACCAACTTCAAAACCATCCTCGAATGGGAACCCAAACCCGTTAACCAAGTTTACACCGTGCAGATCAGCACCAAGTCCGGCGACTGGAAGTCCAAATGTTTCTATACCACCGACACCGAGTGCGATCTCACCGATGAGATCGTGAAAGATGTGAAACAGACCTACCTCGCCCGGGTGTTTAGCTACCCCGCCGGCAATGTGGAGAGCACTGGTTCCGCTGGCGAGCCTTTATACGAGAACAGCCCCGAATTTACCCCTTACCTCGAGACCAATTTAGGACAGCCCACCATCCAAAGCTTTGAGCAAGTTGGCACAAAGGTGAATGTGACAGTGGAGGACGAGCGGACTTTAGTGCGGCGGAACAACACCTTTCTCAGCCTCCGGGATGTGTTCGGCAAAGATTTAATCTACACACTGTATTACTGGAAGTCCTCTTCCTCCGGCAAGAAGACAGCTAAAACCAACACAAACGAGTTTTTAATCGACGTGGATAAAGGCGAAAACTACTGTTTCAGCGTGCAAGCTGTGATCCCCTCCCGGACCGTGAATAGGAAAAGCACCGATAGCCCCGTTGAGTGCATGGGCCAAGAAAAGGGCGAGTTCCGGGAG
(ヒトIL-15)
AACTGGGTGAACGTCATCAGCGATTTAAAGAAGATCGAAGATTTAATTCAGTCCATGCATATCGACGCCACTTTATACACAGAATCCGACGTGCACCCCTCTTGTAAGGTGACCGCCATGAAATGTTTTTTACTGGAGCTGCAAGTTATCTCTTTAGAGAGCGGAGACGCTAGCATCCACGACACCGTGGAGAATTTAATCATTTTAGCCAATAACTCTTTATCCAGCAACGGCAACGTGACAGAGTCCGGCTGCAAGGAGTGCGAAGAGCTGGAGGAGAAGAACATCAAGGAGTTTCTGCAATCCTTTGTGCACATTGTCCAGATGTTCATCAATACCTCC
【0289】
IL-7/TF/IL-15のキメラポリペプチド(リーダー配列を含む)は以下の通りである(配列番号56)。
(シグナルペプチド)
MKWVTFISLLFLFSSAYS
(ヒトIL-7)
DCDIEGKDGKQYESVLMVSIDQLLDSMKEIGSNCLNNEFNFFKRHICDANKEGMFLFRAARKLRQFLKMNSTGDFDLHLLKVSEGTTILLNCTGQVKGRKPAALGEAQPTKSLEENKSLKEQKKLNDLCFLKRLLQEIKTCWNKILMGTKEH
(ヒト組織因子219)
SGTTNTVAAYNLTWKSTNFKTILEWEPKPVNQVYTVQISTKSGDWKSKCFYTTDTECDLTDEIVKDVKQTYLARVFSYPAGNVESTGSAGEPLYENSPEFTPYLETNLGQPTIQSFEQVGTKVNVTVEDERTLVRRNNTFLSLRDVFGKDLIYTLYYWKSSSSGKKTAKTNTNEFLIDVDKGENYCFSVQAVIPSRTVNRKSTDSPVECMGQEKGEFRE
(ヒトIL-15)
NWVNVISDLKKIEDLIQSMHIDATLYTESDVHPSCKVTAMKCFLLELQVISLESGDASIHDTVENLIILANNSLSSNGNVTESGCKECEELEEKNIKEFLQSFVHIVQMFINTS
【0290】
IL-7/TF/IL-15構築物の核酸配列(シグナルペプチド配列を含む)は以下の通りである(配列番号57)。
(シグナルペプチド)
ATGAAGTGGGTGACCTTCATCAGCCTGCTGTTCCTGTTCTCCAGCGCCTACTCC
(ヒトIL-7)
GATTGCGACATCGAGGGCAAGGACGGCAAGCAGTACGAGAGCGTGCTGATGGTGTCCATCGACCAGCTGCTGGACAGCATGAAGGAGATCGGCTCCAACTGCCTCAACAACGAGTTCAACTTCTTCAAGCGGCACATCTGCGACGCCAACAAGGAGGGCATGTTCCTGTTCAGGGCCGCCAGGAAACTGCGGCAGTTCCTGAAGATGAACTCCACCGGCGACTTCGACCTGCACCTGCTGAAGGTGTCCGAGGGCACCACCATCCTGCTGAACTGCACCGGACAGGTGAAGGGCCGGAAACCTGCTGCTCTGGGAGAGGCCCAACCCACCAAGAGCCTGGAGGAGAACAAGTCCCTGAAGGAGCAGAAGAAGCTGAACGACCTGTGCTTCCTGAAGAGGCTGCTGCAGGAGATCAAGACCTGCTGGAACAAGATCCTGATGGGCACCAAGGAGCAT
(ヒト組織因子219)
AGCGGCACAACCAACACAGTCGCTGCCTATAACCTCACTTGGAAGAGCACCAACTTCAAAACCATCCTCGAATGGGAACCCAAACCCGTTAACCAAGTTTACACCGTGCAGATCAGCACCAAGTCCGGCGACTGGAAGTCCAAATGTTTCTATACCACCGACACCGAGTGCGATCTCACCGATGAGATCGTGAAAGATGTGAAACAGACCTACCTCGCCCGGGTGTTTAGCTACCCCGCCGGCAATGTGGAGAGCACTGGTTCCGCTGGCGAGCCTTTATACGAGAACAGCCCCGAATTTACCCCTTACCTCGAGACCAATTTAGGACAGCCCACCATCCAAAGCTTTGAGCAAGTTGGCACAAAGGTGAATGTGACAGTGGAGGACGAGCGGACTTTAGTGCGGCGGAACAACACCTTTCTCAGCCTCCGGGATGTGTTCGGCAAAGATTTAATCTACACACTGTATTACTGGAAGTCCTCTTCCTCCGGCAAGAAGACAGCTAAAACCAACACAAACGAGTTTTTAATCGACGTGGATAAAGGCGAAAACTACTGTTTCAGCGTGCAAGCTGTGATCCCCTCCCGGACCGTGAATAGGAAAAGCACCGATAGCCCCGTTGAGTGCATGGGCCAAGAAAAGGGCGAGTTCCGGGAG
(ヒトIL-15)
AACTGGGTGAACGTCATCAGCGATTTAAAGAAGATCGAAGATTTAATTCAGTCCATGCATATCGACGCCACTTTATACACAGAATCCGACGTGCACCCCTCTTGTAAGGTGACCGCCATGAAATGTTTTTTACTGGAGCTGCAAGTTATCTCTTTAGAGAGCGGAGACGCTAGCATCCACGACACCGTGGAGAATTTAATCATTTTAGCCAATAACTCTTTATCCAGCAACGGCAACGTGACAGAGTCCGGCTGCAAGGAGTGCGAAGAGCTGGAGGAGAAGAACATCAAGGAGTTTCTGCAATCCTTTGTGCACATTGTCCAGATGTTCATCAATACCTCC
【0291】
IL-7/TF/IL-15融合タンパク質のアミノ酸配列(リーダー配列を含む)は以下の通りである(配列番号58)。
(シグナルペプチド)
MKWVTFISLLFLFSSAYS
(ヒトIL-7)
DCDIEGKDGKQYESVLMVSIDQLLDSMKEIGSNCLNNEFNFFKRHICDANKEGMFLFRAARKLRQFLKMNSTGDFDLHLLKVSEGTTILLNCTGQVKGRKPAALGEAQPTKSLEENKSLKEQKKLNDLCFLKRLLQEIKTCWNKILMGTKEH
(ヒト組織因子219)
SGTTNTVAAYNLTWKSTNFKTILEWEPKPVNQVYTVQISTKSGDWKSKCFYTTDTECDLTDEIVKDVKQTYLARVFSYPAGNVESTGSAGEPLYENSPEFTPYLETNLGQPTIQSFEQVGTKVNVTVEDERTLVRRNNTFLSLRDVFGKDLIYTLYYWKSSSSGKKTAKTNTNEFLIDVDKGENYCFSVQAVIPSRTVNRKSTDSPVECMGQEKGEFRE
(ヒトIL-15)
NWVNVISDLKKIEDLIQSMHIDATLYTESDVHPSCKVTAMKCFLLELQVISLESGDASIHDTVENLIILANNSLSSNGNVTESGCKECEELEEKNIKEFLQSFVHIVQMFINTS
【0292】
抗CD16SscFv/IL-15RαSu/IL-21構築物の核酸配列(シグナルペプチド配列を含む)は以下の通りである(配列番号59)。
(シグナルペプチド)
ATGAAGTGGGTGACCTTCATCAGCCTGCTGTTCCTGTTCTCCAGCGCCTACTCC
((抗ヒトCD16scFv)
TCCGAGCTGACCCAGGACCCTGCTGTGTCCGTGGCTCTGGGCCAGACCGTGAGGATCACCTGCCAGGGCGACTCCCTGAGGTCCTACTACGCCTCCTGGTACCAGCAGAAGCCCGGCCAGGCTCCTGTGCTGGTGATCTACGGCAAGAACAACAGGCCCTCCGGCATCCCTGACAGGTTCTCCGGATCCTCCTCCGGCAACACCGCCTCCCTGACCATCACAGGCGCTCAGGCCGAGGACGAGGCTGACTACTACTGCAACTCCAGGGACTCCTCCGGCAACCATGTGGTGTTCGGCGGCGGCACCAAGCTGACCGTGGGCCATGGCGGCGGCGGCTCCGGAGGCGGCGGCAGCGGCGGAGGAGGATCCGAGGTGCAGCTGGTGGAGTCCGGAGGAGGAGTGGTGAGGCCTGGAGGCTCCCTGAGGCTGAGCTGTGCTGCCTCCGGCTTCACCTTCGACGACTACGGCATGTCCTGGGTGAGGCAGGCTCCTGGAAAGGGCCTGGAGTGGGTGTCCGGCATCAACTGGAACGGCGGATCCACCGGCTACGCCGATTCCGTGAAGGGCAGGTTCACCATCAGCAGGGACAACGCCAAGAACTCCCTGTACCTGCAGATGAACTCCCTGAGGGCCGAGGACACCGCCGTGTACTACTGCGCCAGGGGCAGGTCCCTGCTGTTCGACTACTGGGGACAGGGCACCCTGGTGACCGTGTCCAGG
(ヒトIL-15Rαスシドメイン)
ATTACATGCCCCCCTCCCATGAGCGTGGAGCACGCCGACATCTGGGTGAAGAGCTATAGCCTCTACAGCCGGGAGAGGTATATCTGTAACAGCGGCTTCAAGAGGAAGGCCGGCACCAGCAGCCTCACCGAGTGCGTGCTGAATAAGGCTACCAACGTGGCTCACTGGACAACACCCTCTTTAAAGTGCATCCGG
(ヒトIL-21)
CAGGGCCAGGACAGGCACATGATCCGGATGAGGCAGCTCATCGACATCGTCGACCAGCTGAAGAACTACGTGAACGACCTGGTGCCCGAGTTTCTGCCTGCCCCCGAGGACGTGGAGACCAACTGCGAGTGGTCCGCCTTCTCCTGCTTTCAGAAGGCCCAGCTGAAGTCCGCCAACACCGGCAACAACGAGCGGATCATCAACGTGAGCATCAAGAAGCTGAAGCGGAAGCCTCCCTCCACAAACGCCGGCAGGAGGCAGAAGCACAGGCTGACCTGCCCCAGCTGTGACTCCTACGAGAAGAAGCCCCCCAAGGAGTTCCTGGAGAGGTTCAAGTCCCTGCTGCAGAAGATGATCCATCAGCACCTGTCCTCCAGGACCCACGGCTCCGAGGACTCC
【0293】
抗CD16scFv/IL-15RαSu/IL-21構築物のアミノ酸配列(シグナルペプチド配列を含む)は以下の通りである(配列番号60)。
(シグナルペプチド)
MKWVTFISLLFLFSSAYS
(抗ヒトCD16scFv)
SELTQDPAVSVALGQTVRITCQGDSLRSYYASWYQQKPGQAPVLVIYGKNNRPSGIPDRFSGSSSGNTASLTITGAQAEDEADYYCNSRDSSGNHVVFGGGTKLTVGHGGGGSGGGGSGGGGSEVQLVESGGGVVRPGGSLRLSCAASGFTFDDYGMSWVRQAPGKGLEWVSGINWNGGSTGYADSVKGRFTISRDNAKNSLYLQMNSLRAEDTAVYYCARGRSLLFDYWGQGTLVTVSR
(ヒトIL-15Rαスシドメイン)
ITCPPPMSVEHADIWVKSYSLYSRERYICNSGFKRKAGTSSLTECVLNKATNVAHWTTPSLKCIR
(ヒトIL-21)
QGQDRHMIRMRQLIDIVDQLKNYVNDLVPEFLPAPEDVETNCEWSAFSCFQKAQLKSANTGNNERIINVSIKKLKRKPPSTNAGRRQKHRLTCPSCDSYEKKPPKEFLERFKSLLQKMIHQHLSSRTHGSEDS
【0294】
2つのTGFβ受容体II/TF/IL-15構築物の核酸配列(シグナルペプチド配列を含む)は以下の通りである(配列番号61)。
(シグナルペプチド)
ATGAAGTGGGTGACCTTCATCAGCCTGCTGTTCCTGTTCTCCAGCGCCTACTCC
(2つのヒトTGFβ受容体II断片)
ATCCCCCCCCATGTGCAAAAGAGCGTGAACAACGATATGATCGTGACCGACAACAACGGCGCCGTGAAGTTTCCCCAGCTCTGCAAGTTCTGCGATGTCAGGTTCAGCACCTGCGATAATCAGAAGTCCTGCATGTCCAACTGCAGCATCACCTCCATCTGCGAGAAGCCCCAAGAAGTGTGCGTGGCCGTGTGGCGGAAAAATGACGAGAACATCACCCTGGAGACCGTGTGTCACGACCCCAAGCTCCCTTATCACGACTTCATTCTGGAGGACGCTGCCTCCCCCAAATGCATCATGAAGGAGAAGAAGAAGCCCGGAGAGACCTTCTTTATGTGTTCCTGTAGCAGCGACGAGTGTAACGACAACATCATCTTCAGCGAAGAGTACAACACCAGCAACCCTGATGGAGGTGGCGGATCCGGAGGTGGAGGTTCTGGTGGAGGTGGGAGTATTCCTCCCCACGTGCAGAAGAGCGTGAATAATGACATGATCGTGACCGATAACAATGGCGCCGTGAAATTTCCCCAGCTGTGCAAATTCTGCGATGTGAGGTTTTCCACCTGCGACAACCAGAAGTCCTGTATGAGCAACTGCTCCATCACCTCCATCTGTGAGAAGCCTCAGGAGGTGTGCGTGGCTGTCTGGCGGAAGAATGACGAGAATATCACCCTGGAAACCGTCTGCCACGATCCCAAGCTGCCCTACCACGATTTCATCCTGGAAGACGCCGCCAGCCCTAAGTGCATCATGAAAGAGAAAAAGAAGCCTGGCGAGACCTTTTTCATGTGCTCCTGCAGCAGCGACGAATGCAACGACAATATCATCTTTAGCGAGGAATACAATACCAGCAACCCCGAC
(ヒト組織因子219)
AGCGGCACAACCAACACAGTCGCTGCCTATAACCTCACTTGGAAGAGCACCAACTTCAAAACCATCCTCGAATGGGAACCCAAACCCGTTAACCAAGTTTACACCGTGCAGATCAGCACCAAGTCCGGCGACTGGAAGTCCAAATGTTTCTATACCACCGACACCGAGTGCGATCTCACCGATGAGATCGTGAAAGATGTGAAACAGACCTACCTCGCCCGGGTGTTTAGCTACCCCGCCGGCAATGTGGAGAGCACTGGTTCCGCTGGCGAGCCTTTATACGAGAACAGCCCCGAATTTACCCCTTACCTCGAGACCAATTTAGGACAGCCCACCATCCAAAGCTTTGAGCAAGTTGGCACAAAGGTGAATGTGACAGTGGAGGACGAGCGGACTTTAGTGCGGCGGAACAACACCTTTCTCAGCCTCCGGGATGTGTTCGGCAAAGATTTAATCTACACACTGTATTACTGGAAGTCCTCTTCCTCCGGCAAGAAGACAGCTAAAACCAACACAAACGAGTTTTTAATCGACGTGGATAAAGGCGAAAACTACTGTTTCAGCGTGCAAGCTGTGATCCCCTCCCGGACCGTGAATAGGAAAAGCACCGATAGCCCCGTTGAGTGCATGGGCCAAGAAAAGGGCGAGTTCCGGGAG
(ヒトIL-15)
AACTGGGTGAACGTCATCAGCGATTTAAAGAAGATCGAAGATTTAATTCAGTCCATGCATATCGACGCCACTTTATACACAGAATCCGACGTGCACCCCTCTTGTAAGGTGACCGCCATGAAATGTTTTTTACTGGAGCTGCAAGTTATCTCTTTAGAGAGCGGAGACGCTAGCATCCACGACACCGTGGAGAATTTAATCATTTTAGCCAATAACTCTTTATCCAGCAACGGCAACGTGACAGAGTCCGGCTGCAAGGAGTGCGAAGAGCTGGAGGAGAAGAACATCAAGGAGTTTCTGCAATCCTTTGTGCACATTGTCCAGATGTTCATCAATACCTCC
【0295】
TGFβ受容体II/TF/IL-15融合タンパク質のアミノ酸配列(リーダー配列を含む)は以下の通りである(配列番号62)。
(シグナルペプチド)
MKWVTFISLLFLFSSAYS
(ヒトTGFβ受容体II)
IPPHVQKSVNNDMIVTDNNGAVKFPQLCKFCDVRFSTCDNQKSCMSNCSITSICEKPQEVCVAVWRKNDENITLETVCHDPKLPYHDFILEDAASPKCIMKEKKKPGETFFMCSCSSDECNDNIIFSEEYNTSNPDGGGGSGGGGSGGGGSIPPHVQKSVNNDMIVTDNNGAVKFPQLCKFCDVRFSTCDNQKSCMSNCSITSICEKPQEVCVAVWRKNDENITLETVCHDPKLPYHDFILEDAASPKCIMKEKKKPGETFFMCSCSSDECNDNIIFSEEYNTSNPD
(ヒト組織因子219)
SGTTNTVAAYNLTWKSTNFKTILEWEPKPVNQVYTVQISTKSGDWKSKCFYTTDTECDLTDEIVKDVKQTYLARVFSYPAGNVESTGSAGEPLYENSPEFTPYLETNLGQPTIQSFEQVGTKVNVTVEDERTLVRRNNTFLSLRDVFGKDLIYTLYYWKSSSSGKKTAKTNTNEFLIDVDKGENYCFSVQAVIPSRTVNRKSTDSPVECMGQEKGEFRE
(ヒトIL-15)
NWVNVISDLKKIEDLIQSMHIDATLYTESDVHPSCKVTAMKCFLLELQVISLESGDASIHDTVENLIILANNSLSSNGNVTESGCKECEELEEKNIKEFLQSFVHIVQMFINTS
【0296】
抗CD16scFv/IL-15RαSu/IL-21構築物の核酸配列(シグナルペプチド配列を含む)は以下の通りである(配列番号63)。
(シグナルペプチド)
ATGAAGTGGGTGACCTTCATCAGCCTGCTGTTCCTGTTCTCCAGCGCCTACTCC
(抗ヒトCD16scFv)
TCCGAGCTGACCCAGGACCCTGCTGTGTCCGTGGCTCTGGGCCAGACCGTGAGGATCACCTGCCAGGGCGACTCCCTGAGGTCCTACTACGCCTCCTGGTACCAGCAGAAGCCCGGCCAGGCTCCTGTGCTGGTGATCTACGGCAAGAACAACAGGCCCTCCGGCATCCCTGACAGGTTCTCCGGATCCTCCTCCGGCAACACCGCCTCCCTGACCATCACAGGCGCTCAGGCCGAGGACGAGGCTGACTACTACTGCAACTCCAGGGACTCCTCCGGCAACCATGTGGTGTTCGGCGGCGGCACCAAGCTGACCGTGGGCCATGGCGGCGGCGGCTCCGGAGGCGGCGGCAGCGGCGGAGGAGGATCCGAGGTGCAGCTGGTGGAGTCCGGAGGAGGAGTGGTGAGGCCTGGAGGCTCCCTGAGGCTGAGCTGTGCTGCCTCCGGCTTCACCTTCGACGACTACGGCATGTCCTGGGTGAGGCAGGCTCCTGGAAAGGGCCTGGAGTGGGTGTCCGGCATCAACTGGAACGGCGGATCCACCGGCTACGCCGATTCCGTGAAGGGCAGGTTCACCATCAGCAGGGACAACGCCAAGAACTCCCTGTACCTGCAGATGAACTCCCTGAGGGCCGAGGACACCGCCGTGTACTACTGCGCCAGGGGCAGGTCCCTGCTGTTCGACTACTGGGGACAGGGCACCCTGGTGACCGTGTCCAGG
(ヒトIL-15Rαスシドメイン)
ATTACATGCCCCCCTCCCATGAGCGTGGAGCACGCCGACATCTGGGTGAAGAGCTATAGCCTCTACAGCCGGGAGAGGTATATCTGTAACAGCGGCTTCAAGAGGAAGGCCGGCACCAGCAGCCTCACCGAGTGCGTGCTGAATAAGGCTACCAACGTGGCTCACTGGACAACACCCTCTTTAAAGTGCATCCGG
(ヒトIL-21)
CAGGGCCAGGACAGGCACATGATCCGGATGAGGCAGCTCATCGACATCGTCGACCAGCTGAAGAACTACGTGAACGACCTGGTGCCCGAGTTTCTGCCTGCCCCCGAGGACGTGGAGACCAACTGCGAGTGGTCCGCCTTCTCCTGCTTTCAGAAGGCCCAGCTGAAGTCCGCCAACACCGGCAACAACGAGCGGATCATCAACGTGAGCATCAAGAAGCTGAAGCGGAAGCCTCCCTCCACAAACGCCGGCAGGAGGCAGAAGCACAGGCTGACCTGCCCCAGCTGTGACTCCTACGAGAAGAAGCCCCCCAAGGAGTTCCTGGAGAGGTTCAAGTCCCTGCTGCAGAAGATGATCCATCAGCACCTGTCCTCCAGGACCCACGGCTCCGAGGACTCC
【0297】
抗CD16scFv/IL-15RαSu/IL-21構築物のアミノ酸配列(シグナルペプチド配列を含む)は以下の通りである(配列番号64)。
(シグナルペプチド)
MKWVTFISLLFLFSSAYS
(抗ヒトCD16scFv)
SELTQDPAVSVALGQTVRITCQGDSLRSYYASWYQQKPGQAPVLVIYGKNNRPSGIPDRFSGSSSGNTASLTITGAQAEDEADYYCNSRDSSGNHVVFGGGTKLTVGHGGGGSGGGGSGGGGSEVQLVESGGGVVRPGGSLRLSCAASGFTFDDYGMSWVRQAPGKGLEWVSGINWNGGSTGYADSVKGRFTISRDNAKNSLYLQMNSLRAEDTAVYYCARGRSLLFDYWGQGTLVTVSR
(ヒトIL-15Rαスシドメイン)
ITCPPPMSVEHADIWVKSYSLYSRERYICNSGFKRKAGTSSLTECVLNKATNVAHWTTPSLKCIR
(ヒトIL-21)
QGQDRHMIRMRQLIDIVDQLKNYVNDLVPEFLPAPEDVETNCEWSAFSCFQKAQLKSANTGNNERIINVSIKKLKRKPPSTNAGRRQKHRLTCPSCDSYEKKPPKEFLERFKSLLQKMIHQHLSSRTHGSEDS
【0298】
7t15構築物の核酸配列(シグナルペプチド配列を含む)は以下の通りである(配列番号65)。
(シグナルペプチド)
ATGAAGTGGGTGACCTTCATCAGCCTGCTGTTCCTGTTCTCCAGCGCCTACTCC
(ヒトIL7)
GATTGCGACATCGAGGGCAAGGACGGCAAGCAGTACGAGAGCGTGCTGATGGTGTCCATCGACCAGCTGCTGGACAGCATGAAGGAGATCGGCTCCAACTGCCTCAACAACGAGTTCAACTTCTTCAAGCGGCACATCTGCGACGCCAACAAGGAGGGCATGTTCCTGTTCAGGGCCGCCAGGAAACTGCGGCAGTTCCTGAAGATGAACTCCACCGGCGACTTCGACCTGCACCTGCTGAAGGTGTCCGAGGGCACCACCATCCTGCTGAACTGCACCGGACAGGTGAAGGGCCGGAAACCTGCTGCTCTGGGAGAGGCCCAACCCACCAAGAGCCTGGAGGAGAACAAGTCCCTGAAGGAGCAGAAGAAGCTGAACGACCTGTGCTTCCTGAAGAGGCTGCTGCAGGAGATCAAGACCTGCTGGAACAAGATCCTGATGGGCACCAAGGAGCAT
(ヒト組織因子219)
AGCGGCACAACCAACACAGTCGCTGCCTATAACCTCACTTGGAAGAGCACCAACTTCAAAACCATCCTCGAATGGGAACCCAAACCCGTTAACCAAGTTTACACCGTGCAGATCAGCACCAAGTCCGGCGACTGGAAGTCCAAATGTTTCTATACCACCGACACCGAGTGCGATCTCACCGATGAGATCGTGAAAGATGTGAAACAGACCTACCTCGCCCGGGTGTTTAGCTACCCCGCCGGCAATGTGGAGAGCACTGGTTCCGCTGGCGAGCCTTTATACGAGAACAGCCCCGAATTTACCCCTTACCTCGAGACCAATTTAGGACAGCCCACCATCCAAAGCTTTGAGCAAGTTGGCACAAAGGTGAATGTGACAGTGGAGGACGAGCGGACTTTAGTGCGGCGGAACAACACCTTTCTCAGCCTCCGGGATGTGTTCGGCAAAGATTTAATCTACACACTGTATTACTGGAAGTCCTCTTCCTCCGGCAAGAAGACAGCTAAAACCAACACAAACGAGTTTTTAATCGACGTGGATAAAGGCGAAAACTACTGTTTCAGCGTGCAAGCTGTGATCCCCTCCCGGACCGTGAATAGGAAAAGCACCGATAGCCCCGTTGAGTGCATGGGCCAAGAAAAGGGCGAGTTCCGGGAG
(ヒトIL-15)
AACTGGGTGAACGTCATCAGCGATTTAAAGAAGATCGAAGATTTAATTCAGTCCATGCATATCGACGCCACTTTATACACAGAATCCGACGTGCACCCCTCTTGTAAGGTGACCGCCATGAAATGTTTTTTACTGGAGCTGCAAGTTATCTCTTTAGAGAGCGGAGACGCTAGCATCCACGACACCGTGGAGAATTTAATCATTTTAGCCAATAACTCTTTATCCAGCAACGGCAACGTGACAGAGTCCGGCTGCAAGGAGTGCGAAGAGCTGGAGGAGAAGAACATCAAGGAGTTTCTGCAATCCTTTGTGCACATTGTCCAGATGTTCATCAATACCTCC
【0299】
7t15融合タンパク質のアミノ酸配列(リーダー配列を含む)は以下の通りである(配列番号66)。
(シグナルペプチド)
MKWVTFISLLFLFSSAYS
(ヒトIL7)
DCDIEGKDGKQYESVLMVSIDQLLDSMKEIGSNCLNNEFNFFKRHICDANKEGMFLFRAARKLRQFLKMNSTGDFDLHLLKVSEGTTILLNCTGQVKGRKPAALGEAQPTKSLEENKSLKEQKKLNDLCFLKRLLQEIKTCWNKILMGTKEH
(ヒト組織因子219)
SGTTNTVAAYNLTWKSTNFKTILEWEPKPVNQVYTVQISTKSGDWKSKCFYTTDTECDLTDEIVKDVKQTYLARVFSYPAGNVESTGSAGEPLYENSPEFTPYLETNLGQPTIQSFEQVGTKVNVTVEDERTLVRRNNTFLSLRDVFGKDLIYTLYYWKSSSSGKKTAKTNTNEFLIDVDKGENYCFSVQAVIPSRTVNRKSTDSPVECMGQEKGEFRE
(ヒトIL-15)
NWVNVISDLKKIEDLIQSMHIDATLYTESDVHPSCKVTAMKCFLLELQVISLESGDASIHDTVENLIILANNSLSSNGNVTESGCKECEELEEKNIKEFLQSFVHIVQMFINTS
【0300】
7s構築物の核酸配列(シグナルペプチド配列を含む)は以下の通りである(配列番号67)。
(シグナルペプチド)
ATGGGAGTGAAAGTTCTTTTTGCCCTTATTTGTATTGCTGTGGCCGAGGCC
(ヒトIL7)
GATTGTGATATTGAAGGTAAAGATGGCAAACAATATGAGAGTGTTCTAATGGTCAGCATCGATCAATTATTGGACAGCATGAAAGAAATTGGTAGCAATTGCCTGAATAATGAATTTAACTTTTTTAAAAGACATATCTGTGATGCTAATAAGGAAGGTATGTTTTTATTCCGTGCTGCTCGCAAGTTGAGGCAATTTCTTAAAATGAATAGCACTGGTGATTTTGATCTCCACTTATTAAAAGTTTCAGAAGGCACAACAATACTGTTGAACTGCACTGGCCAGGTTAAAGGAAGAAAACCAGCTGCCCTGGGTGAAGCCCAACCAACAAAGAGTTTGGAAGAAAATAAATCTTTAAAGGAACAGAAAAAACTGAATGACTTGTGTTTCCTAAAGAGACTATTACAAGAGATAAAAACTTGTTGGAATAAAATTTTGATGGGCACTAAAGAACAC
(ヒトIL-15Rαスシドメイン)
ATCACGTGCCCTCCCCCCATGTCCGTGGAACACGCAGACATCTGGGTCAAGAGCTACAGCTTGTACTCCAGGGAGCGGTACATTTGTAACTCTGGTTTCAAGCGTAAAGCCGGCACGTCCAGCCTGACGGAGTGCGTGTTGAACAAGGCCACGAATGTCGCCCACTGGACAACCCCCAGTCTCAAATGCATTAGA
【0301】
7s融合タンパク質のアミノ酸配列(リーダー配列を含む)は以下の通りである(配列番号68)。
(シグナルペプチド)
MGVKVLFALICIAVAEA
(ヒトIL7)
DCDIEGKDGKQYESVLMVSIDQLLDSMKEIGSNCLNNEFNFFKRHICDANKEGMFLFRAARKLRQFLKMNSTGDFDLHLLKVSEGTTILLNCTGQVKGRKPAALGEAQPTKSLEENKSLKEQKKLNDLCFLKRLLQEIKTCWNKILMGTKEH
(ヒトIL-15Rαスシドメイン)
ITCPPPMSVEHADIWVKSYSLYSRERYICNSGFKRKAGTSSLTECVLNKATNVAHWTTPSLKCIR
【0302】
2つのTGFβ受容体II/TF/IL-15構築物の核酸配列(シグナルペプチド配列を含む)は以下の通りである(配列番号69)。
(シグナルペプチド)
ATGAAGTGGGTGACCTTCATCAGCCTGCTGTTCCTGTTCTCCAGCGCCTACTCC
(2つのヒトTGFβ受容体II断片)
ATCCCCCCCCATGTGCAAAAGAGCGTGAACAACGATATGATCGTGACCGACAACAACGGCGCCGTGAAGTTTCCCCAGCTCTGCAAGTTCTGCGATGTCAGGTTCAGCACCTGCGATAATCAGAAGTCCTGCATGTCCAACTGCAGCATCACCTCCATCTGCGAGAAGCCCCAAGAAGTGTGCGTGGCCGTGTGGCGGAAAAATGACGAGAACATCACCCTGGAGACCGTGTGTCACGACCCCAAGCTCCCTTATCACGACTTCATTCTGGAGGACGCTGCCTCCCCCAAATGCATCATGAAGGAGAAGAAGAAGCCCGGAGAGACCTTCTTTATGTGTTCCTGTAGCAGCGACGAGTGTAACGACAACATCATCTTCAGCGAAGAGTACAACACCAGCAACCCTGATGGAGGTGGCGGATCCGGAGGTGGAGGTTCTGGTGGAGGTGGGAGTATTCCTCCCCACGTGCAGAAGAGCGTGAATAATGACATGATCGTGACCGATAACAATGGCGCCGTGAAATTTCCCCAGCTGTGCAAATTCTGCGATGTGAGGTTTTCCACCTGCGACAACCAGAAGTCCTGTATGAGCAACTGCTCCATCACCTCCATCTGTGAGAAGCCTCAGGAGGTGTGCGTGGCTGTCTGGCGGAAGAATGACGAGAATATCACCCTGGAAACCGTCTGCCACGATCCCAAGCTGCCCTACCACGATTTCATCCTGGAAGACGCCGCCAGCCCTAAGTGCATCATGAAAGAGAAAAAGAAGCCTGGCGAGACCTTTTTCATGTGCTCCTGCAGCAGCGACGAATGCAACGACAATATCATCTTTAGCGAGGAATACAATACCAGCAACCCCGAC
(ヒト組織因子219)
AGCGGCACAACCAACACAGTCGCTGCCTATAACCTCACTTGGAAGAGCACCAACTTCAAAACCATCCTCGAATGGGAACCCAAACCCGTTAACCAAGTTTACACCGTGCAGATCAGCACCAAGTCCGGCGACTGGAAGTCCAAATGTTTCTATACCACCGACACCGAGTGCGATCTCACCGATGAGATCGTGAAAGATGTGAAACAGACCTACCTCGCCCGGGTGTTTAGCTACCCCGCCGGCAATGTGGAGAGCACTGGTTCCGCTGGCGAGCCTTTATACGAGAACAGCCCCGAATTTACCCCTTACCTCGAGACCAATTTAGGACAGCCCACCATCCAAAGCTTTGAGCAAGTTGGCACAAAGGTGAATGTGACAGTGGAGGACGAGCGGACTTTAGTGCGGCGGAACAACACCTTTCTCAGCCTCCGGGATGTGTTCGGCAAAGATTTAATCTACACACTGTATTACTGGAAGTCCTCTTCCTCCGGCAAGAAGACAGCTAAAACCAACACAAACGAGTTTTTAATCGACGTGGATAAAGGCGAAAACTACTGTTTCAGCGTGCAAGCTGTGATCCCCTCCCGGACCGTGAATAGGAAAAGCACCGATAGCCCCGTTGAGTGCATGGGCCAAGAAAAGGGCGAGTTCCGGGAG
(ヒトIL-15)
AACTGGGTGAACGTCATCAGCGATTTAAAGAAGATCGAAGATTTAATTCAGTCCATGCATATCGACGCCACTTTATACACAGAATCCGACGTGCACCCCTCTTGTAAGGTGACCGCCATGAAATGTTTTTTACTGGAGCTGCAAGTTATCTCTTTAGAGAGCGGAGACGCTAGCATCCACGACACCGTGGAGAATTTAATCATTTTAGCCAATAACTCTTTATCCAGCAACGGCAACGTGACAGAGTCCGGCTGCAAGGAGTGCGAAGAGCTGGAGGAGAAGAACATCAAGGAGTTTCTGCAATCCTTTGTGCACATTGTCCAGATGTTCATCAATACCTCC
【0303】
TGFβ受容体II/TF/IL-15融合タンパク質のアミノ酸配列(リーダー配列を含む)は以下の通りである(配列番号70)。
(シグナルペプチド)
MKWVTFISLLFLFSSAYS
(ヒトTGFβ受容体II)
IPPHVQKSVNNDMIVTDNNGAVKFPQLCKFCDVRFSTCDNQKSCMSNCSITSICEKPQEVCVAVWRKNDENITLETVCHDPKLPYHDFILEDAASPKCIMKEKKKPGETFFMCSCSSDECNDNIIFSEEYNTSNPDGGGGSGGGGSGGGGSIPPHVQKSVNNDMIVTDNNGAVKFPQLCKFCDVRFSTCDNQKSCMSNCSITSICEKPQEVCVAVWRKNDENITLETVCHDPKLPYHDFILEDAASPKCIMKEKKKPGETFFMCSCSSDECNDNIIFSEEYNTSNPD
(ヒト組織因子219)
SGTTNTVAAYNLTWKSTNFKTILEWEPKPVNQVYTVQISTKSGDWKSKCFYTTDTECDLTDEIVKDVKQTYLARVFSYPAGNVESTGSAGEPLYENSPEFTPYLETNLGQPTIQSFEQVGTKVNVTVEDERTLVRRNNTFLSLRDVFGKDLIYTLYYWKSSSSGKKTAKTNTNEFLIDVDKGENYCFSVQAVIPSRTVNRKSTDSPVECMGQEKGEFRE
(ヒトIL-15)
NWVNVISDLKKIEDLIQSMHIDATLYTESDVHPSCKVTAMKCFLLELQVISLESGDASIHDTVENLIILANNSLSSNGNVTESGCKECEELEEKNIKEFLQSFVHIVQMFINTS
【0304】
TGFβ受容体II/IL-15RαSu構築物の核酸配列(シグナルペプチド配列を含む)は以下の通りである(配列番号71)。
(シグナルペプチド)
ATGAAGTGGGTGACCTTCATCAGCCTGCTGTTCCTGTTCTCCAGCGCCTACTCC
(2つのヒトTGFβ受容体II断片)
ATCCCCCCCCATGTGCAAAAGAGCGTGAACAACGATATGATCGTGACCGACAACAACGGCGCCGTGAAGTTTCCCCAGCTCTGCAAGTTCTGCGATGTCAGGTTCAGCACCTGCGATAATCAGAAGTCCTGCATGTCCAACTGCAGCATCACCTCCATCTGCGAGAAGCCCCAAGAAGTGTGCGTGGCCGTGTGGCGGAAAAATGACGAGAACATCACCCTGGAGACCGTGTGTCACGACCCCAAGCTCCCTTATCACGACTTCATTCTGGAGGACGCTGCCTCCCCCAAATGCATCATGAAGGAGAAGAAGAAGCCCGGAGAGACCTTCTTTATGTGTTCCTGTAGCAGCGACGAGTGTAACGACAACATCATCTTCAGCGAAGAGTACAACACCAGCAACCCTGATGGAGGTGGCGGATCCGGAGGTGGAGGTTCTGGTGGAGGTGGGAGTATTCCTCCCCACGTGCAGAAGAGCGTGAATAATGACATGATCGTGACCGATAACAATGGCGCCGTGAAATTTCCCCAGCTGTGCAAATTCTGCGATGTGAGGTTTTCCACCTGCGACAACCAGAAGTCCTGTATGAGCAACTGCTCCATCACCTCCATCTGTGAGAAGCCTCAGGAGGTGTGCGTGGCTGTCTGGCGGAAGAATGACGAGAATATCACCCTGGAAACCGTCTGCCACGATCCCAAGCTGCCCTACCACGATTTCATCCTGGAAGACGCCGCCAGCCCTAAGTGCATCATGAAAGAGAAAAAGAAGCCTGGCGAGACCTTTTTCATGTGCTCCTGCAGCAGCGACGAATGCAACGACAATATCATCTTTAGCGAGGAATACAATACCAGCAACCCCGAC
(ヒトIL-15Rαスシドメイン)
ATTACATGCCCCCCTCCCATGAGCGTGGAGCACGCCGACATCTGGGTGAAGAGCTATAGCCTCTACAGCCGGGAGAGGTATATCTGTAACAGCGGCTTCAAGAGGAAGGCCGGCACCAGCAGCCTCACCGAGTGCGTGCTGAATAAGGCTACCAACGTGGCTCACTGGACAACACCCTCTTTAAAGTGCATCCGG
【0305】
2つのTGFβ受容体II/IL-15RαSu構築物のアミノ酸配列(シグナルペプチド配列を含む)は以下の通りである(配列番号72)。
(シグナルペプチド)
MKWVTFISLLFLFSSAYS
(2つのヒトTGFβ受容体II細胞外ドメイン)
IPPHVQKSVNNDMIVTDNNGAVKFPQLCKFCDVRFSTCDNQKSCMSNCSITSICEKPQEVCVAVWRKNDENITLETVCHDPKLPYHDFILEDAASPKCIMKEKKKPGETFFMCSCSSDECNDNIIFSEEYNTSNPDGGGGSGGGGSGGGGSIPPHVQKSVNNDMIVTDNNGAVKFPQLCKFCDVRFSTCDNQKSCMSNCSITSICEKPQEVCVAVWRKNDENITLETVCHDPKLPYHDFILEDAASPKCIMKEKKKPGETFFMCSCSSDECNDNIIFSEEYNTSNPD
(ヒトIL-15Rαスシドメイン)
ITCPPPMSVEHADIWVKSYSLYSRERYICNSGFKRKAGTSSLTECVLNKATNVAHWTTPSLKCIR
【0306】
7t15構築物の核酸配列(シグナルペプチド配列を含む)は以下の通りである(配列番号73)。
(シグナルペプチド)
ATGAAGTGGGTGACCTTCATCAGCCTGCTGTTCCTGTTCTCCAGCGCCTACTCC
(ヒトIL7)
GATTGCGACATCGAGGGCAAGGACGGCAAGCAGTACGAGAGCGTGCTGATGGTGTCCATCGACCAGCTGCTGGACAGCATGAAGGAGATCGGCTCCAACTGCCTCAACAACGAGTTCAACTTCTTCAAGCGGCACATCTGCGACGCCAACAAGGAGGGCATGTTCCTGTTCAGGGCCGCCAGGAAACTGCGGCAGTTCCTGAAGATGAACTCCACCGGCGACTTCGACCTGCACCTGCTGAAGGTGTCCGAGGGCACCACCATCCTGCTGAACTGCACCGGACAGGTGAAGGGCCGGAAACCTGCTGCTCTGGGAGAGGCCCAACCCACCAAGAGCCTGGAGGAGAACAAGTCCCTGAAGGAGCAGAAGAAGCTGAACGACCTGTGCTTCCTGAAGAGGCTGCTGCAGGAGATCAAGACCTGCTGGAACAAGATCCTGATGGGCACCAAGGAGCAT
(ヒト組織因子219)
AGCGGCACAACCAACACAGTCGCTGCCTATAACCTCACTTGGAAGAGCACCAACTTCAAAACCATCCTCGAATGGGAACCCAAACCCGTTAACCAAGTTTACACCGTGCAGATCAGCACCAAGTCCGGCGACTGGAAGTCCAAATGTTTCTATACCACCGACACCGAGTGCGATCTCACCGATGAGATCGTGAAAGATGTGAAACAGACCTACCTCGCCCGGGTGTTTAGCTACCCCGCCGGCAATGTGGAGAGCACTGGTTCCGCTGGCGAGCCTTTATACGAGAACAGCCCCGAATTTACCCCTTACCTCGAGACCAATTTAGGACAGCCCACCATCCAAAGCTTTGAGCAAGTTGGCACAAAGGTGAATGTGACAGTGGAGGACGAGCGGACTTTAGTGCGGCGGAACAACACCTTTCTCAGCCTCCGGGATGTGTTCGGCAAAGATTTAATCTACACACTGTATTACTGGAAGTCCTCTTCCTCCGGCAAGAAGACAGCTAAAACCAACACAAACGAGTTTTTAATCGACGTGGATAAAGGCGAAAACTACTGTTTCAGCGTGCAAGCTGTGATCCCCTCCCGGACCGTGAATAGGAAAAGCACCGATAGCCCCGTTGAGTGCATGGGCCAAGAAAAGGGCGAGTTCCGGGAG
(ヒトIL-15)
AACTGGGTGAACGTCATCAGCGATTTAAAGAAGATCGAAGATTTAATTCAGTCCATGCATATCGACGCCACTTTATACACAGAATCCGACGTGCACCCCTCTTGTAAGGTGACCGCCATGAAATGTTTTTTACTGGAGCTGCAAGTTATCTCTTTAGAGAGCGGAGACGCTAGCATCCACGACACCGTGGAGAATTTAATCATTTTAGCCAATAACTCTTTATCCAGCAACGGCAACGTGACAGAGTCCGGCTGCAAGGAGTGCGAAGAGCTGGAGGAGAAGAACATCAAGGAGTTTCTGCAATCCTTTGTGCACATTGTCCAGATGTTCATCAATACCTCC
【0307】
7t15融合タンパク質のアミノ酸配列(リーダー配列を含む)は以下の通りである(配列番号74)。
(シグナルペプチド)
MKWVTFISLLFLFSSAYS
(ヒトIL7)
DCDIEGKDGKQYESVLMVSIDQLLDSMKEIGSNCLNNEFNFFKRHICDANKEGMFLFRAARKLRQFLKMNSTGDFDLHLLKVSEGTTILLNCTGQVKGRKPAALGEAQPTKSLEENKSLKEQKKLNDLCFLKRLLQEIKTCWNKILMGTKEH
(ヒト組織因子219)
SGTTNTVAAYNLTWKSTNFKTILEWEPKPVNQVYTVQISTKSGDWKSKCFYTTDTECDLTDEIVKDVKQTYLARVFSYPAGNVESTGSAGEPLYENSPEFTPYLETNLGQPTIQSFEQVGTKVNVTVEDERTLVRRNNTFLSLRDVFGKDLIYTLYYWKSSSSGKKTAKTNTNEFLIDVDKGENYCFSVQAVIPSRTVNRKSTDSPVECMGQEKGEFRE
(ヒトIL-15)
NWVNVISDLKKIEDLIQSMHIDATLYTESDVHPSCKVTAMKCFLLELQVISLESGDASIHDTVENLIILANNSLSSNGNVTESGCKECEELEEKNIKEFLQSFVHIVQMFINTS
【0308】
21s137Lの核酸配列およびタンパク質配列を以下に示す。21s137L構築物の核酸配列(シグナルペプチド配列を含む)は以下の通りである(配列番号75)。
(シグナルペプチド)
ATGAAGTGGGTGACCTTCATCAGCCTGCTGTTCCTGTTCTCCAGCGCCTACTCC
(ヒトIL-21)
CAGGGCCAGGACAGGCACATGATCCGGATGAGGCAGCTCATCGACATCGTCGACCAGCTGAAGAACTACGTGAACGACCTGGTGCCCGAGTTTCTGCCTGCCCCCGAGGACGTGGAGACCAACTGCGAGTGGTCCGCCTTCTCCTGCTTTCAGAAGGCCCAGCTGAAGTCCGCCAACACCGGCAACAACGAGCGGATCATCAACGTGAGCATCAAGAAGCTGAAGCGGAAGCCTCCCTCCACAAACGCCGGCAGGAGGCAGAAGCACAGGCTGACCTGCCCCAGCTGTGACTCCTACGAGAAGAAGCCCCCCAAGGAGTTCCTGGAGAGGTTCAAGTCCCTGCTGCAGAAGATGATCCATCAGCACCTGTCCTCCAGGACCCACGGCTCCGAGGACTCC
(ヒトIL-15Rαスシドメイン)
ATTACATGCCCCCCTCCCATGAGCGTGGAGCACGCCGACATCTGGGTGAAGAGCTATAGCCTCTACAGCCGGGAGAGGTATATCTGTAACAGCGGCTTCAAGAGGAAGGCCGGCACCAGCAGCCTCACCGAGTGCGTGCTGAATAAGGCTACCAACGTGGCTCACTGGACAACACCCTCTTTAAAGTGCATCCGG
((G4S)3リンカー)
GGCGGTGGAGGATCCGGAGGAGGTGGCTCCGGCGGCGGAGGATCT
(ヒトCD137L)
CGCGAGGGTCCCGAGCTTTCGCCCGACGATCCCGCCGGCCTCTTGGACCTGCGGCAGGGCATGTTTGCGCAGCTGGTGGCCCAAAATGTTCTGCTGATCGATGGGCCCCTGAGCTGGTACAGTGACCCAGGCCTGGCAGGCGTGTCCCTGACGGGGGGCCTGAGCTACAAAGAGGACACGAAGGAGCTGGTGGTGGCCAAGGCTGGAGTCTACTATGTCTTCTTTCAACTAGAGCTGCGGCGCGTGGTGGCCGGCGAGGGCTCAGGCTCCGTTTCACTTGCGCTGCACCTGCAGCCACTGCGCTCTGCTGCTGGGGCCGCCGCCCTGGCTTTGACCGTGGACCTGCCACCCGCCTCCTCCGAGGCTCGGAACTCGGCCTTCGGTTTCCAGGGCCGCTTGCTGCACCTGAGTGCCGGCCAGCGCCTGGGCGTCCATCTTCACACTGAGGCCAGGGCACGCCATGCCTGGCAGCTTACCCAGGGCGCCACAGTCTTGGGACTCTTCCGGGTGACCCCCGAAATCCCAGCCGGACTCCCTTCACCGAGGTCGGAA
【0309】
21s137L融合タンパク質のアミノ酸配列(リーダー配列を含む)は以下の通りである(配列番号76)。
(シグナルペプチド)
MKWVTFISLLFLFSSAYS
(ヒトIL-21)
QGQDRHMIRMRQLIDIVDQLKNYVNDLVPEFLPAPEDVETNCEWSAFSCFQKAQLKSANTGNNERIINVSIKKLKRKPPSTNAGRRQKHRLTCPSCDSYEKKPPKEFLERFKSLLQKMIHQHLSSRTHGSEDS
(ヒトIL-15Rαスシドメイン)
ITCPPPMSVEHADIWVKSYSLYSRERYICNSGFKRKAGTSSLTECVLNKATNVAHWTTPSLKCIR
((G4S)3リンカー)
GGGGSGGGGSGGGGS
(ヒトCD137L)
REGPELSPDDPAGLLDLRQGMFAQLVAQNVLLIDGPLSWYSDPGLAGVSLTGGLSYKEDTKELVVAKAGVYYVFFQLELRRVVAGEGSGSVSLALHLQPLRSAAGAAALALTVDLPPASSEARNSAFGFQGRLLHLSAGQRLGVHLHTEARARHAWQLTQGATVLGLFRVTPEIPAGLPSPRSE
【0310】
7t15構築物の核酸配列(シグナルペプチド配列を含む)は以下の通りである(配列番号77)。
(シグナルペプチド)
ATGAAGTGGGTGACCTTCATCAGCCTGCTGTTCCTGTTCTCCAGCGCCTACTCC
(ヒトIL7)
GATTGCGACATCGAGGGCAAGGACGGCAAGCAGTACGAGAGCGTGCTGATGGTGTCCATCGACCAGCTGCTGGACAGCATGAAGGAGATCGGCTCCAACTGCCTCAACAACGAGTTCAACTTCTTCAAGCGGCACATCTGCGACGCCAACAAGGAGGGCATGTTCCTGTTCAGGGCCGCCAGGAAACTGCGGCAGTTCCTGAAGATGAACTCCACCGGCGACTTCGACCTGCACCTGCTGAAGGTGTCCGAGGGCACCACCATCCTGCTGAACTGCACCGGACAGGTGAAGGGCCGGAAACCTGCTGCTCTGGGAGAGGCCCAACCCACCAAGAGCCTGGAGGAGAACAAGTCCCTGAAGGAGCAGAAGAAGCTGAACGACCTGTGCTTCCTGAAGAGGCTGCTGCAGGAGATCAAGACCTGCTGGAACAAGATCCTGATGGGCACCAAGGAGCAT
(ヒト組織因子219)
AGCGGCACAACCAACACAGTCGCTGCCTATAACCTCACTTGGAAGAGCACCAACTTCAAAACCATCCTCGAATGGGAACCCAAACCCGTTAACCAAGTTTACACCGTGCAGATCAGCACCAAGTCCGGCGACTGGAAGTCCAAATGTTTCTATACCACCGACACCGAGTGCGATCTCACCGATGAGATCGTGAAAGATGTGAAACAGACCTACCTCGCCCGGGTGTTTAGCTACCCCGCCGGCAATGTGGAGAGCACTGGTTCCGCTGGCGAGCCTTTATACGAGAACAGCCCCGAATTTACCCCTTACCTCGAGACCAATTTAGGACAGCCCACCATCCAAAGCTTTGAGCAAGTTGGCACAAAGGTGAATGTGACAGTGGAGGACGAGCGGACTTTAGTGCGGCGGAACAACACCTTTCTCAGCCTCCGGGATGTGTTCGGCAAAGATTTAATCTACACACTGTATTACTGGAAGTCCTCTTCCTCCGGCAAGAAGACAGCTAAAACCAACACAAACGAGTTTTTAATCGACGTGGATAAAGGCGAAAACTACTGTTTCAGCGTGCAAGCTGTGATCCCCTCCCGGACCGTGAATAGGAAAAGCACCGATAGCCCCGTTGAGTGCATGGGCCAAGAAAAGGGCGAGTTCCGGGAG
(ヒトIL-15)
AACTGGGTGAACGTCATCAGCGATTTAAAGAAGATCGAAGATTTAATTCAGTCCATGCATATCGACGCCACTTTATACACAGAATCCGACGTGCACCCCTCTTGTAAGGTGACCGCCATGAAATGTTTTTTACTGGAGCTGCAAGTTATCTCTTTAGAGAGCGGAGACGCTAGCATCCACGACACCGTGGAGAATTTAATCATTTTAGCCAATAACTCTTTATCCAGCAACGGCAACGTGACAGAGTCCGGCTGCAAGGAGTGCGAAGAGCTGGAGGAGAAGAACATCAAGGAGTTTCTGCAATCCTTTGTGCACATTGTCCAGATGTTCATCAATACCTCC
【0311】
7t15融合タンパク質のアミノ酸配列(リーダー配列を含む)は以下の通りである(配列番号78)。
(シグナルペプチド)
MKWVTFISLLFLFSSAYS
(ヒトIL7)
DCDIEGKDGKQYESVLMVSIDQLLDSMKEIGSNCLNNEFNFFKRHICDANKEGMFLFRAARKLRQFLKMNSTGDFDLHLLKVSEGTTILLNCTGQVKGRKPAALGEAQPTKSLEENKSLKEQKKLNDLCFLKRLLQEIKTCWNKILMGTKEH
(ヒト組織因子219)
SGTTNTVAAYNLTWKSTNFKTILEWEPKPVNQVYTVQISTKSGDWKSKCFYTTDTECDLTDEIVKDVKQTYLARVFSYPAGNVESTGSAGEPLYENSPEFTPYLETNLGQPTIQSFEQVGTKVNVTVEDERTLVRRNNTFLSLRDVFGKDLIYTLYYWKSSSSGKKTAKTNTNEFLIDVDKGENYCFSVQAVIPSRTVNRKSTDSPVECMGQEKGEFRE
(ヒトIL-15)
NWVNVISDLKKIEDLIQSMHIDATLYTESDVHPSCKVTAMKCFLLELQVISLESGDASIHDTVENLIILANNSLSSNGNVTESGCKECEELEEKNIKEFLQSFVHIVQMFINTS
【0312】
21s137L(ショートバージョン)の核酸配列およびタンパク質配列が以下に示される。21s137L(ショートバージョン)構築物(シグナルペプチド配列を含む)の核酸配列は以下の通りである(配列番号79)。
(シグナルペプチド)
ATGAAGTGGGTGACCTTCATCAGCCTGCTGTTCCTGTTCTCCAGCGCCTACTCC
(ヒトIL-21)
CAGGGCCAGGACAGGCACATGATCCGGATGAGGCAGCTCATCGACATCGTCGACCAGCTGAAGAACTACGTGAACGACCTGGTGCCCGAGTTTCTGCCTGCCCCCGAGGACGTGGAGACCAACTGCGAGTGGTCCGCCTTCTCCTGCTTTCAGAAGGCCCAGCTGAAGTCCGCCAACACCGGCAACAACGAGCGGATCATCAACGTGAGCATCAAGAAGCTGAAGCGGAAGCCTCCCTCCACAAACGCCGGCAGGAGGCAGAAGCACAGGCTGACCTGCCCCAGCTGTGACTCCTACGAGAAGAAGCCCCCCAAGGAGTTCCTGGAGAGGTTCAAGTCCCTGCTGCAGAAGATGATCCATCAGCACCTGTCCTCCAGGACCCACGGCTCCGAGGACTCC
(ヒトIL-15Rαスシドメイン)
ATTACATGCCCCCCTCCCATGAGCGTGGAGCACGCCGACATCTGGGTGAAGAGCTATAGCCTCTACAGCCGGGAGAGGTATATCTGTAACAGCGGCTTCAAGAGGAAGGCCGGCACCAGCAGCCTCACCGAGTGCGTGCTGAATAAGGCTACCAACGTGGCTCACTGGACAACACCCTCTTTAAAGTGCATCCGG
((G4S)3リンカー)
GGCGGTGGAGGATCCGGAGGAGGTGGCTCCGGCGGCGGAGGATCT
(ヒトCD137リガンドショートバージョン)
GATCCCGCCGGCCTCTTGGACCTGCGGCAGGGCATGTTTGCGCAGCTGGTGGCCCAAAATGTTCTGCTGATCGATGGGCCCCTGAGCTGGTACAGTGACCCAGGCCTGGCAGGCGTGTCCCTGACGGGGGGCCTGAGCTACAAAGAGGACACGAAGGAGCTGGTGGTGGCCAAGGCTGGAGTCTACTATGTCTTCTTTCAACTAGAGCTGCGGCGCGTGGTGGCCGGCGAGGGCTCAGGCTCCGTTTCACTTGCGCTGCACCTGCAGCCACTGCGCTCTGCTGCTGGGGCCGCCGCCCTGGCTTTGACCGTGGACCTGCCACCCGCCTCCTCCGAGGCTCGGAACTCGGCCTTCGGTTTCCAGGGCCGCTTGCTGCACCTGAGTGCCGGCCAGCGCCTGGGCGTCCATCTTCACACTGAGGCCAGGGCACGCCATGCCTGGCAGCTTACCCAGGGCGCCACAGTCTTGGGACTCTTCCGGGTGACCCCCGAAATC
【0313】
21s137L(ショートバージョン)構築物のアミノ酸配列(シグナルペプチド配列を含む)は以下の通りである(配列番号80)。
(シグナルペプチド)
MKWVTFISLLFLFSSAYS
(ヒトIL-21)
QGQDRHMIRMRQLIDIVDQLKNYVNDLVPEFLPAPEDVETNCEWSAFSCFQKAQLKSANTGNNERIINVSIKKLKRKPPSTNAGRRQKHRLTCPSCDSYEKKPPKEFLERFKSLLQKMIHQHLSSRTHGSEDS
(ヒトIL-15Rαスシドメイン)
ITCPPPMSVEHADIWVKSYSLYSRERYICNSGFKRKAGTSSLTECVLNKATNVAHWTTPSLKCIR
((G4S)3リンカー)
GGGGSGGGGSGGGGS
(ヒトCD137リガンドショートバージョン)
DPAGLLDLRQGMFAQLVAQNVLLIDGPLSWYSDPGLAGVSLTGGLSYKEDTKELVVAKAGVYYVFFQLELRRVVAGEGSGSVSLALHLQPLRSAAGAAALALTVDLPPASSEARNSAFGFQGRLLHLSAGQRLGVHLHTEARARHAWQLTQGATVLGLFRVTPEI
【0314】
7t15構築物の核酸配列(シグナルペプチド配列を含む)は以下の通りである(配列番号81)。
(シグナルペプチド)
ATGAAGTGGGTGACCTTCATCAGCCTGCTGTTCCTGTTCTCCAGCGCCTACTCC
(ヒトIL7)
GATTGCGACATCGAGGGCAAGGACGGCAAGCAGTACGAGAGCGTGCTGATGGTGTCCATCGACCAGCTGCTGGACAGCATGAAGGAGATCGGCTCCAACTGCCTCAACAACGAGTTCAACTTCTTCAAGCGGCACATCTGCGACGCCAACAAGGAGGGCATGTTCCTGTTCAGGGCCGCCAGGAAACTGCGGCAGTTCCTGAAGATGAACTCCACCGGCGACTTCGACCTGCACCTGCTGAAGGTGTCCGAGGGCACCACCATCCTGCTGAACTGCACCGGACAGGTGAAGGGCCGGAAACCTGCTGCTCTGGGAGAGGCCCAACCCACCAAGAGCCTGGAGGAGAACAAGTCCCTGAAGGAGCAGAAGAAGCTGAACGACCTGTGCTTCCTGAAGAGGCTGCTGCAGGAGATCAAGACCTGCTGGAACAAGATCCTGATGGGCACCAAGGAGCAT
(ヒト組織因子219)
AGCGGCACAACCAACACAGTCGCTGCCTATAACCTCACTTGGAAGAGCACCAACTTCAAAACCATCCTCGAATGGGAACCCAAACCCGTTAACCAAGTTTACACCGTGCAGATCAGCACCAAGTCCGGCGACTGGAAGTCCAAATGTTTCTATACCACCGACACCGAGTGCGATCTCACCGATGAGATCGTGAAAGATGTGAAACAGACCTACCTCGCCCGGGTGTTTAGCTACCCCGCCGGCAATGTGGAGAGCACTGGTTCCGCTGGCGAGCCTTTATACGAGAACAGCCCCGAATTTACCCCTTACCTCGAGACCAATTTAGGACAGCCCACCATCCAAAGCTTTGAGCAAGTTGGCACAAAGGTGAATGTGACAGTGGAGGACGAGCGGACTTTAGTGCGGCGGAACAACACCTTTCTCAGCCTCCGGGATGTGTTCGGCAAAGATTTAATCTACACACTGTATTACTGGAAGTCCTCTTCCTCCGGCAAGAAGACAGCTAAAACCAACACAAACGAGTTTTTAATCGACGTGGATAAAGGCGAAAACTACTGTTTCAGCGTGCAAGCTGTGATCCCCTCCCGGACCGTGAATAGGAAAAGCACCGATAGCCCCGTTGAGTGCATGGGCCAAGAAAAGGGCGAGTTCCGGGAG
(ヒトIL-15)
AACTGGGTGAACGTCATCAGCGATTTAAAGAAGATCGAAGATTTAATTCAGTCCATGCATATCGACGCCACTTTATACACAGAATCCGACGTGCACCCCTCTTGTAAGGTGACCGCCATGAAATGTTTTTTACTGGAGCTGCAAGTTATCTCTTTAGAGAGCGGAGACGCTAGCATCCACGACACCGTGGAGAATTTAATCATTTTAGCCAATAACTCTTTATCCAGCAACGGCAACGTGACAGAGTCCGGCTGCAAGGAGTGCGAAGAGCTGGAGGAGAAGAACATCAAGGAGTTTCTGCAATCCTTTGTGCACATTGTCCAGATGTTCATCAATACCTCC
【0315】
7t15融合タンパク質のアミノ酸配列(リーダー配列を含む)は以下の通りである(配列番号82)。
(シグナルペプチド)
MKWVTFISLLFLFSSAYS
(ヒトIL7)
DCDIEGKDGKQYESVLMVSIDQLLDSMKEIGSNCLNNEFNFFKRHICDANKEGMFLFRAARKLRQFLKMNSTGDFDLHLLKVSEGTTILLNCTGQVKGRKPAALGEAQPTKSLEENKSLKEQKKLNDLCFLKRLLQEIKTCWNKILMGTKEH
(ヒト組織因子219)
SGTTNTVAAYNLTWKSTNFKTILEWEPKPVNQVYTVQISTKSGDWKSKCFYTTDTECDLTDEIVKDVKQTYLARVFSYPAGNVESTGSAGEPLYENSPEFTPYLETNLGQPTIQSFEQVGTKVNVTVEDERTLVRRNNTFLSLRDVFGKDLIYTLYYWKSSSSGKKTAKTNTNEFLIDVDKGENYCFSVQAVIPSRTVNRKSTDSPVECMGQEKGEFRE
(ヒトIL-15)
NWVNVISDLKKIEDLIQSMHIDATLYTESDVHPSCKVTAMKCFLLELQVISLESGDASIHDTVENLIILANNSLSSNGNVTESGCKECEELEEKNIKEFLQSFVHIVQMFINTS
【0316】
TGFRs構築物の核酸配列(シグナルペプチド配列を含む)は以下の通りである(配列番号83)。
(シグナルペプチド)
ATGAAGTGGGTGACCTTCATCAGCCTGCTGTTCCTGTTCTCCAGCGCCTACTCC
(ヒトTGFβ受容体II断片)
ATCCCCCCCCATGTGCAAAAGAGCGTGAACAACGATATGATCGTGACCGACAACAACGGCGCCGTGAAGTTTCCCCAGCTCTGCAAGTTCTGCGATGTCAGGTTCAGCACCTGCGATAATCAGAAGTCCTGCATGTCCAACTGCAGCATCACCTCCATCTGCGAGAAGCCCCAAGAAGTGTGCGTGGCCGTGTGGCGGAAAAATGACGAGAACATCACCCTGGAGACCGTGTGTCACGACCCCAAGCTCCCTTATCACGACTTCATTCTGGAGGACGCTGCCTCCCCCAAATGCATCATGAAGGAGAAGAAGAAGCCCGGAGAGACCTTCTTTATGTGTTCCTGTAGCAGCGACGAGTGTAACGACAACATCATCTTCAGCGAAGAGTACAACACCAGCAACCCTGATGGAGGTGGCGGATCCGGAGGTGGAGGTTCTGGTGGAGGTGGGAGTATTCCTCCCCACGTGCAGAAGAGCGTGAATAATGACATGATCGTGACCGATAACAATGGCGCCGTGAAATTTCCCCAGCTGTGCAAATTCTGCGATGTGAGGTTTTCCACCTGCGACAACCAGAAGTCCTGTATGAGCAACTGCTCCATCACCTCCATCTGTGAGAAGCCTCAGGAGGTGTGCGTGGCTGTCTGGCGGAAGAATGACGAGAATATCACCCTGGAAACCGTCTGCCACGATCCCAAGCTGCCCTACCACGATTTCATCCTGGAAGACGCCGCCAGCCCTAAGTGCATCATGAAAGAGAAAAAGAAGCCTGGCGAGACCTTTTTCATGTGCTCCTGCAGCAGCGACGAATGCAACGACAATATCATCTTTAGCGAGGAATACAATACCAGCAACCCCGAC
(ヒトIL-15Rαスシドメイン)
ATTACATGCCCCCCTCCCATGAGCGTGGAGCACGCCGACATCTGGGTGAAGAGCTATAGCCTCTACAGCCGGGAGAGGTATATCTGTAACAGCGGCTTCAAGAGGAAGGCCGGCACCAGCAGCCTCACCGAGTGCGTGCTGAATAAGGCTACCAACGTGGCTCACTGGACAACACCCTCTTTAAAGTGCATCCGG
【0317】
TGFRs融合タンパク質のアミノ酸配列(リーダー配列を含む)は以下の通りである(配列番号84)。
(シグナルペプチド)
MKWVTFISLLFLFSSAYS
(ヒトTGFβ受容体II)
IPPHVQKSVNNDMIVTDNNGAVKFPQLCKFCDVRFSTCDNQKSCMSNCSITSICEKPQEVCVAVWRKNDENITLETVCHDPKLPYHDFILEDAASPKCIMKEKKKPGETFFMCSCSSDECNDNIIFSEEYNTSNPDGGGGSGGGGSGGGGSIPPHVQKSVNNDMIVTDNNGAVKFPQLCKFCDVRFSTCDNQKSCMSNCSITSICEKPQEVCVAVWRKNDENITLETVCHDPKLPYHDFILEDAASPKCIMKEKKKPGETFFMCSCSSDECNDNIIFSEEYNTSNPD
(ヒトIL-15Rαスシドメイン)
ITCPPPMSVEHADIWVKSYSLYSRERYICNSGFKRKAGTSSLTECVLNKATNVAHWTTPSLKCIR
【0318】
TGFRt15構築物の核酸配列(シグナルペプチド配列を含む)は以下の通りである(配列番号85)。
(シグナルペプチド)
ATGAAGTGGGTGACCTTCATCAGCCTGCTGTTCCTGTTCTCCAGCGCCTACTCC
(ヒトTGFβ受容体II断片)
ATCCCCCCCCATGTGCAAAAGAGCGTGAACAACGATATGATCGTGACCGACAACAACGGCGCCGTGAAGTTTCCCCAGCTCTGCAAGTTCTGCGATGTCAGGTTCAGCACCTGCGATAATCAGAAGTCCTGCATGTCCAACTGCAGCATCACCTCCATCTGCGAGAAGCCCCAAGAAGTGTGCGTGGCCGTGTGGCGGAAAAATGACGAGAACATCACCCTGGAGACCGTGTGTCACGACCCCAAGCTCCCTTATCACGACTTCATTCTGGAGGACGCTGCCTCCCCCAAATGCATCATGAAGGAGAAGAAGAAGCCCGGAGAGACCTTCTTTATGTGTTCCTGTAGCAGCGACGAGTGTAACGACAACATCATCTTCAGCGAAGAGTACAACACCAGCAACCCTGATGGAGGTGGCGGATCCGGAGGTGGAGGTTCTGGTGGAGGTGGGAGTATTCCTCCCCACGTGCAGAAGAGCGTGAATAATGACATGATCGTGACCGATAACAATGGCGCCGTGAAATTTCCCCAGCTGTGCAAATTCTGCGATGTGAGGTTTTCCACCTGCGACAACCAGAAGTCCTGTATGAGCAACTGCTCCATCACCTCCATCTGTGAGAAGCCTCAGGAGGTGTGCGTGGCTGTCTGGCGGAAGAATGACGAGAATATCACCCTGGAAACCGTCTGCCACGATCCCAAGCTGCCCTACCACGATTTCATCCTGGAAGACGCCGCCAGCCCTAAGTGCATCATGAAAGAGAAAAAGAAGCCTGGCGAGACCTTTTTCATGTGCTCCTGCAGCAGCGACGAATGCAACGACAATATCATCTTTAGCGAGGAATACAATACCAGCAACCCCGAC
(ヒト組織因子219)
AGCGGCACAACCAACACAGTCGCTGCCTATAACCTCACTTGGAAGAGCACCAACTTCAAAACCATCCTCGAATGGGAACCCAAACCCGTTAACCAAGTTTACACCGTGCAGATCAGCACCAAGTCCGGCGACTGGAAGTCCAAATGTTTCTATACCACCGACACCGAGTGCGATCTCACCGATGAGATCGTGAAAGATGTGAAACAGACCTACCTCGCCCGGGTGTTTAGCTACCCCGCCGGCAATGTGGAGAGCACTGGTTCCGCTGGCGAGCCTTTATACGAGAACAGCCCCGAATTTACCCCTTACCTCGAGACCAATTTAGGACAGCCCACCATCCAAAGCTTTGAGCAAGTTGGCACAAAGGTGAATGTGACAGTGGAGGACGAGCGGACTTTAGTGCGGCGGAACAACACCTTTCTCAGCCTCCGGGATGTGTTCGGCAAAGATTTAATCTACACACTGTATTACTGGAAGTCCTCTTCCTCCGGCAAGAAGACAGCTAAAACCAACACAAACGAGTTTTTAATCGACGTGGATAAAGGCGAAAACTACTGTTTCAGCGTGCAAGCTGTGATCCCCTCCCGGACCGTGAATAGGAAAAGCACCGATAGCCCCGTTGAGTGCATGGGCCAAGAAAAGGGCGAGTTCCGGGAG
(ヒトIL-15)
AACTGGGTGAACGTCATCAGCGATTTAAAGAAGATCGAAGATTTAATTCAGTCCATGCATATCGACGCCACTTTATACACAGAATCCGACGTGCACCCCTCTTGTAAGGTGACCGCCATGAAATGTTTTTTACTGGAGCTGCAAGTTATCTCTTTAGAGAGCGGAGACGCTAGCATCCACGACACCGTGGAGAATTTAATCATTTTAGCCAATAACTCTTTATCCAGCAACGGCAACGTGACAGAGTCCGGCTGCAAGGAGTGCGAAGAGCTGGAGGAGAAGAACATCAAGGAGTTTCTGCAATCCTTTGTGCACATTGTCCAGATGTTCATCAATACCTCC
【0319】
TGFRt15融合タンパク質のアミノ酸配列(リーダー配列を含む)は以下の通りである(配列番号86)。
(シグナルペプチド)
MKWVTFISLLFLFSSAYS
(ヒトTGFβ受容体II)
IPPHVQKSVNNDMIVTDNNGAVKFPQLCKFCDVRFSTCDNQKSCMSNCSITSICEKPQEVCVAVWRKNDENITLETVCHDPKLPYHDFILEDAASPKCIMKEKKKPGETFFMCSCSSDECNDNIIFSEEYNTSNPDGGGGSGGGGSGGGGSIPPHVQKSVNNDMIVTDNNGAVKFPQLCKFCDVRFSTCDNQKSCMSNCSITSICEKPQEVCVAVWRKNDENITLETVCHDPKLPYHDFILEDAASPKCIMKEKKKPGETFFMCSCSSDECNDNIIFSEEYNTSNPD
(ヒト組織因子219)
SGTTNTVAAYNLTWKSTNFKTILEWEPKPVNQVYTVQISTKSGDWKSKCFYTTDTECDLTDEIVKDVKQTYLARVFSYPAGNVESTGSAGEPLYENSPEFTPYLETNLGQPTIQSFEQVGTKVNVTVEDERTLVRRNNTFLSLRDVFGKDLIYTLYYWKSSSSGKKTAKTNTNEFLIDVDKGENYCFSVQAVIPSRTVNRKSTDSPVECMGQEKGEFRE
(ヒトIL-15)
NWVNVISDLKKIEDLIQSMHIDATLYTESDVHPSCKVTAMKCFLLELQVISLESGDASIHDTVENLIILANNSLSSNGNVTESGCKECEELEEKNIKEFLQSFVHIVQMFINTS
【0320】
21s137Lの核酸配列およびタンパク質配列が以下に示される。21s137L構築物の核酸配列(シグナルペプチド配列を含む)は以下の通りである(配列番号87)。
(シグナルペプチド)
ATGAAGTGGGTGACCTTCATCAGCCTGCTGTTCCTGTTCTCCAGCGCCTACTCC
(ヒトIL-21)
CAGGGCCAGGACAGGCACATGATCCGGATGAGGCAGCTCATCGACATCGTCGACCAGCTGAAGAACTACGTGAACGACCTGGTGCCCGAGTTTCTGCCTGCCCCCGAGGACGTGGAGACCAACTGCGAGTGGTCCGCCTTCTCCTGCTTTCAGAAGGCCCAGCTGAAGTCCGCCAACACCGGCAACAACGAGCGGATCATCAACGTGAGCATCAAGAAGCTGAAGCGGAAGCCTCCCTCCACAAACGCCGGCAGGAGGCAGAAGCACAGGCTGACCTGCCCCAGCTGTGACTCCTACGAGAAGAAGCCCCCCAAGGAGTTCCTGGAGAGGTTCAAGTCCCTGCTGCAGAAGATGATCCATCAGCACCTGTCCTCCAGGACCCACGGCTCCGAGGACTCC
(ヒトIL-15Rαスシドメイン)
ATTACATGCCCCCCTCCCATGAGCGTGGAGCACGCCGACATCTGGGTGAAGAGCTATAGCCTCTACAGCCGGGAGAGGTATATCTGTAACAGCGGCTTCAAGAGGAAGGCCGGCACCAGCAGCCTCACCGAGTGCGTGCTGAATAAGGCTACCAACGTGGCTCACTGGACAACACCCTCTTTAAAGTGCATCCGG
((G4S)3リンカー)
GGCGGTGGAGGATCCGGAGGAGGTGGCTCCGGCGGCGGAGGATCT
(ヒトCD137L)
CGCGAGGGTCCCGAGCTTTCGCCCGACGATCCCGCCGGCCTCTTGGACCTGCGGCAGGGCATGTTTGCGCAGCTGGTGGCCCAAAATGTTCTGCTGATCGATGGGCCCCTGAGCTGGTACAGTGACCCAGGCCTGGCAGGCGTGTCCCTGACGGGGGGCCTGAGCTACAAAGAGGACACGAAGGAGCTGGTGGTGGCCAAGGCTGGAGTCTACTATGTCTTCTTTCAACTAGAGCTGCGGCGCGTGGTGGCCGGCGAGGGCTCAGGCTCCGTTTCACTTGCGCTGCACCTGCAGCCACTGCGCTCTGCTGCTGGGGCCGCCGCCCTGGCTTTGACCGTGGACCTGCCACCCGCCTCCTCCGAGGCTCGGAACTCGGCCTTCGGTTTCCAGGGCCGCTTGCTGCACCTGAGTGCCGGCCAGCGCCTGGGCGTCCATCTTCACACTGAGGCCAGGGCACGCCATGCCTGGCAGCTTACCCAGGGCGCCACAGTCTTGGGACTCTTCCGGGTGACCCCCGAAATCCCAGCCGGACTCCCTTCACCGAGGTCGGAA
【0321】
21s137L融合タンパク質のアミノ酸配列(リーダー配列を含む)は以下の通りである(配列番号88)。
(シグナルペプチド)
MKWVTFISLLFLFSSAYS
(ヒトIL-21)
QGQDRHMIRMRQLIDIVDQLKNYVNDLVPEFLPAPEDVETNCEWSAFSCFQKAQLKSANTGNNERIINVSIKKLKRKPPSTNAGRRQKHRLTCPSCDSYEKKPPKEFLERFKSLLQKMIHQHLSSRTHGSEDS
(ヒトIL-15Rαスシドメイン)
ITCPPPMSVEHADIWVKSYSLYSRERYICNSGFKRKAGTSSLTECVLNKATNVAHWTTPSLKCIR
((G4S)3リンカー)
GGGGSGGGGSGGGGS
(ヒトCD137L)
REGPELSPDDPAGLLDLRQGMFAQLVAQNVLLIDGPLSWYSDPGLAGVSLTGGLSYKEDTKELVVAKAGVYYVFFQLELRRVVAGEGSGSVSLALHLQPLRSAAGAAALALTVDLPPASSEARNSAFGFQGRLLHLSAGQRLGVHLHTEARARHAWQLTQGATVLGLFRVTPEIPAGLPSPRSE
【0322】
TGFRt15構築物の核酸配列(シグナルペプチド配列を含む)は以下の通りである(配列番号89)。
(シグナルペプチド)
ATGAAGTGGGTGACCTTCATCAGCCTGCTGTTCCTGTTCTCCAGCGCCTACTCC
(ヒトTGFβ受容体II断片)
ATCCCCCCCCATGTGCAAAAGAGCGTGAACAACGATATGATCGTGACCGACAACAACGGCGCCGTGAAGTTTCCCCAGCTCTGCAAGTTCTGCGATGTCAGGTTCAGCACCTGCGATAATCAGAAGTCCTGCATGTCCAACTGCAGCATCACCTCCATCTGCGAGAAGCCCCAAGAAGTGTGCGTGGCCGTGTGGCGGAAAAATGACGAGAACATCACCCTGGAGACCGTGTGTCACGACCCCAAGCTCCCTTATCACGACTTCATTCTGGAGGACGCTGCCTCCCCCAAATGCATCATGAAGGAGAAGAAGAAGCCCGGAGAGACCTTCTTTATGTGTTCCTGTAGCAGCGACGAGTGTAACGACAACATCATCTTCAGCGAAGAGTACAACACCAGCAACCCTGATGGAGGTGGCGGATCCGGAGGTGGAGGTTCTGGTGGAGGTGGGAGTATTCCTCCCCACGTGCAGAAGAGCGTGAATAATGACATGATCGTGACCGATAACAATGGCGCCGTGAAATTTCCCCAGCTGTGCAAATTCTGCGATGTGAGGTTTTCCACCTGCGACAACCAGAAGTCCTGTATGAGCAACTGCTCCATCACCTCCATCTGTGAGAAGCCTCAGGAGGTGTGCGTGGCTGTCTGGCGGAAGAATGACGAGAATATCACCCTGGAAACCGTCTGCCACGATCCCAAGCTGCCCTACCACGATTTCATCCTGGAAGACGCCGCCAGCCCTAAGTGCATCATGAAAGAGAAAAAGAAGCCTGGCGAGACCTTTTTCATGTGCTCCTGCAGCAGCGACGAATGCAACGACAATATCATCTTTAGCGAGGAATACAATACCAGCAACCCCGAC
(ヒト組織因子219)
AGCGGCACAACCAACACAGTCGCTGCCTATAACCTCACTTGGAAGAGCACCAACTTCAAAACCATCCTCGAATGGGAACCCAAACCCGTTAACCAAGTTTACACCGTGCAGATCAGCACCAAGTCCGGCGACTGGAAGTCCAAATGTTTCTATACCACCGACACCGAGTGCGATCTCACCGATGAGATCGTGAAAGATGTGAAACAGACCTACCTCGCCCGGGTGTTTAGCTACCCCGCCGGCAATGTGGAGAGCACTGGTTCCGCTGGCGAGCCTTTATACGAGAACAGCCCCGAATTTACCCCTTACCTCGAGACCAATTTAGGACAGCCCACCATCCAAAGCTTTGAGCAAGTTGGCACAAAGGTGAATGTGACAGTGGAGGACGAGCGGACTTTAGTGCGGCGGAACAACACCTTTCTCAGCCTCCGGGATGTGTTCGGCAAAGATTTAATCTACACACTGTATTACTGGAAGTCCTCTTCCTCCGGCAAGAAGACAGCTAAAACCAACACAAACGAGTTTTTAATCGACGTGGATAAAGGCGAAAACTACTGTTTCAGCGTGCAAGCTGTGATCCCCTCCCGGACCGTGAATAGGAAAAGCACCGATAGCCCCGTTGAGTGCATGGGCCAAGAAAAGGGCGAGTTCCGGGAG
(ヒトIL-15)
AACTGGGTGAACGTCATCAGCGATTTAAAGAAGATCGAAGATTTAATTCAGTCCATGCATATCGACGCCACTTTATACACAGAATCCGACGTGCACCCCTCTTGTAAGGTGACCGCCATGAAATGTTTTTTACTGGAGCTGCAAGTTATCTCTTTAGAGAGCGGAGACGCTAGCATCCACGACACCGTGGAGAATTTAATCATTTTAGCCAATAACTCTTTATCCAGCAACGGCAACGTGACAGAGTCCGGCTGCAAGGAGTGCGAAGAGCTGGAGGAGAAGAACATCAAGGAGTTTCTGCAATCCTTTGTGCACATTGTCCAGATGTTCATCAATACCTCC
【0323】
TGFRt15融合タンパク質のアミノ酸配列(リーダー配列を含む)は以下の通りである(配列番号90)。
(シグナルペプチド)
MKWVTFISLLFLFSSAYS
(ヒトTGFβ受容体II)
IPPHVQKSVNNDMIVTDNNGAVKFPQLCKFCDVRFSTCDNQKSCMSNCSITSICEKPQEVCVAVWRKNDENITLETVCHDPKLPYHDFILEDAASPKCIMKEKKKPGETFFMCSCSSDECNDNIIFSEEYNTSNPDGGGGSGGGGSGGGGSIPPHVQKSVNNDMIVTDNNGAVKFPQLCKFCDVRFSTCDNQKSCMSNCSITSICEKPQEVCVAVWRKNDENITLETVCHDPKLPYHDFILEDAASPKCIMKEKKKPGETFFMCSCSSDECNDNIIFSEEYNTSNPD
(ヒト組織因子219)
SGTTNTVAAYNLTWKSTNFKTILEWEPKPVNQVYTVQISTKSGDWKSKCFYTTDTECDLTDEIVKDVKQTYLARVFSYPAGNVESTGSAGEPLYENSPEFTPYLETNLGQPTIQSFEQVGTKVNVTVEDERTLVRRNNTFLSLRDVFGKDLIYTLYYWKSSSSGKKTAKTNTNEFLIDVDKGENYCFSVQAVIPSRTVNRKSTDSPVECMGQEKGEFRE
(ヒトIL-15)
NWVNVISDLKKIEDLIQSMHIDATLYTESDVHPSCKVTAMKCFLLELQVISLESGDASIHDTVENLIILANNSLSSNGNVTESGCKECEELEEKNIKEFLQSFVHIVQMFINTS
【0324】
TGFRs21構築物の核酸配列(シグナルペプチド配列を含む)は以下の通りである(配列番号91)。
(シグナルペプチド)
ATGAAGTGGGTGACCTTCATCAGCCTGCTGTTCCTGTTCTCCAGCGCCTACTCC
(ヒトTGFβ受容体II断片)
ATCCCCCCCCATGTGCAAAAGAGCGTGAACAACGATATGATCGTGACCGACAACAACGGCGCCGTGAAGTTTCCCCAGCTCTGCAAGTTCTGCGATGTCAGGTTCAGCACCTGCGATAATCAGAAGTCCTGCATGTCCAACTGCAGCATCACCTCCATCTGCGAGAAGCCCCAAGAAGTGTGCGTGGCCGTGTGGCGGAAAAATGACGAGAACATCACCCTGGAGACCGTGTGTCACGACCCCAAGCTCCCTTATCACGACTTCATTCTGGAGGACGCTGCCTCCCCCAAATGCATCATGAAGGAGAAGAAGAAGCCCGGAGAGACCTTCTTTATGTGTTCCTGTAGCAGCGACGAGTGTAACGACAACATCATCTTCAGCGAAGAGTACAACACCAGCAACCCTGATGGAGGTGGCGGATCCGGAGGTGGAGGTTCTGGTGGAGGTGGGAGTATTCCTCCCCACGTGCAGAAGAGCGTGAATAATGACATGATCGTGACCGATAACAATGGCGCCGTGAAATTTCCCCAGCTGTGCAAATTCTGCGATGTGAGGTTTTCCACCTGCGACAACCAGAAGTCCTGTATGAGCAACTGCTCCATCACCTCCATCTGTGAGAAGCCTCAGGAGGTGTGCGTGGCTGTCTGGCGGAAGAATGACGAGAATATCACCCTGGAAACCGTCTGCCACGATCCCAAGCTGCCCTACCACGATTTCATCCTGGAAGACGCCGCCAGCCCTAAGTGCATCATGAAAGAGAAAAAGAAGCCTGGCGAGACCTTTTTCATGTGCTCCTGCAGCAGCGACGAATGCAACGACAATATCATCTTTAGCGAGGAATACAATACCAGCAACCCCGAC
(ヒトIL-15Rαスシドメイン)
ATTACATGCCCCCCTCCCATGAGCGTGGAGCACGCCGACATCTGGGTGAAGAGCTATAGCCTCTACAGCCGGGAGAGGTATATCTGTAACAGCGGCTTCAAGAGGAAGGCCGGCACCAGCAGCCTCACCGAGTGCGTGCTGAATAAGGCTACCAACGTGGCTCACTGGACAACACCCTCTTTAAAGTGCATCCGG
(ヒトIL-21)
CAGGGCCAGGACAGGCACATGATCCGGATGAGGCAGCTCATCGACATCGTCGACCAGCTGAAGAACTACGTGAACGACCTGGTGCCCGAGTTTCTGCCTGCCCCCGAGGACGTGGAGACCAACTGCGAGTGGTCCGCCTTCTCCTGCTTTCAGAAGGCCCAGCTGAAGTCCGCCAACACCGGCAACAACGAGCGGATCATCAACGTGAGCATCAAGAAGCTGAAGCGGAAGCCTCCCTCCACAAACGCCGGCAGGAGGCAGAAGCACAGGCTGACCTGCCCCAGCTGTGACTCCTACGAGAAGAAGCCCCCCAAGGAGTTCCTGGAGAGGTTCAAGTCCCTGCTGCAGAAGATGATCCATCAGCACCTGTCCTCCAGGACCCACGGCTCCGAGGACTCC
【0325】
TGFRs21融合タンパク質のアミノ酸配列(リーダー配列を含む)は以下の通りである(配列番号92)。
(シグナルペプチド)
MKWVTFISLLFLFSSAYS
(ヒトTGFβ受容体II)
IPPHVQKSVNNDMIVTDNNGAVKFPQLCKFCDVRFSTCDNQKSCMSNCSITSICEKPQEVCVAVWRKNDENITLETVCHDPKLPYHDFILEDAASPKCIMKEKKKPGETFFMCSCSSDECNDNIIFSEEYNTSNPDGGGGSGGGGSGGGGSIPPHVQKSVNNDMIVTDNNGAVKFPQLCKFCDVRFSTCDNQKSCMSNCSITSICEKPQEVCVAVWRKNDENITLETVCHDPKLPYHDFILEDAASPKCIMKEKKKPGETFFMCSCSSDECNDNIIFSEEYNTSNPD
(ヒトIL-15Rαスシドメイン)
ITCPPPMSVEHADIWVKSYSLYSRERYICNSGFKRKAGTSSLTECVLNKATNVAHWTTPSLKCIR
(ヒトIL-21)
QGQDRHMIRMRQLIDIVDQLKNYVNDLVPEFLPAPEDVETNCEWSAFSCFQKAQLKSANTGNNERIINVSIKKLKRKPPSTNAGRRQKHRLTCPSCDSYEKKPPKEFLERFKSLLQKMIHQHLSSRTHGSEDS
【0326】
TGFRt15構築物の核酸配列(シグナルペプチド配列を含む)は以下の通りである(配列番号93)。
(シグナルペプチド)
ATGAAGTGGGTGACCTTCATCAGCCTGCTGTTCCTGTTCTCCAGCGCCTACTCC
(ヒトTGFβ受容体II断片)
ATCCCCCCCCATGTGCAAAAGAGCGTGAACAACGATATGATCGTGACCGACAACAACGGCGCCGTGAAGTTTCCCCAGCTCTGCAAGTTCTGCGATGTCAGGTTCAGCACCTGCGATAATCAGAAGTCCTGCATGTCCAACTGCAGCATCACCTCCATCTGCGAGAAGCCCCAAGAAGTGTGCGTGGCCGTGTGGCGGAAAAATGACGAGAACATCACCCTGGAGACCGTGTGTCACGACCCCAAGCTCCCTTATCACGACTTCATTCTGGAGGACGCTGCCTCCCCCAAATGCATCATGAAGGAGAAGAAGAAGCCCGGAGAGACCTTCTTTATGTGTTCCTGTAGCAGCGACGAGTGTAACGACAACATCATCTTCAGCGAAGAGTACAACACCAGCAACCCTGATGGAGGTGGCGGATCCGGAGGTGGAGGTTCTGGTGGAGGTGGGAGTATTCCTCCCCACGTGCAGAAGAGCGTGAATAATGACATGATCGTGACCGATAACAATGGCGCCGTGAAATTTCCCCAGCTGTGCAAATTCTGCGATGTGAGGTTTTCCACCTGCGACAACCAGAAGTCCTGTATGAGCAACTGCTCCATCACCTCCATCTGTGAGAAGCCTCAGGAGGTGTGCGTGGCTGTCTGGCGGAAGAATGACGAGAATATCACCCTGGAAACCGTCTGCCACGATCCCAAGCTGCCCTACCACGATTTCATCCTGGAAGACGCCGCCAGCCCTAAGTGCATCATGAAAGAGAAAAAGAAGCCTGGCGAGACCTTTTTCATGTGCTCCTGCAGCAGCGACGAATGCAACGACAATATCATCTTTAGCGAGGAATACAATACCAGCAACCCCGAC
(ヒト組織因子219)
AGCGGCACAACCAACACAGTCGCTGCCTATAACCTCACTTGGAAGAGCACCAACTTCAAAACCATCCTCGAATGGGAACCCAAACCCGTTAACCAAGTTTACACCGTGCAGATCAGCACCAAGTCCGGCGACTGGAAGTCCAAATGTTTCTATACCACCGACACCGAGTGCGATCTCACCGATGAGATCGTGAAAGATGTGAAACAGACCTACCTCGCCCGGGTGTTTAGCTACCCCGCCGGCAATGTGGAGAGCACTGGTTCCGCTGGCGAGCCTTTATACGAGAACAGCCCCGAATTTACCCCTTACCTCGAGACCAATTTAGGACAGCCCACCATCCAAAGCTTTGAGCAAGTTGGCACAAAGGTGAATGTGACAGTGGAGGACGAGCGGACTTTAGTGCGGCGGAACAACACCTTTCTCAGCCTCCGGGATGTGTTCGGCAAAGATTTAATCTACACACTGTATTACTGGAAGTCCTCTTCCTCCGGCAAGAAGACAGCTAAAACCAACACAAACGAGTTTTTAATCGACGTGGATAAAGGCGAAAACTACTGTTTCAGCGTGCAAGCTGTGATCCCCTCCCGGACCGTGAATAGGAAAAGCACCGATAGCCCCGTTGAGTGCATGGGCCAAGAAAAGGGCGAGTTCCGGGAG
(ヒトIL-15)
AACTGGGTGAACGTCATCAGCGATTTAAAGAAGATCGAAGATTTAATTCAGTCCATGCATATCGACGCCACTTTATACACAGAATCCGACGTGCACCCCTCTTGTAAGGTGACCGCCATGAAATGTTTTTTACTGGAGCTGCAAGTTATCTCTTTAGAGAGCGGAGACGCTAGCATCCACGACACCGTGGAGAATTTAATCATTTTAGCCAATAACTCTTTATCCAGCAACGGCAACGTGACAGAGTCCGGCTGCAAGGAGTGCGAAGAGCTGGAGGAGAAGAACATCAAGGAGTTTCTGCAATCCTTTGTGCACATTGTCCAGATGTTCATCAATACCTCC
【0327】
TGFRt15融合タンパク質のアミノ酸配列(リーダー配列を含む)は以下の通りである(配列番号94)。
(シグナルペプチド)
MKWVTFISLLFLFSSAYS
(ヒトTGFβ受容体II)
IPPHVQKSVNNDMIVTDNNGAVKFPQLCKFCDVRFSTCDNQKSCMSNCSITSICEKPQEVCVAVWRKNDENITLETVCHDPKLPYHDFILEDAASPKCIMKEKKKPGETFFMCSCSSDECNDNIIFSEEYNTSNPDGGGGSGGGGSGGGGSIPPHVQKSVNNDMIVTDNNGAVKFPQLCKFCDVRFSTCDNQKSCMSNCSITSICEKPQEVCVAVWRKNDENITLETVCHDPKLPYHDFILEDAASPKCIMKEKKKPGETFFMCSCSSDECNDNIIFSEEYNTSNPD
(ヒト組織因子219)
SGTTNTVAAYNLTWKSTNFKTILEWEPKPVNQVYTVQISTKSGDWKSKCFYTTDTECDLTDEIVKDVKQTYLARVFSYPAGNVESTGSAGEPLYENSPEFTPYLETNLGQPTIQSFEQVGTKVNVTVEDERTLVRRNNTFLSLRDVFGKDLIYTLYYWKSSSSGKKTAKTNTNEFLIDVDKGENYCFSVQAVIPSRTVNRKSTDSPVECMGQEKGEFRE
(ヒトIL-15)
NWVNVISDLKKIEDLIQSMHIDATLYTESDVHPSCKVTAMKCFLLELQVISLESGDASIHDTVENLIILANNSLSSNGNVTESGCKECEELEEKNIKEFLQSFVHIVQMFINTS
【0328】
TGFRs16構築物の核酸配列(シグナルペプチド配列を含む)は以下の通りである(配列番号95)。
(シグナルペプチド)
ATGAAGTGGGTGACCTTCATCAGCCTGCTGTTCCTGTTCTCCAGCGCCTACTCC
(ヒトTGFβ受容体II断片)
ATCCCCCCCCATGTGCAAAAGAGCGTGAACAACGATATGATCGTGACCGACAACAACGGCGCCGTGAAGTTTCCCCAGCTCTGCAAGTTCTGCGATGTCAGGTTCAGCACCTGCGATAATCAGAAGTCCTGCATGTCCAACTGCAGCATCACCTCCATCTGCGAGAAGCCCCAAGAAGTGTGCGTGGCCGTGTGGCGGAAAAATGACGAGAACATCACCCTGGAGACCGTGTGTCACGACCCCAAGCTCCCTTATCACGACTTCATTCTGGAGGACGCTGCCTCCCCCAAATGCATCATGAAGGAGAAGAAGAAGCCCGGAGAGACCTTCTTTATGTGTTCCTGTAGCAGCGACGAGTGTAACGACAACATCATCTTCAGCGAAGAGTACAACACCAGCAACCCTGATGGAGGTGGCGGATCCGGAGGTGGAGGTTCTGGTGGAGGTGGGAGTATTCCTCCCCACGTGCAGAAGAGCGTGAATAATGACATGATCGTGACCGATAACAATGGCGCCGTGAAATTTCCCCAGCTGTGCAAATTCTGCGATGTGAGGTTTTCCACCTGCGACAACCAGAAGTCCTGTATGAGCAACTGCTCCATCACCTCCATCTGTGAGAAGCCTCAGGAGGTGTGCGTGGCTGTCTGGCGGAAGAATGACGAGAATATCACCCTGGAAACCGTCTGCCACGATCCCAAGCTGCCCTACCACGATTTCATCCTGGAAGACGCCGCCAGCCCTAAGTGCATCATGAAAGAGAAAAAGAAGCCTGGCGAGACCTTTTTCATGTGCTCCTGCAGCAGCGACGAATGCAACGACAATATCATCTTTAGCGAGGAATACAATACCAGCAACCCCGAC
(ヒトIL-15Rαスシドメイン)
ATTACATGCCCCCCTCCCATGAGCGTGGAGCACGCCGACATCTGGGTGAAGAGCTATAGCCTCTACAGCCGGGAGAGGTATATCTGTAACAGCGGCTTCAAGAGGAAGGCCGGCACCAGCAGCCTCACCGAGTGCGTGCTGAATAAGGCTACCAACGTGGCTCACTGGACAACACCCTCTTTAAAGTGCATCCGG
(抗ヒトCD16scFv)
TCCGAGCTGACCCAGGACCCTGCTGTGTCCGTGGCTCTGGGCCAGACCGTGAGGATCACCTGCCAGGGCGACTCCCTGAGGTCCTACTACGCCTCCTGGTACCAGCAGAAGCCCGGCCAGGCTCCTGTGCTGGTGATCTACGGCAAGAACAACAGGCCCTCCGGCATCCCTGACAGGTTCTCCGGATCCTCCTCCGGCAACACCGCCTCCCTGACCATCACAGGCGCTCAGGCCGAGGACGAGGCTGACTACTACTGCAACTCCAGGGACTCCTCCGGCAACCATGTGGTGTTCGGCGGCGGCACCAAGCTGACCGTGGGCCATGGCGGCGGCGGCTCCGGAGGCGGCGGCAGCGGCGGAGGAGGATCCGAGGTGCAGCTGGTGGAGTCCGGAGGAGGAGTGGTGAGGCCTGGAGGCTCCCTGAGGCTGAGCTGTGCTGCCTCCGGCTTCACCTTCGACGACTACGGCATGTCCTGGGTGAGGCAGGCTCCTGGAAAGGGCCTGGAGTGGGTGTCCGGCATCAACTGGAACGGCGGATCCACCGGCTACGCCGATTCCGTGAAGGGCAGGTTCACCATCAGCAGGGACAACGCCAAGAACTCCCTGTACCTGCAGATGAACTCCCTGAGGGCCGAGGACACCGCCGTGTACTACTGCGCCAGGGGCAGGTCCCTGCTGTTCGACTACTGGGGACAGGGCACCCTGGTGACCGTGTCCAGG
【0329】
TGFRs16融合タンパク質のアミノ酸配列(リーダー配列を含む)は以下の通りである(配列番号96)。
(シグナルペプチド)
MKWVTFISLLFLFSSAYS
(ヒトTGFβ受容体II)
IPPHVQKSVNNDMIVTDNNGAVKFPQLCKFCDVRFSTCDNQKSCMSNCSITSICEKPQEVCVAVWRKNDENITLETVCHDPKLPYHDFILEDAASPKCIMKEKKKPGETFFMCSCSSDECNDNIIFSEEYNTSNPDGGGGSGGGGSGGGGSIPPHVQKSVNNDMIVTDNNGAVKFPQLCKFCDVRFSTCDNQKSCMSNCSITSICEKPQEVCVAVWRKNDENITLETVCHDPKLPYHDFILEDAASPKCIMKEKKKPGETFFMCSCSSDECNDNIIFSEEYNTSNPD
(ヒトIL-15Rαスシドメイン)
ITCPPPMSVEHADIWVKSYSLYSRERYICNSGFKRKAGTSSLTECVLNKATNVAHWTTPSLKCIR
(抗ヒトCD16scFv)
SELTQDPAVSVALGQTVRITCQGDSLRSYYASWYQQKPGQAPVLVIYGKNNRPSGIPDRFSGSSSGNTASLTITGAQAEDEADYYCNSRDSSGNHVVFGGGTKLTVGHGGGGSGGGGSGGGGSEVQLVESGGGVVRPGGSLRLSCAASGFTFDDYGMSWVRQAPGKGLEWVSGINWNGGSTGYADSVKGRFTISRDNAKNSLYLQMNSLRAEDTAVYYCARGRSLLFDYWGQGTLVTVSR
【0330】
TGFRt15構築物の核酸配列(シグナルペプチド配列を含む)は以下の通りである(配列番号97)。
(シグナルペプチド)
ATGAAGTGGGTGACCTTCATCAGCCTGCTGTTCCTGTTCTCCAGCGCCTACTCC
(ヒトTGFβ受容体II断片)
ATCCCCCCCCATGTGCAAAAGAGCGTGAACAACGATATGATCGTGACCGACAACAACGGCGCCGTGAAGTTTCCCCAGCTCTGCAAGTTCTGCGATGTCAGGTTCAGCACCTGCGATAATCAGAAGTCCTGCATGTCCAACTGCAGCATCACCTCCATCTGCGAGAAGCCCCAAGAAGTGTGCGTGGCCGTGTGGCGGAAAAATGACGAGAACATCACCCTGGAGACCGTGTGTCACGACCCCAAGCTCCCTTATCACGACTTCATTCTGGAGGACGCTGCCTCCCCCAAATGCATCATGAAGGAGAAGAAGAAGCCCGGAGAGACCTTCTTTATGTGTTCCTGTAGCAGCGACGAGTGTAACGACAACATCATCTTCAGCGAAGAGTACAACACCAGCAACCCTGATGGAGGTGGCGGATCCGGAGGTGGAGGTTCTGGTGGAGGTGGGAGTATTCCTCCCCACGTGCAGAAGAGCGTGAATAATGACATGATCGTGACCGATAACAATGGCGCCGTGAAATTTCCCCAGCTGTGCAAATTCTGCGATGTGAGGTTTTCCACCTGCGACAACCAGAAGTCCTGTATGAGCAACTGCTCCATCACCTCCATCTGTGAGAAGCCTCAGGAGGTGTGCGTGGCTGTCTGGCGGAAGAATGACGAGAATATCACCCTGGAAACCGTCTGCCACGATCCCAAGCTGCCCTACCACGATTTCATCCTGGAAGACGCCGCCAGCCCTAAGTGCATCATGAAAGAGAAAAAGAAGCCTGGCGAGACCTTTTTCATGTGCTCCTGCAGCAGCGACGAATGCAACGACAATATCATCTTTAGCGAGGAATACAATACCAGCAACCCCGAC
(ヒト組織因子219)
AGCGGCACAACCAACACAGTCGCTGCCTATAACCTCACTTGGAAGAGCACCAACTTCAAAACCATCCTCGAATGGGAACCCAAACCCGTTAACCAAGTTTACACCGTGCAGATCAGCACCAAGTCCGGCGACTGGAAGTCCAAATGTTTCTATACCACCGACACCGAGTGCGATCTCACCGATGAGATCGTGAAAGATGTGAAACAGACCTACCTCGCCCGGGTGTTTAGCTACCCCGCCGGCAATGTGGAGAGCACTGGTTCCGCTGGCGAGCCTTTATACGAGAACAGCCCCGAATTTACCCCTTACCTCGAGACCAATTTAGGACAGCCCACCATCCAAAGCTTTGAGCAAGTTGGCACAAAGGTGAATGTGACAGTGGAGGACGAGCGGACTTTAGTGCGGCGGAACAACACCTTTCTCAGCCTCCGGGATGTGTTCGGCAAAGATTTAATCTACACACTGTATTACTGGAAGTCCTCTTCCTCCGGCAAGAAGACAGCTAAAACCAACACAAACGAGTTTTTAATCGACGTGGATAAAGGCGAAAACTACTGTTTCAGCGTGCAAGCTGTGATCCCCTCCCGGACCGTGAATAGGAAAAGCACCGATAGCCCCGTTGAGTGCATGGGCCAAGAAAAGGGCGAGTTCCGGGAG
(ヒトIL-15)
AACTGGGTGAACGTCATCAGCGATTTAAAGAAGATCGAAGATTTAATTCAGTCCATGCATATCGACGCCACTTTATACACAGAATCCGACGTGCACCCCTCTTGTAAGGTGACCGCCATGAAATGTTTTTTACTGGAGCTGCAAGTTATCTCTTTAGAGAGCGGAGACGCTAGCATCCACGACACCGTGGAGAATTTAATCATTTTAGCCAATAACTCTTTATCCAGCAACGGCAACGTGACAGAGTCCGGCTGCAAGGAGTGCGAAGAGCTGGAGGAGAAGAACATCAAGGAGTTTCTGCAATCCTTTGTGCACATTGTCCAGATGTTCATCAATACCTCC
【0331】
TGFRt15融合タンパク質のアミノ酸配列(リーダー配列を含む)は以下の通りである(配列番号98)。
(シグナルペプチド)
MKWVTFISLLFLFSSAYS
(ヒトTGFβ受容体II)
IPPHVQKSVNNDMIVTDNNGAVKFPQLCKFCDVRFSTCDNQKSCMSNCSITSICEKPQEVCVAVWRKNDENITLETVCHDPKLPYHDFILEDAASPKCIMKEKKKPGETFFMCSCSSDECNDNIIFSEEYNTSNPDGGGGSGGGGSGGGGSIPPHVQKSVNNDMIVTDNNGAVKFPQLCKFCDVRFSTCDNQKSCMSNCSITSICEKPQEVCVAVWRKNDENITLETVCHDPKLPYHDFILEDAASPKCIMKEKKKPGETFFMCSCSSDECNDNIIFSEEYNTSNPD
(ヒト組織因子219)
SGTTNTVAAYNLTWKSTNFKTILEWEPKPVNQVYTVQISTKSGDWKSKCFYTTDTECDLTDEIVKDVKQTYLARVFSYPAGNVESTGSAGEPLYENSPEFTPYLETNLGQPTIQSFEQVGTKVNVTVEDERTLVRRNNTFLSLRDVFGKDLIYTLYYWKSSSSGKKTAKTNTNEFLIDVDKGENYCFSVQAVIPSRTVNRKSTDSPVECMGQEKGEFRE
(ヒトIL-15)
NWVNVISDLKKIEDLIQSMHIDATLYTESDVHPSCKVTAMKCFLLELQVISLESGDASIHDTVENLIILANNSLSSNGNVTESGCKECEELEEKNIKEFLQSFVHIVQMFINTS
【0332】
TGFRs137L構築物の核酸配列(シグナルペプチド配列を含む)は以下の通りである(配列番号99)。
(シグナルペプチド)
ATGAAGTGGGTGACCTTCATCAGCCTGCTGTTCCTGTTCTCCAGCGCCTACTCC
(ヒトTGFβ受容体II断片)
ATCCCCCCCCATGTGCAAAAGAGCGTGAACAACGATATGATCGTGACCGACAACAACGGCGCCGTGAAGTTTCCCCAGCTCTGCAAGTTCTGCGATGTCAGGTTCAGCACCTGCGATAATCAGAAGTCCTGCATGTCCAACTGCAGCATCACCTCCATCTGCGAGAAGCCCCAAGAAGTGTGCGTGGCCGTGTGGCGGAAAAATGACGAGAACATCACCCTGGAGACCGTGTGTCACGACCCCAAGCTCCCTTATCACGACTTCATTCTGGAGGACGCTGCCTCCCCCAAATGCATCATGAAGGAGAAGAAGAAGCCCGGAGAGACCTTCTTTATGTGTTCCTGTAGCAGCGACGAGTGTAACGACAACATCATCTTCAGCGAAGAGTACAACACCAGCAACCCTGATGGAGGTGGCGGATCCGGAGGTGGAGGTTCTGGTGGAGGTGGGAGTATTCCTCCCCACGTGCAGAAGAGCGTGAATAATGACATGATCGTGACCGATAACAATGGCGCCGTGAAATTTCCCCAGCTGTGCAAATTCTGCGATGTGAGGTTTTCCACCTGCGACAACCAGAAGTCCTGTATGAGCAACTGCTCCATCACCTCCATCTGTGAGAAGCCTCAGGAGGTGTGCGTGGCTGTCTGGCGGAAGAATGACGAGAATATCACCCTGGAAACCGTCTGCCACGATCCCAAGCTGCCCTACCACGATTTCATCCTGGAAGACGCCGCCAGCCCTAAGTGCATCATGAAAGAGAAAAAGAAGCCTGGCGAGACCTTTTTCATGTGCTCCTGCAGCAGCGACGAATGCAACGACAATATCATCTTTAGCGAGGAATACAATACCAGCAACCCCGAC
(ヒトIL-15Rαスシドメイン)
ATTACATGCCCCCCTCCCATGAGCGTGGAGCACGCCGACATCTGGGTGAAGAGCTATAGCCTCTACAGCCGGGAGAGGTATATCTGTAACAGCGGCTTCAAGAGGAAGGCCGGCACCAGCAGCCTCACCGAGTGCGTGCTGAATAAGGCTACCAACGTGGCTCACTGGACAACACCCTCTTTAAAGTGCATCCGG
((G4S)3リンカー)
GGCGGTGGAGGATCCGGAGGAGGTGGCTCCGGCGGCGGAGGATCT
(ヒトCD137L)
CGCGAGGGTCCCGAGCTTTCGCCCGACGATCCCGCCGGCCTCTTGGACCTGCGGCAGGGCATGTTTGCGCAGCTGGTGGCCCAAAATGTTCTGCTGATCGATGGGCCCCTGAGCTGGTACAGTGACCCAGGCCTGGCAGGCGTGTCCCTGACGGGGGGCCTGAGCTACAAAGAGGACACGAAGGAGCTGGTGGTGGCCAAGGCTGGAGTCTACTATGTCTTCTTTCAACTAGAGCTGCGGCGCGTGGTGGCCGGCGAGGGCTCAGGCTCCGTTTCACTTGCGCTGCACCTGCAGCCACTGCGCTCTGCTGCTGGGGCCGCCGCCCTGGCTTTGACCGTGGACCTGCCACCCGCCTCCTCCGAGGCTCGGAACTCGGCCTTCGGTTTCCAGGGCCGCTTGCTGCACCTGAGTGCCGGCCAGCGCCTGGGCGTCCATCTTCACACTGAGGCCAGGGCACGCCATGCCTGGCAGCTTACCCAGGGCGCCACAGTCTTGGGACTCTTCCGGGTGACCCCCGAAATCCCAGCCGGACTCCCTTCACCGAGGTCGGAA
【0333】
TGFRs137L融合タンパク質のアミノ酸配列(リーダー配列を含む)は以下の通りである(配列番号100)。
(シグナルペプチド)
MKWVTFISLLFLFSSAYS
(ヒトTGFβ受容体II)
IPPHVQKSVNNDMIVTDNNGAVKFPQLCKFCDVRFSTCDNQKSCMSNCSITSICEKPQEVCVAVWRKNDENITLETVCHDPKLPYHDFILEDAASPKCIMKEKKKPGETFFMCSCSSDECNDNIIFSEEYNTSNPDGGGGSGGGGSGGGGSIPPHVQKSVNNDMIVTDNNGAVKFPQLCKFCDVRFSTCDNQKSCMSNCSITSICEKPQEVCVAVWRKNDENITLETVCHDPKLPYHDFILEDAASPKCIMKEKKKPGETFFMCSCSSDECNDNIIFSEEYNTSNPD
(ヒトIL-15Rαスシドメイン)
ITCPPPMSVEHADIWVKSYSLYSRERYICNSGFKRKAGTSSLTECVLNKATNVAHWTTPSLKCIR
((G4S)3リンカー)
GGGGSGGGGSGGGGS
(ヒトCD137L)
REGPELSPDDPAGLLDLRQGMFAQLVAQNVLLIDGPLSWYSDPGLAGVSLTGGLSYKEDTKELVVAKAGVYYVFFQLELRRVVAGEGSGSVSLALHLQPLRSAAGAAALALTVDLPPASSEARNSAFGFQGRLLHLSAGQRLGVHLHTEARARHAWQLTQGATVLGLFRVTPEIPAGLPSPRSE
【0334】
組成物/キット
本明細書に記載の親和性クロマトグラフィー樹脂のうちのいずれかを含む組成物も本明細書に提供される。本明細書に記載の親和性クロマトグラフィー樹脂のうちのいずれかを含むクロマトグラフィーカラムも本明細書に提供される。本明細書に記載の親和性クロマトグラフィー樹脂またはクロマトグラフィーカラムのうちのいずれかを含むキットも本明細書に提供される。本明細書に記載のキットのうちのいずれかのいくつかの実施形態は、本明細書に記載の方法のうちのいずれかを行うための指示をさらに含む。
【実施例】
【0335】
実施例1:CNBr活性化セファロースとNHSセファロースの比較
タンパク質をカップリングするための固体支持材は、異なる活性化基を含んでもよく、または異なる化学反応を使用してもよい。それによって、抗組織因子抗体カップリング用の2つの異なる固体支持材を評価して、ヒト組織因子(TF)含有タンパク質(例えば、本明細書に記載の単鎖または多鎖キメラタンパク質のうちのいずれか)の高収率回収率にどちらがより優れたベース樹脂であるかを調べた。
【0336】
2つの抗組織因子親和性カラムは、GE HealthcareのNHS活性化セファロース4ファストフロー樹脂およびCNBr活性化セファロース4ファストフロー樹脂を使用して製造されたものであった。これらの実験に使用する抗組織因子は、配列番号7を含む重鎖可変ドメインおよび配列番号8を含む軽鎖可変ドメインを含む。
【0337】
樹脂が各々同量である場合、同量の抗組織因子抗体を製造業者の指示に従って同じ条件下でコンジュゲートした。その後、これらの2つの抗組織因子親和性クロマトグラフィー樹脂を2つのカラムに詰め、18t15-12s収集量を使用して収率回収率および性能について評価した。同量の18t15-12sを各抗組織因子親和性クロマトグラフィーカラムにロードした場合、抗組織因子CNBr-セファロースカラムは、抗組織因子-NHSセファロースカラム(NB番号07、PG番号08-09)と比較して溶出ピークで50%高い(6mgに対して4mg)18t15-12sを産出した(表1を参照のこと)。
【0338】
(表1)CNBr活性化セファロースとNHSセファロースの比較
【0339】
実施例2:溶出条件
5CVのリン酸緩衝生理食塩水で平衡化し、18t15-12sをロードし、7CVのリン酸緩衝生理食塩水で洗浄し、かつ6CVの0.1M酢酸、pH2.9で溶出した1.6cm×3.4cm(6.83mL CV)の抗組織因子CNBr-セファロース親和性カラムからの18t15-12sの溶出プロファイルを
図2に示す。
図2の結果として得られたクロマトグラフは、0.1M酢酸を使用した溶出により、テーリングが最小限に抑えられた鋭いタンパク質ピークが得られたことを示す。これらのデータを考慮して、0.1M酢酸を抗組織因子親和性クロマトグラフィー樹脂の有用な溶出緩衝液として選択した。
【0340】
実施例3:標的タンパク質のカップリング密度および結合能力
抗組織因子親和性カラムの結合能力を評価するために、異なるカップリング密度の抗組織因子を含む樹脂を、CNBr-セファロースを使用して調製し、その後、18t15-12sをロードして、収率回収率データを生成した。
図3は、多くの異なる樹脂調製ロットからの履歴データを表し、CNBr活性化セファロース樹脂にコンジュゲートした抗組織因子の量の増加とともに結合能力が高まることを示す。この結合能力の増加は、CNBr活性化セファロース樹脂1mL当たりおよそ9mgの抗組織因子で横ばいになり始める。
【0341】
実施例4:カップリング時間および混合法
様々な混合法および結合時間を抗組織因子カップリング条件について評価した。2~4時間のコンジュゲーション時間と一晩のコンジュゲーション時間ではカップリングに差異は観察されなかった。データを以下の表2に表す。また、ロッカー混合法とインペラー混合法に差異は観察されなかった。
【0342】
【0343】
実施例5:洗浄研究
本明細書に記載の抗組織因子クロマトグラフィー樹脂に最適な洗浄条件を特定するために一連の実験を行った。これらの実験では、2つの異なる第1の洗浄緩衝液:リン酸緩衝生理食塩水と20mMトリス、1M NaCl、pH8.0を比較した。20mMトリス、1M NaCl、pH8.0を第1の洗浄緩衝液として使用した場合、製品品質を向上させることなく材料が失われた。この初期実験後、0.1Mクエン酸ナトリウム、pH5.0を第2の洗浄緩衝液として評価した(リン酸緩衝生理食塩水を第1の洗浄緩衝液として使用した後)。
【0344】
溶出プールのpHの上昇をもたらしたため、第1の洗浄緩衝液にリン酸緩衝生理食塩水を使用し、その後、第2の洗浄緩衝液に0.1Mクエン酸ナトリウム、pH5.0を使用した。この溶出プールのpHの上昇は、凝集に関連するため、製品品質を保護することが分かった。
図4は、抗組織因子CNBr-セファロース親和性カラムによる18t15-12s精製の洗浄条件の最適化を示す。5CVのリン酸緩衝生理食塩水で平衡化し、ロードし、5CVのリン酸緩衝生理食塩水で洗浄し、5CVのリン酸緩衝生理食塩水または5CVの0.1Mクエン酸塩、pH5.0のいずれかでさらに洗浄し、かつ6CVの0.1M酢酸塩、pH2.9で溶出した2.6cm×7.4cm(39.27mL CV)のカラムを使用して各実験を行った。
【0345】
(表3)18t15-12s製品品質に対する洗浄2(0.1Mクエン酸ナトリウム、pH5.0)の影響
【0346】
実施例6:ストリッピング条件、保存溶液、および安定性データ
0.1MグリシンpH2.5を、抗組織因子-CNBrセファロースカラムのストリップ緩衝液として選択した。コンジュゲートカラムを、リン酸緩衝生理食塩水、0.05%アジ化ナトリウムで保存した。製造に容易に移行することができる保存溶液を利用するために、20%エタノールを新たな保存溶液として採用した。20%エタノールで最大1年間保存しても、カラムの性能喪失は観察されない。加えて、抗組織因子CNBr-セファロースカラムは、結合能力を有意に失うことなく、最大1年間使用されている。
図5および6は、新たに生成された抗組織因子-CNBrセファロースカラムを使用した1回目のランおよび同じカラムを使用した51回目のランの溶出プロファイルを示す。
図5は、5CVのリン酸緩衝生理食塩水で平衡化し、ロードし、5CVのリン酸緩衝生理食塩水で洗浄し、かつ6CVの0.1M酢酸、pH2.9で溶出した新たに生成された2.6cm×9.5cm(50.41mL CV)の抗組織因子-CNBrセファロースカラムの第1のランの溶出プロファイルを示す。
図6は、51回目の精製ラン(
図5で使用したカラムと同じカラム)の溶出プロファイルを示し、ここで、5CVのリン酸緩衝生理食塩水を使用して平衡化するステップ、ロードするステップ、5CVのリン酸緩衝生理食塩水で洗浄するステップ、および6CVの0.1M酢酸、pH2.9で溶出するステップを使用してクロマトグラフィーランを行った。
【0347】
実施例7:衛生法の開発
夾雑を避けるために、カラムの使用前、使用後、および保管前にカラムクロマトグラフィーで消毒溶液を通常使用する。最初に、15分間の接触時間で50mM NaOH 1M NaClを試験した。これにより、カラム結合能力が60%失われ、それによって、50mM NaOH、1M NaClを消毒溶液として使用しなくなった。120mMリン酸、167mM酢酸、2.2%ベンジルアルコール、pH5.0の市販の溶液も可能性のある消毒緩衝液として試験した。120mMリン酸、167mM酢酸、2.2%ベンジルアルコール、pH5.0が優れたカラム安定性をもたらしたが、それがプラスチック容器と相互作用するため、消毒戦略としては却下された。その後、15分間の接触時間で50mMクエン酸塩、2%ベンジルアルコール、pH5.0を消毒溶液として評価した。結果は、カラム結合能力が失われなかったことを示した。したがって、50mMクエン酸塩、2%ベンジルアルコール、pH5.0を、抗組織因子親和性クロマトグラフィーカラムの消毒溶液として選択した。
【0348】
ロードした製品のあるランから次のランへの製品持ち越しが起こっているかを決定するための調査も行った。この調査を、2.6cm×9.5cm(50.41mL CV)の抗組織因子-CNBrセファロースカラムを5CVのリン酸緩衝生理食塩水で平衡化し、18t15-12sをカラムにロードし、5CVのPBSで洗浄し、5CVの0.1Mクエン酸塩、pH5.0で洗浄し、0.1M酢酸、pH2.9で溶出し、4CVの0.1Mグリシン、pH2.5でストリッピングし、4CVのリン酸緩衝生理食塩水で中和し、かつ7CVの20%エタノールで保存することによって達成した。その後、同じプロセスを繰り返したが、18t15-12sをロードする代わりに、カラムにリン酸緩衝生理食塩水をロードし、溶出プールをELISAで残留18t15-12sについて分析し、最小量である1.162μg/mLの18t15-12sが次のランの溶出で検出された。
【0349】
上記と同じ精製プロセスを使用したプロセス実演ランからの溶出液をELISAで残留抗組織因子抗体について調べてカラムの安定性を評価し、処理中にカラムから溶出プールへの抗体浸出が最小限の量しか起こっていなかったことを実証した。溶出液中でごくわずかな量である17ppmが検出された。
【0350】
実施例8:TF融合タンパク質およびTF融合タンパク質複合体の例
本明細書に提供される抗組織因子CNBrセファロース親和性クロマトグラフィー樹脂を使用して可溶性組織因子ドメインを含む様々な異なる単鎖および多鎖キメラポリペプチドを首尾よく精製した。本明細書に提供される抗組織因子CNBrセファロース親和性クロマトグラフィー樹脂を使用して首尾よく精製した多鎖キメラポリペプチドには、18t15-12s、7t15-21s、TGFRt15-TGFRs、7t15-21s137L、21t15-TGFRs、TGFRt15-21s137L、TGFRt15-TGFRs137L、TGFRt15-TGFRs21、TGFRt15-TGFRs16、7t15-TGFRs、21t15-7s、18t15-12s16、7t15-16s21、TGFRt15-16s21、および7t15-7sが含まれる。本明細書に記載の抗組織因子CNBrセファロース親和性クロマトグラフィー樹脂を使用して首尾よく精製した単鎖キメラポリペプチドは、2t2、3t28、および15t15である。
【0351】
予備的安定性研究を、抗組織因子-CNBrセファロースカラムによって精製された融合タンパク質産物である18t15-12sに行い、次いで、その後の単位操作を行った(
図1に概説される通り)。結果として得られた18t15-12sは、最大5週間安定していた(表4)。
【0352】
(表4)2~8℃、25℃、および37℃でインキュベートし、その後、HPLC-SECで1週間時点から最大5週間時点まで分析した18t15-12sの安定性データ
【0353】
実施例9:TGFRt15-TGFRsおよび2t2の精製
本明細書に記載の親和性クロマトグラフ樹脂(抗組織因子CNBrセファロース親和性クロマトグラフィー樹脂)を使用してTGFRt15-TGFRsおよび2t2を精製するための条件。概して、抗組織因子CNBrセファロース親和性クロマトグラフィー樹脂を先に記載したように調製した。その後、抗組織因子CNBrセファロース親和性クロマトグラフィー樹脂をカラムに詰め、TGFRt15-TGFRsまたは2t2のいずれかを含む浄化した細胞収集物を、4カラム体積(CV)のPBSで平衡化したカラムにロードした。試料をロードした後、カラムを5CVのPBSおよび5CVの0.1Mクエン酸ナトリウム、pH5.0で洗浄した。その後、標的タンパク質(TGFRt15-TGFRsまたは2t2)を3~4CVの0.1M酢酸、pH2.9で溶出した。その後、TGFRt15-TGFRsまたは2t2の溶出タンパク質ピークを、そのタンパク質物質が研究目的で使用される場合、1Mトリスで中性pH(7~8)に調整し、そのタンパク質物質が臨床研究に使用される場合、1Mクエン酸でpH3.6に調整し、次いで、この低pHで1時間にわたって室温でインキュベートした。低pHインキュベーションは、細胞培養収集物中に存在する可能性のあるウイルスを不活性化するのに役立つ。低pHインキュベーション後、1Mトリスを添加して、pHをTGFRt15-TGFRsの場合には6.0に調整し、2t2の場合には5.0に調整し、次いで、デプスろ過を行い、製品またはプロセス関連タンパク質夾雑物を除去したか、または減少させた。タンパク質溶出後、カラムをストリッピングし、実施例7に記載のように保存した。
【0354】
TGFRt15-TGFRsおよび2t2の溶出を示すクロマトグラムを、それぞれ、
図9および
図10に示す。
【配列表】
【国際調査報告】